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平成30年第4回定例会(第2日目12月 4日)

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  1. 霧島市議会 2018-12-04
    平成30年第4回定例会(第2日目12月 4日)


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    最終取得日: 2021-09-18
    平成30年第4回定例会(第2日目12月 4日)             平成30年第4回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成30年12月4日(第2日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │報告│専決処分した事件の報告について(平成30年度霧島市一般会│      │ │  │4 │計補正予算(第3号)の専決処分について)       │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │2 │議案│霧島市議会議員及び霧島市長の選挙における選挙運動用自動│      │ │  │98 │車の使用並びに選挙運動用ビラ及び選挙運動用ポスター作│      │ │  │  │成の公営に関する条例の一部改正について        │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │3 │議案│霧島総合福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部│      │ │  │100 │改正について                     │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │4 │議案│字の区域の変更について                │      │
    │  │114 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │5 │議案│霧島教育委員会委員の任命について          │      │ │  │116 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │6 │議案│霧島市職員定数条例の一部改正について         │      │ │  │99 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │7 │議案│霧島市都市公園条例の一部改正について         │      │ │  │101 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │8 │議案│霧島市営住宅の設置及び管理に関する条例の一部改正につい│      │ │  │102 │て                          │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │9 │議案│霧島市下水道事業の設置等に関する条例の制定について  │      │ │  │103 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │10 │議案│霧島新市まちづくり計画の変更について        │      │ │  │104 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │11 │議案│指定管理者の指定について(霧島市溝辺崎森地区公民館) │      │ │  │105 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │12 │議案│指定管理者の指定について(霧島市国分総合福祉センター│      │ │  │106 │霧島市隼人総合福祉センター)             │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │13 │議案│指定管理者の指定について(霧島市牧之原老人憩の家)  │      │ │  │107 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │14 │議案│指定管理者の指定について(霧島市国分障害者福祉作業所│      │ │  │108 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │15 │議案│指定管理者の指定について(霧島市隼人障害者福祉作業所│      │ │  │109 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │16 │議案│指定管理者の指定について(霧島市障害者福祉作業所わか │      │ │  │110 │ば)                         │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │17 │議案│指定管理者の指定について(霧島市霧島保健福祉センター)│      │ │  │111 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │18 │議案│指定管理者の指定について(霧島市溝辺ふれあい温泉センタ│      │ │  │112 │ー・霧島市横川健康温泉センター・霧島市霧島温泉健康増進│      │ │  │  │交流センター)                    │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │19 │議案│指定管理者の指定について(麓1号公園)        │      │ │  │113 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │20 │議案│平成30年度霧島市一般会計補正予算(第4号)について  │      │ │  │115 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │21 │陳情│75歳以上の医療費負担の原則2割化に反対する陳情    │      │ │  │5 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │  │  │一般質問 蔵原  勇君(51ページ)          │      │ │  │  │      ・市長の政治姿勢について         │      │ │22 │  │      ・総合窓口案内所について         │      │ │  │  │      ・県河川の維持管理について        │      │ │  │  │      ・通学路の安全対策について        │      │ │  │  │     山田 龍治君(60ページ)          │      │ │  │  │      ・WiFiの整備について         │      │ │  │  │      サテライトオフィス及びテレワークの推進に│      │ │  │  │       ついて                 │      │ │  │  │     松枝 正浩君(71ページ)          │      │ │  │  │      ・平成30年第1回定例会質問の進捗について │      │ │  │  │      ・市役所組織の在り方について       │      │ │  │  │     植山 利博君(85ページ)          │      │ │  │  │      ・霧島市のまちづくり基本構想について   │      │ │  │  │      ・進出企業(大型小売業・サービス業等)に対│      │ │  │  │       する市の対応について          │      │ │  │  │      ・ごみ処理の現状と課題について      │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     10番  平 原 志 保 君    11番  阿 多 己 清 君     12番  木野田   誠 君    13番  前 島 広 紀 君     14番  有 村 隆 志 君    15番  中 村 正 人 君     16番  仮 屋 国 治 君    17番  松 元   深 君     18番  池 田 綱 雄 君    19番  厚 地   覺 君     20番  新 橋   実 君    21番  植 山 利 博 君     22番  池 田   守 君    23番  下深迫 孝 二 君     24番  蔵 原   勇 君    25番  前川原 正 人 君     26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    武 田 繁 博 君   議事調査課長    冨 永 博 幸 君  議事グループ長   德 留 要 一 君   書    記    原 田 美 朗 君  書    記    郡 山   愛 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   中 重 真 一 君   副  市  長   山 口   剛 君  副  市  長   内   達 朗 君   総 務 部 長   新 町   貴 君  企 画 部 長   満 留   寛 君   市民環境部長    有 馬 博 明 君
     保健福祉部長    山 口 昌 樹 君   農林水産部長    川 東 千 尋 君  商工観光部長    池 田 洋 一 君   建設部長兼     堀之内   毅 君                        まちづくり調整監  総務部参事兼    德 田   忍 君   危機管理監     新 村   司 君  秘書広報課長  総 務 課 長   橋 口 洋 平 君   安心安全課長    石 神   修 君  財 政 課 長   小 倉 正 実 君   財産管理課長    田 上 哲 夫 君  企画政策課長    永 山 正一郎 君   地域政策課長    西   敬一朗 君  情報政策課長    宮 永 幸 一 君   環境衛生課長    出 口 竜 也 君  農政畜産課長    田 島 博 文 君   商工振興課長    谷 口 隆 幸 君  霧島PR課長    藤 崎 勝 清 君   観 光 課 長   八 幡 洋 一 君  建設政策課長    川 路 和 幸 君   建設施設管理課長  仮屋園   修 君  土 木 課 長   猿 渡 千 弘 君   建築住宅課長    侍 園 賢 二 君  都市計画課長    柿 木 安 長 君   牧園総合支所長   阿久井 洋 一 君                        兼地域振興課長  教  育  長   瀬戸上   護 君   教 育 部 長   中 馬 吉 和 君  教育総務課長    本 村 成 明 君 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前10時00分」 ○議長(中村正人君)  これより本日の会議を開きます。お手元に配付いたしました議事日程に基づき会議を進めてまいります。これより議事に入ります。   △ 日程第1 報告第4号 専決処分した事件の報告について(平成30年度霧島市一般                会計補正予算(第3号)の専決処分について)から     日程第21 陳情第5号 75歳以上の医療費負担の原則2割化に反対する陳情まで一                括上程 ○議長(中村正人君)  日程第1,報告第4号,専決処分した事件の報告について(平成30年度霧島市一般会計補正予算(第3号)の専決処分について)から日程第21,陳情第5号,75歳以上の医療費負担の原則2割化に反対する陳情まで,以上21件を一括し,議題とします。これより日程第1,報告第4号から日程第20,議案第115号まで,以上20件を一括し,質疑に入ります。1名の議員より質疑の通告がされておりますので,発言を許可します。25番,前川原正人議員。 ○25番(前川原正人君)  報告第4号,平成30年度霧島市一般会計補正予算(第3号)の専決処分につきまして,質疑をさせていただきたいと思います。まず,今回の補正予算の専決処分でございますが,国は11月30日に台風24号並びに25号による災害を激甚指定と致しました。こういうことによりまして,今回,補正予算が組まれ,そして専決処分ということで処理をするわけですけれども,これによりまして国庫補助がかさ上げになっていくことが予想をされると思います。そこでお聴きをしたいのは,激甚指定によりまして,本市への財政負担がどのように変化をしていくのか,これが1点です。二つ目には,同じく台風24号によりまして,文教施設災害復旧事業と致しまして,977万円が予算計上をされております。修繕料及び天降川小学校屋内運動場,いわゆる体育館でございますが,これの災害復旧工事の内容を示していただきたいと思います。 ○総務部長(新町 貴君)  報告第4号,平成30年度霧島市一般会計補正予算(第3号)の専決処分についての質疑のうち,1点目についてお答えいたします。激甚災害制度につきましては,地方財政の負担を緩和し,又は被災者に対する特別な助成を行うことが特に必要と認められる災害が発生した場合に,国が当該災害を激甚災害として指定し,併せて当該災害に対して適用すべき災害復旧事業等に係る国庫補助の特別措置等を指定するものです。平成30年9月28日から10月1日までの間の暴風雨による災害については,11月30日の閣議において激甚災害として指定されたことから,本市においても台風24号に伴う災害復旧事業のうち一定の要件を満たすものは,通常の災害復旧事業に比べ,国の補助率がかさ上げされるなどの適用措置を受けることができます。しかしながら,台風24号に伴う本市の災害復旧に当たっては,一定の要件を満たしていないことから,国の補助率かさ上げの対象となる事業はありませんでした。そのため,今回の国の激甚指定に伴う本市の財政負担に変動はありません。 ○教育部長(中馬吉和君)  質疑の2点目についてお答えいたします。文教施設災害復旧事業977万円のうち,学校施設に係る修繕料217万円につきましては,国分小学校のテラスの屋根破損や宮内小学校の校舎屋上の防水シート飛散の復旧など,合計7校の屋根,屋上等の復旧に要する費用であります。天降川小学校屋内運動場屋根災害復旧工事760万円につきましては,体育館の北側の屋根が長さ40mにわたってめくれた箇所を復旧しようとするものです。具体的には,めくれた鋼板部分を切断し,既設と同様のフッ素樹脂塗装鋼板を施工しようとするものです。 ○25番(前川原正人君)  それぞれ答弁を頂きました。まず,この財政措置の関係でございますけれども,今部長がおっしゃったように,激甚の指定はなかったということで理解をするわけです。しかし,今後,例えば積み残しがあったりとか,昨夜のような豪雨等が輪をかけてあるとなると,考慮するべきそういう部分もあるとは思うんですけれども,台風24号及び25号での本市への財政的な支援というのは全くのゼロということで理解をしてよろしいわけですか。それを1点お聴きしておきたいと思います。それともう一点は,天降川小学校の関係及び全ての学校,7校で影響があって,それに対する予算ということで理解をするわけですけれども,この天降川小学校の屋内運動場,これは大体10年弱,9年程度が経過をしているというふうに認識を致しておりますが,この災害,自然災害ではありますが,その瑕疵担保責任,これは施工業者に対して,大体引き渡してから,10年間の瑕疵担保責任というのもひとつの協定というか約束ごとでルールがあるわけですが,これに対する業者への責任といいますか,あくまでも自然災害ではありますが,瑕疵担保責任というのは問われなかったのか,その辺についてお聴きをしておきたいと思います。 ○財政課長(小倉正実君)  ただいまありました国庫補助のかさ上げ財政措置につきましてですが,今後の台風災害等について,どのように災害が発生するかというのはちょっと予見できませんので,そのときにはまた国の激甚指定等によって,そのときの対応となると思われます。ただ,今回の3号補正で計上しております補正の内容につきましては,先ほど部長が答弁しましたとおり,一定の要件を満たすものが国の激甚災害の指定に基づく補助の要件となっておりますので,それに該当するものがございませんでしたので,対象となるものとしてはないところでございます。 ○教育部長(中馬吉和君)  天降川小学校の体育館につきましては,議員同様,私どももなぜ天降川小学校がという思いを持ったのは事実でございます。したがいまして,そのような視点で現在,設計がまず構造計算に基づき十分な強度が保たれていたのか,あるいは施工はその設計書のとおりになっていたのかということについて,設計業者,施工業者を立ち会わせて,教育委員会と工事契約検査課とともに調査をしたところでございます。その結果,設計業者のほうから報告書が先日上がってまいりましたので,その報告書について精査をしているところでございますので,その瑕疵の有無の判断については,いましばらくお時間を頂ければと思います。 ○25番(前川原正人君)  まず,その財政措置の部分ですが,一定の要件に該当をしなかったと。激甚指定は要件には該当しなかったんですが,通常の災害査定という点では,十分にその要件を満たしていたという理解でよろしいですかということをお聴きをしておきたいと思います。教育委員会の関係でございますが,今後,瑕疵担保については,立会いをしていただいて,まだ10年も満たないということで,体育館が災害を受けたというのは事実でありますけれども,そのことについては,また議会のほうにも御報告いただくなり,そして,そのことが立証されれば,財政的にも瑕疵担保責任の財政的な変動というのも今後は考えられるのか,それについてどうなのかお聴きをしておきたいと思います。 ○財政課長(小倉正実君)  今回の災害につきましては,道路河川等におきまして,倒木,崩土,法面崩壊などが主なものでありました。それで第3号の補正予算につきましては,1億5,400万円ほどの予算を計上させていただいたところでありますけれども,通常の公共土木災害等の大きな道路施設等の災害というのがありませんでした。そのために補助採択となるような事業についてはなかったところであります。 ○教育部長(中馬吉和君)  先ほど申しましたように,瑕疵等の有無について最終的に判断を致しまして,市としての最終的な方針も決定し,業者への対応も含めまして,また議会のほうには報告をさせていただきたいと考えております。 ○議長(中村正人君)  以上で,通告による質疑を終結します。ほかに質疑はございませんか。               [「なし」と言う声あり]  以上で,質疑を終結します。これより議案処理に入ります。お諮りします。日程第1,報告第4号,専決処分した事件の報告について(平成30年度霧島市一般会計補正予算(第3号)の専決処分について)から日程第5,議案第116号,霧島市教育委員会委員の任命についてまで,以上5件については,会議規則第38条第3項の規定により,委員会付託を省略し審議したいと思いますが,これに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。   △ 日程第1 報告第4号 専決処分した事件の報告について(平成30年度霧島市一般                会計補正予算(第3号)の専決処分について) ○議長(中村正人君)  まず,報告第4号,専決処分した事件の報告について(平成30年度霧島市一般会計補正予算(第3号)の専決処分)について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。報告第4号について,承認することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,報告第4号は承認されました。   △ 日程第2 議案第98号 霧島市議会議員及び霧島市長の選挙における選挙運動用自                動車の使用並びに選挙運動用ビラ及び選挙運動用ポスター                の作成の公営に関する条例の一部改正について ○議長(中村正人君)  次に,議案第98号,霧島市議会議員及び霧島市長の選挙における選挙運動用自動車の使用並びに選挙運動用ビラ及び選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例の一部改正について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第98号について,原案のとおり可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第98号は原案のとおり可決されました。   △ 日程第3 議案第 100号 霧島市総合福祉センターの設置及び管理に関する条例の                 一部改正について ○議長(中村正人君)  次に,議案第100号,霧島市総合福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第100号について,原案のとおり可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第100号は原案のとおり可決されました。   △ 日程第4 議案第114号 字の区域の変更について ○議長(中村正人君)  次に,議案第114号,字の区域の変更について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第114号について,原案のとおり可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第114号は原案のとおり可決されました。   △ 日程第5 議案第116号 霧島市教育委員会委員の任命について ○議長(中村正人君)
     次に,議案第116号,霧島市教育委員会委員の任命について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第116号の採決は,電子により行います。議案第116号について,原案のとおり同意することに賛成の方は賛成ボタンを,反対の方は反対ボタンを押してください。                [電子ボタン押下]  ボタンの押し忘れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  押し忘れなしと認めます。確定します。投票の結果を報告します。投票総数25票,うち賛成25票,反対0票,以上のとおり賛成多数であります。したがって,議案第116号は原案のとおり同意されました。   △ 日程第6 議案第99号 霧島市職員定数条例の一部改正についてから     日程第21 陳情第5号 75歳以上の医療費負担の原則2割化に反対する陳情まで                一括上程 ○議長(中村正人君)  続いて,委員会付託であります。日程第6,議案第99号,霧島市職員定数条例の一部改正についてから日程第21,陳情第5号,75歳以上の医療費負担の原則2割化に反対する陳情まで,以上16件についてはお手元に配付しております付託表のとおり,所管の常任委員会に付託しますので,後ほど御覧ください。お諮りします。付託表に誤りがあったときは,議長において処理することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。   △ 日程第22 一般質問 ○議長(中村正人君)  次に,日程第22,一般質問を行います。一般質問は22名の議員から通告がされております。順次,発言を許可します。まず,24番,蔵原勇議員から4件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○24番(蔵原 勇君)  議席番号24番,蔵原勇です。ただいま議長より許可を頂きましたので,先に通告いたしました4問について質問を致します。その前に一言申し上げます。早いもので,今年も残り少なくなりました。それぞれなりに皆様方も大変お忙しい時期になったと思います。今年は全国的に豪雨災害,北海道東部地方や広島地方の災害など,大規模な自然災害が立て続けに発生し,被災地では現在も懸命な復興作業が行われております。全国的に特に災害の多い都市で被災された地域の皆様方に心よりお見舞いを申し上げ,数か月たった今でも避難されている方々に一日も早い復興を願うものでございます。また,私どもの近辺の自治体であります湧水町や伊佐市においては,霧島山系の噴火により多大な被害があり,稲作の一部が植え付けできない状態で,農家の方々が大きな打撃を受けられ,誠に残念な年であったのではと思うところであります。そのような中,本市の1年を振り返ってみますと,近隣自治体同様に新燃岳の噴火により川の濁りといったようなことで,その灰の除去作業に随分苦労されたように聴いているところでもあります。来年こそはこのような年にならないように願うものでございます。今朝の新聞等でも湧水町では来年も稲作等が植え付けできないというようになっているようでございます。本当に残念と言うしかありません。さて,本市においても先の発表で本議会に4億215万円の補正予算が計上されて,来年の都市問題会議等を含めた体育館改修費として,また2年後の国体に向けての準備に思い切った予算計上と適切な予算と思います。来年11月の7,8日の2日間にわたり全国市長会等が毎年主催している全国都市問題会議が,私たちのまち霧島市で開催される予定となっており,本年10月に開催されました新潟県長岡市において,次期開催地の市長として,中重市長が歓迎の挨拶をされたところでございます。全国の市長を始め,約2,000人の都市の自治体,関係者が本市を訪れることが予想されますので,全国に本市霧島の情報を発信する絶好のチャンスとして捉え,全市を挙げて歓迎いたしたいと思います。市長を始め市職員,関係者の皆様におかれましては,準備が大変だと思いますけれども,万全の体制で開催できるよう努力していただきたいと存じます。それでは,質問に入ります。市長の在任1年間についてお伺いいたします。昨年11月に市長,市議会議員選挙が行われ,中重市長におかれましては,私たち議員とともども当選され1年が経過いたしました。市長につきましては,選挙に当たり,もろもろの公約をされたわけですが,この1年間を振り返り,どのような感想をお持ちであるかお伺いしたいと思います。すなわち1問目に,この1年で成果が上がったのは何か。2問目には,ぜひ,任期期間の4年間にわたり,仕上げたいものは何か。三つ目には,将来的な長期展望を持ってするべきことは何か,率直な考えをお伺いいたします。次に,2問目でございます。総合窓口案内所についてお伺いいたします。これまで市役所に用件等のある市民は,まず,お祭り広場駐車場より階段を上がって,歩道橋を渡り,1階から8階まで関係のある各課へと行かれていたようです。昨年5月の別館庁舎供用開始後は,警察署北側にある西駐車場に車を停めて,西側玄関入口より来庁される市民の声を聴いています。そこでお伺いいたします。庁舎西側玄関入口に総合案内職員の配置等は考えられないものでしょうか。現在,庁舎本館南側入口で案内を行っている職員は同じ場所に3人配置され,市民への対応を親切,丁寧に業務に励んでおられるようです。ここで提案いたしますが,業務を交代しながら西側玄関入口に配置できないものかお伺いいたします。次に入ります。県河川の維持管理についてお伺いいたします。本市の住宅街を流れる代表的な二級河川として,天降川,手篭川,郡田川がありますが,この三つの二級河川の維持管理について伺います。毎年,寄洲除去が行われておりますが,過去3年間の実績を問うものであります。一つ目には,寄洲除去には多くの予算が掛かるようだが,どのような理由なのか。また,他の対応は考えられないものか。二つ目には,大型機械等を用いて除草できないものかお伺いしたいと思います。三つ目には,郡田川の一部に,親水施設の整備は考えられないかお伺いいたします。次に,4番目に入ります。通学路の安全対策についてでございます。国分中学校北側から県道北永野田小浜線の間の市道は通学路でありますが,学校開校の頃は,宅地もなく周辺は農地であり,車両等もほとんど通らない状況でした。現在は宅地化が進み,住宅やアパート等の建設に伴い通行する人や車両が増加しており,特に通学時間帯の朝夕は,かなりの生徒さんがこの市道を通ることから,通学の支障となっていると地域の方々からも伺っております。北側校門から県道北永野田小浜線までには距離にして約500mありますが,その中間地点には三差路の交差点が2か所あり,付近には電柱があります。そのような観点から,電柱の移設ができれば少しでも道路が広く,通れるのではないかと意見もあります。まず一つ目には,市道清水2号線の通学路の30m区間に三差路の交差点が2か所ある,電柱の移設はできないのか。二つ目には,この通学路は国分中学校開校以来の道路であることから,安全対策はできないのか。以上4問についての質問を終わりますが,答弁によりましては,自席からの再質問をお願いいたします。 ○市長(中重真一君)  蔵原議員から4問の御質問がありました。1問目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。1問目の市長の政治姿勢についての1点目から3点目までは関連がございますので,一括してお答えします。昨年11月27日に霧島市長に就任しましてから早いもので1年が経過しました。この間,市議会,定例会への対応を始め,予算編成や日々の様々な公務に全力で取り組みながら,市政のかじ取り役を担う市長としての責任の重さと,市民の皆様からお寄せいただいた期待の大きさを改めて実感しました。温かい御支援,御協力を賜りました市民の皆様を始め,市議会や各種団体の皆様に心から感謝を申し上げます。この就任後の1年間は,新燃岳や硫黄山などの活発な火山活動に対し,関係機関と連携し,適切に対応できる体制を整えながら,まずは,多くの市民の生活の利便性向上につながる施策について,積極的に取り組んでまいりました。その主なものとしまして,すこやか保健センターへの母子保健コーディネーター新規配置や産後ケア事業の継続,新生児聴覚検査費用の一部助成開始など,子育て支援の充実を図ったほか,経済的理由により就学困難な生徒に対する学用品費等の援助につきまして,これまで入学後に支給していた新入学学用品費を,入学準備金として入学前に支給するとともに,平成30年度当初予算編成の段階で,国に先んじて,小・中学校の普通教室等への空調設備を設置することを決定するなど教育環境の整備を行いました。また,情報格差解消策として就任直後から検討を進めておりました,中山間地域など超高速ブロードバンドが未整備である地域での光ファイバー網整備事業に対して,市が事業費の一部を助成する事業を今年度から開始するとともに,起業を希望する女性や若い世代が夢を持って元気で働けるよう従来の支援活動の拡充に加え,広報活動費を助成する新たな支援策や,農業者が減少し続けている現状を踏まえ,国の支援事業の対象とならない新規就農者等に対し,生活安定や経営確立のための資金を交付する本市独自の支援策も講じました。そのほか,国分・隼人地区の効果的な浸水対策を推進するための雨水管理総合計画や,本市における都市づくりの将来像や整備方針を示す霧島市都市計画マスタープランの次期計画の策定にも着手したほか,霧島山の火山活動により大きな影響を受けた観光につきましても,いざ霧島キャンペーン実行委員会において,各種メディア等を通じて,霧島山の現状や最新の観光情報などを積極的に発信するとともに,域内周遊観光を更に促進するため,スマートフォンを活用した観光施設めぐりのスタンプラリーにも取り組んだところです。親子で楽しめる全天候型こども館の設置につきましては,現在,こども館設置検討委員会において具体的な検討を進めているところであり,子育て世代に満足していただける施設をこの任期中にぜひとも整備したいと考えております。あわせて,超高速ブロードバンドの整備につきましても,2021年度までに事業を完了できるよう年次的に整備を進めてまいります。さらに,長期的な取組として,幹線道路における渋滞発生などの交通問題の解消も含めた安心・安全なまちづくりを進めていくとともに,施設の老朽化に伴い施設整備を行う方針を決定した霧島市立医師会医療センターや敷根清掃センターにつきましても,今後,関係機関と連携を図りながら,具現化に向けた取組を段階的に進めてまいります。そのほか,市内23の郵便局と締結した市域における協力に関する協定や,本市及び霧島市自治公民館連絡協議会が,公益社団法人鹿児島県宅地建物取引業協会,公益社団法人全日本不動産協会鹿児島県本部と締結した霧島市自治会加入推進に関する協定など,行政だけで取り組むのではなく,それぞれの団体が持つ特色や強みを最大限に生かし,お互いがプラスになるよう連携しながら,安心で住みよい霧島市を作ってまいりたいと考えています。今後も市民の皆様の大多数の声なき声に耳を傾け,広く市民生活の利便性の向上,霧島市の発展のために様々な方策を検討し,全力で取り組んでまいりたいと考えておりますので,御理解と御支援をよろしくお願い申し上げます。 ○総務部長(新町 貴君)  2問目の総合案内所についてお答えいたします。本市では,平成29年5月に行政庁舎別館の供用を開始いたしました。このことを受け,来庁される市民の混乱を避けるため,同年5月から7月までの3か月間については,西側玄関入口に臨時的に庁舎案内のための職員を配置したところです。また,西側玄関入口からの利用者が増加すること等を見込み,市民の皆様が迷わず,目的とする窓口に行くことができるよう,本館及び別館1階のフロアのデザイン等を課ごとに色分けするなど来庁者に分かりやすい環境整備を致しました。現在,総合案内所には,行政庁舎本館正面入口側に3名の臨時職員を配置し,国分シビックセンター内の施設の案内,各課等の業務内容の説明,問合せの対応及び庁内放送を行っております。この3名につきましては,勤務条件の関係から,常時3名が総合案内所に配置されておりませんが,西側玄関入口からの来庁者が増加していること等を踏まえ,年度末,年度当初等の繁忙期について,勤務ローテーションにより3名が出勤する日において,1名を西側玄関入口に配置することができないか検討してまいります。 ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  3問目の県河川の維持管理についての1点目にお答えします。市内を流れる河川のうち,二級河川は34河川で,その延長は251.5㎞であり,県により河川施設の修繕や寄洲,倒木等の除去のほか,災害による復旧工事などの維持管理が行われています。このような中,寄洲除去については,治水上緊急性の高い箇所から対応している一方で,多くの要望があることや,土砂の掘削,運搬,処分などに費用が掛かることから,大変苦慮しているとのことです。市としましても,除去された土砂の処分費用を削減できれば寄洲除去の進捗が図られると聴いていることから,市の発注工事において土砂の受入可能なものとの調整を行うとともに,広報誌でも土砂受入地を募集するなど,寄洲除去に伴う運搬費や処分費の削減に協力できるよう取り組んでいるところです。次に,2点目にお答えします。河川における伐採や除草については,県は,治水上支障がある箇所を優先して行っているほか,ボランティア活動を支援する本市の河川アダプト制度や県のみんなの水辺サポート推進事業を活用し,地域住民の協力も得ながら取り組まれています。このような中,大型機械を用いた除草は,河川の状況に応じ,大型機械を使用することでコスト縮減が可能な箇所について実施しているとのことです。市としては,引き続き,河川の適切な維持管理について要望してまいります。次に,3点目にお答えします。現在,天降川において,リバーフロント整備事業により整備が進められているところであり,郡田川における親水施設の整備など新規箇所の整備については,整備中の箇所の進捗状況や県内の要望状況等を踏まえながら検討していくと伺っています。次に,4問目の通学路の安全対策についての1点目と2点目は関連がありますので,一括してお答えします。市道清水2号線は,国分清水地区から県道国分霧島線に至る道路であり,近年,沿線に保育所が建設されるなど,周辺環境に変化が見られるところです。この道路には,東襲山地区,郡山地区及び清水地区における国分中学校の生徒が利用する通学路と交差し三差路となっている地点が約30mの短い区間に2か所あり,通学時に注意を要する箇所となっています。また,この区間内の路側には電柱があり,本年8月に,この電柱の移転に関する地元からの要望があったことを受け,道路占用者や地域住民,清水地区自治公民館のまちづくり委員会の方々とともに,現地調査を行ったところです。その結果,電柱を移転することにより,通行する車両の速度が高まること,また,歩行者への接近が見込まれることもあり,今後とも,関係機関と協議しながら必要な安全対策について検討してまいります。 ○24番(蔵原 勇君)  まず市長にお伺いしますが,それぞれ答弁を頂いたんですけれども,自席からの再質問を一つ目,二つ目,三つ目を含めて致します。ただいま,市長から,この1年の率直な御答弁を頂きました。若さと行動力を遺憾なく発揮されまして,住民福祉向上と市政発展に努めてこられたことに対しまして,私も大いに評価いたすところであります。特に,市長も具体的に挙げられました超高速ブロードバンド整備につきましては,これまでの多くの市民の皆さんが要望されていました事業であり,具体的に動きだしたことは大変喜ばしいことであると考えます。また検討を進めている全天候型のこども館につきましても,子育て中の市民の皆さんの期待が大きいと思いますので,早期の実現をお願いいたしておきたいと思います。その他挙げられました将来への課題等につきましても,今後の実施に向けて計画策定の中で,その実現に向けて最大の努力をしていただきたいと思います。ここで市長のコメントを少し頂きたいと思います。 ○市長(中重真一君)  今,蔵原議員からエールを頂けたというふうに思っております。やはり,広く市民の皆様が利益を受けられるような,一部の方ではなく,広く市民の方の生活の利便性が向上するようなもの,そういったものに,特にスピーディに今後も取り組んでいきたいというふうに考えておりますので,御理解御協力をよろしくお願いいたします。 ○24番(蔵原 勇君)  それでは,自席から2問目の質問をさせていただきます。先ほど答弁がありましたけれど,平成29年5月から行政庁舎別館供用開始と。西側玄関入口の利用者数が増加していると思うが,利用者数はどの程度増えているのか,もし分かっていらっしゃったら,分かっている範囲で教えていただけませんか。 ○総務課長(橋口洋平君)  昨年の5月から行政庁舎別館を供用開始しているわけですけれども,西側からの玄関から入ってこられる市民の方の正確な人数についてというのは把握していないところですけれども,警察署北側にあります西側駐車場の平成28年度の駐車台数11万41台に対しまして,行政庁舎別館を供用開始した平成29年度では16万1,863台となっておりまして,前年度に比べて5万1,822台増加しているということからも,西側玄関入口を利用される市民の方が,かなり増加しているということが伺えるかというふうに考えております。 ○24番(蔵原 勇君)  分かりました。そのような状況をですね,一刻も早く市民に喜ばれるようなスムーズに用事が終わっていくような体制を整えていただきたいと思います。この件については大きな期待をして終わります。次に,河川の状況を報告されましたけれども,ここでちょっと写真を出していただけませんか。これは,郡田橋から下流を撮った河川の状況です。これは今,先ほど間違えました手篭川の上流から下流,恐らく1,000mぐらいのところでした。少し先のほうに見えるのは重久橋です。県道国分霧島線のですね。それで,この堤防は,御覧のとおり,アダプト制度で,上のほうと2mぐらいはきれいになるんですけれども,中のほうが,川の幅の所は雑草といいましょうか,ヨシといいましょうか,雑木といいましょうか,市民の皆さんがよく言われるんですよ。この下は,我々では危険なので,県であれば県へ早く言ってくれないかというようなことを随分前から言っておられましたので,ぜひ,この状況を再度県のほうに,先ほど部長答弁においては,適切に寄洲除去については,年度別にやっていらっしゃるということですけれども,もっともっと2番目にあるように機械化によって,寄洲というのは,いわゆる山間部から2m,3mと流れてくるシラス土壌なんですね。ですから近辺の市民の方がやってもらえる人がやればいいですよではなくて,私らは,市民から声を聴くのは,大型機械だったら10㎝,20㎝でカッターで切って,非常に距離が延びると言われるんですよ。四,五年前もそういう風景を見たもんですから,できたらそういう風景を少しでも取り除くように,県のほうにも強い強い要望をしていただきたいんですけれども,機械化の導入によって三つの川と言わずに,小さい川もたくさんあるわけですよね,先ほど34所と言われましたかね,こういうのがありますので,部長,来年度の当初予算は今,予算編成の一番大事な時期だと思いますので,ぜひ,当初予算に少しでも予算増額をするような要請はできませんか。 ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  先ほど,答弁も致しましたが,県のほうとしましては,限られた予算の中,治水上支障がある所から優先してやっているというのが現状であるということで伺っているところですが,今の議員の御意見も踏まえまして,改めて地域振興局のほうに要望をしてまいりたいと思います。 ○24番(蔵原 勇君)  ここで,市民環境部長のほうにちょっとお尋ねなんですけれども,自然環境保全の観点において,このような寄洲除去及びヨシ,雑草について,どのように思われますか。また景観環境面においてどうなのか,ちょっと思いを聴かせていただけませんでしょうか。 ○市民環境部長(有馬博明君)  河川敷に生育するヨシ,アシとも申しますけれども,自然環境の保全の観点から申しますと,水辺を好む野鳥でありますとか,動物ですね。それとか貝とか魚とかの水生生物,それらの生息場所にもなっておりますから,また,そういうような生物多様性と相まって水質の浄化というような機能も持ち合わせているのかなというふうに思っています。一方で,空き地の雑草問題と全く同じでございまして,病害虫の発生でありますとか,あるいは火事の遠因になりますとか,そういうようなことも懸念も想定されます。あと,見通しを阻害するという景観上の問題もあろうかというふうに思っています。霧島市の環境基本計画第2次の中にも,この両面をきちっとうたってございますが,大切なことは河川の管理については,まずはそういった火事でありますとか,生活環境面の病害虫のことも含めた防災面,生活面,その辺りは優先しつつ,河川の持つ多機能,こういったものをいかに保全できるかという視点に立って対応していただくということが大切なことかというふうに思っております。 ○24番(蔵原 勇君)  それぞれの観点から見ますと,今部長がおっしゃったようなこともあるわけですけれども,例えば天降川においては天降川河川条例とか,かなり厳しい制約もあって,寄洲,あるいはヨシ,雑草というものについては一定の河川堤防を保全するために,草木がなくてはならないというのも聴いております。ここで,環境衛生課長にちょっとお尋ねなんですけれども,環境衛生課長の環境保全の観点から,この状況をどのように捉え,そしてまたパトロール等はどのようにされているかお示しいただけませんか。 ○環境衛生課長(出口竜也君)  河川環境保全推進と申しますが,小学校校区ごとに2名ずつ任命を致しまして,各地区の河川等のパトロールを実施していただいております。特にパトロールの回数などは決まっておりませんけれども,月に1回以上は見回りをしていただきまして,市のほうにも定期的に報告を頂き,またポイ捨てとか,危険箇所等がありましたら,その都度電話等で連絡を頂き,また私どもも現場を見て,所管の課のほうにつなぐ活動を致しております。 ○24番(蔵原 勇君)  環境衛生課のほうでも随時,年に何回と言わないけれど先ほどおっしゃったようにパトロールしながら不法投棄とか,様々なですね,二級河川はこの三つでなくて,さっきおっしゃったように小さい川まで入れると相当あるようでございます。そういう場合,さっき建設部長もおっしゃいましたけれども,庁内で十分,総合的に議論をしていただいて,県のほうへ強い強いアピールをしていただきたいと思うんですけれども,これは答えは出ないと思われますので,一応要望としてお伝えしておきますが,ここで,内副市長にちょっとお尋ねなんですが,内副市長におかれましては,県のほうにいらっしゃって,在職中はかなり評判の高い仕事ぶりだと聴いております。先ほどから本市の河川環境について,環境衛生課等,それぞれの立場で研究しながら市民の声を県に要望していきたいと,先ほどもお話があったわけですけれども,今回は,なぜこのお話を取り上げたかというのは,来年私たちのまちの霧島市で全国都市問題会議が開催されるんですよ。ですから,いい機会ですので,県のほうにぜひ強いアピールをしていただきたい。と申し上げるのは,県下には二級河川が200から300あるそうです。ですから,そういう声の高い所から優先順位を付けながら,予算計上もやぶさかでないというようなことをお話しされておりましたので,ぜひここで大きな大きな行事が来年ありますので,河川環境がきれいになる,そして大阪や東京に行っている鹿児島県民の人は,この2日間はつきっきりだと思いますよ,テレビで。ですからこういう環境をよくしましょうよ。どうかその点をお聴かせしていただきたいと思います。それと,私どものまちから4名の県議会議員の方もいらっしゃいますので,この方とも協議をしながら,予算獲得に汗をかいてほしいんですけれど,いかがでしょうか。 ○副市長(内 達朗君)  今,蔵原議員からいろいろ御提案がございました。先ほどアシ,ヨシの話もございました。ちょっと河川改修の考え方もおっしゃいました。昔はブロック積みとかコンクリートで張りまして,治水を優先していたんですけれども,先ほど,市民環境部長が申しましたように河川,いろいろな機能がございます。魚が棲めなくなったり,草も生えないということで,昔は治水優先でコンクリート張っていたんですけれども,建設省,今,国土交通省ですけれど,草が生えるように多自然型,多自然川づくりと言いまして,自然な川の景観に配慮したような形で河川改修してきました。そういう形で今の河川改修,草が生えるような構造になっています。とはいえ,写真にもございますように,アシ,ヨシがはびこって,景観あるいは環境上問題があるというのは非常によくないと思います。また,第一には治水が第一ですので,そういう意味ではしっかりした河川管理が第一かなと思います。それから伐採あるいは寄洲除去の予算ですけれど,私が河川課にいるときから非常に予算確保は大変でございました。先ほど県議とも連携をというお話がございましたけれども,自民党の県議団が県のほうにも県政の重点項目ということで,申入れをしております。その中にも河川の寄洲除去事業の推進という項目がございます。その中で,平成24年度から27年度にかけましては,寄洲除去計画というものに基づきまして,集中的に寄洲除去を実施した経緯がございます。これは議員からの提案で実施されました。そういうことも含めまして,自民党県議団も要請しておりますし,先ほど都市問題会議もいい機会でございますので,またそれから,さらには1月23日に姶良・伊佐地域振興局の局長,また各部長含めて,地域行政懇話会というのもございますので,都市問題会議,いい材料になると思いますので,その辺含めて要望してまいりたいと思います。 ○24番(蔵原 勇君)  ひとつ強い要請等をしていただいて,河川環境がよくなるようにですね。もう一言付け加えますと,ふるさとの声を県政へまっしぐらに届けますとか,あるいはまちなかで国・県への要となりますとか,県政はまちの思いの情熱とか,こういう標語も見受けるものですから,ぜひ先ほど申し上げたように4名の方々とも十分な議論をしながら,今,来年度当初予算の段階でしょうから,間に合うように,4月以降に100円でもいいですので,予算が拡大できるようにお願いしておきます。この件については終わります。終わりになりますけれども,通学路の件ですが,通学路の件については,一応,現地を見ていただいたということで,答弁を頂いておりますけれども,時間帯も7時過ぎから40分ぐらい見られたということに大変恐縮しているところでございますけれども,その状況を見ますと,国分北小校区あるいは青葉小校区の方は自転車が多いんですけれども,二つの道路の中で,部長,どのくらいの生徒が国分中学校へ登下校されているか,おおよそで分かっていらっしゃったら教えていただけませんか。 ○教育部長(中馬吉和君)  当該通学路を利用しております国分中学校の生徒数でございますが,全校生徒の4割弱,約200名がその道路を利用しているとのことでございます。 ○24番(蔵原 勇君)  相当な人数ですよね。そしてまた,この通学路は私たちもお世話になった道路で,昔はそれこそ車,人も少なくて,それこそ田んぼ畑の多い北への道路でした。特にたまには牛や馬がいて,見渡す限りよかったんですよ。最近は先ほど申し上げたように,本当に狭い道路の三差路が2か所あって,それとその今,文科省で問題になっておりますブロック塀とか,見通しが全然きかないところなんですよ。課長は50分ぐらいいらっしゃったけれど,私は30分しかいなかったけれど,これは危険だなということを前から聴いていたんですけれど,感じました。教育長,霧島市を背負う子供たちにですね,誰一人けがや事故がないように,教育長にちょっとコメントを頂きたいんですけれども,大切な子供たちを事件,事故から守ることは教育委員会として非常に重要な使命だと捉えていますが,瀬戸上教育長にお尋ねを致しますけれども,瀬戸上教育長も8月に着任され,その後4か月が過ぎましたが,市内の学校の状況等についても大体お分かりになってきているのではと察します。今回,私が質問したように通学路においては,交通安全や防犯上の問題など,まだまだ危ないと思われる場所が,ほかにもいっぱいあると考えております。今後そのような場所の存在が明らかになった場合は,情報が寄せられた場合,教育委員会として,学校や関係部署との連携による点検と速やかな対応が必要と考えますが,いかがでしょうか。 ○教育長(瀬戸上護君)  今,議員からありましたように,児童生徒が本当に安心して安全に登下校する,そして気持ちよく充実した学校生活を送るということは最大の使命であるというふうに考えております。特に朝晩使う通学路の安全対策には,関係部署,機関等との連携を図りながら最善を期していきたいというふうに考えております。現在,各学校では定期的に通学路の点検がなされておりますが,危険箇所等の報告があった場合は,教育委員会では迅速に現場を確認して,そして警察あるいは安心安全課あるいは道路関係課等と情報共有して道路交通標識とか,あるいは状況によっては歩道等を設置したり樹木の剪定をするなど,危険回避に必要な措置が講じられるように取り組んでいるところであります。また,夏季休業期間中には,学校とこれらの機関等は合同で通学路の点検も実施し,同様の対応がなされているところであります。これからも常に危険箇所等の情報収集に努め,通学路の安全確保が図られるように関係機関等と一層連携強化を図っていきたいと考えております。またあわせて各学校では,児童生徒の日常の安全指導においても,自らの命は自らでも守れるよう危機管理とか,あるいは危険予知,そして危機回避の能力の育成にも努めるように引き続き指導して取り組んでいきたいと考えております。 ○24番(蔵原 勇君)  しっかりとしたことを求めていきたいと思います。建設施設管理課長にもう一回お尋ねいたしますけれども,先ほど申し上げたように,早朝に御苦労さまと言いましたけれども,今後その電柱の移設が考えられない場合,車両のためには電柱を除去あるいは移設するほうが通りやすいですけれども,子供たちにとっては,その電柱があって,安全という観点でいけば,非常にいいのかなと思うんですよ。先ほどから言うようにそのような大変危険な所,30mの中に三差路が2か所あるわけですので,例えば代案として,白線とか,いろいろな道路標示もできるかと思われるんですよ。それはまた,学校と建設施設管理課で,今後,十分現地で検討してもらいたいんですけれど,いかがでしょうか,課長。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  ただいま,議員がおっしゃられたような白線や交差点マークなどの安全対策というものもございます。またそれ以外にもあるかと思いますが,先ほど部長が申しましたように,今後とも関係機関と協議をしながら,必要な安全対策につきまして,検討してまいりたいと思います。 ○24番(蔵原 勇君)  ひとつしっかりとした通学路の安全を求めて,そして先ほど何回も言うようですけれど,誰一人そういう事故などに遭わないように,生徒も気を付けないといけないんですけれど,こういう社会ですので,まだ,時間があるんですけれども,明快な回答を頂いたようで,ただ,河川のほうはもうちょっと不十分な面もありました。4問にわたっての全てを終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,蔵原勇議員の一般質問を終わります。次に,2番,山田龍治議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○2番(山田龍治君)  議席番号2番,山田龍治でございます。平成30年第4回定例会に際し,議長より質問の許可を頂きましたので,通告に従いまして,市長並びに関係部長へ質問をさせていただきたいと思います。質問の前に市議会議員に当選させていただきまして1年が過ぎました。この1年間,議員として地域の多くの皆様方と意見交換をさせていただきますと,改めてその地域ごとに様々な課題が山積しているなと感じるところです。しかし,その中でも市民の皆様より自分たちが住み,暮らすこの霧島市をよりよいまちにしていきたいという強い思いやアイデアを数多く頂きました。その12万5,922人の思いに応えていけるよう私自身,初心を忘れず,昨日よりも今日,今日よりも明日がきっとよくなるという期待感を持っていただきながら,毎日を暮らせる,誰もが夢を描けるまちの実現を目指し,日々研さんを重ね,市民の皆様の福祉向上のために頑張ってまいります。一般質問のたびに触れさせていただきますが,霧島市が自治体間の競争に勝ち抜いていくためには,日頃よりどの自治体よりもアンテナを広げ,より多くの情報収集を行うこと。また産学官連携を図り,アイデアを出し合いながらスピード感を持って政策立案と実行を行い,どの自治体よりも先駆けて積極的に取り組み,継続可能な稼ぐことができる自治体を構築していくことが不可欠であると考えます。今回もそれを踏まえて,質問をさせていただきたいと思います。第1点目はWiFiの整備についてです。WiFiの整備とは,パソコン,スマートフォン,タブレットなどの無線で接続する技術のことです。特にICTインフラの中で最も災害に強く,地域活性化のツールとしても有効な公衆無線LANへの注目が高まっております。総務省もWiFiは,電話回線が輻輳のために利用できない場合でもインターネットにつながりやすく,スマートフォン等のように無線LANの利用可能な端末が急速に普及していることから,平時においては観光関連情報の収集,教育での活用,災害時でも効果的に情報を受発信できる通信手段であると位置付けており,日本再興戦略2016及び世界最先端IT国家創造宣言に基づき,地方公共団体に対する調査結果を踏まえ,平成29年度から平成31年度までの3か年における防災等に資するWiFi環境の整備計画を策定し整備計画において,平成31年度までの整備目標数として,約3万か所を設定するとともに,官民が連携しながら,その整備を推進することとしており,国も積極的なWiFi整備の推進を図っているところであります。そのような中で既に防災対策として優先度の高い避難所に無料WiFiを整備し,平時にはご当地WiFiとして開放されており,市民サービスの向上を図っている先進自治体があります。霧島市は今後光ブロードバンド整備が進んでまいります。空港を抱える観光拠点である観光の観点からも,市長が掲げる子育て環境日本一の一環でもある教育の観点からも,新燃岳や近年の豪雨災害や台風災害など防災の観点からも,本市が早急にWiFiの整備をする必要があるのではと私は考えます。そこでお尋ねを致します。本市施設のWiFi設置状況と無料WiFiの整備を進める考えがあるのかお示しをください。二つ目は,避難所へのアクセスポイントの設置と災害対応型のアクセスポイントの整備について本市の取り組むお考えをお示しください。2点目は,サテライトオフィス及びテレワークの推進についてです。テレワークとは,情報通信技術を活用した場所と時間にとらわれない柔軟な働き方であり,仕事と生活の調和を図りつつ,業務効率の生産性の向上を実現し,少子高齢化,地域活性化等の課題解決にも資するものとして期待されており,政府の成長戦略,日本再興戦略にテレワーク推進が盛り込まれ,世界最先端IT国家創造宣言には新たなテレワークのKPIが記載されました。テレワークには,日本社会を変える役割が期待されているところであります。テレワークの一つとして,企業又は団体の本拠点から離れた所に位置するオフィスのことをサテライトオフィスと呼びます。サテライトオフィスは,企業としては人材の確保,固定費の削減,時間の効率化,生産性の向上,業務継続維持のバックアップ拠点などのメリットが挙げられ,地域にとっても雇用の増加,移住の促進,消費の活発化,空き家や空き店舗の活用など,地域活性化につながると考えられております。さらに地方創生,大都市一極集中の是正,働き方改革,女性の活躍などを掲げる国の施策もあり,サテライトオフィスは全国各地に広がりを見せているところであります。総務省も地方におけるサテライトオフィスの整備は,都市部から地方への人,情報の流れの誘引となり,都市部人材のUJIターンの促進,地元雇用の創出など,様々な形で地方創生に寄与するということで,平成29年からお試しサテライトオフィス事業を開始しているところであります。空港を保有する霧島市は,このサテライトオフィスやテレワークの推進をする環境は絶好の地域と私は考えます。そこでお尋ねを致します。サテライトオフィス及びテレワークによる企業誘致,業務誘致を本市として取り組む考えはあるのかお示しをください。二つ目は,空き家,商店街の空き店舗,公共施設の空きスペースをサテライトオフィスとして提供し,本市の産業振興として取り組む考えはあるのかお示しをください。以上で,壇上からの質問は終わりますが,答弁により再び質問席からの質問を議長へお願いを致します。 ○市長(中重真一君)  山田議員から2問の御質問がありました。1問目の1点目は私が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁します。1問目のWiFiの整備についての1点目にお答えします。本市では,現在,無料WiFiを12か所の観光施設に設置しており,スマートフォンやタブレット端末などのWiFi対応機器があれば,どなたでも自由にインターネットを利用することができます。このような中,本庁及び総合支所内に設置しているWiFiについては,職員が業務でインターネットに接続するために利用するものであり,セキュリティの関係上,一般の方による利用は制限していますが,市民の方々から「市役所庁舎内にWiFi環境を整備してほしい」との要望があることを踏まえ,先般,電算システム管理運営委員会において協議を行ったところです。今後は,セキュリティ対策などの課題解決を図りながら,社会環境の変化やグローバル化の進展,市民サービス向上の観点等を踏まえ,来庁者向けの無料WiFi設置について検討してまいります。 ○危機管理監(新村 司君)  次に,2点目にお答えします。東日本大震災における通信回線は,地震や津波の影響により,通信回線ケーブルの切断や携帯電話基地局の倒壊など通信インフラに甚大な被害が発生するとともに,家族や友人の安否確認のための通話が一気に増えたことなどから,広範囲でつながりにくい状況となりました。このような状況においても市民に対し必要な情報を確実に伝達するため,防災行政無線,FMきりしま,各テレビ放送局,インターネット環境の利用など情報伝達手段の多重化を進めているところであります。避難所へのインターネット環境のアクセスポイント設置については,平常時から活用できる固定式のものや熊本地震が発生したときから運用が始まった通信事業者などによる臨時のものが考えられます。本市においては,地震等のほかに火山災害も想定され,緊急かつ長期的対応が必要になることもあることから,平常時から利用できる固定式アクセスポイントの設置が有効であると考えています。 ○商工観光部長(池田洋一君)  2問目のサテライトオフィス及びテレワークの推進についての1点目と2点目は関連がありますので一括してお答えします。少子高齢化の進展に伴う労働力不足や仕事と育児,介護の両立など,働く方のニーズも多様化しており,働き方改革の一つとしてサテライトオフィスの導入が注目されています。サテライトオフィスは,インターネットなどのICTを活用することで,本来の勤務場所から離れ,柔軟に仕事をすることができることから,テレワークの一つの働き方であると考えられます。昨年,総務省が発表した三大都市圏に所在する企業を対象に行ったサテライトオフィス設置に係る民間企業等のニーズ調査結果によると,7.8%の企業が既にサテライトオフィスを導入しており,27.5%の企業がサテライトオフィスの導入に前向きだという結果が出ています。本市としても,サテライトオフィスは,テレワークとともに働き方改革を推進する上で重要なことと考えていることから,情報通信基盤の整備状況等を踏まえ,前向きに誘致に取り組んでいきたいと考えております。また,商店街の空き店舗等の活用については,今後,調査研究してまいります。 ○2番(山田龍治君)  るる答弁を頂きました。それでは再質問をさせていただきたいと思います。WiFiの整備については,1問目と2問目と併せて関連して質問をさせていただきたいと思います。それではまず最初に,先ほど市長のほうから答弁いただきましたけれども,本庁の1階,2階,これは市民サービス機関や図書館等,市民の皆様が多く訪れてサービスを利用する場所でもございます。また7階は災害対策本部を設置する場所でもございますので,早急に,この3フロアだけでも整備をするお考えはないのかお示しを頂きたいと思います。 ○市長(中重真一君)  先ほど,電算システム管理運営委員会において,協議をしましたというふうに答弁したところでございますが,もう設置をすることを前提に協議をしているところでございます。ただ,その手法について通信事業者が行う無料WiFi等もありますので,どこをどういった形で整備すべきか,一番快適に利用できるような状況を検討しながら進めていきたいというふうに考えております。1階,2階,7階とまた,その他必要がないか,そういったところも含めて検討していきたいと思います。 ○2番(山田龍治君)  前向きな答弁を頂きましたので,質問をこちらのほうは終わらせていただいて,それでは全体的な部分で,まず教育の観点から質問をさせていただきたいと思います。それでは,資料1を御覧いただきたいと思います。これは総務省が平時と災害時におけるWiFiの活用ということで示しているところなんですけれども,平時にはこちらを御覧のとおり,教育現場のほうで使っていくと。今後タブレット端末をWiFiでつなぎ,ICTを活用した学習等を実施と。そして観光面においては,旅先でWiFiにつなぎ観光地,食事,地図等の情報とか,旅先の体験をSNSで発信をすると。そして災害時にはこのような形で使っていきますよというので,総務省がWiFiに関するイメージを出されているところであります。そして,これは教育の観点からですけれども,普通教室の無線LANの整備状況について記載をされております。これは平成29年3月に出ている数字,ちょっと古いんですけれども,今,普通教室に整備されている割合は29.6%ととなっておりますが,この質問になりますけれども,平成30年6月15日に閣議決定された第3期教育振興計画において,今後5年間で普通教室における無料無線LANの100%整備をするということで,目標を文科省のほうが立てております。その状況の中で,霧島市は普通教室の整備状況が今,どのくらいなのかお示しを頂ければと思います。 ○教育部長(中馬吉和君)  市内の小中学校の整備率を申し上げます。この整備につきましては,平成28年度から進めておりまして,平成29年度での整備済みの学校の割合について申し上げます。小学校35校のうち12校で34%,中学校でございます。中学校13校のうち8校で62%となっております。 ○2番(山田龍治君)  それでは,総務省のほうで平成30年度,通信システム普及支援事業費等補助金,通称公衆無線LAN環境整備支援事業というものを公募でやっており,平成31年度も恐らくこの予算というのが出るのではないかなと思うんですけれども,今後,このような取組を市のほうで行うお考えはあるのかお示しください。 ○企画部長(満留 寛君)  先ほども,市長のほうからも答弁がありましたように,現在,電算システム管理運営委員会のほうで協議しているところでございます。その中におきましては,県内19市の中で,既にもう8市が整備されているとの報告あるいは初期導入経費,そしてランニングコスト等の説明を受けたところでございます。この委員会での整備についての方針が決定した際には,公衆無線LAN環境整備支援事業の検討も行いたいと考えております。 ○2番(山田龍治君)  先駆けてですけれども,次の資料を御覧いただきたいと思います。この総務省の先ほどの支援事業を受けると,こういったものができますよということで,学校整備にも活用できるんですよということで,総務省のほうがモデルを出しています。例えば,音楽室を高齢者・障害者等の避難所で使った場合には,この補助金が使えますよ。そして,学校教室は事業としては別ですから,通路であれば,避難所として避難所の通路として使えますよということで,この補助金が使える。提案ですけれども,学校教育の予算と,そしてこの総務省の予算を合わせて使うことによって,よりスピーディにWiFiの整備が学校のほうでできるんではないかなと思います。そして特に避難所に指定されているところは,学校施設が多いですから,こういうものを関連付けて予算化していくとスピードアップにつながるんではないかなと私は思いますので,提案をして検討いただければと思います。それでは,観光の面で質問をさせていただきたいと思います。観光施設のWiFi設置状況は,先ほどの答弁にもありましたけれども,私の一般質問でも答弁を数のほうは頂きました。今回,観光のほうで新しい取組をしているということを耳にしましたので,その観光で新しい取組をしている,その事例を御紹介いただければと思います。 ○観光課長(八幡洋一君)  ご当地WiFiと少し内容は似ているんですけれども,現在取組を進めておりますのは,霧島を訪れた方々が観光パンフレットを見なくても,観光に関する情報を入手できるシステムとなっております。ここにあります名刺台紙大きさの3枚のカードの裏にバーコードが記載をされております。これをスマホで読み取っていただくと,トップ画面に霧島市内の観光施設,イベント等の写真が,現在100枚ぐらい貼っておりますけれども,例えば霧島神宮という写真を押しますと,神宮の紹介とか神宮のホームページとか,そういうものに飛んだり,レストランのマークを押しますと近くのレストランが数件出てまいります。さらにお店の紹介とかメニューとか単価とか,そういうものも今出てきます。そのほか,近くの宿泊施設とか観光施設等の紹介などを見られるようになっております。また,ナビも付いておりますので,押してもらいますと現在地から行き先地までの行き方とか,所要時間とか,そういうものも分かるようなシステムとなっております。現在は9か国語で対応をしておりまして,今のところ観光施設,案内所,宿泊施設52か所に設置をしております。さらに,今後更新とか充実を図りながら,周遊観光の推進に努めていければなということで取組を進めているところでございます。 ○2番(山田龍治君)  私はこのカードからスマホのほうでシステムを見させていただきました。これ,私,大変にいい取組だと思います。これは日本でも本当に珍しい取組ではないかなと思いますので,どこかのタイミングで,まず利用してもらう人が増えないといけませんので,できるだけ多くの皆さんにこのシステムを理解していただく,例えば空港,そういった入口のところで外国人の方々に利用してもらって,この場所もあっという間に分かります。そしてその後,食事をしたいと思えばその食事のボタンを押すと,その後の食事がどこにありますよということまでしっかり記載する,すごく斬新なシステムだと思いますので,ぜひ,これは告知をしていただいて,霧島発のいいものだと思いますので,頑張って取り組んでいただければなと思います。関連してですけれども,資料4を御覧ください。NTT西日本が自治体向けにご当地フリーWiFiの取組として,小林市のほうが2017年の4月に災害対策として優先度の高い避難所17か所にフリーWiFiを整備をして,この防災フリーWiFiは,平常時はKobayashi City WiFiということで平常時にも開放していると。そして,広島県の広島市は観光地向けのご当地フリーWiFiを観光に活用して,これがどういった活用しているかというと1,500か所にWiFiを設置して,このWiFiログを分析,入った方々がどういった形で調べているのか,どこにアクセスしているのかというのが分かって,その旅行のプラン,いえば旅行者の動きが分かる。そして,その後にここにつないでいただくとスタンプラリーをしたり,特産品の組合せ,特産品に関してこういうのがありますよというものを関連付けて取り組んでいるのもありますので,観光の面からとしても,ぜひ,こういった形のものもあるんだというのを頭に入れていただいて,今後の観光戦略に生かせていただければと思います。これは提案です。そして,資料5,6を御覧ください。今度は防災の面からでございます。これは大規模災害の災害時の被災地では,WiFiのアクセスポイント,これは「00000」となっておりますけれども,ファイブゼロジャパンといいます。このファイブゼロジャパンの識別名を選択することで,契約の有無にかかわらず,どのスマートフォン,タブレットなどでも,全てのWiFiが無料で使えるように一斉に切り替わる仕組みになっています。そしてこれは,多くの方々がスマホのインターネットに接続して,必要な情報を得ることができるようになります。これが図のイメージになりますけれども,通常時は契約したところでしかつながりませんけれども,災害が起こって,ファイブゼロジャパンを選択することによって,無線のWiFiをつなげることができるというものになっております。そしてこちらは熊本の事例です。熊本は本震が発生した4月16日,アクセスが5,000回を超えております。資料ではここになります。では,どれだけ役に立ったかというので,9割の方が役に立ったということを言っております。そして熊本では,この避難所にも通信事業者に特設アクセスポイントをわざわざ設置していただいて,ほぼ全ての避難所で,無料WiFiが使えるようになり,被災者の皆さんはもちろん行政の職員の方,ボランティアの方々がこれを使って,大変重宝したという話を聴いております。ということで,防災の観点から現在で,各避難所に早急にWiFi整備をするというのは,私も難しいというのは思います。ですから,この移動式のアクセスポイントを持っている通信事業者との協議を行い,熊本で活用したこの可動式のアクセスポイントの設置を通信業者に協力の要請を私はすべきだと思いますけれども,現在では,その通信業者とどのような協議をされているのかお示しを頂きたいと思います。 ○危機管理監(新村 司君)  ファイブゼロジャパンについて,熊本市に確認したところ,熊本地震の際には通信事業者が自ら自主的に設置したと。全ての避難所に携帯機種に関係なく利用できると,そういうものを設置したと聴いております。このように災害時における通信手段の一つとして,非常に有効なものと考えております。したがって今後,詳細な内容について通信事業者などから確認してまいりたいと思います。 ○2番(山田龍治君)  ぜひ,事業者と打合せをしていただいて,非常に防災としても必要なものだと思いますので,検討いただければと思います。資料7を御覧ください。これは長野県の辰野町の災害対応型のアクセスポイントです。私が注目しているのは,この防災ステーション,公衆無線LANができて,屋外カメラが付いて,気象観測装置,こういったものが付いている,非常に災害対応型のアクセスポイントとしてはすばらしいものだと思いますけれども,先ほど話をしたとおり可動式のアクセスポイント,これは地震や霧島連山の噴火等,突然の災害には72時間で対応を行うということになっておりますけれど,起きてすぐ使えるものではありませんので,できればこの対応型のアクセスポイントの今後の整備をする考えはないのかなと思いまして質問させていただきました。どのようなお考えかお示しいただきたいと思います。 ○危機管理監(新村 司君)
     東日本大震災においては,固定通信網や携帯電話,PHS,基地局が甚大な被害を受けたことから,地震の影響を受けにくい衛星電話が通信手段として大きな役割を果たしております。また混線によるつながりにくい状況でも公衆電話はつながりやすいことから,本市においては西日本電信電話株式会社鹿児島支店と協定を結び,各避難所へ特設公衆電話回線の設置を進め,現在,107か所の避難所において,避難所開設以降すぐに利用できる状況になっております。インターネット環境につきましては,2次避難所のほとんどが学校の体育館であることから,本市においては学校で整備が進められているものを災害時にも活用する形で,整備することが考えられます。このように,災害時に設置される通信手段や平常時用として整備された通信手段などを組み合わせることで,災害に対応できると考えております。 ○2番(山田龍治君)  取組としては,よく理解できるんですけれども,この防災ステーションとこの電波塔は,私としては,新燃岳,登山道も含めた形の場所にこういったものを置くと非常にいいのではないかなと思います。また,私が注目しているのは,この霧島市でオリジナルの防犯塔,こういった通信塔ができないのかと思っているんです。というのも,霧島市の誘致企業であれば,霧島市オリジナルの防犯塔を私はできるのではないかなと思っているんです。大きな企業もあります。そして金属加工の会社もあります。カメラ,そういう防犯塔も含めて作る企業もあります。市に音頭をとっていただいて,こういった霧島市初の霧島市が作ったオリジナル防犯塔を誘致企業の皆さん一緒に作ってみませんかと,こういう御提案をしても私はいいのかなと思います。官民連携の新しいオリジナルの防犯塔を作って,できれば年に1塔ずつ誘致企業の皆様に御協力いただいて設置をするとか,そういったことも将来的には考えてもいいのではないかなと思いますので,そこも含めてぜひ検討を頂きたいと思います。そして,防災計画も私は拝見しておりますけれども,このWiFiの取組については,まだこの防災計画の中に記載しているところが少ないと思いますので,その取組に関して今後どのようなお考え,取り入れる考えはあるのか,お考えをお示しいただきたいと思います。 ○危機管理監(新村 司君)  災害時に利用できます通信手段と,それがどこで利用できるかということを市民に周知させることは,非常に大切なことと考えています。このようなことも含めて,今後周知の要領などについて,防災計画への取組も含めて検討してまいります。 ○2番(山田龍治君)  まとめになりますけれども,時代の流れの中で,情報通信網も飛躍的に進歩しています。その流れに合わせて行政も日々進化をしていくことが,私は必要だと考えます。本市も今後光ブロードバンド整備がこれから進んでいく中で,市民の皆様へ向けて早目の情報提供をしていく,これは福祉向上を図る面でも大切なことだと考えます。特に防災に関わるWiFiに関しては市民の命を守る大切な施策だと考えますので,今後対応をしていただければと思います。それでは市長に質問です。WiFiの整備は市民サービスの向上に大きく寄与すると考えますけれども,一連のお話を聴いて,市長のお考えをお示しいただければと思います。 ○市長(中重真一君)  最初の答弁で申し上げましたように,この本庁舎であったり,総合支所であったり,そういった所のWiFi整備進めていかなければなりませんが,現在,中山間地域の超高速ブロードバンド,9月議会で予算を認めていただいて,進めているところでございます。また,それに合わせて進めていくことが,特にやはり容量的なものも含めて,ADSLの段階でWiFiをやっても余り意味がないところもございます。超高速ブロードバンドの整備に合わせて必要な施設について,WiFi整備を検討していきたいというふうに考えております。 ○2番(山田龍治君)  それでは,次に進みます。サテライトオフィスについてです。第2次総合計画の中にも誘致企業に関しては触れております。でもサテライトオフィス,テレワークの誘致の考えは,その計画の中には触れられていなかったものですから,こういった考えが計画の中には含まれているのかお考えをお示しください。 ○商工観光部長(池田洋一君)  本市では,第2次総合計画において,企業誘致の推進と題して,各種優遇制度や地理的条件,豊富な人材等のPRを通じて,県内外へ積極的な企業誘致活動を展開しているところですけれども,主に工場や事業所などの比較的規模の大きい企業の立地を想定し,立地に伴う投資や雇用の増大により地域経済への浮揚効果を期待しているというところでございます。一方,サテライトオフィスやテレワークは働き方改革の一環として,各企業の従業員の柔軟な働き方の実現やワークライフバランスの推進といった側面が大きいことから,地域経済への浮揚効果が大きく期待されるような企業戦略上の立地とはまた異なるものというふうに考えております。 ○2番(山田龍治君)  部長の答弁を頂いて,理解はしております。またこういった形で,サテライトオフィス誘致も大企業向けではないというので答弁いただきましたけれども,こういった小さな積み重ねも一つはいい方法なのかなと思いますし,また,市長の答弁で先ほどありましたけれども,起業,会社ではなくて,起こす起業のほうからも,こういったものをしたいという方も県外にはいらっしゃるのではないかなと思いますので,私としては,大企業というよりもそういったクリエイティブなお仕事をする方々も含めて,枠を広げてお声をかけていただいたらどうかなと思います。そして,総務省のほうが,今進めているふるさとテレワーク事業というのがございます。本市の認識と今後この事業に対して取り組むお考えはないのかお示しいただきたいと思います。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  ふるさとテレワーク推進事業とは,都市部から地方への人や仕事の流れの創出,地方での柔軟な働き方の促進,ワークライフバランスの向上などを目的としまして,三大都市圏以外の地域に設置され,かつ都市部から移動者が働くことが予定されるテレワーク拠点の環境整備費用に対して,一定の補助金が交付される事業であると承知しております。ふるさとテレワーク推進事業の参加に当たっては,事前に適地の選定や関係機関との連携など,事業全体の構想を整理する必要がありますので,企業のニーズや進出上の課題等を踏まえて,事業参加の可能性について,調査研究を行ってまいりたいと考えております。 ○2番(山田龍治君)  資料8を御覧ください。資料8に総務省が行っておりますふるさとテレワークポータルサイトというのがあります。この中で,いろいろな事例が出ていますし,また課長のほうも既に認知をしているということですので,こういった事例も見ながら活用していただければなと思います。それでは,総務省に別にお試しサテライトオフィス事業というのがあります。これについての認識と今後の取組について検討していく考えがあるのかお示しをください。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  サテライトオフィスを開設する企業は増えている一方,その誘致を希望する地方公共団体としては,企業のニーズの把握が困難であることや,誘致のノウハウがないことなどが課題であります。お試しサテライトオフィス事業は,そのような課題を解決するため,サテライトオフィスの設置を検討している都市部の企業と地方公共団体をお試し勤務としてマッチングさせ,地方公共団体の負担したお試し勤務に要する諸経費に対して,特別交付税措置が実施される事業であると認知しております。サテライトオフィス事業の取組については,事前に適地の選定や関係機関との連携など,事業全体の構想の整理をする必要がありますので,企業のニーズや進出上の考え等も踏まえて,事業参加の可能性について,調査研究を行ってまいりたいと考えているところでございます。 ○2番(山田龍治君)  資料9を御覧ください。総務省のほうがお試しサテライトオフィスということで,県内では今3か所行っております。伊仙町と錦江町と薩摩川内市の甑島のほうです。霧島市も国分隼人以外においては,こういったものも対象に私はなるのではないかなと思いますので,そういった形を踏まえて,確かに光はつながっていませんけれども,そういった条件でも来ていただけないですかということで,声を上げてもいいのかなと私は思いますので,ぜひ,こういったものもありますので,検討していただければと思います。それでは次に移りたいと思います。空き店舗,空き家,商店街の空き店舗,公共施設の空きスペースをサテライトオフィスとして提供できないのかなという質問でありますけれども,先日,日南市の油津商店街のほうに足を運び,現地を見させていただきました。こちらは市長も御存じだと思いますけれども,一番右の鳥居のところは,広島カープのキャンプ地でもありまして,私もちょうど行ったときに広島のほうがキャンプをしておりまして,赤い洋服を着た方々がたくさん来ておられて,写真を撮っている状況でありました。こういった形で,油津のほうは新しい取組を先進的にされておられました。そして,こども館もその周辺に建てておりまして,県産材の飫肥杉を使った形で,子供さんたちに木に触れていただきながら遊ぶ施設を造っていることで,大変いい取組,仕掛けをしているなと思って,帰って私は思ったんですけれども,あの交通の不便な日南市よりも霧島市のほうがもっと思い切ってできるのではないかなと私は思いました。この油津商店街の取組について,本市は調査研究されたことは過去ありますか。お示しください。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  油津商店街は,かつて人通りの寂しいシャッター商店街でした。それを僅か3年間でよみがえらせ,経済産業省のはばたく商店街30選に選定されました。また数々のベンチャー企業が進出するなど,地方創生のモデルとして注目を浴びております。本市と致しましては,平成28年12月2日には油津商店街を,同年同月21日には油津商店街及び日南市役所に視察を行って,意見交換を実施したところでございます。 ○2番(山田龍治君)  調査研究を行われているということで答弁を頂きました。平成30年度第1回の定例会だったと思いますけれども,私の質問の際に,福岡の企業支援拠点のスタートアップカフェのお話をさせていただきました。このような拠点と抱き合わせる,また商工会議所,各商工会の事業所を拠点として抱き合わせながら,新しい企業誘致として取り組む必要が私はあるのではないかなと思います。サテライトオフィス,またテレワークというものは,行政だけではボリュームが大き過ぎるというのは,私もよく認知しています。単独ではできないと思います。ふるさとテレワークの実施要領にあるように,大都市から地方への人の移動を担う企業など,サテライトオフィスを導入したいという事業者,そして地域側としては,そのような事業を受け入れるために実際に中心となり拠点を運営する担い手となる市民,大都市から誘致した業務を処理するための人材確保や研修を支援する機関など,こうした産学官で連携した体制を構築しながら,霧島市全体の施策として構築する必要があると思います。乗り越えるハードルは高いと思いますが,チャレンジしていただきたいと思います。最後に資料を御覧ください。12です。テレワーク,サテライトオフィス事業で成功している自治体に共通することは,やはりプロジェクトのために誘致専任の人材の採用やNPO団体での協力で,誘致からフォローしているということ。そして,誘致のために条件の優遇,補助金制度でなく,起業支援まで充実をしているということ。私としては提案として今後,日当山の西郷どん村などもあります。そういったものを拠点として,空き家,空き店舗,そしてこちらの日当山の若い人たちも頑張っていますので,サテライトオフィスとして活用したまちづくりができないのか。そして商店街のほうは,各商工会を拠点としたサテライトオフィスができないのか,そういったものを私はできないのかなと思っています。最後に質問です。市長にこの一連の取組を聴いて,どうお考えか考えをお示しをください。 ○市長(中重真一君)  議員がおっしゃるように,行政だけで取り組むことはなかなか難しいところもあるかもしれませんが,実際,民間レベルでサテライトオフィスに近いIT団地をつくれないかというようなお話等もございました。そういったところを,行政としてもどういった支援ができるか検討していきたいというふうに考えております。また,テレワークについては,霧島市自体が今,大変な人手不足でございます。その人手不足にいかに対応していくか,霧島市内の企業もテレワークを働き方改革の中で利用できないかといった点,また市役所内でもテレワークを利用することができないかとか,そういった部分も検討していく必要があるのかなというふうに考えております。その日本テレワーク協会の事務局長さんが本市の出身ということもございまして,テレワークについてはこれまで,いろいろと話を伺ってきたところでございますので,そういったオフィスとしての誘致だけでなく,テレワークを,本市としてもどういった活用ができるかということまで含めて検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(中村正人君)  以上で,山田龍治議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  午前11時58分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時00分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,3番,松枝正浩議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○3番(松枝正浩君)  議席番号3番,松枝正浩です。議長の許可を頂きましたので,通告しておりました質問2件につきましてお伺いいたします。質問に入らせていただく前に,昨年の当選から1年経過し,2年目となりました。地域の皆様,市役所OB,現職員の皆様,先輩議員,同僚議員を始め,多くの市民の皆様より御指導を頂き,この一年,穏やかな気持ちで議員活動を行うことができました。心より感謝申し上げます。また今回も一般質問の機会を得ましたことを重ねて御礼を申し上げます。心と人を大切にする霧島市の社会づくりが実現できますように,私も微力ではありますが,市民の皆様方の幸せを願い,世のため,人様のための政治に,感謝・まごころ,一生懸命の精神で,引き続きこの身をささげてまいります。これからも精いっぱい頑張ってまいりますことをお約束し,質問に入ります。1点目について,お尋ねを致します。平成30年第1回定例会での質問の答弁に対する進捗を問うものであります。まずは,牧園庁舎建設についてであります。中重市長は,「設計変更も含めて検討していきたい」と答弁をされ,9月議会において,設計変更費用を議会へ提案をされました。中重市長の設計変更に対する指示事項はどのようなものであったかお示しください。またその後の設計見直しにおける現段階の状況をお示しください。平成30年第1回定例会で提示をされた概算事業費は,9億8,000万円でありました。設計変更に伴い,現時点での概算事業費は,幾らであるのかお示しください。今後の建設スケジュールをどのように計画され,供用開始をいつと考えているかお示しください。また庁舎建設に伴う議会への予算提案時期をいつとお考えかお示しください。庁舎建設に伴い,セットで考えなければならないことは,現庁舎の跡地利用と二重に想定し得る維持管理費が大きな問題であります。霧島市公共施設管理計画を策定し,基本的な方針を示しましたが,具体的な公共建築物の個別長寿命化計画などを別途で策定しているかお示しください。現庁舎における年間維持管理費はどの程度であるかお示しください。また,庁舎建設後の維持管理費をどの程度想定し,現庁舎が並行で維持管理をされた場合の年間の費用をどの程度を想定しているかお示しください。現庁舎の跡地利用は,非常に頭の痛い問題であり,様々な御努力に対しまして,共感できるところもあります。しかし,結果を出すための過程での相当数の努力があったとしても,結論,方向性を出さなければ,その仕事の成果はないことも事実であります。平成30年第1回定例会の部長答弁で,「資産価値としては十分にあるというふうに考えております。民間のアイデア,ノウハウ,資金をどういうふうに調達するかなど,民間から御意見をお聴きするサウディング調査もあり,やっていけたらと考えている」ということでございました。このサウンディング調査を含め,何らかの検討を行い,この8か月の間に,どのように取り組んできたのか,またその方向性を見出したのかお示しください。次に,まちづくりガイドライン策定に伴う地域協議についてであります。平成30年第1回定例会での部長答弁で,「このまちづくりガイドラインの策定については,再度,地域の皆さんと協議をしたいと考えている」ということでありました。平成30年4月以降における,この「地域の皆さんとの協議をしたい」とは,どの方々を対象とし,その内容,どの程度実施をされたのかお示しください。2点目についてお尋ねをします。市役所組織については,霧島市組織機構再編計画(第2次/改定版)の策定により,平成30年4月1日の組織などの目標を示し,効果的,効率的な組織構築を図るとありますが,この計画の成果と次期計画の改定見通しをお示しください。この計画に記載してあります,政策を担当する部署の充実とあり,現在,政策課が設置をされています。この政策課の成果と今後の組織としての在り方の中で,その必要性を今後どのように考えているのかお示しください。決算委員会で,長時間労働についても御提示がありました。平成29年度は延べで36人,その内訳については,財政課が11名,学校給食課が6名,税務課が4名,林務水産課が4名の長時間労働の面接ということでありましたが,どのような面接内容かお示しください。また長時間労働からの休職者がいたのかお示しください。改善策の一つで,グループ制を採用していますが,グループ制の趣旨とその活用についてお示しください。時間外は,勤務時間以外での勤務を行うことでありますが,命令のない勤務,いわゆるサービス残業は存在し得るのかお示しください。また勤務命令のない休日での出勤を,どのように把握し,併せて各所属長への通知を行い,改善策等の協議を行っているかお示しください。決算委員会において,未登記の報告がありました。合併前の自治体において,抱えていた案件ではありますが,様々な要因によって発生をしてきているものであります。建設部におきましては,425件が存在するとの報告がありました。建設部以外にも存在し得る件であると認識しておりますが,建設部以外を含め,市全体での未登記物件がどの程度あるのかお示しください。また,建設部の報告では,現在の処理手法で二十数年の年数が必要であるとのことでありましたが,市全体で捉え,処理を行う場合,どの程度の年数と費用が必要となるのかお示しください。この未登記処理の問題は,時間が経過すればするほど難しく,費用も多額となることが想定をされます。今の状態は,正常と言えるものではないと私は考えます。人と予算を投入し,早々に処理していくことが必要であると考え,市における通常登記業務等を含め,未登記業務も行う部署,市の組織として,用地課設置の可能性があり得るのかお示しください。執行部の明快かつ積極的な答弁をお願いし,答弁の内容によりましては,再質問を議長へお願いをしまして,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  松枝議員から2問の御質問がありました。1問目の1点目のアからウまでは私が,その他は関係部長が答弁します。1問目の平成30年第1回定例会質問の進捗についての1点目のア,イ,ウにつきましては関連がありますので,一括してお答えします。牧園総合支所庁舎の当初設計につきましては,牧園老人福祉センターの指定管理者である霧島市社会福祉協議会が受託していた各種事業の実施場所を,支所内に設けることとしていました。このような中,国の通所型介護予防事業が終了したことに伴い,機能訓練室及び温泉施設が不要となったことから,複合施設部分及び庁舎以外の附帯施設を含めて,全面的な見直しを行い,本年7月に開催された牧園地区自治公民館連絡協議会における地区自治公民館長への説明を経て,先の9月定例会において設計変更に係る補正予算を提案したところです。庁舎の概算事業費につきましては,当初設計では,牧園老人福祉センターの解体,新庁舎敷地の造成及び庁舎建設工事等で総額約9億8,000万円でしたが,設計の見直しを行ったことにより,現時点では,約7,500万円減の総額約9億円を見込んでいます。また,予算提案時期につきまして,本体工事については,来年度以降に予算を提案し,2021年度中の供用開始を予定しています。 ○総務部長(新町 貴君)  次に,エ,オ,カにつきましては関連がありますので,一括してお答えします。現庁舎の年間維持管理費につきましては,平成29年度における牧園庁舎及び牧園図書室合計で約2,380万円であり,新庁舎の維持管理費につきましては,先に建設した横川総合支所の実績を参考にした場合,複合施設も含め,約1,570万円になると見込んでいます。霧島市公共施設管理計画の個別計画において,現牧園庁舎の跡地利用に係る取組の方向性としては,民間譲渡など可能性を検討することとしていることから,移転後の現庁舎の利用につきましては,引き続き民間活力の活用など様々な可能性を検討してまいります。 ○商工観光部長(池田洋一君)  次に,2点目にお答えします。隼人駅前通り会と神宮通り会のまちづくりガイドラインの策定につきましては,現在のところ,地域等との協議は行っておりません。なお,平成29年度に,霧島商工会議所と霧島市商工会が実施した商店街空き店舗状況調査によると,当該地域は空き店舗率が高いことが明らかとなっていることから,今ある空き店舗等の地域資源を活用して,まちの活力を生み出していくリノベーションまちづくりの手法が活用できないか,現在,調査研究中であり,方向性が決まった段階で,地域の方々や通り会等に説明していきたいと考えております。 ○企画部長(満留 寛君)  2問目の市役所組織の在り方についての1点目にお答えします。本市におきましては,霧島市発足からこれまでの間,限られた人材の有効活用を図りながら,各種の政策課題に適切に対応できる組織,機構の構築に積極的に取り組んできたところであり,今後におきましても厳しい行財政運営が見込まれることなどから,職員数の適正な管理と組織体制の効率化を図っていく必要があります。これまで霧島市定員適正化計画及び霧島市組織機構再編計画において,平成30年4月における職員数や組織の在り方についての目標を定め,必要な取組を推進してきたところであり,霧島市組織機構再編計画については,総合支所の取扱いを除き,全ての目標を達成しました。今後の組織機構の検討につきましては,職員数との一体的な調整が必要であることから,国における公務員の定年延長制度に関する協議結果などを踏まえ,霧島市組織機構再編計画(第3次)を策定する予定としています。また,各部に設置している政策担当部署につきましては,部内における政策課題等に関して,より効果的で機能的に対応できる組織を形成し,迅速かつ適切な行政経営の確立を図ることを目的として,平成20年1月に設置したところであり,各部が所管する政策の総合的な企画調整や予算の総合調整及び執行管理などの業務を担っており,必要な部署と考えています。 ○総務部長(新町 貴君)  次に,2点目にお答えします。本市においては,時間外労働が月100時間を越える職員及び月80時間を越える労働が2か月以上続いた職員を長時間労働者と定義し,該当者がいる場合は,月ごとに総務課の保健師が該当者に対して面接指導を行っています。具体的な内容は,まず,長時間労働による健康障害防止のための面接指導自己チェック票によります負担度の判定及び鬱病等の自己チェックを行います。この評価を基に,保健師が本人に対して,業務内容や職場環境の確認,直近の健康診断の結果から現在の健康状態の確認等のヒアリングを行い,保健指導を行います。また,本人の希望を確認した上で医師との面接が必要な職員は医師面接を行うこととしています。なお,平成29年度の長時間労働者は延べ36名でしたが,この中に分限休職者及び30日以上の長期の病休取得者はいませんでした。グループ制の活用については,所属長の積極的で主体的な取組のもと,職員自身の主体性,自主性の尊重と能力の発揮により職場を活性化できる制度であり,平成20年4月の組織改正において,消防局及び一部の出先機関を除いて導入したところです。従来,係ごとに定めていた事務分掌を課全体の事務分掌に一本化したことに伴い,課内の繁忙期等においては,課長の判断で柔軟に業務対応ができる体制を確保できるようになり,短期間に業務が集中する事務事業等へ活用しているところです。今後においても,限られた人材の有効活用を図りながら,的確な行政経営に努めてまいります。次に,3点目にお答えします。命令のない休日等の出勤状況については,例えば,本庁においては守衛室に庁舎への入退出の管理をするためのノートを設置し,これを参考に休日等の出勤状況の把握に努めています。また,時間外勤務命令を受けずに業務を行っているケースが顕著な場合は,適正な時間外勤務を行うよう総務課から所属長へ適時連絡を行っています。なお,ワーク・ライフ・バランスを推進するために平成27年度に策定した霧島市時間外勤務削減の虎の巻を平成29年度に改定し,全ての所属長に対して,時間外削減に向けた研修を行い,毎週水曜日のノー残業及び毎月第1・3金曜日の一斉退庁日にはグループウエアにて虎の巻の取組内容の周知を行っています。次に,4点目にお答えします。市全体の未登記の筆数は,平成29年度末時点で1,919筆です。これまで,未登記確認筆数は,平成29年度末時点で2,431筆把握しており,再集計の結果,同じ筆の重複や錯誤などもあり,それらを含めこれまで512筆の処理が完了しています。次に,5点目にお答えします。本市における未登記事務を含む用地関係の業務につきましては,主に普通財産の管理及び取得,処分等に関する部分は財産管理課で,建設部の所管に属する部分については建設政策課で,その他の用地については,各所管課において業務を行っているところです。今後におきましても,より効率的な業務の推進について組織機構の在り方を含めて,検討してまいります。 ○3番(松枝正浩君)  それぞれに御答弁を頂きました。それでは順次,再質問に入ります。1点目の牧園庁舎について伺います。市長へお伺いを致します。この設計変更に対して,どのような覚悟,思いで設計変更を行ったのかお示しください。 ○市長(中重真一君)  牧園庁舎として,必要な機能を持った庁舎になるように,必要以上のものはないように財政等のこともしっかり考慮しながら,今回,設計変更を行ったところです。 ○3番(松枝正浩君)  今の設計変更の時期というのは,いつまでに完了させるというようなことで考えてらっしゃるのでしょうか。お示しください。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  現在,修正設計を行っているところでありまして,今年度中には完了する予定です。 ○3番(松枝正浩君)  それでは,概算事業費が提示をされたんですけれども,横川総合支所,それから福山総合支所の建設費用及び構造,そしてまた床面積についてお示しをください。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  福山総合支所はRC造平家建てです。面積が701.71㎡,建設費が2億18万7,000円で平米単価が28万5,284円です。横川総合支所は木造平家建て,延床面積が699.43㎡,建設費が2億1,683万5,367円で平米単価が31万17円となっております。 ○3番(松枝正浩君)  それでは,横川庁舎,福山庁舎の建設年度をお示しください。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  福山総合支所が,平成21年から22年にかけて建設しております。横川総合支所は,平成24年から25年にかけて建設しております。 ○3番(松枝正浩君)  今,建設年度,それから事業費を御提示いただきましたけれども,この牧園庁舎については9億円ということで,概算事業費が出されたわけですけれども,過去の建設費よりも相当高いというイメージがあるんですけれども,その主な要因というのは具体的に何であったかということをお示しください。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  福山総合支所,横川総合支所と比較しまして,今回の牧園総合支所は面積が広いという点がまず1点あります。それと,福山総合支所,横川総合支所の建設時期から大分たっていまして,当時より労務費,資材単価が高騰しているという点があります。また,現在の積算基準も建設工事における品質を確保するために適正な労務費,適正な資材を,適正に積算して,労働者の福利厚生費も含んだ適正な経費を考慮して設計に反映することとなっていますので,経費率も当時からすると非常に高くなっております。そのために福山総合支所や横川総合支所よりも単価が高くなっていると感じていますが,適正な価格であると考えています。 ○3番(松枝正浩君)  前回の答弁で,財源の話があったんですけれども,合併特例債や活用可能な補助事業を検討されるということだったんですけれども,この庁舎建設に係る財源と言われるものは今どのような検討をされていて,どういうもので造っていかれるということを考えておられるのかお示しください。 ○総務課長(橋口洋平君)  財源的には,今のところは合併特例債を充てようと考えておりまして,9億円の事業費で95%充当の場合は8億5,500万円が合併特例債ということになります。 ○3番(松枝正浩君)  霧島市の公共施設管理計画における分野別の長寿命化計画などとの記載があったわけですけれども,個別計画とそのことについては考えるんですけれども,牧園庁舎におけるこの個別計画,先ほどもちょっとあったんですが,どのように捉えているかということを,再度お示しをください。 ○財産管理課長(田上哲夫君)  計画を立てた当初抽出した建物の中で,先ほどお答えいたしましたように,当初は民間譲渡ということが一番最初に掲げられております。 ○3番(松枝正浩君)  例えば,民間譲渡も含めて前回の答弁でサウンディング調査をして,何らかの検討をされるということだったんですけれども,例えばサウンディング調査をされる期間と言われるものが,どのくらいを期間として想定されているのかお示しをください。 ○財産管理課長(田上哲夫君)  サウンディング型市場調査に掛かる期間と致しましては,先進地等の例を見ますと,大体二,三か月ぐらいなんですが,参加する業者数であるとか,それから施設数によってもまた時間が掛かってくるのかなというふうに考えております。 ○3番(松枝正浩君)  規模等もなんでしょうけれども二,三か月という答弁なんですけれども,目標を定めて,それに向かって仕事をされてきていると思うんですけれども,実際いつまでに,この跡地の活用というのを目標として掲げられているのかお示しをください。 ○財産管理課長(田上哲夫君)  新しい庁舎ができるスケジュールの中で,今までもいろいろな民間の誘致をできないかというような方策は尽くしてきております。また,いろいろな意見を聴く意味で,先ほど申し上げましたサウンディング調査等をして,民間事業者から広くいろいろな意見を聴いた上で,また皆様方と協議した上で決まっていくものというふうに考えております。 ○3番(松枝正浩君)  庁舎の維持管理費は,これは経常収支比率の中に分類をされるかどうかお示しください。 ○財政課長(小倉正実君)  経常的な維持管理費になりますので,経常収支となります。 ○3番(松枝正浩君)  決算特別委員会でもありましたように,経常収支比率は平成28年度で87.3%,平成29年度で88.8%。これは年々増加傾向にあり,これからも増加をしていく可能性が非常に高いということでございます。例えば,先ほどもありましたように,サウンディング調査などをして決まればいいんですけれども,これが決まらずに二重の維持管理費が掛かってくると,財政構造上の弾力性の度合いというのが非常に低くなってしまうというふうに私は理解してるんですけれども,この認識は当然にお持ちであると思うんですけれども,いかがでしょうか。 ○財政課長(小倉正実君)  当然に経常的な経費は削減すべきものでありますので,そのような経常的な経費はできるだけ少なくすべきだというふうには考えております。 ○3番(松枝正浩君)  今,新庁舎に合わせて今の現庁舎の跡地を考えていくということではあるんですけれども,新庁舎ができる前に,現庁舎の土地利用が本当に決まっていることが財政上も望ましいというふうに思っております。二つの庁舎を維持管理する事態が発生した場合に,先ほどありましたように,1,500万円程度の支出が見込まれるわけですので,財政としては,市に与える影響が大きいというふうに考えております。これは,不要な支出は絶対的に抑えるべきだと私は考えております。先の決算委員会でも述べられましたように,民生費の予算に占める割合が高くなってきております。また,建設部の市道の要望に対する執行率が24%と低い状況を示していることも示されました。そのような中で,市民の安心安全な生活環境などへの予算措置の確保を行うことが,まずは優先されるべきだと考えます。例えば,先ほど供用開始の年度もおっしゃいましたけれども,庁舎の建設の先送りというのも選択肢の一つではないかと思うんですけれども,それはいかがお考えでしょうか。 ○市長(中重真一君)  まず,この庁舎問題につきまして,先ほど公共単価等が上がって9億円になったという説明もありましたが,冒頭申し上げましたように,牧園老人福祉センターの解体費,新庁舎敷地の造成費なども含んだ上での9億円という数字になりますので,庁舎の建設工事だけで9億円行くわけではございませんので,そこは御理解いただきたいというふうに思います。その中で,今回,設計変更行った主な内容につきましては,時計台を造ることにより構造を強化しないといけなかった部分を,普通の建物として時計台を除いたこと。内部の温泉ですね。あと,馬のモニュメント,足湯。総合支所として本当に必要なのかという施設等をもう一度検討し直して,設計変更を掛けたところでございます。また今後,先ほどから議員から御指摘がありますように,現在の庁舎をどのように活用するかということが一番問題なってまいります。これに関しましては,既に担当の職員と一緒にいろいろなところと協議を進めながら,既にいろいろな民間の方,また役員等も含めて話をしたり進めているところでございます。逆に言いますと,2021年度までは霧島市として使わないといけないわけですので,今すぐに譲渡ができる建物でもございませんので,そういった今後のスケジュール等をしっかり考慮しながら,この牧園地域にとって,また霧島市全体にとっても必要な施設というものが何かということも考えながら,跡地の後の施設の利用というものについて検討を進めていきたいというふうに考えております。ですので現在のところ,この新庁舎の供用開始をもっと先伸ばしというようなことは考えてはおりません。 ○3番(松枝正浩君)  今9億円という話の中で,市長の答弁でいろいろな解体費やら,もろもろは含んでいるということではあったんですけれども,純に建物自体を建てる事業費というのは幾らなのかというのをお示しください。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  建物を建設する費用としては,7億2,000万円程度を予定しております。
    ○3番(松枝正浩君)  私は,庁舎建設は今までの議会等の議決の経緯を踏まえると,総論では賛成ということでございます。ただし,何回も申し上げていますように,市長も答弁いただきましたけれども,跡地利用の問題があってからの話であります。先の供用開始でありますけれども,早いうちから決めていきながら,その時期に向かって動いていくというのは大変必要なところであると思います。ぜひ,積極的な活用策を見出していただいて,財政に負担を極力与えないような形で処理をしていただけたらというふうに思っております。それでは,次に,まちづくりガイドラインの地域協議についてお聴きを致します。地域のまちづくりに関して,答弁の視点においても,私は空き店舗以外も議論する余地というのもありそうな気がしているところでありますけれども,今後も積極的に議論や動きを行っていただくことに大きな期待をしているところであります。答弁にもありましたように,方向性が決まった段階で,その手法や地域通り会へ必ずその説明というものを行っていただきたいと思っているんですけれども,そこはお約束いただけますでしょうか。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  方向性が決定をした段階で,地域の方々や通り会等に説明に行かせていただきたいというふうに考えているところでございます。 ○3番(松枝正浩君)  今,地域におきまして,これからのまちづくり事業を円滑に進めるべく,その受け皿となり得る二つの通り会などのまちづくりに対する思いの共有を図るための動きとして,二つの通り会の交流を進めているところでございます。まちづくりに対するの思いの醸成が図られていくことを切に願い,それぞれの立場からの支援が頂けることも非常に重要であるというふうに考えております。もう一度,この地域まちづくりに対する思いというものをお聴かせいただきたいと思います。 ○商工観光部長(池田洋一君)  現在,私ども,大型店等の進出に伴う地場産業や市街地が疲弊している感じを受け取っております。私ども行政も,商店街を活性化するためのまちづくりを重要課題として様々な支援策を講じてきております。隼人駅前通り会と神宮通り会におきましても行政指導ということではなく,まずは鹿児島神宮という地域資源を活用した地域の盛り上がり,機運が高まることが大切ではないかというふうに考えております。 ○3番(松枝正浩君)  それでは,次に2点目の市役所組織の在り方について伺います。霧島市行政経営会議において,政策課の必要性の議論をされていると思いますが,農林水産政策課を農政畜産課の政策グループへと組織再編した経緯をお示しください。 ○企画部長(満留 寛君)  農林水産政策課におきましては,平成29年度まで所管していた木質バイオマス発電に関する事務を,平成30年度から林務水産課に所管替えいたしております。そういうことから,農林水産政策課につきましては,政策関連業務のみということになりました。他の政策課につきましては,政策関連業務以外にも事務事業を担当しているところでございます。そこで,2022年に開催される全国和牛能力共進会の体制整備を図るために政策グループを農政畜産課へ再編して,農林水産政策課を廃止したものであります。 ○3番(松枝正浩君)  霧島市の組織機構再編計画の第2次改定版において,施策を担当する部署の充実という記載がありますけれども,先ほど答弁にもありましたように,部内の予算に関することも政策課の仕事であるというふうにお聴きを致しました。建設部にお尋ねを致します。決算委員会の中で,建設施設管理課の管理している市道は,延長1,607㎞,路線数は2,434路線であるということでございました。平成29年度の要望件数が1,983件で,477件の実施であるとのことで御報告を頂いております。1,506件が未実施であったということで,予算が足りない状況になったときに財政課等との協議を行う場合に,政策課は積極的に予算確保に向けた動きや関わりを持っていると理解してよろしいでしょうか。 ○建設政策課長(川路和幸君)  御承知のとおり,建設政策課の事務分掌には,部内の予算の総合調整及び執行に関することがございます。御質問の建設施設管理課への道路に関する苦情,要望の件でございますが,建設政策課のほうでも,市民の皆様から道路に関する様々な要望に対し,担当課が限られた予算の中で対応していくことは十分承知しております。建設政策課としましては,市道の維持管理の現状等を十分踏まえた上で,平成31年度当初予算編成の部内調整において,道路の修繕等に重点配分を行うとともに,当該予算の考え方等について財政課に説明を行ったところでございます。 ○3番(松枝正浩君)  先ほど,和牛共進会の話も出てきたところでありますけれども,組織の中でいろいろ考え方があるんですけれども,木質バイオマスもということですけれども,大きな事業がある中でグループ制にしたというようなことでありますが,大きな事業を持たない観点からいったときに,保健福祉政策,建設政策についても,これは課を廃止してグループへの組織再編ということも考えられると思うんですけれども,いかがでしょうか。 ○企画部長(満留 寛君)  先ほども答弁したところではございますが,全国和牛能力共進会に係る業務を畜産グループとともに政策グループが一緒の課の中で推進していけるように,農政畜産課へ政策グループを再編したということであります。現時点で,政策課の廃止については考えていないところでございます。 ○3番(松枝正浩君)  それでは次に,長時間労働とグループ制の活用についてお尋ねをします。面接の時期は,先ほど2か月ぐらいをめどにするということで答弁いただきましたけれども,ちょっと期間が空いてから面接をしているように感じるんですけれども,その辺の実施時期というのは適正かどうかというところをお示しください。 ○総務課長(橋口洋平君)  月に100時間超える職員及び80時間を超える労働が2か月続いたときには,そのときに月ごとに総務課の保健師が該当者に面接しているということで,長時間労働があった翌月にはするようにしております。 ○3番(松枝正浩君)  早い段階で,それが時間外の中で大体想定でいきそうだなというときに,早々の対応をとっていただきたいなということもお話を聴いたり致しますので,この件に関しては,そういう動きを常に職員の皆様に目を向けていただいて,話を聴いていただきながら,そういう実態がないような形で動かしていただきたいというふうに要望をしておきたいと思います。それでは,平成30年度における長時間労働の実態をお示しください。また,長時間労働からの休職者がいたのかお示しください。 ○総務課長(橋口洋平君)  平成30年度の10月までの実績ですけれども,長時間労働者は4名でございました。これは昨年度同時期で23名でしたので,大分減っているようでございます。あと,この中に分限休職者及び30日以上の病気取得者はおりませんでした。 ○3番(松枝正浩君)  合併以降の命令による時間外がどのような数値であったか,その経過推移をお示しください。 ○総務課長(橋口洋平君)  まず,合併早々の平成18年度の実績が,総時間で17万6,991時間ということです。それからちょっと減ってきたんですけれども,平成22年度の口蹄疫やら災害がありまして17万11時間。それからちょっと減ってきたんですけれども,平成26年度で16万5,051時間。それから,平成28年度が15万10時間。平成29年度は16万3,154時間というふうになっております。 ○3番(松枝正浩君)  今の答弁の実態から,グループ制の活用実態について具体的にお示しください。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  グループ制の活用実態ですけれども,例えば窓口業務については,状況に応じた柔軟な協力体制をとることで,来庁者の待ち時間の短縮が図られるなど市民サービスの向上につながっています。また,イベント等が開催される場合は,グループ間の連携を図ることで,限られた人材による柔軟かつ効果的な対応ができていると考えております。また,専門性が必要な審査事務等についても,グループを超えた協力体制をとっている部署等もあり,職員の能力や自主性が生かされるなど,職場の活性化につながっているものと考えているところです。 ○3番(松枝正浩君)  グループ制が課内での話というふうにお聴きしたんですけれども,これが課内ではなくて部内においても積極的に活用するべきと考えますけれども,いかがお考えかお示しください。 ○企画部長(満留 寛君)  グループ制自体につきましては,従来の係に制約されず課内における柔軟な行政経営を可能とする制度ではありますが,グループ制の基本的な考え方を踏まえ,課及び部局を超えた課題等についても政策間での連携の強化を図っていきたいと考えています。 ○3番(松枝正浩君)  職員の定員適正化計画では,職員数が減少する中で職員一人当たりに課せられる業務量が大変多くなってきているということからも時間外との関係性もあり,職員一人当たりの事務定量をどのように定め管理をしているのかお示しください。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  職員の事務定量についてですけれども,行政の業務は多種多様にわたっておりまして,一概に一人当たりの適正な業務量というのは示すのは非常に難しいものだと考えております。また,国からも参酌すべき標準等も示されていないことからも非常に難しいというふうに考えます。 ○3番(松枝正浩君)  非常に難しい,確かにいろいろ調べてみますとなかなか難しいところではあるんですけれども,様々な視点から事務定量の把握に努めていただきたいというふうに思いますので,今後,調査研究をしていただいて,この事務定量化の指導についても検討をしていただきたいというふうに考えております。これらの長時間労働を含めた時間外の問題は,職員の皆さんが安心して職務を行っていただくためにも,こういう長時間労働,ないし命令のない休日勤務はあってはならないことであります。これらが市民サービスの低下を招きかねない要因の一つでもあると私は考えております。仕事の業務円滑化やその仕事のしやすい環境,雰囲気づくりは,管理職の皆様の一番の仕事である。答弁でもおっしゃいましたけれども,そういうふうに考えております。管理監督を行う各所属長の管理職マネジメント能力を高めていくことは,最大限に必要なことであります。総務課として,これらに対しどのように取り組んでいるのか,またその成果をどのように把握してきているのかお示しください。 ○総務課長(橋口洋平君)  確かに管理職の役割は重要でございまして,1答目に部長のほうから答弁いたしましたとおり,長時間労働につきましては所属長の役割が大きく影響することから,今策定をしております人材育成計画の3次計画におきましても,管理監督者の意識改革を最重点と位置付けまして,平成31年度から管理職のマネジメント研修を強化したいというふうに思っているところです。またさらに平成29年度は,時間外虎の巻というものを作って配付しているんですけれども,その改定版を昨年作成いたしまして,全ての管理職に対して説明を行いまして,時間外の削減に向けた取組を行っているところでございます。休日出勤でございましても,そういうところで,その休日出勤が本当に必要であるのか,業務の進捗状況のマネジメントでありましたり,それからその職員とのコミュニケーション,本当にその仕事が大事な仕事であって,日曜日にやらなければ終わらないんだというのをちゃんと話して,時間外命令を発することができるように,管理職としてマネジメントできるよう研修に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○3番(松枝正浩君)  ぜひ,そのような形で進めていただきたいと思っております。仕事の見せ方の一つの方法として,見える化があります。市民の皆様もですけれども,市職員の内部における見える化は,互いに情報の共有やその方向性も示していく上では大切で,大変重要な手法ではないかと考えております。この見える化の手法についても,検討をして推進していただきたいというふうに考えております。それでは,未登記と用地課設置について,お尋ねを致します。まずは,年間における通常の登記取扱処理件数をお示しください。 ○財産管理課長(田上哲夫君)  登記業務の状況でございますけれども,平成28年度で把握できているものが131筆。それから平成29年度におきましては144筆でございます。 ○3番(松枝正浩君)  先ほど答弁で,市全体の未登記の数ということで1,919筆ということでお示しがありました。市の中には,建設部も含めてですけれども,これだけの未登記があるわけです。主な未登記発生要因をどのように考えているかお示しください。 ○財産管理課長(田上哲夫君)  未登記となっている主な理由でございますが,相続そのものが解決しなかった場合,それから抵当権抹消ができなかった場合,それから所有者の不明というような事情でございます。 ○3番(松枝正浩君)  では,この未登記のある状況を,市としてどのように捉えているかお示しください。 ○財産管理課長(田上哲夫君)  未登記の物件につきましては,各部署におきまして未登記の解消ということで取り組んでおります。平成28年と平成29年との数字で言いましても,平成28年が1,951件ございましたけれども,32件未登記を解消しているということでありまして,毎年取り組んでいるところでございます。 ○3番(松枝正浩君)  未登記の処理が,決算委員会では建設部で年間約20筆と報告ありましたけれども,この未登記の登記上の状況を全て把握をされている状況であるかお示しください。 ○財産管理課長(田上哲夫君)  はい,全て把握している状況でございます。 ○3番(松枝正浩君)  それでは,建設部で行われている現在の未登記の業務ですけれども,たくさんある筆の中から20筆ということで選ばれてされているわけですけれども,この筆の選び方は,どのような方法,判断で行われているかお示しください。 ○建設政策課長(川路和幸君)  建設部所管の未登記につきましては,合併後から平成29年度末までに359筆の未登記の処理を行っています。近年は,毎年度20筆程度の処理を目標に取組を行っていますが,その対象となります筆の設定につきましては,当時の契約者である登記名義人が健在であるもの,相続人が比較的少ないもの,全筆買収しているものなどで,承諾が得やすいものから優先して処理を行っております。 ○3番(松枝正浩君)  私は,この未登記のある状況というのは,先ほども申しましたように,正常な状況ではないというふうに考えておりまして,この実態を早々に解消すべきだと考えますけれども,未登記解消のために人とお金を投入していくべきと思いますが,市長はいかがお考えでしょうか。 ○市長(中重真一君)  就任して1年がたちまして,市役所の業務の中で法的判断を伴う業務が特に多くなったのかなというふうな感想を持っております。そういった中で,期限付きの弁護士等の採用を来年度するわけでございますが,未登記の問題に関しましては,相続人が多かったり,その前の段階から登記が移っていなかったり,やりたくてもできないという問題等もありまして,今,ここに関しては,国のほうで制度的にきちんと登記ができるように法整備を行うというふうな動きもございます。そういったところも,国の動き等もしっかりと見ていきながら,やはり登記がしっかりとされているというのが正常な状況でございますので,霧島市におきましても,登記がなされるような努力はしていきたいというふうに考えております。用地課設置のお話がございましたが,そういった法的判断を求められる業務,これも本当に多岐にわたっておりますので,こういった中で,どういった機構が霧島市の市政を運営していく上で一番あるべき姿なのかということを常に検討しながら,今後,庁内の意見を集約していきたいというふうに考えております。 ○3番(松枝正浩君)  それでは,霧島市組織機構再編計画第2次改定における組織の部署の数に上限を設けているのかお示しください。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  計画では,目標で部署の数をどのような形にするという最終的にあるべき姿の形を示して,その目標に向かって取り組んできたところであります。また,課の設置等につきましては,霧島市の組織及び事務分掌規則等の改正によって増減はできることになっており,適宜見直しを行っているところです。 ○3番(松枝正浩君)  上限がないということで捉えてよろしいんでしょうか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  計画のときは目標を定めておりますけれども,その計画が技術的にできるかと言えば,部については条例の改正,課については規則の改正で行うことはできます。 ○3番(松枝正浩君)  この視点からいくと,現組織においても用地課という設置は可能ではないかなというふうに思うんですけれども,県内の19市の中で用地課の設置があるのは,隣接している姶良市であります。お聴きしてみますと,建設部の中に用地課が配置をしてありまして,所管外の案件も取扱いを行っているというふうにお聴きをしました。縦割りにとらわれない柔軟で弾力的な行政を行っているというふうに感じております。霧島市では先ほどありましたように,事実,用地に関する縦割りの二重行政が行われているというふうに感じておりまして,簡素で効率的な組織に逆行しているというふうに思ってしまいます。それでは,再度お聴きします。先ほど市長にお聴きしましたけれども,組織としての用地課設置に前向きな検討をされるお考えがあるか,再度お願いを致します。 ○市長(中重真一君)  先ほども申し上げましたが,未登記問題に対する市の今後の取組,またそれ以外にも取り組まなければいけない課題はたくさんございます。その中で霧島市として,どのような機構の在り方がふさわしいのか,今後,常に検討していきたいというふうに思います。 ○3番(松枝正浩君)  2020年に東京オリンピック,鹿児島国体があります。鹿児島神宮で行われている浜下りに関係のある隼人の乱から1,300年。国指定史跡を受けて100年の節目を迎える史跡が日本全国で二つあります。それが霧島市内の中に二つありまして,隼人塚と大隅国分寺跡であります。また,史跡大隅正八幡宮境内及び社家跡の歴史的価値についても,先の議会で前髙田教育長が熱弁をされたところであります。この史跡の保存,活用,アピールは非常に大切であり,必要であるというふうに感じております。今の社会教育課文化財グループの人員配置状況も含めて,次期定例会の中でもまた,このグループではなくて,文化財課,その2020年に向かっての様々な市の史跡におけるアピールと保存活用も含めてですけれども,そういう議論も少しさせていただきたいというふうに思っております。以上で,終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,松枝正浩議員の一般質問を終わります。次に,21番,植山利博議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○21番(植山利博君)  本日,ここに,平成30年第4回霧島市議会定例会において,一般質問の機会を与えられましたことに心から感謝を致します。議長の許可を頂きましたので,通告の順に従い一般質問を行います。まず1点目に,霧島市のまちづくり基本構想についてであります。一つ,総合支所やJRの駅などを核とした多極連携のコンパクトシティを目指すべきだと思うが,市長の見解を問うものであります。二つに,中心市街地は市の顔として,その存在は大変重要であります。国分,隼人の市街地をどのような展望を持って整備を進めようとされているのか見解を問うものであります。3番目に,イノベーションを核としたまちづくりについて,人材育成,ものづくり支援などの現状と課題について問うものであります。大きな2番目として,進出企業,特に大型小売業やサービス業などに対する市の対応についてであります。一つに,進出企業,大型小売業,サービス業などの社会的責任や地域貢献等をどのように分析評価されているのかお伺いを致します。2番目に,進出企業等に対し市として,商工会や商工会議所,また通り会などに加入することを通じて,積極的に地域貢献や社会的責任を果たすことを求めるような取組はできないものかお伺いを致します。3番目に,ごみ処理の現状と課題についてであります。一つに,近年のごみの排出量の推移はどのようになっているかお示しください。二つに,ごみの将来予測,人口予測を考慮し,敷根清掃センターの施設整備をどのように考えられているのかお伺いを致しまして,壇上からの質問と致します。答弁により議長に質問席からの質問をお願いを致します。 ○市長(中重真一君)  植山議員から3問の御質問がありました。1問目の1点目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。1問目の霧島市のまちづくり基本構想についての1点目にお答えします。本市は,都市計画マスタープランにおいて,将来都市構造として,国分,隼人の二つの市街地地域を中心としたエリアを本市の主要な都市機能を集約する都市核と位置付け,また,溝辺,横川,牧園,霧島及び福山の各総合支所等周辺を地域拠点と位置付けた上で,それぞれが個性ある機能分担を図りながら連携し合う交流ネットワークの構築を進め,市域全体で魅力と活力ある都市づくりに向けた集約型多極連携ネットワーク都市構造の形成を目指すとしており,JR各駅や総合支所を拠点とした,路線バスやふれあいバスなどの公共交通による交通ネットワークの構築も図っています。今後とも,人口減少や高齢化社会の進展などの課題に対応するため,持続可能な集約型都市構造の形成に向けて取り組んでまいります。 ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  次に,2点目にお答えします。本市の都市計画マスタープランでは,JR国分駅周辺及び市役所を中心とした国分地域と,JR隼人駅周辺及び見次交差点周辺を中心とした隼人地域を市街地地域とし,これらを双眼として,本市の主要な都市機能を集積するとともに拠点性の強化及び定住化の促進を図ることとしており,当該地域における土地利用の基本的な方針を,商業・住宅系土地利用高度化の促進,低・未利用地の有効活用,市街地の利便性を高める地域交流ネットワークの強化,災害に強い市街地の形成としています。このような中,国分地域においては,国分駅を中心とする市街地の形成に努めるとともに,官公行政機能を集積し,平成19年度から都市再生整備計画霧島市国分中央地区における第1期及び第2期により,商業業務地域において,幹線道路整備や市民広場等の基盤施設整備を実施してきたところです。また,平成29年度から実施している同計画の第3期では,高質空間形成施設として,骨格道路の整備や照明施設の設置によるまちなかの回遊性を高める歩行空間の整備等とあわせ,ソフト事業を展開し,まちなかの活性化を図るための事業を進めています。隼人地域においては,平成22年度から隼人駅東地区土地区画整理事業を実施しており,商業業務施設用地の創設により,近年では新規商業施設の出店による新たなにぎわい空間の創出も進んでいることから,今後は隼人駅東口駅前広場や東西自由通路等の整備による回遊性の向上を図るとともに都市機能の集積を促進してまいります。 ○商工観光部長(池田洋一君)  次に,3点目にお答えします。平成27年10月に策定した霧島市ふるさと創生総合戦略では,まちを元気にする,人を豊かにする産業づくりを基本目標の一つに掲げ,企業間の交流,連携強化による新商品,技術開発,農林水産業における6次産業化や販路の拡大など,様々な分野における取組を推進することとしています。このような中,本市,あいら農業協同組合及び第一工業大学の三者による包括連携協定や,あいら農業協同組合と霧島商工会議所が同協定を締結されるなど,業種間の垣根を越えて,地域資源を生かした新事業の創出,農業者と商工業者のビジネスマッチング及び販路の拡大に向けた取組が進められています。イノベーションの推進は,本市の多種多様な産物を農商工の事業者が持つそれぞれの特長を生かして事業展開することにより,商品の付加価値や所得の向上につながるものであり,結果として経営の安定化や後継者育成による定住人口の確保など,まちづくりに欠かせない取組であると考えています。2問目の進出企業に対する市の対応についての1点目にお答えします。企業の社会的責任については,雇用機会の提供や納税などを通じて社会へ貢献することはもちろんのこと,社会のニーズをいち早く捉え,優れた技術,商品,サービスを提供することと考えていますが,本市の進出企業のその実態を把握することは困難なところです。各事業所の霧島商工会議所,霧島市商工会への加入率は,いずれの団体とも50%を少し超える程度であり,中でも進出企業の加入率となると少ないようです。次に,2点目にお答えします。本市では,大規模小売店舗が市内に店舗面積3,000㎡を超えて新設・増設する際に,霧島市大規模小売店舗の地域貢献活動に関する指針に基づき,市と地域貢献活動協定の締結を求めており,現在は,AZ隼人店と協定を締結しているところです。この協定は,大規模小売店舗の設置者の企業としての社会的責任を明らかにするとともに,設置者から地域貢献活動に関して積極的かつ主体的な協力を得られるようにすることを目的としています。地域貢献活動の内容については,基本的事項として地域産業の活性化等であり,具体的な取組事項として,霧島商工会議所や霧島市商工会等への加入が定めています。本市としましては,今後も,引き続き同指針に基づき,大規模小売店舗の設置者へ協定締結の理解と協力を求めてまいります。 ○市民環境部長(有馬博明君)  3問目のごみ処理の現状と課題についての1点目にお答えします。本市のごみの排出量は,過去5年間の実績で,平成25年度が4万4,972t,平成26年度が4万4,280t,平成27年度が4万4,944t,平成28年度が4万2,813t,平成29年度が4万2,819tであり,ここ2年は4万2,000t台となり減少傾向にあります。次に,2点目にお答えします。敷根清掃センターの施設整備については,敷根清掃センター周辺にストーカ炉方式により建て替え,2025年度の本稼働を目指す基本方針を決定しました。今後,この基本方針に基づき施設整備の基本構想を策定する中で,将来人口を予測するとともに計画ごみ処理量の試算を行い,焼却炉の規模を設定してまいります。なお,将来人口については,本市が掲げる第2次霧島市総合計画の目標人口,霧島市ふるさと創生総合戦略の目標人口及び国立社会保障・人口問題研究所が公表している地域別将来推計人口を参考にして予測し,計画ごみ処理量については,過去のごみ量の推移や霧島市ごみ減量化・資源化基本方針に基づき,ごみの処理の現状や将来の動向を踏まえ試算いたします。 ○21番(植山利博君)  それぞれ答弁を頂きました。順次再質問をさせていただきます。まず,1問目のまちづくりの基本構想については,平成22年3月に策定をされました霧島市都市計画マスタープラン,これに沿って,このとおりのパーフェクトな答弁だったというふうに承知を致しました。それで,それから既に8年も経過をしているわけでありまして,そろそろこれの改定版がここ一,二年で作られる時期に来ているんだろうというふうに思います。それで,その辺の新たなところは少し出てくるのかなと思ったんですが,全くこのプランのとおりの答弁でした。そこの中で,私が今回求めている多極連携のコンパクトシティを目指すというのは,これにうたってあるんですよね。ということは,8年前から霧島市の都市構想のビジョンとしては,多極連携のコンパクトシティを目指すんだというのは一番大きな基本方針だったと。これには今現在も変わりないという理解でよろしいですか。
    都市計画課長(柿木安長君)  今,議員より質問がありました,人口減少,少子高齢化,これからも進んでいくと思います。今から8年前以前に国が示したこのコンパクトシティ化がありました。そのような中で,住む所を誘導していく地域とか,都市機能を誘導する地域とか,いろいろ国のほうでも決めておりましたけれど,都市機能の誘導については,市民の皆さんとか国民の皆さんから,それほど反対はなかったんですが,居住誘導に関しては,霧島市でも中山間地域に住む方々,あと日本国内でも,言葉は悪いんですけれど,田舎に住む方,そういう方々から反発が出ておりまして,その中で,まちの中心部を核として,それを取り囲む衛星的なその地区の拠点都市を結んで一緒に発展していこうというようなこともありましたので,現在も霧島市もそういうのは続いていて,またこれからもそういうのを目指していこうと思いますので,今よりもっと公共交通ネットワーク,そういうものを考えたマスタープランを今後は,あと1年,2年ですが,作っていきたいと考えております。 ○21番(植山利博君)  最近,非常に疑問を感じるのは,将来人口ビジョンは,総合戦略の13万人を目指すという考え方と,個別具体的な計画の中では社人研が言ってる9万人を想定したような計画,どっちなんだと言いたくなるわけですよ。先ほどのごみの処理の将来人口ビジョンも総合戦略が目指す13万人を基本にするのだと言いながら,社人研が予測している人口も参考にしながら施設整備をすると,こう言われているんですね。今,課長の答弁でも,一方では13万人の人口規模を想定しながら,例えば公共施設の在り方であるとか,道路整備であるとか,そういうものを想定するけれど,一方では社人研が言っている今後は少子高齢化で人口は減っていくんだという前置きをしながら説明をされる。将来ビジョンを語られる。どっちなんですかと。人口ビジョンが明確にならないと,ごみ処理の施設の整備の規模も,道路整備の規模も,学校整備も計画は立てようがないわけですよ。市長はどういう見解をお持ちですか。 ○市長(中重真一君)  今出ている人口予測というものも完璧ではないですし,また13万人目標,これも目標ではありますが,私は本当に13万人の目標というものを持ってやっていきたいと,これ以上を目指してやっていきたいと思っております。その中で,ごみの容量の問題等も,こちらのほうはまた別な要素等も含まれてくると思いますが,しっかりと最終的に無駄な支出が起こらないような方策というものは考えていきたいというふうに思っておりますし,また,まちづくりにつきましても,都市構造の在り方について,特に今後のまちづくりを考えていく上で,公共交通というものが非常に大事になってくる中で,鉄道というものは霧島市の中で日豊本線,肥薩線とこの二つが交差して走っている,この鉄道というものは霧島市の中で非常に大切な公共交通機関でございますので,その鉄道の駅を生かしたまちづくりというものはしっかり進めていくと。そういったまちづくりをしていく上で13万人,またそれ以上の人口というものを目指して取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○21番(植山利博君)  気持ちはよく分かります。私も13万人を目指す,それ以上を目指していただきたいという思いは十分持っております。ただ施設整備を現実にやる場合は,やはりできるだけ正確な人口予測をした上で,どういう規模の小学校を造るのか,どういう規模の公共施設を造るのかということはきちっと精査しなければならないんだろうと思います。だから総合計画は今できました,そして都市計画プランもできます。ここ一,二年,市長の任期の3年ぐらいの間に,本当にどういう人口ビジョンが持てるのかということを,執行部も我々も積極的にいろいろな知識を得ながら見極めていきたいものだと思います。その上で,13万人を目指すとすれば,周辺の核となる地域の基盤整備が重要になると。今,非常に周辺部は人口減だといういろいろな一般質問があります。その中で,それぞれの周辺部の総合支所であったり駅であったり,そういう中核になる施設を中心に,その地域はその地域レベルの都市機能を持つべきだ。そうしないと,ますます中心部と周辺部の落差が大きくなっていく。そのためには,基盤整備を学校であったり,病院であったり,都市機能として人が生きて生活するに足りる整備をしなければいけない。そのためには,財源が必要なわけですよ。そして,土地利用を誘導するには,やはり都市計画であったり,用途の区域を決めたり,そういうことが私は重要だと。そのことによって住環境の誘導であったり,まちの規模の誘導が政策的になされるんだというふうに思いますが,いかがですか。 ○市長(中重真一君)  そういった基盤整備を進めていくことが大事だということは,常々思っております。その一つがブロードバンドの整備でもあるのでしょうし,また先ほど松枝議員の質問の中でもありました牧園の現在の庁舎の跡地等の活用についても,やはりその地域が活性化する,またそれが霧島市全体の活性化につながるような施設の誘致というものも念頭に置きながら,今協議を進めているところです。そのような利用していない未活用の公共施設等もございますので,各地区にこういった施設があればいいのではないかとか,そういったことも含めて,それぞれの地区が輝けるような政策というものを考えていきたいというふうに思います。 ○21番(植山利博君)  そういう各地域の基盤整備を進める上に当たっては,やはり都市計画区域,若しくはそれに続いて用途区域,こういうものをきちっと張ることがその地域の政策的なまちづくりの誘導になると,私はそう思っています。霧島市は,七つの自治体が合併したわけですけれど,霧島だけ都市計画区域はないわけですよ。あとは,全て都市計画区域が存在する。そして,その六つの都市計画区域がある中で用途が張ってあるのは,溝辺,それと隼人と国分しかないわけですね。そうすると,やはり政策的にまちづくりを誘導するという手立ては私はないのではないかというふうに思っております。ですから,用途区域の見直しをされたり,新たな地域に用途区域を張ろうとされる取組はなされているわけですが,現実には進んでいない。見直しも遅々として進んでいない。このことが,将来を見据えた霧島市全体の大きなまちづくりの基本的な方向性が見えない理由なのではないかという気がしてならないんですけれど,その辺のところはいかがですか。 ○都市計画課長(柿木安長君)  用途地域は,建物等の用途の混在を防ぐことを目的としておりますので,今のところ国分,隼人,あと溝辺の一部に用途を張っているんですが,その他の地区は都市計画区域を張っております。あと,霧島地区が数年前に計画しましたけれど,理解を得られずに都市計画区域を張ることができておりません。あと,今六つのばらばらの都市計画区域があるわけですが,これを一つの都市計画区域にまとめて霧島市の都市計画区域というところで,将来を見据えた都市計画区域を張って進めていきたいと。あと,用途につきましては,5年に1回ぐらいの基礎調査それらを基に合わない部分についてはいろいろ検討してまいりたいと考えております。 ○21番(植山利博君)  基盤整備,生活基盤にしても,インフラ整備をするにしても,やはり莫大な財源掛かりますよね。財源が掛かる分には,裏財源として当然自主財源も必要なわけですが,その財源を確保するためには,これは私の考えですけれども,一定の用途を張って,そして例えば公園を造るとか,道路を造るとかにも,その基盤整備をすることによって受ける受益の応分の受益者負担というのはあってしかるべきだというふうに私は思っております。ですから,よく一方では隼人,国分だけがよくなっていってるではないかと。道路も整備をされ,橋ができというようなことを言われる方もいます。今度は逆に,隼人,国分が一番何か税金は払っているけれども,受益は周辺部のほうが受けているではないかと,こういう言い方をされる場合もあります。ですから,やはり最低限の行政サービスはどこに住んでいようが,等しく平等に受ける行政サービスと,ある一定の受益の見返りとして,正当な受益者負担をしなければならない場合等はあると思うんです。そういう意味では,まちづくり,都市の基盤整備,そのことを進めるためにも,その受益を受ける方々が一定の受益者負担を負担する必要が私はあると思うんですよ。そういう意味にあるのが,例えば固定資産税であったり,都市計画税であったり,そういうものがその受益者負担に当たるんだというふうに私は理解しておりますけれども,その辺はいかがですか。 ○都市計画課長(柿木安長君)  今,議員のおっしゃいました道路や公園,都市施設を造るには,やはりそれなりの財源が必要となります。今言われる固定資産税や都市計画税,そういうものも財源確保の手法の一つと考えております。今後もまちづくりを進める上で検討の一つとして考えていきたい思っております。 ○21番(植山利博君)  首長の一番大きな仕事,責任というのは,私はどういう負担をどういう方々から受けて,それをどう使っていくかと。それが最も高度な政治判断だというふうに私は思っております。ですから,どのようなあるべき負担を市民から頂き,それをどういう事業,福祉もあれば医療もあれば介護もある,道路建設もある,様々な財源を投じなければならない。ありとあらゆる事業にどのように配分していくかということが,私は首長の最も大きな仕事だというふうに思っていますけれども,市長はいかがですか。 ○市長(中重真一君)  受益者負担によって,まちづくりを進めていく。これも必要なことですし,ただ,これまでの各地域がまちづくりをしてきた経緯の中で,普通に整備されていれば,整備されているものがない地域もあったり,そこをまた新たに公園を造るためだけに,また新たな支出を頂くのかというようなところもございます。ただ,今回,合併特例債が霧島市も含め延長になりましたので,この合併特例債等をうまく活用して,今回のまちづくり計画の変更を県のほうに出し,また議会のほうにもお示ししたところでございますが,本当に今後の霧島市のまちづくりに必要なことは,多年度にわたって合併特例債という負担を,後年の世代にも負担をしていただきながら,しっかり進めていくということが必要なのかなというふうに考えております。逆にこの合併特例債が延長されたということが,霧島市にとって,また私たちにとっても,まちづくりを進めていく上で非常に有難いことだったかなというふうに考えております。 ○21番(植山利博君)  もちろん,有利な財源,それから国の施策の方向を見据えながら,事業を採択し,進めるということは重要なことです。ただ,応分の負担能力のある方には応分の負担を頂くと。そして本当にセーフティネットで最低限の人間としての法令を守るべきところは守っていかなければいけないということだろうと思います。今後も,そういうことを視野に入れて進めるということでありますので,霧島市が隼人,国分の双眼と言われましたけれど,二つの拠点としてそれぞれの機能を果たしつつ,周辺の地域が,それなりの地域特性を生かしながらいきいきと発展,継続,持続,できるような取組を今後も求めて,ここのところは終わりたいと思います。次に,3番目のイノベーションを核としたまちづくりについてということですけれども,最近,イノベーション,イノベーションと言われますので,私もイノベーションという言葉を,もっと詳しく調べてみました。そうすると,こんなふうに書いてありました。経済発展の一因としての技術革新,物事の新結合,新機軸,新しい切り口,新しい捉え方,新しい活用法,新しいアイデアから社会的意義のあるために活用を生み出し,人,もの,組織,社会の変革を意味するということのようです。分かったような,分からないようなことは書いてありましたけれども,最近霧島市が取り組んでおられるこれに類するような取組を幾つか個別具体的な事例を,私も少しは承知しているつもりです。霧島ガストロノミーであるとか,それから最近は霧島商社というようなもの,それからアヒル隊長ですか,いざ霧島キャンペーン。先ほど山田議員が言われていた,QRコードで読み取って案内するような取組。イノベーションと言われるような具体的な取組を,非常に積極的にされているなという感はしております。その辺のところは高く評価をしておきたいと思うんですけれども,あと抹茶ハイボールとか,最近よく聞きます。焼酎ハイボールがあってもいいのかなと思ったりもしますけれども,個別具体的にはいろいろあるんでしょうけれども,そういう取組の現状,課題をどのように分析をされているか。ほかにも事例で,私が知らない取組もあるでしょうから,こんなのもありますよという事例があればお示しを頂きたいと思います。 ○商工観光部長(池田洋一君)  私もイノベーションを再度調べてみたら,そういうのが載っておりました。今,霧島では議員がおっしゃったような形で,技術商品開発とか,いろいろな意味で盛んに行われております。ただし,課題と致しましては,後継者育成とか,いろいろな意味で人の問題とかがやはり課題として上がってきているようでございます。 ○市長(中重真一君)  イノベーション。いろいろな取組をしているところでございます。先ほど議員から御紹介がありました霧島茶ハイボールであったり,ガストロノミーであったり,各部でいろいろな取組をしております。私たちが気を付けないといけないことは,自分たちだけの自己満足にならないかどうかというところが,まず一番大事だと思います。やはり,その結果が何かということをしっかりと検証していかなければいけないのが,このイノベーションであるというふうに考えております。その事業をしたことによってPRができて,そしてそれがまた販路拡大につながり,農家の所得が増えるというように,その先にあるものを,その結果をしっかり検証していくこと。ただ1回やれば終わりではなく,それが霧島市の発展につながっていくかということまでしっかりと検証することが必要だというように考えております。 ○21番(植山利博君)  12月3日付の日経グローカルというのにも,地域商社設立相次ぐと。国も相当バックアップをしていくというようなことであります。ですから,今,市長が言われたように,農産物との連携,大学それから高校,それから商工会議所,商工会,それから金融機関,多種多様な組織団体としっかりと連携を取りながら,新しい更に一歩踏み込んだ付加価値をつくり上げると。そして販路開拓をして,最後にはエンドユーザーと直接つながっていくところの支援に,行政が何らかの形で関わっていくということが重要だろうということのようです。ブランド化にしても,販売促進にしても,稼ぐ力を自分たちの手でつくり上げるんだということのようですので,農家も漁業者も稼ぐ力を勝ち取れるような取組を,オール霧島で進めていただきたいものだというふうに求めておきます。次に,進出企業の地域貢献についてですけれど,製造業の規模の大きいところとは立地協定をしっかりと結び,地域貢献ということも立地協定の中でうたわれるんでしょうけれど,大型店舗もA-Zぐらいの大きさになれば開発協定も必要になりますので協定を結ぶということですが,飲食店にしても,サービス業にしても,そうではないゼネラルチェーンがいっぱい進出してきております。こういうところは年商何億円,何十億円という事業をされるわけですけれども,地元の企業という意識が私は薄いのではないかと思うんです。例えば,私の経験から言うと,国道223号に街灯がついてますけれど,2年くらい前までは半分ぐらいしかついていませんでした。見苦しいということで,市民の方々から市のほうにも,それから通り会のほうにもいろいろ苦情やら電話があったと聴いております。有志の方々が取り組んで,今は電気が全部ついていますけど,その広告はまだ6割くらいしか付いてないと。そういう方々が1軒1軒歩かれて,進出をあの通り沿いの事業者にお願いに行かれても,全然鼻もひっかけられないというようなことが実態だと。それから周辺部に行くと,横川であったり,商店街の街灯が維持できない状況になってきていると。そうしますと,壊そうと思っても壊す財源がないと。撤去しようと思っても撤去する財源がないと。いつかの一般質問みたいに市で修理代を持ってくれないかと,防犯灯という機能もあるんだから,防犯灯として市で面倒見てくれないかというようなことになっていくわけです。ですから,やはり規模の大小は別として,市外,県外から進出してきた企業も霧島市内には数多くあります。いろいろなメーカーであったり,小売業であったり,ディーラーであったり,があります。しかし,なかなか地元の昔からある事業者は,例えばいろいろなイベント,祭りだと言えば利益が出ていない中からでも協賛金を手出しをしたり,先ほど出ました浜下りとか,いろいろなイベントをみんなで支えているわけですけれども,伝統芸能,そういうものについても,やはり進出している企業にも地元を支えるという公的な役割があるんだろうと私は思っております。ただ,法的な根拠は何もないわけですよね。規制の能力もなければ,指導の義務もないし,協定を結ぶこともない。だけれども,市がそういう方々に何らかの働きかけなり,お願いなりすることによって,地域の方々が言ってもなかなか厳しいので,市のほうから,市長からでも「ひとつ地元のイベントやいろいろなことに御協力を頂けるようにお願いします」という一言でもあればまた違うのかなという気がしたもんですから,今回こういう質問をしました。市長いかがでしょうか。そういう取組はできないもんでしょうか。 ○市長(中重真一君)  私も地域の清掃等に参加しておりまして,いろいろなお店であったり,事務所だったりの裏の水路等を地域の奉仕作業で刈っているんですよね。ここのお店がやってくれれば済むのになというような所がたくさんございます。本来であれば土地の開発があったときに,その開発業者と後年度にわたって,そこはしっかり管理するというような約束はした上で開発をしているわけですので,確かに,その企業に対して法的拘束力はないんですが,その土地の開発まで遡れば,またいろいろと考える方法もあるのかなということを,お話を聴きながら考えていたところでした。どちらにしろ,やはり霧島市にあるお店であったり,事業所,地元のまちづくりのために活動をしていただきたいという気持ちは私もございます。市また商工会議所,商工会,その他の団体等とも連携を取りながら,どういった形でそういった事業所等に協力を頂けるか,検討してみたいというふうに考えております。 ○21番(植山利博君)  ぜひ,商工観光,そういうところでも機会があるときにお願いをするという程度なんでしょうけれども,そういうところの事情をお話をしていただいて,企業としての社会的責任や地域貢献を求めるような機会をぜひ作っていただきたいと求めておきます。次に入ります。ごみ処理です。先ほど冒頭ちょっと言いましたけれども,ごみ処理の数字を出されました。私も手元にこの前,平成29年5月に作られた今までどおりじゃごみは減らないという資料を持っております。平成23年度から平成27年度までのごみの排出量の推移は手元に持っております。これを見ると,ごみの総排出量は4万3,000t,4万3,000t,4万4,000t,4万4,000t,4万4,000t,幅はありますけれど,平成27年は4万4,944tいうことで増加傾向にあるわけですよ。今おっしゃったように,この2年は4万t程度で若干2,000tぐらい減っていると。ただし,人口はまだ減っているんですよ。だから一人のごみの総排出量は,増えているんですよね。一人一人のごみの排出量を削減するという目標を持っておられると思うんですけれども,この資料で見ると平成39年度の予測値というのが書いてあります。これによりますと,ごみの総排出量は4万5,397t。これは,先ほど言われた最終年度の平成29年よりも多いんですよ,予測値は。目標値というのはありますけれども,これは4万1,782t。4,000tぐらい減っている。一人当たりが平成39年度の予測値が1日当たり967g。平成27年度の実績が967g。全く一緒なんですよ。ということは,平成39年度の予測値は平成27年度の現状値と全く同じ一人当たりのごみの排出量を想定されている。そして,平成39年度の目標値というのは,また別にあるわけです。平成39年度の目標値が890g。ですから,77g目標値は少なくなっています。何パーセントかと言うと,7.927%しか目標値を低く設定されていない。これでいいんですか。 ○環境衛生課長(出口竜也君)  今,議員のほうから指摘のありました市民一人1日当たりのごみの排出量のことでございますが,現在計画しているところでは,平成39年度の目標は890gに落とそうということでしております。一方,平成27年度実績においては,市民1日当たり967g出しておりますということで,こちらの市民一人1日当たりの排出量につきましては,ここ5年間も大体920gから大体967g,この間を推移をしておりまして,この間,資源物のリサイクルなども取り組んでいただいておりますけれども,なかなか市民一人当たりに直しますと減っていないと,むしろ一人当たりでは微妙に増える傾向もございます。これにつきましては,現在,ごみの減量化ということで3R,今新しい傾向では4Rということで,ごみのリサイクルのほう推進しようということで,先ほどお話しいただきましたごみの減量化,資源化の計画の中でも定めて,今後また啓発,こういったのも十分力を入れていきたいと思っておりますので,目標としましては900gを切るような取組をしていきたいなと考えております。 ○21番(植山利博君)  どちらかというと歯切れの悪い答弁なんですけれど,この資料の中にも市民の意識を調査をされてるんですよ,アンケートを,平成27年に。日頃よりごみを減らすようにしているか,努力をしているかという問いに対して,いつもそういう意識で行っている29.4%,大抵行っている49.1%,合計で78.5%の人がごみの減量化に取り組んでいると答えている。現実は減っていないんですよ。若干増えているんですよ。市長のこの前の9月議会の市政運営状況報告の中で,4本柱を言われましたよね。敷根清掃センターは稼働15年になっているので,施設の建て替えをすると。焼却炉の方式はストーカ炉だと。建て替え場所は敷根清掃センター周辺だと。2025年から本格稼働を目指すと。この4点を明確に言われたわけです。そうすると,何十億円もの金が必要なんですよ。財政の健全化を言うんであれば,ごみを50%カットすれば経費も50%になる,単純に言えば。施設の延命化も倍に伸びる。施設の規模も半分で済むということになると思うんですよ。では,どうしたら50%減量ができるかということも検討する必要があると私は思うんですけれど,いかがですか。 ○市長(中重真一君)  新しい清掃センターにつきましては,もちろんごみの量を少なくしていくことで,必要な容量,施設というものを検討しなければいけないという部分と,現在,北姶良のほうで一緒に取り組んでいる関係市町と挨拶に行って,現在協議を進めているところでございます。相手さんがいることですので,ここでいろいろと細かくはお話しできませんが,今後一番やってはいけないのは,ごみが想定以上に多く入るようになったと言って建て増し等がございます。ストーカ炉の場合は,施設の規模自体は容量が少し増えても,そんなに施設建設費に反映しづらいと,容量が増えてもそんなに金額が大幅にはね上がるものでもないというふうなところも聴いております。そういった中で,関係市町ともしっかり協議をしながら,霧島市が今度造る施設がどれくらいの容量がふさわしいかというものを,今後,しっかりと検証しながら進めていきたいというふうに考えております。 ○21番(植山利博君)  私は似たような質問を昨年もやりましたよね。そのときに,府中市で戸別回収を始めたらごみの量が激変したと。四十数パーセント減ったと。現実に減っているんですよ。それをいきなりやる必要もないし,霧島市は広大な600km2もあるんだから,周辺部は周辺部で生ごみを埋めて堆肥化できる地域もある。それぞれの地域に合った地域特性を生かしたごみ処理をすればいいのではないですかと。ただ中心部だけは,そういう実証実験をしてもいいのではないですかと。今,正に炉を造ろうとしている。ごみの将来展望がどうあるかということは検証しなければならない時期に来ているわけですよ。ですから,一部の地域でもそういうことをやって,本当にごみが減るのかどうか。なぜ減るかと言ったら,戸別回収すると自分のうちから出たごみだということ明確になるんですよ。それと,受益者負担。ちょっと話が飛びますけれど,この前,議員と語ろかいに行きました。ちょっと年を召された女性が,もう年をとると,ごみステーションまでごみを持っていくのは大変だと。何とかならんかと。そういう議論はないのかと言われまして,実は1年前にそういう議論しましたと。だから収集経費が高くなると言われるけれども,どれくらい高くなるのか,現実に実験をやってみればいいと思うんですよ。そうすることによって,収集経費と処理経費とそれから炉の負担,炉の規模,そういうものを試算をしながら,どうあるべきかということを検証すべき時期に来ていると私は思うんですけれど,いかがですか。 ○市民環境部長(有馬博明君)  議員御指摘の府中市のお話は,これまでもこの議会の中で御紹介いただいたところでございます。府中市に比べまして,本市は20倍の面積。人口は府中市が倍以上。それともう一つは府中市の場合,市民の63%がアパート,マンションにお住まい。本市は32%。これだけを見ても,いかに府中市が人口密度が高くて,ごみ収集がしやすい環境にあるかということが十分にお分かりだと思います。本市の場合は中山間部も多くて,なかなか一軒一軒が離れていて,もし市全体で戸別収集をすると数億円のごみ収集委託料が掛かってしまいまして,結局,ごみの量は減るけれども,収集委託料は逆に高くなるというような状況にもなりかねないというようなこともこれまで検証してまいりました。それから府中市の場合は,ごみ袋10枚入りが800円,本市は210円でございます。そういった市民の御負担を頂けるのか,やもすると,隣町にごみを持っていかれる方がいたりとか,あるいはコンビニとか,いろいろな所にごみ袋買わずに,スーパーの袋で捨ててしまうとか,そういうようないろいろな課題等も当然考えられるわけでございます。ただ,議員御指摘のとおりに,そういったごみの有料化,あるいは戸別収集によるメリットというのも当然ございますし,また同様に東京都内で戸別収集を府中市をモデルに始められた所もあるんですが,そこは効果が僅か1.3%しかなかったというような数字等もありますので,これは広く,やはり研究しなければいけないなというのは,これまでの答弁のとおりでございます。それから,あと高齢者の皆様方のごみ出しが大変だということは,本当に私どもも十分に認識しております。ただ,その中で今,市内の自治公民館等の動きの中で,防犯パトロール隊の皆様方が,ひとり住まいの高齢者宅の安否確認もしながら,ごみ出しもボランティアでしていただいているというような実践事例等もございますので,いろいろなそういったお互いが助け合う中で,そういうものの解決ができないか,幅広い検討であったり,また実証は,今後とも必要かなというふうにも思っております。今回,敷根清掃センターのごみの量を決めるときに,収集体制をどうするかということで,そのごみの量が変わってくるということは当然あろうかと思いますけれども,今回,試算をする中では,現状の形のままでの試算というのをベースに考えていきたいなというふうに考えているところでございます。そのようなことで,今後,戸別収集というものも,やり方によっては,そういうような対応もメリットもありますけれども,市民の皆様へ,かなり高額な負担を強いるというようなことございますので,慎重に検討してまいりたいと思います。 ○21番(植山利博君)  前回も全く同じような答弁いただきました。そのときも私が答えたのは,霧島市全体を一緒に一気にやるいうことではなくて,一部限られた地域だけでも実証実験をしてみて,その効果なり状況を検証する必要があるのではないですかと言ったのであって,今,部長が言われるように,そのことも含めて検証しますということでしたので,ぜひメリットがどこまであるのか。それから袋のコストの問題も,結局,なぜごみが減るかと言ったら,たくさん出す人と少なく出す人とは負担が違うわけですよ。今おっしゃったように,例えば指定袋を800円で売るのか,1,000円で売るのか,そこも検討すべきだし,たくさん出す人が少なく出す人よりも同じ負担でしているというのが現状ですから,だからそれで本当にいいのかな。先ほどの話ではないですけれど,やはり受益者負担,たくさん出す人はそれだけ負担を掛けているわけですから,収集にしても,炉にしてもですね。であれば,少なく出す人より幾らか負担を頂くっていうのは私は当然なことではないかなと。負担のレベルはどの程度までが許容範囲なのかということも含めて,またこれまでも議論があるように今の有料袋を使っているということも,ある意味では,ごみの有料化ということが既に行われているんだという見方もあります。ですから,それであれば条例化をしなければいけないという考え方もあります。ですから,今回,炉を造られるわけですから,ごみ全体の在り方についてどうあればいいのか,先ほど4Rですか。3010という運動も展開されております。宴会のときには,まず,できるだけ食事をして,お開きの前10分はしっかりと食べましょう。ごみを出さないようにしましょうという,様々な取組をされていることもよく承知をした上で今回の質問をしておりますので,私の言っていることも少し耳の片隅に入れながら検討をしていただければというふうに思っております。ちょうど時間になりましたので,これで私の一般質問を終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,植山利博議員の一般質問を終わります。これで,本日の一般質問を終わります。残りの18名については,明日以降の本会議で行います。ここで申し上げます。明日12月5日から7日までの会議は,議事の都合により,会議の開始時間を1時間繰り上げて,午前9時から開くことと致します。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 3時04分」...