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平成30年第3回定例会(第5日目 9月14日)

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  1. 霧島市議会 2018-09-14
    平成30年第3回定例会(第5日目 9月14日)


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    最終取得日: 2021-09-18
    平成30年第3回定例会(第5日目 9月14日)             平成30年第3回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成30年9月14日(第5日目)午前9時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │  │一般質問 鈴木てるみ君(233ページ)          │      │ │  │  │      ・災害時の対応について          │      │ │  │  │      ・ネットやゲームへの依存から子供の脳を守る│      │ │  │  │       ことについて              │      │ │  │  │     平原 志保君(243ページ)          │      │ │  │  │      ・たばこの害に市ではどのように対応をしてい│      │ │  │  │       くのか                 │      │ │  │  │      ・今後のごみ処理問題について       │      │ │  │  │     德田 修和君(255ページ)          │      │ │  │  │      ・公共施設の維持管理費の捻出について   │      │ │  │  │      ・公園の設備充実について         │      │
    │  │  │     有村 隆志君(263ページ)          │      │ │  │  │      ・身障者や市民生活の支援について     │      │ │  │  │      ・道路整備について            │      │ │  │  │      放課後児童クラブの受入れは充分か    │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     10番  平 原 志 保 君    11番  阿 多 己 清 君     12番  木野田   誠 君    13番  前 島 広 紀 君     14番  有 村 隆 志 君    15番  中 村 正 人 君     16番  仮 屋 国 治 君    17番  松 元   深 君     18番  池 田 綱 雄 君    19番  厚 地   覺 君     20番  新 橋   実 君    21番  植 山 利 博 君     22番  池 田   守 君    23番  下深迫 孝 二 君     24番  蔵 原   勇 君    25番  前川原 正 人 君     26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    武 田 繁 博 君   議事調査課長    冨 永 博 幸 君  議事グループ長   德 留 要 一 君   書    記    川 野 洋 也 君  書    記    郡 山   愛 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   中 重 真 一 君   副  市  長   山 口   剛 君  副  市  長   内   達 朗 君   総 務 部 長   新 町   貴 君  企 画 部 長   満 留   寛 君   市民環境部長    有 馬 博 明 君  保健福祉部長    山 口 昌 樹 君   農林水産部長    川 東 千 尋 君  商工観光部長    池 田 洋 一 君   建設部長兼     堀之内   毅 君                        まちづくり調整監  危機管理監     新 村   司 君   総 務 課 長   橋 口 洋 平 君  安心安全課長    石 神   修 君   財 政 課 長   小 倉 正 実 君  財産管理課長    田 上 哲 夫 君   企画政策課長    永 山 正一郎 君  環境衛生課長    出 口 竜 也 君   スポーツ・文化振興課長 中 馬   聡 君  国民体育大会    有 満 孝 二 君   生活福祉課長    堀之内 幸 一 君  推進課長  子育て支援課長   砂 田 良 一 君   長寿・障害福祉課長 池 田 宏 幸 君  健康増進課長    林   康 治 君   建設施設管理課長  仮屋園   修 君  都市計画課長    柿 木 安 長 君   溝辺総合支所長   齋 藤   修 君                        兼地域振興課長  横川総合支所長   池之平 信 明 君   牧園総合支所長   阿久井 洋 一 君  兼地域振興課長               兼地域振興課長  霧島総合支所長   造 免 秋 子 君   福山総合支所長   松 下 昭 典 君  兼地域振興課長               兼地域振興課長  教  育  長   瀬戸上   護 君   教 育 部 長   中 馬 吉 和 君  学校教育課長    河 瀬 雅 之 君   社会教育課長兼   西   潤 一 君                        文化財グループ長事務取扱  国分図書館長兼   鈴 木 順 一 君  メディアセンター所長隼人図書館長兼  郷土資料編さん室長 6.会議のてん末は次のとおりである。              「開 議  午前9時00分」 ○議長(中村正人君)  これより,本日の会議を開きます。   △ 日程第1 一般質問 ○議長(中村正人君)  本日の日程は,一般質問のみであります。昨日に引き続き,一般質問を続けます。8番,鈴木てるみ議員から2件,通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○8番(鈴木てるみ君)  公明党霧島市議団鈴木てるみでございます。まずはじめに,西日本豪雨災害,台風21号の被害,北海道胆振地震と日本全国で災害が発生しています。お亡くなりになった方の御冥福をお祈りするとともに,被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。そして,一日も早く復旧復興をすることをお祈りいたしております。昨日,ケーブルテレビで中重市長が来年度からロタワクチンの公費助成を実施すると言われていました。前回の私の提案を採用していただき,心より感謝いたします。ありがとうございます。近年,大規模な自然災害や異常気象が頻発し,各地で甚大な被害が出ております。災害は忘れた頃にやって来るということわざは,もはや通用しなくなりました。今年春,公明党の全国3,000名の地方議員,国会議員が100万人訪問調査運動を実施いたしました。その中の防災減災に関するアンケートでは,地域の危険箇所や行政に求める対策など,地域の実態が浮き彫りになりました。また,防災減災に女性の視点を生かしてほしいとの要望も数多く寄せられておりました。それでは,女性の意見を生かした避難所運営について質問いたします。1,一度災害が発生すれば,避難所は住まいを失った人のよりどころであり,在宅で不自由な暮らしを強いられている被災者の支援拠点になります。本市における災害発生初動期から撤収期までの流れをお示しください。2,東日本大震災後,海外から多くの支援者が訪れ,我が国の復旧の迅速さに称賛する声があった一方で,避難所の生活環境については,国際的な難民支援基準を下回るという指摘がありました。その教訓を受けて,内閣府は避難所の良好な生活環境の確保に向けた取組方針を公表し,自治体ごとに則した避難所運営マニュアルが作成できるよう,平成28年にガイドラインも公表しております。前回の本会議で久保議員も質問しましたが,同ガイドラインを受けた本市の運営マニュアルの作成状況は進展しているのかお伺いいたします。3,100万人アンケートの防災減災に関する質問では,力を入れてほしい防災行政は何ですかとの問いに,避難所における安全対策,防犯対策が最も多く,48.7%の人が不安を感じているとのことでした。災害時,犯罪が多発することは広く知られております。警察官は,生存者の救出,救助,遺体の身元確認,交通規制等の業務があることから,治安体制が平時に比べ手薄になり,混乱に乗じた窃盗団が外から入り込むことも多々あるようです。せめて避難所は安心して過ごせるように警備会社に24時間警備してもらえるよう,平時に契約を結ぶことはできないでしょうか。4,市の職員は,災害初動期は国や県との連携,支援の受入れなど多忙を極めます。この間に,職員が様々な事情から避難所運営に当たってしまうと,被災者救助を始め,災害復旧に重大な影響を及ぼしかねません。国のガイドラインでは「避難所運営は地域住民が主体となり行うべき」とあり,避難所の良好な生活環境の確保に向けた取組方針には,地域住民も参加する訓練を実施することとなっています。避難所運営ゲームを用いて,平時からの訓練を促してはどうでしょうか。5,国は,8月8日,乳児用液体ミルクの国内での製造販売を解禁しました。災害時お湯がないときでも液体ミルクがあれば,乳児にすぐ与えられます。常温,保存が利き,何より衛生的です。今まで国内では生産が認められず,東京都はイオンと提携し輸入品の液体ミルクを備蓄していました。今回の北海道胆振地震で北海道知事の要請を受けて,小池知事は液体ミルクを提供すると地震の翌日に発表しました。本市でも災害時に備えて乳児用液体ミルクを備蓄してはどうでしょうか。次に,2問目の質問に入ります。近年,スマートフォンの爆発的普及で,日本では中学生の70%,高校生は90%以上と若者世代のほとんどがスマートフォンを保有しているようです。両親が共働きで一人で留守番をするときは,何時間もゲームに没頭する子も珍しくないようです。最近では,親が手を離せないときに乳幼児にスマホで遊ばせるスマホ育児も広がっているようで,低年齢化も進行しております。9月1日の南日本新聞では,病的なインターネット依存が疑われる小中高生が,僅か5年で倍増したと報じておりました。記事の中で,鹿児島市の増田クリニックの増田院長は,ネットやゲーム依存に一度はまってしまうとなかなか抜け出せない。家庭と学校が連携して,子供を守る仕組みを作るべきだと警鐘を鳴らしています。本年6月,WHOは,日常生活に支障が出るほどネットやゲーム,SNSを使いすぎる状態をゲーム障害,すなわち病気として正式に設定しました。国もこれを受けて,年度内に実態調査し,調査結果を踏まえて対策を検討すると発表しました。精神科医の岡田尊司氏は,ゲーム依存を究極の麻薬,デジタルヘロインと呼び,ゲーム依存の人の脳は行動や感情のコントロールに関わる領域が萎縮し,社会性や注意力,記憶に関わる領域でも異常が起きていると説いております。大人も心配ですが,もっと危惧されるのは脳が発達途上の子供たち。子供たちにとって大切な時間が奪われるだけでなく,注意力や社会的機能の低下によって,将来まで奪われかねない事態となっているというのです。それを裏付けるかのごとく,先月,アメリカでビデオゲーム大会に負けたことに腹を立てた男性が,銃乱射事件を起こし4人が死亡,11人がけがをし,自らも自殺するという大変衝撃的な事件が発生しました。子供たちが,その危険性を何も知らずにゲームにのめり込んでしまったなら,取り返しのつかない状態に陥ってしまうのです。ある専門家によると,もう小学生でも手遅れだといいます。人口減少の中,せっかく生まれてきてくれた子供たちが,心身ともに健康に育ってほしいと切なる思いを込めて,質問いたします。1,改めてゲーム障害とはどういうものか,概要をお尋ねいたします。2,本市のゲーム障害患者の実態をお尋ねいたします。3,本市では,市P連等の提案で夜9時以降スマホ等は使わないとのルールがありますが,どこまで守られているのでしょうか。帰宅してから夜9時までゲームをしているのであれば,何の意味もありません。子供たちにどこまで浸透しているとの御認識でしょうか。市としてもう一歩踏み込んで,使用時間の制限を設定,啓発してはどうでしょうか。4,増田院長のもとに治療に連れてこられる子供のうち,回復が見られるのは僅か数%。治療は非常に困難とのことです。予防が大事,ゲーム障害のことをよく知ることが予防になるのだそうです。現在,市が行っている,若しくは計画している啓発活動はあるのでしょうか。以上,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  鈴木議員から2問の御質問がありました。1問目の1点目及び2点目は私が,2問目の3点目は教育委員会が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁します。1問目の災害時の対応についての1点目にお答えします。大規模災害時には,ライフラインの途絶や住居の倒壊・浸水等により多数の避難者の発生が予想されることから,市は,避難所を開設し,避難者を収容するとともに,防災関係機関ボランティア等の協力を得ながら,正確な情報の伝達,食糧・飲料水の配布等の避難所運営を行います。具体的には,災害発災直後から短期間の受入れを行う1次避難所を開設し,市職員を各避難所に配置します。その後,復旧が長引くなど避難生活の長期化が予想されるときは,避難者が実生活により近づけるように2次避難所を開設するとともに,仮設住宅等への移転を促し,2次避難所も徐々に整理・統合しながら閉鎖へと進めていきます。次に,2点目にお答えします。平成21年度に策定した本市の避難所管理運営マニュアルには,平常時及び災害発生時における対応について記載しています。このような中,昨年度,県におきましては,平成28年熊本地震の教訓や国の避難所運営ガイドライン等を踏まえ,福祉避難所の確保の必要性,女性や子供への配慮を追加するなど,避難所管理運営マニュアルモデルの全面的な見直しを行ったところであり,本市におきましても,今後,同モデルや本市の地域特性等を勘案し,マニュアルの見直しを行ってまいります。 ○危機管理監(新村 司君)  次に,3点目にお答えします。東日本大震災以降,国は被災地における安全・安心の確保対策ワーキングチームを設置し,避難所における安全・安心対策を推進しており,本年7月の西日本豪雨により甚大な被害を受けた広島県では,警察官が防犯活動として避難所を巡回しつつ,避難者の要望や悩みを聞くなどの対策が行われています。このようなことを踏まえ,本市では,避難が長期化する場合には,市が,避難者が相互に助け合い,自ら避難所を運営する自主組織の立ち上げを支援し,警察に協力を求めながら,避難所の防犯活動を行うこととしています。したがって,現時点では,避難所の警備を警備会社に依頼することは考えておりません。次に,4点目にお答えします。災害時における避難所運営を迅速に確立し,円滑に推進するためには,日頃から地域住民などが参加する訓練を実施しておくことが重要であると考えております。このため,地域における自主防災組織等を対象にした避難所運営ゲーム,いわゆるHUGを用いた訓練の実施について検討しているところです。次に,5点目にお答えします。乳幼児液体ミルクは,お湯で溶かすなどの手間が掛からず,常温での保存が可能なことから,避難時には有用であると考えており,今後におけるミルク原材料等に関する厚生労働大臣の承認及び国内での生産販売の状況を踏まえながら,本市における備蓄について検討してまいります。 ○保健福祉部長(山口昌樹君)  2問目のネットやゲームへの依存から子供の脳を守ることについての1点目と2点目は関連がありますので一括してお答えします。ネットやゲームに夢中になり使用時間が長くなることによって,ひいては健康を損ない,学業や仕事など日常生活にも支障を来してしまう依存状態の若者が増加しています。このようなゲーム障害について,WHO(世界保健機関)は,新たな疾病に位置づける方針としており,厚生労働省は,今後,日本国内への適用について検討を開始するとしています。したがって,現時点では,本市における,いわゆるゲーム障害患者の実態については把握できていないところです。次に,4点目にお答えします。本市では,これまで,市民健康講座においてインターネット依存の危険性等について,母子保健関係者研修会においてスマホ時代の乳幼児の子育てについて啓発しています。また,昨年度に引き続き本年度も,地域における子育てに関する相談役である母子保健推進員を対象に,ネット・ゲーム依存と子供の健康に関する研修会を開催する予定です。さらに,すこやか保健センターでは,乳幼児の健診や教室,育児相談等の機会を捉え,保護者に対し,ネットやゲーム,スマホなどの長時間使用が子供の脳や心身の発達に及ぼす影響,気を付けるべきことなどについて説明しています。今後においては,本年度中に本市の保育園・幼稚園等における子供の保護者を対象に,子供によるネット,ゲーム,スマホなどの利用状況と睡眠についてアンケート調査を行う予定ですので,この調査結果を踏まえつつ,市民への啓発などに努めてまいります。 ○教育部長(中馬吉和君)  次に,3点目にお答えします。近年,スマホが普及することに伴い,その使い方によっては,子供たちに様々な悪影響を及ぼす可能性があることが指摘されています。教育委員会では,各小中学校で開設している家庭教育学級PTA研修会などの機会を捉え,保護者に対し,スマホの正しい使い方に関する意識づけを行っています。さらに,児童生徒や保護者を対象に,睡眠障害に対する対策やゲーム依存の脳内で何が起こっているのかなどについて,専門の医師などによる講話を行い,健康被害に関する理解を深める取組をしています。また,霧島市PTA連絡協議会では,教育委員会等と連携し,「人を傷つける書き込みをしない」「犯罪などから身を守る」「夜9時以降の使用はしない」などについて記載したリーフレットを作成し,児童生徒にスマホを持たせる前に家庭のルールをつくる必要性を保護者等に啓発しています。今後も,健康被害の防止やネットモラルの向上の観点から,スマホ等の適切な利用について啓発を図ってまいります。 ○8番(鈴木てるみ君)  それぞれ御答弁いただきました。それでは,再質問に入らせていただきます。現在,避難所管理運営マニュアルを作成中とのことですけれども,その作成会議の中に女性の方はどれぐらい入っておられるのか,お尋ねいたします。 ○危機管理監(新村 司君)  本市のマニュアルの見直しに当たって,女性,子供への配慮に関する内容を追加するために,女性目線による見直しは必要と考えています。関係課における女性の参加を促し,今後,マニュアルの見直しを進めてまいります。 ○8番(鈴木てるみ君)  平時の地域防災会議避難所運営会議に,もっともっと女性が参加すべきと考えております。そこはぜひよろしくお願いいたします。資料の1を御覧ください。鹿児島市が今年4月に作成しました避難所運営マニュアルの中の1ページなんですが,避難所をどういうふうにレイアウトすればいいかという参考例が書いてあります。実際は,避難所ごとに広さとか間取りとかいろいろ違いますので,それを基にレイアウトを考えていかないといけないと思うんですが,その基となるマニュアルができないことには先に進まないと思いますので,そこはひとつスピード感を持って,作成に取り組んでいただきたいと思います。次に,避難所運営に関しては,住民が避難所運営の訓練を通して,何が必要なことなことなのかと気付くことが大切だと思います。その機会を設けるのが,市の責務ではないかと考えております。どのように進めていかれるのか,見解を問いたいと思います。スケジュールとか,方法とか,具体的にお願いいたします。 ○危機管理監(新村 司君)  まず,訓練を指導していく立場になる職員に対する訓練が必要であると考えております。その訓練の成果などを踏まえ,職員による地域住民を主体とした訓練の進め方については検討していきたいと考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  避難所の運営というのは住民が主体者になるということで,住民の方たちは自分たちが運営の主体者であるっていうことは,きちんと理解していらっしゃるのでしょうか。そこら辺の見解をお尋ねいたします。 ○危機管理監(新村 司君)  自助・共助の重要性は西日本豪雨を始め,これまでの災害を経験した被災地からよく聞かれることであります。避難所運営においても自助・共助が重要と考え,出前講座などいろいろな機会を捉えて,自助・共助による避難所運営についても理解してもらうよう努めてまいります。 ○8番(鈴木てるみ君)  3点目の警備会社にというお答えは,考えていないというお答えでしたけれども,資料の2をお願いいたします。これは避難所運営ゲームHUGを用いて訓練を行っている様子の写真なんですけれども,霧島市には,このHUGゲーム教材セットというのは何セットあるのでしょうか。それと,活用・貸出状況をお尋ねいたします。 ○危機管理監(新村 司君)  まず,HUGについて簡単に御説明いたします。HUGは,アルファベットでHUGと書きますが,Hは避難所の頭文字,Uは運営の頭文字,Gはゲームの頭文字,それぞれ日本語をアルファベットで並べたものです。英語では抱き締めるの意味になり,避難者を優しく受け入れる避難所のイメージと重ね合わせて名付けられたものです。HUGは,コントローラーから渡された避難者の年齢や性別,国籍,それぞれが抱える事情が書かれたカードを体育館や教室に見立てた平面図に配置していきます。また,避難所で起こる様々な出来事への対応について,模擬体験するゲームです。現在,本市では,消防局が本年4月に1セット購入し,保有しております。 ○8番(鈴木てるみ君)  そのHUGゲームを使われたことありますか。御自身でも。 ○危機管理監(新村 司君)  はい。HUGを使った訓練を実施したことがございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  ぜひぜひ,HUGゲームの存在を周知して,もっともっと使っていただいて皆さんの訓練に生かしていただけるように,周知のほうもよろしくお願いいたします。災害時には,性犯罪が平時の3倍発生すると言われております。過去の震災の避難所において,神戸でも東北でも性犯罪が発生したことを認識しておられるでしょうか。
    危機管理監(新村 司君)  被災地では,災害時の混乱に乗じ,多くの犯罪が発生しています。性犯罪などについても,その一つであると認識しております。 ○8番(鈴木てるみ君)  資料の3を御覧ください。実は先日,熊本市の男女共同参画センターはあもにいに行ってきました。これは,はあもにいが震災後すぐに作ったポスターです。仙台の男女共同参画センターの所長から震災があった翌日にすぐ電話があって,仙台も性犯罪が多発した,熊本では1件も出さないでほしいということで,早速その言葉を受けて避難所をキャラバン隊で回り,張り出したポスターです。これを貼り出したときは,最初は,何でこんなものをこういう所に貼るんだとか,寝た子を起こすようなことしないでくれとか,ブーイングがたくさん出たんだそうですが,実際事件発生が少なく抑えられたというふうに所長さんは語っておられました。災害時は,ボランティアの格好をして,犯罪者が紛れ込んでいたりもします。被害に遭った人は一生苦しんでいきます。何か霧島市でも,避難所で性犯罪が起きないような,そういう防止の取組とかを考えておられるのでしょうか。 ○危機管理監(新村 司君)  避難所においては,夜は一人で行動せず必ず2人以上で行動する。男女それぞれの更衣室やトイレを設ける,あるいは警察官や防犯パトロールによる見回り,警察官などによる相談など,国による取組や各避難所における取組などについて情報を収集し,今後,本市の避難所運営マニュアルに取り込んでいきたいと考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  それでは,資料の4を御覧ください。これは,そのはあもにいが出した職員に対するパンフレットの写真なんですけれども,災害時,職員の人たちも多忙を極めます。支援者支援が大切ということで,実際,過去の震災では職員が過労で倒れたり,精神的疾患になったというようなお話も聞いております。熊本市では,このような自己メンテナンスシートを配って,チェックが幾つありますかというふうに自分で診断できるようなものを配って,職員の健康維持にも努めたというふうに聞いております。市民の暮らしを守るための目に見えない御苦労は計り知れないと思います。これからも引き続き,安心安全なまちづくりを推し進めていただきますよう,よろしくお願いいたします。続きまして,ゲーム障害について再質問いたします。御答弁では,ゲーム障害という病名がまだ正式に認められていないということで,患者数は把握できていないということだったと思うんですけれども,では,質問の仕方を変えまして,ゲーム障害ではなくネット依存,ゲーム依存という言い方でお聴きいたします。その実態というのは把握されておられるのでしょうか。 ○健康増進課長(林 康治君)  厚生労働省が,平成29年度に全国の48の中学校,55の高校を対象にしたネット依存に関する調査質問の結果が今年8月に示されておりますので,その結果を御報告いたします。中学生では男子の10.6%,女子の14.3%,高校生では男子の13.2%,女子の18.9%が病的なネット依存にあるという結果が示されております。また,この結果から厚生労働省は,全国の病的なネット依存が疑われる中高生は約93万人に上ると推計されております。この結果は,厚生労働省が平成24年度に行った調査での推計値52万と比較いたしますと,2倍近くに増加していると報告されております。 ○8番(鈴木てるみ君)  私も市内の何校かの学校に問い合わせてみましてけれども,各学校とも数名ずつ,その疑いのある子供がいるとの御返答でした。ネット依存かどうかの線引きというのはとても難しいので,公表されているデータもどこまで正確か分かりませんが,いずれにしてもかなり多くの人がネットゲームに依存しているという状況ではないでしょうか。では,資料の5を御覧ください。これは,20年前イギリスの科学雑誌ネイチャーが発表した研究結果です。テレビゲームをする前と50分ゲームをした後では,脳内の線条体と呼ばれる領域で,ドーパミンの放出が2倍に増えたという研究が報告されております。ちなみに,当論文のデータによれば,覚せい剤を静脈注射した際のドーパミンの放出増加は2.3倍だったということです。つまりゲーム依存インターネット依存の人の脳で起きていることは,麻薬や覚せい剤中毒の人の脳で起きていることと基本的には同じことであるということです。市長は,このことを御存じだったでしょうか。 ○市長(中重真一君)  冒頭,議員から増田先生のお話がございました。私は,天降川小学校のPTA会長をしているときに,家庭教育学級で増田先生を講師にお呼びして,ゲーム依存についての講演をお聴きしたことがございます。そのときに,このお話が出てきたことを覚えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  タブレットの資料の一番最後に新聞記事が添付してありますので,タブレットが手元にある方は,それを御覧ください。私はゲームは全くしないのでよく分からないんですけれども,調べてみますと,制作会社がユーザーを飽きさせないように,次から次に仕掛けをしてきたりとか,また,ネットで複数のメンバーとつながったオンラインゲーム,これはチームで戦うので,途中でなかなか抜けにくいというような仕組みになっているそうです。非常に巧妙に仕組んであります。ゲーム自体が悪いとは言いません。お酒もアルコール中毒になる人はなることが悪いのであって,アルコールそのものには罪はないわけです。また,大人もゲーム依存になると悲惨です。夫がゲームにのめり込みすぎて,子供がなかなかできない。夫がゲームに没頭して,子供に関わろうとしない。成人した子が仕事もせずに,起きているときはゲームと食事のみ。やめさせようとすると激しく抵抗する。人とコミュニケーションが取れない。ゲームをしていないときは無気力になる。やがて人格崩壊。家庭は完全に崩壊していきます。開発者たちは,その危険性を早くから知っており,自分の子供には使用を厳しく制限していたようです。IT漬けで危険領域に入っていく人が身近にたくさんいたのでしょうか。スティーブ・ジョブズはアイパッドを子供たちには使わせず,一緒に読書したり,親子の触れ合いを大切にしていたそうです。ネイチャーの発表から20年,ここに来てようやくWHOが動き出したその背景には世界で何か動きがあったのでしょうか,お尋ねいたします。 ○健康増進課長(林 康治君)  報道によりますと,各国でゲーム依存が著しくなっていることが背景にあるとされております。また,IT先進国である韓国では2002年に,86時間休まずにオンラインゲームをやり続けた24歳の男性が死亡いたしました。その後も韓国だけでなく,中国,イギリス,ロシア,アメリカなどの国でもゲームを引き金とした死亡事例が相次ぎ,各国,社会問題となっているようでございます。このようなことから,WHOは,概算でゲームをしている人の2%から3%がゲーム障害と見られると指摘し,これまで正式な病名はなかったが,国際的な基準となる疾病分類に盛り込むことで,世界各国で診断例が増えて研究が進み,治療法の開発につながると説明しているところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  大変ショッキングなニュースなんですけれど,日本でそういうことがないはずはないと思うんです。病気に認定されていなかったので取り上げられなかっただけなのか,それとも何か意図があったのか,日本でそういうことが報道されることは全くありませんけれども,国の調査の結果を待って,また取り組んでいくのかなというふうには思います。先ほどから出ております増田先生ですけれども,増田先生によりますと,不登校の子供の3割は生活習慣の乱れからということだそうです。そのほとんどの場合,ネットゲームで夜更かしをしているというのが原因だそうです。不登校のきっかけは,友人や先生とのトラブルで休んでしまったのかもしれませんが,そこからゲームに逃げ込み,完全な不登校になる子が少なくないということだそうです。高校生の女子というのは,ゲームよりSNS依存が深刻だそうです。照明を消してベッドにスマホを持ち込めば,親は分かりません。延々と夜中までLINEのやり取りを繰り返してしまいます。スマホの画面から強烈な光を浴びる,となかなか眠れなくなります。寝不足は,記憶や学習をつかさどる海馬の発達が悪くなります。そして,寝ている間に記憶を整理するのですが,それができません。私も,この原稿を仕上げるのに,昨日は3時半まで掛かってしまいました。パソコンのブルーライト浴びて,それからなかなか寝付けなく,頭がちょっとぼーっとしているんですけれども,子供たちが毎日こういう頭の状態で,勉強が進む,理解するはずがないなということを身をもって体験いたしました。昨日の阿多議員の質問にもありましたが,子供たちの不登校,学力の低下を危惧するならば,スマホ夜9時作戦を,もっともっと強化すべきだと思います。夜9時作戦というのは,ほかにも同じような取組の自治体がありました。担当者に聴いてみますと,やはり強制力がないので,結果を出すのはなかなか厳しいとの御回答でした。増田先生は,夜9時になったら親も子もみんなスマホをテーブルに置き,鍵の掛かる所に次の日の朝までしまい込むというのがベストですと言われております。親もそこまで腹をくくらないと,子供の脳を守れませんよということでした。そして増田先生は,予防が大切と言われております。ゲーム依存がどんなものなのか,子供たちに教えることが予防になるというのです。「だめ」と言っただけでは子供は隠れてもやります。子供がおとなしいからとゲームばかりさせるのは,子供の脳には良くないことを親たちも理解しないといけません。親だけでなく,孫にねだられて買い与えるおじいちゃん,おばあちゃんへも周知が必要です。おじいちゃん,おばあちゃんといっても,小学生,中学生,高校生ぐらいのお孫さんがいらっしゃるおばあちゃん。すなわち私ぐらいの年代の人なんですけれども,そういう学校関係以外の人たちへも周知が大事ではないかな,そうしないと,なかなか解決できない問題だと思います。SNSにはまる人は,承認欲求が満たされていないからと言われています。フェイスブックの「いいね!」がたくさん欲しいというのも承認欲求の一つだそうです。これは,赤ちゃんのときから始まっているそうで,赤ちゃんは授乳中,お母さんと一生懸命アイコンタクトを取ろうとしています。そのときに,お母さんがスマホやテレビを見て,赤ちゃんのアイコンタクトに気が付かないと,赤ちゃんの承認欲求は満たされません。先ほどの御答弁で,保健センターのほうでも指導してるということでしたが,また引き続き,更に御指導のほうよろしくお願いいたします。次に,メディアセンターの取組があればお示しください。 ○国分図書館長兼メディアセンター所長兼隼人図書館長郷土資料編さん室長(鈴木順一君)  現在,メディアセンターでは,出前講座さらにはメディアセンターで行っています講座等で,タブレット,それからインターネット等の講習会を行っておりますが,その中においても,ネット依存,それからゲーム障害についての内容についても触れて,注意喚起等を行っている状況でございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  いろいろなところで情報発信していくのは大切なことだと思いますので,ぜひ引き続きよろしくお願いいたします。ここで,先進地の取組を紹介いたします。資料の6を御覧ください。ここからは,ゲーム依存というよりメディアを正しく使いましょうという啓発運動ですが,鳥取県が出しているポスターです。ペアレンタルコントロール。親が機器をコントロールするということで,区切る所を間違わないように,ペア・レンタルコントロールではありません。ペアレンタル・コントロールですね。市長は,このペアレンタルコントロールという言葉を御存じだったでしょうか。 ○市長(中重真一君)  ペアレンタルコントロール。どういった取組か分かりませんが,保護者が使用,利用する時間等を制限する,コントロールすることなのかなとは予測はつきます。 ○8番(鈴木てるみ君)  これは,主にフィルタリングのこととか,親がそういう設定をしましょうとか,あとどういう機器がインターネットにつながっていて,子供たちが有害サイトにつながりますという親たちが知らないようなことを啓発してくれる取組ですけれども,フィルタリングの設定率というのは,50%ぐらいと言われておりまして,まだまだ低い状態です。資料の7というのが,これは同じく鳥取県が出しているチラシなんですが,小学生向けのチラシです。左側の上のほうが,ルールを決めましょうで,日付と署名を子供自身で書けるようになっており,契約書のような重みがあります。しっかり守りましょうというようなものです。資料の8が高校生向けです。これは片面だけなんですが,裏面のほうにもフィルタリングのことが書いてありました。資料の10というのは,我が霧島市が配っているチラシなんですけれども,随分すっきりしているというか,せっかくなので,裏面が真っ白なのでフィルタリングのことを裏に詳しく書いてですね。鳥取県は詳しく書いてあるんです。親がこれを見て分からないときは,これを持って携帯会社に行きなさいというようなことまで書いてあります。ぜひ,こういったことも裏側に印刷して配ったらどうだろうかというふうに私は思います。資料の11は,これはユーチューブで見られるんですけれども,ペアレンタルコントロールを分かりやすく学べるような,こういう取組もしております。そして,鳥取県は青少年健全育成条例というのを作って,親にフィルタリングの設定義務,機器販売の業者の義務というのも定めております。これは県がすることなので,なかなかここまではできないかもしれませんけれども,とても大切なことなので本市でも何ができるかしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。最後に,私の政策提案ですが,学校も家庭も地域も一丸となり学んでいくことが重要と考えております。大人への啓発として,学校でも人が一番多く集まるPTA総会で講演会を開く。講師料は市が負担する。あと,学校以外の人にも理解してもらうため,広報誌に特集を組む。あと,ほかにポスターを作成するなどです。とにかく啓発が大切であると思います。子供への啓発は,これは教育長へ御提案をさせていただきます。保健,道徳,ホームルームなどの時間に,市独自のカリキュラムを組んで教えるというのはできないでしょうか。昨日,山口議員の質問で,教育長が,霧島市の子供たちがいきいきと育っていくよう,学校,家庭,地域が一体となり,子供たちを育んでいこうと切々と語られる姿に,私は胸の奥が熱くなりました。大切な子供たちをどうかよろしくお願いいたします。最後に,市長に提案です。平成27年度から始まった総合教育会議の過去の会議要旨を見てみましたが,ネットやゲーム依存のことは議題に挙がっていなかったようです。子供たちの健全な育成のために,次回の総合教育会議で,市長からこの問題を委員の皆様にお話ししていただいて,ぜひ認識を共有していただきたいと要望し,私の質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  議員御指摘のこのネットゲーム依存,大変な問題だというふうに私も認識しております。私も小学生の男の子がいる父親ですので,いろいろな話を伺います。私たちはファミコン世代なんですが,ファミコンは親に買ってもらえなかった記憶があるんですが,ゲーム機というのは自分のペースでできたんです。学校で話をする内容というのもレベルがどこまで上がったとか,ある程度自分で時間を制限しながら,保護者が時間を制限しながらできたのがファミコンであったり,そういうゲーム機の時代だったんです。これが,一番怖いのがネットゲーム。議員から先ほど御指摘もありましたように,仲間と一緒にやるものですから,この時間にインしてこいというような形で,例えば夜12時以降,ベッドの中でタブレットを開いてインしていく。それもまた音声通話等でしゃべりながらゲームを進めていくというと,自分の生活リズムが完全にゲームが中心になってしまって,本当に生活が壊れてしまう怖さ。そして,不特定多数の全然知らない人と話をする怖さと同時に今度は知っている仲間同士でやったら,その仲間と交友関係でいろいろなトラブルが生まれると。何でインしてこなかったのかとか,そういった部分の怖さですね。本当にこのネットゲームの怖さというものを十分承知しておりまして,1件相談を受けたのが,夜中に子供が独り言を言っていると思って部屋に入ってみたら,やはりタブレットを開いて友達と会話をしながらゲームをやっていたと。結構な夜中にそういうことがあったという話も,あるお母さんから聴いたところでございます。やはりこの問題に対処していくには,議員からいろいろ御提案がありました,いろいろな講演であったり,まずみんなにネットゲーム依存というものが,どれだけ怖いものかというものを知ってもらうということ。そしてそれと同時に保護者の協力がないと,この問題は解決できないというふうに思っております。ここでは申し上げませんが,具体的なゲーム名,今,特に問題になっているゲームが幾つかあります。そのゲーム名まで挙げて,そのゲームをどれだけの子供たちがやっているかということを,一度統計取ってみたほうがいいのではないですかというお話も教育委員会にしたことがございます。これから必要な対策を教育委員会と一緒に考えていきながら,また学校ともしっかり協議をしながら,子供たち,そして保護者にもその危険性というものをしっかり訴えながら取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  私も,この問題はとても重要な問題だと認識しております。一般質問の後も引き続いて,賛同してくださる議員の皆さんと一緒に学んでいきたいというふうに思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(中村正人君)  以上で,鈴木てるみ議員の一般質問を終わります。次に,10番,平原志保議員から2件,通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○10番(平原志保君)  市政会の平原志保です。はじめに,この夏は厳しい猛暑に加え,西日本の豪雨災害,台風21号の被害,そして北海道の大地震と立て続けに大きな災害が日本を襲いました。多くの方がお亡くなりになり,心よりお悔やみを申し上げますとともに被害に遭われた方の一刻も早い日常が戻りますよう,心より願っております。7月の西日本豪雨で被害のあった倉敷市では,夏休みの旅行シーズンと重なり,観光業への影響を多く受けました。いまだにその影響は大きく,被災地の復旧が第一ですが,美観地区を始め市内中心部は問題がなく,訪れるのも支援になります。自粛されずにぜひ観光に来てくださいと手紙を頂きましたので,皆様にお伝え申し上げます。それでは一般質問に移ります。1,たばこの害に市ではどのように対応をしていくのか。たばこの害についてどのように把握しているか。その損失に対して,どのような対応を考えているのかを伺います。次に,東京オリンピック・パラリンピック競技大会と同じ2020年には,霧島市も国体の会場になります。喫煙に関する環境整備は必要で,その辺りをどのように考えているのか伺っていきます。次に,今後のごみ処理問題について,敷根清掃センターの建て替え,横川,牧園で利用している未来館を含め,今後のごみ処理問題について伺っていきます。答弁のほうよろしくお願いいたします。 ○市長(中重真一君)  平原議員から2問の御質問がありました。2問目は私が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁します。2問目の今後のごみ処理問題についてお答えします。本市では,国分,隼人,霧島,福山及び溝辺地区のごみを敷根清掃センターで,牧園及び横川地区のごみを伊佐北姶良環境管理組合の未来館で処理しています。このような中,敷根清掃センターは,稼働開始以来15年が経過し,老朽化により修繕が必要な範囲が拡大している状況にあることから,この度,施設整備についての基本方針を決定したところです。この基本方針においては,敷根清掃センターの運営を継続しながら,施設の建て替えを行うこととしており,これについては,同センターの炉を停止し,改良工事を行うこととすれば,当該工事期間中に排出される可燃ごみを処理するために仮設焼却炉を設置すること,又は他の焼却施設に処理を委託することが必要になりますが,仮設焼却炉を設置するには関係する手続及び建設に多くの時間とこれに伴う多額の費用が必要になり,また,他の焼却施設に委託しようにも,熊本地震や九州北部豪雨災害などの影響により,現在のところ,施設の処理余力の面で受入れが可能な施設が九州内にはないことによるものです。さらに,同基本方針においては,「建て替えの場所は,敷根清掃センターの周辺とする」としており,これについては,既存の粗大・不燃ごみ処理施設との連携が図ることができ,現施設から新しい施設への移行作業もスムーズに行うことができること。また,周辺が山林に囲まれているため,工事期間中の騒音や振動,交通規制等など,市民生活に及ぼす影響も軽微であることによるものです。今後は,本市のごみ処理と未来館との関係性を考慮しながら,施設整備の基本方針に基づき,調査や基本構想の策定,基本設計等を行い,円滑に施設整備を遂行できるよう努めてまいります。 ○保健福祉部長(山口昌樹君)  1問目のたばこの害に市ではどのように対応をしていくのかの1点目にお答えします。たばこの煙には約5,300種類の化学物質が含まれており,その中には約70種類の発がん性物質が含まれています。これらの物質は,煙が直接触れるのどや肺だけでなく,血液を通じて全身に運ばれ,がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患),心疾患,脳血管疾患などの原因となります。また,たばこの煙は,たばこを吸う人が直接吸い込む主流煙と火のついた先から立ち上る副流煙に分かれ,この副流煙には発がん性物質やニコチンなどの有害物質が主流煙の数倍含まれており,たばこを吸わない人が副流煙を吸い込んでしまうこと,いわゆる受動喫煙の問題は,社会全体で取り組むべき課題とされています。厚生労働省の喫煙の健康影響に関する検討会報告書によれば,たばこの消費量は減少傾向にありますが,過去の喫煙による長期的な健康への影響と急速な高齢化により,たばこ関連疾患による死亡者数は年々増加しており,平成22年の国の年間死亡者数119万人のうち,喫煙に関連する死亡者数は12万人から13万人,受動喫煙に関連する死亡者数は約6,800人と推定されています。加えて,たばこは年間約2兆円規模の税収をもたらす一方で,関連疾患による医療費や労働力の損失額は4兆3,000万円にも上ると推定されています。このような中,本市における喫煙率につきましては,平成28年に実施された国の国民健康・栄養調査と健康きりしま21(第3次)策定時に実施した平成29年のアンケート調査結果とを比較すれば,男性は国が30.2%であるのに対し,本市は21.7%,女性は国が8.2%であるのに対し,本市は4.7%となっており,国全体と比較すれば,本市における喫煙率は低い状況となっているようです。以上のようなことを踏まえ,本市では,健康きりしま21(第3次)において,たばこによる健康被害を防ぐため,成人喫煙者の割合の減少,妊娠中の喫煙者を0%にすることを目標としており,たばこがもたらす害に関して広報誌に掲載するとともに,がん検診,母子健診,母子健康手帳発行時など様々な機会を捉えて啓発を行っています。また,先ほど述べました市民アンケート調査では,喫煙者の半数以上が「たばこをやめたい」と回答していることを踏まえ,本市における特定健診受診後に実施する保健指導時に,喫煙者全員を対象に禁煙指導を行っております。今後も,禁煙を希望する市民に対し,禁煙の方法や本市の禁煙支援医療機関を紹介するなど,対象者に応じた効果的な禁煙支援に取り組むことにより,たばこによる健康被害の低減に努めてまいります。 ○市民環境部長(有馬博明君)  次に,2点目にお答えします。第75回国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」では,本市において,正式競技であるサッカー女子,ハンドボール,馬術,剣道,銃剣道及びゴルフ,公開競技であるグラウンドゴルフ,デモンストレーションスポーツであるパークゴルフ及びジャズ体操の合計9競技が,また,第20回全国障がい者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」では,サッカーが行われ,計15会場で開催されます。本市開催競技における会場内の喫煙対策については,県の実行委員会が示した燃ゆる感動かごしま国体医事・衛生基本計画において,受動喫煙による健康への悪影響を排除するための競技場等における受動喫煙防止に努めるとされていることから,本市におきましても,室内を全面禁煙とするとともに,屋外に設置する喫煙所についても,副流煙の影響が少ない場所に設置する等,先催県の事例も参考にしながら,受動喫煙防止対策を図ることとしております。 ○10番(平原志保君)  たばこの害についてからいきたいと思います。市長からの答弁を頂けるかなと思って期待をしていたのですが違ったようで,これからお答えいただければと思います。なかなかこのたばこの問題出すのに勇気がいりまして,何せ霧島市の愛煙家の方々,数は少ないということですけれども,どう見ても,周りはたばこを吸う方が多いような感じを受けております。というわけで,なかなか後ろからの視線,前からの視線が厳しい中やらせていただきますけれども,では,いきたいと思います。まず,1ページ目の画像を御覧ください。たばこの化学物質のことなどは,今答弁いただきました。どのような病気になっていくかということも簡単に言っていただいているんですけれども,まず,この図に出ているがんです。食道がんとか肺がんとか書いてあります。横にレベルⅠというのがあるんですけれども,このレベルⅠというのは,科学的根拠は因果関係を推定するのに十分であるということで示されているものです。このレベルというものが,Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳというのがありまして,4段階目のものはほとんど根拠がないというものになるんですけれども,レベルのⅠ,科学的根拠があって吸ってしまったらもう最後。肺がんになるよというような図なんです。私も実は昔WHOの世界禁煙デーのPRの仕事をしておりまして,今から20年近く前なんですけれども,そのときにもここまではっきりレベルⅠ,科学的根拠と言い切るまではなかったような記憶がございます。ですからこの数十年で,本当に科学的にたばこは吸ってしまうと最後,やはり病気になってしまうということが証明されているということで,これは何が何でもやめていただかないと大変なことになるのかなというふうに思った次第でございます。それで質問です。このレベルⅠの病気を見まして,どう思われますでしょうか。こちらは,どなたか答えられる方が言っていただければ有り難いんですけれども。指名ですか。では,市長お願いします。 ○市長(中重真一君)  今ここに掲載されているレベルⅠ,今,たばこを吸うとこういった危険があるよと例示されてるがんなのかなというふうに感じております。 ○10番(平原志保君)  昔からたばこを吸うと肺がんになるよということは言われ続け,分かっていながら吸っているというものなので,今さら出されてもドキッとはしないとは思うんですけれど,ここが重要です。本当に科学的な根拠があるというところを,もう一回皆さん認識してください。ただ言われている,ネットも見ますと,そんなことを言っても妄想だというような意見がたくさん出てきます。たばこの害というもので引いてみてください。数字のトリックだと言い放つ方もいらっしゃいますけれども,そんなことはございません。やはり病気になる要因の1つであるということを,まずはここでしっかりと認識していただきたいと思います。次です。先ほど主流煙と副流煙のことは説明していただきました。副流煙のほうが,実は害が多いよということが言われましたけれども,実際数字で出ております。ニコチンですと2.8倍,タールですと3.4倍,あと臭さですね,アンモニア46.3倍など,副流煙のほうが有害物質が多いということがしっかりと数字でも出ております。これは,結局,たばこを吸うということは,本当でしたらお酒と一緒で,御自分の勝手なんですけれども,勝手とは言えないものになってしまうんです。自分が吸うことにより,その副流煙に含まれる物質をまき散らす。ゴジラが歩いていて周りを被害を与えていくような,そんなイメージです。お子さんを持っていらっしゃる方はもっと深刻です。洋服についた副流煙,ちょっとやそっとでは落ちません。数時間落ちないとなると,洋服を着がえない限り,歯を磨かない限り,その姿で赤ちゃんを抱っこしてしまうと,その赤ちゃんはその煙を吸ったことと同じようになるというふうに聞いております。ですから,今,小さなお子さんがいてたばこを吸われている方は,一刻も早く禁煙は無理でも,たばこを吸ったら赤ちゃんは抱っこしない。子供には近寄らない。これを徹底していただきたいと思います。それでは,この霧島の対応ですけれども,今,国保の請求する用紙,あちらに国保だよりというものが入ってくるんですけれども,そちらで禁煙に対するPRなどを入れていただいたりしてるようですけれども,また,特定健康診断後の保健指導のときに,喫煙者全員を対象に禁煙指導を行っているということですが,ちょっとこちら通告してないので数字出てくるか分かりませんけれども,この禁煙指導はされた方で,禁煙外来につなぐ方というのはどれぐらいいるかというのはお分かりですか。分からなかったら結構です。通告してないものなので。 ○健康増進課長(林 康治君)  申しわけございません。禁煙外来につながっている人の人数は把握しておりません。 ○10番(平原志保君)  失礼しました。ちょっと人数のほうは分からないということですが,今回,この禁煙外来ですけれども,2016年に診療報酬の改定でニコチン依存症の管理料というのの算定が可能になって,若年者,これは35歳未満のことですけれども,と未成年者を含む人たちに対して,つまり禁煙外来を受けることができる。今までは,若年者といわれる方が禁煙外来,保険でかかることができなかったそうでなんです。それを今できるということになったということですが,このことに関しては御存じでしたでしょうか。もちろん御存じだと思うんですけれども。 ○健康増進課長(林 康治君)  存じております。 ○10番(平原志保君)  この改定に関して,たばこをやめたい方,特定健康診断では年齢的に関わってこないんですけれど,禁煙をしたいという方たちに対してのこのような情報を,市のほうでは積極的にPRしたりはしているんでしょうか。 ○健康増進課長(林 康治君)  これについては,健康増進部門で特に啓発とかは現在は行っていないところでございます。ただ,特定保健指導に関する方々については,禁煙に関するチラシを配布して,その中で禁煙を勧めるということと霧島市の禁煙支援の医療機関の一覧をお示しして,そこで外来が受診できるというようなことも御紹介しているところでございます。 ○10番(平原志保君)  先ほども説明いただいたんですけれども,喫煙される方たちというのは年々減少してはいっています。ただ,病気のほうは増えていっている状況。それはつまり,すぐに発症するわけでなく,たばこを吸った上で数十年たってから発症ということも多く,時間がずれていくわけです。それで,たばこというものは,先ほどの鈴木議員のネットの依存と一緒ですけれども,若ければ若いほど,依存する年齢が早いほど,それをなくす,たばこの場合は禁煙ですけれども,するのは難しいとされています。一旦喫煙を開始すると,やはり脳に変化が出まして,なかなか禁煙は容易ではない。年齢が低いほど,今ですと,一部,小学生・中学生・高校生もたばこを吸うこともあったり,ましてや高校を卒業し,大学そして社会人1年生2年生,たばこを吸われる方もいます。そのような方たちが始めてしまって,面白半分で始めてしまって,やめれられなくなりつつあるところで,そういうことが多いので,このような未成年者に対しての保険適用も認められたんだと思うんですけれども,子供たち,未成年者たち,また35歳以下の方たち,たばこをやめたいというふうに思っている方が,先ほどの答弁でも多いと聴きました。この辺をうまくつなげて,まずやめたいという方たちがやめられるような仕組みづくりというのはできないものでしょうか。お伺いします。 ○健康増進課長(林 康治君)  現在のところ市民への啓発活動というような形で,先ほど答弁にもありましたように,広報誌等での啓発活動も行っているところですが,今年度の取組と致しましては,市民健康講座というのを年に数回開催しておりまして,来月に鹿児島大学病院の医師と医師会医療センターの呼吸器の専門の医師を招いて,たばこの害が直接影響すると考えられる肺がんについて,「知っていますか?肺がんのこと~肺がんにならないために。なった時のため~」にということで,講演会を今年度は開催する予定でございます。また,来年度以降についても広報誌で特集を組むなりして,市民へ広く啓発活動は進めていきたいと考えているところでございます。 ○10番(平原志保君)  市民講座とかは関心のある方しか,肺がんになる前の方というのはなかなか行かれないかもしれないんですけれども,やはり意識の高い方しか行かないような気もするんです。もうちょっとこのハードルの低いところで,ぜひ先ほども広報誌にというふうな話も出ましたけれども,禁煙外来の利用が健康保険でできるとかいうのもありますので,その辺のPRを禁煙デーというのもありますので,うまく使ってやっていただきたいと思います。次のページをお開きください。我が国におけるリスク要因の要因別の関連死亡者数というものが出てます。実は,私もびっくりしたんですけれども,関連死亡者数というものを見ましたら,塩分の取り過ぎとか,そういうものが一番なのかなと思っていたんですけれども,何と喫煙が断トツで1位です。やはり喫煙することでいろんな病気を引っ張ってきてしまう。高血圧でも,運動不足でもなく,喫煙が原因と。これは本当に大問題だと思うんです。今回私も予算の委員をやっているんですけれども,国保関係の料金,自己負担,皆様負担する額というのが年々上がってきています。それで,市のほうは,まずは生活習慣病予防ということで,とても力を入れ一生懸命知恵を出して頑張っていらっしゃいます。でも,それ以上にその要因となるこのたばこというものが中途半端になっていれば,そこを一生懸命やったところで元の部分を頑張って無くさないと効果がないのではないかなと感じます。民間の保険会社では,保険料がたばこを吸う,吸わないで料金が変わってきます。国保税は,そんなことはございませんけれども,このたばこというのは,唯一,この原因を努力によって防ぐことができるものですよね。ですから,国保税の値上げをするところで同時に,たばこというものの扱いを本当にもうちょっと市全体を挙げて考えていかなければいけない時期になっているのではないかと思うんですけれど,その辺りは担当部署の方は,国保ですね,どうお考えになりますでしょうか。 ○保健福祉部長(山口昌樹君)  国民健康保険の運営に当たりましては,議員が御指摘のとおり,医療費の増嵩を抑えるというのが一番の大きな課題があると思います。医療費の増嵩を抑えるためには,健康を維持していくということが大事なことでございます。その中の病気の中に,いろいろ病気はあるんでしょうけれども,今,議員が言っておられるたばこを原因とする病気等もございます。先ほどから,担当課長も答弁いたしておりますとおり,たばこの害についての啓発活動を進めていって,たばこをやめたいということで努力をしたいという方につきましては,議員が言われている支援する制度等もございますので,周知に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○10番(平原志保君)  あと,ではここの部分,最後ですけれども,たばこをやめるというときには,その分口が寂しくなったりするのでついつい食べてしまうとか,いろいろ聞きます。霧島市は,お茶がございます。例えば,霧島市挙げて禁煙したい方はたくさんいらっしゃいますので,たばこを吸うときにたばこではなく,霧島茶を飲もうとか,そういったPRをしながら,市全体で代替のものを勧めていく,そうすると例えば,お隣のAさんはたばこを吸う方でした。いつも吸っていらっしゃいます。でも,たばこを吸うとしたときに,霧島茶を飲みましょうとお誘いしまして,お茶で気分を紛らわせると,そのような何かアイデアがあると思います。やめろやめろと言ってもなかなか難しものですので,ここは一つ,霧島市が主導権を握って何かPRを考え,やっていただければと思います。次に,国体のことです。今回,このような環境整備は必要でというふうに質問させていただいた理由は,喫煙者,国全体で比べれば少ないということなんですが,やはりたばこを吸っている人の印象が強いのは,歩きたばこをされたり,外で吸っていらっしゃる方を多く見かけるせいかなと。原因はそこかなと感じております。今回,東京オリンピックが同じ年に東京で行われるわけですけれども,東京都はかなり厳しい禁煙策を今回やっていらっしゃいます。それで,今回,オリンピックに行った方,またそれに関わった方たちの多くが,この霧島市にいらっしゃることになると思うんですけれども,規則がきついところから緩いところに来ますと,これが大したものではなければ気にはならないんですけれども,このたばことか目に見えるような,そういうマナーにも関わるようなものですと,とても文化的な水準が低く見られたり,ちょっとこう劣って見えたりという,ちょっと悲しい現象になるのではないかというふうに私は危惧しております。格好をつけるわけではございませんが,東京都と一緒にしろとは言いません。せめてまちなかで,道路ですぱすぱ吸う姿とか,そういうものが見えないような形で,一定のルール上の中で吸うような啓発をこの2年でしていく必要があると思います。そこでお伺いしたところなんですけれども,今回,会場に喫煙のブースをちゃんと作られるということ,こちら法律で決まっているからやらざるを得ないんですけれども,副流煙の影響が少ない所に設置するということですが,喫煙ブースというのは,どのような形のものを考えていらっしゃいますか。たばこの害が消えるような仕組みがあるとか,教えてください。 ○国民体育大会推進課長(有満孝二君)  喫煙所につきましては,先ほど部長が御答弁させていただきましたように,屋外に設置する喫煙所についても副流煙が影響がない場所に設置する予定としておりますが,喫煙所としての専用的なテントを設置していくことも考慮していかないといけないなと考えております。 ○10番(平原志保君)  そこら辺はきっちりやっていただけると思っているんですけれども,施設の中はそのようにきちんとされていても,一歩外に出ますとバス停であったり,道路であったり,駐車場であったり,そういう所でたばこを吸う方を日常よく見掛けます。たばこの吸い殻もたくさん落ちているんです。この辺の対策というのは,どのようにお考えですか。 ○市民環境部長(有馬博明君)  議員御指摘の部分は,国体の会場ではなくて,例えば参加,見に来られた方がバス停でとか,まちなかでという路上禁煙の御提案だと思います。霧島市では,平成20年に環境美化条例を制定しておりまして,[255ページに訂正発言あり]その中で犬のふんの放置の禁止でありますとか,空き缶のポイ捨ての禁止でありますとか,そういったものをうたっております。その中で,いわゆる公共の場でのたばこについては控えましょうという努力義務を市民の皆様にもお願いをしているところでございます。ただ,過去何回か広報等も含めて啓発等も行っているところでございますけれども,今回,当然,国体も含めてもございますけども,議員御指摘のそういった分煙等の大切な指定もございますので,いま一度,この環境美化条例の中でうたった公共の場での喫煙のマナー,あるいはそういったものにつきましては,啓発等に努めてまいりたいというふうに思っております。 ○10番(平原志保君)  この美化条例,ポイ捨て等,公共の場でたばこは控えるようにというものがあるのは存じております。なかなかそうはいっても,皆さん吸っていらっしゃる。バス会社等の協力を得ていたり,いろいろとまちのお店先で協力いただいて,禁煙ステッカー等貼っていくというお考えはないですか。 ○環境衛生課長(出口竜也君)  今,部長のほうが答弁しましたとおり,歩行中の喫煙,いわゆる路上喫煙ですが,これについては広報誌等での広報などは考えているところですけれども,そのように公共の場所にステッカーを貼らせていただくとか,そういったことはまだ現在のところは考えておりません。各駅の構内とか,コンビニの店先,こういった所に喫煙コーナーもございまして,そういった意味では,分煙の意識というのは,喫煙所がある所に皆さん行かれてたばこを吸うという,そういったマナーのところはおおむね守られているのかなという印象は持っております。 ○10番(平原志保君)  考えていらっしゃらないということで,今のままですと,これ以上踏み込むのがなかなか難しいのかなというふうに感じます。どうでしょう,市長。一歩踏み込んで,路上喫煙禁止というような条例等を作っていくことは考えないでしょうか。歩きたばこを結構目にします。車の移動の多い霧島市ですけれども,歩いている方が吸っていたり,又はバスを待っている間に吸われていたりというのを見掛けますので,やはりある程度くくりがないと難しいのかなというふうに感じるんですけれども,その辺はいかがお考えでしょうか。 ○保健福祉部長(山口昌樹君)  路上喫煙の話ということで,議員,言われております。最初の質問が,受動喫煙の関係での御質問でございました。今回,国のほうが本年7月に健康増進法の一部を改正する法律を公布し,その中で受動喫煙対策が強化されたことになっております。先ほど以来,東京都の例を申されております。東京都の条例につきましても,この受動喫煙の関係で,東京都が法律よりもちょっと厳しく条例を作ったということがございます。この関係のところを少し説明させていただきます。この健康増進法の一部を改正する法律では,市町村をはじめ施設等の管理の権限を有する者の責務がうたわれております。それぞれの立場で取り組むべき事項が定められ,多数の者が利用する施設等の種類,類型に応じ,その利用者に対して一定の場所以外の場所における喫煙を禁止するというのが,この法律の内容でございます。この法律なのですが,食品衛生法で飲食店の営業許可を出している都道府県,それと保健所を設置している市等,特別区もあります,においては一定の場所以外での喫煙者に対して,中止を命じたり,喫煙禁止の場所に喫煙器具・設備を設置している飲食店へ勧告や命令を行うことができ,さらに改善が見られない場合には罰則の適用も可能としているということでございます。しかしながら,霧島市のような一般市,先ほど申し上げました営業許可を出せるのは知事と鹿児島県で言うと中核市で保健所を持っている鹿児島市でございます。霧島市のような一般の市では,このような違反に対する勧告等の権限を与えられておりません。この法で定められた市町村の責務を遂行していくということになります。先ほどの東京都の受動喫煙防止条例では,東京都の責務だけではなく,都民の責務,それと保護者の責務も定めています。したがいまして,先ほど言われた本市独自のこと,受動喫煙防止条例というのか,そういうようなものの制定につきましては,健康増進法の一部を改正する法律との整合性を図る必要がございます。市民,保護者の責務の規定など課題がございます。法律の整合性を図る課題,そういうこともありますから,今後,調査研究をしていかなければならないかなというふうに考えております。 ○10番(平原志保君)  市でやれることというのも制限があるようですけれども,まずはもうちょっと一歩突っ込んだところで,今までの禁煙以上にせっかく皆さん頑張っていただいていますので,お願いしたいと思っております。よろしくお願いします。次に行きたいと思います。敷根清掃センターの件でございます。こちらは,初日に市長のほうから四つの基本方針を示していただきました。霧島市のごみ減量化,資源化の基本方針に基づき協議を行っているということで出されたものですけれども,用地確保についての土地所有者への相談を始めましたというふうに伺っています。そもそも,この敷根清掃センターの炉の寿命というんですか,あとどれくらいもちそうなんでしょうか。もちそうというか,もつんでしょうか。 ○環境衛生課長(出口竜也君)  現在の敷根清掃センターは平成15年度に運用開始しておりまして,もう15年を過ぎたところでございます。一般に,焼却炉につきましては20年という数字もよく聞くところでございます。やはり高温多湿の中で処理をする機械類が含まれておりますので,そういったところは特に寿命が短いということで,総じて建物は別として,中身の焼却施設については,20年程度で大規模な改修などが必要になってくると言われております。 ○10番(平原志保君)  あとちょっとというところなんですね。土地の相談を始めたということでしたけれども,ほかの場所へ移転というものは考えなかったんでしょうか。 ○環境衛生課長(出口竜也君)  今回,四つの基本方針ということで,その中で,現敷根清掃センター周辺で場所を決めたということでございます。その理由としましては,敷根清掃センターのすぐ近くの古い清掃工場があった場所,こちらのほうにストックヤード,資源物に分別したものをストックするヤード,そしてまた二軸破砕機と言いまして粗大ごみ,たんすとか,大きな木の枝等などを処理する設備,こういったものを整備しておりますので,そういったものと一体的に活用していく必要があることから,周辺でということで,今回は選定しております。そういうことで市内全域からというのは今回は検討しておりません。 ○10番(平原志保君)  分かりました。霧島市では,このごみ処理施設というのを2か所使っています。一つは,この敷根の清掃センターなんですけれども,もう一つは,伊佐市と湧水町と霧島市の一部事務組合で運営している伊佐市の菱刈にあります未来館です。今回,新しく同じ場所に施設を造るというときに思ったのが,今後,このごみ処理問題を考えるときに,どうしても人口減というものを考えていかなければいけない。その場合,維持管理費の負担ですね。これが増してくる。何の設備でもそうですけれども,今後,我々は少ない人数で,このいろいろな施設を管理していかなければならないわけですけれども,このごみ処理施設というものは,かなりの額が掛かって,また維持管理費も掛かってまいります。周辺地域も同じ状況で,人口減,そしてごみ処理の問題を多く抱えているわけですけれども,未来館は,この霧島の敷根清掃センターと運用を始めたのがほぼ一緒と伺っております。しかし,炉が二つありまして,一つは途中でストーカ炉に変更しております。ですから,おうちで言えば,土台は一緒でもリフォームしたような形だと言えると思うんですけれども,どこの町もこのごみ処理施設の問題というのは抱えておりまして,思いは一緒なのかなと感じているんですけれども,このごみ処理施設を集約,広域での運営というのは考えられなかったのか,ちょっとお伺いします。 ○市民環境部長(有馬博明君)  霧島市もかつては七つの市町で,姶良東部のほうの組合もございましたし,西部もございましたし,未来館のほうの伊佐北姶良もございましたしというようなことで,広域的に取り組むということは,まず基本的なことであろうかというふうに思っております。ただ,現在,市町村合併が済みましてから,例えば近隣の姶良市でありますとか,伊佐市の伊佐北姶良の組合でありますとか,それぞれ処理場を造った年度も違えば,耐用年数も違ってきますので,それを例えば今回,私どもが考えている敷根の清掃センターで皆さんと一緒にいかがでしょうかというには,時間がちょっと足りないのかなというふうに考えております。といいますのは,御存じのように広域行政を行うとするならば,その前にまず,合併協議会というようなものを準備を致しまして,一緒に処理をすることの例えばメリットでありますとか,デメリットでありますとか,スケジュールでありますとか,そういったものを慎重に検討することが大切でございます。先ほどから御提案させていただいておりますように,敷根の清掃センターにつきましては,炉の耐用年数がほぼ20年ということで,あと5年ということですので,設計やら建設を考えると,もう今,準備をしていかないと間に合わないというような状況でございますので,御提案の更に広域でのごみ処理の計画を,今のこの時点から,近隣の市長と合併協議会を作ってから検討して建築というのにつきましては,かなりの年数を要することから,今回の段階では,ちょっとスケジュール的にタイトな状況かなというふうに考えているところです。 ○10番(平原志保君)  今回,やはりちょっと時間的な問題とかがあって,なかなか広域というのは難しいのかなという思いもありつつだったんですが,今回は無理でも,この次,またこれが完成した後から,また20年たったときにまた建て替えが出てくると思うんですけれども,もしかしたらそのときは技術がもっと進んで,建て替えをしなくても炉を変える方法とかまた出てくるのかしれませんが,その次のところまで見据えた話合いというのを,合併協議会を作る前段階ですか,同じテーブルでこの三つの市町が同じテーブルに着き,ごみ処理施設の今後を語る場があっても良いのかなと思うんですが,そういった話合いというのはあったのでしょうか。 ○市民環境部長(有馬博明君)  今回の敷根の清掃センターの改修に当たっては,その前に未来館のほうがリニューアルされているわけでございますので,当然,情報交換は致しますけれども,その将来にわたって合併協議会等云々というような,更に広域的な視点というものの議論は致しておりません。ただ,今回の議会でも道州制の関係でありますとか,今後の人口減における国の動向でありますとか,あるいはこの衛生施設の更なる技術革新でありますとか,そういうものが当然日進月歩で様々に進んでまいりますので,当然私たちを取り巻く社会的環境も変わってまいります。今後,当然そういった広域で更に取り組める,これはごみ処理だけではなくて,様々な行政を広域的に取り組むものであれば,それは経費負担でありますとか,将来的なコストダウンでありますとか,様々なことを考えて,当然検討すべき課題であろうかというふうには思っておりますので,そのときにはそういったごみ処理だけの問題ではなくて,その広域的に考える中の一つとしての機会があるとするならば,そういった議論は当然やってまいりたいというふうに思っております。 ○10番(平原志保君)  ぜひ,これは今後の課題になってきますので進めていっていただければ有り難いと思います。そうしますと,今回のごみ処理施設,敷根の清掃センターは単独で霧島市でやっていくということになるわけですけれども,こうなりますと,今,未来館で処理させていただいています横川,牧園のごみを,今後どうするのかなというところがちょっと疑問に思ってくるんですけれども,こちらのほうを敷根のほうに持ってくるということは可能なのでしょうか。
    ○市長(中重真一君)  今,答弁の中でも申し上げておりましたように,敷根の清掃センターは霧島市の横川,牧園を除く年間3万3,000t,伊佐北姶良のほうで横川と牧園のごみを処理していただいているわけでございます。伊佐北姶良に関しましては,相手の市町があることですので,これからどういった形を取れるか,霧島市にとって一番効率がいい方法というものを,これから他の自治体にも相談させていただきながら検討していきたいというふうに考えております。 ○10番(平原志保君)  未来館のほうの運営は,現在スムーズにいっていると思っております。霧島市が抜けることで迷惑を掛けないような形をしないといけないと思うんですけれども,未来館だけでも毎年かなりの額の負担金というものを払っております。抜けるタイミングというのもありますし,相手の市町があってのことですけれども,よくよく御相談していただき,そしてそれがまた決まらないと,この新しい敷根の清掃センターの規模というのも決まってこないと思います。早目早目に相談していただき,方向を示していただければ有り難いなと。また,私も伊佐北姶良の未来館のほうの委員のメンバーでもあります。早目に霧島市の方針が決まらないと,次のこの30年度に新しい計画もかかってきておりますので,やっていただいた方がいいのかなというふうに感じました。最後に,写真があるんですけれども,ちょっと出していいただいていいですか。こちらは,広島の広島環境局の工場の写真です。何と美術館みたいな形になっておりまして,次のページよろしいですか。中は,とても美しいごみ処理施設です。年間の見学者もかなりいるようで,一つの観光地となっているようです。また,次のページを御覧ください。これもごみ処理施設です。こちらはデンマークのロスキルドという所のごみ処理施設だそうで,オランダ人作家のエリックさんという方ですか,が造られたということです。美術館とか大使館とかを手掛けられた方で,ここまでいくと作品になってしまいます。新しいごみ処理施設を造るということで,もう計画が進んでいくことになると思いますけれども,敷根の辺りに観光地が余りございません。ごみ処理施設が観光地に,皆様が見に行きたいなと思えるような美しさを持った建物を,市長には,ぜひ作っていただきたいなと思っております。その辺はいかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  ごみ処理センターの一番の目的は公害もなく,しっかりとごみを処理することでございます。その中で,できる範囲でどういったことが考えられるか検討していきたいと思っておりますが,敷根の清掃センターにつきましては,国道からの取り付け道路とかの問題とかもございますので,そういったところまで複合的に今後改善ができるように国等にも要望しながら,霧島市のごみ処理にしっかりと役立てられる施設を建設できるように努めてまいりたいと考えております。 ○10番(平原志保君)  ごみを処理施設を一つ造るのにも,大きな大きな買い物です。今後私たちの次の世代,次の世代までは行かないとしても,かなりの借金を背負うことにもなりますので,よくよく考え,また間違いのないように進めていただけるようにお願いしておきます。以上で,一般質問を終わります。 ○市民環境部長(有馬博明君)  先ほどの環境美化条例の制定を平成20年と申しましたが,施行日が平成20年4月1日でございまして,制定日は平成19年12月26日でございました。お詫び申し上げまして,訂正させていただきます。 ○議長(中村正人君)  以上で,平原志保議員の一般質問を終わります。ここで,しばらく休憩を致します。             「休 憩  午前10時49分」             ―――――――――――――――             「再 開  午前11時05分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,9番,德田修和議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○9番(德田修和君)  議席番号9番,霧島市政クラブの德田修和です。通告書に従い2点質問いたします。先に,記録的な猛暑に加え台風21号襲来,北海道胆振東部地震など,日本各地で未曾有の災害が発生しました。被災された方々に心からのお見舞いを申し上げますとともに,亡くなられた方々の御遺族,関係者の皆様に対してお悔やみを申し上げます。一日も早く心安らぐ日々が送れますよう,お祈り申し上げます。本市としてもでき得るサポートはしっかりとし,本市の安心・安全なまちづくりを今一度考えていただきたいと思います。質問に入ります。1点目に,公共施設の維持管理費の捻出についてお伺いします。本市では公共施設管理計画に基づき,これまでに指定管理や民営化などを行い,適正な公共施設マネジメントを図ってきました。民間の活力を導入するという考え方は,現代の自治体運営においてマストであり,これまでの取組も評価しているところであります。しかし,施設の維持と適正量の存続に重きを置いている行政サイドと利便性と充実を求める市民の声に乖離を感じているのも事実です。市長の目指すこども館や先の定例会での公園設置を求める請願も,その現れであると思います。実際,公園管理に対して,雑草が繁茂して使えない。トイレがない。日影がない。遊具が壊れて使えない等々,多くの声が聞こえてきます。施設管理にしてもしかりであります。そして行政の答えは,決まって予算がないとの言葉から始まります。当然,理解はしていますが,それならば予算を生み出す方法も模索していかなければなりません。そこで公園,公衆トイレなどの維持管理費の近年の推移と今後の予測。スポーツ施設と文化施設の維持管理費の近年の推移と今後の予測。現在の施設や市長の構想するこども館などに対して,ネーミングライツの導入は検討できないか問うものであります。維持管理費をと言いましたが,本市では指定管理を導入していますので,細かくは把握できていないと思われます。指定管理料で結構です。2点目に,公園の設備充実についてお伺いします。1点目の質問とつながりますが,近年の高まる健康志向やライフスタイルの変化により,日常的に運動される方を多く見受けられるようになりました。ただ,本市の公園には,子供たちが利用する遊具はありますが,健康維持を目的に大人が利用する器具は見受けられません。大人が公園や広場を利用しようと思えば,グラウンドゴルフやソフトボールなど,グループ利用がほとんどではないでしょうか。一人でもできることと言ったら,ウオーキングか体操くらいのものではないかと思います。多くの方が幅広く気軽に利用できる健康器具を設置する考えはないか問うものであります。これで,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  德田議員から2問の御質問がありました。1問目の3点目は私が,その他は建設部長が答弁します。1問目の公共施設の維持管理費の捻出についての3点目にお答えします。本市は将来にわたって健全財政の堅持と適切な公共サービスを両立していくために,平成27年3月に霧島市公共施設管理計画を策定し,「施設保有量の適正化」「長寿命化の推進」「財源の確保」「維持管理業務の見直し」の四つの取組を推進しており,その取組の一つである財源確保において,施設を運営する上で安定的な収入を得ることができる点で有効なネーミングライツの導入を推進することとしています。このような中,企業側にとって,地方の施設は大都市に比べるとイベントや利用者数が少ないことから,ネーミングライツによりもたらされる宣伝効果が低いと評価されることや地元に根指した施設であるほど特定の企業名が付くことに,地域住民の理解や合意が得られないとの傾向があるようです。このような状況にはありますが,地方においてネーミングライツの導入実績がある他の地方公共団体の手法等を調査・研究してまいります。 ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  次に,1点目にお答えします。本市においては,都市公園の全てに指定管理者制度を導入し,霧島市施設管理公社や霧島市シルバー人材センター等がその施設を管理しているところであり,これら都市公園の指定管理料は,建設施設管理課所管の平成29年度決算額で6,811万8,000円となっています。都市公園の指定管理料については,新設や補修の必要性などにより,近年増加傾向にあり,今後においても同様の傾向が予測されるところです。次に,2点目にお答えします。平成27年度から29年度までにおけるスポーツ施設及び文化施設の指定管理料は,ほぼ横ばいで推移しており,今後も同様に推移すると予測されます。なお,平成29年度におけるスポーツ施設の指定管理料に係る決算額は2億3,040万5,000円,文化施設は5,365万7,000円となっています。2問目の公園の設備充実についてお答えします。本市には,城山公園など8か所の公園に,大人が使用できる健康器具が設置されております。このような中,大人が使用できる健康器具を新規に設置することについては,既存の遊具における維持修繕の必要性なども考慮しなければならないことから,その有効性も含めて,今後,研究してまいります。 ○9番(德田修和君)  2問ともほぼ関連があるものでありますので,一括で再質問のほうさせていただきたいと思います。自分の質問の前に何があったか分からないですけれども,ちょっと元気出してもらっても構いませんので,頑張っていきましょう。指定管理料の推移と予測を示していただきました。都市公園等,やはり近年増加傾向にあるということです。見渡して,なかなか管理が行き届いていないかなと思ったりとか,もう少し何かないかなというような公園が目につくところであります。スポーツ施設,文化施設のほうは,ほぼ横ばいで推移ということでありましたけれども,先日の池田綱雄議員の一般質問でもありました,ちょっと行き届かない部分が出てきているのかなというようなところも感じたところであります。答弁の中でもありましたけれども,公共施設管理計画の施設保有量の適正化,長寿命化の推進,財源の確保,維持管理業務の見直し,ここの部分で,施設保有量の適正化と維持管理費,業務の見直しというところ,保有量の適正化ですね。そこにちょっとウエートが大きいように,事業を見ていて感じるところであります。現状維持を目的とするわけではなくて,市民のニーズに応えながら,より使いやすく充実していかなければならないものが公共施設だと思いますので,そこのところはしっかりと考えながら行っていただきたいと思います。ちょっと話の中でも申し上げましたけれども,雑草の繁茂であったり,設備の不備,不具合など,多く声が聞こえてくるところでございます。そこで現在,現況の確認ですね,見回りパトロール等,質問があったりとかすると現地を確認してまいりましたというような答弁が出てくるんですけれども,定期的な見回りをされているのか,また指定管理者からの修繕要請等が出てきているのか,それぞれに迅速な対応ができているのか,お伺いします。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  ただいま御質問のありましたパトロール関係ですが,都市公園につきましては,先ほどありましたように指定管理者制度を導入しておりますので,指定管理者のほうで行っております。普通公園につきましては,市職員におきまして,2か月から3か月に1回程度の遊具等,施設の点検を行っているところでございます。修繕等につきましては,現在の予算で,必ずしも満足できる修繕ができないところでございますので,例えば遊具の使用禁止なり,撤去という状況も生じているところでございます。 ○9番(德田修和君)  指定管理者に対してのこの管理範囲であったりとか,そこら辺もこの維持管理業務の見直しという部分で,しっかり見直していかないといけないのかなというように感じます。でも,指定管理に関しては通告外の域に出そうですので,これ以上の問答は致しませんが,指定管理事業とは経費削減ではなくて,サービス向上を目的に民間の活力を導入しているわけですから,本当ならば,運営の視点で修繕要請だけではなくて,これからは,今こういうものが世間的に求められてますよとか,そういう集客アイデアだったりとか,施設に対する改善の意見収集など積極的に行いながら,施設の充実という部分を図っていってもらわないといけないと思います。指定管理事業の今後については,またの機会で質問させていただきます。ほぼ同系列の質問ということで,2問目の公園設備の充実というところの部分で,ちょっと飛びますけれども,健康器具,自分も質問を今回するまでにちょっと回ってはみたんですけれども,余り気付かなかった。8か所もあるんですね。ちなみに場所をお示しいただけますか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  8か所につきましては全て都市公園で,例えば姫城中央公園で言いますと,背伸ばしベンチ,腹筋ベンチ,十字懸垂背伸ばし,健康歩行器というのがございます。公園の例で申しますと,ほかには三田坪公園,姫城公園,真孝公園,城山公園,北公園等でございます。 ○9番(德田修和君)  びっくりするくらい隼人のほうに多かったので,自分で反省をしているところでございます。今後,新設を考えていないということだったんですけれども,必要性という部分では,今の段階でできないとしても,必要性としては感じられるかどうか,そこら辺はちょっとお示しいただければ。器具の設置の必要性です。現段階で造れないとしても,市民のためにはもう少し増やしてもいいのかなというような考えがあるのか,ないのか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  ただいま御質問のありましたこの健康器具につきましては,確かに当初,委員がおっしゃられたとおり,個人で行った場合,使用できるものが遊具だけというよりも,大人が使えるこの健康器具があれば,少しでも公園の利用者にとっては利便性が良くなるということで,あと,現在使えない遊具等もございますので,そういうものを更新する場合には,健康器具も考慮した整備も行っていけたらと考えております。 ○9番(德田修和君)  参考として写真のほうも持ってまいりました。写真は,鹿児島駅近くにあるかんまちあという複合施設内の上町の杜公園という都市公園の器具です。1か所にかなり充実して,サーキット形式にずっと運動ができるような形を取っています。ここまでしっかりとしたものではなくてもいいとは思うんですけれども,どうにか運動の幅が広がるような設備充実というものは考えていっていただきたいと思います。繰り返しになります。そういうふうに施設をどうにか残すというような形ではなくて,現状維維持ではなくて,更にニーズに応えながらの充実というところが必要になってくると思うんですけれども,今の答弁等も頂いて,現状の維持管理もなかなか手が追いつかないといいますか,そういう状況にあるというのも事実であります。その原因が予算の工面であるのであれば,ちょっとそこは悲しいかなというような思いがします。予算を作り出す方法というのを真剣に考えていかなければならないのかなと思います。そこでネーミングライツの導入を質問として上げさせていただきました。今や全国の多くの自治体で取り入れられている手法でありますけれども,答弁では,導入を推進することということで動いてはいるけれども,なかなかうまくいきそうにないなというような,ちょっと懸念材料もあるなというようなものでありました。一応,ネーミングライツの説明と致しまして,スポンサー企業の社名やブランドを名称として付与する権利で,命名権と呼ばれているものですけれども,なじみがあるものでは鹿児島県文化センターが宝山ホールと命名されているところが,身近なところなのかなというふうに思います。宝山ホールとなったことを受けてだとは思うんですけれども,平成18年に,本議会でも現職で御活躍の池田綱雄議員が御質問されています。あと,当時の若い議員さんが質問を出しておりました。当時の執行部から「検討します」と,そっけない答弁をもらっているようですけれども,熱い思いを持った若い政治家であったとお伺いしています。心の中では,自分が市長だったらこんな答弁はしないだろうなと歯がゆい思いをされたのではないかなと察するところでございます。当時,一般質問を受けて検討された内容,そのときどの程度の検討がなされたのかというような記録が,もし残っていればお示しください。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  ネーミングライツにつきましては,集中改革プランで,当時の行政改革大綱の進行管理を行っているのが集中改革プランなんですが,その中で検討を行いまして,平成20年に方針が決定,その当時としての方針が出されております。結論としては導入は行わないことの方針を決定したとなっているんですが,それに行き着くまでには,当時,霧島市55人委員会というのがありまして,その皆さんにアンケートを取ったりして,その中では,おおむね9割ぐらいの方がどちらかといえば導入した方がいいというような結論を得たんですけれども,そのネーミングライツにつきましては,鹿児島県でも県の文化センター,あと運動公園ですか,そのぐらいしかなくて,相当大きな規模とかということ,あとネーミングライツを導入した場合に,行政側としても様々な費用が名称変更に伴って掛かったりして,そういったところで総合的に判断されて,こういう結果が出ているかと思います。ちなみに,ほかの自治体でも,この当時はなかなか小さな自治体ではなかったというような記録が残っております。 ○9番(德田修和君)  意地の悪い言い方をして大変申し訳ございませんでした。市長は,ネーミングライツにどのような可能性があるのか思いを,実施する話は一旦置いておいて,可能性のところをお聴かせください。 ○市長(中重真一君)  ネーミングライツに対してのお答えの前に,施設の維持管理についての考え方から,先にちょっとお答えさせていただきたいと思います。住民の方が一番利用する身近な公園というものの維持管理というものは,非常に大切だというふうに考えております。ですので,上床公園のもう10年近く壊れていた遊具を改修したり,また,この定例会では丸岡公園の遊具に対する維持補修費を提案させていただいておりますし,住吉公園のトイレの改修等,そういった一番市民の方が使われる公園とか,そういった公共施設については,これまで以上に積極的に維持管理については考えていきたいというふうに思っております。ネーミングライツについてでございます。市議会のときにも県議会もときにも,私も質問してまいりました。今,隣から山口副市長が,そのときの答弁は私が作りましたと,ぼそっと言われました。このネーミングライツ,これは新橋議員から道路アダプト制度の質問もございましたが,この道路アダプト制度にもちょっとつながっていくようなものもございます。ネーミングライツで名前を付けてお金を頂く分,また,道路のある意味名前を,ここはどこどこが管理していますというようなところで,そこの維持管理までやっていただく。また文化施設,スポーツ施設だけではなくて,いろいろな今申し上げました道路だったり,橋梁だったり,そういったものまで幅広く,今後検討材料に含めながらお金を頂ける部分,又は維持管理をしていただく部分,そういったいろいろな可能性を考えて,今後,このネーミングライツについて取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○9番(德田修和君)  当時の検討内容であったりと市長の思いのほうもお伺いできました。当時は,本当に検証材料もそこまでもなかったということで,なかなか判断もしにくい,やってもいいけどやらなくてもいいのではないのかなくらいの感じだったのではないのかなと思います。でも今は市長からも今ありましたとおり,先進事例も数多く出てきております。検証を行ったレポートだったり論文も発表されているようですので,ぜひ,活発な研究・検討をしていただきたいなと思うところです。インターネット検索でもポンッと名前を入れれば,ずらっと出てくるような時代になりました。簡単に見たところででも,先ほど答弁でもありましたような懸念材料という部分が出てきておりました。小さな規模の自治体であれば適した施設がないと感じている職員さんが多いとか,あとはスポンサーが集まらなそう,あとは住民の反発が懸念されるのではないか,施設名が変わることで利用者が戸惑うのではないのか,導入してもスポンサーが撤退したときのリスクをどう考えるのか等々,いろいろ出ておりました。先ほども市長のほうから道路に関することも出てきたわけですけれども,ここで全国の例を軽く紹介させていただくと,当たり前ですけれども,スポーツ施設だったりとか,文化施設がもちろん多いんですけれども,意外に多いのが歩道橋です。どこも歩道橋にネーミングライツ持ってきているところがかなりあるというところです。九州の中にもちらほら見えます。当然,こども館もあったりします。市長が言われたような市道だったり,トンネルという場合もありました。意外なところでは,県民の森に隣接している県有林です。ただの県有林にネーミングライツをというようなところもありました。だから,適した施設というのはこっちの固定概念であって,スポンサーとなり得る企業が何を求めてるのかというリサーチで幅広く変わってくるのかなというふうに感じます。小規模であると,スポンサーが集まらなそうというような思いがあるようです。企業としても広告に値するわけですから,どうしても人の目に触れていかなければならないし,本当に自社をアピールできるような施設でなければならないというようなところがあると思います。ただ,霧島市は,日本を代表するような企業や大型チェーン店もあります。また,国体の競技会場にも決定していますし,これから様々なイベントや行事取組が行われていきますし,プロスポーツチームを始めとするキャンプ地としても数多く利用していただいております。多くの方の目に触れる広告効果としては,一般的に言われる小規模都市としては,かなり恵まれている環境なのではないのかなと思います。それなりのメリットというものは,そういう企業の方々にも感じていただける立地であると思っております。また,結構最初のほうで出ていた懸念材料であったと思います。導入が始まったぐらいの頃は,施設名が変わることで利用者が戸惑うのではないかというようなことがあったんだと思いますけれども,アンケート等もいろいろ取られているようでもあります。実感として自分が感じるところも宝山ホールに変わったところで戸惑いはなかったので,そこまで気にすることはないのかなというような思いもあります。愛称を変更する以上,先ほどの施設名が変わるというところの戸惑うという懸念は,どうしても可能性として出てくると思います。そこで質問の中では,既存の施設又は今後作っていく施設などにというようなことで出させていただきましたけれども,既存の施設への導入というよりは,新規の施設への導入というほうが検討としてはしっかりできていくのかなと,スムーズに移行できるのではないのかなというような思いで,こども館を挙げさせていただいております。ここは通告外になるのかな。通告にこども館などのと入れているので少し入れさせていただければ,新設というところでは現在着手してます隼人駅東の区画整備に今,都市公園が設定されているわけですけれども,こちらに対しての検討の余地であったり,そういうこれからの新設ですね。そういうものはどう思われるのかお伺いします。 ○市長(中重真一君)  確かに議員が御指摘のように,特に公募等で名前を募った施設というものを,そこからネーミングライツに変えるというのは,いろいろな感情があって難しいというようなお話もお聞きしております。これから造っていく施設だったり,公募で名前を決めていないような施設というものが検討の対象になってくるのかなというふうに思っております。隼人駅の東口の区画整備の公園だったり,またこども館についても,そこにどういった内容のものが入るのか,そういったもの等も総合的に判断しながら,これから検討していきたいというふうに思います。 ○9番(德田修和君)  区画整理内の都市公園等,隼人駅東エリアは,もう既に出店もされてかなり明るいイメージといいますか,そこに市民が集えるような特徴のある都市公園があれば,なおここの区画整理の意味が出てくるのかなというような思いがありますので,ぜひ,検討していただきたいと思います。当然,質問で挙げています管理費の捻出という面での効力をかなり期待するところではありますけれども,小規模の都市と考えますと,それほどのスポンサー料を取れる施設ということではなくなります。大きな都市の所みたいに年間何千万円とか,そんな契約ではなく,年間100万円以内の契約とかいうものになってくるのが現実的なのかなというところがあります。ただ,その管理費の捻出という面だけでもなく,やはり広告企業の顔の一つとなりますので,そこに施設に対する管理の徹底だったり,充実というところも企業側の思い等も出てくるんだと思います。例としましては7月の報道で出ていましたけども,新宿中央公園トイレのネーミングライツを洗剤メーカーのリンレイさんが取得して,衛生的な環境づくりとわくわくするトイレに変身させ魅力ある公園づくりをサポートすると言われて,そういう報道があったわけですけれども,何かしらのスポンサーが付くこと,ネーミングライツが導入できたことで,また新しい色であったり,新しい顔の施設が生まれていくのかなというようなことを,こういう報道を見て感じるところであります。先ほど言った都市公園の命名権,例えば大型スポーツ店であったりとか,フィットネス関連企業が取得していただけるのであれば,上町の杜公園をちょっと例に出しましたけども,こういうものをしのぐような機能であったりとか,使いやすい施設を造っていくものにつながっていくかもしれないし,こども館に対し,子供用品店だったりとか子育て支援関連企業が取得してくれたら,細やかな気配りのできるような他市にも誇れるこども館ができていくかもしれない。可能性はそのスポンサーが求めるもの,市が求めるものを一緒に考えていくことで,多種多様に広がっていくものだと思っております。答弁の中で,ネーミングライツの導入についての今のやり取りの中でも大きく頂きましたけれども,こども館とか,そういう都市公園の導入への思いですね。自分なりの思いを,こういう感じのものができていくかもしれないというようなことを語ったわけですけれども,そういう点では,市長はどういうふうに感じられるのかという部分をお示しください。 ○市長(中重真一君)  先ほども申し上げましたように,ネーミングライツで命名権でお金を頂く部分,又はその維持管理であったり,その施設の運営とか,そういった部分でも期待できるのが,このネーミングライツであるというふうに考えております。あらゆる可能性を否定せずに,このネーミングライツというものについて,霧島市がどういったことができるか検討していきたいというふうに考えております。 ○9番(德田修和君)  あらゆる可能性を考えながら,勝手に自分たちで潰すことなく,いろんな方向で見ていっていただきたいなと思います。各地のネーミングライツを見てみましても,企業側からの要求であったり,企業側の特色を出したいというような交渉も結構あるようです。先ほど言ったような洗剤メーカーであるのであれば,そういう清潔,どこよりもうちの商品できれいになるというようなPRを出したりとか,そういう特色を出していこうという部分もあるようです。行政としても,これが仮に導入するとして,公募をしますとなったときに,ただの受け手という思いではなく,自分たちがどういうまちづくりをしたいのかとか,企業側に逆にこちらから説明して,「どうですか。うちに協力してもらえませんか」とこちら側から言ってもいいものだと思っているんですけれども,そういうような行政としても積極的な現状打開策といいますか,そういう姿勢とイメージをしっかりと持ちながら,また企業側の要求にもできる限り柔軟に応えられるような考え方,全て飲み込むというわけではないですけれども,いろいろな方向から考えるそういう柔軟性ですね。そういうものをしっかりと持っていってほしいなと思います。いろいろ紹介していただきました。行う予定,着手し始めている施設の充実という部分での取組を示していただきましたけども,年次的にそういう大きなものに取り組んでいくということもですが,日常的に利用されている方は草刈りであったりとか,そういうところが一番目につくんだと思います。確かに草を刈ったところで,2週間もたてばどこを刈ったか分からないというような季節もございますので,そこまでの無理強いはできないとは思っていますけれども,ぜひ,常に施設を,どう市民の方が使いやすいのか,安全なのかということを,定期的なパトロールでなくても,皆さんが通るときにしっかりとした注意をしながら見て,常に改善策というものはイメージとして持っていただきたいなと思っております。全ては市民の満足度の向上のための簡単な質問でありましたけれども,そのための財源の捻出手段,ここを税収,補助金などに頼らない力強い霧島市であってほしいと再度強く指摘いたしまして,早いですが私の一般質問を終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,德田修和議員の一般質問を終わります。次に,14番,有村隆志議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○14番(有村隆志君)  公明党霧島市議団の有村隆志でございます。ただいま議長の許可を得ましたので,通告に従い質問をさせていただきます。まずはじめに,この度の7月の西日本豪雨災害,そして台風21号での風災,高潮,その翌日の北海道胆振地方地震の自然災害でお亡くなりになられた方に心からお悔やみを申し上げますとともに,被災されました皆様にお見舞いを申し上げます。被災地の速やかな復興をお祈り申し上げます。では,質問に移ります。障がい者や市民生活の支援について,(1),手話サービスを各総合支所窓口でも受けられるように拡充できないか。(2),医師会医療センターでの障がい者の医療受診時のスムーズな医療受診のためにも手話サービスを始められないかお伺いします。3番目,国は,この夏の酷暑災害で生活保護世帯へのクーラー設置を認めました。しかし,その電気料金は認めていませんが,支援ができないかお伺いします。次に,道路整備について,市内の生活道路の整備を計画的に進められないかお伺いします。(1),住宅入口までの生活道路整備は,安心安全の点でも必要性があります。整備要件で過去にできていたら,1戸でも補修支援ができないかお伺いします。(2),住宅周辺の市道で凸凹の道路の再舗装を急げないかお伺いします。(3),新築時に道路拡幅のために控えた部分の舗装を,市で舗装できないかお伺いします。放課後児童クラブの受入れは十分か。(1),この夏休み期間の小学生の児童クラブへの預入現状はどうかお伺いします。(2),今後の児童クラブの整備計画はどうかお伺いするものでございます。以上,壇上からの質問を終わり,答弁いかんによっては自席からの質問を議長にお願いします。 ○市長(中重真一君)  有村議員から3問の御質問がありました。3問目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。3問目の放課後児童クラブの受入れ十分かについてお答えします。本市では,子育て環境の一層の充実を図ることを目的として,「安心して子どもを産み,子育てができる霧島市」を基本理念とする霧島市子ども・子育て支援事業計画を策定し,次の時代を担う子供たちを健やかに育むための環境整備の充実など,子育て家庭への支援に取り組んでいるところです。放課後児童クラブへの運営補助につきましては,従来からの国・県の制度を活用した補助に加え,平成29年度からは新たに市単独事業としてクラブ利用料の一部助成を実施しています。1点目の夏休み期間中の児童クラブの受入状況につきましては,平成30年5月1日現在,自主事業を含む50の児童クラブで1,977人の児童を受け入れていますが,夏休み期間中には,27の児童クラブが新たに190人の児童を受け入れており,昨年度の118人から72人の増となりました。また,平成29年5月1日現在の受入児童数は1,758人であり,この1年で約200人の増となるなど,児童クラブの受入体制の拡充が図られていると考えています。次に,2点目にお答えします。本市は,平成19年度に策定した霧島市放課後児童クラブ施設整備実施計画に基づき,年次的に施設整備を実施し,現在までに9か所の児童クラブを整備し,本年度1か所を建設することとしています。今後の整備につきましては,2020年に予定しています第2期霧島市子ども・子育て支援事業計画の策定にあわせて考えてまいります。 ○総務部長(新町 貴君)  1問目の身障者や市民生活の支援についての1点目にお答えします。平成28年4月1日に施行された障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律により,国及び地方公共団体については,障がい者に対する合理的配慮の提供が義務化されました。同法に基づき策定した霧島市における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領においては,合理的配慮に当たり得る意思疎通配慮の具体例として,筆談,読み上げ,手話,点字,拡大文字などのコミュニケーション手段を用いることとしています。本市においては,本庁,各総合支所等の窓口における手話通訳の需要を鑑み,本庁福祉事務所に手話通訳士及び手話通訳者をそれぞれ1名,隼人市民サービスセンターに手話通訳者を1名,計3名を配置しています。各総合支所の窓口では,主に筆談をコミュニケーション手段としていますが,事前に来庁日時の相談があった場合や訪問調査等を行う場合などには,前述しました手話通訳士等を総合支所や個人宅等に派遣しています。手話通訳士等は,資格取得が難しく有資格者も少ない状況であり,新たな手話通訳士等を任用することは難しい状況です。その一方で,近年,一部の地方公共団体で導入されているタブレット端末を用いた遠隔手話通訳が,障害をお持ちの方とのコミュニケーション手段として有効であると考えていますので,本市においてもこれを研究してまいります。 ○保健福祉部長(山口昌樹君)  次に,2点目にお答えします。霧島市立医師会医療センターにおきましては,現在,手話サービスの提供は行っていませんが,聴覚に障害をお持ちの方など会話が困難な方が受診に来られた場合には,受付や診療の際に職員が筆談により対応しています。また,現状として医療センターにおける筆談による対応件数は年間10件ほどであり,患者御自身が手話通訳ボランティアに付き添いをお願いして検査を受けられる事例もあったと聞いています。手話サービスの提供を行うには,患者の病状や病歴などの個人情報を扱うことになるため,手話通訳者にもその適正な管理が求められることや患者側も手話を理解できる必要があることなどを考慮する必要があります。医療センターにおける手話サービスの提供については,そのニーズを見きわめつつ,同サービスを提供している公立病院の事例等を参考に研究してまいります。次に,3点目にお答えします。生活保護受給者が居宅において生活を営む場合には,生活保護法第12条に基づき,衣・食・光熱水費等,日常生活の最低生活需要を満たすための費用として,毎月,生活扶助費を支給しています。冬場に当たる11月から3月までの期間は,同法に基づき,燃料費として冬季加算額が支給される一方,夏場に関しては,支給対象となる加算額が設定されていないため,クーラーの電気料金等については,生活扶助費の範囲内で賄うこととなります。 ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  2問目の道路整備についての1点目と2点目は関連がありますので,一括してお答えします。生活道路として利用されている市道及び里道等については,必要に応じ,舗装等の維持管理を行っているところであり,道路の利用状況によっては,対象となる住宅が1戸でも対応できる場合があります。該当する道路については,現地調査を行い,地域まちづくり実施計画書等との整合性を図りながら対応してまいります。また,市道における舗装の穴ぼこや路肩の決壊,側溝蓋の破損など緊急を要する場合は,その都度,迅速に対応しているところです。道路の再舗装については,限られた予算の中で,その緊急性や優先度を考慮しながら実施してまいります。次に,3点目にお答えします。建物が新築された場合に,その敷地が幅員4m未満の道路に接しているときは,建築基準法により,原則として,道路の中心線から2m後退する義務が課されています。これにより後退した部分は民有地のままであり,譲渡されるなどして所有者が変わる可能性もあることなどから,舗装等の対応は行っていない状況です。しかしながら,緊急車両の進入など安全や防火の観点から道路機能を確保しなければならないこともあり,そのような場合における対応の方法については,関係課で協議してまいりたいと考えます。 ○議長(中村正人君)  ただいま,有村議員の壇上からの質問に対する執行部の答弁が終わったところですが,一時休憩を取り,再開後に再質問を続行いたします。ここでしばらく休憩を致します。             「休 憩  午前11時57分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時00分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。有村議員の一般質問を続けます。 ○14番(有村隆志君)  それでは再質問を通告の順でさせていただきます。まず,手話のサービスの件でございますが,現在,そういった学校での授業は手話を対象に,以前は口を見て会話することが主だったそうですが,最近はちょっと手話のほうに移行しているよという話も聞いたところでございます。それで,障がい者総合支援法及び児童福祉法の改正というところで,平成28年5月25日に可決された分が平成30年4月5日施行となりました。その中に「障がい者が自らの望む地域生活を営むことができるよう,『生活』と『就労』に対する支援の一層の充実や高齢障害者に対する介護保険サービスの円滑な利用を促進するための見直しを行われるとともに,障害児支援のニーズの多様化にきめ細かく対応するための支援の拡充を図るほか,サービスの質の確保・向上を図るために環境整備等を行います」というのが出たわけでございますから,それに基づいて少し質問をさせていただきます。現在,市では3名の方が配置されておりますということでございますので,この質問は,以前ブロードバンドの質問のところで,それをインターネットを介して,こういったことはできないかという質問を1回したことがございます。それの答弁として,今回,タブレット端末を用いた遠隔手話通訳が,障害をお持ちの方とのコミュニケーション手段として有効であると考えていますので,本市においてもこれを研究してまいりますということでございますので,ぜひ,この点について,いつでもできるのではないかと思うんですが,今後の予定をお聴かせください。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  遠隔手話のことについての御質問かと思いますけれども,遠隔手話を現在実施をしている全国手話言語市区長会という市長会の組織があるんですけれども,そちらのほうでは幾つかの市町村が実施をしているようでございますけれども,現状と致しましては,インターネットを介しての手話サービスということでございますので,高速のインターネット回線が使える所でないとできないという条件があるようでございますので,そういうようなところを,今後の動向も含めて勉強していきたいというふうに思っております。 ○14番(有村隆志君)  ぜひ御検討していただき,早い段階での実施をお願いいたします。次に,医師会医療センターでの患者との診断時の手話サービスについてですが,ここについては,医学的な専門知識がないと手話通訳はできないとの判断がございますか。 ○健康増進課長(林 康治君)  確かにその手話通訳者の方が,その専門用語のほうをどのように手話を通じて伝えるかというような問題もあるかと思います。そういった方々がどこまで,その専門性を持っていらっしゃるか,そういった方々の問題も,ニーズの問題もあるかと考えております。 ○14番(有村隆志君)  件数としては少ないかもと思われますけれども,先ほど報告がございましたので。しかし,個人のプライバシーということもございますので,であれば,この職員の中で,そういう都城なり,それなりの学校なりにちょっと派遣していただいてそれを学んでいただく,そして患者さんと接していくという考え方もあると思いますが,そこら辺はどのようにお考えですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  確かに職員の方々が学ばれて,手話によるコミュニケーションができるというようなことも考えられるんですけれども,手話通訳の場合にも資格がございまして,手話通訳士,これは一番レベルの高い資格でございますけれど,厚生労働大臣認定の手話通訳士,都道府県認定の手話通訳者,民間資格でございます。手話奉仕員というようなこともあるとは聞いておりますけれど,そのようなレベルに達するまで研修の期間もありますし,医療センターの通常の業務もありますから,現在のところ,そういった手話ができる職員はいないと考えております。それで,今後は必要があれば,そういった医療センターの職員の研修というようなことも必要ではないかというようなことは医療センターのほうでも聞いているところでございます。 ○14番(有村隆志君)  鹿児島県では鹿児島市立病院では1か所あるということで,先進事例も近くにあるわけですので,ぜひ,そこら辺とも連携を取りながら進めていただければなというふうに思います。次に,生活保護世帯の支援ということでございますが,先ほどのお話で,冬の暖房費は補助費は出ていますということでございます。確かに冬は出ているんですけれども,クーラーについては,その生活保護の一番最初の部分で,要項の中に常に公平でなければならないというところに書いてあるんです。生活保護は生活困窮者に対して等しく,最低限度の生活を保障する制度であると,要保護者の事情を客観的な立場において把握し,公平な提供がなされなければならないものであるというふうに規定が,必要最低限というところがございますので,その中で冬も当然暖房費が出ているのであれば,夏場のクーラーをということで,今回,池田綱雄議員の質問でも,今回,夏の救急搬送の中で65歳以上の方が47人と多かったというような報告もありました。その中で私の聞いた話では,御高齢の方が生活最低限の中で暮らして,クーラーをこの夏は使わなかったと。なぜですかと聴いたら,電気代に回すお金がなかったというふうにお聴きしたところでございますので,ぜひ,ここら辺は,これは国の制度でございますので,国のほうにしっかりこの辺は訴えていただいて,その辺,国のほうに申入れということをしていただけないかというふうに思いますがどうですか。 ○生活福祉課長(堀之内幸一君)  生活保護法の制度の中で決められていることでございますので,一福祉事務所のほうで,そういった要望を上げられるような制度,あるいはそういった仕組みも今のところございませんので,現時点におきましては,法の中で,法に基づき対応してまいりたいというふうに考えております。 ○14番(有村隆志君)  そうなんですけれども,現実には,本当に困っている人がいるということですので,何とかその声を届けていただきたいと思います。特に年をとってくると,暑いことになかなか気付きにくいということもございますので,どうぞよろしくお願いします。次に,道路の問題でございますが,最近,生活道路の舗装で凸凹の道路が多いような気がします。最近,そういうことで専決処分で穴ぼこにタイヤが落ちてパンクしたとか,破損したとかいうことが多いような気がするんですが,通告はしてなかったんですけれど,ここ2年,3年で増えているというふうにお考えではないですか,どうですか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  道路の損傷につきましては,確かに舗装の経年劣化,特に経年劣化によるものだと思うんですが,損傷がありまして,穴ぼこによる今言われた事案等あるところです。ただ,時期的に,特に梅雨時期とか,今の雨が降った時期が特に多いというのもありまして,それと年々,舗装の劣化が進むことにより,事案も多いことから,職員でなるべくそういう事故がないように迅速に対応しているところではございます。 ○14番(有村隆志君)  この答弁書を頂いた中では,道路の再舗装については限られた予算の中で,その緊急性や優先等を考慮しながら実施してまいりますということで,修理はしていくよと,急ぐのはしますよということでございますが,本来,道路は,橋の場合は長寿命化ということをしましたけれども,道路の,寿命というのはどのような考えでいらっしゃいますか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  舗装につきましては,幹線道路については今後はまた舗装の計画を立てていく予定でございます。ただし,生活道路につきましては,例えば道路の周辺の状況,宅地化が進むとか,それから利用状況等によりまして,必ずしもその舗装の寿命というのは決まっていないもんですから,必要に応じて対応していくところでございます。 ○14番(有村隆志君)  何でそんな言い方をするかというと,ある本に書いてあるところを見ると,舗装の維持・修繕というところで,御存じのように,ある一定の,修繕の設計期間とそれを過ぎたら新設の設計期間ということで,それからある程度期限を過ぎると,もう傷みすぎたら,そっちのほうが今度お金が掛かるということが考えられるというふうな説もあります。だから,ぜひそこら辺を,壊れていないからいいんだというのではなくて,ある程度はその計画がないと,いつまでたっても穴ぼこはあちこちあって,なかなか進まないというふうに私は思うんです。だから,ここで一回その考えを変えて,その住宅地であっても,ある程度時期が来たら全てだと思いますよ。というのは,本当に軽自動車が1台で通るようなところはオーバーレイで何回もやっていて,それが何年もほったらかしになって,こんな角になってて,真ん中に側溝あるんですね。その石が剥げてしまって,石だらけなんですよ。そこをお年寄りが,少しこんな歩き方されますので,そうすると危ないのかなと。ある程度もうそういう時期が来てるのではないかと。だから,特にそういう計画が,今のところ修繕しますよと,修繕だけではなくて,やはり計画的な舗装というのも今後住宅地であってもしないといけないと思うんですけれども,そういうことはどうですか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  舗装の修繕にも工法がいろいろございますので,その中でも適切な工法を選択して,なるべく計画的にできるようにはしたいと思います。ただ,現在,舗装の要望等も大変多いですので,道路管理者としての必要な所,それから地域のまちづくり計画等でも上がっておりますので,そちらのほうとの兼ね合いも考慮しながら進めてまいりたいと思います。
    ○14番(有村隆志君)  当然,理解を得ながらということだと思います。だけど将来的な負担が,次の世代に少し掛かるかもしれない。相当なお金になるのかなというふうな気がしますが,でも,それは社会インフラとして,子供たちにも使えるものとして残るわけですから,ここは年次的にお金が掛かってもやっていくべきではないかというふうに思いますが,ここは市長に聴いたほうがいいのかな。市長,ぜひこの辺のお考え,どういうことをお考えでしょうか。 ○市長(中重真一君)  先ほど德田議員の御質問の中でも,公園とか遊具の維持・補修に関してもしっかりとやっていくというふうにお答えしたところでございます。道路に関しましても,特に市民の方が一番使用されるのが道路でございますので,緊急を要する部分に関しては,まずは迅速に対応するようにというふうにしております。その中で再舗装だったり,維持管理の部分に関しても,できるだけ必要なところは,できるだけちゃんと対応ができるようにしていきたいと思っております。支所の方との意見交換の中でも道路維持だったり,そういった部分の予算確保という部分の意見等が多くございました。全体的な予算の総額は決まっておりますが,その中でどういった取組ができるか,少しでも市民の方に満足していただけるような道路維持に努めていきたいというふうに考えております。 ○14番(有村隆志君)  ぜひ,そのようにしていただきたいと思います。少しお金は掛かっても,それはちゃんとインフラとして財産として残るわけですから,そこは,いろいろ費用も掛かるというところではございますが,分けて考えていただきたいと。それで道を造るだけではなくて,元のままに舗装するのではなくて,そのときによく考えて,これよりこっちに通した方がベターだよねという判断もあると思います。そういったまちづくりということも含めて住みやすいまちづくりというところで御検討いただきたいと,ぜひよろしくお願いします。次に,新築時のことで,先ほど説明があって,4メートル道路でということで,控えていただくということでございましたが,そこの分の舗装については,いろんな方から御質問なり要望なりが結構来ていますが,基本的には,これが先ほどの説明でございましたように他人の財産であると。だから,なかなかそこの部分もあるのかなと思いますけれど,実際,舗装することもあるんですよね。どういったケースのときに舗装されたんですか。結局は譲渡したときにということですね。そのセットバックした部分を測量して,それを市に寄附される。そのときは自分で舗装して寄附されるのですか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  中心線後退で生じた土地につきまして,寄附を受ける際には,まず分筆登記をしていただいて,それから所有権移転をなされた所につきましては,市道の管理のほうで管理をさせていただいております。舗装も市のほうで行っております。 ○14番(有村隆志君)  その方法もあるんですけれど,それをするには相当お金が掛かるというふうに聞いていますので,それよりは,今現在セットバックする所が,かなりたくさんあると思うんですよ。その道路が,例えば,湊で相談があったんですけれど,本当に元々狭い道路でした。それが広げられたおかげで,頂いたので,ちょっと皆さんが便利になったよというお話もあります。そうすると今度は,その奥にある宅地が生きてくるのかなと。そしたらそこに今まで利用されなかった土地が生きてくるのかなという気もします。だから,もしそこら辺のその地域の中で御理解が頂けるんであれば,ぜひ,そういった形で市が舗装していただいて,何とかそういうふうに地域の便利というか,交通の便に役立てていただけないかなというふうに思うんですが,ここのほうはなかなか難しいとは思いますけれど,これは現実的に,ほかの市がやったところはないんですか。 ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  現在のセットバックの舗装の件なんですが,セットバックに当たっては,どうしても一筆一筆,一軒一軒でなされていくということで,ある程度連続した形でセットバックがなされれば,連続した区間で市道認定をして,市道化するということが可能なんですが,どうしても住宅の建設自体が飛び飛びに行われるのが現実的でございます。そうするとクランクの状態で舗装して通していくのかということで,かえって危険が生じることもありますので,ある程度連続した区間が生じましたら市のほうでも市道認定して,当然,用地のお願いをした上でになりますけれど,市道認定できれば,きちんとした幅員が取れた道路にできるかと思っております。 ○14番(有村隆志君)  ということは,ある程度,地域の理解が得られれば,そういった計画と。それは各地域が持ってこなければいけないですか。それとも市でそういう計画,どっちになりますか。 ○建設部長兼まちづくり調整監(堀之内毅君)  やはり,先ほどありましたまちづくり計画書等で,地域として意見がまとまったよということを,ある程度伝達していただくのが一番よろしいかと思います。市のほうでも,先ほど申しましたとおり,緊急車両の通行等々ありますので,そういった観点から必要だなと考えられているところはあろうかと思います。そういったその地域の意見がまとまったそのタイミングというんですかね,そういったものは,ぜひそういったまちづくり計画書,あるいは集落でまとまった形で御連絡いただいても構わないと思いますので,そういった情報を寄せていただければ検討していくことができるのではないかと考えております。 ○14番(有村隆志君)  一歩進んだのかなと思いますけれども,それでもまだそういうニーズは結構あります。今現在,道路で引いて4mある所もあるやにも思いますので,そこら辺の少し自分たちで探していただいて,ここはできるかもというところは声を掛けていただければというふうに思います。どうかよろしくお願いします。それから最後になりますけれども,放課後児童クラブですけれども,公明党のアンケートの中で,夏休みに児童クラブに入れなくて心配しているという声をお聞きしたので,ちょっとこの質問させていただきました。その中で5月現在の受入児童数1,758人であり,この1年で200人の増となったということでございます。これは小学校1年から6年までということでいいんですか。 ○子育て支援課長(砂田良一君)  議員おっしゃるとおり,1年から6年までの受入れの児童数ということになります。 ○14番(有村隆志君)  今,小学校1年から6年まで,私は3年ぐらいまでかなと思っていたので,ごめんなさい。1年生から3年生だけとしては,どれくらいの人数になりますか。 ○教育部長(中馬吉和君)  5月現在の数字で申し上げます。1年生から3年生までの児童数は3,742名でございます。 ○14番(有村隆志君)  ということは,やはり入れなかった児童がいるのかなと,この数字で思うんですけれども,ここら辺の数字をつかむということは,子育て支援課のほうではできませんか。 ○子育て支援課長(砂田良一君)  本年5月1日現在の待機児童ということで,クラブからの報告を受けている分につきましては,待機児童は43名ということで報告を受けているところでございます。 ○14番(有村隆志君)  43名あるということで,実際はもうちょっとあるのかなという気もするんですけれども,ただ,ここの対応は,子育て支援課としては何も対策はされていないということでいいんですか。 ○子育て支援課長(砂田良一君)  5月1日現在で43名ということですが,当然,児童クラブのほうに入れなかった児童につきましては,クラブのほうにお願いをして,支援員の確保等について更にお願いして,できるだけ受け入れていただくような要請をしているところでございます。 ○14番(有村隆志君)  要はそういった支援員の方ということだと思いますね。本当にいないと受け入れられないということでございます。今後,いろいろな制度で募集もかけてやっていらっしゃるというふうにお聞きしていますので,ぜひ,43名をなくすような方向で,今後,冬休みがまた始まるのかなというふうな気はします。そこまで含めた中での何か対策というのは考えられないかお伺いします。 ○子育て支援課長(砂田良一君)  10月中旬をめどに,児童クラブ連絡会等の研修会を予定しておりますので,その辺の会合を利用しながら,定員拡大について要請をしていきたいというふうに考えます。 ○14番(有村隆志君)  霧島市のこういった子育て支援の取組は,県下でも一,二位なのかなというふうに自負しておりますが,その中で,また新たに今回説明いただきました,この今後の整備につきましては,2020年に予定しています第2期霧島市子ども・子育て支援事業計画の策定にあわせて考えてまいりますということでございますので,もし,ここで発表できることがあれば,こういうのですということで少しお話しいただけますか。 ○子育て支援課長(砂田良一君)  第2期の霧島市子ども・子育て支援事業計画につきましては,来年までが第1期ということになります。平成32年度に向けて来年,ニーズ調査等を行って住民の皆様のニーズに応えられるような計画にしていきたいというふうに考えていますので,児童クラブについても量の確保について,この計画に盛り込めるようにしたいというふうに考えております。 ○14番(有村隆志君)  昨日の山口議員のほうからも質問があったわけですけれども,それも含めて,今後はそういったものまで踏み込んだ子育て支援をしていただきたいというふうに思います。以上で,私の質問は終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,有村隆志議員の一般質問を終わります。これで通告のありました20名の議員の一般質問の全てが終わりました。以上で,本日の日程は全て終了しました。次の本会議は10月9日の予定であります。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 1時29分」...