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令和 3年第1回定例会(第7日目 3月26日)

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  1. 霧島市議会 2021-03-26
    令和 3年第1回定例会(第7日目 3月26日)


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    令和 3年第1回定例会(第7日目 3月26日)             令和3年第1回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       令和3年3月26日(第7日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 1│議案│霧島市温泉を利用した発電事業に関する条例の一部改正につ│総務環境常任│ │  │4 │いて                         │委員長報告 │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 2│議案│霧島市国分老人集会所の設置及び管理に関する条例等の廃止│      │ │  │8 │について                       │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 3│議案│伊佐北姶良環境管理組合からの脱退及び財産処分について │      │ │  │10 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 4│議案│霧島市国民健康保険税条例の一部改正について      │文教厚生常任│ │  │1 │                           │委員長報告 │
    ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 5│議案│霧島市介護保険条例の一部改正について         │      │ │  │3 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 6│議案│霧島市こども館の設置及び管理に関する条例の制定について│      │ │  │7 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 7│議案│霧島市自殺対策計画について              │      │ │  │9 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 8│議案│霧島市手数料条例の一部改正について          │産業建設常任│ │  │2 │                           │委員長報告 │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 9│議案│霧島市公共下水道排水区域外からの使用取扱に関する条例の│      │ │  │5 │一部改正について                   │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 10│議案│指定管理者の指定について(麓2号公園及び麓4号公園) │      │ │  │11 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 11│議案│令和3年度霧島市一般会計予算について         │予算常任  │ │  │36 │                           │委員長報告 │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 12│議案│令和3年度霧島市国民健康保険特別会計予算について   │      │ │  │37 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 13│議案│令和3年度霧島市後期高齢者医療特別会計予算について  │      │ │  │38 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 14│議案│令和3年度霧島市介護保険特別会計予算について     │      │ │  │39 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 15│議案│令和3年度霧島市交通災害共済事業特別会計予算について │      │ │  │40 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 16│議案│令和3年度霧島市温泉供給特別会計予算について     │      │ │  │41 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 17│議案│令和3年度霧島市水道事業会計予算について       │      │ │  │42 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 18│議案│令和3年度霧島市工業用水道事業会計予算について    │      │ │  │43 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 19│議案│令和3年度霧島市病院事業会計予算について       │      │ │  │44 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┤      │ │ 20│議案│令和3年度霧島市下水道事業会計予算について      │      │ │  │45 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 21│議案│霧島市農業委員会委員の任命について          │追 加   │ │  │47 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 22│議案│令和2年度霧島市一般会計補正予算(第17号)について  │追 加   │ │  │48 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 23│議案│令和3年度霧島市一般会計補正予算(第1号)について  │追 加   │ │  │49 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 24│令和│霧島市の国保税引き下げを求める陳情書         │文教厚生常任│ │  │2年│                           │委員長報告 │ │  │陳情│                           │      │ │  │7 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 25│議提│霧島市議会会議規則の一部改正について         │追 加   │ │  │1 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 26│  │所管事務調査の閉会中の継続調査申出書について     │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 27│  │所管事務調査について                 │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     10番  平 原 志 保 君    11番  阿 多 己 清 君     12番  木野田   誠 君    13番  前 島 広 紀 君     14番  有 村 隆 志 君    16番  仮 屋 国 治 君     17番  松 元   深 君    18番  池 田 綱 雄 君     19番  厚 地   覺 君    20番  新 橋   実 君     21番  植 山 利 博 君    22番  池 田   守 君     23番  下深迫 孝 二 君    24番  蔵 原   勇 君     25番  前川原 正 人 君    26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    山 口 昌 樹 君   議事調査課長    立 野   博 君  議事グループ長   原 田 美 朗 君   書     記   森   伸太郎 君  書     記   水 迫 由 貴 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   中 重 真 一 君   副  市  長   山 口   剛 君  副  市  長   内   達 朗 君   総 務 部 長   橋 口 洋 平 君  市政推進特任部長  冨 永 博 幸 君   企 画 部 長   有 馬 博 明 君  兼秘書広報課長  市民環境部長    本 村 成 明 君   保健福祉部長    西 田 正 志 君
     農林水産部長    田 島 博 文 君   商工観光部長    谷 口 隆 幸 君  建 設 部 長   猿 渡 千 弘 君   消 防 局 長   喜 聞 浩 志 君  上下水道部長    坂之上 浩 幸 君   総務部参事兼総務課長小 倉 正 実 君  企画部参事     永 山 正一郎 君   保健福祉部特任次長 林   康 治 君  兼企画政策課長               兼医療センター整備対策監  財政課長      石 神 幸 裕 君   健康増進課長    小 松 弘 明 君                        兼こども発達サポートセンター所長  農林水産部参事兼  八 幡 洋 一 君  農政畜産課長  教  育  長   瀬戸上   護 君   教 育 部 長   出 口 竜 也 君 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前10時00分」 ○議長(阿多己清君)  これより本日の会議を開きます。議事に入ります前に,中重市長より,発言の申出がありましたので,これを許可します。 ○市長(中重真一君)  ただいま,議長から発言の許可を頂きましたので,ここで,第二次霧島市総合計画において施策の一つに掲げている「強みを生かした企業誘致と雇用の促進」につながる仮称第2国分上小川工業団地整備事業について御報告いたします。本事業は,京セラ株式会社国分工場の今後における安定した事業展開を支援するため,同社国分上小川地区敷地の西側に位置する農地,約12haを工場用地として整備しようとするものです。本市の先端技術産業の中核を担う同社工場の敷地が拡張され,更なる事業の展開が図られれば,雇用や税収等の確保が図られることはもちろんのこと,地域経済の発展にも大きく寄与するものと確信しています。一方で,今回,取得及び造成する土地は農地であり,食料安全保障や国土保全,景観形成機能を担う農地の重要性については十分認識しているところであり,農村地域への産業の導入と相まって農業構造の改善を促進するための措置等を講ずることにより,農業と導入される産業との均衡ある発展を図りたいと考えています。日々農業に従事され,その振興に御尽力されている農業従事者の皆様には深く敬意を払い,本事業に対する御理解を賜りたいと考えております。なお,用地の取得及び造成については,解散することなく存続させている霧島市土地開発公社を活用して実施したいと考えております。本事業に対し,議員の皆様,市民の皆様の御協力を賜りますようお願いし,報告と致します。   △ 諸般の報告 ○議長(阿多己清君)  次に,諸般の報告をします。お手元に,「地方自治法第180条第1項の規定により専決処分した事件の報告2件」「鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙の当選人の決定について(報告)」「審査請求書の却下の報告について」「児童相談所(児童家庭支援センター)設置の要望書」を配付しておりますので,後ほど御覧ください。以上で,諸般の報告を終わります。それでは,お手元に配付しました議事日程に基づき,会議を進めてまいります。これより議事に入ります。   △ 日程第1 議案第4号 霧島市温泉を利用した発電事業に関する条例の一部改正                についてから     日程第3 議案第10号 伊佐北姶良環境管理組合からの脱退及び財産処分につい                てまで一括上程 ○議長(阿多己清君)  日程第1,議案第4号,霧島市温泉を利用した発電事業に関する条例の一部改正についてから日程第3,議案第10号,伊佐北姶良環境管理組合からの脱退及び財産処分についてまで,以上3件を一括し,議題とします。この3件については,総務環境常任委員会に付託となっておりましたので,委員長の報告を求めます。 ○総務環境常任委員長(德田修和君)  去る2月22日の本会議で,総務環境常任委員会に付託になりました議案3件について審査が終了しましたので,その経過と結果について報告します。はじめに,議案第4号,霧島市温泉を利用した発電事業に関する条例の一部改正について,執行部より,本改正条例は,条例が適用される地熱発電事業等に係る範囲を拡大するとともに,諮問機関である霧島市温泉資源の保護及び適正な利用に関する調査検討委員会における調査体制の充実等を図ることなどにより,本市における温泉資源の適切な保護及び適正な利用を図るため,所要の改正をしようとするものとの説明を受け,質疑に入りました。主な質疑・答弁では,「現行では対象外だったものを,条例の対象とするということだが,完全に網羅していくというような意味合いでよいのか」との質疑に,「改正前は,ただし書で,環境影響評価法第2条第4項及び鹿児島県環境影響評価条例第2条第1項に基づく環境影響評価の対象となる事業を除くと記載してある。これを削除することによって,国及び県の環境影響評価法に関する事業についても,本委員会で調査検討を進めるというふうになる」との答弁。「この条例改正は,各専門家の意見や地域の方々の意見も聴いて,オープンな形で安心を与える条例改正であると理解してよいか」との質疑に,「いわゆるカーボンニュートラルに向けて,地熱エネルギーに対する興味というものは,今後高まってくると思う。地域住民の方々においても,期待と同時に不安があると思う。また,日本として,地域としてどう世界に貢献していくかという視点も求められる。そういったときに,この専門部会おいて,十分な議論の上,意見を頂くことが大事かと思う。地熱発電については,地中のことである。ほかの開発であれば,現行法の林地開発や土地利用協議といった形で,規制も具体的な行政指導もできるが,地下のことに関しては,専門的な知見がない限り,市としても適切な判断が難しいため,今回の条例改正は,さらにより具体的な専門的知見を頂き,適切な判断をするためのものである」との答弁。「まだ計画が動いてない。提出をされる前の段階の調査という目的が一つであることと,例えば温泉が枯渇するなどの事象が起きた時点で調査できる可能性があるとか,今まで調査をする根拠がなかった部分まで含めて調査ができる可能性が出てきたと理解してよいか」との質疑に,「そのとおりである」との答弁。そのほか,様々な質疑がありました。自由討議はなく,議案処理に入り,討論はなく,採決の結果,全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。次に,議案第8号,霧島市国分老人集会所の設置及び管理に関する条例等の廃止について,執行部より,国分地区は,25の地区自治公民館の地域活動の拠点として,補助事業等の有利な財源を活用して順次整備を進めてきた。また,整備した施設は設置管理条例を制定し,農政畜産課,長寿・障害福祉課及び市民活動推進課が所管してきた。さらに,施設の利用状況には変化はないものの,管理委託制度から指定管理制度への変更など,社会情勢の変化に対応してきている。一方,施設の修繕や備品の整備については,市民活動推進課が所管する霧島市地域振興補助金の地区自治公民館等の集会施設等整備事業で支援しており,一部の施設で施設所管課と助成担当課が違うために,特に,地区自治公民館長等には不便をかけている。このため,公共施設管理計画に基づき実態に沿った管理体制に移行することや,利便性の向上,行政事務の整理などを目的として全ての条例を廃止し,一括して市民活動推進課の所管として,貸付資産としようとするもの。なお,今後も,地域振興補助金等により施設の修繕,備品購入等の支援を継続していくとの説明を受け,質疑に入りました。主な質疑・答弁では「この改正をすることによって,かえって市民の方の負担が増えることはないか」との質疑に,「現在の使用の仕方と全く変更はないものと考えているので,利用される市民の方々には全く影響はないというふうに考えている」との答弁。「建設年度によっては,補助金適正化法で,償還しなければならないこともあると思うが,そのような問題はないということでよいか」との質疑に,「それぞれの所管省庁と財産処分についての協議が終わっている。いずれも,そういう追加の支出はないということである」との答弁。「一つの実例として,県単村づくり事業で,加工室を造ったが,地区公民館の中に造ったため教育委員会の管理ということとなった。そのため,地域の特産品を作って販売するという理由で,農政部の事業で造ったのに,できなくなった事例がある。それと同じように農政部関係で,関連しているこういう施設が今度,市民活動推進課の管理ということになれば,従来どおり使えなくなるという懸念はないか」との質疑に,「国分の本戸地区の営農施設や松木地区の営農研修施設は,本戸公民館,松木公民館と呼んでいる建物だが,正式名称は営農研修施設となっている。設置目的をみると,住民の交流を促進し,連帯感を深め住民の生活向上を図るためというようなことになっており,普通財産になっても使用目的は変わらないため,引き継がれるものと思っている」との答弁。「当初はそれぞれの部が造ったが,実態は地域で使っているものがほかにもある。そういうものは今後,検討はできないか」との質疑に,「今回は国分地区のものを対象としたが,様々な点から勘案し,公共施設管理計画にも照らして,一番良い管理方法を今後,全庁的に検討していく中で,改善ができるものは全庁横断的に改善していくことになると考えている」との答弁。ほかにも様々,質疑がありました。自由討議はなく,議案処理に入り,討論はなく,採決の結果,全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。次に,議案第10号,伊佐北姶良環境管理組合からの脱退及び財産処分について,執行部より,一部事務組合からの脱退及び財産処分については,関係地方公共団体との協議を行うに当たり,地方自治法第290条の規定により議会の議決が必要とされている。このため,伊佐北姶良環境管理組合からの脱退やその前提条件となる財産処分等について,関係地方公共団体である伊佐市及び湧水町と事前協議を進め,その都度,経過等を報告してきた。事前協議については,昨年11月18日に,霧島市長,伊佐市長及び湧水町長の3者による協議がおおむね整ったため,今般,組合構成市町において,それぞれの議会に,本市の脱退及び財産処分等に関する議案が上程される運びとなった。今後のスケジュールについては,各市町の議会で議案が議決されると,年度内に,組合構成市町の3者で,当該協議書及び霧島市が伊佐北姶良環境管理組合に支払う脱退負担金に関する合意書を締結し,組合から県知事に対し,規約変更の申請がなされる予定となっている。なお,県知事の許可は,令和3年4月になる見込みと聴いている。本議案に関連して,横川・牧園地区内に,住民の方々が,ごみを直接搬入できるごみ集積場を設置することとして,候補地の選定作業に着手した。その結果,牧園町万膳地内の牧園生コンクリート株式会社が所有する土地を最終候補地として選定し,土地の使用等について,所有者と大筋で合意している。既に,横川・牧園地区の地区自治公民館長,近隣の自治会長には説明を済ませており,今後,候補地周辺の牧園7区自治会総会で説明を行う予定である。当該候補地の立地条件の優位性としては,牧園地区と横川地区のおおむね中間に位置し利便性がよく,周囲を鉄道と河川で囲まれ,民家から離れており,周辺住民の生活環境への影響が軽微であること,コンクリート舗装が施工済みであり,整地,舗装の必要がないこと,県道50号線牧園薩摩線の旧道に接続しており,車の通行に支障はないことなどである。土地の使用等については,賃貸借契約を締結し,令和5年4月1日から本市がごみ集積場として運用を開始する方向で調整を進めている。ごみ集積場の具体的運営等については様々な調整を進めていく必要があるが,まずは,候補地周辺の皆様の理解を得るため,しっかりと説明していきたいと考えているとの説明を受け,質疑に入りました。主な質疑・答弁では,「ストックヤードとして,土地を賃借で考えているとのことだが,賃借料をどの程度見込んでいるのか。ある程度は議論が進んでいるのか」との質疑に,「まだ契約に至っていないため具体的な金額は言えないが,本市が,普通財産を貸し付けるときの計算式というものがある。様々なものを参考にして算定をし,相手方と協議を進めていきたい」との答弁。「ストックヤードが年間4,000万円ぐらい掛かるであろうとのことである。離脱しないほうが経費的な節約と,住民サービスの低下を招かないのではないかという視点もあるが,シミュレーションはされているのか」との質疑に,「現在,伊佐北姶良環境管理組合に対して,全ての施設について起債の償還も終わり,運営費だけの支出で,1億3,000万円程度を支払っている状況である。今回の牧園地区の新たな集積所の経費で約4,000万円と見込んでいるが,その中には,計量器の設置経費,牧園・横川から敷根まで運ぶための輸送距離が長くなる分の輸送料の追加分,敷根清掃センターで増加する焼却灰等の処理費用など全部含めているので,差引き9,000万円程度は経費が節減できるのではないか考えている」との答弁。「横川・牧園のごみの搬入車両数が年間約7,000台あるわけだが,安全対策などの配慮はどう考えているか」との質疑に,「車の台数は,年間で割ると大体二十一,二台程度だと思う。候補地の前面道路は,普通車であれば十分利用ができるもので,昔は幹線道路であったが,現在は幹線道路から外れており舗装の状態も非常によいため,交通障害は余りないと考えている。なおかつ,鉄道と河川の間にあり,200m前後には民家がないので,周辺の生活環境への影響については,軽微なものではないかと考えている」との答弁。「それぞれの組合構成市町議会で上程される運びになったとのことだが,伊佐市と湧水町の議会の上程日を把握しているか」との質疑に,「湧水町は3月1日の定例会で,この脱退に関する議案が議決を得たと聞いている。伊佐市は今月22日に議決を得られる予定である」との答弁。ほかにも様々,質疑がありました。自由討議はなく,議案処理に入り,反対討論として,伊佐北姶良環境管理組合と火葬場組合の構成団体である牧園,横川については,新市において関係組合に加入し,旧牧園町及び旧横川町の区域を当該組合で処理する。処理方法については,当該組合及び構成団体の協議を行うことと合併協定書の中にも明記されており,合併協定書には,脱退することは含まれていない。脱退をしないほうが,住民の利便性という点から見てもよいのではないかとの討論。賛成討論として,霧島市と伊佐北姶良環境管理組合では,ごみ焼却場の老朽化への対応が迫られていた中で,霧島市が伊佐北姶良環境管理組合を脱退することを申し入れ,協議してきた。今回の議案は,伊佐市,湧水町及び霧島市が,地方自治法の規定に基づき,脱退の協議が整い,議決を求めるものである。霧島市が支払う脱退負担金についても,合理的で妥当性があることを確認した。また,それに代わる新たな集積場の具体的運営等についても説明があった。今後,関係地域の利便性確保と丁寧な説明を希望するとの討論がありました。採決の結果,起立者6名の賛成多数で,原案のとおり可決すべきものと決定しました。委員長報告に付け加える点として,議案第8号,霧島市国分老人集会所の設置及び管理に関する条例等の廃止について,今回は国分地区だけだが,ほかの地域でも実態上はその自治会が使っているものについては,今後,同じような扱いにしていただきたいとの意見があったことを申し添え,以上で,本委員会に付託になりました議案3件の報告を終わります。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,委員長の報告が終わりました。ただいまの委員長報告に対し,一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  質疑なしと認めます。これより議案処理に入ります。   △ 日程第1 議案第4号 霧島市温泉を利用した発電事業に関する条例の一部改正                について ○議長(阿多己清君)  まず,議案第4号,霧島市温泉を利用した発電事業に関する条例の一部改正について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,全会一致で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告であります。議案第4号について,委員長の報告のとおり,可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第4号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第2 議案第8号 霧島市国分老人集会所の設置及び管理に関する条例等の                廃止について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第8号,霧島市国分老人集会所の設置及び管理に関する条例等の廃止について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,全会一致で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告であります。議案第8号について,委員長の報告のとおり,可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第8号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第3 議案第10号 伊佐北姶良環境管理組合からの脱退及び財産処分について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第10号,伊佐北姶良環境管理組合からの脱退及び財産処分について,討論に入ります。2名の議員から討論の通告がされておりますので,順次,発言を許可します。まず,26番,宮内博議員。 ○26番(宮内 博君)  私は,日本共産党市議団を代表して,議案第10号,伊佐北姶良環境管理組合からの脱退及び財産処分について,反対の立場から,討論に参加するものであります。霧島市は令和5年3月31日に伊佐北姶良環境管理組合から脱退し,横川・牧園地区のごみも新たに建設する(仮称)霧島市クリーンセンターで処理するとし,それに伴う財産処分の議案を今回提出したところであります。組合からの霧島市の脱退に伴い,令和4年度末まで積み立てられる施設機械保全基金は,12億5,200万円が見込まれ,霧島市の帰属分は3億8,000万円よりも増えることが想定をされており,霧島市が負担する総額は,7億3,200万円以内とされ,約6億8,000万円の現金を支払わなければならないというものであります。この計画に反対する第1の理由は,横川・牧園地区のごみは,合併後も未来館で処理するとした合併協定書に明確に反するものである点であります。第2に,地元住民から未来館から離脱すべきではない。計画には反対の声が上がる中で進められ,十分な説明も行われず進められたことであります。第3に,霧島市が未来館から脱退することにより,牧園の万膳地区の生コンクリート跡地を借用して,新たなごみ集積場を設置し,その集積場には計量器も配置しなければなりません。牧園・横川地区における個人ごみの持込み量は2019年度実績で,7,841台との報告があり,集積場では持ち込まれたごみの計量や管理を行い,それに必要な人材も人件費を払って確保し,そのごみも敷根清掃センターへ輸送して処分することになります。新たな集積場の借用に要する費用は,今後決定するとのことであり,今後の設備投資の費用や必要な財政的負担は,そのほとんどが事業者からの聴き取りによるとされており,明確に示されない中で進められております。にもかかわらず,執行部は伊佐北姶良環境管理組合から脱退することにより,10億2,000万円の経費削減効果があるとしているのであります。第4に,昨年11月18日に,未来館において,霧島市が伊佐北姶良環境管理組合から離脱する際の条件についての合意が交わされたわけでありますが,その2日前の16日には,霧島市,伊佐市,湧水町,姶良市,さつま町で,相互支援協定が結ばれております。この協定書は災害時だけではなく,第2条第3号では,通常時においても,関係市町のごみ量の増加によって,焼却炉の処理能力を超えた場合,継続的な支援が可能であることを明記しているのであります。これを受けて,伊佐北姶良環境管理組合では,霧島市の離脱によって生まれた余裕のある焼却炉で,令和5年度からの10年間で4億円のごみを1t当たり2万円で引き受ける財政計画を示しているのであります。相互支援協定を結んだ姶良市の焼却炉は1日当たり74tの焼却能力を持っておりますが,同市の中間処理施設の概要を見ますと,焼却炉の実態は平成30年度実績で,1号炉が100.8%,2号炉が99.3%と,定格運転に近い状態とされ,定期補修等における運転停止期間の確保が難しい状態と記載されております。そのような中で結ばれたのが相互支援協定であり,これを受けて姶良市では,令和3年度から着手するとしておりました清掃センター改修事業を令和5年度以降に見直したとの報告があります。霧島市は,昨年5月21日の組合議会全員協議会で,未来館から脱退をする。その理由に,ごみの自区内処理及び行政サービスの水準の整合,構成市町間で新たな関係を構築して,関係を維持,発展させると説明をいたしております。自区内処理のために,牧園・横川地区のごみも一本化するとして,未来館から脱退する一方で,自区内を越えた姶良市やさつま町のごみを受け入れることを可能とする協定書を,脱退直前に締結することに整合性はないことを指摘しなければなりません。第5に,霧島市は,昨年4月に一般廃棄物処理実施計画を策定しておりますが,その中には,伊佐北姶良環境管理組合からの脱退や災害廃棄物処理体制の構築は明記がされておりますが,相互支援協定についての記述はありません。一方で,姶良市は,昨年5月の一般廃棄物処理基本計画において,近隣市町との連携を含めた各種検討を行うと明記しており,早い段階から市町村を越えた協力体制の議論がなされていたことを,伺い知ることができるのであります。これは2016年9月に環境省が示したごみ処理基本計画策定指針に,特に市町村区域を越えて,広域的な処理計画の策定を必要とする場合においては,相互の一般廃棄物処理計画にそごを来さないよう努める必要があるとしていることを受けて,策定をされているからであります。霧島市の計画は,この指針にも反するものであることを指摘しなければなりません。以上5点を指摘いたしまして,霧島市が伊佐北姶良環境管理組合から脱退をすること,脱退及び財産処分をすること,これには多くの問題があることを指摘して,討論と致します。 ○議長(阿多己清君)  以上で,宮内博議員の討論を終わります。次に,5番,川窪幸治議員。 ○5番(川窪幸治君)  市政会の川窪です。私は,議案第10号,伊佐北姶良環境管理組合からの脱退及び財産処分について,賛成の立場で討論を行います。伊佐北姶良環境管理組合では,ごみ焼却場の老朽化への対応が迫られた中で,当市自体も清掃センター建設計画があることから,霧島市が,伊佐北姶良環境管理組合を脱退することを申し入れ,協議してきました。今回の議案は,令和5年4月1日から本市が組合を脱退することに伴う地方自治法第289条の規定に基づき,霧島市長,伊佐市長及び湧水町長の3者による協議が調ったことで,本議会の議決を求めるものであります。具体的には,財産処分について具体的な協議がなされ,3者での十分な合意があったものと判断いたします。また,新たな集積場の具体的な運営等にも説明がありました。特別委員会でも,牧園町万膳の集積場の現場を確認させていただきましたが,牧園・横川地区の中間に位置し,利便性もよく,民家からも離れており,周辺住民の生活環境にもおおむね影響がなく,県道50号線牧園薩摩線の旧道に接続しており,車の搬入にも支障がないと考えます。災害発生時等や一般廃棄物処理に支障を来す事態に備え,姶良市,さつま町,霧島市,伊佐市,湧水町,伊佐北姶良環境管理組合で,一般廃棄物処理に関わる相互支援協定も締結しております。本市としても,脱退した場合の令和5年から令和16年までの12年間で10億1,900万円の経費削減効果があるという試算結果も出ております。これは本市の財政にも大いに期待できるところです。よって,円満な脱退であること。霧島市内で,牧園町,霧島町[同ページに訂正発言あり]のごみが処理できること。経費削減ができることが,賛成の理由であります。今後,地域住民の利便性確保と関係地域への更なる丁寧な説明を要望し,本議案は賛成すべきと申し上げ,議員各位の賛同を求め,私の賛成討論とします。 ○議長(阿多己清君)  以上で,川窪幸治議員の討論を終わります。 ○5番(川窪幸治君)  ただいまの討論で,牧園町,横川町と言わないといけないところを牧園町,霧島町と,誤って言ったみたいですので訂正をお願いします。 ○議長(阿多己清君)  これで,通告による討論を終結します。ほかにありませんか。               [「なし」と言う声あり]  以上で,討論を終結します。採決します。委員長報告は,賛成多数で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告でありますので,電子により採決を行います。議案第10号について,委員長の報告のとおり,可決することに賛成の方は賛成ボタンを,反対の方は反対ボタンを押してください。                 [電子ボタン押下]  ボタンの押し忘れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  押し忘れなしと認めます。確定します。賛成多数であります。したがって,議案第10号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第4 議案第1号 霧島市国民健康保険税条例の一部改正についてから     日程第7 議案第9号 霧島市自殺対策計画についてまで一括上程 ○議長(阿多己清君)  次に,日程第4,議案第1号,霧島市国民健康保険税条例の一部改正についてから日程第7,議案第9号,霧島市自殺対策計画についてまで,以上4件を一括し,議題とします。この議案4件については文教厚生常任委員会に付託となっておりましたので,委員長の報告を求めます。 ○文教厚生常任委員長(平原志保君)  去る2月22日の本会議において,文教厚生常任委員会に付託となりました議案4件について,審査が終了しましたので,その経過と結果について報告します。まず,議案第1号,霧島市国民健康保険税条例の一部改正について,執行部から,令和3年度霧島市国民健康保険の状況について,年度平均被保険者は年々減少しているが,前期高齢者の人数は年々増加し,その割合は,平成26年度と令和元年度では5年で約10%増加している。今回の税率改正で,全体で所得割を1.5%,均等割を2,800円,平等割を200円引き下げている。令和3年度,県内19市の1人当たり保険税必要額,激変緩和措置後年税額は本市を含む全ての市の保険税必要額が減少しており,本市の国民健康保険税率は令和2年度と比較して,1万5,985円,14.28%減の9万5,918円となっているとの説明と,新旧対照表を基に,変更となる箇所の具体的な改定額,改定税率等と附則では,新型コロナウイルス感染症を定義する改正が示され,質疑に入りました。主な質疑では,「応能応益割の数字を調整したとのことだが,どういう理由で変えたのか」との質疑に,「これまで応能応益の割合がおおむね5対5になるよう,保険税率の設定を行ってきたが,今回,県から示された標準保険税率では所得割の割合が大きくなったことから,可能な限り5対5に近づけるよう調整を行った。調整をしたのは医療分と後期高齢者支援金分についてであり,医療分は応能応益が58対42であったものを53対47に,後期高齢者支援金分は応能応益が56対44であったものを50対50に調整した」との答弁。「霧島市独自の施策を反映させる余地はないのか。令和4年度からは,国が未就学児均等割を50%に軽減するという方向性を示しているが,その辺りの議論はなかったのか」との質疑に,「現在,一般会計から特定健診,特定保健指導,人間ドックの助成などの保健事業に限り繰入れを行っている。一般会計からの繰入れについてはなくすよう,国からも通知が来ている。子供の均等割については,国の政策で行われると聴いているが,市独自では考えていない」との答弁。「県内各自治体で国民健康保険事業費納付金が減額されている中,霧島市の減額はどのような要因があったと分析されているか」との質疑に,「県に入る公費のうち前期高齢者交付金分が大きく増額になったことが大きな要因であり,その分が市の納付金の減額につながった」との答弁。ほかにも質疑がありました。自由討議はなく,議案処理に入り,賛成討論として,国保は,現役世代を引退した方全ての加入が義務付けられる国民皆保険制度を担う最後のセーフティーネットであり,コロナ禍で市民生活が大変困難な時期に,今回引下げが行われるということは大変歓迎すべきことであるとの意見がありました。採決の結果,議案第1号は,全会一致で,原案のとおり可決すべきものと決定しました。次に,議案第3号,霧島市介護保険条例の一部改正について,執行部から,令和3年度から令和5年度までの介護保険料設定に当たり,基準となる第5段階を月額6,150円,年額7万3,800円とし,それぞれ所得段階ごとに基準額に調整率を乗じて得た額に改定するものである。低所得者の保険料軽減について引き続き実施し,軽減後の調整率は,令和2年度と同様,第1段階が調整率0.3,第2段階が調整率0.5,第3段階が調整率0.7とし,介護保険料の改定に伴い軽減後の保険料年額を改定する。あわせて令和2年度の税制改正により,介護保険料や保険給付の負担水準等に関して意図せざる影響や不利益が生じないよう,所要の改正を行う。施行期日については,令和3年4月1日。新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律等の施行により所要の改正を行い,施行期日については,公布の日からとなっているとの説明を受け,質疑に入りました。主な質疑では,「今回,8期事業に移行するに当たり,その制度的な部分はどのようになっているのか,特徴的なものを紹介してほしい」との質疑に,「国の制度としては介護報酬改定が行われている。これは率にして0.7%改定されている。内容を5点ほど項目として挙げると,1点目が感染症や災害への対応力の強化,2点目が地域包括ケアシステムの推進,3点目が自立支援重度化防止の取組の推進,4点目が介護人材の確保,介護現場の革新,5点目が制度の安定性,持続可能性の確保というところで介護報酬の改正も行われたところである」との答弁。「今回,基金と単年度収支で約8億円計上された中で保険料の引上げがされている。その理由と検証はどうされたのか」との質疑に,「7期計画における保険給付費の実績,30年度,元年度の実績,それから2年度は見込みで約3億500万円の増と試算し,加えて,第1号被保険者の推移として,年々500名程度の増が見込まれるので,令和3年度から5年度においての給付費を試算した。7期計画においては,確かに計画と実績の乖離があったが,8期計画において,令和2年度の実績で決算見込みを基に伸び率等を勘案し,認定者数や高齢者数の伸びなどで3年間の給付費の推移を見込んでいる」との答弁。「条例の附則の第8項の改正で,新型コロナウイルス感染症は中華人民共和国からになっているが,今,変異ウイルスとかあるわけで,この辺はどうなっているのか」との質疑に,「新型インフルエンザ等対策特別措置法の附則第1条の2第1項を引用する形で,介護保険,国保等の減免について定めてきた。しかし,国による新型インフルエンザ等対策特別措置法の再改正により,この定義している附則自体が削除をされたために,この新型コロナウイルス感染症とはこういうものであるということを,条例において定めなければならなくなった。この記載については従前の国の附則の表現をそのまま利用している」との答弁。そのほか多くの質疑がありました。自由討議はなく,議案処理に入り,反対討論として,今回の引上げは,第7期介護保険事業に連続して行われる状況である。2020年度の介護保険特別会計の収支見込みの出納閉鎖時における基金残高は6億7,724万9,974円。単年度収支では2億5,000万円の黒字が見込まれる中での今回の保険料引上げである。第8期事業では,要支援者が要介護状態に陥ったときに本人が希望をすれば,総合支援事業の継続を可能にしており,要介護者から介護給付を外す動きの一環との指摘がある。サービス切捨て等,利用者負担の強化が行われる中での今回の保険料値上げには反対であるとの意見がありました。採決の結果,議案第3号は,賛成多数で,原案のとおり可決すべきものと決定しました。次に,議案第7号,霧島市こども館の設置及び管理に関する条例の制定について,執行部から,霧島市こども館を現霧島市国分ハイテク展望台に設置し,令和3年7月を目途に供用を開始することに伴い,新たに本条例を制定しようとするものである。第1条では,こども館の設置目的について,第2条では,設置位置について,第3条では,開館時間及び休館日,第4条では,使用することができる者について,第5条では,禁止行為について,第6条では,使用料について,それぞれ規定した。第7条では,指定管理者による管理について,第8条では,指定管理者が行う業務内容について,第9条では,施設等の損傷があった際の原状回復義務について等を規定した。附則では,本条例の施行期日を令和3年7月1日とすること,及び本条例の施行に伴い,霧島市国分ハイテク展望台の設置及び管理に関する条例を廃止することについて,それぞれ規定しているとの説明を受け,質疑に入りました。主な質疑では,「条例の第4条の第2号と第3号はどのような対象者なのか。また,小学生は室内の利用は可能なのか」との質疑に,「第4条第2号については,第1号に掲げる者の保護者ということで両親と考えている。その他の関係者というのは御家族の方で,おじいちゃん,おばあちゃん,兄弟を指している。第3号のその他市長が適当と認める者については,3階の展望スペース等を使う方。第4条第1号は乳幼児及び小学校修了前の児童で,小学生までを対象としている。屋外遊具は小学生にも対応できるが,屋内遊具は対象年齢を未就学児対象に進めている。しかし,兄弟で小学生の低学年が想定もされるので,内規として低学年の児童も屋内施設を利用できるようにしたい」との答弁。「こども館の近くに工場もあり,駐車場には大型車など様々な業者の車が止まっている。そういったのは排除されるのか。こども館の利用者だけにするのか」との質疑に,「現在はハイテク展望台の駐車場に様々な業者のトラック等も止まっている。そのことを受け,先月,県の協会等を通じて利用自粛依頼の通知を出した。駐車場の利用については,こども館の専用駐車場として使用していきたい。当然,展望及び芝生広場で過ごす方もいるため,そういった方の利用は拒むものでないと考えている」との答弁。「業務委託という説明があったが,指定管理者の条項を設けながら,業務委託となった理由は何か」との質疑に,「現時点において具体的に指定管理者制度を導入する予定はないが,他の公共施設と同様に,今後,指定管理者制度も検討する必要があると考えている。そのため,あらかじめ指定管理者制度についての条文も入れたところである。今回,運営業務を委託するが,施設の維持管理は市の直営で行う」との答弁。そのほか,多くの質疑がありました。自由討議はなく,議案処理に入り,反対討論として,こども館は,第一に市中心部から離れた高台にあり利便性が悪い施設である。二つ目は,執行部は年間利用者数を6万人と見込んでいるが,こども館の屋内面積は282㎡しか確保できない。1日最大400人を想定の施設としては,余りにも狭過ぎる。ランニングコストも毎年2,500万円が必要だとこれまで議論をされ,これらの問題点があることを指摘しなければならないとの意見がありました。採決の結果,議案第7号は,賛成多数で,原案のとおり可決すべきものと決定しました。次に,議案第9号,霧島市自殺対策計画について,執行部から,本議案は策定が義務付けられた法定計画として,本市における自殺対策を総合的に推進していくため,新たに策定するものである。全体の構成について,第1章から第7章までと,資料編として4項目について記載している。要旨及び取組等について,第1章,計画策定に当たっては,計画の数値目標として,令和4年度に自殺死亡率を(人口10万人当たり)14.1,人数として18人,国の目標の最終年度となる令和8年度においては,自殺死亡率を11.4以下,人数として14人以下と設定している。第2章の本市の自殺の現状では,自殺者数・自殺死亡率の推移が示され,平成22年の41人をピークとして減少傾向となり,近年は20人前後で推移したが,令和元年度に急増し,県内19市の自殺者の状況では死亡率は5番目,死亡者数では2番目となっている。全国と比較して性別,年代別自殺者数は男性の50歳代,70歳代,80歳代以上が多く,自殺死亡率は,男性の80歳以上が高い。第3章の基本方針については,自殺総合対策大綱で示されている5つの基本方針をそのまま挙げている。第4章は施策の体系で,基本施策は,地域で自殺対策を推進するうえで欠くことのできない基盤的な取組で,国が実施を望む5項目を紹介している。重点施策は,本市における自殺のハイリスク層である高齢者とリスク要因となっている生活困窮者,勤務・経営に焦点を絞り,取組をまとめ,行政の縦割りを超えて,それぞれの対象に関わる様々な施策を結集させることで,一体的かつ包括的な内容となっている。第5章は基本施策になる。地域で自殺対策を推進する取組として,各課の多様な事業を生きることを支える取組と位置付け,自殺対策と関連しうる事業を洗い出し,116事業を選定し,基本施策,重点施策に振り分けた。基本施策として,1,地域におけるネットワークの強化,2,自殺対策を支える人材の育成,3,市民への啓発と周知,4,生きることの促進要因への支援,5,児童生徒のSOSの出し方に関する教育として,残りの事業については資料編に記載している。第6章は重点施策になり,本市の特徴として挙げる高齢者,生活困窮者,勤務・経営に関わる自殺対策を重点施策と位置付け推進し,支援を担う人材の育成や,窓口情報の周知を図っていく。第7章は計画の推進,霧島市自殺対策検討委員会や健康生きがいづくり推進協議会,庁内における関係各部署と連携・調整を図り,全庁的な自殺対策の推進を図る。また,進行管理として取組内容の見直し及び改善を行いながら,本計画の最終年度である令和4年度に最終評価を行い,次期計画策定に活かしていくとの説明を受け,質疑に入りました。主な質疑では,「全国的には自殺対策のNPOなどがあるが,本市にそのような団体はあるのか」との質疑に,「NPOかどうかは不明だが,精神面の相談を受けている団体があり,市民向けに相談会をしている」との答弁。「老若男女含めてSOSを出すとしたら,霧島市ではどこが窓口になると想定しているのか」との質疑に,「特定の課ではなく,『にじいろ』で相談窓口を一本化している。すこやか保健センターでも,定期的に相談も受け付けており,窓口になって連携して対応していくことになる」との答弁。「自殺の前兆となる様々な相談や相談者数はどういう状況なのか」との質疑に,「すこやか保健センターで,心の相談を毎月2回の年24回を実施している。健康問題,眠れないなど,うつ的な状態の方などの相談が多い状態で,昨年度の相談は44人,今年度が2月末で33人である。すこやか保健センターの自殺予防対策として,母子の健診等や成人の検診などの事業に関わるときに,悩みに寄り添いながら,そこでちょっと状態がおかしいなという場合には,病院受診を勧めたり,また心の相談を勧めたり,子育てのほうも保健師が見守っているところである」との答弁。ほかにも質疑がありました。自由討議では,市民の皆さんが困って駆け込んだときに,本当に市民に寄り添って対応できるのかが,自殺という最悪のケースに追い込まない入口になる。職員を対象にした研修も1回限りのものではなく複数回研修を重ねることで,縦割りでなく横断的な対応が自殺対策では求められているとの意見がありました。議案処理に入り,討論はなく,採決の結果,議案第9号は,全会一致で,原案のとおり可決すべきものと決定しました。委員長報告に付け加える点として,議案第7号,霧島市こども館の設置について,今回の条例の制定については,もう少し中身が濃くてもよかったのではないかという内容の議論が多数ありました。業務委託で決定されていたとはいえ,安全性や,使い勝手の問題など,今後スタートするに当たり,委託業者と市はしっかりと連携して安心安全な施設になるようにお願いしたい。また,自殺対策では,日ごろの市役所の窓口対応について意見が出されました。また,今回の計画では,どの窓口でも自殺の予兆を見逃さないという横の連携が掲げられているが,最初の窓口がこども・くらし相談センターになるわけで,この名称での認知度が市役所内に出入りをしている議員の中でさえもいまひとつであり,通称名のにじいろを市民の皆様方へ定着してもらえるよう,積極的なPRを求めるものであるということを申し上げ,以上で,文教厚生常任委員会に付託された議案4件についての報告を終わります。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,委員長の報告が終わりました。ただいまの委員長報告に対し,一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  質疑なしと認めます。これより議案処理に入ります。   △ 日程第4 議案第1号 霧島市国民健康保険税条例の一部改正について ○議長(阿多己清君)  まず,議案第1号,霧島市国民健康保険税条例の一部改正について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,全会一致で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告であります。議案第1号について,委員長の報告のとおり,可決することに御異議ありませんか。
                 [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第1号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第5 議案第3号 霧島市介護保険条例の一部改正について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第3号,霧島市介護保険条例の一部改正について,討論に入ります。2名の議員から討論の通告がされておりますので,順次,発言を許可します。まず,25番,前川原正人議員。 ○25番(前川原正人君)  私は,日本共産党市議団を代表して,議案第3号,霧島市介護保険条例の一部改正について,反対の立場から討論に参加いたします。2021年度の介護保険事業は2023年度までの第8期事業の初年度になります。今回の条例改定は,2021年度から2023年度の期間における介護保険料の標準月額保険料を5,980円から6,150円に引き上げるためのものであります。第7期介護保険事業においても霧島市は,世帯では住民税非課税,本人非課税の基準額で年額7万1,760円へと,第6期事業との比較で8.27%,5,760円の保険料引き上げを行っており,連続した引き上げを行わざるを得ない財政状況にあるのかが問われています。介護保険制度は,この間,政策の大きな後退が相次ぎ,2017年4月からの第7期事業では,要支援1と2の方の訪問介護と通所介護を保険給付費から外し,市町村が主体である介護予防・日常生活支援総合事業に移行しております。2020年度の介護保険特別会計の収支の見込みについて,出納閉鎖時における基金残高は6億7,724万9,974円,単年度収支では2億5,000万円の黒字が見込まれるとの報告であります。そのような中での今回の保険料引き上げであります。第8期事業開始に当たり,国は,要支援の方が対象であった介護予防・日常生活支援事業を要介護の方にも広げていくための改正が行われており,これが実行されることになると,全国で,要介護1・2の該当者約230万人,要介護3から5までの該当者約200万人の計430万人の32.4%に相当する訪問介護やデイサービス利用者約140万人が新しい総合支援事業に移行されることになるとの指摘が全国で広がったのであります。これらの声が広がる中,2021年度からの要介護者の全面的な介護給付外しは断念されましたが,要支援者が要介護者状態になったときに,本人が希望すれば総合支援事業の継続を可能にしており,これは,要介護者から介護給付を外す動きの一環であり,新たな介護サービスの後退が進む懸念があることを指摘するものであります。また,このような動きは,2019年度の本市の決算でも見られ,介護居宅サービス給付費や地域密着型介護サービスの不用額は,約4億3,300万円となり,その上,約2億8,000万円の黒字で,約5億8,000万円の積立基金が保有される一因となったのであります。介護保険料の最低基準の所得階層第1段階の80万円以下の所得でも年3万5,880円から3万6,900円の負担増となるのであります。多額の基金が予想される中で,その一部を保険料の引下げや,若しくは据え置きにするなど,行政が市民の負担を,より軽減できる施策が求められているであります。制度は,国策として進められておりますが,以上,述べたように,保険あって介護なしと言われるサービス切り捨てと利用者負担の強化が行われている中での保険料値上げには反対であります。以上を申し述べまして私の討論と致します。 ○議長(阿多己清君)  以上で,前川原正人議員の討論を終わります。次に,8番,鈴木てるみ議員。 ○8番(鈴木てるみ君)  私は,公明党霧島市議団を代表し,議案第3号,霧島市介護保険条例の一部改正について,賛成の立場で討論に参加いたします。令和3年度から令和5年度は,介護保険事業の8期に当たり,地域包括ケアシステムの強化に向けた取組を更に推進することとしております。今回の改正は,介護保険料設定に当たり基準となる第5段階を月額6,150円,年額7万3,800円とし,各所得段階ごとの保険料を改定するものです。また,低所得者の保険料軽減についても引き続き実施することとし,介護保険料の改定に伴い,軽減後の保険料年額を改定するものであります。高齢化の進展に伴い,65歳以上の第1号被保険者は年々500名ほど増加しており,認定者数,給付額もそれに伴い,伸びていることから,仮に7期と同額にした場合,基金の枯渇が懸念され,9期から先の財政運営は非常に不安定なものになると危惧されます。また,高齢者の経済的負担に配慮し,介護保険料の急激な上昇を抑制するための介護給付費準備基金は,8期計画では3年間で3億7,500万円の取崩しを計画しております。初年度の令和3年度は,そのうち1億円を取り崩し,介護保険料の算定をした結果,先ほど申し上げた基準額月額6,150円は,170円の上昇にとどまりました。もとより保険料は1円でも安いにこしたことはありませんが,寝たきりになったとしても,住みなれたまちで自分らしく暮らし続けていくために,また,介護保険制度の円滑な運営を行っていくためにも,適正な介護保険料の改定がなされたものと思います。今回の8期計画の中で,2040年を見据え,地域共生社会実現のため,重点課題が次のように示されました。1,感染症や災害への対応力の強化,2,地域包括ケアシステムの推進,3,高齢者の自立支援や重度化予防の取組の推進,4,介護人材の確保,介護現場の革新,5,制度の安定性,持続性の確保,これらの計画を実行するため,介護報酬の引上げが行われましたが,安定した介護保険事業運営のための本議案は賛成すべきと申し上げ,議員各位の御賛同をお願いし,私の討論と致します。 ○議長(阿多己清君)  以上で,鈴木てるみ議員の討論を終わります。これで,通告による討論を終結します。ほかにありませんか。               [「なし」と言う声あり]  以上で,討論を終結します。採決します。委員長報告は,賛成多数で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告でありますので,電子により採決を行います。議案第3号について,委員長の報告のとおり,可決することに賛成の方は賛成ボタンを,反対の方は反対ボタンを押してください。                 [電子ボタン押下]  ボタンの押し忘れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  押し忘れなしと認めます。確定します。賛成多数であります。したがって,議案第3号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第6 議案第7号 霧島市こども館の設置及び管理に関する条例の制定につ                いて ○議長(阿多己清君)  次に,議案第7号,霧島市こども館の設置及び管理に関する条例の制定について,討論に入ります。2名の議員から討論の通告がされておりますので,順次,発言を許可します。まず,26番,宮内博議員。 ○26番(宮内 博君)  私は,日本共産党市議団を代表して,議案第7号,霧島市こども館の設置及び管理に関する条例の制定について,反対の立場から討論に参加いたします。霧島市が建設を進めております,こども館は,上野原テクノパーク内にある国分ハイテク展望台を改修して,こども館として本年7月から開館することを目指して,整備が進められているものであります。このこども館建設については,これまで多くの議論があり,昨年の当初予算審議では,こども館建設に要する経費9,642万3,000円を予算から削除する修正案が予算委員会では賛成多数で可決され,本会議では,執行部提出の原案が認められるという経過を経て整備が進められ,今回の条例提出となったものであります。これまで議論をされてまいりました大きな問題の一つは,現地は市中心部から離れた高台にあり,子供たちや保護者の方々にとって,利便性がいい施設であるかどうかということであります。第2に,執行部が目標とする年間6万人が利用する施設として計画をされております屋内の面積が282㎡しか確保できないという問題であります。子供が安心安全に遊ぶことができる必要面積は,子供1人当たり2.5㎡としており,1日最大400人を想定している施設としては,狭過ぎることも大きな問題であります。執行部は,雨の日にも気軽に集うことができる全天候型施設として,整備を進めてまいりましたが,眺望も期待できない雨の日に,親子連れの家族が集うことになるか大きな疑問であります。第3に,交通の利便性や使いづらいとの指摘があるこの施設に,多額の予算を投入をして,ランニングコストも当初計画では毎年2,500万円でありましたが,これが4,400万円に増えているということも明らかになっております。これだけの投資をして,効果が発揮できるのか大きな疑問であります。こども館は保護者や子供たちにとって,利便性のいい場所に設置すべきであります。今回提案されておりますこども館は,その点から見ましても問題があり,掛ける費用に対する効果にも疑問があるということを指摘して,本議案第7号,霧島市こども館の設置及び管理に関する条例の制定について,反対の討論と致します。 ○議長(阿多己清君)  以上で,宮内博議員の討論を終わります。次に,21番,植山利博議員。 ○21番(植山利博君)  私は,議案第7号,霧島市こども館の設置及び管理に関する条例の制定について,賛成の立場を明確にして,討論を行います。本条例は,霧島市こども館を現霧島市国分ハイテク展望台に設置し,令和3年7月をめどに供用を開始することに伴い,新たに条例を制定しようとするものであります。本条例は,第1条から第10条まで,設置目的や設置位置,開館時間及び休館日などなど,適切かつ合理的に規定し,施行に関し必要な事項の委任について,それぞれ規定しております。こども館建設については,これまで賛成,反対の立場から,多くの議論が交わされました。全天候型こども館の建設は,市長の公約の柱であり,ようやく実現することとなりました。市長は,全天候型こども館を市内に数箇所建設したいとの思いを語られていました。私自身も霧島市のバランスのとれた均衡ある地域づくりのためには,市内数箇所に設置できれば望ましいと思っています。国分隼人の市街地には,民間の商業施設など,雨の日も親子で楽しく過ごせるスペースやコーナーが存在します。また,子育て支援の施設や悩みを相談できる公的機関も数箇所機能しています。今回のこども館には,子育て支援や悩みの相談できる専門的人員の配置も検討されているとのことであります。また,今回のこども館は,これまで利用頻度の少なかった既存施設の有効活用であり,コンパクトで初期投資も少なく抑えられていると思慮いたします。今後,新たなこども館の建設を検討する際には,公共施設マネジメントなどと整合性を持たせた形で検討すべきだと思います。こども館は雨の日はもちろん,天気のいい日は自然豊かで,眺望もよく,親子の豊かな感情を育むには絶好の場所だと私は考えています。あわせて,上野原縄文の森との共通利用促進につながる可能性もはらんでいます。さらには,今回,サウンディング調査を通じて,市有地等の有効活用や活用方法について,民間事業者から意見,提案を求め,市場性等の把握に努められたことを評価するものであります。事業運営者とのプロポーザルも行ったとのことであります。今後,交通の利便性の確保なども検討課題であると言われております。実際に,運営する中で見えてくる新たな課題もあると思われますが,今後,利用者や市民の声に十分耳を傾けて,改善すべきは改善し,多くの市民に喜ばれ,親しまれる施設運営に努められることを求め,私の賛成討論と致します。議員各位の御賛同を心からお願いいたします。 ○議長(阿多己清君)  以上で,植山利博議員の討論を終わります。これで,通告による討論を終結します。ほかにありませんか。               [「なし」と言う声あり]  以上で,討論を終結します。採決します。委員長報告は,賛成多数で,原案のとおり,可決すべきものと決定したとの報告でありますので,電子により採決を行います。議案第7号について,委員長の報告のとおり,可決することに賛成の方は賛成ボタンを,反対の方は反対ボタンを押してください。                 [電子ボタン押下]  ボタンの押し忘れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  押し忘れなしと認めます。確定します。賛成多数であります。したがって,議案第7号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第7 議案第9号 霧島市自殺対策計画について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第9号,霧島市自殺対策計画について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,全会一致で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告であります。議案第9号について,委員長の報告のとおり,可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第9号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第8 議案第2号 霧島市手数料条例の一部改正についてから     日程第10 議案第11号 指定管理者の指定について(麓2号公園及び麓4号公園)                まで一括上程 ○議長(阿多己清君)  次に,日程第8,議案第2号,霧島市手数料条例の一部改正についてから日程第10,議案第11号,指定管理者の指定について(麓2号公園及び麓4号公園)まで,以上3件を一括し,議題とします。この議案3件については産業建設常任委員会に付託となっておりましたので,委員長の報告を求めます。 ○産業建設常任委員長(蔵原 勇君)  去る2月22日の本会議において,本委員会に付託となりました議案3件について審査が終了しましたので,その経過と結果について報告いたします。まず,議案第2号,霧島市手数料条例の一部改正について,執行部より,建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部改正により,建築物エネルギー消費性能基準への適合義務等の対象となる範囲が,対象床面積を2,000㎡以上の大規模建築物から300㎡以上の中規模建築物に拡大されたことに伴い,当該適合性の判定に係る審査手数料を規定するため,本条例の所要の改正をしようとするものであるとの説明を受け,質疑に入りました。主な質疑では,「建築物エネルギー消費性能適合判定とは,どのようなものか」との質疑に,「建物の設計で,建設する地域を勘案し,主に空調設備,換気設備,照明設備,給湯設備,昇降機などの設備機器のエネルギー消費量を算出し,その合計が国で定めた基準エネルギー消費量を超えていないかどうかを判定するものである」との答弁。「手数料の区分に,モデル建物法を用いたものと標準入力法を用いたものがあるが,違いは何か。また,この区分は市が選択するのか」との質疑に,「モデル建物法は,建物用途ごとに形状などを仮定したモデル建物に対し,実際に設置される設備機器を反映して算出する簡易的な方法である。標準入力法は,部屋単位ごとに設けられる設備機器を入力して,より精密に算出する方法である。算出方法は,申請者が選択する」との答弁。「対象が300㎡以上に拡大されたことで,市の事務はどうなるか」の質疑に,「本市は限定特定行政庁ということで,建築基準法に基づく確認申請の区分は500㎡以内であり,本市で行う事務は,実質,300㎡以上500㎡以内となる。それを超えるものについては全て県の所管となる」との答弁でした。ほかにも質疑がありました。自由討議はなく,議案処理に入り,討論はなく,採決の結果,議案第2号は,原案のとおり,全会一致で可決すべきものと決定しました。次に,議案第5号,霧島市公共下水道排水区域外からの使用取扱に関する条例の一部改正について,執行部より,霧島市公共下水道排水区域外からの使用取扱に関する条例,施行規程に規定されている連帯納付義務について,霧島市公共下水道排水区域外からの使用取扱に関する条例に明記するため,所要の改正をしようとするものであるとの説明を受け,質疑に入りました。主な質疑では,「この条例改正により,事務的な手続きなどで変わるものがあるか」との質疑に,「施行規程にあったものを条例に明記するだけで,特に大きく変わるものはない」との答弁でした。ほかにも質疑がありました。自由討議はなく,議案処理に入り,討論はなく,採決の結果,議案第5号は,原案のとおり,全会一致で可決すべきものと決定しました。次に,議案第11号,指定管理者の指定について(麓2号公園及び麓4号公園)について,執行部より,麓第一土地区画整理事業地内の本年6月末までに完成予定である麓2号公園及び麓4号公園について,公益社団法人霧島市シルバー人材センターを令和3年8月1日から令和8年3月31日まで複数年間,指定管理者として指定しようとするため,地方自治法第244条の2第6項の規定により,議会の議決を求めるものであるとの説明を受け,質疑に入りました。主な質疑では,「指定管理料は幾らか」との質疑に,「令和3年度は,8月からの8か月間で,2号公園が11万6,000円,4号公園が17万8,000円である。シルバー人材センターが指定管理者として管理している国分地区以外の公園の面積の割合で算出している」との答弁。「4号公園は,グランドゴルフなどで長時間滞在されると思うが,トイレが必要ではないか」との質疑に,「現在,1号公園にトイレを整備しているので,その利用状況をみながら,今後,検討していきたい」との答弁。「なぜ,5号公園は整備に含めなかったか」との質疑に,「5号公園については,財源確保ができていない状況であった。順次,整備を進めていく」との答弁でした。ほかにも質疑がありました。議案処理に入り,討論はなく,採決の結果,議案第11号は,原案のとおり,全会一致で可決すべきものと決定しました。委員長報告に付け加える点として,指定管理者の指定について,指定管理者に対する情報共有が適時なされていないのではないかという印象を受けた。所管する部局内においては,指定管理者側の取組状況や情報などをしっかり掌握して,情報共有に努め,執行当局内での共通認識を持った上で答弁や業務に取り組んでいただきたい。麓4号公園について,現段階ではトイレ設置の計画がないとのことであるが,これも今後前向きに検討してほしい。以上のことを申し添えて,当委員会に付託となった議案3件についての報告を終わります。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,委員長の報告が終わりました。ただいまの委員長報告に対し,一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  質疑なしと認めます。これより議案処理に入ります。   △ 日程第8 議案第2号 霧島市手数料条例の一部改正について ○議長(阿多己清君)  まず,議案第2号,霧島市手数料条例の一部改正について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,全会一致で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告であります。議案第2号について,委員長の報告のとおり,可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第2号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第9 議案第5号 霧島市公共下水道排水区域外からの使用取扱に関する条                例の一部改正について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第5号,霧島市公共下水道排水区域外からの使用取扱に関する条例の一部改正について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,全会一致で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告であります。議案第5号について,委員長の報告のとおり,可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第5号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第10 議案第11号 指定管理者の指定について(麓2号公園及び麓4号公園)                について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第11号,指定管理者の指定について(麓2号公園及び麓4号公園)について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,全会一致で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告であります。議案第11号について,委員長の報告のとおり,可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第11号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第11 議案第36号 令和3年度霧島市一般会計予算についてから     日程第20 議案第45号 令和3年度霧島市下水道事業会計予算についてまで一括                上程 ○議長(阿多己清君)  次に,日程第11,議案第36号,令和3年度霧島市一般会計予算についてから日程第20,議案第45号,令和3年度霧島市下水道事業会計予算についてまで,以上10件を一括し,議題とします。この議案10件については,予算常任委員会に付託となっておりましたので,委員長の報告を求めます。 ○予算常任委員長(前島広紀君)
     去る2月22日の本会議において,当予算委員会に付託されました令和3年度当初予算関係議案10件について審査が終了しましたので,その経過と結果について報告します。まず,初日の午前中に現地調査を行い,委員の予備知識と共通認識の確保に努めました。その後の室内審査では,はじめに,議案第36号,令和3年度霧島市一般会計予算について,執行部から,総括説明として,我が国の景気は,新型コロナウイルス感染症の影響により,刻々と変化する経済情勢の下,各種政策の効果や海外経済の改善もあり,持ち直しの動きが続くことが期待されるものの,感染拡大が経済に与える影響,マイナス金利,円相場や株価の動向など,予断を許さない状況にあり,本市の市税等,一般財源の安定的な確保,増収は極めて困難な状況にある。また,令和2年度で普通交付税の合併特例措置が終了するものの,社会保障関係費や道路・橋梁を始めとする公共建築物の老朽化に伴う維持管理経費の増加など,本市の財政を取り巻く環境は依然として大変厳しい状況にある。このような中,霧島市行政改革大綱(第3次)や霧島市経営健全化計画(第3次)を始めとする各種行財政計画の下,社会経済情勢の変化に柔軟に対応しながら,適切な行財政運営に努めてきた。令和3年度もこれまで同様,持続可能な健全財政の確立を始めとする4項目の基本的な考え方の下,行政の効率化・合理化を一層推進するとともに,第二次霧島市総合計画を踏まえながら,喫緊の課題に的確に対処し,幅広い世代に対して有益で切れ目のない施策を展開していくための事業などを盛り込み,前年度比10億円,1.6%の減となる総額598億円の一般会計予算を提案した。増加の要因は,幼児教育・保育の無償化に関連する子どものための教育・保育給付事業,障害者自立支援給付事業等を始めとする扶助費や(仮称)霧島市クリーンセンターの整備,隼人駅周辺地区の都市再生整備計画事業,国分運動公園陸上競技場改修事業が挙げられ,減少の要因は,牧園総合支所新庁舎等整備事業,ブロードバンド整備事業の完了,国民体育大会等推進事業,中学校施設整備事業の減が挙げられる。なお,予算編成における財源不足については,財政調整基金等の取り崩しにより対応したため,3基金の令和3年度末残高は,前年度比約31億円減少の112億円程度になると見込んでいる。一方,市債残高見込みは約23億円減少の532億円程度となり,おおむね財政の健全性を確保した予算編成ができたものと考えている。合併特例措置終了後も,市民満足度の向上と健全財政の堅持を両立していくため,令和3年度で計画期間の満了を迎える霧島市経営健全化計画(第3次)の後継計画の策定に着手するなど,引き続き,積極的な行財政改革に取り組んでいく。また,国が,令和3年度予算は,令和2年度第3号補正も一体として編成する,いわゆる15か月予算とする考え方を示しており,本市も引き続き,国等の動向に注視し,ポストコロナに向けた地域経済の好循環の実現等に,県を始めとする関係機関等と連携を密にし,積極的かつ迅速に必要な方策を講じるため,予備費での対応や,必要に応じて補正予算を提案させていただきたいとの説明がありました。このほか,執行当局から,それぞれ説明を受け,質疑に入りました。主な質疑について申し上げます。まず,総括では,「コロナウイルス対策の経費として,全体で幾ら予算計上しているか」との質疑には,「国の臨時交付金等を活用し,約1億2,000万円を計上した」との答弁。「今回の予算編成に当たり,特に力を入れた特徴的な実効性のある事業があるか。また,社会経済活動のレベルを引き上げるとのことであるが,どのようなことに留意したか」との質疑には,「税収の減に危機感を持ち,また,国の動向が見えない中での予算編成作業となった。その中で,経営健全化計画の柱としていたクリーンセンターの整備を着実に進めていくことを中心に作業を進めた。経済活動のレベルの引上げという点では,中小零細企業持続化支援事業,新規創業・第二創業促進支援事業,企業誘致対策事業,立地企業支援事業等の点である」との答弁。「義務的経費の伸びに対し,投資的経費への配分が今後ますます減少すると思う。どのような見解を持っているか」との質疑には,「令和3年度における民生費は,合併直後の予算額との比較で,101億円程度増えている。国も社会保障関係費の抑制に努めているが,上昇に歯止めが掛らない状況であり,本市の民生費の割合は,今後も上向きに推移していくと考える。普通建設事業などの投資的経費については,経営健全化計画(第3次)において,合併特例債が終了する令和7年度までに大型事業を終えることを見込んでおり,そこを機に減少していくものと考える」との答弁でした。次に,総務部関係について,「人事評価運用事業の事業目的に,納得性の高い評価制度を運用とあるが,納得性の高い状態となっていのかどうかは,どこで判断するのか」との質疑に,「上司が一方的に評価するのではなく,部下にも納得してもらいながら評価を行っているところにあると考えている。また,人事評価終了後に,人事評価に納得ができているかなどの項目を,職員全員に対してアンケートを行っている。その結果を,翌年度に生かしていきたい」との答弁。「現在の牧園総合支所庁舎は,現状のままでの貸付けか。また,契約はいつか」との質疑に,「現状のままで貸付けを行い,相手側が改修を行う。契約予定は5月以降になる」との答弁。「昨年度まであった安全灯設置事業に係る予算計上がなくなった理由は何か」との質疑に,「これまで,安全灯のLED化のための予算計上をしてきたが,令和2年12月で,全てLED化が実現したためである」との答弁でした。次に,企画部関係について,「元気なふるさと再生事業について,活動状況を説明してほしい」との質疑に,「令和2年8月に,溝辺町の竹子地区に地域おこし協力隊を配置し,半年が経過した。魅力ある竹子地区の情報発信として,ホームページ開設やロゴを作成している。そのほか,先進地視察として鹿屋市の高隈地区で研修,近隣自治体の協力隊との情報交換,各種研修への参加。また,竹子地区は果樹栽培が盛んなことから,オリジナル商品の開発としてジャム,ワイン,ビールなどの試作を行っている」との答弁。「(仮称)隼人循環バスの実証運行とあるが,期間はいつまでか。また,その後はどうなるか」との質疑に,「実証期間は,令和3年10月1日から半年間を予定し,利用状況を勘案しながら,令和4年4月からは本格運行に移行したい。バス停は,集落の形成や乗車場所の安全対策など,総合的に判断して設置する。ダイヤについては,地元の意見等を聴きながら,詰めていきたい」との答弁でした。次に,市民環境部関係について,「新規の地区自治公民館防犯・交通安全推進事業で,補助金の使い方は特に制限はないか」との質疑に,「防犯灯の維持管理,防犯パトロール隊の備品購入,その他の防犯活動などを例示しており,制限がないということではない」との答弁。「合併処理浄化槽設置整備事業において,単独切替の国県上乗せ補助が,令和2年度17万円から39万円に上がっているが,なぜか」との質疑に,「新たに国県補助の対象となった宅内配管工事の上限は,令和2年度も30万円であったが,これまでの実績から令和2年度は8万円を計上していた。しかし,令和2年度の申請の実績がほとんど30万円であったことから,令和3年度は上限の30万円で計上した。撤去に対する補助額はこれまでどおり9万円で合計39万円となった」との答弁。「資源物中間処理・保管事業と資源物分別収集推進補助事業は,アルミ・スチール缶等の売却代金を充当しているが,令和3年度は幾らで積算しているか。また,収入額を増やす取組はどうか」との質疑に,「2,969万9,000円を見込んでいる。売却の単価と量で変動するが,量を増やす取組として,市のごみステーションに出していただくための周知活動に力を注ぎたい」との答弁でした。次に,保健福祉部関係について,「コロナ禍での生活保護の申請状況はどうか」との質疑に,「現在は特に影響はないが,今後,コロナ禍が長期化することで,生活困窮者が増えるようであれば,対応を検討していく」との答弁。「保育園の民営化はどこを予定しているか」との質疑に,「令和3年度は,高千穂保育園を計画している」との答弁。「令和3年度の横川,高千穂,中津川,牧園の4保育園の人数は何名になる予定か」との質疑に,「令和3年4月1日で横川が17名。高千穂が29名。中津川が14名。牧園が16名である」との答弁。「こども館の管理運営委託の内容はどのようなもので,年間の維持管理費は幾らか」との質疑に,「こども館の運営業務のほかに,室内や芝生広場等の清掃,浄化槽や電気設備等の点検委託等である。こども館運営の委託が約3,000万円,施設の維持管理等の委託が約790万円ある」との答弁でした。次に,農林水産部関係について,「地方卸売市場について,経営状況をどのように把握しているか」との質疑に,「横ばいではあるが,売上げが上がる方向ではなく,経営努力もしないといけないが,年々,厳しい状況にあると聴いている」との答弁。「朴木・木場深迫地区の飲雑用水施設の改修の終了年度はいつで,総事業費は幾らか。また,完成後の位置付けはどうなるか」との質疑に,「令和6年度の完成予定で,9億3,800万円である。この事業は,牧之原地区の簡易水道区域からの拡張ということで,完成後も簡易水道区域という位置付けである」との答弁。「対策をしなければならない防災重点ため池は幾つあり,どのような計画を立てているのか」との質疑に,「市内のため池が29あり,そのうち,防災重点ため池が16ある。このため池のほとんどが耐震基準を満たしていない。地元の意見も聴きながら廃止し,少しでも減らしていきたい」との答弁でした。次に,商工観光部関係については,「令和3年度のふるさと納税の件数と金額は幾らを見込んでいるか」との質疑に,「3万1,782件,8億5,000万円を見込んでいる」との答弁。「令和3年度の関平鉱泉の売上金額は幾らを見込んでいるか」との質疑に,「令和3年度は令和2年度比2,000万円増の2億7,000万円を見込んでいる」との答弁。「立地企業支援事業で,新規地元雇用促進補助金は何名を想定しているか」との質疑に,「工場等用地取得費補助金とセットのものが119名,施設設備補助金とセットのものが70名を想定している」との答弁でした。次に,建設部関係について,「スマートインターチェンジ設置可能性調査の内容と委託料は幾らか」との質疑に,「東九州自動車道の隼人東インターと国分インター間で設置の可能性について調査する。道路の概略設計と概算事業費,交通量調査,採算性の検討等を行う。委託料は600万円を計上している」との答弁。「道路アダプト制度で,契約基本金額の見直しについて検討はなかったか」との質疑に,「登録団体にアンケートを行ったが,交付金の金額についての要望はなかった」との答弁。「寄洲除去は永谷川ほか4か所とあるが,どこか」との質疑に,「国分の芦谷川,隼人の木之房川,横川の二石田川,福山の二瀬元川を計画している」との答弁。「下水道事業負担金事業で7億6,757万8,000円は何か」との質疑には,「令和2年度までは財産管理課で計上していたが,汚水処理に関する経費と雨水処理に関する経費が新たに追加されたことから,土木課での支出となった」との答弁。「老朽住宅除去事業で,地区ごとの戸数は幾つか。また,あと何戸を解体するのか」との質疑には,「令和3年度は,国分地区2戸,横川地区7戸,牧園地区7戸,霧島地区4戸,隼人地区4戸,福山地区8戸を予定している。現在の長寿命化計画で用途廃止と位置付けている住宅で,残っている団地が299戸ある」との答弁でした。次に,消防局関係について,「中央署のはしご車のオーバーホールの予算と期間はどの程度か。また,期間中の対応はどうするのか」との質疑には,「予算は約4,100万円。期間は4か月から6か月程度掛かる。期間中は,北消防署の1台で市内全域を対応することになる。また,姶良市とも応援協定を結んでおり,必要に応じて応援要請をしたい」との答弁。「女性の消防職員の採用状況はどうか」との質疑に,「現在,女性の消防吏員は2名である。総務省が示す本市消防局の女性消防吏員数は9名となっている。女性専用の部屋については,中央署が6人対応でき,北消防署の改修が4名を対象としているので,10名は対応できるようになる」との答弁でした。次に,教育部関係について,「教職員住宅79戸のうち,入居状況はどうか」との質疑に,「入居している戸数が60戸,空き室は19戸で,うち15戸は福山地区にある」との答弁。「奨学資金貸付事業で,返還免除制度の対象者は何人ぐらいで,金額は幾らか。また,この費用対効果をどのように分析しているか」との質疑に,「令和2年度は,10名で金額は149万8,800円である。制度の目的である高等教育を受けた人材が地元に就職するという点で,一定の効果は得られていると考える」との答弁。「いじめ・不登校等の推移をどのように分析しているか。また,その対策の当初予算が年々減っているがようだが,なぜか」との質疑に,「不登校について,小学校が,令和元年度が52人,令和2年度は104人である。中学校は,令和元年度が187人,令和2年度は211人といずれも増加傾向にある。各学校において,いじめの芽というものを認知して,対応するように指導しており,認知件数も上がってきている。予算については,令和2年度と同様,魅力ある学校づくり調査研究事業の補助金を6月の補正予算で計上することになる」との答弁。「小学校ICT環境整備事業で,タブレット端末は何台の購入を予定しているか」との質疑に,「小学校1,2年生のタブレット整備で2,391台である」との答弁。「給食費の公会計化という議論はないか」との質疑に,「公会計について準備を進めていたところであるが,新型コロナウイルスに関する補助事業等を最優先するなど,当初よりも大幅に遅れている。これまでの議会での議論を踏まえ,4月以降に専従の職員配置を予定しており,公会計化に向けた具体的な業務をスタートさせるため準備中である」との答弁でした。議会事務局,選挙管理委員会事務局,会計課,監査委員事務局及び農業委員会事務局については,割愛します。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,予算常任委員長の報告の途中でありますが,ここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  午前11時56分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時00分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。前島委員長の報告を続けます。 ○予算常任委員長(前島広紀君)  次に,議案第37号,令和3年度霧島市国民健康保険特別会計予算について,執行部から,令和3年度国民健康保険標準保険税率等が前年度と比較し低下したことを踏まえ,税率の引下げを行うこととし,今定例会に関係議案を提案している。歳入歳出総額は,それぞれ148億8,133万1,000円としている。被保険者が安心して必要なときに必要な医療が受けられるよう,生活習慣病の予防に重点をおきながら,諸施策に引き続き取り組み,医療費の適正化を進めていくとの説明がありました。主な質疑について申し上げます。「出産育児一時金の積算根拠として何名分を見込んでいるか」との質疑に,「出産される方の3年間の平均が100名に満たない状況であるが,上乗せして110名で計上した」との答弁。「新型コロナウイルス感染症傷病手当金の支給額はどのように算出するのか」との質疑に,「対象者の1日の給料を計算し,その3分の2を1日当たりで支給する」との答弁でした。次に,議案第38号,令和3年度霧島市後期高齢者医療特別会計予算について,執行部から,保険者である鹿児島県後期高齢者医療広域連合が2年ごとに改定を行っており,令和3年度は,所得割率が10.38%,均等割額が5万5,100円,賦課限度額が64万円となり,歳入歳出総額それぞれ15億6,683万円としている。後期高齢者医療事業が円滑に行われ,かつ,医療費の適正化に重点を置いた予算編成としたとの説明がありました。主な質疑について申し上げます。「令和3年度当初予算の調定額は幾らを見込んでいるのか」との質疑には,「総額で9億9,344万5,317円である」との答弁でした。次に,議案第39号,令和3年度霧島市介護保険特別会計予算について,執行部から,霧島市すこやか支えあいプラン2021の初年度に当たり,高齢者の諸施策を実行するための予算計上として,歳入歳出総額それぞれ115億3,304万2,000円としている。高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう,地域包括ケアシステムの強化に向けた取組の更なる推進のため,必要な経費を計上したとの説明がありました。主な質疑について申し上げます。「第1号被保険者の調定額をどの程度見込んでいるか」との質疑に,「特別徴収分は,100%の徴収を見込んで,予算計上どおりの19億5,117万6,000円。普通徴収分の調定見込額は2億3,613万1,740円であるが,予算計上は徴収率94%を掛けた2億2,196万3,000円となっている」との答弁でした。「令和3年度末の基金残高は幾らくらいと想定しているか」との質疑に,「令和2年度の実質収支がつかめないところであるが,8億2,000万円程度になるかと思っている」との答弁でした。次に,議案第40号,令和3年度霧島市交通災害共済事業特別会計予算について,執行部から,交通災害共済事業の実施のために必要な見舞金や支給事務に要する経費等を計上し,歳入歳出それぞれ1,627万円としていることなどの説明がありました。主な質疑について申し上げます。「加入者の推移をどのように分析しているか」との質疑には,「小中学生は,県の条例で保険加入が義務付けられたことにより,それぞれ民間の損害保険に加入していることから,二,三%程度下がっている。生産年齢では,職場の保険や車の保険特約などがあり,5%程度下がっている。高齢者については,本事業のように見舞金がもらえるような一般の保険に加入ができないことから増加している」との答弁でした。次に,議案第41号,令和3年度霧島市温泉供給特別会計予算について,執行部から,霧島地区280戸,牧園地区21戸への給湯に要する経費等を計上し,歳入歳出総額それぞれ6,794万3,000円としているとの説明がありました。主な質疑について申し上げます。「分湯装置工事分担金50万円の積算根拠と加入金60万円は何件分か」との質疑に,「分湯装置工事分担金は,公道等に引き込みを行う際に個人が2分の1を負担するもので1件分。積算根拠は1m当りの単価2万円を50mとして100万円。その2分の1の50万円としている。加入金は一般家庭用で1件分である」との答弁でした。次に,議案第42号,令和3年度霧島市水道事業会計予算について,執行部から,令和3年度の業務予定量は,給水戸数を6万戸,年間総給水量を1,680万m3と見込んでいる。営業収益及び営業外収益等の収入合計額は24億4,301万3,000円を,営業費用及び営業外費用等の支出合計は20億6,959万1,000円を計上している。資本的収入は,消火栓設置負担金等の工事負担金300万円,資本的支出は15億3,447万円で,不足する15億3,147万円は当年度分損益勘定留保資金,建設改良積立金取崩し等で補填することとしているとの説明がありました。主な質疑について申し上げます。「旧水道庁舎は,今後どうするのか」との質疑に,「方針はまだ固まっていないが,解体すると2億5,000万円掛かることから,現状渡しでの処分の可能性など,今後,民間の事業所や不動産業から意見を聴くなどして,計画を立てていきたい」との答弁でした。次に,議案第43号,令和3年度 霧島市工業用水道事業会計予算について,執行部から,令和3年度の業務予定量は,供給事業所数を22事業所,年間給水量を9万8,915m3,1日平均供給量を271m3と見込んでいる。営業収益及び営業外収益等の収入支出総額は,それぞれ2,717万8,000円を計上したとの説明がありました。主な質疑について申し上げます。「施設の老朽化も進み,メンテナンス等が今後の課題と思うが,どのように考えているか」との質疑に,「昨年度まで電気設備,機械設備の更新を行ってきたが,20年後には,管路の耐用年数が来る。工事費も数億円から10億円程度掛かる。その費用を誘致企業に求めることや使用料金の値上げも難しい。そのような中,工業用水道も経営戦略を立てており,このまま工業用水道事業を続けるか,廃止して水道事業に組み込むなどを検討して,その結論を出す必要があると考えている」との答弁でした。次に,議案第44号,令和3年度霧島市病院事業会計予算について,執行部から,年間の入院患者延べ人数を8万6,140人,うち一般病棟分を6万5,335人,総合ケア病棟分を8,030人,地域包括ケア病棟分を1万2,775人と見込んでおり,外来患者延べ人数は7万2,358人と見込んでいる。病院事業収益66億6,235万9,000円,病院事業費用65億4,368万円を計上した。また,資本的収支で,収入7億430万1,000円,支出10億7,220万1,000円を計上した。医療センターの施設整備については,令和3年3月中に基本設計業務が完了予定であり,令和3年度は,実施設計に着手するとの説明がありました。主な質疑について申し上げます。「今後の展望として,病院事業収益の推移をどのように想定しているか」との質疑に,「今まで黒字経営をしてきたが,新型コロナウイルスの影響など予測できないことや,人件費率の上昇などで,経営が厳しくなっていくことが想定される。一般会計負担金も上げていただいたことから,今後,開院へ向けて,医師やスタッフの確保をしつつ,協力を頂きながら進めていきたい」との答弁でした。次に,議案第45号,令和3年度 霧島市下水道事業会計予算について,執行部から,業務予定量は,排水戸数1万7,113戸,年間総処理水量512万5,429m3を見込んでいる。営業収益等の収入合計額は15億5,357万1,000円を,営業費用等の支出合計は11億3,481万5,000円を計上している。資本的収入は3億3,046万6,000円,資本的支出は10億1,778万1,000円で,不足額6億8,731万5,000円は当年度分損益勘定留保資金及び当年度末処分利益剰余金処分額で補填することとしているとの説明がありました。主な質疑について申し上げます。「雨水企業債とあるが,どのようなものか」との質疑に,「下水道事業の起債である。雨水対策事業に対し,下水道使用料は充てられないので,人件費や元利償還金等は全て一般会計からの繰り入れとなる」との答弁でした。以上が,執行部による説明の要旨と主な質疑であります。このほか,当初予算関係議案10件に係る多くの質疑に対して,それぞれの所管部署の答弁がなされ,その後,議案処理に入りました。はじめに,議案第36号,令和3年度霧島市一般会計予算について,自由討議はなく,反対討論として,一つ目に,戸籍住民基本台帳費のマイナンバーカード交付金の計上である。健康保険証などとして利用できるなど,国は令和5年度までの普及率100%を目指しているが,個人情報の漏えいや民間事業者への個人データの利活用が懸念される。二つ目に,長安寮と高千穂保育園の民営化を予定していることである。財政効率のみを優先した民営化ではなく,市民が安心して利用できる施設にすることが求められる。民営化は事業者が撤退した場合のリスクが大きく,行政は福祉の一環として責任を負うべきである。三つ目に,こども館の管理運営費の計上である。建設すればよいものではなく,最小の経費で最大の効果が期待されることである。公共工事は慎重にならざるを得ない。以上,特徴的な点を指摘するとの討論がありました。次に,賛成討論として,新型コロナウイルス感染症の影響による景気動向など,予断を許さない状況が続いている中で,扶助費等を組んだ上で,国が示した各種施策を見極めながら,感染拡大防止と社会経済活動のレベルを引き上げるための予算を計上しているとのことである。市税の減少等が懸念される中,(仮称)霧島市クリーンセンター整備や隼人駅周辺地区の都市再生整備計画事業など,将来にわたり,公共の福祉の増進に寄与する事業が含まれていることを評価する。今後,社会保障費の増加,公共施設の維持管理コストの増大など,厳しい環境が続くことが懸念されるが,市民のために必要な事業費が計上されていくことを期待するとの討論がありました。採決に入り,採決の結果,議案第36号は,起立者10名の賛成多数で可決すべきものと決定しました。次に,議案第37号,令和3年度霧島市国民健康保険特別会計予算について,自由討議,討論はなく,採決に入り,採決の結果,議案第37号は,全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。次に,議案第38号,令和3年度霧島市後期高齢者医療特別会計予算について,自由討議はなく,反対討論として,本制度は,75歳以上の高齢者を別枠の医療保険制度に囲い込む医療制度と言わざるを得ない。減り続ける年金額や度重なる医療改悪で,負担か医療抑制かの二者選択を強要している制度である。安心して医療を受け,老後を過ごすことができる制度への改善が求められていることを指摘するとの討論がありました。次に,賛成討論として,高齢者は,医療を受ける機会が多くなる。本制度は,年金暮らしの多い低所得の多い高齢者を国民みんなで支え合う,大変手厚い制度である。所得の高い方には,特別徴収により,徴収率が落ちることを避ける手立てもあり,そのことに対する市民の理解も十分得られていると評価するとの討論がありました。採決に入り,採決の結果,議案第38号は,起立者10名の賛成多数で可決すべきものと決定しました。次に,議案第39号,令和3年度霧島市介護保険特別会計予算について,自由討議はなく,反対討論として,令和3年度から3年間の第8期介護保険事業計画となり,標準保険料や最低基準の所得階層である第1段階の保険料も値上げとなっている。多額の基金積立が予定される中で,その一部を保険料の値下げ若しくは据え置きに活用するなど,負担軽減の施策を求めるとの討論がありました。次に,賛成討論として,標準保険料月額が170円の値上がりとなっているが,事務費等の削減に努力し,給付費等に適切に対応している結果,170円の上昇で抑え込まれたと理解する。また,在宅医療と介護推進など,包括的ケアシステムの推進ということで,医療と介護が適切に合理的に行われる配慮がなされているとの討論がありました。採決に入り,採決の結果,議案第39号は,起立者10名の賛成多数で,可決すべきものと決定しました。次に,議案第40号,令和3年度霧島市交通災害共済事業特別会計予算について,自由討議,討論はなく,採決に入り,採決の結果,議案第40号は,全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。次に,議案第41号,令和3年度霧島市温泉供給特別会計予算について,自由討議,討論はなく,採決に入り,採決の結果,議案第41号は,全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。次に,議案第42号,令和3年度霧島市水道事業会計予算について,自由討議はなく,反対討論として,反対の理由は,水道事業窓口業務等包括的業務委託が進められた経緯がある。新年度においても,委託に係る費用が計上されている。経費縮減や効率化を目指した集中改革プランを具体化したものであるが,生活に欠かせない水道は,民間委託ではなく,市の責任を果たすべきである。水道業務全般において個人情報を扱うことから,情報漏えい等の懸念も指摘するとの討論がありました。次に,賛成討論として,有収率も年々上昇し,非常に効率的に事業が進められている。給水戸数も増加が見込まれ,令和3年度は400戸の増が見込まれている。さらに,布設替え等の工事も着実かつ計画的に行われており,今回の予算審査を通じて,安心で安全なおいしい水を各家庭に供給するために努力していることが確認できた。以上から可決すべきであるとの討論がありました。採決に入り,採決の結果,議案第42号は,起立者10名の賛成多数で可決すべきものと決定しました。次に,議案第43号,令和3年度霧島市工業用水道事業会計予算について,自由討議はなく,反対討論として,本市の工業用水道料金は,全国と比較して,それほど安くはないものの,市民が使う水道料金と比較すると格安となっている。企業誘致による雇用の確保に貢献していることではあるが,企業の社会的責任という観点から見直すことも必要であることを指摘するとの討論がありました。次に,賛成討論として,本市の工業用水道事業は,上野原テクノパーク内の立地企業等の産業基盤の確立のために,安定的にかつ低廉な水を供給している。資本的収入の部で,一般会計から補助金300万円を入れているが,老朽化している施設の更新もあり,やむを得ないものと判断する。また,工業用水道料金については,企業を誘致するために,各自治体が政策的に価格設定をしているものと考えている。適正な企業運営であり,必要な予算であるとの討論がありました。採決に入り,採決の結果,議案第43号は,起立者10名の賛成多数で可決すべきものと決定しました。次に,議案第44号,令和3年度霧島市病院事業会計予算について,自由討議,討論はなく,採決に入り,採決の結果,議案第44号は,全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。次に,議案第45号,令和3年度霧島市下水道事業会計予算について,自由討議はなく,反対討論として,反対の理由は,前納報奨金としての予算が計上されていることである。経済的に余裕がある場合,その恩恵を受けるが,そうではない方は,5年間で全額を負担することになる。低金利時代が長引く中で,この報奨金制度を廃止し,公共下水道受益者全体の負担で,20%値引きするなどの施策に踏み切ることで,市民負担の軽減を図るべきであるとの討論がありました。次に,賛成討論として,令和3年度予算は,管路建設,管路や処理場の維持管理等を行い,快適な生活環境の確保と河川等の水質保全を実現の予算として評価できる。また,前納報奨金制度は下水道事業を行っている県内12市のうち8市が採用しており,債権管理の視点から,安定した歳入の確保,将来の債権管理経費の削減に大きく寄与する制度である。所得が少ない方に対しては徴収猶予も行っている。公営企業会計へ移行し,独立採算性の観点から,汚水処理原価の使用料単価による経費回収率を現状より高い数値へ移行させるため,使用料の値上げも必要であるとの討論がありました。採決に入り,採決の結果,議案第45号は,起立者10名の賛成多数で可決すべきものと決定しました。以上で,当委員会に付託されました議案10件についての報告を終わります。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,委員長の報告が終わりました。ただいまの委員長報告に対し,一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  質疑なしと認めます。これより議案処理に入ります。   △ 日程第11 議案第36号 令和3年度霧島市一般会計予算について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第36号,令和3年度霧島市一般会計予算について,討論に入ります。2名の議員から討論の通告がされておりますので,順次,発言を許可します。まず,25番,前川原正人議員。 ○25番(前川原正人君)  私は,日本共産党市議団を代表して,議案第36号,2021年度霧島市一般会計予算に,反対の立場から討論いたします。今回の当初予算は,コロナウイルス感染症による影響により,全体的な税収の確保が難しかったことが見て取ることができます。その特徴的なものとして,市民税が前年度と比較して8億6,791万3,000円の減収を臨時財政対策債8億8,700万円で手当てされ,後年度の基準財政需要額に算入されることになります。一方,市が策定した経営健全化計画の見込額との比較では,当初予算ベースで,市の借金といわれる市債では516億6,300万円に対し,15億983万9,000円の増,令和3年度末見込額では531億7,283万9,000円,3基金では83億6,800万円に対して,27億9,508万9,000円増で,年度末の3基金の見込み額は111億6,308万9,000円となることが本市の現実であります。また,地方交付税の特別交付税が,昨年12月交付分1億5,003万7,000円と本年3月交付分13億2,076万円,合計14億7,079万7,000円が本年3月19日に交付決定されたとの報告であります。本来であれば,支出するしないにかかわらず内示があった時点で予算に計上すべきであります。この根拠法は,地方自治法第210条に総計予算主義の原則を掲げ,一会計年度における一切の収入及び支出は,全てこれを歳入歳出予算に編入しなければならないと明確に法律で規定されており,改善すべきです。歳出部分での反対する特徴的な一つ目の理由は,財産管理費として委託料1,860万2,000円,工事請負費6,737万8,000円が旧感染症指定病舎解体を予定しています。今の医師会医療センターの一角です。この施設を利活用することは多額の財政的な負担が掛かることが大きな理由でありますが,コロナウイルス感染症が社会問題となっている中で,この病舎は解体撤去ではなく,今後,起こりうる感染症に対して,政策的に国や県などと協議して活用すべきであります。二つ目の理由は,戸籍住民基本台帳費のマイナンバーカード交付金として,3,098万1,000円が予算計上されています。本市のマイナンバーカードの普及率は,昨年12月時点で23%という状況でありますが,国の方針では,令和5年度,2023年度に普及率100%を目標としており,新年度からは健康保険証などと紐づけし,使用可能になる法律まで改定し,デジタル手続法では,暗証番号を入力しない方法で利用できる方法を入れ込み,個人情報の漏えいや民間事業者への個人データの利用や活用を推進するなどの動きがあります。三つ目の理由は,部落解放同盟鹿児島県連合会隼人支部への100万円の支出が予定されています。この予算は,歴史的背景もありますが,根拠とされてきた同和対策事業特別措置法は,1969年から2002年までの33年間実施されてきました。その後,地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律が施行されたのであります。本補助金を継続させることは,社会的に解決している部落問題を掘り起こすことになりかねないことや,住民との間に新たな垣根や逆差別を生み,その解決に逆行することが懸念されるのであります。四つ目の理由は,本年度予算に市立養護老人ホーム長安寮と公立保育園である高千穂保育園の民営化を予定しています。財政効率のみを優先した民営化ではなく,市民が安心して,利用できる施設に充実改善することこそ求められ,民営化は事業者が撤退した場合のリスクが大きくなることが懸念され,行政が福祉の一環として最後まで責任を負うべきであることを指摘するものであります。五つ目の理由は,こども館建設は市長の公約でもありますが,建設すればよいものではなく,その場所は利便性が良いこと,最小の経費で最大の効果が期待されること,公共施設などの利活用や地域活性化,経済効果など,総合的バランスが求められることは言うまでもありません。これまで執行部の説明では,こども館の当初計画の中で,こども館の維持管理費は年間2,500万円必要になるであろうとのことでありますが,本予算では4,430万9,000円の計上となっています。また,執行部が目標とする年間6万人がこども館を利用するとしておりますが,計画の室内面積は282㎡しか確保できないという問題もあります。公共工事は一度始めれば,相当の理由がなければやめることはできない。だからこそ慎重にならざるを得ないのであります。以上,本案に対する特徴的な反対の理由を申し述べ,私の反対討論と致します。 ○議長(阿多己清君)  以上で,前川原正人議員の討論を終わります。次に,6番,宮田竜二議員。 ○6番(宮田竜二君)  私は,霧島市政クラブを代表して,議案第36号,令和3年度霧島市一般会計予算について,賛成の立場で討論を行います。令和3年度一般会計当初予算は,令和2年度と比較して,10億円,1.6%の減となり,総額は598億円の提案がされました。財政調整に活用可能な3基金の残高は,令和3年度末においては取崩し等により約31億円減少し,112億円程度になる見込みとなっています。一方,市債残高は,令和3年度末においては約23億円減少し,532億円程度になる見込みです。私がこの議案に賛成する理由としまして,令和3年度一般会計当初予算は,コロナ禍であっても,健全経営が確保された状態での予算編成になっている点です。その予算内容も新型コロナウイルス対策など喫緊の課題に的確に対処するとともに,多面的な社会福祉政策を展開するための事業などを盛り込み編成され,本市の身の丈に合った適切なものと考えます。最後に,新型ウイルスの影響で潜在的な環境変化が生じ,経営破綻する事業者,生活困窮に陥る一般市民も出てくる可能性が考えられます。予算編成が終わって油断することなく,予算執行においては,四方八方にアンテナを張り巡らし,感度を高め,少しの予兆を見逃すことなく,事前にアクションを起こし,今まで以上に市民が安心安全に暮らせるまちづくりと,健全財政を両立していくために,霧島市独自の行財政改革に積極的に取り組むことを強く求め,賛成討論を終わります。以上,議員各位の御賛同を心からお願い申し上げます。 ○議長(阿多己清君)  以上で,宮田竜二議員の討論を終わります。これで,通告による討論を終結します。ほかにありませんか。               [「なし」と言う声あり]  以上で,討論を終結します。採決します。委員長報告は,賛成多数で原案のとおり,可決すべきものと決定したとの報告でありますので,電子により採決を行います。議案第36号について,委員長の報告のとおり,可決することに賛成の方は賛成ボタンを,反対の方は反対ボタンを押してください。                 [電子ボタン押下]  ボタンの押し忘れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  押し忘れなしと認めます。確定します。賛成多数であります。したがって,議案第36号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第12 議案第37号 令和3年度霧島市国民健康保険特別会計予算について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第37号,令和3年度霧島市国民健康保険特別会計予算について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,全会一致で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告であります。議案第37号について,委員長の報告のとおり,可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第37号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第13 議案第38号 令和3年度霧島市後期高齢者医療特別会計予算について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第38号,令和3年度霧島市後期高齢者医療特別会計予算について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,賛成多数で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告でありますので,電子により採決を行います。議案第38号について,委員長の報告のとおり,可決することに賛成の方は賛成ボタンを,反対の方は反対ボタンを押してください。                [電子ボタン押下]  ボタンの押し忘れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  押し忘れなしと認めます。確定します。賛成多数であります。したがって,議案第38号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第14 議案第39号 令和3年度霧島市介護保険特別会計予算について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第39号,令和3年度霧島市介護保険特別会計予算について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,賛成多数で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告でありますので,電子により採決を行います。議案第39号について,委員長の報告のとおり,可決することに賛成の方は賛成ボタンを,反対の方は反対ボタンを押してください。                [電子ボタン押下]  ボタンの押し忘れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  押し忘れなしと認めます。確定します。賛成多数であります。したがって,議案第39号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第15 議案第40号 令和3年度霧島市交通災害共済事業特別会計予算について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第40号,令和3年度霧島市交通災害共済事業特別会計予算について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,全会一致で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告であります。議案第40号について,委員長の報告のとおり,可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第40号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第16 議案第41号 令和3年度霧島市温泉供給特別会計予算について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第41号,令和3年度霧島市温泉供給特別会計予算について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,全会一致で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告であります。議案第41号について,委員長の報告のとおり,可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第41号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第17 議案第42号 令和3年度霧島市水道事業会計予算について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第42号,令和3年度霧島市水道事業会計予算について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,賛成多数で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告でありますので,電子により採決を行います。議案第42号について,委員長の報告のとおり,可決することに賛成の方は賛成ボタンを,反対の方は反対ボタンを押してください。                [電子ボタン押下]  ボタンの押し忘れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  押し忘れなしと認めます。確定します。賛成多数であります。したがって,議案第42号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第18 議案第43号 令和3年度霧島市工業用水道事業会計予算について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第43号,令和3年度霧島市工業用水道事業会計予算について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,賛成多数で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告でありますので,電子により採決を行います。議案第43号について,委員長の報告のとおり,可決することに賛成の方は賛成ボタンを,反対の方は反対ボタンを押してください。
                   [電子ボタン押下]  ボタンの押し忘れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  押し忘れなしと認めます。確定します。賛成多数であります。したがって,議案第43号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第19 議案第44号 令和3年度霧島市病院事業会計予算について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第44号,令和3年度霧島市病院事業会計予算について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,全会一致で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告であります。議案第44号について,委員長の報告のとおり,可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第44号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第20 議案第45号 令和3年度霧島市下水道事業会計予算について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第45号,令和3年度霧島市下水道事業会計予算について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。委員長報告は,賛成多数で,原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告でありますので,電子により採決を行います。議案第45号について,委員長の報告のとおり,可決することに賛成の方は賛成ボタンを,反対の方は反対ボタンを押してください。                [電子ボタン押下]  ボタンの押し忘れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  押し忘れなしと認めます。確定します。賛成多数であります。したがって,議案第45号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第21 議案第47号 霧島市農業委員会委員の任命についてから     日程第23 議案第49号 令和3年度霧島市一般会計補正予算(第1号)について                まで一括上程 ○議長(阿多己清君)  次に,追加議案が提出されております。日程第21,議案第47号,霧島市農業委員会委員の任命についてから日程第23,議案第49号,令和3年度霧島市一般会計補正予算(第1号)についてまで,以上3件を一括し,議題とします。提案者の説明を求めます。 ○市長(中重真一君)  本日,追加提案しております議案3件につきまして,その概要を御説明いたします。まず,議案第47号は,霧島市農業委員会委員の任期が本年4月で満了するため,清水和子氏を委員に任命しようとするものです。次に,議案第48号,令和2年度霧島市一般会計補正予算(第17号)については,新型コロナウイルスワクチンについて,その接種体制の構築を図るために必要な経費の追加及び接種に必要な予算の組替えを行うものです。歳出については,ワクチンの接種体制の構築を図るために必要な経費を令和2年度霧島市一般会計補正予算(第13号)で計上しているところですが,国から補助金の追加限度額が示されたことを受け,追加経費を衛生費に計上するものです。また,同様に令和2年度霧島市一般会計補正予算(第14号)で計上したワクチン接種に必要な経費については,令和3年度に交付申請を行うよう国から指示があったことを受け,同年度に予算を計上することとし,これに当たる経費を衛生費から減額するものです。歳入については,それぞれの事業費に併せて特定財源である国庫支出金の増額又は減額を行うことになります。その結果,歳入歳出それぞれ4億5,266万8,000円を減額計上し,補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ815億6,603万8,000円としようとするほか,第2表で繰越明許費の補正を行おうとするものです。最後に,議案第49号,令和3年度霧島市一般会計補正予算(第1号)については,霧島市新型コロナウイルス感染症に対する緊急対応策として,令和2年度に引き続き,感染症予防事業を実施しようとするものです。歳入については,事業に伴う国庫支出金,市債を特定財源とし,財政調整基金繰入金を一般財源としています。新型コロナウイルスの感染拡大が未だ収束していないことなどを踏まえ,市内医療機関における院内感染を防ぎ,市民が適切な医療サービスを受ける環境を確保することを目的に,無症状の新規入院患者にPCR検査を実施した医療機関に対して,検査費用を補助している既存事業の対象期限を令和3年3月から9月まで延長しようとするものです。また,検査対象者に市内の高齢者施設及び障害者支援施設の新規入所者を加え,施設における各種サービスの確保,クラスターの発生防止の徹底等を図ることとし,歳出についてはこれらに必要な経費を衛生費に計上しています。そのほか,令和2年度予算から組み替えたワクチン接種に必要な経費を併せて計上するとともに,令和3年度当初予算に計上している国分北小学校屋内運動場の大規模改造事業及び国分中央高等学校ビジネス情報科のパソコン整備については,令和2年度の国の補正予算第3号を受け,令和2年度霧島市一般会計補正予算(第16号)にも前倒しして計上したことから,それぞれの事業費に関連する歳入歳出予算を減額しています。その結果,歳入歳出それぞれ3億7,211万2,000円を追加計上し,補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ601億7,211万2,000円としようとするほか,第2表で地方債の補正を行おうとするものです。以上が,追加提案しております議案の概要になります。よろしく御審議いただきますようお願い申し上げまして,提案理由の説明とします。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,提案者の説明が終わりました。お諮りします。日程第21,議案第47号,霧島市農業委員会委員の任命についてから日程第23,議案第49号,令和3年度霧島市一般会計補正予算(第1号)については,会議規則第38条第3項の規定により,委員会付託を省略し,審議したいと思いますが,これに御異議ありませんか。               [「なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。これより,議案第47号から議案第49号まで,以上3件について一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。 ○21番(植山利博君)  感染予防事業についてでありますけれども,事業内訳の中で,1人当たり2万円の補助金を出すということですが,それの4,885人,この積算根拠のお示しをまずいただきたいと思います。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  4,885人の根拠ですけれども,昨年の11月から今年3月まで,この事業を実施しておりまして,新規入院患者の実績値としまして,直近2月が594人の実績があるために,月590人を見込んで,6か月で3,540人としております。また,新規入所者につきましては,これまでの実績等によりまして,月約224人という積算をしまして,6か月で1,345人と。合計で4,885人を見込んでいるところです。 ○21番(植山利博君)  分かりました。先ほど,全協の中では,12月から平均で532人と説明があったと思うのですけれども,私は,それの6か月分を掛けたら3,192人となったものですから,4,885人がちょっと理解できなかったわけですけれども,今の説明で十分理解ができました。 ○26番(宮内 博君)  今回の補正は,第17号で計上していたものを,令和3年度の補正予算の第1号に計上するというのが一つの大きな理由でありますけれども,それがこの新型コロナワクチンの接種のための対策費ということで,1号補正では4億8,789万3,000円が計上をされているところでありますけれども,このワクチンの,実際にそれぞれの自治体にどういう形で配分をされていくのかということが,極めて不鮮明ではないかというふうに思うのです。そこで,当然,国の動向によって大きく左右されるということは否めないと思いますけれども,実際,この直近の状況で,どのような霧島市の接種の段取りになろうとしているのか。そして,新たにイオンでも集団接種ができるという,そういう措置がとられるということでありますけれども,その後の,かかりつけ医等での接種等も当然可能だということで,これまで議論がなされているところでありますけれども,その辺も含めて,この間の経過も含め,今後の見通し等について,御紹介をいただきたいと思います。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  ワクチン接種の状況ですが,まず医療従事者につきましては,3月11日から市内の医療機関で接種が始まっております。ただし,これは全てではなくて一部の医療機関ということで,3月6日にワクチンが届きまして,これが975回分ということでございまして,全医療従事者約4,700人,市内の医療従事者がいらっしゃるんですけれど,そのうち,975回分を6日に届いたワクチンで,今,接種をしていただいているところでございます。そして,2回目の供給として,明日の予定なんですが,975回分届く予定となっております。その後は,国の通知によりますと,4月12日の週に1箱975回分,そして4月19日の週にも同じく975回分ということで,4回の合計が4,000回弱というような数値となります。ただ,国の見通しとしては,5月に入れば大量に供給できるのではないかという見通しを示しているところでございます。あと,65歳以上の高齢者につきましては,まずワクチンの供給の見通しは,4月12日の週から毎週1箱,975回分ずつ供給がなされることは通知されておりまして,その後,5月の配分についてはまだ未定なところがあるのですが,5月以降も同様に供給されるというようなものということを示されております。そして,65歳以上につきましては,4月に入ってから接種券と案内文等を添えて,65歳以上の市民の方に個別送付する予定でございます。そして,65歳以上につきましては,まずは個別接種ということで,市内の医療機関で接種をしていただくということで,今度4月に発送する文書にも,接種ができる医療機関名のリストを同封して送付する予定でございます。そして,イオンのほうですが,こちらの集団接種につきましては,先般,イオン九州株式会社と合意に至ったところですが,5月中に正式な協定契約を結びまして,その後,会場設営,また集団接種のリハーサルも行う予定でございまして,その後,6月の開始を考えているところでございます。医療従事者の協力についても,先日,姶良地区医師会の役員の先生方と協議をしたところでありまして,協力していただけるということで,詳細については,今後調整することになりますけれど,6月の集団接種に向けて,今,調整準備を進めているところでございます。 ○26番(宮内 博君)  医療従事者の接種についても,まだ,1か月ぐらい掛かるというようなことなのかなと思います。それで,今ありましたように,65歳以上の方については,4月から案内を送付するということでありますが,かなり流動的な部分はあるわけでございますけれども,実際に,65歳以上の接種が具体的に始まるというのは,今のスケジュールからいって,順調にいけば何月からということになるわけですか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  65歳以上の市民の方々につきましては,今のところ4月下旬からの接種を予定しているところでありまして,ただし,事前に予約を受け付けている形でございますので,ワクチンの供給量に応じて予約を受け付けるということになります。 ○20番(新橋 実君)  今のちょっと関連ですけれども,個別接種について,かかりつけ医もあるということだったわけですけれども,どれほどの医療機関が現在対応しているのか,その辺までお伺いします。それと集団接種ですけれども,今イオンを言われましたけれども,ほかにもどこか場所を特定して考えていらっしゃるのか,その辺はどうなのですか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  まず,個別接種の協力をしていただける医療機関ですが,現在のところ,各医療機関にアンケート調査をして意向を確認したところでございまして,現在約60の市内医療機関が協力していただけるということになっております。また集団接種会場につきましては,イオン以外にもほかにも集団接種に適切な会場があれば,そちらも考えていきたいと思います。そこらについても今後,またいろいろと検討を進めていきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  私の行っている病院もかかりつけ医はやりたいということでしたけれども,ある医療機関では,やはり接種をすることで非常に何かそれだけの隔離をしないといけないとかいうような話を聴いたのですけど,その辺の対応というのはどうなのですか。場所を分けて接種をしないといけないのか,その辺についての対応は聴かれていますか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  それぞれ医療機関ごとに,スペースとか医師,看護師の人員とか格差があるわけですけど,一般的に言われておりますことが,やはり接種後15分から30分程度,副反応が出る可能性を考慮して,その医療機関内に待機していただくと。隔離ということではなくて,どこか待機していただいて,もしその時間内に副反応等があれば,すぐに医師のほうで対応していただくという意味で,待機場所を設けていただくということが国から示されているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  ということは,いろんな方が見えるわけです。高齢者も。そこで例えば熱があって,ひょっとしたらそれにかかっているかもしれないというような方もワクチンを打ちに来られるかも分からないわけです。そういう方に対しては,かかりつけ医ではなくて,特別に例えば医師会医療センターとか,そういったところで受けてくれというような,その辺の案内とかいうのはどういうふうな形になるのか。全てをそのかかりつけ医でできるのか。その辺の対応というのは,例えば,熱が,そこで受けるときに37度5分以上あれば受けることができないとか,その辺の案内というのはどういうふうな形になるのか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  接種につきましては,接種できない方々,今おっしゃったように37度5分以上の発熱がある方については接種できないとか,国が示した接種することができない人の例としましては,今,発熱の件と,重い急性疾患にかかっている人,本ワクチンの成分に対し重度の過敏症がある方,またほかに予防接種を受けることが不適当な状態にある方などということで,このような注意書きを書いた文書も同封することとしております。そしてまた,医療機関に行かれた場合,まず接種ができるかどうか,まず問診票を書いていただいて,そしてそれを基に医師,看護師のほうが問診を行いますので,そこでもう明らかに接種できないとか,ちょっとこの方は状態がよろしくないとか,そのような状況に応じて,接種するしないを判断していただきまして,場合によってはほかの症状も考えられるということで診断,またコロナ感染が疑われる場合は,ほかの医療機関で検査を受けるとか,そのようなことも考えられると思っております。 ○12番(木野田誠君)  関連ですけれども,私もかかりつけ医のところで,「先生もワクチン注射をされるのでしょう」という話をしましたら,「副反応のことを考えたらとてもできない」という話をその先生はされておりました。かかりつけ医が60件ほどということでありましたが,一番肝心なところは,かかりつけの病院の大きさもいろいろあろうかと思いますけれども,その副反応が出たときにうまく対応できるシステムを,やはり行政としては,十分整えていただいて委託するというような形があるべきだと思いますが,その辺はどのようにとらえていらっしゃいますか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  副反応が出た場合,特に大きなのがアナフィラキシーといって,急性のアレルギー反応です。それに対してもアドレナリンでの処方とかエピペンとか,幾つか対応の方法がございまして,薬品についても国から供給されるものもございますし,アドレナリン等については,通常,使い慣れていらっしゃる先生方もいらっしゃいますし,対応方法につきましては,また今後,医師会を通じての説明会とかもございますので,いろいろ今後,協議検討していきたいと考えております。 ○12番(木野田誠君)  副反応も確率からいうとそう数が多いものではないとは確かに思いますけれども,やはり,肝心なところは,万が一出たときのバックアップをしっかりとしていただきたいというところは肝心なところでありますので,その辺は怠りなく万全の体制でお願いしたいと思います。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  おっしゃるとおりです。もし,医療機関に待機された後に,自宅に帰られてからまた注射をした場所に傷みがあるとか,そのようなケースも考えられますので,そういった場合には,すぐに専門の先生に相談されるとか,県の相談窓口もありますけど,まずは接種された医療機関にすぐに連絡していただくとか,その辺の接種後の体制についても,今後また姶良地区医師会のほうと連携して進めていきたいと考えております。 ○4番(久保史睦君)  今の関連でちょっと確認をさせていただきたいと思います。先ほど,医師,看護師等による問診を行うというふうにお答えがありましたけれども,この問診というものは,ある一定のチェックリスト等,統一したもので,全ての医療機関,受けられるところは統一したシート等でチェックをして,例えばここの病院では聴かれなかったけれどもこちらでは聴かれたとか,そういうことがないように統一したチェックシート等の体制がしっかりとできているのかどうか,その部分についてお聴きしたいと思います。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  予診票につきましては,国が示した統一した様式で,全医療機関のほうで同じ様式で聴き取りをしていただくことになっております。 ○議長(阿多己清君)  ほかにありませんか。               [「なし」と言う声あり]  これで質疑を終結します。これより議案処理に入ります。   △ 日程第21 議案第47号 霧島市農業委員会委員の任命について ○議長(阿多己清君)  まず,議案第47号,霧島市農業委員会委員の任命について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第47号の採決は,電子により無記名で行います。議案第47号について,原案のとおり同意することに,賛成の方は賛成ボタンを,反対の方は反対ボタンを押してください。                [電子ボタン押下]  ボタンの押し忘れはありませんか。              [「なし」と言う声あり]  押し忘れなしと認めます。確定します。賛成多数であります。したがって,議案第47号は,原案のとおり同意することに決定しました。   △ 日程第22 議案第48号 令和2年度霧島市一般会計補正予算(第17号)について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第48号,令和2年度霧島市一般会計補正予算(第17号)について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第48号について,原案のとおり,可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第48号は,原案のとおり可決されました。
      △ 日程第23 議案第49号 令和3年度霧島市一般会計補正予算(第1号)について ○議長(阿多己清君)  次に,議案第49号,令和3年度霧島市一般会計補正予算(第1号)について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第49号について,原案のとおり,可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第49号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第24 令和2年陳情第7号 霧島市の国保税引き下げを求める陳情書 ○議長(阿多己清君)  次に,日程第24,令和2年陳情第7号,霧島市の国保税引き下げを求める陳情書を議題とします。本件については,文教厚生常任委員会に付託となっておりましたので,委員長の報告を求めます。 ○文教厚生常任委員長(平原志保君)  去る12月1日の本会議において文教厚生常任委員会に付託され,継続審査となっていました陳情1件について,審査が終了しましたので,その経過と結果について報告します。令和2年陳情第7号,霧島市の国保税引き下げを求める陳情書について,まず,令和2年12月8日の文教厚生常任委員会において,陳情者及び執行部それぞれに出席を求め,審査を行いました。まず陳情者から,コロナウイルスへの感染のおそれから医療機関への受診者は減少し,今年5月の前年同月比で見ると79.8%へ減少している。中でも小児科と耳鼻咽喉科の減少は著しいものとなっている。霧島市の国民健康保険に加入する被保険者のうち,所得100万円未満の方が被保険者の約70%を占めており,1万世帯を超える。また被保険者の88%が年金生活の非正規労働者。国民健康保険は国民皆保険を支える最後のとりでだが,その負担は重い。コロナ禍の中,受診を控え,医療費の総額は抑制され,財政的にも基金残高が増え,余裕が出ることが予想される。現状の国保税負担が続くと市民生活を直撃し,必要な医療が受けられない市民が更に増えてくると思われる。このような状況を回避するために,国保税の負担軽減を求めるとの説明を受け,質疑に入りました。主な質疑では「病院来院患者数の減少で,病院関係者から見てどのような状況があるのか教えてほしい」との質疑に,「私たちの病院の外来で,1日平均約250人来ていた患者数が約200人に減っている。高血圧や糖尿病等の予約の患者数は回復してコロナ前の状況に戻っているが,初診や一般内科は大きく減っている。病床もコロナの疑いの患者を受け入れる病棟,病室を多少準備はしているが,それでも空きが多い状況である」との答弁。そのほかにも質疑がありました。次に,執行部より,国民健康保険の被保険者は,加入世帯及び加入者数が年々減少傾向にある中で,60歳以上が全体の59.07%を占めるなど高齢化が進んでいる状況である。また,1人当たりの医療費は,高齢化の進行と医療の高度化に伴い増加し続けている。本市の令和元年度国民健康保険特別会計の決算については,県から示された標準保険税率等を基に,国民健康保険税率の見直しを行ったこと,国民健康保険税の収納率が上昇したこと,歳入確保に努めたことなどから,歳入合計150億4,414万2,637円,歳出合計147億2,794万3,027円で,3億1,619万9,610円の黒字となった。令和3年度の国民健康保険税については,県から来年1月に示される令和3年度の国民健康保険事業費納付金及び標準保険料率を確認し,国民健康保険運営協議会の答申を受けて示すとの説明があり,質疑に入りました。主な質疑では,「過去において税率を下げるために一般会計から繰入れをした場合は,国の交付金についてもペナルティーがあると聴いた。それはあったか。現在はどうか」との質疑に,「一般会計からの繰入れに対するペナルティーは今までない」との答弁。「調定額の計算は,現年度分で入るべき税収の総額23億4,254万9,600円を被保険者数で割ると調定額1人当たりの負担が出てくる。それが約9万円で,この比較が19市の中で3番目という理解でよいか」との質疑に,「そのとおりである」との答弁。ほかにも質疑がありました。その後,自由討議に入り,答弁がなされていないところもあり,更に議論を深め結論を出せばよいとの意見もあり,継続審査となりました。続いて,令和3年3月4日の継続審査において,本定例会でも議案第1号,霧島市国民健康保険税条例の一部改正についてが提案されたことを踏まえ,議案処理を行いました。反対討論として,令和3年度の霧島市国民健康保険税は,県から示された税率に基づき引き下げられる予定であり,県の国保財政への交付金が増額されることによるものである。鹿児島県は他県よりも前期高齢者の数が割合,実数ともに多く,前期高齢者交付金が令和2年度よりも多く給付され,そのことにより,市が県に納付する国民健康保険税事業費納付金が減額されることとなったためである。国保の運営は低所得者層へ十分な軽減措置が図られており,仮に経済的に困窮するようなことがあったとしても,セーフティーネットは幾重にも用意されている。陳情者の言う低所得者に配慮しての国保税引下げにより国保税を安定して維持させることは困難であるとの意見がありました。賛成討論として,陳情事項は,2021年度の霧島市の国民健康保険税引下げを実施することであり,今回執行部が提出した2021年度の国民健康保険税は,現行税率よりも引き下げがされる。それは県が示した税率に基づくものだが,陳情そのものは値下げをしてほしいということなので,当然にこの陳情書は賛成をすべきものである。それがまた議会としての市民に向き合う姿勢ではないか。国保の持っている国民皆保険制度を担う最後のセーフティーネットをいかに守っていくのかが問われる陳情書という意味合いからも,議会としても賛成をすべきであるとの意見がありました。採決の結果,陳情第7号は,賛成多数で,採択すべきものと決定しました。以上で,本委員会に付託されました陳情1件についての報告を終わります。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,委員長の報告が終わりました。ただいまの委員長報告に対し,質疑に入ります。質疑はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  質疑なしと認めます。これより議案処理に入ります。1名の議員から討論の通告がされておりますので,発言を許可します。6番,宮田竜二議員。 ○6番(宮田竜二君)  私は,霧島市政クラブを代表して,陳情第7号,霧島市の国保税引き下げを求める陳情書に反対の立場であることを明らかにして討論を行います。常日頃,国保税の負担を感じている市民の皆さんの声をよく聴きます。よって,恒常的に国保税の引き下げを求める陳情が出されることも十分に理解できます。しかし,この陳情については,社会情勢も含め,本市の国保財政の状況や国保事業の実情を十分把握して判断する必要があると考えます。今回の陳情は,新型コロナウイルス感染症の影響で医療機関の受診が減少し,医療費が抑制され,基金残高が増えて余裕が出ることが予想される。そして,医療が受けられない市民を新たに生み出さないために国保税の引き下げを求めるという趣旨のものです。コロナ禍の中,令和2年4月から8月までの5か月連続で保険給付費が前年と比較して減少したものの,以降は前年より増加した月もあり,冬場の支出額が増加する傾向も加味して,保険給付費は,前年度より1%程度の減少にとどまる見込みであるとの答弁が本定例会の一般質問でありました。さらに,令和2年度末の基金残高は,約5億2,000万円になる見込みですが,県に納める国民健康保険事業費納付金が年度での変動が大きく,将来の見通しを立てづらいこと,また,今後は新型コロナウイルスの影響で令和元年度や令和2年度のように多くの基金を積み立てられる状況にないことなどから,本市の国保財政は決して楽観視できるような状況ではないと考えます。令和3年度の国保税率は,国から鹿児島県への前期高齢者交付金が増え,保険者である鹿児島県が算定した本市の国保事業費納付金が約4億5,000万円減少したことにより,結果的に前年と比べて引き下げる条例改正の議案第1号が先ほど全会一致で可決されました。これは,今までの低所得者層である国保税軽減処置対象世帯に加えて,中間所得者層以上の被保険者に対しても負担軽減につながる大変歓迎すべき条例案であると考えます。誤解しないでいただきたい点として,国保税が下がることに反対しているのではなく,被保険者の負担を減らすだけの理由で,安易に国保税を引き下げることに反対するものです。本市の国保事業のあるべき姿として国保税を引き下げるには,各種保健事業を推進して被保険者の健康を増進させ,その結果として医療費を削減・適正化させる自らの努力と,国庫負担割合を以前のように引き上げて,国保財政基盤を強化・安定化させるための国への働きかけを行う両方の行動が必要であると考えます。以上,議員各位の御賛同を心からお願い申し上げ,反対討論を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,宮田竜二議員の討論を終わります。これで通告による討論を終わります。ほかにありませんか。 ○26番(宮内 博君)  私は,日本共産党市議団を代表して,霧島市の国保税引き下げを求める陳情書に賛成の立場から,討論を行います。この陳情書は,昨年11月に2021年度の国保税の引き下げを求めて,霧島市社会保障推進協議会から提出されております。国民皆保険制度の最後のセーフティーネットである国保は,その被保険者が1965年当時,農林水産業や自営業者の方が7割近くを占めていた時代から大きく変化して,2016年度にはこれらの世帯は17.3%まで激減する一方,その担い手も大きく変化して,現在では,世帯の約8割が非正規や年金によって生活を送っている状況にございます。霧島市も,その例外ではなく,2018年度においては,年金生活者,無収入,社会保険に入れない非正規職員などの被用者が加入世帯の約88%を占めております。同時に,その年間所得は100万円未満の世帯が約70%であり,被保険者の約46%が65歳以上であります。高齢者や低所得者が多く,財源を支える力が弱いにもかかわらず,国からの補助金の削減によって,国保税の負担は,協会けんぽとの比較では約2倍の開きがございます。この国保の持つ構造的な問題について,全国知事会は,国に1兆円の補助金の増額を求めている経過がございます。このような中で,2018年度から国保の運営主体が市町村から都道府県に移行し,霧島市は2018年度と2019年度は2年連続の国保税値上げを行いましたが,2020年度は据置きのまま事業が実施されてきたところでございます。鹿児島県は,2021年度の1人当たり保険税必要額を2月12日に示し,霧島市について,前年度伸び率マイナス14.28%とし,1人当たり保険税必要額を9万5,918円としたところであります。今回の国保税引下げは,これも大きな要因の一つと考えられますが,この間の国保税引下げを求める市民の運動が市政に変化を生み出したものであると思います。陳情書は2021年度の霧島市の国民健康保険税の引下げを実施をすることを求め,本会議では引下げ条例も全会一致で採択をされており,本陳情書は,これを受けて採択をすべきであります。高い国民健康保険税の引下げは,全国知事会が要請する思い切った財政措置を国が行うことと同時に,市民の暮らしを守る防波堤としての役割を自治体が発揮することが求められております。コロナ禍における市民負担の軽減は,切実な市民の願いであります。陳情書はこの願いに応えるものであります。以上,本陳情書に対する賛成討論と致します。 ○議長(阿多己清君)  以上で,宮内議員の討論を終わります。ほかにありませんか。               [「なし」と言う声あり]  以上で,討論を終結します。採決します。委員長報告は,賛成多数で,採択すべきものと決定したとの報告でありますので,電子により採決を行います。令和2年陳情第7号について,委員長の報告とのとおり,採択することに賛成の方は賛成ボタンを,反対の方は反対ボタンを押してください。                [電子ボタン押下]  ボタンの押し忘れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  押し忘れなしと認めます。確定します。以上のとおり,採決の結果,賛成,反対が同数であります。したがって,地方自治法第116条第1項の規定により,議長が本件に対して裁決します。陳情第7号については,議長は不採択とします。以上の結果,賛成少数であります。したがって,令和2年陳情第7号は不採択とすることに決定しました。   △ 日程第25 議提第1号 霧島市議会会議規則の一部改正について ○議長(阿多己清君)  次に,日程第25,議提第1号,霧島市議会会議規則の一部改正についてを議題とします。提案者の説明を求めます。 ○議会運営委員長(松元 深君)  議提第1号,霧島市議会会議規則の一部改正について,提案理由を御説明いたします。標準市議会会議規則において,女性を始め多様な人材の市議会への参画を促進する環境整備の一環として,欠席理由に既に規定されている出産に加え,育児,看護等を具体的に明文化すること,及びこれまで行政手続等において求めてきた押印について,請願者に対する署名押印を署名又は記名押印に改めることとされたことから,霧島市議会会議規則の所要の改正を行おうとするものであります。以上,地方自治法第109条第6項及び霧島市議会会議規則第14条第2項の規定により,霧島市議会議会運営委員長,松元深で提出しますので,議員皆様の御賛同を賜りますようお願いいたしまして,提案者の趣旨説明といたします。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,提案者の説明が終わりました。お諮りいたします。本件については,会議規則第38条第2項の規定により,委員会付託を省略し審議します。これより,質疑に入ります。質疑はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  質疑なしと認めます。これより,議案処理に入ります。議提第1号について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議提第1号について,原案のとおり,可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議提第1号は,原案のとおり可決されました。   △ 日程第26 所管事務調査の閉会中の継続調査申出書について ○議長(阿多己清君)  次に,日程第26,所管事務調査の閉会中の継続調査申出書についてを議題とします。各常任委員長及び議会運営委員長からお手元に配信しました申出書のとおり,閉会中の継続調査の申出がありました。お諮りします。それぞれの委員長の申出のとおり,閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,閉会中の継続調査とすることに決定しました。   △ 日程第27 所管事務調査について ○議長(阿多己清君)  次に,日程第27,所管事務調査についてを議題とします。令和3年度所管事務調査について各常任委員会及び議会運営委員会の行政視察は,新型コロナウイルス感染症拡大の状況等を勘案した上で,議長において後日,これを指示し,行うこととしたいと思いますが,これに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,所管事務調査については,閉会中の議員の活動として具体的に執行していくことと致します。最後に,本定例会における会議録調製については,取扱いを議長に御一任願いたいと思いますが,これに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。これで,今定例会に付議されました案件の全てを終了しました。したがって,令和3年第1回霧島市議会定例会を,以上で閉会します。             「閉 会  午後 2時41分」  地方自治法第123条第2項の規定により,ここに署名する。                霧島市議会議長  阿 多 己 清                霧島市議会議員  前 島 広 紀                霧島市議会議員  有 村 隆 志...