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平成29年第2回定例会(第3日目 6月14日)

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  1. 霧島市議会 2017-06-14
    平成29年第2回定例会(第3日目 6月14日)


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    平成29年第2回定例会(第3日目 6月14日)             平成29年第2回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成29年6月14日(第3日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │  │一般質問 前川原正人君(95ページ)          │      │ │  │  │      ・市役所における非正規職員の処遇改善につい│      │ │  │  │       て                   │      │ │  │  │      ・教職員の長時間労働解消について     │      │ │  │  │      ・子どもの貧困対策について        │      │ │  │  │     中馬 幹雄君(110ページ)          │      │ │  │  │      ・子どもの夢と豊かな心を育む教育の推進につ│      │ │  │  │       いて                  │      │ │  │  │     池田 綱雄君(118ページ)          │      │ │  │  │      ・人口増対策について           │      │ │  │  │     塩井川幸生君(136ページ)          │      │
    │  │  │      ・農道・市道整備について         │      │ │  │  │      ・中山間地域活性化について        │      │ │  │  │      ・教育行政について            │      │ │  │  │     宮本 明彦君(151ページ)          │      │ │  │  │      ・道路行政について            │      │ │  │  │      ・「公共施設管理計画」の進捗について   │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  德 田 修 和 君      2番  平 原 志 保 君     3番  阿 多 己 清 君      4番  木野田   誠 君     5番  中 馬 幹 雄 君      6番  中 村 満 雄 君     7番  宮 本 明 彦 君      8番  前 島 広 紀 君     9番  有 村 隆 志 君     11番  中 村 正 人 君    12番  松 元   深 君     13番  池 田 綱 雄 君    15番  新 橋   実 君     16番  常 盤 信 一 君    17番  植 山 利 博 君     18番  塩井川 幸 生 君    19番  岡 村 一二三 君     20番  池 田   守 君    21番  下深迫 孝 二 君     22番  今 吉 歳 晴 君    23番  蔵 原   勇 君     24番  前川原 正 人 君    25番  時 任 英 寛 君     26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    14番  厚 地   覺 君 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長   新 町   貴 君   議事調査課長     冨 永 博 幸 君  議事グループ長  德 留 要 一 君   書    記     原 田 美 朗 君  書    記   郡 山   愛 君   書    記     用 貝 大 星 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長  前 田 終 止 君   副  市  長    平 野 貴 志 君  副  市  長  中 村   孝 君   総 務 部 長    塩 川   剛 君  企 画 部 長  満 留   寛 君   市民環境部長     久 保 隆 義 君  保健福祉部長   越 口 哲 也 君   農林水産部長     川 東 千 尋 君  商工観光部長   池 田 洋 一 君   建設部長       島 内 拓 郎 君  総括工事監査監  有 馬 正 樹 君   総務部参事兼財政課長 山 口 昌 樹 君  総 務 課 長  橋 口 洋 平 君   安心安全課長     有 満 孝 二 君  財産管理課長   川 路 和 幸 君   工事契約検査課長   松 崎 浩 司 君  企画政策課長   永 山 正一郎 君   地域政策課長     西   敬一朗 君  環境衛生課長   出 口 竜 也 君   保健福祉政策課長   田 上 哲 夫 君  子育て支援課長  岡 元 みち子 君   長寿・障害福祉課長  池 田 宏 幸 君  健康増進課長   林   康 治 君   耕 地 課 長    西 元   剛 君  商工振興課長   谷 口 隆 幸 君   建設施設管理課長   仮屋園   修 君  土 木 課 長  猿 渡 千 弘 君   建築住宅課長     松 元 公 生 君  都市計画課長   柿 木 安 長 君   林務水産課長補佐   山之内   治 君  教  育  長  髙 田 肥 文 君   教 育 部 長    花 堂   誠 君  教育総務課長   本 村 成 明 君   学校教育課長     河 瀬 雅 之 君  学校給食課長兼  石 神   修 君   社会教育課長     西   潤 一 君  隼人学校給食センター所長 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前10時00分」 ○議長(池田 守君)  これより本日の会議を開きます。本日の日程は一般質問のみであります。昨日に引き続き一般質問を続けます。24番,前川原正人議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○24番(前川原正人君)  私は,日本共産党市議団の一人として質問いたします。市当局の明快な答弁を求めるものであります。質問の第1番目に,市役所における非正規職員の処遇改善についてであります。安倍内閣が進める働き方改革実現会議では,同一賃金同一労働賃金ガイドラインを提示しています。一定の改善点はありますが,依然として,正規・非正規間の格差を容認する内容となっています。安定して雇用され,安心して働けることや経済的に自立できることは,生活設計を立てられ,将来に展望が持てるということは,当然のことであります。日本共産党は,働く全ての方たちが格差解消の実現のために,同一賃金同一労働を始め,正社員と均等待遇するよう,労働基準法や男女雇用機会均等法パート労働法などの改善を求めています。ところが,大企業は,「あなたの代りに働く人は,幾らでもいる」と言わんばかりに,長時間,低賃金でサービス残業などにより,働く人たちを極限まで追い詰めていることは社会問題化しているのであります。一方,民間の大企業にとどまらず,全国の自治体でも,正職員と非正規職員の格差は大きく広がり,官制ワーキングプアという造語も生まれて久しい状況であります。この問題は,全国の自治体のどこでも横行し,霧島市もその例外ではありません。この問題の背景には,政府が進めるトップランナー方式の導入によって,自治体をモデル地区として設定し,少ない経費で同程度の事業を算定するもので,最大の目的は,地方交付税を削減することを狙いとされています。その対応策は,全国的にも臨時職員の増員で対応している傾向となっています。市当局の資料でも明らかなように,本市の臨時職員は,総計で約670人の方たちが勤務されています。このことは,正職員の人数と比較しても相当数の臨時職員の数となります。市民の皆さんから見れば,いずれも住民サービスを提供する同じ職員であり,全体の奉仕者であることに違いはございません。そこで伺いますが,総務省は2014年7月4日に行政局公務員部長名で「臨時・非常勤職員および任期付職員の任用等について」を通知しています。この総務省の通知後,どのように改善されたのか答弁を求めます。二つ目に,臨時職員の皆さんの業務は,原則として正規職員の事務補佐としての役割があり,過剰な業務は避けるべきと考えますが,どのようにお考えなのか,明らかにしていただきたいと思います。三つ目には,霧島市における臨時職員の賃金形態を見たときに,鹿児島県の最低賃金の時給715円からみた場合に,どのような位置になるのか,お示しを頂きたいと思います。四つ目に,通勤手当や残業手当など,正規職員と同じ待遇となっているのか答弁を求めるものであります。質問の2番目に,教職員の長時間労働解消についてであります。文部科学省は,10年ぶりに公立学校教員の勤務実態を調査しました。その結果,中学校教員が約6割,小学校教員3割が,週60時間以上の勤務との報告があります。本市の教職員の実態はどうなっているのか答弁を求めます。また,教職員の長時間過密労働を解消するための教育委員会の取組が必要と考えますが,答弁を求めるものであります。質問の最後に,子どもの貧困対策についてであります。私も所属する文教厚生委員会は,小学校の給食を無料化している滋賀県長浜市を視察いたしました。長浜市では,子育て支援の一環として,小学校の給食無料化を昨年9月から実施し,先進的な取組を展開しています。本市でも,人口増加対策や子育て世代が抱える経済的負担軽減などの効果が期待できる給食無料化を検討すべきと考えますが,答弁を求めます。二つ目に,県知事は,来年10月から,子ども医療費の窓口無料化を計画していることを新聞紙上などで明らかにしています。本市でも,中学校卒業まで,保護者が財布の中身を気にすることなく,今後,霧島市ひいては日本を担っていくことになる全児童生徒が,体調が悪くなったときに受給者証1枚あれば,病院に駆け込むことができるような病院窓口の無料化を進めるべきと考えますが,答弁を求めるものであります。以上,3項目について,市当局の明快な答弁を期待して私の壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  前川原議員から3問につきましての御質問でございました。3問目の2点目の総括につきましては私のほうから,2問目及び3問目の1点目につきましては教育委員会が,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。3問目の子どもの貧困対策についての2点目にお答えします。本市の子ども医療費の助成につきましては,乳幼児から中学校修了までの児童生徒を対象としており,小学校就学前までの乳幼児及び市町村民税非課税の世帯の児童生徒に対しては全額を,それ以外の世帯については1人当たり月額2,000円を超えた額の助成を行っているところでございます。このような中,鹿児島県は,住民税非課税世帯の未就学児を対象に,平成30年10月から医療機関等の窓口における被保険者負担分をなくす制度を導入することを検討しております。当該制度の創設に当たり,県は,市町村や関係機関等と必要な協議を行うことを目的として,県医師会などの医療関係団体全国健康保険協会などの医療保険者,県市長会,県町村会ら16団体17人で構成される鹿児島県乳幼児医療費助成の在り方に係る有識者懇談会を設置し,本年5月29日に初会合が開催されたところでございます。本市と致しましては,同懇談会の下部組織として設置される幹事会に参画しますことから,これまで県市長会を通じて共同提案を致しておりました内容を踏まえ,子ども医療費の現物給付について,引き続き,制度の実現に向けて要望を致したいと考えているところでございます。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  市長総括答弁に引き続き,2点目にお答えします。鹿児島県においては,住民税非課税世帯の未就学児童を対象に,医療機関等の窓口における被保険者負担分をなくす制度を導入することとしておりますが,今後,本格的な協議が行われていく予定であるため,その詳細等につきましては,現段階では把握していないところでございます。本市における子ども医療費助成制度につきましては,市町村民税非課税世帯に属する児童・生徒に対しては全額助成を行っていることから,子どもの貧困対策に向けた配慮がなされた制度設計になっているものと考えているところであり,現時点では,医療費助成の対象及び助成内容について変更する予定はございません。 ○教育長(髙田肥文君)  3問目の子どもの貧困対策についての1点目にお答えします。学校給食費の無料化につきましては,過疎化対策や子育て世代の経済的負担軽減を目的として,全国的にも完全実施又は一部実施している自治体がございます。本市におきましては,学校給食法第11条により,学校給食の施設や設備,運営に要する経費以外は保護者負担とすると,大原則が定められておりますことから,現在のところ,経済的に困窮している世帯に属する児童生徒に対してのみ補助することとしており,生活保護世帯は教育扶助により全額を補助し,準要保護世帯は8割を補助しているところでございます。教育委員会において,補助を行っている世帯を除いて,本市が児童の給食費の完全無料化を行った場合の負担額を試算したところ,年間約3億円以上となる結果であり,給食費の完全無料化が実施されると将来に大きな財政負担を残すことが予想されます。加えて,一つ目に,学校給食は,児童生徒の心身の健全な発達にとって大きな教育的意義を有するものであり,給食費の納付を通して,保護者にもこの意義を共有していただく必要があること。二つ目に,私立の学校や市外の学校に通う子どもとの公平性を保てるのかなどの課題がありますことから,現時点では,小学校における全ての児童の給食費を無料化することは,困難であると考えております。 ○総務部長(塩川 剛君)  1問目の1点目について,お答えいたします。平成26年7月4日の総務省通知は,地方公務員法における臨時・非常勤職員や任期付職員の任用等について,その制度の趣旨及び勤務の内容に応じた任用・勤務条件が確保できるよう,改めて留意すべき事項に関して,各地方公共団体へその趣旨を踏まえた対応を要請したものであります。本市と致しましては,同様の総務省通知が平成21年4月に発せられたことから,近隣自治体の動向や本県の最低賃金水準等も踏まえ,平成22年度から期末手当に相当する期末加給賃金の支給を行い,また,平成26年度からは特別臨時職員に対する通勤手当相当の加給賃金の支給措置を実施したほか,平成22年度及び平成27年度から平成29年度にかけて賃金単価の増額改定を行ってきたところでございます。今後とも,引き続き,国や県,近隣自治体の動向等を注視しながら適切に対応してまいりたいと存じます。次に2点目について,お答えいたします。臨時職員は,霧島市定員適正化計画に基づき正規職員数が計画的に減少する一方,良質で効率的な行政サービスの提供が求められている中,基本的に正規職員の事務補佐などの役割を担っております。なお,部署によっては繁忙期に一時的に業務が集中する部署もありますが,通年を通して業務量が過剰である部署はないものと認識いたしております。今後とも,臨時職員の必要性につきましては,関係部署とも連携し,事務量調査や時間外勤務の現状分析などを行い,事務補佐員が必要と判断された事務については,その業務量の適切な管理に努めてまいりたいと考えております。次に3点目について,お答えいたします。本市の臨時職員の賃金形態は,鹿児島労働局より本県の最低賃金の改定が公表される都度に,雇用形態や職種を問わず,処遇改善と併せた形で,賃金水準の検討を行っているところでございます。なお,本年6月現在で,本県の最低賃金の時給715円に対して,本市は最も賃金単価の低い職種で時給723円と,8円高い水準で定めている状況でございます。また,個別の職種に関しては,人材の希少性や高度な資格を要するなど,雇用確保の困難性や市の施策の遂行上,雇用の重要性が高いなどの個別の事情が必要であると考えられる場合は,近隣自治体の水準等を踏まえつつ,雇用環境に応じた適切な賃金水準への検討・見直しを実施しているところでございます。最後に4点目について,お答えいたします。時間外勤務手当につきましては,臨時職員に対しては原則として勤務命令を下さないこととしておりますが,臨時的かつやむを得ないと各課等の長が判断した場合は,正規職員と同様に勤務命令を行い,実際の時間外勤務時間に対して労働基準法に基づく適切な割増賃金の支給を行っているところでございます。また,通勤手当相当分の加給賃金につきましては,遠方からの通勤に伴う費用弁償として,平成26年4月より月額雇用の臨時職員で一定以上の通勤距離のある者に対して支給しているところでございます。 ○教育長(髙田肥文君)  2問目の教職員の長時間労働解消についての1点目と2点目は関連がございますので,一括してお答えいたします。学校現場を取り巻く環境は,年々複雑化・多様化し,学校に求められる役割が拡大する中,教職員の長時間勤務の改善が課題となっております。このような状況を踏まえ,文部科学省は,平成28年4月に次世代の学校指導体制にふさわしい教職員の在り方と業務改善のためのタスクフォースを省内に設けて検討を行い,この報告の中で,とりわけ,部活動における休養日の設定の徹底を始めとした運営の適正化や,勤務時間管理の適正化の必要性等が示されたところであります。本市の教職員におきましても,勤務時間外に教育相談や保護者対応,突発的な生徒指導が必要であったり,中学校では部活動の指導もあったりするなど,教職員が時間外に勤務をせざるを得ない状況があり,適正な勤務時間管理は大きな課題であると捉えております。そこで,教育委員会としては,各学校で出勤・退勤時刻の記録を取ることや定期的な面談を行い,学校の管理者である校長が,教職員の勤務状況や健康状態を把握し,職務環境の改善に努めるよう指導しているところでございます。また,行き過ぎた勤務にならないよう業務の精選やノー部活動デーの実施,定時退校日の設定など,目に見える改善を管理職研修会等で求めているところでもあり,加えて,今年度からは,常時50人以上の労働者を使用する事業所に義務付けられているストレスチェックを,学校の規模に関わらず全学校で実施するよう予算化し,学校管理者が,教職員の心の健康の状態を正確に把握できるよう特に力を入れたところでございます。さらに,今年度におきましては,文部科学省が進める「学校現場における業務改善加速事業」のモデル地域として,本市が全国26か所の一つに指定され,教職員の負担軽減につながる取組を行うこととなりました。教育委員会と致しましては,この事業を活用し,業務の見直しを行い,教職員が子どもと向き合う時間を確保するとともに,心に余裕が持てる職務環境の整備に努めてまいります。 ○24番(前川原正人君)  それぞれ答弁を頂きました。2問目以降の質問をさせていただきたいと思います。まず,1番目の市役所における非正規職員の処遇改善についてでございますが,今,臨時の方で,勤務年数の一番短い方,また逆に一番長い方は何年くらいの勤務になっていますか。 ○総務課長(橋口洋平君)  臨時職員全てで675人なんですけれども,1年未満が121人,15年以上勤めている方が63人いらっしゃいます。 ○24番(前川原正人君)  先ほど1問目で申しましたけれども,定員適正化計画によって正規職員を削減をしていく。そして業務量が増大していく中で,その分,臨時職員が増加していくという傾向があるのではないかと思いますが,そのような理解でよろしいですか。 ○総務課長(橋口洋平君)  臨時職員につきましては,合併当初634人おりました。今年の4月1日で675人ということになりますので,少しずつ増えている状況であるのではないかなと思われます。 ○24番(前川原正人君)  7・4通知というものをお手元にお持ちだと思うんですが,この中で,職の設定及び任用根拠として,業務の内容や業務に伴う責任の程度は,常勤職員と異なる設定とされるべきであることになっているので,留置してくださいというふうに示してあるわけですけれども,本市の臨時の職員の皆さんというのは,そういうふうになっていますか。 ○総務課長(橋口洋平君)  基本的に,本市に勤務されている臨時職員につきましては,雇用契約による雇用という民法上による雇用契約ということになっております。あくまでも事務補佐として雇用いたしているところでございます。 ○24番(前川原正人君)  先ほど課長が答弁をされましたように,一番長い方で63人が,15年以上勤務されているわけです。明らかになったと思います。この7・4通知の中では,臨時の雇用が任期を限定した任用を繰り返すことで,常勤の職員と同様の勤務形態を適用するようなことは避けるべきであると。そして臨時職員の採用は,競争試験又は選考によることとされており,客観的な能力実証を担保する仕組みは必要不可欠であることも留意すべきであると。これは逆から言うと,臨時職員のままでずっと置いていたらだめですよ。やはり職員としてのそれぞれの家庭の事情がありますけれども,そういうチャンスを与えるべきではないのかというふうになっているわけです。ですから霧島市の場合,この7・4通知に照らし合わせた場合にどうなんでしょうか。 ○総務課長(橋口洋平君)  おっしゃるとおり,原則1年雇用というふうにしているんですけれども,本市のように例えば保育園の民営化というのを進めておりまして,保育士の正規職員は行っていないような状況でございます。そうなると民営化が完了するまでは,保育園を市立で維持することが必要になってくるというようなこともありますので,そこに雇用する方も必要な状況であれば,個人の能力実証に基づきまして,当該職員に従事する十分な能力を持ったものと判断できるのであれば,継続しての雇用は認められるのではないかというような認識は持っているところでございます。 ○24番(前川原正人君)  ということは今おっしゃるように,ちゃんと能力実証ができれば,臨時ではなくて正規職員として雇うということも考えられるという理解でよろしいですね。 ○総務課長(橋口洋平君)  先ほど御説明いたしましたのは,あくまでも専門的な資格を持った特別臨時職員ということの考え方でございますけれども,臨時職員から正規職員というのは,霧島市の任用の規則と致しまして,競争試験によるものというふうにしておりますので,現在,臨時職員である方が,例えば応募要件に合って,試験を受けられて採用されるというのが基本的な考え方でございますので,臨時職員を長く続けられているからということを持って正規職員に任用というのは,ちょっと難しいのではないかなというふうに考えております。 ○24番(前川原正人君)  原則論は原則論として持っておかないといけないわけですけれど,そういうチャンスを与えることはあるよという理解でよろしいですねということを,お聴きしているんです。 ○総務課長(橋口洋平君)  臨時職員をそのまま一般の正規の職員として任用するのは,やはり競争試験とかそういうものが必要ではないかと思われます。 ○24番(前川原正人君)  7・4通知がありますから,なかなか厳しい答弁にならざるを得ないというのは私も理解しているつもりですが,霧島市臨時職員の雇用に関する取扱規程というのがございますけれども,この7条の中で,臨時職員の雇用期間は通算して5年を超えることができないということでくくってあるんです。これは平たく言えば,5年で雇い止めですということを示していると思うんですが,7・4通知から見たときに,臨時職員に係る雇用に関する取扱い,市が条例で取り扱っている部分になりますけれども,この法的根拠はどこにあるんでしょうか。 ○総務課長(橋口洋平君)  基本的には民法上の雇用契約ということになっております。 ○24番(前川原正人君)  この7・4通知の中に,雇用契約をちゃんとしなさいよという定めがあるわけでして,労働契約法第22条の中では,公務労働の人たちそして臨時の人たちについては,先ほど課長がおっしゃるように,第22条の中で適用除外だと。先ほどおっしゃった民法上の規定という部分です。そうしますと,市役所の中に臨時の方も含めて,他の部署でいわゆる公営企業の職員,地方公務員法も当然,一部適用になります。そして労働組合法であったり,様々な労働に関する法律が適用される部署があると思いますが,そこについてはどこになりますか。 ○総務課長(橋口洋平君)
     正規職員の水道事業に従事する職につきましては,地方公営企業法及び地方公営企業等の労働関係に関する法律が全部適用になります。それ以外のいわゆる現業の職員つきましては,先ほどの法律が一部適用と,それ以外の正規職員につきましては地方公務員法が適用ということになりまして,霧島市に勤務する臨時職員につきましては,任命行為によらない雇用契約ということで,労働基準法が適用されるのではないかというふうには考えているところでございます。 ○24番(前川原正人君)  今おっしゃるように水道事業に関わる部分の方たちについては,民法上の規定も適用になるということなんですが,先ほど申し上げました水道事業の中でも,臨時の職員として働いていらっしゃる方はいらっしゃるわけですね。ですから今度は分けて考えなきゃいかんわけです。一般の臨時の職員と公営企業で働く人たちというのは,分けて考えなければならないという部分があるんですけれども,先ほど申し上げました臨時職員の雇用に関する取扱規則第7条の2の中で,臨時職員の雇用期間は通算して5年を超えることができないと。そうしたときに業務が回るのかという問題が出てくると思うんです。そこ辺りの取扱いは,どうされるおつもりなんでしょうか。 ○総務課長(橋口洋平君)  確かに,先ほど申し上げました675人のうち,事務補佐と言われる職員は120名くらいでありまして,あとの臨時職員は,月額,日額に関わらず,例えば保育士でありますとか,調理員でありますとか,介護認定調査員でありますとか,そういう市の行政にとって非常に重要な役割を担っていただいている方だというふうに考えております。そういうことで,再度の任用につきましては,総務省の通達のほうにも,再度の任用については,その人の能力を評価して,一旦,任用が例えば年度末で切れて,その次から新たな任用が始めるというような考え方もあるというような通達も頂いておりますので,そういった形ができないかどうか検討していきたいというふうに考えております。 ○24番(前川原正人君)  この霧島市が定めている雇用に関する取扱いの規則ですが,この7条の2があることで,通算して5年を超えることができないと。逆から言ったら5年で雇い止めだよということになっているわけです。7・4通知の一番のポイントというのは,有期労働契約が反復更新されて,通算5年を超えたときは,労働者の申込みにより期間の定めのない労働契約,無期労働契約に転換するルールですと,こういうに変わっているわけです。市が出したこの取扱規則は,平成26年4月1日から施行になっているんです。ところが,この7・4通知に基づく労働契約法の一部を改正する法律,これが平成24年8月10日に公布されているんです。ですからこの法律が公布をされた後に,5年で切りますというのは矛盾するんじゃないですか。ここの部分については,5年で切るというここの部分は削除すべきじゃないんですか。 ○総務課長(橋口洋平君)  その辺のことについては,国の法律とか労働契約法,それから公務員法の3条,17条,22条,そういったところございますので,そういった形で検討していきたいというふうに考えております。 ○24番(前川原正人君)  私は,検討というのは,やらないというふうに聴こえたりするんです。やはり検討ではなくて,雇用がちゃんと続けられて,そして同時に世帯主で働いている臨時の方たちもいらっしゃるわけですので,そういう人たちの雇用もですが生活の安定という点から見ても,大きな損失になっていくと思うんです。ですから,この5年間を超えることができないというこの条文については,もう少し弾力的な運用ということが求められるんじゃないですかと思いますが,いかがでしょうか。 ○総務課長(橋口洋平君)  確かに,先ほどから申しておりますけれども,その5年で実際に切ってしまって,行政が回るのかということがありますので,そこは考慮しないといけないというふうに思います。さらに,このたび地方公務員法と地方自治法が改正されまして,平成32年4月からの施行の予定なんですけれども,その中で会計年度任用職員という新たな任用根拠というのが作られるようでございます。その会計年度任用職員という職ができたといういきさつというのは,先ほどからあります平成21年通知,平成26年通知に基づいて,さらにその身分をはっきりさせるというような国の意思決定だと思われます。ですから,それに向けて,今年から総務省から通知,助言があって,どのような待遇にするのか,どういったスケジュールでいくのかということが示されると思いますので,そういったことを勘案しながら考えていきたいというふうに思います。 ○24番(前川原正人君)  もう一つは当たり前のことですけれど,臨時の職員の皆さんも同じ人間なんです。インフルエンザなど感染力の高い疾病に罹患した場合は,正規職員の方たちは,診断書を出しますので病休扱いになるわけなんです。臨時職員の場合はどうなりますか。 ○総務課長(橋口洋平君)  特別臨時職員の方々につきましては,休暇の規定が揃っているんですけれども,事務補佐等の一般臨時職員につきましては,現在のところ,休みは年休と忌引き休暇ということになっています。[103ページに訂正発言あり] ○24番(前川原正人君)  ですから先ほど申し上げましたように,この臨時職員の雇用に関する取扱いの規定の中では,こう書いてあるんです。第11条で,本人又は同居親族が,感染力の高い疾病に罹患し,感染拡大のおそれがあると認められる場合の特別休暇は,自宅待機を命じられた期間を含み,市長が必要と認める期間としますと。その3の中で,忌引き休暇については,別表第三の範囲内とするということになっているんですけれど,感染力の強い病気というか,例えば一番身近にあるのはインフルエンザ等が該当になると思うんですけれども,臨時の職員だからといって,年休というのはおかしいんじゃないですか。やはり病気休暇,診断書を出してしっかり静養をしていただくというのが,同じ人間としての扱いではないんですか。改善すべきではないですか。 ○総務課長(橋口洋平君)  すみません。訂正させてください。一般臨時職員の有給休暇ということで,先ほど6か月以上雇用した職員につきましては,年休と今おっしゃいました感染力の強い病気と忌引きということで,現在,整理してありました。 ○24番(前川原正人君)  了解しました。ということは,感染力の強い病気については病気休暇ということで,臨時職員についても同様な扱いをするという理解でよろしいですね。 ○総務課長(橋口洋平君)  規定上,そうなっております。 ○24番(前川原正人君)  もう一つは,先ほど答弁の中でおっしゃいましたけれども,臨時職員の時給というのは,県の最低賃金からみたときに,一番低い方で8円程度高いという時給になっているわけですけれども,職員の方も臨時の方も,勤務時間や業務内容は同じ状況であるにも関わらず,専門性があるところなどでは,その職責に鑑み,給与形態の見直しが必要になってくるのではないかというふうに思うんですが,いかがでしょうか。 ○総務課長(橋口洋平君)  その件につきましては,もちろん最低賃金が目安になって,他市の状況とかを見ながら改定していくということを今までもやっておりまして,例えば月額臨時職員につきましては,平成29年4月から平成28年度の一般職の人事院勧告の上げ幅に準じて引き上げたところでございます。 ○24番(前川原正人君)  役所で働くということは,一つの事業所ですので,そこで働く人たちが,やみくもに増えるということは考えなきゃいかんですけれども,最低必要限度の人は必要で市民へのサービスを提供するという業務ですので,やはり一つの事業所なんです。そこの事業所で働く人たちは,雇用されるとなりますと,当然,給与が出ます。そしてその給料で物を買います。生活をしていくわけですので,そうすると物を買う購買力が出てくる。購買力が出てくれば経済力も出てくるというふうに,そういうサイクルが生まれるわけですので,その時給についても近隣の自治体を勘案しながらではなくて,霧島市は霧島市のやり方というのもあろうかと思いますけれども,その辺の検討というものも必要じゃないでしょうか。 ○総務課長(橋口洋平君)  おっしゃるとおりでございますけれども,財政状況とか全体的なものを見ていかないといけないと思われます。社会保障費の増大とか,ある程度公共工事というものも出していかないといけないと,そういったバランスの中で,どれだけ臨時職員に対して待遇を改善できるかということを,総合的に判断しながら考えていきたいというふうに思います。 ○24番(前川原正人君)  ぜひ,総合的に考えていただいて,よりよい方向で対応していただきたいということを求めておきたいと思います。そしてもう一点は,正規職員の場合,通勤手当が出ていると思うんですけれども,この支給基準の規定はどうなっていますか。また臨時職員の場合,通勤手当の支給基準はどうなっていますか。お示しください。 ○総務課長(橋口洋平君)  まず,正規職員の通勤手当につきましては,2㎞を超えて5㎞まで2,000円と,それから5㎞単位になっておりまして,上限が60㎞以上の通勤で3万1,600円となっております。それから特別臨時職員につきましての通勤手当費用分の加給賃金は,10㎞以上を基本にしておりまして,10㎞から15㎞まで3,000円,15㎞から20㎞まで4,000円,20㎞から25㎞まで5,000円,25㎞以上を6,000円というふうに設定しております。 ○24番(前川原正人君)  先ほども申し上げましたけれど,正規の職員の方も臨時の職員の方も,同じ業務と言ったら言い方が悪いですが,同じ所に来て仕事をするわけです。正規であったら,今おっしゃるように2㎞以上から通勤手当が支給されると。臨時職員の場合だと10㎞以上でないと支給されないと。ここは,やはり同じ役所に通勤をされて業務を担うわけですので,これも本来であれば同じような扱いが必要ではないですか。 ○総務課長(橋口洋平君)  特別臨時職員の通勤手当につきましては,先ほどからあります平成21年の総務省通知の趣旨等を踏まえて,処遇改善の一環として,特別臨時職員に対して平成25年度に通勤距離の調査を実施しまして,平成26年度から支給しているんですけれども,それにつきましては通勤費用負担の軽減を図ること,それと月額職員につきましては日額職員に比較しまして,遠距離からの通勤が多い傾向にあるというようなことから,10㎞を一つの支給開始水準として設定しまして,職員の支給水準も勘案しながら,現在の支給基準として設定しているところでございます。 ○24番(前川原正人君)  これも調べていくと,地方自治法第203条の2,この中で費用弁償を支払うことができるという規定があるんですね。その中で非常勤職員に対する通勤費用の相当分の費用弁償支給に関する問答集というのが,平成8年3月13日に当時の自治省から出されております。この中で,勤務のためその者の住所と勤務公署,いわゆる市役所と言ったほうがいいですけれど,との間を交通機関等を利用して往復する場合,その往復に要する運賃等,通勤費用がある場合は,費用弁償として,通勤費用相当分を支給して差し支えないかと出ているんです。その回答は,お見込みのとおり。なお,地方自治法第203条第5項により,条例の規定があれば,これは支給できますよと。同じ所に勤務をして通勤をするのに,非正規である一般の臨時職員というだけで,10㎞まで出ないというのは改善すべきではないでしょうか。検討すべきではないですか。 ○総務課長(橋口洋平君)  先ほどの支給の理由で,例えば保育所等の勤務地で国分隼人に住んでいらっしゃる方に牧園の保育園に行ってもらうといった傾向もあることから,通勤手当相当分の加給賃金を支給している実態もあります。そういった形で,特殊な業務に就かれるというような方につきまして支給しているということで,基本的にはあくまでも事務補佐であって,臨時的なものであるということから,常勤の職員とは区別して支給しているところでございますけれども,先ほど申しました今後改正される地方自治法それから地方公務員法の中で,どういった形で国のほうが指導をしてくるかということもございますので,そこを勘案しながら検討していきたいというふうに考えております。 ○24番(前川原正人君)  もう1点押さえておきたいのは残業手当の部分です。この法律は,残業手当は100分の125,そして休日出勤手当については100分の135。これは法律で決まっているわけですけれども,例えば,臨時の職員の方が,お客さんが見えて,それに対して5時を過ぎて長くなって30分を超えましたという場合,そのときだけではなくて累計として換算をするというのは,超過勤務手当の支給の要件だと,私は認識をしているんですけれども,そういう場合の対応の在り方について,どうお考えでしょうか。 ○総務課長(橋口洋平君)  基本的に5時過ぎにお客さんが見えて,臨時職員の方が対応されることは,ほとんどないというふうに思われます。そうなったときには,もし5時を挟んでお客様が見えたときには,正規職員と代わって対応すると思いますので,そういった事案というのは,なかなか発生しないのではないかなというふうに思っています。臨時職員さんには,基本的に時間外勤務命令は発しないというふうにしているんですけれども,例えばイベントであったり,外に調査に出ていて,そのまとめが夜になってしまうというのは事前に分かりますので,そういった場合につきましては,時間外勤務命令をしっかりと出して割増賃金を払っているところでございます。 ○24番(前川原正人君)  今おっしゃるように,相手が人間なんです。お客さんが見えたときに,私は臨時ですので正規職員と代わりますというのはできないんです。最高16日,17日しか勤務はないわけですけれども,電話の対応であったり相手がいた場合は,10分,20分と累計で時間が過ぎていくわけです。その場合,自分で残業をした時間を付けておけば,その分について,超過勤務手当として対応すべきではないかということをお聴きしているんです。どうでしょうか。 ○総務課長(橋口洋平君)  時間外勤務につきましては,あくまでも命令に基づいて勤務するというのが,前提となるというふうに思います。もし,そうした事案があるのであれば,各課のほうに,こちらのほうから通知を致しまして,そういうことにならないように指導していきたいというふうに思っております。 ○24番(前川原正人君)  部長,今の議論をお聴きになっていると思うんですが,お客さんというのは市民の皆さんであったり,様々な電話の対応であったりするわけです。ですから,そういう人たちに対して,私は臨時ですから正規職員と代わりますなんて,そんなことなんてできるはずがないんです。だから,労働をしたら,労働対価として超過勤務手当を払うというのが原則じゃないんですか。部長,どうですか。 ○総務部長(塩川 剛君)  先ほどから総務課長が申しておりますとおり,臨時職員に対しましては,原則として時間外勤務をさせないということと致しております。どうしてもイベント等があの場合は,事前の勤務命令に従って勤務していただくということになろうと思います。議員がおっしゃるような,そういう事案につきましては,事前にそういう事案が発生しないような対応をするよう,正規職員等にも周知していきたいというふうに思っております。 ○24番(前川原正人君)  私がお聴きをしているのは,何かイベントがあるからとかも含めてですけれども,最高17日間以下の勤務とするというのは,雇用契約で決まっているわけです。しかし,17日間に毎日ではないでしょうけれど,10分,10分と残業が発生したときには,その累計を本人の申出によって,超過勤務手当は支給しても,何ら法的には差し支えないということで理解してよろしいですか。どうなんですか。 ○総務課長(橋口洋平君)  考え方としては,そういった考え方もあろうかと思いますけれども,あくまでも臨時職員の方につきましては,1日の勤務時間は基本8時15分から17時までなんですけれども,そこまでの勤務をしていただいて,あとは正規職員が引き継ぐということで対応していきたいというふうに思います。 ○24番(前川原正人君)  市長,今の議論を聴いて,私は臨時職員なので5時なりましたから,もう帰りますと言えないんですよ。それは相手が人間ですので,その臨時職員の方が,例えば私は臨時職員ですので帰りますと,市民がそれを見たら,霧島市の職員はどういう対応をしているんだって,そうなるんじゃないですか。私は臨時です。私は正職ですって,それは市民の皆さんは知らないですよ。全部,同じ職員に見えるんですよ。だから,働いた分については働いた分の労働対価として,本人の申出によって,当然,超過勤務手当を支払うべきではないかと,当たり前のことだと思いますけれど,いかがですか,市長。 ○市長(前田終止君)  正規職員,非正規職員の働き方の基本姿勢ですよね。そこの原点に,部長が説明しましたような条件があろうかと思います。臨時職員の方は,そこを念頭に置かれて,市民の皆さん方と向き合う習慣を身につけて,最初から,そのような条件でお働きでありましょうから,そこはおっしゃるような想定もあるかもしれませんけれども,スマートにきちんと処理をする能力を発揮するべきではないでしょうか。どうでしょうか。 ○24番(前川原正人君)  こればかりできないので,時間の関係もあるわけですけれども,私,臨時職員としての心構えというものを入手いたしました。勤務時間は通常8時15分から17時までですと。休憩もこうですと。その中で,当然,それは一つの原則ですので,ルールとして守っていただかないといけないし,管理としてしなければならないという部分もあるんですが,ミスは許されないわけですよね。職員も当然ですけれど,臨時だからといってミスは許されないというふうに思うわけですけれども,あってはならないですけれども人間がやることですので,例えばミスが発生した場合に,上司に報告をし,課内で情報共有をし,状況分析をし,再発防止策を取っていくということは,当然,最小限のことで,回避をしなきゃいかんわけですけれども,各課それぞれ全て同じではないですが,そういう対応策を記したマニュアル化されたものが,臨時職員の皆さんにも手渡されているのでしょうか。 ○総務課長(橋口洋平君)  業務のマニュアルにつきましては,全ての臨時職員さんたちの業務について,マニュアルが作成されているわけではございません。短期的に集中的に定型的な業務をするときには,例えばここに入力してくださいとか,こことここを足してこういうふうにしてくださいとか,そういったものにつきましてはマニュアルを作っているんですけれども,いろいろケースが想定される,例えば窓口対応であったりしますと,逆にマニュアルがないということで,お客様をちょっと待たせたりしてしまうということもあったりしますので,そういった場合は内容をお伺いして,正規職員につないで正規職員が対応するというような対応をとっておりますので,全ての業務についてマニュアルを作っているということではございません。 ○24番(前川原正人君)  こればかりできませんので,次に入りたいと思います。教職員の長時間労働についてでございますけれども,先ほど教育長からの答弁の中で,今年度において,文部科学省が進める学校現場における業務改善加速事業,これがモデル地域として26か所の一つに指定されたということでございますけれども,この内容というのは,どのような内容なのか,概要だけでも示していただけますか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  この事業につきましては,予算が確定いたします10月以降に本格的な実施になりますけれども,現在のところ内定されております予算が429万2,375円,これが半期分になります。そういう予算の中で,今後,業務改善の目標,目指すべき方向性を定めた業務改善ポリシーを策定し,業務改善に取り組んでまいりたいと思います。現段階で考えております具体的な取組として,一例として御説明したいと思いますけれども,本市の教育上の課題に不登校対応がございます。これに関しましては,その対応が家庭訪問であったり,個別の学力保障など,担任など関わる職員の負担を大変大きくしているところでございますが,その対応を組織的に行ったり,あるいは専属の加配教員を配置する,そういった方法により改善していくことによって,教職員の負担を軽減できると。これは一例でございますが,そういった成果を,まずは隼人中学校をモデルに考えているんですが,市の他校にも広めていけたらと考えているところでございます。 ○24番(前川原正人君)  それと教職員の長時間労働の解消についてでございますけれども,先ほど1問目で申し上げましたように,文部科学省の調査で,1日当たり平均勤務時間というのは,小学校教諭で10年前の調査から見たときに43分増の11時間15分,中学校教諭で32分増の11時間32分,管理職である教頭,校長では,小中学校とも12時間を超えているという報告がございますけれども,霧島市の公立小中学校の1日当たりの勤務時間というのは,しっかり調査されていらっしゃるんですか。 ○教育長(髙田肥文君)  学校の先生方の勤務条件につきましては,時間外勤務の手当を支給しないということでございます。しかし,学校の実情を見てみますと,部活動あり生徒指導あり,いろいろある。そしてまた,教材研究と言いましょうか,授業の準備もあると。そのような特殊性を鑑みまして,これを教職調整手当,法律で給料の4%,すなわち月の超過勤務で言いますと超勤手当の8時間分と言われているんですが,給与の4%を給料の中でみようということになっておりまして,そういう制度の中で,学校では超過勤務手当なるものがありませんので,超過勤務そのものがないという認識であります。時間外勤務はあっても超過勤務はないというような状況でありますので,調査をすることが私どもとしてもできない。実態は国のほうで調べられたものと,ほとんど同じような実態だというふうに認識をしております。 ○24番(前川原正人君)  教育長がおっしゃるように,教職員の場合は厚遇で対応するという法律になっていますので,超過勤務手当とか,そういうことはないわけですけれども,しかし,文部科学省が調査をしたのが,ほぼ同じというのであれば,この霧島市の教育委員会からも文部科学省のほうには,ちゃんと報告義務というのがあるわけですので,報告はされているわけですね。 ○教育長(髙田肥文君)  この調査は全国を全て調べたわけではなくて,ある特定の方々を調査をされた結果というふうに聞いております。 ○24番(前川原正人君)  いずれにしても長時間の労働は,その教員の人たちを困難な状況に追いやっていると。そうすると子供たち一人一人に,心を寄せる教育はできるのかと,そういうふうにもなってくるわけですけれども,教育長の認識としては,やはり長時間労働というのは教職員も当然もっと短縮をして心を寄せられるような,子供たちにちゃんと向き合うような教育が必要だという認識を持っているというふうに理解してよろしいですね。 ○教育長(髙田肥文君)  勤務時間が,かなりの部分で時間外になっていたり,又は土日の部活動であったり,そういう負担感がかなりあることは十分に認識をしておりまして,出勤,退勤の時刻をきちっと書いて,校長が,どの先生がどれくらい働いているかという状況を把握できるような対策も講じております。そして今回,先ほども答弁いたしましたけれども,そういうメンタル面のための対応もしておりますので,学校の校長先生が先生方の健康を維持して,すばらしい教育が提供できるようにするための施策だと思っておりますので,認識としては,ここをなんとかできないかということで,国の事業を受けてやろうとしている状況でございます。 ○24番(前川原正人君)  今,教育長もおっしゃるように,長時間労働であるということは,教職員の皆さんも同じ状況だと思っています。ですから霧島市としてモデル事業になったから,それをやるなではないですよ,それもやりながら,教育委員会の独自性という点でも,当然,発揮をしていくべきだと思いますけれども,いかがでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  そのモデル事業そのものが内容を指定されたものではなく,市独自の考え方で,いろいろなチャレンジができる事業でございますので,それをどういうふうに改善に生かせるかというところで,知恵を働かせてまいりたいと思います。 ○24番(前川原正人君)  最後の3問目に入りたいと思います。これまで同僚議員の質問の中で,小中学校の学校給食を無料化した場合,試算として5億6,000万円。先ほどの答弁で約3億一,二千万円掛かるのかなというふうに思っているわけですけれども,長浜市の場合は,子供は宝だと,ひいては国の宝なんだと,だから,その宝をみんなで大切にしましょうということで,小学校だけですけれども,学校給食の無料化を昨年の9月からやっているわけです。教育委員会には予算がありませんけれども,市長の判断で長浜市はやられているわけです。ですから,そういうことをやらないのではなくて,そういう流れになってきたわけですよね。最近では長島町とか曽於市なども,そういうふうに踏み切るのではないかというふうに言われておりますけれども,霧島市独自の子育て支援であったり,移住定住対策であったりをされているわけですけれども,一つの検討課題として取り組んでいく必要があるんじゃないでしょうか,市長いかがですか。 ○市長(前田終止君)  子供はその国の未来であり宝であるという考え方には,大いに共感を覚えるところがございます。しかしながら一方,私たちの地域の財政的な将来負担とか実際の現実等を踏まえますと,なかなか困難な点も,自治体条件が違いますから,そう簡単に判断できない点もあるのではないかなと思います。無料化させることで,ある意味,親と子供そして家庭と地域社会そして学校での食育等々,いろいろなことを総合的に考えていきながら判断をしなければならない。もし,仮に霧島市でそのようなことをやったら,大きな反響があるかもしれませんけれども,その財政的負担が,将来,そのふるさとを背負っていく,国を背負っていくその人達の負担に跳ね返ってくるようなことなんかも,慎重に考えていかなければいけないというように考えております。 ○24番(前川原正人君)  もう時間がございませんけれども,長浜市の場合,給食費は自治体が合併していますので,3,800円から4,000円と。給食費の納入率99.8%でやっているわけです。ですから,市長の考え方一つでやっているわけです。ちなみにこの長浜市は10万人以上の自治体です。霧島市とそう変わらないです。そういうことも研究が必要だということを申し述べておきたいと思います。最後の子ども医療費の問題についてですが,市長は,今後,霧島市は人口13万人まで増加させるんだと,大いに結構なことです。しかし,移住定住なども大切な施策ですけれども,現在,市内で生活をしている若い世代の皆さんが,子育てをしやすくそして生み育てることができるような環境という点では,これを充実改善させるという点では,給食費も当然ですけれども,子ども医療費についても研究していく必要があるではないかというふうに思いますけれども,市長はいかがお考えなのか,そのことを答弁を求めまして,私の質問を終わりたいと思います。 ○市長(前田終止君)  私も3期12年が,11月に終了しようということでございます。今,次のマニフェストをどういうふうにしていくか,毎日,毎晩いろいろなことを考えながら過ごしております。今,議員御指摘のような点についても,次の時代を背負う子供たち,そしてたくさんの子供たちが誕生する,そしてまたこの地域で成長していく,そういうふるさとづくりをしっかりやっていかないといかんなということを,常に考えております。しっかり御指摘の点等を念頭に置きながら,次の政策でどのような形で出てくるか,乞う御期待ということでよろしくお願いします。 ○議長(池田 守君)  以上で,前川原正人議員の一般質問終わります。次に,5番,中馬幹雄議員から1件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○5番(中馬幹雄君)
     5番,中馬でございます。さて,近年の異常気象が気になります。遅れた桜の開花,真夏を思わせる5月の気温,梅雨に入りましたが,梅雨前線は南下して奄美方面が大雨になっているようでございます。しかし,7月に前線も北上し豪雨になる予報もあるようです。広い山間地域を控える本市としましては,この時期に毎年大小の災害が発生しています。危険箇所の点検を行い,防止対策を講じる必要があると思われます。災害はいつ,どこで発生するか分かりません。市民の皆様も身近な所の変化に十分注意していただきたいものです。特に人的被害のないことが一番かと存じます。質問に入ります。ふるさと創生総合戦略の基本目標の一つに,幸せな家庭づくりを支える環境づくりの中にある子どもの夢と豊かな心を育む教育の推進があります。今回は市長に倣い,虫の目で捉えた小学校の学童机及び椅子等の整備について質問いたします。過去3年間の小学校新入学児童数を示してください。その中で特に変動の著しい地域はどこであるか示してください。また,今後の変動の見通しをどのように見ているか示してください。次に,学童の身体成長に合わせた机,椅子等の把握はどのようにしていますか。今後の補充及び交換の計画はどうなっているか示してください。次に,通学路の整備についてお伺いします。先般行いましたけれども,再度,用水路を通学路としての整備について伺います。以上,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  中馬議員から1問につきましての御質問でございました。総括につきましては私のほうから,そのほかにつきましては教育委員会が答弁させていただきます。子どもの夢と豊かな心を育む教育の推進について,学校設置者及び総合教育会議主宰者の立場から総括してお答えいたします。本市では,平成27年3月に霧島市教育振興基本計画後期計画を策定し,教育分野のまちの将来像である共に学び,育み,磨きあう,人が輝くまちの実現を目指しております。私と致しましては,「まちづくりは人づくりである」という基本的考え方のもと,本計画に基づき郷土の自然,歴史,文化を尊重する態度を備え,生涯にわたって自ら学び社会に貢献する人づくり,公教育においては,確かな学力と体力を身につけ,思いやりの心と高い志を持ち社会を生き抜く力を備えた人づくりを進めることを基本目標に掲げ,諸施策を展開しているところでございます。このうち,教育環境の整備につきましては,合併後,安全・安心を大前提に校舎等の建設及び耐震化対策を優先し,天降川小学校の建設や市内小中学校の校舎等の大規模改造工事を順次実施してまいりました。また,机,椅子,パソコン,電子黒板などを更新・導入することにつきましても,児童生徒数の推移や老朽化の度合い等に応じ,かつ,学校毎のニーズを把握しながら,随時,予算の範囲内で対応してきたところでございます。私と致しましては,今後も児童生徒の置かれている教育環境の実態をしっかりと把握しつつ,総合教育会議において,教育長及び各教育委員の御意見も伺いながら,引き続き,児童生徒の安全・安心な教育環境の整備,設備の充実に努めてまいりたいと考えております。 ○教育部長(花堂 誠君)  次に,通告のありました具体的な項目に沿って答弁いたします。本市における過去3年間の小学校新入学児童数は,平成27年度が1,262人,平成28年度が1,242人,今年度が1,292人でございます。変動の著しい地域でございますが,全体的な児童数で分析しますと,天降川小,国分小がここ3年間で50人以上増加しております。また,微増傾向の学校,横ばい若しくは微減傾向の学校がはっきりと分かれているようでございます。今後の変動の見通しにつきましては,近隣に大型企業の誘致や更なる宅地開発が見込まれる地域においては,依然として新入学児童数の増加が予測されるところでございます。次に,児童の身体成長に合わせた机・椅子等の把握につきましては,現在の机,椅子は高さ調整が可能なものとなっており,身長105㎝から180cmまで対応可能でございますので,各学校で児童生徒の成長度合いに応じて,適宜高さ調整をしながら使用させているものと認識しております。しかしながら,中には調整機能のない固定式の机,椅子も残っておりますので,このような場合には,学校環境衛生基準に定める机,椅子の高さの基準に合致しているかどうかを確認しながら,使用させているところでございます。教育委員会と致しましては,毎年各学校の更新希望調査を行い,予算の範囲内で改善を行っているところでございますので,今後とも,各学校と密接な連携を図り,引き続き,子どもたちの快適な学習環境の充実に努めてまいりたいと存じます。次に,2点目の通学路の整備についてお答えします。今回,議員御指摘の用水路敷の御質問につきましては,平成26年6月議会において,通学路としての課題を解決しながら,安全性を確保する必要性があると考え,積極的に検討する旨の答弁を致しました。その後,教育委員会において,当該校であります国分西小学校の校長と現地を踏査するなど十分な協議を重ねてまいりました。その結果,荒天時や雨量等が多い日には用水路が冠水することが判明し,その際,路面と水面との境が分かりにくく,防護柵等の安全対策を講じても転落の可能性を完全に払拭できないことから,通学路としては適切でないと判断したところでございます。このようなことから,教育委員会と致しましては,保護者や教職員の立哨指導等を励行するなど安全確保に努めながら,用水路に隣接する市道を引き続き通学路として利用してまいりたいと考えております。 ○5番(中馬幹雄君)  それぞれの答弁ありがとうございました。まず,入学児童の数でございますけれども,大体ここ3年におきましては,横ばい状態と言いますか,大体同数の入学数であるかと思いますけれども,地域によって生徒数の変動があるのではないかと思います。それは地域性に大きく反映していると思います。高齢化の進む現状において,子育てをする若い世代が,どの地域に居住するかで決まるのではないですかね。この現状を,市長,どう思われますか。 ○市長(前田終止君)  そのとおりだと思います。 ○5番(中馬幹雄君)  やはりこの問題は,奥の深い難しい課題があるかと思います。特に若い世代におきましては,誰しも生活する上で便利な所に居を構えるのは世の常であります。例えば,私の所でございますが,広瀬の人口は約6,300人おります。ところが,私の住んでいる4丁目は限界集落に近いようなもので,昨年は1自治会から4自治会までを統合しまして一つの自治会なりました。そして,その四つの自治会が統合した割には,世帯数は77世帯です。一方,2丁目の16自治会は,ものすごく多くなりまして,分割して二つの自治会に分かれております。このような現象は,正に霧島市の縮図になるのではないかと考えております。写真をお願いします。私は,小中学校の入学式や卒業式に参列しております。いつも思うことがあるのですが,この写真が,私は腕はいいんですけれど,携帯が古かったためにちょっと見にくい状態であります。これは入学式の新入学児童が入場する前で,椅子がずっと並んでおります。この椅子をご覧いただきたいと思います。先ほど答弁の中で,高さを調節のできる椅子,そしてできないもの,ここにも真ん中のほうに手前のほうが4本脚,隣が2本脚で,これは調節のできる椅子です。そういう形でいろいろ混ざって並べられております。市長,見にくいんですけれど,この写真を見て,どんな感想をお持ちでしょうか。 ○市長(前田終止君)  この写真で見る限り,調節の利く椅子ではないなと見えます。それと座り心地,木製ですよね。木製の良さもありますが,どうだろうかなというような印象を受けました。 ○5番(中馬幹雄君)  新入学児童にとっては,今日から始まる,入学式から始まる学校生活第一歩を記念すべき,おめでたい日でございます。大きな夢と希望で胸を膨らませて,今後の成長を考えてなのか,少しだぶついた制服を身に付けて入場してきます。保護者の方も,かねてにない正装で参列されております。この情景は,どこの小学校でも同じではないかと考えます。しかし,新入学児童を迎えるこの椅子は,余りにも無残ではありませんか。多分,この椅子は,新入生はそのまま教室のほうに入りますから,多分,上級生の椅子が使われていると思います。今,机と椅子は,体格に合わせて高さ調節ができるようになっております。確認しますけれども,市内の小学校の調節できるものとそうでないものの割合はどうなっていますか。 ○教育総務課長(本村成明君)  小学校につきまして,机は調節可能なものが割合で申し上げますと約64%,調節機能のないものが約36%でございます。椅子は調節可能なものが約61%,調節機能のないものが約39%となっております。 ○5番(中馬幹雄君)  今の答弁では,大体6割が稼働できるもの,そして4割が調整できないもの。次の写真を見せてください。これは,真ん中の椅子は稼働式,両脇はできません。右側の椅子は,背中に購入年月日が書いてありました。平成8年。市長,20年たっていますけれど,どう思われますか。 ○市長(前田終止君)  私は,鳥の目線,虫の目線ということを機会ある都度,この振り返る3期12年間に申し上げてきました。虫の目線というのは,目の前を本当に1歩ずつ行くときにしか見えない目線で物を見るということです。鳥の目線は,高い位置から全体を見るという意味でございますが,中馬議員は小学校の入学式,卒業式等に行かれて,目の前を虫の目線で的確に捉えて御指摘を頂いているものと認識いたしております。そういう意味で,さすがと申し上げるところでございます。これは,教育の現場の成長期における幼少時の教育時代の一つの大事な教育施設環境の整備の視点だというふうにも存じておりますので,私と致しましては,早速,そこの点を教育長を始めその関係者に,しっかりと全ての学校のそのような教育に必要な環境の教育機器,特に年限が長くたったもの,利活用できるものは生かせばいい,しかしながら,もう時代に合わない環境になっているものは,年次計画的に,しっかりと予算のことを考えながら改修をしていく,そういう考え方でいかがでしょうか。 ○5番(中馬幹雄君)  前向きの答弁をありがとうございます。この平成8年の椅子となりますと20年たっています。ひょっとしたら,この椅子に親子が座ったかもしれないです。そういう状態になりますよね。これは,国分西小学校の分でございますけれど,他の地域においても相当たったものがあるのではないかと思います。そして左側のものも平成13年のものでございますから,相当古いものでございます。ところで,毎年,椅子と机を購入されているようでありますが,全体で個数は大体何脚くらいになりますか。 ○教育総務課長(本村成明君)  過去3年間の市内の小学校の机と椅子の購入実績を申し上げます。平成26年度,机を566台,椅子を588脚購入いたしまして,購入に要した費用の合計額が303万8,409円でございます。平成27年度,机が432台,椅子を452脚で245万1,600円でございます。平成28年度,机を532台,椅子を547脚購入入いたしまして,281万8,368円の実績でございます。 ○5番(中馬幹雄君)  市長にお伺いします。購入数は,毎年大体500脚くらいずつ買われております。金額にしまして300万円以下になっておりますが,霧島市の総小学生の数が7,400人くらいですよね。その4割である3,000弱が調整不可能な椅子になっているかと思います。毎年500脚ずつしますと,何年掛かりますか。私の質問は,いつも何年掛かるかということばかりしか言っていませんけれども,300万円ではなく,ちょっと言葉がおかしいかもしれないですけれど,せめて毎年1,000万円くらいの予算を計上して購入すれば,短期間で交換できるんじゃないかと。そして入札をされると思うんですが,数が多くなれば,入札額も減るのではないかと私は思うんですけれど,その辺はどうなっていますか。 ○教育総務課長(本村成明君)  おっしゃるとおり入札をした場合には,カタログ単価よりもかなり安い金額で購入をさせていただいております。小学校の実績で一例を申し上げますと,平成28年度の机の購入単価が平均3,834円,椅子が2,210円となっております。 ○5番(中馬幹雄君)  市長,机と椅子で5,000円くらいです。どうにかなりませんか。 ○市長(前田終止君)  御指摘の気持ちはよく理解できます。教育長始め教育委員会の中における予算の範囲というのがあるでしょうから,そこらとよく相談をしながら,今の御指摘のことを念頭に置きながら,改善すべきを改善してまいりたいと存じております。 ○5番(中馬幹雄君)  年間の予算の余りも何十億円というのがあるようでございますので,1脚四,五千円の分につきましては,ひょっとしたら短年度で全部替えられるかもしれません。その辺は,市長の今の前向きな答弁を信じておきます。調節ができないと,姿勢が悪くなるんですよね。近頃,視力の悪い子がたくさんいて,見た目はコンタクトレンズとかをして分からないんですけれども,そういうことが目に付くようでございます。かねての授業のときの姿勢の悪さも一因ではなかろうかと考えております。先ほどの市長の話の中でも,パソコンや電子黒板など導入しているということでございますけれど,この机,椅子というのは,一日に使っている時間が長いんですよね。パソコンとかは,別の教室で1時間くらいずつで交代かもしれません。ところが,教室の椅子というのは,朝から下校するまでずっと座っております。そうしますと,猫背になったり目が近くなったりということもあるので,子供の成長にも影響があるのではなかろうかと思います。ぜひ,先ほど申された前向きな姿勢を実行していただきたいと考えております。次に,通学路ですが,先般,しらさぎ橋が完成し供用開始され便利になりました。しかし余りにも交通量が多くなりまして,あちこちで事故も発生しているやに聞いております。国分西小学校の北側の市道もその延長線上にあるために,市道が混みあい,朝の通勤時にはフレスポの交差点まで渋滞するようなこともあるようでございます。そして,この市道には西側に正門がありますが,そこに横断歩道も作ってあります。しかし,今までこの横断歩道を渡って通学していた児童,特に福島地区の児童ですが,余りにも交通量が多くなって,児童の交通事故防止のために,その正門前の横断歩道は通らないようにして,フレスポの所の信号機のある四つ角まで迂回して,信号にもとづいた歩道を通って,学校側の歩道を通ってという形で迂回している方法で,これは校長先生の決断で,そのようにされているようでございます。というのは,やはり学校前の横断歩道は信号機がありませんので,いつ事故が起こるか分からないという配慮のもとで,学校側はそのような通学路の変更をされております。本題でございますが,次の写真をお願いします。この件につきましては答弁にもありましたけれども,平成26年6月に質問いたしました。当時の教育委員会では,回答と致しまして,「校長も通学路として利用できれば,登下校中の児童の安全確保ができる。児童の安全上,課題も検討して関係課に働き掛ける」,そして教育長は「現場を見て,通学している市道は狭くて車の離合もできない。この法面を利用した舗装路を通学路に早く認定できて通れるようになれば,安全だなと感じる」,そして市長も「課題を整理し解決しながら,安全性を確保する必要性を感じたので積極的に検討する」というそれぞれの回答はありました。これは議事録にも載っております。その後2年が経過いたしましたけれど,なんの動きもありません。進捗状況を示してください。 ○教育部長(花堂 誠君)  1問目の答弁でも申し上げましたとおり,我々もすぐ現場を見に行って,それから校長先生にもお話を伺いました。平成26年の校長先生と現在の校長先生は同一の先生でございますので,一番よく御存じだろうということで確認をしましたが,校長先生のお話では,最初は議員御指摘のとおり,用水路敷を通れれば,柵をしてもらえば,安全な通学路になるんじゃないかというお考えでいらっしゃったようですけれども,その後,雨が降ったときの状態を見てみようということで,先生が見て来られたところ,先ほど申し上げたとおり水路と道路面が一緒の高さになって,非常に分かりづらいといったこともあって,子供たちは,よく増水した水路に傘を挿すこともございまして,校長先生が,以前は別の学校であったそうですけれども,用水路に傘を挿して,そのまま流されて亡くなったというようなこともお聴きしております。そういった先生の安全に対する非常に強いお気持ちがあられまして,結果的に防護柵をしても通学路として積極的に通るようにということは,やっぱりできないということで,今回のような現在の状況,道路敷は通学路としては使用しないということでしてあるということでございまして,進捗と致しましては平成26年6月の状況のままということでございます。 ○5番(中馬幹雄君)  確かに大雨が降れば,松永用水でありますから一部冠水します。年間,冠水する回数は何回と思われますか。 ○教育部長(花堂 誠君)  教育委員会と致しましては,その水路の状況について,年に何回くらい冠水するかということは把握しておりません。 ○5番(中馬幹雄君)  大雨のときは,ここの400mくらい上に福島橋という所がありまして,そこで排水もできます。そして,ここのそばの高岸というところで排水ができます。その冠水した写真を私は見せてもらいました。あのときは豪雨だったんです。もちろん用水路も本来ならば,上流のほうで溜桝に落せばいいんですけれど,そのときは,たまたま用水路は増水していた,豪雨であったということから,あそこで大体20㎝くらい水が溜まりました。しかし,そういうことは年に一回あるかないかなんです。台風のときとか豪雨のときとか,そういうときには学校もひょっとしたら休校になる可能性があるんですよね。この写真の右側に軽自動車が通っております。道路は狭いものですから,両脇によけるスペースは余りないんです。次の写真をお願いします。今までのものは学校側を向いて撮っております。これは南側に向けて,普通の人家の所は,用水路敷という形で確保されている所でございます。その先に運送会社の車ですけれども2t車です。あれが通れば全くよける余地がない道路です。ここを小学生は毎日登下校しております。雨で冠水をするというのは,年に何回あるか分かりません。少ないです。それで,車道と通学路を分離すれば,子供の交通事故は防げると思います。全国あちこちで,横断歩道を渡っているところへ突っ込むのもあるし,歩道を歩いているところにも突っ込む事故というのが起きています。ここの場合は,完全に道路と通学路は分離できるわけです。先ほど来,用水路に落ちる動向がありましたけれども,もう一回元の写真をお願いします。この用水路の脇には,防護柵を作らないと当たり前です,落ちますよ。2年前のときには,左側のほうは宅地造成をしただけの更地でしたけれども,今は完全に住宅になって,それぞれに柵ができております。ですから,片方は用水路側に防護柵を作りさえすれば,2mくらいの通学路がすぐできるわけです。次の写真をお願いします。こちらのほうも,当時は今の電柱のある所は宅地になっておりまして,用水路敷に垣根がありましたけれども,ここは用水路敷ということで抜本されております。そうしますと,ずっと向こうのほうに防護柵があります。あの幅でずっと歩道ができるわけです。通学路ですね。そういう形で整備すれば,何ら問題はないと考えております。次の写真をお願いします。ただ問題は,ここの高岸の落し口なんですが,ここだけが若干狭くなり通路としての勾配があります。ここを通学路等で利用するふうに確保すれば,どのような方法がいいか,専門の中村副市長にお願いします。 ○副市長(中村 孝君)  議員が現在提案されております箇所については,私も現地を確認を致しました。ただ基本的なところが,先ほど教育委員会からお話もございましたように,用水路敷であって,そこを歩道として使うということについては,やはり危険性があって望ましくないというようなことでございます。実際に,ここに転落防止を作るとか,あるいはこういう施設があって使うとすれば,それなりに水路の断面を確保しながら対応というのは可能だと思いますけれども,まずは基本が,通学路として危険であれば,そこを考える必要があるのかなというふうに考えています。 ○5番(中馬幹雄君)  私が聴いているのは,今のこの箇所をどのように整備したら,通学路として人が通れるような施設になるかということです。 ○副市長(中村 孝君)  通学路として,歩道として安全に通れるようにするということにつきましては,いろいろ支障がございますが,まずは用水路の断面をそのまま確保しないといけないということもあるでしょうから,そういった意味では蓋をかける,蓋かけ事業というのもございます。そういった事業をすると,用水路の管理者の理解が得られれば対応ができると。あるいは用水路の断面が,これで十分対応できるのであれば,現在舗装がしてあります水路敷の部分を,もう少し嵩上げして安全に通れるようにするということで対応ができますし,この水門がございますけれども,この構造についても少し手を入れると言いますか,工夫をして歩道として通れる幅員を確保すれば,技術的な面での対応は,費用は掛かりますけれども可能だと考えております。 ○5番(中馬幹雄君)  教育委員会の現在の考え方と副市長の考え方というのは,せっかくのこの用水路敷の空間を通学路としては使用しにくいというような感じがあると思いますけれども,ただ,防護柵を作って通れるようにすれば,一番いいんですよね。用水路側のほうも,今,横には柵がしてあります。あれが防護柵です。入るなと言う形で。用水路側のほうにあれをずっと延ばしておけばいいわけですから,その辺は子供も分かっています。入ってはいけないと。先ほどの答弁の中に,保護者や教職員の立哨指導等を遂行するとなっております。確かに,田んぼ側のほうにもう一つ市道があって交差になっております。そこには中学校の保護者の方が立哨を時々されております。ところが,この道路に関しては,だれも立哨はしておりません。例え,登校のときに立哨したとしても,今の若い保護者の方たちは共稼ぎです。時間的に朝7時から8時の間が登校時間でありますが,下校時間はまちまちで,立哨をしなさいと言っても無理だと思うのですが,その辺はどうなっていますか。 ○教育部長(花堂 誠君)  確かに御指摘のとおり,国分西小学校のちょっと南側の焼肉屋さんがある所ですか,あそこから先はずっと用水路敷がございまして,それからその先が狭隘になっているような気がしております。ですので,抜本的な交通安全,子供たちが安全に通学できる対策としては,道路を拡幅ということ,歩道等の確保ということが一番だろうと思うんですけれども,今,御指摘がありましたとおり,一答目でもお答えしましたとおり立哨,それまでは人の力そういったもので,交通安全については取り組んでいかなければならないと思ったところです。したがいまして,今回の質問を,もう一回,再検討する場,例えば学校それからPTA,警察それから自治会等,そういう交通安全のための通学路の協議をする機関もございますので,そういったところにも諮りながら,最善の方法はどうなのか検討する機会を設けたいと思います。 ○5番(中馬幹雄君)  この問題につきましては,広瀬のまちづくり委員会でも議題になりまして,市のほうに提出してあります。そしてAランクが付けてあります。そういうことで,前回申し上げましたように,まちづくりの実施割合を上げてくれというのと同じで,この件につきましても,今の現状であれば危ない,これは確かです。年に何回か冠水もします。しかし,嵩上げないし防護柵を作れば,80mから100mぐらいの長さの通学路は確保できると,私は信じております。最後に市長,検討するはしないに等しい言葉だと私は感じております。昨日も今吉議員に確約されました。公園を造るということを明言されたようでございます。私にも同じく,確約する市長の強いお言葉をお願いしたいと思うのですが,どうでしょうか。 ○市長(前田終止君)  この御指摘についての一番のポイントは,次の時代を担う子供たちの通学路の安全確保だと思うんです。その点に尽きると思います。よって,私たちのほうもしっかりとその調査をさせてもらった上での答弁にあったとおりの経緯でございます。しかしながら,議員がそういう考え方もあろうけれども,こうではないかというもう一つの考え方を提案されました。それらをしっかりお受けさせていただいて,もう一度,部長答弁にもありましたけれども,この件をしっかりと現場を踏まえて,その席には,どうぞ議員の方もお越しになって,そして一緒になって本当に子供たちの安全確保がどうできるか議論しようではありませんか。 ○5番(中馬幹雄君)  前向きの回答と私は解釈いたしますが,子供は国の宝,ましてや霧島市の宝,人口13万人を考えるには,第一に子供がいなければ人口は増えないということでございます。子供の安全安心を一番に考えていただいて,今日申し上げましたことにつきましても,前向きに検討していただきたいと思っております。以上で,終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で,中馬幹雄議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  午前11時59分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時00分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,13番,池田綱雄議員から1件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○13番(池田綱雄君)  ただいま議長の許可を得ましたので,新風会の一人として一般質問を致します。さて,6年の歳月と31億円の費用を掛けて完成したしらさぎ橋が開通して,2か月余りがたちました。交通量が増えることについては想定内でございました。自衛隊正門の信号から県道の信号まで約400mありますが,その中間点までの交通渋滞は今までありませんでした。開通後は,どちら側とも200mを超える渋滞が度々起こっております。スーパータイヨーやユニクロなどが入っているフレスポへ買い物に行くお客さん,特に高齢者の方は,何回も右を見たり左を見たりで,道路を渡るのに時間が掛かるようになりました。交通量は以前の数倍に増え,土地勘のある人や渋滞を嫌がる車が,途中の筋道へ入り込んでおります。接触事故などが起こらないか危惧するところでございます。一つの道路,一つの橋ができることで,交通の流れが変わることは想定しておりましたが,交通量の多さに改めてびっくりしております。それだけ市民にとっては,霧島市の南部地域の東西を結ぶ重要な道路であるということではないかと思います。これからいよいよ福島の集落内の整備に入りますが,1日も早い全線開通を願うものであります。それでは質問に入ります。人口増対策について,その一つ目は全国的にまたどこの自治体も人口が減少していく中で,霧島市の将来目標人口を13万人に設定した根拠についてお尋ねいたします。二つ目は,霧島市にはソニー,京セラという世界的な企業を始め中小企業が多く立地しております。そこで働く若者がたくさんおります。今までは,この地域には若い労働者が多いということから,多くの企業に来ていただきましたが,将来において,労働不足は生じないのか心配であります。結婚をしていない若者もたくさんいます。理由は,出会いの場が少ないと言います。私は,人口を増やすには,結婚をして子供を産んでもらうことが一番だと思います。国や各自治体も結婚に対する支援に力を入れてくると思いますが,霧島市は,どのような取組をされているのかお尋ねいたします。三つ目は,以前,霧島市は結婚相談所の代わりに若者の出会いの場を設け,大変好評だったと思います。現在は,どのような取組をされているのかお尋ねいたします。四つ目は,子育て中のお母さん方は,少しでも子育て環境の良い所へ移転する傾向にあると思います。霧島市として,新たな子育て支援策についてお尋ねいたします。本日は,多くの傍聴の方がみえておられます。執行部の分かりやすい明快な答弁をお願いし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  池田綱雄議員から1問に絞っての御質問でございました。その中の1点目につきましては私のほうから,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。人口増対策についての1点目にお答えします。国立社会保障・人口問題研究所の日本の地域別将来推計人口に準拠して試算した本市における2060年の推計人口は,約9万3,000人となっており,平成27年10月1日当時における推計人口約12万6,000人より約3万3,000人,率にして約26%減少すると推計されたところでございます。このような中,平成27年10月に策定いたしました霧島市ふるさと創生人口ビジョン及び総合戦略におきましては,国内でほとんどの自治体が将来の目標人口を現状より少なく設定されておりますが,本市と致しましては,2060年には,現状に若干上乗せする約13万人を確保することとし,目標人口として設定したところでございます。この人口ビジョン及び総合戦略の策定に当たりましては,市議会におかれましても,地方創生総合戦略調査特別委員会を設置していただき,様々な見地から熱心な御議論をいただいた上,皆様のほうからも貴重な御意見を賜ったところでございます。また,37人の代表者からなる市民の皆さん方の有識者会議においても,地の利や人材面など,本市の持つポテンシャルを生かした「まち・ひと・しごと」の創生を目指す本総合戦略の目標設定に対し全市民が一丸となって取り組めば,決して叶わない目標ではないとの大変前向きな御意見を異口同音頂いたところであります。私と致しましても,国全体として大幅な人口減が予測される中で,高いハードルであるとは認識いたしておりますが,本市が県央に位置する空陸交通の要衝であること,京セラ,ソニー,トヨタ車体,アルバック九州などの世界に誇れる企業が立地していること,鹿児島工業高等専門学校や第一工業大学等の高等教育機関を有することなどの強みに加え,私が積極果敢に取り組んできた企業誘致による新規雇用の創出,平成20年度から全国に先駆けて展開してまいりました移住定住施策の推進,子育て環境や社会福祉などの充実,道路・住宅などのハード面の整備により,合併以降,人口をほぼ維持してきたことなどを総合的に判断し,市民の皆様と共にオール霧島で取り組むことで,決して実現不可能な目標ではないと結論付けたところでございます。 ○企画部長(満留 寛君)  2点目と3点目は関連がございますので,一括してお答えします。平成27年10月に策定した霧島市ふるさと創生総合戦略では,幸せな家庭づくりを支える環境づくりを基本目標の一つに掲げ,具体的な施策として,結婚につながる出会いの場を創出し,妊娠・出産・子育てに関する支援を充実させることにより,安心して生み育てられる環境づくりに取り組むことといたしております。本市におけるこれまでの結婚支援の取組につきましては,平成22年度から平成25年度まで,民間の団体が主催する婚活イベントに対し,補助金を交付するなどの支援を行う,きりしま出会いサポート事業を実施してきたところでございます。現在は,民間の団体が主催する出会いの場を創出するイベントについて,市ホームページや広報誌に掲載することで周知活動の支援を行うとともに,昨年度から鹿児島県が実施している婚活サポーター募集の受付や各種セミナー・研修会への職員の派遣,独身者や親御さん,企業向けセミナーの広報活動を実施しているところでございます。また,広域的な施策として取り組んでおります環霧島会議の観光専門部会においても,平成29年1月29日に「ステキな恋人見つけよう!アモーれっしゃ」をテーマに掲げ,環霧島周遊婚活列車おもてなしツアーを実施したところでございます。さらに,本年度につきましては,総合戦略で取り組むべき施策にも掲げております,企業や団体と連携した婚活イベントの実施に向けて推進体制の構築を図ることと致しております。一方,鹿児島県におきましては,県が主体となり,県全体を包括して結婚を希望する方の出会いを支援するため,会員管理登録システムを利用したマッチングや御成婚に向けた支援を行うかごしま出会いサポートセンターを本年5月20日に開設されたところでございます。かごしま出会いサポートセンターは,稼動から一月も経過していないところでございますが,人口増対策の一助となることに期待するとともに,将来的には,出張登録会や相談会の開催,市町村が行う結婚支援イベントの情報発信などの展開も想定しているようでございますので,当センターの広報活動を行うとともに,連携を図ってまいりたいと考えております。本市と致しましては,これら一つ一つの取組を積み重ね,人口増につなげていきたいと考えているところでございます。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  次に,4点目にお答えします。子育て支援につきましては,教育・保育施設や放課後児童クラブの整備を計画的に行い,子育てと仕事を両立できる環境づくりに努めるとともに,いわゆる要保育児童に該当しない子育て世帯に対しましても,家庭での子育てを支える地域子育て支援センターの拡充を図っているところでございます。また,多様な保育ニーズに対応するため,市内の各教育・保育施設においては,預かり保育,延長保育,一時預かり,休日保育,病後児保育などの事業を実施しており,世帯の実情に応じたきめ細かな支援を行っているところでございます。このような子育て支援に関する情報につきましては,市ホームページ上に,ぐんぐんの木として掲載しているところであり,このぐんぐんの木につきましては,より読みやすい冊子にした形で,母子手帳交付時などの機会を捉えて市民の方に直接お渡しをするとともに御説明させていただくなどしており,子育て支援に関する積極的な情報の発信に努めているところでございます。母子保健の取組といたしましては,母子保健法に基づき,妊産婦に対しての保健指導や母子訪問,育児相談などの母子保健事業において,保健師等による丁寧な対応を行うとともに,医療機関等との連携により,節目ごとの乳幼児健診を実施しているところでございます。なお,本市におきましては,母子保健法に基づく取組とは別に,2か月になる乳児の育児教室や,7~8か月の乳児の発育発達相談・育児教室を開催するなど,きめ細かい相談・支援体制を取っているところであり,昨年度からは粉ミルク支給事業を開始し,母親が病気などにより子どもに母乳を与えることができない世帯や,双子,三つ子などの多胎児を出産された世帯等に対する支援も行っているところでございます。また,子どもの発達を心配されている保護者に対しましては,臨床心理士や保健師等による個別相談や親子教室を実施するなど,育児に不安を感じる保護者に寄り添った支援にも力を入れているところでございます。さらに,平成24年4月には,県内の市町村で唯一,子どもの発達支援の拠点施設となる霧島市こども発達サポートセンターあゆみを開設し,発達に関する相談や嘱託医師による発達外来診療など,積極的な発達支援に努めているところでございます。今後の新たな取組といたしましては,出産直後の母親の心身のケアや育児支援を充実させるための事業の実施について検討しているところでございます。霧島市ふるさと創生総合戦略では,主要施策の1つに,人生の喜びを実感できる,結婚・妊娠・出産・子育て支援を掲げており,今後におきましても,安心して子どもを産み育てられる環境づくりに向けた取組を推進してまいりたいと考えております。 ○13番(池田綱雄君)  それぞれ答弁を頂きました。答弁のようなことであれば,すばらしいと思っております。再質問はないんですが,人口増対策ということで順不同で再質問をさせていただきます。今回の質問に対しまして,それぞれの部で人口増対策につながるような取組はないかということで,お尋ねしていますので,そのような部があったら答弁をお願いいたします。 ○企画部長(満留 寛君)  企画部におきましては,市外から本市の中山間地域への転入移住者については,新築,中古住宅購入,増改築及び借家への入居に対して,市街地から中山間地域への転居者については,新築,中古住宅購入,増改築に対して補助金を交付することにより,本市の均衡ある発展及び移住定住の促進が図られる霧島市ふるさと創生移住定住促進事業が一つございます。また,市外にお住まいで移住をお考えの方を対象に,秋と冬の年2回,移住定住体験研修を実施する移住体験研修事業,その他に空き家を有効利用することで,活力に満ちた地域づくりを推進し,移住定住の促進を図る空き家バンク制度の三つがございます。 ○総務部長(塩川 剛君)  総務部の取組と致しましては,霧島市ふるさと創生総合戦略の四つの基本目標のうち,暮らしやすい,暮らしたくなる地域づくりの中で,安心安全なまちづくりということで,自主防犯・防災組織の育成,防犯パトロール隊の支援,防災訓練それから防災行政無線の運営などに取り組んでいるところでございまして,安心安全なまちづくりを推進することによる本市の安心感,あるいは信頼感というものを高めて,本市に住みたいという人を増やそうということに取り組んでいるところでございます。 ○市民環境部長(久保隆義君)  市民環境部の取組について御説明いたします。地域を取り巻く環境は,少子高齢化,過疎化の進行,自治会加入率の低下,役員のなり手不足など大変厳しい状況にあり,特に中山間地域におきましては,深刻な問題となっております。このような中,地区自治公民館,自治会が主体となり,互いに知恵を出し合い協力しながら,地域の活性化のため,日々,様々な活動に取り組まれているところでございます。こうした地域活動を盛り上げ,地域の魅力を高めるとともに,その情報を発信していくことで,こんな地域に住んでみたい,生活したいというような方々を呼び込み,地域の活力の向上と人口の増加につなげていけるように,市民環境部では引き続き,地域振興補助金や地区活性化事業,まちづくりサポーターなどの取組により,地域の支援を行ってまいることとしております。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  保健福祉部におきましては,先ほどの答弁の中でも子育てに係る人口増に対するものとして報告も差し上げたところでございますが,そのほかにも医療センターにおける夜間救急診療事業,これを姶良地区医師会の協力を頂きまして,輪番制で行っておりますが,このような対応につきましても子育て支援をする上では有効な手段ではなかろうかと思っております。また公立の医師会医療センターがあることによりまして,移住定住を目指される方におきましても,安心して霧島市に移り住まれるという上でも,非常に貢献度のある医師会医療センターではなかろうかなと思っているとこでございます。 ○農林水産部長(川東千尋君)  農林水産部と致しましては,直接,人口増に対する施策と申しますか,特に中山間地における人口減少の抑制対策ということになろうかと思いますが,農林業者の従事者確保のための新規就農対策や林業従事者の就業支援対策と致しまして,青年就農給付金事業それから林業就労改善推進活動支援事業,こういった事業の取組を行っているところでございます。 ○商工観光部長(池田洋一君)  商工観光部における人口増対策の主な取組と致しましては,商工振興課で積極的な企業誘致を行っており,関係機関と連携して設備投資などを計画している企業の情報を収集し,地の利,人材確保等の優位性を生かした積極的な誘致活動を展開することにより,地元雇用者の創出を図っております。また地元で育った生徒や学生が,市外に就職,転職する流れを変えるため,地元企業の情報を知る機会の充実として,工場等見学会や合同企業説明会などを開催することにより,新卒者の地元就職の向上を図っております。 ○建設部長(島内拓郎君)  建設部でございますが,まず住みやすい安心安全なまちづくりということで,道路,公園などの都市インフラの整備に取り組んでいるところでございます。 ○教育部長(花堂 誠君)  教育部におきましては三つの事業を計画しておりまして,一つは,昨年度から実施している合同企業訪問,これは商工観光部と教育委員会が連携して,それと高等学校長と一緒に地元企業を訪問して,一人でも多くの本市出身の高校生が就職できるよう採用拡大の要請を行っております。昨年度が15社,今年度23社を予定しております。二つ目が,「中学生の挑戦!『霧島しごと維新』」という,今年度当初予算でもお認めいただきました新規事業でございまして,これは中学生向けの取組で,地元企業にはこんなすばらしい企業があるということを,中学生だけではなくて保護者,教師にも紹介,あるいは訪問していただくなどして,その生徒,保護者,教師をつなぐ相互交流を実施して,地元企業の良さに気付いて,そこに就職して,ずっと地元に定住してもらおうという目的でございます。三つ目が,「『霧島ふるさと愛』若者応援事業」,これはいわゆる奨学資金の返還を一定条件で免除する事業でございまして,高等専門学校生や大学生等向けの取組でございまして,6月6日付の広報誌にも御案内を掲載したところでございますけれども,ざっくばらんに申し上げますと,大学等を卒業し,本市に居住し市内の企業に就職をして5年,そういった状況が続いた場合は奨学金の半分を免除,それから10年以上住んでいただいた場合は,全額を免除というような試みでございます。これも就職時の若者の人口流出を防ぎ,つなぎとめるという目的でございまして,ぜひ6月6日付の広報誌もご覧いただければと思います。 ○13番(池田綱雄君)  全ての部が人口増対策に取り組んでいるということがよく分かりました。それでは,私のほうが準備した再質問に沿って質問をさせていただきます。まず,答弁でもございましたけれど,昨年度から出会いと結婚を県がサポートする鹿児島出会いサポートセンターが開所したということが,新聞に掲載されておりました。私はいいものができたなというふうに思っているのですが,答弁の中で,婚活サポーターの募集の受付をやっているというような答弁がございましたけれど,現在までどれくらいの応募があったのか,お尋ねいたします。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  これまで3名の応募がありました。[135ページに訂正発言あり] ○13番(池田綱雄君)  3名の応募があったということですが,これは,市民に対してはどのような知らせをしていますか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  このサポーターにつきましては,県のほうが取り組んでいる事業のサポーターということでございまして,市からどのような形で紹介するというのは,今後,スムーズにいきますように検討してまいりたいと思います。
    ○13番(池田綱雄君)  県は市とも連携をとっていうようなニュアンスで新聞に載ったと思いますので,ぜひ連携を取って,費用は国と県が折半ということが書いてありましたが,このようなものを霧島市独自にできないか検討できませんか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  行政関与の結婚相談所の開設ということかなと思います。これまでも議員から御意見を頂いており,以前,商工会議所に対しコアよかの一角を利用して,子育て支援と同時に結婚相談所も開設できないだろうかという相談もしてまいりました。また本市の規模で結婚に関する相談の需要がどれくらいあるのか想定できないこと,市内にも民間の結婚相談所があることから,これまで民間のイベントへの支援に取り組んできたところでございます。今回,鹿児島県が県内にとどまらず,県外にお住まいの方も対象とした結婚相談所と役割を同一とするセンターを設置したことから,ぜひ御利用いただき,本市も広報活動等を行い連携してまいりたいと考えているところでございます。 ○13番(池田綱雄君)  以前は保健福祉部が窓口でやっていましたよね。これが何年前からか,企画部が結婚のそういうことをというのは,どうもイメージが湧かない。企画部に移ってから,どのような取組をしましたか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  企画部に移る前は,保健福祉部のほうで霧島出会いサポート事業等を行っていたかと思います。企画部に移りましてからは,市が主催してイベント行うとか,そういったことはやっておりませんが,民間の取組,また環霧島会議の観光部会の中で,婚活列車を走らせたりといった支援を行っているところでございます。 ○13番(池田綱雄君)  私も民間の結婚相談所に独身男性を紹介したことがあるんですが,なかなか進展をしないと。市もその辺は把握していると思いますけれど,市として,その辺はどのように考えていますか。もっと市が支援をするとか,そういう考えはありませんか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  市としては,婚活イベントの機会の創出をできるだけ数多くやること,また婚活者向けのセミナー開催の支援,これも県のほうがやっておりますが,独身男女向けステップアップセミナーと地域向けセミナー,企業向けセミナーなど様々な婚活をされている方を対象としたセミナー等もありますので,そういったものを紹介して,できるだけ多くの機会を設けたいと思っております。 ○13番(池田綱雄君)  結婚というのは年齢がありますよね。50歳,60歳になってから結婚なんて言えない。今,結婚しないといけない年代,そういう人もいっぱいいるんです。これは,なるべく早く市が支援できるような出会いの場とか,そういうものをぜひまた設けていただきたい。市長,どう思いますか。 ○市長(前田終止君)  人口増対策に絡んでの婚活支援ということでございますが,行政ができること,一つは,市民の皆さん方から見て,市が熱心にそのことに取り組んでいることは,一つの信頼感があろうと思うんです。それを例えば商工会あるいは商工会議所の青年部というのがあります。あるいは青年会議所というものもあります。そういう若い世代で,もう家庭を持って頑張っている人たち,あるいは間もなく持たなければならないそういう人たちが,市と組んで元気よく明るく前向きに,そういうことをやっていって,沈んでいく答弁をしてもだめですよ。もっとメリハリをきかして楽しくやっていけば,いろいろなアイデアもたくましく,そしてまた前向きにいろいろと出てくると思っていますので,期待をしています。 ○13番(池田綱雄君)  以前,市が出会いの場というものを作って,すごく好評だったですよね。それで結ばれた組もたくさんありました。だからまた,そのようなことをぜひしてもらいたいなと。私は壇上からも言いましたけれど,今回,子育ての質問がたくさんの議員から出ています。結婚をしないと出生率も言えないです。結婚をして初めて出生率が上がったとどうかというのが言えるのであって,まず私は人口を増やすには結婚,それには若者がいっぱいいる霧島市しかないんですよ。これをよその市に言っても始まらない。霧島市だから,若者がたくさんいるから,働く場がたくさんあって,そういうところに勤める若い男女がいるから,霧島市だから言える問題だと私は思います。これが人口増対策には,一番だと思うんです。壇上から言いましたけれど,子供が産まれないと将来せっかくいい企業がたくさん来ていただいております。労働者不足が生じますよ。**********************************************************だから,私はまず結婚をさせるのが一番じゃないかなと,霧島市だから言えることですから,そこ辺は,市長も十分承知しておられると思いますので,ぜひこの問題は前向きに取り組んでいただきたいと思います。人口増対策ということで幅はすごく広いわけで,何を言うかしれませんけれど,黙って聴いていてください。合併後,人口が大きく増えている自治会はどこがありますか。私の近辺の福島三丁目というのがあるんです。舞鶴中学校の近辺です。あそこが合併当時で世帯数が323世帯,人口が767人,それが平成28年には世帯数が847世帯,2.6倍,人口は2,147人,2.8倍,1,405人この合併後に増えているんですよ。小学生も当時おそらく三,四十人であったと思いますけれど,今200人を超えている。あの福島三丁目だけでですよ。隣の上小川小学校は全体で200人弱の小学校です。そこより,この1自治会のほうが子供の数が多いわけです。だから増えた要因は何だと思いますか。誰でもいいですから答えてください。 ○企画部長(満留 寛君)  福島三丁目の区域の人口増につきましては,平成12年度の農業振興地域整備計画の全体見直しによりまして,舞鶴中学校の新設,民間の宅地開発,商業施設の建設,道路整備などが図られたことによりまして,利便性の高い区域となったことから,子育て世代にも住みやすい地域として人口が増加しているものと考えております。 ○13番(池田綱雄君)  それも一つの要因だと思いますが,舞鶴中学校というすばらしい中学校ができたから,そこに子供を通わせようということで,子供を持ったお母さん方が,あの近辺に集まったというのと,あそこも空き家がたくさんあるんですよ。そういう空き家を地元の不動産会社がこまめに訪問して,分けていただいて,そうすると昔の住宅地は200坪とか広いですよね。今の住宅地にすると2区画なる。そこを京セラさんに勤めているそういう若い人たちに買ってもらう。そういうことが増えて,その住宅地は,そういう人たちが来るまでは,班の役員の成り手もいない。超高齢化で班を統合しないといけないというような所だったんですけれど,今ではそういうところを立派に解消されて,住宅がどんどん建っているのですが,私が言いたいのは,そういう所にはインフラ整備,道路の舗装とか側溝とかそういうものを優先的にやっていただきたいというふうに思うんですが,どうですか。 ○建設部長(島内拓郎君)  確かに福島三丁目につきましては,形態規制が解けまして,宅地がどんどん増加しております。その辺につきましては,まちづくり計画書でもいろいろ要望が出ていますので,積極的に側溝とか道路の整備をしていきたいと思っております。 ○13番(池田綱雄君)  新しい家庭が来ますと,排水路がちゃんと整備されていないと,そういう所を見て入居されるわけですから,家族が5人入ってくるそういう住宅もあるわけですから,人口増対策という見地からも優先的にインフラ整備をしていただきたいなという要望をしておきます。次は,6月4日付けの新聞に「光る“けんせつ小町”」という記事がありました。5年間で60人増えましたと。というのが,建設会社,現場に女性の技術者を雇い入れた場合に,これはまだ国レベルですけれども,例えば入札のときに優遇してやるとか,そういうことをするんだそうです。県にはまだそういう優遇措置とうのがないんですが,私は,これを県内のトップを切ってそういう優遇措置をするならば,若い女性の技術者が霧島市の業者にどんどん入ってくるだろうし,たまには家庭持ちの女性の技術者も入ってくると,人口増につながると思うんですが,中村副市長,そのような考えはありませんか。やるなら一番最初にやってもらいたいんですが。 ○副市長(中村 孝君)  新聞にけんせつ小町ということで,建設業界で働いておられる女性の進出についての記事がございました。建設業界におきましては,高齢化などによりまして構造的にまた慢性的に人材不足となっていると。特に若者あるいは女性の事業者が減少するということが,課題になっております。こういったことから国土交通省や建設業の全国的な団体がございますが,そこではもっと女性が活躍できる建設業の行動計画ということを作られて,官民一体となった取組が進められているところでございます。このような中で国におかれては,女性技術者,女性技能者の現場配置を積極的に取り組み,そして施工に従事したことが確認できた場合には,工事の成績において点数を加える,いわゆる評価を上げるということでなされております。女性の技術者とか女性技能者の雇用が,また工事成績の加点と言いますか,点数に加えられるということになりますと,建設業者の評価にもつながっていきます。評価も上がりますから,女性の雇用も促進されていくものと考えております。また最近では,新聞にもございましたが,女性に配慮した休憩所とかトイレ等を整備する,そういった環境の改善に取り組んでおられる建設業者もございます。このように女性にとって職場環境の改善,そして仕事と家庭の両立ができる環境整備が進んでいきますと,将来の人口増にもつながっていくと,こういうふうに思っております。市と致しましては,国の取組状況などを参考にしながら,他の市町にも先駆けて取り組むということも決定してまいりたいと思います。 ○13番(池田綱雄君)  思っていたより前向きな答弁をありがとうございました。導入されれば,この新聞にも書いてありますけれど,高専には過去10年で最多となる10人の女性が入ってきているんだそうです。都市デザイン工学科というところに入学しているということで,女性のそういう技術者がどんどん入学しているよということも書いてありました。そういう人たちが地元の建設業者に残っていただく。そしてやがて結婚をして,子供を産んでもらうというのが人口増加にもつながるんじゃないかなというふうに思っておりますので,市長,これはお金は余り掛かりません。余りではなくほとんど掛かりませんので,やるならば,私は鹿児島県でトップでやってもらいたい。なんでもトップでないといけないと思います。次に,さっき答弁にもありましたように,国立社会保障・人口問題研究所は,将来推計人口を現在の3割減というふうに公表しているんですが,霧島市の12万6,000人の3割減になりますと9万人を切りますよね。そうしたときに13万人とは4万人から差があるんですけれど,13万人というのは,いろいろ聴いたところではいろいろな要素があります。みんなが力を合わせれば,15万人になるかもしれません。だけど今のところは,ただの目標ですか。 ○企画部長(満留 寛君)  霧島市ふるさと創生総合戦略におきましては,2060年に13万人を達成する目標を掲げております。その根拠と致しましては,結婚,子育て支援による出生率の向上,移住者の受入れによる人口の社会増,産業の活性化による雇用創出での若者の流出抑制を図ることといたしております。具体的な数値目標と致しましては,一つに,合計特殊出生率を2020年には現状の1.73から1.84に引き上げ,2020年以降は段階的に引き上げ,2060年には2.1を目指すという目標。2点目に,移住者の受入れにつきましては,平成26年度基準値の39世帯に毎年プラス80世帯の移住を目指す目標,3点目に人口流出抑制としまして,高校卒業時の就職者の地元就職率35.0%,大学等卒業時の就職者の地元就職率23.0%を2060年まで維持することを掲げておりまして,市民一丸となって取り組むことで,この数値目標を達成できると判断し,総合戦略において目標人口を13万人と設定いたしているところでございます。 ○13番(池田綱雄君)  高専とか第一工大の学生に地元に残ってもらう率が23%と35%ですか。私はせっかく地元にそういう技術系の大学,高専というのがありますので,ここの率をあと10%,15%上げれば相当な人口増につながると思うんですが,それについてどのような対策をしていますか。 ○教育部長(花堂 誠君)  先ほど教育部における人口増対策の中で申し上げました,そういった高専の卒業生それから特に第一工大の卒業生,そういった方々の地元への就職率が必ずしも高くない。低いものですから,その方々にまず地元に就職していただこうということで,奨学資金の一部あるいは全部の返還免除,そういったものを打ち出したところでございます。 ○商工観光部長(池田洋一君)  今,教育委員会のほうからございましたけれども,私どもは,教育委員会と商工観光部のほうで連携しながら行っているわけでございます。ここで現在の高校生等の就職状況というものを御報告したいと思います。平成27年度と平成28年度,平成28年度は平成29年3月卒業者でございます。まず対象高校が国分中央高校,霧島高校,隼人工業高校,福山高校,加治木工業高校まで含んでおります。5校でございます。その中で去年の3月に就職で卒業された方が520名,その中で県外に就職した方が249名,県内が271名で約52.12%が県内ということでございます。その中で霧島市内に就職された高校生が140名ということで26.92%。この方々が昨年度は市内の地元雇用につながったということでございますけれども,今年の3月におきましては503名の就職者がおりまして,県外が233名で46.32%,県内が270名の53.68%,霧島市が154名の30.62%。霧島市内の平成27年度26.92%,今年の3月が30.62%で3.69%が向上しているんですけれども,極端に言いますと30%ということは,7割がまだ市外に出ていらっしゃるということでございますので,この数字をいかに上げるかという努力が,今後ますます必要になってくるというふうに認識しております。 ○市長(前田終止君)  今の数字は現在の進捗状況でございます。そして申し上げました学校名は,技術系の学科を持つ学校のみに限定をして発表をしたものでございます。私どもとしましては,市内に私立高校を含めて6つ学校がございます。そして短大並びに第一工業大学,高専,専門学校等々あるわけでございますが,そういう学校で学んだ方々が,一人でも多く私たちのこのふるさと霧島市で数百社の企業あるわけですから,世界的企業から本当に地元の企業まで含めまして,様々な分野の仕事があります。そのことに対して,過去一度もやっていなかった新たな挑戦をさせていただきました。新たなる挑戦であります。それはどういうことかと言いますと,従来,県庁所在都市でやってきた高校生あるいは大学生の就職ガイダンス説明会,これをうちでやらないといかんということで,具体的にもやりました。ごった返す人でございました。高校生,大学生の分野別に企業も出てきて,意欲ある企業側が,うちの企業はこういうふうにこういう人材を持って,こういう実績を持っています。一緒にやりませんか,ぜひうちに残ってくださいというアナウンスをやっておりました。これは,今後毎年度,その参加を企業にもたくさん求めて,それでまた該当する高校生あるいは専門学校あるいは短大の学生諸君たちに,医療福祉の分野まで,願わくばウイングを広げて,そして地元に残っていただく時代をつくっていこう。幼稚園,保育園,小学校,中学校,霧島市立で育てていきながら,高校,大学を出たら,全部人材としてよそ様にやってきた戦後70年があります。それらの時代の流れを変えて一人か二人しかいない少子化の中の子供たちを,一人でも多く我がふるさとに残って,ここで誇りある人生を築いていただく,そのいう流れを私も作りたいと思っています。今,それに新たなる挑戦を着手いたしました。これからそれをさらに実績を伸ばしていこうと思っています。 ○13番(池田綱雄君)  先ほどは高校の就職だったようですが,高専,第一工大の就職率はどうですか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  先ほどは高校だけでした。市内には鹿児島高専,第一幼児教育短大,第一工業大学というところがございますけれども,その3校を合わせた数字でございますけれども,平成27年度におきましては全体で385人が就職しております。385人のうちの35人,9.09%は地元に就職したということでございます。それと平成29年3月卒業者でございますけれども,341人おりまして,その中で霧島市内に就職した方は36人,10.56%ということで1割程度しか,地元に就職していないというような数字が出てきていると。これにつきましても今ありましたように,いろんな意味で大学生もこの前企業説明会を行いましたけれども,300人を超える学生が来てくださいました。先ほど市長が言ったような形で,そういう事業を継続して,今後取り組んでいけたらなというふうに考えております。 ○13番(池田綱雄君)  市長,今聴いたとおり,たった10%ですよね。10%しか残らない。もったいないと私は思います。私が思うに,高校,大学もですけれど,就職の先生の方もちろん生徒もですけれど,霧島市にはわざわざ東京に就職しなくても,東京にある企業と全く同じような企業はたくさんあるわけですよ。それを先生方が理解していない。知らないんじゃないかなというふうに思います。だからそういう就職の先生方を集めて,そういう企業を訪問していただきたいなと。そうすれば先生方の考えが違えば,東京に行かなくてもこちらにいい仕事があるぞというようなことを言ってもらえば,もっともっとこの10%が20%に上がり,30%に上がる。一番人口増につながることだと思いますので,私は企業紹介という点が足りていないんじゃないかなと思いますけれど,商工観光部長,どうですか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  私どものほうも,今,高校生の企業見学とかそういうものを行っておりますけれども,そこには進路指導の先生とか担任の先生も付いてきてくださいますので,そういう機会を捉えるとか,先ほどの企業説明会の中でも先生方もお見えになるし,今,行っていることが,高校生を対象に説明会を行ったときに保護者の方も事情を分かっていただくということで,一緒に来てくださいというような形で,保護者の方もどういう企業があるのか分からないというような状況でございましたので,昨年度もそういう形で開かせていただいたということでございます。 ○教育長(髙田肥文君)  昨年から企業訪問をさせていただきました。去年は,国分中央高校の校長先生とそれから隼人工業の校長先生二人と交互に回ったのですが,非常に効果があったというふうに思います。例えば京セラさんは,今年,高校生を200名近く採用していただいて,国分中央高校は100%採りましたという言葉もありました。去年は15社でしたが,今年は23社回る予定です。市外である加治木工業高校の校長先生も参加をさせながら,半分はうちから行っているはずですから,必ずこちらにいい企業があることを分かっていただこうという策を考えております。それと高校とか又は高専,大学に行ってからでは遅いんじゃないかということで,「中学生の挑戦!『霧島しごと維新』」という新規事業で,今,子供たちに職場体験学習をさせているんですけれど,市内の企業を分かってもらわないといけないのは,中学校の先生であったり保護者であったりするんです。市内にこんなすごい所があるんだということが分かっておれば,子供にもきちっと「おい,やがてはあそこに行け。そのためには,ここの高校に行け」とか,そういうことにつながりますので,そこはさせる意味で,新しい,しごと維新を立ち上げたところでありますので,今から種まきをして,それが成果が出てくると,やがて思っておりますので,しばらくは時間が掛かるかもしれませんが,手を打っていることは確かだということを御理解いただきたいと思います。 ○13番(池田綱雄君)  ぜひ,中学生から進めていただきたいと思いますが,教育長も知らない企業,こんなものを作っていたのかというような企業がたくさんあったでしょう。どうですか,全部知っていましたか。 ○教育長(髙田肥文君)  初めて企業訪問を致しまして,私は長年,進路指導をやってきた人間でありましたが,実際に工場の中を見たことが余りなかった。すなわち机上での,この大学に行く又はこんな企業に合格するには,これくらいの力を付けておかなければいけないという,そういうレベルの理解でありましたので,実際に企業を見て,すごいことをやっている,世界のトップレベルのことをされていることに非常に感動と驚きを感じました。だから,私が経験したあの感動や気持ちを,中学校の先生とか保護者が分かってもらえれば,必ず実は結ぶというふうに思っております。 ○13番(池田綱雄君)  ぜひ進めていただきたいと思います。商工観光部長,先ほど,保護者の関心も非常にあってというようなニュアンスがあったけれども,保護者はどれくらい参加されましたか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  高校生の企業説明会のときにおみえになりましたけれども,数的には10名程度のお母さんのほうが来てくださったんですけれども,ちょっと少ないですので,今年については前から学校等といろいろ協議しながら,なるべく保護者の方も一緒に来ていただくというような努力をして,なるべく多く来ていただくような努力したいと思います。 ○13番(池田綱雄君)  よその高校生とかを引き込むのではなくて,地元の生徒を地元に残すわけですから何もどこにも遠慮はいりませんので,どんどん進めていただきたいというふうに思います。それでは人口問題の13万人についてですが,いろいろこれから長期計画を立てられると思います。そうしたときに長期計画では13万人を計画の目標に入れるのかどうか,そこ辺はどうなんですか。 ○企画部長(満留 寛君)  現在,市の最上位計画であります第二次霧島市総合計画を策定中でございます。これに伴いまして,多くの計画の見直しをすることになります。各種計画の目標人口についてでございますが,霧島市ふるさと創生人口ビジョンで推計いたしました,2060年の目標人口13万人に基づく各種計画期間での推計人口を参考にすることになるかと考えております。 ○13番(池田綱雄君)  先日,霧島市ごみ減量化・資源化基本方針というのが打ち出されまして,これは一人から出るごみの量ということで,人口によってごみの増減になる,そういう計画案ですが,それに人口については,創生総合戦略における人口目標13万人に基づいて設定したというふうにあります。私はこれでいいのかなと,相当無駄な計画ではないかなと思います。やはり将来人口に合ったもので計画しないと,例えば焼却場を改修する場合に,機械を変えないといけないというときに13万人の人間に対しての機械でやるのか,9万人でやるのかでは規模も相当違ってくると思います。だからその13万人で全ての長期計画をしていいのかなと,非常に無駄もあるのではないかなというふうに思うんですが,その辺を検討したことありませんか。 ○衛生施設課長(出口竜也君)  この度策定いたしました霧島市ごみ減量化・資源化基本方針は,市民,事業者,行政が協働してごみを発生させない,ごみを少なくする,ものを繰り返し使う,そしてリサイクルといった4R運動やごみ処理の効率化等をさらに推進する取組を,具体的に検討しながら実施しようとするものであります。御指摘のとおり,この基本方針では,ふるさと創生総合戦略における人口目標に基づいて,目標年度に当たる平成39年度の人口は,平成27年度の人口12万6,962人から1,306人増加し,12万8,268人になると推計し,計画期間の整合性に配慮したところでございます。またこの基本方針の中で,ごみの減量化の数値目標として,市民1人1日当たりのごみ排出量を,現状の967gから77g減らして,平成39年度には890gとすることを目標として掲げております。これらの推計人口と市民1人当たりのごみ排出量によりまして,ごみの総量の目標も計算しておりますので,人口が変動をすると,将来の目標達成度が変わる可能性がございます。しかしながらこの基本方針の主なねらいは,ごみの排出量を減らすこと及び資源化の量を増やすことでございますので,人口の増減があったとしても取り組む方向性は変わらないものと考えております。一方,現在検討中の敷根清掃センターの長寿命化の整備計画におきましては,将来のごみ量の推計は整備費や維持費に影響いたしますので,今後,適切な人口推計のみならず,ごみの減量化あるいは資源化の見通しや,またこれらの変動リスクも見極めながら,御指摘のありましたとおり過大な投資にならないように留意しています。 ○13番(池田綱雄君)  了解しました。市は現在,第二次総合計画の策定中であると思いますが,民間の理事さんとちょっと話をしたんですが,目標人口が難しいというようなことで心配されていましたけれど,この第二次総合計画の中で,この目標人口というのを見直す考えがあるのかお尋ねいたします。 ○企画部長(満留 寛君)  13万人の目標人口の設定につきましては,霧島市ふるさと総合戦略が平成27年10月に策定されているところでございます。現在まだ2年を経過していない状況でございまして,戦略目標の検証を行っていないところでございます。今後十分な検証を致しまして,検討をしていきたいというふうに考えております。 ○13番(池田綱雄君)  分かりました。もう一つ,人口増という点から子育て環境という面からもお尋ねしますが,現在,待機児童がいるのかいないのかお尋ねします。 ○子育て支援課長(岡元みち子君)  平成29年4月1日現在の待機児童はゼロ人でございます。しかし,希望する保育所を待たれている潜在的待機児童数は177人でございます。 ○13番(池田綱雄君)  待機児童はゼロと,これは全ての保育園とか空いているところがありますよね。それに入れたらゼロでしょう。今177人は待機していますよという,そこら辺をもうちょっと詳しく。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  現在,保育園,認定こども園におきましては,全体で定数が3,374人で,それに対しまして,緊急的な部分を含めて定数を超えて受け入れているところもございます。ただ公立や上場の保育園等を中心に定数より空いているところもございまして,超えている部分は超えているとして,入られる余地がある部分というのが349ございまして,先ほど申し上げました177人を上回っておりますので,待機児童としての数はゼロという報告,これは国の定めた基準に基づいてゼロという形で取っております。どうしても自分の希望する保育園に入りたいということで待っておられる方が,177人という状況でございます。これは昨年が244人ということですしたので,昨年からの施設整備等によりまして,若干改善はしてきているというようなことでございます。 ○13番(池田綱雄君)  私は177人,これが待機児童として認識をするんだけれど,そうではないのですか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  この待機児童の捉え方というのが,国の一定の基準の下で捉えているものでございまして,当然,この177人がどこにも入れなくて,困っている状況かと言いますと,例えば認可外の保育園でありましたり,保育園が空けば保育園に入るんだけれども,自分で子育てをやりたいということで,保育園に入らずに子育てをされている方,そういうことを含めたところの待機が177人というようなことでございます。 ○13番(池田綱雄君)  いつもこの問題では答弁にだまされたよう気がするんですけれど,実際はありますよね。私も年間で何人か0歳児を何とかならないかとお願いに行くんですが,結局入れないですよね。それが待機児童ではないのですか。例えば若いお母さん方が,市外から待機児童ゼロということで引っ越してこられた,行ったら待たされた,条件が違うじゃないかということになるんじゃないですか。だから市長,今回も子育て支援でいろいろありました。子供は国の宝でしょう。何回も聴きましたよね。宝は育てないといけない。お金は掛かるかもしれないけれど,やがて霧島市を支えてくれるそういう子供たちです。だから私は,ここはお金を掛けて,今,部長が待機児童ゼロと言いますけれど,それは上場のところはうんと空きがある。そこに入れたらゼロですよということだと思います。そうじゃなくて,下場の子供を産んで,ちょっとしてまた復職したい,そういう人たちのため,ぜひ待機児童ゼロを目指していただきたいと思いますが,どうですか。 ○市長(前田終止君)  待機児童の考え方,そしてそれに対する具体対応の質問でありますが,子供さんは空いている所に全部うまく入れば,それでも足りないくらい空いていますよということなんですね。ただ,この幼稚園,この保育園に入りたい,だからそこに向かって待っておられると。しかし,現実的にそこで受ける許容量は決まっておりますから,待機せざるを得ないと。しかし,ほかには幾らでも入れる所があるんですよ。でもそこには行きたくないという現実があって,今のギャップが生まれるわけです。そこに対して,できる限りの柔軟な対応ができるような施策を意欲的に検討をさせ,一挙にこれが解決できるというところまでいっていませんけれども,対応はさせてもらっているところでございます。実態はそういうことで御理解を賜りたいと思います。 ○13番(池田綱雄君)  下場の預けたい所に預けられるように,待機児童ゼロをぜひ達成していただきたいと要望しておきます。最後になりましたけれど,霧島市には,私は13万人を超える人口を保つというのは,十分そういう要素はあると思います。先ほどの子供たちを都会に行かさずに地元へ残すとか,いろいろな要素がたくさんあると思いますが,市長,私が人口を13万人に軽くできますよということを一つ申し上げたいと思います。それは,ソニーと消防署の間の約19町歩のあの田んぼです。あれは,圃場整備をしてから半世紀,あのままずっと田んぼです。この田んぼも田んぼを作るだけではなくて,その後に何か作るとかいろいろなことをやる農地であれば,私はそれでもいいと思いますけれども,田んぼを作るだけの農地としては,余りにも何かもったいない場所だと思います。そういうことで逆から言えば,農用地でくくられていたから,今も立派に農地で残っているわけですけれど,私はそこを開発して,住宅地もありますよ,商業地もありますよ,公園もありますよ,病院もありますよ,幼稚園もありますよと,そこで全ての生活ができるコンパクトシティというものを作ったら,3,000人くらいの人口を収容できるのではないかなというふうに思います。そういうことで,この開発を望む声をたくさんあります。市長も聴かれていると思いますが,市長も3期12年間,市長をやってこられてもったいない土地だなと,私は思っておられると思います。こうしたい,ああしたいという構想もたくさん持っておられると思います。だから次に市長選挙に出られるということですが,ここの開発を次の柱に,何らかの開発を考えておられるのか聴きたい。どのようにあそこを開発したい,そういう構想があるのかないのかお尋ねいたします。 ○市長(前田終止君)  今おっしゃっておられる場所は,正に霧島市全体から見て特に平野部のど真ん中,中心地であります。近くには国分駅も目の前,そして川を越えますけれども,隼人の駅東が将来,満杯になりますと,そのお隣りという流れになります。確かに議員がおっしゃるとおり,ある意味,魅力的な最後の最大空間地かなということをストレートに評価いたしております。しかしながら,この地には平成11年から平成15年にかけまして,総事業費9億7,000万円を超える,ざっと10億円くらいの金を掛けてきた防災事業の対象地域でございまして,その地域に掛けた例えば農地の保全あるいはまた治水対策あるいはまた,もう一つ大きな問題は交通対策,これらをきちんとやっていかなければ,不用意にこれをやり過ぎると市民生活に大きな影響が逆に出てくるという点等も,この10年,合併して12年目になりますけれども申し上げてきたところでございます。そういう中で議員とされては,ぜひあの地をコンパクトシティ,非常にコンパクトに,いろいろな都市部機能が集積されているような,人々の足を向けるようなまちづくりをやったらどうだというようなことでございます。私と致しましてはそういう大きな関心はありますが,今申し上げましたような諸条件が一番大きな課題となって横たわっています。ただ,合併をして12年目になって,だんだん時代も変わってきたと,そしてまた周りの条件も変化してまいりました。国分隼人の平野部は,この合併後の12年間で5,000名を超える人口が増えております。国分隼人エリアの平野部は右肩上がりで人口増であります。しかしながら一方,福山から霧島,牧園,横川,溝辺などの中山間地域は人口減であります。市全体としては横ばい,ちょっと微減傾向であります。これらにしっかりとブレーキをかけて増やしていくんだという思いでいきますと,ここのエリア等を,あるいは隼人の駅東等を,あるいはまた国分のど真ん中の中心部のもっと素敵なまちづくりをどうするかなどが,次の4期目の私の大きな課題だというふうに捉えております。それが,今,私が分析を致しておりますトップとしての状況だなということであります。今後,しっかりとした次の新たなる挑戦のマニフェストを作っている最中でございまして,乞う御期待というところで御了解を賜りたいと思います。その方向は大いに関心を持っていますが,いろいろな事業者がいろいろなことをおっしゃっていますので,私として言われる分は自由ですけれども,市長としての責任を持って,このふるさとをしっかりとやっていかなきゃならない立場でございますから,ここは慎重な発言で終わらせていただきます。 ○13番(池田綱雄君)  乞う御期待でしたか。そうしたいと思います。ここの開発は,まだ魅力があるから社会から何とかという話がありますけれど,もう魅力がなくなれば,誰も見ない。やるなら早く開発をしていただきたいなというふうに思います。最後に,今回は人口増対策,人口増対策は幅がものすごく広かったわけですが,そういう中で,霧島市には13万人にする要素はたくさんあります。各部も一生懸命,人口増について取り組んでおられるようです。各部が知恵を出し合って取り組むならば,私は13万人と言わずに15万人でも設定できる町じゃないかなと。ここしかないんですよ,全国的に素晴らしい都市というのは,霧島市が一番だと思います。ここが増加せずに,よその都市が増加することはないと思います。だから,私は13万人を言いましたけれども,もっと上を,腹の中では15万人くらいを設定していただきたいというふうに頑張っていただきたいと思います。いろいろ申し上げましたが,以上で,私の質問を終わります。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  先ほどの保育園のことでございますけれども,平成28年度におきましては,あかつき認定こども園が新設されまして60人の定員増,それから鹿児島空港のわらび保育園が30人の定員増という形で,平成29年度からは,そういう定数も増えておりまして,そういう努力も重ねているところでございます。また今年度におきましても,平成27年4月から民営化を行いました国分西保育園のほうが,施設の建替えを行うということで,ここでも20人程の定数増を図れるということで,待機の状況を見ながら,私どものほうも整備とかも進めていきたいというふうに思っておりますので,よろしくお願いいたします。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  先ほどの答弁の中で,婚活サポーター応募者数を3名と答弁いたしましたが,4名の誤りでございました。訂正してお詫びいたします。 ○議長(池田 守君)  以上で,池田綱雄議員の一般質問を終わります。次に,18番,塩井川幸生議員から3件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○18番(塩井川幸生君)  今日は,たくさんの傍聴人の方,私はこんなにたくさん来られた傍聴人の前で質問することは初めてございます。よろしくお願い申し上げます。18番,塩井川でございます。あちこちで代掻き,田植えとにぎやかになってきた各地でございますが,梅雨らしい雨が少ないように思えます。夏到来を感じつつ,雨の少ない梅雨を心配している農家の方々も多いのではないでしょうか。また,待望していた鹿児島郵便局が8月14日より稼働する運びとなり,新規雇用を含め,多くの社員が市内定住につながり隼人地区活性化を切に望むものです。では,通告に従い,3項目について質問します。1項目目,農道,市道整備について,市街地の住宅,商業施設等建設が多くなってきていますが,農地,宅地等,計画的に対応する必要に迫られていると思いますが,市の総合的なプランの設定が必要不可欠と思いますが,現在の計画をお伺いいたします。また,通学路にもなっている市道,農道整備について,大型農業機械化に対して拡幅,離合場所の設置等を考えられないか,お伺いいたします。2項目目に,この質問は,毎回,毎回くどいようではございますが,中山間地域活性化についてお聴きいたします。人口減少の著しい中山間地域の今後10年後の状況を,どのように考え対策を講じていくか,お伺いいたします。限界集落から消滅が増えるのではと心配しているところでございますが,各旧市町の中山間地におきましては,市営住宅跡地,市有地の有効活用,婚活の支援,助成対策等,中山間地域への活性化計画は急務と思います。対策をお伺いいたします。また,空き家対策,高齢者対策,小中高生支援対策が解決の糸口につながるものと思います。地元雇用への対策,採用することへの支援体制の確立も,中山間地域定着への礎になるようにする考えはないか,お伺いいたします。3項目目に,教育行政について小中高生への授業料無料化の推進,中山間地域の交通弱者への支援対策は取れないか。また,オンリーワンの霧島市教育行政をアピールしても良いのではと思いますが,市の現状,対策をお聴きいたします。最後に,学校関係のいじめの現状,対応をお聴きします。明快な答弁を求めて,壇上からの質問を終わります。
    ○市長(前田終止君)  塩井川議員から3問につきましての御質問でございました。2問目の1点目及び2点目につきましては私のほうから,3問目につきましては教育委員会が,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。2問目の中山間地域活性化について,1点目と2点目は関連がございますので,一括してお答えいたします。私は市長就任以来,中山間地域の人口減少問題を重要な課題の一つとして捉え,中山間地域住民の皆様の安心安全な暮らしの確保はもちろんのこと,道路や公園,観光施設,物産館などの整備による交流人口の拡大,子育て支援センターや放課後児童クラブ運営による子育てしやすい環境づくりなど様々な施策に取り組んでいるところであります。特に,移住定住促進に関しては,合併から間もない平成18年7月に,移住定住の専門部署を設置をさせていただき,日本でもトップレベルではありましたけれども,そのような対応をし,情報発信の充実・強化を図るとともに,本市の均衡ある発展を図り,活力に満ちた地域づくりを推進することを目的とする補助制度などにより,移住定住の促進に全力を注いでまいりました。その結果は,九州トップレベルということで,第1位として西日本新聞,九州の横綱紙でありますが,第1面に紹介もされたところでございます。このような中,平成28年度からは移住定住促進補助制度を拡充するとともに,空き家バンク制度も新たにスタートさせたところであります。これらの取組の結果,移住相談窓口を経由した移住者数は,これまでの約11年間で1,262人,このうち,市街地を除いた中山間地域に約8割の1,018人が移住されており,中山間地域の活性化や地域コミュニティ機能の維持,人口流出の縮減にも大いに寄与しているものと考えております。しかしながら,過疎化,少子高齢化が進み,合併から今日までの間,中山間地域の人口の減少に,努力をしてもなかなか歯止めがかからない状況にあることも事実でございます。そこで本市では,移住定住施策や子育て支援などの充実による出生率向上に加え,若者の定住化策等の推進による人口増加対策を講じることにより,2060年には現在の人口に若干上乗せする13万人を目指せ,確保するぞということとしまして,目標人口実現のため,霧島市ふるさと創生総合戦略を策定いたしたところであります。総合戦略では,四つの基本目標を掲げ,人口減少や経済規模の縮小など課題克服に向け,本市の強みを生かした戦略を策定,推進することで,まち,ひと,しごとの創生と好循環の確立を目指すこととしており,総合戦略に基づき,移住定住の面では,「飛行機を降りたらそこは霧島市」をキャッチフレーズとして,全国各地に霧島市の魅力をPRするとともに,移住を検討されている方へのきめ細かな支援体制を確立し,移住体験研修事業や空き家バンクの充実など,幅広い世代の中山間地域への移住定住促進を図っているところでございます。観光面では,本市特有の歴史,文化,自然,温泉,食など,霧島の多種多様な資源や素材を生かした開発に取り組み,より効果的な広報宣伝活動を推進するとともに,受入環境の整備を図り,周遊性の高い観光地づくりに取り組むことで交流人口の拡大を図ることとしております。また,65歳以上の人口比率が5割を超え,地域活動が困難な状況に直面している集落をふるさと再生集落と位置付け,集落支援員の設置やマンパワー支援事業によるボランティア団体の派遣等,元気なふるさと再生事業により,自治活動の支援を促進するなど,引き続き,中山間地域の活性化に努めてまいりたいと存じます。 ○建設部長(島内拓郎君)  次に,3点目にお答えします。市営住宅解体後の跡地につきましては,市民の貴重な財産でありますことから,無秩序な処分とならないよう,その利活用に当たりましては,公有財産処分のルールのもとで計画的に処分を進めております。その内容と致しましては,まず,公有財産としての活用の可否に関し庁内で協議し,次に,地域での活用の有無を調査した上で,活用の計画がなかった場合には,民間に対する売却の手続を行うことを原則としております。このような中,市営住宅の敷地の処分を行う場合には,原則,住宅団地内の全ての住宅を除去し,更地となった状態での売却を考えておりますが,状況によっては,臨機応変な対応についても検討してまいりたいと存じます。 ○企画部長(満留 寛君)  次に,4点目にお答えします。平成27年10月に策定した霧島市ふるさと創生総合戦略では,幸せな家庭づくりを支える環境づくりを基本目標の一つとして掲げ,具体的な施策として,結婚につながる出会いの場を創出し,妊娠・出産・子育てに関する支援を充実させることにより,安心して生み育てられる環境づくりに取り組むこととしており,現在は,民間の団体が主催する出会いの場を創出するイベントについて,市ホームページや広報誌への掲載による周知活動への支援を行うとともに,昨年度から鹿児島県が実施している婚活サポーター募集の受付や各種セミナー・研修会への職員の派遣,独身者や親御さん,企業向けセミナーの広報活動を実施しているところでございます。また,広域的な施策として取り組んでおります環霧島会議の観光専門部会では,平成29年1月29日に「ステキな恋人見つけよう!アモーれっしゃ」をテーマに掲げ,環霧島周遊婚活列車おもてなしツアーを実施したところでございます。一方,本年5月20日には,鹿児島県が主体となり,県全体を包括して結婚を希望する方の出会いを支援するため,会員管理登録システムを利用したマッチングや御成婚に向けた支援を行うかごしま出会いサポートセンターが開設されたことから,当センターとも連携を図ってまいりたいと考えております。本市と致しましては,引き続き,様々なノウハウを持った民間団体の支援を行うとともに,県内外の他団体による中山間地域における出会いの場を創出するイベント等の事例等も参考にしながら,結婚に向けた出会いの場を創出する各種取組に対し,更なる支援を行ってまいりたいと考えております。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  次に,5点目にお答えします。本市では,高齢者が住み慣れた地域で安心して自分らしい暮らしが続けられるよう,地域の特性に応じた地域包括ケアシステムの構築に取り組んでおり,中山間地域における高齢者の生活支援についても対策を講じているところでございます。買い物は,自分で欲しい商品を選び定め,納得して代金を支払うという身近な自己決定でありますことから,従前の温泉保養券をいきいきチケットと名称を変更し,買い物や通院等の際にふれあいバスや市内発着の路線バスでの支払いに利用できるよう制度を改正いたしました。また,自分で買い物に行くことができない要介護状態にある高齢者には介護保険制度により,要支援状態にある高齢者には本年度から開始いたしました介護予防・日常生活支援総合事業によりホームヘルプサービスを利用した買い物代行を提供しているところです。このほか,いきいきチケットの更なる利便性の向上や,地域にある商店などを有効活用した買い物支援など,様々な取組に関する検討を進めているところでございます。なお,ふれあいバス等の交通支援につきましては,昨年,市内各地において,ふれあいバスの在り方等について地域の方々との意見交換を行い,旧市町間の境を越えた運行を希望する御意見が多数寄せられましたことから,これらの御意見等を踏まえ,本年10月から,ふれあいバスの運行を大きく見直す予定としております。今後におきましても,地域包括ケアシステムの構築を推進し,高齢者の方々が住み慣れた地域で安心して自分らしい暮らしを実現することができますよう,引き続き取り組んでまいります。 ○商工観光部長(池田洋一君)  次に,6点目の地元雇用対策につきまして,お答えいたします。本市におきましては,少子高齢化が進む中,地域を活性化するために若者の市外流出に歯止めを掛け,若者に魅力ある地域再生の原動力として活躍していただく必要がありますことから,平成27年10月に策定しました霧島市ふるさと創生総合戦略の具体的な施策の一環として学生就職支援プロジェクトの推進を掲げており,昨年度から,高校生や大学生等を対象に,地元企業の情報を得る機会の充実に取り組んでいるところであります。具体的には,高校生を対象に開催した合同企業説明会に総勢315人,工場等見学会に総勢62人,大学生らを対象とした合同企業説明会に総勢311人参加いただいたところでございます。また,霧島市誘致企業ガイドブックを作成するなど,生徒や学生から,地元企業の理解が深まったと好評を得ているところでございます。さらに,教育長や高等学校長等が市内の企業を直接訪問し,市内の高等学校を卒業する生徒に対する採用枠の拡大についての要請を頂いております。今年度におきましても,高校生や大学生等に地元企業の魅力を知ってもらい,地元企業の関心度を高めてもらうため,引き続きハローワーク国分等と連携し,合同企業説明会や工場等見学会を開催してまいりますほか,教育委員会では,新たに中学生に地元で働くことの意義を考えてもらう「霧島しごと維新事業」や卒業後に本市に居住し,市内企業に就職された方に対する奨学金の返還を免除する「『霧島ふるさと愛』若者応援事業」に取り組むこととしており,庁内一体となって新卒者の地元就職の実現に努めてまいりたいと考えております。 ○建設部長(島内拓郎君)  1問目の農道・市道整備についての1点目にお答えいたします。市道の整備計画につきましては,国県道を補完し,又は主要な地点を結び道路網の骨格を形成する幹線道路や,普段の生活の中で日常的に利用する生活道路において,各地域の交通事情や交通量などに応じて,交通の利便性や安全性の確保のほか,渋滞緩和策が必要である市道について,緊急性や優先度など考慮しながら,道路の新設や拡幅等の整備を計画的に進めているところであります。次に,2点目にお答えします。農業就業者の高齢化や担い手不足に伴い,生産機能の向上と安全性を確保するため,農業機械等が大型化しておりますことなどから,従来の農業地帯の道路で整備が行われていない箇所については,農業機械の通行に支障をきたす場合も想定されるところであり,また,離合に支障がある道路におきましては,水路上に蓋を設置してほしいとの要望等も頂いております。これらにつきましては,現地の状況等を確認した上で,必要な対策を実施しているところでございます。また,市道につきましては,管理延長も1,606kmと長く,地域まちづくり計画書等におきましても多くの要望があることから,先ほど述べたような箇所につきましては,緊急性や地元における優先順位等を考慮しながら,計画的に対策を実施しているところでございます。 ○教育長(髙田肥文君)  次に,3問目の教育行政についての1点目にお答えします。小中学校を除く幼稚園児と高校生に対する授業料等支援につきましては,既に公立幼稚園の場合,市独自の制度により,課税,非課税,母子世帯,父子世帯等の要件及び当該園児が該当世帯の第何子かによって,保育料の減免を実施しております。例えば,課税世帯でも第3子以降は無料であり,年間の市民税所得割額7万7,100円以下の母子世帯,父子世帯,障害者世帯の第1子は,1月当り6,600円の保育料が2,800円に減額されております。次に,高校の場合は国の就学支援金制度により,年間の市民税所得割額30万4,200円以上の方,年収ベースで申し上げますと910万円以上の世帯に属する高校生のみ授業料を納めていただいており,大部分の高校生が授業料に係る手厚い支援を受けているところでございます。次に,2点目にお答えします。教育委員会では,「いじめはどの学校でも,どの子供にも起こり得る」「ネット上のいじめなどで,ますます見えにくくなってきている」「まだ,気付いていないいじめがある」「いじめを1件でも多く察知・発見し,1件でも多く解決する」「いじめは人権侵害であり,人として決して許される行為ではない」という基本認識のもと,いじめ防止に取り組んでおり,各学校に対しては,どんな小さないじめも見逃さず,報告するよう指導しております。市立の小・中・高等学校のいじめの現状につきましては,毎月学校からの認知件数や解消件数の報告により把握しているところですが,平成28年度の件数は,小学校460件,中学校177件,高等学校9件,合計646件でした。この数字には冷やかし,からかいなども含まれており,その大半は既に解消しております。新規の相談や未解消の事案については,いじめ問題対策支援室相談員やスクールソーシャルワーカー,指導監等が警察等の関係機関とも連携を取りながら,組織体で対応し,その解消に努めております。なお,これまでいじめ専用相談窓口の電話番号のみを表記していた「ストップ!いじめカード」に本年度新たにいじめ専用メールアドレスも加え,電話で話すよりメールで伝えることで,より相談しやすいように改善し,本年5月,市内小・中・高等学校の全児童生徒に配布しました。教育委員会としましては,いじめは解消したように見えても,再燃するおそれがあるという認識のもと,学校に対して事後の状況確認を注意深く継続して行うよう指導するとともに,今後も引き続き学校の対応をサポートしてまいりたいと存じます。次に,3点目にお答えします。中山間地域の高校生は,様々な交通手段で通学をしております。原付バイクの免許を取得するまで送迎をされる保護者の御負担や,バイクの購入費用,ガソリン代などの実費負担が生じていることは理解しておりますが,先ほど申し上げました就学支援金に加えまして,市民税非課税世帯を対象に授業料以外の教育費の負担軽減を目的とした県の奨学のための給付金制度もございますことから,本市と致しましては,中山間地域に居住する全ての高校生に対する通学費用の助成について,現行以上に拡大していくことは考えていないところでございます。 ○議長(池田 守君)  ただいま塩井川議員の壇上からの質問に対する答弁が終ったところですが,ここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  午後 2時55分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 3時15分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。 ○18番(塩井川幸生君)  1問目から再質問をさせていただきます。先月,上小川地区の議員と語ろかいに行きました。先ほど同僚議員の池田議員からもございましたけれども,この市街地の中の農道と市道が,上小川地区の場合,新興住宅が建設されておりまして,旧集落と混在している状況の話が出ました。その中であそこの田んぼの近くであったのですが,用水路の両サイドに農道が通っております。現在,一般車両が朝と夕方の通勤時間帯に通って,通学路にも散歩の道路にもなっているその農道が大変危険であるということをお聴きいたしました。こういった場所が,隼人国分地区にはたくさんある状況でございます。これを田んぼ,畑の状況で,市のほうで規制緩和するところは規制緩和し,規制するところは規制する行政を進めるべきと思います。分かりやすく言いますと,今,住宅を建てる場合に道路沿いに家が建つと,狭い市道からは3mであれば3m離して造るとか,建築許可を出す霧島市でございますので,そういった規制をするというところは規制,規制緩和するところは規制緩和して,市の将来像に向けて道路整備を行っていくことが,正しい方向性だと思うんですが,当局はどう考えておられるか,お知らせください。 ○市長(前田終止君)  この件につきましては,合併して10年を超え,12年目に突入いたしております。それで私と致しましては,これからの新しい時代を見据えて土地利用協議の在り方,農業委員会等の大きな流れの変化などを踏まえて,次の時代を本当にどうするかということの,大きな基本基礎土台を,これから先,行政つまりその長である私が,しっかりと認識をさらに高めながら,皆さんの声をよく聴き,そういうことなどについて,真摯な協議を進めて,新しい時代をいろんな形で,今まで成し得なかったようなことを成し得るような時代を切り開いていくというような考え方に立って,お互いに前向きに協議を,今御指摘のあったところも含めて考えていくことにしようじゃないかということを,今,声を上げているところでございます。 ○18番(塩井川幸生君)  今,浜之市,隼人駅東口の整備を行っておりますけれども,今,私が言ったこういった場所で,ヤマダ電機の前を通っている市道あります。舞鶴中学校の周りとか京セラの運動場ができた所とかは,しっかりと整備されているわけです。ああいう形で,まず幹線が通らないと,この前上小川に行ったときも上小川の公民館から先に抜ける道が狭い道路で,あそこも縦横,幹線をしっかりと通さないと難しい状況になって,工事費だけ嵩んで二の足を踏むような状況が,目の前に見えているように思います。ですから今の状況で,早い時期に規制をかけるところは規制をかけて,規制を緩和するところは規制緩和していくことが,1日でも早くされるべきであろうと思いますので,今,市長が申された農業委員会の改革ございます。私は前回も言いましたけれども,市長が任命権者となって農業委員会が行動できることをしていかないと,中山間地域のことを考えますと,まずは,家ができる所と旧集落,この平野部をしっかりとまとめることが,中山間地域へのリターンが始まると思いますので,ここを考えていただきたいと思います。 ○市長(前田終止君)  今のそこの部分ですが,霧島市全体の中で人口分布を分析してみますと,実に国分隼人の平野部に7割を超える方々が生活をされているのは,誰も否定できない事実であります。しかし,市政は霧島市全体を見ながら,しっかり運営をしていかなければならないというところでございます。10年を超えて12年やがて15年と,20年に向かっていくわけですが,そして地方創生総合戦略でいうと,これから30年,40年を目指して,行政は永遠ですから,そういう意味でしっかりと対処対応していかなければならないものと思います。そういう中で,ふるさとのグランドデザインを全体としてどうしていくのかを,しっかり骨格基本を抑えて,その中で議員のおっしゃる平野部の中のいわば混在した旧集落や新しい人口増地域や,あるいは空き家,あるいは耕作放棄地に値するような場所,あるいはまた中山間地域のいわば耕作放棄の田畑,山林,そういうところを全体として鳥の目線になって,しっかりと全体を見据えながら,今度は虫の目線になって地域の実態を皮膚感覚で分かって,大きな骨格,流れを明快にしながら,行政をしっかりと運営していかなければならないと強く感じているところでございます。 ○18番(塩井川幸生君)  1問目の2点目について,市長が言われたことを実行に移すのは,まだまだ先のことでございます。現在,こうやって混住化した中で,農道,市道に車が1台通ったら子供がよけられない道路がある。生徒がどんどん増えている学校のそばで,そういう現状が起こっております。農業機械の大型化で,両脇のやぶに当たりながら通るような機械でございます。子供の安心安全を守るために,私が質問をしております離合場所と拡幅を土地を買収しなくてもできる所はたくさんございます。そういった所は,私は急ぐべきだと思うのですが,いかがお考えですか。 ○市長(前田終止君)  今のピンポイントのエリアについての考え方,現場も見させていただきました。全体的にさっき見たような大きな視点であると,理屈的にはそういうことになります。しかし,あの路線をしっかり見ていくと,私は当分の間は,現実的な対応をしていかなければならないと直感を致しました。つまり,それは狭い農用地を中心とした農業用の道路,それにきちんと隅々まで舗装はしてあるものの離合ができない。結果,都市部と農村部の混在,混住化が非常に危険を呼んでいる。よってどこか離合できる場所を1か所でも2か所でも増やすことによって,道路利用の安全性を高めるというところは,とりあえずやっていかなければ,皆さん方の不安が大きいというところで,願わくば積極検討をやりなさいということを話しているところでございます。 ○18番(塩井川幸生君)  今,市長が申されたとおりでございますので,この上小川地区だけではなく,見次,このような市街地はあちこちございます。その点を再調査されて,子供たちが危なくない道路環境にしていただきたいと思います。1項目目は終わりまして,中山間地域活性化についてお聴きいたします。市長も同僚議員の質問に答弁されましたけれども,合併12年目を迎えて,平成18年1月現在で溝辺が8,844人でした。それが平成29年4月現在,8,069人。それと横川は,5,461人が1,210人減って4,251人,牧園は8,901人が6,938人で1,963人の減,霧島は5,771人が4,777人で994人の減です。福山が,ここには書いておりませんが,12年たちまして1,603人減少しております。この減った分が隼人国分に移動しているような計算になります。数は,姶良市に行ったりしている面もあるんですけれども,中山間地域から隼人国分に下りてくる人数がすごく増えております。その結果,小学校,この旧5町の中で生徒が増えている小学校は,陵南小学校だけです。陵南小学校は,平成18年4月で299人いたのが318人,一番減ったのは牧之原中学校で207人が現在82人,横川小学校は207人いたのが140人,私が卒業した安良小学校が61人いたのが30人と,この中山間地域は,大部分が半数以上の生徒が減っております。一方,小学校で一番多い生徒数は国分小学校で878人,2位が天降川小学校で803人,3位が日当山小学校で707人,中学校は1位が隼人中学校で738人,2位が舞鶴中学校で680名,3位が国分中学校で582名,こうやって隼人国分地区がどんどん増えていきますが,これが12年目を迎えた中山間地域の現状,また隼人国分の現状でございます。これが,あと10年たったとき,私が74歳になったときに,どうなっているんだろうと。私の住む横川がどうなっているのだろうと思ったときに,消滅集落ばかりになっているのではないかと,私が卒業した小学校はたった2名の入学生でした。そういったことを考えますと,やはりこの中山間地域のことを,私もくどくど質問しておりますけれども,なくなったらいけないんです。合併するときの合併協議会に私も出ましたけれども,立派な青写真が描かれておりました。青写真になれとは言いませんけれども,これだけの減少を食い止める策を同僚議員の質問の答弁で聴きましたけれども,喫緊の課題でございます。市として,答弁にあるこういったことで間に合うのかと,何か手立てをしていかないといけないということで提案しておりますが,この人口減の対策を,市長として,執行部からこれを実行すると答弁があるんですけれども,何か得策というか考えておられますか。 ○市長(前田終止君)  今,御指摘いただいたことは,お互いに現実として受け止めざるを得ないことです。国分隼人は合併以後ずっと右肩上がりで増え続けております。しかし,一方,御指摘のとおり,中山間地域はそのような事象にあります。しかし,ここで考えなければならないことは,私たちの霧島市の福山か溝辺までの中山間地域だけが減っているかというと,そうじゃなくて日本全体が減っているんですよ。和歌山県一県に値する400万人近い人口が,日本全体で5年に一遍の国勢調査で減っている事実があるわけです。そして,鹿児島県であっても県土全体で人口1万人くらいのまちが,六つも七つも吹っ飛ぶくらい減っているわけですよ。ですから全体が減っている中の一部をお互いに直視しながら,数字を並べてみたわけですよね。そこで私はもうここまで来たら,本当にそうであるならば,そのいい点を伸ばしていく。そしてまた課題になるようなところを解決をしていく。それによって,まちづくりの大きな基本デザインを考えていかなければならないんじゃないかなと。ですから平野部を中心とした人口増地域は,今後も磨きをかけて,いいまちづくりをデザインしていくということです。それだけの要素,それだけの条件はほぼ整って,どなたか指摘をされましたが,やり方いかんによって,今の12万6,000人から7,000人の間を行ったり来たりしている人口は,本当にあと500人,あと1,000人,あと2,000人とやり方によっては確かに伸びていくであろうという期待があります。しかし,その中山間地域の指摘のある部分,あとこれからの10年後,20年後,本当に怖いものがあるという指摘でございますが,そういう考え方もあるでしょう。しかしながら,時代がここまで変わってきたら,私は例えば少子高齢化の時代というものを逆手にとって,それこそ豊かな人口減少社会というものを逆に考えるべきではないのかなと思うんです。もうちょっと分かりやすく言うと,偉大なる田舎を作ろうと,偉大なる田舎ですよ。偉大なる人口減少社会を作ろうと。それを念頭に置いた政策をみんなで考えていこうということですよ。地球上のいろいろな所に人間が住んでいます。なんでこんな所に人間が住んでいるか,理由があるわけです。そこに地域に魅せられ,地域でしかできないことを信じて,そしてそこで家族を作って,こんな所に人類が住んでいるということ。それを例えば日本の,日本人のそれぞれのふるさとのどんなに減少していっても,私はここで生きるというその根拠,そういうものを見据えていけば,私は豊かな人口減社会を,逆に誇りある私たちの偉大なる田舎として考えていくようなところにヒントがあるんじゃないかなというふうにも思います。例えば,まちのど真ん中の毎日騒音が車や人々の声がするような所でなければ,私は住まないという人もおられるかもしれません。しかし,人によっては,鳥の声が聞こえて緑豊かな自然の中で,スローな地域に自然や歴史や環境や文化の中にどっぷりつかって,そして願わくば,穏やかにスローな生き方をしたいという人はいるかもしれませんよ。そういう人たちが中山間地域で威張っていればいいんですよ。それでそういう人たちや例えば高齢者の方も若者そして男性も女性も役割分担をしっかりやる。そして訪れる人たちを丁寧に対応して交流人口をしっかり楽しむ。そしてまた共に活躍できる社会,そういうものを昔のにぎやかだった時代はもう忘れて,本当にこれからの時代は,私たちのほうがずっと大都会に住んでいる人よりもはるかに幸せだよねと,ブータンみたいなそういう幸せ度,満足度が大きくなるような人間性を向上させていく,そういう流れの中で中山間地域のこれ以上減少できないところから1人ずつ1世帯ずつ増やしていく。そして,そういう中で共に活躍できる地域力,場所力そういうものを生かした自立できる偉大なるど田舎をつくる,そういう考えでいったらどうでしょうか。 ○18番(塩井川幸生君)  圧倒されました。私は,この10年の解決策として,先ほどの池田議員の質問にもございましたけれども,婚活サポートで,同僚議員は若い人が子供を産み育てることの婚活を勧められましたけれども,私の田舎は50代からの独り者の男性が多いんです。ですから,その婚活も45歳から上の人なんです。婚活推進をしていただきたいと,それができたらここ10年子供が増えることではなくて,生活をする場の人口が増えるということの期待のほうが解決策になるんじゃないかと思います。それで私も婚活のサークルを応援しているんですが,今,3人くらい紹介して2人はうまくいきました。代表者に聴いてみますと,婚活に女性はすぐ集まると,でも男性は全然集まらないと。20人くらい集めるのに男性は四,五人集まったらいいほうだと。塩井川さん,どうにかなりませんかということで,あちこちから引っぱってくるけれど55歳だったと。それはだめだと,年齢制限にひっかかるということもございまして,そこを何とか幅を広げてくれというのですが,やはり45歳くらいまででしたか,そう決まっていました。私のお願いは,45歳から上の男性の方々に婚活の支援策を考えていただきたいと,それは先ほどの池田議員のときに出ましたけれども,全部してくれということではございません。一緒になってやりましょうということでございますので,どうかそういう考えで,そういう年代の方々が仕事をするにも張り合いが出てくると思いますので,そういう考えはないかお聴きいたします。 ○市長(前田終止君)  [「簡潔に願います」と議長より指示あり]今の指摘は,地域の隅々の現実を直視して,それに合わせたきちっとした考え方で婚活支援等も具体的にやってほしいということですよね。一緒に頑張りましょう。やれますよ。また地域も頑張らないといけない。 ○18番(塩井川幸生君)  おんぶにだっこではありませんので,共にやっていこうと,その手助け,支援策を行政も一緒にやっていかないといけないのではないかと考えておりますので,その点は重々頭の中に置いて実行に移していただきたいと思います。9番目になりますと,同僚議員が全部質問したようなことになってしまいますので,何を言っていいか分からなくなります。地元雇用につきましても,教育委員会のほうから答弁を頂いたとおりでございます。こういった中で就学支援金でしたか,現在,該当するような方々は何名くらいおられるのか,数字が分かっていたら教えてください。 ○教育総務課長(本村成明君)  就学支援金の対象者についてお答え申し上げます。霧島市内の県立も含めました5校で合計2,582人いらっしゃいます。 ○18番(塩井川幸生君)  人数的に大分多いですね。大変いい制度だと思います。 ○教育部長(花堂 誠君)  ただいまお答えいたしましたのは,市内の県立高等学校,市立高等学校,平成28年5月1日現在の生徒数が2,582名でございまして,そのうち実際に授業料を納めているという生徒は7.5%でございまして,残りの92.5%が,いわゆる支援を受けているということになります。 ○18番(塩井川幸生君)  私の質問が悪かったです。奨学資金の制度で先ほどお聴きしたときに,奨学資金の返済が10年いたら無料になると,5年は半額にしますという答弁があったものですから,それの奨学金の該当者は何人おられますかということでございました。 ○教育部長(花堂 誠君)  先ほどの池田議員の御質問の中でお答えした制度は,高等専門学校,短大,大学等を想定しております。と言いますのは,高校を卒業された方は比較的市内に就職していただく方が多いもんですから,先ほどお答えしましたように,まずは高専とか第一工大とかそういった方々に市内に居住していただこう,就職していただこうという目的でしておりますので,しかも今年の4月からそういう制度を開始した段階でありますので,何人がそういう支援付きの新たな奨学資金制度になるかということは,まだ把握ができておりません。 ○18番(塩井川幸生君)  部長が言われた高専とか大学とかで受けている方の把握は出来ていないということですか。 ○教育部長(花堂 誠君)  先ほど市内の県立高等学校の就学支援金を受けているという方については,いわゆる一定の所得未満の世帯の高校生は授業料を県が支援しているという形の制度です。今,私が申し上げましたのは新たな奨学資金の制度でございまして,今年の4月から本格的にスタートをするので,現在,高校生も奨学資金をもらっておりますけれども,私が説明した一部免除,全額免除の奨学資金制度は短大生以上,高校,高専を含むそういった方々が対象ですので,高校生が対象でないということでございます。 ○18番(塩井川幸生君)  今,説明は理解できました。奨学資金の対象になる人数は,今,霧島市で何人くらいいるのかなと,その数字が分かっているのであったら教えてほしいという質問でございました。 ○教育部長(花堂 誠君)  奨学資金の対象者というのは希望制,申請制でございまして,所得制限等の条件がございますので,事前の把握ということはできません。 ○18番(塩井川幸生君)  3項目への中山間地域,交通弱者への交通費の助成についてですが,前回も質問しましたけれども,福山高校に入学される方には交通費を助成すると。横川,牧園,溝辺,霧島もそうだと思います。福山もそうだと思いますけれども,市内の学校,市外の学校に行く霧島市を出るために駅まで行く交通弱者に対しての助成をしてもらえないかということを,私は質問したのですが,今のところ考えていないという答弁になっておりますけれども,福山高校は県立高校であって,そこまでするのであったら,まだ難儀して,朝5時半に起きて駅まで送っている親の方々もたくさんおられます。そういった方々に対して,せっかく中山間地域で頑張って小学校,中学校へ子供を行かせて,高校に行かせているわけです。そういった支援をしてあげて,やはり中山間地域にとどまっているわけです。それが私は中山間地域の活性化につながる策だと思うんです。福山高校に入学される方には交通費援助をすると。まだそれより厳しい条件で,霧島市内の学校,市外の学校に通う高校生等には支援がないというのは,私は,市長,おかしいと思うのですが,私は支援すべきだと思うんですけれども,市長,どう思われますか。 ○市長(前田終止君)  私たちの市内に六つの高校があります。1校は私立もあります。1校は霧島市立もあります。あとは全て県立高校でございます。また一方,姶良市加治木には,加治木高校,加治木工業高校等がございます。この二つの学校の生徒さんの半数は,私たちの霧島市民の子供さん方でもあります。そういう中で,公正公平ないわば支援体制というものを考えていかなければならないものと存じております。しかしながら,この少子化の中で,もう学校が来年,再来年なくなるかというところに私たちは目線をおいて,特別な状況ですからそこに対する特別な支援をしているところを,議員には,ぜひ御理解を頂きたいと存じます。この私たちのふるさとから高校が一つ消えるということは,本当に地域の求心力あるいは地域の伝統,文化みたいなものが,また衰退していく大きな要因にもなっていくわけであります。そういう中で頑張っても頑張っても,子供さん自体が少なくなっておられない,そういう中で少ない子供さん方を高校側としては魅力ある学校づくりに一生懸命で,私学は私学の特徴で,他の学校は様々な特徴を打ち出して生徒の奪い合いであります。そういう中で,通学の利便性等あるいはその学校の特に存続が,脈をとらないといけないくらい厳しくなっている福山高校にとっては,この火を消してはならないという強い思いが,県立高校ですけれども霧島市としてはあるわけで,何としてもここは踏みとどまっていこうということで,鹿児島県立福山高校活性化協議会というものを,全市を挙げての応援体制を作り,御承知のとおり,議会の代表も毎回来ていただいて,今,みなさんがおっしゃるようなことについても,きちんと真剣な協議の上での出費でございます。そこは,どうか御理解も賜りたいと思います。六つの高校の中で,次に厳しさが横たわってきつつあるのが霧島高校でございます。よって,霧島高校の生徒さん方の構成される出身地,出身校などをチェックをしてみますと,横川,牧園,霧島,溝辺,隼人を中心としたエリア,もちろんこれには湧水,吉松エリアからお越しになっておられると聴いております。もうこの地域全体の子供さん方が,物理的にも少ないです。ですから,福山の次には霧島高校かと,そこにも特別な支援体制を真剣に協議しながらも,議員がそうおっしゃらなくてもやらざるを得ないような時期が,刻々と近付いていることを市長として実感を致しております。学校側や地域社会そして子供を持つ親の方々,そういう方々と福山同様,支援体制の流れを作る,その受け皿をつくらざるを得ないということで,今,その方向で検討をさせていただいているところでもございます。 ○18番(塩井川幸生君)  教育委員会からの答弁の中に,奨学のための給付費が県のほうからあるとありますけれども,こ給付金は,どういう内容であるのか教えてください。 ○教育総務課長(本村成明君)  奨学のための給付金制度についてでございますが,この制度は高校生等がいる低所得者世帯の授業料以外の教育費負担,すなわち教科書代でありますとか教材費,学用品費,PTA会費,修学旅行費等でございますが,この軽減を目的とした制度でございます。国分中央高校の例で申し上げますと,平成28年度の受給対象者が151人いたということになっております。 ○18番(塩井川幸生君)  市長の答弁にもございましたけれども,私もこの半年くらい横川駅から隼人駅,国分駅と電車に乗ってくることがあるのですけれど,そのときに牧園から生徒が乗るわけです。どこで降りるのだろうと思ったら,日当山駅が一番多いです。日当山駅で降りる生徒がものすごく多いです。隼人駅に行く人はその3分の1くらいです。こちらから上がっていく霧島高校,福山高校も一緒だろうと思うんですけれど,2項目目の中山間地域の活性化についても言いましたけれども,中山間地域の場合,朝5時半に起きて一番電車に乗るために頑張っているわけです。そういう人たちが中山間地域にはいるわけです。そういったことで,福山高校に行く人も霧島高校に行く人もみんな一緒だと思うんです。親も5時半に起きて送って,子供たちも帰ってくるときは,親が迎えに来るのが遅かったら歩いて帰ったりしています。そういう人たちに対して,私は助成するのは何ら差支えはないのではないかと思うんです。そういう方々がそんなにたくさんいるのかと,中山間地域の活性化のためには,私はぜひしていただきたいことなんですけれど,こういうことは無理ですか。では,先ほど市長が言われた福山高校,霧島高校,みんなで守るのだから,しかも生徒がいなくなったら,親がいなくなったら,みんなこちらから上がって行くんですか。わたしはちょっと疑問に思います。やはり,横川に住んで,牧園に住んで,溝辺に住んでそうやって難義をする方々がそこにいて,霧島高校がある,そういう助成で中山間地域にとどまってくれるということが,何よりも大事なことではないかと思うんですけれども,いかかですか。 ○市長(前田終止君)  私が大体考えていることには,先ほどいろいろと全体の考え方,そして福山高校に対する考え方,また議員の御指摘のエリアの高校の考え方を申し上げました。この後の次の議論については,教育長に譲ります。 ○教育長(髙田肥文君)  霧島市の県立福山高等学校通学等支援事業の目的が少子化による入学生の減少ということが,福山高等学校の存続に大きな影響を及ぼすと,このことから子供たちの教育の機会均等及び地域活性化の観点から生徒の確保を図るということで,通学時の補助を決めた経緯がございます。一部を補助するというものでありますが,これが他の高校,例えば霧島高等学校の場合はJRが走っており,そして加治木高校とか下場の高校についても同じようにJR又はバスが走っている。この福山高校につきましては,バスの便すら非常に難しいという実情がありまして,バス会社とも交渉をしたり,またバイクの通学の補助を考えたりというような,いろいろな過去の経緯があって,これは決定されたというふうに理解をしております。ですから,これを全ての高校生が他の学校に通っている負担をみるということは,財源のこともありましょうし,それなりの交通の便のよさもありますし,そしてまた自分で選んでそこに行ったという部分もありますことから,難しいのではないかなというふうに,ここでは答えさせていただいているところであります。 ○18番(塩井川幸生君)  今,教育長が自分で選んで行ったと,それはどこの高校も自分で選んで行くわけです。ですから福山高校も選んでいくわけです。その人に補助金を出すわけです。私はみんな平等であると。私が言いたいのは,駅の近くの人に補助金を出しなさいというのではないんです。朝5時半に起きて準備して一番電車に乗せるために,国分から福山まで行くことより遠い距離を送り迎えしている人はたくさんいるわけです。そういった交通弱者の方に援助できないかという提案なんです。教育長は福山高校のこれからの推移というのを,どう見ておられますか。 ○教育長(髙田肥文君)  私どもの市は,先ほどから議論をされておりますように,人口13万人を目指しながら努力はしておりますが,実は,今年の中学3年の卒業が180名,この姶良伊佐地区で減ります。卒業生が180名減って,霧島市の中からは113名減ります。そういうことを考えれば,非常に厳しい状況が訪れるのではないかというふうに思っております。だけど,このまちは,今,市になって人口増を仕掛けをし,いろいろなことをしております。ただ,今の状況は市内のこの地区の子供たちの人数だけで言っておりますが,流入する可能性がかなりあるというふうに思っています。例えば実業系,隼人工業高校を始め国分中央高校もそうですし,霧島高校も福山高校もそうですが,専門高校の場合,全県学区ですから,どこからでも入れるという状況があります。下手すると,都城から来てもよろしいわけですので,そういうことを考えれば,全て悲観的に考える必要もないのではないかなというふうに思っているところであります。 ○18番(塩井川幸生君)  私自身も悲観的に物事を考えるのではなくて,中山間地域の活性化のため,隼人工業高校に移ってきてもらったら困るわけです。消滅してしまうわけです。ですから,今,福山高校,霧島高校を言われましたけれども,そういったことを全体的に盛り上げるためにも,私はこの下場が人口が増えて,東京とか大阪に行ったら2時間の通勤時間で行ったり来たりしているわけです。私が一番遠いですけれど車で40分です。駅の近くであればまだ早く来れるわけです。30分で来れるわけです。そういったことを考えながら,中山間地域で頑張っているとういう交通弱者の朝早く起きてしている方々にも,私は助成すべき支援体制というのは,霧島市として取ってあげるべきだと思うんです。私は全員にしなさいとは言わないんです。ですから私が言いたいのは,この交通費です。授業料のことは何も言いません。答弁のとおりでいいわけですから。そういう交通弱者に対しての支援は本当にしていただきたいと考えますが,もう一遍,教育長の答弁を聴きまして最後にします。良い答弁をお願いします。 ○教育部長(花堂 誠君)  中山間地域の高校生の方々の最寄りの駅とかまでの部分的な対策というよりも,やはりその地域の公共交通機関の問題とか,それから居住環境の問題そういったものを総合的に考えていかないと,その通学困難者への補助だけでは根本的な解決にはつながらないと思いますので,ここについては,昨日の御質問にもありましたような公共交通機関と更には地域の活性化,ですから教育委員会だけで解決できないそういった活性化については,全庁横断的に考えていかなければならないと思います。それからと奨学資金のことで,若干,私の説明不足がありましたので,課長のほうから再度答弁します。 ○教育総務課長(本村成明君)  奨学資金につきまして,新しい制度の対象者になり得るものが何人いるのかという御質問だったと思います。追加で答弁をさせていただきます。この制度は先ほど部長からございましたとおり,高等教育機関,高専以上の学校を卒業したものが対象になりますので,現在の継続の貸付者が74人,そして平成29年度に新しく採用した高専以上の高等教育機関の対象者が32人でございますので,現段階では106人の対象者がおります。 ○市長(前田終止君)  教育委員会のほうも精一杯の今考えられることを,議員のほうには伝えたと理解しております。福山高校の場合の交通費の助成というのは,福山高校をなんとしても残したいという気持ちのあらわれで,そして全市的な応援団を作って協議会にして,いろいろな議論をして幾つかの選択を出して,その上で望まれるこうしたら最も効果的じゃないかという中の一つが,交通費の助成だったんです。これが親から見ても学校側からから見ても,一番欲しいところだということで決定をして,議会の方々にも御相談申し上げて認められて,それを生かしつつあるというところでございます。日本と言う国は,義務教育を終えて高校に行くも大学に行くも短大に行くも自由です。行かぬも自由なんです。どこに住むことも自由です。そういう中で高校に行こうという決意をし,どこに入ろうという意思決定を親と語らいながら,恐らくなさったと思うんです。そういう中で,私たちの時代ずっと今まで戦後70年ですけど,こう考えてみますと,私なんかは朝早く起きて学校まで歩いて行きましたよ。1時間半近く掛かりますかね。山道ですから。今,時代は違うと言えば本当にそういうことでしょうけれど,いずれにいたしましても学校教育と地方で暮らすということ,田舎で暮らすということ,その中で大東京をあるいは大都会を大きな都市部を望むような流れだけでは,なかなか地域の暮らしというのはできないわけで,さっき申し上げましたように,ものは考えようで,陽転思考でこんな大自然の中に生まれて生活ができて有り難いなと思いながら,日常生活を送る。そして,交通が困難な所は親子の語らいやこれで足が丈夫になるとか,それぐらいの気持ちを持ちながら田舎で暮らすというのは,覚悟がなければ簡単にはできないんですよ。そこをよくお互いが考えて,私が言うことは極端かもしれませんが,そういう知恵,たくましくもあるそういう生き方の中の延長線で,今議論になっていることだというふうに私は理解します。その中で,教育部長も申し上げましたけれども,全庁的な全体的な考え方の中で,地方からの交通弱者対策というのは買い物難民なども含めて考えていかなければならないものというふうにも存じております。総合的に判断をさせていただきたいと存じます。 ○18番(塩井川幸生君)  これで終わりますが,市長が言われたことを決定権者である各部長にしっかりと教育をしていてください。そして聴いたときに,もっと部長も返答ができるように市長の考えを伝えておいていただきたいと思います。終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で,塩井川幸生議員の一般質問を終わります。次に,7番,宮本明彦議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○7番(宮本明彦君)  My name is Miyamoto seat number seven.I am a member of 新燃市政club.Now, Mr.Ikeda of Chair Person gave me a permission to ask, so I have two questions according to the advance notification.英語はここまでです。外大卒の方に英訳していただきました。実は先週,国分小学校で英語の授業を拝見させていただきました。冒頭から,先生の英語での挨拶。生徒さん方も英語で答え,その元気の良さには感動したところです。そして,カルチャーショック。私たちの中学校時代の英語の授業にはなかった会話を楽しむ授業には,びっくりしました。先生方も新しい授業ということで御苦労も多いことと思いますが,この楽しい雰囲気を壊すことなく中学校に引き継いでいただきたいと思います。中学生になると受験の壁も出てきますが,ぜひ中学校でもALTの方や外国人と会話を楽しむ授業になることを希望します。また,この地に住みながらもグローバルに活躍する生き方を目指していただきたいと思います。それでは質問に入ります。大きな質問の1点目は,道路行政についてです。しらさぎ橋が開通し,国分隼人市街地の交通状況は大きく変化したと思います。このしらさぎ橋の開通により副作用はなかったのか,その副作用に対する処置はとれているのか,更には霧島市の今後の道路整備計画についてお伺いします。1点目として,しらさぎ橋の開通により,従来,交通渋滞が発生していた県道471号線北永野田小浜線の国分川跡から見次交差点間,更には隼人工業高校までの渋滞がどのように変化したのか,副作用として渋滞が発生し始めた場所がないのか,さらに,しらさぎ橋,新川北線で交通事故の発生が多くなった場所がなかったのか,状況の説明を求めます。二つ目に,しらさぎ橋が開通し,新川北線においては一部拡幅されたことに関連し,喫緊に解決しなければならない課題があるのか,あるのであればどう解決しようとしているのか見解をお示しください。三つ目に,道路整備計画については,都市計画マスタープランが一番密接した計画書と考えています。計画の最終年度が平成31年度です。来年秋頃から次の10年の計画策定となると思いますが,次の10年に向けた新規の道路整備をどのように構想しているのかお考えをお聴かせください。続きまして,大きな質問の2点目は,公共施設管理計画についてです。3月の定例会でも質問させていただきましたが,第一期の計画内容では,削減面積が霧島市公共施設管理計画の目標に届いていない状況でした。再度,目標の達成に関して見解をお伺いします。一つ目に,公共施設管理計画で示された削減目標をどう理解しているのかお伺いします。二つ目に,削減面積が目標に届いていない状況の見解と今後の方針をお示しください。三つ目に,総合計画ほか様々な計画,施策マネジメントシート,事務事業振返りシート等,目標数値の設定がしてありますが,市は,必達目標として位置付けされているのか,目標設定をどう考えておられるのか見解をお伺いします。以上で,壇上からの質問については終わります。答弁内容により,再度質問席より再質問をさせていただきます。 ○市長(前田終止君)  宮本議員から2問についての御質問でございました。1問目の3点目につきましては私のほうから,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。1問目の道路行政についての3点目にお答えします。隼人町住吉と国分福島を結ぶしらさぎ橋につきましては,まちの一体感の醸成と慢性的な交通渋滞の緩和を目的に,平成22年から7年の歳月と総事業費約31億円をかけ,橋長277mを誇る市内の市道に架かる最長の橋として3月25日に供用を開始いたしました。このことにより,市街地の東西幹線であります国道10号及び県道北永野田小浜線の交通渋滞の緩和が図られておりますとともに,隼人地域と国分地域の交流の促進に寄与するものと思っております。国分隼人市街地における道路整備につきましては,引き続き,都市を形成するための骨格となる都市計画道路として,新川北線,日当山線や,国分中心市街地における平和通線,犬追馬場線などの整備を進めるほか,県施工の第一工業大学を通る新町線の整備に合わせ山崎線の早期完成に努めてまいります。今後の道路整備構想につきましては,渋滞対策として南北軸の県道国分霧島線を補完し奈良田団地東側を通る市道福島~清水線を延伸する(仮称)清水~重久線,姫城中央線を南下して福島~府中線と結ぶ(仮称)姫城中央線,東西軸としては,ホテル京セラ前から隼人駅北側を通る(仮称)隼人駅北線,また広域的な交流を促進し,国道10号の小浜地区の慢性的な渋滞を解消する隼人加治木間のバイパス整備や,国道223号の機能補完し,観光交流を促進する高千穂地区と市街地を南北に結ぶ(仮称)霧島中央線など次期マスタープランに反映させてまいります。 ○建設部長(島内拓郎君)  次に,1点目にお答えします。しらさぎ橋の開通に伴う交通状況の変化を把握するため,当該橋梁に接続する新川北線の交通量につきまして,天降川小学校南西側の一灯点滅信号機の交差点において,開通前の2月20日と開通後の5月11日に朝7時から夕方19時までの12時間,調査を実施いたしました。調査の結果,開通前の2,212台に対し開通後が5,813台であり3,601台増加し,開通前の約2.6倍でありました。このことから,県道北永野田小浜線と国道10号の交通量の分散が図られたものと考えております。一方,交通渋滞につきましては,陸上自衛隊国分駐屯地正門前の交差点や,国道223号の隼人山形屋前交差点において,朝夕の通勤通学の時間帯において,混雑が確認されております。また,交通事故につきましては,霧島警察署に確認したところ,しらさぎ橋左岸から陸上自衛隊国分駐屯地北東部の直角道路までの区間におきまして,4月1日から5月31日までの2か月間に,人身事故が3件,物損事故が6件発生し,いずれも車両同士の事故であったと伺っているところでございます。次に,2点目にお答えします。新川北線については,天降川小学校の通学路となっていることから,まずは児童の通学の安全確保を最優先に検討するため,去る5月18日に,学校関係者や地域住民,交通管理者,道路管理者等が一堂に会し,現場診断及び意見交換を行ったところであり,その中におきましては,天降川左岸の交差点への信号機設置の要望がありましたので,再度,霧島警察署に要望してまいりたいと考えております。また,天降川小学校南西側の一灯点滅信号機のある交差点において,横断歩道が設置してございますが,車両の一時停止が遵守されていないため,危険な状況にあるとの意見がありました。現在,登校時には,学校教員,保護者等の方々による立哨をしていただいておりますが,児童の安全を確保するためには,押しボタン式の信号機が必要であるため,交差点の整備が喫緊の課題であると認識しております。このような中,昨年度末に陸上自衛隊国分駐屯地の事業用地を確保したところであり,本年度,交差点工事を実施することから,国分駐屯地方面から通行してくる車両における当該交差点への見通しが改善され,押しボタン式の信号機の設置が可能となる予定でございます。今後におきましても,関係機関との協議を進め,可能な限り早期に安全が確保できるよう努めてまいります。 ○総務部長(塩川 剛君)  2問目の公共施設管理計画の進捗について,1点目,2点目は関連がございますので一括してお答えいたします。本市が保有する公共建築物の延床面積は,人口規模が類似する他の地方公共団体と比較すると突出しており,その多くは合併以前に旧市町において各々の方針に基づき建設されたもので,その半数近くは30年が経過し,今後大規模改修や更新等に係る財政需要の増大が見込まれることから,将来にわたって健全財政の堅持と適切な公共サービスを両立していくために,平成27年3月に霧島市公共施設管理計画を策定いたしました。本計画の推進にあたりましては,公共建築物の管理について,地区の特性に応じた取組の推進,ニーズの変化に対応した適切なサービスの提供,維持管理や更新コストの縮減,市民との協働・民間活力の活用,総合的な取組の推進の5つの方針に沿って,将来にわたり維持すべき施設とそうでない施設の見極めを行い取り組むこととしております。このうち,維持管理や更新コストの縮減につきましては,平成27年度を初年度とした40年間の計画期間中に,総量縮減や長寿命化の推進,財源の確保,維持管理業務の効率化を推進し,将来のコスト負担額を床面積に換算した削減目標約49万3,000㎡の達成に向け,市民の皆様方の御理解を頂きながら取り組むこととしております。なお,これまでに,第一期10年間のうち平成31年度までの前期5か年の削減目標約9万9,000㎡に対応する建築物について,その在り方を霧島市公共施設マネジメント計画推進本部において各施設個別に存続,他の施設との統廃合,機能転換,売却を含めた譲渡,解体など,今後の在り方を検討した結果,現時点では,市の関与をなくす対象施設として約7万㎡を仕分けしたところでありますが,引き続き,当初目標の達成に向け鋭意取り組んでまいります。 ○企画部長(満留 寛君)
     2問目の3点目にお答えいたします。本市の行政評価システムは,よりよい行政サービスを効率的かつ効果的に市民の皆様に提供するため,限られた資源を最大限に活用しながら,市民志向,成果志向に基づく行政経営を行うための仕組みとして,平成18年度に導入し,これまで見直しを加えながら取組を進めてきたところでございます。本市の行政評価は,第一次霧島市総合計画に位置付けられた施策,基本事業及び事務事業を対象としており,現在は,平成25年度から平成29年度までを計画期間とする同計画の後期基本計画で掲げた目標の実現を目指し,毎年度,振返り評価を行いながら,各施策等を推進しているところでございます。具体的な評価の方法と致しましては,施策及び基本事業については関係課長等で構成する施策別分科会において,事務事業については当該事業を所管するそれぞれの課等において,毎年,成果指標の目標値及びその実績値等に関する情報の共有を図りながら,前年度の取組の検証や次年度以降の方向性等の協議を行っているところでございます。なお,成果指標の目標値に関しましては,第一次霧島市総合計画で掲げた中長期的な取組の成果を,客観的な指標により市民の皆様に分かりやすく説明するとともに,その結果を踏まえて,改革改善につなげていくことを主な目的として設定しているものであり,各年度において必ず達成すべき数値という位置付けはいたしておりませんが,それぞれの施策・事務事業等の検証や方針決定等を行う際の重要な指標として,今後も引き続き,関係部署間や各課等内で情報の共有を図りながら,効率的,効果的な施策等の推進に努めてまいりたいと存じます。 ○7番(宮本明彦君)  それぞれ御答弁を頂きました。まず,資料の2ページ目を御覧ください。うちの社員計113名にアンケートをした結果です。56名と57名ということで2回に分けてアンケートを取っています。県道471号線北永野田小浜線のソニー前付近のことです。2回とも約55%の方が,渋滞はあまり変わってないという結果でした。20%弱の方が渋滞は少なくなったと答えられておられます。分からないという方を除くと四分の三の方が,まだ混んでいると感じておられというところです。私自身は,土日くらいしか通らないのですけれども,混まなくなっていると感じています。答弁の内容としては,しらさぎ橋のほうに車が流れているので,ソニー前又は国道10号の渋滞は緩和されたのではないかということでした。この県道のほうの交通量の調査というのは行われる予定はありますか。 ○都市計画課長(柿木安長君)  現在は県道北永野田小浜線の交通量を調査するつもりはございません。平成27年度に国土交通省が実施する交通センサス,これが5年ごとですので平成32年に実施されますので,それまでは個々の路線の様子を見てみたいと考えております。 ○7番(宮本明彦君)  市当局としては,しらさぎ橋のほうに車が流れたから,渋滞は緩和されただろうという御見解なんでしょうが,市長はどう感じておられますか。 ○市長(前田終止君)  私もその原点にあるわけでございまして,まちの一体感,そしてこの渋滞緩和などを念頭に置いたこれだけの大事業を挑戦させてもらったわけですから,ずっと気になっておりまして,なるべくこの橋を渡って,渡る時間は様々です。そこで,数字的な事実をしっかりと踏まえて判断していかなければならないというふうに存じてはいるところです。あの路線の特にしらさぎ橋の車,人の流れと過去になかったものがあるわけでございまして,かなり交通量が増えてきているということは皮膚感覚で分かります。ただ全体の報告につきましては答弁にあったとおりでございますので,適切に現実を直視した対策を,今後しっかりと冷静に数字を追いながら対応してまいりたいと存じております。 ○7番(宮本明彦君)  今,市長の御答弁あったように,ぜひ数字的なデータで交通量をつかんでいただきたいと思います。それから混むようになった所ということでは,やはり山形屋ストア前交差点,それから自衛隊前交差点と同じような話が上がってきております。この辺の解消策については信号機の関係が大きいとは思うんですけれども,警察のほうと何か解消に向けたお話はされているんでしょうか。 ○安心安全課長(有満孝二君)  山形屋ショッピングプラザ隼人店前の信号機の関係でお答えさせていただきます。国道10号側がからの右折時間が短いというような意見があるようでございます。これにつきまして霧島警察署に確認を致しましたところ,同交差点は時差式信号機の運用,つまり国道10号方向からの青色灯の秒数を早切りして,見次交差点方向からの青色灯の秒数を長く取っているため,国道10号からの右折時間が短い,右折しにくいと感じられるところでございます。霧島警察署でもしらさぎ橋が開通後,国道10号方向からしらさぎ橋方向への右折車両が増えたことを把握されており,時差式信号機から右折の矢印,三灯式の信号機の右下に右折の矢印が付く信号機がございますが,この信号機への改良を県警察本部へ上申をされたということをお聴きいたしております。 ○市長(前田終止君)  この件につきましては,このしらさぎ橋が開通したときに霧島警察署長さんを始めその交通事情等に関係される方々に,ぜひ徹底した調査をしていただいて,通られる県民たる市民や多くの方々の交通の安全のためにも,調査の上に交通安全に対する一番の要の方々でございますから,しっかり対応を頼みますということを私のほうからちゃんと署長のほうにはお願いをし,そしてその後,信号機の問題であるとか,あるいは安心安全を司っていくような必要な交通標識だとか,そういうことなどを現実に合わせながら,しっかり対応をされたいということを事が始まる前に強い要望を行ってきているところでもございます。 ○7番(宮本明彦君)  今は国道223号から上るほうの右折ということでしたが,やはりしらさぎ橋から山形屋ストアーに向かって行くと,そこの渋滞が大分発生しているという認識はしているんですけれど,その辺は何か警察のほうとは。 ○安心安全課長(有満孝二君)  御質問の場所は,国道223号と市道が交差する変形5差路の交差点であり,しらさぎ橋の供用開始後,同交差点の市道側の交通量が増加し,特に朝夕の通勤時間帯は,これまでより流れが悪くなっております。しらさぎ橋開通後の同交差点の状況も霧島警察署では把握されており,国道223号側の時差の秒数を短縮し,その分を市道側に流れるよう調整をされたと伺っているところでございます。この秒数につきましては10秒ほどと聴いているところでございます。 ○7番(宮本明彦君)  前田市長の話も受けて,そういった改善をされているというところですね。もう一点,開通前に池田綱雄議員から課題として挙げられていた自衛隊北東からの状況については,どう見ておられますか。 ○市長(前田終止君)  ここもずっと指摘に基づいて気になりまして,現場にも更に足を運び,御指摘の努力はして,その鋭角な直角の角は解消されまして,今の時点でできる交差点改良,角地改良は既に出来上がった状態でございます。少なくとも全く着手されていなかったときよりも,今は何度もあの角を見ながら通るわけでございますが,前よりずっと良くなったなと指摘に基づいて努力が,とりあえず現場は変わってきたということは申し上げられると思います。 ○7番(宮本明彦君)  私も見ております。ずっと見ていたわけではないですので状況は分かりませんけれども,問題はないのかなという気はしております。続いて2ページ目です。天降川の点滅信号の所というところです。ここは一刻も早く押しボタン式の信号機を付けるということでした。確かに,自衛隊さんからも土地も買収されたということですので,早くきちっとした交差点にする,交差点にしなければ警察のほうも信号機を付けますよという判断を下せないと思いますから,そういった意味で,早く交差点の整備をお願いしたいと思います。この辺は,いつぐらいに完成する予定ですか。 ○都市計画課長(柿木安長君)  現在,写真にありますこの国分駐屯地の奥側にフェンスが見えると思うんですが,このフェンスの撤去の補償が終わり次第,この交差点から約70mを道路改良を行いまして,この交差点に今点滅信号があるんですが,この点滅信号が見える視距距離70mを確保すれば,押しボタン式信号機が付けられるということですので,できるだけ早く工事を発注して,この視距の確保を図りたいと考えております。 ○7番(宮本明彦君)  明確にはならないんでしょうけれど,いつぐらいを目処と考えておられますか。 ○都市計画課長(柿木安長君)  うちの道路改良の前に,今,土木課で進めております排水路の工事を先行しないといけないものですから,明確にはいつとは言えないのですが,年明けくらいを目標に努力してまいりたいと考えております。 ○7番(宮本明彦君)  年明けに完了するように,まずは進めていただきたいと思います。交通事故の関係です。9件発生したとこういうことです。やはり,しらさぎ橋の東側,あそこの一旦停止の所の事故が多いという認識でよろしいですか。 ○安心安全課長(有満孝二君)  本年4月から5月末の中で発生いたしました人身事故の部分につきましては,その東側の近くはございますが,そこの橋の部分では人身事故はないようでございます。物損事故が発生をしているようにお聴きいたしております。 ○7番(宮本明彦君)  信号機の設置の要望をされたということです。社員からもあそこの事故という話を聴いてますので,まずそちらのほうは進めていただきたいというふうに思います。新線にしろ,街路事業にしろ,何かを変えたら副作用が発生するというのは製造工程でも一緒です。いい例ではないのかもしれませんけれども,塩浸温泉龍馬公園の整備でも,後から後から駐車場の整備とか階段の整備とかいろいろありました。ですから本当に何かをつくるときに全体像をつかんで,完成した後にどうなるかというのはじっくり見ていただきたいというふうに考えております。次に移ります。今後10年間の道路計画というところになります。まず一つ目に,県道国分霧島線を補完し,奈良田団地東側を通る市道福島~清水線を延伸すると,これは地元の議員の方も一生懸命質問をされていました。ここも今までも入っているかと言ったら入っているんですよね。それが実際に計画と言ったらいいんですか,載るという理解でよろしいですね。 ○建設部長(島内拓郎君)  この路線につきましては概略設計が終わっていますけれど,これからも財政的な問題もございますし,また地元の人たちの理解とか,そのようなことがございます。また線形等の見直しとかもいろいろ出てくると思いますので,その辺につきましては慎重に進めてまいりたいと思います。 ○7番(宮本明彦君)  別に資料に載っているんですけれど,道路ネットワーク構築及び道路施設の保全の基本事業マネジメントシートの中に,成果指標で渋滞箇所が8か所あるというふうに明記されています。この8か所について教えていただけますか。 ○都市計画課長(柿木安長君)  1か所目が国道10号の鎮守尾橋の交差点でございます。これは現在,市道のほうが橋の拡幅を終えております。あと国道10号のほうの改良が終わりましたら,渋滞の解消となる予定です。2か所目が県道国分霧島線の国分パークプラザ前の交差点でございます。3か所目が県道国分霧島線のはいから亭の前でございます。4か所目が県道日当山敷根線の向花5差路の交差点となっております。5か所目が国道223号の見次交差点となっております。6か所目が県道崎森隼人線の浜之市の交差点でございます。これも国道10号との交差点でございます。これについても今の浜之市の土地区画整理事業で実施中ですので,区画整理事業が終わりましたら解消されると思っております。7か所目が国道10号と県道国分霧島線との交差点,8か所目が県道栗野加治木線のアルバック近くの交差点となっております。 ○7番(宮本明彦君)  この交差点の渋滞状況ということで挙げたものからすると,県道60号線国分霧島線の市街地から北の久保田交差点までというのは,入っていないというところですね。このほかに国道223号の木之房団地ですね。京セラの隼人工場前からあそこの交差点まで長い渋滞ができているという所ですけれども,ここも入っていないと,これは市道ではないかなという理解ですか。そうでもないですよね。国道もはいっているわけですよね。 ○建設部長(島内拓郎君)  マスタープランにつきましては,本市の市道と街路を対象にしております。 ○7番(宮本明彦君)  渋滞箇所も市道が対象ということですか。 ○建設部長(島内拓郎君)  そのように位置付けております。 ○7番(宮本明彦君)  霧島市全体を考えて,どこが混んでいるのかということは,もう一回,頭の中に入れていただきたいなというふうに思います。今一番心配しているのは,県道北永野田小浜線のはいから亭の所からソニーを通って見次の交差点,そして隼人工業高校の所ですね。この路線かなと。市長はよく霧島市に2車線の道路がどこがあるかという質問されますけれども,この県道はやはり2車線が必要かなと。それは隼人駅東口が開発されますよね。商業地に指定してニシムタさんも来られると新聞にも出ています。交通の要衝のバスセンターも造るということです。ここに車が集中するのかなと。先ほど池田綱雄議員のときに,ソニーと市役所の間の農地と言ったらいいですか,ここもいつ開発に着手されるのかどうか分かりません。その前に県道60号線をなんとか2車線,せめてどこに行っても右折が楽にできるような形の道にしないといけないですし,またその先,ここが余り多くなっても隼人工業高校前の踏切で渋滞になったら,どうしようもないというところかもしれません。まず,県のほうに,この県道60号線の拡幅という件は,どのくらいまでお話しされているのかということをお聴かせいただいてよろしいですか。[160ページに訂正発言あり] ○都市計画課長(柿木安長君)  議員がおっしゃった今の路線は,隼人工業高校前からに野口橋までの一次改良が終わってから,まだ十二,三年しかたっていない関係で,県への要望は特に行っておりません。しかしながら,隼人方向から野口橋を渡ってはいから亭までは,一部,歩道もなかったりするものですから,県のほうには要望しております。 ○市長(前田終止君)  今の件は,答弁のあったとおりでございますけれども,議員が今質疑の中でおっしゃいました隼人駅東のバスセンターを造るという御認識ですが,それについては交通拠点地みたいなイメージで,新しく造るわけですから,安全等において,造るということはまだ決定しておりません。協議中であって,どういうふうにバスやタクシーや自家用車,そしてバイク,自転車,人の流れ,全体をどうしたらいいものだろうかということで協議をしている最中でありまして,センターをドーンとビルみたいに造るという意味ではありません。交通をある意味整理できるような拠点地形成に努めてみたいということは,しっかりはっきり見据えながら協議をしております。 ○7番(宮本明彦君)  県道60号線[160ページに訂正発言あり]の野口橋から東のほうは整備を予定されているということですけれども,歩道を付けるという意味では,私はそういう希望ではないです。やはり2車線ぐらいの立派な道路を造っていただいて,国分と隼人間がスムーズに動けるように,更にはJRとは平面交差ではなくて立体交差ですよね。どちらかといったら県道のほうが上を越えるというよりも,JRのほうを高架ぐらいにして肥薩線,日豊本線が分かれる所くらいまで高架にしていただけたら,次に出てくるホテル京セラ前から隼人駅北側を通る(仮称)隼人駅北線,これもJRの高架の下を通るくらいの,それぐらいの構想も必要なのかなというふうに考えておりますけれども,JRのほうとは,そういう話はされたことは一切ないのかもしれませんけれど,そういう構想をどうお考えでしょうか。 ○副市長(中村 孝君)  質問の中で県道60号線は国分霧島線で,お尋ねの線は県道北永野田小浜線,あと街路の野口線だと思っております。重複するかもしれませんが,野口線につきましてもソニーから国分のほうへは完全に歩道の整備が済んでおりません。これについては整備の要望も致しておりますが,まずは新町線の第一工大の所を,多額の経費あるいは時間も掛かっておりますので,そちらのほうの対応をしていただいて,そちらのめどが付き次第,向こうのほうをお願いするというような考えでおります。さらに,隼人駅周辺の道路でございますが,隼人駅の区画整理が済んで,商業地域のそこに多くの車が集中するということについての対応も考えないといけないと思います。そして国道223号と県道の交差する見次交差点,かなりの混雑が予想されます。これに対しましては,ホテル京セラから土地区画整理事業の北側を通って,鉄道を越えて県道崎森隼人線と結んでいくという構想はあるわけでございますが,具体的には鉄道を平面交差するのか,あるいはその鉄道の下をくぐっていく立体交差というものもあろうかと思いますけれども,具体的な整備については,整備手法と言いますか,区画整理をするのか,あるいはそれぞれ街路事業で整備していくのか,そういったこともまだ決まっておりませんが,ただ先ほど来,マスタープランの中でもお話がありますけれども,市街地の整備が進んでいる中で東西方向には,そういった道路を整備しなければ県道の野口線の混雑はなかなか解消しないということもあります。したがって,そういった整備というものを考えていると。これにつきましては現実的には,やはり用地の問題とか時間も掛かりますが,こういった実現に向けて,あるいはJRとの調整なども更に進めていかなければならないと考えているところでございます。 ○7番(宮本明彦君)  どうしてもJRとの平面交差がネックになるような状態になるかと思いますので,ぜひJRと立体交差になるような構想も,一番いいチャンスだと思うんですけどもね,隼人駅東地区の開発をされているということですから,上を通る通路ではなくて,駅ごと上げるということも考えていただけたらと思います。またホテル京セラから隼人駅北側に抜ける(仮称)隼人駅北線,確かにこれも地元の合意をきちっと得ないといけないですから,まだまだ時間は掛かると思いますけれども,この線は必要かなというふうにも思いますので,ぜひ進めていただきたいというふうに思います。県道471号線のことを県道60号線と言っていましたけれども,そこの部分は修正をお願いします。それと,今,新町線のお話もありました。県がやっている工事というところです。今,渋滞しているとなると,国分高校,国分小学校の裏を通って市民プールの所から下りていったら第一工大の交差点で結局右折ができないというところです。時差式信号にはなっているということは聞いているんですけれども,なかなかできないという部分があります。県道新町線を通す際に一緒に右折ができるよう右折帯をきちっと作って,スムーズに右折ができるような構想はないでしょうか。 ○議長(池田 守君)  ただいま宮本議員の一般質問中でございますが,本日の会議時間は議事の都合により,あらかじめ時間を延長し,宮本議員まで行いたいと思いますので,御了承ください。 ○建設部長(島内拓郎君)  議員の御指摘の場所と致しましては,新町線が第一工大のほうから抜けてきまして,県道国分霧島線と接続しまして,市民プールのほうに抜けている交差点でございます。それにつきましては,今回,新町線が県道国分霧島線まで事業認可が通っているわけでございますが,今回,本市の山崎線のほう事業認可を取ることから,そこの交差点の改良を考えております。 ○7番(宮本明彦君)  県道60号線の所の交差点も一緒に考えているということですね。 ○議長(池田 守君)  宮本議員,しばらくお待ちください。 ○副市長(中村 孝君)  新町線と県道国分霧島線の交差点で,現在プールがございますプール側から入ってくる道路の右折ということでお尋ねではないかと思うんですけれども,現在のところは新町線でまず県道まで西側の第一工大側からタッチをしていただくことになっていまして,プール側につきましては,大きな建物もあったりするということもございますので,現在のところ,同時には開通できないと言いますか,交差点のその部分は計画には載っていないところです。若干その後の計画になってくると思っております。 ○7番(宮本明彦君)  一緒には開通しないというお話みたいですけれども,今でも混んでいるという状況です。これが日豊本線を超える新町線が奈良田団地まで開通したら,ますますここに車が集中するということが容易に想像されますので,今の御答弁からもっと前に進んだ形で,これからきちっと検討をしていただければと思います。あと隼人加治木間のバイパス整備ということです。これは小野浜トンネルを抜けた所から加治木のジャンクションにという理解でよろしいですか。どの辺まで進んでいるか状況が分かればお知らせいただけますか。 ○副市長(中村 孝君)  隼人の小浜のほうから加治木方面へのバイパスということで,具体的なルートはまだ決まっていないところでございまして,この道路が整備することで望ましいのは,加治木インターチェンジ方向に結んでいただくのが一番効果があると思いますけれども,そちらのほうは姶良市の範囲でございますので,具体的に協議を今後しなければいけないということでございます。具体的には事務的に姶良市のほうともお話は致しておりますけれども,具体的にどこまで進んでいるかというのは申し上げる状況ではないと,ぜひここに道路を整備をしましょうと。整備手法としては,県としても姶良伊佐地域振興局でなんとかいい知恵はないかというようなことで,協議もしているところではございますが,完全に煮詰まっている状況ではございません。 ○7番(宮本明彦君)  この都市計画マスタープランに載っているのは,県道も市道も含めて計画として表されていますので,市,県の道,国の道ありますけれども,やはりこのような形でトータルで考えて,どの道がいいのか,やはり国に直してもらうところは国に言っていただかないといけないですし,県道であったたら,きちっと県のほうに話をして,市街地の活性化と言ったら言い過ぎかもしれませんけれども,きちっとした道路整備ができるようにお願いしたいと思います。次に行きます。公共施設管理計画の進捗についてというところです。前回も質問させていただきました。9万9,000㎡の削減目標に対して,一つ一つの施設を積み上げて7万㎡の設定にしたということでした。あと目標との差2万9,100㎡です。あと3年でどう詰めるかという答弁としては,足りないからといって絶対的に計画が遅延しているわけではないと。また最後の部長答弁では,あくまでもその目標については削減すべき目標を維持管理費のほうから試算をした床面積と,そして実績のほうは個々の施設を積み上げた実績の面積であるということでありますので,御理解を頂きたいという御答弁でした。私のほうには全く理解ができなかったんですけれども,その後,3月21日に第2回公共施設マネジメント計画推進本部では,総量縮減目標9万9,000㎡の達成に向けて,前倒しにできる施設の検討をしていきますと,議事録でも目標数値に達していない分については,引き続き,前倒し可能な施設を検討するという記載がありました。これは前回の3月の一般質問のときから比べたら,大分前に進んだ形になっているんですけれども,この方針が変わったという理解をしたらよろしいですか。 ○総務部長(塩川 剛君)  第1期の10年間のうちの前期5か年間で9万9,000㎡の達成ということで目標を掲げているわけでございます。この9万9,000㎡と同程度の施設をリストアップいたしまして,その施設を一個一個チェックをしていったと,それを仕分けをした結果が約7万㎡であったということでございます。当然,そこに2万9,000㎡の差が出るわけでございますけれども,これらにつきましても今回の仕分けで先送りとした分等含めて,今回の仕分けでまたその当初の9万9,000㎡に相当する分に含まれなかった分に含めて,また洗い出しをしていくという作業をしていくということになろうかと思います。したがいまして,方針が変わったというわけでもございません。 ○7番(宮本明彦君)  きちっと前回言っていただけたらと思っています。あと2万9,000㎡をどうするかというのは,御答弁の内容では,引き続き,当初の目標に達成に向け,鋭意取り組んでまいりますと,この一言かなと。この一言でしか言われていないのかなと,もうちょっと具体的に方針を示してくださいというつもりで通告をしたつもりですけれども,この辺はどういった形で進められようという方針をもっていますか。 ○総務部長(塩川 剛君)  全体の削減面積を60%削減するという,49.3ですね,これを全体ではそうするということで出しているわけでございます。したがいまして相当な量でございますので,そこ5年,10年でできる話ではないということで,トータル40年という期間を設定し,それぞれを10年に割って,前期5年,後期5年ということで設定しております。それぞれその時点で見直しができるような形で,一応このような目標を設定いたしております。2万9,000㎡の分につきましても,当然,次のまた5年間の分をまた想定していかなければならないわけですけれども,それらの作業を進める中で,また毎年毎年振り返りをする中で,当初の9万9,000㎡というところを目標にした施設の検討というのをしていかなければならないのかなというふうに思っております。 ○7番(宮本明彦君)  今の御答弁の内容を聴いていても,まだしっかりとしたものが描けていないのかなというふうに映ります。計画ができて2年がたったところです。2年たったところで7万㎡が出てきたという状況です。あと3年たったら,3年たつ前に次の5年の計画も組まないといけないです。その5年の計画も,きちっと頭に入れながら,あとの2万9,000㎡も,できたらこの5年間にキャッチアップできるようにしないといけないです。そして,それに更に続く削減計画がまだまだ続いていきますので,どれだけ前段取りで予測しながら,何を削減していけるかということは考えていかなければいけませんので,これが40年間の計画ですから,代々,課長,部長,市長こういった方々が引き継いでいけるような形でまとめていただきたいと思います。そういう中でやはり目標なんですよね。目標の達成,これは9万9,000km2は,結局のところは必達目標ではないというお考えですよね。5年で必達なんですか。 ○総務部長(塩川 剛君)  目指すところの数値ということでございます。 ○7番(宮本明彦君)  昨日からも今日にかけて13万人ということですよね。このふるさと創生総合戦略に関して,市長の意欲はよく伝わりました。2060年に13万人にするために,今一生懸命やっているんですよということですよね。市長は2060年,その頃市長をやっているかというのは別の話ですけれど,これは必達目標と考えておられますか。 ○市長(前田終止君)  あと40年後,110歳です。私も市民の皆さんに選んでいただいて,3期12年のリーダーを務めさせてもらっております。そして市政の運営の最高責任者として,良くも悪くも最高の責任を取りながら陣頭指揮をしているという現在進行形であります。そういう中で,どんな分野のなんの話でも現実より低い目標を作っていく企業経営とか自治体運営というのは,余りないだろうと思うんです。そういう意味では,私はやはりリーダーとして,市民の皆さんの反応も各種団体のリーダーの反応も,議会の皆さんの大まかな全体の伝わってくる空気も,うちの霧島市が前向きに現在人口より高め設定をしなくてどうするんだというような,そういう思いが全体として伝わってきましたよ。ですから時のリーダーとして,それを当然がっちりと受け止めて,決断をしてその方向を目指そうじゃないかというふうに意思決定をさせていただきました。そうしてやっていく最初の3年,5年そして最初の10年間,そういうところで,今,議員が問いかけられているようなところが,現実に合わせた流れが見えてくるんじゃないでしょうか。それの最初の1年,2年,3年,5年ぐらいが一番大事だと強く感じているから,ありとあらゆる知恵を出して,その方向を目指す最大努力をしようというのが,今,エンジン全開中なんです。よろしく。 ○7番(宮本明彦君)  13万人の目標は高いと思いますよ。市長の意志も強いです。あとは市民もそうです。職員の方々が目標を共有して具体的な策や施策を行っていくことが大事です。今,職場の周りに目標値とかが掲示されているかどうかですね。職場で目標について,部長,課長,グループ長の皆さんが,それぞれ職場で話をされているかというところです。京セラの現場では,マスタープランは1年の計画のことです。それから前月の実績,これは生産の実績もありますし,稼働率であったり歩留りであったりというのがあります。そういう実績と今月の予定ですよね,目標それと具体的な計画これが掲示されています。月初の朝礼等で責任者のほうから話をすると。ですから目標の数字は社員みんなが共有しているという状況です。実績に達していなかったら,当然,原因を探るというところに行きますよね。そしてアクションに結び付けると,こういうことが必要だと思っています。企画部長の御答弁では,この目標は必ず達成すべき数字という位置付けをしていませんと,そういう中で今後も引き続き,関係部署間や各課等内で情報の共有を図りながらとあります。ただ本当に皆さんの職場で,そういった事務事業のシートであれ,施策のシートであれ目標値がありますよね。それを皆さんが共有されているのかどうか,その辺の現実と,今後,本当にどうしていかなければならないのかというのがあったら,企画部長,お知らせいただけますか。 ○企画部長(満留 寛君)  確かに御指摘のとおり,全職員が事業評価シートにおける目標値あるいは施策シートにおける目標値等を十分理解した上で,目標に向かって常日頃から事務を執っているかと言いますと,そこまでの徹底したものはないというふうに私も考えております。そういった中におきましては,毎年度,事務事業の振り返りを行いながら点検をしているところでございます。課題と致しまして,点検会への出席者を増やし目標を共有するというようなこと。それと外部評価の意見等を踏まえた事務事業振り返りシートの作成というような課題もあるようでございますので,そういった部分について目標数値を情報共有しながら,今後改善していけたらというふうに考えております。 ○7番(宮本明彦君)  私も皆さんが朝礼をやっているところとかというのは,あまり入ることもできないんですけれども,今言われたようにグループ内で,それぞれがきちっと事務事業を振り返って,人のところでもいいです。グループ内の他の人が担当しているのでもいいですよ。きちっと見ていただいて,いろいろなアイデアをそこで出していただいて,来年はどうしようか,こうしようと具体的なアクションをきちっと挙げるということが大事ですから,そういう方向にもう一回,皆さんの職場を持って行っていただけたらなというふうに強く思います。公共施設マネジメントに関する講演会は4回行われたと思っています。先日行われた秦野市の志村先生の御講演を聴いて,どのようにお考えになったか,どなたでも結構です。 ○総務部長(塩川 剛君)
     私もその講演会を拝聴いたしたところでございます。秦野市と霧島市をデータで比較された講演でございまして,非常に分かりやすい講演でございました。併せて志村課長が言われていましたけれども,正しい表現か分かりませんけれども,志村課長の言葉によると,そういう時限爆弾を抱えているようなものだと,非常にショッキングな表現もございましたけれども,正にそういったような意味での危機感を持つ必要があるのかなということを改めて感じたところでございます。 ○7番(宮本明彦君)  私が感じたのは,あのデータの豊富さです。これにはびっくりしました。そして,職員の方それと市民をひっくるめて目標を共有しようという姿勢が感じられました。今おっしゃられた危機感もそうです。ですから一から分かる再配置というのを市のホームページに載せて,皆さんの理解を進めようとされていたというところです。やはり感じたのは稼働率ですね。以前,国分庁舎を増築するときに国分公民館の稼働率はどうですかと言ったら,そういうデータは取っていませんというお話でした。今はそういうデータがあるのかどうか,どこかあるところがあればお知らせいただけますか。 ○総務部長(塩川 剛君)  私どものほうで,それぞれの施設の稼働率というものを具体的に抑えているという実態はございません。ただ講演でもありましたけれども,稼働率というものも今後のそういう施設をどう持っていくかという判断の大事な指標になり得るということを,この前の講演でも改めて感じところでございます。 ○7番(宮本明彦君)  稼働率の概念,時間帯に分けて稼働率もとっておられましたよね。ああいう概念は,私も素晴らしいと思います。そこで本当に効率化とか統合を図っていくというところへの参考にしていただけたらと思います。時間がないんですが,資料を用意したので一つだけ聴いてみましょう。資料の中で基本事業マネジメントシートです。その中で一つだけいきましょうか。道路ネットワークの構築及び道路施設の保全で,橋梁の修繕率110の点検を行い,4橋の設計委託,6橋の修繕を行ったということですが,目標量には届いていない状況です。この辺はどうされようとしていますか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  橋梁の修繕率につきましては,目標値8%に対しまして,平成28年度の実績率は3.1%と達成率は約39%にとどまっております。この要因と致しましては,当初の計画からしますと,実際には橋梁の老朽化に伴い損傷が著しく,修繕費用を多額になったことなどが考えられます。 ○7番(宮本明彦君)  理由はいろいろあるかと思いますが,五つ事例として出させていただきました。確かに目標を達成していない,目標達成しなかったら,その場で今年度の実績はどうだったんだ,それから原因は何だったんだなどをアクションに結び付けていくのかということが,すぐ回せるような体制にしていくことが,企業としては大事なことですし,これはもう市役所としても大事なことかなというふうに思います。目標の達成に向けて,どういう形で回していくのか,前にトヨタの改善の本も持ってきましたよね。あの辺も本当に参考にされながら,市長をトップに市の職員の方々がきちっと改善を回していただけたら,正直なところ議会は見ているだけと言ったら見ているだけですよね。本当に監視役でしかない所ですから,そういう意味で,市が,皆さんがきちっと改善のサイクルを回していただくというのが,私は一番だというふうに思っていますので,そういった形でお願いしたいと思います。もう一回最後に,市長の目標の達成に対するお考えをお聴かせください。 ○市長(前田終止君)  いろいろ御指摘を頂きました。企業経営の視点から自治体経営に対する期待というふうに受け止めさせていただきました。現実をしっかり直視しつつも,やはり志と夢そういうものをきちっと持ってやらなければ楽しくないですよ。何かこの役所みたいな,失礼しました。もっと夢,志のある現実の上に理想を追いかけていくような努力が絶対必要だと私は思います。そういう意味で堅い決意を持って,これからの大事な将来に何としても向かっていきたいというふうに思っています。 ○議長(池田 守君)  以上で,宮本明彦議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの9名については,明日以降の本会議で行います。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 5時21分」...