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06月18日-03号

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  1. 南九州市議会 2020-06-18
    06月18日-03号


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    令和 2年 第 3回定例会( 6月) 本会議3号     (6月18日)   出席議員     20名1番議員  西 山   一        11番議員  西   次 雄2番議員  取 違 博 文        12番議員  今 吉 賢 二3番議員  上 赤 秀 人        13番議員  山 下 つきみ4番議員  大倉野 由美子        14番議員  菊 永 忠 行5番議員  米 満 孝 二        15番議員  蔵 元 慎 一6番議員  大倉野 忠 浩        16番議員  竹 迫   毅7番議員  大久保 太 智        17番議員  浜 田 茂 久8番議員  日 置 友 幸        18番議員  松久保 正 毅9番議員  川 畑 実 道        19番議員  吉 永 賢 三10番議員  内 園 知恵子        20番議員  加治佐 民 生   欠席議員     0名─────────────────────────────────── 地方自治法第121条による出席者市     長  塗 木 弘 幸    会 計 管理者  坂 元 ゆかり副  市  長  福 留   保    ふるさと振興室長 飯 伏 譲 二                    知 覧 特 攻教  育  長  有 馬   勉    平和会 館 長  朝 隈 克 博農業委員会会長  寳 代 行 廣    税 務 課 長  浜 田 和 人総 務 課 長  別 府   誠    健康増進課 長  塗 木 智 子財 政 課 長  橋 口 和 久    長寿介護課 長  下 尾 修 一企 画 課 長  東   成 功    耕地林務課 長  東垂水 忠 二市民生活課 長  平 山 憲 二    茶 業 課 長  大 坪   力福 祉 課 長  有 水 志 郎    商工観光課 長  森 田 清 博農 政 課 長             農 業 委員会兼畜産 課 長  櫛下町 浩 二    事 務 局 長  山 下 剛 志建 設 課 長  江 平 恒 博    学校教育課 長  竹 下 公 博                    学 校 給 食教育総務課 長  和 田 春 則    センター所 長  取 違 秋 洋─────────────────────────────────── 事務局職員出席者事 務 局 長  菊 永 隆 信    議 事 係 長  川 﨑 弘一郎庶 務 係 長  松 山 啓 志    議  事  係  尾 辻 圭 市 第3回定例会議事日程(第3号) 第 1.会議録署名議員の指名 第 2.一般質問令和2年6月18日 午前10時0分開会 △開議 ○議長(加治佐民生)  これから,本日の会議を開きます。    ──────────────────── △日程第1会議録署名議員の指名 ○議長(加治佐民生)  日程第1,会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第88条の規定により,議長において米満孝二議員,大倉野忠浩議員を指名します。    ──────────────────── △日程第2一般質問 ○議長(加治佐民生)  日程第2,これより一般質問を行います。 順番に発言を許します。まず,西次雄議員。  [11番議員西 次雄登壇] ◆議員(西次雄)  皆さん,おはようございます。一般質問も3日目,残すところ2人となりました。よろしくお願いします。今回の6月議会は,全世界,日本中にもたらした新型コロナウイルスの関係で,まさにこのコロナ対策の議会かなと思っております。一般質問でも7名ほどの方がこの新型ウイルスに関する発言をされております。その中で私も一部,感染症対策についてお伺いする予定となっております。 それでは,一般質問に入ります。先に通告してありました耕作放棄地コロナウイルス感染症対策に伴う経済対策について,質問いたします。 まず,耕作放棄地についてであります。農業者の減少とともに集落周辺主要道路沿いにも耕作放棄地が散見されるようになり,景観とともに地域の負担になる場合が考えられます。農業委員会耕作放棄地解消に対する具体的な取組について伺います。 次に,新型コロナウイルス感染症対策に伴う経済対策について,本市の取組を伺います。このことについては,一昨日来,同僚議員も質問されておりますけれども,再度質問させていただきます。 以上で登壇での質問を終わります。  [市長塗木弘幸登壇] ◎市長(塗木弘幸)  西次雄議員の質問にお答えをいたします。私のほうからは質問2の新型コロナウイルス感染症対策について,お答えをいたします。 その1番目,新型コロナウイルス感染症対策に伴う経済施策について。新型コロナウイルス感染症対策につきましては,6月議会で新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などを活用し,各種の支援を予算計上しているところであります。主なものとしましては,新型コロナウイルス感染症の影響により,令和2年2月から5月までの間,いずれかの月の売上げが前年同月比20%以上減収するなど,それぞれの基準による園芸(花き・野菜),畜産,茶農家商工水産業者等へ一律10万円の助成金や,地域活性化のためのプレミアム付商品券発行にかかる経費などであります。今後につきましても国の2次補正予算などを有効活用し,地域経済活動の維持に必要とされる支援策を検討していきたいと考えております。 私のほうからは以上です。 ◎農業委員会会長寳代行廣)  耕作放棄地解消に対する具体的な取組についての質問に対してお答えをいたします。 農村における少子高齢化農業従事者の減少などにより,山間部基盤整備実施地区における耕作放棄地増加傾向にあり,昨年の調査によりますと,本市においては再生利用が可能な農地が367ヘクタール,再生利用が困難な農地が337ヘクタールで,合計704ヘクタールとなっております。耕作放棄地発生防止につきましては,毎月1日を農地パトロールの日として位置づけ,農業委員農地利用最適化推進委員による見回りや,日常の活動においても農地や耕作者状況把握を行い,耕作放棄地とならないよう努めているところであります。 また,県や鹿児島農業会議が進めている鹿児島の農地貸したい・借りたい総点検活動において,農業委員農地利用最適化推進委員が市内の全農家を対象として戸別訪問を行い,農地に対する意向などアンケートや聞き取りにより調査し,担い手農家への農地集積とともに耕作放棄地発生防止に努めているところであります。耕作放棄地解消補助事業につきましては,市の単独事業として遊休農地など活用条件整備事業があります。この事業は,高齢または兼業農家が所有する耕作放棄地となっている農地を認定農業者中心経営体の方へ,農業経営基盤強化促進法等に基づき売買または貸借をし,かつ農地を耕作できる状態に整備する場合,10アール当たりの事業費10万円を限度とし,その3分の1以内を補助するものであります。本事業の昨年度の実績は,4件10筆1万402平方メートルとなっております。今後も本事業を継続して,耕作放棄地解消対策に取り組んでいく所存でございます。 以上でございます。 ◆議員(西次雄)  農業委員会の会長さんに回答いただきました。御苦労さまでございます。 まず,この耕作放棄地関連について質問をさせていただきたいと思います。この答弁の中にもございますように,高齢化とともに少子化,そして農業従事者の減少ということで,耕作放棄地増加傾向にあるということでございます。今回,私が質問させていただいたのは,特に幹線道路沿いとか集落周辺で言いますと非常に環境が悪うございます。高齢化とともに若者が少なくなっている中で,集落周辺にこういう耕作放棄地が増えていくと非常に景観も悪いし,環境も心配されるという思いでございます。この耕作放棄地が少しでも解消できるんであれば解消していただいて,環境をよくしていきたいなという思いでございます。 まず,耕作放棄地所有者,特に不在地主といいますか,地元におられない地主の方々の耕作放棄地も多いと思いますが,それらについてはどのようにされているか,お伺いします。 ◎農業委員会事務局長山下剛志)  お答えいたします。耕作放棄地に隣接している土地の所有者の方などから農業委員会へ相談,苦情が寄せられることがございます。その場合は現地確認をしまして,所有者の方あるいは管理者の方などに適切な管理をするようにお願いする内容の文書を発送しております。あるいは直接電話でお願いをしている,そういった方法を取っているところでございます。 ◆議員(西次雄)  そのように文書なり電話なりで解消をお願いしているということでございますが,農業委員会の方々も毎月1日にパトロールをしておられるということでございますが,地域からの要望,もうあそこは耕作放棄地で草がぼうぼう生えたり,あるいは竹木が生えたりしてというような,どうかできないかという相談も結構あるもんですか。 ◎農業委員会事務局長山下剛志)  地域からの苦情とか要望等につきましては,それほど多くはございません。ほとんどが耕作放棄地に隣接をしている土地の,農地とかの耕作をされている方等からの相談,苦情等が多いところでございます。 ◆議員(西次雄)  それほどは多くないと,耕作されている隣が耕作放棄地になっている場合は,そういう相談もあるようですけれども,私にすると,これだけ高齢化農業者の減少になると,地域も半分諦めているのかという思いもございます。 そこで,そういう要望があれば,あるいは農業委員会さん方を通じてそういう調査をされてあるんであれば,地権者,特に地元におられない不在地主の方々には使用貸借なり,どういうふうに考えているかアンケートは取られておられるんですか。 ◎農業委員会事務局長山下剛志)  先ほどの会長の答弁の中でもございましたけども,鹿児島県とか農業会議が進めております鹿児島の農地貸したい・借りたい総点検というのがございます。これの中でも,各農家さんの意向調査をしているわけですが,そのほかに農業委員会におきまして,毎年1回農地の利用状況調査というのを行っております。この調査は,農業委員農地利用最適化推進委員の方が担当する区域の農地の状況の現地調査を行いまして,把握しているものでございます。 この調査によりまして,新たに耕作放棄地になっていると確認されたところで,まだ再生が可能であると,農地に復元できると判断された農地につきましては,所有者あるいは管理者の方に対して今後の利用はどうされますかという内容のアンケート調査を,複数選択肢を設けまして行っております。回答の内容を見ますと,一番多いのがやはり買い手借り手がいたら売りたい,あるいは貸したいという考えの方が多い状況となっております。 なお,現在のアンケートの中には,例えば無償でもいいから貸したいという項目の選択は設けておりませんけども,今後のアンケートにおいてはそういった内容も入れてはどうかと検討してまいりたいと思っております。 ◆議員(西次雄)  年に1回,そういう耕作放棄地の調査をして,新たにという言葉が出ましたけれども,長年,もう耕作放棄地になっているところもあるというふうな状況もあります。やっぱり特に幹線道路集落周辺,非常に地域にとっては苦慮をしている状況もございます。特に水田であれば湿田とか,畑であれば山林に近いところというようなところが耕作放棄地になりがちであります。もちろん,この答弁の中にもありますように,圃場整備をされていないところ,こういうところも耕作放棄地が多いようでございます。 その中で,そういうアンケートを取るんであれば,農業者が,例えば先ほど答弁がありましたけれども,耕作地の隣が耕作放棄地になっていると,それを解消して,一面として耕作するとなると,非常な労力がいるわけです。アンケートの中にも,今後は使用貸借というのも入れていいのではないかなと思います。耕作放棄地を解消するには,非常に労力が要ります。もう長年,耕作放棄地になっていると,解消には非常に労力が要るわけですので,おっしゃるように,もし貸したり,売買したり,買ってくれんかということであれば,そういうあっせんもしていただきたいなというふうに思うんですが,この答弁の中にも再生利用な農地が367ヘクタールということでございます。非常に大きな面積の耕作放棄地,特に再生利用できる面積ということでございます。 この県の進める貸したい・借りたい総点検ということでございますが,昨年の耕作放棄地は4件10筆となっておりますが,借りたいという農家が相当数あるもんですか,伺います。 ◎農業委員会事務局長山下剛志)  農業委員会のほうで取り組んでいる解消事業の実績が,先ほどもうしました昨年度は4件ということでございますけれども,こういった方々につきましては認定農業者であるとか中心経営体であるとか,そういう方になりますけども,規模拡大を図りたいとか隣接地に耕作している圃場があったりとか,そういった関係でここまでつくるというような形で,放棄地を含めて耕作をしたいという方になるわけですけれども,そういった方々が意欲を持って農業をされているということで考えております。以上です。 ◆議員(西次雄)  ちょっと答弁がずれていたようですけれども,耕作地の面積を拡大したいというような方がたくさんいらっしゃるかということを聞きたかったんです。地域によっては,私は川辺に住んでいますけれども,頴娃地域の方が川辺に農地を求めて耕作している方もおられるんです。ということは,面積を拡大したいという思いでこちらまで頴娃から出かけて,耕作しているということで,そういう意味では,耕作放棄地の防止に貢献されているのかなという思いでございます。 そういうふうに,農業者が減る中で耕作放棄地を少なくし,営農を続けていただくということは,非常に地域にとっても助かっているわけでございます。そういうところで,農地を有効活用していくために,農業委員さん方が全農家を対象としてということで戸別訪問を行っているということでございますが,これは認定農業者とか人・農地プラン中心経営体という表現ですけれども,この方々の全農家を回って,農地の意向調査をされているんですか。 例えば,先日ございました農業者の数,農家戸数というのがございましたが,その農家戸数が対象という意味でしょうか。お伺いします。 ◎農業委員会事務局長山下剛志)  鹿児島の貸したい・借りたい総点検におけるアンケートにつきましては,市内の農家さんを訪問してアンケート等を行っておりますが,対象となる農家の方としましては認定農業者に限らず,農地を所有している方を対象に行っております。
    ◆議員(西次雄)  分かりました。全農家戸数を対象にされているということですので,そういう意味では意向調査ということですので,農地を拡大したいという方であれば,その調査に基づいて希望を出されているのかなというふうに思います。問題はこの再生可能な農地,これについては367ヘクタールということでございますが,この農地についてはどういうふうに解消に向けた取組がされていらっしゃるのか。今先ほど全農家を対象として戸別訪問ということですが,その中でこの地域周辺にそういう耕作放棄地があれば,こういうのがありますがとか,そういうところまでいってないんですか。例えばまだ耕作面積を増やしたいですか,減少する考えかとか,そういうアンケートだけでしょうか。ここにも近くに耕作放棄地があるが,解消して規模拡大をする考えはないかとか,そういうところまで踏み込んで戸別訪問をされているのか,伺います。 ◎農業委員会事務局長山下剛志)  戸別訪問に際しましては,農地の拡大意向のある農家さんについてはその旨を聞きまして,耕作放棄地になりつつある農地をお持ちの方については,その農地を今後どうしたいかということで,貸したいとかいう御希望の方が多いわけでございます。そのアンケートによる回答,あるいは日常の業務の中におきましても,売買,あるいは貸借の申出があります。そういった場合は担当の農業委員の方,あるいは推進委員の方等におつなぎをしまして,マッチングを図るという取組をしているところでございます。 ですけれども,そういった言わば貸したいとか売りたいという方のあっせん申出等につきましては,あまり耕作条件がよくない圃場が多いという現状でございまして,借り手,あるいは買い手,そういったのがなかなか見つからないというところでございます。しかしながら,今後もそういった活動を続けていきまして,農地の管理を含めまして流動化に努めていきたい,あるいは集積,耕作放棄地発生防止等に努めていきたいと考えております。 ◆議員(西次雄)  確かに,優良農地であれば規模拡大をしたいとか,あるいはもう高齢になったから,自分はいい農地だけど,借り手がおれば貸したいという農地があると思いますが,確かに耕作放棄地を解消してまでという農家は少なくなっているのかなというふうに思います。優良農地も耕作をしないので貸したいという方も増えている現状が見られるようでございます。しかし,やっぱり集落周辺幹線道路沿いの農地については何とか耕作放棄地を解消して,環境をよくしたいという思いがございます。 そういう意味で,今回この質問をしているんですが,この耕作放棄地,あるいは先ほど出ました自分が耕作していたところの隣が耕作放棄地であれば,一体として耕作放棄地を解消して,一体として畦畔除去等をして整備する場合は,もうあくまでもこの耕作放棄地解消事業10万円の3分の1という考え方の補助が該当するのか。聞くところによると畦畔除去に伴う助成もあるというふうに伺っておりますが,そこらを答弁いただけますか。 ◎耕地林務課長東垂水忠二)  ただいまの畦畔除去に関する補助事業等の質問だと思いますが,耕地関係での国,県補助事業による農業農村整備事業は,荒廃農地,いわゆる耕作放棄地解消に関する事業としましては,耕作放棄地解消生産性の向上を図り,農地を計画的に区画し,耕作放棄に伴う悪影響の除去と優良農地の保全を一体的に進める農地整備等と併せて行う農地耕作条件改善事業農地中間管理機構関連農地整備事業農業競争力強化農地整備事業など,複数の事業があります。また,簡易な地域,集落の共同活動で行う多面的機能支払交付金に取り組んでいる組織は,有休農地解消活動計画事業計画に取り組めば実施できるところでございます。 次に,畦畔除去に対する国,県の補助事業としましても,農地の畦畔除去等による区画拡大暗渠排水等の地域の実情に応じたきめ細やかな圃場整備を支援する事業としまして,農地耕作条件改善事業農業基盤整備促進事業など,複数の事業があるところでございます。このような耕作放棄地畦畔事業ともに,事業実施するためには,採択要件の条件を満たさなければなりません。よって,地域の実情を把握し,地域との合意形成を図りながら事業選定をする必要があると考えております。 また,市の単独事業としましては,土地改良事業補助金があるところでございます。市単独事業土地改良事業補助金は,農業生産力の向上を図るため農道,排水路,用水,農地整備などの土地改良事業を行うものに対して補助金を交付するものでございます。この事業の実施基準は,受益面積が0.1ヘクタール以上及び受益者2名以上で,事業費は10万円以上とし,その2分の1以内を補助するものでございます。 以上となります。 ◆議員(西次雄)  畦畔除去ということでは,県の事業なりが大面積であれば非常に効果的かなというふうに,今のお話を聞いて思います。 今ちょっと出ましたけど,事業で言うと耕作放棄地の場合は一時的に解消,要するに竹木を刈り払ったりして,耕作できるように解消するのは多面では違いますよね。区域内であれば草刈りをするとか,竹木を切るというところまでの事業になるのかなと思うんですが,そこはちょっともう1回お願いします。 ◎耕地林務課長東垂水忠二)  多面的交付金事業につきましては,今議員のおっしゃられるとおり遊休農地の伐採ということで,それは対応できます。その地区面積に設定した場合に交付金をいただくわけですが,その耕作放棄地の解消という面積でお金をもらう場合は,伐採してその多面的交付金は5年という期間になっておりますので,この5年間は交付金をいただく間は農地として整備をしていかないといけないというふうになっております。 ◆議員(西次雄)  分かりました。大体,前から耕作放棄地としていると,その多面の区域には入れていないのが現状かなというふうに思います。そこで,先ほど市の単独で土地改良事業ということで,0.1ヘクタール,1反歩ですか,以上であれば2名の所有者なりがあればということでございます。この土地改良事業は,聞くところによると旧町時代からのものを統合して,この事業がされているというふうに伺っております。 この土地改良事業は,ちょっと市長にお伺いするんですが,市長もこのことについては詳しくはないと思いますけれども,土地改良事業1ヘクタール以上で2名以上の所有者でないといけないという上限がそのままずっと,合併してもう十二,三年となるのにこう残っているということは,もうここらで耕作放棄地を解消するためには,この2名というのを取り除いてもいいんじゃないかと思うんですが,先ほど農業委員会からも答弁がありましたけれども,中心経営体認定農業者であれば土地の所有者が2人でなくても,何枚か農地が耕作放棄地になっておれば1人の所有者でもいいんじゃないかと,解消するんであれば。その2筆なり,3筆が耕作放棄地になっていると。 その面積が1反歩以上であれば該当ということですが,あくまでも所有者が2名以上でないと耕作放棄地を解消する補助対象にはなっていないというのが,もうここ合併してからずっと残っているということですので,本市の農業を考えたとき,耕作放棄地を考えたときに,この条件をもう撤廃して,認定農業者なり,中心経営体であれば耕作放棄地を解消するのに2名の所有者でないと駄目ですよというのは,もう撤廃してもいいんじゃないかと思うんですが,市長お分かりになりましたら,その辺の考え方を答弁いただきたいと思います。 ◎市長(塗木弘幸)  この土地改良事業については,私もよく理解をしておりませんでしたので,今はじめて聞きました。2人以上ということなんですね。ちょっと農業委員会等ともよく協議をして,議員がおっしゃるとおり,1人の方がぽつぽつとあった場合にもできるような形に補助事業をできるような形になったほうがいいと私も思います。農業委員会とも協議をして,農業に携わっている人たちの意見を聞きまして,また改めていければいいと思うところでございます。以上です。 ◆議員(西次雄)  市長から前向きな答弁をいただきましたけれども,やっぱり,先ほどから何回も申し上げます。耕作放棄地が少しでも解消するんであれば,解消に向けた前向きな取組をお願いしたいと思います。検討してもらえるということでございますので,耕作放棄地については質問を終わります。 続きまして,感染症コロナウイルスについて,再度,私のほうも質問をさせていただきますが,この新型コロナにつきましては,全世界,日本中,そして鹿児島県,本市においても,市民,国民に非常な,多大な負担,損害をもたらしたわけですけれども,今回の6月議会でも国の地方創生臨時交付金を活用して補正がなされております。非常にありがたいことだと思います。本市において,感染者が出なかったことは非常に幸いでございますし,また職員の皆さんも相当苦労されたのかなと思います。こういう災害があると,職員の皆さんも多大な労力を費やしたのかなと思います。平常業務に加えて,こういう業務が来ると,非常に苦労をされるものと思います。そういう意味では,この疲弊した経済を何とか活性化して,早く日常に戻ってほしいものだなというふうに思います。 そこで,本市のこの経済に及ぼした,影響を受けた産業,職種について,どのような職種,産業に影響があったかというふうに考えておられるか,お伺いします。先日から,農業,経済,商工関係ということもございましたが,再度,答弁願います。 ◎財政課長(橋口和久)  市長答弁でもありますように,農業関係,茶を含めまして商工業者,5月の臨時議会のほうでも出しておりましたけれども,飲食店であったり,宿泊業,その他,かなりの部分において影響が出ているというふうに考えております。 ◆議員(西次雄)  今答弁があったように,ほとんどの業種に及んでいるのかなというふうに思います。 そのような中で,本市の経済に非常に影響があったと思うんですが,こういう今回の感染症,コロナによる経済的な関係で,商工業者につきましては商工会に相談されると思うんですが,このコロナ関係で市にも相談があるもんですか。この資料を見ますと,市の社会福祉協議会のほうでも相談を受けられているというようなことも書いてございますが,本市にはそういう相談があったものか,ちょっとお伺いします。 ◎財政課長(橋口和久)  詳細な部分までは確認はしておりませんけれども,それぞれにおきまして,商工観光等におきましても商業の方々を含めまして相談が来ているというふうに聞いております。農業,その他につきましても,それぞれの部署において相談は来ているものと考えております。 ◎商工観光課長(森田清博)  商工部門のほうでの相談ということで,今現在,前にも説明した部分があるんですが,セーフティーネットということで,今運転資金に困っているといったような部分で,その運転資金の融資を借りるためにこちらである程度の売上げの減少率の部分を認定して,それを基に銀行のほうに行って融資を取るといったような手続をしているんですが,今現在,これが第4号というのが新型コロナウイルス関連で,保証協会が100%保障するといったような融資なんですけれども,これが数字は全部で165件以上,そのうちの4号が大体3分の2以上だったと思うんですけど,そういった形でどんどん来ています。 例年は,4号といえば平成28年度に熊本震災があったりとか,そういう自然災害の部分で発動はされているんですけど,そういった部分でどんどん今来ている状況でございます。あと,持続化給付金とかそういった部分については商工会とか,そういった連携をしながら,こちらのほうで持続化給付金の部分についても認定をしているといったような状況になっています。以上です。 ◆議員(西次雄)  国のほうで持続化給付金も非常に問題があるようなことが議論されておりますけれども,持続化給付金につきましては商工会とか税理士さんとかに相談されているのかなというふうに思います。そういうのを活用して,何とか経済が復活していただければというふうに思っているところでございます。 農家もそういう意味では非常に打撃を受けているのかなと思いますけれども,どうなんですかね,農家の方々がやすらぎの郷に農産物を出荷して,少しでも所得をということでございますが,このやすらぎの郷でも,例えば販売に影響があったもんですか。特にこの2月から5月,6月辺りで,もし調べておられたら教えてください。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  やすらぎの郷でのコロナに対する農産物の影響ということでございますが,一応,やすらぎの郷においての4月,5月の農産物等の出荷状況について確認をしたところでございます。出荷者,出荷量目,種類と,例年と同様であるようでございます。また売上げ,来客数につきましても,例年とほぼ同数,それ以上ということでありまして,コロナウイルス感染症の影響はあまり見られないということでございます。ちなみにやすらぎの郷の直売所におきましては,4月18日からこのコロナの感染防止のために,現在もですが,時間を短縮して営業をしているところでございます。 3月以降,野菜の相場も上がってきておりまして,また巣ごもり需要で家庭消費量が増えてきているということもありまして,4月,5月の農産物の売上げにつきましては,対前年比で7.1%増えているということでございました。以上です。 ◆議員(西次雄)  今の答弁の中でございましたけれども,直売所の場合は普通の飲食店と違って販売は順調であるということでございますので,農家の方が出荷される方についてはあまり影響がなかったのかなと思いますけれども,今回の補正の中で肉用牛等も農家等への支援もございますけれども,園芸農家を含めてございますけれども,今回の新型コロナウイルスに対する経済損失は非常に本市にも影響を与えております。全ての業種に影響があったのかなというふうに思います。また,今朝のテレビを見ていますと,多大な赤字を抱えている医療機関が非常に多くなったというふうに思います。 我々の地域も,この経済損失を少しでも取り戻していくために,今回の補正を含めて,全職員,市民一体となって,この難関を乗り越えていきたいものだと思います。また第2波,第3波が心配されていますけれども,職員の皆さんを中心にこの2波,3波を,先般からございますように,このコロナウイルス対策に関する会議も9回開かれているということでございます。非常な労力を費やしますけれども,どうしても2波,3波を防止して,我々の地域の経済が疲弊しないように努力していただきたいというふうに思います。また我々もそれに向き合って協力していかなければならないというふうに思います。 ということで,最後に市長,やっぱりこの思いは一緒だと思います。2波,3波を防いで,経済を活性化していかないといけないという思いは一緒だと思いますので,最後に市長の思いを伺って,私の質問を終わります。 ◎市長(塗木弘幸)  この新型コロナウイルスの対策につきましては,今議員がおっしゃられたとおりこれまで専決処分をした1号補正,そしてまた臨時議会で可決をいただきました2号補正,そして今回の議会においても3号補正を今上程しているところでございます。皆さん方の議決をまたいただきまして,これらをしっかりと執行していきたいと思っております。 今後もこの終息が見えないというような中で,経済への影響が懸念をされておりますので,今後も適時にこのような対策を取っていきたいと思っております。 ◎商工観光課長(森田清博)  先ほどの答弁の中で,持続化給付金ということで話をしました。持続化補助金の誤りでございますので,改めて訂正しておわび申し上げます。 ○議長(加治佐民生)  ここでしばらく休憩します。午前10時51分休憩───────────午前11時1分開議 ○議長(加治佐民生)  再開します。 次に,内園知恵子議員。  [10番議員内園知恵子登壇] ◆議員(内園知恵子)  皆さん,こんにちは。お疲れさまです。 日本共産党の一員として一生懸命頑張りますので,どうぞよろしくお願いいたします。 今日が一般質問も3日目で最終となりました。あと少しの間,お付き合いください。 私も通告してありました新型コロナ禍について質問いたします。 このコロナ禍については7人目となります。ダブらないように気をつけますが,流れで気づかず質問をしてしまったときには,お許しください。 それでは,早速1番目の新型コロナ感染症対策に関する市の独自支援策についてお尋ねいたします。 まず1つ,PCR検査を実施する考えはないか。 新型コロナの感染が深刻化して緊急事態宣言が出されるというかつて経験したことのない困難な事態が起きました。今では緊急事態宣言は解除されましたが,これで終息したわけではありません。第2波,第3波が心配されるところです。 幸いにも南九州市では一人の感染者も出なかったことが安心感でもあり,どうすべきかと言われても急に考えにくいところもありますが,解除されれば全国から訪れる客があります。特に平和会館などはたくさんの方々との接触もあり,どこで感染するか分からない状態です。そこで,PCR検査の拡充を望んでいるところです。 市民の命,暮らしを守る立場でPCR検査を保健所だけではなく,南九州市の病院でも受けられる体制を取っていただけるように県に意見を申し上げる考えはないか,お尋ねいたします。 次に,子育て世帯の支援についてです。 鹿児島県の市町村,コロナ禍で,独自の支援策として児童手当の上乗せなどを行っているところを申し上げさせていただきます。 小中高校生には5,000円の商品券を配布しました。出水市です。また,移動自粛要請で帰省できない町外在住の出身学生へ特産品や現金を送る,これも出水市です。 小中学校の給食費,保育所,幼稚園の副食費,6月から8月まで免除する,これは垂水市です。また,小中学生の本の購入も垂水市が支援しております。 小中高までの子どもに1人当たり2万円の補助をしているところが大崎町。 志布志市は小中学生に1人当たり2万円,18歳以下に1人1万円の支援をしているのが鹿屋市。児童手当1万円上乗せしているところは,伊佐市,姶良市,垂水市,東串良町,南種子町。 世帯に1万円,2人目より2,000円の上乗せが十島村です。そして,村出身の,そんと呼んだほうがいいんでしょうかね。村出身の高校生は1万円の補助です。県外出身学生へ牛肉5,000円分,出身学生には3万円,これはさつま町で支援していることです。 高校1年生までの子ども1人1万円,これは湧水町。 保護者が町在住の学生に1人5万円,これは東串良町です。 町出身高校生へ1万円,学生は3万円,そして,4月28日以降に生まれた赤ちゃんに10万円,これは錦江町です。 ひとり親家庭,さらに1万円,それと高校生の通学バス定期代2か月分補填。南種子町。 学校給食費,4・5月分の免除,小中学生に図書カード1人1,000円分を屋久町が支援しております。ひとり親世帯へ5万円給付,島外に進学した学生には1人当たり5万円,これは東郷町です。ごめんなさい。竜郷町です。 このように,南日本新聞に書かれていたものの子育て支援のところだけをまとめさせていただきました。南九州市の子育て支援策はどんなことを考えていらっしゃるのでしょうか。お尋ねいたします。 次に,南九州市出身学生に対する支援はどのようなものでしょうか。かけ持ちバイトが全くなくなり,学費や生活費を払えるかどうか不安だ,このように訴える大学生たちがコロナ禍でふるさとにも帰れず,どんなに寂しい,苦しい生活を強いられていることでしょうか。もちろん親御さんたちは支援されていることとは思いますが,ふるさととして農産物や「元気を出して」「頑張って」と送ったら何とうれしいことでしょう。将来,大学を卒業してこんなに温かいふるさとに帰ろうと思う人もいるかもしれません。そうならないとしても,厳しいときお互い助けて生きていきたい,このように思います。 お隣の南さつま市では,ふるさと納税の返礼品3,000円相当分だそうですが,このことを送る行動をスタートしています。 学生は,二,三日先の食べるものが欲しいと言っているそうです。これは1週間ぐらい前にまとめたものですので,日々,コロナ禍については変更がありますので,そのつもりで御理解ください。 本市の出身学生に対する支援は考えていますか,お尋ねします。 次に,大きな2番目として,新型コロナウイルス感染症で影響を受けている農業の振興策についてお尋ねいたします。 まず,一つ,肥育農家の状況と今後の振興策を問う。 新型コロナ感染拡大で,鹿児島県内の肥育農家,繁殖農家が苦境に立たされております。TPP3か国の輸入牛肉が急増したり,また,外食産業の自粛などで牛肉需要が減り,枝肉相場の低迷が続いております。そして,また肥育農家の購買意欲低下で競り市で子牛価格が落ちている,以上のような理由で牛肉の低迷が続いている昨今ですが,どのような支援があり,乗り越えようとしているのか,振興策をお尋ねいたします。 次に,お茶の,茶業の状況と今後の振興策はどうなっているんでしょうかということで,「日本一の産地づくりとして茶業経営の大型専業化や栽培から加工販売までの一貫経営,法人化を推進,海外市場を見据えた市場性の高い生産やIT化に向けた茶業を推進する」と第2次総合計画には書いてあります。 お茶は,価格低迷が続き,厳しい経営状況の中にあります。6月2日,これも南日本新聞によりますと,コロナ影響で過去10年間で過去最低の値段であると書いてありました。新型コロナ感染拡大を受け,新茶の販売促進イベントが開催できなかったことが要因であるとも言われておりますが,5年連続低迷のように思っております。この辺のところはどうでしょうか。 この低迷をどのように乗り切るか,振興策をお尋ねいたします。 3番目に,学校給食や外食産業の休業により,野菜価格が下落しております。生産農家の状況と今後の振興策をお尋ねいたします。 特に,先ほど同僚議員が質問しておりましたが,普段の野菜に対してはそんなに価格は落ちていないという,例年どおりであるということでしたが,玉ねぎについてお尋ねいたします。 とても今年は豊作なんだそうですが,豊作な故に価格が暴落しているということで,3月では1キロが118円,4月が1キロで59円と。5月は30円から40円。6月になりますと少し持ち直して,今,50円ぐらい,そのように新聞には書いてありました。 玉ねぎの価格が下がり,輸送費や手間賃などがかかって選果場に出せば出すほどマイナスであると。去年も安かったけど,ことしは手元に収入が残らないと佐賀県の玉ねぎ農家を報道しておりました。 本市の玉ねぎ生産者の状況,そして,振興策をお尋ねいたします。 以上で,この場からの質問を終わります。あとは自席で行います。よろしくお願いいたします。  [市長塗木弘幸登壇] ◎市長(塗木弘幸)  内園議員の質問にお答えを致します。 まず,質問1,新型コロナウイルス感染症対策に関する市独自の支援策についての1番目,PCR検査の実施について。 新型コロナウイルス感染症を診断するためのPCR検査については,医師が必要とした場合に帰国者・接触者外来など,都道府県が指定する医療機関で実施されます。現在の動きとしましては,住民の方々に発熱等の症状があった場合に,速やかに診察していただけるように,加世田保健所から南薩医師会に対して発熱外来の設置等について要請がなされているとのことであります。 今後においても,引き続き新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を見極めながら,加世田保健所並びに南薩医師会と連携を取り,対処してまいります。 次に,質問1の2番目,子育て世帯への支援について。 新型コロナウイルス感染症対策の子育て世帯への支援については御承知のとおり国において児童手当の支給対象者に対し,子育て世帯への臨時特別給付金が児童1人当たり1万円支給されることとなり,本市においては,5月29日に公務員以外の一般の支給対象者に支給を済ませております。 県内の状況と致しましては,小中学生,または,高校生に1万円から2万円の上乗せ支給を行っている市町村もあるようでございます。 本市と致しましては,今後,今回のケースのように,長期にわたり臨時休校などの措置が取られ,子どもたちが家庭での生活を強いられるような状況がありましたら,改めて子育て世帯への支援について検討をしたいと考えております。 次に,質問1の3,市出身学生に対する支援について。 長期化している新型コロナウイルス感染症の影響により,学生の方々はアルバイト収入及び保護者の世帯収入の激減などにより学生生活の継続に経済的不安を抱えているという社会状況は承知しております。 このような困難な状況に置かれている学生等を支援するため,国は高等教育の就学支援新制度及び家計急変対応の貸与型奨学金による支援,また,各大学等は授業料納付の延期や独自減免措置の支援等を行っております。 さらに,国は学生支援緊急給付金を創設し,家庭から自立してアルバイト収入により学費等を賄っている学生等で当該アルバイト収入が大幅に減少し,大学等の就学継続が困難になっている学生等を支援することとしております。 このようなことから,現在のところ,本市出身学生に対しての市独自の支援は講じておりませんが,今後も新型コロナウイルス感染症の影響が長引き,学生生活の継続が脅かされるような社会状況が続くようであれば,本市としても何らかの支援を検討する必要があるのではないかと考えております。 次に,質問2,新型コロナウイルス感染症で影響を受けている農業の振興策について。 1番目,肥育農家の状況と今後の振興策について。 令和元年度末における本市の肉用牛農家の状況でございますが,農家数は繁殖・肥育・一貫全てで72戸となっており,飼養頭数は1万5,074頭となっております。 JA全農がまとめた全国主要家畜市場の取引結果によりますと,本年5月の和牛子牛価格は,1頭平均価格,62万円代に低迷し,前年比で22%安となっております。また,和牛枝肉相場は5月になりやや回復したものの前年比で20%安と低迷が長期化しております。 本市における両JAの肉用牛の2月から5月までの出荷状況を前年と比較してみますと,出荷頭数で7.6%減,平均価格で17.9%減となっております。特に4月においては,出荷頭数は増えたものの平均単価は30%近く安くなっております。 今後の新型コロナウイルス感染症の拡大状況,主な販売先である飲食店やホテルなどの営業再開が相場の展開を大きく左右していくと思われます。 本市の肉用牛の肥育,繁殖農家の維持,経営安定を図っていくためにも,JAなどとも連携を取りながら,国の肥育牛経営等緊急支援特別対策事業や,市単独の肉用牛特別導入事業等,各種補助事業を有効的に活用するとともに,併せて,6月補正予算においても,畜産経営の維持及び継続に要する経費を予算計上しているところでございます。このような支援策を活用して,畜産経営の継続に向け,農家の経営体質強化に支援を行っていきたいと考えております。 次に,質問2の2,茶業農家の状況と今後の振興策について。 近年の茶業を取り巻く環境は長引く景気低迷に加え,食生活の多様性などから市場価格は低迷し,極めて厳しい状況が続いております。 その中で,令和2年産一番茶は,新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け,全国的に新茶の販売,PRイベントの中止のほか,外出自粛によるデパートや専門店などの販売不振,さらには,消費地への輸送の停滞や輸出事業の中断など,売れ行き不透明な中での取引となったところであります。 また,生産においては,茶期を通して低温の影響を受け,収量が減少するなどの要因から一番茶の生産額は約56億3,000万円,前年比83%と大きく昨年を下回り,過去10年間で最も厳しい状況となりました。 このような厳しい茶業情勢ではありますが,新型コロナウイルス感染症の影響を受けた生産者が農業生産を続けられるように支援することが重要と考えます。 このため,国の支援事業を積極的に活用するとともに,本市におきましても,6月補正において茶業経営の継続に向けた支援を行うこととしており,終息後には,茶業経営はもとより,より力強い産地になることを期待するところであります。 次に,質問2の3,野菜生産農家の現状及び今後の振興策について。 卸市場の情報によりますと,4月のキャベツ,ピーマンなど,主要14品目の野菜の平均価格は平年比で2%高,5月は11%高となっております。 緊急事態宣言後には,巣ごもり需要で野菜の家庭消費が販売を牽引し,不足感のあったキャベツ,白菜,ピーマンを中心に相場が高騰し,業務需要の減退分を上回って,家庭向けの販売が伸びる品目が多く,堅調な相場でありました。 また,本市の秋冬野菜における2月から4月までの販売状況もソラマメを除いて堅調な相場で推移している状況であります。 しかしながら,昨年は台風被害も少なく,暖冬による影響で生育がよく,秋冬野菜の出荷が前倒し傾向であったため,価格低迷が続き,本市生産農家にとっては収入の大幅な減少となったところであります。 本市の園芸農家等の今後の経営安定を図っていくためにも国の高収益作物次期作支援交付金や市単独の各種補助事業を有効に活用するとともに,併せて6月補正予算においても農業経営の維持及び継続に要する経費を予算計上しているところでございます。このような支援策を活用して,生産農家への経営発展の支援を行っていきたいと考えております。以上でございます。 ◆議員(内園知恵子)  御答弁を頂きました。 発熱が続いているがPCR検査は受けられない,何件も医療機関から受診を断られたなど,熱や咳などの症状のある人から検査を受けられないことへの不安や恐怖の声が上がっていたようです。 日本は,PCR検査数は人口10万に対して190件という数字で,1,200件の韓国やイギリス,イタリアの3,000件という,これに比較しても桁違いに少ないことが分かります。 現在は,従来どおりの難しい,時間のかかる検査ではなく,唾液でも検査ができ,「PCR検査より安く簡単にできる検査を」と新聞にも紹介されておりました。 これなら市内の病院でも許可が下りるのではないかと考えますが,いかがでしょうか。 そして,本市の医療機関では,対応が可能でしょうか。お尋ねいたします。 ◎健康増進課長(塗木智子)  PCR検査の市内での対応は可能かという御質問ですけれども,まず,PCR査の流れにつきまして,少し御説明をしたいと思います。 PCR検査は,行政検査という位置づけでありまして,県が指定する帰国者・接触者外来としての医療機関で検査がなされます。検査といいましても,検体を採る部分がそういった医療機関でなされます。その検体をPCR検査ができる検査機関に搬送して結果を出すという仕組みになっております。 以前は,相談,それから検査の基準というものがやはり厳しくて,なかなか,保健所に断られたとか,そういう話もありましたけれども,今の相談の流れ,検査への流れというものは基本的には何らかの症状がある方が帰国者・接触者相談センターという名前になります保健所のほうに相談を致します。 そして,その保健所のほうで接触歴とか体の状況とか,いろいろそういうのを聞き取りして,そして,帰国者・接触者外来という検査のできる病院を御案内します。患者さんはそちらに行っていただいて,検体を採取して検査に回す,そして,結果が出るという流れになっています。 相談の目安というのもかなり緩和されています。もう息苦しさとか,それから,高熱,強いだるさ,そういった激しい症状がある場合は,すぐに保健所のほうに相談をする体制になっておりますし,あと,比較的軽い風邪症状でありましても,その方が糖尿病,心臓病,それから,呼吸器疾患など,何らか併せ持つ状態の方であれば,早くすぐにでも保健所に相談をしてくださいという流れになっています。 保健所のほうは,相談を受けたらいろいろと加味しまして,必要に応じて,帰国者・接触者外来に案内をします。そのほかにも,普段,体調を崩したり,熱が出たり,そういった方は自分のかかりつけの先生に御相談したり,受診をしたりすると思います。その場合,かかりつけの先生は,いろいろと聞き取ったり,状況を見て,PCRが必要であるなと思ったら,保健所に連絡をする仕組みになっておりまして,現在は保健所はかかりつけの先生等から医師からPCRの必要性があるという判断のあったものは検査に行っていただくという仕組みになっているようです。 ですので,以前のようにストップがかかるということは少なくなっているということです。 市のほうで独自でこの検査の体制はできないかということなんですけれども,やはり検体を採取するとか診察をするというのは,もう医師の実施するものになりますので,どうしても市独自といいますか,医師会との協力が不可欠になってくると思います。 今現在,南薩医師会の先生方,それから,保健所も含めまして,このコロナPCR検査だけではなく,発熱のある方とかコロナだけではなく,これからインフルエンザとか,以外の病気でも発熱のある方,だるさのある方,たくさんおられますので,そういった方々が安心してひとまずは地域の医療機関で受診ができる体制をつくっていきましょうということで,医師会,保健所を交えまして,市町村も入れていただいて検討する場が定期的に設けられてきました。 ですので,それらを私たちも参加して,先生方,保健所と一緒になって,この地域全体で受診のしやすい,市民の皆さんが安心して受診できるような医療の体制というものを,先ほども発熱外来とありましたけれども,どうしてもやはり先生方の協力が必要になってきますので,医師会内全体での取組ということで進めてまいりたいと思います。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  昨日,同僚議員の答弁にもありましたが,鹿児島県内では,受け入れてくださる病院は鹿児島市内が10施設,川内市が1施設,霧島市で1施設ということでしたが,南九州市からはまだ返事が頂けていないということでしたが,昨日の今日のことですので,どうかなとは思いましたが,返事は聞けたんでしょうか。お伺いいたします。 ◎健康増進課長(塗木智子)  すみません,それは入院の対応可能な医療施設ということでしょうか。6月6日の新聞では南薩4機関19床ということで公表されております。市内での病院というのは把握しておりません。 ◆議員(内園知恵子)  南九州市の病院ということになりますと,やはり小さいところはそれこそ先ほど同僚議員が言っておりましたように,赤字で大変な状態になっているとかということで,なかなか受け入れてくださらないというのが現状だそうです。 やはり隔離をするだけの病棟を持っていないとか,病室を持っていないとか,1人入れてしまうともう全体的に受け入れられない,普通の人たちを受け入れないとかという,そういうのが出てくるので,ある程度の補償を,支援を市のほうがしてくださらないと病院も受け入れてくれないんじゃないかなという気はしますけども。それから,機械とかいろんなものも入れなきゃいけないので,もうそれこそ赤字で立ち直れないというような状況の病院もあるそうです。せっかく一生懸命このコロナ対策に対して協力してくださった病院なんですが,そのようなことを考えると,もう受けないほうがいいんじゃないかというふうになってしまうんじゃないかと思いますけども,その辺のところを,今,県の指定でないと受け入れられないというようなことでもありましたし,大分,緩和されているということで,病院の先生の診断でいいと分かれば,病院で検査してもいいというふうに保健所まで行かなくてもいいというふうに変わってきましたので,大分よくなったとは思うんですが,できれば,高齢者などは遠くまで移送するよりは近くで見ていただけたらなということで,市内でできないかということを出してみました。 感染が疑われる方々が出た場合に,検査可能な病院までの移送手段としては,看護婦さんがついていくとか,家族がついていくとか,いろいろとあるんでしょうが,どんなことを考えておりますか。お尋ねします。 それから,また,国は移動制限解除されるという感じですが,自治体によっては自粛をお願いしているところもまだあるようですが,本市は,このことに関して県外移動はどのように考えておりますか。お尋ねいたします。 ◎健康増進課長(塗木智子)  疑いのある方の移動の手段ですけれども,自力で動ける方はもう御自分で,自家用車で行っていただく。それから,御家族のある方は御家族が乗せて自家用車で行っていただくというふうに理解しております。 あと,県外の移動ですけれども,南九州市の対策本部の中で,また,本日,開かれる予定になっておりますので,国,県の緩和の状況と併せて午後からの会で決めていきたいと思います。以上です。 ◎副市長(福留保)  先ほど12施設のことをお尋ねだったようでございますが,昨日防災安全課長が鹿児島市10か所,薩摩川内市,霧島市,1か所ずつと答弁させていただきましたけれども,これは軽症の方々をホテル等で診ることはできないのかというのに対しての答弁でございましたので,議員が意図するものの病院等とは違うと思っておりますので,そこのところは御認識いただきたいと思っております。 ◆議員(内園知恵子)  今の副市長の御注意,ありがとうございます。私の勘違いだったようですので,謝ります。 時間がありませんので,次に進ませていただきます。 その前に,ごめんなさい,県外に行っていいかどうかということなんですが,私,実のおばが亡くなりまして,神奈川県なんですが,とうとう行けなかったんです。これが解除されればぜひ行きたいなという気持ちがありますので,その辺のところ,よろしくお願いいたします。 次に,子育て世代の支援についてですが,国においては1人当たり1万円,そこに南九州市ももう支給は済んでおりますという市長の答弁でありました。それ以外に市独自の支援はないですかということでお尋ねをしたところであります。 ちょっとLINEでちょっと見つけた言葉なんですけど,読ませてください。 「こどもたちへ。学校が始まるまでの毎日,お昼,11時半から夜7時までこども弁当を始めました。大体,200円で,お金が足りなかったら店の人に言ってみてね。お金は後でもいいし,大人になってからでもいいよ。大人になったとき,この店の名前ですね。宮よしがなかったら困っている人のために使ったり,寄附したりしてね」。 これは,お店の前に手書きでお知らせを貼ってある写真を見つけたところです。 本当に心温まる思いでしたが,この話を聞いて,どう感じられたでしょうか。お尋ねいたします。 ◎福祉課長(有水志郎)  子育て世帯の支援については,福祉課で担当しておりましたので,お答えをしたいと思います。 いわゆる子ども食堂に当たるような今の御意見といいますか,言葉だったと思うんですけれども,現在,子ども食堂に当たって,いわゆる今回の学校が休校になっての子どもたちが家にいて,食事が足りない,もしくは,また生活困窮で食事が足りないというような方々への実施だと思うんですけれども,南九州市におきましては,生活支援の部類において,そのような学習支援とプラス食事の支援という事業もございますけれども,一般的には,通常の食堂やレストランを使ったような取組ということは今のところはないんですけれども,実際,これからまた第2波,第3波が来るに当たっては,このように手を挙げてくださる方もいらっしゃればと思います。 また,1件,一つのお店がやってくださっているというのも耳には入っておりますけれども,まだ,それの波が広がっていくという状況にはないとは感じております。以上でございます。 ◆議員(内園知恵子)  先日,南九州市にもこういう方がいらっしゃるということでお会いしてきました。この方は,生活困窮者の方や保護者の病気,事故,その他の事由により食事に困難を生じている高校生以下の子どもに無料で配達しているんです。このことで私も感心いたしまして,その方にお話を伺ってきたんですが,「市に対する一言何かないですか」と言ってみましたら,現在は約10名程度いるそうです。「夕食の提供を宅配でしているので,このような方がおりましたら,食事に大変な方がおりましたら紹介してください」と,こういうことでした。 私は,また「市に要望はないですか」と尋ねました。そうしたら,「米や野菜は農家さんから頂いて,みんなで協力してやってますので,どうにかなってます」と。「今のところは大丈夫です」と。私たちも少しでも力になれたらなという思いでした。 このような方への支援制度も多分あると思いますので,今も1件だけあるという,多分このことじゃないかなと思いますが,このように頑張っていらっしゃる方もおりますので,ぜひ支援があったらお願いしたいなというところです。 それでは,次に入ります。時間がありませんので,ごめんなさい。 南九州市の出身者に対して何か支援はないですかということで,市長としては,長引けばこういうこともやっていいかなという感じに聞こえましたが,長引かなければしないんですか。お尋ねします。 ◎企画課長(東成功)  市出身学生に対する支援でございますが,先ほど市長答弁にもございましたように,現在のところは,国が第1弾,第2弾,第3弾というような,支援に対する施策を講じてきておりますので,その対策のほうを取りあえず厳しい方々は受けていただきまして,その後の状況については,やはり状況を見ながらまた市としましても支援をできる対策等を検討していくということで,現在,そのスタンスでいるところでございます。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  先ほど鹿児島県内の全部の支援を読ませていただきましたが,よそではしていることを南九州市でできないことはないと思いますので,国の支援ももちろんありますが,それに上乗せをして市独自の支援を考えていっていただければなというのが希望です。 それでは,次に進ませていただきます。 この同様の問題です。肥育農家の問題ですが,この例年であればクリスマスや年越し需要が増大する年末に牛肉の価格は上がりますが,昨年は10月から消費税10%の増税,そして,日米自由貿易協定,先取りにした輸入牛肉の宣伝などで年末から牛肉価格の下落が深刻化し始めました。そして,また,新型コロナウイルス感染症拡大により外食や輸出などの需要が冷え込み,このように低迷するような状況になったということですが,これに対しての国の支援,市の独自支援などはありますか。お尋ねします。 ◎畜産課長(櫛下町浩二)  肥育農家等に対する支援事業ということで,国におきましては,肥育牛経営等緊急支援特別対策事業があります。市におきましては,単独の肉用牛特別導入という事業があるところでございます。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  この国の支援がマルキン制度というんだと思うんですが,こういうのがあるということですが,霧島市ではやはり肥育農家が多いんだろうと思うんですが,1頭当たり2万円と1戸当たり一律販売収入が落ちた方に対して20万円支援するという市独自の支援を出しましたというのが,これも新聞で報じられておりましたので,私は霧島市の議員に電話をしましたら「もちろん独自でやっていますよ」ということでした。 こういう考えはありますか。どうでしょうか。 ◎畜産課長(櫛下町浩二)  ただいまの御質問ですが,本市におきましては,今のところ,そういった市独自の事業というところは考えていないところです。 国につきましても,先ほどの事業の中で,子牛の導入に,価格が下がった場合とかそういうのに対して2万円の補助を出すとか,そういう内容の事業でございます。 それから,子牛を購入する事業に対して,ほかの市町では1万円補助をしたり,2万円したりするという補助もあるということですが,本市におきましては,市の基金事業を使いまして,その子牛などを導入する場合の60万円を上限とした形でのそういった基金事業も設けておりますので,そういった事業を活用しながらやっていきたいと考えているところです。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  この前の,6月10日付の農業新聞に肥育農家の負担軽減ということで,これは宮崎とJAこばやしが提携してやっているという,肥育農家さんに対し,子牛導入費の一部を助成すると。 これが,1頭につき1万ということで,今,お話しされたことかなと思ったんですが,このJAの組合長は生産者が経営を継続できるように切れ目のない措置を迅速に取っていきたいと。また,青森のJA十和田おいらせという,ここも黒毛和牛の枝肉価格低迷に対するJA独自の支援策を挙げております。これは1頭当たり5万円です。ここの組合長も経済活動が回復するまで肥育農家が頑張れるように可能な限り支援をしていきたいとこのように紹介しております。 このことは,他市の紹介ではありますが,本市でも何らかの補償,手だてが欲しいという訴えであります。 JAと話し合っていきたいということは先ほどの市長の答弁の中にもありましたが,本市の農業を支えていくためにどうしても頑張っていただきたいというこのお願いなんですが,今後,高齢者の農家の方々に寄り添った,分かりやすい対策,支援の方法をお願いしたい。この支援の申請に対する書き方など,高齢者が多いと思いますので,私も高齢者ですが,それを一緒に手伝っていただいて,そういうふうに支援をして,申請ができるように協力をしていただける考えはないでしょうか。 ◎畜産課長(櫛下町浩二)  すみません。先ほどの質問の中で,市の単独の事業,基金のほうを言いましたが,今回の6月補正におきましても,肉用牛の畜産農家に対しても10万円の助成をするという事業も要望しているところではございます。 あとは,そういった高齢農家に対するいろいろな事業等の申請等の手助けができないかということでございますが,市の事業につきましては,当然,市の担当のほうで一緒になりながら助成ができるように対応はやっていきます。 それから,国の事業等,ほかにつきましては,JA等が主にやっているところではございますが,市としましてもJAと一緒になって連携をしながら協力をしていきたいと思っております。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  ぜひとも申請ができてお金が入れるように御協力お願いします。 それでは,茶業の状況について,お尋ねします。 この茶の栽培戸数というんですか,これが平成28年には747戸あると総合計画の中に書いてありましたが,令和2年にはどのくらいになっていて,どれくらいのあれが減っているのかということをお尋ねします。 ◎茶業課長(大坪力)  お答えします。今,統計で調べておりますけれども,平成30年が707戸,そして,令和元年が671戸ということで,30年からしますと36戸の生産農家が減少しているということでございます。現在,令和元年の数字を用いているところです。 ◆議員(内園知恵子)  日本一の茶業産地ということで売り出しておりますが,36戸も減っているということでありますが,先ほどもヘクタールは書いてあったと思うんですけども,そちらのほうは減っているんでしょうか。どうなんでしょうか。 ◎茶業課長(大坪力)  申し訳ございません。ちょっと聞き取れませんでしたので,もう一回お願いします。 ◆議員(内園知恵子)  生産農家は36戸減っているということでありますが,面積は減っているんでしょうか,どうなんでしょうか。先ほどもあったような気もするんですが,ごめんなさい。私のノートに写せていないので,よろしくお願いします。 ◎茶業課長(大坪力)  面積のほうでございますけれども,平成30年が3,426ヘクタール,令和元年が3,427ということで,条件の悪いところがなくなって,状況のいいところに新植されたということで,統計上,1ヘクタール増えている状況でございます。 ◆議員(内園知恵子)  1ヘクタール増えているということで,これはあまり悪くないとは思うんですが,この低迷の続いているお茶の茶価,そのことについて,今後も続けていけるんでしょうかという心配があるんですが,設備投資やらいろいろとしていますので,そう簡単にはやめられないと思いますが,この低迷をどのように乗り切る考えか,お尋ねいたします。 ◎茶業課長(大坪力)  非常に厳しい茶業情勢でございますけれども,先の総合計画の茶業振興方策にもありましたように,やはり担い手や法人への農地の集積,さらには,茶工場の合理的な再編,それから,栽培から加工,販売までの一貫経営法人化を進めていくと。それには,海外市場を見据えた市場性の高いお茶の生産をするということで,生産基盤の強化,さらには茶業経営の合理化を図る施策を進めていくということとしております。 ◆議員(内園知恵子)  第2次総合計画の中にありましたような言葉そのものでしたが,法人化を進めていくというような言葉も入っておりました。それで,この法人化にももちろんメリットがありますが,家族農業にもメリットがあると思うんですが,この辺のところをちょっと教えていただけないでしょうか。 ◎茶業課長(大坪力)  特に栽培から加工,販売までの一貫経営法人となってきますと,今まで家庭でやってこられたことが法人化される,いわゆる社員として取り扱いがなされてくるということでございます。特に経費面においての削減,さらには収入の安定化が図られるということで,家庭経営にもメリットがあると考えております。 ◆議員(内園知恵子)  一貫経営をしていくことにより社員として働かせていただくために,また,この経営状況が安定していくということでありましたが,このお茶の厳しい状況こそ支援をして元気づけてほしいと思います。 国の支援でどのような支援があるのか,お尋ねします。 ◎茶業課長(大坪力)  コロナ禍で非常に大変厳しい状況でございますけれども,国においては,高収益作物次期作支援交付金というものが創設されました。 内容としましては,新型コロナウイルス感染症の発生により影響を受けた農業者を支援する交付金としてあります。 対象としましては,高収益作物,野菜,果樹,花き,茶を指定しておりますけれども,お茶を生産して,令和2年2月から4月に出荷実績のある農業者を支援していくということとしております。 国の定める5つの取組項目の中から2つ以上を取り組むことで支援を受けられるところでございます。 交付額については,10アール当たり5万5,000円,また,令和2年度中に有機農業やGAPの認証を受ける生産者,圃場については,10アール当たり2万2,000円がプラスされることとなっているところでございます。 茶業においては,対象となる全ての茶園,圃場が交付対象となるように協議を致しまして,肥料,農薬の導入,さらには,労働安全確認事項の実施ということで講習会の受講,この2つを取り組むこととしております。 現在,2次公募,6月22日から7月6日に申請をする予定で事業を進めております。 ◆議員(内園知恵子)  10アール当たり5万5,000円というと本当にうれしい支援だなと思いますので,6月22日からこれをしていくということでしたので,ぜひ申請ができるようにお力添えをよろしくお願いいたしますということで次に進ませていただきます。 いろんな野菜が大変厳しかったということなんですが,この給食のない分,家族で食べることが多くなって,野菜,いろいろなものが結構落ち着いてかえって高くなっているという話もありますし,私もキャベツ1個どのくらいするか見てきましたら,190円ということでした。 それで,野菜はそんなにあれじゃなかったんですが,玉ねぎは本当に安いし,私のうちでも玉ねぎを毎年作っておりますが,本当に豊作で大きな玉ねぎができました。確かに豊作だったんだなというのは分かります。 我が家では,自家用のための栽培ですので,あれなんですが,出荷目的で作っている方は苗代ぐらいはあったんでしょうかという心配がありますが,どうなんでしょうか。お尋ねします。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  玉ねぎの生産をしている農家の状況ということでございますが,令和元年におきましては,栽培者は把握している分で14名,栽培面積は4.2ヘクタールとなっております。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  この14名の方々は,これからこの玉ねぎ栽培に力を入れていこうと思っているんでしょうか。お尋ねします。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  14名は,全て本市の頴娃,知覧,川辺,それぞれの農家がいらっしゃるわけですが,JAと契約をして栽培している農家もいますし,やすらぎのほうに出荷をしている農家もいるところでございますので,そういった形で今後も継続して栽培をしていくものと思っております。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  今後もこの玉ねぎ栽培をしていくということで,南九州市の特産品にするというような大きな目標はありますか。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  先ほど言いましたように,まだ現在としては栽培面積も4.2ヘクタールと少ない状況でございます。玉ねぎは比較的肥培管理がしやすいというのもありますし,水田の裏作といいますか,転作作物にも十分なっていけると思いますので,そういった形で普及が今後進んでいけば,面積も徐々に増えていくのではないかと思っております。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  管理が楽だということと,あとは,田んぼの転作として作っているということで,転作奨励金が出ると思います。 最後になりますが,この園芸農家に対する国の支援策などがありましたらお尋ねいたします。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  先ほど茶業課長もおっしゃいました国の高収益作物次期作支援交付金があります。お茶に関しては,先ほど茶業課長のほうからありましたけれども,園芸作につきましても,種苗等の資材購入費等を筆頭として使える形でそういった事業があります。 市としましても,面積拡大とか,そういうのが今後なっていくように,農業機械,施設等を導入する事業も設けてございますので,そういった事業を農家の方に周知をしていきながら農家をバックアップしていきたいと思います。以上です。 ○議長(加治佐民生)  これで,一般質問を終わります。    ──────────────────── △散会 ○議長(加治佐民生)  以上で,本日の日程は全部終了しました。 次の会議は,6月30日午前10時から開会することとし,本日は,これで散会します。午後0時1分散会...