伊佐市議会 2020-12-16
令和2年第4回定例会(第3日目) 本文 2020年12月16日開催
2020年12月16日:令和2年第4回定例会(第3日目) 本文 ▼最初の
ヒット発言へ(全 0 箇所) △開 議△(10時00分)
◯議長(森山 良和議員)
これから本日の会議を開きます。
本日の日程は、配付しております議事日程のとおりであります。
◯議長(森山 良和議員)
日程第1「議案第95号 令和2年度伊佐市
一般会計補正予算(第10号)」の議案1件を議題とします。
市長の提案理由の説明を求めます。
市長 橋本 欣也君。
◯市長(橋本 欣也君) 登 壇
皆様、おはようございます。
それでは、説明をいたします。追加提案いたしました「議案第95号 令和2年度伊佐市
一般会計補正予算(第10号)」について説明申し上げます。
今回の補正は、
ひとり親世帯への
臨時特別給付金について、本年中に再支給するよう、国から要請があり、早急に対応する必要が生じたことから、民生費につきまして、
当該給付金の支給に要する経費について、追加の措置を講じております。これらの財源につきましては、
国庫支出金をもって充当しております。
この結果、
歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,807万円を追加し、
歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ221億4,865万9,000円とするものであります。
よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
◯議長(森山 良和議員)
ただいま市長の提案理由の説明が終わりました。
ここで、議案の内容を精査し、質疑の
発言通告書を提出していただくため、しばらく休憩します。
△休 憩△(10時02分)
△再 開△(10時03分)
◯議長(森山 良和議員)
休憩前に引き続き、会議を再開します。
これから質疑を行います。
ただいまのところ発言通告はありませんので、質疑なしと認めます。
質疑を終わります。
◯議長(森山 良和議員)
次に、議案の
委員会付託省略についてお諮りします。
ただいま議題となっております「議案第95号」の議案1件については、会議規則第37条第3項の規定により、
委員会付託を省略したいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(森山 良和議員)
異議なしと認めます。
したがって、ただいま議題となっております「議案第95号」の議案1件については、
委員会付託を省略することに決定しました。
◯議長(森山 良和議員)
これから、「議案第95号」について討論を行います。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(森山 良和議員)
討論なしと認めます。
討論を終わります。
◯議長(森山 良和議員)
これから採決します。
本案は、起立により採決します。
「議案第95号 令和2年度伊佐市
一般会計補正予算(第10号)」を原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(
賛成者起立)
◯議長(森山 良和議員)
起立多数です。
したがって、「議案第95号」は原案のとおり可決されました。
◯議長(森山 良和議員)
お諮りします。
ただいま「議案第95号」が、本定例会2日目に上程されました「議案第80号 令和2年度伊佐市
一般会計補正予算」に先立って原案のとおり可決されましたが、この結果、両案に係る条項、字句、数字、その他の整理を要するものにつきましては、
伊佐市議会会議規則第43条の規定により、その整理を議長に委任されたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(森山 良和議員)
異議なしと認めます。
よって、「議案第95号」及び「議案第80号」に係る条項、字句、数字、その他の整理は議長に委任することに決定しました。
ここでしばらく休憩します。
△休 憩△(10時05分)
△再 開△(10時09分)
◯議長(森山 良和議員)
休憩前に引き続き、会議を再開します。
日程第2、一般質問を行います。通告に基づき、順次発言を許可します。
まず、9番 森田 幸一議員の一般質問を許可します。
森田 幸一議員。
◯9番(森田 幸一議員)
皆さん、おはようございます。本
定例会最初の質問者になりました。よろしくお願い申し上げます。
まず、橋本市長の市長就任に当たり、心からお祝い申し上げます。市民の皆様方は、これからの4年間、伊佐市の運営を橋本市長に託され、大いに期待されておられると思います。
私は市長に対して、市政運営のトップとして、そのリーダーシップに期待し、伊佐市をどのようにかじ取りをされるのか、その監視役として、これまでどおり議員の責任を
是々非々主義で果たしていくことを申し上げます。
改選を得たことによって、我々議員も初当選のつもりで初心に返り、与えられた任務の遂行に努めていきたいと思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
それでは、議長のお許しをいただきましたので、先に通告をいたしました質問に入りますが、まず、その前にお願いがございます。
実は12月1日付の新聞に、
橋本市長就任、提言呼びかけという見出しで掲載されておりました。出迎えた職員に、積極的な政策提言を呼びかけ、
市民ファーストの市政運営への協力を求め、役所に来た市民の話を親身に聞くのが一番の
市民サービスと開かれた雰囲気への改革を訴え若い職員に提言してもらい、有効な場合は
スピード感を持ってチャレンジしていきたいと新聞に載っていたわけでございます。私は、さすが新進気鋭な市長だと思いました。
そこで、これらのことについて、市長にお願いしたいわけでございますが、再度、議員、そしてまた市民向けにそのことを若干お話ししていただけないだろうかと思って、お願いしているところです。どうぞよろしくお願いします。
◯市長(橋本 欣也君) 登 壇
ただいま、森田議員のほうから温かい御支援の励ましの言葉をいただきました。本当にありがとうございました。私は4年間、今から伊佐市のかじ取りをするという役目にならせていただきましたので、先ほど言われましたとおり、一生懸命に頑張っていきたいというふうに思っております。
それで、最初の質問でございますが、私が11月30日の就任式のときに、私の挨拶の中で申し上げました。若い職員に提言をいただきながら、有効なものについては、それは即時、
スピード感を持って進めてまいりたいということを申し上げました。
まさしくそのとおりでございまして、私一人の考え方では、何も行政運営はできないと思っております。そういった意味では、職員はもとより、市民の皆様、そして議員の皆様方からのいろんな前向きな提言について、有効だと思うものについては
スピード感を持って対応していきたい。それが、ひいては、市民の皆様の幸せにつながるということを考えて進めてまいりたいというふうに思っております。
そこの目的の第1の問題は、
市民ファースト、市民の方々が幸せに感じられる伊佐市を実現するために取り入れていきたいということで考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
それから、私自身が市政に対して信任を受けて、任せられたということになっているわけですけども、あとの二人の候補者の方々も、いろんな意味で支援をたくさんいただいて、支援をされているわけでございます。そういった意味では、私の訴えてきたこと以外に、あとの二人の候補者の方が訴えられた内容についても、学べるところは学んでいきながら、取り入れていきながら、行政運営を進めてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
以上です。
◯9番(森田 幸一議員)
市長が変われば、職員の市長に対する目線というのも当然変わってくるわけであります。時代の変化に対応するには、若い発想が必要でありますので、職員の皆様方の発想を受けて、柔軟な対応を橋本市長には期待したいと思います。よろしくお願い申し上げます。
それでは、政治姿勢について、市長が選挙公約された、市民に訴えられた項目について質問をいたします。
若さ、元気、情熱、夢ある伊佐をみんなで一緒につくりましょう、あふれる行動力で頑張りますをスローガン、キャッチフレーズに伊佐市長に当選されました。これからは、伊佐市がどのような将来像を描いていくのかが重要になるとされ、大きく二つの公約を基に、それぞれ項目を示されて、市民の皆様方に訴えられてきました。
これらの実現に向けた取組や、具体的な施策、改革の考え方について伺ってまいります。
それでは、まず、
新型コロナウイルス感染症対策について。
新型コロナウイルス感染症対策を強化する。このことについて、具体的な施策をお示しいただきたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
それでは、答弁いたします。
新型コロナウイルス感染症対策につきましては、これまで、3密の回避や新しい生活様式を行うこと、また、マスク着用、小まめな手洗い、消毒など、
感染予防対策に努めていただくよう、市民の皆様へお願いをしてきたところであります。
また、5月から8月にかけて、医師会、
歯科医師会、薬剤師会及び個別の医療機関と歯科医院に対して、対策を講じていただくための支援金を補助してまいりました。さらに、今後、伊佐市において、
新規感染患者が発生した場合において、医療崩壊を防ぐ目的で医師会への支援を予定しております。
詳細については、担当課長が説明いたします。
◯市民課長(長浜 哲郎君)
それでは、市長の答弁に補足して説明いたします。
新型コロナウイルス感染症対策として、これまで三つの師会へ400万円、医療機関及び歯科医院へ560万円を支援してまいりました。これにつきましては、防護服等の購入やその他
感染防止対策のために充てていただきました。
また、今後、無症状患者の入院による
医療機関内クラスターの発生や、医療崩壊を未然に防ぐことを目的としまして、伊佐市在住の方の感染が確認された場合において、市内の有
床医療機関に新規入院する患者、ただし、対象者としましては、保健所からの指導による、いわゆる行政検査を受けられない方に対しまして、
当該医療機関が入院前の
PCR検査を行った場合の検査費用を伊佐市医師会へ補助し支援することを予定しております。
以上です。
◯9番(森田 幸一議員)
ありがとうございました。
この
新型コロナウイルス感染症対策についてでございますが、今日の新聞によりますと、国内での感染者数は18万4,655人、死者の数が2,715人で、県内で確認された感染者の数が849人、入院は73人、重症1人、中等症は9人、95人が宿泊施設へ入所、12人が自宅待機、退院退所は657人、うち死亡が13人との報道であります。
感染拡大の第3波で全国的に重症者が急増しておりまして、医療現場は病床や人手不足が深刻になっており、自衛隊の看護官の派遣も要請され、国民の命を守れるかどうかが正念場であるということであります。病床を増やしても、看護師、それから
医療スタッフを確保できなくなっているとの状況でもございます。
1日当たりの感染者の数が2,000人を超えて3,000人に達する状況が続いているということでございますが、重症者数も増加しておりまして、首都圏では医療現場が逼迫しているという報道も、毎日のように報道されているわけであります。
現在は、伊佐市民の感染者の数が、7月に1人でありましたけれども、その後、発生をいたしておりませんが、近隣の学校で集団感染が発生しておりまして、この学校に当伊佐市からも多くの生徒が通学をいたしております。いつこの生徒たちが感染しないとも限りませんので、親御さんも大変に心配されておられるというふうに思います。
市長は、現在のこのような状況をどのように捉えていらっしゃるのか。また、このような状況下で、市長として、市民に向けてどのような
感染症予防対策を取ろうとお考えなのか、お伺いしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
今、御指摘がありましたとおり、伊佐市におきましては、7月に1人の感染者が出ましたが、その後は、本当にありがたいことに感染者の確認はされておりません。近隣の高校において、感染の状況が発生いたしておりますけども、毎日、県のほうから、検査の状況、感染状況について、小まめに報告をいただいておりますので、その辺を注視しながら、それに対して対策を練るということで、対応するつもりでいつも待機しておるところでございます。
今回、先ほど市民課長から説明がありましたとおり、医師会に対して、感染者が出た場合に、入院患者に対しての
PCR検査を行って、入院する前に防御することによって、病院内の感染を防ぐ、
クラスターを防ぐということで、医療崩壊を防ぐという目的で、今、支援を予定しております。そういったことから、伊佐市においての感染を防ぐための対策をしていこうということで考えております。
そのほかのことに関しましては、県からの報告や近隣の状況をしっかり注視しながら、その状況に応じて、適切な対応を取ってまいりたいというふうに考えております。
◯9番(森田 幸一議員)
ぜひ万全の対策を取っていただきたいと思います。
今後、この
インフルエンザウイルスの流行に対する取組もございますし、本年は特に、
新型コロナウイルス感染症対策を取っている中で
インフルエンザが流行期に入ってくるということが予想されるわけであります。
市民が発熱をした際、どのような手順で医療機関を受診し、診査を受けるのか、分かりにくい状況にあるのではないのかなというふうに思います。発熱を伴う患者の増加が予想される中で、市民に
受診方法等を周知することで安心できる環境を整える必要があるというふうに思うわけであります。
そこで、以前、前回の6月議会でしたか、市民課長が、
コロナ感染者が発生したときの流れ及び受入れ病院などを説明されましたけれども、あれから少々変わってきたというふうに聞いているわけでございます。再度、議員、そしてまた市民の皆様方に、市町村の相談の流れというのを教えていただけませんでしょうか。お願いします。
◯市民課長(長浜 哲郎君)
それでは、御説明いたします。
まず、発熱などの風邪等の症状がある場合、まずは、
かかりつけ医などに電話相談をしていただきます。そして、その相談した医療機関で診療・検査が可能であれば受診をしていただき、そして症状に応じて、その
かかりつけ医などから、診療・
検査医療機関といいますけれども、これは県内の全ての医療機関ではなく、各医師会の決定に基づいて公表されておりまして、伊佐市においては公表されておりませんけれども、診療・
検査医療機関を紹介する場合もあります。そこで相談した医療機関の医師が
PCR検査を必要と判断しますと検査を実施します。これはいわゆる行政検査ということになります。
陽性であった場合には、医療機関からその該当者へ連絡するとともに、所轄の保健所、
大口保健所になりますけれども、連絡がなされます。その後、該当者に対しまして、保健所から連絡が行きますので、その後は保健所の指導に従って対応していただくということになります。
また、
かかりつけ医などがない場合であって、どこに相談したらいいかと迷った場合には、受診・
相談センターといいますけれども、これが
大口保健所となります。以前は、帰国者・
接触者相談センターと呼んでおりましたけれども、受診・
相談センター、保健所に相談をしていただきますと、そのセンターが、診療・
検査医療機関の受診が必要と判断した場合には、その診療・
検査医療機関を受診することとなります。
その後、症状に応じて、最寄りの医療機関の受診を勧める場合もございます。また、その医師が
PCR検査を必要と判断したら、実施をいたします。これも行政検査ということになります。
陽性であった場合は、診療・
検査医療機関から該当者へ連絡するとともに、
大口保健所へ連絡がなされ、該当者には、
大口保健所から連絡がされると。その後、該当者の方につきましては、保健所の指示に従って行動していただくというような流れというふうになっております。
ちなみに、この対応が、今年の11月1日から、先ほど議員からありましたように、多少今のような流れに変わっております。
また、以前、6月議会でも御説明いたしましたとおり、伊佐市においては、北薩病院に
感染者病床というのが4床ございます。ただし、これは
新型コロナウイルス感染症に特化した病床ではありません。ほかのいろんな感染症の方も病床を利用するということになります。
以上でございます。
◯9番(森田 幸一議員)
ありがとうございました。
これは、市民に対する周知というのはまだですよね。これはどんなふうにされるんでしょうか。
◯市民課長(長浜 哲郎君)
これは、市民課をはじめとしまして、庁内の窓口等に、チラシになるんですけれども、掲示をしてお知らせをしております。
以上です。
◯9番(森田 幸一議員)
ありがとうございました。
今の県下の発生状況からいたしますと、いつ、我が伊佐市に発生してもおかしくないという状況かと思います。若者は軽症で済むかもしれませんけれども、高齢者や
基礎疾患者は重症化すると言われておりますので、先ほどの課長の説明では、北薩病院に4床の受入れというような病床では逼迫することがあり得ると思います。
県のほうで調整されるということもお聞きしているわけでございますが、お互いに最善の注意を払う必要があり、最善の対策をお願い申し上げたいというふうに思います。
次に、その他の対策について、5項目ほど掲げていらっしゃいますので、お願いしたわけでございますが、項目1のやさしい子育て、伊佐の魅力ある教育全国1位を実現する、項目2、都市との交流を盛んにし、多くの人に来ていただける
まちづくりを推進する、項目3、安心・安全に暮らせる環境づくりを推進する、項目4、市民の皆様に納得される公共施設の施設運営を行う、項目5、稼げる地域、安心して働ける地域づくりを推進する。以上の選挙公約をどのように推進されるのか、お伺いいたします。
◯市長(橋本 欣也君)
それでは、説明をいたします。
まず、この質問に答えます前に、冒頭に、私の思いを少し述べさせていただきたいと思います。
私は、28年間、小学校の
スポーツ少年団の指導をずっと、市役所の職員になったときから続けてまいりました。当初、指導を始めた頃と申しますのは、県の大会に行ったときに、伊佐のチームだったら楽勝だねというふうに言われて、非常に悔しい思いをいたしました。その結果、私は、県の頂点に立って全国大会に伊佐の子どもたちを連れていきたいという思いで、毎日努力をしたわけですけども、なかなか最初はうまくいきませんでした。
結果が出始めたのが、大体、指導を始めて7年目ぐらいから結果が出始めました。そして、28年間たつ今現在におきましては、私が指導したチームが、県の常勝チームということで、九州各県、全国から伊佐に試合に来ていただくような、そういう状況まで持っていくことができました。
全国1位にはなれませんでしたけども、全国の上位までは入ることができました。それは、県のトップに立って全国に出場するという目標設定だったから全国一にはなれなかったものだと思っております。
全国1位になろうという目的を持ってやること。これは無謀な挑戦かもしれませんが、目標をしっかり掲げて、それに対してチャレンジする精神がなければ、全国1位に近づくことは私はできないというふうに、自分の体験をもって、身をもって感じておりますので、この全国1位という表現を使わせていただいたと。これは何も受けを狙ってやっているわけではございませんで、本当に全国1位を目指していくことによって、皆さんの意識をそういうふうに持っていくことによって、いろんな努力をし始め、そして、いろんないい事例をまねて、そして、いい事例を持っている人たちに対しては、それを自分たちに取り入れて、努力していくことによって近づいていく。そういう思いで掲げさせていただいておりますので、その辺をお含みおきいただいて、聞いていただければと思います。
まず、項目1のやさしい子育て、伊佐の魅力ある教育全国1位を実現する対策はということの質問でございますが、これにつきましては、これまで本市では、妊娠から出産、育児にわたり、地元で安心して子育てができるまちづくりとして、関係施設や医療機関、学校や行政との連携、また、地域ぐるみで支援する体制を整えてまいりました。引き続き、これらの体制を確保しながら、より充実した取組ができるように努めてまいります。
特に、市民の皆様や議会、行政と一体となって進めている特別支援学校の誘致については、任期中に一定の成果を引き出せるように取り組みたいと思います。
やはり、子育てについては、地元で生まれ、地元で育つ環境が、より自然な形であり、未来の地域を担う人材育成としても、小・中・高の教育の魅力化や地域教育の充実を図るべく、本格的な導入が始まる学校ICTの有効活用とともに、コミュニティ組織を通じた人との触れ合いによる教育の両面から、学力向上はもちろんのこと、地元愛を育む心の教育に力を注ぎたいと思っております。
そのためには、学校教育のみならず、文化芸術やスポーツ、社会教育や地域活動など、幅広い分野で関わりを深めることで、人とのコミュニケーションを通じながら、心豊かな人格形成につながるよう、機会の充実を図っていきたいと思っております。
続きまして、項目2、都市との交流を盛んにし、多くの人に来ていただける
まちづくりを推進する対策はということでございますが、まずは、既存の観光資源やアウトドアなど、レジャースポーツなどによる交流人口の確保を図りながら、これからは、地域単位でのツーリズムの受入れや、文化やスポーツを通じた、より深い交流を促進し、関係人口へのつながりを築いていきたいと考えています。
やはり、観光地のみならず、山や川、歴史や文化、四季の移り変わりなど、伊佐の特徴を生かした体験型のツーリズムが伊佐のファンづくりには必要だと思います。
また、田園回帰、ふるさと回帰として、伊佐の魅力を発信しながら、空き家や空き農地なども有効な資源と捉え、地域住民と一緒になって、地域の担い手となる移住者の誘致に取り組みます。
項目3、安心・安全に暮らせる環境づくりを推進する対策は。喫緊の取組としては、新型コロナウイルス対策のほか、豪雨災害で被災した地域の迅速な復旧を進めることとし、今後は、国や県とともに、十分に連携をしながら、幹線となる河川や道路の整備、ため池や水門施設の更新など、災害に強いインフラ整備として、計画的に国土強靱化を図ってまいります。
そして、少子高齢化における医療、福祉、介護サービス機能の確保、充実は、本地域での安心安全の重要なポイントとなるため、医師会や県とも連携しながら、医師や看護師、介護従事者をはじめ、地域医療として、現場を支える体制の確保について支援を行っていきます。
また、住み慣れた地域で生き生きと暮らすためには、地域防災や地域での助け合いが不可欠ですので、校区コミュニティ協議会や消防団の活動がスムーズに行えるよう、引き続き支援いたします。
情報インフラとしては、未整備地域への光ファイバーの整備を行いますが、これからは、民間や研究機関とも連携しながら、産業や防災システム、行政サービスなどのICTの有効活用についても検討していきたいと思っています。
項目4、市民の皆様に納得される公共施設の施設運営を行う対策は。庁舎建設については、次の質問もありますので、その他についてお答えいたします。
合併前に、それぞれの町で建設した公共施設は、その半数以上が、建設後30年以上経過し、老朽化が進んでいます。町の規模が縮小する中で、これから全ての公共施設を維持、更新していくことは不可能です。
そのため、似たような機能の施設や、決まった利用しかできずに利用頻度が低い施設などについて、施設の在り方を再検討し、場合によっては、統廃合も含め、複合施設としての利用しやすい形へ変えていく必要があります。
老朽化による改修や更新のタイミングもありますので、地域のバランスも考慮し、住民の皆様と対話をしながら、段階的に公共施設の再配置についてのビジョンを立てていく必要があります。
差し迫っては、中期的な視野での、庁舎建設に伴う周辺の関連施設の複合的な利用なども検討しなければならないと考えています。
そして、項目5、稼げる地域、安心して働ける地域づくりを推進する対策はということでございますが、本市の基幹産業は農林業、医療・福祉・介護、そして雇用を支える立地企業が大きな三つの柱となっています。
これまで中心にあった農林業は、担い手の高齢化が進み、耕作放棄地も年々増えている状況です。しかし、これまで長年守り継がれてきた優良な農林地を生かさない手はありません。担い手の育成や誘致に取り組むとともに、産・官・学連携を強化しながら、稼げる新しい農林業の形を生産者と一緒になって考えていきます。
また、一次産品としてだけではなく、商工業者を含めて、加工・サービスを行う地域の6次産業化を支援し、ふるさと納税をはじめとするネット販売や、民間企業を通じた販路拡大にも取り組みます。
雇用を支える産業との連携及び必要な支援を行いつつ、一方では、保育環境の確保を図るなど、共働きを含めて、安心して働ける地域づくりを進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◯9番(森田 幸一議員)
ありがとうございました。市長から、公約に基づいて、その対策を5項目、細かく教えていただきました。ありがとうございました。
一つ一つには触れませんけれども、伊佐の魅力のある教育力、そして住み心地が一番の
まちづくりなど、伊佐市民がまず日々安全に楽しい暮らしができる環境の整備、そして働ける地域づくりができればこそ、伊佐市外から来ていただけるのではないかと思うわけでございます。ぜひとも公約を実行していただくようにお願い申し上げたいと思います。
市長の公約の中に魅力ある教育力というのがあるわけでございますが、そこで1点お聞きしますけれども、大口高校の生徒数確保のために、大口高校活性化支援事業として、一定の基準以上の大学に合格した生徒に対して、30万、100万円の奨励金を交付されているわけでございますが、このことの必要性について、どんな思いでしょうか。お伺いします。
◯市長(橋本 欣也君)
大口高校の支援策につきましては、また、ほかの議員の方の質問の中にもありますので、そのときにお答えしようと思っておりましたけども、大口高校の今の進学支援策につきましては、私は見直しをしていきたいというふうに思っております。
そして、新たな支援策として、今、どういう方法が一番いいのかというのを考えながら、いろんな、一つではなくて、複数で高校を盛り上げていくための施策として、今、考えておりますので、その辺はまたお示しをしたいというふうに思っております。
以上でございます。
◯9番(森田 幸一議員)
ありがとうございました。見直すということでございます。
これについては、ほかの議員も何回か質問されていらっしゃるんですが、以前3クラスあって120人の定員であったわけでございますけれども、現在は2クラスの80人の定員ということで、受験生も40人そこそこというようなことでございまして、所期の目的が定員の確保でありましたので、その効果が薄れているんじゃないかというふうに思っているところでございました。
これについては、市長もそういう考えをお持ちですので、ぜひ、また新年度予算で、ひとつ検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。
それから、そのほかの項目でございますが、安心して働ける地域づくりを推進するということで、働くのはいろんな職業があるわけでございますけれども、この中でも、特に、先ほど市長も、稼げる農業を考えるということを言われましたけれども、私も、実は農業を少々致しておりますが、農業者の若い方々がよく言われることが、働くことは苦にはならないけれども、働くだけの収入が入ってこないということを言われます。
これは、市長もお聞きになっていらっしゃると思いますが、農業については、昔からこのようなことでございますけれども、農業は自然の天候に左右されまして、影響を受けます。また、経済情勢などによりましても、農作物の価格は上下するわけでございます。
現在は野菜の価格というのが暴落しておりまして、大根を10本箱に詰めて、10円の価格であると。しかし、箱代が100円かかると。出荷すればするほど赤字がかさむという報道が出ておりました。このような状況下では出荷できないとして、農業者がトラクターですき込む状況が報道されているわけでございます。皆さんも御覧になっていただいていると思いますが、その方は身を削る思いだと話されておりました。涙ぐんで言われておりました。
伊佐市においては、白菜、大根などの栽培農家というのは少ないわけでございますけれども、働いただけの農作物の価格保証というものが必要に思いますが、市長はこのことについて、どのような考えを持っていらっしゃるのかお伺いしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
私は、熊本の実家が専業農家でございましたので、高冷地野菜、特にキャベツ、トマトを作っているのを私は小学校のときからずっと手伝いをしながら育っております。
その当時、キャベツが、高いときであれば1玉300円することもあれば、安いときには5円しかしないということで、今、森田議員が御指摘のように、市場に出しても赤字であるために、私の両親がトラクターで収穫することなしにすき込んでいく姿も見てまいりました。
園芸につきましては、天候がすごく左右したり、近隣のいろんな状況によって、産地が打撃を受けて、こちらのほうが高くなっていくとか、非常に複雑な状況があるわけですけども、価格保証については、私はまだ就任したばっかりで、そのことについて、今やりますとか、今やりませんとかということは申し上げるときにはないと思っております。
これは財政上の問題があります。財政上の問題を無視して、いろんな支援を、言葉は悪いですけども、受けのいいことを今言うことは簡単ですけども、それに対して責任が伴ってまいります。その責任の伴うことに対して、保証できないものについて、私はここで回答することはできないと思っております。
そういった意味でも、今から、市民の皆様方との対話を通して、いろんな意見を聞きながら、そして、限られた財源の中で、有効だと思うことに対しては対応していくということで、今回の答弁はそのようにさせていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
◯9番(森田 幸一議員)
やはりそういうことだと思いますが、伊佐市は重点野菜として5品目あるわけです。ネギ、カボチャ、水田ゴボウ、そしてニガウリ、トマト、これが指定されまして、産地交付金ということで、10アール当たり4万円、それプラスこの団地の加算金というのがあるわけでございます。
そういう指定された品目につきましては、心配もされないかもしれませんが、特に、ネギ、カボチャにつきましては価格保証制度がありまして、価格が下がっても、そう心配をされないわけでございますが、テレビで放映された地区においては、出荷をしないでトラクターですき込むということは、この制度がない地区だろうと思うわけでございます。
そういうことでございますが、重点野菜に指定されて、産地交付金を受けることができるようにして、価格保証制度をつけるということができたら、収入の確保も、ある程度保障されるということでございますので、また、そこら辺りはお考えになっていただきたいというふうに思います。
時間がありませんので、次に移りますが、次の、新庁舎建設内容と菱刈庁舎の組織・機構について、質問させていただきたいと思います。
今回の選挙の争点にもなりましたが、市長は、新庁舎建設は内容を熟考し、市民に喜ばれる建設を実現したい、菱刈庁舎は残し、行政サービスを維持し充実すると公約され、選挙戦をされてまいりました。
この公約について具体的にお伺いしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
それでは、新庁舎建設につきましては、基本的には基本計画の考え方を踏襲しつつ、事業費や延べ床面積を抑えていくということで取り組んでまいります。
その上で、伊佐市が抱える庁舎や公共施設の課題などを解決し、また、今後開催する市民ワークショップでの意見を参考にさせていただきながら、大口ふれあいセンターとの一体的な整備により、利便性向上のための機能再編や、市民の皆様が必要とされる新たな機能を取り込むなどによって、市民の皆様に喜んでいただける新庁舎の建設を実現したいと考えております。
菱刈庁舎につきましては、菱刈庁舎を残すということにつきましては、新庁舎建設後におきましても、菱刈庁舎を引き続き活用し、地域に密着した市民窓口や相談機能はこれまでどおり利用していただくということを考えています。
具体的には、市民課、税務課、こども課、福祉課関係業務などを行う市民生活に関する窓口、そして、包括支援センター業務などを行う高齢者福祉に関する窓口、そして、行政情報無線の管理、放送や、湯之尾地区地盤沈下関係、菱刈泉熱開発関係業務を行う地域振興に関する窓口における行政サービスを利用していただくことを想定しています。
行政サービスを充実するということにつきましては、分散している行政機能を集約することによって、市民の皆様の利便性や行政効率の向上を図りながら、菱刈地域にお住まいの市民の方々に限らず、窓口における手続や相談等において、来庁されなくても済む仕組みや、市役所での滞在時間の短縮なども検討し、新庁舎建設を契機にした、さらなる行政サービスの充実を図ってまいりたいと考えているところでございます。
◯9番(森田 幸一議員)
この合併時の基本計画、新市
まちづくり計画ということでございますが、庁舎整備の基本的な考え方では、事務所の位置については、現在の大口市役所及び菱刈町役場を新市における同格の庁舎として使用するとあります。事務所の方式につきましては、総合支所方式として、現在の大口市、菱刈町の庁舎に総合的な機能を持つ支所を置くということであります。
しかし、あれから10年の経過によりまして、現庁舎の状況や、庁舎が果たす機能、サービスを考慮すると、新庁舎建設については検討しなければならない時期にあると話され、新庁舎建設に向けて進んでいるのであります。
そこで、新庁舎の基本的な考え方の基本方針では、新庁舎建設は、本庁方式として、行政機能を新庁舎に集約する、要するに一本化するということが前提であるとされているわけであります。新庁舎建設は、令和2年度に基本計画の策定が終わり、令和2年度に設計者選定、基本設計に現在入っております。
令和2年3月の基本計画の概要版では、新庁舎の機能の基本的な配置は基本設計で検討するとあります。また、大口ふれあいセンターとの複合的な利用の検討もするとありますが、先ほども市長も申し上げられましたけれども、このことを踏まえて、市長の考えをもう一度お聞きしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
私は11月30日に就任をいたしましたので、その以前にいろいろと計画が進んだことについて、議会でも議決されていることもございますので、場所についてとか、そういうことについて、基本的な考え方については、それを変更する考えはございません。
ただし、私は、再三申し上げておりますとおり、多くの市民の方々との対話を通して、その意見を取り入れながら進めてまいりたいということを申し上げております。
それで、私は、就任して間もないわけですので、今すぐに市民の方々の意見交換の場を設けるということはできませんが、年度内には、これはまだはっきり確約はできませんが、例えば、各コミュニティ協議会単位での意見交換の場を設けて、そちらのほうで、行政に対する全般的な意見と、庁舎問題も含めた意見交換会の場を設けたいというふうに思っております。
その中で、住民の方々の思い、そして私どもの説明をどのように聞いていただくのかということを見極めながら、今の設計に生かしてまいりたいというふうに思っております。
ですので、今申し上げましたとおり、菱刈にお住いの方々が、菱刈庁舎がなくなってということを心配されておりましたけども、それに関しては、絶対にありませんというお約束をいたしてきました。そして、菱刈にお住まいの方々が、今までどおり、菱刈の庁舎に行かれて手続が済むという体制を維持してまいりますということは申し上げていますので、そのことをお約束して、答弁にさせていただきたいと思います。
◯9番(森田 幸一議員)
それで、確認ということでさせていただきますが、先ほども申し上げましたように、新庁舎の機能の具体的な配置は、基本設計で検討するということでございます。
菱刈庁舎を今後どのような組織機構を置いて活用するのかで、新庁舎の規模を決めることになると思いますが、このことについてはどうでしょうか。
◯市長(橋本 欣也君)
私は、選挙戦を通じて、いろんな方々と、菱刈地区の方々とも、意見をいろいろと話をしてまいりました。
先日、新聞にも載っていたかと、新聞ですかね、どこかで私が発言を申し上げていると思うんですが、今ある伊佐市の、先ほども答弁で申し上げましたとおり、このほかの公共施設というのはたくさんありまして、そのうち、30年を経過する、老朽化している施設がたくさんあるわけでございますが、その公共施設の今後の在り方についても見極めながら、将来の伊佐市をイメージしたときに、どういう形で、コスト削減を図りながら、住民の皆様に公共施設のサービス低下を招かないかということを考えていく必要があると思います。
これは例えばの話ですけども、ふれあいセンターを有効にすることによって、新庁舎の面積を圧縮して、予算を圧縮するということを今、私どもの事務局ではしっかりと考えて検討しております。その中で、圧縮する中で、ふれあいセンターの今の部屋をしっかりと有効利用、活用することによって、それが可能になってくると私は思っております。
例えばですけれども、今、ふれあいセンターの4階に歴史資料館がありますが、菱刈にも、今、いきがい交流センターの中に歴史資料館があります。ふれあいセンターの歴史資料館を菱刈の1階に移設することによって、伊佐市歴史資料館という捉え方も私はできると思っています。そして、いきがい交流センターの中にある図書館を菱刈庁舎に移すことによって、そこが小学生、中学生、高校生が勉強する場にもなるし、そこで人の行き交いがにぎやかになっていくということも、これは私の今のあくまでも、例えばの話ですので、これは現実として捉えていただいたら困るんですが、そういうことも視野に入れながら、今後の庁舎の建設については考えていきたいということを申し上げているところでございます。
◯9番(森田 幸一議員)
新庁舎につきましては、ふれあいセンターを取り入れて、何と言うんですか、割とコンパクトにしていくということでございますが、再度確認ですけれども、菱刈庁舎にどのような、言わば係ですね、これを配置することによって、新庁舎の規模を決めるということについては、どうですか。
◯市長(橋本 欣也君)
先ほど答弁いたしましたとおり、市民課、税務課、こども課、そして福祉関係の業務、そして市民生活に関する窓口業務、包括支援センターの業務等の状況が残されるということは、今、検討されているわけですけども、これは正式に決まったわけではございません。
ですので、先ほどから申し上げていましたとおり、住民説明会を行った上で、住民の方々の意見を聞きながら、そして、ワークショップなどに参加されている方々の意見を参考にしながら、そして、しっかり、こちらの立場も説明をしながら、理解をしていただく上で進めてまいるということで私は考えておりますので、今のところ、私の就任前からずっと続いてきている検討に対して、これをすぐ、こうします、ああしますということはここで申し上げることはできません。
ただし、基本的な考え方として、先ほどから申しましているとおり、住民の方々の意見を聞きながら、説明もしっかり、こちらの説明もしながら、お互いが理解して、納得した上での庁舎建設を私は行ってまいりたいというふうに考えております。
◯9番(森田 幸一議員)
それから、もう一つあるんですが、実は人口減少の問題です。
菱刈庁舎があと15、6年、使用できるわけですけれども、そうしますと約7,000人から8,000人、人口が減少になります。人口減少イコール職員数の減少だろうと思います。
昔は100人に1人の職員数と言われておりましたけれども、現在は専門職が必要になったり、複雑化しておりますので、そうではないかもしれませんが、いずれにしても、職員数は減少になるということであります。
ここで、人口減少による職員数の減少を見込んで、新庁舎の建築の規模、庁舎の広さも決めることになろうと思いますが、市長はそこら辺のお考えはどうでしょうか。
◯市長(橋本 欣也君)
今、人口減少を前提にお話をされているわけでございますけども、私の公約の中には、人口減少を食い止めるための定住促進というのも、うたっております。
ですので、日本一ということを公約に掲げさせていただいている、大きな目標にチャレンジしようとしているときに、人口減少の推測ありきで物事を語ることがどうなのかなというふうに私自身はちょっと思うわけです。この現在の状況で、菱刈庁舎があと何年もつからその先はどうだということを言われますけども、通常50年間、あのような施設であれば、耐用年数は50年間と言われております。ただし、耐用年数が来たからすぐその施設を閉鎖するかということはほとんどないわけでございまして、それは、延命をするためにいろんな対策を講じてまいります。
少なくとも、菱刈庁舎は、私は、菱刈の住民の方々にとって非常に核となるものであるということを認識しておりますので、そのことについて、将来について、それをなくすとか、そういうことは今のところ全く考えておりません。有効に使うということを考えております。
◯9番(森田 幸一議員)
私たちもこの人口減少、人口が減らないように、できれば横ばいで行ってほしいんですけども、現実はなかなかそうじゃないようでございます。
先ほど申し上げたように、対等合併ということで、総合支所方式ということで、大口、菱刈、同格の総合支所で現在来ているわけでございますが、新庁舎を本庁舎として、菱刈庁舎を支所とすることは、合併時の基本計画で、庁舎整備の基本的な考え方で示してありますように、対等合併で同格の庁舎として活用することから、大きく逸脱するわけであります。本庁舎に決裁権が移るということになろうと思いますが、これまでの対等の庁舎ではなくなるということでございまして、これは少なからず市民の皆様方の御理解を得なければできないことであると私は思うんですが、そこ辺りの市長の考えはどうでしょうか。
◯市長(橋本 欣也君)
私自身が、今回の選挙戦を戦うことによって、多くの市民の方々とお会いしながらいろんな話をしてまいりました。その中で、菱刈地区の多くの市民の方々ともお話をさせていただく機会に恵まれました。
その中で、私自身が一番感じましたのは、しっかりとした説明をしていくことが必要だというふうに感じましたので、今後、意見交換会を早急にしたいというふうに私が考えているのは、そういう必要性に応じてでございます。
ですので、今後、合併前の12年前の合併の取組については、私も承知はしておりますが、ただ、時代の流れがございますので、時代の流れが、12年前に決まったことだから、将来のコストを考えた場合に、コストに物すごい負担をかけて、そして、それが市民の皆様方に、生活にしわ寄せが行くようなことがあってはなりません。柔軟に、その時代の流れに応じた判断をしていくのが、そのときそのときの行政の責任だと私は思います。12年前に決まったことを守るためにコストがかかるものを維持しながら、そして市民生活に影響を与えていくということは、私はしてならないことだと思います。
ですので、先ほどから申しますように、説明をしっかりしながら、納得をしていただく。努力をすることが一番大事だと思っております。
◯9番(森田 幸一議員)
ぜひ、理解を得られるように組織の配置等を考えていただきたいと思います。
そこで、市民に対して、菱刈庁舎、それから新庁舎の組織というのはこういうふうになるんだよというようなことを、年限もないわけでございますが、いつどのようなときにそこ辺りを具体的にされるんでしょうか。
◯市長(橋本 欣也君)
それでは、先ほどから申し上げていますとおり、年度内に各コミュニティの説明会を開催したいということで、今、準備をしようとしています。それから、ワークショップも始まっていきます。その辺の意見を聞きながら、ある程度の形、今どういう配置をしながらどういう規模で、どういうものが出来上がりますよということで、形が見えた段階でないと、説明をしても何の説明にもなりませんので、その辺の状況を見極めながら、形が見えたときに早急に説明ができる体制を取ってまいりたいというふうに思います。
それから、今、分庁方式によって、例えば、福祉課に用事のある方々は、菱刈の住民の方々も、わざわざ大口まで来て手続をしなければなりません。農政とか建設とか、そういうことに関しては、大口の方々が菱刈まで行ってしなければなりません。
ですので、福祉の問題にしても、いろんな手続の問題にしても、将来的に、菱刈庁舎で手続ができる、こども課の問題についても、わざわざ大口庁舎に来なくても菱刈で手続ができる。そういうことをしていくことによって、今の状況より住民サービスを充実させることは、私は可能だと思っております。
そういうことも検討しながら進めていくということで、必ず、手続上で菱刈の住民の方々に苦労をかけるというか、今より悪くなったと言われるようなことは全く考えておりませんので、かえっていい手続が本当にできる、便利になったねと言われるような状況で進めてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
◯9番(森田 幸一議員)
市長が変われば、市民への目線がこれまでも変わるのかというふうに私は思いました。
私は、これまでの庁舎建設に向けての進め方は、市民に開かれた建設への進め方ではなかったと思っております。行政のプロの考えに勘違いはないと。正しいと。そのことが、市民を置き去りに進めてきた結果が、現在の市民感情に火がついているというふうに思うわけです。
説明会もされてきておりますけれども、それがどれだけ市民の皆様方へ伝わっているのか、はっきり言って疑問がございます。確かに、基本的なところは行政で道筋はつけていくことになりますけれども、やはり市民の皆さん方の御理解をいただくことに推進しなければ達成はしないというふうに思います。
今回の選挙戦を通じて地域の皆様方が言われたことは、ますます高齢者が増えていく中に、免許証も返納し、交通手段もないと。ぜひ菱刈庁舎をこれまでのように残していただきたい、そうでなかったら新しい庁舎は建設しないでほしいという、建設反対の声もあるわけであります。これが市民の率直な声だというふうに私は思います。
ぜひ、橋本市長には、市民の皆様方の御理解をいただくように、市民目線で進めていただくことをお願いしておきたいと思います。ぜひとも、新しい庁舎の規模などについては再考していただきたいと思います。菱刈庁舎については行政サービスを充実しますとうたわれておりますので、これ以上のサービス向上に向けてお願いしたいと思います。再度市長の御見解をお伺いしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
再三申し上げておりますけども、説明責任を果たして、そして、こちらの立場もしっかりと説明をして、納得していただく。これは、全ての方にということはできないかもしれませんが、多くの市民の方々に納得をしていただいて進めてまいるという決意で頑張ってまいりたいと思います。
以上でございます。
◯9番(森田 幸一議員)
ぜひ市民の皆さん方の御理解をいただくように、市民目線で進めていただくことをお願いしておきたいと思います。
市長に冒頭申し上げましたけれども、ぜひとも職員が伸び伸びと働ける環境づくりをしていただき、職員の皆さん方の小さな声を引き出して、市政へつないでいただくことをお願い申し上げまして、質問を終わりたいと思います。
◯議長(森山 良和議員)
以上で、9番 森田 幸一議員の一般質問を終わります。
ここで、しばらく休憩します。休憩時間を5分程度とします。
△休 憩△(11時10分)
△再 開△(11時18分)
◯議長(森山 良和議員)
休憩前に引き続き会議を再開します。
次に、11番 前田 和文議員の一般質問を許可します。
前田 和文議員。
◯11番(前田 和文議員)
私の質問と、一番最初にされました森田幸一議員の質問が大いに重なっておりますので、いろんな意味で、市長と、提案なり今の考え方なりといったものをお互いに確認しながら、前向きに考えていきたいという材料にしたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。
まず最初に、政治目標等について、一番に、基本とする政治姿勢についてお伺いします。
◯市長(橋本 欣也君) 登 壇
それでは、説明をいたします。
基本とする政治姿勢についてということでございますが、私の基本とする政治姿勢については、キャッチフレーズであります、若さ、元気、情熱を持って市政に取り組んでまいるということでございます。
私は、今年3月に市役所を退職し、4月から、いろいろな活動を始める中で、多くの市民の皆様との対話を通して、多くのことを考えさせられました。住んでいる場所や職業、年代等、それぞれの立場での多くの意見や課題を聞かせていただきながら、対話の必要性について考えさせられました。
そのようなことから、多くの対話を通して、必要なことを、できるところから一つ一つ、
スピード感を持って実現し、積み上げていくことが重要であると感じてきました。また、これまでの常識を、これは難しいとか、これはなかなかできないよねというようなこと、そういう常識を打ち破った挑戦を続けていく、実行していくことも必要だと思っております。
◯11番(前田 和文議員)
市長の、森田議員の質問のときでも、また今の御意見でも、非常に若さと前向きな姿勢が、我々議員のほうにも伝わってまいりますし、また、これが市民の方々にも伝わっていき、こういう選挙結果が生まれたものというふうに確信しているわけですが、ぜひとも、今の基本的な姿勢と対話と常識破りなこともあり得るんだということの政治姿勢といったものを大切にしていっていただきたいなというふうに思います。
そうしないと、我々がただただ申し述べたり、議会の言葉が執行部のほうに何も届いてなければ、我々の存在意義というものすらありませんし、また、そちらのほうの御意見等を我々は市民のほうに伝えることもできません。市民の皆さんが分かりやすい言葉で伝えていただくということが最も必要なことであり、ただただ行政の常識と言葉に踊らされるような発言といったものはなるべく控えていただき、また、課長の答弁書にもそういうものはなるべく使わないようにということでしていただければ、今度、新しい議員さんも入っておいでになります。そういうことも配慮していただければありがたいなと思っております。
それでは、私はここに選挙公報を持ってきておりまして、いろんな、現市長が戦われた方々の御意見等も尊重していかなければならない面もあるということが先ほどの答弁の中にありましたので、あえて、その部分もちょっと提案、またその考えなりをお話しいただければなと思います。
神園勝喜候補の次世代にバトンをつなぐ産業の振興と、いわゆるバトンをつなぐ役割なんだということと、若い人でありますから、ただバトンだけをつなぐ、言わば運動場の一周をしてバトンつなぐんだというようなお考えなのか、いや、これは2、3周回って、もう少し確立したものを、バトンをつないでいくんだというお考えなのか、そこをちょっとお聞かせください。
◯市長(橋本 欣也君)
ただいまの質問でございますが、私はまだ就任したばっかりで、ただ10年先を見据えた行政をということを訴えてまいりましたので、それで世代交代の必要性というのを訴えてまいりました。
ですので、今、何周回るかとかという話がありましたけども、そのことよりも、まず、この4年間の任期を精いっぱい私の思いを込めて、そして、必死に頑張ってまいることが一番大切なことだと思っております。
そして、今までの伊佐市、そして将来の伊佐市、時代の変化というのは、もう目まぐるしく年々動いていっているわけですから、インターネット、ITの進化とか、いろんなものについて、今までは集まらなかったことが、インターネット環境を使うことによっていろんなことができるような状況になってきているわけですから、その辺の新しい伊佐市に向けた、私がつないでいく役割であることは当然間違いないと思います。ただ、私が、今それに対してどうのこうのということよりも、4年間を一生懸命頑張るということを今申し上げたいと思います。
◯11番(前田 和文議員)
今、マイクの調整中も時計は進んでおりましたので、何か損したような感じもしますが、いいとしましょう。
今お話しのいわゆる4年間をまずしっかりこなすということは、非常に我々にとっても大切なことですし、誰しも自分の生かされた役割の時間というものを必死で頑張るということを、非常に好感の持てる、そしてまた市民の理解の得られる市政につながるものと評価したいと思います。
それで、今、インターネットの話が出ました。インターネットの話が出まして、橋本市長の公約の中で、伊佐市を魅力ある教育の市としたいと、全国一にしたいと。それと重なることとしまして、大口高校の教育の補助金等の在り方といったものを考える必要があるんじゃないかなと。今の利用のされ方、また、その効果についての疑問をお持ちなんだろうということで思うんですが、そうしたときに、一つの提案としまして、オンライン塾、オンラインによる放課後の塾等を検討、補助の対象といいますかね。そういうふうなものも、今のこの時代は可能だと思うんですが、ここでお約束してくださいということじゃありませんで、どういうふうなお考えでしょうか。
◯市長(橋本 欣也君)
今、大口高校の話がございましたけども、私は、大口高校の大学進学のための支援に対しては、一定の成果は上げてきたものだと思っております。それはなぜかと申しますと、実際に支援をいただいた生徒さんたちと直接話をする中では、非常にそれはモチベーションにつながったという人もいらっしゃいましたし、それに対しての効果は上がっていたものだと思います。
ただし、これを長く引っ張ることで、ある程度の変化というのを求めていかないと、時代のニーズというのは時代によって変わっていくものだと私は思っていますので、私の就任によって、その内容を1回見直して、もう1回、有効なものがないものかということを考えながら、支援策を講じてまいりたいというふうに思っております。
その中で、先ほど、塾というか、オンライン塾について、御提案があるわけですけども、そういうことも含めて、今後、検討しながら進めてまいりたいというふうに思います。
◯11番(前田 和文議員)
第2の質問の中に、市政に対する目標について示されたいと。これは非常に難しい質問だったなと。あまりにも望洋として、答えを何を書けばいいのかなとお迷いだったと思いますが、原稿をお書きになっていらっしゃいますので、お聞きしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
非常に難しい質問をいただきましたので、悩んだところでございますが、市政に対する目標は、一言で言うと、市民の皆さんに喜んでもらえる行政運営をすることでございます。
伊佐の多くの可能性に失敗を恐れずチャレンジして、そして、伊佐に住みたい、伊佐に住んでよかったねと言って、思っていただける、夢ある
まちづくりを進めていきたいと思っております。
私は、公約の中で、先ほども森田議員の質問の中で申し上げましたが、日本一という言葉を使っております。表現を使っております。これは大きな目標として、日本一を目指さなければ、日本一に近づくことはないと私は思っております。
そういった意味で、中途半端な目標を掲げるのではなくて、大きな夢、大きな目標に向かってチャレンジする姿勢、意識を持っていくことで、これまで以上に諦めない行動で頑張っていくという、自分自身のモチベーションにもつながっていくと思いますので、そのような姿勢で取り組んでまいりたいというふうに思っております。
◯11番(前田 和文議員)
市長のモチベーションを高める姿勢といったものをひしひしと感じることができまして、ありがたいお言葉だったなというふうに受け止めております。
その中で、その中でといいますか、災害から市民を守るといったことが、非常に喫緊の課題といいますか、集中豪雨があったり地震があったり、いろんな場面があるわけなんですが、これに対して、今、ある候補者のこれを見てみますと、大口地区の防災無線ですね、拡声器といいますか。菱刈地区はあるんですけど、これを整備しますといったようなことがあるんですが、市長はどういうふうにお考えなんでしょうか。
◯市長(橋本 欣也君)
防災無線について、公約に挙げられている候補者の方がいらっしゃったのは、私も存じております。ただし、私は、先ほどから申し上げておりますとおり、財政の状況等を見極めながら、行政運営をしていくということは、私は必要なことだと思います。
それは、あれも、これも、やったらいいということは分かっています。ただし、それは財政があってのことでございますので、財政を無視したものとして、それを投入するということは今後の伊佐市の将来を考えたときに、これはできません。
ですので、私はまだ就任したばっかりでございますので、その辺の財政の状況も見極めながら、そして、その防災無線に対しての費用がどれぐらいかかって、どれぐらいの状況になるのか。逆に、防災無線を入れなくても、コストをかけなくても、同じ効果を生む方法がほかにないのか。そういうことも検討した上でやっていくということだと思います。
総合的に検討した上で、経費をかけないで効果を生むということを考えていくのは、当然の務めだと思っていますので、その辺は、今から就任、始まりましたので、私のほうで、その辺も、担当課等含めて、またいろんな意見を聞きながら進めてまいりたいというふうに思います。
◯11番(前田 和文議員)
実は私も、この防災無線にかかる費用というのが、非常に膨大な費用がかかり、かつ、維持、管理も非常に今の菱刈地区の毎年度の予算といいますか、今年度も出てまいりましたけど、非常にお金のかかることなんだなというふうに捉まえております。
その中で、今の大口地区の現状を見ますと、非常に災害が個別であり、非常に危険な状況は個々の地域で限られているというのが今の災害の特徴だと思います。今回の場合は、分かりやすく言えば山野地区。そして、土地改良区等でいえば、土地改良区の中でも、山間部の被害が非常に多いということが多いです。
それと、今、国土強靱化で、ため池等のチェックが行われていますが、それに対する市の提言といったものも、ハザードマップで作られておりますので、そういう進捗を見ながらやっていく必要があると思うんですけど、災害が個別である以上、個別の把握が必要なんですね。
これが、伊佐市全体でどうなのかといったものの、何といいますか、情報というよりも、私どもの自治会におきましては、地形上、内水がよくたまる状況にありますので、そこにつきましては、我々、みんなで監視し、それを情報伝達し、個別に、お年寄りについては情報を流していくという形が必要なんですが、今のむらづくり委員会に対する無線、いわゆる自治会用の連絡用無線に対する補助金が、菱刈地区も大口地区も、50%だったと思うんですが、割合が一緒なんですよ。親機が80万から100万円ぐらいします。それに対する補助金は、大口地区も50%、菱刈地区も50%。菱刈地区は防災無線を持ちながら、それを重ねているわけですね。
大口地区は、防災無線を持ちませんので、個々の自治会長さんのほうに公的な災害対策本部から、いろんな情報が電話で流れてきて、それを伝えるということになるんですが、これの費用負担が、非常に高齢化していまして、おじいちゃん、おばあちゃんたちに対する個々の子機、親機はともかく子機の負担もやっぱり1、2万するわけなんですね。私どものところは50戸ぐらいあるんです。そうしますと、積立金をしていますけど、やはり大きなものがあります。
そこの菱刈地区と大口地区の、全く不公平だという話はしませんが、そこの無線に対する依存度といいますか、個々の自治会に対する使用の在り方の緊急性、整備の仕方ということは、公的なものも配慮が必要なんじゃないかなというふうに思っております。
ですから、これをどうこうせよということでありませんで、庁内でまた御検討いただいて、その財政状況を、また判断し、そして、今から先も、防災無線をつけなさいという提案はいっぱい出てくると思うんですね。今までの伊佐市議会の提案といいますか、議論の中でもいろいろ出てきました。今後も出てくるんでしょう。
でも、それは、各地で防災無線が雨のときには聞こえないとか、役割を果たしてないんじゃないかなと、今、全国的なこともありますので、そこら辺も踏まえて検討していただきたいと思います。これは提案ですので、また御検討ください。
それに対するコメントをちょっといただきたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
まだ就任して3週間になって、いろんな状況を全て把握できている状況ではございませんので、最初から頑張り過ぎると、非常にいろんな意味で、途中でパンクしてしまうのかなというふうに思いますので、そこはしっかりと、じっくりと見極めながらしていきたいというふうに思います。
これは、隈元前市長もそうだったと思うんですが、市民の方々が喜ばれるために一生懸命に頑張っていくという姿勢は、これは変わらないと思います。当たり前のことだと思います。私も同じように、それに対して、やれることというのを、先ほど財政状況も言いましたけども、そういうものも見極めながら、本当に有効なものは何なのかというのを探っていく、検討していく。これが非常に大事だと思います。
そういう姿勢で臨んでまいりたいというふうに思います。今日の提案は、ありがたい提案として受け止めさせていただきたいと思います。
◯11番(前田 和文議員)
今も、橋本市長がおっしゃいましたが、今日は、お互いに提案と、受け取りというような形で結構ですので。副市長がしっかりされていますので、大丈夫だと思います。
ある候補者で、公共工事として、水俣、伊佐市間を、トンネルを造って、空港に近いといいますかね、利便性をよくするといったようなことも言われているようなんですが、そこにつきましては、今度は県、国、各地元議員さんといいますか、衆院議員さんも含めまして、いろんな取組が必要と思いますね。それは、市の中で考えられるような予算規模でもありませんし、庁舎内で片づく問題ではありません。
率直に申し上げまして、県の議会だとか、鹿児島県だとか、国だとか、国の機関である衆議員議員さん、参院議員さん、そこら辺とのネットワークといったものをどういうふうに構築されるおつもりなのか、今からつくっていかれる、今までもあったかもしれませんけど、もっと充実して、ホットラインなり、すぐつながるようなことも考えていかれないと市民のために方向性が見えないんじゃないかなと思いますが、それについてお考えをお聞きします。
◯市長(橋本 欣也君)
今ネットワークの話をされましたけども、私も3月までは職員として働いておりましたので、その政治に対するネットワークとか、そういうものは、今までは持ち合わせていないと思っております。
ただし、先ほど言われたトンネルの構想につきましても、これは、市が直轄で行う事業ではございませんので、県、そして国の御支援があって初めてできていくものだと思っております。
先ほどから申していますとおり、私は、市のためになるもの、市民の方々の生活のためになるものというもので有効なものは当然やっていきたいという姿勢で臨んでまいりますので、そういうものが本当に必要だというふうになっていけば、それは、伊佐のために、県の方々と、そして国の方々とも連携を図るために、お願いに参りながら、そして、ネットワークを構築していきながら、そしてそれをスムーズに進めていくことの努力を精いっぱいやっていきたいというふうに思っております。
◯11番(前田 和文議員)
私は、ひいき目で見るわけじゃありませんが、今の橋本市長のお考えと、また柔軟な頭であれば、そういう陳情にしましても、いろんなお願い事、ふだんのお付き合いにしましても、立派にそういう関係性を維持でき、つくっていかれるものと信じておりますので、また、我々も応援しますので、何かありましたら、教えていただければ、協力体制はいつでもつくってまいりたいと考えております。
ちょっと細かな話ですが、市民のための話なんですが、公約の中に、安心・安全な暮らしの
まちづくりですね。それと、稼げる地域の公約があります。
これは、インフラといった、インフラというほどじゃない、まあインフラですね。言わば、里道ですね。いわゆる里道、昔の赤線といいますか。あそこの問題が前々からいろんな要望がありまして、まだまだ賄えている状態ではないわけですね。市街地の昔の里道はほとんど整備されていますが、各地に行きますと、消防車も入れない。また、農機具がだんだん大きくなっていますので、そういうものにも対応できている里道ではないということが、非常に今、問題になっています。
高齢者の方は、消防車、救急車が入ってくることが、安心して眠れる状態をつくる一番のものでありますし、その整備も、ぜひとも、前向きにできるところはでき、そしてまた、先ほどからおっしゃいますように、全部しますよというふうなことは到底できるわけじゃありませんし、必要なところは、財政課の課長も協力していただけるものと信じておりますので、いいアドバイスをいただきながら、進めていかれればなと思っておりますので、それについて一言いただきたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
私は、先ほどからも再三申し上げていますとおり、市民の方々の意見の交換の必要性というのを感じております。ですので、もちろんこの市議会の中で、議員の皆様から御提案していただいたことも、それは当然、検討していく必要があるのは当たり前のことですけども、各コミュニティを単位に意見交換をさせていただく中で、住民の方々が本当にお困りのことは当然意見として出てくると思うんですね。そういうものを、市内の全体の状況を見ながら、優先順位の高いものから一つ一つ積み上げていく、この姿勢が私は大事かと思います。
ですので、そういった意味で、今、前田議員がおっしゃいました提案についても、当然検討させていただくわけですけども、その状況に応じて、その優先度の高さというか、そういうものを総合的に判断しながら、進めていきますということしか、今のところは回答できません。よろしくお願いいたします。
◯11番(前田 和文議員)
市長の基本的な考え方、また市民に対する思いと、また市政に対する思いと、健全な市政運営といったものに対する考えはよく分かりましたので、今後も、いろいろな議論を重ねながら、前に進めていきたいと思っています。
次の質問に移ります。
大くくりでは、今後の農政についてとありますが、これはあくまでも、農政課長にもお伝えしておきましたように、共済制度が、令和4年ですかね、今の一筆方式から、今もあるんですけど、収入保険が主になるというようなことがありまして、こういうものを、我々がなかなか勉強不足で把握できてないところがありまして、それについて、どのように把握されているかお知らせください。
◯市長(橋本 欣也君)
農業共済制度は、農家が自然災害に遭ったときに被る経済的損失を最小限にとどめ、経営安定を図るために実施されている国の災害補償制度です。農家が災害を受けたときに、その災害を補償して経営を安定させることを役割としています。
伊佐市において、共済制度は、農業災害対策として、平成30年に発生しました硫黄山噴火に伴う河川水の汚染被害のため水稲を作付できなかったときも、水稲共済金が支払われました。また、今年の7月、豪雨災害が発生しました。農業用の機械、施設等の共済加入の大切さを感じているところでございます。
共済制度の変化の把握については、農政課長から説明させます。
◯農政課長(永里 浩信君)
市長の答弁に補足して説明いたします。
把握については、かごしま中部農業共済、伊佐支所から情報をもらっております。
令和元年1月から収入保険制度が開始されました。この制度も、事前に共済組合のほうから相談がありましたので、市が開催する認定農業者の会、転作の説明会、市内13地区で開催いたします、人・農地プランの説明会等で、共済組合の担当職員が出席して説明しております。市報、共済だより、県の情報等にも掲載していますので、当然、市としては把握しております。
また、今、議員のほうから言われました、令和4年度から農作物の共済が変わります。このことについても、市は把握しております。
対象作物は水稲、陸稲──麦ですが、先ほど、収入保険でも説明しましたが、今回も同じような、様々な市の開催する会合等で、直接、共済組合の職員に来ていただいて説明をしていただきたいと思います。また、市報、ホームページ等にも掲載いたします。
来年の4月から、共済組合が、県下が一つに統一されますので、また、様々な制度、政策等の情報ももらいながら、共済組合、JA、県、市と連携しながら、十分、農家の皆さんには説明していきたいと思っております。
以上でございます。
◯11番(前田 和文議員)
この収入保険が、現行、されているわけなんですが、これはあくまでも青色申告をされている農家の方が基本といいますか、加入できる制度ですね。ということは、農家収入といったものが、何年かにもわたり、しっかり把握されてないとできないということ、当然と言えば当然かもしれませんね。兼業農家であった場合、幾らのお米が取れたのか、誰に売ったのか、子どもさんに送ったのは何俵なのかとか、そこら辺いろいろあるんでしょうから、青色申告を行っている農業経営者が対象ですということになりますと、今現在では、伊佐市では、戸数が55戸しか今ないわけですね。これはもう大きな農業者だと思います。お米にしましても。お米が主ですからね。
そうしますと、次の質問にも重なってしまいますが、小規模といいますか、山間部に見られるような、牛を飼って、そして、お米を作って、そして食べるだけの野菜はちょこっと作ってといったような、そういう生活基盤のための農業といいますか、そういうふうなところの共済制度といったものはどういうふうに変化するのか、どういうふうになるのかが、我々も把握していませんし、農政課は把握されているということですが、どういうふうに把握されているんですか。
◯農政課長(永里 浩信君)
今、議員のほうから言われましたように、収入保険制度は青色申告をされないとできません。それと、今言われましたように、現在のところ、伊佐市で収入保険制度に加入されているのは55戸と。共済のほうで、当初、目標を立てられたということで、立てられた目標には、伊佐市のほうは112%ということで、目標は達成されているようでございます。
それから、小規模農家、そういうのは、2番目の質問ということでございましたので、私のほうも併せて説明したいと思います。
共済組合のNOSAI事業は、作物の作物共済、家畜共済、果樹共済、畑作物共済、園芸施設共済、建物共済、農機具損害共済、それと今言われました、農業経営収入保険の8事業があります。それぞれの農家が目的に合わせて加入されると思います。小規模の農家の方は、そのどれかに入られるということになると思います。
収入のほうに行きますと農作物共済、家畜共済、果樹共済、畑作共済のいずれかに加入されるということになると思いますので、そこは農家のほうの考えになると思っております。
あと、牛の農家は、ほかのマルキンとかそういう国の補償もありますので、その収入保険と一緒には加入できません。それから野菜の価格安定の国の事業等もあります。その分もこの収入保険とは一緒に加入できませんので、その辺りも、また、選択があると思います。それと、野菜の価格安定に関しましても、伊佐市としましては、ネギ、それからカボチャの市の二つの作物には、市の独自の野菜の価格安定のオプションをしております。
以上でございます。
◯11番(前田 和文議員)
その家畜共済、いろいろな共済制度がありますが、これはマルキンであったり、伊佐市では、作っていないミカン、果樹栽培といったものは非常に少ない。また、畑作物も少ないほうでありましょう。そしてまた、作ったにしても、今、価格安定のほうがありますのでいいんですが、米、水稲については、制度が今までと違って、一筆方式が令和3年度で終わってしまうんですね。引き受けなくなるわけですよ。今は1反歩1反歩、「ああ、虫に食われた。共済にお金を少しでももらいたいな」ということで、それを見にいって、そして、それの被害度を地元と、そしてまた、地元の係の方と共済の方と見ながら、判別して、これは何%ですねとかいうようなことが、出てはくるわけなんですけど、共済金がそれで支払われるわけですけど、今後は、3年になくなってしまえば、いろんなやり方はあると思うんですが、どういうふうにお考えですか。
◯農政課長(永里 浩信君)
今、言われるのは、災害があった場合のことですよね。収入でないということですね。
以前は、保険の場合、一筆方式の中で、強制的に加入しなければいけなかったわけですね。それが、令和元年度から、強制じゃなくて任意加入ということに変わって、そして、今度、令和4年度からは、一筆一筆、共済組合の職員が見て回っていたのが、全相殺方式、品質方式、半相殺方式、地域インデックス方式という四つに変わるということになっているようでございます。
言わば、調査の仕方が変わるということになっていくと思いますので、その辺りは、令和4年度から変わりますので、十分共済組合の職員のほうで、農家のほうに説明があると思います。今のところその四つが変わるということは、私どもも把握しております。また、連携もしておりますが、令和3年度に共済組合のほうから、いろいろ私どもの会合に来ていただいて、十分説明をしていただく予定でございます。
以上でございます。
◯議長(森山 良和議員)
一般質問中ですが、前田議員に申し上げます。
質問は、昼食を挟み、一旦中断したほうがよろしいでしょうか。それとも、後が短いですので、このまま続けたほうがよろしいでしょうか。
◯11番(前田 和文議員)
議長の判断にお任せします。続けましょう。
◯議長(森山 良和議員)
では、続けてください。
◯11番(前田 和文議員)
お腹がすいて答え切れないということではないでしょうから。
いわゆる一筆方式がなくなり、今度は半相殺、全相殺、災害収入、それと今おっしゃいました地域インデックス方式というのがあるんですね。これは地域ごとに、伊佐市なら伊佐市のデータが今、幾らぐらいなのかと。そしてまた、そのデータを基に、その被害農家の持っていらっしゃる田んぼ全部をそれに掛けていくといったような方式らしいんです。私もよく分かりませんけど。まだ把握していませんけど。
そこら辺を農政課としては十分これを把握して、そしてまた指導を農家にしていただかないと、非常に保険というのは難しくて、それでまた共済組合が、もちろん国の施策の中でやっているわけですから、当然国のお金が随分つぎ込まれている話ですよね。この収入保険にしましても、半分以上は国が持っているわけですから、そこら辺を、国の補助金も利用しながら、有利な、何といいますか、農家所得が急激に、虫も含めまして、災害でもって収入を失わないように農業を守る、元気な産業を守るといった意味からも、早め早めに情報を収集され、そして、もう令和3年といいますと来年ですよね。令和4年からは、もうその方式に変えていかないといけないわけです。喫緊といいますか、非常に急がれる課題だと思います。
それをまた農家のほうに理解させて、お金を幾らか出してもらってという形なわけですから、そこら辺を、早め早めに情報収集を勉強していただき、各農家が、中小の農家も大規模農家も一緒ですが、困ることのないように、お昼の御飯が安心して食べられるように頑張っていただきたいと思います。
◯農政課長(永里 浩信君)
今、言われますように、十分農家のほうには情報を伝えないといけませんので、年が明けましたら、また、令和3年度の転作の説明会等もありますので、そこで共済の組合の担当職員にも来ていただいて、また、その中で、市の担当職員も、勉強しながらしていきたいと思います。
ただ、この保険制度はあくまでも任意でございますので、市がどうしてくださいということではなくて、一番いいものを選んでいただく。当然、農家の方は掛金というのがございますので、その辺りを十分考えられて加入されると思いますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
◯11番(前田 和文議員)
これは収入保険に関することなんですが、収入保険が、非常に掛金が、掛け捨て部分がちょっと大きいと。それを各市が推進するために、少し補助金をやっているみたいですね。日置市だとか、いろいろなところですね。これの加入補助金としまして2分の1以内とか、いろんな提案があるようですので、これもまた具体的に試算、シミュレーションしていただいて、この補助金を出したほうがいいものか、全然関わらなくてもいいのか。今、市長がおっしゃいますように財政状況、全体的なことも見ながら、やっていただきたいと思っています。
最後に、今年度、山野に降りました災害も、あっちは大きな災害でしたけど、個々にも非常に大きな災害が出まして、今度の予算に6,000万ぐらいが上がってきているようです。その対応を非常に農政課も素早くやっていただきまして、農家の人たちは安心して来年度の米作りに向けて取り組んでおりますので、土地改良区等を含めまして、感謝申し上げて終わりたいと思います。
以上です。
◯議長(森山 良和議員)
以上で、11番 前田 和文議員の一般質問を終わります。
ここで、昼食のためしばらく休憩します。なお、再開は午後1時からとします。
△休 憩△(12時07分)
△再 開△(12時59分)
◯議長(森山 良和議員)
休憩前に引き続き会議を再開します。
次に、14番 柿木原 榮一議員の一般質問を許可します。
柿木原 榮一議員。
◯14番(柿木原 榮一議員)
市長、御当選おめでとうございます。先ほどの二人の方の答弁を聞いておりますと、新市長の度量の大きさも、また分かってきたところでございますが、職員の失敗した責任などは全部私の責任だと言えるような市長になっていただきたいと思います。いろいろなことが山積みしております。一緒に市民のほうを見ながら解決していきたいと思っております。
今回の一般質問は、伊佐市長選挙の公約の、やさしい子育て、伊佐の魅力ある教育全国1位を実現しますについてと、伊佐市公共施設の整備について、及び給食費の公会計化について質問をいたします。
まずは、やさしい子育て、伊佐の魅力ある教育全国1位について伺いますが、先ほど、市長の思いは十分に伝わってまいりましたが、伊佐市に生まれてよかった、育ってよかったと言えるような伊佐市になってほしいものだと思います。生まれた赤子は言いませんけど、大体、死ぬときには分かると思います。
やさしい子育て8項目について、具体的に市長の所見をお伺いいたします。子ども、児童が自信をつけ、巣立っていける伊佐市でありたいと思うのは私だけではないはずであります。
そこで、伊佐市の魅力全国1位の尺度は何で比べていかれるのか、外的なものからお伺いいたします。
◯市長(橋本 欣也君) 登 壇
まず、質問の最初に、全国1位の尺度はどういうものかということで、今、御質問ありましたけれども、これは、私が申し上げている全国1位というのは、学力だけのことを申し上げているのではございませんで、心の教育とか、子どもさんが本当に心身ともにたくましく育っていく、そして、社会人となったときに、たくましくそこで生き抜いていく、そういう人材育成というものも含めた全国1位と申し上げております。
ですので、学力だけを取りますと、順位というのは当然出てくるわけですけども、心の教育とか、そういうものは、実際に数字として表れるものではございません。そこを、ただ、世の中の全国の状況を見ながら、うまくいっているところ、その情報に対しては収集をしながら、本当にうまくいっているものについては、まねたり、そしてそれを超えていくための努力をしたり、そういう目標に向かってやっていくということで、総合的に考えたときに、伊佐はいい教育をしているよね、伊佐は本当に心の教育も充実しているよねということを言っていただくこと、それが全国1位につながっていくものだと思っております。
◯14番(柿木原 榮一議員)
では、やさしい子育ての8項目について、具体的に市長の所見を伺ってまいりたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
それでは、8項目につきまして、簡潔に説明をさせていただきたいと思います。
まず、特別支援学校につきましては、通学に伴う不安や負担を軽減し、地元の特別支援教育の環境整備としても、特別支援学校の誘致は必要な取組であると考えています。
署名活動や市民、議会と一体となった要望活動を粘り強く続け、知事や県当局への理解を求めながら、私の任期中に何らかの方針を引き出せるように努めてまいりたいと思います。
子どもの医療費無償化につきましては、できるだけ早期に実現を図りたいと考えておりますが、財源調整や準備期間を伴うものですので、検討期間を少々いただきたいというふうに思っております。
それから、3番目の定住促進につきまして、一朝一夕にできるものではありませんが、伊佐の自然や安全な食、文化やスポーツ、地域との関わりなどを含め、心の教育をテーマに伊佐の教育を進めていき、ひいては、これらを必要とする方々が、伊佐の教育を受けたい、移住したいと思ってもらえるようにしていきたいと考えております。
それから、4番目の人権・同和教育。多様化が求められる時代であるからこそ、これまで以上に、人権・同和教育を多くの市民に浸透させる機会をつくり、差別のない明るいまちにしていく必要があると思っています。
生まれながらにしての条件とか、そういうもので差別をされるということはあってはならないことですので、そういうことに対する啓発をしっかりしていきたいというふうに思っております。
それから、文化芸術、スポーツ、社会教育活動。コロナ禍で活動が縮小している折ですが、文化芸術、スポーツ、社会教育活動は、人間教育として、多くの人の交流の場として、心の豊かさを実感する場として、多くの役割を果たすものと思っております。より多くの市民が関わるように活動を支援していくということで考えています。
それから、6番目と7番目、大学進学支援、地元高校魅力化につきましては、大学進学支援と地元高校魅力化の定着は関連性がありますので、まとめてお答えいたします。
これまでの大学支援を見直し、検証しながら、先ほども申し上げましたとおり、見直しを前提に、例えば、大学進学後に伊佐市にUターンして活躍いただく場合に、奨学金の一部を免除する。そのような支援を検討したいと思いますし、高校魅力化としては、特徴的な部活動を推奨することなどし、地元進学や他所からの進学の促進につながるよう、魅力づけは必要ではないかと思っております。
それから8番目の出産・子育て支援につきましては、先ほどの、子ども医療費無償化に加え、出産・子育ての環境を保ちながら、子育て世帯の悩みの軽減につながる施策を、限りある財源の中から比較検討していきたいと思っております。
以上でございます。
◯14番(柿木原 榮一議員)
私も、孫たちが、たんぽぽに二人お世話になっておりました。特別支援学校の誘致は本当に必要だと私は思っておりますので、特にまた力を入れてください。
それと、公約されている6番目になりますが、伊佐市内高校卒業生の大学進学支援を行いますということで、現在の大口高校の100万円、30万円の制度以外に考案しているものがございますか。あれば示してほしいと思います。
先ほどの地元帰省者の奨学金の制度ですが、これはどのように制度的に支援をされていくのか、この辺の対策がありましたら、これまでお願いいたします。
◯市長(橋本 欣也君)
先ほども質問からお答えしていますとおり、大学進学の助成については、見直しをしていきたいというふうに考えております。
それから、先ほど申しましたのは、これはあくまでもこのようにしますということを確約して申し上げているのではございませんで、一つの案として、実際、高校を卒業して地元に残っていただく方も当然必要ですけども、都会で、学力も含めて、いろんな経験をしながら、優秀な人材として伊佐市に帰ってこられて、そして伊佐市のために頑張っていただくということを想定した場合に、当然、進学に関わる経費というものは非常に重いものだと思っております。
そういった意味で、伊佐市に帰って活躍していただく場合に、奨学金というのが、非常に社会人になってからの重荷になっている人たちがたくさんいらっしゃいますので、そういうものを一部補助して、軽減することによって、思い切って伊佐市で頑張っていただくというようなことも、一つの案として考えているところでございます。
◯14番(柿木原 榮一議員)
市長の思いは分かりました。実現しますように御努力願いたいと思います。
それと、地元高校魅力化の定着を図りますということを公約でされていますが、高校魅力化の具体策は何か。文系、理系、体育系の指導者の方々の力は大きいと思います。特に高校の全国大会に出られるところの大体7割から8割は指導者の力だろうと私は思っておりますが、この指導力のある先生方をどのようにして県の教育委員会の人事関係にアピールするか、特別なやり方があれば教えてください。
◯市長(橋本 欣也君)
私は、部活動の活性化というのは、高校魅力化の一つの大きな対策だと思っております。
私が高校時代に通っていた高校は、駅伝が県で常にトップクラスでございました。私の一つ下の後輩は、県で優勝して、京都の都大路で全国9位ということで、成績を残しております。
そういったことによると、いろんな他地域から、駅伝が強いから、駅伝をするために、そこの高校に行こうという人がたくさんいました。それ以外にも、部活を求めてくる生徒というのは、昔たくさんいたわけですが、現在も、私が指導してきましたバレーボールの指導を受けた子たちが、部活動の強いところを目がけて実際に流れていっているという実態があります。
そういうことを考えますと、もちろん高校の学力というものも大変でありますけども、特色ある部活動を地元の高校に推奨することによって、そこを目がけて、地元の高校に行きたいという生徒は必ずいるものだと私は思っております。それは、スポーツに限らず、いろんな部活動の可能性というものはあると思っています。例えば、一つの例を挙げますと、今、伊佐市では、eスポーツが非常に盛り上がっております。指導者も、県で公認された指導者のうちの一人は伊佐市におります。
そういうことを考えますと、民間活力を生かしながら、そういうものが根づいていくとすれば、eスポーツを利用して国体出場を目指す、日本一を目指していくということも、これは人数が多くなくてもできる問題だと思っております。これを推奨するということを今、確約するものではございませんが、一つの案として、そういうものを入れていくことも方法の一つとしてあるのではないかというふうに思っております。
以上でございます。
◯14番(柿木原 榮一議員)
市長が言われましたように、スポーツが盛んになって活躍していったら寄ってくる子どもたちはいます。そういう関係で、文系にしても理系にしても、体育系は特にですが、あると思います。一時、大口高校もラグビー並びに弓道、そういう部活が盛んでした。
その陰には、大口高校のラグビーの先生でK先生という先生もおられました。そして、ほかの学校に行かれても活躍して、子どもたちを伸ばしていって、その学校が県の大会でも常連になっていることも知っております。
本当にこのような指導者の人事関係だったら教育長でしょうけども、特別にまた市長も動いていただけたら、そういう県の教育委員会とか、そういうつてがございますでしょうから、やっていただきたいと私は思っております。
私は、先ほど言われました、学力だけが子どもを伸ばすあれじゃないということも分かりますが、学力向上も公約に入れておりますが、なかなか果たしていただけず、教育長も、『伊佐の学校教育』のナンバー15でも訴えておられますけども、なかなか思うように成績が上がってこないというのも事実でございます。
教育長、前市長まで、保護者の責任と言われましたけれども、保護者の社会教育並びに生涯教育との連携が取れているのか、どのような方向で子どもたちの学びを止めないでいくのか。橋本市長の妙案があったら述べていただきたい。また、橋本市長は、前任では社会教育課長もされておられますし、その辺をよろしくお願いいたします。
◯市長(橋本 欣也君)
まずもって先ほどの答弁にちょっと付け加えをさせてください。申し訳ございません。
以前、大口高校が、ラグビーが非常に盛んになって活性化をしていたということも、当然承知をいたしておりますし、現在におきましても、カヌーが、競技場が立派なものができておりまして、それに対して部活動の生徒が一生懸命、現在も頑張って、いろんな多くの成績を残している。そういうことが、国体の会場の誘致ということにもつながっているということも承知をいたしております。ですので、スポーツとそういうものを含めていろんなものを考えていきたい、推奨していきたいというふうに考えているところでございます。大変失礼いたしました。
それから、今、御質問の件ですけども、学力につきましては、これは非常に多くの、ただ単に勉強すれば伸びていくというものではなくて、これはもうやっぱり心の問題とか、いろんな家庭環境の問題とか、全ての要素が備わっていくものだと思っております。
そういった意味で、私は3月まで社会教育課におりましたので、親業の出前講座とかいろんなことをやってまいりました。そして、森教育長先生がいろいろと活動される姿についても、非常に頑張っていらっしゃって、尊敬できる教育長だと私は思っております。
ですので、今、伊佐市に多くの小学校がありますけども、本当に精力的に頑張っていただいて、コミュニティスクールも盛んに行われ始めて、今、少しずつですけども、成果が出てきているものだと私は認識しております。こういうことを粘り強く続けていくことで、そういうものが結果として、今、表れてきている結果が徐々に伸びていくものだと信じております。
ですので、今までの在り方というものをしっかりと支援をしながら、見ていきながら、前に進んでいきたいというふうに思っております。
◯14番(柿木原 榮一議員)
分かりました。
こちらに合庁がありますときに、伊佐教育事務所がありました。加治木の合庁のほうに県の教育委員会の出先が移りましたけど、なかなか厳しいところはあるんかなあと思いながら、伊佐市のいいところのアピールをしながら、子どもたちが伸びていくような先生方を引っ張ってこれたらいいんじゃないかなということで、また今からが、教育長先生の出番でもあります。その辺も踏まえて、市長共々行っていただきたい。本当に指導者の力によるものが大きいものだろうと私は思います。
先ほど、森田議員が言われましたけども、大まかなことを言っていただきましたが、まだまだ、子どもたちの教育の底上げ、心の問題とかいろいろあるんでしょうけども、なかなかつながってこないところはありますが、教育行政に対しては、また質問をさせていただきたいと思います。具体的には次の機会にまた行ってまいります。
伊佐市公共施設の整備についてに移ります。
公共施設の調査・点検が完了したと思うが、どのような状況か。また、どのくらいの整備及び維持管理を見積もっておられるのか。新市長になられましたけども、まだそこまでやっておられないのか、引継ぎがあったのか、この辺をよろしくお願いいたします。
◯市長(橋本 欣也君)
それでは、お答えいたします。
公共施設等総合管理計画で設定した公共建築物を対象に調査点検を実施しております。これは、その結果として、現状では、これから10年間の整備費用については、庁舎建設を除いて約50億円を想定しております。件数としましては、約120件の建物について建て替え、大規模改修、そして、劣化が著しい部位の修繕、解体といった対策が必要になると見込んでおります。
詳細については、担当課長から説明をいたさせますので、よろしくお願いいたします。
◯財政課長(冨満 庸彦君)
それでは、市長の答弁に補足して説明いたします。
まず、行いました公共建築物の調査のことについて説明いたします。調査の手順といたしましては、屋根、外壁、内装、設備の劣化状況を現場にて目視で判定し、AからDの4段階で評価しております。Aがおおむね良好とし、Bが部分的に劣化、Cが広範囲に劣化、Dが安全上、機能上に問題があり早急に対応する必要があるとして分類をいたしております。
公共施設等総合管理計画で対象としている施設は、現在168施設の358棟の建築物としております。調査の結果、C・Dの評価となった建物は165棟ございました。対策を実施する優先順位につきましては、施設の劣化状態を数値化した健全度、それと、施設の重要度、この二つを用いまして優先順位を決定することとしております。
現在の想定におきましては、市長の答弁にもありましたように、これから10年間の整備費用について、庁舎建設を除き50億円程度を想定しており、件数といたしましては120件ほどの建物について対策が必要になると見込んでおります。
ただ、今年度、個別施設計画を策定いたしますので、それに基づいて、どのような形で実施していくかは、今後の検討とそのときの財政状況によって変動していくものと考えております。
現状では、以上になります。
◯14番(柿木原 榮一議員)
10年間で50億ぐらい見込んで、どの程度のものになるのか、私も分かりませんけど、私の推測したところ、1年間の当初予算よりも、まだ上に行くんかなあ。150億、160億、これよりもまだ今から先、上に行くんじゃないかな。特に体育系とかのところですね。雨漏りがしたり、いろんな障がいも出てきております。それともう、壊さなきゃならないところ、先ほど財政課長のほうで言われましたけど、施設の重要度とかいろいろ2点言われましたが、この中で、旧大口市、旧菱刈町で建設されて、重複した目的の公共物の建物の考え方、これはどのようにされていくのか、お伺いいたします。
◯市長(橋本 欣也君)
それでは、お答えします。
過去に建設された公共施設は、これから大量に更新時期を迎えることから、これらの全てを維持することは困難な状況にあります。
人口減少、少子高齢化、過疎化の進行によって、世代間の構成や集落の構成は大きく変化してきました。公共施設の利用状況も、建設時とは大きく変わってきています。これからは、社会環境や地域特性に応じた適切な公共サービスの提供と安定した財政運営を両立させるために、保有する公共施設を総合的に把握し、財政運営と連動しながら、管理、活用していく仕組みである公共施設マネジメントに取り組むこととしています。
その中で、施設の統合、複合化となる場合、距離的な利便性が失われる可能性があることから、設備等の充実による機能性の向上や、複合的なサービスの提供を図るなどの工夫を行い、利用者の満足度の向上に努めてまいりたいと思います。
具体的な統合、複合化は、これからの検討になりますが、重複した公共施設が、そのまま現在の位置で維持していくことが必要か。もしくは、複数ある施設を統合や複合化によって、将来的な負担を少なくし、機能を充実した改修ができないかなど、市民の方々も交えて議論し、情報提供を行いながら、適正な公共施設の再配置に取り組んでいきたいと考えております。
◯14番(柿木原 榮一議員)
やはり根っこは財政だろうと思います。莫大な費用の建物改修、維持管理ですね。それと、もう使わないものは、取壊しに費用がかかりますが、どのような取壊しの段階の対象になるのか。この辺を、分かっていたら、教えていただきたい。
◯市長(橋本 欣也君)
今そのことを検討しながら進めているところでございます。どのような取壊しになるかとか、実際どこを壊すのか、どこを統合するのかというのは、今検討している最中でございますので、この場において説明することはできません。よろしくお願いいたします。
◯14番(柿木原 榮一議員)
では、いつ頃までその計画のことが分かるのか。その辺の期限が分かっていましたら、その辺も御答弁願います。
◯財政課長(冨満 庸彦君)
それでは、説明いたします。
公共施設等総合管理計画の期間、それは、おおむね40年程度を見込んでおります。そして、今年度作成いたします個別施設計画、そこの年限はまず10年程度をベースに考えております。
必要に応じて、その内容については随時見直しをしていくことと考えておりますが、現在作成いたしております施設個別計画につきましては、まだ再編、要は統合する、複合化するということが十分に検討できておりませんので、ほとんどの施設が長寿命化計画というふうになるかと考えております。
来年度以降につきまして、先ほどから申し上げております、適正な再配置を見つけるための検討を開始いたしまして、そのおおむねの方針ができた後、個々に計画は見直していきたいと考えているところです。
ですので、現時点で、いつまでに何をするということは決まっておらず、これからの検討によって、どの施設をいつぐらいまでにしていったほうが望ましいかということを検討していく状況にあるということになります。
以上です。
◯14番(柿木原 榮一議員)
市民の目は、今、使っている施設なんかがどうなるのかというのは、物すごく興味のあるところだろうと思います。建物の改修、維持管理、取壊しですね。取壊しのときには問題が出てくると思いますが、早めに対応ができるように考えていただきたい。
この50億というのを毎年の会計で処理していくのは、私は難しいと思います。目的のある積立金とか基金が必要だと思います。どのようにしていかれるのか。私の推測は、先ほども言いましたが、全ての施設改修でも、毎年度、当初予算を超える資金が必要だと思われます。
積立金、基金の施設整備条例、これは仮称になりますが、制定が必要だと思いますけれども、どう感じておられるのか、この辺をお聞かせ願います。
◯財政課長(冨満 庸彦君)
それでは、説明いたします。
基金について、まずお伺いされたところですが、基本的な考え方を少し説明させていただきたいと思います。
これまでの予算等を踏まえまして、また、今後、建設事業に投資できる予算を推計した財政シミュレーションにおいて、整備費用の年度間のばらつきが生じないよう、平準化を図ることを考えております。
これにつきましては、公共施設等総合管理計画やそれに基づく個別施設計画などにより、計画的に実施する事業をある程度定めた場合に、そのシミュレーションを使って、整備費用の積算を行っていきたいと考えているところです。
そして、この計画によって実施する事業につきましては、起債の対象ということになりますので、情報収集に努め有利な財源確保ができるように取り組むことをまずは考えているところです。
それに際しまして、やはり地方債や国県の補助、それだけでは、全ての費用を賄うことが難しいとも考えておりますので、それを補うための財源といたしまして、公共施設等の整備を目的とした基金、そちらにつきましても、その必要性を含め、これから検討してまいりたいと考えているところでございます。
以上です。
すみません。先ほど、50億円を毎年の予算でという形で言われたかと思いますけれども、あくまでも、先ほど申しました50億円の見込みは、10年間における費用の見込みでございまして、決してそれが単年度という意味ではございませんでしたので、御確認をお願いしたいと思います。
◯14番(柿木原 榮一議員)
それは分かっておりました。50億円としても、10年したら、単純計算じゃ5億。大きいですよね。その壊すお金とかそういうのは、補助金としては今あるんですか。あまり聞きませんが。壊すとか維持管理に国の補助とかそういうのは、私はあまり聞いたことがございませんが、どのようになりますか。
◯財政課長(冨満 庸彦君)
それでは、説明いたします。
私の言葉が不足しておりました。国県の補助を使うときには、その複合化とか統廃合を行う際の施設の整備に対して、国の補助を使うということでございます。
解体について、特に、国の補助があるということは、こちらのほうも、現状ではまだ把握しておりません。解体につきましても起債が使える場合もございますが、これにつきましても、交付税措置がないものもございます。それを考えた場合に、起債にするか、やはり基金を積み立てていって、一般財源で対応できるようにしていくのか、それは今後検討していきたいと考えているところでございます。
以上です。
◯14番(柿木原 榮一議員)
検討してできるものだったらいいでしょうけども、その辺がちょっと難しいところがあるかと思います。公的な施設が本当に住民のためになる大規模修繕を考え、我々も、我が家の家計を判断するように、議会でも考慮し、適格な修繕計画、資金計画が肝腎で、無理のない長期計画を検討して、長期間使用できる施設になるように頑張っていきたいと思いますが、どう思われていますか。
◯財政課長(冨満 庸彦君)
それでは、説明いたします。
先ほども少し説明いたしましたが、これからの検討の中で、費用を適正に見積もりまして、年度間で平準化できるように、特定年度に過度な負担がかからないようなことは考えていきたいと思っております。そのためにも、有利な起債、また、補助事業の情報収集、及び必要に応じて基金の活用ということも検討していく必要があると考えているところです。
以上です。
◯14番(柿木原 榮一議員)
ぜひそうしてほしいものだと思います。施設整備の積立金というのは、仮称ですけども、たくさんの市が条例をつくってやっておられますので、その辺も無理のないようにしていただきたいと思います。基金条例というのは、本当にたくさん、インターネットで調べますと出ております。ぜひ無理なく、みんなが長く使っていただけるようにお願いして、この問題は終わります。
次に、給食の公会計化の導入についてですが、この公会計化は、学校給食費などの管理を学校に任せず、自治体の会計に組み入れる制度でございます。公会計化の導入ということで、私も少しは公会計ということについて調べてみましたが、この給食関係は、議員発の発言はタブーだと言われ、感じていましたが、以前、同僚議員が質問をされましたけれども、これは制度の問題でございますので、それから話し合われ、導入見込みの可能性の行方はどうなっているんでしょうか。
◯市長(橋本 欣也君)
文部科学省は、学校や教員等の業務改善を図るために、学校給食費の公会計化を促しています。当市では、その情報を関係課に提供し、共有するとともに、他自治体から情報を収集している現在の状況です。
今後も、情報収集を行いつつ、学校現場や保護者の意見も伺いながら、慎重に検討、研究してまいりたいと思っております。
◯14番(柿木原 榮一議員)
今から検討だということですが、教員の負担軽減や働き方改革ですね。2019年の令和元年1月に中央教育審議会が、文科省から、給食を各自治体の会計に組み入れて業務を自治体に移しなさいというような答申もあっただろうと思います。答申は、この中央教育審議会がしたことですが、自治体に移すということですけれども、伊佐市立学校給食センター運営委員会での方向づけは、また、運営委員会の監査の指摘があったのか、お伺いさせていただきます。
◯教育長(森 和範君)
現在のところで、伊佐市立学校給食センター運営委員会において、この件について協議してはおりません。また、この学校給食センター運営委員会の監査は、あくまでも、給食費の収支に関する監査ですので、これについての指摘はいただいておりません。また、伊佐市の監査委員が実施する定期監査においても、給食費の性質は、現在のところ私会計でございますので、この件についての指摘は特にございません。
◯14番(柿木原 榮一議員)
先ほども言いましたけども、文科省は、去年の7月に、移すようにということで通達されております。給食費を各自治体の会計に組み入れて、業務を自治体に移す公会計化を促す指針を示しておりますが、まだされてないということで、集金される食費は食料分で、学校給食センター運営委員会の管轄で、施設費、光熱費、修繕費等は、毎年の自治体の一般会計で上がってきて処理しておられます。複雑過ぎると思いますが、公会計化のめどは。
◯市長(橋本 欣也君)
公会計化の方向につきましては、いろいろと情報を収集しながら、これを導入するに対しても、いろいろなシステムの問題とか、いろいろございますので、検討させていただいて、今後につなげていきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
◯14番(柿木原 榮一議員)
今まで、給食費は学校長名義の口座開設、今もだろうと思います。口座引き落としとなっております。現在は、1日と10日に口座引き落とし、それからは、未納の家庭には催促書を児童に持参させるケースであると思います。情報管理システムの導入、回収の経費、人員確保等でためらっておいでではないでしょうか。文科省の裏の面もまだあると思います。
働き方改革からの考え方をすれば、検討はぜひ、早めに考えておかれるべきじゃなかったろうかと私は思います。この点についてお願いいたします。
◯教育長(森 和範君)
給食会計を公会計化するということは、学校現場にとりましては、給食費の収集、そして管理等、業務改善には非常にありがたいことではございます。ただ、この給食費を公の会計に、市の会計の中に組み入れた場合にどのようになるかというのは、私どもは、教育委員会側としては、なかなか想像ができないわけですけれども、また市部局と教育委員会とは、いろいろ協議をしながら、そのほかの市町で実施しているところはどのような形でやっているのかということを研究いたしまして、一緒に研究してまいりたいと思っております。
◯14番(柿木原 榮一議員)
遅いかなあと私は思います。新聞によりますと、給食費の公会計化はもう26%進んでおりますが、教員の負担減はまだ進んでないということも書いてございます。
先ほど言いましたように、公会計化は、学校給食費などの管理を学校に委ねず、自治体の会計に組み入れる制度です。公会計化の導入で、自治体予算の予備費などを給食費に充てる対応も可能になります。教員の働き方改革の一助になりますが、文科省は、積極的に導入を求めたが浸透していないと。伊佐市もそうだろうと思います。粘り強く働きかけたいとも言っておりますが、これもどのくらいの期間の検討になりますでしょうか。
◯市長(橋本 欣也君)
今現在、県下71給食センターがあるんですけども、その中で公会計を実施しているのが8か所でございます。南さつま市、長島町、奄美市、それから喜界町、瀬戸内町、大和村、龍郷町でございます。奄美市が、奄美と笠利とありますので、2か所で8か所になっております。
このほかに、霧島市、薩摩川内市など、大きな自治体においては、近々公会計を実施する見込みが立ってきているということで聞いております。
ですので、71センター中、まだ8センターという実績であるために、いろんな意味で、この8センターからの情報収集をしながら、どういう状況なのかというのを調査しなければ、踏み込むということができない部分もあろうかと思いますので、その辺は、情報収集を早急にしながら、検討を急いでいきたいというふうに思っております。
◯14番(柿木原 榮一議員)
日本経済新聞では、この学校給食費の公会計化の進捗状況をされています。鹿児島県では8か所ということですが、もう実施済みと準備検討中というのが50%を超えております。やっぱり早めに公会計化は一般会計に移していくべきだろうと思います。文科省が指導されている以上、そのようになっていくと思いますので、ぜひ、早めに検討並びに実施ができれば、幸いと思います。
これで終わります。
◯議長(森山 良和議員)
以上で、14番 柿木原 榮一議員の一般質問を終わります。
ここで、しばらく休憩します。休憩時間を5分程度とします。
△休 憩△(13時49分)
△再 開△(13時54分)
◯議長(森山 良和議員)
休憩前に引き続き会議を再開します。
次に、5番 庵下 信一議員の一般質問を許可します。
庵下 信一議員。
◯5番(庵下 信一議員)
それでは、質問のほうに移らせていただきます。
一般質問の機会をいただき、ありがとうございます。私は、今回の選挙で、議会の舞台に上げていただきました、新人の庵下信一と申します。よろしくお願いいたします。
また、橋本新市長におかれましては、市長就任おめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。
さて、今まさに新型コロナウイルスの感染拡大と、鳥
インフルエンザの感染拡大が大きな問題となっております。
新型コロナウイルスは、世界を激震させており、日本をはじめ、世界各国で感染拡大の防止対策が進められております。
鳥
インフルエンザについては、11月上旬に香川県での発生が確認されてから、12月8日現在、兵庫県、宮崎県など6県で発生が確認され、19件、230万羽余りが殺処分をされております。その後も、和歌山、大分、岡山、滋賀県での発生が確認され、12月14日現在、10県に及んでおるようでございます。
宮崎県では、日向市、都農町に続いて、お隣の都城市、小林市でも発生が確認されたことから、県内でも感染への危機感が高まっている状況にあります。特に、県境を接する曽於市や霧島市では、どこで発生するか分からないことから、警戒を強めておられるところであります。
本市の隣町である出水市では、鶴のねぐらの水から、4度目の高病原性ウイルスが検出されております。県は、県内900の農場を調査したところ、全農場で異常はなかったと発表しておりますが、言うまでもなく、継続調査が必要であります。
ブロイラーは、宮崎県、鹿児島県が2,800万羽余りで全国1、2位の飼養県であります。また、レイヤーは、1,200万羽弱で全国3位の飼養県であります。もしも、本県、本市で発生が確認されたら、その被害額は、御承知のとおり、多額に及ぶことになります。
本市は、宮崎県に隣接し、出水市は隣の町でもあります。このような地理的環境にあって、本市において、いつ発生してもおかしくない状況にあると思います。いつ本市で発生してもおかしくないとの危機感を持った対応、対策が必要であると思います。識者も、例年より感染する時期が早い、そしてまた感染リスクも高いと警鐘を鳴らしております。
南さつま市など、消石灰の配布で農場を支援している行政もあります。県は、国の緊急消毒の指導を受けて、県内900農場を対象に、緊急消毒用の消石灰900トンを無料配布する計画を発表しております。緊急消毒期間は、もう経過しておりますが12月13日から、来年2月末までの予定であります。10数年前の発生時には、消石灰の品不足から、手当てに窮したとも聞いております。今年度も急激な発生の下で、消石灰の手当ては非常にタイトな状況にあるというふうにも聞いております。
本市における飼養の現状と、県からの指導、通知を受けて、どのような対応、対策が取られているのか、また、今後取られようとしているのか、お聞きいたします。
◯市長(橋本 欣也君) 登 壇
令和2年11月現在の調査で、ブロイラー飼育農家数は6戸で、飼育羽数は約45万羽となっております。出荷額につきましては、農林水産省が本年3月に発表した平成30年市町村別農業産出額(推計)によると、ブロイラーが8億円となっております。ただし、ブロイラー農家は、今年度廃止が1戸、新規が1戸ありました。
また、採卵鶏のレイヤー飼養農家数は10戸で約74万羽です。出荷額につきましては、農林水産省が本年3月に発表した平成30年市町村別農業産出額(推計)によると、レイヤーについては、農場を経営する会社の所在地が市外であるため、伊佐市はゼロ円となっています。なお、数100羽程度の小規模養鶏場は除いています。
農畜産物出荷額に占める割合は、農林水産省が本年3月に発表した平成30年市町村別農業産出額(推計)によると、農業産出額175億7,000万円のうちの8億円で、約4.5%となっています。
それから、11月4日に香川県で確認された高病原性鳥
インフルエンザの疑似患畜を受け、監視体制の強化及び農場等への周知徹底の依頼が県からありました。同時に、姶良家畜保健衛生所は、市内各農場に指導を行っています。
その後、11月に1回、12月に入り2回の緊急防疫対策会議が、姶良家畜保健衛生所で行われ、関係機関及び畜産担当者が出席しています。
また、12月23日以降の実施の見込みになっておりますが、25日に家畜伝染病予防法第30条に基づく高病原性鳥
インフルエンザの防疫対策用の消石灰配布を県が行い、市担当課も作業に従事する予定になっております。
市は、12月1日に宮崎県日向市において確認された養鶏場での疑似患畜を受け、翌12月2日に、市内14戸の養鶏農家のうち、在庫があり受け取り拒否した1戸を除いた農場へ消毒用の消石灰176袋を配布しました。
また、今年度、家畜伝染病予防法が一部改正され、飼養衛生管理者の選任については、鶏で300羽からだったものが、1羽からに改正されたため、市内鳥類飼養者を把握するために9月から全戸に調査票を配布し、飼養者171人を把握しております。
この情報を基に、12月4日には鳥類を飼育する市民への周知のため、市が把握している171戸へ鳥
インフルエンザの防疫をお願いするリーフレットを郵送しました。
12月10日に処理のための重機の依頼や消毒ポイントでの作業と人員の派遣を建設業組合に協力依頼をしました。
平成22年度の口蹄疫発生後に、伊佐市、人吉市、えびの市、湧水町で4市町防疫協定を締結しており、毎年、2年度は10月2日、事務協議を開催しております。鳥
インフルエンザが発生した場合の消毒ポイントの場所等の対策を早急に打合せできるように協議しております。
12月11日に姶良家保で、管内で発生した場合に備えて、県や家畜保健衛生所と連携内容や初動について打合せを行い、それぞれの役割を確認しているところでございます。
以上でございます。
◯5番(庵下 信一議員)
ありがとうございます。飼養農家数は、今お聞きしましたところ、廃止された農家もあれば、新規の農家もある。全体としては、少ないですけれども、年間の出荷額から申しますと8億ということで、ほかに園芸なり農業関係で8億のものは何があるかと言ったときには、なかなか探し当てられないのが現状ではないかと思います。農家数は少ないですけれども、出荷額にすると多大なものがあるというふうに思います。
そういう中で、本県は、牛、豚、鳥の畜産県であります。本市も例外ではありません。周辺市町との情報交換や、対策会議の設置による情報交換等も今現在されているようでございます。そういう情報提供や支援対策などで、毎日戦々恐々とされている養鶏農家を精神的にも支えることができるのではないかというふうに思っております。
先手先手の防疫なり支援対策をお願いいたします。今現在、そういう形の中で、分掌なり、事務局のほうから手厚い対応のほうがされていることに感謝申し上げまして、質問を終わります。
◯議長(森山 良和議員)
以上で、5番 庵下 信一議員の一般質問を終わります。
ここで、しばらく休憩します。休憩時間を5分程度とします。
△休 憩△(14時07分)
△再 開△(14時13分)
◯議長(森山 良和議員)
休憩前に引き続き会議を再開します。
次に、13番 畑中
香子議員の一般質問を許可します。
畑中
香子議員。
◯13番(畑中
香子議員)
私は、市民本位の市政を目指す日本共産党を代表して一般質問を行います。当局の明快なる答弁をお願いいたします。
1問目の質問は、庁舎建設問題についてです。
市長は、就任挨拶で、夢のある伊佐を掲げ、これまでの市政について、見習うべきものとして、継続・発展させるものと大胆に変えるべきものがあると述べておられます。このことへの見解について伺います。
今までの市政は、市長は、幾ら議会で議論を行っても全く聞く耳を持たず、進めるのみであったと私どもは考えております。
市長に伺いますが、議会での議論を通じて、現在の庁舎建設の計画は変更をする余地があるのでしょうか。午前中の質問の中で、議員の意見であっても、議会の中での議論であっても、前向きなものについては検討して取り入れるとおっしゃっておられました。選挙中も、熟慮をして進めると言っておられましたが、この8,000平米、40億円の計画は、このまま進める考えかどうか、このことを伺って、1回目の質問といたしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君) 登 壇
まず、最初の質問にお答えしたいと思います。
私は、当初から、多くの市民の方々の意見を聞いて、そして、今までの市政で正しいと思うことは取り入れて、継続しながら、変えるものについては変えていきたいということを訴えてまいりました。そのことは、今も全く変わってはおりません。それで、先ほどからありますように、議会の場で提案をされたものについて、いいと思われるもの、有効だと思われるものについて取り入れていくということは、当然なことだと思っております。
それで、庁舎問題につきましては、8,000平米の40億円については変更の余地があるかということでございますが、これは、私も、11月でしたか、10月でしたかね。住民説明会が、新庁舎の関係についてありましたけども、2回とも、菱刈のほうでも大口の会場のほうでも、参加をいたしております。
その中で当局から説明がされていますとおり、面積につきましても、建設費用についても、圧縮するように努力をするということで回答がされていると記憶しております。そのことは尊重しながら進めてまいりたいというふうに思っております。
◯13番(畑中
香子議員)
市民の声を聞いて進めるとおっしゃっておられまして、今回の答弁でも、圧縮を考えておられるということですので、この部分について、後々、私どもが考えているその圧縮という部分と合致するのかというところを確認させていただくんですが、順にお尋ねをしたいと思います。
今回の選挙で、庁舎建設について、市民の意見を聞いて進められるという立場でしたけれども、候補者の残りの二人の立場は、庁舎建設については見直すと公約を掲げておられましたが、このお二人の投票数というのが56%を占めていたという結果でございます。私どもが行った市民アンケートでも、現計画には反対という意見が86%を占めている状況です。
本当に市民の意見を聞くと言われるのであれば、ここで、一旦、庁舎建設は立ち止まって、住民アンケートや住民投票を実施すべきだと思いますが、1回、市長の見解を伺いたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
さきの市長選挙について触れられましたので、そのことについて私の見解を申し上げたいと思います。
私を含めて3人の候補者が立候補いたしましたが、これは、3人のそれぞれ、あと二人の候補者の方々におきましては、実績も十分な実績をお持ちでありますし、人格的にも、政策的にも立派なものをお持ちだったと私は思っております。そういった意味では、今回の選挙が全て庁舎問題だけを取り上げて投票されたものだというふうには私は認識しておりません。その方の持っておられる人格、そして政策、そしてその方の実績、そういうものを総合的に判断して投票されたものだと思っております。
ですので、様々な解決、マニフェスト、そして、いろんな優先順位というものが、私のマニフェストは異なっている部分がございましたので、それについて投票されたということで考えております。
そして、新庁舎建設についてのアンケートや住民投票を実施する考えはありません。これはなぜかと申しますと、今まで多くの議論を、議会でも議論をされながら、議決をされて進んできているものだと思い、私はそこを尊重していきたいというふうに思っております。そして、新庁舎を造るための、新庁舎建設事業を進めるための予算も、議会での議決をいただきながら進めてきたところでもあります。
そして、今後も、市民説明会や議会への説明を通して、しっかりとした事業を、考え方を伝えていくことが重要であるというふうに考えております。
先ほどの説明でも、森田議員の質問でもお答えしましたとおり、納得していただく説明というのをするという努力をしながら、意見を取り入れながら、やってまいりたいということで、大筋については、今のものを尊重してやっていくということを考えております。
◯13番(畑中
香子議員)
市長は、選挙の結果を庁舎問題への市民の評価だけではなかったと、実績等を勘案されての他の候補者への投票であったということであって、市民の意見は大半が反対を占めているというふうには見ておられないという回答だったというふうに受け止めました。
市長は、今日午前中の議論の中で、ワークショップの内容などを参考にされるというふうなことも御答弁されておられましたけれども、市長、構想案や計画案に対するパブリックコメントは読まれましたか。否定的な意見が多かったことは認識をされていますでしょうか。
◯市長(橋本 欣也君)
私は、パブリックコメントについても読ませていただいておりますが、否定的な意見が確かに多かったと思います。
ただし、これは、全市民の方々が全員書かれているものではございませんので、それに対してのいろんな意見を書かれていることに対しては、これが全ての意見だというふうには私は思っておりません。
それから、選挙戦を通じて、私は多くの市民の方々といろいろな対話をさせていただきました。新庁舎建設についても、いろいろな話をさせていただいたところでございます。菱刈庁舎を残し、住民サービスを維持するということに関しての理解は相当数あったと、私は思っております。
それから、今後計画をされている庁舎については、内容をもう一度いろいろと見ながら、熟考という表現を私は使っておりますが、もう一度、私は計画に携わってきているわけではございませんので、今からそういうものを見せていただきながら、計画の進行を見ながら、住民の方々との、先ほどから申していますとおり、3月までに、コミュニティを通じて、いろんな意見交換会をする中で、出された意見を参考にしながら、総合的に考えていくということを含めて熟考という言葉を使っております。
ですので、今まで行われてきた計画は尊重しつつも、内容について無駄があるとか、いろんなものについて変更するというものについては、柔軟に対応しながら、圧縮について対応していきたいというふうに思っております。
◯13番(畑中 香子議員)
それでは、熟考と言われたんですけれども、市長は市民の意見を聞いて熟考されて進めていくということを再三言われていますが、コミュニティで説明会等を行う考えがあられるようですけれども、市民から計画の見直しをするよう意見が出たら、見直す余地があるのでしょうか。どのような形で市民の意見の集約はされるんでしょうか。
パブリックコメントに関しましても、全員の意見ではないとおっしゃいました。大半が占めていたパブリックコメントを全員の意見ではないとおっしゃいましたね。それから、選挙の結果にしても、それは全員が考えているわけでは──どのような形であれば、市民の大半がその見直しを求めているというふうに意見を集約されるのかお伺いしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
私は先ほどから申し上げていますとおり、基本設計、基本計画については、現計画を尊重してまいりたいというふうに申し上げております。
私は、選挙戦を通じて、菱刈地区の住民の方々とも、大口の住民の方々とも、本当に大勢の方々と意見交換をしました。それに対して、絶対反対だという意見は、私が話した中ではほとんど聞いておりません。内容を丁寧に説明して、そして、菱刈庁舎を残して住民サービスを維持してやっていくということをお伝えしましたら、ほとんどの方には理解していただいたものと私は肌で感じておりますので、それを、どの程度になったら計画を見直す基準になるのかということですけども、それは私が肌で感じていることと今までの議会を通じて議決をされてきたことに対する、そこを尊重しながら進めてまいりたい。それを進めることが一番正しい選択だというふうに思っております。
◯13番(畑中 香子議員)
市長が肌で感じておられることは、ほとんどの方に理解してもらっていると思われていることは、それは勘違いであると私は率直に言いたいと思います。私どものところのアンケートによれば、本当に多くの方が、現計画では大き過ぎると、豪華過ぎるという声がたくさんあることを私は肌身で感じております。
そのことはまた置いといて、市長のほうに、率直に今の計画が本当に豪華でないのか、大き過ぎないのかというところを、どう思っておられるのかということについても、お伺いしてみたいと思います。
場所の件につきましても、もう決定しているわけなんですが、前市長が、つい最近、辞められる前だったんですけど、ホームページの市長の部屋で、中途半端な庁舎建設では20年後に再び大規模改修をしなければならないと述べられました。
ふれあいセンターの寿命はあと何年もつと考えておられるのかということをお尋ねしたいということと、プロポーザルによって決定をされましたですね。シーラカンスでしたかね。設計会社のプロポーザル案では、ふれあいセンターとつなげる案となっていましたけれども、これが好評価を得て選定に至っているわけなんですが、この案では、ふれあいセンターの建物は古いですので、それこそ25年後に再び改修を行わなければならないということに至っているのではないかと思うわけなんですが、ここについて、お尋ねしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
まず、大口ふれあいセンターについての説明をさせていただきたいと思うんですが、大口ふれあいセンターは、平成4年の建築で、築28年が経過しております。法定耐用年数の50年で考えますと、残るところは22年とあります。
しかしながら、公共施設においては、法定耐用年数だけを施設の寿命としての判断材料とするものではなくて、公共施設等総合管理計画の方針に基づいて、個別施設計画において長寿命化を図る必要があると判断すれば、定期的に必要な措置を施し、引き続き活用していくことも可能であるというふうに考えております。
それで、豪華な庁舎というふうに言われますけども、私が、まだ就任前から、いろいろなやり取りを聞かせていただいているときに、豪華という言葉に対してはすごく違和感を感じてまいりました。というのが、豪華というのが、何の尺度で豪華と言われるかということだと思います。
今後、私どもの行政としての一番の目的というのは市民の方々の命を守ること、これが最大の目的だと思います。そういった意味での防災機能とか、いろんなものを含めて、そういうものが充実されて、地域の、市民の皆様の命を守ることにつながるということが判断されるのであれば、それは当然導入していくことだと思いますし、私が、ある地、本当に県境の地域に参りましたときに、実際に災害が起きたとき、災害が起きると予想が立ったときに、私どもの家では災害を回避することができないというようなこともありました。そういった意味で、新しい庁舎、最新の防災機能を備えた庁舎が建設されるのであれば、それは命について守ることにもつながっていくことになるのではないかと私は思っております。
そういった意味で、ふれあいセンターについても、つなぐことが評価されたということでありますけれども、先日、事務局のほうに確認をしたところ、設計の内容については今後いろいろと変わっていく可能性がある、あれは一つの案であるということで聞いていますので、必ずしもふれあいセンターとつなぐことが全てではないというふうにも思っております。
その辺も含めて、将来、コストをかけることがないような設計を考えていくという意味で、考えていかなければいけないというふうに思っています。
◯13番(畑中 香子議員)
ちょっと話がそれるかもしれないんですが、市長は、防災機能を備えていれば、市民の安全を守るために40億円が必要なんだと、8,000平米が必要なんだということで、豪華ではないというふうな答弁されたんですけれども、これまでの議会の中で、新しい庁舎に関しては避難所等の考えはないというふうに答弁があっていますので、防災とおっしゃいました、前の市長がおっしゃっていたその司令塔という意味の防災ということであれば、大きな施設である必要はないわけです。これまでも議論はあったわけですけども、避難所としての考えはないわけですから、そこのところが、どのように考えておられるのか、答えがあったら、またお答えいただきたいです。
本論に戻るんですけれども、ふれあいセンターとつなぐ案は、今、案だというふうにおっしゃいましたけれども、シーラカンス──設計会社の案では、つなぐ、その考え方の設計が示されているんですが、市民の中には、あの案を見てなんですけれども、もう、ふれあいセンターとつないで、ふれあいセンターも古いですので、その大規模改修に大分費用がかかると皆さんおっしゃって、それであれば、現在の場所に建て替えるほうが、安上がりだし一番いいという考え方も浮上してきているんですよね。
大胆に見直すという部分で、場所も含めて、先ほども、規模については、ほぼ決定しているので見直す考えはないとおっしゃいました。場所も含めて基本計画の中に含まれる部分は、もう全て大きく見直すことは、大胆に見直すということの中には入らないということで確認をさせていただきたいんですけど。
◯市長(橋本 欣也君)
先ほど、前市長の言われたことを私に申し上げられたと思うんですが、私は、前市長の発言されたことに対してどうのこうのという発言をするつもりもありませんし、それに対して、私は全て100%、それを尊重していくと言った覚えもありません。
私は、私が市長となった段階で、計画の内容もしっかりと見ていきながら、今から計画の進行状況を見極めながら、そして、市民の方々の意見を、聞いたことを総合的に判断して、必要だと思うものについて進んでいくということを申し上げているのでございます。
ですので、40億円、8,000平米についても、圧縮することで、今しっかりと努力をしていますということで回答していると思いますので、その辺はよろしくお願いを申し上げたいと思います。
それから、場所の移転についてとか、再度、考え直す必要があるのではないかということでございますが、先ほどから何度も申しますとおり、議会での議決を経て今の状況が進行しておりますので、場所についても、基本的な考え方についても、尊重しながら、内容についていろいろと見直しをしていくことを考えていきたいというふうに思っております。
以上です。
◯13番(畑中 香子議員)
圧縮をするという方向で検討されているとおっしゃるんですけれども、その圧縮が、私どもは、8,000平米という規模は論外の規模だというふうに申し上げました。これまでも5,000平米程度じゃないかということで議論をさせていただいて、前市長の下の議会では、5,000平米程度は考えておられないということで回答をいただいているわけなんですが、市長も5,000平米程度というところは考えにはないということなのか確認したいのと、今、実施設計がどの程度まで進んでいるのか、進捗状況も併せて聞きたいと思います。
◯財政課長(冨満 庸彦君)
それでは、進捗状況について、私のほうから説明させていただきます。
先ほど、議員様が実施設計と言われましたが、今年度締結した委託契約は、基本設計と実施設計の委託契約でございます。現在は基本設計を始めたところでございます。実施設計は、現在の予定では来年度以降を考えているところで、基本設計の過程において、市民ワークショップ等も開催したいと考えておりますので、年が明けましたら、市民の皆様方に周知して、市民ワークショップを開催しながら、基本設計を進めてまいる予定でございます。
以上です。
◯市長(橋本 欣也君)
面積の話ですけども、菱刈庁舎が3,000平米で、今、菱刈庁舎と大口庁舎を合わせたら8,000平米になるので、だから新庁舎は5,000平米でいいじゃないかという数字の理論上の話をされていると思います。
ただ、今までの行政と違って、これから高齢化社会が進んでいく中で、いろいろな住民サービスを行う新しい機能というものも組み込んでいって、市民の方が本当に使いやすいもの、そして、何といいますかね、サービスに向いたものというものを考えていきながら、機能を考えていきながら、今、設計は考えていかれるものと思っております。
ですので、まだ設計も進んでない段階で、今、5,000平米にしますとか、6,000平米に止めますとか、内容も分からない状況でそういうことをお答えすることはできませんので、とにかく私が再三申し上げていますのは、予算についても、面積についても、可能な限り圧縮をして、何といいますか、実情に合ったものを造っていくことに努力をしますということを申し上げているということでございます。
◯13番(畑中 香子議員)
圧縮、圧縮とおっしゃいますので、先ほど申し上げましたように、私どもの考え方とそこが違っているというところと、まず、その大き過ぎるというところの考え方を市長にも考えていただきたいと思います。
そこの議論をしたいと思うんですが、当初、市は、菱刈庁舎を廃止して支所も置かないとして、基本構想で8,000平米ということを策定したわけなんですね。大き過ぎるとの意見が多かったけれども、それでも、基本計画でも8,000平米の規模は変わらなかったと。財政課長、当時の議会の中では、5,000平米程度になることはないけれども、多少は圧縮をする、削減をするというようなことがずっと来ていたわけです。
この間、菱刈の方からは、菱刈庁舎を廃止するとはとんでもないと、存続させるべきだということがありまして、菱刈庁舎を存続させるというふうに方針は切り替わったんですね。計画の後に切り替わってきたんですね。
市長も、公約で菱刈庁舎の存続ということを確約されておられますけれども、新庁舎と菱刈庁舎を合わせると1万1,000平米になるんですよね。人口2万5,000人のまちに1万1,000平米の庁舎というのは、公共施設管理計画からも逸脱しますし、国は、今トップランナー方式といって、民営化を進めたり、様々な効率化を進めてきていますよね。強烈に進めてきております。トップランナー方式で、いろんな施設はもう廃止にしなさいと。いろんなことはもう統合されていくわけなんですけれども、ここに来て、この2万5,000人のまちに1万1,000平米の庁舎を国も認めるはずないと思うんですよね。
やっぱり菱刈庁舎は、先ほど来、市長は、考えとして、案として、様々な公共施設を新しい庁舎の中に複合化をしていくという考えを示しておられますけれども、これは、大きな箱物を造っておいて、余るから、後々入る可能性があるから先に造っておくという考え方を示されたものだと私は思ったんです。その後々統廃合される、複合化されていく施設の中には、菱刈庁舎も含まれるじゃないですかと言いたいんですけれども、この考え方からも、2万5,000人のまちに1万1,000平米の庁舎がずっと存在できるのかというところで、市長自身も、新庁舎の8,000平米は、今のままでは大き過ぎると思っておられるのではないかと思うんですが、市長の見解をお伺いしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
私は、先ほどの森田議員の質問にもお答えしましたとおり、12年前の決まりをいまだに──時代の変化に伴って柔軟に対応していくのが、私どもの責任だと思いますということで回答したと思います。
それはどういうことかと申しますと、今、菱刈庁舎と大口庁舎が分庁方式になっている関係で、先ほども言いましたが、福祉とか、こども課の助成の問題とか、そういう小さいお子さんをお持ちだったり、福祉の手当てが必要とされている市民の方々は、菱刈に住まれていても大口庁舎まで来ないと手続ができないという不便さを持たれております。
それは、再三にわたって、多くのことを訴えられました。ですので、菱刈庁舎において、いろんな手続ができれば、わざわざ大口まで行かなくて済むんじゃないかということで、私はいろいろと御指摘をいただいていましたので、その内容を充実させるということで、菱刈庁舎を残して、今度の新庁舎と併せて行っていきますというマニフェストも書かせていただいたというふうに思っております。
ですので、今度新しく新庁舎を造られることによって、一つの機能を集約する、集約するというのは、まとめることによって、いろんなものがそこに行けば一度で用事が済んでいくということを考えるならば、当然、8,000平米は必要ないというふうに私は思うんですが、いろんなものを圧縮しながらやっていく中では、必要なものとして考えられるのであれば、それは進めていかなければいけないというふうに思います。
私は3月まで菱刈庁舎で働いておりました。3階に社会教育課があったわけですが、80歳を超えられた何人かの方が訪ねてこられたんですが、エレベーターもない状況で、3階まで上がってこられたときは息が物すごく上がった状態で来られていました。本当に申し訳ないなと思いながら、私は、1階まで見送ったりしておったわけですけども、そのようなことを、今後、高齢化社会を迎えたときのことを考えたときに、エレベーターのない施設を、今後全て、3階まで考えて使っていくということが、一般的な業務に対して使っていくということが、どういう状況になるかということも見極めながら考えていく必要があるのかなというふうに思っております。
そういった意味で、大口庁舎というか、新庁舎ですね。新庁舎については、本当に利便のいいものにしないといけないと思います。
それから、今、窓口の状況を見ていただいても分かりますとおり、多くの市民の方々が、今の大口庁舎には行きたくないと言われます。あれだけ、ぎつぎつの状態で住民の方々の相談を受けるような、人の声も横に聞こえるような状態で、相談もしたくないという意見もたくさんいただいております。
そういった意味で、今、使われている広さが適正なのかということも含めて、いろんなことも総合的に見極めながら、配置について考えていくということでございます。私も就任早々3週間目になって、まだそこまで具体的に何平米が正しいとか、そういうことを言える状況にはございませんので、そういうことをしっかり見極めながら検討していきたいというふうに思っております。
◯13番(畑中 香子議員)
市長、まだ就任されてからということなんですが、基本構想、基本計画、読まれていると思うんです。基本構想、基本計画におきまして、庁舎の面積の考え方という部分で、大口庁舎が4,000平米、菱刈庁舎が3,000平米、書庫が1,000平米、合わせて8,000平米という規模が、もう初めのほうに書いてあるんですけれども、これ、基本構想、基本計画ともに変更しないのであれば、いずれは菱刈庁舎を廃止にすることは前提とされているのではないかと、菱刈の方々じゃなくても思うわけなんですよね。
2階・3階は使われる考えはないとおっしゃったんですけれども、森田議員の質問の中で、ちょっと前後するんですが、地域総務課プラスこども課等の機能を考えておられるという説明があったんですけれども、そこを残して、でも、2階・3階を合わせて、2,000平米なのか分からないんですが、今の庁舎に2,000平米プラスしても6,000平米なんです。私は大きいと思うんですけども、例えば、その書庫の1,000平米なんですけれども、市長は社会教育課長をされていましたが、書庫が今分散をしているということがあっての書庫も持ってくるという案なんです。書庫が、年間どれくらい、役所の職員の方が行き来をされる、書庫が本庁に必要なのかどうかというところも、基本構想を読まれて、考えてみられましたでしょうか。
そこのところをお聞きしたいというのと、資料倉庫は菱刈庁舎に置けば十分だと、先ほど2階・3階は市民が使う必要はないんだというふうにおっしゃったんですけど、資料倉庫は少なくとも菱刈庁舎の2階・3階でいいのではないかというところも、率直に言って、ぱっと思いつくと思うんですけど、そこら辺のところを、社会教育課長をされていたというところから、考え方をお示しください。
◯市長(橋本 欣也君)
そこの内容について、今、具体的に細かい私の考えで、こういうふうに進めていくというのはここでは申し上げられませんので、そこは御理解いただきたいと思います。
ただ、私が、先ほどから菱刈庁舎の3階について申し上げたのは、私の実体験に基づいて、高齢者化社会を迎えている今、現状の中で、なかなかお年を取られた方々に2階・3階まで頻繁に上がってきてくださいということは言えない状況が生まれてきているのではないかということ、そこを踏まえて、今後、計画の中に考えを入れていく必要があるのではないかということを申し上げております。
ですので、書庫の考え方については、私が計画したものではございませんので、私が、今から計画を見ていく中で、当然、菱刈庁舎のほうが有効であるというふうに判断されれば、そのように考えていくでしょうし、大口になければ利便性が悪いということであれば、また、それは、ふれあいセンターとかいろんなものについて、総合的に考えていく必要もあるでしょうし、そういう意味で有効だと思うことを、今後、市民の方々の意見も聞きながら、参考にしながら、そして、総合的に判断をしながら進めていきたいというふうに思います。
そのために、今後、計画が、ある程度素案ができた段階で、住民説明会を行って、こういう庁舎ができていきますということで、納得していただくための説明もきちっと行っていきたいというふうに考えております。
◯13番(畑中 香子議員)
すみません。市長、揚げ足を取るわけではないんですけれども、素案ができたとおっしゃいますが、計画はもうできて、決定していまして、もう基本設計が始まっているというところで、今後またパブコメやワークショップ等も開かれるということなんですけれども、これまで、パブリックコメントをしても、最初に市長がおっしゃったように、全員の意見ではないと。ワークショップをしても、なかなか、例えば削減するべきだとか、2階程度でいいという意見もあっても、それは取り入れないと、基本計画に合わないというところでされてきて、市民の意見を参考にしながらとおっしゃいますけれども、やはり計画、構想でもう決まってしまっていることを、大まかにはもう変えるつもりはないとおっしゃっているんだというふうに受け止めるんですが、市長、広いとか広くないとかいうところは、まだ考えに至っていないということで御説明いただいたのかなと思うんですけれども、大き過ぎることはもう明白なんですよね。構想と計画で8,000平米、決定していますので、ここの庁舎が4,000平米、菱刈庁舎は3,000平米、合わせたよりも大きいのが8,000平米ですから。
そこに必ず、市長がおっしゃっていた案では様々な施設を統合していく考えがあられるところなんですけども、このまま造れば、空きスペースがたくさん出ますよね。会議室が狭いのでと、いろんなことをおっしゃったけども、そんなことでは使い切れないほど大きなものができるんです。そこに市長がさっきおっしゃった、いろんな公共施設を統合していくという考えがなければ、これは成り立たないと思うんです。最初から庁舎の大きなものを造っておいて、後々、統合していくつもりだからいいんだと、このままいくんだということじゃないのかというふうに、確認をしたいんです。そうでなければ成り立たないんですよね。大きければ、大き過ぎて空きスペースが出る状況になれば、やはりその4,000平米、5,000平米程度にされる余地があるのか、それとも、8,000平米は決まりで、そこが大きければ、後々考えていくということなのか、どちらかお尋ねしたいんですけども。
◯市長(橋本 欣也君)
基本計画の考え方については、当然、今、課を集約して、現在の職員がそこで働くという前提で計画されたときに、いろんな憩いのスペースであるとか、そういうものを総合的に考えて8,000平米というのが当初出てきたものと私は理解をしております。
このことに関して、これはあくまでもたたき台として、8,000平米と40億円というのは、近隣市町を参考にしながらとか、そういうことで言われているものであると思うのですが、これが、いまだにずっと言われ続けているわけですけれども、私は、今の機能を集約して、そして新しい、今までに庁舎になかった機能を入れていくことで、基本的に8,000平米と40億円というのを計画されたと認識をしております。その内容について、これは絶対無駄だよねというスペースが、私は計画を見る限りではあるようには思いません。
それと、事務机の配置とかいろんなものについても、コンサルを入れて、いろんな配置の計画とかもされているわけです。一流の見識を持った方々がそれに対して携わっていらっしゃいますので、それについてもしっかりと見ていきたいというふうに思いますが、先ほどから申しますように、菱刈庁舎につきましては、今、耐用年数を考えたときにということを言われると思うんですけれども、これが当然必要であればいろんな手を打ちながら、長寿命化計画によって長く使っていくという努力をすることになっていくと思います。
ですので、私が今、将来、20年先のことを申し上げるのではなくて、今現在、私が選挙公約としてお約束したのは、菱刈庁舎を残して、住民サービスは絶対に御迷惑をかけることはありません。そういうことは、維持しますということでお約束しているわけですので、今、申し上げられるのは、そこをしっかりと守っていきますということを申し上げたいと思います。
◯13番(畑中 香子議員)
市長は、もう、計画を見られて無駄なスペースはないと、今の時点で判断されたということですね。8,000平米が大きいというふうな考えはないということだったと思うんですけれども、40億円の規模にしても、40億円の費用にしても、豪華過ぎると、市民の、私たちのほうが言うことは、大き過ぎるというのと費用がかかり過ぎるという、40億円の金額なんですよね。
市長はさっき、少し近隣の自治体の状況ということもおっしゃったんですけども、説明会でも、近隣の状況という説明で、市民には姶良市の庁舎を説明しているんですよね。1万2,000平米だと。姶良市とうちのまちと人口規模が全然違いますので、これを比較して住民に説明したり、こういう説明をしていかれるというのは、最初の話に戻りますけど、コミュニティで説明するときも、これは大きな批判を受けますので、言っておきたいと思います。
財源のことに切り替えますけれども、合併推進債で、国からの交付金算入を見込んでおられると、説明会の資料でも説明でもあったんですけども、来年度から合併算定替えも終了するんですよね。今年度で終了ですので、交付税そのものは減らされてきます。これまでよりもさらに財政が厳しいということになりまして、市民の負担を増やす、サービスもまた大幅にカットするというようなことにならないのかと、多くの市民が、私もですけど、心配をしております。
説明の中で、市報による説明で、借金をして返済は大丈夫かと市民の方が心配をされているということに対して、これまで1億5,000万円ずつ貯金をしてきたと。基金をしてきたので、それが返済金に替わるだけなので大丈夫だと説明しているんですよね。市民の皆さんから、これまで、財政が厳しい、財政が厳しいと言ったやないかと、補助金、いろいろカットしたじゃないか、負担金増やしたじゃないかということが、当然上がっているんですね。
この説明に対して、本当に怒りの声が上がっていて、例えば、最近のことで言えば、長寿祝い金もカットしました。団体への補助金もほとんどカットしたんですね。国保の値上げ、それからほかの税金の値上げも、ずっと行ってきたんですね。交付税が減ってくるということで税収も減ってくると思うんですよね。さらに財政が厳しくなったといって、サービスの切捨てとか、負担増というのをこれから先もずっとずっとするのではないかと思うんですけど、こういうことにならないのか、言い切れるのかということをお尋ねしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
私は、今回、住民の皆様の幸せを願って市長選に立候補いたしました。その気持ちは今でも全く変わっておりません。それに対して、市民の皆様に対して、新庁舎の建設を理由に、財政負担を今後強いたりとか、行政サービスをカットするということは、これは絶対にあってはならないことです。
ですので、先ほどから申しましたとおり、あれもこれも、いろんなことをやりたいという気持ちはあります。ですけども、財政状況を見極めながら、有効と思われるものを一つずつ行っていきますという答弁をしたと思うんですが、そういうことを考えるのは、財政負担を強いらない、行政サービスをカットするということがないように、両方をしっかり見極めながら進めていくということを、私はそのつもりで申し上げておりますので、これは絶対にそういうことがあるということは考えておりません。
◯13番(畑中 香子議員)
それでは、市長、お尋ねしますけれども、算定替えが終了する来年度から、財政はどのような状況になるんでしょうか。税収が増える見込みがあるのか、交付税が増える見込みがあるのか、厳しいという状況から今後どうなっていくというふうに見ておられるのか。監査報告等でも、今後はずっと厳しくなるという報告があっているわけですよね。市長はどのように考えておられるのか、お尋ねしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
私は、仮定の話はあまりしたくないのでございますが、可能性の話をさせていただきたいと思います。
確かに、地方交付税は、人口の算定によって決定されますので、相当数、今回減っていくというものが予測されると思います。
収入が物すごく、伊佐市に対しての財源が裕福になるというものが、今、何かあるかというと、そういうものはございません。ただ一つ可能性としてあるのは、ふるさと納税という制度がございますので、そちらのほうを頑張って、今も一生懸命頑張って、今までも努力をして、年々確実に増えていく状況をつくってこられていますけども、これに対して、努力をしていく、魅力ある伊佐市の状況をPRしながら努力をしていく、これは当たり前のことだと思っていますので、そのようなものが増えていく可能性はあるということだけ申し上げておきたいと思います。
◯13番(畑中 香子議員)
ふるさと納税に頼らないといけない状況になるんですよ。本当に増えていく見込みがないんですよね。こういう財政状況で、本当に大きな借金をして大丈夫なのかと、誰でも思うことなんですよね。
基本構想が決定されてから、一貫して8,000平米は大き過ぎる、40億円はかかり過ぎだろうと言ってきたんですけれども、計画策定、実施設計などの委託費、用地の調査費用、購入費用など予算が上がってきて議決をしているわけなんです。このように議決も執行してきているので、後戻りができないという意見もあるようなんですが、今、執行済みの費用が、お聞きしたら5,000万だということで、これは本当に市民の皆さんから、もう5,000万使っているじゃないかと。もう後戻りができないという意見に対して、そういうような状況なのかと、怒りの声もあるんですよね。
もうそこまで来ているのかということもあるんですが、後戻りができないと、もう計画は変えられないという状況なのか、それとも、市長のお考えで変えないというところなのかということを伺いたいと思います。市民の意見を聞きながら進めると言われました。ここで変更ができないということをおっしゃるのかどうかというところを確認したいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
再三申し上げていますとおり、私自身が本当に、私一人ではありません。私を含めて、多くの方々が必要であると思うものであれば、造るべきだと私は思います。ただし、必要でないと思うものが出てきたとするならば、それは削っていく必要はあると思います。
ですので、そういうふうな内容を今から計画の進行を見極めていきながら、そういうことに対しては判断をしていきたいというふうに思っています。
今の段階では、まだ基本計画は上がってきているものの、実施計画についてはほとんど進んでない状況ですので、そこをしっかりと、私どもの考えも取り入れてもらいながら、進めていっていただきというふうに思っております。
◯13番(畑中 香子議員)
やはり市長の考えと市民の考え、私どものほうの考えとは乖離があるというふうに今日の議論を通じて思いました。さんざん財政が厳しい、財政が厳しいと、ますます厳しくなると、先ほども言いましたように、これまでも言ってきたわけですよね。
今後、コロナが今本当にどうなるか分からない状況です。厳しくなることは、はっきりしていると思います。国自体も財政的には厳しくなっていくはずなんですよね。交付税が、交付金の見返りがあるからいいと、たくさん借りたほうが得なんだという考え方は間違いだと思います。国の交付金も、もともと皆さんの税金ですので、こういうことを言うことも間違いだと思います。不必要に大きな、豪華な庁舎建設は、誰が見ても間違いだと思うんですよね。
最小限のものに計画を変更するべきなんですが、今日の議論を通じて、市長は、今の時点では5,000平米程度の変更は考えておられないということだったと思うんですけれども、住民投票をという声が私どものところには聞こえてまいっております。住民が50分の1の署名を集めて住民投票を請求してくるのか、議会から上がるのか、市長の提案なのか分かりませんけれども、これは、市長が住民投票を1回するというふうに判断されたほうがいいと思うんです。もう一度、住民投票の考え方がないか、お尋ねしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
先ほども答弁いたしましたとおり、今までの議会の議決と計画については、基本的には尊重して進めてまいりたいというふうに考えておりますので、住民投票をする考えはございません。
◯13番(畑中
香子議員)
庁舎建設の議論はここまでにしたいと思います。
2問目の質問に移りたいと思います。市民から要望がたくさんある施策について、市長の政治姿勢を伺っていきたいというふうに思います。
これまでの市政は、特に合併後、財政調整基金については県内で住民1人当たりが断トツに多くため込まれていきながら、市民からの要望が強い施策について、財政が厳しい、財政が厳しいということで、施策の充実が行われなかったということがありました。逆に、切り捨てられてきた、カットされてきたということが続いてきたというふうに思っております。
この間に、子ども医療費助成の制度は、県内の全ての市町村の中で最低の水準となっております。先ほども質問で出てきたんですけれども、防災無線は県下で唯一、ここが未整備となっております。ごみ袋も、ほぼ一番高い状況です。県内で老人宅配給食も一番高い金額だということが分かりました。生活道路の整備についても、むらづくり事業でしかできないということがずっとあって、自治会などが行われなければ整備ができないという状況が続いてきております。生活道路などは、ほかの町と比べてみますと格段に遅れている状況になっています。市民から、ため込み市政と、市民要望に背を向ける市政というふうに言われて、大きな批判が上がっております。
市長、このような市政を継続・発展させていかれるおつもりでしょうか。それとも、それこそ大胆に切り替えていかれて、市民の幸せを願われるわけですから、市民の幸せのために、ここを大胆に切り替えられるのかどうか、お尋ねをしたいと思います。
今、コロナの喫緊の問題がありますので、コロナの問題でお聞きします。急ぐべき施策として、コロナ対策がありますけれども、隣の出水市でも
クラスターが発生をしまして、市民の中から不安の声が上がっています。
PCR検査はどこで受けられるのか、費用はどれくらいかかるのか、なかなか検査も受けられないんじゃないかということの不安も広がっております。
私どもは、まず
PCR検査を誰でもいつでもどこでも受けられて、かかっていない方と感染している方がきちっと分けられて、感染を防ぐということが本当に急がれる対策じゃないかと思うわけなんです。午前中でしたか、その
PCR検査の、入院患者への費用を考えておられるということで、霧島市が始めておられますよね。入院患者への
PCR検査無料化ということを始めていますけど、そこと同じ状況になるのかなというふうに思っているわけです。
これは、本当に早く実施をされてほしいんですけれども、誰でもいつでも、
PCR検査が受けられる体制をというところで、このような考えは検討されないのかというところを1回お尋ねしたいと思います。
◯市長(橋本 欣也君)
私の政治姿勢については、今まで隈元前市長が行ってこられた市政について、私は、最初から申し上げていますとおり、継続するものと変えるものを見極めながらやっていくということでございます。ですので、全てを継続していくつもりは全くございませんので、よろしくお願いいたしたいと思います。
それから、
PCR検査につきましては、保健所の指導による、行政検査ではない、本人希望による自費検査に対して助成を行っているのは、現在県内19市のうち4市であると把握しております。今後の県内及び本市の感染状況を見ながら、感染の不安をお持ちの方が
PCR検査を希望した場合の助成について、検討してまいりたいと考えております。
詳細については、担当課長が説明いたします。
◯市民課長(長浜 哲郎君)
市長の答弁に補足して説明いたします。
現在、本人希望による
PCR検査費用の助成を行っていますのは、県内19市では、指宿市、枕崎市、南さつま市、南九州市の4市ということで把握しております。それぞれ助成額は異なりますけれども、共通しておりますのは、対象が、行政検査の対象とならない方であるということ。原則1人1回であるということ。自己負担は、それぞれ4市違いますけれども、自己負担が発生するということであります。
今後、伊佐市はもちろんのことですけれども、県内、近隣市町村の状況を踏まえながら、この助成事業の検討をしたいというふうに考えております。
以上です。
◯13番(畑中
香子議員)
行政検査にかからない方々も、本当に自分もかかっているんじゃないかと不安に思われると思うんですけれども、ここに検査をできるように対策を打っていくことが感染を広げないための重要な施策じゃないかというふうに思いますので、お願いしたいと思います。
コロナ対策で、前回ありました、商工業者への支援なんですけれども、前回は商工会員のみの支援金ということがあったんですが、これ、やはり第3波が来て、本当に年末にもかかって、商工業者は大変ですので、全商工業者に支援金などの支援を行う考えがないか、お尋ねしたいと思います。
◯企画政策課長(吉加江 光洋君)
それでは、説明いたします。
商工業者への支援につきましては、これまで様々な施策を実施してきたところでございます。新たな支援策については、現在のところ考えておりませんが、今後の状況を鑑みながら、必要な支援策を実施してまいりたいというふうには考えております。
補足してなんですけど、近隣の市町村に問い合わせたところ、姶良市、霧島市、湧水町、薩摩川内市、出水市、阿久根市、さつま町に今の支援策の状況を聞いたところ、全て現時点では考えていないという回答がございまして、今、伊佐の現状を見ますと、感染者が4月に1人出ただけで、あとはないということでございますので、先ほども言いましたように、状況を見ながら、判断していきたいというふうに考えております。
以上です。
◯13番(畑中
香子議員)
時間がございませんので、子ども医療費等も、特別、本当に長いこと、子ども医療費の拡充という声がある中で、県下で最低水準となっている子ども医療費の件と、老人宅配給食1食650円で、利用したい人も利用できない状況にあるこの二つの施策について、拡充する考えがないのかを併せてお伺いしたいと思います。
子ども医療費については、本当に、できるだけ早期にという答えがあったんですけれども、市民から署名も3,000筆、以前に届いていて、議会のほうでも、無料化の部分についても議決があっている件ですので、ここをどの部分を拡充される考えなのか。例えば、無料化じゃなくて助成の対象を広げるというところと、3,000円の自己負担を無料化にするというところとあると思いますので、そこを、どのような改正が頭にあるのかというところをお尋ねしたいと思います。老人宅配給食についてもお答えください。
◯市長(橋本 欣也君)
まず、最初に子ども医療費の無料化について説明をしたいと思います。
乳幼児医療費については、近隣市町村の姶良市、伊佐市管内においても自己負担がありますし、多くは、15歳までを医療費の対象としていますが、本市においては、18歳までを子ども安心医療費で実施していますので、そういう意味では、高い水準の医療費助成を実施していると言えると思います。
さらに今回、乳幼児医療給付事業の拡充をし、住民税非課税世帯の未就学児を小学生、中学生、高校生までに拡充することになり、子ども医療費助成事業として来年4月から実施されますので、子ども安心医療費の非課税世帯の3,000円の自己負担がなくなることになります。
ただし、所得の高い課税世帯の医療費負担をどうするかについて、私の公約でもありますので、今後検討していきたいというふうに思っております。
医師の業務負担増にならないのか、医療機関、国保連合会などとの調整も考慮しながら、子ども安心医療費助成事業の見直しを含め、制度の検討をすることといたしております。
それから、給食の件でございますが、社会福祉協議会が実施している高齢者等訪問給食サービス事業につきましては、市はこれまで配達費用及び厨房施設や設備機器の維持管理経費等を負担してきており、今のところ、一般会計からの給食への助成は、ちょっと考えておりません。
具体的には、担当課長から説明をさせていただきます。(「課長、いいです。私、最後ですので。」と呼ぶ者あり……13番議員)
◯13番(畑中
香子議員)
また、子ども医療費も老人宅配給食も、今後議論していかなければいけないんですが、市長、子ども安心医療が18歳までですので高い水準とおっしゃったんですけれども、これは間違いです。子ども安心医療は入院のみと、年間8万円とか、高額にかかった分の助成なので、子ども医療費助成とは格段に違う制度で、ほかの町は、高校卒業まで無料化、中学校卒業まで無料化、少なくとも小学校卒業まで無料化というところですので、ここよりも、全然、その水準が高いんです。ここは低いんです。
そこを申し上げておきたいのと、介護保険から見守り費として150円の助成を行っているわけなんですけども、老人宅配給食に関して、ほかの自治体がなぜ安いかと、ここはなぜ高いかというと、ほかの町は一般会計から繰入れを行って安く抑えている。ここは1円も一般会計から入れていないというところで高い状況になっています。ここを考えていってほしいと思います。
本当に、これまで市民の声に全く答えないと言われる市政が続いてきたんです。このような冷たい市政、市民の声を聞かない市政というのは、続けていったらいけないと思います。本当に変えていただきたいと思うんですね。
庁舎建設につきましても、市民の声を聞くためには、アンケートを行うとか、住民投票を実施して、変更するべきところは変更すべきだと思います。それが新しい市長としての責任だと私は思います。本当に市長が若い、元気があるというところで当選されたんですけれども、本当に頑張っていただきたいなというところで、本当に大胆な改革、今までの流れを変えるというところで頑張っていただきたいなというふうに思いますので、今後も議論していくわけですけれども、本当に最初にそのことを申し上げて、私の質問を終わりたいというふうに思います。
◯議長(森山 良和議員)
以上で、13番 畑中
香子議員の一般質問を終わります。
◯議長(森山 良和議員)
以上で本日の日程は全部終了しました。
本日はこれで散会します。
△散 会△(15時12分)
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