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  1. 伊佐市議会 2013-03-12
    平成25年第1回定例会(第4日目) 本文 2013年03月12日開催


    取得元: 伊佐市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-28
    2013年03月12日:平成25年第1回定例会(第4日目) 本文 ▼最初のヒット発言へ(全 0 箇所)                △開  議△(10時00分) ◯議長(丸田 和時議員)  おはようございます。  これから本日の会議を開きます。  本日の日程は、配付しております議事日程のとおりであります。 ◯議長(丸田 和時議員)  日程第1、これから昨日に引き続き、一般質問を行います。通告に基づき、順次発言を許します。  まず、10番 沖田 義一議員一般質問を許可します。  沖田 義一議員。 ◯10番(沖田 義一議員)   登  壇  おはようございます。ただいまから、一般質問をさせていただきます。  一番目の質問でございますけれども、伊佐米について質問させていただきます。  伊佐米や伊佐の特産品の宣伝に、市民の協力あるいは参加ができるような施策はないかということで、質問させていただきます。  伊佐市も、伊佐米の広報を発信するために、24年度まではチャレンジ資金を利用されながらいろいろと検討し、また実行され、いろんなところを回られながら頑張っていらっしゃいまして、実績も上がっていると評価しております。  また、25年度予算につきましても、多額の予算の計上をなされていて、農業の振興に対する意気込みが感じられておりまして、高く評価をするところです。また、予算の中に食味分析器真空パック機材を導入するということでございまして、この二つのものが導入されると、伊佐の米の分析等もできますので、大変役に立つんじゃないかと思っております。  秋口になりますと、伊佐で稲刈りが始まりまして、多くの市民の方が収穫したお米を、自分のところで一生懸命つくったおいしい伊佐米を、子どもたちや親戚や友人、知人に送っていらっしゃいます。秋口だけではなくて、年間を通して送っていらっしゃる方もいらっしゃいますし、大きな農家になりますと、都市の方やら鹿児島市の方と契約をして送っていらっしゃる方もいらっしゃいます。  そのようなことで、伊佐米の評価は上がっていると思いますけれども、たくさんの方が伊佐米を送られるわけですので、鹿児島県伊佐市の伊佐米、おいしい伊佐米とか書かれた箱あるいは袋があったらなというふうに思っております。  それで送りますと、伊佐米の宣伝が全国区にできていくということです。ただ、大きな農家の方は自分たちで袋あるいは箱をつくって送ってらっしゃって、いろんな名前をつけていらっしゃいますが、できたら伊佐米というのは統一名前にして、そのほかのところに自分のお米の名前をつけるとか、そういう形で協力もしていけば、伊佐米宣伝効果というのが、職員の方が回っている以上に宣伝されるんじゃないかと思っています。  箱はお店屋さんからもらったりしていまして、本当は箱をつくってほしいんですけれども、もらった箱で送られる方がいらっしゃいますので、シールもつくったりしながら、そういう検討はできないのかなと思っております。現在、大きな運送会社があるんですけれども、そこはお米についても何についても、箱に入れないと受け付けてくれません。郵便局は、今、30キロの玄米袋でもいいですし、5キロとか10キロとかの袋をつくっているんですよね。郵便局だけが袋で送られますので、郵便局で送る方は箱を利用しませんので、シールをつくって張りつけるとか、安易な方法でそういうことができないのかなと思っております。  箱あるいは袋ができますと、お米以外でも利用できるわけですので、お米だけに限らないで伊佐米の宣伝ができる、あるいは伊佐米だけではなくて、もうちょっとほかの品物も宣伝しようかというようなことがあれば、始終検討していただければなと思っております。
     1回目の質問を以上で終わりたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)   登  壇  おはようございます。  今、いろいろとお荷物をお送りになる場合、ご進物としてお送りになる場合、それぞれがやはり段ボール箱の大・中・小、いろいろ手当してといいますか、見つけて、リサイクルして使うとか、あるいは新品の箱をお買いになるとかというふうにしてお送りになっているんだろうというふうに思います。今の御質問から想像しますところは、それを一定の規格でもって、市というんでしょうか、何かの団体がそういうものをつくればいいのではないかというような御質問とお受けとりしております。アイデアとしては、考えられるアイデアかなというふうに思いながら、今回の質問を受けさせてもらいました。  似たようなのが、今、特産品協議会で使っております包装紙と紙袋で、たしか活性化協議会のころにデザインを募集してつくったと思います。今、ふるさと応援寄附金とか、あるいは、私どもが県人会を御訪問したり企業を御訪問するときの手土産用にその包装紙を使わせてもらっておりますので、ひとつの伊佐のブランドイメージとしては、いい印象を与えているかなと思います。発想としては、そういう発想に通ずるんだろうなと思っております。  ただ、これをどの経費で誰がつくるかということは、ちょっと今まで議論したことがございませんので、しばらくお時間をいただいて議論をしなくてはいけないのかなと思います。実際、それを実費でお分けする、販売するとなると、どこでどうしたらいいのかなということですね。いろんな方法があると思います。民間の方がこれをおつくりになって、それを市が採用するという場合もありましょうし、市あるいはJA、そういうところが共同でつくるというようなこともありましょう。  ただ、今、ネギあるいはカボチャ、そういうものの箱というのはそれぞれの振興会があります。その振興会の中の経費でおつくりになって、一部は利用者負担ということになっております。現在使っておりますそういう種類の箱のつくり方もそれぞれでございますので、統一したこういう箱をつくるとなったときには少し全体の調整をしないと、一つだけが走り過ぎてしまうという感じもするかなと思います。御提言の内容としては、非常におもしろい内容だなと思っておりますので、今後検討してまいりたいと思います。 ◯10番(沖田 義一議員)  前向きの答弁をもらったと思っております。これは、実は私が最初考えたというのじゃなくて、ある方が「沖田さん、伊佐米はうまかっじゃっで、たくさんの人に送るのだから。同じ袋やら同じ箱をつくって送れば、伊佐米の宣伝になるのだが」と。「市役所では出来ないかな」という話がありました。これは、今言われたように、特産品協会でもつくっておりますので、そういうアイデアはもともとあったと思うんですけども、知らず知らずのうちに伊佐米の宣伝がでくっどと。米はどっさり送られるのだからということでありましたので、それをヒントにして、今、質問しているところでございます。  市長が言われましたように、どこがするかとか、どこが負担するかという問題はあると思います。市が負担するのか、あるいは民間がするのか、JAがするのか。ただ、伊佐市として統一したものを使って発送するんだということになったら、市も全面的にバックアップをしてもらわないと、JAとか民間だけでやっても運動は広がらないですね。だから、これを一つの運動として取り扱って推進できるところは、私は市役所じゃないかなと思っております。  いろいろとこういうデザインをする方もたくさんいらっしゃると思いますので、できましたなら公募でもしてデザインを決めるとか、そういうところから始めていけば盛り上がりもいいし、ああ、そういうのがあったんだという、公募までしてしたんだというようなことで、審査をきちんと立派な先生方に見てもらうというようなことまでしていけばいいのかなと思っております。  それと、やっぱりつくると、箱なんかは特に幾らかの箱代がないと、ただではもらえないわけですので、そういう負担もあるわけですね。今、大口にも運送業の方がいらっしゃいますけども、そこに行くと、箱を一つが何十円とか100円とかいう形で、買って送っていらっしゃる方もおられるわけですよね。だから、そこの辺はまた考えなくちゃいけないと。  それと、自分のところのお店さんなんかからもらった段ボールとかそういうのについては、シールも準備をしてもらえればシールを張って送れますので、そこのところは、もしそういうことを検討していかれるんだったら、市の職員の方にもたくさんアイデアを持っている方がいらっしゃると思いますので、ぜひ前向きに検討してもらいたいと思います。  いかがでしょうか。1回お聞かせ願いたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  大変いいアイデアですので、すぐにでもやれそうな感じがして、こういうのはスピード感が大事だからいいじゃないかというふうにとられることもありますけども、少し時間をかけさせていただきたいと思います。それは、後の議員の方の御質問でもあるわけですけども、伊佐市の市歌をつくったときのいきさつのときにお答えいたしますけれども、かなり時間を要しました。結果としては、子どもがつくるということになりました。その間に携わった方々とかいろんな物の考え方というのが相当議論されました。  昨日の岩元議員の質問にもございましたけれども、商店街をどうしていくかというのに議論が必要だということをおっしゃいました。1回や2回の議論ではないと思います。相当真剣な、ある程度時間をかけた議論になると思います。そういう議論の過程というのが見えてきます。そうしますと、結果的には市民が全員かかわってくださっているという形になります。  そういうのもあるのと同時に、別には、イーサキングあるいはいーさーくん、平出水のほうはとがめんというのが、今、ゆるキャラで結構ネットの上で出てますけれども、こういう例は、伊佐大使とか特別に才能を持った方が、私たちの、あるいは実行委員の意図を酌んで、さっとおつくりになって、非常に時間が短くてできあがったものです。  市歌の例と、このイーサキングの例は真逆なんですけども、どちらも効果としては非常に上がってるんですね。ですので、今回のこの箱のデザインをどうするかとか、この箱をどういうふうにしてユーザーの方にお使いいただくかということを考えた場合に、どちらの手法がいいのかというのは別にしまして、このように御提議いただきましたので、私どものほうで真剣にこれから議論させていただきたいと思います。  JAさんや特産品協会やほかの方々にもこういう話し合いの中に入っていただくといいますか、私も出向いてご意見をお聞きしながら、早目にできるのか、あるいは市歌と同じように、ある一定の時間がかかるのか、そのあたりを含めてしばらくお時間をいただきたいと思っております。 ◯10番(沖田 義一議員)  検討するということですので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  もう一つ、このほかのことですけど、今、物産館をつくってほしいという意見があります。12月議会で質問された方もいらっしゃいましたけど、もし、この箱とかシールができたら、物産館から送る方もいらっしゃると思います。物産館に電話をして送ってくれとか、あるいは、見に来て、これとこれを入れて送ってくれとか、あるいは市長が言われたようなインターネットなんかで注文があるかもしれないですよね。1回送ってもらったところから、逆に。そういうことにも使えると思いますので、物産館なんかがもしできたら、そういうことで利用も上がるんじゃないかなと思っていますし、物産館自体の収入も増えるんじゃないかというような気もしておりますので、ぜひお願いしたいと思います。  それと、平出水小は、この間、小学校がラジオに出ましたよね。そこで、市歌を小学生が、今16~17人でしたかね、歌っておりまして、いい歌だな、メロディもいいなというようなことも思いましたし、市歌の発表のときは私もちょっと見に行っていましたので、平出水の児童も優秀な成績だったわけですので、そういうことで伊佐が宣伝されるといいなと思っています。  あともう一つは、食味計を購入されるんですけど、ちょっとこれは質問にはなかったんですが、JAには食味計があります。JAの食味計は、たんぱくとアミロースの二つが出るということなんですけれども、たんぱくが6%だったら大体うまいと。できたら5%台ということなんですけども。今度買われる食味計はJAと同じ程度のものなのか、それとももっとよく分析ができるものかどうか、お聞きしたいと思います。  それと、農業新聞にも出ていたんですけれども、昨年度のお米のランキングで熊本の米が三つ特Aになっていますね。佐賀は一つです。熊本県は、森のくまさんとくまさんの力、それからヒノヒカリですね。この三つが特Aです。それから、佐賀はさがびよりというのが、これも3年連続ぐらい。熊本のヒノヒカリは5年連続特Aです。ですから、特Aをとるための米づくりというのをきちんとやっているんですよ。ただおいしいじゃなくて、特Aをとれば伊佐米はもっと宣伝ができますね。箱やシールに特Aと書けるんですからね。何年産特Aのお米とか。だから、そういうところをJAやら行政やらいろんな団体が研究をして、特Aをとるお米をつくらなきゃいけないんですよ。必ずできると思うんですよね。  くまさんの力は、去年初めて出したんですけれども、魚沼産のコシヒカリを抜いて、最高の数値を出しているそうです。熊本ができて、鹿児島のこの伊佐ができないということはないと思いますので、これに向かって、特Aをとるための米づくりというのを研究してほしいなと思っております。  今の二つの質問で、よろしくお願いします。 ◯市長(隈元 新君)  従来の食味計と今回の食味計が同じなのかという御質問ですが、より進化したものをお買いになるというふうに思っているんですけど、その種類の製造番号とか、そういうのはちょっと今、手元にございませんので正確なお答えはできないのですが。どういう趣旨でこれをというのは、アミロース、たんぱく質、水分、脂肪酸度──玄米度ですね、この四つの成分を測定して、食味方程式により食味値を出すというような内容になっております。食味値というのが、100点満点であらわしまして、数値が高いほどおいしいお米ということに位置づけるそうでございます。それで今回、より精度の高いものを導入ということで私どもは予算を決めるということになったと思ってますので、従来の食味計よりもよりいいものだと思っております。  それと、特Aをつくっていくという、それはもちろん、熊本県ができて、鹿児島県としては無理でしょうけど、伊佐市のこの地域だったら、熊本に近いわけでありますし、盆地でありますし、当然立地条件的には同じだからできるはずだと思っておりますので、特Aを目指して、関係機関と取り組んでまいりたいというふうに思います。 ◯10番(沖田 義一議員)  特Aをとるために、やっぱり一生懸命頑張るというところを生産者に見せてもらったら、もっと生産者のほうも、なら、おいげんともまだうまかとつくろかいという気持ちが出てくるんじゃないかと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。  それでは、次の質問に入っていきますけども、中学校の再編成ということで質問をします。  1番目に、中学校再編協議進捗状況についてでございます。どの程度、計画どおりいっているのかどうかということでございます。その後もちょっと質問も、あと事情もあるわけなんですけれども、私はこの時期に質問をするのはちょっとどうかなと思っておりました。非常に微妙な段階なんですね。中学校あるいは小学校の廃校になるところ、あるいは大口中みたいに受け入れるところ、非常に先生方児童生徒も微妙なことで、余り騒がないで、静かに見守っているほうが本当はいいかと思っておりました。けれども、特にこの中学校空き地利用については、意見がちょっと、南中の地元ですので、まだ何もしとらんとやという意見もありましたので質問をしているところです。  27年度に大口中に統合、合併するわけなんですけども、今の小学校4年、5年、6年生が大口中に行くわけなんですよね。今のところ、今の中学生は行かない。だから、小学校の4年、5年、6年生、まだ心身ともに成長していない子どもたちですので、非常に温かく見守ってしていかないといけないと本当に思っております。学校の先生方や地域やら保護者の方もそういうことで質問しておりますので、編成協議進捗状況について、本当に簡単でよろしいですので、一通りといいますか、主なものだけ説明してもらえればいいと思っております。 ◯教育長(森 和範君)  中学校の再編成協議進捗状況について申し上げます。  平成24年6月21日に伊佐市立中学校編成準備委員会が動き始めまして、この3月までに総務部会10回など、40回を超える会議に延べ550人の参加をいただき、準備を進めております。この4月から新中学1年生が着用する新しい制服は、三つの中学校とも同じものですが、新しい制服の決定や小学校での陸上記録会での長縄飛びを通した他校間の交流など、24年度内に決めるべきものや実施すべきものは予定どおりに進んでいるところでございます。  これらの協議は全て平成27年4月開校に向けた段階的な取り組みでありますが、引き続き、児童生徒や保護者の不安を払拭するための小中学校における事前の他校間の交流、それから、中学校における職場体験活動宿泊学習合同実施等を進めるとともに、スクールバスの運行計画や学校の経営案など、部会等準備委員会で検討をお願いしていくことになります。  一つ一つの事柄について丁寧に議論していきたいと考えております。 ◯10番(沖田 義一議員)  今、教育長から回答がありまして、順調に進んでいるということであります。今まで以上に、気を使って──気を使ってといいますか、先生方とも一緒になったり、いろいろしながら、27年度に何一つ支障のないようにしていただきたいと思っております。  あともう一つ、ちょっと余計なことかもしれませんけれども、大口南中学校がちょっと荒れた時期がありまして、そのときに来た校長先生が3年間いらっしゃいました。非常に立派な先生でございまして、生徒からも慕われておりましたけれども、先生たちからも尊敬されて、この先生の言うことであれば、ついていけばよかっじゃというような形でした。だから、厳しいだけじゃなくて、やっぱり先生からも尊敬される校長でないと、先生たちも人間ですからいろいろございます。  だから、私は余計なことは申し上げませんけれども、新しい大口中の校長先生として今度来られる先生は3年おられるかもしれませんけれども、やっぱりきのうも質問がありましたように、スポーツの指導ができる先生だけではなくて、大口中学校校長先生として本当にふさわしい校長先生を呼んでいただきたいと思います。南中には3年間いらっしゃいましたその先生は肝臓を悪くされまして、指宿南中に転勤をされまして、半年ぐらい後に亡くなられました。南中で一生懸命頑張られた。その後来られた校長は、また立派な先生で、普通3年間いるんですけれども、2年間でまた中央のほうに帰られまして、鹿児島市で荒れている中学校が新聞に出たんですけれども、そこに行かれました。  そういうことで、何といいますか、先生方も一緒に意志の確認ができるような学校をつくってほしいなという気持ちでいっぱいですので、よろしくお願いしたいと思います。  あと、中学校跡地利用についてですけども、どのようなことを考えていらっしゃるのか教えてもらいたいと思います。まだ跡地利用については、今、合併といいますか、大口に統合することだけで一生懸命で手がつかない状態だと思いますし、余り早く跡地利用のことが話題になりますと、先生方や生徒や地域の方々もちょっと静かな気持ちでいられなくなります。そういうことはわかっていて質問するわけですが、まだ何もしとらんとやという意見もございましたので、25年度中に実行委員会を立ち上げるとか、今検討中ですとか、そういうことでも、検討されていたら教えていただきたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  27年度からの統合によりまして閉校となる予定の山野中学校大口南中学校跡地利用についてでございますけれども、24年度、今年度ですけども、24年度に策定いたしました伊佐市学校跡地等利用検討委員会というのを立ち上げております。それで、設置要綱というのをつくっておりますので、それに基づきまして、実質的には25年度から協議を進めていく方針でございます。  この1年間は、方向性とかそういうのは全く議論もしておりませんで、今おっしゃいましたように、再編することのほうに重きを置きまして、跡地問題というのが先行しないように、あるいは同時並行しないようにというふうにしてまいっております。今後、再編の進捗状況とあわせながら考えることになりますので、25年度から実質には内部の検討会をしていくということになります。  その設置要綱の中では、私と教育長はメンバーに入っておりません。副市長が座長といいますか、委員長で、副委員長を企画調整課長にいたしまして、あと関係の課長で構成しております。したがいまして、この中で検討する中で、会議のため必要と認めるときは、関係者に出席を求め、説明または意見を聞くことができるということを第6条で定めております。こういうことで外部のいろいろな意見をお聞きしようと思います。その中から何か一つの形が見えてきたら、今度はそのための委員会というのをつくる可能性もあろうかと思いますので、そういうふうに行ってまいりたいと思います。  今までに山野西小学校の例がありますけども、山野西小学校の場合は、さまざまな可能性、選択肢というのが限られている中で行うということになりましたので、ある程度、期間が短くて議論をして決定することができましたけど、今回の場合は2校の跡地でありますし、面積的にも広いし市街地にも近いということで、さまざまな可能性があろうかと思います。委員会の設置要綱にまず基づいて、徐々にやっていきたいと思っております。 ◯10番(沖田 義一議員)  今答弁がありましたように、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  二つの中学校ですし、耐震も終わってますので、いろいろな利用方法はあると思っております。人によっては、あれがいいんじゃないかという私案を持っている方もいらっしゃるかもしれませんけれども、今回、伊佐農林が持っていたところを約8ヘクタール購入すると、野球場がまた返還されたら10ヘクタール近くになるんじゃないかと思っておりますけれども、運動公園との関連も出てきて、中学校跡地利用というのはちょっと難しくなるんじゃないかなという気がしました。ですから、そこのところもいろいろ考えていかなくちゃいけないんだろうと思います。学校の跡地は何か学校関係で使うのが一番そのまま使えるんですけども、そうともいきませんので、伊佐農林との関連も出てくると思っておりますので、そのところは、いろいろとたくさんの方々の意見を聞いて、決定していってもらいたいと思います。  それでは、次の質問に入っていきたいと思います。  海音寺潮五郎基金についての質問をいたしたいと思います。御承知のように、海音寺潮五郎先生は伊佐市の出身で、明治32年にお生まれになったということなんですけれども、皆さん御承知のように、大河ドラマの「天と地と」というようなことで有名になられましたし、日本でも屈指の歴史小説家でございます。直木賞や菊池寛賞も受賞されて、また文化功労者でもあったということでございまして、旧大口市の歌の作詞もされておりますし、あるいは大口高校、それから牛尾小の校歌の作詞等もされていまして、名誉市民でもございます。  旧大口市の50年史を見てみると、名誉市民というのはたしか全部で6人いらっしゃいまして、そのうち4人が市長経験者、1人が大口町の町長さん、1人がこの海音寺潮五郎先生でございまして、名誉市民の中に民間というか、そういう形のない方が入られたのは初めてです。だから、非常に伊佐市のためにいろいろと蔵書などをしてもらいましたし、いろんなところで名誉市民となられたと思います。また、轟公園にも歌詞がありまして、非常にいろんなところでお世話になっている方でございます。  今回、法人を解散して1億5,000万円ぐらいを伊佐市に寄附をするということで、新聞等で報道されています。ちょっと長くなるかもしれませんけれども、新聞報道を読みますと、東京記念館は世田谷にあるんですけれども、これは鹿児島大学に寄附をする、そして、現金約3億4,000万は、県立図書館──これは鹿児島市です、それから、かごしま近代文学館と伊佐市に配分をすると。配分については、県立図書館とかごしま近代文学館は1億円、伊佐市は約1億4,000万というふうなことで書いてございまして、関連資料の購入や顕彰事業の運営に充てるということ等が書いてございます。また、著作権も引き継ぐというようなことでございまして、それと、あとは、財団が保有する蔵書や直筆の原稿なども、両施設や伊佐市に寄附をすることでございます。  こういうことで、伊佐市に1億5,000万寄贈されるということで、12月31日に解散となっておりましたので、もう入金されているはずです。入金されていて、予算書にも金額も出ているわけでございます。この基金運用をどのように考えていらっしゃるのか、お伺いをしたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  現在、寄附金は4月下旬以降に寄附される予定でございますので、今回、当初予算のほうに予算として計上してございます。まず、それをつけ加えさせていただいてから、御答弁いたします。  この具体的な活用方法としましては、今も少しおっしゃいましたこととダブる点があるかと思いますが、海音寺文庫の充実のための海音寺潮五郎作品、あるいは資料の収集・保存、関係史跡の案内看板などの整備による市内外への周知広報、海音寺潮五郎をしのぶ市民の森の整備、曽木の滝周辺に植樹を今まで財団によってしていただいておりますので、それにかかわること、それから直木賞作家など著名な小説家等による講演会を開催することもございます。また、子どもたちに伝えていくために、市内の小中学校図書館へ海音寺潮五郎作品あるいは資料等の配置など、そういうことで活用させていただきたいと思います。  2017年になりますと没後40年という節目でありますし、2021年には生誕120年という節目の年になりますので、何らかの記念事業なども計画できたらしたいなというふうに思います。日ごろ交流させていただいておりますかごしま近代文学館あたりとの資料等の連携もございますので、また御意見等をいただきながらということになろうかと思っております。 ◯10番(沖田 義一議員)  今、市長のほうから説明がございまして、入金は4月ということで確認をさせていただきました。曽木の滝周辺の市民の森の整備とか、著名な作家を呼んだ講演会、あるいは小中学校の図書の配置とか、それから、2017年は亡くなってから40年になるので記念の行事をされる、あるいは2021年は生誕120年になるからというようなことですけれども、1億5,000万ですので、今、市長が言われたようなことだけでは使い切らないというんじゃなくて、もうちょっと何か、今言われたようなことだけではなくて、海音寺潮五郎先生が伊佐市に1億5,000万寄贈してくれた、これでこの事業ができたんだというような、将来にも残るような、あるいは小中高校生たちが実際学んでいてためになるようなこと、あるいはまた、海音寺潮五郎の奨学金みたいなものとか、そういう後世に残るようなものの検討というのは、まだ決まっていないと思いますが、考えられる可能性というか、そういうのはあるんでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  まだ決まってはいないというよりも、まだ検討していないというのが実情でございます。といいますのは、できるだけ長くこの基金を運用していきたいというのが一つございます。それと、現在、御子息を初めとして御家族の方々が御健在でございますので、私どもがいただいたとはいいながら、やっぱりまず、趣旨に合うかどうかということを御相談申し上げながら運用していかなければならないと思っております。ですので、私どもが長期的に計画を持って、何か一つ目玉になるようなものをつくる、するということは、今のところ検討したということもまだございません。 ◯10番(沖田 義一議員)  昨年から話があって、急に大きな事業をということは、ちょっとまだ検討されていないということは、そうだろうとは思いますけれども、あれだけの作家の方でありましたし、1億5,000万と一口に言いますけれども、家族の方が寄贈されるわけですので、本当に大変なお金なんですよね。これも、鹿児島大学から鹿児島の図書館にも配付されるということで、全部で3億4,000万といわれておりますので、これは伊佐市だけで検討することも必要でしょうけれども、鹿児島大学とかそういうこの関係のところと一緒になった、タイアップされたような検討というのか、今度いろんな本をもらったり寄附をもらったりするところもあるわけですので、そこのところとの話し合い、どんなことをしたら鹿児島県の海音寺潮五郎先生の遺志を継いで、何かできないのかなというような検討も必要じゃないかと思いますよね。  この新聞によりますと、長男の方が、もう81歳なんですが、「父が方言を交え、最も生き生きと書けたのが鹿児島を舞台にした作品。全て父のゆかりのあるところにおさまることになって、ほっとしている」と。こういうような話をされたという記事になっておりますので、海音寺潮五郎先生の伊佐市や鹿児島を愛する気持ちを大切にするような記念事業でもいいですし、いろんな事業でもいいですから、時間をかけても結構だと思いますので、ぜひ検討してほしいなと思っております。これは希望として伝えておきたいと思います。  それから、著作権のことがちょっと出ておりまして、印税が入るんでしょうけれども、解散されたのも貯金の利息が低いために運営ができなくなったというようなことも新聞に書いてありました。それが原因だということですね。この新聞報道によると、かごしま近代文学館に著作権は引き継ぐような文章になっておりますが、このことについては、伊佐市は全くタッチできないのかということをお聞きしたいと思います。亡くなられてからもうすぐ40年ということですが、何十年かは著作権の権利は亡くなってもあると思いますので、その辺はどうするのか、それをちょっと聞かせてほしいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  著作権に関してのお話は私どもは伺っておりませんので、新聞の報道のとおりだと思います。 ◯10番(沖田 義一議員)  はい、わかりました。  私は海音寺潮五郎先生を聞いたのはもうちょっと前でしたけれども、あれはいつでしたかね。最初は、これは質問に出しておりませんが、海音寺潮五郎先生が鹿児島県の出身だということを聞いたときに、私は名前からいって、海音寺潮五郎ですので、朝潮太郎とダブって、海もあれば潮もあるんですね。だから、奄美大島か、ああいう離島の方かなと最初思っていたわけです。後で伊佐出身と聞いて、何で海音寺潮五郎という海の名前をつけられたのかなと不思議に思っておりました。市長はいろいろ物知りですので、もし、こういう事でつけられたとかわかっていたら、教えていただきたいと思います。  それと、銀杏文芸賞というのが平成13年度から始まっていて、50年史を見てみますと、全国に公募をして、海外からも応募があり、全部で700編以上の応募があったということなんですよね。最近見ますと、どのような応募の数なのか、海外からもというのは、今みたいにインターネットやら何かがあったんでしょうけれども、どういうふうなことで海外の方まで、日本人なんでしょうけども、行ったのかなと不思議に思っておりますが、現在の応募数はどの程度ありますか。 ◯教育長(森 和範君)  海音寺潮五郎という名前がなぜついたかというのは、私もよく知らないので、ちょっと調べてみました。先生がペンネームを何にしようかといろいろ悩んでいたそうですが、あるとき、うたた寝をしまして、紀州の海岸の夢を見ていたそうですけれども、その中で海音寺潮五郎、海音寺潮五郎と名前を呼ぶような声が聞こえたということで、夢からぱっと覚めて、この名前にしようというようなことを海音寺先生が言われたことをちょっと読んだことがございます。以上です。 ◯社会教育課長兼図書館長(蓮池 洋久君)  補足をいたします。件数につきましては、また確認をいたします。  全国からも募集が来ておりまして、海外も、ちょっと確認はされていないんですけれども、北海道あたりの方も出しておられます。また確認をいたしたいと思います。 ◯10番(沖田 義一議員)  海音寺潮五郎先生は、司馬遼太郎と行き来があったんじゃないかと思っております。司馬遼太郎先生の「街道をゆく」というのにも、人吉から久七峠を通って大口に入ったというのがあるわけですね。大口に行って、海音寺潮五郎先生の育ったまちを見たいと思われたんじゃないかと思います。薩摩に入るときに、宮崎を通っていくか久七峠を通るか迷ったけどもタクシーで行ったとなっておりますが、多分迷わないで、さっと海音寺潮五郎先生の育ったところをのぞいてみたいと来られたんじゃないかと思います。文章によりますと、草や木が生い茂った宅地であったということで、そこにいると、ある気品のある婦人の方が来て、海音寺潮五郎先生の自宅の跡ですよと教えてくださったと。だから、知っていらっしゃったと思うんですよね。  司馬遼太郎先生が、今度はそのほかの歴史を寄稿するというところについては、薩摩の作家が少ないということは知っていると。私の知る範囲では、鹿児島出身の作家は海音寺潮五郎氏があるのみであるというようなことを書いていらっしゃる。だから、非常に海音寺潮五郎先生というのは、司馬遼太郎先生とも交流があって、非常に立派な、私たちが本当に自慢できる伊佐の歴史作家であったと思っておりますので、ぜひ、遺族の方の気持ちも十分に察してもらいまして、有効に利用していただきたいと思っております。  以上で終わります。 ◯議長(丸田 和時議員)  以上で、10番 沖田 義一議員一般質問を終わります。  ここで、しばらく休憩します。なお、休憩時間は5分程度とします。                △休  憩△(10時49分)                △再  開△(10時54分) ◯議長(丸田 和時議員)  休憩前に引き続き会議を再開し、一般質問を続けます。  4番 森田 幸一議員の一般質問を許可します。  森田 幸一議員。 ◯4番(森田 幸一議員)   登  壇  おはようございます。初当選させていただきましてから、初めてこの演台にて一般質問ができますこと、市民の皆様方に心から感謝を申し上げます。  私は、3項目について質問をさせていただきます。  1点目は、新規就農総合支援事業について、2点目は、消防団員の実態と今後について、3点目は、菱刈田中中2号線道路改良についてでございます。
     まず、新規就農総合支援事業青年就農給付金と関連する、人・農地プランの概要を申し上げ、質問をさせていただきたいと思います。  現在、我が国の農業は、農業就業者の65歳以上の高齢者が6割を超える状況となっており、新規就農者の後継者不足が大変深刻であり、平成22年度の統計の数値では、39歳以下の若い就農者数は1万3,000人にとどまり、そのうち就農する人は1万人程度との予測でございます。このようなことから農林水産省では、持続可能な力強い農業を実現するために必要な毎年2万人の青年新規就農者の定着を目指して、新規就農総合支援事業を開始されているわけでございます。その柱となるのが、青年就農給付金であり、就農前後の経営の安定性を高めることで、若い世代の就農意欲を高め、就農後の定着率を上げることを狙いといたしております。  青年就農給付金には、都道府県が認める農業大学校や先進農家・法人等で研修を受ける就農者に、最長2年間、年間150万円を給付する準備型と、独立・自営就農者に対して、農業を始めてから経営が安定するまで最長5年間、年間150万円を支給する経営開始型の両事業が、車の両輪のように支援する仕組みとなっております。いずれも45歳未満であります。  従来の支援策が、無利子の融資や農機具購入の補助に限られていたのに対し、今回は農業就農者に対する直接の給付に踏み切ったのが特徴でございます。特に経営開始型につきましては、市町村が集落や地域と話し合いをしながら、人・農地プランに位置づけられること、もしくは位置づけていることが確実であることが、支給の要件となっているようであります。  そこで、この事業をこれまでどのように取り組まれてきたのか、お尋ねをしたいと思います。1回目の質問とさせていただきます。 ◯市長(隈元 新君)   登  壇  ただいま、新規就農総合支援事業の青年就農給付金について概要をお話しいただきましたが、そのような概要の中、私どもが調査し、取り組んで、今の一応の結果に至っているのを申し上げますと、平成20年4月以降に就農した者が27人でございまして、全員が45歳未満で対象でございました。この27人に対して、平成24年5月に制度の説明及び次の要件を満たしているかという確認をいたしました。  その要件は四つほどございますが、独立自営就農時の年齢が原則45歳未満であり、次の要件を満たすとあります。27人全員が45歳未満でございますので、聞き取り調査をさせていただきました。その四つの条件というのは、農地の所有権または利用権を受給対象者が有していること。二つ目が主要機械・施設を給付対象者が所有または借りていること。三点目が、生産物や生産資材等を給付対象名義で出荷・取引すること。四点目が、農産物の売り上げや経費の支出を給付対象者名義の通帳及び帳簿で管理していること。この全ての要件を満たすということでございましたので、新規就農者がこの中では3人でございました。  この3人の受給資格者が、営農活動を行う自治会において、7月から、人・農地プランの作成について説明会及び話し合いを重ねまして、プランを作成いたすということになりました。そして、伊佐市人・農地プランを検討委員会において承認を受けたところでございます。3人につきましては、11月と2月に給付金を給付しております。経営を開始してから、最長5年間の給付を受けることができますので、それぞれ25年、26年、28年までが給付の期間となります。  今後は、この3人の方は地域の中心となる経営体として地域農業を支えていただくことになりますが、24年度の調査時点で受給要件を満たさなかった就農者及び新規就農者におきましては再度調査を行い、要件を満たした時点で、青年就農給付金の給付手続をとることになります。  以上が今までの取り組みの状況でございます。 ◯4番(森田 幸一議員)  対象者が27人いらっしゃったということで、そのうち、資格審査といいますか、そういうことで3人の方が受給資格をされたということを今お聞きしたところです。そして、4月からプラン作成をされて位置づけをされていくことのようでございます。  この新規就農の支援につきましては、農業への取り組みを始めるまでの過程でも、また、就農されてからも、さまざまな課題を乗り越えていくための手厚い支援が必要ではないかというふうに思います。農業の経営には、一つ目として農業技術、二つ目として土地、つまり農業生産の基盤、三つ目として農機具、農業施設の農業資本、そして、四つ目として住居などの生活基盤というこの4点が不可欠とされているわけでございます。  これらの課題解決に向けて、24年度からこの新規就農総合支援事業が開始をされたわけでございますけれども、特に経営開始型に当たりましては、市が地域と話し合いながら、将来の見通しや方向性を踏まえて作成する人・農地プランへの位置づけが認められているわけでございます。  そこで、お尋ねをしたいのですが、伊佐市において、この人・農地プランのこれまで取り組んでこられた作成状況についてお伺いしたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  作成状況につきまして御説明申し上げますが、この人・農地プランにつきましては、4月の行政説明会、農業者個別所得補償制度説明会を初めとしまして、6月には小学校区ごとにプラン作成の説明会を行い、地域での取り組みをお願いしてまいりました。それで、7月末に地域農業の将来に関するアンケート調査を行いまして、結果を集計分析しまして、各自治会に報告して、地域農業のあり方を話し合う材料としていただくようお願いしてまいりました。  しかしながら、地域農業についての議論が深まらずに、人・農地プランの作成に積極的に取り組んでいただく地域が少ない現状にございます。当初、人・農地プランの作成を120地区で計画しておりましたが、県の助言や他市町村の事例を参考に、小学校区単位で作成することとしまして、14地区のプラン作成を進めているところでございます。  7月に実施しました地域農業の将来に関するアンケート調査と認定農業者に対する規模拡大意向調査をもとに、プランの素案を提示して、議論を深めていただくため、2月25日から3月1日まで説明会を開催している状況でございます。  既に作成が終わっております集落につきましては、目丸、鳥巣上・下、園田地区の3地区でございます。ここは、青年就農給付金の受給対象者が営農を行っている地域でございます。以上でございます。 ◯4番(森田 幸一議員)  4月に行政説明会をされまして、6月に校区ごとにされ、そして、7月末と言われましたですか、アンケートの調査をされたということでございます。このプランの作成につきましては、校区単位で作成をされるとのことでございまして、本年度中に3校区ですか、作成の取り組みをされるということでございます。伊佐市は14校区ですかね、15ありますから残り11校区になるようでございます。  この人・農地プランの作成の進め方につきましては、地域集落における話し合い活動というのを行う中で、5年後、10年後、そしてまた、その後の未来の設計を、地域と話し合いながら作成することになるわけでございますけれども、やはり、集落営農組合などの組織のある集落だとか、あるいは書類作成に精通した方がいれば進むのでありますけれども、プランの作成というのが大変であろうと思うわけであります。  新年度の予算の中でも、人・農地プラン作成のための嘱託員の予算の計上をしてあるわけでございますが、プランの作成に至るまで、市のほうが、どのようなかかわり合いを持ちながら進めていらっしゃるのか、そこあたりを教えていただきたいというふうに思います。 ◯市長(隈元 新君)  現在のところの市のかかわりにつきましては、国のこの事業を正しくといいますか、正確に理解して、それを今のところは各校区にお伝えして、そして、5年後、10年後の地域の農業の展望を描いていただく、中心となって地域農業を支えていく農業者に、どのような形で協力していくのかなど、そのようなビジョンを話し合う場のつくり方を助言しております。  このことが、先ほども申し上げましたように、かかわる中で、120地区で計画をしておりましたが、なかなか中心になる方々や青年就農給付金に該当する後継者あるいは担い手というのが不足しているところから、独自に120地区から14地区というような形に変更して、再度、皆様方に取り組んでいただくとか、そういう事務局としての物事を前に進むための仕事をやっているというのが、かかわり方の具体的なことでございます。  国が言っている人・農地プランの理想的な姿というのを当てはめるというのが、さっき120地区と申し上げましたけども、そこの地域にはさまざまな状態がございますので、なかなか国が机上で作成した計画をそのまま適用するというのが難しいところがありますから、こういうふうに変更してきております。そういうことを関係機関にも市のほうがお願いしながら、これからもいくということになりますし、また、他の市町村の進みぐあい等も参考にさせていただきながら、かかわるという形になっております。 ◯4番(森田 幸一議員)  ただいま説明をいただきましたけれども、やはり、先ほどもございましたが、国が示した理想どおりにはいかないと思います。やはり集落でも温度差はございまして、そして、先ほど申し上げましたが、取りまとめをされるようなリーダー的な方がいらっしゃれば進んでいくわけでございましょうけれども、なかなか一概にはいかないということだろうと思います。  そこで、我が市としましては、校区でのくくりをされるということでございまして、基本的には集落での取りまとめ、そして意見集約が基本だろうと思います。そこで、問題を出していただいて、それに向けて解決策をしていくということになろうと思うんですが、校区、それから集落に、ある程度は自主性を持ってもらって進めなければならないというふうに思うわけでございます。先ほど市長のほうから話もございましたけれども、やはり場のつくり方といいますか、一つの話し合いの道筋、音頭をとって、市のほうでも十分にかかわり合っていかないとなかなか前には進まないんじゃないかと思います。  私たちも集落営農組合を立ち上げてしましたけれども、やはり7、8年かかったわけでございますが、そのようなことで書類の作成まで進めていかなければ、手をかしてもらわなければなかなか前には進まないというふうに思っているところでございます。ぜひ、ひとつ頑張っていただきたいと思います。  そこで、市の支援事業の準備型と経営開始型の対象者を把握されていると思うわけでございますが、該当者は何人おられたのか、先ほども市長のほうから若干ございましたけれども、申請をされた件数と、そのうちの支給該当者・非該当者の件数をお尋ねしたいと思います。把握された件数、それから実際申請された件数、それから該当者・非該当者、準備型と経営開始型、両方あると思いますが、わかったら教えていただきたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  今のところ27人で、該当者が3人という数字でございます。 ◯4番(森田 幸一議員)  市のほうでも拾いあげをされてらっしゃるとお聞きしたんですけども、27人が把握件数であり、イコール申請件数というふうに理解してよろしいですね。そういうことで該当者が3人いらっしゃったというようなことでございます。そして、あと残りの方は非該当者ということでよろしいでしょうか。  そこで、お尋ねしたいんですが、具体的にですけれども、そういうことで非該当者が24人ということになっているわけでございますが、申請をされている方につきましては、今後とも農業を目指して一生懸命頑張っていかれる決意の方々であろうと思います。しかし、この就農者の新事業に該当にならなかった方というのは、例えばどのような方々なのか、わかっている範囲で教えていただきたいと思います。また、この現状を踏まえられて、今後市としてどのように支援をされていかれるおつもりなのか、それにつきましても、あわせて教えていただきたいと思います。該当にならない方はどのような方であったのかということと、市の今後のその方々に対する重点的な支援策というのはあるのかどうか、教えていただきたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  支援策というよりも、条件を整えるために指導をするといいますか、アドバイスをするというのが、私どもの25年度に向けてのやるべきことだと思います。といいますのは、45歳未満ということで、全員が年齢的な要件はクリアしているわけですが、個々人によっても違いますけども、要件を満たす四つの条件がございますが、その四つのうちの三つが、かなりやはり整っておりません。これはハードルが高いとか低いとかそういう問題ではなくて、条件を整えるということですので、御本人あるいはその御家族がどういうふうにお考えになるかということだと思います。  四つのうちの簡単にどの方々もこの条件だけは大丈夫だというのは、主要機械・施設を給付対象者が所有または借りているということで、これは所有していなくても借りているということで大丈夫なんですね。あとの三つが難しいです。その一つは、農地の所有権または利用権を受給対象者が有している。後継者であって御一緒に作業なさっているんですけども、所有権、利用権というのがお父さんの場合があります。あるいは、ほかの方の場合もあります。これが該当しないわけです。それと、あとの二つは似たようなところですが、生産物や生産資材等を給付対象名義で出荷・取引すること。給付対象者のほかの方の名義、一番わかりやすくいったらお父さんの名義を出していらっしゃいます。この場合、該当しないわけであります。四番目も似たようなことですが、生産物の売上や経費の支出を給付対象者名義の通帳・帳簿で管理している。これが、御本人の通帳・帳簿でなければ、該当しないわけですね。だから、これは近代的な経営をやる場合に問われる問題でありまして、独立してやはり経営をするという、そうでないと経営者としては認めないわけですので、表面上は後継者の形で作業、仕事をなさっていましても、経営の実態というのがお父さんやほかの方である場合は該当しないわけであります。  ですので、これはハードルが高いとか低いとかいう問題ではなくて、そこの経営体またはそこの御家族のお考えだと思いますので、そこのところを私も説明申し上げて、国の基準というのを御理解いただいて、親子であっても独立した形をとっていただくという形になれば該当するわけですので、27人のうち24人というのは、そういうふうにして給付金を受け取る方がいいと御判断なさるのか、いろんな対策上それはしない方がいいというふうにお考えになるのか、これはそこの御家族のお考えとか御理解によるものだと思っています。  そういうことが、今回、1年過ぎました中では明らかになりましたので、今後こういうことをもとにして、それぞれ話し合いを重ねてまいりたいと思います。 ◯4番(森田 幸一議員)  やはり実態を見てみるときに、農業されていらっしゃる親がまだ50そこそこということで、息子が後継者として帰ってきて、引き継いでされているという状況がございます。しかしながら、親子両方の生活費を生み出すというのは、なかなか農業では大変なんです。この人たちに対する支援といいますか、しっかり農業をしていくんだという思いのもとに頑張っていらっしゃるわけですけれども、実際として農業の収益が上がらないと、生活を支えるためには非常に大変だという方々もたくさんいらっしゃいます。そういう方々に対する何か支援策というのはないんだろうかというふうに常に思っているわけです。  私たちの集落の中でも、ネギを1町近く作付されていらっしゃって、米も17~18ヘクタール作付をされていらっしゃいます。そういう中でも、息子も帰ってきて農業をされていらっしゃいますけれども、なかなか生活は苦しいというのが実態でございます。そういう方の就農をされる後継者に対する、一定の期間だけでも手当をしていただく何かいい対策はとれないものだろうかと思っているところでございますが、何かそういうのはございませんでしょうか。ひとつお聞きしたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  支援策というのは、実を言いますと、この新規の後継者就農給付金、これが支援策なんです。これは最長5年間ですので、これほど──このほかの産業ではこういうことはございません。5年間は150万というのが補償されるわけです。ですので、私は、これは何とかやはり経営形態を書類上は整えられて、この給付を受けられるようにされる方がずっと得だと思います。これが国が考えている支援策です。それと、民主党時代から続いていますが、戸別所得補償制度、この二つが実は農業の支援策の特徴だと思いますので、できるだけそれに該当するように私らも指導といいますか、アドバイスしていかなくてはいけないんじゃないかなと思います。 ◯4番(森田 幸一議員)  そこのところはわかるわけでございますが、国の新規就農総合支援事業に該当されない方にも市単独の支援策の拡大かれこれをされまして、小まめな農業政策をお願いしたいと思うわけでございます。  この制度は、先ほども申し上げましたけれども、昨年からスタートした事業でございますが、市町村の担当者の皆さん方への説明というのが4月後半だったというふうにお聞きいたしているところでございます。それから各集落での話し合いの場を設けられて、そして農地所有者の意見集約などされて、プランをまとめ上げる作業は大変であるというふうに思います。  そうはいうものの、4月に入りますと1年経過するわけでございます。そこで、この事業を推進するための市民の皆さん方への、先ほども最初に市長のご説明がございましたけれども、周知状況ですね、これはまだ周知がされていないんじゃないかというようなこともお聞きするわけですが、そこらあたりの市民の皆さん方への周知状況についてお尋ねをしたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  周知の前に、先ほどの支援は、実は24年度で市単独でも似たような事業をいたしました。それは、条件は一つ、親子が経営が違うという形をとる。仮に言ったら、父親が息子さんを雇用するというような形の形態をとる。あるいは、ある農業法人が、全く他人の農業法人あるいは会社が、農業を後々後継者として目指していくという人を雇用した場合に対しての給付金、そういうのもたしか500万か600万のあれで、24年度予算を組んだんです。該当者がいないんです。それぐらい経理が、あるいは雇用の関係が農業は前近代的なんです。そういうことで該当がない中で、何とかこの国のものに条件がそろった方が3人だったという、私どももこの国の事業に入れないのを救う意味で市単独のをしたんですけども、やはりまだまだというのは感じました。  だから、こういうところから農業の意識を変えていかなければ、やはり新しい農業への展開は難しいのかなというのも感じておりますが、親子が一緒になったままのを支援していくというのは、なかなか行政では難しいところがあります。線の引き方というのが非常に難しい点がありますので、やはり近代的な経営というのをお勧めするような形で、特に若い世代の方々の場合、新しい考えを持っていただきたいなという考えもございますが、今後、話し合い活動などを進めながら周知していこうと思います。  その周知の方法は、今、自治会長さん、あるいは産業部長さんにプランの素案を提示いたしまして、最近のところでは、2月25日から3月1日までに説明会を開催いたしております。職員もそれぞれの集落地域に合わせて説明に参っております。時間の調整をしながら交代制勤務などしながら、地域の実情、農家の実情の時間に合わせて説明させていただいております。今後、これをもとにしまして、自治会で話し合いを持っていただくようお願いしておりますので、今後とも行政説明会などの機会も捉えながら、周知を図りたいと思っております。 ◯4番(森田 幸一議員)  この新規就農総合支援事業につきましては、やはり若い親であっても、親が子に経営を譲るという形でしていけば、そんなふうに該当していくわけでございますけれども、何しろ50歳そこそことなれば、なかなか簡単にいかないというのが現実でございます。  農政担当課におかれまして、大変な作業だというふうに思いますが、新規就農者を漏らさないようにまたひとつ頑張っていただきたいというふうに思います。  伊佐市の過疎が進んでいく中で、伊佐の主幹産業である農業において、若者の新規就農定着が進んでいかなければ、限界集落がますます進むということにもなりかねないわけでございます。この厳しい農業情勢の中で若者が目指す意味をぜひ実現し達成できるように、この制度を積極的に活用され、啓発されて、持続可能な力強い農業の実現につなげていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。  次に、消防団員の実態と今後についてお伺いをしたいと思います。  まず、日夜市民の生命と財産を守るために、安心・安全の確保に大きく貢献されている消防団員の皆様方に心から敬意をあらわしたいというふうに思います。  市長は、施政方針で、自然と調和した快適な生活空間づくりの中で、災害、防災対策について述べておられます。その中で、災害対策の最新の情報を盛り込んだ伊佐市防災計画に基づき、地域の総合的な防災力を高め、伊佐市消防団の役割と必要性について地域住民の理解を求めながら、効率的な消防、防火活動と団員の適正な確保に努めてまいるという方針を述べておられます。  そこで、お尋ねをしたいんですけれども、伊佐市においては、常備消防、それから消防団、そして自主防災組織、この三つの組織があるわけでございますが、この組織がどのような法的根拠を用いて、どのような指示系統で連携を保っているのか、また、この三つの組織の中で消防団が果たす役割と今後どのように持っていかれようとするのか、このことについてお尋ねをしたいというふうに思います。 ◯市長(隈元 新君)  常備消防、消防団、そして自主防災組織、この三つの団体というのは、連携をして、それぞれの市民の安全のために働いていただいているわけですが、コミュニティ協議会の中に、やはり防災というのが一つの柱にございます。そういう意味から、自主防災組織というのも、この消防団に特に連携して動けるというふうになっていますので、今、まさにこの三つの団体の連携というのは、それぞれの地区でうまくいっていると思っております。  それぞれの災害というのがあるわけですけども、まずは常備消防というのが、もちろんプロの集団でありますので、一番大きな役割を果たさなくてはいけないわけであります。しかし、常備消防といいましても広域消防になっておりますし、規模的には小規模でございますので、このような過疎地域におきましては面積も広くて、人口だけではなくて、守備範囲が広いですので、この常備消防を後方支援する意味から、それと予防の観点から、消防団の活動というのは大きい。そして、地域コミュニティに対しての指導と協力という意味でも存在感は大きいものがございます。  主な任務としましては、当然火災関係がございます。また、風水害関係がございます。それに最近、認知症を患った方々の行方不明等の捜索が多くなってきております。そのように、面積と人口で、山火事等が起きますと長期になりますし、範囲も広くなりますし、人口だけでは推しはかれないところがあります。また、人口が多いところでは、認知症のパーセンテージからしまして、該当者というのが人数的には多くなるというのもございますので、以前のように一律に考えることができなくなっているのが、現在の消防団の活動の範囲と時間の使い方ではないかなというふうに思っております。  今後とも、自主的な団体でもありますし、私の考えが直接及ぶのは消防団長でありまして、あとは消防団長の指揮のもとに全てが動くというような組織でございますので、今後とも、行政の長であります私と、団の長であります消防団長との連携も綿密にしながら、しっかりと市民の安全のために活動してまいりたいと思います。 ◯4番(森田 幸一議員)  消防団の連携の、市長としての責任の立場からお聞きしたところでございますが、消防団には歴史がございまして、郷土に根差した、そして地域を熟知した人たちによる地域防災力は大災害時にはかけがえのない戦力でございまして、住民の生命、財産を守っていただく消防団員の方々でございます。  平成23年3月には、新たに消防力の整備指針が国から示され、消防団員数の算定方法、それから消防団員確保の方策として、機能別団員、機能別分団の制度を活用するように通知されていると思います。  伊佐市消防団では、平成20年、合併時から大口方面団、そして菱刈方面団で編成をしておられたのでありますが、今回の消防の条例の一部改正は、二つの方面団を廃止して一本化にするというような内容になっております。また、報酬改正、非会員要員手当の改正、そして運転手手当の廃止となっているようでございます。  そこで、消防団員の確保及び団員の適正な配置について、どのように考えておられるのかお尋ねをしたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  適正な配置につきましては、それぞれ旧大口、旧菱刈、それぞれの考えのもとに団員が確保されて、そして引き継ぎされてきておりますので、何をもって適正な配置というふうに申し上げるには、これは私だけの考えではできないことでありますが、先ほどおっしゃいました消防力の整備指針に基づきますと、伊佐市の基準人数というのは413人になりますので、今、私どもの条例の定数が383人でございます。現在員は360人でございますので、そういう意味では、国の基準からしますと、団員の適正な配置については、人数不足が起きているというふうに考えていいのではないかなと思っております。  あとは人口による配分と面積による配分、そういうところを考えながら、過去の歴史や地域の後援会とのつながりというのをこの際考えずに、ただ面積と人口と国の適正基準から申し上げたら、この413人をどういうふうに配分するかというような話になると思うんですけども、実際はやはりそこの後援会からの歴史、あるいは団員が少なくなって報酬と団員との関係で少数精鋭にしてやってきているということ等の過去の背景、そういうのを考えますと、先ほど申し上げたような基準人数を面積と人口だけで考えていいかということにもなろうと思います。  今後はやはり、面積でいったら山火事の心配、人口でいったら認知症の心配、風水害を考えましたら河川が集中しているところの心配、あるいは崖地が多いところの心配、そういうことを考えて、徐々に適正な配置と人員数と報酬というのを考えていかなければならないと思っております。  あくまでも、国はやはり413人、そして地方交付税がどの程度というような範囲で策定しているものと思いますので、国の基準を考えて、なおかつ今までの過去の歴史を考えてということに今後ともなっていくのではないかなと思います。また、過去における団員の職業と現在における隊員の職業、それと捜索に当たる日数といいますか、そういうこと等をやはり勘案して、今後一本化した後は、徐々にあるべき姿というのをつくり上げていかなければならないんじゃないのかなというふうに考えております。 ◯4番(森田 幸一議員)  今後、面積、人口を考慮して考えていくというようなことでございますが、消防団員の現団員数を見てみますと、先ほど申し上げられたとおり、定数が383人であります。大口方面団員の定数です。旧大口市ですが、291人、そして、菱刈方面団、菱刈町のが、定数は92人でございました。総定数が383人でございます。  そこで、私なりに、人口割でございますが──本当は面積割、防災割ですね、そういうふうにしなきゃならないと思うんですけれども、人口割でありますが積算をしてみました。伊佐市の人口でございますが、1月末で2万9,169人でございます。大口方面団、旧大口市の人口ですが、2万304人であります。菱刈方面団の旧菱刈町のほうが人口が8,865人であるようであります。これを単純に人口割で算出してみますと、消防団員1人当たり、大口方面団のほうで70人住民の方を面倒見ていらっしゃるということになります。菱刈方面団にしますと、96人になるようであります。消防団員1人で96人市民の面倒を見ているということになるようでございます。  そこで、この大口方面団員の皆さんが抱えている数に合わせてみますと、菱刈方面団員の数は127人の団員になるようでございます。そのうち定数は92人ですので、35人の菱刈方面団の定数増にすれば、適正な、公平なといいますか、団員配置になるように思うわけでございます。これは単なる人口でしてみたわけでございますが、そのようになるみたいであります。  今回の条例の一部改正におきましては、報酬改正をされるわけでありますから、通常であれば、定数とか分団までの見直しをされるべき問題ではなかったのかと思うのでございます。団員の皆さん方の、先ほどもありましたけれども、勤務状況を見てみるときに、専業農家、そして自営業というのはほんのわずかでございます。ほとんどがどこかに勤務されている方々でございまして、火災だけの災害というのはそのときで済みますけれども、人捜し、そしてまた水難事故というのは、1週間とか長期にわたるわけでございます。そういう出動になるわけでございますが、昔と異なって仕事はこのようなことでございますので、あればあるほど、やはり一定の団員を確保されておくべきではないのかなというふうに思うわけでございます。  消防団の組織の充実というのは、地域の消防、防災体制のかなめとして必要不可欠でございます。ぜひとも、公平に地域防災力を高めるためにも、ひとつ団員の確保を図っていただく、そういうことで、再度見解をいただきたいというふうに思います。また、昨年の3月議会で、先輩議員の方がお尋ねをされていらっしゃいましたけれども、その中で、分団についても報酬とあわせて見直しをしていくと述べておられるようでございますが、この分団の見直しについてはどのようなお考えなのか、ひとつお尋ねしたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  団員数を増やすことにつきましては、今、先ほど申し上げました条例定数383に対しまして、実数360人ですので、23人不足しているわけでございますが、さっき35人ほど増えたときに一緒ぐらいになるというようなお話でございますが。私はこの23人そっくりそのまま、現在の菱刈方面団のほうでお話し合いがつけば、あるいは人員確保ができれば、増やされてもいいのじゃないかなというふうに団長とは非公式に意見交換をしております。正式には、幹部会とかそういうところにお諮りにならないといけないんだろうと思いますけども、現在のところは欠員がございますから、当然条例定数内におさまりますので、私個人としてはいいことじゃないかなと思います。  たしかに、行方不明者を捜すのは最低でも3日から4日、団員の方に出ていただきます。家族の御要望もございますので、1週間から10日になる場合もあります。そうしますと、どうしてもお仕事の関係で交代で出てきていただかなければならないし、分団を越えてお手伝いいただかなければならない場合もありますので、そういう点での人員確保というのは、やはり少ない方に多く確保していくというのがいいのではないのかなと思っております。  ただ、旧大口のほうで申し上げますと、私のおります山野地区の石井班、尾之上班、平出水班、ここらあたりはやはり水俣境、出水境までの広い範囲を面積的には持っておりますので、そういうところの団員数というのに欠員がどれぐらいあるのかというのは、私もここでは把握しておりませんので、すぐには申し上げられませんが、そのあたりを勘案しながら、傾斜的な配分で、旧菱刈方面団のほうに不足している人員を増やしていくというのが、私はその方向でもいいのかなと思っております。  分団の見直しにつきましては、やはり消防の方々にお任せするといいますか、そのお話し合いの中で統合してもいい分団があれば、私は統合なさってもいいと思いますし、これは私がというよりも、消防団の自主的なお話し合いの中で結論を出していただければ、それに合うような形でこちらも対応させていただきたいと思います。  そういうようなことで、見直しというのも、団のほうの決定に私らのほうも応えさせていただきたいと思います。 ◯4番(森田 幸一議員)  市長のほうからも、定数を増やすことは、現在の勤務状況はこうであるというような状況であるということで、いいんじゃないかということでございますが、分団の見直しにつきましては、消防団に任せるということでございます。けれども、そうはいっても、やはりリーダーシップというのは、市当局がとって進めていかなければ、なかなかそこまでには入っていけないんじゃないかというふうに思います。あわせてひとつ進めていただきたいと思っているところでございます。  次に、報酬の関係に入っていきたいと思います。大口の方面団もやっていらっしゃるかと思いますけれども、菱刈方面団におきましては、昔から運転手、そして機関要員の方は、毎月2回、その月の1日と15日に放水訓練、そして機材点検を行って、緊急災害出動に即対応できる体制を備えておられたのでございます。各分団ごとに、各分団長の指示のもとに、機材の整備・点検を行い、火災時に放水ができないようなことはほとんどなかったと、これまで聞いているところでございます。  そうすることが、住民の生命、財産をいち早く守り、また、ポンプ車、機材が大切に保たれるからでございます。ポンプ車1台を購入するといたしますと、1,000万近い額でありますので、常日ごろの点検・整備をする要員というのは必要に思うわけでございます。  そこでお尋ねしたいのですが、今回の報酬、要員手当の改正、そして、運転手手当の廃止というのは、どのような基準、そして考えでなされたのかお伺いいたします。 ◯市長(隈元 新君)  今回の報酬額の改定基準は、県内の状況も踏まえまして、菱刈方面団と大口方面団の平均額といたしたわけでございます。県下で比較しますと、今回の改定額6万3,900円は県下の中でも一番高い金額でございます。次が奄美市の5万2,300円でございますので、1万円以上の差がございます。伊佐市を含めない18市の消防団員の平均額が4万4,161円でありますので、県内でも一番高いという金額になっております。  運転手と要員手当の改定につきましては、三役会、幹部会の協議の中で、理解、了承されておりまして、今回の改定額となっておりますが、改定基準につきましては、県内でも支給しているところ、していないところがございます。今回の運転手手当の廃止につきましては、車の運転、点検等については団員全員が業務に当たるという観点から、手当を廃止いたしました。県内の18市の中で運転手手当を支給している市が5市ございます。要員手当いわゆる機関員手当については、県内の状況も踏まえまして、伊佐市としては統一した金額の6,000円といたしました。県内の18市の中で、機関員手当を支給している市が14市でございます。これは、三役会、幹部会で協議の上、了承されて、今回お出しさせていただいております。以上でございます。
    ◯4番(森田 幸一議員)  この報酬の改正につきましては、県内の状況、そしてまた大口、菱刈の報酬額が違う、これを平均をとられたということでございまして、運転手と要員手当につきましては幹部会議で了承を得たということでございますが。この消防の報酬等の一部改正議案を提案されるまでには、消防団の幹部会議等でさまざまな議論があったと思うわけであります。特に、23年度におきましては、何回か話し合いが行われたような記録を見たわけでございますけれども、24年度につきましては、どのような議論をされたのか聞いていないところございます。  合併時の消防団の報酬額は違うので、方面団を統一されて、そして報酬なども統一し、公平にされるということは理解するものでございますが、消防団員の防火、防災区域範囲は変わらずに、また団員の数も変わらずに、大口方面団からすると報酬は上がると、菱刈方面団からすると下がるということになるわけでございますけれども、菱刈方面団の方から言わせると、これまでも少数精鋭主義で頑張ってきたと。極端な意見が、合併したのは何だったのかと言われることを聞くわけであります。  そこで、この消防の報酬等の一部改正議案というのは、幹部会議ではどのようなふうに了解、了承されたのか、そしてまた、菱刈方面団の団員に対する説明、理解というのはなされたのかどうかお伺いしたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  報酬以外の案件につきましては、部長制の廃止とか、あるいは、運転手、要員手当の改定とか、そういうのにつきましては、23年度中といいますか、早い時点で理解や了承はされていたように私は記憶しておりますが、報酬についてだけが平行線をたどっておりまして、昨年、団長、副団長についてはお出ししましたけども、ご存じのとおり、否決ということになりました。ですので、その後24年度においては、全団員を含めての報酬を同じにするということで話し合いが持たれて、今回提示するに至りました。幹部会の中では一部反対もあったというふうに私には報告がありますが、多数決といいますか、了解していただいた。あとは市長の決断でというような話で、私ども行政がこのような平均額として提示させていただき、あとは議会での判断をいただくということで現在に至っております。 ◯議長(丸田 和時議員)  森田議員に申し上げます。時間がありませんので、簡潔にお願いします。時間が来たらできませんので。 ◯4番(森田 幸一議員)  はい。わかりました。  そういうことで、幹部会議の了承を得たということでございますが、実際、消防団員の皆様方が言われることと、市長が言われることには大分隔たりがあるようでございます。  次に……。時間は。 ◯議長(丸田 和時議員)  あと2分以内です。 ◯4番(森田 幸一議員)  もう時間がないようでございますが。次の女性の消防団員のこともお聞きしたかったんですけれども、これはまた後ほど聞かせていただきたいというふうに思います。  次に、市道、菱刈田中中2号線の道路改良工事の早期着工についてお伺いいたします。  市道、菱刈田中中2号線は、田中楠本線を起点とする田中中公民館から田中中集落を横断し、田中中3号線に接続する田中中集落へ通じる路線でございます。全長310メートルで、幅員が2メートルから2.5メートルの変則幅でございます。  これにつきましては、長年総集落でお願いをしてございますけれども、なかなか解決策を見ていないというのが状況でございます。このことについて、これまでどのような取り組みがなされてきたのかお伺いしたいと思います。 ◯建設課長(兵底 透君)  それでは、市長にかわりまして答弁いたします。  これまでの取り組み状況については、市道、田中中2号線の地元改良要望は、旧菱刈町時の平成17年度に村づくり方策の課題として提出されております。  市町合併後の平成23年度村づくり方策で改良要望が提出され、現場検討後の建設課の回答としては、地権者の同意が得られ、有利な補助事業があった場合に検討するとしております。該当する有利な補助事業はなかなかありませんけれども、最低検討する条件としては、伊佐市過疎地域技術促進市町村計画に登載を認められることが必要であり、その前に地権者の同意を得ることが大前提であります。  平成24年度も道路改良要望が村づくり方策の課題で提出され、建設課の回答は同様でありましたけれども、その後、ことしの1月、地権者から道路拡張についての同意書が提出されているところであります。(「課長。今後の見通しを答弁して下さい。」と呼ぶ者あり……議長)  それでは、今後の見通しについて申し上げます。各校区各地域からの要望は、伊佐市村づくり事業で課題として提出されます。その要望は各課が現場に赴き、検討し、市で解決できるものであれば、優先順位を決めております。重要案件や市がテーマとして解決すべき案件は別としまして、なるべく各地域の要望が解決できるよう同年同地域の採択は避けております。  この田中村づくり委員会での平成24年度要望は……。それでは簡潔に。申し訳ございません。田中中2号線の道路改良は、もう一つ出されております田中中1号線の道路改良を含めまして、地元で協議されまして、優先順位を決めていただきまして、議会の議決を経て、過疎計画に登載できれば、早くて平成28年度から平成29年度に工事着手が望まれるということになります。以上であります。 ◯議長(丸田 和時議員)  以上で、4番 森田 幸一議員の一般質問を終わります。  ここで、昼食のためしばらく休憩します。なお、再開は午後1時からとします。                △休  憩△(11時55分)                △再  開△(12時58分) ◯議長(丸田 和時議員)  休憩前に引き続き会議を再開し、一般質問を続けます。  13番 柿木原 榮一議員の一般質問を許可します。  柿木原 榮一議員。 ◯13番(柿木原 榮一議員)   登  壇  昼食の後、眠たい時間ですが御辛抱いただきたいと思います。  きのうの議会の中で14時46分に東日本大震災の罹災者へ黙祷があり、また改めて昨夜は東日本大震災の録画を見せていただきましたが、本当に重い2年間でありました。自然の中で生かされているのかなと思う日でもありました。また、2年前はちょうどきょう、12日だったですか、九州新幹線全線開通の日でもございます。  通告書に従い、ヴォルカ鹿児島への支援についてと、議員の政務活動費について一般質問を行います。  2013年、サッカー九州リーグのヴォルカ鹿児島は、小澤宏一新監督が初采配を振るい快勝、目標の日本フットボールリーグ──JFL昇格に向け好発進をいたしました。また、有望な新加入選手も入団したと報じられました。3月3日の新聞には、来年からJ2の下部に新リーグとなるJ3──仮称でございますが、創設されることが決まったとの報道であります。FC鹿児島やヴォルカ鹿児島が所属する地域リーグも参加が見込まれております。  このJFL理事会で承認された参加資格の1点目が、ホームスタジアムの収容人数は原則5,000人、2番目にプロ契約選手は3人以上、3番目に、監督はJリーグの監督も務めるための指導者資格として必要な公認S級コーチ認定者などの条件がつきそうであります。  昨年、九州リーグのヴォルカ鹿児島と伊佐市はまちづくりの推進に関する協定を締結されました。また、平成25年のことしの1月の氷の祭典にもヴォルカの選手が参加されました。また、市の15日の広報によりますと、世界トップクラスの金鉱山を有する我がまちにあやかり、新しいクラブカラーに金──ゴールドを加えることになった縁で協定を結ぶこととなりましたとありますが、水稲の穂も黄金でございます。  これから両者が求める人材、資源を生かしたスポーツを通じた連携により、活力あふれ、夢と生きがいの持てる豊かなまちづくりの実現を目指します。我がまちのサッカーチームとして、ぜひヴォルカ鹿児島のJリーグ参入を応援してくださいということで、15日の広報に書いてございますが、これからの支援をどのようにされるのかお伺いいたします。1回目の質問といたします。 ◯市長(隈元 新君)   登  壇  これからの支援についてでございますけども、今までの支援の延長線上にあるというふうに思っております。まずは、サポーターの数を増やしていくということで、年度が切りかわりますので、新たにといいますか、2年目のサポーターをまた会費をお払いいただいて継続していただくということと、新規に入っていただく方にもお願いしていくという。そのためには市報で紹介したり、あるいは氷の祭典などがそうでありましたけれども、これからもいろんな祭りの案内をして、市民の皆様方の前にヴォルカの選手を紹介して、身近に感じてもらったり、あるいは私どもが試合開催地に特産品等をお持ちして、販売して、伊佐が応援しているということを応援している方々や選手の方々にもわかっていただく、あるいは元気をつけてもらうということで、今後サポートしてまいりたいと思います。しかし、何よりもサポーターの数を増やすということが大事でございますので、少なくとも職員には24年度同様、25年度もお願いしてまいりたいと思っております。 ◯13番(柿木原 榮一議員)  とりあえず、サポーターを増やすということでございますが、ヴォルカ鹿児島へ激励のエールを送るためにも、看板等の設置を何カ所か考えられないのか、例えば、こころ館の前とか、まごし館の道沿いとかにできないものか、もう少し伊佐市の意気込みを示したいものであるが、どう思っているのかお伺いします。 ◯市長(隈元 新君)  看板の設置も悪いことではないと思っておりますが、伊佐市の意気込みというのは、ヴォルカの方々は十分御存じでございますので、その意気込みはやはりサポーターの数を増やす、1口2,000円ですけど、できれば1万円ぐらいの会費で多くの方が支援してくださるというのが一番ではないかと思いますので、市民の皆様方にサポーターになってよかったと言えるような工夫をしていきたいと思っております。そのためには、ヴォルカの選手と市民の方々との触れ合いが一番ではないかと思っておりますので、そちらの方を優先してまいりたいと思っております。 ◯13番(柿木原 榮一議員)  看板等は今のところ検討はしていないという答弁でございますが、やっぱり何か形のあるものをしないと私はだめだろうと思います。特に、この伊佐市はヴォルカ鹿児島を推しているんだ、エールを送っているんだという形もやっぱり必要だろうと思いますが、また、看板等もあちらこちら民間の塀を使ったり柵を使ったりしてございますが、やっぱり伊佐市の意気込みは絶対必要であろうと私は思います。看板を設置されないということですが、その方向でいいんでしょうか。  また、教育長にもお伺いいたしますが、いろいろの大会に参加されるチーム、個人のペナントを張られるケースもございます。スペースですね。例えば、今回は大口高校のラグビーの九州大会出場ですね。今張り出してあります国体のカヌー大会開催要望もあります。また、子どもたちが全国大会とか九州大会、いろいろ行くのにペナントを作成し張られておりますが、応援、活躍を期待することはそのような形でできないのか。掲示される場所に本当に苦労されておられます。設置される方々から要望されておりますが、どうでしょうか。 ◯教育長(森 和範君)  今、カヌーの国体招致の垂れ幕等掲示しておりますけれども、いろいろな大会に児童、生徒、高校生まで含めて、参加してくれていることには感謝をしておりますが、これに対する応援のペナントとか、また横断幕とかをどのようにするかということについて、教育委員会内でもいろいろ検討してはいきたいと思っております。できるだけ、子どもたちや参加する人たちの励みになるようなものを考えていかなければならないと考えております。 ◯市長(隈元 新君)  看板につきましては、やはりタイムリーさがなければ効果がないと思いますので、そういうタイムリーさを考えて、何かの大会に出場するとか、優勝戦を争うとか、そういうときだろうというふうに思いますけども、掲示する場所等もいろいろありますので、全体の、やはりそういうのを掲示したいというほかの種目やほかの行事等もありますので、そのあたりは調整していくということになると思います。 ◯13番(柿木原 榮一議員)  やっぱり自分たちの名前が張られたり、ペナントを張っていただくと、子どもも親もまた、頑張らないかんなあという感じもいたします。ぜひ、もし検討の余地があるんでしたら、ヴォルカ鹿児島と入れて、その下にスペースをつくって、そのときそのときのペナントが張れるようなのにしていただければ、私は子どもたちのためにもいいんじゃなかろうかなと思います。  先ほど、市長のほうから少しお話がありましたが、特産品の販売をするとかということですね。ヴォルカ鹿児島の選手はアルバイトやコンビニの時間給で生計を立てるなど、本当にハングリーな精神の持ち主が多いと聞いております。子ども教室とかで子どもたちに技術的指導をいただきながら、物資面とか──特産品ですね、二軍の野球の方々が来られても、鹿児島市とか串木野市でしたかね、肉を贈ったりいろんなあれでやっておいででございますが、伊佐市として選手に支援はできないものかお伺いいたします。 ◯市長(隈元 新君)  確かに、このランクのクラブになりますと、そのようにプロだけで生活できるということはなかなか難しい点があります。そのためには、やはりヴォルカがプロとして、できればJ2ぐらいまで行くというのが一番のことだと思いますが、そのためには、やはりクラブを健全に運営していくためには2億円程度が必要ですので、どうしてもやはり、県民ひとりひとりが、2億円を市民のチームとして、県民のチームとして支えるという意味でも、ファンクラブをつくって、その会員を募集して、サポーターになっていただくということが、地道でありますけれども一番の支援だと思っております。  伊佐米を初めとする特産品につきましては、会場を盛り上げるイベントを行ったり、あるいは、英気を養ってもらうために時折することも、新年度もあるのではないかなと思っております。 ◯13番(柿木原 榮一議員)  本当に県でできたらいいし、また、伊佐市で協定の調印式まで行われましたので、この協定の調印とはどのように考えておいでなのか、お伺いいたします。 ◯市長(隈元 新君)  協定の調印はまちづくり協定ということでございますので、ヴォルカの選手の方々が青少年を指導していって、指導といいますか、交流をしていただく。指導というところまで行かないと思います。交流をしていただくということと、私たちがサポーターを増やすために努力をするというお互いの役割といいますか、そういうものを取り決めている協定、基本的にはまちづくり協定ですので、緩やかな協定だというふうに考えております。 ◯13番(柿木原 榮一議員)  ケース・バイ・ケース、ギブ・アンド・テイクも市長は言われます。答弁に時々出てきますが。やっぱりヴォルカ鹿児島からそういういろんな面で協力していただいている分があるんだったら、やっぱり幾らかは返していかなきゃならないと思いますが、その点についてお伺いいたします。 ◯市長(隈元 新君)  これはあくまでもギブ・アンド・テイクではなくて、お互いの交流の目安としてのまちづくり協定でありますので、ほかの協定とは少し性格が違うというふうに考えております。 ◯13番(柿木原 榮一議員)  交流でしょうけれども、人間でございます。やっぱり受けた恩は返したり返されたりと、それが人間のやっぱり道じゃなかろうかと私は思います。看板も今のところはつくらない。特産品系統は少しはできるでしょうけども、そのようにお伺いしておきます。やっぱり人間としてもうちょっと支援ができないものかと思っております。  2月28日の同僚議員の総括質疑の際、多目的公園用地の購入の伊佐農林高校実習農地跡地、財団法人鹿児島県立伊佐農林高等学校国本会からの売却要請で、市長はサッカー場を一つと答弁をされておりましたが、ヴォルカ鹿児島のホームスタジアムかなと思い、交流人口の増を見込まれているのかと期待いたしているところです。ある意味では、農地を市に手放すことにより、県立高校の再編が動き出すのかと勘ぐったことです。これは、質問に出ておりませんので、そのようにもしお答えができれば、していただけたらと思います。  次に、議員の政務活動費についてであります。これはちょっとしつこくなりますがお聞きいたします。  改正前の規定では、政務調査は地方議会の審議能力を強化し、調査活動基盤の充実を図るために、平成12年の自治法改正により、地方自治法第100条第14項、第15項において規定、制度化されたものでありますが、今回の改正で名称が政務活動費へ変更、交付目的に「その他の活動」を加えて「議員の調査研究その他の活動に資するため」に変更、政務活動費を充てることができる経費の範囲を条例で定めることを規定し、議長に、政務活動費について、使途の透明性の確保に努める義務を課す旨を規定されましたが、市長の考え方をお伺いしたいです。 ◯市長(隈元 新君)  先ほどの伊佐農林高校の用地の問題とヴォルカ鹿児島、伊佐農林高校の土地と高校再編、この両方とも全く関係はございませんので、別個のことというふうに御理解いただきたいと思います。  議会の政務活動費についてでございますが、以前はこれが政務調査費というふうになっておりまして、さまざまな問題点があって、議論が尽くされて、現在の政務活動費に変更になったというふうに理解しております。これは、今おっしゃいましたように、経費の範囲を条例で定めることを義務づけられて、使途の透明性の確保をして、そういうことで行っていかれるということで、議員の活動が調査研究費以外に従来認められていなかったものについてもできるようになったという、使途範囲というのは広くなったといいますか、しやすくなったというふうに一般的には考えられておりますので、私もそうなのかなと理解しているところです。 ◯13番(柿木原 榮一議員)  伊佐農林高校の件は、私の勘違いで、勘ぐったところが、やっぱりが悪かったんかなと思いながら聞いているところでございますが、やっぱり再編なり、また交流人口の関係でされるんかなとも思った次第でございます。  市長の答弁のとおり改正がございました。それで、地方自治法第10条第14項から第16項までの規定に基づき、議会議員の調査研究その他の活動に資するため、必要な経費の一部として政務活動費を交付することに関し、必要な事項を定めるということを、条例をつくり、政務活動費の支給はできないものかお伺いします。 ◯市長(隈元 新君)  このような件につきましては、このような件だけじゃないんですけども、議会主導でなさる、行政主導でする、どちらでも条例というのは定められるようになっておりますので、どちらでしてもいいことではありますけども、大体こういう議会、あるいは議員の方々の活動に関して、内容に関しては、議会のほうで御議論いただいて、おつくりになるというのが大体一般的でありますので、私のほうでこういうことを条例化、条例で定めるというような考えというのは、考えの中には全くございません。 ◯13番(柿木原 榮一議員)  そのような答弁になるだろうなということは、今までの私の答弁にいただいたのから察しますとできましたが、政務活動費の使途基準を地方自治法第100条の第14項により、政務活動費を充てることができる経費の範囲は条例で定めなければならないと先ほども言いましたけれども、予算措置をされるのは市長でございます。二元代表制、市民、議会を思うのであれば、もうちょっと前向きな考えはできないのか、お伺いいたします。 ◯市長(隈元 新君)  私はそれは筋が違うと思っております。何でも、私のほうで予算権がありますので、その予算を執行するために条例をつくるということは、事と場合によります。議会に対しては、議会は二元性で独自性を持っているわけでありますので、議会みずからが御議論なさって、それを市民に提示なさって、また市民のほうからの御意見等もいただかれて、中庸のとれたものをおつくりになるのが、私は筋だというふうに思っております。 ◯13番(柿木原 榮一議員)  では、お伺いいたします。政治活動費の性格上、議会議員でというあれがありますが、もし、議会等で政務活動費の条例をつくり、お願いしますという形で予算措置ができるものか、されるものか、その辺をお伺いします。 ◯市長(隈元 新君)  その御議論の過程を見せていただきたいと思います。当然市民に公開なさるわけですので、市民からのお考え、御意見等もございますので、それを踏まえて判断させていただきたいと思います。 ◯13番(柿木原 榮一議員)  議論を聞いてということですが、日本国はやっぱり法治国家でございます。平成12年4月に地方分権一括法の施行をされ、結実し、現時点では、第29次地方制度調査会の第28回の専門小委員会も開催されております。一番目に市町村合併を含め基礎自治体のあり方、二番目に監査機能の充実、強化、三番目に議会制度のあり方など、現在新たな改革が進められております。  先ほど、財政上のことは市長のほうにお聞きしましたら、過程を見てということですが、岩元克頼議員定数調査特別委員長のもと、議員定数を4人削減しました。削減した財源がどこに行ったのかというような意見もございます。財政的にも協力しております。1人ぐらいの報酬を政治活動費として、市民のため、自己研さん、また議会の付加価値を向上することはできないのか。市長のほうはもうできないと言われるでしょうし、議会のほうで過程を見てということですが、本当に市長の答弁を聞いておりますと、議員に勉強させてもいたし方ないという考えか、期待できないと考えるのか。情報を執行部だけがわかり、議員とは共有はできないのか、二元代表制なのに何か従属関係が少し見えております。そのような考えはないのかお伺いさせてください。 ◯市長(隈元 新君)  議員は全く誤解していらっしゃいます。従属関係がないから、みずから御議論して、議会の中で結論を出していただきたいと申し上げているわけです。政治活動費に充てる経費の範囲等について使途基準を定めるというのは、私が踏み込む場所ではありません。議会が主導で条例整備を図っていただくことが望ましいと申し上げているわけです。議員定数の問題もお触れになりましたが、これをお出しになるのであれば、議員定数を審議するときにこれも一緒に御議論なさればよかったことではないでしょうか。  もし、今議員の道理が通るとするならば、私が議員定数を決めて、そして、私が議会活動費を、政務活動費を決めて、それを仮に皆様が認めていただければ、それが条例として成立するということになるんです。これが果たして二元制でしょうか。制度上はどちらがつくってもいいとなっています。しかし、二元制であるがゆえにお互いの自立性、自主性というのを重んじているんじゃないでしょうか。全く私の答弁を誤解なさって、御自分の論理に私を引き込もうとしていらっしゃるように私には思えてなりません。 ◯13番(柿木原 榮一議員)  市長のほうも誤解されていると思いながら、お聞きするところです。政務調査費のときには、オンブズマンの追及とか、裁判所の違憲判決とか、いろいろございました。陳情、要望のための視察費は平成22年3月29日の金沢地裁、19年12月20日の仙台高裁及び23年5月20日の仙台高裁の判決もありました。議員として補助金の、あるいは陳情活動のための旅費、交通費は条例で対象とすることができるとありますが、会議に伴う飲食代の一部についても大阪高裁、金沢地裁、名古屋高裁も判決が出ております。市政の課題及び市民の意向を把握し、反映できるよう活動するものでございますが、住民福祉の増進を図るためにも必要な活動であります。調査研究費、研修費、広報費、要請と陳情活動費、会議費、資料作成費、資料購入費、人件費、事務所費など10項目が条例が定めることができます。やれますように改めてお聞きしますが、議員で議会で活動費に是の答えが出たときには御協力願えますか。よろしくお願いいたします。 ◯市長(隈元 新君)
     前にも御答弁しましたが、御議論の過程、そして市民の方々のお考え、御意見、そういうことを考慮に入れて判断させていただきます。 ◯13番(柿木原 榮一議員)  市長自身もわかっておられますが、わかっておられるから今職員をいろんなところに派遣されて、この地方自治的な考え方がどんどん変わってきております。市民のことを思うと、変わってきている今こそ時代に即した議員にと思います。11月の市会議員の選挙で、それこそ4人が新人で当選されました。2人は行政のプロでしたから少数精鋭にもなります。職員は優秀ですが、日本の中では議員が取り残されるような気がいたします。曲がりなりとも研修意欲は十分にあります。もし、そのような考えが市長にもあるんでしたら、議会とともに歩みたいと思いますが、議会の是が出たらまた考えていただきますよう、よろしくお願いいたします。  終わります。 ◯議長(丸田 和時議員)  以上で、13番 柿木原 榮一議員の一般質問を終わります。 ◯議長(丸田 和時議員)  次に、8番 諏訪 信一議員の一般質問を許可します。  諏訪 信一議員。 ◯8番(諏訪 信一議員)   登  壇  今回の一般質問について、学校における体罰と学校における非正規職員について、一般質問をしたいと思っています。  昨年12月、大阪市立桜宮高校バスケット部の男子生徒が男子顧問から体罰を受け自殺した問題、それから、県内においても野球部員の体罰、それから、最近になりまして、日本女子柔道界の監督による暴力事件等が大きく報道されたところであります。県教委もこのことを受けて、各県、県立学校、市町村教育委員会に体罰の実態把握を求める文書を2月12日付で発送したとのことであります。このことについては間違っておったら訂正していただきたいと思います。  そこで、質問の第1として、今、市内には幼稚園が1校、小学校が14校、中学校が4校あるわけであります。その中で、部活動、生徒指導において、体罰があったのかないのか、このことをお聞きしたいと思っております。  実は、鹿児島県内の県立学校の中で体罰が22件あったと報道されました。けがが12件であります。きょうの新聞の中でも、市立の公立校の中で体罰が12件あったという報道がされました。中身については既に皆さん御承知かと思うんですが、こういう形で学校における体罰というのが多く見受けられるわけであります。そこで、本市の状況を伺いたいと思っております。1回目の質問とします。以上です。 ◯教育長(森 和範君)  先ほど議員がおっしゃいましたように、大阪市のその高校において、生徒が命を縮めるような体罰があったということは非常に残念なことであります。高校の体罰等については、先ほど議員がおっしゃいましたので省略いたしますが、中学校における体罰の報告等について、本市においては、小学校、中学校において、小さい体罰でも報告を上げるようにということを話して、報告をもらうようにしております。そのようなことから、平成24年度、中学校における体罰が6件報告があります。授業中の態度が悪い生徒に対する教師の注意の仕方の行き過ぎ、また、部活動中の指導方法がこれも行き過ぎとの内容であります。けがはありませんが、生徒の身体に苦痛を与えたということで、私どもは体罰と捉えております。  また、最近、幼稚園のほうから体罰があったのではないかという情報をいただきまして、それを調査いたしました結果、それも私どもは体罰と捉えております。幼稚園のほうにつきましては、簡単に申し上げますと、卒園式の練習のときに、年少児──年少、年中、年長とあるんですが、年少の子どもで落ちつかない子どもがいまして、その子どもが落ちつくようにということで、30センチほどのガムテープを手のひらとももから覆ったようであります。1、2分の間ということのようですけれども、自然にはずれたということですが、私どもがなぜ体罰と捉えたかというと、これはいわゆる年少児、言って聞かせても、またそのような行動をしても理解ができるかと、そのような子どもに対してそのような行動をしたということは体罰であるということで、厳しく調べて指導をしているところであります。これについては、保護者等にもきちんと状況を報告し、おわびをし、また今後の対策等を考えて報告をするような場を設定するようにしております。以上でございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  中学校で体罰が6件あったということですが、態度が悪い、そういうようなことのようですけれども、生徒に直接手を上げたという事例はないんですね。生徒に直接手を上げるということはなかったんですね。 ◯教育長(森 和範君)  肉体的な苦痛を与えたわけですから、手を上げているわけでございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  それでは、県教委のほうから、さっき言ったように、2月12日発送の文書の中で、体罰の実態把握に関する調査というのがありましたよね。この中で調査をされた事例が今の6件なんですか。 ◯教育長(森 和範君)  そのとおりでございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  このアンケートをとられたということですが、これは保護者向けの調査依頼書、児童・生徒及び保護者が対象になっていますが、対象期間が24年4月1日から25年3月31日までとなっています。提出先が校長先生になっているんですが、提出期限が3月8日となっているんですよね。そこの中で、調査を行う必要から、原則として3月8日までに提出してくださいと。4月5日までは受け付けるという内容になっているんですが、この調査の目的は一体何なんですか。 ◯教育長(森 和範君)  教育というのは熱意を持って取り組まなければならないということは原則ではありますけれども、その指導のあり方において、学校教育法11条で体罰はあってはならないと禁止されているわけですが、ややもすると、指導法の足りなさゆえに、指導技術の足りなさゆえに、熱意の余りですかね、児童・生徒に対して肉体の苦痛を伴うような行き過ぎた指導をやってはならないということを、全ての教職員に指導するというためにしたものであります。  なお、先ほど出てきたこの体罰の報告について、児童・生徒からは1件も上がっておりません。ほとんど全て教師から上がっております。自分の指導を振り返ってみて、こういうことがあったということで教師から上がってきているものでございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  この体罰の報告が、先生からの申告だということで、生徒からの報告ではないということですけれども、やはり体罰について、県教委の報告を見た中でも、県の報告を見た場合も、児童・生徒からの訴えというのはないんですよね。やはり、保護者や先生からの申請ということになっています。これは一体何が原因なんでしょうか。どういうふうにお考えでしょうか。 ◯教育長(森 和範君)  教師は常に自分の指導を振り返ります。あのとき、ああしたことはよかったんだろうか、悪かったんだろうか。それが特に体罰等になりますと、私も教師でありましたから、教員になって初めのころ、自分の指導力不足ゆえに、皆様方が児童・生徒であったころそうであったごとく、私も1、2回子どもの頭をこつんとしたようなこともありました。それはずっと残ります。今も私の心の中に残っています。その名前も、状況も。不思議なものであります。そのように自分の指導不足のゆえにそのような行為をしたということが、先生方にはずっと残っているわけです。ですから、振り返ってみて、ああ、あんなことがあったと。  子どもの場合は、けがをした子どもはいないわけですけども、それが体罰と捉えるよりも厳しい指導といいますか、そのように捉えている。ですから、子どもたちの中に体罰の意識といいますか、これは少ないのではないかと思います。むしろ先生からすごく厳しく怒られたとかいうような意識でありますから、調査の中にも上がってこなかったのではないだろうかと感じます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  確認の意味から、もう一回教育長にお尋ねします。体罰に関する調査を行われたわけですよね。伊佐の場合では6件ほどあったということです。この中で、3)体罰が行われた場面、該当するのにアからキまであって、それに丸をする。体罰が行われた場所、それも各項目があって、それに該当するところに丸をすると。体罰の対応ということで、またこれも該当するところに丸をするようになっています。それと被害の状況についても、そういう該当項目があって、それに丸印をするようになっています。こういう詳細にわたっての調査をされるわけですが、これを今後どのようにして、体罰をなくすためのアンケートだと思うんですけれども、どのように活用されようとして、この調査をされたのか。ただ単なる体罰の実態把握なのかどうか。そこをもう一遍確認したいと思います。 ◯教育長(森 和範君)  私どもは、これは単なる実態把握とは捉えておりません。報告が上がった時点、報告期限はまだ後だったわけですけども、調査を始めてすぐに、各学校に報告があったものはすぐに上げなさいと言ってあります。というのは、いつまでも放っておくと、その調査をした目的といいますか、これは早く対応しないといけないと。そして、子どもたちに正常な形で学習生活、学校生活をさせないといけないということを考えていますので。調査が上がった時点で、すぐに校長に具体的な状況、そして、その後の対応、措置はどうしたのか、最終的には体罰を行った生徒への謝罪とか保護者への謝罪があります。これらを完全に終わらせて、校長から当事者への指導を厳しくすると。加えて、教育委員会に、当事者と校長は教育長室に来てもらいます。教育長が厳しく指導を行っております。そして、これをもとにして、今後、来年度は学校の教員たちが全て集まる会がありますが、その折に、教育長の講話の中にそれを入れて指導をしていくということを考えております。  つまり、これは大事な一つの教訓といいますか、教育の大事な資源といいますか、そのようなものとして活用していくことによって、伊佐市の学校において体罰とかいじめとか、そのような子どもたちの心を傷つけるような教育活動がないようにということを指導していくつもりでございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  残念なことに、伊佐の地でも中学校で6件の体罰があったということですが、それと幼稚園で1件──幼稚園では1件ですね。(「はい。」と呼ぶ者あり)あったということですが、ただ、この幼稚園の場合、年長さんということで、5、6歳の方になるということになりますよね。6歳ですかね。(「年少。」と呼ぶ者あり)年少さんだから(「3歳。」と呼ぶ者あり)3歳。うちの孫も今4歳になっているんですけれども、言うことを非常に聞きません。口答えもするわけですが。幼稚園に行ってらっしゃるから、ある程度の理解はされると思うんですが、この3歳児に対して、済んだことですけれども、保護者には謝罪されたと思いますが、それからこの園児については、具体的にある程度、先生がそういうことをやったというのは、心の傷というのはやっぱりあると思うんですよね。そういうのをどうされるのか。それから、本城幼稚園にやっていらっしゃる保護者に対する対応は今後どうされるのか伺いたいと思います。 ◯教育長(森 和範君)  先ほど大まかには申し上げましたけれども、この園児に対する謝罪といいますか、なかなか子どもがわかるような言葉でというのは非常に難しいと思いますけれども、これはその場の謝罪とともに、今、年少児ですから、年中、年長と育っていきますが、その中において、その子どもの心の立場に立って、心のケアをずっとしていく必要があるだろうと思います。  また、保護者への謝罪等につきましては、既に謝罪をしておりまして、保護者のほうは納得といいますか、特に大きな問題としては考えてはおられませんけれども、ただ、私どもとしても、そのような状況が幼稚園の中、子どもたちがみんないる中であったということは大きな問題だと捉えております。  また、そのような状況が起きたということは、保護者の信頼も失ったというように考えております。ですから、それに対するおわびといいますか、そういう場と、また今後の幼稚園の運営について、それより早く、私どものほうとしては、幼稚園の園長を兼任でなくて専属にするということを今度の議会に早くは出していたんですけれども、これがもうちょっと早ければ、もう1年早ければもっとよかっただろうと後悔はしているところでございます。  そのように、今後の園のあり方、運営等について、専属の園長を置くということと、教育委員会の学校教育課と直接つながるような体制をつくっていくというようなことで、保護者に理解をしてもらおうと思っております。 ◯8番(諏訪 信一議員)  くどいようですけれども、全体的に幼稚園の保護者に対する説明というのは考えていらっしゃらないんですか。教育長、済みませんが、それはちょっと触れておきたいんですが。 ◯教育長(森 和範君)  幼稚園の保護者全体に対しての会を開いて、場を持って、そのように謝罪をしたり、また今後の方針について説明をしたりと、そしてまた、いろいろの園の運営についての意見もいただきながら、よりよい本城幼稚園をつくっていくようにしていきたいと思っております。 ◯8番(諏訪 信一議員)  幼稚園の関係についてはこれで終わりたいと思います。  中学校の体罰の関係ですが、中学校が6件あったということで、4校中学校があるわけですけれども、この6件の内訳というんですか、体罰のあった学校は1校だけですか。複数でしょうか。  それと、さっきの幼稚園との関係もありますけれども、保護者や生徒への心のケアはどうなったのでしょうか。 ◯教育長(森 和範君)  学校は複数でございます。1校ではありません。なお、先ほども説明申し上げましたが、その対象の教諭と体罰を受けた生徒また保護者等については、おわびをしたり了承をもらったりしております。ただ、それだけで済むものではございません。やはり、体罰の一番の問題というのは、心に傷がついていくということであります。ですので、ふだんの教育活動の中で、全職員で心のケアをしていくということを各学校で取り組んでいるところでございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  体罰の関係については、これで終わりますけれども、やはり、スポーツを通じてですが、指導のあり方とかいろいろ問題があるようであります。やはり、強い部活をつくるとか、そういうようなことで、半面、指導熱心な先生という評価があるようであります。しかし、たたかれてみずから命を絶つ生徒もおったわけですから、やっぱりこの事実を私たちは深く受けとめなければならないと思っています。やはりスポーツは楽しくやるものだと思っております。  今回のこの県教委のアンケート、ぜひ二度とこういうアンケートが実施されないような学校教育をひとつやっていただきたいと思っています。  この件については、これで終わりたいと思います。  次に、非正規の職員についてお伺いしたいと思います。  非正規の教員が11万人を超えて、公立小中学校7年間で3万人の非正規の教員が増えたと報道がされました。伊佐市の各学校の非正規の人数を調べてみたんですけれども、非常に多いわけであります。そこで、お伺いしたいのが、ひとつは非正規の先生が増えている要因は一体何なのか。確かに病気や育休をとって、その後補充として入られるということも考えられますけれども、この非正規が多い原因が一体何なのか伺いたいと思います。 ◯教育長(森 和範君)  非正規教員といいますのは、教員採用試験に合格がまだされていない教員で、正式に採用されていない教員ということでございますが、これには臨時的任用教員と非常勤講師がございます。最近、非正規教員が増加している原因としては、一つは教員の年齢構成の平準化といいまして、以前、ある年度、たくさんの教員を採用して、その年代の教員が非常に多くて、学校内の教員の年齢バランスがなかなかとりにくいと。若手の先生がいないとか、中堅が少ないとかいうようなことがございまして、これを平準化するために採用の調整を県教委が行っております。  それとか、平成18年度以降、国の定数改善という、いわゆる一人の教師が持つ児童生徒数の数を少なくして、教員をたくさん採用してほしいということが、定数改善ということなんですが、これが国の財政難のために滞っております。昨年、小学校1年生の30人学級というのを実施しましたけれども、それは来年なくなっていきますが、このように教員の採用数がなかなか増えていかないということも原因であります。  もう一つ、鹿児島県、特に伊佐市においては、急激に少子化が進んでいる。また、県全体では学校の統廃合が非常に多くなって、この3月31日も20数校が県下から消えていきます。学校数が少なくなるということは、教員数が学校数に比べて多くなるということで、新規採用の教員が少なくなるということでございます。  また、伊佐市の場合等においては、学級数の変動が多いわけです。例えば、ことしは6学級あるんだけれども、来年は生徒が少なくて5学級になるとか。そして、その次はまた入学者が多ければ6学級になるとか、このような場合、教員数が定着しません。教員数の変動があるわけです。この変動分を、正規教員を入れると、少なくなるとこの正規教員を無理にほかのところに出さないといけなくなってくるような不合理が出てくるものですから、そのような場合に非正規教員を入れて対応するという形になっております。  また、育児休暇等の期間が延びたこと、それから、男女とも育児休暇等がとりやすくなったこと等において、もう一つ病気休暇等の教員もやや増えております。それらによって、非正規教員を採用するというようなことが原因となっていると考えております。 ◯8番(諏訪 信一議員)  非正規の教員が増えている要因として幾つか挙げてもらいましたが、その中でこの伊佐の場合であれば、非常にいいことですけれども、産休で7人の先生が休んでいらっしゃいます。非正規の先生が14人いらっしゃるわけで、相対的にはいろんな栄養職、養護教諭、いろいろあって、この非正規の先生が21人いらっしゃるようであります。  その中で、病気で休んでいらっしゃる方がいらっしゃるわけです。ちょっと質問の順番が変わりましたけれども、病気で休んでいる、いわゆる休職されている先生が、さっき言ったように3人もいらっしゃるんですけれども、その原因は一体何なんでしょうか。私は考えるに、今学校現場は非常に忙しいということで、例を言いますと、よく鹿児島からの帰りに菱刈中の前を通りますと、夜遅くまでこうこうと電気がついています。あれは多分部活ではないと思います。部活をする時間でもないわけですから。やはり、学校現場における事務量の増大ではないかなということで、生徒指導の面、学習の面、いろいろ考えて、学校に遅くまで居残っていらっしゃるんじゃないのかなと。全ての先生ではないかと思うんですけれども、そういう現象が見受けられるわけですよね。一体その病休の原因というのはどういうふうに把握されているのでしょうか。 ◯教育長(森 和範君)  2月現在1人の休職があるわけですけれども、病気になった原因は一言では言えないと思うんですね。家族の問題、自分の病気の問題、そして仕事の問題もあるかもしれません。学校が非常に忙しくなったとよく言われるわけですけども、忙しいということと精神的に病気になるということは、直接はつながってはいないのではないかと思います。それにいろんな要因が入っていまして、心身が疲れて病気になられるというようなことがございます。  ただ、学校としては、そのような教員に対してはできるだけ仕事量を少なくしたり、また、休まないで続けて仕事ができるようにということを、いろいろと校長を中心にして配慮しながら進めているところでございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  この病気の関係を先に言いましたので順番がかわりましたけれども、教員のいわゆる健康相談窓口というのはどのようになっているのでしょうか。普通の職場であれば、定期健診を1年のうちに何回か、今1回ですね、必ず義務づけられて、労働安全衛生法等の問題もありますけれども、1回は義務づけられているわけですよね。学校の先生の場合も同じだと思うんですけれども、こういう日ごろの健康相談というんですか、どのようになっているのか、お伺いしたいと思います。 ◯教育長(森 和範君)  教員の教育相談の窓口というのは、やはり管理職でございます。ですから、管理職は特に、校長ですけれども、日ごろから職員の心身の健康状況を常に把握しながら学校運営をすると。これは人的管理といいますが、管理というのはいい状況で保つということでございます。また、校内の研修や校内衛生委員会というのがございますが、職員の心の健康に職員みずからが認識を高めるようにということ、また、日ごろから不安やストレス等の除去、仲間に話すとか、年配の先生に相談をするとか、そんなような相談しやすい職場環境づくりも進めています。  また、市教育委員会では、伊佐市教育委員会の特定事業主行動計画に基づきまして、推進委員会を開催し、各学校における教職員が仕事と子育ての両立を図ることができるよう、勤務環境や健康の維持・増進、心のケア等に関する各学校の現状と課題について協議し、改善を図っているところでございます。 ◯8番(諏訪 信一議員)  非正規教員の質問にまたちょっと入っていきたいと思うんですけれども、今月いよいよ20日ごろは異動期の発表になるんじゃないかと思っています。そして、大体25日ごろが何らかの日程が決まってくるというような状況に例年なっているようであります。  そこで、さっき教育長が、伊佐の場合であれば非常に生徒数の増減があるということを言われましたよね。昔であれば、たしか5月ごろの基準で教員配置が決まっておったようであります。今はもう4月になっているんですよね。  そこで、この非正規の先生、仮に異動発表が25日ごろ内示があって、そして誰々が出ていって、どこが欠員だということになった場合、この今現在いらっしゃる非正規の先生方にはどうなんでしょうか。何かこういう連絡とか、来年度はどうなるとか、そういう周知というのはあるんでしょうか。それと、そういうことがあるかないかによって、来年度は一体自分はどうなるんだろうか、そういう身分的な不安も出てくるわけですよね。そこらが一体どうなのか、ひとつ伺いたいと思います。  それから、研修のあり方ですが、うちの娘も教員をやっているものですから、ちょっと娘に確認したんですけれども、この非正規の先生の研修は一体どうなっているのかということで、尋ねてみたんですけれども、それは全く学校における外での研修と変わらないそうですね。ただ、初任研修を受けるか受けないかの違いだということでした。  そういうことで、質の向上という面では、さっき言われた採用試験には合格していないけれども、そういう研修をされているわけですので何ら問題はないように思うんですけれども、例えば研修における時間外労働に対する手当とかそういうのは、非正規の先生にはあるんですか。その2点を伺ってみたいと思います。 ◯教育長(森 和範君)  非正規教員は基本的に1年契約でありますので、その年度が終わるときには、自分の教員としての身分はないということは最初からわかっているわけでございます。次年度につきましては、教育事務所のほうで面接をし、配置をしていきますので、教育事務所のほうに来年も続けていきたいですというような旨を届けておくわけです。そして、教育事務所のほうで必要な学校にそれに応じた先生を配置していくということでございます。  なお、研修につきましては、伊佐市の場合は年2回の研修、4月と8月、研修会をしております。このほか、各学校においてやる研修は全く正規教員と同じでございます。また、時間外に研修を受けるから特別手当はあるかと。これは一般の教員もありませんので、非正規教諭ももちろんございません。 ◯8番(諏訪 信一議員)  最後になりますけれども、実はこれが学校の非正規の先生方に当てはまるのかどうか、ちょっとそれも含めてお尋ねしたいと思うんですが。労働契約法の一部を改正する法律というのが、平成24年8月10日に交付をされたわけです。中身は、簡単にいうならば、この有期労働契約とは1年契約、6カ月契約の期間の定めのある労働契約のことを言いますということで、全てのパートから嘱託など職場で働く人々で、新しいルールの対象となりますということで、これは労働厚生省、都道府県労働局、労働基準監督署から出ている文書なんです。  改正法の三つのルールというのがありまして、有期労働契約が反復更新されて、1年契約という形でしたので、伊佐の卒業式、入学式に私が出席して見た中では、簡単にいえば、3月の卒業式が済んだ後までは在籍されとって、今度は新任のときであれば、同じ先生が、転出と転入という形で文書でもらうわけですね。さっき言われた1年契約ですから。そういうことで、もう長く働いている方がいらっしゃるわけですね。私は多分これが該当するんじゃないかなということで質問しているわけです。  通算5年を超えるときは、無期労働契約に転換できるルールができたそうなんです。これが24年8月10日になったということなんです。それから、雇いどめの関係については、最高裁判例で確定した雇いどめ法律が、今回の場合、本人が希望すれば使用者による雇いどめが認められないことになるという。もう一つが、有期契約労働と無期契約労働者との間で期間の定めがあることによる不合理な労働条件の相違を設けることを禁止する法律だということで、これは雇いどめの関係については、24年8月10日に交付されましたので、公布日から適用されて、無期労働契約の転換ですね、5年以上したときは次の6年目からも契約ができるんですよという法律ですね。それから、不合理な労働条件の禁止。こういうことが、さっき言いましたように交付をされているわけですが、これは学校の教育現場にも適用されるのかどうか伺いたいと思います。 ◯教育長(森 和範君)  雇用は県教育委員会がしていますので、私のところはまだよくわかりませんが、また、そういう情報があれば、見て勉強していきたいと思っております。 ◯8番(諏訪 信一議員)  若干時間をとりましたけれども、これで一般質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ◯議長(丸田 和時議員)  以上で、8番 諏訪 信一議員の一般質問を終わります。  ここで、しばらく休憩します。なお、休憩時間は10分程度とします。
                   △休  憩△(14時15分)                △再  開△(14時25分) ◯議長(丸田 和時議員)  休憩前に引き続き会議を再開し、一般質問を続けます。  5番 緒方 重則議員の一般質問を許可します。  緒方 重則議員。 ◯5番(緒方 重則議員)   登  壇  きょう、最後の質問者となりました。発言通告に基づき、まず市歌、市の歌の制定についてお伺いいたします。  昨日の鶴田議員の一般質問の中、また、けさほどの沖田議員の質問の中でも、この市歌のことについて、多少文言が出てきておりますが、あくまで予定ということで、ことし11月2日、市政5周年記念事業の中で、この市歌の発表というか、披露も入っているというような御答弁もございました。  そこでまず、この市歌を制定することの狙い、あるいは市民の皆様に対する影響というものをどのように考えておられるのか、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)   登  壇  市歌を制定するということは、旧菱刈町、あるいは旧大口市にそれぞれの町歌、市歌というのがあったわけでございますので、当然市になりましてからは、できるだけ早い時期に市の歌を決定して、それを広く市民にお知らせするというふうに、伊佐市がスタートしてからなっておりますので、5周年というのが一つの節目でございますし、ほかの合併をした事例を調べてみましても、5周年のところで市歌を披露しているというのが一般的でございますから、私たちもそれに倣いまして、市歌を制定したわけでございます。  国に国歌、県に県歌、市に市歌という、そういう制度でもありますし、制度といいますか、一つの形としてございますので、私たちもこの制定に最初から取り組んでおりましたので、5年目の25年度にそれが当たるということでございます。 ◯5番(緒方 重則議員)  3月号の広報いさの見開き1面でこの市歌のことが取り上げられております。ですから、ある程度、これを見ていくと全体的な流れがわかるのかなということで、こちらを参考にしながら一応お話をさせていただきたいと思います。今の市長の御答弁からいくと、一番最初、平成22年9月から会議をスタートしているということで、この時点で、既に平成25年、市政5周年記念事業で市歌を披露するということを前提に、この会議がスタートしたという認識でよろしいんでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  はい。そうでございます。 ◯5番(緒方 重則議員)  実は、いろいろ先輩議員の方々にもお伺いしたんですが、私は山野ですので旧大口市ということになりますが、正直な話、この市歌というのは、ほとんどなじみが、なじみというか、ありませんでした。唯一、ちょうど旧菱刈町、旧大口市が伊佐市になるとき、あるところで市長が歌われておりましたのを初めて、初めてということではないんでしょうけど、これが旧大口市の歌かというふうに聞いた覚えがございます。  で、調べました。ちなみにちょっと、作詞──けさほど、沖田議員のほうでも出ておりましたけど、海音寺潮五郎先生、作曲、武田恵喜光先生、当時、鹿児島大学教授で音楽家ということで、「涼風渡る高原は 藍より青き空の色 玉より清き水の色 四方の山々ふかみどり 山となり出る美し米 泉と醸すうまし酒 ゆたけき郷ぞわれらが市は ああ 大口 ああ 大口 われらが市ぞ」と、これが3節あるんですが、いろいろ郷土史のほうで調べましたら、この市歌が制定されたのが昭和47年で、旧大口市がスタートしたのが昭和29年。ですから、市政19年目の昭和47年、ちょうど太陽国体があったときに披露されているという歴史があるみたいです。で、その背景になったのが、背景といいますか、実際どのようなことからこの歌がスタートしたのかということになるんですが、北薩を守った武人の里、観光と田園都市の発展を歌ったというか、それを込めた歌詞であるということで出ております。  一方、旧菱刈町の町歌なんですが、作詞、椋鳩十先生、作曲、田中義人さんということで、「光る 陽に光る 日本に光る 伊佐米の菱刈の町 満月のまろき姿に 青山は この地を囲み 人の和に 栄ゆ 菱刈」これも同じく1番から3番までということで、こちらのほうは旧大口市より若干早い昭和43年11月9日制定ということで、明治100年記念事業の一環として、式典において制定発表されたということで出ております。  いろいろ調べて、調べてというか、人名から探っておりましたら、この作詞家椋鳩十先生、あるいは作曲家の、先ほど申し上げました武田恵喜光先生というのは、非常に鹿児島のほうに縁があられたということで、小学校、中学校、いろんな校歌をつくってらっしゃる。実は、田中小学校の校歌も作詞、久保田彦穗というお名前で、実は本名、久保田彦穗さん、椋鳩十先生のことだということで、作詞、椋鳩十先生、作曲、武田恵喜光先生ということで、非常に鹿児島にはこういう市歌、あるいは町歌、あるいは校歌ということで、非常にいろいろご縁のあられる方であるというようなことが出ておりました。  そこで、それぞれ市歌、町歌を制定するに当たっては、コンセプトというのが当然出てくると思うんですが、こちらの資料でいきますと、未来を歌うのは現在の子どもたちというこの言葉をコンセプトにして、つまり、考え方起草のもとに、この市歌制定プロジェクトが進んでいったということにされております。で、けさほど、市長が沖田議員の中でちょっと触れられましたが、平成22年9月に立ち上げ、23年、翌年12月までに庁内代表者会議4回、検討会議6回、そして24年2月に選考員公募ということで、そこまでに、結局、子どもたちに作詞のほうをお願いしていきましょうと。最初からスタートしたわけではない、やはりいろいろ皆さんのお考えからすれば、伊佐市にご縁がある方、いろいろ著名な方であるとか、そういう方々にお願いするという発想もあっていいはずだと思います。そこの議論の中で最終的に未来を歌うのは現在の子どもたちであるというこのコンセプトに至った経緯というものを、差し支えなければ、いろいろどのような議論があったのか教えていただきたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  コンセプトはみんなに愛される歌、若い人たちに引き継がれていく歌、明るい歌、そういうのが、今もそうでありますけど、たまたま子どもさん方につくっていただいたということになりましたけども、そういうコンセプトでありました。  それは、私の反省からもあります。緒方議員のみならず、私自身が、市長でありながら大口市歌を歌えなかったわけでありますが、有名な海音寺潮五郎先生の歌詞であるということだけは知ってまして、詩として、ポエムとして自分が理解していて、メロディとしては理解してなかったわけであります。それで、市政50周年のときに、保育園の子どもたちとステージの上で一緒に歌を歌いました。私と議長、当時は河野議長でありましたが、二人は一応代表でステージに上がったわけで、一応口を動かしていましたので歌っているように見えたんですけど、私ら二人は完全に口パクだというふうに見破られました。それから、私は練習して、今は毎日歌っておりますけども。  そういう自分自身の反省があったのも一つでありますが、やはり若い人がつくって、若い人が歌わないと、私が歌っても、20年、30年したらもういないわけです。だから、そういうコンセプトがなければ、ただ有名人がつくればいいというものではないというふうに思いました。  しかし、それは私の考えでありまして、本当に若い世代がそう考えているかということで、若い職員を中心に、先ほどおっしゃったようなグループをつくったわけです。そして、4回、6回、そういうような庁舎内部での議論を重ねてきました。そのときに、若い人が出す意見を全て取り上げて、全てひとりひとりアタックしていきました。  最初はやはり吉田拓郎さんとか、それから、長渕剛さんとかそういうお名前が出て、ことごとくお手紙を書きました。ナシのつぶてでありました。オノ・ヨーコさんというのも出ました。何かのやっぱりご縁で若い人がネット上で探ってきたんだと思います。確かに何か縁がありそうでした。霧島の峰を介して縁がありそうでした。それはお手紙を出す前の段階で無理だなというふうに思いました。そして、井上雄彦さんにもお願いいたしましたけれども、御返事がございませんでした。  御返事があるようになったのは、お願いしている中で榎木孝明さんにもお願い申し上げました。榎木さんのお断りの理由は、私は作詞のプロではありません、作曲のプロではありませんということをおっしゃって、作曲のほうは御紹介する人があってもいいと思いますけども、作詞は確かに私がふるさとの人間ですから書けないことはありません。しかし、やはりしかるべき人から見たら、素人が余技で書いたなというようなふうに見られるのが、演劇人としての、プロとしての私の気持ちとしてはしっくりきませんということで、お断りになりました。よりいい詩人とか、歌詞を書いている人を御紹介してもいいですけどというようなお話はありましたけども、一応そこまででした。  またほかの方を当たろうということになりまして、吉俣良さんにも半次郎の関係でお願いにまいりました。吉俣さんがお断りになった理由は、私は一カ所しかつくりませんとおっしゃいました。市としては薩摩川内市、校歌としては再編成されてできました明桜館、この二つしかつくりませんと。だから、日置市からもどこからも市歌を頼まれましたけどもお断りいたしておりますので、ご縁があるとはいっても、お受けするのは少し遠慮させてくださいというようないきさつがございました。  そのあたりまでは、やはり若い職員の発想というのも、みずからつくるというよりも、自分たちが好きな歌手、好きなタレント、好きな方に、伊佐とご縁がある方に何とかお願いしようというような発想でありました。お頼みする方々という形で進んでおりましたので、もうそこいらあたりで大体手詰まりになるわけですね。そこから、今回、この児童生徒がつくるというところの発想に切りかえていったわけです。  それは、作曲を先に決めるか、作詞を先に決めるか、作詞作曲を一緒に決めるかという、最初の段階は、やはり作詞作曲をセットにして考えてましたので、榎木さんにお頼みするにしても、榎木さんが推薦していただく作曲者になるだろうから、これも一つのセットだろうというような、作詞作曲をセットで考えて、若い人が好む歌をということで、進めておりましたけども、それが行き詰まりましたので、また原点に返って、若い人が歌い続ける歌にするにはということで、身近にいらっしゃる作曲家の方にまずメロディを幾つかつくってもらったらどうだろうかという話にもなりました。そういう中で、北岸さんとのおつきあいの中で、幾つかメロディというのを考えていただこうということになりました。  そのあたりから、作詞をどうするかというのを、公募をするかとか、いろいろそこは議論がありました。市民がみんな参加して、あるいは市外の方々も参加してということでありました。当然、市外にいらっしゃるふるさと会の方々も御関心がおありだろうということで、そこのところもかなりの議論があったというふうに思っております。流れとして何となく、何となくというよりも、競わすということで各学校がつくったらどうだろうかというような話になりました。ですので、北岸さんのほうがワークショップをお開きになって、そのメロディを持ってある小学校にお行きになって、自由に好きなように何でもいいからこのメロディを聞いて、それに言葉をつなげてみたらということで、そこでできたのを聞きながら、結構おもしろいねということになりました。  そこから、だったらもう学校に限って、これをコンペティションをしようかと。そして、その中で、市歌は一つつくるけども、各学校のつくったそれぞれの歌は市歌と同じメロディ、旋律であっても、歌詞が違って、それをそこの独自の学校の歌としてお使いになっても、公式にということではなくて、ふだん自分たちが歌える歌としてお使いになってもいいんじゃないかというような考えも一緒にして、現在に至り、この前のコンペティションで上位3曲を選ばせてもらって、それを今調整中というところで、4月になりまして、明光学園のほうで録音ができればというような段取りでございます。  今までこれに至るまでの流れというのは、今申し上げたとおりでございます。 ◯5番(緒方 重則議員)  1点だけちょっと確認したいんですが、曲はもう皆さん御存じだと思います。今、旧山野西小学校のほうにいらっしゃいます北岸さんが曲のほうは担当されたということで、詞のほうが市内の小中高または18歳以下の青少年で構成されるグループに対してということで、一応出されております。これに対して、これに該当しない、言うなら成人というか19歳以上、あるいは民間の方で年配の方などで、例えば、私たちは作詞には出したいんだけどというような御意見はなかったでしょうか。そこだけ確認させてください。 ◯市長(隈元 新君)  それは私の記憶ではなかったと思います。既に各学校でそれをしていただこうというふうに決定するときには、今の市歌の選定委員が決定しておりましたので、その市歌の選定委員の方々の中で、市の職員でのグループのワークショップから次の段階に移っておりました。それで、その段階では、曲調は、最終的に決定された今のモーツァルト風の市歌の旋律と、もう一つは、スメタナのモルダウという曲を御存じでしょうかね。モルダウの旋律に似たような朗々として川が流れるがごとく、千曲川みたいなイメージを日本ではお持ちいただければいいんですけど、そういう曲調なのと、二つが市歌の選定委員の方々がどちらがいいかという議論をしていただく中では、私なんかもこんなつくってもいいんだけどなという御意見は出たと思います。ただ、なぜ自分たちに出させなかったんだという御意見は全くございませんでした。  あとは、今おっしゃいましたように、学校のほうに呼びかけて、同じ学校から幾つでもいいし、例えば吹奏楽団とか、グループで出していただいてもいいしというような、非常にそういう緩やかなくくりでやりました。この前ラジオでも放送があったように、平出水小学校の方はあれが自分たちの学校の歌だと言って、ああいうふうに放送に乗せても何ら私もとがめんということですので、いいんじゃないかと思っていますが。 ◯5番(緒方 重則議員)  やはりそこに至るまでは、いろいろ方法をとられた。しかし、最終的にそこのコンセプトが決まれば、あとはもう事はそこに集中していけばいいということでいいと思うんですが。で、一次審査、二次審査ですね、2月3日、一次選考を通過した11作品で、斉唱コンクールということで、私も途中からちょっと行ってみたんですが、端的に教育長にもお伺いします。委員に入っていらっしゃいましたよね。市長、教育長、それぞれと、実際、未来の子どもたち、歌わせて、もちろん一次選考からずっと携わっていらっしゃると思うんですが、聞かれて素直な感想というか、ちょっと手短に、市長、教育長、よろしくお願いします。 ◯教育長(森 和範君)  曲は何度か聞いたことがありましたが、それに歌詞をつけたのを聞いたのは、それぞれの学校、地域の特性がすごくよく出ているなということを感じました。また、学年が上に上がるほど、何といいますか、伊佐全体を見た詞になってきているなというのを感じました。どの曲がよくて、どれが悪いとか、私は立場上非常に苦労しました。どれも同じようにすばらしくて選ぶのが非常に難しかったです。それだけ、子どもたちがあの曲を通じて、自分たち伊佐のふるさと、自分たちの住んでいるふるさとを表現したい、表現しながら愛着を持っているんだなというのを感じました。 ◯市長(隈元 新君)  私が一番感動しましたのは、南永小学校の子どもたちが手話を入れながら歌ってくれましたね。あれはすごく感動しましたね。予想してませんでしたので、それは一番感動しました。あとは、どうしても私は俳句をしたり、やはり言葉というのにすごくこだわるものがあります。ですので、何となく自分が作詞家になってしまうわけですね。1校だけでは、どうしても何か首尾一貫、まとまってないよなあとどうしても思ってしまって、幾つかの学校、幾つかの学校というよりも、もっとバランスよくいろんなのを配置したらいいのになというふうに、そのときは感じました。  その後もしばらくそれを感じてまして、うちの市歌の担当の職員──総務課になるんですけども、職員と私が、最終的に1位になったのをそっくり使うということではないということは最初に申し上げてましたので、やはり、最終的には21作品出されてますので、それを作曲家、そして声楽家の先生──これは音符に言葉を乗せますので、そういうところでの調整をしますので、そこは御理解いただきたいと出品者の方々には申し上げていたんですけど、私がどうも自分で作詞をするみたいに陥ってしまい、陥ってしまったというか、今考えたらそうなんですけど。  僕はそのとき、これは1番、2番、3番のバランスとこの詞全体のバランスを考えて、やっぱり少し書き加えるというか、並べ直さなくちゃいけないかなというふうにちょっとしたことがありました。それを、またもう1回、これにかかわった方々にお返しして、これが市としての考えですけどというふうに申し上げたんですけども、話し合いの中で、それもちょっとおかしいなというふうに指摘を受け、私自身もその後ちょっと出張になりましたので、一人で考える時間がありました。  結論から言いますと、全く子どもたちの言葉だけを使おうと。少し1番と2番を星空と青空を組みかえるにしても、子どもたちの出した言葉だけを使おうというふうに北岸さんのほうに申し上げて、北岸さんのほうも、それが本来の姿ですよねということでした。正直、大人の意見が全く入っていない、子どもたちだけの歌詞ということになっております。ここまでで一応終結しております。あとはこれからの録音の問題とか、そういうことになっていきます。  感想とおっしゃいましたので、感想だけじゃなくて、ちょっとこういう細かなところを申し上げましたが、本当に純粋に100%子どもたちの言葉だけでつくられた市の歌だというふうに思います。 ◯5番(緒方 重則議員)  実は、次に質問しようと思っていたんですが、最優秀作品、南永小学校、大口小学校吹奏楽部、田中小学校6年生、この3校の1小節というか、一般に聞かれた方たちもいろいろ話をする中で、だったら、順番はどうであれ、この3校を選んだのであれば、この3校を、1番、2番、3番、ランダムに、どれを1番とかじゃなくて、この三つをそのまま選べばいいんじゃないかという話もあったんですが、こちらを見ると、応募作品の歌詞をもとに再編集して発表しますというようなことが出ていました。完成が今月末です。ですから、ここのところでどうなんだろうかということで、ちょっと質問しようと思っておりましたら、今、市長のほうから、あくまで、もともと出品された言葉をベースにして、多少の入れかえはあったとしても、それを尊重して、この3校のこの作品をベースにしてするということは間違いないということですね。 ◯市長(隈元 新君)  そうです。 ◯5番(緒方 重則議員)  一番最初、これから肝心なことに触れてみたいと思います。先ほど市長も言われました、口パクだったと。で、私も、まことに作詞作曲していただいた先生方には申し訳ないんですが、なかなか認識がなかった。気分がよくなりますと、余計な話ですけど、小学校、中学校の校歌でも歌います。若者にまじってAKB48でも歌います。ただし、この市歌だけはどうしてもありませんでした。で、これから先、これをつくって、いかに皆さんに覚えていただくのか。親しんでいただくのか。あるいは、ただ決めましたというだけでいいのかということになるんですが、教育長、よろしいでしょうか。  教育現場、例えば体育祭、運動会、あるいは、あした中学校の卒業式ですよね。まず、国歌を斉唱します。君が代を歌います。そして、一番最後に校歌を歌います。これは、入学式、卒業式、一緒ですよね。例えば、ここに市歌を入れるとか、あるいは、音楽の授業で入れる。あるいは、昼休み時間、校庭で流す。いろんな方法が考えられると思うんですが、歌うだけでもいい、あるいは今、英会話なんかで、スピードラーニングとかで、とにかく耳から入れようというのがあります。そういうことを、学校現場の中で取り組んでいこうということが、今、検討されているのかどうか、お伺いします。 ◯教育長(森 和範君)  学校教育の中では、郷土に誇りを持つということも大事な教育内容の一つでございます。この市歌を子どもたちが歌うことによって、伊佐のまちに誇りを持っていく。そして、大きくなって、自分は伊佐の出身ですということがはっきり言えるような子どもたちになってほしいと願っております。当然、学校の教育活動、または、市全体のいろいろな行事、それらの中でこの市歌を歌う機会を設けられるように考えています。どのように取り入れるかというのは、学校においては、校長の判断になりますけれども、このような場合がありますよね、こんなこともありますよねということは、具体的な例として説明をしていきたいと思っております。 ◯5番(緒方 重則議員)  社会教育課長はいらっしゃいますか。いいです。いらっしゃらなければいいです。であれば、市長、実際、今度はいろいろ話を聞いたんですが、以前は庁舎内で流されていたというお話をお伺いしました。旧菱刈町歌も、菱刈庁舎の中、あるいは体育祭で流していたという話も聞いております。それが、いつの間にか流れなくなった、聞こえなくなったというようなことも聞いております。  ですから、せっかくであれば、例えば、もちろんこの菱刈町庁舎内でお昼時間に流すとか、あるいは、CDを作成して販売するということも出ておりますが、例えば一つの例として、夏祭りというのがあります。夏祭りの中で、それぞれ振りをつけて、やはりその市歌を一つの皆さんの踊りとして取り入れると。その夏祭りの中に一つ取り入れるということ。あるいは、例えば、当然今後も続いていくでしょう1月3日の成人式。成人式の中で、別に皆さんで歌おうというんじゃなくて、始める前にあそこの館内でその市歌を流すとか、これから先、これに携わった小学生たち、あるいは中学生たちが早ければもう5年、6年したら成人を迎えるという年齢になりますので、その子たちが、私たちが考えてつくったんだよねというようなイメージも湧くと思います。  市長として、そのような普及をさせていくということへの取り組みというのは、どのようにお考えでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  夏祭りには、そんなにふさわしいとは思わないんです。やはり、夏祭りは夏祭りで、音楽の好きな方がいらっしゃいますので、これから市歌ができますと、二つ目、三つ目というような形で、音頭的なのが出てくるんじゃないかなというふうに思っております。  今、具体的に考えていますのは、CDをつくりますので、11月2日の式典に間に合うように、市民の方々にも御購入いただけるように考えておりますので、市民の方々がそれをお使いいただければありがたいというふうに思います。  それと、先ほど教育長先生、まだ具体的なことはいろいろお考えになっているんですけど、御答弁のほう控えていらっしゃいましたけども、学校の中で、音楽の時間とかいろんな普通の生活の中で、楽しみながら歌っていただくということは、各学級とか各学年とか、あるいはサークル、部活などで出てくるだろうというふうに思います。  ただ、式典としては、最初に国歌があって最後に校歌があるわけですが、例えば、最初、起立して、一緒に市歌を皆さんお歌いになりませんかというような、そういう柔らかい感じで歌って、それから一堂礼をして、国歌を斉唱してというような、そういう流れも式典の中ではあるのかなというのを、先生とお話ししたことがございました。ですので、それぞれの学校の現場とか、あるいは市の行事の中で、いいタイミングを見つけて、歌えるような場所というのはつくっていけばいいのじゃないのかなと思っております。  市歌でカラオケに入っているのはなかなかありませんので、可能性があれば、CDまでつくるんですから、今、そんなことを、カラオケに入れて悪いという話じゃないですので、例えば、「ふるさと大口」というのは、大阪でも東京でも県人会では二次会で、カラオケにありますので、それを向こうの県人会の方々はお歌いになります。曽木の滝とか、そういう名称が出てきますので。だから、この市歌もそういう発想があってもいいのかなと思いますので、正式にCDとしてつくって、販売できるようにして、音楽業界がこれに着目してくれるとありがたいんじゃないかなというふうに思っております。著作権は市にございますので、いいんじゃないかなと思っております。 ◯5番(緒方 重則議員)  質問する以上は、私も早く覚えて、できればまた皆さんの前で御披露したいと考えておりますので、そのときはぜひ耳を傾けてください。  今、質問した中で、やはり、ちょっと夏祭りに関してはということで、クエスチョンがつくというか、消極的な御発言でしたが、実はことしの氷の祭典のときにイーサキングの発表もありました。その中で、山野小学校の子どもたちも踊りました。いろいろ、それぞれ皆さん、太鼓の演舞とかありましたが、その中で、市の職員のOBの方が作詞作曲された「サイヤ伊佐節」という、ここに歌詞がありますが、13番まであります。ちなみに、伊佐ということで13までつくったというようなお話もちょっとお伺いしたんですが、これをレクダンス協会の方たちが踊りを振りつけ──振りつけというんですかね、されて、踊られたというのを私も見ていました。やはり、こうやって地域を何とか盛り上げようということで、それぞれ皆さん、考えていらっしゃって、それをただ自分たちで自己満足──自己満足というのか、その範囲内でするよりは、少しでも広く、やはり普及して、皆さんがいいよねというような形でできればということだと思いますので、何らかの形で、市歌も、やはり皆さんに少しでも親しんでいただけるような方法があれば、ぜひそこはまた考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。ぜひ、皆さんで覚えましょう。  次の質問に移りたいと思います。2番目に地域医療体制についてということで、発言通告を出しております。  実際、市長の今年度の施政方針の中の地域医療体制の充実を図るためにということで、県立北薩病院や市医師会、消防組合などと連携を図るということで、県立北薩病院の医療確保に向けた要望活動を引き続き行いますと、また、緊急搬送については、県境を越えた医療機関との連携強化、あるいは、救命率の向上と後遺症の軽減を目的としたドクターヘリ運行の協力体制の充実を引き続き行いますということで、ここに力強くうたわれております。  まず、お伺いいたします。やはり、この伊佐市の懸案でありますというか、核となるこの県立北薩病院、こちらの科による医師不足ということがずっと懸念されております。その取り組みというのもされておりますが、その取り組みとこちらのニーズに対する現状というものはどのようなものなのか、まずお伺いしてみたいと思います。 ◯市長(隈元 新君)  北薩病院につきましては、姶良、伊佐地域策定協議会があるわけでございますけれども、その中でも県立北薩病院の充実というのをうたわれておりますし、伊佐地域というのは、一人の産婦人科医師に負担が集中しているということも言われておりまして、県立北薩病院の存在というのがどうしても必要であるというような位置づけをしていただいております。  それで、脳神経外科の常勤医については、医師不足の現状があることから、今のところは要望活動に至っておりません。小児科医につきましては、大学病院に対しまして2人体制の維持要望を行っております。小児科医というのは県内では少ない関係がありまして、1人体制では医師が疲弊する、もたないという現状でございますし、うちに2人いることによって、南薩の県立病院がゼロというような状態があります。そこで、また南薩病院は要請活動をなさってますので、そういうところも考えながら、こちらの2人体制というのをどうしても維持しなければならないというふうに思っております。  常勤医が13人おられまして、24年度は内科医が1人増となっておりますので、私たちの要望とか活動が少しずつは効果をあらわしているというふうに思いますし、また県立北薩病院のほうも健康に関するイベントをなさったり、あるいは、そういうことをなさることによって市民の方々への浸透を図ったり、あるいは市医師会、行政、そして県立北薩病院の3者による意見交換会なども行いながら、連絡を密にしております。  ドクターヘリの話も出ましたけども、救急患者の受け入れなどに関しまして、医師会のほうからも強くといいますか、ぜひともというような医療体制を要望されておりますので、そのことも北薩病院のほうとしては常に意識の中にあると思います。  それで、私たちのこのような話し合いの中で、北薩病院みずからの活動も、先ほどの健康講座などもそうなんですけども、積極的になってきておりまして、広報紙──機関紙でございますけど、名称はさざんかといいますが、これを毎月発行なさっていて、市役所あるいは各コミュニティ協議会の窓口等で配布されております。  また、行政としても、10月からは市内の交通再編による県立北薩病院行きのバス運行も始まりましたので、そういう意味では、県立北薩病院の現状というのは好転しつつあると思ってもいいのではないかと思っております。  ぜひ皆様方の御利用もお願いしたいと思いますし、私も6月ぐらいに脳ドッグを一応今申込みを入れています。幾つかある病院がありますけども、まずは、県立北薩病院にその科がありますので、そちらのほうで受けたいと思っております。市民挙げてのバックアップ体制というのが必要ではなかろうかというふうに思っております。 ◯5番(緒方 重則議員)  その取り組みについては、やはり今後も当然継続していただくということになりますでしょうし、官民一体になって、そこは取り組んでいくと、これは言うまでもないということになってくると思います。  本来であればというか、北薩病院を核として、そちらのほうで、市民の皆様が安心して診察を受けられる、あるいは治療を受けられるということであれば、何も問題は──何も問題はないというか、安心できるんでしょうが、やはり、都市部と地方部の地域格差というか、どうしても賄えない部分となったときに、例えば、一般診療も含め、あるいは緊急体制も含めた中で、やはり、伊佐市から見た場合、隣の熊本県の水俣市の水俣市立総合医療センター、あるいは人吉市の人吉総合病院と連携をとっていくということで、このことについては以前からお話が出ているんですが、もちろん霧島市、あるいは鹿児島市ということも件数も出ております。  ちょっと私は慌てまして、資料を持っていたんですけど、たしかその資料を見ると、最近人吉総合病院の比重というのが結構大きくなってきてて、管外搬送の中で約4分の1を占めているという数字が出てたんです。最近のデータで、もし数字がわかればちょっと教えていただきたいんですけど、よろしいでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  疾患別搬送状況における心疾患の場合が、総数73人中、人吉の総合病院が18人でございまして、全体の24.7%になっておりますので、4分の1ということでございます。脳疾患のほうは総数182人で、人吉の場合が21人で、全体の11.5%となっております。今の心疾患と脳疾患におきましては、搬送状況はそういうふうになっております。 ◯5番(緒方 重則議員)  実際、私も総務産業委員会のほうで、今、消防関係のほうを一部事務組合のほうで担当しておりますが、消防庁とお話をさせていただいた中で、非常に人吉総合病院の比重というのを重く見ていらっしゃるというような話がありました。そこが非常に私も残ったんですが、実際、今までの意識からいうと、やはり、水俣市立病院、水俣市立総合医療センターのほうが、伊佐市民の皆さんから見れば非常に親しみ──親しみっていうことじゃないんですけど、一番行きやすいというようなイメージで持ってらっしゃったんですが、どうも行政あるいは消防当局からすると、人吉総合病院のほうにだんだん傾きが結構大きくなってきているという意識を持ったんですが、そこら辺は市長、どのようにお考えでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  救急搬送においてはそうでございます。24年度2月まででありますけども、救急車による受診患者数というのが延べ60人、これは人吉でございます。水俣のほうは、1月までなんですけども延べで33人でございます。ですので、救急搬送では、まず、人吉のほうが早い──早いといいますか、そういうような状況になっております。  ただ、入院患者数あるいは外来患者数になりますと、完全に逆転しております。ということは、やはり、県際特急の空港バスが1日4往復、水俣にはございますので、そういうこともあるのかなと。人吉のほうは自家用車で行くしかございませんので、その点で後々の入院、加療というのを考えた場合に、こういう数字になるのかなというふうに思います。救急搬送と、入院ないし外来は、人吉、水俣では逆転現象にあるという数字が出ております。 ◯5番(緒方 重則議員)  となった場合に、要はそこなんですよね。緊急搬送の場合には、運ばれる患者さんというのは、やはりお願いする。例えば、自分の担当の病院があるので、あそこに行ってほしい、ここに行ってほしいという指示があれば、もちろん救急はそちらのほうをまず優先すると思うんですが、通常の場合、1分1秒を争うというような状況の中で、消防署としては人吉のほうを優先的に回す。ただし一般診療の方たちは結構水俣のほうを利用するということで、できればそこは、ある程度マッチしたほうが、今度はお見舞いに行かれる方たち、親族の方たちのことも当然考えていかないといけない。となれば、最初から水俣医療センターのほうへ連れて行ってくれよというな声が当然上がってもいいはずなんですが。  そこがうまく数字がマッチングしていないということの原因が、例えば、変な話、なかなか水俣が医療センターのほうでは緊急医療として受け入れてもらえない、人吉のほうが受け入れてもらえるとか、何かそういう事情があるのかということになるんですが、その辺はいかがでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  水俣の医療センター、人吉の総合病院、そちら側に問題はございません。これは全く一緒でございます。水俣のほうの坂本院長にしても、常に私たちのところに御連絡いただきますし、いつでも受け入れはオーケーということでしていただいております。人吉総合病院の木村院長もそうでございますし、全くそれはございません。現に私は人吉のほうの総合病院の起工式にも参りまして、行っただけではなくて、今度4月には水俣のほうの完成のお祝いのほうにも行きまして、この両方の医療機関とも、私どもの救急医療につきましては優先的に見ていただけるというように連携がとれておりますので、全く病院側には問題ございません。やはり、利用する方々の今までのおつき合いとか、あるいは利便性とか、そういうことであろうというふうに思います。
     しかし、空港バスでどれぐらい御利用なさっているかとか、そういうのはちょっとまだ調査したことがございませんので、今後、そういう実態というものの調査も必要かなとは思います。 ◯5番(緒方 重則議員)  実際、人吉総合病院は、トンネルを過ぎてから若干道が悪くなって、ちょっとS字カーブが多いんですが、そこを抜ければあとはもう一本道ですし、大きな交差点のところを真っすぐ駅に向かっていって、その途中から右折するという形で行きますと、たしか大きな標識が出てまして、伊佐27キロですかね、看板が出てます。  水俣についても、距離的にはそんなに変わらない一本道で、お互い冬場は路面凍結とか、いろんなそういうちょっと問題があるけど、そんなに走るのに関しては問題はないというような状況からいけばやはり、南国交通のほうで時刻表をいただいてきたんですが、1日4便、土・日・平日関係なく、4便のうち1便はそれぞれ大口発と大口終点、残り3便が空港まで行くという体制になっています。今市長が言われたように、もし私たち自分で考えたときでも、親族、身内がもし何らかの形でそういったお世話にならないといけないという場合には、交通の手段が、車とかなければこのバスを利用するということからいけば、水俣のほうが非常に便利ではあると。便利というか、助かるということになります。  ただし、先ほど言われたように、緊急医療の搬送先としては、結果的に数字としては人吉総合病院のほうが上がっているということからいきますと、何らかの形で、今、例えばデマンド交通である乗り合いタクシーとか、あるいは福祉タクシーの利用券の発行とかで、伊佐管内については結構あるけど、人吉にもし行こうとした場合には、現実的には、聞いてみましたら、バスで行こうと思ったら、一旦空港まで行って、空港から高速バスに乗って、人吉インターでおりると。それも予約をしないと乗れないということで、南国交通の説明でしたが、ちょっとはっきり言って現実的ではない。ということは、お年寄りの方たちがどちらかの配偶者の方がもしそうなった場合に、じゃあ、どうして行くのよとか、いろんなことも今後まだあり得る、十分出てくるということからいけば、何らかのそこの施策ということも考えていかないといけないというふうに思うんですが、市長としてはどのようにお考えでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  これは、タクシーとかそういうので対応できるレベルの話ではないと思いますので、公共交通という観点から、やはりバスの運行ということになります。バスの運行となった場合に、地方バスとして新たに路線を設定するのは、許認可の関係でかなり難しいだろうと予想されます。できないことではないでしょうけども、難しさを覚悟しながらどういう方法、どういう公共路線バスを設定できるかということも考えながら、それができないとするならば、バス運行を独自にできるのかどうかということを、まだ私も取り組んでおりませんし、全然研究すらしておりませんので、そういうところを研究させていただきたいと思います。  と同時に、今、空港バスの水俣を利用なさっている方々が、どの程度の頻度で利用なさっているかということの実態調査もやはりしなければならないかなと。やはり、費用対効果、完全に黒字になるということは難しいだろうというふうに考えられますけども、最低限、要するに患者さんたち、医療福祉の観点から、市はこの程度はしてもいいのではないかという一定の線というのは見えましょうから、そのためのデータとか制度的な準備というのは、これから研究させていただきたいと思います。 ◯5番(緒方 重則議員)  県際交流として、人吉市のほうとは市長はよく交流されておりますし、たしか剣道の試合とか市長さんとされてますよね。それだけ、やはり懇意──懇意というのか、やはり県際交流として人吉市とのパイプというかつながりというのは、やはり大事に考えてらっしゃるということの裏返しであると思います。ですから、そこのポイントの一つとして、やはり重要に思う一つとして、人吉総合病院とのかかわりというのは、非常にこれから伊佐市としても大切であるというふうに思ってらっしゃるというふうに、こちらは捉えているんですが。  であるとすれば、やはり、もっと市民の皆さんにも人吉総合病院の存在、あるいはもっともっと、ある意味、鹿児島市内に行くとか、附属病院とかいろんな総合病院もありますけれど、やはり交通の便とか考えたときには、非常に、身近にそういう総合病院があったほうが助かるわけですので、それが水俣であり、あるいはそれが人吉であるということでしょうから、やはり水俣と同じように人吉も重要であるというふうに、もし捉えていらっしゃるんであれば、やはりもうちょっと市民の皆様にもそこをうまくアピールするというのか、その辺のところももうちょっと話して理解を求めていくというようなことも必要じゃないかと思うんですが、そのあたりいかがでしょうか。 ◯市長(隈元 新君)  たしかに県際交流の点からいきますと、えびの、湧水、伊佐、人吉というのが、県際交流というのを長い間続けているわけですが、つい先月の終わりのほう、バレーボールの女子中学の大会も行ったりして、スポーツとか文化とか、そういうものの交流はあるんですけども、具体的に医療を含めての交流というのはこれからだというふうに思っておりますので、そういう点では、人吉の総合病院側もいろんなことで御協力いただけるんじゃないかなと思ってます。  人吉の総合病院が今改築中でございますけども、そのときに、熊大病院のほうから医師を派遣していただくために、よりグレードアップした新しい人吉総合病院ということで、熊大のほうに要望書を木村院長がお出しになるために、私とえびの市長の意見書というのを添えてお出しになってますので、人吉総合病院としては、一つの地域医療圏としての位置づけというのを、この3県にまたがる県境を含んでいらっしゃるということは確かだと思います。  うちの医師会のほうの先生方の御意見等もやはり必要かと思いますので、そういうあたりを調整しながら、先ほど申しあげましたような現実的に制度とか、そういうもので、どの程度できるものかということもあわせて検討しなければいけないと思っております。 ◯議長(丸田 和時議員)  以上で、5番 緒方 重則議員の一般質問を終わります。 ◯議長(丸田 和時議員)  以上で本日の会議は全部終了しました。  本日はこれで散会します。                △散  会△(15時25分) このサイトの全ての著作権は伊佐市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (c) Isa City Council, All rights reserved....