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平成30年第4回定例会(第4日目12月 6日)

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  1. 霧島市議会 2018-12-06
    平成30年第4回定例会(第4日目12月 6日)


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    平成30年第4回定例会(第4日目12月 6日)             平成30年第4回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                      平成30年12月6日(第4日目)午前9時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │  │一般質問 下深迫孝二君(178ページ)          │      │ │  │  │      ・道路管理について            │      │ │  │  │      全国都市問題会議について        │      │ │  │  │     新橋  実君(186ページ)          │      │ │  │  │      ・今後の森林整備計画と現在の問題点をどのよ│      │ │  │  │       うに捉えているのか。          │      │ │  │  │      ・市営住宅の管理運営について       │      │ │  │  │      ・入札制度改革について          │      │ │  │  │     宮田 竜二君(207ページ)          │      │ │  │  │      ・霧島市内の小学生,中学生の学力向上につい│      │ │  │  │       て                   │      │
    │  │  │      ・鳥獣被害対策について          │      │ │  │  │     愛甲 信雄君(216ページ)          │      │ │  │  │      ・山ヶ野金山の保存・活用を今後どのように考│      │ │  │  │       えていくのか。             │      │ │  │  │      ・猿害対策について            │      │ │  │  │      ・FMきりしまについて          │      │ │  │  │      ・JR肥薩線の減便対策について      │      │ │  │  │     前島 広紀君(227ページ)          │      │ │  │  │      ・通学路の安全対策について        │      │ │  │  │      ・総合支所の建て替えや改修事業,移転後の対│      │ │  │  │       応について               │      │ │  │  │      ・市道の維持管理について         │      │ │  │  │     平原 志保君(238ページ)          │      │ │  │  │      ・総合支所の空き部屋の活用について    │      │ │  │  │      ・6月議会での市営住宅間の移動ができるよう│      │ │  │  │       にできないかその後について       │      │ │  │  │      シビックセンターをはじめとする,公民館の│      │ │  │  │       備品の充実をするべきではないか     │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     10番  平 原 志 保 君    11番  阿 多 己 清 君     12番  木野田   誠 君    13番  前 島 広 紀 君     14番  有 村 隆 志 君    15番  中 村 正 人 君     16番  仮 屋 国 治 君    17番  松 元   深 君     18番  池 田 綱 雄 君    19番  厚 地   覺 君     20番  新 橋   実 君    21番  植 山 利 博 君     22番  池 田   守 君    23番  下深迫 孝 二 君     24番  蔵 原   勇 君    25番  前川原 正 人 君     26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    武 田 繁 博 君   議事調査課長    冨 永 博 幸 君  議事グループ長   德 留 要 一 君   書記        用 貝 大 星 君  書    記    郡 山   愛 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   中 重 真 一 君   副  市  長   山 口   剛 君  副  市  長   内   達 朗 君   総 務 部 長   新 町   貴 君  企 画 部 長   満 留   寛 君   市民環境部長    有 馬 博 明 君  保健福祉部長    山 口 昌 樹 君   農林水産部長    川 東 千 尋 君  商工観光部長    池 田 洋 一 君   建設部長兼     堀之内   毅 君                        まちづくり調整監  総括工事監査監   松 元 公 生 君   総 務 課 長   橋 口 洋 平 君  財 政 課 長   小 倉 正 実 君   財産管理課長    田 上 哲 夫 君  工事契約検査課長  松 崎 浩 司 君   企画政策課長    永 山 正一郎 君  地域政策課長    西   敬一朗 君   情報政策課長    宮 永 幸 一 君  市民活動推進課長  山 下 広 行 君   スポーツ・文化振興課長 中 馬   聡 君  農政畜産課長    田 島 博 文 君   林務水産課長    川 東 輝 昭 君  商工振興課長    谷 口 隆 幸 君   観 光 課 長   八 幡 洋 一 君  建設施設管理課長  仮屋園   修 君   建築住宅課長    侍 園 賢 二 君  建築指導課長    谷 口 比寿志 君   水道管理課長    浮 邉 文 弘 君  霧島総合支所長   造 免 秋 子 君   横川副総合支所長  片 白 信 人 君  兼地域振興課長               兼市民生活課長  教  育  長   瀬戸上   護 君   教 育 部 長   中 馬 吉 和 君  教育総務課長    本 村 成 明 君   学校教育課長    河 瀬 雅 之 君  社会教育課長兼   西   潤 一 君  文化財グループ長事務取扱 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前9時00分」 ○議長(中村正人君)  これより,本日の会議を開きます。   △ 日程第1 一般質問 ○議長(中村正人君)  本日の日程は,一般質問のみであります。昨日に引き続き,一般質問を続けます。23番,下深迫孝二議員から2件,通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○23番(下深迫孝二君)  ただいま議長の許可を頂きましたので,先に通告いたしました2点について質問します。その前に,平成最後の今年,日本は正にたび重なる災害に見舞われた年と言っても過言ではないと思います。豪雨災害,台風災害,地震による災害により,尊い人命が失われ,多くの方が被害に遭われました。来る新元号の年は,災害のない年になるよう願いながら質問に入ります。第1点目に,道路管理について質問します。本市の市道の長さは本市から約東京までの距離に匹敵するとの答弁を毎回のごとく頂いておりますが,今回は特に中山間地域に限定して質問していきたいと思います。一つ,市道,林道について年間を通じて何回のパトロールをしているか状況を伺います。二つ,台風通過後の対応はどのように行われているか伺います。三つに,側溝の管理状況はどのように行われているか伺います。第2点目に,全国都市問題会議について伺います。先日,10月11,12日にかけて新潟県長岡市で開催されました,第80回全国都市問題会議に市政会4名で参加してまいりました。主催は全国市長会で,協賛が公益財団法人全国市長会館となっており,全国より2,068名の参加者がおられました。基調講演で東京大学の本郷教授の「地方分権へのまなざし」から始まり,「長岡市の市民協働」の報告,午後より三重県津市長の「市民との対話と連携で進める津市の公共施設マネジメント」の報告,その後,東京大学教授の隈研吾氏による「場所の時代」と出しての報告がありました。2日目は,パネルディスカッションで「市民協働による公共の拠点づくり」と題して,明治大学の牛山教授を始めとする6名のコーディネーターやパネリストによる討論があった後,次回,開催地である中重市長が挨拶されたというのが概要ですが,そこで質問いたします。来年,本市で開催される同会議に当たっての問題点は何か伺います。二つ,会場はどこを予定しているのか伺います。三つ,交通のアクセスをどのように考えているのか伺います。四つ,宿泊施設の確保はどのようになっているか伺います。以上,壇上からの質問を終わり,質問席から再質問をお願いして終わります。 ○市長(中重真一君)  下深迫議員から2問の御質問がありました。2問目は私が,1問目は建設部長が答弁します。2問目の全国都市問題会議についての1点目から4点目までは関連がありますので,一括してお答えします。全国都市問題会議は,全国の市長,特別区長,議員を始め,自治体関係者や学者などが一堂に会し,全国の都市を取り巻く様々な問題・課題の中から設定されたテーマについて,講演会やパネルディスカッションを通して討議を行う会議です。同会議は,全国市長会,後藤・安田記念東京都市研究所日本都市センター及び開催市の4団体による共催となっており,第81回となる来年度は,11月7日,8日に本市の国分体育館において開催される予定です。同会議には,例年,全国から約2,000人の参加があり,来年度も同規模の参加者が想定されるところであり,本市開催に当たっての課題としましては,会場までのアクセス,宿泊施設の確保,会場の設備の充実などが考えられます。現在,これらの課題への対応も含め,共催3団体との事前協議を進めているところであり,会場までのアクセスについては送迎バスの運行を,宿泊施設の確保については,ビジネスホテルの客室数が市内のみでは不足するため,鹿児島市内への宿泊も検討しているところです。また,会場となる国分体育館につきましては,今後における市民の利便性向上や国体開催も考慮し,空調や照明などの設備の充実を図るための補正予算を今定例会に提案しています。来年度,全国から訪れる多くの参加者に本市の魅力をアピールし,もう一度訪れたいと思っていただけるよう,引き続き3団体と協議を重ねながら,開催市として万全の体制で準備を進めてまいります。 ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  1問目の道路管理についての1点目から3点目までは関連がありますので,一括してお答えします。まず,本市の市道は2,434路線で,その延長は約1,608㎞であり,補修,修繕,草払い等が必要な箇所や側溝の状況などについては,市職員や年間委託をしている霧島市シルバー人材センターによるパトロールで把握するよう努めており,緊急性の高いものについては,早急に対応しています。また,豪雨や台風等の直後には,旧1市6町の区域ごとに年間委託をしている建設業者が,まずは通行止めとなっている箇所を解消した後,路面や側溝の清掃,支障木の伐採作業などに従事し,安全な通行の確保に努めているところですが,管理する道路の延長が長く,作業も広範囲にわたることから,最終的な作業が完了するまでには時間を要する面があります。次に,本市の林道は92路線で,その延長は約179㎞であり,時期に応じて市職員がパトロールを実施し,特に台風通過後は,可能な限り迅速に被害調査を行い,倒木や崩土の除去などを業者に依頼しています。また,林道の側溝については,主要箇所の清掃を優先しながら,利用者の安全確保と災害の未然防止に努めています。 ○23番(下深迫孝二君)  今,全体的にお答えを頂きました。道路管理についてのほうから再質問をさせていただきます。霧島市シルバー人材センターによるパトロールで把握に努めているというふうに答弁を頂いております。今回,この台風の後の処理が非常におろそかであるということを感じましたので,今回,質問を出させていただきました。これは市の職員の皆さん方は一生懸命やっていらっしゃるということは理解いたしております。理解はしているんですが,その委託をされている業者が地域に1社というようなことでありますから,当然,面積の広い中ではなかなか行きつかない。去年もそうでしたが,今年もそうです。遅い所は台風が過ぎて40日,杉の葉っぱやいろいろ小さい枯れ枝等の除去をされるのに掛かっています。これは正しく平野部のほうでこういう状態が続けば,市民からは大変な苦情が出るということを思いましたので,市の職員は一生懸命やっていらっしゃるんですよ。これは仮屋園課長を中心としながら,少ない人数で一生懸命手配されているというのは理解しておりますが,これは市長,提案させていただきます。やはり台風とか大水害の後は,各地域に業者を4社,5社ぐらい入れて,せめて3日から1週間で後の整理をするというふうにすれば,例え1社の業者であってもお金はきちんと払っているわけですよ。それを5社なら5社の業者にお願いしても,基本払うお金は一緒なわけですから,ここをまず変えていただきたいという思いがありまして,今回,このような質問をさせていただきました。これは内副市長の担当に当たるのではないかというふうに思いますが,今後,台風というのはほとんど毎年来ますよね。そうしますと,中山間地域は特にスギの葉などが落ちていまして,下りでは対向車が来たからよけてもブレーキが利かないと。ブレーキが利いているんですけれども,雨降りとか,スリップをして滑っていくと。そういうことで11月の初めでしたか。「まだ,うちのほうはやっていただいていないんだ」ということで電話も頂いております。ここを,今,私が申し上げたような形で改善できるのかできないのか,まずお伺いをします。 ○副市長(内 達朗君)  市道の維持管理につきましては,先ほど答弁にございました,旧市町ごと,1社で契約をしております。そういう面で,この前の台風のとき,緊急ということで倒木の処理などにつきましては,応援をもらって対応をしたところです。ただ,あとの小さな枝ですとか,葉っぱについては1社でしたので,時間が掛かったような面があります。今,提案がございました,複数の会社で分けてすれば,その後の通行止めの後の清掃につきましても,早く処理ができる可能性がございますので,複数の会社に委託できるような方向で検討してまいりたいと考えております。 ○23番(下深迫孝二君)  まず,市長にお伺いします。市長も1年前に選挙をされました。例えば,上場でぽつん,ぽつんとある地域の一票,下場の集中した一票,これはやっぱり重みは同じでしたか。それとも上場が軽かったでしょうか。そこら辺をまず1点お聴かせください。 ○市長(中重真一君)  全て同じ非常に重たい一票であると考えております。 ○23番(下深迫孝二君)  新しい道路を造るとか,そういうことであれば,優先順位がありますよということを言っていただいてもいいんですけれども,決算委員会の中で,建設部長のほうから,まだなられたばかりということで,その上場の状況も把握されていなかったんだろうと思いますけれども,優先順位を付けて随時行っておりますと。これはありきたりの答弁なんですよね。そうではなくて,建設部長となられた以上は,そういう地域の現場も把握もしていただきたいし,そして,やはり,そういうことで遅れていたときには,申し訳ないと,早急に対応するように努力しますとか言っていただければ,大変有り難いなと思ったんですけれども,台風の後40日たってもまだ優先順位を付けてやらない地域もあるのかというふうに思いましたので,そこを建設部長,どのようにお考えですか。 ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  決算特別委員会の中で,私のほうから優先順位というお話をさせていただきました。この優先順位といいますのは,現在の体制が,先ほども申しましたとおり,1社で行っている体制でのお話です。1社で行いますとどうしても従業員数が限られております。こういった中で,例えば国分地区,隼人地区,その地区全域を同時に入ることは不可能な状況でございます。そういった中で,危険度,あるいは交通量,そういったものを見ながら,業者の中で,あるいはこちらかの指示によって,順番を付けてやっているという意味の優先度でございまして,決してどこそこの地域を後回しにしているということではなく,そういった危険度なども勘案しながらの優先度ということで御理解いただきたいと思います。それから,その決算委員会での話の中で,私のほうから回答の中では,今後,できるだけ早急に対応できるように検討してまいりますという回答もさせていただいておりますので,これについては,改めてここでも申し上げたいと思います。 ○23番(下深迫孝二君)  そこをそんなに強調される必要はないんですよ。何でかといいますと,40日たってもできていない地域があったということは現実なわけですから,あなたは一番監督する立場にいらっしゃるわけですよね。ですから,こういうことを申し上げたんだけれども,やはりその部のトップにおられる方は,例えば,どこかにミスがあったにしても,そこは素直な形で認めた上でされないと。平山地区なんていうのは40日たってもまだできていないと,私のところに電話があって,再度お願いして,その後は早かったですね。早かったとは言えないとは思いますよ。台風が過ぎて40日もたっているわけですから,そこら辺は,今,副市長のほうからも前向きに検討するということでしたので,検討するではなくて,副市長,来年の台風からはそういうふうにするという確約をしていただけませんか。検討というのはまた覆される可能性があるんですよ。よろしく,ひとついいお返事をお願いします。 ○副市長(内 達朗君)  体制の見直しによって,少しでも早く処理ができると思いますので,それで進めてまいりたいと思います。 ○23番(下深迫孝二君)
     やはり,どこの地域も平等なんですよ。私が申し上げたいのは,今,部長がおっしゃったように,車の通りが多い少ないというのはあるかもしれません。ただし,皆さん,霧島市の納税者であるわけですので,せめて台風が通過した後,遅くとも一週間,ここらを限度に道路を造るわけではないですから,タイヤショベルでぐっと押して回って,枯れ枝やら倒木があるのをどかしたりすることで,市民サービスは十分できるというふうに思っておりますので,ぜひ,そのようにしていただきたいと思います。そして,側溝が詰まっていることで水が流れなくなって,道路にその水が出てきます。反対側のほうに超えて流れていきます。中山間地域はものすごく高い土手ですよ。それであの道路が側面が崩壊したりして,無駄な災害が発生したりするということもあるわけですので,パトロールも台風の後などは十分早めにやっていただきたいと。私も消防団に所属していますので,台風が通過した後はすぐ,ナタとノコを持って小さい竹などは切って回って,消防車でも出たりもしています。ですけれども,それを全部が全部,消防団の人たちで回るというわけにはいかないわけですので,そこはきちんと業者の方たちとも相談をしてやっていただければ大変有り難いと。この質問を出してから,側溝の片付けも早かったです。毎月,一般質問があればいいのかなということも思ったんですけれども,そういうことで約束をしていただきましたので,次の質問に入ります。次は,全国都市問題会議について市長のほうから答弁を頂きました。質問をさせていただきますけれども,この霧島市で会議を行うためにどの程度の予算を見込んでいらっしゃるのか,まずお伺いいたします。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  予算についてですけれども,会議運営費の総額から参加者負担金,霧島市を除いた共催の3団体の負担金を差し引いた残りが,開催市の負担金となって予算計上するわけですけれども,この負担金は来年度の当初予算において計上する予定で,現在,精査中であり,現時点で具体的な数字をお示しすることはできないところです。 ○23番(下深迫孝二君)  まだ大まかな積算もされていないんですか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  これまでの開催都市等の予算を参考に積算をしているところですが,今年度ありました長岡市の会場と霧島市の会場を比較すると大分違うと思いますので,そういったところでどの程度の予算が必要なのか,現在,精査しているところです。 ○23番(下深迫孝二君)  ぼそぼそ言わないで,もうちょっとはっきり分かるように,もう一回数字,ちょっと聴こえなかった。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  今年度開催された長岡市のアオーレ長岡,来年,開催される国分体育館の開場等で条件が違いますので,どの程度の予算になるか,現在,精査をしているところでございます。 ○23番(下深迫孝二君)  現在,精査中ということですから,それはそれでいいとしましょう。それでは,今,国分体育館ということで市長のほうからお答えいただきました。霧島市にほかにはこういう2,000人を収容できる施設というのはないという理解でいいんですか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  牧園アリーナが同じような条件でできる会場と認識しております。 ○23番(下深迫孝二君)  そこを使う予定にされなかったのは何か理由があるんでしょうか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  一番大きな要因は交通のアクセスです。牧園アリーナでやった場合は,バス等の便数も少ないので,全て市のほうでバスを手配して送迎をしなければならないということが一番大きな要因です。 ○23番(下深迫孝二君)  分かりました。国分体育館の現状を見ますと,空調,照明,今回何か予算を出していらっしゃるようですけれども,椅子だとか,カーテンだとか,舞台を作ったりとか,いろいろなものをしないといけないと思うのですが,そのほか昼食のときに,長岡の場合はずっと大きな屋根が付いていますから,会場の外もですね,そこで食事をしたりとかできたんですが,国分体育館の場合ですと,恐らく2,000人収容すれば,中はいっぱいになるのではないかなという気がするんですが,そのためには,外にテントを張る。祭り用のテントですか,ああいう大きなものを張ったりとか,いろいろそういうこともしなければならないというふうに思うのですが,そこら辺はどのように考えていらっしゃいますか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  議員の御指摘のとおり,国分体育館内だけでさばくというのは非常に難しいと考えておりまして,入口前の駐車場に大きなテントを張って,その中に休憩場を設けて,そこでも昼食がとれるようにしてまいりたいと考えております。 ○23番(下深迫孝二君)  そのようなことも検討していらっしゃるということでございますので,今申し上げましたように,予算を早くある程度示してこられないと,例えば,空調の場合,来年は各学校にも設置されるといったような声も聞いていますよね。そうしますと,一度になってしまうと,部品がなくなるとか,あるいはその製品が手に入らないとか,いろいろ問題があろうかと思いますよ。ですから,来年やるということは決まっているわけですから,早めに予算の措置も急いでされる必要があるのかなというふうに思います。それと,体育館に2,000人ぐらい入ったら,荷物を置く場所もないということがあるんですよね。遠方から皆さんが来られると,カバンを引っ張って来られるわけですから,長岡では会場の外でしたけれども,屋根が付いているから,係の人がおられてカバンも全部そこで預かっていただいて,代わりの券をもらったということでスムーズにいっておりましたけれども,そこはどのように考えていらっしゃいますか。例えば,ロッカーみたいなものを設置できるのか。あるいはそうでなければ職員を配置して,カバンを預かる場所をまたつくられるのか。それもかなりの数になると思いますので,そこはどのようにお考えですか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  クロークの設置は当然行いたいと考えております。場所につきましては,体育館の玄関前の一角に大きなテントを張って,棚を設けて,そこをクロークとすると考えています。 ○23番(下深迫孝二君)  そこら辺は手抜かりのないように,一年あるわけですから,準備をしていただきたいというふうに思います。それとお弁当ですけれども,2,000食ですよね,一日に。2日合わせますと4,000食ですよ。これも外部に丸投げするのではなくて,やはり地元の食材を使ったようなものを,地元の業者に,例えば四分の一ずつでもきちんと分けて発注していただくと。中身もサンプルを作って,これと同じものを作ってくださいといったようなことをすれば,平等に食べていただけるようなことができるのではないかと思うんですけれども,そこら辺はどのようにお考えですか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  議員がおっしゃいますように,当然,地元の業者を優先して考えてまいりたいと思います。 ○23番(下深迫孝二君)  消防の出初め式のときも,地元の業者の弁当ではないんですよ。まとめて鹿児島のほうから持って来られるのかもしれませんけれども,そこはやはり地元を極力,活性化にもつながるわけですから,せっかくの機会ですので使っていただくということをお願いしておきたいなというふうに思います。それと,その研修に来られる方々は,まず飛行機で鹿児島空港に着かれる方がほとんどなのかなというふうに思います。前回は沖縄だったそうですけれども,それでも2,000人を超えたということですから,人数的にはそう減らないのかなということも思うんです。空港から高速バスが出ていますけれども,宿泊先までの臨時便のバスを市でとか,そういうことも考えなければいけないのではないのかというふうに思うのですが,長岡の場合は新幹線で長いところで30分,そして,20分,10分といったような駅に我々も宿泊をさせてもらったわけですけれども,とにかく駅からすぐ渡り廊下を渡っていけば会場ということでした。ここの場合は体育館まで駅から歩いていくということはちょっと厳しいのかなという気がしますので,そこら辺はどのように市長は考えていらっしゃいますか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  アクセスにつきましては,市役所のお祭り広場から体育館までは交通アクセスがありませんので,現在考えているのは,そこはシャトルバスを走らせようと考えています。ただ,空港から宿泊先までというのは,全国からたくさんの方がいろいろな時間帯にお見えになって,いろいろな施設に泊まられることが想定されておりますので,そこにつきましては,どのような方法で行っていくのか,今後考えていきたいと思います。 ○23番(下深迫孝二君)  それこそ,おもてなしということも考えましたら,例えば,牧園のホテルを取られた方,霧島のほうでホテルを取られた方,そうしましたときに,空港から,そういう所へはバスは出ていないわけですよね。ですから,そういうときには,ホテル側に要請して送迎のバスを準備していただくとか,やはりそういう気配りも大事ではないかなという気が致します。ぜひ,そこら辺を十分時間もありますので,検討していただきたいなというふうに思います。それと本市にいろいろ観光客もお見えになるわけですよ。ビジネスホテルというところで捉えた場合に,本市でどのくらいの人を収容できるのか。そこらはもう計算されていると思いますが,どうですか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  霧島市内には,ビジネスホテルのシングルの客室数としては,約600室程度あるようでございます。そちらを中心に御案内できたらと考えております。 ○23番(下深迫孝二君)  600室あっても,通常の観光客,そういう人が来て泊まっておられた場合に,現在,稼働しているものを引いて,空いている部屋を押さえないといけないということになるわけですよ。ですから,早めに申し込んで会議に来られる方たちだけで押さえられればいいですけれども,やはりそこら辺は鹿児島市内のほうにも当然お願いをしないといけなくなってくるのではないかという気がしますけれども,例えば,鹿児島市内にどの程度の方に宿泊していただくような考えをお持ちですか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  これまでの大会の開催実績からしますと,参加者はおおむね2,000名程度なんですが,主催者,今回で言えば霧島市と四者になるわけですけれども,そこを通しての宿泊の申込みというのは半分行くか行かないかぐらいで,実際,こちらを通して確認できる分は1,000名程度ではないかと考えております。霧島市内にビジネスホテルが600室程度あって,あと,霧島,牧園方面にもホテルがあります。そういった所を積極的に御案内はするんですが,鹿児島市のほうについても相当数流れるものと考えているところです。 ○23番(下深迫孝二君)  早めに旅行代理店などとも打合せをしていただいて,ミスのないように,せっかくそれだけの人においでいただくわけですので,早めの準備をしていただくように要望しておきます。それから,長岡に行きましたので,そういうことも一番,目に付くわけですけれども,来られた人たちがホテルで朝,食事もできなかったんですよ。我々は燕三条でしたけれども,雨の日でしたけれども,数が多いということで,七,八分歩いたところで食事ができるようになっておりました。何でこの雨の中,七,八分も歩いていって食事をしないといけないのかなという思いもしましたけれども,やはり多くの方が来られますと,そういう問題も発生してきますので,気持ちよく帰っていただけるようなことも大事だろうと思っております。早く終わらせるということも皆さんに申し上げておりましたので,この程度で終わりたいと思いますけれども,せっかくの機会ですので,成功するように早めの努力をしていただきますようにお願いをして,私の質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  今,議員からいろいろと御指摘,御提言を頂いたところでございます。予算に関しましては,今の関係3団体と,これまでの参加費自体が長年据え置きになっておりまして,そういった参加費の調整等まで含めて,今,協議をしているところでございます。また,講師控え室とか,なるべくこちらとしては会場費が掛からないように,今,協議を詰めているところでございますので,そういったところが確定した上で来年度の予算のほうに提案させていただきたというふうに考えております。やはり宿泊,せっかくこの全国都市問題会議でたくさんの方が来られますので,なるべく霧島市に泊まっていただくようにというふうにこちらも考えているんですが,長岡市の場合を見ましても,温泉地があるんですが,温泉地への宿泊がほぼゼロというようなことでございました。ですので,皆さん,政務活動費で来られる方々が多いので,その範囲内で泊まれる場所というような所を考えた場合に,国分,隼人のビジネスホテルであったり,鹿児島市内のほうであったり,そういった所が想定されるわけでございますが,その中でも少しでも観光地のほうにも泊まっていただけるように,私たちのほうも既に旅行代理店等も決まっておりますので,そういったところとも調整をしながら進めていきたいというふうに考えております。弁当等につきましても,二日目は弁当を持って帰られない方々もたくさんいらしたり,そういったところで,数の調整等,また内容等も少しでも霧島市の負担が増えないように,おもてなしに関して質が下がらないようにしっかり協議を進めていきたいと思いますので,どうか今後とも御理解,御協力をよろしくお願いいたします。 ○23番(下深迫孝二君)  終わります。 ○市長(中重真一君)  決定したと申しましたが,今,まだ旅行会社,正式には決定しておりませんでした。今後,決定したところとしっかり詰めていきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(中村正人君)  以上で,下深迫孝二議員の一般質問を終わります。次に,20番,新橋実議員から3件,通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○20番(新橋 実君)  20番,新橋実です。市民の声を市政に届ける新風会の一人として,通告に基づき質問いたします。先日,ある本に次のようなことが書かれておりました。国が進めようとしている政策は大丈夫なのか。私たちの知らないところでいつの間にか決まっていることが,今,多くあるような気がします。誰のための政策なのか,一部の企業のために政策を進めているのではないか。国会で議論していることをしっかりと私たちも知らなければ,後で大変なことになるような気が致します。現在,公営で行っている水道事業について,民営化しやすくなるといった水道法改正案が衆議院を通過し,参議院でも昨日可決され,本日,衆議院本会議で成立する運びのようです。他国では民営化に踏み切ったところが,また公営化に再移行したところもある中で,何のためにやるのか。国民の命を守る水道事業について,私も疑問を持つ一人であります。また,ほかにも出資法廃止,農薬規制緩和,遺伝子組み替え,食品表示消滅などにより,グローバル企業に売られる日本人の資産,高度プロフェッショナル制度,公設民営学校解禁などにより売られる日本人の未来。今,日本で進む改革は企業の利益を考えるものばかりで,国民を守ろうとする海外の潮流に逆行するものまであると。全てが正しいものか分かりませんが,私たちもしっかり学んでいくべきだと感じた次第でございます。それでは,質問に入ります。1点目,今後の森林整備計画と現在の問題点について伺います。木質バイオマスや木材の輸出が増加する中,市内でも多くの森林伐採が行われているが,現在の伐採届等に伴う再造林等の現状はどうか。次に,市民からの苦情では,地主が知らない間に森林が伐採されたケースもあると聴くが,市の状況はどうか。三つ目に,これまで,市に対して,盗伐あるいは誤伐の相談等はあるのか。四つ目に,市として,盗伐・誤伐防止に対してどのような手立てを講じているのか。五つ目に,植林植付けに対するメリットはあるのか。六つ目,今後,市の森林整備計画をどのように考えているのかお伺いいたします。2項目目,市営住宅の管理運営について3点についてお伺いします。まず,国分,隼人地区の団地においても空き室が目立つようだが,現在の団地の空き室の状況はどうか。次に,団地においては,外壁等にカビが生えている現状があるようだが,一つには入居者が入らない要因ではないのか,その対策をどう考えているのか。三つ目に,空き室の主な要因はどう考えているのか。また,その対策と今後の方針はどうか。3項目目,入札制度改革について伺います。まず,指名競争入札の現状と課題についてどう考えているのか。次に,合併して13年経過するが,地域性など指名の偏りはないか。三つ目に,設計コンサルにおいては,依然として地元に本社を置く事業所の指名が少ないようだが,主な理由は何か。最後に,一般競争入札の下限,現在,設計額700万円を引き下げる考えはないか。以上で,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  新橋議員から3問の御質問がありました。1問目の6点目は私が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁します。1問目の今後の森林整備計画と現在の問題点をどのように捉えているのかの6点目にお答えします。本市の森林は,戦後,植栽されたスギ・ヒノキの人工林が成熟し,正に本格的な利用期を迎え,近年の大型木材加工施設や木質バイオマス発電施設の相次ぐ稼働等に伴い,木材需要は大幅に増加し,伐採面積は年々増加しています。一方で,再造林率は低位にとどまっており,森林の公益的機能を持続的に発揮させるとともに,本市の林業を持続可能な産業として成長させるためには,「伐って,使って,植えて,育てる」という森林資源の循環利用のサイクルが重要であると考えています。このため,本市では,国や県の施策を十分に活用し,林業の担い手となる人材の育成や森林施業の集約化によるコスト削減を図りながら,間伐や再造林対策を計画的に進めるとともに,林道の整備や高性能林業機械の導入支援による木材の安定供給体制づくりなどに取り組みたいと考えております。 ○農林水産部長(川東千尋君)  次に,1点目にお答えします。伐採届に伴う過去3年間の再造林の実施状況については,平成27年度が,伐採面積101haに対し再造林面積31haで,再造林率が31%,平成28年度が,伐採面積214haに対し再造林面積71haで,再造林率が33%,平成29年度が,伐採面積190haに対し再造林面積60haで,再造林率が32%となっています。次に,2点目と3点目は関連がございますので,一括してお答えします。森林所有者が知らない間に伐採されたという事案については,平成25年度以降に5件あり,いずれについても伐採者は「誤伐であった」と説明しており,盗伐と認められた事例はありません。なお,当該5件の全てについて,森林所有者から本市に相談がなされています。次に,4点目にお答えします。本市では,誤伐等の問題を踏まえ,伐採業者から伐採届の提出があった場合,森林所有者に対しても,当該森林を伐採することを承知しているかについて,平成29年度から電話で確認するようにしています。また,より効果的な対策を広域的に講じることができないか,現在,県及び関係市町と検討しているところです。次に,5点目にお答えします。森林は,木材生産機能のほか,水資源の涵養や国土の保全など多くの公益的機能を有しています。スギ・ヒノキ等の人工林を伐採し,再造林を行わなかった場合,これらの機能が低下するおそれがあることから,特に,人工林の伐採跡地においては,速やかに再造林を行い,森林の機能を回復させることが重要であると考えています。 ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  2問目の市営住宅の管理運営についての1点目にお答えします。平成30年11月末現在の国分,隼人地区の市営住宅の管理戸数は3,111戸で,これから政策空家である112戸を除いた入居可能戸数2,999戸のうち,空家戸数は427戸となっており,空家率は14.2%です。なお,地区ごとの空家率としては,国分地区が15.9%,隼人地区が9.9%となっています。次に,2点目にお答えします。鉄筋コンクリート造の団地については,外壁に吹き付け材を塗装していることから,立地条件や経年変化により,カビや変色が生じているものがあります。その対策として,霧島市公営住宅等長寿命化計画に基づき,年次的・計画的に外壁改修工事を行っており,その仕上げ材については,カビや汚れが付着しにくい材料を使用しているところです。次に,3点目にお答えします。空き室が生じている理由としては,本市は類似団体と比較して管理戸数が多い一方で,民間による共同住宅の供給が増加していること,建物や設備が老朽化していることなどが主な要因であると考えています。このような中,本市としましては,霧島市公営住宅等長寿命化計画により,耐用年数を超過し,老朽化した市営住宅については,用途廃止として位置付け解体撤去し,管理戸数の適正化に努めるとともに,住宅の質の改善や長寿命化を図るために必要な外壁改修工事,住戸内の個別改善工事等を計画的に進めているところです。 ○総括工事監査監(松元公生君)  3問目の入札制度改革についての1点目にお答えします。指名競争入札につきましては,霧島市建設工事指名競争入札参加者等の指名基準等に関する要綱に基づき,地域性,手持ち工事量,指名回数等の機会均等,施工についての技術的適性等を考慮し,当該建設工事場所が所在する旧市町を単位として業者を選定し,その地区で業者数が不足する場合には,隣接する地区の業者を含めて選定しております。平成29年度の指名競争入札の執行件数は84件,平成30年度は11月末現在で67件であり,工事の内容によっては参加者が少ない入札が見受けられるものの,入札は適正に執行されていると考えています。次に,2点目にお答えします。指名業者の選定につきましては,同要綱に基づき,工事の場所を所管する地区の業者を優先的に選定していますが,年度によっては,災害等が多く発生した地区や事業が多い地区では工事発注量が多くなることから,指名回数に影響が出てくることがあります。次に,3点目にお答えします。測量設計業務委託の指名につきましては,原則,市内に本店のある業者を優先的に指名していますが,当該業者では業務遂行が困難と判断される高度な技術力を必要とする業務や専門的な業務につきましては,市内に支店・営業所のある業者や市外の業者を含めて選定しています。今後も,入札の競争性と業務委託の品質を確保しながら,可能な限り,地元業者の受注機会の確保,育成に努めてまいります。次に,4点目にお答えします。本市では,入札における競争性,透明性を高めるとともに,談合防止の有効な方策とするため,平成19年度から霧島市建設工事等条件付一般競争入札実施要綱に基づき,設計額が1,000万円以上の建設工事について条件付一般競争入札を導入し,さらに,平成26年7月からは700万円に引き下げて実施しているところです。条件付一般競争入札に付する下限の金額を更に下げることにつきましては,小規模な業者の健全育成,地域の振興を図る観点などから,それぞれの地区の小規模な業者の受注機会を確保する必要があると判断しているため,現時点では考えていませんが,今後の入札の状況によっては検討していく必要があると考えています。 ○20番(新橋 実君)  それぞれに回答を頂きました。森林整備計画のほうから再質問しますけれども,写真をお願いいたします。先日の新聞報道で曽於市の実態が取り上げられておりました。森林伐採急拡大で再造林ピンチと,これでは森林資源が枯渇すると,県は人工林伐採跡地の再造林に関する目標を平成32年度に年間900haを目標とするとのことです。これは平成27年度に作られた未来の森林づくり推進の方針ですので,この面積は,現在,伐採が急拡大している状況で,現在でもこういう考えで進めていると考えてよろしいですか。 ○林務水産課長(川東輝昭君)  平成27年2月に鹿児島県が未来の森林づくり推進方針を立てております。この中で平成32年度の再造林目標を全県で900haとしているところでございますが,これは再造林率に換算しますと約8割程度になります。現時点におきましても,本市としましても,人工林伐採面積の8割の面積を目標としているところでございますが,かなり届いていないという部分でございます。 ○20番(新橋 実君)  なかなかこれでは少ないのかなと思うわけですけれども,曽於市では年間造林面積は150haが限界だと言っているわけですね。伐採面積は,平成29年度では494haあったそうです。再造林については,手作業で時間も限られており,なかなか追いつかない現状もあるそうですが,霧島市の現状はどうなのか,もう一回そこをお伺いします。 ○林務水産課長(川東輝昭君)  伐採及び再造林に関する直近の3年間ですが,平成27年度から平成29年度で平均を見ますと,単年度当たりの伐採面積が168haになります。再造林面積が54haでございますので,再造林率としましては約32%となっております。本市におきましても,伐採のスピードに対しましては再造林が追いついていない状況ではございます。 ○20番(新橋 実君)  その伐採業者は,再造林までするような業者というのは実際にはいないんですか。どうなんですか。伐採で終わるんですか。 ○林務水産課長(川東輝昭君)  伐採から造林まで行っている業者としましては,社会保険への加入や安全衛生教育の実施,就業規則の義務のほか,造林への取組などが評価され,県知事に登録されている林業事業体の登録制度がございます。一般的に木材製造業者では伐採は可能なんですが,植林はできないという部分があります。この登録制度に登録される事業体の場合,再造林にも積極的に取り組むこととされておりますけれども,直近の3年間におきましては,本市に伐採届を提出した中では,登録事業体の12社のうち,森林組合を含む5社が再造林まで自社で行っているということで出ております。 ○20番(新橋 実君)  この新聞の中にも書いてありますけれども,曽於市では,このままの伐採状況が続くと,2033年だと思いますけれども,33年度までに市内の人工林は全て切り尽くされるという試算が示されておりますけれども,霧島市はそういった試算はされていますか。 ○林務水産課長(川東輝昭君)  本市の私有林の面積になりますけれども,約2万2,000haございます。このうち一般的に皆伐されている45年生以上のスギ・ヒノキの人工林が約8,800haになります。本市でも近年の森林伐採が増加していますけれども,特に直近の2年間では倍増しており,平均で年間200haの森林が伐採をされております。現状での皆伐対象林を8,800haとした場合に,毎年200haを伐採されたと仮定した場合に,45年程度の期間が掛かると想定をされます。ただし,この間にも若い齢級の森林が年々成長し続けるわけですので,補助のメニュー拡大などにより再造林を重点的に推進していることを考慮しますと,森林が消滅する期間はまだ長くなるというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  市長の答弁でも,今後,しっかりと対応していくような話もありましたけれども,私が思うのは,新聞にも書いてありますけれども,宮崎県においては伐採業者が誤伐ということで,近隣の山をあちこちで伐採していることが判明したと書いてあるわけです。中には勝手に印鑑まで偽造して,伐採届を市に提出していたことが分かって,宮崎市では対応に苦慮されて,現在は詳細な添付書類の提出も要求しているそうです。そういうことで曽於市のほうにも入ってきたというようなことも言われておりました,テレビでもあったわけですけれども。私の身近なところでも誤伐といったことで数件話があったわけですけれども,印鑑偽造は別として,警察に届けてもなかなか対応してもらえないというのが実情だと思います。霧島市では,現在のところ考えているということですけれども,今後,必要な手続をしっかりともうちょっと考えるべきだと思うんですけれども,まだ今のところは,全然,対応策はないということなんでしょうか。どうなんですか。 ○林務水産課長(川東輝昭君)  伐採業者から本市に提出されている伐採届についてでございますけれども,伐採者と森林所有者の連名で提出を今,求めているわけでございます。当該届出書を市が受理したことをするあかしを両者へ一応通知を行っております。本市では森林所有者に対しまして,伐採することを承知しているか否かについて,先ほどもありましたけれども,電話で確認を行って,誤って伐採されることのないような未然防止にも一応努めているところでございます。伐採届の提出の際に,地籍図に伐採箇所を表示したものを添付しているわけですけれども,登記簿の名義と森林所有者欄に記入した届者の名前が異なる場合は,その理由を記載した資料も添付を求めている部分もございます。今後,隣接する所有者から知らないうちに伐採されているなどの通報があった場合のことですけれども,市としましては,速やかに現地調査を行って,伐採者への事実確認を行い,過失の度合いによってはてん末書を提出させたり,文書による注意を現在行っているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  てん末書,それでいいのかなと思うわけですけれども,情報収集というのはいろいろところでされていると思うわけですけれども,宮崎県や他市町でそういうふうなことをやっている業者が,実際にいるわけですから,そういう業者が霧島市に対して伐採届のお願いをしてきた場合,それに対しては何かもうちょっと厳しい姿勢で臨むとか,そういったことはできないのか,そういったときの対応というのはどうなんですか。何かもうちょっと考えたりできないですか。 ○林務水産課長(川東輝昭君)  現在の森林法の規定では,他の市町村において誤伐,印鑑の偽造を行ったということで,本市に出された場合の伐採届の受理を拒否するということは,現状では難しいかなというふうに思います。先ほども若干述べましたけれども,伐採届の提出された際の審査を慎重に行い,所有者が知らないうちに伐採されたりすることのないように,慎重に確認し,同様の事案が起きないように,市としては対応を考えていきたいと思っております。 ○20番(新橋 実君)  誤伐と言いながら,実際は盗伐なんですよね。そういうことでやっているわけです。山主にとっては,30年,40年以上掛けて植林した木が,いつの間にか伐採されて,たまたま分かったときにはいいんですけれども,思ったより安い金額で処分されるということもあるわけですよ。買い取りようがないわけですね。裁判所に届けるかといっても,裁判の時間が掛かったりということで,なかなかできないということも聴きました。今後,そういうことがないように,市も伐採届があった場合は,しっかりと対応することだと思いますよ。しかし,私は所有者である山主にも問題があると思うわけです。土地の境界も分からない方も多くいらっしゃると思います。伐採届が出た場合は,さっき話がありましたけれども,周りの方にも声を掛けていただき,境界の確認などの義務付けとか,間違いのない伐採の方法などを理解していただくように,事業者へも義務付けていく。こういったことも大事だと思いますけれども,その辺はどうですか。 ○林務水産課長(川東輝昭君)  森林所有者の高齢化という部分もあるかなと。世代交代により,自分が所有する森林を見回りに行かなかったりということもございます。このような事案が発生する一つの要因になるかと思いますけれども,本市も広報等によりまして,自分が所有する森林の見回りを促すということもございます。森林所有者の管理の行き届かない森林につきましては,今年の5月に森林経営管理法が成立をしております。平成31年度から施行予定でございますけれども,森林所有者の意向確認の結果等を踏まえて,本市,あるいは意欲等能力のある林業経営体への管理を促しながら,適切な森林に努めたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  全ての伐採業者がこういうふうではないと思うわけです。一部の業者に限られていると思いますので,しっかりとそういう情報が入った場合は対応していただきたいと思います。今後,農林水産部を挙げて,そういうことには対応していただきたいと思いますので,よろしくお願いします。山林の所有者にとっても,植林をしても,樹齢40年ほどになるまでには下刈りや間伐等も必要で,本当に利益は上がらないと思います。今ある山林をしっかり継承,残していくことが環境の破壊であったり,先ほどありましたけれども,海の汚染を防いだりといったようなことにもつながると私は確信をしております。これからの未来を担っていく子供たちのためにも,これは国,県,市を上げて力を入れて取り組んでいただくようにしていただきたいと思うわけですけれども,そういった形でも森林所有者に対して,農林水産部のほうからでも,市長のほうからでも,そういった形で山林をいかにして残していくかという,そういった宣伝というか,そういうものも必要ではないですか。その辺はどういうふうに考えていらっしゃいますか。 ○農林水産部長(川東千尋君)  議員が言われるように,森林の伐採というのは年々増加しておりまして,ただ,それを支える再造林というものが進まないために,森林の持つ公益的機能というものが,やはり失われていくのではないかというふうな懸念がされているところです。この背景といったものは,よく言われています労働力の不足,あるいは苗木の不足,そういったものに加えまして,山主たちの考えの中で,生涯の収益性の低さといったものによる経営意欲の減退といったものなども考えられるのではないかというふうに思っております。このままでは当然,将来,森林資源が枯渇して,産業としての林業が継続できなくなるといったような事態も考えられますので,再造林や間伐等を確実に行う仕組みづくりというものは大変重要であるというふうに考えております。国のほうで本年5月に成立しました森林経営管理法,これによりまして,森林所有者の責務といったものが明確化されました。そして,その中で適切な経営管理ができない森林につきましては,意欲と能力のある林業経営者に集積をするといったようなことがうたわれますとともに,さらにそれができない森林については,市町村が経営管理を行うといったようなことも掲げられております。この法律が来年の4月から施行されますので,先ほど市長の答弁にもございましたように,「伐って,使って,植えて,育てる」この森林資源の循環利用のサイクルといったものを確立させるための人材育成でございますとか,コストの削減,木材の安定供給体制づくり,こういったことについて,国や県と連携を図りながら,そういった補助事業も十分に活用し,健全な森林を,議員のおっしゃるような次の世代に引き継いでいけるように努めてまいりたいというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  森林管理法でそうなった場合,森林を手放す人が非常に多くなると思いますけれども,山主が森林を手放したいということであれば,今,市が買われるようなことがありましたけれども,市にそういう余裕があるんですか。 ○農林水産部長(川東千尋君)  この法に関連して,森林環境譲与税といったものが今後なされていくと伺っております。各自治体にとっては非常に有効な財源だと思っておりますので,全てそれを使って手当するというわけにはいきませんが,そういった山主さん方については,先ほど申しましたように,意欲と能力のある林業経営者,お分かりかと思いますが,そういった方々への依頼とかということも含めて,市もそういった方々と連携をとって対応していくというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)
     意欲のある方は結構いらっしゃるわけですけれども,森林組合も山を買いたいというようなこともありますけれども,先ほどの市長の答弁にもありましたけれども,人材の育成,これも非常に大事なことだと思います。あと,補助に頼っているわけではないですけれども,ある程度の助成も必要かと思います。そういったことも含めて,森林を大事にしていくというのは,環境の破壊を防ぐことにもつながっていくわけですので,そういったことも含めて,市を挙げて取り組んでいっていただきたいと思いますので,今,言われたようなこともありますけれども,森林整備には,もう少しお金も掛けていただきたいと思いますけれども,市長,いかがですか。 ○市長(中重真一君)  私も,この森林整備につきましては,いろいろな会議に出会することがございます。再造林率が低いというのが,姶良・伊佐含めての課題であるというふうに考えております。そういった中でどういった取組ができるか。これは市単独でできる話でもございませんので,県のほうともしっかり連携をしながら,先ほどからいろいろな課題がございます。また,その中のもう一つ課題として,収益を上げるまでのスパンが長いというようなところもございますが,各県やほかの自治体,また関係機関と連携しながら,再造林化されて森林の公益的機能が維持されるような取組を進めてまいりたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  市長が言われるように,市単独ではもちろんできないわけです。市,県,国,そういったところにも声を掛けていただいて,森林整備に力を入れていただきたいと思います。以上で,この問題は終わります。次に,市営住宅の管理について再質問を行います。以前は,国分,隼人地区では団地については抽選がほとんど行われていたわけですけれど,また,その中で外れる方も多くいらしゃいました。先ほど答弁の中では空家率が44.2%ということで,多く感じたわけですね。現在は,人口が右肩下がりになってますけれども,団地の抽選の状況は,現在はどうなっていますか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  現在,国分,隼人地区では,原則として公開抽選により入居者を決定しています。抽選の倍率は平成28年度1.1倍,平成29年度1.0倍,平成30年度は3回行っておりますが,1.0倍となっております。全体としては少し減ってきているかなと感じてはいますが,新しい住宅や利便性の高いところにある住宅については人気があり,高倍率となっている住宅もあります。 ○20番(新橋 実君)  平成28,29,今,30年度を言われましたか。1.1倍,1.0倍ということは,申し込めばほとんど当たると。そこに入れると。そういう理解でいいんですか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  申し込んだら必ず入れるというわけではなくて,倍率の高いところはやはり2倍とか,3倍とかありまして,そこから抽選にもれるところもあります。もれた方は,応募がなかった住宅については随時募集となりますので,その後,自分がそこに入りたいと思ったときには申込みをしていただいて入るということになっておりますので,応募したからといって,必ずしも希望したところに入れるという状況ではないです。 ○20番(新橋 実君)  それでは,一番高い倍率というのはどれぐらいですか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  一番高い倍率で6.5倍というのがあります。 ○20番(新橋 実君)  6.5倍というのは,それは新しい団地だと思うわけですけれども,それは団地名とか言えますか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  隼人の木之房団地が,先ほど言った6.5倍です。 ○20番(新橋 実君)  分かりました。そういった団地もあるということで理解いたしました。そういうところがあれば,0.何倍というところですぐ入れるというところも結構あるということで理解しますけれども,団地によっては結構古い団地もあるわけですけれども,中層耐火団地ということで三,四階建ての団地で一番古いのは1975年前後に造られたのかなと思うわけですけれども,建築後40年ほど経過されているわけですけれども,長寿命化計画とも言われておりましたけれども,耐用年数も含めて最終的にはどの程度の戸数を考えているのか。また,10年後ぐらいには簡易耐火を含めて解体等についてはどのように考えているのか,そこをお示しください。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  現在,長寿命化計画は,平成29年3月に策定したんですけれども,10年間の計画を策定しております。策定の最後の年,2026年には現在の4,567戸が4,049戸になる予定です。この10年ぐらいに解体する住宅はということですけれども,中層耐火住宅という住宅につきましては,この10年間で解体する予定はございません。 ○20番(新橋 実君)  ということは,ほとんどが簡易耐火の平家か,そういった建物になるということなんですけれども,簡易耐火の団地を解体するということは,そこに住んでいらっしゃる方は,どこかに移動しないといけないわけですよね。そこに住んでいらっしゃる方というのは,特に高齢の方も多いと思うわけですけれども,足腰が悪かったり,そういう方は,例えば中耐火に入るには,平家とか,中耐火の下のほうに入りたいというようなこともあるわけですけど,その辺に対しての対応というのは,どういうふうになると考えていらっしゃいますか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  用途廃止住宅。そういうところに,退去を促したところにつきましては,優先的に入れます。ただ,空いていなければ入れませんので,空いている中から自分の入りたい所を選んでいただくということですので,必ずしも低層の所,1階,2階に入れるというわけではないんですが,優先的に希望できるというところではあります。 ○20番(新橋 実君)  優先的に入れても,そういう高齢の方が3階,4階という所に入れないわけですよね。だから,低層のほうに入りたいと思うわけですけれども,そういう所はなかなか空いてないのではないかと思うんですけれども,その辺の対策をどういうふうに考えていらっしゃいますかということを聴いているんですけれど。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  用途廃止住宅につきましては,速やかに出ていただきたいというところでは通知を出しているんですけれども,通知を出したからといって,期限を区切っているわけでは実際のところはございません。そういうところで,1階がどうしてもいいということであれば,1階が空くのを待っていただいて,空いた時点で入っていただくという対策をとっております。 ○20番(新橋 実君)  ということは,簡易耐火も平家で今,四方田団地とか宮下団地とかいろいろあるわけですけれども,そういった所は用途廃止で解体するということなんですけれども,そこの土地については,最終的にどういうふうな形になるのか,そこにまた建物を建てるのか,それとも売却するのか,その辺はどのように考えていらっしゃるんですか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  用途廃止した団地を解体した後に,基本的には売却する方針でいます。ただ,一部,宮下団地,四方田団地というところでは,今の時点での計画では,小さく建て替えるということですので,今,100戸以上ある住宅ですので,それを小さく建て替えて,残りの部分については売却することも検討しています。 ○20番(新橋 実君)  分かりました。その辺については考えていらっしゃるわけですので,早めに対応していただきたいと思います。写真をお願いいたします。先日,行われた議員と語ろかいの中で,夕日ケ丘自治会の会長さんですけれども,うちの団地の外壁が非常に汚れて,環境面や衛生面でよくないと。住んでいる子供たちにとっても害になるのではないかといった声が聴かれたわけですけれども,調べてみると,昭和58年から59年に建設して,35年ほど経過しているわけですけれども,これまでどのような事業を,この団地について行ってこられましたか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  夕日ケ丘団地につきましては,まだ外壁改修とか,そういうことを行っていない状況です。現在,外壁改修等は,コンクリート躯体にモルタルを塗ったものが落下するおそれがあるというところから優先的に外壁改修をしております。安全対策という意味で,そういうところを優先しています。夕日ケ丘団地は,まだ何も行っていない状況です。 ○20番(新橋 実君)  話がありました長寿命化計画では10年で,5年ごとに見直しを行うということですけれども,対象ということで外壁が落下するような所,外壁落下ということは余りないと思うんですけれども,実際,耐震診断は問題はなかったということは聴いているわけですけれども,この会長さんが言われるのは,外壁のカビについてで,これについてはどういう対応になりますか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  霧島市には,中層耐火住宅というのが非常に多くありまして,その落下を防ぐ工事を優先的に進めていますので,その際に,落下防止対策と塗装と一緒に行っているのが現状でありまして,現在,塗装だけをやり替えるとか,そういうところはやっていない,計画がないというところです。 ○20番(新橋 実君)  あの状況を見て,今のこの状況でも今のところはやる予定がないというようなことですけれども,近くに子供たちもいらっしゃるわけですけれども,そういう子供たちにも影響がないと,今の状況で問題はないということで理解していいですか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  現地を見させていただきまして,カビがひどいと,特に東側,山のあるほうは日が当たらずに,影になって湿気もあるということで,カビが生えていますので,そのカビを取る方法がないか,高圧洗浄等で取るだけでもできないかというところを検討していきたいと思います。 ○20番(新橋 実君)  ですよね。そういうふうな形で対応していただければ,それなりにお金も掛からないと思うわけです。足場を組むのかどうか,そうなると高いかも分かりませんけれども,そういう対応も必要ではないかなと。そういうことで,先ほど言いました空家が解消をされれば,それはそれで市の財政も潤うわけですので,少しでもそういう形ができればいいと思います。この会長さんが言われるには,こういうカビが生えている所に,誰が,新しい住民の方が入るのかということを言われておりましたので,そういったことも空家解消にもつながるのではないかと思いますので,その辺もぜひ検討していただきたいと。部長,どうですか。 ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  今,課長のほうから答弁がありましたとおり,現在のところは,特に危険な外壁落下のおそれのある箇所から優先して行っているところですが,コストができるだけ安くできるような対応,議員もおっしゃいましたとおり,やはり足場の問題がどうしても出てこようかと思います。そういったところも含めて,どういった形でそういうカビ等の除去ができるか検討してまいりたいと思います。 ○20番(新橋 実君)  足場もですけれども,高所作業車というものもあるわけですので,隣近所に声を掛けていただいて,その間だけ車を移動してもらうとかすれば,高所作業車を1日借りてもそんなに大したお金も掛かりません。その辺も含めてしっかりと検討していただきたい。もう一回お願いします。 ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  その作業の方法につきましても含めて検討させていただきたいと思います。 ○20番(新橋 実君)  検討というのは,前から言いますように,ただ検討で終わるわけです。前向きに検討でも終わりですので,しっかりとやるということで,来年はやりますと,その辺をちょっと答えてください。いかがですか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  カビが生えていますので,どのような方法で取れるかというところは検討させていただきます。ほかの団地もいっぱいありますので,来年やるということは明言できないですが,前向きに検討したいと思います。 ○20番(新橋 実君)  このような団地というのは結構あるんですか。こういうふうにカビが生えている団地というのは,どれぐらい確認されていますか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  実際のところカビかどうかというのはちょっと分からないところがあるんですが,日の当たりにくい所等は黒く汚れていたりする所はあります。実際,何棟ぐらいあるのかというのは分かりません。どの程度の汚れかというのもありますけれども,何棟というのは把握しておりません。 ○20番(新橋 実君)  団地も結構数多くあるわけですので,現地も確認しながら対応していただきたいと思います。議員と語ろかいの中で,団地の転居の話が出ました。先日もちょっとお話がありましたけれども,以前は元気で三,四階に住んでいたんだけれども,年をとると階段がきつくなったと。同じ団地内の下の部屋が空いているから下に引っ越しをさせていただきたいんだけれど,書類が煩雑だというようなことを言われておりました。実際は移動はできたらしいんですけれども,その辺のできるだけスムーズな対応というのはできないものですか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  団地内の移転につきましては,原則できないところではあるんですけれども,高齢になって足が不自由になったというところで診断書を提出していただければ,下の階に移ることはできます。ただ,移るときに下の階が空いているという条件と,やはり修繕等が発生してきます。正式に退去して,正式に入居するということですので,修繕等が出てきますので,その修繕に時間を要しているところは,実際のところあります。書類等については,一応,正式退去ということで書類を出していただいて,新たに1階になりますと,家賃のほうも若干変わったりします。場合によっては,入居者にもよるんですけれども,保証人を変えたりするときもあります。そういうところで,やはりちょっと時間を要するところもありますけれども,こちらとしては速やかに対応していきたいと考えています。 ○20番(新橋 実君)  診断書が要るというのは,どういった診断書ですか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  足が不自由だと,基本的にそういう診断書がないと,誰でもかれでも1階に移りたいと,健常者でも移りたいというところが出てきたりしますので,基本的にはそういう診断書を出していただいて,それを確認して1階に移っていただくということになります。 ○20番(新橋 実君)  その辺のマニュアルというのは何か作ってあるわけですね。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  マニュアルというか,基本的にこういうスタイルで今までもやってきておりますし,これからもやっていく予定であります。 ○20番(新橋 実君)  高齢になるといろいろ大変だと思います。医師の診断書が必要だというような話も聴きましたけれども,確かに,20代,30代が70代,80代になると,そういう方が階段を上っていくのは大変だと思います。元気であっても,その辺は臨機応変に対応するとか,診断書というか,その辺も考えて対応していただきたいと思います。あと,中層耐火の団地において,個別改善や外壁の改修等の事業が行われているようですが,事業費は個別改善についてどれぐらい掛かるのか,また,事業を行ったことで,空家の改善率がどのように変わったのか,その辺を示していただけますか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  中層耐火住宅につきましては,古くなった住宅の質を高めるために,浴室のユニットバス化をしたり,台所の流しを換えたり,洗面所を換えたり,台所,洗面所,浴槽,お湯が出るように改修をしているわけですけれども,おおむね1戸当たり280万円から300万円程度掛かる予定です。16戸タイプでは4,500万円から4,800万円,24戸タイプで6,800万円から7,200万円程度掛かる予定です。また,その改善をした前後で入居率の改善が図れたかということではあるんですが,現在,17棟の改修工事を行っております。17棟のうち入居率が上がった棟,又は,もともと満室から満室ということで以前とは変わらないんですけれども,総体的に上がったというところが11棟,改修前と変わらなかったというところが2棟,下がったというのが4棟あります。ただ,この4棟の中でも3棟は全てまた満室ということになっておりますので,比較的,入居率は改善されていると考えています。 ○20番(新橋 実君)  そういうふうな形で改善することで入居率が上がることは非常にいいことだと思います。予算も国から措置されているということで,順番については,どのような形で決まっているのか,助成がないとなかなかできないということなんですけれども,個別改善については,中層耐火だけではなくて,簡易耐火でも行っているんですか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  簡易耐火では行っておりません。中層耐火,いわゆる今後も使い続けるという団地の個別改善を行っています。 ○20番(新橋 実君)  順番は,どういうふうな形で決まっているんですか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  順番につきましては,個別改善におきましては,古い棟からできるだけ行っているというような状態です。 ○20番(新橋 実君)  古い順番といっても,大分いろいろ問題があるんでしょうけれども,次の写真をお願いします。これは団地内の天井です。4階だと思ったら2階の天井らしいんですけれども,これは住宅内の天井にカビが生えているわけです。壁にもカビが生えているので対応してほしいということで検校橋団地のことだったんですけれども,こういった宅内のカビについては,自分で対応してくれということを言われたらしいんですけれども,その後はどういうふうな形で対応されましたか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  この住宅につきましては,うちのほうとのやり取りで少し相違があったのか分かりませんけれども,しっかりとした対応の経緯が残っていないところです。この写真を見る限り,カビということもあるんでしょうけれども,雨もり,水もれなのかなという感じはしております。今,うちではそういう雨もり,水もれにつきましては,迅速に対応しておりますので,連絡を頂いて,外壁からの雨水だと思いますので,防水処理等をしていきたいと考えています。 ○20番(新橋 実君)  以前,市のほうには連絡をされているということですので,ちゃんと通っているはずですけれども,私も一回連絡したことがありますので,しっかりと連絡をとって対応していただきたいと思いますので,よろしくお願いします。それでは,最後の質問に入ります。入札制度改革のほうに入ります。これは滋賀県野洲市の入札制度改革の基本的方向です。私は霧島市も同じだと思うのですが,読み上げますので違ったところがあったら後で教えてください。公共工事に係る談合や贈収賄などの不正行為は犯罪であることはもちろん,貴重な税財源を無駄にするものであり,決して許されるものではありません。これらを根絶するという基本認識に立ち,入札等制度改革に取り組んでいく必要があります。また,国や地方公共団体の財政状況が厳しさを増す中で,公共事業の抜本的見直しとともに,公共事業は縮小の傾向にあり,これに伴い公共事業の発注件数も年々減少傾向にありますが,公共事業は税金を財源に使われており,最小の経費で最大の効果を上げることが求められています。このようなことを常に念頭に,透明性,競争性,公平性,公正性,品質の確保,不正行為の防止,新しい時代への対応などを基本理念として,入札制度改革に取り組んでいくものです。なお,今後も国・県等の入札制度改革の動向を踏まえ,必要な改革に取り組んでいくものとしますということですけれども,いかがですか。 ○総括工事監査監(松元公生君)  本市におきましては基本的な方針等は定めておりませんけれども,今,議員から説明がありました野洲市と同じ考え方でございます。本市の入札制度につきましては,公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律,それと公共工事の品質確保の促進に関する法律等に基づき,入札の透明性,競争性,公正性,品質の確保をするために,一般競争入札の導入,電子入札の実施,予定価格指名業者の事後公表,最低制限価格の設定などを実施してまいりました。今後も入札制度につきましては,そのような状況を見極めながら,必要に応じて入札制度の改革に取り組んでまいります。 ○20番(新橋 実君)  それでは,指名競争入札の問題,課題について,現在,700万円未満の工事になっているわけですけれども,中身を見てみると,先ほどの答弁にもありましたけれども,辞退者が多かったりして,1社あるいは2社しか参加していないことが多々あるようですけれども,そのようなときの原因調査というのはされているのか,まずお伺いします。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  本市の入札におきましては,議員の御指摘のように,1社あるいは2社の応札者の入札という状況が見受けられております。このような入札につきましては,工事ごとには聴き取り調査というのは実施しておりませんけれども,過去に全社辞退であるような入札,あるいは辞退,棄権が続いているような業者につきましては,こちらからその理由等をお聴きした事例はございます。そのときの理由と致しましては,やはり手持ち工事量が多いということであったり,あるいは下請業者が確保できない,そういった理由があったようでございます。今後,このような入札の状況が頻繁に続くようであれば,何らかの対策が必要ではないかと考えております。 ○20番(新橋 実君)
     入札は,今現在,全て電子入札ということだと思うんですけれども,現在,予定価格について,2,500万円以上の工事については事後公表となっているようですけれども,これについて弊害というのはないですか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  現在,予定価格の事後公表につきましては各自治体で取り組んでおりますけれども,霧島市におきましても,過去1億5,000万円という金額から5,000万円,現在2,500万円ということで金額を下げて,事後公表の対象工事としております。まず,事後公表の目的といいますと,やはり入札価格の高止まりの防止であったり,建設業者の適正な積算,あるいは真の技術力,経営力による競争を損ねるような弊害の防止ということが目的として考えられますけれども,弊害として一番考えられますことは,入札前に入札関係者から予定価格であったり,あるいは最低制限価格であったり,そういったものを聴き出す,そういった不正行為が考えられますけれども,霧島市におきましては,現在,そのような事例はないといった状況でございます。 ○20番(新橋 実君)  今,2,500万円になっているわけですけれども,これは今後,引き下げる考えとかはないですか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  現在,2,500万円という金額は定めております。これは各自治体によってその金額のばらつきはありますけれども,やはり積算能力に乏しいという業者も市内にはございますので,ある程度自分の積算した金額と予定価格が乖離していないかという目安というのは,まだ必要ではないかと考えておりますので,現時点では,この金額を変えるということは考えてはございません。 ○20番(新橋 実君)  一般競争入札なんかでも見てみると1円単位で落札金額が来たりして,それで落札が決まったりしているのを見るわけですけれども,非常に厳しい状況もあるようです。それなりにソフトを使って入札をされているわけでしょうけれども,そういうのを使わないと入札に参加できないのかなという気持ちもありますけれども,今後,そういったことも考えていくべきかなと思うわけです。以前から私は市内業者の受注機会の拡充をお願いしておりますけれども,そこについてはどうですか。少しは改善はされてきましたか。 ○総括工事監査監(松元公生君)  市内業者の入札における受注機会間につきまして,条件付一般競争入札につきましては,市内業者を対象として,各種発注工種ごとに格付け設定をしており,その条件に適合すれば参加可能となっており,従来どおり変わっておりません。また,指名競争入札につきましては,年度後半におきましては,指名回数の少ない業者を考慮して,入札業者数を通常8社程度しておりますが,それを10社以上に増やして入札参加の機会を増やすように対応しております。結果として,受注機会の拡充につながっているものと考えております。 ○20番(新橋 実君)  建築の設計コンサルについては,私も以前から言いましたように,少しは改善されている感があるわけです。しかし,土木関係についてはまだまだ地元に本社を置く指名が少ないように感じるわけです。地元でできないのならJVを組ませるとか,そういうことを前から言っているわけですけれども,そういったことがなかなかできていないと思うわけです。地元業者を育てる考えがあるのか,地元業者をいつまでたっても育てている考えがないのではないかと思うんですけれども,税金についても伸びないと思います。地元に本社を置かなくても税金を払っているかも分かりませんけれども,地元業者を本当に育てる考えがあるのか疑問に思うわけですけれども,その辺についてはいかがですか。今後,地元でできないのであれば,鹿児島市内の業者でも入れてJVを組まして,設計コンサルに入れたりとか,そういう考えはないですか,勉強させるために。 ○総括工事監査監(松元公生君)  まず,共同企業体のことについてですけれども,共同企業体方式による発注につきましては,その趣旨が技術力を結集して,業務を遂行するということを目的としていることから,それぞれの構成に対しての技術力,実績が必要であることが条件であると考えております。その中で市内業者の実績づくりを理由とした共同企業体による発注については,公共工事の品質を確保する上でも市内の業者の民間実績等を含めた実績,技術力が整うまで,共同企業体方式での発注は困難であると考えております。続きまして,地元業者の育成についてということでしたので,特に土木コンサルのほうですけれども,測量設計業務において最も重要なことは,その後につながる公共工事の成果品につながる設計成果品であります。その出来栄えが円滑,かつ精度の高い工事施工を左右することになっていきますので,そのため業務委託の指名業者には業務遂行能力や精度の高い成果品を求めるところであります。業者選定に当たっては,有資格者の保有状況や実務経験の選定のための尺度として,重要であると考えております。これまで市内本店の業者にはその旨説明し,技術力の強化等を促しているところでございます。また,本年度より,市内本店の業者との勉強会を開催し,業者の技術力向上に向けた取組を始めたところでございます。さらに,指名選定においても,できる限り市内本店の業者を優先し,道路測量設計,水道管設計など,実績や技術力の向上につながるよう考えた発注も取り組んでおります。今後も引き続き,地元業者の技術力向上に向けた取組や指名競争入札の優先的な業者選定を行っていきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  勉強会もされているということなんですけれども,それはどこが主体となってやっているんですか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  本年度より勉強会を取り組んでおりますけれども,本年8月に,霧島市内のコンサルタントの業者の団体と市の発注担当課の霧島市職員との合同で,それぞれ業者からいろいろな技術的な質問を挙げていただきまして,それに対して回答するような形で開催いたしております。また,この実施につきましては,我々のほうから技術力の向上というようなことで,常日頃からそういった団体へこちらから申し上げておりまして,それを受けて業者から勉強会をさせてくださいというような申込みがありましたので,それを受けての開催としております。 ○20番(新橋 実君)  今後も,それは継続して年に何回かやっていく考えですか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  今回,このような会を開いたときに,業者のほうから,終わった後に,御意見を伺いましたところ,このような会というのは,定期的ということではございませんけれども,こういったことをしていただければ,いろいろなところで勉強になりますという御意見も頂いておりますので,今後につきましても,同様な会を開催していきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  分かりました。その辺では感謝いたします。大きい業者もいれば,小さい業者もいらっしゃると思いますけれども,そういったところにも力を入れていただければ地元業者も助かると思いますので,ぜひとも,今後も進めていただきたいと思います。あと,先ほど一般競争入札の下限の件で質問しましたら,今のところは考えていないというようなことで,今後の入札の状況によっては検討していくというような話でしたけれども,入札の下限を下げることで,どのような影響が考えられますか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  一般競争入札の下限を下げることでの影響ということでございますが,例えば,土木一式の格付け工事のDランク,一番下のランクの業者ですけれども,700万円未満の入札が可能となっております。一般競争入札の下限額と同額となっておりますが,例えば,一般競争入札の金額を下げると,500万円ぐらいにしますと,今の基準ではDランクの工事にCランクの業者が入ってくることが可能になります。ですから,そう考えれば,入札の競争性は多分促進される。あるいは工事場所のない業者にとっても受注の機会が増えていくということは考えられますけれども,逆に言えば,工事場所を所管する地域のDランクの業者,そういった方々につきましては,受注の機会が少なくなっていくのではないかというふうに考えております。ですので,指名競争入札の目的であります小規模事業者の育成であったり,あるいは地域貢献に影響が出てくるのではないかと考えております。 ○20番(新橋 実君)  ところが,指名競争入札を見ると,入札の標準金額を見てみると,標準金額で,例えば建築ではB級で2,000万円以上と記載してあるけれども,直近では1,000万円以上。C級800万円以上となっているけれども,直近では0円以上となっているわけですよね。これはなぜ下げる必要があるんですか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  本市の各格付けの標準金額につきましては,いわゆる工事金額だけでは判断できないような工事というものもございます。特殊なものであったり,緊急性を必要とするような工事であったり,あるいは機動性,そういったものに柔軟な対応ができるように,それぞれのランクに直近上位,あるいは下位の金額を設定して,それを運用としておりますけれども,実際,このような考えがあるんですが,指名競争入札につきましては,格付け業者が不足する場合であったり,あるいは緊急的な災害復旧工事などにその運用をしております。また,一般競争入札につきましては,入札参加機会を増やすということでこの運用の基準を適用しておりますので,その運用については現在のところ問題はないと考えております。 ○20番(新橋 実君)  問題はないと言われますけれども,先ほどちょっといろいろな話がありましたけれども,特に建築のC,D級,このランク業者が請け負うような工事が非常に少ないわけです。年間どれぐらいあるのかですね。また,そのような中で,そうした業者がランクがA,Bに上がることが本当にあるのかどうか。これまで,そのようなケースがあったことがありますか。下がることはあっても,どうですか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  今,議員の質問にありました建築工事一式のC,Dランクの発注状況ですけれども,まずCランクにつきましては,丸Cを含みますが,対象となる金額が2,500万円未満と考えますと,平成29年度が9件,その内訳としましては,指名競争入札が3件,一般競争入札が6件になっております。平成30年度11月末現在が11件で,内訳としましては,指名競争入札が6件,一般競争入札が5件になっております。Dランク,これは丸Dを含みますけれども,対象とする発注件数は1,000万円未満の工事が対象になりますが,平成29年度が6件,指名競争入札が3件,一般競争入札が3件,平成30年度が11月末現在で6件,指名競争入札が5件,一般競争入札が1件となっています。また,平成28年度から平成29年度の格付けから,今回の平成30年度,平成31年度の格付けがA,Bランクに上がったケースですけれども,これはございませんでした。 ○20番(新橋 実君)  下がったものもないということですか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  下がったケースはございませんでした。[207ページに訂正発言あり] ○20番(新橋 実君)  これだけの工事では,工事も少ないし,難しいと思うわけです。そういう中でC級の仕事が0円からD級のほうに入ってくれば,D級の業者はほとんど仕事はないわけです。業者もどれぐらいあるかというのは私も把握はしていますけれども,非常に厳しい中で工事をもらっているわけですけれども,C級,D級の工事を奪うものではないのか。工事自体が少ないわけだから,もう少し下のランクの業者も入札機会を与えるべきではないのかということで質問をしているわけですけれども,これはどうですか。どのように考えていますか。 ○総括工事監査監(松元公生君)  工事発注につきましては,先ほど申し上げた標準工事の直近上位と下位の金額を設定して,指名業者の選定をする場合には,工事場所のある地域の業者等が不足した場合,そういった場合には,その運用を使って行います。それと災害復旧などの場合に限定してやっております。そういったことでDランクの受注者の機会は確保されていると考えております。また,一般競争におきましては,先ほど課長も申しましたとおり,入札参加者の確保,競争性の確保のために参加条件等を運用して,広く参加を募集しております。このようなことから,今後も要綱に基づく適切な運用によって,入札を執行していきたいというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  先ほど言いましたけれども,合併して13年たったわけですよ。霧島市は,もう私は一体だと思いますよ。それでも地域性を言われて,偏った地域に災害があれば,その辺の業者がまとまって,今回も牧園,横川のそっち方面だけの業者が何回も指名されていることがあって,国分,隼人,福山のほうの業者は,入札に参加されていないという状況もあるわけですよね。だから,霧島市ですから,そういう地域性を私は取っ払うべきだと思います。やはり霧島市は一つと考えて,入札に参加せずに棄権とか辞退という業者もいっぱいいるわけですから,そういう仕事を取りたいところには,一般競争入札をしないのであれば,指名競争入札にぜひとも入れていただいて,辞退とかそういうことであれば,そういう業者を外していただければ,その辺も今後は考えていくべきだと思いますけれども,その辺はどうですか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  ただいま地域性の撤去というような,要は,枠を外してというような御質問だったと思いますけれども,やはりある程度の小規模事業者の確保ということも必要であると考えております。例えば,災害等の緊急的な対応というのは,やはりその地域にいらっしゃる業者にお願いする,協力を頂くというのもございますし,あるいは小規模な事業所の経営の育成,そういったものも必要であると考えておりますので,ただ,先ほどこちらのほうから答弁しました中で,入札の状況,参加者が少ない,あるいは棄権が多いという状況が頻発するようであれば,何らかの対応は考えていかないといけないというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  私はそこを言っているわけです。非常にそのような状況が多いから,霧島市という一体としての考え方で,地域性というのは霧島市が全体の地域なんだよと。確かに,災害の場合はしょうがないかも分かりませんけれども,それ以外の分については,全てを霧島市全体として考えて,今後はやっていくべきだと思いますけれども,内副市長,どうですか。 ○副市長(内 達朗君)  指名のときに地域性を優先するか,格付けを優先するかというような話だと思います。大きな業者,A級,B級ですと機動力もございますので,市内一円を対象としてもよろしいかと思います。ただ,特にD級などにおきましては,従業員も少ない,機動力も少ないということでありますと,例えば,わざわざ遠いところまで仕事を受注しにいくかというのも考慮しないといけないと思います。そういう面でいきますと,ある程度地域性を持った指名というのは,小さな業者においては優先されるのかなと考えております。また,先ほど課長のほうから申し上げました,やはり地元に根づいた業者も必要ですので,そういう面では地域性を考慮した指名というのは,今後も継続していかないといけないかなと考えております。 ○20番(新橋 実君)  霧島市は地元なんですよ。霧島市自体が地元なんですよ。今,言われますけれども,小さい業者でも,仕事がなければ,鹿児島市内にも行くんですよ。鹿児島市にも川内市にもそういう業者は行くんですよ。霧島市で仕事が取れないから,そういったところもあるんですよ。その辺の実態を把握をしてみてください。そういう業者と話をされたことはありますか。どうですか。 ○副市長(内 達朗君)  業者と直接話をしたことはございません。ただ,仕事がないときに下請業者として,鹿児島市,あるいは遠い所に行くという認識はございます。 ○20番(新橋 実君)  だから,そういうことはあるわけですので,どこでもできるわけです。霧島市内であったら603?ありますけれども,鹿児島市内に行くよりは近いわけですから,そういう対応ができるわけですから,もう一回どうですか。それを含めて答弁をもう一回お願いします。 ○副市長(内 達朗君)  今,指名できるC級,D級は,基本,指名でございますけれども,例えば,ある地域で指名をします。参加がなくて不落のときは,まずはその隣の地区から指名をしておりますので,そういう意味でいくと,だんだん広がっていけば,基本,指名は入るという形にはなっていると考えております。 ○20番(新橋 実君)  それが13年も続いて,事業者がそういった辞退や棄権ということで,非常に少ないということもあるわけですので,しっかりとその辺の目配りをしていただいて,今後はしっかり対応していただくように,副市長含めて担当課で話し合ってください。よろしくお願いします。これで質問を終わります。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  新橋議員の格付けの下がった業者につきまして,ないというふうにお答えしましたけれども,訂正させていただきます。CランクからDランクに下がった業者が2社,丸DからDに下がった業者が1社ございました。訂正いたします。 ○議長(中村正人君)  以上で,新橋実議員の一般質問を終わります。ここで,しばらく休憩いたします。             「休 憩  午前10時58分」             ―――――――――――――――             「再 開  午前11時15分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,6番,宮田竜二議員から2件,通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○6番(宮田竜二君)  議席番号6番,霧島市政クラブ宮田竜二です。ただいま議長から発言の許可を頂きましたので,通告書に従って質問をさせていただきます。本日は一般質問の機会を与えていただき,誠にありがとうございます。質問の前に一言述べさせていただきます。霧島市民の皆様から御支援を賜り,議員をさせていただき一年が過ぎました。この一年間,何もかも初めての経験でいろいろなことを勉強させていただきました。議員になって感じましたことは,先輩議員の方々は皆さん優しく,丁寧に親切に御指導を頂いております。同期の新人議員は大変真面目ですが,おもしろいユニークな議員も多いです。市長,副市長を始め,執行部の方々はとても優秀な方ばかりで,さすが霧島市の行政マンは一流だなと感じております。皆様に深く感謝を申し上げますとともに,これからも市民の声と心を代表し,市民との対話を重ね,市民の悩みと声をくみ取りながら,議論を重ねて調査研究を進め,霧島市民の幸せと霧島市全体の発展を目指して,積極的に努力してまいりますので,引き続き,御指導,御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。それでは,議場の皆様を持ち上げましたので,質問に入らせていただきます。1問目,霧島市内の小学生,中学生の学力向上につきましては教育長に質問いたします。本件につきましては,前回の本会議でも阿多議員が一般質問され,瀬戸上教育長が答弁されましたが,更に発展させる必要があると感じましたので質問させていただきます。1点目,本市の小学6年生,中学3年生の全国学力テストの正答率は全国平均よりも低いようですが,前回の本会議では,せめて全国平均並みには引き上げていきたいと教育長の御見解がありました。本市は活用に関する問題,いわゆるB問題の正答率が低いことから,知識を活用する応用力が足りていないことが課題となっておりました。その課題を解決するために,土曜授業等での補習を実施していると思います。学科の内訳や授業時間など,その状況はどうなっているかお示しください。2点目,前回の本会議では,学校,家庭,地域が一体となって人材育成することが,霧島市が目指す輝くまち,人が輝くまちにつながると教育長の御見解がありました。私も,そのとおりだと思います。学校や家庭に任せっきりにするのではなく,地域も子供たちの学力向上に一翼を担うべきではないかと考えております。そこで,放課後子ども教室を新たに事業追加して,霧島市の教育を強化する考えはないでしょうか。次に,2問目です。鳥獣被害対策について市長に質問いたします。最近,テレビ,新聞,雑誌等で全国的に鳥獣被害の広がり,その深刻化が報道されていますが,本市でも市民の方々が田んぼや畑,果樹園が被害に遭ったという声を多く聴くようになりました。1点目は,本市における鳥獣被害に対する施策の状況はどうなっているのかお示しください。2点目,鳥獣処理加工施設を建設導入して,被害対策の促進と霧島特産ジビエとして拡販し,中山間地域を活性化し,霧島市の自主財源も増やすような資源の有効利用に取り組む考えはないでしょうか。以上で,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  宮田議員から2問の御質問がありました。2問目の1点目は私が,1問目は教育委員会が,その他は農林水産部長が答弁します。2問目の鳥獣被害対策についての1点目にお答えします。本市においては,深刻な鳥獣被害に対し防止対策の充実,強化を図ることを目的に,鹿児島森林管理署や姶良・伊佐地域振興局などの関係機関で構成する霧島市鳥獣被害防止対策協議会を設置しています。同協議会においては,国の鳥獣被害防止総合支援事業を活用し,電気柵やワイヤーメッシュ柵等を取得した上で地域に貸与することにより,農地への鳥獣の侵入防止対策を講じています。また,面積や受益戸数など一定の要件を満たすことを条件に,電気柵の設置費用の三分の一を補助する市単独事業のイノシシ等鳥獣害防止電気柵事業を通じて,国の交付金事業の要件に満たない農地についても対策を講じているところです。次に,捕獲対策につきましては,国の鳥獣被害防止緊急捕獲活動支援事業を活用し,有害鳥獣を捕獲することにより,個体数を減少させ被害の軽減に努めるとともに,同協議会が購入した箱わな等の捕獲器や山間部での連絡手段として活用する無線機等を捕獲隊に貸与することにより,捕獲隊の安全や活動の効率化など,捕獲体制の充実を図っているところです。 ○農林水産部長(川東千尋君)  次に,2点目にお答えします。本市は,合併以降,捕獲鳥獣を地域の資源として有効活用する観点から,鳥獣処理加工施設の建設及び食肉の利活用について検討した経緯がありますが,鳥獣が広範囲に生息しており,捕獲後の搬送に掛かる時間の経過等に伴う肉質の劣化等が大きな課題となり,断念したところです。一方,野性鳥獣による農作物被害は広域化・深刻化し,農地の荒廃や現場の生産意欲の低下につながるなど大きな問題となっています。野生鳥獣の被害防止対策や捕獲対策を進めるだけでなく,捕獲鳥獣を地域資源として利用することで,六次産業化や新たな霧島市の特産品として活用できれば,農山村の所得向上や地域の活性化につながるものと考えます。しかしながら,鳥獣処理加工施設の建設導入については,その費用対効果もさることながら,衛生管理面などの安全性の確保や安定供給,さらには販路の開拓等も含め,検討すべき課題等も多いことから,調査研究を重ねる必要があると考えています。 ○教育長(瀬戸上護君)  1問目の霧島市内の小学生,中学生の学力向上についての1点目にお答えします。本市の全国学力・学習状況調査の結果は,これまで小学校は全国平均前後で推移しており,中学校は全国平均を下回って推移していましたが,今年度は中学校の学力が昨年度を大きく上回り,改善傾向が見られます。また,結果は学校によって大きく異なり,教育委員会では各学校の課題に基づいた対応が必要であると考えています。現在の土曜授業は,土曜日を授業日として位置付けたものであり,授業日を増やすことによって生じたゆとりを各学校の特色ある教育活動や課題解決に取り組む時間として,平成27年度から開始した制度であります。各学校では,土曜授業を活用し,ふるさと霧島の自然,産業,歴史に触れるなど地域に根差した教育活動や土曜日の特性を生かし,地域や保護者の方々が参加できるカリキュラムを導入するなど特色ある教育活動を展開しています。また,土曜授業により年間30時間授業時数が増えたため,その時間を活用し単元末の確認や振り返りなどにもつなげることができるようになりました。教育委員会としましては,土曜授業の導入により生まれた時間を有効活用し,自校の課題に基づいた学力向上策にも取り組むよう指導してまいります。次に,2点目にお答えします。放課後子ども教室は,放課後や週末等に小学校の余裕教室等を活用し,子供たちの安全・安心な活動拠点を設け,地域の方々の参画を得て,学習活動やスポーツ・文化芸術活動,地域住民との交流活動等に取り組む事業であり,学力向上のみを目的としたものではございません。この事業を実施するに当たっては,活動拠点の確保や学習支援を始めとする多様なプログラムの企画・運営,安全管理に携わる人材確保が大きな課題であり,現時点での導入は困難であると考えています。学力向上については,重要な課題と捉えており,各学校では放課後等も利用して,児童生徒の個々の課題に応じた,よりきめ細やかな個別指導の充実にも努めるよう,引き続き指導してまいります。 ○6番(宮田竜二君)  答弁いただきました。それでは,質問席から再質問させていただきます。1問目の霧島市内の小学校,中学生の学力向上につきまして,補足資料2ページを御覧ください。これは平成25年度から30年度の全国学力テスト小学6年生と中学3年生の霧島市,鹿児島県,全国の平均正答率を示したものですけれども,Aは知識に関する問題,Bは活用に関する問題,いわゆる応用問題です。理科は3年に一度の実施頻度になっています。着目している霧島市と全国の差を黄色でハッチングしておりますが,数字の羅列でよく分からないので,グラフ化して見える化しました。次の補足資料3ページを御覧ください。これは小学6年生の全国テストのグラフです。縦軸は霧島市と全国の平均正答率の差です。全国の点数から霧島市の点数を引いている差ですけれども,横軸に平成25年から30年のデータをプロットしております。緑の折れ線が国語A問題,赤色の折れ線が国語B問題,青色の折れ線が算数A問題,ピンク色の折れ線が算数B問題,黒色が理科で3年に一度の実施なので点になっています。このグラフを見ると,全体的にグラフが右下下がりになっていると思います。すなわち全国と比較して学力が低下しているのではないでしょうか。この点について御見解ください。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  まずこのグラフを見まして,低下傾向とは捉えておりません。といいますのが,全国平均が真ん中のゼロでございまして,それよりも下であれば下回っているということなんですけれども,下回っているのがB問題であるという認識はございます。ただし,1問間違えますと7ポイントぐらい違ってくるということですので,2ポイントとなれば大きな差ではないというふうに捉えているところです。これを見ますと若干の動きはありますけれども,上がったり,下がったりで全国平均前後を推移して,B問題は全国平均を下回っていると,そのように認識しているところです。 ○6番(宮田竜二君)  このグラフの捉え方は,そういうふうに理解されているということですね。それでは,赤色の折れ線で示す国語のB問題,ピンク色の折れ線で示す算数のB問題,これが全国平均よりも低いということは共通認識であると思います。これは知識,いろいろ暗記とか,そういう知識を増やすという勉強をしていると思うんですけれども,それから理解度が実際は低くて,あと勉強のやり方にも問題があるのではないかと思うのですけれども,御見解をお願いします。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  単なるドリルでは付けることのできない力,このあたりがB問題だと思います。自分で思ったことをしっかりとまとめる力,そして,人に伝える力,そういったものが求められますので,単にペーパーテストだけではなくて,そういう授業内でのお互いの意見を交換し合う活動,俗にアクティブラーニングと言われてますけれども,そのような授業に転換していくということが,解決のためにはとても必要だと,そのように考えております。 ○6番(宮田竜二君)  それでは,子供たちの理解度ですとか,応用力に関して,どのように先生たちは把握されているのか教えてください。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  把握の仕方はいろいろあると思います。当然,授業中の子供たちの様子を観察することによっても,一人一人がどの程度考えているかということが分かりますし,文章にして示しますと,その子供たちの学びの深さを知ることができます。一般的なペーパーテストとしては,このような全国の調査,あるいは鹿児島学習定着度調査と申しまして,鹿児島県が全体的に実施している調査がございまして,その中でこういう基礎基本に関する問題,応用力に関する活用問題,そういったものを問題ごとに設定して,分析調査をしておりますので,その中からも個別の子供たちの課題を捉えることは可能となっております。 ○6番(宮田竜二君)  指導要領もそういうふうになっていますので,ぜひ,ここの霧島市の小学生,中学生,応用力が弱い点については,早い段階でそういう課題を解消していただきたいと思います。補足資料4ページを御覧ください。これは中学3年生の全国学力テストのグラフです。先ほどの小学生のデータよりも全体的にグラフは下に下がっているということから,中学生になると,全国との差が更に広がっているということを,私はこれで分かっているんですけれども,この点はどうお考えですか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  私どもも小学校6年生で実施しましたデータと中学校3年生で実施したデータを比較しまして,同じ子供がどのような傾向かというものは,追跡分析をしております。今,御指摘がありましたように,確かに小学校のときよりも少し全国との差が広がったなという学年もございましたが,今年度に関しては,むしろその逆の傾向がございまして,このグラフを見ますと,ちょうど全国レベルか,その前後というふうに見えるんですけれども,実は小数点以下が公表されていない関係で,実際,小数点以下はこのグラフではなかなか示すことが難しいところで,私たちはその小数点以下のデータも持っておりますけれども,それによりますと,国語B問題は確かに全国を下回っておりますが,それ以外は全て全国平均を上回っておりました。そのような状況でございます。 ○6番(宮田竜二君)  平成30年度は上がったと。その前に平成28年,平成29年度がどんどんどんどん右下下がりで,異常な下がり方をしている。元に戻ったというように。私はこのグラフを見ると捉えてしまうんですけれども,平成30年で点数がよくなったということから,中学生に対して何か特別な教育をされたのか教えてください。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  子供たちの学力を捉えるときに,どうしても市の平均とか,県の平均,全国の平均で見てしまいがちだったんですけれども,教育長の答弁にございましたように,課題が学校によって全然違うというところに2年ほど前から着目しております。そういった点で,各学校で自校の分析をきちんとして,そこにあった対応をするようにということを中心的なテーマとして,この3年間継続している成果が若干出てきているような手応えを感じています。 ○6番(宮田竜二君)  そういう手応えもあるということですので,この平成30年のデータはまぐれではなく,ちゃんと教育のやり方によって改善しているということで理解しました。来年,平成31年度につきましても,大変楽しみにしていきます。私はこのデータをずっとプロットして,ライフワークにしていきたいと思います。政策提言ですけれども,最近ですけれども,平成30年9月14日に,文部科学省と厚生労働省から新・放課後子ども総合プランが通知され,放課後児童クラブと放課後子ども教室の一体的な実施の推進が指導されています。背景は女性の就業率を2023年度までに現行の72.7%から80%に増やす目的で,待機児童対策や小1の壁対策とされています。ちなみに小1の壁というのは,小学校への進学に伴って,親の仕事,子供の成長度合い,環境の変化によって,保育園時代よりも働く親が仕事と子供の両立がしづらくなることにあります。それで提案なんですけれども,霧島市内には46か所の児童クラブがあるので,放課後子ども教室の機能を加えた一体的活動プログラムを,早々に計画して取り組む必要があると思います。そうしないと,子供たちの学力は更に全国から引き離され,女性の就業率の向上や待機児童対策もできずに,住みにくい,生活しにくいまちになってしまうと思うのですがいかがでしょうか。
    社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  ただいまの質問でございますが,新・放課後子ども総合プランとして,先ほどおっしゃいましたように,平成30年9月14日に新制度ができたというようなことでございます。これによりますと,今まで放課後児童クラブ,放課後子ども教室と,それぞれが独立した取組に立っておりましたけれども,これがより総合的に連携を深めていくというような事業でございますので,教育委員会としましても,放課後児童クラブのほうにそのような機能が持たせられないだろうかということで,検討は致しているところでございますけれども,人材の確保というのが,かなり困難なところでございまして,まだ先に進めていない状況でございます。 ○6番(宮田竜二君)  その一体型活動プログラムの必要性は感じていらっしゃるということですけれども,いろいろ課題があるということは承知しました。ただ,少子高齢化や労働力不足など,世界情勢がいろいろ変化している中で,教育についても今までのような学校任せ,家庭教育の強化だけではなく,地域の力で子供を育てる時代になってきました。150年以上前,薩摩藩で行っていた郷中教育がまた必要になっているのではないでしょうか。元先生をされていた方や大学生など,サポートティーチャーを募って,地域一体となって子供たちを育てるのは,教えてもらう子供たちのためを思ってのことですけれども,教える側にもその人の人生に有意義な経験になるものと考えますので,ぜひ,前向きに検討及び研究をお願いしたいと思います。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  ただいまの御質問についてでございますけれども,今の郷中教育の観点から言いますと,ほかにも文科省のほうでいろいろな事業を行っているわけなんですけれども,その中で,地域学校共同活動というものが一つございます。それは今まで学校応援団という形で呼ばれておりましたけれども,それを更に一歩踏み込んだ形で,学校と地域が一体となって協働しながら子供たちを育てていくという取組でございます。そちらのほうも翌年度から教育委員会のほうでも検討してまいりたいというふうに考えておりますので,地域の資源,人材とか,歴史,文化,その辺も含めた形で地域の資源を生かす取組を今後,目指していきたいというふうに考えているところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  地域を巻き込んで霧島市の教育を更に発展させていただきたいと思います。よろしくお願いします。続きまして,2問目の鳥獣被害対策について再質問いたします。添付資料の5ページを御覧ください。これは隼人町嘉例川の方から提供いただいた鳥獣被害の写真です。田んぼを電気柵で囲って被害に遭わないように未然防止していたということなんですけれども,川のほうからイノシシが侵入して,土を掘り起こされて被害に遭ったということだそうです。こういう被害が今,深刻化しております。それでは添付資料の6ページを御覧ください。これは農政畜産課から頂いた平成25年度から29年度におけるイノシシとシカによる被害金額のデータをグラフ化したものです。水色がイノシシの被害金額,オレンジ色がシカによる被害金額です。これで平成25年度は1,600万円程度の被害金額でしたけれども,それが年々減少して,平成29年度は1,200万円を下回っていますけれども,これは電気柵等の補助事業の効果でしょうか。御見解をお願いします。 ○農政畜産課長(田島博文君)  電気柵事業の設置を進めておりますので,その効果と合わせて捕獲隊による捕獲での駆除という面も一因になっているものと考えております。 ○6番(宮田竜二君)  電気柵の事業及び捕獲の事業の相乗効果で,これだけ減っているということは大変いいことだと思うんですけれども,先ほど言いましたように,それでも市民の方からは被害をどうにかしてくれという声を多く伺っているのは,皆さん御存じのとおりだと思います。補足資料の7ページです。これも農政畜産課から頂いた平成25年度から平成29年度におけるイノシシの捕獲頭数のデータをグラフ化したものです。オレンジ色が当初計画した捕獲しようと計画した頭数です。オレンジ色が途中で計画を変更した頭数。灰色が実際に捕獲した頭数です。いろいろな事情がありまして,捕獲頭数の増減がありますけれども,一年間に1,000頭ぐらいのポテンシャルがあるのかなというふうに感じております。次に,資料8ページですけれども,8ページ目は同じくシカの捕獲頭数のデータです。イノシシもシカも霧島市ではそれぞれ1,000頭ぐらい捕獲できるポテンシャルがあるのかなと感じています。そこで,質問なんですけれども,鳥獣を捕獲していただいている捕獲隊の方々の人数と平均年齢を教えてください。 ○農政畜産課長(田島博文君)  捕獲隊のまず人数についてでございます。全部で259名ということで,こちらのほうで把握をしております。それから,平均年齢は,平成30年度の猟友会の平均年齢ということで御理解いただきたいと思います。国分地区が66.1歳,隼人地区が70歳,溝辺地区が62.6歳,横川地区が67.6歳,牧園地区が65.4歳,霧島地区が65.7歳,福山地区が63歳,全体で65.8歳ということで把握をしております。 ○6番(宮田竜二君)  猟友会のメンバーの人数が259名,平均年齢が65.8歳ということで,平均ですから,またどんどん高齢化になっていくと思います。それで9ページの資料を見ていただきたいんですけれども,これは,わなに鳥獣が掛かったら,自動的にスマホやパソコンに通知が来るICTのシステムを使ったイメージ図でございます。先ほど教えていただきましたように,鳥獣を捕獲していただいている猟友会の方々も高齢化が進んでいますので,本市も中山間地域への高速ブロードバンド事業が始まりますので,それを最大限有効活用して,その方々の負担をできるだけ減らせるように,ICTを活用した鳥獣被害対策を研究していただきたいと思うのですが,いかがでしょうか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  おっしゃるように箱わな,くくりわな,わな等につきましては定期的な見回りというか,そういうものが必要になってきて,設置をされている方の御負担になっている事実はございます。現在のところ,具体的な検討はしていないところですけれども,先ほど言われたように,捕獲隊の高齢化というものもございます。将来的には検討を進めなければいけないのかなと考えているところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  できる限り猟友会の方々の負担を減らして,更にこの被害を削減していくということで,今回,中山間地域に高速ブロードバンドができますので,ぜひ,こういうことはどんどん取り入れていっていただきたい。いろいろツールというか,武器を活用していって,負担を減らしてこの事業を活性化していただきたいと思います。それでは,10ページの資料を見ていただきたいんですけれども,これは,先日,熊本県水上村の鳥獣加工処理施設を見学させていただいたときの写真です。施設の総合事業費は約1,000万円で,全額国の交付金事業だそうです。建屋面積は約73㎡で,とてもコンパクトな建物でした。なおかつ衛生面でも,すごくきれいに管理されていると感じました。次に,11ページ目に設備類を示しますが,ウインナーやジャーキーに加工する際に,必要なスモークハウスが一台460万円と,一番高額なんですけれども,備品トータルでも740万円と設備投資に掛かる費用もそれほど高くなく,国からの補助もあるということです。補足の12ページ目に示しているのは,この処理施設で加工されたジビエが,物産店で左上は串カツとイノシシ肉のそば,右上がシカカツとシカスペアリブのグリーンカレー,左下がシカ肉のソーセージ,右下がシカ肉のジャーキー。こういうものが特産品という形で売られていました。この4品全て食べました。大変おいしかったです。特にシカカツですが,ヒレ肉のようですごく最高においしかった。ジビエは高級食材であるんだなという認識しております。中重市長はジビエを食べたことがありますでしょうか。教えてください。 ○市長(中重真一君)  ジビエもあちこちでいただいております。食べたことはあります。 ○6番(宮田竜二君)  食べてその感想はどうでしょうか。 ○市長(中重真一君)  食べ方が食品衛生法上の食べ方に合っているのかどうか分からないので,余り言えないのかなと思うんですけれども,シカ肉もイノシシもいろいろ食べ方をして,本当におしかったという記憶しておりますし,また,専門店のほうでも頂いたこともございます。一般の家庭でも頂いたこともございますし,自宅で調理してイノシシの煮っころがしとか,ああいうものを作ったこともございます。 ○6番(宮田竜二君)  市長もジビエが好きだということをお聴きしました。それで13ページ目です。13ページの資料は文字ピッチで分かりにくいかもしれないですけれども,これは霧島市が仮に鳥獣をジビエとして資源活用したとき,そういう事業を行った場合,成功するかどうかというのを想像・分析したものです。上のほうが霧島市内の内部環境での強みと弱み。下が外部環境での機会と脅威について分析をしています。霧島市の内部環境では面積が広いということがありまして,それが強みにもなります。強みというのは個体数が多いと。イノシシ,シカ各1,000頭ほどキャパがあるのかなと思っているんですけれども,それが強みになるんですけれども,逆に先ほど執行部からもありましたように,面積が広いと搬送に時間が掛かる。傷みが早いとか,面積が広いと,強みでもあり弱みでもあるということになります。この弱みは,捕獲エリアに合わせて,施設を複数箇所設置することで解消できると思っております。それから,何よりも霧島市は空港があり,霧島ガストロノミー,食文化の振興ですとか,霧島商社での販売ルートなど強みがあります。確かに鹿児島県内,阿久根市ですとか,伊佐市とか,このジビエをやっているところがあります。先ほどの熊本県水上村もありますが,その自治体と比べて,霧島市は非常に強みが多い。強みばかりです。外的環境につきましても,空港があるわけですから,インバウンドが増加しております。それと国内観光客,その観光客のアンケートではメーンは食だ。霧島は食事がおいしいからということですから,これはすごく外部環境でも強みになっていますし,国体ですとか,スポーツキャンプも誘致したり,そういう外部からの環境については,いろいろ機会,チャンスがたくさんあります。ですから,霧島市はジビエを特産化するというのは大変成功のチャンスがあるのではないかと考えております。次が,14ページです。これはこの事業を導入したときのイメージなんですけれども,一番右下なんですけれども,今,農家の方ですとか,市民の方から,行政のほうに鳥獣の駆除要請が来て,行政のほうが猟友会の方々に駆除依頼をします。そのときに補助として狩猟とか,わなの免許を取得する際の補助ですとか,あと捕獲した手当,そういうものがありますけれども,今回,先ほど申しましたように,ICTを活用した捕獲サポートをしたり,ジビエの加工補助,そういうものをしていただくと,更に捕獲頭数も増えてくるのではないかと思います。それを猟友会のほうでいろいろ加工していただいて,食材を提供していただく。それを霧島商社のほうで,霧島ガスロトノミーの振興をしたり,拡販したり,それがジビエ料理という形で,例えば,学校給食にも提供できるかもしれません。そうすると食育ですとか,霧島の地域のことも理解したりするそういう機会になるかと思います。今回,それ以外にも日当山西郷どん村にレストランができますので,そういうレストラン,物産館,温泉ホテル,旅館,そちらのほうにも商品の販路を広げることによって,観光客,スポーツで来るアスリートにも,そういうジビエ料理,特産品が提供できるのではないかと。また,行政としましては,市外の住民に対しましても,ふるさと納税を頂きまして,返礼品としてジビエを特産品として提供できるのではないかなと。イメージとしては,こういう形で霧島市の強みをはっきすることによって,いろいろな所で霧島市内外でいろいろな拡販というか,広まりができるのではないかと考えています。現在,中山間地域の市民の皆さんが困っている鳥獣被害に対して,霧島市の強みを生かして,鳥獣を新たな資源として活用すれば,中山間地域から霧島市全体への活性につながると思うんですけれども,市長はどのようにお考えになっているかお示しください。 ○市長(中重真一君)  先ほども申し上げましたように,ジビエにつきましても,専門店も出てきているような状況でもございますし,また,議員から御指摘がありますように,霧島市はこの広い面積の中でイノシシ,シカ等もたくさんいるわけでございます。ただ,ジビエ,イノシシ,シカを加工する場合,確かに捕獲してから何時間以内に処理をしないといけないとか,そういった問題等もいろいろございます。最初,部長のほうから申し上げましたが,検討すべき課題等もありますので,そういったことも含めて,研究を重ねてまいりたいと考えております。 ○6番(宮田竜二君)  確かに霧島市は広くて搬送に時間が掛かりますので,その課題があると思うんですけれども,いろいろと知恵を絞っていただいて,この課題をクリアして,ぜひ,魅力ある霧島市に,もう一つ魅力を加えていただきたいと思っております。最後になりますけれども,先日,霧島市が住みたい温泉地の全国1位,移住者数は九州1位,そういうことになったという記事を読みました。県外から霧島市の中山間地域に移住される方の理由は,温泉があって空港が近い。移住の補助があるというのが大きな理由のようですけれども,子供のいる若い家族にとっては教育の質も移住を判断する大きな要因になります。また,中山間部でも住む地域の活性化度合いも重要なようです。本日提言させていただいた放課後子ども教室導入による学力向上や鳥獣加工処理施設建設による被害対策促進も霧島市の総合力を生かして,中山間地域の活性化はもとより,霧島市全体の活性化につながる事業だと思いますので,積極的な取組を検討していただくことをお願いして,一般質問を終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,宮田竜二議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩を致します。             「休 憩  正      午」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時00分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,7番,愛甲信雄議員から4件,通告がされております。したがって発言を許可します。 ○7番(愛甲信雄君)  新風会の愛甲信雄でございます。この一年を振り返りますと,台風,豪雨,大地震など,自然災害の脅威がとどまることを知らなかった一年でした。連日のようにものすごい自然エネルギーの脅威を映像で目の当たりにし,言いようのない恐怖を感じました。その中で二次災害の危険を顧みず,昼夜を問わず果敢に救出活動などをしている自衛隊隊員の姿は記憶に新しいと思います。11月25日,陸上自衛隊国分駐屯地開設63周年。第12普通科連隊67周年記念事業に出席を致しました。鍛え抜かれた隊員の凛とした姿,きびきびとした力強い動きに日々の厳しい訓練のたまものだと感服感動いたしました。また,渡辺亘紀司令の挨拶の中で,愛される駐屯地,頼られる駐屯地という言葉が随所にありました。私は一霧島市民として,心強くもあり,頼もしい愛すべき駐屯地が身近にあることを誇らしく思いました。皆さんはどう思われますか。それでは,通告に従いまして,4点質問させていただきます。1,山ヶ野金山の保存・活用を今後どのように考えていくのか。①,皆さんも御存じのように,山ヶ野金山は1640年開山,薩摩藩の財政を支えてきた全国屈指の大金山であります。現在は年に一回,山ヶ野地区及びその周辺の景観を利用してウォーキング大会が開催されています。しかし,スタッフの高齢化など,課題も山積みしています。喫緊の問題です。しかし,今回の文化財保護法の改正を十分に利活用しようとすれば,その歴史的価値を生かした取組になり,霧島市の観光の目玉としては無論のこと,全国的にも有名な歴史的産業文化遺産として,もっと脚光を浴びると思います。今回の改正は文化財をまちづくりに生かしつつ,地域社会総がかりでその継承に取り組んでいく,そして,地域における文化財の計画的な保存,活用に取り組んでいくことが柱となっています。本市ではこの改正文化財保護法の趣旨にのっとった取組を展開する計画があるのかお伺いいたします。②,山ヶ野地区は金山としての文化遺産が注目されていますが,それに加え,旧山ヶ野小学校跡や集落内道路沿いの石垣の景観もすばらしく,石文化の里であるとも言われています。正に,その景観は往時をしのばせるものであり,その昔にタイムスリップしたような感じがします。本市では,今後,山ヶ野地区をどのように位置付け,その方向性をどのようにイメージして保存・活用していくのかお伺いいたします。2,猿害対策について,これは猿のことでございます。近年,猿による農作物の被害が増加していると言われています。猿にとっては,農家の人たちが大切に育てた野菜などが,山では手に入らない最高においしい食料です。そんなおいしい味を覚えてしまった猿は危険を顧みず,どんどん里に下りてきます。では,なぜ,猿被害が増えているのか。答えは簡単です。人間が追い払わない,対策を講じないからです。猿は頭がいいという諦めが一番悪いことだと私は思っております。猿は決死の思いで食糧を探しに里へ下りてきます。このとき人間が追い払ったり,捕獲しなければ,猿は人間を怖くない動物と認識し,里は食糧庫と勘違いするでしょう。最近では,猿被害が原因で移農する人まで出てきていると聴きます。また,農作物の被害だけではなく,人的被害も懸念されます。特に女性や子供たちなどに襲い掛かるケースも聴きます。霧島市での猿による被害状況及び危害報告件数はどれぐらいあるのか,また,霧島市では実際どのような対策を講じているのかお聴かせください。3番目,FMきりしま未整備地域の解消について,6月議会でも質問しましたが,平成25年6月27日開局したFMきりしまは,横川町など,山間地域は,まだ未整備のままであります。市政情報やイベント情報,災害時の情報共有など,市街地と山間部の情報インフラの格差は歴然としています。前回の質問では,現在の電源では霧島市の全ての面積をカバーすることができないため,空中線電力を20W以下とする現行の規制を緩和することを求める陳情を国に提出するとの回答でした。その後の進捗状況をお示しいただきたいと思います。4番目,JR肥薩線の減便対策について,もう何回も質問しておりますが,JR肥薩線の減便対策について,列車の車両数は増やせるが,高校生の多い夕方の便など増やす予定はないとの話ですが,そのJRの回答に対して,今後,どのように対応していく予定があるのかお示しください。これで壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  愛甲議員から4問の御質問がありました。4問目は私が,1問目は教育委員会が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。4問目のJR肥薩線の減便対策についてお答えします。本年春からのJR九州の大幅なダイヤ改正を受け,これまでJR九州に対し,通勤・通学時間帯の減便復活を要望してきましたが,「利用者の少ない路線における鉄道事業の合理化は必須である」との理由から,7月のダイヤ修正では減便復活には至りませんでした。このような中,本市が構成員となっている鹿児島県鉄道整備促進協議会では,来年春のダイヤ改正に向け,11月2日にJR九州鹿児島支社に対し,県内96高校及び沿線自治体での影響調査を基に,通勤・通学時間帯の減便復活や試験期間中の臨時運行,はやとの風の再定期運行化などの要望を行いました。なお,要望活動には,私と議長が出席し,特に,高校生の通学手段の確保を強く訴えたところです。また,本市では,10月29日から11月4日の1週間を,きりしまノーマイカーウィークと位置付け,期間中の平日はふれあいバスの運賃を無料にするとともに,JR利用者に対してはJR九州提供の文房具セットを配布するなど,公共交通に関する意識啓発及び利用促進に資する取組を行ったところです。さらに,肥薩線沿線自治体で構成する肥薩線利用促進・魅力発信協議会では,現在フォトコンテストを実施しており,肥薩線上の車窓から見た風景写真等を募集し,入賞作品を広く周知することにより,肥薩線の魅力を国内外に情報発信することとしています。今後も沿線自治体や関係団体と連携を図り,官民一体となって鉄道の利用促進に係る様々な取組を実施するとともに,JR九州に対し,鉄道利用者の利便性向上について粘り強く訴えてまいります。 ○教育長(瀬戸上護君)  1問目の山ヶ野金山の保存・活用を今後,どのように考えていくのかについての1点目にお答えします。文化財保護法は本年6月に改正され,来年4月から施行されることになっています。この法改正の趣旨は,過疎化・少子高齢化などを背景に,文化財の滅失や散逸等の防止が緊急の課題であり,未指定を含めた文化財をまちづくりの核として,社会総がかりで,その継承に取り組んでいくことが必要であることから,地域における文化財の計画的な保存・活用の促進や文化財保護行政の推進力の強化を図るものであるとされています。この法改正を受け,今後,文化庁から示される指針及び県が策定する文化財保存活用大綱に基づき,本市における文化財保存活用地域計画の策定について検討したいと考えています。次に,2点目にお答えします。毎年,山ヶ野金山跡では,山ヶ野金山文化財保護活用実行委員会が中心となり,地域の方々と市が一体となって山ヶ野ウォーキング大会を開催しています。このウォーキング大会では,見学ポイントごとに地元横川中学校の生徒がボランティアガイドとして活躍しているほか,安良神社では地域の皆様により伝統芸能である四方立舞が披露されるなど,地域に根差した活動となっています。山ヶ野金山跡については,今後とも地域と協力しながら文化財や景観を保存し,地域振興に活用するとともに,観光面でも新たに利活用することはできないかなどを検討してまいります。 ○農林水産部長(川東千尋君)  2問目の猿害対策についてお答えします。猿害につきましては,市内各所で見られるところであり,主にさつま町境の溝辺町及び横川町等を中心に農作物等への被害をもたらしています。猿が出没した際は,市民の皆様からの有害鳥獣捕獲依頼書に基づき,出没地区の捕獲隊に対し捕獲指示を行っています。また,猿が通学路近辺や住宅地等に出没した場合は,子供たちの安全を確保するため,近隣の学校に連絡するとともに,市職員を中心に構成する霧島市鳥獣被害対策実施隊によるパトロールやロケット花火等を使用した追い払いを行っています。 ○企画部長(満留 寛君)  3問目のFMきりしまについてお答えします。本年6月定例会の愛甲議員からのFMきりしまの未整備地域の整備に関する一般質問の際に,「本市全域での聴取が可能となるよう,今後,FMきりしまとともに,空中線電力を20W以下とする現行の規制を緩和することを求める陳情を国に提出する予定としている」と答弁しました。その後,同陳情の提出前に,本市及びFMきりしまと合同で総務省九州総合通信局に伺い,これまでの経緯と陳情内容について相談しました。その中で,九州総合通信局から「現在の20W出力で,既に電波は40㎞以上先の鹿児島市内まで届いている」「高い山があると谷間に届かないので,出力を増力しても難聴は解消しない」「聴取範囲を市全域に広げるには,中継局設置が有効手段となる」「難聴解消のエリアに応じた出力に見合う中継局整備ならば,経費削減も可能である」「出力,アンテナの高さ,地形を考慮・調査して受信点を確保し,いろいろなパターンで回線設計をしたほうがよい」などの助言を頂き,結果として,空中線電力を20W以下とする現行の規制を緩和することを求める陳情は難聴解消に適さないと判断し,提出を取りやめたところです。今後につきましては,九州総合通信局の助言を踏まえ,FMきりしまとともに,未整備地域の解消に向けた効果的な手法について,引き続き調査・研究を行ってまいります。 ○7番(愛甲信雄君)  1問目の山ヶ野地区のことから再質問します。市長,副市長,教育長,山ヶ野に行かれたことはございますか。そして,どのような感想をお持ちですか。 ○教育長(瀬戸上護君)  先般,山ヶ野金山跡地に足を運んでみました。初めてでありましたので,どういう所かなと思って走ってみましたけれども,ちょっと離れた所にありまして,安良小学校から奥のほうに行く所でございましたが,今もこの集落がそこにあり,狭い道の中に何々跡だとか,館跡だとか,自稼掘坑跡とか,非常に興味深い跡が表示されておりました。全部を歩いたわけではございませんが,その一角の石垣は,見事,きれいな石垣が残っておりまして,これはすばらしいなと。ただ,石垣の上を上っていきますと,ちょっと開いていかないといけないのはあるんですけれども,入った感じとしては,先ほど議員がおっしゃいましたように,タイムスリップしたという,正にその感じがしたところであります。何かあそこの集落をずっと歩きながら,そして,また昔の産業,あるいは,その地域の人々の暮らしに思いを寄せるということは,それだけでタイムスリップといいますか,いろいろ気持ちがリセットする,そういうゾーンかなというふうに思いました。ただ,先ほどの答弁の中で観光というのがありますけれども,そういう視点を入れたときに,あのスポットだけを切り取ってどうできるかということよりも,これは私のイメージですけれども,先ほどもありました先に行けば山ヶ野小学校とかいう話もあり,もっと広域的な観光としてのパワースポットみたいな,そして,そこを歩くことによってという,今のウォーキング大会というのはすばらしい取組だなと,それが実感というところでございました。 ○副市長(山口 剛君)  私はちょうど合併した頃に行ってびっくりしたのが,一歩入ったときに別世界に入り込んだというような感じを受けました。それから大好きになって機会があるごとに行っております。あのウォーキング大会にも参加したりして,魅力は,今申し上げました入った途端に別世界に入るという,異次元空間に入ったような気持ち。そして,あそこに立ったときに,昔,何万人という方がここにおられたという話を聴いて,その何万人と今の状態とのギャップ,それを感じるのが何か胸がわくわくするというか,そういったのを感じました。休憩所に出る,山ヶ野金山のちょうど石垣が見えますけれども,あれを見てやはりすばらしいところだなと思うのが私の率直な感想です。 ○副市長(内 達朗君)  私の父は山ヶ野出身ですけれども,小学校の頃は毎正月に行っておりました。ただ,一番最近に行ったのは10年前のおじの葬儀だと思います。ここ10年間は行っておりません。山ヶ野ウォーキング大会にも参加したいんですけれども,マラソン大会と日程が重複して参加できないところです。印象としましては,すごく昔の風景といいますか,里山風景といいますか,そういうのがあっていい所だなというのが正直な感想です。 ○市長(中重真一君)  私も山ヶ野金山は幾度となく訪れております。今年の金山ウォークも参加しました。ただ,別用と重なり途中で抜けましたが,山ヶ野金山郵便局があった頃は,いつも郵便局も利用しておりました。この山ヶ野金山,今,教育長,副市長から発言がありましたが,そのとおり本当に日常を忘れる空間だというふうに考えております。ただ,今後,この山ヶ野金山をどのように生かしていくかということ。地元の方々も何人もお話しておりまして,よく知っている方も多いんですが,確かに高齢化が進んでいる地域でございますので,今後,本市のたくさんある観光地の中で,山ヶ野金山をどういうふうに利用していくかということが課題なのかなというふうに考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  参考書みたいな答えで非常にすごいなと思いました。あの地域に,あの狭い所に2万人ぐらいいたんです。それは皆さんも御存じのとおり,高齢者ばかりの,若い人も少しはいらっしゃいますが,限界集落なんです。隣の湧水町の国見地区という所があるんですが,そこはもう住民がゼロになったということで,この山ヶ野の史跡,歴史,これの保存活用の取組はこの山ヶ野がゼロになる前に,少しでも地域を知っている人,生き証人がいるうちに達成しなければ,これは後世の悔やみというか,そういうふうになると思いますので,ここは,この改正文化財保護法を利用しながら,早期に計画を策定してもらいたいと考えております。もう時間がないということで,本当に喫緊の問題です。悠長なこと言っていると,それこそ貴重なあの空間がゼロになりますので,よろしくお願いいたします。それと歴史の話とかは好きですか。何でこんなことを言ったかといいますと,二通りに分かれるのではないかと。というのは,好きな人は私の目を見て話をすると。余り興味のない人は同僚議員にも,同期の議員の方もいますが,もうあさってを見ると。まずここが大前提だなと考えております。教育長も好きですよね。全員好きということで安心いたしました。霧島市の基本理念の中に,世界にひらく,人と自然・歴史・文化がふれあう都市と掲げております。正しくこのことが全てだと言い当てていると思います。先ほど教育長のほうからもありましたが,あそこの金山ばかりのスポットではなくて,恐らく広域的に見たほうがいいのではないかという意味だったと私は思うのですが,歴史的に見て,この霧島市というのはどのような所だということを教えてもらいたいんですけれどもよろしいでしょうか。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  歴史的に見て霧島市はどのような所かという御質問でございますけれども,まず,上野原遺跡に見ます縄文時代に始まって,古代においては大隅国の中心地として国府や国分寺が置かれた所でございます。中世におきましては,今の鹿児島神宮を中心として繁栄し,近世におきましては,幕末に作られた当時最新の敷根火薬製造所跡など,西南戦争にまつわる戦いの跡なども点在しております。それと明治に入りまして,嘉例川駅,大隅横川駅などを含めた産業遺産等も残っておりまして,いわば,学校の社会科で習う歴史全ての年代において存在する大変貴重なエリアだというふうに認識しております。 ○7番(愛甲信雄君)  私たちがここに住んでいる所は,いわば,日本史が全部入っていると。あの上野原遺跡は,恐らく9,500年前だと思いますが,参考まででいいんですが,現在,この史跡文化を担当している職員は何人いらっしゃるんですか。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  ただいま当課に所属している職員でございますけれども,社会教育課の文化財グループでございます。職員が2名。この2名につきましては,一般職員として採用された者でございますけれども,大学時代におきましては考古学を専攻した者が1名と日本史学を専攻した者が1名でございます。それと臨時職員としまして3名が配属されております。そのほかに臨職につきましては,国分郷土館,隼人塚史跡館,隼人歴史民俗資料館,国分埋蔵文化財調査事務所にそれぞれ1名ずつ配置をしております。 ○7番(愛甲信雄君)  県内のほかの市の平均的な職員の数でいいですが,分かっておりますか。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  県内それぞれ,具体的な数字は把握しておりませんけれども,総体的に見て,霧島市より多くの職員が配属されている所が多い傾向にございます。 ○7番(愛甲信雄君)  史跡文化財の数がほかの市からすると,少ないのか,劣るんですか。その職員の数が少ないというのは。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  先ほど申し上げました歴史と厚み,それと文化財等の数に比べますと,少ないのかなというふうに感じているところであります。 ○7番(愛甲信雄君)  それなら県内に史跡文化財担当の課のある市は幾つぐらいあるんですか。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  文化財課ということで県内に幾つあるかというところは把握しておりませんけれども,恐らく姶良市辺りはあったのではないかというふうに認識しているところでございます。[227ページに訂正発言あり] ○7番(愛甲信雄君)  鹿児島市とか,南九州市,奄美市,出水市はございませんでしょうか。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  ただいまの件につきましては,まだ調べておりませんので,必要であれば,今後,調べて回答いたします。 ○7番(愛甲信雄君)  全日本史が入っている我々の霧島市ですが,本当にまれに見る豊潤な日本史の大地だと考えております。このすばらしい文化財をごみ箱に捨てるのか,未来への宝箱としてプレゼントするのか。今,正に分水嶺の所に私たちは立っているのではないかと考えております。どうでしょうか。ここは要望ではないけれど,もうちょっと文化・歴史・史跡というものを大事にしたほうがいいような気がします。この質問はこれで終わります。猿害についてですが,まず,この猿の被害を対策するに当たって,どのようなことから始めたほうがいいと思いますか。 ○市長(中重真一君)  文化財の保護等につきまして,社会教育課として担当している職員の数はほかの自治体を全て把握しているわけではございませんが,今,課長のほうから少ないというような答弁もございましたが,例えば,大隅横川駅であれば,横川の総合支所であったり,観光地となっている文化財等は観光課が持っていたり,それぞれの施設に対する職員全てが社会教育課で担当しているわけではございませんので,それなりの数は確保できているというふうに考えております。 ○農林水産部長(川東千尋君)  お尋ねの猿の被害防除に対する本市の基本的な考え方でございますが,やはりどの有害鳥獣といわれるものもそうなんですが,猿につきましても,害獣ということで敵視して対応し,捕獲だけを急ぐのではなくて,適度な距離を保ちながら,いかにして,農作物等への被害を減らすか,あるいは,人的被害を出さないようにするかといったふうなことに重点を置いた対処が必要であろうというふうに考えます。先ほど議員もおっしゃいましたけれども,地域ぐるみの取組として,まずは餌となるものを放置しないことでございますとか,あるいは追い払いなどで対処することなどが,まず一つ目に挙げられることでございますが,農作物に被害を及ぼしたり,家屋への立入り,さらには,人に危害を加えるような有害なことについては,やむを得ず最終的には駆除することになろうかというふうに考えております。また,状況によっては,増え過ぎて群れをなしているような猿もいようかと思いますが,そういった群れについては適正に減らす対策についても,専門家などの意見を聴きながら調査を行い,研究することも今後は必要になってくるというふうに考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  テレビを見ていたら,猿にアンテナを付けて,恐らくGPSを利用して先回りして,またそこに出てきたところをドローンで山の奥まで追い払うということを見ました。私は宮田議員の午前中の質問を聴きながら思ったんですが,猟友会の方々も高齢化,猿は撃ちたくはないと。拝むようなことをすると。私は見たことがないから信じたくはないんですが,ICT,そういう人間の英知を使ったGPSとかドローンとか,そういうものを使いながら猿にプレッシャーを与えると。それと,さつま町が鹿児島県では先進地という話も聴きました。姶良市も非常に最近熱心であると。この前,11月何日だったか,県の方々から聴いたのですが,我が霧島市の農林水産部長と課長がさつま町の研修会に来て,非常にいい質問をしていたという話を聴きました。非常にこれは大事なことだと思います。決算特別委員会で,猿が頭がいいとかという答弁があったものだから,それにちょっと反応したから,恐らく先進地に行ったのではないかと思っています。いろいろな参考書,猿の本を見ました。はぐれ猿とかが,いろいろな所に出ていると思いますが,この国分地域で猿が出たという報告はないものでしょうか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  出没情報でよろしいでしょうか。[「はい」という声あり]出没情報につきましては,平成29年度が国分で3件,隼人で3件,溝辺で3件ございます。平成30年度,これは年度途中でございますが,国分で2件,隼人で5件,溝辺で1件でございます。被害報告は別途,横川,牧園方面でもございます。 ○7番(愛甲信雄君)  その国分・隼人とか言われますが,広うございます。できれば,ここら辺りであったと,大体数はどれぐらいいたか分かりますか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  先日の例で申し上げたいと思います。第一工大の所の幼稚園に猿が出ているということで,うちの職員ですけれども駆けつけまして,一旦逃げた後でしたけれども,そのときの情報によりますと,親だと思うんですけれども,個体の大きなものが2匹,個体の小さなものが2匹,計4匹を確認したということです。あと,隼人地区でも松永地区辺りで,これは数の確認はできていないんですけれども,確認情報がありまして,駆除指示等を出した経緯もございます。 ○7番(愛甲信雄君)  4匹ということははぐれではなく,恐らくこれは群れです。私は,この前図書館に久しぶりに行ったんですが,はぐれ猿は群れの兆候,群れの偵察員に,集団で襲うために下見に来た兆候とか,それでそういう猿は人間を怖がらない猿が多いそうです。その幼稚園であれば,非常にまずいと思います。何年か前ですが,南さつま市で人を,特に女性や子供を後ろから来てかんだとか,そういうこともありますので,これは真剣に1年掛けてでも群れの調査をするべきだと思いますがどうでしょうか。 ○農政畜産課長(田島博文君)
     猿については御承知かと思うんですけれども,群れを作る習性がありまして,母系社会であると言われております。群れのサイズについては平均で言うと,一般的には40頭前後であると言われておりまして,その群れはあるエリア内だけを移動すると言われております。先ほどGPS等のお話がございました。GPSについても付けていい猿というのは雌猿であるということで,議員が言われたように,先般,さつま町に我々も行かせていただいて,お話を聴く中で御教示いただいております。ただ,その問題はなかなか私どもも捕獲という面で努力をしているんですけれども,GPSを付けるということに対して,まず付けられる猿の捕獲がなかなかできないというところもございますので,今後については言われるように,南さつま市でも60人前後の女性,高齢者の方に被害があったというような記事も出ておりましたので,本市でもまちなかに出没したり,恐らく4匹程度であればはぐれなのかなと思ったりもするんですが,危害を加えたりということもございます。今後,さつま町等とも協議をさせていただきながら,また,本市とのさつま町境,それから,姶良市境等での目撃情報であったり,農作物への被害をもたらしている猿の情報であったりというものも寄せられておりますので,近隣市町と協議をしながら,GPS等の件も含めて,今後,どのように連携をとったらいいかということを検討してまいりたいと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  参考までに猿の寿命は人間の四分の一だそうです。それと山猿,山にいて下りてこない猿は,初産が7歳から8歳,しかし,里猿,里に下りてくる猿は4年から5年ということで,すごく栄養が行きわたって子供もたくさん産むと。例えば,屋久猿は10年間に3匹ぐらいと,里猿は7匹と。本当に真剣にこの調査をしないと,横川,牧園,溝辺ぐらいにいるときにしていかないと,こっちへ来れば大変な被害が出ると考えております。餌もコンビニとか,あそこに行けば自動で空くわけですから,気を付けないと,日光の観光地などでは,そういう映像が出ておりました。万引きでは済まないと思います。人間の被害がすごく出ますので,そこのところはよろしくお願いいたします。FMきりしまのことになりますが,引き続き調査研究を行ってまいりますと。私が議員になった最初の頃は,これは非常にいい言葉かなと思っていたんですが,一年もたつと,この言葉は非常に不安な言葉に聴こえております。というのは,6月議会のときです。山口副市長は,コミュニティFMは住民参加型,地域密着型であると言われました。これも格差のない条件化の下で住民参加型,地域密着型であると思います。早期解決するためには,どのような方法がほかにあるのか。よろしくお願いいたします。 ○情報政策課長(宮永幸一君)  先ほど答弁をしました九州総合通信局からの助言を受けまして,FMきりしまが既存設備を整備した業者と打合せを行っております。その中で九州管内で受信障害対策中継局を開設したコミュニティFMラジオ放送局があるとお聴きしたとのことでございます。FMきりしまが,ぜひその放送局の整備状況の視察をしたいとおっしゃっておりますので,本市も同行して状況確認をしたいと考えております。その上でFMきりしまの経営状況等を考慮しながら,難聴対策に掛かる効果的な手法や当市の支援等について検討してまいります。 ○7番(愛甲信雄君)  もうアンテナしかないということですよね。鉄塔を建てろとか,そういうことではなくて,城山公園のアンテナも壁に付いているように私は駐車場から見えるんですけれども,そんなにお金が掛かるものですか。 ○情報政策課長(宮永幸一君)  以前,難聴解消のために中継局を設置する場合に,工事費等で7,300万円程度掛かるということで答弁したことがございます。今回の受信障害対策中継局というものについては,弱い出力で難聴解消を図ることができるということとハイスペックでない,そういうものを整備することで経費の削減も図れるということで,そういう状況を次回視察をしたいということでFMきりしまから話も来ております。 ○7番(愛甲信雄君)  よろしくお願いいたします。私のライフワークになりつつありますが,JR九州の肥薩線の減便についてでございます。霧島高等学校が,霧島市産ブルーベリー使用,霧島生サブレというものを今,作って,この表紙は嘉例川駅です。嘉例川駅でおもてなしを生徒の方々がやられております。生徒たちも,やはり自分たちが毎日通っている列車ということで,意識が変わってきたのかなと思っております。このブルーベリーは,霧島町の方らしいですが,非常に生徒たちの気持ちをくんでもらえまして,協力してもらったという話を聴いております。ここに名前が出ているんですが,控えさせてもらいます。この中にこういう紙が入っております。その中を長いものですから,ちょっと抜粋して読んでみます。「肥薩線旅行へのいざない。私たちが通学で利用している肥薩線。列車の中からは四季折々の風景を楽しむことができます。私たちの青春は肥薩線の情景とともにあります。ぜひ,一度観光列車で肥薩線の旅を御堪能ください。再び懐かしい日本に出会うことができます」と。非常に,この文面を見て,誰が考えたのかと思うぐらいジンときました。今,本当に利用促進のために,この前も10月27日土曜日だったんですが,国分駅から大隅横川駅までハロウィン列車が走りました。また,その日の夕方から大隅横川駅前で初めての屋台村を開催したところ,多くの来場者がJRを利用して参加していただきました。後日,新聞に出ました。一番正面でアップで写っておられた方がいますが,私もここが写っておりました。非常に盛り上がった夜だったと考えております。当事者の方々がいらっしゃいますので,そのときの感想をよろしくお願いいたします。 ○副市長(山口 剛君)  私のことだと思います。ちょうど電車で,行き帰り参りまして,夕食が食えるなと思ってふらりと出掛けていきました。たまたま写真の真ん中に載っていたんですけれども,うれしかったことは,そこに湧水の方々がいっぱい来ていて,国分の方々もいて中間の大隅横川駅で杯を重ねることができたということはすごくうれしかったです。帰りは,昔からそれが40分ぐらい早くなっていて,早く帰らざるを得なかったんですけれども,そこがちょっと残念だったなと。ですけれども,JR九州の方にお聴きしたときは,やはり,乗車密度を上げることが存続だと言われていました。そういった特別列車も大事なんですけれども,やはりこういったことをして,乗車密度を上げる。特別列車を仕立てたときに,その方々がリピーターになって普通の電車に乗っていただけるようなことができれば,ここの肥薩線の価値も上がるのかなということを感じたことでした。 ○7番(愛甲信雄君)  それと私たちの仲間から,いろいろと婚活列車もしてみたいなという声も上がっております。いろいろなところの若い力を借りまして,ここの危機を打開したいと考えております。いろいろなアイデアを私は今まで実行してまいりました。今後もそのつもりで私はやりたいと思っております。そして,どうしてもここは我々大隅横川駅の実行委員の方々が言ってくれということですので,今から読みます。先ほどの山口副市長の言葉の後からの話になりますが,通勤の話になりますが,いいでしょうか。特に隣の湧水町長が湧水町の職員,議員,関係者を大勢引き連れて,JRを利用して参加していただきました。やはり,肥薩線の問題は広域で対応しなければならないという考えの下,湧水町長は自ら指揮をとり,参加したわけでございます。次は,春に開催を予定しております。肥薩線利用促進の上からも多くの職員を引き連れ,議員も引き連れてもいいです,市長のほうには参加してほしいという言葉がございましたので,市長どうでしょうか。 ○市長(中重真一君)  私も当日参加を致しましたが,ほかの公務と重なっていた関係で帰りは車を,あのときはそうだったかもしれません。ハロウィンのときにも,たくさんの子供たちが国分から来ておりました。肥薩線の利用促進を図るためには,今,議員から御指摘があったように,広域な取組が必要だということは十分承知しておりますし,また,要望活動等の正攻法な攻め方と同時に,結構JR九州に同級生だったり,後輩だったり,また鹿児島のほうのダイヤを組んでいる担当の後輩であったりいることも分かりまして,実際どういった動きが必要なのかというようなことも,またそういったところでコネクションを作ることも今,努めているところです。あらゆる手段を講じながら,肥薩線が今後,よりいい形でダイヤ改正が行われるように,市一体となって取り組んでいければと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  今,市長の言葉で非常にいい言葉がございました。今,私が一から四まで質問いたしましたが,あらゆる手を使って実現が早くできるようによろしくお願いいたしまして,私の質問を終わりたいと考えております。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  先ほどお尋ねのありました文化財課のある市についてお答えいたします。県内4市ございまして,鹿児島市,南九州市,出水市,奄美市でございます。先ほどの答弁で姶良市と申しましたけれども,間違いでございましたので訂正させていただきます。 ○議長(中村正人君)  以上で,愛甲信雄議員の一般質問を終わります。次に,13番,前島広紀議員から3件,通告がされております。したがって発言を許可します。 ○13番(前島広紀君)  新燃市政クラブの前島広紀でございます。私は子供や障がい者,お年寄りにやさしいまちづくりを目指し,霧島市の更なる発展と市民福祉の向上のため,初心を忘れることなく議員活動を続けてまいります。それでは,早速通告に従い3項目について質問を行います。まず,通学路の安全対策についてであります。霧島市は平成17年に1市6町が合併して発足したことにより,面積が603.18?と広範囲の県下第2位の市となり,平成30年5月1日現在の幼稚園数は9校796人,小学校は35校7,468人,中学校は14校3,708人,高校は6校2,713人との統計があります。幼稚園児から高校生まで合計1万4,680人の児童生徒が通学路を頻繁に通行していることになるわけで,その安全を確保することは,市や教育委員会の重大な責務と言わなければなりません。そこで通学路の安全性の確保の現状と対策はどのようであるかお伺いいたします。また,2018年6月18日の大阪北部地震で小学校のブロック塀が倒れて児童が犠牲となる痛ましい事故が起きました。その事故を受けて,全国の教育委員会は緊急点検を行ったと思いますが,地震災害における被害を想定した倒壊の危険性のあるブロック塀の安全対策についてどのようであるかお伺いいたします。次に,総合支所の建て替えや改修事業,移転後の対応について,現在,牧園総合支所の建て替え計画が進行中であります。また,溝辺総合支所の改修工事が終わり,既に移転が終了しています。さらに,隼人庁舎の教育委員会は,平成29年5月に国分庁舎別館に移転しております。このような推移の後の対応はどのようであるのかお伺いいたします。最後に,市道の維持管理に関し,議員と語ろかいで各地に伺うと,最も多い要望や苦情は道路維持管理に関することであります。市街地もそうでありますが,地方に行くと更に高齢化が進み,道路の維持管理などを地域で行うことができない状況になっています。そこで,市が行っている道路維持管理事業の対応はどのようであるかお伺いいたします。また,地域からの要望,苦情に対し,どのように対応されているのかをお伺いし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  前島議員から3問の御質問がありました。2問目は私が,1問目は教育委員会が,その他は建設部長が答弁します。2問目の総合支所の建て替えや改修事業,移転後の対応についてお答えします。牧園総合支所につきましては,3年後の2021年度の供用開始を予定し,現在計画を進めています。新庁舎移転後の現庁舎の跡地利用につきましては,牧園地区地域審議会の「庁舎を移転し,跡地は売却する方向で検討されたい」という最終意見や牧園地区自治公民館長会の「跡地に民間活力を導入し地域活性化に活用する」といった意見を尊重し,霧島市公共施設管理計画の個別計画において,民間譲渡等の民間活力の活用可能性を検討することとしています。旧溝辺総合支所につきましては,地域の意見を参考にしながら利活用について検討しているところであり,今後,民間業者からの活用策等の意見募集も考えています。隼人市民サービスセンターにつきましては,上下水道部の移転方針の下,調整を進めているところです。 ○教育部長(中馬吉和君)  1問目の通学路の安全対策についての1点目にお答えします。通学路の安全を確保するため,各学校では定期的に通学路点検を行っています。その中で教育委員会に報告された危険箇所や改善要望箇所については,警察,安心安全課,道路担当関係課等と情報を共有するとともに,合同の通学路点検を年1回実施し,道路交通標識や横断歩道の設置,歩道の整備や樹木の伐採等,各担当課が対応すべき対策を協議し,改善を図っているところです。また,教育委員会では,児童生徒の安全について,常に情報収集に努めており,学校や地域の方々から情報が寄せられた場合や児童生徒の交通事故が発生した場合には,すぐに現地を確認し,迅速に必要な措置が講じられるよう,関係各課にもその情報を提供しています。あわせて学校に対しても,児童生徒への安全喚起や事故再発防止のための啓発を行うよう指導しているところです。次に,2点目にお答えします。教育委員会では,本年6月18日に大阪府で起きた地震による児童のブロック塀倒壊死亡事故を受け,その2日後の6月20日には,各小中学校に対し,学校敷地内に高さ60cm以上のブロック塀及び石積みがないか実態調査をするよう指示しました。その後,報告があったものについて,6月27日から7月4日まで現地調査を行い,運動場にある投てき用のものも含め,ブロック塀は全て撤去することに決定し,7月中旬には撤去工事を開始し,夏休み中には9校9か所の工事を終えました。また,安全対策をより確実なものとするために,改めて9月3日から27日まで,全校調査を行った結果,更に5校6か所の撤去工事等が必要と判断しましたので,現在,順次工事を行っているところです。教育委員会としましては,最も安全が確保されるべき学校で,地震によるブロック塀の倒壊は絶対にあってはならないと考えており,今後とも万全の対策を講じてまいります ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  3問目,市道の維持管理についての1点目にお答えします。現在,市内には2,434路線,延長約1,608㎞の市道があり,安全な通行を確保するため,道路維持管理事業により維持管理を行っています。当該事業においては,日常のパトロールや補修,草払い業務等を内容とする霧島市シルバー人材センターへの年間管理委託や街路樹管理業務委託,地区自治公民館が作成する地域まちづくり実施計画や市民からの要望に基づく道路の舗装や側溝の整備などを実施しています。次に,2点目にお答えします。平成29年度における建設施設管理課に対する地域まちづくり実施計画の要望件数は約400件であり,そのほか市民からの要望や苦情が約2,000件ありました。その内容としては,舗装の修繕や側溝の整備,草払いなどに関するものが多く寄せられているほか,多額の工事費を要するものや用地の取得等が必要とされるもの,工法の検討が必要なものなど,その対応にかなりの時間や経費を必要とするものもあります。これらのうち,危険性や緊急性の高いものについては速やかに対応しており,また,多額の費用を要するものについては経済的な工法を採用するなど,可能な限り多くの要望に応じることができるよう様々な工夫を重ねています。今後も,限られた予算の中で,安心安全な市道の管理に努めてまいります。 ○13番(前島広紀君)  ただいまそれぞれ答弁を頂きましたので,これから順次質問をさせていただきたいと思います。まず,通学路の安全対策についてでありますけれども,通学路の安全性確保については,大きく交通安全の面からと防犯の面からと二つの課題があると思います。それでは,まず,交通安全の面についてから質問させていただきたいと思います。答弁の中で,交通事故が発生した場合にはすぐに現地を確認しとありますけれども,平成29年度から平成30年度において,主に登下校時だと思いますけれども,それに関する市内学生の交通事故の件数が分かっておられれば,お示しいただきたいと思います。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  昨年度,登下校時の事故の件数が12件,本年度,現時点ですけれども6件発生しております。 ○13番(前島広紀君)  それは主にどのような事故であったのかが分かれば,それがまたどのような原因が考えられるのか,その辺りもお示しいただければと思います。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  まず,原因でございますけれども,子供に原因ある場合と自動車の運転者に原因がある場合がございまして,子供の原因としましては,左右の確認不足であったり,急な飛び出し,細い通路からの飛び出しが主な原因となっておりました。自動車の原因としましては,前方の不注意であったり,やはりこれも交差点での一時停止義務違反,そのようなものが原因でございました。実際の事故の内容ですけれども,ほとんどの場合,かすり傷とか,軽い打撲程度のものが大半でございまして,昨年,今年の中で子供たちが入院するような事案は,昨年1件発生しております。 ○13番(前島広紀君)  ただいまありましたけれども,平成29年度が12件,今年が6件ということでありますけれども,昨今の高齢化の進行などもありまして,時々気になることは,信号待ちをしておりましても,赤信号でも平気で,恐らく赤信号であるということに気付いておられないで進んでいかれる方も見掛けるような時代になってきておりますので,青信号だから進めという時代ではなくなってきたのかも分かりませんけれども,その辺りのことに関しましては,また後で地域の協力を得なければいけないということでお話をさせていただきたいと思います。そういう面も含めまして,通学路において,子供の命を守るためには,道路交通環境の点検,そういうことも一番大事なことではないかと思いまして,人と車を分離する必要があると思います。その点に関しましてガードレールやガードパイプ,カーブミラー,横断歩道の白線の点検などが欠かせないと思いますけれども,先ほど合同の通学路点検を年1回実施していると。そういうこともやっておられるとは思いますけれども,危険箇所の点検は常に情報収集に努めているとのことでありますけれども,その点検箇所の結果をどのように生かしているかということについてお聴きしたいと思います。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  定期的な点検の中で先ほど御指摘のありました内容は全て確認項目の中に入っておりまして,大きく学校が実施している点検と教育委員会のほうで実施している点検がございます。各学校は年に二,三回,PTA等と協力しながら通学路安全点検を行っていると。その結果を教育委員会に報告し,緊急性のあるものについては即時対応ということです。そういう指摘のあった箇所,あるいは信号機の設置が望ましいなどの情報につきましては,年に1回,教育委員会が通学路合同安全点検というものを実施して,直接その危険度合い等を確認しております。そこにはメンバーとして,警察,安心安全課,また,道路関係の担当である国土交通省の鹿児島事務所,姶良・伊佐地域振興局,市の建設施設管理課や都市計画課,こういったところをメンバーとしまして合同で点検を行っておりまして,それぞれの部署でその問題について情報を共有し,どういう対応ができるかということをその場で検討し持ち帰っていただいているところでございます。 ○13番(前島広紀君)  ただいまの答弁の中でも出てきましたけれども,信号機の設置の要望についてお伺いしたいんですけれども,平成29年度の決算委員会の中で,平成29年度は,通学路では天降川小学校前の交差点に信号が付いたという報告がございましたけれども,そこ1か所だけだったと。ほかに工業団地の所でしたか,そこにも霧島市では2か所,信号が設置されたという報告でしたけれども,現在,信号の要望があるのかないのか。危険な所,信号機を付けないと危険と思われるような所があるのか把握されているのか。また,そういう所があるとすれば,これは安心安全課との連携も必要だと思いますけれども,県に要望されているのか,その辺りはどうでしょうか。 ○教育部長(中馬吉和君)  今年度につきましては,学校から信号機の要望がございましたのは5校要望がございました。それを,安心安全課のほうにはつないでおります。後の流れと致しましては,安心安全課のほうから霧島警察署等との調整を行って,公安委員会のほうにつなぐというような手続になっているところでございます。特に緊急性が高いものについては,公安委員会のほうでも信号機の設置についてこれまで対応いただいているところであります。 ○13番(前島広紀君)  その5校はどこか分かりますか。分かりましたら教えていただきたいと思います。 ○教育部長(中馬吉和君)  3校の5か所でございまして,学校名については,上小川小学校,国分小学校,日当山小学校,この3校から5か所の要望が上がっております。 ○13番(前島広紀君)  なかなか信号の設置というのは進まないのが現実で,去年も鹿児島県で10か所ぐらいだったような記憶があります。その中で霧島市で2か所設置いただいているという状況だとは思いますけれども,なかなか進まないわけですが,やはり強く要望し続けていかなければいけないと思います。それでは,次に,最近気になることとしまして,通学時における自転車の使用状況が少し気になるところがあるわけなんですけれども,まず,自転車通学の許可の条件及びヘルメットとかそういうものについての条件と言いますか,その辺りは,現在,どういうふうになっているのかお伺いしたいと思います。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  昨年10月の県の条例施行を受けまして,学校へは登下校時に限らず,休日,通塾時にもヘルメットを必ず着用するようにと,そういう指導をしております。また,自転車通学生についてですけれども,自転車損害賠償保険,こちらに加入している者しか通学を許可しないと,そういった指導をしているところです。 ○13番(前島広紀君)  最近,よく見掛けるようになったんですけれども,例えば,奈良田団地の付近ですが,自転車ゾーンの整備が進められているように感じるところなんですけれども,市内の整備状況というのはどのようであるのかお伺いしたいと思います。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  市内の道路には自転車道はございませんが,自転車と歩行者が通行できる路線が幾つかございます。その中で,更に自転車歩行者道として整備され,その通行区分を色分けされた路線が2か所ございます。1か所が,今,議員がおっしゃいました奈良田団地,国分新町にある県道でございます。もう一か所が市道でございまして,しらさぎ橋がある市道新川北線の2か所でございます。 ○13番(前島広紀君)  それは何というんですか。自転車ゾーンではなくて。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  道路をつくる際に,自転車歩行者道として,歩道ではなくて,自転車も一緒に最初から通れるような構造でつくられて,それを色分けしている路線でございます。 ○13番(前島広紀君)  分かりました。私は,時々,近くの交差点で交通整理をすることがあるわけなんですけれども,そのときに黄色信号のところを自転車がスピードを出して走っていく児童を時々見掛けることがあります。そこは私は自転車ゾーンと思っていたのですが,歩道の横に自転車用のマークが入って分離されているところなんですけれども,その辺りを走っていただければいいんですが,歩行者と交じって走っている児童を見掛けることもございますので,その辺りは学校において自転車通学の安全性の指導,その辺りをしていただく必要があるのではないかなと要望しておきたいと思います。次に,防犯面についてお伺いしたいと思います。通学路において,暗い所や見通しが悪い所の把握をしておられるのか。防犯面につきましては,いろいろな面があると思いますが,今回,この二つの件に関してお伺いしたいと思います。まず,暗い所に関してはどのような認識をされておられますか。 ○教育部長(中馬吉和君)  この暗い所,見通しの悪い所につきましても,例年学校から上がってきております。点検の情報をもらっているところでございますけれども,特に今年は,今年の5月新潟のほうで下校時の女子児童が殺害されるという事件等もございまして,防犯上の視点での緊急点検を徹底するということで指示等もきておりまして,緊急の合同点検というのを実施しました。その中でも把握を致しまして,まず,暗い所で改善の必要性があるというのを,8校の中の12か所を把握いたしております。 ○13番(前島広紀君)  この前,日当山地区に議員と語ろかいでお伺いしたときも,そのような防犯灯の話も伺ったところでした。その辺りも含めまして,また改善を進めていってほしいと思います。次に,見通しの悪い所の対策についてお伺いしたいと思います。雑草が繁茂しているような所も多くあると思われますけれども,地域への情報発信を行うことによって,例えば,河川アダプト制度や道路アダプト制度などを活用して,草刈りを依頼するのも一つの方法ではなかろうかと思います。また,子供への犯罪は,先ほどもありましたけれども,午後3時から6時の下校時に集中すると思われます。PTAなど保護者はもちろんでありますけれども,地域の老人会や交通安全協会,民生委員など,その他大勢の皆さんの協力を得て安全パトロールをしていただくなど,子供の登下校時の安全を守っていかなければならないと思いますけれども,現状はどのようであるかお伺いしたいと思います。 ○教育部長(中馬吉和君)  各学校ごとのそういう危ない場所につきましては,PTA等を中心としたスクールガードであったり,防犯ボランティア,この方々を含めて地域の方々,大勢の方で一応見守り等を行っていただきながら対応しているところでございますので,今後も引き続き,最近世の中のいろいろな危険な要因が増えてますので,今後も徹底してそういう対策をとってまいりたいと思います。 ○13番(前島広紀君)  ぜひ,地域の方とも協力を頂きながらやっていただきたいと思いますが,最近お伺いしたのは,老人会がそういう見守りをずっと続けてきたんだけれども,この頃は自分たちが危なくなってきたという話も伺ったりもしますので,若い人の参加も頂きながら,パトロールを続けていけるような環境づくりをしていってほしいと思います。次に,倒壊の危険性のあるブロック塀の安全対策に関して,まず,学校教育施設関係におけるブロック塀のことについてお伺いしたいと思います。壇上でも述べましたけれども,大阪北部地震での事故を受けまして,倒壊の危険性のある点検調査を行ったと思いますけれども,先ほど報告もございましたけれども,この報告の中では,学校敷地内に60cm以上のブロック塀及び石積みがないか,実態調査をするよう指示したと。その後,報告があったものについて,運動場にある投てき用のものも含めてブロック塀を全て撤去することに決定しとありますけれども,確認したいんですが,これは高さ60cm以上のブロック塀を全て撤去したということですか。 ○教育部長(中馬吉和君)  霧島市の教育委員会と致しましては,建築基準法よりも更に安全性を考慮して,高さ60cm以上のブロック塀については撤去しようということで撤去したところでございます。 ○13番(前島広紀君)  再度確認しますけれども,学校にあるブロック塀は60cm以上のものは全て撤去したと。 ○教育部長(中馬吉和君)  そのように対応いたしております。 ○13番(前島広紀君)  では,話を変えますけれども,ブロック塀の点検のチェックポイント,それはどういう基準といいますか,どういう点がありますか。 ○教育総務課長(本村成明君)  ブロック塀につきましては,国の基準で高さが1.2m以下の場合は厚さが10cm以上であること,径が9㎜以上の鉄筋が縦横80cm以下の間隔で入っていて,更にその末端はカギ状に曲げられ,カギ掛けがされていることなどが規定されております。また,1.2mを超え,2.2m以下の場合は,加えて,基礎や控え壁についても具体的な規定がございます。このようなことから本市では高さはもちろんでございますが,ただいま申し上げましたブロックの厚み,目視によるひび等の有無の確認に加えて,鉄筋探査機を用いまして,鉄筋が入っているか否か,また,その間隔は何cmか等について,あるいは控え壁の有無,その控え壁が基準に適合しているかなどについて調査を致しました。 ○13番(前島広紀君)  基準は分かりましたけれども,例えば,鉄筋の有無とか,基礎,ひびなどは,ひびは誰でも見れば分かるかも分かりませんけれども,専門家との連携といいますか,点検はどなたがされたのか,専門家との連携はどのようなのか,それをお伺いします。 ○教育総務課長(本村成明君)  この調査に当たりまして,特に専門家とは連携は致しておりません。当課には建築技師がおりますので,建築技師のほうで独自で調査を実施しました。 ○13番(前島広紀君)  専門家がしたと理解していいわけですね。それでは,次に,話を変えますけれども,今は学校施設の関係でありましたけれども,市民環境部にお伺いしたいんですが,まちづくり実施計画書において,通学路におけるブロック塀の崩壊危険箇所の安全対策予防,そういうものはございませんでしょうか。 ○市民活動推進課長(山下広行君)  ブロック塀の道路の危険箇所の改修の要望につきましては,平成31年度に2件上がってきています。平成30年度は上がってきていないというふうに承知しております。来年度の要望として今年度に上がってきております。 ○13番(前島広紀君)  通告では,民有地の道路のブロック塀についても一般質問を続けさせていただく予定でありましたけども,明日,有村議員が控えておりますので,この件は明日にお譲りしたいと思いまして,最後に教育長にお伺いしたいと思うんですけれども,通学路や学校施設における子供の命を守る安全対策についての思いをお聴かせください。 ○教育長(瀬戸上護君)  学校教育活動を実施するに当たっては,子供の安心安全の確保というのは大前提であります。学校内における施設もブロックだけではなく,プールもあり,あるいは階段,あるいは屋上,軒庇,いっぱいございますが,そういう全てもろもろを含めて安全確保,点検というのは怠りなく続けていかないといけないと。加えて通学路につきましては,先ほどからありますように,地域の方々とか,いろいろなボランティアの方とか,御協力を今も頂いております。朝だけではなくて,夕方も下校時間になれば見守っていただいていると。本当に感謝しているところでございます。防犯,そして交通安全,さらには道路の陥没とか,いろいろな災害,増水のときの水路の問題とか,いろいろなことを想定しながら,あらゆる角度から児童が安心安全に学校に登校し,充実した学校教育活動ができるように取り組んでいきたいと。そういった意味でも,これからも関係機関等々と密接な連携をとって進めていきたいと思いますので,よろしくお願いします。 ○13番(前島広紀君)  そういうことで,ぜひ,子供たちの命を大切に守っていただきたいと思います。 ○議長(中村正人君)  ただいま前島議員の一般質問の途中でありますが,ここで,しばらく休憩をいたします。             「休 憩  午後 2時33分」
                ―――――――――――――――             「再 開  午後 2時45分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。前島広紀議員の一般質問を続けます。 ○13番(前島広紀君)  1点だけもう一度,教育委員会に確認させていただきたいんですけれども,先ほど60cm以上の壁は全部壊したという発言でしたが,壊した後はどうなったのか,壁は要らないのか,一番高いものでどれぐらいの壁があったのか確認させていただきたいと思います。 ○教育部長(中馬吉和君)  撤去いたしましたブロック等につきましては,一番高かったものが小学校の校庭の中にありました2.5mで,いわゆる投てき板です。ボール等を投げたり,蹴ってはね返ってきて子供たちが遊ぶものですけれども,それが一番高いもので,そういうものについては撤去しております。撤去した学校のブロック塀につきましては,ほとんどその周囲に設置してあるブロックで道路との境界であるとか,あるいは民地との境界であるとか,そういうブロックでございましたので,撤去した後に全てフェンスを設置いたしております。 ○13番(前島広紀君)  安心しました。では,次に2問目に移りたいと思います。総合支所の建て替えや改修事業,移転後などの旧庁舎の利活用について,これまで多くの議員からもたびたび質問がされております。また,今回も3人から同様の質問が出されております。その活用の在り方に早期の検討を望む声の表れだろうと思います。それではまず,溝辺総合支所の改修工事について,この前の平成29年度の決算によりますと,改修工事費が2,500万2,000円,電気設備費が1,207万4,400円,空調設備工事費が3,564万円,合計で7,271万6,400円であったという報告がございます。決算特別委員会では,現地視察も行い,コンパクトで使い勝手のいい施設が安い費用でできたことは高く評価するが,旧庁舎を今後どのように活用していくのかという質疑がございました。旧庁舎は耐震性がないこともあり,今の時点で今後の方針があるわけではないというのが答弁でございました。また,先日の松枝議員の質問においても,現在,移設計画が進んでいる牧園庁舎の移設先の活用について同様の質問がありました。まだ牧園庁舎に関しては完成までの期間があるので,その間に前向きに検討すればよいわけでありますけれども,いずれにしても,新しい改修や新築をし,移転する計画を立てる場合には,旧庁舎の利活用方法も同時進行的に調査研究する必要があるのではないかなと思います。これが民間の施設であれば,固定資産税などの問題も避けて通ることができないわけでございまして,耐震補強して活用していくのか。あるいは解体して,更地にして処分するのかなど,早めに解決しなければいけない課題があるのではないかなと思いますし,この答弁を市長に求めるつもりでございましたけれども,先ほど市長答弁で民間譲渡等の民間活力の活用の可能性を検討することとしているという答弁でございましたので,これを早めにしていただくことを求めたいと思います。次に,隼人庁舎の教育委員会移転後の活用についてでありますけれども,平成29年5月に教育委員会などが国分庁舎別館に移転し,現在,隼人庁舎は隼人市民サービスセンターとして活用されていますけれども,まだかなりのスペースが空いている状態であります。市の計画では上下水道部を入居させるとのことでありますけれども,もちろん私も国分庁舎別館建設に関する特別委員会のときの副委員長でもありましたし,また,教育委員会移転後は当時から水道部が入居することは計画されていたことは十分承知しております。平成30年4月20日に霧島市商工会から,隼人庁舎の一部使用に関する陳情が市議会に提出され,平成30年6月29日の本会議において,賛成20票,反対4票の賛成多数で採択されました。同商工会は商工業者の経営支援や地域の活性化を図るため,現在,1,400人の事業所が会員となって,様々な活動をしているところでありますけれども,法律上,収益事業ができない団体であり,財政状況も非常に切迫しており,新しく会館を建て直すことは困難な状況であるということが推測されます。もちろん,商工会は一つの組織でありますけれども,会員数も多く,また活動内容から見ても公的組織に近い団体ではないかなと考えられます。ここで上下水道部にお伺いしたいんですけれども,現在の隼人庁舎の利活用計画の主な柱であります上下水道部の移転計画の進捗状況は,どのようであるのかお伺いいたします。 ○水道管理課長(浮邉文弘君)  現在,協議の途中段階でございますが,庁舎につきましては,執務室内に書庫や更衣室を設ける必要がありますので,配置の検討をしているところでございます。また,資機材用倉庫や駐車場につきましても,協議を進めているところでございます。 ○13番(前島広紀君)  先ほどから述べておりますように,この話は四,五年前から大体方向性として決まっています。というか,方向性があったわけですので,本当に移転する必要性があるのであれば,もっと早く動くべきではないかなと私は考えます。そこで市長にお伺いしたいんですけれども,議会の陳情採択や強い要望があることを受けまして,今後の対応をどのように考えておられるのか。答弁では上下水道部の移転方針の下,調整を進めているところでありますということでございましたので,再度意見をお伺いしたいと思います。 ○市長(中重真一君)  議員が,今おっしゃったように,上水道部が移転するということは以前から決まっていたところでございます。その中で,現在,調整を進めているところでございます。 ○13番(前島広紀君)  ぜひ,早めに結論を出していただきたいということを要望いたします。牧園庁舎に関しましては,先日の松枝議員の一般質問でありましたので割愛させていただきます。次に,最後の市道の維持管理についてでありますけれども,午前中の下深迫議員の質問では,台風の後の処理を早急にしてほしいということでありましたので,私はまちづくり計画との関連性からこの質問を続けたいと思います。壇上からも述べましたように,議員と語ろかいで最も多い要望や苦情は道路の維持に関することであります。最も生活に身近な課題だからだろうと思います。まず,市民環境部にお伺いいたしますけれども,まちづくり実施計画に取り上げられる市道などの維持管理に関する要望はどのようなものが多いのか,多いものを幾つか挙げていただきたいと思います。 ○市民活動推進課長(山下広行君)  地域まちづくり実施計画書では,様々な市道の維持管理に関する要望が毎年ございます。議員お尋ねの市道の維持管理に関する要望では,地域によって差はありますが,市道の舗装,改良,隅切り,側溝の改修などが多く要望されているところです。 ○13番(前島広紀君)  私の地区でも,舗装のことや側溝のこと,側溝の蓋,そういうことがいろいろ出されますけれども,それらの要望というのは,そちらのほうから担当部署に伝えられて,作業を行うのは担当部署のほうだろうと思いますので,担当部署にお伺いしたいんですけれども,例えば,道路維持のために,作業する作業員などが待機しているのか,民間業者に委託しているのか。先ほどの下深迫議員のときにはシルバー人材センターに委託しているという話もありましたけれども,その辺りの具体的な内容について少しお示しいただきたいと思います。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  道路維持のための臨時職員としまして,職種が土木作業員が現在4名建設施設管理課におります。その作業内容としましては,側溝の清掃や草払い,舗装修繕などでございます。それ以外にシルバー人材センターの関係としましては,まず年間契約を結びまして,道路維持補修業務委託を行っております。この内容と致しましては,旧1市6町ごとに7組の班体制で対応しているところです。作業内容としましては,週始めの1日,又は2日間を市道のパトロールを行い,緊急的なものは直接担当グループへ連絡いただき,その他の事項につきましては,パトロール日誌で報告を受けているところです。その残りの3日から4日間を側溝や枡の清掃,舗装の修繕,必要に応じて草払いなどの作業を行っているところでございます。それから,民間業者関係ですが,修繕料につきましては,全額,建設業者に依頼しまして,作業していただいております。内容につきましては,側溝の新設や修繕,先ほど言われた側溝の外板の設置や入れ替え,交換です。それから舗装修繕等でございます。 ○13番(前島広紀君)  新設は別と致しまして,例えば,側溝の泥上げとか,周囲の草刈り,そういうことに関しましては,シルバー人材センターも含めて作業班がいるというふうに理解するわけなんですけれども,要望を伝える方法はどういうふうに考えられますか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  今,言われました要望につきましては,まちづくり計画ではなくて,多分緊急性を要するとか,速やかな対応が望まれますので,電話,それから自治公民館長,自治会長,そういうところを通じて要望が上がってきているところです。 ○13番(前島広紀君)  私たちもこういう立場でそういう要望を耳にする機会が多いわけなんですけれども,道路の維持管理につきまして,最近は市道などに関する要望はまちづくり計画書に載せるようにとよく言われます。市もそういうふうに指導しているように感じるところなんですけれども,平成28年12月議会におきまして,平成27年度決算委員長報告において,要望に対しての執行分が少なく,年々,保留分が増加傾向にあることが確認され,このままでは地域のまちづくり委員会で検討審議をしての要望に対して,市への信頼感や期待感が薄れていくことになるので,別枠での予算組を要望するとの報告があり,その翌年度は実施件数が増えたように私は記憶しているように思います。しかし,年数がたって,この前の決算特別委員会で出た報告では,先ほどの400件に対しまして,二十何%の執行率だったように思います。そういうこともありまして,先ほど課長が,側溝の清掃や舗装やら草刈りなどをしているというふうにおっしゃいましたけれども,平成30年度の道路維持管理事業費を見ますと,約3億円の予算です。このことも含めまして,先ほど前回の決算特別委員長報告などの反省点として考えますと,ここで市長にお伺いしたいんですけれども,生活道路である市道の維持管理の要望は,市民の要望の中でも特に身近で大切な課題であろうと思います。実施率を上げられるような予算枠を確保していただきたいと思いますが,最後に市長の見解をお伺いして,質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  要望件数。まちづくりのほうの要望でも,まちづくりの中身をもう一度精査してくださいというようなお話もしたところでございます。いつまで掛かっても,また地域のたくさんの住民の方の協力がないとできないような要望もあったり,実際,それがすぐできるのかどうかというような要望もございます。この要望自体も精査しながら,一番住民生活に直結する道路の整備については,しっかりと進めていきたいというふうに考えております。また,道路のパトロールに関しても,職員が仕事に来るとき,帰るときであったり,また,先日は市内23の郵便局と道路に対する協定を結んだところでございますし,また,そういったパトロール等の協定を結ばないかというのがほかからも話が来ているところでございます。しっかりと安心安全に生活ができる道路行政というものを限られた財政の中ではありますが,しっかりと整備に努めていきたいというふうに考えております。 ○議長(中村正人君)  以上で,前島広紀議員の一般質問を終わります。次に,10番,平原志保議員から3件,通告がされております。したがって発言を許可します。 ○10番(平原志保君)  市政会の平原志保です。早いもので昨年11月の改選より1年,この場をお借りいたしまして,議員二期目の活動をさせていただくことに対し感謝申し上げます。議員の皆様と一緒に市政のために引き続き頑張っていきたいと思っております。さて,昨年,選挙中に霧島市を隅々走らせていただきました。頂いた声が超高速ブロードバンドの一刻も早い充実でした。ライフラインともいえるこの部分が未整備のために,選挙中出会った新婚の御夫妻は,ちょうど他の地域から霧島市へ移住してきたゲームクリエイターでした。本当は牧園か霧島地区に住みたかったとおっしゃっていましたが,インターネットがつながらないことで,泣く泣く国分に家を借りまして,そして,山のほうに光回線が届く所で土地を探したいとおっしゃっておりました。中山間地域から不便だからといって下る方もいれば,都会からわざわざ霧島へ,そして,中山間地域へ希望する若い方たちもいらっしゃいます。人それぞれだなと思うところもありますが,全くの田舎では,やはり,この現代社会,無理もあります。実際,私も移住してきた一人として感じていたところです。今回,超高速ブロードバンドがやって来ることは,例えば,井戸水をくみに外へ出て行った生活が,水道をひねれば水が出るというようなぐらいの大きな違いです。ライフラインである一つが整うことで,中山間地域に価値を求めていた方々が今まで諦める原因の一つだったものが解決されるわけなので,全く違う人の流れができてくるのかなと期待しております。地域の持つ特性を生かしたまちづくりを目指す霧島市にとって,今回,超高速ブロードバンドが整備されることは,人々の動きに弾みを付けるものだと思います。ぜひ,ここをしっかりPRしていただきまして,今まで移住したくてもできなかったという方々に広めていただければと思います。では,質問に移ります。一つ目です。総合支所の空き部屋の活用について伺います。一つ目,現在,解決しなければならない各総合支所の空き部屋の数若しくは広さは,どれくらいと把握しているか。二つ目です。各総合支所の空きフロアや空き部屋の活用方法は決まっているのか。三つ目です。オープンオフィス,サテライトオフィスなどに使えるように整備できないか。私,オープンオフィスと書いておりましたが,こちらはシェアオフィスの意味も含んでおります。四つ目です。使い方の一つとして地域のアトリエとしての貸出しはできないか。次に,6月議会での市営住宅間の移動ができるようにできないかの,その後について伺います。一番目です。中山間地域での子育て希望者のために国分,隼人地区の公営住宅から中山間地域への市営住宅への転居を可能にしてほしいといったが,再度検討できないか。二つ目です。6月の答弁の中で比較的所得の高い人向けの特公賃住宅があるとのことだが,それらの制度をうまく使い,子育て世帯や移住者向けの公営住宅は造れないか。最後に,シビックセンターを始めとする公民館の備品の充実をすべきではないかということで,一つ目,霧島市文化祭が国分,隼人,霧島地区で毎年秋に行われています。作品に反し展示パネル等がみすぼらしく,展示の質を落としていると思うがどうか。二つ目です。今回,文化祭では盗難事件も発生しましたが,セキュリティの部分で監視カメラの向き等は適切だったのか。三つ目です。日展の展示がされていましたが,果たしてこの状況で受け入れて問題はなかったのか。観客の性善説では対応しきれないのではないか。このパネルに関しては,過去質問をしたことがありました。そのときは予算がないとかでだめでしたが,今回,霧島美術大賞展,文化祭と市民の皆様の展示は欠かさず拝見しておりまして,そして,今回,とどめに日展の書道や絵画の展示も見せていただいたんですが,もうこれ以上我慢ができないということで,再度質問させていただいております。以上,大きく三つの質問をさせていただいております。自席からの再質問も致しますので,よろしくお願いいたします。 ○市長(中重真一君)  平原議員から3問の御質問がありました。2問目の1点目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。2問目,6月議会での市営住宅間の移動ができるようにできないか,その後についての1点目にお答えします。市営住宅から市営住宅への転居については,平成30年第2回定例会の一般質問において,入居者の選考基準に照らせば,現に住宅に困窮していることに該当しないことから認めていない旨の答弁をしたところです。しかしながら,中山間地域の市営住宅への転居を可能とすることにより,自然豊かな環境で子育てを希望する方々などの住宅が確保されるとともに,定住人口の確保及び地域の活性化のほか,住宅の有効利用にもつながることから,一定のルールの下で運用できないか検討してまいります。 ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  次に,2点目にお答えします。特定公共賃貸住宅については,一般の公営住宅と比較して所得制限の緩やかな住宅でありますが,入居基準については他の公営住宅と同様となっており,一定の入居基準を満たす必要があります。加えて,近年,入居希望者が少なく,また,空家状態が続いていた住宅の8戸を公営住宅と同等の取扱いを行う準公営住宅に変更した経緯もあることから,新たな特定公共賃貸住宅等の建設は困難であると考えています。 ○総務部長(新町 貴君)  1問目の総合支所の空き部屋の活用についての1点目から4点目までは関連がありますので,一括してお答えします。総合支所におきましては,これまで業務や職員の集約などに伴い,市民の利便性の向上や建物の維持管理の効率化を図るため,執務室の再配置を行ってきました。このような中,各総合支所の空き部屋としては,牧園総合支所及び霧島総合支所の2階フロア以上が想定されますが,牧園総合支所については建て替え移転に伴う活用,霧島総合支所については周辺施設の集約・複合化を検討しているところであり,現時点では空き部屋の有無については未定です。 ○市民環境部長(有馬博明君)  3問目のシビックセンターを始めとする公民館の備品の充実をするべきではないかの1点目にお答えいたします。霧島市の各地区で開催された文化祭で使用したパネル等は,軽微で多用途な展示に適していますが,長年様々な行事等で使用し,経年劣化等が見受けられるものがあります。今後,備品を保管する関係課と協議し,更新等について検討してまいります。次に,3点目にお答えします。日展鹿児島会霧島展による展示会場の防犯対策については,事前に主催者である日展鹿児島会と協議しました。この展示会は,これまで県下各地で開催されており,それらの先催地の管理体制を参考にして開催しましたので,特に管理上の問題はありませんでした。 ○総務部長(新町 貴君)  次に,2点目にお答えします。11月初旬に開催された霧島市文化協会国分支部が主催する文化祭において,展示物1点が盗難に遭い,同協会会員により霧島警察署に被害届が出されました。行政庁舎本館及び別館に防犯カメラを計21台設置しており,これらの防犯カメラについては,来庁される市民の安全を確保することを主たる目的としていることから,市民の出入りの多い庁舎出入口やキャシュコーナー等を中心に撮影しているため,市民ギャラリーに関しては撮影の範囲外でした。市民ギャラリーでは,市内の小,中,高等学校の作品展,霧島市美術協会,文化協会の展示会等が頻繁に開かれ,多くの展示品が置かれることから,警備の方法等について,今後,検討してまいります ○10番(平原志保君)  早速ありがとうございました。特に前回6月の質問に関しての答弁は本当にうれしい答弁です。心より感謝いたします。では,ぐちゃぐちゃになってしまうので,順番にいきたいと思います。まず,総合支所の空き部屋の活用です。今,空いている所が牧園と霧島総合支所の2階という形になると思うんですけれども,牧園は先ほどと昨日といろいろとお話を伺っていまして,今回,ここで触れるのはやめます。今,考えられるのは霧島総合支所の2階の部分になるかと思うのですが,これも周辺施設の集約複合化を検討しているというところがあるということなんですが,これが中央公民館を移転するかどうかということなんだと思うんですけれども,具体的にいつ頃結果というか,動かすか,動かさないかというお考えの数字というのは出てくるんでしょうか。まず,日にち的なものを教えていただいてよろしいですか。 ○市長(中重真一君)  まだ,具体的に日時等が決まっているところではございません。いろいろな活用方法がある中で,集約化も一つの選択肢として,地域の皆さんに一番喜んでいただけるような,また,活性化につながるような利用方法というものを現在検討しているところです。 ○10番(平原志保君)  霧島は霧島総合支所がありまして,少し離れた川の横に中央公民館,こちらが文化活動等をする場所として,図書室などもありまして,使っております。この中央公民館が老朽化していまして,移転するかもという話が出ているところだと思うんですけれども,霧島に住む議員の一人として,要望しておきたいのは,中央公民館は中央公民館として霧島には必要であり,耐震するにしても,年数もいっていますので,あくまでも要望ですけれども,できましたら新しく建て替えていただきまして,中央公民館となる,今は2階建てですけれども,1階だけでもいいですので,ある程度の集会ができるスペースを一つ作ってほしいなというのが要望です。それでは,総合支所のほうが空くわけですけれども,総合支所の2階,3階部分というのが,今,がら空きです。写真を見てください。霧島総合支所の写真になります。1枚目と2枚目です。1枚目が空き部屋の一つです。2枚目が窓口になっていたフロアになるんですけれども,このように広いスペースが空いております。こちらの総合支所の2階,3階というのが,思った以上に多くの部屋を持っておりまして,先日,山田議員もテレワークの提案をされていましたけれども,今回,そのときの話というのが主に企業ありきの雇用型テレワークの就業形態の話がメーンだったのかなと思ったんですが,例えば,霧島でやる場合などは,総合支所の上でオープンするので,霧島地区に住む人たちが使えるのはもちろんなんですけれども,別荘や長期滞在の方々なんかにも開放しまして,ワーケーション,ワークとバケーションをつなげた造語ですけれども,ワーケーションなどにも利用できるようなシェアオフィス,オープンオフィスとも言いますけれども,導入することができないかなという質問です。この辺の考え方というのは検討されたことなどはあるんでしょうか。市長にお聴きしたいですけれども。 ○市長(中重真一君)  今のこの霧島総合支所の空いている所に関しましては,建物が一つというような中で,セキュリティ等の問題もありますので,そういった中でどういった活用ができるか。また,セキュリティ等もどういうふうなクリアができるか。そういうところまで含めて今,検討をしているところです。 ○10番(平原志保君)  検討していただいているということは,もしかして,そういうことも可能なのかなと思うんですけれども,このワーケーションなんですけれども,日本航空などが昨年から導入済みで,7月,8月には最大5日間の休みを取得して使っているそうです。日本航空などは鹿児島空港にも就航していますけれども,和歌山県の白浜町というところがIT環境を整えたオフィスを設けていまして,民間企業を誘致していっているということを聴いています。和歌山のほうでやっていらっしゃるのは,企業が利用できるような施設を企業が整備するというようなこともやっていらっしゃるようですけれども,霧島の場合は,別荘を控えていたり,牧園ほうにホテル街がありますので,そこら辺の個人の方たちなども霧島に来ればバカンスも,そして,仕事もできるというふうになれば,かなり魅力的なのではないかと思っています。また,このシェアオフィスのメリットというのは,子供のいる人たちが地区外から遠くに行かなくてもいいというのが最大のメリットです。幼稚園や小学校の帰る時間を気にせず,ぎりぎりまで地域で仕事ができ,国分,隼人まで下りていかなくてもいいということがかなり便利かなと感じます。オープンオフィス,サテライトオフィスというふうにいろいろ言われますけれども,広いフロアはそのようなものを作りまして,また,小さいスペースの所は個人用に貸し出してもいいのかなとも考えます。セキュリティの部分が一番だと思いますけれども,先ほど挨拶のところに出しました超高速ブロードバンドが整備されるということが本当に大きなことです。IT環境をしっかりと整えれば,霧島の総合支所の上でも十分仕事が一般企業の方も個人の方もできます。そして,ゲームなど本当にデータ量が多いような仕事をされる方たちもやっていくことができます。ぜひ,このまま進めて前向きに御検討いただければ有り難いです。次の写真を御覧ください。これはアトリエと書いてあるメモですけれども,この写真,先日,国分でにじいろマーケットという団体のイベントがありました。このにじいろマーケットというのは,メーンの主婦4人が若者から子連れのお母さん,お父さん,そしておじいちゃん,おばあちゃんまで一日が楽しく過ごせる場所を作ろうとボランティアで企画し,地元の大学生や企業などの協力を得て実現したものです。今回,経費を引いた残ったお金は社協のほうに寄附されたということです。もともとはハンドメイド好きが講じまして,イベントで売ったり,お店を持つまでになった方々なんですけれども,趣味を仕事にさせるきっかけは,こういうイベントに参加したことだということで,家で物を作っている若いお母さんとか,新しくこれからこういうことをやりたいという人たちが気軽に参加できるイベントを作ろうということで,今回,初めて開催されました。2,000人を超えるお客様が来たということだったんですけれども,市長もよく御存じだと思うんですけれども,鹿児島県はハンドメイドがとても盛んで,特に霧島市は雑誌やテレビ局などの番組で取り上げられるほど人口が多いそうです。作家さんはどこで仕事をしているのかといいますと,大体主婦が多いので,家の片隅で子供が帰ってくるまで,旦那さんが帰ってくるまでということで作業をされているそうです。今回,参加された方に,皆さんで作業できる場所があったら行きますかというふうに伺いましたら,ぜひ,行きたいとおっしゃっていました。それはなぜかといいますと,やはり家で一人で作業をするというのは孤独なんですね。寂しいですということをよくおっしゃっていました。霧島には皆さんでみそづくりをしたり,たれづくりをしたりという文化がございます。そういう施設もしっかりと揃っていまして,農業活性化センターですか,そちらのほうで婦人部とか,農協とか,いろいろなグループで,皆さんおしゃべりをしながら作業していきます。それの現代版だと思っていただければ,そういうスペースを作っていくのも賑わいを出す一つのものなのかなと考えております。それで半分提案になるんですけれども,皆さんで使えるアトリエのような,もちろん料金を取ってやれるような場所がいいんですけれども,アトリエというものを総合支所の上に作ったらどうかと思います。先ほどのシェアオフィスと同じ考え方なんですけれども,下のほうにはシェアオフィス,その上でもいいです。今度はそこは主婦などがみんなそこで作業ができる。でも,皆さん,それぞれが作家さんたちなので,自分の仕事を持ってきてそこで作業する。隣は編み物。隣は粘土を作っているかもしれません。そのようなスペースを作れば,霧島のほうに通って来てくれる方も増えるのではないかなと思います。通う方が出てくれば,子供も上の学校にやろうという形になるんですよ。仕事が霧島地区の方々は,国分の方でも,学校を霧島の学校に通わせている方がちょこちょこいらっしゃいます。主婦が霧島方面に上がってくるような形になりますので,このアトリエづくり,多分ほかの地域では余りやっていないと思うので,ぜひ,霧島のクリエイティブな土台を作ると思ってやってみてください。そんなにお金の掛かることではないと思います。ぜひ,今,空いているならば,そういうスペースを開放し,作業ができる場所の料金をとって,しかるべきルールづくりをしていただいて,やっていただきたいと思うのですけれども,どうでしょうか。こういうことなんですけれども,考えられるものなんでしょうか。 ○財産管理課長(田上哲夫君)  公共施設の活用ということで,今,幅広くいろいろアイデアを頂きながら,空き部屋であるとか,空きスペースを有効に活用できるように考えてまいりたいと思います。 ○10番(平原志保君)  ぜひ,考える時間もなるべく短めに,さっさと使えるようにしていただければ有り難いので,早めに結論を出してやっていってくださるようにお願いいたします。次にいきます。次は6月の先ほどの質問をしていた部分の答弁です。本当にありがとうございます。公営住宅から公営住宅へ移るというのは,もう不可能だというような答弁を頂いていましたので,本当に有り難いです。霧島地区の例を申し上げますと,学校を出ますと国分,隼人に下りてきまして,そこで就職し,結婚し,新婚の家も国分,隼人で,意外と公営住宅を借りている方が多いです。でも,子供が生まれますと,そして小学校へ入るとき,やはり親元がいいなということで,霧島へ戻ってきたいという方,横川もそうなんですけれども,戻ってきたいという方がいるんですけれども,結構住むところがないんですね。やはり公営住宅は安いです。公営住宅から公営住宅で,後々は自分の親たちの家が地元にはあったりするので,ぜひ,この公営住宅から公営住宅というのができるようになれば,弾みがつくと思います。市長,英断,本当にありがとうございました。そして,次なんですけれども,特公賃の新しい建設ができないかというような話なんですけれども,これを出していたのは,永水地区の思いがありまして,山村留学等でいらっしゃる方々が,住宅不足で困っていらっしゃいます。昨日,木野田議員もおっしゃっていましたけれども,そこに自分たちの地域で作って,それに対して補助が出るかもみたいなものがあったので,考えていかなければならないのかなと思うのですが,外から人を呼ぶというならば,山村留学はとてもいい制度なので,ここも市のほうももう少しお力を貸してくださって,住む所の整備というものを地元だけではどうしてもできない部分がありますので,お力を貸していただきたいなと思いますが,その辺は何かお考えのものというのはあるのでしょうか。ちょっと通告よりずれてしまうかもしれないですけれども,無理でしたら結構です。 ○市長(中重真一君)  中山間地域に子育て世代の方に来ていただくということを考えたときに,移住の制度もうまく利用すべきかなということも,先日,三役会の中で話をしたところでございます。ただ,その中で,例えば移住という形で来て,家賃補助を受けて1年ぐらいたった後に,いいところだから家を建てようとなると,その前に家賃補助を受けているので,家を建てるときには補助が出ないといったような問題もあるということが分かってまいりまして,その辺のいろいろ課題も持っている移住の霧島市が行っている施策ですので,今後,どういった形が,一番利用される方,また,定住促進につながるか等も含めて検討を続けていきたいというふうに考えております。 ○10番(平原志保君)  市長のおっしゃるとおりで,移住の本当にいい制度があるんですけれども,まず,山村留学であったり,お試しで住んだりということですと,やはり1年,2年というようなものなんですね。そのときにその制度は使えなかったり,使ったところで次の制度が使えなかったりするので,やはり短期目の何か住むところやお試しができるようなものを何か整備していただけると,来るきっかけになるのかなと感じるところです。この質問はここで終わらせます。三つ目にいきます。シビックセンターの件です。今回,この質問を出しましたのは,大きく二つありまして,まず展示物のレベルがとてもいいのにもかかわらず,展示するスペースもすてきな所です。シビックセンターは壁も白くて,この間の大改修のときには照明も換えていただいり,スペースもきれいになったりと,とてもよくなったんですけれども,肝心なパネルを入れてしまいますと,本当に昭和に戻ってしまうというか,ちょっと見るに堪えないぐらいひどいものになってしまいまして,セッティングしてくださる職員の方やスタッフの方には大変申し訳ないんですけれども,物ではどうしようもカバーしきれないのかなというふうに感じております。穴あきのパネルを今も使っているんですけれども,そもそもサイズが絵画を飾るには小さいんですね。つなげて使うんですけれども,下の部分がはみ出します。今回,日展でどうしているのかなと見ましたら,下になんとごみ袋ですか,黒いシートが貼られていまして,本当に気の毒になりました。すばらしい作品が飾られているわけですけれども,やはりここのシビックセンター2階のフロアでしたら,写真を出してください。日展1と書いてあるものです。下の部分が私はごみ袋に見えたんですが,ぴらぴらしたものが下に貼ってありました。上の部分の高さが,まず絵画に対して壁が足りません。やはり数メートルの高さがないと,あの作品は栄えないと思います。そして,全体的に照明がないので,作品が暗くて沈んでしまっています。日展の方たちも納得して置かれたんでしょうけれども,私は大したことは全くないんですけれども,描いた本人だとすれば,ちょっと残念だったなというふうに感じてしまうのではないかと。作家の皆さんには申し訳ないというような気が致しました。市長,この展示を見て,今回,どう思われましたか。 ○市長(中重真一君)  日展に関しましては,オープニングから,また展示物も全て見に行きました。すばらしい作品が大変多うございました。1階のほうで展示してありました彫刻に関しましては,上のほうから自然の光を取って非常に環境的にすばらしいというようなことを彫刻の先生方が言っていらっしゃったのを覚えております。また,この絵画のほうにつきましても,確かにパネル等で破損が目立ったりしている部分がございましたが,全てに布を掛けるとか,いろいろやり方もあるのではないかなというふうに考えております。また,光に関しても,光が余り強過ぎても乾燥等も出てくるのかなというようなところもございますので,展示をされる方々のお話を聴きながら,今,私たちができることというものをしっかりやっていきたいというふうに考えております。 ○10番(平原志保君)  一応,霧島市は,霧島の市民憲章で文化についてうたっています。文化というものを書いているならば,かなりレベルが高いと正直思います。舞台にしろ,踊りにしろ,歌にしろ,そういったステージものは本当にすばらしく,皆さんの作られる作品もびっくりするぐらい鹿児島県,そして霧島市はレベルが高いんですけれども,展示していく美術館がないわけですので,せめてこの美術館がないならば,そのかわりにこのシビックセンターが使われているわけなので,そこまでいかなくてもそれに代わるようなレベルには持っていっていただきたいなというのが本音です。このせいなのか分かりませんけれども,なかなか霧島市民,作品を鑑賞する機会が与えられていないと思います。美術館もないので,美術館に行く機会もないですし,何がおかしいものなのか,何が変なのかということを子供たちにも教えられない状況なのかなと感じております。ぜひ,このシビックセンターにくれば,ある程度のものは見られるというような感じにするならば,本当に展示環境というのは大事なので,少々お金が掛かってもそこはぴしゃっとやっていただきたいと思いますが,ここの担当はどうでしょうか。 ○市民環境部長(有馬博明君)  御指摘ありがとうございます。美術館については,私も福山の松下美術館によく行かせていただいています。そこの学芸員の先生に私どもの霧島美術大賞展の実行委員の委員にもなっていただいて,松下美術館とも連携をしながら,霧島美術大賞展も運営をさせていただいております。霧島美術大賞展も歴史を積み重ねて,全国から今応募があるように,だんだんレベルも上がってきておりまして,毎年,その美術展に子供たちも出展できると。そこでいろいろ先生たちの講評も頂けるということで,今,議員御指摘のような本当にすばらしい絵に触れる機会は作っているのかなというところには大きな自負を持っているところでございます。ただ,展示の在り方については,今回の日展につきましては,先ほど答弁いたしましたとおり,日展の方々と終わってから,反省の機会もございましたけれども,このすばらしい会場でぜひ次もやりたいと言われるぐらいに,日展の主催者の方々からはお褒めを頂いております。ただ,展示のパネルに関しては,様々なお好みもあったり,御要望もあったり,目的も用途でも変わってくると思います。私どもが身近な市民の皆様が使う文化展示には,有孔ボードでフックをすぐ掛けられて,展示しやすいという利便性もあったり,持ち運びをするのに,全面板であったらかなり重くて,有孔ボードだとかなり軽くて設営がしやすいというメリットもございます。そういったメリット,デメリット,あるいは今後も当然設備そのものが,備品そのものが老朽化してくるわけですので,買い替えなのか,あるいは張り替えなのか,いろいろなことも検討しながら考えてまいります。 ○10番(平原志保君)  その関係者とか,多分遠慮して言われなかったんだと思うんですけれども,実際,展示される方々に聴きますと,どうにかしてくれというのが本音のところで言われておりまして,今回,出させていただいたんですね。皆様のお優しさだと思いますけれども,ぜひ,霧島市の名前に恥じない形でやっていただければ有り難いなと思います。工夫はしてくださっているのは,重々分かります。そして,いい作品があるのも存じております。それに見合う環境づくり,これはある程度お金が掛かるのもしょうがないと思います。一回設備を整えていただければずっと使えますので,これを機に,市長も文化の霧島と言えるように整えていただければ有り難いなと思います。セキュリティの面です。今回,文化祭のところなんですけれども,作品がなくなりました。私も見ていた作品だったので,とても残念に思いました。特に残念だったのは,文化祭の場合,ちゃんと皆様,係として作品についていらっしゃいました。時間になって帰られた後に取られてしまったそうなんですね。本当にお気の毒だったんですけれども,監視カメラに犯人が写っていないか期待したんですけれども,カメラの位置も作品のほうには向いてなく,あそこは柱等もいろいろありますし,四隅のほうは暗かったり,いろいろ死角になる部分が多いということが今回分かりまして,今後,作品展をあそこでやることも多いですし,人の出入りも多いところです。セキュリティに関しては,見直しを一刻も早くやっていただきまして,カメラの台数等足りなければ,増やしていただきたいのですが,カメラ等の数を増やす予定などはあるんですか。 ○総務課長(橋口洋平君)  部長答弁でもありましたけれども,今,庁舎全体で21か所設置しているところでございます。これにつきましては,別館を造るときに,それまでは多数なかったんですけれども,セキュリティの関係で,平成29年度でそれを増設したいきさつがあります。そういった形で増設して,先ほどありましたように,人の出入りが多い所とか,キャッシュコーナーとか,そういう所を主に映すようにしているところでございます。増設が可能かどうかということも検討しなければいけないんですけれども,カメラの増設もそうですけれども,5時から先の警備の在り方というのを今,警備会社に委託しておりますので,その警備の在り方につきましても,警備会社のほうと十分に協議していきたいというふうに考えております。 ○10番(平原志保君)  警備の方法,また,いろいろ検討していただけるということなので,今後,展覧会等にもあそこのスペースは使いますので,作品を守るという意味でもしっかりとお願いしたいと思います。今回,日展を見ていたときに,彫刻作品なんですが,結構,子供が触っておりました。触っていい彫刻というのももちろんあるんですけれども,物によっては結構重さがなかったりして倒れたりもしますし,危なかったりもします。展示の仕方等も日展の関係者の方がしっかり見たと思うんですけれども,やはり誰か見ていないと危ないなというふうに感じたところでした。今回は,市長の英断で本当にありがとうございます。公営住宅から移るということのお返事を頂けたことだけでも十分です。以上で,一般質問を終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,平原志保議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの6名については,明日の本会議で行います。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 3時43分」...