霧島市議会 > 2018-02-22 >
平成30年第1回定例会(第4日目 2月22日)

ツイート シェア
  1. 霧島市議会 2018-02-22
    平成30年第1回定例会(第4日目 2月22日)


    取得元: 霧島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-18
    平成30年第1回定例会(第4日目 2月22日)             平成30年第1回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成30年2月22日(第4日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │  │一般質問 前島 広紀君(154ページ)          │      │ │  │  │      ・子育て支援について           │      │ │  │  │      ・長寿・障害福祉事業について       │      │ │  │  │      ・本市特産品の振興事業(ブランド化等支援)│      │ │  │  │       について                │      │ │  │  │      キリシマツツジ普及活動について     │      │ │  │  │     山口 仁美君(168ページ)          │      │ │  │  │      ・これからの公共施設の活用に,若い世代の声│      │ │  │  │       をより反映させることはできないか    │      │ │  │  │      小学校英語教育推進事業で最大限の成果を出│      │ │  │  │       すための体制作りについて問う      │      │
    │  │  │      ・安定的な財源確保のための施策について問う│      │ │  │  │     松枝 正浩君(182ページ)          │      │ │  │  │      ・牧園庁舎建設について          │      │ │  │  │      ・教育現場における「薩摩義士」の普及と海津│      │ │  │  │       市姉妹都市交流(中学生・高校生)事業につ│      │ │  │  │       いて                  │      │ │  │  │      ・隼人駅周辺の活性化について       │      │ │  │  │     池田 綱雄君(192ページ)          │      │ │  │  │      ・人口減少対策について          │      │ │  │  │      ・危機管理について            │      │ │  │  │     宮田 竜二君(203ページ)          │      │ │  │  │      ・平成27年3月に制定された「霧島市子ども・│      │ │  │  │       子育て支援事業計画」の進捗について   │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     11番  阿 多 己 清 君    12番  木野田   誠 君     13番  前 島 広 紀 君    14番  有 村 隆 志 君     15番  中 村 正 人 君    16番  仮 屋 国 治 君     17番  松 元   深 君    18番  池 田 綱 雄 君     19番  厚 地   覺 君    20番  新 橋   実 君     21番  植 山 利 博 君    22番  池 田   守 君     23番  下深迫 孝 二 君    24番  蔵 原   勇 君     25番  前川原 正 人 君    26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    10番  平 原 志 保 君 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長     新 町   貴 君   議事調査課長     冨 永 博 幸 君  議事グループ長    德 留 要 一 君   書記         原 田 美 朗 君  書記         用 貝 大 星 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長    中 重 真 一 君   副  市  長    山 口   剛 君  副  市  長    内   達 朗 君   総 務 部 長    塩 川   剛 君  企 画 部 長    満 留   寛 君   市民環境部長     久 保 隆 義 君  保健福祉部長     越 口 哲 也 君   農林水産部長     川 東 千 尋 君  商工観光部長     池 田 洋 一 君   建 設 部 長    島 内 拓 郎 君  危機管理監      德 田   純 君   総務部参事兼財政課長 山 口 昌 樹 君  総 務 課 長    橋 口 洋 平 君   安心安全課長     有 満 孝 二 君  財産管理課長     川 路 和 幸 君   税 務 課 長    西 田 正 志 君  企画政策課長     永 山 正一郎 君   地域政策課長     西   敬一朗 君  市民活動推進課長   中 馬 吉 和 君   環境衛生課長     出 口 竜 也 君  子育て支援課長    岡 元 みち子 君   長寿・障害福祉課長  池 田 宏 幸 君  農林水産政策課長   砂 田 良 一 君   農政畜産課長     田 島 博 文 君  林務水産課長     川 東 輝 昭 君   霧島PR課長     藤 崎 勝 清 君  土 木 課 長    猿 渡 千 弘 君   建築住宅課長     松 元 公 生 君  都市計画課長     柿 木 安 長 君   区画整理課長     馬 渡 孝 誠 君  牧園総合支所長    前 田 幸 一 君  兼地域振興課長  教  育  長    髙 田 肥 文 君   教 育 部 長    花 堂   誠 君  教育総務課長     本 村 成 明 君   学校教育課長     河 瀬 雅 之 君  社会教育課長     西   潤 一 君   国分中央高校事務長  山 下 広 行 君 6.会議のてん末は次のとおりである。                「開 議  午前10時00分」 ○議長(中村正人君)  これより本日の会議を開きます。本日の日程は一般質問のみであります。昨日に引き続き一般質問を続けます。13番,前島広紀議員から4件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○13番(前島広紀君)  新燃市政クラブの前島広紀でございます。私は,子供や障がい者,お年寄りにやさしいまちづくりを目指し,霧島市の更なる発展と市民福祉の向上のため,初心を忘れることなく活動を続けてまいります。昨年11月の市議選において,若い8人の新人議員が当選されたことに伴い,議会の雰囲気も大きく活発に変わってきたと感じているところでございます。その一つに,今回の一般質問においても8人の新人議員全員が質問をなされており,その質問通告書の趣旨及び内容の濃さに驚き,また声の大きさや落ち着いて堂々と質問をされている態度に感心している次第でございます。反面,3期目になり,これまで32回一般質問をしてきた私ですけれども,今でも自分の順番が近づくと,胸がドキドキしながら待っている次第でございます。新人の質問を聴きながら,自分の至らなさを恥ずかしく思い深く反省し,新人に学ばなければならないと感じているところでございます。さて,本市の人口は少子高齢化が進み,2060年には約9万3,000人と,10万人を割り込むことが推計されている中で,現在の人口水準を上回る13万人とすることを目標としており,先日の同僚議員の質問においても,現市長もこの計画を推進するという答弁がございました。そのためには出生率の向上などによる自然減の抑制と移住定住促進による社会減の抑制を図るとともに,安心して生活できる地域社会の形成に取り組んでいく必要があると考えます。その一環の早急な課題として,子育てをみんなで支え合う子育て環境の充実が重要であると思います。最近の女性の活発な社会進出に伴い,放課後の児童の安全や見守り,教育などを地域で支え合う時代になってきていることを,政策の上で支援していかなければならないと痛感しているところでございます。そこで,子育て支援において,放課後児童健全育成事業の目的と現状はどのようであるか。また,病児・病後児保育事業の目的と現状はどのようであるかをお伺いいたします。二つ目に,長寿・障害福祉事業において,成年後見制度利用支援事業の趣旨と現状はどのようであるか。また,いきいきチケット支給事業の目的と現状について,お尋ねいたします。3点目に,本市の特産品の振興事業として,本市の特産品化について,市の支援の現状はどのようであるか。また,今回の当初予算において提案されている新規事業として,地域おこし協力隊を活用した地域資源プロデュース事業の目的と趣旨及びその成果指標はどのようであるか,お伺いいたします。さらに,霧島市立国分中央高校の生徒さんが商品開発などに積極的に取り組んでおられることが,たびたび新聞等で報道されておりますが,その取組及び活動などについて,どのようであるかお伺いいたします。最後に,キリシマツツジ保存及び普及活動について,その現状と平成30年度における本市の取組についてお伺いいたしまして,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  前島議員から4問の御質問がありました。4問目は私が,3問目の3点目は教育委員会が,その他については関係部長がそれぞれ答弁いたします。4問目のキリシマツツジ普及活動についてお答えします。霧島山が原産地であるキリシマツツジについては,本市を含む環霧島地域で希少な植物となっていたことから,これまで,平成27年の全国キリシマツツジサミットin霧島の開催や,キリシマツツジの名所地の一つである石川県能登地方からの古木里帰り植栽など,多くの企業や関係団体の皆様の御協力を頂きながら普及に取り組んでいるところでございます。このような中,例年,3月から4月の開花時期に合わせて,キリシマツツジの写真パネル展を国分シビックセンターロビーにおいて実施するとともに,色鮮やかで見事なキリシマツツジを所有されている溝辺地区,牧園地区,霧島地区の方々の御協力を頂き,個人宅の庭を一般公開する,いわゆるオープンガーデンも4月に開催しております。また,霧島神宮や国分シビックセンターお祭り広場懸垂幕塔付近に植栽しているキリシマツツジについても,鑑賞スポットとして,その開花情報をホームページ等で発信し,市民の皆様への周知に努めているところでございます。さらに,昨年5月には,霧島連山希少植物保全調査会などの関係団体の皆様と本市関係者が,石川県能登地方を訪問して,オープンガーデンなどを視察し,情報交換や地域間交流を行ったところでございます。平成30年度は,引き続き,写真展やオープンガーデンの取組に加え,4月に福岡県久留米市で開催される全国つつじサミット2018inくるめに参加し,全国の愛好者の方々との交流を深め,関係団体の皆様と連携を図りながら,キリシマツツジの普及に努めてまいりたいと考えております。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  1問目の子育て支援についての1点目にお答えします。放課後児童健全育成事業は,就労等により保護者が昼間家庭にいない小学生の児童を対象に,学校の授業終了後などに,児童クラブの施設を利用して適切な遊び及び生活の場を提供するものです。平成29年5月1日現在で,市内には,自主事業を含む49か所の放課後児童クラブが運営され,約1,700人の児童が登録・利用しており,本市としては小学校ごとの児童数の推移を把握しながら,必要性の高い小学校区には施設の整備等を実施しております。次に,2点目にお答えします。病児・病後児保育事業は,児童が病気や病気の回復期にある一方,保護者の就労などにより自宅での保育が困難な場合に,小児科医院や看護師等を配置した保育所等で緊急的に預かり保育を行うものです。対象者は,保護者が市内に居住又は勤務している世帯に属する小学校6年生までの児童となっており,その利用方法としては,原則として,各施設に事前登録をしていただいた上で,利用する際には,医師の確認を受けた連絡票を利用申請書に添付し,直接,施設に申込みを行っていただくこととしております。なお,利用時間は,各施設の開所時間内であり,利用料は,午前又は午後の半日利用の場合が600円,1日利用の場合が1,200円となっています。現在,小児科医院1か所で病児保育事業が,保育所等4か所で病後児保育事業が行われており,平成28年度においては,延べ663人の方が利用されております。2問目の長寿・障害福祉事業についての1点目にお答えします。成年後見制度とは,認知症高齢者や知的障がい者,精神障がい者など,契約上の権利行使や預貯金・不動産等の財産保有に関して十分な判断をすることができない方が不利益を被ることのないよう,成年後見人などの支援者を選任し,その権利の擁護を図る制度です。成年後見制度利用支援事業は,成年後見制度の利用の申出を行う親族がいない方や経済的な理由で手続を行うことができない方に対し,必要な支援を行うものであり,具体的には,裁判所への申立手続を行う親族がいない場合には,市長が代わって申立人として申立手続を行うほか,生活保護受給者など申立に必要とされる費用を支払うことができない方に対しては,申立手数料や医師の鑑定料などを市が負担しています。今後,認知症高齢者のさらなる増加や精神障がい者の地域移行の推進に伴い,成年後見制度の需要が増加すると見込まれていることから,平成29年4月に霧島市社会福祉協議会が設置した霧島市社会福祉協議会成年後見センターに対し,成年後見に関する相談窓口業務や成年後見制度に関する普及啓発,市民後見人の養成講座の実施などの業務を委託しているところでございます。今後とも,成年後見センターと連携しながら,広く市民の皆様へ情報発信するとともに,成年後見制度の普及啓発に努めてまいります。次に,2点目にお答えします。本市では,高齢者等の健康保持と福祉の増進を図ることを目的に,はりきゅう・温泉保養券支給事業を実施し,平成23年度からは,従来のはりきゅう,あん摩マッサージ,温泉への利用に加え,外出支援として乗合バス等にも利用することができるように事業を拡充し,事業の名称をいきいきチケット支給事業に変更したところでございます。現在,市内に居住する満70歳以上の方及び障害者手帳をお持ちの方に対してチケットを交付しており,平成28年度の利用総額は6,736万9,100円となっております。本事業は,入浴や施術による本人の主観的健康感の増進や外出機会の増加など,健康保持や介護予防,生きがいづくりなどの効果が期待できますことから,さらなる制度の周知や改善に努めてまいりたいと考えております。 ○商工観光部長(池田洋一君)  3問目の1点目についてお答えします。本市の特産品化の現状としましては,市内の商工業関係者等83の個人,団体で組織している霧島市特産品協会において,特産品の製造・開発・販売の研究及び特産品のPRや販路開拓に向けた取組が進められており,市では,これらの運営に対する支援や共同でのセールス活動などを行っております。また,霧島茶につきましては,知名度の向上を図るため,全国茶品評会への出品支援事業や鹿児島空港ビル内へのお茶のPR看板の設置を行っております。肉用牛につきましては,品質向上に向けた優良肉用牛の保留・導入に対する支援に取り組み,本市で2022年に開催される第12回全国和牛能力共進会に向けた取組への支援も行っております。このほか,本市では,本年度において,食にまつわる様々な分野を融合させながら,地域の食文化を生かすガストロノミーの理念に沿って,長年培われた伝統を尊重しながら,稼げる霧島の食を作り出し,地域経済の活性化や交流人口の拡大を図るため,産学官で組織する霧島ガストロノミー推進協議会の事業について,鹿児島県の地域振興推進事業の採択を受け,霧島ブランド認定制度の創設などに取り組んでいるところです。来年度におきましては,国の地方創生推進交付金を活用し,同協議会において霧島ブランド認定制度の運用や霧島産品のマッチング事業,ご当地グルメの開発事業などを展開していくこととしております。次に,2点目についてお答えします。平成30年度の当初予算に新規事業として提案しております地域資源プロデュース事業は,本市の魅力ある農林水産物など食を中心とした地域資源の活性化を図ることを目的に,国の地域おこし協力隊制度を活用し,新たな取組を展開しようとするものです。地域おこし協力隊は,都市部から地方への移住・定住を促し,地方の活性化につなげるため,隊員の募集に係る経費や活動費を国が支援するものです。本市においては,この制度を有効に活用し,専門的な知識や経験を有する外部人材を登用することで,本市の恵まれた地域産品を生かした6次産業化やブランド化の推進,市場のニーズに合った新産品の開発・提供をプロデュースするなど,農林水産物を始めとする特産品の付加価値の向上や販路の拡大につなげてまいりたいと考えております。なお,成果指標としましては,活動の具体的成果が反映されるように,本事業を通じて新たに開発された産品数,ブランド認定への申請数,ブランド認定された数としております。 ○教育部長(花堂 誠君)  次に,3点目にお答えします。国分中央高校のビジネス情報科では,平成23年度,平成24年度の課題研究の授業において,霧島茶を使ったお菓子「ちゃ~まる」や「ちゃ~どら」の商品化への企画提案を行ったことをきっかけに,平成26年度には一般社団法人かごしま霧島茶ブランド協会が商品開発された「きりしま茶金平糖」の食品やパッケージについてアイデアを提供してまいりました。また,園芸工学科では,昭和40年以降に一時絶滅状態となっていた,幻の芋といわれるサツマイモの品種の一つ,蔓無源氏のバイオ苗を無菌状態で培養,増殖させ,農家に引き渡して,新たな焼酎ブランド蔓無源氏の商品開発につなげました。今後も国分中央高校の生徒が,授業やクラブ活動の場において,様々な側面から地域の商品開発に携わることで,各学科の特色を生かした専門高校として,特産品の振興に貢献してまいりたいと考えております。 ○13番(前島広紀君)  それぞれ答弁を頂きましたけれども,これから順次,再質問をさせていただきたいと思います。まず,子育て支援についてでございますけれども,現在の放課後児童クラブの現状に関しましては,先ほど部長答弁で具体的にございましたので,それでは放課後児童クラブの目的と致しまして働く子育て中の若者にとって,放課後の児童の安全確保や子育て支援としての放課後児童クラブの存在が重要であると,そういう目的で放課後児童クラブの支援をされているというふうに理解しておりますけれども,今回は平成28年6月,平成29年6月に続きまして,3回目の質問でございますけれども,保護者からの要望が強いと,私は感じているところでございますが,夏休みなどの長期休暇の利用状況について質問をさせていただきたいと思います。まず,お伺いしたいのは,二年ほど前かと思いますけれども,放課後児童クラブの受入れが,小学校3年生までであったものが小学校6年生になったというふうに聴いておりますけれども,その辺りのことを,もう一度,説明を頂きたいと思います。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  児童福祉法改正によりまして,小学校3年生が小学校6年生までに,平成27年4月から改正になりました。 ○13番(前島広紀君)  その頃から,聴くところによりますと,多くの児童クラブにおいて,先ほど言いました夏休みなどの長期休みに関する受入れが,余りできないような状況になってきたというふうに聴いております。それで平成28年6月に一般質問を致しまして,例えば青葉小など国分北小もそうですけれども,空き教室が大分増えてきているという状況の中で,その空き教室を利用して,夏休みの期間中に児童クラブを運営できないかということをお願いいたしましたけれども,そのことに関しまして現状はどのようであるか,お伺いしたいと思います。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  本年度の夏休みは,20のクラブで118人の受入れを実施しており,可能な限り対応がなされているところでございます。ちなみに,昨年度は107人の受入れがございました。なお,青葉児童クラブにつきましては,夏休み限定で10人の児童を受け入れておりますが,年齢別でいきますと4年生が一人,5年生が8人,6年生が一人,こちらはほとんど青葉小学校の児童となっております。 ○13番(前島広紀君)  青葉小におきまして10人ということでございますけれども,他の校区においては,そういう要望は聞こえてこないものでしょうか。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  他の地区につきましても,そのような声が聴こえてきておりますので,そちらにつきましては,それぞれの児童クラブのほうに,こちらのほうからも調整のほうをお願いをしているところでございます。 ○13番(前島広紀君)  そのことに関しまして,その児童クラブの対応で十分対応していけるのか,その辺りはどうでしょうか。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  児童クラブにつきましては,施設の面積ですとか職員の配置の人数,そういった基準等がございますので,その辺を考慮していただきながら,市内にある各児童クラブのほうで調整をしていただいているところでございます。 ○13番(前島広紀君)  ある企業の方からお伺いしましたけれども,そちらで働いておられる女性の方が,夏休み期間中に児童クラブが受け入れる所がなくて,夏休みの間,仕事を休まないといけないと,そういう現状もあるというふうに感じているところでございますので,そのことに関しましても,次の病児・病後児保育とも関連しますので,次の質問に移りたいと思いますけれども,病児・病後児保育に関しましても,現状は部長答弁でございましたので,お伺いしたいのは,その病児・病後児保育を受け入れる所の周知に関しまして,どのような広報をされているのかお伺いしたいと思います。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  周知につきましては,市のホームページに掲載をしております。また,霧島市子育てガイドブックぐんぐんの木で周知をしているほか,各施設におきまして,病児・病後児保育に関する情報提供を行っております。 ○13番(前島広紀君)
     昨年の一般質問におきまして,この広報の在り方に関しまして質問いたしまして,そのぐんぐんの木,写真をお願いしたいと思います。ぐんぐんの木に関しまして,議員にも配付をしていただくようにお願いしたところでございましたけれども,このぐんぐんの木に関しまして,現在の配付の在り方といいますか,在庫といいますか,これは毎年更新されているのですか。それとも在庫はありますか。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  昨年度は民生委員の方,議員の方にも追加で配付をしたところでございますけれども,現在8,000部を作成をしておりまして,市内の各保育施設とか総合支所ですとか,福祉手帳の交付のとき,転入手続のときに配布をしております。こちらにつきましては,毎年作成を致しておりますので,現在,2018年度を作成中でございます。 ○13番(前島広紀君)  関連する質問ですけれども,病児・病後児保育に関しまして,これはぐんぐんの木の17ページのほうに,現在,5か所の病児・病後児保育をしてくださる所が書いてありますけれども,この他に新しく病児・病後児保育所を開設したいと,そういう要望等はございませんでしょうか。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  現在のところは,要望等は届いていないところでございますけれども,今後,そのような要望等がございましたら,全体的な部分を検討いたしまして進めていきたいというふうに考えております。 ○13番(前島広紀君)  平成28年度におきましては,663人の方が利用されたということでございますけれども,この数字に関しましては,どういうふうに考えられますか。多いか少ないかところでは,どういうふうに見られますか。先ほど言いました5か所で足りているのかということも含めまして,お伺いしたいと思います。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  今,課長が申し上げましたように5か所でございますが,そのうち病児保育を行っている小児科医院のほうが1か所で417人,病後児保育の4か所の保育園等で246人というような状況でございます。やはり病児の状態での利用,小児科医院のほうが非常に多い状況でございまして,現在のところは,その1か所で足りてはいるようでございます。今後,病後児保育のほうが,若干,過去の平成26年が211人,平成27年が144人ということからしますと増えてきておりますので,要望が出てまいりましたら,受入先を更に増やしていきたいというような考えを持っているところでございます。 ○13番(前島広紀君)  このことに関しましても,広報の在り方をもっと広めていただければというふうに思います。先ほど放課後児童クラブ,それから今回の病児・病後児保育に関しまして,放課後の児童の安全確保及び働く子育て中の若者の支援,また保護者の子育てと就労の両立を図るためにも,子育て対策としまして,放課後児童クラブの存在が重要な政策であると考えますので,このことに関しまして,最後に市長に考えをお伺いしたいと思います。 ○市長(中重真一君)  放課後児童クラブ,今,各校区ごとに運営されているわけでございますが,また,それに対して必要な整備等は,当初予算にも組まれているところでございます。また,病児・病後児保育につきましても,そういった施設を整備していくと同時に子供が病気になったときには休める環境づくり,そういったものも必要になってくると思いますので,そういった働き掛けも同時に進めていきたいというふうに思います。 ○13番(前島広紀君)  次に,長寿・障害福祉事業についてお伺いしたいと思います。この長寿・障害に関しまして,今回は二つのことについて質問していきたいと思いますけれども,まず,成年後見制度利用支援事業,このことに関しましてお伺いしたいと思います。この事業に関しましては,障害福祉サービスの観点からということでございまして,成年後見制度を利用することが有用であると認められる障がい者や答弁でございました生活保護者で,申立てをする費用がない方などに対して支援する事業であるというふうにお伺いしましたけれども,これは通告も致しておりますので,成年後見制度全体についてお伺いしたいと思います。この概要につきましては答弁がございましたけれども,平成29年4月に霧島市社会福祉協議会に霧島市成年後見センターを設立されたということでございますけれども,その後の利用状況に関しましては,どのようであるかお伺いしたいと思います。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  4月に霧島市社会福祉協議会が成年後見センターを設立されておりますが,平成30年2月現在でございますけれども,合計50件の相談を受けているというふうに報告を受けているところでございます。 ○13番(前島広紀君)  50件ということでございましたけれども,平成30年度の予算におきましては100万円程度の予算でございますけれども,これで予算的に十分なのか,その辺りはどういうふうにお考えですか。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  成年後見制度につきましては,十分な判断ができない方に対してお手伝いをする方が,補助人,補佐人,後見人と3種類ございまして,その方のレベルに応じた支援をしていただく方になっていただくわけでございますけれども,本来は経費的なものは御自分で負担をしていただく,あるいは申立てが親族の場合,4親等まで裁判所に対する申立てができることになっておりますので,その御家族で申立てをしていただくわけですけれども,市が予算計上している部分につきましては,その申立てに関する費用のない方,あるいは申立てをする親族がいない方についての申立てということでございますので,当初予算の計上額としては,現在の額でおおむね十分であるというふうに考えているところでございます。 ○13番(前島広紀君)  社会福祉協議会に成年後見センターを設立したということでございますけれども,その背景と致しまして,以前は市民後見人制度というのがあったと思いますが,今,その制度はどういうふうになっているのか,それとこの社会福祉協議会にこういうセンターを作った背景について,お伺いしたいと思います。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  先に成年後見人についてでございますけれども,平成25年から社会福祉協議会に講座の実施を委託いたしまして,現在までで基礎講座を終了された方で85名,上級講座ということで,もう一つ上の講座まで終わられた方で47名という方が,ボランティアとして市民後見人をしていただけるというような養成は致したところでございます。しかしながら,現在のところ,一般の方が成年後見人になられているケースは本市にはございませんので,今もその成年後見人の講座を受けた方々には,センターを通じて様々な制度啓発等のお手伝いをしていただいているというところでございます。それから社会福祉協議会に成年後見センターをお願いをして設立していただいたということでございますが,社会福祉協議会のほうで法人後見人ということで,個人ではなくて社会福祉協議会が後見人として役割を果たしていただくというようなことも想定をしておりまして,その場合,先ほど申し上げましたとおり,申立人がいない場合は,市長申立てということで,市役所のほうから申立てを致しますので,市で後見人になることはできませんので,社会福祉協議会のほうで成年後見センターを設立していただいて,法人後見をしていただくというようなことも想定して,社会福祉協議会にお願いをしたというような経緯があるようでございます。 ○13番(前島広紀君)  そのあたりの広報もまた考えていただきたいと思います。今後,認知症高齢者の更なる増加や精神障害者の地域移行の振興もありまして,成年後見制度の需要が増加することが見込まれると部長の答弁にもございましたし,実際そうだろうと考えられますので,このことに関しまして,また力を注いでいただきたいと思います。次に,いきいきチケット支給事業に関しまして質問をしたいと思います。これが平成30年度の予算で7,400万円程あります。高額な予算だというふうに感じますけれども,これに関しまして平成28年度の利用総額が6,736万円ということでございますけれども,まずお伺いしたいのは,利用状況,これは70歳以上の高齢者と障がい者に配付しているということで理解するわけなんですけれども,その利用状況といいますか,この70歳以上の方のどのくらいの方を想定して考えておられるのかお伺いしたいと思います。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  実績で申し上げますと,高齢者,障がい者全体を含めまして,温泉とバスに利用できるものにつきましては,受領をされた方が全体の60.4%でございます。それに対しまして,この60.4%の方のうちの64.7%程度が利用されていて,最終的に市のほうに事業者の方々から請求があった金額で申しますと64.7%程度ということでございます。もう一つのはりきゅうのほうでございますけれども,こちらにつきましては,交付率,券を受け取られた方が全体で52.3%,そのうち利用をされて事業者から請求があった金額を率で算出いたしますと27.9%というような状況でございます。このような状況を勘案いたしまして,毎年度予算計上しているというような状況でございます。 ○13番(前島広紀君)  ただいまの答弁によりますと,はりきゅうの場合52.3%の方が券を受領して,その中の27.9%の方しか利用していないと,そういうふうに聴こえたわけなんですけれども,この利用率が悪いのは,どういうふうにお考えですか。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  特にはりきゅうにつきましては,保険診療の一部として使うことができないというところが,一番大きいのではないかというふうに考えているところでございます。あと,施術をされる,いわゆるはりきゅうマッサージの治療の場所,施術をされる場所に行って使っていただくということにしておりまして,自宅に来てもらって使うということはできないようになっておりますので,そういうところで,なかなか利用が伸びていないところはあるのではないかと思っているところでございます。 ○13番(前島広紀君)  今の答弁ですと,訪問して利用ができるようになれば,まだこの利用率が増えるというふうに聴こえたわけなんですけれども,その辺りも含めまして,先日もバスの利用券に関しましても高齢者の交通手段の対策として,タクシーの利用が要望されたわけでございましたけれども,それと併せましてお伺いしたいのは,鹿児島市の状況をちょっとお伺いしたいと思うんですけれども,鹿児島市のバス券について,どのような情報をお持ちでしょうか。お伺いしたいと思います。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  鹿児島市の状況ということでございますけれども,鹿児島市につきましては,はりきゅうにつきましては国民健康保険の加入者で,国民健康保険税の完納の方ということで,年齢による区分あるいは障害による区分ということではないようでございます。それから温泉バスにつきましては,70歳以上の高齢者ということで交付をしているようでございます。それと障がい者の方に交付をしているようでございます。使い方としては,はりきゅうについては1回につき1,100円ということで年間60回まで,温泉バスは三分の一の自己負担ということになっているようですが,当面の間ということで100円の自己負担をしていただいて,残りの分は市のほうで支払いをというような形で,現状はそのような運用をされているというふうに伺っているところでございます。[163ページに訂正発言あり] ○13番(前島広紀君)  鹿児島市のバスのことなんですけれども,私が調べたところによりますと,バスの利用券は無料ではなかったですか。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  過去には,鹿児島市の場合は敬老パスという形でICカード化されたものを配布をしているようでして,過去には無料だったんですけれども,近年は三分の一の自己負担というふうに制度が改正をされているようでございまして,そのうち当面の間ということで100円自己負担というような形で運用されているようでございます。[同ページに訂正発言あり] ○13番(前島広紀君)  私は鹿児島市の場合は無料だというふうに感じておりまして,鹿児島市自体がバスを運営していますので,そういうふうに無料なのかというふうに思ったところでございましたけれども,あわせまして先日もありましたように,高齢者の交通手段の支援と致しましてタクシーの利用その辺りも,今後考えて検討していただきたいというふうに要望いたします。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  少し答弁を訂正させていただきたいと思います。先ほど100円自己負担と申しましたけれども,これは温泉利用について100円自己負担でございまして,バスにつきましては,先ほど申し上げましたとおり制度の改正によりまして,三分の一が自己負担ということで三分の二を市が支払うというような原則どおりの運用をしていると,温泉については三分の二という規定をしているけれども,当面の間は100円というような運用をしているとふうになっているようでございます。 ○13番(前島広紀君)  次に,特産品に関しまして質問をさせていただきます。本市の特産品化につきまして,市の支援については詳しく商工観光部長から答弁を頂きましたけれども,当市におきまして今後,かごしま国体や全国和牛共進会など大きなイベントを控えており,本市の魅力ある特産品のPRをする絶好の機会が控えていると考えられます。特に農林水産物につきましては,後継者育成や担い手の確保を含め,生産性の向上や6次産業化など更なる市の支援を求めていきたいと思います。やはり夢や希望の持てる地域であり,将来にわたって持続的な経営につなげるためにも,農商工連携,産学官連携などによるオール霧島での取組に期待したいと思います。次に,新規事業であります地域おこし協力隊を活用した地域資源プロデュース事業についてお尋ねしたいと思います。まず,部長答弁の中で国の支援を活用するとのことでございましたけれども,具体的にはどのような支援がなされるのかお伺いしたいと思います。 ○霧島PR課長(藤崎勝清君)  国の支援につきましては,活動期間を1年から3年と致しまして,隊員の賃金を含む活動費として1年間400万円を上限に,特別交付税による財源措置がなされることとなっております。あわせまして,隊員の募集に係る経費と致しまして100万円[167ページに訂正発言あり],それとこれの目的趣旨が,その地方にまた移住定住していただくというような国の趣旨もございまして,任務終了後,その方が起業する場合の起業支援,これに関しましても100万円を上限に,特別交付税として財源措置がなされることとなっております。 ○13番(前島広紀君)  そのことに関連しまして,どのような人材を求め,また具体的にどのような活動を展開される予定でしょうか。お伺いしたいと思います。 ○霧島PR課長(藤崎勝清君)  平成30年度におきましては,地方創生推進交付金を活用しました霧島の食のブランド価値向上事業を推進いたしますとともに,部長から答弁もありましたとおり,霧島ガストロノミー協議会等を進めてまいります。これらの支援を含め販路開拓等にも取り組んでまいりますので,地域商社との連携も深めながら,地域産品のブランド化や商品の開発,販路拡大を担っていただきたいというふうに考えております。人材につきましては,これらの取組を専門的に進めるために,その人材としてスキルはもちろんですけれども,霧島のこの地に情熱を持って移住定住していただく方を求めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○13番(前島広紀君)  私は,この地域おこし協力隊を活用した地域資源プロデュース事業につきまして,事務事業事前評価票を基に今回の質問に至ったところでございますけれども,それぞれの事業におきまして成果指標が設定されておりますが,1件でも2件でも高い成果が得られるよう努力していただきたいと思います。また地域おこし協力隊の皆様が,任期終了後も先ほど答弁でもございましたように霧島市に定住していただいて,地域活性化への一翼を担っていくことを期待したいと思います。次に,国分中央高校に関しまして,国分中央高校では特産品の開発や観光の面などで様々な自主的な活動に取り組んでおられることと認識しておりますけれども,答弁にもございましたが,もう少し詳しく活動の内容を紹介していただきたいと思います。あわせて今後の取組について,学校としての方針等がありましたらお聴かせいただきたいと思います。 ○国分中央高校事務長(山下広行君)  先ほど部長のほうから答弁させていただきましたけれど,まずビジネス情報科の商品開発の部分ですが,ビジネス情報科では課題研究の中で,商品開発,おもてなしの分野,EC電子商取引分野,資格取得の分野というふうに,四つの分野に分かれて生徒が学んでいるわけなんですが,先ほど答弁しました商品化の企画提案につきましては,課題研究の中の商品分野になります。おもてなしの分野では,以前,ななつ星の乗客のおもてなしをやったところでございます。それと電子商取引につきましては,楽天IT甲子園というものがございまして,そちらのほうに昨年,インターネットのウェブサイトの作成に対して,商品価値の考え方や売れるページの作り方を学ぶ事業なんですが,そこで地元の焼酎のプランや宿泊プランなどで出場をしておりまして,昨年度は出産祝い品を贈るギフトを企画して出場したところ,全国から過去最多の63校が出場する中,国分中央高校のチームが,地元のお店と共同で開発したギフトセットで優勝することができました。このように,国分中央高校としては,商品開発に直接では携われないのですが,側面からサポートしていく取組をしていきたいというふうに思っております。 ○13番(前島広紀君)  ただいま説明を頂きましたけれども,霧島市議会におきましては青少年議会なども開催いたしておりまして,また県内におきましても若者が多いまちとされていると思います。学生さんたちは,私たちの想像を超えたすばらしい発想もございます。その辺りも含めまして,現在放映されておりますNHK大河ドラマ西郷どんなどを見てみましても,若者の意見をどんどん取り入れ,そして若者の活動の場を広げたことが,薩摩の発展と維新につながったというふうに思っているところでございます。また特産品の開発,あるいは現在の霧島市の発展その辺りも含めまして,ここで先日ある会合でお聴きした話でございますけれども,あまり市民に知られていない今日の霧島市発展の基礎となるすばらしい話を,少しだけ御紹介させていただきたいと思います。と申しますのは,約50年ぐらい前の話なんですけれども,当時の国分市におきまして,日本初のエレクトロニクスを学ぶ高校,九州電子高校というのができまして,その後に九州工業短期大学となりまして,またそれが四年制大学となって,現在の都築学園,第一工業大学,専門学校も含めまして,現在の大学の発展につながったわけでございますけれども,これがもとでテクノポリス構想が生まれたというふうに聴いております。そのテクノポリス構想によりまして,この地におきまして,現在,世界的な企業であります京セラ,ソニーなどの進出がございまして,今日の国分市,それから霧島市の発展につながったというふうにお聴きしたところでございまして,その発端となったのが日本初のエレクトロニクス学校,九州電子高校というふうにお聴きいたしました。そのこともあわせまして,今回の国分中央高校の学生さんのこれからの活動,それらも大いに期待できるものではないかなというふうに考えるところでございます。少し話がそれましたけれども,ぜひ若者が市の発展に寄与できる機会を,市においても学校においても,どんどん作っていただきたいものだと思います。教育部長に最後にその辺りの志をお伺いしたいと思います。 ○教育長(髙田肥文君)  国分中央高校におきましては,2008年に学科の再編を思いたちまして,どうしても8学級あった昔の学科を,何か起爆剤になる学校にしたいという思いで学科再編をして,今があります。2011年にスタートをして,今年で7期生が卒業ということになります。そういう意味で,4学科,商業科と情報会計科というのがあったわけですがビジネス情報科に再編をし,そして生活文化科を3学級あったものを2学級にするとか,園芸工学科というところと,もう一つ新設したのがスポーツ健康科です。そういう全国に打って出られるような学校にしたいという思いがありましたので,そういうことに敏感に,高校生というのはすごい力を発揮するというのは感じておりましたので,いろいろなそういう自信を持たせて,子供たちが打ち込めば,我々が想像を超える力を発揮してくれるというのが,この高校生だというふうに思っておりまして,スポーツ健康科を始め国際大会でも優勝をするというような選手も出てきました。そしてまた,国分中央高校の園芸工学科は,昔から農業という分野はあったわけですが,ここは特色がありまして,温泉熱を使った園芸ということで非常に特色があります。そして動物を飼っていませんので,そういう意味では,子供たちにも夜も余裕ができる。動物を飼っていますと出産その他全てをやらないといけませんが,自分たちのアイデアを十分に出しながら,次にいろいろなことに挑戦できるということで,ここはすばらしい園芸工学科があるいうことでバイオ苗につながったということを感じています。そして商業系は,ここは県の中央部に位置する所でありまして,県の教育委員会からも国分中央高校は,商業の中心になってくださいというふうに言われておりましたので,その商業教育においては,皆さんがいろいろと資格取得をしたり,また先ほどあった楽天IT甲子園で全国優勝をするなど,いろいろなことに知恵を出しながら取り組んでくれておりますので,そういう意味では非常に有り難いというふうに思います。生活文化科も第一工業大学の学生食堂のレシピを開発して,大学とコラボすることにも取り組んでおります。また,この前,ホテル京セラを使いましてドレスショーをしたり,茶道とか,そういうものも皆さんに知っていただくということで,高校入試が間近でありますけれども,この生活文化科は定員をはるかにオーバーしているというようなことで,今後,精華アリーナもできましたので,更に力を発揮してくれることを心から期待をしているところであります。 ○13番(前島広紀君)  そのような活動の中から新しい発想が生まれてくると思いますので,あわせてその活動が商品開発などにもつながっていって,霧島市の発展につなげていただきたいと思います。最後に,キリシマツツジの普及活動についてお伺いいたしたいと思います。答弁にもございましたけれども,キリシマツツジの保存活動につきましては,池田靖さんが会長であります霧島連山希少植物保全調査会,これは市長も会員であるというふうに聴いておりますけれども,その方や蔵元悟様が会長であるキリシマツツジ保存会,また国分ロータリークラブ,また国分中央高校においてもキリシマツツジの保存活動などを行っているというふうに感じておりますけれども,国分中央高校においての活動状況は,どのようであるかお伺いしたいと思います。 ○国分中央高校事務長(山下広行君)  国分中央高校では挿し木による増殖を試みております。今年度は外部の造園業者の方のアドバイスを頂きながら,6月から10月にかけて挿し木を300本ほど行ったんですが,以前から分かっていたんですが,10月辺りに発根はするんですが,1か月後ぐらいから生育が芳しくなくなって,最終的には残念ながら定着するまでに至っていない状況ですので,そこの原因は何なのかということを,また調べてやっていきたいと。今後の取組としましては,挿し木での増殖は継続して,先ほど蔓無源氏が出ましたけれど,バイオ苗をバイオ技術を活用するなどして,増殖の研究を進めてまいりたいというふうなことでございます。 ○13番(前島広紀君)  先ほど申しましたいろいろな団体が,キリシマツツジの保存あるいは増殖活動などを行ってきたことによりまして,昨年夏の青少年議会で,溝辺の陵南中学校の生徒がキリシマツツジの広報について提言をなされました。その中で,ふるさと納税のお礼の品としてハンカチの刺繍や写真を送ったらどうかという提言などもございまして,キリシマツツジという言葉が全く知られていなかった数年前と比べると,キリシマツツジの名前も知られるようになってきたというふうに感じているところでございます。それに関連しまして,総務部長にお伺いしたいんですけれども,霧島市の市の花は何であるか御存じでしょうか。 ○総務部長(塩川 剛君)  ミヤマキリシマとハナタバコが市の花でございます。 ○13番(前島広紀君)  そのとおりでございまして,ミヤマキリシマとハナタバコが市の花ということになっておりますけれども,考えていただきたいのは,このようにキリシマツツジを宣伝していく中で,例えば石川県の能登町それと京都府の長岡京市の市の花はキリシマツツジでございます。よそが市の花をキリシマツツジとしている現状を考えますと,霧島市もキリシマツツジを市の花に加えていただくことはできないのかというふうに思います。そこで最後に山口副市長にお伺いしたいんですけれども,そのことも含めましてキリシマツツジの増殖に関しまして,どのようにお考えかをお聴きしまして質問を終わります。 ○副市長(山口 剛君)  私も何年か前に能登に行かれたときの写真を見て,そのすばらしさに感動を覚えたことを覚えております。実は去年の10月に私がまだ商工会議所に勤めておりました頃,商工会議所の女性部と一緒に先進地視察で栃木県を訪れました。そこで足利市にある足利学校の歴史的な建物の目の前にある築山にキリシマツツジの看板が出ていてツツジがありました。残念ながら花の時期ではなかったんですけれども,一緒に行かれた三十名弱の方々が,まず驚かれたということであります。「霧島からこんな遠い所にこんなものがあるの」と。「すごい財産を持っているよね」「誇りだよね」と皆さん口々に言われました。ただそのときに感じたのは,ほとんどの方がキリシマツツジというものの存在を知らなかったと。何人か知っておられる方がいて,これはこういうことだよと女性部の方々同士でお話をしているのを見て,先ほど市長の答弁にもありましたとおり,このすばらしい財産の普及に努めていくということでございましたので,これは非常に大事なことで,そして市民の方にも普及していただくことが大事だというふうに考えております。 ○霧島PR課長(藤崎勝清君)  答弁の訂正を1件お願いしたいと存じます。先ほど地域おこし協力隊の国の支援についての答弁の中で,活動費を年間400万円,任務終了後の起業支援について100万円,それから募集経費について100万円という答弁を致しましたが,募集経費については200万円を上限としているようであります。 ○議長(中村正人君)  以上で,前島広紀議員の一般質問終わります。次に,1番,山口仁美議員から3件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○1番(山口仁美君)  新風会の山口仁美です。議長の許可を得ましたので一般質問をさせていただきます。市民の誰もが政治に参画していると実感でき,霧島なら叶う,霧島なら自立できる,霧島なら前に進めると希望を感じられるよう市民の声を届けてまいります。それでは通告に基づき3点の質問をさせていただきます。1問目に,これからの公共施設の活用に若い世代の声をより反映させることはできないかというものでございます。これからの公共施設の活用構想についてお伺いしたいと思います。一つ目に,全天候型こども館の施設整備で解決したい課題とその課題解決に向け参考とされた類似の施設,郊外の遊休施設活用性の方向性も示されましたが,その理由をお聴かせください。二つ目に,これからの公共施設利活用において,若い世代の声を長期的な目線で取り入れる必要があると考えておりますが,市の現状及び課題は何か,お考えをお聴かせください。2問目に,小学校英語教育推進事業で,最大限の成果を出すための体制づくりについて問います。今年度の状況についてお知らせください。事業全体の目的に対し,今年度目標の設定や進捗管理についてどのようなビジョンを示して進めてこられましたでしょうか。教育委員会,学校,担任,支援員の連携と情報共有は,どのような体制,役割分担で行ってこられましたでしょうか。支援員の採用は,どのような基準で選定し,どのような条件や待遇で行ってこられましたでしょうか。3問目に,安定的な財源確保のための施策について問います。市の歳入増に向けて,あらゆる働き掛けは必須の課題であると考えております。本市の人口構造で20代以上の全世代で女性が過半数を占めておりますが,女性の所得の低さや賃金カーブの実態について,本市が課題と考えておられる点,また対策をどのように考えておられるかお示しください。前年度の保育園待機家庭は何世帯ありましたでしょうか。子育て家庭の収入減や世帯所得増の機会損失,市の税収への影響について,市の考えはどうかお示しください。霧島市の高齢者福祉計画・介護保険事業計画素案のパブリックコメントをただいま募集されておりますが,この中で若年層の介護離職・転職の割合が8.3%及び3.4%となっているようです。家族等介護者の離職防止は喫緊の課題であると考えておりますが,本市としてはどのような取組を具体的にしていくべきと考えているかお示しください。多数の企業誘致と雇用の増大に成果を上げておられます。誘致のための財政支出等を上回る公益性をどのように描いておりますでしょうか。例えば法人市民税を納められる企業であるかどうかの確認や個人市民税の納税につながる雇用体系を取っているかの確認について,現状をお伺いします。また誘致時の働き掛けについて,併せて質問いたします。これで壇上からの質問を終わります。明快な答弁をよろしくお願いいたします。 ○市長(中重真一君)  山口議員から3問につきまして御質問がありした。1問目の2点目は私が,2問目は教育委員会が,その他については関係部長がそれぞれ答弁いたします。1問目のこれからの公共施設の利活用に若い世代の声をより反映させることができないかについての2点目にお答えします。本市が保有する公共施設の多くは,合併以前に整備されたものであり,その半数近くが築30年以上を経過しており,今後,大規模改修や更新等に係る財政需要の増大が見込まれることから,現在,霧島市公共施設管理計画に基づき,施設保有量の適正化等に取り組んでいるところであります。本計画の策定に際しましては,公共施設に対する市民ニーズの変化に対応していくため,幅広い年齢層を対象とした市民意識調査や施設利用者意向調査などを実施したことに加え,庁内において,各地区のまちづくりと公共施設の今後の在り方について,若手・中堅職員で構成するワークショップを設置し,検討を行ってまいりました。また,計画の着実な実行に当たっては,地域の皆様方の御理解が不可欠であることから,昨年,市内の12か所で,個別具体の施設の在り方について,地域住民の方々と意見交換会を実施したところであります。今後の計画の実行におきましても,私が就任以来申し上げております「大多数の声なき声を市政に反映させていく」との考えのもと,様々なニーズを把握するため,幅広い年齢層の方々と意見交換を行ってまいります。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  次に,1点目にお答えします。本市におきましては,地域子育て支援拠点事業として,子育て中の親子の交流の促進や育児相談等を実施することにより,子育て時における孤立感や負担感の解消を図り,全ての子育て家庭を地域で支える取組として,事業の拡充を図ってまいりました。現在,市内7地域において,当該事業を展開しているところでございます。このような中,全天候型こども館は,地域子育て支援拠点事業の機能を持ちながら,天候に左右されずに利用でき,屋内遊具,読み聞かせ,手作り工作,音楽室など,終日,親子で遊べる総合的な子育て支援機能を備えた拠点施設として想定しているところであり,具体的には,鹿児島市のすこやか子育て交流館,りぼんかんでございますが,このような機能を備えた施設が参考になるものと考えております。全天候型こども館につきましては,既存施設の利活用を含め,様々な可能性を検討してまいります。その上で,多くの子育て家庭の皆さんに喜んでいただけるこども館の設置を実現してまいりたいと考えております。 ○教育長(髙田肥文君)  2問目の小学校英語教育推進事業で最大限の成果を出すための体制作りについての1点目にお答えします。国は,グローバル社会で活躍できる人材の育成を目指し,英語が使える日本人の育成に力を入れているところであり,小学校教育に外国語を導入することとなりました。本市におきましても,早い段階から英語に慣れ親しませることにより,英語好きな児童の育成を目指しております。このような背景を踏まえ,教育委員会では,平成27年4月から国分小,上小川小,国分西小,天降川小の4校を教育課程特例校として文部科学省に申請し,国に先行した小学校外国語教育に取り組み,4校における実践により,効果的な指導法や教材などを蓄積してまいりました。さらに,授業公開を伴った研修会に教員を参加させることで,これまで蓄積した指導のノウハウを全小学校へ広げるとともに,全小学校に8名の外国語活動等支援員を派遣して,担任との共同授業や教材作成などに,そのノウハウを活用しているところです。教育委員会としましては,今後,全小学校で外国語教育がスムーズに開始できるよう,これまで蓄積した指導のノウハウを提供しながら,教員の授業サポートを進めてまいりたいと考えています。次に,2点目にお答えします。小学校外国語の指導計画作成や授業は,担任が主となり,それを外国語活動等支援員がサポートするという進め方を基本としておりますが,小学校教員にはこれまで外国語を指導してきた経験が乏しく,ノウハウも少ないことから,外国語活動等支援員がその専門性を発揮し,授業や教材作成等に深く関わっております。教育委員会としましては,担任に対して,指導計画作成に係る助言や授業における支援員への関わり方などについての研修を通じて,授業内容の充実や担任と支援員の連携強化に取り組んでいるところです。次に,3点目にお答えします。外国語活動等支援員の採用につきましては,英検2級以上の有資格者や元英語教員など,専門性が高く,英語教育に熱意のある人材を選考しております。勤務条件及び待遇につきましては,臨時職員として,一日当たりの勤務時間を6時間,夏季休業を除く11か月間の毎月16日程度の勤務とし,社会保険等への加入も条件としているところです。 ○企画部長(満留 寛君)  3問目の安定的な財源確保のための施策についての1点目にお答えします。少子高齢化の進行による人口減少社会の到来に伴い,生産年齢人口の減少が見込まれる中で,将来にわたり持続可能な社会の構築が求められており,そのためには,女性の労働力の確保が必要不可欠となっております。本市の女性の労働力率は,平成27年国勢調査によると49.3%で,前回調査時の46.9%と比較し,2.4ポイント高くなっており,女性の社会進出は増加傾向にあります。一方,女性は,結婚,出産,育児等を理由に離職する割合や男性に比べてパートタイムなどの非正規雇用の割合が高く,これらが勤続年数や管理職比率等の差へと繋がり,男女の収入格差を引き起こす主な要因となっていると考えております。このようなことから,可能な限り就業を継続すること又はいったん離職しても再就職ができる就業環境を整備していくことが重要と考え,出産,育児,介護等のため就業を中断している女性を対象に再就職支援セミナー等を開催し,スキルアップの機会の提供に取り組んでまいりました。また,福祉事務所においては,ひとり親家庭の父母が,看護師等の専門的資格を取得する際に給付金を支給するなどの就業及び自立支援を図ってまいりました。現在策定中の第二次霧島市男女共同参画計画においても,関係機関や団体等と連携を図り,男女がともに能力を発揮し希望する働き方ができる環境づくりに努めることとしております。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  次に,2点目にお答えします。平成29年4月1日現在で,希望の保育園等を利用できないなどの潜在的待機児童の数は177名,156世帯であり,利用申込に係る理由の内訳としましては,就労が育児休業復帰の18世帯を含む90世帯,求職活動中が65世帯,保護者の疾病が1世帯となっております。潜在的待機児童のいる世帯のうち,主に育児休業復帰の18世帯及び求職活動中の65世帯については,育児休業を延長又は保育園等を利用できないがために就労機会を喪失することが想定され,世帯の所得に対し影響があることが考えられます。なお,配偶者による扶養の範囲内での就労を希望するなど,世帯ごとに,希望する就労形態に違いがあるため,潜在的待機児童が市の税収に及ぼす影響額の推計は難しいところです。保育所等の利用を待たれている家庭に対しては,4月以降も,毎月,各施設の受け入れ数に基づき,可能な限り利用の案内をしているところであり,今後とも,潜在的待機児童の解消に努めてまいります。次に,3点目にお答えします。先に素案を公表し,パブリックコメントを実施した第8期霧島市高齢者福祉計画・第7期霧島市介護保険事業計画の策定に当たり行ったアンケート調査においては,「介護離職等の経験の有無」との質問に対し,40歳以上65歳未満の方で「仕事を退職した」「仕事を転職した」と回答された割合は,それぞれ8.3%,3.4%でございました。本市としましても,家族が仕事を続けながら介護をすることができる環境の整備は大変重要であると考えており,これまでの間,市が許認可権限を有する地域密着型介護保険サービス事業所の計画的な立地誘導や霧島市地域包括支援センターの人員増,積極的な広報活動など様々な事業等に取り組んできたところです。当該計画の策定に当たりましては,これまでの取組を踏まえながら,病院から退院した介護を必要とされる方を在宅サービス等で円滑に支援することができるよう,医療・介護が連携して取り組む退院調整ルールの普及促進や,医療や介護に関する多くの職種が一体となってケアプランを検討する仕組の創設,同居家族が仕事などで家を空けた場合に発生する,いわゆる「日中独居」等の方でも,利用を可能にするなどの改善を行ったところです。さらに,国が,一億総活躍社会の実現に向けて介護離職ゼロを掲げていることを受け,整備が必要とされている介護保険サービス事業所に係る事業者の募集を当該計画の計画期間内に行う予定としています。今後は,霧島市地域包括支援センターや本市が独自に設置しているまちかど介護相談所,民生委員や在宅福祉アドバイザーの方々などとの連携を深めながら,介護に関する相談体制の更なる強化を図り,仕事と介護が両立できる社会の実現に向け取り組んでまいります。 ○商工観光部長(池田洋一君)  次に,4点目にお答えします。本市におきましては,工業の振興と雇用の増大を図ることを目的に,本市に工場等を新設・増設・移転しようとする企業に対し,工場等立地促進に関する条例に基づく補助制度を設けており,平成29年度決算見込みで3件,約6,300万円の補助金を交付しております。また,工業の振興と雇用機会の確保を図ることを目的に,施設整備の投資を行った企業に対し,立地企業等設備投資促進に関する条例に基づく補助制度を設けており,平成29年度決算見込みで2件,約2億800万円の補助金を交付しております。このほか,固定資産税においても3年間の減免措置を設けるなど,立地企業の経営基盤の強化を図る取組を行っているところであります。このような取組の結果,合併後の立地協定件数は57件となり,企業誘致により新たに確保された雇用者数は1,688人に上っております。企業の誘致は,雇用の機会を創出し,若者の市内定着にも即効性があることに加え,将来にわたって地域経済への波及効果が大きく,市民の所得向上に寄与するものでありますことから,長期的な視点からみて,市の財政支出以上の経済効果が得られるものと考えております。なお,本市に新増設等を行う企業と立地協定を締結するに当たっては,企業の業績や財務状況などの情報収集を行うとともに,事業計画の実現性や雇用の創出など精査することとしており,誘致後においても各企業の雇用体系について,立地企業実態調査により,毎年確認しております。最後に,本市におきましては,補助金の交付の条件として雇用保険の加入を定めているほか,正規・非正規を問わず,地元からの優先的な雇用に努めていただくことや,労働条件,福利厚生,安全就業について,十分配慮いただくよう企業に働きかけております。 ○1番(山口仁美君)  順次,再質問させていただきます。まず,霧島市公共施設管理計画というのがございますが,今年度時点での計画の進捗の状況はいかがでしょうか。 ○財産管理課長(川路和幸君)  現在,平成31年度までの削減目標,計画では9.9万㎡を削減するというふうに掲げているところですけれども,実際,庁内の公共施設マネジメント推進本部の会議で7万㎡を取り組むということで,現在のところ,その7万㎡の削減に向けて取組をしているところでございますが,数字的なものは今手元に数字を持っておりませんけれども,現在,その7万㎡の削減を着実に図れるように,鋭意取り組んでいるところでございます。 ○1番(山口仁美君)  7万㎡,先ほど9.9万㎡が目標という言葉がございましたが,実際,この7万㎡という状態というのは,実際よりも高い数字なのか少ない数字なのかが分からないんですが,進捗状況としては順調に進んでいると考えて相違ないでしょうか。 ○財産管理課長(川路和幸君)
     この計画が40年間の計画でございまして,第1期を10年と致しまして,5年ごとにその削減目標を掲げておりまして,その第1期,10年度,前期の分が先ほど申し上げました9.9万㎡ということで目標を掲げているわけですけれど,それを7万㎡ということで,実際,削減が可能であろうというものを7万㎡ということで取り組んでいるわけですけれども,その7万㎡がどうかといいますと,それにつきましては,平成31年度まで年次的に取り組んでまいりますので,確かに前倒しして,例えば施設が削減できたものもございますし,またいろいろな諸事情によりまして,計画した年度よりも先送りしなければならないといったものも実際ございますので,進捗と致しましては順調とは言えませんけれども,先ほど申し上げましたように,鋭意努力している状況でございます。 ○1番(山口仁美君)  財政の数字には出ていない状態かもしれないんですけれども,修繕の総量が増えたりとか,修繕できない施設も増えているということは特にないでしょうか。昨日,例えば小野小学校であったり,体育施設についての質問も他の議員から出ておりますけれども,この状況がうまくいっていれば,公共施設の管理というのは,しっかりなされている状態であると考えたいところなんですが,いかがでしょうか。 ○総務部長(塩川 剛君)  冒頭で市長が答弁されましたとおり,公共施設管理計画におきましては,合併前から相当の公共施設を引き継いできております。したがいまして,同じような施設が7市町分あるということで,これの管理に相当の経費が今後掛かっていく。ということは本来提供すべき住民サービスのほうへの資金は,なかなか難しくなるんじゃないかということで,まず総量削減ということで取り組んでおります。そういう中で,全体で40年という長い期間でございますけれども,それの10年の前半5年分を,これまで仕分けをしてきたところです。当然,仕分けをする中では,手の付けやすいものからということになります。なかなか対処しにくいものというのは,後回しになっていくと思いますので,7万㎡ついては割と対処しやすい,そういったような施設が多いというふうに御理解いただければ結構かと思います。そう意味で前半分については,それなりの進捗は望めると思います。ただ申しましたとおり,なかなか対処しづらいものが後押しになっていきますので,今後その辺をどうするかということで,またスパンスパンで仕分けをしていくという作業になりますので,その時点その時点で,それぞれの施設をどう対処していくかということを見極めていく必要があるというふうに考えております。 ○1番(山口仁美君)  今後,この公共施設の総量について,また維持管理については大変課題が大きいというふうに感じておりますので,ぜひ,どんどん進めていっていただきたいなと思います。では,全天候型こども館についてですが,雨の日に遊べる全天候型こども館ということで,選挙の前から若い世代ではかなり話題になっておりまして,注目度,期待度も高い公約だと感じております。そこで子育て中の市民20名ほどに聞き取りを致しました。その結果,こんなものではないだろうかといういろいろな要望が出てきておりまして,資料の1枚目,2枚目を御覧いただきたいんですが,例えば答弁のほうにもございました鹿児島市にある,なかまっちやりぼんかん,それから2枚目にある公園に屋根が付いたような形のもの,それから体を動かす施設であったり,テニス等も楽しめるアミューズメントパークであったり,文化施設併設型であったり,某人気アニメキャラクターミュージアムなど,いろいろな施設,いろいろなそれぞれの考え,想像しているもの,使いたい年齢,用途というのが大きく違うなというふうに感じております。そこで全国的には子育て世代のニーズはもちろん,市の認識するその課題に合わせて施設の整備というのを進めてきているようでございます。例えばその課題について解決策としましては,一つ目に利便性の高い場所にあること,二つ目に複合的な役割を持たせること,三つ目に市の業務との連動性を持たせること,そして四つ目に指定管理の形を取ること,その四つの項目において,課題解決をしていっているようでございます。霧島市内におきましては,ファミリーサポートセンター,一時預かり施設キッズパーク,それから保健センター,こどもセンター,あと保育園の申込みの窓口であったり,各種相談窓口,発達支援センターなど,いろいろな子育てに関する窓口ないし施設を設けていただいてあるんですが,あちこちに散在する状況にございます。これを集約化する必要性については,どのようにお考えかお聴かせください。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  議員のおっしゃる集約させることによりまして,1か所で様々な対応ができるというメリットも確かにあろうかと思います。ただ,一つ一つ施設に個性といいますか,個々に必要な機能というのもあろうかと思います。ですので,そういう部分も踏まえながら一括してまとめるのがいいのか,それともまとめるにしても集約の仕方というのもあろうかと思いますし,建設した新しい施設を廃止していくというようなこともできませんので,そこは全体を見ながら総合的に考えていく必要があるのかなというふうに考えます。 ○1番(山口仁美君)  もう一つ,これは提言というところでございますが,保護者のためだけでなく,将来の子供たちのためになくてはならない施設であってほしいということを考えるわけであります。もし雨の日に遊べるという部分を重要に考えておられるのであれば,例えば既存の公園に雨の日でも楽しめる遊具を置いていただいたりとか,雨だからこそ行きたくなるような仕掛けをするといった方向性も考えられるのではないかというふうに思います。そういったことも御検討いただければと思いますが,市長,いかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  一つの遊具,二つの遊具,子供も同じ遊具でずっと遊ぶというのも,なかなか長く続かないのかなというところもございます。この全天候型こども館に関しましては,保護者の皆さんから一番お聴きした声は,雨の日に遊ぶ場所がないと。一番はそこでございます。なので,鹿児島市のりぼんかんやメルヘン館にも行くし,ラウンドワンまで行ったりとか,いろいろするんだというような声があった中で,やはり霧島市内に雨の日でも子供と一緒に遊べる施設を造りたいというような思いで,公約として掲げた部分でございます。今後,どういった施設が一番ふさわしいのか,またこれから先進地の事例等も研究しながら,またいろいろな方の御意見も参考にしながら進めてまいりたいというふうに考えております。 ○1番(山口仁美君)  ぜひ,様々な視点から様々な課題を解決できる施設ができることを期待しております。それでは次の公共施設の利活用についてですが,各地区で意見交換会というものも実施されているようでありますが,ここの参加募集はどのような手段で行われて,年齢構成はどのようであったか教えてください。 ○財産管理課長(川路和幸君)  この意見交換会でございますが,対象者につきましては一部の地区で若干異なりますけれども,主に地区自治公民館長さんと自治会長さんを対象に開催しております。地域の方々への参加につきましては,自治会長さんのほうに参加の呼び掛けをお願いしております。参加人数ですけれども,全会場で271名でございます。若い世代の参加状況を申し上げますと,年齢までは把握しておりませんけれども,先ほど申し上げましたように,地区自治公民館長さん及び自治会長さんということで,参加年齢はとしては高かったと感じております。 ○1番(山口仁美君)  この公共施設の利活用については先ほどの質問の中にも少し触れましたけれども,長い期間を掛けて40年の計画を立てておられるわけでございますので,長い期間,税負担をし,これから地域の高齢者世代を支えていく側の若い世代の意見も積極的に取り入れていただきたいと考えておりますが,この勤労世代の声を反映するということについては,どのようにお考えをお持ちでしょうか。 ○総務部長(塩川 剛君)  その施設が,どういう性格の施設なのかによっても異なってくるかと思います。これまでは地域の地区自治公民館長さんとか自治会長さんを通して,そういう呼び掛けをしてきました。したがいまして,年齢層がどうこうという認識はなく説明してきたわけですけれども,今後も幅広い年代層の方々をターゲットにできるように,施設に合った対象になり得る方々に,広く参加していただけるような取組というものにもチャレンジしていきたいというふうに思っております。 ○1番(山口仁美君)  ここから政策提言の部分になりますが,全国的に今若い世代の方々が,社会課題を解決するために動かれているという事例がたくさんあります。そこでイベントや各種事業を異業種で積極的に企画をしていかれているわけですが,今,霧島PR課であったり,企画政策課で実施されている移住やまちづくりに関する取組の中にも,若い世代の方々が大分入ってきておられるようです。この世代の方というのが,都城や姶良市蒲生,鹿屋市や鹿児島市,薩摩川内市など他の地域で面白い取組があれば,相互に参加したりしております。霧島市の公務員や一般の会社員の中にも,そのような活動をされる方が多数いることを確認しております。このような方々が,活動の課題とされるのが場所の問題,どんな場所でイベントするか,どんな場所で打合せをするかといったことを,いつも探しておられるようです。もし,この場所の活用に関する窓口が広く開かれると,関係人口の増加が大いに期待されるのではないかというふうに考えております。この課題解決ですが,医療や介護,まちおこし,商品開発などいろいろな分野に渡りますので,そういったところを取り込むためにも日常的な使用のみならず,若い世代の関係人口を呼び込んで,まちづくりという視点での方向性を仕組みとして取り入れていくために,審議の場であったり,こういった窓口に若い世代のアイデアを入れていけるような方向性をお考えいただきたいなというふうに思っております。もう一つ,提言としてですが,新規に建てる施設,継続,利活用に関してですが,魅力的な市民サービスの提供と維持管理費の縮減を目指している民間事業者との対話を通して,市場性や活用のアイデア等を把握するサウンディング型市場調査というものを実施する自治体が増えております。資料の4枚目,5枚目を御覧いただきたいのですが,次年度は大阪の高槻市でも,このような取組が実施されるようです。規模はとても小さいですけれども,霧島市の児童公園くまの公園でも,数年前ですが,市役所の指導のもと,地域の高齢者,事業者,現役の子育て世代の方々が継続的に話し合って,今,大変使い勝手の良い公園ということで人気になっています。こういった方法で,計画の段階から若い世代,それから事業者さんたちのアイデアを取り入れていくよう方向性というのも,ぜひ御検討いただきたいと思います。続きまして,英語教育推進事業について質問に移りたいと思います。この事業ですが,グローバル社会になくてはならない事業であるというふうに思っております。保護者の世代としても,大変期待をしております。ただ,特にこれから拡大をしていくという段階にあるということで,改めてこの意義について問いたいと思います。先ほどの答弁の中でも,学校の先生方というのが,現在,これまで外国語を指導してきた経験が乏しく,ノウハウも少ないことから,外国語活動等支援員が,その専門性を発揮し,授業や教材作成等に深く関わっているというふうな答弁がございました。ただ,指導計画や授業というのは担任の方が主になっていく,そしてそれを支援員の方がサポートするという進め方を基本としておられるということですので,質の均質化という部分について,とても難しいことに取り組んでおられるなというふうに感じておりますが,この質の均質化を担保するために,どのように取り組んでこられましたでしょうか,教えてください。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  特に教科型の英語教育というのが,平成30年度から本格的に実施していくわけですけれども,今年度までは4校で先行実施をしてきたところです。正に,そういう指導をスムーズに進めるための方法,そういったものを模索してきたところですけれども,どういう指導内容で何をどこまで教えるかと,そういったものをきちんと示していくことが最も大切であると考えております。今年度は,この4校におきまして,指導はそういったものをそろえてきておりますので,次年度から全校に波及する際には,その指導案を全ての学校に提供すると。まずは何を教えるか,これを明確に示し,次に行いたいと思っておりますのは,支援員とどのような役割分担をしていくか,その辺りが今後整理していく部分だと考えております。 ○1番(山口仁美君)  大変難しい課題に取り組んでおられる中で,ビジョンをしっかり示してというのは,大変すばらしいことだと思います。もう一つ質問なんですが,支援員のほうが現在指導する力自体はあるという状態にある中で,担任の主体性というのは,どの程度維持してこられたでしょうか。ちょっと難しい質問だと思うんですが,支援員の方だけが負担が掛かっていたりというような形にはならなかったのかということを質問したいと思います。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  先ほど教育長答弁にもありましたように,小学校の教員にはこれまでのノウハウが少ないということは申し上げております。しかし今後,授業を担任主体でやっていくとなりますと,それなりの力量を付ける必要があります。その中で現在の状況ですけれども,支援員のほうはある程度の専門性が高い状況がありまして,また強い思いも持っていらっしゃいます。それに対して担任の多くは未経験者が多く,その思いがかみ合わないという部分はあるかと思います。この辺りを私たちは解決すべき大切な視点であると捉えておりますが,まずはどういうことに取り組むかということですけれども,先ほども触れましたが,まず何を教えるかということを明確にする。そして,どこを担任が教え,どこを支援員がサポートする,この辺りを明らかにする。この2点が一番大切なことであると考えております。そのために市教育委員会としましては,先ほど言いました共通の指導案を事前に提供し,どこを担任が,どこは支援員が教えると,そういう分担をしていきたいと思っております。また,それがスムーズにいくために,打合せの時間,これを確保したいと考えております。現在,支援員の勤務時間8時半から15時30分という6時間を基本としておりますけれども,場合によっては,これを10時スタートにして17時まで,こうしますと担任と打合せをする時間が,放課後に確保できるわけです。このような中で双方のすり合わせの時間を確保しますと,今御指摘のような課題も解決していくのではないかと,そういう考えを持っております。 ○1番(山口仁美君)  大変丁寧な取組をなさっておられるということが伝わりました。やはり教育に関わる方というのは大変熱心な方が多いですので,仕事の量,それから分担というもののバランスというのは,大変難しいところではあるかと思いますが,教育委員会主導の下,ぜひ次年度以降の動きも期待しておりますので,よろしくお願いいたします。それでは大きな3問目に移りたいと思います。安定的な財源確保のための施策について問うという部分でございます。霧島市では経営健全化計画第二次改定,平成26年12月に改定されておられますが,この中で計画目標,あるべき姿について,市債残高や基金残高を考慮しながら適正な予算規模で自主財源の安定確保に取り組みという文言がございます。近年の決算カードを拝見しましたところ,将来負担比率は平成25年度で39.3%,平成26年度が11.1%,平成27年度が0.7%と数値的な努力についても,大変評価ができるものだというふうに感じております。ただ,今後も歳入を増やしていくといったことは,なかなか難しいのかなというふうに感じますが,その中でもできる部分については取り組んでいただきたいという中での質問です。まず,市民税に関する部分でありますが,市民税課税の基準は世帯にあるというふうに認識しているのですが,資料の6枚目を御覧いただきますと,本市の人口構造では,やはり女性の人数というのが大変多くなっております。この所得が低い原因については,先ほど答弁の中にも触れていただいたところではあるのですが,この所得の増加についての働き掛けの中で,再就職支援セミナー等という言葉が出てきたんですが,この前の段階についての取組というのは,特になさっておられませんでしょうか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  例えばひとり親の家庭に対しての支援の制度でございますけれども,ひとり親家庭の母又は父に対して就職に必要な教育訓練中に要する費用の一部を支援して,自立を促す制度というということで,1年以上3年未満ですけれども,看護師でありますとか作業療法士,美容師とか,様々な専門職の資格を取るための学校等へ就学できるような支援制度がございまして,こういう制度で現在19名の方が利用されていらっしゃいます。こういう方々が昨年度も資格を取られて,看護師の方ですけれども,市内の病院等へ就職をされたという実績もございますので,そういう支援制度等をどんどん広げていくというのも,低所得者が多いひとり親世帯の助けになっているのかなというふうに感じているところでございます。 ○企画部長(満留 寛君)  企画部関係で取り組んでおりますセミナーとしまして,女性のエンパワメントセミナーというものを,平成26年度に2回,平成27年度に2回開催いたしているところでございます。これにつきましては,女性が意思決定過程に参画し,自立的な力を付けるという意味から,子育て中の女性が自分の生き方働き方を主体的に選択できるよう男女共同参画の基本的な考え方,今後のキャリア形成に関するセミナーということで開催いたしているところでございます。 ○1番(山口仁美君)  これらは教育委員会のほうにもお伺いしてみたいところではございますが,今,キャリア教育というのもなさっていると思うんですが,収入と労働の形態について,又は女性に関しては出産とか育児とか,そういったことで労働形態が変わりますと,社会保険制度との兼ね合いで,いろいろな恩恵が受けられなくなったりする場合もございますが,このようなことに対して,子供たちに知らせるような機会というのは,現在取っておられますか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  そのような踏み込んだ教科書への記載はないと思います。今出てきておりますのは,男女雇用機会均等法についての学びとか,そのレベルでございます。 ○1番(山口仁美君)  教科書に無いのは重々承知でございます。なぜ聴いたかといいますと,やはりお母様方で実際に妊娠,出産,子育てで離職された方とお話をしていると,辞めるということ,社会保険から外れるということが,再就職の際に大変デメリットになるということについて,産んでから知ったという方がかなり多いです。そうなってくると,再就職の際というのは,賃金が下がっていく傾向にございますので,子供たちの先に向けて将来的設計をしていくに当たっては,このような知識というのは,必ず必要になってくるかと思いますので,ぜひ御検討いただきたいと思っての質問でございました。次の質問までしたいと思います。前年度の待機家庭についてのお答えを頂きました。資料の7を見ていただきますと,これは全国のものではございますが,参考までにです。男性のほうが全体的に所得はあるんですけれども,1995年に比べると大分下がってきているのが分かるかと思います。これまで家庭を支えてきた男性の所得は,全体的に下がってきております。ということは,やはり子供を育てる家庭の中で女性の役割というのが,大きくなっているというふうに感じています。この中で,見通しが立たないことによる家族計画を延期される方というのも結構多いと思うんですけれども,この働くことに対する見通しの部分について,いつになったら働けるのかというような見通しを立ちやすくするための取組,又は声掛けというのはされているのかどうかということをお伺いしたいと思います。 ○議長(中村正人君)  ただいま山口仁美議員の一般質問中でございますが,ここでしばらく休憩いたします。              「休 憩  午後 0時02分」              ――――――――――――――              「再 開  午後 1時00分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。山口議員の一般質問を続けます。 ○1番(山口仁美君)  再度,質問からやり直させていただきます。まず,待機児童に関しての質問についてですが,各家庭,例えば就職して収入を得ようというような計画を立てているところで待機児童になってしまいますと,収入が得られなくなってしまうのではないかというような不安から,いろいろ困ってしまう家庭も多いかと思います。この収入の見通しというものを立てやすくための方法として,各家庭が長期の収入を落とさないための一つ目に,手段を各自で模索できるように環境を整えるべきではないかなというふうに感じます。保育園の数というのも,やはり財源の問題がございますので,たくさん増やすというのは急には対応できないこともあるかと思いますので,保育園の空きを待たれる方に対して,他の関連する福祉の制度であったり,それから民間の施設などの情報をより早い段階でお渡しするなどして所得を落とさないために,いろいろな考え方ができるための対応というのはできませんでしょうか。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  保育園を申込みに来られる際,市内の保育園のほかに認可外保育園や一時預かり保育などの情報をお伝えをしております。今後,他の関連する制度につきましても把握を行い,情報提供できるよう努めてまいります。 ○1番(山口仁美君)  例えば12月に保育園の入所の申込みを締め切りましてから,それから待機になるかどうかという決定があり,そして落ちた場合には第二次選考というのがあって,最終的に待機になるであるとか,最終的に入園ができることが決まっていくという流れがあるわけですが,できるだけ早い段階で,見通し感というのがあったほうが就職活動であったり,例えば就業先に育休を延長していいただくために,代替の人を確保していただくという手続きをする,そういったことにもつながっていくのではないかと思うんですが,この見通し感というのが,なかなか立てにくい現状にあると感じています。これは案としてですが,保育園の新年度の入所に係る受入数とか,それから申込者数といったものを中間のタイミングで公表することなどで,入れそうだなとか,ちょっと難しいかもしれないなといったことの見通しが立てば,早めに見学に行ったりといったということも考えられるのではないかと思うんですが,その辺いかがでしょうか。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  公表の可否につきましては,その効果や影響等,検討すべき事項もありますので,霧島市保育協議会,霧島市私立幼稚園等とも相談しながら,検討してまいりたいと考えております。 ○1番(山口仁美君)  正しく今職場の理解というものもなくては,仕事というのは続けてはいけないというふうに感じておりますが,例えば職場への理解というところでありますと,3番目の介護に関しても同じく職場の理解というのがなければ,仕事を続けることはできないというふうに考えております。この辺について,中小企業に向けた働き掛けを行ってきたというような実績というのはございますでしょうか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  商工観光部におきましては,今まで企業にお願いしたことはありません。 ○1番(山口仁美君)  今働くこと,両立することについては,育児のほうも介護のほうも,これらは子育て世代に限らず大変問題になっておりまして,国のほうでもいろいろな方策を練っておられるようです。その中で中小企業庁のほうからは,企業の負担を軽減し,各世帯の両立を支援するための補助金というのが多数出ておりますが,御存じでしょうか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  中小企業庁のほうからは,両立を支援する補助金というものはありますけれど,今,私どものほうで,そういうものを企業に御紹介しているということはありません。ただし,今後そういうものが必要になってきた場合には,企業に直接周知方を図るとか,いろいろな意味でお願いしていくというふうな考えは持っております。 ○1番(山口仁美君)  ここからは提言の部分になりますが,晩婚化の影響等でダブルケアのことであったりとか,様々な連携する課題というのが出てまいります。11月には厚生労働省のほうから通達で,保育,教育,介護等と他の部署との連携について触れておられるようですので,ぜひ,この辺は横の連携というのをしっかりしていっていただきたいというふうにお願いしておきます。続きまして,介護の部分に関して保健福祉部のほうに御質問でございますが,保育所入所書類というのがございますが,理由欄は現在幾つございますでしょうか。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  理由につきましては,就労,病気,介護,そういった部分につきまして日数ですとか,時間等それぞれに区分けがしてございます。 ○1番(山口仁美君)  例えば正社員雇用で働いていたんだけれども,介護の都合等で働く日数を減らしましょうというようなことも十分考えられるわけなんですが,そういったときの配慮として,二つ理由がある場合にも,選考の際に考慮していただけるようなふうに検討していただければというふうに考えております。もう一つ,国の方向性としては,これからは在宅介護の人口が増えるというのが予測されていますが,現在,この離職についての影響を,市としてはどのように捉えておられるでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  部長の答弁の中でもお答えいたしましたとおり,国が現在,介護離職ゼロを目指す分と致しまして,霧島市で新たに58床58人分の介護施設の整備が必要ではないかということで,今のところ国のほうから通知をされているところでございます。国としては,2025年をめどに整備をするようにということでございますけれども,部長答弁にございましたとおり,私どもと致しましては,平成30年度から平成32年度までの間に,事業者募集を行うということで計画を致しているところでございます。 ○1番(山口仁美君)  再質問の最後のほうになってまいりましたが,企業誘致についてですが,この事業自体は儲かる企業が増えていくことで,結果としてまちが潤うことを目的にしたものであるというふうに理解しております。先ほど答弁の中で,霧島市になってからの誘致というのが大変多くて,そして雇用者数が1,688人に上っているというような答弁の内容でございましたが,これまで霧島市になってからの経済効果というのは,どの程度あったでしょうか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  予算的な経済効果というものは現在把握しておりませんけれども,企業誘致そのものにつきましては,これは短期的に見るものではなくて,長期的に考えて税収確保を図るというのが目的でございます。それと現在,市内の企業誘致の中での従業員数というのが,1万313人おります。その中で,男性が7,152人,女性が3,161人でございまして,その正規の割合ですけれども,正規職員が79.6%というふうになっております。ですから,そういうことで仮に1万313人が,独身の方もいらっしゃるでしょうけれど,夫婦の方もいらっしゃれば,一人のお子様,二人のお子様というふうになれば,おおよそ単純に計算しましても,約2万から3万人が,霧島市で誘致企業に勤められて生活していらっしゃるということでございます。ですから,そういう観点からいけば,その経済効果というものは計り知れないものがあるのではないかというふうに考えております。 ○1番(山口仁美君)  質問を一つし忘れたものがございましたので,再度,質問をさせていただきたいんですけれども,最初のこども館についての部分でございます。先ほど市長の答弁の中でも,なかまっちとかりぼんかんといった言葉がございました。この施設の特徴の中の一つに,鹿児島市では母親クラブへの助成とかもなさっておられまして,ハード面だけではなくソフト面のほうでも子育てを支援するために,例えばこの母親クラブへの助成金の中で,遊具をそろえてクラブの活動を支援したりといった面もあって,人気があるというふうに聴いています。こういったソフト面への支援についても視野に入れていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  当然,ハード面の整備と同時に,必要なソフト面の支援も行っていかなければいけないというふうに思っております。各地区の公民館等で子育てサロン等も行われておりますが,また,そういったものが拡充していけば,子育て中の保護者の方々も喜ばれる部分もあると思いますので,そういった方向性からも,いろいろと検討していきたいというふうに考えております。 ○1番(山口仁美君)  以上で,私からの一般質問を終わりたいと思います。 ○議長(中村正人君)  以上で,山口仁美議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩いたします。              「休 憩  午後 1時13分」              ――――――――――――――              「再 開  午後 1時15分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,3番,松枝正浩議員から3件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○3番(松枝正浩君)  議長の許可を頂きましたので,通告をしておりました質問3件につきまして,お伺いを致します。質問に入らせていただく前に,今回,一般質問をさせていただく機会を得ましたことに感謝申し上げます。また,昨年11月19日執行の霧島市議会議員選挙におきまして,多くの市民の皆様方の御支援を賜りまして当選をさせていただきました。心と人を大切にする霧島市の社会づくりが実現できますように中重市長の公約等との連携も図らせていただき,私も微力ではありますが,市民の皆様方の幸せを願い,世のため,人様のための政治にこの身を捧げてまいります。先輩議員の皆様,同僚議員の皆様,市長を始めとする理事者の皆様方,今後とも,どうぞよろしくお願い申し上げます。精一杯頑張ってまいりますことをお約束し,質問に入ります。1点目についてお尋ねを致します。牧園庁舎建設であります。現在の牧園庁舎は,平成4年に旧牧園町時代に建設をされた鉄筋コンクリート造3階建ての建物であります。建築から25年になります。鉄筋コンクリ―ト造の耐用年数は,国税庁のホームページによりますと,事務所用のもので50年とされています。この基準でいきますと,まだ耐用年数の半分しか経過していない現状であります。また,霧島市公共施設管理計画では,公共建築物管理の方向性の中で,「牧園総合支所の空きスペースの活用方針を検討し,方針に基づく総量縮減・集約化(一部建物の除却を含む)を推進していきます。また,現在の総合支所は高台に立地するなど,市民の利便性の観点から総合支所の移転を含め,総合的な検討を行います」とあります。そこで,お聴きします。これらの状況から庁舎建設に至る具体的な議論内容をお示しください。また庁舎建設に係る事業概要,事業費と財源についてお示しください。また庁舎建設を行うためには財源的な制約等もあるかと思いますが,最終的にいつまでに建設しなければならないのかお示しください。建設するための検討委員会では,現庁舎を庁舎として活用するための具体的な議論はなかったのか,お示しください。庁舎を建設することは,相当な経費が掛かります。現庁舎の跡地利用をどのように考えているのかということは,庁舎を建設する上でも大前提であり,非常に重要なことであると感じております。先日頂きました議事録からは,庁舎建設が優先していて,現庁舎の取扱いの議論が見えていない状況でありました。素朴な疑問ではありますが,なぜその議論がなされていないのか,又は既に活用策が決まっているのか。現時点での現庁舎の跡地をどのように活用していくのか,その方針をお示しください。2点目について,お尋ねします。教育現場における薩摩義士の普及と海津市姉妹都市交流(中学生・高校生)事業についてであります。薩摩義士をご縁に,青年層から始まった交流事業が行政へ移行し,旧国分市と旧海津町の姉妹都市盟約を昭和45年に締結し,各種各層の交流が始まりました。平成17年の合併により,霧島市と海津市が合併後の姉妹都市盟約を締結し,職員の人事交流や春と秋の大祭へ多くの市民の皆様が参列をされているところでございます。また青少年姉妹都市交流では,毎年,中学・高校生が相互交流を行っている現状もございます。薩摩義士の崇高な精神と偉業をお話しされたのが,海津町長の伊藤光好氏でありました。伊藤町長は,ことあるごとに子供たちに薩摩義士の話をされたそうです。海津の方にお聴きすると「小さいときは分からなかったが,大人になるにつれて,大切なことであることが分かりました」とおっしゃっていました。何かしら少年期時代に見聞きしたことは,記憶に残るものです。霧島市におきましても薩摩義士のご縁を頂いています。人様のことを思い,人様のために身を使わせていだだく。正しく,このことが薩摩義士なのです。この精神の浸透が心豊かな青少年育成の一端を担うものと,私は考えております。特に若い世代から取り組むことは必要であります。史実としての歴史を学ぶだけでなく,更に踏み込んだ心の教育及び人材育成という観点から,霧島市と姉妹都市を締結している海津市の存在は,貴重であります。薩摩義士そのものが持つ魅力,すなわち,人様を思う気持ちと人様のために行動することは,今の世の中にとって大変必要なことではないでしょうか。相手を自分のことのように思い,認めていくことの広がりが,地域・社会変革の原点であります。そこでお聴きします。霧島市薩摩義士顕彰会が作成をした副読本「薩摩義士の話」の市内学校への配布と使用状況についてお示しください。新学習指導要領において,特別の教科道徳が,平成30年度から小学校へ,平成31年度から中学校へ導入されます。検定教科書の導入だけではなく,地域教材の活用も可能なようでございます。そこでお聴きします。霧島市薩摩義士顕彰会が作成をした副読本「薩摩義士の話」を特別な教科となる道徳の時間で活用していくことは可能であるか,お示しください。学校教育との連携を図ることの必要性と現在行われている青少年姉妹都市事業での中学生・高校生枠を,小学生の高学年まで交流枠とすることは考えられないか,お示しください。3点目について,お尋ねします。隼人駅周辺の活性化についてであります。現在,隼人駅東側におきまして,隼人駅東地区土地区画整理事業の実施によりまして,飲食店営業やドンキホーテが3月9日オープン,今後ニシムタの進出等により,集客によるまちづくりの活性化が図られ,大いに期待をされているところでございます。一方,西口側におきましては,空き店舗や空き家が多く,人が集い,活性化している状況ではなく,寂しい環境にあるように思うのであります。また地域情勢を分析した上での話にはなりますが,地域に特化した地域活性化のための企業誘致もこれから必要となることが考えられます。隼人駅東地区土地区画整理事業を起爆剤として,東口側と西口側との交流人口を促進させ,交通結節点事業等により,活性化を図っていくことを,市として事業計画をされておられます。また駅を出て,西口側は鹿児島神宮が鎮座されている地域でもありますが,鹿児島神宮をイメージしにくい雰囲気との声もあります。そこでお聴きします。現時点で,事業計画をしている隼人駅東西自由通路や駅前広場等の事業進捗をお示しください。また商工会や通り会,地域住民の方々の意見をお聴きしながら,事業の計画を行っていくのかにつきましてもお示しください。次に,ハード事業と連携をした西口側のまちづくりについてお聴きします。隼人駅と鹿児島神宮をそれぞれの地域活性化核として位置付け,核と核を繋ぐエリアの活性化は,先ほどの事業計画との連携が必須であります。事業との連携を図りながら,私は,このエリアを門前町の雰囲気を醸し出す,街並み再生による活性化ではないかと思っております。この事業を行うことは,霧島市内の観光施設等との連携により,相乗効果や波及効果を及ぼすポテンシャルがあると考えます。霧島市におきましても,投資を行っていくには,充分に価値のある事業ではないかと考えています。どのような街並みづくりを行っていくということは,今後,様々な方々の御意見をお聴きしながら,方向性を見出していくことと,各種団体や地域の方々のまちづくりへの参画が必要であります。まちづくりガイドラインによるまちづくりの方向性やまちづくりの地域ルールを決めていくことが,その第一歩であります。まず,地域の皆様方等とのまちづくりガイドラインを行政が主体となり,地域まちづくりを牽引していくことが必要であると,私は考えております。そこでお聴きします。霧島市として,この地域のまちづくりをどのように考えているか,お示しください。また行政主導によるまちづくりを行っていくことは可能であるか,お示しください。地域活性化のための商工会や通り会への補助内容と補助金額についてお示しください。また個人新規起業者が起業しやすい準備資金となる,利用しやすい補助金はあるのかお示しください。今後,新たなまちづくりルールが決まり,まちづくりルールによる個人所有者の家屋外装改修等が実施された場合,個人所有者へ補助を出すことは考えられないのかお示しください。市長は,私の公約六か条を示されております。公約の六つ目は,民間の声を活かした市民ネットワーク機構の設置と言われております。まちづくりを行うことは,正しく市長が言われている,市民の皆様の意見や知恵と言われる声を聴かせていただくことであると,私も思うところでございます。ぜひとも,このことを実践していただき,市民の皆様に信頼される公平・公正な市政運営をお願いいたします。執行部の明快かつ積極的な答弁をお願いし,答弁の内容によりましては,再質問を議長へお願いをしまして,檀上からの質問を終わらせていただきます。 ○市長(中重真一君)  松枝議員から3問につきまして御質問がありました。3問目の2点目については私が,2問目の1点目及び2点目は教育委員会が,その他については関係部長等が答弁いたします。3問目の隼人駅周辺の活性化についての2点目にお答えします。本市は,鹿児島神宮と霧島神宮の二つの神宮を有する全国的にも数少ない都市であり,鹿児島神宮におきましては,春の訪れを告げる460年以上の歴史を誇る伝統行事初午祭が盛大に開催され,例年10万人以上の観光客が訪れています。また,隼人駅につきましては,日豊本線と肥薩線が接続する鉄道の交通拠点でもあり,駅前にあります霧島市シルバー人材センターが運営する物産館ねんりんでは,鹿児島神宮までの観光ガイドも行われておりますが,この二つの核をつなぐエリアの活性化につきましては,地域にとって重要な課題の一つであると考えております。本エリアには,神宮通り会及び駅前通り会の二つの通り会があり,商店街活性化のための支援策として,それぞれの通り会が所有する街路灯の新設・補修及びLED化に対する施設整備補助や,神宮通り会においては灯篭祭り,駅前通り会においては夏祭りに対するイベント補助をそれぞれ行ってきたほか,空き店舗等を活用し創業した方への家賃補助を行っており,これらの支援策が,安心・安全なまちづくりを始め,賑わいの創出に寄与しているものと考えております。さらに,平成30年度からは,新規創業者等が創業セミナーに参加しやすい環境の整備や持続可能な補助制度の創設など,新たな支援策にも積極的に取り組むこととしており,引き続き,空き家・空き店舗所有者に空き店舗等ストックバンクへの登録を促すなど,地域と一体となって活性化の機運を高めることができるよう,商工会や通り会など関係機関との連携を密にし,産業の活力があふれ,交流と賑わいが生まれるまちづくりに努めてまいります。 ○建設部長(島内拓郎君)  3問目の隼人駅周辺の活性化についての1点目にお答えします。JR隼人駅においては,隼人駅東土地区画整理事業の実施に伴い,新たな交通拠点として隼人駅東口を整備し,既存の駅西口地区との交流促進と駅周辺地域の活性化を図るため,駅前広場や東西自由通路の整備を計画しているところです。平成28年度には,駅利用者や周辺地域の現況調査,今後の利用予測と必要な施設の検討などについて予備設計を実施しており,今後は,地域の方々の御意見を伺いながら,JR九州などの関係機関と協議し,事業計画の検討を進めてまいりたいと考えております。 ○総務部長(塩川 剛君)  牧園庁舎建設について,一括してお答えします。牧園総合支所庁舎につきましては,本庁への職員集約等により空きスペースが生じている問題に加え,高台に立地し,交通手段のない来庁者にとっては利便性が悪いという状況もあり,これまで地域審議会や牧園地区自治公民館連絡協議会及び霧島市老人クラブ連合会牧園支部から移転についての御意見や御要望を頂いているところでございます。また,平成27年3月に策定した霧島市公共施設管理計画において,牧園総合支所については,「機能集約の方向性と市民の利便性等の観点から総合支所の移転の可能性も含めて総合的な検討を行う」としたところであります。これらを踏まえ,新たな牧園総支所庁舎につきましては,老朽化が進む現在の牧園老人福祉センターの敷地に行政庁舎,老人福祉センターとしての機能等を併せ持つ複合施設として移転するという方針を決定したものであります。次に,事業費等についてお答えいたします。現時点では,解体,造成及び庁舎建設工事等で総額約9億8,000万円程度を見込んでおり,財源につきましては,合併特例債のほか活用可能な補助事業について検討しているところであります。建設スケジュールにつきましては,新庁舎建設用地の造成工事に係る設計について関係機関との協議に時間を要したことなどから,現時点では,平成32年度の供用開始を予定しているところであります。庁舎移転後の建物等の利活用につきましては,今後の公共施設の管理運営の方向性や方針等を定めた霧島市公共施設管理計画に基づいて,民間活力の活用の可能性なども念頭に置きながら,施設保有量の適正化に向けて,取り組んでまいります。 ○教育長(髙田肥文君)  2問目の教育現場における薩摩義士の普及についての1点目にお答えします。平成23年度に霧島市薩摩義士顕彰会が作成された「薩摩義士の話」につきましては,霧島市道義高揚・豊かな心推進協議会が道徳教育,郷土教育の充実のために,市内全小中学校及び高等学校等に,学校等の規模に応じて合計2,000冊余りを配布しております。「薩摩義士の話」は,各学校の教室や図書室等に保管されており,道徳や社会科の授業,朝の読書の時間等において活用されております。次に,2点目にお答えします。本年は,明治維新から150年の節目の年に当たり,また,大河ドラマ西郷どんの放映等もあることから,子供たちに対して,道徳の指導内容の一つである「先人の努力を知り,国や郷土を愛する心」をより一層育むための良い機会であると捉えております。そこで,教育委員会としましては,小学校では本年4月から,中学校では来年4月から教科化される特別の教科道徳において,道徳の教科書のほかに「薩摩義士の話」を始め,県教育委員会発行の「不屈の心」等を活用し,先人の生き方や考え方に触れさせたいと考えております。また,現在使用している中学校国語科の教科書には薩摩義士の偉業を学ぶ教材が含まれており,併せて教育委員会で発行している小学校3・4年生用の社会科の副読本「わたしたちの霧島市」にも,薩摩義士の功績から海津市との交流が始まったことを学ぶ教材が入っております。教育委員会としましては,これらの教材を活用し,道徳教育のみならず,全ての学校教育活動において,郷土を学び,郷土を愛し,先人に学ぶ教育を通して,志を抱く子供の育成に努めてまいります。 ○市民環境部長(久保隆義君)
     次に,3点目についてお答えします。岐阜県海津市との青少年姉妹都市交流事業では,教育・文化などのお互いの市の特色を学びあうことにより,心と心の交流を図り,健全な青少年を育成することを目的に,市内に居住又は市内の学校に在学する中学生・高校生・高等専門学校生を対象として,2泊3日の日程で,5月には本市において,8月には海津市においてホームステイを実施しております。この事業に青少年が参加し,薩摩義士の崇高な精神や海津市民の薩摩義士の偉業に対する報恩感謝の気風を学ぶことは,道徳教育や心豊かな人格形成などを目的とした本市の道義高揚・豊かな心推進宣言に沿うものでございます。このため,交流の対象を小学生にまで広げることは,児童にとりましても,報恩感謝の気風を直接肌で感じとることで豊かな心が養われ,かつ,本市の青少年健全育成の一助となる取組ではございますが,ホームステイの受入体制などの課題もありますことから,今後,交流相手である海津市とも十分に協議してまいります。 ○3番(松枝正浩君)  それぞれに御答弁を頂きましてありがとうございました。それでは再質問に入りたいと思います。まず,1点目の牧園庁舎の建設であります。今,御答弁を頂きましたけれども,先日の議会におきまして,山田議員が質問をされたところでございますけれども,その中でも,この答弁にあるように庁舎を造っていくというようなお話でございます。御意見や御要望ということで,「域審議会や牧園地区自治公民館連絡協議会,霧島市老人クラブ連合会牧園支部から御意見や御要望がありました」ということでございますけれども,御要望があったのは,この3団体のうち先日お聴きした地域審議会からという御答弁を頂きましたけれども,その他の所からもここに上がっておりますように,御意見というような言葉も答弁の中に入っておりますけれども,この三つの団体から要望があったのかどうかということについて,お聴きをしたいと思います。 ○総務部長(塩川 剛君)  まず地域審議会につきましては,もう今は開催してないんですけれども,合併後おおむね10年間ということで各地区に設けられた審議会でございます。ここにつきましては,年度が定かではないんですけれども,審議会の中でそういう議論があったところでございまして,その件につきましては,議員のほうにも資料をお渡ししているところでございます。それから牧園地区自治公民館連絡協議会,それから霧島市老人クラブ連合会牧園支部からの要望でございますが,こちらは平成27年11月に連名で本市のほうに要望が出されているところでございます。 ○3番(松枝正浩君)  それでは要望につきましては,この2団体ということでよろしいでしょうか。 ○総務部長(塩川 剛君)  文書としての要望は,この2団体でございます。 ○3番(松枝正浩君)  了解いたしました。要望を受けての建設ということではございますけれども,この庁舎建設につきましては,過去の議会におきまして議決を得ている事項ではございますけれども,市民の皆様の中には,立派な庁舎があるのに本当に必要なのかという声も実際問題としてございます。市民の皆様の声が反映された事業であるのか,少し疑問を持つところでありますけれども,庁舎建設をされるとの意思表示で今進んでいるところでございますけれども,市民の皆様方へ,もう少し丁寧な説明をすべきと考えますけれどもいかがでしょうか。 ○総務部長(塩川 剛君)  庁舎建設の要望等が審議会あるいは公民館連絡協議会,老人クラブで出てきておりますけれども,当然この中でも,地域審議会のメンバーの方々,あるいは公民館連絡協議会の方々におかれましても,今ある施設をちゃんと活用してほしい。例えば民間活力を活用して企業を誘致するなどといったような御意見等もございます。したがいまして,単に造ることだけではなくて,今ある庁舎を活用するということにつきましても,住民の方々は十分にそこ辺りは理解された上で,今があるというふうに理解しております。 ○3番(松枝正浩君)  分かりました。今後,庁舎建設を事業化していくことになるんですけれども,事業費のコスト削減の観点から,今答弁で頂きました総額9億8,000万円の事業費ということで見込んでいるということでお話がありましたけれども,コスト縮減の観点から,当然,設計等は終わっていることではありますけれども,庁舎建設等の設計全般に関しまして,これらの内容を再度精査し,設計内容の検討をしていくことを現時点で考えておられるかどうか,お聴かせください。 ○市長(中重真一君)  先ほど御提示した9億8,000万円というのは,これまでの計画でございまして,計画した当時とまたいろいろな諸事情も変わってきたところでございます。今,どういった施設が本当に必要なのか,設計変更等も含めて,今後検討していきたいというふうに考えております。 ○3番(松枝正浩君)  建設スケジュールの年度として,供用開始の年度を平成32年度ということで答弁いただきましたけれども,平成32年度供用開始ということは,平成31年度までには庁舎を造り上げるというような理解でよろしいでしょうか。 ○総務部長(塩川 剛君)  平成30年度予算で造成工事費を計上いたしております。おおまかなスケジュールですけれども,平成30年度で造成,若しくは平成30年度から平成31年度にかけての建設といったようなスケジュールになるのか,先ほど市長が申しましたとおり,まだ流動的な部分も多分にありますので,現時点では平成32年度の供用開始を目指す考えでおります。 ○3番(松枝正浩君)  今答弁いただきましたけれども,有効な財源等も見極めながらの庁舎建設ということでありますが,当然造るとなりますと,現庁舎の跡地利用というのは必須の課題であります。ここにつきましても,「民間活力の活用の可能性なども念頭に置きながら,施設保有量の適正化に向けて取り組んでまいります」というようなことでお答えいただきましたけれども,これが建設をするものと,当然建物がある中で現庁舎は相当な規模であると思うんですけれども,そこをどういうふうにしていくかということで,これからいろいろ検討なされるかもしれません。そうなったときに二つの庁舎が同時並行で動いてしまえば,これはサイクルコストの観点からも管理していくと,市の負担ということで極力重ならないような形で考えていく努力も必要であると思いますけれども,その辺のところで,当然相手方もおられたりというようなことでございますが,その辺のところにつきましては,二つの庁舎が重ならないような形での検討も視野に入れていると思うんですけれど,そういうことでお考えかどうかというのをお聴きしたいと思います。 ○総務部長(塩川 剛君)  現牧園庁舎でございますけれども,25年が経過してはおりますけれども,資産価値としては十分にあるものというふうに考えております。そういったようなことから民間のアイデア,ノウハウ,資金,こういったものを,どういうふうに調達するかということ等で,民間から御意見をお聴きするサウンディング型の市場調査というのがございますので,こちらのほうもやっていけたらというふうに考えているところでございます。当然,民間の活用ということになりますと,相手方様にいつからという話になりますので,いついつまでに新たな庁舎を建設して,現庁舎はいついつまでに閉鎖する明確な日にちが言えるような時期までには,なんらかの方針を決めていく必要があるというふうに考えております。 ○3番(松枝正浩君)  市の財政を圧迫しないような形で,非常に難しい問題ではあるとは思うんですけれども,そこら辺も踏まえた上でお考えではあると思うんですけれども,それに極力重ならないような形でお願いを致しまして,この1点目の質問については終わらせていただきます。2点目に入ります。教育現場における薩摩義士の普及と海津市姉妹都市交流事業について,お聴きをしたいと思います。積極的な御答弁を頂きまして,ありがとうございました。薩摩義士の精神の浸透が心豊かな青少年育成の一端を担うものであり,特に若い世代から取り組むことは必要であると,私は考えております。また副読本につきましても,顕彰会との連携を図っていただきまして配布をしていただいていると,また活用についても既に行っておられるということで,こちらにつきましても大変ありがとうございます。髙田教育長は,道徳の分野にも熱心であられるというふうにお聴きをしております。道徳が,来年度より教科化されます。教職員の皆様方も大変な環境になるというふうに思っておりますけれども,ぜひ地域の宝である,未来ある子供たちのためにも,力を注いでいただけたらというふうに思っております。この特別な教科となる道徳の時間での副読本の活用を,答弁にもございましたように,薩摩義士の話だけではありませんけれども,他の教材も上がっておりましたけれども,そのものも含めて心豊かな青少年の人材育成の部分で活用していただいて,霧島市のそういう子供たちが大人になったときに,人様のことを思えるような,そういう人材育成というものをしていただけたらというふうに思っております。幼少期の教育は,大変大切だと思っておりますので,どうぞよろしくお願いをしたいと思います。続きまして,青少年姉妹都市事業についても,前向きな御検討を頂いたところでありますけれども,百聞は一見にしかずというような言葉がございます。現地を見ることは,非常に大切なことであるというふうに思っております。私自身も職員時代に海津市の派遣を含めまして,これまで海津市との交流を行ってきております。市長も青年交流への御参加を頂きまして,交流の場を広げていただいております。この交流の必要性につきましては,御理解を頂けているというふうに思っております。当然,相手方もおられることで,御家庭の負担もあるということで,今御答弁いただいたんですけれども,話のほうを,ぜひおつなぎしていただきたいというふうに思っております。来年度になりましてから,4月25日に海津市の治水神社のほうで春の大祭が行われます。市長のほうが参列をされるというふうにお聴きしております。その際に,松永海津市長のほうへこの話をおつなぎいただきたいと思いますが,市長いかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  来年度の春の大祭に,私も今のところ行く予定になっております。これまでも今まで2回海津市のほうには行かせていただきました。今度で3回目になると思います。松永市長ともしっかりお話をして,今後検討していきたいというふうに考えております。 ○3番(松枝正浩君)  この交流事業に関しましては,教育委員会のほうにもお伺いをしたいと思います。市長部局が行っている青少年姉妹都市事業は,一部の学生の交流事業となっております。選考から外れた方,行きたくても行けない状況もありまして,「行きたかったのに」というような声も聴いております。そこで海津市を中心とする中部圏への修学旅行の検討はできないものか,お聴きいたします。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  修学旅行の旅行先等については,県の定める基準というのがございます。今からそれを申し上げたいと思うんですけれども,小学校については1泊2日,中学校については3泊4日以内の日程となっております。あとは,子供たちの心身の発達状況,あるいは保護者の意向,経済的負担,そういったものを十分に考慮することとなっております。そういうことをクリアした上でなら可能だと考えますけれども,いろいろそういう掛かる旅費等を試算したところ,現在,中学校は全ての学校が2泊3日で修学旅行を実施しておりまして,そこに掛かります費用が,大体4万円から4万5,000円くらいとなります。これに航空機代を基準にしましたときに,海津市に行ったときには,約2万5,000円から3万円をこれに上乗せするような金額が必要であると,そのように考えております。現在は長崎,福岡を中心で,一番遠くまで行っても広島くらいであるということです。いずれにしても,そのくらいの金額で収まっておりますが,場所の指定はございませんけれども,中部圏まで伸ばすとそのくらいの金額が増になると,つまり7万円を超してしまうのではないかと。これは保護者にとって,負担という面では厳しいのではないかと考えております。 ○3番(松枝正浩君)  こちらも様々なクリアすべき問題はございます。課題もあると思います。御家庭の負担も非常に大変だと思いますけれども,これも一つの案として,今後御検討いただけたらというふうに思っております。二つ目の質問につきましても終わらせていただきます。三つ目の再質問に入ります。隼人駅周辺の事業につきましては,これからJR九州や関係機関との協議があるということで,時間の掛かるものであるというふうに理解を致しました。また地域の方々の御意見を伺いながら,との答弁もございました。非常に有り難いお言葉を頂きました。商工会や通り会,地域住民の方々と,ぜひとも活発な意見交換を行っていただきながら,いい事業を行っていただきたいというふうに考えております。こちらについては要望ということでお願いをしたいと思います。市長もお考えであると思いますけれども,JR九州等関係機関との協議には,職員の皆さんも非常に体力のいる仕事でございます。職員の皆様方と情報共有を図っていただくということはあるというふうに思っておりますけれども,事業の円滑な推進を行う観点から,ときにはJR九州等にお伺いしていただいて,協議がしやすいような雰囲気を作り出していただきたいと思うんですけれども,いかがお考えでしょうか。 ○市長(中重真一君)  肥薩線利用促進・魅力発信協議会も含め,隼人駅周辺の事業の円滑な推進を図るためにも,引き続きJR九州や関係機関との協議を進めてまいりますとともに,私自身,JR九州とも直接話合いの場,協議の場を作るように関係課には指示を出しているところでございます。 ○3番(松枝正浩君)  ぜひ,そのような形で進めていただきたいというふうに思います。よろしくお願いを申し上げます。隼人駅の現在の西口側の隼人駅から鹿児島神宮までの間は,先ほども申し上げましたように,空き家や空き店舗が多いというふうに,私自身,宮内のほうに住んでおりますけれども,そのように感じております。市として現在のまちのイメージ,同じようなイメージだと思うんですけれども,どのようなまちのイメージとして捉えているか,お聴かせください。 ○商工観光部長(池田洋一君)  この地域は,鉄道の交通拠点隼人駅を中心に鹿児島神宮など観光施設の多い一方で,空き店舗等も多く点在しております。私どもも少し寂しい感じであるというふうに感じております。 ○3番(松枝正浩君)  隼人駅から歩いて又は自転車を使って,時間を楽しみながら鹿児島神宮へ参拝を行っていただく。私の個人的な思いですけれども,門前町の雰囲気を醸し出しながら,まちの再生,活気を取り戻していくというような方向になれば,人が集えば活性化した雰囲気が見えるわけですけれども,様々な問題でクリアしていく部分はあるんですけれども,そういう状況から今,隼人駅の東側に土地区画整理事業を市のほうで行っていただきまして,西口側へつなぐ都市計画事業をもって交流人口を促進させていくというようなことでお話がありましたけれども,そういう中で駅前通り会の方々が,先日,自主的な勉強会をされたところでございます。都市計画課と区画整理課の職員の皆様方にお越しいただきまして,現在の事業内容について説明を頂いたところでございます。21名の参加がございました。非常に活発な意見交換だったというふうに思っております。これは東口の事業が進む中で,いろいろな企業が進出してきているというような状況を見ますと,西口側のほうが,先ほど申しましたように,空き家や空き店舗が多いというようなことで,自分たちも,そのことについて非常に危機感を感じてきているという状況ではないかなと思います。それが自主的な勉強会であったように思います。少しずつではありますけれども,まちづくりに対する思いが少しずつ醸成されてきているというふうに感じております。先ほど,まちづくりのガイドラインの話をさせていただきましたけれども,まちづくりの熱が上がってきてはいるんですけれども,自分たちでなかなかしにくいというようなところもございます。ですので,ここにつきましては,まちづくりガイドライン,地域のまちづくりのルール,地域のルールを決めていくということは,一つの大きなものではないかというふうに思っております。このガイドラインを作っていくというのも一つの案なんですけれども,これを先ほどの答弁にもございましたように,地域一体となって進めていきたいというような御答弁を頂きまして,ぜひとも行政のほうを主導としながら,このまちづくりのガイドラインを作り上げていきたいなというような思いもございます。そのことについて,どう思われるかということをお聴きをしたいと思います。 ○商工観光部長(池田洋一君)  まちづくりガイドラインの策定ということでございますけれども,これにつきましても,地域の方々がまちづくりに参画し,地域の機運が高まれば,必然的にまちづくりが進んでいくというふうに考えております。また行政としても必要な支援は,当然行っていくということで,このまちづくりガイドラインの策定については,再度,地域の皆さんと協議をしたいというふうに考えておりますので,御理解いただきたいと思います。 ○3番(松枝正浩君)  様々なまちづくりの手法があると思うんですけれども,一つの案として御提示をしたところでございまして,こういうものを作りながら,まちづくりの熱を上げていくということも一つ,どっちが先かということもあるんですけれども,作って上げていくのか,上げてから自然とできていくのかがあるとは思いますけれども,地域と一体となって,そこを検討していただけるということでございましたので,また連携を密にさせていただきながら,そのものの方向性が見えてきたらいいかなというふうに思っております。いろいろな補助の話やらお聴きしましたけれども,これから駅前通り会,神宮通り会,商工会,あとは地域に住んでおられる方々がおられます。こういう中で,事業者,住んでいる方々に寄り添っていただいて,活気のある商工業のまちづくり発展のために動いていただきたいというふうに思っております。ここのまちについては,活性化をすることで他への波及効果が大きいと思います。最後に,市長にお聴きしますけれども,この地域のまちづくりへの思いを,再度ちょっとお聴きしたいと思います。 ○市長(中重真一君)  冒頭で申し上げましたとおり,鹿児島神宮がある駅でございます。歴史的資源やいろいろなものを持っている所でございますので,そういったものをしっかりと生かしながら,隼人駅西口,まちづくりが進んでいけばというふうに思っておりますし,またそれに対して,行政としてできる支援を行っていきたいというふうに考えております。 ○3番(松枝正浩君)  それでは質問を終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,松枝正浩議員の一般質問を終わります。次に,18番,池田綱雄議員から2件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○18番(池田綱雄君)  ただいま議長の許可を得ましたので,新風会の一人として一般質問を致します。さて,中重市長の初めての当初予算がどれぐらいになるのか,大変興味深いものがありました。たくさんの選挙公約を掲げて当選されました。それらを実行に移すには,大幅な予算が組まれるのかなと思っておりました。他の市が前年度比3%前後の増加という報道の中,前年度比0.4%減の558億1,000万円の予算にされたことは,大いに評価するものであります。霧島市も例外ではなく,年々,人口が減少しております。税収増が見込めない中での予算は,年々,減らすべきだと思っております。しかし,今しなければならない事業等については,思い切って予算化すべきだと思います。今後も無駄な経費はなくし,子供や孫に多くの借金を残さない財政運営をお願いし,質問に入ります。一つ目は,人口減少対策についてお尋ねします。さて,霧島市も人口減少対策が大きな課題だと思います。合併後の人口は旧国分市と旧隼人町が増加しており,全体的には大きく減少しておりませんが,合併時の平成17年と平成29年の旧市町ごとの人口と出生数をお尋ねします。2点目は,周辺部の減少に対して,どのような対策を考えているのかお尋ねします。3点目は,結婚支援として結婚相談所や出会いの場の設置は考えていないのかお尋ねいたします。次に,2番目の危機管理についてお尋ねします。今月5日に佐賀県神埼市に整備されたばかりの自衛隊のヘリコプターが墜落し,隊員二人と小学生がけがをされました。御冥福とお見舞いを申し上げます。付近には学校などもあり,一つ間違えば大惨事になったと思います。2月7日の南日本新聞の社説に,国民の命を守るべき自衛隊が日常生活を脅かすという,あってはならない重大事故だとありました。霧島市にも自衛隊国分駐屯地があります。年に何回か自衛隊周辺をヘリコプターが飛んでおります。今までは墜落するなど考えてもいませんでしたが,周辺の住民にとっては大変心配であります。墜落などの心配はないかお尋ねいたします。2点目は,今月2日に,佐賀県神埼市で5日に墜落したヘリコプターに似たものが自衛隊に着陸したが,事前に時間や飛行コースなどは市に連絡はあるのかお尋ねいたします。3点目は,自衛隊周辺300m以内には,大規模校の天降川小学校,国分西小学校やたけのこ幼稚園,国分西保育園などがあります。また自衛隊周辺は住宅密集地でもあります。ヘリコプターの飛来時には,事前に飛行コースや時間等,市との協議はなされているのかお尋ねをし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  池田綱雄議員から2問につきまして御質問がありました。1問目の2点目は私が,その他については関係部長等がそれぞれ答弁いたします。1問目の人口減少対策についての2点目にお答えします。本市におきましては,移住定住施策や子育て支援などの充実による出生率の向上に加え,若者の定住化策等の推進による人口増加対策を講じることにより,2060年に目標人口13万人を実現しようとする霧島市ふるさと創生総合戦略を平成27年10月に策定し,この総合戦略に基づき,全国各地に霧島市の魅力をPRすることや,移住を検討されている方へのきめ細かな支援,移住体験研修事業や空き家バンクの実施などの取組を通じて,幅広い世代の中山間地域への移住定住を図っているところであります。今後も更なる交流人口,移住人口の拡大を図るために,中山間地域における移住者の受入体制づくりや地域との橋渡し役となる移住ナビゲーターの育成など,地域と協働しながら,中山間地域の活性化に取り組んでまいりたいと考えております。なお,現在策定中の第二次霧島市総合計画におきましても,総合戦略を踏まえて,中山間地域の活動支援,移住定住の促進,出逢いと結婚の支援を基本事業に位置付け,活力ある地域づくりを推進することとしております。 ○企画部長(満留 寛君)  次に,1点目にお答えします。平成17年11月1日現在と平成29年11月1日現在の旧市町ごとの人口は,国分地区5万5,026人に対し5万9,143人で4,117人の増,溝辺地区8,830人に対し8,072人で758人の減,横川地区5,472人に対し4,169人で1,303人の減,牧園地区8,938人に対し6,839人で2,099人の減,霧島地区5,773人に対し4,738人で1,035人の減,隼人地区3万6,911人に対し3万8,344人で1,433人の増,福山地区6,946人に対し5,137人で1,809人の減となっています。また,平成17年と平成29年の旧市町ごとの出生数は,国分地区577人に対し621人で44人の増,溝辺地区75人に対し62人で13人の減,横川地区46人に対し17人で29人の減,牧園地区42人に対し22人で20人の減,霧島地区28人に対し20人で8人の減,隼人地区394人に対し389人で5人の減,福山地区34人に対し16人で18人の減となっています。次に,3点目にお答えします。本市の結婚支援の取組につきましては,平成22年度から平成25年度までは,国の補助事業を活用し,民間団体が主催する婚活イベントに対して補助金を交付するなどの支援を行う「きりしま出会いサポート事業」を実施してまいりました。現在は,民間主催の婚活イベントについて,市ホームページや広報誌に掲載するとともに,県が実施する独身者や親御さん,企業向けセミナーの広報活動等を実施しております。なお,本年度につきましては,新たな試みとしまして,鹿児島銀行国分支店と共催し,エルグ・テクノの協力のもと,「テニスからはじまる恋の予感」と題し,テニスを通じて懇親を深める婚活イベントを昨年7月30日に開催しております。鹿児島銀行とは,この共催を機に地方創生に関する連携協定を締結し,今後も婚活イベントを始め,地方創生の実現や本市の持続的な発展に協力・連携していくことを確認したところであります。また,結婚相談所につきましては,県が開設し,会員管理登録システムによるマッチングや成婚に向けた支援を行う「かごしま出会いサポートセンター」が,昨年8月から本格的な運用を開始していることから,まずは結婚への支援を希望する市民の皆様に同センターを活用していただくよう広報活動を行うとともに,同センターとも情報共有を行うなどの連携を図ってまいりたいと考えております。今後につきましても,民間団体との連携も含めた婚活イベントの開催や結婚相談所の在り方など,本市における効果的な結婚支援策を検討してまいりたいと考えております。 ○総務部長(塩川 剛君)  2問目の危機管理についての1点目にお答えします。陸上自衛隊国分駐屯地は,昭和30年に開設して以来,63年が経過しておりますが,今回,佐賀県神埼市で発生したヘリコプターの墜落事故のような事案はこれまで一度も発生していないとのことであり,また,国分駐屯地としてはヘリコプターを所有していないとのことです。駐屯地に離発着するヘリコプターにつきましては,平成26年度で46回,27年度で78回,28年度で122回と過去3か年を平均すると年間に約82回,要人輸送・災害派遣及び訓練のため,飛行しているとのことです。墜落の懸念については,そのような事案が発生しないよう機体部品等の全機点検,作業手順の再確認,操縦士等への教育等,機体点検等を定めたとおりに確実に実施しており,安全に万全を期しているとのことです。次に,2点目,3点目については,関連がありますので一括してお答えいたします。佐賀県神埼市で今月5日に墜落したヘリコプターに類似した機種が今月の2日に飛行していたかという件につきましては,陸上自衛隊国分駐屯地に確認したところ,同型機ではありませんが,ヘリコプターの飛来はあったとのことでした。また,飛行コースや時間等については,事前に本市への連絡の申入れは受けておりませんが,国土交通省に対して航空機の運行計画を提出して飛行されているとのことでした。しかしながら,議員の御質問にもありますように,陸上自衛隊国分駐屯地周辺は,住宅が密集し,小学校や保育園等があることから,航空法に基づき安全な飛行を徹底するよう,今後,県市長会等を通じて,国に要望してまいりたいと考えております。 ○18番(池田綱雄君)  再質問をさせていただきます。平成17年と平成29年の12年間の人口を示していただきました。国分,隼人では足して5,550人増加しております。全体的には1,454人減っているんですが,中でも国分,隼人を除いた周辺部では,7,004人減少しております。これは合併時の福山町の人口6,946人を超えております。12年間で福山町が全部なくなったというような結果であります。このような中,周辺部をどのように人口増につなげていくのかと,中山間地域のどうこうということが,ここ何年か同じような答弁がされているわけですが,中重市長,市長になられて,これはというような対策はありませんか。 ○市長(中重真一君)  今回,平成17年の人口と平成29年の人口をお聴きいただいたわけでございますが,その12年前の資料も用意していればよかったなというふうに思ったところでございました。合併したからこれだけ減ったというわけではないというふうなことも御理解いただきたいと思います。その上で一義的に中山間地域の人口を増やす施策,住宅を造るとか,そういったものもございますが,やはりその地域が活性化していくことで,そこに住んでいくというようなことを考えていかなければいけない。総合的にその地域の活性化というものが,周辺部,中山間地域の人口の増加につながっていくというふうに考えておりますので,そういった地域の強みを生かした地域活性化というものを含め,中山間地域の人口の維持,増加について取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  先ほどの結果で周辺部の人口減少は顕著になっているんですが,これは,その地域の出生,死亡その自然現象の結果なのか,それとも他に原因があるのか,例えば国分,隼人に移転をしたとか,あるいは市外に出たとか,そういうのはどういうふうに捉えておられるかお尋ねいたします。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  旧町区域から霧島市外へ出られた方,それから旧町区域から霧島市内の別の区域に出られた方とこの区域に転入された方の数を比較しますと,溝辺地域は,この転入出による減が638人に対して,出生と死亡の差が138人で,溝辺地区では転入出のほうが多い数字になっています。次に,横川地区では転入出の減が634人に対しまして,出生と死亡の差が673人ということで,こちらはいわゆる自然減のほうが多いという数字になっています。次に,牧園地区では,転入出の減837人に対し,出生と死亡の差が1,280人の減ということで,牧園地区では自然減のほうが多いということになります。次に,霧島地区では,転入出による減354人に対しまして,出生と死亡の差の減が720人,霧島地区も自然減のほうが多いということになります。最後に福山地区ですが,転入出の減が940人,出生と死亡の差が868人の減ということで,福山地区では転入出数のほうが多いという数字になっています。 ○18番(池田綱雄君)  転出の場合ですね,市外に転出の場合,いろいろなデータで霧島市と姶良市の関係を見ると,姶良市へ出ていくほうがすごく多いというようなデータをよく見るんですが,その辺はどのようになっていますか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  国のまち・ひと・しごと創生本部が運用しておりまして,人口動態などに関する官民のビッグデータを集約した地域経済分析システム(RESAS)から引用しております。平成28年のデータで霧島市から姶良市の転出者は530人,姶良市からの転入者は409人ということで,転出者が転入者を上回る転出超過となっているところでございます。この年におきましては,この転出超過数のトップは,1位が鹿児島市で148人,2位が姶良市121人となっているところです。ただし,霧島市からの転出手続の際に,転出理由を求めていないことなどから,現在のところ,その理由までは把握していないところですが,姶良市におきましては,現在,松原なぎさ地区の住宅開発,イオンモールの開設,また鹿児島市や本市へのベッドタウン化ということが推察されるところです。 ○18番(池田綱雄君)  姶良市への転出が530,姶良市から409人,約100人が姶良市のほうへ出ていっているということでございます。これは何が原因か掴んでいないというような話でしたけれど,話を聴けば,姶良市のほうが子育てがしやすいとか,そのような話も聴くのですが,市長,これからは近隣の市町で人口,人の奪い合いというものが始まると思うんですけれど,その辺に何か思い切った策がありますか。 ○市長(中重真一君)  もちろん霧島市の人口が増えているのも,他の自治体から来てくださった方の数は相対的に多いので,姶良市と比較すればそういった状況かもしれませんが,他の自治体から来てくださった方の数が多いということで,霧島市の人口も今このような状況になっているというふうに考えます。どこの自治体から連れてくるというよりも,相対的に霧島市の人口が増えていくような政策というものを考えていく必要があると思います。 ○18番(池田綱雄君)  今一番近い姶良市を言ったわけでございます。出会いの場,そういうものを開設といいますか,過去に霧島市も取り組んだことがあったと思いますが,いつごろ何回そういう出会いの場を設けたのか,そしてその効果はどうだったのかお尋ねいたします。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  平成22年度から平成25年度まで独身男女の出会いの場を積極的に創出するため,民間の事業者の柔軟な発想による婚活イベントに対しまして補助金を交付する,きりしま出会いサポート事業というものを実施しました。実績につきましては平成22年度が1件,平成23年度が2件,平成24年度が2件,平成25年度が1件ということで,4年間の実績としましては男性435人,女性450人の参加がありまして,合計89組のカップルが誕生したという報告でございます。また,環霧島会議の観光専門部会では,平成26年度,平成28年度と周遊列車おもてなしツアーを実施しております。これにつきましても平成26年度がカップルが3組誕生して,平成28年度が4組のカップルが誕生しております。効果につきましては,この結婚成立を把握していないので分からないんですけれども,一定の効果はあったのかなと考えております。また,先ほど部長が答弁しましたとおり,昨年7月30日に霧島市と鹿児島銀行との共催ということで,初めて市が主催した形での婚活イベントというものを実施しております。残念ながらカップルは成立されませんでしたが,今後も鹿児島銀行と本年度以降もやっていこうという確認を行っているところでございます。 ○18番(池田綱雄君)  今答弁がありました鹿児島銀行との婚活を一緒にやったということですが,カップルはこれまで誕生しなかったということですが,何名くらい集まったのですか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  参加者につきましては男女ともに16名の募集を行いましたが,男性13人,女性12人の参加でございました。 ○18番(池田綱雄君)  現在,民間で結婚相談所というのをやっている所があると思いますが,そことの連携というか,その辺はどうなっていますか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  市内には数箇所の民間の結婚相談所があると存在は確認しておりますけれども,現在のところ,連携して取り組んでいる事業はございません。 ○18番(池田綱雄君)  私もこの件については五,六回質問をしております。市で結婚相談所というのは,これくらいの人口では無理だというような答弁も過去にありました。であるならば,民間が今何か所か開設しておりますが,そこに市のほうからも何らかの支援をして,そこと連携していくというのは今後考えておりませんか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  昨年,鹿児島県がかごしま出会いサポートセンターという結婚相談所を開設されております。そこでちょっと紹介させていただきますと,鹿児島県内問わず,運用している大元が鹿児島県ということで御理解いただきたいと思います。1月末現在で登録者が男性が266名,女性が358名合わせて624名の登録がありまして,本市からの登録者も男性22名,女性31名,合計53名の方が登録されております。また1月31日現在で,この出会いサポートセンターがお引き合わせした件数が174件で,既にカップルが67件成立しているというようなこともありますので,こういったところと連携を図りながら,民間の結婚相談所とも何かできないか検討していきたいと考えております。 ○18番(池田綱雄君)  今から質問をしようとしたら先に回答が出ましたけれど,昨年の8月から始まって,霧島市からも男性22名,女性が31名こういう登録数があったと。非常にいい結果だと思っております。先ほど民間の結婚相談所に何か支援はできないかというような質問をしたんですが,例えば霧島市はいろいろな広報手段を持っていますよね。そういうところで,どこがこういうことをやっていますよというような広報をするというような考えはありませんか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  これまで民間が行っている婚活イベントにつきましては,いろいろ市のホームページに載せたり広報誌に掲載したり,また庁内の掲示板にポスターを掲載したりと,いろいろやっているところです。その民間の結婚相談所の形態にもよると思うんですけれども,そういったところを十分検証しながら,お互いにこの人口減少社会に向けて協力してやっていかなければいけないのではないかと考えているところです。 ○18番(池田綱雄君)  山口副市長,副市長は民間に何年か行かれました。民間の立場から市役所を見たときに,例えば今私が言っている広報,そういう活動をどんどんするべきだとか,市役所にいてはそういう発想は生まれないかもしれませんが,民間に何年かおられて,そういう見方はできませんか。 ○副市長(山口 剛君)
     民間の場合,一番感じているのはいろいろなものを柔軟にやっているということを感じます。例えば商工会議所だったものですから,商工会議所の特に青年部の会員とかは,よく利用して出入りをされていますので,その中に男性がいたり女性がいたりして,その中でそういった芽生えがあることなども聴いたりしていますので,やはりお役所と違うところは,そういったところは非常に柔軟に対応しているというのは感じました。ただ,その広報という意味では,特にそういったことはやってはいなかったんですけれども,目的はまた違う広報,例えばお店を使ってここでお酒を飲みながらどうのこうのというものを企画したりして,そういったところで結果的に出会いの場が生まれるとか,そういったものもやってきたように感じております。 ○18番(池田綱雄君)  私は,山口副市長が市の部長から直接副市長というのではなくて,民間を経験されたということで,非常に民間的な発想で今後はやっていただきたいなと期待をしているところでございます。この結婚相談とかこういうのは,以前は福祉事務所で取り扱っていたと思います。だけど福祉事務所では無理だろうと,全庁的な対応をしないといけないだろうというようなことで,企画部に移った経緯があるわけですが,その後,例えば商工観光部あるいは農林水産部あたりで,こういう取組をされた経緯はありませんか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  私ども商工観光部と致しましては,いろいろな企業とのお付き合いというものがございますけれども,その中で毎年,上野原テクノパークの懇話会ということでスポーツ大会を行っておりますけれども,これは直接婚活ではないんですけれども,いろいろな交流の場というものができているということでございます。 ○農林水産部長(川東千尋君)  農業の分野に限って申しますと,市の企画ではございませんので,あくまで御紹介という形で聴いていただきますと,JAあいらのほうで独身の男性の業者を募って,平成27年度から毎年,平成29年度で3回目になるんですが,婚活パーティーというのを開催をされております。なお,農業新聞にも載っておりますけれど,この企画を通じて結婚に至った事例もあるというふうにお伺いしております。 ○18番(池田綱雄君)  霧島市,旧国分市もですが,この近辺には若者が多いというようなことで,結婚をしていない若者もいっぱいいらっしゃいます。なぜ,結婚をしないのかと聴いてみますと,出会いの場が少ないと,出会いの場がないというような声が返ってきます。出会いの場をいろいろな部署で作っていただきまして,一組でも多くカップルを誕生させて,そして子供をたくさん産んでもらうことが,私は人口減少の歯止めになるんじゃないかなというふうに思っておりますので,今後ともいろいろな部で婚活につながるようなことをしていただきたいなというふうにお願いいたしまして,次の質問に入ります。2問目は危機管理について,これも先日の墜落事故がなければ考え付きもしなかった事案でありますが,先ほどの飛んでくる回数,これを見ますと年々すごく増えております。最近,自衛隊機の事故が非常に多いです。他人事のように考えておりましたけれど,私どものこの国分の駐屯地にも昨年は122回ですか,飛んできております。さっきも言いましたように,これが開設された昭和30年,63年がたっているわけです。この中にも63歳以上というのは余りいらっしゃらないと思いますが,確か私が小学校3年生のときに,自衛隊は開設されたように思います。その当時は,あの辺は大野原と言われておりまして,何もありませんでした。自衛隊がポツンとできまして,私は昭和41年に今の住所を構えたんですが,私の家から自衛隊の正門まで約200mあります。途中に何も家がなくて,自衛隊の正門の門番が見えておりました。班もたった6名でした。その後10年ぐらいで50人になり,二つに分けて,更に10年でまた二つに分けて,結局,最初の班からしますと四つに分けたぐらいに人口が増える所でもございました。周辺には学校は一つもありませんでした。今では国分西小学校,天降川小学校,すぐ近くにはたけのこ幼稚園,国分西保育園,たくさんの学校や保育園もできております。このようなことで,もし事故があれば,大惨事になるだろうなというのは目に見えているわけでございます。開設当時63年前と今は,状況がものすごく変わっているわけです。今でもいろいろな行事等では演習が行われて,大砲の空砲などで,私の家などは地響きがします。そういうことで63年前と全く同じような演習がされているんですが,今では夜勤明けの方々が睡眠をとられている家庭もたくさんあるわけです。苦情もたくさん頂いております。そういうものも含めて何か自衛隊と話をするべきじゃないかなというふうに私は思っているのですが,市長はどのようなお考えですか。 ○市長(中重真一君)  私も家から自衛隊が近い所でございますので,生まれたときから自衛隊はございました。大野原の飛行場跡に自衛隊があるわけでございますが,以前から自衛隊があったわけでございますし,また自衛隊の方々も市民の方々にいろいろと自衛隊の防衛のための活動に理解を得るために,市民と自衛隊の集いを開いていただいたり,様々なイベント等において人員を出してくださって,警備であったり,駐車場整備であったり,そういったところで御協力を頂いているところでございます。やはり今後の市の発展を考えましても,防衛又は防災,災害があったときなどもお力を借りなければいけないわけでございますので,自衛隊としっかりと共存していく霧島市でありたいというふうに思っております。また,地元の議員さんからこういった質問があったということは,自衛隊のほうにもしっかりお伝えしておきたいというふうに思います。 ○18番(池田綱雄君)  自衛隊には開設以来お世話になっているというのは,私も十分認識を致しております。そういう中で先ほどの答弁で,ヘリコプターが飛んでくるときに飛行時間とコースとかの連絡はないということでございました。開設当時は何もなかったから,どこから来ても良かったんでしょうけれど,今,学校もでき保育園もあり幼稚園もあり,そういう所は飛ばないようにとか,そういう協議も全くしていないんですか。 ○市長(中重真一君)  ヘリコプターに関しましては,自衛隊のヘリコプターだけではなく,今,ドクターヘリ等もどんどん飛んでいる中で,ドクターヘリがどこを飛ぶとか,そういった調整もしていないところでございます。ただ,議員がおっしゃるように自衛隊の近くに学校等もありますので,そういったところは自衛隊の司令も含め,駐屯地の方々とはしっかりお話ができるところでございます。答弁では,県市長会を通じて要望,要請していきたいというふうなことでございましたが,それに併せて駐屯地の司令のほうとも,また担当のほうとも,しっかりと話をしていきたいというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  開設当時の昭和30年,63年前はどこを飛んでも学校もなかったしよかったでしょうけれども,こういうふうに学校等が出来てきて,最初に国分市と自衛隊とここを通らなりようにという協議をされた経緯はないですか。 ○総務部長(塩川 剛君)  先ほど御答弁申し上げましたとおり,事前に国土交通省に対して航空機の運航計画を提出しているということで,航空法の適用はされるということでございますので,決まったルートをちゃんと飛んでいるというふうに思っております。私も自衛隊のそばに住んでおりまして,議員と近くに住んでいるわけですけれども,ヘリコプターの飛来を見てみますと,やはり同じような所の家陰に降りていきますので,やはり決まったルートを飛んでいるんだなというのは認識いたしております。そういうことで,これまではそういった協議というのは致しておりませんけれども,自衛隊は自衛隊でそういった法令に基づいた運航されているものというふうに理解しております。 ○18番(池田綱雄君)  今回の事故でも四,五百m遠くまで部品が散らばっていますので,飛行コースだけではないんですけれど,総務課長にお尋ねしますが,今まで市と自衛隊のそういう協議というのは全くなかったですか。 ○総務課長(橋口洋平君)  私のほうもいろいろと書庫に行ったりして調べてみたんですけれども,そういった書類というのは見付からなかったところでございます。 ○18番(池田綱雄君)  市長は,今後,指令とかに十分伝えるということでございますが,開設当時と状況が全く変わっているわけですから,この辺でもう一回市の言い分も,ここは学校があるからなるべく避けてほしいとか,その辺は言えないものですか。危機監,どうですか。 ○危機管理監(德田 純君)  指揮官と言われたので,どなたかなと思ったんですが,過去は指揮官をやっておりましたけれども。[笑う声あり]確認を致しましたら,通常,学校の上空等は安全に万全を期すということで,避けて飛行をしているということだそうです。ただし,気象条件とか指定とか,やむを得ない条件があった場合については飛ぶ場合もありますということで,基本的には避けて飛んでおりますということでございました。 ○18番(池田綱雄君)  避けて通るということですけれど,誰かがここはこうだよという協議をしないと分からないのではないですか。 ○危機管理監(德田 純君)  それにつきましては,自衛隊のほうも十分理解をして,航空法に基づいて飛んでいるということでございます。 ○18番(池田綱雄君)  最初の答弁で,十分整備をしてある飛行機だから大丈夫だというような答弁だったと思いましたけれど,この前落ちたあのヘリコプターは整備されて,すぐの事故だったですよね。しかも新聞等によると,新しい部品ではなくて古い部品を使ったと。全く信用ならないというというようなことでございます。近くに住む住民としては,非常に不安があるわけです。飛んで来ないほうが非常にいいわけですけれど,先ほどの答弁で,毎年,飛んでくる回数が倍倍と増えているようでございます。平成26年は46回,平成27年が78回,平成28年が122回と,2年前からすると3倍に増えております。回数が増えれば,それだけ事故率も高いのではないかなというふうに思うわけでございます。最後に,市長にお願いを致しますけれど,今までとダブった面もあると思いますけれど,自衛隊国分駐屯地は,昭和30年に開設をされて63年になります。その間,国分市の発展に大きく貢献してきました。現在では,災害派遣などなくてはならない,そういう存在であります。しかし,今回の佐賀県神埼市でのヘリコプターの墜落事故で,ヘリコプターも墜落するのだと認識を新たにしたところでございます。自衛隊が開設された当時は,周辺には学校や幼稚園はなく,大野原という広い原っぱでございました。もちろん住宅もまばらでございました。現在では,先ほど来申し上げておりますように,小学校それも大規模校の2校,あるいは幼稚園とか保育園も出来ております。住宅の密集地でもあります。二,三日前の話ですが,あの近くには子供の預かり所というのもたくさんございまして,そういう人たちが,あの演習で大きな音がすれば,子供たちが泣きだしてどうしようもないというようなことで,その場所を離れた人,今後どこか場所を移りたいというような話も聴いております。密集地の中でそういう墜落事故があったら,大惨事になることは目に見えているわけでございます。自衛隊の開設時の63年前とは,全く状況が違っているわけでございます。それにも関わらず,63年前と全く同じような演習が行われているというようなことも含めて,今後,事故等がないように,また発生しないように,市と自衛隊が十分な協議を進めていくべきだと思っております。市長も今まで何回か連隊長とも話をすると言われましたけれども,もう一回,市長にお伺いいたします。 ○市長(中重真一君)  ヘリコプターにつきましては,先ほども申しましたように,自衛隊のヘリコプターも飛べば,ドクターヘリは住宅地の中に入ってくることもございます。自衛隊が,特にこれからは防災,災害の援助というようなことを考えたときに,霧島市の中に自衛隊があり,そしてまた隊員の方々が災害のために日ごろから訓練をされているというこうことは,大変有り難いことだというふうに思っております。これからも自衛隊としっかりと共存できる霧島市でありたいと考えております。そういった中,今日,議員からもいろいろと御指摘がございました。地元の議員から,このような御指摘があったということも,しっかりと司令にお伝えし,本当に今,自衛隊の司令,その他駐屯地の方々とは良好な関係が築けていると思っておりますので,必要なときには,必要な機会に必要な協議をしていきたいというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  自衛隊開設後63年が経過しております。状況も非常に変わっているわけでございます。その辺も含めて,今後,自衛隊と市と十分な協議をしていただきまして,事故がないようによろしくお願いいたしまして,質問を終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,池田綱雄議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩いたします。              「休 憩  午後 3時00分」              ――――――――――――――              「再 開  午後 3時20分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,6番,宮田竜二議員から1件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○6番(宮田竜二君)  議席番号6番,霧島市政クラブ,宮田竜二です。ただいま,議長から発言の許可を頂きましたので,通告書に従って質問させていただきます。本日は,一般質問の機会を与えていただき,誠にありがとうございます。今年は明治維新から150年の節目の年であり,NHKの大河ドラマ西郷どんも放映され,鹿児島に追い風が吹いています。霧島市もこの追い風に乗り遅れることなく,日当山西郷どん村のオープン,霧島周遊観光バスの運行など,西郷さんに関連した観光事業を進めております。私も西郷さんが説かれた敬天愛人の精神を肝に銘じ,常に公明正大,謙虚な心で仕事にあたり,天を敬い,人を愛し,国を愛し,霧島市を愛する心で,一生懸命,議員としての責務を果たす所存ですので何とぞよろしくお願いいたします。それでは,平成27年3月に制定された霧島市子ども・子育て支援事業計画につきまして市長に質問いたします。質問の背景は,日本の重大問題である少子・高齢化問題にて国力低下が懸念されている事案に対し,国は,少子化問題の解決に向けて,子ども・子育て支援制度から待機児童解消加速化プランを掲げて,平成25年度から本格的な対策を講じ,保育施設における受入児童数の拡大,保育士の確保を図って,待機児童解消に向けた取組を行っているところであります。しかし,核家族化と女性の社会進出が顕著な中で,仕事のために家庭内保育が困難な世帯において,育児休暇を延長せざるを得なくなった女性,働きたくても働くことができない女性が増加している状況となっていることから,重大な社会問題になっています。「子育て中だけど,仕事がしたい」「今は働いているけど子供が欲しい」「二人目を生みたいけれど」と考えている女性にとっての不安は,やはり待機児童の問題であり,全国各地で問題視されています。霧島市も例外ではなく,市全体としては保育所の定員総数が入園者の総数を上回っているものの,国分・隼人地区では,待機児童が慢性的に発生しており,早急に解決を図らなければならない課題の一つとなっております。このような喫緊の課題の解決に向けて,これまで多くの議員が幾度となく市の取組について質問してきたと思いますが,改めてこれまで市の取組を再確認するとともに,待機児童の現状や今後の対応について御説明及び貴重な御意見を頂きたいところであります。まず1点目は,保育の量に関する質問です。霧島市の子ども・子育て支援に関する課題の一つに国分・隼人地区の待機児童の解消が明記されていますが,いまだに解消されていないのが実情です。この現状に対して市長としての考えを示していただきたい。2点目は,保育の質に関する質問です。子育て支援事業の質の確保として,幼稚園及び保育所から認定こども園への移行が施策として計画実行されているようです。そもそも,保育の質は,確保するのではなく,向上させるべきものだと私は考えますが,私の私見はさておき,実際に認定こども園へ移行して質の確保につながっているのか見解を示していただきたい。3点目は,事業の進捗管理に関する質問です。霧島市子ども・子育て支援事業計画には,その進捗管理を霧島市子ども・子育て会議を通じてPDCAサイクルによる適切な進捗管理を行うと明記されておりますが,霧島市のホームページにて公表している基本事業マネジメントシートや施策マネジメントシート,事務事業振返りシートには本案件の記載がないようです。PDCAサイクルがちゃんと回って,進捗管理が行われているかエビデンスをお示し下さい。最後の質問4点目は,事業の経営に関する質問です。以上の3点,保育の量,保育の質,事業の進捗管理の状況から,霧島市子ども・子育て支援事業計画に関するマネージメント見解を示していただきたい。この事業がうまく進んで,霧島市民のニーズを捉えているか。事業計画の見直しは必要ないのか。市長としての考えをお示しください。以上で,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  宮田議員からの御質問に対し,1点目については私が,その他については保健福祉部長が答弁いたします。1問目の1点目についてお答えします。私は,「霧島・新時代」の実現に向けて,基本方針の一つに,出産から育児,就職,結婚までを総合的に支援することにより,子育て環境「日本一」のまちづくりを目指すことを掲げております。その中でも,保育園や認定こども園による乳幼児の保育環境の充実は極めて重要な施策であり,待機児童の解消は,喫緊の課題であると考えているところでございます。このような中,平成27年3月に策定した霧島市子ども・子育て支援事業計画では,国分・隼人地区における待機児童の解消を重要な課題として捉え,これまでの間,本計画に基づき,定員増に必要な施設整備や保育所から認定こども園への移行,保育施設等の新設などを支援することにより,受け皿の確保に努めてまいりました。しかしながら,近年における女性就業率の上昇などに伴い,保育の利用申込者数は年々増加傾向にあり,国分・隼人地区におきましては,特に0歳から2歳の年齢層を中心に,希望の保育園等を利用できないなどの潜在的待機児童が発生しております。また,平成31年度から順次開始される国の幼児教育無償化等の政策により,保育の利用申込者が更に増加することも想定されるところです。このようなことを踏まえ,来年度におきましても,引き続き,定員増に向けた施設整備を行う事業者に対する支援を継続し,受け皿の拡大を図ることとしているところであり,本計画の進展を更に加速させてまいりたいと考えております。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  次に,2点目にお答えします。霧島市子ども・子育て支援事業計画の策定以降,これまで二つの幼稚園と七つの保育園が認定こども園に移行しており,本年4月には,九つの保育園が認定こども園に移行する予定となっております。認定こども園への移行に当たっては,一つ目に,認可基準の基本的な考え方として,保育園等からの移行による特例期間はあるが,設備や職員配置の基準等については,幼稚園又は保育園の水準を引き継ぐものとされていること。二つ目に,教育・保育要領として,全ての子どもに質の高い幼児期の学校教育及び保育の総合的な提供を行うための基準が策定されていること。三つ目に,教育希望の1号認定児も保育希望の2号認定児も一体的に学級編成することが基本とされていることなどから,認定こども園は,幼稚園と保育園それぞれが有する長所を併せ持つ施設であると言うことができ,同施設の普及は,幼児期の学校教育や保育の質の向上につながるものと考えております。次に,3点目と4点目は関連がございますので,一括してお答えします。霧島市子ども・子育て支援事業計画の進捗管理につきましては,国の定める「教育・保育及び地域子ども・子育て支援事業の提供体制の整備並びに子ども・子育て支援給付及び地域子ども・子育て支援事業の円滑な実施を確保するための基本的な指針」において,計画の達成状況の点検評価や見直しを行うこととされております。このことから,本市の計画においても,取組の達成状況を評価し,その結果を踏まえて計画の改善を図るといったPDCAサイクルによる進行管理を図るため,霧島市子ども・子育て会議において,毎年度,点検・評価を実施し,事業の適切な進捗管理に努めております。また,今年度は,当該計画に係る計画期間の中間に当たる年であったことから,本会議の審議を経て,本年1月に計画の見直しを行ったところです。 ○6番(宮田竜二君)  それでは質問席から質問させていただきます。補足資料を画面に映してください。この補足資料は,資料要求書に対して子育て支援課から提出いただいたデータをグラフ化したものです。左の縦軸,Y1軸です。積立棒グラフに0歳から5歳までの待機児童の推移を示しています。右側の縦軸,Y2軸ですけれども,赤色の折れ線グラフに国分・隼人地区における保育所の定員数の推移を示しています。このデータに関しまして質問があります。水色の棒グラフで示します0歳児の待機児童数が,平成27年と平成28年に突出しているのはなぜでしょうか,教えてください。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  まず霧島市においての待機児童は,余剰定員の関係から数値の上では発生していないところでありますが,希望の保育園に入れない潜在的待機児童は数多く発生しているところであり,議員に示させていただいた数値はこちらの数になりますので,この潜在的待機児童数について御説明させていただきます。議員御指摘の平成27年度,平成28年度の数が突出していることにつきましては,この2か年は4月2日以降に利用を希望されている方も含んでいるためであります。国の定める待機児童の定義につきましては,その定義の解釈が市町村の判断によって任されているため,平成27年度は子ども・子育て支援新制度がスタートした年度でもあったこともあり,平成27年度と平成28年度は4月1日の基準日より後の申込者も含めて算出しておりました。しかし,国の待機児童の定義において,産休,育休明けの利用希望として,事前に利用申込みが出ているような基準日以降の利用希望者は除くとなっておりましたことから,平成29年度につきましては4月2日以降の利用希望者は除き算出したものでございます。なお平成29年度につきましても,4月2日以降の利用希望者を含めますと,国分・隼人地区では217人でございます。 ○6番(宮田竜二君)  4月以降の数も,平成27年,28年に関してはカウントしたということで理解しました。それでいきますと,余り変わっていないよということですね。次の質問ですけれども,平成27年から平成29年の保育園定員数が2,400人程度で鈍化しています。これでは保育の量が不足して,待機児童の数は減らないと思いますが,実際に減っていなんですけれども,どうお考えですか。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  保育所等の受け皿拡大につきましては,合併以降これまでに1,000人以上の定員増を図ってきております。特に国分・隼人地区の3歳未満児につきましては,多くの潜在的待機児童が発生しているところでございます。受け皿の拡大につきましては,児童一人に対する施設の面積基準等が定められていることから,拡大に当たっては施設整備を伴うものであるため,整備に伴う法人等における費用負担もかなり大きくなります。潜在的待機の解消等に対する法人等の十分な理解と協力が不可欠でございます。今後も法人等や霧島市保育協議会,霧島市私立幼稚園協会等とも連携を図りながら,受け皿の拡大に努めまいりたいと考えております。 ○6番(宮田竜二君)  理解しました。このように待機児童の問題があるために,ある企業ではやむを得なく育児休業を延長せざるを得ない女性社員が平成28年度に40名中21名,53%です。平成29年度上期ですけれども25名中14名,56%。すなわち,約半数のお母さん社員は子供を預けることができずに,希望どおり職場復帰できていないという実態があります。本人,御家族にとっては大変働きにくい,経済面の負担も大きい,そういう大きな問題を生じています。企業,会社にしては,労働力の損失,職場で女性が活躍してもらうチャンスの損失につながっています。この問題は,最終的には霧島市にも降りかかってくると考えています。税収入面でマイナスの影響が出るのではないでしょうか。保育の量を満たすために,あと150名,先ほどの待機児童150名程ですけれど,定員を増やせないでしょうか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  私どももこの待機児童の解消というのは,一番緊急の課題という捉え方をしているところでございます。まず定数枠を拡充するというのが,一番大切なところかと思っております。その中で,当初の市の子ども・子育て支援事業計画の中では,0,1,2歳児の保育の確保のために,社会福祉法人,学校法人等による小規模保育で,一時的なつなぎを考えていたところでございます。しかしながら,小規模保育に係る保育士の数といいますのが,0歳児が3人に一人,1,2歳児は6人に一人といった保育士の確保が必要であるというようなことから,なかなか小規模保育事業の増加が進まなかったというのが,一つの大きな要因でございます。当然,新規の保育園,認定子ども園の建設も進んでおりまして,増員もされてはいますが,そのような背景があるということでございまして,私どもも現在,社会福祉法人,学校法人等に対しましては定数枠を超えてでも,いわゆる設置面積等の確保,一定の面積を確保していると同時に保育士の確保が可能であれば,定員を超えた受入れということもお願いしているところでございまして,そういった形で精一杯努めてはいるところでございます。今後も定数を増やしていくための動きとしましては,各法人に対しまして施設の建設,それと0,1,2歳児に対する定数の増ということを,引き続きお願いしていきたいというふうに考えているところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  2月20日の一般質問で,60名ぐらいの保育施設1か所を建設するのに約1億円掛かると御説明いただいて,そういう認識で私はいるんですけれども,その認識は合っているでしょうか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  先般の植山議員の質問の中でも,そのような回答をさせていただいております。これにつきましても,あくまでも保育園の場合でございまして,現在私どものところは待機児童の状況はこういう状況でございますので,嵩上げの対象地域となっております。したがいまして,国庫補助が本来二分の一の交付のところが,三分の二の交付となっている関係で,霧島市の負担分が四分の一から十二分の一へ引き下げられていると。この状態で全てを建設すると,約4億2,000万円くらいの負担で建設できるという試算でございます。 ○6番(宮田竜二君)  4億5,000万円くらいあれば,待機児童の解消,量に関しては,できそうだということでいいですか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  あくまでも試算でございます。私どもの市の負担もですが,設置者が四分の一の負担が発生しますので,設置者がその財源をしっかりと確保できるかという問題もございますし,現在の保育所,認定子ども園等を運営されているわけでございますので,新たにそういう施設をその法人側が設置をして,将来的な運営ができるかという法人側のこともございますので,あくまでもこの数字は試算的な数字というふうにとっていただきたいと思うところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  保育事業者側での負担というところも理解できましたが,先ほど小規模保育の話もありました。小規模保育でどうにか先ほどの待機児童数を解消するとかということを考えられていると,検討しましたかという話もありましたけれども,ぜひ,この問題,先ほどお金のことがいろいろありましたけれども,牧園の新庁舎9億8,000万円掛かるということもあり,それは優先的な事業だと思うので,どんどん進めていただきたいんですけれども,やはり待機児童の問題も喫緊の問題ですので,ぜひ前向きに行政側が音頭をとってやっていただきたいと思います。2点目について,質問をさせていただきます。保育の質,認定子ども園の件ですけれども,ある認定こども園の保護者からのヒアリングにおきまして,園児を家に送る際,バス3台に保育士が各1名ということで計3名乗車するのでいなくなるんですけれども,その間に園にいる園児はひたすらDVDのアニメを視聴しているということで,外で遊んだり,運動ができないというような不満を持っておられました。認定こども園だからといって,保育の質がいいとは言えない事例だと思います。保育士が不足して,子育て支援事業に明記されている質の確保ができていないのではないかと思います。保育士の数は,現在足りているでしょうか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  現在,先ほど申し上げました定数を超えて受入れをされている園におきましても,施設基準がしっかりと基準を満たしている場合に限り,認められているわけでございますので,保育士の基準,数,その辺はしっかりカバーされているというふうに認識しているところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  今,現状は足りているというところですか。今から更に待機児童を解消するには,保育士が必要だと思います。給与体系とか,国が行っている保育士の処遇待遇の話とかありました。保育事業者へ支援の活用を促したり,霧島市独自で奨学資金以外に改善策というのはないでしょうか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  奨学資金と言われる部分は,恐らく保育士の養成という意味での御質問かなというふうに思っております。そういう部分もございましょうが,私どもが今重要視しておりますのは,保育士をしっかりと安定的に確保していくために取られる策を考えているところでございまして,今回の補正予算第6号の中にも,子供のための教育保育給付事業の中で,新たな処遇改善加算の創設等による増ということで,約1億200万円程度の補正予算を計上させていただいております。この部分は,保育経験の特に高い方々,指導的立場にある方々に人件費の上乗せをしていただくために,法人のほうに人件費相当分の引上げのための措置料という形で追加するものでございまして,そういうものが行き渡っていくことによりまして,保育に対する情熱といいますか,思いがしっかりと固まっていきながら,更によい保育をしていただけるのではなかろうかなというふうに考えているところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  先ほどの説明を理解しました。保育士の資格を取るための奨学資金ですとか,そこら辺は霧島市が援助しているというところもあったようですけれども,今から待機児童を解消するために,保育士を育てる,また保育所を確保するというところで,保育の質を向上させるには保育士が必要だと思いますので,ぜひ前向きに対応をお願いします。3点目です。事業の進捗管理につきまして質問いたします。霧島市子ども・子育て支援事業計画は重要な事業なので,特別な進捗管理を行っているのではないかと思いますので,お示し願います。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  霧島市子ども・子育て支援事業計画につきましては,先ほどの答弁でもちょっと触れさせていただきましたが,国のほうも一定の見直し等も,必要な場合には見直しをするようにということになっております。今回,中間見直しがございましたので,子ども・子育て会議という会議を霧島市も持っております。この中で議論をしていただきながら,計画の見直しということで行っております。この見直しによる作業によりまして,先ほどの嵩上げの地域に選定されるといったようなこともあるようでございます。その中でしっかりとPDCAサイクルを回しながら,対応しているというようなことでございます。 ○6番(宮田竜二君)  その子ども・子育て会議の活動,PDCAが回っているとか,そこら辺は私たち一般市民も見えようになっているのでしょうか。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  子ども・子育て会議につきましては,ホームページでその情報を公開することにしております。また会議結果につきましては,会議録等を公表する形で行っているところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  それは今からですか。もっと前から子ども・子育て会議は始まっていたと思うんですが,今からホームページに掲示するのでしょうか。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  最近でありますと,今年の1月末に開催いたしました。そちらは近々,会議録等を公表する予定でございます。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  平成26年度から子ども・子育て会議の中での協議,その結果につきましては会議録を作成しまして,公表させていただいているところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  その議事録等を開示しているということで理解しました。先ほど認定こども園の保護者からのヒアリングの事例をちょっと話させていただいたんですけれども,保育園の評価を保護者とか保育士さん,いろいろな方々からアンケートを取って保育の質を把握して,霧島市子ども・子育て会議で改善策に生かすような,そういう動きはされていますか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  特に議員がおっしゃるようなことは行っておりません。 ○6番(宮田竜二君)  そういう霧島市子ども・子育て会議のメンバーの方々の中には,実際に保護者ですとか,いろいろな方がいらっしゃるとは思うんですけれども,現在の状況の確認という形で,保護者ですとか保育士さんへのアンケートでいろいろ意見を取り上げていただいて,事業の進捗管理を更に改善していくという形に生かしていただきたいと思います。次の4点目ですけれども,事業の経営について質問させていただきます。先ほど企業にも努力をしていくように促していくという話がありましたけれども,子育てに関しまして,現在,企業が取り組んでいる子育て支援策としまして,子供の一時預り費用を会社が負担するファミリーサポート体制ですとか,子育て社員の勤務時間を短くするとか,あと子育て社員につきましては,希望する時間帯をいろいろ選択可能にするとか,育児休業の延長は一般的ですけれども,そのほかにもお子様の看護休暇,それと介護休暇,そういうことなどがありまして,企業もこの問題に一生懸命取り組んでいます。しかし,零細企業ではなかなか対応できない部分があるのが実情ですので,行政でのサポートもやはり必要だと思います。事業計画は,どのようにここら辺のサポートを見据えているのか教えてください。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  大きな企業におかれましては,そういう非常にきめ細かな子育て世帯に対する対応をしていただく。そういうことによって,安心して生み育てることができる環境が維持されているということで,非常に私どもも頼もしいなというふうに今感じたところでございます。ただ残念ながら,市内には大きな企業だけなくて中小の企業がございます。基盤がなかなか整わない中では,育児休業制度等もまだ完全に実施できていないような企業もあろうかと思いますので,そういうところにいろいろ働きかけをしながら,必要な支援等があれば,そういう情報も入れさせていただいて,できる対応,これは商工観光部とか企業側のほうとも,いろいろ相談をさせていただく必要があるのかなと考えております。現在のところは,これといってそういう対応はしていないというところでございます。
    ○6番(宮田竜二君)  なかなか全ての企業が難しいので,行政側のサポートをぜひお願いします。昨日,ピョンチャンオリンピックで女子スケートパシュートで金メダルを取りましたけれど,3人で先頭を入れ替りながらやっていくんですけれど,あれを見ていて,一致団結したスポーツだなと思って感動しました。私たちも待機児童解消に向けてというゴールを目指しているわけですけれども,やはりそのときによって風を全面に受ける最初の人というのはきついと思うんですけれども,そういう人がきついときには2番目の人が替ってと,企業が替ると。あと行政が替るとか,保育事業者が替るとか,そういうふうに,ただ単に企業頑張れ,行政頑張れ,そういうわけでなくて,みんなでやっていけば,この問題は本当にやらなければならない課題ですので,ぜひみんなでやっていきたいと思いますのでよろしくお願いします。時間はまだあるんですけれども16時になりましたので,最後,結びたいと思います。最後に,中重市長におかれましては,現在2人のお子様を育てられている最中ですし,市長,県議,市議の公職前に保育所の経営にも携わっておられた経験からも子供,保護者,先生方,また保育施設の経営マネジメント全ての立場に精通されている保育のプロだと思います。市長が中重市長に変わって,新しい霧島市がスタートしました。市長がリーダーシップを発揮して,霧島市内どこの地区でも待機児童がゼロになって保育の質が向上し,市長のマニフェストどおり,「子育て環境,日本一のまちづくり」を実践され,霧島市民全員が物心両面で幸せになることを期待して私の質問を終わらせていただきます。市長,最後にお願いします。 ○市長(中重真一君)  少しずつ準備していたんですけれど,質問が来ないのかなというふうに思っておりました。私自身は保育士でもございませんが,母が認可外保育所を経営して35年,そしてまた妻は結婚してから通信教育で保育士を取ったところでございます。待機児童問題に関しましては,先ほど議員がお示しされたデータに関しましては,実は認可外保育所の数というものは含まれていないところでございまして,今,県のほうで一定の基準を満たした認可外保育所に関して一部の補助であったり,また国のほうでも幼児教育無償化の対象に認可外保育所も加えようかといったような報道もなされているところでございます。認可保育所,また幼稚園,また認定こども園,また認可外保育所等も含めて,一体となって待機児童をなくすために取り組んでいかなければいけないというふうに考えております。また企業におかれましても,子供のために何が必要なのかというところに,一番私たちは目を向けないといけないのではないかというふうに思います。今日の他の質問でもございましたように,子供が病気になったときには,保護者が休める環境,それを見てあげられる環境,又は0歳児,1歳児くらいまでは,企業にとってみれば大変なことなんですが,子供のためにはその間は一緒に保護者が見てあげられる,そういった環境づくり,育児休暇の延長,そういったことも含めて,またそういう育児休暇の延長があっても,女性がどんどん輝いて働ける,そういった社会づくりといったことにも,市としても取り組んでいかないといけない。それを応援していかないといけないというふうに考えております。子育て支援というものに関しましては行政だけではなく,先ほど議員から御指摘がございましたように,行政,企業,社会,一体となってみんなで応援していくべきものだというふうに考えておりますので,これからもいろいろと御指摘を頂いた中で,子供のためにどういった子育て環境が必要か,理想の環境に向けて,皆さん一体となって取り組んでいければというふうに考えております。 ○6番(宮田竜二君)  以上で,一般質問を終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,宮田竜二議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの4名については,明日の本会議で行います。本日はこれで散会します。             [散 会  午後 4時05分」...