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平成29年第4回定例会(第2日目12月18日)

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  1. 霧島市議会 2017-12-18
    平成29年第4回定例会(第2日目12月18日)


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    平成29年第4回定例会(第2日目12月18日)             平成29年第4回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成29年12月18日(第2日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │議案│霧島火災予防条例の一部改正について         │      │ │  │85 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │2 │議案│霧島市奨学資金条例の一部改正について         │      │ │  │78 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │3 │議案│霧島市立公民館の設置及び管理に関する条例の一部改正につ│      │ │  │79 │いて                         │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │4 │議案│霧島市立保育所の設置及び管理に関する条例の一部改正につ│      │ │  │80 │いて                         │      │
    ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │5 │議案│霧島市立養護老人ホームの設置及び管理に関する条例の一部│      │ │  │81 │改正について                     │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │6 │議案│霧島工場等立地促進に関する条例の一部改正について  │      │ │  │82 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │7 │議案│霧島市都市公園条例の一部改正について         │      │ │  │83 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │8 │議案│霧島公共下水道事業受益者負担金条例の一部改正について│      │ │  │84 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │9 │議案│霧島市企業立地の促進等による地域における固定資産税の特│      │ │  │86 │別措置に関する条例及び霧島市企業立地の促進等による地域│      │ │  │  │における産業集積の形成及び活性化に関する法律第10条第1│      │ │  │  │項の規定に基づく準則を定める条例の一部改正について  │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │10 │議案│霧島総合計画策定条例の制定について         │      │ │  │87 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │11 │議案│霧島市立国分中央高等学校精華アリーナ使用条例の制定につ│      │ │  │88 │いて                         │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │12 │議案│霧島市福山食の交流館の設置及び管理に関する条例の廃止に│      │ │  │89 │ついて                        │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │13 │議案│指定管理者の指定について(霧島市南部し尿処理場)   │      │ │  │90 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │14 │議案│指定管理者の指定について(霧島市民会館)       │      │ │  │91 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │15 │議案│指定管理者の指定について(霧島市黒石岳森林公園)   │      │ │  │92 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │16 │議案│指定管理者の指定について(上小川地区コミュニティ広場)│      │ │  │93 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │17 │議案│指定管理者の指定について(霧島市溝辺公民館)     │      │ │  │94 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │18 │議案│財産の処分について                  │      │ │  │95 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │19 │議案│市の境界変更について                 │      │ │  │96 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │20 │議案│議決事項の一部変更について(工事請負)        │      │ │  │97 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │21 │議案│平成29年度霧島市一般会計補正予算(第5号)について  │      │ │  │106 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │22 │議案│平成29年度霧島市介護保険特別会計補正予算(第2号)につ│      │ │  │107 │いて                         │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │23 │陳情│清水保育園民営化に伴う移管先の再検討を求める陳情書  │      │ │  │4 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │24 │陳情│霧島市の医療を充実するための陳情書          │      │ │  │5 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │25 │議案│霧島市長等の給与等に関する条例の一部改正について   │追 加   │ │  │110 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │26 │議案│霧島市職員の給与に関する条例の一部改正について    │追 加   │ │  │111 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │27 │議案│霧島市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一│追 加   │ │  │112 │部改正について                    │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │28 │議案│訴えの提起について                  │追 加   │ │  │113 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │29 │  │一般質問 宮内  博君(40ページ)          │      │ │  │  │      ・市長の政治姿勢について         │      │ │  │  │      ・国保税引下げの継続について       │      │ │  │  │      ・治水対策について            │      │ │  │  │      ・新燃岳噴火による災害対策について    │      │ │  │  │     植山 利博君(53ページ)          │      │ │  │  │      ・市長のマニフェストについて       │      │ │  │  │     前川原正人君(65ページ)          │      │ │  │  │      ・子育て支援策について          │      │ │  │  │      ・介護保険料の負担軽減策について     │      │ │  │  │      地域活性化対策について         │      │ │  │  │      ・臨時職員の処遇改善について       │      │ │  │  │     阿多 己清君(81ページ)          │      │ │  │  │      ・子育て支援について           │      │ │  │  │      ・2020かごしま国体について        │      │ │  │  │      ・不作付農地の管理について        │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     10番  平 原 志 保 君    11番  阿 多 己 清 君     12番  木野田   誠 君
       13番  前 島 広 紀 君     14番  有 村 隆 志 君    15番  中 村 正 人 君     16番  仮 屋 国 治 君    17番  松 元   深 君     18番  池 田 綱 雄 君    19番  厚 地   覺 君     20番  新 橋   実 君    21番  植 山 利 博 君     22番  池 田   守 君    23番  下深迫 孝 二 君     24番  蔵 原   勇 君    25番  前川原 正 人 君     26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長   新 町   貴 君   議事調査課長      冨 永 博 幸 君  議事グループ長  德 留 要 一 君   書    記      原 田 美 朗 君  書    記   郡 山   愛 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長  中 重 真 一 君   副  市  長     山 口   剛 君  副  市  長  内   達 朗 君   総 務 部 長     塩 川   剛 君  企 画 部 長  満 留   寛 君   市民環境部長      久 保 隆 義 君  保健福祉部長   越 口 哲 也 君   農林水産部長      川 東 千 尋 君  商工観光部長   池 田 洋 一 君   建 設 部 長     島 内 拓 郎 君  上下水道部長   堀 切   昇 君   総務部参事兼財政課長  山 口 昌 樹 君  総 務 課 長  橋 口 洋 平 君   財産管理課長      川 路 和 幸 君  税 務 課 長  西 田 正 志 君   収 納 課 長     谷 口 信 一 君  隼人地域振興課長 平 原 一 幸 君   企画政策課長      永 山 正一郎 君  地域政策課長   西   敬一朗 君   スポーツ・文化振興課長   赤 塚 孝 平 君  保健福祉政策課長 田 上 哲 夫 君   生活福祉課長      堀 切   聡 君  子育て支援課長  岡 元 みち子 君   長寿・障害福祉課長   池 田 宏 幸 君  保険年金課長   有 村 和 浩 君   農政畜産課長      田 島 博 文 君  林務水産課長   川 東 輝 昭 君   耕 地 課 長     西 元   剛 君  商工振興課長   谷 口 隆 幸 君   霧島PR課長      藤 崎 勝 清 君  観 光 課 長  八 幡 洋 一 君   建設政策課長      茶 圓 一 智 君  土 木 課 長  猿 渡 千 弘 君   都市計画課長      柿 木 安 長 君  下水道課長    池之上   淳 君   山総合支所長      松 下 昭 典 君  福山総合支所   徳 丸 慎一郎 君   兼地域振興課長  市民福祉課長               福山総合支所      別 當 正 浩 君                       産業建設課長  教  育  長  髙 田 肥 文 君   教 育 部 長     花 堂   誠 君  教育総務課長   本 村 成 明 君   学校教育課長      河 瀬 雅 之 君  社会教育課長   西   潤 一 君   学校給食課長兼国分地区 石 神   修 君                       南部学校給食センター所長 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前10時00分」 ○議長(中村正人君)  これより本日の会議を開きます。お手元に配付しました議事日程に基づき会議を進めてまいります。これより議事に入ります。   △ 日程第1 議案第85号 霧島市火災予防条例の一部改正についてから     日程第24 陳情第5号 霧島市の医療を充実するための陳情書まで一括上程 ○議長(中村正人君)  日程第1,議案第85号,霧島市火災予防条例の一部改正についてから日程第24,陳情第5号,霧島市の医療を充実するための陳情書まで,以上24件を一括し,議題とします。これより日程第1,議案第85号から日程第22,議案第107号まで,以上22件を一括し,質疑に入ります。2名の議員より質疑の通告がされておりますので,順次,発言を許可します。まず,26番,宮内博議員。 ○26番(宮内 博君)  議案に対しまして質疑をさせていただきます。まず,議案第81号と議案第95号の関係について,お尋ねを致します。議案第81号は,霧島市立養護老人ホームの設置及び管理に関する条例の一部の改正についてであります。また,これに関係する議案第95号,財産の処分について,お尋ねをさせていただきます。同条例は,霧島市立養護老人ホーム日当山春光園を民営化するために,その条例の改正と同ホームの建物を社会福祉法人に無償譲渡するための提案であります。質疑の第一は,高齢化が進む中で,所得に応じた負担で入所できる養護老人ホームは,低所得者を対象とした施設でありまして,公立での施設整備を図り,市民サービスを継続すべきだと考えるわけでありますけれども,これを今回,民営化するその議論の経過と今後の方向性について,明確にしていただきたいと思います。二つ目は,同施設では7人の臨時職員が働いているわけでありますけれども,民営化後,これら非正規職員の処遇は,どのように議論をしているかについて,お尋ねをしておきたいと思います。次に,議案第84号の霧島市公共下水道事業受益者負担金条例の一部改正についてであります。本議案は,これまで国分隼人負担区第1期事業認可区域から4期の事業認可区域に求めておりました受益者負担金1㎡当たり430円について,新設する第5期事業認可区域につきましても,同額とする条例を設けようとするものであります。同負担金について,これまで議会でも何回も議論をしているところでありますけれども,その議論や問題点などについて,今回の提案に当たって,どのような検討して決定をしたかにつきまして,御回答をお願いをしたいと思います。また,受益者負担金を一括納入できない市民への配慮については,どのように議論して,提案をしたかについて,以上,質疑を致します。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  議案第81号,霧島市立養護老人ホームの設置及び管理に関する条例の一部改正について,及び議案第95号,財産の処分についての御質疑にお答えいたします。養護老人ホームとは,65歳以上で身体,精神又は環境上の理由や経済的な理由により,自宅での生活が困難になった方を入所させ,食事サービス,その他日常生活上必要な便宜を提供することにより,養護を行う施設であります。費用は,本人及び扶養義務者の収入に応じて決定され,入所の可否については,市が設置する入所判定会議において審査の上,入所決定を致します。平成24年度に策定した霧島市保健福祉施設民営化実施計画では,福祉サービスの向上のためには,民営化を進めていくことが適切であるとの方針を示しております。今回の民営化により,民間のノウハウ,活力を有効に活用でき,より質の高い福祉サービスを安定的に提供し続けることができますし,民営化による入所者の方々の負担も変わりません。現在,日当山春光園は老朽化が進み,また,二人部屋であるため,個人のプライバシーへの配慮が難しい構造となっております。今回の公募で,移管先法人には,本市内に新たな施設を確保し,原則として三年以内に当該養護老人ホームの機能を移すこととしております。なお,新たな施設の定員は現在と変わらず,居室については個室とすることを条件としておりますので,入所者の方々の居住環境は,格段に良くなるものと考えております。次に,2点目の非正規職員の処遇についてお答えいたします。今月1日時点において,養護老人ホーム日当山春光園で働く非正規職員は7人であります。今回の民営化に当たって,事業者を公募する際の条件の一つとして,継続して就労を希望する職員については全て採用し,また安定した養護を提供するため,労働環境や待遇にも配慮することと致しております。したがいまして,継続して就労を希望する職員については,全員雇用される見込みであります。具体的な雇用条件につきましては,移管先法人の就業規則,給与規程に照らし,職員一人一人のこれまでの経験年数,資格等に基づき,今後,個別に決定されることとなっております。 ○上下水道部長(堀切 昇君)  議案第84号,霧島市下水道事業受益者負担金条例の一部改正についてお答えいたします。この条例につきましては,第5期事業認可区域に属する区域である区画整理事業隼人駅東地区に係る13.5haを,新たに国分隼人第5負担区として追加しようとするものでございます。また当該負担区の単位負担金額につきましては,これまでに整備を進めてまいりました国分隼人第1負担区から同第4負担区までと同額の1㎡当たり430円としようとするものでございます。今回の単位負担金額の設定に当たりましては,受益者負担金の趣旨でございます公共下水道が整備されることによって,利益を受ける土地所有者等に建設事業費の一部を負担してもらい,整備の進捗を図るものという原則に基づき,当該区域の負担金について,第4負担区までと同様の手法で試算いたしましたところ,試算結果が,これまでの金額と同程度であったこと,また,これまでに御負担いただいた受益者との均衡を重視したいという考えから,これまでと同額と致したところでございます。これまでの本会議,各委員会での議論や問題点と致しまして,納付期限内に一部あるいは全部を納付することで,負担金額が最大19%の割引となる前納報奨金制度の利用者が,8割を超える状況にあることから,割引率の見直しと負担金単価の見直しを検討するよう,御意見を頂いているところでございますが,先ほど申し上げました負担金の趣旨やこれまでに御負担いただいた受益者との均衡,また,収納率の維持や収納管理事務の負担軽減がなされていることなどから,これまでの制度を継続したいと考えているところでございます。また,一括納入できない受益者につきましては,納期の設定を年間に4期,5年間で計20期としており,特に,個別の事情がございます場合などにおきましては,更に分割するなど,適宜,配慮しているところでございます。 ○26番(宮内 博君)  それぞれ御回答いただいたんですけれども,もう少しお伺いをしておきたいと思います。まず,春光園の関係のところでありますけれども,3年以内に,老朽化が進んでいる同施設について,民間事業者が施設整備を図るということでの計画が示されているということでありますけれども,今回の提案には,当然,霧島市の所有物件であります土地について明記がされていないわけです。建物だけ無償譲渡するという形で提案をされているんですけれども,先ほどの部長の答弁をお聴きいたしますと,今後,同施設の土地については,霧島市が所有をしたまま,建物だけを3年以内に改修をすると,こういうふうに私は受け止めたんですけれども,そこのところを併せて御説明を頂きたいと思います。それから,昨年2月に頂いた資料を見てみますと,当時,31人が入所をしていたわけですけれども,年間収入が0円から27万円の人が,9名入っていらっしゃるわけです。月額5万円以下の収入しかない方が,入所者の48%を占めているわけであります。そこで,現在の状況が,どういうふうになっているか,入所者の状況,そして所得状況,そして負担の状況が,どのようになっているかについて,お示しを頂きたいと思います。3点目には,職員の処遇の関係についてでありますけれども,継続希望者は全て採用するということでの説明でありますけれども,既に,譲渡を受ける当該社会福祉法人によって,募集がなされているという状況があるんですけれども,ハローワーク国分が12月8日に発行した求人情報でありますけれど,既に,この社会福祉法人によって,日当山春光園の生活相談員の求人が掲載をされているという状況であります。この求人は,11月22日から12月3日の受付分を掲載をしているということになっているんですけれども,議会に上程をする前に,ハローワークに求人広告を出していると,これをどのように捉えていらっしゃるか,その点についてお聴きをしておきたいと思います。次に,公共下水道の負担金の関係についてでありますけれども,20%の報奨金についても一括納入した場合,これを引き続き継続をするという,そういう御回答だろうというふうに思うんですけれど,霧島市は2005年に合併をしているわけです。そのときに個人市民税や固定資産税などは,前納報奨金の制度そのものを廃止をしているという状況があるんですけれども,その理由はどのようなことだったのか。そして今回の条例提出に当たって,そのことはどのように議論をなさったのか,その点について明らかにしていただきたいと思います。それから二つ目には,20%の報奨金を受けて支払っている方が全体の8割という状況は,これまでと変わらないというふうに思うんですけれど,それを100%,前納報奨金を払ったとしたときの1㎡当たりの負担は,344円ということになるんです。その8掛けですので,数字はもう少し上がると思うんですけれど。ということは,この1㎡当たりの単価が430円ではなくて,344円よりも2割ほど高いということになるわけですけれど,そういう金額で事業が実施できるということになるわけですよね。そことの関係をどういうふうに考えるか,その点について,以上2点お尋ねをしておきます。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  まず,現在の春光園の土地でございますけれども,土地につきましては,法人のほうに無償貸与ということで,現在の場所で,概ね3年程度は養護老人ホームを運営していただくということでございます。その後,法人のほうで,別途,土地を求めていただいて,そこに県の補助事業等を活用して,施設を建設し,そこに移転次第,土地については返却をしていただくというような運びを予定しております。それから現在の入所者の数ですが,入院等があったりして二十五,六名のところで変動をしているところでございます。そういう中で,入所者の所得とか,そういう部分につきましては,現在の状況は把握をしておりませんが,最初の答弁で申し上げましたとおり,民営化したとしても,あくまでも市のほうで措置を致しますので,負担の部分につきましては全く変わらないということでございます。その点は,そういうことで御理解いただきたいと思います。それからハローワークに募集を出されているということにつきましては,私どもも全く把握をしておりませんでした。この件につきましては,やはり議会の議決後でなければよくないと私も思いますので,その点につきましては,法人のほうを,しっかりと指導してまいりたいと思います。 ○上下水道部長(堀切 昇君)  先ほどの再質問の中で,税務課としては,合併当時に前納報奨金を取りやめたのではないかということですが,これは記憶しているところによりますと,最初に前納報奨金を始めた頃は,金利が高かったと。その後,金利が下がってきたということで,廃止されたということは記憶に残っております。それと先ほど言われました344円のことなんですが,そのお金でも工事ができのではないかということですが,前納報奨金制度を見直して,負担金を軽減することによりまして,整備が終わった地域と,今後行っていく整備のその整備費の中で,負担金の差が出てくるということで,市民の方に不公平感が生まれるのでないかということが,非常に懸念されるわけです。それと,今,約2割を前納報奨金として行っているわけなんですが,それを仮に率を下げるとかした場合におきましては,滞納件数,そこらの滞納額が増加する傾向になるのではないかということが懸念されまして,現在,県内の市町村の中でも,今,下水道に取り組んでいる市が,11市あります。そのうち,こういった前報奨金制度を取り入れている市が9市ございます。その9市の中で,7市が,本市と同じ20%の前納報奨金制度を取り入れているわけでございます。 ○26番(宮内 博君)  春光園の関係で,再度お尋ねをしておきたいと思いますけれども,ちょっとよく分からないので,再度お聴かせください。土地については,社会福祉法人に無償貸与するということですよね。それで,別の所に土地を求めて,その社会福祉法人は養護老人ホームを建設するということですけれど,現在地ではなくなるということですよね。こういうことになりますと。そこのところを,再度,確認をしておきたいと思います。それから,入所者の所得状況の関係についてですけれど,私は,平成28年2月現在での資料を紹介いたしました。状況としては,そんなに大きな変化はないのかなというふうに思うんですけれど,事前に調べておくように,私は連絡していたんですよね。それが調べられていないということは,どういうことなんですか。数字等については,事前に連絡するようにということで周知が図られておりますので,そのルールに従って,私のほうでは連絡をしているんですけれども,それが調べられてないということでありますけれど,再度答弁してください。それから,ハローワークの関係についてですが,ここにその原本があるんです。ハローワークの求人情報きりしまというものでありまして,これの3ページに書いてありますよ。生活相談員経験者(日当山春光園,正社員)と。そして求人社名は,豊生会,総合福祉施設みゆき苑と,こういうふうに書いてあります。実際,議会に議案が上程をされる前に,我々議員が,こういう提案がなされるということを全く知らないところで,先ほど申し上げましたように,既に,これは11月22日から12月3日に受け付けた分という中に,こういうものがあるんですけれど,どんな指導をなさるんですか。そして,この求人は,そのまま継続をするんですか。そこのところをお聴かせください。あと公共下水道の関係についてでありますけれど,ここに合併協議会の資料があります。どういうふうに書いてあるかということですけれど,前納報奨金制度は,昭和25年に税収の早期確保や自主納税意欲の高揚を推進する目的で創設されたものであるが,低金利時代に入り,報奨金の財源として充当していた早期納入された税額に対する利息収入が確保できなくなったこと,納税者等に不公平感があることなどが,廃止の理由にされているわけです。なぜ,公共下水道だけが,そのまま継続されることになったのかと。同じような状況というのは,早くから当然指摘をされているわけですよね。であるなら,全体が恩恵を受ける負担金の軽減というのが,理にかなっているのではないかと,そういうことで申し上げているわけですけれど,これも調べておくように連絡をしておきましたけれど,報奨金制度が創設をされた当時の5年の定期預金の利息,どれくらいだったのか。そして,現在の利息は幾らなのかと。私は800倍程度ではないかというふうに指摘をした経過があるんですけれど,そこのところを回答を頂きたいと求めておきたいと思います。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  新たな土地を求めては,現在地ではないのかというような御質問でございますけれども,豊生会が,みゆき苑のほうで特別養護老人ホーム等を運営をしております。今,その近辺に候補地をお探しのようでございまして,同じ隼人町日当山地区の中で移動をするというような予定を立てていらっしゃるとお聴きしております。それから所得のほうにつきましては,課長のほうがお聴きしておりますので,後ほど答弁をさせていただきます。それとハローワークへの求人の件でございますが,申し上げましたように,議決前の募集というのはあってはならないことでございますので,そこは取下げをさせたいと思っております。ただ,ここに至った予想される経緯と致しまして,日当山春光園は50名の定員でございます。先ほど申し上げましたように,二十五,六名,七名くらいの人数で変動しておりまして,指導員は一人いれば足りる状況で,現在,一人で指導員は運営をしているわけでございますけれども,実際,定数いっぱいになりますと,二人の確保が必要であるということで,法人のほうも,事前に動かれたのかなというふうに思っております。この点につきましては軽率な部分でございましたので,そのような形で,一旦,取下げを要請していきたいと思います。 ○保健福祉政策課長(田上哲夫君)  春光園の入所者の方の所得の状況でございますけれども,養護老人ホームの場合は,本人は収入,所得に応じて,それから扶養義務者らにつきましては所得,税額によって,それぞれに費用負担がございます。ただ,25名という限定的な方々の所得の状況につきましては把握はしておりますが,ここでお話することは差し控えたいというふうに考えております。 ○上下水道部長(堀切 昇君)  前納報奨金制度が,なぜ下水道だけ残ったかということになります。この負担金につきましては,整備を行った次の年に負担金を賦課いたします。その関係で,毎年掛かるわけではございません。1回限りで終わるというような性格を持っております。そういうこともありまして,通常の市民税という捉え方とは違うことになります。国分隼人でございますと,今現在,整備を行ってきた所,今から行う所もございますが,市内の全域をするものではございません。ということで,ある一定の特定された地域の生活環境を改善するとか,そういったことで負担金を工事費として取っているわけです。2点目の利息についてでございますが,制度開始の平成8年の4月の利率を申し上げますと2.0%です。そして,平成29年12月の利率が0.03%でございます。これは現在の5年定期預金の率でございます。 ○議長(中村正人君)  以上で,宮内博議員の質疑を終わります。次に,25番,前川原正人議員。 ○25番(前川原正人君)  議案第89号,霧島市福山食の交流館の設置及び管理に関する条例の廃止について,質疑をさせていただきたいと思います。この施設は,平成13年の事業で,平成14年度に食の交流館として,木材産業経営革新公共施設等整備事業を活用して建設された経過があると思います。今回,本施設の設置及び管理条例を廃止をして,運動公園内の附帯施設として利用するということで提案理由があるわけですけれども,具体的にはどのような利活用を進めていく予定であるのか,お示しいただきたいと思います。 ○農林水産部長(川東千尋君)  議案第89号,霧島市福山食の交流館の設置及び管理に関する条例の廃止についての質疑にお答えいたします。本施設は,旧福山町が平成13年度,木材産業経営革新公共施設等整備事業において,訪れる方に木材の持つ良さや温かさを体験していただくとともに,地域材の需要拡大を図る目的で整備したモデル的木造公共施設であります。本施設は,国道504号沿いのまきのはら運動公園内に位置し,食堂施設として多くの方に利用していただいてきたところですが,東九州自動車道の整備進捗に伴い,次第に来客数が減少し,平成25年度以降は,店舗に参入する業者を公募しても応募がない状況にありました。一方,本施設周辺は,霧島市の総合運動公園としての整備が進み,特に平成32年のかごしま国体においては,女子サッカーやパークゴルフの会場に決定しているところであります。また,本施設は多目的広場に隣接しており,多目的広場の利用者から,更衣室やミーティング室として活用できないかとの要望も出されておりました。これまで本施設の活用策について検討してまいりましたが,今後も食堂として活用することは難しい状況にあることなどから,今回,まきのはら運動公園の附帯施設として,更衣室等の多目的施設に用途変更することが,事業目的の一つであるモデル的木造公共施設としての効果を発揮させる上で,最善であると判断し,今回の条例廃止に至った次第であります。今後は,更衣施設等の附帯施設として,多目的広場の利便性の向上が図られるものと考えております。 ○25番(前川原正人君)  多分,御存じだと思うんですが,確かに利便性がなかなか上がらなかったという事実はあるわけで,現在,女子専用更衣室ということで,男性立入禁止ということで貼り紙が貼ってあるんですね。今,部長がおっしゃるように,確かに大いに利活用を進めていくという点ではいいんですが,木材を知っていただくということで,目的は継続をするであろうという認識を持っております。ただ,男子立入禁止と,女子だけの専用更衣室ということで,今活用されているわけですけれども,そうしますと,男性の方は中を見ることはできないわけです。この辺についても改善をされるという理解でよろしいですか。 ○スポーツ・文化振興課長(赤塚孝平君)  今の女性専用の貼り紙につきましては,女子サッカーの大会があったときに,女子の更衣室として使用されたときの周知の貼り紙が,恐らく撤去されないまま残っていたものであろうというふうに考えております。申し訳ございません。現在,確認はしておりませんけれども,まだ現在もあるようであれば,その撤去の指示は指定管理者のほうにしたいと思います。申し訳ございませんでした。 ○25番(前川原正人君)  利活用という点では,大いに進めていくべきだと思うんです。ただ,指定管理者のほうで,そういう貼り紙があるということになりますと,この男女平等の時代に,男性は中を見れないと。女性だけは確かに見れるわけですよ。その上に,男性立入禁止ということまで書いてあると,やはり広く使うという点では,ちょっと問題があるのではないかと。何をお聴きしたいかと言うと,広く利活用する点では,更衣室だけにとどまらず,会議室だったり,広く皆さんにも使っていただけるような,そういうことで想定しているという,そういう理解でよろしいんですねということお聴きをしているわけです。 ○市民環境部長(久保隆義君)  この施設は多目的広場の附帯施設として,今回,整備をし直しますので,あそこの多目的運動場は,サッカーにおきましても女性だけではなくて,当然,男性も利用されますので,女性だけの施設ではなくて,今後は,その利用者の施設として幅広く使っていただくようにする予定でございます。 ○議長(中村正人君)  以上で,前川原正人議員の質疑を終わります。以上で,通告による質疑を終結します。ほかに質疑はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  以上で,質疑を終結します。これより議案処理に入ります。お諮りします。日程第1,議案第85号,霧島市火災予防条例の一部改正については,会議規則第38条第3項の規定により,委員会付託を省略し審議したいと思いますが,これに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。   △ 日程第1 議案第85号 霧島市火災予防条例の一部改正について ○議長(中村正人君)  議案第85号,霧島市火災予防条例の一部改正について,討論に入ります。討論はありませんか。
                  [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第85号について,原案のとおり可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第85号は原案のとおり可決されました。   △ 日程第2 議案第78号 霧島市奨学資金条例の一部改正についてから     日程第24 陳情第5号 霧島市の医療を充実するための陳情書まで一括上程 ○議長(中村正人君)  続いて委員会付託であります。日程第2,議案第78号,霧島市奨学資金条例の一部改正についてから,日程第24,陳情第5号,霧島市の医療を充実するための陳情書まで,以上23件については,お手元に配付しております付託表のとおり,所管の常任委員会に付託しますので,後ほど御覧ください。お諮りします。付託表に誤りがあったときは,議長において処理することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。   △ 日程第25 議案第110号 霧島市長等の給与等に関する条例の一部改正についてから     日程第28 議案第113号 訴えの提起についてまで一括上程 ○議長(中村正人君)  次に,追加議案が提出されております。日程第25,議案第110号,霧島市長等の給与等に関する条例の一部改正についてから日程第28,議案第113号,訴えの提起についてまで,以上4件を一括し議題とします。提案者の説明を求めます。 ○市長(中重真一君)  本日,追加提案いたします議案4件につきまして,その概要を御説明いたします。まず,議案第110号,霧島市長等の給与等に関する条例の一部改正について及び議案第112号,霧島市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正については,人事院勧告等を考慮し,所要の改正をしようとするものでございます。議案第111号,霧島市職員の給与に関する条例の一部改正については,人事院勧告及び鹿児島県人事委員会の職員の給与等に関する報告等を考慮し,職員の給料月額及び勤勉手当の支給割合等を改正するため,所要の改正をしようとするものでございます。次に,議案第113号,訴えの提起については,霧島市有害鳥獣捕獲報償費等交付要綱に基づき交付した報償費の不当利得返還に係る訴えを提起するため,議会の議決を求めるものでございます。以上,追加提案いたしております議案につきまして,一括してその概要を御説明申し上げましたが,よろしく御審議いただきますようお願い申し上げまして,提案理由の説明と致します。 ○議長(中村正人君)  ただいま提案者の説明が終わりました。ただいま提案のありました議案4件に対する質疑は,12月21日の本会議で行います。   △ 日程第29 一般質問 ○議長(中村正人君)  次に,日程第29,一般質問を行います。一般質問は18名の議員から通告がされております。それでは順次,発言を許可します。まず,26番,宮内博議員から4件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○26番(宮内 博君)  私は,日本共産党市議団の一人として質問を致します。先に行われた市長選挙において誕生した中重真一市長に,お祝いを申し上げます。私ども日本共産党市議団も,引き続き複数の議席を得させていただきました。御支援を頂いた市民の皆さんに,心から感謝を申し上げます。新しい霧島市政で,私ども市議団は,市民のくらしを最優先した市政実現に力を尽くす決意であります。この間,行われた総選挙後の国会では,安倍政権による憲法9条改正の動きが強められております。一方で,国際社会においては,核兵器禁止の運動を繰り広げた核兵器廃絶国際キャンペーン,ICANにノーベル平和賞が送られました。広島で13歳のときに被爆したサーロー節子さんは,「広島と長崎で亡くなった全ての人々の存在を感じてほしい。彼らの死を無駄にしてはなりません」「人類と核兵器は共存できません」「核兵器は必要悪ではなく,絶対悪です」と力を込めました。北朝鮮による核ミサイル開発は,断じて容認できるものではありませんが,同時に人類の破滅をもたらす戦争だけは,絶対に引き起こしてはなりません。安倍首相は,「対話のための対話には意味がない」と繰り返し,憲法9条改正と沖縄における米軍基地建設強化など,戦争できる国づくりを推進しております。私ども日本共産党は,戦前・戦後を通じて「戦争反対」の旗を掲げぬいた党として,戦争できる国づくりを許さない政治実現に力を尽くす決意であります。質問の第一は,市長の政治姿勢についてであります。その第一は,財政問題についてであります。2014年に霧島市が策定した経営健全化計画は,2017年度の財政調整基金など市民生活に活用できる3基金について,54億円と推計しております。しかし,2016年度決算は,その基金残高について165億5,709万円と報告しています。経営健全化計画と大きな乖離が生じている問題について,市長は,どのような見解をもっているのか答弁を求めるものであります。同時に,経営健全化計画は本年度を最終年度とし,2018年度から新たな見直しが求められことになります。今後の経営健全化計画について,どのように考えるか答弁を求めるものであります。次に,霧島市が2018年4月から実施を予定する総合支所の機能を縮小した出張所計画は,過疎化に拍車を掛ける政策と考えるがどうか。新市長として,この計画を見直すべきと考えるが,どのように考えるか答弁を求めるものであります。次に,国保税引下げの継続の問題についてであります。国保制度は,来年4月から都道府県が大きな権限を持つ制度へと移行されます。国保は,年金暮らしの高齢者や非正規労働者などが多く加入しております。霧島市においても,2017年6月1日現在で,65歳以上の加入者が42%を占め,その所得は,加入世帯の65%が所得100万円未満と報告され,67%が年金・無収入世帯と報告されています。この国保加入世帯の所得状況,年齢構成状況から見ても,国保税引下げの継続は市政の重要課題と捉えるところでありますけれど,市長はどのように考えるか答弁を求めるものであります。次に,来年4月からの都道府県単位化によって,県は,市町村の医療費や所得水準などを基に,国保税の目安を提示することとしておりますけれど,「大幅な国保税引上げにならないか」との不安の声が寄せられております。このような中で,厚生労働省は,全国の自治体の6割が一般会計からの法定外繰入れを行っていることを受け,都道府県単位化による国保税引上げを抑制するための法定外繰入れを容認する姿勢を示していることも報じられております。市議会には,国保税引下げの継続を求める陳情書も3,000人近くの市民が署名をして,今回提出されているころであります。そこで市長に伺います。市民生活に活用できる165億円を超える基金の一部は,市民の負担軽減に充てるべきだがどうか,答弁を求めるものであります。次に,市長が公約の第一に掲げる治水整備など安心安全な環境づくりに関し,昨年7月14日に発生した天降川周辺における豪雨災害について,整備が進められている宮内原用水路,松永用水路の排水計画について,その進捗状況,残された課題や計画をお示しいただきたいと思います。次に,西郷どん湯周辺の排水対策につきましては,この間,排水路の拡幅や排水ポンプ増設を議論してまいりました。西郷どんの宿は,10日に開所式を終えまして,一部の利用が可能となりましたが,同施設周辺は冠水被害を受ける地域でもあり,この間,貯留施設の必要性も議論してきたところであります。その進捗について答弁を求めるものであります。次に,10月11日の新燃岳噴火は,新たな災害への対応の必要性を霧島市に求めております。今回の噴火によって,大量の火山灰が霧島川に流入し,1か月以上,降灰の流入が続き,酸欠状態になったアユの死骸や用水路から水田への流入被害も報告されているところであります。アユの産卵の時期と重なり,来年以降の稚鮎への影響が懸念されているところであります。用水路への流入被害は,これが稲の植付け前や用水を必要としている時期の流入であれば,より被害は深刻ではなかったかと懸念しているところでありあります。今後も起こりうる新たな災害は,内水面漁業や農業への影響も懸念されているところでありますが,この災害に,どのような見解を持っているのか,今後の対策をどのように考えるか答弁を求めまして,壇上からの質問とさせていただきます。 ○市長(中重真一君)  宮内議員から4問につきまして御質問がありました。1問目の2点目については私が,その他につきましては関係部長がそれぞれ答弁いたします。1問目の市長の政治姿勢についての2点目にお答えします。総合支所の機能を縮小した出張所の計画につきましては,霧島市発足からこれまでの間,限られた人材の有効活用を図りながら,各種の政策課題に適切な対応ができる組織・機構の構築に積極的に取り組まれてきたところであり,今後におきましても,地方交付税の合併特例措置の段階的な縮減などにより,厳しい財政運営が見込まれているところです。さらには,人口減少社会の本格的な到来に伴う新たな行政需要に適切に対応できる組織・機構の構築も必要とされるなど,引き続き,職員数の適正な管理と組織体制の効率化を図っていく必要があります。このようなことから,これまで霧島市定員適正化計画及び霧島市組織機構再編計画において,平成30年4月における職員数や組織の在り方についての目標を定め,必要な取組を推進してきたところであり,総合支所につきましては,生活に身近な部分のサービス窓口を中心的に担う地方自治法上の「出張所」に移行する予定とし,段階的に業務や職員の集約を進められてきたところです。私としましては,総合支所管内における人口減少や高齢化の進展などによる行政需要への適切な対応が求められていることや市民の皆様からも様々な声を頂いていることなどを踏まえ,当面の間,総合支所方式を維持することを基本方針とします。なお,今後,本市において開催される予定である各種全国規模の大会への対応など,様々な状況の変化を踏まえ,慎重に対応する必要もありますことから,適切な行政サービスを提供できる組織機構の構築について,引き続き検討を進めてまいります。 ○総務部長(塩川 剛君)  次に,1点目にお答えします。霧島市経営健全化計画につきましては,市政運営を円滑かつ効率的に行うとともに,将来に向けた持続可能な健全財政を確立するため,合併直後の平成18年度から,普通交付税の合併特例措置が終了する平成33年度を最終目標とした中期5か年の経営健全化計画を2次にわたって策定し,一つに予算規模の適正化,二つに市債残高の縮減,三つに基金の涵養の三つを重点目標とし,市政経営の指針としてまいりました。そのような中,現行の計画が平成29年度で終期を迎えることから,後継にあたります3次の計画策定に取り組んでいるところです。さて,三つの重点目標のうち,基金の涵養につきましては,財政調整基金,減債基金及び特定建設事業基金の3基金の残高が,平成28年度末で約166億円,平成29年度末においては約153億円と見込まれ,目標値である54億円を上回ることが予想されます。このことにつきましては,国が平成26年度に示した「市町村の姿の変化に対応した交付税算定」により,新たな財政需要が段階的に普通交付税に算定されていること等に伴い,普通交付税の減収見込額が計画策定時の推計に比べ縮減されたことが大きな要因であると考えております。しかしながら,今後の財政運営におきましては,社会保障関係経費の自然増,老朽化が進む公共施設の更新や維持管理への対応等が見込まれます。さらに平成32年度に普通交付税の合併特例措置や合併特例事業債の発行が終了することを踏まえ,これらに伴って派生する市民生活への影響を可能な限り軽減する必要があります。そのため,3基金の効果的な活用も視野に入れ,引き続き歳入に見合う歳出構造の再構築や市債残高の縮減を中心に,徹底した行財政改革を行うことを基調とした,持続可能な健全財政を実現するための計画を策定してまいりたいと考えております。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  2問目の国保税引下げの継続についての1点目及び2点目については関連がございますので,一括してお答えします。市町村国保につきましては,「年齢構成が高く医療費水準が高い」「所得水準が低く財政基盤が脆弱である」などの構造的な課題を抱えております。本市におきましては,国保加入者における医療費水準が県内平均より高く,所得水準が県内平均より低い状況にあり,平成25年度以降,毎年,歳入が歳出に不足する極めて厳しい財政状況が続いているところです。このような中,制度の構造的課題を解決するため,国の国保制度改革により,財政面において,財政改善効果を伴う追加公費が投入され,財政安定化基金が設置されるなどにより国保財政基盤の強化が図られることになります。一般会計からの繰入れにつきましては,国が示した「財政援助的な一般会計からの繰出しは,総務省の定める繰出基準に該当する経費以外は行うべきでないこと」「保険税の安易な引下げに充てられることを想定していないこと」などの通知を踏まえ,本市では,これまで市民の皆様の健康増進を目的に,特定健診などの保健事業に係る経費について国保への繰入れを行い,負担軽減を図ってきたところであり,今後も繰入れを継続してまいります。また,国保税率等につきましては,1月に県から示される標準保険料率や国民健康保険会計の運営状況などを踏まえ,様々な角度から検討してまいります。 ○農林水産部長(川東千尋君)  3問目の治水対策についての1点目にお答えします。昨年,床上浸水などの被害が発生いたしました天降川周辺の隼人町東郷,内,姫城地域の豪雨災害対策につきましては,緊急的な対策として,幹線用水路である宮内原用水路と松永用水路に地区外から流入する多量の雨水を上流域で可能な限り放水するための改修工事を実施しております。このうち,宮内原用水路につきましては,放水路等はこれまで手動によるゲート操作で管理されており,用水管理者が緊急時の対応に苦慮されていたことから,新川水門と湯田放水路に遠隔操作システムを年内に設置する予定であり,牟田放水路につきましては,関係機関との協議を終えて,現在,改修のための本体工事を発注しており,今年度内には遠隔操作を含む全ての工事を完成する予定であります。松永用水路につきましても,浸水被害の軽減を図るために上流域において放水路の改修工事を実施しており,年度内に完成する予定であります。本市としましては,今回の施設整備により下流域への流量が大幅に軽減されると考えております。今後におきましても,それぞれの用水管理者と連携を深めながら,長期予報の確認などによる早めの用水管理やパトロールの実施に取り組み,適切な維持管理に努めてまいります。 ○建設部長(島内拓郎君)  次に,2点目にお答えします。西郷どん湯周辺の排水対策につきましては,ただいま答弁しましたように,豪雨時に宮内原用水路の内日当山放水門から木之房川への放水量を軽減することが必要であることから,その上流にある牟田放水路の改修を進めているところです。また,貯留施設の整備につきましては,市有地等を含め検討した結果,当地区の排水施設の機能を向上させるための有効な事業用地を確保するため,現在,姫城第2排水機場隣接地について,土地取得の交渉を進めているところであります。 ○農林水産部長(川東千尋君)  4問目の新燃岳噴火による災害対策についてお答えします。新燃岳の噴火による降灰に伴い,霧島川においては,濁りが発生し,霧島川と天降川との合流地点,さらに河口付近,錦江湾にまで火山灰が流れ出し,霧島川などの川底には粒子の細かな火山灰が泥状に堆積しております。内水面漁業への影響につきましては,噴火直後に灰が河川に多量に降り注いだことなどから,アユ等の川魚の死骸が河川沿いで散見され,漁業関係者の収入減少,来年春の稚アユの遡上に対する影響などが懸念されているところであります。なお,現在では河川の濁りもおさまり,霧島川では,川魚やモクズガニ,俗称山太郎ガニと言われておりますが,これらの生息が確認されております。また,この時期は,アユの産卵期となっておりますが,天降川の日当山橋付近においては,関係機関の調査により,アユの産卵も確認されているところであります。本市としましては,来年の稚アユの遡上の状況等を確認するとともに,内水面漁協や関係機関と連携しながら必要な対策を検討してまいりたいと考えております。次に,農業への影響につきましては,今回の降灰により,白菜などに被害があったものの,農閑期であったため,農作物への被害は最小限にとどまっております。このような中,本市としましては,今回の降灰状況を踏まえ,今後の農畜産物への降灰被害について,国・県に新たな財政支援を措置いただくよう要望したところであります。また,農業用水路への影響につきましては,噴火により,田口用水路では約1㎞の区間において,火山灰が最大で50cmほど堆積しましたことから,通水断面の阻害と堆積した火山灰が圃場に流入することによる耕作への影響が懸念されております。このため,本市としましては,堆積した火山灰の除去について,国や県と協議し,県の補助事業が導入できることとなりましたので,現在,事業の採択に向けて手続を行っているところであり,事業決定後は早急に対応してまいります。なお,堆積した火山灰を除去した後の対応としましては,管理が容易な場所に堰板等で土砂溜めを設置し,土地改良区と連携を取りながら,下流への影響がないよう対策を講じてまいります。また,新たな災害対策としまして,新燃岳火口から約5㎞にある霧島川の用水取水口までは,道路幅員が狭小で,落石等のおそれがあり,噴火の際に緊急な対応が困難な状況であることから,今後,関係機関との協議を行い,取水口付近に遠隔操作が可能な取水施設の設置を検討してまいります。 ○26番(宮内 博君)  それぞれ回答を頂いたんですけれども,順次,再質問させていただきます。まず,経営健全化計画の関係からお尋ねをしておきたいというふうに思います。この経営健全化計画が大きく乖離した原因について,普通交付税の算定等の問題を述べられているわけでありますけれど,これは2014年度に改定をした経営健全化計画だけにとどまらず,これまで何回か,この経営健全化計画は見直しがなされているんですけれども,合併協議会のときに提案をされたものから,ずっとこの乖離は始まっているということになっているのは,一つ大きな特徴ですよね。それで,この基金残高が大変窮屈になるということを推計して,そしてその上で,この様々な民営化計画でありますとか,あるいは職員定数の削減でありますとか,そういうものが進められてきたということが背景にあるわけですね。実際,最終年度を迎えるということになると,54億円の計画が165億円から166億円もあったというようなことで,どこが信頼できる計画なのかということで,私は大きな疑問を持っているわけです。それで2017年度に,今回の計画が終了して,新たな経営健全化計画が立てられていくということになるんですけれども,そこのところをどういうふうに考えているのかということについて,お示しくださいませんか。 ○総務部長(塩川 剛君)  まず,経営健全化計画を作る上で,収支の見込みを立てるわけでございます。その際,財政を所管するサイドとして一番心配なのが,過大な歳入を見積もらないようにと。一番大きな失敗が,歳出が過大になってしまって赤字になるということを一番恐れるわけですけれども,そのためにも歳入は余り過大に見込まないということに留意しながら,健全化計画は策定してまいります。合併後から健全化計画を策定しまして3期目ということでございますけれども,今回,議員の御指摘にありますとおり,基金残高が非常に大きくなっているということ等の御指摘も,先般の議会,委員会等でも頂いているところでございまして,今後の健全化計画を見直す上では,その辺をどう配慮してくかということも,重要な事案になるのではないかなというふうに考えております。ただ,今回の基金残高が大きく膨れているというのは,先ほど申しましたとおり,合併算定替えの際の交付税の算定と見込みに大きな乖離があったというところが,大きな原因でございます。これまでの経験等を踏まえながら,次期健全化計画については,新年度予算の編成と合わせながら計画を策定していきたいというふうに考えております。 ○26番(宮内 博君)  財政状況が大変厳しいという理由で,これまで様々な施策が進められてきたということですよね。職員定数の削減を始めとして,一方では非正規職員を多く抱えるという,こういう状況があって,官製ワーキングプアと言われるような状況が,労働の現場では広がっているというようなことなどもあるわけですけれども,これまで本市の基金残高については,2015年の12月議会では,この統計データにおける全基金の残高は,類似団体88団体中,上から6番目だという総務部長の答弁がなされた経過があるわけです。そして,2016年度の決算では,前年度の類似団体との比較で見ると,当年度末の基金積立金全体の現在高は約1.8倍と。だから,全国の類似都市,ここでは28団体というふうに報告をしていますけれど,そういう状況にあるということですよね。まず,そこのところをしっかり認識していくということが必要だというふうに思いますけれども,市長は,霧島市の市民生活に活用できる165億円余りの基金があるんだけれど,それが,今申し上げました全国の類似団体の中で上から6番目,そして類似団体の比較で見ると,現在高は1.8倍もあるということについては認識がございますでしょうか。 ○市長(中重真一君)  初登庁以来,いろいろなレクチャーを受けております。その中で,この点につきましてもレクチャーを受けさせていただきました。 ○26番(宮内 博君)  そういう状況もあって,先ほど市長のほうから報告がありましたけれども,当分の間,総合支所方式を堅持していくと。これは周辺地域にお住まいの方たちには,大変歓迎される答弁ではないかなというふうに思うんですけれど,そういうことも踏まえて,こういう方針も出したということで理解してよろしいですか。 ○企画部長(満留 寛君)  先ほど市長のほうから答弁のありました,当面の間,総合支所方式を維持することにつきましては,これまで事務所機構検討委員会や行政経営会議に諮って検討してまいったところでございます。市長のほうからも答弁がございましたように,市民の方々からの総合支所の出張所化に対する御意見もいろいろ伺っているところでございます。そういった中におきまして,次期計画期間であります平成30年度から平成34年度におきましては,大きな全国規模の大会等も開催される予定でございますので,その辺の状況を勘案しながら,次期計画の中で再検討させていただくというような形で考えているところでございます。 ○26番(宮内 博君)  市周辺部の人口減少というのは,この間,極めて大きな問題であるわけですけれども,私どもが調べた中では,合併直後の2006年から2017年までの12年間で,国分隼人地区の市街地は5,121人,人口が増加する一方で,市周辺部では6,342人も人口が減少して,過疎化や高齢化が進行してるという状況にあって,高齢化率でも霧島地区で41.5%,牧園地区が42.9%と,こういう状況下にあるわけでありますから,こういった状況の中で,新しいそして若い中重市長が,どういう手腕を発揮して取り組んでいくのかということについては,多くの市民が期待をしているわけですね。そういうことから,今回,この総合支所の縮小をするのではなくて,存続していくということでありますので,ぜひ,今後もそういう姿勢を堅持していただきたいということを求めておきたいと思います。次に入ります。国民健康保険税の引下げの継続の関係についてであります。市長と認識を共有するということで,資料をお示ししておりますので,タブレットで御覧いただければと思うんですけれども,まず,霧島市におきます国民健康保険は,65歳以上の加入者が1万1,731人ということになっております。国保資料の①のところです。ここで見ますと,被保険者全体の42%を占めているということになっているわけです。そして,その所得状況は国保資料②の下の表のほうに示してあるんですけれど,所得ゼロの世帯が5,291世帯と,そして所得1円以上100万円未満が6,048世帯ということになっているわけです。全体世帯の65%が,所得100万円未満ということになっています。そして,それを構成する方たちの職業でありますけれども,国保資料の②の上の表でありますけれど,年金生活者が1万512世帯,無収入が1,306世帯と,全世帯の67%が年金や無収入の世帯ということで報告をされてるわけです。収入が少なくて,病気にかかりやすい高齢者が多いということは,医療費は掛かるけれども,負担する力が弱いということに当然なるわけですね。まず,その認識が共有できるのかという点について,市長にお答えいただきたい。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  私ども中重新市長が登庁をされて間もなく,今の国保税の新年度からの対応につきまして御説明をしながら,市長のほうとも情報共有をさせていただきながら,今の現状につきましては,お伝えしながら,新年度からの国保税の対応について,市長のほうにも理解をお願いしたところでございます。 ○市長(中重真一君)  今,資料も見させていただきましたし,その前に,職員のほうからもレクチャーは受けておりますので,霧島市の国保の加入世帯や,そういった状況等は理解させていただいております。 ○26番(宮内 博君)  そういう状況で,いわゆる収入が少なくて病気にかかりやすい,そういう方が多く加入しているのが,国民健康保険ということになるわけです。その負担は,この霧島市で様々な指標が示されるんですけれども,私は,所得が割と少ない,そして家族が4人世帯ぐらいということで所得200万円,4人家族の場合で幾らくらいなるかということで試算を致しますと,2割軽減の対象になる世帯になるんですけれども,その2割軽減が適用されたと致しましても,36万8,000円という国民健康保険税になるわけです。所得200万円でですよ。4人家族で。その所得の2割近くが,国民健康保険税だけに消えるというのが,霧島市の国民健康保険,もちろんほかのところも同じような状況にあるんですけれども,この所得区分で,県内19市の中で第5位に霧島市の税負担は高いということになるわけです。この高い国保に対して,基金の一部を繰入金で投入して,税負担の軽減を図る努力が,県内の自治体でも行われているわけです。先ほどの部長答弁では,今後も繰入金の継続をしていくという答弁がなされているところですけれど,国保資料③のところを見ていただきたいと思いますけれど,これは2016年度の県内19市の一般会計繰入金を示す資料になっております。霧島市が9,918万円ということで示されているかと思いますけれども,指宿市では4億4,492万円,南さつま市では4億2,584万円,薩摩川内市,鹿屋市では2億5,000万円ということです。鹿児島市を除きますと,霧島市が2番目に財政規模の大きなまちということになるわけでございますけれども,このことについて,どのように考えるかお聴きをしておきます。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  一般会計からの繰入額を,こういう一覧で見ますと,霧島市が低い状況に見えるというのは事実でございます。ただ,私どもは特別減免を過去に実施をしております。この特別減免によりまして,現在,4億7,000万円ほどの赤字状態が実際ございます。当然,この4億7,000万円を今後どうしなければならないのかというのも,大きな議論になるわけでございまして,新たな加入者の方々に,これをお願いするのか,それとも今後の対応を一般会計に頼るべきなのかというようなこともございます。健康増進に掛かる分については,このように繰入れを継続していくということでございますけれども,それ以外の新たな保険料設定における今までの赤字分の繰入れ等についても,要検討ということでございますので,全般的な状況を踏まえながら,今後,繰入れの在り方というのは検討が必要かなというふうに思っております。 ○26番(宮内 博君)  全般的な繰入れの検討も必要だということで,市長は就任したばかりでありますので,これからそういう対応も真剣に考えていただくということになろうかと思いますけれども,私が先ほど示しました4人世帯の税負担ですね。これは特別減免を含んでいない。12歳から18歳の子供が入っていないという想定のものであるわけですけれども,いずれに致しましても,2010年からこの間,継続をして,毎年毎年,継続の剰余を出していることにしているわけですけれども,これは市長にお答えを頂きたいと思いますが,実際,今回の議会におきましても,市長のほうにも申入れが届いているかなと思いますけれど,3,000人を超える市民の皆さんの引下げ署名というものが託されまして,寄せられているわけですが,今後,そのことをしっかり受け止めて,引下げを継続していくというような考えがあるかどうか,そこのところをお答えいただけたらと思います。 ○市長(中重真一君)  国保につきましては,制度も国保制度改革により,来年度から変わってくる部分もございますし,新年度予算の中で検討していきたいというふうに考えております。 ○26番(宮内 博君)  当然,新年度予算の中で考えていくということになるんだけれども,12月ですよね。来年度からどうするのかということで,そんなに時間的な余裕がない話なわけです。それで担当課長にお尋ねいたしますけれど,1月中旬頃に県の単位化による試算が示されるということになっているんですけれど,平成27年年度決算における暫定的な試算というのは,これまで公表されております。平成28年度決算に基づく試算というのも今後示されるであろうと思いますけれど,まずは明確になっているその部分について,そして既に県のほうから寄せられている情報等について,現状では,どういう状況になる可能性が強いというふうに推定されますか。 ○保険年金課長(有村和浩君)  ただいま言われました県の国保運営協議会のほうで協議されている数字というのが,実際,県のホームページ等で公開されておりますので,その数字のほうを申し上げたいと思います。仮算定結果ということで,今回につきましては,平成30年度からの公費の拡充が,1,700億円のうちの1,500億円というような形で算入されているものでありますが,その中で数字を申し上げますと,霧島市につきましては1人当たりの保険税額ですが,平成28年度の決算ベース,しかも法定軽減とか一般会計繰入れといったものの数字が入っていない額でございますが,一人当たりが8万7,953円というような額が試算されております。そして,平成30年度の仮算定ということで出ているんですが,これは厚生労働省から出ている数字,仮係数という形で積算されております。実際には,12月末に確定係数という形で,もう一回計算されるものですが,その数字が10万481円という金額が出ております。平成28年度の数字と比較しますと1万2,528円の増というような形で,率にしまして14.24%の増という形になっております。そして別に,急激な税負担の増加を押さえるために,激変緩和措置というのを考えられておりまして,それにつきまして,今出ている数字が2.12%を超える部分については,その激変緩和措置を行うということになるような形での試算が出てるんですが,この額が8万9,820円。平成28年度との比較と致しましては,1,867円の増加ということになっております。伸び率については,激変緩和という率が決まっておりまして2.12%の増加という形になっております。こういった状況であります。 ○26番(宮内 博君)  ただ,その激変緩和措置を設けて試算もされているということではありますけれども,実際,一般会計からの繰入れ等を含まない仮算定では14.24%という数値も示されているというようなことになっているわけです。先ほど申し上げましたように,市長にその認識をお伺いいたしましたように,高齢者が非常に多く加入をしている,年金生活者,無職者が67%を占めるという構造を持つ国民健康保険でありますから,その負担の抑制を図るために,自治体がどう努力をしていくのかということが求められると。先ほど来,議論をしているように,霧島市には決して逼迫するような財政の状況というのは,今のところないということで報告をされているわけですので,その辺のところは十分な検討を求めておきたいというふうに思いますけれども,市長,どうですか。 ○総務部長(塩川 剛君)  本市におきましては,年々増加します社会保障関連経費,それから多額の経費を要します幹線道路,それから小中学校の校舎改築,それから区画整理事業,総合治水,新たにまた国体等の施設関係の整備等,様々なそういう財政事業というのが,引きも切らない状況でございます。また一方では,歳入の面では普通交付税の合併算定替え,それから合併特例債の起債の終了を控えております。そういった面から,歳入のほうも減少していくというようなことが,目に見えてきているところでございます。そのような影響を極力縮減するために基金と。一般会計のほうにおいては,そういった基金というようなことが必要になってくるのかなというふうに考えております。国保会計における一般会計からの繰出しということでございますけれども,これらについては,今後,具体的情報等が入ってきた段階で,それぞれ担当課の方等と協議して,どうすべきであるかという意思決定はしていかないといけないのかなというふうに考えております。 ○26番(宮内 博君)  市長も同じような考えなのかなというふうに思いますけれど,発言を求めましたけれども,今の段階では御回答がないようでありますから,また引き続き,この問題については議論をしていきたいというふうに思います。次に,治水問題について,お尋ねをしておきたいと思います。今後,いわゆる新川からの取水門,あるいは湯田放水門の遠隔操作の完成ですね。そして牟田放水門の機能を回復していくと。しっかり排水ができるような対策を取っていくというようなことでありますけれども,まず確認をしたいのは,10月30日の工期で行われていた遠隔操作の関係ですけれど,私はこれで完成をしたのかなというふうに思っていたんですけれど,今の答弁を聴きますと,本年度完成予定だと。遠隔操作を含む全ての工事を完了するというふうに答弁をなされていますので,そこのところを説明してもらえませんか。 ○耕地課長(西元 剛君)  湯田放水門と取水口のゲートにつきましては,遠隔操作をまず年内に完了する予定でございます。それと牟田放水路につきましては,どうしても本体用水路の本体工事からしていかなければならないということで,まず本体工事を進めた中で,遠隔操作をまた発注という形になりますので,年度内には完了する予定で,今,工程を組んでおります。 ○26番(宮内 博君)  事業がこれから進んでいくという途中でありますので,完成した段階での効果が,いかほどあるのかということの検証というのがなされないと,次にどういう手段を打っていくのかといえば,なかなか決めにくいというような部分はあるのかなというふうに思うんですけれども,牟田放水門の関係についてでありますが,市長は,牟田放水門の現状は認識ございますでしょうか。実際,五分の一ぐらいしか機能してないんですよ。それで,なぜそういう状況になったのかというのは,その40年以上前に,そういう状況になっているということでありますけれど,その理由については,私もかなり以前から,こういう用水路関係に携わっている方にお聴きをしましたけれど,明らかにできませんでした。ただ,二級河川の西光寺川との関係があるのかなということで考えているわけでありますけれど,その西光寺川の改修との関係で,県との協議が,どのような段階にあるのか,その辺をお示しください。 ○耕地課長(西元 剛君)  西光寺川につきましては,昨年度も寄洲除去等の工事をしていただいたところではございます。その中で,河川協議につきましては,牟田放水路につきましては,河川と放水路の距離が離れておりますので,直接,河川の協議は必要はないということでございました。その中で,どうしても河川に直接放水する湯田放水路と取水口を押さえることで,放水量が大分なくなりますので,その中で,0.9tの放水量となります。その放水量を流す分に関しましては,西光寺川に影響はないということで話しは伺っております。 ○26番(宮内 博君)  完成してから,再度検証をしていくということに当然なっていくだろうと思いますけれども,そこのところは,また機会を得て議論をしていきたいと思います。松永用水路の関係についてでありますが,これらは国分土地改良区で管理をしていて,放水門ということになってくるわけです。それで,今,松永放水門の所を改修しているわけですね。以前よりも1.6倍くらいの放水能力を確保できるということではあるんですけれど,この放水門から野鶴亭の所に落とす排水路ですね。ここの水門までの距離が約3㎞あるんです。そして,その間,どこにも落す所がないという地形的な状況もあります。ですから都城隼人線沿いに,新たな排水路と排水ポンプを設置をしていくという計画が進められているわけですけれども,この件について,どのような議論をしてきているのか,また市長とも大きな関わりのある土地改良区では,どのようなことを市に要請しているのか,その辺をお示しいただけませんか。 ○市長(中重真一君)  議員がおっしゃいましたように,私自身,霧島市国分土地改良区の理事長として,松永用水,松永用水は上溝また本線と両方ありますが,その二つを管理している中で,これまでも土地改良区としても市と連携を取って対応をしてきた部分でございます。こういった排水対策につきましては,そういった関係団体,土地改良区や県の河川課,いろいろな関係団体と連携を取って総合的に進めていかないといけない部分がございますので,今後,今進めている事業を進めながら,またほかに効果的な取組ができないか検討していきたいというふうに考えております。 ○26番(宮内 博君)  効果的な方法を含めて,今後,検討していくということでありますが,先ほど申し上げましたように,松永放水門から野鶴亭の所に通じる,いわゆる松永用水路の上溝でありますけれど,ここが抱える面積というのは非常に大きいんですよね。そこからこの水が集まってくるという構造的な問題もありますので,ぜひ途中で都城隼人線から天降川のほうに放水をする計画が,早く進むような形で取組をお願いしたいと思います。写真が示してあります。これは7月14日の西郷どん湯のすぐ近くの道路を歩いている女性の姿を写しているものですけれど,11時50分頃に写したものです。朝からしますと,随分,水が引いているんですよね。こういう状況で女性の膝くらいまで水があふれているという状況にあるわけですけれど,これも宮内原用水路の改修効果を検証した上で進めなければいけないわけですけれど,国道223号から下流の排水路というのは,写真にありますように,狭いわけです。そして途中に昔からの石橋が商店街を通る道路の下にあります。そこで更に狭くなって,排水ポンプのほうに流れ込むということです。答弁としては,今後,第2排水機場の隣に用地取得の交渉を進めているということでありますけれど,これはポンプ増設を見込んだ,そういう対応かなと思いますが,一時的に水を溜めておかないと,これもポンプの排水効果がないということはあるんですけれど,その辺はどう議論されていますか。 ○建設部長(島内拓郎君)  この写真でございますが,西郷どんの湯の周辺でございます。これにつきましては,地形的な特徴がございまして,ここが一番低い所で,ポンプで強制排水をしても逆流しまして,ここにとどまってしまうと。まず,これの解決策を今回考えていこうかと思っております。溜まった水をまず強制排除できる。そういう施設を考えております。 ○26番(宮内 博君)  当然,今おっしゃったように低い所ですよね。水があちこちから集まってくるということになるわけですけれども,その貯留施設については,今の段階ではどうなんですか。 ○建設部長(島内拓郎君)  その貯留施設につきましては,今回,下水道法の改正とかがございまして,新しい補助事業の導入とか,そういうものを考えております。それに伴いまして,貯水槽またポンプの増設の検討をしていきたいと思っております。 ○26番(宮内 博君)  時間がありませんので,次に移ります。今後の取組を見ながら,また議論していきたいと思います。最後に新燃岳噴火による災害対策の関係ですけれど,これは,市長,写真を撮ってありますけれども,私が霧島川の宇都橋の下流で表面を,このペットボトルですくった11月11日の霧島川へ灰が流れ込んだ水の状況です。1か月経っても,こういう状況が続いたわけですね。それでアユの産卵も確認されているというようなことでありますけれど,今後,降灰対策事業なども導入をした事業も行われるのかなというふうには思いますが,今回は稲刈りが終わった後にありました。それで植付けの前だとか,あるいは用水を必要としている時期に,こういう形で流れ込んだ場合,どうするのかということも当然考えていく必要があるのではないかということで,新たな問題提起をさせていただいているところでありますけれども,そこのところをどういうふうに計画をしているのかと,そして降灰対策事業に活用できるような新たなものがあれば,その辺も活用すべきだということでの問題提起でありますが,その辺について御回答いただければと思います。 ○農林水産部長(川東千尋君)  今回の新燃岳の降灰につきましては,霧島川を下りながら,いろいろな所に影響が生じているわけでございますが,水田に及ぼす影響と致しましては,今後,もし噴火した場合の降灰の量にもよりますが,大量の降灰があった場合のケースと致しましては,ペーハーが低い火山灰の場合は,硫酸を含むことが考えられますので,特に排水の不良田では移植の前に耕運をすることで,湛水後,土壌での還元が起こりまして,生育不良になることが考えられます。したがいまして,粗おこし前までに,火山灰のphを必ず確認するなどが必要かと考えております。また移植後の降灰につきましては,湛水する水の入れ替えの間隔を短くして対応する必要などがあろうかと思っております。そのときの降灰の成分や量にもよるわけですが,長期間の用水の濁り等がある場合には,稲の発育に影響を及ぼすことが考えられますので,少しでも影響を少なくするために常時かん水ではなく,間断かん水,これは稲の生育途中で田に水を満たした状態と水を落として干した状態というのを,数日おきに繰り返すといったような手法でございますが,こういった手法によりまして,灰まじりの水の流入を最小限にとどめるといったような措置も必要かと思われます。今後,どのような状況が発生するか予想がなかなか困難でございますので,大量の降灰があって影響が懸念される場合は,関係機関ですとか,あるいは指導員,そういった方々とも連携を図りながら,最善の対応をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(中村正人君)
     以上で,宮内博議員の一般質問を終わります。次に,21番,植山利博議員から1件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○21番(植山利博君)  ただいま議長の許可を頂きましたので,一般質問を行います。はじめに,今回行われました霧島市議選において,多くの有権者の皆様に,温かい御支持,御支援を頂き,4度目の当選をさせていただきました。本当にありがとうございました。そして,そのことが,本日,ここに平成29年第4回霧島市議会定例会において,一般質問の機会を与えていただきました。心から感謝を致します。また,今回は8人もの若い新人議員が誕生したことは,霧島市議会の更なる活性化と議会改革,また開かれた議会,住民参画の機会の拡充がますます進展するのではないかと大いに期待をするものであります。さて,中重新市長には,2度目の挑戦で大変厳しい選挙を勝ち抜かれ,めでたく当選を果たされたことに,心からお祝いを申し上げます。霧島新時代を創る新しい政治に期待をしたいものであります。また,合併以降,この12年間,誰がやっても大変厳しい初代市長を担われた前田前市長に対して,大変御苦労様でしたとエールを送りたいと思います。それでは,先に通告を致しました順に従い,中重新市長のマニフェストについて質問を致します。市長の明快な答弁を求めます。市長が示されたマニフェストについて,これらに込められた思いとそれぞれの具体策と方向性を問うものであります。大きな1番目として,公平・公正,意欲・活力のある行政と挙げられております。ア,公平・公正かつ透明感のある行政の充実,イ,費用対効果のある公共事業の促進,ウ,現在の施設の有効活用とリニューアル化。大きな2番目として,安心,安全,快適,未来の環境づくりとして挙げられております。ア,子育て環境,日本一のまちづくり,イ,未成熟な都市環境や社会基盤の整備,ウ,新たな発想による雇用対策。次に3番目として,世界を拓く,多彩・多能な人材交流・教育として,ア,歴史,伝統,文化に基づくまちづくり拠点の設置,イ,地場産業活性化のための積極支援と育成,ウ,奨学資金制度の充実。4番目として,快適で,魅力的な暮らしの楽しさを提供。ア,スポーツキャンプの誘致,イ,観光及び特産品の県外訴求と積極PR,ウ,スケール感のある遊休地などの新構想開発とうたわれております。この思いについて,市長の明快な答弁を求め,私の壇上からの質問と致します。 ○市長(中重真一君)  植山議員から1問につきまして御質問がありましたので,私が答弁いたします。市長のマニフェストについての1点目から4点目までは関連がありますので,一括してお答えします。私は,今回の市長選挙に際し,「霧島・新時代」の実現に向け,四つの基本方針と公約6か条を掲げました。それぞれの項目につきましては,私のこれまでの市議会及び県議会における議員としての経験や私自身2児の父親として子育てに奮闘する日々の生活を通しての実感,さらに,市民の皆様との対話を通じて頂いた貴重な御意見・御提言などを踏まえ,任期中に優先的に取り組むべき重点項目として掲げたものでございます。四つの基本方針のうち,1点目のアの「公平・公正かつ透明感のある行政の充実」につきましては,更なる市民参画の推進による市執行部,議会,市民の意見総和のもと,積極的な情報公開や市民ニーズの的確な把握に努めながら,透明感とバランス感覚のある行政経営を推進してまいります。イの「費用対効果のある公共事業の促進」につきましては,人口減少社会の到来や厳しい財政状況等を鑑み,公共事業の実施に際し,市民ニーズや費用対効果,政策的な見地などからその必要性を判断し,効率的・効果的な行政経営を進めてまいります。ウの「現在の施設の有効活用とリニューアル化」につきましては,今後の健全財政の堅持と適切な公共サービスの両立に向けた霧島市公共施設管理計画を踏まえながら,市民ニーズに対応するための新たな施設の整備に際しては,既存施設の積極的な活用を図ってまいります。次に,2点目のアの「子育て環境,日本一のまちづくり」につきましては,安心して子供を生み育てることができる環境づくりや,子供の成長段階に応じた多様な施策の展開により,出産から育児,就学,就職,結婚までを総合的に支援してまいります。イの「未成熟な都市環境や社会基盤の整備」につきましては,近年多発している局地的な大雨や台風の際に,隼人姫城地区や国分中央地区などにおいて冠水の問題が発生しておりますことから,治水対策に積極的に取り組んでまいります。また,幹線道路における渋滞対策や交通弱者の移動手段の確保等に向けた公共交通ネットワークの形成にも努めてまいります。ウの「新たな発想による雇用対策」につきましては,現在,取り組んでおりますハローワーク国分と連携した雇用対策などに加え,豊富な知識や経験等を有するシニア世代,アイデア・感性に富む女性や若い世代が活躍できる環境づくりに努めてまいります。次に,3点目のアの「歴史,伝統,文化に基づくまちづくり拠点の設置」につきましては,本年3月に「霧島市郷土館等あり方検討委員会」から頂いた御提言を尊重しながら,市内5か所の郷土館等について,整理・統合も含めた今後の方向性を定めるとともに,本市の歴史や文化等を活用した新たな拠点づくりを検討してまいります。イの「地場産業活性化のための積極支援と育成」につきましては,これまでの積極的な企業誘致活動や誘致後の各種支援策を継続するとともに,地場産業の経営の安定に向けた活性化策の拡充に努めてまいります。ウの「奨学資金制度の充実」につきましては,本定例会に,奨学資金の貸付に関する区分の変更や貸付額の増額等を図るための関係条例の改正案を提案させていただいたところですが,引き続き,市民ニーズに適切に対応できるよう制度の見直しを図りながら,子育て環境日本一の実現に向け,切れ目のない子育て支援策の充実に努めてまいります。次に,4点目のアの「スポーツキャンプの誘致」につきましては,私自身これまでも様々な立場で携わってきているところであり,就任後も早速,来春のキャンプ誘致に向けてプロサッカーチームの関係者と面談し,キャンプ施設や周辺の宿泊施設,医療環境などの優位性をアピールしたところでございます。今後におきましても,市民の皆様のスポーツへの関心や青少年を中心とした競技力の向上を促進するため,様々な機会を通じて,積動極的な誘致活動に努めてまいります。イの「観光および特産品の県外訴求と積極PR」につきましては,引き続き,国内外での積極的な観光セールス活動に努めるとともに,国際線を有する本市の優位性を生かしたインバウンド対策の強化や,更なる知名度向上対策により本市への誘客促進に努めてまいります。また,特産品につきましては,商工業,農林水産業関係者を始め,大学等との産学官連携による取組を積極的に支援し,消費者の皆様に選んでいただける霧島ブランドづくりと知名度向上に繋げるためのPR活動を一体的に推進してまいります。ウの「スケール感のある遊休地などの新構想開発」につきましては,今後,見直しを予定しております都市計画マスタープランを始め,土地利用に関する各種計画等との整合を図りながら,土地利用の現況と今後の動向等を総合的に分析し,市域全体の土地の有効かつ健全な利用と新たなまちの魅力創出に努めてまいります。以上,申し上げました内容につきましては,一朝一夕に解決することが困難な項目も含まれているとは認識しておりますが,本市において優先的に取り組むべき重点課題として積極的に取り組んでまいります。なお,取組に際しましては,健全財政の堅持に十分配慮するとともに,市民の皆様や議員の皆様,関係各位の御意見等もお聴きしながら検討を進めてまいりたいと考えておりますので,御理解・御協力を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。 ○議長(中村正人君)  ただいま植山議員の一般質問中ですが,ここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  午前11時56分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時00分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。 ○21番(植山利博君)  それぞれ市長の答弁を頂きました。最後のほうに言われておりますけれども,一朝一夕に解決することが困難な項目も含まれていると。正にそのとおりだろうと思います。市長選挙に出馬の際に,よく言われますけれど,総花的なことになってしまうと。それは当然のことだろうと思うんです。教育から福祉から公共事業から全ての市民の思いや願いをしっかりと受け止めて,そして市政運営を行いますよということに尽きるわけですけれども,ただ,マニフェストではうたっても,なかなか実現が厳しいという課題が多いと思います。順番にお尋ねをしますけれども,公平公正の行政というのは,当然最重要なことでありますが,意欲と活力のある行政ということは,どのようなイメージを持っておられますか。 ○市長(中重真一君)  意欲と活力がある行政につきましては,この霧島市役所,たくさんの優秀な職員がいらっしゃいます。そういう職員の方々も,いろいろと今後の市政発展について提言がしやすい,そういった環境を作っていくことも大事だというふうに考えておりますし,また市役所の職員だけでなく市民の皆様も,今後,よりよい霧島市を目指して働いていきやすい,そういった霧島市の市政の運営に努めていければという思いがあって,ここに載せさせていただきました。 ○21番(植山利博君)  住民参画と言いますか,住民自治と言いますか,自分たちのまちは,自分たち市民の一人一人が作っていくんだという,そういう気持ちを市民の皆様に持ってもらうということは,非常に重要なことだろうと思いますので,そういうような方向で,ぜひ取り組んでいただきたいと思います。費用対効果のある公共事業の促進,これもよく言われることですけれども,これもなかなか現実には厳しいのかなという思いがしております。公共事業の促進ですので,道路整備とかその辺が一番イメージに湧くんですけれども,霧島市の交通体系,市長は,渋滞緩和のことも非常に力を入れて言われております。この辺のところで,一番念頭にある道路整備,幹線道路の急がなければならないというイメージを,どの辺にお持ちですか。 ○市長(中重真一君)  渋滞対策を含めた道路整備というのは,やはり総合的な対策が必要になってまいります。ここで具体個別に,この路線からというようなことを申し上げることはできませんが,どういったところを改修,改善していけば,また新しい道路が入っていけば,この霧島市の渋滞が解消できるか,また,そのほかに国県道との関係等もございますので,そういった部分も含めて,他の関係機関にも要請をしていきながら,総合的に渋滞問題,道路問題が解消できるようなビジョンを作っていきたいというふうに考えておりまます。 ○21番(植山利博君)  市長は,霧島市議会議員の時代に,隼人道路と言われるあの道路を無料化にすべきだということを,何度か一般質問でされたことを記憶しております。国道10号の渋滞緩和というのは非常に大きな課題だと,私も思っていますので,国道10号の渋滞緩和のためには,どういう道路整備が必要なのか,隼人道路の無料化も含めてですけれども,しらさぎ橋ができました。すばらしい橋ができたんですけれども,この橋が整備をされたことによって,非常に良くなった面と課題が顕在化した面があると思うんです。だから,一つの政策では100%完璧な政策というのは,私はなかなかあり得ないと思います。政策が大きければ大きいほど,その影になる部分も必ず出てきます。ですから,例えば自衛隊の方向の道路整備であるとか,信号の整備であるとか,通学路の問題であるとか,しらさぎ橋が完成したことによって引き起こされる影の部分も,しっかりと手当てをする必要があると思うのですが,例えば国分霧島線の渋滞,北永野田小浜線の渋滞,隼人塚の交差点の渋滞,この辺を具体的に緩和をするためには,どういう幹線道路の整備が必要かというのが,おのずと出てくると思いますけれども,市長いかがですか。 ○市長(中重真一君)  議員から御指摘がありましたように,霧島市の道路問題を考える上で一番重要になってくることが,この市街地におきましてはメイン通りが,県道北永野田小浜線でありましたり,国分霧島線でありましたり,県道がメイン通りになっているという部分もございます。また,国道10号も二桁国道ですので,国直轄の道路でございます。渋滞問題,道路問題を考えていく上で,市として何ができるか,総合的なビジョンを持つと同時に,国や県としっかり連携しながら,また要望するところは要望しながら,取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○21番(植山利博君)  ぜひ,その辺のところをしっかりと取り組んでいただきたいと思います。次に,施設の有効活用とリニューアル化ということを挙げられておりますけれども,これは先ほどの答弁の中で,公共施設管理計画,これが基本となって,それの延長線上でやっていくんだというように受け止めたわけですけれど,そういう理解でよろしいですか。 ○市長(中重真一君)  公共施設の問題に関しましては,今,議員がおっしゃったように,先ほどの答弁の中でも公共施設管理計画を踏まえながら,この計画は40年後の霧島市の公共施設の在り方を検討しているところでございまして,私が想定している公共施設をこれからどんどん市民の皆様のニーズに合わせて有効活用をしていくという部分では,相反さないというふうに考えておりますので,この計画の上で,公共施設の利活用に努めていきたいというふうに考えております。 ○21番(植山利博君)  私は,これまでもかねがね公共施設の管理計画というのは,合併の一丁目1番地だと,それと職員の減,それから議員の減,この辺が合併の一丁目1番地だというふうに思っております。そこで霧島市の管理計画は非常に厳しいと言いますか,大胆な削減目標を立てておられますけれども,担当部長はどこになるのかな,約40%くらいの削減だったのかなという記憶をしているんですが,何%でしたか。 ○財産管理課長(川路和幸君)  削減は60%でございます。 ○21番(植山利博君)  失礼しました。40%を残すということですね。ということは公共施設ですから,体育館があったり,総合支所があったり,公民館があったり,郷土館があったり,様々な施設を,将来的には6割をカットすると。全国的にも非常に重たいというか,厳しいというか,削減目標が設定されているというふうに私も思います。そのためには,やはり市民の方々の合意形成というのが最も重要でないかなと。自分たちの地域からそれぞれの公共施設が統廃合によってなくなるということは,その地域の方にとっては,非常に喪失感が大きいと思うんですよ。そこのところを健全財政を維持しながら,できるだけ低いコストで,できるだけ高い住民サービスを提供するためには,どうあるべきかと,必要なものはしっかり残すと,だけどちょっと辛抱してもらうところは,少し辛抱してもらいますよということを,首長としては,非常に重たいその思いを,市民の方々に理解をしていただく必要があると,私は思っているんですけれども,その辺の6割削減を,これは大変な年月を掛けてのことですけれども,そこを目標に進むには,首長としては非常に身を切られるような思いがあると思うんですけれども,この目標設定については,どのように感じられますか。 ○総務部長(塩川 剛君)  公共施設の在り方ということでございます。公共施設管理計画におきましては,現在保有している施設数の削減ということだけではなくて,今ある機能をどういうふうに変えていくかといったようなこと等も踏まえております。当然,そこには,住民の方々のニーズを踏まえてということが大前提になろうかと思います。この取組につきましては,昨年度からもう地域に入っていって,いろいろな所で説明会を行いながら進めていっておりますので,まずは住民の方々がどういう思いでいらっしゃるかということ等を踏まえた上で,そういう施設の在り方について,検討を重ねていきたいと考えております。 ○21番(植山利博君)  確かに,単に統廃合だけではないわけですよね。複合化をしたり,いろいろな多目的な利用をしたりしながら,住民サービスが落ちない形での公共施設の管理ということを目指すべきです。特に地方創生総合戦略の中では,霧島市は13万人を目標にしておりますけれども,一般的には人口減社会の時代を迎える中で,公共施設の在り方というのは,もっともっと厳しくなるんだろうというふうに,私も思っております。ですから,市長はまだ就任されたばかりですけれども,この4年間,若しくはその先に向けて,しっかりと市民の合意形成を進めながら,この管理計画もしっかりと進めていただきたいと求めておきたいと思います。次に,安心,安全,快適,未来の環境づくりということで,まず最初に,子育て環境日本一のまちづくりということを言われております。私も少子化の大きな流れの中にあって,少子化対策というのはもう20年遅れたと思うんですよ。まずは,高齢者の対策がスタートをして,介護保険であったり,そのような制度がスタートしました。遅れて,遅れて,遅れて少子化対策,いわゆる子供を産み育てる環境を整えるということに,今ようやく手が付き始めたというふうに,私は思っておりますけれども,霧島市も周産期の妊娠,出産,育児というような新しい事業に取り組まれて,このことも高く評価をしますけれども,この子育ての環境を整える日本一のまちづくりをするには,何が必要だというふうに。幾つかあります。これは一つ,二つでということではないですけれど,どのような想定をされておりますか。 ○市長(中重真一君)  最初に申しましたように,私自信も今,子育て真最中でございますし,私,家が認可外保育所を経営して35年になりますので,小さいときから環境的には,子育てを担う,そういった環境に自分自身もおりました。その中で,どうすれば子育て問題というのは,例えば医療費の窓口問題であったりとか,そういった分だけが取り上げられがちなんですが,出産から育児,就学,就職,結婚までと。また,その中にも出産後の産後ケアの問題やいろいろな問題がございます。そういった中で,総合的に子育て支援をしていくということが大事だと思っておりますし,またそういったお声を酌み取るためには,いろいろなやり方,フォーラム等を開いたときに参加者のお声を聴くとか,いろいろなやり方があると思いますので,そういった部分で全ての子育て,切れ目のない子育て支援ができるように,その中で日本一を目指していきたいというふうに考えております。 ○21番(植山利博君)  正にそのとおりだと私も思います。ですから,子育て支援と言いますと,子供のことだけに光が当たるようですけれども,女性の例えば働く環境を整えるとか,そういうことも非常に重要になってくる。市長も,霧島新世代。私の公約六か条!の中で,二番目に高齢者の人材活用と女性・若者の起業支援ということをうたわれておりますけれども,私もこれまで再三,男女共同参画社会の実現ということで,霧島市における女性幹部職員の登用の目標値を定めるべきではないかという議論を,この10年間ずっとやってきました。霧島市は目標値を定めるつもりはありませんという,以前の総務部長までの答弁でしたけれども,前回くらいから,県内も多くの自治体が,その目標値を定める方向になってきております。それで,霧島市もそろそろ女性の幹部職員の登用の数値目標を設定したいという方向に,少しなってきているというふうに思っております。よく言われるのは。適材適所,幹部職員をすぐ育成するわけにはいかないと。だから入庁したときから,そういう視点で教育をしたり,研修を受けさせたり,そういう場を与えたりする必要があると思うんですけれど,市長は,今,この議場に,新しく構成された議会のほうは一人から3人ですか,3倍になったわけですけれど,今日,お見かけして,執行部側は1名座っていらっしゃいます。市として,もちろん長期ビジョンに立って検討しなければならないわけですけれども,その辺の目標,見解はいかがですか。 ○市長(中重真一君)  女性幹部職員の登用率を数値目標化する自治体が出てきていることも承知しておりますが,この問題は複雑な問題も抱えておりまして,憲法上,法の下の平等という観点からいくと,逆差別になるのではないかといったような事例もあったように記憶しております。その中で,最初に申し上げました公平・公正,意欲・活力のある行政,男性,女性,性別に関係なく職員が働きやすい環境,そして幹部になっていけるような,そういった環境の整備に努めていければというふうに考えております。 ○21番(植山利博君)  模範解答には近いわけですけれども,再三,この議論をすると教育委員会のほうにも,若干,私は話を振るわけですけれど,生まれたときから園児のときから,公平,平等な男女によって,家庭における教育もそうですけれども,そこから育っていかないと,なかなか,今,市長が言われたようなことにつながっていかないと私は思っております。ぜひ,そのような性別に捉われることなく,全ての人が同じように教育であれ,様々な社会的な役割であれ,担っていけるような社会の実現を目指したいものだというふうに思います。次に,未成熟な都市環境や社会基盤の整備ということですが,霧島における未成熟な社会基盤とは,どのようなとを想定されておりますか。 ○市長(中重真一君)  先ほどもお話が出ましたような交通渋滞問題,若しくは宮内議員からも御質問がありましたような排水の問題等,やはり生活をしていく上で,本来整っていなければならない都市環境の中で,まだ整備が完全に行き届いていない部分があるといった部分を指しております。 ○21番(植山利博君)  全くそのとおりだと思います。民間開発が先行して,中心市街地のスプロール化と言うんですか,私のイメージでは空港が溝辺にできてから,ソニーも来た,京セラも来た,国分隼人のこの中心市街地が,急激に右肩上がりに発展をしてきた。土地の値段も右肩上がりに上がってきたと。そうしますと,生活基盤の基礎的な整備をする前に,民間開発が先行してしまって,排水路であるとか,そういう基盤整備がなされていない中で都市化が進んできた。その矛盾が,今顕在化しているんだろうと思います。ですから,排水対策にしても道路整備にしても,国分を見れば分かるんですが,線の整備なんです。面整備が行われていないものですから,このメイン通りになる街路は,整備をされて非常にきれいになっています。電線の地中化も一部できています。だけど一歩中に入ると,大きな街路の矛盾が,格差がますます広がるような状況にあるわけです。今のこの段階で排水対策を抜本的にやろうとしても,交通渋滞緩和を抜本的にやろうとしても,面整備をきちっと再開発をしないことには,手の付けようがないと私は思うんですけれど,その辺のところは,どのような見解をお持ちですか。 ○建設部長(島内拓郎君)  国分中央地区については,都市再生整備計画事業の国分中央地区第3期の整備中でございます。この中には町の下2号線,そのような道路が含まれています。この事業完了後,区画整理事業あるいは再開発事業が導入できるか,民意をくみ取りながら考えていくこととなっております。 ○21番(植山利博君)  今,手掛けている事業が終期を迎えるのは,いつごろと想定されておりますか。 ○建設部長(島内拓郎君)  平成29年度から平成33年度を見越しております。 ○21番(植山利博君)  ちょうど市長の担保されている任期中ですよね。だから,その次あたりから,どういうような事業を導入して,このいわゆる国分の中心市街地から隼人駅東,隼人駅東は区画整理事業をやっていますけれど,この一帯をしっかりとした面整備をする必要があるというふうに私は思っております。そのことが霧島市を更に一歩飛躍させることにつながるんだろうと,私は思っておりますけれども,市長の将来ビジョンとしては,その辺のところはいかがですか。 ○市長(中重真一君)  まず,道路整備の問題と今後の都市計画の問題と,二つに分けて考えていかなければいけない部分ではあると思います。道路整備,道路渋滞解消や排水対策というものに関しましては,どういった施策が一番有効的であるのか,今後,いろいろと研究しながら,検討を続けていくべき問題だというふうに考えております。国分の市街地から隼人駅までの間に関しましては,さらにまたそれ以上に,今度は都市計画の問題なってきますと,更に新たな都市計画となってきますと,排水問題,その他いろいろと解決しないといけない問題があるというふうに考えておりますし,この場で,私が事業着手等まだない中でお答えするのはちょっと早急かなという部分もございますので,また今後,総合的にそういったところも検討しながら,霧島市がよりよい霧島市になっていくように,検討を重ねていきたいというふうに考えております。 ○21番(植山利博君)  霧島市のふるさと創生総合戦略,総合プランができたわけですけれども,人口13万人以上を目指すとすれば,やはり今言ったような基盤整備,中心市街地の面整備をやらないことには,人も増えていかないし,また,このまちとしての活力も増進していかないのではないかいうに,私は思っております。次に,世界を拓く,多彩・多能な人材交流・教育ということで,一番目に歴史,伝統,文化に基づくまちづくり拠点の設置とありますけれど,先ほどの答弁によりますと,郷土館の検討委員会の提言を尊重しながら,市内5か所の郷土館について,整理統合も含めた方向性を定めるというふうに言われております。これも,今までの議会の中でも,再三,一般質問等もありました。私もやったことがあります。多くの議員が,何箇所か,隼人にも2か所ありますので,国分も含めて,何箇所かある郷土館なり,そういうものを一本化すると言いますか,大きく一つにした上で,県外,市外から人が来れるような,正に明治維新150年の歴史,はるか縄文の時代の物が,一同に展示されるような施設が,霧島市の活力の源になるのではないかと私は思っておりますけれど,その辺は,相当しっかり踏み込んだ答弁になっておりますけれど,近い将来,そういう方向を市長としては見据えているという理解でよろしいですか。 ○教育部長(花堂 誠君)  霧島市の郷土館等,現在五つございます。国分郷土館,横川郷土館,隼人歴史民俗資料館,霧島歴史民俗資料館,隼人塚史跡館です。市長の答弁でもありましたように,有識者からなる検討委員会で検討しまして,6回致しまして,6回目で統廃合を含めた提言を頂いております。その中では,今,議員からも御指摘がございましたが,市民が集いやすい場所1か所にまとめたほうがいいのではないかという提言も頂きました。したがいまして,それらの提言を基に,市長の答弁にもありましたが,市,それと市教育委員会としての方針を,今後定めていくということに致しておりますので,今のところは,具体的に市が,どこにどういう形でというところまでは至っておりません。 ○21番(植山利博君)  事務方のほうから現状を頂きましたけれど,市長にお尋ねしているわけですので,市長としては,今そのような方向を目指すと。今,答申を頂いたような方向で,その延長線上で取り組みたいという思いであるという理解でよろしいですか。 ○市長(中重真一君)  先日,西郷どんの宿が整備されましたが,国分の郷土館には西郷さんの書がございます。でも,その郷土館にたくさんのお客さんが行っていただけていない状況であるというふうに,私も認識しております。そういった中で,郷土館等についても市民の皆様や観光客の皆様に,より足を運んでいただきやすい,そういった形を目指すということは,執行部の方からも登庁をしてから,レクチャーを受けたんですが,その方向性が一緒であったわけでございますので,これまで検討されてきたことを受けながら,更にいい計画ができないか検討を続けてまいりたいというふうに考えております。 ○21番(植山利博君)  次に,地場産業活性化のための積極的支援というふうに記載されております。地場産業といいますと,農業もあれば漁業も商工業も製造業もあるわけですけれども,どのような課題があり,どのような手当て,この産業育成というのは,そのときそのときの経済状況の中で,違ってくると思うんですよ。例えば,利子補給が必要なときがあったり,人材育成が必要なときがあったり,後継者の育成が必要なときがあったり,逆に雇用対策で,雇用の場を作らなければならない場合もあれば,今度,雇用が足りない。求人倍率が高くなりすぎてしまって,雇用がないために黒字倒産するという事業所も出てくるような状況がある。現在の景気感の中で,まずはどのような施策が必要だというふうに思われておりますか。 ○市長(中重真一君)  選挙の前も,いろいろな事業所,営業所に御挨拶に回らせていただきながら,意見交換等もさせていただきました。それぞれの事業所で様々な問題を抱えておられます。とにかく人が集まらないと。特に最近,よくお聴きするのが,霧島市内,人が集まらないと。求人を出しても人が集まらないといった声もよくお聴きいたします。そのほかにもいろいろな御意見をお聞かせいただきましたが,これまで市は企業誘致,企業誘致とよく言われていたが,なかなか誘致した後の誘致した企業に対するケアであったり,霧島市にあるそういった事業所に対するケアが弱いのではないかといったお声もお聴きしました。問題を一括りに,そのニーズが一つということではございませんので,これから霧島市に今ある事業所のお声を聴いたり,また足を運んだり,そういったケアをすることによって,いろいろな課題に対して連携して取り組んでいけるというふうに考えております。 ○21番(植山利博君)  現場の声を聴くということは,一番大事かなと私も思います。(2)のウのところで,新たな発想による雇用対策ということも言われております。だから,今,市長が言われるように,企業誘致をすることは,地域の活性化,雇用を生み出すために非常に重要なことです。そのことによって,霧島市も発展をしてきたと確信をしておりますけれども,そのことによる影の部分もあるわけですよね。今,市長が言われるように,中小零細の企業で人の確保ができない。例えば商業施設も,大きなところがどんどんできてまいりました。隼人駅東もできてまいりました。そうすると既存の商店街のパートやアルバイトの方々が,時給が高いのでそちらに流れてしまう。そうすると既存の零細の事業者のところの雇用が,働く人手がなくなるので,さっき言ったように黒字なんだけれども,企業は倒産せざるを得ない。それともう一つは後継者だと思うんですよ。新規創業も重要ですけれど,今ある商店や農業もそうです,漁業もそうです。黒字なのに店を閉めざるを得ない。これは日本国中でいっぱい起きている。なぜかというと後継者がいないわけですよ。だから農業も漁業も商工業も製造業もそうですけれども,後継者をいかに育て,そしてきちっと事業継承ができていくかというのが,持続可能な地域経済を支えることになるだろうと私も思っています。今,国もようやくそういう方向を向き出して,事業継承のための税制の優遇であるとか,いろいろな補助事業を出したり,商工会とか商工会議所を通じて,事業継承のための資金を出したりとかしているわけです。ですから,これまで私も市に対して,リターンのある投資をしましょうと。商品券の事業,これは消費が冷え込んでいるデフレの時期には有効な施策であったと思います。2割をやったときに,やりすぎの問題も出たわけですけれど,では今何をやるべきかと言ったら,商品券の事業ではなくて,小規模事業者が新たな雇用をするときに,幾らか支援をすると。ハローワークの話もされましたけれども,社会保険や雇用保険が充実しているような力のある企業は,ハローワークでいろんな事業があるわけです。入社3か月はハローワークが給料の幾らかを出しますよと。あるんだけれど雇用保険や社会保険がないところには,ハローワークの事業がないわけです。だからそういう小規模な事業者に対して,やはり市として何らかの支援をしていく。今まで商品券の事業をした財源,それから利子補給も担当部長は分かってらっしゃると思いますけれど,利子補給も若干後退したわけですよね。だから,財源も半分くらいで済んでいるわけです。だから,その財源を生かして商業振興のため,地域の雇用のために何らかの手を打つと。補助事業というのは,未来永劫同じ事業でなくて,時代時代にサンセット方式とよく言われますけれど,終わったら,その財源で次の必要な事業をするということが重要だと思うんですが,市長,その辺の感覚はいかがですか。 ○市長(中重真一君)  後継者育成が大事だということは,私も重々承知しているところでございます。後継者育成にもつながる一つの解決策が,今回,御提案している奨学資金条例の改正なども,霧島市を離れた子供たちも帰ってくれば,返還について減免をしますよといったような内容でございます。これをすれば後継者対策が解決するというわけではないと思いますので,商工会議所,商工会,まずは地元のそういった事業所の皆様方の御意見を聴きながら,市として何ができるか総合的に検討していきたいというふうに考えております。 ○21番(植山利博君)  今,奨学金の話が出ましたけれども,これも市長が議員の時代から奨学資金制度の充実ということを,再三,一般質問をされていたことを,私も記憶をしております。今回,地元に就職したら奨学資金は返還しなくてもいいですよいう制度が立ち上がって,このことも市長が言われるとおり,後継者を育成するために優位な人材を地元に残すためには,一つの大きな手段だと,これは高く評価をしたいと思います。ですから,そういう意味で,様々な政策を重ね合わせながら,一人でも優秀な人材が地元に残って,地元の家業を継いだり,農業もそうです。この奨学資金は,学校を卒業して帰ってきて農業の後継者になっても,返還をしなくてもいいんだという制度だということも確認をしておりますので,漁業者にも利用できると。非常に充実した制度だと評価しておきたいと思います。次に4番目,スポーツキャンプの誘致ということで,今までサッカーがずっと来ていました。ラグビーも来ていました。私もいろいろな先進地に行けば,キャンプの誘致というのは,ある意味では人間関係があるところが誘致しやすいと。市長は,ラグビーの経験者でもあって,全国でも有数のラグビーチームともコンタクトがあるようですので,いいんですけれども,スポーツキャンプというと一番大きいのは野球だと思うんですよね。野球,サッカー,ラグビー,いろいろほかにもあります。そうすると,施設整備ということが重要になる。あとホテル,温泉の宿泊施設,これが割と,霧島市はキャパがあると。飛行機の便も非常に有利な地,日本の中では割と温暖な地,そういう条件はあるわけですけれど,施設整備が,サッカー場は芝のいいものがありますけれども,あとについては,施設整備が今の状況ではとてもじゃないけれど,キャンプの誘致というところまではいかないと思うんですが,キャンプの誘致ということになれば,施設整備ということも出てくると思うんですが,その辺のところはいかがですか。 ○市長(中重真一君)  そういったプロスポーツ,一流のアスリートのキャンプを誘致できるということは,やはりそれなりの施設が整っているからこそできることでありまして,逆を言えば,そういった誘致ができるような施設環境を整えていけば,その他いろんな大会等もキャンプだけに限らず,また本市におきましては国体等も控えておりますので,そういったところを総合的に考えていかなければいけないというふうに考えております。 ○21番(植山利博君)  最後に,スケール感のある遊休地などの新構想開発,非常に漠然として,イメージが私には湧かないのですけれど,幾らか具体的な思いがあれば,教えていただけませんか。 ○市長(中重真一君)  よく県内の方とお話していても,議員の方もあると思うんですが,霧島市というのは,まだ開発の余地が残っている地域だよねというお話が出てくると思います。私自信もそういった思いがございます。ですので,そういったところを今後開発していくということが,先ほどの御質問とも被りますが必要なことであるというふうには考えておりますが,具体的にどこというところは,投機的な売買とか,いろいろな問題もございますし,また排水対策,道路対策,そういった問題もございますので,やはり霧島市が今後発展していくためには,そういった大規模な開発等も検討していく必要があるというふうに思っております。 ○21番(植山利博君)  最後に,霧島市がこれまで発展してきたことは,私は,一つには溝辺に空港ができたことが大きな起爆剤になっていると思います。今後も霧島市が発展していくためには,鹿児島空港をいかに生かしきるかということが非常に重要なことであろうと思いますので,その辺のところもしっかり視野に入れていただいて,ますますの霧島市の発展に,先頭を切って引っ張っていただければというふうに思っておりますので,ぜひ,新市長の奮闘を期待をして,私の一般質問を終わりたいと思います。 ○議長(中村正人君)  以上で,植山利博議員の一般質問を終わります。次に,25番,前川原正人議員から4件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○25番(前川原正人君)  私は,日本共産党市議団の一人として質問いたします。市当局の明快な答弁を期待いたします。中重市長は,8日に,これまでの市政の良いところは着実に引き継ぎ,市民との対話,議会との対話を基本に,新たな霧島市の創造に全力を注いでいくことを明らかにされ,四つの基本方針と公約六か条を示されました。市民との対話,議会との対話を基本に大多数の声なき声に耳を傾け,市政に適正に反映させていくことを市政方針と致しておりました。質問の1番目に,子育て支援についてであります。子供の貧困は,社会問題化しています。子供の貧困率は,平均的な所得の半分に満たない家庭で暮らす18歳未満の割合をいいますが,今年6月に厚生労働省が発表した2016年国民生活基礎調査で,子供の貧困率は,2015年時点で13.9%,7人に一人との報告があります。3年おきに調査し,過去最悪だった前回から2.4ポイント下がり,改善は12年ぶりとのことであります。厚生労働省は,雇用状況が良くなり,子育て世帯の所得の増加が主な要因と分析していますが,貧困率は,先進国の中では依然として高めの水準であり,特にシングルマザーなどひとり親を取り巻く状況は厳しく,引き続き,対策が求められる問題であります。この背景には,国による労働者派遣法などの施行により,低賃金と長時間労働などにより収入が上がらない政策が長期間にわたっており,この解決には,正社員が当たり前の働き方改革こそ求められているのであります。そこで伺いますが,子育て真最中の世帯への支援について,新市長としてどう取り組んでいかれるのでしょうか。子供の貧困の解消には,保護者の負担軽減が避けて通れませんが,子供の医療費は高校卒業まで病院窓口無料化とし,保護者の負担軽減が求められますが,いかがでしょうか。小学校の給食費は,無料にするなど施策が求められますが答弁を求めます。二つ目の質問に,介護保険料の負担軽減についてであります。先の9月補正予算の時点では,約6億6,000万円の基金という状況でございました。本年4月から要支援1・2を総合事業に移行し,8月には住民税非課税世帯を除く70歳以上の外来の医療費の限度額を年収370万円以下で,4万4,000円が5万7,600円と,大幅な負担増となりました。年金は下がり続ける中で,負担強化が進められ,暮らしは厳しくなっているのが高齢者の現状でございます。このような中,次期介護保険計画で,この基金の一部を活用した介護保険料の負担軽減のための施策が必要と考えますが,答弁を求めるものであります。3番目の質問に,地域活性化対策についてであります。1市6町が合併し霧島市となってから,12年が経過いたしました。合併後,周辺地域では,少子高齢化に拍車が掛かっている状況であります。中山間地域の活性化策についてどう取り組んでいくのでしょうか。旧福山町では,地域活性化と地域の再生として「福山町にも温泉の恩恵を」との声が上がっています。その方策として,旧田中家別邸や社会福祉協議会の浴槽を活用して温泉を搬入することで,地域の活性化策や高齢者の福祉政策として取り組むことが必要と考えますが,答弁を求めるものであります。最後の質問に,臨時職員の処遇改善についてであります。この問題は,先の議会でも質問し,これまで臨時職員の雇用を5年間としていたものを,新たな労働契約法によって長期契約することが義務付けられた経過があります。その上で,霧島市の臨時職員の契約年数については,一定の改善が図られたと思います。そこで伺いますが,臨時職員の処遇改善は,官製ワーキングプアを防止する上でも重要課題と考えますが,これ以上の改善の必要性はないのか。また,臨時職員の方たちは,雇用契約によって労働時間や賃金など明確にされた上で雇用されていると考えますが,雇用契約どおりの体系となっているのかお示しください。さらに,正職員,臨時職員であろうとも,庁内でのパワーハラスメントなどを防止するための対策をどう取り組んでいるのか,答弁を求めるものであります。以上,4項目について質問を致しました。明快な答弁を期待して,私の壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  前川原議員から4問につきまして御質問がありました。1問目の1点目については私が,1問目の3点目については教育委員会が,その他については関係部長がそれぞれ答弁いたします。1問目の子育て支援策についての1点目にお答えします。鹿児島県は,県内の子供の生活状況や家庭の経済状況を把握し,子育て支援に生かすことを目的に,「かごしま子ども調査」を実施したところであり,この調査結果を踏まえ,今後検討すべき施策の方向性として「低所得世帯が利用できる学習機会の確保」「低所得世帯のひとり親等に対する就労機会の確保」「低所得世帯の医療機関の受診機会の確保及び低所得世帯の自立を促す機会の確保」の3点をあげております。このような中,本市と致しましては,一つ目に,貧困の連鎖の防止のため,生活保護受給世帯に対して実施している学習支援事業のさらなる充実を図ること,二つ目に,ひとり親世帯に対する就労支援に努めるとともに正規雇用に直結する資格取得に向けた支援事業等を推進すること,三つ目に,県が来年10月から非課税の未就学世帯に係る子ども医療の現物給付を実施する予定であることから,この対象者を小・中学生にまで拡充するよう,引き続き,市長会等を通じて県に要望することに取り組んでまいりたいと考えております。さらに,現在,一定の条件を満たせば奨学資金の返還を免除できる「霧島ふるさと愛」若者応援事業の周知に努め,学生等への経済的支援を推進しているところであります。また,本定例会におきましても,来年4月に中学校に入学する予定である児童のうち就学困難な者に対し,学用品費等の援助を行うため,当該費用に相当する額を入学前に入学準備金として支給する中学校要保護及び準要保護生徒就学援助事業に係る補正予算を提案しているところであります。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  次に,2点目にお答えします。市長の答弁にもありましたとおり,子ども医療費助成については,鹿児島県が,住民税非課税世帯の未就学児童を対象に,医療機関等での窓口負担を無償化する制度を平成30年10月から導入することとしており,本市におきましても,同時期からの導入に向けて,準備を進めているところであります。なお,本市における子ども医療費助成制度につきましては,住民税非課税世帯の中学生までの児童生徒に対して医療費の全額を助成しており,子供の貧困対策にも配慮した制度設計としております。御質問の高校修了時までの医療費の助成につきましては,市単独で費用を負担しなければならないことから,現時点では,助成対象の年齢を引き上げることは考えておりません。 ○教育長(髙田肥文君)  次に,3点目にお答えします。学校給食費につきましては,学校給食法第11条により,学校給食の施設や設備,運営に要する経費以外は保護者の負担とする旨の規定が定められていることから,現在のところ,経済的に困窮している児童生徒の保護者に対し,就学支援費としてその一部を補助しているところでございます。このような中,小学校における全ての児童の給食費を完全無料化することにつきましては,現時点では困難であるものと考えており,その理由と致しましては,教育委員会が,現在,補助を行っている世帯を除いた形で試算を行ったところ,市費による負担が年間約3億円増加するものであること,学校給食は児童生徒の心身の健全な発達にとって大きな教育的意義を有するものであり,給食費の納付を通して保護者の方々にも食育への意義を共有していただく必要があることなどでございます。なお,教育委員会と致しましては,広い意味での子育て支援策として,中学生や保護者等を対象に,地元企業の魅力を知るとともに,将来,地元に就職・定住していただくことを目的とした「中学生の挑戦!『霧島しごと維新』」などを実施し,また,本定例会において制度の一部改正を御提案いたしておりますように,奨学資金制度の充実にも取り組んでいるところでございます。したがいまして,子育て支援に係る施策につきましては,給食費の無料化に限らずに,あらゆる角度や観点から総合的に取り組む必要があるものと考えております。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  2問目の介護保険料の負担軽減策についてお答えします。第一号被保険者の介護保険料につきましては,介護保険法の定めにより,介護保険事業計画の期間内における介護保険サービス等の提供額等を見込み,その見込み額に対して必要な介護保険料の額を算出した上で,各所得段階に応じ保険料金額を設定しているところでございます。このような中,現在,本市におきましては,平成30年度から平成32年度までを計画期間とする第7期介護保険事業計画の策定作業を進めており,新たな保険料金額の設定につきましても,当該計画を策定する中で検討しているところでございます。本市では,これまでの計画策定におきましても,有利な国,県の財源や介護給付費準備基金を活用し,中長期的な視点に立って,保険料の上昇カーブを緩やかにすることに努めてきたほか,低所得者の保険料の負担軽減のため,所得段階の階層を増やし,きめ細かく設定するなど,様々な対策を講じてきたところでございます。このようなことから,今回の計画策定におきましても,国が指針として示している,「収入のみに着目した一律の減免をしない」「全額免除は行わない」「保険料減免に対する一般財源の繰入を行わない」の三項目を遵守し,中長期的視点に立って社会経済情勢を見極めながら,国県の財源や介護給付費準備基金を活用して,適切に保険料を設定することとしております。 ○企画部長(満留 寛君)  3問目の地域活性化対策についての1点目にお答えします。少子高齢化の進展による人口減少問題は,本市のみならず全国共通の重要な課題であります。本市では,これまで中山間地域住民の皆様の安心・安全な暮らしを確保するため,道路や公園,観光施設,物産館の整備により交流人口の拡大を図るとともに,子育て支援センターや放課後児童クラブ運営による子育てしやすい環境づくり,「ふるさと再生集落」への集落支援員の設置やマンパワー支援事業によるボランティア団体の派遣など,様々な施策に取り組んでまいりました。特に,本市の均衡ある発展を図り,活力に満ちた地域づくりを推進することを目的に,移住定住促進に取り組んできたところであり,移住相談窓口を経て中山間地域へ移住された方は,1,375人にのぼります。また,移住定住施策や子育て支援などの充実による出生率の向上に加え,若者の定住化策等の推進による人口増加対策を講じることにより,2060年に目標人口13万人を実現しようとする,「霧島市ふるさと創生総合戦略」を策定しており,この「総合戦略」に基づき,全国各地に霧島市の魅力をPRすることや移住を検討されている方へのきめ細かな支援,移住体験研修事業や空き家バンクの実施などの取組を通じて,幅広い世代の中山間地域への移住定住を図っているところであります。今後,更に交流人口,移住者人口の拡大を図るために,中山間地域における移住者の受入体制づくりや地域との橋渡し役となる移住ナビゲーターの育成など,地域と協働しながら,中山間地域の活性化に努めてまいりたいと考えております。
    保健福祉部長(越口哲也君)  次に,2点目にお答えします。牧之原老人憩いの家は,昭和49年に建築された鉄筋コンクリート平屋建の建物であり,現在は,霧島市社会福祉協議会福山支所の事務所やふれあいバスの待合所,高齢者サロンの会場などとして利用されています。一方,旧田中家別邸は,福山出身で関西の財界で活躍された田中省三氏が故郷に別邸として建築され,その後,旧福山町が取得した建物であり,福山老人憩いの家として利用しておりましたが,建物の構造上の問題や,平成18年に県の指定有形文化財に指定されたことなどから,現在は,普通財産として一般公開しております。このような中,それぞれの施設にある浴室を活用し,温泉を搬入して温浴施設を開設することにつきましては,まず,牧之原老人憩いの家には浴室が一つしかないことから,男性と女性が同時に利用できず,これを解消するためには,浴場を新設するなどの大規模な改修が必要になります。また,旧田中家別邸につきましても,温泉の搬入方法の検討やこれに伴う各種対策工事等が必要になるものと想定されます。さらに,両施設ともに搬入された温泉の温度を維持するための設備やレジオネラ菌対策を含めた衛生管理設備の整備などを必要とすることから,温泉の運搬等に要する費用の他にも,多額の設備投資や維持管理費用を要することが予想されるものであり,費用対効果の面から致しましても,温泉を搬入し,温浴施設を開設することは極めて困難であるものと考えております。 ○総務部長(塩川 剛君)  4問目の臨時職員の処遇改善についての1点目にお答えします。本市の臨時職員の処遇改善については,地方公務員法における臨時・非常勤職員の適正な任用・勤務条件の確保に向けた平成21年,平成26年の総務省通知に基づき,これまで近隣自治体の動向や本県の最低賃金水準等も踏まえ,平成22年度からは期末手当に相当する期末加給賃金の支給を行い,平成26年度からは特別臨時職員に対する通勤手当相当の加給賃金の支給措置を実施してまいりました。さらに,平成22年度及び平成27年度から平成29年度にかけて賃金単価の増額改定を鹿児島労働局から本県の最低賃金の改定が公表される都度に,雇用形態や職種を問わず,処遇改善と併せた形で,最低賃金額及び当該年における人事院勧告等を総合的に勘案した上で,賃金水準を定めているところでございます。また,個別の職種に関しては,人材の希少性や高度な専門資格を要するなど,雇用確保の困難性や市の施策の遂行上,雇用の重要性が高いなどの個別の事情があると認められる場合には,近隣自治体の水準等を踏まえながら,雇用環境に応じた適切な賃金水準への検討・見直しを実施しているところでございます。現在,政府が進めている働き方改革の同一労働同一賃金ガイドライン案においては,いわゆる正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差の解消を目指しております。このような現状の中,臨時・非常勤職員が,地方行政の重要な担い手となっており,適正な任用・勤務条件を確保することを目的に,本年5月に地方公務員法及び地方自治法の一部が改正され,平成32年4月1日から施行されることとなりました。改正の主な内容は,一般職の会計年度任用職員制度を創設し,任用,服務規律等の整備を図るとともに,特別職非常勤職員及び臨時的任用職員の任用要件の厳格化を行い,本制度への必要な移行を図るものです。併せて,期末手当の支給を可能にするものであり,各地方公共団体によって任用・勤務条件等に関する取扱いが異なっていたものが,今般の改正によって統一的な取扱いとなり,臨時・非常勤職員の処遇改善に繋がるものとなっております。本市においても,国から示された会計年度任用職員制度の導入等に向けた事務処理マニュアルに基づき,現在,臨時・非常勤職員の実態調査に着手しており,制度開始に向けて計画的に取り組んでおるところでございます。次に,2点目にお答えします。代休とは,祝日法による休日又は年末年始の休日に勤務した場合に代休日を指定できるものとなっており,代休を取得した場合には,休日給は支給されません。なお,臨時職員において,代休が発生する職場は,土日祝日に開庁している職場に限られておりますが,休日の代休制度の趣旨である総労働時間の短縮,職員の健康及び福祉への配慮などの観点から臨時職員雇用通知書には,休日に勤務した場合は,代休とする旨の記載をし,全て代休を取得できるよう,代休日を指定しております。次に,3点目にお答えします。本市においては,ハラスメントを防止・排除するため,今年度,霧島市ハラスメントの防止等に関する規則を改正し,セクシュアル・ハラスメントにパワー・ハラスメントとその他のハラスメントを追加することで,ハラスメントを3種に大別し,外部専門機関と連携しながら,組織的に各種ハラスメントへ対応する体制を整え,職員及び臨時職員に周知を図ったところであります。また,今年度におきましては,全ての管理監督者を対象に職場環境の改善を目的とした研修を開催し,年休を取得しやすい職場環境づくりやハラスメント窓口の周知等を行ったほか,庁舎内や保育園などの55の職場に相談窓口の連絡先カードを設置するとともに,臨時職員への半期ごとの雇用通知の際に相談窓口の啓発チラシを本人に手渡しております。さらに,毎週水曜日のノー残業デーにはグループウェアに具体的事例等を明示したハラスメントの記事を掲載するなど,定期的な啓発に努めております。なお,ハラスメントの実態を掌握する対策として,職員及び臨時職員を対象とした外部専門機関による年一回のストレスチェックにおいて,ハラスメントの調査項目を設定しており,当該ストレスチェックを通じて早期の掌握に努めているところであります。 ○24番(前川原正人君)  それぞれ答弁を頂きました。1問目から順に2問目以降の質問をさせていただきたいと思います。まず,子育て支援の問題についてでございますが,大枠,市長の方策,方向性というのは明らかになったと思います。お聴きをしたいのは,県下43自治体で,現在,子ども医療費を18歳までとしている,現物支給ではないですので,そこは踏まえているわけですが,何市あるというふうに認識をされていますか。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  県内におきましては,出水市,薩摩川内市,曽於市,志布志市,西之表市の5市と把握をしているところでございます。 ○25番(前川原正人君)  今ありましたとおり,五つの市が,これは現物支給ではないんですが,それなりの18歳までという枠を大きくしているという点では,やっていると今あったと思うんですが,市長にお聴きしたいと思います。県下第二の市で,まだ中学卒業までなんですね。ですから本来であれば,18歳までという政策も,今後必要になってくると思うんですが,その認識について,どうお考えなのかお聴きをしておきたいと思います。 ○市長(中重真一君)  他の自治体が行っている補助事業を,県内第二の都市だからと言いましても,全てそれに競っていましても,それが子育て支援に全てつながるかといったところもございます。より大事な問題等もあると思いますので,そういったところも含めて,子供また保護者に喜んでいただける子育て政策を,今後検討していきたいというふうに考えております。 ○25番(前川原正人君)  競ってというか,どこかがやっているから,うちもやりましょうではないと思うんです,確かに。それだけではないです。しかし,市長の公約の中でも子育て日本一を掲げているわけですよ。だから,これはある意味では特異なケースですが,子育て支援がいいから霧島市から曽於市に引っ越しましょうという人が,本当に一部ではございますが,そういう人たちだっていらっしゃるわけです。ですから,そういう点で見たときに,市長の公約から見ても18歳まで枠を広げていくということは,一つの検討課題ではないのかなと思うんですが,どうなんですか。 ○市長(中重真一君)  やはり18歳までの支援となりますと,一般財源が主になってくるところでございまして,補助事業を使って,より効果的な施策というものも考えられるわけでございますので,今後,総合的に検討していきたいというふうに考えております。 ○25番(前川原正人君)  それが一番いい答弁だろうと思いますが,総合的に考えていいただきたいと思います。例えば,市の基金が各種あるわけですけれども,先ほど宮内議員のほうからありましたとおり,財政調整基金,減債基金,特定建設事業基金,これは約165億円,全部使えと言っているわけじゃないですよ。ほかにも青少年育成基金2,500万円。そしてまちづくり基金,将来にわたって活力あるまちづくりを目的とする基金,ふるさときばいやんせ基金,これが3億6,400万円。この使途目的というのが,子育て支援の充実や教育振興に関わる目的の基金ということで,金がゼロであったらできないわけですが,少しずつでも負担軽減という点は,研究すべきではないのかなというふうに思います。では来月からやりましょうとなれば無理な話ですが,新年度になってから以降,今度は中重カラーというのを出せるわけですので,そういう点では子育て真最中の人たちが,大いに子育てのための施策をやっていただくことで,メリハリがあって,理想を言うのであれば,財布の中身がなくてお金を気にしないで,受給者証1枚で飛び込めるというのが一番理想なんですが,それは県と絡みもありますので,なかなか難しいという点はありますが,いずれにしても霧島市としての一つの特徴,売りというのが必要だと思いますが,いかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  宮内議員の質問の中にもありましたように,基金の問題もいろいろございますが,今年度で全て事業が終わりというのであれば,今年度で全部使い切ってという話もあるかもしれませんが,行政も今後ずっと継続していく問題でございまして,基金がたくさんあることが悪いことではございませんので,今後,柔軟にそれを活用できるといった意味では,本当に大変有り難い基金だなというふうには考えております。子育て支援につきましても,そういった意味も含めて,議員が御指摘していましたように,私もまだ就任一月ならないところでございますので,これから来年度の予算編成,そしてまた次年度以降に向けて,いろいろとそういった意味での市民の皆様,子育て中の保護者の皆様の御意見を酌んだ子育て施策が組めるように検討していきたいと考えております。 ○25番(前川原正人君)  もう一つは学校給食の無料化に関する問題でございますが,これは教育長もおっしゃるとおり,なかなか法律の壁があったりして難しさはあると思うんですが,鹿児島県の中で小さい町でさえも給食費無料をやっている所があるわけです。そういうところを把握はされていらっしゃいますか。 ○教育部長(花堂 誠君)  現在,鹿児島県内で小中学校の給食無償化を行っている所につきましては,全児童,全生徒いわゆる小中学校,全額補助が南さつま市が本年4月から,長島町,南種子町が本年4月から,宇検村が平成28年4月からの4市町村でございます。 ○25番(前川原正人君)  今ありましたとおり4市町村ですね。ここは,児童数,生徒数が少ないということも一つは手伝ってやりやすさもあるわけですけれども,隣の曽於市,ここでは今度の4月から給食費の三分の一を助成しているんです。全額無償ではないですが,そういうことも今後の課題ではないかと。一つは子供の貧困という点でいけば,子供の貧困と言うけれど,現実はやはり親への負担軽減なんですね。給食費を払わないから,あなたは給食費を払わない家庭なので,給食は食べさせませんよということは言えないわけです。それは大人の責任として,どの子にも共通した教育で食べるための食育という点で,そういう位置付けがされて,しっかりとした手立てがされているわけです。ですから,市長にお聴きをしますが,先ほどと同じような答弁にならざるを得ないと思いますけれども,このことも含めて,例えば補助金を少しでも子どもの貧困対策として,教育委員会は予算を持っていませんので,執行権者である市長が,その予算措置をやるなりの方向性というのも十分検討すべきだというふうに思いますが,いかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  給食費の問題につきましては,議員から御指摘があったように,児童数,生徒数が少ない所が中心に無料化等も進んでいるようでございます。この給食費につきましては,無料化を進めるのか,また今回,議員の皆様の中にもPTA等で役員をされた方々も,今回新たに議員になられておりますが,そういう無料化だけではなく,未納の方々に対する対策をどうするのかといったような問題もございまして,そういったものを解決していくのもまた子育て支援の一つだというふうに考えております。未納金の額ということに関しまして,私もPTA会長時代にびっくりしたことを覚えておりますので,そういったことも含めて検討していく必要があるというふうに考えております。 ○25番(前川原正人君)  無料化も確かに大切だと思います。少しでも負担を軽減すると。その前に公契約制度[72ページに訂正発言あり]をちゃんと整備をするということが大前提になるんですが,このことも含めまして,今後の検討ということで,なんとかそういう方向性というものを見出す必要があるんじゃないかと思いますが,いかがでしょうか。 ○教育部長(花堂 誠君)  議員のただいまの御質問に確認なんですけれども,公会計制度でよろしいですか。[「公会計制度です。すみません」と言う声あり]給食費につきましては,現在,霧島市においてはいわゆる市の会計ではなくて,私会計になっております。したがいまして,今御指摘があったように,給食費を例えば無料化するためには公会計化にしないとできません。そして滞納につきましても,市長からもありましたが,1割程度滞納があると。[80ページに訂正発言あり]それは全国的な問題でもございまして,あわせて中学校の先生方,小学校の先生方が徴収に何らかの形で加わっていらっしゃる。そういう負担軽減の問題もございますので,前回の一般質問でしたか,答弁いたしましたとおり,学校の先生方の負担軽減等につきましては,相談業務の改善とか,そういうことも合わせて総体的に実施していきたいと思いますし,その中で公会計制度についても研究していかなければならないと思っております。 ○25番(前川原正人君)  一つ漏らしておりました。先ほどの18歳まで,高校を卒業するまでは医療費無料にということで質問をさせていただいているわけですが,現実的には高校生になりますと,スポーツ保険を使うんですね。小さいときはすぐにかけ込めるという形がいいわけですけれども,高校生になりますと,ほとんどがスポーツ保険が適用ということで,そういう事例,例えばどれぐらいの金が掛かるではなくて,現実のシミュレーションで見た場合に,小さいときは確かに医療費は掛かると思うんです。中学校に入るか入らないかくらいはですね。あとはスポーツ保険が適用になるというのが,大体のそういう流れというのがあると思うんですが,その辺についての把握はされていらっしゃらないでしょうか。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  市内の高校の共済給付金の状況でございますけれども,市立の国分中央高校しか把握はしておりませんけれども,昨年度は生徒数822名に対し適用件数が69件,給付額が約215万円となっております。 ○25番(前川原正人君)  市長,今あったように,これはあくまでも国分中央高校を一つの例として,支出をした例だと思うのですが,生徒数822名中69件と。ほとんどと言っていいほど,そんなに大きい医療費ではないんですね。ですから,そういうことを考えると,現実を見たら実際に過去のデータとか様々なシミュレーションをやって,それなりの計算をして幾らぐらいであろうということは想定していかなければならないでしょうけれども,それから見ていくと本当に微々たるものだと思うんですね。スポーツ保険を使っているわけですから。実際は子ども医療費の無料の18歳というのは,現実的にはそんなに金は掛からないということになると思うんです。こういうことも検討材料として,今後の方向性を示すべきだと思いますが,いかがでしょうか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  学校の共済給付金のお話がございました。これは,基本的に学校内で起きた部分に対しての給付でございます。実際の病気と言いますと,風邪とか胃腸炎とか様々な要因でございますので,この件数,金額と実際に掛かるであろう医療費を想定するのは,ちょっと無理があるのかなという感じも致します。私どももあくまでも想定的な数字として捉えているものと致しましては,大体,中学校なみの所得の制限にかけたときに,3,600万円くらいは一般財源として必要ではなかろうかというふうに試算をしているところでございます。 ○25番(前川原正人君)  次にいきたいと思います。介護保険料の負担軽減についてお聴きをしておきたいと思います。1問目で申したのですが,年金は年々下がる方向なんです。でも,介護保険料だけではないですが,負担だけは年々増えていくという現象が起きております。2016年度の決算を見てみますと,特別徴収いわゆる年金などから徴収される保険料が,収入済額で16億9,656万1,800円と。そして普通徴収が1億7,860万4,332円というような状況なんですが,これは9割以上が年金,いわゆる年金受給の金額が18万円以上であれば特別徴収ということで,有無を言わさず天引きをされるという仕組みになっております。そのお金が16億9,656万1,800円ということで,やはり調定額から見ましても100%を超えているわけですね。ですから,そういう人たちの負担軽減ももちろんですが,年金額を少しでも目減りを少なくするという点でも,介護保険料の引下げというのは,次期の計画の中で本当に十分な検討をして,引き下げる方向で考えていく必要があるのではないかと思いますが,いかがでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  介護保険制度は社会保険の制度でございます。社会保険の制度でございますので,当然ながら掛け金を払った方がサービスを受給できるという関係がございます。また一方で,介護保険制度におきましては,保険料として22%,給付費に対して22%を保険料として,原則ですけれども徴収することになっております。霧島市の実態を申し上げますと,実は22%の徴収はできておりません。国からの調整交付金というものが,通常,標準的には5%されておりますが,それを8%から9%,年度によって違いますが,計算上頂いていることで保険料が下がっている状況でございます。そういう中で基金もございますので,これまでも当然ながら介護給付費が右肩上がりで上がっていきますと,保険料はその給付費に対して22%ですから,当然ながら右肩上がりで上がってまいります。そういう中で,これまでも様々な方法で上昇カーブを抑えるというような努力をしてまいりましたので,今後もそのような努力を続けていきたいと考えているところでございます。 ○25番(前川原正人君)  介護保険のそもそも論は私も分かっているつもりです。社会保険です。料金を支払って,それに応じてお金が集められて,そして給付に対して幾ら払っていくと。それは割合は決まっていますよ。ちゃんと書いてあるんです。確かに努力はされていると思いますが,現実を見たときに年金カット法案が通って,物価が上がっても,賃金が上がっても,年金が下がる,物価が下がる場合でも,年金を下げるという仕組みができているわけです。これは国策なんですが,年金の目減りを防ぐためにも,一つの市のやり方で,防波堤の役割というものを果たせるのではないかと。先ほど部長おっしゃったように,厚生労働省が収入のみに着目した一律の減免をしないこと,全額免除を行わないこと,そして保険料軽減に対する一般財源の繰入れはしないこと,これは通知が出ているんですよ。私も存じ上げております。しかし,私が言っているのは,基金が約6億6,000万円あるんだったら,全部使えと言っているのではないですよ,その本当に一部を使って少しでも,この年金の目減りを防ぐという点で考えるならば,様々ないろいろなしがらみがあると思います。霧島市として,そういう人たちの軽減策というものに取り組むべきではないですかということをお聴きしているんです。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  基金につきましては,現在6億6,000万円程度ということでございます。試算でございますけれども,この基金を仮に1億円活用したときに,月額保険料がどれだけ下がるかという計算を致しますと,1か月で90円から100円です。そういうものの積上げの中で,どの程度活用できるのか,あるいはどの程度残しておかないといけないのか,当然,今度の策定の中で全て使い終わりますと,次のときには大幅な上昇を招くことになります。そういう意味で中長期的な視点を持って,給付費の見込みを出しながら,それと一方では,介護給付費が急激な上昇を招かないように介護給付の適正化とか,それから必要な人に必要なときに必要な給付ができるような適切な給付が行えるような努力というものもしながら給付費を見込み,合わせて介護保険料を適切に見込んでまいりたいというふうに考えております。 ○25番(前川原正人君)  今おっしゃったように1億円使えば90円から100円くらいは下がるであろうと。しかし,次の改定のときに大幅な値上げがあるだろうというふうに,それは安全運転をするためには,それくらいの石橋をたたいて渡るくらいの気持ちは,私は必要だと思います。ただ,現在を見てみると,要支援1・2は総合事業に移管したわけですよ。介護保険料は取られていても,現実に介護が本当に必要なときに介護を受けられないという事態も今発生しているんですね。実際,次は7次になりますが,6次になる寸前,5次の終わりのときに,その当時をデータで見てみますと,約3億3,000万円の基金があったわけです。そして6次に移りました。そして国策によって介護保険の使う幅がどんどん狭められてきて,その結果,約6億6,000万円の基金が貯まったわけです。ですから,これまでの流れの中で想定をすると,よっぽどなことがない限り,また3億円ぐらいは基金は貯まっていくということなるんです。だから,徴収しているんだったら,少しでも余力があるんだったら,財源があるからちゃんとできるんだということもあります。でも今は本当に大変なんです。私は,前の市長のときも言いましたけれど,上がるものばかり上がって,血圧まで上がると言われたんです。だから,本当にそういう福祉の後退をさせないために,市の施策として防波堤の役割を果たすときではではないのかということを問うているわけです。本当であったら,もう少し検討をして,何らかの方法で負担軽減策ということで検討できないんですか。 ○長寿・障害福祉課長(池田宏幸君)  先ほども申し上げましたけれども,平成28年度の決算で,仮に国が求めている制度上定められている22%の保険料を徴収した場合,21億4,600万円程度の保険料が必要ということになってまいります。平成28年度単年度でございますけれども,それに対しまして霧島市が徴収しました保険料は18億8,700万円でございます。この差額分はほとんど全てが,調整交付金で埋められているという状況でございまして,この調整交付金というのは,いわゆる所得階層が低い所に多く配分される。もっと分かりやすく簡単に言いますと,お年寄りがお金持ちであれば少ないけれども,お年寄りの収入の少ない地域にはたくさん配分されるという仕組みでございますので,そういう意味で,私どものところは今,調整交付金をたくさん頂いている状況でございます。この調整交付金が少し変わりますと保険料が不足するという事態も予測をされるわけでございます。そういうときにも,単年度単年度で調整交付金も算定いたしますので,それは計画時点で3年分計算をして,その額がきっちりもらえるというものでございませんので,そういうものも含めて,先ほどから申し上げておりますように適切に見込んでまいりたいと考えているところでございます。 ○25番(前川原正人君)  私が言っているのは無理難題を言っているわけではないんです。とにかく今の現状を見たときに,年金が下がりますよ。税金も年々上がっていきますよ。そして暮らしもどんどん苦しくなっていきますよ。そういう中で,有無を言わさず,これは制度で仕方がないわけですけれど,ここで市長に「どうなんだ。それ止めなさい」ということは言えないんですけれど,制度上の問題ですけれども,本当に高齢化が進んでいく中で,暮らしを守るという点に市長が立つかどうかが,今問われていると思うんです。制度上いろいろな制約はありますよ。それは分かっているつもりです。しかし,今本当に年金暮らしでやっている皆さん方の暮らしを守るという点では,私は何ら異議はないと思うんです。ですから,そういう方向で検討すべきではないですかということをお聴きしているんです。いかかがでしょうか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  答弁にもありますように,介護給付費準備基金を活用して適切に保険料を設定することとしておりますということでございまして,基金はやはり一定量は投入する形を想定はしているということでございます。ただ,今後の給付の部分をどの程度みるのか。やはり,介護で離職するようなことがないように,やはり一定のサービス量も確保しなければならないと。サービス量が増えていけば当然,基本的な保険料も上がると。その上がることを抑えるために6億6,000万円の基金を持たせていただいておりますので,これは適正に入れながら見ていきますよということでございます。それともう一点,低所得者についての配慮の部分でございますけれども,これは,今,第7期を策定中でございますけれど,第6期から一番階層の低い第1階層につきましての比率を0.5から0.45に下げまして,一定の低い所得の方々への配慮というものも行ってきております。この辺につきましては,最低これを継続していきたいということも考えておりますので,そういう配慮はしっかりとしていきたいということで御理解いただきたいと思います。 ○25番(前川原正人君)  とにかく負担軽減の策ということを研究検討していただきたいということは,申し述べておきたいと思います。次に入りますが,地域活性化の問題についてでございますが,市長の答弁でもありましたとおり,これは霧島市だけの問題ではなくて,どこも抱えている問題だと思います。なので,他の自治体もこれを競ってと言いますか,工夫をしながら,特徴を出しながら,そして何とか人口増加対策と活性化対策というものを図っていると思うんです。そういう点で質問をさせていただくことになるわけですけれども,先ほどの温泉の問題でございますが,写真を出していただきたいと思います。見られたと思いますが,旧田中家別邸の男女,ちょっと狭いです。これは,たまたま左右対称に並べたわけですけれども,男女別に旧福山町の当時の老人憩の家で浴室施設に使われた時期がございました。現実的には利用者が少ないということで止められたということも確かにあるわけですけれども,私が言っているのは,新たに温泉を掘削して温泉をということを言っているわけではないわけです。これを利用した活性化策の一つとして,温泉を運んでということを言っているわけです。もう一枚のこれがレジオネラ菌の検査済証です。平成15年に撮ったと思います。その右の写真は,これは社会福祉協議会で,これも若干狭いです。これは,社会福祉協議会の中で高齢者の皆さんが入浴を楽しみたいという人たちに対する施策としてあったわけですけれども,もう一枚のほうが,これは旧輝北町です。旧輝北町にある温泉施設の温泉効能が書いてあるものです。もう1枚が,これは10t入りの一年,365日運ばれている温泉のタンクです。これが温泉をどこから運んでいるかというと,隼人町の妙見温泉から運んでいるわけです。一年,365日休むことなく,タンク車を使ってやられているわけです。これの経費的な話を聴くと,これは前市長にも質問した経過があるんですが,年間1,300万円です。利用者が年間約2万人使っているという状況で,輝北町では,今鹿屋市になりましたけれど,ここでは温泉が利活用されているわけです。こういう言い方をすると失礼なんですが,国道504号を牧之原を通って運ばれていくわけですよ。一方では,霧島市は温泉のまち霧島市と言いながら,福山の牧之原の人たちは,それをただ見るだけと。隣のまちには隼人の妙見温泉からちゃんと運ばれて,その恩恵を受けているという今の現状があるわけです。ですから,活性化策という点では様々あると思いますが,これも一つの御提案として,前の市長は勉強をしてみたいという答弁されたわけです。現実,70歳以上になりますと,年間4,000円分の温泉保養券を支給されるわけです。車に乗れるうちはまだいいですが,乗れなくなった人たちは高いタクシー代を使って,高い交通費を使って温泉に行くかといえば行かないわけです。ですから,そういう点で総合的に判断をした場合に,輝北町にも運んでいるのだったら,市民の皆さんの意見という点では,例えばトレーラーで運んだら経費も半分になるじゃないかと,そういう御意見も頂いていることも事実です。ですから,そういう点では様々な活用策があると思いますが,福山町食の交流館を廃止するということも議案として出ておりますけれども,ここの地域に何かそういうものを活性化策として検討するという,そういうことだって膨らませればできると思うのですが,これについて,どのようにお考えなのかお聴きをしておきたいと思います。 ○市長(中重真一君)  福山地域,牧之原地域,活性化対策を考えていかなければいけないというふうには考えております。それが,この温泉なのか,もっとほかに活性化につながる施策がないのか,これから考えていきたいというふうに思います。これまで,この施設に関しましては,浴場として使われてきた経緯がございますが,利用者がいなくなって使われなくなったというような施設でもございます。また,今は特に掛け流し温泉が言われる中で,この少し狭めの浴槽で循環の中で,どれだけ御利用があるのかなと。特にこういった寒い時期,なるべくお風呂から上がってすぐ暖かい所に行きたいという中で,そういったところの整備まで考えますと,もっとほかにやり方等があるのではないかといった部分もございます。地域の活性化策,総合的に考えていきたいと思います。 ○25番(前川原正人君)  次に入りたいと思います。臨時の職員についてですが,時間の関係で次に入りますが,現在,先ほどの答弁の中でもおっしゃったように,人事院勧告であったりとか各種の法律の改正であったりとかで,それなりの対応をされてきているというふうに思いますけれども,臨時職員の雇用契約書,超過勤務手当等については,どういう規定になっていますか。 ○総務課長(橋口洋平君)  超過勤務手当につきましては,その超過勤務をした分だけ割増賃金を支払うということになっております。 ○25番(前川原正人君)  雇用通知書を見てみますと,時間外休日深夜勤務に対する割増率は,市一般職員に準ずるとなっているわけです。ところが,話をお聞きすると,一般論ですけれども代休で処理がしてあったと。それが過去数年間してあったと。そういう事実はなかったですか。 ○総務課長(橋口洋平君)  週休日であるとか,それから平日の17時以降の勤務につきましては,平日でありましたら100分の125,休みであったら135というような形で時間外手当を支給します。それと週休日に出た場合も休みでありますので,休みのときには135ですけれども,国民の祝日それから年末年始の休みというのは,これは代休ということで,代休日を指定するようにしておりますので,これにつきましては代休日を指定した場合には,先ほど答弁にもありましたように,指定した代休日に休んでいただいて,それについて時間外手当という概念はないというところでございます。 ○25番(前川原正人君)  私が問題にしているのは,この雇用通知書のとおりに支払うというのは当たり前なんですよ。ところが,資料を見ますと,平成25年まで遡るんです。休日出勤手当,未払いです。代休処理です。平成26年度も未払いで代休処理です。そして,時間外の労働についても代休処理がしてあるんです。そして,最近になって,平成28年度からは25%ないし35%,いわゆる超過勤務手当と休日出勤手当の分については支給がされたと。だから,この雇用通知書と実際の過去の労働条件というのは,乖離があったんじゃないですかということを問うているわけです。いかがでしたか。 ○総務課長(橋口洋平君)  まずは祝日の代休というものが,祝日というものが勤務を割り振られているけれども,出勤しなくてもいい日と定められております。それにつきましては,平成6年から代休というものが指定できるようになっておりまして,祝日に出た分を8週以内に代休を指定して,その日に休んでいただいて,割増賃金というのは発生しないことになります。土日に出てきた分とか17時以降の分につきましては,その超過した分だけ割増賃金を払うということで運用しているところでございます。 ○25番(前川原正人君)  現実はそうなっていないんですよ。これは,どことは言いませんが,実際にそういうふうにするんだったら,労働契約法上,雇用者側と被雇用者側で協議をしなければいけないわけですよ。こういう処理をしますがいかがでしょうかということが,本来の姿なんです。それが,いつの間にかそういうこともなくて,代休処理がしてあったという,こういう部分については改善すべきではないですかというふうにお聴きをしているんです。 ○総務課長(橋口洋平君)  雇用をするとき,あるいはその前に,おっしゃるようにはっきりとその辺を明確にしていくべきであったと思うんですけれども,霧島市の運用としましては,まずその代休制度というものをなぜ設けたかという目的を申しますと,総時間勤務の縮減であったり,休日数の確保,それから職員の健康の保持増進,そういった形で休日に出てきた場合は,休日を与えるという原則で,そうやってシフトを組んでいるところがでございますので,最初に言葉足らずのところが,もしかしたらあるかもしれませんけれども,そういった代休制度の趣旨をこれからも伝えていきたいと思っております。 ○25番(前川原正人君)  事実になっている未払いの部分については,ちゃんと支払うべきではないですか。 ○総務課長(橋口洋平君)  そこの未払いになっている部分というのが,どういったところかということをこちらで調べまして,その所属とも話をしまして,適正に対処していきたいと考えております。 ○25番(前川原正人君)  もう一点はハラスメントの件についてですが,定義はどうなっていますか。 ○総務課長(橋口洋平君)  厚生労働省の示したパワーハラスメントの概念といいますと,職場のパワーハラスメントとは,同じ職場で働く者に対して,職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に,業務の適正な範囲を超えて,精神的,身体的苦痛を与える,又は職場環境を悪化させる行為をいうというふうに定義付けされております。 ○25番(前川原正人君)  問題はやったほうでなくて,やられたほうが判断する,そういう性格のものですよね。 ○総務課長(橋口洋平君)  そのとおりだと思います。 ○25番(前川原正人君)  だとするならば,先ほど総務部長がおっしゃったように年1回の調査ではなく,やはり三,四か月に1回のそういう意識調査というのは必要ではないですか。 ○総務課長(橋口洋平君)  先ほど答弁しました意識調査につきましては,ストレスチェックの時期に職員,臨時職員問わずしているところでございます。それからパワーハラスメントを自分が受けたよというふうな認識があったときには,こういうところに連絡していただければ,相談に乗っていただけますよというチラシを全ての臨時職員,もちろん職員もですけれど配っておりますので,直接,例えば人事サイドに言いにくいことがありましたら,その外部に相談してくださいというような啓発については行っているところでございます。 ○25番(前川原正人君)  最後になると思いますが,霧島市ハラスメントの防止等に関する規則の第9条の中で,任命権者は,その当該職員が職場において不利益を受けることがないようにしなければならないと。逆に言うと,これは例えば言ったがために,また何か仕返しを受けるということがあってはならないと思うんです。ですからここは工夫をして,例えば個別に本当に秘密を守るという観点に立ってやるべきだということが必要だと思いますが,そのことについて答弁を求めまして私の質問を終わりたいと思います。 ○総務部長(塩川 剛君)  ハラスメントの関係でございます。先ほど答弁でありましたとおり,そのチェックについては,ストレスチェック時点においてということで申し上げたわけですけれども,かといって,年中,窓口を閉めているわけでもございません。総務課としては,そういったような事案があれば,いつでも対応する,そういうつもりで対応いたしておりますので,今後もその姿勢は変えていかずに,また守秘義務といった点にも十分配慮しながら,対応してまいりたいと思います。 ○教育部長(花堂 誠君)  前川原議員の給食費の無料化の御質問の中で,私が本市の給食費の滞納を約1割と申しましたが,1%の間違いでございました。国もほぼ同じ1%でございます。 ○市長(中重真一君)  ハラスメントに関しまして,そういった訴えた方が不利益を被らないようにということは,しっかりと制度運営に努めていきたいと思います。
    ○議長(中村正人君)  以上で,前川原正人議員の一般質問を終わります。本日の一般質問は,阿多議員まで行いたいと思います。ここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  午後 2時54分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 3時15分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,11番,阿多己清議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○11番(阿多己清君)  11番議員,霧島市政クラブ,阿多己清でございます。平成29年第4回定例会に,一般質問の機会を頂いたことに感謝申し上げます。質問の前に,先の11月19日に執行されました霧島市長選挙において,大変な激戦の末,見事勝ち抜かれ初当選を果たされました第二代目の中重真一新市長に,心からのお祝いを申し上げます。誠におめでとうございます。中重市長が掲げられました「霧島・新時代」の実現のために,スピード感を持った市政運営をお願いいたします。県下で一番若い市長でございます。県下第二の霧島市の若きリーダーに今後を大いに期待したいと思います。また,同日に行われました市議会議員選挙において,私も二期目の当選をさせていただきました。多くの市民の皆さまから温かい御支援を頂き,再びこの壇上へ送り出していただいたことに,この場をお借りして心からの感謝とお礼を申し上げたいと思います。御支持いただいた皆さま方の御期待に沿えるよう,また4年間,しっかりと議員の務めを果たしていきたいと思います。中重市長を始め市行政職員の皆様,同僚議員の皆様,そして市民の皆様の御指導,御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。また,先日就任されました山口副市長,内副市長にも心からのお祝いを申し上げます。それでは,先に通告しておりました3件について,一般質問を行います。まず,第1項,子育て支援について質問します。市長は,今回の選挙公約の一つに「子育て環境,日本一のまちづくり」を掲げられております。沿道に設置された中重後援会の看板にも「子育て日本一を目指します!」というのが立っているようでございます。私も目指す政策の最初に「子育て世代の応援団になります」と掲げておりますので,そういう意味では大いにこの政策に賛同できるものでございます。言うのは本当に簡単ですが,それらの政策を目指す方向へ実行していくには,相当な知恵と財源が必要だろうと思います。そこで中重市長は,子育て日本一を目指すために,どういう政策を又はどのような事業を取り組んでいこうと考えておられるのか,お尋ねします。また,合併特例措置の期限等により,今後は,本市の予算規模も段階的に縮小していくことになります。そこで財源等については心配はないものか,お尋ねを致します。次に,2点目,子ども医療費助成事業の現物給付についてであります。これは県が行う取組でありますが,現在どのような進捗状況なのか,今後についてもお示しください。次に,第2項,2020年かごしま国体について質問します。国内最大のスポーツイベントは,皆様御存じの国民体育大会であります。2020年,平成32年10月に2巡目となるかごしま国体が開催されます。開催まであと1,020日となりました。国体での開催種目は,正式競技のほかに特別競技,公開競技,デモンストレーションスポーツなど,数多くの競技が開催されますが,本市でも6競技種目のほか,公開競技などを含めて9競技が開催されることになります。現在,スポーツ・文化振興課内の国体準備室を中心に,いろいろな取組が行われているところだと思いますが,現在どのような状況なのか,市民の方々もよく分からないとの意見も聴きます。今年の5月に日本体育協会の原国体委員長を始めとする視察団の視察も行われ,概ね順調だとの報告もありましたし,先日の15日には国体委員会が開催され,2020年かごしま国体について,正式に競技日程等を決定したとの新聞報道もありました。それに今年度の国体視察もあったのだろうと思います。いろいろな取組などについてもお知らせいただければと思います。そこで,1点目,平成29年度の国体開催地は,四国の愛媛県を中心にして,「2017愛顔つなぐ,えひめ国体」のスローガンのもと開催されました。一部,関西方面の都市での開催もあったようですが,当然に本市の関係者の視察も行われたと思います。平成29年度の先進地視察等について,どのような状況だったのか。その内容等をお知らせください。そして,視察等を受けて見えてきた本市における課題等は,何かなかったのか。それに対する対応についてはどう考えているのか,お尋ねします。次に,2点目,施設整備については,本年度は隼人体育館の照明施設改修は終了しておりますが,現在,陸上競技場のメインスタンドの改修工事が行われております。どのような進捗状況なのかお知らせください。現段階における他の施設の今後の予定はどうなのか,お示しください。次に,3点目,開催への機運を高めるためにどのような計画を考えているのか,お伺いします。鹿児島大会の愛称は,「燃ゆる感動,かごしま国体」,大会スローガンは,「熱い鼓動,風は南から」で,2020年10月3日に総合開会式が行われ,翌4日から13日まで,11日間開催されることになります。先月,市内の工業系の高校等に協力を頂き,カウントダウンボードの作成,お披露目もありました。国体開催に関する市民の機運を高めるには,いろいろな取組があるのかと思いますが,どのような考えをお持ちなのか,お示しをください。次に,第3項,不作付農地の管理について質問します。作付されていない農地,耕作放棄地は,年々増加傾向にあると思っております。私の周辺部でも,耕作者の高齢化に伴うものや所有者の死亡により相続人不在等で耕作されなくなったもの,さらには所有権移転がされているが,移転先の管理が不十分で,雑草や雑木が繁茂している田畑があるようです。このような状況は市内の各地域でも言われることで,その面積は確実に増えているのではないかと思います。そこで,1点目,不作付農地,耕作放棄地で管理が不十分と思われる田畑については,市内にどの程度あるのか,市で把握されていたらお知らせください。次に,2点目,作付されていない農地に,雑草等がかなり繁茂して,周辺住民に多大な迷惑を掛けている実例も聞きます。このような例に対し,市として何か対応しているのか,お尋ねします。また市民からの苦情はないものか,どの程度あるのか,お示しください。対応策を含めて,今後における課題等はどういうものがあると考えておられるか,お尋ねします。以上で,登壇しての質問を終わります。明快な答弁を市当局にお願いいたします。 ○市長(中重真一君)  阿多議員から3問について御質問がありました。1問目の1点目については私が,その他につきましては関係部長がそれぞれ答弁いたします。1問目の子育て支援についての1点目にお答えします。私は,これまでの間,本市において実施してきた各種子育て支援に関する事業のうち,必要なものについてはしっかり継続しながら,子供の成長段階に応じた多様な施策の展開を図ってまいりたいと考えているところであり,基本方針の一つには,「出産から育児,就学,就職,結婚までを総合的に支援することにより,子育て環境『日本一』のまちづくりを目指すこと」を掲げております。中でも,親子で楽しめる,全天候型「子ども館」の設置につきましては,子育て中のお母さん方から,「雨の日に子供を連れて行ける場所がない」との御意見を数多く伺ったこと,また,子育て真最中である私自身も常々感じていたことであったことから,これを私の公約の一つに掲げたところであります。本市には未活用の公共施設が多く存在していることから,新たに施設を建設せずとも,このような既存の施設を利活用することなどによって,全天候型「子ども館」を設置していくことは十分に可能であるものと認識しております。なお,このような新たな子育て支援に係る事業につきましては,子ども・子育て支援交付金などの補助財源等を有効に活用しながら,実施してまいりたいと考えております。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  次に,2点目にお答えします。子ども医療費助成の現物給付制度は,医療機関等や国民健康保険団体連合会及び社会保険診療報酬支払基金が連携して運用しなければならないことから,県内で統一した取組が求められており,鹿児島県による制度創設の要望をしていたところです。このような中,県が,住民税非課税世帯の未就学児童を対象に平成30年10月から現物給付を導入することが決定され,本市におきましても同時期からの導入に向けて,現在,準備を進めているところであります。今後におきましては,制度の導入を機に,県に対し,財政支援と更なる現物給付の拡充について要望してまいりたいと考えております。 ○市民環境部長(久保隆義君)  2問目のかごしま国体についての1点目にお答えします。本市での「燃ゆる感動かごしま国体」の競技開催の参考とするため,燃ゆる感動かごしま国体・燃ゆる感動かごしま大会霧島市庁内推進委員会の委員が,本年10月に愛媛県で開催された第72回国民体育大会を視察してまいりました。この視察に当たっては,審判・監督会議の運営,競技会場までの交通手段,競技会場のレイアウト,控室や駐車場などの設置状況,選手・観客の動線,スタッフの役割や対応,練習会場・おもてなしコーナーの状況,国体PRの様子など,本市での開催を想定し,様々な観点から調査を行ったところです。その結果,観客席や駐車場が不足する場合の対応や観客の送迎方法,開催競技の日程が重複する際における実施本部による職員確保の方法などについての課題が見えてきたところでございます。次に,2点目にお答えします。競技会場となる施設の整備につきましては,平成26年度から平成27年度にかけて行われた中央競技団体による競技会場の現地視察において,正式競技のうち本市で開催されるサッカー女子,ハンドボール,馬術,剣道,銃剣道及びゴルフ競技の6競技に関し,国体の競技基準に基づく審査が行われ,陸上競技場メインスタンドや体育館の照度等について改善するよう指摘を受けたことから,プレ大会の開催までには,施設の整備計画に基づき整備を終える予定でございます。次に,3点目にお答えします。かごしま国体に関する市民へのPR活動につきましては,これまで,イベント等でティッシュやうちわなどの国体PRグッズを配布するとともに,国体ポロシャツやマスコットを製作したほか,隼人工業高校,霧島高校,鹿児島工業高等専門学校及び第一工業大学の4校が合同して国体開催日までのカウントダウンボードを作製し,これを国分シビックセンターの1階に設置しているところでございます。今後におきましても,総合支所や駅など多くの人が訪れる場所へのカウントダウンボートの追加設置,ホームページの開設,本市開催競技プレイベントの実施,花いっぱい運動の積極的な展開,国体ダンスの普及など,市内外に向けた効果的な広報活動に努め,市民の皆様と一体となってかごしま国体の開催機運を高めてまいりたいと考えております。 ○農林水産部長(川東千尋君)  3問目の不作付農地の管理についての1点目にお答えします。農業委員会が毎年実施している利用状況調査によりますと,調査対象農地である田が3,013.9ha,畑が3,684.2ha,合計6,698.1haであり,このうち,管理が不十分な遊休農地は,田が435.2ha,畑が301.1ha,合計736.3haとなっております。次に,2点目にお答えします。農地における雑草等の苦情につきましては,住宅地等に介在する農地もあることから,状況に応じてそれぞれの部署で対応しているところであり,農政関係の部署には,遊休農地が野生鳥獣のすみかや病害虫の温床になり農作物に被害が出るといった農作物への影響を懸念する苦情があり,環境関係の部署には,タバコのポイ捨て等による火事が心配,住居に害虫が進入する原因になっている,防犯上好ましくないなど,住民の生活環境に関する苦情があります。本市と致しましては,いずれの部署におきましても,市民の皆様から頂いた相談に基づき,土地の所有者や管理者を調査し,その方々に対して草払い等の定期的な管理を徹底していただくよう,口頭又は文書によりお願いをしているところです。しかしながら,善処いただけない場合や未相続等により管理者を見つけられないなど,対応に苦慮する場合もありますので,このような課題の解決に向けて,引き続き関係各課で連携を図りながら,不作付農地の適正な管理について,啓発を行ってまいりたいと考えております。 ○11番(阿多己清君)  それぞれ答弁を頂きました。ありがとうございました。まず,第1項のほうから再質問をさせていただきます。市長は,先ほど来ずっと紹介もありますけれども,公約6か条の中に,先ほども答弁を頂きました,こども館の設置の分を掲載をされており,未利用の公共施設を活用しての部分も視野に入れて,今後検討していくという答弁を頂きましたが,具体的に場所とか,今,お考えはお持ちでないのか,お尋ねをします。 ○市長(中重真一君)  就任いたしまして,今いろいろな公共施設を見せていただいているところでございます。本当に霧島市内は公共施設が多いなというが実感でございます。このこども館に関しましては,そういった中で,特に子供が遊ぶことに適切な場所を選んでいかなければいけないというふうに思っておりますが,ただ一つ,その判断をする上で,これは市街地にあるよりも車で行けて駐車場がある。これまで霧島市内の子供たちというか保護者の皆様は,鹿児島市にあるメルヘン館やりぼんかんまで走っていく方々もたくさんいらっしゃったわけでございますから,余りそういった都市部にあるということにこだわることなく,逆に駐車場等が近くにあって,子育てのお父さん,お母さんが利用しやすい場所といったようなことも判断材料に含めて,検討していきたいというふうに考えております。 ○11番(阿多己清君)  先ほどこども館については,いろいろ御説明等も頂きましたが,私もこういう施設はすごく子供やお母さん方の居場所作りということでは,大変いいことだろうと思います。それに一つ付け加えていただきたいものがあります。市長は,今,無認可の保育所の経営の部分の一端を担っておられますけれども,働くお母さん方というのは24時間働いておられる方もおりますので,そういう24時間働けるといいましょうか,24時間働くわけではないのですが,夜間勤務も可能なそういうお母さん方が増えればいいなという思いもしているところです。そういう施設も若干踏み込んで考えていただければいいなと思っているんですけれども,私も,以前,福知山市の施設を視察し,この議場でいろいろ当局に求めた経緯もあります。そのときは天降川小学校の近くに,子どもセンターなり,類似の施設が,規模的には小さいんですけれどもあった関係で,その時点では考えていないという答弁も頂きました。だけど,子育て環境日本一を目指すには,そういう働くお母さん方を支援する,24時間いいですよという場も必要なのではないかなと思っております。そこについては,市長はどういうお考えですか。 ○市長(中重真一君)  24時間預けることができる施設につきましては,現在も今,霧島市内で鹿児島空港わらべ保育園が22時までの延長保育,またキッズパークのほうでは21時までやっているということでございますし,認可外施設におきましては,託児所ひよっこさんのほうが朝7時から3時までですが,状況に応じ24時間保育も可能というようなことでございます。ただ,この24時間保育というものについては,私も保育所の経営に携わっていたところから,少し慎重に考えないといけない部分もあるというふうに考えております。24時間預けられるということは,そのままずっと保育がまわりますので,新聞等でも出ました3日間預けっぱなしであったり,そういった問題も出てきますし,できれば寝るときには,お母さん,お父さんと一緒に子供が寝られる,そういった環境づくりというのも同時に子供のためには必要なのかなという部分もございます。そうは申しましても,どうしても朝方が必要な部分というようなこともございますし,私もそういった声もお聴きしておりますので,今後,本当に子供の幸せのために,何が必要かといった部分も含めて検討していかなければいけないと思っておりますし,またファミリーサポートセンターとか,そういった施設,制度の運用等も含めた上で検討していければというふうに考えております。 ○11番(阿多己清君)  24時間預けっぱなしという気持ちで申し上げたのではなくて,預入れが可能だよと幅広く時間を設けて,あと夜間勤務の部分で対応するとか,そういう意味でございますので,24時間預けっぱなし,3日間預けっぱなしという状況は私も想定をしておりませんので,そこの部分は御理解いただければと思います。先ほど来3人目になりますけれども,子育て支援については,いろいろ議論がされてきております。市長が言う日本一の子育て環境づくりという部分は,お任せをしますので,私も積極的にそういう支援ができればと思っています。この部分は終わりたいと思います。子ども医療費の助成事業です。先ほどの答弁によりますと2018年10月から,未就学児で非課税世帯のみ現物給付を開始するという答弁を頂いたところです。現在,本市は,これは県の補助対象の枠になるんですけれども,この枠を超えて中学生まで補助を行っているところです。この部分も現物給付の対象となるのかどうか。県が示している未就学児のみの現物給付なのか,さらに現在,本市がやっている枠を超えて補助をしていますけれども,その部分も現物給付の対象となり得るのか,そこらのお考えをお聴かせいただければと思います。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  小中学生を対象とした現物給付につきましては,県の補助対象外であり,市の単独事業として財源を確保する必要があります。さらに,課税世帯の未就学児童については現物給付を実施した場合,自動償還払い方式を対象とした県の乳幼児医療費助成事業の補助金が受けられなくなる見込みでございますので,こちらにつきましては対象にならないということになります。 ○11番(阿多己清君)  再度確認をさせてください。現在,県が行おうとしている未就学児だけを現物給付とするという県の方針,これを越えてやっている所は,もうまるまる市単独の事業に変わるということで理解していいですか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  県が今回考えている制度は,あくまでも未就学児を対象にして,なおかつ,そのうち非課税の対象になる世帯に限っての対応策であると。全体では僅か6%程度しか対象者はないというようなことでございます。さらに,この制度を重度心身障害者医療制度でありますとか,ひとり親家庭医療費助成制度でありますとか,こういう制度の他方優先との調整とか,非常に複雑なものも絡んでおりまして,例えば非課税の重度心身障害者医療制度でありますと,今のところは重度心身障害者医療が優先しておりますけれども,これをそのままにおきますと現物給付の対象にはなりませんので,これを現物給付対象にするためには,優先を子ども医療費助成制度に置き換える作業とか,様々な問題を抱えながらですけれども,当面は来年の10月から非課税の未就学児に限って,制度をまずスタートさせるということになります。それ以外の小中学生につきましては,当然,今までの償還払い方式が継続されるということになります。 ○11番(阿多己清君)  まだ県のほうも,はっきりと言われていない部分もあるのかもしれませんけれども,これから,そこらは詰められていくのかなという思いもします。有利な部分もあるんですけれども,しっかりと取り組んでいただきたいと要望をして,この部分は終わりたいと思います。国体の部分に行きたいと思います。視察等を受けて,見えてきた課題等を若干示していただきました。観客席が不足する場合の対応,これはどの種目も該当するのか,競技が限定されているものがあるのか,そこらはいかがなんでしょうか。 ○スポーツ・文化振興課長(赤塚孝平君)  当然,観客席につきましては,どこの会場につきましても十分にある状況ではございませんので,その開催種目でありますとか,あるいは地元の鹿児島が対戦している日でありますとか,いろいろな状況が考えられます。既存の観客席では足りなかったり,もともと観客席がない体育館等につきましては,仮設で対応をしたいと考えております。また,その数につきましても,日程も決まりましたので,どれくらいの観客席が必要なのかということも,今後調査しながら決めていくというような形で考えているところでございます。 ○11番(阿多己清君)  隼人の体育館は,観客席がない状況です。その中に仮設のスタンド等を設置して,大会を迎えるということになるんでしょうね。それと,そういう具体的な数というのは,これから詰めていきますよということで理解していいですか。 ○スポーツ・文化振興課長(赤塚孝平君)  そのような方向で考えているところでございます。 ○11番(阿多己清君)  一つの大きな問題が,駐車場だろうと思うんです。周辺部のそういう体育施設は,結構,駐車場も持っていますし,近辺に止められるスペースをお持ちだろうと思うんですけれども,気になるのが,国分運動公園周辺,それから国分中央高校の体育館も使いますし,そういう所ではかなりの駐車場が必要だろうと,不足するだろうと思いますが,そこらの部分は,今後,まだはっきりと決められていない部分もあるのかもしれませんけれども,方向的にはどういうお考えですか。 ○市民環境部長(久保隆義君)  国分陸上競技場での駐車スペースですけれども,現在の建物の周辺の駐車場は,大会が行われますと,競技運営関係者,選手輸送のバスの巡回スペースとか,又はおもてなしや物販のスペースとして利用することになると考えております。よって,特に決勝とか鹿児島県のチームが対戦するカード等によっては,相当な観客が来られると思いますが,そこの場合の駐車場不足ですけれども,これらの駐車場不足につきましては,周辺の小中学校とか第一工大とかシビックセンターとか,あるいは海浜公園のグラウンドとか,こういう所まで仮設の駐車場として,そこからバスでピストン輸送をしたりとか,そういう対応になるのではなかろうかと思っておりますけれども,今後,具体的に調査をしてまいりたいと考えております。 ○11番(阿多己清君)  このシビックセンターも400台ですか,駐車場を持っていますけれども。400台以上ですね。幾つも持っていますので,そういう所を全て,この大会だけの駐車場に充てられないと思うんです。市の業務もやっていきながらの大会運営になりますので,そういうところは,今後,どの程度その大会用に充てられるのか,いろいろ検討されていくものであろうと思います。というと,その駐車場からピストン輸送ということになるんですね。先ほどちょっと部長言われましたけれども,そういうことになるんですか。 ○市民環境部長(久保隆義君)  そのようなことになろうかと思います。それと巡回バスを走らせている所もありますので,巡回バスが走ったりとかピストン輸送をしたりとか,そういうことになろうと思います。 ○11番(阿多己清君)  今年度視察をされた愛媛県の状況は,ここらはスムーズになされていたものなのか,そこらが分かっていたら,お知らせください。駐車場関係は視察されていませんか。愛媛県なり視察をされた所で。 ○スポーツ・文化振興課長(赤塚孝平君)  愛媛県に限らず,その前の岩手県におきましても,今,部長のほうからも説明ありましたように,各駐車場を確保した場所からピストン輸送でありましたり,巡回バスでありましたりとか,そのような方式でやっていたということで見てきたところでございます。 ○11番(阿多己清君)  観客の輸送もでしょうが,役員,選手というのもあるのかなと思うんですけれども,当然,ホテルは霧島方面や隼人方面にいっぱいあるんですが,そこらのホテルから会場地への輸送も条件になるのですか。選手,役員の輸送は。 ○スポーツ・文化振興課長(赤塚孝平君)  先ほど国分運動公園周辺を例に挙げましたけれども,会場周辺は競技運営者や関係者の駐車場としたりもしますけれども,当然各会場によって,それらを設けられるスペースというのも限られておりますので,どこまで役員等の駐車場が確保できるのか,その辺りも調査しながら,選手の輸送,観客の輸送,それらも一緒に考えながら,どのような方法が適切かということを考えながら進めていきたいと考えております。 ○11番(阿多己清君)  気になるのが,バス等がいるのかなと。大会がまだ何年か後なんですけれども,一遍に開催されますので,それぞれの所に輸送する輸送用の車両がちょっと気になるところです。これは,またいろいろ別なところで議論がされ,確保されていくと思いますので,その点は今後よろしくお願いいたします。あと,競技会場のところで,中央競技団体等の指摘を受け,今,年次的に整備計画を作り,進められているかと思います。この整備は順調なのか,そこらをお聴かせください。 ○市民環境部長(久保隆義君)  中央競技団体からの指摘ですけれども,施設についての指摘は,陸上競技場につきましてはサッカー女子のメイン会場になっておりますけれども,審判の控室とか役員室など大会運営に係る諸室,部屋の充実に加えて,取材スペースや特別観覧席,福祉観覧席のスペースを確保する必要があるというような指摘を受けておりまして,現在,工事中でございます。11月末の工事の進捗率が35.57%でございまして,当初の予定では3月には完成予定だったんですけれども,選手控室の所に若干雨漏りが確認されましたので,それをしないといけないということで,4月か5月頃に遅れるのではなかろうかと現在は考えているところです。それと,それ以外にも体育館につきましては,照度が不足する所がありますので,照明のほうも今年から来年にかけて行いまして,あと体育館は,床を研磨をしたりする必要もありますので,そういうものなども全て,プレ大会前には終了して,万全の体制で本番に臨むというような予定でございます。 ○11番(阿多己清君)  陸上競技場のほうが,4月か5月になるということですね。2か年にわたって整備をすると。馬術競技会場というのは,今整備をするのではなくて,大会の当該年度になるのかなと思うんですけれども,そこらは見込みができているんでしょうか。 ○市民環境部長(久保隆義君)  馬術会場につきましては,今年の9月補正で測量設計の予算を補正していただきましたので,現在,その測量設計をしている最中でございまして,その結果を受けまして,実施設計に掛かる予定でございます。そして,平成30年度で造成工事をして,平成31年度で建築工事を行って,プレ大会は平成32年6月でございますので,これまでにはちゃんと完成するというような予定でございます。 ○11番(阿多己清君)  体育館等は照度とか,いろいろ指摘があったんですけれども,その他の点は,特別問題はないんでしょうか。 ○市民環境部長(久保隆義君)  中央競技団体からの指摘としてはございません。 ○11番(阿多己清君)  この中央競技団体からの指摘事項以外に本市で独自でやるとか,そういう整備計画は,あくまでも指摘された事項のみですか。 ○スポーツ・文化振興課長(赤塚孝平君)  中央競技団体の指摘以外の項目につきましては,先ほど部長も少し申し上げましたけれど,体育館の床の研磨でありますとか,カーテンでありますとか,ここも変えたほうがいいのではないかなと思う所もありますけれど,何分,予算が伴うものでありますので,この辺りはよく協議を行いながら,必要な所については予算等の話もしながら,進めていきたいというふうに考えているところでございます。 ○11番(阿多己清君)  今,整備をどんどんやっている部分の財源というのは,しっかりともらえるものなんですか。それとも,結構な単独事業になっているのか,そこらが分かりますか。数字等は必要でありません。 ○スポーツ・文化振興課長(赤塚孝平君)  施設の整備につきましては,県の補助金の名称について手元に資料を持ち合わせていないのですけれど,県の補助金,あるいは国の補助金を活用しながら進めていくというところでございます。ただいま申し上げました視察団体の指摘に伴う部分につきましては,そのような補助金が活用できるところでございますけれど,それ以外の部分につきましては,基本的には一財のほうになろうかというふうに考えているところでございます。 ○11番(阿多己清君)  平成32年にしっかりと競技が運営できるように,お粗末な施設では霧島市の恥になりますので,しっかりとそこらは整えていただけるように,整備費用そういうところは財政当局も配慮いただいて整備してほしいなと思いますので,この分は要望をしておきます。あと,組織体制であります。現在,準備室があるんですが,以前の本会議でも申し上げましたけれども,6競技種目それからプラスアルファ公開競技等があります。現在の体制では,とても無理だろうと申し上げたことがありました。その後また検討していくという状況もありましたけれども,見込みは大丈夫なんでしょうか。 ○市民環境部長(久保隆義君)  現在,国体の準備室は専任で室長以下5人ですけれども,9競技もございますので,とてもじゃないですけれども,この体制では無理だということで,実は,愛媛国体が9月から10月にかけて行われたんですけれども,これの後年度開催する県に対する引継ぎとしての事後報告会という実務的な研修がございまして,先週が13日から15日まで3日間ありまして,4人出席をしております。今週も20日水曜日から22日の金曜日まで二人が行きまして,いろいろと実務的なことについて勉強をしてくるということになっております。特に,本市におきましては,ハンドボールなどは1競技なんですけれども6会場[93ページに訂正発言あり],それからサッカーにつきましても,女子が1競技で3会場とか,たくさん会場を使ったりしますので,事務局としても事務的にも相当な量がありますので,そこら辺を踏まえて,先週から今週にかけて勉強に行ってきておりますので,それらを踏まえて要望したりして,ちゃんと体制を整えるように今後やっていきたいと考えております。 ○11番(阿多己清君)  企画部長,大丈夫ですか。 ○企画部長(満留 寛君)  現在,定員管理計画につきましても,平成29年度が最終年度という形になっておりますので,また5年間の定員管理計画を策定してまいりますので,このような全国規模の大会等への対応についても検討していきたいと考えております。 ○11番(阿多己清君)  塩川部長も昭和57年のインターハイを経験をされておりますので,そこらの思いはあると思います。しっかりと取組を求めていきたいと思います。答弁は不要でございます。次に,国体関係の3点目に入ります。現在,カウントダウンボードが1個作成をされております。答弁では,今後,総合支所等にも配置をするようになされました。作成をするのは来年度になるんですか。それとも,もう1,000日がきますが,それに合わせて今年度に作成をする予定ですか。 ○スポーツ・文化振興課長(赤塚孝平君)  2基目以降のカウントダウンボードにつきましては,再度,その4校の学校に集まっていただきまして,先日,打合せ等を行ったところでございます。その中で駅でありますとか,総合支所でありますと,そういうところの役割を決めたところでございますので,今後,今から2基目以降の作製に取り掛かるという状況ですので,新年度,年度が替ってからの話になろうかと思います。 ○11番(阿多己清君)  一生懸命,この霧島市をPRしていただいて,市民もですけれども,いろいろ盛り上がりをですね,市民によるおもてなしと言いましょうか,そういう体制づくりも当然必要になろうと思います。今後,いろいろな取組がなされていくかと思いますけれども,私も具体的にはどうこうは申し上げません。一生懸命になって,みんなで盛り上げていく大会が作れればなと思っているところです。聞くところによりますと,国体の開催地とか,そういう所では,議会側も議員連盟を立ち上げて推進をしているというようなお話も聞いたことがあります。これを事務局に求めるわけにはいきませんので,私どももそういう議論をしながら,できる部分があれば取組をしたいなと思っているところです。今後ともこの国体開催に向けて,一生懸命頑張っていただきたいと思っております。次に,3項目です。作付けされていない農地というのは,先ほど報告がありました。前回の調査と比べていかがなのか,そこらの数字が分かっていたらお示しいただければと思います。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  前回の調査という御質問ですので,農業委員会が行っております利用状況調査の結果で申し上げます。保全管理や耕作放棄地など作付けがなされていない農地は,平成28年度は田で448.4ha,畑で355.3ha,合計で803.7haで前年の調査と比較を致しますと,平成29年度は減少いたしております。減少の理由と致しましては,山林や原野化,非農地と判断いたしました農地も多数あります。そのような農地は,農業委員会の農地台帳から削除いたしております。そのような非農地を含めますと,毎年,増加傾向にあるというふうに考えております。 ○11番(阿多己清君)  減っているからびっくりしたんですけれども,非農地の減少によるものだということで,全体的には増加傾向だという農業委員会の御意見も頂きました。こういう関係で,市民から苦情があると思いますけれども,一番の窓口は農政サイドなのか,これは事案によってそれぞれ違うのかもしれませんけれども,環境部門になるのか,そこらの入口と言いましょうか,そこらを教えていただければと思います。 ○農林水産部長(川東千尋君)  耕作放棄地の関係で市民から苦情等があった場合には,一番の窓口は,一般的には耕作放棄地等の対象地が農地ということであれば,農政サイドが窓口となります。 ○11番(阿多己清君)  住宅周辺地の農地となると環境になるんですか。 ○農林水産部長(川東千尋君)
     例えば住宅周辺,都市計画区域,そういった場所や区域に関わらず,耕作放棄地等であれば農政サイドでの対応ということになります。ただ,苦情等の御連絡を頂くときに,現状で雑草等の処理ということで連絡をいただきますと,環境サイドに連絡がいってしまったりするケースもあるようにお聞きしております。市民の皆様から御連絡を頂いた場合は,地目等の状況がはっきりしない場合は,連絡を受け取った場所で初期の対応を行って,関係課のほうにつなぐといったような形になります。 ○11番(阿多己清君)  再三にわたって,文書で通知等をしておられるということだろうと思うんですけれども,これ以上,行政は何もできないと。個人の財産なので,こちらで下刈りしてあげるとか,そういうところまではいかないということになりますか。もし,住宅の周辺にある農地で,いろいろ問題が発生した場合は,どのどうなりますか。 ○市民環境部長(久保隆義君)  雑草等の苦情ですけれども,これにつきましては,市内全域で地目が宅地などで平成28年度が193件ございます。今年は11月末現在で212件。これは市内全域ですけれども,そういう苦情が国分であれば環境衛生課,隼人は隼人市民福祉課,その他は総合支所の市民福祉課に,こういう苦情が寄せられまして,こういう苦情を受けた場合には,職員は,まず現地確認及び現況写真の撮影を致します。それから,その後に土地の所有者を調べまして,土地所有者へ雑草刈取り依頼文書を市内であれば持って伺います。市外であれば郵送しますけれども,その依頼文書の中には,依頼する文書,現地の写真,位置図,それと造園業者一覧を同封いたしまして,送付又はお伺いして直接草刈りをお願いするということで,その後また1か月くらいの期間を置きまして,刈り取りがされているかどうかの確認を致しまして,されていない場合には2回目の文書を送付するとか,再訪問をして,本人にしていただくようにお願いをするというようなことでございます。 ○11番(阿多己清君)  管理不十分な田畑の近くに住んでおられる住民というのが,一番お困りだろうと思います。行政でできる部分は限られておりますので,観光立市霧島市でもありますので,環境美化というところでは,みんなで取り組んでいかなければならないかと思います。今挙げました農政サイド,環境サイドだけではなく,みんなで一緒に,きれいなまちづくりのために取組ができればと思いますので,それぞれの部署で,いろいろな知恵を出していただいて取り組んでいただければと思います。以上で,私の質問を終わります。 ○市民環境部長(久保隆義君)  先ほどの国体の関係で,ハンドボールの会場を6会場と申し上げましたが,正しくは5会場ですので,訂正してお詫びいたします。 ○議長(中村正人君)  以上で,阿多己清議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの14名については,明日以降の本会議で行います。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 4時17分」...