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  1. 伊佐市議会 2014-06-23
    平成26年第2回定例会(第3日目) 本文 2014年06月23日開催


    取得元: 伊佐市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-28
    2014年06月23日:平成26年第2回定例会(第3日目) 本文 ▼最初のヒット発言へ(全 0 箇所)                △開  議△(10時00分) ◯議長(丸田 和時議員)  おはようございます。  これから本日の会議を開きます。  本日の日程は、配付しております議事日程のとおりであります。 ◯議長(丸田 和時議員)  日程第1、これから一般質問を行います。通告に基づき、順次発言を許します。  まず、14番 福本 千枝子議員一般質問を許可します。  福本 千枝子議員。 ◯14番(福本 千枝子議員)   登  壇  おはようございます。長雨が続いておりますが、けさは梅雨の中休みでしょうか、ほっとしながら出てきたところであります。南薩のほうでは脱線事故も起きておりまして、この雨というのは本当に怖いなと思いながらきょう、出てきているところであります。  それでは、今回は曽木の滝観光の展望についてと児童生徒学力向上についての2点についてお伺いをいたします。  伊佐市の観光の目玉である曽木の滝観光については何回となく質問してまいりました。その中を挙げてみますと、四季折々に咲く花のある公園、桜やもみじの植栽、旧曽木大橋の存続、旧曽木大橋から分水路を通り、新曽木大橋を利用したウォーキングコースの活用、駐車場の整備、滝つぼの下にある岩の命名、例えばしゃれこうべの岩、力石、亀石──宮崎県の鵜戸神宮にあるくぼみのある岩に似た石がありますが、そこに石を投げると願いがかなうという岩に見立てた石もございますが、それらの岩探しの体験、また、最近ではつり橋構想までお伺いをしてまいりました。  以前に比べ、観光案内所ができたこと、また第二駐車場も整備され、また車椅子でも下の展望台まで行けるスロープもできておりまして、足の不自由な方でも滝を望むことができます。店の前のくぼ地も、芝も心地よく、今の時期、緑の木々と滝の水しぶきがマッチしてとても新鮮に感じております。  そこで、新大橋が開通し、また小水力発電が完成したことで観光客は増えたのかお伺いいたします。また、観光客を呼び込むにはPRが大事であります。新曽木大橋の開通式のときに、当時、池畑県議会議長が話されたことを思い出しておりますが、九州の旅行会社の方が「こんな滝はどこに行っても見れない。この滝は九重町のつり橋よりすごい。ぜひPRします」とこの曽木の滝を絶賛されたとお聞きをいたしております。その後、市長もPRに力を入れると話されたことを覚えておりますが、PRはどの程度進んだのかお伺いいたします。 ◯市長(隈元 新君)   登  壇  おはようございます。お答え申し上げます。  観光客は、県全体においては九州新幹線全線開通の効果で若干増えているようでございますが、伊佐市においてはほぼ横ばいではないかと思っております。新曽木大橋、小水力発電所の完成により一時的な観光客の増加はあったと思いますが、曽木の滝のお店の方々にお話を伺ってもほぼ横ばいとの回答でございます。  PRにつきましては、継続的に取り組んでいかなければならないものでございまして、今月初旬には福岡で開催された平成26年度下期の観光素材説明会PR課長を出席をさせております。これも池畑先生からの御案内をいただきまして、早速対応しているところでございます。また、新曽木発電所学習パンフレットもでき上がっておりますので、今後は発電所を活用した学習型観光の推進にも力を入れたいと思いますし、今、グリーンツーリズムで関西、四国を中心として生徒さん方に来ていただいておりますので、そういうこと等も含めてPRに取り組んでまいりたいと思っております。  PR課をつくりましたことも、曽木の滝を含めまして私どもがまちのPRを内外ともに積極的に進めていくという、その一つのあらわれだというふうに御理解いただければありがたいと思います。
    ◯14番(福本 千枝子議員)  今現在、観光客はどれぐらいこの伊佐市に訪れているのか、資料がありましたらお知らせいただきたいと思いますが。 ◯伊佐PR課長(宇都宮 安照君)  今、観光客数としては25万人程度ということで県のほうへ報告をしております。 ◯14番(福本 千枝子議員)  観光客が25万人との答弁でありますが、以前は40万人ぐらい訪れていたというのを記憶いたしておりますが、だんだん少なくなってきているのかなというのを感じているところであります。  私は旧曽木大橋を歩道橋として存続を言ってまいりました。多くの住民の中でも存続の声が聞こえましたが、市長はアンケートをとられ、解体と存続は半々であって、結局、やむなく解体をせざるを得なくなったと苦渋の選択をされました。今後、上流から滝を望めなくなるということは本当に今でも残念であります。滝に沈む夕日は何とも言えない穏やかな気持ちにさせてくれますし、また、川が増水したときの滝は水しぶきを上げて怒っているような気さえいたしております。橋の少し上流では水鳥たちが行き交っています。  そこでお伺いいたしますが、橋の解体工事はいつごろから始まるのか、間もなくであれば市民や県民にも知らすべきではありませんか。いきなり工事では不満の声も出てくるのではと思っております。知らせる手段は幾らでもあります。特に今、南日本新聞社では伊佐市を取り上げてくれております。  そこで、もし解体した場合、駐車場からといいますか、道路からさっと切ってしまうのか、あるいは少し前に出て展望デッキ等の構想があるものなのか、この件についてもお伺いいたしたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  旧曽木大橋の解体につきましては、県姶良・伊佐地域振興局建設部伊佐市駐在に確認しましたところ、本年10月中旬ごろから工事に入る予定で、平成26年10月から平成29年7月ごろまで、足かけ3年かけて解体する計画のように聞いております。  市民の皆様方にお知らせするのは、どういうような形でお知らせするかというのは振興局伊佐駐在と話し合って考えたいと思いますが、実際はこのように一般質問で御質問いただいて、これは即時配信されていますので、ごらんの方はおわかりになると思いますし、また、議会報、あるいはこの一般質問でのやりとりというのをマスコミが取り上げられることもございますので、そのように幾つかお伝えしていけることになるんじゃないかなと思っております。  展望デッキの建設につきましては、今のところ計画をしていないということで伺っております。また、私たちもこの橋に関しましては県が3年かけて最後まで整備するということでお聞きしておりますので、今のところ、展望デッキについてのことは申し上げていないところでございます。 ◯14番(福本 千枝子議員)  展望デッキの構想はないとおっしゃいましたが、こっち側はさっと切ってということになりますが、向こうの反対側に分水路がございます。あそこも27年にはまた少し、2メートルぐらい下がるということなんですけれども、向こうの分水路のほうはどのようになるんでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  現在は分水路がまだ完成している状態ではありませんので、橋もかかっていましたここ1、2年の間、通行というのが許されておりましたが、今後は河川の一部になりますので、本来、私どもは原則としては通行できないということになりますので、分水路の堤防といいますか、そこを歩道として歩くという形になります。河川の中を歩くというのは原則、できないということになります。 ◯14番(福本 千枝子議員)  ただいま分水路が入れる状況でなくて、今、柵をしてあるわけですけれども、もしこの旧曽木大橋がなくなったらあそこをゆっくりと歩けるようになるということでよろしいでしょうか。まだはっきりは決めていないということで確認でよろしいでしょうか。  実は、せっかくの分水路もつくられて、グッドデザイン賞をいただいたすごい分水路でありますので、あそこの分水路にもう行けなくなるとなかなか分水路の景観が見られないということになるんですが、そこらあたりはどのようにお考えでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  分水路の景観は、新大橋を渡っていただいて反対側のほうから回って河川の上に取りつけられる管理道路──歩道になるわけですが、そこを歩きながらグッドデザインになったその風景、光景というのはごらんいただけるというふうに思います。 ◯14番(福本 千枝子議員)  はい、わかりました。  この旧曽木大橋がつくられたのは私が中学校2年生のころだったと思います。羽月中学校全校生徒みんなで橋桁の上に上の道路になる部分をずらしながら乗せていかれるのを今の橋の下で見ていたんですけれども、あれから40年を過ぎました。この橋は地域の生活道路であったり、また写真マニア観光客のカメラのポイントでもありました。  そこで、提案なんですが、以前は子どもたちスケッチ大会等が盛んに行われていたんですけれども、現在はそのような行事さえなくなっております。橋のあるうちにスケッチ大会フォトコンテスト、またお別れウォーキング大会等のイベントの考えはないものかお伺いいたします。 ◯市長(隈元 新君)  現在、スケッチ大会あるいはフォトコンテストというのは計画はしておりませんが、ウォーキング大会につきましては、曽木の滝大橋お別れウォーキング大会──仮称だと思うんですが、そういうような趣旨でNPO法人バイオマスワークあったらし会が音頭をとって進めようと思っていらっしゃるということはお聞きしております。 ◯14番(福本 千枝子議員)  写真マニアの方も10月であれば早く写真撮りに行かんないかんなとおっしゃったので、ぜひ早目に御案内をしていただいて、このお別れウォーキング大会についてはあったらし会のほうにということでありますが、ぜひ市民こぞって参加できるようなPR等もしていただきたいなというふうに思っております。よろしくお願いいたします。  さて、今、NHKの朝ドラ「花子とアン」が放映されています。市長、見られたことがございますか。大変な視聴率であります。私もこれを見ないと1日が始まらないと毎回見ておりますが、見れないときは録画して見るほど楽しみであります。このドラマの中で柳原白蓮が出てきます。私がびっくりしたのは、曽木の滝に白蓮の歌碑があります。このテレビに出てくる白蓮なのかなと思ったことであります。  すぐ白蓮について調べてみました。本名は柳原アキ(火へんに華)子、明治18年生まれであります。大正から昭和にかけての歌人とあり、大正を代表する三大美人の一人であります。大正天皇とはいとこに当たります。  紹介してみますと、白蓮の生涯は波乱万丈でありました。一度目の結婚と離婚、実家の柳原家に戻ったのですが、本邸に入れず、隠居で門の外には出られない、幽閉同然となったとあります。その後、テレビに出てきた東洋英和女学校に23歳で入学し、寄宿舎生活、ここでテレビの主人公であります花子と親交を深めます。テレビを見ておられる方は流れでわかるんですけれども、その後、強引に九州の炭鉱王・伊藤伝右衛門と結婚させられ、ゆがんだ結婚生活、孤独を短歌に打ち込んだとあり、このころ白蓮と名乗るようになったとあります。三度目の結婚は社会運動家宮崎龍介と恋に落ち、駆け落ちをし、その後、二人の子どもに恵まれました。学徒出陣した長男が昭和20年8月11日に串木野基地で爆撃を受け戦死したとあります。終戦の4日前ですね。その後、平和運動家として全国を回り、世界連邦運動婦人部に発展をさせ、昭和28年に講演会で九州・福岡を訪れています。  皆さんのところにお配りをいたしておりますが、先日の南日本新聞にいちき串木野市の長崎鼻の「右も海 左も海の色蒼く 沖の小島に 想ひはふかし」と詠んだ白蓮の歌碑が紹介されていました。いちき串木野市はこの5月中旬に防災行政無線で紹介したと載っておりましたが、今も毎日、放送をしているようでございます。多分、白蓮は亡くなった長男を思って詠んだのではないでしょうかと思っております。  また、6月15日にはこの伊佐市で白蓮の直筆とされる皿が見つかっております。昭和32年の2月に世界平和運動の講演中に曽木の滝を訪れ、堀之内良眼房が行った川ざらえのことや、豊臣秀吉が新納忠元公と関白陣で会見し、帰りの際に曽木の滝に立ち寄ったことなどを亡くなられた医師であり民俗学者である寺師三千夫さんから聞いて、その際詠んだ歌であります。「もののふの──もののふというのは武士ということなんですね──昔がたりを曽木の滝 水のしぶきにぬれつつぞ聞く」であります。  今、下の展望台にあります歌碑でありますが、現在は柵の向こう側になっておりまして、書かれた文字もはっきりしておりません。私は以前、この白蓮の歌碑ももっと人目に触れるところがいいのではと言ったことがあります。現在、曽木の滝には白蓮の歌碑があると訪ねてこられる観光客が多いようであります。曽木の滝のお店の方々も最初、場所がわからず、見に行かれたとのことであります。今が人々を寄せるチャンスです。ドラマが終わってしまえばそれでいいと思わないでほしいと思います。この歌碑を展望台の内側の観光客の目に触れるところに、そして文字もはっきり大きくして移すべきではないかと思っておりますが、いかがですか。また、NHKのテレビドラマ「花子とアン」、これをチャンスとして大きくPRすべきと思いますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。 ◯市長(隈元 新君)  歌碑を移動するとか、彫り直すとか、そういう点はこれから検討は必要であろうと思いますが、今、この場で私がそういたしますというふうにお答えするのはなかなか苦しいところでございます。  私は個人的にはこの白蓮さんは存じ上げておりましたので、実は市長になる以前から古い石に彫られたのを時々見に行っておりました。炭鉱王と結婚なさったというそのあたりのいきさつとか、そういうのには興味があった時代がありましたので。串木野との関係があるというのは私は今回初めて知ったわけですけども、1カ月ぐらい前の「ひろば」の欄のところにいちき串木野市の方が原稿を寄せていらっしゃいまして、長崎鼻っていちき串木野にもあるんだなと私は思ったぐらいだったんですが、伊佐にあれがあったといういきさつは聞いておりましたし、今の観光ガイドの方々もそういうことを知っていらっしゃいまして、やっと日の目を見たなというふうにおっしゃっていました。ですので、今後やはりボランティアガイドの方々や、あるいは観光協会の方々と、どういうお考えでどうしたらいいかなというのはお話ししていければいいのではないかなと思っております。  白蓮さんの歌碑だけじゃなくて、今、海音寺潮五郎先生の歌とか、あるいは大口酒造にある歌碑とか、そういう幾つもの短歌や俳句や、そういうのがあると思いますので、それをやはり総合的に捉えて文学の里みたいな形でその一環として白蓮さんも紹介できればありがたいかなと思っております。  ドラマのほうは私はBSで7時半から見て、それから出勤しておりますので、ほとんど筋を追っておりますので、先ほどおっしゃったのは懐かしく思い出すことでございました。  以上が今、私の考えているところでございます。 ◯14番(福本 千枝子議員)  この碑は以前、観光課におられた山下浩二さんが自費でつくられたとお聞きをいたしております。せっかく今、ボランティアガイドの方々も一生懸命頑張ってくださっておりますので、せっかくチャンスですので、今のままでは本当に目に触れない、ただ説明書があるので「あ、これかな」というふうな感じで私も見ておりますが、もうちょっと人目に触れるような、もうちょっと字をはっきりわかるようにしていただくと、また子どもたちも今から訪れますのでいい学習にもなるのではないかなと思いますが、ぜひ何とかしていただきたいというふうに思って要望をしておきます。  先日、またゆっくり散策をしてみました。月曜日の午後であって観光客はまばらでありましたが、年齢を問わず、ほとんど二人組が多いようです。今の季節はどこも一緒で、なかなか観光客も少ないんですけれども、梅雨が明けますと、観光シーズンになると大型バスが入ってまいりますので、期待しているところであります。  昨年の一般質問で公園内の駐車場整備をお願いをいたしました。本年度着工するとのことでありましたが、いつごろから着工されるのか、まずお伺いいたします。  また、現在の大型バスの駐車場は逆方向なんですね。前回も言ったんですが、大型バスの運転手さんたちは非常に入れにくい、先に行ってバックをするのであればいいんですけども、今、行くと逆方向にとめないといけないということで、曽木の滝の駐車場にはとめたくないなという苦情も聞いております。この駐車場の整備をされるときには、大型バスの運転手さん等やら曽木の滝観光協会の皆様の御意見等もぜひ参考にされてしていただきたいなと思います。  それから、今、公園内でレンタサイクル、自転車の貸し出しなんですね、計画を聞いたんですけれども、聞いておられますか。聞いておられたら、市としてはどのようなバックアップができるのか、お伺いいたします。 ◯伊佐PR課長(宇都宮 安照君)  それでは、まず駐車場の件からですけれども、曽木の滝の駐車場の補修、これは舗装を剥いでまた新たに舗装をし直すという工事ですけれども、今年度の事業で行う予定でおります。  それで、曽木の滝観光協会の方々にも、一体いつごろ工事をしたほうがいいですかということで協議に行きましたところ、できるだけ観光客の少ない1月の下旬から3月の初旬の間に工事をしてほしいなということでございましたので、一応、工事的には年度末の工事になるのかなというふうに思います。  あと、ただいまバスの駐車場の件が出ましたけれども、それは私どもも曽木の滝の観光協会、あそこでお店をされる方々によく聞いておりまして、現状では全く逆方向だということでございましたので、実際、どの方向が一番いいのかということで協議も済ませております。その結果としては、さかき屋さんのところから駐車場に入ると、すぐ右折をしまして、駐車場の外側を、トイレの前ぐらいですね、左回りで回って現在地にバックで駐車をしていただく、この方向が一番いいのかなということで協議が済んでおります。ですので、大型バスについてはさかき屋さんの手前から右折をするようなサインを道路のほうにわかりやすく引いてもらう予定でもおります。  それと、なかなか、駐車場の中に花壇とかツツジを植えてある部分があるんですが、これが非常にバスの転回に邪魔になるという話も聞いておりますので、ここらあたりも撤去をしようかというふうに思っております。  一応、駐車場の件は以上でございます。  あと、レンタサイクルにつきましては、花むしろの別館のほうで貸し出しをしたいということで伺っております。曽木の滝の周辺を回るレンタサイクル、これは結果的に伊佐市、いわば曽木の滝への滞在時間を増やすことになるということですので、大変ありがたいなと思っております。ですので、行政としましても、周遊コースの検討、あるいは案内板の設置といったような部分でバックアップができる部分はバックアップをしていきたいなというふうに考えております。  以上でございます。 ◯14番(福本 千枝子議員)  駐車場の整備については、私も多分、1月ごろが、お客さんが少ない時期がいいのかなというふうに思っておりましたので、ぜひそのようにお願いをしたいと思います。また、曽木の滝観光協会の方々とも、今、バスの出入りを言われましたが、私は逆の方向を考えていたんですけれども、ぐるっと回って入りやすいようにするということで、また、花壇の撤去については前回もお願いをしておきましたので、ぜひとめやすい駐車場にしていただきたいなというふうにお願いしておきます。  それと、このレンタサイクルについては、やっぱり自転車に乗るわけですので、本当なら鶴田ダムまで足を延ばせれば一番いい方法ではないかなというふうに思っております。先ほど公園内に案内板を設置するとおっしゃったんですけれども、少し余裕がありますれば、できたら鶴田ダムの大鶴湖周辺まで行けるような案内板や、そういうのを設置していただくとまた観光客も滞在が長くなるのではないかなというふうに思っておりますので、ぜひ御検討をよろしくお願いをいたしたいと思います。  最後に、前回の質問で、旧曽木大橋を撤去した後、つり橋の構想はないかと私は市長にお尋ねをいたしました。そのとき市長は構想的にはいいと答弁されましたが、このつり橋の計画は進んでおりませんか、お伺いいたします。 ◯市長(隈元 新君)  一つの構想としてはつり橋というのが、どういう形になるのかはわかりませんけども、対岸とを結ぶ何らかの方法ということで検討は必要だというふうに思っております。ただ、国が管轄する一級河川でありますので、やはり国交省あるいは県、そういうところを含めた形での曽木の滝の今後の整備のあり方、あるいは管理のあり方なども含めて、そして観光がどのように活性化できるかという話し合いをしていかなければならないかなと思っております。初めには7月2日にそのような会議を今のところは計画しておりますので、少しずつ進めてまいろうと思っております。  また、庁内的にも、企画政策課を中心にしまして、曽木の滝を中心とした、あるいは湯之尾のカヌーまで含めまして川に関する活性化のあり方、活用のあり方を検討していこうという会議に今入っているところでございます。これを今後も重ねていく中で見えてくるんじゃないかなというふうに考えております。 ◯14番(福本 千枝子議員)  ありがとうございます。前に進んでいるというふうに私も理解いたしましたので、つり橋も、場所でしょうけれども、旧曽木大橋を撤去をしてほしいというアンケートの中で、やはり滝百選に選ばれなかったということであそこも撤去をしたほうがいいのではないかなという声も聞いておりますので、つり橋もスリル感のあるところに設置していただければまたすごくいいのではないかなと思いますので、国、県を含めた中で協議をされるということでありますので、ぜひよろしくお願いをいたしたいと思います。  伊佐市の観光の目玉である曽木の滝をもっとPRしてほしいといつも願っております。白蓮については今しかありませんので、ぜひ情報発信をしてください。このことで観光客が増えることを期待してこの質問を終わります。  それでは、2問目の児童生徒学力向上についてお伺いいたします。  まず、本市の児童生徒の学力は県下の中でどの位置にあるのか、5点アップを目標に努力され、小学生においては上がってきていると伺ってまいりましたが、状況はどうでしょうか。  私たち文教厚生委員会は5月に学力向上に頑張る大分県の豊後高田市を調査に行きました。この前、委員長報告をいたしたところでございますが、この豊後高田市では、学力を身につけることは将来の選択の幅を広げることになると強調されました。そのため、ゆとり教育が始まる平成14年から子どもたちが土曜日をどう過ごすかと心配されてのことだったと思います。塾に通う子どもたちはいいのだが、金銭的余裕のない家庭において塾に行けない、そのようなことで教育に格差があってはならないと土曜日を利用した「いきいき土曜日」事業、「わくわく体験活動」事業、放課後に実施する「のびのび放課後活動」事業が始まりました。市長を初めとする職員、そして市民も一緒になり取り組んだと話されました。  大変な努力のおかげで、県下下から2番目の成績の子どもたちが現在、8年連続でトップといいますから、さかのぼってみますと、この事業を始めて3年目ぐらいから効果が出てきたのではないかなというふうに考えます。そして、トップを守り続けるということはまたすごいなと思っているところでありますが、教育長、どうすれば学力が向上すると思われますか、お伺いいたします。 ◯教育長(森 和範君)  豊後高田市のほうを議員の皆様方が研修されたということ、教育について非常に関心を高く持っていらっしゃるということ、うれしく思っております。ありがとうございます。  さて、本市の児童生徒の学力の状況でございますが、県下の状況というのは、実は市町村ごとに学力の状況を公表されているわけではございませんので、本市の子どもたちの学力がどのような位置なのかということはここで説明することはできません。  ただ、昨年度から鹿児島県では鹿児島学習定着度調査というのを実施しておりまして、ことしの1月にそれを実施しております。小学校5年生と中学校1年生、中学校2年生を対象として実施したものでございますけれども、小学校5年生は国語、社会、算数、理科の4教科実施いたしましたが、平均いたしますと県平均よりも約3ポイント下回っております。そして、中学1年生は国語、社会、数学、理科、英語の5教科をいたしましたけれども、中学1年生においては約8ポイント下回っております。中学2年生も5教科いたしましたが、平均して約5ポイント下回っております。ですから、小学生、中学生とも県下を上回っているという結果ではありませんが、小学生は県との差はほとんどありません。また、教科ごとの差もほとんどありません。ただ、中学生においては学年間の差や、また教科によって差があるようであります。特に中学校では数学と英語、これが大きな課題になっております。  さて、どうすれば学力が上がるかということでございますけれども、簡単な方法があればすぐ学力は上がっていくわけですけれども、これは地道に努力する以外にはないわけですが、大きく見て三つの面からのアプローチが必要であろうと考えております。  一つは、小・中学校の授業を改善をして、子どもたちがわかるような授業にするということでございます。そして、そのわかるような授業を小学校、中学校とも連携して進めていく、小学校、中学校の連携ということでございます。  二つ目は、小・中学生の家庭学習の時間、これが伊佐の場合は非常に少ないように見受けられます。家庭学習の時間、これは小学校の低学年の時期からつけないといけないと思っておりまして、小学校低学年の時期から家庭学習を身につけさせて学習習慣をしっかり身につけていなければ中学校になってからの学力が伸びていかないということにもつながると思っております。  3番目には、市全体として学力向上への機運を高めていくと。議員の皆様方が今度、研修をされてそのこともよくおわかりだったと思うんですけれども、市全体として子どもたちの学力の向上をしていかなきゃならないんだという、そのような雰囲気をつくっていくことが大事ではないかと考えています。  それで、昨年度から少し手がけておりましたけれども、今年度、正式に取り上げています「土曜いきいき講座」、これは子どもたちの家庭学習の補助となると同時に、市全体の学力向上への雰囲気を高めていくということも狙っているところでございます。  以上です。 ◯14番(福本 千枝子議員)  私は子どもたちは学力は少し上がっているのかなと思いましたけれども、ポイント的には下がっている状況というのを今お聞きしたところでありますが、今、教育長が答弁された三つのことなんですが、私は秋田県がなぜ1位なのかというのを調べてみたんですね。そうしたら、一つ目は、知っていらっしゃると思いますが、伊佐市ではあんまり該当する学校はないんですけれども、まず小・中学校とも学年2学級以上の学校で30人学級を実施しているという、二つ目は、さっき言われた授業について、教師が学年や学級の枠を超えて自分の得意な教科を指導するということがあるようです。三つ目は、伊佐もありましたが、さっき言われた、算数、数学の授業では必ずTT(チームティーチング)と呼ばれる複数の先生が授業に当たっているということがあります。  地域柄、秋田は学習塾に通う子どもが少ない中で実績を上げるということはすばらしいことでありまして、全く同じことを福島県もしていたようですけれども、福島県は残念ながら32位という形なんですね。秋田県は何かと言われたのが、先ほど言われた家庭生活が安定しており家庭学習が習慣化されていること、また児童生徒は学校の授業に積極的に取り組んでいること、また地域の関心が高いということで、要は、毎日の予習・復習を初め家庭学習が習慣づけられており、先生の話をよく聞き、学校の授業には集中して取り組んでいるということであります。学校から帰ったらすぐ机に向かって宿題を済ませ、その日の復習をする、その後は次の日の予習をして、時間があれば自主学習に取り組む習慣がしっかりと定着しているということであるようです。  それに加えて、挨拶や早寝早起き、朝御飯をしっかり食べるなどの基本的生活習慣もしっかり身についています。最近の子どもたちはテレビやゲーム等に夢中になっておりますけれども、テレビやゲーム漬けにならないようにする、規則正しい家庭生活の中で家族からの励ましも大事であるということは言っていますね。まさに昭和の時代の教育と言えるようです。私たちもこのように言われてきたんですけれども、自分の子どもたちにはこのような指導がなかなか難しかったんですけれども、やはりこれが大事なのではないかなということを今実感しているところであります。  私も学校評議をさせていただいているんですけれども、どこの学校も一緒なんですが、今、羽月小学校では勉強を何時間したか、テレビを見る時間はどれぐらいか、朝御飯はしっかり食べたか、図書館の本は月に何冊読んだかなんかの統計をとっているんですね。目標に向かって一生懸命頑張る、努力をしているんですね。だけど、それもやっぱり家庭生活ではないのかな、やはり基本的な生活習慣を身につけることだと思っています。  先ほど教育長はこれをやればできるよとおっしゃったんですが、この秋田県の取り組みをこの伊佐市で取り組むことができるかどうか、御意見をお聞きしたいと思います。 ◯教育長(森 和範君)  本市においても各学校ではTT、先生を二人配置しての授業とか、または少人数とか、習熟度別と申しまして理解の状況に合わせて授業をするとか、いろいろの手を尽くしながら授業を進めているところでありますので、これについてはもっともっと授業改善といいますか、それと、子どもの状況に合った授業といいますか、これは必要だと思いますが、もう一つ、家庭習慣、先ほど羽月小学校のことを例にとって言われましたけれども、羽月小学校では6090運動というのがあるわけで、これは小学校が60分、中学校は90分の家庭学習という、これは最低限なんですけれども、そのような活動を徹底していこうということで取り組まれておりまして、月に1回ずつ家庭学習強調週間というのを毎月しておりまして、そしてこれを今、3年間続けてやっておりまして、このことによって随分、家庭学習の習慣がついて、学力の向上は非常に目覚ましいものがございます。その子どもたちが中学校に上がっていって、中学校の学力も非常に高いものが見られます。  これらの方法については、校長会や教頭会で私のほうから紹介をいたしまして、それぞれの学校で徹底すべきものは徹底していかなければ、中途半端に置いては学力向上というのは図っていけないということを指導しているところでございます。秋田県の事例とか、そのほかのところもたくさんのすばらしい事例がありますが、私どものほうとしては、まずはできるところを徹底してやっていこうというところで今、取り組もうとしているところでございます。 ◯14番(福本 千枝子議員)  先ほど羽月小学校のことを褒めていただいたんですけれども、今、先生たちは一生懸命頑張って、宿題もたくさんやろうとしているんですけれども、宿題をできる子どもはいいんですけれども、できない子どもたちの保護者から苦情が出ているということで、本当は今、低学年でたくさん宿題をすることで学力が上がるというのをすごく思っているんですけれども、なかなか、これもやっぱり家庭環境ではないのかなというのをつくづく思っているんですが、やはり読み書き、計算をしっかりさせれば勉強はおもしろくなると思います。  先ほど福島が32位と言ったんですが、原発事故によって外遊びができなくなって、テレビゲーム、テレビ三昧になってしまって勉強をしなくなったということもあるようですが、なかなか学習環境が戻ってこないということは言えるようであります。  私、やはり家庭学習ももちろん一番大事と思っておりますが、今、中学校の保護者から少し相談を受けたんですけれども、中学校の授業に集中ができないということで問題が発生しております。これは去年も受けたんですけれども、またことしもということなんですが、自分の子どもは塾に通っているので何とか大丈夫なんだけれども、塾に行けない子どもたちは授業を聞けないということが発生しているようで非常に切実だと話されましたが、教育長は把握されているかと思いますけれども、何か手だてがあるものでしょうか、お伺いしたいと思います。 ◯教育長(森 和範君)  学校は勉強をするところでありまして、勉強ができないところは学校ではないわけであります。ですから、勉強ができないような状況がある場合には、すぐにそれを改善しなければならないということは皆様もおわかりのことと思いますけれども、そういう対象の学校につきましては、私自身も直接行きまして、校長を呼んだり、教頭を呼んだりしながら指導しておりますが、そのようなクラスにおいては、先生方を一人、二人の配置じゃなくて数人配置しながら、子どもたちの落ちつきをまずしっかりとさせて、授業に集中できるような雰囲気をつくっていくということで今、進めているところであります。このことについては、私のほうとしても、教育委員会としても指導を厳しくしながら、子どもたちがしっかりと学習ができる状況をつくるというようなことに取り組んでいるところでございます。 ◯14番(福本 千枝子議員)  この問題は毎年出てくる問題でありますのでぜひ頑張っていただきたいと思います。本市の教育委員会も学力向上に向けて先ほどの豊後高田市に視察に行かれて、「土曜いきいき講座」を今始められております。大変ありがたいと思っております。昨年受けた子どもたちがまたことしも受けていますか。それと、保護者の方々の反響はどうでしょうか。一気に成果は出ないかもしれませんけれども、楽しく受講しておりますか。状況等についてお聞かせをください。また、現在、菱刈庁舎だけですね。これを今後、大口地区といいますか、大口のほうにも計画はあるのかお伺いいたします。 ◯教育長(森 和範君)  「土曜いきいき講座」につきましては、5月17日に開講式をいたしまして、現在、受講者数は57人であります。小学生が14人、中学生が43人でございまして、昨年、試験的にやった講座でしたけれども、それから引き続いて受講している人もたくさんおります。欠席者がほとんどないというのもこの講座の特徴でありまして、勉強したいという子どもはたくさんいるということはよくわかります。年間40回の講座を予定しておりますけれども、基礎学力を中心にしておりますので、この40回の講座を重ねて受講することによってきっと子どもたちは基本的な力を身につけていくのではないかと期待しております。講座の講師もことしは現在10人の講師でもって対応しているところでありまして、職員も毎回つくようにしております。  今後の拡大等につきましてですが、まずは今年度のこの状況をしっかりとやり遂げていく、そしてその成果を見ながら考えていかないといけないと思っておりますが、菱刈庁舎であっても伊佐市の中でやる講座でありまして、菱刈庁舎の中でやっていくものをさらに拡充していくということを考えなければならないんじゃないかと思っているところでございます。
    ◯14番(福本 千枝子議員)  新聞報道からすると増えてきているというふうですね、ありがたいことです。私は通告書には、来年4月、大口中央中学校が開校しますということで、閉校となる大口南中学校、山野中学校の跡地利用について検討されておりますけれども、この跡地検討委員会ではどのような意見が出されておりますか。  実はこの前、垂水南中学校の跡地に財宝温泉が入る、60人ぐらいの雇用が生まれるということで新聞を見たんですけれども、二つの中学校の跡地は今度どうされるのか。先ほどの教育長の答弁では、菱刈庁舎というか、あそこで拡大していくとおっしゃったんですけれども、できたら「土曜いきいき講座」をもとの旧南中と山野中にできたらなということで今お伺いしてみたんですけれども、いかがでしょうか。 ◯企画政策課長(中馬 節郎君)  伊佐市学校跡地等利用検討委員会でございますけども、これは旧山野西小学校が廃校になったときに開催しております。その後はまだ現段階では検討は行っていない状況でございます。 ◯教育長(森 和範君)  閉校した2中学校を活用しての「土曜いきいき講座」について教育委員会はどう考えるかということでございますけれども、現在、菱刈庁舎でやっているこの講座の講師の陣容とかいうようなのを見ると、それぞれの学校の跡地でやるというのには相当の課題もあるのではないかと考えております。ですから、今のところ、ことしの成果をまずしっかり上げるということのほうが重要ではないかと考えております。 ◯14番(福本 千枝子議員)  今のところ、菱刈庁舎で行うということでよろしいですね。跡地についてはまだ検討されないということなんですね。はい、わかりました。  最後になりますけれども、今回、学力向上についてお伺いいたしました。やはり家庭での生活環境と、学校の授業で先生の話をよく聞き、授業に集中することだと思っております。小学校までの学力は伸びてくるんだが、中学校に行くと落ちるというのをよく聞いておりますけれども、ぜひまたいきいき講座を頑張っていただきたいと思います。  それと、先ほど言いました、教育長や教育委員会、学校、保護者の熱意があれば少しずつ前に進むのではないかと思っておりますが、市民を含めた意識づけがやっぱり大事なのではと今、教育長がおっしゃったので、私たちもまた意識づけをしていきたいと思っております。学力が上がりますと、少子化の高いこの伊佐市でありますので、また移り住む家族があるのではと期待もしているところなんですね。  最後に、豊後高田市を言ったんですが、1998年、豊後高田市長に就任された当時の永松市長は、大した財産のない豊後高田ですから子どもが宝、人材が宝だと提言されたと聞いております。まさにそのとおりだと思っております。子どもなくしてはまちづくりは進みませんので、子どもたちのために頑張っていただくことを要望いたします。  最後に、今、国は特例で各自治体で実施している小中一貫校の制度化を検討しておりますが、本市でできるものなのか、今後の見解についてお伺いいたします。 ◯教育長(森 和範君)  国のほうでは小中一貫教育を制度化していこうというような動きではございますけれども、小中一貫校というのは教育の中においては非常に価値のあるものだと私は考えております。というのが、子どもは小学校から中学校まで切れ目なく成長していくわけであります。ただ、小学校、中学校というその施設の違いによって教育の内容が大きく変わっていくということにおいては、子どもの成長には大きなプラスにはならないだろうと。同じような一貫した教育がなされていくべきであろうということは考えます。  ただ、本市においてその小中一貫教育を実際にやれるかどうかということについては非常に疑問もあるわけでございまして、小中一貫教育は2種類がございます。一つは、小学校と中学校を併設していて同じところにある小中一貫教育、これが一般的に捉えられている小中一貫教育であります。もう一つは、小学校、中学校が異施設、違うところにあって、この教育を一貫してやっていこうといういわゆる連携強化型の一貫教育という二つがございます。本市において可能なのは小、中の連携強化型の一貫教育であります。  今年度から取り組もうとしておりますのが菱刈中学校校区、これは中学校が一つで小学校は5校ございますけれども、この菱刈中学校校区において、施設は異なるんですけれども教育の基本的なものを一貫してやっていこうということで今取り組んでいるところでございます。今年度は学習の習慣とか、また小学校の子どもたちが中学校の授業を参観するとか、中学校の先生ができたら小学校に行って授業をしてくださるとかいうような形の異施設間の小中一貫教育を考えていきたいと、今、できるものから取り組ませているところであります。来年度以降、さらにこれをきちんとしたしっかり形の見えるものとして、本市における小中一貫教育の推進というのでは菱刈中校区で進めていきたいと考えております。大口中央校区のほうは中央中をどうしてスムーズにスタートさせて学校としてきちんとした教育活動ができる形にするかというのが中心でございますので、菱刈中学校校区を今、考えているところでございます。 ◯14番(福本 千枝子議員)  ありがとうございました。ぜひ子どもたち児童生徒がやはり授業に集中できる授業の体制を何とか頑張っていただきたいと思って今回はいろいろ質問いたしましたけども、よろしくお願いを申し上げ、質問を終わります。 ◯議長(丸田 和時議員)  以上で、14番 福本 千枝子議員一般質問を終わります。  ここで、しばらく休憩します。なお、休憩時間は5分程度とします。                △休  憩△(10時54分)                △再  開△(10時57分) ◯議長(丸田 和時議員)  休憩前に引き続き会議を再開し、一般質問を続けます。  15番 市来 弘行議員の一般質問を許可します。  市来 弘行議員。 ◯15番(市来 弘行議員)   登  壇  おはようございます。  私は今回、前3月定例会におきまして同僚の今村議員から出されました一般質問を引き継ぐ形で再び質問をさせていただきたいと考えたところでございます。通告書に述べましたとおり、地域住民の皆さんの代弁者として今村議員よりまさに的を射た問題の提起と改善に向けての強い要望が前3月定例議会で出されたところでございます。その後、この案件につきましての対応が現在どのような形で進められているのか、まずそのことをお聞きしてみたいと考えます。また、現在に至るまでの間に関係各機関の皆さんが集まっての会合も開かれたと聞いております。そのこともあわせてお尋ねしたいと思います。  これで1回目の質問といたします。 ◯市長(隈元 新君)   登  壇  先ほどおっしゃいましたように、前回もこの問題を議会で取り上げていただいておりますが、道路の傷みにつきましては、5月に農業集落排水のマンホール周り、あるいは水道消火栓ボックス、止水栓周りの舗装の傷んでいるところ、あるいは段差解消のための補修をいたしております。  全般的な道路の舗装補修工事につきましては、姶良・伊佐地域振興局伊佐市駐在も県・本課のほうに対して予算要求しておりましたが、措置されなかったと聞いております。その点につきましては今後も粘り強く要望してまいりたいと思います。  大型車の通行抑止策を含めました警察行政への対応につきましては、6月9日、交通安全対策会議において大口警察署長、交通課長に夜間の大型車の速度取り締まりを要望したところでございますが、しかしながら、速度違反した大型車両を引き込む場所がございませんので実施は難しいというお返事でございました。それにかわりまして、注意・警戒という意味から、パトカーによるパトロールを実施して抑制効果を上げたいということでしばらく取り組んでいただくということになっております。  以上でございます。 ◯15番(市来 弘行議員)  今、市長のほうから答弁をいただきましたが、先ほどお話がありましたように、この市街地域の中の農業集落排水設備用のマンホールにつきましては、その周辺が早速、丁寧に舗装がされておりまして、対応が早かったなと非常に喜んでいるところでございます。  それから、あと、周辺の道路の舗装の件、これは市長もかもわかりませんけども、非常に悩ましいところがありまして、県道になっておりまして、この舗装をすることにつきましては管轄が姶良・伊佐振興局になっているわけでございますね。ですから、そういうことで、先ほどの6月9日にありました交通安全対策会議におきまして、当初は予算が来るはずだということで振興局の伊佐駐在の皆さんの答弁では夏ごろにはできそうじゃないかという答弁がされたらしいんですが、今、市長から話がありましたとおり、予算がつかなかったというふうに聞いております。  そこで、市長、お尋ねいたしますが、そういったことで、市長を初め各担当課──建設課、総務課の皆さんがさまざまな努力を続けられていることは私も率直に評価しているところでございますが、そうした中、5月20日に加治木にあります姶良・伊佐振興局におきまして行政懇話会が開催されまして、市長だったんでしょうか副市長だったんでしょうか、多分そのとき出席されまして振興局長に対して今回の案件について要請されたとか聞いておりますが、この5月20日の行政懇話会について、今回の案件についての要請をされたのかどうか、内容はどうだったのか、そこについて次にお尋ねしたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  伊佐市のほうからの案件としましては、今のこの路線を改良していただく、住民の日ごろの生活に支障があるということでお願いをしております。 ◯15番(市来 弘行議員)  今、話がありましたが、市長は結論だけお話をされておられますけども、いずれにいたしましても、これが市道であれば市がやるやらないで結論が出るんですけども、相手が県の予算ということで、今そういうところになっているのかというふうに理解しているところであります。さように悩ましいこともありますけど、ただ、私が今回、今村議員の一般質問を引き継ぎましていたしましたのは、問題はむしろこれからどうしていくのかという点でありまして、市長、私は現在がスタート台だと思っております。  先月、伊佐警察署を訪ねました後、その翌日、県警察本部の交通部交通規制課理事官にも私自身も会ってまいりました。結論からお話ししますと、この道路、いわゆる県道53号線は主要地方道となっている幹線道路なので、例えば時間を決めての進入禁止等の規制は難しいとのことでありました。これは多分、以前もそういうあれをされたと思いますけども、今回もそういう発言でありました。  となれば、交通規制という面から見れば今までと全く変わらないということであります。先ほどまた市長からありましたように、夜間の取り締まりの件については、いわゆる取り締まりをしたときの車の、そういうところがないということですが、それはまた後で話しますが、となれば、市長、大型トラックや連結の大型輸送車は現在、深夜の市街地を疾走して走り抜けていっているわけですが、こうした姿が全く同じように続いていくということであります。市長、このままの状態で本当にいいのでしょうかね。私は絶対、本当、良くないと思いますし、市長も思っていないんじゃないかと思いますけどね。この点が今回、私が今村議員に引き続きましてこの質問をした原点であります。  そこで、お手元の資料その1を見ていただきたいと思います。  これは菱刈旧市街地の地図の下のほうから横川方面、それから菱刈中学校がありまして、前目交差点、ここからがちょうど起点でございまして、これがB地点ですね。それからずっと市街地を通り過ぎまして、本町の公民館前を過ぎましてA地点がありますけども、ここが約1,500メートルですね。  それで、時間をはしょってしますと、皆さんのところはどうなっていますか、その真ん中に黒で塗り潰しているところがあると思いますが、菱刈庁舎からちょっと、郵便局の前から水間病院の先あたりまでですね、これは約336メートルでありますけども、これにつきましては、以前にこの地区の皆さんからの強い要望がありまして、336メートルを23年度に、この工事のやり方は遮水型のいわゆる排水性道路舗装ということで、これは舗装しますけども、水分が下に浸透しやすくなっておりまして、かつ遮水性ですから水が下に落ちないで横のほう、いわゆる側溝のほうに流れ出るようになっている舗装の仕方でございまして、これが現在、336メートル済んでおります。となりますと残りが約1,100メートル弱ですか、この分がまだ遮水性の道路舗装になっていないわけでございます。  そういうことで、ともかく市長もその件でされたと思いますけども、単なる舗装ではなくて舗装のあり方が問われていると私は思いますので、この未舗装区間、残されたこの約1,100メートルの道路のこの様式のやり方での舗装の予算獲得に向けまして何としても急いでいただきたいと思いますけども、市長、どうでしょうか、この前、5月20日の時点では、例えば道路の長さとか、あるいは残された区間とか、そういった話はなされなかったんでしょうか。もう一回お聞きします。 ◯市長(隈元 新君)  これはこの路線の1,500メートルを要望で上げているわけでありますので、当然、振興局は今までの工事の経緯から知っておりますので、緊急を要するところから予算を獲得していこうということで本課のほうに上げていただいているわけですけども、残念ながら本課のほうで取り上げられなかったという段階でございますので、今後も粘り強く要望してまいるということにしております。 ◯15番(市来 弘行議員)  県の予算でございますが、この県の予算がつかなければ道路の補修、いわゆる振動を少なくする、そういった面で本当に厳しいと思いますので、市長を初め担当課のほうも努力をしていただいて、この予算獲得に向けまして何としても行政のお力をいただきたいと思います。  伊佐駐在の振興局のほうにも何回も訪ねてお聞きしました。その中で出てきましたのは、市長、1回出したからこれで終わりということじゃなくて、この地区、菱刈市街地の地元の皆さんから要望をどんどん出してほしいという強い、そういった話も聞きましたので、そのことはコミュニティ協議会の会長にもお話をして、もしそういうことであればコミュニティ協議会、それから市街地の自治会をあわせまして要請するにつきましては私ども地元が全力でやるという言葉をいただいておりますので、ぜひこの件の努力をお願いをしたいと思います。  次に、資料その2を見ていただきたいと思います。  資料その2は菱刈市街地ですね。場所、やりましたのは本町公民館前でございまして、その前のいわゆる議員と語る懇談会の中で地元の何人もの方からこの件について本当に切々とさまざまなお話をいただきました。ところが私はこの市街地に住んでおりませんので、以前からここの厳しさ、ひどいよということは聞いていたんですが、それではいけない、自分で体験してみようということで、ここにございますように、本町公民館前では5月23日から6月6日までのうちの5日間──ただこの時間は1時間半でございます。それから、資料3のほうの前目交差点付近につきましては2時間でございます。夜の10時から12時までと1時から3時ですね──ここを実際に自分で台数を調べてみました。それがこの、ございます。  それで、後でまた皆さんにはこれをゆっくり見てほしいと思いますけども、傾向を調べてみますと次のことが言えそうでございます。まず、本町公民館前で見ますと、大型車の通行を時間帯で見てみますと、夜の10時から12時までは鹿児島方面に向かう車が圧倒的に多いことがわかります。6月6日で見てみますと鹿児島方面が8台、大口方面は1台となっています。また、6月16日の場合は鹿児島方面が14台、大口方面はゼロでありました。ただ、6月6日は1時間半でございまして6月16日は2時間でやっていますので、多少のあれはあると思います。  あと、1回、ゼロ時から1時半まであったんですが、ゼロ時から1時まではゼロでございました。1台もありませんでした。ということは、深夜のゼロ時から1時までの間はほとんどゼロに近い状況ですね。ちょうどエアポケットになっているような状況になっておりました。しかし、深夜の1時を過ぎてまいりますと通過する大型車が増えてき始め、鹿児島方面の台数がやや多いが、両方向とも一定した台数が定期的に通過していることがわかってまいりました。どんな車が走っているかといいますと、もちろんほぼ大型トラックなんですけども、コンビニエンスストアの配送車、それから、一番多かったのは連結の大型輸送車、それからあと、いわゆる大型のタンクローリー車、飼料なんでしょうかね、そういうことであります。  それで、そうした中最も感じましたのは、やはりその通過するときのスピードの速さとその重量感から来る「ウォーッ」と近づいてくる振動音の大きさでありました。本当にすぐわかります。遠くから聞こえてまいります。5台に1台ぐらいは40キロ以下ぐらいで走っている車もありましたけども、残りはほとんどがまず間違いなく60キロから70キロ以上のスピードで通過していきます。ですから、私は「あ、このことなんだな」と地域の皆さんの日常というものを改めて実感することになりました。  そこで、昼間にそれぞれの地域の皆さんのお話をずっと聞いて歩いてみますと、まず一番にやってほしいことは何ですかと尋ねますと、皆さんが異口同音に言われるのは、深夜の時間のスピードの取り締まりをぜひともやってほしいという声が圧倒的でありました。中には、今まで要望を強く出してきたんだけども現在まで1回も実施されたことがないとのことであります。警察行政に対する不信感を強く持っておられると私は感じました。  もう一枚のその3を見てください。  これは菱刈中学校のほうから菱刈市街地に入るところにある前目交差点付近の状況であります。このその3は何で出したかといいますと、本町公民館の前で通過台数を調べていたわけですけども、ちょうど背後にまごし館の前をちょうど大型車が通るときに、ふれあい道路から県道の菱刈出水線というんでしょうか、通過する車が結構ありまして、非常に気になって仕方がありませんでした。これは2日間だけですが、その状況を調べてみました。  6月10日と16日の2回、順番が逆になったんですけども、16日が夜の10時から12時まで、6月10日が午後1時から3時までのそれぞれ2時間、調査をいたしました。この前目交差点での状況を夜の10時から12時について見てみますと、先ほどお話ししましたけども、この日、菱刈中学校から来て前目交差点を菱刈市街地のほう、大口方面に向けて真っすぐ行った大型トラックはゼロでございました。逆に、その時間帯に交差点からふれあい道路をまごし館方面、大口方面に向かった大型車は10台でありました。  これは非常にあれっと思うわけでありますが、これ以下は全く私自身の推測でありますけども、大型トラック運転手の心理として、菱刈中学校方面から例えば70キロメートルぐらいのスピードで走ってきた場合、時間帯をとっさに判断して、そのままのスピードで走りやすいふれあい道路のほうを選んでおるのではないのかなと私は考えたわけであります。そして、現在、前目の交差点も非常にゆがんだ形になっておりますけども、ゆがんだ形となっている交差点のカーブをやっぱりすごいスピードで走っていく姿がそこにありました。  逆に、鹿児島方面に向かった大型トラックの数は、ふれあい道路から鹿児島方面に向かった台数が15台、逆に菱刈市街地を通ってきて鹿児島のほうに向かったのは14台とほぼ同数でありました。  深夜の1時から3時について見ますと、台数の面ではふれあい道路経由が多いものの、ふれあい道路経由との比較で鹿児島方面で約7割、大口方面で約4割の比率で市街地を走行していることがわかります。それは何でかといいますと、時間のあれで、1時間半と2時間がありますので、これを調整しますと大体そんな感じであります。  そこで、今お話をしましたけども、二つ目の質問のほうに入りますけども、私は、この案件の改善につきましては、市長、二つの側面からのアプローチが必要であると考えております。  一つ目は、大型車通行による騒音、振動を少なくするための道路舗装、先ほどお話をしましたいわゆる排水性舗装を急ぐことであります。行政、議会、あるいは地域が一体となりまして、何としても残り区域の遮水型排水性舗装についての予算を獲得しなければなりません。  もう一点は、私は大型車の通行速度抑制策を含めた警察行政の対応だと思っております。住民の皆さんがこんなにも長い間苦しみ、耐え続けてきたのにもかかわらず、現在は余りにも無策であるということであります。はっきり申し上げて、これは行政と我々議会の怠慢であったのではないかと私は思っております。警察行政というものに対しまして余りにも私どもが声を発してこなかったのではないでしょうか、市長。これだけ住民の皆さんが何とかしてくれと言うのに、要望を出して、そして本当、どんどん……。今、本当に安心して走り去っていますよね。轟音を立てて走っている現状があるのに、行政も議会も伊佐警察署の署長に対してやってくれということをもっともっと強く求めて、それをやっぱり実施をしてもらわなきゃいけないんじゃないでしょうか。市長、どうでしょうかね。もう一回お尋ねいたします。 ◯市長(隈元 新君)  おっしゃるとおりでございます。ですので、私たちも道路診断等を含めて警察のほうにもここのことは特別にお願いしてまいっておりますので、警察の当局としても認識は強く持っていらっしゃると思います。ただ、1回目の答弁でも申し上げましたように、大型車をどこに引き込むかという、そういうような問題等がネックになっているというふうに考えられます。 ◯15番(市来 弘行議員)  この問題は、市長、私も警察署に行きまして交通課長代理ともお話ししました。これは多分、警察署の言い訳だと私は思いますよ。本気でやる気があれば菱刈庁舎があるじゃないですか。だから、取り締まりをして車を菱刈庁舎の駐車場に入れればいいじゃないですか。行政もそうだし、我々議会もやっぱりきちんとそのことをやればいいじゃないですか。何十年間も何もやっていないんですよ、市長。合併してからまだ5年ですのでこれはあなただけを責めるわけにいかない。これは旧菱刈町の行政の責任者も含めまして、それから我々議会もそうだと思いますけどね、そこに責任があると思いますよ。  ですから、私は提案として、一つ目に、伊佐警察署の署長に対しましてこの市街地における深夜のスピード違反の取り締まりを強く申し入れて、実施をしてもらうことであります。車の引き込み線がないと言うんだったら、菱刈庁舎の駐車場を使えばいいじゃないですか。ここを使ってくださいとやればいいじゃないですか。私はですから、1カ月に1回でいいからこの取り締まりを確実に、伊佐警察署長に対して行政と議会が、もし文書なり、これは議会のほうはまた議長やほかの議員の皆さんにも御相談しなきゃなりませんけども、一緒になりまして伊佐警察署長に具体的な、それだけは本当に……。我が物顔で安心して走っていますよ。我々は本当、余りにも怠慢だったと思います、議会も含めて。行政もそうじゃないですか。それはできないからであると。違いますよ。  それから、もう一つ加えてさせていただきますと、ちょうど7日間ありましたが、パトカーが回ってきましたのは5月23日金曜日の初めての日と5月27日でしたかね。これは最初の日は本町交差点の前を1回行って、車が戻ってきて何をされているのですかと聞かれました。それが1回。5月27日が2時過ぎだったでしょうかね。それから、もう一回。前目交差点付近は夜の10時から12時はありませんでした。6月10日の1時から3時のときに1回通ったのを覚えておりますが、ただこれも、もちろんサイレンは鳴らす必要はありませんけども、上にある赤い信号灯ですか、これも全くつけないで静かに走行しているという状況でございました。これも繰り返しになりますけども、これはまた今後のこととして、市長、ぜひ署長に対してもう一回強い申し入れを行うべきであると思います。  二つ目に、警察の交通規制が、だから、そういうところ、県警察本部の基本的なあれも全く変わっていないですね。だから、私は思いましたけども、本当にこれは、もちろん警察の批判をするつもりは全くありませんけども、住民の皆さんのために、警察行政は一つの大きな要素であると思うんですけども、現在はできませんと。期待できないということであれば、それにかわる知恵と工夫が必要になってくるのではないかと思いますけども、どうでしょうか、市長。交通規制が、進入禁止は大型車はできないということですけども、私も一般質問の中で伊佐市、関係機関、コミュニティ、何かないだろうかということですけども、市長、何か考えられませんですかね。先にちょっとお尋ねしてみたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  スピード制限だけを考えればゾーンという考え方がありますけども、そうなりますとあのあたり一帯の全ての道路というのの制限が昼夜ともにかかりますので、それぞれの経済活動をなさっている中でそのことが全体で了解できるかどうかというのがありますが、面として捉えて30キロ以下の制限にするとかいうのは考え方としてはあると思いますけども、さっき申し上げましたように、これは全てにかかりますので、全ての方が賛同なさるかどうかというのはちょっとわからないという状況であります。 ◯15番(市来 弘行議員)  市長、ちょっとよく意味がわからないですけども、まあそれは後でまたお聞きしましょう。  私もいろいろと考えたわけでありますが、一つ考えられますのは、市街地の両方の入り口付近、先ほど資料のその1にありましたA地点とB、前目交差点、この付近に夜間点滅する「大型車通行速度監視中」とする大きな表示板の設置はできないものでありましょうか。県が進入禁止はできませんよと言うんですけども、例えば、伊佐警察署という設置表示が無理だと、私はぜひ伊佐警察署の設置表示で監視中という赤の点滅のそれを、ですから、前目交差点のところと本町交差点の、だから堀切坂から入ってくるところですね、そこに伊佐市が予算を負担してもいいじゃないですか。伊佐市が無理だとすれば、例えば菱刈校区コミュニティ協議会、あるいは市街地自治会連合会の名前入りで、市長、どうでしょうかね。  けさももう一回、確認で通ってまいりました。今現在、前目交差点から3メートルぐらいのところに、ですから、市長ね、これも多分、前回、地区の皆さんからの強い要望があって要望書が出された後つくられたんじゃないかと思いますが、菱刈中学校から見ましたら看板が横に立てられておりまして、「低速度走行区間です。優しい運転をお願いします」、そして左のほうに伊佐警察署、伊佐市、伊佐地区交通安全協会、それからもう一つあって、安全何とか管理協議会、四つのちっちゃいあれで、もうちょっと、この2倍ぐらいありましたけども、これは昼はぱっと目につきますけども、速度で走ってきますよね、夜は全く、まあ見える人もいるかもしれませんけども、ほとんど実効性はないわけでありますけども。  私はだから、市長ね、本当に、何十年間もそういうことで地域の皆さんがスピードを、30キロのところを40じゃないんですよ、60、70で走り去っているわけですから、夜間点滅する「大型車通行速度監視中」の大きな表示板の設置を、これは本当に、伊佐警察署を通じて県の公安委員会の許可を取るべく、行政と地域と交通安全協会が団結して表示を認めてもらうことはできないものでしょうかね。私はできるんじゃないかと思うんですよ。いや、それでなければ今と全く変わらないわけですから。私はこれは本当に一つの、だから、大型車が通ってくるときにちょうど道路の左右にやっぱり大きな点滅の表示板で、これがあれば違ってまいりますし、それから1番に申した取り締まりを具体的にやれば違ってくると思いますけどね。市長、夜間点滅するこの表示板の設置についてはどういうふうにお考えですか。 ◯市長(隈元 新君)  県の当局、あるいは伊佐警察署、そして交通安全協会、そういうところにお考えを聞き、きょうのこういうような御意見等をお届けして対処していただくという、そのことだったらできると思いますが、道路管理上の関係がございますので、私がこうしますということを今、ここで御答弁は難しいと思います。 ◯15番(市来 弘行議員)  そうしますという返事はできないでしょうけども、市長、こういうものがあったらいいなということはお考えになられませんか。 ◯市長(隈元 新君)  ここは公式な議会での答弁でございますので、やはり私は責任ある発言になりますので、個人的にはいいことだなというふうに思いますけども、これが実現するということを私がここで言えるものでもありませんので、一緒に協議させていただきたいというふうに考えます。 ◯15番(市来 弘行議員)  責任があるあれでなかなかですが……、本当に私は、市長ね、伊佐市でできないとすれば菱刈コミュニティ協議会でもいいでしょう、あるいは市街地自治会連合会の名前入りでもいいでしょう、やっぱり地域の住民の皆さんの、本当にそういう何十年も、具体的にやる時期ではありませんか。これが本当、できないんだったら、取り締まりもやろうとしない、市長、全く今までと一緒ですよ。この件につきまして、もちろん議会のほうは議会のほうで私はまたお願いをしたいと思いますけども、行政の責任者として、議会の中でこういうあれが出たと、実現に向けまして努力をぜひお願いをしたいと思います。  3点目は、実は去る6月17日に交通事故多発地点として前目交差点で合同現場診断等が行われました。振興局の方からもお声がかかりまして私も行ってまいりました。交通事故多発地点の改修場所として前目交差点が挙げられているということでありますが、私は今回この調査をいたしまして──ふれあい道路にふれあい橋ができましたね。それから、もう一つは、もちろんふれあい橋に車が全部、例えば鹿児島方面、菱刈中学校のほうからまごし館を通ってふれあい橋に抜けるのか、それとも出水のほうに抜けるのかわかりませんですけど、この前目交差点の大幅改修をすることによって菱刈市街地が違ってくるんじゃないかというふうに強く感じました。  結論からお話ししますと、鹿児島方面からふれあい道路に入るところに元福原瓦店の用地がありますけども、あそこがちょうどゆがんだ形になっておりますので、そこの用地を何とか買収をして道路の幅を広げることはできないものでありましょうか。そうなればふれあい道路への進入がよりスムーズに、容易になってまごし方面に走る大型車が増えてくるというふうに思うんですけども、県警、振興局両方に強く働きかけてそういった面での改修とか、そういうことについて考えられないものでしょうか。市長、いかがですかね。 ◯市長(隈元 新君)  交通事故多発地点での交通診断につきましては伊佐警察署が所管しておりますので、私たちとしましては要望をお伝えすることはできますが、私たちがあそこの交差点を今おっしゃるような形でみずから行うというのは現在のところは考えていないところであります。あそこは1回改修されておりますので、当然、そのときに警察、あるいは県、市で話し合いの上、今の角度になったと思いますので、それをさらにまた広げる、角度を変えるというのに関しましては、どこが主管するのか、これは私もちょっと調べてみないと、ここではなかなか的確な御答弁は難しいと思います。 ◯15番(市来 弘行議員)  私は伊佐市がここの工事費を負担しなさいと言っているわけでは全くございません。これはあくまでも県ですよね。県でございます振興局、両方に働きかけてやってもらえればということでお話をしているわけであります。  ただ、市長、どうなんでしょうかね、きょう、あなたの答弁を聞いておりまして、もちろん断定的なことは言えるわけもないんですけども、今村議員から出されておりましたのを私もあえて何回も言うつもりはないんですけども、やっぱり菱刈市街地域の地盤の軟弱性、それから狭さ、それから、もう一つは、私が今お話をした舗装が23年度に通ったところは改修はされておりますけども、ほかのところを雨の日に通ってください。やはり相当荒れております。通過すれば本当にわかります。
     だから、これが昼間はまだ人が通りますから大型車も気をつけて通るわけですよね。ところが、夜間はそうではなくて、そして、私がお話ししたように、夜の10時から12時までは市街地は本当に少なくて、ふれあい道路のほうに抜けて走りますけども、逆方向はほとんど同じ台数があの市街地を突っ走っているわけですよ。だから、もう一回よく、この市街地の改善につきまして、市長、あなたの答弁を聞いていると、本当にこれ、どう考えているとかとはっきり私も判断できないんですけども、改善に向けましてもうちょっとこういうふうにしたいとか、何かそういう、もう一回お聞きしたいと思いますけど。答弁をお願いします。 ◯市長(隈元 新君)  これは県の当局に粘り強くお願いしていくということと、警察に取り締まりを強化してほしいという、この2点を私は最初から一貫して申し上げておりますので、私の一生懸命さが足りないというふうにもしおっしゃるとするならば、私としては非常に心外に考えております。 ◯15番(市来 弘行議員)  心外であると言われますと逆にこちらも心外ですね。割に私は、今回のこの菱刈市街地の騒音等、この問題は、議会でどう言われるかはまだ、これはまた後の問題ですけども、行政と、我々議会もそうだったし、また菱刈で議員だった私どもも責任が十分にある、怠慢だったと私は思っております。ですから、質問はこれで終わりますけども、もっと踏み込んだ、それで、私も何かないだろうかということで市長に投げかけているわけですから、知恵とあれで何かできることがあるんじゃないでしょうかね。私は市長のほうからももう少し具体的な道筋が見えてくるような答弁を期待しておりましたけども、特に1番目の取り締まりの強化と二つ目の問題、点滅の本当に大きな表示板、やはりこれを何とかして、地域の皆さんが本当に──大型車の、連結車のあれを聞いてください。振動音はすごいです。それがやっぱり減ってきたというような市街地になりますように、本当に強い希望を持って訴えたいと思います。  それから、1点目の道路の舗装の予算の獲得につきましては、地域もそうですけども、私どももまた振興局、あるいはそういうところに一生懸命、全力で働きかけをしたいと思いますが、これは本当に努力すればできることでありますので、行政当局のほうも予算獲得を急いでやっていただきたいと思います。何かあれば発言をお受けして、終わりたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  私は前回の議会でも今村議員からいただきまして、それは前任の有馬署長のほうにもお届けし、すぐ動いていただいておりますし、そのことは今回の西迫署長にも引き継ぎはしっかり行われておりますし、姶良の振興局もはっきりと御認識しておりますし、そのことでは私どもは一歩ずつ進めているというふうに思っておりますし、認識も高まっております。  私も菱刈庁舎にはよく参りますが、実際、雨の日など、昨夜などは少し小降りの雨でしたけど、私は関西から帰ってまいりましたのでちょうどあそこを9時半ごろ、やはり通りました。私が通るときは日曜日ということもあって大きな車はいなかったんだろうと思いますけども、確かに時間帯によっては多いときがあろうというふうに考えております。こういうふうに議会でお出しいただいておりますので、今後もまた関係機関に伝えながら一歩一歩進めてまいりたいと思っております。(「終わります。」と呼ぶ者あり……15番議員) ◯議長(丸田 和時議員)  以上で、15番 市来 弘行議員の一般質問を終わります。  ここで、少々早いですけど、昼食のためしばらく休憩します。なお、再開は午後1時からとします。                △休  憩△(11時49分)                △再  開△(12時59分) ◯議長(丸田 和時議員)  休憩前に引き続き会議を再開し、一般質問を続けます。  なお、本日は5番 緒方 重則議員及び17番 岩元 克頼議員より午後からの欠席届が提出されておりますので報告いたします。  8番 諏訪 信一議員の一般質問を許可します。  諏訪 信一議員。 ◯8番(諏訪 信一議員)   登  壇  議長の許可を得ましたので、一般質問を行いたいと思います。今回は2問に絞って一般質問をしたいと思っています。  東日本大震災東京電力福島原発事故からちょうど3年4カ月、犠牲となられた方々の御冥福をお祈りし、今なお行方不明の2,600人余りの方々が一刻も早く御家族のもとに戻られることを願っている一人であります。  現在も27万人近くの方々が不自由な避難生活を強いられています。避難生活の疲労や震災の精神的ショックで体調を崩し、みずから命を落とす震災関連死や自殺者が今も増え続け、子どもたちの心的外傷後ストレス障害も深刻な状況にあります。安倍政権の経済政策による公共事業増に伴う建設業者の不足や、人件費や資材費等の高騰が被災地での復興事業を遅らせている現実があります。福島原発事故の終息は一向に見通しが立たないばかりか、原因がまだ定かでありません。汚染水漏えいの問題がさらに被害を拡大する中で、被害者への賠償は滞っている状況にあります。  一方、政府は原発を重要なベースロード電源と位置づけ、再稼働への道を開こうとしています。被災者を初め大多数の国民は、核と人類は共存できないとの確信と原発なき未来を望む切実な願いを復旧・復興への希望につなげていかなければなりません。これまでの原発推進策が招いた結果を直視し、今こそ脱原発にかじを切るべきだと思っています。  今、県内では、川内原発1、2号機の重大事故を想定して、原発から30キロ圏内の9市町に対して住民避難計画の説明会が行われています。避難に対して住民の納得が得られない状況が新聞で報道されております。伊佐市は30キロ圏外で、出水市、阿久根市の避難先となっています。両市とも最終的には国道447号を使って伊佐市に避難するために、道路の渋滞が予想されます。そこで、出水市、阿久根市の住民受け入れの協定書はどのような内容になっているのか伺って、1回目の質問とします。 ◯市長(隈元 新君)   登  壇  平成23年12月策定の鹿児島県原子力災害対策暫定計画に防災関係機関等として県、関係市及び受け入れ市町が定義されております。関係市は防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲に位置する市であり、受け入れ市町は関係市の住民の避難先となる避難所、行政機能移転先となる施設、または緊急被ばく医療対策として位置する救護所等の所在市町となっております。  これのもとに、阿久根市及び出水市がそれぞれの地域ごとに伊佐市の施設を避難先として指定しております。阿久根市につきましては、平成24年3月、阿久根市原子力災害対策暫定計画を作成、出水市につきましては、25年12月に出水市原子力災害避難計画を作成しております。内容については、伊佐市での受け入れ施設等が記載されております。また、伊佐市までの輸送手段等は関係市──阿久根市と出水市が計画を立て、避難に必要な食糧等についても関係市が準備することになっております。  以上でございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  今、答弁いただきましたけれども、この住民受け入れの協定書というものは関係のところだけが策定をして、ただ勝手に伊佐市に避難をするというような受け取り方でいいんでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  それは勝手に受け入れるということではなくて、冒頭申し上げましたが、平成23年12月策定の鹿児島県の原子力災害対策暫定計画に県、関係市及び受け入れ市町が定義されておりますので、私ども市町はその県の決定に従って受け入れるということになります。 ◯8番(諏訪 信一議員)  言うなれば、県の策定した指導書の中で対応をしていくということなんですね。そこで、阿久根市、出水市との話し合いというものは持たれていないんですか。あくまでも県の指導でそういう受け入れのところが指定されておればそれだけで終わりで、受け入れの側の対応というのはどういうふうになっているんですか。 ◯総務課長(寺師 良一君)  先ほど言われました阿久根市、出水市と協議して施設を指定しております。  以上でございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  それなら、受け入れについては当事者の中で話し合いが行われているということですよね。それでは、これは質問書に番号を振っているんですが、3番目の両市の、いわゆる阿久根、出水の受け入れ人数は一体どれくらい想定されているんでしょうか。 ◯総務課長(寺師 良一君)  阿久根市につきましては伊佐市内の13の施設で8,110人、出水市は伊佐市内の26の公共施設で4,016人を計画しております。  以上です。 ◯8番(諏訪 信一議員)  延べ約1万2,000人強の受け入れということになるようですが、まずその受け入れ場所ですが、例えば、出水市の中で伊佐市が受け入れをする地域は高尾野地区が指定されているようですが、伊佐市の場合はこの資料によりますと28カ所なんですよね。それから、阿久根市の場合であれば約8,000人近い人数なんですけれども、伊佐市の場合であれば12施設を利用して受け入れをするということになっているようであります。  そこで、この2番目の質問に入るんですが、(2)ですが、避難施設はこういう形の中で確保されているようですけれども、この避難施設というのは、例えば今回の市報の中にありました伊佐市の災害避難所の施設とほぼ同じところがなっているんですね。それで、違うところは今度のこの原発の避難計画の中では県の施設を使っているようですが、本当に避難場所というものがこれに十分絶え得る施設になっているのか伺いたいと思います。 ◯総務課長(寺師 良一君)  施設につきましては、先ほど市長が説明しました鹿児島県原子力災害対策暫定計画の中で受け入れ市は避難所の提供、開設、運営協力に関することとなっておりますので、その場所を提供するということになります。  以上でございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  今、課長答弁の中であったんですが、場所の提供で私が言っているのは、例えばこの場所の提供をやると言いますけど、場所の提供をして、さっき市長も言われましたけれども、あとは県のほうで対応するような答弁だったと思うんですが、一つの例として、これは県が指示をするわけですから、伊佐市の防災計画とは若干違って、施設に学校が入っています。特に今度は大口高校とか伊佐農林高校も入っているわけですよね。  その中で、それでは、大口高校の体育館ということになっていますけれども、大口高校の体育館には約700人以上の方々が来るわけですよね。さっき言いましたけれども、多分、国道447号を通って、一部はさつま町を通ってくる。けれども、人間の心理的には、避難するには一目散に逃げるのが得ですから447号のほうが圧倒的に多いと思います。阿久根の人たちは一本松に抜けてくる道路から447号にまた乗り込んでくるということで、非常に渋滞が予想されるわけですけれども、県が言うような悠長な避難計画では、そのときになれば住民の人たちは我先に逃げるのが正解ではないかと思っています。  そして、例えば、伊佐市に入ってこられて大口高校に入られる方々は、体育館ですから、まだ非常に新しくてぴかぴかです。本当にきれいな体育館ですけれども、ここの中にその800人、正確には700人以上ですが、この方々が入れるのかどうかですね。福島原発のときも、テレビなんかで報道されます避難所の放映では、段ボールなり、そういうことで間仕切りをしながら、肩を寄せ合いながら生活をされている状況が見受けられました。その中で、提供するのはいいんですが、ちょっと行って現地を確認したんですが、そうした、例えば、大口高校の場合は職員室があって、中校舎があって、体育館があります。その中でトイレが非常に不足をしています。この中校舎は大体、部活が入っているところですけれども、ここの中に洋式トイレが3、和式のトイレが1──これは女子ですね、男子のところでは洋式が1個、小便のトイレが3、それしか準備をされておりません。そして、水飲み場というんですか、給水施設は結局、4カ所の12本の水道栓があります。施設の宿泊所になる体育館にはトイレはないんです。水道は1カ所だけでした。こういうことも十分考えられて受け入れ施設として策定されたのかどうか、県のほうから場所の提供を求められたからこういうふうになったのかもしれませんけれども、そこらはどうなっているんでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  私どもは県のほうの指示によって受け入れる場所を提供する、用意しなさいということでありますので、公共施設、学校施設等々を含めて私たちが提供できるところをリストアップして出して、人数をそのように割り振っているということでございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  市長の答弁は、まあ言えば、県の要望によってこういうところを提供しているんだということですけれども、阿久根市、出水市、遠くは布計の集会所も使われているようですけれども、その中で、それでは、そういう施設への案内とか、そういうのもいろいろな問題が出てくるのではないかと予想されますが、一番問題になっている障がい者や高齢者や子育ての方々がこういう施設で本当に大丈夫なのかどうか、そういうところはどういうふうに対応されたんでしょうか。  特に今私が言いました大口高校の体育館に入るには、裏のほうから、多分、グラウンドが駐車場となると予想されます。どこの学校施設であってもグラウンドが駐車場になると思いますけれども、非常に段差があります。大口小学校の体育館であっても同じです。高齢者は当然、手助けを必要とするような段差になっております。そういうことはどういうふうに考えられているんでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  私どもが受け入れる範囲というのは30キロ圏内の方ということで、出水市と阿久根市を私どものところが用意するということになっておりますので、知事の県議会での御答弁から察すれば、まだ県の当局としましても、今、5キロ圏内にいらっしゃる要援護者、10キロ圏内にいらっしゃる要援護者をどういうふうにして避難させるかというのの具体的な案をつくる最中だというふうに、そういうふうに推察できます。ですので、私どものところもそのような形で随時、20キロ、30キロと範囲が及ぶに従って、それを受け入れる市町に対しての準備についての指示、協力というのは今後出てくるものだと思っております。それに対しましては、当然、予算等も伴うわけでありましょうから、県のほうからの財政的な支援というんでしょうか、持ち出しというような形で行われる、これはもともとが国策になりますので、そういうような流れになっていくのではないかなというふうに思っております。 ◯8番(諏訪 信一議員)  済みませんが、市長、ちょっと言葉尻を捉えるんじゃないんですけれども、最初の答弁の中では食糧等については関係自治体のほうで持つというようなことを答弁されたようですけれども、市の持ち出しというのはやっぱり出てくるんでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  関係市というのは、うちの場合でしたら阿久根市と出水市になります。私どもにはそれの持ち出しはありません。(「今、何か……。」と呼ぶ者あり……8番議員)  今、介護施設とか、そういうところの段差とかを御質問なさいましたので、そこに手を入れる場合は、私どもの所有のところであれば、それが原子力の避難だけに使われるものか、あるいはその後は私たちの公共施設として市民のために使うのか、そのあたりの配分等を考えたときに、県が全額出すのか私たちも一部出すのか、それはまだ未定だということから今のような答弁だったわけであります。 ◯8番(諏訪 信一議員)  大変失礼しました。避難に当たっての第1番目は自家用車での乗り合いが考えられております。そして、2番目にバス等での移動であります。出水市、阿久根市ともにこういうのを策定されて、どこ地区はどこに集合して、どういうふうに伊佐市に向かうんだということも計画されているようです。  そこで、さっき大口高校、大口小学校の例を言いましたけれども、校庭が駐車場になるということですけれども、自家用車、バス等での移動について、この駐車場の確保というものはこれだけで十分と想定されているんでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  これは現実、私たちのまちで阿久根市、あるいは出水市とともに合同の訓練というのを行っているわけではありませんので、そこのところは私どもとしては本当に何ともわからないというのが正直なところでございます。ただ、駐車場用地としては、考えられる精いっぱいのスペースは用意できるんじゃないかなと思います。 ◯8番(諏訪 信一議員)  この避難所について、こういうことがないことを願っているわけですが、現実に日本の中でこういう事故が起きているわけですので、とにかく高齢者や障がい者、こういう人たちのことも十分念頭に入れたところでの避難所ということになるのが一番なんですけれども、今の現実を見た場合、前にも私はこのトイレの問題を出したんですが、後の質問の中でもトイレ問題を出しますけれども、トイレが非常に現実的になっていません。  例えば、ふれあいセンターも今度の阿久根市の受け入れ施設になっていますけれども、ふれあいセンターの場合、1階に入ってすぐ、突き当たって男女のトイレがあるわけですね。それで、左側に障がい者のトイレもあります。1階はそれだけですね。今、1階は洋式化が進みました。けれども、受け入れ人数的に見た場合、はっきり言ってトイレの不足、駐在所の裏も洋式化がされましたけれども、あそこの場合はふれあいセンターから元気こころ館を行ったり来たりすれば対応はできるんじゃないかと思いますけれども、一つの施設の中では非常に厳しいものがあります。本当に障がい者や高齢者の方々のことを考えた場合、これは原発事故ばっかりじゃなくして、伊佐市の場合であれば、そういうことももう少し配慮した設備にする必要があるのではないかと思っています。  この問題についてはこれで終わるわけですけれども、県の受け入れ場所の提供なり、それを受けての伊佐市の対応ということになりますけれども、私は道路の渋滞なり施設の利用の仕方についてももう少し現場の、その施設が本当に避難所に適しているのかどうか、このことも考えて対応をする必要があったのではないかなと思っています。ただ単に受け入れをすればいいというものではなくして、避難してくる方々が本当に安心してといいますか、短期間でも安心して生活ができるような施設というのはなかなかないわけですので、まずそういうところも県なり、出水市、阿久根市と話をされるときは十分伝えていただきたいと思っています。この項での質問は終わりたいと思います。  続いて、似たような質問になりますけれども、災害時の避難施設について質問したいと思います。これは伊佐市に特に関係のあることですので。  本格的な雨季を迎えました。今月に入っても4日、10日、21日から22日にかけて大雨が降りました。菱刈のほうはえびのとかあっちのほうが雨が降らなかった関係で少量でしたけれども、旧大口市のほうでは大きな雨となったようであります。また、平成18年、菱刈地区の内水が西太良地区に大きく流れ込んで被害をもたらしたことは皆さんもまだ記憶に新しいのではないかと思っています。今、市内には32カ所の避難施設が確保されているわけですけれども、さっき言ったように、避難所としてこの施設が本当に利用できるような施設になっているのかどうか、ちょっと疑問視されるところであります。  そこで、1番目に、避難を呼びかける際、住民にどのように知らせるのか、大雨で災害無線が聞こえない、また無線がない地域への呼びかけはどのように計画されているのか伺いたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  伝達方法としましては、伊佐市の災害情報メール、エリアメールにおいて伝達したり、あるいは自主防災組織等を通じまして関係者が直接、口頭及び拡声器によって伝達いたします。もちろんサイレンあるいは鐘も伝達の手段になりますし、広報車による呼びかけによる伝達、またテレビ、ラジオ、電話等の利用もございますが、MBCやNHKと取り決めをしておりますので、現在は市のPRなどに使っておりますけども、災害の場合は停電になる前に早目の広報ということを心がけるならば、特にテレビは高齢者にとっては有効な伝達手段だというふうに考えております。  職員等も避難勧告等情報伝達職員割り当て表というのを作成しておりますので、市内277自治会に職員を割り当てておりますので、連絡体制は万全を期しているところであります。 ◯8番(諏訪 信一議員)  26年度の避難勧告等の情報伝達職員の割り当てというのが配布されていますけれども、各地域の担当者名、各集落の係の方が明記をされております。そして、被害調査についてもそういうようなきめ細かな体制がとられているようでありますけれども、こういうことがないように願っていますが、この災害時の避難一覧の中で、33カ所あるわけですけれども、元気こころ館、まごし館というのは障がい者を中心にしたところでの避難施設となっているようですけれども、そのほかについてはさっきの川内原発事故を想定したところでの施設とほぼ同じなんですけれども、その施設は宿泊施設として日常的に完備されているのかどうか伺いたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  一時避難所として用意しておりますので、常にそこに毛布等が用意されているというところばかりではありません。一部、ふれあいセンターなどは使われる機会が多いですので持ち運んだりとかはすぐにできるようにしておりますが、ほかのところは一時的なあれでありますので、当然、梅雨に入る前、あるいは台風等が襲来する前は毛布等の保管場所等を確認して、すぐ持ち込めるように事前に準備いたします。 ◯8番(諏訪 信一議員)  高齢者の避難先への送迎の関係ですが、今、自治会の中でも自主防災組織、それと福祉協力、こういう方々が配置をされています。私も自治会長兼福祉協力ですけれども、私たちの自治会の中で3家族4人の高齢者の方々がこのリストに上げる方々なんですね。昼の間は残念ながらこの4人の方々を救助できる人はほぼいないと言ってもいいと思います。キットに登録されている方が3人、1人はまだ登録されておりませんけれども、そういうことで、もしというときは必ず電話をするんですよということで周知はしてありますけれども、いざというときには職場から誰かが駆けつける、こういう体制になっています。  そういうことで、昼の間であれば避難先まで本当にどういうふうにして高齢者の送迎をできるのか、このことについてどのように計画されているんでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  自主防災組織等をおつくりいただいて、また自治会長さん方が中心になられていつも準備していただいていることには本当、感謝、御礼申し上げます。  今の御質問の場合、これはよく台風のときなどは、事前に早く動けるときにどなたかに付き添っていただくか、あるいはどうしてもというときは市の職員が参りまして、大口地区でしたらふれあいセンターなりに明るいうちに避難しておいていただくという、そういうような早目早目の行動というのをやるように打ち合わせをしております。 ◯8番(諏訪 信一議員)  今、市長のほうから早目早目の行動をということですけれども、やはり私たち、この自治会の中にあって、非常に高齢者が多い中で、老々とまではいきませんけれども、非常に、昼の間であれば若い人たちがこの地域の中にいません。そういうことで、この避難については市の担当者も決まっているようですけれども、そういう方々から私たちも情報をもらいますけれども、なかなか、自治会の中で問題になるのは、自主防災組織で名前的、形式的に誰さんは誰々さんですよとやっておっても、責任を持てないと、こう言われます。「いや、これはあくまでもこういうことがないように、形式的ですよ。そのときは私たちがいっき走ってくっで」と、こういうことを言っていますけれども、年寄りの方々は本当に不安がられています。やはりそういうところを、これは私たちの自治会だけじゃなくして全体的な問題ではないかと思っています。この自主防災組織が使われないことを願っていますけれども、一つは早目早目の対応を私たち自身もとっていきたいと思っています。  そこの中で、次の4番目の中で括弧書きに書いておりましたけれども、さっきも言ったように、高齢者や障がい者の方々が一番対象になるのではないかと思っています。これは私ごとで申し訳ないんですが、前にも言ったと思うんですけれども、私自身も和式は使えません。洋式でないとだめなんです。だから、このトイレの問題についてはつくづく高齢者の方々が言われることが身にしみてわかります。伊佐市の公の施設の中にも、今、逐次、曽木の滝も立派なトイレがありますけれども、学校のほうも逐次、洋式化が進んでいますけれども、学校も含めてまだまだ少ないです。トイレの確保について、具体的にはどのようになっているのかぜひお伺いをしてみたいと思います。 ◯総務課長(寺師 良一君)  トイレにつきましては、24年度当初予算におきまして、羽月地区公民館、あるいは西太良コミュニティセンター、及び曽木小学校屋外にトイレを新設しております。また、25年度におきましても、先ほど言われましたふれあいセンター1階及び交番横駐車場のトイレの洋式化をしているところでございます。それと、消防詰所3、8、9、10も今現在、整備しておりますので、そちらも避難所としての機能も十分満たしているのではないかと思います。それと、各施設の洋式化につきましては計画的にしておりますし、把握もしているところでございます。  あと、その地域の方々が常日ごろ要望されるところにおいて整備、あるいは要望等があれば今後計画していくことになるかと思います。その施設の管理者ごとといいますか、社会教育施設であればそちらから上がってきますし、普通の公共施設であればそちらのほうからまた整備していくということになります。  以上です。 ◯8番(諏訪 信一議員)  トイレの計画については今、説明があったとおりなんですが、災害は忘れたころにやってきますので、特に学校とか、こういうところが主に災害時の避難場所になっていますので、このトイレの洋式化については、障がい者や高齢者のためにもぜひとも早急に設置のほうをお願いをしたいと思っています。  それと、最後の質問になりましたが、災害時における食料の備蓄というものについてお伺いしたいと思います。
    ◯福祉課長(鈴木 省三君)  食料につきましては、賞味期限5年の水や湯で調理できるアルファ米3,000食、缶入りパン2,100缶、ハーベスト24パック入りを20缶、ビスコ30枚入りを71缶、また、賞味期限3年のカロリーメイト2本入りを1,200箱、市で備蓄しております。毎年行われる校区の防災訓練時に訓練用としても提供いたしますが、減少した分については購入し直しております。  以上でございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  備蓄については数字的には相当数がされているようですけれども、これで何日間ぐらいの食糧になるんでしょうか。 ◯福祉課長(鈴木 省三君)  お答えいたします。  平成23年の7月に避難勧告命令を出したところがございまして、そのときの人数分の大体5食強を備蓄しているという状態でございます。これにつきましては、朝食をパンとか、昼食をカロリーメイト、夕食を米で計算したときに5食強ぐらいだと。(「で、何日。」と呼ぶ者あり……8番議員)5食ですから2日は持てないという、2日ぐらいだと思います。 ◯8番(諏訪 信一議員)  今のこのいわゆる備蓄米、備蓄されたものについては1人が大体5食ということで2日分ということですが、訓練の際にも支給をされているということですけれども、これの賞味期限というのは一体幾らぐらいあるんでしょうか。 ◯福祉課長(鈴木 省三君)  アルファ米は5年でございます。そして、カロリーメイトだけは3年ということでございます。  以上でございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  さっきも言いましたけれども、いつ来るかわからない災害ですので、万一、災害が起きたときにはこういう、避難者のためにぜひとも十分な対応をお願いをして、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ◯議長(丸田 和時議員)  以上で、8番 諏訪 信一議員の一般質問を終わります。 ◯議長(丸田 和時議員)  次に、7番 前田 和文議員の一般質問を許可します。  前田 和文議員。 ◯7番(前田 和文議員)   登  壇  7番 前田 和文です。  今回の当市における職員の不祥事はまことに残念なことであります。しかし、当事者以外の全職員は、多様化する住民サービスを求められている昨今、当たり前のこととして真面目に自分の職責に邁進し、市民の生活、福祉の向上に努めているにもかかわらず、今回の事件をもとにさまざまな意見あるいは苦言を受けていることも事実です。全庁挙げて前向きな姿勢で今まで以上に市民の負託に応えるべく努められんことを願い、私も私の立場でそれを期待し、注視していかなければならないと考えております。  さて、本題の一般質問に入ります。  一つ目の質問として、若年層──伊佐市の場合、18歳以上45歳程度以下と考えたほうがいいのではないかと思いますが、この年代は就業、結婚、出産、育児、子どもの教育等に悩みを抱えがちであり、この若年層に対し各課はどのような支援に取り組まれているのか、また、その事業効果をどのように上げられて評価されているのか示していただきたいと思います。先日の野村証券の和田氏の詳細にわたる当市の分析、問題点の具体化を踏まえお答えをいただきたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)   登  壇  概略を申し上げて、詳細につきましては、各課にわたっておりますが代表しまして企画政策課長のほうから御説明申し上げます。  若者に対する支援策としましては、日常生活や生活環境に係る支援としまして伊佐市の木造住宅整備促進事業がございますし、また、伊佐PR課が対応しております伊佐市定住促進空き家活性化事業がございます。木造住宅のほうは建設課でございますけども、そのように、課は違いますが、若者向けの住宅政策としてはそういうのがございます。  また、若い世代が安心して妊娠、出産、子育てができる環境を整備・充実するために幾つかの、細かく申し上げたら10幾つあると思いますが、後もって課長のほうで一つ一つ説明いたさせますが、そういうのがございます。  また、社会活動や就業に係る支援としましても、「いさえん」などを初め、あるいは新規就農事業などを初め5項目ほどございますので、説明いたさせたいと思います。  大きく言いましたらそのようなことが、それ以外に、今、議員もおっしゃいましたようなさまざまな塾、あるいは研修、そういうものを積極的にやっていこうというのが今年度の私たちの取り組む内容でございます。 ◯企画政策課長(中馬 節郎君)  補足して説明申し上げます。  木造住宅につきましては、本年度、40歳以下の場合や、また補助対象者と生計を一にする満18歳以下の者がある場合に新築工事に対しまして一律20万円、増改築に対して経費の20%の加算を設けるなどの改正を行っております。  それから、若い世代が安心して妊娠、出産、子育てできる環境を整備・充実するための各種施策といたしまして、母子の安心を担保するため、市内に一つしかない産婦人科や子どもの医療体制を支える小児科医や産婦人科医に対する支援を行っております。それから、妊産婦研修を初めとする各研修事業、それから、県内どこよりも早くしましたHibワクチンの接種などの予防接種事業、それから、子どもを育てる中で親子教室などによる気になる子どもの保護者への早期からの支援、「たんぽぽ」を中核とする療育体制の充実、切れ目のない支援のための市内各学校と教育委員会との連携を行っています。また、障がいのある子どもたちのために「ステップ」での放課後デイサービス事業の実施、医療費助成につきましても、子ども安心医療費助成、子ども医療費資金貸付基金など、市独自に工夫して実施しております。子育てにつきましても、気軽に相談できる子育て支援センターや専門性がありますトータルサポートセンターを設置して、相談体制の充実を図っております。  子育てと仕事の両立支援としまして、保育所の充実を図っております。その中で、延長保育、休日保育、病児・病後児保育などの特別保育事業を実施しております。また、市内12カ所にあります学童保育事業では、国の補助基準に満たない校区については市単独の補助により運営を支援しております。また、保育料については、県内では上位の市単独の助成を行っております。出産応援事業など多種多様な支援を行っているところでございます。  また、社会活動や就業に係る支援としましては、新たな出会いサポート事業としましての「いさえん」実行委員会への補助、それから、青年団活動の支援を初めとする社会活動や交流への参加支援、それから、新規就農支援事業、青年就農給付金(経営開始型)事業の実施、高校生の就職希望・就職状況の把握と企業のマッチングなどを行っているところでございます。 ◯7番(前田 和文議員)  今、るるお答えいただきました。非常に多種多様にわたって補助金があるわけなんですが、一番問題になりますのが、今まで子育てに悩む人たちになかなか市の施策が伝わっていなかった。特に住宅改修だとか、いわゆるそういう増改築の問題だとか、そこら辺が非常に伝わっていない部分があったんですが、今回、伊佐の「暮らしの便利帳」というこの冊子をいただきまして内容を見させていただきましたが、窓口になる相談の入り口部分も事細かに書いていただいておりまして、これについて、非常に便利だなというふうに私は感じておるところです。  しかし、まだまだ見ない人は見ない、市報につきましても何についても見なくて困っている人といいますか、そういう人がいらっしゃるわけで、我々の仕事も含めまして、民生委員さん等にも、全然、福祉の関係じゃなくても、いろんな施策をやはり庁舎が一体化した形で、こういうことはこういう支援がありますといったことを折に触れ、PRしていただきたいというふうに考えております。  先日の和田氏の言葉をかりますと、施策の横並び志向では変化のスピードについていけない。人、物、金、情報、土地が相互に結びつき、知恵、工夫、独自性の発揮につながれば成長の糧となるというアドバイスでした。この点を市長はどのように受けとめていらっしゃるでしょうか。他市のまねごとだけではもはや財政的にも、雇用を増やし、生産人口を増やすことにもつながらないと考えますが、市長のお考えをお聞きしたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  私どもとしましては、先ほど企画政策課長が申し上げましたが、いろんなメニューはある程度ありますので、今あるこういう制度を利用していただいて、それぞれが住みやすいまちというのを実感していただくということを望んでいるわけであります。  情報がうまく伝わらないとかいう点に関しましては、一般の市民の方の関心事というのは、自分が困ったときにそこの入り口から入るとか、自分が必要としているものを見つけようとしてそこから入ることしかないのだろうと思います。だから、それを満たすためには今回の便利帳の発刊というのはすごくよかったんじゃないかなと思っております。いろいろ広告を出していただいた方に本当に感謝申し上げているところであります。  私たちの政策は、今挙げたのだけに限らず、やはり研修や、あるいは学びを通じて若い方々から提案していただくことに対してどういうような形としての施策をつくるかということが今後の私たちのやるべきことだろうというふうに考えております。 ◯7番(前田 和文議員)  伊佐市の一番得意とするといいますか、ほかの市町村と違うのは、いわゆるトータルサポートセンターだとか、たんぽぽ施設だとか、そういうふうないわゆる療育支援の必要な子どもたちのためのことが特化されて非常に好評なわけですが、私も県のほうの社会福祉関係の方とお話しする場合、「やはり伊佐市の場合はそこの点は優れていますよね。私たちの市は手当てが遅れて一般の学校にも行けない、どうしても重症化するといったようなことが非常に大きな社会問題につながっている」というお話が出てきます。その点、私たちのところは、支援の必要な子どもさんたちは堂々と通学し、堂々と地域、また学校教育のほうからも支援を受けていらっしゃいますので、安心しているところでございます。  少子化白書の意識調査のアンケートの結果が報道されておりました。世帯収入を上げて安定した家計を求める対策が男女ともに最も多い要望でした。共働きできる支援を求めております。今さっきの、保育所に対する伊佐市の支援といったものが県内でも高いほうだということでしたので、皆さん利用されて非常にありがたがっていらっしゃるんだろうかなというふうに思います。  当市の場合は、雇用の場としてです、農業、それと公共……、土木工事とわかりやすく言ったほうがいいかもしれません、医療関係に重心を置かざるを得ないと考えますが、具体的な取り組みを示していただきたいと思います。この雇用の場の形成としての市長の見解を求めたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  雇用の場につきましても、現在、地場産業を含めまして、100人、200人の単位の従業を抱えた誘致企業等が幾つかございますが、そういう会社の支援といいますか、その会社の経営環境というのについて私たちが配慮していきながら雇用を確保するという、そのことが一番大事ではないかなと思っております。次の水害が起きたときには被害をこうむらないように環境整備に支援したり、あるいは伝染病等が懸念されるときにいち早く行動を起こしたり、いろんな形があると思います。そういうふうにしながら、現在ある企業、あるいは病院や福祉施設等もそうだろうと思いますが、やはり大事にしていかなくてはならないと思います。  そして、農業に関しましては、6次産業的に取り組もうとしていらっしゃる方々、またそういうところには国からのいろんな制度もありますので、そういうので農業を振興していくという、私たちとしてはそういうような雇用の場というのを、地道ではありますが、今後も継続してやっていくことというふうに思っております。 ◯7番(前田 和文議員)  確かに、誘致企業に対するいろんな施策といったものも目に見えた効果は発揮されております。今ここにお知らせ版がありまして、農業施策の中で、青年就農給付金(準備型)事業、それと青年就農給付金(経営開始型)事業、伊佐市新規就農促進事業、そういうふうな農業に対する青年あるいは後継者に対する制度もいろいろございます。これに対する農家の後継をしたいという人の考えは、非常にこういう形のものに自分がはまりたいんだけど、どうしてもいわゆる文章的なこと、事務的なこと、いろいろなものをクリアしないとうまくいかない、それから漏れてしまうといったようなことが多々あるようでございます。こういう点はやはり行政の事務的なプロの方々、よくわかっていらっしゃる方々が普及所とか県とも打ち合わせをしながらクリアをしていく、それは目に見えない支援として必要ではないかと考えますので、この点も留意していただきたいと思います。  ちょっと金額的には小さい──小さいと言ったらおかしいんですけど、総額予算は大きいですが、前議会の総括質疑でも質されました臨時福祉給付金、子育て世帯臨時特例給付金の取り組み状況をお聞きしたいと思います。前回は6月、7月あたりに具体的な動きができるんじゃないかというお答えをいただいております。担当課長で結構でございますので、お答えいただきたいと思います。 ◯福祉課長(鈴木 省三君)  お答えいたします。  臨時福祉給付金と子育て世帯臨時特例給付金は、消費税増税に伴う臨時的な給付措置でございます。臨時福祉給付金は、住民税の非課税者を対象に1人につき1万円が支給され、老齢基礎年金などの受給者は5,000円が加算されます。子育て世帯臨時特例給付金は、平成26年1月分の児童手当の対象となる児童1人につき1万円が支給されるわけでございます。  現在のところ、臨時福祉給付金につきましては、支給対象者リストを作成中でございます。7月10日ごろには支給対象者の方に郵送にて申請書を送付できると思います。それと、子育て世帯臨時特例給付金につきましては、児童手当の現況届を毎年6月に実施している関係から、6月2日から申請の受け付けを始めており、6月20日現在で通知者のうち約6割の方が申請を終了している状態でございます。この後、審査を行い、支給につきましては臨時福祉給付金と同時に行う予定としております。  以上でございます。 ◯7番(前田 和文議員)  特に子育て世帯の場合は若いから児童手当の現況届ということでまだ一緒にできるんですが、臨時福祉給付金の場合、自分で申請するということが構造的、物理的になかなか無理な方もいらっしゃると思います。そういうときにはまた行政のほうからその分は把握できると思いますので、ケースワーカーさんなりいろんな方がいらっしゃると思いますので、1人頭にすれば小さなことでございますが、やはりそういうことが市政に対する市民の信頼度につながっていきますので、ぜひそれを実行していただきたいなと思っております。  2項目の質問に移ります。公共交通整備について伺います。  県境に住む我々市民にとって、隣接する各市の二次医療機関利用は必然的なものです。水俣、人吉に緊急搬送された市民の人数、または入退院している方々の人数は昨年実績でどのくらいあったのかお伺いします。 ◯健康長寿課長(吉加江 光洋君)  お答えいたします。  昨年といいますか、平成25年度の水俣、人吉に緊急搬送された市民の人数ということで、水俣市立総合医療センターは101人です。それから、人吉医療センターでは87人となっております。  それから、平成25年度の入退院している方の人数ということで、これは平成25年の5月から平成26年の4月までの期間の調査ということで調べてみました。水俣市立総合医療センターは入退院76人、それから人吉医療センターでは42人となっております。  以上です。 ◯7番(前田 和文議員)  緊急搬送された方々にしましても、水俣に101人ということは3日に1回は誰か運ばれている、人吉にしましてもそれに近いような数字が出ているわけです。搬送されなければ、無用な疾患にならなければ一番いいことなんですが、これは受け入れ先があって非常にありがたいと言うしかないと思います。水俣にしますと緊急搬送された方が101人、入退院が76人、人吉が87人、42人ということでございます。これは非常に大きな数字になると思います。  私自身も母を内臓疾患で水俣に入院させ、父を脳内出血で人吉に重複して入院させている時期がありました。水俣に車で走り、また大口を抜けて人吉に走るといったような非常に肉体的にも精神的にも負担のかかるときも経験いたしました。  私どものように自家用車で往来できる者はまだいいとしまして、もっと御高齢であったり、あるいは免許証がなかったり、交通手段のない方は搬送先に行く手段もなかなか難しいんじゃないかと思います。1週間ぐらいの間は知人だとか親戚の方に頼んで行けると思いますが、それから先はなかなか言いにくいということもあります。特に人吉方面は、タクシーはありますが、それは別としまして全く交通機関がないわけです。第1次振興計画の中にも人吉等への公共機関の確保が明文化されております。どのように検討された経緯がありますか、お聞きします。 ◯市長(隈元 新君)  水俣等の間につきましては、水俣-空港間が往復4便運行されておりますので、合わせまして1日8便運行ということでございますので何とか大丈夫なわけでありますけども、人吉との間につきましてはバス路線が全くないという状態でございます。  このバス路線につきましては、何らか独自にできないものかと思って検討を幾度となく重ねているわけでありますけども、路線バスには難しい点がありますし、人吉側はデマンド交通が運行されておりますので、伊佐市だけの事情で運行は難しいので人吉との交通協議が必要ということになりますが、ただ、自前でバスをする、あるいは貸し切りバスの業者に委託するとか、方法を幾つか考えるんですけども、やはりなかなか厳しい点があります。経費の問題、あるいは許可の問題。ですので、人吉との間についてはこれといった妙案は今のところないのが実情であります。  ただ、今、人吉医療センターといいますが、人吉の病院のほうでは自分たちで何とかできる方法はないだろうかということもお考えであります。それがどういう形で具体化するかというのはまだ全然、内容はわかりませんが、人吉の病院側にとりましても、今、伊佐の二次医療の受け皿にやっぱりなっている、あるいはならなければいけないというようなお考えのようでございます。 ◯7番(前田 和文議員)  今、市長のおっしゃるとおり、水俣便はかろうじて何とか8便確保されています。人吉を言いますと、今おっしゃったとおり、非常に困難な課題もあると思います。  ここであえてお聞きしますが、来年度から大口中央中学校が開校される、それに当たりまして、今回、スクールバスを運行されると思います。スクールバス運行経費として4億2,800万円の債務負担行為が計上されております。年にしますと8,300万円ぐらい。それの運行及びその契約条件等はどのようなイメージになるんでしょうか。担当課長で結構です、よろしくお願いします。 ◯市長(隈元 新君)  その件についてももちろん検討いたしました。運輸局のほうの御意見までいただいたり、あるいは貸し切りバスの業者の方々の現状の運営の仕方、そういうのをお聞きしまして、結論から申し上げると、難しいということでございます。やはりこれはちょっと制度の壁があります。どうしても高速道路等のバスの事故の後、国が打ち出しました規制というのが非常に厳しくなりまして、そのことを考慮すると、今回のこの私どものスクールバスを導入する、あるいはそれを委託する、自前でする、いずれにしましても、その中でこの業務を取り入れるというのは今のところは難しいというふうに今、判断しております。そういう意味でも人吉との間はしばらく時間がかかるかなというような、最初の答弁はそういう意味合いがございました。 ◯7番(前田 和文議員)  今の市長の答弁を聞きますと、スクールバスを朝晩運行されると。基本的にはそうですよね。そのあいた時間を利用して人吉の路線の確保を何とかできないかと模索はしたと。しかし、運輸局のほうの許認可といいますか、その辺がうまく通らずに、今のところ断念せざるを得ない状況にあるというふうに理解してよろしいんでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  はい。それと、もし無理にといいますか、どうしてもやろうとしますと膨大な予算が要るということです。そのことが制度とともに財政的な、半端な額じゃありませんので、細かいことは避けますけども、膨大な金がやっぱり、そこまでつぎ込めばできないことはないと思うんですけど、しかし、果たしてそこまでやるべきかという、そこの判断ですので、今回は見送っております。 ◯7番(前田 和文議員)  今、世の中もどんどんどんどん変化しております。安全の方向と、それとまた規制緩和の方向もいろいろありますので、高齢化社会、また貧乏な自治体の現状、過疎化の問題も国もわかっているわけですので、我々もアンテナを立てながら、また行政側もアンテナを立てながら、時間をかけてでもいろんな形でまた検討していただきたいなと思っております。  次に、太陽光発電用敷地管理と環境対策について伺います。  まず、現時点における平地に設置されている2アール以上の太陽光発電の数と現状を把握なさっているかお伺いします。 ◯環境政策課長(牧山 光徳君)  現状、把握している分について御説明を申し上げます。  50キロ未満の施設で54件ございますが、そのうち平地、先ほどございました2アール以上の土地に設置をされている分が16件でございます。そのほかに100キロ以上の設置のものが8件ございますが、これはもちろん平地に設置をされているものでございます。  以上でございます。 ◯7番(前田 和文議員)  今、10キロ以上──いわゆる家庭用じゃない、業務用という考え方でよろしいわけですね──売電用の平地に設置されているのが16件と8件、28件あるわけですね。そして、その中には立地的にいろいろな地形のところがあると思います。  市としましては、10キロワット以上の場合、減価償却資産として課税ができ、1,500万円ぐらいの設備で初年度に13万円ぐらいの市税収入があるので、これは我々としてもありがたいし、ただただ雑地として放っておいていただくよりも非常にありがたいわけです。これはまた地球環境的にも推進されているところであります。  しかし、それを敷設する敷地の管理はどのようになされているのでしょうか。コンクリートで覆われているところ、あるいは砕石を敷き詰めているところ、また地面がそのままむき出しのところ、いろいろあると思います。周辺住民の良好な生活環境が確保されているか、不安などを与えているような事案はないのかお伺いします。 ◯環境政策課長(牧山 光徳君)  今ございましたように、太陽光の設置につきましては、敷地の管理の問題についていろいろございます。除草剤等が散布をされまして、自宅の井戸水に影響等が出ないかというような御相談を受けた事例はございます。
    ◯7番(前田 和文議員)  私の知っている範囲で申し上げますと、忠元の下のほうの国ノ十自治会がちょっと丘になっていまして、集落の一番上のてっぺんのほうの大体7アールぐらいを太陽光発電で使っていらっしゃいます。設備そのものに問題があるわけではありませんが、やはりここは地面がむき出しになっておりまして、周辺の井戸水を使っていらっしゃる方が5軒ぐらいあるんだそうです。そういった関係もありまして、自治会とのトラブルと申しますか、話し合いということも行われているようですが、そういうことはどの程度把握されていますか。 ◯環境政策課長(牧山 光徳君)  ただいま申し上げました事例が今、議員のほうから言われた事例でございますが、そういうところにつきましては、設置業者と地元の協議で解決をしていただくようにということでお願いをしているところでございます。 ◯7番(前田 和文議員)  具体的に申し上げますと、自治会長さんたちの連名で業者さん、鹿児島にあるんだそうですが、そちらのほうに要望書といいますか、いわゆる井戸水を汚染しないようにといったような文書を出されたところ、「あなたたちはそれじゃ農業者として農薬等は使いませんか。あなたたちも使っているじゃないですか」といったようなお言葉だったそうです。これは私は聞いた話ですので当事者ではありませんが、そういうふうな話で、何とか相談できないものかというような話を聞きました。  伊佐市の環境美化条例を見ますと、第3条に、市は美しい自然と良好な生活環境を確保するためは具体的な施策を総合的に推進しなければならない、第4条には、市民も良好な生活環境を確保するために努めなければならないとあります。この生活環境といったものは、これは今、課長のほうからの答弁がありました除草剤とか、いわゆる汚染ですね、そういうものはどういうふうに捉まえていらっしゃいますか。 ◯市長(隈元 新君)  このことをここで議論するというのは非常に難しい点があります。除草剤等につきましては、田んぼのあぜとかそういうところもまいていらっしゃる方がたまにありますので、そういうのまで含めて私たちが除草剤についてどういうふうに考えればいいかというのは、これはまた議論は別のところでしなきゃいけないかと思いますが、今、環境美化推進条例を出されましたのであえてその中で答弁させていただきますと、第8条に(土地建物等の管理)というのがございます。そこの条文を読みますと、それは持ち主が管理しなければならないというふうに規定されております。それは「雑草等が繁茂したときには、刈取り等の必要な措置を講ずるよう努めなければならない」となっていますので、この8条に従って、それは持ち主に管理していただくということになります。ですので、これを除草剤がどうかとか、そういう点の論議というのはちょっとここでは私は差し控えさせていただきたいと思います。 ◯7番(前田 和文議員)  確かに、市長の今の御答弁のように、8条には、土地、建物または工作物を所有する者は周辺を清潔に保ち、雑草等が繁茂したときは刈り取り等の必要な措置をせよというふうにあるわけです。これを刈り取りということだけを想定した条例であるというふうにお考えなのか、それとも安心安全な生活環境を確保するための総合的な条例なのかといったところをやはりまた整理していかなければいけない部分が出てくるんじゃないかなと思うんです。これは自分の庭先とか等にまかれるとか、お墓にまかれるだとかいう話じゃありませんで、いわゆる立地条件にもいろいろあるわけです。山に囲まれた中の広大な平地を太陽光に使って、そこでどういう管理をされるかという問題と、集落の地形的にはてっぺんでそれをやられた場合と、そこはやはり住民感情的なものがあると思います。そこをやっぱりそろそろ整理しておかないといろいろ出てくるんじゃないかというふうに考えております。  12条には規制に従えない者には市のほうが勧告できる、13条には従わない者には命令もできるというふうにあります。そこのところを考えますと、こういうふうな井戸水の汚染の不安を持っていらっしゃる事案がありましたら、やはり積極的にその中に入って、どういうふうにしたら一番いいのか市のほうにも、この美化条例を見ますと、私たちは全然知りませんよと言うわけにいかないんじゃないかなと思うんですね。これはつくられたときは今のこういうふうな事案が出てくるというのを想定したものでないとは思いますが、安心につながる市民生活を守っていくというのが行政の使命であるとすれば、やはりそれは時代の流れを敏感につかまえて考え方を整理され、指導をされるようなことも考えてもいいんじゃないかと私は思います。  一言で除草剤と言いましても、私は専門家じゃありませんので調べたところ、パラコート系と土壌処理除草剤系とアミノ酸系とあるそうです。このアミノ酸系というのが非常に安全性が高いというような評価を受けているようです。これは土壌によって分解されて、下に浸透しても全然差し支えないといったようなものなんですが、これの商品名をここで申し上げるわけにはいきませんので、皆さんも御存じの、ホームセンターあたりでも普通のよりもちょこっと高い除草剤等が当たるようですが、やはりここら辺でこれを使ったら土壌の汚染まではいきませんよとかいったような、自分たちも勉強しながら、住民の方々もまた勉強していただきながら、また業者さんのほうも勉強していただきながら、何とかそこを介入していくのが市の務めじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  やはりそこのところは慎重にしなけりゃいけないだろうと思います。現在の条文のところでも「刈取り等の」と「等」というのを使ってありますし、仮にこれを薬剤を使うときはどうなのかというときに、社会通念上、どこまでが許容されるのかとか、そういうのは当事者の間で当然、話し合いが行われるわけでありますので、それをもって私たちのところに双方から調停の依頼があれば私たちの見解というのを述べることはあろうかとは思いますが、最初の段階から私たちがこのような問題を想定してそれを調停に入るということは、この環境美化推進条例をつくる場合、考えられないところであります。ましてや固有の薬剤の名前など明記するということはできないことでもあります。  もともとがやはり所有者がいらっしゃったわけでありますので、当然、その所有者と周辺の方々との人間関係、あるいは工事をなさった方、今後管理なさる方々の地域とのコミュニケーション、そういうことがまず最初に前提にあってということになると思います。  正直言いまして、まだこのような苦情というのは私どもはほかのところではお聞きしておりませんので、ですのでこのケースは特異なケースなんだろうというふうに思います。 ◯7番(前田 和文議員)  確かにまだ事案としては少ないと思います。しかし、そこの集落の自治会長さんを始め周辺のいろんな自治会長さんあたりが皆さん不安を抱えて環境政策課のほうにも相談があったようです。そのときの答えとしては、建築基準法には全然触れていないから私たちは何も言えないといったような話であったらしいです。私はそのところをいわゆる施策、対応として今後また改めていかなければならないと。今、市長がおっしゃったとおり、訴えがあればそこのほうにしていく必要もあろうかと考えるということでしたので、住民の側に立つというわけでもなく、管理者のほうに立つということでもなく、やはりそれを調停し、ぜひともみんなの安心されるような話し合いの結果をつくっていただくように今後とも要望していきたいと思います。  それが頻繁に起こるようなことでは困るわけなんですが、今のところそこが1件だけですので、担当課長も現場を見ていらっしゃいますので御存じですので、それがちょうど地形的にも非常に住民の不安が納得できるような立地条件でございますので、またそういう事案が出てくると思いますので、この環境美化推進条例のほうもまた考え方を整理しておいていただきたいと思います。  これで質問を終わります。 ◯議長(丸田 和時議員)  以上で、7番 前田 和文議員の一般質問を終わります。  ここで、しばらく休憩します。休憩時間は10分程度といたします。                △休  憩△(14時35分)                △再  開△(14時45分) ◯議長(丸田 和時議員)  休憩前に引き続き会議を再開し、一般質問を続けます。  16番 中村 周二議員の一般質問を許可します。  中村 周二議員。 ◯16番(中村 周二議員)   登  壇  きょう最後の一般質問者になりました。  有害鳥獣駆除の補助金のあり方について、また鹿の加工品をつくって販売している人が、仕入れが高いと売り値が上がる、安くする方法はないかと質問書を上げました。  まず、駆除で鹿をとると1万5,000円もらえます。鹿の被害も多くなってきていて、駆除してもらわなくてはどうにもならないと思っておりますが、山の仕事をする人やいろんな方と話をしますと、駆除した鹿はそのまま山に放置してあると聞きます。放置してある鹿は、話によると、イノシシやアナグマ、そのほかの動物が食べて骨だけになっていると聞きます。  私に言ってこられた人が、生態系が崩れていくよということを言われます。鹿の肉でほかの動物が元気になり、多くなる、イタチごっこみたいな気がいたします。鳥獣処理施設があるわけですので、処理施設に持ってきたときに補助金1万5,000円を渡して、駆除した人が家に持ち帰るときは持ち帰ってもいい許可を与え、それでない場合は処理施設で処理をする、これくらいのことを考えないと山の生態系が崩れていくと思いますが、市長はどう考えられますか、お伺いします。 ◯市長(隈元 新君)   登  壇  自然に人間が手を入れた段階で生態系が崩れ始めているということがまずやっぱり言えると思いますが、しかし、それを言っていても仕方ありませんので、ある時期は保護する政策がとられ、それが行き過ぎたためにバランスが崩れてしまい増えてしまう、そうしているうちに里山に住む人が少なくなり、鳥獣が里までおりてくるという、そういうようなことで農作物や私たちに被害を及ぼすという、そういうような状況になっているわけでありますので、今や人間が手を入れないわけにいかないという状態になっているというふうにまず大枠としては理解しております。  議員も狩猟をなさいますので、この業界といいますか、この世界においては私よりも知識は深いわけですのであえて申し上げるわけですが、国が8,000円補助しまして、市の7,000円と一緒で1万5,000円、これは鳥獣の固体数を減らすということが第一の目的になっておりまして、これを再利用して将来的にはジビエというような形で食肉として回すというような、そういうような法律になっておりませんので、処理施設まで持ってきて、その段階で補助金というのはできないといいますか、難しいと思いますし、また、生体として使うには血抜きして2時間以内と常識的には言われておりますので、そうでなければ商品としては価値がないというようなことも言われておりますので、現実的にはやはり今、処理している量になっているんだというふうに思います。  したがいまして、それを販売する売り値としても、法外な黒字までは必要ないんですけども、どうしてもせめてとんとんで収支を回していかなければならないということで現在の販売価格になっているというふうに思います。そういう認識のもとに、私どもとしましては、今後もこういう形で進めざるを得ないかなというふうに考えております。 ◯16番(中村 周二議員)  今の市長の答弁というのは想定をしていました。やはり国と県は、先ほども言われましたように、ジビエのところまで進めていくということではないということはわかっております。だけど、この補助のやり方でやっていけば、新聞にも載りましたけれども、山に放置してありまして、罰金刑を食らった方もいらっしゃいますね。わからないところでそういうのが出てくると、今、動物で一番増えているのはアナグマ、ムジナといいますけれども、それだと私は思います。家の近くに住んでおります。縄張りを持っていますからどんどんどんどん里のほうにおりてくる。今度はアナグマに1頭幾らの賞金をかけてとらせるという時代がまた来る。これは言ったら、本当のイタチごっこだと思います。  私が今、福岡の人と話をしまして、私の家の昔のそうめん流しの台所のところを使わせて、鹿の薫製といいましょうか、そういう製品をつくって、ようやく殺菌まで完全だということで、今から販売しようという段階になってきました。これは半年かかったんです。その人たちと話をすると、それをつくって売り出すまで相当なお金もかかるし、仕入れが高いと本当に高く売らんと間に合わないということを言われます。  私は、ちょうどこの補助金がこれだけあるんだから、1万5,000円払うときに処理場まで持ってきてくださると補助金の中で肉が手に入る、2時間以内に持ってきてくださったものについては3,000円追加してもいいのかなというような考えを持っているんです。今までもジビエの料理ということでいろんなところでつくって出しておりましたけれども、なかなか前に進みません。やはり皆さんに安く食べていただくことを十分にならしをして、2年間、3年間という間でそういう場所をつくっていただいて、そして、売れ出したらある程度もとの価格に補助金を切っていくとかいう形にできればいいのかなと思っています。  今、私が課題にしているのは、鹿でハンバーグをつくって、小学校の給食とか、それから介護施設とか、そういうところで使えるようになるまでどうしたらいいのかというのを福岡の方々とも話をしております。だから、狩猟をして、補助金を払って、さばいて、使うというところまで、これを一貫してやるという、伊佐市で決めてこうしますというわけにもいかないかもしれませんけど、そういうことを考えて県や国のほうに話しかけていきながらやっていく方法はないのかということをもう一回お伺いします。 ◯市長(隈元 新君)  県も全県的なことでございますからいろんなことを考えているというふうには思いますが、やはり家畜の管理というのと動物の管理というものの難しさだと思います。これは当然、衛生上の問題もありますので、やはり豚や牛のように家畜化されて、それを一定のルートに乗せて、最初の育てるところからといいますか、しとめるところから消費者の胃袋に入るところまでを一つのルートに乗せてマニュアル化した形で処理していくのと違いまして、動物の場合は、その成育している、住んでいるところで持っているいろんな衛生上の問題、あるいは猟をする人材不足の問題、そういう点から一つのルートに乗せ切れないという大きな大きな課題があると思っております。  私たちのところの処理施設も、これを専業で行うというのがほとんど不可能に近いですので、やはりほかの仕事もお持ちになりながらこれに携わるということしかできませんので、処理していただく方々のマンパワーから見て、実際は現在のところが精いっぱいのところかなということで、私たちも、県にはこの施設を非常に高く評価していただくんですけども、正直申し上げまして、いわゆるこの規模でやっとやらせてもらっているというような、回していくには限界かなという、そういう状況でありますので、今後、やはり他の県で先進的におやりになって、最後の産業廃棄物としての処分にまで行き届いているところが出てくれば、こういう基盤がありますので私たちもそこをまねていくのもいいのかなというふうに思っているところです。 ◯16番(中村 周二議員)  先ほど私が言いましたこと等を県、国のほうに話をしていく、伊佐市発信でやっていくということはできますか。 ◯市長(隈元 新君)  はい。私自身もこの最終処分というのを実際、今はまだ内々に済ませていますけども、これがもっと規模が、頭数が増えた場合、限界が来るというのを予測しておりますので、これは私たちのまちだけじゃなくて、県としても何らかの最終処分の方法をお考えにならないと当然、やはり不法投棄というのが出てくるだろうというふうに思いますので、県のほうにはやはり私たちの抱えている問題を申し上げていこうと思っております。 ◯16番(中村 周二議員)  このことについてはどんどん上のほうに上げていただいて、できれば、この鳥獣関係につきましては鹿児島県自体がこの処理施設というのが少ないですね。やはりそれを多くすることとか、それと、今、市長が言われましたように、頭数が大きくなってくると処理施設、焼却施設が絶対必要になってくるということがあります。  諏訪議員とちょっと話をしましたところが、未来館のほうでキルンというのでやっておる時期に6頭ぐらい猟友会のほうが持ち込んで処理をしていただいたということを聞きましたけれども、今回はストーカ方式になっていくということですが、少しだけ教えてください。ストーカ方式になった場合にはこの鳥獣の処理というのは未来館のほうでもできるようになるのかならんのか、そこあたりを教えてください。 ◯市長(隈元 新君)  これはちょっと答弁する場所が違いますので非常に答えにくいところですが、私どもの処理の範疇には入っていないというのが実際のところであります。これが一般廃棄物になるのか産業廃棄物になるのか、その違いというのがあります。一旦報酬を受け取られるということになると、これは解釈上は産業廃棄物になる可能性もございます。ですので、そのあたりの整理ができないことには一般廃棄物処分場での処理というのが可能かどうかというのは何とも答えられないところでございます。 ◯16番(中村 周二議員)  わかりました。未来館というのがありますから、できればそこでも処理できればこれはありがたいことだなと思いますけれども、国の生産局農業環境対策課というところがありますが、そこの資料の中にいろんなのが書いてあります。鳥獣加工処理施設の造設、鳥獣の加工施設、そういうのも補助をする、それと、焼却施設の設置支援と書いてあるんですよ。焼却施設の補助も出してあげますと。これを見たら、地方でもそういうのを補助をもらってつくれるんだと思いました。伊佐市でつくった場合、これは今度はものが足りなくなると思いましたので、1市2町とか、1市3町とか、ここで言えば湧水町、それからさつま町、ここらあたりを含めてこういう焼却施設ができないのかということも考えました。これができ上がると鳥獣処理施設に鹿を搬入して補助金を出す仕組みができるんじゃないかと私は思っているんです。  何でこういうことを言うかというと、今、私なんかが福岡の人とジビエのパッケージに入ったやつをつくって売ろうとしています。私はお金を出しておりませんけれども、その人たちは一生懸命やってくださっております。それが売れるようになると、それをまねして伊佐市の人たちがまた何かつくろうかとか、そういうのを出していこうという機運が高まってくるともっとありがたいなというふうに考えるからです。  なぜかというと、うちの処理施設でつくった肉は物すごく質がいいそうです。だから言っているんです。うちの処理施設でつくった肉でやると完全に菌も殺してちゃんとすることができるということを言われるんです。  だから、今はぱっとできないんですけれども、やはり焼却施設を踏まえてどうしていくかというのが最後には出てくると思いますので、そこらあたりを含めて各市町村の市長会、また県の中でも話ができる状態にしていただければありがたいと思いますので、ここいっときは我慢できるかもしれませんが、3年後ぐらいまでには何とか決着をつけていただければ、この道も伊佐市にとってはプラスになる材料がたくさんありますので、県、隣の市町村の方々と話をするときに持っていけるような、伊佐市からの発信ということでできるものかできないものか、そこらあたりをもう一回お聞かせください。 ◯市長(隈元 新君)  これは一部事務組合という考え方になるんじゃないかなと思いますが、私はそれも一つの方法だと思いますが、一部事務組合というのは運営を考えたときがなかなか難しいんですね。ですので、こういう問題はやはり県の事業だというふうに私は思います。つくることはつくれるんですけど、問題はその後の管理運営費だと思います。人件費等を伴いますので。ですので、これはやはり県が本腰を入れて、鳥獣被害をなくする、あるいはそれを食肉として、ジビエとして循環させるという県としての大きな政策課題でもあると思いますので、そういうことを県のほうには申し上げていこうというふうに思います。  それと、うちの処理施設の肉がいいというのは、これは正直申し上げまして、さばき人、料理する人の腕です。これはだから、今後、この処理施設がいろんなところにできるときに、施設はつくっても、いわゆるそのさばく人がどういう技術のレベルの人であるかによって、野獣といいますか、家畜でない野生の動物の場合の肉のよしあしはその包丁を入れる人の腕で全く違ってまいります。その点でうちが高く評価されているというのは、そのさばく人の技術の高さにあります。これは、せっかくおっしゃいましたのでつけ加えさせていただきます。 ◯16番(中村 周二議員)  今、処理施設、焼却施設については県がやったほうがいいという話が出ましたけれども、私どもはそれが一貫して流れる仕組みをつくりたいという気持ちがありますので、県のほうにも言っていただきたいと思います。「県議会だより」ということで、こういうのの中に、1面のところにちょうど鳥獣被害対策やジビエを、鳥獣の食肉料理試食会を開催しましたとか、こういうことはどんどんどんどん県もうたってきておりますので、こういうふうになるように県ももう少し努力してくれますように、上のほうにどんどん突き上げていただければありがたいなと思いますので。  これはこの後、私以外の人も一般質問が出てくると思いますが、それを踏まえてこの質問についてはここらでやめますけれども、できるだけ早い段階に、私は本当は2、3年以内に全部が一貫して流れるようになればおもしろくなるなと思っていますので、努力をしていただきたいと思います。  それと、もう一つは、北海道でこういうのがありました。今、女性のハンターの人たちを北海道に寄せて、撃ってみませんかと、こういうライフルを持たせていますね。びっくりしますね。女性は料理が上手ですから料理まで含めてのことだと思いますけれども、「狩りガール」という名前が出ていますね。「海ガール」とかいろんなのが出ていますね。「狩りガール」ということで出ておりましたので、こういう時代になったのかなと思いましたので紹介だけさせていただきます。  それと、2番目の問題に入りますが、前にも空き家対策について質問をいたしました。現在、空き家の把握等を含めてどんな対策をされているのかお伺いします。 ◯企画政策課長(中馬 節郎君)  空き家の把握でございますが、現在、特には行っておりません。平成25年度の議会で質問のあった際に実施されました住宅・土地統計調査によって伊佐市内の住宅事情の傾向はわかると思われます。しかしながら、この結果をもっても空き家の全ての実態がわかるものではないことから、地域での空き家の状況把握や課題への対応について、地域住民の皆様も一緒に今後、検討していく必要があると思われます。この住宅・土地統計調査は平成27年度を目途に公表の予定でございます。  対策のほうでございますが、現在、空き家対策としまして、危険廃屋対策事業として補助事業を行っております。空き家を活用した定住促進を行う伊佐市定住促進空き家活用事業を実施しております。  以上でございます。 ◯16番(中村 周二議員)  この空き家の質問を出したときに、またこれを出しますけれども、県議会のこれにも空き家対策等というのが出ております。県議会も一生懸命だなというふうに考えました。その次に見たのが南日本新聞。もう2回ぐらい載るんですかね、空き家対策のことが。やはり県自体でもすごく注目していることだなというふうに考えています。  私たちは総務産業委員会ということで、空き家対策のことをちょっと勉強しようということで日南町のほうに行ってまいりました。そこに行ったときにびっくりしたんですよ。こういう資料が全部できているんです。ただ、今回、私が質問するのは、空き家を活用して定住をしましょうというのは次の問題であって、空き家を完全に把握するためにはどうしたらいいのかというのを質問したいんです。この日南町ののを見たときに、これを見ていただければすごくわかると思いますが、次にステップアップするようにどうして調べたほうがいいのか、条例まで決めて事細かくつくっております。伊佐市もこのとおりつくってもらえばいいのかなというぐらいの資料です。  これを見たときに、幾らかかったんだろうというふうに考えました。前にPR課の質問をしたときにも、総務省のお金を使って、そして人を雇用してやれるんじゃないですかということも言いましたけれども、この日南町に行ったら、お金を使っていません。全部、国の補助金ばっかりですということを言われるんです。そういうお金を使ってこういう資料ができ上がってくるということであれば、やはり伊佐市も早急にしたほうがいいと思いますけれども、そこらあたりを教えてください。 ◯市長(隈元 新君)  日南町のことが質問に出ておりましたので取り寄せて見させていただきましたが、空き家の管理不全な状態の防止と環境保全、防犯の推進というのを目的とされております。これがどのような補助金でつくられたかという、そこのところは私は把握しておりませんが、活用をというよりも適正な管理をということが主体となっているようでありますので、導入なさった補助金等をお使いになってこのようにしてまず現状を把握する、これだけののをつくられるというのはすばらしいことじゃないかなというふうに思っております。 ◯16番(中村 周二議員)  日南町でつくられたこういう資料ができ上がれば、次の空き家対策をどうすればいいのか、定住をどうすればいいのかというところまでどんどんどんどん波及していくような気がいたします。ただ、私が申し上げたいのは、伊佐市も早急にこういうのをつくろうとする考えがあるのかないのか、そこあたりを教えてください。 ◯市長(隈元 新君)  私どもが早急にこういうことを利用して調査をしようというようなことはまだ議論しておりません。 ◯16番(中村 周二議員)  議論はしていないということですが、今後、議論していく考えはあるのかお伺いします。 ◯市長(隈元 新君)  当面のところはございません。どのような補助金等があるかというのも私どもがまだ全然把握しておりませんし、この御質問をいただいて私どもが考えたことは、不動産業者の方々の御協力をいただいて、どの程度のそういう空き家の活用というのができるのかという、私どもは防犯上、廃屋になったところを調べて、それにどういう対応をするかというよりも、活性化策の一つとして空き家をどういうふうに活用するかという点から考えた場合、単なる空き家で家財道具がいっぱい中にあるものは対象外としております。家財道具まで片づけて、それを何らか活用できないかというその意志のある方々の空き家を活用させていただいて定住促進を図るという政策を考えておりますので、そういう点からの情報収集としては、不動産業者の方々の情報収集、そして、私どもがそういう空き家をあっせんすることを不動産業者の方々がどうお考えになるのかという、そちらの議論のほうが先ではないかなというふうに一定の結論づけをしているところでございます。 ◯16番(中村 周二議員)  前回、PR課のことで質問したときに、市長は答弁の中で、PR課を成功させていくためには省庁等の有利な補助金を検討し、または探してみたいと思うということを言われました。当然、この空き家対策はPR課のほうにも降りかかってくると思いますが、今、空き家をどうするのかということで県のほうも一生懸命、先ほど紹介しましたように、これに書いてありますけれども、雇用労政課で緊急雇用、人材育成を図るということで補助金を出しております。これを使って空き家対策、空き家を調べ上げて何とかしようということで、お隣の湧水町は今度、動き出すというお話を聞きました。  だから、今こういう補助金を県も出す、国も出すというところがありますので、やっぱりそこらあたりを取り組みながらどう動いていくかということにならんと、補助金がなくなってからどうしようかと言ったんじゃ前に進まないような気がいたしますが、そこらあたりはどうお考えでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  確かに補助金の活用というのは必要だと思います。ただ、さっきも申し上げましたが、空き家といいましても、これは個人の財産であります。本来、個人が責任を持って管理する、あるいは処分するものであって、また税制上の優遇措置等々もありますので更地にしないでそのまま残していらっしゃるという方々もいらっしゃいます。  空き家を有効に使って定住に結びつけるとなった場合は、先ほども申し上げましたが、不動産業者とか、あるいはコミュニティの方々とか、そういうところからのこういうような家を使ってほしいんだけどという情報をもとにした活用策のほうが私どもとしては今、取り組んでいることの一つだというふうにしておりますので、あえて今、空き家を全部調査するというような国の補助金を導入してまでの大々的なことは今のところまだやれる余裕というのはないというふうに考えております。 ◯16番(中村 周二議員)  どこの市町村──一番多いのが、NPO法人を立ち上げさせて、そちらのほうで調べをしているところもあります。一つのコミュニティから上がってくるのを待っていて、そして空き家対策、そういうのに取り組んでいくという方法もあると思います。だけどやはり、今からは待ちの精神より攻めていくことで何かが生まれてくるような気もいたします。  だから、前々からいろんなことで補助金を使えないかなというような質問もいっぱいしておりますけれども、私に自分の考えをぽっと言えと言われれば、しっかりとしたNPO法人をちゃんとつくって、そこに任せていく、それを大きく言えば、この日南町もそういうのを町長がつくっていらっしゃいましたけれども、やはり核となるNPOをつくって、そこに任せながらやっていくということをされておりますね。だから、弱いNPOじゃなくて、市全体が支援する大きなどっしりとしたNPOをつくりながら、市の職員でやれないことはないと思いますけれども、そういうのをさせていく団体というのですか、そんな仕組みがつくれたらありがたいなというふうにも考えますが、そちらのほうはどう考えていらっしゃいますでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  NPOの育成というのは人材次第だと私は思います。成功しているNPOというのはやはりリーダーシップをとられる方を含めて数人がしっかりした能力の持ち主の方とそれだけの場を踏んできた方々ですので、当然、しっかりとしたNPOになると思います。行政のほうが音頭をとってNPOをつくりませんかというふうに旗を振っても、それだけの人のめどがあってしているわけじゃありませんので、なかなかそんなに強いNPOというのはできにくいというふうに思います。行政から頼まれたからNPOをつくりました、だから行政が支援してくださいという形で進むと行く先が見えているような気がいたします。  それと、この空き家に関しましては、個人の財産ですので非常に取り扱いの難しいところがあります。今、県人会で外に出ますと、家、土地とも買ってくれというふうに市に言われます。うちは利用目的がないのに買えないわけです。そういう問い合わせが今、ちらほら出てくるという状況の中にあって私たちがこういうことを積極的に取り組んだ場合、ある程度の混乱が起こる、あるいは解釈違いが起こるという、そういう危険性、リスクというのも私としては考えないわけではありません。ですので、私たちが定住促進に関して空き家をどう活用するかという観点から取り組むのが行政としてのリスクは少ないというふうに考えております。行政がやるがゆえにいろんな要求が持ち出されてきます。実際の話、それをきれいに処理していくというのは難しいなというのは感じております。 ◯16番(中村 周二議員)
     やはりリスク、これはつきものですけれども、それを避けていくためにと言ったらちょっと語弊があるかもしれませんが、NPOを別格でつくってそちらのほうに任す、これも一つの方法じゃないかと思います。  市長が今言われたように、「この家は市に土地ごとくるっでいけんかできんけって言うてくれんか」というのも聞いたこともあります。そのとき私が考えたのが、別に組織、しっかりとしたNPO法人ができ上がっておれば、そこで市からの話でそういう土地を全部受け取っていく、そして改造する、処理する、それから貸し家にする、移住を決める、買うという人があれば販売するというような段取り、いろんなこともそのNPOでもできるんじゃないかなというふうに考えたことがありました。  だからやはり、何かが今からどんどんどんどん──土地ごと要らないよというのも出てくるような気がいたします。実際、まだしっかりとした家にお住まいの、私の本城の人ですけれども、「この家はおいどんたちがけ死んだときはくるっでいけんかしっくれんか」と言われる方がいらっしゃるんです。私ももらってもとんでもないことですよね。だけど、やはり不動産を持っていらっしゃる人たちでそういうのを専門的にやる人たちを育てるとか、NPOでそういう組織をつくってそういうような形でやっていくというようなことをせんと、先ほど野村証券の話も出ましたけれども、2040年ですか、人はいなくなるよというようなことです。人がいなくなるということは、空き家がいっぱい増えるということですよね。  だから、そこあたりを考えると、今のうちから少しずつ手をかけて何とか方向づけをしていかんと怖いような気がいたしますが、先ほど市長の答弁にあったように、今のところそういうことを考えていないということですが、極力前を向いて、補助金のこともちゃんと調べて、そういうことをしていただくようにお願いを申し上げまして、一般質問を終わります。  何か答弁があればお願いします。 ◯議長(丸田 和時議員)  以上で、16番 中村 周二議員の一般質問を終わります。 ◯議長(丸田 和時議員)  以上で、本日の日程は全部終了しました。  本日はこれで散会します。                △散  会△(15時23分) このサイトの全ての著作権は伊佐市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (c) Isa City Council, All rights reserved....