○
議長(
中村正人君)
ただいまから
平成30年第1回
霧島市議会定例会を開会します。直ちに本日の
会議を開きます。
△
諸般の
報告
○
議長(
中村正人君)
議事に入ります前に,
諸般の
報告をします。お
手元に「
議長等が出席した主な行事について」と,「
地方自治法第180条第1項の
規定により専決処分した
事件の
報告1件」を配付しておりますので,後ほど御覧ください。以上で,
諸般の
報告を終わります。それでは,お
手元に配付しました
議事日程に基づき,
会議を進めてまいります。これより
議事に入ります。
△
日程第1
会議録署名議員の
指名について
○
議長(
中村正人君)
日程第1,
会議録署名議員の
指名についてを
議題とします。5番,
川窪幸治議員,6番,
宮田竜二議員,以上2名を
指名します。
△
日程第2
会期の
決定について
○
議長(
中村正人君)
次に,
日程第2,
会期の
決定についてを
議題とします。お諮りします。この
定例会の
会期は,本日から
平成30年3月27日までの43日間としたいと思いますが,これに御
異議ありませんか。
[「
異議なし」と言う声あり]
御
異議なしと認めます。したがって,
会期は,本日から
平成30年3月27日までの43日間と
決定しました。
△
日程第3
議案第1号
霧島市
国民健康保険税条例の一部
改正についてから
日程第57
諮問第1号
人権擁護委員の
推薦についてまで
一括上程
○
議長(
中村正人君)
次に,
日程第3,
議案第1号,
霧島市
国民健康保険税条例の一部
改正についてから
日程第57,
諮問第1号,
人権擁護委員の
推薦についてまで,以上55件を一括し
議題とします。
提案者の説明を求めます。
○市長(
中重真一君)
施政方針に入ります前に,日本時間の2月7日未明に発生いたしました
台湾東部を震源とする地震で,多数の死者,
負傷者が発生している状況でございます。本市と
台湾は,
平成24年3月から
鹿児島空港と
台北空港との
直行便が就航しているところであり,
航空路線を通じて交流がございますことから,早速,
国分庁舎本館及び各
総合支所に
義援金箱を
設置し,被災された
方々に対する
義援金を募ることといたしました。被災された
方々に心からお見舞い申し上げますとともに,一日も早い復旧を願っております。それでは,本日ここに,
平成30年第1回
霧島市議会定例会の開会に当たり,
市政運営に臨む私の所信を申し述べますとともに,今回提案しております
議案等につきまして,その概要を御説明申し上げ,
議員各位を始め,市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。はじめに,私が,昨年11月27日に
霧島市長に就任しましてから,早いもので3か月が経過しようとしております。この間,就任直後の
平成29年第4回市議会
定例会への対応を始め,新年度予算の編成や日々の様々な公務に全力で取り組みながら,市政の舵取り役を担う市長としての責任の重さと,市民の皆様からお寄せいただく期待の大きさを改めて実感しております。来る新年度におきましても,市民の皆様,議員の皆様との対話を基本に,誇りの持てる,住み続けたい,市民力が結集された
霧島市の創造に向け,引き続き,全力で取り組んでまいります。さて,我が国の景気は,現在,緩やかに回復してきており,今後につきましても,雇用や所得環境の改善が続く中,各種政策の効果などにより,この傾向が続くことを期待しております。国におきましては,デフレ脱却に向けた経済・財政再生計画の集中改革期間の最終年度として,人づくり革命や生産性革命を始め,現下の重要な政策課題に必要な経費を盛り込んだ,総額97兆7,128億円の
平成30年度予算案が,去る1月22日に国会へ提出されました。
平成30年度の地方財政計画では,地方交付税等の一般財源総額について,
平成29年度の水準を上回る額が確保されましたが,6兆1,783億円の財源不足を見込み,地方交付税の総額確保のために,国の一般会計から交付税特別会計への繰入れによる加算を始め,臨時財政対策債の発行などが計画されております。また,鹿児島県の
平成30年度予算編成の基本理念は,更に踏み込んだ歳入・歳出両面に渡る徹底した見直しや新たな歳入確保策の検討を行いながら,「新しい力強い鹿児島」の実現に向け,あらゆる方策を講じていくこととされております。一方,本市におきましては,これまで,持続可能な健全財政を目指し,
霧島市行政改革大綱,
霧島市経営健全化計画,
霧島市定員適正化計画などに沿った適切な行財政
運営に努めてまいりました。その結果,
平成29年度を終期とする
霧島市経営健全化計画(第2次)改定で掲げた市債残高の縮減や,基金残高の確保に係る数値目標を達成することが見込まれ,財政の健全性はおおむね確保できているものと認識しております。今後とも財政状況を注視しながら,
霧島市ふるさと創生総合戦略で掲げた各目標値を達成するため,様々な施策に積極的に取り組んでいくほか,年々増加する社会保障関係費や社会資本の老朽化などにも適切に対応してまいります。また,税収はリーマンショック以前の水準にまで持ち直しつつありますが,少子高齢化の進行や刻々と変化する社会・経済情勢により,市税等の一般財源の安定的な確保,増収は不透明であり,引き続き,行財政改革を積極的に推進し,真に必要な行政サービスの質と量を確保しながら,行政経営の健全性を持続する必要があると考えております。このようなことから,
議案第45号,
平成30年度
霧島市
一般会計予算は,持続可能な健全財政の確立,将来の市民負担軽減,スクラップアンドビルドの推進,市民への説明責任を基本的な考え方として,本
定例会に提案しております
平成30年度を初年度とする第二次
霧島市総合計画も踏まえ,喫緊の課題に的確に対処するとともに,幅広い世代に対して切れ目のない施策を展開するための
事業などを盛り込み,総額558億1,000万円の予算を編成いたしました。予算総額につきましては,今後の普通交付税の状況等を踏まえ,前年度と比較し,0.4%の減となっており,予算編成で生じた約32億円の財源不足につきましては,財政調整に活用可能な財政調整基金等の取り崩しにより対応しております。また,財政調整基金につきましては,国民健康保険制度の
改正に合わせて,単年度限りの特例的な財政措置に充当するための取崩しも行っておりますことから,
平成30年度末残高見込み額は前年度に比べ大幅に減少する見込みとなりました。しかしながら,歳出見直しや将来の市民への負担を軽減するために市債発行額を抑制したことなどで,財政の健全性を確保した予算が編成できたものと考えております。それでは次に,
平成30年度に取り組む主な
事業等について,本
定例会に提案しております第二次
霧島市総合計画の六つの政策体系に沿って,御説明申し上げます。まずは,各政策を実施するには,行政改革の視点が大変重要であると認識しております。限られた行政資源の中で,市民ニーズに即応した効果的・効率的な行政経営を図るため,
霧島市行政改革大綱(第3次)の基本方針に基づき,改革改善に積極的に取り組んでまいります。「産業の活力があふれ,交流と賑わいが生まれるまちづくり」における商工業の振興につきましては,中小零細企業振興
会議から提出された
霧島市中小零細企業振興に関する提言書の内容等を踏まえ,地域産業の振興はもちろんのこと,アイデアや感性に富む女性や若い世代が「夢を持って元気に働ける
霧島市」を目指し,従来の支援策の拡充を図るとともに,新規創業者等に対する広報活動費用の助成など,経営持続化を後押しするための新たな支援策にも積極的に取り組んでまいります。
霧島の食ブランドの価値向上につきましては,市内の産学官の各種団体で組織する
霧島ガストロノミー推進協議会を主体とした農商工連携による本市産品のブランド化,販路拡大に向けた取組に対する支援を行ってまいります。また,新たな取組として,地域おこし協力隊制度を活用し,本市の魅力ある特産品等の地域資源を活用するための地域資源プロデュース
事業を推進してまいります。企業誘致と雇用の促進につきましては,引き続き,関係機関と連携を図りながら,本市の地理的優位性や補助金等の優遇施策をPRするなど,県内外において積極的な企業誘致活動を展開し,雇用の安定的な確保に向けて取り組んでまいります。また,高校生や大学生等に,市内企業の情報を知っていただく機会の充実を図ることなどにより地元就職率を高め,人口流出の抑制と市内企業の労働力の確保に努めてまいります。農業の振興につきましては,農業者が減少し続けている現状を踏まえ,新規就農者の確保を最優先事項とし,次世代を担う農業者となることを志す者を積極的に支援するため,国の支援
事業の対象とならない新規就農者等に対し,生活安定や経営確立のための資金を交付する本市独自の支援策を講じるとともに,引き続き,耕作放棄地・遊休農地の解消や担い手農家等への農地の集積などを推進し,経営の安定化を促進します。あわせて,農業・農村の有する水源の涵養や自然環境の保全などの多面的機能が維持・発揮されるよう,農地・農業用施設の保全等を図るための地域の共同活動や,自然環境の保全に資する農業生産活動等を支援してまいります。また,農家の経営規模拡大等に必要な機械・施設等の整備の促進,生産者組織の育成・支援,広域化する鳥獣被害への対策,農産物のブランド化や新たな販路の開拓,6次産業化に向けた支援等を積極的に進めてまいります。畜産業の振興につきましては,第11回全国和牛能力共進会において,本県が悲願の日本一を獲得したことを好機と捉え,畜産農家の経営安定や所得向上に向け,飼養頭数の増頭や更なる経営意欲の向上を図るための取組を進めてまいります。また,2022年に本市で開催される第12回全国和牛能力共進会を見据え,より一層の成績向上に向けた出品牛対策や,本市への経済波及効果を高めるための取組を積極的に進めるとともに,環境に配慮した牛舎等の整備促進や家畜伝染病の侵入を防止するための防疫対策の徹底を図ってまいります。水産業の振興につきましては,持続可能な水産業経営の確立に向けた基盤整備に努めるとともに,水産資源の保護・増殖を推進し,従来の「獲る漁業」から,
霧島あさりや
霧島岩がきなどの養殖を始めとする「育てる漁業」への転換を促進してまいります。また,永浜漁港につきましては,引き続き,水揚げ作業の効率化に向けた漁港等施設整備を進めてまいります。観光の推進につきましては,本年1月からのNHK大河ドラマ西郷どんの放映や明治維新150周年を見据えて整備を進めておりました日当山西郷どん村が昨年12月にオープンし,多くの観光客にお越しいただいております。同施設につきましては,地元農産加工品や特産品などの販売による地域産業の活性化や,観光情報の提供による市内周遊の促進等を図るための拠点施設として,引き続き,物産館やレストラン,足湯の整備を進めてまいります。公共交通施策につきましては,
霧島市地域公共交通網形成計画に基づき,地域のニーズに即した公共交通ネットワークの構築を目指し,市民の皆様の御理解を頂きながら,地域公共交通の更なる利便性向上を図るためのデマンド交通エリアの新規設定や市街地循環バス・ふれあいバス路線等の見直しに取り組んでまいります。「みどりあふれる快適で暮らし続けたいまちづくり」における環境の保全につきましては,本市の豊かな自然と住みよい環境を将来の世代に継承するため,本年3月に第二次
霧島市環境基本計画を策定し,目指すべき環境像である「人と環境が共生するまち
霧島」の実現に向けた各種施策等を積極的かつ計画的に進めてまいります。ごみの減量化・資源化につきましては,
霧島市ごみ減量化・資源化基本方針に基づき,今後,
霧島市ごみ減量化・資源化問題検討委員会の御意見も伺いながら,具体的な取組等について協議を行い,市民や
事業者の協力のもと,更なるごみの減量化・資源化を進めてまいります。また,敷根清掃センターにつきましては,
平成15年度の稼動開始から既に14年が経過し,老朽化に伴う維持補修経費の増大が懸念されており,コスト縮減や環境に与える負荷の低減などを図るため,施設の更新について検討を進めてまいります。再生可能エネルギーの普及促進につきましては,太陽光・地熱・小水力・バイオマス・風力などの再生可能エネルギー発電の
事業者に対して,地域住民の皆様や関係機関の理解が得られるよう,自然環境に及ぼす影響等に対する配慮を求めるとともに,地域活性化の観点も踏まえながら積極的に支援を行っており,引き続き,国及び市のガイドラインに即し,環境にやさしいエネルギー施策を推進してまいります。市営住宅につきましては,建替
事業を進めております
霧島地区の田口団地の2号棟1棟4戸の建設等に着手するほか,
平成28年度に見直しを行った
霧島市公営住宅等長寿命化計画に基づき,適切な維持
管理に努めてまいります。土地区画整理
事業につきましては,麓第一地区では,財源の確保を図るため,保留地処分の取組を強化するとともに,早期の換地処分に向けて,街区の整地や区画道路・公園の整備を進めてまいります。浜之市地区につきましては,国道10号の拡幅工事のほか,区画道路の整備や街区の整地,建物等の移転補償を進めてまいります。隼人駅東地区につきましては,JR隼人駅の東口を新たな交通拠点とする市街地の形成に向け,引き続き,幹線道路や区画道路の整備,建物等の移転補償を進めるとともに,隼人駅東西自由通路等の整備に向けた取組を進めてまいります。下水道
事業につきましては,国分野口町や隼人町見次地区の管渠整備などを計画的に進め,供用開始区域の拡大と水洗化率の向上に努めてまいります。また,
霧島市下水道長寿命化計画に基づき,各クリーンセンターの処理設備の改修や更新を実施し,施設の適正な
管理に努めるとともに,増大する流入汚水量に対応するため,処理施設の増設を進めてまいります。幹線道路の整備につきましては,国道及び県道につながる広域的な道路ネットワークの構築を基本として,市内道路の渋滞解消や安全性の向上に向けた総合的な交通体系の整備を進めてまいります。特に,しらさぎ橋に接続する住吉東線及び天降川東通り線の早期完成を目指し,改修工事を進めてまいります。街路
事業につきましては,安全で円滑な交通を確保するため,都市計画道路新川北線及び日当山線等の整備や,鹿児島県が施工する第一工業大学前の新町線の整備に併せ,山崎線の整備を進めてまいります。また,国分市街地における回遊性向上のため,町の下2号線の道路整備等を進めてまいります。水道
事業につきましては,公営企業として,経済性と公共性の両立や独立採算制の原則を堅持しながら,管路の新設及び老朽管の布設替え,配水池等の施設整備を計画的に実施し,安全で良質な水の安定供給に努めてまいります。また,コスト削減や民間ノウハウの活用によるサービス向上等を目的として準備を進めておりました水道
事業窓口業務等包括的委託につきましては,受託者が
決定し,本年4月1日から
霧島市上下水道部お客様センターとして,水道庁舎内で業務を開始する予定であります。都市計画につきましては,本市における都市づくりの将来像や整備方針を示す
霧島市都市計画マスタープランの計画期間が
平成31年度で終了することから,次期計画の策定に着手します。また,良好な都市環境の整備を図るため,現状の用途地域を始め,用途未
指定である国分地区のいわゆる白地地域について,用途地域の
指定・変更に向けた建物用途の状況把握作業を実施し,土地利用の方針に適合した用途地域の見直しを進めてまいります。防災対策につきましては,台風や局地的豪雨により全国各地で発生している浸水・土砂災害を始め,いつ起こるか分からない大地震や火山活動など,不測の事態に備え,引き続き,関係機関と連携を図りながら,地域防災力の強化に努めてまいります。あわせて,高齢者や障がい者など,避難行動要支援者に対する支援体制の充実や市民に対する防災情報伝達手段の強化に向けた取組を進めてまいります。なお,
霧島山につきましては,2月9日に御鉢で火山性地震が増加したことなどを受け,気象庁が噴火警戒レベルを1から2へ引き上げましたが,それ以降は火山性地震,火山性微動とも観測されておりません。しかしながら,今後,小規模な噴火が発生するおそれもあることから,引き続き,関係機関との連携を密にしながら,不測の事態に備え,万全を期してまいります。総合治水対策につきましては,国分・隼人地区における豪雨時の浸水被害の軽減を図るため,引き続き,排水路の整備や
事業用地の取得を進めてまいります。また,より効果的な浸水対策の推進を図るため,雨水
管理総合計画の策定に着手します。消防につきましては,消防力の充実強化を図るため,指揮車,資機材搬送車及び消防団車両5台の更新や,新たに水難救助で必要な潜水資器材の配備を行うほか,消防団員の活動服の更新を進めてまいります。健全な消費生活の推進につきましては,市民が安全に安心して暮らせる地域社会づくりを目指し,引き続き,県消費生活センター等の関係機関と連携を深めながら,悪質商法の排除に努めるとともに,自立した賢い消費者の育成に積極的に取り組んでまいります。「誰もが支えあいながら生き生きと暮らせるまちづくり」における健康づくりの推進につきましては,新たに策定する健康きりしま21(第3次)の基本理念に基づき,市民の健康意識の向上と貯筋運動や地域のひろば推進
事業などの健康づくり
事業を通して,個人や地域ぐるみでの健康づくりを支援するとともに,特定健診や各種がん検診の受診率向上を図り,生活習慣病の予防や疾病の早期発見・早期治療,特定保健指導等による重症化予防に努めてまいります。子育て環境の充実につきましては,すこやか保健センターに母子保健コーディネーターを新規配置し,妊娠期から乳幼児期までの切れ目のない支援の充実を図るとともに,昨年10月に開始した産後ケア
事業の継続や新生児聴覚検査費用の一部助成の開始などにより,出産後の母子の支援体制の強化と子供のすこやかな成長の支援に努めます。また,家庭での子育てを支える地域子育て支援センターの拡充や,潜在的待機児童の解消に向けた教育・保育の場の確保などにより,更なる子育て支援体制の強化を図ってまいります。さらに,児童虐待やDV相談などへの対応につきましては,
霧島市要保護児童対策地域協議会を核に,児童相談所や学校・警察などの関係機関との連携を密にしながら,相談・支援機能の強化を図ってまいります。地域包括ケアの推進及び高齢者や障がい者等に対する支援につきましては,新たに策定する第8期
霧島市高齢者福祉計画及び第7期
霧島市介護保険
事業計画,第2次
霧島市障がい者計画及び第5期
霧島市障害福祉計画並びに第1期
霧島市障がい児計画に基づき,各種
事業を展開し,高齢者や障がい者の
方々が,住み慣れた地域で安心して自分らしく,いきいきと暮らし続けることができる社会の実現に向けた取組を推進してまいります。生活保護制度につきましては,依然として増加傾向にある生活保護の受給状況を踏まえ,引き続き,福祉総合相談員や生活保護就労支援員による自立・就労に向けた支援サービスを実施し,自立支援や生活保護制度の適正な実施に取り組んでまいります。あわせて,生活保護受給に至る前の生活困窮者に対しましては,引き続き,自立相談支援や就労支援,住居確保支援等を行ってまいります。国民健康保険
事業につきましては,制度
改正に伴い,
平成30年度から都道府県が財政責任の主体として
事業運営の中心的な役割を担うこととなります。本市の国民健康保険
事業は,
平成25年度から歳入不足が生じる非常に厳しい財政状況にありましたことから,今回の制度
改正に合わせて,制度
改正前までの歳入不足を解消するための特例として,一般会計からの繰入れを行うとともに,国民健康保険税の税率等を見直すこととしております。「社会を生き抜く力と生涯を通じて学びあう力を育むまちづくり」における,学校教育の充実につきましては,引き続き,家庭や地域と一体となったあいさつ運動,自己肯定感を高めるためのほめる運動,キャリア教育として「中学生の挑戦!『
霧島しごと維新』」などの
事業に取り組み,立志と将来への希望を育む教育を進めてまいります。また,2020年度から正式な教科となる小学校の英語につきましては,複式学級における指導など,各学校の課題を把握しながら研修を行い,授業力向上に努めてまいります。経済的理由により就学困難な生徒に対する学用品費等の援助につきましては,これまで入学後の7月に支給していた新入学学用品費を,本年4月の中学校入学予定者分から,入学準備金として入学前に支給することとしており,今後,小学校入学予定者に対する入学前の支給についても検討してまいります。教育環境の整備につきましては,向花小学校及び日当山中学校の大規模改造
事業を継続して実施するとともに,普通教室等への空調設備
設置について,PFI方式で取り組むことができないか,調査・研究を進めてまいります。さらに,トイレの洋式化につきましても,学校ごとの洋便器比率が60%を超えるよう,引き続き,年次計画に沿って着実に整備を進めてまいります。国分中央高等学校につきましては,本年10月に鹿児島県で開催される第69回日本農業クラブ全国大会に参加するほか,
平成30年度から本格的に供用開始する精華アリーナをフル活用して,2020年開催の第75回国民体育大会も見据えた生徒の競技力向上に努めるなど,魅力ある専門高校づくりを進めてまいります。奨学資金貸付
事業につきましては,全国トップレベルの貸与金額と市内への定住・就労を条件とした返還免除制度を両輪としながら,更なる内容の充実を図り,
霧島市ふるさと創生総合戦略に基づく人口増対策の一環とした取組を進めてまいります。さらに,教育長等が地元企業を訪問し,卒業生の採用枠の拡大を直接働きかけるなど,引き続き,様々な角度から若者の定住に向けた取組を展開してまいります。また,3年連続となる青少年議会の開催により,中学生・高校生・大学生等の市政全般に対する興味や関心を高めるとともに,選挙権年齢引下げを踏まえた主権者教育を推進してまいります。社会教育の充実につきましては,青少年の健全な育成を図るため,引き続き,豊かな自然環境の中での様々な体験活動を実施し,心と体のバランスがとれたきりしまっ子を育てます。また,子育て世代の学ぶ場の確保や,家庭教育に関する情報の提供などを通じ,家庭教育の充実を図るとともに,地域住民が学校
運営を支援する学校応援団の活性化等を推進し,地域の教育力の向上に努めてまいります。文化財の保存・継承や活用につきましては,市民が文化財を身近な存在として感じられるよう,文化財に触れる史跡めぐりや体験学習・歴史講座などを積極的に開催してまいります。特に,本年は明治維新150周年を迎えることから
霧島市と明治維新をテーマとした関連
事業を実施し,郷土愛の醸成や文化財愛護思想の高揚を図ってまいります。芸術文化活動の推進につきましては,市内の小中学校に通う児童生徒に優れた舞台芸術を鑑賞する機会を提供する児童生徒芸術鑑賞会
事業を,今年度は小学校12校,中学校4校の計16校で開催する予定としており,未来を担う子供たちの豊かな心の醸成に努めてまいります。また,市民の自発的な文化活動や
霧島市文化協会などへの支援を行うとともに,きりしま美術大賞展やきりしまフォトコンテストなどの開催を通じて,市民の芸術文化に対する関心を高めてまいります。生涯スポーツの推進につきましては,生涯に渡り,より多くの市民がスポーツに親しみ,夢や希望を持ってスポーツやレクリエーション活動を継続できるよう,市民が楽しく参加できるスポーツイベントの開催やスポーツ施設等の充実を図ってまいります。競技スポーツの推進につきましては,スポーツ交流の拠点である国分運動公園の陸上競技場メインスタンドの改修に引き続き,溝辺体育館,横川体育館の照明のLED化や牧園特設馬術競技場の造成など,競技施設の環境整備を実施し,各種競技団体等の大会・イベント等の誘致拡大を図るとともに,市民の競技力向上を目指します。また,第75回国民体育大会及び第20回全国障害者スポーツ大会につきましては,「燃ゆる感動かごしま国体・燃ゆる感動かごしま大会」
霧島市実行委員会を中心に,市民総参加の大会となるよう,積極的な啓発活動や地域と一体となった取組を進めてまいります。「市民とつくる協働と連携のまちづくり」における市民活動の支援と協働の推進につきましては,地区自治公民館・自治会に対し,地域振興補助
事業,地区活性化支援
事業等により支援を行い,地域活動の活性化を図ってまいります。また,公益的な取組を自ら企画・提案・実施する市民団体に対しては,市民活動支援
事業により支援を行い,共生・協働のまちづくりに向けた市民活動の促進を図ってまいります。国際交流の推進につきましては,国際交流員を活用し,地域の国際化に向けた取組を実施するとともに,本年4月に設立10周年を迎える
霧島市国際交流協会と連携しながら,青少年海外派遣
事業の更なる充実を図り,国際的な視野を持つ人材の育成や交流の輪の拡大に努めてまいります。男女共同参画の推進につきましては,新たに策定する第2次
霧島市男女共同参画計画に基づき,関係機関と連携しながら,女性の活躍推進に関する施策を総合的に推進するほか,男女共同参画に関する講座や地区別セミナーの開催など,広報・啓発活動に努めてまいります。中山間地域の活性化につきましては,中山間地域の住民の皆様の安心・安全な暮らしの確保に向けて,引き続き,元気なふるさと再生
事業による集落の再生や,移住定住促進
事業による人口増対策に積極的に取り組み,それぞれの地域の特性を生かした活性化を図ってまいります。ジオパーク活動の推進につきましては,昨年の
霧島ジオパーク推進連絡協議会の定例総会において決議されました桜島・錦江湾ジオパークとのエリア統合についての協議を進めるとともに,国内外のジオパークとの交流を深めながら,地域に根付いたジオパーク活動の推進を図ってまいります。シティプロモーションの推進につきましては,キリシマイスター制度の更なる定着化を図り,市民に根ざした活動とするため,市民が主体的にまちづくりへ参画する仕組みづくりを進めるとともに,SNSを活用した情報発信に取り組んでまいります。「信頼される行政経営によるまちづくり」における,公共施設マネジメントの推進につきましては,今後の公共施設の
管理運営の方向性や方針等を定めた
霧島市公共施設
管理計画に基づき,引き続き,施設保有量の適正化や長寿命化に向けた取組を着実に進めてまいります。なお,溝辺
総合支所庁舎の機能移転に向けて,昨年10月から建築・機械工事等を進めております溝辺保健福祉センターにつきましては,本年5月からの供用開始を予定しており,今回の整備に伴い,みそめ館と分散しておりました
総合支所機能を集約し,市民サービスの向上を図ります。本年4月の組織
改正につきましては,第75回国民体育大会の開催に向けて国民体育大会推進課を
設置し,庁内における推進体制の充実強化を図ってまいります。以上,
市政運営に対する私の所信の一端を申し述べさせていただきました。それでは次に,その他の予算及び
条例等の
議案について,その概要を申し上げます。まず,
議案第39号,
平成29年度
霧島市
一般会計補正予算(第6号)について,御説明申し上げます。今回の補正予算は,決算見込みによる
事業費や人件費の調整を行うほか,
霧島市衛生施設整備基金への積立や
霧島市土地開発公社解散プランに基づき土地の買戻しを行うための経費などを計上しました。その結果,歳入歳出それぞれ,10億9,501万2,000円を追加計上し,補正後の
一般会計予算の総額を,歳入歳出それぞれ596億3,116万3,000円とするとともに,繰越明許費及び債務負担行為並びに地方債の補正を行おうとするものであります。
議案第40号,
平成29年度
霧島市
国民健康保険特別会計補正予算(第2号)から,
議案第44号,
平成29年度
霧島市
温泉供給特別会計補正予算(第1号)までにつきましては,それぞれの会計において,決算見込みによる,
事業費及び財源の調整,人件費の調整を行ったほか,
平成28年度決算に伴う処理などの経費を計上するなど,それぞれ追加補正等を行うものであります。次に,特別会計及び企業会計の
平成30年度予算につきまして,御説明申し上げます。まず,
議案第46号,
平成30年度
霧島市
国民健康保険特別会計予算から,
議案第51号,
平成30年度
霧島市
温泉供給特別会計予算の六つの特別会計予算におきましては,それぞれの特別会計の
設置目的に沿って,効果的,効率的,計画的に施策を推進し,市民サービスを向上させていくために必要な経費をそれぞれ計上しました。また,
議案第52号,
平成30年度
霧島市
水道事業会計予算から,
議案第54号,
平成30年度
霧島市
病院事業会計予算までの三つの企業会計におきましても,公営企業の原則としての経済性と公益性を発揮するよう,所要の経費をそれぞれ計上しております。そのほか,本日提案しております
条例等に係る
議案等39件につきまして,その概要を御説明申し上げます。まず,
議案第1号,
霧島市
国民健康保険税条例の一部
改正については,
平成30年4月1日に,持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を
改正する法律が施行され,国民健康保険法が
改正されることに伴い,国民健康保険については,都道府県が財政
運営の責任主体となることなどを受け,所要の
改正をしようとするものであります。
議案第2号,
霧島市
手数料条例の一部
改正については,地方公共団体の手数料の標準に関する政令が
改正され,危険物の貯蔵所の
設置許可申請に対する審査等に係る手数料の額の標準が改定されたこと及び介護保険法の
改正により,居宅介護支援
事業者の
指定権限が鹿児島県から本市に移譲されることに伴い,所要の
改正をしようとするものであります。
議案第3号,
霧島市
福祉給食センター設置及び
管理に関する
条例の一部
改正については,経費の節減及び
事業の合理化を図るため,
霧島市福山老人給食センターの業務を
霧島市隼人老人給食センターに集約したことから,所要の
改正をしようとするものであります。
議案第4号,
霧島市
障害者福祉作業所の
設置及び
管理に関する
条例の一部
改正については,障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の
制定に伴い,市内外に障がい者の
方々が通所可能な民間
事業所が多く開設されていることに鑑み,利用者が減少し,定員割れが続く,溝辺地区の
霧島市
障害者福祉作業所あいご園を廃止することとしたため,所要の
改正をしようとするものであります。
議案第5号,
霧島市
介護保険条例の一部
改正については,
平成30年度から
平成32年度までの介護保険料を定めるとともに,介護保険法の
改正により,市の質問検査権の対象範囲が拡大されたことに伴い,所要の
改正をしようとするものであります。
議案第6号,
霧島市営住宅の
設置及び
管理に関する
条例の一部
改正については,地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律の一部施行に伴い,公営住宅の入居者のうち,認知症である者等で収入申告をすることが困難な事情にあると認められるものの収入申告義務を免除するなど,所要の
改正をしようとするものであります。
議案第7号,
霧島市
後期高齢者医療に関する
条例の一部
改正については,高齢者の医療の確保に関する法律が
改正されたことに伴い,住所地特例の適用を受けていた国民健康保険の被保険者が,75歳到達等により
後期高齢者医療に加入した場合に,当該特例を引き継ぐようになるため,所要の
改正をしようとするものであります。
議案第8号,
霧島市
温泉を利用した
発電事業に関する
条例の一部
改正については,市長の同意を得るべき行為や
事業計画の提出期限,同意に係る要件を明確化するとともに,同意を得た
発電事業者による各種
報告や届出等の義務付け等に係る
規定を盛り込むことなどにより,
温泉資源の適切な保護及び適正な利用を図るため,所要の
改正をしようとするものであります。
議案第9号,
霧島市
地域包括支援センターの
事業の
人員及び
運営に関する基準を定める
条例の一部
改正については,介護保険法施行規則の
改正により,
地域包括支援センター等に配置される主任介護支援専門員の定義が見直されたことに伴い,所要の
改正をしようとするものであります。
議案第10号,
霧島市
国民健康保険基金条例の
制定については,持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を
改正する法律により,都道府県が国保財政の歳入及び歳出を
管理することに伴い,各年度間における財源調整を行うための基金を創設するため,
条例を
制定しようとするものであります。
議案第11号,
霧島市
指定居宅介護支援等の
事業の
人員及び
運営に関する基準等を定める
条例の
制定については,介護保険法の
改正により,居宅介護支援
事業者の
指定権限が,鹿児島県から本市に移譲されることに伴い,居宅介護支援
事業者の
事業の
運営に関する基準等を定めるため,
条例を
制定しようとするものであります。
議案第12号,
霧島市
国分中央体育センターの
設置及び
管理に関する
条例の廃止については,地域スポーツセンターとして
平成4年に
設置した本施設は,隣接する
霧島市立国分中央高等学校精華アリーナが広く市民の利用に供されることなどから,公の施設としての使用を廃止し,
霧島市立国分中央高等学校の学校施設として活用するため,
条例を廃止しようとするものであります。次に,
条例以外の
議案について,御説明申し上げます。
議案第13号は,
平成30年度から向こう10年間の
霧島市政の基本的な
運営指針となる第二次
霧島市
総合計画基本構想について,議会の議決を求めるものであります。
議案第14号は,
霧島市隼人老人給食センターを直接
指定により,
議案第15号は,
霧島市
西郷公園を公募により,施設の
指定管理者を
指定するため,
地方自治法の
規定により,議会の議決を求めるものであります。
議案第16号から
議案第18号までは,上之段地区,宮川内・稲荷地区,
山ヶ野地区住民の利便性の向上,地域の活性化を図るため,辺地に係る
公共的施設に関する
総合整備計画をそれぞれ定めようとするものであります。
議案第19号につきましては,市営住宅で発生した漏水により階下の室内が水浸しとなり,家財道具等が損害を受けるとともに,一時転居を余儀なくされたことなどから,その損害を賠償し,和解しようとするものであります。
議案第20号から
議案第38号までの19件は,
農業委員会委員19人を
任命しようとするものであります。また,
諮問第1号,
人権擁護委員の
推薦については,
平成29年8月で辞任した岩﨑明氏の後任として,宝満淑朗氏を
推薦することについて議会の意見を求めるため,提案するものであります。以上,提案しております
議案等につきまして,一括してその概要を御説明申し上げました。よろしく御審議いただきますよう,お願い申し上げまして,提案理由の説明とします。
○
議長(
中村正人君)
ただいま
提案者の説明が終わりました。この55件の
議案等に対する質疑は,次の本
会議で行います。以上で,本日の
日程は全て終了しました。次の本
会議は2月20日であります。本日はこれで散会します。
[散 会 午前10時52分」...