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平成30年第2回定例会(第3日目 6月13日)

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  1. 霧島市議会 2018-06-13
    平成30年第2回定例会(第3日目 6月13日)


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    平成30年第2回定例会(第3日目 6月13日)              平成30年第2回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成30年6月13日(第3日目)午前9時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │  │一般質問 久保 史睦君(77ページ)          │      │ │  │  │      グラウンドゴルフ場計画について     │      │ │  │  │      ・隼人姫城温泉通りにおける街路灯について │      │ │  │  │      ・福祉避難所について           │      │ │  │  │      ・定住移住の促進施策について       │      │ │  │  │     平原 志保君(88ページ)          │      │ │  │  │      ・中山間地域の水路や水田の将来像をどう捉え│      │ │  │  │       ているのか               │      │ │  │  │      ・公営住宅について            │      │ │  │  │      ・霧島市の鉄道について          │      │ │  │  │      ・小中学校の制服について         │      │
    │  │  │     前川原正人君(101ページ)          │      │ │  │  │      ・公営住宅の家賃減免について       │      │ │  │  │      ・福祉政策について            │      │ │  │  │      ・臨時職員の処遇改善について       │      │ │  │  │      ・道路整備について            │      │ │  │  │     川窪 幸治君(115ページ)          │      │ │  │  │      ・中学校の部活動の在り方について     │      │ │  │  │     木野田 誠君(126ページ)          │      │ │  │  │      ・霧島地区における環境整備等について問う │      │ │  │  │     山口 仁美君(137ページ)          │      │ │  │  │      ・幼児から学童期の基礎体力向上のための環境│      │ │  │  │       整備について              │      │ │  │  │     愛甲 信雄君(146ページ)          │      │ │  │  │      ・超短波放送(FMきりしま)の未整備地域を│      │ │  │  │       整備する計画はないか          │      │ │  │  │      ・丸岡公園の今後の具体的な構想について  │      │ │  │  │      ・JR肥薩線の減便について        │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     10番  平 原 志 保 君    11番  阿 多 己 清 君     12番  木野田   誠 君    13番  前 島 広 紀 君     14番  有 村 隆 志 君    15番  中 村 正 人 君     16番  仮 屋 国 治 君    17番  松 元   深 君     18番  池 田 綱 雄 君    19番  厚 地   覺 君     20番  新 橋   実 君    21番  植 山 利 博 君     22番  池 田   守 君    23番  下深迫 孝 二 君     24番  蔵 原   勇 君    25番  前川原 正 人 君     26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。     な  し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長     武 田 繁 博 君   議事調査課長     冨 永 博 幸 君  議事グループ長    德 留 要 一 君   書記         用 貝 大 星 君  書記         川 野 洋 也 君   書記         郡 山   愛 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長    中 重 真 一 君   副  市  長    山 口   剛 君  副  市  長    内   達 朗 君   総 務 部 長    新 町   貴 君  企 画 部 長    満 留   寛 君   市民環境部長     有 馬 博 明 君  保健福祉部長     山 口 昌 樹 君   農林水産部長     川 東 千 尋 君  商工観光部長     池 田 洋 一 君   建 設 部 長    島 内 拓 郎 君  危機管理監      新 村   司 君   総 務 課 長    橋 口 洋 平 君  安心安全課長     石 神   修 君   財 政 課 長    小 倉 正 実 君  財産管理課長     田 上 哲 夫 君   隼人地域振興課長   東中道   誠 君  企画政策課長     永 山 正一郎 君   地域政策課長     西   敬一朗 君  情報政策課長     宮 永 幸 一 君   環境衛生課長     出 口 竜 也 君  スポーツ・文化振興課長  中 馬   聡 君   子育て支援課長    砂 田 良 一 君  長寿・障害福祉課長  池 田 宏 幸 君   健康増進課長     林   康 治 君  農政畜産課長     田 島 博 文 君   耕 地 課 長    西 元   剛 君  商工振興課長     谷 口 隆 幸 君   観 光 課 長    八 幡 洋 一 君  建設政策課長     川 路 和 幸 君   建設施設管理課長   仮屋園   修 君  建築住宅課長     侍 園 賢 二 君   都市計画課長     柿 木 安 長 君  霧島総合支所長兼   造 免 秋 子 君   霧島副総合支所長兼  塩 屋 一 成 君  地域振興課長                 市民生活課長  福山副総合支所長兼  別 當 正 浩 君  市民生活課長  教  育  長    髙 田 肥 文 君   教 育 部 長    中 馬 吉 和 君  教育総務課長     本 村 成 明 君   学校教育課長     河 瀬 雅 之 君  社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱             西   潤 一 君   6.会議のてんまつは次のとおりである。                「開 議  午前9時00分」 ○議長(中村正人君)  これより本日の会議を開きます。本日の日程は,一般質問のみであります。昨日に引き続き,一般質問を続けます。4番,久保史睦議員から4件通告がされております。したがって発言を許可します。   △ 日程第1 一般質問 ○4番(久保史睦君)  公明党霧島市議団の久保史睦でございます。ただいま議長より発言の許可を頂きましたので,先に通告いたしました四つの項目について質問を致します。私ども公明党は,現在,全議員が地域に入り,子育て,介護,中小企業,防災減災のテーマでアンケートを行う100万人訪問調査運動を展開しております。議員が聞き上手であってこそ,民主主義は機能する,調査なくして発言なしとの現場第一主義を具現化したこの対話運動で,市民の皆様の声,地域の課題,ニーズをリアルタイムでつかみ,そこから解決へ向けての新たな政策に反映させ,実現に向けての一歩を踏み出す。東北大学の河村准教授は「国民にとって政治に声が届いたという体験は,政治への信頼を生むだけでなく,民主主義を正しく理解する契機にもなる」と強調されております。政策においては目標を掲げる上でバックキャスティングからフォアキャスティングへの変更も必要になってくるときなのかもしれません。二元代表制である地方議会では,市長と議会は対等であり,車の両輪に例えられます。SDGs,貧困や格差,気候変動などの課題解決に向け,国連加盟国が2030年末の達成を目指して取り組む持続可能な開発目標,ここで掲げられる17項目に及ぶ一つ一つの目標はお互いに関連しており,地域経済,環境,福祉等々における課題の解決に向けての糸口になります。誰一人も取り残さない,SDGsの新たな視点での持続可能なまちづくり,そして,より住みやすい共生社会の実現に向け,先の通告に基づき4点の質問に入らせていただきます。まず1点目に,グラウンドゴルフ場建設について問います。ストレートにお伺いいたします。霧島市に鹿児島県一となるような協会公認の専用グラウンドゴルフ場を建設する考えはないでしょうか。2点目に,隼人姫城温泉通りにおける街路灯についてお伺いを致します。設置より約30年近くが経過。経年劣化に伴う老朽化も進んでおり,通電していないもの,通電していても球切れなど,街路灯としての本来の機能を果たしていない状況があります。そこで要旨1,この街路灯設置のいきさつ及び現在の整備状況について問います。要旨2,設置当時の維持管理についての規約等はどのようになっていたか問います。要旨3,今後の対応策についてお伺いを致します。3点目に,福祉避難所についてお伺いいたします。いつ起こるか分からない予測不能な災害。災害時には体の不自由な高齢者,障害のある方,妊産婦など,災害弱者に対し,特別な配慮が必要となります。福祉避難所は災害救助法に基づき,各自治体が公共施設や福祉施設を指定しますが,その存在自体を知らない方も少なくはありません。また,実際に災害が起きた場合,全てが機能,開設されるとも限りません。受入れ施設の損傷等の理由もありますが,最大の理由はスタッフの数が追いつかない状況が多いようです。日頃より,防災意識向上への取組や啓発運動は行われていますが,行政側としては同時並行でボランティアスタッフの登録制度等を検討していくことも,今,必要なことなのではないでしょうか。ある側面から見ると本当に困っている災害弱者ほど孤立しがちで声が届かない現実もあります。その点を踏まえ,以下5点についてお伺いを致します。要旨1,本市における指定福祉避難所の確定設置数及び利活用状況について問います。要旨2,現在の指定避難所における福祉避難室の確保状況について問います。要旨3,改正災害対策基本法における避難行動要支援者名簿作成状況及び災害時における要配慮者の避難支援の取組について問います。要旨4,避難所管理運営マニュアルは適宜見直しがされているか。また,平常時及び災害発生時に取り組むべき内容の詳細が明確に示されているか問います。要旨5,災害時用コミュニケーション支援ボードの設置についての見解を問います。最後に,定住移住の促進施策についてお伺い致します。お隣姶良市では,中山間地域である北山地区の北山小学校存続の児童増対応策及び若年層の定住促進と地域活性化を目的とした定住促進住宅4棟を建設。この住宅は3DKの木造平屋建て,庭,駐車場2台分付き,基本家賃は1万8,000円,上限を1万3,000円とし,子供一人につき5,000円ずつの減額,入居に際し所得制限もありません。その他,入居資格の詳細は略しますが,4棟全て入居され,にぎやかになり,地域活性化が大きく進んでいるようでございます。本市においてもマスタープランに関連し,人口増に向け様々な対応策を展開しています。しかしながら,顕著に大効果が出ているとは言いがたい現実があり,特に中山間部過疎化における人口減については,地元住民の方々の不安要素として憂慮すべき課題。更に言うなれば,緊急的課題としての絶対的位置付けが必要であります。少子高齢化,日本国内においても高齢者がピークを迎えるといわれる2040年問題がクローズアップされつつあります。地方における人口減及び叫ばれる過疎化の問題も想像,想定すべく,未来の縮図の姿である要因として否めません。地方創生が叫ばれる今,人口減少を想定した抜本的な見直しを含める地域社会づくりも,今,このときに必要な課題ではないでしょうか。住みやすいまちづくりはもちろんのこと,複合的要素を兼ね備えた安定したまちづくり,ここに一つの解決策が見い出せるのではないかと考えます。そこで要旨1,中山間部における人口減少の状況及び原因,理由についての市の考察を問います。要旨2,移住定住促進補助制度及び空き家バンク制度の本市における利活用状況を問います。要旨3,中山間地域に定住促進住宅を建設する考えはないか見解を問います。質問は以上4項目となります。市民の皆様の要望,困っている問題,悩みを自身の思いとし,どうすれば,問題解決が可能か,その一点に踏み込み行動していくことこそが議員としての私に託された使命であります。市長及び関係各局の明快な答弁を切に要望し,壇上からの1回目の質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  久保議員から4問の御質問がありました。4問目は私が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁します。4問目の定住移住の促進施策についての1点目にお答えします。人口減少は,我が国が直面する大きな課題であり,本市は,中山間地域の人口減少問題を重要な課題の一つとして捉え,その対策に取り組んでいるところです。本市の人口の動向は,合併時の平成17年11月1日と本年6月1日とを比較しますと,市域全体では1,639人の減,中山間地域であります溝辺,横川,牧園,霧島,福山の5地区で7,617人の減,市街地を含む国分,隼人地区で,5,978人の増となっています。また,直近一年の昨年6月1日と比較しましても,中山間地域の5地区では821人の減,市街地の2地区では375人の増,霧島市全体では446人の減となっています。中山間地域におきましては,これまで推進してまいりました移住定住施策や子育て支援などにより,移住者は年々増加してはいるものの,少子高齢化に起因する自然減に加え,若者の通勤や通学に便利な市街地等への流出により,人口減少が進行している状況です。次に,2点目にお答えします。移住定住促進補助制度を利用して移住定住された方は,平成27年度が100人,平成28年度が118人,平成29年度が155人と年々増加しており,補助制度を開始した平成20年度から平成30年5月末までで合計1,040人に上ります。空き家バンク制度は,平成28年7月から開始し,これまで37件の登録申請があり,うち6件が成約済み,7件が登録中,他の24件については現在登録に向けて調整中であり,増加する空き家の解消対策を進めているところであります。次に,3点目にお答えします。本市では,市域の均衡ある発展を図り,活力に満ちた地域づくりを推進することを目的として,転入及び転居移住定住者を対象とした霧島市ふるさと創生移住定住促進の推進により,これまで補助制度を利用して,364世帯977人の方が中山間地域に移住されております。今後も引き続き,これまで取り組んできました施策を推進するとともに,議員御提案の定住促進住宅の有効性も十分精査しながら,それぞれの地域の特性を生かした活性化策に取り組んでまいります。 ○市民環境部長(有馬博明君)  1問目のグラウンドゴルフ場計画についてお答えします。グラウンドゴルフは,市内各地の体育施設,公園,身近な広場等で多くの方々によって行われ,健康づくりや生きがいづくり,仲間づくりなどのために楽しまれています。市内の競技施設としては,公認コースとして,まほろばの里グラウンドゴルフ場霧島ロイヤルホテルグラウンドゴルフ場があり,そのほかにグラウンドゴルフができる施設等が各地に多数ございます。その中で,今年,開設50周年を迎えた丸岡公園では,2020年度に,燃ゆる感動かごしま国体での公開競技としてグラウンドゴルフ大会が開催されます。御質問の鹿児島県一となるようなグラウンドゴルフ場の建設につきましては,運動施設におけるグラウンドゴルフの利用状況,施設の分布状況,競技者のニーズ等を把握しながら検討してまいります。 ○商工観光部長(池田洋一君)  2問目の隼人姫城温泉通りにおける街路灯についての1点目にお答えします。隼人姫城温泉通りにおける街路灯は,同温泉通りの開通と同時に,そのイメージアップを図ることを目的に,昭和63年3月に,スポンサーの協力を得て姫城温泉通り会が設置したものであり,全部で50基が整備されました。また,平成14年10月には,街路灯の老朽化と器具の不良化に伴い,全面的な改修工事が実施されており,旧隼人町は,昭和63年の整備,この補修工事のいずれにつきましても,姫城温泉通り会に対し補助金を交付しております。現在,設置されている街路灯は44基となっており,全ての街路灯に老朽化が見られる状況でございます。次に,2点目にお答えします。昭和63年の街路灯設置時における規約等は確認できませんでした。一方,平成14年10月の補修工事を行う際に,当時における街路管理規則が提出されており,それには,街路灯の維持管理等については規定されているものの,撤去,処分等に関する事項は規定されておりませんでした。次に,3点目にお答えします。本市と致しましても,老朽化した街路灯の危険性につきましては,十分認識しているところではございますが,本市が設置したものではないこともあり,市が撤去,処分することは困難であるものと考えております。なお,本市におきましては,改めて通り会等により街路灯を整備する際には,街路灯の新設又は修繕等に要する費用を補助する,霧島市商店街活性化事業補助金がございますので,御活用いただきたいと考えております。 ○危機管理監(新村 司君)  3問目の福祉避難所についての1点目にお答えします。本年5月29日の本市防災会議において,福祉避難所の指定を含めた避難所の全体的な見直しが承認されました。今後,国分地区は2か所,その他の地区は1か所を基本に,全体で8か所程度の福祉避難所を指定する予定です。次に,2点目にお答えします。高齢者,障がい者,乳幼児など一定の配慮が必要な者に対し,個室などを提供することができる避難所は,本市における指定避難所151か所のうち,76か所となっております。次に,3点目にお答えします。災害対策基本法の一部が改正されたことに伴い,市町村に作成が義務付けられた避難行動要支援者の名簿につきましては,昨年度に作成が完了したところであり,現在,平常時において,地区自治公民館や民生委員などの避難支援等関係者に情報提供することに同意いただいた方々の名簿を,それぞれの地区の避難支援等関係者に対し説明し配付しています。今後は,当該名簿に記載されている避難行動要支援者一人一人について,災害時に迅速かつ的確な避難支援を行うことができるよう,地域で作成する避難支援者や避難場所などに関する個別計画の作成を支援してまいります。次に,4点目にお答えします。平成21年度に作成した本市の避難所管理運営マニュアルにおきましては,平常時及び災害発生時における対応に関し記載がなされております。このような中,昨年度,県の避難所管理運営マニュアルが,平常時及び災害発生後の取組や福祉避難所に関する事項などを新たに盛り込んだ形で改定されていることから,当該内容を参考にしながら,本市のマニュアルについても,必要な見直しを行う予定です。次に,5点目にお答えします。現在,本市の指定避難所に,災害時用コミュニケーション支援ボードは設置されておりませんが,大きさや素材,使用方法などを,先進事例等を参考にしながら,設置に関し総合的に検討してまいりたいと考えます。 ○4番(久保史睦君)  各項目についての答弁を頂きましてありがとうございます。それでは,順次再質問をさせていただきたいと思います。まず,最初の1項目目,グラウンドゴルフ場計画についてという部分の再質問をさせていただきます。資料を出していただけますでしょうか。質問に先立ちまして,まず市長がいろいろなところでグラウンドゴルフが非常に大好きだということをおっしゃっていただいているようでございますので,どの程度市長がグラウンドゴルフが好きなのか,明確に答弁を頂きたいと思います。 ○市長(中重真一君)  私は今,移動する公用車のトランクにはグラウンドゴルフのスティックセットがいつも積んであります。平成十五,六年から協会員としてグラウンドゴルフの正式な連盟の会員にもなっておりますし,いろいろな大会にも出ております。また,200人近くの大会で優勝したこともございます。 ○4番(久保史睦君)  非常に明快な答弁を頂きましてありがとうございます。グラウンドゴルフ,私も市長に負けないぐらい非常に大好きでチームに入りまして,先日ユニフォームまで作製いたしました。当然,車には一式を積んでおります。市長がそこまでグラウンドゴルフにかける思いがあるのであれば,即答でグラウンドゴルフ場を造りますよとそういう答弁を頂きたい気持ちでいっぱいでございます。それでは,今,お手元のモニターに資料を出せていただきましたけれども,先日,つい二日ほど前でございました。グラウンドゴルフ場に朝の練習に行かせていただきましたところ,数名の方がこのチラシを私のところに持ってこられました。内容は御覧のとおり,薩摩川内市における樋脇グラウンドゴルフ場ということでこのチラシを持ってこられました。これは高校跡地を利用して非常に広くて,駐車場も完備されている立派な施設でございます。グラウンドゴルフをされている方であれば,一度ならずとも二度,三度は行かれたことがあるということでございます。このような施設を本当に内容が充実した施設を,今,牧園のほうはあるということでございましたけれども,隼人町にはなかなかそういう施設は今のところはございません。これは箱モノとは違いますので,ぜひこれを検討していただきたいなという思いで参考資料としてお持ちいたしました。実はここに原本を持ってきているんですけれども,カラー版のチラシでございます。モニターに出しておりませんが,薩摩川内市の宣伝をここでするわけにはいきませんので,裏のほうにはこのように地元の温泉を使ってくださいというような類のチラシになっているんです。これを見られた方は裏を見て温泉もあるんだいいね,行きたいねと言われておりました。笑顔になれる,健康になれる,手軽にできる,交流できるという非常に分かりやすい四つのキャッチフレーズがここには載っております。隼人にも妙見温泉,また,日当山温泉と近くにたくさんのすばらしい豊富な温泉がございます。ぜひ,このような形で何かプラスアルファの要素を付けた,リンクさせたような日本一と言えるぐらいのグラウンドゴルフ場をぜひ造っていただきたいなと思っております。さらに,今回,本年6月15日から住宅宿泊事業法というのも施行されます。これは特にこの政策を上手に使うも使わないも,これは行政の手腕に掛かっているのではないかなと思っております。特にホテル,旅館等のない中山間部に,仮にグラウンドゴルフ場を造っていただいたとしても,このような施策を同時に使っていけば,価値的になってくるのではないかなと思います。ここについてもう一回,市長にその辺の付加価値を含めたグラウンドゴルフ場建設への回答を頂ければと思います。 ○市長(中重真一君)  先ほど部長が答弁いたしました丸岡公園におきましては,南日本新聞社杯のグラウンドゴルフ横川大会,県レベルの大会,郡大会,隔年で鹿児島,宮崎の交換大会等,大きな大会も多数開催されております。私,グラウンドゴルフの会員であると同時にゲートボールもやるわけでございますが,また,パークゴルフもたまには楽しませていただいております。グラウンドゴルフ場15mが二つ,50mが二つ,25m,30mも二つと広大な面積を必要とします。グラウンドゴルフ場のいいところというのは,グラウンドゴルフだけでなく,ほかの競技にも利用できると。グラウンドゴルフ場専門にやってしまいますと,グラウンドゴルフだけになってしまいますが,ほかの競技とも共存ができるというところが,またグラウンドゴルフのいいところであるというふうに考えておりますので,霧島市,グラウンドゴルフ以外の競技でも,また,子供たちの野球だったり,サッカーだったり,いろいろな青少年のスポーツ活動も含め,グラウンドを欲している競技団体は多数ございますので,そういった関係団体等の話も聴きながら必要なそういった競技場というものを,また,練習場というものを,今後,検討していければというふうに考えております。 ○4番(久保史睦君)  バックヤードがあるわけではございませんけれども,今日は恐らくこのグラウンドゴルフについては,関心を持たれている方もいっぱいいらっしゃいまして,市長の答弁を頂きました。市長,答弁はそれでよろしいでしょうか。これはぜひ,前向きに検討を強く要望しておきたいと思います。グラウンドゴルフ場,駐車場の問題等も,今,地域では言われております。健康のためにグラウンドゴルフをされに来て,駐車場がなくてストレスを抱えて帰るというような逆効果になってしまってはいけませんので,この点を強く要望しておきたいと思います。それでは,2点目にまいりたいと思います。姫城温泉通りにおける街路灯についてでございます。ここ最近,西郷どん村,日当山にオープンを致しまして,観光客の方もたくさんお見えになってきております。その中で近隣に温泉施設等もたくさんございますので,行かれる方も非常に多いと地元の方々からは聴いております。今,通り会の現状もお聴きしましたけれども,これは再度,修繕・整備をする場合には補助金がありますよということだったんですけれども,補助金の内容についてお示しいただければと思います。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  街路灯に係る補助金の概要等についてお答えいたします。市内商店街の活性化を促進すると認められる事業で,各通り会等の特色を生かしたまちづくりを進めるための計画策定,イベント事業又は施設整備事業に対しての補助金としまして,先ほど部長のほうから答弁がありました,霧島市商店街活性化事業補助金がございます。この補助金の補助対象者は市内各通り会等であります。通り会等の要件と致しましては,会則,規則等が整備されていること,予算書,決算書等が調整されていること,役員体制が確立されていることなどとなっております。補助対象の経費につきましては,イベント若しくは施設整備事業の計画のために開催される勉強会,研修会等又はイベントの実施に要する費用,防犯カメラに係る費用,街路灯,イルミネーション等に係る費用となっております。補助金額は補助対象経費の二分の一以内となっております。補助限度額は計画策定,イベント事業が60万円,防犯カメラ,街路灯の施設整備事業が600万円となっております。
    ○4番(久保史睦君)  本当に詳細をありがとうございます。実に充実した補助金の制度であると思います。しかしながら,現状,今すぐに通り会の皆様方にということは,時間が掛かることなのではないかなと思います。先ほどの部長の答弁を頂きましたけれども,市が設置したわけではなく,市が勝手に撤去,処分することはできないと。それは,おっしゃっていることは私も十分に分かっておりますし認識もしております。ただ,これは市の所有地に街路灯が立っている以上,何か起こった場合,相当重たい傘が付いているんです。資料のほうを出していただけますでしょうか。これは全体図と傘の部分を撮ってきたんですけれども,この傘の部分だけでも昔のアンティークな感じのよく見られるタイプの傘でございますけれども,これは非常に重たいです。写真で見ると遠くから小さいのしか見えないですけれども,間近で一回見ていただければ分かると思います。ものすごく重量のあるものでございます。この直線に立っているポールのほうも若干少し斜めになっているのかなというのも分かると思います。全てがこういうわけではございませんけれども,今すぐにどうこうということではございませんけれども,これは非常に危険を伴っているところでございます。市にも必ず何か起こった場合には,これは必ず何かしらの責任というものは生じてくると思います。すぐにこれが補助金等を使っての対応策ができないということは,もう目に見えて分かっていることでございますので,ここは一つ,行政側のほうに提案でございますけれども,もう一回,皆様と集まってそれを全てそちらにお任せするという考え方ではなくて,これは私も含めてそうですけれども,行政の方々も一緒にその場に入っていただいて,一緒に検討して,一緒に考えていくというそういうスタンスで取り組んでいったほうが価値的ではないのかなと思っております。いろいろな複合的要素が絡んでおりますし,地元の皆様方の思いもありますので,どうか一緒に検討していく方向で検討していただけないかなと思いますがいかがでしょうか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  私どもも今,そのような形で一緒に思っておりますけれども,要請がございましたらもちろん出席させていただきたいというふうに思っております。 ○4番(久保史睦君)  一緒に取り組んでいって,まずは事故が起こらないことを前提の取組を進めてまいりたいと思います。また,この通り会におきましては,この街路灯,昭和63年ということでございましたけれども,点いていた当時はものすごく通りが明るくて,非常にイメージがよかったということで,何人かの方にお聴きを致しましたら,ものすごく懐かしがられてお話を頂いておりました。ただ,今,これが3基か4基ぐらいしか実際は点灯していない状況でございます。今この通りは30年もたてばいろいろな状況も変わってきます。住宅も増えて,今,通学路にもなっているという問題が浮上してきております。まだ夏場はいいですけれども,夜は通られた方は御存じだと思うんですけれども,真っ暗なんです。メーン道路にもかかわらず真っ暗なんです。その一方で西郷どん村に力を入れて観光対策をやると。これは非常に矛盾しているのではないかなと思っております。実際に,温泉を経営されていらっしゃる方々に聴くと,暗いということはよく聴くと。何十年もそういう状態で真っ暗な通りに,地元の皆様方は暗いなと思っていても,かねて意識をしないわけです。ところが,県外から来られた方,霧島市外から来られた方が歩いて行かれると,暗いねという声をよく聴くそうでございます。実は,この通りは長いものですから,幾つもの自治会が絡んでおります。この自治会においては,当然,防犯灯,自治会のお金を払わないといけないですので,自治会が防犯灯を付けていただきたいという要望を何年か前から出しているところもあるそうなんです。ところが,もう何年たっても防犯灯を付けてもらえないと。現状真っ暗です。子供さんにも聴きました。部活をしている子供さんいっぱいいらっしゃいますけれども,やっぱり帰りは怖いですと,暗いですと。しかも交通量が多いですから,非常に危ないなと。今,何が起こるか,どういう形で子供たちが事故に遭うか,事件に巻き込まれるか分からない世の中でもあります。どうか,この地域,地元の自治会から要望が出た防犯灯の設置につきましては,前向きに,早急に,対応していただきたい。この点に関しましては,この通り会の先ほどの街路灯の問題については時間が掛かることは想定されております。この防犯灯の問題につきましては,早急に対応していただくことをこの場で強く要望させていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。それでは,3点目の質問に移りたいと思います。3点目の福祉避難所についてお伺いを致します。熊本での災害,また,いろいろな形で身近に災害が起こっております。当然,本市,霧島市においても硫黄山であったり,新燃岳であったり,いろいろな状況で迅速に対応はしていただいているとは重々に思っております。その上でこの福祉避難所という点について,再質問をさせていただきたいと思います。先ほど全ての項目について回答を頂きましたけれども,今,指定を受けているこの福祉避難所,これについて一番大事なことというのは,まず皆様が考えられること,どこにあるんだというその部分になってくると思います。その地域バランス,これを掌握していれば,ぜひとも教えていただきたいと思いますが,各地域のバランスを掌握されていらっしゃいますか。 ○危機管理監(新村 司君)  福祉避難所につきましては,旧市町に1か所から2か所,現在,国分については2か所,その他については,1か所指定し,バランスは取れていると考えております。 ○4番(久保史睦君)  プラスアルファで調べていただいておりまして,ありがとうございます。その地域バランスというのが福祉避難所というのは非常に大事でございまして,遠くのところまで行くというのは大変な労力を要すると,非常に地域バランスは大事な問題でございます。先ほどの答弁の中にありましたけれども,この一次で指定されている避難所というのは,恐らくほとんどが公民館であったり,公共施設を使われていることが多いと思うんですけれども,この福祉避難所という観点から考えれば,指定福祉避難所,今,回答頂いた避難所については,これは一次避難所としての観点を持って取り組んでいくことが,当然のことではないかなと私個人的には思っているんですけれども,どのように捉えていらっしゃいますか。 ○危機管理監(新村 司君)  福祉避難所は基本的には,二次避難所としておりますが,8か所の福祉避難所のうち,6か所については,一次避難所と兼用であります。また,一般避難所においても個室を確保できるところについては,福祉避難スペースとしております。家族に要配慮者がいて,避難することを断念し家に留まり,家ごと流されたという話も聴いております。避難することに躊躇する要配慮者を一人でも少なくできるものと考えております。 ○4番(久保史睦君)  ありがとうございます。それを聴いて安心を致しました。一次避難所としての観点というのは,災害時においては非常に大事な部分になってくると思います。皆様の認識の中で一次避難所はあっても,二次避難所というそういう見解をなかなか御存じでない方もいらっしゃいますので,ぜひとも,もっともっと積極的にここは進めていただきますよう要望いたしておきたいと思います。今,DMATというのが医師会医療センターでもチームが組まれているようでございますが,DMATというのがございます。これは医療において看護師であったり,ドクターであったり,災害現場に駆けつけるというチーム。御承知おきのことだと思いますけれども,これは福祉においては,DWATというのが今日本国内で注目を浴びながら活動に取り組まれております。実際,熊本の震災のときにもこのDWATを派遣されたところがあるんですけれども,何分これはまだ周知が徹底されておらず,現場に入って非常に困ったこともありますということもお聴きを致しております。これは若干視点は異なるかもしれないですけれども,避難所の運営という部分につきましては,一つのこれは提案でございますけれども,今,霧島市内にも潜在有資格者といわれる方々がたくさんいらっしゃると思います。例えば,看護師,介護士,作業療法士の皆様,理学療法士の皆様,社会福祉士の皆様と,今,何らかの理由で現職に就いていない方々という潜在有資格者といわれる方々がいらっしゃると思います。また,資格がなくても災害時において非常に注目をされているのが,傾聴ボランティアという資格がなくても寄り添っていけるというのもございます。一つにここを集約して,霧島市独自の,このDWATに関しては社会福祉協議会であったり,いろいろな県の問題が絡んできますので,そういう形で登録制度を作って,ソフト面,また,ハード面からバックアップ体制をいつ起こるか分からない災害に備えて事前に対応していくというそのようなシステム構築を考えてみたんですけれども,どうでしょうか。 ○危機管理監(新村 司君)  本年度,福祉避難所については指定したものの,ソフト面の課題があります。DWATについては,8か所の指定福祉避難所や一般避難所における適切な支援につなげるスクリーニングや要配慮者対応などにおいて支援を受けることができると考えております。DWATの派遣に関する協定を締結している自治体もあり,そういったところからの情報も集め,福祉関係課や機関などと連携しながら,今後,福祉避難所のソフト面についての検討を進めてまいります。 ○4番(久保史睦君)  このシステムを構築すれば,二次災害という部分で非常に効果的な対応ができると思っておりますので,ぜひ検討を進めていただきたいと思います。検討と言われましても,前向きな検討と,ただ話を聴いて終わる検討と,終結に向けての検討と3種類ぐらいあるような気がこの半年間しております。もう一度お聴きをいたしますけれども,前向きに検討していただけるという認識でよろしいでしょうか。 ○市長(中重真一君)  今回,追加議案で防災会議のメンバーに新たなメンバーが入るような条例改正案を提案させていただいたところでございます。正に,社会福祉協議会等が防災会議のメンバーに入っていなかったということもございまして,災害の発生のときだけでなく,その後の避難後のことなども含めて防災会議で話し合うことが必要ではないかというようなことで,今回,条例改正案も出させていただいたところでございます。今後,そういった避難後の状況に関しましても社会福祉協議会であったり,いろいろなところと連携しながら,市民の皆様に安心していただけるような体制づくりに努めていきたいというふうに考えております。 ○4番(久保史睦君)  市長もありがとうございます。非常に神妙な顔でお答えをしていただきまして,一緒に取り組ませていただきたいと思います。今,心のバリアフリーという言葉が叫ばれております。昨日の鹿児島県議会でヘルプカードの導入が決定いたしました。これは心のバリアフリーを形として表す象徴的なカードになってくると思います。前回だったと思いますけれども,同僚の鈴木てるみ議員がこの霧島市議会でヘルプカードの件を取り上げさせていただきました。今回,導入するということで,県のほうからこれは回答が来ておりますので,霧島市でもぜひとも積極的にヘルプカードについては,大きく進めていきたいなと強く要望しておきたいと思います。この点に関しましての最後の再質問になりますけれども,市長にお伺いさせていただきたいと思います。市長は基本方針の中で,子育て環境日本一のまちづくり,また,公約の中では全天候型こども館設置というものを大きく掲げられて指揮を執られていることと思います。子供さんといってもいろいろな病気の子供さんであったり,障害を持っていらっしゃる子供さん方もいらっしゃいます。先ほどから申し上げておりますとおり,バリアフリー法,これも改正され,より優しい法案と今回なってきております。市長が考えておられる全天候型こども館は着実に進行しているところでございますけれども,そこの施設を造られるのであれば,安全面に十分に配慮した建物の構造になっていると思います。福祉避難所としてそこの機能も果たせるように,また福祉避難所としてみんなが気持ちよく指定を喜んでいただけるような施設にしていただきたいと思いますが,市長いかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  現在,全天候型のこども館については,場所だったり,どういった施設であるかというものを検討している最中でございます。福祉避難所の機能を持たせることができれば,それに越したことはないわけでございますが,余り逆にそちらにこだわってしまいますと,場所とか,そういったものが限定されてしまうといったところもございますので,できることならば,そういった機能を持たせられる場所も考えていきたいと思いますが,まず一番の目的は,雨の日でも子供たちが自由に遊べる場所というようなところの,一番そちらのほうに主眼を置きながら総合的に検討していきたいというふうに考えます。 ○4番(久保史睦君)  ぜひ,前向きに総合的に検討していただきたいと思います。この福祉避難所,先日,総務環境常任委員会のほうで行政視察に行ってまいりました。神奈川県厚木市というところに災害指定公園というのがございまして,いろいろな備蓄であったり,そこの公園自体はものすごく広いところで,いろいろなことがものすごく充実しておりました。私は感銘を受けました。いろいろなところの話をしますと時間がそこで終わってしまいますので,詳細は略しますけれども,一番のこのメリットというのは,その公園がかねてから,日常から市民の皆様の憩いの場として,たくさんの人が利用されているということなんです。避難所を公園として。この最大のメリットというのは,何かあったらあそこに行けばいいというのが自然に自分の意識の中に入れ込まれると,災害が起これば避難経路という問題も非常に大きな課題となってきます。かねて日頃からあそこに遊びに行く。極端な話をすれば,例えが適切かどうかは分からないですけれども,城山公園に遊びに行くときに皆さん道のルートは知っていらっしゃるわけです。かねてからの認識が大事だなという部分で,こども館にどうだろうかということで今回,要望させていただきました。ぜひ前向きな検討を要望しておきたいと思います。最後の再質問になります。定住移住の促進施策についてということで,先日,北山小学校に行ってまいりまして,実際,いろいろ地元の方々からお話を聴かせていただきまして,プライバシーがありますので,中の写真は撮ってきておりませんけれども,外観はこのような感じで4棟建っておりました。何とかこの霧島市にこの定住促進住宅が造れないものかといろいろ考えましたら,隼人には中福良小学校というところがございます。ここは北山小学校ほど危機的状況というわけではないんですけれども,恐らく時間の問題というのも考えられるのかなと。そのときに,中福良小学校の近辺を調べていたら,目の前にいい土地が何区画かあったんです。恐らく2筆だったと思うんですけれども,ここは市のものであるとお伺いをいたしました。現在,分譲をしているのか若しくは,今後,何かに活用する計画があるのかないのかという部分だけお聴きをしたいと思います。 ○隼人地域振興課長(東中道誠君)  中福良小の前に2筆,市の土地がございます。現在,分譲はしておりません。また,今のところの計画はございません。 ○4番(久保史睦君)  そこまではっきり言っていただければ,非常に気持ちがいいぐらいの答弁でございます。もうない,分譲もしていない,計画もないというのであれば,ぜひ,ここに定住促進住宅を2棟造っていただきたいなと思います。定住促進住宅は,特に資料は出しませんけれども,このような形で大きく宣伝をされています。今年の4月から入居が開始しておりますけれども,基本家賃は先ほど申し上げましたとおり,1万8,000円,18歳未満が一人の場合の家賃は1万3,000円と,一人につき5,000円ずつ,上限が1万3,000円ということで,最大で月の家賃は5,000円でいいというようになっております。ここは子供たち,未就学児が1名,小学生が7名入ってきて,子供たちだけでも約8名,家族を入れたら20名の方が一気に入居されて,地域が非常にまちづくりとして活性化しております。魅力的な定住促進住宅ではございますけれども,様々な課題はあると思いますけれども,ここはこのような土地があるので,一緒にまた検討させていただければなと,行政の皆様方にもこの北山の地に直接足を運んで,中福良小学校と地の利は非常に似ております。一見の価値はあります。私が見てもものすごく庭も広くて,魅力的なところでございました。ぜひとも,ここは一緒に検討させていただきたいと思っております。時間がまいりましたので,以上で,私の一般質問を終わりたいと思います。 ○市長(中重真一君)  姫城の街路灯の件について,私もよく通る道路ですし,先日,改めて現地調査に行かせていただきました。台風でもくれば傘の部分が落ちたときにはどういった事故が起こるのかと,本当に怖いなと恐怖を覚えたような箇所でございました。現在,電気も点いていないところがほとんど,灯具としての機能がなければ,占用許可条件を満たしていないような状況でございます。道路管理者として,通行の安全を確保する必要があると考えておりますので,占用物件が危険であれば,改善命令を出せますので,今後,通り会自体は平成29年に解散したというようなことでございまして,また,そのときの文書も見せていただきましたが,所有者というものがそれぞれあるように考えます。また,そういったところに話をしながら,なるべく早目の撤去を,今後,市としても考えていきたいというふうに思います。 ○議長(中村正人君)  以上で,久保史睦議員の一般質問を終わります。次に,10番,平原志保議員から4件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○10番(平原志保君)  市政会の平原志保です。霧島連山,えびの高原硫黄山が250年ぶりに噴火し,お隣の湧水町を始め,伊佐市,えびの市では,予防的措置として,今期の稲作を断念された農家も多く,心よりお見舞いを申し上げたいと思います。さて,今回は直接我が市には影響はございませんでしたが,昨年は新燃岳の噴火の影響を受け,川や用水路への降灰が問題にもなりました。世界の火山は最近活動も活発化されているようにも感じます。常に自然の脅威と隣り合わせである我が市は危機感を持っていかなければなりません。防げるものではございませんが,何かあったときに,迅速にどのように対応するか,情報を出していくかということが大切だと思います。さて,このような自然環境が厳しい中,中山間地区の水路や水田をどうしていくかという問題はタイムリミットを迎えています。中山間地域は御存じのとおり,国が進める土地の集約など,地理的条件で無理な場所が多いのが現状です。今,手を打たなければ,耕作放棄地となり,土地だけではなく,水路も管理されなくなるわけですから,荒れ果てて,その後使用したくても無理な状況になってきます。我々先祖たちが苦労して整備してきた水路や田んぼも,数十年も放っておけば,所有者不明の土地となり,荒れ果てていくだけです。霧島市民が心を寄せる農村の景色も担い手がなければ荒れ果て崩れていくだけで,今後,その心豊かな景色を見ることはできなくなるでしょう。農業新聞にもありましたが,民間調査で平成16年時点の日本の所有者不明農地は,なんと,九州を上回る推計410万haだそうです。さて,今日はこれらの問題について,市の考え方を問いたいと思います。1問目です。担い手のいなくなる中山間地域の水路や水田をどうしていくのか,市としての姿勢を問います。二つ目です。公営住宅について伺います。特に,中山間地域への人の移動を期待しまして,質問いたします。現在,空き家率の高い中山間地域の市営住宅についての使用料金を下げることはできないのか。山村留学をやっている霧島永水地区の市営住宅については,住居を求める親子留学者に対しては,所得制限の上限を撤廃し,山村留学用住宅として整備はできないか。市営住宅から市営住宅への転居は認められていないが,中山間地域への移住促進のために,国分,隼人などからの中山間地域に限っては転居が可能にできないか。三つ目は,JRの減便についてです。今回,多くの議員が質問を出していますが,これらはきっとこの沿線の市町村でも同じ現象が起こっているのではないでしょうか。それだけ重い出来事なのです。今回のダイヤ改正は本当に大きな影響を与えています。昨日の質問でも,高校生だけでも240人に影響が出ていると答弁がありました。正直,ここ最近はインバウンドの影響もあり,例えば,霧島神宮駅では,朝や昼間でも地元の人間だけでなく,常に人の乗り降りがあります。駅員の方に聴いても利用者は増えているとおっしゃっていました。そんな中,終電を1本延ばしたり,増便を期待したいところだったのに逆に減便となり,それが通勤通学の人たちに大きな影響を与えているということは,本当にそこでの暮らしを脅かすものです。また,今回は,通勤通学のことが言われておりますが,日常生活の中で,昼間の時間帯,又は夜遅い時間帯であれども,通院や日常の生活や買い物,子供たちにとっては塾や習い事の足となっております。そこで伺います。3月のダイヤ改正で通勤通学に影響が出ていますが,市民への影響をどのように把握して,この件に関してどのように考えていらっしゃるか。昨日も伺っておりますが,もう少し詳しく伺えればと思います。次です。駅を中心としたまちづくりができないか。駅を活用したまりづくりができないかとは具体的にどのように考えているのか。これは中重市長が5月25日の南日本新聞インタビューの部分でお答えになっていたことで,駅を中心としたまちづくりをしたいということをおっしゃってましたが,その中身を具体的にお伺いしたいと思います。次です。霧島神宮駅や霧島温泉駅では,観光案内整備が必要ではないか。特に豪雨や雪などで鉄道が止まった際の代替交通手段などの告知が不十分で必要だと思いますが,どうでしょうか。四つ目です。公立小学校,中学校の制服です。小学校では標準服と言っておりますが,市内全ての小学校で何かしらの標準服が決まっております。靴の色まで決まっており,標準服といえども勝手にそこにプラスをすることは許されません。そこで伺っていきます。今回は,小中学校の標準服,制服のことを全部合わせて制服と呼ばせていただきますが。一つ目です。市内の公立小中学校ごとの制服を着用していますが,モデルチェンジなどはどのようなルールになっているのか。二つ目です。男女それぞれ1着当たり幾らぐらいの金額を払っているのか。寒さ対策,LGBTの配慮で女子へのスラックスも選択にしてほしいという要望を聴きますが,対応できないか。以上4点についてお伺いします。どうぞよろしくお願いいたします。 ○市長(中重真一君)  平原議員から4問の御質問がありました。1問目は私が,4問目は教育委員会が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。1問目の中山間地域の水路や水田の将来像をどう捉えているかについてお答えします。中山間地域は,河川の上流域に位置し,農業生産活動等を通じた国土の保全,水源の涵養,良好な景観形成,文化の伝承等といった多面的機能を有する重要な地域でございます。しかしながら,これらの地域は,平野部と比べて傾斜地が多く,農業生産条件が不利なところが多いことから,担い手の減少,耕作放棄地の増加等による多面的機能の低下が懸念されています。このため,本市では,中山間地域における農道・用排水路等の農業生産基盤の整備を始め,中山間地域等直接支払事業や多面的機能支払事業を活用した農業生産活動等の支援,農業委員会や農地中間管理機構と連携した担い手への農地の集積・集約化,各種補助事業等を活用した担い手の確保・育成など,各般の対策を講じてきたところです。私としましては,中山間地域における農業が高齢化や担い手不足等により厳しい状況にあり,集落機能や地域資源の維持にも影響が及んでいることについては十分認識しておりますが,他方で,平野部に比べ豊かな自然,景観,気候,風土条件を生かした収益力のある農業を営むことができる可能性を秘めた地域であると考えております。したがいまして,これまで推進している事業を継続することに加え,さらなる地域の振興につながる施策についても検討を進めながら,地域の皆様と一体となって中山間地域の農業振興に取り組んでいきたいと考えております。 ○建設部長(島内拓郎君)  次に,2問目の公営住宅についての1点目にお答えします。公営住宅の家賃につきましては,公営住宅法により,入居者の収入及び当該公営住宅の立地条件,規模,建設時からの経過年数等により算定することと定められております。したがいまして,家賃の引下げはできないものとなっております。次に,2点目にお答えします。公営住宅は,住宅に困窮する低所得者に対して低廉な家賃で賃貸することを目的に整備を行っているものであり,入居の申込みに際しては,現在,住宅に困っていることが明らかであることに加え,収入が一定の基準の範囲内にあることも条件となっていることから,所得制限の上限を撤廃することはできないものとなっております。次に,3点目にお答えします。市営住宅から市営住宅への転居につきましては,公営住宅法に規定する入居者の選考基準の一つである現に住宅に困窮していることに該当しないため,認められないこととなっております。 ○企画部長(満留 寛君)  3問目の霧島市の鉄道についての1点目にお答えします。昨日の宮内議員の質問にお答えしたとおり,本年3月17日からのJR九州の大幅なダイヤ改正においては,肥薩線関係では,特急はやとの風が定期運行をやめ,土日祝日や夏休み,年末年始など利用者が多い日の限定運行となり,また,吉松~隼人間の2往復が減便され,日豊本線関係では,都城~国分間及び国分~鹿児島中央間の各1往復の減便等がなされました。昨年12月のダイヤ改正の報道発表を受け,本年1月には本市が構成員となっている鹿児島県鉄道整備促進協議会及び肥薩線利用促進・魅力発信協議会において,JR九州鹿児島支社に対する要望活動を実施し,運行本数の現状確保やはやとの風の定期運行中止の見直し等について強く求めたところです。しかしながら,JR九州としては路線の維持存続のためにも,輸送規模に見合ったダイヤ設定にするなど,鉄道事業の合理化は必須であるとの見解であり,ダイヤ改正の見直しには応じませんでした。なお,今回のダイヤ改正の中でも高校生等が下校する時間帯の肥薩線の減便については,非常に影響が大きいと思われたことから,霧島市内及び近隣の主な高校に対して,ダイヤ改正前の1月に,ダイヤ改正の影響を受けると予想される生徒数について調査したところ,約160人が影響を受けるとの結果でありました。また,ダイヤ改正後の4月に実際の影響について調査したところ,約240人が影響を受けており,多くの学生が減便となった列車の後発便を利用しており,帰宅時間が遅くなる,保護者による学校までの送迎が必要となったなど,大きな影響が出ています。このため,4月23日にはJR九州鹿児島支社に対し,湧水町との連名で廃止となった便の復活と列車の増結を要請し,5月24日には鹿児島県鉄道整備促進協議会に市長と議長が出席し,改めてJR九州鹿児島支社に対して,ダイヤ改正の見直し及び自治体との事前協議に係る要請を行うとともに,減便により乗客が更に減少し,いずれは廃線の議論となる負のスパイラルを心配していること,発想を転換し,増便等で利便性を向上させることによる利用者増を検討すべきであることも併せて強く申し入れされています。鉄道は,沿線住民の通学や通勤,高齢者の方々などにとって日常生活に欠かすことのできない重要な移動手段でありますので,今後におきましても,JR九州に対し,廃止となった便の復活を求めていくとともに,列車の増結など,鉄道利用者の利便性向上等についても,要望を行ってまいりたいと考えております。また,鉄道路線の維持・存続のためにも,沿線自治体や関係団体と連携を図りながら,利用促進についても取り組んでまいります。 ○建設部長(島内拓郎君)  次に,2点目にお答えします。本市においては,JR日豊本線に4駅,JR肥薩線に7駅の合計11駅がございます。隼人駅,国分駅などの9駅においては,路線バスやふれあいバス等によって,地域住民の交通手段の拠点の一つとなっております。JR国分駅におきましては,西口駅前広場及び総合待合所,東西自由通路の整備を行い,平成19年6月から供用を開始しております。この西口駅前広場及び総合待合所の整備によって,駅の交通拠点としての利便性が向上したとともに,東西自由通路の整備により,東側の市街地と西側の商業地域間における安全な移動が確保されております。また,JR隼人駅につきましては,隼人駅東土地区画整理事業の実施に伴い,新たな交通拠点として隼人駅東口駅前広場や東西自由通路の整備を計画しているところです。今後におきましても,駅前広場は駅周辺のまちづくりに重要な役割を担うことから,駅前広場を生かした交流促進を図り,活性化に努めてまいりたいと考えております。 ○商工観光部長(池田洋一君)  次に,3点目にお答えします。本市は,年間約770万人もの観光客が,国内外から訪れる県内有数の観光地であることから,観光案内業務は観光客の利便性やおもてなしの観点からも,非常に重要な役割を担っているものと考えております。本市におきましては,霧島市観光協会が主体となり,霧島神宮前の霧島市観光案内所を始め,3か所で観光案内業務を行っております。霧島神宮駅や霧島温泉駅など市内の43か所の観光施設等においては,増加傾向にある訪日外国人にも対応した多言語表記の観光案内板を設置しており,案内看板を見ての問い合わせにも対応しながら,本市の観光情報の提供など観光客の利便性の向上を図っているところです。なお,霧島神宮駅における観光案内所の設置については,ブースの確保や人員,経費等の課題があることから,本市や霧島市観光協会等が作成している観光マップやパンフレットなどの配布を駅員の方にお願いするとともに,駅の待合室にも配置したところです。また,豪雨や積雪,自然災害等の影響による航空機やJR,バスなど公共交通機関の運航状況の情報提供につきましては,ホテルや旅館等の利用者は施設のフロントで,駅や空港の場合は,施設の案内所や公共交通機関のホームページ等による情報入手となります。本市と致しましても,豪雨や積雪など自然災害等により公共交通機関に影響が生じた際には,様々な情報収集を行いながら電話等による問い合わせにも対応しているところです。今後におきましても,観光客の皆様が安心して霧島市を楽しんでいただけるよう受入れ体制の充実とおもてなしの向上に取り組んでまいります。 ○教育長(髙田肥文君)  4問目の小中学校の制服についての1点目にお答えをします。制服等の選定や見直しについては,先般,東京の小学校の報道等でも話題となったところでありますが,このことを受け,本年3月に,文部科学省から学校における通学用服等の学用品等の適正な取扱いについてとの通知が出され,保護者の経済的負担が過重にならないように配慮することが求められたところです。本市の各小中学校では,制服等を見直す際には,学校職員のほか,PTA関係者などから組織する検討委員会の意見を踏まえて選定しており,素材等の違う複数の制服から選択できるなどの配慮もなされているところです。次に,2点目にお答えします。小学校では,35校中32校で標準服を定めており,その価格はおおむね男子は夏服で6,000円,冬服で1万9,000円,女子は夏服で7,000円,冬服で2万1,000円となっています。また,中学校では,全ての学校で制服を定めており,おおむね男子は夏服で8,000円,冬服で3万円,女子は夏服で1万4,000円,冬服で3万2,000円となっています。次に,3点目にお答えします。各学校では,通学時の防寒対策として,地域の実態や気候の変化に応じて,マフラーや手袋,制服等の中に着込むシャツなどの着用を認めており,個別の防寒対策についても,必要に応じてこれを認めております。性的少数者いわゆるLGBTの児童生徒に対する配慮という点からは,平成27年度の文部科学省の通知を踏まえ,該当する子供の実態に応じて適切に対応すべきと考えています。本市では,現時点では,このような配慮を必要とする児童生徒の把握はしておりませんが,そのような児童生徒がいた場合には,医療機関との連携を図り,校内ではサポートチームで支援するとともに,その児童生徒の思いや願いを受け止め,場合によってはスラックス等の着用等も個別に認めていく必要があると考えています。 ○議長(中村正人君)  ただいま,平原議員の一般質問中でありますが,ここでしばらく休憩いたします。               「休 憩  午前10時17分」               ―――――――――――――――               「再 開  午前10時30分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。平原議員の一般質問を続けます。 ○10番(平原志保君)  なかなか厳しいお答えが多かったんですけれども,まずは中山間地域の水路や水田の将来像のところからいきたいと思います。我が市のほうでは中山間地域等の直接支払事業などございますけれども,いろいろ対策を講じていただいております。ただ,やはり,本当にこの水路一つとっても,維持管理が厳しく,本当にタイムリミットかなというふうに住んでいる人間としては感じているところです。そこでお聴きします。今,答弁のほうで十分認識しているということなんですけれども,平野部に比べ豊かな自然,景観,気候,風土条件を生かした収益力のある農業を営むことのできる可能性を秘めた土地である,地域であるというふうに考えていらっしゃるということで,それを具体的にどう生かしていくのか,どういう対策をしていくのかというのは,市長はアイデアをお持ちですか。 ○農林水産部長(川東千尋君)  市長が先ほどそのような答弁をされたわけですが,例えば,私どもとしましては,これまで余り問われなかった施策の一つとして,今後の農業はいかに付加価値を高めた農産物の生産ができるかといったものが重要ではないかというふうに考えているところでございます。例えば,今,議員がお尋ねのように,中山間地の特長を生かしたとなりますと,その中山間地域によく見られる棚田,こういったものを生かした棚田米の生産,そういったものがやり方次第では可能性を秘めた地域ではないかといったふうに考えております。私どもと致しましては,この可能性といったものを生かすために,農家の方々の御理解はもちろん必要ではあるんですが,行政,議員が深く関わっておられるJA,そういったところと農業に関係する機関が一体となって取組を進める必要があると思っておりますので,産学官連携といった,これまで様々な形で連携を深めているJAあいらと先月本市の農業の将来を見据えて,それぞれの課題を出し合い,それを具体的に解決していくための協議機関というものを設置いたしました。そして,更なる農業の振興に寄与できるように,今後の体制づくりにも努めていきたいというふうに考えております。 ○10番(平原志保君)  本当に農家任せではどうにもならない時代なので,産学官が力を合わせてアイデアを出していただくことがとても重要だと思います。今の付加価値のある農産物が必要だというふうにお伺いしましたけれども,棚田米というのは,実際,具体的にはどういったものなのか教えていただいていいですか。何が特長なのでしょうか。それを作ることによって,付加価値のあるものになるのか。 ○市長(中重真一君)  棚田米も一つでありますし,現実,今も平野部のお米よりも取引きされる価格というものは,中山間地の出水でできた田んぼのお米のほうが高かったりというようなこともございます。JAに高くで買っていただくということもあれば,今は,お米で言えば自主流通米というものも可能な世の中になってまいりました。実際それで平野部のお米よりも1俵1,000円,2,000円高い金額で販売されている農家の方々もいらっしゃいます。また,この中で先ほど部長が申し上げましたように,産学官連携しながら,また市内の企業等とも中山間地のいい,おいしいお米を社員食堂等で使っていただけないかとか,そういった働きかけというものを今現在,取り組み出しているところでございます。そういったところで付加価値のある,またおいしい農産物というものを,ある意味,これまで取り組んでいない地産地消ということも含めて進めていければというふうに考えております。 ○10番(平原志保君)  棚田米,上のほうは水がきれいですので,そういうので付加価値が出るということで分かりました。付加価値のある農産物を作っていくということは本当に大事なことでありまして,それは研究していくしかないと思うのですけれども,霧島市で今回JAとの協議会を立ち上げたということなので,ちょっと期待できるかもしれませんが,手が掛からず高齢者でもある程度ほっといてもやっていけるというようなものを作っていくしか,中山間地域の農業は難しいのかなと感じますが,その辺の研究というのは,市も音頭を取ってやっていこうというのはあるのでしょうか。例えば,今までお米を作っていたところに,生薬を作っていくとか,農地を荒らさないために,農産物ではないかもしれませんが,ほかの作物や花など,そういうもので転用していくとか,そういった調査研究などをしていく御予定というのはありますか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  今議員が言われた,具体的な形としては目には見えていないんですけれども,今,言われたようなことを協議するために,JAとの協議機関を設けたということになっております。具体的にいうと,今,本市には農産物でブランド産品等が目に見えるものはございません。今後,本市においてどのような農産物がふさわしい作物であるのか。それを農家の皆さんにどのように推奨していけば広がりを見せて,新たなブランド産品としてなっていくのかという問題も含めて,先ほど部長が申し上げた協議会という機関で具体的に話をしながら,10年後,20年後の本市の農業,農政を見据えた形で,お互いに役割分担をしながらやっていければいいのかなということで,この機関で今,申されたことも含めて協議をしていければいいなということで考えているところでございます。 ○10番(平原志保君)  ぜひ期待したいと思います。よろしくお願いいたします。御存じかもしれないんですけれども,スイスという国がありまして,そちらの国の農政改革がありましたが,2013年に直接補助金の中身が少し変わって,直接農業の生産性とは関係しない景観や保護,生物多様性に対しての補助金を出すというのが決まりましてやっているところなんです。スイスというと牛が草を食している風景を皆さんイメージされるかと思うんですけれども,なんとスイスというのは日本より,山々の国ですから,まさにこの中山間地域が一つの国みたいなところなんですね。そこで一つヒントがあるのかなと思うんですけれども,スイスの農業は全産業の中の1%しかないそうで,その割にはかなりの補助金が入っているところです。今回,景観の保護というところでの農作物を育ててなくてもその景観を守るため,その地域を守るための補助金を入れているというところで,本当にスイスという国も大変なことになっているなとその文章を読んだときに思ったんですけれども,この霧島市も,果たして,これだけ人口減,今継ぐ方が本当に減ってしまって,農業というものがやっていけるのかというところに来ているのかと思います。今,JAなどと一緒に何を作っていけばいいかということを考えていただけるような方向が出てきているようですけれども,それとプラス,今ある農地を荒らさない方法というものをしっかりと,今から手を打っていかなければならないので,そこら辺も場当たり的にやるのではなく,5年後,10年後ということを視野に入れながら考えていただければと思います。答えの出る質問ではございませんので,これはここでおしまいにしたいと思います。次にいきます。公営住宅です。1,2,3と質問してまいりました。まず,料金を下げてくださいというものです。100%無理というのは分かっての質問だったんですけれども,お答えもけんもほろろということでしたが,下げることは無理なので,補助金を出すというか,助成をするというのはいかがでしょうか。移住促進で民間の住宅に移転する場合は今,出てますよね。ただ,中山間地域,本当に空き家はあるんですけれども,貸していただける家がないというのが悩みで,住むところがないというのが皆さん困っています。条件を付けていいと思います。中山間地域が欲しいのは子育て世代です。学校に子供を連れて来てくれる親子,赤ちゃんがいる親子,これから子育てしてくださるような方々が入ってくださることを望みますので,そのような方々限定でも構いません。移る場合の家賃の少しでも補助があれば,公営住宅というのも選択に入りますので,ぜひそこはどうでしょう,市長。得意分野として内副市長でもいいんですけれども,どちらかにお答えいただければと思うんですけれども。 ○市長(中重真一君)  同じ市営住宅に住む方の中で家賃に差があるというのは,行政の公平性という面からもいろいろ問題があるのかなというふうに考えております。空き家をここでうまく利用していくと。ただ,なかなか地元の空き家を提供してくださる方がいらっしゃらないというようなお話なんですが,ここは地元の方にも,自治会の方にもいろいろとまた御尽力いただいて,そういった空き家を貸していただける。また,空き家バンクに登録していただいて,そこをうまく利用する。そういった活動をまずはしっかりやることが必要なのかなというふうに考えております。 ○10番(平原志保君)  今,市長はそういうふうにおっしゃってはいるんですけれども,空き家バンクも始まって久しく,そして,移住促進のものも始まって何年かたっているんですけれども,現状がこのような状況なんですよね。ここで何かまた人を動かそうと思えば,ちょっと違うことを手を替え品を替えではないですけれども,やる必要があると思います。現に公営住宅のほうに移ってもという方々はいるわけで,ただ,そのときに公平性ということをおっしゃいますけれども,公平性と言えば,中山間地域のほうは買い物一つするにしても不便だったり,いろいろマイナス面もあるわけです。同じ公営住宅の方たちが不平不満がそこに出るとは,一市民としても余り考えにくいのかなと思います。ぜひ,ここは研究していただきまして,前向きにお願いしたいところなんですがいかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  そういった中山間地にいかに人に住んでもらうかというようなことでございます。その市営住宅の家賃を引き下げる,子供がいる世帯だけ引き下げるという方法なのか,他にどういった方法があるのか,また,そういったことを検討していきたいというふうに思います。 ○10番(平原志保君)  次にいきます。山村留学の永水地区のお話です。こちらは常日頃,地元の方々が住宅を,それこそ空き家を活性化させるということで,空き家の手入れをして,そこに住んでいただいてということをやっていらっしゃったそうですけれども,いろいろ伺いますと,使っていた住宅も古くなってきたり,また,山村留学で来られた方などがおっしゃるには,一つ確実な山村留学で使っていいよというような場所が決まっていれば,またほかのお友達,家族を誘うことができやすいんですけれどもというのを伺いました。ぜひ,公営住宅,収入が一定基準の範囲内というのがネックなんですけれども,山村留学される方はピンキリです。お金持ちの方もいれば,そうでない方もいらっしゃいます。みんながみんな公営住宅を希望したときに入れるかというとそういうわけではないので,あそこにある公営住宅も古くなっていますので,年数的なものでいろいろ条件を外せたりというものがルール的にあったような気もするので,このような形で使わせることはできないものなのでしょうか。私もこちらの法律上のものは詳しくはございません。内副市長,よろしくお願いします。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  公営住宅では先ほどのから申し上げておりますように,一定の収入基準がありますので,公営住宅の中には入ることができません。特公賃住宅と言いまして,収入の比較的高い方々が入る住宅があるんですけれども,そちらのほうであれば,それでも範囲があるんですが,高い方は入れるということになっております。ただ,永水地区の梅ノ木住宅というところが,以前,特公賃住宅であったんですけれども,入る方がいらっしゃらなくて,低い公営住宅に変えてほしいという要望がありまして,準公営住宅ということで,比較的収入の高い方ではなくて,普通の公営住宅と同じ扱いになっておりますので,今回,公営住宅としては,山村留学用の住宅として造ることはできないと考えております。 ○10番(平原志保君)  解決方法というは私も具体的には思い付かないんですけれども,空き家がある状況,誰かが住んでいないと建物というのは古くなります。親子留学の方たちは一定人数,毎年来ていらっしゃいますので,何かいい方法を探っていただければと思います。梅ノ木住宅を「特公賃」から準公営住宅に変えたということで,状況に合わせてそのような形態を変えられているんだと思うんですけれども,なかなか住宅の問題は難しいですけれども,少しこちらのほうも御検討いただければ大変助かります。次にいきます。こちらの市営住宅から市営住宅への転居は難しいという,こちらも法律ということでできないんですというふうに伺っていますけれども,これだけ中山間地域は人が減って,日本全国どこも同じ問題を抱えているのではないかと思います。都市部,街から,中山間地域に人を移動させたい。これは霧島に限っていうことではなく,ほかのまちも悩み事だと思うんです。できない,できないではなくて,国のほうに働きかけていただいて,もうこういう状況だということで,ここはルール決めを変えてほしいという要望を出すこともできるかと思います。これは実際にニーズがある話なんですね。市営住宅,中山間地域で生まれ育ちました。結婚して国分隼人に住んでますが,子育てするなら,親のそばに行きたいんだと。ただ,同居は無理だなということで,住宅が空いていればそちらのほうに住みたいという方たちは多いんですよ。そして,いきなり家を建てることも難しいので,とりあえず,公営住宅があれば,そちらに移りたいという方もたくさんおります。霧島のここではどうにもならないことだと分かりますので,ぜひ,市長,これは国のほうに働きかけて,ルールを変えていただけるよう,強く,強く要望いたします。お願いします。 ○市長(中重真一君)  現行法上は難しいということでございます。そういった市営住宅から市営住宅に移りたいという方々のニーズがあるということは,私もお聴きしております。市長会だったり,いろいろな場面で国に要望する場面もございますし,また,国の関係者,県の関係者とお話をする機会もございますので,こういった現状があるということをしっかりお伝えしていきたいというふうに考えております。 ○10番(平原志保君)  次にいきます。霧島市の鉄道についてです。昨日もかなり詳しく御答弁頂いておりますので,新たにということはないんですけれども,一応,市長に伺っておきたいんですけれども,先ほど申しましたが,5月25日金曜日の新聞に出ていました,県の鉄道整備促進協議会を終えた後のインタビューだ思うんですけれども,駅を活用したまちづくりなどというふうにお答えになっているインタビュー記事を読みました。本当に今回お答えを頂いているとおりで,列車の増便を図って,発想を展開してというのは,正にそうで,利便性をよくすれば逆に乗ってくれる人がいますし,それを本当に推し進めていただきたいところなんですけれども,この駅を活用したまちづくりというものに対してどのようなビジョンをお持ちなのか伺っておきたいなと思います。 ○市長(中重真一君)  これまで大規模店等が郊外に進出し,買い物の際に駅を利用しないという状況になっておりましたが,現在,隼人駅の東口で区画整理等を進め,また,そういったところにお店が進出してきておりますし,また,将来的にはもっと大きなお店が出てくる予定となっております。買い物に行く際に電車を利用して,駅から降りてその場で買い物が済む。時間も読めますし,また,電車の利用者も増えてくるのではないかなと思います。また,そういったところに現在もやっておりますが,ふれあいバス等をうまくリンクさせることによって,駅を一つの拠点としたまちづくりというものも考えていけるのではないかというふうに考えております。 ○10番(平原志保君)  分かりました。駅を中心としたまちづくりというふうに聴きますと,私なんかは駅前の整備のことがまず頭に思い浮かびます。そうしてみますと,国分駅なんですけれども,国分駅の市役所側,東側,東口のロータリーという部分なんですけれども,とても狭いです。子供たちやら旦那さんやら,家族の方の送り迎えに車で来られる方が多いんですけれども,私も数年間利用していたんですけれども,バスが通り抜けられないぐらい車が連なります。その間,ほかのところの車を置いておこうと思っても,ちょうど信号にぶつかりまして,車を後ろのほうに置いておくこともできずなかなか不便です。そこで提案したいのが,市役所の駐車場がございますけれども,あそこが鉄道を使う人たちの拠点の駐車場となれるよう,料金的な見直し等があってもいいのかなと思います。例えば,車で鹿児島まで通っていた方が国分まで,終電が今は早いので,霧島の人間でしたり,隼人から肥薩線で行かれる方なども,国分まで来ました,そうすると車が置いておけるところがあれば,そこから電車で通勤,通学することができたりするんですね。市役所も今,駐車場はいっぱいいっぱいですけれども,JRの駐車場がほぼない状況です。3台,4台ぐらいしか停まらなかったかなと思いますけれども,あそこの駐車場を一部開放していただくようなことができれば,時間割なので,1日停めてしまうとすごく高くなってしまいます。月極めとかで借りられるような形があったり,民間の駐車場のように上限があるような形にしてもらえれば,今まで車で通っていた方が無理なく電車通勤などに切り替えることができるのではないかと思い提案したいと思います。その辺はどのようにお考えでしょうか。 ○市長(中重真一君)  駅の利用者のための駐車場をまず誰が整備するかという問題もあると思います。確かにJRの利用者が減り,行政がJRと連携していかないといけないという部分がありますが,全て行政がやるというふうになってしまうと,これも今後,JRとのいろいろな交渉の中で市のほうが不利になるというか,難しいところもございます。この辺はまた,JRのほうともしっかり協議をしながら,お互いどういったことができるか,国分駅の駐車場が実際不足している状況というのは,私も理解しておりますので,そういったこともこれからJRとしっかり協議をしていくということが一番大事になってくると思いますので,協議をしながら今後,検討していきたいと考えます。 ○10番(平原志保君)  よろしくお願いいたします。三つ目です。観光案内設備が必要ではないかということで質問させていただいております。昨日も答弁がございましたけれども,看板のところから連絡がありまして,最近は電話を使っていろいろ質問がきたり,状況を伺うというふうに聴きました。今のところはそれと駅の方たちの御協力でパンフレットを置かせていただいたりということしかないのかなと思うんですけれども,そのようなもので対応していると思うんですけれども,霧島神宮駅もそうですが,霧島温泉駅などは,降りてから右往左往されている観光客の方が本当に多くて,観光案内所的なものが欲しいなと。なければないで,もうちょっと何か工夫することができないんだろうかというのが思うところです。人員的なものでやることが,予算的なものが難しいとおっしゃいますけれども,今,ボランティア活動なども皆さん積極的にされていて,もしそういうスペースがあれば,私たちがお手伝いしますよと言ってくださっている方なども地元にはいらっしゃいます。何かそういった市民の方を巻き込んでおもてなしということもありますし,窓口みたいなものを作ることができないか,その辺は看板を設置したからいいよというようなお考えでしょうか。 ○観光課長(八幡洋一君)  私も土日に霧島神宮駅,それから霧島温泉駅のほうに行ってまいりました。韓国の方がいらっしゃいました。いろいろアプリを使って話をさせていただいたり,行き先が分からないとか,そういうことも言われておりました。そこで,タクシーもおりましたので,タクシーの運転手の方といろいろ話をさせていただいて,なかなか日本語が話せないというようなこともあったりしましたので,今,おもてなし簡単会話集という4か国語で宿泊とか,タクシーとか,飲食店とかが載っていますので,そういうのをお配りしたら非常に有難いということで,霧島神宮駅については,駅員さんにもこういうパンフレットとか,外国語のパンフレット,地図,そういうものをお渡しして,要望があれば配布をお願いしますと。霧島温泉駅につきましては,あそこに飲食店がございまして,女性が3名いらっしゃいました。私たちもバスのアクセスが悪いから待っている間にいろいろとお茶を出しながらおもてなしをしてますよと。パンフレット等も置かせていただいて,必要があれば配布をお願いしますと。分からないときには,観光案内所とか,観光協会に電話していただくと,英語のできるスタッフがおりますので,詳細についてはそういうところにお問い合わせしていただくようにということで,できる対応は現在取っておりますけれども,今後,ますますインバウンドが増えてくるというようでありますので,そういう場面,場面で対応を考えながらやっていきたいと考えております。 ○10番(平原志保君)  私も,どのような形がお客様にとって便利なのかが分からないんですけれども,工夫をしていただけているのは重々承知しておりますが,どんどん人数が増えていくものだと思いますので,予算的なものもあると思いますが,ぜひ,工夫して,ホームページ等も探しづらかったり,目的のものまで行き着くというのが難しかったりすることを,私ですら感じるので,よその方はもっと感じると思うんですね。ぜひその辺を常に検証しながらやっていただければありがたいと思います。次にいきます。小中学校の制服についてです。今回,某高級制服で,いろいろ制服については世の中騒がされていたと思いますけれども,霧島市は多くの学校で標準服,制服というものが導入されているようです。伺っていきます。素材の違う複数の制服から選択できるということなんですけれども,例えば,同じデザインのスカートだとしますと,それがポリエステルだったり,ウールだったり,そういうのが選べますよとか,そういう意味合いのことですか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  そのとおりでございます。 ○10番(平原志保君)
     はい,分かりました。やはり同じ形の制服でもいろいろなメーカーさんが取り扱っていて,値段も幅があるように感じております。そのお子さんに合った素材,そしてまた家の経済状態などで制服の値段も選べるので,制服自体は本当に有難い,いざとなればお下がりも回ってきますし,とても便利なものだと思うので,霧島市での制服というのは続けていただいてもいいのかなと私個人的には考えております。それで,中身に入っていきますけれども,スラックスのことを今回出しているんですけれども,ぜひ,このスラックス,長ズボンを学校でも導入していただけないかという提案です。こちら,全国の高校では鹿児島県を含めた4県以外は全部の県で女子のスラックスというのは導入されているそうです。写真をよろしいですか。例えば,こちらの黒のズボンは女子用の制服です。もう一つ次の写真が男子ですね。ほとんど違いがないような形になっています。これは何でこのようになっているかと言いますと,LGBTという性的なものを抱えていらっしゃるお子様への配慮です。LGBTというのはいろいろな性的なものを持った方たちのことなんですけれども,やはりカミングアウトというか,自分たちがそういうような嗜好があるといっても表に出せない子たちなどがいます。そうしますと,自分は本当はズボンをはいて学校へ行きたいのに,スカートでいなければいけないというのが何年も続くということは本当に苦痛なことです。2015年4月には文科省のほうで心と体の性が一致しない児童生徒に配慮するようにという通達が来ていると思います。ぜひ,目に見える形で制服の選択ができるように。霧島市のほうでは,個別に配慮ということはされているかと思いますけれども,では,私は女です,本当はズボンで学校に行きたいです,私だけズボンはいて行きますというふうになるとやっぱり目立つしおかしいねということになってしまうんですね。ですから,誰もがはくことがオーケーな,そして逆に男の子が女の子の心を持っていた場合,やはりズボンで一人でいることがきつかったり,ネクタイでいることがきつい場合もあります。そういう子が女の子と変わらない形でいられるというのは,やはり勉強以前の生活という部分で環境を整えてあげるということで,とても必要なことだと思うんですね。ぜひ,防寒の意味もありますけれども,スラックスというものを特に中学生なんかには取り入れてもいいのではないかと思いますが,そこら辺はいかがなものでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  学校における制服等の選定あるいは見直しについては,それぞれの学校の実態を基に保護者からの意見等も参考にしながら最終的には校長の判断で決定していくことが望ましいと考えております。ただし,議員から今,御指摘がありましたように,性的少数者への対応としまして,全ての児童生徒がスラックスを選択できるようにしてはいかがかと,そういう御提案を頂いたところですが,実は学校には,そういう方ももちろんですけれども,様々な配慮を必要とするお子さんがいらっしゃいます。例えば,一つ例を挙げますと,紫外線に弱いお子さんには長袖の水着を認めるとかですね,そういった個別の対応,こちらを丁寧にさせていただいているところですが,性的少数者に対しまして全員スラックスを認めるかと,そういう対応も考えられますけれども,教育委員会としましては,まずは学校において人権尊重の精神を育み,個の違いを許容し,多様性について理解し合える人間関係,そういったものを育む人権教育を充実させていくことが肝要であると考えております。もちろんこれは各学校の判断をとやかく言うものではございません。 ○10番(平原志保君)  人権教育というものももちろん大事ですね。そして,やはり知らないと提案しようがないと思うんですね。先ほど言いましたが,スラックスを採用していない県は岩手,佐賀,宮崎,そして鹿児島だそうです。ですから,鹿児島では,スラックスを女の子着て,制服というのは知らないことなんですよ。ぜひ,そういうことも学校に提案していっていただければ有難いです。以上で終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,平原志保議員の一般質問を終わります。次に,25番,前川原正人議員から4件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○25番(前川原正人君)  私は日本共産党市議団の一人として質問をいたします。市当局の明快な答弁を期待するものであります。新年度が始まりましてから,私たち庶民の暮らしは一層厳しい状況に置かれております。 毎日の生活に欠かせない電気・ガス料金や医療費,国民健康保険税,そして介護保険料などの値上げであります。一方,年金額の削減や賃金の低迷で我慢を強いる政治が横行し,大企業や一部富裕層がもうけやすい政治が安倍政権の下で続いているのであります。このような中で,市政が市民の暮らしをどう守っていくのかが問われているのであります。その観点に立って質問を致します。質問の第1番目に,公営住宅の家賃減免についてであります。公営住宅制度は,国及び地方公共団体が協力して,健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備し,これを住宅に困窮する低所得者に対して低廉な家賃で賃貸し,又は転貸することにより,国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与することを目的と致しております。この法律と制度によりまして,入居者の状況に応じて家賃減免の項目が定められております。本市の公営住宅家賃減免制度は,生活困窮者の救済制度として運用をされているところです。公営住宅の入居後,収入が激減をした場合の家賃減免は,児童手当などの受給者は収入認定をされることになりますが,本市ではどのような状況なのか。また,法律では,先ほど述べましたように安価な家賃で住宅を供給することが目的とされております。長引く不況の中で,生活が本当に厳しい世帯には積極的な家賃減免を図るべきと考えますが,答弁を求めるものであります。質問の二つ目に,福祉政策についてであります。本年度から3年間の第7期介護保険事業計画が策定をされました。今回策定された本市のすこやか支えあいプラン2018の単純推計のページの欄では,2020年の霧島市の総人口12万5,037人で高齢化率27.7%,2025年では総人口12万3,850人で高齢化率29.2%と推測をされております。また,要支援や要介護の認定者の推計では,2017年が6,532名,2025年には7,584名へと増加することが予想されております。そこで伺いますが,市議会文教厚生常任委員会では,埼玉県和光市の地域包括ケアの取組について行政視察を行いました。ここでは,どの県にどのようなニーズを持った高齢者が,どの程度生活をしているのかという視点で事業計画に反映することと致しております。本市ではどのように進められていくのか。また,この課題の見える化により,介護は必要ではない状況の段階から介護が必要になったときにピンポイントで対策ができると考えますが,いかがでしょうか。答弁を求めます。三つ目の質問に,市役所臨時職員の処遇改善についてであります。これまで,臨時職員の労働条件の改善について質問をしてきた経過がございます。霧島市の臨時職員の雇用に関する取扱規則は,それまで雇用期間は5年を超えることができない規定となっておりましたが,労働契約法は労働者の申し込みにより,期間の定めのない労働契約に変更できることになり,これが変更され,そして一定の改善が図られたことも周知の事実であります。2年後の2020年からは会計年度職員の制度に移行することになりますが,現在,市役所で雇用されている臨時職員の方たちの時間外手当や各種の手当は,正規職員と同様の手当となっているのでしょうか。答弁を求めます。最後の質問に,道路整備についてであります。先月11日に福山町福沢地区公民館で議員と語ろかいが開催をされ,地域の方たちの共通した意見として,この公民館は避難所として位置付けられ,ここに来るまでの道路が狭隘なために危険な箇所もあり改善してほしい。特に県道志柄宮ヶ原福山線は,入口は整備をされているが,途中数か所道路も狭く,安全に避難所へ行けるようにしてほしいという地域の切実な声であります。これらの要望に対して,早急な対応が必要と考えますが,答弁を求めるものであります。以上,4項目につきまして,明快な答弁を求めまして,私の壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  前川原議員から4問の御質問がありました。2問目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。2問目の福祉政策についての1点目と2点目は関連がありますので,一括してお答えします。 介護保険事業計画の策定に当たりましては,国が定める指針の中で,市は被保険者のサービスに対する意向や日常生活圏域ごとの被保険者の心身の状況や環境,要介護者等の実態に関する調査を実施することとされており,本市におきましても,平成28年度に基礎調査である高齢者実態調査を実施しました。さらに,本市では,平成24年度から地域で暮らす高齢者に対するきめ細かで柔軟な支援の実現を目指して,市内の介護保険事業所に勤務する介護福祉士などの専門職の一部の方を,本市独自の認定資格である霧島市地域包括ケア・ライフサポートワーカーとして認定しております。第7期の計画策定に当たっては,この方々を対象としたアンケート調査及び意見交換会や霧島市地域包括支援センター職員に対するヒアリング及び意見交換会を実施し,高齢者等の生活実態を可能な限り踏まえたものとしております。今後も,高齢者の方々が住みなれた地域で暮らし続けることができるよう,本市の地域特性に沿った方法や仕組みを導入,開発するとともに,霧島市地域包括ケア・ライフサポートワーカーや民生委員などの方々を始め,介護保険事業所,社会福祉協議会など地域の様々な機関と連携して,高齢者一人一人の状況の変化を把握することにより,個人が抱える課題を見える化し,課題解決に向けた支援体制を構築していくなど,本市における地域包括ケアシステムを推進してまいります。 ○建設部長(島内拓郎君)  1問目の公営住宅の家賃減免についての1点目と2点目は関連がございますので,一括してお答えいたします。公営住宅は,住宅に困窮する低所得者に対して低廉な家賃で賃貸することを目的に整備を行っており,入居者等の収入について一定の基準を設け,低廉な家賃としております。しかしながら,収入が激減するなどの特別な事情がある場合には,公営住宅法及び条例等により,家賃の減免ができることから,入居者等の収入月額を算出し,一定基準以下の世帯を減免対象とし,生活困窮者の救済を行っているところです。家賃減免を受ける際の収入月額の算出につきましては,公営住宅法施行令に規定する所得金額に,児童手当などの給付金等の全ての収入を加算した額から控除対象額を減じた額で算出しております。また,家賃減免制度の周知を図るため,毎年,2月,4月,8月の各戸への文書発送時に,本制度について記載した文書を同封しております。 ○総務部長(新町 貴君)  3問目の臨時職員の処遇改善についてお答えします。臨時職員の諸手当の支給について,時間外勤務手当及び休日勤務手当の割増賃金は,労働基準法に基づき職員と同じ割増率でありますが,期末手当及び通勤手当については,霧島市臨時職員の任用に関する規定に基づき支給しております。本市の臨時職員の処遇改善については,これまで地方公務員法における臨時・非常勤職員の適正な任用・勤務条件の確保に向けた総務省通知に基づき,近隣自治体の動向や本県の最低賃金水準等も踏まえ,平成22年度からは,期末加給賃金の支給を行い,平成26年度からは特別臨時職員に対する通勤手当相当の加給賃金の支給措置を実施してまいりました。更に,平成22年度及び平成27年度から平成29年度にかけて,賃金単価の増額改定を鹿児島労働局から本県の最低賃金の改定が公表される都度に,雇用形態や職種を問わず,処遇改善と併せた形で,最低賃金額及び当該年における人事院勧告等を総合的に勘案した上で,賃金水準を改善してきたところです。今後とも,引き続き,国や県,近隣自治体の動向等を注視しながら,臨時職員の待遇改善に努めてまいりたいと考えております。 ○建設部長(島内拓郎君)  4問目の道路整備についてお答えいたします。市道の維持管理につきましては,補修,修繕,草払い等が必要な箇所は霧島市シルバー人材センターや市職員による道路パトロールにより現状を把握するように努め,パトロールにより発見した補修等の必要があるものにつきましては,早急に対応しているところです。福沢公民館へ接する県道志柄宮ヶ原福山線の未改良区間の整備につきましては,福沢地区からの要望書や地域まちづくり事業実施計画書で要望されていることであることから,本市からも,毎年,県に要望しているところです。また,福沢公民館へ通じる市道の必要な整備につきましては,今後地域の皆様とも協議しながら進めてまいります。 ○25番(前川原正人君)  それぞれ答弁頂きました。2問目以降の質問をさせていただきたいと思います。まず,公営住宅の家賃減免についてでございますが,本市の公営住宅減免の取扱要綱,ここの中では,年金受給額など収入額を12で割った額が5万円以下の場合,そして6か月以上の療養を要する疾病にかかり,そのため支出を控除した収入月額が5万円以下の場合,災害により著しい損害を受け,収入月額が5万円以下の場合,それで生活保護世帯で,住宅扶助額を超えるもの,そのほか前後に準ずる特別な事情があると市長が認めた場合に,最大で二分の一,そしてあと四分の一ということで減免ができるわけです。そこでお聴きをしますが,本市の公営住宅の家賃減免世帯,そして申請件数,その減免実施の世帯数がどのような状況なのかお知らせいただけますか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  本市の家賃減免の状況ですけれども,平成29年78件が承認されております。パーセンテージにして1.8%ということです。 ○25番(前川原正人君)  全体のこれは78件ですので,大体,霧島市の全体の公営住宅のうちの約2%弱と,そういう理解でいいですか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  霧島市が管理しています入居可能戸数の約2%弱ということでよろしいです。 ○25番(前川原正人君)  そうしますと,それだけ申請をして初めてその要件に合致して減免ができるという,そういう流れになっていくわけですけれども,逆の方向から見たときの,家賃滞納世帯が幾らぐらいあるんでしょうか。お知らせください。大まかでいいです。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  今年度[105ページに訂正発言あり],家賃の徴収率が99.75%ということで,現年度の家賃についてはかなり高い割合で徴収しております。 ○25番(前川原正人君)  今年度っていうのは平成29年度の5月31日の出納閉鎖時という理解だと思うんですが,それでいいですか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  訂正します。平成29年度ということで出納閉鎖日までに徴収したということです。 ○25番(前川原正人君)  やはりですね,あくまでもこれは申請主義なんですね。申請主義で,役所のほうがその要件を満たした場合,減免をするということで,本当に困窮した世帯という部分というのも全ては把握をされているという理解でいいですか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  入居可能戸数のうち,この減免世帯に当たるという世帯は本当に生活に困窮している,していないというのが正確に把握できないものですから,数字では表しにくいんですが,月額収入5万円以下というところでいきますと,1,240世帯ほどあります。 ○25番(前川原正人君)  要するに,私,何が言いたいかというと,あくまでも申請主義で,要件を満たして役所が認めた部分でないと減免対象にならないわけですよ。だから今,課長がおっしゃるように5万円以下の世帯が1,240世帯ということになりますと,やはり全体から見たときには,まだまだいらっしゃるのではないかと。それなりの文書等を送付されてお知らせされているとは思いますが,しかし中を見てもこれはよく分からん,ポイ,ということだってあり得るわけですね。ですから,本来であれば役所のほうが個別にというのはなかなか難しいでしょうけれども,そういう面と向かった,誤解を招くようなことは言えませんので避けますけれども,逆に言うと滞納がありますと,役所に行きにくくなるんですね。それはやっぱり良心があるので,払えないよな,行けないよな,敷居がどんどん高くなるわけです。でもそのまま置いておけとなると,今度は10月1日現在の家賃算定の基準日がございますけれども,最高額がいくと,そうすると負の連鎖が始まっていくと。だからそこは役所のほうから出向くような形での対応というのはできないんでしょうか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  現在,建築住宅課では家賃の滞納については,滞納額が大きくならないように,小さいうちに催促を出したり電話連絡をしたり訪問したりしておりまして,大きくなると徴収しにくいというのもありますので,小まめに金額の少ないうち,滞納月の少ない月に行くように心掛けております。その中で,行った先で分納の方法とかそういうところも含めまして,少しでも納入できるような形で心掛けておりまして,その減免制度につきましても,職を離職した,辞めたというような場合には,こういう制度もありますということで紹介はしております。 ○25番(前川原正人君)  そこでですね,鹿児島市の公営住宅,規模が全然違うんですが,鹿児島市の公営住宅は大体約1万世帯中5.8%の減免率なんですね。そしてこれは,鹿児島県は県が持つということで,県営住宅の分につきましては,鹿児島市内4,000世帯のうち,20%が住宅減免を活用されているという,こういう報告もあるわけです。なので,本市も,県なりの,本当に困窮されている部分については,先ほどの平原議員も住宅の問題とおっしゃったわけですけれども,困窮者に対して,法律に基づいたやり方で市の側から寄り添うような,そういう施策というのはやはり必要,まだ一層必要になってくるというふうに私は考えているわけですが,それについてはいかがお考えでしょうか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  減免措置につきましては,先ほども申しましたように年3回周知をしております。最初のほうで計算方法とか細かいところも載せていた時期もあったんですけれども,なかなか相談に,分かりにくいという話もありまして,今ではその年3回の周知の中では,霧島市の建築住宅課に相談に来てください,そういう中でそういう措置がありますので,来ていただいた場合にはそういう紹介をしたり,相談に応じているという状況です。 ○25番(前川原正人君)  一生懸命頑張られてはいるとは思うんですけど,まだ知らされてないと言ったら語弊がありますけれど,もっとかみ砕いて寄り添う形を取れば,まだ減免率も上がっていくだろうし,そのことが市民の生活を守るという点でもですね,一つの一助になるのではないかなというふうに思います。そこで,大分市では,先ほど答弁の中でもありましたけれども,児童手当ですね,これは収入認定をしていないわけです。大分市の事例等についてはもう調査はされましたか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  大分市がそのような措置をとっているということは存じ上げています。 ○25番(前川原正人君)  これはなぜ児童手当等の手当を入れていないかという理由はお聴きになりましたか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  そこまでは聴いておりません。 ○25番(前川原正人君)  この公営住宅の位置付けというのは,福祉政策だという位置付けをしているんです。福祉政策だから,低廉で安価な家賃で住宅を供給するという,そういう位置付けなんですね,捉え方が。なので,児童手当が入りますと,先ほどの答弁の中でもありましたけれども,児童手当など給付金等全ての収入を加算した,これから控除対象額を減じた額でというふうになるわけです。ですから逆に言うと,この児童手当を抜くと,まだ収入の実収入,家賃に関わる基礎の部分ですけれども,これはまだ下がるんですよ。そういうシミュレーションをされたことはありますか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  シミュレーションまではしておりません。 ○25番(前川原正人君)  逆に言うとですね,市の場合は6万円程度はですね,ちょうどボーダーラインになっていくわけですけれども,子供さんが2人,3人,4人となると,これも収入認定されますから減免対象にならないんですよ。だからここは,やはり児童手当が支給される世帯はですね,子供を育成するために支給される児童手当なんです。ところがこれが収入認定されますと,子供のための手当ではなくて,住宅確保のための手当になってしまうんですね。そうすると,その手当の趣旨から見たら本末転倒するんです。だからそこはやはり変更を検討すべきではないんですか。いかがですか。 ○建築住宅課長(侍園賢二君)  霧島市と県内ではほとんどのところが同じような措置をとっています。大分市のような措置をとっているところが少ないことから,しばらくはこのような状態で,今の減免措置で続けたいと思っております。 ○25番(前川原正人君)  一課長で判断ができないんです。だから市長,副市長担当のですね,減免を受けたいけれども,入るときには極端な話,一般的には特公賃住宅以外はですね,ゼロで入れるんですよ,住宅は,理論的に。でも入ったとき,ゼロというのはめったにないですけれども,本当に減免が欲しい,指定を頂きたいという方たちは,児童手当がありますと収入認定されますから減免の措置が受けられないんです。生活困窮者に陥っても,本当ちょうどぎりぎりのラインですから減免措置受けられないんです。この担当の副市長,やはり検討し直すべきではないんでしょうか。いかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  先ほどから鹿児島市の減免の割合等が出ておりますが,減免が高いところが行政として頑張っているというわけでもないというふうには思います。鹿児島市の二十何%まで合わせるように霧島市が頑張るかとそういう問題でもないと思いますので,必要な子育て支援等はまたほかの医療費の問題等でも行っている部分でございますし,また先ほど課長が申しましたように,大分市が他の自治体から比べればちょっと変わっているというようなところもございます。変わっているという言葉はすみません,訂正いたしまして,大分市のほうが少数な自治体でございます。その公営住宅に,では,入れた方と入れなかった方の差をどういうふうに考えていくか,そういった部分も含めて,市民の公平性と行政の公平性というところまで全て勘案して考慮していかないといけない問題だというふうに考えておりますので,霧島市としてはこれまでのやり方を今後も続けていきたい,今のところはそういうふうに考えております。 ○25番(前川原正人君)  私が言いたいのはですね,公営住宅というのは,やはり国と地方自治体が協力をして安い家賃で住宅を供給する,提供するというのが大きな目的なわけですよ。しかし,手当等が入って収入が増になると,私は別に減免をどんどん進めなさいと,しかし進める部分については,生活困窮者に限ってですよと,高額というか,ある一定程度の水準の世帯については,減免は必要ないと思うんです,だからそういう規定になっておりません。ただ,本当に激減になったときに子供の手当が入ってしまうと,ちょうどぎりぎり,若しくはそれよりちょっと上がるぐらいになるわけです。ですから,そういう人たちが減免を受けられないという,こういう状態も出ているわけで,私が言っているのは,大分市がやっているからここまでやれじゃなくて,大分市は一つの自治体の例として大分市なりの取組をやっているんですよ。ですから,霧島市は霧島市としての自治体の裁量権の範囲内でやるべきではないですかということを問うてるわけです。いかがですか。 ○市長(中重真一君)  先ほど申しましたように,やはりほかの市営住宅,公営住宅に入れた方,入れなかった方との公平性等もいろいろ考慮しながら検討すべきだと,課題だというふうに認識しております。 ○25番(前川原正人君)  この議論は平行線になるような気がします。しかし,問題提起として,手当があると減免ができなくなるというのは頭の中に入れていただきたいと思います。それは公平性という点では,本当に生活に困窮して住宅費が支払えない,何とかそこを抜け出したいという,そういうところの視点で物を考えていただきたいということを求めておきたいと思います。次に入ります。次に,福祉政策の部分で,介護保険の問題についてでございますけれども,先ほど答弁の中でそれぞれありました基礎調査の中で,本市が出している第7期のプランの2018では,基礎調査として介護予防日常生活圏域ニーズ調査,そして在宅介護実施調査を行い,独自調査として地域包括ケア・ライフサポートワーカー課題把握調査ということでずっとされているわけですけれども,和光市のような取組を実施することになれば,当然,人と時間と財源が伴うことになるわけです。今後,高齢者社会が既には進んでいるわけですけれども,ただ,計画も当然作らなければいけないですけれども,そういう実態把握というのを,より進めるべきだというふうに考えますが,いかがでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  答弁の中でも申し上げましたとおり,私ども霧島市で進めております地域包括ケア・ライフサポートワーカーという認定資格でございますが,これにつきましては,現場で高齢者と関わっておられる専門職の方,介護福祉士であったり社会福祉士であったりという方々に対して相談技術でありますとか,あるいは地域づくりというような視点での研修を更に受けていただいて,市として認定をしていると。その上で活動の条件付けも致しておりまして,毎年毎年活動及び研修を引き続き受けていただかないといけないという制度にしております。そういうことで,私ども行政と常に一緒になりながらいろいろな問題を考えていただいております。それから,民生委員さん方につきましても,地域包括支援センターの職員は必ず定例会に出席をするような形で,生活の場と密着をするような形での情報収集に当たっておりますので,そういう連携の中で高齢者の状況を把握していきたいというふうに考えているところでございます。 ○25番(前川原正人君)  それなりの施策,努力ということで,計画策定の段階でされてはいるとは思うんですが,ちなみに,和光市の多分同じものお持ちだと思うんですけれども,資料ですね,ここでは病気になったらどういうふうな制度,どういうような取組をやるよと。そして,包括的マネジメントでどういうような施策を打つよと。そして,今度は退院をしたら次は医療,介護,住まい,そして生活介護,その後の対応というのもやられているわけですね,和光市の場合は。しかし,現実を見たときに,それなりの努力はされているとは思いますが,やはりマクロで問題を見て,そしてミクロで対応していくというやり方がやっぱり必要ではないのかなと。そういうことも中長期的にやっぱり今後検討していかなければならない課題ではないのかなというふうに私は思うわけですが,いかがお考えでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  議員が言われるとおり,マクロとミクロの視点というのは非常に大事だというふうに思っております。そういう中で,先ほど申し上げましたとおり,ミクロの視点としてそういう専門職の方々の御協力,それから地域におられる民生委員の方々,それから介護保険事業所の方ですね,自治会も含めてそういう方々の連携の中で,ミクロの情報収集というものを致しまして,地域ごとの特性というのがございますので,そういうものをマクロとして検討しながら,かつ地域包括支援センターというものが設置してございますので,こちらのほうでそういう,ミクロの情報を蓄積をしておいて,何かあったときにはすぐ活用ができるというような体制を構築をしているところでございます。 ○25番(前川原正人君)  ということは,例えば先ほど1問目で申し上げましたように,どの圏域にどのようなニーズを持った高齢者がどの程度生活をしているのかと,そういうことも把握はされていると,そういう理解でよろしいんですか。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  全数調査を行っておりませんけれども,過去の相談も含めまして,例えば特定のこの方から何年の何月にこういう御相談があって,ここがこういうふうに対応したという履歴も全て管理を致しておりますので,改めて相談があったときには過去の状況を含めて,現在必要な対応が取れるというような体制は,コンピューターシステムを活用しながら体制づくりをしているというところでございます。 ○25番(前川原正人君)  今の答弁では,今までの累計のデータ,情報があって,新たな情報が蓄積をされていってということで,それに対応できるという,そういう理解でいいわけですか。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  過去に相談があったこと等を含めて,把握を致しているということでございます。それと,圏域別にも,私ども10の日常生活圏域を設定しておりますけれども,そこの部分につきましても,計画の中でそれぞれ圏域ごとに分析をしているというところでございます。 ○25番(前川原正人君)  いずれにしても,高齢化率というのは上がっていくんですよ。それはもうみんな年々,あなたも私も年をとっているわけですから。1年たっては一つ,2年たっては二つ,当たり前のことですけれど。やはりそういうの考えていくと,例えば今69歳だった人が来年70ですよね。だからどんどんどんどん高齢化リスクが当然上がっていくというのは目に見えているわけですね。ですから,こういう推計,予測で,こうなるであろうですけれど,まだそのときになってみないと見えない部分もありますが,やはり中長期的な,今回のすこやかプランも計画としてありますけれども,これは3年間ですので,まだ先を見据えた施策といいますか,手立てというのも当然必要になってくると思いますが,いかがですか。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  計画表の中でもございますけれども,まず国として今回第7期の介護保険事業計画,第8期の高齢者福祉計画というものは2025年の,いわゆる団塊の世代が後期高齢者になるというところを目途にしながら,計画策定をするということを国も求めておりまして,私どもとしても,2025年の霧島の姿ということで目指すべき姿はこの計画書の中で明らかに致しているところでございますので,こういうものに向かいながら,今やっているものを着実に短期的な視点,中期的な視点,長期的な視点に分けて取り組んでいくということでございます。 ○25番(前川原正人君)  やはり,計画は計画としてあるわけですけれども,和光市が私,一番印象に残ったのは,一人一人の把握をやっているわけですよ。ですから,全町調査はやれてはいないということですが,一つの節目として,例えば75歳以上を一くくりにして,全部が全部75歳以上の方たちを,例としてですが,一つの基準としてそれ以上の方たちを調査を行うとか,そういうことでより実態把握というのが見えてくるのではないですか。そういうことも検討すべきではないんですか,いかがですか。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  確かに全数把握というものが必要かどうかというのはあるかと思いますけれども,現在,介護保険の申請の中でおおむね6,500人ぐらいの方が認定を受けてらっしゃいますので,その方々の身体状況等については把握ができているということでございます。それと,先ほど申し上げたネットワークの中で,老人クラブ,それから民生委員の方々,あるいは先ほど御質問にございましたような災害時要援護者という方々ですね,そういう方々も含めてある程度の把握は致しておりまして,対応が必要な方々というのはある程度の把握はできていると。あと,当然ながら介護認定を受けていないけれども,身体状況に若干不安があるというような方々につきましても,包括支援センターがある程度訪問を致しまして,そういう方々には例えば運動器を,下肢筋力低下があるようであれば,そういう運動の事業に参加しませんかというような問いかけをしたりとかしながら把握は致しておりますので,地域のネットワークの中で,繰り返しになりますけれども把握をしてまいりたいという,主になるのはそういうことではないかというふうに考えております。 ○25番(前川原正人君)  時間の関係で次に入りたいと思います。次に,臨時職員の処遇改善についてでございますが,先ほどの答弁の中でもありましたとおり,今後とも引き続き,近隣自治体,国県を注視しながら臨職の待遇改善を進めてまいりたいということで答弁いただいたわけですが,ただ,例えば通勤手当等について,やはり職員と臨時職員は全然違うわけですね。その状況は,おさらいの意味でお聴きをしたいと思うんですが,市職員の場合と臨時職員どう違いますか。 ○総務課長(橋口洋平君)  通勤手当につきましては,職員は2km以上から支給しております。片道ですね。臨時職員の場合は,月額の臨時職員でありまして,10km以上の通勤距離がある臨時職員につきまして,支給をしているところでございます。 ○25番(前川原正人君)
     だからこの辺が,やっぱり同じような扱いが何でできないのかということなんです。様々な嘱託職員だったり事務の臨時職員さんだったり,様々な臨時職員の身分といってもですね,いろいろあるわけですよ。ですからどこに合わせるかというのもありますけれども,やはり職員と同等の通勤手当,そういうのはやはり検討すべきではないんですかね。年次的にも,少しずつでも改善の方向に持っていくべきではないですか。 ○総務課長(橋口洋平君)  手当の件でございますけれども,基本的にやっぱり地方自治体は任期の定めのない常勤の職員で運営するということが基本となっているところでございます。そういった中で,臨時職員は任期の定めのある職員ということで,手当等によって待遇の差があるというのは認識しているところでございます。そういった中で,以前は通勤手当に相当する賃金というのは支払っていなかったんですけれども,例えば月額の,有資格者等は,遠方から来られるところがあるとか,そういった必要な方々について,待遇を改善しようということで,平成26年度から通勤手当を支給開始しているところでございます。今後におきましては,2020年度から始まる会計年度任用職員,これにつきましては手当を払えるというようなこともうたわれておりますので,そういった形でその辺の動向を見ながら,対応していきたいというふうに考えております。 ○25番(前川原正人君)  会計年度職員は,あと2年後なんですよ。逆に言うとその2年間我慢をしなさいとも聴こえるわけですね。ですから,それは同等にとまではいかないですが,それに近いような形の通勤手当,それがやはり自治体の裁量で労基法とか公務員法とかありますけれども,そこの裁量権の中で何とかそれに近い形での対応というのは検討すべきではないですか,いかがですか。 ○総務課長(橋口洋平君)  先ほど申し上げましたように,そういった以前なかった分について,手当の制度を作ったところでございます。これにつきましても,2020年が見えておりますけれどもその間,県内の同規模の団体でありますとか,そういうところをちょっと情報収集いたしまして,対応していきたいというふうに考えております。 ○25番(前川原正人君)  今,私が言っているのは無理難題を言っているわけではないと思うんです。同じ職場に来て,身分が違うだけで手当も違うし,月額賃金も違うと。それは好んで来たんでしょうと言われればそれまでですが,やはり同じ人間が同じ仕事をしながら,そして通勤手当も違う,賃金も違う,やはりこういうのは少しでも改善の方向で,先ほど部長がおっしゃったように待遇改善に努めてまいりたいということでおっしゃったわけですから,実際の実態を見たときに,やはりそういう部分という格差を少しでも是正をする対策をとるというのは,総務部長,必要ではないですか,いかがですか。 ○総務部長(新町 貴君)  先ほど私のほうも答弁しました,また課長のほうも今,申し上げましたように,近隣自治体の同規模自治体の動向等見ながら,また検討はさせていただきたいと思います。 ○25番(前川原正人君)  一つだけ,これだけは言っておきたいんですが,今年の3月11日に当時の臨時職員の方から,本来,祝日手当は百分の百三十五,1.35%出さなければならないのが,代休しかないと。違うと抗議をしたら,百分の百二十五で支払いますと言い出し,いや,それはおかしいだろうと抗議をしたら,一般職員にも百分の百二十五しか支払っていないと。更に,それはうそでしょうと言ったら,今度は,それはやはり祝日出勤手当については代休を取らなかったから百分の百三十五を支払いますと,こういうふうに変わってきたという,こういう訴えもあるわけですね。私は以前,昨年の12月の議会で,この問題について,臨時職員の待遇改善の問題で,当時の課長でしたけれども,調査をして対処をするということで答弁を頂いたわけですけれども,その後この手当関係の齟齬が生じていた部分については,ちゃんと改善が図られたんでしょうか。 ○総務課長(橋口洋平君)  土日や祝日に勤務した場合,まず職員につきましても,臨時職員につきましても,週休日であったら振替えを,祝日であったら代休日の指定をしているところでございます。ほとんど臨時職員さんにはそういった週休日でありますとか祝日の出勤というのはお願いしていることはほとんどないところですけれども,職場によりましては,土日祝日に開いている施設等につきましては,シフトを組んでやっております。週休日やら土日やら祝日を念頭に入れてそのシフトを組んでおりますので,そのシフトの中で休日にそのシフトが当たった場合は代休日を指定しているということでございます。もしその指定した代休日に何らかの事情がありまして出てきてもらわなければいけない,勤務しなければいけないという状況になりましたら,その時点で百分の百三十五を割り増しの賃金を払っているということでございます。 ○25番(前川原正人君)  この問題というのは,くすぶっている状態が続いてるんですね。退職をされましたから終わりではなくて,逆に言うと,働き方,働かせ方が問われていると思うんです。先ほども申し上げますように,臨時職員はあくまでも職員の事務補佐なんですよ。雇用契約書を見ましても,上司の許可を得て,残業手当等についても勤務が,その指示に従うよということで書いてあるんですけれども,やはり市の全体の責任者である市長が,本来官製ワーキングプア,働く貧困層,役所で働く人たちの貧困層をやはり少しでも改善をしていく,貧困から抜け出せるようなそういう努力が市長,必要じゃないんですか,いかがでしょうか。 ○副市長(山口 剛君)  まず,御理解いただきたいのは,労働基準法があって,地方公務員法があります。労働基準法だけでいくと,いろいろな改善ができるんですけれど,地方公務員法という制約がございます。その中で,地方公務員法からいくと,臨時職員は大体3分類に分けられるというふうに思っておりますけれども,そういった中で,2022年会計年度職員が生まれますけれど,それまでの間には,例えば手当は出す規定なんかは地方公務員法の中ではないので,このままいくと出せないんですけれども,市としてはやはりそこは重く受け止めて,賃金という形ではなくて,その部分を別な形で出していくと。地方公務員法に触れないようにしながら,努力をしているというところをまずお認めいただきたいと思います。それを含めながら,今回,そういったところを,国がやはりこれではいけないというのを感じて,会計年度職員というふうに新しい制度を作ってまいりましたので,それに向けて市としてはやっていきたいと考えております。ただし,今申し上げましたとおり,地方公務員法に触れない中で何とか少しでも待遇改善をやっていこうというのが今の趣旨でございますので,御理解いただきたいと思います。 ○25番(前川原正人君)  理解しているつもりです。努力をされて,誰も努力をしてないとは言っていないですよ。ちゃんとそれなりの対応されていると思うんですが,やはり働く人たちが気持ちよく働いて,逆に言うと,市役所の臨時職員,市役所の中で働いて本当に勉強になったなとか,そういうのが一つの財産になっていくと思うんですね。ですから,そういう点では少しでも職員の皆さんと法律の範囲内でですけれども,それを超えない範囲内で待遇改善のほうに努力をしていただきたいということを求めておきたいと思います。最後の質問に入ります。あと道路の整備についてでございますけれども,道路整備の管理,これ等については,本当に努力をされていると思います。行政も努力をされているわけですけれども,まちづくり計画書が公民館から出されまして,そしてそれが順番が付けられるわけですけれども,そこでお聴きをしたいのは,緊急度,優先順位,これは誰が決定をされているんですか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  地域まちづくり事業実施計画書にあります優先順位,先ほど議員がおっしゃられた市道・県道関係だと思います。そこの優先順位につきましては,地元のほうから付けられているのが現状です。 ○25番(前川原正人君)  例えば,これは具体的に例としてあったことですけれども,一般的な話ですけれども,優先順位の高い項目については多額の予算が要るんですよ,大体。そして,逆に順位の低いものについては,軽微な予算で少額で対応可能なために,すぐできる,いいことなんですけれど。でも優先順位が,例えば県だったり国だったり,関係する大きい予算になると,なかなかできないという,そういう矛盾というか,そういう不満というのはお聴きになったことはないですか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  確かに,今,議員おっしゃるとおり,優先順位,緊急度が更に順位が1という上位の要望がすぐには実施されない状況があるというのも認識をしております。 ○25番(前川原正人君)  これは地域にお知らせをするという点では,今回のここの部分だけではなくて,これはもう市域全体のことにもつながっていくと思うんですが,例えばこの実施の計画書ですね,まちづくりの。これなんかも,これはもう県道なんかは仕方がないよねというふうになればそこまでなんですけれども,今後も引き続き県に要望してまいりますということで努力はされているんだけれど,文面だけ見ると,言ってくれるんだな程度なんですよ。だからこういうのをもう少し工夫をしたほうがもっといいのかなという気がするんですが,その辺の改善というのはできませんか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  先ほどちょっと説明が足りなかったんですが,優先順位が上でも予算的,それから規模が大きい分については実施までの期間が掛かるということで,必ずしも実施しないわけではございません。だけど,先ほどおっしゃいました道路の改良要望につきましても,先ほど答弁がありましたのは,毎年しておりますよという答弁だったんですが,これはあくまでも県道の全体の改良計画でございまして,部分的に危険な箇所が2か所ほどございますので,これにつきましては,更に別な要望として上げてありまして,そちらにつきましては,現在測量は済んで,事業の実施予定ということで聴いておりますので,先ほどの質問の中でのまちづくり計画書につきましては,以上のような状況です。 ○25番(前川原正人君)  私が何言いたいかというと,その経過をやっぱり知らせるべきだと言ってるわけです。私も今,初めて聴いたわけですよ,あ,そんな状況なのかと。そうすると,納得はしないけれど,理解はできるわけですよね。なので,やはりですね,市道については,市の裁量で計画実施できるわけです。しかし,県道の場合は,県の裁量なんですよ。だから今回の部分でいくと避難所ですね,ここに通ずる市民の安心安全,生命に関わる部分については,特段の配慮がやはり必要ではないのかなというふうに思うんです。そこで,最後の質問になりますが,副市長にお聴きをしておきたいと思いますが,やはりこの県道については,特段な配慮を,そして理由を述べて,もっと強い進言といいますかね,要望をするべきではないかと思いますが,いかがですか。ということを求めて,私の質問を終わります。 ○副市長(内 達朗君)  県におきましても,いろいろな要望,地域から受けていると思います。その中で,例えば霧島市ですと姶良の振興局に要望いたします。そうすると,振興局内でまた要望の順位が県で付くと思います。またそれが県庁に行きまして,県全部の中で,優先順位が付くという形。なかなかそういうことでいきますと,今の予算の状況ですと,全面改良とかそういうことはなかなか厳しいのかなと思います。そういう意味でいきますと,例えばある程度手戻りにならない形で現実的な要望をしていくと,あるいは実現の早いような対応をこちらからも提案していくというのは必要なことかと思います。そういうようないろいろな工夫をして,県のほうにも要望してまいりたいと考えます。 ○議長(中村正人君)  以上で,前川原正人議員の一般質問を終わります。ここで,しばらく休憩いたします。               「休 憩  午後 0時08分」               ―――――――――――――――               「再 開  午後 1時10分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,5番,川窪幸治議員から1件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○5番(川窪幸治君)  市政会の川窪幸治でございます。まずは,議長に発言の許可を頂きましたので,高いところではありますが一言申し上げます。本日は,私のために傍聴ありがとうございます。新人の私の応援だと思ってしっかり受け止め,まわしを締め直したつもりで,一生懸命一般質問をさせていただきます。全国的に高校インターハイ予選が終わり,鹿児島県でも多くの九州大会が行われ,昨日より霧島市においても中学地区総体が開催され,選手の皆さんが九州,全国を目指して最後の最後まで一生懸命頑張られている姿に敬意を表し,全選手の皆さんの御健闘を心よりお祈りいたします。それでは,通告に基づき質問をさせていただきます。1項目目の中学校部活動の在り方についてお尋ねします。現在,柔道というスポーツで,私も中学校の部活動に保護者の一人として参加し,指導させていただいております。中学校の先生が経験者ではありますが,柔道専門の指導者ではなく,有段者ということで顧問を引き受けていただいたと聴きましたので,悩まれたりしていないかと思い,少しでもお手伝いやお役に立てればと参加させていただいております。私の柔道クラブからも中学生に上がり,また,中学生から新たに柔道を始めたいと入部してくる生徒たちにも,継続的な指導やしっかりとした基礎練習を学んで,柔の道のすばらしさを知ってもらえればと思っております。小学生から続けているスポーツの継続や中学生になり新たな部活動へのチャレンジは義務教育での最後のチャンスだと考えています。そう考えますと,大きな夢や希望を持ち部活動を選ぶ生徒たちに様々なスポーツや文化系を選んで経験をしてもらいたいと思うのは当然であり,必然ではないでしょうか。柔道に例えると,私の頃は霧島市にある中学校全部に柔道部があり,地区大会も大変盛り上がっていました。しかし,現在,霧島市には,国分中,舞鶴中のみで地区大会になりません。今は姶良市まで入れての地区大会になります。姶良市は加治木,帖佐,蒲生,重富の全校に柔道部が健在しており,霧島市と姶良市とでは何が違うのかと考えさせられてしまいます。姶良市,霧島市,柔道界でもこれまでにはない活動をしていかなくてはということで,話し合いを増やし,柔道だよりという新聞を各学校に配付するなどし努力しているところです。部活動は今から60年前の1958年,昭和33年の学習指導要領で特別教育活動の一つとして,生徒の自発的な参加によって行われる活動とされ,これまで半世紀以上にわたって部活動が行われてきました。学習指導要領の中での位置付けは,その時々に変わってきているのが現実です。そして,1998年改訂では,特別活動としてクラブ活動が廃止され,部活動は学校教育活動の一環として実施されるように配慮されていました。しかし,中学校では2002年,高等学校では2003年改訂の学習指導要領で必修のクラブ活動は廃止され,本年,平成30年3月にスポーツ庁より,運動部活動の在り方に関する総合的なガイドラインが示されました。行政と日本中学校体育連盟中体連の関係も時代とともに変化しています。中体連では部活動は,生徒の健全育成,体力向上,生きる力の向上,教師と生徒又は生徒同士の人間関係を育てる上で不可欠な活動だと考えています。今回の学習指導要領の改訂で部活動の意義が明記されたことはとても重要な意味があると思います。そこで1点目に,現在の中学校学習指導要領で部活動は学校教育の一環とされているが,現状はどのように考えられているのかお尋ねします。地域のスポーツクラブとの連携や顧問を担当する教師の負担など,部活動を取り巻く課題は多数存在しています。地域に強いスポーツクラブがあれば,生徒がそちらに流れてしまう恐れもありますが,部活動と地域のクラブ等では位置付けが異なると私は考えています。部活動はあくまでも学校の教育活動として行われるものです。それを踏まえた上で,今後は地域のスポーツクラブのスタッフと協力体制を作るなど,上手に外部との連携をしていく必要があると思います。教師の負担という点では,技術指導がないから顧問はできないと考える先生方も多いと思います。しかし,指導しなければと思い過ぎずに,生徒とともに学ぶという姿勢がまず大切なのではないでしょうか。なぜなら,部活動の教育上の目的は生きる力の向上にあるからです。教科指導とは違った形で生徒と接することができるよい機会にもなりますし,試合などで一緒に同じ時間を過ごす,共有することで生徒と顧問,どちらにとっても貴重な体験となるはずです。先生方にはぜひ,生徒の中に生涯にわたって部活動が心の受け身になるように育ててほしいと思います。そこで,2点目に,指導者,顧問,顧問と生徒の関係性と学校顧問について,どのように考えられているのかお尋ねします。教師の異動に伴い,技術指導ができる顧問の数は減少し,どの学校にとっても大きな課題です。名古屋では校長及び教師誰もが,何かしらの形で部活動に関わりを持つという方針を掲げ,顧問,指導者の役割を明確にしたその上で,外部指導者を部活動支援員として制度化し,教師の負担軽減をしていけないものかと取り組んで部活動外部指導者派遣事業を示され,現在も継続的に活動されていると聴きました。そこで,3点目に,現在,全国的に外部指導者と言われていますが,本市ではどのような位置付けに考えられているのかお尋ねします。以上で壇上からの質問とし,答弁によっては質問席からの再質問をお願いし終わります。 ○市長(中重真一君)  川窪議員から1問の御質問がありました。1問目の3点目は私が,その他は教育委員会が答弁します。1問目の中学校の部活動の在り方についての3点目にお答えします。私は小学校時代にサッカースポーツ少年団で,中学校時代はバスケットボール部で,高校大学時代はラグビー部で汗を流しました。先日の日曜日も南日本社会人リーグのラグビーの試合に後半だけですが出場したところでございます。同じ釜の飯を食うとの言葉がありますが,つらく苦しい練習もチームメイトとともに乗り越え,試合に勝つ喜び負けた悔しさを味わうとともに,様々な経験を重ね,人として大切な心と体を養うことができました。当時のチームメイトとの友情は今でも私のかけがえのない宝です。このように部活動は教育活動の一環として,人間形成に大いに寄与していると考えており,本市の子供たちがスポーツや文化及び科学等,様々な分野で活躍している様子を心躍る気持ちで応援しております。本市の中学校における部活動については,9中学校で18名の外部指導者にお願いしている状況であり,部活動における生徒の活動をより充実させ,顧問の指導技術の向上及び心身の負担軽減を図るために,専門的な知識や技能を有する外部指導者と顧問が連携した指導体制の更なる充実が必要と考えております。私と致しましても,部活動への支援策について,霧島市総合教育会議等において教育委員会との連携を図りながら,教育行政に果たす責任や役割を明確にし,部活動を行う環境整備等,教育に関わる施策の充実に努めてまいります。 ○教育長(髙田肥文君)  次に,1点目にお答えします。中学校学習指導要領では,学校教育において,知・徳・体のバランスの取れた生きる力を子供たちに育むことを目指しており,部活動は学校教育の一環として,生徒の自主的,自発的な参加により,スポーツや文化及び科学等に親しませることを通して,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵養,互いに協力し合って友情を深めるといった好ましい人間関係の形成等に資するものと考えております。教育委員会としましても,部活動の教育的意義は大きいものと捉えており,各学校に適切な指導及び運営の下での活動の充実を奨励しているところでございます。次に,2点目にお答えします。本年3月に,運動部活動の在り方に関する総合的なガイドラインがスポーツ庁から示され,その中では,生徒が生涯を通じてスポーツに親しむ基礎を培うことができるよう休養を適切に取り,合理的でかつ効率的・効果的な活動を推進するとともに,学校全体として運動部活動の指導・運営に係る体制を構築すること,生徒の心身の健康管理や事故防止,体罰及びハラスメントの根絶等が求められております。教育委員会としましても,本ガイドラインの趣旨を踏まえ,管理職研修会や中学校部活動顧問等研修会等を通して,平日1日,土日のうち1日の,週二日以上の休養日を設けること,1日の活動時間は,平日では2時間程度,学校の休業日は3時間程度とすること,勝利至上主義によらず,生徒の自主的,自発的な活動を尊重し,スポーツや文化及び科学等に親しませる指導を行うことなどを周知しているところでございます。部活動の顧問につきましては,専門外の種目を指導しなければならない場合も多く,指導方法や運営等に苦労があることは承知しておりますが,学校の職員数も限られていることから,校長が職員一人一人と面談等を行い,経験を積み上げることや生涯にわたって学び続けることの大切さなどを確認することで理解を求め,分担を決めているところであります。 ○5番(川窪幸治君)  すばらしい回答を頂きました。ありがとうございます。順次再質問をさせていただきたいと思います。1点目からですが,現在,本市のほうで部活動に入部している子供たちはどの程度いるのか。分かりましたらお願いします。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  平成29年度の霧島市の調査によりますと,全中学生の数が3,535人,それに対して部活動に入っている人数は2,742人,したがいまして,加入率は77.6%となっております。 ○5番(川窪幸治君)  私も調べたところなんですが,これは運動部に関してなんですが,2001年度は65.9%,2015年が63.4%,今の数字を聴く限り,本市のほうが高いようでありますが,これは運動部に限ったことですか。それとも,文化系も入ってのことでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  ただいま申し上げました数字は,運動部と文化部を合わせた数字でございまして,このうち運動部に関して申し上げれば,62.5%の加入率となっております。 ○5番(川窪幸治君)  半数以上の確率で子供たちは部活動のほうに一生懸命励んでいるところがよく分かります。ただ,ほかの県に比べると少し低いのかなというような印象を受けますが,ここに関わる先生たちの割合が分かりましたらお願いします。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  こちらも昨年度の実績でございますが,教職員数269人のうち顧問を引き受けている先生の数は233人でございまして,その割合は86.7%となっております。 ○5番(川窪幸治君)  これを見て明らかですが,先生たちの確率のほうがぐんと高く,先生たちの負担のほうが高いのかなというところも,数字から分かると思います。今,本市は77.6%になっておりますが,鹿児島県の部活動稼働率は77.6%が全国で何番目ぐらいに入るか御存じでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  これも,どのデータからその数値を出すかということによっても,私もいろいろなデータを調べてみましたけれども,若干の違いがございまして,大体真ん中から40番目ぐらいの間の数値が多かったところでございます。 ○5番(川窪幸治君)  私もこの数字を調べるときに,ほとんどが部活動稼働率になってくると運動系の部活動の数字になってきます。だから,文化系のほうは入る入らないはものすごく難しいところでありますが,47都道府県の中で私が調べたところなんですが,岩手県が98.6%と非常に高かったです。そのときの資料の順位でいくと44番,77.7%となっております。これは下から数えたほうが早いと言うべきではないかと思いますが,この結果を踏まえてどうでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  順番までは把握していないところなんですけれども,ものすごく加入率の高い県とそれ以外は大体7割から8割でほとんど横並びだったというふうに理解しておりますが,御指摘いただきました1番の岩手県,こちらのほうは,ほとんどの学校で全生徒に部活動の加入を義務付けていると。そういう状況があるようです。そのような関係から,非常に部活動についても過熱しているという状況も聴いております。一方,鹿児島県では,学習指導要領に示されたとおり,ほとんどの学校で部活動は生徒の自主的,自発的な参加ということとなっており,それ以外,この数字に含まれていないもののうち,スポーツクラブ,あるいは,習い事等を選択している生徒もいるため,そのような率になっているものと思われます。 ○5番(川窪幸治君)  今,おっしゃるとおり,部活動参加はどうしても自主的,自発的ということになってくると思います。そこで個人的に聴き込みをさせていただきました。四つほど部活に入らないというか,参加しないという理由の一つ目,入りたい部活がないから,例えば,ダンス部とか,バドミントンなど,ほかにもいろいろ出てきたのですが,代表的なところでいうとダンス部,バドミントンでした。二つ目に,中学校の部活よりもクラブのほうが強くて練習になるからと。先ほど言われましたとおり,確かにクラブ活動で専門的な技術者が指導すれば,もちろん伸びていく確率も高いということですので,当然のことだと思います。三つ目です。成績が落ちるからと親に言われたから。これも複数出てきました。いろいろ形が変わってくるとは思いますが,スポーツと一緒で勉強も学校が終わってから塾に行きます。これも当然,学校の部活をして,スポーツもクラブ活動に行けば当然一緒の状態になりますので,当然のことかなと思います。最後,四つ目なんですけれども,家でゲームや友達とゆっくり遊びたいからと。これも少なかったんですが,意見がありました。基本的に部活動は先ほど言われましたとおり,自発的,自主的な参加ですので,強制することは難しいと思います。ただ,その中で教育委員会のほうで部活に入らない子の理由とか,アンケートとかとったことがありましたらお示しいただければと思います。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  教育委員会と致しましては,部活動の加入状況や運営状況については把握しておりますが,部活動に入らない理由については具体的に把握していないところでございます。 ○5番(川窪幸治君)  今,把握をされていないということですが,生徒の気持ちを考えれば,自発的,自主的になりますので,必要がないかと思うかもしれませんけれども,部活動をせずに帰ってしまう,要は,時間ができてしまう。そういうときにまちをうろちょろするとか,そういうことにもつながりかねないですので,ぜひ一度アンケートをとっていただいてもらいたいと要望しておきます。次ですが,先日,5月9日NHKで放送がありましたが,東京の世田谷中学校におもしろい軽運動部というのができましたが,それは御存じでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  私もその番組を拝見させていただきましたけれども,この背景について調べてみましたところ,運動に興味はあっても,強豪部に入るのを躊躇したり,運動が苦手だったりする子供たちのために,気軽に体を動かすことを目標に始められたというふうに聴いております。 ○5番(川窪幸治君)  今,おっしゃったとおりです。軽運動部というのは,ボクササイズとか,リズム体操とか,そういうのを主にやっている部活動で,苦手な子であったり,そういう子供たちに少しでも部活動に親しんでいただければというような感じで作られた部活動と私も聴いております。教育委員会の方々も学校等の連絡やイベント等で,休みの日まで忙しくされて大変だと思います。部活動に参加せずに帰るよりは,やりたい部活動に参加し帰宅するほうが健全育成によい傾向だと思いますので,前向きな方向で考えていただければと思います。続いて,平成30年度,6月6日の朝日新聞に教職員の勤務時間は増えていると。文部科学省の全国調査によると,部活動などを含めた2016年度の1週間当たりの平均勤務時間は小学校で57時間25分,中学校で63時間18分,10年前より小学校で4時間,中学校で5時間増えた。この大きな負担の一つは部活動だと書いてありました。これを踏まえて本市は残業時間とかはどうでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  今年の2月から3月にかけて各学校の全ての教職員を対象にしながら,時間外の勤務状況の調査を行ったところです。それによりますと,やはり,中学校において時間外勤務の中で一番大きな理由としまして部活動が挙がっておりました。限られた期間の調査ではあったんですけれども,それによりますと,この期間に部活動指導をした職員の週当たりの平均部活動指導時間が585分ということで,約1週間で10時間弱の部活動指導をしていたということが速報値で示しているところでございます。 ○5番(川窪幸治君)  1週間で10時間程度ということで,全国平均でいうとかなり上がっているようですが,本市においても今,改善されてきつつあるという認識でよろしいでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  本市におきましては,教職員の勤務の状況を改善すべく,国のモデル地区として業務改善事業に取り組んでいるところです。部活動の在り方等についてもその一環として進めてまいるとともに,その他,いろいろなアプローチから業務改善を進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○5番(川窪幸治君)  次に,学校等で,私もPTAの役員を長くさせていただきましたが,学校等に夜遅くまで電気がついていて先生方がいらっしゃいます。多分,もちろんこれは業務だと,間違いなく業務だとは思うんですけれども,私の小さい頃に比べると先生方が帰るのが遅いのではないかと思ったりもするんですが,その辺はどうでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  季節によっても違いますが,夏場になりますと部活動が終了するのは7時前になりまして,それから,子供たちの下校指導をして,それから残った先生方がその日の業務に取りかかると,そのような現状がございます。しかし,こういう状況も含めて改善していく必要があると思っておりますので,今年から始めたんですけれども,教職員の出退勤調査,来た時刻と帰る時刻を記録して帰るというのをコンピューターで記録していくというシステムを取り入れましたので,そういうことだけで帰宅時刻が早くなるとは思いませんが,教職員の意識改革に役立てていきたいと考えているところでございます。 ○5番(川窪幸治君)  業務であったり,部活動であったりと,先ほども聴いたとおり,部活動の時間的には,夏場になれば2時間程度になるかもしれませんが,冬場になると部活動はする時間があるのだろうかというくらい,四,五十分であったり,運動して帰るとか,その程度になったりするみたいですので,その辺は部活動のためだけではないのかなと思います。そこで,私がちょっと聴いたところによりますと,仕事の時間が延びた要因として,SNSの問題ではないかと,ちょっとお聴きしまして,スマホやタブレットで使用問題が保護者から学校のほうに相談がきているというお話を聴いたのですが,ここで出てくるのが既読無視であったり,使用時間の問題であったり,昔の私たちの頃にはあり得なかった新進機器でございます。この機器があることによって,今,先生方の時間の大幅な負担になってきているのではないかと思うのですけれども,その辺のところはどうでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  子供たちの人間関係トラブルの中で,これまでは目に見えるような衝突とかがあったりしたんですけれども,確かに今,議員の御指摘のように,SNS等を介したコミュニケーションによりトラブルが生じていると。また,そういったものが相談として学校に寄せられているということがあるのは事実でございます。当然,それだけではございませんけれども,そういった相談が増えるこというのは現状としてございます。 ○5番(川窪幸治君)  それでは,資料のほうをお願いいたします。これは今のスマホの問題になりますが,ここの上に書いてありますスマホ等使い方の約束。このチラシになるんですが,下のほうに書いてあると思いますが,霧島市PTA連絡協議会。このPTA連絡協議会が独自に霧島市で発信した活動でございます。大変すばらしい活動になっていると思います。私も読ませていただいて,この活動が平成28年6月頃から準備をされ,平成28年の12月に配られました。その市P連のときに私も参加しておりました。PTA会長としておりました。そのときに一言ずつ話すということで,これを私も本学校で周知させますということで大きな声であげたんですが,なかなか周知できないところが本当でございます。このようなすばらしい活動があるのですから,下のほうを見るとPTA連絡協議会,校区外生活指導連絡会,霧島市校長会,霧島市教育委員会と四つ書いてありますので,教育委員会のほうからも,確かに教育委員会のほうから見ると,買い与えたのは親であるというところはよく分かります。しかし,学校側も間に挟まれ,苦慮しているところがありますので,何とかこれを周知していただいていい活動を続けていただきたいと思います。また,これを聴いたところによりますと,今,この活動に賛同され,肝付,大隅,曽於,大隅半島のほうは,ほぼこの活動を周知していこうという動きもあると聴いております。ぜひ,こういういいことは霧島市のほうから,本市から発信していただければと思います。次に,三重県桑名市教育委員会が平成28年に出された部活動ガイドライン,この中には保護者から出ていた部活動の時間が長すぎるということに対して,先ほども言われましたけれども,週休2日制を取り入れ,この週休2日制を取り入れたことで部活動の休みが増えて生徒がリフレッシュし,大会等で成績が伸びたという結果が出ています。桑名市教育委員会の見解では,生徒が他のやりたい時間を保証することがかなり求められているというお話でした。他のやりたいこととは,家族との時間,友達との時間,ゆっくりすることが心のゆとりにつながり,体調管理や健康維持を整えることになるのではないでしょうか。部活動ガイドラインの部活の改革という柱の中で,生徒の自主的,自発的な活動を取り入れた部活動ガイドラインを早急に制作していただくというわけにはいかないでしょうか。どうでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  本市としましては,スポーツ庁が出しました運動部活動のガイドライン,これを基にしながら,細かいルールを定めながらその運用についての指導をしているところでございます。うちがガイドラインを作っているというわけではないのですが,その中で特に平日に1回,土日のうち1回の週に2回は休養日を設けることと。この辺りの徹底を呼びかけております。議員の御指摘のように,これは教職員の負担軽減というだけではなくて,子供自身の活動の質の充実ということにもつながっていくと思います。ある分析によりますと,適切な休養を挟むことのほうが筋力トレーニングにつながってよいというデータもございますので,そういったことも示しながら,生徒の過重な負担にならないよう,指導者の認識も高めてまいりたいとそのように考えます。 ○5番(川窪幸治君)  今年の3月にスポーツ庁のほうから出されたガイドラインを基にして,よく話をされてすばらしいガイドラインを作っていただきたいと思います。学習指導要領の中で重視されている生きる力という言葉ですが,小学校,中学校の義務教育の9年間の中で子供たちに学習指導をさせるべきことが,この生きる力ですと書いてあります。私も部活動のことを調べるうちに分かってきたことなんですが,すばらしい言葉だと思います。この生きる力ということを学校からPTAや保護者に周知していくべきではないかと思うのですが,その点についてはどうでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  この生きる力という言葉が使われるようになってもう久しいのですが,これは変化の激しい社会を生きる子供たちに身に付けさせたい確かな学力であったり,豊かな人間性,健康,体力のことを指しております。つまり,知・徳・体,バランスの取れた子供の育成ということで,これは現行の学習指導要領に示されました教育の基本理念でもございます。この生きる力は部活動も含め,教育活動全体で育むものであり,各学校においてはこの生きる力を教育の指針であります学校のグランドデザインの中核に据えながら経営を行っているところでありまして,その理念につきましては,あらゆる場面を通じて,保護者等へ浸透させているところでございます。
    ○5番(川窪幸治君)  現在,そのように周知されていくというのは分かるのですが,私が非常に勉強不足だったのか,7年間PTAの役員をしていたのですが,この生きる力を知りませんでした。調べるときに初めて気付きました。調べていくうちになんてすばらしい言葉なんだろうと。すばらしい言葉があるのに何で私は気付かなかったんだろうと。今一般質問を作りながら涙が出るくらい悔しい思いでした。なかなか周知されていないようですので,この生きる力というのはぜひ伝えていっていただきたいと思います。この生きる力を知ることで,もしかするといろいろな形で保護者からの御協力が得られるというようなことがあると私は思います。ぜひ,要望しておきます。よろしくお願いします。次に,2点目です。先生方はすばらしい教育理念の下,生徒に指導されていることはよく分かりますが,経験のない部活動を任されることは,非常にストレスや時間外の労働で気を使いながら悩みながらの指導だと思います。生徒と一緒に学び,時間を共有することで気付いた部活動の信頼関係をどのような形で学習指導に生かされているのかお聴きしたいと思います。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  部活動顧問は子供たちと一緒に共通の目標に向かって過ごす時間も多いことから,ほかの指導以上に生徒との信頼関係を築きやすい立場であるとそのように考えております。そこでしか得られない生徒とのつながり,こういったものを生かしながら生徒の成長に部活動顧問は関わっているところです。中学校におきましては,部顧問以外にも学級担任でありますとか,教科担任,あるいは,養護教諭など,それぞれの立場から子供たちと関わっておりますので,部活動だけではなく,教職員全体で子供たちの育成に努めている,そのように考えているところでございます。 ○5番(川窪幸治君)  私が聴き取りをする中でも,部活動を外部に任せるのではなくて,一緒にやっていくことで子供たちとの信頼関係がものすごくよくなって,学習指導のほうに生かされているという実体験を聴いておりますので,ますます先生方には頑張っていただきたいと思うところであります。また,次の点ですが,これは少し現場からの声としてあるのですが,教育委員会の中にも小学校の勤務の経験者,中学校の経験者がいらっしゃると思いますが,中学校の部活動の経験がない方がいらっしゃって,話し合いをするときに,部活動のことがよく理解できずに行き違いがあったりというような話も聴くのですが,その辺はどうでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  教育委員会の指導主事は,部活動の経験有無にかかわらず,部活動の意義やその在り方,運営等について理解し,適切に対応しておりますけれども,現場の意見等,そういったものをお聴きしました際には,丁寧に対応してまいりたいと思います。 ○5番(川窪幸治君)  なかなか教育委員会と学校と少しいろいろ壁があったりとかするかもしれませんが,ぜひ子供たちのためにもしっかり連携をしていただいて取り組んでいただければと思います。3点目です。先ほど外部指導者の入っている学校と部活動の種類,人数等がありましたが,この情報は1年前,新橋議員のほうから部活動の在り方の質問があったと思いますが,そのときと変わっていないようですが,これは間違いはないのでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  間違いはございません。そのときのデータでございます。 ○5番(川窪幸治君)  私が調べたところだと数が違ったものですから,私のほうから把握したところによると,15人になっておりました。学校の校数まではちょっと分かりませんが,18ではなくて,15の部活動,15ということになっております。部活動が一つ,二つ,五つぐらいのところで,なかなか参加されている方はいらっしゃらなかったようですが,そのような感じでしたので,また私のほうも確認させていただきます。3点目に入りますが,昨年まで国のほうで外部指導者の支援事業というのがありました。一昨年度まであったのですが,運動部活動の工夫,改善支援事業がありました。平成28年度に終了しておりますが,そこでお尋ねしますが,この外部指導者に対して支援を現在はできないわけですが,本市にこういう支援があればお示しください。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  本市におきましては,外部指導者についてふるさと達人支援プランの予算を一部必要に応じて活用しているところでございますが,この予算は限られておりまして,ほとんどの外部指導者につきましては,ボランティアに頼っているという現状でございます。 ○5番(川窪幸治君)  私も外部指導者ではないですが,保護者ということで中学校にお邪魔して指導させていただいているわけでありますが,私は別にお金が欲しいとかいうことで参加しているわけではなくて,私の娘がいようといまいと私も中学校に行って指導していたので,全然そういうお金がどうのこうのということはないです。そこだけは皆さん,外部の方がいらっしゃると思いますので。そこで,現在は隼人の錦江クラブのほうに指導者人材バンクというのがあって,ここに58競技で224人の登録があるようなんですが,これについてはこのような人材バンクを制作する,企画するつもりはございませんでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  社会教育課のほうで生涯学習ボランティアバンクというのはございますが,現在のところ部活動の外部指導者として活用できるような方は登録されておりません。今後,他課や関係団体とも情報交換をしながら,連携が図れないか,また,教員OB等も活用できないか,そういったことも検討していく必要があると思います。 ○5番(川窪幸治君)  霧島の人材が宝でございますので,ぜひ,人材バンクを作っていただいてやっていただけたらと思います。今日はスポーツ・文化振興課の方も見えているようですので,外部指導者になるとスポーツ振興課の方たちのほうでいろいろと情報を持っていらっしゃると思います。スポーツ協会や少年団,こちらのほうで協力を得て,教育委員会のほうから要請があったりした場合は,スポーツ・文化振興課のほうではどうでしょうか。御協力いただけますでしょうか。 ○スポーツ・文化振興課長(中馬 聡君)  教育委員会から協力要請がございましたら,情報等を提供し,協力してまいりたいと思います。 ○5番(川窪幸治君)  スポーツ・文化振興課のほうからも御協力を得られましたので,ぜひ,また協議していただいて,早急に人材バンクのほうを作っていただきたいと思います。最後になります。私も本市の13校に聴き取りしましたが,多くの学校で文化部を入れて15の部活動と13校で15名の外部指導者のほうが生徒のために時間を割き指導をしていただいております。学校と外部指導者や地域の方々と関係性はすばらしい信頼性ができていることがよく分かりました。それも各学校のすばらしい校長先生や教頭先生,職員の皆様がいて,生徒の皆さんと真剣に一生懸命取り組んでいるからだと感謝申し上げます。何をするにもお金という世の中でありますが,現在,御協力を頂いている指導者の方々は気持ちであったり,小学校からの継続的な指導をしたいということから,学校や生徒とコミュニケーションを取ったり,決してお金ではないということを御理解していただき,だからこそ,今だからこそ,霧島市の宝である人材で外部指導者や地域の方々を巻き込んだ学校と部活動の在り方を作っていけるのではないかと考えています。最後になりますが,部活動を学校の教育の一環として進めていくことで,運動部,文化部ともに心身を鍛えられ,健全育成,体力向上,生きる力の向上につながり,義務教育での学習指導がよりよいものとなり,生徒の部活動の環境や先生方の環境も飛躍的に向上させることのできる外部指導者を制度化し,部活動ガイドラインを制作することで学校経営も軽減化し,生徒にも先生にも負担を掛けず,保護者の方にも配慮された部活動の在り方が実現できると思います。市長もスポーツを愛され,子育て環境日本一と掲げられていますので,一言思いを頂いて,私の一般質問を終わりたいと思います。 ○市長(中重真一君)  議員の部活動に対する熱い思い,スマホやSNSの問題等まで含めて今日お聴かせいただいたところでございます。部活動の重要性というものについては,私も十分承知いたしております。外部指導者につきましては,また外部指導者が指導ができる環境,職場の理解とその外部指導者の方が働いている職場の理解等も必要となってまいります。少年団等まで含めれば,市役所の職員の中にもそういった少年団の指導者,外部指導者もおりますので,市としましてもそういった職員が少年団であったり,部活動で指導をしやすい環境づくり,そういったところを側面的に支援していければというふうに思っております。部活動の加入率のお話もございました。本市と致しましては,大体全国平均よりちょっと下ぐらいというお話でございましたが,逆に部活動も含めてスポーツクラブがあったり,塾があったり,子供たちがいろいろなところで活躍ができる環境が部活動以外にも整っている結果なのではないかなというふうに考えております。部活動も含め,子供たちが自分の本当に好きなこと,集中できること,そういったことに打ち込んでいける環境づくりを整えていきながら,子供たちの健全育成,人間形成に市としましても,そういった環境づくりに取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○5番(川窪幸治君)  これで一般質問を終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,川窪幸治議員の一般質問を終わります。次に,12番,木野田誠議員から1件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○12番(木野田誠君)  議席番号12番,霧島市政クラブの木野田誠でございます。ただいま議長より私の一般質問に対する許可を頂きましたので,心から感謝を致しながら事前通告に従い,1問6点について質問させていただきます。傍聴席の皆様には私の質問時間まで残っていただきありがとうございます。ぜひ,霧島市議会を理解して帰っていただきたいと思います。よろしくお願いします。霧島地区における環境整備についてお伺いいたします。1点目に霧島公民館についてであります。霧島公民館は昭和46年に新築されまして,平成8年には玄関部分が改築されて,現在47年間を経過している建物であります。図書室を有し,成人式を始め,文化祭等,地域の主立った行事の会場となり,また,社交ダンスや霧島神楽の練習の場としても現在利用されている建物でもあります。昨年5月に公共施設マネジメントの説明会が行われ,平成31年にはこの施設を壊して,跡地については民間譲渡するとの説明がありました。しかしながら,今般,耐震診断が行われ,耐震度はゼロであったと聴いております。この結果を踏まえ,今後の方向性はどのように計画されるのかお尋ねいたします。2点目に,外国人を中心に霧島神宮駅を利用する観光客が駅周辺で迷っておられます。観光案内所の設置や駅周辺を案内する看板,チラシの作成など交通アクセスへの案内を含めた受け入れ態勢の充実を図るべきではないでしょうか。3点目に,霧島地区には子供が遊べる遊具を備えた公園がありません。牧園地区でも請願という形で,今回,出されておりますが,公衆トイレ,休憩所,遊具を備えた公園はできないものでしょうか。4点目に,地区内の県道60号線の整備拡幅について,今年度,枦田から田口の間の実施設計が決まりました。今後の取組要請はどのように考えていらっしゃるのかお伺いいたします。5点目に,現在,牧園町高千穂及び霧島田口[296ページに訂正発言あり]には,火山ガス探知機を設置して市庁舎内でガスの有無を確認できるシステムがあるとのことです。高千穂河原にはありません。同じシステムの火山ガス探知機を設置し,観光客,登山客,職員の安全性を図るべきではないでしょうか。6点目,市街地の通りには防犯カメラが設置されていますが,近頃の子供たちの安全や老人,あるいは,認知症等のことを考えると,中山間地域等にも主立った道路,あるいは,公的施設等にも市として防犯カメラの設置の必要性があるのではないかと思います。以上,1問6点について壇上からの質問でありますが,2点目,3点目,4点目につきましては,先に行われました議員と語ろかいでも出された質問でもあります。的確な御解答をよろしくお願いいたしまして,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  木野田議員から1問の御質問がありました。3点目は私が,1点目が教育委員会が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁します。1問目の霧島地区における環境整備等について問うの3点目にお答えいたします。本市の公園は緑地の保全から公園緑地の整備,その他の公共公益施設及び民有地の緑化の推進まで,まちの緑化全般について将来のあるべき姿とそれを実現することを目的に,平成25年3月に策定した,霧島市緑の基本計画に基づき整備を行っております。公園整備に当たっては,利用者層や区域,人口,地域の状況などの整備条件を十分に勘案しながら計画的に進める必要があります。霧島地区には,霧島神話の里公園や霧島緑の村など大型の公園は整備されておりますが,子供たちが気軽に遊べる公園整備を求める要望があることをお聴きしております。このようなことから,霧島地区の公園整備につきましては,今後,利用者や地元の意見を伺いながら検討していきたいと考えております。 ○教育部長(中馬吉和君)  次に1点目にお答えします。現在,本市では,公共施設管理計画の中で,将来にわたり維持すべき施設とそうでない施設の見きわめを行うことで,施設保有量の見直し,適正化を図ることとしており,この方針に基づき,霧島地区においては,総合支所の空きスペース活用方針の中で,霧島公民館の機能移転に関する方向性を検討することと致しております。霧島公民館は,昭和46年に建設され,既に47年が経過しており,移転するか否かを判断する材料の一つとするため,昨年度に耐震診断を実施したところです。その結果,平成8年度に増築したエレベーター棟部分も含めて耐震基準を満たしていないことが判明したことから,本年度は,現公民館を現在地で利用し続けるとした場合に,必要な耐震改修,その他当該施設の機能維持に要する経費と,霧島総合支所に公民館機能を移転するとした場合に必要な改修費用を比較検討するとともに,地元の皆様方の利便性も考慮しながら,最終的には,霧島市公共施設マネジメント計画推進本部等での協議を踏まえて,本年度中にその方向性を示していく予定であります。 ○商工観光部長(池田洋一君)  次に2点目にお答えします。先ほどの平原議員の質問でも答弁いたしましたが,観光案内につきましては,霧島市観光協会が主体となり,霧島神宮前の霧島市観光案内所,丸尾の霧島温泉市場観光案内所,鹿児島空港内の空港PRブースの3か所において,外国語にも対応した案内を行っているほか,市街地においては,隼人駅前のねんりんや旧商工会議所内のきりしまミクスでも案内を行っているところです。また,平成27年度に霧島神宮駅や塩浸温泉龍馬公園など市内の43か所の観光施設等において,増加傾向にある訪日外国人にも対応した多言語表記の観光案内板を設置し,案内看板を見ての問い合わせにも対応しながら,本市の観光情報の提供など観光客の利便性の向上を図っているところであります。また,霧島神宮駅における観光案内所の設置については,ブースの確保や人員,経費等の課題があることから,駅構内に霧島神宮や神話の里公園,丸尾などの主要な観光施設を記載したポスターサイズのバス時刻表を掲示するとともに,駅員を通じて,直接観光客に観光マップやパンフレットを配布いたしております。今後,本市を訪れる外国人観光客の増加が予想されることから,観光客が抱える不安や問題を少しでも解消できるよう,関係機関と連携して対応してまいりたいと考えております。 ○建設部長(島内拓郎君)  次に4点目にお答えいたします。県道60号国分霧島線は,災害時の緊急輸送道路として重要な路線であるとともに,本市の主要観光地間を結ぶなど,観光・産業に欠かせない路線であります。本路線のうち霧島地区内における整備状況については,これまで道路改良が進められているものの,一部の区間において幅員狭小や歩道の未整備など,安全性と利便性の確保が課題となっております。このような中,地元の枦野地区や待世地区の地域まちづくり事業実施計画書において,継続して道路拡幅の要望がなされており,市としましても,毎年,県へ要望を行ってまいりました。その結果,今年度,霧島神宮南側へ改良済の末端から国分方面へ,約900mの区間の事業に着手することが決定し,今後,実施設計を行い,地元説明会の開催後,本格的に用地交渉を進める予定と伺っております。市と致しましては,新規区間の早期完成に向け協力するとともに,残された未整備区間につきましても,早期に着手頂けるよう引き続き要望を行ってまいります。 ○危機管理監(新村 司君)  次に,5点目にお答えします。現在,市では,牧園町高千穂及び霧島田口の2か所に,計測データをネット回線により自動的に送信する機能を持った火山ガスの検知器を設置しておりますが,高千穂河原には,このような自動検知器を設置しておらず,自然公園財団の職員が簡易計測器により手動で計測し,電話により連絡している状況です。自然公園財団の職員や登山者等の安全確保の観点から,高千穂河原にも牧園町高千穂及び霧島田口の既設のものと同程度の自動検知器を設置することに関し検討してまいります。次に,6点目にお答えします。現在,本市では国分駅や隼人駅の駐輪場などに防犯カメラを設置し,犯罪の未然防止に努めております。このような中,中山間地域における道路には,国道,県道も含め防犯カメラは設置されていない状況です。なお,国分地区及び隼人地区の一部の市道等には,国分通り会連合会や隼人駅前通り会が市の補助金を活用して防犯カメラを設置されております。防犯カメラにつきましては,行方不明者の捜索時等において有効な場合もあると考えられますが,中山間地域の数多い道路に防犯カメラを設置し効果を発揮するためには,設置数,設置箇所など課題が多いと考えています。中山間地域を含む市内の道路での防犯カメラ設置につきましては,他自治体の動向等も踏まえ,その必要性を総合的に検討する必要があると考えます。 ○12番(木野田誠君)  それぞれに回答を頂きました。2問目以降の質問をさせていただきたいと思います。まず,公共マネジメントの中央公民館,霧島公民館の件についてお伺いいたしますけれども,説明が昨年の5月に行われ,平成31年には壊すとの説明があったわけですが,このいの一番にこの説明会というのは,この年初めて行われたわけですけれども,まず霧島公民館が対象になった理由というのは何だったんでしょうか。 ○財産管理課長(田上哲夫君)  本市における全ての施設のうちに,最初の5年間の計画の中で対象とするべき施設をピックアップいたしまして,その中の地域における主要な施設について対象になったものについて,そういった施設に対する今後の考え方を案としてお示しして,皆様の御意見を頂いたというところでございます。 ○12番(木野田誠君)  5年間のうちに,対象になる建物として選んだということであります。それでは,平成29年度の予算,耐震診断を受けるようになったのは,どういう方針からそういう方向に至ったのか,そこを教えてください。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  平成29年度の耐震診断につきましては,近隣施設を活用したサービスができないかということも課題の一つになっておりまして,霧島地区につきましては,霧島総合支所内に機能を移す空き部屋なり,面積的な活用の方法があるのではないかということで,それを比較検討するための一つの材料とするために予算化して耐震診断を行ったところでございます。 ○12番(木野田誠君)  今,比較検討ということで,総合支所に機能を移すための比較検討ということでありましたが,これはいずれにしても耐震化をするにもお金が掛かる。総合支所に機能を移すにしてもそのままでは使えない,総合支所も手を加えないとそのまま移動することはできない。その辺の費用の比較対象ということでよろしいですか。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  おっしゃるとおりでございます。 ○12番(木野田誠君)  例えば,総合支所に移すより,耐震化を進めたほうがいいという判断が出た場合は,耐用年数がそれぞれあるわけですけれども,まず耐用年数をお伺いいたします。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  耐用年数につきましては,財務省例によりますと50年ということになってございます。 ○12番(木野田誠君)  耐用年数は減価償却でいうと50年。公共住宅法ですか,これは70年というふうに私は聴いているんですけれども,これで間違いないですか。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  間違いございません。 ○12番(木野田誠君)  その費用の比較をして,まだ耐震化したほうが安いというようになった場合,この50年ないし70年ある耐用年数は,どういうふうに耐震化した場合になっていく予定ですか。 ○教育部長(中馬吉和君)  答弁の中でも申し上げましたが,まずコストの比較を致します。ただし,今,議員が申されましたように,明らかに耐震化をしたほうがコストの削減を図れると。かなりの差が出た場合につきましては,そのコストのもとに判断する要因はかなりウエイトを占めると思いますけれども,ただ,答弁の中でも申しましたように,そこを利用されている方々がいらっしゃるということと,あそこの公民館の立地条件は県道から狭い道路に入らなければならなかったり,駐車場も狭かったりと,そういうようないろいろな要因等もございますので,最終的にはそれらを総合的に勘案しながら判断をしたいというふうに考えております。 ○12番(木野田誠君)  ここでは必ずしも総合支所に今の中央公民館の機能を移転するということは前提ではないという理解をしていいですか。 ○教育部長(中馬吉和君)  基本的にこの公共マネジメント計画というのは,公共施設の保有量の見直し,適正化を図るということが一つの目標でございます。そのためには,機能を移転して複合化できる部分については複合化するという方針が基本的な考え方となって,今回,このような耐震診断を行ったりしているわけでございますので,そういう考え方に基づけば,基本的には利便性がもし向上されるのであれば,総合支所のほうに移転することが望ましいというふうに考えているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  基本的な考え方としては,そういう方向性が強いというのもあるわけですけれども,あの一帯はまとめて開発していただくというような霧島地区の中心部にある場所でもありますので,そういうことも考慮して考えていただきたいと思います。霧島公民館の維持管理費はどれぐらい掛かっていますか。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  後ほど調べてお答えさせていただきます。[137ページに回答あり] ○12番(木野田誠君)  先ほども話が出ましたように,どっちにしろ耐震化をして残すにしろ,総合支所に機能を移すにしてもお金が掛かるわけですけれども,この公共マネジメントの説明以来,この霧島公民館の存続について,残してほしいという意見と壊してはだめだという意見が賛否両論の意見があるのは現実なわけですけれども,いずれ総合支所庁舎に機能を移すのであれば,総合支所を含めた利活用の青写真,含めたというのがその近辺のことも考えて,後ほど出てきますけれども,観光案内所の問題とか,いろいろあるわけですけれども,そういうのを含めた青写真を,壊す,壊さないの前に,やがてこういうふうに霧島公民館がなくなったらこういうふうになっていきますよという青写真を示していただくことが市民に対する一番の親切ではないかなというふうに私は考えるんですけれども,その辺はどうでしょうか。 ○財産管理課長(田上哲夫君)  霧島神宮駅を含めた総合支所周辺のエリアは,地区の拠点としての役割を果たしていくことが期待されております。地区の拠点としての機能,役割を検討して,将来の地域づくりの取組の一環として総合的に検討を行い,計画的に推進してまいりたいと考えておりますが,公民館の件につきましても,先ほど教育部長のほうから答弁したとおり,今後の方向性を今年度中に示していく予定でございますので,その間では地区の方々と話し合いを持って進めてまいりますので,御理解を頂きながら進めてまいりたいと考えております。 ○12番(木野田誠君)  先ほども申し上げましたように,現在,霧島公民館はダンスの練習とか,霧島神楽の練習の場としてもなっているわけですけれども,総合支所にこのような練習をする場所が作れるのかどうか,設けられるのかどうか,そうなった場合は,このような練習をする団体が既にあるわけですから,そういう人たちをどういう場所で,練習の場として今まで提供してきたわけですから,これをどういうふうに提供していくか,その辺も十分考慮して判断をしていただきたいと思いますがどうでしょうか。 ○教育部長(中馬吉和君)  現在の公民館の利用実態等についても調べさせていただいておりますので,それらは十分勘案した上で対応いたしたいと思います。 ○12番(木野田誠君)  では,ひとつよろしくお願いいたします。次に,2点目に入らせていただきます。観光看板は先ほど回答書の中にありますように,大分改善されてきたと思います。外国語の表示については,先般,私も一般質問しましたけれども,その時点では外国語表示もなかったわけです。ちょっと写真を出していただけますか。2番目,これは霧島神宮駅です。駅ですけれども,人が一人も写っていない駅です。3枚目,この看板には日本語と英語の表示がしてありますし,次,この看板の横にスマートフォンをかざすと案内が出るように,これも何年か前に新しく設けられた手法であります。次,これは新しく建てられた足湯の看板です。駅の近くに足湯があって,いろいろな人が足を癒やしていらっしゃいます。次,これは前からありましたけれども,大きな霧島の四季を表した看板ですよね。次,この2月,3月霧島周遊観光バスというのが隼人から丸尾,霧島神宮を通って霧島神宮駅まで来ているわけですけれども,このバスの時刻表,案内には日本語と英語の表示がちゃんとしてあるわけです。次,これは鹿児島交通の時刻表です。この時刻表については,前に霧島神宮駅前のことについて質問したときに,鹿児島交通に英語表示もするように要請してくださいということでお願いをしましたけれども,これは改善されておりませんでした。次,これはちょうど昼近い午前中でしたけれども,行ったときに特急が着きまして,特急から降りてきたお客さんが霧島神宮駅の前をバッグを引っぱって,バス乗り場が分からなくてうろちょろしているところです。結局,その辺をうろちょろして,お店屋さんに場所を聴いてまた駅のほうに引き返してくる写真です。次,結果的にバス停が見つかって,ここで十五,六人いらっしゃいますか,ほとんど外国の方です。次,後ほど出させていただきますけれども,これは霧島神宮駅の構内です。本論に入らせていただきますが,先ほど周遊観光バスの看板がありましたけれども,非常によく英語と日本語で表示してあるんですけれども,欲を言えば,看板が小さ過ぎます。もうちょっと大きな看板を作って周遊観光バスの宣伝もぱっと誰もが見られるように,ぜひ作っていただきたいなというふうに感じました。どうですか。 ○観光課長(八幡洋一君)  先ほどの答弁の中にもありましたとおり,今回,ポスターサイズのバス時刻表を鳥居を入ってすぐ右にガラスがあるんですけれども,そちらのほうに周遊観光バス,路線バスのこういうのをポスターサイズにしまして掲示をしてあります。先週に設置しているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  先ほど言いました鹿児島交通の時刻表と霧島神宮駅で話し込んでいたら新潟から来た女性でしたけれども,バスの中で外国語のアナウンスがなかったのであれが欲しいですよねという声がありましたので,この2点だけは鹿児島交通にまた要請をしていただきたいと思います。先ほど言いましたように,こういう外国語表示とか看板とか大分改善されてきて,観光課のほうでも一生懸命やっていらっしゃるのは非常に理解するわけで,先ほどの回答の中にもいろいろなところでこういうことをやったというふうに書いてありますが,そのとおりだと思います。そこで,霧島神宮駅前のことに絞って,外国人旅行者が先ほどみたいに降りてきて,近隣の商店街とかに来て尋ねられることが幾つかあるんですけれども,どういうことを主に尋ねていらっしゃるか理解していらっしゃいますか。 ○観光課長(八幡洋一君)  霧島神宮駅に降りられたお客様が,霧島神宮がすぐ近くにあると思って来ていらっしゃるというのが一番多いのかなと思っております。 ○12番(木野田誠君)  今,おっしゃったことは前から霧島神宮駅におりて,目の前に霧島神宮がないということで,私はこれからどうしたらいいんだろうということで迷っていらっしゃるということはしょっちゅうある話ですけれども,そのほかに,まずバス乗り場が分からない。歩いて霧島神宮まで何分掛かりますか。次に,高千穂牧場まで歩いて何分掛かりますか。食事をするところはどこかないですか。コインロッカーはないですか。ああいう大きなキャリーバックを預けられるためだと思いますけれども,コインロッカーは駅にもあることはあるんですけれども,大きなコインロッカーがないというのが現実だと思います。このようなことをよく外国人旅行者が近辺のお店に来て,質問されるということであります。そこで先ほど平原議員の質問のときにもこういうパンフレットを作ってやっていらっしゃるということで,私は先ほど頂いたんですけれども,この霧島旅ガイドというのは我が家にもあります。外国語で表示したのはうちにはありませんでした。そういうようなことで,こういうふうに観光課のほうでも一生懸命やっていただいているんですけれども,そこで一つの提案なんですが,こういうふうに近辺の商店街とか,あそこはクリーニング屋もありますけれども,そういうところに来て,外国のお客様が先ほどの写真にもありましたように,毎回,毎回ああいうふうに訪ねてこられるわけですよね。神宮駅の駅員さんにもそうですけれども,実際,この旅行者が迷っているのは,こういうような霧島全体のことを迷っているのではなくて,先ほど言いましたように,バス乗り場はどこか,食事をするところはどこかにないか,あるいは,霧島神宮駅まで歩いて何分掛かるのか,こういうことを聴いていらっしゃるわけですから,その辺のことを分かるような案内所,A3でも何でもいいですけれど,例えば,今,観光案内所がないわけですから,そういう訪ねてきたお店とか,そこの人がバス乗り場はここですよというようなこういう紙でもいいですから,駅周辺,ほんの近辺,遠くても総合支所が入ったぐらいの案内書を作って,それを尋ねてきた人に渡すなり,あるいは,駅員さんに渡してもらうなりしていただくような方策というのはできないものですか。神宮駅にもこのようなパンフレットを確かにいろいろ置いてありますけれども,降りたお客さんというのは,僕らもそうですけれども,観光地に行ったら,あるいは,外国に行っても,駅を降りたら真っすぐ行くのは人間ですよね。だから,そこで迷って初めてそういうところを訪ねていくわけですから,そういうようなほんの近辺のガイドマップというのが作る気はないですか。 ○観光課長(八幡洋一君)  今,作成しておりますマップにつきましては,市が作成したものは一つもなく,観光協会のほうで作っていただいているというのが現状でございます。その一つの理由として,どこをもって観光マップに記載をするのかという基準がなかなか難しい。公正公平を保つために皆様を載せないといけないということになろうかと思いますので,基本的には観光協会に加盟している店舗等を載せさせていただいているのが現状でございます。このようなことから,市が駅周辺の店舗を全て載せてマップを作るというのは厳しいかなというふうに思っておりますけれども,駅の通り会の皆様とも協議をしながら,隼人においては活性化委員会の方々が作られたり,霧島神宮温泉郷の方々が作られたり,温泉郷の方々,旅館協会とか,そういう方々が中心となって作っていらっしゃいますので,そういうことができないかを,今後,地元の方と協議をしながら検討していきたいと思っております。 ○12番(木野田誠君)  難しいのであれば,難しいかと思いますけれども,ここはその音頭をとっていくのが行政ですから,行政がそこの音頭をとってやらないと前に一歩も進まないわけですよ。こういう現状ですから,本当に困っているのは,しょっちゅう聴きにこられる皆さんがそういうふうに観光案内所を作ってくれというようなことを言うわけですから,その現実を踏まえて対応しないと行政とは言えないわけですから,そういうような神宮駅近辺の人たちが強く観光案内所を作ってくださいというようなことで,そういうようなお客さんが迷わないように案内できるようにということであるわけですが,以前質問したときに,総合支所に行っていただければ,あそこに英語のできる子もいますからという話もありましたけれども,余りそれは機能していないようであります。民活等を利用してでも,ここは何とか観光案内所を,先ほど写真にもありましたけれども,霧島神宮駅の中に昔は売店であったスペースがあるわけです。ああいうところを利用するなり,外に出て民活を活用するなりしていただかないと,言えば,課長もよく聴いていらっしゃると思いますけれども,あの近辺の悲痛の叫びですよ。市長どうですか。観光案内所を作ってくださいよ。 ○市長(中重真一君)  まずは,霧島神宮駅に来られた観光客の方に霧島市としておもてなしができるよう,先ほどからバス停が分かりづらいとか,いろいろそういった問題をお聴きしたところでございます。地元の商店街であったり,通り会の方々,そういった方々と行政が一緒になって霧島神宮駅,また,霧島神宮駅周辺,そして,霧島神宮まで活性化,盛り上げていかなければいけないと考えておりますので,先ほど観光課長も申し上げましたが,地元の方と協議しながらどういった形でしっかりと観光客の方におもてなしができるかということをまずは考えていきたいというふうに考えております。
    ○12番(木野田誠君)  時間がありません,次に進まさせていただきます。子育て環境日本一を掲げる市長の,そして,今日よく出てくる言葉に平等という言葉がよく出ますけれども,期待を寄せまして,子供が安心して遊べる場,大人が憩える場所,健康づくりの場となる公園が霧島地区にあったらいいのではないかなというふうに常々前から地区の住民の方々とともに思っているわけですけれども,これは一つの例として,中央公民館の前ですけれども,これは労災病院の宿舎があった場所ですけれども,ひとつこういうところを利活用して公園を。この前議員と語ろかいにおいての話では,グラウンドゴルフとか,ゲートボールとかするところがたくさんあるから,子供が遊べる場所,公園を作ってほしいということでありました。市長,お願いします。 ○市長(中重真一君)  冒頭,答弁の中でも申し上げましたように,霧島地区において子供が遊べる場所が,公園がないということはよくお聴きしているところでございます。先日は霧島東中学校の跡地等も見に行きましたが,すばらしい立派な公園があるんだなということを改めて感じたところでございます。先ほどから出ております霧島公民館の今後の利活用につきましても,こういったところも絡んでくるのかなと思うのですが,今後,霧島市の将来像を考えていく上で,未活用だったり,そういった公共施設,また,土地をどのように上手に利活用していくかということが非常に大切な問題だというふうに考えております。霧島地区において子供たちが遊べる公園がどういった形で整備できるかということを,今後,しっかりと検討していきたいというふうに考えております。 ○12番(木野田誠君)  どうかよろしく検討していただきたいと思います。4番目に入ります。今年度,実施計画が行われ,改良の段階に入ってくるということでありますが,いろいろな人が今まで危険性を訴え,危険性を問われてきた場所で改良が始まるということでありますが,まずは関係各位にお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございます。今後とも引き続き整備拡幅の取組要請をお願いしたいと思いますが,ここで一つだけお伺いいたします。先の一般質問のときに,県道60号線は国立公園満喫プロジェクトのアクセス道路としての位置付けはされているのか,されていないのか。前の市長は当然されているというような答弁を頂きましたが,現在はそのとおり続いているのかどうかお伺いします。 ○商工観光部長(池田洋一君)  満喫プロジェクトにつきましては,この地区の県道60号の総合支所付近のところにつきましては,今でも当然,プログラムの中に入っておりますので,引き続いて事業を進めていくというふうに考えております。 ○12番(木野田誠君)  よろしくお願いします。5番目に移らせていただきます。まず,現在,2か所設置しているあるわけですけれども,この設置者は誰ですか。 ○安心安全課長(石神 修君)  答弁でお答えしました牧園町高千穂と霧島田口の2か所の自動計測器につきましては,市が設置して市が計測しております。 ○12番(木野田誠君)  実は,高千穂河原は,朝,人が仕事に行くわけです。観光客の方も朝登って行ったり,あるいは,登山客の方も早く登っていくということで,あそこの高千穂河原の所長が持っているのはハンディタイプで,自分でそこに行って計って,初めてガスがあるかどうかが分かるということでありますから,もし,ガスがあったら所長はそこでアウトという形になるわけですから,一つ検討してまいりますではなくて,これでは回答にならないのではないかという感じをしているんですけれども,市長はどうですか。 ○市長(中重真一君)  高千穂河原ビジターセンターと県の施設で市が管理しているといったようなこともございますので,県のほうともしっかり連携を取りながら早急に対応していきたいというふうに考えております。 ○12番(木野田誠君)  県の施設ということになりますので,市の施設であればいの一番にやりますというような回答を頂けるところかもしれませんけれども,ひとつよろしくお願いいたします。6番目に,防犯カメラの話が出たのは,実はこの回答書の中にもありますけれども,行方不明者の捜索に消防として出まして,二日か三日ぐらい出たと思いますが,最終的に民間の防犯カメラに映っていて,その人の行き先が大体分かったということで即発見できたということがあるわけです。この前の女の子の事件もありましたし,認知症もありますけれども,回答書の中に中山間地域の数の多い道路に防犯カメラを設置し効果を発揮するには設置数が多いというようなことが書いてありますけれども,何も道路そのものに全部してくださいというわけではありませんので,要所,要所,例えば,支所の前とか,主立った交差点とか,そういうようなところに設置をしていただきたいということであります。あちこちというわけでもありませんので,要所,要所と思っているのですがどうでしょうか。 ○安心安全課長(石神 修君)  確かに議員がおっしゃいますように,犯罪者の捜査でありますとか,行方不明者の捜索,こういったものには大変有効であるということはこちらも十分認識しているところでございます。今,市が行っております防犯に対する取組と申しますのは,犯罪を未然に防止するというようなところを重点にしまして,チラシによる広報啓発活動でありますとか,地域の防犯パトロール,防犯灯に対する補助,安全灯,そういったものに加えまして,霧島市安心安全検定などによりまして,防犯意識,交通安全意識,こういったものの高揚を図っているところでございます。したがいまして,防犯カメラを設置する場合には,犯罪の多い場所ですとか,犯罪が起こりそうな場所,そういったところに市が設置,もしくは補助で対応していきたいというふうに考えております。 ○12番(木野田誠君)  中山間地域の田舎には難しいという感じの受取り方もできるんですけれども,中山間地域こそ必要な場所というのがあるのではないかなというふうに思います。それともう一つ,これは防犯カメラとはいえ,人の動向がしょっちゅう映るわけですから,プライベートなものもいろいろあろうかと思いますけれども,そこはまた警察の関係もあろうかと思います。回答書の中にあります中山間地域を含む市内の道路で防犯カメラの設置につきましては,他自治体の動向等を踏まえてという回答があるわけです。これは自主性を持っていただきたいなと思います。何も他の市がこうしているから,こうこうではなくて霧島市の独自性をお願いします。 ○市長(中重真一君)  防犯カメラも含め,今,霧島市役所の公用車にはドライブレコーダーが全て付いているような状況でございます。[183ページに訂正発言あり]私も個人的に自分が乗っている車に,前日2台ドライブレコーダーを付けたばかりでございます。民間そして公共,協力して防犯のためだったり,行方不明者の捜索であったり,協力していくところが必要だと思っております。これまで防犯カメラの設置につきましては,設置補助という形で付けたところもございますが,今後,市としてどういった形でできるかということを検討していきたいというふうに考えております。 ○12番(木野田誠君)  以上で質問を終わりますが,検討していただく課題等いろいろあろうかと思いますが,ひとつよろしく対応していただきたいと思います。 ○社会教育課長兼文化財グループ長事務取扱(西 潤一君)  先ほどの維持費についての質問にお答えします。平成29年度の経費でございますけれども,光熱水費,電話代,エレベーターや浄化槽に係ります業務委託料等合計いたしまして,約311万円でございます。 ○議長(中村正人君)  以上で,木野田誠議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩いたします。               「休 憩  午後 2時55分」               ―――――――――――――――               「再 開  午後 3時10分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,1番,山口仁美議員から1件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○1番(山口仁美君)  新風会の山口仁美です。ただいま議長より許可を頂きましたので,一般質問に入らせていただきます。まず,先の12月議会で母子保健のことについて取り上げましたが,その後,28日以内の把握が大分進んでいるようだという声をあちこちで聴いております。市長と執行部の皆様に感謝を申し上げたいと思います。それでは,通告に基づきまして,質問に入らせていただきます。子供たちの遊び場の環境は精神的,身体的,社会的な発達に大きく影響します。未来を担う子供たちの健康づくりの観点から,遊び場環境の確保に向け,公園の在り方を見直すべきタイミングだと考えております。本市の現状と姿勢についてお伺いしたいと思います。まず1点目,文科省の体力運動能力基礎調査によると,小学校の子供の体力は長期的に低下傾向にあるそうです。全国に比べて現在の本市の状況はいかがでしょうか。2点目です。発達サポートセンターあゆみへの発達相談希望者の増加状況はいかがでしょうか。3点目です。特に幼少期における身につけておくべき基礎的な動きについて,文科省では幼児期運動指針を示しております。これまでに本市では,指針の周知活動など子供たちの体力向上のための取組はしておられますでしょうか。次に,公園長寿命化計画は予定どおりに進捗しているかどうかお伺いします。最後に,子供の精神的,身体的,社会的発達に必要な遊びの環境を確保するために,公園の遊具設置の在り方を見直すことはできないかお考えをお伺いしたいと思います。以上で,壇上からの質問を終わらせていただきます。明快な答弁を期待します。 ○市長(中重真一君)  山口議員から1問の御質問がございました。5点目は私が,1点目は教育委員会が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。1問目の幼児から学童期の基礎体力向上のための環境整備についての5点目にお答えします。本市の公園は,緑地の保全から公園緑地の整備,その他の公共公益施設及び民有地の緑化の推進まで,まちの緑全般について将来のあるべき姿とそれを実現することを目的に,平成25年3月に策定した霧島市緑の基本計画に基づき,整備を行っております。本市は,都市公園59か所,都市公園以外の普通公園91か所を有し,公園の規模や周辺の状況により,比較的大きい公園にはコンビネーション遊具を中心に,滑り台やブランコ,鉄棒等を,小さな公園には滑り台やスイング遊具などを設置しております。子供たちは遊びを通じて,知力,体力,社会力を養います。揺れる,滑るなどの三半規管に訴える前庭感覚刺激は,子供たちの情緒を安定させ,かんしゃくを起こしにくくすると言われており,公園の遊具で遊ぶことは,子供たちの成長を促す上でも大変重要であると考えています。このようなことから,今後も利用者や地元の意見等を十分に踏まえながら,公園や遊具の整備を進めてまいりたいと考えております。 ○教育長(髙田肥文君)  1問目の1点目にお答えします。全国体力・運動能力,運動習慣等調査は,小学5年生,中学2年生を対象に毎年実施されており,握力や50m走,立ち幅跳びなど,全8種目の調査結果を数値化した体力合計点で比較しますと,平成29年度の小学5年生男子では,全国54.2に対し,本市は52.7,同女子では,全国55.7に対し,本市は53.6,中学2年生男子では,全国42.1に対し,本市は40.2,同女子では,全国50.0に対し,本市は49.4と,いずれも全国平均を若干下回っております。この傾向は,ここ数年続いておりますが,中学2年生女子においては,やや改善傾向も見られ,全国平均との差も縮まってきているところであります。 ○保健福祉部長(山口昌樹君)  次に,2点目にお答えします。本市では,子供の発達支援の相談窓口を一本化して,平成24年4月に霧島市こども発達サポートセンターあゆみを開所しており,発達障害の早期発見から早期療育への迅速な対応を図り,適切な支援を受けられるよう,関係機関と連携しながら,事業を推進しています。こども発達サポートセンターにおける発達相談件数は,開所以降,増加の傾向にあり,年間延べ相談件数は,平成27年度が2,949件,平成28年度が3,053件,平成29年度が2,873件でございます。次に,3点目にお答えします。文部科学省が平成24年3月に策定した幼児期運動指針は,近年の社会環境や生活様式の変化から,現代の子供の基本的な運動能力の低下が指摘されていることなどを踏まえ,幼児期運動指針策定委員会が,幼児期における運動の在り方について取りまとめたものであり,同年3月28日付で,文部科学省スポーツ・青少年局長から各都道府県・指定都市教育委員会教育長及び都道府県知事等に対し,本指針の策定に関する通知及び幼稚園等に対する周知の依頼が行われております。なお,本指針の市内保育園に対する周知につきましては,同年4月に,文部科学省から,幼児期運動指針ガイドブック及び幼児期運動指針普及用パンフレットを保育園に対し配付するよう依頼があったことから,公立及び私立の全ての保育園に対し,同月16日にこれらを配付しております。また,保育園,認定こども園などの教育・保育施設では,本指針や保育所保育指針等に基づき実施される教育・保育活動の中で,必要な運動量が確保されているものと考えております。 ○建設部長(島内拓郎君)  次に,4点目にお答えします。公園施設長寿命化計画は,公園の遊具,建築物等について,今後,進展する安全対策の強化,補修,更新の費用を平準化させ維持管理費の縮減を図る観点から,既存施設の長寿命化対策及び計画的な補修・改修・更新を行うことを目的としたもので,城山公園など55の都市公園を対象として,平成25年度に策定し,計画期間を10年間とした計画であります。本計画に基づき,これまで城山公園研修センター耐震診断,城山公園の観覧車塗装の塗り替えやパターゴルフ場のトイレ撤去,その他丸岡公園など各都市公園施設の修繕等を行っており,本年度は,城山公園のトイレ及びパターゴルフ場の改修を始め,各都市公園施設の修繕等を行う予定です。都市公園施設等の簡易な修理については,各施設を管理している指定管理者において,月1回の施設点検を行い必要な修理を随時行っているところです。今後におきましても,引き続き計画に基づいた進捗管理に努めてまいります。 ○1番(山口仁美君)  それでは,順次再質問に入らせていただきます。まず1点目につきまして,文科省の体力運動能力基礎調査の結果についてですが,現状では,全国同様下落傾向であろうと推察します。体力の低下に伴いどのような影響があると考えておられますでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  答弁でも申し上げましたとおり,本市の子供たちの体力運動能力は全国平均に比べ僅かに低く,中学校2年生女子以外はほぼ横ばいの状況でございます。よい結果を得るためには,例えば,立ち幅跳びの場合には,手を大きく後ろに振り出し,反動をつけて上方へ振り上げるときの勢いで飛び出すでありますとか,ボール投げの場合には,投げる腕と反対の足を踏み出して腰の回転を使う,そういったコツをつかむ必要があると思います。幼児期からの運動習慣,あるいは運動経験が不足していれば,そういった体の使い方を身に付けられず,そういったものも原因の一つになっているのではないかと捉えているところです。 ○1番(山口仁美君)  現在,子供の体力向上に向けて本市で行っておられる取組というのはございますでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  各学校におきまして,様々な体力向上の取組を行っているところですが,一例を挙げさせていただきます。市内の多くの小学校におきましては,県が推奨しております体力アップチャレンジ鹿児島という取組に参加しているところでございます。これは長縄跳びでありますとか,一輪車リレー,連続馬跳び,そういった協議に団体で参加しまして,そのときの回数などの記録を県に報告し上位十傑,これが県のほうから表彰されるとか,あるいは,子供の参加率,記録を総合的に評価し,学校賞を与えたりするという取組でございます。本市の持松小学校はこの取組で3年間連続学校賞を受賞するなど成果も上げているところです。 ○1番(山口仁美君)  先ほど答弁の中で乳幼児期からの基礎的な動きができていなければ,なかなか総合的な動きにつながっていかないのではないかというお答えを頂いておりますが,この発達サポーターセンターあゆみの状況をお伺いしましたが,年々増加しているということで,発達が気になると感じていたり,なんだか育てにくさを感じている保護者が増えているということかと思います。この中には全てが発達障害の診断がつく子供だけではないのではないかと思うのですが,いわゆるグレーゾーンの子供も含まれていると考えてよいでしょうか。 ○健康増進課長(林 康治君)  こども発達サポートセンターあゆみでの相談件数には,はっきりと診断名がつく子供だけでなく,運動面の動きの多さ,コミュニケーションの苦手さなどの発達が気になる状態にある子供や保護者が育てにくさを感じているような子供たちも含まれております。 ○1番(山口仁美君)  こういった本市でも全国と同じように乳幼児期に運動が足りていないことを原因としたような悩みというのがあるのではないかということが考えられるわけなんですが,幼児期運動指針というのが平成24年に出されまして,先ほど答弁の中で頂きましたように,各幼稚園等々にも配付をされたりということが進んでいるわけですが,一日60分体を動かすこと,その中でも外遊びを推奨しております。本市では放課後や土日,そういった学校以外の時間,園以外の時間に遊び場をどのように使っているかという現状把握をする調査をしたことはございますでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  小中学生がうちの管轄になるんですけれども,これに関しまして,全国学力学習調査を基にしまして,土日の過ごし方としましては,学習時間とか,インターネットを活用している時間,そういったものは把握しているのですけれども,遊びの内容,そういったものについては把握していないところでございます。 ○子育て支援課長(砂田良一君)  0歳から5歳までの未就学児につきまして,保育園及び認定こども園の利用者が約4,100人いらっしゃいます。うち約3,200人は教育,保育時間が8時間から11時間の2号及び3号認定の子供になります。この子たちにつきましては,保育園等での教育,保育活動を通じて遊び場が確保されているというふうに考えているところですが,1号認定の子供並びに保育園や児童クラブ等,保育園等が休みのときの遊び場については,現在のところ把握していないところであります。 ○1番(山口仁美君)  スライドを御覧いただきたいと思います。まず,スポーツ庁が平成28年度に体力運動能力調査結果を分析したものというのがインターネット上でも公開されているのですが,6歳までの幼児期にどのような運動をしたのかということが,その後の運動能力に大きな差を生みますよということを示しております。週に1日以下しか運動しない子供に対して週に6日以上運動している子供は総体的に体力があるということ。大体スポーツ庁のほうでの分析によりますと神経機能というのは6歳までに大人の8割が発達するそうです。また,この幼児期に運動習慣を身につけることで反射神経などが養われるため,けがや事故防止につながります。また,成人後の生活習慣病の抑制につながったり,協調性や社会性というものが育つ,そういったことから幼児期にどれだけ運動をさせるかということを大変重要視している,そのために指針が出たというふうに捉えていいかと思います。私のほうで霧島市においては,子供たちの遊び場というのがどのような状況かというアンケート集計をとりました。大体609名のうち332名の方にお答え頂いております。まず,主な遊び相手なんですが,上段のほうは回答者が子供の頃,この回答者というのが大体30代から40代の子育て中のお父さん,お母さんになるんですが,その子供の頃に比べると,遊び相手がほぼ友達と遊べていなくて,大体家族が中心になってきているというのがグラフからはっきり読み取れます。また,一緒に遊ぶ人数につきましても,現在の子供たちは1人,2人,又はほかの子供とは遊ばないという子供が増えてきておりまして,回答者は子供の頃には3名から5名若しくは6名から9名で遊んでいたものが,大分人数が減っている。結局,コミュニケーションに偏りが出る原因の一つになっているのではないかなと思います。また,子供時代の遊び場についても聴いてみたのですが,回答者は子供の頃,30年,40年前には,大体いろいろなところで遊んでいて,真ん中のほうにある,例えば,コミュニティセンターとか子育て支援施設というのは,その頃は余りなかったんですが,ほかのところでたくさん遊んでいたようなんですが,現在の子供たちは公園と自宅の庭以外の部分がかなり下がっております。ということは,この下がっている部分を公園若しくは何か手段で補完していかなければ,子供たちの体力というのは作られていかないのではないかというふうに思います。それでは,お伺いしたいと思います。小学校での放課後や休日の校庭開放等の状況はいかがでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  以前は,放課後に学校等で仲間と遊ぶようなことが日常的に行われておりましたけれども,現在におきましては,学校での万が一の事故等も想定しておりまして,積極的に校庭を開放している状況ではございません。 ○1番(山口仁美君)  ちょうど請願も出ておりまして,その関係もありまして,牧園町の小学校のほうにもお電話で問い合わせたところ,その周辺に公園がないのを学校のほうも分かっているので,小学校の校庭にお子さん連れで来られた方については黙認せざるを得ないというようなことをおっしゃっておられました。今,答弁で頂きましたように,積極的に使ってもいいよという状態ではないということだと思います。小学生においては,以前も何度か議会で話題に上ったようでありますが,全ての子供を対象とした放課後教室の実施予定等は今のところございませんでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  そのような取組は児童クラブのほうにお願いしているところですけれども,特にこちらのほうで取り組んでいるものではございません。 ○1番(山口仁美君)  それでは,本市における乳幼児期,教育部のほうからお答えいただきましたので,乳幼児期の健康づくり,体力づくりを所管する部署はどちらになりますでしょうか。 ○スポーツ・文化振興課長(中馬 聡君)  霧島市スポーツ振興計画において,子供の体力運動能力向上について取り組むこととなっていることより,幼児期の運動推進につきましては,スポーツ・文化振興課が関係課と連携を取りながら行っていきたいと考えているところでございます。 ○1番(山口仁美君)  先ほどからお伝えしております指針では,幼稚園や保育園のほか,地域や家庭への周知も行うことを推奨しておられます。ただ,先ほどの答弁の中では平成24年に幼稚園,保育園に配付した以降は呼びかけておられないようですが,全体的に幼稚園,保育園,又は地域や家庭への周知というのは行っておられますか。 ○スポーツ・文化振興課長(中馬 聡君)  保育園,幼稚園へ通園していない幼児の家庭への呼びかけにつきましては,文部科学省は平成24年3月に策定した幼児期運動指針につきましては,当時,幼稚園,保育園等を通じて周知したところではございますが,保育園,幼稚園に通園していない幼児の保護者については,周知をしていないところでございます。 ○1番(山口仁美君)  ちなみに参考までにお伺いしたいのですが,昨年度,保育園,幼稚園等に通園していない3歳から5歳児というのはどれぐらいの割合でしたでしょうか。 ○子育て支援課長(砂田良一君)  保育園や幼稚園等に通園していない子供の割合についてでございますが,平成29年5月1日現在におきまして,3歳以上で保育園及び認定こども園等に入園している子供は約2,700人でございます。同年4月末日現在の住民基本台帳人口の3歳から5歳の子供の約7割強ということになるようでございます。また,公立及び私立の幼稚園を含めますと約95%の子供が保育園及び幼稚園等の施設を利用しているということになります。5%につきましては,在宅,若しくはその他の施設,認可外等の施設を利用しているものと考えているところでございます。 ○1番(山口仁美君)  これらの入園していないお子さん方にも,今後,呼びかけをしていただきたいと思うのですが,今後,呼びかけをしていく予定はございますでしょうか。 ○スポーツ・文化振興課長(中馬 聡君)  まだ通園していない幼児の家庭につきましては,幼児の保護者への周知方法につきましては,ホームページ,広報誌等により周知してまいりたいと思います。 ○1番(山口仁美君)  ぜひ,お願いしたいと思います。では,もう一つ,遊具を適切に使うための指導や指針の内容に沿った指導ができる体制というのは作れないものでしょうか。 ○スポーツ・文化振興課長(中馬 聡君)  遊具の適切な使い方の指導,指針の内容に沿った指導体制につきましては,今後,関係者と協議してまいりたいと思います。 ○1番(山口仁美君)  それでは,公園長寿命化計画についてお伺いしたいと思います。まず,公園長寿命化計画の目的について,先ほど答弁の中で頂きましたが,長寿命化計画の中では,都市公園について全ての公園が対象となっているようですが,計画に含まれる都市公園の数は幾つになりますでしょうか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  公園施設長寿命化計画の対象にしましたのは,平成25年度の策定時点で55都市公園を対象としております。 ○1番(山口仁美君)  全てを取り上げると時間が足りないので,例を挙げさせていただきますが,現在,丸岡公園の中型複合遊具というのが使用禁止になっているようです。これの評価や補修の計画,補修の実施状況,現状はどのようになっておりますでしょうか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  平成25年度の計画時点では,丸岡公園の遊具につきましては,使用可能な遊具ということでしたが,定期点検で健全度Bを下回った段階で補修を行い,使用見込み期間となった時点で更新することとし,補修は平成28年度に500万円を掛けて修繕をするという計画になっておりましたが,部材の劣化や腐食が著しく,前倒しを致しまして,平成26年度,平成27年度に補修を行っている状況です。また,木製遊具のために補修箇所以外の劣化や腐食も進行しており,平成26年度,平成27年度と同額程度の修繕料では対応不可と判断いたしまして,現在使用することに危険性があるとして,現在は使用禁止といたしております。 ○1番(山口仁美君)
     そもそもこの公園長寿命化計画は長期に使うための計画であったはずだと思うのですが,現在,見込みが甘かったのか何なのか分からないですが,補修をしたけれども今は使えていない。子供にとっての遊ぶものがなくなってしまった状況だというふうに思います。ちなみになんですが,この長寿命化計画において全体で実際に遊具のために予算化できている金額というのはどのような推移をたどっておりますでしょうか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  平成29年度以前は公園遊具等施設修繕に全体の修繕料約300万円の中で行っておりましたが,平成29年度からは長寿命化計画の一貫と致しまして,年間200万円ほど予算化されております。 ○1番(山口仁美君)  先ほどの質問の中にも入れましたけれども,都市公園で全ての公園が対象ということで55予定している中で,年間の予算が200万円というのはとてもではないけれど追いつかないのではないかというふうに思います。この辺市長のほうにもぜひ予算の増額をお願いしたいと思います。それでは,引き続きまして,公園や遊具の設置の在り方というものも少し考えていただきたいと思うのですが,公園が設置された年代はいつ頃のものが多いでしょうか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  公園長寿命化計画時点では,昭和40年代後半から昭和60年代に設置された公園が約5割,平成に入ってから設置された公園が約5割となっております。 ○1番(山口仁美君)  30年以上経過した公園が大変多いようでございます。これらが造られた頃に比べて,時代の背景やエリアの人口でありましたり,環境というものも大分変わっていると思うのですが,設置時の狙いとか,役割との乖離も出てきているのではないかと考えます。そのまま維持する必要のない公園などは整理していってもいいのではないかなと思います。長寿命化計画どおりに進んでいない原因としては,予算の確保が難しいということが恐らく一番大きいのではないかと思うのですが,結果として遊具が大変減っておりまして,子供の歩いていける範囲に全く公園がない,遊具がない地域が出てきております。この偏在の状況というのは把握されておられますでしょうか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  ただいまの御質問のとおり,公園の遊具につきましては,点検し修繕可能な遊具は修繕を行い,修繕が不可能というか,遊具の取り替えとかになってきました場合は撤去いたしておりますので,公園の中に遊具がない箇所も現在あるところです。 ○1番(山口仁美君)  スライドのほうを御覧ください。指針の中にも述べられております幼児や小学生の時期に習得しておくことが望ましい基本動作というのがございます。例えば,体のバランスを取る動きについてのものであったり,体を移動する動きについてのものだったり,用具などを操作する動きについてのものであったり,こういった大きく三つに分けての分野の中から基本動作を身に付けていき,これが後々しっかりとした体で生活をしていったり,スポーツをしっかりやっていくことにつながっていきます。この中で,例えば,今,赤い枠で囲ったものにつきましては,環境が整わなければやりにくいものではないのかなと思います。昔であれば,例えば,自然の中でできていたものが今はなかなか難しくなっております。先ほどのグラフのとおり,自然の環境の中でも遊ぶというのが大変難しくなっておりまして,例えば,教育委員会等ではよく分かっていらっしゃると思いますが,小学校では低学年では家の周りしか自転車に乗れません。中学年になりましたら地域,そして,高学年になってやっと校区内を自転車で通行できるというように,自転車も自由には乗れません。また,公園の中ではボール遊びを禁止している公園も大変多うございます。そうなりますと,この中で投げるという動き,取るという動きを友達とやりたくてもその運動ができない。そういう環境にあります。こういったことを踏まえますと,昔と違う部分がたくさん出てきたのであれば,公園の在り方を見直していく必要があるのではないかと私は思っております。この公園の偏在の状況につきましても,今,公開されている普通公園と都市公園をマップの上に落としてみました。御覧のとおりなんですが,中央のほうにばかりマークがついております。赤が普通公園,青が都市公園になりますが,山間地にいくと一つか二つ,若しくは全くないようなところもたくさんあります。先ほどから公園につきましては,緑の計画が話題に上っておりますが,この緑の計画につきましては,公園の設置の基準といいますのをある単位面積当たりの人口密度ではじき出しています。そうしますと,人口が多いところにはある程度の緑地を確保しましょうという目的で公園が造られておりますので,山間部になると当然にして人口密度は低くなってしまいますので,公園を造るそういう要素というか,条件に当てはまらなくなってしまいます。こういったことから,公園の配置というのが偏在しているという状況を踏まえた上で遊び場を確保していただきたいというふうに思っております。これまでに子供にとっての機能というのを視野に入れた公園や遊具のことについて検討されたという経緯はございますでしょうか。 ○市長(中重真一君)  先ほどお示ししていただいた公園の場所では,確かに国分,隼人地域にたくさん偏在しているわけでございますが,合併前の市長がどういった方針で公園を整備してきたかと。これは合併後にできたというよりは,合併前の市長が整備してきた状況がほぼ出ているような状況でございまして,これを今,全て同じように整備できるかといいますと,なかなか予算的にも厳しいところでもございます。ただ,遊具の問題につきましても,副市長,担当課と一緒にいろいろな都市公園を見てまいりました。その中で修繕をして使えるものは使えるようにと指示を出したような状況でございます。また,幼少期にどういった運動をすればどういった成長につながるかといったような中で,私も36種類に分類できるというところまでは存じ上げておりませんでしたが,バランス,動く,扱うとこの三つの動作が基本であって,特にバドミントンが子供の遊びの中では将来のスポーツ等を考えてもいいという講演を聴いたことがございます。遊具等でまた子供の健康,将来の子供たちがどのように成長していくかということも考慮に入れながら,また遊具も考えていかなければいけないですが,それと同時に親と一緒に休みの日にキャッチボールをしたり,いろいろと自然に遊んでいく中で子供たちが身に付けていくものもあると思いますので,子供が親と一緒に,保育園,幼稚園から帰って来た後,又は土曜日,日曜日に遊べる,そういった環境づくりというものをまずはしっかり考えていきたいというふうに思います。 ○1番(山口仁美君)  正しく私も同じように思っておりまして,先ほど質問の中で30年以上前に設置されたものが多いということは述べさせていただいたんですけれども,昔は広場が足りなかった。例えば,一緒に野球をしたい,サッカーをしたいというときに広場がなかったから広場が多い。けれども,今は広場だけでは機能としてはちょっと難しいのかなと。広場で遊べるほどの人数が集まらない地域もあります。そういった地域に対しては,例えば,公園を造るのが難しいようであれば,学校の校庭に遊具をちょっと幼少期向けの遊具等を少し増やす等のそういう配慮もできるのではないかと思うんですね。ただ,そういったことを考えていくについては,横断的にチームを組んで年1回程度でも結構ですので,考えていく必要があるのではないかというふうに考えております。例えば,教育であったり,子育て支援であったり,都市計画であったり,公園の管理のグループであったり,こういったところで子供にとって最低限必要なものは何なのかといったことを一緒に話し合っていただくことで,声なき声が拾えるのではないかというふうに考えております。最後に,お願いしたいことをまとめたスライドを作りましたので,御覧いただきたいと思います。まず幼児期から,体づくりがしやすい環境を整えていただきたいということです。特に校区内に自転車,ボールを使えるところがあるかを確認していただき,ルールを緩和していただくなら緩和していただきたいと思います。どこにどのような特色を持った公園があるかを分かりやすく表示していただきたいと思います。例えば,姶良市でありましたら,公園の一覧の横にアイコンがあります。例えば,滑り台とか,そういった形で公園のどこに行けば何の遊具があるのかが分かるようにしていただきたい。三つ目,遊具や遊びの偏在を是正していただきたい。これは公園に限りません。先ほど申し上げましたように,体を作るために必要な場所というのをある程度のエリアにあるような状態にしていただきたいので,子供のための遊び場や遊具の設置のガイドラインというのが最終的にはできるといいなと思っております。遊び場の減少について,ほかの世代にも理解が得られるように周知していただきたいというのがあります。アンケートを取りましたというふうに申し上げましたが,この中の自由記述の中で,例えば,グラウンドゴルフやゲートボールをされている方が占有利用の許可を申請して使っていらっしゃるときに,端のほうで遊具で遊んでいたら,ここは占有利用なので使えないよというふうにして別の場所に行ってほしいというふうに言われたというお話もありました。こういった機会に子供の遊び場が減っているということについての周知をぜひお願いしたいと思います。最後に,幼児期運動指針は先ほど市長がおっしゃったとおり,保育者とか,私たちだけが知っていても意味がありません。ですので,保護者に周知をしていただいたり,保育者,指導者の育成をお願いしたいと思います。恐らく年に数度はいろいろな形で研修会があると思うんですが,例えば,そこに保育者向けの指導者を派遣することなどもできるのではないかと思いますので,ぜひそれをお願いしたいと思います。以上で,一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(中村正人君)  以上で,山口仁美議員の一般質問を終わります。次に,7番,愛甲信雄議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○7番(愛甲信雄君)  まさか今日来るとは思いませんでした。明日の予定でございました。しかし,臨戦態勢で臨みます。7番,新風会,愛甲です。ただいま議長より許可を頂きましたので,通告に従いまして,3点,市長並びに関係部長へ質問させていただきます。1点目,過去にも先輩議員が質問されたFMきりしまの未整備地域解消のための一般質問でございます。平時と非常時に分けて質問いたします。(1)超短波放送FMきりしまは平成25年6月27日,霧島市に開局しましたが,いまだに横川町など山間地域は未整備のままでございます。市政情報やイベント情報の共有など,市民にとっては欠かせない情報源の一つと考えますが,市街地と山間部の生活インフラの格差は歴然としていると感じます。未整備地区が整備されれば,スポンサーの増,リスナーの増にもつながり,早急に未整備地域を整備する考えはないか伺います。(2)超短波放送は災害時の情報共有として欠かすことのできない手段の一つと考えます。県内離島の奄美地区にはFMの放送局が四つあり,特に豪雨,台風時には,24時間態勢で災害情報を流し続けていると聴きます。例えば,平成22年10月20日の豪雨災害発生から5日間,24時間態勢で地域住民に情報を流し続けたそうです。近年は100年に一度というような災害が頻繁に起こっています。災害時の情報共有を考える上からも,早急な情報の強靭化が必要だと思いますが,どのようにお考えでしょうか。2点目,(1)丸岡公園は昭和43年4月,明治100周年記念事業として,霧島連山,桜島などを見渡せる眺望絶景の地に建設されました。総面積27haの広大な敷地に1周1,100mのゴーカートコース,多目的グラウンド,日本庭園,グラウンドゴルフ場,バンガロー,まるおか桜苑などがあり,総合公園として県内外に好評を得ていると思いますが,合併後,指定管理者による運営に変わったものの,ほとんど大きな整備はされていません。特に先ほども山口議員からありましたが,大型のコンビネーション遊具など,老朽化により,使用不能になっている状態のまま放置されており,見苦しい状況です。また,緑地公園は国体のグラウンドゴルフの会場にも予定されています。全国から多くの方が来場されます。おもてなしを考える上からも,それまでにはある程度はしっかりした園内整備も必要ではないかと考えます。全国から初めて来られる方々がまた行ってみたいと思うような,また,丸岡でグラウンドゴルフをしてみたいと思うようなおもてなし,それに霧島市の旅館,ホテルとタイアップした取り決めなどが,今後は,重要ではないかと考えます。せっかく国体会場に選ばれたわけですから,今後は,緑地公園がグラウンドゴルフの聖地,甲子園となるような取組,会場をブランド化するような策は考えられないでしょうか。雨天時でも安心して観戦できる恒久的な観覧席が必要であると,グラウンドゴルフ協会からの切実な要望も実際に頂いております。市長の率直な構想をお伺いいたします。昔,丸岡公園にはとんがり帽子の屋根のついた丸岡公園会館があり,側面には青い山脈の楽譜が描かれていました。おとぎの国をイメージしたのか,ディズニーランドをイメージしたのか,当時の横内保典横川町長は,時代の先を読み,斬新なアイデアを持った町長でした。ゴーカートコースもできた当初は1.2㎞ほどの長さがあり,途中で1.1㎞に縮小されましたが,当時,九州では一番長いコースではないか,全国でも長いほうではないかと言われていました。実際,現在はよみうりランドのゴーカートコースが相当長いと言われていても1.1㎞,千葉のこどもの国は1週1.5㎞のゴーカートコースで国内最長級といううたい文句でPRしています。名実ともに,日本一質の高いグレードアップしたゴーカートコースとして,県内外にPRしてもいいのではないかと思いますが,市長はどのようにお考えでしょうか。3点目,(1)JR九州の春のダイヤ改正で肥薩線が減便され,12月議会,3月議会でも質問いたしましたが,現在は肥薩線の平均通過人員は一日当たり458人,吉都線が466人と,九州全路線でもこの2路線が圧倒的なワースト2となっております。中でも人吉~吉松間は一日当たり108人と,全国屈指の閑散路線だと言われています。この減便で沿線自治体が懸念しているのは,この減便が廃線の議論につながるのではないかということです。減便により利便性が損なわれれば,一層,利用者離れが進む負のスパイラルに陥り,結果として廃線の方向に進む。それだけは避けなければならないと思います。社会問題化している今回の減便ですが,この3か月間どのような影響が出ているのか伺います。(2)肥薩線が日常的に利用者が増加すれば,それは一番いいことですが,肥薩線沿線は人口減少に歯止めがきかず,さらに,車社会が完全に根づいている沿線地域では,利用促進といっても簡単なことではありません。そこで可能性を見出すとすれば,観光ということになりますが,JR九州が投入したブームを呼んだ観光列車はやとの風も,休日,祝祭日,夏季期間中などの営業となっております。形式的に観光列車を走らせるのではなく,路線そのものの価値向上,ひいては地域全体の活性化につながるものでなければ意味がありません。観光による活力を見出すためには,鉄道関係者だけではなく,地域沿線自治体にも相応の努力,自発的な動きは欠かせないものになるのではないでしょうか。そして,本心から沿線の人たちがなくてはならない,まちの自慢と思えるような価値ある路線にすることが,沿線への利用促進につながると思います。そこで市として利用促進のための事業で何か考えはないかお伺いします。(3)湧水町は年に2回,二日間ずつ,栗野駅,吉松駅の駅前で屋台村を開催しています。霧島市内の駅でもイベントを開催し,湧水町とそれぞれ行き来する列車を利用した交流イベント等の連携ができないでしょうか,お伺いいたします。以上で,壇上からの質問を終わらせていただきます。 ○市長(中重真一君)  愛甲議員から3問の質問がございました。1問目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。1問目の超短波放送FMきりしまの未整備地域を整備する計画はないかについての1点目と2点目は関連がありますので,一括してお答えします。FMきりしまは,国分に本社を置き,本市も出資している空中線電力20Wで総務大臣の免許を受け放送しているコミュニティ放送局です。その番組放送を通じ,中心市街地の商店街活性化に留まらず,青少年の健全育成に貢献しているほか,個人や団体,公共機関などとも連携しながら,市民に有益な情報をタイムリーに発信されており,広く市民に愛される本市の情報発信基地となっています。更に,同社は市の行政情報や防災行政無線と同様の災害関係情報を放送しているとともに,緊急時には,平成25年7月に本市との間で締結した災害時の放送に関する協定に基づき,通常の放送に優先して情報の伝達を行うなど,地域に根差した放送局として,市民の安全の確保にも寄与されています。このような中,現在,同社の電波送信所は国分の城山公園に設置されている1局であり,本市の全ての面積をカバーできておらず,一部の地域ではラジオによる聴取が困難な状況となっています。このため,本市としましては,本市全域での聴取が可能となるよう,今後,FMきりしまとともに,空中線電力を20W以下とする現行の規制を緩和することを求める陳情を国に提出する予定としております。 ○建設部長(島内拓郎君)  2問目の丸岡公園の今後の具体的な構想についての1点目にお答えします。丸岡公園の緑地広場において,来年度はグラウンドゴルフ九州大会が,再来年度には第75回国民体育大会燃ゆる感動かごしま国体の公開競技大会が開催されることから,今年度,駐車場や側溝等を整備いたします。近年,スポーツイベントの参加者と開催地周辺の観光とを融合させ,交流人口の拡大や地域経済への波及効果を目指すスポーツ・ツーリズムへの関心が高まっていることから,霧島市内のホテル・旅館等を始め,関係機関と連携した取組を検討していきたいと考えております。次に,2点目にお答えします。本公園内のゴーカートコースは全長約1,100mで,来園目的の目玉となっていることから,今後も指定管理者と連携を図り,より一層の集客につながるよう効果的な情報発信に努めてまいります。 ○企画部長(満留 寛君)  3問目の肥薩線の減便についての1点目にお答えします。本年3月17日からのJR九州の大幅なダイヤ改正においては,肥薩線関係では,特急はやとの風が定期運行をやめ,土日祝日や夏休み,年末年始など利用者が多い日の限定運行となり,また,吉松~隼人間の2往復が減便されました。今回のダイヤ改正の中でも高校生等が下校する時間帯の肥薩線の減便については,非常に影響が大きいと思われたことから,霧島市内及び近隣の主な高校に対して影響調査を実施したところ,多くの学生が減便となった列車の後発便を利用しており,帰宅時間が遅くなる,また保護者による学校までの送迎が必要となったなど,大きな影響が出ています。次に,2点目,3点目については関連がありますので,一括してお答えします。JRの利用促進のための事業としましては,本市が構成員となっている鹿児島県鉄道整備促進協議会において,明治維新150周年にちなんだ鉄道でいくかごしまの旅のリーフレットを作成しており,現在,市内の主要な駅等に設置しています。また,本年度は沿線の駅などにスポットを設定し,スマートフォンのGPS機能で手軽に参加できるモバイルスタンプラリーを実施することとしています。肥薩線の利用促進につきましては,潜在需要の掘り起こし及び観光客の取り込みが重要であると考えます。ふだん,鉄道を利用されない方が利用してみたいと思えるような仕掛けづくりや,観光客等が鉄道を利用し,沿線地域を散策できるような工夫について,沿線住民の有志及び肥薩線沿線自治体の一つである湧水町との意見交換等も始めたところであり,今後は,JR九州にも参加を呼び掛けたいと考えています。肥薩線の維持存続のため,沿線自治体や関係団体と連携を図りながら,官民一体となって利用促進に係る取組を進めてまいりたいと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  陳情を国に提出する予定となっておりますという回答をもらいまして,非常にうれしくて,涙が出てきます。それぐらいこの問題に対しては,私は5年間考えておりました。頑張ってもらいたいと考えております。FMきりしまが平成25年6月27日に開局した翌日に,私は出演をしました。慣れない鹿児島弁でトークをしたのを昨日のことのように思い出されます。横川の季節の話題,横川駅のイベントの告知などをした覚えがあります。それからも何度かスタジオから発信を続けました。しかし,FMきりしまという名前なのに,同じ霧島市である横川ではほとんど聴こえないという事実を知ったのは,2か月半たってからでございました。あのときのショックは今でも忘れません。今年はFMきりしまが開局5周年だそうです。私は,5年間,FMきりしまの特徴やそれを支えるスタッフを見てきました。地域の情報を発信するラジオをきちんと地域の方々に聴こえる環境を構築してもらうため,5年間の思いを胸に再質問を致したいと考えております。この難聴域を解消する方法はどのような方法があるのでしょうか。 ○情報政策課長(宮永幸一君)  コミュニティ放送局は隣接するコミュニティ放送局との電波混信を避けるために,20W以下の出力制限がございまして,FMきりしまは上限の20Wで免許を受けて放送をしておりますけれども,霧島市の面積が広いことや地形の影響により,上限の20W出力でも電波の届かない地域もございます。これを解消するためには,中継局の設置が考えられます。その中継局の整備には,総務省の補助事業である民放ラジオ難聴解消支援事業を活用する方法がございます。これは地理的,地形的難聴を解消することを目的とした中継局の整備に対して事業費の三分の二を補助するものでございまして,民間ラジオ放送事業者も活用できるようになっております。FMきりしまにおかれましては,以前から中継局の整備を検討しておりますけれども,資金面が懸案となりまして実現には至っておりません。そのような状況を熟慮されて,市長の答弁にもございました空中線電力を20W以下とする現行の規制を緩和することを求める陳情を国に提出したいということで,市のほうに先月御相談がございまして,その陳情に市も連名をするということで,その陳情内容の精査を始めているところでございます。陳情書が完成しましたら,FMきりしまと霧島市合同で国のほうに陳情を行う予定でございます。 ○7番(愛甲信雄君)  すばらしい前向きの答弁をもらいまして,ここで私はラジオのすばらしさを皆さん方に伝えたいと考えております。東日本大震災を始め,数々の大災害地で情報収集手段として,停電時,最も活躍したのがラジオです。災害時にラジオが伝えてくれたものとして,被害状況,気象状況,現地レポート,避難勧告,二次災害の可能性,安否確認の広報,避難所に関する状況やライフラインの状況,交通情報,ボランティア情報など,ラジオは言葉が心としてリスナーに直接響くという,ほかの媒体にない距離の近さがあります。平時のパーソナリティとリスナーとの親密なやりとりが,FMきりしまを私は5年間本当に見ておりまして,密接に頑張っている姿を見てきております。非常に貴重な情報源になると思います。リスナーネットとでも呼ぶべき地域に根差した情報網を構築し,非常時に活用できるようにすべきではないでしょうか。平成22年10月の奄美豪雨の際のあまみエフエム放送の一部として,二つの放送の事例をここで御紹介させてください。安否関連の放送の例として,名瀬から笠利に勤務している主人が龍郷から進めなくなり,大勝の学校に避難しているはず,携帯が不通なので心配です。主人はいつもラジオを聴いているので,主人へのメッセージです。お腹の赤ちゃんも息子も無事で元気だから,道路の安全が確認できてから帰ってきてください。これは新潟県の人の応援放送の例です。私も新潟県の水害で避難体験をしました。そのとき地元FMの声に励まされました。あまみエフエムの皆さんも休みがないと思いますが頑張ってくださいと。このようにFM超短波放送は,この霧島市の防災問題にとっては欠かすことのできない媒体だと考えております。答弁は要りません。我々は,平成5年8月1日の未曾有の大水害の経験者でございます。FMラジオだけでは完全に安心できないのは承知しておりますが,幾重にも幾重にも備えておくべきではないでしょうか。命に関わる情報に格差があってはいけないと思いますが,山口副市長どうでしょうか。 ○副市長(山口 剛君)  普通のラジオ局とコミュニティFMの違いは,まず住民参加型であるということ。それから地域密着であるということ。今言われたような災害に対応して,本当に密着した情報が流れるということであります。最初の頃よく,新潟のあのときに同じようなことが言われて,いろいろな情報が,本当に身近な部分の情報がどんどん,どんどん入ってきたということでありましたので,議員がおっしゃったとおりの地域密着型,市民参加型という,そういった中で災害などには非常に力を発揮するのがコミュニティFMだというふうに考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  そのようなことですので,100%カバーできるように一日でも早くできるようによろしくお願いいたします。丸岡公園のことに関して再質問させていただきます。丸岡公園50周年記念式典では,実行委員会を立ち上げ,福原平実行委員長を始めとした有志の皆さん,そして,地域の多くの企業の皆様より寄附を頂いて盛大な式典となりました。4月には観光・特産品振興議員連盟でも横川を視察いただき,その際,福原実行委員長から4点要望頂いているところであります。まず,霧島連山,桜島などを一望できる眺望絶景を生かす(丸岡展望所の整備,休憩所,ベンチなどの設置を)。次に,家族全員が楽しめる施設の充実,遊具,親水施設,グラウンドゴルフ,パークゴルフなど,そして,高齢者や障がい者に優しい公園,トイレの改修や階段等への手すり設置,あらゆる場所にベンチの設置,最後に公園内の安全対策の充実,これは県道からの進入路の拡幅工事です。グラウンドへの進入路の整備,プールの除去です。以上の要望を頂きました。この点も踏まえまして,市長は,先の式典で丸岡公園を霧島市と言わず,南九州を代表する公園として位置付けたいという旨のお話をされました。具体的にどのような構想をお持ちなのかお示しください。 ○市長(中重真一君)  丸岡公園の改修につきましては,昨年度,改修基本計画を策定しております。この計画では丸岡公園のポテンシャルを最大限に生かす整備を目指し,鹿児島で一番行きたい場所を基本方針としております。正に丸岡公園の地理的強みというのは,高速インターの近くにあり,鹿児島市からでも,また熊本,宮崎からでも非常に来やすい場所にあるということ,また,敷地も大変広く,景観もいい。いろいろ好条件がそろっているのが丸岡公園だというふうに考えております。その中でこの近隣の公園にないような施設であったり,またどういったものがあれば,鹿児島市内やいろいろなところから観光客が来てくれるのかというものを,今後,検討していきながら,霧島市を代表する公園として,丸岡公園を整備していければというふうに考えております。遊具につきましても,冒頭,議員の壇上からの質問の中にございましたが,せっかくあれだけの遊具でございます。取り壊してしまえばそれで終わりですが,今後,しっかりと補修ができないのかということで,副市長や担当課も含めて現地をしっかり視察し,現在,補修ができないかということで検討しているところでございます。 ○7番(愛甲信雄君)  本当にそこにいればハグをしたいほど,本当に最大限の前向きの回答をありがとうございます。構想の上から,地元の50周年実行委員会の皆様方ともいろいろ話し合いながらいってもらえればベストだと私は考えております。理解いたしました。ありがとうございます。3点目のJRの再質問をしたいと考えております。肥薩線沿線では,駅や地域活性化に取り組む地域の団体が,嘉例川駅での山里の秋祭り,大隅横川駅での平和コンサートやハロウィン大会,JRと連携したJRウォークなどが,駅周辺で言葉を変えれば,駅チカイベントが行われております。このように地域の皆様が自ら駅や地域の活性化に取り組むイベントを広く市民の方々にお知らせし,市街地から中山間地域に足を運んでいただくことで,JRの利用促進と市民の交流につながるものと考えます。イベントがありましたとのお知らせではなく,イベントが開催されます,JRを使ってぜひお越しくださいといった周知について広報誌等を使って,これはFMきりしまも入っております,PRすることで,少しでも利用の促進につながると思いますが,いかがでしょうか。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  各イベント等につきましては,広報誌での掲載依頼等がございます。私どものそれぞれの担当課でその情報をお預かりして,掲載することになるわけですけれども,その際に,今,おっしゃったような公共交通機関,この場合はJRに限らずということになるかもしれませんけれども,そういったような一文をお預かりした際に付けるということを庁内で調整して,広報誌であったり,SNSでの告知というのは取り組んでいけるものと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  非常に理解いたしました。これに対しての答えは要りません。肥薩線の減便について高校生や高齢者といった交通弱者がこの3か月間,大変な不便を強いられております。第4水曜日は朝から夕方までの間,保守点検ということで7時間ほど運休です。これは持病がある人でも,この日に通院をする人にとっては相当な苦労が強いられています。また,減便により高校生の帰宅時間は1時間ほど遅くなったケースがあり,毎日利用する高校生の不満や心身の疲労は察するに余りあります。今の季節はまだよろしいですが,冬場は相当厳しくなると今から大変心配しております。一日も早くこの不満を解消すべく執行部と議会がともに力を合わせながら,JRや国に粘り強く働き掛けることを切に願います。私もまた地域活性化とともに不便解消のため,微力ながら不断の努力を重ねてまいりたいと思います。 ○議長(中村正人君)  以上で,愛甲信雄議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの11名については明日以降の本会議で行います。本日はこれで散会します。           「散 会  午後 4時38分」...