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令和 3年第2回定例会(第4日目 6月16日)

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  1. 霧島市議会 2021-06-16
    令和 3年第2回定例会(第4日目 6月16日)


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    令和 3年第2回定例会(第4日目 6月16日)             令和3年第2回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       令和3年6月16日(第4日目)午前9時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 1│  │一般質問 新橋  実君(161ページ)          │      │ │  │  │      ・教育現場のコロナ対応について      │      │ │  │  │      ・霧島市公共交通計画について       │      │ │  │  │      ・農業所得増大に向けた取組について    │      │ │  │  │      コロナウイルスワクチン接種について   │      │ │  │  │     鈴木てるみ君(188ページ)          │      │ │  │  │      ・社会的孤立を防止する取組を       │      │ │  │  │      ・国保税の多子世帯軽減について      │      │ │  │  │      ・動物と共存する豊かな社会を目指して   │      │ │  │  │     愛甲 信雄君(202ページ)          │      │ │  │  │      ・山ヶ野金山の歴史的価値を活かす取組につい│      │
    │  │  │       て                   │      │ │  │  │      ・肥薩線の利用促進について        │      │ │  │  │     池田 綱雄君(211ページ)          │      │ │  │  │      ・国分中央高校について          │      │ │  │  │      上野原テクノパークに建設中のこども館につ│      │ │  │  │       いて                  │      │ │  │  │     松元  深君(221ページ)          │      │ │  │  │      ・霧島市ケーブルテレビ事業について    │      │ │  │  │      ・発達障がい者支援について        │      │ │  │  │      ・農業振興について            │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  コ 田 修 和 君     10番  平 原 志 保 君    11番  阿 多 己 清 君     12番  木野田   誠 君    13番  前 島 広 紀 君     14番  有 村 隆 志 君    16番  仮 屋 国 治 君     17番  松 元   深 君    18番  池 田 綱 雄 君     19番  厚 地   覺 君    20番  新 橋   実 君     21番  植 山 利 博 君    22番  池 田   守 君     23番  下深迫 孝 二 君    24番  蔵 原   勇 君     25番  前川原 正 人 君    26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    西 田 正 志 君   議事調査課長    立 野   博 君  議事グループ長   原 田 美 朗 君   書     記   水 迫 由 貴 君  書     記   東   研太郎 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   中 重 真 一 君   副  市  長   山 口   剛 君  副  市  長   内   達 朗 君   総 務 部 長   橋 口 洋 平 君  企 画 部 長   出 口 竜 也 君   市民環境部長    本 村 成 明 君  保健福祉部長    林   康 治 君   農林水産部長    八 幡 洋 一 君  商工観光部長    谷 口 隆 幸 君   建 設 部 長   猿 渡 千 弘 君  総務部参事     小 倉 正 実 君   危機管理監     新 村   司 君  兼総務課長  企画部参事     永 山 正一郎 君   保健福祉部特任次長 砂 田 良 一 君  兼企画政策課長               兼医療センター整備対策監  安心安全課長    石 神   修 君   財 政 課 長   石 神 幸 裕 君  税 務 課 長   浮 邉 文 弘 君   地域政策課長    藤 崎 勝 清 君  情報政策課長    野 村 博 昭 君   環境衛生課長    楠 元   聡 君  保健福祉政策課長  川 畑 信 司 君   子育て支援課長兼  宮 田 久 志 君                        こどもセンター所長  長寿・障害福祉課長 堀之内 幸 一 君   こども・くらし相談 野 崎 勇 一 君                        センター所長  保険年金課長    宮 永 幸 一 君   健康増進課長    小 松 弘 明 君  こども発達サポート   重 留 真 美 君   農政畜産課長    鎌 田 順 一 君  センター所長                  兼全国和牛能力共進会対策室室長  耕地課長      塩 屋 一 成 君   観光PR課長    寳 コ   太 君  溝辺総合支所長   齋 藤   修 君  兼地域振興課長  教  育  長   瀬戸上   護 君   教 育 部 長   池 田 宏 幸 君  教育総務課長    西   敬一朗 君   学校教育課長    阿多石 英 樹 君  社会教育課長    新 門 勝 利 君   国分中央高等学校  堀之内 真 一 君                        事務長 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前 9時00分」 ○議長(阿多己清君)  これより本日の会議を開きます。   △ 日程第1 一般質問 ○議長(阿多己清君)  本日の日程は,一般質問のみであります。昨日に引き続き,一般質問を続けます。まず,20番,新橋実議員から4件,通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○20番(新橋 実君)  20番,新橋実です。市民の声を市政へ届ける新風会の一人として通告に基づき質問します。教育現場のコロナ対応について4点伺います。市内の小学校でコロナ感染症により学級閉鎖や学年閉鎖等の対応を取られているが,どのような判断で誰が指示しているのか。2点目,保護者へ早朝にコロナ感染の報告等がメールで送られているようだが,前日の夜など少しでも早い対応はできないのか。3点目,濃厚接触者の取扱いについても,子供たちへのPCR検査を含め各学校によって対応が違うように聴くがどうなっているのか。4点目,教育現場でコロナ対応に対する課題は何か。二つ目に,市の公共交通計画について4点伺います。まず,交通弱者の地域内での買物や通院のための移動手段としてふれあいバスを運行しているが,市民の足として十分対応していると考えているのか。2点目,高齢者や免許証を自主返納する方が増えていく中で,ふれあいバスの運営方針がどのように協議がなされ,今後,市民へ説明を行い広報していく考えか。3点目,ふれあいバスの見直しに向けた検討の流れは,どのような方向性をもって考えているのか。4点目,地域座談会等も開催されているが,市民の声がどれほど反映されて,いつ頃をめどに運行形態を改善していく考えなのか。三つ目に,農業所得増大に向けた取組について伺います。まず,市の農業所得倍増に向けた取組を伺います。2点目,新規就農者に対する支援策と取組,これまでの実績を伺います。3点目,現在,圃場整備が進められているが,今後の耕作者の推移や後継者問題をどう捉えているのか。4点目,山口県では,2005年にフォアスシステムを導入し,所得倍増につなげており,宮崎県新富町の農家では,同じくフォアスシステムを導入後,水稲(有機農業)と高収益野菜(有機の根菜類)で反当93万円と高収益につながっているところもあるが,霧島市ではどのような対応を図っているのかを伺います。四つ目にコロナウイルスワクチンについて伺います。まず,ワクチン接種の申込みは,ナビダイヤルとネット回線,あと直接来庁される方もいたと聴いているが,高齢者の利用状況はどうか。2点目,フリーダイヤルとナビダイヤルについての検討はどのように行われたのか。3点目,高齢者にとって,料金負担が重くのしかかる負担もあると思えるナビダイヤルだが,ワクチン接種への対応を含めた苦情などどのようなものがあり,今後,一般の方が接種することに向けてどのように改善を図る考えかお伺いし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  新橋議員から4問の御質問がありました。2問目は私が,1問目は教育委員会が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁します。2問目の霧島市公共交通計画についての1点目から4点目までは関連がありますので,一括してお答えします。本市の地域公共交通は,主に幹線道路を運行する民間交通事業者が運行主体である路線バスや市街地循環バス,観光地等を周遊する霧島周遊観光バス霧島連山周遊バス,主に交通不便地域を運行するふれあいバスやデマンド交通等で構成されています。バスを始めとする旅客運送サービスの需要の縮小に伴う交通事業者の経営の悪化や運転者不足の深刻化などにより,路線バスの維持・確保がますます厳しくなる状況の中,市が運行主体であるふれあいバスは,通学,通院,買物等,交通弱者の生活の足として,地域に必要不可欠な交通移動手段であり,その維持・確保は大変重要な課題と考えています。利便性が高く持続可能なふれあいバスの運行を確保するためには,路線の見直しやデマンド交通への転換を含め,地域のニーズにきめ細やかに対応していくことが重要であり,また,その見直しの基準を明確にする必要があることから,本市は,地域住民,交通事業者,経済団体や観光団体,国・県,学識経験者等で構成する霧島市地域公共交通会議の意見を踏まえ,平成28年3月に,霧島市地域公共交通網形成計画を策定し,令和2年3月にその一部を改訂しました。同計画においては,原則として,ふれあいバスの1便当たりの利用者が2人未満の路線を見直しの対象としています。令和2年度においては,溝辺地域,横川地域及び福山地域内の複数の路線について,利用者等への聴き取り調査や座談会の開催を通じて,地域住民のニーズを把握した後,霧島市地域公共交通会議において,当該路線の運行形態の一部見直しやデマンド交通への転換を決定したところです。なお,見直し後の運行については,本年7月からを予定しているため,沿線地域世帯へのチラシの配布のほか,ふれあいバス車内へのポスター掲示や市ホームページへの掲載を通じ,地域住民への周知を図っています。また,本年9月末をもって,隼人地域を運行する路線バスが一部廃止されることに伴い,ジャンボタクシーを活用した(仮称)隼人循環バスの実証運行を行うこととしており,これまで,沿線地域住民との意見交換会を複数回実施するなど,現在,10月からの運行開始に向けて準備を進めています。今後も引き続き,地域住民を始め,関係者の方々や交通事業者等との協議を重ねながら,持続可能な地域公共交通の維持・確保に取り組んでまいります。 ○教育長(瀬戸上護君)  1問目の教育現場のコロナ対応についての1点目から3点目までは関連がありますので,一括してお答えします。児童生徒の感染が判明した場合,保健所は保護者に,保護者は学校に,学校は教育委員会を通じて学校の設置者に順次連絡することになっています。さらに,学校は保健所の要請により,感染者に関する名簿や時間割等の資料を提出します。保健所では,その資料に基づき感染者や学校関係者に聴き取りが行われるとともに,学校生活における感染者との距離や接触した時間など,厚生労働省が示す要件に基づき一人一人の行動履歴を疫学的に調査し,濃厚接触者又はその他の接触者を特定した上で,PCR検査が行われることとなります。その際,3密の状況やマスク着用の有無,行っていた活動の内容などによって感染の可能性は異なるため,具体的な状況を踏まえた上で判断されています。学校の設置者は,特定された濃厚接触者等の範囲や人数等を踏まえ,学校保健安全法第20条の規定に基づき臨時休業の要否を判断し,休業が必要な場合は,教育委員会で範囲や期間を決定し学校に通知するとともに,学校から保護者にメール等で連絡がなされることになります。感染拡大防止の観点から濃厚接触者等を特定するには,様々な検討や対応に時間を要するため,家庭に連絡する時間が遅くなることもありますが,保護者との確実な連絡体制を構築し,より迅速に対応することができるよう努めてまいります。次に,4点目にお答えします。学校においては,文部科学省による衛生管理マニュアルに基づき,感染症拡大防止に徹底して取り組んでいますが,全国的に見ても,児童生徒の感染の多くは家庭内感染であるため,学校内における感染拡大を防止するためには,家庭における感染症対策のより一層の徹底が求められます。また,感染者とその家族の気持ちに寄り添うとともに,差別や偏見,憶測等は厳に慎み,正しい知識や情報に基づき冷静に行動することが大切であり,児童生徒への指導や保護者への啓発などを含め,今後も,感染症対策に継続して取り組んでまいります。 ○農林水産部長(八幡洋一君)  3問目の農業所得増大に向けた取組についての1点目にお答えします。本市では,農業所得増大を目指し,水田を活用した経営所得安定対策推進事業や認定農業者等の施設整備や機械導入を図る担い手経営発展等支援事業,販路拡大等を支援する農業の稼ぐ力向上プロジェクト推進事業,農地の集積・集約化を推進する農地中間管理事業などの事業に,関係機関と一体となって取り組んでいます。次に,2点目にお答えします。新規就農者に対する支援策については,就農前の研修期間及び経営が不安定な就農直後の経営確立に資する資金を交付する農業次世代人材投資事業の国庫事業及び年齢要件等を緩和した市単独事業に取り組んでおり,交付件数の実績は,国庫事業で平成24年度から令和2年度までに39人,市単独事業で事業を開始した平成30年度から令和2年度までに6人です。また,平成30年度には新規就農者への支援を強化するため,JAあいらや県,市,農業委員会などで組織する霧島市新規就農支援センターを設立し,経営・技術,営農資金,農地などの相談に対応しており,この3年間での相談件数は72件,新規就農者数は38名となっています。次に,3点目にお答えします。耕作者数の推移については,2020年農林業センサスによると農家数は2,894戸で,5年前と比較して975戸減少しており,今後も減少傾向が続くものと考えていますが,これまでお答えした諸事業を推進し,農業所得の向上と新規就農者への支援に取り組み,後継者・新規就農者の確保・育成に努めてまいります。次に,4点目にお答えします。フォアスシステムは,圃場の暗渠に地下水位制御機能を持たせることで,干ばつ害と湿害の両方に対応しようとするものです。本市で整備したこのシステムの圃場はありませんが,水田を活用した経営所得安定対策推進事業により,稲発酵粗飼料や加工用米等の戦略作物や,ゴボウ,トマト等の地域振興作物等の作付けを推進することによって高収益へとつなげていきたいと考えております。 ○保健福祉部特任次長医療センター整備対策監(砂田良一君)  4問目のコロナウイルスワクチン接種についての1点目にお答えします。先日実施した第1期の集団接種の予約については,インターネット及びコールセンターで,それぞれ1,080人の枠を設け,合計2,160人を受け付けました。予約初日は,市役所での予約が可能であると勘違いされた方や,インターネットの操作方法に関する問合せ窓口に来られた方など合わせて40人に対応しました。次に,2点目にお答えします。フリーダイヤルは,特定の電話番号に掛けることにより通話料を着信側が全て負担するサービスであり,一方,ナビダイヤルは,国内における複数の着信先に対して全国的に統一された電話番号を提供するサービスです。導入に当たっては,他自治体の状況,個別接種との公平性などから総合的に両者を比較,検討した上で,ナビダイヤルの導入を決定しました。次に,3点目にお答えします。第1期の集団接種の予約受付においては,インターネットの利用ができない,操作が難しい,コールセンターに電話を掛けてもつながらないなどの相談が寄せられています。このようなことから,6月9日から開始した集団接種の予約受付については,コールセンターの回線を増設し,外部ボランティアによるネット予約の操作支援を行いました。なお,個別接種についても,ワクチンの供給量の増加や,医師会・医療機関の協力もあり,日増しに予約しやすい状況になってきていると考えています。今後,64歳以下の方の接種については,基礎疾患を有する方,高齢者施設等の従事者,幼稚園・保育園・こども園の教諭・保育士等への優先接種を行うとともに,その他の方については,年齢の細分化などについて検討し,ワクチン接種を希望する方への円滑な接種を推進してまいります。 ○20番(新橋 実君)  それぞれ答弁いただきましたけれども,まず,教育現場のほうから質問します。聴くところによりますと,学校によって先ほど言いましたけれども学級閉鎖,学年閉鎖があるわけですけれども,対応がまちまちなんです。先ほど保健所からの指示だったと伺ったわけですけれども,保健所から保護者一人一人へと連絡がいくということか,学校はいつの時点でその感染を知ることになるのか,そこをお伺いします。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  児童生徒の陽性の検査結果につきましては,保健所から個別に各家庭に連絡がなされるということになります。その後,学校は保護者から連絡を受けてそのことを知り,教育委員会としましては,学校からの連絡で知るということになります。 ○20番(新橋 実君)  保健所から保護者へいくということは,保護者と連絡が取れなければ,なかなか連絡はどうなるか。その連絡先とかその辺の連絡というのはまず学校に連絡がいくんですか。その辺はどうなんですか。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  連絡につきましては,保健所のほうからまずは各家庭,保護者のほうにまいりまして,保護者がPCR検査の結果等を知って,その上で学校のほうにまたすぐに連絡を頂くという形で,ちょっとタイム的には時間差があったりするのかなと思います。 ○20番(新橋 実君)  すぐ保護者に連絡が取れればいいわけですけれども,保健所が例えば感染が見つかったと。そして,その保健所職員がクラスターに,学年単位と,そういった方にも連絡はされるのか,その辺はどういうふうな形になるわけですかね。その1人の方だけに連絡をして,あとは学校のほうで対応するという理解ですか。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  現在,その保健所のほうから各家庭に連絡がなされるものにつきましては,まず陽性者については個別に連絡がいくということになります。その後PCR検査の必要性が出てくると思うんですけれども,広がりによってはですね。そのときにはPCRの検査の検査日時,場所,検査結果の連絡につきましては,これも保健所のほうから各家庭に個別に連絡がされるということになります。ただ,この検査結果の伝達の際には,感染拡大防止のための留意点であったりとか又は一旦陰性という形が出ましても,その後陽性に転じるということがあるものですから,保健指導という形で保健所のほうから各家庭のほうに個別に連絡をしなくてはいけないというふうに捉えております。 ○20番(新橋 実君)  ということは,その感染者が見つかったと。例えば子供さんだったとすれば,その子供さんを保健所の方が呼び出して,その方の濃厚接触者等をその子供さんにまず聴いて確認するということになるわけですか。先ほど教育長の答弁ではそういうふうな話をされましたけれど,それはどれぐらいで分かるのか。それはクラス単位,学年単位ということを言われましたけれども,その辺はそれだけで十分対応できるんですかね。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  個別について連絡を頂いて,その後,学級とか学年とかという形の結局どこまでの広がりによってはPCR検査が必要だということが,先ほど教育長のほうからございました疫学調査という形をもって判断をするという形になってまいりますので,その情報を受けての対応という形になってくるかと思います。
    ○20番(新橋 実君)  子供に聴いて,周りに感染者が,濃厚接触者がどれぐらいいるかというのが,その保健所がそれを判断できるかといったらなかなか難しいのではないかと私は思うわけですけれども,その辺について学校関係者はどういうふうに考えていらっしゃるのかそこを聴きたいんですけど。 ○教育長(瀬戸上護君)  児童生徒の陽性が判明した場合の流れですけれども,陽性であったことは課長から今ありましたように,保護者に連絡がいきます。その後,保健所はその陽性者がどういう出席状況とか,あるいは学校でどういう動きをしているとか,疫学調査のための基礎となる資料を要請があります。学校のほうはもう既にそのできる準備をしておいて,そして要請に応じて必要な資料を提供すると。それを見て,そしてまた直接本人の動き,それから資料を基にして,じゃあこういう活動でこうしているならばこのクラスの誰,いや,これはここでいいのかという疫学調査をして,その結果がまた学校のほうに伝えられ,そして個別にPCR検査の日時,場所というようなのが連絡がいくと。そういう流れになっております。 ○20番(新橋 実君)  大体分かりますけれども,結局,保健所から学校への連絡はないということで理解していいですね。 ○教育長(瀬戸上護君)  恐らく,陽性ですということは保護者にいきます。合わせてそのときに保健所はその疫学調査のための資料を学校に求めますので,必ず学校のほうには連絡しておいてくださいというのはその流れの中で当然なされていると思います。それと合わせてそういうことが起こった場合は,速やかに家庭と学校と連絡ができるようにというのを再三,繰り返し学校を通してお願いしているところでありますので,大体のところはほぼ間違いなく連絡は頂いているという状況です。 ○20番(新橋 実君)  その連絡が届く時間というのは,大体それによって違うと思うんですけれども,大体学校へ届く時間というのは夜間になると思うんですけれども,連絡が取れる体制になっているんですか。その辺はどうなんですか。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  子供たちのその陽性が判明をして,保健所のほうから各家庭に連絡がいって,各家庭から結局学校,そして教育委員会に連絡が来るんですけれど,大概やはり夕方以降になってくるかと思います。土日を挟むこともありますし,感染症については土日も待ってくれませんので,いつでも連絡が取れるような体制ではおります。 ○20番(新橋 実君)  その中で,陽性が判明した場合,クラス全員だったり学年全体であったりという可能性もあるわけです。そこではPCR検査を実施したりするわけですけれども,それが確認できるまでは結構時間も掛かったりすると思うわけですけれども,そのときは,それが分かるまでは学級閉鎖,学年閉鎖が続くという理解でよろしいわけですか。そのような形どうですか。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  臨時休業につきましては,学校内での感染拡大を防止ということで実施するという形になります。よって濃厚接種者の特定がなされて,PCR検査が行われるとともに,感染者が高頻度で触れているような場所とかそういったことを消毒も致しまして,安全が確認されるまで臨時休業が続くという形になってくるかと思います。 ○20番(新橋 実君)  聴くところによりますと,そこのクラス,その学年しか分かっていないと。ほかの学年とか学校は,学校は分かっていらっしゃるんでしょうけれども,ほかの人は全然知らないという理解なんですけれども,その辺はどうなんですか。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  最初,コロナ感染者が出た頃については連絡体制がなかなかどのような形がいいのかという形で検討をしておりまして,その通知範囲を狭めたほうがいいのか,もう少し学校全体に広げたほうがいいのかという形では悩みました。それについても教育委員会はいろいろ検討をしまして,今現在では,まず最初に該当の学級に連絡をすると。その後,学校全体に安心してもらうために,あなたの学級以外は関係ないですよということ知らせるために2段階でメールを打つというような形に変えております。 ○20番(新橋 実君)  1日ぐらいであれば,学習内容もそんなに,学習体制も大分対応できると思うんですけれども,二,三日も続けばやはり勉強も遅れてくると思うんですよ。その辺の対応はどうなんですかね。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  感染とか,あと濃厚接触者になりますと,学校を休まなくてはいけない,又は最大2週間ぐらい休まなくてはいけないという状況が出てくるかと思います。これまでも感染者,それから濃厚接触者につきましては,なかなか感染者については直接会うということができないものですから,電話などで家庭学習に関する指示を与えたりとか添削指導を行っております。また,授業の学習内容をプリントにまとめて家庭へ届けて,そういった取組をするような形を行ったり,又は家庭訪問を行いまして,児童生徒の心情的に非常に穏やかでない部分もあるかと思いますので,そういった寄り添いなどについても努めております。また,この臨時休業が長期に及ぶということも考えられるかと思いますので,その際には授業計画を変更したり,又はそのクラブ活動であるとか,特別活動であるとか,そういった教科についてを普通のいわゆる一般教科の授業に切り替えたりとか,そういう形で対応しております。あともう一つは,今後,タブレットなども有効に使えるのかなという形で考えているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  一部の保護者の間では,このコロナ感染や濃厚接触が分からないと不安が募って,また,メールの連絡が遅いために,子供たちが通学後,学校に迎えに行かれる保護者もおられるようです。そのことについて教育委員会はどういうふうに考えていらっしゃいますか。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  先ほどのちょっと繰り返しになるかもしれませんけれども,児童生徒の感染者が出始めた頃にはその連絡をする対象が,PCR検査を受ける学級だけに連絡をするという形になっておりましたので,その学級以外の保護者の方々が不安に襲われたりとか,又は御心配をお掛けしたという部分があったのかなと思っております。周知する際には感染者の特定につながらないということへの配慮がまずは必要になってくるかと思います。憶測とかうわさとか,そういったことを防いでその学校の保護者の不安を取り除くということが必要になるのかなと思っております。そのため,現在は学校からまずはPCR検査を受けることになった学級や学年への連絡を行って,その後,PCR検査を必要としない児童生徒を含む学校全体の連絡をするという2段階の連絡体制をとっておりまして,感染者の発生を知らせるということと不安を解消すること,この両面を配慮した周知に努めているというところでございます。 ○20番(新橋 実君)  それが遅いからですね。やはりその連絡が遅いために,保護者がそういうのがあれば自分の会社を休まないといけないというような方もいらっしゃるらしいんですよ。だから,そういうところがあるものですから,その辺の体制もしっかりと対応していただきたいと思うわけです。以前からすると少しはコロナ感染も収まってきているわけですけれども,現在,全ての保健所の判断で進んでいるわけですね。保健所の負担も非常に重いと思うわけですけれども,保健所が対応できないところはそれは多々あると思いますよ。今回,コロナ感染症といったパンデミックは私たちにとっても初めての経験で,対応の仕方もなかなか難しいところもあると思います。教育委員会でできること,学校でできること,保健所の対応など様々あるわけですけれども,それぞれに知恵を出し合って,情報を共有して保護者の方への連絡体制をできる限り早く対応できるようにしていただきたいと思います。先ほども答弁がありましたけれども,この辺をもう一回お願いします。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  今,新橋議員が述べられたとおりだと思います。今回のこのコロナ感染症につきましては,初めての経験であり,学校も子供たちもそして家庭も不安な中で戸惑いの連続であったのかなと思っております。現在,ワクチン接種が加速度的に進められて,その中で徐々に出口の光が見えてきたのかなと考えております。子供たちがいてこその学校だと思います。連絡体制を始め,子供たちが安心して学びに向かえるよう,家庭,学校そして教育委員会等が連携を密にとって適宜的確な対応に努めてまいりたいと思います。 ○20番(新橋 実君)  それでは,次の質問に入ります。資料をお願いします。ふれあいバスの各路線の平成30年度末の状況と見直しの方向性が示されているわけですけれども,先ほど話もありましたけれど,1便に1人未満の今の路線が7路線あるわけですけれども,この7路線については全てデマンド交通などほかの移動手段を検討すると方向性が示されているわけですが,住民座談会等が開催され,どのような意見が出されたのか,まず路線名を挙げて説明をお願いします。 ○地域政策課長(藤崎勝清君)  路線名につきましては,今,画面のほうに出ておりますけれども,まず平成30年度末の時点でふれあいバスの1便当たりの利用者数が1人未満であるところが横川地区におきまして1路線,それから牧園地区におきまして5路線,そして霧島地区におきまして1路線の合計7路線であります。その中で横川地区の山之口線につきましては,デマンド交通への移行を,牧園地区の川影線におきましては運行本数の見直しを,続いて霧島地区の市後柄・神乃湯・霧島神宮駅線につきましては,令和元年6月からデマンド交通を行ったところでございます。なお,御質問のありました当該路線の見直しに伴う住民座談会におきましては,主にデマンド交通へのメリット・デメリット,やはり初めての事業ということで御心配される方が多かったようです。それと路線バスや,これは民間の路線バスです。路線バスやJRとの接続をうまくしてほしいとか,あるいは住民の移動ニーズに即したデマンド交通の運行ダイヤの設定等について意見が出されているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  ここには挙げておりませんけれど,このデマンド交通というのがまだ住民の方によく理解できていないのではないかと思うんですけれど,その住民座談会等で,その辺の説明はしっかりされているんですか。 ○地域政策課長(藤崎勝清君)  デマンド交通については,必ず座談会の中でその予約の方法であったり,メリットであったり説明をしっかりいたしております。今後の状況を見ますと,やはり,例えば溝辺町の中でまだ1か所も入っていない場合は,ほかのところのデマンド交通がどういうふうな利点があるかというのはなかなか地域の方々に伝わらないと。この中で例えば福山地区で1か所進んでいったり,溝辺で1か所進んでいったり,霧島で1か所進んでいったりしますと,その方々が口コミで便利になったとか,こちらのほうがいいよとかというのが広がってくると順次,デマンド交通への移行というのは推進されるのかなというふうに考えているところです。 ○20番(新橋 実君)  住民座談会に出られた方は分かっていらっしゃると思うんですけれども,住民座談会にどれぐらいの方が出られて,何%ぐらい,僅かな方だと思うんですけれども,出られなかった方,そういった方にはどういうふうな説明をされていらっしゃるんですか。 ○地域政策課長(藤崎勝清君)  座談会の開催に当たりましては,まずその対象地域となる自治会長さんと事前に協議を受けまして,集まっていただく日曜日であるとか,あるいは夕方以降の時間帯で開催するような開催方法の配慮を行っております。昨年度開催した座談会の参加人数は49名でありまして,このほかにも職員がバスに直接乗り込みまして,利用者の方からアンケートを頂いているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  そういったことで関係住民の意見は十分集約されていると考えていらっしゃいますか。 ○地域政策課長(藤崎勝清君)  全ての方からの意見を聴くというのは,例えばもう御自宅でなかなか外に出られない方もいらっしゃるかと思います。あるいは既に車を持っていて,普通自動車で移動される方にふれあいバスへのアンケートというのはなかなか聴かれても車があるからということで特にアンケートに響かないところもありますけれども,やはり今おっしゃられたとおり,少しでも多くの方が参加いただけるような座談会の工夫を今後も続けていきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  先ほど市長答弁で本年7月からデマンド交通への移行をするということで,それが横川ふれあいバスと霧島ふれあいバスでしたかね。ちょっともう一回確認ですけど,どうでしたっけ。 ○地域政策課長(藤崎勝清君)  少しお時間頂いて後ほどお答えしたいと思います。 ○20番(新橋 実君)  先ほど見直し後の運行については,本年7月を予定していると市長が答弁されていらっしゃるんですけれども,デマンド交通もそれでするのではないんですか。先ほど牧園ふれあいバスですか,これはほかの移動手段でやるというようなことを言われましたけど,どういった移動手段でやるんですか。 ○企画部長(出口竜也君)  先ほど課長のほうで答弁したんですが,今回,これまで5地区においてデマンド交通を入れておりますが,今回新たに横川地区の山之口線のほうをデマンド交通へ転換ということで,こちらのほうは決まっているところです。ほかの移動手段というのがちょっと私のほうで分からなかったところです[188ページに訂正発言あり]。 ○20番(新橋 実君)  先ほど答弁で言われているんですよ。デマンド交通以外のほかの移動手段でやりますということを言われているんですよ。だからそのほかの移動手段というのは何ですかということを私は聴いているんですけど,それは分からないんですか。 ○企画部長(出口竜也君)  市としましては,現在,先ほどからありますとおり,利用人数の少ないところにつきましては地域の皆様方の御意見を座談会等で聴きながら,デマンド交通でしたら乗合タクシーのことでございますが,そちらの移行を順次御理解の得られたところから進めているところです。また,ほかの移動手段としましては,例えばですけれど,民間による自家用自動車運行などもございますので,そういったものはまだ研究の段階でございます。また,あわせて,先ほどありましたけれども,隼人地区のほうで今回,民間路線バスの廃止に伴いまして,交通空白の区間が出てまいります。そこにつきましてはジャンボタクシーによるふれあいバスですね。こちらの運行も今,予定しているところでありまして,ジャンボタクシーによりますと幹線でなくても集落の中に入っていけると。そういったことでできる限りいろんな手段を考えているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  だけど,1便に1人未満のところにジャンボタクシーを走らせてもどうかなと思いますよ。だから,ここにも書いてあるわけですから。移動手段の検討を行うということは書いてあるわけですから,そういったのはどういった移動手段をするのかというのはしっかりと考えていただきたい。私は先ほどそういう説明があったから,どういった移動手段があるのかなということを分かっているのかと思って,今,質問しているんですよ。またそこは後ででもいいですからしっかり答えてください。次に,1便に1人以上2人未満の路線が10路線あるということですけれど,また出していただければと思いますけども,見直しの方向性としては,当面は現状を維持し利用者増加に向けた運行ルートや運行ダイヤの見直しを行うということでした。どのような考えで進めていくのか。それでも改善しない場合は,住民座談会を開催して,ここもほかの移動手段の確保に向け,検討されるとされているが,まず,住民のコンセンサスを得ることが一番の近道ではないかと思うがどうですか。 ○地域政策課長(藤崎勝清君)  計画に掲げております平成30年度末実績において,1便当たりの利用者数が1人以上2人未満である10路線のうち,溝辺ふれあいバスの溝辺隼人駅線,それから牧園ふれあいバスの医師会医療センター線,福山ふれあいバスの比曽木野線については,座談会における地域住民との意見等を踏まえ,運行ルートやダイヤの見直しを行っているところです。今後も霧島市地域公共交通網形成計画に基づきまして,主に1便当たりの利用者が2人未満の路線については,議員おっしゃるとおり,住民座談会等を開催するなど,よりよい運行形態について地域住民の方々とまず必要な協議を行ってまいりたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  しっかりと住民の意見を聴いて対応していただくようにお願いします。あと,1便2人以上の路線が21路線あるわけですけれども,この一番少ない路線,1便2人以上でも2人というのもあれば,それ以上多いところもあると思いますけれども,一番多い路線ですね。どういうのがあるのかちょっとお伺いします。 ○地域政策課長(藤崎勝清君)  21路線の中で平成30年度実績でございますけれども,1便当たりの利用者が多い路線は順番にいきますと国分ふれあいバスの木原小中学校線が13.2人,霧島ふれあいバスの永水小学校線が12.3人,横川ふれあいバスの下ノスクール線が9.3人ということで,こういった児童生徒の方が利用されている路線が多い傾向になっております。[「少ない路線は」との声あり]利用者の少ない路線でございますけれども,2人以上の路線の中では溝辺ふれあいバスの空港崎森線で2人,最も1便当たりの利用者が多い路線は先ほど申し上げましたとおり木原小中学校線の13.2人となっております。 ○20番(新橋 実君)  分かりました。一番多い路線の木原線が13.2人というようなことですね。市として,この見直しの方向性を見ると,運行形態を維持しつつ運行ルートの確認を行ってのことですけれども,1路線2人以上を乗車してもらえばいいのか,これでいいという採算はどうか分かりませんけれども,この方向性で進めていくという考えですか。 ○地域政策課長(藤崎勝清君)  霧島市地域公共交通網形成計画におきまして,1便当たりの利用者が2人以上の路線については運行形態を維持しつつ効率性や利便性の更なる向上に向けた運行ルートや運行ダイヤ,運行便数の調整を行うこととしております。持続可能なふれあいバスの運行に当たりましては,議員のおっしゃるとおり,その採算性も大変重要な要素だと考えております。今後も国の補助金の活用等を含めて積極的な見直しに努めてまいりたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  2人以上ですから,一番多いところで13人。今,バスの運転手の不足とかいうことも言われております。ジャンボタクシーも先ほど言われましたけれども,やはりそういったのも今後は考えていくべきかとは思いますけれども。あと,どうしてもこのふれあいバスの利用ですね,これが進まない大きな要因というのは何だと思いますか, ○地域政策課長(藤崎勝清君)  まず,アンケートの結果によりますと,乗りたい時間にバスがいない。運行本数が少なく待ち時間が長い。行きたい場所にバスが行かないというのがアンケートの結果では主に出されております。私もまちづくり計画のサポーターで地域の方々とお話をしたんですけれども,そこは限界集落でありました。そこの方々のお話では,ぎりぎりまで自家用車を利用する。乗れなくなったら近くの方に乗せていただく。最近では移動販売車を利用するとか,それと長いこの車社会の中で,いきなり自家用車からふれあいバスに乗るということに対する不慣れなところがあるのではないかというふうに感じているところです。 ○20番(新橋 実君)  今のあれも後でまた市長に聴きますけれども,それでは,この過去3年間でこの免許証の返納者,この推移を教えてください。 ○安心安全課長(石神 修君)  警察から頂いた情報によりますと,運転免許証の返納者数は平成30年が455人,令和元年が603人,令和2年が391人となっております。いずれも暦年で1月から12月までの数字になります。 ○20番(新橋 実君)  今そういう報告があったわけですけれど,その後の免許証の返納者も含めてアンケートを取っているのか。私のところで聴くところによると,先ほど利用が進まない要因でも言われておりましたけども,やはり乗りたいときに乗れないと,時間がないと,いろんな要因を言われました。そのことを聴いて,市長,その辺の対応,市長はどういうふうに考えていらっしゃいますか。 ○市長(中重真一君)  霧島市の公共交通,先ほど議員から2人未満のところだけでいいのかというようなお話もございました。やはり全体的に今後改善をしていかなければいけないと考えております。その中で特にこの2人未満の路線について,今後どうするのか,デマンド交通への切り替え等も含めて現在進めているところでございますが,やはり利用者によっては病院に行きたい方,買物に行きたい方,また時間帯も病院の方と買物の方とでは違います。そういった様々なニーズに対応できるのかどうか,そういったことも含めて今回,(仮称)隼人循環バス,ここの実証実験等を行います。霧島市にとって,また霧島市のそれぞれの地域にとってどういった形の地域公共交通を考えていくのがふさわしいのか。これはもうこれから長年の課題になってくると思いますが,検討を続けていかなければならないと考えております。やはり何といいましても車社会の霧島市でございます。その後,免許返納をした後の地域公共交通をつくるのは非常に重要であるというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  先ほど大きな要因を言われましたけれども,やはりそこなんですよね。行きたいときに行けないと。乗りたいときに乗れない。それを改善するのは非常に難しい問題だとは思いますけれども,やはりそこら辺を少しずつでも改善していかないと,幾らたってもこのふれあいバスの利用というのが,ふれあいバスがジャンボタクシーに変わってもデマンド交通に変わってもなかなか進んでいかないと思いますよ。だからこれも市長,やはり公約にして私は出るべきだと。やはりこういったのは待っていらっしゃいますよ。皆さん,市民の方は。そういったことも思います。市民の方に,多くの方に広く声を聴いて安心安全なふれあいバスの利用ができるような運行体制を要望したいと思います。資料の3枚目と4枚目を御覧ください。路線再編の方向性の現状と将来像が示してありますが,いつまでに行う考えなのか。現状と将来性が書いてありますけれども,この中身を教えてください。 ○企画部長(出口竜也君)  それでは,今の資料の3枚目ですけれども,生活移動に関する路線再編の方向性というところでございます。これまでの間も既に溝辺ふれあいバス並びに横川ふれあいバスの連結で同地区間の移動に配慮した事例もあります。また要望の多かった溝辺地区から市街地への移動についても隼人駅までの便の見直しによる運行便を来月から運行をすることとしております。また先ほどありましたとおり,10月からジャンボタクシーを活用した路線に取り組むということにしております。この資料につきましては,この計画は4年間の事業でございますので,その間,バス事業者等とも連携をしながらよりよい乗りやすいバスネットワークになるように検討していくための一つのたたき台として掲載しているものでございます。 ○20番(新橋 実君)  たたき台で掲載されているけれども,まだ具体的に決まっていないと。あくまでも将来像であって,いつ頃までにできるかというのは決まっていないという理解ですか。 ○企画部長(出口竜也君)  おっしゃるとおり,この今出ておりますところをそのまま実現するというよりも,このような一つの視点と見方としてバスネットワークの改善をしていくということでありまして,先ほど述べたとおり,もう既にこの趣旨に沿って見直しも進めているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  私はやはりこの将来像をこういうふうな形でぜひとも進めていただきたいと思います。だから,これに向けては企画がやるのか,市長がやるのか,その辺も含めてやはり考えていくべきだと。できるだけ早めにそれをすることによって市民の方も安心して乗れるような形になると思います。ぜひともただ将来像を示しただけではなくて,いつ頃までにやるんだという目標とかめどを立ててやるべきだと思いますけど,どうですか,市長。 ○市長(中重真一君)  ここで示してあるのは,企画部長が今答えましたように将来像であります。ただ,ここにありますように,路線バスとJR等を上手に連携させるこの取組というものを今後特に進めていかなければならないというふうに考えております。この地域公共交通におきましても,いかにその地域で住みやすい環境を作るかということが目的でありまして,先ほど申し上げましたように移動販売等の問題もございますし,またそういった方々が病院また大きな買物に行くときにそういった地域公共交通を使うところでございます。それでも総合的に勘案しながら今お住まいの地域で住みやすい環境を整えていく。地域公共交通その他も含めて100点というところはないと思いますが,今後もしっかりと地域座談会等の意見も聴きながら進めていくことが必要であると考えております。 ○20番(新橋 実君)  これ以上突っ込んでもなかなか回答は返ってきませんけれど,できるだけこれに向けて頑張っていただきたい。あと,先ほど市長答弁にもありました,先日,議案でも示されたわけですけれども,令和3年10月1日から令和4年3月31日まで隼人町の交通空白区域を走らせる隼人循環バスですね,実証運行を踏まえて今後どのような展開を考えているのか,まずお伺いします。 ○企画部長(出口竜也君)  この新しい路線につきましては,地域の住民の方々と話をした上で通る路線を検討しております。例えば小田団地とか小浜,そして隼人塚団地等も細い路線も入るようにしているところでございます。このような実証実験の後ですね,また住民の皆様の使い勝手等をお聴きした上で必要に応じて運行ルートの見直しなどを行って,来年度からの本格運行に移行していきたいと考えています。今回はコロナ禍ということで交付金を活用して,これも補正予算のほうで提案しておりますけれども,バスロケーションシステムですね。バスが今どこを走っているかというのもスマホ等で確認できるような取組も合わせて検討しております。加えて3密を避けるということから,ジャンボタクシー,10人乗りですので混み具合,こういったものもリアルタイムにお知らせできるようなシステムの構築を考えているところでございます。こういった面もまたうまくいきましたら全体的な取組も,費用対効果もございますけれども,順次,検証検討をしていきたいと考えております。
    ○20番(新橋 実君)  資料の5枚目ですけれども,これまで小浜地区では住宅地の中まで入る路線がなかったわけですね。今回はこういうふうな形で中まで入っていただけると非常に有り難いわけです。やはりこういったことが住民サービスのあれにつながるわけですので,ぜひともこれがどういうふうな形で今後生かされていくのか非常に楽しみでございます。あと,旧国分地区でもTMO構想で巡回バスの実証実験を行った経緯もあるわけですけれども,高齢者の免許返納者が増えていく中で再び行う考えがあるのかないのか,その辺はどうですか。 ○企画部長(出口竜也君)  旧国分市時代に,これは平成13年度頃だったと思いますがシティウォーカーという名称で循環バスを走らせた経緯がございます。この路線などが国分のふれあいバス,ひいては本市のふれあいバスの基になったものでございます。なお,現在,国分隼人地区の中心市街地を循環する市街地循環バスというのを走らせております。こちらのほうがちょうど2年ほどたちますので,こちらの見直しの中で,この市街地循環バスも内回りと外回り,本当の市街地と国分駅,隼人駅,医師会医療センター,この3点を巡回するバスでございますが,内回りと外回りとありまして,北部のほうの重久方面,そして浜之市,10号線方面もちょっと大回りをする路線も加えておりますので,こういった路線の見直しの中でもう少し広げられるのかどうかなどもまた検証しながら検討していきたいと思います。 ○20番(新橋 実君)  検討するということはやらないということなんですけれども,できたら市街地だけを走らせるのではなくて,やはり市街地の周りをいろんなところがあるわけですので,できるだけ検討ではなくて,前向きにしっかりとやっていただきたいと思うんですけれど,もうちょっとやるような答弁はできませんか。 ○市長(中重真一君)  先ほど御紹介いただきました(仮称)隼人循環バスにつきまして,地元の方々とお会いするときには大変期待されているというお声を聴いております。そういった中で今後この実証実験,どういったエリアに広げていけるのか,今後また検討していかなければならないと考えております。この地域公共交通を考える際に全てこういった市が負担をする公共交通だけでやりますと,やはり市の財政負担というものが大変大きくなってまいります。そういった中でどのような手段を使うことが地域公共交通,市民の満足度も高めながら財政負担も少なくしていけるのか。全国においては様々な取組,地域によって地域の方が運転のお手伝いをするといった取組,また自動車会社のほうからも様々な提案をいただいているところでございまして,そういった自動車会社との連携した取組が霧島市において進めることができないか等も協議をしているところでございます。市民満足度が高められるように,市民生活の利便性が上がるように今後も地域公共交通,市の重要な課題として取り組んでいきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  すみません,この隼人巡回バスですけれども,これ予算というのはどれぐらいでしたっけ。 ○地域政策課長(藤崎勝清君)  巡回バスの委託料につきましては3か月分ですけれども237万1,200円でございます。あわせまして,後ほど保留と致しておりました本年から開始しますデマンド交通につきましては,7月からですけれども,横川が山之口地区,溝辺が桑坂地区,志學館大学の上の周辺になります。それと福山の福沢地区,この3か所を本年7月からデマンド交通化にすることで進めているところです。 ○20番(新橋 実君)  隼人が週二,三回走らせて1日4回左回り,右回り,2回ずつ走ってそれで237万1,200円ということですかね。この委託料が。3か月間。ちょっとそこが。今3か月間で237万1,200円という理解でいいんですか。あと,1人当たりの運賃が200円ということですよね。障がい者とかという方は100円と,子供も100円でしょうけれども。そういう理解でいいんですね。確認です。 ○地域政策課長(藤崎勝清君)  運行月数につきましては,今3か月とありましたけれども6か月になります。10月から来年3月までの6か月間ということで,今おっしゃられたとおり,それから運賃収入見込みを差し引いた予算額となっております。 ○20番(新橋 実君)  ということは1か月当たり40万円ということですよね。ですよね,40万円。これは今200円ですけれども,1人当たりの乗車賃が。それは少し上げても私は構わないと思うんです。これは実験ですからあれですけれども。よその地区に増やしていく中で,もしこれが順調にいけばそういうことをすれば市の負担もあれですけれど,よそはもうただで走らせているところもありますけれども,霧島市でどうしてもやろうとすれば,住民の理解を十分得られると思うんですけれど,その辺はどういうふうに考えていらっしゃいますか。 ○地域政策課長(藤崎勝清君)  今,議員おっしゃるとおり,運賃の件に関しては,今後必要な検討課題の一つと考えています。と申しますのが,車両の燃料費であったり,それに係る消費税の値上げ等ともございます。一方で,住民の方の負担に大きく影響がしない程度の中での年次的な引上げとか,住民の意見を伺いながら調整する時期が来ているのではないかというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  今のこの隼人は今回走らせていただいて,実験ですので,これをしっかり見ていただいて,あとのところにぜひとも生かしていただきたいと思いますので,この結果はまた私たちがそのとき議員でいるかどうか分かりませんけれども,議員の仲間に知らしめていただいて,やっていただきたいと思います。次に入ります。所得倍増に向けた取組は国が中心になって農業所得については,米,野菜,畜産などの各品目ごとに生産額の増大や生産コストの縮減に向けた対応,方向等を検討しており,農村地域の関連所得については加工直売,都市と農村の交流などの施策分野ごとに雇用所得の増大に向けた対応,方向等を検討しています。それを受けて,合併してから霧島市の専業農家戸数,これと兼業農家戸数の数,これはどれほど変わっているかお知らせください。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  本市の専業農家数と兼業農家戸数についてお答えいたします。5年に1回調査が行われる農林業センサスによりますと,平成17年では販売農家数2,841戸のうち専業農家1,347戸,兼業農家1,494戸。平成22年では販売農家2,306戸のうち専業農家1,294戸,兼業農家1,012戸。平成27年では販売農家1,745戸のうち専業農家1,034戸,兼業農家711戸となっています。令和2年に行われた調査では販売農家が1,233戸でありましたが,専業農家,兼業農家の確定値についてはまだ公表されておりません。 ○20番(新橋 実君)  すみません,販売農家というのは何ですかね。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  農家の中には,作った作物を販売している農家と,あと自給的農家という農家がいらっしゃいます。販売農家は総農家数から自給的農家を引いた農家の方というふうになっております。 ○20番(新橋 実君)  それでは,先ほど新規就農者のことも聴きましたけれども,この新規就農者数も聴いたんですけれども,ここ3年の変化,推移ですね。そこに支援した金額。どのような世代,職業,後継者が新規就農者となっているのかお伺いします。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  新規就農者の推移ですが,平成30年度が17名,令和元年度が11名,令和2年度が10名となっており,3年間で支援した金額につきましては,国及び市単独の農業次世代人材投資事業の実績が7,714万7,353円となっています。世代では10代が1人,20代が15人,30代が11人,40代が7人,50代が4人となっています。就業前の職業につきましては,会社員が6人,自営業が3人,農業が19人,パート3人,その他7人となっております。農業につきましては,自宅で手伝いをしていたり,それとほかの農家に研修に行っていたりという人も含まれます。それと後継者数につきましては,家が農家である農家出身の方が30人,非農家出身者が8人となっております。 ○20番(新橋 実君)  いろんな方が新規就農者として就いていただいていることは有り難いことなんですけれども,この人数がどうなのかということもあります。今後も特に,農地集積・集約化,加速化を行い,大規模経営に匹敵した省力栽培技術を開発し,各地域の条件に応じた導入を推進,シフトしていかないといけないと言われているわけですけれども,市としてもそのような考えで進めていかれるのか,取り組んでいるのかお伺いします。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  市としても国の施策に注視しながら担い手農家への支援,農地集積・集約化に取り組んでいるところでございます。具体的には農地中間管理事業において,令和元年は農地266筆,面積46万8,285uを集積,令和2年は農地331筆,面積40万8,499uを集積・集約しています。またスマート農業の推進に係る事業についても,国・県補助事業を活用しながら導入等を推進しているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  先ほどの新規就農者というのは,どういった農業に就いていらっしゃるんですか。実際いろんな農業の種類があるわけですけれども,その辺はどうですか。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  令和元年度と令和2年度の数字があります。令和元年度では野菜に就かれた方が5名,お茶に就かれた方が2名,畜産が4名となっております。令和2年度は野菜が6名,畜産が4名というふうになっております。 ○20番(新橋 実君)  そういった方は,大規模経営を目指していらっしゃるんですか,その新規就農者というのは。それともこじんまりとやっていかれるんですか。その辺はどうなんですか。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  やはり,ある程度の大きな農家を目指してる方がほとんどでございます。 ○20番(新橋 実君)  一番の問題はですね,これから高齢化による問題で担い手をどう育成,確保していくかといったことだと私は思います。国では家族経営については認定農業者になるように支援するとか,集落営農では後継者が不足している地域については法人化を後押しするような。法人経営については人・農地プランの中心経営体について位置付けられているように推進しますといったことで担い手育成確保していく考えのようですが,市としては具体的にどのように考えているのかですね。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  市としましても,担い手への農地の集積・集約化,地域農業の在り方等を取りまとめた人・農地プランへ中心経営体を位置付けていることが補助事業等の交付条件等になっていることから,人・農地プランの実質化に取り組み,昨年末に実質化を完了いたしました。今後はここに位置付けられた中心経営体を中心に農地の集積・集約化を図っていくとともに,農業生産法人の育成についても進めてまいりたいと考えております。新規就農者についても,先ほど答弁しましたように,そういった事業を活用しながら育成確保に努めてまいりたいと思います。 ○20番(新橋 実君)  今,ネットを見れば,令和3年度霧島市担い手経営発展等支援事業というのが,もう今は削除されているんですけども,これはどのような事業でしたかね。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  担い手経営発展等支援事業につきましては,霧島市の中心経営体である認定農業者のうち国県補助事業の交付要件に該当しない中堅クラスの農家,次世代の農業・農村を担う新規就農者に対し,経営発展や経営の安定,定着に必要な農業機械,施設導入等の資金を支援するという事業でございます。 ○20番(新橋 実君)  実際,今は削除されているということは,実際もうそれだけ事業には収まったという理解でいいんですか。それともどれぐらいの予算が組んであってどういうふうな形になったんですか。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  この事業につきましては,5月10日から6月11日まで募集を致しました。募集いたしましたところ,耕種部門におきまして23名の方が応募されております。あと畜産部門において4名の方が応募されております。予算につきましては,総額2,400万円であります。希望される方の総事業費を積み上げましたところ,この予算をもう既にオーバーしているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  予算をオーバーしたからもう削除したという理解でいいんですか。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  そうです。募集期間内にもう予算をオーバーしたので,もう削除をしたということになります。 ○20番(新橋 実君)  令和3年度の事業で,多くの方がもちろん募集・参加されたわけですけれども,どれだけの広報をされて,これだけ来られたということでいいわけですけれども,広報の形,その辺はどういうふうな形でされたのか。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  広報につきましては,認定農業者に送っております機関紙を通じて公募をしたのと,あと,ホームページに掲載して公募をした2点でございます。 ○20番(新橋 実君)  予算規模は非常に少なかったのではないかと思いますけど,もうちょっと今後は増やしていく,そういうふうな考えがあるのかどうか。これだけの方で実際予算も足りなかったと思うんですけれど,その辺はどうなんですか,部長。 ○農林水産部長(八幡洋一君)  今,始めまして3年目ということで,非常に多くの皆さんに喜んでいただいている事業かなというふうに考えております。3年過ぎましたので,アンケート等を取りながら,検証をしながら今後また財源の確保,増額等も含めて検討していきたいというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  せっかくこの担い手のためにやる事業ですので,しっかりとやっていただきたい。市長,よろしくお願いします。私も1回目の質問で,ちょっと出していただきたいんですけれど,宮崎県の農家の方を紹介しました。資料を見ていただきたいんですけれども,岩手県では野菜の生産拡大と直売所での販売の実績,石川県では重労働から解放をされた女性が中心となった新規作物の導入,いずれも農地拡大でフォアスシステムを導入し野菜の生産が可能になったそうです。以前,私が一般質問したときに,当時の部長が国分平野では米だけ作っていれば所得もそれで十分だと言われる方はそれでいいんだと言われておりました。所得を向上させようという方は,畑作物でも作ればいいんだと。個人個人が考えるべきだと。確かにそうでしょうが,今はそれでいいかもしれません。これからは高齢者が農業をどんどん離れていくわけです。国分平野でも国道10号から下は,南側は湿田になります。今多くの自治体で取り組んでいるこのフォアス事業。現地を見て霧島市の農業を支えていく担い手や認定農業者に勉強してもらいたいと思いますが,部長も現地をどこか確認をされたと聴きましたけれども,そこを見た感想をもう一回お伺いします。 ○農林水産部長(八幡洋一君)  フォアスにつきましては,昨年の11月12日に耕地課,農政畜産課の職員で土改連の総支部にお願いして現地視察を行いました。大崎町,肝付町の3か所の圃場を見せていただきました。取組ですけれども2か所の水田を整備した実証圃場と,すぐ隣の圃場で効果を検証するため対象圃場として設置をされておりました。その実証圃場と対象圃場にそばと飼料作物を植えつけられて効果の検証を行っておられました。現場で実証圃場の生育等は未整備地よりはよかったかなというような状況でしたけれども,ちょっと始めたばかりというようなこともあって,一般的な水はけのよい圃場と比べた場合には実証圃場のほうが少し落ちるのかなというような印象を持っております。もう一か所につきましては,すぐ近くに湧水が湧いている地帯に整備された圃場でしたが,この水の制御が難しいということから排水のみの利用にとどまっていたところでございました。また,整備に係る整備費が1反当たり100万円要したというようなお話をお聴きしました。現地をちょっと見させていただいて感じたことなんですけれども,運用を始めて間もないということもあったと思いますけれども,まずは,それが適用できる水田の条件,圃場の選定ですとか,適正な維持管理,それぞれの作物や土壌条件に応じた最適な水管理などの条件等,そういうのを満たさなければ効果は余り期待できないのかなというふうに感じたところでした。しかしながら,ここでも出ておりますけれども,全国では優良事例等がいっぱい出ていることも把握はしておりますけれども,市として,今現在,要望等も余り,余りというか要望がありませんので,現時点でフォアスに係る計画はしていないところです。また,現在,農業を取り巻く状況というのは,高齢化,担い手不足など深刻な問題となっております。高齢化に伴う離農はなお進むことが避けられない状況です。このようなことから,現在,農政それから農業委員会等と連携し耕作されている農地を保全された形で後世に引き継ぐため,担い手等に集約・集積する農地中間管理事業や,今後の農地についての課題解決していく人・農地プランの推進に取り組んでいるところでございます。併せて,水田を活用した経営所得安定対策事業を推進し,水田営農による所得向上に取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  要望がありませんではなくて,勉強が足りないのではないんですか,まだ。全然,お宅らが,結局市民の方にそういう案内をしてないから要望も何も来てないわけですよ。前の部長も言いましたけども,全然話をしないから,勉強をしていないから。今行かれたというけど,大崎町とか肝付町とか行かれたっていうけど,全然勉強してないから市民の方へまだ伝えるすべがないわけでしょう。そこを言いたいんですよ,私は。やはりそこをしっかり市民の方と一緒になって勉強しようかと。今言われるけども,私は田んぼだけ作ってりゃいいんだと。それはそれで今のとこはいいとそう思ってらっしゃるんでしょ。田んぼは田んぼだけでいいんだと。それはどうなんですか。 ○農林水産部長(八幡洋一君)  先ほどから出てきております人・農地プランの実質化というようなことを令和2年に霧島市全域21地区に分けまして,農政,耕地,農業委員会,農業委員,推進委員,土地改良区,JA,県で各地区の農業をされている方,認定農業者等を含んでですけれども,それぞれお集まりをいただきまして,各地域における課題等の抽出をしております。対象地区の課題,それから農地の集約に関する方針,こういうものを農家の方々に直接お聴きしながら計画書を作成し公表をしたところでございます。そういう中で,今言われる国分は4地区ぐらいに分けましたけれども,その中でそういう話も基盤整備という話は若干出てきておりますけれども,そういう意向であったり,今後そういうふうにしていきたいというような話も上がってきてないというのが現状でございますので,先ほど申しましたとおり,水はけのいい圃場はまだいっぱいありますので,そういうところをあっせんをしながら耕作をしていただきたいというふうに考えているところです。 ○20番(新橋 実君)  例えばですよ,田んぼで今,1反歩米を作って幾ら取れますか。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  いろいろ圃場も,いい圃場もあったり,ちょっと日当たりの悪い圃場もあったりしますけれども,大体今,米が7,000円としますと大体15俵から20俵取れますので,売上げとしましては10万円前後ではないかと思われます。 ○20番(新橋 実君)  反当は10万円ですよね。だから,例えば裏作をするとか二毛作をするとかすればですね。裏作は今全然しないわけですよ,国分平野にしても。やはりそういうやっている,そこの働いている人はそういう気持ちももちろんないんでしょうけれども。そこに認定農業者の方々が何人かいらっしゃいますけれども,そういう人たちは米だけ作っていればいいんだというような気持ちなんでしょうけれども,だからそこら辺をちょっと――。そこを畑にして野菜を作っている方いらっしゃいますけれども,そういう気持ちを,もうちょっと所得を上げていこうか,倍増させていこうかという気持ちにやはり市として考えてらっしゃるのか,その辺はどうなんですか。 ○農林水産部長(八幡洋一君)  先ほども出てきましたけれども,経営所得安定の事業については,水稲を作らないで違う作物を作るというような形になりますけれども,いわゆる転作と言われるやつですけれども,そういうやつにつきましても,WCSを作れば1反歩10万円ぐらいの補助が出ますので,またそういう楽をしたものもまた売れるというようなことになりますし,飼料作物いろんなものがありますので,その圃場条件に合わせて作物等を選んでいただく。これが高収益につながるのかなということで,今答弁でもずっと申し上げておりますとおり,こういうものを推進をしているということでございます。 ○20番(新橋 実君)  もうちょっとしっかりと勉強もしていただきたい。とにかく私としては,これは先ほど部長も言ったけど,やっぱり湿田に対してこういったのが有効らしいんですよ。先ほど言った大崎町の現場ですね。そこについては,湧水のところは後々ボラを敷いてフォアスをしたら非常にいい盤になったということなんですけれども,ソバをやったところは160sぐらいあったらしんですよ。その近くでフォアス事業やっている所。一般田は16sぐらいしかならんかったと。そういうような話も聴きました。だから,とりあえずとにかく自分がどれだけ所得を上げたいか。やはりそういう気持ちを持っていらっしゃるか,農家がいらっしゃるかどうかというのをまず見極めることですよ。だから,そういう気持ちを市が持っているか。そういう人を,どれぐらいの方が本当に考えていらっしゃるか,やはりそこをつき止めていただきたいんですよ。認定農業者の方だけに限らず,やはり国分平野の10号線から下の南の湿田,あそこら辺もこういうことをすることによってある程度改善はされていくかもしれんけど,その前にもうちょっと人数を変えて現地を見るとか,いろんなところで勉強もしていただきたい。もう少し勉強をする考えはないですか。 ○農林水産部長(八幡洋一君)  先進事例等も今後またいろいろと確認をさせていただきながら,霧島に適した作物の栽培,そういうものも考えていきたいというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  先ほど宮崎で95万円ぐらいあったと。この場合は有機で作っているわけですけれども,田んぼと根菜類ということで反当95万円ぐらいあがったということなんですけれども,そういう気持ちを持っていればそういうところもあるということですね。だから,反当10万円で,はいはい,いいですよと。今,部長はそういうふうな形で言われるけれど,WCSでもやっときゃいいんだというようなことも言われるけれども,やはりそういうのもあるわけだから,しっかりそういった部分をやはり見ていただきたいと思うわけですね。市長は,この所得倍増について勉強する機会を。食糧自給率は今後どうなっていくか。やはりそういったことも非常に大事だと思うんですけれど,その辺についてはどういうふうに考えてらっしゃいますか。 ○市長(中重真一君)  霧島市で展開されている農業,今,議員からお話がありました国分平野の水稲であったり,畜産であったり,お茶また果樹,露地野菜,様々な農業が展開されております。そのそれぞれの分野の中で所得をどのように増やしていくかを検討していかなければならないというふうに考えております。その中で基盤整備につきましては,先ほど取り上げていただきました担い手経営発展等支援事業,これにつきましては国が支援するクラスター事業などの事業につきましては,大規模農家を対象としておりますので,それに該当しない中規模,また新規就農者等を対象に市が独自に作った制度で,市の独自の支援策でございまして,今後このようなものを更に発展させていければと考えております。また,所得を向上させることにつきましては,先日,山田議員の御質問のときにもお話ししましたが,現在,航空会社から来ていただいている地方創生アドバイザー等の発案等で,朝採れ野菜を航空便を使ってイトーヨーカドー等に販売する販路拡大,このようなことも。空芯菜という野菜で非常に好評だと。すぐ売り切れるというようなこともお聴きしております。それぞれの分野において所得向上が図られるように,しっかりと農家の方々,また関係機関とも協議をしながら進めていくことが大切だと考えております。食糧自給率についてのお話がございました。今,国においては40%切る39%ぐらいと言われておりますが,カロリーベースでの食糧自給率を日本は採用しておりますので39%という数字になってこようかと思いますが,霧島市においては,国よりも大変高い数値になるのではないかと思っております。畜産農家が多いですので,カロリーベースの食糧自給率については生産費ベースよりも下がってこようかと思いますが,生産費ベースで食糧自給率を考えますと霧島市においては恐らく100%を超えるのではないかというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  これから農業をする人は,少しでも人と違う農業をして,勉強もしていろんな知識を得て所得を増やしていただきたいと思いますが,それについては部長はどう思いますか。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  市内の農家の方にも海外販売をしている方やSNS等を活用して販売されている方,飲食店等へ直接販売を行っている方,有機栽培で付加価値をつけて販売されている方などがいらっしゃいますので,こういった取組を広げていきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  あとですね,水田で野菜を作ることは,水消毒はできて連作障害防止にもつながるわけですね。これから農業を目指す方は,作るだけでなく,加工から販売ルートを確立した6次産業化を進めるべきであり,地域や自治体も連携して取り組む必要があると思いますが,これについてはどうですか。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  6次産業化につきましては,現在,市内に県の6次産業総合化計画の認定を取ってらっしゃる方が7事業者いらっしゃいます。市では,ふるさと納税の基金を活用した農業の稼ぐ力プロジェクト推進事業で農産物等の販売促進,6次産業化,農商工連携などに取り組んでいるところです。また,6次産業化を図るには,加工所を作ったり,販路を確保したりと経費や新たな課題が生じることから,県にもあります6次産業化サポートセンターなどの関係機関と連携を図り,取り組む必要があると考えております。
    ○20番(新橋 実君)  今後しっかりと勉強も,私も含めて一緒に関係部長とやっていければと思いますので,そのときはよろしくお願いします。これで,最後の質問に入りますけれども,コロナワクチン接種について伺います。電話による使用料については国からの補助があるのではないかと思うわけですけれども,県内を調べてみますと,鹿児島市の場合は099から始まる。薩摩川内市は05から始まる電話でした。霧島市の電話での予約はナビダイヤルの0570です。鹿屋市は電話での予約は難しい方についてはファクスの案内もありましたが,これについてはどのように感じますか。 ○保健福祉部特任次長医療センター整備対策監(砂田良一君)  フリーダイヤルによります自治体負担分については,国庫の補助対象になるというふうに確認をしております。今回,霧島市のほうがナビダイヤルを採用しているわけですが,その理由としては先ほど答弁したとおりですが,一つ目に,負担の公平性ということで,個別接種におきましても,それぞれの方が希望する医療機関のほうに直接,電話予約を入れるということで通話料も発生いたします。そういったことで,負担の公平性を図る必要があるということと,二つ目に他市の状況ということで,コールセンターを立ち上げるときに,県内のそれぞれの自治体を確認しましたが,その当時,フリーダイヤルを採用した自治体等がなかったということで,ナビダイヤルのほうを採用しているということでございます。それと鹿屋市のほうでファクスでの予約ということでございますが,本市におきましても,聴覚に障害のある方につきましてはファクスでの問合せというものを行っております。今回そういった支援をしたケースもありました。なお,鹿屋市のほうに確認をしたところ,一般の方のファクスという予約は受け付けていないということで,本市と同様に聴覚障害の方を対象とした受付を行ったということでございます。 ○20番(新橋 実君)  私も今回質問したのはここなんですけれど,先日,テレビで報道されていたわけですけれども,ナビダイヤルでなかなかつながらないということで,家族3人で電話をするとつながっても長く待たされると。一番最初はそういうようなあれもあったと思いますけれども,最終的に3人で電話を使用して,電話料金が8,000円を超えたといったことでした。非常に高齢者にとって負担が大きかったということで,私も今回この質問をしたわけですけれども,これについてはどう思われますか。霧島市では,どれぐらいの負担が掛かったのか,その辺は把握はされていますか。 ○保健福祉部特任次長医療センター整備対策監(砂田良一君)  通話料につきましては,確かに無料ということではございませんので,それぞれの方に負担増ということにはなるかというふうに思います。今回どれぐらいの通話料が掛かったかということでございますが,ナビダイヤルにつきましては20秒10円ということでございますので,10分程度ということであればそれなりの料金になるのかなというふうに思います。 ○20番(新橋 実君)  待ってる時間も通話料になるわけですよね。その待っている時間というのが結構長くなるのではないかと思うんですけれども,その辺は把握はされているんですか。実際,市のほうは全然これにはタッチされてないわけですよね。もう直接そのナビダイヤルに,業者のほうにいくわけですから,その辺はどうなんですか。 ○保健福祉部特任次長医療センター整備対策監(砂田良一君)  予約をする機関を通して,そういった待ち時間といいますか,呼出しの時間等があったということでの問合せというのは市のほうに2,3件来ているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  分かりました。あと,先ほどフリーダイヤルはどこもやってないから霧島市はやったということでしたけども,隣県の熊本県ではフリーダイヤルは熊本市と長洲町と。玉名市は住人の声を受けてフリーダイヤルに向け準備中と。これは私が質問する前のことですから,ちょっと前のことですけれども。また垂水市もフリーダイヤルを開始するということでした。今後の取扱いはどうなんですかね。 ○保健福祉部特任次長医療センター整備対策監(砂田良一君)  現在のところ,市民の皆様のほうからそういったナビダイヤルに対します問合せというのも余りないところでございますので,現在ではフリーダイヤルへの移行というのは考えておりませんが,今後,市民の皆様からの問合せ状況によって調査したいというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  この1人当たりの時間というのはどれぐらい掛かるものですか。ナビダイヤルでつながったときの。それは分かりますか。 ○保健福祉部特任次長医療センター整備対策監(砂田良一君)  通話時間になりますけれども,およそ15分から20分ぐらいで予約の受付が完了しているというふうに確認しているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  1人当たり15分から20分掛かるとなれば,非常に大きなお金が掛かるのではないんですか。やはりフリーダイヤルにできるんだったらそっちのほうがいいと私は思うんですけれど,市長いかがですか。 ○市長(中重真一君)  65歳以上の方の予約につきましては,現在,集団接種会場においても空きがある状況ですので,もうつながりにくいとかいう状況もなく,待たされる時間もなく,また現在,加速化事業を進めておりますので,市のほうに直接お電話を頂いた方についても,名簿で登録してこちらから接種について会場をあっせんするというような形を取ることになりますので,通話料については余り心配はないのかなというふうに考えております。そもそもこのナビダイヤルを通してという予約が65歳以上の方については,もう今後ほとんどない状況になってくるのかなと思っております。また,65歳未満の方につきましては,この電話での予約というものが,先ほど次長が答弁しましたように,1人当たり15分から20分ぐらい掛かったりすることがあるということで,65歳未満の方が中心になりますので,今後はネットでの予約というものを中心にして考えていきたいと思います。その中で,やはりネット等での予約ができない方もいらっしゃいますので,そういった方々については,市であったり,そういったところで対応するような形になるのかなと考えております。加速化事業につきまして,現在,ワクチンの担当であったり,また総合支所等で相談を受け付けておりますので,ネットでの予約ができない方等については,そういったところで考えていきたいと思いますし,また65歳未満,64歳以下につきましても,昨日も三師会の先生方とも協議を行いましたが,今後,個別接種,集団接種,予約方法について,予約される方,また医療機関にとっても負担が少ない方法というものを検討していきたいと思います。 ○20番(新橋 実君)  1分10円,10分だと100円ぐらい。100円から150円がナビダイヤルだったら掛かるということなんですけれど,それがちょっとは短くなるという理解ですけれども。あと,集団接種について,高齢者の方でまだ受けていない方は40%近くいらっしゃると思うんですけれども,在宅介護の高齢者の接種をどうするかといったことをこの間テレビで取り上げられていました。現在,どれぐらいの方がワクチン接種を受けていないのか。先日,久保議員の質問中,加速化事業で行うといったことでしたけれども,いつ頃までにこの接種を終えるつもりなのか。現在使用しているワクチンの使用時間は6時間以内で使い切らなければならないといった制約もあり,かかりつけ医だけの対応ではできないと思うんですけれど,その辺はどう考えていらっしゃいますか。 ○保健福祉部特任次長医療センター整備対策監(砂田良一君)  今回,実施をいたします65歳以上の方向けのワクチン接種加速化事業におきましては,個別接種及び集団接種の予約が取れていない独居老人でありますとか障がい者,それと電話やインターネットなどの予約手段がない方,また接種会場までの移動手段などがない方などを対象にしておりますが,そういった方々を医療機関並びに集団接種会場に案内をしたいということでございます。移動手段がないということになりますと,こちらのほうから,1か所にお集まりいただいて,例えば,総合支所単位とかそういった接種の方法も検討しなければならないのかなというふうに考えているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  いやいや,だからそこへ行けない方がいらっしゃるわけですよ。家でどうしても寝たきりだとか,介護の方がいらっしゃるわけですよ。そういった方に対して,かかりつけのある方は普通回っていかれるんですけれども,6時間以内にワクチンを使い切らないといかんわけですよね。そういった方に対して,まだワクチン接種ができてない方が結構いらっしゃると思うんですよ。それに,まだかかりつけ医を持ってない,ほとんどが持ってらっしゃると思うけれども,そういった方に対してどういうふうに処理をするんですかということですよ。 ○市長(中重真一君)  先日,この加速化事業を発表する前に,民生委員・児童委員,また社協の包括基幹相談支援センター,そういった方々にもお集まりいただきまして,それぞれの訪問の中でまだワクチン接種ができてない方,予約を取れてない方々をそういった機関の方にも御協力いただきまして,市のほうに上げていただいて,すぐ登録して打っていくということになっております。ワクチンにつきましては6時間が今,冷蔵で31日,1か月冷蔵でももつように,一度解凍したワクチンが当初は5時間以内での接種が今また伸びております。1か月間は冷蔵でできるようになっておりますので,大分医療機関におきましても接種が楽になったというようなお話も聴いております。その辺をしっかりとそういった状況を踏まえた上で,ただ,もう本当に自宅に行かないと打てない方等もいらっしゃいます。そこにつきましては,加速化事業の中でも少しお示ししていたんですが,機動接種チームというものについても医師会とお話をしておりまして,訪問を希望される方で自宅でしかどうしても打てないというような方については,市の職員と医師会の先生と一緒にそこに行って打つというようなやり方もできないかというようなことも協議をしておりますので,希望される方がしっかりと接種ができるように体制を整えていきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  6時間以内じゃなくても,もう一回ちょっとそこ。絶対間違いなくちょっと教えてください。 ○保健福祉部特任次長医療センター整備対策監(砂田良一君)  ファイザー製のワクチンにつきましては,ディープフリーザーですね。マイナス70℃のディープフリーザーにまず保管します。そこから各医療機関のほうにディープフリーザーから出して冷蔵庫のほうに移すわけですけれども2℃から8℃ということで,その期間が5日間というふうにされておりましたが,1か月間はそこで保存できるというようなことになったところでございます。それと,例えば冷蔵庫から出しまして,それを希釈した場合には6時間以内に打たなければならないというふうになっております。 ○20番(新橋 実君)  だから,希釈すれば6時間以内に打たないといかんわけだから,6人を決めないといかんわけですよ。だから,そこを介護されているところをずっとかかりつけ医が家にいらっしゃる方を回っていかないといけないわけですよ。そこら辺をしっかりと対応していかないといけないからそこを今言っているわけですよね。そこは6時間で間違いないということですよね。確認。 ○保健福祉部特任次長医療センター整備対策監(砂田良一君)  希釈後は6時間ということで確認しております。 ○20番(新橋 実君)  しっかりとそこは対応していただきたいと思います。ワクチン接種については,日々対応は更新されております。混乱や不安を持って行動をされている住民の方の報道がされております。霧島市では,今後64歳以下のワクチン接種が始まります。そのほとんどが集団接種会場での対応となると私は思います。予約方法や場所の問題等々,市民の方が混乱なく接種できる体制を求めて,私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(阿多己清君)  以上で,新橋実議員の一般質問を終わります。 ○企画部長(出口竜也君)  申し訳ないです。発言の訂正のほうをお願いしたいと思います。先ほどの2問目の霧島市公共交通計画についての私の答弁の中で,他の移動手段の検討のところが不明の旨を発言して答弁したところでしたが,投影していただいている画面の資料の計画書の中に記載されておりましたので,訂正してお詫び申し上げます。すみませんでした。 ○議長(阿多己清君)  ここでしばらく休憩を致します。             「休 憩  午前10時47分」             ―――――――――――――――             「再 開  午前11時05分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,8番,鈴木てるみ議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○8番(鈴木てるみ君)  公明党霧島市議団の鈴木てるみでございます。議長の許可を頂きましたので,通告に従いまして質問を致します。その前に,新型コロナワクチン接種事業は大きな混乱もなく,順調に進められております。市民が安心してワクチン接種を受けられるのは,この事業に携わる皆様の多大な御尽力のお陰と,心より感謝いたします。また本日は,新人職員の皆様も議会を傍聴されております。今後,市民に信頼され,市民の暮らしを守るため,精いっぱい働いていただきたいとエールを送ります。では,質問に入ります。新型コロナウイルス感染症拡大の影響が長引く中,子供や若者,女性の自殺が増え,DV,虐待,うつ,ひきこもり,孤独死など社会的孤立の問題は深刻化しております。また,既存の制度のはざまで新しい生活困難層が増え,地域には帰属先を失った人々の孤立が広がっております。社会的孤立は様々な問題を生み出すだけでなく,健康悪化や経済の不安定化,社会保障給付費の増大等,社会に大きな影響を及ぼすことが懸念されております。また,今般,厚生労働省の調査で社会的に孤立している人が18歳以上の12%に上がるとの推計が示されましたが,コロナ禍でもっと高い数字になる可能性が指摘されております。公明党はこれまでも社会的孤立の問題に取り組んでおりましたが,コロナ禍において更に深刻化している実態を把握し,対策を講じていくために,国会議員と全国の地方議員が有識者や民間支援団体等から計9回のヒアリングをオンラインで行い,公明党霧島市議団3名もZOOMにより参加いたしました。そして,社会的孤立について以下3点の認識を党内で共有しました。まず1点目は,社会的孤立は個人の問題ではなく,社会の問題である。2点目は,社会的孤立は見えにくい。3点目は,孤立対策は地域共生社会づくり。地域で様々起きている孤立の問題を他人事ではなく,自分事と捉え,行政と地域住民,NPOや企業等あらゆる主体がつながり,支え,支え合うことは,地域共生社会づくりそのものであり,相談支援の充実とともに予防的観点も持ちながら,地道で息の長い継続的な支援が必要であるということでした。私は昨年の9月定例会で少子高齢化社会を迎えるに当たり,市民とともに地域共生社会を構築すべきではないかと提案いたしました。10年,20年先も安心して暮らせる霧島市を築くにはどうしても必要な施策であると確信し,再度質問いたします。(1)孤立する人を早期発見し,支援するためには,NPO,民間団体,企業等と連携して取り組むべきであり,そのための官民連携協議会を設置してはどうでしょうか。(2)重層的支援体制整備事業は,行政と地域住民,支援機関等,多機関がチームとなり継続的に支援し続ける取組です。本市でもこの事業に取り組むべきではないでしょうか。次に,問2,国民健康保険税の多子世帯軽減について伺います。厚生労働省が4日発表した人口統計によると,2020年の出生数は前年より2万4,407人減の84万832人で,1899年の統計調査以来,過去最少となりました。年々進行する少子化に歯止めを掛けるため,子育て世帯の経済的支援,教育費の軽減など,社会全体で子育てを応援しようとの施策が取られています。しかしながら,国民健康保険税の後期高齢者医療支援分の均等割は,子育て世帯の家計を圧迫していると考えます。後期高齢者医療制度が施行された当時はともかく,少子化が深刻化している現在,このような税額保険税計算の制度設計には子育て施策に逆行する大きな矛盾点を感じます。10年以上前の制度が今の現状にはそぐわなくなってきているのではないでしょうか。後期支援分の均等割を廃止するとなると,その分の財源をどう手当てするかが国レベルの課題となります。だからといって子育て世帯に不合理な負担を強いている現状を放置するのは,余りに無責任ではないでしょうか。国民健康保険事業は自治体の事務ではありますが,現場を預かる地方自治体として,国に対して制度の問題点はしっかりと声を上げていくべきと考えます。次に,問3,動物と共存する豊かな社会を目指して。犬や猫は長い歴史の中で,時には番犬として,時にはネズミ退治のために,時には癒しを与えてくれるパートナーとして人とともに暮らしてきました。今や空前のペットブームで,多くの家庭で犬や猫が飼われております。一方で飼い主により捨てられ,行政機関に引き取られるといったことも起きていますが,その犬や猫は次の引取手がいなかった場合,殺処分という形で命を奪われてしまうのです。犬や猫の殺処分ゼロに向けた取組が本格的に始まったのは2013年,環境省において,人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクトが立ち上げられました。このプロジェクトの目的は,犬猫の殺処分がなくなることを目指すための具体的対策について検討を行い,命を大切にし,優しさのあふれる,人と動物の共生する社会の実現を目指すものです。霧島市は人と動物の共生できる社会は実現できているのでしょうか。そこで質問です。(1)本市の小学校における動物愛護の現状について伺います。(2)ここでは特に猫について伺います。猫は避妊,去勢手術をしないとすぐに子猫が生まれ,やがて頭数が増え続け,いわゆる多頭崩壊を起こしてしまいます。特に高齢者が認知症を患う,また急に施設に入所又は死亡するなどの状況になると,残された猫たちは飼い主のいない猫になってしまいます。猫の多頭崩壊を防ぐために避妊,去勢手術費用を助成してはいかがでしょうか。(3)命を大切にし,優しさあふれる,人と動物が共に生きる霧島市,犬や猫が殺処分されることのないよう,動物愛護の理念,市や市民,飼い主の責務を明示した,本市独自の動物愛護条例を制定してはいかがでしょうか。以上,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  鈴木議員から3問の御質問がありました。2問目は私が,3問目の1点目は教育委員会が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。2問目の国保税の多子世帯軽減についてお答えします。少子高齢化の進展により,我が国の社会保障制度において,給付は高齢者中心,負担は現役世代中心という状況であったことから,これを見直し,全ての世代で広く安心を支えていくために,昨年末,国は全世代型社会保障改革の方針を閣議決定しました。この方針を踏まえた,全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律が,本年,第204回通常国会において成立し,6月11日に公布されました。現在,国民健康保険制度において,所得の低い被保険者層について,世帯の合計所得金額に基づき,国民健康保険税の応益部分,いわゆる均等割額及び平等割額の7割,5割及び2割を軽減する制度が設けられている中,今般の法改正は,子育て世代への負担軽減策として,所得金額に制限を設けず一律に未就学児に係る被保険者均等割額を減額し,その減額相当分を公費で支援する制度を創設するものであり,子育て世帯の負担軽減に資するものと考えています。まずは,令和4年4月の施行に合わせ,当制度の導入に向け,共同保険者である鹿児島県と連携して作業を進めてまいります。 ○保健福祉部長(林 康治君)  1問目の社会的孤立を防止する取組をの1点目にお答えします。社会的孤立については,少子高齢化による単身世帯の増加や地域とのつながりの希薄化,高齢,介護,障害,出産・子育て,健康問題,生活困窮など様々な要因が考えられますが,今般のコロナ禍による長引く外出や地域活動の自粛などにより,人と人とのつながりが更に薄れ,孤独や孤立が一層深刻化するものと予想されます。このような中,国は内閣官房に孤独・孤立対策担当室を設置し,実態把握のための全国調査を実施することを公表しています。本市としては,調査結果を基に,国・県の動向を注視しながら,効果的な施策を検討してまいります。次に,2点目にお答えします。国が示す重層的支援体制整備事業は,包括的相談支援事業において各支援機関が属性や世代を問わず包括的に相談を受け止め,複雑化・複合化した課題については適切に多機関協働事業につなぎ重層的支援会議に諮った後に,必要に応じて各支援機関が実施する訪問相談等のアウトリーチ等を通じた継続的支援事業や,社会とのつながりを作るための参加支援事業などにつなぐ流れで,複数の機関が一つのチームとなり支援を進めるものです。一方,本市の現状としては,すこやか保健センター,こども・くらし相談センター,地域包括支援センター,基幹相談支援センター等において,単独での対応が困難な相談については,主たる支援機関が調整して支援会議等を開催し,市内の複数の機関が一つのチームとなって支援を行っているところです。今後は,本市における各種支援について課題整理を行うとともに,県内外の自治体の状況を見ながら,取組を検討してまいります。 ○教育長(瀬戸上護君)  3問目の動物と共存する豊かな社会を目指しての1点目にお答えします。小学校では,1・2年生の生活科で,動植物の飼育・栽培の内容を扱っており,動物を飼ったり,植物を育てたりする活動を通して,それらが生命を持っていることや成長していることに気付くとともに,生き物への親しみを持ち,大切にする態度を養うこととしています。道徳科では,1・2年生が動植物に優しい心で接すること,3・4年生が自然や動植物を大切にすること,また,全学年で生命ある全てのものをかけがえのないものとして尊重し,大切にすることを学習しています。今後とも,子供たちが動植物に優しい心で接し,大切に育てようとする態度を育成するよう努めてまいります。 ○市民環境部長(本村成明君)  次に,2点目にお答えします。飼い主のいない猫に不妊・去勢手術を施し,繁殖を抑え,地域で適切に管理し,自然淘汰で数を減らしていく活動が,地域猫活動と言われています。この活動は,飼い主のいない猫の世話に取り組む団体が必要となるほか,その団体の活動を地域住民に理解いただくことが不可欠です。現在,当該手術費用の助成については,鹿児島市が地域猫活動に取り組む団体に対して,奄美大島の市町村で,アマミノクロウサギなどの希少動物の保護施策の一環として,飼い主を対象に行っています。今年度から県がその他の市町村を対象に補助事業を始めており,本市に該当する団体があれば,その補助対象となる可能性があることから,市単独での助成事業は考えていないところです。次に3点目にお答えします。本市では,霧島市生活環境美化条例第7条第5項において,犬,猫その他の愛玩動物の所有者は,その種類及び習性に応じて,適正な管理に努めるとともに,人に危害を加え,又は迷惑を及ぼすことのないように飼養しなければならないと規定していることから,今後も犬や猫の殺処分ゼロを目指し,市民への周知・啓発に努めてまいります。 ○8番(鈴木てるみ君)  それぞれ答弁いただきました。再質問に入らせていただきます。前回,アウトリーチについてお尋ねしました。なかなか孤立する人は支援に結びつかないということで,アウトリーチはどうかしているんでしょうかと尋ねたところ,にじいろ,こども・くらし相談センターができたばかりなのでその周知活動に力を入れるというお返事でした。その窓口があることを知ってもなかなか窓口に相談に来れないという人もいるかと思います。そういう人たちにはどうするかお考えをお聴かせください。では,違う形で質問いたします。子ども食堂に来られる困窮者という方々がおられますが,そういう方々とつながる工夫をしていただきたいと思います。子ども食堂を運営するNPOとは連携が取れているんでしょうか。 ○こども・くらし相談センター所長(野崎勇一君)  生活が困窮している市民の方々を支援しているNPO法人等と致しましては,今,議員のほうからございましたとおり,子ども食堂あるいはフードバンクというような事業者がございます。現在,定期活動をされていらっしゃる生活困窮者支援に関わるNPO法人等につきましては,市内に2団体ほどございます。当センターが相談を受けました新規の相談の方であったり,また継続支援を行っている市民の方々,それらの方々から御相談がございますと,その2団体を情報提供いたしまして,食料の確保そういったもの等を支援をしているという状況でございます。今後また更に連携を深めてまいりたいと考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  ぜひ,連携を深めていただきたいと思います。実は,最近マスコミなどで,女性の貧困がクローズアップされておりました。生理用品が買えない,買ってもらえない。それが理由で学校を休む子供もいるというふうに聴いております。市内のあるNPO団体が生理用品の寄附活動というのを始めました。資金集めに募金を募っているそうで,孤独・孤立対策の一環として実施されたNPOなど民間団体に対する助成金の制度がありましたので,それを教えてあげようと思いましたが募集期間が短くて,締め切った後でした。ぜひ,こういう情報をNPOなどに届くような連携を図っていただきたいと思います。それでは,今度は社会福祉法人についてお伺いします。市内に幾つあるのか。高齢者,障がい者,子育て,それぞれでお伺いします。 ○保健福祉政策課長(川畑信司君)  社会福祉法人の数についてですが,霧島市内に27法人ございます。そのうち高齢者を対象とした法人が8法人,障がい者を対象とした法人が5法人,子供を対象とした法人が13法人ございます。そのほかに社会福祉協議会も社会福祉法人となっているところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  それぞれの連絡協議会というのはできているんでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  官民連絡協議会の設置という形になるかと思いますけれども,現在におきましては,高齢者では高齢者施策について協議を頂いております高齢者施策委員会,それから,障がい者の関係では障がい者施策について協議いただいている障がい者自立支援協議会等を立ち上げておりまして,いずれも社会福祉法人あるいは民間団体からの委員として加わっていただいて,官民一体的な協議を行っていただいているところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  やはり顔の見えるそういう関係性というのは大切だと思いますので,引き続き取り組んでいただきたいと思いますが,去年の6月に社会福祉法の改正で,地域協定社会の実現に向けて社会福祉連携推進法人というのが創設されました。これは複数の社会福祉法人が連携して運営にあたるもので,母体が大きくなることにより経営の安定,人材確保,業務の効率化などが期待されております。もちろん今までどおり単独で運営したいというところはいいんですが,とにかく初めてのことで戸惑うところも多いと予想されますので,まずは市がリーダーシップを取って社会福祉法人の官民連絡協議会の設置を推進していただきたいと思います。婚活ではありませんが,お互いの理解が進めばここなら一緒にやっていけると安心してパートナーを選んでいけると思いますので,どうかよろしくお願いいたします。続きまして(2)の重層的支援体制整備事業についてお伺いします。この取組については,公明党も大変力を入れております。前回の質問から庁内で議論がその後あったのか,なかったのか,お伺いします。 ○保健福祉政策課長(川畑信司君)  先の9月議会の質問を受けまして,私ども保健福祉部内で協議をさせていただきました。先進的に取り組まれている自治体が鹿児島県内に鹿屋市とかあるものですから,今後,鹿屋市等の状況を研究していきたいというような結論に至ったところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  県の担当者からこの事業を勧められるというようなことはないんでしょうか。 ○保健福祉政策課長(川畑信司君)  現在のところ,保健福祉部にそのような推進に係る情報は頂いていないところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  そうですか。県のほうから重層的支援拠点に関わる県の相談支援包括化推進員という方が霧島市に2名いるというふうに聴いております。県はどんな目的で育成したと認識しておられるか。また,その方はどんな業務についているのかをお尋ねします。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  県からの委託を受けまして,県社会福祉協議会が開催をしております相談支援包括化推進員養成講座というものがございまして,こちらのほうを修了された方になるかと思いますけれども,本市からも地域包括支援センターや基幹相談支援センター,相談員それから生活困窮者相談支援員と参加した経緯でございますけれども,この講座が全6回,全て6回ありまして,6回の講座を全て受講することでこの講座終了ということになっておりますけれども,その全6回にわたる講座を本市におきまして受講をされた方については14名いらっしゃるということで,この方々につきましては,現在の日々の業務におきまして包括的に相談を受け止めていただき,適切に専門機関へつなぐ。あるいは,この講座受講を経まして知り得た知識を基に現在の業務に反映していただくと。活用をしていただくということで対応しております。 ○8番(鈴木てるみ君)  私も県議会議員のほうに,県の後方支援をもっと力を入れてくださいっていうふうにお願いしたところです。また更にお願いしていきたいと思います。それで,先般,国連幸福度報告書2020というのが発表されました。それで,日本は153か国中62位という結果で,これは毎年ランクが下がっているそうです。ほかにも社会の寛容性はどうかということで92位。頼れる人の存在はいるかどうかという項目では,何と132位ということで,非常に低い結果が出ておりました。市長はこの幸福度報告書というものの結果は御存じだったでしょうか。 ○市長(中重真一君)  報道等でたまに出ますので,注視して見ていたというわけではございませんが,報道等出ていたときに低いなというふうなのを感じたのを覚えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  それでは,お金がなくても,家族がいなくても,市民が幸せだと感じる霧島市をどう構築するか。市長の構想を伺いたいと思います。 ○市長(中重真一君)  お金がなくても,家族がいなくてもということと,議員が冒頭お話になりました孤立している方々をどのように救うのかというようなことがつながってこようかと考えております。やはり,そういったところについて,現在も市におきましてはケースワーカー等,生活福祉課で生活保護等の仕事をしている職員,また,民生委員・児童委員,その他社協等の関係者,地域包括支援センターであったり,基幹相談支援センターであったり,そういったそれぞれの機関。また,先ほどお話がありましたようなNPO法人等と連携を取りながらそういった方々について支援ができる,相談できる体制をとっていくことが必要であろうかとか考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  私も全くそのとおりだと思いますが,やはり心の豊かさというのが大事ではないかなというふうに思うんですが,それにはやはり信頼できる人とのつながりがあるかどうかというのが非常に大きいのではないかなというふうに思います。それでは,資料1,2を御覧ください。これは前回もお示ししたものなんですが,重層的支援体制整備事業の全体像ということで,ピンクの部分,包括的相談支援事業というのは霧島市は現在行っておりますこども・くらし相談センターにじいろがここに当たり,様々な悩みをチームを作って支援していくというのがとられております。霧島市はこれができているということはとてもすばらしいことだというふうに私は思っております。そして,その下の黄色い部分の参加支援事業というのは,これも生きがいづくり教室とか,いろんなボランティア団体とかがやっていることがありますので,そこに参加支援をつないでいくということで,これももう既にできている事業だと思います。そして,右側にあります地域づくり事業ですね。これがこれから取り組んでいかないといけない事業なんですが,これがすごく分野が広くて,地域創生というふうにありますが,今までも取り組んできたことでありますが,市民とともにもう一歩深く取り組んでいこうということだと思います。地方創生では人口減になる我がまちの産業をどう発展させていくのかと市民と考えて,農業もありますが耕作放棄地を農福連携していこうかとか,また観光も霧島市は観光資源がたくさんあるがどのようにして人を呼び込んでいくか。まちづくりでは,私たちのまちのことをみんなで参加して学んでいこう。地域のサークル活動も参加して,何かあったら顔見知り同士で支え合いましょうねというプラットフォームづくりですね。こういうことを取り組んでいかないといけないということで,地域づくりをするコーディネートの人もここに配置されるようです。これを見て,正直本当にそんなにうまくいくんだろうか。もしかしたら絵に描いた餅になるかもしれないっていうふうに一瞬私も頭をよぎったんですけれども,でもそうではないんだと。うまくいかないときがあるかもしれないけれども,もがきながらこの立てた旗に向かって進むしかないんだというふうに先日の山田議員の話を聴いててもそう思いました。市長は先日の植山議員の質問でも,10年,20年先を見据えた取組を行っていくというふうに言われておりましたが,道路とか企業誘致とかそういうハード面だけではなくて,ソフト面の取組こそぜひ力を入れていただきたいなというふうに思います。社会福祉協議会が行っている地域のひろば事業というのがあって,毎年,事例発表会をやっております。去年はコロナで開催できなかった代わりに情報誌を発行しておりました。私も頂きましたが,もうすごいすばらしい取組をどこの団体も取り組んでおられました。私はふと思ったんですが,まちづくり委員会とこの地域の広場事業をコラボさせて地域づくり事業というのが展開できるんではないかなというふうに思ったんですが,とにかくいろんな人の意見を聴いたらもっといいアイデアが出るかもしれません。とにかく話合いを進めることからスタートしていただきたいなというふうに思っております。私が一度市長にお聴きしたかったことがあるんですが,市長はにじいろを作られたのは,その経緯を聴いてみると,まず令和元年度,厚生労働省地域共生社会推進検討委員会というのが立ち上げられて,9回,地域共生社会に向けての検討会が行われました。時を同じくして,霧島市でも庁内で主に福祉関係のいろんな部署の職員の皆さんが集まって6回の検討委員会が持たれたというふうに聴いております。厚労省は12月26日に最終取りまとめをして,社会福祉法に重層的支援体制が盛り込まれるというふうに決まって,もうすぐに霧島市では包括的相談窓口の準備に入ったと聴きました。そして,去年の4月からにじいろがスタートしたわけですが,なぜこのにじいろを急いで設置しようと思われたのかお伺いします。 ○市長(中重真一君)  やはり市民の方々が困っていらっしゃること,障害をお持ちの方がまた貧困であったり,貧困の問題でも困っていらっしゃる。また,DVであったり様々な問題が絡み合っている。そういったケースが多いのが今の現状ではないかというふうに考えております。そういった相談窓口を一元化することにより,より市民が相談し,またその課題解決,貧困だけを解決してもDVがあるとかそういったものもございますので,そういった絡み合った様々な課題に一元化した窓口で解決を目指していけるそういったものの重要性というものを考え,とにかく早くこども・くらし相談センターを設置する必要があるというふうに考えたところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)
     市長の決断というのは先見の明があり,大英断だったというふうに私は思います。今回のコロナワクチンの集団接種に関しても,もうすばらしい取組だというふうに私は感じております。このようなことから,どんなに難しい事業であっても市長が決断すればできるんだなと。それに向かって,職員の皆さんが一生懸命働いてくださるんだなというふうに私は実感いたしました。この重層的支援体制整備事業は,整備事業です。まずは話し合うことから始めていただきたいなというふうに思います。ちなみに,鹿屋市が今年からこの取組を始めるそうです。鹿屋の取組を今後注視していきたいというふうに思います。霧島市でも,誰一人置き去りにしない霧島市政というものを期待したいと思います。次に,2問目の国保税の多子世帯軽減についてお伺いします。資料の2を御覧ください。これは,来年度の国保税のことが書いてあります。昨日も一般質問で出ておりましたが,これの内容を少し説明していただけたらと思います。 ○保険年金課長(宮永幸一君)  全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案のこれは概要になりますが,まず,この改正の概要のところで,子ども・子育て支援の拡充としまして,子供に係る国民健康保険税等の均等割額の減額措置の導入ということで,国民健康保険税の保険税について未就学児に係る被保険者均等割額を減額をし,その減額相当額を公費で支援する制度を創設するといったものでございます。今,画面のほうに出ておりますとおり,子育て世帯の経済的負担軽減の観点から国・地方の取組として,国保制度において子供の均等割,保険税を軽減するということで,対象は全世帯の未就学児と。国の推計では対象は約70万人ということでございます。この軽減の仕方ですけれども,今も法定の軽減で7割,5割,2割という軽減がありますけれども,今回の軽減については一律の5割軽減ということで,もちろんこの通常の軽減を受けられない方も5割の軽減がございまして,今の7割,5割,2割軽減を受けられる方は残りの部分について5割軽減を受けられるということで,図にお示しのとおり,7割軽減の方は8.5割,5割軽減の方は7.5割,2割軽減の方は6割というような形で,この分が加算をされることになります。財政的な影響額としては,全体で約90億円というようなことでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  鹿屋市の独自の多子世帯軽減っていうのをやっておりますが,何か情報は御存じでしょうか。 ○保険年金課長(宮永幸一君)  鹿屋市の多子世帯の均等割軽減につきましては,まず,県内では鹿屋市だけが実施をしております。令和元年度から開始をしていらっしゃいます。要件としましては,対象世帯としては18歳以下が3人以上いる世帯になります。そのときに第3子以降の均等割を全額軽減をするというようなことです。令和元年度の実績としましては,対象者が530人,対象世帯が389世帯,金額が782万3,500円とお聴きしております。 ○8番(鈴木てるみ君)  県内では鹿屋市だけというお話ですが,県外では多くの自治体が多子世帯軽減というのをやっているようですので,参考にしてぜひ研究していただけたらなというふうに思います。資料の3を御覧ください。国民健康保険税の税率と計算。これは霧島市のホームページから持ってきたものです。これの計算式の仕組みを説明していただいてよろしいでしょうか。特に,子供に係るところを重点的にお願いします。 ○保険年金課長(宮永幸一君)  表にございますように,所得割,均等割,平等割という形で,所得割については率によって,あと均等割,平等割はそれぞれの金額で設定をしているところでございます。鈴木議員が言われる後期高齢者医療制度の運営に充てる額の部分で,支援金分として均等割は加入者1人当たり7,500円を課税をしているところです。 ○8番(鈴木てるみ君)  この計算の仕組みを見ると,医療費の部分は分かるんですよ。国保の運営に充てる医療費分ですね。子供は病院にしょっちゅうかかりますので,これは必要であろうと。ですが,この医療分ではなく支援分ですね。子供1人に対して7,500円ずつ加算されるということで,これは子育て支援とは全く逆の制度設計ではないかなというふうに思います。おじいちゃん,おばあちゃんがいない家庭にも赤ちゃんが生まれた途端に均等割として家族の人数の倍数で高齢者の医療分を負わされてしまうということで,この問題については市の職員の方を始め,多くの方々が理解して共感してくださっております。市長は国保税の決定において,この均等割方式によって後期高齢者医療制度への支援分が加算されていることについて,受益者負担の在り方と子育て支援の観点からどのようなお考えをお持ちかお聴かせください。 ○市長(中重真一君)  子供が増えると保険税負担が重くなるという今の制度について,これまでも全国知事会や全国市長会で減額措置の導入が要望されてきた経緯がございます。先ほど課長が説明いたしました今回の減額措置につきましては,これを実現したものというふうに考えておりますが,この審議に当たった参議院の厚生労働委員会では,国保の未就学児に対する均等割保険料税の減額措置については,市町村や都道府県の財政状況などを勘案しながら対象者や減額幅の更なる拡充を引き続き検討することと附帯決議も行われておりますので,今後も県や各団体,市長会等とも連携しながら拡充の要望を行っていきたいと考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  そうですね,昨日も一般質問でありましたけれども,今度は国保税の減免措置のお話をちょっとさせていただきたいんですが,昨年度コロナにより減収した世帯には国保税の減免措置が図られ,自治体に対しては国から減免額の全額の財政支援がありました。今年度も減収した世帯に対し減免措置が図られておりますが,国の自治体への財政支援というのは最大で10分の8の予定と聴いておりました。5月27日,市長もおっしゃいましたが,参議院厚生労働委員会で,ここで公明党の矢倉克夫参議院議員が,今年も全額支援すべきであるというふうに主張いたしました。その後6月2日には,厚労省から鹿児島県に対し当初案より財政支援の規模を拡充するという連絡があって,霧島市のほうにも届いているかと思います。しかしながら,まだ全額の財政支援の決定には至っておりません。公明党も頑張っておりますので,市長も全国市長会などを通して,コロナによる困窮世帯への国保税の減免措置に必要な自治体への全面的な財政支援を国に対して強く要望していただくことを求めたいと思います。共に頑張っていきたいと思います。続きまして,問3,動物と共存する豊かな社会を目指してに移ります。小学校における動物愛護の教育の状況は分かりました。やはり動物の虐待というのはいじめや犯罪の温床になるというふうに言われておりますので,引き続き動物を通した命の大切なことを教える取組というものを取り組んでいただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。子供たちへはそうなんですが,一般の市民への周知活動というのはどういうふうに行われているかお聴かせください。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  一般の市民の方への周知活動でございますけれども,本市のホームページで公表しているほか,広報誌等で随時広報して,普及啓発に努めているところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  虐待は犯罪であるというポスターもありますけれども,もっといろんなところに貼って周知していただけたらなというふうに思います。続きまして,(2)猫の多頭飼育崩壊を防ぐため不妊手術費用を助成してはどうかという項目ですが,県が今年から始めた動物愛護業務事業というのがありますが,この事業の概要をお示しください。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  県では本年4月から新しく地域猫活動に対する助成事業を始めておりますが,その内容ですけれども,手術助成の事業,それから地域猫活動の事業,飼い主のいない猫の譲渡活動の三つの事業を補助するとしております。手術助成事業の補助対象としましては,現在,市町村が区域内の地域猫活動を行う者に対し,地域猫の手術に要する経費で補助率は2分の1,猫1頭につき上限1万円,地域猫活動の補助対象は地域猫活動団体が行う手術の経費とペットフード,砂,トイレなどに用する飼養管理経費があり,手術経費の補助率は2分の1,雄1頭当たり上限1万円,雌1頭当たり上限2万円,1団体につき上限16万円となっております。そのほか飼養管理の補助率は10分の10,1団体当たり上限3万円ということになっております。3点目の飼い主のいない猫の譲渡活動については,霧島市は補助対象外地域となっておりますので該当はありません。 ○8番(鈴木てるみ君)  霧島市もその事業に申し込むことはできるということですよね。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  先ほど説明が省かれておりました。現在,現時点で地域猫活動に対する助成事業を行っていない市町村が県の補助対象の区域ということになっております。 ○8番(鈴木てるみ君)  私の知り合いにも地域猫活動をしている人が何人かいらっしゃいますが,地域猫活動の目的というのは何か改めてお示しください。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  地域猫活動ですけれども,本年4月に県が地域猫の手引きというものを示しております。その中で,地域猫活動とは地域猫の不妊・去勢手術を行い,餌のやり方やふんの始末などに関するルールを定め,地域で適切に管理しトラブルを減らすとともに,将来的に飼い主のいない猫を減らしていくということを目的としております。 ○8番(鈴木てるみ君)  そうですね。県のこの事業というのが今年から始まって,予算を見てみると,私がちょっと声を掛けただけでも霧島市内で何組かの方が申し込もうというふうに言われてますが,多分これが全県域になるととても足りないのではないかなというふうに思います。そこで,本市でも地域猫活動への独自の助成事業をするつもりはないでしょうか。お聴かせください。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  先ほども申しましたとおり,本年4月から県が補助事業を始めたばかりですけれども,その中で本市がその補助対象の地域としてなっております。現時点では,本市独自の助成を行う考えはないところですけれども,この県の補助事業に対して県が示した地域猫の手引きの趣旨に沿った活動を行っている団体がどの程度応募するのか。また,その事業がこれからどの程度効果があるのかということをこれから状況を注視していきたいと考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  この補助事業というのは,飼い主のいない猫に対しての補助事業だというふうに伺っておりますが,では,飼い猫についてちょっとお伺いしたいと思います。飼い猫はそういう補助対象ではないんですが,飼っていらっしゃる方でも高齢の方がなかなか年金暮らしだと去勢費用を出せないとか,そういって油断しているとあっという間に猫が増えてしまう。それで体調を崩すなどでいつの間にか猫の数が増えてしまい,病院に入院するとか,若しくは亡くなってしまうと,この猫の引取り手がいないということで,飼い主のいない猫ということで,もしかしたら殺処分の目に遭うかもしれないということがあるわけですよね。それで,資料の4に紹介しましたが,動物基金というところが募金を募りまして避妊・去勢手術代を出しますよという団体があります。これは野良猫に対しても飼い猫に対しても使える基金であるということで,非常にこれは飼い猫に対しても便利だなというふうに思います。これが個人枠と団体枠,自治体枠というふうにあるらしいんですが,県内で自治体枠で登録しているところがあればお示しください。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  当該公益財団法人どうぶつ基金というところが助成事業を行っておりますが,このどうぶつ基金のほうに登録している自治体は,県内では鹿児島市の保健所。それから日置市,十島村でございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  この基金がやっているTNR活動っていうのがあるらしいですが,このTNR活動について説明してください。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  TNR活動ですけれども,こちらは県の先ほど言った地域猫の手引きのほうに載っておりますが,このTNR活動とは何かと言いますと,地域猫活動の基本となる考えで,飼い主のいない猫の繁殖を抑え,自然淘汰で数を減らしていくことを目的に,飼い主のいない猫を捕獲し不妊・去勢手術を施し元へ戻す取組のことを言います。 ○8番(鈴木てるみ君)  ぜひ,霧島市もこの自治体枠に登録していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  この財団法人どうぶつ基金の取組ですけれども,非常に興味深いものと私どもも考えております。このどうぶつ基金の事業を活用して取り組むに当たり,想定される課題として,本市が当該基金に登録することはいつでもできるのか。多頭飼育の場合どのような状況から認可されるのか。それと登録されている動物病院が本市内にないと活用できないのか。あと,その動物病院が何頭程度協力していただけるのか。また,猫を捕獲する場合にボランティア活動の団体が必要なのかなど,その他クリアすべき条件が様々考えられますので,ここのことについては,本市がこの基金の取組について活用できるかどうかどうぶつ基金側へ問合せをするなどして協議していきたいと考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  ぜひ,お願いしたいと思います。実はこの猫をめぐっての住民同士のトラブルというのは結構あちこちにあって,ぜひこれは解決しないといけないので,これはいい方法だなというふうに思ってますのでよろしくお願いします。それでは,(3)の殺処分ゼロを目指して動物愛護条例を作らないかという質問に移ります。本市に寄せられる猫の苦情についてお伺いします。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  本市に寄せられた猫の苦情でございますけれども,平成30年度は19件,令和元年度は74件,令和2年度は51件でございます。苦情の内容と致しましては,多いのはふん尿の被害,鳴き声,餌やり,放し飼い,死骸処分,車への被害等でございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  それでは,殺処分された頭数というのが分かりますか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  保健所に問合せいたしましたところ,猫で言いますと平成30年度が14頭,令和元年度が6頭,令和2年度が7頭でございます。ちなみに,犬の場合ですけども,犬は平成30年度で8頭,令和元年度が3頭,令和2年度が5頭でございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  それでは,隼人町に県の動物愛護センターがあります。どのような活動をしているのかお尋ねいたします。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  動物愛護センターの活動内容でございますけれども,大きく4点ございます。動物愛護思想の普及啓発として動物愛護教室の実施,ホームページやチラシ,パンフレット等による啓発活動。2点目が適正飼養の普及啓発として譲渡前講習会,しつけ方教室等の実施,それから動物取扱業への講習会の実施であります。3点目が犬猫の譲渡の推進として定期的な譲渡会の実施。4点目が共生協働事業の推進というものをやっておられます。 ○8番(鈴木てるみ君)  すみません,写真の5を飛ばしましたけれども,地域猫にちょっと戻る話なんですが,不妊・去勢手術を受けた猫は,その印として耳をちょっとカットして桜の花びらのようということでさくらねこというふうに呼ばれておりますが,これ以上この子は増やしませんよという目印になるということで,こういうことをやっているそうです。動物愛護センターの写真が,資料の6ですね。一番最後の写真が,ちょうど私が動物愛護センターに行ったときに工事現場に捨ててあったということで,建設会社の人がダンボールに入った子猫を持ってこられたんですよ。愛護センターは,うちはそういう捨て猫は受け取れないんですということで,実は動物を捨てると犯罪ということで,まずは警察に届けないといけないんですよね。警察に行ってから愛護センターのほうで,保健所のほうに来たそうです。先日もテレビを見ておりましたら長崎で生まれたばかりの子猫が4匹ビニール袋に入れて捨てられていたというニュースが流れておりました。生まれてきた大切な命をそういうふうに捨ててしまうということは本当に犯罪であるということで,もっともっと普及啓発をしていかないといけないなというふうに思います。姶良市では,人と動物の調和の取れた共生に関する条例というのを定めております。姶良市はこの条例を制定後どんな成果があったかということで調べてきました。そうすると地域猫活動に理解する人が増えたということが1点。そして,もう一点は,ペット同伴避難所を設置するに当たり法的根拠ができたということで,ペット連れの避難所を設置することができたということでした。本市でもペットがいるばかりに災害時の避難を諦めている人がいるかもしれません。姶良市の事例は重要な参考になると思います。そこで市長にお尋ねしますが,市長は犬派か猫派か。そして,こういう美化条例だけでなくて,やはり条例が必要だというふうに思われないかお尋ねいたします。 ○市長(中重真一君)  うちはまずインコがたくさんいまして,先週うさぎがちょっと死んでしまいまして,家族で悲しんでいるところでございました。あとハムスターもおります。以前は,ゴールデンレトリバーを飼っておりましたので犬も猫も好きですが,結果的に言えば犬を飼っていたというところでございます。県の動物愛護センターが隼人町野久美田にあるわけでございますが,ここをちょうど作った当時に私,県議会議員をしておりましたので,建設いろいろとけんけんがくがく議論があったなということを思い出していたところでございます。今後のやはり動物愛護の精神,そういった思いを多くの方々が持っていただくということが一番大事になってくるかと思います。ですので,最初にお答えしましたように,小学校における動物愛護の取組等を進めていくこと。また,今いろいろとお話を伺いながら,今,県内での修学旅行等を進めている中で,修学旅行に行くコースの一つのメニューにならないかなというようなことも自分なりに考えていたところでございました。そういったことをしながら,やはり殺処分がないそういったまちを目指していくことは必要であろうかと考えております。基本的に保健所単位で,先ほどもお話がありましたように,この動物愛護センターで直接受けられないというのは,受け入れるとなってしまえばこの周りにどんどん捨て猫,捨て犬等が出てくるといったようなこともございましたし,基本的には保健所の事務というような中で,霧島市は保健所を持たないわけでございますが,そういった霧島市として動物愛護についてどういった取組ができるのかということをもう一度関係課とも話を協議をしながら,また,動物愛護センターがある霧島市として県と連携してどういった取組ができるかというものを今後,検討・研究していければと思います。 ○8番(鈴木てるみ君)  霧島市内には個人でも野良猫に不妊・去勢手術を自費で施されている方や地域猫活動を前向きに取り組もうとしている方々がたくさんおられます。お話を聴くと,みんな10頭前後の猫をお世話していると。好きで多くの猫を飼っているわけではなく,無責任に捨てる人がいるからやむを得ず引き取っていると。善意でレスキュー活動をしていると周囲から次々不要になった猫を押しつけられているのが現状ですというお声をお聴きしました。地域猫活動を実施する集団が増えれば殺処分ゼロや多頭飼育崩壊などの問題に大きく寄与するものと考えられます。しかしながら,一方では地域住民の理解が得られず,ふん尿被害,鳴き声がうるさいなどの苦情でトラブルや住民同士の対立も多々見受けられております。命を大切にし,優しさあふれる人と動物が共生できる社会を作るために,行政にできることを考えていただきたいと思います。以上で,私の質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,鈴木てるみ議員の一般質問を終わります。ここで,しばらく休憩いたします。             「休 憩  午後 0時06分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時10分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,7番,愛甲信雄議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○7番(愛甲信雄君)  新風会の愛甲信雄です。ただいま,議長に質問の許可をもらいましたので,通告に従いまして大きく2点質問させていただきます。1,山ヶ野金山の歴史的価値を生かす取組についてお伺いいたします。まず,1問目の1番目の質問です。皆さんも御存じのように,304年の歴史にロマンを秘める山ヶ野金山は,産金量日本3指に入るに大金山であり,長く薩摩藩の財政を支えてきました。また,山ヶ野地区は天降川の起点であり山ヶ野史跡が今もなお点在しています。また,玉石群や家並みは当時のたたずまいを色濃く残しています。山ヶ野地区自体が景観も含めて丸ごと文化財であります。このように,歴史的遺産が集積している山ヶ野金山地区はその保存活用策がいまだに見出せないままであります。さて,改正文化財保護法が成立し,2019年4月に施行されてから2年が経過しました。平成30年12月議会でも質問しましたが,既に2年たちましたが,その後の進展がないため再質問をすることに致しました。山ヶ野金山の歴史的価値を生かすための取組を展開するためには,改正文化財保護法による文化財保存活用地域計画を策定する必要があると思いますが,どのように考えているのか伺います。ちなみに,霧島市景観計画では山ヶ野金山跡などの近代化産業遺産やその周辺で見られる景観については本市固有の歴史文化を今に伝える景観として,地域住民とともに保存活用に取り組みますと掲載をされております。また,2番目として,条例による文化財保護の事務を首長が担当できるようになりますが,市では条例改正するつもりはないのか伺います。大きな2番として,肥薩線の利用促進について,JR九州が発表した2021年3月,連結決算は純損益が189億8,400万円との赤字に転落したと報じました。このような状況もありながら,JR九州は古民家をホテルや旅館として活用する事業にも参入し,古民家ビジネスにも取り組んでいます。コロナ収束後の少人数旅行やインバウンド需要の回復を見据えたものです。JR九州青柳社長は,コロナ禍で大人数を敬遠する人にもお勧めできる古民家活用事業を今後,九州各地で展開する予定であると話しております。そこで1番目として,肥薩線を活用した新型コロナウイルス収束後の観光振興についてどのように考えているのか伺います。2番目,大隅横川駅,植村駅,霧島温泉駅,嘉例川駅,日当山駅,隼人駅,これらの駅に関わるまちづくり活性化団体は10年以上も前から構内の除草作業や植栽活動などで環境美化に取り組んできました。しかし,昨年からJR九州の意向により構内除草作業ができなくなり,今では駅構内線路脇などはどこも草が生い茂ったままの状態で非常に見苦しさを感じております。草が茂ればごみのポイ捨てなども多くなってきています。木造駅舎はその歴史的価値も半減してしまう感があります。このままではせっかくの地域づくりの資源が台なしです。2019年度に,長崎本線,唐津線,日豊本線等で相次いで作業中のケーブル切断事故が発生したことで,JR九州ではボランティアによる構内除草作業を禁止したことがこのような状況を招いているのです。JR九州もコロナ禍で苦しい状況です。それに合わせて除草作業もJR独自で全線を計画的に実施しなければなりません。一つの駅舎の除草作業は年によくて1,2回でしょう。コロナ禍でこのように窮地なときこそ,まちづくり団体とお互いスクラムを組んで難局を乗り越えていくべきだと考えますが,市としてはその状況をどのように考えているのか伺います。 ○市長(中重真一君)  愛甲議員から2問の御質問がありました。2問目の1点目は私が,1問目の1点目は教育委員会が,そのほかは企画部長が答弁します。2問目の肥薩線の利用促進についての1点目にお答えします。JR肥薩線を活用した観光振興策について,令和元年度においては,沿線駅である隼人駅,嘉例川駅,霧島温泉駅,大隅横川駅等をスタンプポイントとしたデジタルスタンプラリーを実施し,肥薩線の周遊促進につなげました。また,令和2年度においては,特急はやとの風が9月19日から運休となり,乗車の機会が失われたことから,本年2月7日に霧島市観光協会の主催により「はやとの風で行く!ぐるり霧島連山周遊列車,肥薩線・吉都線・日豊本線ぐるり1周ジオパークの旅」を企画し募集を行ったところ,定員35名に対して407名の申込みがあり,好評を得ていましたが,残念ながら新型コロナウイルス感染症拡大の影響により中止となりました。そのようなことから,今年度においても,類似事業である「青春ノスタルジック。特急はやとの風,出発進行!事業」を実施するため,今定例会の補正予算に所要の経費を提案しています。昨年度中止となった特急はやとの風を利用した貸切りツアーを改めて実施することで,地元住民や高校生等によるおもてなしの機会を創出し,地域の活性化を図るとともに,貸切りツアーについても周知がなされるため,更なる肥薩線の利用促進につながるものと考えています。今後についても,新型コロナウイルスの感染状況を注視しつつ,効果的な事業を実施できるよう,引き続き観光協会等の関係機関と連携を密にしながら検討してまいります。 ○企画部長(出口竜也君)  次に,2点目にお答えします。肥薩線沿線のまちづくり団体は,肥薩線駅構内やその周辺における清掃及び花壇・プランターへの植栽等の環境美化活動を,ボランティアで実施されています。去る6月1日には,霧島温泉駅花のある駅づくり実行委員会の主催により,新型コロナウイルス感染症への対策を十分に講じた上で,霧島温泉駅花いっぱい美化活動が開催され,霧島高校の生徒や地域住民を始めとする約150人の方々が参加されました。このような中,JR九州管内の鉄軌道用地内において,地域住民等が除草作業中にケーブル線を切断する事例が複数回発生したことを受け,JR九州は,安全面や事故対策を考慮し,昨年7月1日から,これまで特例的に認めていた地域住民による鉄軌道用地内の除草作業を禁止しました。駅構内の鉄軌道用地に生い茂る雑草は,国の登録有形文化財である大隅横川駅を始めとする肥薩線各駅の駅舎の景観を阻害し,列車の安全運行にも悪影響を及ぼす可能性もあることから,本市はこれまで複数回にわたり,JR九州鹿児島支社に対し,定期的に鉄軌道用地の除草を行うよう要望し,これらを踏まえ,同社は本年5月に,肥薩線沿線の鉄軌道用地内の除草作業を実施されたところです。新型コロナウイルス感染症の収束後を見据えると,地域が一体となって,各駅の環境美化活動に取り組むことは,おもてなしの心の醸成につながり,肥薩線の利用促進や地域の活性化につながっていくものと考えることから,本市としましては,このような地域の主体的な活動に支障を来たさぬよう,鉄軌道用地内の防草対策を始めとする駅構内の管理等について,今後もJR九州と必要な協議を行ってまいります。 ○教育部長(池田宏幸君)  1問目の山ヶ野金山の歴史的価値を生かす取組についての1点目にお答えします。平成30年の文化財保護法の改正に伴い,市町村は,都道府県が策定する文化財保存活用大綱の内容を勘案して,域内の文化財の保存・活用に関する文化財保存活用地域計画を策定し,国の認定を受けることができるようになりました。現在,鹿児島県において,大綱の策定作業が進められていることから,その動向を注視しながら,本市の文化財保存活用地域計画を策定してまいります。 ○企画部長(出口竜也君)  次に,2点目についてお答えします。文化財保護法及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が平成31年4月1日に施行され,それまで教育委員会の所管とされていた文化財保護の事務は,条例の定めるところにより,地方公共団体の長が管理し執行することが可能となりました。このことは,1点目で教育委員会が答弁しました文化財保護法の制度改正に伴うものであり,今後,この制度改正に対応するために必要な事務組織の在り方も含め調査・研究してまいります。 ○7番(愛甲信雄君)  前向きな答弁ありがとうございました。山ヶ野金山のほうから随時再質問させていただきます。本市の文化財保存活用地域計画を作成してまいりますと答弁ございましたが,よりよい文化財保存活用地域計画を作るために教育長へお尋ねいたします。恐らく教育長も山ヶ野金山には何回か足を運んだと思っておりますが,山ヶ野地区を御覧になられ,まずどのような感想を持たれたのかお伺いいたします。 ○教育長(瀬戸上護君)  以前,議員から質問を受けた際に,通告を見てまだ行ったことがなかったものですから,早速,車を走らせてみました。実際,坂を登る細い道で離合が少し難しいなという所はありましたけれど,きれいに整備されておりまして,ちょっと脇に,迷惑にならない所に車を止めて降りてみました。ちょうど金山ウォーキング大会のチラシにもなっておりました石垣。あれをぜひ見てみたいというのもありまして,まずはそこに行ってみました。とてもすばらしい石垣がありました。また上のほうに上がっていきまして,少し先のほうにはこの間まで暮らしておられたのではないかなというような跡も見えたところでした。しばらくそこらをずっと回っておりましたけども,自稼堀抗跡とかいろんな跡が幾つかありまして,集落のほうに行きますと,何か今出ておりましたけれども,金山奉行所跡とか,それからいろんな館の跡がずっと案内板にありまして,それをじっと見ていますと,ここに金山を掘る人たちの産業があり,そしてまた暮らしがあり,にぎわいがあったんだなということをつくづく思ったところで,何かしらタイムスリップしたようなそんな思いになったところです。特に印象に残っていますのは,行ったらずっと巡りながら,きれいな木立を抜ける空気というんですか。本当に新鮮で何か心が癒やされる,そういう感じを持ったところでございました。 ○7番(愛甲信雄君)  心にしみわたる感想でございました。あそこに行けば,100人行けば100人の方々がそのような気持ちになるのではないかと思っております。後からの質問が非常にスムーズになってきました。一緒の心でやりたいと考えております。今年で20回を数えました。黄金の里,山ヶ野金山史跡巡りウォーキング大会でひときわ好評を得ている,横川中学校ボランティア班による説明をどのように評価いたしておりますでしょうか。 ○教育長(瀬戸上護君)  一旦足を踏み入れた所でありましたし,このウォーキング大会,確か3月3日だったと覚えておりますけれども,実際に歩いてみました。ところどころを史跡の所やら中学生が2人,3人ぐらい班を作って模造紙に図を書いて,そしてそれをしっかりと説明している。本当にこれが身近にある歴史,文化そういうものを事前に学習してどう伝えて,ウォーキングに来た人たちにそのよさを伝えるか。一生懸命取り組んでいる姿に触れて,これが本当の学びなんだろうなというのを実感したところ,すばらしい取組だと感じております。ああいった身近なところからやはり活動を通して自分たちのこの地域に誇りを持ち,そしてまたその昔の暮らしを思いながら,ずっと伝わってきている今ある自分の命とかそういったものにも感謝する思いも現れてくるのではないかな。すばらしい取組だと感じております。 ○7番(愛甲信雄君)  正しくこの改正法の背景には,今,急激に進む過疎化と少子高齢化があると思います。この貴重な風景と文化遺産を残すためには,やはり今の子供たちへの教育が私が一番必要である思いまして,この横川中学校のその取組を教育長のほうに評価はどうかという質問を致しましたが,非常に全くそのとおりのことだと考えております。文化財を担う次世代へつなぐ上で,幼少期への現場での体験教育は重要だと思いますが,教育長のお考えをまたよろしくお願いいたします。 ○教育長(瀬戸上護君)  今,ウォーキング大会で触れ合ったことを申しましたけれども,本当に大事なのはやはり小さい頃,特に小学生,中学生ぐらいまでの,あの本当にこのみずみずしい感性が豊かなところに,実際に肌に触れる。そういう歴史文化のある所に行って何を感じるか。その前に立って何を感じるか。そこで事前の学習もあるんでしょうけれども,実際に感じるものはまたそれぞれの感じ方があると思います。そういったところで,実際に触れることそういった体験を通して地域の先人の暮らしを思ったり,そしてそれが受け継がれてきて今があると。そして,その今自分がこうして生きているという命をつないでくれたことに対する感謝の思い。そして,またこれをどうつないでいくかという未来につながる意欲にもつながっていくのかな。先般の植山議員のほうから郷土教育に関する話がございました。正にこういったことを通して,我がふるさと霧島を,未来をどう作っていくか。そこにつながっていくのではないかなというふうに思っております。昨日の教育振興基本計画,少し御紹介いたしましたけれども,夢を描き,高い志を持って学び続けると。この学んでいく原点になるものが,この一つ一つの体験であったりするんだろうと思います。郷土の自然,歴史,文化を尊重する態度を身につけ,生涯にわたって共に学び,豊かな社会づくりに貢献する人間。これをうたってございます。正にこういう一つ一つの取組の積み重ねがこういう人づくりになっていくんだろうというふうに思っております。 ○7番(愛甲信雄君)  温故知新という言葉がございますが,正しく先人の知恵を学ぶいい霧島市だと私も考えております。そこで,350年のいにしえより,国分隼人地域と我が横川金山地区は天降川で結ばれていました。1662年から1666年の川筋直し,1671年の松永用水,1711年から1716年の宮内原用水と,1907年の水天淵発電所竣工など,金山の益金と技術で工事技術で完成されていると思います。この山ヶ野金山を起点とする山ヶ野天降川流域産業遺産群だと私は思っておりますが,この文化遺産を次世代を担う本市の児童生徒に学んでほしいとつくづく本当に思っております。いつもなら山ヶ野金山から下流のほうに向かって私は歴史をいろんな資料を見ながら勉強してまいりました。こっちのよくよく考えると,国分隼人に住んでいる方々やらその子供たちは,下流のほうから遡上をしたほうがいいのではないかと。先ほどもいろんな文化遺産を言いましたが,遡上をする勉強も非常に,そしてその後にゴールにたどり着くのが山ヶ野金山だったということで,この天降川というのは非常に産物の恩恵を受けているばかりでなく,やはりこの歴史的先人に学ぶ地域でもあると思います。そこで,子供たちに今後どのような教育をしていただけるのか。そこのところをよろしくお願いします。 ○教育長(瀬戸上護君)  今,議員お話ありましたこの天降川歴史の話,山ヶ野金山がどういうふうにつながっているか。実は市内の小学校3・4年生を対象にして,私たちの霧島市という郷土を学ぶ副読本を作成して,歴史とか文化を含めて郷土についての教育をしておりますけれども,その私たちの霧島市の副読本の中に,実は昔から今へ続くまちづくりということで,開発と人々の暮らし,議員が紹介された天降川の川筋直し,そして宮内原用水のこと等が触れてございます。最初は,いろんな自然災害。どうしても暴れる川を何とかしたいと。災害から暮らしを守る。あるいは度重なるものから命を守るそのために工事がなされ,併せてその下のほうの水田開発がなされる。その工事のときの工法,工事の方法等も本の中にも紹介されておりますけれども,多分こういうものを子供たちは見ながら,昔はこうだったんだなと。今はこういうものがあってということで,やはり昔のその時代に合ったもので,どういう知恵を生かしてやったかということは非常に学んだんだろうと思います。そして,今,自分たちだったらもっとこんなふうにできるのではないかという未来にいろんな発想・想像もできるのではないか。そんなことも思いながら,この副読本をぜひ生かした教育をまた広げていきたいというふうに考えております。この金山の益金を活用して工事がなされて開発をされて,そして農業が発展し私たちの暮らしが豊かになってきた。この一連の流れというものも実は大きな産業・経済そして工事,科学技術も含めて,この流れというものは感じ取っていただきたいな。そのことで互いがみんなが助け合って,そして一人一人のよさをつないでいって自分たちの暮らしは成り立っているんだと。そういうことも学んでもらえたらというふうに考えております。また一方では,文化財少年団の事業にも取り組んでおりまして,点在する文化でやはり本物を見て,触れて,感じて,そっから誇りにし,大事につないでいこうという心を醸成していきたいというふうに考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  教育のほうは,この改正文化財保護法の精神にのっとり,任せて間違いないなと今十分に思った次第でございます。よろしくお願いいたします。今のところは大事な教育のほうでした。この改正文化財保護法のもう一つの活用のほうにもウエイトがちょっと重くなるのではないかと思いまして,まず,今頃ですが,なぜ私がこの質問に至ったかといいますと,先月のジオパークの勉強会に参加いたしまして,久しぶりにこの2本の足で里を歩きました。そのとき一番最初に思ったのは,山ヶ野地区は今現在59人という話ですが,なぜこんなに整っているのかなと思ったのが最初の動機でございました。それからその晩寝つけず,そこのことをいろいろ考えました。よく考えてみれば,もうここの山ヶ野地区というのは20回ウォーキングをしていると言いましたが,もう20年以上前からウォーキングを通して広大なリノベーションまちづくりをしてたのではないかなということに気が付きまして,深くはまってしまいました。この質問に。山口副市長にお尋ねいたしますが,今年のウォーキングも参加していたようですが,山口副市長のそのときの感じ。それと,また山ヶ野金山に対していろんな人がいろんな感想を聴かれていると思っております。その思いを聴かせてもらいたいと考えております。
    ○副市長(山口 剛君)  先ほど教育長のお話にもありましたけれども,山ヶ野自体はすごくすばらしいところです。今年は何回目かなんですけれどもウォーキングで参加して,子供たちがやはりここの歴史を学んで,そして私たちに説明してくれたと。そうすることによって子供たちはその地区に誇りを持てるのではないかというふうに思いました。あそこ,ウォーキングといっても,もうかなり山登りですのでヘトヘトになって上がっていきますけれど,ヘトヘトになって上がっていった先に子供たちがいて説明をしてくれるということがすごく楽しい。もう帰りたくないぐらい楽しい一日でした。それで,この前も少しお話ししたんですけど,私がちょうど市役所が合併した頃,企画部長をしておりまして,そのときに鹿児島空港の活性化ということで,全国の地方空港の活性化を語る委員会がありまして,それで上京して,ANA総研がそこの会をやってたんですけれども,そのときにANA総研のトップの方が,鹿児島空港の魅力をもっと知りたいので案内してもらいたいと。そして,霧島温泉とかみんなが知っているような観光地ではなくて,知らないような所を連れていってくださいということでした。私は最初合併した当時,県道から入って山ヶ野のほうに曲がった瞬間から今まで感じたことのないすごいロマンを感じるような地域だったので,山ヶ野というとこありますけれども,そこいかがでしょうかということで,ANA総研のトップの方を連れていったときに,あれだけの歴史的なものが保全されているということがすばらしい。リップサービスもあったかもしれませんけれども,島根県にある世界遺産にも匹敵するような場所でありますねというのをお聴きしました。やはりあれだけのものがちゃんと保全されているのに,そしてあそこの独特の空気感を味わったのは,私が味わった空気感と一緒だったのではないかというふうに思っています。 ○7番(愛甲信雄君)  これを次世代に残すためには,そこのリーダーである宇都さんと1時間,2時間ぐらい話をしました。宇都さんは,この山ヶ野をどのようにしたいのかと言いましたところ,この環境を次の世代に残したいと。同じようなこと考えているなと思いながら,よく考えてみれば同じようにその開発するのは簡単だと。しかし,それを同じ雰囲気を残すというものは非常にこれ難しい。よく頭を使って将来を10年,20年先まで考えて,枝の剪定をしたり石組を組んだり,いろいろしないといけないという思いがすごい頭の中に入りました。ということは,20年前は150人ぐらいの人が住んでいたそうです。先ほど言いましたが今59人だそうです。3分の1ぐらいの人数になっていると。それで,よくあそこまでそんなに少ない人数で環境を整えているなと。そこもまた尋ねたら,山ヶ野出身の外に出ている方々やら,恐らくウォーキングなどで山ヶ野にほれ込んだ人たちがサポーターとして来ていると。そして今,整備ができているという話でした。しかし,いつまでもこの民間ばかり,行政の方々も,職員の方々も日曜日に何十人か来て作業している人も見ましたが,この改正法をうまく利用いたしまして,持続可能な山ヶ野金山の里にするためには今後どのようなことをしていけばいいかということを市長にお尋ねしたいと考えています。 ○市長(中重真一君)  先ほどからありますような横川中学校の子供たちが山ヶ野のよさ,歴史文化を知る取組,まずそこが一番大事かと思います。そして議員から御紹介がありましたように,山ヶ野金山のお金で松永用水,宮内原用水路,そして水天淵の発電所等ができたといったような歴史もあるわけでございます。霧島市内の私が卒業した向花小学校であったり,今,天降川小学校も松永用水を学ぶことはございます。そういったときに合わせて山ヶ野金山等の話も出てくるようになればいいなというふうなことを感じたところです。そういった中で,まずは地元の方々が誇りに思いながら,このすばらしい歴史,文化,そして自然,環境を残していくという思いを持ちながら,その中で今後,行政として私たちがお手伝いできるところを一緒にしっかりと連携を取りながら進めていくことが必要であろうと考えております。また,山ヶ野の資源というようなことに着眼している企業等もあるように聴いております。そういったところとの連携というものも将来に向かっては考えていけるのではないかというふうに考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  この文化財を保護するためには,やはりこのいろんな観光客が来たりして,やっぱりお金を落とす仕組みも作ったりすることが大事だと考えておりますが,しかし,私たちは単なる観光地づくりをするのではなくて,結果として民と官と公民連携で知恵を出しながら今後気付いたときには,結果として唯一無二の人を引き寄せる,引きつける,土地が,里が出来るようにしたいと考えておりますが,内副市長。内副市長は,先祖は山ヶ野金山だと聴いておりますが,私と同じように山ヶ野の血が流れていると思いますので,内副市長としてもまたどのような考えがあるのかなと思いまして,一言でもいいですので,アイデアでもよろしくお願いいたします。 ○副市長(内 達朗君)  うちのおやじが山ヶ野出なんですけれども,小学校の頃は伊集院から毎年正月帰ってました。何でしょう。山ヶ野に行くと懐かしいなというようなイメージを持ちます。それから,もう子供が小っちゃい頃,山ヶ野に連れていきましたら,ここにちょっと資料に写真がありましたけど,たまに連れていくとすごく喜んで遊んだというのがあります。そんな感じで非常に貴重な景観といいますか集落ですので,やはりできるだけ長くといいますか,そのまま残していくのは大事かなと思っているところでございます。 ○7番(愛甲信雄君)  すっかり忘れていましたが,写真を,映像をお願いします。これは主な史跡でございます。これは自稼堀坑跡ととじ山坑跡といってすごく出た坑道前です。この上が,山ヶ野金山の約100mぐらいあるのかな。石垣が組まれております。これもウォーキングをするようになってから,ここのこの場所がこういうのがあるということが分かったそうです。これが民家の石垣で,はい。この天降川の起点の所でございます。ここが今,非常に美しい川が流れております。これが流れて錦江湾のほうに行くということでございます。これはえびす堂といって,恐らく商売の神様じゃないかなと思っております。ということで,この改正文化財保護法を皆さん方が,もうあそこおかしいよという人は一人もいませんでした,今日も。この文化財保護法の地域計画のほうに盛り込んで,いい結果が将来出るようにしてもらいたいと考えております。山ヶ野関係はこれで終わります。続きまして,JRの肥薩線のほうでございますが,ここからの質問はあるのかなとかそういう私に尋ねてきた人がいたもんですから,あるかも,いや,ないかもと言いましたが,私は人に褒められて伸びる体質でございます。しかし,生まれてから余り褒められたことがございません。私はこの褒めて育てる,霧島市の何か標語か何かにもなっていると思いますが,市長,肥薩線のこの答弁書を見まして,非常に頑張っているなと。2月のコロナで頓挫した。もうそれで恐らく一時はないのかなと思っておりましたが,すぐさま今度の6月の補正予算に所要の経費を提案したと。非常にうれしく思っております。それとJRの構内での清掃ができないということは,これはちょうど1年前でした。6月,今の頃でした。もう絶対入るなと。もう入れば怒るよというぐらいのことでした。それを地元の実行委員会の方々やら,花はきりしま肥薩線の会の方々と協議を何回も繰り返しながら会議をしまして,やっと少し扉が開いてきました。やはりこの途切れない思いを私は非常に喜んでおります。これが肥薩線を盛り上げたり,そしてまた今コロナ禍で苦しんでるJR九州ですが,この下手すると廃線する所も出てくるでしょう,恐らく。それを阻止するためには,やはりこの1年間の皆さん方の思いを私が非常に力強く感じております。一応褒めているつもりですが,藤崎課長,うれしいですか。もう怒ったような顔で見ているからうれしくないのかなと思っておりましたが,私は本当元来,人からも褒められませんが,余り人も褒めません。そして,すぐ誤解もされますが,しかし久しぶり褒めたいと思います。市長,私の気持ちを分かりますか。その気持ちを代弁してください。もう涙が出そうです。 ○市長(中重真一君)  先ほど壇上から申し上げましたように,2月に予定していた肥薩線・吉都線・日豊本線ぐるり1周ジオパークの旅におきましては,35名に対して407名と大変多くの申込みを頂いたところでございます。そして,今回,青春ノスタルジック。特急はやとの風,出発進行!事業ということで,また新たに開催できるように予定しているわけでございますが,35名に407名の申込みがあったということは,この1回だけではなく,また今後もそういったイベントはやっていけるのではないかなというふうに考えております。また,このほかの取組としましても,鹿児島中央駅から肥薩線を利用するかどうかはちょっとまだ確認できてないんですが,川崎学園の高校のほうが修学旅行で,川崎祐宣記念公園,川崎祐宣先生の生家のある公園のほうに修学旅行のときに来てくださるというような御連絡も頂いております。今後また詰めていかなければいけないところもあろうかと思いますが,今のところそういう予定にしているといったような御連絡も頂いているところでございます。大隅横川駅またその近辺の魅力も高めながら,そして,もう一つ私たちが考えないといけないのは,肥薩線を観光に生かしていくということと,先ほど新橋議員の質問の中でもありましたように,公共交通機関としての肥薩線,JRの役割というものを一緒に考えていかなければならないと思います。この二つをしっかりと,この二つで肥薩線含めたJRがしっかりと活用できるように私たち,またJR九州等とも,また地元のボランティア団体とも連携しながら利用促進につながる取組を進めていきたいと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  ちなみに川崎祐宣先生は横川駅が出来て明くる年に生まれております。日露戦争の年でございます。それは余談でございますが,商工観光のほうも褒め方が足りないと思いますが,谷口部長を始め,寳コ課長そのまた部下の方々にも非常に感謝しております。人から感謝されたときは後から何かあると,気を付けたほうがいいと思いますので。しかし,市長の奥さんは吉松で,肥薩線がなければ私たちは今結ばれていないんですよという4年前の話を思い出しました。ということで,この肥薩線は非常に通学ばかりではなくて,その人を引きつけて幸せにする線路だと考えておりますんで,今後とも皆さん方の協力をもらいまして盛り上げたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。これで私の演説じゃなかった,質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,愛甲信雄議員の一般質問を終わります。次に,18番池田綱雄議員から2件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○18番(池田綱雄君)  ただいま,議長の許可を得ましたので,新風会の一人として,一般質問を致します。さて,コロナ感染がなかなか終息をしません。霧島市では毎日何人かの感染者が報じられております。いつ誰が感染してもおかしくない状況にあります。予防対策にみんなで協力をして,一日も早いコロナの終息と元の安心・安全な社会に戻ることを望むものであります。コロナ禍で暗いニュースが多い中,霧島市立国分中央高校の生徒が,県内の各種スポーツ大会において上位入賞をし,新聞をにぎわせており,毎朝,新聞を見るのが非常に楽しみでした。また,大変元気を頂きました。また,一昨日は国分中央高校の放送部が北朝鮮による拉致をテーマにした番組「必ずかえる」を作り,NHK杯全国高校放送コンテスト県予選のテレビドキュメント部門で最優秀に輝き,7月の全国大会に出品されると南日本新聞で掲載されました。霧島市広瀬にお住まいの村岡育代さんのお兄さん,田中正道さんも特定失踪者に指定されており,村岡さんは県内各地で署名活動などをされておられます。私も議員になった当初から,初午祭や夏祭りなどで署名活動をさせていただいておりますが,十数年前は自分から駆け寄って署名をしていただいておりましたが,最近はこちらから声を掛けてもなかなか署名をしてもらえません。特に若い皆さんからの署名が少なくなったように思います。拉致問題もだんだん風化されようとしている中,今回,国分中央高校生が拉致をテーマに番組を作られたことは大変時宜を得た意義深いことだと思います。これを機会に若い皆さんが拉致問題に関心を持っていただき,拉致問題の解決に進んでいくことを心から望むものであります。また,7月の全国大会でも優秀な成績を楽しみにしております。それでは,国分中央高校についてお尋ねを致します。1点目は,スポーツ健康科の生徒の市内・市外の内訳をお尋ねいたします。2点目は,通学範囲以外からの生徒の宿泊施設についてどのようになっているのかお尋ねいたします。3点目は,スポーツの種類もたくさんあり,指導者もたくさん必要と思います。先生や講師などの指導体制はどのようになっているのかお尋ねします。4点目は,正面玄関のひさしの全部において,鉄筋やコンクリートが一部剥がれております。生徒たちやお客様の安心安全の面から,コンクリートなどの落下防止策をどのように考えているのかお尋ねいたします。次に,上野原テクノパークの展望台に建設中のこども館についてお尋ねいたします。私は6月2日に現場の進捗状況を見に行きました。その時点での質問をさせていただきます。1点目は,現時点での屋外に設置中の遊具の進捗状況をお尋ねいたします。2点目は,開園時期については夏休み前で大丈夫なのかお尋ねいたします。3点目は,雨天時には屋外遊具は利用できないと思いますが,室内で対応できる人数はどれぐらいなのかお尋ねをし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  池田綱雄議員から3問目の御質問がありました。2問目の1点目及び2点目は私が,1問目は教育委員会が,その他は保健福祉部長が答弁します。2問目の上野原テクノパークに建設中のこども館についての1点目と2点目は関連がありますので,一括してお答えします。議会を始め,市民の皆様の御意見も踏まえながら整備を進めてまいりました,親子で楽しめる全天候型こども館につきましては,現在,屋内外の遊具の設置作業が順調に進んでおり,今月末には当該設置作業が完了する予定です。当該設置作業に併せて,各種案内板・標識等の設置作業も進めており,公募型プロポーザルにより選定した運営事業者と,開館後の運営内容等について最終的な協議を行い,当該施設の供用開始予定日を7月16日として開館に向けた準備を進めているところです。多くの子育て世帯の皆様に喜んで利用いただけるこども館となるよう,引き続き,着実に準備を進めてまいります。 ○保健福祉部長(林 康治君)  次に,3点目にお答えします。こども館の屋内における各部屋ごとの対応人数は,乳児から1歳児程度までを対象とした1階の遊戯室においておおむね10組20名程度,2歳児から6歳児程度までを対象とした2階の二つの遊戯室において1部屋当たりおおむね12組25名程度,3階の展望及び休憩スペースにおいておおむね20組40名程度の親子連れの利用を想定しており,全体でおおむね110名程度の利用が可能であると考えています。しかし,新型コロナウイルス感染症の感染が拡大している現在の状況において,当該感染症に対する対策のために密を避ける必要があることから,それぞれの部屋における利用人数に制限を設けることも含めた様々な対応等について,現在,運営事業者と協議を重ねているところです。 ○教育部長(池田宏幸君)  1問目の国分中央高校についての1点目にお答えします。国分中央高等学校スポーツ健康科には,本年4月1日現在で109名の生徒が在籍しており,その内訳は,市内の中学校から45人,市外の中学校から64人です。次に,2点目にお答えします。自宅が遠方にあるなどの理由から,通学が困難な生徒には,学校が指定している民間の宿舎を紹介しています。次に,3点目にお答えします。各部活動では複数の教諭が顧問として指導に当たっています。さらに,中には外部から指導者を招き,競技力の向上を図っている部活動もあります。次に,4点目にお答えします。校舎1号館正面のひさし部分については,令和2年度に爆裂に気付き,直ちに落下のおそれのある部分を除去し,鉄筋の腐食を防ぐためのさび止め塗料を塗布する安全対策を講じたところです。今後とも,施設の安全確保はもとより,生徒たちが安心して教育活動に専念できる環境づくりに努めてまいります。 ○18番(池田綱雄君)  それぞれ答弁を頂きました。順次再質問をさせていただきます。まず,国分中央高校のほうからお願いを致します。スポーツ健康科の卒業生,過去3年でいいんですが,卒業後はどういう方向に進んでいるのかお尋ねいたします。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  進学及び就職別でお答えさせていただきます。令和2年度は38人中,進学25人,就職13人。令和元年度は40人中,進学24人,就職16人。平成30年度は33人中,進学が16人,就職が17人となっております。 ○18番(池田綱雄君)  さっき,スポーツ健康科の生徒の市外と市内をお尋ねいたしました。市内と市外それぞれ教えてもらったんですが,県外はいないんですか。市外の中に入っているのかな。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  県外も市外のほうに入っております。[「何名」との声あり]資料を持ってきておりませんので,後ほど報告をさせていただきたいと思います[215ページに答弁あり]。 ○18番(池田綱雄君)  市外,県外者もいるんですか。いないんですか。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  県外からもおります。 ○18番(池田綱雄君)  それと,例えば県外の人,市外もちょっと遠い人,通学ができない人もいっぱいいるわけですが,さっきの答弁ではそういう人たちの家賃は。学校のほうで指定をしているということであったんですが,これは家賃はどうなるんですか。市からの補助があるんですか。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  学校が指定している指定宿舎においては,入居の際の一時金に対して3万円の入居補助を行っております。また,今年度から家賃の補助,月額5,000円を本年度から補助することとしております。 ○18番(池田綱雄君)  家賃5,000円を助成をしているということですが,家賃はどれぐらい掛かるんですか。もちろん5,000円では済まんと思うんですが。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  家賃につきましては,2人部屋,1人部屋それぞれございますので,また,男子でも女子でも若干相違がございます。また,家賃のほかに水道,電気,ガス,それから食費も含まれまして,女子の2人部屋の場合が月額4万1,500円。それから,1人部屋の場合が5万5,000円。男子の2人部屋が5万1,500円。男子の1人部屋が6万5,000円となっております。 ○18番(池田綱雄君)  そのうちの5,000円を市が負担をしているということなのですか。男子は5万幾ら,女子が4万幾ら。1割程度しか負担はしていないですか。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  家賃部分で申し上げますと,女子の2人部屋の場合が1万3,500円,1人部屋の場合が2万7,000円,男子の2人部屋が1万5,500円,男子の1人部屋が2万9,000円ですので,家賃部分というところでは1割ではなかろうかというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  何か分かりにくいですね。はっきりと幾らに対して幾らと言えないんですか。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  今申し上げましたように,家賃に対しましては女子の2人部屋で1万3,500円,1人部屋が2万7,000円。男子につきましては,2人部屋が1万5,500円,1人部屋が2万9,000円,それぞれに5,000円の補助しているということでございます。 ○18番(池田綱雄君)  全体的には5,000円しか助成をしていないということですか。 ○教育部長(池田宏幸君)  今申し上げました宿舎につきましては,家賃と水道,電気,ガス,それからお弁当を含めた1日3回の食事まで含めましての先ほどお話しした一番安いところで4万1,500円,一番高いところで6万5,000円という値段になってまいります。それで,その中でそれぞれ5,000円補助をしているわけですけれども,家賃部分に対しては先ほど事務長が改めて申し上げた金額ということになりますので,食べるお金,それから水道,ガス等のお金というのは自己負担で行っていただいておりますので家賃部分に対しては先ほど申し上げたような補助というようなことになっております。 ○18番(池田綱雄君)  その辺はほかの高校と遜色はどうなるんですか。 ○市長(中重真一君)  5,000円の補助につきましては,今年度から始めたものでございます。ほかの高校につきましては,私立の例えば特待制度を持っているような学校等に関して言えば,中には寮から学費から全て免除しているところもあろうかと思います。そういった中で,霧島市の市立の国分中央高校として,やはりに寮生については支援が必要ではないかというようなことで今年度から始めたのがこの5,000円の助成でございます。特に離島とか,本人が望む学科がある高校が,その自分の住まいの近くにない生徒さんだったり,また県外からも国分中央高校の特性を,国分中央高校に行きたいと希望する生徒さんのために,今年度始めた制度がこの5,000円の補助制度でございます。 ○18番(池田綱雄君)  今年からいうことで,非常にいいことではないかなというふうに思いますが,後先になりましたけど,何名がその寮生活というか,市のそういう宿舎に入っているのかお尋ねいたします。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  入寮生は現在37名おります。うちスポーツ健康科の生徒が31名となっております。また,先ほどの御質問の中での県外のスポーツ健康科の生徒は2人です[221ページに訂正発言あり]。 ○18番(池田綱雄君)  37名もおれば,寮を作る考えはありませんか。 ○教育部長(池田宏幸君)  斡旋をしております民間の宿舎でございますけれども,もともとは集合住宅として作られた,いわゆる鉄筋コンクリートのアパートみたいなもの,アパートといいますか,マンションというか,そういうものなんですけれども,その中で寮監やそれから先生方の指導等ができるような,そういう人的な配置。それから夜間の外出等を含めて,そういう生活の指導ができるような体制というような設備も備えておりますので,寮と同等の指導ができているものというふうに考えているところでございます。 ○18番(池田綱雄君)  37名ですか,全部で。何箇所に分かれているんですか。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  場所については,男子が一棟の中の1階の部分,別な棟に女子の入寮の施設があるということです。 ○18番(池田綱雄君)  1か所で終わっているのかと,何箇所かに分けているのかという質問ですよ。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  学校から1qほど離れた1か所で2棟に分かれてなっているということでございます。 ○18番(池田綱雄君)  次にですよ,各部活,たくさんあるわけですよね。こういう中であれだけ優秀な成績を残すということは相当な指導者の数が必要ではないかなというふうに思うんですが,そういう指導者,指導に当たっている中には外部からの指導者を招き競技力の向上を図っているというふうにあります。これはボランティアですか。それとも,何か助成金が市から出ているんですか。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  外部からの指導者につきましては,こちらから依頼する指導者もおりますし,ボランティアで指導してくださる方もいらっしゃいます。こちらから依頼する外部指導者に対しましては謝礼としまして,時間当たりの単価を2,500円と定めているところでございます。 ○18番(池田綱雄君)  そういう講師とか指導者は十分間に合ってるのですか。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  外部指導者を依頼するかどうかというのは各部の判断となっておりまして,その中で効果的な人選や依頼をしているところでございます。助成制度があることや,さらにはボランティアで協力してくださる方もいるということで,各部ともこのような成果が出ているのではないかというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  いろんな種目でそれぞれの成果を上げているんですが,これはスポーツ健康科だけの生徒で足りているのか。あるいは,ほかの学科からも入っているのか,そこら辺はどうなんですか。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  スポーツ健康科の生徒のみではなく,他の学科の生徒も優秀な成績を上げているところでございます。 ○18番(池田綱雄君)  スポーツ健康科の生徒さんは全てどっかの部活に入っているんですか。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  スポーツ健康科の生徒は全て運動部のほうに所属しております。 ○18番(池田綱雄君)  今,コロナ禍で大会も少ないと思いますけれど,さっき私が壇上で言いましたように,いろんな県大会でしょっちゅう新聞で上位に入賞をされておりますよね。そういう最近の大会で上位に入賞した部活と選手名を分かっていれば教えていただきたい。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  それでは,今年の県の高校総体での3位までに入賞した競技,生徒等を紹介したいと思います。まず,団体種目でございますが,ダンス部が最優秀賞,女子ハンドボール部が第1位,柔道部女子団体が第2位,男子ハンドボールと女子バレーボールが団体としては第3位になっております。続きまして,個人種目で申し上げます。水泳女子400mと800mの自由形で第1位に,松下幸生選手が第1位になっております。陸上女子800mで新名春風選手が第2位,男子砲丸投げで吉利優希選手が第2位となっております。柔道女子の個人を申し上げます。48s級の中馬優衣選手,63s級の宮原里穂選手が第1位,70s級の岩佐思花選手,52s級の堂園奈桜選手が個人で第2位,57s級の春田樹里選手,78s級の岡部美優選手が同第3位となっております。 ○18番(池田綱雄君)  全体の生徒数の割にはいろんな大会で活躍をされているなというふうに思っております。今後もいろいろ指導者の先生とかそういう方々を充実して,もっともっといい成績を上げられるようにお願いを致しておきます。次に,玄関前のひさしの問題。今日はこれが一番私が力を入れたいと思うんですが,私もこの問題でなくて聴き取りに行って,玄関前に立ったときにびっくりしました。あのひさしは屋上まで全て鉄筋が出て,コンクリートが出ているわけですよね。写真を。今こういう状態で,もっと大きくすれば鉄筋が見えて,下のほうもコンクリートが剥がれているのですが,全ての窓枠が全てこうなっているんですよね。これが,いつ頃からこのような状態になったのか,まずお尋ねいたします。
    国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  爆裂については,いつからかというのは把握はできておりませんけれども,昨年の7月に気付きまして,危険性を除くために夏休み期間中の8月に落下のおそれのある部分を取り除いたということでございます。 ○18番(池田綱雄君)  この校舎は築何年ですか。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  1号棟につきましては,昭和53年建築ですので42年です。 ○18番(池田綱雄君)  これは耐震検査は受けているんですか。また,合格しているんですか。 ○教育総務課長(西敬一朗君)  耐震につきましてはクリアしている建物です。 ○18番(池田綱雄君)  今回のこのコンクリートが落ち出したというのは,何で分かったんですか。落ちてきたから分かったんですか。何か検査をされたんですか。 ○教育総務課長(西敬一朗君)  今回のこの爆裂につきましては,落下は致しておりません。目視で,爆裂といいますのが簡単に言うとひび割れなんですけれども,同校舎のひび割れに気付いたために予防的に落下のおそれがある場所を剥がしたということになります。 ○18番(池田綱雄君)  剥がしたと。剥がしてからもう1年ぐらいたってるわけですよね。これはこのまま放っておくんですか。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  補修計画についてですけれども,1号館は先ほども申しましたように昭和53年に建築されております。老朽化しているということは承知しておりますので,今後,計画的に検討してまいりたいというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  計画時にあんななっているんですよ。あの下には駐輪場もありますよ。玄関の上もああいうふうになっている。お客さんも通る所。あれをどうするんですかと今聴いてるの。このまま放っとくのかと。 ○教育部長(池田宏幸君)  昨日から御質問もございますとおり,国分中央高校については小畑農場を含めまして様々な建物等がございます。御質問でもございましたとおり,全体的に建物の建築年次が古いために老朽化があるということも私どもも承知をしておりまして,令和2年度に中央高校の中で小畑農場,それからこちら側の校舎を含めまして,今後どういうふうな現在の課題の整理といいますか,そういうものをしていただいてまとめられたところでございます。今後,様々な規模ですとか,あるいは時期ですとかいうようなことを教育委員会,それから市長部局ともよく相談をして,一定の方向性を出した上で様々な事業に計画的に取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。 ○18番(池田綱雄君)  私も聴き取りをしたんですが,あのときもうちょっとお金が掛かるというような話でした。お金と命とどっちが大事かと。あんな状態ですよ。一番屋上もああなっている。10m以上あるでしょう。1p,2pのコンクリートが落ちてきてもそれは大変なけがをすると思いますよ。それを今になっても計画的にというけど,このまま放っておくような何かニュアンスなんだけど,全然打合せをして進んでおらんじゃないですか。教育長,見苦しいと思いませんか。 ○教育長(瀬戸上護君)  今,爆裂に気付いて,すぐ安全確保等は施されているわけです。今,写真を頂いているのを見ますと,これは自然に落下してこういうふうになったということではなくて,爆裂,ひびがあったのでもうおそれのあるところは故意に,故意にといいますか,安全確保のために剥がしたと。で,この状態。確かに鉄筋が外に剥き出しておりまして,見苦しいなということはあります。安全性は確保されていると考えておりますけれども,正面こちらのほうにはアリーナがあり,そしてまた一番道路沿いでもありますので,何らかその対応はできないものかということは検討していきたいというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  あれを見栄えよく補修する。何かどういう方法があるか検討しましたか。 ○教育総務課長(西敬一朗君)  爆裂箇所の欠損部分につきましては,通常はコンクリートの補修に使用する専用のモルタル,補修材を使用して原型に復旧する方法があります。その剥落した部分の大きさによって若干作業が変わりますけれども,ポリマー系のモルタルであったり,エポキシ系,エポキシ樹脂系のモルタルであったりを使って原型に戻すという方法があります。 ○18番(池田綱雄君)  方法はあるんですね。それなら,いつ落下防止というか,防止を含めた作業に入るんですか。 ○教育部長(池田宏幸君)  先ほど申し上げましたとおり,全体的に老朽化いたしております。議員御指摘のとおり,現在コンクリートの落下事故を未然に防ぐために,落下のおそれがある所を全て除去して,その上に鉄筋がさびないように塗料を塗って,それ以上の破損を防ぐように安全対策を講じたところでございます。先ほど申し上げましたとおり,学校と教育委員会,それから市長部局も含めて計画的に,これは校舎自体が先ほどから申し上げているとおり老朽化を致しておりますので,学校の側からは大規模改造を含めた要望というものもございます。その辺のところも,それから大規模改造を行うと致しましても,小中学校と違いまして校舎の規模が一つ一つが大きいというようなこともございまして,1棟当たり1年間では終わらないというような技術者の意見もございます。そういうようなところを総合的に勘案をして,今後,立案をしていかないといけないわけですけれども,そういう中で,この今回,議員が御指摘をされているここの部分の補修に特化して先に行うのかどうかということも含めまして,少し時間を頂ければというふうに思っております。 ○18番(池田綱雄君)  中央高校は創立もう相当年数がたっておりますよね。卒業生もいっぱいこの辺にはいらっしゃると思う。そんな方々が見れば,ほんと悲しみますよ。ああいうこんな状態を全部こうなってるんだけど,本当あんたたちはよお,安心・安全を考えたときによく平気でおられるなと私は思うけどな。大丈夫と誰が決めたの。このコンクリート落ちるとか,落としたとか。これが10mばっかり上から落ちてきて,この落として試験をしてみればいい,どれぐらいの荷重になるか。相当な重量になると思う。私は大至急せんないかんと思うけどな。内副市長。何かいい方法はないですか。いや,向こうに専門に。 ○副市長(内 達朗君)  私,建築の専門家ではございませんけれども,先ほど教育委員会のほうが答えていらっしゃいますように,危険な所は落として,多分今のところは丈夫な所だけ,すぐすぐ落ちるような所が残っているということではないのかと思います。今,鉄筋は防水のさび止めの塗料を塗ってあります。とはいえ,定期的に点検して,先ほど部長が答弁しましたように,全体的な補修計画の中で検討するということでございますので,今のところは取りあえず落ちる所は落としたと。ただ,どういう進行をするか分かりませんので,やはり定期的な点検というのは必要かなと考えております。 ○18番(池田綱雄君)  内副市長は技術の副市長さんですよね。先頭に立って,ちょっと検討していただきたいなというふうに思います。市長,何かさっき。 ○市長(中重真一君)  このような状況になっているということを今回の一般質問で私たちも知ったところでございますが,先ほどから答弁申し上げておりますように,今,落下の危険性がある状況ではないというふうには考えておりますが,やはり議員から御指摘がありますように,大変見苦しい状況でもありますし,このまま放置して大規模改造も,じゃあ国分中央高校はいつできるのかというようなことを考えましたら,まだ大分先になる話かと思います。今後の安全性も考え,また見た目等も考えながらどういった措置ができるのか。早急に検討して対応していきたいと考えております。 ○18番(池田綱雄君)  私もこの状態を見て,何かいい方法はないかなと考えてみました。こういうのも薄くコンクリート塗ってもまた剥がれると思います。しばらくすれば。乾燥すれば。だから,鉄筋の腐食防止あるいはモルタルが落ちんように接着剤でモルタルを固めて,何といっても見栄えが悪いですから,見栄えを良くするために例えばステンレス板で上下ぽこっとかぶして,ボルトで落下しないように止めるとか,何かそんな方法はないのかなというふうに私は思うことでした。参考にできれば参考にしていただきたいなというふうに思います。今,市長が見苦しいというようなことで,早急に検討をするとおっしゃいましたので,それを信じてここは終わりたいと思います。次に,こども館についてですが,私は6月2日の日にちょっと見に行ったんですよ。どれくらい進んでいるのかと。そしたら,基礎はたくさんしてあったです。ただ,遊具が全然設置をされていなかったんですよ。だから,こんな状態であれば,夏休み前までできるのかなというふうに心配したもんだから今回質問をさせていただきました。そしたら,聴き取りをする中で,もう今こうなっておりますよというのを見せてもらって,一週間ぐらいで進んだなというふうに思ったんです。これなら大丈夫だろうなと。だから,本当はもうそういう状態であれば質問はせんでもよかったんですが,逆に,たった一週間ぐらいでほとんどの遊具が設置されたと。あんまりにも早いなと。これの検査は誰がするのか。子供たちが元気で走り回るんだけど,そんなに早く設置されて大丈夫なのかなと。だから,その検査体制はどうなっているのかお尋ねいたします。 ○子育て支援課長兼こどもセンター所長(宮田久志君)  検査につきましては,遊具整備事業者のほうから業務終了届の提出を受けまして,事業者立会いの下,図面等によりまして市のほうで完成検査を行ってまいります。 ○18番(池田綱雄君)  途中で壊れたりせんように,十分検査をしっかりとしていただきたいというふうに思います。時間が相当余りますけど,最後に国分中央高校のスポーツ健康科が出来て11年になるんだそうですね。その間,いろいろなスポーツ大会で上位入賞をするようになっております。指導体制や施設の整備などに更に力を入れていただき,県内外から優秀な生徒さんが入校,入学してくるような学校にしていただきたいと。それと,私が今回,本当に子供たちの安心・安全を考えたとき,ああいうひさしの状態で本当にいいのか。安全だとおっしゃるけど,いつ落ちてくるか分からない状況ですよね。だから,それは何らかの落下防止,最低,落下防止が何かできないのか。子供たちの安心・安全を守っていただきたいと思います。市長がさっき前向きな答弁をされました。市長が市長就任当時よく言われた言葉,総合的に判断をして,スピード感を持って対応をするというようなことを盛んに言われたんですよ。最近そういう言葉をもう聴かなくなったんですが,これだけはスピード感を持って対応していただきたいなというふうに思います。それと,こども館については何回も質問をさせていただきました。いよいよオープンをするわけですが,場所を除けば私は非常に立派なこども館だと思っております。子供たちがまた行きたい,また連れていってと言うようなこども館であることを望み,質問を終わります。 ○国分中央高等学校事務長(堀之内真一君)  先ほどお答えを致しましたスポーツ健康科の県外の生徒ですけれども,2名とお答えを致しましたが,3名の誤りでございました。訂正してお詫びを申し上げます。 ○議長(阿多己清君)  以上で,池田綱雄議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩を致します。             「休 憩  午後 2時54分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 3時10分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,17番,松元深議員から3件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○17番(松元 深君)  議席番号17番,新燃市政クラブ松元深です。ただいま,議長の許可を得ましたので,先に通告しました3件について質問いたします。まず,霧島市ケーブルテレビ事業について。合併前の平成16年に旧溝辺町においてテレビの難視聴対策として国庫補助金を受けて,町内一円を対象として整備され,当初は基本チャンネルの視聴は無料であり,運営費としては多チャンネル契約,インターネット契約の利用料金と競輪場場外車券売場サテライトみぞべの売上げに対する佐賀県武雄市からの交付金で事業が行われていました。その後,平成23年10月からは,基本チャンネル契約においても税抜きでありますが500円の利用料を徴収するようになった経緯があります。事業開始から15年以上経過していますが,現在の施設の状況と運営について伺います。また,市の施設として町内一円に引かれているケーブル,映像の変換器,放送スタジオ等があるのが現状と思いますが,今後の管理運営について,例えば,ケーブルテレビ業者などに委託する考えはないか伺います。次に,発達障がい者支援について。霧島市では,令和3年度から令和5年度までの第6期霧島市障害福祉計画,第2期霧島市障がい児福祉計画を策定し,障がい者が自立した日常生活又は社会生活を営むことができるよう,また障がい児のサービスに係る提供体制の計画的な構築のための方策を定める障害福祉サービスなどの提供体制の確保を図り,これまでの取組を推進するとしています。発達障害支援については,平成24年4月に設立されたこども発達サポートセンター(あゆみ)を中心に,ほかの自治体より先行して取り組んでいることは十分認識しているところであります。今回は,これまでの成果及び現状と課題について,それぞれの場所,段階ごとに質問させていただきます。まず,小学校,中学校での発達障がい児への支援策の現状と課題について伺います。次に,就学前の発達障がい児への支援策と課題について伺います。次に,放課後等児童デイサービス,放課後児童クラブの現状と課題について伺います。4点目,発達障がい者だけでなく様々な障害を抱えた子供を持つ親の大半の方,いや,全てと言った方が過言かもしれませんが,将来,子供が自立した日常生活,社会生活が送れるだろうかと心配と不安を持っていらっしゃいます。あらゆるところで,それを聴く機会がありました。障害を抱えている子供の高校などの卒業後の支援策と課題について伺います。3問目,農業振興について。現在,姶良市加治木町にある鹿児島県の機関である姶良家畜保健衛生所は,昭和40年代に建設され老朽化が著しく,ひどく危険で混住化が進み,施設周辺は住宅街となっている状態であります。県議会で,酒匂卓郎県議が家畜保健衛生所の移転についての質問に,県の農政部長は財政状況を考えながら移転,整備すると答弁されています。この機会に家畜保健衛生所を霧島市に誘致する考えはないか伺いまして,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  松元議員から3問の御質問がありました。2問目の2点目は私が,2問目の1点目は教育委員会が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁します。2問目の発達障がい者支援についての2点目にお答えします。本市においては,本年6月1日時点で16か所の障がい児通所支援事業所が,児童発達支援として,就学前の発達障がい児や発達障害の疑いがある子供に対し,日常生活における基本的な動作の指導,知能技能の付与,集団生活への適応訓練などの支援を実施しています。なお,本年度を初年度とする,第2期霧島市障がい児福祉計画において,児童発達支援の利用者数は,その利用実績を踏まえると,今後も増えていくものと見込んでいることから,障がい児通所支援事業所の不足が懸念されます。児童発達支援の利用者は,障害者手帳を所持していることが前提となりますが,障害者手帳を所持していない発達障害の疑いがある子供についても,こども発達サポートセンターに相談し,早期療育の必要性が認められた場合は,児童発達支援を受けることができます。こども発達サポートセンターにおいては,発達障害の疑いがある子供やその保護者からの相談に対して,臨床心理士等が専門的な助言・指導を行い,必要に応じて,医療機関や障がい児通所支援事業所等との連携を図り,早期発見,早期療育に努めています。今後も,障がい児通所支援事業所等との連携を図りながら,就学前の発達障がい児への支援に努めてまいります。 ○教育長(瀬戸上護君)  次に,1点目にお答えします。本市における令和3年度の発達障がい児を含む特別支援学級の在籍児童生徒数は732人で,令和2年度と比較すると124人増加しています。また,通常の学級において特別に支援を要する児童生徒数については1,226人で,令和2年度と比較すると176人増加しており,いずれも年々増加傾向にあります。教育委員会では,各小中学校に対して,特別に支援を要する児童生徒ごとに,教育課程,教育支援計画,相談内容の記録,知能検査の結果・分析などを作成し,それらを当該児童生徒ごとに,個人カルテとして1冊にまとめるよう指導しています。この個人カルテにより,これまでのその子の様子や支援の在り方,支援の経緯,変容を踏まえた上で,児童生徒一人一人の特性に応じた,よりきめ細かな指導・支援を切れ目なく行うことが可能となり,当該児童生徒の特性に合わせた成長を促しています。さらに,各学校の要望を踏まえ,必要に応じて特別支援教育支援員を配置し,支援の充実を図っているところですが,対象となる児童生徒の増加に伴い,十分な配置ができていない状況です。今後とも,更なる特別支援教育支援員の適切な配置に努めるとともに,校内体制の充実や全ての教職員及び特別支援教育支援員の資質向上,ICT活用の支援などに取り組み,子供たちへの支援の充実にも努めてまいります。 ○保健福祉部長(林 康治君)  次に,3点目にお答えします。本市においては,本年6月1日時点で34か所の障がい児通所支援事業所が,放課後等デイサービスとして,就学している障がい児や発達障害の疑いがある児童に対し,授業の終了後又は休校日に生活能力向上のための訓練や地域との交流の機会を提供する支援を実施しています。当該サービスの利用者数は増加傾向にありますが,必ずしも希望する障がい児通所支援事業所において,当該サービスを利用できるわけではないという声もあります。また,放課後児童クラブにおける発達障害を含めた障がい児の受入れ状況については,本年度の市内54か所の放課後児童クラブのうち,33の放課後児童クラブにおいて,障がい児の受入れに伴い,職員の加配を行う障がい児受入推進事業に取り組んでおり,障がい児の受入れに対する児童クラブの態勢整備が一定程度図られているものと考えています。また,同事業等を実施するに当たり,障がい児を受け入れる児童クラブにおいては,専門的知識や技術等を習得した支援員等を置くことが必要であることから,市が主催する発達に関する学習会への参加を促進するなど,引き続き児童クラブ支援員等の資質の向上に努めてまいります。次に,4点目にお答えします。高校などを卒業した後の支援として,当該支援を希望する子が就労を望む場合には,知識及び能力向上のための,就労移行支援や,一般雇用に必要な知識及び技能向上のための,就労継続支援を行うことにより,障害を抱える子供たちの自立した生活に向け,必要な支援を行っています。一方で,これらの支援を行う中で,当該支援を受ける子やその家族が,市内の福祉就労事業所の情報を手に入れることができないという課題がありましたので,霧島市自立支援協議会において,市内の福祉就労事業所に関する情報を集約し,情報提供に努めているところです。 ○溝辺総合支所長兼地域振興課長(齋藤 修君)  1問目の霧島市ケーブルテレビ事業についての1点目にお答えします。溝辺地区のケーブルテレビは,同地区のテレビ難視聴地域の解消と高速インターネットの環境整備,テレビによる行政・地域情報の提供を目的に,平成16年4月に旧溝辺町が整備したものです。開局から17年が経過し,既設機器の老朽化も進んでいますが,光中継設備や幹線機器など,年次的に機器の更新や修繕を行いながら,安定したケーブルテレビの運営に努めています。開局当時,当該ケーブルテレビに係る運営経費は,競輪場外車券発売場環境交付金により賄うことができていたため,その基本料を無料とすることができましたが,その後,同交付金が減少したことから,平成23年10月に基本使用料を有料化し,現在では,当該使用料と同交付金を主な財源として運営をしています。このようなことから,開局当時の加入率は98.3%であったものが,令和3年4月現在の加入率は75.0%となっています。次に2点目にお答えします。本事業では現在,基本放送番組配信やインターネット,多チャンネルサービスなど一部の業務を委託していますが,事業全体の業務委託については,機器の老朽化等に伴う維持補修管理などの課題を整理しながら,今後の事業の方向性を示せるよう検討してまいります。 ○農林水産部長(八幡洋一君)  3問目の農業振興についてお答えします。姶良家畜保健衛生所の移転計画については,県から本市への当該施設の移転候補地に係る選定を依頼する旨の通知が,令和3年5月6日付けで出され,本市はこの依頼に対し,市有地を当該移転候補地として県に提示するとともに,県が行った当該市有地に関する現地調査にも同行したところです。本市としても,当該施設が本市にあることにより,家畜の防疫を行う際などにおいて,更に迅速な対応を行うことが可能となることから,当該施設の誘致に向けて県と協議してまいります。 ○17番(松元 深君)  それでは,回答いただきましたが,質問席よりしばらくの間,質問させていただきたいと思います。まず,1番目,霧島市ケーブルテレビ事業についてでありますが,平成23年10月から基本使用料を有料化したわけですが,現在のところはこの使用料と交付金でケーブル事業運営は赤字にならず運営できているのか,まずお伺いしときます。 ○溝辺総合支所長兼地域振興課長(齋藤 修君)  先ほどもお答えしましたが,主な財源が競輪場外車券売場の環境交付金と,それから利用者の使用料が主な財源でございまして,今のところそれで運営を賄っているところでございます。 ○17番(松元 深君)  今,コロナ禍におりまして,サテライトみぞべ,先ほど言いましたが場外車券売場もかなり入場者が少なく,売上げもかなり減っているということを副社長より聴いておりますが,交付金もそれだけ下がるわけですので,今後は値上げとか考えないといけない時期もあると思うんだけど,次,値上げをすると半分ぐらいの方が辞めてしまうのではないかなという懸念もあるんですが,所長としてはそこら辺どう考えていらっしゃいますか。 ○溝辺総合支所長兼地域振興課長(齋藤 修君)  競輪場外車券発売所の交付金につきましては,一番多いときは3,700万円程度交付をされておりましたが,だんだん同じような施設が増えた関係で利用者が少なくなりまして,現在のところ1,000万円ちょっとの交付金になっております。ただ令和2年度は,議員が先ほど言われたように,新型コロナウイルスの関係で2月から5月末いっぱいまで車券場を休止したために,利用者の減で交付金が減りまして例年の半分程度が交付をされている状況にございます。この分をこれまでの基金積立てがございますので,それで賄う予定としておりますけれども,なかなか将来的には使用料の値上げも考慮しないといけない状況にもございます。何らかのいい方策を早急にやはり検討しなければいけないというふうに考えているところです。 ○17番(松元 深君)  この施設も17年が経過いたしまして様々な修理等出てきていると思うんですが,昨年でしたか,ケーブルテレビが破損してという事故かよく分からないような状況で2回切断したことがあったんですが,それらを含めた今までの修理料がやはりかさんできていると思うんですが,その状況をお伺いいたします。 ○溝辺総合支所長兼地域振興課長(齋藤 修君)  修繕料の実績を申し上げますと,令和2年度の修繕料が657万3,000円でございます。主なものは,2か所の幹線機器の修繕と光受信機の機器の取替修繕でございます。また,令和元年度の修繕料は913万5,000円ということで,主なものはMCTと溝辺総合支所の間の光送受信機のユニット交換。それと,先ほど議員が言われました連絡線の断線に伴う修繕が実績として上がっております。 ○17番(松元 深君)  最近,テレビを新しい4K,5Kというのかな。今,アンテナを上に上げないでも箱型の機器で受信できるようなテレビになっていると思うんですが,もうそういうことであれば,今,新築の家も陵南麓第一区画整理事業の中にはたくさん建っているわけですが,新築の方の加入状況はやはり減っているのではないかと思うんですが,そこをもう一回確認をさせてください。 ○溝辺総合支所長兼地域振興課長(齋藤 修君)  区画整理事業の陵南地区はどんどん新築の家が建っておりますが,確かにもう自分でアンテナを上げてケーブルテレビは利用しないという方が大分増えておられます。ちょっと数は把握はしておりませんけれども,特に陵南地区はアンテナでの視聴が多くなっているようです。 ○17番(松元 深君)  それと,今回3月末までに,超高速ブロードバンド整備が溝辺の奥までできるわけですが,それによってもやはり今度はインターネット契約等も普通の早さのケーブルのほうが安いそうですが,ちょっと早くなるのは超高速ブロードバンドのほうが安くなる傾向があり,またこれもこの収入を減らす要因かと考えられます。そこで2点目に言いました。ぜひ,この機会に委託,名前も言いますが,今,MCTさんが管理されていますのでそこへの委託とかできないものか。永山課長にお聴きしますが,委託,それから指定管理者制度。これ指定管理者制度に当てはまるのか。運営委託そのほうがいいのか。これどっちが有利なのかお伺いします。 ○企画部参事兼企画政策課長(永山正一郎君)  指定管理者に行わせることができるのかとのお尋ねにお答えするとすれば,条例改正を行えば制度上はできるものと考えております。ただし,指定管理者制度の導入については公の施設の機能を十分に発揮するのに最適な手法であるかなどを総合的にやはり検討していかないといけないと考えております。そのため,管理運営の効率化はもちろん民間事業者のノウハウの活用が期待できるのか。コストの削減が図られる可能性はあるのか。利用の平等性,公平性は担保できるのかなど様々な角度から検討する必要があると考えております。 ○17番(松元 深君)  それでは業務委託としてもやはり条例も変えないといけないのではないかなと思うんですが,もしやるんだったら業務委託のほうがベターか,どうなんでしょう。 ○企画部参事兼企画政策課長(永山正一郎君)  そこは十分に検討していく必要があると考えております。 ○17番(松元 深君)  私は,このまま総合支所のほうでケーブルテレビ事業を管理運営するのはとても今後難しくなるのではないかなと思いまして,今回ぜひ委託,それか全て譲渡するとか考えないといけない時期ではないかなと思うんです。先ほど言いましたが,今,休んでおります総合支所に大きな建物があるんです。その中にケーブルテレビの機器,それから交換機器,スタジオ等あるわけですが,前の質問のとき,その交換機器を今の支所のほうに移せば3,000万円,4,000万円掛かるような話もありましたので,ぜひここをいろいろな方法で。例えば,霧島市の先ほど言いましたケーブル等は全て霧島市の財産だと思います。それを無料で貸付けながら,何か委託とかそういう考えはできないのか。再度お伺いします。 ○溝辺総合支所長兼地域振興課長(齋藤 修君)  先ほどからございますように,現行の方式を継続するのか。それとも,指定管理者制度を取り入れるのか。また,それ以外の方法など考えられますので,いずれも課題があることから庁内で今後の方針を協議する在り方検討委員会を設置をして,今後のケーブルテレビの方向性を示せるように検討をしていきたいと考えております。 ○17番(松元 深君)  今,内部で在り方検討会を設置して今後の対策を考えるということですが,その在り方検討委員会もここで言って,来年になって,再来年になるのではなくて,ぜひ,7月1日までが本会議ですので,次の本会議辺りまでには設置できないかお伺いしときます。市長が設置すればできるのではないですか。設置したいと言えば。どうでしょう。 ○市長(中重真一君)
     この溝辺地区のケーブルテレビにつきましては,もう長年の懸案事項でございまして,どういった方針で今後進めていくかもう常々協議を行っているところでございます。議員の御指摘のとおり,もう既に今,支所にある機器等に関しましてはもう相当老朽化が進んでおりまして,これを更新するだけでも莫大な費用が掛かるところでございます。また,できれば本当に無償譲渡も含めて運営事業者のほうに運営を引き受けていただけないかといったような御相談等もしているところでございますが,今後は引き受けた事業者のほうでも負担が発生するというふうになると,それもなかなか難しいというようなところでございます。ただ,今回,超高速ブロードバンドが溝辺地区にも入るということで,このブロードバンドを活用してケーブルテレビ事業を継続できないかとか,そういったことについてもMCTさんと協議を進めているところでございます。今,支所長が申し上げました在り方検討委員会よりも,実はもう三役も入って,常にこの協議をしているところでございます。またMCTさんとも話をしながら,今後この溝辺地区のケーブルテレビ事業をどのように運営していくべきか,これからも協議をしっかりと詰めていきたいと思います。 ○17番(松元 深君)  今,市長が言われました三役でしっかり進めているということですので,これはやはり急ぐ必要もあると思います。ずっとやっていけばまだまだ老朽化していくわけですので,いい方策を見つけていただく。使用料の延滞等もまだあるわけですが,大分,支所長,支所のほうでも頑張られまして,当初からするともう半分以下になっておりますので,そこら辺を酌みながら,基金もありますのでMCTがあまり損をしないよう,今から運営ができるような方法。それと補助金適化法も出てくる可能性もあるように聴いておりますので,そこら辺の整理をしながら,そしてケーブル機器等は全て無償譲渡でも私はいいのかなと思いますので,ぜひ。金額を上げるとなると,多分大変な騒動も起こるのではないかと思いますので,ぜひ前向きな検討をお願いしておきます。それでは,3番目の姶良家畜保健衛生所の件でありますが,私まだ進んでいない,この出す前に確認をしなかった点がありまして,いろいろな地元の方々からもそういう声を聴きながら,ぜひ霧島市に家畜保健衛生所を誘致していただきたいなと思うんですが,大体の場所はもう決まっているということで,今後これが進んでいくということでよろしいんでしょうか。 ○農林水産部長(八幡洋一君)  今現在も答弁のとおり,市内の候補地を見て回っていらっしゃいますし,霧島市だけではなくて伊佐,湧水も視野に入れていらっしゃるというようなお話を伺っておりますが,姶良家畜保健衛生所の中央部というのが霧島市ということで県のほうも霧島を重視していらっしゃるような状況です。 ○17番(松元 深君)  当該移転候補地に伊佐,湧水は申し込んでいない状況なのか。そこ,ちょっと確認をしときます。 ○農政畜産課長兼全国和牛能力共進会対策室室長(鎌田順一君)  県のほうからは,霧島市のほかに姶良市,湧水町に打診をされたということなんですけれども,ちょっとほかの市町が候補地を挙げたということはお伺いしておりません。 ○17番(松元 深君)  そういうような状況だと思いますんで,ぜひ霧島市に誘致していただくよう要望しておきます。できたらケーブルテレビがなくなるかもしれませんので,溝辺に誘致をお願いしたいところであります。続きまして,発達障害支援について。まず,小中学年の発達障がい児への支援策でありますが,特別支援学級の数が732人で124人増えていると。これは通常の学級において,これは特別支援員の方が携わっている1,226人かなと思うんですが,そうですね。1,226人でありますが,令和2年からすると176人増えているんですが,これは例えば10年前,5年前からするとどのくらい増えているのかお知らせいただきたいと思います。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  まず,特別支援学級に在籍している子供たちですけれども,今,議員が述べられましたとおり,本年度,令和3年度が732名となっております。これが9年前の平成25年ですけれども,このときは194名でございました。それが5年たちまして,平成29年には352名,そして本年度が732名ということで9年前の3.8倍となっております。それから,通常学級に在籍をしております支援を要する子供たちの推移でございますが,これが平成25年,過去から先に申し上げますけれど,平成25年が385名でございました。そして,平成29年度が679名。そして,本年度ですけれども,令和3年度1,226名ということで,こちらは3.2倍に膨れ上がっております。 ○17番(松元 深君)  私は昨年の12月の議会で表を示したんですが,どこかにやって分からなくなりましたので憶測でしゃべるんですが,当然この特別支援学級の数もかなり増えてきてるのではないかなと思うんですが,数は後でまた。そうすると,問題が出てくるのがやはり教室の不足が出てくる,そろそろそういう時期になってきてるのかなと思って。国分西[230ページに訂正発言あり]がそのような今回するのかなと思うんですが,これからもその心配のある学校があるんでしょうか。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  すみません,先ほど私,学級数までは言いませんでした。申し訳ございません。学級数のほうも御紹介しておきます。小学校の特別支援学級の数でございますが,これが平成25年,先ほど申しました9年前が39学級でした。それが,本年度107学級ということで2.7倍になっております。それから,中学校のほうが9年前が16学級でした。これが今36学級ということで2.3倍になっております。これだけ急激に増えておりますので,施設的にも非常に足りないという状況が増えてきているかと思います。特に,大規模の学校で,障害種によって増え方もいろいろ変わってきますので,一律に全ての学校で足らないというわけではないんですけれども,このスピード,増え方の割合からいったらちょっと教室が追いつかない学校が幾つかあるというのが今,現状であるかと思います。 ○17番(松元 深君)  これは県の牧之原養護学校にしてもかなり人数が増えて,教室を仕切ったりして授業しているような状況を目の当たりにしたところでありますので,今の霧島市の小中学校においてもそのような工夫もしたり,プレハブで対応をしないといけない時期もあると思うんですが,この状況をしっかり把握しながら,発達障がい児の支援をお願いしていきたいと思います。この発達障がい児の支援,増えたのは,いろいろな要因もあると思うのですが,学校関係それから親御さん方がその理解ができて大変私はいいことだと思うんですが,そこにはまだいろいろな障害があると思うんですが。それと,先ほど特別支援員がやはり大分増えてきていると思うんですが,阿多石学校教育課長ですね。3月まで現職の学校の校長先生でありました。その辺をしっかり見ていらっしゃると思うんですが,今の特別支援員の仕事,それから関わり方についてどのように感じてこられていたのかお伺いしときます。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  3月まで陵南中学校で勤めておりました。そういった率直な感想も含めてちょっとお話をさせていただければ,特別支援教育については,非常に支援を要する子供たちに対してきめ細かな支援であるとか,通常の子供以上にやはり神経を使ったりとか,目配り,そういった気配りをする必要があるのかなと思っております。非常に時として子供との根比べであったりとか,又は粘り強い対応も必要かと思います。教室を飛び出していったりとか,何度言っても理解してもらえなかったりとか,そういった大変な部分が多いかと思うんですけれども,ただ,先回りして支援をすることだけが決していいことではなくて,最終的には自分の手でできるようになることが目標だと思いますので,そういったことを支援員も十分理解しながら,支援をするところは支援をする。又は引くところは引くという形のうまいバランスを取りながら支援員も一生懸命頑張ってくれていると思います。今のこの学校が落ち着いた状況で,霧島市の学校もそうですけれども,たくさんの子供たちを,いろんな特性を持った子供たちをそういった支援員が配慮しながら見てくれているお陰で,学校のほうもきちっとした授業とかそういった学校生活ができているものと考えております。そういった意味では,非常に支援員に私も感謝しておりました。 ○17番(松元 深君)  この特別教育支援員の数もかなり増えている状態であります。希望する学校に行けなかったり,希望する学校があるのに支援員を配置できなかったり,でも募集して全ての方を対応するわけにいけないところもあると思います。この特別教育支援員に対しての費用は全て市財ということで確認しておきます。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  令和3年度につきましては,新規採用の支援の方が10名おられました。19名の方が応募されてきたという形で聴いております。財源としては市の財源という形になっているかと思います。 ○17番(松元 深君)  これまで学校教育課長とのやり取りの中で,二点何倍も増えているような状況で,特別教育支援員もかなり増えているわけですが,これは全て市財で持っていくと今後やはり子供たち,発達障がい児,それにグレーの子供たちが困る状況でありますので,ぜひ市長,県なり国に補助とかそこら辺の交付金とか要望はできないか,する気はないのかをお伺いしときます。 ○市長(中重真一君)  発達障がい児の支援につきましては,そもそも霧島市であゆみを持っているというところから,県のほうにはそういった施設について霧島市のほうにも設置ができないか。若しくは設置ができないまでも霧島市として単独で行っているわけですので,県のほうから支援を頂けないかというような要望も行っているところでございます。今,議員からいろいろと課題について御指摘がありました。確かに,発達障がい児の数が増えていることによって,もう物理的にも空き教室,学校の教室の数が本当に足りなくなってきているところでございます。そういった中で,この6月議会,天降川小学校の,これまでもプレハブでずっと来ていた天降川小学校,今後も減る見込みがないということで軽量鉄骨での天降川小の設計の補正予算を提案したところでございます。現場のほうからは,発達障害に関して支援が本当に必要な子が支援を受けられてない状況もあることも聴いておりますし,またある程度支援ができて自立した生活ができるようになってきた場合には普通教室に戻す,戻すというと語弊がありますね。普通教室にまた移行するといったような取組も今後は必要になってくるのではないかというふうに考えております。物理的にもいろいろ課題もありますが,とにかく発達障害の子供たちが健やかに成長ができるような体制というものを霧島市の中でも整備していかなければなりませんし,その中で必要なことについてはしっかりと県・国に要望していきたいと考えております。 ○17番(松元 深君)  かなり増えている状況で大変な状況ですが,先ほど,ごめんなさい。西小と言いましたけれど,天降川との間違いでありますが,今後やはり要望がある学校にはそれぞれできる限り要望に応えていくということを確認したいんですが,よろしいでしょうか。 ○学校教育課長(阿多石英樹君)  子供たちの支援ということで非常にこれは大切だと思いますので,せっかくこういった理解が深まってきておりますので,そういった形,きめ細やかな対応という形でしていきたいと思います。あわせて,今,市長のほうが申しました,措置替えと言いますけれども,特別支援学級に入っている子供たちがだんだん成長してきて,通常学級でも大丈夫そうだなというときはそういった措置替えも,合わせてそこも考えていく必要があるかなと思います。ずっと支援学級で行くということがいいのか。又は,そういったきちっと成長した段階で措置替えしていくことが大切なのか。そういったことも合わせながら子供たちにとって一番いい支援の在り方をまた考えていけたらと思います。 ○17番(松元 深君)  一昨日ですかね,久保議員がGIGAスクール,パソコン,全員が使える。ここに対しての発達障がい児とか特別支援教育支援員が持っている子供たちに対しては,かなり苦労もされると思います。その反面,このパソコンを与えて,例えば注意欠陥多動性障がい児なんかはすごい能力を発見するかもしれませんが,そこはしっかり見守ってやりたい。やってほしいと思います。後で触れますが,有名人にもかなりの方がたくさんいらっしゃるというのも御存じだと思います。続きまして,就学前の発達障がい児の支援策については,先ほども言いましたが,あゆみ,いろいろなところで障がい児通所支援事業等でやっているわけですが,またこれも増えていく傾向にあるのかお伺いしときます。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  就学前の障がい児の方の障害福祉サービスの利用についてなんですけれども,令和2年4月1日現在で児童発達支援を利用されていらっしゃる方が376名,令和3年4月1日現在で386名ということで,これまでの経過を見ましても少しずつ利用が増えてきているという状況でございます。 ○17番(松元 深君)  次に,最後の4番目は後でやりますが,放課後児童デイやらまとめて質問いたします。まず,放課後児童デイサービスについて,昨年は30,今年33に増えたという確認で。3事業所増えたということを確認したいと思いますが。今年の2月の一般質問のとき,平原議員が聴いたときは30か所それから六百何人という回答をもらっておりますが,これ4か所増えたということでよろしいと思うんですが,2012年4月から制度が始まっております。相談事業所と放課後児童デイサービスとの関係はどのようになっているのでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  障がい児支援サービスを受けたいという方につきまして,実際にサービスを提供する事業所との間に相談支援事業所というのが入りまして,その障がい児の方に必要な支援ということについて,その相談事業所が親身になって相談対応いたしまして,その方に必要な事業所につなぐということでの関わりでございます。 ○17番(松元 深君)  それでは,相談支援事業所と市の関係はどうなんですか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  サービス提供を行う事業所につきましては,県が指定を行っておりますけれども,相談支援事業所につきましては,市のほうで指定を行っているということで,相談支援事業所に対しましては市のほうで適宜,必要な資料でありましたり,周知でありましたりという形で対応を図っているところでございます。 ○17番(松元 深君)  それでは,市と放課後等児童デイとの直接の関係はもうないということですか。お金の流れだけの関係なんでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  今,議員がおっしゃるようにといいますか,実際にサービスを利用されますと,そのサービスを提供した事業所から市のほうに請求が上がってまいります。それに対して,こちらのほうで一通りの書類審査をした上で支払いをするという流れでございます。 ○17番(松元 深君)  それでは,市は放課後等児童デイに対しての運営状況は書類だけでしか見れないという,見てないということですか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  書類でいきますとそういうことになるんですけれども,その状況状況によりまして,事業所のほうと必要に応じては連絡を取り合いながら確認もしながら対応していってるという状況でございます。 ○17番(松元 深君)  相談支援事業所は,やはり放課等児童デイサービスのほうに対象になる子供たちを割り振って送っているわけですから,そこに対しての相談支援事業所が放課後等児童デイとの関係がもっと密でないといけないと思うんですが,そこがしっかり把握されておりますか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  相談支援事業所のほうから市のほうに対してそういう関わりでございましたりとか,あるいは,直接,サービス提供を行う事業者に対しての関わり方でありましたり,そういうところについて市のほうに確認といいますか,そういうところでの連絡とかを頂いているところではございます。 ○17番(松元 深君)  その連絡だけ受けて,状況はどのくらい把握されているのか疑問ではありますが,今後はそこら辺,2012年4月から制度が始まっております。平成24年ですね。全国で。それから昨年度,2020年度で179事業所の行政処分が全国で行われているとある書物で見ているわけですが,これはもうけ優先の事業所が。私はこれは霧島市のことを言ってるわけではないです。そういう状況が出ておりますので,これはぜひそういう事業者をなくするためには,子供支援が充実するために,一生懸命やっているんです。しっかり把握して事業所に加算をしてやるとか,その辺をまたすることによって,今,放課後児童デイに入っている子供たちも過ごしやすくなるのではないかと思うんですが,そこの指導を相談事業所も通じながら,市も一体となって私はやる必要があると思うし,放課後児童デイで働いている人たちの基礎研修,保育士,ベテランの方が多い状況でありますが,しっかりとしたそこら辺の流れの研修等もぜひ年に1回ぐらい組んでいただきたいなと思います。今34か所あります。牧之原養護学校には50台ぐらいの迎えが来るんですよ。そこら辺の今後の対策はどうでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  すみません,議員の今の前段の内容につきまして補足ということになりますけれども,市が指定しているその相談支援事業所につきましては,市のほうで年に1回事業所の方に集まっていただいて研修を行っているところでございます。なお,またサービス提供を行う支援事業所につきましても,県のほうで県に出向いていうことになりますけれども,県のほうで年に1回,関係者に集まっていただいて研修を行っているというような状況でございます。実際にそういったサービス支援事業所において,利用者からの不満でありましたとかそういう部分について相談支援事業所等との関わりというところで,相談支援事業所を通じてサービス提供支援事業所のほうにはその旨お伝えをしていただくような形で,市としても対応して考えていきたいと思います。 ○17番(松元 深君)  それと,放課後児童クラブについては,それぞれ今のような状況でしか支援はできないと思いますので,ぜひ学校教育課のほうもしっかりフォローをしてやっていただきたいと思います。発達障害の子供の療育は10歳頃までが最も重要だとされておりますので,ぜひ,小学校の低学年,放課後児童デイでも当然関わる。それから,先ほど言いました就学前の幼稚園,保育園でもしっかりフォローしていってほしいと思います。そして,学童期になりますと,自閉症,ADHDなどそれぞれ認定にあった働きかけをするのは当然事業所は分かっていると思うんですが,今後はそこら辺もまた研修等で。それから両親が一番正しい知識を得ること。それと,一番大事なのは健康な生活。それから療育者と信頼の関係,遊びを通しての自由表現の活動,基本的な身辺自立,コミュニケーション能力の確立,集団行動における基本的なルールというようなことがうたわれていますので,ぜひそこら辺を放課後児童デイ34あるわけですが,かなり中身の差が出てきている状況ではないかなとすごく感じておりますので,そこは子供たちのための放課後児童デイサービスであってほしいと思います。もうけ主義に決して走ることないように指導していっていただきたいと思います。最後になりますが,この子供たちが自立した生活,一般の生活それから社会生活をすることが今,この発達障がい児を抱えている親御さんたちの切実な願いであります。今,たくさんの方が支援型A,Bのところに通っているわけですが,これで十分な支援になっているのかお伺いしておきます。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  就労支援事業所を御利用されていらっしゃる方につきましては,今現在A型のほうにつきまして,平成30年度で110名,令和元年度で104名,令和2年度で111名,それからB型事業所につきましても,平成30年度で364名,令和元年度で390名,令和2年度では424名と,確実に就労支援ということで御利用されていらっしゃる方が増えてらっしゃいますので,今後もこういった形で就労を望まれる方の支援ということで適正に携わっていきたいというふうに思います。 ○17番(松元 深君)  今後,就労支援の事業所等の設立,例えば旧1市6町の中に1つぐらいずつはやはり増えていかないといけない状況かなと思うんです。それぞれの今までの旧1市6町の中にそれぞれ高校を卒業する子供たちがいます。子供たちがいるところでずっと一日中親御さんが関わっていなくてはいけない状況もたくさんありますので,そこら辺の今後の課題ではないかなと思うんですが,そちらいかがお考えでしょうか。 ○保健福祉部長(林 康治君)  やはり就労支援につきましても,現状として保護者の方が付き添ってもらえるというのは現状も把握しておりますので,やはりきちんとしたそれぞれ事業所等とも,また市としても意見交換等をしながら,またそういった就労事業所の先ほど申し上げましたように情報を集約したものを情報提供に努めているところもありますので,実情を把握しながら今後,更に支援に努めていきたいと考えております。 ○17番(松元 深君)  ぜひ,霧島市で福祉作業所わかばも隼人にあるわけですが,そのような施設の新しい検討もしていただきたいことを望んでおります。ちなみに,これで終わりますが,発達障害といわれる有名な人に,トム・クルーズ,スティーブ・ジョブズ,黒柳徹子,ビル・ゲイツ,イチロー,長嶋茂雄と,そのような今,発達障害の支援を受けている子供の中に,世界的に有名な子が誕生することも願いながら,質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,松元深議員の一般質問を終わります。これで,本日の一般質問を終わります。残りの5名については,明日の本会議で行います。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 4時11分」...