• 夜間中学(/)
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  1. 伊佐市議会 2020-09-02
    令和2年第3回定例会(第2日目) 本文 2020年09月02日開催


    取得元: 伊佐市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-28
    2020年09月02日:令和2年第3回定例会(第2日目) 本文 ▼最初のヒット発言へ(全 0 箇所)                △開  議△(9時59分) ◯議長(緒方 重則議員)  おはようございます。  これから本日の会議を開きます。  本日の日程は、配付しております議事日程のとおりです。 ◯議長(緒方 重則議員)  日程第1、一般質問を行います。通告に基づき、順次発言を許可します。  まず、10番 前田 和文議員一般質問を許可します。  前田 和文議員。 ◯10番(前田 和文議員)  おはようございます。10番 前田 和文でございます。  今議会の1番目の発言者として機会をいただきました。誠にありがとうございます。  一般質問は通告書のとおりでございますが、その前に、今回の定例会を最後に勇退される予定の市長と議員の皆様に心より感謝の念を伝えたいと思っています。特に市長は7期25年間、誠にもって全力を注がれ、財政厳しき旧大口市及び伊佐市のリーダーとしてその務めを果たされました。数々の実績を上げられてきたことは市民の大多数が認めるところであります。市長の行動力、弱者への気配り等は私どもも見習うべき点も数多くあります。市長の体調管理の手法も優れているところでありますが、市長夫人良子様の支えも大いなるものがあると考えます。長年の御苦労にねぎらいのお言葉をお伝えいただければ幸いと存じます。  さて、一般質問に入りたいと思います。  今回は、新庁舎建設について、2項目ほどお伺いします。  昨日は防災の日、今日はまた台風9号の接近、10号の動きも気になるところであります。自然災害に加え、コロナ等感染病原菌の対策は行政の必須業務であります。そこで、新庁舎に絡む防災拠点としての在り方について質問します。  第1番目としまして、災害拠点としての新庁舎の機能についての考え方でありますが、1番目に、新庁舎計画に当たり、防災対策室の機能を市としてはどのように構想していらっしゃるのか、具体的にお示しください。 ◯市長(隈元 新君)   登  壇  ねぎらいの言葉をいただきましてありがとうございます。まだ3か月ございますし、千里の道も999里まで行って道半ばという言葉もありますので、最後まで全身全霊、全力投球でまいろうと思っております。  昨日、藤川が引退の記者会見をしまして、あれを聞きながら、チームのためということを常に言っていましたので、私もそういうことだったのかなとやっぱり今、お話をお聞きしながらそういうふうに思うことでございましたけども、1年間通せる自分の体力調整ができなくなったときが限界だというふうに藤川が昨日言っていまして、250勝にあと四つ届かないんですけども、彼が個人の記録よりも記憶に残る選手でありたいということを言っていますので、確かにそうだなと思いながら聞いておりました。
     さて、新庁舎の災害対策室の機能についてでございますけども、計画におきましては、防災・災害対策拠点としての機能を発揮できる庁舎を基本方針の一つとして掲げておりまして、具体的な方針としては、耐震性能を有して安全性の高い庁舎、防災・災害対策の拠点となる庁舎としているところです。  基本的な考えとしましては、耐震性能の高い庁舎として、大地震などの災害発生時においても市民や職員の安全を確保し、防災拠点としての機能を維持できる安全性の高い庁舎となります。また、台風や豪雨災害、地震などの災害発生時に関係機関と連携を取りながら防災拠点としての市民の安全を守る庁舎、また、被災後は復旧復興の拠点として被害情報の収集や応急救援活動の機能を持続できて業務継続性を確保するシステムを構築するなど、危機管理機能を強化した庁舎としているところであります。  特に今、台風9号と10号が接近中でありますし、この週末においては各コミュニティで防災訓練等が行われる予定になっておりましたが、今朝早く担当とも打合せをしまして、防災訓練は中止といいますか、早急に本番に備える対策をしていただくように指示を変えましたし、この防災拠点となる新庁舎は立地条件の安全性的には一番いいところというふうに最初で折り紙をつけていただいておりますので、そういう点では安心できます。あとは、やはり情報を1か所に迅速に集中できて、判断をする責任ある立場の人が即座にそこで全体を見回して判断ができて指示が迅速にできるという、そのことがやはり一番求められることだと思っております。  災害の指示拠点となる防災対策室になるわけでありますが、大口のふれあいセンターや大口の元気こころ館をはじめ、他の行政機関と連携しやすい位置となっておりますので、会議室などとの兼用も検討してまいります。災害対策本部として必要な防災情報システム情報通信設備を整備しまして関係機関や避難所との連携を図るとしているところでございます。  また、なお今回のコロナの件でも明らかになっていますように、新しいシステムの中には、やはりリモートや、あるいは様々なことがこれからの検討の中では議論されると思っておりますので、これから始める基本設計において決定していくことになると思います。  以上でございます。 ◯10番(前田 和文議員)  今、総体的な新庁舎の防災拠点としての在り方といったものをお聞かせいただきましたが、耐震性の確保ということで言いますと、耐震構造制震構造免震構造、いろいろこういう専門的な言葉でございますが、伊佐市の新庁舎は地震のときのどの程度の強度、震度6から7程度の規模に備えるのか、それをするとしましたらどういう構造を取り込もうという形で今お考えなんでしょうか。 ◯財政課長(冨満 庸彦君)  それでは、説明いたします。  基本計画におきましては、基本的な考え方としまして耐震性能の高い庁舎とし、大地震などの災害発生時においても市民や職員の安全を確保し、防災拠点としての機能を維持できる安全性の高い庁舎としますとしておりますので、耐震安全性につきましては、災害時の総合的な防災・災害対策拠点としての役割を担うことができ、長期にわたる復旧復興業務への対応が可能な庁舎とするために、構造体はI類、非構造部材はA類、建築設備は甲類の分類による目標を掲げ、検討を進めてまいる予定にしております。  また、構造形式につきましては、耐震、制震、免震の3種類の長所、短所を踏まえながら設計段階における建物構造、形状やコスト等の比較検討を行い、決定してまいる予定にしております。  以上でございます。 ◯10番(前田 和文議員)  今お聞きしますと、構造体はI類、非構造部材はA類、建築設備としては甲類ということで、非常に安全性の高いものを構想の中に入れていらっしゃるということであります。耐震構造にしましても、制震構造にしましても、免震構造にしましても、安全性の求められる、非常にコストのかかるいわゆる設計見積りになるのではないかというふうに思っております。  しかし、職員の命を守り、そしてまた住民の命を守る災害防災拠点としての確立をするにはまずこれがないと話にならないんじゃないかと思っていますので、ここをまた慎重にお考えいただいて、なるべくコストはかからないにこしたことはありませんが、中途半端な構造体を造るといったことはおやめいただきたいなと私のほうからお話ししておきます。  それと、(2)のところまではお答えいただきましたので、非常用電力のことですが、電力の確保はどのようなイメージでいらっしゃいますか。 ◯財政課長(冨満 庸彦君)  それでは、説明いたします。  こちらも、基本計画におきまして、非常電源設備自家発電機設備等ですけれども、それを設置するなどし、バックアップ設備の強化を図りますとしております。電源確保につきましては、安全かつ十分なものを整備したいと現時点で考えているところでございます。  以上です。 ◯10番(前田 和文議員)  今の新庁舎は、全国各地でやられているんですが、一般的には電力確保は、電力の量もさることながら、72時間ぐらいはちゃんと機能を果たせるようなものが必要だと。その72時間の間に電力会社が何とかまた復旧してくれるんじゃなかろうかと。その72時間というものが一つの目安になっているようなんですが、担当者としてどういうふうにお考えなんでしょうか。 ◯財政課長(冨満 庸彦君)  それでは、説明いたします。  一応、先ほど申されたような時間の制限とかもいろいろ基準が出ているようでございます。発電設備を整備する予定にしておりますので、それに必要な燃料備蓄等も踏まえまして、これから設計段階において詳細に検討していく予定でございます。  以上です。 ◯10番(前田 和文議員)  電力確保もともかくとしまして、ここの項目にはありませんが、いわゆる水道設備ですね、雑排水といいますか、トイレだとか、そこら辺の、避難者に対する清潔を保つためには雨水の貯蓄設備が必要であるといったような考え方も各地にあるようですが、ということは考えていらっしゃいませんか。 ◯財政課長(冨満 庸彦君)  それでは、説明いたします。  雨水の確保とか水の効率的な利用につきましても、業者さんの提案の中にもいろいろなものがございました。そちらにつきましても、必要十分であるかどうか、その必要性を十分に吟味しながら、今後の設計段階の中でまた検討していくことになるかと考えておるところです。  以上です。 ◯10番(前田 和文議員)  まあ言えば飲料水はペットボトルにしましても、非常用電源、そして非常用の雑排水、やはりそこら辺も大きな庁舎を維持するといいますか、多数の避難者に安全に生活していただくということになりますと必要なことだと思いますので、御検討をよろしくお願いいたします。  協力機関との連携は市長の話にも言葉として出てきましたが、消防、そして医療機関、そして警察、そしてまた各地の防災組織、それと、他の行政機関、そういうふうなものとの連携はどのように確保できるというふうにお考えなんでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  具体的に申し上げれば、やはり病院に関しましては、いわゆる救急医療ができる病院がすぐ近くにあるわけでありますし、また振興局の伊佐駐在も近くにありますし、何よりもやはり保健所機能というのがこういう災害の場合は非常に重要になってまいりますので、その連携につきましてもすぐ近くということでございます。  警察のほうも現在のところで建て替えるというような将来的な案があるやにも聞きますので、やはりそういう点では他の行政機関あるいは病院との連携というのはうまくいけると思います。ふれあいセンター周辺にできることによって何よりも利便性が高まるのは、やはり旧大口駅跡地でありますので、従来から、例えば青木や、多々良石や、向こうからのトロッコ線などもあそこに走っておりまして、あるいは山野からの材木の輸送にしてもそうでありますし、全てのものが集積されるという場所でありましたので、そういうところは外部から見たら、一旦何か伊佐市で事が起きた場合に、どこに集結したらいいかというのは感覚的に非常に分かりやすいところだと思います。そういう点でのやはり立地の利便性というのは、こういう災害のときは特に大事ではないかなというふうに思っております。  また、学校がすぐ簡単に使えるというわけではありませんけども、非常時におきましては大口小学校や中央中や大口高校や、そういう広い敷地を有する公的な場所があるというのも私たちにとっては大きな安心といいますか、安全の確保になるのではないかなと思っております。  そういう点を考えました場合に、私たちが防災上はこれに勝るところはないというふうに考えてもまず差し支えないのではないかなと思っております。 ◯10番(前田 和文議員)  協力機関、いわゆる消防、そして病院、そしてまた保健所、振興局との連携も密に取っていただける、機材確保といいますか、手法も強力なものを、いわゆるホットラインがすぐ使えるといったような状態のものを確保していく必要があるんじゃないかというふうに考えていますので、今から先の設計の詰めの段階において具体的に御検討いただきたいと思います。  今、市長のお言葉の中にもありましたが、いわゆる立地条件ですね、菱刈方面との動線の確保が望まれて、今、大道下青木線、そしてまたそれからつなぐ菱刈庁舎との連携といいますか、菱刈市民との動線を確保するということは非常に大切になるんですが、いわゆる物理的な道路の拡幅工事、早く言いますと橋の取替え工事は地権者との問題もありまだ非常に難しい面もあるというふうに聞いておりますので、ここは鋭意努力していただいて、しっかりとした動線を確保していただきたいと考えております。  それでは、次に行きます。  避難所としての機能をどのように持たせていくのかということをお聞きします。と申しますのは、例えばあそこの近くに住む伊佐市の人の避難所としても使うことはもちろんですが、やはり行政単位の、例えばさつま町の方が、極端なことを言いますと川内市の方が避難所として使わせてくれとか、今、全国で発生しているいろんな災害を鑑みますと、いわゆる一般市民の方がもうそこしかないといったような状態になるということも必要になるんじゃないかと思いますが、避難所としての機能といったものをどういうふうに確保されるおつもりでしょうか。 ◯財政課長(冨満 庸彦君)  それでは、説明いたします。  新庁舎の建設予定地及びその周辺には大口地区の指定避難所としての大口ふれあいセンター福祉避難所としての大口元気こころ館が所在していることから、新たに建設する建物を避難所として指定するということは検討しておりません。ただし、両避難所と同じように、本来の用途のほか、一時避難所としての利用もできるスペースの確保等につきましては計画しているところでございます。  なお、計画予定地内におきまして、災害発生時に関係機関避難所等と連携を図りながら駐車場等を救援活動スペースとして活用できるようにすることなども計画、検討する課題としているところでございます。  また、大規模な場合の他市町村からの避難場所につきましては、その状況に応じてまた新たな場所を検討するとか、そういう対応が必要になってくると考えているところです。  以上です。 ◯10番(前田 和文議員)  避難所としての機能を確保するというのは、ハード的なものと、ソフトとまでは言えないかもしれませんが、食料等の備蓄、そこら辺も必要になってくると思うんですが、今、ふれあいセンターがその機能を果たしている部分もあると思いますが、その確認をさせてください。 ◯総務課長(宇都宮 安照君)  食料の備蓄につきましては、現在、福祉課のほうで確保をしております。ただ、どのくらいの確保量かというのは現在、資料を持ってきておりませんので、御勘弁いただきたいと思います。 ◯10番(前田 和文議員)  資料がないとはおっしゃいますが、どれぐらいは確保しているんだということぐらいは総務課長は常に頭の中に置いておいていただいて、足りない部分はいわゆる補填するということも必要だと思いますので、ちょっと意地悪な言い方ですが、また勉強していってください。 ◯議長(緒方 重則議員)  ここで、前田議員、福祉課長のほうからの答弁が……(「いいですかね。」と呼ぶ者あり……福祉課長)よろしいですか。 ◯10番(前田 和文議員)  いいです、はい、どうぞうどうぞ。 ◯福祉課長(重久 元彦君)  食料備蓄についてですけれども、今、旧健康センターのほうに、前回の23年の災害に必要としました1,500人の5食分ということで約7,500食分を保管してございます。  以上です。 ◯10番(前田 和文議員)  それでは、ついでにお聞きしますが、食料並びに水、そこら辺のいわゆる更新といいますか、それはずっとそこに確保していてそのまま使えるかといいますと、やはり年次更新だとか、何年間ごとには更新していくべきだと思いますが、そこら辺はどういうふうに考えていらっしゃいますか。 ◯福祉課長(重久 元彦君)  備蓄につきましては、米につきましては今まではお湯とか水を入れて食べられる食事を用意していたんですけれども、今回は開封してそのまま食べられるという、そういう食料を購入しております。賞味期限約5年間ということで、年度によって増減はあるんですけれども、一応、今年につきましても食料を1,500食分ぐらいは購入しております。  以上です。 ◯10番(前田 和文議員)  更新を気にしながら物を確保するというのは非常に経費もかかることですし、神経も使われるところだと思いますが、非常時の市民のために機能するものですから、滞りのないように業務を遂行していただきたいと思います。  次に、昨今のコロナ対策の参考として、オンライン会議テレワーク対策等が非常にクローズアップされております。ハード面、ソフト面の機能整備が必要であると思いますが、一般の職員のテレワーク、そしてまた菱刈庁舎がどういう規模になるかというのはまた別問題としまして、そことの連携といったものがオンライン等でできるような設備を確保されるのか、それは考えていらっしゃらないのか、そこら辺をちょっとお伺いします。 ◯財政課長(冨満 庸彦君)  それでは、説明いたします。  市町村等の行政事務におきまして、職員のテレワークというのは非常に難しい問題がございますが、そこについてはまた改めて検討することといたしまして、新庁舎に関しましては、新型コロナウイルスの影響によることだけではなく、あらゆる災害や感染症に備えつつ、新型コロナ対策後の会議や働き方の在り方を考慮しながら、ハード、ソフト両面の効率的な機能整備、施設整備を図っていきたいと考えているところです。  詳細につきましては、先ほどから申し上げておりますように、これからの基本設計で具体的に検討してまいります。  以上です。 ◯10番(前田 和文議員)  今るる説明いただきましたが、今から検討、今から設計段階ということですので、議会のほうにも発表できる過程がありましたら随時、全協でもお聞かせいただければうれしいかなと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。  最後に、新庁舎の基本業務委託業者、今度、シーラカンスというところ1社がリーダーシップを取ってやっていくというようなことになっているようですが、最優秀とされた業者の評価ポイントを具体的に教えていただきたいなと思います。 ◯市長(隈元 新君)  この御質問に対しましては私が答弁する立場にございませんので、はっきり申し上げまして私はそれに関わっておりませんので、最終的に報告があって、それを是として私が決裁したということにはなりますけども、この判断については私には全然そういう権限はございませんので、そのときの会議の中におりましたのが副市長でございますので、副市長のほうから概要を説明いたさせます。 ◯副市長(時任 良倫君)  ただいま市長の発言がございましたので、私が伊佐市新庁舎建設設計業務委託事業者選定委員会の委員でございましたので、その審査に直接関わりましたので、その審査講評の関係部分について読み上げまして答弁とさせていただきます。  その審査講評では、「選定されたシーラカンスアンドアソシエイツ・Dai建築DESIGN共同企業体は、庁舎をふれあい通り線まで張り出し、大口ふれあいセンターと2階を接続して一体的に整備する提案を行った。一体的に整備した部分に魅力的なピロティ空間と、大口ふれあいセンターの南端部の2階をテラス化した上で、オープンなカフェによる接続空間が評価された。また、市民の利用も見据えながら吹き抜けの議場を中心に配置して、全体を3層としてコンパクトに庁舎機能をまとめた点、ふれあい通り線に面したピロティ下のバス停や庁舎2階への大階段の配置、地上外部に開かれたアトリウムへの改修等にも評価が高かった。これらのスクエア広場を核とした諸提案に対して、伊佐市の密度感を踏まえた上で、身の丈にあったにぎわいの創出が期待できると好感が持たれた。また、実施体制も県内事務所が2分の1の業務を分担し、意匠設計も担当するとの回答があり、市民ワークショップ、設計段階、施工段階、竣工後のアフター段階の業務実施に対して強い安心感が得られた。  一方、ランドスケープでは、他案でも見られた旧線路敷を生かした緑化の提案があったが、審査員から、公園を計画地外に配置することへの懸念、庁舎北側の駐車場の景観や北側アクセス、全体イメージに明るさが不足しているとの意見もあり、市民ワークショップ等を通じて新たな提案が出されることが今後望まれる」とありまして、これは伊佐市新庁舎建設基本・実施設計業務プロポーザル審査報告書にお示ししておるところでございます。  また、審査に当たっての視点としまして、ふれあいセンターの利用、アトリウムの改修技術等、そしてまたセンターと新庁舎との関係、それから、提案された諸技術が機能するのかどうか、市民の利便性と公園、それから、先ほど防災についてのこともございましたけれども、各部屋の配置、それから、過剰な設計とならないか、建設コストの削減工夫があるかどうか、それから、メンテナンス、ランニングコスト等、それから、この建設の基本計画におきまして、整備目標として、みんなで時間を共有し、にぎわいを育む伊佐市のシンボルとしての新庁舎の整備を実現するためにどのようなことを重視して提案されたものであるか、それから、市内業者の事業参画は考えているかどうか、そして最後に、先ほどもございましたけれども、ワークショップ等を開かれるわけですが、そういう段階での市民の意見の受入れといいますか、それはどういう姿勢で受け止めますかというようなこと等の視点で審査を行ったところであります。  なお、技術提案書は設計業者の考え方や技術を審査するためのものでございまして、技術提案書がそのまま設計案になるわけではございませんで、どのような配置や建物にするかも含めてこれから設計を開始していくわけですから、市民ワークショップなどで市民の皆さんの御意見をお聴きしながら、基本計画における考え方や必要な機能等を設計に反映していくことになります。  以上でございます。 ◯10番(前田 和文議員)  今から先、具体化していく設計の段階でワークショップが何回か開かれて、市民のアイデア、御意見を拝聴しながらまとめていくんだということで、今、シーラカンスが中心となってそういうことに携わっていくという形になるんじゃないかなという流れをお聞きしました。それはそれでまた副市長等も関わり合いを持っていかれるはずですので、よろしく御検討いただきたいと思います。  それと、この前、市報でしたか、新聞でしたか、私有林及び地元材、いわゆる木材を多く使ってほしいというような申出が森林組合等からあったということでございました。そこら辺も無理のないところで有効利用していただきたいと思います。その点は市長、担当部署が協力し合って情報を交換しながらまたお使いいただければ、林業事業体そのものも活気づくわけですので、よろしく御検討いただきたいと思います。  今回のこの質問に至りましては、今、40億円、8,000平米という豪華庁舎というような意見が市民の中でよく聞こえてきます。これはいろいろなことが独り歩きしているんじゃないかと私は思っております。やはり防災機能といったものを充実させるというためには必要経費というものが絶対条件としてあるわけです。これが一般的には建築コストの30%から40%かかるんじゃないかというような全国的な報道も聞こえてまいります。やはりしっかりした構造体、そしてまたいろんな、市民が安心して集える、また職員が安心して仕事ができる空間を造っていくんだということにコストがかかるんであって、豪華ホテルを造るといったことの捉まえ方ではいけないんじゃないかと思いますので、これは改めて防災機能、市民が安心して集える構造体、ハードの確保に努力していただきたいと考えますので、申し添えて、私の一般質問を終わります。 ◯議長(緒方 重則議員)  以上で、10番 前田 和文議員一般質問を終わります。  ここで、しばらく休憩します。休憩時間を5分程度とします。                △休  憩△(10時36分)                △再  開△(10時42分) ◯議長(緒方 重則議員
     休憩前に引き続き会議を再開します。  次に、9番 久保 教仁議員の一般質問を許可します。  久保 教仁議員。 ◯9番(久保 教仁議員)  おはようございます。  今回の質問は、大口中央中スクールバスの現状と今後の対策についてということで、現状について3点ほど、それを踏まえて今後の対応について伺ってまいりたいと思います。  まず、通告に出しましたように、スクールバスの運行経路と利用状況についてでありますが、このスクールバスは何路線あって、各路線の片道で所要する時間はどの程度なのかということをまず最初にお知らせいただきたいと思います。 ◯教育長(森 和範君)  大口中央中学校スクールバスの運行は平成27年の大口地区の中学校再編成からスタートいたしました。これまでスクールバスの運行につきましては、生徒の保護者代表及び旧山野中学校区代表、旧大口南中学校区代表、大口中央中学校中教職員、スクールバス運営業務受託事業者、市教育委員会が連携して大口中央中学校スクールバス運行協議会を開催し、スクールバスの安心安全な運行管理を協議するとともに、乗車人数に応じた運行車両の選定や効率的な運行の在り方について協議を重ね、実施しているところでございます。  今御質問の路線数と各路線の片道所要時間等について、学校教育課長のほうに答弁させます。 ◯学校教育課長(松元 浩幸君)  それでは、教育長の答弁に補足して御説明いたします。  路線数と各路線の片道の所要時間についてでございますが、スクールバスの運行は、旧山野中学校区並びに旧大口南中学校区の生徒を対象に、全6コースで運行しております。  各コースの運行状況の詳細について御説明いたします。  山野コースはJA山野支所を出発して山野・小木原方面を運行するルートで、片道約26分の所要時間でございます。平出水コースは山野・荒平を出発し、尾之上から平出水、渕辺方面を運行するルートで、片道約18分の所要時間でございます。羽月北コースは白木の消防詰所を出発し、羽月小学校前の羽月地区公民館を経由するルートで、片道約26分の所要時間でございます。羽月西コースは羽月西小学校前の羽月西青少年センターを出発し、羽月駅跡公園を経由するルートで、片道約25分の所要時間でございます。曽木コースは曽木の滝入り口から出発し、西太良駅跡公園を経由するルートで、片道約30分の所要時間でございます。針持コースは国道沿いの釘野々三文字を出発し、針持小、西太良コミュニティセンター、旧大口南中学校を経由するルートで、片道約26分の所要時間となっております。  以上でございます。 ◯9番(久保 教仁議員)  6コースで、長いところで30分、短い平出水コースというのは18分ということで、思ったよりも随分短時間で運行されているなという感じであります。それに付随してですが、運行される車両の形態、大型、中型、小型とかあるかと思うんですが、この乗車定員と、それから、それぞれのコースの乗車、利用する生徒数についてお知らせいただきたいと思います。 ◯学校教育課長(松元 浩幸君)  それでは、御説明いたします。  路線ごとの車両形態と乗車定員及び乗車生徒数でございます。山野コースは大型車、定員56人に37人が乗車、平出水コースは小型車、定員29人に7人が乗車、羽月北コースは中型車、定員47人に34人が乗車、羽月西コースは中型車、定員34人に28人が乗車、曽木コースは小型車、定員29人に12人が乗車、針持コースは小型車、定員29人に14人が乗車しております。  以上でございます。 ◯9番(久保 教仁議員)  今、大型車が56人、中型車が47人、小型車が29人とおっしゃいましたか、それぞれの人数を今教えていただいたんですが、合計するとスクールバスを利用している生徒数というのは何人ほどになるでしょうか。 ◯学校教育課長(松元 浩幸君)  本年度、スクールバスを利用している全生徒数は132人となっております。  以上でございます。 ◯9番(久保 教仁議員)  132人。大口中央中学校の生徒数は、後でまた触れますが、令和2年度の「伊佐の教育行政」という冊子から拾い上げることができますけれども、現状についての最後の質問でありますが、自宅からといいますか、居宅から設定されている停留所まで最も遠距離な生徒は何キロぐらいあるんだろうかということと、また、運行範囲内でスクールバスを活用していない生徒数、そういう方がおられるのか、そしてまたその理由はどうしてなのかについてお伺いしたいと思います。 ◯学校教育課長(松元 浩幸君)  それでは、御説明いたします。  居宅から停留所まで最も遠い生徒の停留所までの距離は約5キロメートルでございます。  また、運行範囲内でスクールバスを利用していない生徒数についてでございますが、旧山野中学校、旧大口南中学校区に居住する生徒数159人のうち27人が利用をしておりません。  スクールバスを利用しない理由につきましては、このスクールバス利用が申請方式ということであることから、利用しない正確な理由につきましては不明でございますが、利用しない家庭につきましては保護者が送迎を行っております。また、少数ではございますが、自転車通学をしている生徒もおります。  以上でございます。 ◯9番(久保 教仁議員)  旧山野中、旧大口南中で159人中27人とおっしゃいましたか、27人の方が利用していないということで、その方々は保護者が送迎できるということであります。スクールバスがない場合、保護者の送迎等について、負担がかかるとかいろいろ課題があって、私も何人かの方からはスクールバスについていろいろ聞かれて、全然答えることができなくて困って今回の質問でありますが、今まで答弁いただいたことを踏まえて、今後の対応についてお伺いしていきたいと思います。  このスクールバスの運行については、旧山野中、旧大口南中学校区に居住する生徒の通学に使用することを目的に、先ほど教育長先生からもありましたように、平成27年度に設置されたということでありますが、5年を経過した現在、生徒数が減少していると思われるわけでありますが、現状と今後5年間、いわゆる令和7年までのスクールバス利用生徒数はどのぐらいの数になるか、推計があったら教えていただきたいと思います。 ◯教育長(森 和範君)  令和2年度の伊佐市の教育行政のデータから今後5年の生徒数を推計しますと、木口中央中学校に通う旧山野中学校及び旧大口南中学校の生徒数は令和4年度まで150人から160人程度で推移すると思われますけれども、令和5年度からは少しずつ生徒数は減少し、令和7年度には135人程度になるというように見込んでおるところでございます。 ◯9番(久保 教仁議員)  先ほど現在のスクールバスの利用者は132人だと教えていただいたところでありますが、今年度の「伊佐市の教育行政」によりますと、大口中央中の生徒数が369人、このうち132人が利用しているということでありますから、大口中央中学校の36%の生徒がスクールバスの恩恵を受けているということになろうかと思います。ただいま答弁いただきましたが、5年後、令和7年度のスクールバスの利用者の推計は135人程度になるんじゃないかということでありまして、これ──135人とおっしゃいましたかね。(「はい。」と呼ぶ者あり)としますと、現在が132人、横ばいということでよろしいんでしょうか。 ◯教育長(森 和範君)  大口中央中学校に通学する生徒の中で旧大口中以外の山野中、大口南中の関係の生徒が135人ということで、現在の130数人というのは、スクールバスを利用しない生徒もおりますので同じような数字になっているということになります。 ◯9番(久保 教仁議員)  はい、よく理解いたしました。  旧大口市と旧菱刈町が合併した直後、平成21年度なんですが、「伊佐市の教育行政」という冊子を例年出していただいて、見させていただいているところでありますが、21年度の「伊佐市の教育行政」によりますと、旧大口中、旧山野中、旧大口南中の生徒数が504人でありました。この10年間で27%の減少になっております。これ、よく分かるようにと思って菱刈中学校も調べてみたんですが、21年度が242人で、令和2年度は126人であります。実に48%の減少です。大口中央中関係が約30%、菱刈中学校は約50%減少している。これはなぜかということを考えてみましたら、この菱刈中学校の減少率50%に対して大口中央中が20ポイントもいいのは、菱刈の過疎化がより進んでいるからということではなくて、このスクールバスの運行が人口減少に功を奏しているんじゃないかと思うところですが、教育長、見解があったらお願いいたします。 ◯教育長(森 和範君)  スクールバスの運行によって生徒数が減少していると私は考えてはおりません。大口地区の生徒数が減少していないのは、大口小学校の児童数が減少していかないということ、また羽月小学校もあまり変わっていかないということでございます。そういうある程度の規模の学校の子どもの数は減少しないものですから、中央中学校のほうの生徒数は菱刈地区と比べると減少率は非常に小さいということになっていきます。 ◯9番(久保 教仁議員)  では、この減少率50%と30%の相違はスクールバスの運行は全然関係ないという考え方でよろしいんでしょうか。 ◯教育長(森 和範君)  全然というのをどのように考えるかですけども、私は関係はあまりないような気がしております。 ◯9番(久保 教仁議員)  さて、困ってしまいました。話の進み具合がちょっと頓挫してしまいまして。  そこで、これは最後の質問になるんですけれども、旧大口中学校の牛尾校区でありますが、現状では運行範囲外で、通学に7キロ以上の生徒が6人ほどおられるということであります。平出水コースあるいは山野コース──山野コースは先ほどの答弁では人数が多そうですので、平出水コースが29人の車両に7人ということでありますが、この平出水コースに牛尾地区を含める運行の見直しは考えていないかということで通告をしております。  確かに、スクールバス運行管理規程によりますと、第4条に、旧山野中学校校区及び旧大口南中学校校区に居住している生徒の通学に使用するとあります。牛尾校区は旧大口中学校校区でありますからスクールバス運行はできないことになります。規則は規則として守らなければいけない、これを踏まえての質問であります。  先ほど教育長の答弁の中にもありましたが、学校教育課長をはじめ約10人で教育長の諮問機関としてスクールバスの運行に関する協議会が設置されております。この協議会では、スクールバスの運行に関する事項について協議または調整を行い、結果を教育長に報告するとありますが、この協議会はこれまで何回ぐらい開かれ、そして教育長のほうに具申された協議内容等について、具体的なもので結構ですので、ありましたらお知らせいただきたい。 ◯学校教育課長(松元 浩幸君)  御説明いたします。  このスクールバス運行協議会は年に2回開催をしております。7月と2月に実施をし、まず2月につきましては、次年度の運行等につきまして、生徒数等を勘案し、ルートの確認等、また7月においては、実際に1学期からの運行で支障等がなかったかどうかとかいったようなものについての検討をしというところで、課題があればそのところで解決をするという流れで実施をしております。 ◯9番(久保 教仁議員)  私もこの案件を受けて質問するに当たり、平出水コースを走ってみました。実際の平出水コースのバスの後を分からないようについていって、大口中央中から出て、267を通って、グリーンホテルの先を右折して、そして平出水のほうへ左折して入っていって、平出水のコミュニティのところでUターンして渕辺に行って、そして荒平等を通って、国道を通って中央中に帰ってくるわけでありますが、これで所要時間が大体18分ということであります。極めて短時間にできるんですが、この質問をするのは、規定でそうなっているからそのとおりにやらないといけないというのは分かるんですけれども、牛尾をやったら菱刈もやらないといけない、そういう弊害が出てくる可能性もあるから駄目だという意見と、結局、牛尾校区というのはこういうふうに平出水コースの中に組み込むことができる条件が整った地域であるということも鑑みていただいて検討をしていただきたいと思います。  ずっと走ってみまして、2回目のコースは郡山八幡神社のところから左折しまして、寺山ストアーというのがありますが、そこを右折して、牛尾の郵便局の近くに永野商店というのがありまして、そこを停留所に設定したとしての計画ですが、郡山八幡神社から5分、3.2キロでありました。これから大口電子を経て267に出て大口中央中スクールバス駐車場まで5.9キロ、約8分。結局、この分は13分時間を要します。ただ、郡山から中央中まで現行の268号線を使って帰ってきますと4.4キロでありまして、これが8分30秒ほどかかりました。13分から8分30秒を差し引きますと4分30秒ほど現行よりも時間がかかるということです。  先ほども申しましたように、牛尾をやったら菱刈が云々ということではなくて、環境整備のできている大口中央中学校に通う生徒たちの通学について、実証実験というわけにはいきませんけれども、環境の整っている牛尾校区のスクールバスの運行について、スクールバス運行協議会のほうでこういう質問もあったということで協議していていただくことはできないかどうか、お伺いします。 ◯教育長(森 和範君)  議員が非常に細かく試行されて、生徒の立場で、また保護者の立場でいろいろ考えてくださっているということには感謝を申し上げます。ただ、この大口中央中学校の再編につきましては、その再編する条件といたしまして、山野中学校と大口南中学校に通う生徒たちはスクールバスを運行して通学できるようにしますということでスタートしたわけでございまして、いわゆる旧大口中学校を対象にした考え方はなかったわけでございます。  現在そのことをどう考えるかということを今、議員が質問されているわけですけども、牛尾地区の一番遠い生徒が7キロぐらいですかね、中央中学校まで。市では8キロメートルの遠距離通学の生徒には補助を出してより通学がしやすくなるように考えているわけですが、だから、その遠距離通学の支援と、また当初のスクールバスの基本的な考え方を考え合わせますと、牛尾地区の遠距離の生徒がスクールバスを利用するような方法ということは今のところは考えておりません。  なお、菱刈中学校区のことについては私ども全く論外のところに置いてありまして、考えていないわけです。ただ、身体的に通学が困難な生徒とか、いろいろあることも考えられますので、そのような場合にはまたこの規則の運用等を考えながらいろいろ対応していかないといけないということを考えております。 ◯9番(久保 教仁議員)  8キロ以上に対して通学補助をしておられるということですが、8キロ以上の児童生徒数というのは大口中央中あるいは菱刈中で何人ほどおられるか、今お分かりでしょうか。 ◯学校教育課長(松元 浩幸君)  本年度現在で同一の小学校区内での8キロ以上という該当世帯はございません。ただ、小学校で申し上げますと、平出水小学校と南永小学校が特認校の制度を行っております。ここの御家庭につきましては、南永小で3世帯、それから平出水小学校で6世帯の方々には補助を出すという形で行っております。  以上でございます。 ◯9番(久保 教仁議員)  はい、分かりました。平出水小学校に田中から転校した子がおりましてそのこともよく把握しておったんですが、ただ、このスクールバスの運行について、当初そうだったからというのを、まず片道7キロ以上ある子がいる。そして、牛尾小学校というのは高熊山の麓の市道を通って通学する。と、死角があるところがあって、私の聞いた方の話では、今高校1年生の子が中学2年のときに変質者に遭って怖い思いをしたということで、それからずっとおじいさんが送り迎えをしているというようなことがありました。それでまた、その方の話によると、自転車の経費がかかるとか、それから、雨の日、風の日なんかは送迎に負担がかかるとか言われましたけれども、これは菱刈中も同じ条件でありますし、それはいいんですけれども、当初の発足の案件が旧山野中、旧大口南中に限るという、そこ辺りを再度検討することはできないだろうかということで質問をさせていただきました。また今後、いま一度考えていただければと思います。  終わります。 ◯議長(緒方 重則議員)  以上で、9番 久保 教仁議員の一般質問を終わります。  ここで、しばらく休憩します。休憩時間を5分程度とします。                △休  憩△(11時14分)                △再  開△(11時19分) ◯議長(緒方 重則議員)  休憩前に引き続き会議を再開します。  次に、16番 福本 千枝子議員の一般質問を許可します。  福本 千枝子議員。 ◯16番(福本 千枝子議員)  それでは、3番目になります、私。コロナ感染対策防止のために、今回も自席からの質問となりました。  一般質問として市長にお伺いするのは最後となりました。私も旧大口市で3期、合併し伊佐市になって3期もの長い間の議員活動の中で勉強させていただきました。議会あるごとに一般質問をし、提案した事業も数多く取り組んでいただいたことに感謝申し上げます。  今回は、老朽化した公共施設等の今後の管理計画についてと、最後に、伊佐市長としてこれまで取り組んでこられた事業の評価と成果、そして、課題として次期市長に期待する伊佐市のまちづくりについての2点についてお伺いしてまいります。  それでは、1点目の老朽化した公共施設等の今後の管理計画についてお伺いしますが、旧大口市と旧菱刈町の二つのまちが合併し、それぞれ同じ目的を持った施設が新市に引き継がれ、12年目を迎えます。これまでも多くの類似施設の修繕等に多額の経費が投入される状況であります。7月の臨時議会においても、総合体育館周辺のキュービクル高圧受変電設備が経年劣化と長雨により使用不能となり、6,000万円の経費が計上されました。新庁舎建設や今年のような災害が起こると、財政的には大変厳しくなってまいります。  今後の公共施設の在り方についてはこれまでも一般質問や委員会等での質疑も多くありまして、伊佐市公共施設等総合管理計画で進めるとの答弁でありました。公共施設に関しては社会教育課やスポーツ推進課、建設課、農政課、長寿介護課、企画政策課、伊佐PR課等の多くの課が関係いたしておりますが、推進本部としての協議の状況はどうなっておりますか、お伺いいたします。 ◯市長(隈元 新君)   登  壇  今、コロナ関係で話題がほとんど報道等もされませんですが、ここ数年の間に取り上げられる行政の問題点として、まちの大小にかかわらず、老朽化していく公共施設、あるいは使われなくなりつつある公共施設、あるいは不要になりつつある公共施設というのが非常に話題になっておりまして、それをどういうふうにして解決していくかということがよく特集を組まれていたことを思い出します。  その中で私どもが今進めようとしていることを御説明申し上げますが、なぜ進むのが非常に遅いのかといえば、やはり閉じることに対する市民あるいは議会の抵抗、そういうのも大きいものがあるように感じております。しかし、放置しておくことはできないということは誰もが分かっていて、嫌われる仕事に手をつけたくないというのがどこの首長にもかつてはあったのだというふうに思います。やはり利用価値を高めていくことに関しての予算の投入というのは評価されますけども、なくしていくために予算を投入するというのはどうしても評価されないという点が過去においてはあったと思っております。  しかし、それを放置するわけにいきませんので、私たちも正確には平成28年度に策定しておるわけでありますし、今も専門の部署を設けまして進めておりますが、公共施設につきましては、その施設の老朽化が進み、地方自治体において今後、巨額の投資負担額というのが予想されます。また、少子高齢化による人口構成の変化に伴って求められる施設機能の変化に対応する必要もありますし、また、公共が持たなくても民間がビジネスとして参入する、あるいは新規に立ち上げるものも今出てきているのも時代の背景にあります。  伊佐市としましても、社会環境や地域特性に応じた適切な公共サービスの提供と安定した財政運用を両立させるため、保有する公共施設を総合的に把握し、財政運営と連動しながら管理活用していく仕組みである公共施設マネジメントに取り組むこととしております。  本市が保有している公共施設は、一般的な老朽化の目安となる建築後30年以上経過する施設が全体の5割を超えております。これから次々と更新時期を迎え、今後の維持管理及び保全コストの増加が避けられなくなっていく状況にあります。そこで、平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画におきまして、今後40年間で維持、更新にかかる費用を50%に削減していくことを目標に掲げております。その総合管理計画において設定した公共施設等の総合的な管理に関する基本方針を実現するため、各施設の今後の方針と対応時期を定める伊佐市個別施設計画を今年度に作成をすることとしております。  個別施設計画につきましては財政課長のほうから御説明申し上げ、あと、御質問等を項目ごとにいただいておりますことにつきましては各課長のほうで答弁させる場合もございますので、御理解いただきたいと思います。 ◯財政課長(冨満 庸彦君)
     それでは、市長の答弁に補足して説明させていただきます。  伊佐市個別施設計画では、対象施設、計画期間、対策優先順位の考え方、個別施設の状態、対策内容の方針とその実施時期、対策費用を整理する必要があります。その中で、対策内容の方針といたしまして、施設の統合や複合化、廃止、長寿命化改修、現状維持などを検討しているところでございます。  具体的な調査、研究、検討を行うための調査部門として、関係各課、施設担当職員等で構成する公共施設マネジメント部会を公共施設等総合管理計画推進本部の下に設置し、計画策定に向けた作業をただいま進めておるところでございます。  昨年度までに各施設の点検、これは劣化状況調査という形になりますけれども、それらや維持管理コスト、利用状況調査等を実施し、施設の評価を行っております。現在は、施設担当課や公共施設マネジメント部会において適正配置、対策内容に向けた指針を検討しており、今後は、その決定した指針を基に更新費用を推計し、実施時期の検討を進めて本部会議で審議し、個別計画の策定とする予定にしておるところでございます。  以上です。 ◯16番(福本 千枝子議員)  先ほど市長の答弁では、やはり合併しますと同じ類似団体があるわけで、こちらを壊すとかこちらを潰すとかということは非常に住民の感情からして大変なことだなというのを私も感じておりますが、そういう中でやはり経費を削減していかないとならないということ、財政的に厳しいのでやはり今後も策定していくということでしたので、大変な事務作業かと思いますが、頑張っていただきたいと思っております。  それぞれ具体的にお伺いをしてまいります。  一つ目ですが、避難所となる各地区の集会施設と通告をいたしましたけれども、避難所が24か所もあり、また大変な数だなと思いまして、今回は各コミュニティ協議会の事務所や特に気になっている施設についてお伺いをしてまいります。  老朽化が進み、これまでも耐震対策や空調設備など補修が行われてまいったわけですが、現在の山野基幹集落センターも今現在補修中であります。各コミュニティ協議会の今後の補修計画があるのかお伺いをしてまいります。 ◯企画政策課長(吉加江 光洋君)  それでは、説明いたします。  まず、企画政策課所管の避難所となる集会施設は、先ほど言われましたとおり、山野基幹集落センターと、それから西太良地区コミュニティセンターの2施設があります。伊佐市公共施設等総合管理計画及び財政状況を考慮すると施設の新設は困難な状況と考えておりまして、今後、耐用年数経過後も利用できるよう現在の施設の長寿命化を行うこととしており、引き続き長期にわたって利用することになると考えているところでございます。  なお、個別の施設については具体的な改修計画等はただいま検討中でありますが、現在の2施設の補修状況について若干説明したいと思います。平成30年の9月に耐震診断の業務委託を発注しております。これは2施設ともですね。それから、令和元年7月には耐震補強設計業務委託を発注しております。それと、先ほど言われましたとおり、令和2年7月に耐震補強工事を発注しているところで、現在、工事に着手しているところでございます。  企画政策課所管の施設については、以上でございます。 ◯議長(緒方 重則議員)  ほかの担当課はよろしいですか。 ◯16番(福本 千枝子議員)  今回はコミュニティに限ってということで先ほど申しましたが、まだほかにありますか。 ◯社会教育課長(轟木 成実君)  御説明いたします。  現在、社会教育施設として避難所に関わっている箇所は10か所ございます。その10か所のうち大規模な補修が必要な部類といいますのは個別管理計画の中で一応計上させていただいているところでございますが、詳細の中身については、今のところ、築年数で判明しているもので築46年の羽月地区公民館をはじめとする耐震診断の不適合等を把握はしております。ただ、これの補修については、先ほど財政課長も申しましたとおり、個別管理計画の中で統合して診断をしていくというような形を採っていきたいと考えておるところでございます。  以上です。 ◯16番(福本 千枝子議員)  ありがとうございます。  私もダンスや体操で各指導をしながらコミュニティ協議会の事務所を回るんですけれども、やっぱり針持の青少年センターも、舞台の上で指導しているとギーギーギーギー言って、危なくないところを探しながら指導していたんですが、今朝ほど沖田議員にあそこは直りましたかと聞いたら、はい、立派に直りましたということなので、随時改修はされていくのだなというのを実感しているところです。  コミュニティ協議会の事務所は地域の活動の拠点施設でありますが、避難所でもありますのでこれからも大事に使っていかなければなりません。修繕等の経費は今後も続くと思いますけれども、新たに造るということは多額の財源が必要であります。危険箇所が出てきた場合には素早く対応していただき、今後も持続可能な施設でありたいと願っております。  これらの修理というのは各コミュニティ協議会から要望が上がってきてされるのか、あるいは職員の方々が見て、ああ、ここは危ないなということでされるのか、そこら辺りの決断というのはどういうふうになっているか、それを一つ教えてください。  それから二つ目なんですが、文化施設やスポーツ施設等については建設時から数十年経過しております。特に総合運動公園内の体育施設や文化会館においては、これまでも雨漏りや、先ほども言いましたが、電気系統、そして照明の不具合も多額の修繕費に苦慮している状況です。現在補修しなければならない施設等がまだあるのか伺ってまいります。今後の補修計画があれば教えていただきたいと思います。 ◯企画政策課長(吉加江 光洋君)  それでは、どういう形で上がってくるのかということにつきましては、うちの現在所管している二つの施設については、やはりコミュニティ協議会の事務所でありますので、そこでかねがね事務をしていらっしゃいますので、分かりますので、そういうのを会長と話をしながら、こういう状況であるとか、いろいろ利用状況も聞きながら、こちらのほうで受けているところでございます。  他の施設についても、協議会の事務局があるところは恐らくそういう形になろうかと思います。やはり一番そこの施設に関わっている人が施設の状況も御存じですので。それと、やはり担当課というのはありますので、社会教育施設とうちの施設がありますので、そこの連携を取りながらどうしたらいいかということは考えていきたいというふうに考えますので。そういうことになります。  以上です。 ◯教育委員会総務課長(万膳 正見君)  それでは、文化スポーツ施設、大口地区の総合運動公園内のことについて御説明いたします。  先ほど来、今回の7月の臨時議会のお話がございました。7月20日の臨時議会におきまして、運動公園内のキュービクル故障による緊急の関連予算を議決していただきました。仮設によります総合体育館内照明の機能の復旧や、経年劣化によりまして漏電のおそれのある現在の陸上競技場の照明に代わりまして別に夜間照明として使用できるようにLEDの照明灯を設置いたします。安全管理上、最低でも走る練習などの使用に支障のない範囲で復旧をするため作業を進めている状況でございます。  今後の補修計画でございますけれども、先ほど来ございますように、施設がいろいろございます。総合管理計画で基本的な方針は定められておりますけれども、個別の施設につきましては、具体的な改修計画等は個別施設計画でただいま検討中でございます。  以上でございます。 ◯16番(福本 千枝子議員)  ありがとうございます。今後は陸上競技場の電気をLEDに換えられるという計画があるということで理解してよろしいでしょうか。(「はい。」と呼ぶ者あり……教育委員会総務課長)ですね。これもまた多額の経費もかかるわけですが、体育施設については、野球場の照明も早く撤去されまして、球場内の地盤も荒れております。スポーツ少年団の少年野球の指導者からもグラウンド整地をしてほしいという要望等も出ております。このときは伊佐湧水消防署の職員の方々が野球で全国大会に行かれた経緯もあったんですが、やはりそのときもこの荒れた中で練習されておりましたので、何とかできないものかという要望も来ておったわけですね。  もともとこの野球場は以前は夏になるとソフトボール大会が夜ごと開催されまして、私たちも子どもを連れて応援に行ったことがあります。また往年の野球選手の金田監督がおいでになって野球教室などを開催されまして、大変にぎやかな球場でありました。しかし、人口減少を続け、少子高齢化とともに野球人口も減少してきたわけですが、この野球場もこのままでいくのか、それとも地盤整備だけはしていくのか、お伺いをいたします。  それと、陸上競技場も先ほど出ましたが、伊佐県体時に改修され、現在、市民体育大会では多くの市民の方々が利用していますし、夜間は県下一周駅伝の選手や女子駅伝選手の方々が練習されております。特に県下一周駅伝競走大会においては、今年こそは最下位脱出ということで一生懸命頑張っていただき、練習の成果が見えて11位と健闘されたわけですね。  この安全な陸上競技場でも、伊佐のエースと言われる駅伝選手が練習中にけがをしてしまいました。練習できず走れない時期もあったわけですが、安全と思っていても落とし穴があるわけですね。スポーツ振興の立場から、安全な管理の下で利用できるように今後お願いをしたいと思っております。  今回は運動公園内の施設についてもお伺いしておりますが、中学校の統廃合によりまして大口南中学校、それから山野中学校の体育館も現在利用されておりまして、水曜日の夜になりますとライトがついているのが見えるんですが、この体育館も雨漏りがしておりまして、まだバケツが置いてあって、これを解消するのには非常に大変だなと思うところであります。これらの体育施設だけでも大変な数になるわけですが、やはり総合的な管理計画も急ぐべきと感じておりますが、お伺いいたします。  それと、もう一つ、時間があまりないので。伊佐市の文化会館は県下でも誇れる施設であります。これまでも九州交響楽団による演奏会や伊佐市文化祭、そして小学生から高校生まで活動しているちむどんの公演、それと演劇など、数多く利用されております。文化芸術の資質を高めるためにも大事に使っていけるようにお願いしたいと思っておりますが、これらの施設等についても市長、教育長の見解をお伺いいたしたいと思います。 ◯スポーツ推進課長(平崎 祐実君)  それでは、御説明いたします。  今、議員のほうからありましたように、市営陸上競技場のグラウンドにつきましては昭和43年にできております。それから、市営球場につきましては昭和50年にできております。その後、何回かの県民体育大会等が開催された折に軽微な改修等を行いながら現在に至っているというのが現状でありますが、何分、非常に老朽化が激しくて、いわゆる軽微な補修では追いつかないような状況に現在なっているのはそのとおりだと思いますので、先ほどからありますように、しっかりとした個別施設計画を立てまして、中期・長期的に、長い期間をかけて整備等をしていくということで考えているところです。  以上です。 ◯教育長(森 和範君)  文化会館、体育施設、教育的な施設等がたくさんあるわけでありまして、これに学校の体育館等も加えると相当数の施設があるわけであります。これだけの人口の中で非常にたくさんの多岐にわたる施設があるということは、先ほどから市長、財政課長がお答えしてくださっていますように、やはり整理するものは整理し、そしてできるだけ利用できやすいような形にするというようなのを総合的に取り組んでいく必要があるだろうと私も考えております。  なお、文化会館とか、他市にはない非常に特性を持った、利用がしやすい、誰でも来ることができる、そのような施設につきましてはまた特別な施設として整備をしながら大事に使っていかないといけないと考えています。  運動施設等におきましては、このような部門はここでやったらどうだろうかとか、いわゆる整理統合といいますか、そういうようなものも総合計画の中で考えているようですので、その考え方を大事にしながら個別の計画をつくっていく、そういう段階でより具体的に、また市民に説明ができるようなものとしてやっていかないといけないと考えております。  以上です。(「市長はないんですね。」と呼ぶ者あり……16番議員) ◯市長(隈元 新君)  今、教育長先生の答弁なさったとおりでございますけども、文化会館等におきましては、近年、音響とか、部門的に、あるいはアスベストとか、改修とか、そういうのを加えてきておりますので、これも計画的にこれを利用していくために行っていけるというふうに思っております。  野球場等につきましては、どの程度に整備しておくかとか、そういうことを計画の中で決めまして、どの程度投資するかということになろうかというふうに思っております。  体育館等につきましては、しばらくは補修をしながらということになろうかと思いますが、長期的にはやはり考えなければいけないことだろうというふうに思います。 ◯16番(福本 千枝子議員)  ありがとうございます。長期的には今後考えていかないと、老朽化に追いついていかないというような状況で、我が伊佐市だけでなくてほかの自治体も全く同じようなことが言えると思いますが、総合的な考え方もあるとおっしゃいましたので、これも今後大きな課題となるのではないかなというふうに思っております。  次に、老朽化した市営住宅についてお伺いをしてまいりますが、小水流団地も老朽化により整備されました。西水流団地も建設時から何年経過しているのでしょうか。現在の住宅戸数と入居者数はどれぐらいなのかお聞かせください。そして、今後建て直しの計画はあるのか伺います。  私は昨年の6月の一般質問や、それから委員会の質問で、こっがら団地の利用が少ないので、利用料を下げて多くの方々が利用できるよう条例改正をするべきと申し上げましたが、検討するということでありましたが、どうなりましたか。このことについてお伺いいたしたいと思います。 ◯建設課長(井上 修君)  御説明いたします。  市営住宅におきましては、伊佐市公営住宅等長寿命化計画、これは平成23年に策定いたしまして平成29年に改定をしております。これに基づき、解体、用途廃止予定団地の対応を進めていくところであります。平成29年改定時の全団地数は25団地216戸で、現在までの解体戸数が29戸であります。現在の管理戸数が187戸のうち入居戸数は107戸で、空き家戸数が80戸であります。そのうち令和3年度に4戸解体する予定であります。  今後の対応といたしましては、残りの空き家がほとんど長屋であるため、完全退去していただかないと取り壊せないとして、解体コストも不経済となるため完全退去後に随時取り壊す予定でございます。具体的には、入居者の意向を踏まえた上で、公営住宅等長寿命化計画の見直しなどにおいて検討していくこととなります。  それと、長寿命化計画の中では今後の建て替え計画というのはございません。計画しておりません。  あと、西水流団地の現状につきましては、西水流団地は平家と4階建ての2通りございます。まず、平家の全戸数が74戸のうち入居者数は38戸で入居率が51%、4階建ての全戸数が24戸のうち入居者数は23戸となっております。入居率が96%になります。平家建てのほうが築年度が昭和41年から43年、経過年数が52年から54年たっております。4階建てのほうは築年度が昭和54年で、経過年数が41年経っております。  あと、こっがら団地の現状は、全戸数32戸、世帯用が20戸、単身用が12戸ございます。のうち世帯用の入居戸数は現在3戸、単身用の入居戸数が4戸となっております。一部を公営住宅化し、低所得者でも入居しやすいように、現在、国と県に申請中でありまして、12月議会、または遅くとも3月議会で用途廃止を提案して、来年度から公営住宅として公募をかけることを目指しております。  以上であります。 ◯16番(福本 千枝子議員)  ありがとうございます。私は西水流団地をずっと見ているんですけれども、西水流団地の平家のほうを聞いているんですが、先ほどの答弁で入居率が大体51%ということなんですね。大分古いは古いんですけれども、利用料は安いということと、それから病院や大型店舗に近く生活しやすい土地条件であると思います。しかし、整備計画はしなければならない時期に来ているのかなというのも思っているところなんですが、今回建て直しの計画はないということですけれども、全て改修は難しいかもしれませんが、やはり計画的にやっていただきたいなというふうに思っているわけですが、そこ辺り、市長の見解をお伺いいたします。  それから、こっがら団地に関しては、これは住民の方々からの「ぜひあひこを入っとらんで使わしてくれんどかい」という要望で私は前回、一般質問をしたわけでありますが、課長が先ほど国や県への申請の準備中ということで、早速取り組んでいただいたことに感謝申し上げます。確認をしておきますが、来年度4月から利用できるということでよろしいでしょうか。(「はい。」と呼ぶ者あり……建設課長)  で、時間が非常に気になるところなんですけれども、次の質問まで入りますね。  以前、赤痢などの隔離病棟として使用されていた施設が北薩病院前にありますね。長い年月がたっていますが、ここ40年ぐらい前でしょうか、私はこの施設に隔離されている方々の食事作りのお手伝いをした経緯があります。1週間ぐらいで無事退院されたわけですが、現在、資料の保存倉庫として使われているわけですね。どのような資料なのか、永久保存でそのまま置くのか、あるいは新庁舎が完成した場合、資料等を移動されるのか、そこら辺りをお聞かせをください。 ◯総務課長(宇都宮 安照君)  説明いたします。  現在、書類の保管倉庫として、議員のおっしゃる避病舎の跡ですね、北薩病院前と営林署前の建物を使用しているところでございます。内容については永久保存がほとんどなんですが、中には10年保存とか、そういうのも残っているとは思いますが、その整理は今後しなければならないと思います。  いずれも施設のほうは老朽化が進んでおりますけれども、これに代わる公文書の保管スペースというのが確保できませんので、当分の間はそのまま使用する考えです。将来的には庁舎の再編等に併せて機能の移転統合を検討していかなければならないなというふうに考えております。  以上です。 ◯議長(緒方 重則議員)  市長答弁はよろしいですか。(「あ、じゃ、市長、お願いします、市営住宅の件。」……16番議員)  市長、先ほどの市営住宅の件。 ◯市長(隈元 新君)  先ほど課長のほうも答弁いたしましたが、完全退去というのでなければなかなか全体を壊すということもできない、そういうような状況等もございますし、時間の推移を見ながら、長寿命化計画というのもその中で議論していくわけでありますので、お住みになっている方々の退去状態、そして長寿命化計画のどの時期に位置づけるかということなどを検討しながらやってまいりたいというふうに思います。 ◯16番(福本 千枝子議員)  じゃ、よろしくお願いいたします。  この質問の最後のほうで、二つ一緒にいたしますが、大口、菱刈に二つの生活改善センターがありまして、みそ作りや焼き肉、ソーメンのたれ、混ぜ御飯の具とかふくれ菓子など多彩にわたり、補修等をしながら多くの方々が利用されているわけですね。改善センターについては申込みも多く、みそ作りの季節になりますと予約が大変難しいと聞いております。私も、以前と言っても昔になりますが、おいしいみそやたれなどがたくさんできてみんなに配ったことを記憶いたしておりますが、今後のこの改善センターの在り方についての見解をお聴きいたしたいと思います。  それと、公共施設の最後の質問になりますけれども、新庁舎建設によりまして多くの施設が存在する中で廃止できる施設があるのかどうか、それを含めてお伺いをいたしたいと思います。 ◯農政課長(永里 浩信君)  それでは、説明いたします。  まず、伊佐市公共施設等総合管理計画では、生活改善センターの2施設は、利用状況や設備の更新時期を見ながら、統合の方向で検討いたしますというふうになっております。大口改善センターは昭和58年、菱刈の生活改善センターは昭和52年から53年にかけて2年間で建設されております。  当初の施設の用途は加工所や集会所としているが、集会所としては現在はほとんど利用されていません。現在は加工の申込みのみです。当初の目的は、農家が家で収穫した作物を長期保存するための加工技術を学ぶ場として、また栄養改善のための研修などを行う集会所として設置されたが、生活様式が変化した現在では目的が時代にそぐわない部分もございます。また、利用申請の条件をグループとしているために、友人、知人との参加が多く、コミュニティの場として利用の申請のリピート率が高いところでございます。  しかしながら、共働きの多い若い世代は平日に休みを取って施設を利用することは少なく、利用者のほとんどが高齢化し、新規利用者は獲得しづらい状況でございます。施設で加工できる品物は市場で購入できるために、利用者のほとんどが技術の習得や生活改善といった目的ではなく、生きがいを感じ、人とのつながりを求め交流の場としているようでございます。利用の目的を交流の場として、今までと違う考え方、利用の条件等として貸し出すことができないかと考えて、農政課では施設の利用者を増やすために、すし具等の加工体験を行ったが、大幅な利用増にはつながらなかったところでございます。  2生活センターとも大型の調理器を備えています。蒸気を扱うことが多いため、劣化が著しい状況でございます。修繕は特殊な調理器具のために高額であるので、将来的にはどちらかに合併するか、具体的にこれから検討する時期に入っていると考えているところでございます。 ◯財政課長(冨満 庸彦君)  それでは、新庁舎建設に関して説明いたします。  新庁舎建設に伴いまして、新庁舎等に機能移転できる施設等があった場合には用途の廃止や解体等を検討することになると考えているところであり、機能移転する大口庁舎や書庫以外につきましても、整理可能な施設等について今後、検討を続けてまいりたいと考えているところです。  以上です。 ◯議長(緒方 重則議員
     ここで、昼食のため……(「あ、あと一言言い忘れていた。」と呼ぶ者あり……16番議員) ◯16番(福本 千枝子議員)  先ほど改善センターについての御説明がありましたが、統合となりますと菱刈の人たちがこっちに来ないといけないし、もしかするとこっちに行かないといけないということでまたいろいろ出るかもしれませんけれども、非常に劣化等があるということですので、十分検討されて検討に入っていただきたいと思います。  1問目はこれで終わりたいと思います。 ◯議長(緒方 重則議員)  ここで、昼食のためしばらく休憩します。なお、再開は午後1時からとします。                △休  憩△(12時00分)                △再  開△(13時01分) ◯議長(緒方 重則議員)  休憩前に引き続き会議を再開し、一般質問を続けます。  16番 福本 千枝子議員。 ◯16番(福本 千枝子議員)  それでは、第2問目に入ります。  通告しておりましたが、時間の都合上、個別に聞くということではなくて、今回、6項目まとめてお伺いしてまいりますのでよろしくお願いをいたします。  次に、今期限りで勇退される隈元市長には、旧大口市長から伊佐市長と通算7期の25年もの長きにわたり、市民の安心安全のため、まちづくりのかじ取りに頑張っていただきました。合併し、伊佐市の将来像を「大地の恵みを人が奏でるだれやめの郷」を掲げ、職員とともに多くの事業に携わってこられました。このキャッチフレーズは私も大好きで、名刺にも活用させていただいておりますが、名刺をもらわれた方々からは「伊佐に行ってゆっくり飲んでみたいね」などと言われております。大変インパクトの強い将来像と思っておりました。  そこで、これまでの事業の評価をと通告いたしましたが、評価については市民の方々がされるので成果についてお伺いし、少子高齢化の伊佐市のまちづくりを今後どのように期待されるのか伺ってまいります。  先ほども言いましたように、時間の都合がありますので、通告しておりました6項目について伺います。  まず、一つ目の農畜産業・地場産業・商店街の活性化、人口増対策については、若者の就労、地元企業への就職、空き店舗への補助、定住促進のための体験住宅や転入家族への住宅支援補助など、数多くの事業を実施されてきました。何がこの伊佐市にマッチして、今後も続けていけばいいと思われますか。一つ目です。  二つ目は、子育て支援、高齢者対策、障がい児・障がい者対策についてであります。私もこれまで病児・病後児保育や不妊治療の伊佐市独自の支援、高齢者の見守りや交通手段等について提案してまいりました。また、特別支援学校の誘致については、議会においても特別委員会をつくり、県知事、県議会の要望を行ってきたところであります。市長は特に障がいを持つ子どもたちについてはどこの自治体よりも力を注いでこられました。議員の県外視察研修時においても伊佐市の障がい児支援はすばらしいと逆に聞かれることがあり、自慢できる施策でもありました。このような幼児から高齢者まで含めたこれまでの施策をどのように総括されますか。これが二つ目です。  三つ目になりますが、地域医療であります。県立北薩病院は北薩地域の中核をなす大変重要な医療機関であります。小児科医の医師が常駐されていることは子育て中の保護者にとっては大変安心、安全であります。脳神経外科医不在となり長くなります。脳疾患の場合は1分1秒を争います。1次搬送で北薩病院に運ばれ、重篤であれば人吉の医療センターへ2次搬送される、この連携で命が助かります。大変ありがたいと思っております。昨年から耳鼻咽喉科医師不在もあり心配いたしましたが、市長や医師会のおかげで4月から寺田病院で開設され、解消されました。市民の命を守る観点から、今後の県立北薩病院をどのように考察されますか。  四つ目です。次に、伊佐市の生涯学習、生涯スポーツについてであります。本来ならば教育長に聞くべきでありますが、私もスポーツ推進で活動していることから、今後の指導に参考になればと思い、市長から見た生涯学習、生涯スポーツをどのように捉えておられるのかお伺いいたします。  五つ目と六つ目は一緒にいたしますが、新型コロナウイルス感染対策については今回も伊佐市独自の補助金を補正で組まれました。市長の任期中には終息する見込みもありませんけれども、今後の伊佐市の商工業をどうすべきと思われますか、お伺いいたします。  次に、新庁舎に対する市長の思いと、これだけはとやり残された政策があるのか、そして期待する伊佐市のまちづくりについてお聞かせをください。  ばたばたと質問いたしますが、市長の見解をお聴きいたしたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  農林畜産業についてでございますけども、伊佐米につきましては、メディアやイベントなどを通じてブランドの再認識、販売促進のためのPRに力を注いでまいりましたので一定の成果は出ていると思います。その他、カボチャや金山ネギの生産の促進、特にこの二つにつきましては名古屋や大阪の市場を当初は大きな消費地と考えて推進してきて現在に至っているというふうに思っております。  畜産のほうは、御存じのとおり、生産牛が非常に価格が高値安定していた時期が長く続きましたので、その間に若手の後継者や新規にお始めになる方々、Iターンなどをなさる方など出てきておりますし、後継者も、多くはないんですけども、金山ネギや、あるいは畜産と水田とを組み合わせるような形で毎年、研修生も出ておりましたので、これも成果として上がっているんじゃないかなと思っております。  地場産業は、特に観光特産品振興につきましては、これまでDMOの設置やふるさと納税、伊佐米を中心としたブランド推進によって取り組んでまいりました。ただ、地元の商店街の活性化につきましては、大規模店舗へお客様が流れることによって、やはり昔で言う駅前商店街、通り商店街と呼ばれる商店街は個々の特色のあるお店が生き残っているというような流れになっているんじゃないかなと思っております。  観光につきましては、曽木の滝や曽木発電所遺構を中心とした本市の雄大な自然を生かした観光を前面に押し出しまして、マスコミ等のメディアとの連携を図って全国放送の番組や旅行情報誌へ掲載などで広く情報発信できております。特にドローンが開発されてからはメディアの取材が全国版になってきているということなどは非常にいい材料ではないかなと思っております。今後も最大の観光地であるこの曽木の滝につきまして、その景観を守り、しっかりと次の世代につないでいくことができたことがよかったというふうに思っております。今では橋も取り除かれて、本来あるべき自然の中の滝としてこれからも来客数は増えていくのではないかなと思っております。  また、伊佐米を中心としました特産品振興につきましても、都市部や鹿児島県内でのイベントの情報発信などによりまして、伊佐米は一つのブランドとして確立しております。硫黄山で作れない時期もございましたが、逆にそのときに伊佐米の価値がいかに高いかというのも、生産者はもとより、購買していただくお客様方からしましても改めてそのブランドの高さというのを確認したような具合でございました。また、最近では市内の飲食店が伊佐米膳という新しいメニューを立ち上げるなど、6次産業化への展開も進んでおります。  地場産業、商店街の活性化としては、通り会や、あるいは商店街というのがどうしてもつながらない状態になっております。どうしても空き店舗が出てくるということもそれに拍車をかけておりますが、その空き店舗を有効に活用できないかという対策、そしてまたイベント等の支援などでかつてのにぎやかさを取り戻せればというふうに思っております。このコロナ禍の状態にありましては、なかなか、お客様の出足がどうしても消極的でありますので、このことは地域のお店は地域で支えるという、そういうような考え方も啓発していかなければならないかなというふうに思っているところです。  テイクアウトなどに協力していただいている市民の方々もいらっしゃいますので、職員にもそれを奨励しておりますし、私も自らそれを実践しておりますが、そういうことをやはり広げていく地道な努力が必要かというふうに思っております。そういうことをやりながら人口増というのが図られたらというふうに思います。  子育て支援、高齢者、障がい者につきましては、ある程度評価していただきながらの御質問だったというふうに思いますので詳しくは申し上げませんが、やはり何といいましても特別支援学校の新設誘致に向けての活動というのにつなげるべく、いろんなことは行っていくことがやはり肝要かなというふうに思います。これは、例えば北薩病院の小児科の先生方を手厚く配置していただくことに始まり、産婦人科医の支援、あるいは救急病院への支援、または一般の方々が子育てをボランティアで見ていただけるような仕組み、そういうもの等が幾つも縦糸、横糸で支えながら、機を織るみたいに織りながら、結果として一つの反物、一つの服ができる、それがすなわち特別支援学校ではないかなというふうに思っております。  今度の土曜日の10時か12時にニシムタのほうで署名活動が行われますので、ぜひ多くの市民の皆様方にお越しいただいて署名していただきたいと思います。新しく知事に就任されました塩田知事への第1回目の要望をこの署名を基にして組み立てていくということをお考えでございますので、私たちも一緒になって一生懸命やってまいりたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。  高齢者は4割を超えておりますので、この高齢者の方々がやはり生きがいを持って自分たちの家族、そして知人、友人、ひいてはそれが自治会であり、コミュニティでありという中での活動、活躍をしていただくような仕組みはつくってきているつもりでありますが、なかなかまだ大成しているとは言えないと思いますので、お元気な高齢者の方々にはそれを推進しながら、また体の不自由な方々にはやはり地域包括ケアシステムなどを使っていただき、また御紹介しながら、施設等に関しては県下の中では比較的整っている伊佐市だと思いますので、不安のないような老後というのを私たちも協力していかなければならないというふうに思っております。  地域医療は、先ほどの障がい者、障がい児、あるいは子育て支援のところと重なりますが、何といいましても、やはり県立北薩病院があることによって、またそこの先生方のアドバイス等によりまして、予防ワクチンや、そういうものに対する早い政策を実行できたことが一つにはよかったのかなというふうに思っております。  耳鼻科にしましても、比較的早く民間の病院に鹿児島大学のほうに御相談いただきましたし、また、救急搬送につきましては、これは前の伊藤知事のときに制度化されましたドクターヘリでございましたけども、ドクターヘリがこの5年の間に定着して、器具器材、そしてそれをつかさどる隊員の技量等も高まってまいりまして、今ではなくてはならない医療体制を支える一つの仕組みになっておりますので、今後もこういうことを、市内からは離れておりますけども、私たちはそんなに不利な条件ではないんだというふうに御理解いただきたいと思います。  また、水俣の総合病院あるいは人吉の医療センターなどとの連携も今までどおりつながりを強めつつ、最終的にはやはり鹿児島大学病院で治療いただくか、熊本大学ないしは済生会病院とか、そういうところでの治療というのが私たちのまちの患者さんにはありますので、このように、熊本県側との救急医療の、あるいは重篤な病気の治療に当たっては連携を深めてまいってきたつもりでありますので、これからもそれを続けていただきたいと思います。  生涯学習、生涯スポーツにつきましては、これは直接、私のほうが指導力を発揮する分野ではありませんが、やはりコミュニティ協議会というのがどこの校区も活発に活動していただくことによって、それぞれが研修をなさったり参考になさったりしながら同じものに取り組んで成果を上げたり、あるいは違うものをまた紹介したりというふうに、ある意味では競ったような状態も出てきているということはいいのじゃないかと思います。また、企画政策課のほうに毎月届きますが、各コミュニティだよりの内容を読ませていただきましてもそのことが非常によく分かるように広報、紹介されておりますので、こういうことを通じて、今後も活発になっていけばいいのではないかなと思っております。  スポーツとも関係しますけども、これからはカヌーを中心とした地域づくりというのが中・長期的には非常にこのまちを元気にしていくものになっていくんじゃないかなと思っております。これは学校の児童生徒はもとより、大人の方々まで共に楽しむことができる競技だというふうに思っております。3年後に国体が開催されるという一つの目標もありますし、また、そこは一つの通過点として、最終的には地域づくりの拠点としてのカヌー場ということを期待しております。  新型コロナウイルス感染症対策は、これはワクチンができないことには最終的に安心できるという状態ではないですので、慣れた頃に綻びが出るとよく言われますので、そういうことのないように、引き続き今の感染予防対策をしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。  地域経済への影響は長期化するわけでありますけども、先ほども商店街のところでも申し上げましたけども、市民の皆様方に支えていただく、支えるというそのお気持ちをお持ちいただくように、私も大概、職員に、週末には4、5人での飲み会、10人以内だったらいいんじゃないですかということで、誘うというか、促しておりますが、時には私への案内もあったりしますので、その情報といいますか、私の意思は伝わっているんじゃないかなと思っております。  このようなことを考えながら、最後には新庁舎建設でありますけども、新庁舎建設は御質問もいただきます。そして必要性も申し上げております。そして、適地としての的確性というのもお話ししております。そういうことを市民の皆様方に御理解いただき、そして、これは大分先になりますけども、完成する日が来るのを楽しみにしております。  以上でございます。 ◯16番(福本 千枝子議員)  ありがとうございます。まとめて質問いたしましたが、全てお答えをいただきました。やはり今の状態、コロナ禍の中では大変、それぞれの事業自粛、あるいは活動の自粛がありますので、なかなか、これを何年先というのは分かりませんけれども、市長がこれまでされたことの今、お答えです。これらがうまく回って、若者が残れる元気なまちづくりになればいいなと思っているところであります。  これまで私も多くの一般質問をしてまいりました。また長い間の中では意見の合わないこともありましたが、市長の政策に対する思いを熱弁されて、納得する部分も多々ありました。勉強することも大いにありました。今回で隈元市長への最後の一般質問と思いますと大変寂しい気もいたしますが、先ほども前田議員のほうからありましたが、健康管理にも十分留意されて頑張ってこられたことはすばらしいことだと私は実感いたしております。  先ほど3か月後とおっしゃったんですけれども、第一線を引かれるわけでありますけれども、伊佐市の発展のためにもぜひバックアップをお願いして、一般質問を終わりたいと思います。御答弁ありがとうございます。 ◯議長(緒方 重則議員)  以上で、16番 福本 千枝子議員の一般質問を終わります。  ここで、執行部席入替えのため、しばらく休憩します。休憩時間を5分程度とします。                △休  憩△(13時21分)                △再  開△(13時25分) ◯議長(緒方 重則議員)  休憩前に引き続き会議を再開します。  次に、14番 左近充 諭議員の一般質問を許可します。  左近充 諭議員。 ◯14番(左近充 諭議員)  今回の一般質問は私の約21年間の議会活動最後の質問となりますが、今まで質問した中での進捗状況などを伺ってまいりたいと思います。  また、市長も旧大口市、伊佐市の市長として25年間頑張ってこられました。今期で勇退されるということで、大変御苦労さまでございます。あと3か月あるので心を引き締めて頑張っていくということでございましたけれども、またよろしくお願いいたします。  山野地区で7月豪雨、4日には最大時間雨量116ミリを記録しました。被災された皆様にはお見舞い申し上げます。市の建設課、林務課、農政課の被害は全員協議会で報告を受けましたが、県河川ではございますが、羽月川、山野川、井立田川の被害状況をお伺いいたします。 ◯市長(隈元 新君)   登  壇  今回の7月豪雨におきましては、私たちの近くで言えば球磨、人吉に甚大な被害をもたらし、また、私たちは山野北部を中心に、平出水から山野北部にかけまして大きな被害を受けました。被災された皆様方に心から本当にお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧復興へ向けて頑張っていただきたいし、私たちも一緒になって頑張りたいと思います。  また、この被災地に関しましては、多くの皆様方からお見舞いや、あるいはいろんなものを頂いたり、あるいはボランティアなど、復旧作業に当たっていただきましたこと、この場をおかりしまして御礼申し上げたいと思います。  さて、この7月の豪雨は3日から4日の間でございました。特に4日の早朝8時過ぎぐらいに、今おっしゃいました河川の堤防が決壊したところが数多くございました。後もって課長のほうで答弁いたさせますが、私も現地に行きまして、線状降雨帯によって本当に短時間に集中して降る雨の恐ろしさというのを改めて感じたような次第でございます。私自身も山野出身ということでもありますし、被災した方々の中に同級生も何人かおりまして、かける言葉もなかった次第でございました。  しかし、これらの中で人的被害が出なかったということが一つ救われたわけでございますが、人的被害が出なかったがゆえにマスコミからの飛びつきが遅れたといいますか、早い取材ということではなかったので、若干、皆さん方に情報が届くのが遅くなったかとも思いますが、おわび申し上げたいと思います。  しかし、その後は、地元選出の国会議員の方々をはじめ、幹事長や、大臣や、あるいは農水土地改良担当の議員の皆様方もお越しいただき、中央に対しての発信力はかなり強いものがあったというふうに思っておりますので、今後、そういうこと等を糧にしながら復旧に取り組んでまいりたいと思います。  状況につきましては、課長のほうから詳しく述べさせます。 ◯建設課長(井上 修君)  御説明いたします。  御指摘の当該河川は3河川とも県の管理河川でありますので、姶良・伊佐地域振興局伊佐市駐在に被災状況、これは災害査定を受ける前の数字になりますので、被害報告をされた数字を今から言います。  羽月川につきましては、特に尾之上・荒平地区でありますが、箇所数は10か所、復旧延長が1,208メートル、被害報告額が2億8,700万円。山野川につきましては、主に石井地区です。これにつきましてが、箇所数が9か所、復旧延長が981メートル、被害報告額が2億7,300万円。井立田川は、主に井立田地区と猩々地区になりますが、箇所数が5か所、復旧延長が683メートル、被害報告額が1億3,100万円となります。  以上です。 ◯14番(左近充 諭議員)  今、羽月川では10か所、1,208メートル、山野川では9か所、981メートル、井立田川では5か所、683メートルということで報告を受けましたけれども、今回、激甚災害に指定されたようでございますけれども、災害は壊れたところだけを復旧されますが、抜本的な復旧はお願いできないものかお伺いいたします。 ◯建設課長(井上 修君)  これにつきましても姶良・伊佐地域振興局の伊佐市駐在に確認をいたしましたところ、それぞれの河川の復旧計画につきましては現在、国土交通省と協議中でありますので、原形復旧になるのか改良復旧になるのか、どちらになるのかはまだはっきりと決定していないという状況であります。今後は、災害査定で決定した計画で復旧を行うということになるようでございます。  以上です。 ◯14番(左近充 諭議員)  まだ協議中ということで御報告がございましたけれども、次に、川内川改修効果についてお伺いいたします。  川内川には伊佐市全体、湧水町、えびの市の支流より流れ込んでおります。激特事業で分水路や、また鶴田ダムの再開発事業で水位を下げる事業を行っていただきましたが、7月豪雨に対し効果がどれぐらいあったのか、お伺いいたします。 ◯建設課長(井上 修君)  御説明いたします。  川内川河川事務所に確認をいたしましたところ、今回の7月豪雨で山野観測所において平成18年7月、平成23年7月を上回る雨量を観測したということでございました。平成18年以前の河川断面を用いて今回の出水流量時の水位を推算すると、河川改修を実施しなかった場合の水位は約8.9メートルでした。羽月川では激特事業の整備後も防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策による河道掘削を進捗しており、平成18年以前の河川改修前と比較して、花北水位観測所地点で約7.7メートルであったため、約1.2メートルの水位低減効果が図られたと推算したとのことでございました。よって、激特事業での改修は効果があったと推察しております。  以上です。 ◯14番(左近充 諭議員)  平成18年以前の水位と比べますと1.2メートルの差があったということで、1.2メートルは水位が下がったということでございますけれども、7月4日に羽月川と合流するところに行ってみましたけれども、堤防がいっぱいになっておりました。曽木の滝分水路のところに行きますと分水路と本流と分かれておりましたけれども、もうちょっとのみ口を広げると水位がまだ下がるんじゃないかと思っておりますけれども、そこら辺をお願いすることはできないか、お伺いいたします。 ◯建設課長(井上 修君)  これにつきましても川内川河川事務所に確認いたしましたところ、曽木の滝分水路ですが、当面の整備計画の中ではのみ口部改修の予定はありませんということでございました。ただし、参考までに、将来的な整備の基本方針でありますが、この中では分水路の分派流量を増やす必要がありますが、手法がまだ決まっていないということで、のみ口部の切下げの有無を今現在明確に言及することはできませんとの回答でございました。 ◯14番(左近充 諭議員)  分水路の計画は現在のところではないということでございますけれども、将来的には考えるということでございましたけれども、今後また何らかの形で下げるなり、広げるなり、要望していっていただきたいと思います。そこら辺についてお伺いします。 ◯市長(隈元 新君)  このように御提案をいただいておりますので、のみ口部を下げた場合にどれぐらいの効果が出るかということを川内川河川事務所の所長をはじめ、技術担当の方々の御意見等をもいただきながら、ある程度の説得力のある内容にして、そして要望していくということも必要かなと感じておりますので、今後の私たちの検討の一つにさせていただきたいと思います。 ◯14番(左近充 諭議員)  よろしくお願いいたします。  次に、道路改良についてお伺いします。  市道鵜泊2号線の進捗状況はどのようになっているのかお伺いいたします。 ◯建設課長(井上 修君)  当該路線は菱刈湯之尾地区の川内川廃線敷に架かる湯之元橋を撤去し、現在、盛土方式で道路整備を進めているところでございます。全体計画といたしまして、道路延長が200メートル、幅員が歩道部を含めて6.7メートル、総事業費3億1,300万円。現在までの整備状況でありますが、平成30年度までの完了工事として、湯之元橋の撤去、大型ボックスカルバート工1基、仮設道路委託費、用地費、補償費、事業費としまして1億4,300万円であります。令和元年度には道路改良工事が延長が200メートル、大型ボックスカルバートが2基、仮設工事業費として1億2,000万円を計上しております。  今後の計画といたしましては、令和2年度、今年度でありますが、水道・温泉管の布設工事、舗装工事が110メートルを予定しております。今年度末に完成するように一応計画しているところでございます。
     今後の見通しとして、今後、国民体育大会、カヌー競技も開催されますので、令和2年度までに1級河川川内川の右岸・鵜泊集落と左岸・山下集落を結ぶ役割を果たす本路線の道路改良工事の完成を目指しております。  以上です。 ◯14番(左近充 諭議員)  本年度で完成ということは、令和2年度で完成ということですかね。 ◯建設課長(井上 修君)  今、工事をやっている部分は令和元年度の繰越しになりますので、それが終わり次第、引き続き令和2年度の予算で舗装と水道管、温泉管の布設工事をやっていくということで、間が空かないようにするつもりで一応計画しております。  以上です。 ◯14番(左近充 諭議員)  全体完成は大体いつ頃になる予定ですかね。 ◯建設課長(井上 修君)  あくまでも令和2年度完成ということを目指しておりますが、今後の気象状況とかいうのを勘案すれば繰り越す可能性も否定はできないところで、あくまでも年度末に完成ということを目標にしております。 ◯14番(左近充 諭議員)  分かりました。令和2年度で完成を目指すということで、よろしくお願いします。  次に、市道土瀬戸馬場線の進捗状況をお伺いいたします。 ◯建設課長(井上 修君)  土瀬戸馬場線につきましては、現在、測量設計業務委託342万円が完了して、改良区間の約150メートルの道路整備を令和3年度に道路改良工事延長150メートル、あと、用地費、補償費、工事費を計画したいと考えております。今後、この路線の周辺の自治会長を通じまして自治会の方々に改良計画の説明を実施してから事業を進めていきたいと考えております。 ◯14番(左近充 諭議員)  令和3年度に道路工事、改良を行いたいということで、よろしくお願いします。  次に、有害鳥獣対策について伺います。質問の要旨の3と2をちょっと入れ替えていただきたいと思います。  最近、イノシシが水田の電ぼくの外の用水路や土手を荒らして、補修するのに大変なことでございます。また、鹿も農作物を荒らし、年間を通じて駆除を行う考えはないか、お伺いいたします。 ◯市長(隈元 新君)  このことにつきましては、令和元年度第4回定例会一般質問の事項でもいただいておりましたことから、その後に伊佐市猟友会長会へ職員等が出席いたしまして協議を依頼しておりますので、その御報告と内容について、担当課長より報告させます。 ◯林務課長(前田 健二君)  それでは、御説明いたします。  猟友会長会の協議結果の内容につきましては、猟友会会員の皆様の御尽力により、令和元年度の駆除期においてイノシシ449頭──平成30年度は343頭、鹿1,520頭──同じく平成30年度は1,353頭と捕獲頭数が増えていることや、ワイヤーメッシュ、電気柵の施設整備が行われているなど、農作物への被害軽減に一定の成果が出ていると思われることや、駆除期の駆除活動や捕獲頭数の地域差など問題があり、狩猟期の駆除は行わなくてよいと判断されたと報告を受けております。  以上のような判断を猟友会長会でされましたので、林務課として、狩猟期における駆除指示書の発行は考えておりません。ただし、今後も猟友会との情報交換を密にして、迅速に対応できるように考えております。  以上でございます。 ◯14番(左近充 諭議員)  駆除をしないということは、国の補助金ももらえないということですよね。猟友会員にこの前話をしましたら、猟友会員は狩猟期にも国の補助金があるんだったらもらっていただきたいということを言っていらっしゃいますので。  それで、猟友会長さんが事務が煩雑、物すごく忙しいということでそういうのを乗り気でないと思いますけれども、その事務に1頭当たり1,000円なり2,000円なり乗せてあげれば、猟友会員さんたちも忙しいところをされるわけだから国の補助金をもらおうということにもなるんじゃないかと思いますけど、そこら辺の説明をされたことはないんですか。 ◯林務課長(前田 健二君)  御説明いたします。  今の御質問も令和元年度第4回定例会の一般質問の事項でございましたので、その後、令和3年度に向けた予算の国への申請等もございましたので、猟友会長会のほうに協議を委ねたところでございます。その中で出た協議結果としましては、いろんな問題があるということで、まず1点目が、猟友会員全員が駆除隊員でないということと、あと、狩猟期は市外の狩猟者も管内に入ってくるため、駆除隊員と狩猟者の区別や把握ができない。あと、狩猟期は市外にも狩猟に行くため、指示書を出している管内で駆除した駆除対象の獲物であるかどうかが把握できないこと、現在、夏の暑い時期などに駆除を行っている隊員の士気が下がる可能性があること、他市町村の猟友会でもこの狩猟期の駆除については様々な問題が起きていることなどの問題点が出されたようでございます。報償費支給のための狩猟期における捕獲指示書は出さないでもいいということで連絡を受けております。  ただし、今、議員さんからもありましたように、猟友会員の方々の御苦労もございますので、そこは、各地区の猟友会もございますし、それをもって猟友会長会がございますので、スムーズにいくような形をぜひとも構築していただけたらなと考えているところでございます。 ◯14番(左近充 諭議員)  また猟友会の会員の意向も酌んでいただいて、猟友会長はまとめていらっしゃるとは思いますけれども、うちなんかは、会員も駆除に行くときに話をしたら、駆除隊じゃなくて、いわゆるチームですね、そこで出動手当は出さずに捕獲手当を出してやるようにすればいいんじゃないかということで、そして、ちょっと猟友会長さんが面倒だから、猟友会長さんにその駆除費の中から手当を与えるようにしたらいいんじゃないかなというふうに話があったようでございます。そこら辺を十分、猟友会長さんたちにも話をされて検討していただきたいと思います。  次に、猿の大型柵わなの設置についてお伺いいたします。  針持地区には100頭ぐらいの猿の大群がいて、さつま町からゴルフ場のほうまで回遊して農作物を荒らしておりましたけれども、3年ぐらい前にさつま町の大型柵わなで大量捕獲されて、あと少し残っているようでございます。ほとんど針持には出没してこないようでございますけれども、猿に発信機をつけて嘱託職員が見回っているようでございます。  猿の本城隊もおりまして、2群いるそうでございますけれども、50~60頭から20頭ぐらいの猿がおるようでございます。岩坪から南永の畑などに出てきてトウモロコシ、柿やカボチャなど、あらゆるものに被害が出ております。今年も駆除に4、5回出動いたしましたけれども、なかなか出てこなくて鉄砲で撃つことはできなかったようでございますけれども、大型柵わなの設置はできないかお伺いいたします。 ◯林務課長(前田 健二君)  それでは、御説明します。  伊佐市のニホンザルにおける農作物被害が毎年発生しておりますが、まずは駆除実績をちょっと御説明したいと思います。  平成22年度、23年度は各2頭でございます。24年度1頭、25年度5頭、26年度7頭、27年度1頭、29年度5頭、令和元年度1頭の駆除を行っています。駆除対象の猿は群れから離れた離れ猿を銃器にて駆除をしております。  先ほど議員からもありましたように、平成26年度より大型柵わなを設置してあるさつま町に現状確認をしましたところ、わなの大きさは縦横8メートル、高さが3メートルで、ミカン畑の土地を借用し設置してあるとのことでございました。  この大型柵わなの設置で注意点としてさつま町から御教示いただいたのが、最初の1頭がわなに入るまでが非常に難しく、専門員が餌づけ等を行わなければならないということ、出産経験の多い雌を捕獲した場合は群れの分裂を防ぐため放逐するなどの対応が必要である、猿の捕獲のわなの選定には群れの行動を十分に把握する必要がある、被害を出している群れを観察することで群れの移動ルートや農耕地への侵入経路及びねぐら等を把握するためには専門員の配置が必要であることなどを教えてもらっているところでございます。  そのような状況の中で、現在、姶良・伊佐地域振興局管内──姶良、霧島、湧水、伊佐ですね──とさつま町と合同で令和元年度、昨年の7月より猿の目撃情報を地図上に記載して群れの動きを把握する作業も行っております。令和2年、今年の6月まで調査を1年間行い、7月から検討会を開いて対策を講じようとしているところなんですが、この新型コロナウイルスの関係で協議会がまだ開催できないところではございますが、今後も広域的な猿の捕獲体制を図りながら進めていこうという計画でございます。伊佐市にそれが設置されるかというのは今後のこの協議会の話合い次第でございます。  なお、離れ猿につきましては、これまでどおり、銃器による捕獲等をその都度していきたいと考えているところでございます。  以上です。 ◯14番(左近充 諭議員)  離れ猿はこれまでどおり銃器でということで、離れ猿は銃器でも撃ちやすいんですよね。群れがなかなか、ボスがおってあちこち指示するものだから捕れないというか、銃が、人間がいるところには出てこないという感じなんですよね。さつま町の柵わなも、ボス猿が入ったら全部入ったんですよね、ボスのあれで。それで、あと10頭何頭いるのは、群れが違ったのがいるんだと思います。  今、協議をやっていくということでございますけれども、コロナの関係で途中だということでございますけれども、本城隊の猿が湧水にも行くし、横川にも行って回遊をするんですね。本城柳野の辺に一番おるんですけどね。それで、そこら辺を十分検討していただいて。国の補助であれはできるんですかね。 ◯林務課長(前田 健二君)  御説明しますと、鳥獣被害総合対策事業の国の補助でできる事案だと考えております。 ◯14番(左近充 諭議員)  今、コロナで協議が中断しているということでございますけれども、十分に検討していただいてそこら辺を進めていってほしいと思います。どうかよろしくお願いします。  今後、同僚議員の御活躍と伊佐市の発展を御祈念申し上げまして、私の最後の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ◯議長(緒方 重則議員)  以上で、14番 左近充 諭議員の一般質問を終わります。  ここで、しばらく休憩します。休憩時間を5分程度とします。                △休  憩△(13時54分)                △再  開△(13時59分) ◯議長(緒方 重則議員)  休憩前に引き続き会議を再開します。  次に、15番 柿木原 榮一議員の一般質問を許可します。  柿木原 榮一議員。 ◯15番(柿木原 榮一議員)  今日最後の質問者になりました。新型コロナ感染症以来、経済でも、世界にも日本にも多大な影響を与えています。伊佐市でも車販売業者、飲食業の廃業が続いております。立ち直りを期待いたしたいと思います。  市長、今回9月議会で通常議会が最後になられるということで、長い間御苦労さまでした。市長は11月に勇退されるということで決断されていますが、明確な答弁は期待ができかねるかもしれませんが、方向づけの考えをお願いいたしたいと思います。  通告により、高校の普通科再編についてとふるさと納税について質問を行います。  高校の普通科再編についてでございますが、文部科学省の諮問機関である中央教育審議会が高校生の約7割が通うとする普通科を再編する案として、文系、理系の枠を超えた学際的な学びや地域社会の問題解決を目指すなどとする新学科の設置を可能とする案を2021年度初めにも文科省に答申し、早ければ21年度に生徒募集、22年度春に新学科の新設が認められるとの見方が濃厚であります。  県教育庁高等教育課主催の公立高等学校生徒募集定員策定等の地区説明会で市長は伊佐の高校の不利になることを一生懸命弁明、意見もされました。時代の流れですが、募集定員策定等で昨年より大口高校が3クラスから2クラス──これは2年度からでしたかね──80人になり、今年は学力検査の受験倍率で42人ということでしたが、41人が入学されているようです。今年度も80人に対し途中志願数が38人とのことですが、ますますスポーツや芸術の素養を育てる学科に入学する生徒、知識に魅力を感じる生徒で地元高校への志望は少なくなりました。伊佐市の教育行政にクエスチョンも耳に入ってきます。  このことについて、県教育庁高校教育課主催の公立高等学校生徒募集定員策定等の地区説明会に出席された市長、教育長の認識はどのようになっているのでしょうか。 ◯教育長(森 和範君)  大口高校のような普通科に学ぶ生徒について、これは全国的にいろいろの課題がございます。そういうことで文部科学省のほうが今、諮問会議のほうにお願いしているところでございますけれども、それは、普通高校に通う生徒には進学の動機とか、それから進学後の進路先とか、また子どもひとりひとりが持つ背景とか、いろいろのものがございまして、それに十分、今の普通科の教育は対応できていないのではないかと。生徒の学習意欲もほかの専門学科等のある高校と比べて低いというようなことから課題がございまして、今、中央教育審議会のほうに諮問しているところでございますが、現在、新しい時代の高等学校教育の在り方ワーキンググループは議論中でございます。新聞にはいろいろの案が出されておりますけれども、今、議論中でございまして、このグループの答申を受けて文部科学省、それから鹿児島県教育委員会がいろいろの案を出されると思いますけれども、今、答申のほうで言われているようなものから学際とかいろいろなことを出されていますが、これが出されてすぐに高校現場のほうが対応ができていけるかというと、なかなか難しい面もあると思います。  ただ、そのような状況の中ですので、文科省の今後の方針、また県教委の在り方等を見ながら対応していかないといけないと思っております。いろいろの案が出されまして、来年度の高等学校の募集定員説明会の折にある案が県教委のほうから出されましたら、またそれに対しましてのいろいろの方々の考え方を多面的に寄せまして、それをもって参加していきたいと思っているところでございます。 ◯15番(柿木原 榮一議員)  まだ検討まではやっておらないということですが、市長、教育長、この普通科の入学の充足数、また率、それと希望倍率なんかを見て現在の違い等、その辺があったら、考え方がございましたら答弁してください。 ◯市長(隈元 新君)  私たちの立つスタンスというのは、大口高校の普通科に入学された生徒さんに対して私たちがどういう支援ができるかということでございますので、それを学校側とも情報交換しながら、どういうふうにしたほうが魅力のある学習内容になる、あるいは学力が伸びるということで今まで行ってきております。この普通科自体の内容については県教委が決めますし、あるいは文科省の今後の方針に従って普通科というのをどういうものにするかという具体的な内容が決まると思います。  私たちの地方自治体のスタンスというのは、私たちが経営しているわけではありませんので、私たちがそこの中のカリキュラムに入るということはないわけでありますので、そこのところの答弁というのはなかなかできないというように理解していただきたいと思います。大口高校の普通科を選んで入ってこられた生徒さんにその学力をつけてもらうために支援するというので今まで行ってきているわけであります。あとは、生徒さんとその保護者の方々がどういう学校を選ばれるかということにかかりますので、まず入学のところで大口高校を受験していただけないということにただ残念な思いがございます。 ◯15番(柿木原 榮一議員)  こんなときには県教育委員会にお任せされ、100万、30万の支援だけをということの答弁でございますけども、山形県の教育委員会並びにその普通高校は2018年度より3校で改編し、課題解決型の学習に取り組む専門学科の探求科を設置、別の3校は普通科の中に探求コース、それに、大阪府教育委員会の中では11年度より高いレベルの英語教育と教科の枠を超えた課題解決の文理学科を設けた。各地の高校では国の議論を先取りするように普通科を活性化させる動きもあります。省令改正を伴った改正で文科省は多様な学びに向けた動きを後押ししようということだとも言われております。  7月18日の毎日新聞には「高校普通科 初の再編」、朝日新聞には「高校の普通科再編へ」、日本経済新聞は「高校普通科、3つの再編 文科省案を中教審で議論へ」、読売新聞は「高校普通科再編 画一的教育から脱却できるか」というようなサブタイトルをつけて各新聞にも記載されました。高校の普通科を再編し、教科横断型の教育や地域の課題解決に向けた学習に重点化した学科を新設する案を7月17日の特別部会に報告され、画一的なイメージから脱却。学校ごとの特色や魅力づくりを進める狙いがあります。高校の学科を規定する高校設置基準、省令も改正し、2022年度から導入をしていくということです。  普通科の再編は1948年、昭和23年になりますかね、新生高校の発足以来初めてです。2019年度学校基本調査によりますと、現行の文科省令では普通教育を主とする学科には普通科のみと限定。他に商業、工業高校など14学科ある専門学科、普通教育と専門教育を合わせた総合学科があります。  地元高校にはかつて商業科が存在しましたが、消滅した理由は私はちょっと聞いておりませんので、資料がありましたらお知らせください。現在、企業が用いている企業会計等をこの商業科では学んでおられたということも聞いております。また、復活しない理由、思っておられることがありましたら教えてください。 ◯市長(隈元 新君)  細かいことについての経緯は教育長のほうから御答弁があるかもしれませんが、その前に、私はこの市議会においての一つの考え方としまして、今の御質問をお聞きしながら、いずれも例に取っていただいているのは府教育委員会、県教育委員会がこう決めてというようなことを参考に御質問いただいているんですが、私たちのというか、私と伊佐市の教育委員会は伊佐市立小・中学校に権限が及ぶわけでありまして、県立の高校に対していかなる権限も及ばないわけであります。ただ生徒さんを支援するということに関して独自に市が支援策を打ち出しているというわけでありまして、中のカリキュラムに関して私たちが入っていくということはできないわけであります。  今回、知事が就任されまして楠隼高校を見直しなさいということを指示されました。県立だからできるわけでありまして、これを肝付町ができるかといったらできないと思います。それと同じようなことでございますので、そういうことを御勘案の上、教育長先生の御答弁というのがあろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◯教育長(森 和範君)  今、市長が答弁されましたけども、それと同じような事柄が私ども市町村教育長会の中でも言われているわけでございまして、県の高校教育課はどのようにして高校の活性化を図ろうとしているのか、それをぜひ示してほしいと私どもは県教育委員会のほうには求めているわけでございまして、私どもが高校教育をいろいろできるというわけではございません。  さて、大口高校の商業科を廃止した理由でございますが、私どもが受け継いでいることでは、公立高等学校再編整備第2次計画の昭和63年度実施計画により、伊佐農林高校の学科再編計画が大口高校の普通科単独校への再編と併せて実施されたため、このことにより伊佐農林高校では農業科、林業科、家政科について募集停止するとともに、農業経営科や森林工学科、生活情報科が新設されました。食品加工からバイオテクノロジー、情報処理の分野まで幅広い領域にわたって学習し、新しい技術も習得できるようになり、大口高校にあった商業科のカリキュラムを伊佐農林高校の生活情報科が引き継いで再編されたことになりますので、大口高校の商業科は復活していないというような状況でございます。現在、生活情報科の情報コースでは商業に関する知識と技術を学ぶようになっておりまして、全商検定の3種目の1級や4種目の1級、日商簿記検定など、レベルの高い資格に挑戦することができるようになっているようでございます。 ◯15番(柿木原 榮一議員)  高校は県の所管だということは分かりますけども、この公立高等学校生徒募集定員策定等の地区説明会に出席された折、大口高校の場合は3クラスを2クラスにするとか、そういうのにも意見を言われたというのはお聞きしておりますので、やっぱり幾らかは検討をしながら助言をしていくのも高校の一つの発展にもなるし、高校生の魅力ある生き方にもなっていくんじゃなかろうかということで質問をしているところでございます。  毎日新聞に、地域の住民や企業の意見を聴きながら将来の社会像や地域像を見据えて教育目標を受験者や保護者に県教育庁高等教育課は明示されるだろうとも報道されていますが、このためにはやっぱり地元の地域の住民からの考えも言わなければならないと思いますが、文科省の担当者の談話としても、生徒が入試や就職だけでなく、進路の先を見据えながら学ぶ意義も実感することが大切だと記載もありました。  生徒が主体的に学べるよう魅力ある教育に改め、地元企業、誘致企業が必要とする人材を育成するために、まだ県からの明確な説明もございませんが、どのような、要求する機会だとは思うんですが、その考えはないのか、お伺いいたします。 ◯教育長(森 和範君)  高校のカリキュラムは学校長が責任を持って作るものでございます。また、その背景には県の高校教育がどのような方向でなされるのかということを基にしながらされるものでございまして、そこに地元の考え方というものをどの程度入れられるかということは非常に明確ではございません。  なお、文科省のこの改革の方針では、地元の企業と連携して進められるような学科も考えてはどうかというようなものも出されているようでございますが、ただ、私どもとしてそのようなものが果たして伊佐のほう、また鹿児島県のほうに取り入れられていくかどうかというのはまだ見えていませんので、それがはっきり見えましたら、検討したり、また高校と連携したりしていかなきゃならないと考えております。 ◯15番(柿木原 榮一議員)  2021年度はもうすぐでございますが、初めには来るかもしれません。それまでに検討をできるのか、それが心配でございます。
     伊佐市鹿児島県立大口高等学校活性化基金がありますが、先ほど市長のほうでそういうのはできるということですが、今回、広報紙に載られたのは4人ぐらいだったと思いますが、写真が載っておりましたが、生徒数確保の目的もあったが、基金が枯渇するまで存続と議会でも決定いたしましたが、2019年度は80人定数に41人入学、令和2年度進路希望状況調査8月8日発表では38人と記憶しておりますが、基金残高はありますが、他の伊佐市内の高校との公平性から見直す考えはないのか、お伺いいたします。 ◯教育長(森 和範君)  伊佐市にとりまして、普通教育を施す普通科のある大口高校の存在というのは、地域活性化とか、子どもたちの学びを保障していくために不可欠のものであると思います。大口高校から大学に合格して進路実績が向上することによって大口高校の入学希望者が増えることを目的としている基金でございますので、この基金の活用は大口高校に特化したものであると考えます。大口高校以外の高校にはそれぞれの学校の特色に合った支援を行っておりまして、伊佐農林高校には技能資格取得補助、大口明光学園高校には生徒確保事業補助及び私立学校運営補助等でございます。  特に大口高校につきましては、他の2校、特に伊佐農林高校は希望者、入学者がほぼ横ばいというところでございます。令和3年度の入学希望についても、今年度よりもやや多いぐらいでほぼ横ばいというところでございますが、大口高校のほうは3学級募集が2学級募集に下がった途端に急に少なくなっているというところでございまして、3学級が2学級に減るとやはり気持ち的にそこに心が向くという生徒が少なくなるのではないかなということも考えられますので、今ある活性化基金を活用しながら進めていきたいと思っております。  なお、先週、私はさつま町の教育委員会や中学校、湧水町の教育委員会や中学校に伊佐市内の3校への進学を促してほしいということをお願いに参りましたけれども、それぞれのまちの教育委員会や学校においても伊佐市内の3校に対する進学したいという気持ちの生徒が多数いるということをまた感じたところでありまして、一層この高校の、伊佐農林もそうですが、特にまた大口高校の支援もしていかないといけないということを感じたところでございます。 ◯15番(柿木原 榮一議員)  大口高校に限ってというようなことで御答弁をいただきましたけども、国立の有名大学に行った子どもが果たして伊佐市に帰ってくるだろうかというような不平の声も聞かれます。また、さつま町、湧水町から通ってくださる子どもたちがいるわけですが、その子どもたちが伊佐市に戻ってくるかなという不安な声も聞こえてきます。いろいろ問題があろうかと思いますが、伊佐農林高校から鹿大に行かれる子どももいます。それと、明光からは阪大とか、ああいう大きな昔の大学、こういうところに行っておられますが、伊佐農林も先ほどは定数が横ばいだと言っておられますが、今でも充足数に足りておりません、伊佐農林も。そして、この頃は、高校野球は今年はなかったですけど、高校野球も、ラグビーも、弓道も、活躍の場が見えません。野球部の特にバッティングの機械ですけど、雨ざらし日ざらしのような状態です。やっぱりもうちょっと部活の活躍もできるような考え方も持っていかれないのかなと思っておりますが、その辺はどうでしょうか。 ◯教育長(森 和範君)  この大口高校の活性化ということにつきましては、今議員が提案されましたように、部活が盛んになるとか、サッカーがより盛んになるとか、野球が盛んになるとかというようなことも含めながら、学校長とはいろいろ知恵を出していただきながら進めているところではございます。ともかく本市の高校生の数がより増えて、子どもたち、中学生、小学生の目の前に高校生のお兄さん、お姉さんが学ぶ姿、頑張っている姿が見えるということが教育全体にとっての活性化につながっていくということを考えております。 ◯15番(柿木原 榮一議員)  県教育庁高等教育課のこの資料によりますと、令和3年度が中学校等卒業予定者の一番底になるんですね。これから先は7年ぐらい横ばいです。今のうちに考えて、やっぱり子どもたちに魅力ある科を創設したり、新設するための助言を検討する機会というか、そういう科は教育委員会自体が持っていかれるわけですよね。そして、昔は科を違った科に特命として任命されたこともありますけども、本当、もうちょっと子どもたちの将来を考えて、やっぱり助言をするところは助言していかれたほうがいいと思いますが、そう言っても首は縦に振られないでしょうから。  市民の皆さんの不平の声が、また高校に対しての期待の声が聞こえてまいりません。今年は中学生の女性が5人ほど鹿児島の高校のスポーツの科に行かれてスポーツをやっておいでになるということもお聞きします。子どもがそれだけ希望がないのかな、お金だけじゃどうしても、大体、お金だけの解決策というのは無理なような、いたします。また、早めに諮問されてきて、県から意見を聴取されたときには結論を出されていたほうがいいんじゃないかと思います、私は。  それ以上のことは期待できそうにありませんので、ふるさと納税についてお聞きします。  寄附の総額が財源的に魅力があり、市の財政を潤しています。2019年度ふるさと納税は全国的に7年ぶりに減少に転じたものの、鹿児島県内は29市町村で寄附額が増えました。国が導入した返礼品規制により過当競争が是正されましたが、地場産品の豊富な県内自治体に追い風が吹いた感がいたしますが、そこで、質問をいたします。  前年度は2019年度のふるさと納税が伊佐市は5,391件、1億3,703万円。令和2年8月11日の南日本新聞を参照としております。件数で前年度よりも約1,600件、給付額で約1,000万円落ち込んだ理由は何なのか。鹿児島県の10億円を超える寄附総額が前年度比1.37倍で、7年連続過去最高を更新のふるさと納税の実態ですが、落ち込んだ理由を教えてほしいと思います。 ◯伊佐PR課長(西 直樹君)  それでは、説明いたします。  御指摘のとおり、先日の南日本新聞の記事にもありましたとおり、令和元年度のふるさと納税につきましては5,391件の1億3,703万円となりました。前年度に比較しまして1,627件、1,024万3,000円の減額となっております。  この要因といたしましては、国の平成31年4月1日付の総務省告示によりまして、平成30年度まで取り扱っておりました株式会社財宝の温泉水やウナギの加工品などが本市の返礼品として認められなくなったことが大きな要因と考えております。これらの返礼品を対象としました平成30年度の実績が約3,000万円ございましたので、この額が入ってこなかったということになります。  また、同告示第2条の規定によりまして、返礼品を強調した寄附者を誘引するための宣伝広告が行えなくなりまして、平成30年度に行って収納額の向上に効果のあったウェブサイトでのリスティング広告といった直接的な募集に係る広告ができなくなりました。当初は1億を割り込むおそれがございましたけども、年末に行いました取扱事業者の変更などにより何とか持ち直し、前年度比約1,000万の減額で収まっております。  先ほど申し上げた取扱いができなくなった返礼品を対象とした減額である3,000万円に比較しまして全体で1,000万円の減額で済んだことは、新たに楽天サイトでの募集を開始したことや、返礼品の開発・PR、応募サイト利用に係る委託事業者の変更、DMOの企画による関西地域でのイベントの実施などの効果もあったかと考えているところでございます。  以上です。 ◯15番(柿木原 榮一議員)  先ほど言いました8月11日付の南日本新聞では、北海道の次に鹿児島県が全国2位、返礼品規制が追い風になった、地場産品の豊富さが奏功したとも書いてございますが、財宝の関係が3,000万ぐらい少なくなったという考え方ですが、返礼品の考え方はどのように変化したのか、先ほど言われましたけど、詳しくお願いいたします。 ◯伊佐PR課長(西 直樹君)  説明いたします。  返礼品につきましては、地方税法第314条の7第2項第1号により、寄附額に対する返礼品の割合が3割以下とすることが規定されております。また、取り扱える返礼品につきましては、平成31年4月1日付の総務省告示179号の第5条により定められているところでございます。  この第5条を本市に当てはめて申し上げますと、これによると本市で返礼品として取り扱えるものとしては、伊佐市内で生産されたもの、伊佐市内において返礼品の原材料の主要な部分が生産されたもの、伊佐市内において返礼品の製造、加工などの工程のうち主要な部分を行うことで相応の付加価値が生じているもの、伊佐市内において生産されたもので近隣の市町村で生産されたものと流通構造上混在することが避けられないもの、伊佐市の広報の目的で生産された市のキャラクターグッズ、オリジナルグッズなどでその特徴から伊佐市の独自の返礼品であることが明確なもの、他の自治体の返礼品と併せて提供する場合で伊佐市の返礼品が主要な部分を占めるもの、伊佐市の区域内において提供される役務その他などで当該役務の主要な部分が伊佐市に相当程度関係性のあるものであること、その他といたしまして、伊佐市が近隣の他の市町村と共同で開発した返礼品、また、鹿児島県が区域内の複数の市町村と連携して県及び市町村の共通の返礼品とするものなどが今、規定として定められているところでございます。よって、まず、基本的に地元で生産、加工されたものというものが対象となったというふうにお考えいただきたいと思います。 ◯15番(柿木原 榮一議員)  制度が変わったということで、地元の関係するものは使えるということですが、大阪のある市ではその総務省の通達よりも前にしていたから今度は裁判は勝っておりますけども、2020年度も新型コロナ感染症で落ち込むことが予想されるが、今後もふるさと納税に協力していただいた方々の件数、納税額を増やすためどのような方法及び手段が考えられるのか、お聞かせください。 ◯伊佐PR課長(西 直樹君)  説明いたします。  令和2年度のふるさと納税の状況につきましては昨年度よりも好転しております。直近の納付状況を申し上げますと、8月末時点で3,219件、5,235万3,439円の納付がございました。これは、昨年度の同時期の寄附が1,070件、2,900万4,000円でしたので、これと比較し件数で2,149件で3倍、寄附額で2,335万円、約1.8倍の増となっております。また、今年7月に発生いたしました豪雨水害に対しても返礼品のない寄附の募集を納税サイトで行いましたところ、これまで352件、321万3,000円の寄附が集まっています。これは先ほどの実績に含まれております。  件数、納税を増やすためには、寄附者にとってより魅力的な返礼品をより魅力的に見せるかが重要な要素となると考えております。このため、昨年度の年末から県内の事務取扱事業者に委託し、納税サイトで表示する返礼品の写真などについて、撮影からデザイン、表示などを一括して委託しております。既に御覧になっているかと思いますが、現在の申込みサイト「ふるさとチョイス」や楽天での本市の返礼品の掲載写真などが見栄えのよいものとなっております。この効果はすぐ現れ、年末からの納税額が一昨年に比較しても増えているところでございます。ちなみに、近隣の自治体にもヒアリングをいたしましたところ、同じ事業者に委託し、効果が出ているということでございます。  当初からこのような取組ができたらよかったのですが、以前の取扱事業者との契約期間の縛り、それから返礼品の輸送に係るシステムとの関係から、本市では昨年末での委託開始となっております。  また、今年度は寄附の受付確認、返礼品の送付等に係る事務につきましても事業者に委託して事務の簡素化を図るとともに、新たな返礼品の発掘や効果が上がるための取組について検討を行っています。例えば、返礼品のパンフレットの見直しや新たな納税サイトへの参加、返礼品取扱事業者を超えた返礼品の組合せによる新たなパッケージの開発などを検討しているところでございます。  さらに、さきの議会で補正予算をお認めいただきました市外の大学生などを支援する事業、伊佐の「絆」づくり事業でございますが、これに参加された事業者の中にふるさと納税の返礼品事業者となっていないところもございましたので、これを機に呼びかけなどを行っており、参加したいという意向をお示しになっているところもあります。  また、市外にお住まいで最も本市と関わりのあるふるさと会の皆様に対しましても、今年度は新型ウイルス禍の中、総会の中止が相次ぎ、ふるさと納税についてもお願いできておりませんので、各会から出される会員へのお知らせなどに市の記事を掲載し、併せてふるさと納税についてのお願いをするなどしたいというふうに考えております。  また、市民の皆様もふるさと納税について親戚、知人の方に依頼していただくように広報紙などで特集を組むなど周知を図り、御理解、御協力をお願いしたいと思っております。  ふるさと納税につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大の中、帰省しなくてもふるさとを自宅で味わえる一つのツールとして注目されております。今後も国の基準を踏まえ、より魅力的な返礼品をより魅力的に見せることに視点を置きながら、市全体のPRも含め取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 ◯15番(柿木原 榮一議員)  努力されているのは分かります。しかし、どこの市町村も法は一緒だろうと思っております。増えているところもございます。この鹿児島県43市町村のふるさと納税の状況を見ますと増えているところのほうが多かったと分かります。  ちなみに、伊佐市の場合、パンフレットで魅力ある返礼品としては何品目あるのかお伺いいたします。 ◯伊佐PR課長(西 直樹君)  しばらくお待ちください。 ◯伊佐PR課長(西 直樹君)  失礼しました。  令和元年度の取扱品目についてお答えしたいと思います。  品目が198品ございます。関係している事業者が36事業者でございます。  以上です。 ◯15番(柿木原 榮一議員)  先ほども申しましたけど、本当、努力されているんでしょうけども、ほかの市町村と比べやっぱりなかなか実績が増になっていないなということで致しました。新聞にも観光協会や事業者との連携を深め、ポータルサイトの画像の見せ方や商品名を工夫してくださいということも書いてございますので、そのようにまた努力してください。  終わります。 ◯議長(緒方 重則議員)  以上で、15番 柿木原 榮一議員の一般質問を終わります。 ◯議長(緒方 重則議員)  以上で本日の日程は全部終了しました。  本日はこれで散会します。                △散  会△(14時45分) このサイトの全ての著作権は伊佐市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (c) Isa City Council, All rights reserved....