◯4番(前田
和文議員) 登 壇
今、市長のほうのお言葉にありましたが、確かに近年にない集中的、
短期的豪雨であったことには間違いありませんが、気候変動による
集中的豪雨は日常化しているというしかありません。先日の紀伊半島における豪雨は、降り始めから1,800ミリというような集中的、
短期的豪雨をもたらしております。これはもう想定外でなく、容易に想定し、準備しておかなければならない災害というふうに認識をしていただきたいというふうに考えております。(「そうだ。」と呼ぶ者あり)
そして、市長の言葉の中に、内水における災害が主なものだというような、が一番最初の原因であるというふうにお考えのようですが、私たちの認識では、堤防を越水したことによる内水が急激に上がったというのが私たちの認識でございます。越水による水が流れてこなければ、
農林高校前側はあれほどの被害は起こさなかったものと考えております。
ですから、あくまでも内水だけではなく、内水ももちろんそうですが、外水、外水といえば県、県といえば国といったような責任の所在をはっきりして、この対策はとるべきだというふうに思っております。ですから、あくまでも外水と内水、そしていろいろな気象条件による災害ということになります。これは、地区住民に限らず、市民の命を守る、財産を守る立場から言いますと、その準備は怠ってはいけないものと考えております。
災害直後の
原田地区の現地調査、暑い、かんかん照りの日に、市民、直接的な地域の人が40名ぐらい、そしてまた、県会議員、市の担当者、
水門管理者、
サンコーテックの社長、京セラの担当者、皆さん、かんかん照りの中、1時間余りの要望、意見交換を交わしました。この中で、市のほうといいますか、当局のほうに要望書が出されておると思いますが、国、県と連携して、
再発防止対策にどのように取り組みをされようとしているのかお伺いします。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
国、県及び伊佐市の取り組みとしましては、
河川事務所において、川内川、羽月川について、平成23年度から
河川整備計画に基づき、計画的に支障木の伐採及び
堆積土砂の
しゅんせつをすることになっております。鹿児島県においては、短期的には水ノ手川の
原田橋付近の
しゅんせつ、長期的には
河川改修整備計画の見直しを要望していかなければならないと思っております。伊佐市においては、原田橋のかけかえのため、今定例会に
予備設計委託業務をお願いしております。財政的に厳しい中で、有利な
補助事業採択により、早期完成に努めていきたいと思っております。
また、この現地における
検討そのものを国会議員のほうにも連絡いたしまして、直接できる方法はないかということで検討していただきましたが、なかなかそれは──輪中堤のことでございますけども、範囲を狭くしての輪中堤というのはなかなか国の認可を受けるのが難しいということと、ある程度、
農林高校ぐらいまで広げた形での輪中堤というのをいたしますと、その後の建築物に対しての規制が強くかかりますので、地権者の方々の同意というのが非常に難しいということも考えられ、その輪中堤という話は一たん今のところは控えているというような状況でございます。
先ほど申し上げました、支障木や
堆積土砂の除去、原田橋をかけかえる手順をしていくこと、そのようなことで、そしてまた、お名前を出していただきましたけども、
サンコーテックさんの被害が起きないように、京セラの信頼を回復すべく、周りを壁で囲むという、その案が今のところ出ておりますが、一応それが効果がどの程度あるかということも考えながら、今、
フレコンパックによる周りを包むという、小さな、市でできる範囲の輪中堤というような考え方になろうかと思いますが、そのようなことをして、今、様子を見ているところでございます。
この件につきましては、地元の皆様方や、あるいは前田議員も特にそうでございましたけども、御心配をおかけし、また、いろいろ立ち会っていただきましたことをこの場をおかりしまして御礼申し上げたいと思います。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
ここに
国土交通省九州地方整備局川内川河川事務所の資料があります。この中で、この資料は23年6月16日の出水の報告書なんですけど、宮之城の激特事業による出水は、
椎込分水路が機能して、
宮之城観測地点では最大80センチの水位が低下したということが書いてあります。
ここでは分水路が機能したというふうにありますが、一方、
川内川上流の伊佐市菱刈地区では、
激特工事において河道内の掘削を実施したことにより、今回の出水では激特以前と事業後の比較をした場合、
森山橋付近で最大50センチの水位の減の効果を発現されましたということで書いてあります。というのは、この表現を見る限り、分水路は、今の我々が、曽木の滝分水路は機能してないという、効果はここでうたってありません。これを見る限りですね。
今、市長からお答えがありました
しゅんせつ工事、そしてまた
改修工事、そしてまた樹木の伐採というものがいかに重要かというものが、
川内川河川事務所でも認識しております。これを市のほうでも、
建設課等が一生懸命取り組まれて、
河川事務所に早く施工していただくようにお願いしたいと思いますが、
河川改修、また、
しゅんせつ工事、今、原田橋の話も出ましたが、まず、
しゅんせつ工事はいつごろからどのように進められる予定を聞いていらっしゃいますか、お聞きしたいと思います。
◯建設課長(若松 学君)
確実な日程は今のところ聞いておりませんけども、本年度中に早急にやりたいということで計画を進められているというふうに聞いております。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
役所といいますかね、国のこと、また県のことですから、なかなか見えない部分もありましょうが、今年度中ということですので、なるべく早く、また台風が来るかもしれませんので、
しゅんせつ工事を早く急いでいただくようにまた要請していただきたいと思います。
もう一つ、我々が気になるのは、原田橋のかけかえ工事といいますか、かけかえ工事を伴う
河川改修工事は、担当課としましてどのように
イメージされていますか。これはまだ無責任な話で、当然予算等もつかない話ですので、
イメージとしてどういうふうに我々は受け取っておけばいいんでしょうか。よろしくお願いいたします。
◯建設課長(若松 学君)
まだ、かけかえに向けて、今、
予備設計費をお願いしているところですけども、今の時点で
イメージといたしましては、忠元方面から見たときに、国道に橋を直角というか、ちょっと斜橋になりますけども、出口は、今、
伊佐農林高校のあそこに交差点がありますけども、あの方向にというふうには考えておりますけども、当然、土地の所有者の方々の御協力をいただかねば、今のところはっきり言えませんけども、そういうふうな
イメージは持っております。
以上であります。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
今、
イメージの話をお互いしていますので、これがどうのこうのということはありませんが、我々もその
イメージを持って、地元の方にも説明し、そしてまた、土地の問題とか、地権者の問題が出ましたら、全面的に協力する覚悟でおりますので、自信を持って、いろいろ施策を進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
次にお伺いします。
近隣地元企業というのは、今さっき私が名前を出しました
サンコーテックさんのことが一番頭にありますが、
安全対策はどのようになされたのか。
サンコーテックさんから市に対する要望書、要望書が出ていると思います。この内容はどういうものでしょうか、お知らせください。
◯地域振興課長(坂元 福満君)
お答えいたします。
サンコーテックのほうから、7月20日付の文書が参っておりまして、
水害防止対策に関する要望書ということでいただいております。要旨につきましては、先ほどから話に出ておりますけれども、五つほどございまして、
原田地区の排水路の
可動式ポンプの増設、豪雨時の原田橋の改修、水ノ手川、市山川の河床の
しゅんせつ、水ノ手川、市山川の合流点の改修、
曽木分水路の2期工事の早期実現といったような、この河川の関係が多いわけですけれども、
地域振興課といたしましては、
地元企業ということで、雇用を守るという考えもございますので、先ほどから話に出ております
緊急対策といたしまして、フレコンで一応、工場敷地内を囲むという工事を行うということで、社長ともお話をいたしまして、そういう要望がございましたので、緊急事業として今、行っているところでございます。
今後につきましては、要望といたしましては、
コンクリート擁壁で工場内を囲んでいただきたいというような要望がございますが、今、検討中でございます。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
今、要望書の内容をお聞きしましたが、
移動式ポンプの用意してください、そしてまた、
抜本的対策として、原田橋のかけかえ、
しゅんせつ工事、
河川改修等をお願いします。その中で、
コンクリート擁壁というのが要望を出されていますが、これはどのぐらいの予算を必要とするものか、私、ちょっと聞いてみましたら、460メートルぐらいつくりまして、3,800万というような
見積もりが、
概算見積もりが出ているそうなんですけど、これは非常に高額、市にとっては高額な
見積もりであります。
これをどういうふうになさるか、今後の課題ということになりますが、18年に水害が起こったときに、あそこはもうほとんど1メートル以上つかったわけですが、そのときの被害というのが、京セラさんのほうで1億9,800万、
サンコーテックさんのほうで3,300万の被害を出されたそうです。これはもう死活問題だというふうにおっしゃっているわけですね。今、128名の雇用があるそうです。
きのうの話ではありませんが、なかなか誘致企業というものは確保されてきません。そうしたときに、今いらっしゃる
地元企業というものを自分の子どもみたいな形で見守り、そしてはぐくみ、そしてまた守っていく必要があると思いますが、
フレコンパックで囲む工事をされたということです。この
フレコンパックの管理及び
フレコンパックの中の内水の管理はどちらがどういうふうになされる予定ですか。
◯建設課長(若松 学君)
今、
大型土のう──
フレコンパックですけども、
大型土のうですけども、高さが1メートル、幅が1メートルであります。事業的には
地域振興課のほうでやってもらっておりますけども、実際委託を受けたのは建設課であります。それで、もう現在、設置済みであります。
駐車場等の
出入り口、それから会社への
出入り口につきましては、今、仮置きをして、いざ豪雨時には、
内田工業さんのほうが
水門管理のポンプの担当をやっておりますので、一緒に閉め切る、そして、その土のうの中にたまった内水については、
サンコーテックのポンプを準備して、
サンコーテックのほうでされるというふうに
打ち合わせをしております。
以上です。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
これはあってはならないことではありますが、懸念されるのは、
フレコンパック、1メートル掛ける1メートル、大きな
大型フレコンパックですよね、これが、4カ所の
出入り口があるわけです。強いて言えば、黒い
フレコンパックが予備に置いてありますね。あれをあけ閉めしなきゃいかん、いざというときには即閉めないといけない。これが1民間でできるものなのか、そしてまた、
地域振興課が何らかの形で
マニュアルを制作しながら協力していくものなのか、どういうふうに
地域振興課としてはお考えなんでしょう。
◯建設課長(若松 学君)
済みません、
地域振興課から委託を受けておりますので、建設課のほうで答えさせていただきたいと思います。
入り口につきましては、今、移動があるということで、ちょっと強い、丈夫なやつを、黒色でありますけども、それを使っております。会社との協議では、
フォークリフトがあるから、
フォークリフトでも対応はしますということですけども、
水中ポンプをする業者が4トンの
クレーンつきで来ますので、そのあたりはもう
打ち合わせをして、
フォークリフトでできないときには、建設課で委託している業者のほうに設置するように協議済みであります。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
私は、確かに建設課がハード的にはその依頼を受け、施行していることは存じ上げていますが、やはり企業を守るというのは、
地域振興課が一番最初に前に立ってやらないといかんと思うんですけど、それはもう建設課のほうに任せたから、我々は任せてありますというだけの話なんでしょうかね。そこら辺は、市長、どういうふうにお考えなんでしょうか。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
それは、ここに至るまでの間が、
地域振興課が所管して、会社と
打ち合わせをして、この程度だったら守れるということで合議しております。後は、
地域振興課には機材というのはないわけでありますし、直接その機材を動かせるのは、私どもが委託する業者ということになります。そこの業者への指示、命令関係というのは建設課が1本の窓口になっておりますので、私のところは、何課がということじゃなくて、こういう非常の際は市、もっと言えば、
災害対策本部の指示によって動くということになりますので、
地域振興課を経由して建設課にというよりも、そういう場合は
災害対策本部から建設課を通してというよりも、ほぼ直で委託している会社のほうに連絡が行きます。そして、できるだけ短い時間で、
水中ポンプの操作と
フレコンパックで門を閉めるというところまでの契約をしておりますので、その点はもう全然御心配はないと言ってもいいと思います。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
それでは、今お話し、市長のお話で聞きますと、窓口は一本化、そしてスムーズな伝達がされていくということですので、それはそれでいいと思いますが、災害が昼間とか明るい時点では、これはまだいいですが、従業員さんがいらっしゃるときにですね。夜間の浸水とか、いろんなことが想定されるわけです。やはりそれには、同じ立場で同じ視線に立った
マニュアル制作が必要だと思いますが、建設課ないし
災害対策本部を統括されている総務課がされるのかわかりませんが、
マニュアル制作等にどの
程度かかわり合いを持っていかれるつもりなんでしょうか。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
これは、夜中でありましても、早朝でありましても、即、
災害対策本部が立ち上がりますので、そこからの指示によって動くということになりますので、その点も御心配はないというふうに思います。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
今、市長のお言葉ですけど、それは間違いないということは私も期待したいところですが、今、
地元企業が心配しているのは、どういうふうな手順で、どういうふうに我々は災害を回避していけばいいのかということを心配なさっているわけですね。
フレコンパック、そしていろんな、
内田工業さんですか、その業者さんがおいでになって、いわゆる水が入らないように輪中堤をしてもらうということはよくわかりますが、やはりその手順を、手順書を、
お互い共通のものを持ち合わせてないと、守れないと思うんですね、あれだけの早い浸水が、越水が来れば。そこら辺をどういうふうに、
かかわり合いを持ってほしいと私は思うんですけども、そこら辺をどういうふうにお考えか、担当課にせよ、
災害対策本部にせよ、お答えいただきたい。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
これにつきましては、社長のほうも御存じだと思うんですけども、もう既に私どもはこの手順については
打ち合わせをしておりますので、問題ないというふうに思っておりますが、まだ御不安にお感じになっているとするならば、早速また、うちの
地域振興課、そして建設課が参りまして、もう一度その手順の確認はしておきたいと思います。今のところは、ここまでの手順というのは、
打ち合わせの段階でもう
織り込み済みでありますので、知っていらっしゃると思いますが、確認のため、またこの議会が終わりましたら、訪ねさせていただこうと思っております。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
本当に
地元企業の立場になって、一生懸命取り組まれていることはお聞きしております。ただ、私は先日、社長とお話ししたんですけど、やはり、もう一回来たら最後だと。あそこの敷地内に投資を5億円ぐらいされているそうです。もう私たちはどうにもなりませんと、発注先がもうそっぽを向きますというようなことなんです。やっぱりそれを聞きますと、大変なことだと、私、素人ながら思うわけです。
その言葉の中に、今から私たちも
マニュアルをつくりたいと思っています、そこで、市のほうも協力していただきたい、また、協力する約束をいただいているので、近いうちにまとめていきたいという話でした。それを、やはりどこの課といいますか、
地域振興課が私はいいのかなと、私なりには思いますが、それは執行部のまた判断にお任せしますが、一番身近にいる、一番電話しやすい、いつでも携帯を鳴らせるポジションをどこかにつくっておいて、対策をしていかないといけないと思います。
もう一つお聞きします。鹿児島県庁のほうに、県のほうにも要望を出されております。鹿児島県庁に行かれるときに、行かれましたら、副知事及び担当部長、そして、同行したのは京セラの工場長、そしてまた、関係者が同行したわけですけど、市のほうには、伊佐市のほうには何も、通知も何もなかったわけなんでしょうか。
◯地域振興課長(坂元 福満君)
お答えいたします。
サンコーテックのほうから、このやりとりを時系列で集計をしておりますので、まとめておりますので、それをお知らせをしたいと思います。
23年7月11日に、
サンコーテックの社長のほうから市長に、7月6日の豪雨災害による被災状況の報告がございました。7月14日に現地において、地元の、先ほど申し上げました池田社長、京セラのほうから資材部長と池畑県議、前田議員と現地で
打ち合わせを行っております。7月20日が、
サンコーテックの社長が、県の姶良・伊佐地域振興局のほうに
水害防止対策に対する要望書を提出をされております。それと、7月26日は、
サンコーテックの社長のほうから伊佐市長に対しまして、水害防止に対する要望書を提出いただきまして、そのとき京セラの国分工場からも、協力会社
サンコーテックの周辺河川等早期改修のお願いということでいただいております。それと、8月4日が、県庁におきまして、さきに提出をいただきました要望書等についての、県の主催ですけれども、
サンコーテック、池田社長、それから京セラの国分の工場長、地域振興局河川課長、産業立地課長等が出席をいたしまして、要望書を提出をされております。そういう話はお聞きいたしております。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
県庁に8月4日に行っていらっしゃいますけど、そのときには同行されなかったんでしょうかね。私は、やっぱり
地元企業として、地元、少なくともあそこの地主でもあるわけですから、何らかの形で関与し、また、助言する必要があると思いますが、そこら辺はどうなっていますか。
◯地域振興課長(坂元 福満君)
その県に要望、振興局への要望、県の要望につきましても、池田社長のほうに、市のほうも同行してもいいですよというのは伝えてございましたが、実際には同行いたしておりません。(「なぜ同行せんの。」と呼ぶ者あり)
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
今、同僚議員からも声もありましたが、なぜ同行しないのかという気もしないでもありません。ただ、池田社長といいますか、個人的に名前を言っていいかわかりませんが、企業のお立場もありましょうから、そこはやはり同行したほうがいい、同行しないほうがいいということは一概に言えないかもしれませんので。でも、しかし、
地元企業に寄り添うことはやはり必要だと思いますので、そこら辺を、そこをやはり注意しながら、執行部のほうは振興を図っていただきたいと思いますので、担当課長の見解をもう一回求めたいと思います。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
私のほうから申し上げます。先ほど課長が申し上げましたように、私らも配慮しまして、お尋ねしております。それ以前に京セラのほうからも、かなり厳しい私どもに対する指摘と要望というのを、市長室というより応接室で、わざわざ場をつくって、1時間以上にわたる協議あるいは話し合いというのをしております。そのときのやはりやりとりを私、感じると、県に行った場合に、市の、仮に市長なり副市長がいた場合に、どうなるかということの配慮というのは当然あるだろうと思います。やはり企業は企業としての、市を……、これは県河川でありますので、ですので、市を除いたところで、県にどれだけの責任がということをやはり企業側としてもお考えのところはあると思います。
詳しいことはわかりませんけども、私たちもそれは承知しておりまして、同行すべきというふうに考えてて、やはり主になるのは京セラさんと
サンコーテックさんですので、そして、この問題につきましては、国会議員のほうも動いていただいて、いろんなことを助言していただいていましたので、寄り添うということは大事だと思って、声をかけております。しかし、それから先の御判断は、やはり企業のほうにお任せしていましたので、私どもとしては、わかりませんけども、一応そのときはそれで、個別に私どもは京セラさんのほうからそういうような場を設けて対応したということでありましたので、今度は別個に独立して、県のほうはそういう場をおつくりになるんだというふうに後日、理解したわけであります。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
今の市長の話といいますか、寄り添う気持ちということは心得ているということですので、いいと思います。
ただ、私は一つのチャンスと、伊佐市の姿勢というものを県にアピール、そしてまた、京セラにアピールする絶好の機会だと思っております。こういうときをチャンスと思いながら、やはりそこは担当課としましても怠りなくやっていただきたいというふうに思います。
次の質問に移ります。
内水対策としまして、建設課のほうで内水ポンプを、揚水ポンプを用意していただいていますが、ここの災害現場のことを申し上げますと、京セラさんの水門の前に2台、8インチですね、8インチを2台、そしてまた、
農林高校側のほうに2台用意してありました。今度は市のほうで能力の高いポンプを用意されているはずですが、どういうふうな台数で、どういうふうな管理をなさるんでしょうか、お聞きします。
◯建設課長(若松 学君)
お答えいたします。
伊佐市内におきまして、10カ所を配備する計画であります。ポンプの台数的には、8月末に毎分8トンのポンプを7台購入しておりますので、その7台につきましては、川間川第二樋門に2台、それから大口永尾地区に1台、川西に2台、それから
原田地区の、今、場所のところに1台、それから堂崎地区に1台を、7台は購入したのを配置しております。それから、リースでありますけども、これは8インチ毎分4トンのポンプですけども、川南に2台、川間川第三樋門に2台、それから高田樋門に2台、下殿第二樋門に2台、それから、
原田地区には毎分4トンのこれを2台、毎分8トンを1台と、今言っている毎分4トンを2台、それから、堂崎地区にも2台、毎分4トンを2台、堂崎地区につきましては、毎分8トンが1台、毎分4トンが2台というふうに、計19台を配置する予定であります、計画しております。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
今、お話を聞きますと、大口地区に10インチを1台とリースで8インチを2台、原田の今、
サンコーテックさんのところに、10インチを1台とリースを8インチを2台というふうに理解してよろしいんでしょうか。また後でお答えいただきたいと思います。
このポンプを設置するのに非常に時間がかかるわけです。もうこれはしようのないことなんですが、約1時間半から2時間かかるわけです。もう水があふれ出してからじゃ遅いわけなんですね。ですから、早目に設置しないといけないんですが、どのような時点を想定、管理者としては想定されているんでしょうか。地元民としましては、どの時点で言ったほうが一番いいのかなと。確かに早目に言えばいいんだけど、やはり税金の無駄遣いにならへんかなとか、いろいろ考えるわけですね。そこら辺をどういうふうに担当課としてはお考えでしょうか。
◯建設課長(若松 学君)
最初の
原田地区につきましては、ポンプの配備につきましては、おっしゃられましたように、10インチを1台、8インチを2台というふうに計画しております。
時期等につきましては、まず、台風についての対応につきましては、情報等を素早く入れて、前の日に設置するように予定、計画しております。直接の豪雨のときには、今までなれない面もありまして、手間取りました。おっしゃったように手間取っております。しかしながら、この8インチ、今度購入した7台につきましては、もう配電盤も全部セットになっておりますので、30分もあれば取りつけるような器具であります。しかしながら、お金の面も当然考慮しなければなりませんけども、内水という被害が起こらないためには、前もってしたいと思っておりますけども、基本的には水門を閉める閉めない、そのあたりの状況を判断して、閉めた時点では設置し終えるような段取りを、今、お話をしているところであります。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
水門を閉めるというときは、もう非常時が始まって、既にどんどんたまり始めますので、水門を閉める前でも対応しなければならない状況があるやもしれませんので、そこら辺は柔軟に対応していただきたいと思います。
きのうもお話がありましたが、ホースの形状、長さが非常に問題だと思います。今、リースの場合は、ホースが50メートルぐらいあるわけです。30メートルですね。30メートル、失礼。30メートルぐらいありますので、場所によるんでしょうけど、余った場合、川の中でバチャバチャバチャバチャ動いているわけです。あれじゃちょっと能力もまた低下するんじゃないかと思いますが、そこら辺についてのリース会社ないし、また、今度自前でそろえられたホース等についてはどういうふうにお考えなんでしょうか。
◯建設課長(若松 学君)
そのホースの長さにつきましては、業者のほうからも指摘がありましたので、その場所に、もうその場所専用にホースを対応しておりますので、その場所に合わせた長さで切断をして、するようにやっております。
今回購入したポンプにつきましては、飲み口のほうに、ポンプからの出口のほうは、ビニールパイプではないですけど、そういう固定した円形状のやつを、波を打つようなホースじゃなくて、ポンプからの出口につきましては、5メートルぐらいのそういう特殊な器具を使いまして、より能率がよくなっていると思っております。長さにつきましては、その場所によりまして切断をして、有効な排水ができるように努めたいと思います。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
6番の質問として、原田橋のかけかえ工事を含めた抜本的計画はなされているのかという質問の事項をしておりましたが、先ほどこの分につきましては、明快なお答えをいただきましたので、割愛したいと思います。
曽木の滝分水路の飲み口の高さについて、ちょっとお伺いします。
ここに国土交通省から出された資料があります。これを見ますと、曽木の滝付近の平常水位が海抜167メートル、分水路の飲み口が170メートル、曽木の滝の岩ですね、これは。きのうの写真があります。この岩ですね、岩といいますか、川底から見ますと、曽木の滝のこの川底が165メートルだそうですので、プラス5メートルなんです。
伊佐農林高校は、あそこの看板に書いてあるのが、北緯32度3分、東経130度38分、海抜175メートルとあります。分水路飲み口との差が5メートルしかありません。曽木の滝分水路から伊佐農林までは、川の長さが約9.9キロメートルぐらいです。今の状態であれば、分水路に流れ出すころには当然、この前みたいな集中的、山手のほうに豪雨が降りますと、当然、山手側は、支流は飲み込まれてしまって、しまった後から分水路が機能するという形になるわけです。分水路の取り入れ口といいますか、飲み口の切り下げ工事の要望はなされたのか、お伺いします。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
8月にも川内の
河川事務所のほうに担当課と一緒に参りまして、所長以下にそのことを要望しております。
◯4番(前田
和文議員) 登 壇
私たちも、古城議員を委員長とする特別委員会で、いろいろ勉強会ないし、また要望をしておりますが、やはり川上のほうは川上のほうの事情があり、川下のほうは川下のほうの事情があると思います。しかし、伊佐市として、我々が住民の財産を守るべき立場である場合、これは、もし川下のほうは何も考えなくてもいいんじゃないかと思うんです。
あと、財源、よく市長の中に、財源がない、財源がないと言われておりますけども、私はそうではないと。じゃあ、ほかの市町村は果たしてどうなんだろうかと。積極的に推進しているんですよね。そんなに、市長、伊佐市だけが本当に、100ある中でもう本当に厳しい、厳しいというわけではなくて、ほかのところも厳しい財政状況にありながら、この防災行線のシステムの整備が必要だということを判断して、整備を始めているんですよね。だから、私はやはり、そこらあたりが見解の相違と、考え方の相違と言われればそこまでなんだけども、ほかのところの自治体と伊佐市の考え方が違うのかなと思っております。
例えば薩摩川内市ももう大々的に真正面から整備を発表して進んでおります。それから、南九州市、お隣の湧水町もそうであります。設置を急いだ理由は何だろうかと。三つほど私はあるんじゃないかと思うんですけども、理由の第1は、先ほど私がお話しした、住民がその土地で住み生活するために絶対必要なものであるということを強く認識したことが第1の理由であろうと思います。行政の持っている情報をいち早く住民に伝え、地域内の風通しをよくしようとの考えも当然入っているものと思います。これが第1だろうと思います。二つ目は、二重の投資とならないよう、実施の決断を早めたことが挙げられると思います。そして、三つ目には、合併した後の地域の一体化を目指したものではないでしょうか。ですから、そういうような考え方があって、本当に各地域が具体的に本当に取り組んでいるのだと思います。
先ほど市長が、携帯メールを市長は言われましたよね。携帯メールが。私もこれ、聞いて、実は実態を聞いてびっくりしたんですよ。今現在、伊佐市の携帯メールの登録事業、NTTドコモと契約して、最大1,000件までということでなっていることを聞いたんですが、内容を聞きましてびっくりいたしました。その1,000件の内容は、消防団員が360名、伊佐市の職員290名ぐらいなんでしょうか。それを合わせますと650名ですよね。登録の上限が1,000件ですから、残り、差し引きますと、市民の登録、仮に満杯登録されていたとしても、これ、350件なんですよね。そういう状況のもとで、市長、携帯メール事業があるから大丈夫だと、この350件と、先ほど情報無線の未設置6,000件という数字があったんですけども、果たして現在、これ、機能を。例えば何か相違があったとき、私は機能、これ、市民のための携帯メール登録事業なのか、非常に疑問を持つんですけども、その点はどうお考えですか。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
実際は1,500の登録がございます。契約は1,000ですけども、実際1,500までは許容されております。来年は大体5,000にそれを増やすことで、今、話し合いを進めております。来年度でございます。
◯15番(市来 弘行議員) 登 壇
じゃあ、具体的にちょっと質問いたしますけども、来年その5,000件にするというのは、具体的にどういうようなあれで、急激に増やす、増やせるのかですね、それはどういうこと、どうなりますか。
◯総務課長(時任 俊明君)
今の1,000件とさっきありましたのは、実質、契約上の問題がございまして、1,000件までという、ございますが、実際は業者との話の中で、実数は1,500程度登録をされております。伊佐市には約1万2、3千の世帯がございますので、そういう意味からも非常に少ないということ、それから、先般の市報の中でもいろいろ広報しておりますけども、やはり来年度、まだ予算の編成が今からですけれども、今後協議をしまして、やはり1,000から1,500は非常に少ないということで、市民の方々に啓発を進めながら、やはり5,000人程度登録できるようなシステムにしていきたいということで、今後まだ予算が今からでございますけども、今、協議をしておるところでございます。
◯15番(市来 弘行議員) 登 壇
時間がありませんので、少しはしょってまいりますけども、携帯メール事業につきましては、私はそういう感想を持っております。本当にこれは機能するんだろうかという心配をしております。そういった意味で、一つだけ御紹介をしますけども、湧水町による取り組みでございます。
時間がありませんので簡単に紹介をいたしますけども、ここは吉松、栗野、両町が合併しまして、戸数が約5,600世帯ですね、人口1万1,000人でございます。平成17年3月に合併したわけでありますが、平成19年2月までに、まず旧栗野町区域について行政無線をデジタル化いたしました。世帯数3,100戸、費用は1億6,000万円だったと、要したということであります。財源は合併特例交付金を活用したとのことであります。そのときに、吉松地区の木原というところに中継局を設置いたしました。そして、当然のことでありますが、この3,100戸全戸にデジタルの無線を受信する戸別受信機を配付したとのことでございます。
一方、残った吉松地区につきましては、アナログを今現在飛ばしながら、ことしから10年かけてデジタル化を図っていくとのことであります。要する費用は全体で約1億円ぐらいかかるんじゃないかと見ているそうであります。まず、ことしにつきましては、戸別受信機100台と屋外拡声機20基を先にデジタル化する工事をやっていくとのことでありました。栗野地区につきましては、先ほどした、合併特例交付金でございましたが、吉松地区につきましては、財源については当面、一般財源で対応していくが、臨時の交付金等が入ったときに、アクセントをつけて、前倒し設置していくとのことであります。
そうしましたら、非常におもしろいことに、この戸別の、各家庭に配られたわけでありますが、そのほかに町内の避難所ですね、緊急時の避難所、それから立地している企業、それから福祉施設等から強い要請があって、戸別受信機を100カ所ぐらい配付の要請があったと。そういう状況を聞いております。
ですから私は、市長、思いますけども、これは本当に機材についての見解が全く違いますけども、考え方が違いますけども、私は、やはり住民から見て非常にわかりやすい、わかりやすいそういう手段で、今後のこういう市民生活を、やはり安全を図っていく、そのほうが私は適切であると思います。
ですから、そういったことで、最初にお話をいたしました地域、いわゆる情報無線ですよね、これも130……。失礼しました。その131自治会に設置される見通しなんですけども、そのうちの、34年以降、アナログ終了後も使用が可能というのは81自治会ですね、81集落でございまして、残りの51はいわゆるデジタルへのあれはできませんので、ですから、逆に言うと、今後、地域情報無線設置につきましても、この34年以降も対応ができるものを条件として設置をしていくということと、先ほどお話しいたしましたように、そうしたアナログへの本当に着手ですね、対応の着手を私は本当に急ぐべきではないかと思います。
ちなみに栗野地区につきましては、アナログに対応するところ、基地局のするときの整備費は、基地局のときは2,500万円、中継局が一つつくるのに1,800円だったと聞いております。ですから、いずれにいたしましても、こういう整備について、これも含めた検討をあわせてお願いをしたいと思いますけども、基本的な考え方がこれは全然違いますけども、市長、何かコメントがあればお聞きしたいと思います。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
伊佐市を同じシステムで全部をくくるというのは、今のところはやはり財政的にはかなり厳しいというのがございます。ですので、やはり旧菱刈町での無線につきましては、これが順次変えて、デジタル対応に全部なるでありましょうし、拡声機等も残すべきところは残して、有効に活用できると思います。
旧大口地区につきましては、ADSLがすべて網羅されましたので、携帯電話がすべて使えるということになりますので、その方面からの防災というのを考えて、とりあえずは今進めつつある集落の情報伝達の整備をできるところまでとにかくやっていくということで、やがてはそれをつなぐことができるかどうかということを検討するというようなことにしております。
◯15番(市来 弘行議員) 登 壇
時間が来ましたので、終わりますけども、いずれにいたしましても、市内のこういう行政の考え方、あるいは本当に私は、どういう形になるにいたしましても、極めて大切であるし、ましてやそういう
ゲリラ豪雨が多発しているこういう状況のもとで、防災システムといいますか、これは本当に大切だと思いますので、いろんな広い角度からぜひ市長、検討を重ねていただきたいということを申し上げまして、終わりたいと思います。
◯議長(山下 親志議員)
以上で、15番、市来 弘行議員の
一般質問を終わります。
◯議長(山下 親志議員)
次に、12番 左近充 諭議員の
一般質問を許可します。
左近充 諭議員。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
今期9月定例議会
一般質問、15人中最後の質問となりましたが、よろしくお願いいたします。
まず初めに、川内川改修についてお伺いいたします。
激特事業での
曽木分水路は、23年3月で完成いたしました。完成すると浸水がなくなると考えられていましたが、今年6月と7月の大雨でたばこが浸水し、大変な被害が出たり、あわや人家浸水するところでございました。分水路の飲み口は、
河川整備計画で平成27年度に、鶴田ダムの再開発、分水路の飲み口、阿波井堰同時完成ということでございましたが、市民はなるべく早く飲み口を下げてほしいと言われております。特別委員会でも川内の国土交通省に行ったり、8月31日には上江川副所長や竹下調査課長に議会の委員会室で、飲み口を早目に下げていただくよう要望しましたが、なかなか難しそうでございました。議会と行政と一体になって強力に要望しなければ、分水路飲み口の引き下げはできないと思われます。市長の決意のほどをお伺いいたします。これで1回目の質問を終わります。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
激特事業完成における飲み口部のことについてでございますけども、今回ですべてこの激特事業の分水路については完成したということではなくて、1期が終わったというふうに考えておりますので、2期工事として、ぜひとも本来の最初の計画の高さといいますか、深さといいますか、にしていただくように、常々要望申し上げておりますし、先月も行ってまいりましたが、今後やはり九州整備局とか、そのように、あるいは国土交通省も、上京することがございます、そのたびにこの早期完成に向けて強く要望してまいりたいと思います。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
私どもが旧菱刈町議会のとき、国土交通省本省に要望に行きましたときの関治水課長が、今、河川局長になっていらっしゃるそうでございます。川内川のこと、また
曽木分水路のことがよくわかっていらっしゃる方でございます。ぜひ市長も川内川の特別委員会と一緒に、曽木大橋が完成いたしましたら、本省陳情、一緒にしていただけたらと思っておりますが、いかがお考えでしょうか。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
一緒の陳情というのは、その時期が、あるべき時期が来ると思いますので、そのときにはそのようにさせていただきたいと思いますが、一番効果のあるときにやはり陳情に行くのが一番いいのではないかなというふうに考えております。現在、東日本への対応あるいは紀伊半島への対応、そういう中で、優先順位のつけ方というのが国としてはあると思います。ですので、私たちもその時期的には効果のある時期というのが出てくると思いますので、考えなければいけないというふうに思っております。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
一緒にというのはどうかということで答弁をいただきましたけれども、湧水町の町長であっても、議会と一緒に要望されますし、また、我々も平成17年、18年、特別委員会をつくっておりましたけれども、町長も一緒に要望しております。また、平成18年、県北の豪雨災害のときも、町長、議員全員で、ちょうど一緒に要望して、この関治水課長が、そのとき治水課長でございましたけれども、皆さんを席をつくって、よく案内されて、説明されておりますし、また、いろいろ今後のことも話をされております。
ばらばらで行くよりも、特別委員会があるんですから、湧水と菱刈町の間の轟の瀬が35メートルあったのが、120メートルになったということで、伊佐が危ないということで、私どもも平成17年度に特別委員会をつくって、一緒に要望しておりますので、一緒に要望しなければなかなか、ばらばらでは効き目がないと思いますので、ぜひ、さっき言われたとおり、紀伊半島の災害とか、東北地方の震災が一段落、一段落といいますか、11月、そこら辺では一緒に要望していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
しかるべき時期になりましたら、一緒に要望、陳情というのも効果が上がると思いますが、やはり多額の旅費を要しますし、期成会等でのものとは違いまして、一般財源からの旅費を工面しなくちゃなりませんし、そのあたりはやはりそのときの時期があろうと思います。
それと、やはり今、政権与党がかつての政権与党と違いますので、陳情、要望のあり方の効果というのも以前とは違いますので、そのあたりも考えながらの要望ということになると思います。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
一緒といいましても、委員長、議長ぐらい、市長ぐらい、3人ぐらい一緒に行っていただければいいんじゃないかなと思っておりますけれども、私も、政権がかわってから要望に行きましたけれども、議長代理で、なかなか前とすれば要望の仕方が変わっておりますけれども、この関局長という方はなかなかこの伊佐のこと、川内川のことがわかっていらっしゃる方でございます。そこら辺で、行かれれば、私は、この分水路を下げるのにはさほど金もかからないし、土の部分でもありますし、必ず下げることが可能だと思っておりますので、ぜひそこら辺をよろしくお願いしたいと思います。
次に、
サンコーテックについてでございますけれども、
サンコーテックは平成18年の県北部豪雨災害のとき工場が浸水しまして、また今回も7月6日、浸水したということで、7日の日に京セラの友人より電話がありましたので、朝、一緒に現場に行きましたけれども、製品は車に積んでありまして、無事だったということでしたが、部材は使いものにならなくなっておりました。あと10センチぐらい水が上がりますと、機械が浸水して、大変なことになっていたということでございました。
何か市のほうで水害対策は考えられないかということで、通告をしておりましたけれども、昨日の柿木原議員、きょうの前田議員への答弁で、
フレコンパックを積んで、ビニールシートを巻いて応急処置をしてあるということで、きょうは
コンクリート擁壁を検討中であるということで答弁でございましたけれども、これはぜひ擁壁ができるようにお願いしたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
擁壁につきましては、この
フレコンパックの効果を見てからということになりますし、すぐに擁壁をつくるということは、今のところない、考えておりませんが、とりあえずこれでの結果を見て、果たして効果が上がるかどうかということでございますし、水圧等々のこともございますので、いろんな設計といいますか、内容のものを、
見積もりとしては今、お互いにつくっているというか、お互い紹介し合っておりますので、やがてはそっちの方向になっていくのじゃないかなというふうには考えております。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
今、
フレコンパックの効果を見てということでございましたけれども、次に水が来るまであのままほっておかれるつもりなんですか。ビニールシートを巻いて、あの上から見ても大変見場が悪いように思われますけれども、工場としても
イメージが悪いと思いますけれども。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
これは工場との話し合いの中で、見場が悪いとかそういうことは気にしていらっしゃいませんので、効果が上がるということを一番に考えていらっしゃいますので、果たして壁でいいのかどうかというのもまだ確実にわかってないわけであります。といいますのは、水路にすぐ近いところですので、そこでの壁の強度がどうなるものかという、強度を強くすると、相当の金に向かいますし、実際、これを実際するとなったときに、市がするということが果たして適当なのかどうかということも議論が出ます。そのことを考えて、やはり私どもは会社側とどの方法がいいかということを検討しているのが現状でございます。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
京セラでは今、工場を拡張するために、霧島市が起業地を買い上げて、京セラに貸し付けて、工場を広げようとしておりますけれども、あのような下請の会社が120人も、123人とか7人とか言われておりますけれども、会社がまたこっちに来ないとも限らないわけでございますけれども、また水が出てくるということで、撤退されてもまた大変なことだと思いますけれども、なるべく市のほうで擁壁をつくっていただけないかと思いますけれども、いかがなものでしょうか。
◯市長(隈元 新君) 登 壇
議員の方々からの御要望としては承りますが、それを市の予算で全額つくるということをここでお約束できるかということは、また議論の余地があろうかと思いますので、御要望としては伺いながら、考えたいと思います。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
前向きに検討していただきたいと思います。よろしくお願いします。
内水対策ポンプについてでございますけども、6月11日の豪雨や7月6日の豪雨には間に合わず、ポンプのリースでございましたけれども、先ほどの同僚議員の答弁に対して、8トンポンプが購入されたとのことでございましたけれども、また、補助事業で30トンポンプをお願いしているということでございましたが、これはどこに使用されるつもりか、お伺いいたします。
◯建設課長(若松 学君)
答弁の中で、補助事業で30トンを購入というのは、要望しているというのは答えておりません。河川上流期成会のほうで国土交通省に配備をするように要望しているということを言ったと思います。
それで、場所につきましては、今、要望としてはですね。箇所は1カ所じゃなくて、堂崎地区、それとか川西地区、この水ノ手川というふうに今、想定しておりますけども、
川内川河川事務所管内におきましても、九州管内でも多い
排水ポンプを保有しておりますけども、またそれ以上に要望となると、ちょっとすぐというような返事はもらえませんけども、強く要望しているところであります。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
期成会のほうで要望しているということであったようでございますので、そのように了解いたしました。
次に、農業所得の向上についてお伺いいたします。
農業所得の向上には、水稲プラス畜産、カボチャ、ネギ、レイシなど、先日の
一般質問の答弁や委員会の説明等でお聞きいたしましたが、自己保全管理水田、耕作放棄地も入ると思いますが、新規需要米、ホールクロップサイレージ米への転作を推進していくべきではないかと考えますが、まず、自己保全管理水田の面積はどのくらいに上がるのかお伺いいたします。
◯農政課長(田中 淳一君)
じゃ、説明いたします。自己保全の管理水田の面積でございますが、23年9月6日現在で3,108筆で、173.63ヘクタールでございます。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
県内でも2011年度は10年度に比べて約1.8倍の1,287ヘクタールの栽培がなされているそうでございますが、イノシシやシカの被害で耕作放棄地になっているところにWCS米の作付をいたしますと、転作8万円の助成があるわけでございますけれども、このような放棄地に作付して、畜産農家のサイレージも確保できるということで、推進したらいかがなものかと考えますけれども、お伺いいたします。
◯農政課長(田中 淳一君)
サイレージの関係でWCSの推進ということでございますが、この自己保全管理耕作放棄というのは、とにかくこの山手にあったりしているのが今の現実でございます。そうしますと、ほ場等に機械が入らなかったり、水が足らなかったりしているほ場等も多いようでございます。耕作者の高齢化も進んで、なかなか耕作放棄地等への作付が進まない状況が今の現在でございます。
それで、このWCSの関係につきましては、主食用でも対象になっておりますので、本年度につきましては、作付面積も約6町ぐらいでございまして、昨年度はこれがございませんでしたけども、全国的にWCSの普及が進んでおりますので、本地区においても8名の方が作付を行っているという状況でございます。
それで、これらの普及をどうしたらいいのかいろいろ検討いたしまして、ことしの先月の、9月13日に、針持地区において、これらの作付の対象者を、作付の対象者に対しまして説明を行っているところでございます。
以上でございます。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
9月13日ですかね、説明会を行ったということ。5月。(「9月。」と呼ぶ者あり)9月13日に説明会を行ったということでございましたけれども、先ほども申しましたとおり、イノシシやシカが出るような耕作放棄地でも、穂が出たらすぐ刈れるということで、被害が出ないんじゃないかと思われますので、相当数な面積がいわゆる農地保全、休んだりしておりますので、そこにWCS米をつくりますと、農家所得が相当上がると思いますけれども、いかがお考えでしょうか。
◯農政課長(田中 淳一君)
先ほど9月13日の説明につきましては、現在つくっていらっしゃる方々に対しての説明ということで御理解いただきたいと思います。それから、畜産農家の方につきましては、9月の下旬に菱刈地区の前目地区において研修をする予定です。その通知については、伊佐地区全体の畜産農家のほうに通知をしたいという考えで今、話を進めております。
それで、このWCSの説明方の関係で一番問題になってきているのは、問題等も今、出てきているのがあります。乳牛の場合は、嗜好性がよいために、乳量が出ているという状況でございますけども、黒牛──和牛の生産については、なかなか食べさせていないというのが状況です。これは理由がございまして、非常にたんぱく質が高いというふうになっております。
それで、これらの解決方法にいたしましては、出穂期、それから糊熟期という時期がございます。例えば出穂期の場合、たんぱく質が非常に高くて、それから出穂期というのは、穂が落ちたときに乳が出る、ああいう出るやつを出穂期、糊熟期というのは、それから1週間から10日した後を糊熟期と言っておりますが、そのときに刈り取りますと、たんぱく質のほうが13.3%から7.8%に落ちるというふうになっております。それで、こういった時期に、糊熟期の間にとっていこうというのを今現在進めているところでございます。
それから、肉牛の肥育牛の関係につきましては、肉専用になる分でございますけども、これについてはビタミンAが、経過が必要な時期になっておりますので、例えば飼育中期の給与は避けたほうがよいと言われているものも実情でございます。
いずれにしても、畜産農家の方々がどういうふうにして利用していくのか、そうすると、それらがわかってしまえばまだ救う術もありますけれども、つくって、後の利用をどうしていくかというのが今後の課題となっております。そういったものが今問題になっておりますので、例えば乳牛の場合については利用ができますけども、黒牛のほうには今後また、いろいろ検討をしていきながら、利用を進めていきたいというふうに思っているところでございます。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
生産者に対しての説明を、畜産農家じゃなくて、されて所得を上げるほうをとられたほうがいいんじゃないかと思いますけれども。といいますのは、よそから幾らでも欲しいという方が、肥育農家かわかりませんけど、説明会、ことしは6月12日に説明会が、もう私なんか田植えをした後にありましたけれども、その説明会に来ていらっしゃった方が、そういうWCS米をたくさん集めたいということでしていらっしゃったということを聞きましたけれども、そこら辺も、役場にも連絡があったはずだということでしたけれども、そこら辺はどうなんですかね。
◯農政課長(田中 淳一君)
6月12日のころは、ちょうどもう田植えの時期に参りまして、広報等も遅れて、なかなか集まりも悪かったというふうになっておりますけども、その人の場合は、そういうのを栽培条件等もいろいろ知っていらっしゃいまして、たくさんつくれば、たくさん飼っている方々はそのWCSをもらいたいというのも事実ありました。しかし、そこの内容が、現実的にみんなが本当にわかっているんだろうかということも事実ございました。ですので、WCSを進めることについては、伊佐地区でももっと研修をやりながら進めたほうがいいんじゃないかというふうに思っております。
それで、WCSを進めるためには、一つの敷地のほうも団地になっております。水が入ってくれば、稲を青い時期に刈り取って、それを乾かしてロールするわけですので、水が入ってきたら機械が入りませんので、土地の集団化の関係、その集団化を今後、今度の研修会の中で、こういう土地の条件ならばできるんですよというのを啓発して、見ていったらと。そこら辺からで、子牛農家のほうにも御理解いただいたほうがいいんじゃないかなという形で今、話を進めているところでございます。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
水が入ってきたりすれば、乾燥ができないということで、難しいということでしたけども、耕作放棄地なんかは団地じゃないですよね。2、3反、多くて2、3反ぐらいずつあります。何も植えて、田んぼの真ん中にあいているところもございますけれども、ふだんはイノシシが出たり、シカが出たりするところもありますけれども、団地化というのは難しいですよね。2、3反ぐらいずつ進めていくか、自治会で5、6反ずつ共同でつくっていただくようにするのか、そうしなければ農家の所得は上がらないですよね。ただ、牛を飼う人たちがつくるというのでは上がらないと思いますけれども、それよりも反当8万の転作料をいただくように、耕作放棄地などの栽培を進めていけば、伊佐の農業所得が大分上がるような気がしますけれども、そこら辺はどうですか。
◯農政課長(田中 淳一君)
ちょうど耕作放棄地みたいなところに、自己保全とかそういったものにあるんですけども、要は土地が水はけがいいかというのが一つのネックになってまいりますので、そういった20アールの中でも水がよく入って、水を切れてというのであればできると思います。それがなければなかなか難しいなと。ある鹿児島県の地区で昨年、ホールクロップサイレージをつくったところが、もう水はけが悪くて、全部手で出したんだそうです。その地区はもう二度としないと言われておるぐらい、もう大変な作業だったそうです。
それらを考えますと、いかに水が、水が必要ですので、稲ですので、今度は水を切ったら、いかにして水はけがよいか、そこに機械を入れるか、そういったほ場であればできますけれども、そうでないほ場については、なかなか難しいのもあるのかなと思っているところでございます。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
そういう稲をつくっても、畜産農家の引き受けがなかなか難しいですよね。刈りどきなのか、そこら辺は畜産農家と生産農家の話し合いか、まだ今から研究の段階なんですか。
◯農政課長(田中 淳一君)
その一方、今までのそういう、つくってみて、ことしから本格的に伊佐地区でも始まりましたので、要はそのつくり方、そして栽培条件、そういったものが第一義であるのと、今後、和牛農家、1頭飼い、2頭飼いというのは無理だろうと思います。150キロぐらいのあるサイロですので、それを1頭にすれば、もう何日かかりますので、腐れてしまうというのもあります。ある程度の飼養頭数があってのところならというのがございますので、だけど、先ほど言いましたように、あんまり食べさせたら、栄養が非常に高いですので、受胎のほうが悪くなるというのも事実出てきておりますので、そういったのを踏まえながら、子牛農家、畜産農家、それらに合わせたような説明を、理解度を示しながら進めさせていただきたいと思っているところでございます。
◯12番(左近充 諭議員) 登 壇
WCS米の栽培をたくさんやりたいという方が、昨年も説明会でおいでになりましたけれども、面積をたくさん栽培しようという人がいらっしゃいましたけれども、人のところまでつくれば、そこの自治会の転作の面積が足りなくなるというような説明がございましたけれども、市内一円の転作では、そのようなことになるんですかね。一人の人が他の自治会まで行って、そういうWCS米をたくさんつくりたいという方がいらっしゃったんですよ。それで、それでたくさん、ほかの自治会のところまでつくれば、そこの自治会の転作が足りないということになるんですかね。