平成 29年 6月定例会(第2回)平成29年第2回
姶良市議会定例会議事日程第2号 6月19日(月)午前10時 開 議┌──┬────┬────────────────────────────┬──────┐│日程│議 案│ 議 件 名 │ 備 考 ││番号│番
号│ │ │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 1│ │一 般 質 問 │ │└──┴────┴────────────────────────────┴──────┘┌───────────────────────────────────────────
┐│ 平成29年第2回姶良市議会定例会 │├────────────────────────┬─────┬────────────
┤│ │開会(議)│ 午前10時00分 ││ 平成29年6月19日(月)本会議 ├─────┼────────────
┤│ │閉会(議)│ 午後 3時54分 │└────────────────────────┴─────┴────────────┘┌────┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┐│出席議員│議席│ 氏 名 │出欠│議席│ 氏 名 │出欠│議席│ 氏 名 │出欠││及
び│番号│ │の別
│番号│ │の別
│番号│ │の別││欠席議員├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 1│峯下 洋 │出 │ 9│犬伏 浩幸 │出 │17│和田 里志
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 2│萩原 哲郎 │出 │10│本村 良治 │出 │18│森川 和美
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 3│新福 愛子 │出 │11│小山田邦弘 │出 │19│吉村 賢一
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 4│竹下日出志 │出 │12│森 弘道 │出 │20│鈴木 俊二
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 5│堂森 忠夫 │出 │13│渡邊 理慧 │出 │21│湯元
秀誠 │出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 6│谷口 義文 │出 │14│堀 広子 │出 │22│上村 親
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 7│神村 次郎 │出 │15│東馬場 弘 │出 │23│湯川
逸郎 │出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│ │ 8│田口 幸一 │出 │16│法元 隆男 │出 │24│湯之原一郎 │出 │├────┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──
┤│ 出席 24人 欠席 0人 │└───────────────────────────────────────────┘┌─────────┬────────┬───────┬────────┬───────┐│ 本
会議書記氏名 │ 事務局長 │ 柊野 信也
│ 事務局次長 │ 谷山 浩 │└─────────┴────────┴───────┴────────┴───────┘┌───────┬────┬──────┬────┬──────┬────┬──────┐│ 地方自治法 │市 長│笹山 義弘 │蒲生総合│田之上茂広 │消 防 長│福ケ迫勇二 ││ 第121条
│ │ │支 所 長│ │ │ ││ の規定によ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ る説明のた │副 市 長│久保 力 │企画部長│福留 修 │教育部長│竹下 宏 ││ めの出席者 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ の職氏名 │副 市 長│西井上洋子 │市民生活│黒木 一弘 │水道事業│脇 義朗
││ │ │ │部 長│ │部 長
│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ │教 育 長│小倉 寛恒 │保健福祉│松元 滋美 │総務部次│橋本 博文
││ │ │ │部 長│ │長兼
行政│ ││ │ │ │ │ │管理課長│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │総務部長│恒見 良一 │農林水産│宮田 昭二 │危 機│庄村 幸輝
││ │ │ │部 長│ │管 理
監│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │加治木総│増田 明 │建設部長│上山 正人 │企 画 部│福元 義行
││ │合支所長│ │ │ │次 長 兼
│ ││ │ │ │ │ │地域行政│ ││ │ │ │ │ │課 長
│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │市民生活│黒木ひろ子 |農林水産│岩下 直司 |教育部次│水流 哲也
││ │部次長兼
│ │部次長兼│ │長兼
教育│ ││ │市民課長│ │農政課長│ │総務課長│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │保健福祉│鮫島美保子 |農林水産│上原 一美
│教育部次│小林俊一郎 ││ │部次長兼
│ │部次長兼│ │長兼
学校│ ││ │子ども政│ │耕地課長│ │教育課長│ ││ │策 課 長│ │ │ │
│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │保健福祉│田代眞一郎 |農 業│湯脇 信一 │総務部次│大山 勝範
││ │部次長兼│ │委 員 会│ │長兼
財政│ ││ │子 育 て
│ │事務局長│ │課 長
│ ││ │支援課長│ │ │ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │建設部次│徳部 健一 |会 計|甲斐 一寛 |保健福祉│野村 昭彦 ││ │長兼土木│ │管 理
者│ │部長寿・
│ ││ │課 長
│ │ │ │障害福祉│ ││ │ │ │ │ │課 長│ │└───────┴────┴──────┴────┴──────┴────┴──────┘ 6月19日
○議長(湯之原一郎君) これから本日の会議を開きます。(午前10時00分開議)
○議長(湯之原一郎君) 本日の日程は、配付しています議事日程のとおりであります。
○議長(湯之原一郎君) 日程第1、一般質問を行います。 21名の議員から通告がありました。本日は5名の一般質問を行います。順次発言を許します。 まず、23番、湯川逸郎議員の発言を許します。
◆23番(湯川逸郎君) 登 壇 おはようございます。平成29年第2回定例会で、一般質問の1番目に発言の許可をいただきました湯川逸郎でございます。本日はお忙しい中、議会傍聴においでくださいました皆様方に心から敬意を表します。 私は、これまで議会議員として、大人から子どもまで心に響くまちづくりを常に念頭に置きながら、一貫して活動を行ってまいりました。これからも変わることなく、常に市民の立場に立った市民のための市政を目指して議員活動に取り組んでまいりたいと思っております。 一般質問にあたり、市民の方々が最も関心のある市役所の本庁舎を2021年度までに、また、加治木庁舎と蒲生庁舎を2024年度までに建てかえる方針が明らかにされました。素案によりますと、本庁舎は現在地が最適とされ、建設費を60億円程度と見込み、加治木庁舎は体育館や集会所を統合した施設、蒲生庁舎は公民館と高齢者センターなどの複合化が検討され、財源は合併推進債を充て、活用期間の24年度までの事業完了を目指すと、市長は記者会見で述べておられます。これからますます都市化が進み、人口増加が見込まれる姶良市として発展することを願い、次の3点について一般質問を行います。 1点目は、行政の長としての方向性についてであります。 平成29年度は、市長の2期目の総仕上げの時期であります。これまで合併当初計画されていた箱物、松原なぎさ小学校、消防署、火葬場は整備されましたが、高齢者をはじめ弱者対策の要望など、疎遠化されている状況であるように思います。市民に最も身近な弱者に向けたごみ収集体制を、市長はどのように捉えておられるのかお伺いいたします。 また、入札関係においては、正当性・透明性・公平性が行政には求められております。このことについても、市長としてどのように捉えて行政に携わっておられるのかお伺いいたします。 2点目で、快適で暮らしやすいまちづくりについてであります。 姶良市の総合計画後期基本計画において、近年の局地的大雨に対応できず、短時間の冠水を繰り返している箇所もあり、速やかに道路排水対策が必要となっていると示されております。建昌自治会内にある大文字池からの分岐された排水路が狭く、以前は周囲が水田で水管理がされておりましたが、宅地化が進み、排水路は冠水を繰り返し、地域住民の不安も高まっております。 また、イオンの進出により交通事故が多発している姶良高等技術専門校前の用排水路にふたを設置して、通学路の確保が急務であると考えるが、市長の見解を求めます。 3点目は、
子ども子育て支援パスポートのPRについてであります。
子ども子育て支援パスポートは、妊娠中の方及び18歳未満の子どもがいる世帯対象に交付されるものであります。子育て支援パスポートのステッカーが貼ってある全国の店舗や企業にパスポートを提示するだけで、割引や優待サービスを受けることができるものであります。本市における協賛企業や事業所は現在何か所で、子育て支援パスポートは何世帯に交付されているのかお伺いいたします。 以上、3項目についてご質問をいたしますので、市民の方々にわかりやすく誠意あるご答弁を求めます。 あとは一般質問席にてご質問いたします。
◎市長(笹山義弘君) 登 壇 今回は21人の方から一般質問をいただきました。順次答弁を申し上げますので、よろしくお願いいたします。 それでは、湯川議員のご質問にお答えいたします。 1問目の行政の長としての方向性についてのご質問にお答えいたします。 高齢者等の弱者に向けたごみ収集体制につきましては、現在、地域における共助によるごみ出し支援をお願いしているところであります。 市におきましては、自治会活動交付金において、地域内での高齢者等のごみ出し搬出困難者に対するごみ出し支援を行う保健福祉活動事業として支援しているところであります。 なお、他の自治体では、「ふれあい収集」と称して、高齢者や身体の不自由な方へのごみ出し支援事業を実施されておりますが、支援対象者は、親族や近隣住民の協力を得られない方を対象としており、その根底には、共助による生活支援の精神が流れているところであります。 一方で、有料とはなりますが、市社会福祉協議会が行っている地域生活応援事業や、市シルバー人材センターが行っているワンコインサービス事業によるごみ出し支援を案内しております。 当面このような支援を継続していくこととしておりますが、今後、高齢者等の生活弱者はふえていくものと考えておりますので、社会福祉協議会やシルバー人材センターと協議しながら、先進事例等を研究してまいります。 本市の入札・契約関係につきましては、地方自治法、同法施行令及び市契約規則など法令に基づき執行しており、特に入札につきましては、正当性・透明性・公平性を確保するため、行政の長、つまり私自身が直接携わることはありません。 次に、2問目の快適で暮らしやすいまちづくりについてのご質問にお答えいたします。 大文字池につきましては、農業用ため池として現在も利用されており、宅地化の進行により、耕作面積は減少しているところであります。 池からの水は、用水路を兼ねた排水路で流末の高樋川に流れ込んでおり、大雨で池が満水になった場合は、余水吐けから排水路に排出しております。 近年の集中豪雨は、局所に集中して降り続き、甚大な被害をもたらす傾向にあり、本市においても昨年多くの被害が発生しております。 また、市街地におきましては、土地利用の形態が変化し、滞水機能のある農地の減少により、浸水被害等を受けやすい状況となっております。 このような豪雨災害に対応すべく、本年度から姶良市
雨水排水対策計画策定業務委託を実施し、その後の基本計画において、幹線水路を含めた道路排水整備を行うこととしております。 通学路の整備につきましては、その必要性を認識しており、大文字池下流域や
姶良高等技術専門学校沿いの幹線水路のボックス化につきましても、雨水排水対策計画を基本として検討してまいります。 次に、3問目の
子ども子育て支援パスポートについてのご質問にお答えいたします。
子育て支援パスポート事業は、地方公共団体が実施主体となり、協賛を得た企業・店舗において子育て世帯が割引や優待サービスを受けられる事業であり、さらに平成27年4月からは広域的な利用ができるようになりました。 本市における協賛店舗は61か所で、パスポートを交付した世帯数は1,840世帯となっております。イオンタウン姶良西街区のオープン時には、14店舗の協賛をいただいたところであり、現在、東街区での拡充を図っているところであります。 今年度は、連携中枢都市圏における協議におきまして、鹿児島市が運営している「夢すくすくねっと」でのバナーリンクで連携し、お互いの情報を共有できる環境整備の準備を進めてまいります。 以上、お答えといたします。
◆23番(湯川逸郎君) 今、1問目で市長が答弁されましたので、その中から若干質問いたしたいと思います。 市におきましては、自治会活動交付金において、地域内での高齢者等にごみ出し搬出という形で出てますが、これは幾らぐらい出していらっしゃるのか答弁ください。
◎企画部次長兼地域政策課長(福元義行君) それでは、お答えいたします。 自治会交付金につきましては、その中の高齢者支援該当につきましては、117の自治会等に交付いたしております。額につきましては、基本的には1万円ですが、加入世帯数によりまして増減がございます。 以上でございます。
◆23番(湯川逸郎君) 次に、お尋ねいたします。 後ろのほうに「高齢者等の生活弱者はふえていくものと考えております」と書いてありますが、このことにつきましては、衛生協会との連携はどのようになされていらっしゃるのか、これまで衛生協会の中で協議なされたかどうかを伺います。
◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えいたします。 議員言われました衛生協会との兼ね合いでございますけれども、合併後、この分別収集を統一する中で、収集のあり方ですとか収集料、そういったものも協議しているということで、その中におきましても、収集の住民負担の軽減策であるとか、そういったものについては協議をしているところでございます。 以上でございます。
◆23番(湯川逸郎君) 次に、入札のことにつきまして、「行政の長として、つまり私自身が直接携わることはありません」とありますが、この理由はどういう意味ですか。
◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えをいたします。 ごみ収集等の委託契約につきましては、随意契約ということで、その業務につきまして、廃棄物処理法等の目的でございます生活環境の保全であったり、あるいは、公衆衛生の向上を図る上で、特殊性というのを考慮して決定しているということで、委託の基準につきましても、廃棄物処理法の施行令で規定されているということで、直接市長が携わるということはないということでございます。 以上でございます。
◆23番(湯川逸郎君) 次の、生活で暮らしやすいまちづくりの中で、一番後ろのほうにあるんですが、一番後ろで、昨年多くの被害が発生しておりますと。本市におきましては、集中豪雨はということで、被害が発生しておりますということでありますが、どういうような内容か質問します。
◎建設部次長兼土木課長(徳部健一君) お答えいたします。 各災害につきましては、土木29件、耕地関係でも四十数件あったと思うんですけれども、その中で昨年度は用水路に対しまして、土木・耕地の職員も冠水を防止する観点から、水利組合と協議いたしまして、大雨のときには職員で堰を落としたりということを協議しながらやっておりました。しかしながら、やはり急激な雨、それから夜間の雨で、市役所周辺でも一部浸水があったことは事実でございます。 以上です。
◆23番(湯川逸郎君) 雨水対策関係のところでは、雨水排水対策計画は基本的として検討してまいります。何年度をめどにしてそういうものを計画される計画か。
◎建設部長(上山正人君) 雨水対策計画でございますけれども、せんだって業者も入札によって決定をいたしました。ことしと来年度で2年度に分けて、続けてこれを実施いたします。 まず1番目にやるのは、今現在の実態調査、どこがどのような状態であふれていくのか、冠水があるのか、そういったものをまず実態調査をやります。そして、これは地域の方々の声、そしてまた、あるいは水利組合の皆さん方の声、そういったものを聞いて、市内海岸線の高速道路以南、一部高速道路よりも北側がございますけれども、高速以南を中心とした実態調査をやります。そして、来年度にそういった具体的な計画をやっていくと。そしてまた後年度で、次の年度で実際の実施をしていくというようなところの計画でございます。 以上でございます。
◆23番(湯川逸郎君) では、本論の2問目に入りたいと思います。 まず、行政の長としての方向性につきまして、市長は当選されてから7年が経過し、2期目の総仕上げの時期でもありますが、市長として3期目も出馬されるのか伺います。
○議長(湯之原一郎君) 湯川議員、それは通告には入っておりませんが。
◆23番(湯川逸郎君) 先ほどは、1問目のものを全て通りますよということを申し上げました。行政の長として方向性を伺うということで、2問目ですよということでお示ししました。これがいけないんですか。
○議長(湯之原一郎君) その件につきましては、ほかの議員が一般質問で出しておりますので、ここでは……。(「おかしいでしょう」と呼ぶ者あり)(発言する者あり)
◆23番(湯川逸郎君) 行政の長としての方向性について伺います。これは出題出しておりますので。(発言する者あり)時間とめてください。
○議長(湯之原一郎君) 暫時休憩します。(午前10時23分休憩)
○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前10時23分開議)
○議長(湯之原一郎君) 湯川議員、続けてください。
◆23番(湯川逸郎君) 行政の長としての方向性について伺います。 市長は当選されてから7年が経過し、2期目の総仕上げの時期であります。市長としての3期目も出馬されるのか伺います。
○議長(湯之原一郎君) 湯川議員、その質問は、質問の趣旨には沿っていないんじゃないですか。その件につきましては、谷口議員があとで一般質問で出されておりますので、そちらを優先したいと思いますので、その件につきましては、今回は避けてください。
◆23番(湯川逸郎君) これが申し上げることの質問ではないということですので、次に、市長に伺います。 市長に就任されてから、ごみ問題について、市民の方々への弱者対策として公約を果たされておりません。資源物分別の仕方は、市民の方々はもう十分できます。また、リサイクル率が悪くなるものでもありません。私は、これまで市民の方々の負担にならない弱者対策の改善を強く要望してまいりました。良識ある市民の方々は、信じて近くのごみステーションでの市民の負担にならない収集を強く要望しますが、市長に伺います。
◎市民生活部長(黒木一弘君) お答え申し上げます。 先ほどの答弁でも申し上げているところでございますけれども、姶良市におきましては、自治会さらには小学校区を単位とした地域の中で、自助・共助・公助といったコミュニティ形成を目指しているところでございます。これは、限られた財源の中で、行政と地域との間におきましても、共助といった精神が育まれる社会が本来の姿であると考えているところでございます。ごみ収集におきましては、地域力による共助の地域社会で支えられることを念頭に置いております。 合併にあたりまして、旧3町の統一に向けて、合併協議の中で、あるいは合併後それぞれの部署で協議して、新市としての方向性を模索してきたところでございます。 ごみ問題につきましては、担当部署としても、いろいろな問題解決に向けて、市長からも幾度となく指示を受けたところでございます。旧町なりにそれぞれベストな方法があり、その地域ではどれも正しく、また、中には分別方法の周知など、理解をいただくのに時間を必要なものもございました。特に資源物の収集につきましては、統一を図る中で、市の衛生協会にも協議をいたしまして、分別品目の数あるいは収集量を考慮して、地域と行政との共同作業ということで、現在の拠点収集に取り組んできたところでございます。 また、この収集体制を基本としながら、改善できることは、議員や市民の指摘もありがたく受けとめながら、最大公約数的に改善できるものから順に実施してきたところでございます。 一例を挙げますと、姶良地区におきまして、合併前から、議員もご指摘されておりました住民負担の軽減策でございますけれども、収集量に応じて補助金を交付しておりました。この収集量を算定するために、計量といったことをしていた経緯がございます。この計量を廃止するとともに、現在のような自治会支援の方策に変更してきたところでございます。 このほか、小さいことでございますけれども、紙類の収集では、ダンボールの収集で、以前はテープとか金具とか、それを取り外さなければなりませんでした。また、不燃物の収集におきましては、傘を排出する場合に、骨と、それから布を取り外して排出しなければならないといったことがございました。そういったことも、もう改善しているところでございます。 このように、合併後、いろんな手順を踏んで、現在の形に至っておりますけれども、議員も言われるように、全国的に高齢化が進んでいることも事実でございますので、今後とも貴重な財源をいかに活用していくかを基本としながら、分別収集のあり方等についても真摯に取り組んでまいるところでございます。 以上でございます。
◆23番(湯川逸郎君) 市長に伺います。当初、笹山市長の誕生で、ごみ問題は改善されるものと多くの市民に方々は期待をされておられたと思います。これまでなぜ改善できなかったのか、私は非常に残念でなりません。理由は何なのか伺います。
◎市長(笹山義弘君) この件については、議員から何回となく一般質問もいただいております。そういう中で、このごみ行政というのは、まず市民のご理解、そして衛生協会を含め、各団体のご理解がなければできることではないわけでございますが、議員ご指摘のことも含めて、先ほど部長が答弁しましたように、幾度となく私はその統一に向けて、そして、市民の負担のない形でごみ行政ができることを幾度となく指示をさせていただいております。そういうことで、原課も懸命に努力をする中で、市民のご理解をいただきながら、今の形に落ち着きつつあるということでございます。 今後さらに改善が必要とすることがあるとすれば、真摯にこのことにも取り組んでまいりたいというふうにも思っているところでございます。
◆23番(湯川逸郎君) 市長、懸命に改善に取り組むのは当たり前なんです。これは市長に最初に出られたときの公約なんですよ。そこが今伺ったところです。何回となく改善が何とかかんとかと、それはわかります。だけど、高齢者に対しての取り扱いは納得できないところです。市長、答えてください。
○議長(湯之原一郎君) 湯川議員、質問の趣旨をもう少しはっきり。
◆23番(湯川逸郎君) 市長誕生後、ごみ問題が改善されるものと、多くの市民の方々は期待されておられたということであります。これを高齢者の方々は、何ら問題的にごみの置き場、ステーションのところでどうして出せられないのかという問題です。資源物等々です。
◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えを申し上げます。 先ほど来、答弁の中で申し上げておりますけれども、資源物収集につきましては、合併後いろんな経緯を経て、現在の様子があるということでございます。ということで、この形態の中で改善できる部分というのは、一歩一歩改善していくということでございます。 以上でございます。
◆23番(湯川逸郎君) 市長に伺います。行政が随意契約している会社に関係する方が、市長の後援会長であると聞きますが、事実なのか伺います。
◎市長(笹山義弘君) この後援会活動につきましては、私の政治活動をささえるという組織でございますが、その中で直接的にこの事業にタッチするといいますか、そういう方々については、あり方ということについては慎重にしなければならないということであろうと思います。お願いしている方々については、直接的に現職としてそこに携わるということではない、できるだけ公明性・公平性を資しながらやるということが筋であろうというふうに思います。そういうことでお願いをしているというふうに理解しております。
◆23番(湯川逸郎君) 行政と契約関係にある方が後援会長であるとすれば、私は好ましくないのではないかと思いますが、市長の見解をもう一回求めます。
◎市長(笹山義弘君) 要するに、事業をする際に、事業代表として契約者というような方々については、ふさわしくないというふうに思っているところでございますが、そういうことはできるだけ避けていかなければならないと。公平性・公正性そういう点から、そのように処理しているというふうに理解しているところでございます。
◆23番(湯川逸郎君) 2問目に入ります。 大文字池からの排水路が狭く、市道に氾濫する状況であり、これまで床下浸水もありました家屋もあります。車の交通量も多く、隣接する民家の方々へ非常に迷惑をかけている状況であります。 写真をお願いします。この写真は、大文字池の排水路で、横2m40、深さ90cmです。この写真は、市道の下で排水路が分岐されて、分岐された排水路は横1m、深さ1mに分岐されます。 次に、雨水時期は、分岐された用排水路は横1m、深さ1mで、豪雨のときは水かさが多くなり、用排水路が市道に氾濫を繰り返し、歩行者の膝まで浸水する大水になり、車の往来にも支障を来しております。排水路の状況であります。写真ありがとうございました。 市長に伺います。市道の件で、土木課の職員の方々が建昌自治会の総会に来られたとき、多くの自治会員の方々から、大文字池からの排水路が狭く、市道に氾濫を繰り返すことについて改善してほしいとの要望が出されました。また、私もこれまで何回となく要望しております。早急に対処すべきと思いますが、市長の見解を求めます。
◎建設部次長兼土木課長(徳部健一君) お答えいたします。 今おっしゃるとおり、排水対策計画につきましては、現在ある水路をまず見直すこと、それから市内全域、市街地全域ですけれども、周辺を踏まえて、その流域から下流まで、どういう区分けでいち早く河川に流れ込むことができるか、そういう検討を、先ほど姶良市の雨水対策計画で実施をする予定でございます。この計画が定まれば、集中豪雨等の被害を回避できると認識しております。そのようなことで、この計画をもって次の事業に進んでいくという考えでございます。 以上です。
◆23番(湯川逸郎君) 交通事故が多発している姶良高等技術専門学校前の用排水路について、ふたを設置して歩道の確保が急務であると考え質問しています。このことについても、市道の件で建昌自治会総会に土木課の職員の方々が来られたとき、子どものいる保護者の方々から「車の往来が非常に多く、事故が多発している状況で、子どもたちにとって非常に危険な状態であり、早急に改善してほしい」との意見が出されました。 写真をお願いします。この写真は、市道高樋・南宮島線であります。大型店舗等の進出等で非常に交通量が急増し、通学する児童・生徒たちの身の安全を心配している状況で、危険な市道であります。同じく、市道の右側に身を寄せて、車の通過を待っている状況であります。この写真は、車が交差するとき、児童は向きを変えて、通過する車を待って通学している状況であります。 この写真は、高速自動車道の高架トンネルのところです。小学生は用排水路に沿って右側を歩きますが、中学校は高架を通過して、帖佐中学校に向かって右側に渡り通学しています。非常に危険な通学路であります。写真はこれです。姶良小学校、帖佐中学校生徒の通学路、一般の方々の通学路等で、非常に危険な市道であります。早急に用排水路にふたを設置し、安全な歩道を確保することが急務であり、改善されることを強く要望します。市長の見解を求めます。
◎建設部次長兼土木課長(徳部健一君) お答えいたします。 用水路に蓋板をということで、私もその目で見させていただきました。 まず、先ほど言いました排水計画において、今の排水断面が計画に沿っているのかどうかということを、まず今後調べる必要があると思います。用水路にふたをということなんですけれども、当然広がれば、今度は車も載る可能性もございます。現在、各個人の入り口が至るところにございまして、その方法も用水路から下にコンクリートを打ってあるところ、それから道路よりも上、用水路よりも上に打ってあるところがございます。ですので、ふたをもしかけたとするならば、子どもたちはあちこちでつまずくというようなことも考えられます。ですので、土木としては、将来の排水計画の断面に合ったボックスカルバートを設置して、道路を兼ねて、歩道も兼ねてということで計画したいと考えております。 以上です。
◆23番(湯川逸郎君) 非常に前向きな答弁でありますが、もう既に西之妻地域、それから三拾町地域、この2か所におきましては、用排水路は既にふたが設置されております。建昌地域から五社神社、高樋まで、これは先ほど計画はありますということでございましたが、できないことはないと思います。通学路でありますので、安全対策を図る上で早急に設置されることを強く要望します。市長の見解を求めます。
◎市長(笹山義弘君) 基本的には、もう排水の全体が見えてきて、ここの箇所につきましては、ボックスカルバートのやりかえをしないといけないということが見えておるわけでありますが、その中にその前提として、どのように用排水を処理していくかという全体計画がないことには、まずこのボックスカルバート設置事業についても、なかなか前に進まないということでございます。 また一方では、議員ご指摘のとおり、補助事業、国の施策等々を運用しながら、こういう蓋板を設置する事業もあることも承知しております。したがいまして、そこをよく加味しながら今後進めていく必要があろうというふうに思いますので、そういう意味ではご理解いただきたいというふうに思います。
◆23番(湯川逸郎君) 非常に難しい問題じゃありませんので、早急に片づけていただきたいと思います。やはり西之妻地域、先ほど言いましたように、三拾町地域は、いち早く用排水路をボックスカルバートにお願いされて、そして、用水路が完全にできております。建昌地域からは、やはり自治会の中でも検討し、それらが全体的な地域感情というものがあります。そういうものを考えますと、やはり今ごらんになりましたように、通学路の中でどうしてできないのかなと。学校教育のほうは通学路の問題をおっしゃいます。ですけど、行政はどうしようもないというような形でおっしゃいます。それらを含めて、今後の課題として早急に取り組まれることをお願いいたします。 次に、3点目に入ります。次に、
子ども子育て支援パスポートについてであります。 写真をお願いします。この写真は、全国で活用できる
子ども子育て支援パスポートです。これは、協賛店舗の善意によって提供されているものです。全国共通ロゴマークシールの貼ってある店舗や企業にこのカードを提示するだけで、子どもたちの割引などのサービスを受けられます。このマークにつきまして、全国的にある協賛企業や事業者は一生懸命取り組んでいらっしゃいますので、そういうものを今後育てていかれたらと思っております。 そこでお尋ねいたしますが、この子ども子育てパスポートについて、現在の件数等が出ましたので、そういう61か所で1,840世帯と非常に少のうございます。これを今後広くされることを要望しますが、どのような手段で広められるのかお聞きいたします。
◎保健福祉部次長兼子育て支援課長(田代眞一郎君) お答えいたします。 この事業につきましては、県の鹿児島
子育て支援パスポート事業実施要綱の規定で、子育て支援パスポートの交付に当たっては、住民基本台帳等により対象世帯に該当することを確認の上行うこととあります。それにしたがいまして、現在、市の窓口で交付をしております。ですけれども、交付の機会をできるだけふやしたいということで、現在、それができないかどうかということで研究をしているところでございます。 以上でございます。
◆23番(湯川逸郎君) 研究しているとか、どういう研究をされるんですかね。
子ども子育て支援パスポートは、妊娠中の方及び18歳未満の子どもがいる世帯に対し交付されますと記載されているんです。18歳未満の子どもがいる世帯は何世帯で何人か、また、その対象者のPRはどのようにしてなさっていらっしゃるのかお尋ねいたします。
◎保健福祉部次長兼子育て支援課長(田代眞一郎君) お答えいたします。 18歳未満の人口につきましては、平成29年6月1日現在で4,580世帯、1万3,530名となっております。またPRにつきましては、子育て便利帳や市のホームページで広報しており、協賛店舗へのステッカー提示なども行っております。 今後につきましては、現在、順次子育てに関する情報を市報に載せていくつもりでございますので、掲載等を含めてPRに努めてまいりたいと思っております。
◆23番(湯川逸郎君) 非常にこの18歳未満の方々の世帯に対して交付されますという項目があるんです。であれば、この普及は、やはり役所の本庁だけでなく、子育てサポートをされていらっしゃる子育て支援センターとか、あるいは公民館、そういうところでされる必要があるんじゃないかなと。これで何か支障があるのか。事務されている担当課だけで発行されても、これは末端までわたりません。そこらあたりを再度考える必要はないのか、市長、答弁ください。
◎保健福祉部次長兼子育て支援課長(田代眞一郎君) お答えいたします。 先ほど答弁しました県の実施要綱に基づいて市町村は実施しなければならなくなっておりますので、住民基本台帳をまず確認をしなければならないという作業がございます。このパスポート事業につきましては、これを利用したいという保護者がいらっしゃいましたら、まず申請をしていただいて、そして住民票の確認という作業になりますので、なかなかさまざまなところで交付するというのが難しいというのが実情でございます。 以上でございます。
◆23番(湯川逸郎君) 非常に難しい難しいと言い出したら、これは普及しませんよ。鹿児島市の例を申し上げますけど、こういうものは子育てサポートのところでも結構やっているんですよ。そうやるのに、姶良市だけが何でできないのかと。台帳がないからできないと。問い合わせたらいいんですよ。パスポートの冊子にも載っております。だから、マークのあるところに、皆さん方に配布して、それを少しでも子育てサポートとしてあげてもいいんじゃないかと思うんですよ。そのあたりをもう一回、事務簡略のために、市長のほうに質問します。
◎市長(笹山義弘君) このようなサービスがあるということを広く市民に周知するということは、行政にとって当然の義務でございます。そういうことから、いろいろな機会を通してその制度を周知するということについては、今後もいろいろな手段を講じて広報に努めていきたいというふうに思っております。
◆23番(湯川逸郎君) 協賛店舗が61、世帯数が1,840世帯、これの中で非常に少のうございますので、今後は、やはり18歳までの確保をできるだけ多くのパスポート活用を願っているわけです。 以上で終わりたいと思います。どうも。
○議長(湯之原一郎君) これで湯川逸郎議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。5分程度とします。(午前10時55分休憩)
○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。(午前11時03分開議)
○議長(湯之原一郎君) 一般質問を続けます。 次に、8番、田口幸一議員の発言を許します。
◆8番(田口幸一君) 登 壇 皆さん、こんにちは。ご多忙中のところを傍聴していただき、感謝申し上げます。 さて、世界は、宗教上の対立、民族のわだかまりにより、テロが発生し、世界のあちこちで多くの死者が発生しております。難民キャンプには多くの人々が集まり、悲惨な生活を送っているのが実態でございます。一日も早く、世界に平和が訪れることを願う一人であります。 それでは、さきに通告した5問について質問いたします。 質問事項1、姶良市の二次救急医療について。 要旨、姶良市に受け入れる総合病院が2つありますが、小児科医はどのようになっているのか。 質問事項2、国民健康保険税の3方式について。 要旨、平成30年から3方式になると聞くが、課税にどのように反映されるのか。 質問事項3、重富水道施設の見通しについて。 要旨、場所、建設費はどのようになるのか。 質問事項4、市道仮屋園線について。 要旨1、いつ築造されるのか。 2、既に議決された予算はどのようになっているのか。 質問事項5、自治会加入について。 要旨1、市内のいたるところに「自治会に加入しましょう」という横断幕と、のぼり旗がありますが、市の政策とどのように結びついているのか。 2、現状の動きはどのようになっているのか。
◎市長(笹山義弘君) 登 壇 田口議員のご質問にお答えいたします。 1問目の姶良市の二次救急医療についてのご質問にお答えいたします。 二次救急医療につきましては、小児科に限らず、全て姶良地区医師会が運営されている病院群輪番制により、市内2か所の医療機関が交代で24時間対応しております。また、小児科専門が必要となれば、病院群輪番制の7医療機関のうち、霧島市立医師会医療センターにおいて対応しております。 次に、2問目の国民健康保険税の3方式についてのご質問にお答えいたします。 平成30年度からの国民健康保険制度改革では、都道府県が国保の財政運営の責任主体となり、安定的な財政運営や効率的な事業の確保等の国保運営について、中心的な役割を担い、制度の安定化を図ることとしております。 国民健康保険税の賦課方式につきましては、県において、医療給付費等の見込みを立て、市町村ごとの医療費水準や所得水準を考慮し、市町村ごとに国保事業費納付金の額を決定するとともに、国民健康保険税の標準保険料率を提示することとしております。 本県では、標準保険料率は3方式による算定を基本とすることとなっておりますが、現行の4方式を維持するか、3方式を採用するかについては、今後、この標準保険料率を参考に市町村で決定することとなります。 いずれの方式を採用しましても、県に納付する国保事業費納付金の額に変わりはありませんが、仮に3方式を採用する場合、これまで資産割額で賄っていた税額分を
所得割額に移行して賄わなければなりません。 これにより、資産割額に対する不公平感は解消されることとなりますが、中間所得者層の世帯では、
所得割額がふえることになるなど、今後、影響等を考慮しながら、公平で適正な課税となるよう検討を進めてまいります。 次に、3問目の重富水道施設の見通しについてのご質問にお答えいたします。 まず、各施設の場所につきましては、水源地が平松の山ノ口自治公民館先の1号井戸と岩剣神社先から林道に入った、岩剣城跡登山道入り口先の林道横の市有林内にある2号井戸で、この2本の井戸からくみ上げ、受ける配水池を、2号井戸から120mほど手前の同じ市有林内に計画しております。 また、この施設から既存の配水管に接続するまでの総工費は、現在のところ、11億円程度を見込んでおります。 次に、4問目の市道仮屋園線についての1点目と2点目のご質問につきましては、関連がありますので、一括してお答えいたします。 市道仮屋園線の道路改良事業につきましては、道路改良延長が112m、流末排水延長が120mであり、今年度の上半期までに流末水路部分を発注する予定であります。なお、道路改良部分につきましては、年次的な整備に努めてまいります。 次に、5問目の自治会加入についての1点目と2点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 のぼり旗の掲揚につきましては、昨年度発足しました市自治会運営推進会議の活動の一つとして、自治会加入を推進するため、6月を自治会加入推進月間と定め、市内の主要な施設や自治集会施設、校区コミュニティ協議会事務所などに掲げているところであります。あわせて、自治会、校区コミュニティ協議会、そして行政が一体となり、自治会加入を推進する取り組みを展開しているところでもあります。 また、各校区コミュニティ協議会におきましても、独自で横断幕やのぼり旗を作成され、自治会への加入を呼びかけていただいております。 自治会活動は、市政における根幹をなすものであり、第1次総合計画の中でも地域コミュニティの最も基礎的な組織であり、自治会の活動を通して、地域に住み、地域を知る人たちにより、自助・協助・公助を基本として、市民との協働のまちづくりに取り組んでいく必要性をうたっております。 市といたしましては、今後も自治会、校区コミュニティ協議会と連携し、地域と一体となって、根気よく加入促進を図っていきたいと考えております。 以上、お答えといたします。
◆8番(田口幸一君) それでは、姶良市の二次救急医療についての一問一答に入ってまいります。 小児・幼児の患者が、私はこの質問をするに当たって、私の近くのM氏から、このような要望を受けたわけですが、幼児の患者の70%は、鹿児島市立病院に搬送されると聞きますが、実態はどのようになっておりますか。
◎消防長(福ケ迫勇二君) お答えいたします。 小児、乳幼児、新生児、この我々は小児というのは18歳未満を言っておりますので、この件数でお答えさせていただきます。 まず、新生児につきましては、8人全員が鹿児島市でございます。乳幼児につきましては、72名が管内、79名が鹿児島市、11名が霧島市になっております。少年、7歳以上18歳未満につきましては、104人が管内、鹿児島市が19人、霧島市が6人となっているようでございます。 以上です。
◆8番(田口幸一君) ただいま、数字を上げて詳しく説明をしていただきました。説明答弁をいただきました。 次に、このことについて、姶良市消防本部、姶良分遣所、蒲生分遣所の出動の実態はどのようになっておりますか。
◎消防長(福ケ迫勇二君) この平成28年中の実績につきまして、299人搬送しておりますが、中央消防署管内の出動、搬送人員が153名、姶良分遣所管内が112名、蒲生分遣所管内が34名でございます。 以上です。
◆8番(田口幸一君) ただいまも数字を上げて詳しく説明答弁がございました。 今、299名、152名ということですが、死亡はなかったのか、搬送される途中で。それと、窓口でのたらい回し、よく耳にするんですけど、窓口でのたらい回しはなかったのか。
◎消防長(福ケ迫勇二君) お答えいたします。 死亡という件でございますが、消防本部の職員で死亡という判断はできませんので、重症しかございません。したがいまして、死亡というのは病院についてから医師がつくりますので、我々では判断できないところでございます。 あと、たらい回しという件でございますが、先ほどの答弁にございましたように、姶良地区医師会の病院群輪番制度が、鹿児島市の夜間診療所とかございますので、今のところは、そういうところは感じておりません。 以上でございます。
◆8番(田口幸一君) ただいま、消防長の答弁ではたらい回しはないという説明答弁でございましたが、このことについては、あるということを、私は、この耳にしているんです。もう少し、今後、実態を調査していただきたいと思います。 それでは、大きな項目の2番目に入ります。 国民健康保険税の3方式について。所得割、均等割、平等割の税額はどのようになるのか。今までは4方式だったわけですから、資産割が入っておりました。今度、平成30年からは、この資産割がなくなるということですが、今の質問に対して答弁を求めます。
◎保健福祉部長(松元滋美君) お答えいたします。 制度改正がございまして、それに伴い、市町村ごとの被保険者数と所得水準を案分し、それぞれ、また医療費水準等も反映することによって、市町村ごとの国保事業費の納付金額が今後決定されます。その納付金額をもとに、それぞれの市町村の実態を踏まえて、標準的な保険料の算定方式を定めるという流れになっております。 今の段階でございますが、現段階では、納付金の額が提示されておりませんので、標準保険料率が決まっていないということから、所得割、均等割、平等割の税額については、現段階ではお示しできないということになっております。 以上です。
◆8番(田口幸一君) 現段階では税額はお示しできないということですけど、それでは、次に質問いたします。4方式に比較して、この3方式になった場合は、その税額はどのように変化するのですか。
◎保健福祉部長(松元滋美君) お答えいたします。 4方式といいますのは、所得割総額と資産割総額からなります応能割、また、被保険者均等割総額と所帯別の平等割総額からなる応益割で構成されております。 今回、改正におきまして、保険料の設定方法の見直しがなされまして、県内において所得水準が高い市町村ほど応能割保険料の割合が大きくなり、また、年齢構成の際の調整後の後の医療費水準が高い市町村ほど保険料額が高くなるということになっております。そういう想定がされております。 資産割総額を含まない3方式に仮になるとする場合には、応能割保険料分についての所得割総額のほうで賄うとなりますので、その分を資産割がない部分を、所得割総額のほうに割り振って、調整して金額を出すということになろうかと思います。
◆8番(田口幸一君) よくわかりました。 それでは次に、姶良市は国民健康保険世帯と、その他社会保険世帯の割合はどのようになっているのか。 また、一般会計から、このところ毎年、1億1,000万円繰入れていることについて、この関係者からの苦情は届いていないのか。
◎保健福祉部長(松元滋美君) お答えいたします。 まず割合でございますけれども、国保の世帯が29年当初におきましては約31.5%程度ございます。あとにおきましては、協会健保、いわゆる中企業ですね、それと生活保護受給者、また、あと組合健保、我々公務員の共済組合等がございます。その中でも多いのは、中小企業等の多い協会健保が3割を超えているという状況でございます。 一般会計から1億1,000万円を繰入れているということの苦情ということでございますが、5年前、24年の国保税改正のときに、3億3,000万の不足部分の中で、1億1,000万程度を繰入れすることによって、保険料率を軽減しようと。その中で始まった1億1,000万でございますが、当時はいろいろ議論をいただきまして、決定してお願いしたところでございますが、現時点において、現在のところについては、この1億1,000万円の法定外繰入れについての苦情と申しますか、等は来ていないところでございます。
◆8番(田口幸一君) よくわかりました。 次に、都道府県単位になると、税の徴収率が下がるのではないかと。そうすれば、国民健康保険の財政は苦しくなるのではないかと私は考えるんですけど、私は役場の国民年金の係長を務めさせていただいたんですが、そのときは検認率と呼んでいましたけど、または徴収率、それが数年後に、国の社会保険事務所のほうに移管されたわけです。国は、もう社会保険事務所のほうに取り上げてしまったんです。ですから、そういうことを懸念して、この平成30年から国民健康保険の課税とか、そういう実態が、都道府県単位になると徴収率が下がってきて、国保財政が苦しくなるのではないかと私は考えますが、いかがでしょうか。
◎保健福祉部長(松元滋美君) お答えいたします。 今回の改正によりまして、今回の改正は、県が財政運営の主体となる。それと、そのことによって制度の安定化を図る。市町村におきましては、市町村の分担といたしまして、保険料率の決定、部課徴収と、地域におけるきめ細かい事業については、引き続き市町村が行うという分担により行いますので、議員ご指摘の徴収率については、これまでと同様の取り組みで、取り組んでいきたいということでございますので、それによる徴収率の低下ということに関しては、従来どおりであると。従来どおり努力をしたいというふうに考えているところです。
◆8番(田口幸一君) 今の部長の答弁では、徴収率はあまり下がらないのではないかというふうに、今、私は理解します。 次に、大きな項目の重富水道施設の見通しについて質問をいたします。 まず1点目は、配水池の高さはどのようになりますか。
◎水道事業部長(脇義朗君) お答えいたします。 重富の配水池の計画についてでございますが、現時点の計画地の標高が103mでございます。また、配水池の計画高水位、これは満水時の一番高い時の標高ですが、112.5mであります。それと、計画低水位を101mとしまして、有効水深11.5mで計画をしております。 以上です。
◆8番(田口幸一君) 給水の範囲はどのようになりますか。
◎水道事業部長(脇義朗君) 給水区域のご質問がありました。 重富の水道施設が利用できるようになりますと、新たに1日当たり5,300m3の取水が可能になる計画でございます。このため、給水区域は現在の建昌城跡近くの第2配水池の給水区域であります西姶良から永池町、池島町の一帯と、平松と脇元のそれぞれ一部、さらに、青葉台配水池系のうち、脇元と松原地区のそれぞれ一部が賄えることになると考えております。 以上でございます。
◆8番(田口幸一君) これは先のことですけど、指名委員会等があると思いますが、業者の選定はどのようになるとお考えですか。
◎水道事業部長(脇義朗君) 業者選定のご質問にお答えいたします。 今回の重富水道施設の工事は、配水池の造成工事や本体の築造工事をはじめとしまして、ポンプ等の機械設備及びこれらに伴う電気通信工事、また、送配水管敷設など、多岐の工種にわたることになります。工事施工業者の選定につきましては、この工種ごとに入札を行うことになりますが、入札におきましては、今まで同様、特殊な技術が必要な工事を除き、地元業者が参入できるような手法をとっていきたいと考えておりますが、入札に参加する業者につきましては、指名委員会、運営委員会に諮問し、適正に行う予定でございます。 以上であります。
◆8番(田口幸一君) これは非常に、市民の方々が、この給水区域の方々が興味を持っておられると思うんですが、まだ、今、この計画ができたばっかりですが、いつごろ供用開始になる予定ですか。
◎水道事業部長(脇義朗君) 重富水道施設の供用開始の時期でございますが、今回の重富水源の1号井戸と2号井戸は浄水設備が不要で、塩素滅菌処理のみで給水できる良質の水源でございまして、一日も早い給水の開始をしたいと考えてはおりますが、先ほどの市長の答弁にもありましたように、総工費が11億円程度と多額に上ると見込まれます。このため、水道事業は他の老朽管等の更新計画などがございますので、経営安定のためには、工事の期間を4年ないし5年かけて施工せざるを得ない状況でございまして、その後の供用開始になるものと考えております。 以上であります。
◆8番(田口幸一君) いつごろというめどは立ちませんか。それは次の質問に対してのときに答えてください。 このように、大きな施設ができるわけですけど、職員の配置はどのようになりますか。
◎水道事業部長(脇義朗君) 重富水道施設の供用開始によりまして、維持管理の範囲が広がるわけでございますが、職員につきましては、現状で対応したいと考えております。 以上です。
◆8番(田口幸一君) 市長答弁には、「現在のところ、11億円程度を見込んでおります」と、これは部長もそのように先ほど説明されましたけど、そこで、この11億円というお金は、水道料金で賄うちゅうのは、とてもが、というふうに私は考えるんですけど、水道事業部では企業債というのがございますけど、企業債の活用はどのように考えておられるのか。また、その企業債の借入先と返済期間はどのようになるのか、説明を求めます。
◎水道事業部長(脇義朗君) お答えいたします。 重富水道施設の財源につきましては、公的資金でございます財政融資資金を工事期間中、毎年2億5,000万から3億円を見込み、借り入れる計画としております。返済の期間は5年据え置いて40年の返済となっております。現在の貸し付け条件はそのようになっております。 また、このほかの財源といたしまして、現在の建設改良積立金の残高、およそ11億4,000万円も有効に活用していきたいと考えております。 以上でございます。
◆8番(田口幸一君) このことについては、今、部長が詳しく答弁説明していただきましたが、くれぐれも事故のないように工事を進めていただきたいと思います。 次に、大きな項目の市道仮屋園線について質問いたします。 市長答弁では、「道路改良延長が112m、流末排水延長が120mであり、今年度の上半期までに流末水路部分を発注する予定であります」というふうに市長は答弁されましたが、そこでお尋ねをいたします。この仮屋園線の近くにマンションが建設されておりますが、私は何回もこの質問をするにあたり、現地に足を運びましたが、このマンションはどのような理由から建設されたのか、お尋ねをいたします。
◎建設部次長兼土木課長(徳部健一君) お答えいたします。 マンションの建設の経緯については、私どもはタッチをしておりませんけれども、以前に、この道路の測量設計が終わっておりまして、建設時の際には土木課と協議を重ねて建設をされております。 以上です。
◆8番(田口幸一君) そのマンションの建設については、よくわからないということですが、先ほどから言いますように、私は現地に何回も足を運んで、ずっと隅々まで検分をしたわけですけど、あのマンションがあれば、道路建設の見通しはどうなるのかなというふうに考えたわけですが、その道路建設の見通しはどのようになっておりますか。
◎建設部次長兼土木課長(徳部健一君) お答えいたします。 現地の道路計画が南側と北側を見ますと、ちょうど皿の底のように、道路改良部分の一番真ん中が低い状態でございます。ですので、道路改良を行うにも、まず、流末排水を先に施工をしていくという考えでございます。それ以降の道路改良につきましては、一般単独事業のご要望が多々あるところでございますので、各路線ずつ少しでも推進を図っていきたいと考えております。 以上です。
◆8番(田口幸一君) もう既に、この市長答弁にありますように、今年度の上半期までに流末水路部分を発注する予定でありますということで、もう大分進んでいるというふうに私は理解をするんですが、もう地権者との交渉は完全に解決したのですか。
◎建設部次長兼土木課長(徳部健一君) お答えいたします。 26年1月に建物等の調査、それから用地買収を済ませております。 以上です。
◆8番(田口幸一君) 付近住民からも何回かお話を伺ったんですけど、おくれている理由を、付近住民に説明会を開かれたのですか。
◎建設部次長兼土木課長(徳部健一君) お答えいたします。 用地買収等のときに、工事について少しお話をさせていただくことがあるんですけれども、何分にも、先ほど言いましたように、要望箇所が多いということで、明確な事業実施年度はお答えしておりませんが、工事を着手する前には説明に、またお邪魔させていただきますというような形で各事業やっております。 以上です。
◆8番(田口幸一君) 何回も言いますけど、今年度の上半期までに流末水路部分を発注する予定でありますとなっておりますが、そこで、この土木建設に深い造詣を持たれた久保副市長にお尋ねをいたします。久保副市長は、この仮屋園線の現地を視察されましたか。
◎副市長(久保力君) はい。現場に行きまして、担当のほうから事業経過について説明を受けたところでございます。
◆8番(田口幸一君) それでは、近いうちに流末水路部分を発注する予定であるとなっておりますが、久保副市長が指名委員長になっておられますので、この工事がスムーズに進捗できるように、取り計らいができればなと私は考えます。市道仮屋園線については終わります。 次に、大きな5項目の自治会加入について質問をいたします。 市全体の加入率はどのようになっておりますか。
◎企画部次長兼地域政策課長(福元義行君) お答えいたします。 市全体の自治会の加入率につきましては、約85.9%となっております。なお、この加入率につきましては、5月1日現在で自治会からの報告に基づき算出したものでございます。 以上であります。
◆8番(田口幸一君) それでは、この質問をするにあたり、曽於市の実態が新聞に掲載されておりましたが、姶良市職員の自治会加入率はどのようになっておりますか、現時点で。
◎総務部長(恒見良一君) お答えいたします。 職員のということで、今、質問いただいたわけなんですけど、平成22年から市政をしいているところでございますけれども、いつもこのことにつきましては、今回の市長答弁でもございますように、市政における根幹をなすのが自治会だということで、いつも職員に対しても市長のほうから指示を、また周知を図っているところでございます。そういうことで、加入率のほうは曽於市のほう、いろいろ出ておりましたけれども、本市におきましては6月、本日現在で98.5%ということで把握しているところでございます。 以上でございます。
◆8番(田口幸一君) 本市全体の加入率が85.9%、これは曽於市に比べれば高い数字だと思います。今、総務部長が答弁説明していただきましたが、市職員の自治会加入率は98.5%、1.5%が未加入ということで、これも非常に高い加入率だと思います。これで私は安心しました。曽於市はものすごく低かったですよ。 そこで、この未加入者が85.9%、市職員の加入率が98.5%、99%ぐらいに行けばと私は考えるんですけど、そこで、この未加入者が多いと、笹山市長の政策が徹底できるのか。このことについて、市長の見解を求めます。
◎市長(笹山義弘君) 常日ごろから職員については、職場だけではなくて地元に帰っては、自治会を含め地域のリーダーとなるべき資質を磨きなさいということで言っているところでございます。そういう意味で、採用の際には、特に、居住地については姶良市に構えるようにということで、強い指導をしているところでございます。 未加入の職員については、今後ともいろいろな事情もあることではありますけれども、できるだけ姶良市内に居住するべく努めるように図っていきたいというふうに思います。
◆8番(田口幸一君) 次に、校区コミュニティ協議会、自治会をどのように指導助言されるお考えですか。 市長はよく17の校区コミュニティ協議会のことをあらゆる場所で発言されますが、やっぱり単位は自治会だと思うんですが、この校区コミュニティ協議会と自治会をどのように、今後、指導助言されていくお考えか。
◎市長(笹山義弘君) 校区によって、いろいろと課題がまちまちあることは承知してございます。そういう中で、議員ご指摘のとおり、まさに自治の基礎単位としては自治会でございます。一方では、そういう自治会の中で、自治会運営がままならない自治会も出ているところもございます。そういうことから、なかなか自治会長さんのなり手がいないとか、そういうこともいろいろ聞くところでございます。そういう意味で、自治の基礎単位である自治会が、やはり活性化することが一番大事であろうというふうに思いますので、ある程度の規模、そして、できるだけ類似の課題等々もいろいろお持ちでしょうけれども、できるだけ、そういう一定の単位を持って組織をいただく。そして、その基礎自治であります自治会が、この協議会と連動しながら、校区の課題をいろいろと図っていただくということが、将来的に少子高齢化ということは姶良市においても避けられませんので、そういう時代を、時を迎えたときでも、それぞれの校区がそれぞれの自治会をベースとして活力を当面の間、やはり維持し続ける、そういうまちを目指していく必要があるのではないかというふうに思っております。
◆8番(田口幸一君) 未加入世帯は、家庭排水を側溝に流しているのが実態であります。また、防犯灯代も未加入世帯は支払っていないのが実態だと私は考えます。 そこで、先進自治会が幾つかありますが、もう名前を上げると、何とかの情報に触れますので、自治会名は伏せますが、先進自治会が幾つかありますが、他の自治会にどのようにこの家庭排水、防犯灯代、他の自治会にどのように啓発して、今後どのように啓発されるお考えか、お尋ねをいたします。
◎企画部次長兼地域政策課長(福元義行君) お答えいたします。 自治会費につきましては、いろいろな制度というか、金銭的なものもあるかと思いますが、準会員制度等を導入されている自治会が平成27年度の自治会アンケートによりますとあります。 また、地域の共益費という考え方で、自治会内の事業所を会員または準会員とされているような自治会もあるようでございます。 このような取り組みにつきまして、自治会運営推進会議や研修会等、今後もあらゆる機会を通じて自治会へ事例をお示ししていきたいと考えております。 以上でございます。
◆8番(田口幸一君) 次が一番大事なポイントになるかと思うんですが、この未加入者、未加入世帯に、誰が、いつ、どのような形で勧誘に出向くのか。そこをお尋ねいたします。
◎企画部次長兼地域政策課長(福元義行君) 自治会の未加入世帯の勧誘につきましては、現在、市自治会運営推進会議において、今月、6月を自治会推進月間と定められましたので、市内全域で現在取り組まれております。それぞれの自治会において、各世帯を訪問されて、勧誘に努められているところでございます。 以上でございます。
◆8番(田口幸一君) 今、次長が答弁説明されましたけど、それでは、例えば私は池島町8班に住んでおります、1組、2組、3組あります。ここにも、自治会未加入世帯が数軒あるんですよ。ですから、そこに自治会に加入してくださいと出向いて勧誘するというのが必要じゃないかと思うんですけど、例えば、8班、1組、2組、3組には班長さんという方がおられます。自治会長は、もう多くの班員だから、とてもが無理かと思うんですけど、班長さんに、その未加入世帯に自治会に加入してくださいませんかというふうに市当局からお願いするという手だては考えていらっしゃいませんか。
◎企画部次長兼地域政策課長(福元義行君) 今回の未加入世帯の勧誘につきましては、自治会運営推進会議において、現在のところ、推進のほうを進めているところでございます。それぞれの自治会によりまして、班長さんであったりとか、自治会長さんであったりとかっていうところが、各家庭を訪問され、ちらしを配付されていると思っているところでございます。
◆8番(田口幸一君) それでは、最後の質問に入ります。 横断幕やのぼり旗に、向こう3軒両隣、お互い明るく暮らしやすい自治会になるにはどのようにということで、自治会、校区コミュニティ協議会で盛んに活動が行われております。私はそれを認識しておりますが、このことについて、最後に、このお互い明るく暮らしやすい自治会になるには、コミュニティ協議会になるには、どうしたらいいかということを、最後に笹山市長にお尋ねをいたします。どのようにお考えですか。
◎市長(笹山義弘君) 加入率の高い自治会等を学ばしていただきますと、やはり地域で、自治会で、それぞれの住民が守られているという意識になっておられるような感じがいたします。例えば子ども会、それから敬老会、そして各種催し物等々を通して、住民が参加することによって、その住みなれた地域で生かされているというお気持ちになっていただいているのではないかというふうに思っているところでございます。したがいまして、先ほど来申し上げておりますように、それぞれの、いろいろな事業を起こすにしても、ある程度の基礎数がなければ運用もできないということもございますので、今後については、この校区コミュニティ協議会の基礎となるべきそれぞれの自治会において、ある程度のキャパシティーを持っていただいて、そして、いろいろな事業を図っていただく、このことが、やはり一番基本になろうというふうに思いますので、今後とも、この協議会の市自治会運営推進会議におきまして、その辺のところをご理解いただきながら、進めていただければありがたいというふうに思っているところでございます。
◆8番(田口幸一君) 最後の市長の答弁でよくわかりました。 以上で私の一般質問を終わります。
○議長(湯之原一郎君) これで、田口幸一議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。午後からの会議は午後1時から開きます。(午前11時55分休憩)
○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時00分開議)
○議長(湯之原一郎君) 一般質問を続けます。 17番、和田里志議員の発言を許します。
◆17番(和田里志君) 登 壇 今回も申し込みは1番だったんですが、抽選により3番手、午後からのトップバッターの質問者となりました。池島町の和田里志でございます。梅雨時の蒸し暑い中、また何かとお忙しい中、傍聴にお越しいただきました皆様、そして議会のインターネット中継をごらんの皆様方に改めてお礼を申し上げ、早速通告しました内容について聞いてまいります。 質問事項1、(仮称)姶良太陽光発電所建設計画について。 要旨、長年農地としての利活用がなされず、その耕作が放棄されてきた三拾町地区に大規模な太陽光発電所が建設されようとしている。そこで以下について伺います。 1、計画されている太陽光発電所の概要・規模について。 2、地元(計画地)への説明と理解は得られているか。 3、設置業者との土地利用協議(許認可関係の有無)の内容はどのようになっているか。 4、防災上の観点から、その対応と道路計画等について。 5、市としての対応・業者に対する指導・要望事項等について。 6、将来的な本市の都市計画マスタープラン(仮称)中部横断道路との関連性について。 7、想定外の災害に対する補償と、その考え方を問います。 8、周辺自治会と三拾町地区を含めた総合的な雨水・排水対策についてどのように認識しているか伺います。 質問事項2、各コミュニティや地域・自治会等で行われている小地域福祉活動に対する支援について。 今後、高齢化が進むとともに、ひとり暮らしや高齢者夫婦のみの世帯がますます増加すると予想されます。 このような高齢者の孤立を防止する目的で、住民同士のつながりを強化し、普段の生活の支え合いに発展させ、地域の問題解決に住民の潜在的な能力を発揮し、創意工夫を凝らした活動が各地で展開され始めています。このような小地域福祉活動に対し、さらなる支援策を考えられないか伺います。 以下は、一般質問者席から行います。
◎市長(笹山義弘君) 登 壇 和田議員のご質問にお答えいたします。 1問目の(仮称)姶良太陽光発電所建設計画についての1点目のご質問にお答えいたします。 三拾町地区の福人池周辺に計画されています太陽光発電所の概要としましては、土地利用協議申請人が南日本ハウス株式会社で、土地の所在地は姶良市三拾町字岩瀬戸1495番地外167筆、計画面積は約11.7haとなっております。 工事の期間は、市との土地利用協議の承認後、2年以内の完成を予定されております。 また、発電規模は、約9.2MWの認定を受け、九州電力との系統連携に係る契約を行っておられます。 2点目のご質問にお答えをいたします。 これまで4回の地元説明会を開催され、三拾町、水流寺、上麓の各自治会及び川北土地改良区の同意を得ておられます。 3点目のご質問にお答えをいたします。 土地利用協議につきましては、県の土地利用協議に該当しないことを確認後、市宅地造成等土地開発に関する指導要綱に基づき、土地利用協議を受け、開発行為審査会の審査を経て、今月8日付で承認しております。 4点目のご質問にお答えいたします。 開発に当たっての排水対策につきましては、第1に、計画地内からの雨水の流出抑制対策として、15か所の防災調整池を設けること、第2に、排水接続先の水路として、土地改良区の管理している用水路に接続しますが、水路に並行している市道帖佐小学校・三拾町線に分水路を設けること、第3に用水路の手巻き式用水調整ゲートを電動式とすること、第4に、排水先の用水路流末において、幹線水路の推移が高くなった際に、別の水路へ分流させる対策を施すこととなっております。 また、道路計画としまして、計画地内の里道は、車両通行可能な3m幅員を確保し、太陽光パネル設置場所には侵入できないようにフェンスで囲うこととなっております。 5点目のご質問にお答えをいたします。 事業者等に対しましては、排水対策や地元の理解を十分に得てから計画するように指導しております。また、防災や安全対策などを十分に施す内容であることを確認した上で、開発協定を締結しております。 6点目のご質問にお答えいたします。 マスタープランにおいて、中部横断道路は、福人池周辺に示されておりますが、平成27年度に実施した簡易な地質調査により、軟弱地盤層が厚く存在することが判明しましたので、今後、道路計画における道路線形及び対策工法の検討が必要であると認識しております。 また、本年3月に霧島市と加治木・隼人間の道路整備について協議を行っており、中部横断道路と一連となった幹線道路整備とすることも視野に入れながら、関係機関と協議・検討を進めていきたいと考えております。 7点目のご質問にお答えいたします。 計画地内の調整池につきましては、30年に一度の大雨を想定し、貯水量を確保することとしておられますが、想定を超える災害が発生した場合に備え、事業者保険に加入し、補償や対策工事を施すこととなっております。 8点目のご質問にお答えいたします。 当該地区周辺につきましては、排水状況が十分でない地域であることは、自治会からの事前相談などで承知しているところであります。 市といたしましては、今年度から実施いたします「姶良市
雨水排水対策計画策定業務委託」において、まずは、実態調査及び現状把握に取り組んでいきたいと考えております。 次に、2問目の各コミュニティや地域・自治会等で行われている小地域福祉活動に対する支援についてのご質問にお答えいたします。 小地域福祉活動とは、日常生活圏を基礎に行われる住民のさまざまな福祉活動の総称で、身近な地域で行われている「いきいきサロン」や、支援を要する人を地域で支える「見守り」、「声かけ」活動など各校区コミュニティ協議会や自治会等で取り組まれております。 現在、自治会には、市自治会活動交付金交付要綱に基づき、サロンの実施などに対し、普通交付金の活動割として補助金を交付しております。 また、校区コミュニティ協議会には、市校区コミュニティ協議会運営補助金交付要綱に基づき、協議会の事務等を含む運営に関する事業のほか、保健福祉活動に関する事業などにも交付しております。今後、小地域福祉活動に対する支援策のあり方等につきましては、活動の効果等も踏まえながら、補助金のあり方なども含め、検討していきたいと考えております。 以上、お答えといたします。
◆17番(和田里志君) それでは、通告順に従って、2回目の質問を行ってまいります。 冒頭に、まず申し上げますが、私はこの太陽光発電の計画そのものについて反対するものではありません。むしろ、これまで利活用されてこなかった、このような遊休地がどういう形であれ、活用されていくことは、ある意味いいことだと考えております。 しかし、これだけの広い土地の利用計画、当然のことながら住民の皆さんの安心・安全はもちろんのこと、そこにはその地域の皆さんの理解と協力がなければなりません。 パネルをお願いいたします。ここが、太陽光発電所計画が出されている三拾町地区です。これが現在、緑で囲ってある分が若干違うかもしれませんが、遊休地になっております。これが航空写真ですが、丸のところが太陽光発電が計画されているところであります。 まず、お尋ねしますが、なぜ、この三拾町のこの地域、この土地が耕作されないようになったのか、その背景についてお知らせください。
◎農業委員会事務局長(湯脇信一君) お答えいたします。 当地は、イノシシ等の有害鳥獣の巣となっておりまして、水利も悪く、水の引きが悪いためにコンバイン、耕運機等が入らないために、長年耕作がなされておりませんでした。 また、水利として使用されてきました福人池でございますが、現在はもう使用されずに、また地権者も、今後農地として使用するということはないということを確認をいたしております。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) イノシシや水の引きが悪いということで耕作されなくなったということでございますが。ここの土地活用については、過去にもいろんな陳情がなされているんじゃないかと思います。 私も合併前の姶良町時代に、ある高等学校の誘致話を持っていきました。市に昇格するためには、高等学校の必要性を認識されておられた、当時の町長が乗り気になられ、真っ先に紹介されたのが、この三拾町の土地でありました。当時の企画課長だったと思いますが、一緒にその高等学校に出向き、理事長、事務局長に誘致の話をし、現地も視察いたしました。土地もある一定期間だったら、「無償で提供できますよ」というような提案をされたようにも記憶しております。 しかし、学校が私立の女子高でもあり、JRの駅から遠いとのことで契約は成立しませんでした。一昨年だと思うんですが、この地域から、いわゆるこの三拾町地区の土地について、市で買い上げてその活用を検討することはできないか、陳情が出されていると思いますが、その解答についてお示しください。
○議長(湯之原一郎君) 暫時休憩します。(午後1時14分休憩)
○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時15分開議)
◆17番(和田里志君) まあ、市のほうで買っていただいて活用できないかという陳情がなされたと思うんですが、この土地は、ここは沼地であって、相当いろんな活用するには問題があるというようなことで、そういったほかの面には活用できないという返事をされているかと思うんですが、それはそれでいいんです。 パネルお願いします。これは現在の山側から見た現地の様子ですね、こういう草ぼうぼうの様子です。これが計画されている太陽光発電所、ちょっと図面が小さくてわかりづらいと思うんですが、この紫の着色されている部分が調整池、私、14か所ということで示しておりますが、説明では14か所という説明を受けたんですが、答弁では15か所になったようでございますが、これをちょっと拡大してみますとこういう形になります。要するにこの緑色のネットみたいなのが、太陽光パネルになります。下の紫が調整池ということで。 簡単に言うと、水を張った田んぼの上にこういった太陽光パネルを設置するのではないかと、計画ではないかというふうになりますが、ここの太陽光計画の規模についてはお聞きしました。発電規模は9.2MWの認定を受けていらっしゃるということでございますが、これ、大体わかりやすくもっとお聞きしますが、一般家庭にしますとどの程度の、何世帯ぐらいの計画になるんでしょうか。
◎建設部長(上山正人君) お答えをいたします。 私どもの確認できている段階では、まず一般的な家庭、これは大体、夫婦子ども二人、4人世帯というようなことで想定をいたして確認したところ、大体、月に250kw程度、そして年間でいきますと3,000kwというのが大体の標準的なところのようでございます。したがいまして、9.2MWということから、約3,000世帯分の一般家庭の電気を供給できるような計算になりますというようなことでございます。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) 一般家庭にしましたら約3,000世帯ぐらいの規模ということでございますが、広さ的には、私のほうで聞いているのが、12.5町歩、答弁でいただいたのが11.何町歩かと思いますが、大体東京ドームの3個分ぐらいにあたるのではないかなと思っております。 発電規模からいきますと、鹿児島市内のメガソーラー七ツ島に設置されているあれの大体10分の1程度かなというふうに考えておりますが、地元への説明も4回開催されているということでございますが、一応、地元は理解されているというふうに認識されていらっしゃいますか。
◎建設部長(上山正人君) お答えいたします。 これまで、今、議員がご指摘のとおり、4回ほど地元の説明会も行われ、そしてまた、我々担当課のほうとも十数回にわたっての業者との協議といいますか、そういった場を設けております。 地元の方からもいろいろな、今、議員ご指摘のとおりの心配事といいますか、本当に水は大丈夫なのかというようなご意見もあり、直接、私もお話をさせていただいたところもございますが、申請人の代理人である設計事務所のほうから、いろいろな提案がございまして、先ほど図面が、地図が示されましたけれども、あの地図のとおり、15か所に排水施設を設けるというようなことで、今まで一度に降った雨は同時にボーンと流れていったものを、それぞれの15か所の調整池において、その降った雨を緩やかに少しずつ外に流そうという装置をつけるということで、一度に流れる水の量が、これ大まかなところでございますけれども、数字的には申し上げることはできませんが、大まかなところで約10分の1ずつに減らして、その流れる水を制御できるというようなことで、今までよりも下の水路にかかる負担といいますか、そういったものが軽減できるというような装置でございますので、住民の方々にも十分説明をしていただいたというところでございます。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) 今、部長のほうで十分説明していただいたということでございますが、私がお聞きしたのは、地元の人は十分に理解されているかどうかということでございますが、次にいきます。 この計画されている太陽光発電所の敷地面積が、私どもが説明を受けたのは12.5町歩ということで、10町歩を超えるわけですが、この10町歩を超える土地利用について、答弁では、「県の土地利用協議に該当しないことを確認後、市宅地造成等土地開発に関する指導要綱に基づき、土地利用協議を受け、開発行為審査会の審査を得て今月8日付で承認しております。」と答弁しておらますが、もう既に今月8日付で承認されたということでございますが、これ私は当初、ここは農地であったと認識しているんですが、こういった大規模な農地の転用、あるいは土地利用について、県の土地利用協議に該当しないんですか。
◎建設部長(上山正人君) お答えをいたします。 おっしゃるとおり、面積要件でいきますと、県の要綱では10町歩、10万m2を超える開発につきましては、県の要綱に該当するというのがございますが、その中に、また条件がございまして、切土・盛土の高さ、それを1m、2mの切土・盛土があればというところでの条件がございます。したがいまして、その切土・盛土が1m、2mになりません、今回の場合は。したがいまして県の開発の審査は不要であるというようなことでございまして、姶良市のその指導要綱によっての審査ということになったわけでございます。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) 開発の行為の対象にならない、切土・盛土の1m、2mの対象にならないということは、私もこの計画からすれば見えるんですが、農地の観点から見るといかがでしょうか。
◎農業委員会事務局長(湯脇信一君) 国の法律に基づく荒廃農地調査に基づきまして、非農地とした経緯はございます。今、非農地の認定につきましては、耕作施肥等の肥培管理がなされていないということが条件となります。先ほど申し上げました国の法律に基づき、荒廃農地の調査に基づき、農業委員が現地を確認をし、総会において承認という手続きを踏んでおります。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) 非農地の扱いをしたということを私も途中でお聞きしまして、非常にびっくりしているわけなんですが、これ、いつ現地調査されたんですか。
○議長(湯之原一郎君) 暫時休憩します。(午後1時24分休憩)
○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時24分開議)
○議長(湯之原一郎君) 農業委員会事務局長、答弁をお願いします。
◎農業委員会事務局長(湯脇信一君) お答えをいたします。 決定につきましては、2009年9筆、2011年84筆、2013年21筆、2014年43筆、2015年4筆、2016年16筆、2017年79筆、合計255筆となっております。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) 制度が変わりまして農業委員のメンバーも変わりました。これまでは、議会からも農業委員に2名ほど出ていただいております。 そういう中で大規模な農地転用、あるいは非農地証明等の案件が出れば、報告を受けていたわけですが、残念ながら気がつきませんでした。年度ごとに分かれて非農地証明がなされたということで、農地であれば、当然、転用許可をとってからの名義変更になるわけですが、そういう手続きが要らないと。結果論ですので、なってしまったことはどうしようもありませんが、そしてまた、厳密な審査の上でそういう扱いをされたんだろうと思いますが、昔は非常にこの農地を非農地に転用する、非農地に証明するということは難しかったんですが、何か安易に転用されたんじゃないかと、非農地証明扱いされたんじゃないかという気はしてなりません。 ただ、このことについては通告しておりませんので、今回の議論からは外しますが、もう一回パネルをお願いします。 これが発電所計画の、前に返りますが、この発電の計画の調整池の数15か所ということで、普通、素人で考えたら、なぜこんなにたくさんの調整池が要るんだろうかという気がしてならないんですが。我々が判断する調整池というのは、深い池みたいなのがあって、そこで一か所に集めて流すというようなのを宅地造成等では判断するんですが、想像するんですが、だから場合によっては大きなものを一、二か所にまとめてやった方がより効果的じゃないかと思いますが、この調整池の15か所設置されている、計画されている内容についてお知らせください。
◎建設部長(上山正人君) お答えをいたします。 今おっしゃるその調整池の考え方も議員の仰せのとおりの、それもまた一つの方法というふうには考えておりますが。 今回、この調整池のつきましては、この土地全体をやはり調整機能を持ったものとして考えております。ということから、1つのブロックを例えて言いますと、平たなところから1段目で30cmぐらい落とします。そして、またその次に、また30cmぐらい落とします。その最後にもう少し落とした形でそこに少しだけためるところをつくって、そこはコンクリート張りにします。そこから排水路のほうに落としていくというようなことで、3段階にわたっての調整機能を持たせようと、そして、一旦降った雨をその土地で受けて、一度に流すことなく最終的なコンクリート張りをしたところでの出口を少し口を小さくして、少しずつ出していくということで、調整機能をその土地全体に持たすということでございまして、1つの大きな調整池を大きなのをつくって流すというも方法でしょうけれども、できるだけ今の土地の有効利用ということで、そういう貯水機能を持たした土地の開発ということを考えたということでございます。
◆17番(和田里志君) いろんなやり方があろうかと思いますね。経費の問題もありますし、ですから、私から見るとやっぱりこれはコンサルのほうが非常にアイディアの出し方がうまいのかなと言わざるを得ないんですが、結局、今の土地を約30cmぐらい掘り下げて、全体的に調整機能を持たせるということは、掘り下げたその下は、地盤は土壌改良とかそういうのはしないでそのままの状態で、一番末端のところでほんのわずかな部分だけコンクリート張りして、そこで絞ってだすという形ということでよろしいんですか。
◎建設部長(上山正人君) 今おっしゃるとおり、そのとおりの方法でございます。
◆17番(和田里志君) 図面を見て、それで排水計画大丈夫だろうということで市のほうも判断されているわけでしょうから、それについては専門的な見地からごらんになっているんでしょうけれども、先ほど農業委員会のほうから話がありました。ここを耕作されなくなった理由、鳥獣被害が非常に多い、イノシシ等が出る。田んぼのあぜなんかは、イノシシなんかは、すぐ掘ったりして、極端に言えば、あぜなんかもなくなると思うんですが、その辺はどうですか。
◎建設部長(上山正人君) 以前は、今おっしゃるとおり鳥獣被害等も出ておったようでございますけれども、今回、そのブロックとブロックの間を走る里道につきましては、先ほども答弁にありましたけれども、3m幅員で、ここには舗装を入れますので、今までのような畦畔というか、それは全然残らないことではないんですけれども、今までからすると、そういった茂った草木といいますか、そういったものもなくなりますので、より今までよりも環境的にはよくなって、そういう鳥獣被害等も減ってくるというふうには捉えております。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) いささか疑問は残りますが、時間がありませんので、次に行きますけども、パネルをお願いします。 これが開発区域、検討されている、太陽光が設置が検討されている区域ですね。先ほど30年に一度の大雨を想定した計画で約10分に1ぐらいにして流すというようなお話でございました。その計算の方法なんですが、今、私が斜線で示しています、あくまでもこの計画地で、地に降ったこの赤い斜線の部分に降った降水量で30年に一度という計算をされているんでしょうか。
◎建設部長(上山正人君) お答えをいたします。 当然、この開発地内に予想される30年に一度の確率ということで考えておりまして、当然、背後地にある山林に降り注いだ雨はそのまま水路のほうへ、今までどおり流れていくのは当然あるわけでして、また、直接、用水路のほうへ流れ込む水もあるわけですので、この開発地内のおけるというところでの制限でございます。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) 再度パネルをお願いします。私、今言おうとしたことを先に言われましたけど、既存の今言われた、この後ろの山から入ってくる、流入してくる水量、矢印は3か所しか示しておりませんが、右側のほうには福人池という池もあります。 ここからの量は計算されてないということかと思いますが、じゃ、30年に一度と想定される雨量、それはどれくらいとみていらっしゃるんでしょうか、量的には。我々素人にはなかなかわからないんです。今も30年という議論よりも50年に一度、100年に一度というような異常気象の時代なんです。 ところがこういう開発許可基準になると、県の基準である30年に一度の雨量計算というのがよく出てくるんですが、1時間雨量当たり幾らぐらいを想定されているんでしょうか。
◎建設部長(上山正人君) お答えいたします。 私どもも非常に迷うところでございまして、その何十ミリ、1時間に何十ミリということではなくて、この30年、あるいは50年に一度というのは、その降る確率の話をしておりまして、よく言われる50年に一度、あるいは平成5年災害のときには100年に一度の大雨だったというような言われ方をしておるわけですけども、そういう降る確率の問題を今ここでは示しておりまして、1時間雨量何十ミリという、その数字的なものはここでは想定していないということで、具体的な数字はなかなかあらわすことはできないということで、その30年に一度という表現でしているところでございます。
◆17番(和田里志君) 具体的にお示しすることはできないと、それでは説明にならないと思うんですが、気象庁が異常気象リスクマップというのをつくっていますね。30年に一回の確率で降る可能性のある24時間雨量降水量は、北日本ではおおむね100から200mm、多いところでは300mm以上、西日本の太平洋側ではおおむね200から400mm、多いところでは600mm以上、奈良県、三重県、宮崎県では700mm以上という地点もあるということで、おっしゃるとおりなかなか言葉で言うのは難しいとはわかるんですが、本当にアバウトなんですね。 だから、なんか役所も、あるいは業者も30年に一度の大雨にも耐えられるような施設をつくるんですよと言われると、安心するようなんだけど、不安が増すんですよ、逆に。だから、その辺のところを住民の安心・安全の観点からは、不安を解消する必要があろうと思うんですが、パネルをお願いします。 これは、現在の天気のいい日の現地の状態です。全部が全部とは言いませんが、常にこのようにどっかが水がたまったような状態、耕作されてないし、排水溝が整備さていないからこういうことなんだろうと思いますが、何回も言いますように、排水計画が地元の方は一番心配されているわけですね。 それについては、今回、いろんな形で二、三か所排水門をつくったりとか、あるいは分水路をつくったりという形で業者も協力されておりますが、そしてまた市のほうも指導されているようですが、現在の排水状況はどのようになっているか、私なりにちょっと調べてみました。 これは、この青線、青い線で描かれている分が主な用排水路です。上の少ししか見えていませんが、赤い斜線部分、ここが太陽光が建設されている現地です。そして、三拾町地区から下のほうに別府川のほうに流れていく、そしてまた鍋倉・宇都地区からも流れてきて、途中で合流して別府川のほうに注いでいます。今、鍋倉・宇都団地の入り口を示しましたけども、ここも大雨のたんびに増水氾濫が懸念される場所なんです。 そして、またここ、門前川の帖佐小学校の裏ですが、ここも後ほど写真を出しますが、大雨のたんびに心配されている。さらに、この太陽光の発電所が計画されている三拾町地区のすぐ近くなんですが、ここは上流にもあるんですが、田んぼへの用水のために季節になりますと田んぼに今の時期ですが、水を引かないといけませので、常に水路は高い状態に保たれています。高い状態にしないと田んぼに水が行かないということです。 そして、これは水流寺付近ですが、ここは水路の整備が遅れていると書きましたけども、されてない、3面張りも何もされていない地域という形で、こういう大きな用排水路が途中で一緒になって2本、3本が一緒になって別府川に入り込むという形に、素人で調べた結果ですので、幾分か違っているところはあるかもしれません。 これが先ほど言いました鍋倉・宇都団地入り口のこんな小さい側溝ですね、これ水少しずつしか流れていませんが、大雨のときはよくあふれると言われているところです。これが、門前川、帖佐小学校の裏、左写真の左上から水が流れてきて、直角にここで曲がっているんです。もう既にこのように寄り洲もたまっていますんで、機会があったら、またこれも除去された方がいいんじゃないかと思います。 これが太陽光の一番近い、常にこのように今は田んぼに水を引かないといけないために、水位が高くしてあります。ですから、もうちょっとの雨で何もしなければあふれるというのは、おわかりになると思います。 そういうことで、台風のときとか、梅雨時、台風のとき大雨が予想されるたびに、これらの地域の排水対策は問題になりまして、これまでも多くの同僚議員が一般質問でもただしてまいりました。私も聞いてはいたんですが、実際にそのような事態に遭遇したことはありませんでした。災害が発生した後、見て、ああ、こんな災害はあったんだという状況しか知りませんでした。 たまたまなんですが、先週、6月11日、日曜日ちょっと大きな強い雨が降ったかと思うんですが、私は現地をずっと見てまいりました。6月11日の明け方の雨量、これ姶良市は警報とか出てはいなかったと思うんですが、どのぐらいの雨量だったかおわかりになりますか。
◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えいたします。 三拾町地区の建設場所に近い市の雨量観測所は、帖佐地区公民館と山田出張所にあります。そこの累計雨量なんですが、帖佐地区公民館で62㎜、山田出張所52㎜でございました。また、最大の60分間の最大量が帖佐地区公民館で20㎜、そして山田出張所で60分最大雨量が13㎜となっております。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) 時間雨量にして最大で22㎜ということかと思うんですが、大したことないように思いますよね。パネルをお願いします。 これは、別府川の状況ですが、左側が通常の川の流れの様子です。そしてこれが右側は6月11日の朝、ちょうど6時半ごろ私、行って写真撮っているんですが、この状態です。明らかに増水しているのがおわかりになるかと思います。そして、これは門前川から別府川に流れ込む水路なんですが、左が通常の水路、上から流れ込んでくる様子がよくわかっています。右側が当日の様子です。これも水が上がって流れ込んでくる様子は全然わかりません。 これは、水流寺のある所なんですが、左は下流のほうから撮った写真です。ちょうどこれも6時半ぐらいです。それとこの右側がちょうど上流のほうから撮った写真ですが、ごらんのとおり僅か時間雨量にして20㎜、22㎜の雨でこういう状態です。私もびっくりしました。ほかは大したことない、大雨洪水警報も当時は出されておりませんでした。6時50分ぐらいになって、南薩地区、そして大隅地区に大雨洪水警報が出されたという。姶良地区は警報も出されなかった。何もそういう警報も出されてないと思いますが、再度確認します。
◎危機管理監(庄村幸輝君) 警報は出ておりませんでした。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) 今、見ていただいただけでも、ちょっとした雨でもこの地域、場所によってなんでしょうが、排水が大きく変わって地元の人たちが常に危惧されているということがよくわかるのではないかと思います。ある方は、大雨が予想されるたびに、庭先や車庫が冠水するおそれがあるということで、車を安全なところへ移動させるという方もいらっしゃいます。もう一回パネルをお願いいたします。 これ、姶良市の事業説明となっていますが、ちょっと字が小さくて申しわけないんですが、新年度予算で排水路整備事業、姶良市雨水排水計画策定調査の予算1,700万円だったと思うんですが、計上されました。姶良市において急速な都市化に伴い、また局地的大雨が頻繁に発生することによる、都市部の排水被害の抑制及び防止の目的のため、既存の排水路、排水門等の排水施設の調査を行い、より効果的な整備計画を策定するということで、新年度予算に組まれたんですが、それがこの区域です、雨水排水対策調査検討区域。 そして今年度は、このピンクの区域、要するに別府川と思川に囲まれた姶良地区の調査を行うということだったと思うのです。 姶良市を加治木町の東部、この今の写真でいきますと、図面でいきますと青いところ、これ青は私がわかりやすいように着色したんですが、一番右上が加治木町の東部、そして青いところ、今、雨水排水対策の調査対象区域になったのが帖佐地区。そして、下の黄色い部分が重富地区というふうになるかと思うのです。エリアを先ほど言いましたように4つに分けてA地区、B地区、そして今回、調査するのがC地区、最後に調査を行うとしたのが重富地区ですね。 今、黄色で示しましたけれども、私が今回、出しましたこの三拾町の鍋倉地区、ここは調査の対象の区域にも何ら入っていない。これは新年度予算の図面ですので、答弁で市といたしましては今年度から実施いたします。姶良市
雨水排水対策計画策定業務委託において、まずは実態調査及び現状把握に取り組んでいきたいと考えておりますと答弁していただきました。非常に前向きな答弁じゃないかと思って喜んでいるのですが、この私が示した黄色い対策、鍋倉、三拾町地区のことと考えてよろしいのでしょうか。
◎建設部長(上山正人君) お答えいたします。 当初は今、仰せのとおりでございました。そして、その後、部内のいろいろな検討を重ねた結果、4地区のブロックの先ほどの地図の4ブロックを全て実態調査、現況調査をまずやろうということで計画をいたしました。 そして、その後、入札結果を見て考えたらどうかというところで、その入札結果が、この今、議員がおっしゃる黄色い部分です。今、この福人池周辺、三拾町周辺も入れることが可能ということで、今回、その入札後に入れるということで部内での協議を済ませたところであります。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) 入札の結果、新たにこの三拾町地区を鍋倉地区を加えるということが可能になったというご説明であろうかと思うのですが、これは追加の補正予算か何かを組まれるのでしょうか。
◎建設部長(上山正人君) お答えいたします。 いえ、いえ、これは追加ではなくて、現予算での中での範囲での執行ということでございます。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) ということは、当初予定していたよりも範囲を広げるというご理解で、私としては質問でも出しましたしうれしいことなのですが、これ議会の承認はいらないのでしょうか。
◎建設部長(上山正人君) この件につきましては、その入札の結果でございますので、新たな補正というようなことではございませんので、現予算での執行内ということで考えております。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) あまり追及しないほうがいいのでしょうけれども、現予算内での執行ということでよろしくお願いをしたいのですが、後々議会で、そんな勝手にどうこうとかならないように対応をよろしくお願いしたいと思っております。ということで、排水対策については、今度の一応、調査に入れていただくということで、市長に最後、もう一回確認をとっておきますが、よろしいでしょうか、そういう考え方で。
◎市長(笹山義弘君) 土地利用という観点からは、有効に活用をするということが第一であろうと思います。 そういうことから、以前からこの地域は排水の問題等々のご相談もありましたし、鳥獣被害のことも出ておりました。そういうことから排水対策を、今の現状のままでは手を入れることができないということから、この開発行為に合わせて見直しをかけていくという点では前進するというふうに私は判断しております。 したがいまして、今、部長が言いました調査結果に基づいて、将来的、根本的な解決策というのはどのようにしたらいいかというのも含めて協議されるものだというふうに考えております。
◆17番(和田里志君) もう一つ、抜かしておりましたが、ここはご承知のとおり中部横断道路が計画されていると。まあ、いつになるかわからないということもありますが、これについては商工会から、また今回、新たに陳情書も出されたり、また同僚議員も別途一般質問でも出されておりますが、やはりこういうのが、計画があるのにこういう新たな土地利用の計画が先行されると、今後の買収計画、まあ、どんな形になるのかわかりませんが、影響もあるんじゃないかと素人的に考えるのですが、その辺はいかがでしょうか。
◎建設部長(上山正人君) お答えいたします。 おっしゃるとおり、今、市の都市計画のマスタープランの中に大まかなラインといいますか、道路線形が出ておるわけですけれども、まさしくここの福人池周辺もその路線上にはなってきているのは事実でございます。しかしながら、この開発をとめることもできませんので、有効利用をしていただくと。そして、その後の線形につきましては、ここに影響のない範囲の中で検討できるのではないのかなあというふうには考えております。 以上でございます。
◆17番(和田里志君) 時間が迫ってまいりましたので、次の質問にまいります。 各コミュニティの地域・自治会等で行われている小地域福祉活動に対する支援についてお聞きしました。ちょっとこの小地域福祉活動というのが聞きなれない言葉でございまして、私もちょっと認識不足のところもあったんですが、再度、この小地域福祉活動と言われるこの定義についてお聞かせいただきたいと思います。
◎保健福祉部長(松元滋美君) お答えいたします。 小地域福祉活動、ネットワーク活動とも言うかと思いますけれども、小さな地域を単位といたしまして、要援護者を含む一人ひとりに近隣の人々が見守り活動、援助活動を展開していくものという認識になっておりまして、自立度がひとり暮らしの高齢者、障がい者、高齢者夫婦世帯、また要介護高齢者のいる世帯、幼い子どものいらっしゃる父子・母子世帯の対象者の皆様を地域の中でネットワークをつくって見守り、支え合いながら助けていくという概念だと思います。 以上です。
◆17番(和田里志君) 私も同じような、そういう福祉に関した活動ということで思っていたのですが、少し私の認識が違ったのは、市長が施政方針でも述べていらっしゃいましたが、新たに今年度から始まった事業がありますよね。住民主体運営型介護予防事業というのがあろうかと思うのです。これもこういう小地域福祉活動に入るという大きなくくりの観点で、私ちょっと質問をしたつもりだったのですが、これはちょっと違うのかなあとも思ったりするんですが。 ただ、名前が住民主体運営型介護予防事業となっていますよね。住民主体運営型というのがどうも引っかかるのですが、実態はNPOがやったり事業者がやったりするのを住民に来てもらって、言い方は悪いのですけど押しつけるような格好になっているのではないか。名前は住民主体運営型介護予防事業となっているのですが、その辺のところはいかがでしょうか。
◎保健福祉部長(松元滋美君) ここは平成25年以降の国の考え方に共通することなのですけれども、福祉の地域づくりに関しましては3つの視点があろうかと思います。一つは、地域創生に向けた「活力ある地域づくり」そういう流れ。もう一つは、地域の福祉のいろいろな分野の方々、先ほど出ましたNPOを含む、自治会を含む、コミュニティを含む地域のいろいろな団体の方々と一緒に福祉のネットワークをつくっていくという流れ。もう一つは、それぞれの人々を個々に支えあう視点。この3つの流れでいく流れかと思いますけれども、その流れの中で出てきたのが、地域の方々に応援をいただきながら事業として行っていくと、そういう考え方になろうかと思います。
◆17番(和田里志君) 最後にパネルをもう一回お願いいたします。 これは自分の自治会ですが、「池島安心ネット」の発足式でございます。副市長にもお越しいただきまして挨拶もいただいたところでございますが、2月だったですかね。私のほうで見守り活動の一環としてこういうのを立ち上げました。 先ほどから言っております小地域福祉活動、いろんな「いきいきサロン」であったりとか、いろんな活動があろうかと思うのですが、そういったところに対して、もうちょっと今までも支援をいただいているわけですが、もう少し細かな支援をしていただけないかということのお願いなのですが。 この池島でもこの安心ネットを立ち上げて、いろんなほかの校区コミュニティの方からも反響をいただきまして、この池島町の例を参考に研修をしたいというような申し入れも既にきております。また、鹿児島市の医師会で発行されている「会報誌」にも取り上げられましているところなのですが、内容は希望されるお年寄りの方、33人池島町にいらっしゃいますが、その人たちにそれぞれ支援員という形で張りつけて、16人、今、支援員がいるわけですけど、見守り活動をしていただくということで、月に1回以上は必ず訪問をしていただくと、そして、また報告も出していただくという形で、委嘱をして、1年間ですけれどもそしてまた継続的にやっていくという事業なんですが。 こういった事業をするにしても、初めて池島で立ち上げたんですけれども、自治会の予算として10万円なんですが、10万円の予算を組んでやっているのです。やはり、何か事業をやるには予算がないと、当然伴うと思うのですが、そしてまた支援をしてくださる、見守りをしてくださる方の会議であったりとか、いろんな消耗品であったりとかそういうものなんかも必要ですから、だから、やはりそういうところにもう少し目を向けていただいて、具体的な支援をしていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
◎企画部次長兼地域政策課長(福元義行君) お答えいたします。 自治会活動交付金につきましては、26年度に統一をいたしまして、現在3年が経過をしております。限られた財源の中からですが、補助金を交付しておりますので、今後、補助金のあり方等についても、事業の検証、あとは事業に対する費用対効果とか、あと事務等に対するわずらわしさ等の研修を行って検証をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆17番(和田里志君) まあ、自分の自治会のことを取り上げましたけれども、今、地域政策のほうでお答えいただきましたけれども、私は大きなくくりとして地域の福祉活動をやっているその自治会であれ個人であれ、あるいは団体NPOであれ、やっぱり大きなくくりでそういうところに補助を出していただきたい。 例えば、今、重富地区でも始まりましたけれども、あるNPOが定期的にいろんな講座を開いたり、いろんな習い事をしたり、あるいは300円、350円で食事を提供したりというような事業をやっています。それが確実にあっちこっちに広がりつつあります。ただ、本当に300円、350円頂いてもそれだけではやっていけないのですね。 だから、もう少しそういうところに目を向けていただいて、具体的に言いますと例えばそういうところに家を提供する、空き家を提供してくださっているところ等々の固定資産税を減免してあげるとか、家賃が当然、発生するわけですから。その家賃を払うほうも大変ですが、そこで減免があるとお互い助かるわけですね。そういう具体的な例を、ぜひ取り入れていただきたいと思うんですが、市長、ぜひこれはまちづくりの基本にもなると思うのです。だから、大変重要なことだと思うんですけど、市長の考えを最後にお聞かせください。
◎市長(笹山義弘君) 議員ご指摘のとおり、まさに姶良市といえども少子高齢化の波が押し寄せてまいります。そういう中にあっても地域が活力ある、そして一番大事なことは、やはり市民の皆様が健康寿命を延ばすということにつきます。 ですから、今後の施策についてはそこに特化して、行政としても取り組んでいく必要があるということから、いろいろなご提案をいただきながら、どうつくっていくのがいいかということは、一緒に協働でさせていただければというふうに思います。
◆17番(和田里志君) 終わります。
○議長(湯之原一郎君) これで、和田里志議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。5分程度とします。(午後2時00分休憩)
○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時07分開議)
○議長(湯之原一郎君) 一般質問を続けます。 次に、12番、森弘道議員の発言を許します。
◆12番(森弘道君) 登 壇 皆さん、こんにちは。議席12番の帖佐校区出身の森弘道でございます。本日はたくさんの方が傍聴にお見えでございます。まずもって御礼を申し上げたいと思います。 私の後にもう一方質問されますので、どうかひとつ最後までよろしくお願いを申し上げます。 今、世界は大統領や首相の交代で大きく変わろうとしております。国際社会の中でお互いが協力し合い、築き上げてきたものが反対の方向に進んだり、将来が見通せない不安定な状況になってきております。また、子どもたちが犠牲になる紛争も起きております。国のリーダーとなる人たちは、自国の優先だけでなくして、世界の恒久平和に向けて話し合いの場を持って、よい方向に導いていただきたいと思っております。武力の引き金を一度引いたら取り返しのつかないことになります。72年前の悲惨な戦争を忘れてはなりません。このようなときこそ西郷さんみたいな度量の大きいリーダーが出てきて、世の中を丸く収めてもらいたいものだと思っております。 さて、姶良市のシンボル「蒲生の大クス」が、最近樹勢が衰えて、ことしから3年かけて樹勢の回復事業に取り組むことになりました。専門の総合判断の結果、5段階評価の中で4の判定であり、5は枯死寸前であります。大クスの妖精「くすみん」が助けを求めております。 国の特別天然記念物となっておりますけれども、他力本願ではなく、行政と市民が一体となった支援活動が展開できればと願っております。そのような取り組みが姶良市の底力として見えてくれば、それが1つのきっかけとなり、ほかの全てのものにも影響してよい結果が生まれるのではないかと思っております。 質問に入ります。 質問事項1、県道米山交差点の渋滞解消について。 この件については、今まで多くの一般質問や議会と語る会、行政報告会の中で改善を求める意見が出ておりますけれども進展がありません。 (1)6年前、姶良・伊佐地域振興局による拡幅計画についての地元説明会があり、進展するように思えましたが実施できませんでした。 できなかった理由を把握しておられますか。 (2)当時の拡幅計画を反省して、見直して整備するよう県へ再度働きかける考えはないかお伺いします。 (3)三拾町福人池周辺の(仮称)中部横断道路の計画はどのようになっておりますか。 質問事項2、子どもやお年寄りの歩道の安全確保と消えた道路の白線について。 道路の白線については、平成28年度第2回定例会において質問いたしました。その後、交通量の多い大きな道路においては整備されたところもありますが、市内の至るところまだまだ白線の消えたところが相当数見受けられます。 (1)整備が進まない理由は何か。 また、市のパトロールでは手が回りきれないので、市民の声を聞きながら検討したいとありましたけれども、どのようになりましたでしょうか。 (2)市道が1,200路線あり、年2回程度の工事発注では細かなところまでは回りつかないと思うが、どのように進めるのか伺います。 (3)消えた停止線など交通規制のライン補修は警察へ要望するとありますが、警察が実施できなければ、市のほうでできませんか。 そのときの費用負担はどうなりますか。 また、警察のほうで補修されるのは年間何件ぐらいあるのか伺います。 (4)市道高樋・南宮島線と県道下手山田帖佐線が交差するところのごみステーションの網ボックスを安全なところに設置いたしました。その後の歩道の安全確保について伺います。 質問事項3、文化財等を生かした青少年の育成と観光名所の整備について。 帖佐校区の帖佐十九日馬踊り、帖佐八幡神社浜下りは、島津義弘公ゆかりの伝統行事であり、ことしで18年目となります。これまで市を初め企業や関係者の協力により定着してきております。 また、最近花園寺跡や米山薬師の参詣道も整備され、来訪者の喜びの声が聞かれます。しかし、まだ未整備のところもあります。 (1)白薩摩焼の源流と言われる古帖佐焼宇都窯跡は県の指定文化財となっておりますが、見るに忍びない形で残されております。もう少し整備して保存するべきと思いますがどうでしょうか。 また、義弘公が三州統一に駆け回った愛馬の墓「膝跪騂の墓」についてもあわせて整備を図ってはどうでしょうか。そして、義弘公の勇猛果敢な活躍や愛馬の活躍、生涯など、何事にも敢然と立ち向かう青少年の育成の教訓・学びの場とし、あわせて観光行政に生かす考えはありませんか。 (2)桜公園から米山薬師までの散策道路については、姶良町時代に約200万円かけて危険箇所に擬木の柵を7か所設置いたしましたが、あと3か所程度、柵の必要なところがあります。柵の設置について伺います。 質問事項4、別府川にこいのぼりを泳がせて、子どもの健やかな成長を願うことについて。 帖佐橋は昭和3年に建設され、その後老朽化により、昭和60年9月に架けかえられて現在に至っております。河川の両岸もきれいに整備され、米山薬師を望む周辺一帯の景観はすばらしいものがあります。 この河川の両岸、帖佐橋の下流約50m、帖佐地区公民館周辺に支柱(土台はコンクリート製)を建立し、こいのぼりを泳がせることについて、新たな伝統行事として取り組む用意があります。 地域の特色、潜在力を生かした地方創生で、校区はもちろんのこと、市内外の活性化につながると考えます。 維持管理については地域で対応いたしますが、支柱建立について市の支援と県への働きかけについてお伺いをいたします。
◎市長(笹山義弘君) 登 壇 森議員のご質問にお答えいたします。 ご質問のうち3問目の1点目のご質問につきましては、教育委員会で答弁いたします。 1問目の県道米山交差点渋滞解消についての1点目と2点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 米山交差点の改良事業につきましては、平成21年3月に事業事前説明会が行われ、その後事業に着手する予定でありましたが、計画に対し、地域のご理解を得られない状況でありました。 現在も、朝夕の通勤時間帯の渋滞もあり、さらにイオンタウン姶良のオープンに伴う通行量の増大による、通行時の安全確保が急務であると考えております。 本年5月に、姶良・伊佐地域振興局と事業に向けての協議を行うとともに、地域住民の方々に意見の聞き取りを行ったところであり、今後も地域及び県と協議を重ね、事業の推進に向けて努めてまいります。 3点目のご質問にお答えいたします。 中部横断道路の整備計画につきましては、これまでも国会議員、鹿児島国道工事事務所長、県土木部長等による土木事業懇談会や、姶良・伊佐地域振興局との地域行政懇話会において事業に関する要望を行っております。 また、本年3月に霧島市と、加治木・隼人間の道路整備についての協議を行っており、今後、中部横断道路と加治木・隼人間道路を一連とした、幹線道路整備も視野に入れ、関係機関と協議、検討する必要があると考えております。 また、マスタープランにおいて、中部横断道路は福人池周辺に示されておりますが、平成27年度に簡易な地質調査を行ったところ、軟弱地盤層が厚く存在することがわかり、今後の道路計画における道路線形及び対策工法の検討が必要であると考えております。 次に、2問目の子どもやお年寄りの歩道の安全確保と、消えた道路の白線についての、1点目から3点目までのご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 区画線の設置につきましては、市民の方々や各スクールゾーン対策委員会からご要望をいただいている状況であります。 設置、補修箇所の調査につきましては、地域等の要望やパトロールにより把握に努めております。 また、整備の推進につきましては、今年度から年度当初に施工業者を決定し、一定の施工料を確保した後に施工する方法を採用していることから、以前より早い時期での対応が可能になると考えております。 さらに優先施工箇所につきましては、地域や学校関係からの要望箇所を優先し、次に各市街地周辺や通行量の多い幹線道路を施工する計画であります。 規制ラインの補修につきましては、姶良警察署と協議し、小規模なものについては市で補修する場合もありますが、今年度は事前に姶良警察署と補修路線の協議を行い、引き残しや管理の明確化を図りたいと考えております。なお、姶良警察署で実施されている規制線等の更新については、昨年度においては16か所と聞いております。 4点目のご質問にお答えいたします。 市道高樋・南宮島線と県道下手山田帖佐線の交差点にある、ごみ収集施設は地域の方々のご理解により移転されていることから、歩行者の通行の安全を図るため、防護柵等を設置するとともに、市道高樋・南宮島線の南側に外側線を設置いたします。 次に3問目の文化財等を生かした青少年の育成と観光名所の整備についての2点目のご質問にお答えいたします。 姶良市の住みやすさの1つに、自然が豊富との感想が聞こえてまいります。この自然と触れ合う場として、森林の中を散策するために遊歩道等が整備されることは、市民のニーズであると考えております。これらのことも踏まえまして、帖佐八幡神社横のさくら公園から米山薬師までの散策道路も、雑木林の中を散策するコースとして整備されております。 これまでこの散策道路には、擬木等を設置し、転落防止等の対策を講じてまいりましたが、利用者に安全上の不安がある場合は、さらに対策を講じてまいりたいと考えております。 次に、4問目の別府川にこいのぼりを泳がせて、子どもの健やかな成長を願うことについてのご質問にお答えいたします。 地域を流れる河川にこいのぼりを泳がせて、子どもの健やかな成長を願うイベントは、各地で行われております。本市におきましても思川水系美化浄化対策委員会が、思川の河川敷にこいのぼりを掲揚するイベントを実施され、多くの人々が訪れ、交流人口の拡大や河川の美化、浄化の思想普及にもつながっております。 別府川の上空の青空を泳ぐ、色とりどりのこいのぼりに子どもの健やかな成長を願い、さらに地域の風物詩、伝統行事として定着させることで、地域の活性化にもつながるものと期待しております。また、地域の方々が協力して維持、管理されることで、地域交流の機会を創出することにもなります。 生活の基盤となる各地域が活性化することは、本市の重要な施策の1つでもありますので、このような活動につきましてはさまざまな支援を行いたいと考えております。 支柱の設置につきましては、地域の具体的な計画や河川管理者の許可が得られる方法などを検討する必要がありますので、地域と市が一体となって協議していきたいと考えております。
◎教育長(小倉寛恒君) 3問目の文化財等を生かした青少年の育成と観光名所の整備についての1点目のご質問にお答えいたします。 古帖佐焼宇都窯跡は、島津義弘公が朝鮮人陶工金海に、自分好みの茶器を焼かせた窯で、現存する薩摩焼最古の窯跡として、県史跡に指定されており、教育委員会では覆屋をかけ、窯跡を外部から見学できる状態で適切に保存公開しております。 平成12年度の発掘調査から年月が経過し、窯遺構に傷みが見られることから、平成30年度に県指定文化財補助事業を導入して、窯の専門的な保存処理を計画しております。 市指定史跡である膝跪?墓については、現在標柱を建立しておりますが、宇都窯跡とともに、今年度中に義弘公とのかかわりについて記した史跡解説版や標柱を設置する予定であります。 また、市では平成27年度に義弘公にゆかりの深い花園寺跡を公園として整備しましたので、市の観光拠点として、史跡巡りなどで有効な活用を図りたいと考えております。 なお、義弘公が青少年教育に心を砕き、後世に残した文武両道の精神は、義弘公奉賛武道大会が今日でも実施されていることなどで、現代の子どもたちに語り継がれていると考えております。 以上、お答えといたします。
◆12番(森弘道君) それでは、順を追って2問目の質問に入ります。 この米山交差点でございますが、平成21年3月ですか、説明会があったということでございますが、やはり地域の方々のご理解、ご協力がないとこういうのはできないわけでございますが、イオンの東街区もまたできまして、前からしますと交通量が非常にまたふえてきております。私も現場に立って見ております。 そういうことで、この通行時の安全確保、これが急務であるというような答弁でございますが、ことしの5月に、先月ですか、県との協議、地域の方々との意見の聞き取りを行ったと。そしてまた、今後は協議を重ねながら事業推進に努めますという答弁でございますが、この県の当初の説明会ですね、ご承知のとおり、あそこは道路からしますと宅地が高いんです。1m80から2mあるんです。その道路にいわゆる出入り口、スロープをつくって、こうして、そして出入りをされると。これが、前の説明では4m後退するんだ。北側のほうだけです。南側でなくて北側のほうだけを4mセットバックする。4mバックしてからまだこのスロープをつくると。もうこれは玄関先まで行くんです。そういう実態があるんです。 ですから、やはり検討されて、地権者の方々がなるほどなと、協力もせんないかんなあ、そりゃあわかると、だから、やはり折半っていうんですか、お互いが話し合いを持っていただきたい。そういうことなんです。 米山信号から上麓方向にもう一つ100m行ったところに手押し式の、押しボタン式の信号機がございます。そういうことで、非常に通勤時間帯とか、そういうラッシュ時には、その400mぐらいあるんですけれども、出口、曲がり角のところまで。そこまで並ぶときもあるわけです、非常に。ですから、やはり私がこれを申し上げておりますのは、そういったことをやはり、これはもう解消しなければならないと、道路行政について頑張ってもらいたいと。 先ほど、中部横断道路の関係もございましたが、やはりそうなりますと、ここはどうしても改善してもらいたいなということになるんです。 この周辺の人たちが、学校に通う時間帯。こういう時間帯を大型車両がどんどん通りますが、本当に危ないんです。その時間帯だけでも通行規制はできないかなというような声もお聞きしているんですが、その件をひとつどうでしょうか、交通規制ができますか。
◎建設部次長兼土木課長(徳部健一君) お答えいたします。 川内・加治木線は県の主要な道路であります。今のご提案のように通行規制をするとならば、大型車の通行が可能な迂回路が必要となってくると思います。 その観点から、今の現段階ではかなり厳しい状態だと考えております。
◆12番(森弘道君) 公道、県道ですから、なかなか難しいとは思いますが。もう、朝の通勤通学の状況を見ますと、本当子どもたちは危ないんです。大型が通ります。ものすごい風を飛ばして行くんです。特にまた、雨の日なんか傘をさしている。その傘を飛ばされそうなんです。そういう状況でございます。 長年、県の道路行政におられた久保副市長さんにお伺いしますが、このこういった、先ほど私が説明しました4mセットバックとかいろいろ言いましたが、こういった住民の方々、地域の方々の声を十分聞かれまして、そしてその中をとって、県との協議をしていただきたいと、こういうふうに私は思っておりますがどうでしょうか。
◎副市長(久保力君) 米山交差点については、私も土木部にいたときに新規採択をしたときの課長でございましたので、よく知っております。 その当時は、多分、土木部、県としても最適な計画だと思っていたかもしれませんけれども、基本的には交差点というものは、地域の方々の安全のするための交差点改良でございますので、また今回イオン等がグランドオープンしまして、さらに交通量がふえてきたという状況を見れば、改めて県のほうにお願いいたしまして、住民と一体となった改良計画ができないかということをお話をさせていただければと思います。 以上でございます。
◆12番(森弘道君) ぜひ、ご期待を申し上げておりますが、県との協議のほうを頑張っていただきたいと思っております。 次のこの中部横断道路、先ほども同僚議員の質問でよくわかりました。地質調査を27年度されたと。ただし、あそこは田んぼでございますんで地盤が軟弱であるというようなことですから、そういったことを含めて今後の開発は十分検討していかなきゃならないということですが、姶良市だけじゃなくして、これは霧島市とのいわゆる関係もございます。ですから、これは中長期的な計画になっていくだろうなと思っておりますが、先ほどもございましたとおり排水路の関係とかいろいろございますんで、そこ辺りは十分配慮していただきたいと思っております。 次の、歩道の安全確保、この関係について申し上げます。 この道路の白線です、4月の29日、議会と語る会がございまして、加治木の春日集会所でも、このような道路の白線が消えて、薄れてもう見えないと、はっきり見えるように線を引いてもらえないかというような意見もあったわけでございます、要望が。それに対する担当課の回答では、通学路、交差点、交通量の多いところは姶良警察署と協議をして実施しておると、今後も推進しますとありましたけども、こういったところはたくさんあるわけです、もういっぱい。 ですから、この整備推進については、前からしますと大分前進したなと思っておる。回答の中にも、今年度から年度当初に施工業者を決めて、そして業者選定で早くして取り組みたいということですよね。そこ辺りは評価をしておりますが、どうでしょうか、市内の業者、市外の業者、そこ辺りの決定について、ちょっとお知らせください。
◎建設部次長兼土木課長(徳部健一君) お答えいたします。 白線を含めた交通安全施設、あと防護柵、それからカーブミラー等がございますけれども、業種により違いますけれども、市内業者が3社、それと2社、それと市外の業者で見積もり等を徴収している状態でございます。 以上です。
◆12番(森弘道君) 写真をお願いします。 今映っておりますが、これ、十字路なんです。十字路でこういうふうに白線がもう消えております。 これも十字路なんです。もうこういうふうに、ないんですよね。 ここを通学の児童・生徒が通る。あるいは通勤の人が通る。本当あぶないんです。こういった状況です。 ですから、十分、私が言っておりますとおり、こういったところがたくさんあるところをば、年に2回の工事発注でできますかということを前から言っておるんです。だから、そこ辺りの改善を。 それはもちろん、予算の関係もあろうと思います。必要危険なところから先ということで。だけども、加治木・姶良・蒲生地区を見ますと、もうほとんどこういうの。ですからこれを先に進めてもらいますと、早くそういうふうに業者を決めてされるわけでしょうけれども、数的にこなせるかなと、私はそこをですね。どうでしょうか。
◎建設部次長兼土木課長(徳部健一君) お答えいたします。 本年度の計画は、まず28年度の要望で上がってきているところがございます。20路線ほどございます。それにつきまして、今仰せの交差点とかスクールゾーン関係で要望があがったところを重点として、今現在6月で10路線、約5kmを発注の計画としております。 それと、今写真でお示しいただきました停止線ですけれども、停止線はご存じのとおり、姶良警察署のほうで窓口になってお願いしているところでございますが、答弁にもありましたように、土木のほうで引く外側線、センターラインございますけれども、その箇所について警察と事前に協議をして、警察のほうで停止線、規制線を引いていただくということを考えております。 以上です。
◆12番(森弘道君) 年度年度で要望があったのをば、そういうふうにされるのを理解しました。 次行きます。写真をお願いします。 これ、市道高樋・南宮島線です。五社神社のほうからこうなんです。 この片一方の白い白線は、ことしの3月でしたか、引いてもらったんです。片側はないですよね。ですが、子どもたちはどっちを通るんだろうか、朝迷っている。 ですから、回答では左のほうも白線を入れるという回答をいただいておりますが、もうこういう状況なんです。朝の通学は。 これが県道に出る角のところです。左側のところに網かごがあります。あれがごみステーションの──。あそこにあるのをば、安全なところに移設をしたんです。自治会長さんたちと語って移設をしました。しましたので、あのガードレールと市道の間が空くわけです。ですから、あれを下げて引っ込めてもらいたい。 あの角が出っ張っている。あれを越えて行くんです。ところが、中学生がああいうふうに自転車で通ります。200台から通るんです、自転車が。自動車は通る、自転車は通る。本当危ないんです、この場所は。そういう状況でございます。 こうして、中学生が並んで通るんです。あの場所は何もありませんから自転車に乗ったまま行くんです。信号機のあるところは降りて押していくんですけどね。そういう状況なんです。 今年度でここ辺りは十分配慮して整備をするということでございますんで、1日も早く、事故のないうちに整備を図っていただきたいと思っております。 次、行きたいと思いますが、3番目の文化財を生かした青少年の育成と観光名所についてです。 回答ももらいました。いろいろとございます。 まず、この白薩摩焼です。市長、教育長、この宇都窯についてどのような認識を持っておられるか。現場を見られましたがどうか。
◎教育長(小倉寛恒君) 宇都窯、現場につきましては何回も足を運んでおりますので、十分認識しておりますけれども、そういう、現在、窯のいわゆる「窯壁」、窯の壁ですね、ちょっと上の方が少し沈んでいるような状況がありますので、そこは少し改良しなきゃいけない。それから上のスレートとか、そういったところなどの改修が必要だというふうに思っております。 それを、答弁書にもありますように来年度、県の補助事業を受けて改修したいというふうに考えております。もちろん、説明版とか、それから標柱も含めて、これは来年度取り組んでいきたいというふうに考えております。
◆12番(森弘道君) 平成14年に県の指定史跡になっておるんです。 写真をお願いします。 これが、県の指定史跡「古帖佐焼宇都窯跡」となっています。 これです、登り窯の全体なんですが、見た感じ、掘立小屋みたいな感じを受けるわけです。外から見学に来られた方も、もう少し何とかならんとですかねと、本当気の毒でならないんです。せっかく遠くから来られたのにそういうふうにおっしゃる。これが有名な義弘公の白薩摩焼の源流でしょ、もとでしょうと。はいそうですと、なんですけれども。 ことし、県の助成を受けて計画があるようでございますが、これ、横雨で保存状態が悪くなるんです。そういうことも考えて整備をしていただきたいなと思っておるわけです。 今年度、窯の専門的な精査をされるということでございますが、その計画内容について、ひとつお知らせください。
◎教育長(小倉寛恒君) 先ほど申し上げましたように、窯の壁のいわゆる上部のほうが、少し沈んでおりますので、中のものを取り除いて、そしていわゆる特殊な溶剤を塗布しまして、沈まないように固める。それがまず第1の工事です。 それから前に屋根の部分、スレートになっておりますけれども、そこが少し傷んでおりますのでスレート全体をかえるなりするということです。 ただ、これは完全に閉め切ってしまうと訪れても見れる内容にならないわけです。ああいうふうに隙間をつくってやはり中を見ていただくということであります。ただ、中は、完全にオープンにしますと、この窯自体が傷んでしまうというのはありますんで、ああいう形にならざるを得ないということです。 それから、解説板のほうが薩摩焼のようにひびが入っておりまして、字が見られないという状況ではありませんけれども、解説板のほうの改修もしたいというふうに思っております。おおまか今の段階ではそういったことを今、計画しているところでございます。
◆12番(森弘道君) 前の議会の中でも話題になっておりますが、いわゆるこの薩摩焼、これは鹿児島だけじゃなくて、九州各内にあるわけでございますが、それぞれ焼き物が。豊臣秀吉の朝鮮出兵、これが原因になっておるわけですが、義弘公も文禄元年、慶長2年、2回ほど行っています。最初のときは栗野から、あとは帖佐から出兵していますが、多くの大名が行って、そして朝鮮陶工を連れ帰ってきたと、それが焼き物戦争あるいは茶碗戦争と言われているわけでございますが、この帖佐の宇都窯は、もと白薩摩の源流なんです。もと。 あと苗代川とか、いろいろございます。それは「黒もん」と呼ばれる雑器なんです。これは、いわゆる貴族とか大名に献上する、白薩摩のもとの窯なんです、帖佐の宇都窯は。 そういう流れでございますので、ぜひとも整備を図ってもらいたいと。だから、いろんな書物を見ると、ここのことが書いてありますから。いろんな方が訪ねてこられるわけです。ところが現場がそういうことじゃないもんだから、もうちょっとどうにかなりませんかということなんです。 だから、もっと誇りを持ってやってもらいたいと思っておるわけです。 大名の献上品と申しましたけれども、一番最初に焼かれたのは串木野窯なんです。朴平意という人たちがつくった串木野窯。これが、一番最初。関ヶ原の前、慶長4年に朴平意串木野窯。しかし、後年、苗代川に移住されるんです。だから苗代川系。その苗代川系が龍門司系ということになっておるわけです。ぜひ、整備を図ってもらいたいと。 次、膝跪?です。 写真をお願いします。 これは正面向かって左側が膝跪?の墓、右はそのいわれが書いてある記念碑なんです。 これが、左後方から撮った写真でございますが、地域の方々で整備をしました。そのときの写真です。 この膝跪?、亀仙院という墓地にあるんですけれども、天正10年と言えば織田信長が本能寺で亡くなった、その天正10年の開山がここの亀仙墓地というお墓なんです。もともとお寺があったんだそうですが、お寺はありませんけどもその墓地の一角にあるわけで。 ご承知のとおり、元亀2年、義弘公37歳のときに日向の伊東氏との戦いで、飯野と加久藤の中間にある木崎原合戦で、敵将2人を倒しておるわけです。その敵将を倒すときに義弘公がやりを使いやすいように、馬が膝をついたというんです。そして、敵将を打ち取ったというそのことから膝跪?という名が付いたとあります。 この馬は雌馬なんです。雌馬で栗野産の馬とも言われ、また加治木の西別府の産とも言われております。 その馬のそばの後ろのほうに、ちょっと後ろにあるんですが、最後まで馬の面倒を見た橋口という人がいるんですが、自分が死んだら馬のそばに埋葬してくれ、というのが遺言で、後ろのほうに夫婦墓がございます。今も花が上がっております。 そういうことで、こういうことの整備をぜひ一体となって図ってもらいたいと思っておるわけです。 文化財の関係、きのう加治木でくも合戦がございました。いろいろと取り組みをされております。ことしは天候に恵まれたせいか、くもの数も多かって、子どもたちもたくさん来ておりました。 私も行きましたが、団体戦、学校同士の戦いをしたら、子どもたちはまだ賑やかになるんじゃないかなと思っている。一遍にはできないかもしれませんけれども、ことしはどこの学校とどこどこ、来年はどこどこ、こういうことをしていったら、まだまだ子どもたちもたくさん来るんじゃないかなとそういうふうに考えております。 教育委員会のほうにもうちょっとお聞きをしますが、私はいろいろ、義弘公の奉賛剣道大会ですか、いろんな武道大会がありますが、私が尋ねているのは、今紹介しました、こういった有形文化財に対して青少年、子どもたちをどうしておられるか。無形文化財は、いわゆる加治木、蒲生一緒にありますけれども、恒例の太鼓踊りとかですね。いろんなのがあります。それは無形文化財に対する、子どもたちの協力。それはありがたいことなんです。それはもう、一生懸命毎年頑張っている。 私が言っているのは、さっきのこういったのに対する子どもたちへの、そういった、何つうか、教え、教育、史跡、昔のそういったものを大事にする、いわゆる文化財を大事にする心を養う。私はそのことがどんなふうに行われているのかなということをば聞いておるんです。どうでしょうか。
◎教育長(小倉寛恒君) 実際に例えば、島津義弘公については、そういう無形文化財、くも合戦にしても、あるいは太鼓踊りにしてもそちらの部類に入るわけですけど、それらについては基本的に加治木町の小・中学校が中心に取り組んでおりますけれども、いわゆる有形の文化財、そういった史跡などにつきましては、姶良市の社会科のいわゆる補助教材をつくっておりました。その中で、全ての校区内にある有形文化財として、それらの遺跡は、全て網羅的に写真とともに簡単な解説文を入れて、それで、小学校の大体基本的には3、4年生が取り扱うわけですけれども、3、4年生の子どもたちが自分の校区内にある史跡ということで、勉強するようになっている。 もちろん、校区内ですけども、姶良市内全体が見られるようになる。そういった補助教材をつくって、それで学校では取り組んでいるというところでございます。
◆12番(森弘道君) 姶良市は文化財宝庫のまちと、こういうふうにあります。県内一です。 その中でも、今度は義弘公没400年もございます。だから、そういった関係に、あるいは学校周辺が一番近いところを、それぞれの学校で対応してもらいたい。あるいはまた、今言ったように、義弘公没400年、そういうのに合わせて関係のものについて子どもたちに教えていく。やはりそういうとり方もあろうと思うんです。 そのことについてはどうですか。私が今申し上げた、400年祭もあるわけです。それに向けての子どもたちへに対する考え方、教え。道徳的なことはできませんか。
◎教育長(小倉寛恒君) 姶良市内に残る、島津義弘公に限らずさまざまな有形、無形の文化財については、日ごろ学校教育の中で、可能な限り取り扱っているわけでございます。 教科書の中で取り扱うということは、基本的にはもうないわけでございます。ただ、今唯一、道徳の副読本の中で「妙円寺参り」のことが記載されています。これも、例えば義弘公個人にスポットを当てた書き方ではなくて、そういった妙円寺参り、いわゆる伝統的行事にどういう気持ちで参加するかという、そういったところがメインテーマになっているようなところがありまして、それで、400年祭、これは平成31年度に400年祭が考えられているわけですけれども、具体的な、まだ、大きなイメージっていうのは描かれておりませんけれども、学校としてどう取り扱っているか、学校の中では普通、日常的にこういった問題については取り組むということにしてございます。400年祭のためにということだけでなくてです。 日ごろやはり、自分たちの先祖はどういう生き方をしてきたのか、こういった有名な武将は、地域の領民に対してどういう考え方で接してきたのか。そういうことを日ごろ学ぶという姿勢で取り組んで、教育活動の中には取り込んでいるというところでございます。
◆12番(森弘道君) 写真をお願いします。 これが擬木でございますが、7か所ございます。また、危険なところがありましたら、ぜひ現地を見て、ひとつ今後のそういったのに生かしてほしいと思っております。 次が、別府川にこいのぼりをと、私がこの、「べっぷがわ」と言うんじゃなくて「びゅうがわ」と言うんです。回答で「びゅうがわ」と市長も読まれましたんで、ああ、これはやっぱりよかったと、私は思いました。「べっぷがわ」と言いやったときは、これはいけんすうかいと思いましたけど。「びゅうがわ」とおっしゃられましたから。小学校、中学校の校歌は「びゅうがわ」なんです。 これは、重富の思川のあじさいロードでおなじみの思川水系浄化対策委員会の地域23の自治会の方々のご協力で、こうして上がっております。モウソウダケが20本、1本に5匹ずつ、計100匹泳いでいるわけです。本当、悠々と泳いでおります。両岸の清掃、アジサイの手入れ、これは大変なご苦労があろうと思いますけれども、地域の方々一致団結して、伝統行事を立ち上げておられるわけで、ことしで5年目になるそうでございますが、改めて敬意を表したいと思っております。 これが、米山薬師を望む、南側から撮った写真でございます、びゅうがわを含む。 この帖佐幼稚園とそれから帖佐小学校の体育館が山裾にございます。見えております。米山薬師は今から540年前の創建でございます。日の丸も上がっております、上のほうに。すばらしい眺めです。 ここに子どもの成長を願うこいのぼりを泳がせたらどうでしょうかということで、私が最後に挙げたんです。これが一番の私のきょうのメインです。 答弁の中から行きますと、子育てなら"あいら"ということでございます。ですから、みんなして子どもの成長を願おうではないか。そして姶良市が、若者が皆さんが子どもからお年寄りまでこぞって楽しめる場にしたらどうかということなんです。 地方創生に私はお願いしたいということでお願いですが、一帯となって取り組みたいという回答をいただいております。こいのぼりをあげたくても、家の事情やら揚げられない方がたくさんおられると思うんです。適当な場所がない、あるいはまた、アパート、マンション暮らしではなおさら上げられない。こういった状況にある人たちの思いや望みを叶えてあげたい。 地域や社会全体で健やかな成長を喜んで見守る。子どもからお年寄りまで一体感あふれるまちづくり、人に優しい思いやりのある豊かな心、笑顔あふれるまちづくりになるのではなかろうかという、私の、もうこれは前からこのことは頭の中にずっと入れておったんです。 いつのときにこれを質問しようかなと、私はタイミングを計っておったわけですが。もうやっと、待ちきれなくて、今回いたしましたけれども、地域でも頑張りたい、いろんな伝統行事持っています。馬踊りにしても八幡の浜下りにしても、新たな伝統行事として、若い子育て世代の人たちが、さっき申しましたとおり、「あぁ、あひこに揚げてもらえりゃあ、そりゃあなんちゃあならん」じいちゃん、ばあちゃんも「そりゃあ、よかこっじゃ」と、私はいつもその気持ちでいっぱいだったんです。 どうかひとつ、回答をもらっておりますが、地域と今後、この実施に向けて十分練って、この事業を進めていきたいと考えておりますんで、今後とも市あるいはまた県への働きかけ、いろいろとありましょうが、そこが地方創生ですから、地方創生とは、従来の手法ではない、新しい考え方、発想で行かなければ地域は浮かばれない。同じことでは地域は活性化しない。こういうことが言われております。 6分、まだありますんで、ちょっとこの地域創生について、テレビを見ておられる方もおられると思いますが、私はちょっとこの地域創生のことで申し上げたいと思います。 先月ですか、市町村議会の研修がございまして、鹿児島で、そのときのことでございますが、地方創生そのものの始まりは、人口が東京一極集中しています。いわゆる2025年問題。高齢社会ピークになります。そのときに、東京では、もうお年寄りの方は面倒を見ることはできない。施設がつくることもできない。それを地方に分散しよう、施設を地方につくってもらおう。こういうのが最初の地方創生のことの始まりだったと、こういう話をされました。 地方に……若者は東京へ。どうでしょう皆さん。地方がそれで元気になりますか。そういう話をされました。ですから、私はそうではないと、条例、国の法令、あるいは県条例規則、あるいは姶良市の条例あります。地域が生き返るためにはそういったものをやはり、今都会の大きな市では特区というのをやっておりますよね。地方でも特区にかわるようなものをやってもらわなければ元気はでませんよ。私はそのことをば訴えたいんです。 時間がまだありますけれども、ここで以上を申し上げまして、私の一般質問を終わりたいと思います。
○議長(湯之原一郎君) これで、森弘道議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。3時15分から再開します。(午後3時03分休憩)
○議長(湯之原一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後3時15分開議)
○議長(湯之原一郎君) 一般質問を続けます。 次に、10番、本村良治議員の発言を許します。
◆10番(本村良治君) 登 壇 議員番号10番、本村です。 さきに通告し、2つの項目について質問を始めていきたいと思います。 項目1、原子力防災訓練について。 九州電力は、三反園知事による再三の稼働停止要請にもかかわらず、特別点検によってその場をしのいだ。昨年4月に起こった熊本地震から1年が経過した震源の長島町付近まで延びる日奈久断層付近では、今も余震活動が続き、ひずみが蓄積されたままだ。専門家は、大地震がドミノ倒しのように連鎖し、鹿児島近くに南下するおそれがあると警戒を呼びかけている。 要旨1、この専門家の指摘をどのように考えるか。 要旨2、3月議会で、委員会で決定を覆して陳情を採択され、この事実をどのように受けとめるか。 要旨3、この結果を施策にどのように反映させるか。 要旨4、特別点検により、熊本地震の影響がないということはどのように証明されたか。 要旨5、現在までの避難所の整備状況について具体的に説明せよ。 項目2、介護労働者等の待遇改善について。 現在、介護現場では慢性的な人手不足の状態に陥っている。退職者が出ても補充に半年もかかり、人手が足りない人的環境の中でサービスの提供を行っているのが実情である。 要旨1、姶良市には介護施設が現在何か所開設してあるか。 要旨2、それぞれの施設の利用者数はどのようになっているか。 要旨3、それぞれの施設における介護労働者数は、法定基準を満たしているかどうか。 要旨4、姶良市内の介護労働者の平均賃金はどうなっているか。 要旨5、2025年問題には、どのように対応するか考えを明らかにせよ。 残りは、一般質問席から行います。
◎市長(笹山義弘君) 登 壇 本村議員のご質問にお答えいたします。 1問目の原子力防災訓練についての1点目のご質問にお答えいたします。 熊本地震は、布田川・日奈久断層帯の横ずれにより発生し、現在も、ひずみの影響による余震活動が続いているものと認識しております。 川内原子力発電所周辺には、甑断層帯、市来断層帯がありますが、九州電力では、ボーリング調査及び海上音波探査を行い、国による活断層調査・評価で、川内原子力発電所は、かたい岩盤の上に設置されており、審査結果は妥当との判断を受けております。熊本地震の発生時も、川内原子力発電所の地震計が観測した揺れは、原子炉自動停止の設定値を大きく下回っております。 九州電力では、発電所周辺の地震活動状況を把握するために、地震観測点を現在の19か所から30か所程度に増設して、観測体制を強化するとしておりますので、観測結果については全てを公表し、安全性に関し住民の不安軽減に努めていただきたいと考えております。 2点目のご質問にお答えいたします。 本年第1回定例会での、原子力防災訓練に原子力災害対策重点区域外の住民が参加する旨の陳情書の採択につきましては、本会議において、賛成多数により採択されたものであり大変重く受けとめております。 3点目のご質問にお答えいたします。 本市の原子力防災訓練は、市地域防災計画原子力災害対策編及び市原子力災害対策避難計画に基づき、住民の方々の協力を得て、関係機関相互の連携強化と避難計画の実効性の向上を図り訓練での教訓を踏まえ、原子力災害対策のさらなる強化を図る目的で実施しております。 市といたしましては、原子力非常事態時には、まず、原子力災害対策重点区域の松生集落住民の方々の擁護、確保が大前提にあることから、今後も訓練を教訓に避難計画の実効性を検証し計画を是正するとともに、迅速、確実な避難、誘導、輸送体制の強化向上を図り、住民の方々の安全・安心の確保に努めていきたいと考えております。 4点目のご質問にお答えいたします。 九州電力は、熊本地震を受けて、県知事の要請により川内原子力発電所の1号機、2号機の特別点検を実施いたしました。 この特別点検は、定期点検とは別に各機器が地震により揺れたことを念頭におき、「原子炉を止める」、「原子炉を冷やす」、「放射性物質を閉じ込める」といった安全確保の基本に基づき、専任点検チームによる各機器や支持装置などが地震による影響を受けていないかの観点で総合設備点検等を行い、いずれの点検項目においても、熊本地震の影響による異常は確認されなかった結果となっております。また、1号機、2号機ともに、特別点検の原子炉停止中に原子力規制庁の新規制基準に基づき、定期点検も並行して実施しております。この特別点検等の結果につきましては、昨年、県が設置しました原子力安全・避難計画等防災専門委員会及び原子力規制庁において審議継続中であります。 九州電力には、安全協定・防災協定に基づき、川内原子力発電所の安全・安定運転に万全を期していただき、住民の安全を最優先に安全性・信頼性の確保に取り組んでいただきたいと考えております。 5点目のご質問にお答えいたします。 原子力災害対策における避難所は、昨年の避難計画の改訂により、蒲生高齢者福祉センターの1か所から複合災害を鑑みまして、姶良高齢者福祉センターを追加し2か所としております。避難経路についても、複合災害時は通行不可能となることも十分考えられることから、2経路を追加し現在5経路を避難計画に記載しております。 市といたしましては、今後もあらゆる事象を想定しながら訓練において実効性を検証し、避難所等の整備に取り組んでいきたいと考えております。 次に、2問目の介護労働者等の待遇改善についての1点目と2点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 本年6月1日現在、介護施設としての特別養護老人ホームが市内には6事業所あり、そのうち姶良地区に4事業所、加治木地区、蒲生地区にそれぞれ1事業所あります。姶良地区の4事業所のうち2事業所につきましては、本年4月から事業開始しました本市が所管する地域密着型特別養護老人ホームであります。 それぞれの施設の入所状況につきましては、本年5月末の調査時点で、特別養護老人ホームの4事業所は、定員395人に対し満床となっております。また、新設の地域密着型特別養護老人ホームの2事業所は、定員58人に対し26人が入所されております。 3点目のご質問にお答えいたします。 特別養護老人ホームの4事業所につきましては、県の所管であるため把握しておりませんが、地域密着型特別養護老人ホームの2事業所につきましては、新規申請時において法定の人員基準を満たしていると判断しております。 4点目のご質問にお答えいたします。 市内の介護労働者の平均賃金につきましては、公表されておらず把握していないところでありますが、平成26年の厚生労働省の統計によりますと、介護労働者の平均月給は21万8,900円となっております。 5点目のご質問にお答えいたします。 団塊の世代が75歳以上の後期高齢期を迎える2025年問題につきましては、住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい、医療、介護、予防、生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムのさらなる充実に取り組んでまいります。 さらに、介護職員の不足が今以上に深刻になると予想されますので、介護職員の確保、定着に向けた方策について、国の動向を注視しながら適切に対応していきたいと考えております。 以上、お答えといたします。
◆10番(本村良治君) では、2回目の質問を項目を追って進めてまいります。 まず、原子力防災訓練についてですが、パネルをお願いします。 まず、再確認の意味で、特別点検について項目・要素ごとにコンパクトにまとめて再度わかりやすく説明求めます。
◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えいたします。 特別点検は、1号機で延べ858名体制、2号機においては延べ569名体制でともに3か月間の期間を有し、次の9項目の点検を実施しております。 まず、1番目に、原子炉建屋等の設備全般に関する点検。 2番目に、原子炉圧力容器の点検。 3番目に、格納容器の点検。 4番目に、使用済み燃料を安全に保管する収納ラック及び冷却系統の点検。 5番目に、ポンプ等基礎ボルト及び配管支持装置の点検。 6番目に、安全確保の基本機能を持つ整備の機器点検、作動試験。 7番目に、原子炉停止用地震計等の点検。 8番目に、バックアップ設備の点検、作動試験。 最後、9番目に、通信機器の点検、機能点検を目視、触手、機能作動試験を実施しておりまして、その結果、熊本地震の影響による異常は確認されておりません。 九州電力では、県へこの点検結果を報告、回答しております。 以上でございます。
◆10番(本村良治君) 避難経路の点検はどのように実施するのか、年間の回数と方法について具体的に説明を求めます。
◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えいたします。 避難経路の点検につきましては、大雨の後、台風通過後等におきまして、その都度、危機管理課、蒲生地域振興課、農林水産部、建設部等で連携を図り、避難経路の目視点検を実施しております。 以上でございます。
◆10番(本村良治君) 他の自治からのパネルをお願いします。 他の自治からの避難民の受け入れ体制、避難所でどんな指示要請をしているか。
◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えいたします。 広域避難計画により、薩摩川内市、阿久根市から避難してくる計画となっておりまして、避難施設は、市の指定避難所をはじめとする57か所と予定しております。 以上でございます。
◆10番(本村良治君) では、具体的にその避難場所の名前をお願いします。
◎危機管理監(庄村幸輝君) 57か所全て。
◆10番(本村良治君) 主なところだけ構いません。
○議長(湯之原一郎君) 主なところということです。
◆10番(本村良治君) 主なところ。
◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えいたします。 57か所ですが、まず、姶良公民館、姶良生活改善センター、旧大山小学校、小川内地区いきいき交流センター、加治木福祉センター、加治木養護学校、蒲生高齢者福祉センター福祉、蒲生生活改善センター、川東地区いきいき交流センター、木津志出張所等、57か所あります。 以上でございます。
◆10番(本村良治君) 他の自治からの受け入れるときに発生する渋滞をどのように対応するか。
◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えいたします。 避難の際は、避難時の気象状況、避難条件、道路渋滞等を鑑みまして、発生する渋滞に対応するため、県の原子力防災避難施設等調整システムによりまして、避難先、避難施設、避難経路を迅速に調整して、避難対象地区ごとに随時非難することとしております。 以上でございます。
◆10番(本村良治君) 原発事故と地震が同時刻に発生したら、部屋はどのような形態になりますか。
◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えいたします。 全面緊急事態時には、PAZ圏内住民は避難、UPZ圏内住民は屋内避難から一時移転の段階的避難が原子力災害対策指針等に明記されております。ただし、熊本地震を踏まえまして、地震の影響により建物が倒壊し、屋内退避ができない場合は、直ちに近くの避難所等で屋内退避を実施すると内閣府が考え方を示しております。 以上でございます。
◆10番(本村良治君) 非常食はどんなものを何人分用意しているか、お願いします。
◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えいたします。 アルファ米を2,011食分を備蓄しております。 以上でございます。
◆10番(本村良治君) トイレの洋式と和式はそれぞれ何基ずつあるか。
◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えいたします。 原子力災害に使用する避難所57か所には、和式157基、洋式144基があります。 以上でございます。
◆10番(本村良治君) 今後、高齢者向きに洋式にかえさせる考えはないか。
◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えいたします。 避難所生活の長期化を考えますと、避難者の精神的肉体的の苦痛の軽減を図ることが重要でございますので、洋式への変更は、関係所管部署と今後協議研究してまいりたいと思います。 以上でございます。
◆10番(本村良治君) 介護労働者の待遇改善等に移ります。 サービス、市の評価はどのような方法でやっているか、答えていただいて説明を求めます。
◎保健福祉部長(松元滋美君) お答えいたします。 介護事業所の評価につきましては、市が指定監督所管する地域密着型サービス事業のうちグループホームは、鹿児島県地域密着型サービス外部評価実施要綱に基づいて、事業所の自己評価を行い、またその自己評価に対して外部評価として、鹿児島県が指定する外部評価機関から評価を受けることになっております。 もう一つ、小規模多機能型居宅介護事業所におきましては、厚生労働省の通知に基づきまして、事業所の自己評価を行いまして、外部評価として、地域住民代表者、利用者家族、市職員等で構成される運営推進会議の中で自己評価を報告し、意見等評価を受けることになります。原則、毎年1回ということになっております。
◆10番(本村良治君) 評価の判定について、主要はどのようなものを考えているか。主要。
◎保健福祉部長(松元滋美君) お答えいたします。 グループホームでは、事業所において自己評価として68項目について、みずから評価いたします。外部評価はその中の20項目を評価いたしまして、評価の総括をいたします。事業所の現在のレベルに合わせた目標水準を考えながら、より質の高いサービスを提供できるよう外部評価機関が第三者として気づきを伝えることが基本となっております。 もう一つ、小規模多機能型居宅介護事業所では9項目について、事業所全体を振り返ることが自己評価となります。外部評価は運営推進会議で行いまして、事業所が真摯にみずからの取り組みを振り返り質の向上を図っているかを確認します。 指標といたしまして、中の項目になりますが、グループホームにおきましては事業所の理念の共有と実践。主なものですけれども、事業所と地域とのつき合い、就業環境の整備、職員を育てる取り組み、災害対策、利用者の人格の尊重とプライバシーの確保、居心地よく過ごせる居室の配慮。また、小規模多機能型居宅介護事業所につきましては、初期の支援、自己表現の尊重、日常生活の支援、地域での暮らしへの支援、多機能性あるいは柔軟な支援、連携と協働、運営、質の向上のための取り組み、人権プライバシーへの配慮などなどがその指標となっております。 以上です。
◆10番(本村良治君) 介護労働者の平均賃金は、全職種の中でどのような位置にあるか。
◎保健福祉部長(松元滋美君) 今のご質問の介護労働者の平均賃金につきましては、担当課長がお答えいたします。
◎保健福祉部長寿・障害福祉課長(野村昭彦君) 長寿・障害福祉課長の野村です。 ただいまのご質問にお答えいたします。 市内の介護労働者の平均賃金は、本市では把握していないところでありますが、厚生労働省の統計によれば、平成26年全産業における平均月収は32万9,600円であり、これに対し、福祉施設の介護職員は21万8,900円と全産業平均を10万円以上下回っている状況であります。平均年齢、勤続年数と違いがあり単純に比較できませんが、ほかの業種に比べて低い傾向にあります。 以上です。
◆10番(本村良治君) 待遇改善は、国の動向に従うという受け身の姿勢でなくて、積極的に取り組む市の独自の考えはないか。市独自の考え。
◎保健福祉部長(松元滋美君) お答えいたします。 介護職員の処遇改善につきましては、国の介護職員処遇改善加算の拡充ということで対策がとられているところですけれども、本市自体として今現在、それに加えてという考えがございませんけれども、2025年のいわゆる2025年問題ですけれども、そのときに向けて、今後、介護職員がさらに不足することが予想されまして、介護人材の確保は急務であるということは十分認識しております。長期的な計画の中で財源確保等を含めてその事業所、事業所、職場内の先ほどの指導監督も含めた形で研究・調査してまいりたいと思います。 以上です。
◆10番(本村良治君) 新聞報道によると、政府により1万円の待遇改善に向けて努力と言われていますが、その予算は確保されていますか。政府のほうで。
◎保健福祉部長(松元滋美君) すみません。もう一回ご質問をお願いしてよろしいでしょうか。
○議長(湯之原一郎君) 本村議員、もう一回、質問を繰り返してください。
◆10番(本村良治君) 待遇改善の中で、政府より1万円待遇改善予算は確保されていますか。
◎保健福祉部長(松元滋美君) 申しわけございませんでした。 ご質問の1万円の待遇改善に向けてのことでございますけれども、国の施策によります1億総活躍プランの中で介護職員への処遇改善策として、本年4月から月額1万円相当の介護職員処遇加算の拡充が示されております。 この1万円相当の処遇改善は、現在既に、介護報酬に加算として組み込まれているわけですけれども、介護職員処遇加算に1万円相当を上乗せする形で介護報酬として事業所に支払われることになります。 予算については、国の一般会計の社会保障関係費により計上されておりますが、現在、その状況については、今後財源についても示されるものと思いますので、状況は見守って注視していきたいと思います。 以上です。
◆10番(本村良治君) 介護施設の中で地域密着型の設立の趣旨が生かされているか、どうですか。
◎保健福祉部長(松元滋美君) お答えいたします。 地域密着型サービスは、平成18年に創設されたサービスですけれども、介護が必要な状態になっても住みなれた地域で暮らしていけるよう、本市在住の要介護・要支援認定者のみが利用できる介護サービスと位置づけられております。施設規模が比較的に小さいということから利用者のニーズにきめ細かく応えることができます。現在、本市には、入所施設としてグループホームが16か所ございますが、ほとんど満床であると把握しております。 また、待機問題の解消として、本年4月から姶良地区に地域密着型特別養護老人ホームが2か所、事業開始しております。現在、満床ではないところですが、今後、申し込みや相談、施設見学等随時受け付けている状況でございますので、入所者もふえてくるのではないかと思いますので、この設立の趣旨は生かされてきていると感じております。 以上です。
◆10番(本村良治君) では、これで私の一般質問を終わります。
○議長(湯之原一郎君) これで本村良治議員の一般質問を終わります。 以上で、本日の議事日程は全部終了しました。 したがって、本日の会議はこれをもって散会いたします。なお、次の会議は6月20日午前10時から開きます。(午後3時54分散会)...