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07月06日-06号

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  1. 姶良市議会 2018-07-06
    07月06日-06号


    取得元: 姶良市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-22
    平成 30年 6月定例会(第2回)平成30年第2回姶良市議会定例会議事日程第6号                       7月6日(金)午前9時 開 議┌──┬────┬────────────────────────────┬──────┐│日程│議  案│       議      件      名      │ 備  考 ││番号│番  号│                            │      │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 1│    │一般質問                        │      │└──┴────┴────────────────────────────┴──────┘┌───────────────────────────────────────────┐│             平成30年第2回姶良市議会定例会              │├────────────────────────┬─────┬────────────┤│                        │開会(議)│  午前 9時00分  ││    平成30年7月6日(金)本会議     ├─────┼────────────┤│                        │閉会(議)│  午後 3時58分  │└────────────────────────┴─────┴────────────┘┌────┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┐│出席議員│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠││及  び│番号│      │の別│番号│      │の別│番号│      │の別││欠席議員├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 1│新福 愛子 │出 │ 9│上村  親 │出 │17│谷口 義文 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ │竹下日出志 │出 │10│東馬場 弘 │出 │18│小山田邦弘 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 3│国生  卓 │出 │11│岩下陽太郎 │出 │19│萩原 哲郎 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 4│峯下  洋 │出 │12│松元 卓也 │出 │20│堂森 忠夫 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 5│田口 幸一 │出 │13│湯元 秀誠 │出 │21│本村 良治 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 6│湯之原一郎 │出 │14│堀  広子 │出 │22│有川 洋美 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 7│鈴木 俊二 │出 │15│吉村 賢一 │出 │23│犬伏 浩幸 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 8│湯川 逸郎 │出 │16│和田 里志 │出 │24│森川 和美 │出 │├────┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┤│          出席  24人       欠席 0人              │└───────────────────────────────────────────┘┌─────────┬────────┬───────┬────────┬───────┐│ 本会議書記氏名 │  事務局長  │ 柊野 信也 │ 事務局課長  │ 迫田 耕蔵 │└─────────┴────────┴───────┴────────┴───────┘┌───────┬────┬──────┬────┬──────┬────┬──────┐│ 地方自治法 │市  長│湯元 敏浩 │企画部長│宮田 昭二 │消 防 長│福ケ迫勇二 ││ 第121条 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ の規定によ │教 育 長│小倉 寛恒 │市民生活│黒木 一弘 │教育部長│竹下  宏 ││ る説明のた │    │      │部  長│      │    │      ││ めの出席者 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ めの出席者 │総務部長│福留  修 │保健福祉│松元 滋美 │水道事業│脇  義朗 ││ の職氏名  │    │      │部  長│      │部  長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │加治木総│水流 哲也 │農林水産│岩下 直司 │総務部次│橋本 博文 ││       │合支所長│      │部  長│      │長行政│      ││       │    │      │    │      │管理課長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │蒲生総合│大山 勝範 │建設部長│徳部 健一 │総務部次│米澤 照美 ││       │支 所 長│      │    │      │長財政│      ││       │    │      │    │      │課  長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │危  機│庄村 幸輝 │農林水産│竹下  晃 │教育部次│小林俊一郎 ││       │管監│      │部次長│      │長学校│      ││       │    │      │農政課長│      │教育課長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │企画部次│松林 洋一 │農林水産│枦  良信 │選挙管理│久保 洋幸 ││       │長企画│      │部次長│      │委 員 長│      ││       │政策課長│      │林務水産│      │    │      ││       │    │      │課  長│      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │市民生活│福元 義行 │農  業│湯脇 信一 │企 画 部│原田 正巳 ││       │部次長│      │委会│      │商工観光│      ││       │生活環境│      │事務局長│      │課  長│      ││       │課  長│      │    │      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │保健福祉│鮫島美保子 │会  計│甲斐 一寛 │水道事業│押領司典子 ││       │部次長│      │管者│      │部理│      ││       │子ども政│      │    │      │課  長│      ││       │策 課 長│      │    │      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │建設部次│草水 博行 │教育部次│谷山  浩 │選挙管理│竹中 裕二 ││       │長用地│      │長教育│      │委会│      ││       │課  長│      │総務課長│      │事務局長│      │└───────┴────┴──────┴────┴──────┴────┴──────┘               7月6日 ○議長(森川和美君) これから、本日の会議を開きます。(午前9時00分開議) ○議長(森川和美君) 本日の日程は、配付しています議事日程のとおりであります。 ○議長(森川和美君) 日程第1、一般質問を続けます。 まず、13番、湯元秀誠議員の発言を許します。 ◆13番(湯元秀誠君)     登      壇  おはようございます。きのうの一般質問の傍聴席を比較いたしますと、非常に寂しいものがございます。私も一般質問の傍聴呼びかけをチラシを配ろうなどと思ったことはあるんですが、まだ1枚たりとも配ったことはございません。田舎のほうから、また私の支持者から、ここまでおいでいただくのにバスを貸し切るか否やしないとなかなかここまで皆さん方が足を運んでもらえないという地域の実状もございますが、きょうはありがとうございます。今お一人見えたようでございます。ありがとうございます。 通告に従いまして、私の一般質問をさせていただきたいと思います。 質問事項の1、自治会放送施設の拡充を図れ。 要旨。合併して今日まで平穏な歩みを続けてきた姶良市に見えますが、この8年の間、外では東日本大震災、熊本地震、九州北部豪雨など、災害や事故で尊い命が失われております。 先日の大阪の地震では、小学校4年生の女の子が通学中に塀ブロックの下敷きになり亡くなられました。挨拶運動の係の早朝の登校であったと聞き、胸が痛む思いであります。 姶良市でも、平成28年6月28日の豪雨で、裏山の崖崩れにより1人の方がお亡くなりになりました。 九州北部豪雨では、犠牲者を未然に防いだ起因は、自治会放送での避難の呼びかけであり、現場で判断される情報発信の大事さが今見直されております。 そこで、要旨1、平成28年6月28日の集中豪雨では、どのような防災体制で対処し、また防災放送の対応は的確に行われていたかを問います。 要旨2、防災を重視しなくてはならない場所は、山間部や河川、海岸地域であります。これらの場所は、情報の伝達が困難な地域であり、現況の判断も難しいと考えられます。アナログからデジタルに変わり、整備が進む防災無線はどこがどう変わるのかを問います。 要旨の3、自治会の情報も発信もない地域では、防災無線放送からの呼びかけは、ふだん聞きなれていないことから、住民の方々の反応は鈍いと感じます。効果を高める手段をどう考えているか、伺います。 また、以前はなされていなかった戸別受信機の点検はどのように行うかを問います。 要旨の4、放送施設のある自治会、世帯数の普及率は幾らか。行政は補助金で対応しているが、対象の組織の区分はどのようになっているか。校区コミュニティは行政主導で設置され、放送施設は一連の必要不可欠なもので、行政の負担で整備すべきと考えるが、問います。 要旨の5、旧蒲生町では、自治会放送施設は整備がなされておりません。校区コミュニティでは、高齢化する方々への情報伝達に大変苦慮されております。過疎債での整備の拡充は図れないかを問います。 質問事項の2、水道の包括的民間委託について。 地方公営企業である水道事業は、必要な住民サービスを将来にわたり確保するために、経営戦略を策定し、経営基盤の強化と財政マネジメントの向上に取り組むことが国から求められております。 その中で、民間的経営の活用として民間委託等活用を積極的に検討する必要があると説明を受けております。 要旨の1、姶良市の水道事業は、担当部局の努力とコンパクトな恵まれた環境形態で順調で良好な経営状況と見ております。国の方向指針に、今、追従していくべきか。どれほどの検討がなされて今回の委託の方向に至ったのかを問います。 要旨の2、委託先は、公募(プロポーザル方式)であると説明を受けております。対象とされる委託先は市内に存在するか。また、委託業務がなされている3地区の管工業協同組合への参画の配慮はあるか、問います。 要旨の3、プロポーザル選定委員会の構成はどのように考えているかを伺います。 要旨の4、地元の市民及び事業所の活用による地域雇用の創設を地元の定義と目的に上げられておりますが、委託料を5年間で5億3,939万円に対し、年800万円ほどしか財政的効果は生み出せないとあります。水道料金の軽減や無水供給地域の改善など、住民サービスの向上などはどこで示されるのかを問います。 要旨の5、水道料金は合併協定項目に合わせ統一化が図られておりますが、現在の管工業協同組合の委託料の検討は合併後なされているか、その内容を問います。 あとは一般質問席から行います。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  おはようございます。湯元議員のご質問にお答えします。 1問目の自治会放送施設の拡充を図れ、についての1点目のご質問にお答えします。 平成28年6月28日の豪雨による土砂崩れにより、お一人の尊い命が失われたことについては、新聞報道等により承知しております。 当時の防災体制について職員に確認しましたところ、6月28日午前11時23分の大雨警報発令後、情報連絡本部を設置したとのことであります。 市におきましては、消防・警察・県など関係機関と連携をとり、午前11時31分と午後1時に防災行政無線、防災地域情報メールでの災害警戒喚起情報の配信、避難所開設、避難準備情報の防災情報を市民に向けて配信しました。 また、その後に、気象台から発表された洪水警報・土砂災害警戒情報に基づき、午後2時30分に災害対策本部を設置するとともに、直ちに防災行政無線、防災地域情報メールにおいて避難準備情報、避難所開設の防災情報を配信しました。 この間、避難所を13か所開設し、防災行政無線は5回、防災地域情報メールは7回配信し、周知広報に努めました。 市としましては、今後も、さらに迅速かつ的確な防災情報の提供に努めてまいりたいと考えています。 2点目のご質問にお答えします。 防災行政無線のデジタル化については、平成25年度に加治木地区、昨年度が蒲生地区、本年度は姶良地区を整備し、これにより市内全域の整備が完了することになります。 デジタルに移行することで防災情報を聴覚、視覚で確認でき、災害対策本部のある市役所本庁舎からの一括放送により、迅速かつ的確な防災情報伝達が可能となる予定であります。 また、地震・津波発生時においても、別の操作卓で遠隔操作放送が可能となり、消防本部では、ドクターヘリ事案や火災等の災害発生時に自動的に防災行政無線を放送することが可能となっています。 さらに、防災無線による放送内容が聞きづらかった場合に、電話で確認することができる防災行政無線テレガイドによるきめ細かな防災情報を取得できるものと考えます。 3点目のご質問にお答えします。 防災行政無線の効果を高めるため、出前講座や各種イベント、防災訓練で防災行政無線の仕組みや放送内容について説明を行っています。 また、戸別受信機の点検は、通常放送を含め年4回のJ─ALERT全国一斉情報伝達訓練、年2回の緊急地震速報訓練で各戸別受信機の起動状況の確認がみずからの点検により可能となります。 市としましては、今後ともコミュニティFMや広報紙、市のホームページなどを活用して、広く市民への周知を図りたいと考えております。 4点目と5点目の質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 放送施設のある自治会は40自治会で、設置率は16.2%、対象世帯はおよそ9,600世帯で、26.4%となっています。 現在、自治会放送施設を導入する際は、市自治組織放送設備整備補助金が活用できますが、対象は自治会及び地区公民館となっています。 また、一般財団法人自治総合センターが実施する一般コミュニティ助成事業については、自治会、地区公民館、校区コミュニティ協議会が対象となっています。 今回の施政方針にお示ししましたとおり、防災は行政が担う最重要課題であることから、情報伝達についても防災行政無線のデジタル化に加え、コミュニティFMの防災的な役割の強化とその手段の複数化を図っております。 一方、議員のご指摘のとおり、自助・共助の観点からの一番身近な助け合いの域において、地域独自での情報伝達に苦慮されている状態は改善すべきものと考えます。 地域単位の情報手段を整備し、さらには市の防災行政無線との共用を図ることは市全体の3本目の伝達手段となり、市民の安全・安心に大きく寄与できるものと思います。 しかしながら、予算的にも、またその手法についても、市内全域を一気に行うことは困難であることから、例えば、モデル地区を選定し検証を行うなどして実施に向けた方向性を模索してまいりたいと考えます。 次に、2問目の水道の包括的民間委託についての1点目のご質問にお答えします。 本市の水道事業については、節水機器の普及や節水意識の浸透、ペットボトル飲料の需要などで、1世帯当たりの使用水量は年々減少し、水道収益の減少につながっています。 それに加え、昨年度、簡易水道事業を公営企業に移行したことで、水道事業の利益は大幅に減少しました。 配水池などの施設や管路の老朽化はますます進み、施設更新需要の増加等で、利益の減少は今後も続き、本市の水道事業は厳しい局面を迎えることが予想されます。 そのため、住民サービスの質を落とすことなく、必要なサービスを安定的に提供していくために、水道窓口等の一連の業務を一括して民間事業者に委託する包括的民間委託について、2015年から水道事業部内で協議や研修を重ね、今回、業務委託の実施に向けた作業に着手したところであります。 2点目のご質問にお答えします。 包括的民間委託についての民間ノウハウと実績をあわせ持つ事業所は、市内にはないため、九州内の事業所を対象に公募したいと考えています。 また、管工事組合の代表者に対しては、説明会を開催し、今回の包括委託は一連の窓口業務を委託するものであり、これまで管工事組合が行ってきた検定満期メーター取りかえなどの業務は、今までと何ら変わることはないことを担当職員のほうからお伝えいたしました。 3点目のご質問にお答えします。 今回の業務委託は、職員が日ごろ行っている業務の一部を委託するものであり、受託者選定に当たっては、水道に関する知識や経験が必要であると考えます。このため、受託候補者の選定委員会のメンバーにつきましては、今のところ業務に精通した水道事業部職員を考えています。 4点目の質問にお答えします。 水道事業を取り巻く厳しい状況の中では、水道料金の値上げについても、将来、避けては通れない問題であると認識しています。また、現在、無給水地域の解消などに取り組んでいますが、安定した水道サービスを提供するためには今後も施設の更新に加え、水源開発といった新たな事業も展開していく必要があります。 そのため、できるだけ市民の方々に負担をおかけしないよう、経営改善の長期的視野に立った包括的民間委託を取り入れることにしました。 5点目の質問にお答えします。 給水装置維持管理業務委託は、休日、夜間の漏水修理等についての当番店等との連絡に対処するための待機体制にかかる委託でございます。 委託料については、2011年度に見直しを行い、3地区の管工事組合それぞれ想定される待機時間をもとに想定した額でお願いしております。 以上、お答えといたします。 ◆13番(湯元秀誠君) 今回の質問の事項の中で、拡充を図れという一つの項目を設定しておりますが、これは、もちろんこの自治会放送施設のみからさまざまなことが波及されるその防災についてのことも触れての拡充も含まれていることをご承知いただきたいと思います。 この28年の6月の28日、当日は、この北地区の土砂崩壊が起きたこの時間は何時ごろだったでしょうか。掌握されておりますでしょうか。 ◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えします。 平成28年6月28日、消防覚知に14時17分に警察から土砂崩れ、2名の行方不明があるということで覚知のお知らせがありました。 ◆13番(湯元秀誠君) それは消防本部か救急要請とか、そういう形での連絡であったのか、情報を入手された経路はどういう形でしょうか。 ◎危機管理監(庄村幸輝君) 消防覚知におきましては、もうこの当時はすごい雨でございましたので、各方面で災害が発生しておりまして、消防119に14時17分に、土砂崩れがありましたので、そちらのほうに向かっていただきたいと。そして、危機管理課のほうには14時15分にまた警察のほうからこのような事案が発生したということで連絡が入っております。 以上でございます。 ◆13番(湯元秀誠君) この当日は、ちょうど私、産業建設委員会の所管の中で、補正予算が出ていなかったわけです。ゼロ予算でございましたので、委員会として、現地調査を含めて、当初予算やら各事業の説明をいただこうということで、蒲生に出向いておりました、我々の委員会は。ちょうど昼食を、観光センターのところに車を置きまして、民間の活用された食堂、レストランですか、観光センターと同時に経営されているあのお店に車をとめて委員会みんなで行ったんです。もう行く道中、西馬場通りに入るからあのお店まで、行くのに困難した。物すごいどしゃ降りです。 昼食をとりました。姶良支所の3階へ移動して、今回は、そのときはちょっと農業、農政部のほうの説明を受けたんですが、途中、私は、今は所属されておりませんが、委員会の担当の職員に、ちょっと手招きしまして、その後は水道局へ移動する予定だったんです。水道局へちょっと打診してくださいと。この雨で何か起きるか、多分通常のものじゃないと私は判断したんで、受けてくれるか、それから先の審査が、説明等ができるものか、水道局に行けるものかとしたら、大丈夫ですという返事だった。それが2時前後なんです。水道部でさえも大丈夫なんです。 私がなぜそういうときにどういう判断をしたか。皆さん、それはおわかりになるかわかりませんが、私は山津波にも遭ったことがあります。8・6災害じゃなく、8・1災害で鹿児島市が全然雨が降っていない最中に高速道路で帰ってきておりましたら、吉田インターで強制的におろされまして、あとは地道を、渓谷苑のあの通りを鹿児島──坂元─蒲生間、あの道路を帰路についておりましたら、何台か車がとまっていまして、立ち往生をしました。もうその前に、インターを過ぎてから宮之浦のあそこに来たら、もうどしゃ降りです。車が何台か数珠つなぎでとまっておりましたもんですから、ドア越しに見たら、あっという間にマイクロバスが土砂崩れでぱあんとガードレールにはじかれまして、後ろにいた車は皆数珠つなぎになっているのでバックのしようがなくて、私はちょうど後ろがあいていたもんですからすぐターンをしてバックしました。 道路の上の高い30m、40m上からの崖の上に立っている雑木が軒並みにどんどん落ちてくるんです。根はつながっているし、枝葉がかぶさって連なっているわけですから、もう同時に、連鎖的にどんどん落ちてくるんです。もう車のほうに迫ってきて、みんな慌ててもう、車にぶつかろうがなんでもバックですよ。そういう状態にも遭遇したことがあります。山津波にも遭遇したことがありますが。 そのときに、私が蒲生の支所の3階から外を見ているときに感じたのは、雨の強いときは100m先が見えなくなるんです。おわかりですか。雨だけじゃなくてしぶきがもう舞い上がってくる。ほとんど視界が見えなくなる。あのふるさと公園のあの手前も見えない状態で降っていたんです。もう普通じゃないです。 そして水道局に参りましたら、もうおりるどころの騒ぎじゃないです。あの前はもう池みたいになって、みんな靴の中に水が入ってくるぐらいして水道部に入りましたけど、そこでもうざっと説明をいただいて解散した。それも、その前にどんどん私の携帯には電話が入っていました。漆からの情報が。堤防を越えたとかいろんな情報が。 でも、この放送施設等が地域にあれば、放送するだけじゃなくて情報が入ってくるんです。この自治会放送施設の大事さというのは、そういう直面にされた方々がどこに情報を入れるかというと、これを放送してもらわないとみんなが困るという直感を働かせて、そういう情報伝達をするんです。 今のこの防災無線の体制ではあり得ない事態ですが、あり得ないとは思いますが、これが自治会放送施設の一番必然的なことだと私は思っておりますが、今私が北地区のこの状況の中でも、地域が、じゃどういう取り組みをしたかということを何かあったでしょうか。北地区の方々の動きが──じゃ、いいですか。 ○議長(森川和美君) 続けてください。 ◆13番(湯元秀誠君) いや、これがあって、何か検証されましたかということです。事故後の。集落の人はどう動いたか。この雨の状態でどう情報をとってどう動いたか。自治会の組織はどうこのときに判断されたか。そういう情報を、起きました、悔やみをした、それで終わりですか、行政は。何か検証されたでしょう。そこをお聞きします。 ◎総務部長(福留修君) この事故が起こりましたときは、私も災害対策本部の総務部班の対策部長でございましたので、この件については、情報は聞いたところでございます。 そして、その際に、皆さんと、内部の職員と情報を共有したのは、その家の中での様子でございます。お二人の方が被害に遭われたわけでございますけれども、どういう理由で逃げようというふうな話をしたか、そして、なぜお一人の方が犠牲になったかということは議論したところでございます。 以上でございます。 ◆13番(湯元秀誠君) 生かされていない部分もあるわけですね。これが、あの北地区はまだいいですよ。町場に近いから。じゃ、これが10km、15km先の山間部だったらどうするんですか。誰が救助するんですか。誰が対処して、救出する作業員に誰が飯を出すんですか。何ら協議されてないです。こういうことが起きて、こういうことを生かしていこうという一つの検証さえもされていないのに防災、何が防災ですか、と私は思うんです。ちょっと欠けているな、姶良市の体制はと思いますが。 議会に帰ってまいりまして、そのまますぐ解散いたしまして、私は帰路についたんですが、いとこから電話が入りまして、漆から帰る道中も土砂が崩れて道路が塞がっていて帰れないという情報があって、ちょっと待ちなさいよ。私が本人だけでも乗せて連れていこうということで向いているときに、岩原に行ったら、ちょうど米丸のゴルフ場に上がる先の道路で、アユを道路でアユをすくっているんです。アユが上がって、道路に。雨はやんでいるんですよ。1時間後なんです。漆あたりは豪雨被害のあった1時間後には下流では堤防が上がっている。話はアユ釣りでおもしろかったでしょうねという話になるんですが、笑えない状況であったら、流木等が含まれてきちょったらどうなりますか、そんなことをやっておったら。瞬間に、一気に来るんですよ。予想だもしない中で1時間後の結果が下流のほうに影響を及ぼすということは、そういう呼びかけをじゃされましたか。されていますか。姶良市では。 裏々の地域の豪雨が下流に今から何時間じゃ到達します。下流の方にそういう災害に対する呼びかけをされていますか。ないでしょう。何を呼びかけて、何を守ろうとしていらっしゃるのか。私は国が示すもの、マニュアルがあるからこうだというものじゃなくて、姶良市に合った防災のやり方を考えましょうよ。どうですか。 ◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えします。 当初、14時17分の覚知の前に、姶良市におきましては、8時25分に県道山之口真黒線、いわゆる白男の地域で通行どめの連絡が入りました。その後に、11時23分に鹿児島地方気象台のほうから大雨警報発令がありました。 そこで、市としましては情報連絡本部を11時24分に設置し、11時31分と13時に警戒喚起の防災行政無線とメールで市民に広報をしたところでございます。 その後に、11時15分洪水警報発表、そして13時41分に土砂災害の警戒情報発表がありまして、姶良市の全地域に避難準備の情報、避難所の開設準備をしたところでございます。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) 今結果を聞くだけじゃなくて、ある意味では、提言も含まれて言っているつもりなんですが、ほとんどそれには触れておられませんが、検証されましたか。検証の必要性はないということ、そういうことも考えていないと。そして、姶良市がほんとに実態に合った防災というのをほんとに考えていらっしゃるかということを意味含めて言ったんですが。全域に配信したという。じゃ、特定されたところにはことなく、みんな同じものをおけばどこも一緒やらあよと。テレビでも情報は流れているわけですが、みんな感じているのは、自分のところは大丈夫だとみんな思っている。だから、流される情報というのは、他人事みたいにしか皆感じてないところもあります。これも住民の方々の防災に対する意識の薄さもあるとは思うんですが、今私が言う、いろんな形で言いますが、米丸で引き返して、今度は北地区に行ったら、家屋の中に閉じ込められて流されたというところに直面しまして、私もしばらくは見ていたんですけども、やはり地域からの情報もいろいろ入っていたんです。西浦経由で漆へ入りました。 コミュニティ協議会の人たちは、もうてんてこ舞いなんです。結局、ひとり暮らしの方々の迎えとか、いろいろそういうところに走り回っていて、そこに事務所で連絡をする人もいない。湯元さん、ごめんだけどここにちょっとおってくれんですかち。私も三、四時間そこで待機して電話番をしましたけど、そういう現場が実態です。 ここに、職員が後で革靴を履いてみえられましたが、もうそれにも驚きました。担当者は、地域の担当の方がいらしたときには、もうこういう状態かというふうに見ていましたけど、そのときはもう言いませんでしたが。そこで言います。避難所は開設されましたが、避難所の解除、避難所の閉鎖、これは発令されておりますか。 ◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えします。 6月の30日、事案が終焉する時期に、避難所の開設はしております。そのときに、防災行政無線、防災メールにて情報を発信しております。 以上でございます。 すみません。開所と言いましたけど、閉鎖です、すみません。避難所閉鎖の防災行政無線、防災地域情報メールの発信をしております。 ◆13番(湯元秀誠君) なかったですよ。私はいましたけど。まあ、職員の方々、早く帰らにゃいかんからそこまで意識されんでしょう。開設した人達はやっぱりそれが来るのを待っている、そういう地域もあるわけです。何ら連携がとれてないという感じが、そのときもなったんですが、避難所開設は来るけど解除は何も言うてこんよねという話がその場でもありました。ほんとになされていましたか。直接、開設されたところにも連絡手段として何かとられましたか。 ◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えします。 私のほうも災害対応の報告書を確認しまして、6月の30日、17時10分に避難勧告及び避難準備解除、そして避難所の閉鎖による防災行政無線並びに防災地域情報メールを発信したというのは記録がございます。 以上でございます。
    ◆13番(湯元秀誠君) まあ、するしないはいいですが、そのときは私がいる限りはなかったですけれども、みんな家のことを置いてきているわけです。でしょう。いろんな係の方がいらっしゃいますが、やはり奉仕的な精神の強い方は、家のことは省みずそこに足を運んで一生懸命いろんな方々への力添えをしているわけです。解除というところは大事なところでありますので、そこもきちっと、一つ一つの節目としてやって、そういう開設を指令を出してしたとならば、解除の指令も出すべきじゃないか。 ということは、現場の状況を、連絡をやっていればわかるはずですよ。もう雨がやみました、皆こうです。水かさも減りました、いろんな情報をとった中で解除すべきところは解除でいいわけですから、そこらあたりのノウハウを構築していただきたい。マニュアルを構築していただきたいと思います。 はい、わかりました。防災無線の中でデジタル化と前のアナログとどう違うかということでは、今回の答弁の中で聴覚はわかりますが、視覚、デジタルすることで見ることができると、視覚で確認ができるとあります。これ視覚とはどういう意味なんでしょうか。 ◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えします。 防災行政無線並びに防災メール、そのスマートフォン、携帯電話のメールのことを指しております。 ◆13番(湯元秀誠君) アナログとデジタルを今回、アナログからデジタルに変わったわけですが、市民感情は、アナログの拡声器が載っている広告塔がありますね。あの四、五m横にこんどはデジタル化されているのが立っております。住民感情的には、無駄なことをすると思われるわけです。 今回もちょっと危ないところがありましたね、西浦で。普通なら考えられんです。こないだ建てられたばっかりですが、もう根こそぎ川の水が土を運んでいって、基礎の石がもうあらわになっています。防災を呼びかける塔が被害を受けているわけです。これはどう思われますか。 ◎危機管理監(庄村幸輝君) その場所は確認しまして、ただいまメーカーと早急に工事復旧に至っております。 以上でございます。 ◆13番(湯元秀誠君) 非常に民間の方々、住民の方々の災害については震災やらチェックが厳しい。行政は簡単にできますね。もちろん緊急性があるからでしょうけれども。 そういう1回予算をつくって設置されたものは、予算効果を出すためにまた、完成度を高めるというのはしっかりした仕事、場所を選定しながらすべきですよ。水かさが上がれば流れるようなところに防災無線の鉄塔を立ててどうするんですか。私は理解に苦しみます。これはまたそれでまた早く復興していただきたいと思います。 この自治会放送設備、施設、これはどうしても姶良地区には、姶良市内には、これはもう設置すべきです。私は、この一般質問を出してから電話もございました。小山田地区のコミュニティ協議会の会長さんから電話がありまして、自主防災組織を立ち上げてくれと言われて、いろいろ説明会や検討会をしました。その中で、自治会放送施設はできないかというと、それはできないということ。自分たちで、ここには近寄らないでくれとか、車は進入しないでくれとかいろいろそういうときも呼びかけたい。もちろんかねがねの地域のコミュニティの情報を流したい。きめ細やかな情報伝達ができる。高齢化が進んでくるとなかなか文書回覧等での皆さん方の閲覧はなかなか難しい。呼びかけ、やはり肉声で呼びかけたほうがいいということをおっしゃる。 私ちょっと今肉声という言葉を出しましたが、今、非常にデジタル化になってからの防災無線での女の声か男の声かわかりませんが、みんな、これはないよといって、何か小ばかにされているような気がするということを言われる声が流れておりますが、あれはどういうことですか。 ◎危機管理監(庄村幸輝君) 先ほどデジタルとアナログの話もでましたけど、アナログのほうは議員仰せのとおり肉声の、危機管理課の職員が放送を流しております。男性の声でございます。デジタルのほうはコンピューター音ですので、いわゆるパソコン上で文字を打って、文字からAIで声に変える仕組みをつくっておりまして、男性の声、そして女性の声に選択できます。いろいろと問い合わせがありますので、姶良地区は今まだアナログ放送しておりますので、例えば、松原方面の同時に流し、姶良市全体で流す場合がありますので、松原地区においては男性の肉声の声がかかって、加治木の須崎地区では女性のデジタルの声がかかると。それが干渉して聞きづらいという面もありました。 以上でございます。 ◆13番(湯元秀誠君) 合成の声は人気が悪いですよ。やっぱり肉声ですよ。 1つだけここで提言と申しますか。昔サイレンがありました。あのサイレンを聞く感覚でみんな状況判断をされたことをご存じですか。サイレンがウオンウオンと鳴くときの間隔が短いほど身近な火事なんです。住宅火災と緊急性を要する。サイレンの間隔が長ければ長いほど山とか、急いで来なくてもいいよと、消防団員の人に呼びかけるのは。飯食って握り飯つくって出動しなさいというようなことが含まれている。山に行きますとすぐ帰れません。おなかもすいてきます。消火作業。何km何十kmも歩かなければならないことがあるでしょう。サイレン一つでもそれだけ中身があるんです。 今のデジタルで合成だったら、何か中身が判断とかそういうものにつながりますかということです。あれはやめてほしい。やはり市の職員、担当の職員でそういうめり張りを持った放送をやってほしい。どうですか。 ◎危機管理監(庄村幸輝君) その件については、今後検証してみたいと思います。 ◆13番(湯元秀誠君) 研究してみてください。これ北部九州の豪雨のときも、自治会長さんが、「これを最後の放送とします。私も避難します。」と、切迫した状況で放送されている。かねては、「きょうはグラウンドゴルフがあります。何時からあります。」と放送されている方が、肉声をもって、緊急性を訴えるために死に物狂いで放送された。動かなかった人たちがそれでさっと動いているんです。それが、国が開催する防災セミナーあたりで、それが実例報告で出してあるんです。出ているんです。自治会放送施設の大事さが今見直されているんです。そこを着目してほしいなと。 ですから、防災関係の面だけじゃなくして、コミュニティの部署、社会教育課のいろんな形でこれを1回協議してみてください。そして、確かに今の姶良市の補助金制度では手が届きませんよ、これは。ないところにつくるってもう至難のわざです。 今回も予算が出ています、楠元地区に。あの狭い地域に非常に人口密度の高い町場の場合は、各戸の負担金も少なくて済むでしょう。しかし、広いエリアを持ったところの地域の方々は、戸数も少ないし個々の負担金も高額になってまいりますと、そんな設置する補助金あたりに手が届くはずがない。絶対設置は無理です。 ですから、今回ありがたいなと思ったのは、モデル地区を今回設けて、試行的に、またその検証をやって、今後それを姶良市の全体に普及する、させるかどうかという否やも含めて、今回それを組み込んでみましょうという一つの方法が、方針が示されましたので、これはもうありがたいと。それぞれの地域にとっては朗報だなと私は思います。ぜひこの実現に向けてよろしくお願いしたいと思います。 本当はこんなつもりじゃなかったんですが、この自治会放送の普及率も前回とちょっと普及率の数字も違うようだが、それは問題じゃありません。要するに、低いということです。普及率が。ですから、これを小まめにやって、それで地域の方々がやっぱり議会と語る会あたりで出ているのがここです。地域の方々が、昨年も白男の農作業準備室でも行いましたけれども、放送施設がないということを非常に強調されて言われておりました。これはもう姶良市の喫緊の課題だと思いますので、というか、導入に向かっては市長も前向きに取り組んでいただきたいと思います。 それでは、2問目になりますが、2問目の時間ももう残り少なくなりましたが、私の後の同僚議員の方が出していらっしゃいますので、若干遠慮したところもございます。そういうことで、今回、この包括的民間委託でございますが、今、外国あたりでは、これをまた見直しているんです。民間委託イコールもう権限委譲という形に移行していきますと、これが非常に失敗例が多く国際的にはもう出ていまして、これは再公営化の動きが今度は逆に広がりつつあるということがあるようでございます。それでもう、日本国内でもそれはまた議論されている中で、姶良市は、まあそう遅くないと、今やる、まだ先鋒切ってのところに近いのかなと思いますが、これ国がやっていることについてはほんとに追従していかなければならないまだことなんでしょうかということで、今なされている委託料、3管工組合への委託料、これは不公平感が非常に漂っているんですが、水道料金の値上げを統一化された中で、ここあたりの、2011年に見直しをされたということを書いてあるんですが、この見直しをした結果が今のこの補助金の額なんでしょうか。 ◎水道事業部長(脇義朗君) お答えいたします。 まず、この委託に至った経緯でございますけれども、現在、我々水道が抱えている当面の課題を申し上げますと、重富水道施設の早期完成、本道原地区の水道未普及地域解消、姶良、加治木地域の浄水場や配水池の更新、そして継続的な課題としまして、老朽管の更新や施設の耐震化など、課題は山積している状況でございます。 この課題を克服するには多額の資金を必要としますけれども、現在、建設改良積立金が12億6,000万円ほどございますけれども、資本勘定で大幅な改良工事を続けていきますと、積立金もすぐ底をつきますので、利益を少しでも多く上げるためには、水道料金の値上げも視野に入れないといけませんが、お客様の理解を得るには、まずは徹底した合理化を進める必要がありまして、今回の委託に至った次第でございます。 それと、管工事組合の委託料でございますが、これは給水装置の維持管理業務の委託料のことかと思いますけれども、これは、お客様から漏水の修繕があったという電話連絡を管工事組合が受けて、そこからその日の当番店に連絡をするという、その待機の委託料になっております。なので、待機時間はそれぞれ一緒だということで、加治木、姶良は現在290万円となっております。ただ、蒲生の場合は極端にその件数が低いもんですから、そこの待機時間を減少して、蒲生の場合は今110万円ということで契約を結んでいるところでございます。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) 250万円がちょっと言葉が聞きとれなかったんですが、290万円の同額の根拠をもう一回。 ◎水道事業部長(脇義朗君) お答えいたします。 修繕を受けて待機をする時間、管工事組合が待機をする時間は、件数に関係なく一緒だと考えまして、加治木、姶良は同額の290万円ということで設定をしております。 ◆13番(湯元秀誠君) それは、なぜ蒲生地域には当てはまらんとですか。 ◎水道事業部長(脇義朗君) お答えいたします。 年間の実績を見てみますと、加治木、姶良のその修繕の件数ですが、大体500件前後ございます。ただ、蒲生の場合はもう100件も満たないような状態でございまして、お客様の電話はそれほど来ないということで、率を案分して、減少しているというような状況でございます。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) 扱い件数で同等であるから補助金を。給水戸数やら含めたら大きな差がありますよ。そういう判断じゃないんですか。 ◎水道事業部長(脇義朗君) この待機時間の根拠なんですが、加治木、姶良は休日が17時間、平日夜間の時間を7時間で算定しております。蒲生の場合は、休日8時間、平日の夜間が2時間で算定しております。これで、蒲生の場合は改良工事も大分進んでおりまして、修繕の依頼がないというのが現状でございますので、この数字でいっております。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) 公募型によるプロポーザル方式で選定をするということでございますが、選定委員会は部署内でやるということですが、であれば、今から先の委託業務全てにおいて職員でやってください。できるんでしょう、専門的知識があるから。今まで全部ですよ、全課。専門的知識がないから、専門的にノウハウがないから民間委託、委託ばっかりですがね。職員がやり手がない。何でこういうときだけ、松原小学校でも一緒ですが、ああいうときだけ何で内部でやるんですか。 ◎水道事業部長(脇義朗君) お答えいたします。 確かに外部の方をメンバーに加えるのも一つの方法かとは思います。以前、直接市民の方に影響のある水道料金の改定の際には検討委員会は外部の方に全て委ねた経緯がございます。 しかし、今回の業務委託は、市長答弁にもありましたように、職員がかねて行っている事務の一部を委託するものでございまして、プロポーザルにあたっては、こちらが求める満足した能力があるかを見きわめるために深く追及しなければなりません。そのためにも、専門用語も飛び交うこともあるかと思います。また、選定基準も、水道を熟知していないと採点にぶれが出るおそれもございます。 このようなことから、こちらが求める業者の選定は、今回の業務に精通した水道事業部の職員が一番ふさわしいと思っております。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) 議会等でしっかり監視の役割を果たしていきたいと思います。終わります。 ○議長(森川和美君) これで、湯元秀誠議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。5分程度とします。(午前9時54分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。(午前10時00分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、9番、上村親議員の発言を許します。 ◆9番(上村親君)     登      壇  皆さん、こんにちは。 きょうは雨の強い中、足元が悪い中、傍聴席においでいただきました皆様に心から御礼を申し上げまして、早速でございますけれども、私は今回、1問だけ一般質問を出しております。早速ですけれども、質問のほうに入らせていただきたいと思います。 姶良市水道包括的民間委託について。 本年6月6日、水道事業部より包括的民間委託についての説明があり、人口減少に伴う料金収入の減少や使用水量の減少など、公営企業をめぐる経営環境が厳しく、各地方公共団体においては公営企業の経営環境の変化に適切に対応し、そのあり方について検討した結果、民間委託を活用するとの説明でございました。 以下について問います。 要旨1点目、平成26年8月29日付、公営企業の経営にあたっての留意事項について、各公営企業において中長期的な経営の基本計画である経営戦略を作成となっているが、姶良市の経営戦略をお示しください。 2点目、県内において鹿児島市、薩摩川内市、霧島市、肝付町が業務委託をしていますけれども、経営戦略から導入の期間はどうだったのか、お伺いいたします。 3点目、予定している委託契約の概要については、平成31年4月1日から36年3月31日までの5年間で、委託額5億3,938万9,000円となっています。料金関連業務の内訳、各料金の金額、年額をお示しください。 まず、管理課業務係所管について。 ①受付・窓口業務、②調定・更正業務、③料金請求・収納業務、④口座振替業務、⑤滞納整理業務、⑥給水停止業務、⑦検針業務、⑧閉開栓業務、⑨検定満期メーター交換及びメーター在庫管理業務、⑩船舶給水業務、⑪電算処理業務、⑫その他附帯業務。 それから、施設課工務係・下水道課所管についての料金をお尋ねいたします。 ①給水措置工事・排水設備計画申請審査・完成検査業務、②管路修繕対応業務、③貯蔵品管理業務。 要旨の4点目、民間委託で想定される課題及び対応策について、以下を問います。 ①受託者は国の関係機関や公共が開催する研修に参加することができないとなっていますけれども、その理由は何でしょうか。②情報の漏えいについて、過去にそのような事例があったのか、お伺いいたします。③委託業者の倒産等について、受託業者の財務状況が脆弱だった場合、倒産等により業務が停滞する恐れがあるとなっていますけれども、資本金を含め、どの程度の財務状況が好ましいと考えていらっしゃいますでしょうか。お伺いいたします。 5点目、委託選定から決定までが短期間でありますけれども、その理由は何でしょうか。姶良市管工事業協同組合への説明、協議等はなされたのか、お伺いいたします。 6点目、姶良市の管工事協同組合は、旧町ごとになっていますけれども、行政として組合統一に向け指導しているのか、お伺いをいたします。 7点目、姶良市管工事業協同組合から提出された要望書(5月10日)について、水道事業部として回答しているのか、お伺いをいたします。 以下は、一般席から質問いたします。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  上村議員のご質問にお答えいたします。 姶良市水道包括的民間委託についての1点目のご質問にお答えいたします。 経営戦略については、公営企業が将来にわたって安定的に事業を継続するため中長期的な経営の基本計画であり、2020年度までに策定するよう、総務省から要請を受けているところであります。市としましては、現在、経営戦略を踏まえた水道ビジョンを策定中であり、来年度中にはお示しすることができると考えております。 2点目のご質問にお答えいたします。 外部委託を県内で導入している事業体でも、まだ経営戦略を策定していないところもありますけれども、策定している事業体は、2年後までには外部委託を導入しているようであります。 3点目のご質問にお答えします。 「料金関連業務の年額の内訳を」とのお尋ねでございますが、委託料は、それぞれの業務ごとに算出するものではなく、従業員の人件費と現場管理費等の合計となります。 4点目の1番目から3番目までのご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 国・県の関係機関や日本水道協会などが開催する研修等については、あくまでも公営企業である水道事業体の職員が対象となり、受託者の参加はできないのが現状であります。 情報漏えいのあった事例として、過去には水道料金等納入通知書などの誤送付による個人情報の漏えいなどがあった水道事業体があったようであります。 委託先の選定にあたっては、財務関係書類の貸借対照表や損益計算書をもとに算出した経営指標を分析し、健全な経営状況であるかを判断することとしています。 5点目のご質問にお答えします。 包括的民間委託の今後のスケジュールについては、来年4月1日の実施に向けてスタート時に不備のないよう、十分な引継ぎ期間などを考慮しながら、先行の水道事業体を参考に計画しております。また、今回の窓口業務等委託は、管工事組合に直接影響するものではないことから、当初は内容等の説明を、詳細が確定した公募の時期に予定していました。 しかしながら、一部の方から疑問や不安の声をお聞きしたため、先月14日に担当職員の方から、3地区の管工事組合の代表の方々に対し説明を行い、内容を確認していただいたところであります。 6点目のご質問にお答えいたします。 ご指摘のとおり、本市には、姶良市管工事業協同組合、加治木町管工事組合、蒲生町管工事組合の3つの組合があり、現在まで合併には至っておりません。合併については、これまでも意見交換会など、機会あるごとに担当職員の方からお話させていただいているところでありますが、合併する場合、法人化された姶良地区の組合への統合となり、そこには複雑な事情があるようです。 市としましては、今後も各組合の立場を尊重しながら合併に向けて粘り強く打診していきたいと考えております。 7点目のご質問にお答えします。 姶良市管工事業協同組合からの要望書につきましては、昨年5月10日に提出いただいた時点において、厳しい経営状況の中で健全な事業経営を持続していくための方策として、包括的民間委託を検討していた最中であり、経営の根幹となる運営方針が固まっていなかったため、回答できずにおりました。今回、委託導入を決定し、その概要がまとまったことから、先月末に管工事業協同組合に書面で回答したところであります。 以上、お答えといたします。 ◆9番(上村親君) まず、同僚議員の質問から少し質問させていただきたいと思います。 まず、この今回の提案の包括的民間委託、これを2015年から協議をされてきたという回答があったと思うんですけれども、その流れについて時系列で少し詳しく報告というか、回答してください。 ◎水道事業部長(脇義朗君) お答えいたします。 ここでは平成でお答えいたしたいと思いますが、まず、平成27年8月11日に部内検討会を行っております。その際、業者を1社呼んで内容の説明等も聞いております。その後、同じ8月に地区の水道協議会の研修会で、また業者のほうと研修をしております。それから、10月、11月には部内検討会のほうを職員で行いました。それから、11月の12、13で地区水道協議会の研修視察ということで、福岡県柳川市と熊本市のほうに研修に行っております。それから、11月26、27日に部内の県外視察ということで、久留米市、佐賀市に行きました。 それから、28年に入りましては、部内とか地区の水道協議会で研修をいろいろ重ねております。28年10月28日には、薩摩川内市のほうに課長のほうが研修に行っております。それから、28年11月4日には、地区の水道協議会で宮崎市のほうに研修に行きました。 29年に入りまして、10月25日、26日にかけまして部内のほうで県外視察ということで、福井県の鯖江市と坂井市に水道事業部職員3名が研修に出向いております。 それから30年に入りましては、前副市長への報告をしましたり、ことしの5月1日に市長に報告をしまして、プロポーザル実施について報告したところでございます。 以上が時系列となっております。以上です。 ◆9番(上村親君) それではお尋ねするけど、姶良市総合計画前期計画の中では、平成24年、この総合計画ができているんですけども、この中では第三者委託ってなっているんです、水道事業の計画の中では。27年になりますと、第三者委託から包括事業になっているんです。包括的業務委託。 先進地を見ますと、第三者委託をしながら、その上で包括的民間委託、こういう手法もとってあるところがあるんですけれども、私は一番、どこでこういったことがすりかわってきたのかなと。第三者委託をずっと24年からきたわけです、総合計画の中では。で、27年から、今度8月11日から包括的民間委託ということになったわけでしょう。その移り変わりは、結局、どういった協議になったんですか。 ◎水道事業部長(脇義朗君) お答えいたします。 第三者委託といいますのは、水道施設の維持管理について、維持管理を全て業者さんのほうにお任せするというものでございまして、責任も業者さんが負うということでございますが、まずは水道料金の徴収事務について包括的な委託をして、そこから始めて、今後、第三者委託に向けてその次は取り組んでいきたいということで、方向をちょっと転換したところでございます。 以上です。 ◆9番(上村親君) 包括的業務委託っていうのが、技術上の業務に該当しない料金徴収業務等を委託の対象とするということでしょう。第三者委託は、その水道法に基づく第三者の技術的な複雑多岐にわたる、浄水場の運転管理などの技術上の業務を任すという、そういうことでしょう。でしたら、この包括的業務からのほうがいいんじゃないですか。これは、現にもう今ほとんどシルバーさんがやっておるわけでしょう。料金徴収とかなんとかは、メーターやら、それはどうなっているんですか、今。 ◎水道事業部長(脇義朗君) お答えいたします。 料金に関しましては、メーターの検針は検針員さんに委託をしておりますが、その後の調定から収納については、全部を今現在、水道事業部の業務係のほうで行っております。 それと、第三者委託でございますが、水道施設の技術的な委託ということなんですが、まだ姶良市の水道事業につきましては、施設の改修等の課題が残っております。それらについて一定のめどをつけましてから、その第三者委託のほうにまた目を向けていきたいと考えております。 施設のほうも、一部、電話回線などを利用しましてデータを見ることはできますが、完全に委託というまでにはまだ早いのかなと考えているところでございます。 以上です。 ◆9番(上村親君) 市長のほうに後でお聞きしますので、しばらく聞いておってください。 それでは、水道部が出した6月6日の資料から少し質問したいと思います。 まず、先ほど同僚議員の回答にもございましたけれども、大幅な料金、利益が減少していくんだというような説明だったんですけれども、確かに落ちていることは落ちているんですけども、急激にはそんなに落ちていないです。3億円を超える年度もあるんですけど、今年度が見込みで2億7,000万円という見込みの利益が出ているんですけれども、それからずっと行って、予定している委託契約の概要、委託額は5億3,938万9,000円、5年間。税抜きです。その下のページで、業務委託料窓口業務等包括委託。参考見積平均額5億1,964万3,000円、5年間。1年間に直しますと、1億392万8,000円。この5億1,964万3,000円と第4回定例会で債務負担行為をされると思うんですけれども、5億3,938万9,000円、これは何で金額は一致しないのかどうか。その説明を求めます。 ◎水道事業部長(脇義朗君) お答えいたします。 まず、純益が上がっているということでございますが、水道事業会計の場合は、経常経費の予算であります損益勘定予算と、投資的経費予算であります資本勘定予算というのがございます。今、お示ししました純利益は、損益勘定予算のほうで出ました剰余金としましての純利益でございます。 この出ました利益を建設改良積立金などに積み立てまして、資本勘定で行います敷設替工事などの経費で不足が生じた場合に、その積立金を取り崩して使うことになります。これを29年度で見てみますと、決算の認定はまだ受けておりませんが、純利益が2億7,000万円ほどになります。ただ、減債積立金といいまして、起債の元金の償還に充てる積み立てがあるんですが、それを取り崩しました額が1億6,400万円でございまして、差し引いた1億600万円ほどが純粋な利益、現金の増加分ということになります。 ちょっとさかのぼりまして平成27年度を見てみますと、純利益が3億1,900万円ほどありました。しかし、この27年度には蒲生の配水池の更新に伴います加圧施設の工事や、米丸上の加圧施設の工事なんかを行いましたので、ちょっと建設改良予算が膨らみまして、積立金を3億5,300万円取り崩しておりまして、差し引き3,400万円ほどの実質赤字という結果が出ております。ですので、今後、大きな施設の更新をしていきますと、この積立金がだんだん減っていって、しまいには底をついていくということで、少しでも純利益を上げまして積立金のほうに積み立てていかなければいけないと考えているところです。 以上でございます。 ◆9番(上村親君) ちょっと答弁漏れがあったと思います。 私はですね、この委託額と参考見積もりの平均額、ここが1,700万円ぐらい違うんじゃないですか、確かに。この最後、何で、何の原因なのかっていうことなんです。 それから、先ほど部長のほうが基金という積立金ということをおっしゃいましたけれども、先ほど同僚議員の答弁の中で、12億6,000万円ぐらい今あるということをおっしゃいましたですよね。部としては、その基金の積み立てがどれぐらいあればいいのかどうかです。安定した水道事業企業会計ができるかどうか。そこについて、お答えください。 ◎水道事業部長(脇義朗君) まず、お示ししました最高限度額についてですが、この額はプロポーザルにおけます最高限度額でございまして、水道が支払っている費用額に対しまして、削減が見込まれる経費の消費税抜きで5年間の総額でございます。 一方の平均額、これは現在、参考見積もりを業者さんのほうから徴しておりますが、その平均額ということで、そこで差異が出てきます。最高限度額と平均額ということでございますので、ここで若干の差が出てまいります。 それから、水道の場合は、建設改良積立金、減債積立金がありますが、建設改良積立金のほうは多いに越したことはないんですが、今後、徐々に減少していくという収支計画があります。そこで、大体5億円を下らない程度に今現在、資金の運用をしているところです。 以上でございます。 ◆9番(上村親君) じゃあ、5億円ぐらいあったら健全な企業体系ができるということで理解してよろしいわけですね。 それから、じゃあ、費用対効果に移りましょうか。 すみません、その前にちょっと、回答のほうで今回の委託額の根拠として、我々は第4回定例会で債務負担行為を受けるわけですから、その件でもやっぱり知っておかないかんということで、ちょっと詳しく聞きたいと思うんですが。 じゃあ、各料金体系の年額はよろしいでしょう。でも、従業員の人件費と現場管理等の合計となります。この従業員の人件費と現場管理費等の合計ですから、この従業員の人件費と現場管理費は大体概算で出るわけでしょう、根拠として。それについては幾らですか、年額。年額でも結構です。 ◎水道事業部長(脇義朗君) お答えいたします。 従業員の人件費でございますが、これは水道事業部のほうで委託業務水準書というのをつくります。そこで提示した業務範囲に基づきまして、業者のほうから提案され、従業員の数もそれぞれの提案者がみずから考えて積算されることになりますが、現在もらっている参考見積もりによりますと、9名から13名の範囲で計算をされております。 そこで一番安い参考見積もりでいきますと、職員人件費のほうが3,700万円ほどとなっております。あと、検針員などの賃金が3,070万円ほど。それに現場管理費が297万円。諸経費でございますが、一般管理費が844万円というのが今いただいている一番安い見積もりでございまして、年間合計7,880万円で参考見積もりをいただいているところでございます。 以上です。 ◆9番(上村親君) ちょっと今、部長がもう見積もりをいただいているということをおっしゃったですね。それはどういうことなんでしょうか。その見積額は、今ちょっと提示があったんですけど、そりゃ業者によって見積額も全然違ってくるわけでしょう。今、それは何社から幾らぐらいの金額を受けているんですか。 ◎水道事業部長(脇義朗君) あくまでも費用対効果等を算出するための参考見積もりでございまして、営業に来ていらっしゃいます、現在のところ3社のところから参考見積もりということで伺っております。ただ、プロポーザルのときには、また正式な見積もりが提出されることになります。 以上です。 ◆9番(上村親君) どうもそのプロポーザルは今回と違うんだよっておっしゃるような言い方なんですけども、信じる方法しかないだろうし。ちょっと、しかし、おかしなことだなと思います。 じゃあ、次にちょっと移らせていただきますけれども、この委託前が2億4,699万9,000円、それから委託後で2億3,898万8,000円、効果額が801万1,000円ということなんですけども、職員人件費26人、2億57万9,000円です。委託後が17人で1億3,506万円。 で、ちょっと私、不思議に思ったんですけれども、年度別職員数及び職員人件費の推移というところで見てみますと、上水道の担当職員が29年度で20名です。26名っていうことで、あと6名足りないんですけど、これは下水道係か何かですか。下水道係がこの6名。ああ、わかりました。 じゃあ、次に行きます。職員数の削減効果。 平成30年から平成35年までで、今現在の26名から17名にしますよっていうことですね。この年度別の職員数を教えてください。 ◎水道事業部長(脇義朗君) お待たせいたしました。 平成30年、今年度が今現在26名でございます。平成31年度22名、平成32年度18名、33年から34年も18名、そして35年に17名という計画でおります。 以上でございます。 ◆9番(上村親君) この職員の減は、これはもう退職に伴う減なんですか。それとも、合理化による減なんですか。どちらでしょう。 ◎水道事業部長(脇義朗君) 主に業務係がこの事務にあたっているんですが、それの合理化による削減でございまして、この職員はまた本庁のほうに出向いて、また別な業務に従事していただくということになります。 以上です。 ◆9番(上村親君) それから、管理課が平成35年度で課長以下5名、施設課が11名になるわけですけれども、これは統合はできないんですか、管理と施設課。5名の課長がいて、11名の課長がいるわけでしょう。35年度そういった計画なんでしょう、事業計画。これはもう、下水道係もなくなるわけですから、そういった考えはなかったのかどうか。管理課と施設課と統合して、課長を1名にするという。 ◎水道事業部長(脇義朗君) 管理課のほうは水道事業の中枢をなすところでございまして、企画・運営をするところでございます。予算・決算もこれから担っていかないといけませんので、管理課のほうは残さないといけません。 それと、今後、施設課のほうで施設の更新などの事業費が出てきますので、施設課長のほうも大事な任務が今後ふえてくるということになります。 以上です。 ◆9番(上村親君) それでは、8のほうの包括的民間委託で想定される課題及び対応策。 この中で、一番のちょっと疑問が出たのが、5番目の情報の漏えい。対応策なんですけども、プロポーザルの参加にあたり、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者を認定するプライバシーマーク。また、事業者における情報セキュリティーを管理するための、情報セキュリティーマネジメントシステムの国際規格の認証を取得していることを参加条件にする。また、委託後は受託業者に対して業務にあたる職員の個人情報についての教育を徹底させるということで、産業建設常任委員会のほうでは、このプロポーザルの公募をかけて応募者がいなかった場合どうするのかということで質疑があったその回答が、「以前より4社ほどの業者が熱心に営業に来庁しているので、応募者がいないということはないと考えております」ということで、水道事業部の回答をいただいているんですけれども。 この国際規格ISMS、これを持っている企業というのは、姶良市内にあるんですか。今、4社の業者が熱心に来られているんでしょう。それはどうなんですか。 ◎水道事業部長(脇義朗君) この業務のできる業者は姶良市内にはいません。鹿児島県内にもいないところでございます。 それで参加条件としまして、九州管内に本店、支社、支店、営業所があるところを参加条件としております。その業者につきましては、こういった資格は持っているということで、現在、受託をしている業者さんでございますので、こちらのほうではそのように理解しております。 以上です。 ◆9番(上村親君) じゃあ、今現在、県内で鹿児島市と薩摩川内市、霧島市、肝付町、これが今現在包括的民間委託をやっているわけですね。そうしますと、市、町においても、県内の国際規格を持っていたセキュリティーマネジメントシステムISMS、結局これを持っている業者はいないわけですから、九州島内のどこかと地元の業者と組まないと、これは結局、参加資格はできないということですか。 言っている意味わかりますか。今、部長のほうは、県内にもありませんということであったですね、こういった持っている業者はいませんよということで。九州内にはありますよと。 例えば、姶良市内の業者がこの公募に対して九州内にそういった情報セキュリティーを持っている企業とタイアップ、JVを組めないと、これは参加はできないということでしょう。そこについては、どういうような考えなんですか。 ◎水道事業部長(脇義朗君) 管工事組合につきましては、現在もこの参加資格はないわけでございますので、別に参加資格を持った企業とJVを組むことは可能かと思います。 以上です。 ◆9番(上村親君) 今現在、4社、熱心に来られている業者、これなんかも、ずっとそういったJVを組まないと参加資格はないということですよね。これは、持っている業者が来ているわけですか。公表はできない。すみません、4社とも持っているか、持っていないかどうか。 ◎水道事業部長(脇義朗君) ただいまの質問につきましては、担当課長のほうに答弁させます。 ◎水道事業部管理課長(押領司典子君) 水道事業部管理課の押領司でございます。 今の質問の答えなんですけれども、今、4社、水道事業部のほうに来ていただいておりますけれども、4社とも姶良市のほうに入札参加資格を持っております。そちらのほうでも確認をいたしました。4社とも、その資格は持っております。 以上です。 ◆9番(上村親君) そうしますと、結局どうなるんですか。我々は市内の業者、市内の業者ということで、同僚議員と一生懸命取り組んできた事業なんかもあるんですけれども、水道事業部としてはどういう考え方なんでしょう。地元業者がやっぱりそういったことで、共に共生協同でいきましょうという考え方はないんですか。そういったところはどうですか。 ◎水道事業部長(脇義朗君) お答えいたします。 今回のプロポーザルの参加資格要件というのがございます。姶良市に指名願いが出され、九州内に本店、支社、支店、また営業所を有する法人で、過去5年以内において1年以上継続して今回と同様の業務の受託実績を有するものというのが主なものでございますので、これに該当する業者は大分絞られてくると思います。 以上です。 ◆9番(上村親君) こういうことは憶測でものを言っちゃおかしいんでしょうけれども、ある企業の名前がやっぱりちらほらしますよね。皆さん、どういうふうに勘づかれたかどうかわかりませんけれども、私ども何かそういうのが入ってきます。ですから、そういったことは極力……。ここからは、ちょっと市長のほうにお尋ねしましょうか。 市長が一番、今回、選挙4年間、草の根運動をされまして、一番市民に受けたこと、これはもう公平公正だったと思うんです。あなたが今、所信表明でもあったように、「種をまき水を与えていて、そして実を結ぶ」という、そういった立派な文言も入っていますし、もちろん、「市民目線で行う公平公正の姿勢の必要性があります」ということもうたっていらっしゃいます。「迷ったときは、それが市のためになるのか、市民のためになるのか自問し、判断をしていきたいと考えております。主役はあくまでも姶良市民である皆様方です」ということで、強く述べられております。そういったことを含めて、もう一回この事業を見直しといいますか、見つめ直していただきたい。 というのは、我々もこういった5億を超える事業、総合計画にはうたってあるんですけども、実計にも何もないんです、これ。で、補正で今度は組むんでしょう、第4回定例会で。そんなのがありますか。私はどっちにしましても、同僚議員、議員の中でもまた判断しないといけないんですけども。 11月の中旬、議会定例会への包括的民間委託実施にかかわる債務負担行為補正予算の上程ということで、ここで我々がこういった判断をしないといけないんですけれども、これはちょっと判断できるかなというように僕は思うんですけれども、市長の考え方を少し述べていただけませんか。 ◎市長(湯元敏浩君) もちろん、市民のためになるための市政をしていくというのは変わりませんし、公平公正というのは、これまでも貫いていかなきゃいけないと思っております。いろいろな憶測が、市も憶測が流れることもありますが、それが本当にそのようなことなのか、そして、その憶測自体が事実なのか。そういったものも、いろいろな情報を角度を変えて入れていかなきゃいけないと思っております。その総合的な判断で、姶良市のために、姶良市民のためになるようなことを判断していかなきゃいけないと思っております。 今回の件については、全体的な行財政改革も含めて、そういった職員の削減も含めてそういったところも説明を受けていますので、市民のためになるかなと思っておりますが、その業者選定云々については、これからのことでございまして、いろいろな憶測のもとで判断はしてはいけないと心には決めております。 以上でございます。 ◆9番(上村親君) ほかの市なんかは、例に例えて言いますと、館林市、人口が7万7,943名です。平成20年4月から第三者委託をされております。それからずっときて、平成25年になってから初めて、この包括的業務委託をされているんです。あと1か所は、堺市です。ここらなんかも、きちんとやっぱり年数をかけてやっております。 ですから、本市みたいに、今回提案された6月に我々に説明会があって、11月にはもう選定も決まって債務負担行為までやるわけでしょう。あんまり事が性急じゃないかなというふうに思うんですけども。本当、もう少し余裕を持って、そしてまた、我々議会のほうにもわかりやすく途中の経過も含めて。 私も2年前までは産業建設にいたんです。私の前に質問した同僚議員も、3月までは産業建設やったんです。みんな知らないんです、うちの議員は。誰か知っていましたか。そういった中で11月には債務負担行為を出しますよっていうことで我々に提案するわけですから、知らない中にそういったことが判断できますか。私は、どうしても当初予算に上げて、きちんと実計に上げて、そうした中で我々も説明をし、我々は市民に説明責任があるわけですから、そういったことをきちんと計画的にやっていただきたいなというように思うんですけれども、事の早く急ぐ原因というのは何ですか。 ◎水道事業部長(脇義朗君) お答えいたします。 前回の湯元議員の質問のときの答弁と重複いたしますけれども、現在、水道が抱えている課題が山のようにあります。そこで、施設の更新計画をつくって、それにのっとって計画的に課題を克服していく。そのための合理化としての包括的民間委託を進めて、国が進める「民間にできることは民間へ」の言葉どおり、窓口業務等を民間に委託しまして、水道はおくれている施設の更新に全力を傾け、水道サービスの向上を目指したいということで、この包括委託を導入するものでございます。 また、このことが本市の経営戦略のかなめとなるものと思っております。 以上です。 ◆9番(上村親君) 今、部長、経営戦略って、経営戦略できないでしょう。 それから、今回、市長選挙もあって、骨格予算だったんですけれども、それだけ結局計画を持っているわけですから、何でことしの当初で上げなかったんですか。その理由は何だったんですか。 ◎水道事業部長(脇義朗君) 財政当局との打ち合わせによりまして、当初予算は骨格予算ということで、これは全く新規の事業になりますので、当初には上げていないというのが理由でございます。 以上です。 ◆9番(上村親君) こういったところをもう一回、市長、精査してください。 こんな大きな事業を我々はたぶん12月で通らんかったらどうするんですか。こういったことを述べるのは、大変失礼かもわかりませんけれども。私、どうしても、これ理解できません。 我々もどっちかっていうと、この総合計画あるいは実施計画書を見ながら行政の進め方、それに対して是々非々を述べたり、やっぱりきちんと言うべきことは言う。そういうことをしたいと思っているんです。だから、唐突にポーンと出てきて、5億幾らも、たった4か月で決めないといけないわけですから、その判断材料はどこにあるんですかって我々は言いたいわけです。そういったことが事前にわかっているんであれば、そのやりとりもあったでしょう。だけど、6月6日にこういったことを整理されて、11月には第4回定例会にはこれ出しますよと言われて、どこでどういった審査ができるんですか、うちの産業建設は。そういったことをどうしても、市長、あなたが言う公平公正という考え方、それに基づいて、もう一回、担当部署と我々に納得するような、そういった事業説明をしていただきたい。それについて、もう一回、市長の見解をお伺いしておきたいと思います。 ◎市長(湯元敏浩君) 今の議論をお聞きしていまして、説明不足等々もあるんではないかなと思います。議会の皆様含めて、もう一度、再度、説明する機会を設けていきたいと思っております。 以上でございます。 ◆9番(上村親君) これで一般質問を終わりますけれども、ぜひとも今後、事業計画の中では、もうちょっと理路整然と。で、我々も市民にもわかりやすい、そういった事業計画をお示ししていただくことを要請しながら、一般質問を終わります。 ○議長(森川和美君) これで、上村親議員の一般質問を終わります。 ここで、しばらく休憩します。10分程度とします。(午前10時48分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前10時58分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、14番、堀広子議員の発言を許します。 ◆14番(堀広子君)     登      壇  皆さん、お疲れさまでございます。今国会では、刑法が禁じる民間賭博を解禁するカジノ実施法案が衆議院を通過し、今国会での成立を図る構えでございます。 各種世論調査では、カジノ実施法成立に7割が反対をしております。この法案は、刑法で禁じられた賭博を合法化し、民間事業者が私的利益のためにカジノを開設することを初めて認めるものでございます。 また、特定資金貸付業務として、カジノ業者が利用者に金を貸し付けることができることになります。こんな仕組みは、パチンコでも競輪競馬でも、これまで認められていないことでございます。 借金をしやすい環境をつくっていくということは、ギャンブル依存症や多重債務者をふやし、生活破綻や治安悪化、組織暴力の介入、子どもたちへの悪影響など、計り知れないほどの災いと不幸を、この日本の社会に広げる危険性があることから、日本共産党はこの法案の廃案を求め取り組んでおります。 それでは、質問に入ってまいります。 私は、通告しておりました3つの項目について質問を行います。 まず最初に、里道の整備についてでございます。 萩原線から北へ約50mぐらいの生活道路、いわゆる里道は、幅員が狭く急な坂道でございます。市道や里道への出入りがとても困難で危険な箇所がございます。緊急車両や災害の時なども通行に影響が大きいところです。誰もが安心して通れる道路に整備できないか、お伺いいたします。 2つ目には、JRの減便対策についてです。 (1)JRのダイヤ改正による減便で、列車を利用している高校生や高齢者などに大きな影響が出ています。この間、JRに対しどのような協議や要請をされたのか、お伺いいたします。 (2)ダイヤ改正により、部活動を終えた生徒の帰宅時間が遅くなったり、後発の列車に利用が集中し、乗れないなどの影響が出ています。 JR九州は、「通学・通勤など影響があれば検討する」との報道がありました。その後、「臨時便を含め減便分を復活しない方向で最終調整をしている」との報道もありました。通学に支障がないよう列車の現便の復活を求めますが、見通しと今後の対策はどのようになるか、お伺いいたします。 3つ目には、市営温水プールの設置についてでございます。 温水プールの利用は、健康増進につながり、医療費抑制などの効果が期待されます。温水プール設置の要望は多く、これまで幾度となく質問がなされ、その必要性は認識されております。 「今後、公共施設のあり方を検討する中で、民間の施設などの活用を含め、考えていきたい」とのこれまでの答弁でございました。平成30年度の施政方針が述べられましたが、温水プールの件には触れられておりません。温水プールの必要性の認識とプール設置の今後の計画について、どのようにお考えかお尋ねいたします。 以上です。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  堀議員のご質問にお答えいたします。 1問目の里道の整備についてのご質問にお答えします。 市道萩原線と西反土前線に通じる里道は、延長がおよそ43m、幅員がおよそ2mであり、排水溝と舗装が整備されている状態であります。 里道の整備については、市生活道路整備事業補助金交付要綱に基づき、申請者に対し、対象事業の70%以内を補助し、地域整備の推進を図っているところであります。 市としましては、今後、地域コミュニティ協議会など、地域の方々において計画方針を取りまとめていただいた上で、整備について協議してまいりたいと考えております。 次に、2問目のJR減便対策についての1点目と2点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 昨年12月のJRによる減便に関するダイヤ改正の報道発表後、本年1月に鹿児島県及び沿線自治体で構成する鹿児島県鉄道促進協議会において、日豊本線を含む県内各路線の運行本数の現状維持について、JR九州鹿児島支社に対し強く要望いたしましたが、見直しには至りませんでした。 今回のダイヤ改正に伴い、減便による影響も出てきていることから、県では、4月に沿線自治体や高校を対象に影響調査を実施し、その結果をもとに5月の県鉄道促進協議会において、改めてJR九州鹿児島支社に対し、ダイヤ改正の見直しや車両増結及び各自治体との事前協議についての特別要請を行ってまいりました。 市としましては、今後ともJRの動きを注視するとともに、県鉄道促進協議会や日豊本線沿線の自治体等と連携を図りながら、ダイヤの見直し等の要望活動を行ってまいりたいと考えております。 次に、3問目の市営温水プール設置についてのご質問にお答えします。 施政方針におきまして、本年度の主要な施策と市政運営に対する所信の一端を述べさせていただきましたが、時間的な制約もあり、すべての事業に言及することはかないませんでした。 市営温水プールについては、市民の皆様からのご要望がある施設の一つであると認識しており、これまでも何回となくご質問いただいていることも承知しております。 私は、これから迎える超高齢社会に対する備えとして、健康寿命の延伸を掲げており、その具体例が大型グラウンドゴルフ場の設置であります。 これは、本市においてグラウンドゴルフの愛好者が多いことで、施設の利活用が見込めること、あわせて専門機関の研究により、歩くことによる医療費の抑制効果が検証されていることに基づくものです。 また、財政状況を勘案しながら、優先順位を検討する必要がありますので、温水プールの必要性は十分に認識していますが、まずは大型グラウンドゴルフ場の整備を優先したいと考えております。 以上、お答えといたします。 ◆14番(堀広子君) 里道の整備について再質問を行います。 まず、この里道が市町村に譲与されたわけですけれども、その譲与された背景はどういったことでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 里道の譲渡につきましては、その当時市民に使われて、利用されている道路、里道につきましては、市のほうに移譲を受けている状態でございます。 使用していない里道につきましては、財務省のほうで管轄をしているということになります。 以上です。 ◆14番(堀広子君) じゃあ、里道は地方交付税の措置がございますか。 ◎建設部長(徳部健一君) 里道について地方交付税の対象にはなっていないと思います。 ◆14番(堀広子君) 里道が市町村に譲与された背景を述べていただきましたが、この里道については、これまで長い間所有者は国で、そして管理は市町村が行っていったわけですが、地方分権の推進を図るために、平成17年4月から市町村に移管されたということで理解してよろしいですか。 ◎建設部長(徳部健一君) はい、今ご回答があったとおりでございます。 ◆14番(堀広子君) では、移管され里道の扱いがこれまでとどう変わるのか教えてください。 ◎建設部長(徳部健一君) 国から里道の移管を受けたわけなんですけれども、主たる理由につきましては、里道というのは公のものであるということで、底地の管理、誰もがその里道を侵さないようにということで、里道の境界等を管理するようにということで移譲を受けているところでございます。 以上です。 ◆14番(堀広子君) ちょっと理解できない文言が入ったので、理解に苦しむところですが、底地のという言葉が理解できなかったところです。勉強不足でわからないところでございますが、里道はじゃあ全て譲与されたんですか。譲与されないところは、どういったところが譲与されないのか。そして、その管理はどうなるのか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 先ほどの回答にもありましたけれども、権限移譲を受ける前に、使用されているか、いないかということを調査をしております。その中で、利用されている里道につきましては、旧町のほうへ権限移譲しましょうということとなっております。 もう現地が確認不能といいますか、もう全然使用されていない部分につきましては、財務省のほうの管轄となっております。 以上です。 ◆14番(堀広子君) いわゆる道路として機能していない里道については、財務省が引き取ったということで理解いたしました。 それでは、実際どういったところが譲与されなかったかということになりますが、今おっしゃったようなことで理解できるところですが、実質的にはこの譲与されなかった、財務省が引き継がれた部分についての維持管理というのは、国が原則だと思いますけれども、やはりこれは周辺の自治体、あるいは地方自治体が管理をしていくことになっているのではないかと思いますが、どうですか。 ◎建設部長(徳部健一君) すみません。ちょっと私聞き取りにくかったんですが、財務省が引き取らなかった部分。すみません。 ◆14番(堀広子君) 財務省が引き継がれた、いわゆる先ほどお答えをいただきました道路として機能していない里道を財務省が引き継いだわけですよね。この引き継いだ維持管理は、実質的には国が本当ならば管理しなければいけないと思うんですけれども、実質的には国は原則行わず、周辺の住民の方々、あるいは地方自治体がやっていくことになるんじゃないかと思うんですけど、実際はどうでしょう。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 先ほど私「底地」と言いましたけれども、要するに里道という土地の管理ですね。先ほど言いました境界とか、誰もが侵さないようにというのがありますけれども、そこの管理は財務省のほうで行うということになります。 仰せの通常の草刈り等という考えていいですかね、そういった点につきましては、その使用していないという判断のもとで、財務省の管理になるということもあり、私どものほうに市民の皆さんからその管轄外、要するに財務省のほうの管轄の里道についての草刈りとかというお話は、来てはいないというところでございます。 以上です。 ◆14番(堀広子君) 今この萩原線から入るこの里道の件ですが、この場所は市街地に近くて、そして多くの市民の方々が一般の方々が通行している市道と全く変わらない里道ではないかと思うところです。地域の住民や受益者の利用という観点から外れる里道だと思います。 いわゆる道路として、先ほどお答えいただきました道路として機能している里道だと思うんですが、道路法では道路には一般交通の用に供する道と明記されております。今回の譲与で道路として機能している里道の所有及び維持管理は、市町村が行うとなったのですから、私はこの言葉だけで理解すれば、当然これは市町村が改修するようになったんだなと、最初は理解したところなんですけれども、このことについては、この言葉だけで捉えたときに、道路として機能している里道の所有、維持管理は市町村が行うようになったという文言があるわけですけれども、これをどう解釈して理解すればいいのでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 権限移譲を受けた里道につきましては、その受けた状況での移譲でございます。その里道について市が今後管理をしていきなさいと。管理の中の主な要件としては、先ほど言いましたように、誰もが勝手に侵さないようにということが、大きな意味合いでございます。 当時、里道は市の管理になるんだからというような、先ほどおっしゃいました意見がいっぱいありました。権限移譲を受けたから、市の管理だから広げなさいとか、そういったことは権限移譲の中にはないということです。 ですので、あくまでも後は市のほうで管理はしてくださいという通常の維持管理、財産管理になるかと思いますけれども、そういったことでの権限移譲というふうに考えております。 以上です。 ◆14番(堀広子君) 大変理解しがたい問題だなと思うところですが、この文言だけを捉えたときには、そのように理解したものですから、どう解釈すればいいかということで少しは理解できたところです。 お尋ねいたしますが、この姶良市は生活道路整備事業補助金要綱に基づいて、地域で管理するその理由をお尋ねいたします。地元の人たちが、いわゆる補助金要綱を使って改修するということの理由をお尋ねいたします。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 この交付要綱をつくった背景には、大分昔、合併以前のことになるんですけれども、地域から要望がございました里道整備については、主には砕石とかコンクリート等の原材料で行っていた背景がございます。 その後、加治木町におきまして、今制定している生活道路整備事業補助金というような同じ流れの整備をしておりました。合併いたしまして、大変里道の要望が多いということと、それから、原材料支給を行う場合において高齢化、そしてなるべく例えばコンクリートを提供すれば、なるべく広い範囲、長い範囲で施工したいということで、コンクリートを薄くされて、またそこに補修が必要だということがございます。 そして、もう一つは、姶良市のこの要綱の中では、地元が近隣の業者さんを3社程度選べるということで、地元と業者さんとの連携も図るというようなことも考えて制定したところでございます。 以上です。 ◆14番(堀広子君) わかりました。じゃあ、他の市町村は、この扱いはどのようにされているんでしょうかね。とりあえず、いわゆる交付要綱をつくっているのか、つくっていないところもあるのか、この件についてお尋ねします。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 全てをちょっと私網羅しておりませんが、近隣の市町村でこれに似た制度をしているところは、なかったように思います。 ただ、県外で同じような、補助率とかは違いますけれども、同じような考え方でやっているところがございました。 以上です。 ◆14番(堀広子君) 確かに、旧町時代は加治木町はありましたけれども、旧姶良町におきましては実施されていなかったというときがございました。 そしてまた、この合併に至りまして、ぶり返すようですけれども、補助金交付要綱に基づくこの負担割合というのが、7対3に今回なっておりますけれども、加治木町時代は8対2でございました。そういう意味からすると、市民負担がふえたということになりますけれども、どうしてふえるような形になったんでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 この補助率の観点については、今までちょっとご質問がなかったんですけれども、根拠といたしましては、以前加治木町でやっていた場合は、職員が測量しまして、設計しまして、積算します。そして、公共入札ということで入札をします。となりますと、やはり建設業の方も公共事業の経費で入札されるということになります。 今回は、地元地域と業者さんとの言えば民・民に近い形での見積もりが出されるということを念頭に置きまして、以前80%補助であったところを、70%に落としたということになります。 以上です。 ◆14番(堀広子君) そういういきさつがあったにしても、市民にとっては負担がふえるということですので、合併によって負担がふえるということは、サービスの低下につながるというふうに私はずっと理解してきたものですから、何でふやされたのかなということの理解は、市民は得られないのではないかと思います。 次に移りますが、道路は道路法に基づいて定められておりますけれども、この法定外公共物、いわゆる里道ですが、この里道はどのような法律というんですかね、どういった法で定められているのでしょうか。道路は道路法でありますけれども、この里道についてのそういった法律みたいなのは、定められているのかということですけど。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 今議員おっしゃいましたように、法定外公共物ということでの法的な措置を講ずるということになっております。 以上です。 ◆14番(堀広子君) じゃあ、その法定外公共物の扱いの中に、この生活道路の里道も含まれて条文化されているのでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) まず、生活道路整備補助金の中の対象として里道が入っております。個人の私有地、私有地もありますけれども、その私有地の公衆用道路も対象としております。 以上です。 ◆14番(堀広子君) これまで述べてきましたようなことが、その法定外公共物の定めておられる中にしっかりと盛り込まれておりますか。 ◎建設部長(徳部健一君) 生活道路整備補助金の中に、里道ということで記載をさせていただいております。 ◆14番(堀広子君) 譲与になったわけですけれども、この譲与になった内容とかも含まれておりますか。 ◎建設部長(徳部健一君) 財産譲与の件については記載はしておりません。 以上です。 ◆14番(堀広子君) 譲与されたけれども、定められたそういったいわゆる道路法とか、こういった法律はないわけですよね。そういうふうに理解いたします。 本市は、要綱をつくって維持管理をするようにしていることも理解できました。実は、里道の件で地域での話し合いをする中で、整備が困難な問題が出てまいりました。 今この里道の件でございますけれども、まず1つには、地域の事情によって施工できない場合、そのまま放置した場合には、安全上に問題が出てくると、これがまず1つ。 それから、もう一つは、大規模な災害等でそこの場合ですけれども、路肩が崩壊して通行できなくなった場合、じゃあ誰が責任をとるのか。こういう大きな問題が出てまいりました。 法の定めもございませんので、こういった災害や、あるいはまたやむを得ず改修できない場合などの扱いをどうするかということになろうかと思います。 この扱いをもっと検討して、例えば条例をつくるとか、条例に文章化し、明確にしていく必要があるんじゃないかなと思いましたので、いろいろそういう生活道路の条例ができているところはないかと調べてみました。 そしたら、唐津市がそれに取り組んでおります。また、北九州市も行っております。 少しご紹介いたしますね。唐津市の現状ですけれども、先進事例を参考に、今後の里道の管理に必要な方向性として、里道管理に求められる視点として、管理に必要な条例の検討を行っております。 そして、里道は地域共通の財産として再認識をし、環境管理者としての持続可能性の視点、それから地域の資源としての活用、この3つを柱にして、必要な条例の検討を行ったということです。 目的は申し上げることもないですけれども、公共の福祉の増進を図り、また地域公共交通の財産としての認識で目的も定められているようでございます。 北九州市の場合は、ちょっと調べておりませんけれども、唐津市の場合はこのようなことで条例をつくっているということでございます。 このように、里道については要綱にされているのですけれども、さまざまな問題がこれからも出てくるかなと思います。この里道の場所ですけれども、地域の合意が大変難しくって、これまで放置されている状況でございます。 地域の方々が何回も担当課のほうに足を運んだりとか、いろいろとご苦労されているところでございますが、ご存知のように幅員が狭い上に、特に市道から車が入れずに、外壁のブロックや石積みに車が当たって、傷がたくさんついている状態です。そしてまた、救急車も通れずにバックして、あと遠回りをして行くと。 ご存知だと思いますが、車も結構走りますし、子どもたちも通りますが、ミラーもつけられない場所であります。安全面を考慮し、せめて市道からの入り口の外壁部を隅切りをして、見通しがよくなるような改修をするとしたら、最低でどのくらいの隅切りが必要になるのでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 まず、この問題につきましては、平成27年第2回定例会でもご質問いただいております。私も地域の方々とお話をさせていただいたところでございます。 私どもといたしましては、地域の方からのいろんな道路の改修部について、お話があったところではございます。とにかく地域のほうでどうしたいというのをまとめてくださいと。今ございました隅切りも、そのとき私のほうから提案させていただいたところでもございます。 ですので、まず地域の方々がどうしたいという計画を賜りまして、そして市がどういう形で連携してできるかということを模索していきたいというふうに、以前もお話をしておりましたけれども、また同じようなご質問をいただいたところで、やはりちょっとなかなかお話し合いが難しいところなのかなというふうには感じております。 その隅切りにつきましては、道路法による隅切りはございますが、この里道を拡幅された上に隅切りをされるのか、現状でされるのかということでも、前面の萩原線自体が4mぐらいであまり広くないので、果たしてどの程度の隅切りで曲がれるかというのも考えていかないといけないと思っております。 以上です。 ◆14番(堀広子君) 今おっしゃられましたように、大変難しい里道のところで、地域の皆さんも大変ご苦労されているところでございます。一人ひとり当たりながら、丁寧に対応されているようでございますけれども、難しい状況だということもございます。 そういうことで、条例の話を行ったところでございますが、やはりこのような身近な生活道路で、地域住民により整備が不可能な箇所、こういったところについては、やっぱり行政で施工できるような制度にしていく、そのことで地域の環境を守り、安全で安心して暮らせるものと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。
    ◎市長(湯元敏浩君) 姶良市が年々発展するに伴って、この道路というものも、やはり今のままでは耐えられないところも出てきていると思います。 人の住む地域がどんどん宅地造成され、そこの周りの道、そういったものも考えていかなきゃいけないということもあります。この里道等々に関しても、先進事例等を見まして、さまざまなやり方があると思いますので、そして何と言ってもやっぱり地域住民の方々のご理解と、そして行政がどのように助成していけるかというところも含めて、今から先大事な課題だと思っております。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) 次に移ります。 JR九州の減便対策について再質問を行います。 ダイヤ改正による減便で、列車を利用している高校生、あるいは高齢者などに大きな影響が出ているかと思いますが、この間JRに対しまして、どのような協議と要請をされたかということでお尋ねいたしましたところ、本年の1月と5月に要請を行ったということでございますが、これは1月、それから5月、どなたが要請に行かれたんでしょうか。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 まず、1月の件でございますが、これは沿線自治体もしくは県のほうで組織しております鹿児島県鉄道整備促進協議会が行ったものでございます。 さらに、5月24日、こちらも同じく県の鉄道促進協議会を通じて要請したものでございます。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) 5月といったらつい最近なんですけれども、市としてなぜ参加されなかったんでしょうか。大事なことではないかと私は思うのですけど。 ◎企画部長(宮田昭二君) 申しわけございません。言葉足らずでございました。要請行動には私の方も参加しております。 ◆14番(堀広子君) わかりました。JRの減便や時刻の変更、また特に高校生に影響があるわけですけれども、その影響を受ける高校生がどのくらいいるのか。県の鉄道整備促進協議会が、県内の自治体、それから高等学校に対しまして影響調査を行っていますね。 私の手元に資料の提出をお願いいたしましたら、龍桜高校生の23人ですかね、資料によりますと確認しております。が、ほかの加治木高校、それから加治木工業高校がありますけれども、ここ辺の影響は何人か調査されておられますでしょうか。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 加治木高校のJR利用者474名でございます。加治木工業におきましては、486名でございます。今回の減便で影響がございますのは、そのうちの肥薩線利用者であると考えます。 したがいまして、加治木高校におきましては57名、それから工業におきましては77名が肥薩線のほうを利用されているということでございます。 ◆14番(堀広子君) JRのダイヤ改正で、各学校に影響を受ける高校生がかなりいらっしゃるんですね。150名ぐらいいらっしゃるんですかね。はい、150名ぐらいになりますね。ということでなります。 県交通政策課が14の市と町に、それから一緒ですね、各学校に調査を依頼しましたが、市として調査をされたのか、そしてその影響の結果をお示しください。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 当然、市といたしましても関連のする高校のほうへアンケートの調査を行おうといたしました。しかしながら、各高校とも各自治体から同じようなアンケートが回ってくるということがございまして、先行して調査いたしました霧島市のほうに、全て回答してあるということでございました。 それと、アンケートの結果でございますけれども、先ほど申しました加治木高校、加治木工業、龍桜、この高校におきまして肥薩線、今回減便になりました18時57分発の便を利用しておりました高校生が、その後発の19時40分、この便に乗らなければならないということで、当然1時間待ちということもございますし、後発の混雑にも巻き込まれるということもアンケートではございました。 さらには、帰りが遅くなるということで、保護者等の車での送迎が発生してくるということも、手間になっているということの回答でございました。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) 高校生の影響の、どういった影響があるかの中身まで触れてご答弁いただきました。今回の3月のダイヤ改正で、九州全体で1日あたり117本を減便、鹿児島県内は7路線の36本となっておりますね。 これは1987年、いわゆる30年前ですけれども、国鉄の民営化以来の大きな改正であるかと言われています。通院、通学、それから買い物などの住民の日常の生活、あるいはまた観光などを目的として訪れられる旅行者の移動手段などに影響が出てこないかと、大変心配するところですが、特に高校生の影響が多いということになりますね。 そうなりましたときに、夏はともかくも、秋から冬は本当に深刻な状況になっていくかと思います。高校生への影響の内容をお示しいただきましたけれども、県の鉄道整備促進協議会での5月24日の申し入れには、市長も参加されたのでしょうか。担当課のほうで参加されたということになりますか。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 先ほども答弁いたしましたとおり、私のほうで部長対応でございました。 ◆14番(堀広子君) じゃあ、教育長にお尋ねいたしますが、周辺6校、200人を超えているんじゃないかと思いますが、を超える影響が出ていますが、教育委員会として各学校とどういう連携をとられたのかをお伺いいたします。 ◎教育長(小倉寛恒君) 周辺6校と申しますと、高等学校の話でございますか。 ◆14番(堀広子君) 周辺の6校、すみません。いや、6校というのは、すみません、間違いました。訂正いたします。周辺の高校生、高校、この高校3校ございますかね。 ◎教育長(小倉寛恒君) 高校は、県立高校と私立高校1校でございます。所管しているのは県と、それから鹿児島学園ということで、教育委員会が所管しておりますのは、小中学校だけということでございますので、ご理解いただきたいと思います。 ◆14番(堀広子君) すみません、ちょっと聞き取れなかったので、もう一回お願いしてよろしいですか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 高等学校を所管しておりますのは県と、それから私立の鹿児島学園、それから教育委員会としては小中学校のみを所管しておりますので、高校のいわゆる通学に関するダイヤの改正ということは、特段影響のないところでございます。 ◆14番(堀広子君) おっしゃることもわからないではないですけれども、子どもたちにかかわることとして、教育委員会としては関係がないと、取り扱うことは難しいということになりますか。所管が違うからできないということですか。 ◎教育長(小倉寛恒君) そういったそれぞれ県立であるか、市立であるか、私立であるか、それぞれ所管する学校の把握というのは、それぞれでするわけでございまして、県立高校の加治木高校の通学生が何人いるかということは、全く私どもでは把握できないというところでございます。 ◆14番(堀広子君) そういう意味では、要請行動は行ってはいないということになりますね。いや、子どもたちを扱う教育委員会としては、やはり年齢に関係なくそういう対応ができるのかなと思ったので、お尋ねしたところでございます。 では、ダイヤ改正で学校の授業や部活の時間を調整するなどの影響は出ていないのかどうか、お尋ねいたします。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 やはりその1本待つか、もしくは切り上げて早く帰るか、生徒の判断によると思いますけれども、そういった事例はないとは言えないと思います。 ◆14番(堀広子君) 確かなのを、確認されていらっしゃらないですか。 ◎企画部長(宮田昭二君) まことにすみません。そこまでの調査を行っておりません。 ◆14番(堀広子君) これはとても大事なことだと思うんですね。いわゆる子どもたちの学習権というのがありますけれども、それが損なわれていくという意味では、このダイヤ改正は本当に非常に大事な改正だと思いますので、そこら辺の認識の捉え方というのは、どうなのかなと疑問を抱きます。 今回のダイヤ改正で、毎日の学校生活への鉄道の役割と影響の大きさを、改めて私は気づかされたところでございます。鉄道は、観光や災害対策などの地域になくてはならない役割を担っております。高校生の通学の足として、都市と地域をつなぐ足として、鉄道は基本的人権というべき交通権を保障する公共的インフラとも言いがたい性質を持っているのではないかと思うところでございます。 駅を中心としたまちづくりはとても大切なことで、同じ考えでございますが、鉄道を利用する人がいてこその駅でございますので、今後は鉄道路線の維持を求め、ぜひ教育委員会としても──ここら辺は違ってきました。申しわけありません。 ぜひ働きかけを今後も強めていただきたいと思いますので、再度の見解をお聞かせください。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 いわゆる鉄道網につきましては、面的、それから線的に大きな地域で機能するものでございまして、例えば一自治体がそこに補助をするとか、支援活動を単独で行うとか、そういうことは不可能であろうかと思っております。 したがいまして、先ほど申しました県の協議会等を通じて、沿線自治体が共同して引き続き要請をしていくということが、効果的ではないかと思います。 さらに、本市では無人化に、無人駅、いわゆる重富駅でございますが、こちらに係員等を配置するなどして、JRへの支援等は行っている事例を踏まえまして、先ほどの要請につきましては、さらに力を込めていきたいと考えております。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) では、温水プールの設置についてお伺いいたします。 ご答弁をいただきました。プールの必要性は十分認識するが、大型グランドゴルフ場の整備を優先するというご解答でございました。 その理由は、愛好者が多く、医療費の抑制効果があると、また利活用の高さも示されておりましたが、プールの効果もこれまで申し上げてきましたように、医療費の抑制効果が高くて、グランドゴルフと同じように効果がございます。しかも、プールは子どもから高齢者までより幅広い層の方々も利用でき、健康づくりに役立つものと認識しているところでございますので、多分、今回、こちらを優先された理由は何なのかなと考えましたときには、財政面、あるいは市長の公約でもあるということも優先されたのかなと理解するところですが、市長、このいろいろ医療費の効果とか、こういったプールの効果を述べましたけれども、この件についてはいかがお考えですか。 ◎市長(湯元敏浩君) プールの効果については、非常に認識は同じでございます。しかしながら、プールも年代がかなり広く使われるということも理解いたします。そして、健康にいい、健康増進にいいということも理解するところでございますが、私の思うところ、いろんなプールの要請でも、私に若い人が言うのは、競泳用のプール、ちゃんと泳げるプールが欲しいと、レーンがついている、だけどお年寄りの方々は歩くプールが欲しいというようなプールを欲しがっている。つまり、需要によって、ニーズによって、いろいろなパターンがあるなと、私、捉えているところでございます。さらに、温水なのか冷水なのか、そういったところも含めて、同じ一つのプールということであっても、求めるものが、いろいろニーズが広いんだなというふうに捉えております。そうなりますところによると、施設をするにおいて、プールが欲しい人に、片一方には満足するけども、片一方は足りないというようなこともあるのではないかと、もしかするとそのルーティングコスト、いわゆるランニングコスト、こういったものもどういった、水の管理とかどういうふうにすればいいのかというのを精査しながら、財政面と勘案して、考えていかなければいけないなと思っているところでございます。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) 競泳用のニーズが高いというふうに理解したところですけれども、やはり、一般の方が、どんな方でも利用できて、そこで、じゃあ、次のステップとして競泳のところへ行こうかというふうにいった方が、より競泳に適した人材が育っていくのではないかと、今お聞きして思ったところです。そういう意味でも、幅広く普通のプールが利用できるのかなと思うところでございます。 確かに、財政面のことがあろうかかなということで、若干調べてみました。 プールを作るには、規模、どういう機能にするかということで財政面も変わってくるわけで、コスト面も違ってくるわけですが、そこでコスト削減をしながらプールを設置された福岡市の総合スポーツ温水プールでの取り組みを少しご紹介いたします。 ここは、サーマルリサイクルの観点から、いわゆる焼却熱を利用するやつですね。ごみ焼却のときに生ずる熱のエネルギーを利用した発電等によって、エネルギーを再利用し、プールや全ての公共施設への供給をしております。写真も見せていただきましたけれども、それは、あらゆるところに、それこそ福祉の施設も含まれております。そういったところに熱や蒸気を送りながら、電気の節約、ましてや電気の節約だけではなくて、エネルギーを有効利用することで火力発電の負荷を減らして地球温暖化の原因となる二酸化炭素の削減にも貢献されているというふうに載っております。電力量も削減されまして、コストの削減にもつながっているということでございます。この取り組みはとても有効な取り組みだなと思ったところですが、これまでこのような取り組みについてのご検討をされたことがあられますでしょうか。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) プールにつきましては、その詳細にまで踏み込んで検討している段階ではございません。これから、それなども含めて検討していければというふうに思っているところでございます。 また、地熱温泉の利用、そのあたりも含めて検討していければなというふうに思っているところでございます。 以上です。 ◆14番(堀広子君) ぜひ、研究検討していただきたいということをお願いしておきます。 それから、だいぶ前のあいら温泉ですね、いつもあそこを通るときには湯気が立って、なんてもったいないんだろうと、常に思いながらあそこを通る日々が続いたんですが、最近の状況、情勢、情報をご存じでしょうか。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 最近の情報について、こちらのほうに詳細な説明とかですね、そんなものについては聞き及んでいないところでございます。 以上です。 ◆14番(堀広子君) 私も、そこまでは調べる時間的余裕がなくて、調べていないんで、こちらから提案することはできないんですけれども、ぜひ、あの施設の権利についてプールで使うとか、温泉を使ってのプールを検討されたことはあるんでしょうか。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 所有関係も私どもで把握いたしていない状況もございますので、そこを使って温水プールといったようなことを検討する段階には至っていないところでございます。 以上です。 ◆14番(堀広子君) あの泉源を利用して、少し中に入ったところでもいいかと思いますよね、そういったところにプールを作るとなるとコスト面だけではなくて、本当に有効利用に貢献できる施設ではないかと思うところなんですけれども、今後のいろいろと問題があるかもしれませんので、研究課題として受け止めていただければよろしいわけですけれども、ぜひその件もお願いするところです。 最後ですけれども、この温水プールは、子どもから大人まで全ての人が利用できまして、健康づくりに有効な施設でございます。何回も質問を重ねてまいりました。ぜひ十分な検討をされて、第2次の総合振興計画の中に盛り込んでいただくことを求めるものですけれども、これは、いろいろと問題がございますので、より慎重に、より深く、より良いもののプールが建設できるように検討を重ねる意味でも、第2次総合計画の中に盛り込んでいただくことはできないのかどうか、市長の見解をお伺いいたします。 ◎市長(湯元敏浩君) 堀議員の言われる温水プールの効果、そして、さまざまな市民の声というものも十分に認識しておりますので、第2次総合計画のほうにも慎重に検討しながらやっていきたいと思っております。 ◆14番(堀広子君) 終わります。 ○議長(森川和美君) これで、堀広子議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。午後からの会議は午後1時から開きます。(午前11時52分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時00分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、18番、小山田邦弘議員の発言を許します。 ◆18番(小山田邦弘君)     登      壇  皆さん、こんにちは。お足元の悪い中、傍聴に来ていただきましてありがとうございます。18番の小山田でございます。よろしくお願いいたします。 今回は、施政方針を主に取り上げておりまして、今までもたくさん皆さん回答を聞かれているようなので、1問目は淡々と進めさせていただきたいと思います。 質問事項1、施政方針について。 要旨(1)時流の捉え方について。 今後5年間に鹿児島は大きな飛躍が期待され、本市もその時流を的確に捉えたいという認識は共感できる。ただし、国や県などが全面的にバックアップする維新150年や国体、全国和牛能力共進会とは異なり、義弘公没後400年については、本市が積極的に風を起こさなければならない。時間的余裕がない中でどのようなムーブメントを考えているか考えを問う。 要旨(2)4つのお約束について。 ①最初のお約束に教育を掲げられ、1丁目1番地が公立短大の設置になっている。なぜ今、4年制ではなく短大なのか説明を求める。 ②駅を中心としたまちづくりについて、肝心のJRが「減便復活させず」という態度を示している。この逆風をどのように捉えているのか、逆風の中での成功の鍵は何を想定いるのか説明を求める。 ③全天候型の子ども館の設置も期待の大きい注目施策である。一方で、保育の民営化が進められ、市としての保育、子育て支援の今後のあり方を問う。 ④大型のグラウンドゴルフ場の設置も市民の期待は大きいが、具体的な規模はどの程度のものを想定しているのかを問う。 質問事項2、複合新庁舎建設について。 要旨、複合新庁舎建設事業と立地適正化計画の関係性をどのように捉えているか市長の考えを問う。 以降は、一般質問席より行います。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  小山田議員のご質問にお答えします。 1問目の施政方針についての1点目のご質問にお答えします。 来る2019年は、私が尊敬します「島津重豪」の先代当主にあたる、島津義弘公没後400年を迎えることから、県内外のゆかりの地にあっては、さまざまな記念事業が企画されるものと伺っています。 本市においても、義弘公にまつわる史跡や遺構、食文化など、数多くの歴史遺産が今に伝承されていることから、義弘公没後400年を迎えるにあたり、記念事業を展開することは、必須の案件であると認識しています。 現在、担当部局において、来年度に向けて素案づくりを始めているところであり、第3回定例会の折には、具体的内容をお示しできるものと考えています。 これらは、市単独で取り組むものではなく、地元に「島津義弘公没後四百年記念事業実行委員会」なる顕彰団体が存在し、市と同じ方向性で、記念行事などの開催プランをお持ちですので、このような関係団体と連携して、共生・協働による記念事業を展開してまいりたいと考えております。 また、本市は、義弘公にゆかりのある日置市、湧水町、宮崎県えびの市との間で、三州同盟会議を結成し、これまでにもパンフレットの作成やDVD制作など、さまざまな顕彰活動を実施しています。 なお、本年度は、プレイベントとして、来年1月から3月にかけて、3市1町を巡回する記念パネル展の開催とあわせて、著名な講師陣により、それぞれの地域にちなんだ記念講演会を順次開催します。 さらに、来年度の事業に向けて、今後協議を重ね、趣向を凝らした義弘公顕彰プランを構築する予定あります。 2点目の1番目のご質問にお答えします。 施政方針の第1に教育を掲げており、その具体的な方策が公立大学法人による短期大学設置であります。 短期大学の設置としましたのは、設置しようとする学部として、看護学科を考えていることによるものです。 なお、看護師となる一般的な方法としましては、3年制の看護専門学校と4年制の看護大学があり、どちらも卒業後に国家試験受験資格が与えられることは同様でありますので、医療現場での活躍が早い3年制の短期大学を選択したところであります。 2点目の2番目のご質問にお答えします。 今回のJRのダイヤ改正に伴う減便が、通勤・通学者に混乱や、待ち時間の拡大など、大きな影響を及ぼしている状況は、大変残念に思うのとともに、減便による負のスパイラルが危惧されることから、危機感を持ったさらなる利用促進を行う必要があります。 しかしながら、現状、県内では利用客の多い日豊本線鹿児島・隼人間にあっては、JRは有効な移動手段であり、動脈であることは事実です。仙巌園前に新たな駅の構想があることに、その一端もかいま見えます。 駅及びその周辺の発展は、乗降客によるにぎわいと、また、列車を利用しない人も集い、にぎわいを創出する場であることが理想です。 例えば、イオンタウン姶良のグランドオープンにより、さらに乗降客数がふえている帖佐駅は、駅及びその周辺を含めて人の数や、動線も変化してきており、駅前整備を行うことで、さらににぎわいを創出するまちへと変化するものと考えています。 2点目の3番目のご質問にお答えします。 市としての保育のあり方としましては、昨年度の公立保育所等あり方検討委員会からの提言書を踏まえて、保育行政における多様な保育ニーズへの対応、安全・安心な保育環境整備、効率的運営などのあらゆる視点から、そのあり方について方向性を示すため、本年度、実施計画を策定することとしています。 また、子育て支援の一つの施策として、本年4月から、子ども政策課内に設置している子ども相談室を、姶良庁舎5号館横の旧農業共済組合事務所に移転するための補正予算を本定例会に提案したところであります。 また、来年度以降、子ども相談室から子ども相談支援センターに移行し、ワンストップでの相談支援体制の強化を図ることができるよう検討してまいります。 今後の子育て支援のあり方については、母子保健や子育て支援施策、地域の見守りなどを通して、妊産婦や子ども、その家庭の生活の質の改善や向上、また良好な生育環境の実現・維持を図ることが重要であることから、地域全体で子育て世代を支援する、包括的な支援へとつなげていく施策を展開してまいりたいと考えています。 2点目の4番目のご質問にお答えします。 具体的な規模については、県内の先進自治体で例えれば、例えば薩摩川内市の樋脇グラウンドゴルフ場を想定して検討に入りたいと考えています。 次に、2問目の複合新庁舎建設についてのご質問にお答えします。 立地適正化計画は、人口減少や高齢化の進行において、持続可能な都市のあり方となるコンパクトなまちづくりを進めるため、都市全体の観点から作成する住宅及び都市機能増進施設の立地の適正化を図るための計画です。 本市においても、人口減少社会を見据え、昨年度から計画策定に向けた取り組みを進めており、市民アンケートや校区コミュニティ協議会の代表者による市民ワークショップなどを通じて、地域の課題やこれからのまちづくりについて、市民の意向の把握に努めました。 本年度は、各種分析結果や策定協議会の意見を踏まえ、都市機能誘導区域や必要となる誘導施設の設定などの検討を行い、計画を策定してまいりたいと考えております。 計画において、都市中心拠点の中に姶良本庁舎、地域中心拠点の中に加治木・蒲生両総合支所を都市機能の一つとして位置づけたいと考えていることから、複合新庁舎建設は、立地適正化計画のまちづくりの方向性に沿って、事業を進めたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ◆18番(小山田邦弘君) それでは、再質問をしてまいります。 まず、1問目の時流についてなんですけれども、非常にいい風が吹いている姶良市なので、そういう中で、市長がお示しのとおり、これからもまたいいトレンドをうまくつかまえていくというのは、非常に大切なことかなというふうに思います。 ほかの、例えば日置市みたいなところとどう連動を組んでいくつもりですかというのを聞こうかなと思いました。これもきちんとそういうことが書かれておりまして、今後のことを期待したいなというふうに思ったところです。 私ごとですけれども、私、先祖は多分義弘公に連れられて蒲生に住んで、400年ぐらいそれから蒲生人なんで、義弘公何か縁はあるはずなんですけれども、知識的にちょっと疎いというところもあるんですが、そもそもそのもう少し、例えば若い人たちとかですね、加治木・帖佐以外の方々に、義弘公のことをもっと知ってもらうような、それは教育委員会なのかもしれませんが、もうちょっと義弘公を再発見するような施策というようなお考えはないでしょうか。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 市長答弁にありますとおり、三州同盟なるものを結成しておりますが、そちらの29年度の事業におきまして、義弘公をアニメ化しましてDVDを作成しました。それを構成4自治体の全ての小学校へ配布しまして、啓発活動を行っております。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) それと同じように、講演会みたいなことをお考えのようですけれども、著名な講師陣ということですが、具体的にどなたかお名前があるんでしたら、お知らせください。 ◎企画部長(宮田昭二君) 詳細につきましては、担当課長がお答えいたします。 ◎企画部商工観光課長(原田正巳君) 商工観光課、原田でございます。よろしくお願いします。 ただいまのご質問につきましては、三州同盟会議4つのまち構成しております。それぞれの持ち回りという形で、そのまちにちなんだ講師陣でございます。 まずはじめに、宮崎県えびの市でございます。鹿児島県の探検家でございますが、東川隆太郎さんでございます。続きまして湧水町でございます。鹿児島国際大学の教授でございますところの太田教授でございます。そして日置市でございます。尚古集成館館長の松尾先生でございます。そして、私ども姶良市につきましては、地元精矛神社の宮司でございますところの島津義秀さんを予定しております。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) どの方も、すごく楽しい話をされそうなので、全部聞いてみたなというぐらいの方々ばかりなので、ぜひ盛会されますことを期待したいと思います。 この義弘公のこと、前回、同僚議員からもありましたけれども、例えば蒲生地区といっても、蒲生城をつくるのにも、義弘公がかかわっていらっしゃったと、あの記事を見て、あそうかというふうに改めて思ったところなんですが、これもまたブーム、タイミングだと思いますので、ぜひともそういうのにあわせて、もう一回、蒲生の史跡の再考にも役立てていただきたいなというふうに思います。 それと、来年ということですけれども、いろんなタイミングで、この5年間にあるということですが、ちょうど市制10周年というタイミングにもあるということもありますので、非常に打ち出しやすいタイミングであろうかと思いますけれども、何か10周年とあわせて、義弘公をうまく使っていこうというお考えはありますか。 ◎市長(湯元敏浩君) 来年が義弘公、2019年、2020年が10周年という形で、姶良市にとっても、19年、20年というのは非常に節目な年であるので、連動してやっていくのは当然であると思います。 特に、2020年は10周年もあって、鹿児島国体もあって、あとオリンピックもあるという、非常に日本全国、鹿児島、そして姶良が活気づく年となっています。これをやっぱり波を捉えてやっていかなきゃいけないというのは、もうあと2年を切りましたので、今、必至になって担当部局とも話をしているところでございます。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) 機を逸すると、本当もったいなかったと後から幾らでも言えるんですけど、全力を尽くしてうまいぐあいにこの風を捉えてもらいたいなというふうに思います。 それでは、2点目、本日の一番のところですけれども、施政方針についてお伺いしてまいります。 まず、1に、教育のことですけれども、非常にたくさんこの短大のことにつきましては質問がなされまして、ちょっと方向がずれてきた話になってきたかなというのもあるんですが、この答弁書を見て、やっぱりこれじゃ納得できない。もう一度確認とります。 この短大の話、そもそもこれは、誰に、何のためにつくるんでしょう。 ◎市長(湯元敏浩君) 姶良市に住まう、また鹿児島県に住まう、将来を担う子どもたちのためにつくろうと思っています。 以上です。 ◆18番(小山田邦弘君) ここです、最初に書いてあります。これやっぱり教育のためにつくる、子どもたちのためにつくろうという思い、働き場がとかいろいろあるけれども、まず第一にこれは、私は教育だろうと思います、これに関しては。 それでいうと、ただそれが看護だということで、そちらのほうに話が膨らんでいくというのもよくわかる話なんですが、例えば、今私も、市議会議員になりまして、いろんな学校の卒業式等にお邪魔します。そうすると、子どもたちが書いた作文を手にします。そうするといろんな夢が語られています。ただ、残念ながら、看護師というのはあまり出てこない。学校の先生というのも出てこない。 このごろびっくりするんです、出てくるんです。ユーチューバーというのがあるんです。でも、それも子どもたちの夢なんです。 市長がおっしゃるように、こういう子どもたちの夢というのも、見捨てるわけじゃない、ただ、まずはこの介護だとかっていうところの、子どもたちがいるのであれば、その子たちの夢を実現していくためにも、こういうことは考えられるぞということだろうと思いますんで、ひとつ単科大に近い、総合性のある大学ではないですけれども、ぜひとも、ほかの子どもたちの夢もまた応援してあげるような施策を、今後はまた考えていただきたいなと思うんですけれど、市長のお考えを伺います。 ◎市長(湯元敏浩君) 子どもたちの夢というのは、大事にしなければいけないと思っております。宇宙飛行士になりたい、プロ野球選手になりたい、ユーチューバーになりたい、本当に夢が広がる可能性のある年ごろ、年代というのもあると思います。 しかし、その職業ということに対しては、自分の人生感、そしてやりがい、そして人への貢献、社会への貢献というのが芽生えてきたときに、また違う、その夢とは違うレベルのものが子どもたちの中に芽生えてくるんだと思います。 そのようなことを達成するために、かなえるための一つの教育機関というふうに捉えています。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) 先ほど、高校は所管外だということだったんですけれども、例えば、大学という、今、市長がおっしゃられた短大ではありますが、教育機関というものが、本市の中にもしかしたらできるかもしれないということですけれども、教育長、この新たな教育機関ができるかもしれないという、本市の教育環境、これからそういうようなものに期待も含めて、教育長のご認識をお伺いします。 ◎教育長(小倉寛恒君) 今の県外の大学を誘致するということではなく、ここに新たな大学を設置していくということでございますから、かなり容易なことではないわけでございます。 ただ、人口的に考えますと、県内160万人の人口のうち、鹿児島市と姶良と霧島、これを足すと80万いるわけです。鹿児島県の半分はこの一帯にあるわけです。そういう意味で真ん中にある姶良市というのは、これは立地としては一番最適な、大学設置において、最高の場所だと思いますけども、高等教育機関を設置する場合には、まず、入り口で、その門をたたく学生がどれくらいいるかということは、まず一つ。出口において、そこを卒業することによって、どういった就職、進学の展開の余地があるのか、そういう出口のこと。そして、真ん中の学部学科を、そのためにどういうふうに設置していくかということで考えなきゃいけないわけでございます。 今、全国的な、そういった私立の学校で、基本的にそういった看護系の学部学科を設置するというのは、基本ここはあんまり定員割れしにくい学部学科なんです。そういう意味では、やはりそこは手がたい選択の一つであります。また、将来的に2025年問題を考えた場合に、これからやはり訪問看護であるとか、あるいは介護士の養成とかというのは非常に喫緊の課題である。国家的な課題であるということを考えれば、それまたそこの範疇の中に考えられる選択肢の一つだと思います。 いずれにしても、今取り組もうとしている、荒唐無稽なことではなく、かなり地についたものであるというふうに思っておりますので、これから着実にこれを進めていかなければならない、いうふうに考えています。 姶良市の子どもたちにとっても、それは身近にそういったものが選択できるとすれば、それはまた有効なものでありますし、鹿児島市、姶良市、霧島、80万人の人口の中につくられる、いずれにしても30分以内で来れるわけでございますので、そういう意味では非常に立地としては最適な場所だというふうに思っています。 ◆18番(小山田邦弘君) 教育機会がまたふえ、その立地としても、本市としては可能性があるというような、私もそんなような気がしてまいりましたけれども、それを力強く前に進めるために、今回の補正予算で経済波及効果を図るという予算が計上されております。私、それに質疑をしたんですが、やはりそれくらい何か可能性があるものを見るときに、なぜ初年度だけなのかという疑問が私の中に残っております。 建設費やもろもろのイニシャルコストを考えれば、初年度というのは、経済波及効果はそもそも上がっていくものであり、これが低くなるということはあり得ないわけなので、本来、経済波及効果として見るべきは、やはり5年から10年先、初年度なんていうのは、1年生しかいないわけですから、3年生いっぱいいっぱいなってそれからどうこうというところを、私はしっかり見ていくほうが、この事業をきちんと育てていくようなことになるとは思うんですが、お考えをお伺いします。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 議案質疑の際にお答えをしたのが、恐らく言葉足らずであったんだろうというふうに思っているところでございます。 今回の経済効果波及にあたりましては、1学年80名の3学年、240名の学校ができたとして、仮定をして、その後年度以降の経済効果を測定しようとするものでございますので、1年に限りというようなことではございません。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) 質疑のときにも申し上げましたけれども、経済効果ばかりではなく、ほかのものも総合的に判断指標をしっかりと見据えて育てていただきたいというふうに思います。 ただ、この経済波及効果を出されたのは、やはり財源ということで不安を持たれる方もいらっしゃるから、そういうものを出されたのかなという気もしているんですが、例えばマニフェストに出て、実際の肉づけ、予算の中で最初にぽんと出てくるということは、全く裏づけなく、その財源に関して裏づけがないわけじゃないじゃないかというふうに、我々としては思うわけです。 実際に、例えば、土地の部分を本市でみようとかというのは、そういうざっくりとしたようなものでも、何か財源的な裏づけはお持ちではないんでしょうか。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 建設にかかる財源という意味では、確立をしたものではございませんが、これからいわゆる後年度交付税措置のある起債、こういう点について検討してまいりたいというふうに考えているところでございますし、運営費につきましても、普通交付税の中に基準財政需要額として算入ができるといったようなことも、資料の中にはあるとこでございますので、今後そこらあたりについて詰めをしてまいりたいというふうに考えています。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) はっきりはしませんけれども、そういう意味では市の負担があり得るという認識でよろしいでしょうか。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) あり得るかあり得ないかという意味では、建設に際しては有利な起債というか、後年度交付税措置がある分について模索をしていきますけど、それ100%ということではございませんので、そういう意味では、負担というのもあり得るのかなというふうに思っているところでございます。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) まだまだわからないことがいっぱいですけれども、今後ともこの問題については、またいろんな角度からお話を伺っていけたらなというふうに思います。 ただ、方向性としましては、基本的にはやはりこれは教育施策だということで、私は見ていきたいというふうに思っております。 それでは、2点目の2番目のまちづくりのことですけれども、回答書を読むと、非常にスマートな回答書で、そうかなと、確かにイオン効果もあり得るかなというふうになるんですが、私の実感、自分が多分JRあまり使わないからだと思うんですが、本当に市民の皆さんってJR使っているのかなというところがあるので、少し懐疑が自分の中であります。 そもそも何でまちづくりの真ん中を駅にしなくてはならないのかなという思いがあるんですが、あまりにも純粋過ぎる質問ですけれども、そもそも何で駅なのかというところをお聞きしたいと思います。 ◎市長(湯元敏浩君) 駅は、人が集まるところ、太古から駅というもの存在してから、人が集まるもの、また人の交流場所、要衝という形である。しかも姶良市内には、5つも駅がある。これはこの規模のまちとしては、本当にありがたい、珍しいことで、今から駅をつくるなんていう時代じゃない中で、駅が5つある、しかも主要駅と言われるのが3つある。この3つの駅が、やはり人の交流、往来として、活気づかないことには、この姶良市というのはやはりそっから底力というものが見えなくなってしまうんじゃないかというところで、駅を中心としたまちづくりということを考えております。 これから、車社会というものがどうなっていくかはわかりませんが、高齢化社会に向かって、超高齢化社会に向かって、やはり公共交通機関というものの見直し、そしてもしかすると、ややもすると、それを使わないと、別の問題であります減便になったり、あともしかしたら廃線になってしまうというような時代になる中で、レールをまもるのと同時に駅の周りを活気づけるという、地元の地域の熱意、熱というものを示していかないと、そこにはJR、民間となったJRの電車に対する、私たちの不便さがさらにふえていくんじゃないかということも考えております。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) 思いは伝わりました。ただまだふわっとしています。 というのは、主要駅といわれれば主要駅なんですが、ターミナル駅でもなくて、単線のローカル駅で、しかも駅間がそんなに離れているわけでもないエリアの中に集中しているわけですが、それで、それを中心にして分散しないのかなとか、いろいろ考えてしまって、どんな形になるのかなという自分の中で絵が浮かばない、そのまちづくり。 市長の中に、例えばこういうところのこういう駅ですとかというような駅名とか、エリアとか、そういうものがあればお聞かせ願いたいんですが。 ◎市長(湯元敏浩君) ほかの県外とか、そういった地域の駅でですか。 一足飛びにはそんな駅にはならないと思いますけれども、一応私が目指すものというか、帖佐駅だったら、鹿児島中央駅が東京の新宿駅とすると、帖佐駅は25分で鹿児島中央駅から着きます。東京でいうと、吉祥寺駅みたいなものの、わざわざ行きたいまちというような、行きたい駅にしたいというようなのは、イメージとしてありますが、一足飛びにできるとは思っておりません。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) にぎわいという意味では、確かに吉祥寺駅です。線がほかにも入ったりする駅もあるんですが、何となく若い人たちが、集まって住みたいなと思えるような町が広がっていて、大きな公園があってとかいうイメージです。そういう絵が描けるといいのかなというふうに思います。 私は全然ローカル線の中でイメージができなくて、由布院みたいなところなのかなとか、いろいろ考えたんです。観光地立地じゃないしな、非常に難しい選択をされたんじゃないのかなというふうに考えたところです。 もう一つ、これ難しいようなというふうに思ったのは、まちづくりの中心というか、拠点みたいなものに駅を選ばれるというのは、自前の資産ではないものを真ん中に置く、それでまちづくりを考えるというのは非常に難しいかなと、自分たちで動かしやすいもの、あるいは手を入れやすいものを中心にするんであればいいんですが、JRの持ち物を中心にするというのは、それなりに制約要件にもなってくるので、難しいことではないのかなというふうに思うのですが、例えば、ここでもいろいろ議論があると、それがJRかという話がそっから先に進まないというのは、いっぱい今までも聞いてきたことなので、自前の資産ではないものを真ん中にするということについて、私はチャレンジングなことだろうというふうに思うんですが、そこの難しさみたいなものは、どのようにお考えでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) もちろんJRさんと協力しなければできないことでありますけれども、JRも民間になったとはいえ、公共性の高い団体というか、集団でございます。やはり公共という部分では方向性は一緒だと思うんです。まちづくりも、まちの役割とそれとJRの役割、そういう部分ではそんなに難しい壁ではないと思っています。 ちなみに、鹿児島本線でいうと、伊集院駅とか湯之元駅なども、そうやってまちをおこすために、駅を非常に利活用して、そしてJRとともにやっている部分もあります。そういったところを見据えて、どういったことをアプローチをしていくのかなどなども、いろいろ研究しながらやっていきたいと思っております。 以上です。 ◆18番(小山田邦弘君) 今、お話をしていて、私も思いついたんですが、私駅を利用していないようで、毎日駅に行っているんです、そういえば。市長ともよく朝会います。総務部長ともよく会うんですが、毎朝、かわいい娘を帖佐駅まで送っておりまして、迎えにも夜、行かされているわけではなく、喜んでいるんですが、非常に危ない状況です。帖佐駅の朝夕の混みぐあいというのは、ものすごく車も多いですし、人も多いし、自転車も多くて、本当に怖い思いを何回もしたことがあります。 そういう意味では、例えば鹿児島県全体で考えたときに、鹿児島市を真ん中にしてコンパクトシティーを形成しようとすれば、例えば帖佐駅なんかは本当に25分という時間帯から考えると、パークアンドライドのもすごいいい拠点になるだろうなというふうに思うんですが、本市の中でというんじゃなくて、全体で考えたときに、そういうパークアンドライドの拠点というのも考えられるんじゃないかと思うんですが、そういうまちづくりということは考えたことはなかったでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) もちろんパークアンドライドによって、渋滞を防いだりというところもあります。そこには、民間のバス会社等々の協力も必要になってきます。そこら辺の公共性ですので、そこにはそういったまちづくり、これは帖佐駅というところなのか、それとも重富なのか、そういったところもあります。パークアンドライドで10号線の渋滞が緩和するとか、あと公共交通機関を使う機会が多くなるとか、そういったアイデアというものは、もちろん念頭に置いております。 ◆18番(小山田邦弘君) 駅を中心としたまちづくりということでいうと、私はちょっと懐疑的なところもあるんですけど、市長の今言われるように考えていくと、もっと広域的なまちとの連携する中でのまちづくりというのも考えられるよなという気がしてまいりましたので、ぜひとも構想を小さく終わらせることなく、広げて考えていただきたいなというふうに、個人的にまたお願いしようというふうに思います。 それでは、2点目の3番目の質問に移ってまいります。 子育て支援という話なんですが、今年度ですか、実施計画を立てられるということなので、それの中身を見てからというところになってしまうなというふうに思うんですが、非常に、いろんなところで保育あるいは教育を民営化するときの問題点みたいなものが、全国的にも話題になっているので、ぜひともいろんなケアをしながらやっていただきたいなというふうに思います。 私の一番近いところでいうと、例えば大楠ちびっこ園なんていうこども園がありますけれども、それを民営化する、そうなのかなとも思いますが、あの地域の中では、あそこしかないものが民営化されて、それでいいのかなと思います。そんな思いもありますので、ぜひとも保育の民営化に関しては細かいチェックをお願いしたいなというふうに思います。 今後、相談室やいろんなものをワンストップ化して、全天候型のこども園というのを目指すという。これも非常に明るい話だし、子育て中の親御さんたちからすれば、非常に期待の高いものだろうというふうに思います。私もりぼんかんを何回か行って、いいところだなと思います。都会にもいろんなところがある。似たような施設があっていいなというふうに思ったりするんですが、こういうところって、特に、行政がつくったものに関していうと、10年もするとすごく古く感じるんです。拡張性とか、更新性がない施設というのは非常につらい、古くなってしまうとおもしろくないし、危ないというところがあるんですが、逆にうちの施設であるあいあいとか、かじきっずみたいに、あまりお金もかけなくていうところのほうが、まだ更新性とかいう意味ではあるのかなと思うんですが、こういう施設の更新性とか、拡張性みたいなものについて、市長、どのようにお考えでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) もちろんつくって、ずっとほったらかしということはしないつもりでございます。 もちろん、5年、10年のスパンで考えると、そのときの社会情勢、子育ての模様、そういったものが変わってくるんだと思います。家族のあり方、形態、例えばシングルマザーが多いのが、30年前は多かったかというとそうでもない、シングルファーザーがいたかというとそうでもない、だけど今は確実にそういう家族形態がある、そういったものに対応した施設にどんどんリニューアルしていくんだと思います。 ですから、つくった後の5年、つくった後の10年先にも、その社会情勢に合わせた、子育て世代のファミリー形態に合わせたものに、どんどん変えていかないといけないというのは当然であると思います。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) こういう施設、例えば民間と連携とか、民間にしばらく移管してやるとかというのをよく見かけるんですが、そうすると本当にほったらかしみたいになってしまったりするんで、ぜひとも何らか、ただ民間に委ねるんではなくて、市がかかわっていけるような仕組みを持っていただきたいなというふうに思います。 これは子育て支援ばかりではございません。例えば観光なんかでもそうです、蒲生の観光交流センターなんかが、しばらくして減っていますよなんてあるんです。更新性をそろそろ考えなきゃいけない時期に来ているんじゃないのかなというふうに思ったりします。 そういった意味では、ただ運営を任すだけじゃなくて、開発とか、リノベーションという意味での民間との協力というのを、ぜひとも今後は、最初から頭に入れて計画を遂行していただきたいなというふうに思います。 では、次のグラウンドゴルフですね、これは非常に前向きなことで、私は進めていただきたいなというふうに思います。私議員になってから、ずっと言われていることなので、具体的に薩摩川内のようなということが出てきたので、ぜひともできてほしいというふうに思います。皆さん、そう思っています。 ただ、つくるときに、これは行政的なギミックになっちゃいますが、例えば市の中にある、どこだかわかりませんが、迷惑施設をそういうふうに改善しましたよとか、あるいは、実はこれは防災のときにこんなに役立つんですよとかいう、複合的な意味合いを持たせながらの開発をしていただけると、非常にお金の使い方としてもうまいぐあいだし、ただ単にグラウンドゴルフ場をつくるということではなくて、複層的な意味合いを持っての開発をお願いしたいんですが、そのあたりのご認識はいかがでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) 小山田議員のおっしゃるとおりでございます。グラウンドゴルフだけの大きな敷地というのは、やはりいろんなところに利用されるべきだと思いますので、防災、もしくはいろんなイベントの中で使われていくのが、一番敷地にとっても幸せなことじゃないかなと思っております。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) それでは、施政方針についてのだんだんまとめに入りたいんですが、これ、今回の皆さんの一般質問、それから私の一般質問含めまして、何か具体的なところまで行かないな、行かないなというもやもや感があってというのが、感じたんですが、一つには、市長の人のよさなんでしょうけど、骨格予算といいながらも、骨太で骨も多くて、肉づけがしにくい中で、今回補正予算を出しながら、施政方針を示されたというのでいくと、自分のカラーを出しにくかったろうなというふうに思います。施政方針を読んでも、前半部分に関しては、市長の言葉だろうなと思ったところでございました。 大学の先生の言葉の受け売りになりますが、市長にとっては釈迦に説法になりますけど、二元代表制において市長と議会でいうと、我々は市民から聞いた言葉をみんなで協議をして、熟議をして、それを政策に反映してもらうように要望をする、要望だけに偏ってしまうのは問題ですが、そういう形で、皆さんの声を持ってくると思います。首長というのは、自分がこうしたいというものをしっかり出していただいて、私はやっぱりビジョンメーカーみたいなところがあって、きちんとこっちですよというのを示していただいて、選挙というのは、それをした結果、そこにいらっしゃるということだと思うので、堂々と自分がこうしたいというのをもっと具体的に示していただきたいなというふうに思ったところです。そうでないと、お約束が口だけ、口約束になってしまいますので、ぜひとも思い切ってやっていただきたいというふうに思います。 市長ご存知かもしれませんけど、鹿児島市出身のアーティストで今和泉さんという方が空想都市というのをつくってらっしゃいます。非常におもしろいんです。本もいっぱい出てますから、これ何でおもしろいかというと、ものすごいリテールに細かいんです。空想の町を絵で描いてらっしゃるんですけど、そこの駅の忘れ物とか落し物で、こんなものがありましたというところまで準備してある、そこまでやってくるとこっちはわくわくしてくるというのがありますので、こういう計画を語られる時にも方向感とともにもっと具体性を出していただきたいなと思います。 そういう意味で、もう一度この4つのお約束に対して、市長の熱い思いをコメントいただきたいと思います。 ◎市長(湯元敏浩君) 今、小山田議員がおっしゃられた今和泉さん、私も見たことがございます。非常に見るだけでもわくわくするというか、こういうのまで気づくんだというのがあります。非常に共感できるところがありますが、この4つの政策は、どうしてもこの市民のご協力を得ながら、そして議会のご協力を得ながらやっていかないと達成できない、非常に私にとってもハードルの高いものだと思っておりますが、ですけど、この4つばっかりは市民のために、そして市のために、絶対に一石一鳥で終わらず、一石二鳥、三鳥にもなる政策だと思っておりますので、皆様方の期待を背に、またそして必ず遂行できるように頑張ってまいりたいと思っております。ありがとうございます。 ◆18番(小山田邦弘君) それでは、時間もまいりましたので、最後の質問に移りたいと思います。複合新庁舎の建設についてということなんですが、これに関しては、立地適正化計画との関わりでちょっとお話をしたいんですが、その前にちょっと市長にお伺いしたいことがあって、私の中では見直しが日程だけだというのが、ちょっと日程だけだったんですかというのがあるんですね、市民の皆さんの中にも日程だけの見直しなのかというところもあろうかと思うのですけれども、私は、その答申をまあ、市長という存在の方が受けられたんですけど、市長個人が答申というのを受けられたわけではないと思うのですね。そういう意味ではもう少し何か見直すとこが、こういうとこがあるということを思われなかったのかというふうにも思ったりもするんですけれども、今一度確認ですけれども、基本的にはあの答申の方向で基本構想、基本計画でいくということで、日程を見直すというご認識でよろしいでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) 私も去年あたりからミニ集会を開くにあたって、新庁舎の建設を一生懸命勉強してまいりまして、勉強したというか構想をどんな構想で説明しているのかという資料も読み込みまして、いろいろ人に説明するための自分の知識を得たところでございます。 その中で、自分がポイントとしていたもの等々あるんですけれども、そのポイントがこうなるのか、こうなるのかと、まあ私がもしつくるのであればこうだなという中で、その見直すというところは、そのリテールは知りません。どういう施設をつくるのか、どういうというとこは知りませんけれども、大きな方向性の中のポイントという中では、特に私の思ったのとそんなにそごはないと思いました。でも、そのミニ集会するにあたって、この新庁舎建設について知らない人が多過ぎる、あまりにも市民が放っとかれすぎているというふうに実感をいたしました。説明をしても補助金が出るんじゃないかとか、そういうことに勘違いされている方もいらっしゃるのから始まり、どういった財源であるのかとか、あとどういったものがつくられるのかというものも含めて、あまりにも興味が沸いていないというとこがありまして、私がかじ取りをさせてもらうのであれば、もう一度市民の方々にこれを説明する期間設けたいなと思っていました。 ですので、日程というか、皆さんにお知らせをする、いわゆる市民でみんなでつくる世論の醸成というものを図りたいということで、ちょっと日程をずらさせてもらうと、今までレールが引かれてある日程を見直してずらさせてもらうということで、見直しという言葉を使った次第でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) 私の論点は、ちょっと先を見て、今日程のことについてお聞きしたいんですが、やはり私も知られてなさ過ぎるというのは、非常に問題であろうと思うのですけど、市としてはいろいろ広報はしたと思うのですよね、今までも、だけどなかなか広まっていかない、これ今までできなかったことを短期間でやるというのはまた大変なことだろうと思いますけれども、今の時点で何か皆さんにもっと短期間で広く知っていただいて、よくわかってもらえるような方策、特に説明会なんか若い人誰も来やしなかったですね、こういう人たちについてどうやって広めていこうとかいうお考えであるでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) やはり、そのいつまでも期間を延ばすわけにはいかないです。合併推進債の期限もありますから、ですのでおおよそ私の中では半年から10か月、半年から8か月の中で何ができるかということで、私の3つのアイデアで今、臨もうとしてるんですが。一つは、今まで市報、市の会報ですね、その中で特集は組んでいました、市庁舎について。ですけどそれを特別版として手元に必ず届くような、そして見るような特別版としてのリーフレット、まあパンフレットをつくるということと、あと夏休みが来ますので、小学生、中学生に市庁舎というものをスケッチ大会みたいなもの開くことによって親御さんや、そして、おじいちゃん、おばあちゃんたちもその展覧会に見に来るということで、ああいいの描けたねなんていうところが共感できればいいなと、もう一つは、説明会に来てくださいじゃなくて、集まっているところに説明しに行きますという、まあ出張説明会ですね、これには敬老会だったり、いきいきサロンだったり、子ども会だったり、まあ子ども会って子どもに説明するわけじゃない、親御さんも含めてですね、そういったお出ばい、出張して説明をする、いわゆるこちらから積極的に説明をさせてくれとお願いをしてやっていくということはどうだろうかということで三つのことが半年から8か月の間にできないだろうかということを今しているとこでございます。 もちろんこれによってデータが出るわけじゃございません。もちろんこれによってどんだけ広まったかということが取れるわけじゃないんですけれども、今の段階よりは確実に広がるのではないかなという思いでやろうと思っています。 以上です。 ◆18番(小山田邦弘君) 一生懸命やるのは非常にいいことだと思います。どんどん、どんどん広めていただきたいと思います。埼玉ですね、和光市の市長さんがおもしろいことをおっしゃってて、何と言うのかな、市とか政治に関して無関心な人がふえているとかという。ただその市長がおもしろいのは、無関心の人に損はさせないという気概でやってるんだということをおっしゃってて、僕はすごく正しいなというふうに思ったのです。ぜひとも、知らなかったけどその人には損をさせないぐらいの気概で新庁舎に取り組んでいただきたいなというふうに思います。 それでは、ちょっと時間なくなっちゃってあれですが、私はこの質問の中で言うと、政策構造、市長の頭の中にある政策構造をお聞きしようと思ったのです。この回答見ると、やはり私とそんなに遠くないっていうか、立地適正化計画というのが主体にあって、その上に庁舎というのを思ってらっしゃるということで、非常にいいなというふうに思ったところなんですが、例えば先ほど来出ている短大だとかグラウンドゴルフ場だとか、全天候型の子ども館とか、つくりたいと出てきているわけです。この分つくるようにすりゃあいいと思うのですが、ただこれ立地適正化計画にも反映させるべきだと思うのですが、建設部長、立地適正化計画に反映させられるんでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 今、議員仰せのとおり、各支所を中心とした、ここの本庁もですけれども、その区域の中で都市機能誘導区域というものを定めます。その中でどういった施設が必要であるということは、今の検討を今後もやっていくところでございます。 その中の施設として、公共施設として、それからまた民間の施設も考えられますので、そういった意味では、今おっしゃる施設等々は計画の中に入れ込むことは可能かと思っております。 ◆18番(小山田邦弘君) ということは、立地適正化計画が何らか動く中にそれを入れていくということなんで、前回私が1年前にお聞きした時には、立地適正化計画と庁舎建設を同時進行しますという力強いお話がこの場であったんです。そのとき私は無理じゃないですかと、立地適正化のほうが本当は先じゃないですかという話をしたんですが、今新たに明らかに大きな都市機能がこの中に入ろうとしているわけなんで、立地適正化計画ができないうちに庁舎建設のほうが先走るということは私はあり得ないと思うのです。そのあたりのご認識はいかがでしょうか。 ◎総務部長(福留修君) その前もどなたかの質問に対してお答えしましたけれども、立地適正化計画の中で既存の中心部周辺がいわゆる、いろいろな国の補助金等を受けながら、いろんな施設をつくれるようにするような、そういうエリアを囲っていくという作業が立地適正化計画として具体的な話として進むわけですけど、その中にこの庁舎がどういうふうに入って行くかという話になってきますと、実際、先日もお話しましたように、いわゆるその基本設計というそういう作業も同時並行的にやっていかないと、どういう建物がそのいわゆる中心の中に入っていくのかというのは見えないんじゃないかなと、ですから今までは市民の方のお考えを聞いていこうというパーツというか、計画の中のパーツを進めてきたわけですけれども、その流れの中ではどのような建物なのかとか、どのぐらいの事業費が要るのかというのがよく見えないというようなご議論があった。それはもう当然のことです。ですから、今後我々として急がないといけないのは、どういう建物になるのかとか、どのぐらいの規模なのか、どのぐらいの事業費でその庁舎が建てられるのかということも同時にお示ししながら、それが立地適正化計画の中のどの部分にそれがおさまるのかということお示ししていかないといけないのかなというふうに思うわけです。 ですから、いわゆるそういった意味で立地適正化計画は、今年度中に策定ということになっておりますけれども、庁舎建設についてもそのいわゆるどういうものになるのかということの作業も、そういう意味では同時的にしていかなければ立地適正化計画の中のその部分にどういう庁舎が入るのかというのを皆さんと一緒に議論する材料がないというかですね、そういうことじゃないのかなと思っておりますので、そういう意味で同時並行ということに、今回市長の見直しの話が出たことによって逆にその基本設計が行えた後に、基本設計の過程の中でも議論しながら、そして最終的に建設に向けていくと、その次の段階でも今回も一回休憩というか、期間がございますけども次の基本設計が終わった段階でも、一回立ちどまるというか、みんなとまたそれを情報共有しあうという、まあ時間帯がなければならないのかなというのは思っております。 そういう意味でも、そういう作業を進めるという意味で、やはり同時並行的に進めていくということは、ちょっと大事なことじゃないかなというふうには思っております。 以上です。 ◆18番(小山田邦弘君) 同時並行的、まあスケジュールにも同時並行的にいかなければいけないんだろうなということは、私もなんとなくわかります。ただ、気になるのは新しいものをつくりたいと、今までないものをつくりたいと、立地適正化計画にも載せられますよというものができた時に、新庁舎を考えようと、同時に進めようとする時に、実は先ほど基本的には見直さないんですよということだったんですけども、出された答申案の中にはその4つはないじゃないですか。抜けてるじゃないですか。見直さないといけないんじゃないかなと思うのですが、いかがですか。 ◎総務部長(福留修君) その私が今ここでご説明しているのは、いわゆる皆さんと議論するための材料をつくっていかないといけないという考えです。立地適正化計画のほうは今少しずつ用途地域の中に、用途地域に限られるわけですけども、用途地域の中のある特定のエリアの部分の中にいろんな公共施設をつくっていくとすればというエリアが今どんどん定まろうとしていくわけですけれども、しかしその中にどういうものを置くかという、いわゆるその新庁舎の規模がどういうものかというのをお示しするための資料づくりを急がなければいけないというふうには思うわけです。 ですから、そのためにはやはり同時というのは、そうしなければどんどん、どんどん時間がたつだけで議論する材料もないままに時を経てしまうということになってしまうんじゃないかなというふうに思うわけでございます。 ◆18番(小山田邦弘君) 同時進行したり、議論されたりするのは必要なんです。要は新しいそういうものが反映されるのかどうかということです。それは見直しということではないのかもしれませんけれども、新しい要素はやはり入れていく必要があるだろうというふうに思うわけです。 例えば、複合新庁舎でもう子どものものは要らなくなってしまう場合もあるわけですね、大きなものができちゃうわけですから、そういったなりの行政機能であったり、都市機能であったりとかといった意味で見直しが必要なんではないですかということです。 ◎総務部長(福留修君) そのすみません、私が捉え方がちょっとまずかったのでございますけれども、当然市長も機能については当然今からまた議論していかないといけない部分であるということは言っておられまして、いわゆるどの場所につくるかとか、または本庁方式にするかとか、そういうまたはまずは最初のたて直しをしないといけないという第一段階、そしてどの場所につくるかとか、それからいわゆる本庁方式にするとか、そういう部分についてはそのまま進めていくけれども、ただこの機能という部分については当然まだ議論の余地があるだろうし、そこもまた話もいろいろ聞いていきたいという部分はあるというふうには今市長も言っておられるわけでございますので、当然そこはまだ議論の余地があるだろうというふうに思います。 当然それは今後考えていく、財政的な事業規模の問題もありますので、どの程度までその機能が入れられるかというのも、当然今後議論していかなければならないというふうには思うわけでございます。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) こういう議論をすることもまたこの話が市民に広がっていく一助となればいいなというふうに思います。 私の一般質問、これで終わります。 ○議長(森川和美君) これで、小山田邦弘議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。5分程度とします。(午後2時03分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時09分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、23番、犬伏浩幸議員の発言を許します。 ◆23番(犬伏浩幸君)     登      壇  皆さん、こんにちは。傍聴席の皆様、こんにちは。ようこそお出でいただきました、ありがとうございます。議席番号23番、犬伏浩幸でございます。 通告にしたがいまして順次質問をしてまいります。 質問の1点目は、まちづくりについてであります。 施政方針において、JRの駅を中心としたまちづくりを推進するといたしました。以下、帖佐駅についてお伺いいたします。 要旨の1点目、駅舎の整備について検討すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 要旨の2点目、駅から大型商業施設までの道路整備、歩道整備等について、今後の計画と検討すべき課題についてお示しください。 3点目、駅周辺の地域経済について、現状をどのように捉えているか。また、活性化に向けた取り組みが必要であると考えますが、見解をお伺いいたします。 4点目、駅周辺のまちづくりについて、官民一体となった取り組みが必要であると認識しておりますが、方針をお示しください。 質問事項の2つ目は、海を活かした観光振興についてであります。 本市には重富海岸、松原海岸、須崎海岸、加治木港、重富漁港、黒川岬など湾奥ならではのすばらしい観光資源があります。これらをさらに活用することで観光や地域の振興が図られると考えますが、見解をお伺いいたします。 1回目の質問は以上です。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  犬伏議員のご質問にお答えします。 1問目のまちづくりについての1点目のご質問にお答えします。 駅舎はJRの財産であるため、その整備を市独自で行うことは困難であると思われますので、今後JRに要望してまいりたいと考えております。 また、2016年度の帖佐駅の1日当たりの乗降客数は、2015年度よりも104人増加しまして2,968人となっており、2017年度分も公表されますとバリアフリー化の基準値である3,000人を超えることが予想されますので、今後ともJRとの協議を進めてまいります。 2点目のご質問にお答えいたします。 帖佐駅からイオンタウン姶良までの道路については、駅から旧国道10号までの区間は歩道が未整備であることから、これまでも県に対し、歩道の新設など早急な整備を要望しております。 県におきましてはこの区間の歩道新設の必要性は十分理解しており、本市と意見交換を行い、何ができるか知恵を絞りながら対応したいとしております。 また、県におきましては、まずは旧国道10号から現在の国道10号までの区間について、歩道の高質化などのリニューアルに取り組むとのことであり、先日その測量設計委託業務を発注されたところであります。 市としましては、この区間について地元調整など県に協力するとともに、本年度から帖佐駅前広場の基本計画策定に着手することとしております。 なお、帖佐駅から旧国道10号までの区間の歩道整備については、引き続き、県と協議してまいりたいと考えております。 3点目と4点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答え申し上げます。 施政方針において申し上げたとおり、帖佐駅前について、活気がある状態とは思っておりません。 イオンタウン姶良のグランドオープン以降、若者を中心にJRを利用して帖佐駅におり立ち、イオンタウン姶良に行かれる多くの方々を見受けられるようになりました。 その方々を含め駅利用者や来訪者をターゲットとして捉え、ビジネスチャンスを活かし売り込むことができるようなシステムをつくりたいと考えております。 そのためには、行政でハード面の整備を行い、整備後にそれをどう活かすかは、まさしく民間力にかかってまいります。 まずはどのような整備がふさわしいか、地域の方々や関係機関、団体との協議、検討を進めてまいります。 次に、2問目の海を活かした観光振興についてのご質問にお答えいたします。 ご指摘のとおり、本市の錦江湾沿いはすばらしい環境に恵まれた海岸線が続いており、まさに観光資源として活かすべく素材がそろっている場所であります。いずれの場所においても、地の利を活かしたアピールポイントを持っており、単体としての魅力も十分にございます。 市としましては、これらをつないだ観光コースや町歩きルートの設定、加えてこれらが連動したイベントの構築と現存イベントの充実を図ることで、観光地の一拠点として地域に定着するものと考えています。 また、このことは交流人口の増加によるにぎわいの創出から、地域活性化へと波及することが期待できるものであり、さらにこれらの中にはJR日豊本線沿いに所在する場所もあります。 私は施政方針において、JR駅を中心としたまちづくりの推進をうたっておりますが、駅周辺の整備も含め近隣駅から現地までのルートを確保することで新たな動線と人の流れが生まれ、駅周辺地などの活気にも波及するものと考えています。 また、本年度から黒川岬展望公園整備事業に着手するほか、重富海岸や重富漁港では定期的にイベントが開催されますので、これらのPRにも努めてまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ◆23番(犬伏浩幸君) 今回、私、大きな質問事項を2つ出させていただきました。実は、平成27年9月議会におきましても、帖佐駅周辺の整備、そして観光振興ということで海を活かした観光振興を進めていきませんかという質問をさせていただきました。3年弱の間に進んだもの、そしてなかなか進んでこなかったもの、いろいろあると思います。 そういった中で今回、市長の施政方針の中で、JRの駅を中心としたまちづくりをまずは進めていくんだということを述べられておりました。また公約等で、海を活かした振興、活性化策というのも私3点ほど認識しているところでございます。そういった意味から今回の質問をさせていただきました。 まず、駅を中心としたまちづくり、1点目の駅舎の整備についてお伺いいたします。 駅舎はJRの財産であるということから、市独自で行うことは困難である。JRに要望していきますというご答弁でございましたけれども、これまで帖佐駅の駅舎に関しまして、JRと協議してきたかと思いますけれども、要望等も含めましてしてきたと思いますが、その協議の中で、協議事項、どういったことを協議してきたのかということをお示しください。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) すみません、これまでの協議の経緯ということでございますが、ここ最近につきましては直接協議をしたという経緯はないところでございます。 以上でございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) そうしますと、駅舎整備については答弁にもありましたように、今後、要望そして協議を進めていくということで確認いたしました。 この答弁の中でもバリアフリー化の基準ということで言及してございますけれども、3,000人を超えたらバリアフリー化していくということで、加治木駅のほう今年度整備されるということでございますけれども、帖佐駅についても3,000人を超えるだろうという予測がございますので、いわゆるエレベーター設置に向けて、今後の協議になろうと思いますけれども、目標年度として何年度を目標にエレベーターを設置したい、そういった御検討がなされているかどうかお伺いいたします。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 駅のバリアフリー化につきましては、高齢者、障がい者等の移動等の円滑化の促進に関する法律というものがございまして、これに基づきますと1日当たりの平均的な利用客数が3,000人以上の駅については、段差の解消、視覚障がい者の転落を防止するための設備等を実施するということになっているところでございます。 したがいまして、本年度、加治木駅につきましては2億2,000万ほどの経費をかけましてエレベーターを含むバリアフリー化に取り組むということになっているところでございます。 帖佐駅につきましては、市長の答弁にもありましたように、平成27年度から104人、1日当たりの利用客数がふえまして、28年度は2,968名ということになっておりますので、29年度分が公表をされます3,000人を超えてくるだろうということで予測をしています。 ただ、先ほどの法律に従って、基づいて、いつまでにといったことについては、今回29年度分の公表を待ってからのことになるものですから、3,000人を超えたという確認をもって協議に入らせていただこうと思いますので、それがいつまでにということは今のところ約束はできない状況でございます。 以上でございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) 今後数字が確定してからということでございますけれども、そのエレベーターとあわせて駅舎整備ということも考えていく時期にそろそろ来ているのかなと私自身は思っています。 今回、駅前広場の検討委員会という、この平成30年度と平成31年度設置するということで補正予算も出ておりますけれども、あわせて駅舎のほうもそろそろ検討段階に入っていく時期に来ているのかなと私自身は思っておりますが、その駅舎の整備について、もちろんJRさんがあることですけれども、庁内のプロジェクトチームをつくるということですので、広場と一緒にぜひ駅舎についても協議していただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) 駅舎のみならず、イオンタウン姶良までの道というのがやっぱり帖佐駅からの一つのストリートになっていくというのが大きな私の目標でありますけれども、当然その駅を利用する人たちが今イオンタウンの利用者の方々も含めて非常に多くなっている。若い人たちが使っているというのも含めて、それをただ単に野放しにするのではなく、それをキャッチしていくようなまちづくりをすることによって、その利用客が非常に多くなっていく予感がするそういった帖佐駅になりつつあるということをやはりJRに示していかなきゃいけない。 JRと協議という、机の上での協議というのはあると思うんですが、やはりこの活性化という部分もJRに示していかなきゃいけないと思っています。つまり地元の熱意ですね、熱意というものをどんどん示していく、形でも示していかないといけないということで、JRの机の上での協議とあわせて、やはりこの駅前の整備、そしてストリートの整備の検討を一緒にやりながら、駅舎というものをどのようなものにしていくかということを並行して考えていく、そういったことだと思います。 ◆23番(犬伏浩幸君) 庁内のプロジェクトチームでは広場だけではなく駅舎、道路、歩道、ストリートも含めて協議していくということを確認できました。今回、駅前広場の検討委員会というものを立ち上げますけれども、そちらのほうでは具体的にどういった内容のことを検討していくのか。広場だけなのか、それとも駅舎も含めて、ストリートも含めてですね、そういったことまで検討していくのかどうか、そのご見解をお伺いいたします。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 まずは協議の前提といたしまして、JRそれから県道を管轄する姶良・伊佐地域振興局との協議になってまいるかと思います。その後、検討委員会を外部を含めまして、それから当然地域の皆様方を含めまして、現状それから今後の計画について煮詰めていくというような基本計画の策定を行っていくところでございます。 以上です。
    ◆23番(犬伏浩幸君) その基本計画の内容というのは、駅舎、道路を含めますか、それとも広場だけの協議ということになるんでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 具体的な駅舎をどうするということではないかと思いますけれども、地域の観点、利用者の皆様方の観点、それから駅裏ですね、南側、そちらをどういうふうな施策でもっていくかということになろうかと思います。 以上です。 ◆23番(犬伏浩幸君) 駅裏も含めてということで、同僚議員の一般質問答弁でもそのようなお答えをいただいたと記憶しておりますけれども、広場を整備するにあたって、新たな改札口をというご答弁もあったと思います。それはJRとの協議が必要であるという答弁だったと思いますけれども、ということは改札口が新しくなるということは、駅舎のほうも少し整備が必要なのかなと私は感じたんですけれども、その点についてはいかがですか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 今、計画策定で考えているのは、駅南側の広場の検討ということで考えておりますので、議員仰せの改札口をどうするかということも検討の一つにはなるかと思いますけれども、現状の南側の利用、それから必要なスペース等を検討していきたいと考えております。 ◆23番(犬伏浩幸君) 広場検討委員会のほうでは、イオン側の広場、そして松原側の広場の協議に入るということで理解いたしました。 一方で、庁内のプロジェクトチームの中では、先ほど市長もご答弁いただきましたけれども、全体的な駅舎、そしてストリート、広場含めて協議をしていくというご答弁でございましたけれども、庁内のプロジェクトの後に、またさらにその先には駅舎といったときには外部の方々を、地域の方々、関係団体含めて、そういった青写真をお示しして駅舎の整備ということに進んでいくんだろうと思っておりますがいかがでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) もちろん叩きの部分、アイデアの部分というのはプロジェクトでつくってまいりますが、実際それをどう町に落としていくか、町に反映していくかというところはやはり民間の力、そしてさまざまな専門性のある人たちの力が必要になってくると思います。 以上です。 ◆23番(犬伏浩幸君) それでは、ちょっと関連するんですけれども、2点目の道路整備、歩道整備について再質問させていただきます。 旧10号線からバイパスまでの歩道を高質化に伴ってリニューアルするということで予定がされております。これは県の事業だと思いますけれども、測量設計の委託業務を発注されたところでありますというご答弁がございました。 この道は小学生とか中学生、そして通勤通学、近所の方もそうですけれども、たくさんの方が通行、歩いておられます。自転車にも乗っておられます。そういった意味でも今回歩道の整備が進むことによって、安心安全の観点からもいいことだと思っておりますけれども、こちらのほう、完成年度はいつになるかというのは計画の中であると思いますが、ことし測量設計委託業務、そして来年、再来年、工事が進んでいくと思いますけれども、完成年度っていうのはいつになるかお示しください。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 ことし測量設計をされて、全体の概略の事業費が出るかと思いますけれども、その後、実施に向かっての県の予算配分が第1の問題になろうかと思います。ですので今の段階で、事業費がまだわからない段階でのその完成年度っていうのはちょっとお答えできない状況でございます。 以上です。 ◆23番(犬伏浩幸君) そうですね、県の事業ですけれども、ぜひ県のほうにさらなる要望をする、さらなるというか、引き続きこの道の大切さというかそういったことも含めて、早期の完成に向けて取り組んでいただければと思っております。 帖佐駅からイオンタウンまでのこの道、ストリートというのは本当に直線道路で、最近は外部から電車に乗って来られる方たくさんおられて、ここのストリートを市長はメインストリートというか象徴的な道にしたいというお話をされておりますが、それに合わせて観光地、そして駅前ということで無電柱化をしている、電柱を地下に埋めているところがございますね。このことはメリット、デメリット、両方あると思いますけれども、その無電柱化についてこれまで検討をした、調査研究したということがありますでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 キャブ事業と言われるものだと思うのですけれども、道路にボックスカルバートを埋設して、共同溝のような形で使われるんですけれども、無電柱化になりますと、ここは県道となっております、その中でこの路線がその事業に合った路線であるかどうかということが問われると思うんですけれども、今まで市としてこの帖佐駅から10号までキャブ事業でお願いしたという要望はないところでございます。というのは、先ほど言いました景観を大変損なう場所であるかというような、そういった要点があることから要望していないということでございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) 了解いたしました。 さらに言えば、これも同僚議員、先輩議員、議会の中で言われております街路灯の話なんですけれども、帖佐駅から大型商業施設までずっと街路灯がありますが、一部ちょっとない区間もございますけれども、この街路灯につきまして、民間の所有者の方もおられる話ですので、なかなかこの再整備っていうのは難しい、難しいというか時間がかかる事業かもしれませんが、市の方針としてはどういったことを考えておられるのでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 私どもとしましては、人の往来が多い駅周辺の歩道で通行量が多いところに関して、今現在でいきますと錦江駅の錦江前通り線が歩行者のための街路灯が設置してあります。そういった観点から、県道整備において市のほうでは歩行者の安全を図るということで、防犯灯ではないですけども、あくまで街路灯ですけれども、設置を検討しているところでございます。 以上です。 ◆23番(犬伏浩幸君) 街路灯を検討しているということで答弁いただきました。ぜひ進めていただきたいと思います。 この駅前広場、そして駅舎、道路、なかなかスピーディーには難しい部分、たくさんあると思いますけれども、市長も言っておられました。一歩ずつですけれども、前へ前へ進めていただけたらと思っております。 続きまして、3点目でございます。 駅周辺の地域経済について現状をどう捉えているか、そして活性化に向けた取り組みについてお伺いいたしました。 イオンタウンができてから、以降、帖佐駅からイオンタウンまでの道にたくさんの人が往来をしております。そういったことを踏まえて、最近ここ1年ぐらいでしょうか、帖佐駅周辺に新規の店舗を創業される方が、私が確認しているだけでも4店舗ぐらいあったかと思います。ビジネスチャンスを逃さないということで出店されていると思いますけれども、そういった観点から、大型商業施設ができる前とできた後の経済状況、どのように捉えられているかお伺いいたいます。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 いわゆるその帖佐駅からイオンまでの通りということでございますが、42軒程度の店舗が存在をすると認識しております。そのうちの3店舗が空き店舗となっておるようでございます。しかしながら、新しく開店された店、7店舗がございます。これにつきましては、市の行っております空き店舗活用事業補助金を活用されているようでございます。 したがいまして、このように新たに創業される店舗がふえるというところからも、この通り沿いには求心力が増しているというふうに判断しております。 以上でございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) 私、冒頭に平成27年度に駅周辺の一般質問をさせていただきましたと述べさせていただきました。そのときも空き店舗の状況をお伺いしたんですけれども、出入りがあるので、そのときとは比較はできませんけれども、やはり周辺部の商店、飲食店の皆様方のお話を聞くと、もちろん一長一短あるんですが、特に飲食店の方々はちょっと新しいお客さんがふえてきたというお話を聞くところでございます。そういった意味でも、いい風も流れているのかなと、景気の好循環になっているのかなという部分は私、感じております。 そして駅舎整備、そして道路を整備するのは少しやっぱり時間がかかるんですけれども、これその完成を待ってというのも一つですが、今のうちからどんどん創業を、そして地域経済の発展を支えていかなければならないと私はそのように思っているところでございます。 先ほどご答弁でありました空き店舗補助金のお話、そして利子補給制度も姶良市にはございます。この空き店舗補助金、利子補給制度は、たしか平成25年度が最初、空き店舗は25年度だったかと思います。その後、私もそうですが、いろんな同僚議員の皆様方の質問等でもありましたように、使い勝手のいいものということで、平成28年4月から空き店舗補助金のほう、使い勝手のいい補助金になっているところでございます。 こちらのほう、施政方針では継続するということで明言されておりましたが、利子補給制度も最初は設備投資だけだったんですけれども、運転資金までオッケーということになりました。利子補給制度のほうは今後どういった方針になるかお知らせください。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 商工業振興資金利子補給制度でございます。こちらにつきましては、今ほど議員のお示ししたとおり、設備資金のみならず運転資金まで改正したところでございますが、その結果、平成29年度におきましては70件の利用がございました。 したがいまして、有効な手段であると考えておりますので、市としましては、引き続きこの補助金制度につきましては行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) 今後とも利子補給制度のほうを継続するということで確認がとれました。 先ほどから新規創業、そして地域経済というお話をさせていただきました。平成26年だったと思いますけれども、国のほうで小規模企業振興基本法というのができ、その後、持続化補助金という補助金も出てきました。 お隣の霧島市におきましては、中小零細企業振興条例、そういった条例を制定しております。霧島市中小零細企業振興条例ですね、それに基づきまして、創業者、事業を営んでいる方のいわゆる地方版の持続化補助金制度というのがございます。こちらのほうは販売促進支援ということで、例えばチラシとかウエブサイトの作成、そしてDMの外注など、インターネット広告もそうですけども、そういったものに補助金を出しているということでございます。 特に事業を創業されてすぐのときは運転資金も要りますし、人件費も要ります。なかなか不安定な時期を過ごす時期にこういった販売促進の支援があれば、例えば駅前で出店したい、駅前以外にも例えば加治木のかもだ通りもありますし、蒲生の商店街もございますし、そういったところに出店したいという方々に後押しになると思っております。この件に関しまして、なかなかすぐ制度をというわけにはいきませんけれども、感想をお伺いしたいと思います。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 議員お示しの霧島市が条例化しております中小零細企業振興条例でございますが、県内では現在、7自治体が制定済みというふうに調査しております。 これは国の小規模企業振興基本法が根拠法になっておりまして、議員がお示ししたとおり、新規で創業される方の安定化とか活性化に寄与できると思っておりますが、現在、新市長体制の中で動き始めております。 この件につきましては、内容を研究させていただきまして、検討してまいりたいというふうにご回答申し上げます。 以上でございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) 前向きな答弁をいただきました。ぜひ調査研究していただいて、検討課題の一つに上げていただければと思っております。 質問の1つ目、まちづくりについてということで、駅舎、そして広場と地域経済についてお伺いしたところでございますけれども、答弁にもございました、行政だけではない民間力にこれはかかっているんだ、それはまさに私も同感でございまして、やはりまちづくりの本当の主体は多分市民の方だろうと思っております。そこにやっぱり行政が後押し、下支えする、そういった形でどんどん盛り上げていけばいいなと思っているところでございます。 それでは、質問の2つ目に入ります。海を活かした観光振興についてであります。 こちらのほうも以前、一般質問をさせていただきましたけれども、今回もまたさせていただきました。 市長のリーフレットの中に、リーフレットというかパンフレットの中に遊覧船の話がイラストがございました。あれを見させていただいた時に、これあいらびゅー号とコラボできないかなと私は一瞬思ったんですけれども、市長、具体的にどういったイメージでこの遊覧船のことについて活かしていこうと思われているのかお知らせください。 ◎市長(湯元敏浩君) 姶良市の一つの特徴として、海を利用できるというのは非常にいい資源を持っているなと前々から思っておりました。特にこの任をするに当たって、湾奥会議等々に参加すると、やはり鹿児島湾の奥というものを活用するという意欲に燃えた市町村が物すごく多いということを知りました。姶良市も負けてはいけないということもあります。 この錦江湾をぜひとも観光客の誘致、そしてまた地元の人たちの、市民の憩いの場にできないかということで、遊覧船というイメージとして代表的に挙げたんですけれども、もっともっとほかにも錦江湾を利用するアイデアがあれば、そしてそういった民間企業があればどんどん活用していけばいいと思っております。 特に遊覧船みたいなものは時期的なもののそのイベントとして、そして風物詩として定着できればいいなというイメージは持っております。そして重富の港、加治木の港を大きく活用した海のレジャーというものが、年代を超えて楽しめるレジャーということですね、そういったものができればいいなと思ってあのようにパンフレットには書かせていただきました。でもそれはそんなに難しくなく実現できるものとは思ってはおります。この海を利用した、活用した姶良市の特徴づけというのはやってしかるべきかなと思っております。 以上でございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) 答弁にもございますように、既存のイベントのさらなる充実、そして既存の観光資源、そして既存の施設を組み合わせただけでも、また新しい事業ができてくるんではないかと思っているところでございますので、さらに進めていただければと思っております。 もう1点、写真、ギャラリー館のイラストもございました。常設のと書いてございますけれども、黒川岬、そして重富海岸なぎさ公園、松原海岸、須崎海岸ですね、たくさんすばらしい海の観光資源がございます。そういった情報発信という意味も込めまして、このギャラリーというのはいいことだなと思っているわけですけれども、このギャラリー館というのは、ぱっと見てイメージというか、ちょっとイメージがつかめなかったんですけれども、どういったふうに考えているのかお知らせください。 ◎市長(湯元敏浩君) 私が一つイメージしているのは、写真、そして絵画、そういったものの市民の方のこの人材、それを楽しんでいる方々、そして物すごくプロはだしの方々も含めて、そういったものが展示できるような空間というものがあればいいなと思っておりますが、もしかしたら、この新庁舎に市民のロビーみたいなものをつくったり、あと複合施設としてつくったり、あとは既存のものだったもう本当に姶良公民館や図書館やというものをふんだんに利用していけることができないだろうかというふうにイメージしております。 やはり写真とか絵画というものは当然、情報発信も当然なんですが、やっぱりこの市の歴史、アーカイブという意味では、その時代に写真を撮ったというものを残していく役割もあると思うんですね。そういった絵も写真も含めて、この市の歴史を刻む、一つの1ページを刻むワンショットという、そして一つの絵というものが大事な宝になっていくのではないかとそう思っております。 ◆23番(犬伏浩幸君) イメージがつかめました。 それと2年前、3年前もお伺いしたんですけれども、なぎさ公園の近く、御門神社の近くにしおかぜ街道というのがございます。それは遊歩道になっているわけでございますけれども、これも県の事業ですが、赤いラバーと言うんですかね、ちょっとクッションがいいところがございまして、途中で切れているんですけれども、いわゆる遊歩道、ウオーキングとかサイクリングとか、そういうものの整備を進めていくのが大切だと思います。県の事業ですので、なかなかその後、進んでおりません。全く進んでいない状態なんですけれども、市のほうとしても、こういったウオーキング、サイクリングも含めまして、取り組むことができないかなと思っておりますが、いかがですか。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 いわゆる、これは、前知事のマニフェストでありました錦江湾しおかぜ街道整備事業であるかと思います。その整備を受けまして、市のほうでは一部ラバー舗装の堤防になっております。 市の特徴としまして、大きな川が3本流れておりまして、それによって海岸線がやや分断されておるきらいもありますけども、この海岸線を海路としてつなぎますと、すばらしい景観、そして、議員お示しのとおり、散策やランニングに使えるというところでございますので、ひいては、観光の振興にもつながるというふうに考えております。しかしながら、先ほど申しました3つの河川、これがネックになるかというふうには考えております。 以上でございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) 以前、先輩議員の質問の中で、別府川を橋でつなぎましょうというお話もございました。そういった、これも夢、夢というか。すごく、私は賛同する夢なんですけれども、やはり、私たちが住む姶良市。目の前には桜島があって、そして、雄大な海があって、本当、美しい海。私が小さいころに比べますと、海もきれいになったなと思っているとこでございます。 休日になると、なぎさ公園、そして、重富漁港もそうですね。重富海岸もそうです。加治木港もそうですけれども、釣りに来たり、散歩に来たり、また、サップとか、されている方もおられますね。別府川では、カイトボードをこの前の日曜日もされてたようです。本当に魅力あふれる海、きれいな海があります。 きのうも、一般質問で、山林の保護の話もございましたが、はやり、山林をしっかり、管理、植栽することによって海がきれいになるんですよというお話がございました。森は海の恋人というNPO法人もございます。やはり、きれいな海を保つには、しっかりと山を管理、そして、木を植えたりして、そういった管理をすることが大切かと思います。 あすは、そう言えば、錦江湾クリーンアップ作戦ですね。ちょっと雨が心配ですけれども、私も親子で参加したいと思いますけれども、ちょっと雨が心配で、6時半にホームページのほうで中止かするかという判断されるということを聞いておりますが、そういった海を大切にするという教育も含めまして、海を活かした観光振興、そして、地域活性化に、私たちも行政の皆さんとともに、市民の皆様とともに取り組んでいければと思っております。 今回、質問を2点させていただきましたが、やはり、市長が何をしたいのかなということで、特に、今回の一般質問、施政方針の公立大学とJRの関係。すごく一般質問多かったです。それと、また、市長の公約というか。マニフェストについて、どうやって進めていくんだろう。私もそういったことを中心に質問をさせていただきました。市民の皆様方も、市長、どんな施策、事業を取り組んでいくんだろう、興味、関心を持っているかと思います。きょうは、ちょっと確認作業が多かったですけれども、また、今後、特に4つのお約束に向けて、これから、事業を進めて、協議を進めていくと思っておりますので、また、次回、質問させていただきます。 これで、私の質問を終わります。 ○議長(森川和美君) これで、犬伏浩幸議員の一般質問を終わります。 ここで、しばらく休憩します。10分程度とします。(午後3時00分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後3時09分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、17番、谷口義文議員の発言を許します。 ◆17番(谷口義文君)     登      壇  一般質問最後の質問者になりました。きょうは、びっくりしました。私の一般質問では、初めてじゃないかなと思うぐらいの傍聴の方がいらっしゃって、私も、ちょっと緊張しております。本当、お足元の悪い中、最後まで傍聴いただき、感謝申し上げます。 それでは、早速質問に入ります。 1問目、市長選について。 4月24日付、南日本新聞、「姶良市長選を顧みて」の記事の中に、詳細には触れていなかったが、「相手を中傷するデマが飛び、後味の悪さが残った」とあった。同じ内容は、8年前、4年前の市長選でも南日本新聞に掲載された。このような記事が選挙後に毎回新聞に掲載されること自体、姶良市の大きな恥であり、不幸と言わざるを得ない。今回も、相手を中傷するさまざまなデマにより、市民が正しい認識と判断ができた中での選挙であったのかどうか、はなはだ疑問に思うところである。選挙は本来公平、公正、フェアでなければならない。私は、フェアではなかったと感じる。姶良市民のトップリーダーを選ぶ重大で責任ある選挙である。今回、選挙管理委員会は、厳正、厳格な対応措置をとるべきだったと思うが、効力が発揮できずに終わり、残念である。この件に関してどう考えるか。結果を踏まえ、なぜ毎回ここまで問われる選挙戦になってしまうのか。真相の解明と検証を重ね、二度と不信を招くような結果を生んではならない。市民の多くも今回の選挙はフェアではないと思っている。不信感が募ると払拭することはなかなか困難である。市民、議会、市職員との信頼関係が構築されて初めて姶良市の未来が始まると確信している。選挙管理委員会の今後の対応を示せ。 また、市長はこの選挙を振りかえり、どう考え、どう感じているのか。 2問目、施政方針と選挙広報について。 鹿児島が変わる、姶良も変わろうという一見目新しいキャッチフレーズに聞こえるが、本市は着実に変化してきており、今さら変わろうとは理解しがたい。本市は難しい3町合併を乗り越え、8年が経過し、旧3町のそれぞれの課題と新市としての課題も着々と前へ進められており、人口も増加し、県内一暮らしやすい町へと大きく飛躍してきているではないか。このことは、県内はもとより、県外の多くの方々からも高く評価されており、誰もが認める事実である。姶良も変わろうは抽象的で具体性に欠けているようにも感じる。今回市長が施政方針で述べられた政策、及び選挙広報に掲載された特に公約等は選挙に利用するだけのものに終わらせてはならない。達成できるものにするべきである。市長の公約には、多くの市民が注目し、関心を寄せている。行政経験のない市長が初年度の市政に臨む意気込みと取り組みを問う。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  谷口議員のご質問にお答えします。 なお、1問目の前段のご質問につきましては、選挙管理委員会で答弁いたします。 1問目の市長選についての後段のご質問にお答えします。 今回の市長選挙も厳しい選挙であったと考えています。 私は、前回の選挙からこの4年間、市内をくまなく回り、またミニ集会などを通して、多くの方々に出会い、さまざまなご意見をいただき勉強してまいりました。 そのような中で、多くの方々に、私の政策や考えをじっくりお話できたことや、それに対して賛同していただいた方々が多くいらっしゃったことで、今の私があると考えております。 姶良市長となった今、本市のかじ取りの重責をひしひしと感じており、市民の思いに応えるべく、本市のますますの発展に尽力していく覚悟でございます。 次に、2問目の施政方針と選挙広報についてのご質問にお答えします。 姶良市が誕生し、その後8年間の本市の発展には目覚ましいものがあり、特に県内で唯一人口が増加し続けている市であることは特筆に値すると感じております。 市民、地域、NPOを含む民間事業所及び議会とがともに歩み、着実にまちづくりを進めてきた結果であると感じております。 私は、前回、そして今回と市長選挙に出馬し、自分がふるさとのために何かできないかとの思いを持ち、市民の皆さまとのミニ集会や懇談会を数多く行い、多くのご意見やご要望等をお聞きし、さまざまな相談を受けたことも、また事実であります。 その中で、もっとよくなるポテンシャルを姶良市は秘めていると感じる中、まだそのことを活かし切ってはいないと感じたところでございます。 施政方針でも述べましたように、今後5年間にはさまざまな大イベントが日本や鹿児島で催され、本市にも大きな変化が生まれてくることになります。 本市もこの大きな変化、勢いにあわせてさらに変わっていかなければならない、このチャンスを活かして、次世代につないでいかねばならないと考えています。 施政方針に掲げた、教育環境の充実、インフラ整備によるまちづくり、子育て環境のさらなる充実、高齢者の健康づくり、生きがいづくりを柱として、自身の民間での経験や人脈、今回ご同意いただいた副市長の豊かな行財政経験を活かしながら、市民や職員との知恵を出し合い、同時に議会との情報の共有を密にし、議論を深め、既存の継続事業を含め、公約に掲げた施策の実現に努力してまいります。 そのためには、市民のニーズや国・県の施策、制度、及び本市の財政状況等をできるだけ早く理解し、吸収していかねばなりません。 さまざまな声に耳を傾け、ご指導を賜りながら日々勉強を重ねて、市民のためになるのかどうかを常に反すうし、速やかに行うべき施策と、じっくりと進める施策との優先順位を判断していきたいと思っております。 ◎選挙管理委員会委員長(久保洋幸君)     登      壇  選挙管理委員会委員長、久保洋幸でございます。よろしくお願い申し上げます。 1問目の市長選についての前段のご質問にお答えします。 市長・市議会議員選挙の執行にあたり、本年2月19日に開催しました立候補予定者説明会では、選挙運動に係る注意事項、禁止行為について、姶良警察署などからも強くお伝えしたところであります。 また、有権者の方々から寄せられたさまざまな情報については、関係法令等を確認するとともに、県選挙管理委員会の助言を受けて、現地調査や事実確認を行った上で、姶良警察署と連携を密にしながら、必要な指導を行ったところであります。 今後も、市で執行される選挙においては、公職選挙法に基づき、県選挙管理委員会や県警本部、姶良警察署と連携を図りながら、適正な執行に努めてまいります。 以上、お答えといたします。 ◆17番(谷口義文君) 質問に入る前に、前の同僚議員の質問の中で、市長は気が短いんじゃないかという質問がありました。その中で、私は気が長いんですよという質問をされましたので、きょうは、私は小心者ですから市長、安心して質問ができます。 今回、この選挙戦に関しての質問は、多くの市民の声をもとにしており、不信感が残っている以上は、これは絶対うやむやにすることはできないという中での質問であります。勝つためであれば、どんな手段を使ってでも構わないというような選挙戦であれば、やったもののこれは勝ちだというふうになってしまうわけですよ。今回の選挙は、さまざまな誹謗中傷、デマ、憶測じゃありませんよ。うそ、そういったものが飛び交い、若者、高齢者も含めて、しっかりと正しい市長選挙の選択と判断ができたのかなという中での選挙であったのかなということを問うてみたら、はなはだ、これは、私は疑問に思うところであります。そこがフェアではなかったということになります。きのうでしたか、選管の委員長が選挙とは民主主義の基盤であるということを言われました。その選挙がこういう形で民主主義を壊してしまうというのは、とんでもないことじゃないかというふうに感じております。そして、なおかつこの選管の答弁書、市長の答弁書も一読してみましたけども、全く私の質問に対する真摯な誠実な回答じゃない、非常に不本意である、よって、きょうは、穏やかな質問をしようと、終わろうと思っておったんですが、最後ですから、ちょっと厳しく、やりたいと思っております。よろしいですか。 大体、この答弁書を見る限り、これは選管にお聞きしますけれども、私の要旨の中にも、ちゃんと書いてありますじゃないですか。8年前、4年前、こういうことが新聞に再三後味が悪かったということであれば、なぜしっかりと今まで反省、検証、指導、注意というものをされなかったのか、だから、その結果がまた今回、この選挙においては、このようなことになってしまったということではないでしょうか。選管は、私の質問に対して真摯に答えておりませんが、今私が選管に対してのこの質問に対して、答弁をお願いします。 ◎選挙管理委員会委員長(久保洋幸君) それでは、30年の2月19日月曜日でした。市長と市議、立候補者、予定者の説明会において、挨拶を申し上げましたが、これにちょっと詰まっておるような気がしますので、再度ご紹介いたします。 1番目として、明るい選挙、まず明るい選挙を推進してまいります。姶良市に住んでおられる皆様にとって最も身近な選挙となり、私たちの代表者を選びます。 2番目に、身近な選挙だけに、お互い競争となり、中傷合戦、つまり根拠のないことを言って他人の名誉を傷つけることのないよう、選挙違反をしないよう、こういう問題が発生したときは、選挙管理委員会に言ってこられても、解決することはできません。選管は、司直つまり警察、裁判官への報告となります。 3番目、私たち選挙管理は、公職選挙法にのっとり、明るい選挙を目指す丁寧な投票制度と投票結果を各立候補者と有権者の皆様にお示しすることにあります。つけ加えますと、今、大河ドラマ「西郷どん」をやっていますが、薩摩県人にはこんな愛に満ちた兄貴分がいたのだということを再確認しながら、毎日を送ろうではありませんか。こう申し上げました。これにちょっと今の8年前、4年前の新聞記事の件は私しっかりとは存じ上げておりませんが、今申し上げました3点目に詰まっているのではないかと思って、再度ご指示いたしました。よろしくお願いします。 ◆17番(谷口義文君) 今回の市長選挙で、中傷、誹謗、デマがあったということは、今回の同僚議員の前語りの中にもしっかりと出てきました。これは事実です。そこで、答弁書に書いてありますことの中から、選管にお聞きしたいんですが、有権者の方々から寄せられたさまざまな情報があったという、まずこの情報とは、どのような情報だったか、まず端的に。 それと、県選管の助言を受けて、現地調査や事実確認を行った上で、姶良警察署と連携を密にしながら、必要な指導を行ったというふうにありますが、この現地調査、事実確認、姶良警察署と行った必要な指導、このことについて答弁してください。 ◎選挙管理委員会委員長(久保洋幸君) その件については、選挙管理委員会事務局長に説明させます。 ◎選挙管理委員会事務局長(竹中裕二君) 選挙管理委員会事務局、竹中と申します。よろしくお願いいたします。 それでは、ただいまの質問にお答えいたします。 まず、有権者の方々から寄せられた情報につきましては、個別訪問によるチラシの配布、それから違法看板の設置、それから広報等になります。このいろいろ寄せられた情報の中には、当然、選挙に関する問い合わせ等も含まれております。それから、これをもとに県の選管から助言を受け、現地調査というのは、当然そのチラシがありましたら、そのチラシの確認、その戸別訪問の事実があったことの現地調査、ポスターの現地調査というのを行っております。このことにつきましては、姶良警察署のほうからも連絡をいただいたところでございます。姶良警察署のほうからも戸別訪問については独自に捜査を進められておりました。このことにつきましては、戸別訪問につきましては、公職選挙法に違反しているということで、選管のほうからも全立候補者、選挙事務所に対して注意喚起を行ってくれということで、選管事務局といたしましては、全ての事務局のほうに指導を行ったところでございます。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) そんなもんでしょうね、選管の調査は。じゃあ、1つだけお聞きしますが、この違法看板というのがありますよ、違法看板。これがどういったものだったのかということは、答弁は要りませんよ。私のほうから、事実をここでお話しいたします。実は、4選阻止という看板があがっておりました。4選阻止とはどういうことでしょう。姶良市は合併して8年、前市長も2期しております。4選とはどういう意味でしょうか。皆さんご理解いただけますか。4選阻止ですよ。あたかも多選みたいな、多選と思わせるような違法看板、これが堂々と設置されておりました、写真も撮ってあります。そして、これを設置した後援会には即座に注意をし、撤去もしております。どこの後援会かは、私が質問しているわけですから、皆さんの想像はわかると思います。この4選阻止という看板を設置したことが、じゃあ、選挙の公職選挙法にどういうふうに影響してくるかということを私なりに調べてみました。公職選挙法第235条の2、虚偽事項の公表罪、当選を得させない目的を持って公職の候補者または公職の候補者となろうとする者に関し、虚偽の事項を公にし、または、事実をゆがめて公にした者は4年以下の懲役もしくは禁固または100万円以下の罰金に処するというふうにあります。明らかに4選阻止のこの看板を掲げたことは、この法に私は全くこれは合ってると思います。選管は、私が、選管の説明は要らないといいましたが、選管はこの看板には、看板を承知しておりましたか。 ◎選挙管理委員会事務局長(竹中裕二君) ただいまのご質問にお答えいたします。 こののぼり旗につきましては、選管のほうでも把握しているところでございます。この通常選挙に使う文書とかにつきましては、その掲示責任者の氏名等を記載することになっております。ただ、こののぼり旗につきましては、その記載がなかったということで、選管がしたのはそこの敷地内の連絡所の看板が公道にあったために、同敷地内に移動してくださいということで、選管のほうからは指導しております。のぼり旗につきましては、どこが設置したのか、選管のほうでは把握できませんでしたので、そこの設置してある敷地内の施設長のほうに連絡をとって、もしご存じであれば、撤去していただくようにということで、そこはお願いをしているところでございます。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) 選管の権限なんていうのは、注意、指導、これぐらいが限界でしょう。だから、毎回こういうことが起こる、恥ですよ、姶良市の。この例はさておき、またもう一つ例をとります。例をとらないと、口で中傷だ、誹謗だというても、言った言わないということになってしまうから、これはとんでもない、事実をまた公表します。ある方が、前市長を相手に裁判、訴訟を起こしていらっしゃる、それも選挙前に訴訟されました。まだ判決も出ておりません。その裁判は。ところが、その訴訟自体が選挙に使われております、こういうことだという、これは、判決が出ていないんですよ。どういうことですか。市長、市長にお伺いしますよ。市長は、この裁判で訴訟を起こされた方をご存じですか。 ◎市長(湯元敏浩君) 新聞の報道等で存じ上げています。 ◆17番(谷口義文君) 新聞の報道等で知っておりますという答弁ですか。それならそれで、先になかなか進めませんが、私の知る限り、その方は、市長の高校の先輩であり、あなたの選挙の後援会の方じゃないですか。新聞で知ったというのは、その訴訟の件ですね。じゃあ、質問を変えます。その訴訟の裁判で訴訟をされている方から市長は、何かしらの経済的支援を受けられたことはありますか。 ○議長(森川和美君) 傍聴者に、発言は慎んでください。 ◎市長(湯元敏浩君) 経済的支援といいますと、いろいろありますけれども、私は受けておりません。 ◆17番(谷口義文君) 市長がそういうふうに答弁されるのであれば、またいつか明らかになることもあるでしょうし、またこの件に関しては、また引き続き質問させていただきます。 もう一つまた例を挙げますと、ある候補者の事務所の前にある木を伐採したと。伐採した木の根元を写真を撮って、ありとあらゆる方にその写真を見せて、ある候補者が、相手候補者が、これはあるところに頼んで切ってもらったんだと、忖度だというようなことで、非常に私も全く知らない相手にその根元の写真を見せられまして、あなたはどっち派かと言われましたから、私は、あなたにそういうことを言う筋合いはないという話をしておりましたら、非常に喰ってかかりまして、その方が、初めての人ですよ。なんていうことでした。こういうことだと、こういう人間だと、そういうことまでして、選挙をしているんですよ。こういう選挙が8年前、4年前、特に今回の選挙においては、非常に中傷、誹謗、デマ、うそじゃなくて、こういう虚偽の表示というものまでして、皆さんに選挙の判断を誤ったほうに導いていくような選挙戦をしているじゃないですか。残念ですね。8年前、4年前の教訓が活かされず、こういう選挙戦になって、市長、よろしいですか。市長は、私のこの一般質問について、どう考え、どう思うかということについて、1つも私の質問に合った答弁がありませんが、私が今までここで述べたことに関して、その市長選を振りかえって、どのように感じられるのか、また、あなたはコンプライアンスの考察室部長という肩書を持っていらっしゃったわけですよ。コンプライアンスとは、法令順守という大切な役柄をテレビ局で経験されているえらい方です。法令に詳しい方です。今私がいろいろと選挙について話をした中で、コンプライアンスの部長を経験された、法令遵守の元部長として、どう感じられたのか。 ◎市長(湯元敏浩君) 谷口議員を含め、議員の皆様、そしてきょう傍聴席にいらっしゃる皆様、そしてインターネットをごらんになっている皆様、そしてアーカイブで録画で見られる皆様、私、4年間、このふるさと姶良のために一生懸命鹿児島のこと、姶良のこと、勉強してまいりました。そして、この4年間の間、選挙に向けて活動してきたのも事実でございます。しかし、このいわゆる中傷、誹謗、デマというところには全く私は、そのような選挙をするつもりも全くなく、そしてそんな結果になっているということも存じ上げておりませんが、私、正々堂々とこの姶良のために姶良市民のために、この選挙を戦い、そしてミニ集会を行い、そして辻立ちを行い、皆さん方のご意見をいっぱい吸収して、今このかじ取りを任せられているところでございます。この気持ち、その気持ちをこの4年間にぶつけていきたいと思っております。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) 市長、選挙はあなた1人でできるわけじゃない、後援会があって、いろんな団体があって、初めてこの大きな姶良市長選という戦いができるわけですよ。知らなかった、なるほどですね、あなたは1人で選挙をやられたわけですね。後援会とは全く関係がない、全て知らなかったと。大体選挙戦を戦う上において、本人と後援会は一体じゃないですか。後援会がやられたことは全て市長も承知の上だったというふうに私は思います。ましてや、これを聞いている同僚議員、または、今市長がお話しになった全ての中継を聞いておられる方、ここに傍聴に来ておられる方も含め、冒頭私が話をしました多くの市民の方々も、私が言うとおり、市長、後援会と一体となった選挙戦をしたということは、誰もが認める私は事実であるというふうに思っております。 時間も半分以上過ぎましたから、選挙戦の件は、まだまだ湯元施政始まったばかりですから、まだまだ時間があります。今後、また改めて質問をしていきたいと思っております。 それでは、施政方針と選挙広報についてでありますが、まず、市長は、施政方針の中で、島津重豪のことを長く述べられております。造士館をつくった、演武館をつくった、そして、医学院をつくったというふうに、非常にこの島津重豪は、教育福祉にはたけている方であったということには、私は間違いないと思っております。そして、なおかつ市長は、この島津重豪を相当尊敬していらっしゃるということでありますが、ここで、市長が尊敬されている重豪について、水を差すようですが、彼の違った面があることをちょっとお話したいなと思っております。 重豪は32年の長きにわたり、藩主の座にあって藩政を独占、贅沢三昧をして藩の財政を破綻させた。また、重豪は、金に糸目をつけぬぜいたく品の収集家であり、並外れた浪費家であった。破綻の借金は何と500万両、今のお金でいえば約2,500億円、部下に命じて借金返済のためにした方法がいろいろとあります。例えば商人から1,000両を借りた金の返済については、年4両を250年かけてのローン返済、すごいですね。これは最終的には踏み倒しを狙っていたというふうに文献には書いてあります。また、奄美でつくられている黒砂糖に目をつけて、全て藩で売るというアイデアでサトウキビの栽培、黒砂糖の生産、保管、輸送、販売まで全て藩で管理してもうけるという方法で、これに違反した者は死刑などの重い刑罰を処しましたと。奄美では島民が不当な扱いを受けております。また、にせ金づくりにも手を出しております。これも、島津重豪の厳しい政治のゆえんであるというふうにある文献に書いてあります。市長が尊敬する人物の二面性をお話したわけですが、何が言いたいかというと、学校をつくるとか、いろんな面で重豪を尊敬されている面はよくわかりますが、重豪みたいに姶良市の財政を破産させないでいただきたい、これが、私が重豪の二面性を語ったゆえんです。よろしいですか。 また、施政方針の中で、市長は、4つ目のお約束、4つ目の政策、第1の教育について、儒教という言葉を2回も文章の中で使っておられますね。市長、儒教とは何ですか。 ◎市長(湯元敏浩君) 島津重豪に対しては、今谷口議員がおっしゃったところは反面教師として尊敬しているところでございます。これを反面教師として重豪の行動も学ぼうというところでございます。 そして、儒教ということは、これは、特に宗教として私は書いたわけではなく、その時代にその生きた人たちが、そこをもとにして生活をしていたということで、儒教という時代の背景を書いただけであって、宗教と何らそういった意識をして書いたものではございません。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) さすが市長はテレビ局におられただけあって、饒舌であって、理論武装されて、ああ言えばこう言う、こう言えばああ言うと、どこかで聞いたような言葉で返してこられますが、なかなか言葉というのは、市長、難しいんですよ。人に通じるのか、人が感じるのか、心があるのか、実があるのか、誠実なのか、真実なのかというのが問われているんですよ、言葉の中には。安易に、ただ反論するだけ、後づけじゃない、そういう中で姶良市政をやっていっては困りますよ。しっかりとそこは肝に銘じていただきたい。今、儒教という話をした中で、じゃあ、もう一つ、それに関係することですが、市長は、十義塾というものの代表になっておられると聞いておりますが、いまだに十義塾の代表をされておるわけですか。 ◎市長(湯元敏浩君) 今代表ではございません。 ◆17番(谷口義文君) 十義塾自体が、これは儒教の教えの中の十義というものから来ているものではないかなと、私が調べたなり、思うんですが、これはあくまでも儒教という宗教の中の十義塾だったのか、その辺のところ、市長、どうなんですか。 ◎市長(湯元敏浩君) 十義塾の十義という意味は、儒教ではございません。中国の四書五経の中にある十の義を皆さんに与えるということでございます。親は子、兄弟の義、そういったものの、私、前回の選挙で、いろいろなお世話いただきました。それに報いる意味、それとお礼をする意味で、このグループをつくったことでございます。中身は全然宗教ではなく、イベントを開催して皆様方に楽しんでいただくというようなグループでございました。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) 十義塾については、よく理解できました。また、その十義塾の代表は、現在代表じゃないということですね。そこもわかりました。 それと、これもまた施政方針によく出てくる言葉ですが、種をまき、水を与えると、そしてまた実を結ぶと、こういう言葉が出てくるわけですが、私が考えるに、前市長8年間、私が一般質問の要旨を述べているとおり、8年間難しい3町の合併を乗り越えてやってきたわけです。この8年間も、やはり種をまき、水を与えていた時代ではないかなというふうに思っているんですよ。そういう中において、これはどうしても湯元市長にお伺いしたかったのは、湯元市長は、笹山前市長の8年間をどのように評価されておりますか。 ◎市長(湯元敏浩君) 合併において、一番最後の姶良市という3つの町をつくって、それをけん引していかれた、そしていろいろな前例がある市町村の合併の一番最後というのは一番大変だと思います。それを8年間やられてきたというのは、非常にご苦労があったんだろうなと思います。種をまき、水をやりというのは、全てのことについて、それを前市長がやられたことではないと思います。そこの足りない部分、これから鹿児島が5年間、日本全国から注目されるこの5年間で姶良がどう変わっていくのかということについて、また環境がこの8年間で全然違っております。その部分で私は、種をまき、そして水をやり、5年後、10年後の子どもたちの未来のために実がなるようにしていきたいと、そう考えております。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) 答弁の仕方もいろいろとあるわけですから、今のは、市長なりのまた答弁でしょうから、そういうふうに理解をいたします。 私のここにこういう文章が来ております。これは、あなたと選挙を戦われた笹山義弘氏からのあれであります。こう書いてあります。 私は、初代市長として、2期8年、市政発展のために粉骨砕身努めてまいりました。おかげさまで一定のまちづくりは達成できたものと自負しております。今後においては、新リーダーのもと、さらなる発展を切望いたします。というふうに書いてあります。1つも選挙のことにも触れず、また悔いも残さず、愚痴も言わず、しっかりと、あなたに託しているんですよ。湯元市長。この文章を聞かれてどう思いますか。 ◎市長(湯元敏浩君) 大変光栄に思いますし、敬服いたします。 ◆17番(谷口義文君) もうそろそろ時間も来ているようですが、この4日間、20人の議員の質問、また、答弁を聞かせていただきましたが、施政方針にしろ、公約にしろ1つも全体像が見えない。何か、さきの同僚議員の話ではありませんが、目に見えてこない、絵も見えてこない。漠然としている。 私が、質問の要旨の中でも語っているように、全てが抽象的で具体性に欠けている。今回、質問の答弁になりましたね。まだまだ、今から、しっかりと肉づけをしてやっていただきたいというふうに思っておりますが、市長も初めての市長であります。行政経験もない中であれもやりたい、これもやりたい、ところが、なかなか前に進まないという面もあるでしょうけども、私が要旨の中で述べているように、しっかりと市民、議会、職員と信頼関係を構築して、姶良市のすばらしい未来をつくっていただきたい。そして、姶良市民が安心して安全に暮らせるように、姶良市民の利益になるような市長として、今後、頑張っていただきたい。 ただ、1つ、答弁の中で、私が市長にこれだけは少しかえてほしいと思うのが1点だけありました。それは、あなたはゴールがないということでありました。聞こえはいいですけど、やはり、ゴールはつくるべきですよ。2年後にはこうすべきで、あそこはこうしますと。いろんな課題があるけれども、ここはこういうふうに成し遂げますと。そして、また、課題が見つかれば、また、その課題を見つけて、さらに上乗せして次のゴールに向かいますという具合にして、ある程度の時間、期間を設けて達成できるようなゴールをつくることです。 ゴールがないなんて、格好いい言い方をされておりますけれども、あなたが80、90まで市長をされますか。やっとゴールが見えたと言うわけですか。そうじゃないでしょう。だから、節目、節目に、やはり、ゴールはつくっていただきたい。じゃなければ、前へ進まない。私はそういうふうに思っているところであります。 時間も、もう30秒になりましたから、最後になりました。施政方針の中で、市長が述べられておられますように、しっかりと姶良市のために、責任と期待もあります。市民のために頑張っていただきたいということを要請しまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(森川和美君) これで、谷口義文議員の一般質問を終わります。 ○議長(森川和美君) 以上で、本日の議事日程は全部終了しました。 したがって、本日の会議はこれをもって散会いたします。なお、次の会議は7月13日午前10時から開きます。(午後3時58分散会)...