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令和 3年第1回定例会(第4日目 2月25日)

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  1. 霧島市議会 2021-02-25
    令和 3年第1回定例会(第4日目 2月25日)


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    令和 3年第1回定例会(第4日目 2月25日)             令和3年第1回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       令和3年2月25日(第4日目)午前9時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 1│  │一般質問 宮田 竜二君(191ページ)          │      │ │  │  │      ・霧島市国民健康保険特別会計及び国保事業計│      │ │  │  │       画について問う             │      │ │  │  │     木野田 誠君(201ページ)          │      │ │  │  │      ・観光行政について            │      │ │  │  │      ・林業振興について            │      │ │  │  │      ・街路新町線の渋滞対策について      │      │ │  │  │     平原 志保君(216ページ)          │      │ │  │  │      ・病気や障害などを持つ子の切れ目ない相談支│      │ │  │  │       援体制と行政サービスについて(年齢別と内│      │ │  │  │       容について)              │      │
    │  │  │      ・霧島総合支所の今後について       │      │ │  │  │     池田 綱雄君(227ページ)          │      │ │  │  │      ・市長の政治姿勢について         │      │ │  │  │      ・新町線の開通について          │      │ │  │  │      ・テクノパークに整備のこども館について  │      │ │  │  │     愛甲 信雄君(240ページ)          │      │ │  │  │      ・小規模校の学校図書館を地域に開放して交流│      │ │  │  │       の場にできないか。           │      │ │  │  │      ・本市のLINEの公式アカウントを作り,市│      │ │  │  │       民サービスの向上につなげる考えはないか。│      │ │  │  │      ・老朽化が進む市営住宅の改善策について  │      │ │  │  │      ・JR肥薩線の活用策等について      │      │ │  │  │     新橋  実君(252ページ)          │      │ │  │  │      ・農業委員会等の対応について       │      │ │  │  │      ・土地の不法占拠,不法投棄の対応について │      │ │  │  │      老朽危険空き家等撤去補助金の対応について│      │ │  │  │      ・子育て日本一の公約について       │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     10番  平 原 志 保 君    11番  阿 多 己 清 君     12番  木野田   誠 君    13番  前 島 広 紀 君     14番  有 村 隆 志 君    16番  仮 屋 国 治 君     17番  松 元   深 君    18番  池 田 綱 雄 君     19番  厚 地   覺 君    20番  新 橋   実 君     21番  植 山 利 博 君    22番  池 田   守 君     23番  下深迫 孝 二 君    24番  蔵 原   勇 君     25番  前川原 正 人 君    26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    山 口 昌 樹 君   議事調査課長    立 野   博 君  議事グループ長   原 田 美 朗 君   書     記   森   伸太郎 君  書     記   東   研太郎 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   中 重 真 一 君   副  市  長   山 口   剛 君  副  市  長   内   達 朗 君   総 務 部 長   橋 口 洋 平 君  市政推進特任部長  冨 永 博 幸 君   企 画 部 長   有 馬 博 明 君  兼秘書広報課長  市民環境部長    本 村 成 明 君   保健福祉部長    西 田 正 志 君  農林水産部長    田 島 博 文 君   商工観光部長    谷 口 隆 幸 君  建 設 部 長   猿 渡 千 弘 君   総務部参事     小 倉 正 実 君                        兼総務課長  危機管理監     新 村   司 君   企画部参事     永 山 正一郎 君                        兼企画政策課長  保健福祉部特任次長 林   康 治 君   保健福祉部参事兼  砂 田 良 一 君  兼医療センター整備対策監            子育て支援課長こどもセンター所長  まちづくり調整監  池 水 清 人 君   安心安全課長    石 神   修 君  財 政 課 長   石 神 幸 裕 君   財産管理課長    田 上 哲 夫 君  税 務 課 長   浮 邉 文 弘 君   収 納 課 長   萩 元 隆 彦 君  地域政策課長    藤 崎 勝 清 君   情報政策課長    宮 永 幸 一 君  環境衛生課長    楠 元   聡 君   長寿・障害福祉課長 堀之内 幸 一 君  保険年金課長    末 原 トシ子 君   林務水産課長    中 馬   聡 君  商工振興課長    池 田 豊 明 君   観光PR課長    寳 德   太 君  商工観光施設課長  秋 窪 達 郎 君   霧島ジオパーク推進課長 竹 下 淳 一 君  建築住宅課長    侍 園 賢 二 君   建築指導課長    谷 口 比寿志 君  都市計画課長    三 島 由起博 君   霧島総合支所長   新 窪 政 博 君                        兼地域振興課長  教  育  長   瀬戸上   護 君   教 育 部 長   出 口 竜 也 君  学校教育課長    芝 原 睦 美 君   国分図書館長    北井上 真 悟 君                        兼メディアセンター所長                        兼隼人図書館長兼郷土資料編さん室長  農業委員会事務局長 内 田 大 作 君 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前 9時00分」 ○議長(阿多己清君)  これより本日の会議を開きます。   △ 日程第1 一般質問 ○議長(阿多己清君)  本日の日程は,一般質問のみであります。昨日に引き続き,一般質問を続けます。まず,6番,宮田竜二議員から1件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○6番(宮田竜二君)  議席番号6番,霧島市政クラブ,宮田竜二です。本日は,一般質問の機会を与えていただき誠にありがとうございます。ただいま,議長から発言の許可を頂きましたので,通告書にしたがって質問いたします。具体的な質問及び建設的な提言を心掛けますので,執行部からも明確な答弁をお願いします。それでは,霧島市国民健康保険特別会計及び国民健康保険事業計画について,市長にその考えと方針について質問いたします。(1)本市の国保保険者数は年々減少していますが,総医療費が減らないので被保険者1人当たりの医療費は年々増加しています。総医療費が減少しない理由を示していただきたい。(2)高額医療費支給額は増加していないのに,高額医療費件数が年々増加している理由を示していただきたい。(3)医療費適正化に向けた取組について,本市は骨・筋疾患の医療費割合が高い特徴があります。また,国分隼人地区は整骨院が多いと感じています。本市では柔道整復施術療養費の適正化を図るために,平成30年度からその業務を外部委託していますが,その成果を費用対効果として示していただきたい。(4)本市は精神疾患の医療費割合が高い特徴があります。これは本市に精神疾患医療の提供体制が充実した専門病院が多いことも理由として考えられますが,平成30年度に精神・結核に係る医療費が多大な自治体として,特別調整交付金が約2億円増え,一般財源から7億5,000万円の法定外繰入れも行い,平成30年度の収支は3億355万円の黒字になりました。この特別調整交付金は今後も継続して同程度の金額が交付されるのか御見解を求めます。(5)令和2年度は新型コロナウイルスの影響で病院の受診を控えた市民も多いのではないでしょうか。国保医療費に変化が生じていないか,レセプトデータから医療費の見込金額を示していただきたい。(6)新型コロナウイルスに係る支援策として国保傷病手当金が支給された件数と金額,国保税の徴収が猶予された件数と金額,国保税の減免を受けた件数と金額をそれぞれ示していただきたい。(7)令和3年度の国保税は令和元年度,令和2年度と比較して減額する計画のようですが,新型コロナウイルスの影響も加味して,収支は黒字化できる見込みなのでしょうか,御見解を求めます。(8)団塊の世代が令和4年度から75歳以上の後期高齢者になり始め,令和7年度には全員が後期高齢者になり,その方たちを支える現役世代の人口は減少することが確実です。高齢者比率が今より更に高くなることで,国保財政が厳しくなることが予想されます。これらの予想される変化,また,新型コロナウイルス対応など,予測が難しい事案も含めて,国保財政計画をどうしようとしてるのか市長の考えを求めます。以上,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  宮田議員から1問の御質問がありました。8点目は私が,その他は保健福祉部長が答弁します。1問目の霧島市国民健康保険特別会計及び国保事業計画について問うの8点目にお答えします。国民健康保険制度の安定化を図るために実施された国保制度改革により,国保運営が都道府県単位化されてから令和3年度で4年目を迎えます。当該制度が開始されてからまだ間もないこともあり,国民健康保険税率の改正に影響を及ぼす国民健康保険事業費納付金の額は,現状においても年度による変動が大きく,したがって後期高齢者医療被保険者の増加に伴う負担増を含めた見通しを立てることは困難な状況です。このようなことから,今後とも,国保の運営に必要な財源は適正な税の賦課により自ら確保することを基本としつつ,被保険者負担の軽減を図るため,各種保険事業の推進による医療費の適正化と併せて,全国市長会を通じて,国に国庫負担割合の引上げなどを柱とする国保財政基盤の拡充・強化に係る要請を行うことなどによって,本市の国保財政の安定運営に努めてまいります。 ○保健福祉部長(西田正志君)  次に,1点目にお答えします。国民健康保険の被保険者数が年々減少しているにもかかわらず,本市の総医療費が減少しない理由は,被保険者の高齢化と医療の高度化によるものであると考えます。次に,2点目にお答えします。高額医療費は,被保険者の年齢や所得により自己負担限度額が異なることや,被保険者の年齢で高額医療の対象となる1医療機関における窓口負担額も異なることなどから,件数の伸びと支給額が必ずしも一致するものではないものの,件数が増加している要因は被保険者の高齢化によるものと考えています。次に,3点目にお答えします。柔道整復療養費患者調査は,支給申請書の内容等について,過誤,不正請求等の点検及び被保険者への照会等で適正な受診について普及,啓発を行うことにより,医療費の適正化を図ることを目的として実施するものです。平成30年度から外部委託により行っている患者調査の結果,被保険者1人当たりの年間費用額は2,249円から1,773円になり,21%の削減効果がありました。次に,4点目にお答えします。精神,結核に係る医療費が多額である場合に交付される特別調整交付金については,医療費,被保険者,公費の状況などで,年度ごとに交付額の変動が生じることから,今後の交付水準について予測することは困難です。次に,5点目にお答えします。保険給付費は4月から8月までは5か月連続で前年度同月より減少したものの,以降は前年度同月より増加した月もあることから,新型コロナウイルス感染による受診控えにより,医療費に大きな変化が生じているとまでは言えない状況です。また,冬場は支出額が増加する傾向にあることから,今後の医療費について推計することは困難であるものの,現時点における見込みでは,前年度より保険給付費総額が1%程度低下するのではないかと考えています。次に,6点目にお答えします。新型コロナウイルス感染症傷病手当金は,新型コロナウイルス感染症に感染又は発熱等の症状があり,感染が疑われることにより勤務できず,その間の給与等の全部又は一部が支払われないときに支給するものであり,2月19日現在の支給実績は2件16万4,076円です。国保税の徴収猶予は新型コロナウイルスの影響により,事業などの収入に相当な減少があった場合に行うものであり,2月1日現在の実績は,6件98万3,800円です。国保税の減免は,主たる生計維持者の事業収入等が前年に比べ3割以上減少することが見込まれる等,一定の要件を満たす世帯に対し行うものであり,2月12日現在の実績は,令和元年度分が108件266万8,200円,令和2年度分が133件3,182万5,600円です。次に,7点目にお答えします。令和3年度の国保税は,県に納める国民健康保険事業費納付金が令和2年度と比較して,約4億5,000万円減少したことに伴う令和3年度国民健康保険標準保険税率等の低下を踏まえ,被保険者の負担軽減を図るために,税率の引下げに係る条例改正案を本定例会に提案しているところです。一方,新型コロナウイルス感染症が被保険者所得に及ぼす影響額を推計することが困難であることから,令和3年度の国保税予算額には反映していません。このため,支出に対して収入が不足する場合は,国県補助金の確保に努めた上で,国民健康保険基金の活用について検討してまいります。 ○6番(宮田竜二君)  それでは,質問席から再質問をさせていただきます。いつものように資料を使って再質問させていただきます。補足資料の2ページを見ていただきたいんですけれども,これは国保加入世帯数と被保険者数の推移を示したものです。令和2年度の霧島市国保事業計画よりデータを参考にさせていただいています。青色の棒グラフが世帯数です。10年ほど前は世帯数としては1万9,000世帯ぐらいあったんですけれども,令和元年度は1万6,500世帯まで減少しています。緑色が被保険者数です。10年ほど前は3万2,000人いらっしゃったんですけれども,今は,2万6,000人ぐらいに減少していると。減少傾向がどんどん続いていることは共通認識させていただきたいと思います。次に,3ページ目を見ていただきたいんですけれども,これは,霧島市の国保医療費の推移を示したものです。これも事業計画の資料からプロットしております。左側のグラフが国保医療費の保険者の負担額というのですか,霧島市が負担する推移,右側が被保険者1人当たりの推移を示しています。平成27年に高額なC型肝炎治療薬の普及があって,急激に金額が103億円から5億円ほどアップして108億円まで一回急上昇したんですけれども,その後,医療費は大体106億円をずっと推移して,減少はしていないということです。右側の1人当たりの医療費の推移は,先ほどの最初のページにありましたように,医療費は変わらないけれども,加入者,被保険者が減っているから,1人当たりの医療費は増加しているというような形です。これも共通認識とさせてください。次,補足資料4ページ目ですけれども,これは高額医療費支給額と件数の推移を示しています。高額医療費も平成27年にC型肝炎の薬でポンと金額が上がっていまして,その後,15億円ぐらい,15億円から15億5,000万円ぐらいで推移してるんですけれども,赤の折れ線グラフに示す件数です,件数がY2軸の数ですけれども,大体,毎年3,000件から4,000件増えていっているという傾向であるということで,これが今の答弁では,これも高齢化による問題ということですけれども,こういう件数も増えているんですけれども,ここで言いたいのは医療費が全然減っていないんです。ここが課題だと思います。そこでちょっと提案なんですけれども,被保険者個人の健康意識を向上させて,医療費の削減を目的として,健康診断を受診したり,健康増進運動をしたりした場合に,好きな商品に交換できるような健康ポイントを付与するインセンティブ提供事業を導入する考えはないかお聴きしたいと思います。これは,健康な人は医療サービスを受けないのに,高い保険税を納めていると思っている方々も多いのではないかということで,健康ポイントを付与することで健康な人ほど得をするインセンティブ提供事業を導入すれば,被保険者の健康増進に対するモチベーションが上がって,結果的に医療費が下がってくるのではないかと思うんですけれども,御見解をお願いします。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  現在,本市では鹿児島興業信用組合と協定を締結いたしまして,特定健診と長寿健診を受診した被保険者の方が預金をされれば,利率を上乗せされる取組を行っております。この取組を,いっど!健診,行きましょう健診ということで,いっど!健診という名前で取り組んでいるところでございます。この預金をされた方たちのアンケートもとっておりまして,その理由と致しましては,毎年受診をしているからとか,健康管理のためという方もいらっしゃいましたが,このいっど!健診を利用するためと受診理由に挙げられる方もいらっしゃったところです。 ○6番(宮田竜二君)  そういうような取組をされているということですけれども,それでどうですか。目に見えて医療費が下がってきている効果とかが見られているんですか。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  この取組は,令和元年5月に協定を結びまして6月から実施してるところでございます。昨年,令和元年度は4件で650万円,令和2年度は2月22日現在で54件1億4,065万6,000円となっております。ただ,医療費がぐっと下がったかと言われると,そこについては数字はつかんでいないところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  元年から始めたところですので,今から効果が出てくることを望みます。続きまして,次,補足資料の5ページ目を見てください。これは本市の国保医療費の内訳です。保険年金課に資料をお願いして回答いただいたものをグラフ化してプロットしています。一番下の積上げ棒グラフですけれども,赤色の棒グラフが透析が必要な腎不全の医療費です。大体10億円だったんですけれども,近年減少して,2億円ほど減少しているんですけれども,この2億円ほど減少している理由を教えてください。
    ○保険年金課長(末原トシ子君)  厚生労働省の定める施設基準が細分されたことに伴って,人工透析を行う医療機関の規模等により診療報酬が変更になったことによると考えております。 ○6番(宮田竜二君)  霧島市の健康きりしま21の効果が出ていますとかいう答弁があると,そうかなと思ったんですけれども,効果が出てるんだと私は思っておきます。それでは,次なんですけれども,グレーの所はがんの医療費です。がんは今,日本人の一番の死亡になっていますので,3億円ほど増加傾向というのは,これはもう当たり前のことだと思います。次に,精神疾患の医療費が約4億円減ってます。前は16億円とかあったのに今,11億円ぐらいまでに減ってきているんですけれども,この4億円ほど減少した理由を教えてください。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  はっきりとしたことは分かりませんが,疾病別医療費分類大分類で見てみますと,被保険者1,000人当たりのレセプト件数が減少していることが要因ではないかと考えています。例えば平成28年度の入院に係るレセプト件数は9.7件ですが,令和元年度は7.3件になっています。同じく平成28年度の外来に係るレセプト件数は35.8件でしたが,令和元年度には32.7件となっている状況であると考えております。 ○6番(宮田竜二君)  レセプトの件数が減ってきてるということで,下がってきているのではないかということです。次なんですけれども,このピンク色の棒グラフなんですが,筋・骨疾患の医療費は変化なく,10億円を超えてるんですけれども,このうち整骨院への支払額はどの程度か教えてください。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  令和元年度実績で5,116万3,363円となっております。 ○6番(宮田竜二君)  そこまでそんなに割合的には多くないですね。近年,整骨院の利用者が増えて,不正請求の多発等が社会問題になっていますけれども,整骨院からの,先ほどのレセプトに疑義があって査定された件数とか金額を教えてください。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  令和元年度で申し上げますと,査定件数は13件,査定金額は9,104円となっております。令和元年度の対象件数が1万703件ですので0.1%程度となっております。 ○6番(宮田竜二君)  13件9,104円,そんなに金額的にはないということですね。件数も少ないということで。資料の6ページ目を見ていただきたいんですけれども,整骨院診療での保険適用ルールです。健保組合の資料なんですけれども,保険適用となる施術です。これは明らかなけが,緊急なけがですね。骨折,脱臼,ひび,捻挫,打撲,肉離れとかというのは整骨院で保険適用できるんですけれども,右側の保険が適用できなくて自費となる施術があります。慢性的なけが,日常生活による単なる疲れや肩こり,単なる加齢からの痛み,スポーツなどによる筋肉疲労,脳疾患などの後遺症とか,リウマチ・関節炎などの痛み,保険適用となる施術であっても,同一部位によってほかの医療機関で治療していたら,保険は適用できませんということ。通勤中の負傷というのは健保ではなくて労災の適用ということなんですけれども,これらをちゃんと皆さんは分かっているのかなというのがちょっと疑問があります。霧島市のホームページを見ても,余りこれが載っていない。過去は市報とかでなんか表示があったような気がするんですけれども,これをもう少し市民の方々に広報する考えはないですか。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  本市では毎年8月からの保険証切替えの際に,整骨院,接骨院の施術を受けられる皆様へというチラシを作成いたしまして保険証と同封しております。その中に保険証が使える場合,使えない場合ということを分かりやすくイラストを用いたチラシを同封して,周知を図っているところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  その周知もですけれども,ホームページにも入れたり,市報でも特集を組んで,そういうのを市民の人たちに示していただきたいと思います。保険を使って毎月整骨院を受診されてる方というのは,年間を通して絶え間なく外傷の明らかなけがをしてることになるんですけれども,整骨院の頻回受診者を把握されていますか。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  整骨院の頻回受診者に対しては,データを抽出して件数を把握しております。そして,対象者に対しましては,看護師による訪問指導等を行っているところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  頻回受診者を把握して対応しているということですけれども,本市で整骨院を多く利用している方々の年代とか分かりますか。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  令和3年2月支払い分で見ましたところ,整骨院を受診した778人のうち,最も受診人数が多かった区分は70歳以上であり,197人,25.3%でございます。 ○6番(宮田竜二君)  70歳以上の高齢の方が多いということで,本市の場合は分かりました。注意していただきたいところがあって,体育会系のクラブ活動してる子供たちが多いと。スポーツによる肉体疲労のためにその健康保険は利用できないんですけれども,クラブ活動で激しい練習を行った後に体をほぐしてもらうために,友達と整骨院に立ち寄って帰るのが習慣になってるケースも多いということを聴いております。整骨院から正しい説明を受けずに受診されてる方も多いと思うんですけれども,整骨院に対しての先ほどのこのルールなんですけれども,このルールの整骨院への指導はどうされていますか。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  市では,保険者として悪質な場合は県に通報を行っているところでございます。また,保険者や被保険者からの通報により,特に悪質と思われる事例については,県と厚生局が監査を行うことになります。 ○6番(宮田竜二君)  今まで,そのような監査,県が動いたという,そういう事例というのは霧島市の整骨院の中にあるのでしょうか。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  以前あったと聴いております。 ○6番(宮田竜二君)  7ページ目を見ていただきたいんですけれども,注意が必要な整骨院ということで,整骨院の利用者が知らない間に,結果的に整骨院の不正請求に加担する事例が増えていると聴いてます。被保険者に整骨院の正しい受診方法を周知する目的として,健康保険を使って整骨院を受診する際は,次のような違法行為をする整骨院は避けてもらうように,ホームページや市報に掲載できないかと思います。一つ目は,クーポン券や回数券などの割引がある整骨院,二つ目,健康保険が使えます。肩こり,腰痛,整体,スポーツ障害,骨盤矯正,交通事故などと,不法な看板標記を行っている整骨院。これは本市でもよく見ますよね。三つ目,通院ごとに領収書を発行しない整骨院。四つ目,内容が記載されていない申請書に署名捺印を求める整骨院。五つ目,健保から患者さんに確認書が届いたら整骨院がアドバイスするので持参するように指導している整骨院。このような整骨院は避けてもらうように,ちょっと重なりますけれども,ホームページや市報などで掲載できないでしょうか。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  ホームページや広報誌等への掲載については,今後,検討してまいりたいと思います。 ○6番(宮田竜二君)  医療費を下げていくところが目的なんですけれども,特に本当に必要な医療というのは必要なんですけれども,本当にルールの中で国保というのは決められていますので,整骨院を利用していただきたいんですけれども,ルールの範囲内でやっていただきたいというのが趣旨です。次に,8ページ目です。これは,国保特別会計当初予算の推移,予算書を頂いております。左が歳入のデータです。令和3年度の国保税は20億7,900万円予算計上されています。今から審査されるんですけれども,前年比で2億2,400万円減少になっています。これは先ほどの答弁でありましたように,新型コロナウイルスの影響を加味されていないという答弁でしたけれども,その認識でよろしいですか。すみません。念のためお聴きします。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  そのとおりでございます。 ○6番(宮田竜二君)  コロナウイルスの影響を加味されてないということなので,答弁書にあるように,そういった場合はまた,国からの別の給付金とか,そこら辺で対応するということなんですけれども。次に,右側が歳出です。令和3年度の保険給付費は111億5,300万円予算計上されています。前年と比べると5,900万円減少ということで,少し減少の額が少ないかなと思うんですけれども,こういう予定であるということです。次に,9ページなんですが,これは鹿児島県の1人当たりの国保医療費の比較ということで,市町村というか,市ごとに比較したデータで,ちょっと古いんですけれども,平成27年の鹿児島県のオープンデータよりプロットしています。これで見ると霧島市,最初にデータもありましたように,1人当たりの保健医療費は43万5,816円ということで,ほかの市と比較すると相対的にそんなに高くないなと思うんですけれども,これはどういうふうに捉えればいいんでしょうか。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  鹿児島県の年齢調整後の1人当たり医療費は,平成30年度で全国47都道府県中第2位となっております。まず,鹿児島県の医療費が高い状況にあるということが分かります。次に,令和元年度の本市の1人当たり医療費を同規模団体と比較すると,同規模団体中,101団体中2位と高い状況にあります。被保険者が減っていく中で医療費が余り下がっていないということで,1人当たり医療費は毎年上昇し続けているところでございます。このようなことから,19市中では中位にある本市の医療費ではございますが,高い状況にあるのではないかと考えております。 ○6番(宮田竜二君)  鹿児島県は日本の中でも医療費が高いと思うんですけれども,県内の市の中では,霧島市はそんなに1人当たりは高くないなと。恐らくこれは高齢者比率が,先ほど高齢化の影響で医療費が下がらないというのはあるんですけれども,他の市に比べると霧島市は高齢化率ってそんなに高くないほうだと思うんです。だから,これだけのレベルなのかなと思っているので,どんどん,どんどん今から高齢化が進むのは当たり前なんですけれども,ほかの市と比べるとそんなに相対的に高くないというのは認識していただきたいと思います。次に,10ページ目なんですけれども,10ページ目は,この前,鹿児島県が算定した本市の国保事業費の納付金ですけれども,青色の棒グラフが医療費分,オレンジが後期高齢者支援金分,緑が介護納付金分ですけれども,令和3年度,医療費分が4億円ぐらい減っています。その減少した理由をちょっと教えてください。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  県に交付される前期高齢者交付金が増額になったことによるものでございます。 ○6番(宮田竜二君)  この前の新聞でもありましたように,これを受けて減少しているというのはいいことなんですけれども,次,11ページですけれども,本市の国保税率の推移を示しています。左のグラフが医療給付費分,右上が後期高齢者支援金分,右下が介護納付金分なんですけれども,これで左の医療給付費分なんですけれども,青の折れ線グラフが所得割です。右側のY2の軸です。赤色の棒グラフが均等割です。緑が,皆さんのタブレットのは平均割と書いてしまった。ミスプリントです。平等割の間違いなので訂正お願いします。ということで,令和元年度,令和2年度からすると令和3年度は国保税が減っているんですけれども,先ほどの国保事業納付金が減少したことで,この医療費の給付金が下がったのかというのを教えてください。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  県に納める納付金に関しましては,3種類といいますかございます。前期高齢者交付金が増額になったことが一番大きな要因でございます。 ○6番(宮田竜二君)  質問がすみません。ちょっとかみ合ってなくてすみません。令和3年度に国保税を下げますよね。これは何で下げるんですかというところです。なぜ下げることができるのか。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  この納付金が減少することによりまして,国保税の見直しを行いまして保険料下げることとしたものでございます。 ○6番(宮田竜二君)  鹿児島県が算定した金額に合わせて下げているんだと思います。ここは裁量が本市にあるので,下げないというあれもあるわけですけれども,ちゃんと下げたということですね。ちょっと気になったのが後期高齢者支援金分。右上のグラフなんですけれども。ちょっと戻りますけれども,後期高齢者支援金分も6億8,100万円から6億7,200万円に減少しているんです。しかし,今度の本市の国保税の後期高齢者支援金分の場合,平等割が6,400円から8,000円に増額になっているんです。これはなぜなんですか。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  後期高齢者支援金分は平等割,均等割等の割合を見ながらの調整,所得割等,この中を見ての調査を行ったところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  余り理解できない。納得できないところがあるんですけれども,その件はまた,予算委員会で聴くことになると思いますのでよろしくお願いします。あと,先ほどの後期高齢者の平等割が上がっちゃっているんですけれども,後期高齢者の医療費負担割合は,令和4年度から所得に応じて1割から2割に引き上げる方針が社会保障制度改革の中間報告に盛り込まれていますけれども,もし,その制度が変更されて高齢者の負担割合が増えた場合,この後期高齢者支援金分の税率というのは下がるのでしょうか。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  後期高齢者の負担割合が1割から2割に変更をというのが,令和4年10月以降というような報道がなされております。厚生労働省の試算によりまして,1割から2割に変更になった場合,令和4年4月から導入された場合の厚生労働省試算では,国保1人当たりの影響額は約230円の減額になるとされているところでございます。しかし,これは全国平均で試算されたものでございますので,本市の後期高齢者支援金分の税率に与える影響までは推測することは難しい状況でございます。 ○6番(宮田竜二君)  また,その状況は確認していきます。少し時間がないので次に行きます。次に,12ページ目です。これは本市の国保税軽減措置の対象世帯の割合なんですけれども,これは文教厚生委員会で頂いた資料をプロットしたものです。この本市の軽減割合というのは,ほかの自治体と比較して,割合が多いのか低いのか教えてください。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  平成30年度における国保世帯数に占める軽減世帯数の割合は全国平均は55%,鹿児島県平均は67%,本市は69%となっておりますので,鹿児島県は全国平均より軽減世帯の割合が高く,本市はその県よりも更に高い状況となっております。 ○6番(宮田竜二君)  本市は軽減割合が多いと。高いということが分かります。次に,13ページ目なんですけれども,今度,令和3年度に国保税が減額になったので,シミュレーションしてみました。左上がケース1,軽減なし世帯,所得が旦那さんが44歳で所得が300万円,奥さんが39歳で所得ゼロ,お子さんが2人いて学生で所得ゼロということで,この場合,令和2年度は,年間の保険税が63万3,500円だったんですけれども,今度,減額になりまして56万7,200円,6万6,300円ダウンする。2割軽減の世帯の場合は5万5,900円,5割軽減は3万8,200円,7割軽減の世帯は3,100円ダウンということなんですけれども,このように,今回の減額に関してですけれども,低所得者層に加えて中間所得者層以上の負担軽減につながるという認識なんですけれども,それでよろしいでしょうか。 ○保険年金課長(末原トシ子君)  所得割率が下がっておりますので,中間所得者層の方々への負担軽減にもつながると思っております。 ○6番(宮田竜二君)  ちょっと焦っています。国保関連のコロナウイルスの対策については,先ほど答弁がありましたように,先ほどの金額を承知しました。これは国保税の収入額と徴収率の推移を示していますけれども,本市の徴収率というのは鹿児島県と比較しても良いという。徴収率が右上がりに良化しているんですけれども,これはどういう努力をしたのか教えてください。 ○収納課長(萩元隆彦君)  現在,収納課においては,国民健康保険税だけではなく一般市税なども対象に含めて,総括的に滞納整理を行っているところでございます。ここ数年,国民健康保険税のみならず,一般市税につきましても毎年度,前年度の徴収率を上回っておりまして,継続して取り組んできた徴収の活動の成果が出ているところと考えております。かねてから申し上げておりますが,税の徴収については,特効薬というものがございません。まず,納期限が経過しても納付がない。滞納が発生した場合に,できるだけ早い時期に文書,電話等で自主納付を促す活動を行っております。令和元年度ベースで申し上げますと,約9万件の催告。自主納付を促す活動を行っております。この活動を行いながら,それでも納付のない方には財産調査を行いまして,自主納付をされない資力がある方に対しましては差押えを行いまして,財産調査の結果,資力がないものにつきましては滞納処分の停止を行っていく。こういう一連の活動をそれぞれ絶え間なく徹底してやっていくことに尽きると思っております。この絶え間ない一連の活動を支援するための電算システムの充実というのも大きな要因かなとは考えております。これらシステムや徴収現場,モチベーション,職員の継続力なども大きな要因と考えております。あと,外部研修,職場研修を通して,専門性を早く,短期間で習得できる取組を行っていることも,取組の成果が出ているというふうに受け止めております。 ○6番(宮田竜二君)  最後に,市長の考えを聴いて終わります。 ○市長(中重真一君)  本日,宮田議員から国民健康保険について様々な御質問,また,御提案等を頂いたところでございます。国民健康保険は国民皆保険の日本が誇る大事にしなければいけない制度だというふうに認識しております。ただ,冒頭,議員からも御指摘がありましたように,加入者が減っていく。また,医療費が上がっていく中で,いかに安定的に運営をしていくかということが重要であると考えております。そのためには今,御質問いただきました霧島市としては,まずは,徴収率等をしっかりと上げながら,また,大事なことは特定健診等を通して健康な方を増やしていくということが大事でございます。健康な方を増やして医療費を抑えると。医療費を抑えるためには高額医療者を減らすと。いろいろ問題もございます。そういったこと一つ一つをしっかりと取り組みながら,積み重ねながら,霧島市として国保制度が安定的に運営できるように努めてまいりたいと思いますし,冒頭,壇上から申し上げましたように,制度的に今後も,国から制度設計を更に充実させることが,それぞれの自治体においても国保が安定的に運営される要因になるのかなというふうなことも考えております。必要な要請はしっかりと全国市長会等を通して行っていきながら,また,霧島市においては安定的な運営のためにできることを一つ一つしっかりとやりながら,少しでも国保税が下がるように,私たちも取り組んでいければと考えております。 ○議長(阿多己清君)  以上で,宮田竜二議員の一般質問を終わります。次に,12番,木野田誠議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○12番(木野田誠君)  議席番号12番,霧島市政クラブの木野田誠でございます。ただいま,議長より私の一般質問に対するお許しを頂きましたので,感謝を申し上げながら,事前通告に従い3問の質問をさせていただきます。質問に先立ちまして,今年になり感激を受けたことが2件ほどあります。まず,2021年3月末に期限が切れることとなる過疎法に変わり,4月より新法となる過疎法に霧島市は引き続き指定される方向で最終調整されることが判明いたしました。しかも,私の念願でありました現在,指定を受けている横川・牧園・福山の旧3町に加え,新たに旧霧島町も指定される見込みとなりました。令和元年9月議会におきまして,新たな過疎対策法の制定に関し,議会も意見書を提出していただいたところであり,私自身も一般質問で,ぜひとも旧霧島町も新たに加えていただくよう要望いたしました。現時点では,正式な決定ではありませんが,新法成立に向けて鋭意努力を頂きました市長を始め,企画部の皆さん,そして各議員の皆様の御理解に対し,心から御礼を申し上げたいと思います。今後,フル活用もここでお願いしておきたいと思います。そして,地元の実情や要望を的確に察知・把握され,新法に盛り込んでいただいた国会議員の先生方にも,この場を借りまして敬意を表したいと思います。もう一つは,多くの自治体がコロナの影響で成人式を中止,あるいは延期した中,我が霧島市は中止することなくあるべき時期にコロナ対応を十分行い実施されたことであります。自治体の行事,あるいは地域の会合,伝統行事が数多く中止されました。成人式は年1回の行事でありますが,成人を迎える本人又は親にとっては,一生に一回だけの記念すべきお祝いであります。成人式当日,数組の親御さんに成人式を挙行してもらって本当にうれしかった,良かったと言っていただきました。教育委員会あるいは行政当局の英断に対し,心からの敬意を表したいと思います。質問に入らせていただきます。1問目の観光行政について,新型コロナウイルス禍において,観光業,特にホテル・旅館・観光施設等は大変な痛手を受けています。その現状と対応策・支援策についてお伺いします。1点目に,ホテル・旅館・観光施設の直近3年間の利用者等の推移をお示しください。2点目に,霧島国際ホテルの閉館が発表されました。何名ぐらいの従業員の方が対象となっているのか。また,従業員の雇用対策等に関わる市の支援策はどのように考えているのかお伺いします。3点目に,長引く感染症の影響で更なる対策や支援策は必要と考えますが,どのように考えていらっしゃるかお伺いします。4点目に,ワクチン接種が始まり,明るい兆しも見えてくると思います。終息後は,他の自治体でもいろいろな対策により,入込客数を増やす対策を講じると考えますが,本市でも独自の対策を考えているのかお伺いします。2問目に,林業振興についてお尋ねいたします。1点目に,令和元年度から森林環境譲与税を活用した諸事業が進められています。どのような進捗状況かお伺いします。2点目に,木材価格の低迷などにより,放置山林が多くなってきている中で,特に森林経営管理制度はどのように取り組んで,その成果はどうなっているかお伺いします。これまでの経緯等を踏まえ,新年度以降はどのような目標設定,計画がなされているかお伺いします。4点目に,森林伐採がかなりの勢いで進められている中で,多くが植林されていないように思えますが,現状はどうか。また,対応策をどのように考えていらっしゃるかお伺いします。3問目に,街路新町線の渋滞対策についてお伺いいたします。昨年12月21日に開通した街路新町線の第一工業大学前の県道60号線の交差点が時間帯によってはかなり渋滞しています。市民プール側の右折レーン設置まではかなりの時間が必要だと思います。それまでの間,信号の時間設定など何らかの対応策は考えられないかお伺いいたします。以上,3問を壇上からの質問と致します。 ○市長(中重真一君)  木野田議員から3問の御質問がありました。1問目の4点目は私が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁します。1問目の観光行政についての4点目にお答えします。本市においては,これまでの間,新型コロナウイルス感染症対策として観光関連産業を積極的に支援するため,時期を逸することなく各種キャンペーン等を実施し,誘客を促進してまいりました。今後につきましても,昨年7月から実施している修学旅行を対象としたスクールトリップin霧島!30,000人キャンペーンについて,令和2年度予算を令和3年度予算に繰り越し,引き続き実施することとしています。また,カムバックtoいざ霧島!キャンペーンについては,キャッシュバックチケットの利用期限を本年2月末としていましたが,国のGoToトラベルキャンペーンが一時停止されたことや緊急事態宣言が発出されたことなどを踏まえ,利用期限を本年6月末に延長したところです。なお,本市における新型コロナウイルス感染症の収束後の取組については,国のGoToトラベルキャンペーンを始めとする各種支援事業等の動向を注視しつつ,効果的な事業を展開することができるよう,引き続き,観光協会などの関係機関と密接に連携しながら検討してまいります。 ○商工観光部長(谷口隆幸君)  次に,1点目にお答えします。本市における直近3年間の宿泊客数は,平成29年が93万8,709人,平成30年が90万2,368人,令和元年が89万2,791人であり,微減となっています。また,新型コロナウイルスの影響を受けている令和2年の宿泊客数は現時点では集計できていないところですが,大きく落ち込むことが予想されます。次に,2点目にお答えします。霧島国際ホテルの閉館に伴い離職する方の数は,現時点では140人と把握しており,ハローワーク国分が中心となって,同ホテルや離職する方の意向を踏まえながら,求人の紹介や再就職説明会等の機会を提供するなどの支援策を実施する予定でございます。なお,本市は,ハローワーク国分と連携をとりながら,市営住宅への入居の配慮,国民健康保険や国民年金に関する資格切替え,減免手続の案内などを行っています。次に,3点目にお答えします。昨年末からの国のGoToトラベル事業の一時停止措置や,本年1月25日から2月7日にかけての県による市内飲食店への営業時間短縮要請などが地域経済に及ぼす影響を考慮し,事業継続支援給付金における追加支援策として,観光関連事業者や飲食店と取引のある事業者に対して給付金を支給することとしており,現在,準備を進めております。今後も引き続き,国や県の動向を注視しつつ,関係機関等との緊密な連携を図りながら,市民や事業者等の皆様にとって,どのような施策が必要なのかをしっかりと見極め,全庁横断的な態勢の下,迅速かつ柔軟に各種対策を講じてまいります。 ○農林水産部長(田島博文君)  2問目の林業振興についての1点目にお答えします。本市では,令和元年度から開始された森林環境譲与税を活用し,以下,四つの事業に取り組んでいます。まず,担い手育成・確保に関する事業では,専門的かつ高度な知識・技能等を有し,森林整備を効率的に行うことができる現場技能者を育成・確保するため,林業事業体に対し,技能等習得研修経費や労働強度縮減対策経費等の支援を行っています。次に,生産基盤整備に関する事業では,国や県等の災害復旧事業等の対象とならない林道・作業道等の小規模災害復旧及び維持修繕を行っています。次に,森林整備・森林管理に関する事業では,森林経営管理制度に基づく森林管理に関する意向調査及び森林整備,伐採・再造林地の巡視事業等を行っています。最後に,木材利用促進に関する事業では,地球温暖化対策活動を行った企業・木造住宅建築主等にマイレージ交付金の交付を行っています。森林環境譲与税を活用した,これら全ての事業の進捗状況については,おおむね順調に推移しています。次に,2点目にお答えします。本市では,令和元年度から,森林経営計画に登載されていない森林所有者に対し,森林管理に関する意向調査を行っており,当該調査の中で森林の経営管理を委託したい旨の回答をし,市との協議が整った森林所有者の森林については,市がその経営管理権を取得した上で,計画的に間伐等の森林整備を実施しています。次に,3点目にお答えします。森林経営管理制度に基づき,令和3年度以降も市内全域を対象に,森林管理に関する意向調査を行い,令和15年度を目標に森林管理が行われていない森林の解消に向け取り組んでまいります。次に,4点目にお答えします。本市の伐採後の再造林率は,令和元年度の伐採届での集計では43%となっています。伐採後の再造林については,本市における林業を持続可能な産業として成長させ,森林が持つ公益的機能を持続的に発揮させるためにも重要であることから,国県の造林補助事業や県の森林(もり)をまもりそだてる整備事業を実施するとともに,これらの補助事業に対し,本市独自の支援策として上乗せ補助等を実施しています。今後とも,関係者との連携を図りながら,林業振興に努めてまいります。 ○危機管理監(新村 司君)  3問目の街路新町線の渋滞対策について,昨年末に供用開始されました都市計画道路新町線と第一工業大学前の交差点で接続する県道国分霧島線は,市街地や各学校に通じていることから,特に朝夕において交通量が多く,また,同じ交差点で接続する市道国分銅田線の国分総合プールから県道国分霧島線までの区間に関しても,供用開始された新町線の車両の増加もあって,時間帯によっては信号待ちの車が多くなっている状況です。市道国分銅田線の当該区間は,現在,道路改良に取り組んでいるところであり,さらにこれに加え,当該区間における歩行者の安全性の確保と車両の円滑な通行のために,警察に対して,完成までの間の信号機の対応をお願いしているところです。 ○議長(阿多己清君)  ただいま木野田議員の一般質問中でありますけれども,ここでしばらく休憩を致します。             「休 憩  午前10時13分」             ―――――――――――――――             「再 開  午前10時30分」 ○議長(阿多己清君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。木野田議員の一般質問を続けます。 ○12番(木野田誠君)  それぞれ回答いただきました。再質問させていただきます。まず,新型コロナウイルスの発生した令和2年はまだ数値が出ていないということでありますが,落ち込むことは予想されるとあります。聴き取り等はされていると思いますが,どんな感じを受けていらっしゃるか,お教えください。 ○観光PR課長(寳德 太君)  当然,影響がございます。令和2年度の宿泊者数の推移ですが,本市の主要な旅館組合でございます霧島温泉旅館協会の聴き取りを致しております。その中で1月についてはさほど影響はございませんでしたが,2月以降はコロナウイルスの影響が徐々に出始めております。5月には95%まで落ち込んでおります。その後,GoToトラベルの効果により徐々に回復してきており,10月から12月にかけては対前年同月比でそれぞれの月で100%を超えるまでに至りました。しかしながら,先般開催された2月の定例会においては,本年1月の状況が報告されましたが,対前年同月比では約65%減と大きく落ち込んでいる状況でございます。今後についても,GoToトラベルの一時停止が影響し,2月も改善は見込めないことから休館としている施設もあるようです。ただ,この休館の間に,少しでもコロナ対策をしようということで壁の滅菌等の措置をするような前向きな施設もあるようでございます。このようなことから本市でも支援策を実施しているところではございますが,1日でも早いGoToトラベルの一時停止の解除が望まれると考えているところです。 ○12番(木野田誠君)  いろいろな観光施設を見ても大変な落ち込みようであるわけですけれども,霧島の場合,今度のコロナの影響が一番大きいかと思いますが,以前にもいろんな自然災害とかの影響で,特に新燃岳の噴火のときには風評被害というようなことで客足が大変落ちた経緯があります。2011年,平成23年だと思いますが,新燃岳の噴火が発生したとき,状況はどうだったのか。また,そのときの支援策はどのようなものがあったのかお示しできたらお示しください。 ○観光PR課長(寳德 太君)  おっしゃっるとおり,平成23年は新燃岳の噴火がありました。平成22年の宿泊者でいきますと97万9,058人に対しまして,噴火がありました平成23年は89万8,207人で,対前年比でいいますと91.74%となっております。年間の総体ではさほど落ち込んではいないようですが,このときも霧島温泉旅館協会の聴き取りを致しております。その動向によりますと,噴火があった翌月の2月については,対前年同月比で37.2%まで落ち込み,その後,徐々に回復し,7月には120.1%,10月は106.3%で,ほぼ例年並みに戻っている状況です。また,その際には,当然,支援策も実施しております。その支援策としては官民一体となった,いざ霧島キャンペーン実行委員会という組織を立ち上げまして,JR九州とのタイアップ事業,街頭キャンペーンなどを行い誘客の促進を図っております。 ○12番(木野田誠君)  新燃岳の噴火のときは一過性のものと言ったらおかしいかもしれませんが,年間にお客さんの浮き沈みがあって,トータルすると,さほどの落ち込みではなかったというような結果であります。先ほど,宿泊施設の数字も出していただきましたが,公表できる観光施設となりますと,民間のやつは公表できないと思いますので,霧島神話の里公園の利用状況は,このコロナ禍でどうなっているかお示しください。 ○商工観光施設課長(秋窪達郎君)  神話の里公園の利用者につきましては,平成30年度が40万9,732人,令和元年が49万6,432人,令和2年が25万236人でありまして,令和2年は対前年比24万6,196人の減。率にしますと約50.4%となっており,大幅な落ち込みを見せているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  こちらのほうも休館を去年2回ほどしたということで,大変な落ち込みようであります。次に,霧島国際ホテルの休館というか,営業停止の件ですけれども,霧島国際ホテルは,私個人的にはサラリーマンの時代から長い付き合いをしておりました。いろいろな大会等でも利用させていただいたりと縁の深いホテルであります。また,霧島を代表するホテルでもあり,非常に残念でならないわけであります。従業員に対し向き不向きの求人もあろうかとは思いますが,何倍ぐらい,あるいは,どれぐらいの求人が140名ぐらいの職員に対し来ているのか,寄せられているのか分かりましたら教えてください。 ○商工振興課長(池田豊明君)  ハローワーク国分によりますと,2月22日現在で74事業所,284件の求人が寄せられてるものと聴いております。なお,市内のホテル・旅館業を中心に介護福祉業・接客サービス業など,幅広い分野の事業所から求人が寄せられているということです。 ○12番(木野田誠君)  ちょっと聴き取れなかったんですけれども,市内の事業所からは幾らという話でしたか。 ○商工振興課長(池田豊明君)  市内の事業所という形で今,こちらのほうで把握しておりません。事業所の業種が旅館・ホテル業を中心に,介護福祉業,接客サービス業など,幅広い業種から求人が寄せられているということです。 ○12番(木野田誠君)  とりあえず,現実的に霧島市で働いていらっしゃる140名が新しい職場を探さなければならないわけですが,非常にもったいないことでもあります。一人でも多くの人が,この霧島で再び生活し働けるように,行政としても協力をするべきだと思いますが,その辺はどのように考えていらっしゃいますか。 ○商工振興課長(池田豊明君)  過日,事前説明会として,離職予定者に対して,雇用保険の手続及び今後の就職活動の方法,本市を含む行政としての支援策等に関する説明をハローワークにより行ったところです。今後は,早い段階で離職予定者と受入希望事業者とのマッチングを目的としました企業説明会の定期的な開催などの支援を計画しているところであります。本市としましても,ハローワークと密に連携をとり,離職予定者の意向に耳を傾けながら,再就職支援と生活上の不安解消に取り組んでいこうと考えております。 ○12番(木野田誠君)  そのハローワークと提携してのところでありますけれども,市としては,霧島市に残って霧島市で生活し仕事をしていただくという方向性を強く打ち出して理解していただけるように努力していただきたいというふうに考えます。年初めに,霧島のホテルを数件お伺いさせてもらいました。そのとき,行政に対して,自分たちの思い,あるいは考えをアンケート調査なりして,意見として聴いてほしいという要望が数件あったわけであります。課長にはおつなぎしておきましたけれども,その後,何らかの意見・要望等は届いているでしょうか。あったらお示しください。 ○観光PR課長(寳德 太君)  先ほどの答弁の中で旅館協会等の定例会のお話も致しました。その中におきましては,とにかく宿泊者が落ち込んで,非常に厳しい状況であると。そのような悲痛の声が定例会の中でも出ているとお聴きしているところです。また,観光協会,特産品協会,現状を把握するために同様の調査をファクス等で致しているところですが,その中においても,その定例会と同様な悲痛な声が届けられているということは把握いたしております。 ○12番(木野田誠君)  とにかく厳しいことは誰が見ても分かるわけですけれども,大切なことは耳を傾け声を聴くということは今の時点では大事なことではないかなというふうに考えますので,よろしくまた対応お願いしておきたいと思います。次に3点目,今されている事業の中で,せんだって発表されましたけれども,観光関連事業者緊急支援型②-1。これに関してですが,飲食店に資材を納入されている業者を対象にしているわけです。観光は総合産業という観点からして,観光土産店や観光物産館などに土産用の菓子類や農業関連の六次産品を納入している事業者も大変な思いを現在しているわけです。これらの事業者に対しての対策は考えられないかお伺いしたいと思います。平たく言うと,お店の方じゃなくて菓子とか,六次産品を納入している人たちへの助成はどう考えるかということであります。 ○商工振興課長(池田豊明君)  議員がおっしゃるとおり,観光は幅広い総合産業という部分がございます。ホテルや旅館にあるお土産屋であったり,そこにお土産品を卸す事業者という納入者のほうもございます。観光関連費としまして,お土産屋であったり,お土産品というような定義,あと,事業者の現状の把握をするために,現在,関係者のほうから聴き取りを行っている状況でございます。その辺りを踏まえまして,今後,支援の対策を考えていきたいと考えております。 ○12番(木野田誠君)  昨日の久保議員の質問の中では,ここのお店のほうも検討していくというような回答でありました。それは間違いないですか。 ○市長(中重真一君)  ホテル・旅館にお土産を卸したりする方々,様々なところに影響が出ていることも承知しておりますし,また,そういった業界,業種の方々,事業主の方々から事業継続の支援はないのかというようなお声を聴いているところでございます。観光業に関係するといいましても,大変幅が広うございますので,どういったところに特に影響があるのかということを現在,今,聴き取り,精査しながらどういった支援ができるか進めているところでございます。ただ,臨時交付金につきましては,使い道をまた県,国のほうに示さないといけないといったようなこともございまして,財源をどうするかといったような問題も含めながら今後,新型コロナの影響で苦しんでいる事業者に対してしっかりと支援ができるように努めてまいりたいと考えております。 ○12番(木野田誠君)  観光関連事業者緊急支援型②-1ということでありましたけれども,非常に目の行き届いたところに支援をされているなあというような感を受けたんですが,私の知り合いの駐車場経営者が,このコロナの影響で人件費や駐車場の借地料等のことを考えると非常に苦しいというようなことを言っていた矢先に,14号,②-1に駐車場への支援策が発表されました。本人は大変有り難いことと喜んでおりました。私も大変有り難いことだと感謝しています。これからもいろいろと目の行き届いたところに支援のほうもよろしくお願いしたいと思います。コロナ禍で全国的にキャンプやオートキャンプが密を避けるということでにぎわっているとの報道はされております。国民休養地の状況はどのようになっているかを示してください。 ○商工観光施設課長(秋窪達郎君)  お尋ねの国民休養地の利用者でございますけれども,キャンプとコテージの利用者で比較したところが,平成30年が1万3,908人,令和元年が1万6,944人,令和2年が1万6,074人となっています。年々増加傾向にあったところですけれども,令和2年が減少に転じた要因としましては,新型コロナウイルスの感染防止のための移動制限等に伴いまして,令和2年の4月,5月の利用者が大きく落ち込んだことによるという結果でございます。ちなみに,令和2年の4月,5月の対前年比は,4,947人の減となっておりまして,これは前年と比べますと84.9%の減というような状況になっております。 ○12番(木野田誠君)  休養地の近くを通ると結構泊まってるというような印象を受けたんですけれども,そのほかに,このオートキャンプ場などに利用できる公共施設があると考えますが,例えば,霧島の緑の村があると思いますが,この辺を指定管理者と協議して取り組む考えはないかお伺いします。 ○農林水産部長(田島博文君)  緑の村につきましては,霧島総合支所の市民生活課のほうが所管として,今,管理をしております。近年,温泉施設であったり,バンガロー等の整備をしながら利用者増を図ってきたということは,議員も御理解いただいていると思っております。私も当時の所管課長として,更に利用増進を図るために,今,議員が言われるオートキャンプ場の整備はできないのかということで,当時のグループ長にも話をしたことがございます。なかなかその当時はうまくいかずに実現には至ってはおりません。ただ,場所を提供するだけ,現在の体育館の裏等にある,例えばゲートボール場跡地であったり,そういう所を使うだけであるとすれば,指定管理者と協議をしながら自主事業の中での運用というのもできるのではないかと思っております。そこら辺を含めてできるのかできないのかについて,指定管理者等とも今後,協議を進めていければと考えております。 ○12番(木野田誠君)  現在のその緑の村の活用とか,その辺を考えましたら,もっとにぎわいを増やすためには,ぜひ,こういうような企画も取り入れていただいて,しかも,このコロナの関係で旅行形態も大分変わってくると思うんです。その辺を緑の村のフル活用を目指してこういう企画を,ぜひ取り入れていただきたいと思いますので要望しておきたいと思います。とりあえず,GoToトラベルの再開が望まれるところでありますが,政府も再開に向けて制度の見直しをする方針を固めたという報道もありました。市長は,再開の時期とか,そういう再開に向けての考え方はどのようにお持ちですか。 ○市長(中重真一君)  今,観光業に対する支援について,議員から様々御質問,御提案があったところでございます。今,観光関係事業者に関しましては,観光客を誘客する支援と経営を継続していただく支援と,この二通りを進めているところでございます。緊急支援型ということで,ホテル・旅館等には部屋数に応じて最大200万円,また,レンタカー,貸切バス事業者,そして先ほど議員からお話を頂きました空港前の駐車場等,観光で大きく影響を受けているところに緊急支援型ということで事業継続の支援を行っているところでございます。やはり一番大事なことは安定的に経営していただくことでございます。そのためには,先ほど観光PR課長が申し上げましたように,GoToトラベルの時期には,10月,11月,前年度比を上回る宿泊者があったような状況もございます。そして,それぞれのホテルが徹底した感染予防・感染防止対策を行っていただいているおかげで,霧島市内におきまして,GoToトラベルの利用者による感染の拡大はなかったところでございます。今後,GoToトラベル等がまた再開され,霧島市内の観光業が大きく潤うことを期待しておりますとともに,そのGoToトラベルが再開された後,本市としてどのような誘客の事業を行っていくのがふさわしいのか。しっかりと関係団体と協議をしながら,霧島市により多くの観光客が来ていただけるように努めてまいりたいと考えております。 ○12番(木野田誠君)  有り難いことに,霧島市内のホテル,観光施設からは何回もここでも出ておりますように,感染者は1人も出ていないわけです。これは非常に有り難いことでありまして,ある意味では,今後,この件は誘客のうたい文句になるかもしれないというような気もしております。いずれにしても,GoToトラベルの後,コロナ禍の後が大変でありますが,朝のない夜はないという言葉がありますように,このような思いで対処していただきたいというふうに考えます。次に,林務関係についてお伺いいたします。森林環境譲与税は林業の振興において非常にすばらしい制度だと思っております。当初の事業実施前の予定金額と比べますと,これは平成30年に示された金額だったと思いますが,令和元年度は示された金額に比べると増えているわけですけれども,これはなぜですか。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  当初,国の森林環境譲与税の都道府県,市町村への譲与計画では,段階的に譲与額を増やし,令和15年に全額譲与の計画でございましたが,最近,全国的な近年の豪雨等による洪水氾濫,山腹崩壊,立木被害など甚大な被害の発生により,森林整備の促進が喫緊の課題となったことから,令和2年度から森林環境譲与税の譲与額を前倒しで増額することになり,令和6年度から全額譲与となったものでございます。よって,計画よりは9年早くなったものでありまして,よって,令和2年度の予算より増額して予算を執行しているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  早まった原因を探ると非常に残念な原因でもありますけれども,森林を守るという意味からすると非常に有り難い方向性であります。まず,この譲与税を活用した事業を先ほど四つほど説明してもらいましたが,私の中でも森林経営管理事業はほかの事業に比べて,今後,森林の意義を高め,持続させていくために最も大切な事業だと考えております。そのため,ここに最も多くの予算を組んであるわけですけども,どうしてここにたくさんの予算を組んであるか分かりましたらお示しください。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  議員のおっしゃるとおり,部長が答弁した四つの事業の中で,森林整備,森林管理に関する事業が最も予算を多く組んでいるところでございます。その中で,森林経営管理制度に基づく意向調査は,これまで経験のない調査ですので,令和元年度,令和2年度までは試行的に小さい面積で実施してまいりましたが,この2年間の意向調査を生かした課題を整理した上で,3年度からは本格的に予算を増やして意向調査を実施する計画としているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  それでは,令和元年度から森林管理制度に基づき意向調査を実施しているということでありますが,令和元年度の実績が分かれば教えてください。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  令和元年度は国分地区の277筆,約80haの調査区域を設定し,その中で森林経営計画が作成されているなどの森林を除いた意向調査対象森林62筆,約18haの森林所有者に意向調査を実施しております。意向調査の結果,市に委託したいとの回答が11筆,3.14haあり,うち委託内容の協議が整った7筆,2.33haについて経営管理集積計画を定め,早期に森林整備が必要な5筆,2.19haを現在,市で除間伐を実施しているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  そもそもこの意向調査の対象森林はどのような森林になりますか。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  対象森林は私有林。私有林でございますが,人工林で森林経営計画の対象外で,今まで作業履歴がないと思われる森林を対象としております。 ○12番(木野田誠君)  森林経営計画対象外の所ということでありますので,一言で言うと荒れる限り荒れている山というような形になろうかと思います。理解しています。霧島市の総面積603km2ですが,林野面積は幾らになりますか。そのうち民有林,いわゆる私有林は幾らで,この意向調査の対象面積はどれぐらいになるかお示しください。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  当市の林野面積は約408km2,私有林の面積は約298km2でございます。このうち意向調査の対象面積となると約189km2となるようでございます。私有林というのは市の山ではなくて,私有林,個人の山ということでございます。 ○12番(木野田誠君)  今後,かなりの面積の意向調査が必要になると思いますが,これは対応できますか。また,してもらわないと困るというようなことにもなるんですけれども,どうでしょうか。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  調査面積が広くなると必然的に事務量も増えてまいります。現在の職員の体制では,事務処理が困難になることも当然想定されていますので,令和4年度に森林環境譲与税が増額されるのを機に,会計年度任用職員等を採用して対応してまいりたいと考えているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  ぜひ,霧島の森を守るという,森林を守るという意味からしても頑張っていただきたいと思います。以前,環境譲与税について松元深議員が質問されております。その結びで言っておられましたが,林業の重要性を子供たちにも進めていく必要があり,森林の大切さ,重要性等を教えていく授業にも取り組むべきであるというふうに,結びで言っておられます。現在,子供たちを対象に森林環境教育等が行われているのでしょうか。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  林業の環境教育への取組としましては,小中学校の児童生徒に対する森林・林業の役割について学習,体験活動等を県が主体となり,森に学ぶ,触れ合う授業を実施しているところでございます。本市でも毎年実施しており,今年度は大田小学校と安良小学校において,森林・林業学習や樹木観察,シイタケ教室等を実施したところでございます。 ○12番(木野田誠君)  県主体の事業で2校ほどがやっているということでありますが,市が主体となった独自のこういう譲与税を利用したような独自の事業は考えられませんか。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  市独自の支援策としましては,緑の少年団活動への助成等を実施しておりますが,今後,引き続き関係機関,団体等と連携を図るとともに,森林環境譲与税を活用した支援についても,今後,検討してまいりたいと考えているところです。 ○12番(木野田誠君)  県の主体で2校ほどですけれども,市の事業もこれに入ってくると,幅広い学校で多くの子供に自然環境の教育ができるわけですけれども,教育委員会としては,この辺をどのように捉えていらっしゃるかお伺いしたいと思います。 ○教育長(瀬戸上護君)  今,森林資源,環境保全という立場で,森林の果たす役割というのは非常に大きなものがありまして,小中学校でも教科で言えば主に理科。しかし,教科横断的な学習でよく話題になるのは総合的な学習の時間,いろいろなジャンルでやりますけれども,この中で環境学習というのを多くの学校で取り組んでいるところであります。ただ,森林としたときに,この環境をどう守るかというのは防災という視点,あるいは水資源という視点,あるいは豊かな漁場を形成する河口付近の環境という視点。昨日,生物多様性の話題もありましたけれども,生態系をきちんと守っていくというのは,私たちの暮らしに関わってくるんだと。そういうことを,子供たちにも実際に生活する中で,森林の果たす役割とはどんなものかというのを感じてもらいたい。そういう学習をこれからも関係課とも連携しながら,森林に限らずいろいろと出前授業等も行っているところですので,また広げていきたいとそういうふうに思っております。 ○12番(木野田誠君)  教育長の話を聴いてると非常にこう夢がぱっと広がっていくような感じで,非常に有り難い話だと思います。林務水産課長,今の教育長の話を聴かれて,ぜひ,市の企画も取り入れていただきたいと思います。このような観点と,この制度のPRを兼ねまして,県道2号隼人都城線沿いの市有林で実施しました再造林地に展望台を設置していただければ,再造林の重要性,森林の重要性等の啓発になると思います。加えて今,教育長の援護を頂いたような感じがしてなりませんけれども,これらを考慮して,あの場所に展望台は設置できないものでしょうかお伺いいたします。 ○農林水産部長(田島博文君)  議員のほうからそういうお尋ねがあるということで,現地のほうも見させていただきました。当日はあいにくの天気だったんですけれども,高千穂峰から中岳,新燃岳方面までは見えました。恐らくその奥に韓国岳,大浪池等が連なって見えるのであろうというふうに考えており,天気が良ければ非常に景観もいいのではないかというふうに考えるところでございました。再造林のモデル地域としてのPRを兼ねて,こういう展望台を設置するということで,啓発が図れるというアイデア等も頂いたところでございます。確かに,再造林等の啓発等について多くの方から関心を集めるという手法については,一つのアイデアとして,こういう展望台を使って,いろいろな方にそこを見ていただいて,関心を高めていただく,知っていただくという意味では,非常に重要性があるのではないかと思う反面,今,おっしゃる土地は,再造林をしているところでございまして,長い期間になってきますと,木が大きくなって景観が悪くなるという可能性も一部にあるのではないかというふうに考えているところでございます。ただ,森林経営管理制度を始めと致しまして,再造林等について,議員のほうからもアイデアを頂いておりますし,また,そういう学習の重要性を教育長もおっしゃっております。今後,どのような形で進めていけばいいのか。先ほどおっしゃいましたそういう施設を作りながら,認識を一般の方々に深めていく手法等も含めながら,どのような方法がベストなのかを今後検討し,普及啓発に努めていければというふうに考えているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  あそこは非常に景観も良く背景も申し分ないところでありますし,ただいま,部長のほうから言われましたように,韓国岳,大浪池は見えることは見えるんですけれども,もうちょっと見えないというところはありますけれども,あそこは隣は市の山ですから,あそこだけ切り残してありますので,まだ切れば抜群に景観も良くなってくると思います。車を停めて眺望を楽しむ人,写真におさめる人もたくさんいらっしゃいますので,ぜひ,真剣に検討していただきたいと思います。それから,あそこは再造林した場所なので,やがては木が大きくなって景観が見えなくなるということでありますけれども,後ほど苗木のところでちょっと質問したいと思いますが,穂木を取る場所として活用していけば,そのようなおそれはなくなると思いますので,その辺も十分考慮していただいて検討していただきたいと思います。再造林については伐採届を出した時点で43%とありますが,実態としてはこれより少ない数字となっていると思いますがどうなんでしょうか。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  県が示しました令和元年度の県全体の再造林率は40%となっているところであります。本市の再造林率は,伐採届上での集計でありますが43%となっておりまして,県とほぼ同じぐらいかなと感じているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  それでは,伐採後に再造林を実施したかどうかの確認はどうしていらっしゃいますか。お示しください。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  伐採届による再造林につきましては,伐採が終了した日を含む年度の翌年度から起算して2年を経過する日までに造林するということになっております。その後,造林が完了した日から30日以内に伐採及び伐採後の造林に係る森林の状況報告書を提出することとなっているところでございます。この報告書に記載された造林の実施状況が届出の内容と整合しているか確認するとともに,現地で造林されているかを確認を行っております。現地の確認については,伐採再造林巡視員が今,行っているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  再造林されない所の理由もいろいろありますし,行政としてどうしようもないところもたくさんあろうかと思います。今日の1問目の答弁書の中に上乗せ補助等を実施してまいりますとありますが,市独自の上乗せ補助というのはどういうものかを示していただきたいと思います。 ○林務水産課長(中馬 聡君)
     市独自の上乗せ補助としまして,再造林につきましては1ha当たり4万5,000円を上乗せ補助しております。その他,下刈りが1万9,500円,間伐が2万3,400円,作業路が1,200円と集材料が1,000円ということになっております。 ○12番(木野田誠君)  いろいろな補助もあるわけですけれども,この再造林が進まない要因として,人手不足,苗木不足が考えられるわけであります。よって,苗木生産者を増やす取組を市として支援すべきと考えるんですがどうでしょうか。苗木不足も深刻な状態であると思いますのでお示しください。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  苗木生産者を増やす取組としましては,新たな生産者の掘り起こしや新規苗木生産者の支援として,県の補助事業である未来を担う苗木生産者育成事業があります。この事業は新規の苗木生産者の確保,生産技術の向上対策として苗木生産実施講座や苗木生産指導員による生産指導を実施しております。また,新規の苗木生産者の施設整備対策としまして,施設整備への助成や穂木を採取,確保する取組への助成も行っているところでございます。本市としましても,新規の苗木生産者の穂木採取場所として,市有林の再造林箇所を提供しているところでございますが,引き続き,関係機関団体等と連携を図りながら苗木供給体制の確保に努めてまいりたいと考えているところです。 ○12番(木野田誠君)  先ほど穂木の採取箇所として,2号線沿いもということでお話ししましたけれども,あそこの植林されている木でもちゃんと年数がたてば取れるようになるわけですか。どうなんですか。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  多分,年数がたてば,採れるようになると思います。今,市で穂木場所として考えているのは,上野原テクノパークをこの前伐採したんですけれども,そこも穂木の提供場所として今,提供しているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  展望台設置に関しまして一つクリアしました。よろしくお願いしたいと思います。再造林を進めていくためには市民の理解を得ることは重要だと考えます。現在,再造林を行う事業体の支援については各種の補助があると承知していますが,今後は再造林を行う事業体の支援だけではなく,森林所有者や一般の方々に森林の重要性への理解を深めていただき,また,森林を守り育てるという意識が高まるような対策が必要だと考えていますので,令和6年度から始まる森林環境税を活用した森林環境譲与税を利用した対策を要望して林業振興についての質問を終わります。3問目の街路新町線の渋滞についてですけれども,完成までの間の信号機の対応を警察にお願いしているということでありますけれども,可能性としてはどうなんでしょうかお示しください。 ○安心安全課長(石神 修君)  警察のほうに問合せをしましたところ,市道国分~銅田線とそれに対向する都市計画道路新町線,ここについては青信号の時間を若干延ばしたということを聴いておりますので,現在,渋滞が少しは緩和されているものと認識しています。 ○12番(木野田誠君)  新町線が出来て,特にプール側からの車が詰まってしまう。渋滞するということは感じていらっしゃると思いますけれども,現在,工事にも着工しておられます。今,考えると新町線の工事と並行してあちらもやってもらえば良かったなという気がしてならないわけですけれども,これはもう済んでしまったことなので,今,どうのこうのは言いませんけれども,この渋滞について,ほかに何か対応策をやってらっしゃいますか。 ○都市計画課長(三島由起博君)  第一工業大学前の交差点付近の渋滞対策につきましては,昨年末,鹿児島県におきまして,迂回の協力看板を設置していただいているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  どの辺をどういうふうに迂回ということですか。 ○都市計画課長(三島由起博君)  この都市計画道路新町線,市道の国分~銅田線の今の交差点から東側の名波町の入口の交差点付近と名波町のこの入口交差点から国分駅に抜けます市道旭通り線沿いに協力看板を設置したところでございます。 ○12番(木野田誠君)  この新町線の件については,後ほど,池田綱雄議員のほうでも質問をされるようでありますので,詳しくはそちらのほうで議論していただきたいと思います。私のほうとしてはもう一点ほど,あそこの今,改修に入っている所が早く完成して渋滞を解消してほしいということでありますが,大体いつ頃完成予定なのかをお示しできたらお願いします。 ○都市計画課長(三島由起博君)  本路線におきましては,現在,事業用地の取得について前倒しで交渉を行っております。引き続き事業用地の取得が出来次第,工事に着手しまして,早期完成に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ○12番(木野田誠君)  用地交渉には相手があるわけですから,一方的に行政だけの都合でどうのこうのはできないということも十分承知しておりますので,なるべく完成が早くなりますように努力していただきたいと思います。市長,何かありましたらお願いします。 ○市長(中重真一君)  プール側からの車が渋滞している状況というものにつきましては,私たちも十分把握をしているところでございます。それに向けて現在,用地交渉,移転交渉等をしっかりと進めているところでございます。早期に渋滞が解消されるように,また,新町線,山崎線まで一体的に使いやすい道路となるように,各課連携しながら進めていきたいと考えております。 ○12番(木野田誠君)  時間があるようですのでもう一点だけ関連ですけれども,向花五差路の渋滞はどのようになったか最後にお示しください。 ○都市計画課長(三島由起博君)  この都市計画道路新町線におきましては,向花五差路のバイパス道路として,県において整備を進めてきたところでございます。向花五差路におきましては,ある程度,車の交通量が新しくできましたバイパス道路の新町線のほうに転換されて少なくなってきているというふうには聴いております。 ○12番(木野田誠君)  以上で質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,木野田誠議員の一般質問を終わります。次に,10番,平原志保議員から2件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○10番(平原志保君)  市政会の平原志保です。本日は一般質問の機会を頂きましてありがとうございます。事前に通告しましたとおり2件について質問をさせていただきます。さて,東日本大震災からもうすぐ10年になります。地震では,東北に実家のある私は,両親を始め友人,知人が被災し,恩師が亡くなりました。当時,宮城では大地震が高い確率でくると言われ,当時としては地域の人々の防災意識は高く,ある程度の備えはありました。それでも東北を襲った大震災に津波,原子力発電所の爆発の前には,この10年という歳月をもってもまだまだ厳しいものがあるのが現状です。先日の福島宮城の震度6強の地震では緊張が走りました。コロナ禍の防災,油断することなく備えていかなければならないと思ったところです。それでは,質問に移らせていただきます。病気や障害などを持つ子の切れ目のない相談体制と行政サービスについて(年齢別と内容について),改めて年齢と書いてあるのは,赤ちゃんから子供時代,病気や障害を持つ子にとって年齢で受けられる治療や学習や訓練といったものはとてもデリケートなものです。タイミングを失うと取り返しがつかなくなったりするからです。ですから,あえてその大事な時期を認識していただくためにも年齢と書かせていただきました。それでは質問です。(1)病気や障害を持った未成年者の数は把握されているのか。(2)病気や障害などある子供の場合,霧島市ではどのようなサービスを受けられるのか年齢を追って説明してほしい。(3)市内の医療的ケア児の人数と受入保育園の現状はどのようになっているのか。(4)日中,ショートステイや短期入所を行う施設は市内にあるのか。(5)就学児への通学支援はどのようになっているのか。利用者宅から学校ということです。(6)特別支援学校・特別支援学級へ通う子の放課後での居場所(放課後等デイサービスなど)の現状です。(7)病気や障害のある学生の支援についてはどのようになっているのか。(8)障害のある子の大学等進学について。重度訪問介護利用者の大学就学支援事業の利用者はいるのか。(9)特別支援学校・特別支援学級を卒業した子の後の選択について。大きな二つ目です。霧島総合支所の今後について。2月19日の農業新聞の一面に,農泊地域の支援拡充と大きく出ていたので御覧になった方も多いのではないかと思います。農泊というのは農業に泊まるです。宿泊の泊と書いて農泊です。農水省が2021年度から取り組む地域への支援拡充にワーケーションの設備費が新設されています。新聞によると,農泊に取り組む地域の19年度の宿泊者数は延べ約589万人で10年度比で2割増えたそうです。コロナ禍を受けて民間事業者が都市住民に行った調査では,6割が3密を避けて農山漁村への旅行を希望。旅行目的としてワーケーション(テレワークなどを含む)を挙げる回答が3割に上がっているそうです。もともと働き方改革の一環として政府が主導していたテレワークが,このコロナ禍で一気に進展し,在宅勤務から,ネット環境があれば仕事ができる方たちは,成果が出せればどこで働いても同じと働く場所から解放され,多様化されてきているのが現状だと思います。新型コロナウイルスの終息にはまだ少し時間が掛かりそうですが,ワクチン接種も始まり,特に都市部が不自由な状態におかれ,地方回帰と言っても良いのかもしれませんが,大企業の本社移転や大手の本社ビル売却などのニュースが聴こえてきます。今までとは違う働き方の定着,そして新たな価値観がコロナ終息後考えられています。地方にとっては今が転機で,新しい住民たちを呼び込むチャンスなのかもしれません。そこで伺っていきます。霧島総合支所の2階から上の部分の活用です。過去の一般質問で2階から上の部分をコワーキングスペースやシェアオフィス,そして地域の方々への共同アトリエなどに使えないかという質問した記憶がございます。その後,光回線も整いました。その後の検討はどうされているのかをお聴きします。以上で,壇上からの質問は終わります。 ○市長(中重真一君)  平原議員から2問の御質問がありました。2問目は私が,1問目は保健福祉部長が答弁します。2問目の霧島総合支所の今後についてお答えします。霧島総合支所庁舎については,平成17年の市町合併に伴い,その3階が空きスペースとなったことを受け,当時の霧島地区地域審議会から頂いた御意見等を踏まえながら,公民館など周辺施設との複合化を検討してまいりましたが,構造的な問題があったことなどから実現には至りませんでした。また,来庁者の利便性の向上を図るため,平成30年に全ての執務室を庁舎一階部分に集約したことに伴い,2階フロアについても空きスペースとなっています。このような中,霧島総合支所庁舎は避難所に指定されており,通常の場合においては1階にある和室を避難場所として使用しておりますが,今般の新型コロナウイルス感染拡大の状況に鑑み,2階及び3階フロアについては,主に県外滞在歴のある方やその接触者などの避難場所として位置付けているところであり,3階フロアの一部は避難所においてコロナ対策に使用する物品の収納場所や災害時における非常食の備蓄スペースとしても活用しています。今後においては,総合支所の在り方等に関する検討と併せて,空きスペースの活用に向けたサウンディング市場調査等を実施するなど,あらゆる可能性を模索しながら,その利活用に向けた方策を検討してまいります。 ○保健福祉部長(西田正志君)  1問目の病気や障害などをもつ子の切れ目ない相談支援体制と行政サービスについて(年齢別と内容について)の1点目にお答えします。障害福祉サービス受給者証を保有している未成年者は,令和3年1月1日時点で1,048名です。次に,2点目と7点目は関連がありますので,一括してお答えします。本市では,病気や障害などがある子供に対する支援については,就学前の支援として児童発達支援,18歳未満の児童生徒及び学生に対する支援として放課後等デイサービス,このほかにも保育所等訪問支援,居宅訪問型児童発達支援などがあり,子供たちそれぞれの年齢に応じた支援を受けることができます。児童発達支援においては,病気や障害のある未就学の子供に対し,障がい児通所支援事業所の支援員が,日常生活における基本的な動作の指導,知識の付与,集団生活への適応訓練を行います。放課後等デイサービスにおいては,学校に通う病気や障害のある子供に対し,障がい児通所支援事業所の支援員が,放課後又は夏休み等の休校日に,生活能力向上のために必要な訓練や創作活動等を行います。保育所等訪問支援においては,保育所等に通う病気や障害のある子供に対し,保育所等訪問支援員が,保育所等における集団生活の適応のために必要な訓練を行います。居宅訪問型児童発達支援においては,重度の障害により,外出することが著しく困難な子供に対し,障がい児通所支援事業所の支援員が,居宅において,日常生活における基本的な動作の指導を行います。小中学校では,通級指導教室や特別支援学級を開設し,障害の種別や状態に応じた教育を進めるとともに,通常の学級においても,特別支援教育支援員を配置するなど,支援体制の充実に努めています。次に,3点目にお答えします。新生児特定集中治療室等に長期入院した後,引き続き人工呼吸器や胃ろう等を使用し,たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアを日常的に必要とする,いわゆる医療的ケア児は,放課後等デイサービスの利用者情報から,本市には10名ほどいるのではないかと思われます。また,今年度に保育所等の利用を開始した児童のうち,入所申込み時の相談内容から医療的ケアが必要であると思われる児童は3名で,現在は,それぞれ別の保育所等を利用しています。次に,4点目にお答えします。本市で,日中一時支援事業を実施している事業所は3か所,短期入所を実施している事業所は2か所です。次に,5点目にお答えします。本市では,就学児への通学支援は行っていないところです。次に,6点目にお答えします。放課後等デイサービスの利用者は,令和3年1月1日時点で689名であり,当該利用者は,本市の30か所の事業所に通所しています。次に,8点目にお答えします。本市には,重度訪問介護利用者は7名いますが,大学就学支援事業の利用はないところです。次に,9点目にお答えします。中学校の特別支援学級の卒業生は,高等学校,高等特別支援学校,特別支援学校高等部に進学する,又は企業等に就職するという選択をしています。また,特別支援学校等の卒業生は,大学,専門学校,職業訓練校への進学や企業等への就職などの進路選択をしています。また,特別支援学級や特別支援学校の生徒たちが卒業後の就労を希望し,障害福祉サービスを利用される場合は,知識や能力向上のための訓練を支援する就労移行支援,一般雇用に必要な知識,技能向上のための訓練を支援する就労継続支援を実施しており,障害を抱える子供たちの自立した生活に向け,必要な支援を行っています。今後も,病気や障害などを持つ子供たちが,適切な教育や支援を受けることができるよう,支援の充実を図ってまいります。 ○10番(平原志保君)  では,順番に聴いていきたいと思います。未就学児,就学児に分かれての数というのは分かりますか。答弁のほうで受給者証というのを持っている未成年者は1,048名ということだったんですけれども,受給者証をもらっている方々というのは障がい者の方が中心だと思うんですけれども,病気の方とかは入っていないんですか。まず,そこから確認していきたいと思います。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  病気の方も含めまして,現在,障害福祉サービスを御利用されていらっしゃって,その中で受給資格者証の交付を受けていらっしゃる方ということで人数は挙げているところでございます。 ○10番(平原志保君)  この人数ですけれども,未就学児,就学児別には分かりますか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  答弁にもございましたとおり,未就学児の方に対しましては児童発達支援ということで,こちらの利用者が412名となっております。就学児の方につきましては,放課後等デイサービスの利用者という位置付けでございますので,利用者については636名という状況でございます。 ○10番(平原志保君)  答弁のほうに,放課後等デイサービスの利用者が689名とありますけれども,これは利用できるのが18歳までですから,18歳の方たちは入らないで636名が就学児ということでよろしいですか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  その解釈で大丈夫です。 ○10番(平原志保君)  家族に病気や障害が見つかったときに,皆さん,どの家庭でもまず,この先,今までのような生活ができるのか。そして,それをカバーしてくれる補助やサービスなど公的に受けられるものがあるのかというところに尽きるんですけれども,これは高齢でお病気を持った方とか,障害で機能が落ちたりした方も同じだと思うんですけれども,あえて今回は子供たち成人になるところまでを伺っていきます。今回,このような質問をしたのは,大分分かりやすくはなってきているとはいえ,病院とは別に行政サービスを頼ろうと思ったときに,まず,どこに相談して良いのかというのが悩むところです。例えば,霧島市内では,出産直後により,病気とか障害が見つかったりした場合などは病院と連携し,そして,保育士などにつながっていったりと,サービスからこぼれ落ちる心配はないのかなというふうに思うんですけれども,途中,転居してきたり,途中から病気や障害が出てきた場合などは,本当にどこに相談していいのかが分からないというのが,そして,この窓口にたどり着くまでが一つの大きな山になっているというのが現状です。今,18歳未満の児童生徒に対する支援ということでいろいろ紹介していただいてるんですけれども,例えば,きりしま療育支援ガイドブックというのがあるんですけれども,写真の1番です。これは障害福祉グループで出してくださってるものです。お子さんがいらっしゃる方は子育てガイドブックというものを皆さん手に入れられると思うんですけれども,ここにカバーできていないものがこちらの中に書いてあるということです。これも見させていただいたんですけれども,書いてはあるんですけれども分かりづらいというのが利用者側の目線です。このきりしま療育支援ガイドブックというのは,この中を開いてみますと,先ほど出てきました児童発達支援センター,児童発達支援事業所,そして放課後等デイサービス事業などについて書かれたもので,ガイドの中には連携マップ,ライフステージ早見表,写真の2ページ目,このようなものがありまして,相談の窓口,療育機関,特別支援教育とあります。こちらの3ページ目なんですけれども,ライフステージ早見表というのがあるんですけれども,これを見て自分の子供がちょっと困ったなあというときに,これでどのようなサービスが受けられるのかと見ようと思っても,ちょっと分かりづらい。早期療育,学校生活,進路とかと大ざっぱには書いてあるんですけれども,もう少しきめ細かに年齢別に書いてもらえないものかというふうに感じます。このようなものがほかのまちではどのように作られているのかなということで,お隣の姶良市に行ってパンフレットを頂いて来ました。姶良市では同じようなコピーで作ってあるものなんですけれども,このような同じような支援ガイドブックが作られています。こちらのほうを開きますと,まず,はじめにというのがありまして,その後,支援ガイドブック,これもうちと同じなんですけれどもあります。その中にお子様の成長で気になることがあるということで,チャートとまではいかないんですけれども,順番に,相談,保護者が市にサービス利用申請を行うというような感じで,一つ一つ,ここで何が必要かというような説明の紙が入っています。サービス一つを受けるにも,本当に何から手をつけていいか分からないので,このようなものを付けていただけると有り難いのかなというふうに思いました。ほかのまちを見てみましたら,よくできているなと感心したのが東京なんですけれども,世田谷区です。3ページ目,写真3を御覧ください。これが表紙です。霧島市と同じライフステージ早見表というものがあるんですけれども,これが5ページ目,これがちょうど希望してるような感じで,出産,乳児ともっと細くなっています。そして,各相談窓口のこととそのページ数,どこに何が書いてあるかというものが分かりやすく書いてありまして,これをぱっと見たところで,自分の子供の年齢のときにどのようなサービスを受けられる可能性があるのかというのが視覚的に分かるようになっています。今,簡単に紹介しましたけれども,今後,この療育支援ガイドブックもどんどんいろいろ変わってはくると思うんですけれども,また近々,いろいろとデザイン等というか中身等を変える予定などはあるのでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  きりしま療育支援ガイドブックにつきましては,毎年必要に応じてといいますか,見直しを行いながら,よりよいものを作成するという方向でおります。議員がおっしゃいましたように,市民の方が見やすいように,分かりやすいようなものを,また今後,他市のものも参考にしながら研究してまいりたいというふうに考えます。 ○10番(平原志保君)  毎年見直しされてるということで,私が頂いたのは令和元年版だったんですけれども,ぜひ,令和3年度はフローチャート表なども付けていただいて,欲しい情報がすぐ手に入るような感じのものを付けてほしいです。そして,欲を言えば,この子育てガイドブックの所に,病気を持たれた,障害があるというところの情報がちょっと足りないのかなというふうに感じます。そのようなものを持ったときに,このような療育支援ガイドブックなどにつながるようなものがあるということが,市民の方たちが尋ねなくても分かる状態にしていただきたいというのが要望です。それでは,次にいきます。市内の医療的ケア児の人数と受入保育園の現状はどのようになっていますかという質問ですが,今,通所をされているという答弁があったんですけれども,なぜ,今回,このような質問をしましたかと言いますと,医療的ケア児のお子さんの相談を受けまして,ちょうど3歳になりましたので保育園に入れたいという相談がありました。結局は,今の時点で入れるところが見つかりませんでしたということなので,待機児童というか,希望されている方は入れないのが現状なんじゃないかと思うんですけれども,医療的ケアが必要であるという児童は3名で,現在はそれぞれの保育園等を利用していますとなっていますが,これはどういうことでしょうか。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  令和2年度の状況を記載しているところでございます。令和2年度におきまして,3名の方の申込みがありましたと。そのうち1名については,4月当初から入所されております。残り2名については,年度途中からそれぞれ別の園で入園をされているということになります。 ○10番(平原志保君)  私が相談受けた方も,まだそのときには3歳にはなっていないんですけれども,昨年度も希望されていたかと思うんです。それで入れなかったはずです。そうしますと,今度,令和3年度になるわけですけれども,こちらで希望されている方の数というのはお分かりですか。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  令和3年度の新規入所申込児の相談内容からいきますと,医療的ケアが必要であるというふうに考えられる児童は2名ということで確認をしております。 ○10番(平原志保君)  この2名のお子さんは令和3年度の4月からは入ることができるのでしょうか。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  2名のうち1名の方については,集団保育が難しいというような理由で取下げをされております。もう1名の方については,現在,選考中というところになります。 ○10番(平原志保君)  集団での保育が難しいと言われるお子さんだということなんですけれども,お隣の姶良市の現状を先日伺ってきたんですが,あちらは結構難しいお子さんたちも預かっていらっしゃいます。もともとはかなり数年前になるらしいんですけれども,人工呼吸器を24時間外せないお子さんで寝たきりの方,移動はバギーを使っていらっしゃるという子を保育園に入れるために頑張ったそうなんです。そして,最近では重度心身障がい者の方,そして,体幹の四肢の麻痺などある方,脳性麻痺の方などを扱ってるということで,1か所でそれも2人を預かっていたりというような所もあります。この差というのは何なんでしょうか。多分,今回,集団には難しいというふうに言われているというお子さんは,ほかのところでは集団ではいけるのかなという気もするんですけれども,その辺の地域差というのはあるんでしょうか。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  集団保育が難しいという判断ですけれども,子育て支援課を始め,関係機関との協議によりまして厳しいのではないかという判断をしたところでございます。 ○10番(平原志保君)  それだったら,保育園を希望する前に,集団保育が難しいよねということで受付をすること自体をまずやめればいいのかなと私なんかは考えるわけですけれども,今回は,この1名の入れなかったというお子さんも,途中までは保育園にかけて聴いてるわけです。保育園に入れようということでみんな話し合って,市役所のほうも動いてやってたわけですから,途中,関係機関でというようなのはちょっと違うのかなというふうに思います。実際は,その状況でも,今回のお子さんはチューブを付けている。栄養経管ですね。あれを付けてるお子さんなんですけれども,集団保育が難しいとは個人的には思えないのですが,これは入れなかったから,結局そういう返事になってるのではないんでしょうか。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  今現在,令和3年度の入所に向けて調整中でございます。現在,2次選考まで終了しております。その選考の途中で,そういった入所が難しいのではないかというような判断をしたところです。 ○10番(平原志保君)  障害をもっていたり,このような医療的ケア児というお子さんを保育園に預かってもらう場合,感染症等のリスクがあったり,また専門の職員を付けたり,看護師を付けなければならないということもあるのは重々承知しているんですけれども,霧島市で聞こえてくるのは,医療的ケア児,そして,障がい児のお子さんが保育園に入る際の預かり場所というのが本当にないというのが聞こえてきております。この辺,ちょっと対策というか,姶良市に負けてるという表現を言ってはいけないと思うんですけれども,お隣の市だけにいろいろ比較されることも多く,お隣のほうは南九州病院があったり,加治木養護学校があったりということで,そのようなリスクを抱えたお子さんたちが多いのも現状なのかもしれないし,それを育む風土が育ってるというのもあるとは思うんですけれども,子育て日本一を目指される市長としては,そのようなハンディキャップをもっているお子さんたちに対しての最初の部分ですよね。このケアというか,手助けというか,その辺はどのようにお考えかお聴かせいただけますか。 ○市長(中重真一君)  今,議員がお話になっている方がどういったケースなのか。個別に存じ上げておりませんので,その件についてお話しすることはできないんですが,医療的ケア児が入所できる施設を増やすということで,国のほうでもモデル事業等で取り入れ,また,霧島市においてもそういった事業に乗っかって,そういった保育所として手を挙げていただいたところもございました。そして,そのモデル事業の中で医療的ケア児を保育するときに,どういったノウハウが必要なのか,それをそれぞれの保育所に共有していくといったような目的の事業でございました。現在,保育士,また保育所等の場合は看護師も保育士と有資格者としてカウントされるわけでございますが,なかなか保育士,また看護師等の確保も難しい中で,それぞれの園が医療的ケアが必要な入所者を受け入れる態勢というものが整っていないところもあろうかと思います。少しでも医療的ケア児を受け入れることができる施設を増やすために,我々も保育園協会等とも話をしながら進めていかなければいけないと考えております。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,平原議員の一般質問中ですが,ここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  正      午」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時00分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。平原議員の一般質問を続けます。 ○10番(平原志保君)  では,医療的ケア児のところから続きで聴いていきます。保育園に医療的ケア児の方を預かっていただく場合,市単独などの補助金というのはあるのですか。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  現在,本市では霧島市障害児保育事業というのを実施しております。身体障害者手帳の3級以上を受けている児童,また,療育手帳等を受けている児童等を対象に事業展開しておりますが,医療的ケア児についてもこの事業の中で対象というふうに考えているところです。 ○10番(平原志保君)  1か月当たりの金額というのはここでお示しいただくことは可能ですか。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  同事業では職員を障がい児1人につき,1人加配することで月額7万4,140円を補助しているところでございます。 ○10番(平原志保君)  分かりました。霧島市は市立の保育園をなくしていきまして,私立のほうに移管していったり,お願いするところが多くなってきております。このような障がい児,そして医療ケア児の行き場所というものが私立保育園に今,預かっていただけてるところもあるかと思うんですけれども,完璧とは言えない状況の中,今後,数も増えてくるだろうというこういう子たちのために,もし,そこの受皿というものを考えなければならないときは,もうちょっと私立保育園に対して,協力をお願いしてくことは必要かと思うんですけれども,そこら辺はどうお考えでしょうか。
    保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  医療的ケアを必要とする児童の受入れに当たりましては,専門といいますか,専門の看護師等が必要になってくるかというふうに考えております。現在,公立保育園のほうでは,そういった資格を持った職員が今いないというようなことでございます。また,その職員についても,医療的ケアをするに当たっては,今後,そういった知識,経験というのが必要になってくると思います。並びにバリアフリー化を伴う施設整備というのも必要になってくるかというふうに考えているところでございます。早急な対応ということについては,今の段階では難しいのかなと。今後,そういった検討の必要は感じているところでございます。 ○10番(平原志保君)  今,ちょうど私立の保育園のところも建て替えや園を増やしていったりというのを見かけます。そして,現に霧島市としても補助金を出したりというふうにやっているかと思うんですが,そういうふうにやるときに,条件を付けるというのも余りいいことではないと思うんですけれども,しっかりと施設整備をされるならば,バリアフリー,そういう子たちを受け入れるということを条件に話を進めていって,それがかなうならば,霧島市のほうもまた協力していきますよというようなふうにやっていただきたいと思います。どんどん子供は育っていってしまいますし,どんどん生まれてきます。先へ先へというふうにやってしまいますと,どんどん霧島市は取り残されてしまいますので,今一度,今,何をしなければならないのかよく考えてやっていただければと思います。次にいきます。日中一時支援事業をしている箇所が3か所。そして,短期入所しているところが2か所あるということですが,こちらは希望者は問題なく今,利用できている状態なんでしょうか。利用するに当たって何か不都合なこととかは起きておりませんでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  日中一時支援事業につきましては,1日平均3名から5名程度の受入れが可能ということでございます。それから,短期入所につきましても,1日平均10名当たりの受入れが可能であるというような状況で聴いています。今後も,こういった形で事業所として受入れができる人数について,適切な対応ができるようなという形で取り組んでいるところでございます。 ○10番(平原志保君)  今すぐ保育園が利用できない方等は,ここを利用することになるかと思うんですけれども,使いやすさ,利用のしやすさというものをお願いしたいと思います。5番目です。本市では就学児への通学支援を行っていませんということですが,希望とかはあったりしませんか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  現状におきましては,特に希望とかは受けてはいないところでございます。 ○10番(平原志保君)  分かりました。放課後等デイサービスの利用者ということで689名いらっしゃるということが分かりました。本市の利用できる事業所というのが30か所あるということで,結構数があるんだなというふうに思ったんですけれども,今後も,この数というのは増えていく方向なんでしょうか。周りを見てますと,新しくこのデイサービスをやろうかというところが聞こえてきたりするんですけれども,その辺りは把握されてますか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  障がい児の方の利用に関しましては,年々増えてきている状況でございまして,同じように放課後等デイサービスにつきましても,これからもまた増えていく傾向にあろうかと思います。 ○10番(平原志保君)  数が増えてくるということで,数の解消というのはできてきているのかなと感じます。数ができてきましたら,今度,毎回見直していただきたいところが質です。放課後等デイのサービスなんですけれども,どこも一生懸命やってはくださっていると思いますが,施設によりけりで,質の内容,中身です。本当に子供たちにとって,そして利用者にとって,良いものを提供してもらえるのか。その辺もぜひ,市のほうではチェックしていただきたいと思っております。次,8番目にいきます。市内では重度訪問介護利用者は7人いるが,大学就学支援事業の利用はないということです。これは事前のインタビューでちょっと聴いたところでは,年齢的に当てはまる方がいらっしゃらないからだということだったんですが,過去にはこの事業を利用された方というのはいらっしゃらなかったんでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  現状におきましても,対象になる方ということで7名いらっしゃるということでございますけれども,年齢が22歳から49歳の方ということでございまして,現状のこの事業については御利用がないということなんですけれども,過去にこの事業を利用された方につきましては把握していない状況でございます。 ○10番(平原志保君)  実は,お隣のところでこの制度があるのを私は知ったんですけれども,筋ジストロフィーですか,障害があるお子さんというか青年になるんですよね。大学生ですから。お二方が,この事業を利用して大学に行かれているという方がいらっしゃるというふうに伺いました。障害があり,ハンディキャップがありながら,通いで学校へ行くというのは本当に大変なことかと思うんですけれども,このような支援事業があるということを知るだけでも,保護者の方やその子供さんたちにとっては,明るいものになるかと思います。ぜひ,こういった支援があることも,この子育てガイドブック,将来的にこういうところを利用して大学も行けるんだよということを,ぜひ,情報として載せていただければ有り難いと思います。9点目,最後になります。特別支援学級や養護学校に通われている方たちの進路になりますけれども,それぞれ学校へ通われたり,訓練校に行ったりしてるということです。また,私も障がい者の方の就労移行支援を手伝うときがあるんですけれども,皆様,一生懸命仕事をされようとしています。ぜひ,霧島のほうでも,まず,新卒の高校生当たりの障がい者の方たち向けの仕事も学校のコーディネート,商工振興課のほうでやってらっしゃったりしますけれども,障がい者枠というのも,ぜひ作っていただきまして,もしかしたらやっていらっしゃるかもしれないんですけれども,積極的に企業のほうにも働きかけていただければと思うんですが,その辺はどうでしょうか。 ○商工観光部長(谷口隆幸君)  今の高校生向けの工場見学会とか,企業説明会をやっておりますけれども,今の障がい者向けのという部分については,現在は行っていないところでございます。 ○10番(平原志保君)  教育委員会的にはどうでしょうか。特に特別支援学級のほうになりますか。この辺のお子さんたちが出て,そして,そのまま今回は国分中央高校なんかにも行かれる方もいらっしゃると思うんですけれども,そういう子たちの就職支援ということで。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  特別支援学級,いわゆる中学生の特別支援学級ですから中学生ですけれども,本市でも通信制の高校も含めて,高等学校に進学している生徒が60%います。特別支援学校高等部,あるいは高等特別支援学校,合わせて37.5%,就職が2.5%という状況で県のほうも同様です。ただ,県内の特別支援学校になると,特別支援学校の高等部の卒業生については大学や専攻科への進学者は1.9%,就職が34.7%,職業訓練校が2.3%,それから福祉的就労,福祉施設の利用ですけれども,これが59.2%,その他1.9%という状況になっておりまして,特別支援学級では自立活動であったり,作業学習であったり,そういった就労につながるような訓練。特別支援学校においても作業学習,現場実習,それから特別支援学校技能検定など就労に向けた取組をしているところです。 ○教育長(瀬戸上護君)  先ほど,議員の例えば特別支援学級の中学生が普通の高校に行くこともちろんあります。国分中央高校もそうですし,いろいろな障害を抱えた子供たちも進学していくわけですけれども,それぞれの高校では,その子の状況に応じた進路指導,いろいろ相談をしながら進めていきます。就職ということであれば,その就職についての相談。そしてまた,民間企業等でも障がい者雇用促進という視点もありますので,そこらとまた連携をして,職場を紹介したりというような取組は,各受け入れた高校では一人一人に応じて対応しているところと考えております。しているはずです。 ○10番(平原志保君)  ハンディキャップをもっても霧島市で住み続けられるような進路に行けるようにサポートをよろしくお願いいたします。この質問の最後になりますけれども,一つちょっと御紹介させていただきたいものがあります。先ほどの世田谷区のガイドブックに療育の重要性をうたったコラムが出てました。ちょっと御紹介します。健常児でもあっても,障害のある子どもであっても,子どもは必ず成長発達する存在です。それはたとえどんなに障害が重くても変わりません。ただし,それには,子どもたちを取り巻く大人たちのあたたかい思いと適切な関わりや援助が必要になります。その土台は家庭。子どもたちにとって安全基地であり,オアシスである家庭が必要であることは言うまでもありません。しかし,家庭における家族だけの育児,子育てだけでは必ずしも十分とは言えません。それでは,その他に何が必要となるのでしょうか。それは「療育!」。「療育」とは家庭を中心として医療,療育機関(通園システムを含む),保育,教育機関などが一人一人の状況に合わせて連携,協働しながら,各々が専門的な視点で子どもの成長発達に必要な関わりをすることです。これにより,子どもの持っている能力を最大限に引き出し,生きる力や自立に向けた力を身に付けることができるようになるのです。また,子どもにとって,子ども同士の関わり,集団の中で育つこともとても重要です。同年齢の子どもたちからの刺激は,もしかしたら大人たちからの関わりや支援よりも良い影響を受けることがあります。そういった意味からも,みんなで子どもを協力して育てる「療育」はとても大切です。在宅生活が落ち着いてきた段階で,ぜひ「療育」を考えてみてください。という言葉が載っていました。正に今回言いたいことで,なかなか障害をお持ちの,そして医療的ケアの子たちを受け入れてくれる所がないというのが現状ですが,ぜひ,その受入先というものをもっと考えていただきたいと思います。あと1分なので,総合支所のほうにいきます。検討していただいてるのかなと思ったんですけれども,まだまだなんか余り進んでいないような印象を受けました霧島総合支所です。今回,先ほど記事を紹介しましたけれども,国のほうでもワーキングスペースなどの補助をしていくということなので,その辺なんかを使って,いろいろな国の支援も使いながら整備していくのも一つの手ではないかなと思います。ぜひ,2階,3階,遊ばせてるわけではないと思うんですけれども,一刻も早く手をつけないと,このコロナ後に対応できなくなってしまうのかなと思います。最初で最後のチャンスかと思います。今,リノベーションが霧島市でもはやっていると思うんですけれども,ぜひ,そのリノベーションの波を霧島地区にもよこしていただければ,きっと今,すごくいい状況に霧島地区,大変なところもありますけれども,人がどんどん入ってきてるところもありますので,いいきっかけになるのかなと思います。総合支所の2階,3階をどうやれるかで市長の評価も大分変わるかと思いますので,ぜひ,霧島地区に新しいスペースを作ってください。では,今回のこの療育関係と霧島総合支所の続きはまたやりたいと思いますので,以上で,終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,平原志保議員の一般質問を終わります。次に,18番,池田綱雄議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○18番(池田綱雄君)  ただいま,議長の許可を得ましたので,新風会の一人として,一般質問を致します。さて,コロナ禍の中で開催された県下一周駅伝大会も何事もなく無事終わりました。今年の姶良チームは盤石の態勢で大会4連覇へ臨みましたが,中堅選手の不調などもあり3位に終わりました。そんな中,霧島市職員の高尾さんは3回出走し,そのうち2回は区間賞,1回は3位ながら区間新記録の快走を見せ,個人賞の敢闘賞も受けました。このことは,霧島市民に大きな夢と希望を与えてくれました。また,国分中央高校の区間賞の吉留選手,区間2位,3位の鳥越選手,脇野選手の走りも見事でございました。そのほか,第一工大や京セラ,自衛隊,消防局の選手も立派な走りを見せてくれました。今回は,新しい監督に代わり,若い選手を多く起用され,新しい姶良チームが誕生したように思います。また,来年以降,優勝を目指して頑張っていただきたいと思います。監督を始め関係者の方々,選手の皆さん,大変御苦労様でございました。それでは,質問に入ります。1点目は,市長の政治姿勢についてですが,歴代の市長は市民の声を直接聴き,市民が何を考えているか知るため,市民が気軽に入れるように市長室のドアをオープンにしていました。中重市長はドアを閉めているが,その理由は何か。また,市民から市長室に行きにくいという声が多く聴かれますが,市民が気軽に入って話ができるように市長室のドアをオープンにする考えはないかお尋ねします。次に,新町線の開通についてお尋ねします。新町線は平成6年に都市計画決定を受けて,27年かけて昨年12月にいろいろな方々の御理解と御協力を得て立派に完成をしました。もともとこの道路は大隅方面から鹿児島空港へ向かう車が,国分市内のあちこちの道路で交通渋滞を引き起こしておりました。特に国分中央高校前を通りJRの踏切を渡って,向花の通称五差路を通って日当山方面へ抜けており,この五差路が最も渋滞が激しく,市としても五差路の解決策として,JRを跨線橋で渡る案も含めていろいろと検討をしましたが,これといった案はありませんでした。そこで浮上したのが県道国分霧島線の交差点から第一工業大学の校内を通って,奈良田団地の南側へ通じる最短コースの案でございました。計画時点では何回も大学側とは協議を重ね,異議はありませんでしたが,都市計画決定を受けた途端に,大学側から大学の校内を道路が横切るとは前代未聞だ。全国どこにもないという痛烈な反対を受けました。その後,粘り強く交渉を重ねて,最終的には第一工業大学の御理解と御協力により,新町線は誕生しました。改めて第一工業大学には深く感謝を申し上げます。当時,新町線の計画決定は新聞にも載りましたので,鹿屋の商工会議所の会頭さんと副会頭さんが,立派な道路を計画していただきありがとうございました。この道路が完成をすれば大隅方面から空港へ行くのに20分以上短縮できるとお礼の挨拶にこられました。しかし,開通してすぐ,市民から県道を横切るのに20分以上掛かるという苦情が多くまいりました。私も通ってみようと,先日,市民プールまで渋滞をしていた車の後ろに並んでみました。なかなか前に進まず,信号機が見える所まで来て原因が分かりました。大型車の右折車がいて,信号は青なのに,一台も動かないときもあり,結局6回目の信号でやっと渡れました。その間20分を超えていました。多くの人から良い道路ができたけれども,時間が掛かり通らんほうがよかどということは聴いておりましたが,これほどとは思いませんでした。今,コロナ禍で空港への利用者が少ないにもかかわらず,このような状態であります。鹿屋の会頭さんの20分短くなるどころか,逆に20分長く掛かる状態になっております。そこでお尋ねします。1点目は,県道国分霧島線との交差点の混雑の状況と今後の解決策について。2点目は開通による混雑は想定できなかったのかお尋ねいたします。次に,テクノパークに整備のこども館について,1点目は,現在までの経緯と進捗状況と今後の計画についてお尋ねします。2点目は,市民が待ちに待っているこども館の開館は,いつになるのかお尋ねをし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  池田綱雄議員から3問の御質問がありました。3問目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。3問目のテクノパークに整備のこども館についての1点目と2点目は関連がありますので,一括してお答えします。私の公約の一つである,親子で楽しめる,全天候型「こども館」の設置については,こども館設置検討委員会からの提案を基に,既存施設の有効活用を基本方針として検討を重ね,また,市民アンケートを行った結果,駐車場の多いところ,広い遊び場の近く,自然に囲まれた場所といった回答が多かったことを踏まえ,その設置場所を国分上野原テクノパーク内の国分ハイテク展望台に決定しました。現在までの進捗状況としては,施設の老朽化への対応及びこども館として使用するために必要な改修工事を終え,専門的識見を有する方や子育て支援団体の代表者,公募委員の方などにより構成される,こども館関係業務委託候補者選定委員会において選定いただいた屋内外遊具の整備に向け準備を進めているところです。また,同委員会においては,開館後のこども館の運営を委託する事業者の選定も進めているところであり,本年7月中の開館をめどとして,子供たちはもちろんのこと,多くの子育て世代の方々に利用していただける施設となるよう,引き続き着実に準備を進めてまいります。 ○市政推進特任部長兼秘書広報課長(冨永博幸君)  1問目の市長の政治姿勢についての1点目と2点目は関連がありますので,一括してお答えいたします。市政の運営に当たっては,市民の皆様が持つ知恵や意見を伺いながら,これを反映することが重要であると考えており,様々な機会を捉え,幅広く御意見等をお聴きしているところでございます。このような中,市長室のドアは,来客対応や庁内における業務の調整など職務に専念する必要があることやセキュリティの観点から閉めています。今後とも,様々な手法を活用して,市民の皆様の声をお聴きする機会の創出に努めてまいります。 ○建設部長(猿渡千弘君)  2問目の新町線の開通についての1点目にお答えします。都市計画道路新町線の奈良田団地前交差点からJR日豊本線をまたぎ第一工業大学前交差点までを結ぶバイパス区間と,同事業に併せて本市が整備した都市計画道路山崎線が,昨年12月21日に供用開始しました。これにより,国分中央高校前の踏切を通行していた車の分散化や沿線周辺の学校の通学に利用されるなど,効果が現れているところです。一方,県道国分霧島線の第一工業大学前の交差点から国分総合プールまでの区間は,一次改良を終えているものの,右折車線が未整備であることから,バイパス区間の開通後は,交通量の増加もあり,国分総合プール側の車両が信号待ちを重ね,プール前まで滞留する状況にあります。当該区間の道路改良については,昨年度から事業に着手し,既に測量設計や建物補償の調査を終え,現在は事業用地の取得を進めているところであり,当該区間の早期完成に向け重点的に取り組んでいます。次に,2点目にお答えします。供用開始によりバイパス区間の交通量が増加し,第一工業大学前の交差点において,ある程度の交通混雑があるものの,向花五差路を含めた周辺道路全体の渋滞緩和が図られるものと考えていたところです。 ○18番(池田綱雄君)  それぞれ簡単な答弁を頂きました。再質問をさせていただきます。まず,市長の政治姿勢について,市長にお尋ねいたします。この市長の今回の施政方針。この中に市民の皆様の声なき声に耳を傾けながらとこうあるんですが,これはどのようなことなのかお尋ねいたします。 ○市長(中重真一君)  私が常日頃から申し上げていることでございますが,大多数の声なき声ということでございます。市役所によくこられる団体であったり,そういう役職を持った方の意見だけでなく,市役所に来ることが,必要があって住民票を取るなど,一年に一回くるかこないかの方であっても,霧島市に住み,働き,学び,納税していただいている霧島市民。ふだん,市役所に面と向かって意見等を言うことができない方々。政治学的な言葉で言えばサイレントマジョリティだと思います。そういった方々の声を大事にすることが,霧島市の市政発展につながるものと考えております。 ○18番(池田綱雄君)  声なき声。同僚議員10名ぐらいに聴いてみました。みんな知らんというものだから,あえてお尋ねを致しました。市長に就任されて3年3か月が過ぎたわけですが,市長が最初の頃と今と自分で変わったなというところがありますか。 ○市長(中重真一君)  まず,最近言われてショックだったのが白髪が増えたということでございました。それと挨拶等,就任当初はどういったことをしゃべろうか。また,霧島市役所が抱えている,市が抱えている課題について,まだまだ分からないこと等も多くございましたが,現在は,大体,市が抱えている課題というものを広範に把握することができ,また,様々な挨拶等でもそういったことを織り交ぜながら,当初は本当に緊張しながら話をしておりましたが,現在はある程度落ち着いた中で挨拶もできるようになったこと。これが変わったところかなとか自分なりには考えております。 ○18番(池田綱雄君)  市長は,私の公約六か条というのは掲げておられますよね。これの中で項目ごとに成果があった点,また今後,ここに力を入れたいというようなことがあれば述べていただきたい。 ○市長(中重真一君)  公約につきまして,先日も松枝議員の質問の中でも少しお答えしたと思いますが,治水整備など,暮らしの安心安全環境づくりにつきましては,雨水管理総合計画が令和3年度から,いよいよ詳細設計と事業実施が始まるところまで来たところでございます。治水整備につきましては,費用が多額に掛かる中で,雨水管理総合計画という下水道事業を上手に活用しながら,霧島市の負担も少なく,そして,事業ができるのではないかと考えているところでございます。また,高齢者の人材活用と女性・若者の起業支援については創業支援センター開設であったり,また今,新型コロナ対策の中でも新たな事業展開等に関しまして,こういった視点も盛り込んだ事業を行っているところでございます。こども館につきましては先ほど申し上げましたとおり,本年7月をめどに開館予定となっているところでございます。農業の積極推進と環境の整備,育成については,国等における支援は,大規模農家に対する支援は充実しているんですが,そこに行き着くまでの方々の支援がなかなか少ないということで,本市の独自支援策を一昨年度から始めたところでございます。農業次世代人材投資事業等を今後も続けていきたいと考えております。未来を創る,地熱発電の積極推進については,相手があることですので,現在,私が就任してから新たな大きな地熱発電が進んだというようなことはございませんが,小規模なものについては,実際の事業開始もあったところでございます。今後も,ベースロード電源として優れた電源であるこの地熱発電については,様々な関係団体もありますので,そういったところとしっかりと協議を進めながら,有効に活用できるように進めていきたいと考えております。民間の声を活かした市民ネットワーク機構の設置につきまして,ここが先ほど議員のほうからお話がありました。大多数の声なき声,ここを拾うシステムを作ることが必要だというふうに考えております。ふれあいミーティング等で,なかなかこれまでそういうふれあいミーティング等に参加することがなかった団体とのふれあいミーティングを行ったり,また,各団体の長だけでなく,様々な実際に事業をされている方々の意見等を取り入れながら,コロナ対策等の支援策についても今,支援を行っているところでございます。以上が,私が掲げました公約の六か条についての現在の成果ということになろうかと思います。 ○18番(池田綱雄君)  この六か条の中の6番目,民間からの提言を十分に取り入れられる行政の仕組みづくりが必要というふうにあります。どのような仕組みづくりをされたのか。また,されようとしているのか。そしてまた,民間から3年間の間に,どのような提言を受けられたのかお尋ねいたします。 ○市長(中重真一君)  近いところで言いますと,コロナの事業継続支援金につきまして,例えば,タクシー代行に対する支援であったり,空港駐車場,先ほども木野田議員から取り上げていただきましたが,これはそういった業界から市のほうにお願いがあったわけではなく,私もそうですし,職員も様々なところにネットワークを張りながら,市民の皆様が今,どういったところで苦しんでいるかということをしっかりと把握するようにという中で,このタクシー代行に対する支援につきましても,鹿児島県内の自治体では,もちろん一番早く打ち出せたのかなというふうに思っております。また,空港所在地である霧島市の特性として,空港前の駐車場等に対する支援を行ったところでございます。以前,鈴木議員から御質問いただいたロタワクチンに対する補助等につきましても,子供を持つ親の方であったり,小児科の医師会には入っていますが役員をしていらっしゃらない先生から,ロタワクチン,子供が入院する一番多い病気を防ぐことができるから,これをすることによって医療費も下げられることができるのではないかと。接種費用自体は高いけれど,医療費も下げられることではないかというようなお声を頂いて,実際,霧島市として独自補助を始めたところでございます。その他,丸岡,上床公園の遊具であったり,様々なお声を本当に直接,保護者の方々からお聴きしたりする中で,大きいものから小さいものまで様々なそういった市民の方々の意見をとりながら,市政運営を行っているところでございます。 ○18番(池田綱雄君)  私の市長就任3年間の感想を述べさせていただきます。一,二年目からすると大分変わったように思います。いいほうに変わったように思います。大きく変わった点としては,最近は人の意見を聴くようになったのかなというふうに思っております。そのせいか,最近では,市長に対する批判とか,不満とか,そういうのが大分減ったように思います。市長はまだ若いんだし,人生経験も少ないわけだから,分からないことがあって当然だと思います。いろいろな方々の意見を聴き,参考にするべきと思います。市民が市長と気軽に話ができるように市長室をオープンにすべきではないかなと私は今も思っています。たまには聴きたくない苦言もあるかと思いますが,それもまた大事な意見だと思います。オープンの考えというのが先ほどの答弁では出てきませんでしたが,もう一回そこの答弁をお願いします。 ○市長(中重真一君)  市長室がある3階につきまして,3階の入口のドアが以前開いていたけれども,何で閉まったんだろうかというお話がございましたが,市長室自体は以前から閉まっていることが多かったのかなというふうに考えております。実際,先日,伊佐北姶良環境管理組合の議会に行きましても,伊佐市の市役所等も扉があって,さらにその奥に市長室があるといったような状況で,県庁とかではもう三重の扉があるような状況になっております。霧島市役所,シビックセンターに関しましては,一般の方も通ることができる廊下に面した市長室ということで,やはりセキュリティというものについて私たちはしっかりと考えなければいけないと思います。以前,名刺を入れに来られた方だったと思います。ちょうど職員がいる前で携帯電話が鳴ったんだと思いますが,そこの前で話ができないということで市長室の中に入って電話をされる方がいたときには,これではいけないなと思ったこともございました。また,私の市長室のすぐ横に受付がございますが,あの裏のほうで電話をされる方もちょくちょくいらっしゃいましたので,私がいるとき,いないときがございますので,市長室に誰か入るときにはすぐ分かるような体制というものとっていくことが,この12万5,000人の霧島市の市政運営を行う上では大事であるというふうに考えております。ただ,議員がおっしゃるように,市民の方々の声をしっかりとお聴きするということは非常に大事だと思っております。それに関しましては,市長室のドアを開けるということではなく,しっかりとそういった機会を作っていくこと。また,私も庁内にいたり,外に出たりある中で,秘書広報課のほうに連絡を頂ければ,何時から何時まで時間をとってくれというような形で,今も,多くの方々が市長室のほうにお見えになっている状況でございますので,しっかりと今後も市民の声,そしてまた,大多数の声なき声も拾いながら,市政運営に努めていければと考えております。 ○18番(池田綱雄君)  もう一点,すかんことを言いたいと思いますが,市民の声として,市長は何を考えているのか,何をやりたいのか,よく分からないというような意見をよく聴くんです。だから,できるだけ多くの人と接触をされて自分の考えを伝えるべきだと私は思います。私も消防長として3年3か月,個室におりました。広い所に1人,緊張感を保つために私はドアを開けておきました。いつ誰が来るか分からないという緊張感を保つために私はドアを開けておったわけですが,そういう意味でも今後,考えていただきたいと思います。次に入ります。新町線についてですが,建設部長,私が壇上からも言いました。市民に迷惑が掛かっておりますよね。なぜ,最初に冒頭で,開通により市民に多大な迷惑を掛けておりますぐらいのそういう答弁がないのかなと。私は残念です。開通による混雑は十分分かっていたと思う。内副市長にお尋ねいたします。あんたは,以前に,県職員時代に国分の市役所にまちづくり対策監ですか。そういう建設部のトップで何年かおられました。この向花の五差路,十分分かっていたと思いますがどうですか。 ○副市長(内 達朗君)  私,平成17年,18年の2年間,国分,霧島市役所に出向しておりました。向花の五差路につきましては,私がその状況を把握するというよりも,もうそれ以前から,先ほど議員が質問の中でおっしゃいました平成6年に都市計画決定して,この道路を通さないといけない。国分市街地の渋滞を緩和するためには,外郭道路といいますか,必要ということで,事業をされたということです。もちろん私も向花の五差路が混んでいるのは十分に承知をしておりました。 ○18番(池田綱雄君)  そういうことから,国分の状況は,特に道路の状況は十分把握されていたと思います。この開通があれば,今,あの混雑ぶりは十分分かっていたのではないですか。もう一回どうぞ。 ○副市長(内 達朗君)  3年3か月前にここに参りまして,都市計画課のほうから新町線の状況を聴きました。とすると,県のほうが県道までしか工事をしない。反対側の交差点改良をしないということを聴きまして,「えっ,それは何でだろう」と言って,県のほうには交差点改良するべきではないか。食い違いの交差点で置くというのはおかしいのではないかということで県のほうに要望に参りました。県のほうとしては,事業認可の具合とか,そういうことでできないということでしたので,市のほうで,じゃあもうやるしかないということで,ただ,かなりの事業費が掛かります。ただ,補助事業を待っていても始まりませんので,単独費で測量設計と補償費は,補償の建物調査は,市の単独で,かつ,その翌年度から交付金事業を入れまして,それも初年度ですけれども,市長には街路事業の全国大会などに行っていただきまして,要望して初年度からすごくたくさんの事業費をつけていただいて,今,事業をしているということでございます。 ○18番(池田綱雄君)  今,言われましたように,十分すぎるぐらい分かっているわけですよね。そういうことで,建設部のほうにここを急ぐべきだとかそういう指導はされましたか。 ○副市長(内 達朗君)  急ぐべきだということで,先ほど申し上げました測量,それから,建物調査は単独費で急いでやると。それから,交付金事業につきましても,つくかどうか分かりませんけれども,単費で準備をしておきまして,要望のお陰で交付金がたくさんついたということでございます。 ○18番(池田綱雄君)  先ほど,木野田議員のほうから同じような質問がありました。その中で右折帯と同時施工の話もありました。また,信号の時間設定については,警察に対して完成までの間の信号機の対応をお願いしているという答弁があったようでございます。信号機で対応できると思いますか。副市長,どう思いますか。 ○副市長(内 達朗君)  警察のほうでは,先ほど答弁がありました信号の青の時間を少し調整したということでございました。本当は時差で,あるいは矢印ができるとよろしいかと思いますけれども,県警としては,時差の信号機は増設しないということでございましたので,工事を急ぐしかないのかなと考えているところです。 ○18番(池田綱雄君)  建設部長はどうお考えですか。 ○建設部長(猿渡千弘君)  信号機のほうの時間調整をしてくださって,若干ですけれども,交通の流れというのはちょっと変わっているように感じますけれども,右折車線を作らないと根本的な解消にはならないと考えています。 ○18番(池田綱雄君)  私も先日,30分以上,交差点でずっとこの車の流れを見ておりました。信号を変えてどうなるのかなという考えの下30分おりましたけれども,結局は皆さんも把握してると思いますけれども,あの道路は流れとして6割ぐらいが重久のほうに右折しているんです。6割が。あとの4割はまっすぐ行っていると。そういう中で信号機をどう変えても,右折車と直進車が交互ぐらいおるのに,どんな信号の扱いをしても,私は無理だなというふうに私なりに判断をしました。やはり右折帯を作るしかないんだな。右折帯があって初めて信号で調整ができるんだというふうに思うわけです。だから,この件については,とにかく,市長が最近スピード感を持ってという言葉がなくなりましたけれども,この件については特にスピード感をもって対応してもらいたいなというふうに思います。それから,現在,マンションの解体がされている。これはいつ頃からその交渉をされたのかお尋ねいたします。 ○都市計画課長(三島由起博君)  用地交渉につきましては,昨年6月中旬から開始いたしまして,所有者とお住まいの借家人の方々と合わせまして22回,1人当たり2.4回の直接交渉を行っております。こういった具体的な交渉に至るまでの間に,令和元年におきましても,測量設計に入る前であったり,建物の補償調査を行う際など,所有者や関係の方々にも道路計画であったり,今後のスケジュールについて説明いたしまして,御理解を頂けるように取り組んでまいったところです。 ○18番(池田綱雄君)  昨年の4月から交渉に入ったような答弁だと思いますが,昨年の4月から1年もたってないうちに交渉が進んで取壊しに入っていますね。もっと交渉を早めたら今頃,出来上がってるのではないですか。そう思いませんか。 ○市長(中重真一君)  議員から御指摘がありますように,あの新町線の道路改良につきましては,県道との交差点の改良がなければ車の流れというものは,渋滞が起こるというふうに私たちも感じております。現在の状況を把握しているところでございます。就任しまして,新町線の事業説明を受けましたときに,先ほど内副市長そのことに触れましたが,全く反対側,市民プール側の交差点改良に手が付いていないということを知り,私たちも正直驚いたところでございます。これに関しまして,とにかくこの交差点改良をしない限りはこの道路を有効的に使うことはできないということもありまして,令和元年度に調査費を入れまして,そして,概略設計,調査費等を入れまして,今年度,マンションであったり木造アパートについての移転補償を行って,これまでからするとかなり速いスピードで移転補償できたのかなと。これも本当に所有者の方の御理解,御協力があってのことだというふうに感謝しているところでございます。今後,建物の取壊し等を行いながら,また残っている移転補償をしっかりと進めながら,令和3年度にしっかりと交差点改良ができるように進めていきたいと考えております。 ○18番(池田綱雄君)  私は所有者がこの辺におられなくて,交渉が難航してるのかなと。一向に進まないなと思っていたのですが,先日の聴き取りで,持ち主の方もいい人で,すぐ交渉に乗ってくれたというような説明を受けて,何でもうちょっと早く,市長に就任されて3年3か月たつわけでしょうが。その間に始めていれば,同時開通どころかもっと早く右折帯はできていたのではないかなと私は思いますよ。この件については,私がずっと流れは分かるんですが,どう見ても,事務怠慢だと私は思います。山口副市長,事務怠慢という言葉は当てはまりませんか,これに。 ○副市長(山口 剛君)  ちょうど3年2か月前に就任したときに,先ほど市長が申されたとおりでございます。それまでの経緯を考えますと,まず,これを何とかしないといけないということで,最重要課題として取り組んできた結果,私としては最速でここまでこられたなというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  最速でくれば,もう早く開通していますよ。どう見ても私はスピード感がないなというふうに思います。写真を。上の写真はずっとプール側まで渋滞している写真です。これは右折帯がよく分かりませんけれども,右折帯があって右折帯の車があるところです。もう一つ,今のマンションですか。取壊しをしているんですが,もう一つ手前にアパートがあります。あれは今回の右折帯には引っかからないのですか。 ○市長(中重真一君)  まだ入居者がいたマンションにつきましても,移転交渉が昨年末に終わったところでございます。もう一つ,木造アパートがございます。それに関しましても,つい先日,移転補償の交渉がまとまりまして,所有者の協力を頂けることになったところでございます。もう一つ先まで,第一工大のテニスコート等もございますので,そちらのほうに関しましては,もう既に都築学園のほうにもお話をしているところでございます。用地の移転交渉につきましては,本当に人が住んでいたマンションから移っていただいて,それに関してまた取壊しをするといったような大変難しい交渉でございましたが,昨年,今年度始めて,この年度中に交渉をまとめることができたということは,都市計画課も本当に頑張ってくれたというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  まだ人が入っているのですか。そのアパートは。 ○都市計画課長(三島由起博君)  現在,契約を致したところですので,今後,移転先が決まり次第,移転していただいて,その後,取壊し等の準備をしていただくという流れになります。
    ○18番(池田綱雄君)  いや,アパートか知らないけれども,まだ人が住んでいるんですかという質問です。 ○都市計画課長(三島由起博君)  アパートにつきましては,まだ中にお住まいでございます。 ○18番(池田綱雄君)  それはいつ頃出てもらえるのか。交渉しているのですか。 ○都市計画課長(三島由起博君)  現在,契約したばかりでございますので,今後,引き続き所有者の方,入居されている方のスケジュールをもって退去する日付等については調整していきたいというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  現場を見ると,このマンションだけでは右折帯は難しいのかなと思います。こっちの手前のアパートまで壊さないと立派な右折帯はできないのかなと思っております。そういうことで一方が解決しても一方が長引けば,右折帯自体がすごく時間が掛かるのではないかなというふうに思います。市民に本当に迷惑が掛かっているわけです。特に今,コロナ禍で空港を使う人が少ないからまだいいんですが,コロナ禍が解消しますと大隅方面から多くの車が入ってくると思います。そうすると,一段と交差点は渡れない交差点になるのではないかなと思っております。そのアパートに入っているお客さんの行き先まで,市のほうでちゃんと見てやって,できるだけ早く解体をして,右折帯を作っていただきたい。建設部長どうですか。 ○建設部長(猿渡千弘君)  先ほど,課長のほうからアパートにつきまして話があったんですけれども,今,そういう状況で進めさせていただいております。それから,引き続き工事も入って早く改良を進めていきたいというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  まだたくさん言いたいと思って書いてきているのですが,市長がいろいろ答弁されましたので,この辺でやめますけれども,次の議会までには,ぜひ,右折帯が開通しているように頑張っていただきたいと思います。こども館についてお尋ねいたします。全天候型という言葉は,市長就任以来,耳にタコができるくらい聴いております。全天候型とはどのようなものなのか,まずお示しください。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  全天候型はどのようなものかということでございますが,晴天や雨,また,暑さ寒さなど,様々な気象条件下での使用に対応できることとされているようです。 ○18番(池田綱雄君)  私も辞典で引いてみました。全天候型とは,雨などの悪天候でも使えるとあります。雨が降っても使えるというようなことが書いてあるわけです。今回のテクノパークに造るこども館は,雨の日でも使える全天候型ではなかったんですか。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  今回,設置いたしますこども館につきましては,屋外にも遊具を設置いたします。そういうことで,こども館全体が全天候型ということでは言えないと思いますけれども,雨天時に遊びに来ても,室内のほうでは遊具を設置いたしますので,その室内のほうで遊ぶことができるという配置にするものです。また,雨が降っていない日,そういった日にでも屋外遊具でも遊べる施設となり,屋内,屋外合わせて,こども館という位置付けをしているところです。 ○18番(池田綱雄君)  今回,多くの遊具を設置されるわけですが,それでは,屋外と屋内はどれくらいの比率ですか。遊具の数。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  まず屋内になりますが,屋内には遊具並びに授乳スペースなどに配置します家具などの調度品がございます。遊戯室には大きな遊具としまして,滑り台,それからクライミングウォールなど。また,遊戯室の中の小さな遊具としましては,ごっこ遊びの遊具でありますとか,積み木などがございます。種類としては約200種類の調度品を準備しているということになります。それから,屋外ですが,屋外につきましては,三つのエリアに分けております。1歳から3歳児向けのスペース。それから,中型,大型のコンビネーション遊具の3エリア。並びに休憩所も準備したいというふうに考えております。屋外の遊具の種類としては40のアイテムということで準備を進めているところでございます。 ○18番(池田綱雄君)  屋外の遊具も多いようでございます。テクノパークは,冬場は非常に風が強くて,非常に寒い所です。夏場はものすごく暑いわけですが,この冬場の風の強い寒い日に,幼児の皆さんが遊べるのかなと思うんですが,この寒さ対策というのは何か考えているんですか。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  気象条件につきましては,遊具のプロポーザルを行う際に,現地説明会を開催いたしております。その説明会の中で,現地での風とか寒さ,そういったものは説明を行ったところです。今回の設置される遊具の中に風を遮るような設備というのはございませんけれども,そういった風に耐える設計された遊具を配置できるものと考えております。 ○18番(池田綱雄君)  冬場の屋外の子供の遊び方,私は風の強い日は大人もあそこには長くおれないと思うんですが,それの対策。屋根を造るとか,そんなものは考えられないんですか。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  屋外の遊具につきましては,どこの公園でも同じ条件だというふうに考えております。遊具メーカーのほうに確認しましたけれども,そういった特段の措置を講じるようなことは行っていないということで,今回も寒さ対策については特段処置を行っていないところでございます。 ○18番(池田綱雄君)  そういうことで,今回造るテクノパークのこども館は,全天候型と言えるんですか。全天候型とは雨の日もということでしたけれども,風の日はと書いてないんですが,全天候型といえる施設なのか,その辺はどうお考えですか。 ○市長(中重真一君)  もちろん日本は四季がございますので,夏暑い日もあれば,冬寒い日もありますし,雨が降るときもございます。雨が降るときには室内遊戯施設を利用していただき,また,私の子供もそうですが,冬でも外を,城山公園等で外を走り回ることもございます。ただ,余りにも寒いときには,保護者として,親として,今日はやめなさいというようなこともあろうかと思います。大変風光明媚な場所でございますので,屋内の遊具を生かしながらまた,上野原からのあの景色を知って見ていただくことも,遊具の上からも見ていただくことができるのではないかなと思っております。そういった様々な気候状況の中で,屋内であったり屋外を使って遊んでいただければと考えております。 ○18番(池田綱雄君)  今後,まだ少し時間がありますので,その辺も十分検討していただきたいと思います。昨年の2月14日現在,こども館に関する説明資料,この中で開館予定ということで,このときは令和3年春となっております。最近では7月の開館というふうに変わってきているようでありますが,7月開館とはいつなのか。7月の初めなのか,中なのか,下旬なのか。あるいは夏休みとどういう連携があるのか,そこら辺はどうなんですか。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  現在の予定としましては,夏休み前に開館できればというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  夏休み前。はっきりと日にちは決まっているのではないですか。夏休み前もずっとありますよね。まだはっきりした日にちは決まっていないのですか。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  今現在,遊具等の選定委員会で運営事業者の選定をしていただいております。決定した事業者と協議をしまして,当然,オープニングセレモニー等も行いたいと考えておりますので,日時等については協議の上,決定したいというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  ぜひ,夏休み前に開館をしていただきたいなと思います。それから,小さな子供さん連れのお客さんがほとんどだと思います。近くに駐車場があるのが絶対条件だと思っております。そういうことで現在の駐車台数で足りるのか。もっと駐車場を増やすのかその辺はどうですか。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  今回のこども館の建物改修工事におきまして,同時に駐車場の一部ですけれども,整備をしたところです。以前は,普通自動車が40台,大型車用が7台分の駐車スペースがありましたが,その大型車の所について,普通乗用車が駐車できるようなラインの引き直しを行っております。大型車の所については,普通車を止めるようにし,少しでもたくさんの駐車ができるようにする予定でございましたけれども,利用者目線ということで考えますと,駐車場が行き止まりになる部分等もございましたので,回遊できるようにしたこと。また,身がい者用の駐車場等もございませんでしたので,それを設けたこと等によりまして,改修後の駐車台数としましては普通自動車50台,大型用のバスのスペースを2台確保しているところです。これが足りるかということでございますけれども,オープン後の状況を見ながら,必要に応じてまた検討していきたいというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  開館してから,また仕事をするというのは大変だと思いますよ。だから足りないようであれば,早めに開館に合わせて,それこそ駐車場の増設も考えていただきたいなと思います。費用対効果をよく言われるんですが,費用対効果が出るようなそういうこども館になるように期待をしておきます。最後になりますけれども,新町線の右折帯については市民も注目をしております。コロナ禍が終息し空港への車が多くなる前に,突貫工事などスピード感をもって早期完成に努めていただきたい。また,7月開館のこども館については,当初から場所についての賛否両論があります。改修費や遊具設置に約2億円,年間の運営費に約3,000万円という巨額の経費を,市民の大事な税金を投入するわけでございます。市民から無駄遣いと言われないように,造って良かったと言われるようなこども館の開館に向けて準備を進めるよう要望を致します。また,今年3月をもって市役所を定年退職される28名の職員の皆さん,長い間,霧島市発展や地域の発展に多大な御尽力をされ,誠に御苦労様でございました。これからは,健康に十分留意され,市発展や地域発展のリーダーとして頑張っていただくよう御期待申し上げ,質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,池田綱雄議員の一般質問を終わります。次に,7番,愛甲信雄議員から4件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○7番(愛甲信雄君)  新風会の愛甲信雄です。ただいま,議長に質問の許可をもらいましたので,通告に従いまして大きく4点質問させていただきます。質問に入る前に一言申し上げます。2月14日,山ヶ野金山ウォーキング大会が開催されました。感染対策も徹底され,雨も心配された中,1人のけがもなく無事執り行うことができ,非常にうれしく思います。参加された方々,大会を支えてくださいました運営スタッフの皆様に衷心より感謝いたします。私も,小学生の引率を任されましたが,途中からは息も絶え絶え,逆に小学生に引率されながら山ヶ野路を歩きながら思ったことですが,この貴重な原風景を残すために,今,何をなすべきか非常に難しいテーマですが,不退転の覚悟で臨んでいきたいと思います。質問に入ります。1,学校図書館法第4条第2項では,学校図書館は,その目的を達成するのに支障のない限度において,一般公衆に利用させることができると規定されています。鹿屋市立東原小学校は,学校の図書室を地域住民に開放して,地域のコミュニティの核として位置付け,児童と地域住民の交流の場として活用しています。先日,東原小学校に視察に行き,学校図書館長である福井久義校長に学校図書館を中核に据えた学校経営の思いを聴く機会を得ました。まず,福井校長が言われたことは,読む力は全ての学習の基本ということです。さらに,学校を訪れた地域の住民との交流で児童の地域への愛着も増す狙いもあったようです。今では,趣味やビジネスなど,大人向けの本を県立図書館から3か月ごとに借りることにより,地域住民も読書に,より一層親しむようになったようです。令和3年度からは近くの保育園と連携し,児童と園児が一緒になって読み聴かせに参加する活動をするスタートするようです。また,東原町内会は読書のまち東原を掲げるようになり,今では全面的な支援を惜しまないようになっているとのことです。実際,このように県内でも先進的な取組をして,地域住民と子供たちとの交流が図れています。そこで,市では小規模校の学校図書館を地域に開放して交流の場にできないか伺います。2,LINE株式会社が運営するコミュニケーションアプリLINE及びLINE関連サービスを利用した各種法人向けサービスにおいて,LINE公式アカウントを地方の公共団体向けに無償化する地方公共団体プランの提供を2019年5月21日より開始しました。全国では600件以上の地方公共団体のアカウントが解放されており,各地域の特徴や課題に合わせて活用されているそうです。例えば,熊本市ではアカウント上で取得した情報の種別や居住地域も設定することができ,地域情報,イベント情報,健康,子育て,高齢者,障害など,住民が自分で必要な情報を選択して受け取ることができます。有事の際には,登録された居住地域ごとに,被災状況や避難所等の必要な情報をスピーディーに配信し,地域力,防災力の強化につなげています。南大隅町では持ち運びできる役場の相談窓口をテーマとして公式アカウントを開設しています。例えば,ごみ分別検索機能は,トーク画面で入力すると回答を表示します。ごみ分別の中で使い捨てカイロが何ごみか分からないとき,使い捨てカイロと入力すると燃えるごみと回答します。さらに,有害鳥獣,特にサルの目撃情報なども写真を送り報告できる仕組みも導入を予定してるとのことです。今はスマホの時代です。LINEは友達登録さえすれば情報が入ってきます。県内でも13の市町村が開設しています。霧島市も独自の公式アカウントを作り,市民の利便性の向上につなげる予定はないか伺います。3,昭和50年代から60年代平成初期にかけて,横川などの中山間地域にも4階建ての公営住宅が次々と建設されました。当時は企業も次々と進出してきたこともあり,人口減少に歯止めを掛ける一つの策でもありました。しかし,現在は公営住宅の老朽化が進み,空き室化,入居者の高齢化などが問題になっています。そこで一番目として,市は空き室化が進む現状をどのように捉え,改善策等をどのように考えているのか伺います。静岡県熱海市では老朽化の進んだ市営住宅を自分好みにリフォームできる市営住宅のリノベーション事業を展開しています。熱海市はニトリと提携し,ニトリの専属コーディネーターが入居家族の希望に添った家具や水回り設備などを提案し,畳からフローリングへの変更やクロスの張り替えなどを行っており,1戸最大300万円までとしています。そして,このリノベーション事業は子育て世帯限定としており,子育て世帯に合わせた快適な生活スタイルが実現できることで,入居者からは好評を得ています。熱海市のように思い切った政策を疲弊する中山間地域に取り入れれば,若者,子育て世帯の入居が期待できるし,また,まちに新たな活気が出てくるのではないかと考えます。そこで2番目として,市では今後,中山間地域の空き室になっている市営住宅をリノベーションして,子育て世帯限定で募集する考えがないか伺います。4,コロナ禍で肥薩線の利用も減少しています。また,JR九州自体もこのほど550人の一時帰休を発表しています。鉄道の乗客減少で業務量も減ってきており,出勤者の数を抑える目的ということです。交通機関は補填がないので,やはり沿線住民,地域住民の利用,さらには促進する手だてなどが鍵となってくると思います。2月7日に開催予定でありました肥薩線・吉都線・日豊本線ぐるり一周ジオパークの旅も,コロナ感染拡大の理由で中止になりました。現在は,コロナにより,はやとの風も運休しています。はやとの風は肥薩線の目玉であり,何とか利用促進を考えていくべきだと思います。2月7日のぐるり一周ジオパークの旅は中止になりましたが,このようなイベントをどんどん打って利用促進を図り,肥薩線を盛り上げていくべきだと思いますがお考えを伺います。おれんじ鉄道も最近サイクルトレインをスタートいたしました。肥薩線でもそのような取組ができないかお伺いいたします。 ○市長(中重真一君)  愛甲議員から4問の御質問がありました。4問目の1点目は私が,1問目は教育委員会が,そのほかは関係部長がそれぞれ答弁します。4問目のJR肥薩線の活用策等についての1点目にお答えします。本年2月7日に開催予定であった肥薩線・吉都線・日豊本線ぐるり一周ジオパークの旅は,霧島市観光協会が本市及び霧島ジオパーク推進連絡協議会等と連携して企画したイベントであり,その内容は,地域活性化及びJR肥薩線の利用促進のため,昨年9月19日から運休している特急はやとの風を活用し,JR肥薩線,吉都線及び日豊本線を一周するとのものでした。昨年12月21日から1月18日までを期間として募集したところ,新聞報道等による効果も相まって,35人の定員に対し,最終的には407人の申込みがありました。当日は,霧島ジオガイドによる車窓から見える景色の解説や,停車駅での地元高校生や地域活性化団体によるおもてなしなどを新型コロナウイルス感染症対策に万全を尽くして実施する予定でしたが,1月22日に本県における新型コロナウイルス感染拡大の警戒基準がステージ3に引き上げられたこと等もあり,やむを得ず中止することとなりました。今後,新型コロナウイルス感染症による影響がどのように変化していくかは不透明な状況にありますが,観光協会としては,結果的には実施に至らなかったものの,当該イベントに対しては多くの応募者があり,企画に対する期待も高かったことがうかがえることから,今後も,開催時期を考慮した上で,類似のイベントを実施していく予定であるとのことでした。本市としても,このようなイベントの実施が新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ観光客の誘致につながるものと考えますので,引き続き,観光協会と連携して取り組み,本市観光関連産業の浮揚に努めてまいります。 ○企画部長(有馬博明君)  次に,2点目にお答えします。サイクルトレインとは,自転車を解体又は折り畳まずに,列車内に持ち込むことができるサービスであり,目的地の近くの駅で下車した後,自転車に乗り換えて移動することができることから,鉄道の利用促進を図る一つの手段として,近年,主に民営鉄道や第三セクター鉄道により運行されています。このような中,JR肥薩線におけるサイクルトレインの運行について,JR九州鹿児島支社に確認したところ,1点目に,過去,JR九州が管内の路線でサイクルトレインを運行した結果,利用者は僅少であり,その運行を廃止した経緯があること。2点目に,自転車を車両内に持ち込むに当たり,自転車利用客と一般利用客の安全面を確保する観点から,固定器具の設置を始めとする車両の整備が必要不可欠であり,現在,JR九州において当該整備を行う予定はないこと。3点目に,駅舎の施設の関係上,乗降できる駅が限られていること等の理由より,その運行は困難であるとのことです。なお,利用者が自転車を解体又は折り畳んだ上で専用の袋に収容した場合は,手回り品として無料で列車内に持ち込むことが可能です。JR肥薩線の沿線地域における人口減少が進む中,観光客など交流人口の拡大に向けた情報発信や受入体制の整備は非常に重要であると考えており,今後も引き続き,JR九州,肥薩線の沿線自治体及び地元の駅活性化団体等と連携し,JR肥薩線の利用促進に資する取組を進めてまいります。 ○教育長(瀬戸上護君)  1問目の小規模校の学校図書館を地域に開放して交流の場にできないかについてお答えします。本市における小規模校のうち,平山小学校,三体小学校,中福良小学校では,保護者や地域住民が来校した際に,学校の図書を自由に閲覧したり,借りたりしています。また,ボランティアグループが本の読み聞かせをするなど,読書活動を通して,子供たちと地域住民とが交流する取組も見られます。このように,学校図書館本来の目的や児童生徒の利用を妨げない配慮をしながら,住民の要請に積極的に対応することは,地域の活性化につながる一つの方法であると考えます。 ○市政推進特任部長兼秘書広報課長(冨永博幸君)  2問目の本市のLINEの公式アカウントを作り,市民サービスの向上につなげる考えはないかにお答えいたします。本市におけるLINEの公式アカウント導入については,(仮称)霧島アプリの補完的な役割を担うものとして,具体的にどのような行政サービスを提供できるか,調査研究しています。なお,(仮称)霧島アプリについては,令和3年度から運用を開始することとしており,市民の皆様にとって有用な機能を備えたものとなるよう準備を進めています。 ○建設部長(猿渡千弘君)  3問目の老朽化が進む市営住宅の改善策についての1点目にお答えします。本市の市営住宅に空き家が多くなっている理由としては,他自治体と比較して管理戸数が非常に多いこと,建物や設備が老朽化していることなどが主な要因であるものと考えています。このような中,本市は,霧島市公営住宅等長寿命化計画に基づき,耐用年数を超過し,老朽化した市営住宅については,用途廃止と位置付けて解体撤去し,管理戸数の適正化に努めるとともに,住宅の質の改善や長寿命化を図るために必要な外壁改修工事,住戸内の個別改善工事を計画的に進めながら,空き家の解消に努めています。次に,2点目にお答えします。企業等とコラボレーションした子育て世代限定の改修については,リノベーションに係る費用や家賃の見直しなどの課題があることから,その実施は難しいものと考えています。なお,他自治体では,中山間地域における空き家対策として,子育て世帯の意向に沿った形で,若年層に支持されている企業等と連携して住戸内のリノベーションを行った事例があるようですが,空き家の解消や子育て世帯の移住に対しては期待した成果が得られていない面があるようです。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,愛甲議員の一般質問中ですが,ここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  午後 2時41分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 3時00分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。愛甲議員の一般質問を続けます。 ○7番(愛甲信雄君)  それぞれ答弁ありがとうございました。まず,学校図書館からいきます。非常に前向きな答弁です。現在,平山小学校,三体小学校,中福良小学校で開放しているということですが,現在の利用実態はどうなのかお知らせください。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  まず,平山小学校ですけれども,保護者や地域の方が来校される機会が多いので自由に閲覧できるようにしていると。ただし,今年度はコロナ禍で,利用はほとんどない。例年であれば,これも年間を通して5回ぐらい。三体小学校については,依頼があれば外部の方に本の貸出しを行っていると。こちらも今年は一,二回程度。昨年度はどんぐりピアノの絵本を作りましたので,昨年度が5回ぐらいであったと。中福良小学校も保護者や地域の方が自由に利用できるようにしていて,要望があれば本の貸出しをしているんですが,以前は地域の方も利用していたようですけれども,最近は余り利用がないということでした。 ○7番(愛甲信雄君)  私の勉強不足で失礼な話ですが,霧島市内ではこういうことはしていないと思いました。この経験値があるわけですから,この経験を生かしてほかの学校に私は広げていくべきだと思いますが,どうでしょうか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  もう一つ,これは学校図書館ではないんですけれども,牧園中学校が令和元年度に,牧園図書室主催のおはなし王国inまきぞのへ中学生ボランティアとして生徒が参加して,学童保育を利用している小学生や近隣の保育園児を対象に,ブラックシアターの上演をし,地域の異年齢の子供たちと交流活動を行っています。今年度は中止になりましたけれども,今後も参加する予定となっています。また,地域における学校図書館の機能として,例えば,家庭と連携して読書活動を進めるため,親子貸出しの実施など,保護者等の学校図書館を利用を可能とする取組であったり,学校図書館を地域住民全体の文化施設と位置付けて,放課後や週末に他校の児童生徒や地域の大人にも解放する取組が考えられますし,学校図書館を地域住民全体のための施設として,より明確に位置付けて,地域開放型の図書館として蔵書や設備の整備を推進する取組も考えられます。いずれにしても,学校図書館の児童生徒の利用,この目的を逸脱しない範囲で地域の文化施設として有効に活用していくのは地域の要請でもあると考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  そこで,この再質問を私なりにいろいろと休みのときに考えていたところ,一つのアイデアというか,浮かびました。これは一つの提案でありますが,現在,蔵書が8,000冊ほどある高千穂地区公民館内の図書館が今度できる牧園総合支所内の図書館に移転する関係で,高千穂地区の図書館に親しんだ地区の住民の人たちのためにも,この高千穂小学校の図書館を地区住民に解放するのも激変緩和の一つの方法だと思いますが,市長どうでしょうか。 ○市長(中重真一君)  小学校の図書館をどのように利用するかということに関しましては,まずは,学校管理者の学校長がどのように判断するかというところがございます。私としては設置者ではありますが,学校全体を統括するのは校長でございます。高千穂小学校は様々な取組を行っている学校ではありますが,地域の方からそういったお声があれば,教育委員会を通じて学校にも相談してみたいというふうに思います。 ○7番(愛甲信雄君)  分かりました。次は,市営住宅のリノベーション関係に入りますが,再質問になります。先日開催されました第4回リノベーションまちづくりの戦略会議に私も参加いたしました。その中で委員の皆様の中で,クレイジーという単語が頻繁に飛び交っていました。大体の意味は会場の雰囲気で分かりましたが,後日,その中の1人の委員の方にどのような意味であのクレイジーという言葉を使ったのかと改めて尋ねますと,霧島市内に,20代,30代の若者を集めたければ,常識を破壊するくらいの考えが必要だという意味で使ったということでした。今,そのときのバッジがこれですが,これは関係ございませんが。そこで出生数が激減している中山間地域に,20代,30代の若者に住んでもらうためには常識を破壊するくらいのクレイジーな考えも私は必要であると思いますが,市長,どのように考えておられますか。 ○市長(中重真一君)  常識をぶち壊す。行政職員としては,行政の既成概念に縛られない取組を行うことなのではないかというふうに考えております。現在,これまで中山間地域に住んでいただく方を増やす活動としては市営住宅間の,市街地から中山間地域にある市営住宅に住んでいただくことができるような制度改正であったり,様々なことに取り組んできているところでございます。そういった中で最近では,現在の牧園総合支所庁舎に高山産業に入っていただくということは,大変働く方も増えて,また,近くの市営住宅を含め住んでいただける方も増えてくるのではないかというふうに期待しているところでございます。これまで,この庁舎等をどのように活用するのかというような中で,企業誘致にもつなげていこうといったようなところまで幅を広げた結果なのかなというふうに思っておりますし,また,本当に高山産業には感謝しているところでございます。今後も,私も日頃から職員には話をしておりますが,今までやってきている事業を一歩立ち止まって見直すということ。そして,行政の既成概念に縛られずにアイデアを出すこと。このことを徹底しながら中山間地域の活性化を含め市政運営に取り組んでいきたいと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  私も本当に既成概念には捉われなくて,最初から全部の空き室を対象にするのではなくて,一部屋でもいいから,試験的にやってみて,若者たちの意見やら感想やら聴いて,それを次によければ小さく産んで大きく育てるという言葉もございます。私はそれだと思います。そういうふうにしていかないと,恐らく横川の小山ノ口住宅とか清水川住宅とか,ああいう住宅はあと30年,40年は恐らく建っていると思います。それが何もしないと老朽化がどんどん進むだけで幽霊屋敷になって,それが幽霊屋敷で有名になるより,今の若い市長のもとで思い切った大なたを振るってもいいのではないかとそう思っております。市長,合併してから1,000人以上,人口が減った横川の町。私も横川駅の前で毎朝,交通安全の旗を持ちながら,横断歩道に立っておりますが,かつては私の子供がまだ小学校,中学校のときには,小山ノ口住宅のところの子供会は恐らく100人を超していたと思います。今は,30人前後が通るぐらいのところです。それを毎日見てると,これはどうかせんないかんなと思うんです。ちょっと興奮しておりますが,この気持ちを汲んで,次に少しでも前に進むような政策を出してもらいたいと思いますのでよろしくお願いいたします。次に,LINEのことですが,4月から運用開始される本市独自のアプリには,今回,私が提案している南大隅町のように,市民サービスに役立つ,行政情報も閲覧できるのか。閲覧できるとすれば,どのような行政情報が掲載されるのかを示してください。 ○危機管理監(新村 司君)  現在,開発中の(仮称)霧島アプリの概要について御説明いたします。本アプリは大きく二つの機能があるというふうに考えております。一つが,防災行政無線の屋外スピーカーの可聴範囲外とか,外国人や障害を持った方々への緊急情報や一般情報をプッシュで通知するもの。当然,緊急情報というのは避難勧告であり,そういったものをプッシュ。それ以外に例えばコロナに関する情報であったりとか,そういったのものもプッシュ通知できると。別の言い方をすれば,使う側にとっては個別受信機を携帯で確保できると。そういうイメージを持っていたらいいのかなと思います。なお,このアプリをインストールすることによって,個別受信機というのは基本的には屋内でしか使うことはできないんですけれども,スマホでこの機能を持たせることによって屋外でもそういう情報を聴くことができる。それから,県外にいても例えば家族の親の心配を。親の住んでる所は今どういう情報が伝わっているのかとか,そういったところも確認できるようなそういうものになります。それから二つ目が,災害対策本部機能として,これまで移動系防災行政無線を整備してきたところでありますが,その代替システムということで,スマホとかタブレット端末でそれができるというもので,音声通話であるとか,テレビ電話機能とか,画像とか,そういうものを災害が発生した場合には,災害現場でいろんな情報を収集して,対策本部に送ったりするというところで,大規模災害になった場合には,市内の至る所で災害が発生しますので,現場とのいろいろな連絡・調整というのが必要になってくるというところで,そういう大きく移動系防災行政無線の代替システムとしての機能を持たせたもの,これが大きな二つの柱になります。そのほかに職員参集機能。災害対策本部職員の参集以外に消防団の参集もできるようになります。また,避難所の管理機能とか,防災マップです。本市では平成27年度に霧島市総合防災マップというのを紙ベースのもので作りました。当時で700万円ぐらいで整備したもので,これを今回,新たに同じようなもので整備すると2,800万円というようなところもあります。当然,浸水想定区域図についても,これまでは一つだったんですけれども,これが5種類になったとか,外国語対応とかそういうのも考えたところ,紙ベースよりも,スマホの中で閲覧する。あるいは印刷もできると。そういうところで非常に機能的に費用対効果がいいものが,今出来ているのではないかというふうに考えています。なお,市民サービスにつきましては,これらの機能のほかに,コロナ関連情報とか,道路の情報とかそういったところを自由に追加して,データベースみたいな形。あるいはプッシュ通知でも道路情報とか通行止め情報とか,そういったものをお知らせすることができます。また,ホームページに新たなことを掲載した場合は,自分から取りに行かないとなかなか分からない部分もあるんですけれども,ホームページと連動して,ホームページに新たな情報が掲載されたら,それがプッシュ通知でアプリのほうに連絡が入って,その新しい情報がホームページに掲載されたというのが分かるようになるということです。このほかにライブラリー的なところで,先ほど言った防災マップとか,いろいろな防災に役立つ警戒レベルの資料とかマイタイムラインのいろんな資料とかそういったものも取り込んで,それを市民の方々が見ていろんな情報を得ると。そういう中で南大隅町のLINEアカウントを使った場合の機能としては,問合せ機能とか,問い合わせてその回答が簡単に得られると。本アプリにはそういった機能は持たせておりません。したがって,そういった南大隅町のような市民サービスで双方向で問合せ機能を持たせるようなものであれば,本アプリを補完する形で開発していく必要があるというふうに考えております。もともと,防災アプリというのがアプリからスタートしたものではなくて,防災行政無線で届かない人たちがたくさんいると。外国人の方とかそういった障害を持った方々に伝わらない部分があるということ。そこを改善していくといったようなところからスタートしていったものでございます。 ○7番(愛甲信雄君)  聴いていくと,2,800万円掛かったと。このLINEは無料でございます。恐らく,LINEの場合は,例えば,ごみの種類は何ですかと言えば返ってくると。恐らく,市役所からの一方通行ですか。情報が。 ○危機管理監(新村 司君)  情報伝達手段というところで考えておりますので,一方通行の機能になります。 ○7番(愛甲信雄君)  4月からそれをするようになっておりますが,私は恐らくこの会場にいらっしゃる皆さん方,スマホを持ってる人はLINEの機能,ほとんど100%だと思いますが,そっちのほうが費用の関連からもLINEのほうがなんかいいような気もしますが,聴けば聴くほどなんか分からんようになりました。本市独自のアプリは市民の皆さんが携帯電話などにダウンロードして利用することになると考えますが,多くの市民の皆さんにダウンロードしていくために,どのような取組を計画していらっしゃいますか。 ○危機管理監(新村 司君)  今現在,リーフレットを作成中であります。これにつきましては,今後,調整する部分もありますけれども,各戸に,各家庭に配布するのか。班回覧等でするのかというところは,今後ありますけれども,リーフレットを作成して配布することを考えています。それから,ホームページの掲載とか,いろんな各種会議,防災出前講座もやっていますので,そういった機会を活用してアプリの周知に努めていきたいと。それから,職員向けの説明会,広報誌とかそういったものを活用したりと。それから,可能であれば報道機関です。ケーブルテレビであるとか,FMきりしまそういったところにもお願いして,周知に努めていきたいというに考えております。 ○7番(愛甲信雄君)
     私は,南大隅町,熊本市,福岡市をお友達登録しておりますが,この中で非常に面白い。広めるために,友達になってもらうために福岡市は面白いことをしてるんだということがございました。福岡市のLINEのごみのところで,彼氏と打ってごらんと山田さんが言ったもんですから打ったところ,すぐ返ってきました,答えが。捨てるかどうかもう一度考えてみてくださいという言葉が返ってきました。非常に,なんか小気味の良い,よくよく考えれば頭にくる人もいるかもしれんけれど,こういう話題性,言えば,遠く離れた霧島の地でもこういうのがあるよとかということで,しゃれっ気みたいな,堅苦しい名前とか,霧島何とか字をずらっと並ぶ名前とかではなく,そういう簡単にシャレの効いた告知とかしていったほうがいいと思いますが,どう思いますか, ○危機管理監(新村 司君)  導入する以上は,市民の方々に親しみを持つとか,なじみやすいとかといったものが必要でありますので,そういったところを含めて検討しているところでございます。 ○7番(愛甲信雄君)  よろしくお願いいたします。結びに,せっかく導入する本市独自の(仮称)霧島アプリですが,LINEと同様に使い勝手が良く,多くの市民の皆さんに喜ばれるアプリになるよう努めていただくことを要望いたします。そこで,最先端機器を駆使されている山口副市長に,本市独自のアプリの導入に当たり,熱いたぎる思いをお聴きしたいと思います。 ○副市長(山口 剛君)  私もいろいろと便利そうだなというアプリはどんどん,どんどん,入れていきます。そういった中で去年入れたアプリで,霧島市の市報に載っていたさんあ~るというのがありました。これはなんだろうと思ってすぐ入れてしてみたら,自分の住んでる地域を入れると,霧島市国分広瀬と入れると,プッシュ通知で明日,資源ごみの日です。その日の朝,今日は資源ごみの日ですと書いてあって,資源ごみのやり方とか全部書いてあります。あー,これはすごくいいなあということでびっくりしました。私もいろいろとそういう便利なアプリをいっぱい入れているんですけれども,自分の経験からいくと,三つ,気を付けなければならないことがあると思っています。県とか,国とか,市とか,民間の方々もいろいろなアプリを開発されていますけれども,これは民間の話なんですけれども,私は飛行機の予約をアプリでして,そうすると電子媒体でアプリのほうに航空券が入ってきますので,空港に行ってピッとやって入っていくだけなのですけれども,実は,東京に行ったとき,旅行先で携帯が故障してしまいまして,東京で途方に暮れてしまいました。どうやって帰ればいいのかと。そのときに航空会社に連絡して,バックアップ体制があって,何とか帰ってこられたんですけれども,やはり,こういったものはそれだけに頼るのではなくて,ある意味でバックアップ体制を作らなければちゃんとしたものにならないということが一つでした。二つ目が,今よく,コロナの関係で出ていますけれども,ココアというのがありますけれども,あれも入れております。毎日,陽性者との接触はなかったかチェックしているんですけれども,あれも入ってる方々が非常に少ないということで,なかなかその機能が発揮できていないというふうにも聴いております。また,マイナンバーカードも,マイナポータルを入れて3月から保険証にもできるということでそれを申込んでいるんですけれども,これは保険証にもできるんですけれども,病院側にそれを読み取る機械がないと何にもならないということも聴いています。この前入れたんですけれども,霧島市の広報誌に電子おくすり手帳というものがあったものですから,それも入れました。やってみて,それはQRコードで,それを薬局に送ると薬を用意してくれるというアプリだったんですけれども,これは全国的にあるんですけれども,霧島市の市報の中に載っていたものですから入れたんですけれども,実はそれができるのは霧島市内の薬局は,今,二つしかなくて,私の行っているところの薬局は対応してなかったということで,やはり,これは使い勝手が,それに参加する方が多くて,それに賛同してくださる企業のほうもどれだけ多いかということで発揮できるのではないかなと思います。それが二つ目です。三つ目ですけれども,今,いろいろなアプリが出てきておりますけれども,そのアプリを住民の方々が満足するように使うためには,職員の負担がかなり大きくなると思っています。今,自分の仕事をしながらこのアプリを運用するためには,職員の負担が大きくならないように考えていかなければならないのかなぁということを感じています。そこでなんですけれども,今,霧島市は電算システム管理運営委員会の中でICT化を進めていこうという考えでおります。そのICT化を進めることで定型的な業務とか,そういったものを職員から解放して,職員はもうちょっと政策的なものとか,例えば,アプリとか,そういうところにも入っていけるようなそういったものを作ろうということで,今,考えてるのが,AI-OCRとRPA,AI-OCRというのは,例えば,保育園の入園申込書が今までは手書きのものなどは読み込めなかったんですけれども,AI-OCRにすると,手書きのものも申し込んで電子媒体にできると。そして,AIですからどんどん,どんどん,自分で成長していって,間違えの字なんかも勝手に修正してくれるようなものです。そして,RPAというのは,ロボティック・プロセス・オートメーションですので,職員がしなくてもロボティックにやっていこうということで,それをやっていくと。AI-OCRとRPAすると,ある意味,例えば保育園の入園申込みをしたら,それはAI-OCRで読み込んで,そしてそれはもう勝手に,将来的なそうなるんだろうと思うんですけれども,RPAで入力まで終わってくれる。そういったことになってくると職員の手が空いてくると。そういったときに,更にちゃんとしたものを住民の方々に提供できるような,例えばそういったアプリとかといったもの。特に双方向のアプリになると,なかなか職員の負担というのも大きくなりますので,そういったことを全体的にしながら,今後,電算化というか,そういったものに努めていくべきだというふうに普段から考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  私はもう10年ぐらい前からの付き合いでございますが,今日,一番尊敬いたしました。映像を見て,今,山口副市長の答弁を聴いた人たちは,霧島市の未来を頭の中に描いたと思います。本当,私もこういう世の中になるのか。大体,少し分かりました。(仮称)霧島アプリですか。それも成功裏に終わるように,皆さん方が一層使い勝手のいいアプリになるように推進していってもらいたいと思います。危機管理監,プロがいて良かったですね。非常に詳しい人が。本当びっくりしました。ありがとうございました。肥薩線の問題です。400名もの申込みがあったとのことですが,大変大きな反響だったと思います。私も十何年,20年近く肥薩線関係でいろいろとイベントを組んでおりますが,このように35名の募集の中で400名を超える応募があったと。驚異的な商品だと思います。ちなみに申込状況について,年齢構成や地域別などが分かりましたら教えてください。 ○観光PR課長(寳德 太君)  全体で407名の申込みでしたが,団体での申込みも可能でした。代表者ベースでは204名となりますので,その数値を基にお答えいたします。まず,男女別では,男性が123名で約60%,女性が81名で約40%でした。次に,年代別では多い順に70代が約28%,60代が約23%,40代が約18%,50代が約17%,30代以下が約6%,80代が約5%でした。全体的には60歳以上の高齢者の割合が高く約56%を占めております。次に,地域別では県内が約92%,県外が約8%となっております。そのうちの1名は大阪府からの参加申込みでした。また,市町村別では霧島市が約39%,鹿児島市が約35%,姶良市が約9%となっております。 ○7番(愛甲信雄君)  ただいまありました申込状況をどのような分析をされましたか。 ○観光PR課長(寳德 太君)  正直に申し上げまして,このように大きな反響があると思っておりませんでしたが,結果としまして,定員を大幅に超える申込みがありましたので,多くの方々が本当にはやとの風に興味をもってらっしゃるんだなというのを認識いたしました。また,地域別ではほとんどの方が県内からの申込みでしたが,九州管内や大阪府からも申込みがあったことから,PRを広域的に実施すれば,ある程度の需要は見込まれるのかなと考えているところです。 ○7番(愛甲信雄君)  今回,残念ながら中止ではありましたが,本当この企画としては大成功だったと評価しています。今回の企画運行に関して,恐らくJR側はものすごく評価していると思いますが,何かこのことでJRの感想なり聴こえておりますか。 ○観光PR課長(寳德 太君)  JRは本当に興味をもっています。私もびっくりしました。コロナ禍でこのように申込みがありましたので,本当に先ほど申し上げたとおりJRは非常に興味をもっております。ということで,今後,はやとの風の利活用については,本市と連携しながらいろんな策を打っていきたいというふうに考えていらっしゃると思っているところです。 ○7番(愛甲信雄君)  このネーミングにもそそられたのではないかと。この中でジオパークとか入った結果,私は今,よくテレビでブラタモリを見ているんですが,結構最近,女性も,若い人たち,老若男女,このジオという地下の見えないところの話やら何千万年前の話やら,ブラタモリなどでございますが,そういうところの専門的なところもやはり興味を引いたのではないかなと思っております。これは答弁は要りません。ネーミング次第でもやはり違うなと思いました。2問目のサイクルトレインにつきまして,最近の話題として,また一つの活性化策として提案させていただきました。JR九州としての対応であり,駅の構造や車両の問題,安全性など,様々な課題があることは私も認識しております。一方で,今回のはやとの風を活用した新たな企画,これまで提言してまいりましたレンタルサイクルの活用,そして,市長はピンチをチャンスに変えた修学旅行の誘致など,今後,コロナウイルスの終息を見据えての観光,交通地域活性化など,総合的に施策を推進していただきたいと思いますが,市長いかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  この肥薩線・吉都線・日豊本線ぐるり一周ジオパークの旅,大変申込みが多かっただけに中止になったのは残念だったわけですが,今後も引き続きこのようなイベント等もやっていきたいというふうに考えております。ジオパークの担当も久しぶりにこういったイベントができるということで張り切っていたんですが,大変残念そうにしておりましたので,また頑張ってくれると思います。現在,肥薩線の利用促進につきまして,JR九州とも本当に話ができるような関係が少しできてきたのかなというふうに考えております。修学旅行についても今,取り上げていただきましたが,来年度も修学旅行のキャンペーンを打っていきます。その中で今年度は時間もなく,余り利用はできませんでしたが,修学旅行に関してもこのはやとの風だったり,肥薩線を活用するといったこともJR九州にも以前からお願いしているところでございます。今後も,肥薩線を含めたJRの利用促進につきましては,市だけでなく,関係団体や近隣の自治体ともしっかりと連携しながら進めていくべき課題であると考えておりますので,様々なアイデアを出しながら利用促進に努めてまいりたいと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  まだ1分ほど残っております。今,ぱっと見たらジオパークの課長さんが来ております。この1分間を使ってなんかコマーシャルでも。実際がジオパークが入ったから,この400を超える人たちが応募したと思いますのでお願いします。 ○霧島ジオパーク推進課長(竹下淳一君)  ありがとうございます。それでは宣伝させていただきます。はやとの風もすごく魅力的だというふうに思います。それに加えてジオパークという霧島の山をぐるっと回るというそういったことが,皆さんの心に響いたのかなというふうに思っています。霧島ジオパーク推進連絡協議会と致しましては,今年度,霧島ジオパークツアー商品造成補助金というのを創設いたしまして,交流人口の拡大とか地域の活性化を推進し,またジオパークの活動についても活性化できるようにツアーの商品造成をしたところでございます。これについては旅行代理店からも申込みがありまして,霧島市の観光協会からも申込みがありました。残念ながら,新型コロナウイルス感染拡大のために中止になったわけですけれども,今後とも,観光協会がこのように多くの方を募集された。そして,私たちも霧島ジオパークの魅力というものをもっと多くの方々に伝えられるように,JR肥薩線の利用も含めて,こういったことを旅行代理店とか,そういう方々にも呼びかけながら,利用促進を図っていきたいというふうに思っております。 ○7番(愛甲信雄君)  木野田議員の言葉を借りますが,朝の来ない夜はないということで,以上で終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,愛甲信雄議員の一般質問を終わります。次に,20番,新橋実議員から4件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○20番(新橋 実君)  本日,最後の登壇となりました,20番,新橋実です。市民の声を市政に届ける新風会の一人として通告に基づき質問します。新型コロナウイルス感染症が少し小康状態となったように感じておりますが,まだ,病院では病床が逼迫しているところもあるようです。市民の皆様にはマスクの着用,手洗いなど,感染防止に努めていただきたいと思います。では,質問に入ります。農業委員会の対応について4点伺います。農地に多くの車を置いてる事業所もあるが,農地法上の許可申請はどうなってるのか伺います。2点目,農業委員会では年1回,現地調査等を行い確認していると思うが,問題がある所を確認した場合,農業委員会事務局への報告等はどうなっているのか。また,農業委員会事務局は報告を受けた後,どのような対応をするのか伺います。3点目,農地を非農地にする場合,農地転用許可申請が必要だが,申請をせず使用して駐車場用地等に活用することに問題ないのか。そうしたことを確認した場合,どこが指導するのか。また,罰則等があるのかお伺いいたします。4点目,農業委員会は荒廃した農地の地主に対して,どのような指導対策をとっているのか。指導等により年間にどの程度改善しているかお伺いします。2項目目の質問に入ります。土地の不法占拠,不法投棄の対応について2点伺います。不当に他人の土地を占拠,または,他人の土地に廃材などの不法投棄を行っているとの苦情があるが,市としてその対処方法はどのように考えてるのか。また,不法に占拠された土地について,将来取得時効等により名義が変わることがあるのか。2点目に,昨年11月に市職員と警察を交え現地も確認してもらったが,その後の経過と今後の対応をどう考えているのか。3項目目,老朽危険空き家等撤去補助金の対応について4点伺います。前回,一般質問で取り上げたが,その後,家主,地権者,被害を被っている隣人への対応はどうなったか。2点目,この老朽危険空き家は,通算すると4年ほど前から市のほうへ対応をお願いしてきた経緯があったが,今回のことを踏まえどう対応する考えか。3点目,隣地の方はその後,連絡もないので随分立腹して,地主と協議し,市へお願いしてもなかなか連絡がとれない家主の承諾を得られていない中,御自身で解体処分されている。このことについてどう考えるか。4点目,建築指導課として市民から危険廃屋等の要請があったときは,ある程度期間を決めて対応することが必要ではないか。4項目目,子育て日本一の公約について伺います。働く主婦がパート等で収入を得ても0歳から2歳児までは保育園や認定こども園に預けようと考えても保育料が高いため,その多くが保育料に消えてしまうという声があります。3歳児から5歳児については無償化となりましたが,子育て日本一を掲げる市長として,0歳から2歳児の保育料は減免する考えはないかお伺いをし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  新橋議員から4問の御質問がありました。3問目の4点目は私が,1問目は農業委員会が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。3問目の老朽危険空き家等撤去補助金の対応についての4点目にお答えします。本市では,空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき,平成28年度に,霧島市空家等対策計画を策定し,空き家に関する施策を総合的かつ計画的に推進しています。本計画においては,空き家の所有者が管理責任を負うことを前提にしつつ,防災や衛生,景観など周辺環境に悪影響を及ぼすおそれのある空き家が増加することを抑制するため,その適正な管理を促すとともに,管理不全な状態にまで陥っているものについては,必要に応じて同法が規定する手続に則して,助言や指導などを行うこととしています。また,具体的な改善にまで至らず,周辺に及ぼす悪影響の度合いや危険度など,その切迫性が極めて高いと判断されるものについては,行政代執行を含めた措置についても検討を行うこととしています。本来,空き家の管理は,所有者自らの責任においてなされるべきものであるため,本市としては,粘り強く,指導などによる改善を求めていることとしており,一概に期間を定めて対応することは難しいものと考えています。 ○建設部長(猿渡千弘君)  次に,1点目から3点目は関連がありますので,一括してお答えします。議員,御質問の空き家については,土地と建物の所有者が別であり,建物所有者は既に死亡していたものの,相続登記がなされていなかったため,相続人の特定に時間を要し連絡をとることができない状態が続いていましたが,その後,相続人の所在が判明したことから,空き家の所有者が管理責任を負うことや当該空き家の現状,周辺環境に及ぼす影響などを知らせるとともに,解体等に関する相談窓口や活用できる助成制度を紹介し改善を促しました。その後,具体的な改善が見られないまま,老朽化が進行し,周辺に対する悪影響の度合いが高まったことから,放置すれば倒壊など保安上,著しく危険となるおそれがある特定空家等に該当すると判断し,法に基づく行政指導を行っていたところです。なお,土地所有者に対しては,当該措置の内容などについて説明を行いましたが,個人情報保護の観点から,隣地の方に対する説明等は行っておりません。今後においては,管理不全な空き家に対する措置の実効性を上げるため,令和元年度に鹿児島県司法書士会等と締結した空き家対策に関する協定に基づき,専門的な知見を活用しながら所有者の迅速な特定を図っていきたいと考えています。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  1問目の農業委員会等の対応についての1点目にお答えします。農地を農地以外の地目として利用する場合には,農地法に基づく転用許可が必要であり,農地に車を置く場合にも,これと同様に転用許可が必要となります。なお,既に自ら所有している農地を転用する場合の許可は,農地法第4条の規定に基づくものであり,一方で,所有権の移転に伴い農地を取得し転用する場合の許可は,農地法第5条の規定に基づくものです。次に,2点目についてお答えします。農業委員会では,全ての農地を対象とする農地利用状況調査を,年1回実施しています。この調査では,耕作されていない農地や山林・原野化した農地を確認するとともに,農地法の許可を受けていない違法転用の疑いのある農地についても調査いたします。違反転用の疑いのある農地については,事務局で,当該農地に関する航空写真上での状況や過去の転用履歴,当該農地が非農地に該当するか否かを確認した上で,改めて現地調査を実施します。現地調査の結果,当該農地に係る転用が必要であると判断した際には,その所有者に事情を確認し,農地法の規定に基づく転用許可が必要である旨を口頭で説明して,転用申請を行うよう指導しています。次に,3点目についてお答えします。農地法の規定に基づく転用許可を受けずに,農地を駐車場等用地として活用することは違反転用となることから,このような状況が確認できた場合には,農業委員会において当該農地の所有者に対し,農地法の規定に基づく転用申請を行うよう指導することとなります。違反転用に対する罰則は,当該農地の所有者が個人所有者の場合,農地法第64条の規定により,3年以下の懲役又は300万円以下の罰金が科せられ,一方,所有者が法人の場合は,農地法第67条の規定により1億円以下の罰金が科せられます。次に,4点目についてお答えします。利用状況調査によって遊休農地であることを確認した農地については,その所有者に対して,その後の利用意向を確認するための利用意向調査を実施しています。また,利用状況調査では,この調査により遊休農地と判定した農地に対して,翌年度以降も再調査を実施することで,遊休農地が解消されているか否かの確認を行っています。なお,令和2年度の利用状況調査で,遊休農地が解消されたと確認できたものは344筆となっています。 ○市民環境部長(本村成明君)  2問目の土地の不法占拠,不法投棄の対応についての1点目にお答えします。平成12年7月の環境省からの通知では,廃棄物とは,占有者が自ら利用し,又は他人に有償で売却することができないために不要になったものをいい,これらに該当するか否かは,その物の性状,排出の状況,通常の取扱い形態,取引価格の有無及び占有者の意見等を総合的に勘案して判断すべきものであるとされています。本市では,不法投棄の通報があった場合には,投棄のあった場所が公共の土地か民有地かにかかわらず,職員が現場に赴き,明らかに不法に投棄された廃棄物であると認められる場合には,廃棄物の処理及び清掃に関する法律などの法令に基づき指導等を行っている一方,他人に土地を不法に占拠されていることに関しては,個人の財産管理に属する問題であることから,市が指導等を行う立場にはありません。なお,所有権の時効取得に関しては,民法第162条第1項及び第2項に規定されており,同項に規定される要件に該当すれば,当該土地は時効取得される可能性があるものと考えます。次に,2点目にお答えします。昨年11月9日の現地確認後,同月17日に職員2名及び警察官2名で原因者に対し廃棄物を速やかに撤去するよう指導しましたが,いまだ完了していないようですので,今後も引き続き指導してまいります。 ○保健福祉部長(西田正志君)  4問目の子育て日本一の公約についてお答えします。保育所等の保育料については,令和元年10月からの幼児教育・保育の無償化により,3歳児以上が属する全世帯及び0歳児から2歳児までが属する市民税非課税世帯は無償となったものの,0歳児から2歳児までが属する市民税課税世帯はこれまでどおり保育料を負担していただく必要があります。このような中,本市の保育料は,保護者の経済的負担を考慮して,国が定める基準額よりも低く設定しており,国が示す保育料の徴収基準額と市の利用者負担額との差額は一般財源から補填しています。また,多子世帯やひとり親世帯には,第2子以降の保育料の軽減措置等を講じています。今後とも,市独自の保育料軽減策を引き続き実施し,子育てを支援していきたいと考えています。 ○20番(新橋 実君)  それぞれ答弁いただきましたけれども,内容が不十分ですので,再質問させていただきます。農地転用許可の申請について,まず伺いましたけれども,年間どの程度の申請があるか。また,その中身はどのようなものか。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  年間の申請件数について申し上げます。過去3年間の転用に関する申請の件数と転用の主な目的について申し上げます。平成30年の4条申請は70件で,主な転用目的は山林が19件,畜舎堆肥舎が9件,駐車場14件となっております。同じく平成30年の5条申請は311件で,主な転用目的は山林が14件,一般住宅が73件,倉庫・資材置場が20件,その他の住宅89件,駐車場33件となっております。次に,令和元年の4条申請は62件で,主な転用目的は山林21件,一般住宅8件,畜舎堆肥舎5件,倉庫・資材置場6件,駐車場14件となっております。同じく令和元年の5条申請は291件で,主な転用目的は山林10件,一般住宅70件,倉庫資材置場26件,その他の住宅69件,駐車場32件,店舗事務所10件となっております。次に,令和2年の4条申請は50件で,主な転用目的は山林16件,一般住宅6件,畜舎堆肥舎4件,倉庫・資材置場7件,駐車場6件となっております。同じく令和2年の5条申請は296件で,主な転用目的は山林16件,一般住宅63件,倉庫・資材置場19件,その他の住宅88件,駐車場32件,店舗事務所10件となっております。 ○20番(新橋 実君)  今,3年間を報告していただきましたけれども,結構な数で4条,5条申請が出ています。これは農業委員会の方は大変だと思いますけれども,これを確認するのもですね。転用許可を申請しないものはどの程度把握されているのか。農業委員会も指導されていると思いますけれども,指導に従わない者は,先ほども言われましたけれども3年以下の懲役又は300万円以下の罰金が科されるという可能性があるわけです。これまで罰金を科したことはどれぐらいあるか。絵に描いた餅になってるのではないですか。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  過去3年間の利用状況調査におきまして,違反転用の疑いとして調査されたものは3年の合計で172筆ございました。違反転用の案件に対しましては,これまで口頭による指導を行っておりますが,罰金刑に処した事案はございません。 ○20番(新橋 実君)  農業委員の方が確認された案件というのは分かりますか。全て農業委員の方が確認されて,農業委員会事務局のほうに届けられたケースですか。今の172件というケースは。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  ただいま申し上げた件数につきましては,利用状況調査の結果でございますので,全て,委員の方々が確認された件数でございます。 ○20番(新橋 実君)  まだまだ実際はそれより非常に多いと思うわけです。私たちが見てもあちこちが荒れているわけですけれども,過去何年も荒れているところがあるわけですけれども,それは本当に農業委員会に言われてるのか,その辺が疑問だと思うんですけれども,その辺についてはどうお考えですか。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  委員の皆さん,これまで利用状況調査,平成21年から実施しておりますので,もう既に十数年,いろいろな農地を見て回っていただいております。その中で違反転用疑いと疑えるものが,判断がなかなか難しい案件が非常にございました。今回,タブレット等を導入しまして,その農地の位置がはっきり分かったことで違反転用の件数も増加したものと思っております。 ○20番(新橋 実君)  同僚議員からあったんですけれども,新町地区に,ある企業が県道60号沿いに,2年ほど前から田を買収,あるいは借用しており,その土地が耕作されておらず,現在では雑草が大きく伸びて,近隣の方々が火をつければ非常に危険な状態であり,農業委員会にも再三要望もされたと聴いているけど,どうなっているのかと。5条申請は出されているのかということだったんですけれども,これはどうですか。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  御指摘の場所は新町の件だと思います。少し経緯を説明させていただきます。申請地は全部で15筆ございました。許可につきましては,令和元年12月に申請をしていただきまして,令和2年9月許可ということになっております。開発面積は非常に大きかったということから,県の開発許可が必要ということで許可まで9か月を要したということでございます。この期間に,実は農業委員から申請の途中なんですが,草が生えていると。転用許可の申請があったのは委員は御存じですので,草が生えているのでどうにかできないかという御相談がありまして,転用実行者のほうに,こちらから行政書士を通じて管理をしていただくようにお願いをして,去年確か8月か9月には一度きれいに草を刈っていただいたというふうに記憶をしております。また,今年になりまして,草がまた生えているという御相談がございまして,こちらもまた,行政書士を通じて,転用実行者のほうに何とか管理を早急にお願いできないかということは,数回お願いはしております。ただ,その相手の方も事情がございまして,当初は,去年の12月に工事に着工する予定だったと。しかし,コロナの影響で,当初の事業が実施できなくなりましたというような御相談を受けました。農業委員会としましては,事業の目的が変わるのであれば,事業計画の変更承認申請を出していただきたいということで,分かりましたということで,今現在,相手の転用実行者においてはその事業の計画の変更に向けた手続を進めているということでございます。ただ,転用許可は一応受けてはおりますが,転用が実行されていないということで,耕作放棄地の状態であるものの,農地性はありますので,農業委員会からやはり指導すべきだと思っております。これにつきましては,また引き続き指導のほうを行っていきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  事業変更をされたということですか。建物を造って遊戯場を造るというような話だったけれども,結局変わったということですか。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  個別案件になりますので,具体的な中身はちょっと申し上げられないんですが,当初の目的とは大幅に変更になるという予定で,今,その中身についても御検討いただいているというというような状況です。 ○20番(新橋 実君)  この草が生えている状況はいつまでも放っておくわけにもいきませんので,特に冬場は乾燥が非常に大きいので,こういう状態ではあれですので,事業者に対して指導していただいて,早めに対応していただくように,もう一回どうですか。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  我々も転用の実行がなされずにあのような状態であるということ。あと,非常に面積が大きいことが大変気にはしております。数日前にも早く何とかできないかという連絡を相手方にはとっておりますけれども,残念ながら,適正管理にはまだ至っていないということでございます。 ○20番(新橋 実君)  先ほどの答弁で,違反転用で早期発見に結びついている物件は,一応報告はあったんですけれども,指導した結果,改善されているところは言われたんですけれども,率というのはどれぐらいですか。何%ぐらいは改善されているんですか。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  申し訳ありません。平成21年からずっと積み上がった件数は把握しておりませんが,過去3年間の改善された内容というもので御説明をさせていただきます。過去3年の利用状況調査におきまして,違反転用疑いとして調査されたものは先ほど言いましたとおり172件でございます。指導後に農地法の申請がなされて,違反転用状態が解消され,追認で許可になったものの数と致しましては,平成30年中に98件,令和元年中に82件,令和2年中に81件で3年間の計としましては261件ございました。この件数は先ほどの172件の件数を大きく上回っておりますが,それ以前から違反転用となっていたものも含んでおりますので,発生件数を上回る解消率となっております。残念ながら全てにおいて解消できるまでには至っておりません。 ○20番(新橋 実君)  農業委員会の方も年に1回は回るわけですけれど,それ以外にも自分で現地を回る機会もあると思いますので,そういうときは見つけた場合,あるいは,地域の住民の方からそういった報告を受けた場合は,現地を見られて農業委員会事務局のほうに届けるべきだと思うんです。その辺の動きがどうかなというような話を聴くわけですよ。その辺はどうですか。そういった話は結構来ますか。毎月。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  違反転用に関する委員からの報告というものは,余り件数は上がっていないかと思います。しかしながら,先ほど言いましたとおり,利用状況調査を年に1回,3か月掛けて行っておりまして,この中で把握をしていただいているものと思っております。明らかに農振農用地のど真ん中に何が建って早急に対応しなければならないという報告はございませんで,中山間地の奥まった所に木が植えてあったよとか,そのようなものが報告の中の大半でございます。 ○20番(新橋 実君)  今後は,農業委員会も月に1回は会議をされるわけです。今日は会長がいらっしゃいませんけれども,そういったところでこういう話があったということをしっかり届けていただいて,できるだけそういう違反,違反でなくても,そういう耕作放棄地でもあれば,そういう指導をしていただきたいということを,ぜひともお知らせいただきたいと思います。ちょっとお伺いしますけれども,農地で耕作をせずに放置していた場合,地目上農地であっても,何年か経過すれば雑種地になるということはあるんですか。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  農地で,例えば,何かの原因で農地替えになることがあるかという御質問でよろしいでしょうか。地目が農地である以上は,農地法の許可がなければ,他のものに変えることはございません。ただ,山林,原野化したそのような農地であるとか,そのような農地につきましては,農地性がないということで,非農地の判断をしますので,そのような場合につきましては,非農地の通知というものを出しまして,農地から農地以外に変わることはあります。それ以外につきましては,基本的には農地法の許可が必要になるかと思います。 ○20番(新橋 実君)  先ほども言いました,その車を停めている所です。あそこは5条申請されたということだったんですけれども,地目を調べたらまだ農地なんです。だから,農地を5条,4条で買った場合,不動産登記では,1か月以内には地目を変更しなさいとなっているんですけれども,その辺についてはどうなんですか。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  今,議員がおっしゃるとおり,地目変更につきましては,不動産登記法で1か月以内に行うというふうになっております。我々,農業委員会は農地法の管轄でございまして,申し訳ございません。不動産登記法のほうは管轄しておりませんので,お答えできないかと思います。 ○20番(新橋 実君)  農地は5条をしていれば,例えば,農地であっても,車を停めていても全然問題ないという理解でいいということですか。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  地目が農地であるもの。当然,現況が農地であるという前提になりますが,そのようなものにつきましては,1答目でお答えしましたとおり,農地法4条若しくは5条の転用許可の申請が必ず必要になるということでございます。 ○20番(新橋 実君)  だから,それはしているわけです。それはしていて,地目が農地になっているということ。その状態で地目は農地だけど,車をとめたままにしているということです。5条申請は出ているわけです。だけど,地目は変わっていないと。それでも問題はないということですねということを聴いたんですけれども,それはまた,調べてください。あと,税務課のほうは空撮で現況を確認し課税すると聴いていますけれども,例えば,農地であっても,車等が駐車してあった場合は,雑種地として課税をされますか。 ○税務課長(浮邉文弘君)  固定資産税につきましては,土地の利用状況に応じて課税すべきものであるため,登記地目に関係なく,現況課税ということでしております。 ○20番(新橋 実君)  それは現況課税ですけれども,その土地の持ち主の方にはすぐされるんですか。その連絡はどういうふうな形をとってますか。 ○税務課長(浮邉文弘君)  すぐに通知を出すかということでしょうか。これは毎年課税を致しますが,そのときに,雑種地として利用されているようであれば,年1回の課税として通知というか,納税通知を出しております。 ○20番(新橋 実君)
     この問題は,後の不法占拠についてにかかってきますので,また後で質問しますけれども,農業委員会として,最後に,今後の農地転用,違反転用などについて,課題をどのように捉えていらっしゃるか。まずそこをお伺いします。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  違反転用で先ほども申し上げたとおり,最も多いものは駐車場,資材置場,次いで山林転用,農業用施設となっております。この理由と致しましては,農地に土を入れる,又は,そのまま使うということで,非常に利用が簡単だということが考えられます。自ら所有する農地につきましては,農地法という概念がないというようなこともあろうかと思います。このようなことが一番の課題と考えますので,農地を農地以外にするには,必ず農地法の許可が必要ですよということをしっかり皆様に周知する必要があるかと思います。今回,ちょうど農業委員の改選でございまして,今回から農業委員会だよりを発行しようかというふうに考えております。その中で農地法の転用許可の制度,1答目でお答えしました罰則があるんだよとか,その辺りをしっかり盛り込んだものを周知をしていければと思います。もう一つ,違反転用の是正が進まない要因と致しましては,所有者不明農地,相続未登記の問題があるかと思います。相続未登記であることによって農地法の転用許可はもちろん,当然,所有権移転等もできないということになります。このことにつきましては,現在,国の法制審議会で相続登記の義務化が検討されているようですので国の動向を注視してまいりたいというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  先ほど罰則のことを言われましたけれども,これは鹿児島県でもこの罰則を科したことはないと。懲役3年以下,300万円以下の罰金。これは県内でも全国でもないという理解でいいですか。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  罰則規定について,県の農村振興課に確認を致しました。県内では罰則を科したことはないということでございます。全国におきましては,数年に一,二回あるかないかというような回答でございました。 ○20番(新橋 実君)  農業委員会だよりを出されるということですので,これは実際あるわけです。この罰則は。こういったことも通知をするということは非常に大事なことだと思いますので,これもぜひ,入れていただいてやっていただきたいと思います。いいですか。どうでしょうか。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  そのようにしっかり周知をしてまいりたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  次に,不法占拠,不法投棄について伺います。私の住む敷根地区は清掃センター近くにあることから,以前から近隣の道路や空き地にごみの不法投棄があり,その都度,地域のボランティア,近隣の住民の方が片付けをされております。ときには環境衛生課に片付けの依頼をしたこともあります。まず,今回の場所について,先ほども言いましたが,昨年11月,環境衛生課の職員2名の方,警察の生活安全課の署員2名の方と地元の地権者5名ほどが一緒に現地を確認してもらいました。ある地権者のところには,粗大ごみが集積され,ある地権者のところには,車が駐車されておりました。明らかに不法占拠,不法投棄です。その後,いっこうに車の移動も粗大ごみの移動も進展しておりません。先ほど市長は警察と対応していきたいというようなことも言われておりましたけれども,この土地を調べてみたら農地のままです。そのような場所にこのように車を置いたり,粗大ごみを置いたりすることは違法ではないんですか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  粗大ごみなど廃棄物に該当するものを故意に投棄した場合,その場合,その場所がどこかにかかわらず廃棄物の処理及び清掃に関する法律第16条により,何人もみだりに廃棄物を捨ててはならないと規定されていますので,この場合は違法になります。ただし,私有地に置かれている自動車等については,国が廃棄物の基準を示しておりますけれども,それに該当するとはちょっと考えられませんので,他人の土地の不法占拠であるか否かのことについては別の法律に問われることになるものと考えております。 ○20番(新橋 実君)  その実際置いている方。その方は不法投棄,不法占拠についてどのように話をされてらっしゃるんですか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  先ほど申しました粗大ごみです。私どもの職員と私も含めて警察官2名と一緒に現地を確認いたしました。その際に粗大ごみ,粗大ごみではないですけれども,じゅうたん等もありました。そういうものについて,原因者で思われるだろうという方に,後日確認いたしましたら,自分が置いたということを認めてございましたので,そのことについて速やかに撤去するように指導して,現在のところ,何回か確認するんですけれども,完了しておりませんので,去年の11月から指導しておりますが,電話対応も含めて11回ほど指導しております。今後も,引き続き早く撤去するように指導していきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  地域の住民の方は,その方を恐れているわけです。だから,本人にはなかなか対応できないということで,市のほうと警察も呼んだわけですけれども,警察はどういうふうに言っているか分かりますか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  霧島警察署に私どもも出向きまして聴いてまいりました。簡単に言いますと検挙できるかということも含めて聴いてきたんですけれども,罰則規定に基づいて検挙するにはなかなか難しい問題があるようでございまして,その後については警察に任せてほしいということで回答があった次第でございます。 ○20番(新橋 実君)  この不法投棄について,罰則はなかったですか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  罰則規定ですけれども,先ほど言いました廃棄物の処理及び清掃に関する法律の第25条で,5年以下の懲役若しくは1,000万円以下の罰金に処し,又はこれを科するということになっております。 ○20番(新橋 実君)  それはいつ,そういうふうにできるんですか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  この罰則規定ですけれども,この罰則規定に基づいて,警察に私どものほうも聴いてみたんですけれども,この規定をもとにしてやるには,事実認定を確実にやっていかないといけないということで,その事実認定がなかなか難しいというふうに聴いております。 ○20番(新橋 実君)  人の土地にそんなのを置いて,事実認定は難しいと。市長はどう思われますか。 ○市長(中重真一君)  ここの地図。現場は大体よく通る道路沿いですので分かっておりますが,ここの地籍図等を詳細に見たわけではないですので,ここで私がどうのということはできないと思いますが,境界がはっきりしている等の問題等もあるのかなというようなところもございます。今,担当のほうで霧島警察署に相談しながら進めている案件ですので,警察のほうにも,私のほうからもしっかり対応がなされるようにお願いしたいというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  この土地ですけれども,聴くところによりますと,先ほどもお話がありましたけれども,取得時効と。時効取得とも言われますけれども,取得時効の要件が所有の意思があること。平穏かつ公然と占有すること。物を占有すること。占有が継続していること。現在,行われているこの不法な占拠は,このいずれかに該当しませんか。どう思われますか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  お問合せの件ですけれども,所有権の時効に関しましては,民法の第162条第1項及び第2項に規定されております。議員が言われましたとおり,まずは所有の意思があるということ。すなわち自主占有であると。2点目に平穏かつ公然と占有すること。3点目が物を占有すること。4点目が占有が継続していることがその要件とされております。当該要件に該当しているか否かについては,それぞれの事例による事実関係に即して,最終的に裁判所によって判断されるべき事項でございますので,市はこれを判断する立場ではございません。ちょっと難しいところでございます。 ○20番(新橋 実君)  本人は,私は管理しているんだというようなことを言ってるみたいですよ。取得時効が完了する期間は,占有の開始のときに善意無過失であれば10年と定められております。また,そうでない場合は20年と定められているようですが,これ間違いありませんか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  議員の言われるとおり,民法162条の第2項の規定によって,占有の開始時に,占有者が善意であり,かつ,過失がなかったときは10年間の占有で取得時効が完成するとされております。一方,これ以外の場合,悪意,有過失については民法162条第1項の規定により,20年間の占有で取得時効が完成するものとされております。 ○20番(新橋 実君)  地権者が一番恐れているのはそこなんです。結局は地権者が告訴をするか。それしかないということですか。市としては何の対策もとれないというようなことですが,警察に今,お願いしているわけですけれども,警察がどこまで対応できるかというのも,なかなか今の状態では分からない状況ですけれども,しっかり警察のほうにも,今,市長も言われましたけれども,対応していただくようにお願いしたいと思います。山林等でも誤伐といった違法伐採があちこちで行われていましたが,結局,自分の土地は自分で管理しないと,いつの間にか人の土地になってしまうということなのか。私は,こうしたことが公然と行われていることが怖い。ごみを放棄している人は地権者に対しては,分かりました。ごみは処分しますと言いながら,依然として片付けないと言われている。ほかの土地については私が管理しているといったことを言われておりました。地権者はそれを知らないわけです。遠くにいらっしゃる方もいらっしゃるわけですから。私の土地がいつの間にかその人に管理されているということを分かっていない方は結構いらっしゃるわけです。地元にいらっしゃったら分かっているわけですけれども。先ほど課長が言われたけれども,本当に片付ける気があるのか,どのような考えをもっているのか私にも分かりません。地権者だけでは非常に不安だということで弁護士にも相談されたそうですけれども,この問題は人ごとではございません。皆さんの周りでも起こり得ることです。そのたびに,相手の出方によっては裁判に発展していく場合もあるわけです。これは市民の皆さんに言っているわけですけれども,日頃から注意をはらい,ふだんから行かない自分の土地に年に1回ぐらいは確認したほうがいいのではないかと思います。今回の件については,最終的に告訴状及び告発をして,裁判所に提出し,裁判になるかと思いますけれども,警察や市当局が厳しく接してくれたら,そこまでいくことはなかったのではないかと思った次第です。今後の市当局の動きもあれしたいと思います。農業委員会,環境衛生課,安心安全課の今の見解をお伺いします。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  車が農地に勝手に置かれていることに対して,その見解ということでよろしいでしょうか。農地法の第2条の2では,農地について所有権又は賃借権その他の使用及び収益を目的とする権利を有する者は,当該農地の農業上の適正かつ効率的な利用を確保するようにしなければならないと定めております。これは所有者及び耕作者に対して,農地としてしっかり管理をお願いするというような内容でございます。ですので,農地として利用される場合は,しっかり適正な耕作をお願いいたしますし,逆に,農地転用をお考えであれば,転用の許可を取っていただければと思います。いずれの場合にしましても,農業委員会が指導できる相手方というのは,その農地の所有者若しくは権利設定者になりますので,第三者への指導はできないものというふうに考えます。 ○市民環境部長(本村成明君)  先ほど,課長から通算11回指導しているというふうに申し上げました。この指導につきましては,環境衛生課の所掌事務の範囲内,すなわち今回のケースでは不法投棄についての行政指導ということでございます。本市の行政手続条例で行政指導ができる権限は市の所掌事務の範囲を逸脱してはならないとされておりまして,車の他人の土地の不法占拠についての指導権限は私どもにはないということでございます。したがいまして,今,もう少し最初から厳しく接していればということがございましたけれども,私どもは法に定められている範囲内で真摯に対応したつもりでございます。なお,議員のほうからも年に1回ぐらいは自分の土地を確認したほうが良いということも言われましたけれども,そういうことも含めて,土地を適正に管理していただき,容易に不法投棄ができない環境を作っていくということも大切ではないかというふうに考えているところでございます。 ○安心安全課長(石神 修君)  車両の不法投棄,不法占拠,こういったものに関しまして,土地所有者等から相談が寄せられました場合には,盗難などの犯罪に関わることもございますので,速やかに警察へ相談するように御案内していきたいと考えております。また,車両の不法占拠,不法投棄の場所に,いわゆる不審者と言われるものが出没することも考えられますので,周辺住民,特に子供たちに危害が及ぶおそれもございますから,そういった場合には,こちらから速やかに警察に相談しますし,また,防犯パトロール隊への情報提供も行っていきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  市民の皆さん一人一人が,しっかりと自分の土地は自分で管理するということを心掛けていけば,こういうことも起こらないと思います。だけど,いろんな人がいらっしゃいますので,そこは十分気を付けていただきたい。肝に銘じていただきたい。私たちも含めていきたいと思います。次に,老朽空き家対策についてお伺いします。私も先日,現地の近くを通って解体が終わってるので非常にびっくりしました。市と連携して連絡は取れたのかと思って,迷惑を受けていた隣人の方に確認したところ,市のほうからは全然連絡もなく,最終的には地主さんと話し合って,空き家の状態が余りにもひどくなってきたので,自分で解体し処分したとのことでした。なぜ,前回の議会以降,連絡しなかったんですか。 ○建築指導課長(谷口比寿志君)  議員の質問の空き家につきましては,具体的な改善がみられぬまま老朽化が進行し,周辺に対する悪影響の度合いが高まったということから,私どもとしましては,特定空き家に該当すると判断しまして,建物所有者に対し法に基づく行政指導を行っております。また,その後も具体的な改善がまだ見られていないということがありましたので,なおも状態が改善されないと認められるときは,法に基づく勧告を行う可能性があるということを示した上で再指導を行っております。この間,行政指導を行う際に,土地所有者の方には面会して説明を行っております。これは空家法の規定において,指導,助言,こういったことについては,土地所有者を含む確知された所有者全員に行うことというのが規定されています。それと,先ほど言いました,勧告を行う。勧告を行う際には,地方税法の規定に基づき,当該空き家に係る土地について,固定資産税の取扱い。いわゆる,住宅用地特例。これが除外されるというのもありますので,これらを含めて土地使用者の方には説明を致しております。今回,空き家に係る指導内容。これは具体的な情報につきましては,個人情報を含む内容と思われるため,個人情報保護法の観点から隣人の方には説明を行っておりません。しかしながら,今回,このような隣地の方が迷惑を掛けているんだと。その当事者にとって,私ども市がどのように対応してるのか。また,市の動きが見えないと。そういった不安というのもあると思っておりますので,これらにつきましては,今後,個人情報保護の観点から,こういった当事者の方に対してどのような対応ができるか。これについて検討してみたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  一番困っている人に連絡していただかないと。結局,隣人の方が何でこうなっているのだろうかと。それだけでいいんですよ。市役所の方が行けば安心されるわけです。話だけでもしてもらえば。それがなかったから不安でもうこれはいかん。市は何もしないから,自分でしないといけないとなったわけです。だから,それがなぜできなかったのかと。個人情報の保護と言われるけれども。あそこの場合は地主と家主と違ったわけですよね。そういう問題もありますけれども,地主とも隣人の方はうまく連携とれて,最終的にはあそこを処分して自分で土地を買われているわけだけど。そういう話まで出来上がっていたわけだけど。家主と全然連絡がとれないと。何年もとれなかったという話だったけれども,実際,その辺は余りにもいかがなものかと思いますけれども。どうですかその辺は。 ○建築指導課長(谷口比寿志君)  今回の件につきましては,先ほどの議員の御指摘とおり,空き家所有者の方とはなかなか面会できず,その前に,相続登記がなされてないということになりまして,所有者の特定というのにかなり時間を要したと。また,相続人が判明した後につきましても,何回か郵送で書面において文書を送っているんですけれども,それも受取はされてないという状態が続いておりまして,それを受けまして,居宅のほうに訪問して面会を試みたところでございますが,これもなかなか会えないという状態が続いておりました。ですから,今回,こういったことを踏まえて,市としては,今後どういうことができるのか。ここは検討してみたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  市長,家主は分かったわけですね。これを言ったらあれだけど,ある程度そこに住んでいらっしゃったんだけど,そこに住んでても連絡が取れなかったということなんですけれども,市長はどう思われますか。 ○市長(中重真一君)  空き家対策について個別の案件まで,私も全て把握ができておりません。ただ,協議会等を開く中で,空き家対策は様々な課題があります。相続登記がなされずに所有者が不明の物件があったり,所有者が遠方にいたり,本当に様々な問題がある中で空き家対策をしっかりと進めていかなければいけないということで,先日も協議会があったところでございます。その中で司法書士協会であったり,様々な関係団体の協力を仰ぐ態勢等も今できてきているところでございます。1問目の壇上からも申し上げましたが,空き家対策をしっかり進めていく上で,必要であれば行政代執行等も行いながら,住環境,また,隣人の方々の安心・安全も含め,危険空き家が少しでもなくなるように,霧島市としても,進めてまいりたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  前回も行政代執行をしようというような話までいったんだけれども,それがこういう形で終わってしまったんです。だから,その辺が,司法書士会とか,いろいろ今言われますけれども,いっていたら良かったんです。話がいっていないから,家主も隣人の方が結局,自分でそういうふうにされたわけだから,一言,挨拶があれば,それはそれで済んだと思うんです。だから,そういったことをなくしてほしいということです。今後,これは個別案件ですけれども,こういうことはこれからあると思います。昨日,そういう家主が分からない場合はどうするんですかというような話もありましたけども,そういったことをしっかりと検討していただけるような会になるんですか。その会は。 ○建築指導課長(谷口比寿志君)  先ほど答弁したとおり,個人情報保護の観点も踏まえながら,こういった当事者,若しくは関係者,そういった方に対して,市としてどのような対応ができるのか検討していきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  今回,解体の助成金も霧島市内の建設業の許可又は解体工事業の登録を受けた霧島市内の業者が行うこととなっておりますけれども,事業者の選定に当たっては,市からのあっせん等もなされているのか。そこをまずお伺いします。 ○建築指導課長(谷口比寿志君)  この解体撤去を伴う補助事業につきましては,議員の御指摘のとおり,建設業法又は建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律,いわゆるリサイクル法。これに基づく許可登録を受けた者で,市内に本店を有する解体撤去業者が行う工事を対象としております。この制度の実施に当たり,この補助の活用を検討される方,特に県外に居住されている方が多いんですけれども,こういった方々から,この解体撤去事業者の紹介について相談が寄せられております。こういった相談につきましては,私どものほうで霧島市内に本店,こういった資格を持っている事業者のリストを作成して配布しております。 ○20番(新橋 実君)  例えば,業者によっては単価が結構,値段が違ったりというようなこともあると思うんですけれども,その辺で霧島市の解体に対する坪単価とか,なんかその家によって様々あると思うんですけども,そういったある程度の分かりやすい見積りの単価みたいなものは作っていらっしゃるんですか。 ○建築指導課長(谷口比寿志君)  解体工事につきましては,その建物規模又は内容等によりまして,単価若しくは工事費,こういったものはおのずと変わってくるということで,標準的なものとか,そういったものは示すことはできないと考えております。ですから,こういった相談があった場合,必ず2社から3社若しくはそれ以上の業者の方から見積りをとった上で判断されてくださいということでアドバイスを行っております。 ○20番(新橋 実君)  事業者の選定に当たっては,できるだけ良い業者の紹介をしていただいて,できるだけ安く解体ができるように紹介をしていただくようにお願いしたいと思います。今回のこの問題については,個別の案件ですけれども,余りにも時間が掛かりすぎたことが一つの要因だったと思います。市長は,先ほど,時間については言われました。所有者自らの責任としてなされるものであると。一概に期間を定めて対応することは難しいと。その間に建物が本当に崩壊。例えば,何年もたてば,崩壊する可能性もあるわけです。そういったことで期間を定めてやらないということはどういうことですか。非常に危険だからということでお願いするわけです。それをある程度,何年もたったら非常に危険な状態になるわけです。時間をある程度決めてやってもらうべきだと思うんですか,その辺はどうですか。 ○市長(中重真一君)  特にその案件の緊急性を見ながら適切な対応をしていくことが必要だと考えております。先ほど,行政代執行のお話も申し上げました。行政代執行をしようということで取りかかった直後に,法務局のほうから相続権利人がいるのではないかという指摘を受けてそこで止まった案件等もございました。霧島市,行政代執行につきまして,日当山の街路灯に関しても行政代執行でやりましたが,積極的に市民の安心・安全のために取り組んでいるところでございます。まずは,住んでいらっしゃる方,近隣に住んでいらっしゃる方,また,通学路等であれば,そこを通る子供たちの安心・安全を守るためにどういったことができるのか。それに関して,1件1件,この案件について何年というふうな期限を設けるわけではなく,その状況を見ながら適切な対応がとれるように進めていきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  余りにも時間を掛けるのではなくて,早め,早めに対応していただくように。課長,今年で終わりかも分かりませんけれども,ちゃんと引き継いていただいて,その辺もしっかりと対応していただくようにお願いします。本来であれば,この行政代執行を行うはずであったと思うわけですけれども,そこにはお金も発生するわけです。市としても。だから,今回,市として,こういったところに対して少しでも補助金を出す考えがあるのか,ないのか。市長,いかがですか。 ○市長(中重真一君)  行政代執行というのは全て行政が負担するのではなく,取りあえず緊急性にのっとって行政が解体は致しますが,その分の費用は所有者なり,その本来しなければならない方に請求する権利を有するものでありまして,それができない場合には,その他,請求をするような形になるところでございます。現在,解体に関しましては,解体に対しまして補助等を霧島市でも行っております。今,議員がおっしゃったのは,個人でされた方に対して補助ができないかというようなことかと思いますが,今,霧島市として解体に対して補助を出しているところでございます。今後も,解体した後の土地利用等につきましても,要件等を緩めて利用しやすい環境等を作っているところでございます。ただ,一義的には本当,冒頭申し上げましたが,まずは所有者に解体していただく,管理していただくというものが必要でございまして,補助がないと解体しないというような問題ではないところでございます。その中で,危険廃屋がなくなるように,安心・安全のためにどういった補助が適当なのか。現在の制度をもとにしながら,今後,また検討していきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  解体費用をあれするというより,その解体した,処分するそれを市の清掃センターに持っていきますよね。その分だけでも処分費用とか,その辺を見ていただくような形で対応していただければ,非常に助かるのではないかと。その辺の領収書をとっておくとか。向こうでちゃんと対応していただければですね。今回の場合は,特にそういう状況もありましたので,これは市のほうの一部,ペナルティーとしても私はあると思うんですよ。その辺がなければ,そういうことは言いません。やはりその辺をちゃんととれていれば,私はそういうことは言いません。ちゃんと連携を取って,しっかり今後やっていただければ,そういうことは発生しないと思いますので,課長,よろしくお願いします。続いて,4問目の質問に入りますけれども,では,写真をお願いします。保育料について,市長が公約というか,看板を掲げていらっしゃいます。若い主婦層から,高いよね。子供を産んでも生活できないよという声を多く聞きます。子育て日本一を目指しますということで聞きます。人口を増やすためにはできれば,1人より2人,いろんな状態で子供ができない方もいらっしゃいますけれども,2人,3人と産んでも安心と。安心して生活ができる態勢づくりが必要ではないかと思うわけですけれども,霧島市の市民税所得割額ちょっと見せていただけますか。6万5,000円未満で標準保育料2万500円,8万円未満で2万3,000円,9万7,000円未満で2万5,500円となっておりますけども,奄美市をちょっと出していただけますか。奄美市は,市民税所得税割額5万7,700円未満で標準保育料1万5,000円,9万7,000円未満でも1万5,000円,16万9,000円未満で2万6,700円となっており,霧島市と大分差があるようです。曽於市でも多少安いんですけれども,ほかの自治体では,子育てに対しての力の入れ方も大分違うようです。市長は,このことについてどのように感じていらっしゃいますか。 ○市長(中重真一君)  これまでは3歳から5歳児も保育料を払っていた中で,今,そこが無償化になったということで0,1,2の部分に対して,保育料が高いと思われる方もいらっしゃるのかなというふうに感じております。ただ,国がなぜ,0,1,2,この部分に対して無償化をしなかったのか。子育てを総合的に考えていくことも必要かというふうに考えております。0歳を預かる場合には,保育士の数も多く要りまして,0歳の受入れの枠というのが大変狭いところがございます。また,0歳の子供を必要で預けられる方もいらっしゃれば,できれば0歳に関しては保護者と一緒にいてほしいといった思い等もあって,国のほうも3歳から5歳の無償化というところになったのかと。そういったところもあったのではないかというふうに考えております。預けることに対して全て補助を出すことだけではなく,産休・育休が取りやすい環境を作っていくということも必要ではないかというふうに考えております。本市におきまして,奄美市よりは高い保育料なのかもしれませんが,全国的に見れば,今,霧島市に関しまして軽減策を行っているところでございます。この0,1,2歳の子供につきましても,今後も市独自の保育料軽減策は実施していきたいというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  出生児の資料を見せてもらえますか。市長が就任してから,新生児の出生状況ですけれども,減っているんです。市長は,子育て日本一を目指していらっしゃるんですよね。これはそういったのには書いてないんですか。私は,全てにおいて子育て日本一というのを目指しているのではないかと思うんですけれども,その辺は考えは違うんですか。 ○市長(中重真一君)  昨年度からのコロナの影響で,最近は特にまた出生数も落ち込んでおりまして,先日の報道では,全国でも90万人を切って,86万人というような報道もあったところでございます。全国的にも今,大変出生率が落ち込んでいるところでございます。その中で先ほども申し上げましたように,育休・産休が取りやすい環境を作ること。0歳児を預かる施設,また,その枠というものは大変狭いところもございます。その中で入られた方が,更に助成制度をもらえるということになれば,入れた方と入れなかった方との差,公平性というような課題も出てくるところでございます。その中で0,1,2の枠を増やしていくことにも取り組んでいかなければいけないですし,預けて働きやすい環境又は預けずに自分でみたいという方々に対してもしっかりと子育て環境が整えられるようなまちづくりを進めていくことが必要であると考えております。 ○議長(阿多己清君)  ここで申し上げます。本日の一般質問はあらかじめ時間を延長して行いたいと思います。 ○20番(新橋 実君)  ここには年齢別の5歳階級別の人口になりましたから,過去4年間の市長が就任してからの新生児の出生率をお願いします。 ○保健福祉部参事子育て支援課長兼こどもセンター所長(砂田良一君)  過去4年間ということで,鹿児島県の県推計人口及び人口動態の市町村別データというものから報告したいと思います。平成29年は1,147人,平成30年が1,121人,令和元年が1,057人,令和2年においては980人となっているようです。 ○20番(新橋 実君)  確かに先ほど市長が言われたように,今年は,うちも子供が生まれたんです。孫が生まれたんですけれども,確かに少なくなっています。できれば人口も増やしていきたいというような中で,結構減ってきているわけですから,そこにはやはり働く場所もですけれども,働く環境というのも非常に大事ではないかと私は思うわけです。市長は,子育て日本一を掲げていらっしゃるわけですから,働く環境を作るためにも,預ける場所があって。私は保育料を0にしろとか言ってるわけではないですから,できれば,奄美市並み,曽於市も見て御存じだと思いますけれども,今日は曽於市のもありますから,曽於市のを見ていただいたらいいと思いますけれども。一朝一夕に増えていくわけではありませんけれども,少しでも市長の公約が実っているのかなと感じる実感がないわけです。子育て日本一を掲げて当選された市長の公約が,今回,どれほど達成したと思いますか。コロナ対策で大変な状況ですけれども,公約についてもしっかり対応することが,私は市長の務めだと思います。ぜひ,公約の一つにこの問題も取り上げていただきたかった。できないのであれば,どのような子育て支援策を考えているのか,まずお伺いします。 ○市長(中重真一君)
     子育て支援につきましては,多岐にわたって行っているところでございます。出産に関しましては,コロナ対策のときも議会の御理解も頂きまして,昨年4月27日までの定額給付金の対象に入らなかった4月28日以降に生まれた子供たちに関しましても,地域経済の活性化等を含めて商品券,出産祝い商品券というような形で給付したところでございます。ぜひ,霧島市でコロナ禍の大変な中,出産をされた方々に不公平が起きないように,また,それが地域経済の活性化につながるような形で出産祝い商品券を給付したところでございます。 ○20番(新橋 実君)  よそに負けないようなものをボンと出していただきたい。せっかく子育て日本一というのを掲げていらっしゃるわけですから。私はそう思うわけです。規模は違いますけれども,以前も話題になりました豊後高田市です。ここにおいては0歳から5歳児までの保育園・幼稚園,全て授業料無償化されております。本気で子育て支援に取り組んでおり,多くの自治体からも注目を集めております。これは市長,御存じですよね。 ○市長(中重真一君)  以前も,この市議会でもですし,また,ほかのところでも行政のデータバンク等でも出てくるところでございますので知ってはおります。出産祝いの10万円。県内でもそんなになかったかと思います。完全に国の定額給付金とは別に10万円の出産祝い商品券を配布したところでございます。これは1人につき10万円を配ったところでございますので,また,今後も出産,子供を産みやすい環境とともに,できれば今のコロナ禍の状況では,地域経済が活性化するようなそういった施策というものを考えていきたいと思います。 ○20番(新橋 実君)  他の自治体では商品券ではなくて,現金10万円を配っていらっしゃるんです。鹿屋市とか,鹿児島市とか。霧島市は,霧島市で使える商品券を市長は配っていらっしゃるんです。現金なんですよ。だから,それはそれでいいんですけれども,他の自治体もやっているということは考えてください。もちろん,子育て日本一をやるには多くの予算も必要だと思いますよ。人口減少に歯止めを掛けたいのか,掛けたくないのか。中途半端にこのまま進めていくのか。中途半端とは言いませんけれども,市長が本気でこの子育て日本一を,せっかく掲げていらっしゃるわけですから,これをもう一回,お伺いして私の質問を終わりたいと思います。 ○市長(中重真一君)  子育てにつきましては,先ほどから申し上げていますように,一つの分野だけではなく多面的に総合的に支援をすることが必要であるというふうに考えております。それに関しまして保育料の軽減策につきましては,これまでも取り組んでいるところでございます。また,その他出産直後の産後ケアのところの部分であったり,また,私は子育てという中で奨学金というもの。これもいきなり高校,また高校卒業後の話になってきますが,この奨学金というのが,子供が自分の目指したい目標に向かって進む上で非常に大事なところであると考えております。これに関しましては霧島市,今も大変,奨学金制度に関しましては充実しているのかなというふうに考えております。その他,今,医療センターに小児科も来て,小児の救急は24時間受けられるようになった。様々な面で子育てしやすい環境というものはございますので,そういったところを多面的に進めていけるように取り組んできたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  今後も,子育て日本一を掲げていらっしゃいますので,それに向かって市民の皆様に分かるように,しっかり政策を打ち出していただきたいと思います。これで終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,新橋実議員の一般質問を終わります。これで,本日の一般質問を終わります。残りの5名については,明日の本会議で行います。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 5時03分」...