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02月27日-05号

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  1. 姶良市議会 2018-02-27
    02月27日-05号


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    最終取得日: 2023-04-22
    平成 30年 3月定例会(第1回)平成30年第1回姶良市議会定例会議事日程第5号                     2月27日(火)午前10時 開 議┌──┬────┬────────────────────────────┬──────┐│日程│議  案│       議      件      名      │ 備  考 ││番号│番  号│                            │      │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 1│    │一 般 質 問                     │      │└──┴────┴────────────────────────────┴──────┘┌───────────────────────────────────────────┐│             平成30年第1回姶良市議会定例会              │├────────────────────────┬─────┬────────────┤│                        │開会(議)│  午前10時00分  ││    平成30年2月27日(火)本会議    ├─────┼────────────┤│                        │閉会(議)│  午後 3時17分  │└────────────────────────┴─────┴────────────┘┌────┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┐│出席議員│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠││及  び│番号│      │の別│番号│      │の別│番号│      │の別││欠席議員├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 1│峯下  洋 │出 │ 9│犬伏 浩幸 │出 │17│和田 里志 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 2│萩原 哲郎 │出 │10│本村 良治 │出 │18│森川 和美 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 3│新福 愛子 │出 │11│小山田邦弘 │出 │19│吉村 賢一 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 4│竹下日出志 │出 │12│森  弘道 │出 │20│鈴木 俊二 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 5│堂森 忠夫 │出 │13│渡邊 理慧 │出 │21│湯元 秀誠 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 6│谷口 義文 │出 │14│堀  広子 │出 │22│上村  親 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 7│神村 次郎 │出 │15│東馬場 弘 │出 │23│湯川 逸郎 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 8│田口 幸一 │出 │16│法元 隆男 │出 │24│湯之原一郎 │出 │├────┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┤│          出席  24人       欠席 0人              │└───────────────────────────────────────────┘┌─────────┬────────┬───────┬────────┬───────┐│ 本会議書記氏名 │  事務局長  │ 柊野 信也 │ 事務局次長  │ 谷山  浩 │└─────────┴────────┴───────┴────────┴───────┘┌───────┬────┬──────┬────┬──────┬────┬──────┐│ 地方自治法 │市  長│笹山 義弘 │蒲生総合│田之上茂広 │消 防 長│福ケ迫勇二 ││ 第121条 │    │      │支 所 長│      │    │      ││ の規定によ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ る説明のた │副 市 長│久保  力 │企画部長│福留  修 │教育部長│竹下  宏 ││ めの出席者 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ の職氏名  │副 市 長│西井上洋子 │市民生活│黒木 一弘 │水道事業│脇  義朗 ││       │    │      │部  長│      │部  長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │教 育 長│小倉 寛恒 │保健福祉│松元 滋美 │総務部次│橋本 博文 ││       │    │      │部  長│      │長兼行政│      ││       │    │      │    │      │管理課長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │総務部長│恒見 良一 │農林水産│宮田 昭二 │危  機│庄村 幸輝 ││       │    │      │部  長│      │管 理 監│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │加治木総│増田  明 │建設部長│上山 正人 │企 画 部│福元 義行 ││       │合支所長│      │    │      │次 長 兼│      ││       │    │      │    │      │地域政策│      ││       │    │      │    │      │課  長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │市民生活│黒木ひろ子 |農林水産│岩下 直司 │教育部次│水流 哲也 ││       │部次長兼│      │部次長兼│      │長兼教育│      ││       │市民課長│      │農政課長│      │総務課長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │保健福祉│鮫島美保子 |農林水産│上原 一美 │教育部次│小林俊一郎 ││       │部次長兼│      │部次長兼│      │長兼学校│      ││       │子ども政│      │耕地課長│      │教育課長│      ││       │策 課 長│      │    │      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │保健福祉│田代眞一郎 │農  業│湯脇 信一 │総務部次│大山 勝範 ││       │部次長兼│      │委 員 会│      │長兼財政│      ││       │子育て支│      │事務局長│      │課  長│      ││       │援 課 長│      │    │      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │建設部次│徳部 健一 │会  計│甲斐 一寛 │市民生活│向江 哲郎 ││       │長兼土木│      │管 理 者│      │部生活│      ││       │課  長│      │    │      │境 課 長│      │└───────┴────┴──────┴────┴──────┴────┴──────┘               2月27日 ○議長(湯之原一郎君) これから本日の会議を開きます。(午前10時00分開議) ○議長(湯之原一郎君) 本日の日程は、配付しています議事日程のとおりであります。 ○議長(湯之原一郎君) 日程第1、一般質問を続けます。 まず、7番、神村次郎議員の発言を許します。 ◆7番(神村次郎君)     登      壇  皆さん、おはようございます。早朝から傍聴においでいただきました皆様、ありがとうございます。二元代表制の議員と当局が議論をする議会です。ぜひ、今後とも傍聴においでいただきたいというふうに思います。 私は、さきに通告をしました3項目について質問をいたします。 項目1、新庁舎建設について。 要旨1、合併協定項目で、加治木庁舎に教育部、蒲生庁舎に農業委員会(農政部)を置くというのは、行政執行上の重要な約束事であります。今回の庁舎整備では、本庁舎に集約(変更)する方向となっていますが、このような重要な施策を行政だけで決めることにはならないと考えます。議会に諮るべきではないでしょうか。それが二元代表制をとる民主主義のあり方ではないでしょうか。見解を伺います。 要旨2、本庁舎の事業費が60億円とのことですが、将来の財政運営からも全体事業費が不明な中で、本庁舎建設が先行すべきではありません。全体事業費がはっきりしない中で、60億円が果たして適正な事業費なのかわからない状況での事業推進が妥当なのか、お伺いします。 要旨3、答申を受けて、あとどのような手続を経て事業を推進するのか、お伺いをします。 要旨4、基本設計の発注、実施設計の発注時期、工事の発注時期はいつになるか、お伺いをします。 項目2、学校給食の自校方式について。 学校給食については、これまで平成25年9月議会で自校方式による給食調理場の存続を求める請願が採択をされ、また平成26年3月に、学校給食のあり方についての検討の報告がなされました。「食は命の源・食あってこその命」と言われます。しかし、食をめぐる現状は、生活時間の多様化、また栄養の偏りや食習慣の乱れなど危機的な状況にあると言えます。教育の一環としての食育は、知・徳・体の学校教育を支える基礎であります。学校給食をコストの対象とするのではなく、調理室から聞こえてくる音やにおいで、聴覚、嗅覚が刺激され調理現場が実感できる。 これからの学校給食の自校方式についてお伺いをします。 要旨1、姶良地区残り8校分をまとめた給食センターではなく、小規模の学校給食センターの設置について検討できないか、お伺いします。 要旨2、29年3月議会の文教厚生委員会の委員長報告では、議員間討議で論点として、学校給食センターの今後としての議論がなされました。学校給食センターの建設を今後検討する際は、災害時や事故などの際のこと及び食育のことを踏まえ、小規模の学校給食センターの設置を検討されたいとの合意を得ました。このことについての見解をお伺いします。 項目3、原子力防災についてです。 ことしも2月3日に、川内原発の重大事故に備えた原子力防災訓練がありました。東北大震災での福島原発事故から7年がたった今でも、多くの人が避難生活をしています。市民の安心のためにも、常に過酷事故を想定をしておくべきであります。 以下についてお伺いします。 要旨1、福島原発災害でもあったように、30km圏を超えて放射性物質の拡散が想定をされます。姶良市民の避難計画がぜひ必要と考えますが、見解をお伺いします。 要旨2、九州電力と原子力防災に関する協定を締結していますが、立地自治体と同等の安全協定を締結すべきだと思います。市として検討したことがあるのか、お伺いをします。 以下の質問は、一般質問席から行います。 ◎市長(笹山義弘君)     登      壇  神村次郎議員のご質問にお答えいたします。 ご質問のうち、2問目のご質問につきましては、教育委員会で答弁いたします。 1問目の新庁舎建設についての1点目のご質問にお答えいたします。 合併協定書につきましては、地方自治法上の合併協議会における確認事項であり、その履行について義務づけられているものではないと解されております。 また、新市のまちづくり基本計画の変更につきましては、議会の議決を必要とすることで、首長や行政による一方的な施策の変更に一定の歯どめをかけているものの、情勢等の変化への対応を妨げるものではないとされております。 しかしながら、3町が合併するための調整事項であることから、その内容は尊重すべきと考えておりますが、今後の社会情勢等を踏まえつつ、住民福祉の向上に資するものであると判断したものについては、市民の方々に広く周知し、理解を求めていきたいと考えております。 2点目から4点目までのご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 複合新庁舎建設事業につきましては、これまでも多くの議員の方から一般質問をいただいたところであります。その中でお答えしてきましたとおり、平成28年4月に起こった熊本地震で損壊した宇土市役所等の惨状を私自身が直接見て、安全・安心な市民生活の確保のため、災害対応の司令塔となる姶良本庁舎の整備を先行する必要性があると強く感じたところであります。 現在お示ししております整備費用につきましては、両総合支所にかかる庁舎の整備費用は含まれておりませんが、平成30年度からの姶良本庁舎の基本設計の作成及び両総合支所庁舎の基本計画の策定を進める中で、概算ではありますが、総事業費をお示しできるのではないかと考えております。 今後、計画を進めるにあたりましては、市複合新庁舎建設検討委員会からいただいた答申に付された意見を踏まえつつ、既存施設の有効活用などにより事業費を縮減し、市の財政に大きな負担がないようにして検討してまいります。 複合新庁舎建設基本構想・基本計画につきましては、パブリックコメントでいただいたご意見等も考慮しながら、今年度中に策定する予定であります。 本庁舎建設の設計業務につきましては、策定された構想・計画を設計要件として、平成30年度中に業務を発注する予定であります。また、工事の発注時期につきましては、平成32年度中の発注を見込んでおります。 次に、3問目の原子力防災についての1点目のご質問にお答えいたします。 本市の原子力災害対策避難計画は、国の原子力規制委員会策定の原子力災害対策指針等に基づき作成しております。また、原子力防災訓練につきましても、当該指針に基づき、UPZ圏内の住民等も含めた関係機関相互の連携強化と避難計画の実効性の向上を図る目的で、毎年、県の訓練とあわせて実施しているところであります。 国は、川内原発から半径30kmを越えたUPZ圏外の避難計画策定については、被害想定に基づく事前対策としての避難計画を策定することを求めているものではないと回答しております。さらに、国におきましては、防災対策を重点的に充実すべき地域については、指針の見直し等を踏まえ、迅速で実効的な防護措置を講じることができるよう、緊急事態に対応する準備を継続的に改善していくとしております。 また、県におきましては、平成28年12月に、原子力安全・避難計画等防災専門委員会を設置し、現在も継続して審議中でありますので、今後も引き続き、国、県の動向を注視していきたいと考えております。 2点目のご質問にお答えいたします。平成24年12月27日に、本市を含む6市町の合意で、九州電力との間で、住民の安全確保及び防災対策の充実を図る目的で、川内原子力発電所にかかる原子力防災に関する協定を締結しております。 九州電力におきましては、この協定書のほか、原子力災害対策特別措置法に基づき、原子力事業者防災業務計画を策定していることから、関係市町が防災対策として必要な情報を迅速かつ確実に入手できる体制の確保がされていると考えております。 また、県におきましては、昭和57年6月に、県、川内市、九州電力との間で締結した安全協定について、現在の薩摩川内市を除く関係市町を代表して締結したものであることから、現行の協定締結の枠組みで対応していきたいとの考えを示しております。 市といたしましては、九州電力に対し、住民の安全・安心に寄与した稼動運転に努めていただくよう、引き続きお願いしてまいります。 ◎教育長(小倉寛恒君)     登      壇  2問目の学校給食の自校方式についての1点目と2点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 姶良地区の自校方式8校の給食調理場は約30年以上経過しており、そのため老朽化も進み、狭隘な施設の中で、調理員の働く環境として、必ずしも良い条件ではないことから、この1年間に自校方式の給食調理場での退職者は15人に及んでおります。 市教育委員会といたしましては、学校給食衛生管理基準に基づいた施設面での改善を行い、安全安心な学校給食の提供ができるよう努めたいと考えております。 また、自校方式として、8校の給食調理場をそれぞれ新しく建設しようとした場合には、学校給食衛生管理基準に基づく改修工事では、その建築面積は今までの2倍以上必要になるものと考えられます。そのため、自校方式をセンター化していくことは喫緊の課題であると考えますが、8校を1センター化するのではなく、2つのセンター化にした小規模の学校給食センターの設置を検討していくことは、リスク回避の上からも有効な選択肢の一つであるものと考えられます。 さらに、学校給食のセンター化を考える際に、施設利用の多様化など災害時の活用が、学校給食衛生管理基準に照らして可能となるか、今後も十分検討していかなければならないものと考えております。 以上お答えといたします。 ◆7番(神村次郎君) それでは、2回目の質問をさせていただきます。 庁舎問題から入りますが、庁舎問題については、もう検討委員会で結論が出ているので、私が前回と同じような質問をするのは、繰り返しになっておかしいのかなとは思いましたが、課題が幾つかありますので、疑問点について、幾つかきょうは話をしていきたいと思っています。 まず、最初、この合併協定項目ですが、前回も議決が必要ではないか、そういう話をしたところです。お答えになったのは、必ずしも議会の議決の必要はないと、そういう判断だというふうに思います。しかし、合併協定項目4、新市の事務所の位置、前回議論しましたが、これを含む、たしか45あったと思います、合併協定項目が。これは、それぞれの姶良、加治木、蒲生、この3町議会で審議をして議決をされている。これを変更しようとすると、議決が必要ですよね。違いますかね。 それから、合併協定項目のこの協定項目4をもとに条例がつくられている。条例を見ると、市役所の位置を決める条例はここだけなんです、条例に書いてあるのは。姶良市宮島町25番地、この条例には2総合支所は明記していないんです。それは、明文化のない不文律ということになると思います。 ここまでで少しお聞きをしますが、本当に議決が必要ないのか、お伺いします。 ◎総務部次長兼行政管理課長(橋本博文君) お答えいたします。 この合併協議会につきましては、前回もお答えしたと思いますけれども、連絡調整、それから計画作成という協議会の位置づけでございます。この連絡調整の部分には、今言われました合併協定の部分が入っております。 もう一つ、計画作成につきましては、新市まちづくり計画ということで、新しい市の骨格をなすものが全て明記されておりまして、この新市まちづくり計画のほうは、旧町のほうで議決をいただいたということでお聞きしているところでございます。 この連絡調整の部分につきましては、合併するときの重要な項目ということになりまして、答弁のほうにもございましたように、この部分につきましては尊重していきたいということでありますけれども、合併後の情勢、人口構成でありますとか産業構成、いろいろ変化があると思います。それに合わせて、この部分については市民の理解を得ながら変更できるものというふうに考えております。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) 私が言っているのは、議会の議決は必要はないのかということを聞いているんです。45項目の中に、合併協定項目4、新市の事務所の位置について。 再度読み上げますが、新市の事務所の位置について。新市の事務所(本庁)の位置は、姶良市宮島町25番地(姶良庁舎)とする。教育委員会事務局は加治木庁舎、農業委員会事務局は蒲生庁舎に置く。2番目、事務所の方式について。事務所の方式は総合支所とし、住民サービスに直結する部門を姶良庁舎・加治木庁舎・蒲生庁舎に配置する。 これですが、これ、3町議会で、私もいましたが、議決をしたんですよ。これ、変更をするんです。変更をするということは、姶良市になっていますけれども、ずっと引き続きこの議決は生きているわけです。それ変更するというのは、やっぱり議決が必要です。どうですか。 ◎総務部長(恒見良一君) お答えいたします。 今、議員おっしゃるように、それぞれの、45、協定項目がございました。その中で、各3町は確かに確認をしていただいたと思います、その方向について。最終的に、それをもって新市の条例等ができているというような形で認識しているところでございます。 以上でございます。 ◆7番(神村次郎君) 答弁になっていないですよ。この協定項目によく書いてあるんです。新市において調整するというのがよく入るんです。これも書いていないんです。今の回答は、私の質問の回答になっていないです。 ◎総務部長(恒見良一君) お答えいたします。 確かに当時、3町の中で、先ほども申し上げましたけれども、それぞれの中で確認はしていただいたと思います。新市において、その中でほとんどのものが、時間の関係等も含めて新市において調整するという中で、また今回の、議員おっしゃる、この庁舎の位置に関係するものについては、最終的に本庁がどこか、それから支所はどうするかということも合併協定、そのために法定合併協議会ということを位置づけて、その方向性について、それぞれ3町の代表が出て審議をされて、その上で最終的に方向性が決まったものが新市における条例というように私は認識しております。 以上でございます。 ◆7番(神村次郎君) 回答じゃないですよ、それ。議決が必要でしょう。変更するわけですから。確認じゃないですよ。3町議会で議決をしたんですよ。それを変えるんですよ。姶良市議会でも生きていますよ。どうですか。 ○議長(湯之原一郎君) 暫時休憩します。(午前10時22分休憩) ○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前10時22分開議) ◎総務部次長兼行政管理課長(橋本博文君) 合併協定項目の中で新市の位置につきましてありますけれども、この合併協定書を受けまして、新市のほうでは、本庁の姶良市役所の位置を定める条例、それから総合支所の設置条例、そして部を定める部設置条例、これらのほうを引き継ぎまして、ここで議決をしていただいているんですけれども、この中には、言われる、教育部局は加治木庁舎、それから農業委員会部局は蒲生庁舎に置くという文言は見当たらないようでございます。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) これ、合併協定項目の4の議決を受けて、姶良市の市役所の位置を決める条例が制定をされたんです。それには、宮島のここしかないんです。あと、加治木と蒲生は書いていないんです、市役所の位置は。これは、2総合支所は明記をしてありませんけれども、明文化をしないで、不文律ということになりますよ、これ。そういう理解せんにゃいかんと思います。議決をされて、それをば姶良市は引き継いでいるわけです。それ、変更するわけですよ。もちろんそれは、変更するということは、議会に諮って決めるべきですよ。どうですか。 ◎総務部長(恒見良一君) お答えいたします。 まず、本庁というのは一つしか存在しないわけです。ですから、姶良市宮島町25番地が存在すると。それから、ほかの条例等、他市町村のほうも見ていただいても結構なんですけれども、基本的に、一応市役所の位置を示す場合は本庁しか記載ができないという形で、不文律というわけでなくて、この場合は、そこの本庁だけの住所の位置を記載するのが条例だというふうに認識しております。 以上でございます。 ◆7番(神村次郎君) 言われることもわかります。いや、違うんです、それは。それじゃないですよ。明文化はしていないけれども、不文律なんです。ここをやっぱり理解せにゃいかんと思います。3町で議決をしたやつを変更するんですよ。議決は必要じゃないですか。簡単にあまり考えんでいいと思います。
    ○議長(湯之原一郎君) 暫時休憩します。(午前10時26分休憩) ○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前10時26分開議) ◎総務部次長兼行政管理課長(橋本博文君) お答えします。 先ほどもお答えしましたけれども、合併協定項目の4のところを本庁の位置、その他事務所の方式ということを受けて、新市でこの姶良市役所の位置を定める条例、それから姶良市総合支所設置条例、姶良市部設置条例、これが可決されて、新市のほうでこの分を引き継いで可決されたということで認識しておりますので、今言いました3つの条例の中にはその分は入っていないということになります。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) そんなん聞いていないですよ。議決が必要かどうかちゅうことを聞いていますよ。 そしたら、このまま進めるとしたら、今後どういう対応をされますか。 ○議長(湯之原一郎君) 答弁できますか。 ◎総務部次長兼行政管理課長(橋本博文君) お答えいたします。 市長のほうの答弁にもありましたように、計画につきましては、基本構想・基本計画についてはまた策定してまいりますけれども、この中には、複合新庁舎建設検討委員会からの答申の意見を反映させ、市民の方々のご意見も反映させた上でしております。 現在パブリックコメントも実施しておりますので、それらの意見も考慮しながら、今年度中に基本構想・基本計画というものは策定してまいりたいと考えます。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) 答申を受けて、後、どんな対応をされるんですか。市長はこの答申を受けて、オッケーですよというサインを出されたんですか。 ○議長(湯之原一郎君) 市長、答弁できますか。 ◎総務部長(恒見良一君) お答えいたします。 検討委員会の中で答申が出されました。ただ、当然、そこには付託された、その意見につけ加えた形で意見等もいただきました。 それだけではということで、さらに現在、パブリックコメント等についてもやっております。また市民説明会につきましても、前回よりも少しでも市民のお声を聞きたいということで、5か所に、さらにまた1か所ふやしたところでご意見を聞くと、そういったところで、最終的にそういったものをまとめたところで答申に基づいて決定を出すという形で、今、動いているところでございます。 以上でございます。 ◆7番(神村次郎君) わかりました。どこで誰が決定するんですか。 時計をとめてくださいね。 ○議長(湯之原一郎君) 暫時休憩します。(午前10時30分休憩) ○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前10時30分開議) ◎総務部次長兼行政管理課長(橋本博文君) お答えいたします。 これまでの意見、検討委員会の意見、それから市民の意見等いろいろ参考にしながら、市のほうとしては庁内検討委員会の審議を経て、最終的に市で決定するということでございます。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) よくわかりませんでしたが、庁内で議論をして市で決定するなら、市長が決めるんですね。それはいつですか。 ◎総務部次長兼行政管理課長(橋本博文君) 今年度中を予定しています。 ◆7番(神村次郎君) それでは、市長にお聞きしますが、市長は答申を受けて、どのような判断をされて、いつ決定をされるおつもりですか。 ◎市長(笹山義弘君) 答申を受けまして、そして市民からも広く意見をいただく、その中で、実際、基本構想・基本計画という形で皆様にお示しをするということになってくると思います。 ◆7番(神村次郎君) 明確でありません。ぜひお答えいただきたい。今年度中にという言い方がありましたが、もうあと1か月しかないんです。いつ決定するんですか。議会が済んでからですか。 ◎総務部次長兼行政管理課長(橋本博文君) お答えいたします。 今現在行っているパブリックコメントを3月9日までしておりますので、その意見を集約した上で、その後の決定になるかと思います。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) 市長にお聞きをします。 そのような決め方で、間違いはありませんか。 ◎市長(笹山義弘君) この計画を素案として庁内でもみ、そしてそういうことを受けて、市民の皆様に広くその方向性をお示ししながら協議をしていただき、また議会の議員の先生方も入った形での検討委員会も設置をさせていただき、幅広くご意見をいただいた中での一定の方向の答申をいただきましたので、その答申も、私としては尊重しながら進めていきたいという考えでございます。 ◆7番(神村次郎君) いつ決めるのか。誰が決めるのか。もう一回お答えください。はっきりお答えください。時計をとめてくださいね。 ○議長(湯之原一郎君) 暫時休憩します。(午前10時34分休憩) ○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前10時34分開議) ◎市長(笹山義弘君) 先ほどお答えしましたように、複合新庁舎建設基本構想・基本計画につきましては、先ほど来申し上げておりますように、いろいろな意見を考慮しながら、今年度中に策定するという形でございます。 ◆7番(神村次郎君) 答えになっていないですよ。答申を受けて、いつ誰が決めるのか。いいですか。答申には、どういう判断をしたかということも明記をしてほしいんです。 ○議長(湯之原一郎君) 誰が答弁されますか。 ◆7番(神村次郎君) 答申じゃなく、答申を受けてのですよ。 ○議長(湯之原一郎君) 暫時休憩します。(午前10時35分休憩) ○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前10時36分開議) ◎市長(笹山義弘君) 庁舎建設という行政に課せられた一定の方向性でありますから、その計画をもってお示しをするということでございますので、その計画を策定するという決定は、市長としてするということになろうと思います。 ◆7番(神村次郎君) それでは、いつその決定をするんですか。大きな間違いですよ、それは。 ◎総務部長(恒見良一君) お答えいたします。 先ほどから、次長も……。(「聞いているんです、市長に」と呼ぶ者あり) ◎市長(笹山義弘君) いろいろな検討委員会にもお示しし、市民説明会の中でもお示ししましたように、計画としては、一応本年度中にお示しをするというスケジュールになってございますので、そのような形になろうかと思います。 ◆7番(神村次郎君) そのような決め方に間違いはありませんか。市長は自信をお持ちですか。 ◎市長(笹山義弘君) 私としては、市民の皆様含めて、いろいろなお声を聞いた中での方向性をお示しいただいたというふうに思っておりますので、そのような形を考えているところでございます。 ◆7番(神村次郎君) 多分、これ、間違いですよ。間違いを決めるというのは、大きな、姶良市にとって大変なことです。 時間があまりありませんが、私にこういう手紙をいただきました。蒲生の人ですが、「組織形態について。複合新庁舎建設に伴い、市の組織形態についての話も聞くが、唐突な感じを受けました。姶良市の将来を考えると、現行の組織形態、一部分庁方式、蒲生(農政部)を維持するべきであります。そのことが、市職員と住民とのコミュニケーション、つながりが強まり、行政、市役所と住民の信頼関係を築くことになると信じています。時間はかかっても、市全体の将来を盛り上げていくことにつながります。総合庁舎についての説明会は1年ほど前からあったらしいが、内容、意味をよく理解できず、説明会に出席しなかった市民も多いようです。市民3,000人を対象にして実施された市民アンケート調査では、本庁方式に賛成との賛成率が過半数を超えていたとのことです。聞くところによると、対象者3,000人のうち、回答者数は大変少なかったと聞いています。回答者数の低かった数値をもとに算出した賛成率であるということを深刻に考慮すべきではないでしょうか。通常のアンケート調査であれば、回答者数は少なくても、それをもとに算出した賛成率を参考に物事を進めても支障はないのだろうが、今回のこの案件については、姶良市全体の将来に憂慮すべきゆゆしき重大な影響を生じさせる案件であります。このようなことを考えると、この案件については、市民が理解できるまで、時間をかけて対話を積み重ねながら進めるべき最重要案件であると考えます。地域防災拠点としての整備を言っておられますが、地震など突発的な災害時の指揮系統体系については非常に重要過ぎるほど重要な問題でありますが、日ごろから、どんなときでもどんなことにも連携・連絡のとれる組織形態を育成しておれば、必要な陣容がそろうまでの対応はできるのではないでしょうか」、これ、以上が蒲生の方からのお手紙です。 あと、姶良市にお住まいの中年の女性からですが、「庁舎移転について。そもそも分庁方式は期限つきのものだったのかな。私は、期限つきと思っていなかった。多くの市民もそう思っていると思います。疑問が残ります。加治木庁舎、蒲生庁舎は人の出入りが少なくなり、加治木、蒲生の市民にとってはサービスの低下につながるんではないかと不安を持っています」、これ、私が捏造したやつでもないんですが、こういうお手紙をいただいています。 感想を聞かせてください。 ◎市長(笹山義弘君) 市民の皆様にとって、やはりなれ親しんだ行政体ということもあることで、お気持ちも十分にわかるところでございます。 一方では、やはり市民の安全・安心をあずかる身といたしましては、まず事が起こってから事にあたるということではいけないわけでございまして、最悪の場合も想定しながら、どのように市民の安全・安心を守るかということは常に心にあるわけでございますが、そうした場合に、起こらないと思っておった熊本の惨状を見て、これはまず安全・安心をお守りする立場の者としては庁舎を急がなければならないと、その一番の司令塔としての機能ということに一番心を尽くさなければならないと判断いたしまして、そのためにはどうあるべきかということは、市民の皆様にも広くご意見をいただきながら、民意をそこに反映させていただいたということであろうと思います。 ◆7番(神村次郎君) そんなですね、そんな……。わかりました。しかし、本当に深刻にみんな捉えておられるんですよ。 アンケート調査のことについて少しお聞きをしますが、この3,000人のアンケートで回収率37.6%となっていますが、今、この手紙の中にもありましたけれども、こんな低い数字で判断をするには、私は足りない数字だと思っています。今後、アンケート調査をする考えはありませんか。 ◎総務部次長兼行政管理課長(橋本博文君) お答えいたします。 アンケートにつきましては、確かに37.7%なんですけれども、このアンケートを参考に、検討委員会のほうで承認のほうをいただいたということで考えております。また、必要性がある場合につきましては、今度、そのアンケート実施するということにつきましては検討していきたいと考えます。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) クロス集計が出されました。これを見ると、加治木地区では、本庁方式37%、分庁方式37.3%、わからない16.2%、蒲生では、本庁方式45%、分庁方式26%、わからない18.2%となっています。このクロス集計の結果はどう読みますか。 ◎総務部次長兼行政管理課長(橋本博文君) 今回のアンケートにつきましては、各年代から大体15%から18%のほぼ同じような回答率を得ておりますので、各年代のそれぞれの平均した意見が出されているものと考えております。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) この数字で検討委員会を本庁方式に導いたと、私はそういう見方をしています。検討委員会に参加された方、大変だったと思います。短い時間で結論を出さにゃいかんわけですから。 それでは、次に、道路計画についてお伺いします。 示されました建築計画で、複合新庁舎建設エリアの項で、市道役場東線の取り扱いについて、来庁者の安全確保・利便性向上の観点から、この道路の一部を廃止し、一体的に利用することを検討しています。区画街路で整備をされた路線を、庁舎づくりで廃止することがいいのか。また、周辺の車両通行上、まずくはないのか。お聞きをします。 ◎総務部次長兼行政管理課長(橋本博文君) 周辺道路につきましては、この建設計画が出てきた段階で、それに合わせて道路の変更あるいは修正とかちゅうのも検討することになります。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) 多分、これ、都市計画決定した道路じゃないですか。廃止をしていいんですか、この道路。これ、民間であれば、上空添架ですよ。庁舎づくりで、これ、本当に市役所主導ですよ。どうですか。 ◎建設部次長兼土木課長(徳部健一君) お答えいたします。 今の東線につきましては、区画整理で建設された道路であると認識しております。作業部会におきましても、この道路のあり方について、いろいろな面から検討をさせていただきました。今の道路を残したまま建物が囲むような格好はできないかとか、それから利用者のためにつけかえをする必要はないかというようなことで、いろいろ検討させていただいた経緯がございます。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) でき上がったやつには、道路の一部を廃止しとなっているんですよ。区画街路をそう簡単に廃止をすることはできるのか。行政がそういうことをしていいのか。どんな議論があったのか、お聞かせください。もっと詳しく。 ○議長(湯之原一郎君) どなたが答弁されますか。 ◆7番(神村次郎君) もう一つお聞きをしますが、これ、都市計画決定するわけですから、都計委員にこういう話はされているのか、そこまでお聞かせください。 ◎建設部次長兼土木課長(徳部健一君) この道路は、都市計画決定道路ではなく、区画整理で整備された道路だと認識しております。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) 次長、区画整理でした道路も、都市計画決定ですよ。簡単に廃止というのはできますか。都計審でどういう議論をされたのか、お聞かせをください。 ○議長(湯之原一郎君) 暫時休憩します。(午前10時49分休憩) ○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前10時49分開議) ◎総務部次長兼行政管理課長(橋本博文君) この道路の利用につきましては、来年度、基本設計のほうを、設計業務に入りますが、その中の案件の中で、道路をそのまま残した設計なのか、それから道路を含めて庁舎を建設する設計なのかということが決まってまいりますので、その時点で、都計審、その他市道の廃止の必要があった場合についてはそこでご相談するという形になります。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) それは、逃げの答弁ですよ。私たちは、どういう方針で行くのか、それを見ながら議論をするわけですよ。もう一回見てみてください。廃止って書いてあるんですよ。周辺住民は、これで納得をするんですか。さっきの答えをまだされていませんので、都計審にどういう話をしたのか。どうですか。 ◎総務部次長兼行政管理課長(橋本博文君) お答えいたします。 道路の廃止につきまして、ほぼ方向性が見えた段階では、周辺の住民のほうにはもちろん説明ということで行いまして、周知を図りたいと考えております。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) これ、こんな書き方をしてもらったら困りますよ。廃止って書いてありますよ。今から議論するんでしょう。こんなむちゃなやり方はないですよ。都市計画の街路とか区画整理は、相当難儀をされてつくられるはずですよ、用地交渉を含めて。簡単に机上で廃止なんて、考えられません。今から話をする、それはないですよ。間違いです、それは。どうですか。 ◎総務部長(恒見良一君) お答えいたします。 廃止のことにつきましても、決定ではございませんので、その方向性を踏まえたところで、今後、先ほど次長のほうからもありましたけれども、設計段階において、さまざまなことも含めて協議・検討をさせていただきたいと思います。 以上でございます。 ◆7番(神村次郎君) これ、こんな書き方はやっぱやめんにゃいかんですね、であれば。 であれば、同僚の議員が、面積が狭いんじゃないかと言っていましたが、面積が狭いんじゃないですか。そこはどうですか。 ◎総務部次長兼行政管理課長(橋本博文君) 面積につきましては、現在の本庁舎ということでもう候補地になっておりますが、この中につきましては、面積の問題ではなくて機能の問題になりますと、また設計段階において、それはいろいろ実現できるかと思います。 以上です。 ◆7番(神村次郎君) てげてげ答えんでくださいね。私たちは、市役所の人たちが検討されたそのものを見てどうかという判断を、こうして聞いていくわけです。想定で言ってもらっちゃ、困りますよ。 時間もあまりありませんが、立地適正化計画についてお伺いします。 姶良市の現状は、姶良地区に人口が集中をしています。前の一般質問でも申し上げましたが、立地適正化計画で3地区の都市の全体像を描いてから、それぞれの拠点地域エリアが果たす機能・役割を明確にして、3庁舎の建設にかかるべきではないかと考えますが、そのために、計画を市民が理解・納得することが必要です。今回の庁舎建設にあたっては、姶良市全体の立地適正化計画ができ上がってから本庁舎建設に入るべきだと考えますが、どうですか。 こまめに時間、とめてくださいね。 ○議長(湯之原一郎君) 暫時休憩します。(午前10時54分休憩) ○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前10時54分開議) ◎副市長(久保力君) 立地適正化も話があります。 その前に、少し先ほどの面積の話をさせていただきますけれども、基本的に1万2,000m2の床上面積という形で維持をしています。当然このエリアは、土地は狭いんですけれども、既存の施設も含めた形での床上面積をどういう形で今後調整していくかということになってまいりますので、この部分は商業区域ですので、高さについてもそれなりの制限は弱いですが、その中で今後検討していくこととなっております。 立地適正化計画ですけれども、これは今後の10年20年のまちをどういう形でつくっていくかという骨格を示しているところでございます。当然、並行作業で立地適正化計画は動いていますけれども、そこと整合性を図りながらやっていきたいという形で考えておりますので、少なくとも並行作業であって、それぞれの調整といいますか、位置づけをしながら動いていますので、立地適正化が終わってから庁舎建設というところではないんではないかと考えております。 ◆7番(神村次郎君) まちづくりを、合併した町です、8年です。なかなかここまで来るの、大変だったと思います。市長は大変だったと思います、まとめるのに。でも、一体感をもっとつくり上げんにゃいかん。だけど、旧姶良町に人口が集中するちゅう格好です。そのこともあって、立地適正化計画は、やっぱり全体像を描いてから、加治木、蒲生、本庁舎、ちゃんとすべきです。そのことを申し上げます。 それから、今、議論をしてきましたけれども、この議論を振り返ってまとめをしてみたいと思いますが、庁舎建設問題については、もっと時間をかけて検討すべきだったと思います。確かに、熊本地震を受けて、緊急防災体制の確立を急ぐべきと判断をされたことは間違いはありません。しかし、多額の費用を要する事業を短期間で仕上げるということになっています。この短期間で仕上げることで、よい知恵、結果は出ないと思います。もっと時間をかけることで、もっとすばらしいアイデアが生まれたのではないだろうかと思います。 検討委員会、10回ぐらい開催をされました。委員の皆さん、大変ご苦労だったと思います。大変な苦労されたと思います。行政主導のものであったことは、反省すべきであります。結果は同じになるにしても、そのプロセスが次に生かせる、70年、80年使うインフラの整備であります。あまりにも検討期間が短かった。市政をあずかる、執行する側として、あまりにも軽薄過ぎたのではないかと、そのことを申し上げて、庁舎問題の質問を終わります。 それでは、時間もあまりないんですが、学校給食についてですが、学校給食については、一定の検討をされていることを評価をしたいところです。 旧姶良町、これ、教育的な文化といいますか、そういった財産が結構あるんです。自校方式を残し、そして市立少年少女合唱団というのがあります。これ、あまりない、加治木にもありませんでしたが、そういった教育的な財産を姶良町は持っています。それをやっぱりちゃんと受け継いでいくことが必要だと思っています。そんな視点で、これまでも自校方式を存続をすべきではないかということを話をしてきたところです。 回答の中で、8校を1センター化するのではなく、2つのセンター化にした小規模の学校給食センターの設置をということですが、ここをちょっと具体的に説明していただければと思います。 ◎教育長(小倉寛恒君) 財政的な効率から申しますと、もう1センター化というのが一番財政の効率が高いわけでありますけども、それは昨年の第1回の定例会の文教厚生委員会でも、論点整理の中で、そういったリスクの分散化とか、あるいはそういう1センター化するということの回避、そういったことの議論というのがなされているわけです。そういったことを踏まえて、今、検討を重ねているわけでございますけれども。そういう意味で、細分化すればするほどコストは上がっていくということになるわけでございます。やるとすれば、二分割ぐらいかなというところで、今、落ち着いてきているわけです。 これは、しかし、まだ実計に載せているわけでもございませんし、今、検討段階というところでございます。 ◆7番(神村次郎君) ぜひ、きのうも議論がありました。給食費の無償化、それからエアコン、幾つか子どもたちを取り巻く環境を改善したいと、そういう願いが24人の中にたくさんあります。そのことを受けていきますが、財政的に、きのうも議論がありました。財政当局にどういう言い方をしているかという話がありましたが、今、教育部門でこれから想定をされる事業というのは、大きな事業、どんなものがありますか。お答えください。簡単にでいいです。 ◎教育長(小倉寛恒君) 大きなものとしては、今、この学校給食の施設をどう整備するかというのがまず1つ。もう一つは、やはり空調の設置。この2つが大きな課題として、大きな金額としてはあるということでございます。 ◆7番(神村次郎君) 財政的に、私は庁舎問題で相当やっぱりずれるんじゃないかなと思います。なかなかつらいところだと思いますが。 やっぱり子どもたちのために、どう学ぶ環境を整備していくかというのは大事なところです。ぜひ、財政当局にも遠慮をあまりしないで、それから27年に改正をされた法律がありますが、一緒に市長も含めた会議をされていると思います。その中でも議論をしていただいて、ぜひ一定の教育の効果を上げていただきたいと思います。それで、最後に、調理場問題でぜひ今後も努力をされていくことお願いをしたいと思います。 それでは、3問質問しました。それぞれ議論をさせていただきまして、ありがとうございました。 3月末で市役所を退職される職員の皆さん、大変お世話になりました。ご苦労さまでした。 私の8年間、市政8年間の仕事も終わりに近づきましたけれども、本当に市民のために役に立ったのか、疑問が残るとこです。 これからの姶良市の平和で心豊かに生活できるまちづくりを祈って、質問を終わります。 ○議長(湯之原一郎君) これで、神村次郎議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。5分程度します。(午前11時03分休憩) ○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前11時11分開議) ○議長(湯之原一郎君) 一般質問を続けます。 次に、16番、法元隆男議員の発言を許します。 ◆16番(法元隆男君)     登      壇  おはようございます。我々議員の4年間の任期の中で、最後の3月、この3月議会が最後の議会となりました。きょうも張り切って頑張っていきたいと思います。 それでは、通告いたしました2点について質問をいたします。 まず1問目、項目1、生ごみを堆肥にする段ボールコンポストの普及について。 要旨1、ごみ減量化の一環として、家庭菜園などで使用する堆肥づくりに有効な段ボールコンポストが注目されております。どのようにお考えでしょうか。 要旨2、あるまちおこし団体が説明会を開催しました。現在、試行錯誤の面も見受けられますが、これが有効に機能すれば生ごみ減量や有機肥料づくりに大きな成果が期待できると考えます。市としての段ボールコンポストの普及に取り組む考えはありませんでしょうか。 項目2、文化財等の整備について。 要旨1、曽木家の門の屋根の改修についての見通しはいかがでしょうか。 要旨2、金山橋のビューポイントの整備について。 以前の答弁では西側からのアプローチを検討するとのことでありましたが、その後、状況と見通しについてはいかがでしょうか。 要旨3、帖佐の義弘公居館跡(帖佐稲荷神社)の説明板は老朽化しており、改修すべきであると思いますが、いかがでしょうか。 要旨4、黒川岬は、西岸のほうに展望公園が平成30年度から整備される予定になっております。東岸についての整備はどのように考えておられるでしょうか。 ◎市長(笹山義弘君)     登      壇  法元議員のご質問にお答えいたします。 ご質問のうち、2問目の1点目と3点目のご質問につきましては、教育委員会で答弁いたします。 1問目の生ごみを堆肥にする段ボールコンポストの普及についての1点目と2点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 段ボールコンポストにつきましては、以前から家庭で気軽にできるごみ減量化の一策として承知しているところであり、生ごみに竹パウダーを活用して効率よく堆肥化されるということで、有効なものであると考えております。 また、現在、市におきましては、電気式生ごみ処理機の購入費とEM菌を活用した堆肥化バケツ購入費に、衛生協会を通じて補助をするなど、生ごみの堆肥化によるごみの減量化に対する支援策を行っているところであります。 市といたしましては、現在のところこの事業を継続的に行うこととしておりますが、段ボールコンポストの有効性を認識していることから、今後調査・研究するとともに、まちおこし団体の活動等を広報するなど、市民が取り組むための情報提供に努めていきたいと考えております。 次に、2問目の文化財等の整備についての2点目のご質問にお答えいたします。 平成27年第3回定例会の一般質問におきまして、金山橋のビューポイントとして整備された構造物が、大雨による水没被害に遭い、その後の原状復旧が困難な状況にあることから、右岸側いわゆる金山橋西側の河川敷を整備できないか検討しますとお答えしたところであります。 このことは、担当部署において構造物の応急的な処置ではなく、抜本的な修復方法について考慮したものの、最適な工法を提案することができず、結果、右岸側からのアプローチで河川敷の整備について再検討することになったものであります。 まず、右岸側河川敷周辺の状況をご説明申し上げます。 金山橋から直線距離で約50m下流付近には、平成24年に設置されたビューポイント用の構造物がありますが、河川敷自体は狭隘で高さ10mほど切り立っており、またその堤防上部は水田耕作地のあぜ道になっております。この場所から、河川敷におりる方法についての協議では、らせん階段を用いることで急勾配には対応できるが、おり立つ河川敷に十分なスペースを確保できない。また、市道城・井手向線から、当地に至るまでのアクセス確保が容易でないなどの問題点が生じております。 また、ここから数十m下流には、傾斜がやや緩やかになった堤防もありますが、想定できるおり口から河川敷におり立った付近を見ますと、大雨による増水時には激しい水流の発生が懸念される場所にあたるようであります。 そして、何よりいずれの場合においても、水と緑が織りなす現況の自然景観に何らかの悪影響を及ぼすことにもなりかねません。したがいまして、整備にあたっては自然との調和を保持しますことを抜きにして語ることはできないものと考えております。 このようなことから、最良の構想を生み出せないまま現状に至っておりますが、金山橋と板井手の滝が折り重なる絶景を眺望できる絶好のビューポイントであることには変わりありません。ビューポイントと自然景観、双方に視点を置いた整備について、今後も継続した検討を重ねていきたいと考えております。 4点目のご質問にお答えいたします。 日木山川右岸の黒川岬展望公園整備事業につきましては、トイレ整備、東屋、歌碑等の修景施設整備、駐車場整備、岬案内看板設置、道路整備など、平成30年度からの3か年計画での県の地域振興推進事業による事業実施に向けて、現在申請しているところであります。 また、日木山川左岸の整備につきましては、昨年の第1回定例会での神村次郎議員からの一般質問にお答えしましたとおり、左岸側は急峻ながけで落石の痕跡も見られ、通路破損等もあり、注意を要する場所となっております。 この箇所につきましては、通路部分の改修のみならず、落石防止対策が不可欠でありますが、当該箇所は県管理の河川敷と民有地となっているため、県の許可をはじめ、土地所有者の同意が必要となります。また、落石防止工事費には多額な費用が必要であり、さらに工事により岬としての景観が損なわれる恐れがあることから、現在のところ左岸側の整備については計画していない状況であります。 なお、石灯籠につきましては、根元が侵食され、不安定な状態にありますので、状況を見ながら適切な処置を講じていきたいと考えております。 ◎教育長(小倉寛恒君)     登      壇  2問目の文化財等の整備についての1点目のご質問にお答えします。 曽木の門の屋根の改修につきましては、現在、門は風雨によるカヤぶきの劣化を抑えるために、屋根全体を文化財用のシートで覆い、保全しております。カヤぶき屋根のふきかえは、今日では専門技術者による特殊な業務であるため、相当の経費を必要とします。 また、曽木家の門につきましては、以前から門の寄贈者である土地所有者から移設してほしいとの要望をいただいておりますので、今後それを含めた保存活用のあり方を検討してまいります。 3点目のご質問にお答えいたします。 義弘公居館跡内の説明板につきましては、神社境内には2基の説明板があり、東側の大手口近くのものは教育委員会が設置した史跡説明板であり、また西側の社殿近くのものは神社が設置された神社由来等を記した説明板であります。 神社由来の説明板につきましては、内容等の資料を提供しておりますので、今後神社側において修繕を検討されることと考えております。なお、教育委員会が設置した史跡説明板につきましては、傷みが少なく見学者の利用に支障は来していないと考えておりますので、現在のところ改修については予定しておりません。 以上、お答えといたします。 ◆16番(法元隆男君) それでは、順次質問をさせていただきます。 段ボールコンポストについて、最近いろいろ話題になっております。家庭ごみの堆肥化ということで、私も知っている方が何人か、それについて自分たちで実験をするような形でいろいろされております。 問題はいろいろあるようでございます。大体生ごみですので、一番便利なところに段ボールを置いて、玄関が多いようですが、そこに生ごみを入れてやると。ただ、いろいろなあれは、においがしたりとかいろいろあったり、段ボールが、要するに生ごみですから、段ボールが水を吸ってちょっと崩れてくるとかいろんな問題はあるようですけれども、非常に堆肥としていいものができて、家庭用、家庭菜園をされている方にとっては、非常に効率がいいような、効果があるようなことで聞いておるところです。 市のほうとされても、要するに広報でよく出ておりますね。年間1,000t生ごみ減量というようなことで見た、これ私の記憶が間違ってなければ1,000tだったというような気がいたします。これは、非常にいい取り組みだなと。それには今、ここで回答にもいただいておりますように、電気式生ごみ処理機とか、EM菌を活用した堆肥化、バケツ購入費とかいう、衛生協会を通じて補助をされているというようなことで回答の中にしるしをしていただいておりますが、この電気式生ごみ処理機というと、現在までどのくらいそういったことで補助されたか、データありますか。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えいたします。 生ごみ処理機につきましては、合併以前からしておりまして、この電気式のものにつきましては平成17年度から補助をしております。28年度末で169基の補助を行っているところでございます。 以上でございます。 ◆16番(法元隆男君) その電気式生ごみ処理機の大体検証をされて、成果はどんなふうで評価されておりますでしょうか。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えいたします。 先ほど、平成17年度からしているということでございますけれども、当初のうちは30基ほど年間補助しておりましたけども、ここ数年につきましては五、六基あるいは10基以内ということでございまして、それにかわりまして回答でも申し上げておりますEMバケツのほうが主流になってきているのかなということでございます。評価につきましては、それぞれ菜園に用いたりということでされているということで、私どもも評価しているところでございます。 以上でございます。 ◆16番(法元隆男君) まだずっと以前のことですが、プラスチックの大きな容器で、ちょっと何十センチか土に埋めるような形で堆肥化するという器具が、一時はやったことがありますが、今あれはどうなっているか、おわかりでしょうか。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えいたします。 議員が言われているのは、いわゆる手動といいますか、プラスチックの容器に入れまして、適宜混ぜていくということでございますけれども、今申し上げましたように平成17年度からこの電気式の補助をさせていただいておるわけでございますけれども、それ以前につきましてはこの電気式のものがまだ発明されていなかったということで、手動による生ごみ処理機につきまして補助をしていたというような経緯がございます。 以上でございます。 ◆16番(法元隆男君) 実は、私もその前のプラスチックの大きな容器でしたが、あれ買い込んでやろうと思ったんですが、結局失敗いたしまして、そういった経験があるものですから。 その次に、EM菌を利用した堆肥化、バケツ購入費と。これについては、どんなふうに推移しておられますか。その成果やらちょっとお知らせください。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えいたします。 EMバケツにつきましては、これも合併以前、平成11年度から補助等をしておりまして、平成28年度末で2,166個補助をしているということでございまして、年度によってまちまちでございますけれども、大体年間50基から100基ぐらいで補助の推移をしているというところでございます。 以上でございます。 ◆16番(法元隆男君) 生ごみを減らすということと、有機堆肥、有機肥料をつくるという、一挙両得の方法でございます。EM菌もいろいろな段階の中で、いろんな問題点も伺ったりしているんですけど、これを推進されておるある方が、この前、生涯学習で表彰されておりましたが、頑張っていらっしゃるなとつくづくそう思ったようなことでした。それで、現在提案しています段ボールコンポストについては、市としてはどの程度かかわっていらっしゃいますでしょうか。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えいたします。 答弁にもございますように、段ボールコンポストというのは以前から鹿児島大学の学生さんですとか、教授が取り組まれてされているということで、鹿児島市等でされているということで承知はしておりますけれども、姶良市として全体的に広報とか、そういったところはまだないところでございます。 以上でございます。 ◆16番(法元隆男君) きょう申し上げたいのは、段ボールコンポストを一生懸命取り組んでいる方たちの話をいろいろ伺うと、とにかくまだ歴史はあるんでしょうけれども、いざご本人たちが使われるとなるといろんな問題点、先ほど申し上げました玄関に置いていると玄関のところが臭くなるとか、何かやっぱりそんないろんな問題を、その方たちはいろいろ工夫して進めておられる話を伺うと、成果も結構上がってきておるようでございますので、市の進めようとしている生ごみ減量化の一翼になるんじゃないかなというふうに思って、非常に期待するところですが、あるときその団体で説明会を立ち上げたときに、何かご相談はございませんでしたでしょうか。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) この件に関しましては、担当課長に答弁させます。 ◎市民生活部生活環境課長(向江哲郎君) お答えいたします。 デモにつきましては、公的な場所ではございませんでしたが、聞く機会がございました。その場所で、段ボールコンポストの現在の取り扱い、それについては竹パウダーを使って発酵させているということをお聞きしております。非常にいい取り組みですので、市としてもバックアップとしてはしていきたいのですが、まだEM菌とかそういう母団体が大きくないところでの活動ということで、今推移を見ているというところでございます。 ◆16番(法元隆男君) いろんな取り組みがある中で、本当に決め手になる、これが一番効率的にいいしという結果も出せるというようなものであればあれですが、この段ボールコンポストもいろいろ研究されて話を伺うと、段ボールが先ほど申しましたように湿り気によってちょっとおかしくなったりもするというようなことも含めて、今段ボールをあるところにお願いして、二重に段ボールをするというようなことで開発して、それがほぼでき上がったというような話を伺っております。 ですから、私申し上げたいのは電気式のものとか、EM菌を利用した、その辺のところが購入費をバックアップしているということであれば、この成果をもうちょっと見届けながら、段ボールコンポストのその段ボールですね、それが二重にしたために非常に効率がよくなったというようなことが確認できさえすれば、その辺のところを今後、市としてもいろいろなお力添えをしていただくということの考えはありませんか。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えいたします。 他市の状況を見ますと、やはり私どものようにこういった電気式のコンポストに対する補助というのが応用でございまして、段ボールコンポストに対する支援というところでは、キットになっているのかもしれませんけれども、それについての補助というのが1か所だけ出ておりましたので、そういったところ参考にしたいと思います。 それと、鹿児島市においては市のほうで教室等開催されているというようなところがございましたので、そういったところを研究させていただきたいかと思います。 以上でございます。 ◆16番(法元隆男君) この電気式のあれとEM菌のバケツは大体定価はどのくらいで、補助率はどのくらいなんでしょうか。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えいたします。 電気式の生ごみ処理機につきましては、購入費の3分の1というところで、上限が2万円という補助をしております。ですから、大体1基五、六万円かというふうに、購入価格としましては1基五、六万円だというふうに考えております。 それと、EMバケツにつきましては、半額補助ということで、1基について1,080円の補助をしております。ですから、購入価格としますと2,160円というところでございます。 以上でございます。 ◆16番(法元隆男君) いずれにしても、それにかかわっている方々は一生懸命、ご自分たちのそれに対して一生懸命されていると思います。それはそれで、非常にいいことではないかと。そこにきて、この段ボールコンポストに一生懸命取り組んでいる団体があって、それを今回ある段ボール製造の会社に発注して、試験的に二重構えの、私もまだ見ていないんですが、その段ボールを開発して、それを今後取り組んでいきたいというようなことで、それで市のほうでもその辺のところで、最初財政的な面の支援でなくても、それに取り組むということででも一応非常な支援をしていただけたらなと思って、その方たちが非常にそういった熱い思いで頑張っておられるというようなことですが、それについてはいかがでしょうか。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えいたします。 市民にとりましても、この生ごみの減量化というところで取り組みやすい題材だとは思います。ということで、それとEM菌にしろ、この段ボールにしろ、市民の選択肢としては広がることはいいことかと思いますので、団体の活動等につきましては、教室を開かれるとかそういったものにつきましては、当面市のほうで広報等そういった形での支援をさせていただきたいかと思います。 以上でございます。 ◆16番(法元隆男君) ここで、今後調査・研究すると。または、市民が取り組むための情報提供に努めていきたいと、そういったような活動を広報するとか、そういったことでかかわっていただけるようなふうですが、その団体がまだ恐らく担当課に相談にいって、ちょっと今度はそういったような教室を開きたいんだと。そういう説明会をしたいんだというようなことの相談があるのではないと思っております。 その方たちはこの段ボールコンポスト、すごく純粋な気持ちで減量化、堆肥化、堆肥化ですね。堆肥化して一般の家庭菜園が、ご自分が家庭菜園をされているのが自分で堆肥をつくってこうやるというような形につながるということで、しかも有機肥料になるということで、非常にいいことであると。 生ごみをそのまま使いますので、これの減量化にも非常に一翼をかうんじゃないなと思います。そういったことで、その純粋な頑張っておられる方たちが、また市のほうに、担当課のほうにご相談に行くと思いますけれども、担当課におかれまして、その辺のところを市政の一つとして捉えて、生ごみ減量の一翼のために対応していただきたいと思いますが、現在生ごみのある、1,000tという目標を立てられましたが、それはどの程度の状況か、お答えはおできになりますでしょうか。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えいたします。 生ごみといいますか、可燃ごみのことで1,000tの削減というような形で出しているわけですけれども、数値的なことで言いますと、合併から人口は伸びているわけでございますけれども、可燃ごみとしましては家庭系のごみの量というのは、年間1万5,000tということで、それほど伸びてはいないということで、市民の減量化がされているというふうに評価しているところでございます。 以上でございます。 ◆16番(法元隆男君) わかりました。そのようないい取り組みをされているということで、お話申し上げました。 それでは、次に参りたいと思います。次の、文化財等の整備。 これについては、担当課が幾つかに分かれておりますが、質問としては要旨の順番で行きたいと思います。 1番目の曽木家の門の屋根の改修について、これは随分長い間今の状況できてありますですね。昔は、ブルーシートみたいなのでかぶせてあった。今はちょっとベージュのような色でやっている。これは専門の文化財保護シートということなんでしょうか。 ◎教育部長(竹下宏君) お答えします。 今現在、曽木家の門の屋根にかかっているシートは文化財専用の保護シートということでございます。 以上です。 ◆16番(法元隆男君) ブルーシートなんかとどんな違いがあるんでしょうか。 ◎教育部長(竹下宏君) お答えします。 通常のブルーシートと異なる部分、色はこげ茶色ということでありますが、通気性に優れているということで、湿気が中にこもらないということであります。 以上です。
    ◆16番(法元隆男君) この曽木家の門というのはもう、皆さんどなたもご存じのように木崎原の戦いのときに曽木家がそれを拝領したということで、文化財的にもあそこはまち歩きではほとんどあそこを通るんですよね。柁城小学校の例の館のところからもうすぐですので、歩いて下ってくればあそこに行くと。それで、その前の道路も広くて、説明するのにも車がほとんど通りませんので、非常にいいということで、ところがやはりカヤぶきという、これはカヤぶきというのは大体どのくらい持つものなんですか。 ◎教育部長(竹下宏君) お答えします。 カヤぶきの屋根が何年もつかというところまで詳しくは調べておりませんけれども、この門につきましてはカヤぶきの武家門ということで県内に数件しかないということでございますので、非常に貴重なものだというふうに認識しております。 ◆16番(法元隆男君) 今、非常に貴重なものだと。県内に一つしかないと今ちょっと私伺って、これはもう非常に貴重なものだとすれば、少々経費がかかってでもこの際、義弘公の没後400年の事業がありますので、それにある程度あれして整備はされる予定はございませんのですか。 ◎教育部長(竹下宏君) お答えします。 この門のカヤぶきの修復につきましては、今現在平成30年度の当初予算のほうに計上をして、今議会でご審議をいただくということにしておりますけれども、今後カヤ場の確保、それから後継者の育成というようなことで、現在薩摩川内のほうにあります入来の伝統物保存分の補修を行っている業者等との相談をしながら進めているところでございます。(※) 以上です。 ◆16番(法元隆男君) 回答の中に、これはもう何年か前に門そのものは寄贈されたということで、私も認識しているんですが、土地所有者から移設してほしいというような要望が今あるということです。あそこのところは、本宅と一段下に下がっていて、あそこだけ切り離すことができるかなと思ったりするんですが、そこを市のほうで買い取るというようなそういった計画はまだ全然進んでおりませんでしょうか。 ◎教育部長(竹下宏君) お答えします。 門そのものが市のほうに寄贈されて、土地は所有者のものということでございまして、所有者のほうから教育長の回答にもございましたとおり移転をしてほしい、所有者としては土地を一体的に使いたいというようなことでございますので、この門そのものが史跡ということではなくて、有形文化財という形での登録でございますので移設は可能というふうに考えておりますので、今後の地権者といいますか、所有者の協議の中でそういった協議が必要な場合には検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆16番(法元隆男君) 我々一般市民にとっては非常に貴重な文化財で、移設ということになるとどこに移すのかなって想像もつかないわけですが、できることであれば今の位置でそのまま残していただくと、まち歩きの場所としても非常に絶好の場所でございますので、しかも歴史的にそういった木崎原との関係があるということで、非常に貴重なものではないかと思いますので、ぜひその辺は頑張っていただきたいなと思っています。 それでは、次の金山橋のビューポイントについて。 本当にご回答をいただいたものを見ますと、非常に頭を抱えるようなことですね。いろいろご苦労されておるようです。あそこの西側のほうはあぜ道があるということで、もちろんあそこにおりて歩くこともできないくらいもう、ちょっと生い茂っておりますので、そのようなところから前回はあそこから下へおりる方法を一応は検討しておるというようなことのご回答でした。それができれば、非常にビューポイントにはダイレクトでおりられますし、非常にいいかなというように思ったんですが、このご回答の中を見ますと、10mぐらいの段差があるということであります。 いろいろ厳しい面はございますが、これは現在のビューポイントのところに行くには、今の木でつくった仮設のあれを改修するということになりますが、また大雨のときに流されるという、非常に危惧はあります。しかし、ここに書いていただいているように、金山橋と板井手の滝が折り重なる絶景を眺望できる絶好のビューポイントであることは変わりありませんということで書いていただいております。 だから、これを今後も継続した検討を重ねるということであるんですが、これはもうこのまま黙って、これをいつも私が申し上げるものですから、非常にもう気の毒だなというような気持ちはないではないんですが、もう言わざるを得ないということで、ただ私が何も言わないとこのままずっとなっていくんじゃないかと思って、その4年の節目の中で、4年の最後でございますので、これを取り上げて状況を伺ったわけですが、見通しについてもうちょっと詳しくご説明いただけませんでしょうか。 ◎企画部長(福留修君) お答えいたします。 この金山橋は、この風景と申しますのは、姶良市にとりましては財産であり、観光だけではなくていろんな意味で社会資源になり得るというふうな考え方でおります。 そのためにも、このビューポイントに観光客の方々におり立っていただいて、あの風景を見ていただくと。特に川の流れが落ち着いているときには、その石橋の半分の輪が反対にも映りまして、真ん丸の中に板井手の滝が映るというような風景も見ることができたりしますので、非常に捨てがたい場所であるというふうには意識しております。 したがいまして、前の構想の中では西側を云々というようなこともご提案申し上げましたけれども、全く左岸側、いわゆる従来のラインからの侵入というのも全く諦めているわけではないということで、その辺もあわせながら考えていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆16番(法元隆男君) きょうのご回答の中で、何とかめどをつけてやりましょうということだと思ったんですが、もう全く西側のほうがまだまだちょっと検討する余地はあるとは思うんですけれども、今回そっちのほうはもう諦めて全体的に考え、ちょっと何か頭を抱えているような回答でございました。これについて、今部長が言われますように、非常に貴重な市の財産であると。宝であるというような話をされましたので、これをやはりこのままもう放置するのではなくて、しっかりと取り組んでいただいて、本年度中くらいにめどを立てていただくと。 それで、私は個人的には龍門滝の上のほうに展望台がありますね、あそこのところからちょっと歩いたら、そこからまた下へおりて、あそこに岩場があって本当にいい歩道があるんですけれども、それをずっと来てあそこの今、板井手の滝のビューポイントまで歩道をつけたりすると、絶好のそういったようなものになるんではないかと常々思って考えてはおるんですが、しかしそこに到達してからまた、上のほうに上がるということになるとそれがまた一つの問題になってきますね。しかし東側のほうの東岸のほうからは下まである程度おりられて、そこをちょこっとおりたところをビューポイントまでは行けませんけれども、東側のポイントのところまでは来れると。 しかし、せっかく階段をおりて、金山橋から約100mくらいあるんですね、そのおり口まで。そこからまたおりて来て、それでいったらその本当の一番のビューポイントにはたどり着けないとなると気の毒ですもんね。そういうことで、ビューポイントと自然景観を双方に視点を置いた整備について、今後も継続してということ、これもこのまま放置するともう5年も6年もそのままですから、できたら本年度中くらいでめどだけは立てて、それは非常に技術的な、土木技術も非常に必要ですので、その辺も考えながら、今後の課題としてしっかりと取り組んでいただきたいと思います。 では、次に参ります。 次の調査の、要するにここでいきますと、稲荷神社のところの説明板と。私、今ご回答いただいていますように、二つのうちの稲荷神社の説明をしたやつがありますね。そっちのほうが神社がやっているんだからというようなことですが、神社とそういうような話されたことはありますか。 ◎教育部長(竹下宏君) お答えします。 神社側とのお話ということでございますけれども、文化財の担当のほうがその神社の由来等についた資料等をお渡しをしたということで、神社のほうがこの神社由来の看板については補修の際に使っていただきたいということで、資料等は提供しているところでございます。 以上です。 ◆16番(法元隆男君) やはり市としても神社側の看板だからもう、というよりも、やはり失礼な言い方ですが、見た目は非常に悪いです。それでもう一つのやつはまだまだ十分に、先ほどのご回答じゃないですけど問題はないと思いますが、あそこに行ってやっぱり島津義弘公の居館跡、今は稲荷神社になっていますが、居館跡ということの文化財としては非常に貴重なもので、みんなあそこは通ると。しかも最近、花園寺跡も整備されて、その一環としての文化財としては非常に貴重だと思うんですが、やはりあそこに行ってその看板を見たときに、もうちょっとがっくりくると。 神社側の看板で神社がそれに対しては管理していると。神社庁というのは、非常に難しいところでございますので、苦労されると思うんですが、しかしそれでもやはりあそこには、相当な歩こう会などの拠点でありますので、これはもう再三神社側にこのままじゃちょっと困りますよというようなことの、今後そういった取り組みをしていただきたいんですが、いかがでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 神社経営上、そういったいろいろな説明板とかそういうものを設置する財政基盤というのは、あまりしっかりないのかもしれません。しかしながら、こういう見られた方があまりしっかり判明しないような説明が置かれてもやはり問題ありと思いますので、こうして議会で議論があったと、意見があったということは神社側のほうにお願いをしたいというふうに思っております。 ◆16番(法元隆男君) 表現は悪いんですけれども、姶良の市議会で突っ込まれて困っているんだと、そんなようなことも含めて、やはりしっかりと、いやご自分たちもごらんになればわかりますよ。これは見苦しいなというようなことで進めていただきたいと思います。 じゃあ、最後になりますが、黒川岬の整備について。 これは、30年度から3年がかりでというようなことにご回答いただいておりますが、これは申請してまだ申請が通ったという、許可になったということではないんですね。今申請中である。その辺の状況をお話ください。 ◎加治木総合支所長(増田明君) お答えいたします。 黒川岬の改修につきましては、当初、魅力ある観光地づくり事業ということで28年度要望したわけでございますが、採択に至らないで、また再度申請ということで考えておったところなんですが、トイレ等の設置ができないということもございまして、地域振興推進事業にメニューを変えまして、これは50%補助でございますが、この事業を取り組んでいこうということで、申請のほうを県のほうに出しておりますけれども、この採択につきましては5月ごろには採択なのか、採択されるかどうか、結果は出るかと思います。採択というふうになった場合におきましては、6月の補正で工事を請け負いを上げまして、工事に着手という考えでございます。 以上でございます。 ◆16番(法元隆男君) 今申請されている計画は非常にいい計画をされておりますし、そこに駐車場やら展望場もあって、その肝心の黒川の景観を遠くから、遠くからといったら対岸ですけどね。川の対岸から眺めるということだけになると。そこに橋でもつけて、そっちまで渡れればいいんですが、そうじゃないということで、それはそれで非常にいいと。例えばそこに記念碑で、例の家久公の波の折りという、例の和歌も書かれるんではないかなと想像しております。 そうなると、そういったような観光地としても非常に価値のあるものができるかなと思いますが、やはり肝心なのはそこなんですよね。その東側のほう、これが今行っても、もうあそこに建築資材の会社があそこに張りついていますよね。だから、あそこへ行くと、もう道路、あそこの奥まで行くのも車も大変で非常に、行っても車が3台くらいとまるようなスペースしか今は残っていないと。 それで、黒川の河口のところの黒川山ですね、あそこの所有者の同意が必要になるというようなことが書いてございます。実は、我々が加治木のころの、旧町のころの議員のときに、今からもう十二、三年、13年か、4年前、あそこを加治木町である一部分、5,000万円ぐらいで買い取ったっていう記憶があって、あの黒川に議員がみんなで上った経験があるんですが、所有についてはどういうふうになっていますか。 ◎加治木総合支所長(増田明君) お答えいたします。 加治木町の所有地もございます。これにつきましては、今黒川岬のあるちょっと一つ上の北側のほうにあるようでございます。この黒川岬があるところにつきましては、個人の方の所有地ということで、現在もまだなっておるところでございます。それと、あと駐車場と、あと河川敷の道路等につきましては、堤・堤防敷き、それと駐車場のところも個人の所有地というふうになっておるようでございます。 以上でございます。 ◆16番(法元隆男君) 先ほどからくどいように申し上げていますが、やはり黒川の鼻という、我々は黒川鼻、黒川鼻と言っていましたけども、ここは非常に文化的には非常に歴史があって、島津家久公がそこにたびたび、そこになぜそういうかというと、宝山和尚という和尚さんがそこに庵をつくって、そこで隠居していた。そこに、お二人は気が合っていって、それで例の有名な短歌もそこで生まれたということでございます。 そういったことも含めて、非常に貴重なものでありますので、東のほうの黒川の本当の黒川岬、黒川鼻の整備を今後もしっかりと取り組んでいただきたいということは必要じゃないかということで、現在は反対方のほうからの展望公園ということで開発、それはそれでしっかりと取り組んでいただきたいんですが、本来現実の黒川の岬の整備について、今後もしっかりと取り組んでいただきたいと考えております。 これで終わります。 ○議長(湯之原一郎君) これで、法元隆男議員の一般質問を終わります。ここで、しばらく休憩します。午後からの会議は1時15分から開きます。(午後0時04分休憩) ○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時15分開議) ○議長(湯之原一郎君) 犬伏議員の一般質問の前に、午前中の法元議員の一般質問について、教育部長から訂正の申し出がありました。これは許可しますけれども、執行部の皆様に一言申し上げておきます。昨日も訂正の申し出がありました。答弁の際は訂正することないように気をつけて答弁を行ってください。 ◎教育部長(竹下宏君) 誠に申しわけございませんでした。 先ほどの午前中の法元議員の一般質問の中で、曽木家の門の予算につきまして、平成30年度に当初計上をしたというふうに申し上げましたが、移転の話もあったことから見送ったということで、今回の30年度の当初予算には計上しておりませんでした。誠に申しわけありませんでした。 ○議長(湯之原一郎君) 一般質問を続けます。 9番、犬伏浩幸議員の発言を許します。 ◆9番(犬伏浩幸君)     登      壇  皆さん、こんにちは。傍聴席の皆様、本日はお越しいただきまして、誠にありがとうございます。議席番号9番、犬伏浩幸でございます。 早速、質問に入らせていただきます。質問の1点目は、子育てについてであります。 平成25年4月に制定されました姶良市子育て基本条例は、未来を担う子どもの育成に関して社会全体で子育てを進めていくための取り組みについて基本理念を定め、家庭、学校、地域社会、事業者及び市の役割と責任を明らかにするとともに、子育てに関する市の施策その他基本的事項を定めることにより、自立する子どもの育成に寄与することを目的としている。この条例に沿い、具体的な計画等を定め、姶良市の宝である子どもたちの自立へ向けた取り組みを行っていると認識している。 以下、取り組みについて、現状をお示しください。また、課題と解決策を伺います。 1点目、家庭教育について。 2点目、道徳教育について。 3点目、食育について。 4点目、学力向上について。 5点目、キャリア教育について。 6点目、情報教育について。 質問の2つ目は、政策立案についてであります。 これまで、ICT利活用や官民データ活用推進について、一般質問で議論してまいりました。国においては、限られた予算、資源のもと、各種の統計等を正確に分析して効率的な政策を選択していく、証拠に基づく政策立案、いわゆるEBPMを推進していると認識しております。本市の見解と今後の取り組みについてお伺いいたします。 ◎市長(笹山義弘君)     登      壇  犬伏議員のご質問にお答えいたします。 ご質問のうち、1問目のご質問につきましては教育委員会で答弁いたします。 2問目の政策立案についてのご質問にお答えいたします。 証拠に基づく政策立案、いわゆるEBPMの推進には、政策の前提となる関連事実と政策課題を的確に把握するとともに、具体的政策の内容とその効果をつなぐ倫理、政策効果とそのコストの関係を明示することが必要であり、その基盤をなすのが、統計等データを初めとする各種データなどの客観的な証拠であり、政策の改善と統計等データの整備、改善が、有機的に連動するEBPMサイクルを構築することが必要であるとされております。 また、EBPMの推進につきましては、平成29年2月から開催されている国の統計改革推進会議において議論され、同年5月に最終取りまとめが決定されております。この最終報告には、「政策、施策、事務事業の各段階において、EBPMを推進し、政策の評価を政策改善と次なる政策立案につなげていくこと」、「政策評価における取り組みとして、総務省は、統計等データ利活用の推進及び統計等データの評価書等への明記を、政策評価各府省連絡会議等を通じて徹底すること」、「統計等データの利活用状況、分析の妥当性等について、各府省から提出された評価書をチェックするとともに、必要に応じ、具体的改善策を提示すること」、「EBPMのリーディングケースの提示を目指し、総務省、関係府省及び学識経験者による政策効果の把握・分析手法の実証的共同研究を行うこと」などが明記されております。 EBPMにつきましては、政策の評価を、政策改善となる次なる政策立案につなげていく新たな手法でありますので、今後、総務省等を通じ、普及啓発が図られるものと考えております。市におきましては、本年1月に総務省が主催しました政策評価に関する統一研修に職員を参加させたところであり、今後、平成30年度に策定する第2次総合計画等において、EBPMに基づく政策立案及び政策評価の考え方を取り入れられないか、調査研究を進めていきたいと考えております。 ◎教育長(小倉寛恒君)     登      壇  1問目の子育てについての1点目のご質問にお答えいたします。 姶良市子育て基本条例第4条におきまして、保護者は子どもの教育の第一義的な責任を有すると規定し、子どもたちの成育環境で家庭の果たす役割が大きいことを規定しております。そのことを受けて、市教育委員会におきましては、これまで子育てのヒントとしてもらうための子育て手帳を作成し、子どものいる家庭に全戸配付するとともに、各学校の家庭教育学級等の事業を通して活用してもらい、家庭教育力の向上を支援してまいりました。また、今年度からの3年間は、県の指定を受け、地域で支える家庭教育推進事業を進めており、実施方針や方策の検討は、家庭、学校、地域社会、事業者の代表15人で構成される市家庭教育推進委員会が行い、条例で定める子どもたちの自立と家庭教育における協働のあり方について協議していただいております。 広報啓発活動としましては、市の広報紙やホームページに加えて、あいらびゅーFMを活用したラジオの30分番組を、昨年10月から毎週1回、計13回行ってまいりました。また、家庭教育支援の機運を高めるために、本年1月に姶良公民館で家庭教育フェスティバルを開催したところ、延べ600人の親子の参加があり、子育て基本条例と子育て手帳の活用についての周知も行うなど、多くの保護者の方々にその内容を理解していただきました。さらに、企業懇話会でも、事業所の役割と責任について説明する機会をいただきました。市教育委員会といたしましては、今後も、市の主催事業や家庭教育学級などにおいて、子育て基本条例の内容を周知する機会をよりふやすことで家庭教育力の向上につなげ、市全体の子育てに関する機運を高めたいと考えております。 2点目のご質問にお答えいたします。 道徳教育は、各小中学校において、道徳の時間をかなめとして全教育活動を通じて取り組み、子どもたちの道徳性の育成に努めているところであります。よりよく生きるための基盤となる道徳性の育成は、学校教育のみで完結するものではなく、家庭や地域社会の人々との交流の中で豊かに育まれていくことを子育て基本条例に掲げ、この条例に基づいて、モラリティ・インプルーブメント推進事業を展開しております。 具体的には、実践協力校による道徳教育実践発表、社会奉仕団体と連携したスピーチコンテストの開催、道徳の時間を充実させるための椋鳩十文学を生かした資料集の作成、モラリティ連携協議会の委員による道徳性向上にかかる指針の提言、啓発カレンダーの作成などを行い、学校、家庭、地域の協働体制による道徳教育の充実に向けて取り組んでおります。市教育委員会といたしましては、今後もさらなる充実へ向け、PTAや各事業所などの関係機関との連携を強化していく必要があると考えております。 3点目のご質問にお答えいたします。 市教育委員会では、平成25年度から、幼児、児童生徒が健全な食生活を実践し、健康で豊かな人間性を育んでいけるよう、栄養や食事のとり方などについて、正しい知識に基づいてみずから判断し、実践していく能力を身につけさせることを目的に、食育推進校の指定や、心を育む食育講演会を実施しております。これまでに、幼稚園5園、小学校6校、中学校3校で推進校を指定し、食に関する指導の全体計画や年間指導計画の見直し、給食指導の充実や、家庭、地域と連携を図った食育の推進、食育講演会での実践発表等を行っております。また、講演では、医師、大学講師、県食育アドバイザー等を招聘し、食物アレルギーや家庭の食育等について学習を深めました。市教育委員会といたしましては、市内全ての学校が推進校として取り組めるよう、計画的な推進校の指定とともに、心を育む食育講演会の充実を図り、食育の推進に努めていきたいと考えております。 4点目のご質問にお答えいたします。 市教育委員会では、子育て基本条例の基本理念に示されているとおり自立する子どもの育成において、学力は重要な力であるとの認識のもと、各学校への働きかけを行っております。具体的には、各中学校区の小中学校が連携して、より学力を身につけるよう、共通した指導を行うため、「学習の構えの確立」「学習環境の整備」「家庭学習の習慣化」の3つを市全体の共通実践事項として取り組んでいるところであります。 この共通実践事項の取り組みにおきましては、家庭との連携をすることで効果があるとの考えから、市家庭学習の手引きを各家庭に配付し、家庭と協働して学力向上に取り組んでおります。また、本市の小中学校は、大変落ち着いた教室環境で学習に取り組んでおり、各種学力調査の結果においても県平均を上回り、全国平均と同程度、またはそれ以上の結果を残しております。 課題としましては、より一層、家庭との連携を深めていくために、授業内容と家庭学習の連動や、学習内容に関してのさらなる広報が必要であると感じております。 5点目のご質問にお答えいたします。 市教育委員会では、子育て基本条例の基本理念となっている、子どもたちの、社会的、職業的自立に必要な力や態度を育成することを目的として、地域が育むキャリア教育推進事業を展開しております。 現在、小学校では職場見学、中学校では職場体験学習などが実施され、働くことの大切さや厳しさ、また、働くことを通しての社会貢献について、実感を伴った学習が展開されております。体験学習を終えた児童・生徒からは、人の役に立つために働きたい、全ての仕事に責任があると感じたといった感想が聞かれ、望ましい勤労観、職業観が身についていると認識しております。 また、市教育委員会では、体験学習の受け入れ事業所の拡大や協力体制の構築のため、事業所に対して市キャリア教育推進啓発資料を配付し、体験学習で身につけさせたい力や態度、推奨する体験内容、モデルプランなどを示し、学習成果の一層の向上を図っております。現在、230か所の事業所に協力をいただき、中学生の体験学習を進めておりますが、今後さらに事業所数を拡大すること、学校との連携を深めることが課題であると考えております。そのため、事業所に対しましては、あいらキャリアサポートバンクへの登録を依頼し、協力関係の構築を行っているところであり、登録した事業所には登録証を配付し、店頭や事務所に掲示してもらうよう依頼しております。 6点目のご質問にお答えいたします。 未来をひらいていく子どもたちには、情報を主体的に捉えながら、何が重要かを主体的に考え、見出した情報を活用しながら他者と協働し、新たな価値の創造に挑んでいくことがますます重要になってまいります。学校におきましては、情報教育の全体計画を立て、各教科、領域において、関連を持たせながら指導しているところであり、特に、コンピュータの基本的な操作能力の育成につきましては、総合的な学習の時間を中心にしながらも、社会科や理科、国語科の授業を通して指導しております。 課題としましては、教員一人ひとりの情報機器の取り扱いの理解やなれに個人差が大きいことが挙げられることから、市教育委員会におきましては、教員向けにICT活用講座を開き、最新の情報機器の取り扱いや、効果的な授業での活用の研修を行っております。今年度は、夏休みに、松原なぎさ小学校を会場に、県総合教育センターの移動講座と兼ねて実施いたしました。 以上、お答えといたします。 ◆9番(犬伏浩幸君) それでは、再質問を行ってまいります。 まず、子育てについてであります。今回は、市の子育て基本条例について質問させていただいております。 先週の一般質問でも、先輩議員のほうから、この件に関して質問がなされたところでございます。子育てをする環境が、核家族化、少子高齢化、共働き家庭、そしてひとり親家庭の増加ということで、課題が山積する中、保護者の子育てへの不安感や負担感が増大しているというご答弁がございました。さらに、教育長、経済的、そして、虐待、不登校などの支援の必要な家庭を支えていくんだ、そういう根本があっての、この子育て基本条例があるというご答弁をいただきました。 確認の意味でございますけれども、この子育て基本条例の制定施行された背景を、そういった面から、教育長のご見解をお伺いいたします。 ◎教育長(小倉寛恒君) 先般の森議員のご質問にも答弁いたしましたけど、やはり健全な家庭で健やかな成長を遂げている子どもたちのためにこの条例があるということではなくて、やっぱり課題を抱えた家庭、そしてまた子どもたちの育ちの中に、さまざまな障がいがあると、そういう条件の中で、これはもう家庭教育力の低下という家庭教育だけを責めたってしようがないところがあります。 そういうことで、これはもう、やっぱり社会全体で子育てっていうのはしていかなきゃならない。そういう意味で、学校はもちろんですけども、地域社会も事業所も、もちろん市も一緒になって取り組む、さまざまな手だてをやっぱり講じていく必要があると。そういう意味で、それぞれの立場の役割と責任というのを明記して、立案して、議会で可決していただいたわけでございますけれども、そういう意味で、そういう趣旨が込められているというふうにご理解いただきたいと思います。 ◆9番(犬伏浩幸君) この条例の4条にも書いてございますように、保護者は子どもの教育の第一義的な責任を有するということで、これはもう誰しも皆さん共通認識ということは私も理解しているところでございますが、今、教育長がおっしゃったように、家庭教育の力が低下している状況においては、家庭、学校、事業所、地域、みんなで姶良市の宝である子どもを育てていこうという理念のもと、この子育て基本条例があると認識いたしました。 それでは、1点目の家庭教育について、答弁の中から、また再質問をさせていただきます。 子育て手帳についてでありますけれども、今年度から県の指定を受けて家庭教育推進事業を進めているということで私も理解しております。広報紙とか、あいらびゅーFMでも放送されていると、これも理解しているところでございますけれども、この子育て手帳について、家庭教育事業を推進する中で全戸配付をしたり、いろいろな場面で配付、また啓発活動、広報活動をしているわけでございますけれども、この子育て手帳の利用状況、また成果、その辺についてはどのように捉えておられるでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) これは全部で4分冊になっております。3歳の幼稚園児から、中学校卒業する15歳までの12年間を4分冊して3年ごとに区切っているわけです。幼稚園園児、それから小学校下学年、小学校上学年、そして中学校と、そういうふうに分けているわけですけど、そのそれぞれの冊子の末尾のほうに、その子どもたちの記録もできるようになっておりまして、子どもたちのその時々の成長のあかしといいますか記録をその中に書き込めるようになっている。そういう意味で、やはり母子手帳のような取り扱いで各家庭においては取り組んでいただきたいと、そういう願いで発行しているわけです。 広く全戸配付して、子どものいる家庭には全戸配付しておりますけど、それぞれのご家庭でご活用になっていると思いますけれども、具体的に何か成果があるというのは、目に見えてはないわけですけど、家庭、学校で行われる家庭教育学級であるとか、あるいは家庭教育アドバイザーが、この相談があったときに、これを示しながらお話しするとか、そういった場において活用されているというふうに理解しております。 ◆9番(犬伏浩幸君) はい。子育て手帳につきましては、今後とも活用をしていくということで理解いたしました。 また、家庭教育を支える団体として、地域社会、校区コミュニティ、自治会等があると思いますけれども、具体的に地域社会が家庭教育についてかかわる事業というのは何があるか、お示しください。 ◎教育長(小倉寛恒君) 平成27年の4月から、全ての校区コミュニティというものは確立いたしました。その校区コミュニティの中、特に青少年の育成部会というものがありまして、その中に、やはり子どもたちの育ちのために、コミュニティごとにいろんな取り組みをしていただいております。 この間、生涯学習フェアの中でも、各校区ごとにそれぞれ取り組んでいる写真、パネルが展示してございましたけれども、そういうふうに、それぞれ17の校区において取り組みがなされているわけで、具体的にどこでどのというのは、数が多くて申し上げられませんけど、そういうふうに、できたら、この廊下に下げておきたいと思いますけれども、そういう取り組みはどこでもなされているというふうに理解しております。 ◆9番(犬伏浩幸君) 各自治会、各コミュニティで家庭を支える活動をされている、大変子どもたちにとってはありがたい事業であると思います。 答弁の中で、事業所の役割と責任について説明する機会をいただきましたということでございますけれども、例えば、地域行事の参加に対して、企業側が休みをとらせて、休みを与えるといったらおかしいんですけれども、休みを用意する、そのほか等々ございますけれども、家庭教育支援について企業側に求めることというのは何か、お示しくださいませ。 ◎教育長(小倉寛恒君) その事業所へのいわゆる働きかけというのは、やはりちょっと薄いところがありました、これまでの間に。1月24日に企業懇話会がありまして、ちょっと異質な感じがしたわけでありますけれども、その中で、やはり、今、それぞれの学校、それから教育委員会で取り組んでいるこのことをご説明申し上げたわけでございました。例えばPTA一つにしても、ほとんどは、保護者といってもお母さんが出てくるという状況の中で、たまにはやっぱり父親も出てきて子どもたちの成長の姿というのを見てほしいということも含めて、この企業懇話会の中では、今の市の取り組みということをご説明したというところでございます。 ◆9番(犬伏浩幸君) 事業所の働きかけは、なかなかちょっと進んでいない部分があるということでございますけれども、市役所の職員さんは、結構休みがとれているのかなという感じはしますけれども、その他、民間企業に関しても、ぜひこの役割と責任について、今後さらに周知徹底してあげればと思っております。 続きまして、道徳教育について再質問させていただきます。 道徳の時間が平成30年度より教科化されると認識しているところでございますけれども、これまで移行期間等を含めまして準備をされてきていると思います。その準備状況についてお伺いいたします。 ◎教育部次長兼学校教育課長(小林俊一郎君) 道徳の時間が教科化になるということで、これまで、何が今までと違うのかというようなことも含めてなんですけれども、教員にさまざまな研修を行いまして、まず、道徳の時間をしっかりと充実させましょうと、しっかりと35時間、年間ありますので、その時間をきちんと道徳の授業をしてくださいということ、それから、今後、道徳というのは、いろんな多様な考え方をもとに議論していくんだというような、そういう年間の指導計画を立ててください、学校で最も大事にしていることを重点的にやってくださいといったような内容なことの研修をして、そして、年間指導計画を各学校で立てさせているという状況でございます。 ◆9番(犬伏浩幸君) 教科化に向けてしっかりと準備をされているっていうことでございますけれども、この教科化によって家庭に対する効果というのは、どのような効果を期待されているでしょうか。もしありましたら、お知らせください。 ◎教育部次長兼学校教育課長(小林俊一郎君) まず、道徳の時間のことでございますので、まずは学校内のことということになります。そして、学校全体で取り組むのは、その時間だけではなくて、あらゆる教育活動で行う道徳教育、全体で行う道徳教育がございます。その中で、学校として大事にしたいことというのが幾つか出てまいりますので、そのことについて、校長が、PTA総会でありますとか、さまざまな保護者向けの研修会等で説明をし、そして家庭にも協力を求めていると、こういう形でございます。 ◆9番(犬伏浩幸君) 続きまして、3点目、食育についてであります。 食育については、食育基本法、そして食育基本推進計画、こちらは農政部のほうが立てられていると認識しておりますけれども、食っていうのは子どもたちの成長に欠かせないものであります。その食生活を実践し、そして要は食事のとり方などを学んでいく、そういったことをされているというご答弁でございました。また、食育に関して、推進校を指定しまして、食育の講演会、実践発表会などを実施しているということでございます。 学校の給食っていうのも、栄養士の先生方が大変ご努力をされて、1食240円弱ぐらいでしょうか、小学生で言えば。大変安価な金額で、栄養のあるものをということでご努力をされて、子どもたちにおいしい給食を与えていると認識しております。 一方、家庭での食事を考えてみますと、学校での食事が年間約190日とします。1年間365日掛ける1日3食イコール1年間に1,095食、食べますね。そのうち学校給食が190食と仮定したときが約17%で、家庭での食事が残りの905食で83%。学校での食育の取り組み、大変ご尽力されて取り組んでおられますけれども、一方で、家庭での食事も大変重要であると私は認識しているところでございます。 教育、生活態度、食事に関しても、親が第一義的には責任を持つということで、それはもうあたり前のことでございますけれども、なかなか食事が偏食になったり、いわゆる個食、1人で食べたりとか、もしかしたら、朝、朝食を抜いている子もいるかもしれません。そういった家庭に対しての取り組み、働きかけというのはどういったものをされているか、教えてください。 ◎教育長(小倉寛恒君) 議員ご指摘のように、やはり食育というのは、基本は家庭にあるわけでございます。 今、お示しいただきましたように、学校では、学校給食というのは大体200食弱なんです。それからすると、やっぱり年間の食事の回数から言いますと20%にも満たない、そういう状況で、やはり家庭の食事が一番大切なことであって、保護者自身が食事の正しい知識、それから望ましい食習慣を子どもに身につけさせるということをしっかりと取り組ませなきゃいけないということで、学校には、今、栄養士という言い方、栄養職員という言い方はしていません。平成17年度から学校栄養教諭という名前になっているわけです。そして、それぞれ学級に入って、子どものたちのために食事の指導をしたり、あるいはPTAの際に栄養教諭が食事のとり方について保護者に訴えたり、あるいは通信をもって各家庭にお願いしたりと、そういうことで、食育というのは、学校のみだけじゃなくて、家庭でやっぱりしっかり取り組んでいただくということが基本になってございますので、やはりそういうことには今も一生懸命取り組んでいると、そういう状況にあると思います。 ◆9番(犬伏浩幸君) 姶良市の児童生徒、朝食について、食べる子、食べない子がおられると思いますけれども、どういった傾向があるというのを把握しているでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) いわゆる欠食する児童というのは、やはりそれぞれ学校に、親が朝起きない、起きて食事をつくってくれないとかっていうのも含めて、二、三%はあるわけでございまして、そういった子どもたちは、やっぱり学校給食っていうのは非常に待ち望んでいるようなところもあるわけでございます。 具体的にそれぞれの学校で何割そういった食事をとらない子がいるかっていうのは、毎年度調査しているわけではございません。ただ、そういう欠食が多い子どもたちに、やっぱり生活困窮家庭はないのかという、担任はそういう目で見て、そういう家庭にあっては準要保護家庭としての申請をするようにと、そういった話などもしているわけでございまして、そういった観点から、やっぱり子どもたちの欠食っていうのは見ているという状況にございます。 ◆9番(犬伏浩幸君) 欠食については、やはり子どもの成長ということで、早寝早起き朝ご飯という標語もございますように、ぜひとっていただきたいんですけれども、各家庭によって、とられる家庭、とられない家庭がおられますが、担任の先生初めちゃんとケアしているということで認識いたしました。 続きまして、4点目まいります。学力向上についてであります。 学力向上については共通の実践事項をもとに取り組んでおり、また、家庭と連携をしながら学力向上に向けて取り組んでいるというご答弁でございました。また、各種の学力調査の結果におきましても県の平均を上回り、全国平均と同程度、またはそれ以上の結果を残しておりますというご答弁をいただいております。 これはやはり家庭そして学校、地域の方々のお支えのおかげだと認識しているわけでございますけれども、スーパーサイエンス総合推進事業という事業を行っておりますけれども、来年度も引き続き行われる予定と認識しておりますが、理科系、科学系の成果があらわれているなと私は認識しておりますけれども、どのように成果のほうを評価いたしますでしょうか、科学に関して。 ◎教育長(小倉寛恒君) スーパーサイエンス総合推進事業というのは、いわゆる日本が科学立国でありながら、やっぱり子どもたちの理数離れっていうのは顕著になってきていると。このままいけば、全く資源のない国において、果たしてこの日本という国がどうなっているのかなと、甚だ大きな不安感を持つわけでございまして、それで、こういったスーパーサイエンス総合推進事業というのを取り組んでいるわけでございます。 将来、子どもたちが、理科好き、理数好きの子どもになる、そしてまた将来は中堅技術者を初めとした日本の科学の先端を担っていけるような、そういった人材育成をしていきたいということで取り組んでいるわけで、結果として、今、3年前に理科は、全国の試験というのが、全国学力・学習状況調査というのは中学校に3年に1回しかないんですが、1回目のときは、もう全国平均よりプラス5点高かったというところで、やはりその理数系の取り組みっていうのは、もうそういう結果としてはあらわれてきているんじゃないかというふうに思っております。 ◆9番(犬伏浩幸君) 大変頼もしい子どもたちであります。また、外国語、英語などの教科も、今後、取り入れられていく予定でございますので、さらに家庭と連携した形で進めていただければと思っているところでございます。 次に、キャリア教育についてであります。キャリア教育については、中学生の職場体験、また小学生でしたら職場の見学というのが実践されておりますけれども、中学生の職場体験の場所については、四、五年前よりも、大分、選択できる事業所がふえたなと感じているところでございます。例えば、ちょっと姶良市外のところにも行っている子どもたちもいると聞いておりますけれども、そういった連携を深めていただいているのは大変ありがたいことだと思っています。これも教育部の取り組みの成果だと思っているところでございますが、家庭でのキャリア教育ということについて、ちょっとお伺いしたいんです。 家庭でのキャリア教育というと何かなと思ったときに、家庭に仕事は持ち込まないという人もいるかもしれませんが、やっぱり親子との会話の中で、仕事の話もそうですけれども、さまざまな会話の中で、職業観とか勤労観とかいうのが醸成されていくのではないかなと私は考えているところでございますが、家庭でのキャリア教育ということについて、ご見解をいただければと思っております。 ◎教育長(小倉寛恒君) かつては、この職業観というのは親の背中で見せてきたわけであります。いわゆるそんなに豊かな家庭、どこの家庭もそういう、貧しかったわけですけども、しかし、親は一生懸命働いて、やはり子どもたちのために頑張っているという姿は背中で見せてきた部分があるんです。そういう意味で、子どもたちが何のために働かなきゃならないのか、何のために勉強しなきゃならないのかという疑念は抱かなかったわけです。ところが、今日の子どもたちっていうのは、どうして勉強しなきゃいけないのか、何のために働かなきゃ、極めて、人生を生き抜くための、そういう気力というものが全く薄れてしまっているというところもあるわけです。 そういう意味で、このキャリア教育っていうのは非常に大切な教育の一つでありまして、今、豊かになった分、子どもたちの将来に向かって自立していくと、そういう精神が甚だやっぱり弱ってきているというふうな実感をしているわけでございまして、そういう意味で、キャリア教育っていうのは大切な教育だというふうに思っております。 ◆9番(犬伏浩幸君) キャリア教育、大切ですね。全部の教育、大切なんですけれども、働くことっていうのは本当に大切なことだと思っております。引き続き、四者連携してキャリア教育に推進を努めていただければと思っております。 続きまして、情報教育についてであります。 情報教育については、学校でパソコンとかICTの教育を推進するというのもございますが、結構、今、子どもたちって、スマホを持っていたりとか、ゲームで通信ができたりとか、自宅のパソコンを自由に使える環境があったりとか、そういった面で、いわゆるネットモラルとかメディア・リテラシー、情報リテラシー、そういうことが大切な視点になってくると思っております。 やっぱりネットがつながって、ネットというか、SNSとか特につながって、それで起きる問題、課題っていうのも出てきているのではないかと、実際、新聞紙上でも出てきておりますけれども、そういったことが本市でも大なり小なりあると思いますが、それに対する、正しくネットを使いなさいよという教育について、どのような取り組みをされているか、お聞かせください。 ○議長(湯之原一郎君) 質問の相手方に教育部が入っていませんが。 ◆9番(犬伏浩幸君) ん、続きです。 ○議長(湯之原一郎君) すみません、情報教育ですね、申しわけない。失礼しました。 ◎教育部次長兼学校教育課長(小林俊一郎君) お答えいたします。 ご指摘のとおり、ただパソコンでワープロが使えるとか、そういうこと以外に、もうそれ以外に子どもたちが、ゲーム、スマートフォン、もうかなりの数、持っております。その中で、いろいろ起こるトラブルの中に、ネットいじめでありますとか、それから、自分が知らない間に個人情報が流れるとか、そういった問題も、ここ姶良市でも少なからずあるというふうに認識しております。 各学校におきましては、情報モラルの指導の計画っていうのを立てておりまして、例えば、プライバシーや個人情報については、相手が嫌だと思うことはしないであるとか、コミュニケーション上のルールとマナーということについて、メールを使うときは宛名を確認し間違えないようにするとか、または、健康上の問題として、コンピューターを長時間使うことはどうなのかといったようなことを、それぞれの発達段階に合わせて指導する、そういう計画がなされているところであります。 以上です。 ◆9番(犬伏浩幸君) ネットモラルに関して、学校ではしっかり対応しているわけでございますけれども、私も反省するところでございますが、家庭で、ゲームの時間とか、テレビを見る時間とか、パソコンを操作する時間だとか、ネットを見る時間とか、そういうのがちゃんと決めているつもりでありますが、なかなか守られなかったりする状況がございます。ほかの家庭はわかりませんが、うちの家庭でそういう状況があるという。このネットモラルに関しても、スマホとか端末を与えているのは保護者なんですよね。そこを再度私も認識しながら、家庭での情報教育というようなものを取り組んでいきたいと思ったところでございます。 1点目の子育てについて、そろそろまとめに入りたいと思います。 子育て基本条例、家族、学校、地域、事業所、また市も、行政のほうもそうですけれども、四者一体となって子どもを育てていこうというその背景には、きょうはちょっと家庭教育のお話をさせていただきましたので、経済的な困窮とか、ひとり親家庭とか、この後、質問がありますけど、孤独感を味わっている方とか、そういった方々を支援する、そういう家庭を支援する、そういった意味も込めて、この子育て基本条例はあると思います。 先ほど、食育の場面でもお話ししましたけれども、学校給食と家庭での食事といったら、圧倒的に家庭の食事のほうが多い。学校と家庭で過ごす時間といったら、それも家庭で過ごす時間が基本的には多い。やはり子どもの自立と、そして社会に貢献する人材育成のためには、やっぱり家庭と学校が特に大切になってくるのかなと思っているところでございます。 そこで、教育長にお伺いいたしますけれども、第一義的には家庭教育でございます。その中で、学校もやはり大切な成長の場であると認識しているわけでございます。やはり家庭での教育、そして学校での教育、学校は、保護者からすると、いわゆる手の届かないところといいましょうか、共有しない環境といいましょうか、というところでございます。家庭は子どもたちと共有する環境であります。共有がなかなかできない学校をよりよくするために、私たち保護者が、PTA活動だったり、一保護者として、また地域住民の一人として、子どもたちの学校での環境とか友達づき合いをよくする、そういった取り組みも大切であると認識しておりますけれども、教育長、その意見について何かご見解があれば、よろしくお願いいたします。 ◎教育長(小倉寛恒君) 毎年4月の下旬あるいは5月のはじめに、学校ではPTA総会というのがあります。ほとんどの保護者の方々は学校に見えるわけです。その中で、私は4月初めの校長会では、この条例の第4条、第4条っていうのは家庭の役割と責任、5条が学校の役割と責任、この4条と5条をそれぞれ読み上げてくださいと、全部条文を渡して。そして、やっぱりそれぞれが果たすべき役割というのはあるわけで、責任もあるわけで、それをお互いに果たしましょうという、そういう一種の大憲章、マグナ・カルタじゃないですけど、そういうことを、この条文というのは学校の中で使ってくださいというふうに校長会には話しております。 特に、学校の役割と責任ということの第5条の5項に、教育活動について家庭及び地域社会等へ広く情報発信するとともに、相互の意見交換の機会を充実し、地域とともにある学校づくりを推進するというのがあります。とにかく、やっぱり学校が、保護者や家庭、地域社会と離反して成り立つわけでなく、学校は、自己完結的には、今、成り立たない時代になっているということは、強く、やっぱり校長会等では指導しておりました。学校では、そういうことを念頭に置いた学校経営というのは取り組んでいるというふうに思っております。 子どもたちにしてもしかりでありまして、学校がやっぱり魅力あるそういう場にならなければ、やはり不登校というのは非常に大きな問題でありますけれども、そういう場になっていくというのは非常に悲しいことであります。今後、もっと魅力ある学校づくりのために取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆9番(犬伏浩幸君) 先週の一般質問の答弁の中で、家庭教育が多岐にわたる課題について積極的に支援をしていくというご答弁をいただきました。もう、もちろんそれはあたり前のことですので、さらに支援拡充を求めるところでございます。また、同時に、家庭教育ということにつきまして、それも含めて充実されることを要請して、次の2問目の質問に入らせていただきます。 証拠に基づく政策立案についてであります。これまでICT利活用や官民データ活用など、一般質問で議論をしてまいりました。ICT利活用については、総合戦略と人口ビジョン策定前でございましたので、どのようなデータを使って作成されますかということで、リーサス、すなわち、いわゆる地域経済分析システムを活用して、人口ビジョン、そして総合戦略、それをもとに策定していきますということでした。そのときに、リーサスの研修会等を受けられたというご答弁でございましたけれども、それ以降、リーサスに限らず、統計等を分析する研修などを行ったり受けたりする実績があるのかどうか、お聞かせください。 ◎企画部長(福留修君) その後、そのようないわゆるデータ分析に関する研修等は行っておりません。 以上でございます。 ◆9番(犬伏浩幸君) 昨年の平成29年の9月議会では、官民データの活用推進について議論させていただきました。官につきましては、そのデータ、ビッグデータ、オープンデータなどを使って行政サービスの向上とか業務の効率化、また、民間におきましては、そのデータを使ってアプリをつくったり、社会的な課題を解決して、それにもって売り上げを上げたりという、そういったデータを使った活用をしていきましょうということでございます。 今回、質問に出しました証拠に基づく政策立案、いわゆるEBPMでございますけれども、これに関しては、そういう流れがあったと思います。リーサスがあり、官民データ活用推進があり、そして、今回出したEBPMというのは、昨年度の5月に推進委員会の方向性というのが出されているわけでございます。これまでも、各種政策、施策、計画などを立案する際に、リーサスとかいろんな統計データを根拠にして立案してきたと認識しているわけでございますけれども、このEBPMにつきましては、今、日本に置かれている状況として、課題として、高度な計量分析などを行える人材不足というのがまず一つ、そして、良質な統計データ、オープンデータや行政内で内在するデータ、表にはなかなか出せないようなデータをどのような良質なものにしていくか、そういうことが課題であると認識しているわけでございます。 今後、姶良市におきましても、答弁の中でございましたが、研究していきますよ、調査・研究していきますよということでございますが、人材につきまして、現在のところ、例えばスキルの高い方を採用するとか、今いる職員さんのスキルアップを目指すとか、外部から人材を連れていくとか、そういったような考えがあるのかどうか、お聞かせくださいませ。 ◎企画部長(福留修君) 実は、このデータを分析するということは、非常にその高度な知識が必要だと。その知識だけではなくて、どちらかというと、よく言われるのが分析感、感というのは感じるという字を書きますけれども、いわゆる分析をするときの、これはこういうことじゃないかなみたいな、そういうひらめきのようなものも必要になってくるわけです。そうしますと、今、この国の動きに合わせて、私どものまちが、行政のほうが、いきなりそういった動きを、大きくかじを、一気にかじを切るというのは、なかなか容易なことではございません。ただ、今後、そのいろいろなデータを使って、データに基づきながら施策を組んでいくというくせづけをしていくっていうのは一つの入り口としてあるのかなというふうに思っております。 以上でございます。 ◆9番(犬伏浩幸君) そうですね。このEBPM、まだ国のほうでも始まったばかりですので、国、県、最後が市町村だと思いますけれども、今からのことだと思いますが、リーサスなどのデータ、いろんなデータが姶良市にもあるわけですけれども、その分析する力と、そういった力を、今のうちから蓄えていくと、大切な視点かなと思っておりますので、これからもそのことについて取り組んでいただければと思っているわけでございます。 きょうは2問、質問させていただきました。1問目が子育てについて、2問目がEBPMについてでございました。今、西郷どんもございます。子どもたちは国の宝という回がありましたかね、たしか。国の宝、姶良市の宝である子どもたちのために、ここにおられる方々ももちろんそうですけれども、家庭、学校、事業所、地域一体となって、子どもたちの輝かしい未来を築きたい。また、今度、新庁舎もありますけれども、ハードもそうですが、ソフト面も充実されて、市民の福祉、幸せの増進につながることを願いまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(湯之原一郎君) これで犬伏浩幸議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。2時25分に再開いたします。(午後2時15分休憩) ○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時26分開議) ○議長(湯之原一郎君) 一般質問を続けます。 11番、小山田邦弘議員の発言を許します。 ◆11番(小山田邦弘君)     登      壇  最後の質問者となりました小山田です。よろしくお願いします。 子育て基本条例、それからEBPMというスマートなテーマの後に、ふわっとしながらごりごりの概念を押し通そうということですので、ちょっと順番をやっぱり間違えたなというふうに思ったりしているところですが、1時間ほどお時間をいただきます。 ことしは、明治維新150年ということで、何かと話題ではございますけれども、一体、いつからいつまでが明治維新だったのかなとか、そういう社会運動というのはどれぐらいあったんだろうと、そういうのを改めて考えるには、この150年という節目の年は意味があることなんだろうなというふうに思ったりしております。 改めて、その明治維新というのを考え直してみましたときに、いろんな評価があろうかと思いますけれども、日本の近代化、それから西洋化にかじを切る大きな転換点であったというふうに私は考えております。 そのとき当時の我が国がモデルとしましたのは、イギリスという一つの国でございます。ご承知のとおりです。この国は島国であり、ロイヤルファミリーがあり、それから階級制度がというところでは、まねをしやすい対象物であったろうというふうに思います。その後の社会の成長過程、成熟する様子、これもまた日本と似ているところがあるかのように思います。重厚長大で成長し、その後、周辺国に追われ、気がついてみたら斜陽部の国と言われた時期もございました。それを乗り越え、金融ビッグバンでもう一度世界のトップに立ち、オリンピックを開催し、そして今、少子化対策に取り組んでいる。この日本の近代化をモデルとすることになった国が、この1月に新たな国のポストを用意しました。それが孤独担当相、孤独担当大臣と言われる重要ポストです。イギリスという国は、今、国を挙げて孤独問題に取り組み始めております。 我が国も少子高齢化が世界のどの国よりも進んでいるというこの現状を踏まえるならば、いま一度イギリスに学び、それがまた国として、地域として政策に下りてくるのではないだろうかということを思い、今回、政策的な提案や提言まではいきませんが、今後、考え得る切り口を議論としてみたいというふうに思います。 質問事項1、孤独対策について。 質問の要旨1、孤独問題への認識について。 少子高齢化社会が進む中で、孤独死や災害時の独居者の孤立、いじめにつながるような子どもたちの学校での孤立など、孤独問題は大きな社会問題の一つとなっている。単身者世帯数の推移や自治会未加入者の推移、学校でのいじめの発生状況などを踏まえ、本市における孤独問題の現状認識を示せ。 要旨2、孤独問題への対策について。 現在、各課で実施されている施策においても、孤独を未然に回避したり、孤独を解消したりするようなものがあると思われる。具体的な成果のあるものを示せ。 要旨3、孤独問題の課題について。 本市は、人口微増という喜ばしい状況の中で、中山間の人口減、都市部の人口増が顕著で、孤独問題にもその特徴があらわれていると想定される。物理的に孤独をうみやすい中山間と、心理的な孤独をうみやすい都市部の双方に目配りが必要だが、それぞれに今後の課題を示せ。 あとは一般質問を自席より行います。 ◎市長(笹山義弘君)     登      壇  小山田議員のご質問にお答えいたします。 孤独対策についての1問目の1点目のご質問にお答えいたします。 我が国の総人口は、平成20年をピークに減少傾向にありますが、本市の総人口は増加傾向にあり、昨年9月末時点で7万6,909人で、5年前と比べて1.3%増加しております。 今後の高齢者人口は、2025年をピークに緩やかに減少していくことが予測されており、本市の高齢者世帯のうち、一人暮らしの世帯は、約7,000世帯で、市制施行時よりも約1,300世帯増となっております。 また、自治会未加入率は14.08%で、昨年比0.57%減となっております。 孤独状態に端を発する孤独死を初めとする孤独に関する全国的な問題は、全世代間に及ぶものと考えており、本市も同様に少子高齢化、都市部への人口集中化、核家族化、雇用問題など、これらが複雑に絡み合って、地域社会のありようの変化にもつながっております。 これまで各地域に普通にあった近所づき合いや、世代を超えた見守りなど、年を経るごとに薄れつつあり、この現象は家族関係の希薄さも誘引し、いわゆる人と人とのつながりの薄さが各世代における孤独問題という社会現象としてあらわれているとも言えます。 学齢期におけるいじめや不登校問題、青年期から壮年期も含むひきこもり問題、働く場所がないこと、あるいは失業等による生活困窮、社会的喪失感、これら多くの問題を同時に複数抱える状況も現実としてあり、孤独、社会的孤立という深刻な実態となっております。 また、本市におきましては、子育て世代の転入者も多く、初めての知らない土地で子育てを開始する方も多いと思われますが、ただでさえ不安な子育てに対し、相談する相手の少ないことが孤独感につながる場合も考えられます。 高齢者層におきましては、配偶者との死別を含め、単身者世帯の増加はもとより、老齢化による心身の不調に伴う社会参加への減少、孤立化という問題が心配されています。また、中山間地域におきましては、超高齢化と過疎化による世帯数の減少が、それぞれの世帯の孤立化という事態を招く事象もあります。 一方、本市におきましては、8割を超える元気な高齢者の方々や、各世代層においてもボランティア活動を含むさまざまな活動に精力的、献身的に取り組まれている多くの方々がいらっしゃることも事実であり、各世代を超えた包括的・包摂的な連携により、今まさに市民一体となった行政や各種団体、コミュニティを含む地域社会全体の取り組みによる新たな支え合い、見守り体制の構築を必要としていると認識しております。 2点目のご質問にお答えいたします。本市におきましては、現在、孤独問題を解消するためのさまざまな施策を展開しているところであります。孤独と申しましても、ひとりで生活することに対して感じる孤独感、ひとりであることに寂しさを感じることはないものの、人との交わりがないことで感じる孤独感など、人それぞれの感じ方があると考えます。 孤独感解消の手段としましては、人と接する機会をふやすことも方法の一つと考えます。民生委員・児童委員による訪問や声かけなどは、既に多くの方が知るところであり、成果があるものと認識しております。また、地域独自の取り組みとしまして、多くの自治会や校区コミュニティ協議会おいて、高齢者を対象にサロン等の活動も行われております。 例えば、松原なぎさ校区コミュニティ協議会におきましては、NPO法人が共同で「わいわい食堂」に取り組まれており、日常、孤食の多い子ども、独居高齢者、独身者を対象に定期的な食事の提供を行い、地域の子どもたちの健やかな成長の促進を図るほか、栄養不足等の解消、コミュニケーションの活発化、心のケア、食育、公共の場でのマナーの向上につながることを目的にしております。 漆校区コミュニティ協議会におきましては、漆見守り隊による活動に取り組まれており、2人1組で地域の高齢者宅を訪問することによる安否確認や声かけを初め、毎月、地区の集会所で高齢者を対象とした食事会を開催するなど、地域全体で孤独問題の解消に取り組まれております。 池島町自治会におきましては、ひとり暮らしの高齢者の見守り活動を行ういけじま安心ネットを発足させ、孤立させない地域づくりに取り組まれております。 市といたしましては、今後も自治会や校区コミュニティ協議会などにおける、このような活動を支援し、孤独問題の解消に努めてまいります。 3点目のご質問にお答えいたします。全国の市町村が抱える問題としまして、少子化や核家族化、高齢化などがあり、本市においても例外ではなく、ひとり暮らしの世帯が年々増加しております。ひとり暮らし世帯が抱える孤独は、さまざまな原因が考えられ、以前は地域における近所づき合いなども活発に行われておりましたが、最近ではこのようなつながりや家族関係ですら希薄なケースが都会だけでなく地方においても増加傾向にあるのが現状であります。 ひとり暮らし、つまり単身世帯には、いざというときに支えてくれる同居家族等がいないこと、また、一概には言えませんが経済的なリスク、健康面でのリスク、社会的な孤立などが課題として上げられます。また、特に昨今の問題になっていますのが、うそ電話詐欺などの犯罪に巻き込まれてしまうケースもあります。 今後の課題としましては、中山間地域では少子高齢化の進展により支援活動を行う人が不在になる可能性や、公共交通網の整備の必要性などがあります。 一方、都市部では支援活動を行う人はいても、隣人との人間関係が希薄になり、隣人の状況は把握できないことなどが挙げられます。市といたしましては、これらの課題を解消するために、校区コミュニティ協議会などが行う見守り活動やサロン活動などを支援し、地域で支え、市民の方々が安全・安心して暮らし続けていけるようなまちづくりに努めてまいります。 以上、お答えといたします。 ◆11番(小山田邦弘君) 時折、この概念論のような質問をしますと、困ったなというような顔をされてしまうんですが、6年たちましたら答弁書も非常にスムーズで、大体私の癖がわかられたのかなというような感じもしているところですけれども、まず、1点目のところから確認をとっていきたいと思います。やっぱり本市でも高齢者、ひとり暮らし世帯がふえているということです。その一方で学齢期のいじめや不登校とかっていういろんな問題も実際にある中で、本市としては入り込み人口が多いというのが孤独問題でも特筆する問題かなというようなことをおっしゃっておられます。ただ、行政や各種団体、コミュニティを含む地域社会全体で取り組んでいく課題としてやっていこうというような姿が見えます。 まず、この1点目の中でちょっと確認をしていきたいところが2点ほどございます。高齢者世帯のうちひとり暮らし世帯は約7,000世帯と、市制施行時よりも1,300もふえたという、本当、驚きの数字でございます。国立社会保障人口問題研究所は、これちょっと年齢階層は違うと思うんですけれども、00年で日本全体の27.6%がひとり世帯だったと。それが恐らく40年になると39.3、おおよそ4割、だから4世帯に1つぐらいがひとり暮らし世帯になるかもしれないというような予測がたっております。本市としては、今後さらに、高齢者ひとり暮らし世帯がふえるというふうな見込みであるんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) お答えいたします。 おっしゃるとおりで、高齢者の人口もふえているところなんですけども、2025年をピークにして緩やかに減少ということもございますが、単身者世帯、単独世帯については、28年度で所帯割合として37.42%が29年度になりますと38.27%と、次第にふえていく状況にございますので、今後もふえていくものというふうに推測しています。 ◆11番(小山田邦弘君) 正確な数字は問いませんけれども、例えばそれ、地域的な偏りとか、例えば中山間のほうに多いのかとか、そういう実態は把握されているんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 世帯別につきましての増減といいますか、人口で申しますと、やはり中山間地区のほうが減りまして、南側の都市部に人口が集中しているという現象は見られるところですので、中山間の地区についての単独世帯というのがふえている現状であると思います。 ◆11番(小山田邦弘君) ということは、孤独問題も、もしかしたら物理的に孤独になりやすいところに生まれやすい可能性があるということがわかっていただけたかと思います。ちょっと現状について、この1問目について深掘りをしてみたいと思います。 まず、その前に言葉の整理をしてみたいと思うんですけれども、孤独問題といったときに、暗いので、きょうは答弁も声ちょっと高めで、明るめにお願いします。中身も3割り増しぐらいにしていただけると、少し前向きな感じもしてくるかなと思うんですが。 言葉なんですが、孤独というときに大きく2つあって、一つにはロンリネスっていうやつですね、寂しいっていうやつ。それともう一つはソリチュードっていうのがあって、これオリンピックでやっているソロですね。一人で暮らしたほうがいいとか、一人で集中するほうがいいとかっていうような。これはあまり問題ないんで、今回の議論からは外していこうと。ただ、日本の中では割とそのソリチュードの世界を描くものが多くて、このごろはやったもので言うと、孤独のグルメみたいなやつはそういう類いに入ってくると思います。ただ、今回問題にしたいのはロンリネスのほうでございます。 イギリスでは、国の問題として、この孤独を取り上げていると。もう健康問題だというようなこともあるそうなんですけれども、特に高齢者の男性の孤独問題にフォーカスをして、今、取り組みが始まったようでございます。これはまだ始まったばかりなので、あれですけれども、そういう取り組みを始めたというイギリスの動きなんですけれども、政治的な解釈でもいいですし、感想でもいいですし、市長はどのようにお感じになるでしょうか。 ◎市長(笹山義弘君) その情報は議員のご質問で初めて知りまして、ただ、昔から言っておりますように、男やもめにとか、女やもめにという話がありますが、最近そうで、女性はコミュニケーションが上手ですので、独居になられても割と近所づき合いを上手にできると。男性は仕事場から帰宅して近所のおつき合いがあまりないもんですから、孤独になる率が高いのではないかというように推測しております。 ◆11番(小山田邦弘君) イギリスだけでなく、日本でもやっぱりそういう見方が大概なんだろうと思います。 私は、今回これを取り上げましたのは、イギリスがおもしろいことをし始めたなというふうに思ったからなんですけれども、どこがおもしろいかといいますと、五、六年ぐらい前からキャンペーンが始まっているようです。孤独は、実は認知症や高血圧にも関係してくるんだよということで、孤独をなくしましょうというキャンペーンがあったと。それによって、こういう国のポストができたということなんですが、考えてみたら、例えば、そういう健康問題だけでなくて、いじめとかひきこもりと言われるものも、実は入り口にはそういう孤独ということが大きく影響しているのではないかなというふうに考えております。つまり、イギリスのこの取り組みというのは、今起きている社会問題とか、社会的な病理現象のそれぞれを水際で考えるだけじゃなくて、それをたどっていった上流あるいは源に孤独っていうのがあるんではないかということで取り組んでいる。そうすると、恐らく横断的にいろんな問題に対応できるんだろうという意味で、こういうポストを国がつくったというのはおもしろい仕組みだなというふうに私は考えております。 例えば、教育委員会にお聞きします。いじめや不登校の初動期においては、子どもの孤立や孤独というのが顕著な減少としてあるのではないでしょうか。 ◎教育部次長兼学校教育課長(小林俊一郎君) まず、いじめにつきましてですが、これは子どもが元気がないとか、普段やっている行動と違う行動をとるとか、そういったものを教員が見つけたり、また保護者から連絡があったりして、ずっとひもといていくと、そういうことがあると。多くの児童生徒から嫌なことを言われたり、軽いからかいを受けたりしているというようなことは、まず、そういうこともある一定程度はあるというふうに考えられます。 また、不登校についても、これは本人自身もなかなか自分で理由をはっきり言えないことが多いんですけど、きっかけとして学校でちょっと失敗してしまったとか、友達関係がうまくいかなくなったとかいうところからそのことが起こっていくといったことはあるようでございます。 以上です。 ◆11番(小山田邦弘君) もう一つの現場で福祉部のほうにお聞きしたいんですが、例えば、ひきこもりをされている方とか、あるいは育児、介護の現場でトラブルを抱えていらっしゃるようなところで、実は介護者であったり、育てているお母さまの中に孤独の問題を抱えているというのが入り口にあるような、そういう現場での声はないでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) さまざまな場面の中で、例えば介護をする中では介護をされる方とする方が家族にいらっしゃるわけですけど、される方よりも、またする方のほうが、個人的に、その悩みを外に出せない部分とか、自分でこもって考える部分とか、そういうものがありますので、そういう思いの中で考えていらっしゃる市民の方は多数いらっしゃると思います。 ◆11番(小山田邦弘君) 今、確認できたように、いろんなところで実は孤独という問題が原点に近いところにある。それは多分、このまちの中でも同じであろうと思います。なので、例としてイギリスを出しましたけれども、孤独対応というのを、何か組織横断的に考えるような機会とか、そういう場が必要なのではないのかなというふうに考えております。 つまり、そういうことは一緒に考える機会がほしいということなんですが、例えば、今実際に、いじめやひきこもりな状態にあったお子さんが、中学校まで在籍している間は教育委員会を初め学校側のほうで手厚くケアをする、もちろんご家族もそうですけれども、学校側のほうが見てくださると。では、そのお子さんが学校を卒業された後はどうなるんだろうと。地域包括センターが窓口になってくれるのか。だとすれば、そのときのつなぎはどうなっているのかっていうことが気になるんですが、そういう組織の連携みたいなものは現状どうなっているんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 前回、議員のほうがテーマにされました子ども、若者の問題ということがございましたけれども、今現在、今の大きなテーマとしては、赤ちゃんからお年寄りまでの全世代型の包摂的な見守りといいますか、サポートをどうするかというのが、大きな課題としております。 今、介護事業の計画の中でも、来年度からまた新たにスタートするわけですけれども、その中でもそういうソフト、より寄り添った相談体制というものの中で、中学校を過ぎた後、高校、また社会人、その中では仕事がなくて家にいらっしゃる方、その辺のところは、今現在のところは社会福祉協議会等の自立支援の中で相談を受ける方は受けていただくという形にしてはおりますけれども、よりわかりやすい窓口というところで検討を進めているといいますか、今、取り組んでいるところです。 ◆11番(小山田邦弘君) ぜひとも、そういう孤独な状態にある方が、行政の側からするとシームレスな状態で、その方を見守っていけるような状態を、このまちにつくっていただきたいなというふうに思います。 このときに、必要な考え方、恐らく、人と人とをつなぐということだろうと思うんですが、実は見たようなお顔の方のパンフレットの中に、つなぐという言葉が書いてありまして、実は私もことしの年賀状につなぐっていうのを書いたんですが、本当に、そういう当事者と行政をつなぐとかっていうことが大きな切り口になってくるんだろうというふうに思います。それもあって、2問目以降にはコミュニティでどうつないでいくんですかっていうようなことをお聞きしていったわけですけれども、ここで、もう一つ本市の状況を数字で見ていただきたいと思います。 969分の215っていう数字なんですけれども、見覚えはございますでしょうか。もしかしたら教育委員会はあるかもしれません。ぴんと来るものでもないですか。実は、969というのは、ことしの成人の数です。215というのは姶良市の中学校を卒業していない成人の方の数です。なので、全体のうちの215人が姶良市以外の中学校を卒業されて、本市で成人を迎えられたっていうことなんです。 じゃあ成人式の会場の状況をイメージしてみてください。全部中学校単位でつくられていて、この215人、なかなか入れないような空気かなというふうに思うんです。これは、その仕組みが悪いとかっていうことではないです。私が言うと、それをすぐ直さなきゃいけないのかって思われることは全然ないですから。ただ、孤独っていうのは、実は人と一緒にいても孤独感を感じることがあるという例を出すために、今、出しました。恐らくは、なかなか中に入れなかったんじゃないのかなというふうに思います。 人というのは、そういうふうに人と人との中にいてもつながれない場合っていうのがあるんだろうと思います。これ、誰かと一緒にいても孤独だっていうのは、非常につらいです。それのもう一つわかりやすい例で言うと、先日、有名な音楽家が突然の引退を発表されました。彼は数年にわたって奥様の介護をしておりました。しかし、介護者と被介護者の間ではコミュニケーションが成り立っていなかった。実は自分は寂しかった、孤独だったと。ただし、彼がその孤独から逃れるために行った行為は社会的な制裁を受け、彼は引退を決意しました。しかし、そのことによって彼が抱えていた孤独の深さというのが社会の明るいところに出てまいりました。いわゆる介護者の孤独問題というものでございます。今現在、姶良市の中に介護者の孤独問題、聞こえてはいるんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 地域包括支援センターの中で相談を受けたりしている形で、今、取り組んでいるところですけれども、そういう形の相談というのは少なからずあると思います。 ◆11番(小山田邦弘君) 孤独問題の一番ややこしいところがそこなんです。実はなかなか見えてこない。声に出してもらえない。つかみどころがないということなんです。 またイギリスの例を出して申しわけございませんが、イギリスでは、こうしたように見えない、聞こえない問題を、実態を明らかにしようということで調査をなさったそうです。そうしますと、人口6,300万のうち900万人以上が、常にあるいは頻繁に孤独を感じているという答えが出たそうです。中でも、1か月以上も友人や家族と会話していない高齢者は20万人以上にも上るという結果が出ています。これをもって大臣がつくられるというようなことにもなったわけですが、孤独死が今、都市部のほうではいろいろ、もちろん地方でもございますが、問題化してきている我が国でも、このような実態調査は必ず行われるべきだろうと私は思います。 現在、いろんな部署があるからですが、こういう孤独で苦しむ人の声というのを聞くような部署であったり、機能というのが姶良市の中にはあるんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) さまざまな世代層の方がいらっしゃるし、さまざまな状況の方がいらっしゃいます。子どもにつきましては、家庭相談を含めた児童の相談のコーナーもありますし、健康に関しましては健康増進のコーナー、カウンターといいますか部署がございます。また、社会人のいろいろな自立支援の悩みについては、社会福祉協議会に委託した形で連携をとっていると。また、高齢者につきましては、地域包括というような形で、そこを強く連携していかないといけないと思いますが、窓口としてはそれぞれには持っております。 ◆11番(小山田邦弘君) 今の大体このあたりから2項目のところに入っていく、具体策としてどんなことがあるのかっていうところなんですが、お聞きしようと思っていたボランティアグループといいますか、地域の活動、幾つも、松原なぎさ校区、それから漆校区、池島町自治会の取り組みがご紹介されていて、すばらしいなというふうに思ったところなんですが、今おっしゃったように、こういうところのまた連携であったり、こういうところが見守っているんですよというようなことをお知らせするような機会が、もっと必要なような気がするんですが、その周知あるいは連携強化について、どのようなお考えがあるでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 先ほども申し上げましたように、これを大きな課題としているところでございます。そういう中で地域包括ケアのシステムをつくるという中で、コミュニティあるいはNPOの方々、地元の企業の方々、さまざまな層の市民の方々との連携をとるというものを深めようという形の中で、現在のところ取り組もうとしているところです。 ◆11番(小山田邦弘君) ぜひ深めていっていただきたいなというふうに思います。もちろん、私がこういう場でしゃべるというのも、その一つだろうかとは思うんですが、先ほどからイギリスのことばかりお話をしてまいりましたので、少し身近なところで例を出したいと思います。私、母が先に亡くなりまして、その後におやじを亡くしたんですが、おやじが一人になりまして、やはり元気をなくしていきました。そのときに、市長もよくご存じの、かもう女性の会の皆さんが、時折、お元気ですかとかって書いてあるカードを持っていらしゃるんですね。非常に本人も喜びましたけれども、周りにいる私も非常に気が楽になったというか、ありがたい、そうやって気にしてくださる人がいるんだっていうので、すごく救われたような気がいたします。ぜひとも、そういう活動をされている団体の支援を今後も力を入れていただきたいというふうに思います。 イギリスでは、ちょっと日本とは違って、さらにもっとNPOとかNGOとかっていうようなボランティア団体に対して、お金が流れる仕組みができているというか、もともと日本のように福祉が公のものではないという発想があるせいか、ボランティアグループ中心にいろんな活動が動いているようです。その中の一つに、シルバーライン、要は相談電話があると。かかってくる中身は、例えば洗濯機が動かなくなったとか、パソコンの使い方がわからないとか、鶏肉はどうして処理したらいいんだとかっていうような電話らしいんですけれども、よくよく聞いてみると、それは全部理由づけで、実は話してみると寂しかったんだということがほとんどだそうです。そういったことをされるのは、ほとんどが男性だそうです。 これもまた手前みそになってしまうんですが、おふくろが亡くなると、おやじがすごく無口になりまして、50年近く電気屋をやってまいりましたのに、リモコンの使い方がわからないとか言い始めて、最初は認知症かなっていうふうに思ったりもしてたんですが、これを読んだりして、もしかしてあのとき、おやじは孤独と向き合っていたのかなと。もしかして、あのときが寂しかったのかなというふうに、今、改めて思ったところです。 おやじの介護生活が始まりましたときに、専門家にお話を伺ったときに、ああなるほどなと。男性のほうがもちろん、なかなか寂しいというのは認められないというのがあるんですが、実は皆さん、すごい大きな問題なんですけども、実は公務員の方とか、議員さんが一番受け入れられないそうです。ますますもって孤独になっていく。なかなか自分の弱みを認められないというんですね。僕は実例を見ているんで、確かにそうだなというふうに思います。ぜひとも、イギリスに限ったわけでなく、日本でも男性の孤独っていうのは大きな問題だと思います。市長、男性の孤独、どのようにお考えになりますか。 ◎市長(笹山義弘君) いろいろな環境がある中で、孤独感を感じるということがあろうと思いますが、人に生かされているというか、そのことを享受しながら、やはりアクティブに人のためと行動される方は感じないように思いますので、その逆なのかなという感じがいたしますが。 ◆11番(小山田邦弘君) 私も議員活動6年ぐらいさせていただいている間に、いろんなまちの仕組みっていうのをお勉強させてもらったんですが、たしか老人クラブっていうところがあって、そこはかつてはものすごい人数と元気があったんだけれども、このごろ加入率が落ちているっていうような話を何年か前に聞いたような気がするんですね。そのリタイアメントの人たちを、ただひきこもりにさせるんじゃなくて、もう一回外に出てもらおうとかというふうにすれば、老人クラブなんていうのは、本当はいい組織ですよね。うまく使っていただきたいなと思うんですが、現状、市内の老人クラブはどのような状況でしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 少しずつ減っている状況はあると思います。数字はちょっと古いんですけれども、平成28年度においては全体で76クラブということでございます。私も蒲生にいたりとかしている中でおつき合いをさせていただいたりしているんですけど、老人と言っていんだろうかというぐらい元気な方がたくさんいらっしゃるんですが、その中でも、やはり会員数についてのお悩みは持っていらっしゃったようです。 ◆11番(小山田邦弘君) ぜひとも、老人クラブの加入促進策もそうですし、もしかしたら、もう老人クラブと違って、別の場が必要なのかもしれませんけれども、そういったことについても、今後、検討をいただきたいなというふうに思います。 例えば、前回の一般質問でも出しましたけれども、グラウンドゴルフであったり、先日、蒲生でありましたけど、蒲生市だとか、いろんなお祭りだとかというのも、イベントごととして行政が見るだけでなくて、もしかしたらそういう孤独を抱える人たちがそこでまた出会うとか、つながるというような場をつくる施策だというふうに捉え直すならば、もっといろんな対応も可能かと思います。ぜひとも、この問題をきっかけにして、政策論として落とし込んでいくときに、もっと枠を広げて考えていただきたいなというふうに思います。 この問題は、本当、目に見えないのが一番の問題です。しかし、皆さんの問題です。私の問題です。私たちは間違いなく老老介護世代になっていきます。そして、そうなると今度は子どもたちの問題にも必ずなります。ひとり親になった場合には、答弁にもありますように、少子高齢化で長男長女の時代、誰が見るんだとなれば、そこにまた介護者の孤独の問題が必ず再生されてくる。間違いなく、よその国の問題でなくて、ここの国の問題であって、このまちの問題であるというふうに私は思います。実際、先ほど見ていただいたように、新成人の中でも入り込み人口があれだけ多いこのまちです。それだけ知り合いを持たない人がふえているこのまちです。孤独問題はすぐ近くにあるというふうに思いますが、市長、いかがでしょうか。 ◎市長(笹山義弘君) 地域によって、また世代によって、いろいろあろうということで思いますが、おかげさまで姶良市は流入人口が多いということが、逆に言えば、そういう現象も起こしているのかなという。私ども住んでいる町場でも限界集落という言葉は使いたくないんですけど、限界集落になりつつある地域もあるということで、それぞれの課題、どう解消していくかと、一挙には難しいですけれども、できるだけひきこもりにならないように、外に出ていただく施策を、やはり図っていくということに尽きるんではないかというふうに思います。 ◆11番(小山田邦弘君) 孤独になる可能性がある人がふえているということなんですが、実は、日本全体でいっても、ひきこもり状態にある人は、現在、もう54万人だそうです。その54万人のうちの35%が7年以上という長期化のひきこもりになっているそうなんですね。なので、孤独問題を発して、ひきこもりになってっていうと、せっかく来て、せっかく市が大きくなっていても、そういう人たちがふえていくんでは意味がないので、何らか、やはりやっていかなくてはならないと。やはり自治体としては、いろんなボランティア団体の支援と、当事者ともうまく向き合って、つないでいってあげることが課題だろうなというふうに思います。 私、実は嫁が千葉の松戸というところから来ておりまして、そこが常盤平団地という日本ですごく大きかったニュータウンなんですが、2001年ぐらいに問題になった孤独死っていう問題を引き起こしたところです。団地内で、その後、見守り活動とか、サロン活動とか大変になって、ようやくここ数年で孤独死が減ってきたというように、この間、聞き及んだところです。孤独死というのは、本当につらいところなんですが、姶良市で今のところ孤独死という話は実際にあるんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) その概念がそのとおりかどうかは別といたしまして、ひとり暮らしで誰にも看取られずに亡くなり、2日以上経過して発見されたという形の死亡状況を市が把握したものとして、平成27年度で1件、28年度で2件ございます。 ◆11番(小山田邦弘君) なくはないんですね。確かに、今、定義をおっしゃったんですが、実は孤独死というのは法律的な定義はなくて、今あるのは、実は変死という扱いを受けてしまうそうです。ただ、実際看取りもなくてっていう方がいらっしゃるのをお聞きすると、非常に胸詰まる思いもあります。そういったことが極力なくなるように、何とか、暮らしやすいっていうのもありますが、生きる喜びのあるまちにしていけたらいいなというふうに思います。 3月議会は、私、市長の施政方針をもとに毎回、一般質問をさせていただいているわけですが、今回は改選前ということで、市長が施政方針を遠慮され、執行部の皆さんは骨格予算ということで出され、それに対して一般質問をしていいのかとか、何を聞くんだろうというところがあったんですが、私も4年前に負託をいただいて、この場にせっかく立って、これが最後の機会なので、できれば来期以降のこのまちの中で、この議場の中で、ぜひともテーマにしてほしい一つの切り口を、孤独という非常につらい言葉ではありますが、いずれ国としても取り組んでくるであろうという気がしますので、今回はその切り口を提示して、私の一般質問を終わりたいと思います。 ○議長(湯之原一郎君) これで、小山田邦弘議員の一般質問を終わります。 ○議長(湯之原一郎君) 以上で、本日の議事日程は全部終了しました。 したがって、本日の会議はこれをもって散会とします。 なお、次の会議は3月2日午前10時から開きます。(午後3時17分散会)...