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09月03日-01号

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  1. 南九州市議会 2019-09-03
    09月03日-01号


    取得元: 南九州市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    令和 元年 第 5回定例会( 9月) 令和元年第5回定例会会期表 1.会期日程表月   日 曜 日       程 9・ 3 火 本 会 議(開会) 9・ 4 水 本 会 議 9・ 5 木 本 会 議 9・ 6 金 常任委員会 9・ 7 土 休  会 9・ 8 日 休  会 9・ 9 月 休  会 9・10 火 休  会 9・11 水 休  会 9・12 木 休  会 9・13 金 休  会 9・14 土 休  会 9・15 日 休  会 9・16 月 休  会 9・17 火 休  会 9・18 水 本 会 議 9・19 木 決算特別委員会 9・20 金 決算特別委員会 9・21 土 休  会 9・22 日 休  会 9・23 月 休  会 9・24 火 決算特別委員会 9・25 水 休  会 9・26 木 休  会 9・27 金 休  会 9・28 土 休  会 9・29 日 休  会 9・30 月 休  会10・ 1 火 休  会10・ 2 水 本 会 議(閉会) 1.付議事件 発議第 1号 新たな過疎対策法の制定に関する意見書について           (原案可決) 発委第 1号 南九州市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について     (原案可決) 議案第47号 南九州市消防団条例の一部を改正する条例の制定について       (原案可決) 議案第48号 南九州市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を        改正する条例の制定について                    (原案可決) 議案第49号 南九州市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定につい        て                                (原案可決) 議案第50号 南九州市立幼稚園保育料等徴収条例を廃止する条例の制定について   (原案可決) 議案第51号 南九州市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について   (原案可決) 議案第52号 南九州市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について        (原案可決) 議案第53号 令和元年度南九州一般会計補正予算(第4号)           (原案可決) 議案第54号 令和元年度南九州国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)   (原案可決) 議案第55号 令和元年度南九州介護保険事業特別会計補正予算(第2号)     (原案可決) 議案第56号 令和元年度南九州公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)    (原案可決) 議案第57号 平成30年度南九州水道事業剰余金処分について          (原案可決) 議案第58号 令和元年度南九州一般会計補正予算(第5号)           (原案可決) 諮問第 3号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて       (適任) 報告第 5号 専決処分の報告について                        (報告) 報告第 6号 平成30年度南九州市決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率について(報告) 報告第 7号 専決処分の報告について                        (報告) 報告第 8号 専決処分の報告について                        (報告) 承認第 5号 専決処分の承認を求めることについて                  (承認) 認定第 1号 平成30年度南九州一般会計歳入歳出決算の認定について        (認定) 認定第 2号 平成30年度南九州国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について(認定) 認定第 3号 平成30年度南九州後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について (認定) 認定第 4号 平成30年度南九州介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について  (認定) 認定第 5号 平成30年度南九州農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について(認定) 認定第 6号 平成30年度南九州公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について (認定) 認定第 7号 平成30年度南九州水道事業会計決算の認定について          (認定) 本会議1号     (9月3日)   出席議員     20名1番議員  日 置 友 幸        11番議員  菊 永 忠 行2番議員  川 畑 実 道        12番議員  松久保 正 毅3番議員  大倉野 忠 浩        13番議員  浜 田 茂 久4番議員  米 満 孝 二        14番議員  今 吉 賢 二5番議員  大倉野 由美子        15番議員  竹 迫   毅6番議員  鮫 島 信 行        16番議員  満 留 秀 昭7番議員  大久保 太 智        17番議員  加治佐 民 生8番議員  西   次 雄        18番議員  蔵 元 慎 一9番議員  内 園 知恵子        19番議員  山 下 つきみ10番議員  吉 永 賢 三        20番議員  伊瀬知 正 人   欠席議員     0名─────────────────────────────────── 地方自治法第121条による出席者市     長  塗 木 弘 幸    防災安全課 長  神 薗 省 吾副  市  長  福 留   保    税 務 課 長  浜 田 和 人教  育  長  有 馬   勉    健康増進課 長  有 水 志 郎選挙管理委員会                            委  員  長  門 園 博 德    長寿介護課 長  新 原 伸 一総 務 課 長  金 田 憲 明    耕地林務課 長  東垂水 忠 二財 政 課 長  橋 口 和 久    茶 業 課 長  大 坪   力企 画 課 長  山 脇 勝 次    商工観光課 長  森 田 清 博市民生活課 長  東   成 功    都市計画課 長  雪 丸 俊 一福祉  課 長  松 清 浩 一    建築住宅課 長  高 田 浩一郎農 政 課 長                             兼畜産 課 長  本木下 裕 一    水 道 課 長  下 野 浩 巳                    選挙管理委員会建 設 課 長  江 平 恒 博    書  記  長  白 坂 正 弘教育総務課 長  和 田 春 則    学校教育課 長  田 邉 源 裕会 計 管理者  飯 伏 譲 二    社会教育課 長  山 田 哲 夫ふるさと振興室長 別 府   誠    保健体育課 長  桑 代 睦 雄─────────────────────────────────── 事務局職員出席者事 務 局 長  菊 永 隆 信    議 事 係 長  上 村 孝 子庶 務 係 長  松 山 啓 志    議  事  係  尾 辻 圭 市 第5回定例会議事日程(第1号) 第 1.会議録署名議員の指名 第 2.会期の決定 第 3.諸般の報告  (1)議長報告 第 4.報告第 5号     専決処分の報告について 第 5.承認第 5号     専決処分の承認を求めることについて 第 6.諮問第 3号     人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて 第 7.議案第47号     南九州市消防団条例の一部を改正する条例の制定について 第 8.議案第48号     南九州市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の     制定について 第 9.議案第49号     南九州市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 第10.議案第50号     南九州市立幼稚園保育料等徴収条例を廃止する条例の制定について 第11.議案第51号     南九州市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について 第12.議案第52号     南九州市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について 第13.議案第53号     令和元年度南九州一般会計補正予算(第4号) 第14.議案第54号     令和元年度南九州国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号) 第15.議案第55号     令和元年度南九州介護保険事業特別会計補正予算(第2号) 第16.議案第56号     令和元年度南九州公共下水道事業特別会計補正予算(第1号) 第17.一般質問令和元年9月3日 午前10時0分開会 △開会 ○議長(伊瀬知正人)  ただいまから,令和元年第5回南九州市議会定例会を開会します。    ──────────────────── △開議 ○議長(伊瀬知正人)  本日の会議を開きます。    ──────────────────── △日程第1会議録署名議員の指名 ○議長(伊瀬知正人)  日程第1,会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第88条の規定により,議長において大倉野由美子議員鮫島信行議員を指名します。    ──────────────────── △日程第2会期の決定 ○議長(伊瀬知正人)  日程第2,会期の決定の件を議題にします。 お諮りします。本定例会の会期は,本日から10月2日までの30日間にしたいと思います。御異議ありませんか。  [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  異議なしと認めます。会期は本日から10月2日までの30日間に決定しました。    ──────────────────── △日程第3諸般の報告 ○議長(伊瀬知正人)  日程第3,諸般の報告を行います。 議長報告については,お手元に配付してある資料のとおりであります。 これで諸般の報告を終わります。    ──────────────────── △日程第4報告第5号専決処分の報告について ○議長(伊瀬知正人)  日程第4,報告第5号専決処分の報告についてを議題とします。 報告理由の説明を求めます。 ◎市長(塗木弘幸)  皆さん,おはようございます。9月定例会,決算審議まで,どうかよろしくお願いいたします。 それでは,報告第5号専決処分の報告について御説明いたします。 本案は,市道伐採作業中の事故に伴う和解及び損害賠償の額を定めることについて,市長専決処分事項として指定された事項に当たるため専決処分としたもので,地方自治法第180条第2項の規定により報告するものでございます。 内容につきましては,平成31年4月19日午後1時17分ごろ,南九州市頴娃町牧之内4568番地4付近において,市道鬼口大隣線ののり面伐採作業中に,草払い機作業時に発生した飛石が本線を走行中の軽貨物自動車車両前面窓ガラスに当たり破損させた事故に関して,和解及び損害賠償の額を定めることについて専決処分したもので,南九州市は相手方に対し,損害賠償金として,本件事故の車両修理費用9万2,370円を支払い,相手方は南九州市に対して,本件に関し,今後損害賠償金以外の一切の請求をしないとしたものでございます。 以上で報告第5号の説明を終わります。 ○議長(伊瀬知正人)  これをもって報告理由の説明を終わります。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 以上で,報告第5号の報告を終わります。    ──────────────────── △日程第5承認第5号専決処分の承認を求めることについて ○議長(伊瀬知正人)  日程第5,承認第5号専決処分の承認を求めることについてを議題とします。 本案について提案理由の説明を求めます。 ◎市長(塗木弘幸)  承認第5号,本案は,地方自治法第179条第1項の規定に基づき令和元年度一般会計補正予算(第3号)を専決処分したことについて報告し,承認を求めるものでございます。 補正予算の内容につきましては,令和元年6月30日から7月3日にかけての大雨により被害を受けた市道,農業用施設及び公園等の復旧等に要する経費を計上したものであります。 第1条の歳入歳出予算の補正につきましては,歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2,324万5,000円を追加し,歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ223億6,390万6,000円とするものであります。 歳出につきましては,土木費の道路橋梁費に,市道の崩土除去等に要する経費を計上し,消防費の水防費には,河川堤防の洗堀及び堤防の陥没箇所の応急対応経費と,今後の災害に対応するための経費をあわせて計上しました。 災害復旧費農地等災害復旧費に,農道及び用排水施設等の復旧に要する経費を計上し,公共土木施設災害復旧費に,市道の復旧に要する経費と,岩屋公園及び諏訪運動公園の被災箇所の復旧に要する経費を計上しました。 歳入については,繰越金を増額し,調整いたしました。 以上,地方自治法第179条第3項の規定に基づき,議会へ報告し,承認を求めるものであります。
    ○議長(伊瀬知正人)  これをもって,提案理由の説明を終わります。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 お諮りします。本案については,会議規則第37条第3項の規定により,委員会付託を省略したいと思います。御異議ありませんか。  [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  異議なしと認めます。本案については委員会付託を省略することに決定しました。委員会の付託を省略します。 これから討論を行います。 まず,本案に反対者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  反対討論なしと認めます。 次に,本案に賛成者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  賛成討論なしと認めます。これで討論を終わります。 これから承認第5号を採決します。この採決は起立によって行います。本案は,これを承認することに賛成の方は起立願います。  [賛成者起立] ○議長(伊瀬知正人)  起立多数であります。承認第5号は,承認することに決定しました。    ──────────────────── △日程第6諮問第3号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて ○議長(伊瀬知正人)  日程第6,諮問第3号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを議題とします。 本案について提案理由の説明を求めます。 ◎市長(塗木弘幸)  諮問第3号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて,提案理由の説明を申し上げます。 本案は,人権擁護委員江平定氏が令和元年12月31日で任期満了となるため,同氏を引き続き人権擁護委員の候補者として推薦したいので,人権擁護委員法第6条第3項の規定により,議会の意見を求めるものでございます。 なお,任期は,令和2年1月1日から令和4年12月31日までの3年間でございます。 以上で諮問第3号の説明を終わります。御審議のほど,よろしくお願いいたします。 ○議長(伊瀬知正人)  これをもって提案理由の説明を終わります。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 お諮りします。本案については,会議規則第37条第3項の規定により,委員会付託を省略したいと思います。御異議ありませんか。  [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  異議なしと認めます。本案については委員会付託を省略することに決定しました。委員会の付託を省略します。 これから討論を行います。 まず,本案に反対者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  反対討論なしと認めます。 次に,本案に賛成者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  賛成討論なしと認めます。これで討論を終わります。 これから諮問第3号を採決します。 お諮りします。本案については,議会の意見は適任であると答申することに御異議ありませんか。  [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  異議なしと認めます。諮問第3号については,議会の意見は適任であると答申することに決定しました。    ──────────────────── △日程第7―日程第11          議案第47号―議案第51号一括上程 ○議長(伊瀬知正人)  日程第7,議案第47号南九州市消防団条例の一部を改正する条例の制定についてから,日程第11,議案第51号南九州市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定についてまでの以上5件を一括議題とします。 本案について提案理由の説明を求めます。 ◎市長(塗木弘幸)  まず,議案第47号南九州市消防団条例の一部を改正する条例の制定について,御説明いたします。 本案は,成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律が,本年6月14日に施行されたことに伴い,所要の改正をしようとするものでございます。 改正の内容は,成年被後見人等の人権が尊重され,成年被後見人等であることを理由に不当に差別されないよう,欠格事項の成年被後見人又は被保佐人の項目を削除しようとするものでございます。 次に,議案第48号南九州市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について,御説明いたします。 本案は,成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律が,本年6月14日に施行されたことに伴い,所要の改正をしようとするものでございます。 改正の内容は,児童福祉法において成年被後見人又は被保佐人の項目を規定した条項が削除されたことに伴い,本条例で引用している字句を改めるものでございます。 次に,議案第49号南九州市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定について,御説明いたします。 本案は,災害弔慰金の支給等に関する法律の一部を改正する法律が,本年8月1日に施行されたことに伴い,所要の改正をしようとするものでございます。 改正の内容は,法律に償還金の支払い猶予に関する規定が追加されたことに伴い,償還金の支払い猶予,償還免除の引用法令の条項を整備し,一時償還及び違約金について引用法令の条項を規定するものであります。 次に,議案第50号南九州市立幼稚園保育料等徴収条例を廃止する条例の制定について,御説明いたします。 本案は,子ども・子育て支援法の一部を改正する法律が公布され,令和元年10月1日からの幼児教育・保育の無償化実施に伴い,本条例を廃止しようとするものでございます。 次に,議案第51号南九州市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について,御説明いたします。 本案は,道路法施行令の一部を改正する政令及び鹿児島県道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の施行に伴い,所要の改正をするものでございます。 改正の内容は,県の改正後の道路占用料額に準じ,別表に規定する道路占用料額等の改正を行うものであります。 以上 議案第47号から議案第51号まで,5件の説明を終わります。御審議のほど,よろしくお願いいたします。 ○議長(伊瀬知正人)  これをもって提案理由の説明を終わります。 これから議案第47号から議案第51号までの以上5件についての質疑を一括して行います。 発言の通告がありましたので,これを許します。 ◆議員(大倉野由美子)  議案第50号南九州市立幼稚園保育料等徴収条例を廃止する条例の制定につきまして,1つ,市立幼稚園の各園の園児数をお示しください。2点目,今回の無償化措置に関する国の財政措置がどうなるのか,お示しください。 以上です。 ◎教育総務課長(和田春則)  南九州市立幼稚園につきましては,頴娃幼稚園知覧幼稚園の2園が設置されております。本年度の園児数ですけれども,頴娃幼稚園が収容人員40人に対しまして9人,知覧幼稚園は収容人員60人に対しまして19人が就園をしているところでございます。 それから,無償化措置に関する国の財政措置につきましてですけれども,子ども子育て支援法の一部改正法の施行によりまして,市立幼稚園の保育料等が無償化されることに伴いまして,無償化された保育料等の額相当分を市が負担することになります。 令和元年度に限りまして,地方が負担することになる経費分を総務省より子ども・子育て支援臨時交付金として交付されることになっております。 以上でございます。 ○議長(伊瀬知正人)  ほかに質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 お諮りします。議案第47号から議案第51号までの以上5件については,会議規則第37条第3項の規定により,委員会付託を省略したいと思います。御異議ありませんか。  [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  異議なしと認めます。本案については委員会付託を省略することに決定しました。委員会の付託を省略します。 これから議案第47号南九州市消防団条例の一部を改正する条例の制定についての討論を行います。 まず,本案に反対者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  反対討論なしと認めます。 次に,本案に賛成者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  賛成討論なしと認めます。これで討論を終わります。 これから議案第47号を採決します。この採決は起立によって行います。本案は,原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。  [賛成者起立] ○議長(伊瀬知正人)  起立多数であります。議案第47号は,原案のとおり可決されました。 次に,議案第48号南九州市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についての討論を行います。 まず,本案に反対者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  反対討論なしと認めます。 次に,本案に賛成者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  賛成討論なしと認めます。これで討論を終わります。 これから議案第48号を採決します。この採決は起立によって行います。本案は,原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。  [賛成者起立] ○議長(伊瀬知正人)  起立多数であります。議案第48号は,原案のとおり可決されました。 次に,議案第49号南九州市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定についての討論を行います。 まず,本案に反対者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  反対討論なしと認めます。 次に,本案に賛成者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  賛成討論なしと認めます。これで討論を終わります。 これから議案第49号を採決します。この採決は起立によって行います。本案は,原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。  [賛成者起立] ○議長(伊瀬知正人)  起立多数であります。議案第49号は,原案のとおり可決されました。 次に,議案第50号南九州市立幼稚園保育料等徴収条例を廃止する条例の制定についての討論を行います。 まず,本案に反対者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  反対討論なしと認めます。 次に,本案に賛成者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  賛成討論なしと認めます。これで討論を終わります。 これから議案第50号を採決します。この採決は起立によって行います。本案は,原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。  [賛成者起立] ○議長(伊瀬知正人)  起立多数であります。議案第50号は,原案のとおり可決されました。 次に,議案第51号南九州市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定についての討論を行います。 まず,本案に反対者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  反対討論なしと認めます。 次に,本案に賛成者の発言を許します。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  賛成討論なしと認めます。これで討論を終わります。 これから議案第51号を採決します。この採決は起立によって行います。本案は,原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。  [賛成者起立] ○議長(伊瀬知正人)  起立多数であります。議案第51号は,原案のとおり可決されました。    ──────────────────── △日程第12議案第52号南九州市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について ○議長(伊瀬知正人)  日程第12,議案第52号南九州市印鑑条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。 本案についての提案理由の説明を求めます。 ◎市長(塗木弘幸)  議案第52号南九州市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について,御説明いたします。 本案は,住民基本台帳法施行令等の一部を改正する政令の施行及びコンビニエンスストア等における印鑑登録証明書の交付サービスの実施に伴い,所要の改正をしようとするものでございます。 改正の内容は,氏に変更があった場合に,印鑑の登録及び証明について旧氏の取り扱いができるよう規定を整理するとともに,新たにコンビニエンスストア等での多機能端末機による印鑑登録証明書の交付を可能とするものであります。 以上で議案第52号の説明を終わります。御審議のほど,よろしくお願いいたします。 ○議長(伊瀬知正人)  これをもって提案理由の説明を終わります。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 ただいま議題となっています議案第52号は,文教厚生常任委員会に付託します。    ──────────────────── △日程第13議案第53号令和元年度南九州一般会計補正予算(第4号) ○議長(伊瀬知正人)  日程第13,議案第53号令和元年度南九州一般会計補正予算(第4号)を議題とします。 本案について,提案理由の説明を求めます。 ◎市長(塗木弘幸)  議案第53号令和元年度南九州一般会計補正予算(第4号)について,御説明申し上げます。 今回の補正は,令和元年6月30日から7月3日にかけての大雨で被災した農地,農業用施設及び公共土木等の復旧に要する経費,補助事業の内示等に伴う経費並びに当面に要する経費について補正しようとするものであります。 歳入歳出予算の補正につきましては,歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2億9,656万9,000円を追加し,歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ226億6,047万5,000円にしようとするものであります。 補正予算の内容につきまして,歳出から主なものを御説明申し上げます。 まず,各費目に共通する職員人件費は,職員の転居,出産等による各種手当の増減,育児休業者の給与の減額及び共済費の増減を行うものであります。 総務費の企画費は,ふるさと寄附金事務の繁忙期に事務補助として雇用する嘱託職員の賃金のほか,鹿児島県が管理・運営する求人情報サイトに登録された就職先へ新たに就職するため,東京圏から本市へ移住する方への補助金を新たに計上しました。 財産管理費は,JR九州が指宿枕崎線の水成川駅・頴娃大川駅間にある一本松人道橋を撤去することに伴い,鉄道敷地への転落防止柵を設置するための経費のほか,頴娃准看護学校跡地に公衆トイレを設置する経費を計上しました。 民生費の母子父子福祉総務費は,児童扶養手当受給者のうち未婚のひとり親に対する臨時・特別給付金事業に要する経費を計上し,生活保護適正実施事業費は,生活保護法の改正に伴う生活保護システムの改修経費を計上しました。 農林水産業費の農業施設管理費は,川辺やすらぎ館がオープンから20年を経過し,雨漏りや,デッキの腐食が進行しているため,改修に要する設計業務委託料を計上しました。 農地費は,基幹水利施設の需用費の不用見込み額及び委託料の執行残額を工事請負費に組み替え,揚水ポンプ制御盤,受電遮断器を改修し,機器の更新を図るほか,川辺地域の広域農道小野・中山田区間の中央線消失部分の引き直しに要する経費を計上しました。 林業費は,松くい虫被害防止を図るため,頴娃地域の鬼口,文化会館周辺の松への薬剤注入に要する経費を計上するほか,万之瀬川水源涵養林の補助金の交付決定に伴い,補助金を減額するものです。 商工費の交流推進費は,岩屋公園内に磨崖仏群を一望できる木造展望デッキを設置するための経費と,園内遊歩道を一部移設する経費を計上するものです。 土木費の道路橋梁維持管理費は,大雨により被災した市道の復旧に要する経費,主要道路及び学校周辺の市道について中央線と区画線の引き直しに要する経費,道路維持管理に必要な公用車等の更新に要する経費を計上するものです。 道路橋りょう整備事業費は,大野岳公園へ通じる市道瀬谷大野岳線のカーブ箇所等の局部改良等を行うための測量設計費を計上するほか,大山大倉野線の事業費目の組み替えを行い,用地を先行取得するものです。 河川総務費は,市内3河川の護岸復旧及び支障木,寄り洲除去に要する経費を計上しました。 住宅管理費は,市営住宅の退去件数の増加,中でも長期入居者の退去件数の増加等により,修繕に係る費用が高額となることから,今後の不足見込み額を計上しました。 住宅整備費は,空き家となった,両添団地住宅1棟,ふもと新町団地1棟の解体に要する経費を計上するほか,手蓑団地外壁改修及び牧之内団地新築に係る補助金の交付決定に伴い,財源区分の変更を行うものです。 消防費の消防総務費は,特定空き家の解体事業に対する補助金の交付決定に伴い,財源区分の変更を行うものです。 教育費の幼稚園管理費は,本年10月から開始される幼児教育の無償化に伴い,3歳児から5歳児までの保育料が無償化されるため,財源区分の変更を行うものです。 社会体育施設管理費は,頴娃農業者トレーニングセンター体育館の照明取り換え,知覧体育館及び知覧武道館の非常照明や誘導灯などの消防用設備の修理に要する経費並びに平和公園桜並木の中央植樹帯の排水対策に要する経費を計上しました。 災害復旧費農地等災害復旧費は,補助対象分の農地災害3件,農業用施設災害4件と,単独分として,農業用施設災害8件の復旧に要する経費を計上しました。 公共土木施設災害復旧費は,補助対象分の河川災害3件,道路災害12件の復旧に要する経費を計上しました。 公園災害復旧費は,諏訪運動公園ののり面復旧に要する経費を計上し,公立学校施設災害復旧費は,川辺小学校及び川辺中学校ののり面復旧に要する経費を計上しました。 諸支出金の特定目的基金費は,ふるさと寄附金事業費の増額に伴い,きばいやんせ南九州市ふるさと基金への積立を減額し,平成30年度決算に伴う平和会館使用料等の未積立分を平和基金へ積み立てるものです。 次に歳入について,主なものを御説明申し上げます。 地方交付税は,今回の補正で必要な一般財源を増額して計上しました。 使用料及び手数料の教育使用料は,幼児教育の無償化の実施に伴い,10月以降の幼稚園使用料を減額するものです。 国庫支出金,県支出金については,各事業の補助金交付内示等により,見込まれる額を計上するものです。 繰入金の介護保険事業特別会計繰入金については,平成30年度事業の精算に伴い,市の負担分を繰り入れるものです。 繰越金については,今回の補正で全額を計上しました。 市債の土木債は,公営住宅事業の補助金の減額決定に基づく増額で,臨時財政対策債は発行可能額の決定に基づく減額,災害復旧事業債は,現年発生の災害復旧に要する財源として新たに計上するものです。 第2条の地方債の補正につきましては,公共土木施設及び農地・農業用施設の災害復旧に係る災害復旧事業を追加し,補助金交付決定に伴う公営住宅建設事業の増額及び発行可能額通知に伴う臨時財政対策債の減額により,限度額を減額するものであります。 以上で議案第53号の提案理由の説明を終わります。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(伊瀬知正人)  これをもって提案理由の説明を終わります。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 ただいま議題となっています議案第53号は,各常任委員会に付託します。    ──────────────────── △日程第14―日程第16          議案第54号―議案第56号一括上程 ○議長(伊瀬知正人)  日程第14,議案第54号令和元年度南九州国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)から日程第16,議案第56号令和元年度南九州公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)までの,以上3件を一括議題とします。 本案についての提案理由の説明を求めます。 ◎市長(塗木弘幸)  まず,議案第54号令和元年度南九州国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)について,御説明申し上げます。 歳入歳出予算の補正につきましては,歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ27万円を追加し,歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ57億2,227万円にしようとするものであります。 歳出の主なものは,国民健康保険のオンライン資格確認に対応するためのシステム改修に要する負担金及び一般被保険者の保険税還付加算金に見込まれる不足分を計上するものであります。 歳入につきましては,オンライン資格確認に対応するためのシステム改修に係る国庫補助金及び繰越金を増額して調整するものであります。 次に,議案第55号令和元年度南九州介護保険事業特別会計補正予算(第2号)について,御説明申し上げます。 歳入歳出予算の補正につきましては,歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2億1,202万7,000円を追加し,歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ53億2,895万8,000円にしようとするものであります。 歳出につきましては,地域支援事業費の成年後見制度利用支援事業費に,成年後見申し立てに見込まれる手数料を計上し,前年度決算に基づく精算額として,介護給付費準備基金への積立金,国,県,支払い基金への返還金及び一般会計への繰出金をそれぞれ計上いたしました。 歳入につきましては,支払い基金交付金に,前年度事業に係る地域支援事業支援交付金の追加交付分を計上し,繰入金の低所得者保険料軽減繰入金に,前年度決算に基づく低所得者保険料軽減負担金の追加交付分を計上しました。また,地域支援事業費の増額に伴い,国庫支出金,県支出金,繰入金をそれぞれの負担割合により増額し,繰越金には,前年度決算に基づく剰余金を計上いたしました。 次に,議案第56号令和元年度南九州公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)について,御説明申し上げます。 歳入歳出予算の補正につきましては,歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ474万1,000円を追加し,歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1億3,914万1,000円にしようとするものであります。 歳出につきましては,管渠及び排水設備維持管理費に,消費税の計算方法のそごによる平成29年度分の修正申告及び平成30年度分の申告に係る不足分を計上するものであります。 歳入につきましては,繰越金を増額して調整するものであります。 以上で議案第54号から議案第56号までの提案理由の説明を終わります。御審議のほど,よろしくお願い申し上げます。 ○議長(伊瀬知正人)  これをもって提案理由の説明を終わります。 これから議案第54号から議案第56号までの以上3件についての質疑を一括して行います。質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 ただいま議題となっています議案第54号及び議案第55号は文教厚生常任委員会に,議案第56号は産業建設常任委員会にそれぞれ付託します。 ここでしばらく休憩します。午前10時45分休憩───────────午前10時55分開議 ○議長(伊瀬知正人)  再開します。    ──────────────────── △日程第17一般質問 ○議長(伊瀬知正人)  日程第17,一般質問を行います。 順番に発言を許します。まず,吉永賢三議員。  [10番議員吉永賢三登壇] ◆議員(吉永賢三)  9月の定例会,本日が一般質問ということでよろしくお願いします。 それでは,先に通告してあります県道谷山知覧線の早期復旧について質問いたします。 近年,異常気象ということで,何十年に一度見舞われる豪雨災害等による,全国各地でいろいろな災害等も起こっております。今回の県道谷山知覧線は7月の豪雨で崩落し,通行どめとなっております。県は,指宿スカイラインを無料で通行できるよう対応しているが,市民から不便の声などを多く聞きます。 県に対して,早急な復旧対応を要望する考えはないかお尋ねいたします。 残りは自席で行います。  [市長塗木弘幸登壇] ◎市長(塗木弘幸)  吉永賢三議員の質問にお答えいたします。 県道谷山知覧線の早期復旧についての1番目,県道谷山知覧線の早期復旧に関する要望についてお答えをいたします。 県道谷山知覧線は,6月29日から7月6日にかけての豪雨により,鹿児島市喜入瀬々串地内において延長約60メートルにわたり車道が崩落し,現在通行止めとなっております。 知覧地域と鹿児島市を結ぶ主要幹線道路であることから,指宿スカイラインを迂回路としておりますが,市民生活への影響は大きいものと考えており,これまでも迂回路看板の設置や早期の復旧を県に要望をしてまいりました。 道路を管理する県に確認したところ,災害復旧事業への申請を行い,災害査定の結果をもって復旧工事に着手するとの計画のようでありますが,崩落が大規模なため,完成には相当な期間を要するとのことでございました。 そのため,片側交互通行ではありますが,通行止めを解除する仮設工事を年内には完成する見込みで,既に発注済みであるということでございます。 今後は,早期本復旧に向けて,県と連携を取りながら進めてまいります。 ◆議員(吉永賢三)  ただいま答弁いただきました。 県道ですので,また崩落している場所がより鹿児島市ということではございますが,やはり今回の県道の崩壊によって,市民から多くの方から要望とか問い合わせがきております。 その中で,同僚議員もするかしないかと悩んでいたようでもございますが,やはり知覧地区は当然手蓑地区が一番近いところなんですが,それ以外の,利用されている方というのは,多くの方が利用をして,この幹線道路が早く復旧できないかというところも聞かれるところでございます。 答弁でありました,仮設道路の片側通行をするために年内に完成する見込みであるということで,既に発注済みであるということは県のほうから報告があるようですが,年内ということなんですけど,具体的な部分というのははっきりとはお聞きになられていないのか。 それと,当初はいつごろ復旧するか,ここだけじゃないので,災害が。いつごろになるかというめどは立っていない状況で,年内の仮設道路すらどうなるかというのも,7月の前半に崩れたところなんですが,これは県のほうからいつごろ説明があったのか,この2点,お尋ねいたします。 ◎建設課長(江平恒博)  それでは,まず1点目のほうから回答させていただきます。 崩落した場所につきましては,もう鹿児島市側になりますので,管轄は鹿児島地域振興局建設部になります。私どもは,先月打ち合わせを行いまして,まず仮設道路につきましては,8月28日に業者に契約を結んで早速着工したいという運びであると。これにつきましては,もう工期を年内,12月末にとってありますので,12月までにはもう完成するということで報告を受けております。 それから,本復旧につきましては,9月9日,来週になりますけれども,国の査定を受けるそうでございます。国の査定を受けまして,それから工事の発注準備にかかりまして,年内には契約をいたしまして,この工事につきましては,本復旧はやはり1年程度はかかるんじゃなかろうかという見込みで進めているということでございます。 以上でございます。 ◆議員(吉永賢三)  今,建設課長のほうから説明をいただきました。この道路の崩壊によって,今回の市報ですかね,8月に崩壊した道路も含めて写真が載っているんですが,この中で,指宿スカイラインから知覧インターの区間が無料で使えますということでありますが,この件について,市民の方から問い合わせ等は,この道路に関して何かなかったですか。 ◎建設課長(江平恒博)  指宿スカイラインの知覧インターから川辺インター区間につきましては無料で通行可能であるということですけれども,やはり非常にカーブが多くて走りづらいと。路面も余りよくない状態でございますので,ちょっとスカイラインの利用は余りしたくないという声は聞いております。 ◆議員(吉永賢三)  その不便さとか,いろいろな要望,意見等はなかったんでしょうか。 ◎建設課長(江平恒博)  早期復旧に関しての要望はございましたけれども,迂回路についての要望,意見等はほかにはいただいておりません。 ◆議員(吉永賢三)  やはり,ここを使っていらっしゃる方,手蓑地区の方は,下の方に日赤病院があります。それの通院ですとか,当然ここが通勤道路だけじゃなくて,やはり通学路としても重要なところです。鹿児島市内から薩南工業のほうに通学される方,ここを同僚議員にお尋ね,情報を聞いたら,約70人以上はいらっしゃるんじゃないかというところで,これが通学バスだけじゃなくてバイク通学の方もいらっしゃると思いますし,これがまた川辺峠のほうを回っていくとなると,また時間もかかるということであると思います。 あと,指宿スカイラインの無料に関してなんですけど,無料になるのはありがたいんですが,非常に使いにくいという部分もお聞きするんですが,この点については,何かお尋ね,問い合わせはなかったんですか。 ◎建設課長(江平恒博)  その辺については,何も要望とか意見はいただいていないところでございます。 ◆議員(吉永賢三)  今回,その通学路もなんですが,観光客とか使われる方が通行するに当たって,知覧から乗ると,川辺でおりますとその間はただなんですけど,これが逆に市内から利用した方などからは,1回川辺でおりないと知覧までがただにならないという不便さも若干あるみたいで,そういったところも聞けば,もっと利用しやすいところを県にお願い,要望というのは必要じゃないかなというふうに思っているところであります。 また,今回インフラ整備で早急にというのは,やはり道路事情で鹿児島市内に行くだけじゃなくて,この観光客だったり,利用するお客さんが,当然ゴルフ場,テニスもですが,自営業の店舗を持たれている方も相当影響があるんじゃないかと思っています。この辺については,施策というのはちょっと難しいかもしれないんですが,その辺を考えた場合に,やはり早急な要望もしていかないといけないと思いますが,この辺の対応策というのは何か,難しいとは思いますけど,考えていらっしゃるんですか。 ◎建設課長(江平恒博)  商店街の方とか観光客に本当に非常に迷惑がかかっていると思います。そのようなことで,私どもも鹿児島地域振興局建設部に早期復旧に関しての要望書が必要ならば提出いたしますということで打診をいたしましたけれども,これは災害復旧なので,県としましても県内61路線あります主要道路の1路線となっておりますので,早急の復旧ができるようスピード感を持って対応しますということで,要望書を出さなくても大丈夫ですということで回答いただいているところでございます。 ◆議員(吉永賢三)  ここまで詳しくお尋ねするのは,やはり市民の方に,市としては何をしているのかというのを聞かれるわけです。そのときにやはり自分たちも説明できる状況で,当然県道で鹿児島寄りでありますけど,南九州市も利用されている方というのは多いので,何もしないということではないとは思います。この間,先日ありました「あなたのそばで県議会」のほうでもちょっと要望もあったようで,私はちょっとその日は行けなかったので聞いていないんですが,この質問を通告した後いろんな情報が入ってくると。対応策というのは当然地元の選出の県議も県には要望しているということはお聞きしているんですが,やはり,より一層スピードを持って,ここだけじゃないとは思うんですけど,災害で崩れたところの復旧というのはどこも対応をいち早く望まれるとは思いますが,その中でも一番そういう,起きたときに対応策としてはある程度示されるものもあれば,私たちも市民の方にはそういったことでできるようですよと。ないものを言うんではなくて,ある程度の経過報告だって,あれは7月ですともう今9月に入りましたので,1カ月以上たっていますので,その辺の情報も,市報には載りましたけど,詳しくは載せられないとは思うんですが,その辺の状況がわかればもっといいかと思って今回質問をさせていただいたところであります。 今後も,今からまた,今週末は中学校の体育祭等も行われますが,台風が2つまたできたということで,今後もまた台風が多い時期にもなりますし,環境の異常気象のせいか,ゲリラ豪雨等で災害も,県道だけじゃなくて市道も,いろんなところも多く要望等はあるかと思いますが,今後,各関係課と協力しながら,早急な対応と,県,国道もですが,そういったところも早急な要望とか対応ができるように,意見として私の質問は終わります。 ○議長(伊瀬知正人)  次に大倉野由美子議員。  [5番議員大倉野由美子登壇] ◆議員(大倉野由美子)  おはようございます。 質問に入ります前に,大事な職員の方が亡くなられましたけど,御家族の皆さん,職場の皆さんにお悔やみ,御冥福をお祈り申し上げたいと思います。 質問に入ります。 1つ,市民の政治参加につきまして,今回の参議院選挙において投票率が低下したのは,市の投票所が削減されたことが影響したのではないかと考えられます。投票所を再編前に戻すお考えはないかどうか。 2点目,議会制民主主義の根幹である市民の参政権,市民の政治参加について,市長の見解をお尋ねします。 2点目,会計年度任用職員制度導入につきまして。 1つ,今回の制度導入で対象となる非正規職員,嘱託職員の地公法区分別に人数についてお尋ねします。 2点目,各職場の対象職員の実態調査や,対象者から意見聞き取りなど行ったかどうかをお尋ねします。 3点目,今回の法改正の趣旨,制度の目的は,公務で働く非正規の処遇改善である。制度の大枠の中で,本市の提案は,パートタイムの職を想定しているとしているが,法の趣旨にそぐわないのではないか。 4点目,制度の大枠の中で,本市の提案は,具体的な職の設置で示された公務員として任用すべき職,任用すべきでない職を整理して,必要性の精査をするということでありますが,取り組みの状況をお尋ねします。 5点目,非正規職員の賃金等を改善するための財政措置を国に求める考えはないか。 大きな3点目,障害者控除対象者認定制度について。 税金や保険料の軽減につながる制度を知らない対象者が多くおられます。利用可能な対象者への周知について,市の取り組みをお尋ねします。 4点目,放課後児童クラブの運営について。 1つ,利用者の減少で,児童クラブの運営が困難となる事業所への市の支援策をお尋ねをいたします。 あとは自席にてお尋ねいたします。  [市長塗木弘幸登壇] ◎市長(塗木弘幸)  大倉野由美子議員の質問にお答えいたします。 まず,質問1,市民の政治参加についての2番目,市民の選挙権保障,市民の政治参加について。 平成27年6月に公職選挙法等の一部を改正する法律が成立し,選挙権年齢が満20歳以上から満18歳以上に引き下げられました。選挙権は,市民がよりよいまちづくりに参加できる重要な権利であると考えております。 市民の政治参加については,政治や選挙にみずから参加することや,陳情・請願,市民活動等各種手法があると思います。 今日,若い世代の政治離れが叫ばれておりますが,今後も市民の選挙権を保障し,市民とともに協働のまちづくりを進めてまいります。 次に,質問2番目,会計年度任用職員制度についての1番目,非正規職員の地方公務員法区分別の人員について。 今回の制度導入で考慮する必要がある非常勤職員は,1,200名を超え,このうち約1,000名を超える方が,特別職非常勤職員としての任用となります。その中で最も多いのが消防団員で,570名余りの方が令和2年4月1日から施行される改正地方公務員法第3条第3項第5号に該当し,ほかにも,同法第3条第3項第2号に該当する民生委員・児童委員などが約120名,同法第3条第3項第3号の学校評議員などが同じく約120名のほか,さまざまな職があるところでございます。 このほか,改正地方公務員法第22条の2第1項に規定される会計年度任用職員のうち,同項第1号のパートタイム会計年度任用職員が,現段階において220名余りで,職種は多岐にわたり,一般事務補助,税事務相談員や登記事務など約40を超える職を予定しております。 次に,質問2の2番目,対象職員の調査について。 対象職員の実態調査としては,全体の取りまとめとして,総務課で関係課等の課長,係長,担当職員へ聞き取りを行いました。この中におきまして,各主管課において対象職員へ聞き取りを行っている部署もございます。 今後は,関係部署との協議を踏まえ,来年度から必要な職の勤務条件等をお示しし,今後の募集につなげていく考えです。 次に,質問2の3番目,想定しているパートタイムは法の趣旨に合うのかという質問にお答えいたします。 この会計年度任用職員への移行を検討する中で,パートタイムの職を想定している鹿児島県の方針や近隣市町村の検討状況を参考に,本市においても,パートタイムでの職の設定を想定したところでございます。 先ほど申し上げました関係課等への聞き取りの中で,会計年度任用職員へ移行すべき職に必要な人数,勤務時間,報酬額の整理を行った結果,パートタイム会計年度任用職員として募集を行う予定としております。この中で,勤務時間や休暇,報酬といった処遇において,全ての職で現状の改善につながっており,法の趣旨に沿っていると考えております。 次に,質問2の4,公務員として任用すべきかどうかの精査について。 先ほど申し上げましたとおり,会計年度任用職員の導入に向けて関係課等への聞き取りを行う中で,委託や有償ボランティアとすることが望ましい職の検討や,会計年度任用職員とする場合に,その職に必要な人数や勤務時間等の整理を行いました。 例といたしまして,交通安全協力員は有償ボランティアとして,また行政嘱託員,地区公民館長や小学校英会話活動協力員は委託とすることが望ましいということで整理したところでございます。 次に,質問2の5,財政措置を国に求めることについて。 市としても財政確保は大きな課題です。令和2年度から会計年度任用職員制度へ移行するに当たり,市の財政負担は増加することが予想されております。それらを踏まえ,鹿児島県や全国市長会を通じるなど,ことあるごとに要望の声を上げている状況です。引き続き,財政措置について要望してまいりたいと考えております。 次に,質問3,障害者控除対象者認定制度についての1番目,障害者控除対象者認定制度の周知について。 所得税法施行令及び地方税法施行令の規定に基づき,65歳以上の方の身体障害者に準ずる者等としての市町村長の認定につきましては,「南九州市老齢者の所得税,地方税上の障害者控除対象者認定要綱」に基づき,認定・非該当の決定を行っているところであります。 制度の周知については,市の広報紙,ホームページにおいて一般の方へ周知するとともに,対象者の可能性がある場合には,要介護認定結果を送付するときに案内文を同封している状況でございます。 今後とも,関係機関と連携して制度の周知に努めてまいります。 次に,質問4,放課後児童クラブの運営についての1番目,運営困難となっている事業所への支援策について。 本市における放課後児童クラブ数は,本年5月1日現在19クラブで,このうち南九州市放課後児童健全育成事業補助金の交付要綱に基づき,補助金の交付を受けているクラブが15クラブ,市が直接運営しているクラブが1クラブ,残る3クラブは保育所等の自主事業として運営している状況です。 市からの補助金については,国の設置基準や補助金交付基準に基づき,クラブの利用人数で算定しております。その補助金の財源は,国・県・市それぞれ3分の1の負担を行っており,市単独での補助は行っておりません。 本年6月下旬,令和2年3月末で事業廃止をする旨の届け出が1事業所から提出されております。現在の利用者の一部は近隣の児童クラブへ転所することが予想されますが,地域全体でどの程度のニーズがあるのか情報収集を行い,関係者と連携を図りながら調整を行ってまいります。 以上が,私からの答弁でございます。 ◎選挙管理委員会委員長(門園博德)  選挙管理委員会委員長,門園博德と言います。皆さん,お疲れさまでございます。 大倉野由美子議員の質問にお答えいたします。 本年7月に執行しました第25回参議院議員通常選挙における投票率は,全国が48.80%,鹿児島県が45.75%,本市が46.84%で,全国,鹿児島県及び南九州市ともに前回の参議院選挙の投票率を下回っておる状況であります。 投票率低下の主な要因につきましては,全国的には政治不信や政治離れ,若年層の政治参加に対する不安や戸惑い,本県においては,これに加え,投票日当日の悪天候なども影響したのではないかと考えるところであります。 投票所を再編前に戻す考えはないかということでございますが,投票所施設の老朽化やバリアフリーの問題,投票事務従事者の確保が今後ますます困難になってくること。また,投票区の再編に合わせて,これまで投票所であった施設を基本に移動期日前投票所として開設するなど投票機会が確保されていることから,再編前の投票所に戻す考えはないところであります。 以上です。 ◆議員(大倉野由美子)  ありがとうございました。 項目が多ございます。ちょっと早目に行きたいと思います。 今回,投票所を53カ所から24カ所に削減し,期日前投票として,選挙投票バスを1カ所2時間と決めて走っておられるわけです。案内チラシを含め,自治会の放送など手が打たれましたけれども,従来の投票所と今回の投票所ごとの投票率結果を見れば,投票所が遠くなった地域ではとりわけ交通手段のない方が,お年寄りなどは選挙に行けなかったのではないかと思います。そうした中で,この投票バスを利用された有権者には非常に喜ばれたという声も聞いております。 しかし,実際は,投票の機会が狭められました。選管がまとめた投票所ごとの投票率を見ますと,投票所の減少が投票率低下につながったという,これが事実だと思います。 資料をいただきました。少し紹介をしますと,川辺町の例です。一つは市民交流センターひまわり館で,投票が従来になく有権者の皆さんの対象が広がりましたが,この交流センターひまわり館,これまでですと31.97%,そして小野公民館31.60%,両添公民館は30.09%,野間大久保広報研修館で39.29%でした。これは前回の国政選挙です。今回参議院選挙,このひまわり館に皆さんが集まられたわけですが,投票率は22.08%です。 加えまして,私の地元であります勝目区なんですが,ここも勝目地区公民館に一つにまとめられたところが,東研修施設,ここが前回が41.09%,総合地域施設下山田研修館が45.63%でした。勝目地区公民館はこれまでですと38.08%,それが今回は,この勝目地区公民館に集約をされまして29.70%だったわけです。 あと一つ,大丸地区公民館,ここに集約をされたわけですが,従来ですと,この大丸地区公民館は37.30%,大谷地区営農研修館で36.40%,東木場公民館,ここが43.42%でした。その3カ所が1つにまとめられた大丸地区公民館は23.10%という結果が出ました。 つまり,今回のこの再編,確かに移動バスが走られたわけですけれども,やはりこの極端に狭められた対策を取られたとは言え,投票率が下がったこのことが,やはり有権者の皆さん方の,いわゆる参政権行使に非常にやっぱり支障があったというふうに考えます。 ということで,市民の皆さんの参政権行使は,憲法が保障する民主的政治の基本であります。投票率の引き上げに今後どのような対策を考えておられるかお尋ねをしたいと思いますが,時間がございませんので,これは後ほど選管にお尋ねをしに行きますが,せっかくこの移動投票所が開設をされたわけです。この移動投票所も県内でも走っておられるわけですけれども,やはりこの高齢化に伴う,投票所に行けない皆さん方のためにも,この移動バスをさらに対象を広げる,時間を2時間と狭めずに広げることを要望してこの質問は終わります。 次に,会計年度任用職員につきまして,お尋ねをいたします。 6月議会で,この南九州市における会計年度職員制度の大枠についてということが,全員協議会の中で説明がされたわけです。これに基づいて少しお尋ねをしてまいりたいと思います。 まず1つは,先ほど職員の方の人数が示されましたけれども,確認です。私が,1つはこの大枠についての説明書の中で制度の趣旨をお尋ねもしているわけですけれども,最初の1番の職のところです。ここでは臨時職員の方々の今後の問題としては,「本市ではパートタイムの職を想定をしている。そして,具体的な職の設置としては,公務員として任用すべき職,任用すべきでない職を整理し,それぞれの職の必要性を精査した上で決定をする。」と,最初こういうふうな書き出しで説明がされました。 つまり,このいわゆる,なぜパートタイムというふうにくくられるのか。それで,再度お尋ねですが,現在の職場の中で,正規の職員の皆さんと同じように,いわゆる8時半から5時15分まで,このフルタイムで働いておられる方が,どこの職場で何人おられるかというのをお尋ねをいたします。 ◎総務課長(金田憲明)  正規の職員というものが8時30分から5時15分まで働いております。それから,本市におきますパートタイム,非常勤でフルでない嘱託職員もいるんですけれども,この方々の時間についても8時半から,現在は5時15分までということでございますが,勤務日数のほうが14日とかそういったことで分けられているところでございまして,常勤の職員については,全体で申し上げますが約90人,それから非常勤として日数がフルで働いていない日数の方が約40人いるところでございます。 それぞれの職場ごとについては,現在は数値を持っておりませんので,総体で説明させていただきました。 ◆議員(大倉野由美子)  私,6月議会でこの問題を質問をしたわけですけれども,いわゆる会計年度任用職員の制度を導入するに当たって,実際に働いておられる皆さん方の職種を含めて,働き方,具体的にどのような調査がされたのかを6月議会でもお尋ねをしたわけです。 確かに,国が法律をつくる際の国会での論議を見ますと,しかも市のこの説明資料の中でも,いわゆるフルタイムとパートタイムを区別しながら,給与などの種類とかを説明をされたわけです。 つまり,南九州市でも現在,先ほど課長さんが言われましたけれども,非正規で8時半から5時15分まで現実に働いておられる方が,およそ,確かに働く日数が違う方が40人とおっしゃいましたけれども,そのほか正規の皆さんと同じようにフルタイムで働いておられる方々が90人とおっしゃるわけですが,つまり,今全国的にといいましょうか,我がまちも同様に,行政改革といいましょうか,職員の皆さん方の数を減らして,そして臨時の職員,嘱託の皆さんを雇用される,こういう実態というのがどんどん広がってきているんじゃないかと思います。 つまり,正規の職員の皆さんの数を減らす,そのこと自体が大きな問題であるわけですが,会計年度任用職員についての話ですのでそれに限りますけれども,非正規の皆さん方がかなりいろんな部署で働いておられるわけです。これはもう市の,行政の市民の皆さん方の生活,市役所の役目として仕事を担うために大事な職員の皆さん方のはずです。こういう方々がおられて,業務もスムーズに回転をしているといいましょうか,回っているはずです。 そういう方々が,本当にフルタイムに働いておられる皆さん方を,働き方改革の中でも論議をされましたけれども,やはり正規の皆さん方と同じように,同一労働の同一賃金という立場に立てば,フルタイム,正規の職員に,表現はよくないかもしれません,引き上げていくというんでしょうか,そういうことが大事じゃないかと思うんです。 そういうことで,再度そういったお考えがないのかどうか,国会での論議を聞いておりましても,必ずしも来年からのこの制度の導入がスムーズに事が運んでいないというふうな話もございまして,しかし,これは共産党の山下芳生参議院議員が国会の委員会の中で発言をしている中身では,「ある自治体ではこんなことが起こっています」と。「当局は,最初からフルタイム会計年度任用職員をつくらないと決めてしまっている。フルタイムで雇うことを決めない。本来フルタイムがふさわしい職が現行非常勤の職の中にある。」というふうに語っております。 現実に南九州市もそういうことがあるはずです。私が少しお話しを聞いたところによりますと,いわゆる非正規の方のお話しなんですが,恒常的に人が足りないと,仕事が追いつかないというふうに訴える方がおられます。募集をしていてもなかなか人が集まってこないということなども語られるわけですけれども。 つまり,職員の皆さん方を,正規の職員と同じように働いておられる方々は,フルタイムというふうなことですべきではないかというふうに思います。その点で一つ,お考えをお聞かせください。 ◎総務課長(金田憲明)  来年の4月から制度として導入されます会計年度任用職員の制度ですけれども,この会計年度任用職員の方々には,常勤の職員の補助的な業務をしていただくというような考え方をいたしております。 そのようなことで,会計年度任用職員の地方公務員法の22条の2の中で規定されております。本市といたしましては,原則としてパートタイムという形で任用を行ってまいりたいというふうに思っております。 それと,会計年度任用職員という方は,この名のとおり,年度年度で任用というものが区切られると申しますか,そういうことになります。ただ,次の年度にということについては,再度の任用ということで新たな職にまた任用されるということで,任用するというような場合もございます。そのような制度でございまして,年度年度で常勤の職員の補助的業務を担っていただきたいというふうに考えております。 また,この会計年度任用職員という方々を,常勤の正規の職員に引き上げるということについては考えておりません。 ◆議員(大倉野由美子)  やはり嘱託などで働いておられる方々の,それぞれの職場での重要な役割を担っておられるわけです。そういう方々の現場の生の声を聞かれることがやっぱり大事ではないかと思うんです。例えば,市民の皆さんの暮らしの実際を支えておられる場所です。そういうところで働いておられる方がおられます。それと合わせて,盛んに市の財政との関係で,非常にいろいろな仕事があるわけですけれとも,そういった点では財政縮減のために努力をしないといけない。そういうことが課せられている方々もあるいはおられるんじゃないかと思います。 ということで,ぜひ課長さん方を通じていろんな調査をされておられるわけですが,再度,これはまだ先がもう少しございますし,ぜひお一人お一人のお気持ちも聞いていただきたい。と申しますのが,私が少し情報として入っておりますけれども,やはりこの非正規で働いておられる方々の中にも,いわゆる家庭の中で主生計者といいましょうか,家計の中心を担って生活をしておられる方々もおられるわけです。そういった方々を,本当に同じような仕事をする中で賃金をさらに引き上げていくというふうなことなどが大事ではないかと思います。それをぜひ希望しております。 結局この財政の問題なんですが,なぜこの地方自治体の中で会計年度任用について事が進まないかというこの問題で,国会で,やはり国が財政的な措置を示していないということが最初のうちには語られておりますけれども,やっぱり大事なこの地方自治体の職員の皆さんは,地方経済といいましょうか,南九州市の中でも重要職場なわけです。公的職場ということで,市民の皆さんの暮らしを本当に守る立場にあられる皆さん方ですから,こういう職場が先細りになってしまっては困るわけです。 ということで,国の財政がはっきりしない。しかし,国会の中でも,自治体がちゃんと本来の趣旨に基づいて制度をつくることができるように,財政の確保を迫っているわけですが,これにつきまして,政府参考人の大村慎一さんという方が,「会計年度職員の移行準備の状況について把握した上で,あくまで32年度の地方財政措置に反映をしてまいります」というふうに国会の中で答えておられます。 つまり,やはりこの私たち,これはもちろん議会としてもそうだと思いますが,こういった職員の皆さん方の身分をきちっと守っていく問題,それは地域の経済との関係でも大きな影響をしてくると思いますので,やはり同じ立場で,国にも関係機関にもこういった地方の実態をぜひ訴えながら,語っていただきながら,フルタイムで働ける方も出てくると,それはもうそういうふうな必要性が必ずあるんじゃないかと思いますので,そのことを申し上げておきますが,最後,いかがでしょうか,市長さんの立場で,この職員の皆さん方が大変現在も,正規の職場で働いておられる皆さん方も,職員の数を減らすわけですけれども,本当に大変な実態があるんじゃないかと思います。やはりこの超過勤務があったりとか,仕事の中身もかなり複雑になってきている。国,県の委任事務も含めて,このまちのいわゆる広さにしても,これだけの人がおられる中でさまざまな要求に応えながらの公務の皆さんたちの現場ですから,ぜひ財政的な面も国に要望していただきたいと思いますが,その点を一つお尋ねをしたいと思います。 ◎総務課長(金田憲明)  今の,議員のほうからも御質問がございましたとおり,もう財政的な面は非常に重要な課題でございます。市長の答弁の中にもございましたとおり,機会あるごとに,地方の財政というものが非常に厳しい,今回のこの会計年度任用職員の制度の導入に当たっても国において財政的な支援をしてもらいたいというようなことで要望をいたしております。 全国の市長会の中でも,このような要望というものが上がってきておりますので,私どもはこういうことを継続してまいりながら,この財政措置というものが実現するように努力をしてまいりたいというふうに考えております。 ◆議員(大倉野由美子)  これは,市民の皆さんの暮らしに直接かかわる課題だと思いますので,これはもう当局の皆さん,そして議会でも同様に,財政面が厳しい中で,やはり職員の皆さん方を守るという点で,御一緒の立場でこういう課題は共に頑張らなきゃいけないのではないかと思っております。 次に移ります。 3点目ですけれども,障害者控除対象者認定制度につきまして,この制度は,障害者手帳のない方でも,介護保険の要介護認定を受けている人の中で一定の基準を満たす方は障害者に準ずるとして,市から障害者控除対象者認定証の公布を受ける制度です。この認定証を税務署または市役所に提出をすれば,障害者控除の対象となり,所得税や住民税,介護保険料が少なくなります。 そこで,お尋ねをいたしますが,この制度を受けられる,いわゆる対象者の方が,本市には何人おられるでしょうか。 ◎長寿介護課長(新原伸一)  対象者についてお答えします。 30年度において,障害者対象者になられる予定の方は2,632名です。 ◆議員(大倉野由美子)  ごめんなさい。続けてお尋ねすればよかったんですけども,2,632人おられる。この方々の中で,実際この制度を受けておられる方が何人いらっしゃるでしょうか。 ◎長寿介護課長(新原伸一)  交付を受けた方は26名おられます。対象者の中には既に非課税の方もいらっしゃいますので,交付を必要としない方も多くいると思いますが,対象者と交付人数で割合を計算すると,対象者の1%になっております。 ◆議員(大倉野由美子)  確かにこの2,632人の方の中には,いわゆる非課税世帯の方もおられると思います。課長さん,今おっしゃいましたけれども,対象者の方の中で受けている方が1%とおっしゃいましたか。はい,そこは確認をいたしました。 そうしますと,やはり知られていないといいましょうか,確かに南九州市は,ことしの1月号の広報の中でこの制度をお知らせをしてあられるわけです。しかし,それでもこの実態はこういうことだということがわかります。 そこで,私は,なぜこれが大事かと,これだけではないんですけれども,高齢者の皆さんや年金暮らしの方々が,医療や介護をはじめとして,そして税金など払い前が増えていると。こういうときに税金や保険料の負担を減らせる制度があるわけです。制度を使う本人は,もしくは家族でしょうか,とにかく制度のあることが知らないわけですから,この制度があるということをお知らせをする,そのことがまず大事だと思います。 そこで,市報には載りましたけれども,何か考えておられることはないかどうかをお尋ねします。 ◎長寿介護課長(新原伸一)  先ほど市長の答弁にもありましたが,議員も言われたとおり,市の広報誌1月号ならびにホームページを通じて広く市民の皆様へは周知するとともに,対象者の可能性のある場合には,要介護認定結果を送付する際に,「税を申告するとき」という案内文を同封しており,このような形で周知を図っております。 さらに,関係機関と,地域包括支援センターや居宅介護支援事業所など,これらの事業所とも連携して制度の周知に努めてまいります。そのように考えております。 ◆議員(大倉野由美子)  対象者の方の1%しか受けておられないというこの事実があります。そこで,この制度が,それぞれのまちで話題になっていると思いますが,実は薩摩川内市の場合が,市の職員の方にお尋ねをしたんですけれども,対象者の6%の方が受けておられます。やはりこれは,薩摩川内市は,市役所にお尋ねをしましたけれども,この制度がありますということでの案内,周知がかなり意識的に行われているということをお伺いをしたわけです。 全国的には,今京丹後市がございますが,京丹後市は既に対象者の半分以上の方が受けておられるようなんです。ぜひ,高齢者の皆さん方が,さまざまな,今先ほど申し上げました介護保険にしましても,医療費にしましても,後期高齢者の皆さん方の負担も増えてきたわけです。そういうときに,こういう制度があるというのを,お知らせを,努力をしていただきたいというふうにも思います。再度お願いをいたします。どういうふうな対応をされるか。 ◎長寿介護課長(新原伸一)  今後もさらに市民の方へ,それから対象者の方へ周知が図られるように,いろんな機会を通して周知に努めてまいりたいと思っております。 ◆議員(大倉野由美子)  最後になりますけども。 ○議長(伊瀬知正人)  次に入りますか。それではここでしばらく休憩します。午後0時0分休憩───────────午後1時0分開議 ○議長(伊瀬知正人)  再開します。 ◆議員(大倉野由美子)  引き続き質問をしたいと思います。 学童保育は,就労などの理由により日中家庭に保護者のいない子どもが,放課後や学校の長期休業に安全に安心して過ごすことのできる昼間の生活の場です。知覧小学校の児童が通う学童保育の一つが,利用者の減少をはじめ,また施設者が借財を抱える中で指導員確保なども難しくなり,来年で児童クラブの閉園の届け出が出されたと聞いております。保護者の皆さん,ほかの施設利用を考えている方もおられますけれども,行き場のない子どもさんや保護者の方々が困っておられるわけです。 そこで,市長は先ほどの答弁の中で,ことしの6月下旬に事業廃止の届け出があったということを答えられて,さらに地域全体でどの程度のニーズがあるのか情報収集を行い,関係者と連携を図りながら調整を行うというふうに答えていただきました。具体的にどのような対策をとろうとされておられるのかお尋ねをしたいと思います。 ◎福祉課長(松清浩一)  まず,来年4月知覧小学校に進級する児童,それから現在児童クラブを利用している,この保護者の方々のニーズを確認することがまず第一でございます。その規模によって,受け皿がどうなってくるのかということになってくると思います。現在,知覧小学校区では,もう一つ既存の児童クラブが事業を展開しております。ここの受け皿等々を含めて,状況を見ながらその対応策を検討していきたいと考えております。 ◆議員(大倉野由美子)  親御さんがその施設者側から説明を受けたのが昨年の暮れだったようですが,その後いよいよ来年の4月からもう閉園ということになると困るというふうなお話が聞こえてくるわけです。それで,現実に来年の小学校1年生の子どもさん方の状況,そのときにならないとわからないということでは実際は困るんじゃないかと思います。それで,知覧小学校の校長先生のお話をお聞きしますと,子どもさん方が手蓑小学校の子どもさんはほんのわずか,4人でしたかね,でしたけれども,子どもさんが増えるんだという状況だとかというのをお聞きしますと,早くいわゆる子どもさん,親御さんのニーズといいましょうか,子どもたちがどうしようとしているかというのを早くつかんでいただきたいということですが,具体的には学童保育が今開設している場所で困難であれば,ほかも探さないといけないということになると思いますけど,そういった点で,ほかの自治体がさまざまな形で学童保育もされておられますけども,そういった点ではいろいろ情報なり,どういうふうな研究をされておられるかというのがあればお聞かせください。 ◎福祉課長(松清浩一)  児童クラブを展開する場所でございますが,一応本市の場合は全部で19カ所,19クラブでございますけれども,基本的にその保育所施設内で実施をしているのがほとんどで,基本的にはその事業主体である保育所の施設を活用しながらクラブ運営というのが基本だと思っております。国が示した放課後児童クラブのあり方等の中では,学校施設の部分を利用しながらということも対応の一つであるというようなところも示されておるところでございます。各学校が抱える校区の状況等々がやはり違いますので,学校施設を利用したというところの児童クラブの他の自治体の分も調査研究,そういったものをしてまいりたいと考えております。 ◆議員(大倉野由美子)  とにかく,時間的な余裕がないんじゃないかと思います。ということで,学童保育は,基本的には学校の近くで学童保育をやられるということが一番いいんじゃないかとは思っておりますけれども,そうしたときに例えば知覧小学校ですとお隣に道路を挟んで校区公民館もございます。たまたまでしたけれども,この前学校をお尋ねしたときに,給食センターの跡の建物が残っておりますが,そういったところで改善,改良が必要なところもあるんじゃないかとは思うんですが,そういう可能性がないのかないのかどうかも含めて,そして鹿児島市内には学校の空き教室を使って学童保育は現実やられております。これは当然に学童保育がいわゆる厚生労働省の管轄で事業がやられている,そういったものを,学校施設内で学童をやるという点では,どういう経過があったのか,というのも含めて,ぜひ鹿児島市内の事例などもつかんでいただいて,そういった可能性がないのかどうか,そこら辺をぜひ早急に手を打っていただきたいと。 保護者の皆さん方は,市長さん,実にやっぱり切実なんですね。学童があればこそ安心して働くことができる。もう今の若い皆さん方といいましょうか,それはもう私も学童保育の子どもたちの様子も見ておりますけれども,子どもたち自身も学童でやっぱり友達ができたり,安心して暮らしておれると。学校の先生の話を聞きましても,学童に行っている子どもたちは,お勉強もスムーズにいっているんじゃないかというふうなことも語っておられました。ということで,ぜひこの知覧小学校に通う子どもさん方の学童のいわゆる保証をどこでどういうふうにつくっていくのかというのを,ぜひ地域の皆さん方とも交えて,いろいろ検討方を急いでいただきたいと思います。 ということで,親御さんなどは,ぜひ市長さんにもお願いにも行きたいというふうなお話もされておられます。ということでそこのところでぜひ御検討をお願いしたい。最後,市長の構えといいましょうか,お尋ねして終わりたいと思います。よろしくお願いします。 ◎市長(塗木弘幸)  まだ,私のところにはそのような要望とか来ておりませんけれども,知覧小学校校区児童も多いところでございますので,この学童保育の問題に関しましては,現在1カ所行っていたところがやめられるということでございます。 先ほども申しましたように,関係者と保護者の意見も聞きながら,関係者の方々と連携を図りながら調整をしてまいりたいと思っております。 ◆議員(大倉野由美子)  前向きに検討していただくというふうに受けました。 本当に子どもさんの一人一人をやっぱり大事にしながら,次世代を担う子どもたちです。健全育成で努力をしておられる児童クラブの皆さん方が,やっぱりこの園を経営を続けるに当たっては,やはりこの財政的な問題だとか指導員の確保のこと,いろいろ悩みが日ごろ尽きないんじゃないかと思いますので,ぜひ行政が,これ放課後児童健全育成事業条例のもとで運営をされるわけです。 ○議長(伊瀬知正人)  次に,山下つきみ議員。  [19番議員山下つきみ登壇] ◆議員(山下つきみ)  質問に入ります前に,先の九州北部の集中豪雨で広域にわたりまして甚大な被害を及ぼしました。旧知覧町時代から長い交流を続けている小城市におきましても,大きな災害に見舞われております。被災された方々に心からお見舞いを申し上げますとともに,1日も早い復興を願っております。 それでは通告してある2点について質問をいたします。 まず1点目,健康増進対策についてであります。 我が国のスポーツ基本法の前文に,スポーツは心身の健康の保持,増進にも重要な役割を果たすものであり,健康で活力に満ちた長寿社会の実現に不可欠であると規定されています。スポーツを楽しみながら適切に継続することで,生活習慣病の予防,改善や介護予防を通じて,健康寿命の延伸や社会全体での医療費抑制への貢献が期待されるとあります。 この健康増進対策につきましては複数の部署にかかわりがあるわけですが,それぞれの所管で実施される,例えば健康づくりのための運動教室,介護予防事業や特定保健指導該当者向け事業などは,本市におきましても積極的に取り組んでおりその効果は評価するものでありますが,そのほとんどが年齢的な制限,対象者,参加定員,開催日程・時間が限定されているのが現状です。さまざまな年齢層の市民が,ライフスタイルに合わせ日常生活に運動を取り入れ,元気づくりを楽しめる環境をつくることで健康増進の意識向上にもつながるのではと考えます。 1点目の質問ですが,既存の公共施設に運動器具を配置したトレーニングルームをつくり,市民の運動の習慣化を支援する考えはないでしょうか。 2点目の県立保健看護学校跡の活用についてであります。 先の新薩南病院基本構想策定委員会で,候補地の一つでありました当跡地が除外ということになりました。これまでの経緯につきましては,全員協議会で副市長のほうから説明を受け,残念な思いを持ちながら納得をせざるを得ませんでした。その結果を踏まえ,本市としては新たな活用策を県に対しアプローチをしていくべきと考えます。外国人労働者,特に技能実習生の増加が見込まれる今後,在留中の研修所や宿舎として,当施設の学生寮を活用できるよう県との協議を進める考えはないかということの質問であります。 外国人技能実習制度は,発展途上国の若者を技能実習生として受け入れ,実際の実務を通じて技能・知識を学び,帰国後,母国の経済発展に役立ててもらうことを目的とした国際貢献が目的の制度であります。平成30年度末で我が国には33万人の実習生が在留しておりますが,労働力人口が644万人不足とされている状況の対応策として,この4月1日から在留資格の中に特定技能というものが創設されました。深刻な人手不足に対応するため,一定の専門性,技能を有し即戦力となる外国人を受け入れるもので,いわゆる人手不足解消のための制度であります。 今後5年間で最大34万人超を受け入れるとし,これまで一部の例外を除き,外国人が働くことができなかった14の業種が解禁となりました。本市におきましても,30年10月末現在264名の実習生が在留しておりますが,農業,製造業,建設,介護などの分野で実習生もさらに増えることが予想されます。実習生の入国後研修として160時間,おおむね1カ月間,語学,生活習慣などの座学,研修が義務づけられておりますが,本市の受け入れ企業も,特に語学につきましては鹿児島市の日本語学校まで送迎している現状もあります。薩摩川内市では,廃校となった小学校を市の予算で改修工事を行い,実習生のトレーニングスクールとして活用されるなど,需要増に向けた取り組みが各地に広がっています。 そこで本市としても,保健看護学校跡を在留中の研修所や宿舎として活用できるよう,県や監理団体などと連携し協議を進めていく考えはないかお尋ねして,登壇での質問を終わります。  [市長塗木弘幸登壇]
    ◎市長(塗木弘幸)  山下つきみ議員の質問にお答えをいたします。 まず,質問1番目,健康増進対策について。市民の健康づくりを推進するため,各種健康相談,健康教育,機能訓練,健康診査等の対人保健サービスを総合的に行う拠点として,保健センターが本市では設置されております。 保健センターでは,各種診断や自主グループが行う健康づくり事業を行う場を提供することなどが主な利用状況となっております。具体的には,市や自主グループが実施するさまざまな運動教室等を支援しながら,日常生活の中で気軽に取り組めるような運動やパイプ椅子などがあれば家庭でも簡単にできる「貯金運動」などを行っており,多くの市民が容易に取り組めるような運動の普及啓発を行い,市民の健康増進につなげたいと考えております。 御質問の趣旨である運動器具は,大型のものがほとんどですので,現在の保健センターに常設することは,スペースの確保が困難であると考えます。 気軽に運動器具等を利用する場を提供し,市民の皆様が運動を習慣化し,健康づくりに取り組んでいただくことは大変重要なことと考えております。現在,常設で利用できるトレーニングルームが,えい中央温泉センターにございますが,市全体でのトレーニングルームなど運動施設のニーズや管理の問題,設備投資の費用など調査研究してまいりたいと思っております。 次に,質問2,県立保健看護学校跡地の活用について。平成22年3月に閉校となりました県立保健看護学校の跡地活用につきましては,県に対して平成21年11月13日に,地元の意向を考慮した有効な活用策を検討していただくよう要望書を提出しております。 このたび,県立薩南病院の建て替えに伴い,当該跡地は移転候補地の一つとして挙げられた場所であり,本市としても県立薩南病院の移転誘致を推進してきたところでございます。 しかしながら,8月に開催された基本構想策定委員会において,移転先が南さつま市にある県有地に決定したことから,本市としては,現在のところ当該跡地利用の誘致について白紙の状態であります。 また,県としても薩南病院の移転候補地として挙げられていたことから,同様な状況にあるのではないことを考えるところでございます。 議員提案の当該施設の活用策として,監理団体等の受け入れについてですが,本市では6月議会において,私企業立地促進条例の対象事業に監理団体を追加するなど条例改正を行っておりますが,当該跡地は県有地であることから,申し出などがございましたら県へ取り次ぎたいと考えております。 以上です。 ◆議員(山下つきみ)  ただいま市長から答弁をいただきましたけれども,健康増進対策について改めて質問をいたします。 ことし5月の文教厚生常任委員会の所管調査の項目に,この健康増進対策を挙げて提言もいたしました。冒頭申し上げましたように,さまざまな部署がかかわりを持っている事業だと思いますが,その所管の事業は評価しながら,一方で市民の皆さんから聞こえてくる声の中で,改めて市として取り組むべきことではないかという思いがありましたことから今回の質問に至りました。 現在,実施をされております健康増進の施策につきましては,先ほど市長答弁にもありました貯金運動なども含め,参加されている方も評価されておりますし,効果にも満足している声も聞きます。ただ,8月の初旬に,議員と市民と語る会というのを開催いたしまして,私たちの班はスポーツ推進委員さんとの語る会でございました。そこで大変貴重な意見,課題等もいろいろ聞かせていただきました。スポーツを通した健康づくりの観点から,昨今の生活環境,ライフスタイルの変化によって,若い世代のスポーツ離れが進んでいるように感じる。スポーツを通した仲間づくり,それからコミュニケーション,交流などといった活動に参加が非常に少なくなってきている。それから,運動の趣向の変化や人口減少の影響もあるのか,これまで盛んであったソフトボールとか野球,バレーボールなどが活動の継続が難しくやめざるを得ない。やむなくやめてしまって,運動から離れることが生活習慣病を起こす一因にもなるというような,運動に親しむ環境を整備することが必要なのではとの意見が,そのスポーツ推進委員さんのほうから出たところであります。 もちろんこれは,個々に努力をする問題でもあるとは思いますけれども,対象者や限定された日時で開催されることで,参加したくてもできない。特に,働き世代の方や個人のペースに合わせた健康づくりをしたいと考えている市民の方に,いつでも気軽に一人でも利用できる健康増進のための方策を検討すべきではないかということを考えますが,いかがでしょうか。 ◎健康増進課長(有水志郎)  議員の質問は,働き世代,いつでもどこでもどのような世代でも,健康づくりに親しんで運動等できるようにというような,環境づくりということをどう考えるかという御質問だと思いますけれども,確かに,60歳代,70歳代の方々の,今お時間がある方々は,昼間の時間帯でもそのような温泉施設を利用したりとか既存の運動場等を利用して,運動に親しむ機会もあるかと思いますけれども,現代の若いお父様,お母様方は,仕事をしながら,そして子どもさん方が今塾に行ったり,それからその送り迎えをしたり,スポーツ少年団等に参加しておればその送り迎えをしたり,土日はスポーツにお付き合いをしたりというようなことで,非常に自分がしたいけれども,その子どもさんたちにお付き合いをして,またそれを楽しんでいらっしゃるという状況もあるかと思います。 その中で,一人一人の意識改革ということが必要なのではないかというふうに思います。その中で私どもが今取り組んでおります生活習慣病に,やはり食生活,そして運動とが結びついて重症化というような形に流れていくことはもうわかっていることなんですけれども,一人一人の意識改革という点では,健康増進課といたしましては,健診を受けていただいて,そして早期発見,早期治療につながっていくんですけれども,運動についての,それについてはなかなか若い世代の方々には訴える機会がないというのが現状だと思います。高齢の方々には機会を捉えながら,それこそ貯金運動に来ていただいたりとか,こちらから出向いていったりすることがあるんですけれども,なかなか若い世代についての環境づくりというのは,整っていないというのが現状ではないかというふうに考えているところです。 ◎保健体育課長(桑代睦雄)  健康増進対策についての保健体育課の方針ですけども,スポーツを通じて時代を担う青少年や一般市民の体力向上を目的に,誰もが自発的にスポーツに親しむ機会を確保し,健康増進と地域活性化を図り,スポーツによるまちづくりを保健体育課としては目指しております。また,体育施設の整備や機能充実に努めておりまして,個人的に行うスポーツについては気軽に楽しく,また,団体や体育協会加盟団体が行うスポーツについては組織の育成強化を推進し,健康増進と競技力向上を図り,活性化を目指しているところでございます。 先ほど,スポーツ離れというのもございました。一時期の全盛期のころからすると減っているのかなという感じは受けます。体育協会の加盟団体が26団体ございますが,約5,000名の会員でございます。現在の数値としては,ここ四,五年は5,000人程度で推移しているというような状況でございます。 それから,スポーツ少年団につきましても,大体500名から四百七,八十名を推移しておりまして,南九州市での小学校の加入率は30.二,三%というようなことで,ほかの団体からすると若干多いような気がいたすところでございます。 やはり保健体育課の施策といたしましては,いろいろなスポーツ教室を開催したり,それから体育施設の充実等を図っていきたいというようなこともございます。また,来年には「燃ゆる感動かごしま国体」がございます。やはりトップアスリートの姿を見て,憧れて目標を持つというのも非常に大切かなというふうに思っております。私もそういう選手を見てスポーツをした経緯がございまして,憧れというのは非常に大切かなと思いますので,この国体を機会に多くの方々が関わっていただき,そしてまた応援に来ていただいて,憧れを持っていただければなあと,そしてスポーツ人口が増えればなあというふうに思っているところでございます。 ◆議員(山下つきみ)  今2つの課の課長から答弁をいただきました。それぞれやっぱり取り組み方が違うというのが,今の答弁からもよくわかりました。 今の課長のお話の中に,自分はできないけれども,子どもさんのスポーツ活動を通して楽しんでいるというようなお話もございました。これも両極端で,最近の若い親御さんは,土日が子どもにスポーツをさせると潰れてしまうという,何かそういう意見をおっしゃる保護者もいるという。これは,実際スポーツ推進委員さんの話から聞こえてきたわけなんですが,一生懸命やっぱり自分も頑張ってきた経緯があるので子どもたちにも一生懸命スポーツをやらせたいという親御さんと,土日がそれで潰されてしまうというようなことでボランティア部に入れとかというのを親が冗談まじりで言っているんだというようなことも,その推進委員さんの話から聞かれたところでございます。 私がきょう申し上げたいのは,既存の公共施設のスペースにトレーニングルームの設置をしていただきたいということを提案をしているわけですが,現在公共施設に設置されている運動器具の活用状況がおわかりでしたらお示しください。 ◎福祉課長(松清浩一)  お答えいたします。 市の公共施設の中で,その器具等があるというのが体育施設の中にはございませんで,私どもが所管しております温泉センターの中のえい中央温泉が,あそこは温泉と,それからプールとトレーニングルームを兼ねた,いわゆる複合施設ということでございますけれども,そちらのほうに設置してありますトレーニングルームの関係についてお答えをいたしたいと思います。 現在,えい中央温泉トレーニングルームには全部で10台の運動器機が設置されて,利用されております。平成30年度の利用状況でございますけれども,開館日数340日に対しまして,4,181名の方に利用をいただいております。1日平均で割り戻しますと12.3人というような利用状況でございます。この方々は,推測しますに,トレーニングルームを使って汗をかいて温泉につかってというような,そういう利用形態だというふうに思われます。 以上です。 ◆議員(山下つきみ)  いただきましたその資料の中に,長寿介護課が所管のところ,それから福祉課,健康増進課保健体育課と,所管がいろいろ分かれておりますけれども,今福祉課長のほうから説明のありました温泉センターは,確かにトレーニングルームとしてきちっと整備がしてありますので,使用された方が何人とかというようなデータはちゃんと出ているんでしょうけれども,そのほかの老人福祉センターだったり,えいの別府温泉センター,それから知覧保健センター,こういったところには1台ないし2台程度のものが置かれているという程度のものでございますよね。そうすると誰がいつ何人使ったとかっていうようなデータはなかなかとれないということは,十分理解はしているつもりでございます。生活習慣病の予防のためとか,あるいはリハビリのため,健康維持のため,B&Gプールの通年利用の復活を望むという声もございましたが,利用者が少なくなったことで一度休止をした後,現在は夏季限定の解放ということになっておりますが,これまで利用者の減で,例えばトレーニングルーム的なものがプール以外に廃止となったなどの例が過去にありますか。 ◎保健体育課長(桑代睦雄)  体育施設のほうで諏訪体育館,それから知覧体育館に以前はございました。 諏訪体育館につきましては,昭和47年に建設されまして現在築47年になりますけども,ここには当初から健康器具の設置がございました。場所は,体育館玄関上部の2階の部分でございます。私が確認したのは10年ぐらい前なんですけども,床のタイルが剥がれて,長期間使用されていない体育マット,それからバーベル,ボートこぎ等があったと記憶しております。確認した当時の感覚では,その当時でもう二十数年来使っていなかったというのが感じております。 それから,知覧体育館は,昭和53年に建築されまして現在41年になりますけども,ここにも当初からトレーニング室がございました。建設から四,五年までは使用されておりましたけども,その後余り使用されていないというふうに記憶しております。当時私も若くて,長距離のアスリートを目指しておりましたので,週2回ほど練習をした後に筋力トレーニングということで使用した経緯もございましたが,その当時も使用する方は少なく,私一人が独占して使っていたというような記憶がございます。 諏訪体育館も知覧体育館も器具が少なく,個々のメニューに対応していなかったのかなというようなことで自然消滅していったのではないかと思います。また,やはり自宅でこっそりとトレーニング器具を買って,自分で自宅で自由に使えるというようなことも一因ではないのかなというふうに思っているところです。 ◆議員(山下つきみ)  過去に設置はされていたものの,いつごろからしなくなったのか,使わなくなったのかというのはもうわからないぐらいかなり前に自然消滅のような形だというような今説明でございましたけれど,最近は非常に健康志向がやっぱり高まっていると思うんです。 旧笠沙町のトレーニングセンターに行かれたことのある方はこの中にいらっしゃるでしょうか。合併前に国保基金を使ってつくられた施設でございます。私も川辺町議時代,一般質問をするためにそこをはじめて,今でいえば政務調査をさせていただいた施設でございました。議会事務局に相談をして,こうこうして見に行きたいんだがというようなことを相談をしましたら,川辺は政務調査費は出ませんよと言われたときに,政務調査費という言葉をはじめて聞いたということだったわけですが,当時は教育委員会の管轄になっておりましたので電話をしていただいて訪ねましたら,本当に懇切丁寧に説明をしていただけました。広さは125平米程度です。そのトレーニングルームというんですかね。そこに十五,六台トレーニングマシーンが設置されています。先ほど市長がトレーニングマシーンというのは大きなものとおっしゃいましたけれども,いろんな大きさがあって,1台に四,五人同じ運動ができるような器具もありましたり,もちろん一人一人乗ったり座ったりして運動ができる,そういう施設なわけですが,運動器具はそうやって設置してありました。決して広くはないと思うんです,125平米に十五,六台というのは。市民の方は1日使っても1時間使っても200円,市外者は300円です。休日とか開所時間の設定はあるんですけれども,1人でもグループでも気軽に運動ができるということで,現在は笠沙地区の体育協会が指定管理者として運営をしております。何度か状況を見に行ったことがあるんですが,少人数ながら利用者はいらっしゃいます。 笠沙支所で所管の方に費用対効果を訪ねてみました。必ずしも大きな効果が出ているわけではないが,運動を習慣づける場が提供できていること。それからグループで利用して,お互いにいい意味での競争や楽しみになっている。心身ともに健康を保つ時間を与えられているといった効果をおっしゃっておられました。人口の減少が著しい地域でありながら,この施設が設置されて15年も継続できているということに行政側の努力を感じた次第でありました。ことし7月に久しぶりに訪ねていきましたときに,ピカピカに光ったマシンが3台ありましたのでそれ聞きましたら,更新をしたものですということで,規模はその程度でありながら,やっぱり続けておられるんだということにある意味感動をして帰ってきたという経緯があります。 例えば,場所として,私が今御提案申し上げるのは,川辺の保健センター,それから今社会福祉協議会のスペースが非常に小さくなっておりますけれども,川辺保健センターに隣接する建物などは場所としてはどうなのかなという感じがするんですが,この保健センターの今の使い道といいますか,健診とかそういったものがあるときには利用されているものだと思うのですが,どうですか,答えていただけるところありますか。 ◎健康増進課長(有水志郎)  運動施設等のために保健センターもしくは社会福祉協議会が入っておりました建物のことでございますけれども,現在川辺保健センターにおきましては開放日が木曜日ということでございますけれども,そのほかにも各種検診等が1週間の中でもほぼ毎日入っているという月もございます。ですので,125平米という,例えばその笠沙の例に捉えた場合に125平米ほどのスペースといいますと,現在畳の部屋,和室がございますけども,あそこのほぼ全体を使ってしまうほどになるかというふうに思います。ですので,常設として保健センターに設置するというのは少し難しいかなというふうに考えます。 また,もう1点の社会福祉協議会が入っておりました旧川辺中学校の校舎等が今半分残っておりますけれども,あそこのスペースにおきましては現在社会福祉協議会が知覧のほうに移りまして,現在スペース的にはあいている状況もございますけれども,老朽化,そして管理の問題,そして耐震の関係等もございますので,少し建物としては不安がございますけれども,スペースとしては少しは確保ができるんじゃないかなというふうに,建物としては考えます。 以上です。 ◆議員(山下つきみ)  公共施設に1台もしくは2台置かれている運動器具もそれなりに使用はされていると思いますけれども,体の部位ごとの運動を同じ場所でトータル的に実践できるということが最も大事だと思います。もちろん,こういうものを設置するとなりますと初期投資も必要ですしランニングコストもかかるということはもう十分承知をしておりますけれども,健康増進につながる方策であれば,ぜひ検討をしていただきたいというふうに思います。 また,建物の中だけではなくて,運動公園内でジョギングをしている人たちがたくさんいらっしゃるんですけれども,ただ歩くだけではなくて時々とまって,運動器具,簡単にできるストレッチみたいな感じの運動器具を屋外にも点々と設置をすることで,気軽に運動ができるんではないかと思いますが。南さつま市にもそういうところはたくさん設置されておりますけれども,川の流線を変えた工事の後に,そういうものを設置されたのではないかなと思います。腐食しにくい材質を使って,そういう運動器具が屋外にもあちこち設置がしてございますので,そういったものも含めて検討していただきたいということで,この質問についてはこれで終わります。 次に,県立保健学校の跡の活用についてでありますが,先ほど申しましたように,今年度の5月に新薩南病院基本構想策定委員会で建設場所の候補地の1つであったわけですが,永田の民有地とともに除外をされました。民有地につきましては策定委員会の協議の最中に,傍聴にちょっと行かせていただきましたけれども,用地の交渉等も未確定という状況の中では,なかなか強いアピール力にはならなかったのではないかなというふうに思いました。この結果について,市長の率直な気持ちを聞かせていただきたいと思います。 ◎市長(塗木弘幸)  このことについては,いろいろほかの議員さんたちも質問があるようでございますが,最初はこの県立の保健看護学校跡を私も推したところでございます。県に早めに要望にいって,もうその前から要望は出して,口頭での要望はしておりました。薩摩半島の真ん中ということを考えると,看護学校跡地が適切ではないかということで,ここの場所を推薦をいたしました。しかし,県の今回の薩南病院の医療域は,頴娃は入れないんだというようなことでございましたので,頴娃はいれない指宿も入れないということでございました。そうすると,この看護学校跡地はもう端っこになってしまったんですね。それで,また川辺も入れてくれということも要望をしたところでございます。 いろいろ検討委員会も3回あって,3回目にはもう決められたということでございます。大変県も急いでいたというような,もうものすごい拙速であったと私は思っております。委員会で決まったということですので,これはもう受けとめなければしょうがないと思って,またこの看護学校跡地については県に。私の今の考えとしては,今議員さんは,外国人実習生の研修所としていいんじゃないかというような,そういう話があるのかどうかわかりませんけど,これは県の施設ですから,ありましたら取り次ぎはいたしますけれども,私の考えは,県の施設を看護学校跡地には持ってきていただきたいと。もう早くからそういう要望もしております。民間の施設も,県が考えておりゃそれはそれでいいですけど,私たちとしては,県の施設を誘致をしていただきたいと思っております。私としては,そういう考えで今現在おります。 以上です。 ◆議員(山下つきみ)  薩南病院がもう除外となった以上は,その看護学校跡地にやはり県の施設を持ってきてほしいという思いがあるという,今市長の答弁でありましたけれども。ちなみに,平成21年の12月議会,まだ市長が市議時代に,保健看護学校跡の活用について一般質問をされておられます。南薩地域振興局の移転先として県への働きかけをしてはどうかということを,霜出前市長に問うていらっしゃるんですが,そのときに,「老朽化している現振興局は耐震補強をしながら使用する。永久的に現場所にあるとは限らない。時代の流れで振興局移転の話があった場合には積極的に働きかける」ということをその前市長が答えておられたようです。私は,外国人の技能実習生の研修ということを御提案をしているわけなんですが,ことしの第1回目の県議会の本会議の代表質問で,議員の質問,外国人材に対して,外国人材の受け入れに関する県の基本的な考えを示せという質問があったときに,今後さらなる増加が見込まれる外国人材は,地域経済を支える貴重な人材として,また地域社会の重要な構成員として本県に温かく迎え入れ,定着を促進するため,外国人の方が安心して働き暮らせる環境の整備が必要であると考えているという答弁をされたようです。ことしの4月に,外国人材受入活躍支援課というのを新設をして,県としてもさらにその取り組みを強化していくというあらわれを示されたような課の新設でございました。 私が今回の質問に至った経緯ですけれども,小学校の廃校跡を自治体であります市が改修をして,技能実習生の宿泊研修施設として活用している自治体があるということを知ったからなんですね。いろいろ調査をしたわけです。本市も学校再編によって廃校となった箇所があります。これから活用策を考えていかなければならない課題でありますが,新薩南病院建設候補地から除外された今,あえて看護学校跡に県への新たな働きかけをすべきではないかということで提案をいたしました。 ちなみに,本市の技能実習生の人数ですが,264名というふうに聞いておりますけれども,この受け入れ先の業種別,それから国を教えていただきたいと思います。 ◎商工観光課長(森田清博)  本市の外国人労働者の主な国籍別という内訳におきましては,ベトナム,ここが1番労働者の増加が著しいところでございまして,その次がフィリピン,そして中国,インドネシアとなっているところです。また,産業別につきましては,農業が1番多く,人数割合的には外国人労働者の総数の38.8%を占めておりまして,次いで製造業,卸売小売業,建設業というような形になっております。 以上です。 ◆議員(山下つきみ)  本市は,ベトナムからの実習生が多いというふうなことでございましたけれども,けさとそれからお昼のニュースでたまたまベトナムの農業実習生が,茨城県だったと思うんですが事件を起こしまして逮捕されるというニュースが先ほど昼食をとりながらのところでも聞きました。この質問に当たって,何か暗雲をちょっと感じてしまったところもあるんですけれども,やはり農業の実習生が南九州市は非常に多いということはこの数字でわかります。 この実習生の受入機関として,監理団体型と企業単独型というのに分かれるんですが,圧倒的に監理団体型が多く,全体の96.6%を占めています。送り出し国と,受入機関,そして実習実施者との契約ということになるわけですが,全国に2,400もの監理団体があります。鹿児島県内には24の団体があるんですが,事業協同組合,商工会など非営利の監理団体,厳しい審査を経て許可制で開設ができる監理団体でありますが,本市にこの監理団体が幾つあるかはわかっておられますか。 ◎企画課長(山脇勝次)  6月の議会で条例改正を行ったところですけれども,先ほど議員のほうから提案がありましたとおり,小中学校の利活用といった面とか,あとブロードバンドを整備したということもありまして,情報機関等の企業誘致等は望めるんじゃないかということもあったところですけども,今おっしゃるように監理団体,これは,一般監理団体と特定監理団体という2種類の監理団体がございます。まだ本市には,この監理団体として起業しておる事業所は現在ないところでございます。 ◆議員(山下つきみ)  本市には,監理団体が今1つもないということでございましたけれども,ことし,1つ協働組合が立ち上げております。実際にそちらのほうに行って話を伺ってきました。同業社9社による共同組合を立ち上げまして,監理団体として登録をしています。ことしです。名前は,当然資料に出てくるわけですのでわかっておられると思いますけれども,南九州畜産食品協働組合というところが監理団体として正式に立ち上げています。現在,その組合の事務所のある事業所には,60名のベトナムの方が働いています。全員女性です。技能実習生ということで入ってきておりますけれども,ただ,ことしその組合は立ち上がったばっかりですので,関東の監理団体を経由して入ってきているという現状なんです。当然その監理団体には1人3万から3万5,000円が相場と言われますけれども,監理料というのを,1月に3万から3万5,000円の監理料というのを納めなければいけないということになっておりまして,どうしても問題が起きたりとかした場合に,監理団体が遠いことでスムーズにいかない。しかもその1人当たりの監理料も遠方であるほど高くなるということで,ここの事業所さんが入っている組合では,コストを下げるためにもという考えから,今回その組合を立ち上げたということであります。 入国後研修という,必ず入ってきたら実習につかせる前に160時間の座学を受けなければならないという義務があるんです。語学,それから生活習慣などを勉強してもらう期間というのが約1カ月必要になります。この新しく立ち上げた本市の監理団体は,今関東に依存をしておりますけれども,少しずつ移行をしていっていくという方向をお話をしてくださいました。ここは60人ですから非常に多いですけれども,中には二,三人程度の実習の受け入れ事業所というのは,研修場所あるいは宿泊場所の確保に非常に苦慮していると。民間の賃貸アパートだったり,それから空き家を改修して住居として提供したりとかという例もあるんですけれども,なかなか近隣の皆さんとのコミュニケーションがうまくとれずにトラブルがあちこちで起きているという実情も聞いております。監理団体がそれは行わなければならないという研修なわけですが,母国で少しは学習はしているんですけれども,日本語や生活習慣,日本の文化・伝統,交通ルールなど,これらの研修を人材派遣会社に委託している場合もあります。 本市は先ほどいいましたように,農業への実習生が多いわけですけれども,そのことからJA南さつまの組合長さんにもお話を伺いました。一定の収入をあげている農家さん,それから畜産業事業所に,外国人労働者の受け入れについてアンケート調査を実施をされたようです。いろいろ項目がある中で,受け入れを検討しているとの回答が50%以上はあったということでございました。 市が直接関わっている事業ではないわけですが,特定技能という新しい在留資格で製造業とか宿泊業,飲食業,介護などへの受け入れが可能となってまいりました。このことから市内にある事業者に対しましてニーズ調査など,いわゆる商工会とか関係団体等と連携をして実施する考えはありませんか。 ◎商工観光課長(森田清博)  商工観光課サイドとしましては,今後の雇用施策のためには外国人労働者の現状や課題であるとかニーズを調査分析することは必要ではないかと考えているところでございます。調査対象企業であるとか調査方法・項目等についてはまた,今後検討しながら進めていきたいと思います。またその中で期待する支援策がどういうのがあるのか,そういった部分等も含めながら進めていければと思っております。 以上です。 ◆議員(山下つきみ)  この技能実習生が実習を終えて,母国にその技術を伝えるために帰国するわけですけれども,その人たちが母国に帰ってから本市のよさを伝えてくださる。なので,よい印象を与えられるように,市はこの事業には直接関わっておりませんけれども,そういう事業ぐらいはぜひしていただきたいなという思いがあります。というのは,南さつま市さんもそうなんですが,ベトナム,フィリピンの結構女性が多かったようなんですが,年に1回市がバスを出して1日遠足,南さつま市にはこんなすばらしいところがあるんだというようなことを見ていただく,おもてなしの気持ちでその1日遠足を企画をしたり,お祭りのときにその人たちにいっぱい出ていただいてきちっと紹介をしたりというようなことをされているそうです。帰った人の口づてで,今度また技能実習に行くんであれば南さつま市がいいよというようなことを広めていただきたい。そういうPRも兼ねている技能実習生ですので,お金のかからない事業というのは市でもできるのではないかなというふうな気がいたします。 南さつま市に地元のある企業だったところの社員寮に,きれいに整備をしましてことし80人,ベトナム,それからインドネシアでしたかね。女性が寮として入っている施設があります。駐車場に一番ずらっと自転車が並んでおりまして,朝早く一斉にそこから自転車で出ていくもんですから,余り状況がわからない市民の皆様は,何があるんだろうという形でびっくりされている時期がいっときあったという話も聞いております。 とにかく,市としての事業ではありませんけれども,市としてでも関われることにはぜひ検討をしていただきたいと思います。 日本の貴重な労働力としてこれから受け入れが増えてくると思いますが,外国人が今後増える,労働力が増えることで事業収益も当然上がります。そんな道筋をつけられる施設として,看護学校の活用を考えていただくよう,市として県への働きかけを最大限努力をしていただきたいということを希望したいのですが,最後に市長のお考えを伺いたいと思います。 ◎市長(塗木弘幸)  この看護学校跡地から外国人の技能実習生の研修所ということでございます。 前回の議会で条例改正も行っていただいたところでございます。そういう話も市にも来てはおります。廃校を利用してそういうところを開きたいというような話はあります。そういうこともどんどん進めていかなけりゃならないと,もう外国人の技能実習生が本市に入ってきてからもう結構長い年月もたっておりますので,今後は,南さつまのお話も出ましたけど,受け入れ態勢とか住宅や労働環境,こういうものも整備をしていかなければ,市としてもそういうことも考えていかなけりゃならないのじゃないかと思っております。これは推進をしていきたいと思っております。これが看護学校にいいのかどうかは,私はこの監理団体というのは永久的にあるのかなというところは危惧をしているところでございます。 以上です。 ○議長(伊瀬知正人)  ここでしばらく休憩します。午後2時8分休憩───────────午後2時20分開議 ○議長(伊瀬知正人)  再開します。 次に,菊永忠行議員。  [11番議員菊永忠行登壇] ◆議員(菊永忠行)  皆さん,お疲れさまです。 質問に入ります前に,8月7日行われました,県民と議会との意見交換会「あなたのそばで県議会」,南薩地区の開催についてですけれども,南九州市での会ということでありまして,南薩地域,各地区からの皆さんが多く出席をしていただいておりました。有意義な会ができたんじゃないかなというふうに思っているところでもあります。 特に,地元の中学生,高校生の皆さんの質疑等については,これから先の南薩をしっかりと考えていく,いってくれることというふうにも思っているところでもあります。 また,一昨日,9月1日,防災の日の訓練についてですけれども,地区民の参加,そして市職員,指宿南九州消防署職員,警察,自衛隊員の皆さんに感謝を申し上げるところでもあります。 それでは,通告してあります,県立病院移転に関する候補地の選定についてですけれども,新薩南病院基本構想策定委員会で候補地として川辺地域の民有地を提案した経緯等について,説明を求めます。 2つ目に,汐見原地区の農地開発事業についてですけれども,事業の進捗状況をお伺いし,登壇の質問を終わり,あとは自席から行います。  [市長塗木弘幸登壇] ◎市長(塗木弘幸)  菊永議員の質問にお答えをいたします。 まず,質問1,県立薩南病院移転に関する候補地の選定についての1番目,川辺地域の民有地提案の経緯についてお答えをいたします。 県立薩南病院は,老朽化等が進んでおり,平成28年3月に同病院のあり方検討委員会において,小児科,産婦人科,整形外科の再開や建物整備が必要であることが提案され,建て替えの場合の移転先候補地を南九州市川辺町とした経営シミュレーションも示されておりました。 平成30年9月,知事は,薩南病院は建て替えの必要性があり,来年度,基本構想の検討に入るとの新聞報道がありました。 そこで,平成30年12月に,本市では県知事及び県立病院事業管理者宛てに,新薩南病院には,産科に小児科,麻酔科を併設した周産期医療体制の充実と整形外科の再開,そして地理的中心である南九州市に建設していただくように要望書を提出いたしました。しかしながら,令和元年5月に開催された第1回新薩南病院基本構想策定委員会においては,建設候補地に,本市にある県保健看護学校跡地と,南さつま市内にある村原県有地並びに南さつま市が所有する敬老園跡地の3カ所が挙げられました。 この3カ所の選定理由は,一定以上の面積があること,用地取得が短期間に容易に行えること,取得費用が抑制できることでありました。 本市にある県保健看護学校跡地については,解体費用に多額の費用を要し,候補地選定から外される可能性が高いと見込み,平成28年度に経営シミュレーションで示されていた,南九州市川辺地域内で南薩の地理的中心であり,交通の要所で,近隣市の利用者にとって利便性が高い南九州市川辺町永田の民有地が,南薩地域全体の医療に最適であると判断し,候補地として提案をしたものです。 次に,質問2,汐見原地区の農地開発事業について。 汐見原地区の農用地開発事業は,山林を開畑し,隣接する候補地の区画整理を一体的かつ計画的に行い,経営規模の拡大や農業の生産性向上を図り,農業経営の安定化を目指すものでございます。 平成30年度に実施した基礎調査により,整備が見込まれる面積を約110ヘクタールに設定し,1期地区から4期地区に工区分けを行い,1期地区から実施する方向で進めたいと考えております。 現在,事業採択に向け,1期地区対象の所有者に対し,市内3カ所において説明会を実施したところでございます。その後,戸別訪問,郵便等により,仮事業同意徴集を進め,436筆の代表所有者236人のうち,141人の同意を得たところでございます。同意率は約60%となっております。 今後も,事業採択に向けては,所有者を含め相続人全員の同意が必要となりますので,引き続き,丁寧な説明を行い,事業採択に向けて努力してまいりたいと考えております。 ◆議員(菊永忠行)  ただいま,市長のほうから答弁をいただきましたけれども,この県立薩南病院移転に関する候補地の選定についてというようなことであります。 これについては,平成30年11月27日の議会全員協議会での説明の中で,市長,議長名で,県立薩南病院の移転建て替えに関する要望書を県知事宛てへ12月20日,提出しております。これについては,先の全協での説明の資料の中でというようなことであります。 場所については,県立保健看護学校跡地,これについては,そういう要望書提出等の関係で,私はこの看護学校跡地1カ所というような形で考えていたところでありますけれども,令和元年,皆さんも御存じかと思います。6月4日の南日本新聞朝刊に南九州市が候補地提案,川辺地区の民有地の記事であります。 この記事について,記事を見てびっくりしたところでもありますけれども,議会での説明,これについても,この川辺地域の民有地というような形の中で,全く説明を受けていない。この記事を読んだ市民の方々から,私のほうに電話等ありまして,電話を受けて,新聞を,記事を見て,全く私も説明を受けていないというようなことで説明ができない。また,川辺の地元の人,そして議員の方々も全くどこなのか,全く知らなかったというようなことであります。 この件について,私のほうに電話をいただいたある人は民有地を買ってまでと,民有地を買ってまで,そういう,新しい薩南病院を建築というようなことがあるのかと,市民の税でしょうと,というような方もいました。 議会は,議会というのはそんなもんなのかとまでも言われた。こんなことでいいはずはないと私は思っていますが,この点については,執行部,また基本構想策定委員会の委員である副市長の考えをお伺いしたい。 それから,8月29日の議会全員協議会での説明資料の中では,平成28年3月,県立薩南病院あり方検討委員会で建て替えの場合の移転先候補地に南九州市川辺町を挙げているが,この件も先ほども言いました,何らこの経営コンサルタントですか,シミュレーション等も,そういう形でやったということでありますけれども,その中でも全然,そういうことがあったならば,民有地を買ってまでというようなことであれば,予算等の関係も出てくるということでありますけれども,何らかの説明があるべきだったかと思いますが,これについてもお伺いします。 また,新聞記事には,県,南九州市からの新たな候補地に正式には提案を受けていないということまでも載っていました。だけれども,県は基準を満たせば候補地に加える方針だということでありました。 令和元年5月8日,第1回委員会,新薩南病院基本構想策定委員会では,民有地の件については,委員は何も言えなかったのか,どうなのか,この辺についても早くからわかっていたわけですよね。第1回のこの委員会の中では,こういう,川辺の民有地の選定を挙げてくださいということについては,何らお伺いをしなかったのか,それについてもお伺いします。 ◎副市長(福留保)  いろいろお尋ねがございましたので,全てお答えできるかわかりませんけれども,私のわかる範囲で答えさせていただきたいと思います。 まず,時系列でいきますと,結局,5月に第1回の計画策定委員会が開催されましたときに,南さつま市の2カ所と本市の保健看護学校跡地と3カ所提案がなされました。 これ以前に,県のほうから,病院局のほうから南九州市として候補地を挙げてくれという提案は一切ございませんで,まず,第1回目の際に,この候補地の3カ所は示された時点で,私ども,まずもってびっくりしたところでございます。 この3カ所を見たときに比較検討をすれば,加世田村原が断然有利であるというのは,もう目に見えております。 もとに戻りまして,あり方検討委員会のシミュレーションの中では,加世田のほうと,川辺とシミュレーションされた病院経営のシミュレーションがなされていたわけです。 なぜ,その1回目の検討委員会のときに川辺の候補地がなかったのか,で,我々になぜ相談がなかったのかというのは,我々としても,非常に心苦しく思ったところでございますけれども,その後,急遽,協議をいたしまして,それでは対抗できるところはないのかというようなことで,川辺地域の2カ所ほど,我々はもう以前から,ずっと川辺地域のシミュレーションがされておりましたので,以前から川辺地域の民有地,市有地,いろいろ検討しておった関係で,そこのうちの2カ所を提案したところでございます。 その後,また県のほうから,そこを1カ所に絞ってくれませんかという話もございまして,議員がおっしゃいました,その,正式に提案を受けていないということに関しましては,総務課長のほうに何か連絡が来ておったようでございますので,そちらのほうは総務課長のほうから答弁させていただきたいと思いますけれども,そういう経緯がございました。 それと,議会の皆様方への報告等につきましては,民有地だったんですけれども,その地権者の方々にも全然お話をさせていない状況の中で話を進めていた関係もございますので,そこら辺につきましては,まだお示しをできなかった,場所が決定を,川辺のその民有地に決定いたしましたら,もちろん,議会の皆様方にも御理解いただかなければならない,地元の住民の方々にも御理解いただかなければならないということで,早速,動く段取りはしていたところでございます。 そこの,正式に聞いていないというところのくだりにつきましては,総務課長のほうから答弁させていただきたいと思います。 ◎総務課長(金田憲明)  その正式に聞いていないというマスコミ,新聞報道の件なんですけれども,本市といたしましては,2カ所を提案いたしました。 その後におきまして,県のほうからはどちらか一方に絞ってくれというようなことが担当のほうから電話が参りまして,連絡が参りましたので,そのことについては庁議を行いまして1カ所に,永田の民有地のほうが適地であるということで,内部で協議をいたしまして,そして,そのようなことで私のほうから県のほうに連絡をいたしました。 その受け取り方というものが,私のほうに連絡が参っておりましたので,私が回答をいたしました。そこを正式に受け取っていないということについては,こちらのほうとしても非常に疑問に思ったところでございますが,私自身がそのように回答をいたしておりますので,そこについては,受け取ったほうの間違いがあったのではなかろうかなというふうに,私は思っております。 ◆議員(菊永忠行)  ただいま策定委員会の委員である副市長,それに総務課長というような形で答弁をいただきました。 この件については,市民の方々から,そういう意見等がありまして,今回のこの民有地の候補地という形の中で質問させていただいているところです。これについては,6月の先の定例会のほうでも,同僚議員が質問をさせていただいていますけれども,これだけの大きな事業については,全協の要望書の件等について,先ほども述べましたけれども,これだけの大きな事業というようなことになれば,財政的な面,いろんな面が出てくる,そういう形で,2カ所目のこの川辺等については何らかの説明があってしかるべきというようなことで,私は感じております。 全協のあったとき,その他の中でも,私は議長にもちょっと聞いて,その他のところで聞いて,この件については聞いているのかというような形で,いや,私も全然場所も聞いていない,どういうことなのか全くわからないというような形であったもんですから,今回,この市民にもしっかりと知らせないと,このままあやふやでいくというようなことにはならないというようなことで,この質問をしているところでもあります。 これについては,もしというようなことは,言えばあれなんですけれども,財政的な面なんかも関わってくるわけですよね。こういう大事なことについては,執行部と議会ということで,しっかりと協議を進めていくべきだったと考えるところでもありますけれども,いかんせん,先の8月11日の南日本新聞の記事に,「誘致綱引き決着」の見出し,「南さつま市加世田村原県有地に決定」の文字,こういうことで今後のこともあります。財政面等も伴うことであります。このような,もし事例等がないように,こういう大きなものがあったら,やっぱり執行部と,そして議会とも協議をしながらいったほうがいいんじゃないかというようなふうに思いますけれども,この辺についてはどうお考えですか。 ◎副市長(福留保)  先ほども答弁させていただきましたけれども,その時点で地元の住民の方々,地権者の方々にも全く説明をしておらず,同意もとっていない状況の中で,その方々に対して混乱を招くようなことはしないほうがいいんじゃないのかなということで,議会の皆様方には,決まってから御報告させていただければなというふうな思いでございましたので,御理解いただければなというふうに思っております。 ◆議員(菊永忠行)  今,副市長のほうから答弁がありました。そういう,いろいろな誤解等がないようにという形で,しっかりと決まったら説明をするというようなことでありますけれども,これからもしっかりと私たち,議会と執行部でしっかりと,よく言いますよ,市長のほうも最初なったときに,執行部と議会は車の両輪だという形で,しっかりとしながらやらないといけないんじゃないかなというふうに感じていますので,どうか,それについては,しっかりとよろしくお願いしたいというふうに思っております。 この件については,もう新薩南病院の建設予定地は決定をされていることでありますので,この件については終わらせていただきます。 次に,汐見原地区の農地開発の件についてですけれども,ただいま市長のほうから答弁をいただきました。この南部の,知覧の南部の汐見原地区というようなことでありますけれども,答弁の中で30年度に実施した調査により整備が見込まれる面積約110ヘクタールということであります。 これについては,地権者等の状況等も436筆の中,代表所有者236人のうち,141名の同意を得たところであると,この同意率約60%になっているというようなことでありますけれども,今後も事業に向けて,所有者を含め相続人の同意が必要となりますので,しっかりと丁寧な説明を行いながら,事業採択に向けて努力してまいるというような答弁であります。 この中で,1期1工区,2工区,3工区というような形の中で,私は30年の6月の定例会のほうでも,この件については質問をさせていただいていますけれども,全体の中では,こういう形でありますけれども,第1工区,先の平成30年の6月の定例会の中でのことですけれども,20ヘクタールあるいは30ヘクタールの1期の工区を考えているというような答弁であったかと思いますけれども,この1期の工区の中での所有者等の同意というのがわかっていたならば,お伺いしたいと思います。 ◎耕地林務課長(東垂水忠二)  今の質問に対してお答えします。 1期地区の同意率ということでありましたですけど,先ほど市長の答弁にもあったところでありますけど,236名のうち141人の同意を得たところであります。 1期地区につきましては,先ほどの,全体では110ヘクタールということでしたですけど,1期地区については,約37ヘクタールを計画しているところであります。そのうちの代表所有者の236名のうち141人の同意を得たということになります。 ◆議員(菊永忠行)  第1期工区の141人同意を得たということでよろしいんですよね。 そういうことで,これからも,同意,あと40%残っているというようなことでありますけれども,常々,前の市長も言われておりました,所信表明演説等でも言われております。南九州市,特にこの知覧南部は南の食糧基地だというような形の中で,市長のほうもこの中山間事業を取り入れた整備を進めていきたいというようなことであります。 この件についても,いろいろと私たち地元の方々からも賛成,反対,それぞれいるでしょうけれども,どうしてもこの農地が足らないというような,後継者という形,若い人たちが,そういう要望もあるというようなことで,ぜひ,進めていきたいというようなこともありました。 先の6月の定例会の同僚議員の質問の中でですけれども,次期市長選挙に向けてというような形でありましたけれども,知覧町南部での農地開発を完成したいと言っております。この完成の年度とか,そういう目標とか,何かありますか。 ◎市長(塗木弘幸)  このことに関しましては,現在,何というか,事業の進捗が進んでおりません。いろいろな制約がございまして,まずは,この地権者の100%同意が必要であると,相続人を全部当たらないといけないと,外国に行っている方々もおられます。なかなか難しいということと,それはそれで努力をしてやろうと,今までも頑張ってきたところでございますが。 また,この,以前と比べて,何年前ですかね,30年ぐらい前に南部の農地開発をしたんです。そのころとしますと,この農地開発のメニューがもう補助事業のこのメニューが少なくなっているということで,まだこれもちょっと,今,県や国会議員の先生方にも相談をしているところでございます。 なかなか,その補助事業の対象になる条件がもうものすごく,昔とすると狭まっているということでございまして,進捗が思うような状況にないところでございます。何年度までにということは,最初の計画では,平成34年ごろには着工できるんじゃないかというようなことも思っておりましたが,ちょっと難しいのかなと。 いずれにせよ,荒廃地というか,林地なんですね。あそこの地目は林地になってしまって,昔は農地のところが多いそうです。だけど,今は林地になってしまって,その林地というか,山ももう木が倒れて,放棄されたような状況になっているところが多いんです。だから,農地にしてもう一回,整備していけばいいんじゃないかということを,私の一番の思いでございますので,また,これから努力をしていって,100%はできないにしても,半分でもやりたいと,そういう思いでございます。まだ,いつできるというのは,もう今の状況では言えないということでございます。 ◆議員(菊永忠行)  ただいま市長のほうから答弁をいただきました。 先ほどから所管の耕地林務という形の中で,1工区37ヘクタールというような形で考え,計画を立てて進めていくというようなことでありました。しっかりと,この件については,所有者等についてしっかりと説明をしながら,あとのことについてもしっかり説明をしていく責任があるんじゃないかなというふうに思っています。 それと,この開発した後の利用というような形の中で,できれば,先ほどの,30年度の6月の定例会の質問でしたけれども,1区画が1町歩というような形の中で説明を受けたところでありますけれども,こういう大きな圃場というのであれば,大きな大型機械化というような形の中で,やっていくということであれば,そういう,利用の方々も利用しやすい農地というふうになってくるかと思います。 その中で,今までであれば,1反歩あるいは3反歩というような,そういう圃場のところが,今度はあいてくるんじゃないかなというような,考える方々もいらっしゃいます。その辺についても,所管の耕地のほうも,この辺の,今,圃場の3反とかという形で,そこについての利用ということについてもしっかりと協議をして,そういう,耕作放棄地ということがないような,そういう施策のほうもしっかりととっていかないといけないんじゃないかなというふうに思っていますけれども,この件については,所管の耕地林務,どのような考えを持っていますか。 ◎耕地林務課長(東垂水忠二)  現在,農地としましては,ほとんどが構造改善とか行っても2反とか3反というような農地が多いと思います。 今回,計画をしています農地開発は,南九州市としてもない,1ヘクタールということで,大分大きな区画になります。ですので,こういう形で,今後のスマート農業等を考えると,大規模区画が望まれてくるということになって,一つのモデル地区,モデル的な地区になってくると思います。 今度はそういう形で2反とか3反の借り手が今度はいなくなった場合を心配しているところでもありますが,今後,また事業としましても,畦畔除去とか,そういう事業がありますので,そういう事業を取り入れながら,今後の構造改善とか,そういうのも考えていって,遊休農地とか,そういうのが出ないように取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆議員(菊永忠行)  ただいま所管のほうから,いろいろと,そういう,3反あるいは4反という,私たちの汐見原地区の構造改善,当時の構造改善でしたけれども,3反とか4反とかというような区画の整備の中で,今もなっております。 今回の農地開発については,1町歩というような形で計画を立てているというようなことであります。 これについては,しっかりと所有者の同意あるいは筆の数も多いです。千幾らだったかと思いますけれども,全体を言ったらですね,1,030あるいは1,040筆あるというような話を聞いたことが,この,先の定例会のほうでの質問の中で,答弁があったかと思います。 そういう形で,長い年月をかけてやらないと,一人でも同意が得られなかったら,開発もできないというような話も聞いているところでもありますので,地権者に対してしっかりと説明責任があるかと思いますので,そういう形で,行政のほうもしっかりとやっていただければというふうに思っております。 今回は,この南薩地区の,この新薩南病院あるいはこの農地開発というような形で質問させていただきましたけれども,我々議員としっかりと,議員とも,しっかりと話を共有しながら,進めていければというふうに思っております。 さらなる南九州市の発展ということにつながるかと思いますので,どうかよろしくお願いしたいというふうに思っております。 これで,私の一般質問のほうを終わらせていただきます。お疲れさまでした。 ○議長(伊瀬知正人)  次に,日置友幸議員。  [1番議員日置友幸登壇] ◆議員(日置友幸)  本日,最後を務めさせていただきます日置です。よろしくお願いいたします。 私は,あんまり一般質問で前語りをしないんですけれども,きょう,少しさせてください。 7月に参議院選挙がありました。その当落をめぐって,さまざまなドラマが生まれましたが,舩後靖彦さんが当選された影響は大きかったように思います。ALSの当事者が国会議員となって,議事堂に登院する姿は,日本全体に社会のあり方を問いかけるものでした。 一方で,ALSを患う舩後氏の出馬,当選をめぐっては,主にウエブ上で次のような批判もありました。任期を全うできるかわからないのに,出馬することはおかしいと。任期を全うできるかわからないけれど出馬する。実は,これには前例があります。1990年代から2000年代にかけて活躍された山本孝史参議院議員です。 山本議員は,1993年に初当選した後,介護保険制度や薬害エイズ問題など,命にかかわる問題に積極的に取り組まれた議員でした。特に,がん対策基本法で議員が果たされた役割は大きく,与野党の議員から社会保障の良心と呼ばれていました。 多くの功績を挙げられる中,任期中の2005年,山本議員はみずからががんを患います。残された命は長くないかもしれない,そんな重圧の中,山本議員はどうしてもやり遂げたいことがあると,次の6年間を生きられるかわからないまま選挙に出馬し,当選されました。山本議員が最後の仕事と決めて取りかかられたのが,ある法律の制定です。それは,自殺対策基本法です。 2006年当時,自殺対策のさらなる前進は与野党ともに一致するところでしたが,法案は与野党の対立に巻き込まれて,基本法が制定されるか微妙な情勢でした。そこで,後に,伝説の演説と呼ばれた山本議員の演説が参院本会議場でなされます。 一部を御紹介します。 「私は,大学生のとき,交通遺児の進学支援と交通事故ゼロを目指してのボランティア活動にかかわって以来,命を守るのが政治家の仕事だと思ってきました。救える命がいっぱいあるのに,次々と失われているのは,政治や行政,社会の対応がおくれているからです。3万人を超える自殺者の命が一人でも多く救われるように,基本法の今国会での成立に向けて,何とぞ議場の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。」 この演説に,与野党全ての議員が起立して拍手をし,これをきっかけに自殺対策基本法は与野党の枠を超えて,後に全会一致で可決されました。 法律の制定を見守るように,山本議員は2007年に亡くなられました。任期は全うできませんでしたが,その志は今なお全国に広がり続けています。 法律が制定された当時,自殺者は年間3万人を超えていた日本でしたが,2018年の最新統計によると,日本の自殺者は約2万人,自殺対策基本法の効果が数字にあらわれております。しかし,いまだなお,2万名以上の方がみずからの手で命を落としているのです。失われてよい命など,あろうはずがありません。 昨年度,南九州市は,自殺対策基本計画を策定しました。この計画は,自殺対策基本法を根拠法として策定されました。13年前に,山本議員がつないだ命のリレーがここ南九州市に届き,形になろうとしています。改めて述べますが,失われてよい命などあろうはずがありません。今,私たちにできることは,この計画を現実のものとすべく,具体的な対策に取り組み,みんなで決意を新たにして命を守るということだと思っています。それが,失われた命に対するせめてもの弔いであるし,生きている私たちに与えられた使命です。 それでは,先に通告しておりましたとおり,質問いたします。 市長が1期4年で成果を上げられたことのうち,特に重要だったと思うことをお示しください。逆に,成果を上げられなかったことのうち,重要だったことはなんでしょう。成果と課題を踏まえ,今後のビジョンと具体策を伺います。 後の質疑は自席で行います。  [市長塗木弘幸登壇] ◎市長(塗木弘幸)  日置議員の質問にお答えをいたします。 まず,質問1,市長の1期4年間の総括と今後の展開についての1番目,1期4年間の成果について,お答えをいたします。 私は,これまで1期4年間,南九州市政の発展のため,取り組みを進めてまいったわけでありますが,市政を進める中で最も重要と考えていることは,市民が主役のまちづくりということでございます。このことを念頭に置き,市民の皆さんの声を形あるものにしたいという思いで,市民の皆さんの意見を聞く,さまざまな機会をつくってまいりました。このことを通しながらの施策の推進であり,その大きな項目として,市民の意見を聞きながらの市政の推進,産業の振興のほか,無駄のない行財政運営などを掲げました。 まず,市民の声をまちづくりに反映させるということで取り組んだこととして,平成28年度は市内20の校区,地区公民館ごとの市政懇談会を開催することができました。この市民の皆さんの声を聞くということについては,その後,ワールドカフェ方式とか,車座方式とか,手法を変えながら,現在も取り組んでおり,多くの意見をお聞きすることができたと考えております。 校区振興会議については,現在,地区コミュニティプラットフォームを構築中です。国の制度による集落支援員制度を活用し,その集落支援員の指導のもと,モデル地区を選定し,地区振興計画の策定,実践を模索中です。 また,自治会担当職員制度については,自治会サポーター制度として新たに構築し,自治会長の御意見もお聞きしながら,制度の充実について取り組みを進めているところです。 次に,産業の振興について申し上げますと,農業は何といっても本市の基幹産業であり,その振興策は非常に重要であると考えています。 まず,農業については,これまでの施策を継続することで,農業基盤の整備,多面的機能支払交付金事業を行ってまいりました。農業経営基盤の強化についても,農業人材育成事業や担い手育成対策事業などに取り組むほか,農地開発事業に取り組む準備を進めているところであります。 また,お茶については,これまでの銘柄統一の取り組みを集大成する形で,平成29年4月には,知覧茶として銘柄統一を果たすことができました。これは,関係者の皆様の御理解と御協力の賜物と深くお礼を申し上げます。 知覧茶のロゴマークの作成,地方創生推進交付金事業の取り組みなど,トップセールスも取り入れながら,知覧茶ブランドの確立に取り組んでまいったところであります。しかし,お茶の価格は現在低迷しており,今後,お茶の有機栽培などにも取り組んでいく必要があります。 観光の振興については,観光PR戦略事業,団体旅行誘致支援事業など,新規事業にも取り組みながら誘客活動を行っており,昨年度は「西郷どん」効果もあり,若干,観光客も増えたところであります。 住みやすいまちづくりについては,子育てのしやすいまちづくりを目指して諸施策に取り組んでおり,地域子育て支援センター事業,子育てサロンの運営などを行っております。 移住定住の促進については,空き家バンクへの登録を呼びかけているほか,新たな試みとして,お試し居住なども実施しております。 最後に,行財政改革は避けて通れない課題であり,財政の健全化を目指し,予算,一般財源の枠配分などに取り組み,財政の健全化を図る一方,職員数の適正化については,定員適正化計画に基づきながら,適正な職員配置を行ってまいりました。 公共施設の適正な運営にも取り組んでおり,維持管理費などの節減を図ってまいりました。私が就任いたしました当時の財政計画では,財政的に非常に厳しい状況であり,このままの財政運営を行うと,あと数年で財政調整基金も枯渇するという見通しでありましたが,市民の皆様の御理解もいただきながら,財政健全化に取り組んだ結果,財政計画で予定した以上の財政調整基金の積み立ても行うことができたと思っております。 そのほか取り組んでまいった事業は数多くありますが,私が市政を預かる際,市民の皆様にお約束した事項に沿いながら,主な事業について説明をさせていただきました。 次に,質問1の2,1期4年間で成果の上がらなかったことについて。 私はこれまで1期4年間の中で,懸命に諸施策の実現に向けて取り組みを進めてまいりました。その過程において,市民の皆様の御協力,議員各位の御理解をいただきましたことに厚く感謝を申し上げます。 非常に難しい案件でも,職員は知恵を出し,時間を惜しむことなく,諸施策の実現に向けて汗をかいてくれました。私一人でできることは限られており,その中で,4年間という期間の中で,さまざまな取り組みを進めることができたのは,多くの方々の御協力,御理解の賜物と,重ねて感謝を申し上げるところであります。しかし,そのような中でも,なかなか思うようにいかないことも数多くあります。 私が,特に進捗が思わしくないと感じている点として,産業の振興の分野において,農地の基盤整備事業が思うように進まないという点がございます。近年は,所有者不明の土地が多くなり,所有権移転等の手続が思うように任せない状況であり,国へも要望を行っているところでございます。 また,観光の振興においても低迷が続いております。これまでは待っていれば観光客は訪れてくれるという状況でありましたが,現在はいかに地域の魅力を訴えるかが重要となっております。その点にも,さらなる研究,そして新たな取り組みが必要だと感じております。 合併当時,約4万2,000人であった人口は,今では約3万5,000人程度となり,人口減少に歯どめのかからない状況です。豊かで住みやすい,若者に定住してもらえるようなまちづくりへのさらなる取り組み,子育てがしやすい環境,働く場所の確保など,取り組むべき課題は山積していると感じております。 まだまだ取り組むべき課題は多くありますが,各課題の解決に向けて,丁寧に着実に取り組んでまいりたいと考えております。 次に,質問1の3,今後の具体的ビジョンについて。 これまでの1期4年間で行った成果と,なかなか思うようにできなかったことを申し上げましたが,私の基本的な考え方に変更はございません。これまでどおり市民の皆さんの声をお聞きしながら,その実現に向けて取り組みを進めてまいりたいと考えております。 まず,市民が主役のまちづくりは,今後も継続してまいります。これまで行ってきた市民の皆さんの声をお聞きする手法については,いろんな方法で市民参加を呼びかけてまいりましたが,そのやり方にはよい点,もう少しという点がございましたので,それらを反省しながら,よりよい方法で市民の皆様のお声をお聞きする手法を検討してまいります。 農業の振興については,農地開発事業,基盤整備事業,本市の農畜産物を利用した6次産業化を図ってまいりたいと考えております。 次に,観光の振興も地域の活性化を図っていく上で重要な点であろうかと思っておりますが,本市の観光施設のさらなる有効活用や新たな観光資源の洗い出しが必要かと考えております。 さらに,薩摩半島の他の自治体との連携も必要であり,それぞれの魅力を結びつけることで,地域全体として観光客の増加につながるものと思っております。そのためには,鹿児島県全体の魅力度を高め,県と一体となった観光誘致を進めていくことが大切だと考えます。また,若者にとって住みやすいまちづくりとして,子育て対策にも取り組んでいきたいと考えています。 最後に,行財政改革の推進については,さらに進めていかなければならない重要な課題だと思っております。公共施設の適正配置など,非常に難しい課題だと思いますが,市民の皆様に丁寧に説明しながら,その御理解をいただきたいと考えております。 これらのことを軸としながら,さらなる本市の発展に向けて取り組んでまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(伊瀬知正人)  ここでしばらく休憩します。午後3時20分休憩───────────午後3時30分開議 ○議長(伊瀬知正人)  再開します。 ◆議員(日置友幸)  いただきました答弁の中から,さらに深めていければというふうに思っております。 私,きょうやるに当たって,成果と課題を聞くので,成果と課題の時間を同じだけやろうと思っていたんですけど,答弁書が,成果が4枚に対して課題は2枚なんです。なので,成果の分を少し短く15分で,課題の分25分という感じで展開していければと,残り40分なので,と思っております。 市長の答弁がありました。まず,市民の意見を聞きながらの市政の推進ということ。私はこれ,非常に大きな功績があらわれたのではないかと思っているんです。まず,地区・校区公民館ごとの市政懇談会もそうですし,それにとどまらずワールドカフェ方式だとか車座方式だとか。これはもちろん全部が完璧だったということではないんでしょうけれども,塗木市政じゃなければ,なし得なかった市民との対話のあり方だというふうに思っています。 そこで伺います。そういうふうに市民と直接対話をたくさんされた中で,実現した政策等もあったと思います。どういう政策が実現したんでしょうか。 ◎市長(塗木弘幸)  もう3年前になりますので全部は覚えておりませんが,何を聞いたのか。その都度考えながら,できることはやってきたと思っております。 なかなか難しいのはやっぱり,子どもさん方の父兄の方々からの御意見がいろいろありましたけれども,なかなか実現できなかったもの,そして,そういう補助的なものはできましたけれども,もっと遊び場が欲しいとかいろいろありました。お母さん同士で語る場所が欲しいとか。実現できたところもありますけれども,できなかったところも。私は,なかなかこの制度はいろいろ場所もあるし,思ったように,予算はそうでもないですけれども,ここは保健センターを使いたいといっても,いろいろ制約があってできないというようなことで,悔しい思いをしたこともあります。なかなかできないところもあったと思っております。 当初のころは,ふるさと納税もよくされました。そういうことはできたと思っております。あとはもう,具体的にと言われても,なかなか思い出せませんので,また議員がこれはどうだったのかということを言ってもらえれば,答えられるんじゃないかと思っております。 ◆議員(日置友幸)  すごく謙虚な方なので,そうおっしゃっていると思うんですけど。例えば,温泉センターの遊具の話って,ワールドカフェ方式で出た意見をもとに,子どもたちの遊び場が,たしか,つくられたんじゃないかと思いますし。光回線の整備だってそこで,たしかあれは2年目ですか,ワールドカフェやって。知覧,頴娃,川辺でやって,どこでも光回線の話が出て,同時に企業からの要望もあったっていうことだと思いますけれども。これもやっぱり市民等の声をもとにして,市長がじゃあ,やるんだというふうなリーダーシップを発揮された事例だったんではないかと思います。 大きいこと,まだたくさんありますけれども,それをもっと言えば,私すごくいいなと思ったのが,その参加者満足度をアンケートでとって,ホームページで公開されると。普通,こういうことをやらないんですよ。政治家が,その結果がどうだったかってホームページに出すとそれを攻撃されちゃうので,そういうことをしないんですけど。市長は,じゃ,実際どれぐらいの満足度があったのかっていうことを出した上で,ホームページで公表されると。これ,すごく勇気があることだし,すばらしいことなんじゃないかなというふうに思っています。 その中で,今,市長答弁の中で,ふるさと納税っていう言葉もありましたが,これも市長になられて劇的に改善された。もちろん,現場の方の御努力があってのことだと思います。ふるさと納税について,何か一言ありませんか。 ◎市長(塗木弘幸)  これについては,そういうふるさと振興室というものを,課を新設いたしまして,職員の皆さんが一緒に,職員,またアルバイトの方もおられますけれども,頑張っていただきまして軌道に乗れたのではないかと。まだまだ今からも課題があると思いますけれども,とりあえずは乗れたんじゃないかと思っております。はまってやったということは,よかったと思っております。 それと,光回線のことも言われたところでございますけれども,これは確かにそういう市民の要望もありました。私が一番痛切に感じたのは,企業の方からの声でございました。もうここではやっていけないというような声があったところです。本社は別なところにある会社でございましたけれども。これじゃもう企業誘致もできないと。すごく今までも経費がかかるということで,取り組んでこられなかったんだと思っておりますけれども。確かにすごくお金がかかりますので,なかなかこれは難しいなと思っていましたけど,もうこれをやらなければ企業誘致はできないという思いで,私は踏み切ったところでございます。 議会の皆さん方の理解をいただいて,借金でございますから。補助金もありましたけれども,借金が多かった。過疎債を使ってやるということでございますので,議会の皆さんの理解もいただいて,本当にありがたかったと思っております。 ◆議員(日置友幸)  今,光回線について,ある企業から,私もその企業わかりますけれども,企業からの要望があったと,大きかったと。これ,市長が直接,たしかお話聞かれたんじゃなかったかなというふうに記憶しておりますが,それも御自身の足で,民間だって市民ですから,市民の声が羅針盤でやられたと。私この前,ある市民の方から聞いたんですけれども,市長が1人でふらっと視察に来られて,一生懸命あることについて聞いて行かれたと,とてもうれしかったという声を聞きました。なので,御自身で足を運ばれて,意見要望を実現されていくっていうスタイルっていうのは,すごく私は尊敬しておりまして,なかなかできそうでできないことだと思うので。そういうふうに思っております。 今,企業誘致の話がありました。企業誘致と情報政策を絡めて,質疑させてください。 光回線がないと企業誘致ができないっていう話がありましたけど,これからはいわゆる5Gっていわれているものの整備が始まってくると。南九州市を考えてみると,川辺地域,知覧地域は民間が整備して,早かったっていうような話もあるんですけど,それ,全然早かったんじゃなくて,南九州市の中で早かったっていうだけであって,全国的に見れば物すごく遅かったと。 これから,その5Gの整備,すごく大事になってくると思うんです。何でかっていうと,スマート農業との絡みです。スマート農業は5Gを前提に展開されます。5Gが来なければ,スマート農業は展開できません。スマート農業が展開できなければ,本市の主力産業である第1次産業は大打撃をこうむります。まちの主要産業が10年後主要産業でなくなっていたなんていうことはざらにある世界ですから,この5Gに対する研究,要望,施策っていうものを,しっかりと市として持っておかないといけないっていうのが,私の判断です。光回線のときに学んだことを5Gで生かそうということだと思っています。 市長,この5Gについて,ちゃんと調査研究をこれから進めていかなくてはならない,やっていくんだということはどう思われますか。 ◎市長(塗木弘幸)  この5Gということでございます。 私はちょっとこの横文字に疎いのか,勉強が足りなかったのか,まだそのあたりはよくは存じておりませんけれども。このIT農業,スマート農業ですか,何かにしてもITと,これからはそういう時代に,もう既になってきています。 このような有効な通信手段を,やはりこれは生かしていかなければ,また,農業ということでも,あるいはこの役所の中の合理化ということもできていかないと思っておりますので,これはまだ勉強して取り入れていかなければならないと思っております。 ◆議員(日置友幸)  ぜひ,その言葉が本当に現実となるように。やり過ぎるということは,これ,ありませんから。国が今,ICT,ICTって言い始めていますけど,国が言い始めているっていうことは,もう既に遅いんですよ。民間が先に走っているっていうことなんで。国を待つんじゃなくて,こっちからどんどんやっていくんだという姿勢で,ぜひ市長に臨んでいただきたいというふうに思っております。 市長答弁で,もう一点あります。2番目行きますね。 「住みやすいまちづくりについては,子育てのしやすいまちづくりを目指して諸施策に取り組んでおり,地域子育て支援センター事業,子育てサロンの運営などを行っております」とあります。一部,確かにサービスが低下したところもあったとは思うんですけれども,大枠で見れば,子育て支援センターの開設だったりとか,ファミサポだったりとか。特に現場の方々が,本当に御尽力していらっしゃって,ソフトの充実っていうことは,塗木市政4年間の中でなされたのではないかと,私はそういうふうに思っております。 今,その核となる子育て支援センターつみきですけれども,頴娃と知覧に,今できました。川辺につくるというようなお考えはあられますか。 ◎市長(塗木弘幸)  川辺の方々からもそういう声が出ております。しかし,これは知覧でも頴娃でもそうですけど,市がこれを運営をするということは,なかなかこれはもう難しいと思っておりますので,そういう民間との連携というか,こちらは支援をしていくという形でできていけばいいと思っております。 川辺についてはそういう声が,以前,市民との対話の中であったんですけれども,ちょっと消えてしまったような感じがしていますが。今ある児童館,あそこを生かしていければいいのかなと思っております。そういう民間の申し出がなければ,そういうことを検討をしていかなければならないと思っております。 ◆議員(日置友幸)  私は聞くので,民間でそうであれば申し入れをしていこうというふうに思います。さらに言えば,児童館なんですけれども,もしこの児童館を,川辺地域における子育て支援センターの拠点的なものだと位置づけるのであれば,ハードの更新が必要であろうかと思います。例えば,市長,一度というか足を運ばれたことあると思いますけれども,もう遊具も本当に,言葉を選ばずに言いますね。ぼろぼろだし。それを拠点と捉えるのであれば,整備が必要なのではないかというふうに思います。 今も成果の話をしていますが,成果でもあり課題でもあると思うのが,今,私が川辺地域にはどうだっていう話をしたら,必ずこのまちでやられる議論として,日置議員は川辺の議員だから,川辺のことを言っていると。そういうことを言われるわけです。合併して12年です。私はそういうつもりで言っているわけではなくて。対象人口からすれば,川辺地域が一番子育て世帯多いわけですから,集中度からしても重要なのではないかというふうに思っています。 これは成果でも課題でもあるんですが,霜出市政8年間では,3町の均衡ある発展なんだということが絶えず叫ばれておりましたが,塗木市長になられてからは,その頻度というのは減られたと思います。私は,3町の均衡ある発展ということについては懐疑的ですが,市長はこの点についてどう思われていますか。つまり,合併して,旧町の枠がまだまだ取り払われていない。こんなもの一刻も早くなくなったほうがいいと私は思っていますが,旧町の枠が取り払われていないと。これについて,どう思われますか。そして,これからどういうことをやっていかねばならないというふうに思われますか。 ◎市長(塗木弘幸)  なかなか難しい質問でございますが,児童館の遊具については,はじめて聞きました。要望をしてください。父兄じゃなかったかな。保護者,はい。ぜひ,要望をしてください。そういうところは,もうこの遊具は,私はちょっとそこも,いろんなところに遊具があるんです。オートキャンプ場とかあの辺にもあります。それと,川辺の公園にもあります。幾つか。そして,なかなか古くて危ないところもありますので,ああいうものはもう早急には指示はしているんですが,動いているかどうかは,またちょっと確かめてみます。 それから,均衡ある発展,確かに市民の声というのを聞いていますと,それはやっぱり川辺,頴娃,知覧とあるわけです。知覧ばっかりこの予算が行くとか,いろいろそういう話も聞きます。全然そういうことを意識してやっているわけでもないんですけど,均衡ある発展は,やはりそれも加味していかなければいけないんじゃないかとは思っております。そこがこの南九州市政の難しいところでもあると思っております。やはりこの同じような3地域が合併をしておりますので,1カ所だけ発展をしてもそれはよくないことでございますので。庁舎のあり方にしても,支所機能というのを十分に生かしながらやらないといけないと思っております。だから,均衡ある発展も考えながら。 ただ,難しいところもございます。公共施設のあり方というのを考えると,またそういう壁にぶち当たるとは思っております。何もかも3つあるということでは,これは財政的にも維持管理ができていかないと思っておりますので,そのあたりをうまくやっていかなければならないと考えております。 ◆議員(日置友幸)  私が児童館のことについて言ったのは,もしそこを川辺地域の子育て支援の拠点として考えるのであれば,重点的な整備が必要なのではないかということです。 あと,その3町の均衡ある発展の話でいえば,私は,市役所とかいわゆるパブリックセクターが発展を均衡させるっていう考え方が,もう古いんだと思っているんです。もっと言うと,民間が頑張っているところが発展するっていう,非常にシンプルな話でよくて。そこを支援していくのが南九州市なんだというようなビジョンを私は持っているので,そういう気持ちを言ったところでした。 また,公共施設があったら発展しているっていう考え方も,もうやめるべきだと思うので,公共施設がないと発展していないんであれば,それはそもそも発展しているとは言わないはずなので。そういうビジョンを打ち出していくことが政治の力だと思うので,もう私はこういうことを言いました。 課題の部分をちょっと話させてください。 今,市長が,日置議員も父兄ですよねって言ったときに,副市長が,いやいや,保護者って言い直されました。男女共同参画の時代なんです。女性課長が1人もいません。なぜですか。 ◎市長(塗木弘幸)  女性課長。女性係長はおられるわけですね。このことは,私たちも努力をしております。なかなかこの風土というか,南九州市の女性は控え目なのか,ちょっとそういうところがあるのかなあと思いますけれども。二,三,推薦はいたしました。しかし,いろいろ家庭の事情とかということで,今まで現在,課長になられた方はおられません。そこを超えて,女性の方もまた業務についていただければ。女性であるとか男性であるとか,別にそれはもう平等というか,もう当たり前のことですから。優秀な人はどんどんそういう上になっていただいて,その手腕を発揮していただきたいと思っておりますが。努力はしておるところです。なかなか実現をしないところでございます。 以上です。 ◆議員(日置友幸)  私は,今の市長答弁にはすごく反論したくて。南九州市の女性は控え目で,頼んでみたんだけれども受けてくれなかった。これ,女性の責任なんですかね。絶対,違うと思いますよ。今までの慣行だったりとか,今までの待遇の中で,男性と女性の待遇が違ったから,例えば,課長になるという前提で人材教育,人材育成がされてこなかったとかそういうことでもって,そういう事態があらわれているのであって。なおかつその女性がなぜ受けなかったのかっていうこと,それは私知りませんけれども,本当に市長がサポートするんだと,市役所挙げてサポートするんだと,そういう体制築きたいんだっていうことが見えなかったから,受けられなかったんじゃないんですか。本当にそうなんですかね。私は,女性課長が生まれなかった理由を,市長,そんなつもりはないとは思いますけど,女性のせいにされるような言い方は,本当に許せないと思います。もう一度お答えください。 ◎市長(塗木弘幸)  別に女性のせいにしているとか,そういうことも私は言っておりません。そこまで突っ込んで言われるんであれば,これはもう,ちょっと議会じゃなくて,ほかのところでまた指導をいただければと思います。それはそういう指導の仕方が悪いということもあるかもしれませんが,そこはまた教えてください。どういう形でやっていけばそうなるのかということは。私は一緒だと思って,優秀な方があれば,そういうふうに上げていきたいとは思っております。そういう議員の意見がありましたら,また教えていただければありがたいと思っております。 ◆議員(日置友幸)  すみません,ちょっとヒートアップして強く言い過ぎてしまったのかもしれないんですけれども。市長の発言っていうのは,何を発言されたかっていうことと,どういうふうに聞こえたかっていうことと2つあると思っていて。例えば,これ庁舎内に流れているわけですけど,女性の方が聞いたらどういうふうに思われるんだろうなあとか考えてしまって,ちょっと言ったところでした。 いずれにしても思いは同じだと思いますから,次のって言っていいのかな。とにかく,これは本当に強烈に進めていただきたいことだというふうに私は思っています。 次は,南九州市ってどんなまちっていう話です。 南九州市議会では,議会だよりを発行しております。その議会だよりでインタビュー記事っていうのを,今やっているんですけれども。これ,もう公開されているものだから,そのインタビュー記事で,そのインタビューした方が言っていた言葉をそのまま使います。「南九州市が「何のまち」なのかしっかりと絞って掲げるべきです。そうすれば市の制度設計もやりやすくなるし,共感を得た人が来てくれると思います」。住んでいる自分たちは意外と考えないものなんですよね。南九州市って何のまちなのか。 市長,4年間やられて,次,4年間やられるのかもしれません。南九州市って,外の方に説明するとすれば,何のまちですか。どういう定義を主張していらっしゃいますか。 ◎市長(塗木弘幸)  難しい質問だと思います。そういうふうに何のまちかと聞かれても,それは答えようがないというか。どういう形で答えればいいのか,ちょっと私も今の質問には戸惑っております。 いろいろ言われます。産業については,農業のまちだと私はいつも言っています。そして,文化とかそういう面で考えれば,歴史のあるこのまちで,歴史,文化のまちだということも言える。また,平和を語るまちでもあるし。いろんな捉え方があるんじゃないかと思います。何のまちかと1つで答えるということは,ちょっと今の私には言えないところでございます。 ◆議員(日置友幸)  いきなり振っているので,答えづらい質問になってしまい,申しわけありませんでした。 それであればの「みなみりょく」っていうことだと思うんで,「みな,みりょく!」ですね。その魅力の部分をPRしていければいいんじゃないかというふうにも思ったりもしたところです。 次に,その課題の部分なんですけれども,先ほど同僚議員から薩南病院の質問がありました。その決定したことに対して,枕崎市長がフェイスブック上で県をすごく強く批判して,ブログで批判したんです。これ,何が言いたいのかっていうと,今はもう市長がSNSをやって市民に直接,市のことを伝えるっていう時代がやってきました。これ簡単なので,市長,始めてみられるというお考えはあられませんか。 ◎市長(塗木弘幸)  ITというかそういう時代でございますので,私も勉強はしてまいりたいとは思っております。しかし,以前,LINEというのをスマートフォンで取り入れたことがございますが,余りいい制度じゃないと。あちこちから来て,ぜんぜん知らない人からも来るし。私には合わないとは思ったところです。このSNSも勉強していきたいと思っております。 ◆議員(日置友幸)  市長がやっているていで部下にやらせているところもあるんで,それも含めてですね,ぜひ勉強されて,勉強してくださいっていったら,すごく何か上からに聞こえますけど,何て言ったらいいんだろう。いろいろと調べてみて,もし,いいんだと思えば,ぜひやっていただきたいです。多分,若い世代は格好いいと思うはずなので,ぜひやっていただきたいというふうに思います。 課題なんですけれども,あと,公共施設の適正配置についてということが最初の答弁であられました。 公共施設のあり方っていうことでいえば,塗木市政4年間の中で一番大きかった案件は,私はアグリランドえいなんじゃないかと思っているんです。そこで,私は1つすごく懸念していることがありまして,私も一般質問2回していますし,質問しただけじゃ嫌だから,熊ヶ谷牧場の周辺の方とかアグリに働いている方とか関係者とかっていうのに,ずっと意見は聞いてきているんです。言っていないだけで。 その中で,これについては市長が意中の企業があって,もうそこに何だか決まっているんだっていうような声をたくさん聞くんですね。そんなはずないわけですから,それはここで一度,否定していただきたいんです。 ◎市長(塗木弘幸)  このアグリランドについては,今現在,公募をしております。第1次でアイデアの募集をしまして,そして公募をしております。それはまた委員会のほうで,いい企業があれば。しかし,なかなか難しいところではあると思います。あれだけの広大な土地を管理するというのは,今まで市が毎年約5,000万かけて管理をしてきたわけですけれども,そこで利益を出してやっていくと。民間の力をかりるということでございますから,ボランティアでしていただけるような会社はないんじゃないかとは思っています。 いい案を持っている方々もいると思いますので,今回はそういうふうに募集をしております。いい事業者がありましたら,採用というか決めて,一緒にでもアグリランドを管理できていけばいいと思っております。 以上です。 ◆議員(日置友幸)  民間の方の力をいただきながら活用していくという基本路線をされるということで,それは私も同じ思いです。これはさっきの3町の均衡ある発展の話とも絡みますけど,なかなか手がつけられそうで手がつけられないという分野だったんだろうと思っていて。それを塗木市長が手をつけられたっていうことは,私はすごく勇気ある決断だと思いますし,なかなかできそうでできないっていうやつですよね。できそうでできないことだったんだろうと思います。その仕上げとして今,選定委員会が開かれようといておりますけれども。 そこで,私の質問の趣旨としては,まるで何かを疑うような声っていうのも本当に聞こえてくるので,それはそうじゃないんだよっていうことを,一度議会で明確にしておきたいというのが,今の質問の趣旨でございました。 課題といいますか,この4年間の間であったことにつきまして言いますと,私,冒頭でも少し述べましたが,今回,南九州市は自殺対策基本計画を策定して,今後具体的な展開に入っていこうかと思います。 その具体的な施策っていうことを私はここで聞くつもりはないんですが,こういうことについて,市長の決意をいただければと思います。自殺対策というものに対する今後の話で,市長の決意です。 ◎市長(塗木弘幸)  本市でもそういう自殺対策の条例ができたところでございます。それはもう本市でもそういうことがあるわけですから,そういう人が出ないように,周りの方々も,地域の人たちがサポートをしてあげていけるような体制づくりを,一生懸命努力してまいりたいと思っております。 ◆議員(日置友幸)  かしこまりました。もし,次といいますか,もし,もう一度市長が市長をされるのだとすれば,これだけはやりたいんだっていうことを具体的に教えていただけないでしょうか。 ◎市長(塗木弘幸)  今までも申し上げましたけれども,これだけはということ,1つということではございません。欲が深いのかはちょっとわかりませんけれども。1つだけということではございませんので,まずはこの行政改革ということをちゃんとやっていきながら,先ほども出ましたけど,3町の均衡ある発展というか南九州市が発展をするような施策をやっていきたいと。今までの継続した事業もあると思います。それが主なあれになっていくと,これをやっぱり実現するために,一生懸命やっていかなければならないと思っております。 農地開発は夢でもございましたので,ああいう荒れた田畑,山,そういうものの南九州市は自然が多くて,広い市でございます。面積も広大な土地を持っていますので,そういうところの整備をしていきたいと。そうすることによって,活性化と,いろんな建設業とかそういうもろもろの発展もあるんじゃないかと。そういう一石二鳥というか,農家もいいし,そういう産業をしている方々もいいということで,これはぜひ進めたいと。しかし,壁がありますけど,進めたいと思っております。 根本的には,今までのやってきたことを,またそれと,この施策の合理化というのも進めていかなければならないと思っております。何ていうか不要じゃないですけど,そんなに効果のない事業はもうやめて,新しいものもやっていきたいと思っております。 以上です。 ◆議員(日置友幸)  3町の融和を図りながら農地開発をやって,行財政改革を進めていきたいっていう市長のお話は,多分100人聞けば100人賛成だろうと思うんです。重要なのはその具体的な対策だと思うので,質問しているんです。 たくさんあるのはわかりますけれども,特にこれっていうものがあればお願いします。 ◎市長(塗木弘幸)  これと今,言ったようなことでございます。人口減少も進んでおります。市民が豊かで,そして暮らしやすいまちをつくることが,この人口減少への歯どめにもなっていくと思っておりますので,そういう政策をどんどん実施してまいりたいと思っております。 以上です。 ◆議員(日置友幸)  すごく迷うんですけれども,何回か,きょう冒頭でも中でも話をしたつもりで。みんなやっぱり,冷静な顔はしていますけど,すごく傷ついていたり,ショックを受けたりっていうこともあろうかと思っていて。考えないといけないことは,そういうことがあったっていうことは,そのぎりぎりで踏みとどまっている人,頑張っている人がいるって考えないといけないっていうことだろうと思います。 じゃ,まずできることは何なのかっていうと,私はトップである市長ができることっていうのは,メッセージを出すっていうことなんじゃないのかなって思っていて。それは議会じゃなくても構いません。むしろ議会にはなじまないことなのかもしれません。 つまり,絶対繰り返さないんだと,絶対なんだと。尊い命をみんなで守らないといけないと。みんなで守らないといけないけれども,それは自分ひとりではできないと。自分ひとりでできないから,力を貸してほしいと。みんなの命をみんなで守るためにはみんなで頑張るしかないわけだから,力を貸してほしいと。もう,繰り返さないんだということを。 私は,それを言えるのはもう市長しかいないと思っていますから,言うべきだと思うんですよ。それは,ここで言ってくださいってことじゃありません。議会じゃなじまないのかもしれないから。でも,例えば,朝礼だとかみんながいる場所で。じゃないと,このまま過ぎていくのかなと不安に思っている方もたくさんいると思うんですよ。それができるのは,トップだけだろうと思いますから。 市長が同じ気持ちであることは,私はよくわかっています。市長のお人柄も知っていますから。そう思っていないなんて言うつもりは,さらさらありません。だけど,言わないと伝わらないこともあるのでっていうのが,私の思いです。答弁はされてもされなくても。時間がないので。私,これだけはちょっと言いたかったんです。 以上です。    ──────────────────── △延会 ○議長(伊瀬知正人)  お諮りします。本日の会議はこれで延会したいと思います。御異議ありませんか。  [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(伊瀬知正人)  異議なしと認めます。本日はこれで延会することに決定しました。 次の会議は,9月4日午前10時から開会することとし,本日はこれで延会します。午後4時13分延会...