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平成29年第1回定例会(第5日目 2月24日)

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  1. 霧島市議会 2017-02-24
    平成29年第1回定例会(第5日目 2月24日)


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    平成29年第1回定例会(第5日目 2月24日)             平成29年第1回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成29年2月24日(第5日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │議案│霧島市教育委員会教育長の職務に専念する義務の特例に関す│      │ │  │38 │る条例の制定について                 │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │2 │議案│霧島市教育委員会教育長の任命について         │      │ │  │39 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │3 │  │一般質問 厚地  覺君(265ページ)          │      │ │  │  │      ・第75回国民体育大会の馬術競技会場について│      │ │  │  │      ・河川改修と道路整備について       │      │ │  │  │     中馬 幹雄君(273ページ)          │      │ │  │  │      ・農業振興施策について          │      │
    │  │  │      ・観光施策について            │      │ │  │  │     下深迫孝二君(284ページ)          │      │ │  │  │      ・学校教育問題について          │      │ │  │  │      ・関平鉱泉所について           │      │ │  │  │      ・遊休農地対策について          │      │ │  │  │     岡村一二三君(298ページ)          │      │ │  │  │      ・鹿児島空港の運用時間延長について    │      │ │  │  │     有村 隆志君(309ページ)          │      │ │  │  │      ・食物ロス対策について          │      │ │  │  │      ・子育て支援について           │      │ │  │  │      ・農業経営継承について          │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     2番  平 原 志 保 君      3番  阿 多 己 清 君     4番  木野田   誠 君      5番  中 馬 幹 雄 君     6番  中 村 満 雄 君      7番  宮 本 明 彦 君     8番  前 島 広 紀 君      9番  有 村 隆 志 君    11番  中 村 正 人 君     12番  松 元   深 君    13番  池 田 綱 雄 君     14番  厚 地   覺 君    15番  新 橋   実 君     16番  常 盤 信 一 君    17番  植 山 利 博 君     18番  塩井川 幸 生 君    19番  岡 村 一二三 君     20番  池 田   守 君    21番  下深迫 孝 二 君     22番  今 吉 歳 晴 君    23番  蔵 原   勇 君     24番  前川原 正 人 君    25番  時 任 英 寛 君     26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。     1番  德 田 修 和 君 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    久 保 隆 義 君   次長兼議事調査課長 新 町   貴 君  議事グループ長   德 留 要 一 君   書    記    松 下 俊 一 君  書    記    川 野 洋 也 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長   平 野 貴 志 君  副  市  長   中 村   孝 君   総 務 部 長   川 村 直 人 君  企 画 部 長   塩 川   剛 君   生活環境部長    小 野 博 生 君  保健福祉部長    越 口 哲 也 君   農林水産部長    満 留   寛 君  商工観光部長    池 田 洋 一 君   建 設 部 長   川 東 千 尋 君  牧園総合支所長兼  前 田 幸 一 君   総 務 課 長   橋 口 洋 平 君  地域振興課長  財 政 課 長   山 口 昌 樹 君   企画政策課長    堀 切   昇 君  環境衛生課長    中 馬 吉 和 君   子育て支援課長   田 上 哲 夫 君  農政畜産課長    田 島 博 文 君   観 光 課 長   八 幡 洋 一 君  関平鉱泉・     武 田 繁 博 君   建設施設管理課長  仮屋園   修 君  関平鉱泉所特任課長  土 木 課 長   猿 渡 千 弘 君   都市計画課長    池之上   淳 君  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長   花 堂   誠 君  教育総務課長    本 村 成 明 君   学校教育課長    河 瀬 雅 之 君  保健体育課長    赤 塚 孝 平 君   生涯学習課長兼   西   潤 一 君                        隼人図書館長  農業委員会事務局長 砂 田 良 一 君 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前10時00分」 ○議長(池田 守君)  これより本日の会議を開きます。お手元に配付しました議事日程に基づき,会議を進めてまいります。これより議事に入ります。   △ 日程第1 議案第38号 霧島市教育委員会教育長の職務に専念する義務の特例に                関する条例の制定について及び     日程第2 議案第39号 霧島市教育委員会教育長の任命について一括上程 ○議長(池田 守君)  日程第1,議案第38号,霧島市教育委員会教育長の職務に専念する義務の特例に関する条例の制定について及び日程第2,議案第39号,霧島市教育委員会教育長の任命についての2件を一括し,議題とします。これより日程第1,議案第38号及び日程第2,議案第39号の2件を一括し質疑に入ります。質疑はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  質疑なしと認めます。これより議案処理に入ります。お諮りします。日程第1,議案第38号,霧島市教育委員会教育長の職務に専念する義務の特例に関する条例の制定について及び日程第2,議案第39号,霧島市教育委員会教育長の任命についての2件については,会議規則第38条第3項の規定により委員会付託を省略し,審議したいと思いますが,これに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。   △ 日程第1 議案第38号 霧島市教育委員会教育長の職務に専念する義務の特例に                関する条例の制定について ○議長(池田 守君)  まず,議案第38号,霧島市教育委員会教育長の職務に専念する義務の特例に関する条例の制定について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第38号について,原案のとおり可決することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,議案第38号は原案のとおり可決されました。   △ 日程第2 議案第39号 霧島市教育委員会教育長の任命について ○議長(池田 守君)  次に,議案第39号,霧島市教育委員会教育長の任命について,討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。ここでお諮りします。議案第39号の採決は,無記名投票をもって行い,ただいまから投票終了までの間,議場を閉鎖し,議事を進行したいと思いますが,これに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。議場を閉鎖します。                  [議場閉鎖]  これより議案第39号,霧島市教育委員会教育長の任命について採決します。ただいまの出席議員は23名であります。会議規則第31条第2項の規定により,立会人を指名します。立会人に7番,宮本明彦議員,22番,今吉歳晴議員を指名します。投票用紙を配付させます。                 [投票用紙配付]  投票用紙の配付漏れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  配付漏れなしと認めます。念のため申し上げます。本件を可とする方は「〇」,否とする方は「×」と記載の上,点呼に応じて順次投票をお願いします。投票箱を点検させます。                 [投票箱点検]
     異常なしと認めます。重ねて申し上げます。投票中,賛否を表明しない投票及び賛否の明らかでない投票は,会議規則第73条第2項の規定により,否とみなします。投票を行います。点呼を命じます。             [事務局長の点呼に応じて順次投票]  投票漏れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  投票漏れなしと認めます。投票を終了します。議場の閉鎖を解きます。                  [議場開鎖]  開票を行います。7番,宮本明彦議員,22番,今吉歳晴議員の立会いをお願いします。                   [開票]  投票の結果を報告します。投票総数23票,うち可とするもの19票,否とするもの4票,以上のとおり賛成多数であります。したがって,議案第39号は原案のとおり同意されました。ここで本日任命された髙田肥文教育長より発言の申出がありましたので,発言を許可します。 ○教育長(髙田肥文君)  ふるさと霧島市で職を頂きまして,丸10年近く仕事をさせていただき,非常に幸せに感じてまいりました。この度,新教育委員会制度の導入に伴いまして,新教育長としての任命に御同意を頂き,欠点だらけの私ではありますが,身に余る光栄と心から感謝を申し上げます。とはいえ,3月31日までは現行制度の継続中であります。しっかりと職責を果たしてまいることが第一と考えております。教育行政の課題は数多くございますが,まずは4月からスポーツ振興,文化振興課が市長部局へ移ることに伴いまして,新しい体制づくりが当面の課題というふうに考えております。そして,人口13万人を目指すためのキャリア教育の充実,そして知徳体のバランスのとれた心身共に健全な児童生徒の育成,そしてまた英語教育を中心とした国際感覚を持った立志推進事業の実施など,たくましく社会を生き抜く自立した青少年の育成など,数々ありますが,それらに尽力してまいりたいというふうに考えております。新教育長という職は,これまで以上に責任が重くなります。市長部局との連携,企業を始め市民の皆様方の御意見を伺いながら,教育委員の皆様と力を合わせて,このふるさと霧島市の発展のために,全身全霊をもって尽くしてまいりたいというふうに思います。4月以降,これまで以上に議員の皆様方の御指導,御鞭撻,そしてまた市民の皆様方の御協力,御支援をお願い申し上げまして,所信表明の御挨拶といたします。本日は誠にありがとうございました。   △ 日程第45 一般質問 ○議長(池田 守君)  次に,日程第3,一般質問を行います。14番,厚地覺議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○14番(厚地 覺君)  最終日のトップでありますので,私は,簡潔に質問し,簡潔に終わりたいと思います。ただし,市長の熱弁だけは期待しておりますので,よろしくお願いします。はじめに,日米首脳会談が終わり,懸念されていたアメリカ側からの自由貿易協定(FTA)交渉入りの要求は,一旦回避されました。アメリカ側は,TPPの離脱を決めても,日米2国間の枠組に関して議論すると宣言しており,経済強化のため,貿易や投資分野を幅広く協議する経済対話を新たに立ち上げることに合意しており,2国間貿易の枠組では,アメリカが不公平と指摘する日米貿易協定(FTA)交渉が加速する懸念があり,米国の畜産業の生産者団体は,日米FTA交渉を新政権に要請,TPPの合意内容が不十分で不満だとする農業団体も多くあり,FTA交渉になれば,自動車関連業を含め,日本がTPPを批准した今日,既にTPPで譲歩した線を基準に,より以上の交渉を進める懸念があります。日本も世界の潮流に乗り,米韓FTAの二の舞にならぬよう,毅然とした態度で挑み,アメリカ大統領と足並みを揃えた「アメリカファースト」ではなく,日本の国益と国民を守る「ジャパンファースト」の強い信念で議論されることを望むものであります。質問に入ります。はじめに,2020年,第75回国民体育大会の馬術競技の会場が牧園町の農大跡地に決定されました。この跡地は,平成15年,鹿児島県から旧牧園町に返還され,霧島市誕生後,仮称霧島中央公園の基本構想及び基本計画の策定や,平成25年3月に策定した霧島市緑の基本計画の中で,13haに限定し,地域の活性化,住民交流,防災拠点等に活用できる緑地広場としての位置付けを行っています。計画だけが先行する中,返還後の15年にして,やっと開発の目途がつき馬術会場として活用されることは,地元民にとっても,大変喜ばしいことであります。牧園は,馬には縁が深く,明治29年5月に,農商務省管轄の九州種馬牧場として種馬の繁殖育成から始まり,平成8年3月,牧園町営牧場の閉鎖まで,実に120年の歴史を残しています。また,牧園町営乗馬クラブの開設以前からも,牧園高校畜産科時代からして,数々の高等学校馬術競技大会等において優勝しており,卒業生が,第32回青森国体で,成年総合馬術競技など2種目に優勝し,さらには,1984年のロサンゼルスオリンピックにも出場を果たしています。霧島高原乗馬クラブにしても,国体では毎年,優勝あるいは入賞するなど,輝かしい成績を残しています。そこで霧島市は,馬術競技場の施設整備は鹿児島県や県馬術連盟と,どのように計画されているのか。県への貸付地である駐車場やキャンプ場を除き,霧島市としても将来への一体的利用を勘案して,競技会場以外も整備すべきものと考えます。また,県馬連や地元が要望する仮設整備でなく,一部常設での施設整備にも強く取り組むべきであります。牧園牧場閉鎖から20年,閉鎖後を霧島高原乗馬クラブが馬の歴史を引き継ぎ,140年もの馬への愛情を受け継ぐためにも,最後のチャンスと捉え,施設整備に全力で取り組まれることを強く切望します。次に,河川改修について伺います。早いもので,平成22年7月3日の未明に発生した霧島地区の豪雨災害から6年半が経過しました。深夜から早朝に掛け,6時間で324㎜,最大時間雨量は126㎜を記録し,湯之宮,駅前,大窪,川北,永水地区に大きな爪跡を残した水害は,まだ記憶に新しいところでございます。霧島市は,平成に入ってから平成5年の8.6水害,あるいは,平成17年の台風災害など,地形的にもまたシラス特有の土壌であり,特に平成5年の災害では,旧霧島町全体では,土木災害が179件の19億8,300万円,耕地関係で341件5億6,300万円,合計で520件25億4,600万円という膨大な数字となっています。県は,災害後,平成23年,集落内を蛇行する狩川橋から上流約1.5㎞の区間の河川改修の計画し,事業実施に向け調査を実施するとしています。しかしながら,6年半が経過した今日,いまだに事業実施はおろか,計画の兆しすら見えず,災害時のみ,その場しのぎで計画し,平穏時は置き去りにされ,いつ災害が起こるか分からない時世に,地元民は不安を募らせております。この計画は頓挫しているのか。中止したのか。市は,県に対してどのような要請をしているものか伺います。次に,市道狩川~鍋窪線への道路改良について伺います。この道路は,正に林道と見間違うような山間地の路線であります。平成22年度の大水害においても9か所が崩落し,集落の生活道路としての用をなさず,住民は苦難をしいられました。現状においても,路肩には,土のうが積まれ,舗装は割れ,大雨でも降れば,またしても路肩の崩落など確実に災害は起こり得る市道であります。しかも,幅員は2.2mから2.4mの箇所が多くあり,離合場所もなく,軽トラックさえバックする状態であります。この問題も以前指摘しましたが,いまだに改良箇所もなく今日まで過ぎています。市中心部だけが道路改良が進み,山間地は切り捨てられています。万一の時,緊急自動車,消防自動車の通行には支障をきたし,人命などに大きく影響します。全面改良とは申しませんが,部分的にでも住民の生活道路として道路改良に取組むべきと考えますが,市の見解を伺い,1回目の質問を終ります。 ○市長(前田終止君)  厚地議員から2問につきましての御質問でございました。1問目につきましては私のほうから,2問目につきましては建設部長が,答弁させていただきます。1問目の第75回国民体育大会の馬術競技会場についてお答えします。国民体育大会,いわゆる国体の準備につきましては,「燃ゆる感動かごしま国体霧島市実行委員会」を県内で最も早く昨年11月に設置・発足させたところであり,去る2月8日に開催した常任委員会におきましては,各専門委員会を組織するなど,本格的に国体準備に取り組むための体制を整えたところであります。このような中,馬術競技につきましては,牧園の地が,明治29年に農商務省所管の九州種馬牧場として,古くから「馬」と関わってきた歴史があることや,輝かしい競技実績を持つことなどから,牧園町高千穂の旧農大跡地の一部を「特設馬術競技会場」として整備することを計画しているところでございます。その整備費につきましては,県の「市町村有施設整備費補助金交付要綱」において,馬術競技が特殊競技に位置付けられていることから,当該競技の実施に必要最低限の経費として,造成費や施設整備費が県から補助されることとなっております。一方,旧農大跡地の全体的な整備となりますと,一般財源による相当な負担が必要となることから,国体の庁内推進委員会や県,県馬術連盟,市で構成する連絡調整会議等において,慎重に検討を進めているところであります。なお,馬術競技においては,複数の障害物を飛び越える速さを競う障害飛越の競技場,人馬一体となった動きの巧みさと表現性を競う馬場馬術の競技場,それぞれに付属する練習場,厩舎,馬洗い場,駐車場等の施設が必要となります。仮に,これらの施設を常設化した場合には,後年度の維持管理費が発生することや,県全体の馬術振興に係る費用の負担など多くの課題が考えられることから,今後,県や県馬術連盟と協議,調整しながら積極的な検討を重ねてまいらなければならないと考えているところでございます。こういう機会でございますから,この際,申し上げておきますけれども,私たちのこの霧島市や牧園の地から,実は,ロサンゼルスオリンピックに,中俣修選手がアジア選手権を取って出場をされております。そしてまた,いままでの歴史をひも解いてみると,国体の優勝は,少なくとも2回に渡ってありますかね。そして高校総体の団体優勝も,この記録で見る限り2回ですか。個人の優勝等々でございまして,馬と関わる歴史が大変顕著であります。議員もおっしゃいましたけれども,この際,その地域にしかない一つの歴史,伝統的なもの。熊本の菊池農業高校というところに行ってみましたけれども,すばらしい施設を,高校で国体を受けるだけの体制を取って,それを資産としてしっかり維持管理がなされておりました。私たちも,この国体を契機にこのような分野についても,歴史を大事にしつつ,生かすべき時代,そういうチャンスなのかなと,そうも思っているところでもございます。 ○建設部長(川東千尋君)  2問目の河川改修と道路整備についての1点目にお答えします。霧島地区では,平成22年7月の集中豪雨により甚大な被害を受けたことから,湯之宮地区の狩川に架かる宮下2号橋の架け替えと集落内で大きく蛇行している河川の改修要望が出されたところであります。このようなことから,河川氾濫の要因にもなった宮下2号橋につきましては,市道橋であることから,河川管理者である県と協議を行い,市において平成24年に架け替えを行ったところであります。一方,狩川の改修については,県に確認いたしましたところ,平成24年度に狩川2号橋から上流側約1.5kmの区間の河川改修の概略設計を実施したところでありましたが,改修には多額の費用が掛かることから,事業化には至っていないとのことでありました。しかしながら,県におかれては,これまでの間,河川断面を確保するための寄洲除去等を実施されており,まずは,このような対策を適宜行いながら,河川の維持管理に努めていきたいとの意向でありました。本市と致しましては,本河川の改修の必要性を認識しておりますことから,事業の早期実施に向けて,引き続き県に要望してまいりたいと考えております。次に,2点目にお答えいたします。御質問の市道狩川~鍋窪線は,霧島神宮駅に近い湯之宮集落から鍋窪集落を結ぶ道路で,延長約3.8㎞,幅員は2mから3mの路線でございます。住民の皆様には,身近な生活道路として利用されており,これまで離合帯を設置するとともに,舗装修繕を行うなど住民の方々の利便性の向上を図ったところでございます。離合帯の設置につきましては,今後も必要な用地の確保に努め,計画的に実施してまいりたいと考えております。 ○14番(厚地 覺君)  先に河川改修のほうから伺います。どうも県の答弁は解せないわけです。なぜ,県が動かなかったのか。経費のためと申されますけれど,なぜ,一部分的にも要請されなかったのか伺います。 ○建設部長(川東千尋君)  狩川の河川改修については,議員も一番よく御存じかと思いますが,平成22年に,そのような甚大な災害が起こりまして,その一つの要因と致しまして,先ほど申しました市道橋の宮下2号橋,これの橋脚のほうに木が掛かったりといったようなことで,まずは,それが一番の支障物になっているといったような点も一つはございました。あるいは,河川の蛇行といったのも,当然,その要因ではございましたが,市と致しましては,県とも協議しながら,まずは宮下2号橋の応急的な改修といったようなことをとり行って,その一つの要素が平成24年には取り除かれたわけでございます。それと合わせて,県と致しましても同時並行的に概略設計といったものを行っておられましたが,先ほど申しましたように,1.5㎞全てを改修しないと,一つでもネック箇所がございますと,それは一緒のことでございますので,一息に改修に掛かるというのは,やはり多大な費用を要するといったことから,その宮下2号橋の改修を置いて,今は寄洲の除去でございますとか,今,議員おっしゃいました災害箇所の応急的な改修,そういったものに力を注いでいただいているといったような状況にございます。 ○14番(厚地 覺君)  写真をお願いします。これが河川改修で平成23年度補正でやったわけです。今,立派な橋となっております。別の写真をお願いします。もう一つお願いします。これが平成22年度の災害です。もう一つ,平成17年度のものをお願いします。これが,平成17年度です。この地域は,上に開発行為があったとか,それと山間部で斜面に囲まれているため,これに全て水が一気に来るものですから,こういう状況になるわけです。改修されたことはよかったんですけれども,この当時は橋桁が真ん中にあったものだから,それに引っ掛かってという状況があったかとも思うんですけれども,この新しく架け替えた橋には,こういう名前が付いております。簡易橋梁永久橋と。簡易は簡易なんですけれども永久橋と位置付けております。これも,県が,仮設橋という名称では事業対象にならないということで,河川改修を行うときに事業の対象にならないから,こういう名称にしたんだと。平成24年の6月定例会では,市長もそしてまた当時の篠原部長も言明されているんですよ。これが中止ということは,地域住民は,災害とか大雨が降った場合には,夜も眠れないほどで近隣の所に宿泊に行くんです。ぜひとも,こういう動きが最初にあったんですから,市としても,今一度,また要請していただきたいと思っております。次に,道路改良ですけれども,市長を始め,この道路を通られたことがありますか。通られた方が誰か代表で,立派な市道であると認めるかどうか,一つ発言をしていただきたいと思います。写真をお願いします。 ○建設部長(川東千尋君)  この市道につきましては,私も部長になった2年少し前ですが,待避所の離合帯の要望が既にあるということで,担当者から案内されて,現地をまず1回目通ったことがございます。それからその後,2回ほど通ったことはございます。立派な市道と言いますか,市道の新たな要件としては,いろいろあるわけですが,旧1市6町の時代は,集落を結ぶ通り抜けの道路といったようなものは,ほとんど市道に編入しておりまして,そのような形で,今の私どもが必要とする市道要件には合致してない道路も多々見受けられるところではございます。しかしながら,集落の方々は,先ほど答弁しましたように,身近な道路として利用されておりますことから,毎年度のそういった離合箇所などの要望に対しては,こちらも必要な範囲で応じてきているところでございまして,特に平成22年の災害においては,甚大な,いろいろな箇所で被害を受けたところでございまして,その復旧にも,市道災害として手当を行ったところでございます。 ○14番(厚地 覺君)  今の部長の答弁の中で,これまで離合帯を設置するとともに舗装修繕を行うなど,住民の方々の利便性の向上を図ったところでありますとありましたけれど,どこが改修されているのかですね。あそこを通ってみますと,確かに1か所は道路拡張が少ししてあります。この霧島のまちづくりの実施計画にも述べてありますように,この路線に対しては,Aの1位と。これも平成24年8月に市長に要望書を提出されている。そしてまた平成24年8月に同じく,議会にも陳情書を提出され,10月2日には,本会議で採択されているんです。これは,幅員が2.2m,軽トラでさえ1.2mなんですよ。どこも改善されていないんですよ。先日,雨上がりにちょっとあそこをまた通ってみましたけれども,狩川から入って500mくらいに,土建屋の資材置場があります。車の出入りで舗装も割れると思いますけれど,大きな水溜りができているんですよ。それと,所々,雨の日に通ってみないと分からないわけですけれども,五,六か所も水溜りがあるんです。ここは補修されていますといわれるけれど,補修された形跡は無いんですよね。おまけに,菅谷線にしても,途中,カーブミラーが五,六か所不足しているんです。例えば,この計画書においても,Aの6が1件,Aの1が1件,Aの7が1件,Aの3が2件なんです。なぜ,これを放置されているのか。やはり生活道路として,道路くらいは,ちゃんとやってもらわないと,万一,緊急自動車あるいは火災とかがあった場合には,大変なことになると思うんですよ。霧島は,過疎債が使えないため,ちょっと無理でしょうけれども,辺地債あるいは市のほうでも何とかできないですか。 ○建設部長(川東千尋君)  この道路につきましては,延長も長いことから,先ほど議員がおっしゃいましたように,全てを改良するというのは,相当な年月,費用も掛かろうかと思います。そういった中で,地域の方々と御相談をしながら,要望に上がってきている離合帯といったものを主な内容として,これまで平成25年それから本年度も,その離合帯的な改修は行ったところでございます。そういった中で,今,要望が上がってる箇所で,やはり改修には用地を必要と致しますので,用地が提供いただけるといったような見込みも出てきつつありますので,そういったところについては,できるだけ早急に改修の段取りに持っていきたいというふうに考えております。 ○14番(厚地 覺君)  できるだけではなくて,即やっていただきたいと思います。生活道路ですから,我々は,こういう大きな公道を普通に走っていますけれど,住民は道路が狭いために,いつ事故が起こるか心配しているんです。そしてまた路肩や幅員をちょっと広げてもらわないと,一方は切り立ったがけ,一方は谷底というようなことですから,早急に対応をお願いいたしておきます。次に,馬術競技について伺います。会場についてですが,このレイアウトは,2014年と比較して大きく変わった点がございますか。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  会場の造成の件でございますけれども,当初,3段で計画をしておりましたけれども,競技団体との協議や競技団体への配慮もしながら協議を重ねた結果,2段で調整しているところでございます。 ○14番(厚地 覺君)  あそこは9段あるんですよね。だから相当経費が掛かると思いますけれども,3段の場合あるいは2段の場合,2段でということですけれども,2段であった場合にどのくらいの経費を見込まれていますか。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  2段の場合が,大体1億7,000万程度を予定しております。 ○14番(厚地 覺君)  2段と3段では,相当な開きがあるわけですけれども,このほかに,ちょうど正面から入って,右側の部分ですけれど,あそこにも,まだこの施設の概要の中に入らない部分があるし,また下のほうの谷間の部分もあるわけですけれども,これなどは,今回は全然考えていらっしゃらないですか。この土地の総面積は14万8,461㎡,県への貸付地のキャンプ場,みやまコンセールの駐車場と合わせて2万6,975㎡,差引き12万1,486㎡あるんですけれども,まだ相当な面積は残るんですよね。これは,今回放っておかれるのですか。 ○教育部長(花堂 誠君)  市長の1回目の答弁にもありましたけれども,この馬術につきましては,現時点では財源の問題等もございまして,必要最小限ということで県とも協議をしております。メインとなる馬術の競技そのものが行われる会場は,議員が今おっしゃいましたけれども,現状が9段のうち,一番上の1段目,ここが大体2万㎡。そのすぐ下が,いろいろな練習場とかそういったものに予定しておりますが,1万7,000㎡,それが馬術の競技そのものに関わる会場として整備を予定しているところです。ほかに,その練習場のすぐ下に駐車場とか,そういったものを整備して,段でいけば,一番下の段のほうに,一般の車両等の駐車場,それからまだ下ったほうに1か所,馬主等の駐車場を計画しておりまして,以上が必要最小限であろうということで,県ともそれから馬連等とも協議をしているところでありまして,その他のところにつきましては,現時点では整備を予定していないところでございます。 ○14番(厚地 覺君)  相当,土地が残るわけですけれども,この中に近隣住民の方々が,憩いの場としてグラウンドゴルフ場を2面ほど手作りでやっていらっしゃいますけれど,これが使えなくなった場合,結果は分からないですけれど,全国和牛能力共進会でもあった場合,五,六年以上使えないわけです。その代替地として,霧島中央線の下側にでも造っていただける考えはないですか。 ○牧園総合支所長兼地域振興課長(前田幸一君)  国体馬術競技場の整備工事は,おおむね大会前年度からとお聴きいたしております。工事により使用できなくなる期間,現時点では明確なことを申せませんが,可能な限り短縮をして,地元の方々ができるだけ長く使用できるようにはしたいというふうに,こちらも考えております。今後,国体の本格的な協議に入りまして,そのことが,だんだん議題に上がってくるのではなかろうかというふうに思っております。 ○市長(前田終止君)  2020年の国体まで,実質もう3年と。全共にも実際に手を挙げておりますから,それまで5年という流れになっております。私と致しましては,なんとしてもこの国体も受ける以上は成功へ導きたい。そしてなお願わくば,全共,これは5年に1回の和牛のオリンピックです。ですから,馬の国体,そして牛の和牛オリンピック,これらをこの地で見事に連動して受け切ることができたら,さらに後世にしっかりとした体制や資産,レガシーとして残っていくのかなと。それらの歴史を大事にしながら生かしていけるのかなという基本的な考え方は,トップとして持ってはおります。しかし困難がいろいろありましょう。それを乗り越えながら,しっかりと県,状況によっては国との交渉等をしっかりやっていきたいなと。その中で,日常的な市民生活,県民たる市民の方々が,不便を強いられるということに相成るということになりますと,特に豊かな高齢化社会を元気で生きていっていただくということ等を考えますときに,そのような二つの大きな国レベルのプロジェクトをお受けする場所も影響をお受けになるわけですから,それにはそれ相当の配慮をしてしかるべきだというふうに,私としては思っています。 ○14番(厚地 覺君)  ぜひ,その憩いの場として,代替地はお願いしておきます。関連ですけれども,この将来の一体的利用として,全共への取組状況として,どの市町が何件ぐらい県に要請しているのか分かったら教えていただきたいと思います。 ○農林水産部長(満留 寛君)  私どもが,現在聴いておりますところでは,応募されている自治体はまだ無いというふうに聴いております。 ○14番(厚地 覺君)  結構なことです。それと,これは以前から再三指摘しているんですけれども,この地区内に2筆,農地がまだ残っているんです。それも2筆で1万5,160㎡です。まだそのほかにもあるんですよ。これを私は何回となく指摘をしているんですけれども,この際,こういう大義名分があるわけですから,地目変更するべきだと思います。なぜ,これに腰を上げないのか。農家に対しては農地を荒らすなといいながら,市は自ら,耕作放棄地を作っているんですよ。これも合わせて指摘しておきます。担当部署は,早急にこれを地目変更をされますか。 ○牧園総合支所長兼地域振興課長(前田幸一君)  ただいま御指摘のとおり,今回の計画地の中に,旧農業大学校から返還された農地ということで,畑の地目が2筆だけ残っております。今までは利活用の目的がはっきりせずに,そのままの状態で地目変更も行っておりませんでしたが,今後は,こういった計画の中ではっきりしてまいりましたので,今後,速やかに地目変更をしていかなければならないというふうに考えております。 ○市長(前田終止君)  この件につきましては,厚地議員から依然厳しい御指摘を受けておりましたから,当然,私も厳しく指摘をして,直ちに対応と。粘り強い交渉の結果,いろいろな課題,困難を克服しながらも,この手の話は済んだものと思っていたのですが,まだ他に残っているというようなことであって,ぜひ,これは,こういう大きな事業を受ける以上,また将来のためにも,しっかりこれは整理整頓させたいと存じます。 ○14番(厚地 覺君)  最初,市長からの答弁にもありましたけれども,県馬連や同好会などは常設会場ということを望んでいるわけです。先ほどの答弁の中で,内容はある程度は把握しますけれども,ぜひ,これを実現させていただきたい。市長は,牧園町長時代あるいはまた霧島市の初代市長として,私の最大の懸案事項は農大跡地をどうかすることだと,再三言われております。今後,この農大跡地を緑の基本計画の一環として組み込むためにも,今回,口は出しても金は出さないではなく,少しでもこれを整備していただいて,後々,前田市長の名声が牧園に残るように,ぜひ頑張っていただきたいと思っております。過去において,この地で1977年と1988年の2回連続して,西日本学生馬術競技大会,さらには1977年に第11回,1982年には第16回の全日本高校馬術競技大会が行われております。特に1977年度には常陸宮殿下も御臨席されております。霧島高原の乗馬クラブは,昭和48年,1973年に開設しており,来年は45周年です。この乗馬クラブで騎乗した騎乗生には,中央競馬会の騎手がいます。あるいは国体で活躍していることは,皆さん御存じであると思っております。特に,牧園高校畜産科で,先ほど市長のほうから説明ございました中俣修選手は,私より1級上ですけれども,国体の優勝を始め1984年のロサンゼルスオリンピックに出場,さらには1988年の日本がボイコットした幻の大会と言われたモスクワオリンピックに選考されております。残念ながら,彼は8年前に故人となっておりますけれども,特に彼が名を遺したのは,海外ではドイツで世界有数の馬術競技大会が行われております。アーヘン大会ですけれども,4位に食い込んでおります。世界では有数な競技大会だそうです。このときに,日本に中俣ありというふうに大分騒がれております。牧園には,先ほど申しましたけれども,140年の歴史があります。乗馬界においても,多くの選手を出しておりますから,鹿児島県の馬術振興や将来の一流選手あるいは騎手を育てるためにも,ぜひ,この恵まれた環境の中で九州大会あるいは全国大会を誘致するくらいの常設会場を望んでおります。一つ,市長,頑張ってください。これで質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で,厚地覺議員の一般質問を終わります。次に,5番,中馬幹雄議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○5番(中馬幹雄君)  ただいま,議長の許可を得ましたので,先に通告しました2点について質問いたします。私は,市民の皆さまの負託を受けて市議として活動しておりますが,早いもので任期は,残り9か月となりました。一般質問をする機会も今回を入れて3回となります。今まで,市民の目線をモットーに住みよいまちづくりのため,色々な問題を提起すべく幾度も質問してきました。しかし,提起した問題の成果として,自分なりに判断して,まだまだ道半ば的案件が多いと感じています。今後はこれらの問題について,再度質問をしていきたいと考えております。それでは,質問に入ります。1点目は,畜産振興の施策についてです。畜産農家の現状,過去5年間の生産牛10頭以上の飼育農家数及び飼育頭数の変動を教えてください。そして,また,今後の対応策を問います。次に,近年,子牛セリ価格の高値が続いていますが,このことをどのように捉え,そして,また,今後,どのような対応策をとるか問います。2点目は,観光施設整備についてです。特に国分キャンプ海水浴の砂浜の整備計画を問います。以上で壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  中馬議員から2問につきましての御質問でございました。1問目の総括につきましては,私のほうから,そのほかにつきましては,関係部長が,それぞれ,答弁をさせていただきます。1問目の農業振興施策についての畜産業の振興について,総括してお答えいたします。畜産業につきましては,本市における農林水産物の中心的な役割を担う一方,中山間地域の基幹的な農業部門の一つとして,地域経済の活性化に重要な役割を果たすとともに,農業粗生産額の70%近くを占めている現状を踏まえ,市長就任以来,競争力の強化とブランド力の向上など,その振興に積極的に努めてきたところでございます。肉用牛の部門を一例に挙げますと,平成24年に開催されました第10回全共長崎大会では,鹿児島県で唯一,9部門中,第6区高等登録群で,本市福山地区から出品された和牛が優等賞1席を受賞し,併せて農林水産大臣賞を獲得されました。このことは,本市の黒毛和牛の質の高さを全国にアピールするとともに,飼育牛の改良に対する意識の高揚や生産技術の向上にも大きく寄与し,他の畜産農家の皆様に対し良い刺激を与え,畜産業の更なる振興につながったものと認識しているところでございます。本年は,第11回,全共宮城大会が開催されますことから,前回大会同様,優秀な成績を収めていただき,本市の黒毛和牛の更なるイメージアップとブランド力の向上につながるよう,全共宮城大会への出品候補牛育成者に対しまして,良質粗飼料の購入に対する補助を行うなどの必要な対策を講じますとともに,私といたしましては,第12回全共鹿児島大会の会場を本市に誘致することが,本市の肉用牛振興だけでなく畜産業全体への刺激となり,その更なる振興に大きく貢献するものであると確信していることから,市内の関係機関の御協力をいただきながら誘致の実現に向けて全力を尽くしてまいりたいと考えているところでございます。一方で,畜産業の振興には,口蹄疫や鳥インフルエンザなど法定伝染病に対する防疫体制を確立することが極めて重要であり,私は,市政のトップに立つ者として,常に陣頭で指揮を執りながら,関係機関との連携を強化し,防疫体制の強化に努めてきたところであり,その結果,このような法定伝染病がこれまで本市において確認された事例は1件も無いところでございます。今後におきましても,鹿児島県やあいら農業協同組合などの関係機関と一体となって,畜産農家に対し,規模拡大等に向けた支援や収益力・生産基盤の強化に向けた事業を展開するとともに,防疫体制の確立に向けた取組を推進し,畜産業の振興に努めてまいりたいと存じます。 ○農林水産部長(満留 寛君)  次に,1点目にお答えします。本市の過去5年間の生産牛10頭以上の飼育農家数及び飼育頭数につきましては,平成24年が175戸で5,727頭,平成25年が164戸で5,351頭,平成26年が154戸で5,231頭,平成27年が156戸で5,457頭,平成28年が154戸で5,628頭となっており,5年間で,戸数については21戸の減少,頭数については99頭の減少となっておりますが,平成27年度からは飼育頭数の減少傾向に歯止めがかかり,増頭に転じている状況でございます。次に,2点目にお答えします。現在の子牛価格が高値で推移していることにつきましては,全国的な農家戸数の減少に伴う肉用牛繁殖雌牛の飼育頭数の減少により,子牛生産頭数が減少していることに加え,肥育牛出荷頭数が減少している一方,黒毛和牛肉の海外輸出の伸びなどもあり,牛枝肉価格が高値で推移していることがその要因であるものと認識しているところでございます。現在,子牛価格,枝肉価格ともに高値で推移していることは,大変喜ばしい状況ではございますが,その反面で,子牛価格が高値で推移することは,肥育農家による肥育牛の生産原価を上昇させる事につながるものであり,今後における肥育農家の収支状況が非常に懸念されるところでもございます。これらのことを踏まえながら,今後におきましても,先ほど市長が申しあげましたとおり,更なる畜産業の振興に向け,規模拡大や肉用牛の品質・収益力の向上,生産基盤の強化を目指す畜産農家に対する支援に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ○商工観光部長(池田洋一君)  2問目の観光施設整備について,お答えいたします。国分キャンプ海水浴場は,休憩棟,シャワー室,更衣室,バンガロー,ボードウオークなどの各種施設を備えており,これまでにも,バンガローのウッドデッキの修繕,ボードウオークの改修工事など,施設の維持修繕を行いながら,その適切な管理に努めてきたところでございます。本海水浴場につきましては,毎年,海の潮流により砂浜が侵食されたり,流木等が打ち上げられたりすることがありますが,指定管理者により流木等の除去や清掃等が適宜行われているところであり,また,海開きに合わせて実施している錦江湾クリーンアップ作戦には,昨年におきましても39団体,約800名の方々に御参加いただき,海岸清掃に汗を流していただきました。砂浜の整地は,毎年開催されるビーチサッカー大会に併せて行っており,平成27年度におきましては,休憩棟から波打ち際に向かってなだらかに整地し,今年度におきましても,砂の搬入を行うとともに,前年度と同様に整地を行っております。本市といたしましては,海水浴だけではなく,ビーチサッカー等のスポーツ競技やイベントなどによる利用の促進を図りながら,快適で,かつ,優れた景観にも配慮した形での施設の管理に努めるため,今後におきましても,施設や砂浜等の状況を勘案しながら,必要な整備をしてまいりたいと考えております。 ○5番(中馬幹雄君)  それぞれに回答をいただきました。まず,1点目についてですが,関連がありますので一括して質問します。かつての農家におきましては,農業の傍ら牛飼いを楽しみにして二,三頭の牛を飼育していた農家が多かったわけです。先ほど,回答していただいた数字では,あえて,10頭以上としたのは,やはり,専業的畜産農家という考え方で調べていただいたのであります。私も,先般,農協の畜産部から資料を頂きまして,平成23年と平成28年の子牛販売高実績対比を調査しました。その結果,興味のある数字が出てまいりました。姶良中央家畜市場は,加治木,姶良,蒲生,までが入っておりまして,平成23年の総出荷頭数が8,030頭,平均価格が39万1,000円,平成28年は7,263頭,平均価格が75万6,000円,結局,平成23年と比較しまして,出荷頭数が767頭減になっています。二,三日前の日本農業新聞でも,これは全国的なもので,平成28年の和牛子牛取引は,32万頭割れで最小更新という記事も載っています。全国的に頭数が減っているわけで,それは,あくまでも,農家戸数が減ったわけですよね,そのために,子牛の数が少ないため当然,売上といいますか,平均価格が上がってきているわけです。ちなみに,先ほど申し上げたのは,霧島市だけではなくて,姶良地区の全体の分だったのですが,霧島市だけをピックアップして計算してみました。販売頭数が,平成23年は5,637頭,平成28年は5,279頭で358頭の減となっています。平均価格も平成23年は39万1,000円でしたが,平成28年は73万9,000円で34万8,000円の増になっています。販売総額でも,平成23年は21億9,600万,平成28年は39億8,600万円で17億9,000万円の増になっています。頭数は減りましたけど,平均価格が上がっているがために,売上高は上がっているわけです。市長は,この数字を見てどのように感じますか。 ○市長(前田終止君)  時系列的な並びで,御紹介いただきました。すごく分かりやすく伝わってまいりました。確かに,農家戸数は,高齢化とともに減った。これは,県内外,全国的な流れなんですよね。そういう中で踏み留まっている人たちが,高値推移等が全体としてある。その中でよく頑張っておられて,ここにきて若干,担当のものからの報告を聞きますと,ブレーキがいい意味でかかって,増頭に向かってきている傾向にあるという報告を受けているわけです。その上は,先ほど,答弁もいろいろしましたけど,しっかりとした行政だからこそできる全体的な農家に対する後方支援対策を徹底しなければいかんと。それで,この中の答弁の中で触れてはおりませんけれども,農家の皆さん方の高齢化,歳を取られても定年がない,だから,元気な限りこの自分の長年の経験値を生かしながら,家族で,そして,また,若干の手を入れながら頑張ることのできる仕事でありますから,これは,さらに力も込めて,元気で,現役で長生きしながらこういう分野でも頑張っていただく。そして,なお,やはり,最後にはおっしゃる10頭以上,つまり,この事業を一つのプロとして,産業としてさらに,国際的な動きに対抗できるような流れを大きく作っておくことも大事かなというふうに存じたところでございます。 ○5番(中馬幹雄君)  今ですね,10頭以上の農家の中で,飼養頭数もある程度減少が止まっていると,いうことでございます。市では,市単独のパドック付ドーム型牛舎整備事業というのがございますよね,今まで私も現職時代これに携わっていて普及させたわけですけども,担当課のほうで,現在までで大体,何戸が利用されているかお知らせください。 ○農政畜産課長(田島博文君)  現在までの延べ件数でよろしいでしょうか。平成18年からの延べ件数で39件となっております。 ○5番(中馬幹雄君)  これは,簡易牛舎なんですけど,木造で150万の補助をするということでございます。実際,現在,減少が止まっているのは,私は,39棟造った結果も出ているんじゃなかろうかというのは,やっぱり高齢化になって二,三頭飼いそういう少ない頭数の人は辞めていると思います。なぜかというと,歳をとって大きい牛の管理が大変である。昔ながらの牛舎でいろいろ手間が掛かり,堆肥の持ち出しも大変だった。そういうことで,飼うことができないと。ところがこのパドックドームというのは,牛舎の近代的なつくり方であって,飼料を食べさせるのも1回ですむ。それで堆肥を出すのも牛を寄せておいてトラクターはきだすことができるというような,飼育管理にものすごく便利な牛舎整備だと思うんですよ。ところがですね,平成29年度の予算もですが,平成28年度もでしたけど,年間1棟なんですね,この事業の予算は,私が担当する頃は合併当時だったものですから,各市町1棟ということで7棟の予算があって,使わないところは要望の多いところに回すというようなことであったんですが,せっかくいい事業があって,増頭をしなければならない時期でありながら1棟というのは少な過ぎるんじゃないですか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  パドック付きドーム型牛舎の予算計上についての御質問でございます。平成29年度も1棟の150万円を予算計上いたしているところでございます。ただ,平成28年度も150万でございましたが,2棟の要望がございまして,150万で足りない分につきましては,ほかの補助の執行残を利用いたしまして,220万円の執行を致しているところでございます。ただいま,議員が御指摘のとおりパドック付きドーム型牛舎の整備につきましては,今後も,そのような形で平成29年度も3件の要望があるということでございます。そういった中におきましては,先ほど申します他の補助金の執行残で,それでも不足する場合につきましては,補正でのお願いというような形もしていく必要があるのかというふうに考えているところでございます。 ○5番(中馬幹雄君)  今,聞きますと3人の希望者があると分かっているのに予算は1棟,ほかの事業が余ったらそちらを回しますと,これは,財政課に聞きますけど,当初予算の要求は,1棟だったんですか,3棟が1棟に削られたのですか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  農林水産部のほうで,1棟の要求をしているところでございます。 ○5番(中馬幹雄君)  そこ辺が分からないんですよね,希望者が3人いるのに,当初予算に1棟しか出さないのかですね,1棟分でほかのもので回せるという考えがあるのでしょうか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  ただいま,部長が申し上げましたとおり待機という形で御要望があるのは,確かに3件でございます。ただ,当初予算編成時期には,その全容が分かっておりませんで,先ほど議員のほうからも平成23年度からの平均価格の説明がございましたが,平成23年あたりから子牛価格の低迷等によりこの事業の規模が落ちておりまして,それ以来,1件で執行してきたというようなことでございまして,今回,先ほども言いましたように3件の確定をしたのが,当初予算を策定した以降であったということで,このようなになっているところでございます。 ○5番(中馬幹雄君)  市長,一般の人でもですよ,自分に余裕がなければ,増築とかはしませんよね,いっぱい,いっぱいのときには,しませんよね,畜産農家としましたら価格が上がっているんで,今こそが増棟とか改築とか,そういうのに手が回せるんですよ,そして,実際,3棟いるんであれば,6月でもいいから即,予算を組んで,希望がある人は全員にその事業を該当させるという方向はどうでしょうか。 ○市長(前田終止君)  積極的な前向きな政策方向の決定という形で受け止めましたけど,確かに,行政側としての判断は,今までの経過をきちんと押さえながら予算編成をしたということでありましょう。しかし,その中で潜在的な今後の発展を期する,農家が動きとしてあれば当然それに答えていく,スピード感の内容というのは,私は議員と同様の感覚でおります。ですから,しっかり3件あるとするならば,それをさらに,隠れた需要はないか,意欲的にそれを探りながら,やはり,補正を組んででもやっていく時期かなと思います。と申しますのもね,今年は宮城での5年に1回の和牛オリンピックですよね。そして,その5年後,私どもは,農家の方々とも,地域の関係機関ともよく連携をしながら全共の誘致を強く願望をしているところであります。全共の誘致は,今後ですね,正式に応募するのは平成29年,今年の3月末までに公募に対して,文書できちんと言う。これが正確な話でありますが,一方,これまでの間には,県知事のほうにも,関係機関各位と組みながら,その意思も伝えていることも事実であります。また,大変な経済波及効果も期待できますし,そういう流れを作る。その流れを作っていくには,今,おっしゃっているようなことなどをこつこつと,この向こう5年間,力を付けていく流れを作らなきゃならんと私自身は考えていますので,議員と同様の気持ちを持っています。ですから,率直な相談をしながら,ぜひ,検討をしてみたいなと思っています。 ○5番(中馬幹雄君)  やはり,増頭をするには,それを入れる牛舎がないと増頭はできないわけです。だから,やはり,まずは,牛舎整備というのが私は一番重要かなと考えておりますので,パドック付きドーム型牛舎整備事業につきましては,いい方向に持って行っていただきたいと考えております。次に,同じように,子牛育成牛舎整備助成事業というのがございますね,これは聞きますと後継者のための子牛を入れる牛舎整備の事業である。同じく150万円の補助でありますが,要綱によりますと50歳以下に該当するみたいですね,私が言いたいのはパドック付きで親牛を入れる牛舎整備をしますと,当然,増頭になります。そうすると,今まで子牛を飼っていた小屋に増頭する分が入らなくなりますね。それで,子牛整備のほうを使って子牛牛舎を造ろうとした場合にそこに50歳という,事業の中身からかもしれませんけども,後継者育成のための事業だということで,50歳以下だったら両方使えますよと,それ以上の方はパドックしか使えません。ただ,その50歳というのが,これらは後継者用ということであるかもしれませんけれども,私としては引っ掛かるというか,せっかく親牛の牛舎を整備するんだから,子牛牛舎も同じようにしたほうがいいんじゃないかと,今後でいいと思うんだけども,後継者用という要綱の枠をはずして,両方とも該当する方向に考えられませんか。
    ○農政畜産課長(田島博文君)  ただいま,議員から御質問がありましたとおり,この事業は後継者ということで,できた事業でございます。後継者の研修会で要望があって,できた事業でございまして確かに子牛増とその他につなげるためには,議員が言われることも重要なことであろうかと思います。ただ,その研修会の中では,併用をすることに対して同じ人が補助を受けることに対しても,併用がないようにというような御意見もあったということは付け加えさせていただきたいと思います。 ○5番(中馬幹雄君)  併用という言葉は,私は,同じもの二つだったら併用なるかと思うんですけども,親の牛舎,子牛の牛舎という形で併用ではないと思うんですよね。例えば,ほかの農業関係の事業でも同じ人が,あらゆる事業を使いますよね。これも同じように事業名も違うわけで,全くの別事業として考えれば併用には当たらないと思います。ただ,私が言いたいのは,子牛育成牛舎は後継者用で50歳までというのを撤廃して,今は60歳でも牛は飼うわけですから,特に必要なのは高齢になった人たちが,パドックの牛舎整備が有効にあるんですよ。そのためにも,私としては,50歳というのが一番邪魔になるかなと,ですからここを撤廃して,両方使えるような方向に切り替えることはできないかというのを聴いているんです。市長どうですか。 ○市長(前田終止君)  今,日本人の平均寿命は,男性で80歳であります。この分野の働ける年齢は,ほかの職業と違って大変高齢化の中でも,本当に畜産が好きでというような人たちにとっては,健康づくりも含めて,長い年限で働ける範囲の方々が多いのかなということも理解できます。よくその辺も加えながら係の者とも打合せをよくしてみたいと思います。 ○5番(中馬幹雄君)  できるだけ,私の意向を酌んでいただいて50歳というのを撤廃していただければ,今の畜産農家の方も相当計画ができるんじゃないかと考えます。次に,家畜導入補助事業があります。先ほど,セリの平均価格を申し上げましたけれども,やはり,子牛の価格というのは血統で左右されます。まず,県外の購買者はセリ当日の競り市名簿を見まして,それで,まず,血統をチェックします。それからその当日,セリに出る牛を見に行きます。いい血統で育ちもいいとなると競争が激しくてどんどん値が上がるわけですよね。なぜかと言うと血統がいい牛というのは,やはり,それだけ100頭,200頭を一緒に飼った場合に,肉質のばらつきが少ないということもあるみたいですね。飼育農家の購買者は血統がいいのを選んでいるわけでございます。また,一方,生産者も高く売れる牛というのは,血統がいい牛ですから,素牛になる牛もやはり血統の雌牛は,後に残すとか素牛にするという考え方があるものですからセリが進むわけです。それで当然,上がっていくわけですが,市長,平成28年の姶良家畜市場の最高セリ額は幾らか御存じですか。[「存じていない」と言う声あり]毎回,市場に行かないと分かりませんけど,昨年の最高額は福山から出ております。151万6,000円,8か月,9か月ですかね養ったのが,これだけの高値が付いたわけです。これは,血統もよくて育ちもよかったから最高がでたと思いますけど,先ほど言いましたとおり,今は平均でも71万円,いい牛を残そうとした場合に農家としては,それを買うことになりますけれども負担が大きいわけです。市には家畜導入貸付制度というのがありますね,1頭50万円。この前の市長の話では,頭数引上げを言われたわけですよ,これは私の感じ方が二通りありまして,1人3頭までの貸付になっているのですかね。それの頭数引上げという形で5頭まで貸しますよ,というのか,年間,これは基金でしているわけですから,その基金の範囲内であれば幾らでも回せると思うのですが,年間の貸付頭数を今まで決めていた枠を大きくする。私は二通りあってどっちかなと思ったんですけど,これはどっちを判断すればいいんですか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  市長が施政方針のほうで御説明いたしました件につきましては,昨年,市の肉用牛振興会のほうから要望がございまして,貸付けのほうを3頭から5頭に増やしてくれと,一方,一般質問では,貸付限度額を引き上げてほしいというような御質問もいただきました。その中で市の肉用牛振興会等とも協議をさせていただいた中で,貸付頭数を増やす方向で検討をしてほしいという御要望を頂きまして,その方向で新年度から対応できるように準備を進めているところでございます。 ○5番(中馬幹雄君)  その頭数を増やすというのは,3頭から5頭ということですか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  おっしゃるとおり,市の肉用牛振興会からは,そのような御要望でございました。改正もそのような方向で考えております。 ○5番(中馬幹雄君)  ぜひ,お願いいたします。やはり,一時期にたくさんの牛を導入するとなりますと負担も大きいですので,貸付金ではありますが,これは,5年先に返すということは十分可能かと思いますので,規模拡大への礎になるんじゃなかろうかと考えます。それから,家畜導入補助事業というのがございます。これは以前から優良牛の導入に際しまして,2万円の補助をする事業です。これは年間,何頭ぐらい該当していますか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  平成27年度の頭数で146頭となっております。 ○5番(中馬幹雄君)  これだけ増えております。しかし,入れ替える分もあるかと思いまして,全て146頭が増えたわけではないかと考えますけれども,ただ,そこで市長にお願いしているんですが,先ほども何回も平均価格を言っております。平成23年は36万,今は70万,この2万円はずっと2万円なんですよ。家畜導入補助金が,せめて,今の時期,安くなったら下げてもいいと思うんですけども今の時期,この高い時期については,5万円に引上げる考えはございませんか。 ○市長(前田終止君)  今,この場で,はいそうしますということには,そう簡単にはいかないかなと思っています。よく,今,御指摘の点の背景を見ながら係の者と協議をしながら,熟慮,判断させていただきたいと思います。 ○5番(中馬幹雄君)  5年後には全共が本県で行われます。そのためにも,今,導入しなければ間に合わないわけですから,ぜひ,早い時期に結論を出していただいていい方向の結論を期待しておきます。それでは,2点目に入ります。観光施設整備事業,特に私は全体の施設ではなくて砂浜だけに限定したいと思いますが,写真をお願いします。ちょっと逆光のために見にくくなっていますが,砂浜に,これは昨年の台風16号の置き土産といいますか,風倒木が先ほどの説明の中でありました,清掃をしてもらって打ち上げたのを積み込んであるわけです。ものすごい量の風倒木は,現在,山積みになっています。もう1枚の写真をお願いします。このように,山積みになっているんですが,これはいつ撤去をされる予定ですか。 ○観光課長(八幡洋一君)  9月17日の16号台風によりまして,海岸に打ち上がったものでございます。今,張り紙をいたしまして,資源の再利用,昨年もテレビ等で団体とか学校等が,その利用に向けての報道等がされておりましたので,そのお知らせを再利用をする団体,そういう方がいませんかということで2月末までをそういう形で皆さんにお知らせという形でしているところでございますけれども,2月末までにいない場合は,県の方がすべて撤去するというようなことになっております。 ○5番(中馬幹雄君)  以前,伊佐農林だったですか,あそこが鹿児島市の流木を利用するというような記事も載っておりました。私自身,重久のバイオマスで使ったらどうだろうかと思って考えたんですけど,やはり,塩分を吸っているのは,だめだということらしいんですが,県としても多分この処理には困ると思います。多分,不燃物処理場の中に入れるしかないんじゃなかろうかと思いますけれども,ただ,私としましては,風倒木はいつまであの状態であるのか,ものすごく心配でありました。そして,今回,質問をしたのは,毎年,ビーチサッカー等のスポーツ競技のために砂浜を整地しているということですけれども,私が感じるところ,確かに毎年青少年のビーチサッカーがあります。2面コートぐらい,耕すなど,なんやかんやして整地されているのは見ているんですが,私としては,あの海水浴場の全体の砂浜をきれいな砂浜にして,前もこれは言いましたけども,やはり,大きな大会を誘致できるような砂浜にもっていってもらいたいと思うんですよ。ただ,ここでお聴きをしたいんですけど,鹿児島市の磯海岸や姶良市の重富の渚,あそこには吹上浜からの砂を運んでいると聞いているんですが,その実情はどうですか。 ○観光課長(八幡洋一君)  礎海水浴場,重富海水浴場,お聞きしましたけれども,業者のほうが社会貢献の一環で無料で入れていらっしゃるということで,磯海水浴場のほうが500m3,それから,重富の海岸のほうが200m3というようなことでお聞きしています。 ○5番(中馬幹雄君)  それを霧島市までお願いするというような考えはありませんか。 ○観光課長(八幡洋一君)  今後,協議をさせていただきたいというふうに思います。 ○5番(中馬幹雄君)  せっかく今度,国立公園に選定されたわけです。今ある砂浜をもっと整備して錦江湾ときれいなビーチ,前回質問したときには,市長のほうからワイキキも人工ビーチだというのを聞きまして,私もちょっと考えていない回答がきたなと思ったんですけども,そういう形で,やはり,今ある観光施設を整備すれば,利用価値はあると思うんですよ。新たに造るのは不可能かもしれませんけれども,ある程度,今も昔から観光施設の一つとして使っていたわけですから,もう一回写真をお願いします。左側,1年半前です。前回,質問したときに写した分です。それで右側がこの前,写真を撮っています。石がものすごく出てきたわけです。というのはこれだけ砂浜が流されているんですよ,流出しているんです。一目で分かると思います。ですから,やはり,ある程度,この波打ち際にも砂を入れないとゆくゆくは堤防まで侵食されてしまうんじゃなかろうという気もします。市長どうですか。 ○市長(前田終止君)  その磯浜とか,県内の主要砂浜に地域貢献で,砂を持ち込んでおられる,そういう方々に意欲的な交渉を開始して,今みたいなこの御指摘に答えるような環境づくりに努力してみましょう。 ○5番(中馬幹雄君)  今,市長がものすごく力を今後,入れようと考えていらっしゃいます。西郷どんの放映に対する観光客誘致にちょっと,水を差すのかもしれませんが,結局,今日の朝日新聞にも載っていました。人気があるのは,そのドラマが人気があるかどうかで観光客の大小があると。そして,また,私としては,そこ一,二年の一過性のものじゃなかろうかというふうに考えております。それで,私が何度も言っております下井海岸の砂浜を整備することで,菜の花マラソンとか鹿児島マラソン,そして,龍馬ウォークこういうふうに定期的に毎年開催できるような,継続性のある体育イベントを企画して,ビーチを利用したスポーツ大会を考えてはどうかと思うんですが,保健体育課の方にお伺いしますけど,大きな発想はございませんか。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  例えば,全国レベルのビーチバレーとかを想定した場合,それぞれの競技の競技団体,31の競技団体からなる市の体育協会がございますので,そういうところを通じて,それらの団体におつなぎして話を進めていくということも可能かと思われますので,今後,調査検討をさせていただきたいと考えております。 ○5番(中馬幹雄君)  私は,思うんですけど,霧島市の今のイベントの中で市の職員全員がスタッフとして参加して,行うようなものは何もないんです。だから,そういう大きな大会を,どこかの実行委員会に投げるのではなく,市が企画して市の職員が一体になって開催するという方向は,市長,考えられませんか。 ○市長(前田終止君)  いろいろ考えようはあろうかと思いますけど,例えば,かつて合併前の自治体は,砂浜を使うという概念だけではなくて,一つの自治体として連合大運動会みたいなものがあって,もうそのときには,行政も各小学校区も自治会も連合して,地域間の競争でそして健康づくりを兼ねて市又は町を挙げてやるというような歴史を戦後作っているんですね。ですから,そういう意味では,何か時代は変わってきて職員が出て何かを全員でやるというのは,なかなか少ない形になってきたかなと,職員も合併後,300名以上,正職員でも減ってきているわけですから,そういう中で,それぞれの守備を決めて全員でやろうということもままならない,雰囲気もありますけれど,何かそういう市を挙げての市民も関係機関もみんなで別に浜辺でやるわけではないですよ。みんなで,市民健康づくりなんとか大会みたいなものを考えられるべき時期ではないかなとは思っております。 ○5番(中馬幹雄君)  もう時間がありません。もうすぐ,ブザーが鳴ると思いますけど,実際ですね,私としては,担当課だけではなく,やっぱり,一つのイベントというものを,行事というものを,千人いるわけですから,一体となってやれば,やはり,職員間の交流もあるし,団結力とかそういうものまで生まれてくるのではないかと考えております。ですから,私は,あえて浜辺を今の海水浴場の利用の仕方を夏場だけではなくて,年間を通して有効利用をできるように整備するとその費用対効果というのは,大なるものがあると考えております。そういうことで,いつも海のことしか言いませんけれども,極力,私も観光に関してはものすごく興味を持って,また力を入れたいという気持ちはありますので私の意を酌んでいただいて,少しでもいいビーチになるように,ハワイまではいく必要はないと思いますけども,いろいろなスポーツ大会ができるような浜辺を造っていただきたいと希望しまして終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で,中馬幹雄議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。             「休 憩  午前11時59分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時00分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,21番,下深迫孝二議員から3件通告されております。したがって,発言を許可します。 ○21番(下深迫孝二君)  ただ今,議長の許可を頂きましたので,先に通告しました3点について質問します。その前に先の南日本新聞の報道で日本国の借金が2016年12月時点で,1,066兆4,234億円となり過去最大を更新したと発表しています。また,2017年1月1日の人口1億2,686万人で割ると国民一人当たりの借金が840万円を抱えている計算になると報じています。また,国の資産を上回る債務超過が520兆8,000億円となり過去最悪だった14年度から,さらに,28兆8,000億円拡大した。原因は社会保障費の増加を補う財源が足りず,穴埋めのための国債発行が増えたためとなっています。安部総理をはじめ与野党の国会議員の皆さん方は,もう少し真剣に国の借金を減らす努力をして頂きたいと思っているのは私だけでしょうか。本市においては,昨年10月に行いました平成27年度決算において,合併当初1市6町の合わせての借金が約800億円あったものを約630億円まで減らし,基金も一時50億円くらいまでになっていたものを現在では約160億円まで積み上げてきています。本市の職員は,いかに優秀かということが証明されています。今後も子供や孫たちにできるだけ借金を残さないよう明るい町づくりに行政と議会一体となって取り組んでいきたいと思っています。それでは質問に入ります。1点目に学校教育問題について質問します。テレビのニュースや新聞報道では教師や児童によるいじめ等による自殺が報道されたり,SNSなどへの暴行などの画像などが投稿されたりしています。非常に残念なことです。質問の一つ,本市で教職員と生徒とのトラブルは発生していないか伺います。二つ,放課後の部活動に係る教職員への手当や遠征のための旅費についての補助は考えられないか伺います。三つ,いじめによる生徒の長期欠席はないか伺います。四つ,不登校児童の数を地域別に伺います。2点目に,関平鉱泉所について質問します。一つ,現在の売上げと純利益は幾らか伺います。二つ,工場が完成し半年が経過したが,目標に向かっての取組はどのように行われているか伺います。三つ,先の質問で売上げを一般会計へ入れたらと提言したがどのような協議がなされたか伺います。四つ,全自動化との説明だったが,人員の整理はされたか伺います。3点目に,遊休農地対策について伺います。中山間地域においては,年々遊休農地が増えていることは実感しています。要因として農家の高齢化があることと小規模では収入にならず,食べるだけであれば買った方が安上がりであることなどがあると思っています。そこで,一つ,ここ五,六年,遊休農地が増えているが,解消のための対策をお示しください。二つ,中山間地域直接支払い制度の離脱組の理由は何か伺います。三つ,鳥獣被害防止用の電柵を不耕作地に放置したままのところを見かけるが,回収して耕作者に回してはどうか伺います。以上,壇上からの質問は終わりますが,答弁によりまして再質問をお願いし終わります。 ○市長(前田終止君)  下深迫議員から,3問につきましての御質問でございました。3問目の1点目につきましては,私のほうから,1問目につきましては教育委員会が,そのほかにつきましては,関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。3問目の遊休農地対策についての1点目にお答えいたします。近年の農村・農業を取り巻く環境といたしましては,本市のみならず,全国的な傾向として,都市部に先駆けて高齢化や人口減少が進行していることなどにより,農業従事者の高齢化や後継者不足,担い手不足等による生産基盤の脆弱化が進んでおり,特に中山間地域におきましては,遊休農地が増加する傾向が顕著となっております。このため,本市におきましては,まずは,遊休農地の発生防止に向けた取組として,農地の利用状況や利用意向の実態把握を行うとともに,農地中間管理機構を通じての農地の集積・集約化,中山間地域等直接支払事業や多面的機能支払交付金事業を活用した,農村地域の共同活動・農業生産活動等に対する支援,各種補助事業等を活用した認定農業者・新規就農者等の担い手育成や支援,農道・用排水路等の農業生産基盤の整備など,各般の対策を講じているところであります。また,既に遊休農地化した農地に係る対策といたしましては,平成21年3月に,県等の関係機関とともに霧島市耕作放棄地対策協議会を組織し,耕作放棄地の再生利用に向けた耕作放棄地再生利用緊急対策事業を実施いたしているところであり,遊休農地等の解消についても,鋭意,取り組んでいるところでございます。 ○農林水産部長(満留 寛君)  次に,2点目にお答えします。平成12年度から開始された中山間地域等直接支払制度は,5年間を一つの対策期間として実施されておりますが,平成26年度末で第3期対策が終了し,平成27年度から新たに第4期対策が開始されるにあたり,16集落協定,約81haの農地において,その取組が廃止されております。当時,集落協定を廃止した集落代表者に対し,集落協定を廃止した主な理由を調査した結果,そのほとんどが,高齢化,担い手不足により,今後5年間,共同作業等を維持していくことが困難となったことを理由として挙げられており,その他の理由といたしましては,「会計事務を担う役員がいない」「対象農用地における基盤整備の実施により,事業実施条件の一つである傾斜度が足りなくなった」との内容が挙げられているところでございます。次に,3点目にお答えします。議員お尋ねの電気柵の再利用につきましては,耐用年数等の問題もあり全ての活用については困難であると考えますが,限られた資源を有効的に活用するという意味合いから重要なことと考えますので,そのような事案を確認し次第,管理者と対応を協議したいと考えます。 ○教育長(髙田肥文君)  1問目の学校教育問題についての1点目にお答えします。本市におきましては,現在,報道されているような教師によるいじめなど,重大事案は報告されておりませんが,授業や部活動での指導・言動に対する相談が寄せられることがあります。その際は,教育委員会で保護者の主張を丁寧にお伺いしたうえで,校長等と直接話し合っていただくようお願いしているところであり,学校と保護者の話し合いにより,相互に理解が得られ,概ね解決している状況です。教育委員会といたしましては,今後とも児童生徒の立場に立ち,授業や部活動において,児童生徒に丁寧に接するよう,管理職研修会等で各学校を指導してまいります。次に,2点目にお答えします。部活動に係る教職員の手当については,鹿児島県学校職員の特殊業務手当てに関する条例に基づき,県費負担教職員である本市の中学校教職員に対しても,勤務時間外において4時間程度の部活動指導業務を行った場合は,日額3,000円が支給されております。また,8時間程度の対外運動競技等へ引率を行った場合には,日額4,250円が支給されております。なお,本市においては,独自に中学校・高等学校の部活動の大会出場補助として,県教育委員会や中学校体育連盟等が主催,共催または後援する各種スポーツ大会や文化活動に,生徒及び教職員が参加する場合に要した交通費や宿泊費の2分の1を上限に補助し,保護者及び教職員の負担軽減に努めているところでございます。次に,3点目と4点目は関連がございますので一括してお答えします。今年度,本市の小中学校で30日以上の長期欠席をしている児童生徒の数は,1月末現在で小学校26名,中学校115名,合わせて141名となっております。その地区別の内訳につきましては,個人が特定されるおそれがございますので,国分,隼人地区以外は,その他の地区合計として数値を申し上げます。小学校については,国分地区が15名,隼人地区が9名,その他の地区が合計で2名であり,中学校については,国分地区が56名,隼人地区が39名,その他の地区が合計で20名でございます。主な理由は,無気力や不安などの情緒不安定,親子関係をめぐる問題などであり,そのうち,いじめが原因で長期欠席をしている児童生徒は,現在のところ学校から報告はなされておりません。なお,これらの子供たちに対しては,スクールソーシャルワーカーなどによる家庭訪問や教育相談を実施しているほか,学校に登校できるが教室へ入ることができない児童生徒には保健室等への登校を,学校への登校が難しい児童生徒には,国分・隼人教育支援センターへの通所等をさせることにより,登校ができるよう促しているところです。 ○商工観光部長(池田洋一君)  2問目の関平鉱泉所についての1点目にお答えします。昨年4月から12月までの売上の見込み額といたしましては,2億1,596万1,462円であり,これを前年同時期と比較しますと,249万5,470円のマイナスとなっております。また,純利益につきましては,確定している平成27年度における決算額におきましては,7,314万4,000円でございます。今後におきましては,工場新築による製造性能等の向上や新機能を十分に生かし,積極的に新規の販路を開拓するなどして,売上の増大を図ってまいりたいと考えております。次に,2点目にお答えします。販売促進に向けた取組といたしましては,新規販路の開拓のため小売店や量販店などへの売り込み,輸出商談会への参加,市内ホテルなどへの売込,市内宅配サービスの告知などの営業活動を実施しているところであり,今後におきましては,新工場の性能向上や新機能を生かし,相手先企業のプライベートブランドとしてペットボトルの製造販売を行うOEM生産につきましても,その営業活動に力を入れてまいりたいと考えております。さらに,平成29年度におきましては,通販業界での標準機能であるクレジット決済機能をもった専用ホームページを構築することで,代金支払い方法の簡素化と受注から商品到着までのリードタイム短縮を実現するとともに,ホームページ上で効果的な情報発信を行うことで,若年層を含む新規顧客獲得策を全国レベルで展開し,さらなる販売促進を図りたいと考えているところでございます。次に,3点目にお答えします。関平鉱泉所につきましては,合併当初から,新工場の建築などそのリニューアルに必要となる資金を基金として計画的に積み立ててきたところであり,今般,当該基金を活用して,一定の整備を完了したところでございます。今後におきましては,新工場の性能向上や新機能を十分に生かし,新規の販路を拡大させ,売上をさらに伸ばすことによって,その収益の一部を一般財源化することができるよう,必要な経営努力を積み重ねてまいりたいと考えているところでございます。次に,4点目にお答えします。旧工場におきましては,職員8人が配置され,資材搬入,トラックへの積込み,製造ライン作業などに従事しておりましたが,新工場の建築に伴い,最新鋭の製造機器を導入したことなどにより,従来,手作業であったラベルの貼付などがオートメーション化されたことから,製造ラインに従事する職員数については,5人から3人に減少させております。このような中,本年度末には2人の職員が退職しますが,新規の販路を積極的に開拓するため,営業活動を強化していく必要があることから,営業担当職員を新たに1人配置することとしており,総体的には職員1人減の7人で運営していく予定としております。 ○21番(下深迫孝二君)  随時お答えいただきました。まず,順番に教育委員会から再質問をいたします。その前に,教育長,4月からまた,おめでとうございます。子供たちのために全力で頑張っていただきますようにお願いいたします。お答えを頂いたわけですけど,子供たちのいじめ等はないということで,今お答えを頂いたわけですけれども,私も学校のPTAの役員をやった経験から申し上げますと,教育委員会というのは学校から見ると,一段高いレベルの皆さんということで,やはり,何か問題があれば,教育委員会に知れたら困るというようなことは,今はもうないかもしれませんけれども,昔は,そういうこともありました。ですから,例えば,事故とか,事件が起きていても,スムーズに教育委員会に報告しないということがあるわけです。先だって,テレビ報道でもありましたけれど,一つの学校の校長が,いじめがあったということを認めておいて,あくる日の報道では,覆しているわけですよ。教育委員会のトップにあるべき人が,あんなことができるのかなとテレビを見ながら思ったんですけれども,保護者の前であったということを認めながら,あのように言うということは,教育委員会からの圧力かなと思ったんですが,教育長に再度お伺いしておきますけれど,本当に子供と教師のトラブルというのは,報告はされていないと,例えば,あっても報告は来ていないということなどは,ないわけですね。確認だけさせてください。 ○教育長(髙田肥文君)  私ども教育委員会では,いじめに対しての基本方針というのを定めておりまして,いじめはどの学校でも,どの子供にも起こり得るというのが一つです。そして,ネット上のいじめなどで,ますます,見えにくくなっていると,これが二つ目です。まだ,気付いていないいじめがあるはずだというのが,3点目です。そして,いじめを1件でも多く,察知,発見し,1件でも多くを解決するというのが4点目,5点目にいじめは人権侵害であり,人として決して許される行為ではないという,こういう基本方針を校長会なり,教頭会でも常にこれを強く訴えておりまして,全国のいろんな事例を見てみますと,この報告がなされないで,初期対応を間違っているとか,そういうことが非常に多いもんですから,報告連絡相談,ホウレンソウを確実に行うよう,いろんな場で強く言っているところでありまして,そういう隠れたものがあるということは今のところ私は,ないんじゃないかと思っております。 ○21番(下深迫孝二君)  恐らく,教育長が自信を持っておっしゃるということはないのだろうと,私も思っています。当然,霧島市の学校で子供たちの自殺等が絶対にないように,ぜひ,取り組んでいただきたいということを要望しておきます。それと,例えば,熱血先生と言いますか,部活などの担当をしておられて,指導がかわいさのあまりといいますか,きつい指導をされたということで子供たちが引きこもってしまうといったような事例はないでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  指導の温度ということで教師の思いとそれから子供たちの受け止めの差ということは,当然ございまして,そういった面で保護者の方から苦情,そういったものを教育委員会が受けることもございます。ただ,そういう場合,お互いの親と学校の認識の差,この辺りを詰めていくためには,直接,語っていただくというのが,一番,最良の解決策であると思います。その中でも,なかなか解決ができない場合もございますので,そういう際に教育委員会も共に連携をとりながら,誤解を無くしていく,そして,お互いが納得できる形に持っていく,こういうことを積み重ねていくことが,最初議員も御指摘になりましたように,学校が何でも教育委員会に相談するような,体制の基礎であるとそのように考えているところであります。 ○21番(下深迫孝二君)  一つ,提言と言いましょうか,させていただくならば,やはり,部活動をしている子供たち,それを監督していただく先生,そういう方とたまには,保護者を全部集めて,いろいろ練習も必要でしょうけど,1時間程度くらいの話し合いをされると,そうすれば,親もこの先生は,指導方針を持ってらっしゃるのだなということが分かれば,厳しい指導も子供たちに親から説得をしてもらえるということもあるんじゃないかと思いますが,そのような学校に対しての提言されたことはありますでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  御指摘のとおりであると思います。一つの学校におきましてもたくさんの活動等がございまして,厳しい指導の中でもうまく,保護者との関係が作れている部活動もございます。逆によくトラブルがある部活動もございます。その大きな差というのは,議員が御指摘のような,日頃からいかに保護者の方とのコミュニケーションを図っているかというところは,非常に大きな部分になっているとそのように感じておりました。 ○21番(下深迫孝二君)  ですから,そのような,例えば,部活動が必要だという親御さんでも提言をされたりとか,ありますかということをお尋ねしたところです。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  当然,いろいろなトラブルについては互いに学校側が,きちんと自分たちのそういう指導方針等を説明していくというのが,一番大切であります。そういう説明責任を果たすということ,そして,何か,そこで,理解できない部分があったときには,初期対応を間違わないように,こういうことにつきまして,教育委員会としては繰り返しながら指導をしているところでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  極力,そういう事故等がないように,また,子供たちの健康のためにも,引きこもりになったりしないためにも,ぜひ,そういうことも指導していただきたいというふうに思っております。次は,財政のほうにちょっとお尋ねをします。国分中央高校であれば,宿泊費の2分の1とか,いろんな負担をしていただけるわけです。今,教育長から答弁がありましたけれども,交通費や宿泊費の2分の1を上限に補助し,保護者及び教職員の負担金軽減に努めているということなんですね。ただ,小学校,中学校,これもみんな霧島市の子供たちがお世話になっているんです。中央高校は,市立の高校ということで,手厚くしていただけるわけですけれども,例えば,小学校,中学校,部活動等で行かれる先生方に,これで見ますと,日額3,000円という金額を報告されたわけですけど,まず,財政課長にお尋ねしますけど,市の職員で係長クラスの人で結構です。1時間当たりの残業代は幾らお支払いになっていますか。大体でいいですよ,統一ではないでしょうから。 ○財政課長(山口昌樹君)  ただ今,手元に資料がございませんので,後もってお答えさせていただきます。 ○総務部長(川村直人君)  時間外手当の単価につきましては,それぞれの職員の給料に基づいて,それに一定の率をかけて算出するようになっております。ですから,そういったグループ長級というよりも,むしろその年齢などによっても差がありますので,一律に言えないと思うんですけれども,平均すれば3,000円前後じゃないかと思います。 ○21番(下深迫孝二君)  私も大体,そのように思っています。消防局を前,担当したときに聞いたとき,残業したときに時給三千幾らとお聴きしましたので,係長クラスであっても三千円前後,いただいておられるのではないかなというふうに思ったものですから,お尋ねをしたところです。と言いますのが,これでいきますと4時間程度の部活動業務を行った場合で,日額3,000円,8時間程度した場合に4,250円ということなんですよ。例えば,先生方にしても家庭もあるわけですよね,土曜,日曜日,やっぱり,部活のために出ていろいろ指導をされなければいけない。そうなったときに,やはり,3,000円とか4,250円というのは,いかがなものかなと。やはり,同じ公務員として,部活などで顧問とかされていれば先生方は休むわけにはいかないのですから,休みたくても,自分の家庭があっても,家庭にも子供さんがいらっしゃるわけですよね,そういう中で出ていただいているとしたときに,ここらの手当をもう少し,せめて,霧島市の学校においては,手厚くできないものかと,各学校の先生から頼まれたわけでも何でもありませんから,私がここで申し上げているのは,ここは市長が答弁していただいたほうがいい場所かなと思いますけども,いかがでしょう。 ○市長(前田終止君)  先ほどの教育長の答弁の中にも,この件について言及があります。鹿児島県学校教職員の特殊業務手当に関する条例,それに基づいて県費負担教職員である本市の中学校教職員に対しても勤務時間外において,4時間程度の部活動の指導業務を行った場合は,日額3,000円が支給されており,また,8時間程度の対外運動競技等へ引率とかがあった場合には,日額,4,250円が支給されておるというのが実態でございます。 ○21番(下深迫孝二君)  市長は,土日も残業代も貰わずに,いつも出て仕事をされておりますけど,ただ,やはりですね,どう見たって安い金額なんですよ。ですから,ほかの地域は別として県下第2の市として,子供たちの健全育成を願うためにも,もう少し,先生方にも手厚い援助というものが,できればいいんだろうけどなと,これは,授業以外の時間なんですよね。ですから,今,お尋ねをしたんだけれども,やっぱり,気持ちはこう決まっているから,これで変わりないというお考えで受け取ってよろしいですかね。 ○市長(前田終止君)  相手の公式的な身分が,県の職員であるという,一つの括りがありますからね,その中で適切に対応せざるを得ないということだと存じております。 ○21番(下深迫孝二君)  例えば,中央高校の場合は,2分の1の補助をされているということですけれども,この宿泊とか交通費については,小中学校も同じ捉え方でよろしいでしょうか。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  教育長が一答目でお答えしましたとおり,本市において,独自に中学校,高校について部活動の遠征等の補助を行っております。なお,小学校については部活という概念がございませんので,よろしくお願いします。 ○21番(下深迫孝二君)
     中学校のほうにも補助をされているということですね,理解をしました。ただ,土曜日は1日の時間帯に入っているんでしょうけれども,日曜等に出られるときはもう少し,手厚い支援をしてあげてもいいと思いますよ,たくさんの子供たちを見てですね,自分の子供もいるのに家のこともしないで部活の監督をしたり,いろいろしていただいてます。ちょっと,教育長,部長でも結構です。部活を担当していらっしゃらない先生というのは,いらっしゃるんでしょうか,中学校においては。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  部活動の顧問については,最終的には各学校で校長が教職員にお願いをするという形で引き受けていただいているところですけれども,今,私の知り得ている範囲では,正顧問,副顧問,そういう形でありますと,ほとんどの職員が部活動に関わっている状況であります。ただ,家庭の事情等で部活動に専念できない職員もいることは事実でございます。 ○21番(下深迫孝二君)  ほとんどの先生が関わっていらっしゃるということであれば,それはそれでいいと思います。たけど,半分ぐらいしか関わっていないよということになれば,関わっていらっしゃる先生というのは非常に御苦労されているんだということもあろうかと思いますので,ちょっとお尋ねをしたところです。それと,長期欠席の生徒の対応ということで,先ほど教育長のほうからお答えはいただいたんですが,やはり,長期に放っておかれているわけではないと思いますけれども,そうした場合に,例えば,学力の面だとかいろんなそういうことは,どのようになっていくのですか。例えば,中学卒業したら義務教育を修了するということですけれども,そういう子供さんたちにも義務教育が修了したということで,認めていらっしゃるのか,それとも,全く,来ない子は仕方がないから学力がついていかなくても,しょうがないんだというお考えなのか,そこはどのようにお考えなんでしょうか。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  ただ今の御指摘は,学校にほとんど行けていない状況にも関わらず,卒業を判定しているかどうか,ということかと思いますけど,それは,最終的には校長が判定会を開催しまして,それまでの経緯,状況等を踏まえまして,校長が判断するものでございます。場合によっては,原級留置ということもありますけれども,実態としては,そのまま卒業していっている現状が多いようです。実際,そのように,なんの手立ても取らずに卒業するということがないよう,絶えず,そういう不登校傾向の生徒さんには関わっていくということが,対応の基本であると思います。教育委員会の初期対応として,まず,長期化しないための初期対応としまして,1日休んだら電話連絡,2日連続休んだら家庭訪問,3日連続して休んだら複数での家庭訪問など具体的な方策を学校に指示しており,まずは,長期化させないということが最大の防止策であると考えているところでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  まず,子供さんを外に引き出すという対応というのはとっておられるのか,とっておられるとすれば,どのような対応をされているのか,まず,お尋ねしたいと思います。やはり,家に引きこもっている子が,ただ,遊ぶだけでもいいから外に出ることによって,かなり改善されるといったようなことなどもお聞きをするわけですけど,教育委員会としては,どのようにお考えなのかお伺いします。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  不登校にも程度というのがございまして,全く家から外に出られない子どもさんもいれば,学校でなければ,そういう登校する気持ちを発揮できるお子さんもいらっしゃいます。これらは支援センターというところに,学校外に登校するという形で対応しておりますし,また,教室には入れないけれども,保健室等には登校できるというお子さんもいます。それぞれの子供さんたちの状況におきまして,つなぎとします「かけはしサポーター」という方につなぎをしてもらったり,あるいは,家庭にこもって出てこない方には,スクールソーシャルワーカーなどの担当職員が直接,家庭訪問をするなど,そういう状況に応じた対応をとっているところでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  去年でしたか,私どもが行政視察に行きまして,岐阜県の事例をとりまして,提言をさせていただいたんですけれども,少しでも教育委員会の中で話合いをされたとか,まず,そういうことがあったかどうかをまずお聞かせいただきたいと思います。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  昨年,御提言いただきましたことは,早速,教育委員会内の関係の方々とも協議をいたしましてどういったスタッフが必要なのか,場所の問題とか検討したところです。さらには,先ほど来ありますように,現在,不登校となっている児童生徒の分析,個人の一覧表を作ったりして,どういう方々が,スクールソーシャルワーカーとか,関わっているのかの一覧表を作ったりして,その児童生徒に合わせた,家庭の事情もいろいろ複雑な児童生徒もおりますので,どういった立場の人たちがどういった関わりをしたらいいのか,それに対しては,窓口をやはり一元化していくのが,一番効果的だということで具体的に検討に入っていこうということで,御提言を頂いてそれを生かそうとしているところでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  ありがとうございます。そうして生かしていただきますと行政視察に行った甲斐があると。お前たちはどこに行っていたのかと言われないですみますので,ぜひ,参考にしていただいたらというふうに思います。今のことと全く同じ質問なんですけど,保健福祉部のほうでは,幾らか検討された経緯がありますか。関連がありますので,ちょっとお伺いいたします。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  私どものほうでも検討させていただきました。その中でいろいろ,また,意見も出たわけなんですが,保健福祉の中では,やはり,いろんな相談が専門的な部分で行われている部分もございます。そうしますと,やはり,そこには,その業務をするためにいろんな専門職が配置されていると,そして,相談を一か所にまとめたときに相談がないにも関わらず,やはり,職員を置かなければいけないようなことも問題になるよねというような議論もされました。そういう中では,どこか,一か所に,例えば,保健センターとかを充実させて相談窓口を一元化させて,普通の業務もしながら,その相談に一つの箱の中で動けるような形がいいんじゃないかとか,そういう様々な議論をさせていただいたところでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  先ほどの答弁の中で国分地区56名,隼人地区は39名,ここの地域は大きな学校が多いわけですので,特に多いわけですけども,できるだけこういう子供さんたちも,ちょっとしたきっかけで学校にも行けるときが来ようかと思いますので,最大限の努力をしていただきますようにお願いしておきます。次に関平鉱泉所のほうですね,今,お答えいただいたので,昨年,4月から12月までの売上見込額といたしまして,2億1,596万1,462円とこのような回答をいただいておりますが,249万5,470円のマイナスであったと,まず,部長にお尋ねしますが,今回,関平鉱泉所で建屋の建替え,新しい機械をオートメーション化するために導入されました。これで総事業費幾ら掛かっていますか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  今,特産品販売所等も含めまして,総額で15億2,400万ぐらい,概算ではございますけれど掛かっております。 ○21番(下深迫孝二君)  15億ぐらいといいますと,かなり大きな金額だろうと思います。各町においては,庁舎を建てるぐらいの金額になるのではないかというふうに思っておりますけど,今,建替えたばかりですからなかなか,すぐ,うまくいくとは私も思ってはおりませんが,武田課長にお聴きしますが,完成して通水されるときでした,我々も行きましてオートメーション化された工場も見学をさせていただきました。そのときの挨拶で市長は,10億円を目指せということでおっしゃったのが,私は印象に残っているんですけども,武田課長も10億円を目指して頑張りますとおっしゃったんですが,今,その10億円に向かって,どのような努力をされているのか,少しお聴かせください。 ○関平鉱泉・関平鉱泉所特任課長(武田繁博君)  新工場ができまして,性能的にもアップしております。また,新たな機能も追加されておりますので,それらの機能,追加されたものを生かしながら売り上げを目指してまいりたいと考えているところでございます。特に新機能といたしましては,先ほど部長が答弁しましたとおり,OEM生産もできるということ,それと性能も上がっておりますので,各方面に売り込みをかけて売上げを伸ばしてまいりたいというとふうに考えております。10億円という目標ですけれども,まずは目標は大きく持って,それに向けて一歩ずつ近づけるように,まずは,3億円,4億円,5億円という形で営業努力を積み重ねてまいりたいと考えているとこでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  ちなみに,オートメーション化されたための,機械のリース料,これは年間,お幾ら支払いになっていますか。 ○関平鉱泉・関平鉱泉所特任課長(武田繁博君)  年間約6,000万円でございます。 ○21番(下深迫孝二君)  リース料も決して安くはないですね,ですから,相当がんばっていただかないと,これは霧島市という,後ろ盾があるから,リースにしても何にしても,持ってきますということで,持ってきているわけですけど,年間,6,000万円のリース料というのは,民間では簡単に払っていくのはというふうになろうかと思います。せっかく,これだけの装置を準備したわけですから,もう少し,努力をしていただいて,これも言いますと水商売ですよね,水商売はあちこちでやっていて,昨日でしたか,同僚議員からも話が出ておりましたけれども,やはり,営業をかけて,何ぼのものだろうというふうに思いますよ。財宝なんか,うち辺りにも電話が来ますよ,たまに,財宝温泉ですけどと,うちは,関平鉱泉があるからいらないと言うんですけども,少しぐらいいいんじゃないですかと,それでも,女性のきれいな声で電話して来られると,それなら1箱でも買ってあげようかなということで,注文したこともあります。ものすごく感じのいい電話だったもんですから,顔は見えていませんけど,やっぱり,そんなもので,関平ももう少しそういう体制もとっていかないと,ただ,親方日の丸みたいな感じでは,売上げなんて上がるはずはないと断言できるというふうに思うんだけれども,もう少し,営業をかけたりしながら販路の拡大をしていかないと,要するに民間であれば,そういう努力をしているから,あれだけの売上げも延びているんだと。皆さん方は,公務員として身分の保証もされているわけですから,もっと,頑張っていただいて,しなきゃいけないというふうに私は思っておるんですが,武田課長,昨日の答弁の中で海外への取引も視野に入れているといったような答弁だったと思いますが,どの程度,海外への進出を目標とされているのか,また,海外に出すためのリスクというのは,何があるのか,そこら辺が分かっていたらお答えください。 ○関平鉱泉・関平鉱泉所特任課長(武田繁博君)  具体的には,海外向けに幾らという目標は立てておりませんけれども,売れるところには,どんどん売っていこうというスタンスでございます。ただ,海外への輸出となりますと現地での事故があった場合の訴訟問題とかそういうことも考えられますので,そこは,生産物に関しましては,保険にも入っております。商取引の慣習なども違いますので,そこ辺りは十分,精査しながら輸出できると判断した場合には,どんどん輸出していきたいというふうに考えております。 ○21番(下深迫孝二君)  やはり,リスクだけを恐れていては,仕事なんか前には進めないわけです。民間の会社なんて,どんどん外国のほうに進出をしているわけですから,例えば,コストの面で運賃が掛かりすぎるとか,いろんな問題があると思いますよ,だから,そういうことももっと捉えて,目標を立てていないと今おっしゃった。まず,目標を立てていただかないと,ただ,闇雲に10億円を売上げると言ったときに,そんな簡単に売上げられるものなのかなということを思うのですが,ここは,市長の出番で,得意分野ですから一つ,お答えいただきたいのですが。 ○市長(前田終止君)  合併前からの関平振興基金を積上げて準備をしての関平の新しい工場設置でございました。本当に時間も金も掛かるし,また,その間,完全オープン,グランド営業も厳しい環境の中での経営でありました。しかし,おかげさまで,この4月以降は,いよいよグランドオープンということになるわけですが,まず,話にありましたとおり,輸出面への期待というのを具体的にどういう対策をしていくか,あるいは,市内の各種の企業団体,宿泊,ホテルそういうところへのさらなる徹底した売込みでありますとか,あるいは,宅配サービスの充実強化による,サービスの徹底による売上げ増を図っていくとか,今までにない営業を具体的にやっていただいてもらうと,そして,今までは関平鉱泉そのもののペットボトル化で事業が進んでおったわけですが,これからは,大出水の水をペットボトル化して,新たな販路拡大を考えていく。あるいは,大出水の水を確保できるなら,近隣の自治体が名水と言っているやつをブランド化していくような手法によって,ある一定の契約に基づいて,ペットボトル化を急いでいくとか,あるいは,いろんな企業組織団体が,その経営の節目を迎えます。大きな大会やられたり,あるいは何周年であられたり,あるいは卒業,結婚,いろんなお祝いごと,そういうことのいわば,プライベートブランドとしてのペットボトル化,そういうものが徹底されていくと,営業の方向でされるならば,かなり,いろんな努力が,人員も必要でございますし,そういう仕組みを初めて本格的にやっていく部分が増えていくんじゃないかなと。なお,新工場の性能は向上しているわけですから,そこらを総合的に,まさに自治体がやっている,水加工処理施設工場でありますから,自治体の水商売として,これは全国の全市町村の中で,唯一の言わば水商売をやっている霧島市ということにあいなるわけで,今後,会計システム等もしっかりさらに修練をしていって,売上増を可能な限り,民間顔負けぐらいにやってくれと,いうようなことを申し上げて指示を出しているところです。確かに,ただ,掛け声だけでは,目指せ,10億円もなかなか,今の3億円をきっちり超えて4億,5億,やがて,それ以上という中での10億ですから,それに向かう具体的な販売計画,営業計画なども人員確保とともに,また,どの範囲で特に商売をやっているかなど,私は専門家ではありませんけれども,専門的見地も入れながら徹底した営業を繰り広げることによって,売上げ増が望めるのではないかというふうに期待をいたしているところです。 ○21番(下深迫孝二君)  市長のほうからも答弁いただきましたけど,ただ,闇雲に売上げろと言ったって,ほらをふくしかないんですよ。だから,きちっと目標を立ててもらって,そして,営業にもきちっと目標を持たせて,民間なんてものすごくそういう点では厳しいですからね。やっぱり,目標がきちっと立ったら目標を達成したら,手当を出すとか,多少はそういうことをしても構わないと思うんですよ,営業というのは,そう簡単にできる仕事ではないわけですから。最後に部長,あなたのところは,これで終わりにしたいと思いますけども,一つ,目標をきちっと持たせて,そして,また,今,申し上げたように営業の人たちにはきちっと目標を持たせると,そして,もっと,営業をする人を雇用すると,闇雲に10億売上げる,50億売上げるといったとしても,まずは,新年度でどこを目標にされていくのか。全部,機械も新しくなったわけですから,今度はあなたたちが,自信を持って仕事をしていく番だと思うのですが,一言。 ○商工観光部長(池田洋一君)  今,議員がおっしゃったように,目標を立てると売上げを伸ばすということでは,当然,我々も,これだけの投資をしておりますので,4月にはグランドオープンという形で絶対的なもので,売上げそのものを伸ばす以外に我々も結果を残すことが大事だというふうに思っております。ですから関平鉱泉所の職員一同,今,言われたような自覚を持って,いろんな意味でみんな知恵を出し合って,売上増につなげていきたいというふうに考えておりますので,また,いい意味で御報告できるような方向で頑張っていきたいと考えております。 ○21番(下深迫孝二君)  ぜひ,そうして頑張ってください。それと,職員の整理をしたのかというのを質問しましたけど,職員を解雇しろということではないんですよ。やはり,オートメーション化だったわけですから,オートメーションでなかったときと同じ人間を使ってだらだら仕事をしても効率が上がるはずはないです。ですから,同じ人間を使うなら営業のほうに回すとか,ほかの部署に回ってもらうとか,市の臨時職員はいっぱい働くところはあるわけですから,そういうことも念頭に入れていただいて,武田課長は,関平鉱泉所のトップなわけですから,親方としていろんな知恵を絞っていただいて売上げを上げていただきたいということを要望しておきます。今日で一般質問も最後ですから,あまりやかましいことを言ってもですね,あと2人残っていますので。職員の皆さんが夕方には笑顔でここを出ていかれるようにしたいと思いますので,中山間地域の遊休農地関係について,ここ五,六年,非常に遊休農地が増えてきています。特に中山間地域が増えてきています。これも先ほど申し上げましたように,農家の高齢化が進んできて,無理して子供たちに帰ってきて米を作れと言っても,食べるだけなら買ったほうが安いというのも要因の一つだろうと思っています。そして,また,イノシシが来て,電柵を張っていてもたまには飛び込んだりして,稲を踏みつけたりしているということなどもあるようなんですが,この対策については農地中山間管理機構ですか,これを使ってということなんですが,市独自のものなんか,急にこういう質問をしたから出されたのかなというふうに思って目を通していたのですが,市でもこういう対策を講じないといけないよねというのがあればお聴きしたいと思いますが。 ○農政畜産課長(田島博文君)  中山間地域の現状につきましては,議員がおっしゃるとおりだと思います。私も中山間地域に居住をしておりまして,僅かではありますが,農業もしております。そういう状況の中で,私も事情があって作れないような状態があったときに,認定農家の方々に農地の貸し借りについて,依頼をしたこともございます。やはり,私の場合は,基盤整備地区とそれ以外,迫田と言われる地区を持ってるわけですけれども,基盤整備地区については,認定農業者の方も引き受けていただいたんですが,便利の悪い迫田というところについては,やはり,耕作はできないと断られております。恐らく,中山間地域の現状については,このような形で農地中間管理事業であったり,中山間地域の直接支払制度であったりということで,市の様々な制度で支援をしている形をとっているんですけれども,実情的には,その土地の条件等でなかなか厳しいところがあると認識をしております。議員のおっしゃる市の独自の即効性のある政策があればいいんですけれども,今,私どもとしましては,先ほど部長も御説明しましたような,市長の答弁の中でもありましたような事業を使いながら着実に進めていく,さらに中山間地域の対策について,やはり放置しておくわけにはいかないと思いますので,それについて,また有効な対策がないかということにつきましては,議員からの御指導もいただきながらということを含めまして,関係団体の皆様方とも協議していければと考えているところです。 ○21番(下深迫孝二君)  せっかく,農業委員会の局長もおいでいただいていますので,農業委員会で毎年,農地の調査というのをされていますよね。それで見ていただいたときに,どうですか,やはり,遊休農地が増えているのか,ほぼ横ばいなのか,私の地域だけがちょっと増えているのかというように感じているのか分かりませんけれど,農業委員会としてはどのような見解をお持ちですか。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  平成27年度に農業委員会等で実施しました,農地の利用状況調査によりますと,遊休農地と判断されるもの約670haというふうに確認をしております。ここ数年ということでお話しがありましたが, 平成23年,4年前の数字になりますけども,約570haということで,ここに四,五年で100haほど増えているということになります。おっしゃるとおり,中山間地域の不耕作というのは増えているというふうに認識しているんですけども,我々が調査の結果をもとに確認をしているわけですけども,この中でもやはり,中山間地の狭隘な土地,それから,日照等が足りないというような条件の不利地のところの不耕作というのが増えてきているというふうに感じているところでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  やっぱり,中山間地域においては,耕地整備がしてあっても田んぼの面積が狭いとかあるいは,土手が高くて,年寄りには危険といったようないろんな条件的に良くないものがあって,なかなか作ってもいただけないということと,山の下にある田んぼ辺りは,特に土手側のほうがじめじめしていて,機械がはまったりするということもあるんだろうというふうに思っておりますけれども,できるだけ,こういう耕作放棄地が増えないように新規就農者の皆さん方,例えば,畜産であってもそうですけれども,そういう方たちに牧草を植えていただくとか,いろんな面で手当をしていただければ,遊休農地のほうも増えていくにしても,スピードが遅いんじゃないかなという気もいたしますので,そこら辺も視野に入れていただいて,やっていただいたらというふうに思っております。それと,中山間地域の直接支払のほうで,団体の方がやっぱり減ってきていますよね。事務ができないとか,会計処理ができないとか,いろいろあるんですけれど,行政としては,そういう方たちには,どのようなお手伝いをしていただいているのか,もし,そういう事例があればちょっとお聞かせください。 ○農政畜産課長(田島博文君)  直接的に事務をすることはないんですけれど,そういう集落協定の方々が来られて書類整備であったり,例えば,その書類をコピーしたりとか,そういう間接的なお手伝いについては各総合支所でできる範囲でお手伝いさせていただいていると認識しています。 ○21番(下深迫孝二君)  やはり,高齢者の方が多くてなかなか帳簿を付けたりとか,いろんな市の提出書類が難しいとか,いろんな話を聞きます。そういうことのお手伝いを頂くことで,また,頑張ってやれるところもあるんじゃないかという気もしますから,そこら辺の指導方もお願いをしておきたいと思います。そして,鳥獣被害用の電柵,耕作放棄地になったところに張ったままにしてあるところもあるんですよ,やっぱり,いくら国からただで頂いたから,もう使わないからそのままでいいというのではなくて,もう少し物を大事にしていただくということもひっくるめて,調査もしていただいて,また,要らない人たちには返還してもらって,作っている人で行き届かない人もいるわけですから,そういうところに使っていただくといったようなこともお願いしたいと思いますがどうでしょう。 ○農政畜産課長(田島博文君)  議員がおっしゃるとおりだと思います。後は,ただ,単純に荒れているからといって撤去ができるかといいますと,やはり,そこを退去してしまうと有害鳥獣の住みかになってしまって,次の田んぼや畑で被害を及ぼすということもございますので,管理者とそこら辺をよく協議をしながら撤去できるのであるのかどうなのかも含めて,今後協議をさせていただければと思っております。 ○21番(下深迫孝二君)  今日は,市長とお話しする機会が少なくて,申し訳ありませんでしたけれども,最初に申し上げましたように,霧島市は借金もきちっと減らして,職員に優秀な人が多いということも申し上げましたけれども,ぜひ,孫子にも借金を残さないように,そこも,引き続き努力をしていただきますようにお願いをして,時間が来ましたので終わりたいと思います。 ○議長(池田 守君)  以上で,下深迫孝二議員の一般質問を終わります。次に,19番,岡村一二三議員から1件通告されております。したがって,発言を許可します。 ○19番(岡村一二三君)  通告しておいた質問事項は鹿児島空港の運用時間延長についてであります。航空六法では,航空法施行規則第93条の2の管理規定で航空機の整備点検のことが。公共用飛行場周辺における航空機騒音による障害の防止等に関する法律では,公共用飛行場の周辺における航空機の騒音により生ずる障害の防止,航空機の離着陸のひん繁な実施により生ずる損失の補償,その他必要な措置について,関係住民の生活の安定及び福祉の向上に寄与することを目的とする。また,行政手続法では,行政運営における公正の確保と透明性をこの法律の規定の趣旨にのっとり,行政運営における公正の確保と透明性の向上を図るため必要な措置を講ずるように努めなければならない。となっており,そこで,鹿児島空港の時間延長と県が示した環境や騒音への対応策を了承して覚書が締結されていることについて,4点ほど問うものであります。一つには,住民説明会が延べ17回開催されたとのこと。主役は地域住民であり説明会における意見集約結果は,運用時間延長に賛同いただけた賛同意見の主な理由,反対意見の主な理由,どの程度の住民賛同が得られたのか,以上,三つについて。二つ目として,鹿児島空港周辺地域環境整備委員会設置規則第3条と第6条の審査会の任務について,委員各位に対して,具体的な役割分担が説明されて,任務に基づく会議が進められたのか。三つ目に,住民説明会は溝辺・隼人の一部のみで行われていると思考しているが,航空機騒音については,過去には横川町の一部地域でも対策が講じられていることから,今回は横川町の一部地域住民への説明の必要はないという根拠について。四つ目に,覚書による環境対策は,空港周辺の環境整備,地域活性化,空港周辺の地区自治公民館・自治会に対して,環境整備費を交付。「騒音対策」対応策はエンジンテスト,ヘリコプター・セスナ機,運用時間外離発着等の騒音について,国,航空会社との協議及び要望活動の推進と言うことであります。昨年6月議会で鹿児島空港の時間延長について,騒音防止対策の事例紹介もし,提案もしたが,騒音対策は今回の運用時間延長以前に航空六法による問題解決策を図ることが,行政手続法は示唆しているのではないのか。以上,四点について壇上からの質問とします。 ○市長(前田終止君)  岡村議員から1問に絞っての御質問でございました。その中の1点目につきましては,私のほうから,そのほかにつきましては企画部長が,答弁をさせていただきます。1問目の鹿児島空港運用時間延長についての1点目にお答えいたします。このたびの鹿児島空港運用時間1時間延長につきましては,空港の利用促進や地域経済の発展が期待されるところでありますが,空港が所在する自治体の長である私といたしましては,騒音問題を抱える空港周辺地域住民の皆様の御理解と御協力が何よりも重要であると認識いたしており,特に空港周辺地域において,検討内容などの丁寧な説明と地元意見の聴取を行っていただくよう県に対して強く要請してまいりました。このような中,昨年の10月から11月にかけまして,鹿児島空港周辺地域の15の地区自治公民館及び自治会を対象に,県の主催による住民説明会が,延べ17回にわたり開催され,副市長をはじめ担当部局の職員も同席したところであります。この間,私自身も説明会の状況について,逐次報告を受けたところでございます。説明会におきましては,ヘリコプターやセスナ機の低空旋回や航空機のエンジンテスト等に対する騒音対策,周辺の教育施設及び道路の整備,地区自治公民館を対象とした環境整備,国及び県,そして地域との情報共有の場の創設などについての要望などが出されたところであります。私といたしましては,これまでも機会あるごとに騒音対策への要望を重ねてきたところでありますが,今回の御要望の重要性を鑑み,いち早く昨年11月15日に鹿児島空港の騒音対策に関する中央要望として,大阪航空局長と国土交通省航空局ネットワーク部環境・地域振興課長に対して,ヘリコプターやセスナ機の安全飛行及び騒音対策とともに,エンジンテストに対しては,防音壁やブラストフェンスの整備を強く求める要望書を直接お渡しするとともに離島便を多く有する鹿児島空港の実状を強く訴えたところであります。さらに,短期的対策,中長期的対策など様々な対策方法等について,県との協議を積み重ねてまいりました。その結果,県においては,住民説明会での御要望や鹿児島空港周辺地域の地区自治公民館長等で構成する鹿児島空港周辺地域環境整備委員会での御意見等を踏まえ,1点目として,本市が設置しております鹿児島空港周辺地域環境整備基金における現在の事業計画を継続するとともに,空港周辺地域環境整備事業に対して新たな支援を行うこと。2点目として,住民の皆様から出された騒音対策や環境整備などの要望に対しまして,県と市において,互いに連携して対応すること。3点目として,鹿児島空港周辺地域環境整備委員会において,国や県との情報共有に努めることとされました。これらのことを受けまして,本市といたしましては空港政策を担う県において,空港周辺地域の発展と環境対策の両面において,責任を持って対処いただくことを確認した上で,運用時間の1時間延長を了解したところであります。私といたしましては,空港が所在する自治体の長として,空港利用促進とともに地域住民の皆様の御意見に十分に配慮しながら,引き続き県と連携し,空港の設置・管理者である国に対して,騒音対策及び環境の整備を強く求めてまいりたいと存じます。 ○企画部長(塩川 剛君)  1問目の鹿児島空港運用時間延長についての2点目にお答えいたします。鹿児島空港周辺地域環境整備委員会の所掌事務つきましては,鹿児島空港周辺地域環境整備基金条例に掲げる目的を達成するため,その具体的役割として,鹿児島空港周辺地域環境整備委員会設置規則第3条において,環境整備の基本的基準に関する事項,鹿児島空港周辺地域環境整備事業計画に関する事項,その他必要な事項を協議する事項として定めているところです。今回の鹿児島空港運用時間1時間延長に関しましては,空港周辺の環境変化につながる重要な課題であり,地域によって様々な御要望がありましたことから,空港周辺地域の地区自治公民館長等で組織する当委員会の重要性を鑑み,同規則を改正し,空港周辺地域の環境整備等について協議する場として改めて位置付けたところです。これにつきましては,住民説明会においても当委員会での協議を重ねることを説明し,御理解をいただいたところであります。なお,協議にあたりましては,各地区の代表者等の意見を広く聴く必要があるとして,委員定数を14名から18名とする改正を行い,同基金対象区域の全ての地区自治公民館長を委員として委嘱いたしました。さらに,同規則第4条において2項を追加し「委員長が必要があると認めるときは,専門家又は関係者の出席を求め,その説明又は意見を聴くことができる」とし,関係機関との情報共有を図ることとしたところであります。これらの一部規則改正につきましては,昨年11月18日付で施行いたしております。次に,当規則第6条の審査会の具体的役割は,国が騒音事業対策区域として指定する第1種区域内にあって,霧島市溝辺町区域において国による住宅騒音防止工事を施工した住宅を対象として,霧島市航空機騒音対策住宅騒音防止工事施工住宅補修費等補助金交付要綱の第4条のうち,その他市長が特に必要と認める事業に関わるものに限って審査するものです。なお,この審査会については,当設置規則第5条において,必要に応じて審査会を置くことができるといたしております。次に,3点目についてお答えいたします。現在,本市において実施いたしております,鹿児島空港周辺地域環境整備基金条例に基づく航空機騒音対策等の環境整備事業は,旧溝辺町と旧隼人町において設置された同基金条例を財源とした補助事業対象区域を対象といたしております。国におかれましては,平成25年4月1日から国が騒音対策区域として設定する第1種区域の範囲,いわゆるコンターの見直しにより,その騒音対策区域が縮小されたところであります。これは,近年の航空機の低騒音化などにより,騒音対策区域と騒音の実態との間に隔たりが生じているとして,一定の騒音測定を基に見直しがなされたところであります。一方で,鹿児島空港周辺地域環境整備基金の対象区域につきましては,地域の実状や住民の皆様の生活に配慮し,県に対して,この基金対象区域を縮小することなく,現在の事業計画を継続することを確認し,溝辺地区と隼人地区の空港周辺地域の区域を対象として住民説明会が開催されたものであります。次に,4点目についてお答えいたします。平成28年の第2回定例会一般質問において,議員からエンジンテストに関する御質問の中で御指摘をいただいておりますとおり,運用時間の延長に関わらず発生している騒音問題であり,今回の運用時間1時間延長に関する住民説明会において,特に溝辺地区の説明会で,このエンジンテストへの騒音対策についての強い要望がなされたところであります。これを受けまして,早速,市長が昨年11月15日に鹿児島空港の騒音対策に関する中央要望として,大阪航空局長と国土交通省航空局ネットワーク部環境・地域振興課長に対しまして,ヘリコプターやセスナ機の安全飛行及び騒音対策とともに,エンジンテストについては防音壁やブラストフェンスの整備を強く求める要望書を直接お渡しし,実状を訴えたところであります。また,平成30年度の国の予算編成に対しまして,県と市において,国土交通省鹿児島空港事務所を通じまして,騒音の発生源対策として防音壁やブラストフェンスの整備を要望したところでもあります。このほか,県におかれましては,航空機の性能を高めるための機材の導入への支援や運用面の工夫などについて航空事業者との協議を実施されており,国土交通省鹿児島空港事務所におかれましては,本年1月24日に,小型航空機の運航者及びパイロットを招集し,安全運航や騒音軽減に関する注意喚起がなされております。また,本市におきましても,2月15日に開かれました鹿児島空港の航空関係者等で構成する鹿児島空港連絡会において,運用時間の1時間延長に関しまして,これまでの経緯等を説明し,地域住民の皆様の声に十分配慮した運航に努めていただくようお願いしたところであります。防音壁につきましては,国内では東京国際空港や関西国際空港,大阪国際空港などの大規模空港に設置されているのが現状であり,一朝一夕に解決できる問題ではございせんが,離島便を多く有し,コミュータ機の整備拠点空港である鹿児島空港においては,エンジンテストの回数も多いことから,引き続き,空港の設置・管理者である国に対しまして,県と共に粘り強く要望を重ねてまいりたいと存じます。 ○19番(岡村一二三君)  この1問目の答弁を頂きましたが,2問目の質問をする前に皆さん御存知かと思いますが,今朝の新聞に「嘉手納基地爆音,301億円賠償」というのが報道されています。さらに,社説で「知事と川内原発,あいまい姿勢は無責任」というのも掲載されていたようです。したがって,明快な答弁をさらに求めるものでございます。まず,1点目の住民説明会をされたわけですので,そのときの運用時間延長に賛同いただけた方の意見はどんなものであったか,反対意見の主な理由はどんなものだったか,ある程度住民の理解が得られたのか。事務当局も出席しているかと思いますので,分かっている範囲で御説明を求めます。 ○企画部長(塩川 剛君)  説明会での主な意見として,環境対策や道路に関する意見,情報共有の場を設けてほしいといったような御意見等もございました。主な賛成意見としては,そういった環境対策を行っていくということでの御理解はいただけた部分もあろうかと思いますけれども,一部反対意見の方に関しましては,今ある騒音をどうにかしてほしいといったような御意見が主なものであったと理解しております。 ○19番(岡村一二三君)  それぞれ答弁を頂きましたが,鹿児島空港の1時間延長について,霧島市は互いに連携し鹿児島空港周辺地域の騒音対策及び環境整備に努めるものとするということなんですよね。そして,今まであった整備基金をさらに積み増しをして,覚書がされているわけなんですが,時間延長を含む環境整備問題等については,市民が主役としている霧島市として覚書が締結された後で,国民である市民から鹿児島県議会へ72名の署名を添えた陳情書の提出並びに市長あて連名による公開質問状が提出されているように聞き及びますが,市民は,行政は延長時間ありきで自分たちで決めてから市民に理解してくださいという手法で話をしてくるという意見が聞こえてくるわけなんですが,その点について,どのようにお考えですか。 ○企画部長(塩川 剛君)  空港の時間延長の要件の一つといたしまして,地域住民の方々の理解が必要だということは,まず,この時間延長の話を聞いた際にそういったようなことが要件であるということを県のほうからお聞きしまして確認したところでございます。したがいまして,私どもとしましては,空港が所在する霧島市としては,延長ありきではなくて,まずは,住民の方々の側に立ったそういったような議論というのが必要ということを認識して,そういうスタンスでこれまでずっと作業を進めてきたところでございます。 ○19番(岡村一二三君)  過去に,平成3年9月26日の毎日新聞の報道で鹿児島空港の運用時間延長,騒音増すと反発,1,000人署名,周辺住民8人,町に陳情,同年10月1日の南日本新聞では,「1分たりとも認めない」周辺住民は知事への陳情,また,同日付で毎日新聞は,「反対期成同盟は知事に陳情書と署名」同年10月4日付け南日本新聞では,「運輸省を県等に騒音調査要請,慎重対応で解決」同年10月5日付けでは,県と溝辺町が直接対話など報道されております。当時,溝辺町議会も陳情書を採択しており,当時,県議会議員であった前田終止県議宛てへ,関係資料を同封のうえ,文書で鹿児島空港時間延長絶対反対期成同盟会からの住民の意向を十分理解してほしいというお願いがなされたかと思います。そこで,市長はよく「市長とランチで語いもんそ会」で,あちこちの住民と会話をされていると認識しておりますが,今回の時間延長ではどうであったのか,お示しください。 ○市長(前田終止君)  平成3年頃の騒音対策,私も昭和62年に県議に当選をしておりまして,目の前の空港の問題として地域の皆さん方の声を聞きながら国・県との連携と,当時のことを今お話聞きながら,ああそうだったなとつくづく振り返っているところでもございます。今議員からそれこそ,合併自治体の責任がある長の立場に立って,今回のこのような問題に当たって,やはり,おっしゃるとおりの姿勢,つまり,私はかねがね,市民が主役なんだと,そして,行政とか政治というのは市民のためにあるんだと,常に自分に言い聞かせて大きな基本姿勢の一つとして大事にさせてもらっているところでございます。今回のこの処理に当たっては,二人の副市長のうち,平野副市長を中心に前面に出て県が主体となって,この点の説明をやられるということで,しっかり,しめを取ってくれと逐次,報告をしながら連携しようと,そして,私自身としては反対の声も賛成の声も真摯な気持ちで聞きながらきちんと国や県に申すべきことを常に自分の立ち位置を確保しながらものを言っていくぞというような気持ちでことにあたりました。ランチで語いもんそ会というのを御承知のとおり,ほかのと合わせますと何百回かやっております。それで,例えば,今回の件についてそれらの申込があったかというと,一度もそういう件ではこの仕組みを使っての相談,あるいは,語り合いというのはありませんでした。思い出せば,福山の宝瀬地区に相談を頂いて最終的に御理解を賜りました。最終処分場の件などにつきましては,何回となく反対の意見の方々ともお会いをし,市長室でもありますし,いろんな手続の中で出てきてくれというときは行き,また,来てももらったりして最終的に約4年掛かりましたけども,反対の方々の御理解を賜ってそれこそ了解の署名と捺印をいただいて着工をさせていただき実働しているのが現状であります。ただ,今回についてはそのような申し込みは1回もなく,私のほうとしてはランチで語いもんそ会は行っておりませんでした。ただ,概要としてはそういう背景の中で真摯な気持ちで向き合ってきたことは御理解を賜りたいと存じます。 ○19番(岡村一二三君)  2点目の環境整備委員会の件で御答弁をいただきましたが,これについて再度お尋ねします。私の認識では,鹿児島空港周辺地域環境整備委員会は,合併時の平成17年11月7日付け,条例第87号で示されているんですが,鹿児島空港周辺地域環境整備基金条例第1条の鹿児島空港周辺地域の環境整備を図り,もって空港等周辺地域の調和のとれた発展を推進するため,鹿児島空港周辺地域環境整備基金を設置するという第1条の目的を達成するための委員会が設置がなされたものではなかったのかどうかお示しください。 ○企画部長(塩川 剛君)  委員会の役割ということにつきましては,議員がおっしゃるとおりかというふうに思っております。この委員会は,平成4年の時間延長に際しまして,基本的に基金による環境整備について協議するというふうなことで位置付けられたものであります。さらに地域住民の方々からなる空港周辺の住民の方々の側に立ったそういった重要な委員会であるというふうに認識いたしております。そういうことで,今回の時間延長に関しまして,空港所在都市の本市といたしましては,騒音の影響を受ける空港周辺地域住民の方々の側に立って周辺地域の環境対策事業に関する協議,それから,広く地域住民の方々との情報共有を図っていくことが重要であるということから,空港周辺地域環境整備委員会の規則を改正して,空港周辺地域の環境整備等について地元住民の意見を広く聞こうと反映しようということで改めてそういうふうな形で位置付けたということでございます。改正内容につきましては,先ほど申しましたとおり委員数を増やし,それから情報共有ができる場,特に国・県を想定しておりますけれども,そういったところと情報共有を図るということを念頭に置いた改正を行って,今回の位置付けにしたということでございます。 ○19番(岡村一二三君)  企画部長は,委員を増やして情報共有を図るという御説明でした。じゃあ,委員会の委員に選ばれた,自治公民館長さん方は,自分の地域の自治公民館でそれぞれの参加の住民とどのような意見交換がなされたのか,御存知であればお示しください。 ○企画部長(塩川 剛君)  私の知る範囲では,地域の公民館の役員会等でいろいろ話をされたというような話も伺っているところでございます。 ○19番(岡村一二三君)  私の質問は,役員の話じゃないです。会員がたくさんいらっしゃるわけですから,そういった中でそれぞれの意見を集約して,委員会に臨まれたのだろうかというのを非常に疑問に疑念に思っているんですよね。開かれた行政,先ほど壇上からも申し上げましたが透明性がなければいけない,後で,住民からいろんな苦情を聞くことになるんです。私もこういう質問をすることになるんです。その辺が,住民の方は部長,委員会の会議録を見ますと運用時間の延長について,委員会で了承したことに決定すると,そして,無事に一定の方向を打ち出せたことに委員長として感謝申し上げるとおっしゃっているわけですので,この会議録がそのとおりであればですね。だから,運用時間,延長ありきではないのと言われるわけなんですよ。進め方としてどうであったのかと,行政手続の話も壇上から申し上げましたよね。だから,そのことを指摘しているわけなんです。このことについて,何かありますか。 ○企画部長(塩川 剛君)  委員会につきましては,まず,住民説明会を行う中で各説明会会場において,いろんな意見が出まして,それぞれ異なった要望等が出されていると,それを今後集約するために委員会の中で協議をさせていただきたいということで,最終的にそのそれぞれの説明会場で説明し,御了解いただいて,そういったこと等でそれらの地域住民の方々の御意見を集約する場として,委員会を設置したところでございます。私が最後にそういったようなことを申しましたのは,その結果についてということではなくて,話がどうなるか分からなかったわけですけども,一定の方向というのは賛成であるか,反対であるか,どちらの形でもありますけれども,そういう方向で意見が集約できたということについて,そういうような発言をしたというふうに記憶いたしているところでございます。 ○19番(岡村一二三君)  私,会議録をいただいた中からは時間延長について,反対とか賛成とかという会議録の文章というのは見当たらないんですね,要点筆記であったのかどうか分かりませんけれど。だからこういった質問をしているんですよ。したがって,私に聞こえてくる地域住民の声としては,この委員会に時間延長について,白紙委任はしておりませんよ,我々はという声も聞こえてくるわけなんですよね。こういった声が聞こえるということは,住民の代弁者として非常に残念だと,市政の在り方が残念だと,思う観点から,今回,急遽質問をさせていただいております。そこで,委員会の話をしておりますが,合併してから平成17年11月7日,基金の取扱いについて,1回質問をした経緯があるんですが,霧島市になってから当該委員会は何回開催されたのか,年次ごとにお示しください。 ○企画部長(塩川 剛君)  合併後の開催は,平成27年度に1回,平成28年度になりまして3回でございます。 ○19番(岡村一二三君)  おもしろいじゃないですか,たった3回ですよ。基金条例に基づく委員会だったんですか,私はちょっとこの基金条例の趣旨から言うと運用時間延長に基づく委員会というふうに形づけられていると思っています。そのことについて,反論があればお示しください。 ○企画部長(塩川 剛君)
     合併後,鹿児島空港を取り巻く状況に大きな変化が見当たらなかったということ,そういうことから鹿児島空港周辺地域環境整備事業計画これを大きく見直す必要がなかったことから平成26年度まで委員会は開催しなかったところでございます。また,平成26年度中におきましても,委員会で議員のほうから御指摘もございました。そのようなことから合併後10年余りが経過する中で空港周辺地域の地区自治公民館長等に空調機器の更新助成制度など情報提供あるいは情報共有が必要ではないかということを改めまして判断しまして,平成27年度に入りまして早速,委員会を開催したというのが経緯でございます。 ○19番(岡村一二三君)  そうですよね,前回,既存の基金を前の企画部長がいらっしゃるときにそれぞれ騒音地域に配分されて支出がなされた件でお尋ねした記憶があるんですが,今回の委員会は,委員会の中身をちょっといじって委員を増やして時間延長ありきの委員会だったとそういうふうに私としては,見ているわけなんです。今回の委員会の会議録を見させてもらいましたよ。先ほど申し上げましたが,この委員会は3回ほど開催されています。会議録を参照しますと委員会の中で,地区自治公民館の総会は通常3月に開催され,運用時間が延長される時期と重なっているため地区住民にどのようなタイミングで説明すればよいのか,運用時間を延長する時期を5月とかに変えることはできないかなどの意見がある中で委員長である企画部長は,12月15日の委員会ですよ,運用時間延長に関しては,地元の同意を要件として本日の協議を踏まえて,県と市で同意に係る手続を進めていくことでよいかと発言し,時間延長ありきの締めくくりというふうに客観的には見えますよと言ったわけです。そして,会議録を見ても委員による住民の声など紹介もされていません。意見も少ないし。ところが,委員会が終わった後ある自治公民館のまちづくり委員会というのですかね,館の会議でしょうかね,クーラー設置を議題として館長さんが,見積額90万円で60%を市で,残りの40%は空港周辺環境整基金を充当すると,公民館に説明があったという話が聞こえているわけなんですが,事実であればいろんなお話が聞こえていました。事務方には,その都度こんな話になってくる,おかしいよという話はしていましたが,事実であれば住民説明会以前に館長会でお金の協議をしていたと考えられなくもないわけなんですよ。そうではないのですかね。私どもには,この会議録でクーラーの話がどこであったのか不明なんですが,この会議録を見る限り。ただ,この委員会は非公開,一部公開という取扱いをされていらっしゃいますので,全く分かりません。この委員会の役割が不明であると同時にこの会議録は要点筆記の会議録と考えることもできるわけなんです。したがって,行政手続法の上からでも大きな禍根を残すことになると思うわけなんですが,このことについて先ほども言いましたが,市民が主役という言葉とどのような形でリンクできるのか示してください。 ○企画部長(塩川 剛君)  今回の流れにつきましては,住民説明会を通しその後,説明会の中で了解を得た上で委員会のほうで協議を図っているということでございます。そういったこと等で一連の手続に沿って,私どもとしては,住民の側に立ったスタンスで作業を進めてきたというふうに理解いたしているところでございます。地域住民の方々の御意見につきましては,エンジンテストあるいはヘリコプター,セスナ機への騒音対策,それから夜間飛行への懸念といった住民の意見の反映をどう担保するかということが一番のネックかなというふうに考えているところでございまして,この辺りも情報共有というようなこと等でクリアしていこうということで取り組んできているところでございます。そういったこと等から住民の側の目線ということで対応してきたつもりでおります。 ○議長(池田 守君)  ここでしばらく休憩します。             「休 憩  午後 2時57分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 3時15分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。 ○19番(岡村一二三君)  先ほど,ある地域でクーラー設置の話をさせていただきました。見積額90万円,そのうちの60%を市で残り40%を空港周辺環境整備基金を充当するという話,企画部長はこの件について御存じですか,会議録を見ても出てこないわけなんですが。 ○企画部長(塩川 剛君)  クーラー設置の話につきましては,公民館にクーラーを設置したいという話がございまして,地域活性化補助金を活用した,そういうような話がございました。安くするにはということで,いわゆる全体を1か所1か所ではなくて全体で発注したほうが,安くつくんじゃないかといったようなこと等で溝辺地域でございますけれども,基金区域だけでなくて全ての公民館と一緒になって購入したほうが安くつくんじゃないかといったような話をこれは時間延長がある前からそういったような話があったというのはお答えしているところでございます。 ○19番(岡村一二三君)  そうですね。時間延長の前から私どもも聞いております。自治公民館長会議で,業者さんに見積り依頼をされたという話を聞いております。そのことは,別として地域で話をしていただければ結構なわけですので,そのこととは別に3点目の,横川地区で説明会をなぜ開かなかったのか,その理由はということを質問したわけなんですが,これについて,環境整備事業は旧溝辺町,旧隼人町に設置された同基金条例を財源としたという答弁であります。そして,県に対してこの基金対象区域を縮小することと,現在の事業計画を継続することを確認し,溝辺と隼人地区の空港周辺地域の区域を対象として,住民説明会が開催されたものであるということなんですよね。ところが,鹿児島県は,平成5年4月12日,県が作成した分ですよ。港管第35号で鹿児島空港周辺環境整備補助金交付要綱で知事は,鹿児島空港周辺地域の環境整備を図り,もって,空港周辺地域の調和のとれた発展を推進するため,予算の定めるところにより溝辺町,隼人町及び横川町(以下「地元町」という。)に対し予算の範囲内において鹿児島空港周辺環境整備補助金を交付するものとするとうたい上げていらっしゃるわけなんですね。したがって,横川町においては溝辺町と隣接する3集落に横川町が3集落の地域コミュニティ広場として造成したところでコミュニティ活動をされていたところに,テレビアンテナの共同受信施設,自治会公民館に,テレビ,カラオケセット,ビデオ機器,コミニュテイ広場への夜間照明用水銀灯並びに休憩室兼会議室の設置など県により実行されているわけなんです。横川の地域の住民は,お金の話はされていらっしゃいません。こっちは,お金の話なんですが,我々は,延長はしてほしくないとおっしゃっているわけなんですよ。なお,溝辺町では,以前に騒音地域として集団移転をされた集落も複数あったと思うわけなんですが,第1種区域,基金区域の線引きの説明を求めたいわけなんですが,この取扱いについて,横川町は,なぜ捨てられたのか。この集落はですね,3集落,当時,県が助成してくれて騒音対策に対して快適な生活ができるようにということで,助成してくれているわけなんですが,延長はしてほしくないとおっしゃるわけですので,やっぱり,横川町も霧島市民じゃないですか。なぜ,しなかったのかということなんですよ。その件について,もう一回。 ○企画部長(塩川 剛君)  エリアの設定の経緯でございますけど,航空機騒音に対する環境整備につきましては,国が行います騒音対策区域につきましては,当時の測定値でございますけど,騒音測定ではW値75以上といったようなことがされております。平成4年の際に鹿児島空港の時間延長に関する基金対象の区域の対策は,その周りを取り囲むおおむね,W値70というのを基準とされています。当時の横川町の騒音測定の調査結果では,すべての地域が,W値70を下回っているという状況でございました。一方で正確な資料がございませんけれども,マスコミ等の報道等で確認したところなんですが,平成4年の運用時間延長について,平成5年において県の鹿児島空港周辺地域環境整備補助金事業によりまして,横川町の岩穴地区,前川公民館を対象に単年度補助事業として集会施設,それから防音等の対策,あるいは,テレビの受信料助成というのが行われているようでございます。このような中,合併のときの合併調整の際におきまして,空港に関する調整を要する項目が掲げられております。この中で旧横川町からは,事業なしとの報告がなされておりまして,鹿児島空港周辺地域環境整備基金条例や関係する規則,補助事業等については,旧溝辺町,旧隼人町との間での協議がなされたというような経緯がございます。その協議の結果を構成市町に報告をした上で霧島市に引き継がれているというのが,一連の流れでございます。騒音の測定数値につきましては,航空機の性能の向上によりまして,軽減が図られております。県の測定結果でも年々減少傾向にあるようでございます。そういうことで,平成25年に国の騒音対策区域が縮小されておりますけれども,今回の鹿児島空港周辺地域環境整備基金の条例に基づく,そういう事業範囲につきましては,国のエリアは減少しているけれども,基金エリアは維持するということ等で,その旨を説明会を主宰する県のほうと協議した上で,そういう説明範囲を決定したということでございます。 ○19番(岡村一二三君)  先ほど申し上げました横川の3地区は,高齢化率,71%,50%,44%と高齢者も多いわけなんです。したがって,就寝時間も早いということなんですよね。そこで,今部長が騒音について,W値70が基準だというお話もされました。ここでお尋ねしますが,航空機騒音調査の「べき乗係数」というのがあるんですが,どのような係数のことか,御存じであればお示しいただきたい。ゆっくり申し上げます。航空機騒音調査の「べき乗係数」,どのような係数のことか御存じであれば,お示しくださいということです。 ○企画部長(塩川 剛君)  私のほうは存じ上げておりません。 ○19番(岡村一二三君)  専門の職員の皆さんの評価も高く,発言もあったようなんですが,専門の部長が御存じでなければ,私の知り得る範囲で話をさせてもらいますが,よろしいですか私のほうからで。空機騒音は,ほかの音源とは違い音響が著しく大きく,音源が空中にあって移動するため広範囲にその影響を及ぼします。今まで一般的には航空機の騒音の測定については,任意の地点における騒音レベルが分かれば,結果として,周辺地域全体の騒音レベルが推定できる,「べき乗係数」を用いて「べき乗補間法」が使われていたと聞くわけです。分かりやすく言えば,一定の地点から発することは,離れれば離れるほど音は小さくなるが,音源が空中を移動する場合,その原理は成り立たないという意味で「べき乗補間法」の計算が用いられたらしいが,近年は実測値を基に予測を可能にする,新手法の騒音レベルの測定の開発も進んでいるらしいということであり,「べき乗補間法」よりももっと正確な測定ができるはずではないかということなんですよね。だから,私は,溝辺町,隼人町だけではなく,もっと騒音が広範囲に渡ることで,しっかりとした測定をした上で,当該,地域の住民説明会を行うべきではなかったのかということなんです。 ○企画部長(塩川 剛君)  説明会のエリアの設定につきましては,先ほど述べましたとおりの経緯を踏まえた上で検討・協議した上で説明会の対象区域を設定したということでございまして,基本的には基金区域エリアを含む,公民館を対象とした説明会を行ったというところでございます。 ○19番(岡村一二三君)  先ほどから言うように,行政はいつも決まってから我々に理解をしてくださいという話もありますよと,全く同じですよ。ちょっとそれは,後日,県と協議をしてください。もう時間がありませんので,今回の質問事項はちょっと失敗しました。市長の政治姿勢を問うべきだったのかなと後悔しているところなんですが,公共用飛行場の周辺における,この4点目なんですが,障害の防止策に関する法律,第1条,目的,この法律は,公共用飛行場の周辺における航空機の騒音により生じる損失の補てん,その他必要な措置について定めることにより関係住民の生活の安定及び福祉の向上に寄与することを目的とするとなっております。鹿児島空港の運用時間1時間延長についての報告の中の3,対応策,騒音対策について,3点ほど要望されていらっしゃいますが,先ほど申し上げました,今朝の新聞でも沖縄の関係も載っています。昨日の同僚議員の一般質問でも新川北線,しらさぎ橋についての整備の仕方の話もあったようです。聞いておりますと思い出したわけなんですが,昔の人が話をしていた,鳥が先か卵が先かという話を思い出すことでした。市民が主役の霧島市として,対応策の実現する見込み年度をお示しください。先ほどの答弁では,なかなか厳しいという答弁をされていらっしゃいますので,エンジンテストの関係とか,見込みを年度を持ってお示しいただきたいと思います。そうしますと騒音地域の皆さんも安堵して,この11月の市長選挙の開票作業も安心して見ることができますので,市長の答弁を受けて本日の質問を終わりたいと思いますが,どうですか。 ○市長(前田終止君)  今の件につきましては,すでに私としては,県のほうにも国のほうにも,この件に関わる対応すべき方々に強い申し入れをしてございます。そして,この議会が一応のめどを迎えれば,いい時期を見計らって,また,今回の議論を踏まえて国のほうにも,そして,県のほうにもしっかりした対応を強く求めてまいりたいと思っています。なお,今までの段階では,国のそれなる立場のそれぞれの方は,鹿児島県としっかりと連携をとりながら今後の対応については,答えを出していきたいというような答弁でございました。私どもといたしましては,覚書を締結し,今後は,市を代表とした市長の立場で責任ある交渉を力強く,答えを出す形で頑張ってまいりたいというふうに存じております。 ○議長(池田 守君)  以上で,岡村一二三議員の一般質問を終わります。次に,9番,有村隆志議員から3件通告されております。したがって,発言を許可します。 ○9番(有村隆志君)  ただいま,議長の許可を得ましたので通告に従い,順次質問をさせていただきます。まず初めに食品ロスについてですが,最近各地で,30・10運動の推進に取り組む自治体が増えています。この運動の特徴は,食事会や宴会等でせっかくの料理を残すのはもったいないとの考え方から,宴会が始まって30分と終了前10分にしっかり食べようとの運動です。環境省は,日本では食品ロスが年間632万tと試算し,世界全体の食糧援助量の約2倍に匹敵する量が捨てられていることから,食品ロス削減運動として30・10運動を全国に拡大し導入を促しています。この食品ロス問題への取組は,結果的にゴミの減量が期待できます。適正な管理を市民と一体になった運動は,本市でも喫緊の課題であります。30・10運動を推進できないかお伺いします。次に子育て支援について質問させていただきます。国では1億総活躍社会に向けて,子育て支援の充実に取り組んでいます。また本市の当初予算でも,子育て支援の多くの予算が提出されているところです。ある評論家は,潜在的待機児童を完全に解消し,労働生産性を伸ばすことで,「子育て支援が日本を救う」と言うほどです。さて,2月初めに放課後児童クラブの動向についてお聞きする機会がありました。その冒頭に,目的内容として,共働き家庭など留守家庭の小学校に修学している児童に対して,学校の余裕教室や児童館,公民館などで放課後等に適切な遊び及び生活の場を与えて,その健全な育成を図る。そして対象年齢をおおむね10歳未満から小学校に就学している児童としたと説明を受けました。実施自治体の大きな責務と重要性を認識しました。国は平成29年度の子育て支援の充実に向けた予算を増額しており,今国会での審議が待たれますが,市の今後の取組をお伺いします。一つ,放課後児童クラブの待機児童対策についてお伺いします。二つ,放課後児童クラブを各学校内の施設を利用し,設置できないか。三つ,校庭の放課後や土日の利用についてお伺いします。次に,農業事業継承事業についてですが,現在,国の施策では農業経営の継承事業の補助年齢条件は45歳までをめどにした支援事業がほとんどであります。後継者がいないまま規模縮小やリタイヤしていく農業者は,毎年増えています。その中には規模・内容とともに優れた経営が少なくないと思います。それらの経営が散逸してしまうことは,地域経済にとって大きな損失です。そこで,引き継ぐ人が,子ども,孫,他人でも意欲のある人で地域に暮らし,地域の担い手として見込めるのであれば,年齢が45歳を超えてもその方を支援することは,伝承者から安定経営のための農業技術及び経営ノウハウの伝承を受けるので,安定成長が期待できる。中小規模でも,今現在事業は安定して利益を上げておられれば,初期の継承事業費の資本は,少なくて済み,経営計画も長期で取組めるメリットがあります。この対策で人口減少の歯止めと地域産業や地域コミニティの担い手が期待できます。地域連携参加が見込まれれば,年齢の45歳以上でも事業継承と支援対策としての取組はできないかお伺いします。以上で壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  有村議員から3問につきましての御質問でございました。1問目につきましては,私のほうから2問目の2点目及び3点目につきましては教育委員会から,そのほかにつきましては関係部長が,それぞれ答弁をさせていただきます。1問目の食品ロス対策の30・10運動についてお答えいたします。日本国内における年間の食品廃棄量は平成25年度における推計では,食料消費量全体の3割にあたる約2,800万tと言われており,このうち売れ残りや消費期限を過ぎた食品の食べ残しなど,本来食べられたはずの食品を廃棄する,いわゆる食品ロスは,本市の年間総ごみ排出量の約140年分に相当する約632万tとされております。国においては,このように大量に廃棄されている大切な食料を無駄なく消費し,食品ロスを減少させるため,食品ロス削減関係省庁等連絡会議を設置するなど,本格的な対策を開始したところでございます。本市におきましても,これまで,食品ロス対策のひとつである30・10運動に取り組んできたところでございますが,平成27年度に本市が実施したごみの組成分類調査におきましては,家庭や事業所から排出される可燃ごみの約4分の1が生ごみであるとの結果を得ていることから,ごみの減量化を図る上でも,抜本的な食品ロス対策を講じることが必要であるものと認識いたしております。現在,本市におきましては,ごみの減量化や資源化等に対する市民や各団体の意見等を伺い,多様な視点での検討を進めるために,霧島市ごみ減量化・資源化問題検討委員会を設置し,ごみの減量化・資源化等を積極的に推進することにより焼却施設や環境への負荷の低減などを図ることを目的とした霧島市ごみ減量化・資源化基本方針の策定を進めているところでございます。私といたしましても,30・10運動をはじめとして,フードバンクやエコクッキングなどの食品ロス対策の取組は極めて重要なものであると考えておりますので,今後におきましても,市民,事業者及び市が一体となった運動を展開してまいりたいと存じます。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  2問目の子育て支援についての1点目にお答えします。今年度,本市が県に報告した5月1日を基準日とする放課後児童クラブの待機児童数は,59人であり,この人数は,各児童クラブの利用者数が定員に達したことにより,受け入れができなかった児童の数でございます。現在,ほとんどの小学校区において,おおむね希望する児童クラブを利用することができている状況ではございますが,天降川小学校,富隈小学校,宮内小学校,陵南小学校の校区におきましては,児童数が増加傾向にあることから,今後も施設整備の必要があるものと考えております。このような状況を踏まえ,本市といたしましては,霧島市子ども・子育て支援事業計画の放課後児童クラブの整備計画において,各小学校の約2割の児童が児童クラブを利用できるよう目標を定め,今年度は陵南小学校校区内の児童クラブを整備しているところであり,今後におきましても,順次,施設の整備を進めることといたしております。 ○教育長(髙田肥文君)  次に,2点目にお答えします。まず,本市の児童クラブの学校施設等の活用実態について申し上げます。児童生徒数の減少により,将来とも恒久的に余裕となると見込まれる普通教室いわゆる余裕教室を利用しているクラブが2.1%,学校敷地内又は,敷地隣接地等に専用施設を建てているクラブが17%,こどもセンターなどの公的施設等を利用しているクラブが12.8%と伺っております。これに対して,全国の状況は,余裕教室を利用しているクラブが29.3%,敷地内等利用が24.4%,公的施設等利用が13.9%となっております。本市の教室利用率が低い要因といたしましては,児童クラブの増設希望の多い小学校を中心に,特別支援学級の増加などが見られ,児童クラブとして活用できる余裕教室がないためでございます。一方で,これまで児童クラブ専用施設の建設に当たり,学校敷地内の一部や隣接する教職員住宅用地を有効活用することなどにより,児童の放課後対策に積極的に協力してきたところでもございます。次に,3点目にお答えします。校庭を含む学校施設につきましては,学校管理者である学校長に施設利用についての権限を委任しております。現在のところ,体育館や校庭を成人のスポーツ愛好会やスポーツ少年団などに開放しているほか,財産の管理規則に基づき,その利用目的が児童の健全育成に資する場合などには,各種任意団体などの使用も許可しております。このようなことから,児童クラブやサークル活動をなさる皆様も,放課後や土曜日,日曜日にイベント等で校庭を利用することは可能でございます。 ○農林水産部長(満留 寛君)  3問目の農業経営継承についてお答えします。農村において,農業従事者の高齢化や減少による担い手不足等が深刻化する中,将来に向けて世代間のバランスのとれた農業就業構造を実現していくためには,農業経験の有無にとらわれない形での青年層の新規就農や次世代に対し農地等の資源を着実に継承するための経営継承等を促進していくことが重要と考えております。このため,県や関係機関と連携して,一つ,就農前の研修期間の生活安定や就農直後の経営確立を図るための青年就農給付金事業,二つ,農業法人への雇用就農の促進等を図るための農の雇用事業,三つ,優良な農業経営を引き継ぎ,スムーズな新規就農へと繋ぐ経営継承事業などの各種事業を推進しているところでございます。また,担い手の確保・育成を図り,経営の改善等を支援することなどを目的として,認定農業者の代表や県等の関係機関により構成される霧島市担い手育成総合支援協議会を組織し,青年就農計画の策定支援をはじめ,新規就農を希望する方が,市内の農場等で研修を受ける際における研修費の補助等も実施しているところでございます。これらの支援等を行うに当たっては,必要に応じて地域の農業委員や指導農業士,認定農業者の皆様方の協力を得ながら実施しているところであり,今後におきましても,引き続き,これらの方々との連携・協力体制をより強化するとともに,様々な制度・事業等を活用しながら,新規就農者の確保・育成に努めてまいります。 ○9番(有村隆志君)  それでは,30・10運動のほうから再質問をさせていただきます。昨日の松元議員のお話でもありましたように,ごみの減量ということでお話があったところでございますが,再度確認します。現在の市のごみの状況というのが分かれば,1人当たりのごみの量がどれぐらいというのがあれば教えてください。 ○環境衛生課長(中馬吉和君)  それでは,霧島市の3年間のごみ量についてお答えいたします。平成25年度から平成27年度,順を追って説明いたします。ごみの総排出量でございますが,平成25年度が4万4,972t,一人当たりの1日のごみの排出量が962g,平成26年度でございます。総ごみ量が4万4,280t,一人当たりが951g,平成27年度が4万4,944t,一人当たりが967gでございます。 ○9番(有村隆志君)  これは,家庭系のごみと事業系がいっしょだということでございましたが,分けた数字が分かりますか。 ○環境衛生課長(中馬吉和君)  それでは,一般家庭から排出されます生活系ごみと事業系のごみに分けてお答えいたします。平成25年度から順に説明いたします。平成25年度でございます。生活系ごみが一人当たり645g,事業系が317g,平成26年度,生活系638g,事業系313g,平成27年度,生活系655g,事業系312gでございます。 ○9番(有村隆志君)  いろんな施策,確かに生ごみの処理機だとか,いろんなものを市として取り組んできたんですけども,これを見ると横ばいなのかなというふうに思うところでございますが,とりあえず,30・10運動ということでございますので,先進地として,11年度から始められた松本市は,実績があるところでございますけども,そこら辺の運動の在り方を見て分かっているところがあれば,お示しください。 ○環境衛生課長(中馬吉和君)  議員のほうに事前にお聴きしましたので,松本市について若干,調べさせていただきました。松本市のほうは,この食品ロス対策について先進的に取り組んでいるということは,承知いたしました。その中でも30・10運動についても,しっかり取り組んでいると,そして,あと事業所,食品の会社この辺と連携した取組を積極的に行っており,事業所についてはその食品対策の認定制度とかそういうものも設けている。そして,子供たちへの食品ロスに関する環境教育,こういうのも取り組んでいるということで把握いたしているところでございます。 ○9番(有村隆志君)  そういう実績を上げる中で,やっぱり取り組んでいることが,その内容としては30・10運動も大事だけれども,ほかのことも組み合わせた中での,市長のお話もありましたが市が一体的となるというような取組をされているように見受けられましたけども,その中でさっきお話がありました子供たちに向けて,保育園でごみの簡単なお話を20分ぐらいでされていたのかなというビデオを見させていただきましたけど,やはり,そこまで取り組まないとその子供たちが家庭に帰ってお話をするということで教育というのは大事だというふうに考えたところでございました。そういう意味では,市長のお話では,平成21年度からスタートということで私は知りませんでした。すいませんでした。今後,これを取組ということで,象徴的な話で終わるのではなくて,堅実にやはりその取組を進めなければならないんですが,平成29度の目標もあるとお聴きしましたので,どれぐらいを目指していらっしゃるか。 ○環境衛生課長(中馬吉和君)  現在の平成29年度の目標と申しますのは,平成20年度に策定しました,一般廃棄物処理計画の最終目標でございまして,これが1日当たり900gでございます。しかし,先ほど申し上げましたように,現在,この3か年間で962g前後を推移しておりますので,今後の計画においては,更に削減した目標に向かって取り組まなければならないと考えているところでございます。 ○9番(有村隆志君)  これだけでは,できないということでございますので,やはり,一本の矢だけではなくて,二本,三本と矢を打つことが大事ではないかと対策としてはですね,それを含めた中で市が市民の皆様に協力を得られるような姿勢が大事じゃないかなと思いますけども,それとごみの減量化が見えるように,今,幾らですよ,今幾らぐらい減りましたよというのも一つの手ではないかなというふうに思います。それと,答弁の中にもありましたようにリサイクルをどうするかというところもございますし,それからさっきお話のあった宴会などで食べるお店にお願いするのではなくて,食べる側にも協力体制ですね,例えば,会社で食事会をするときは,30・10運動をしますよというような協力をいただくような,そういうことも考えていかなければならないと思いますが,この喫緊の課題,しなければならないですよね,やりました,できませんでしたでは済まない問題ですので,やはり,そこについての取組を今後どこまでやるお考えでしょうか。 ○生活環境部長(小野博生君)  ただいま,議員のほうから30・10運動と併せて,食品ロスのことだと思います。先ほど,課長のほうから平成29年度の目標まで,現実としては,まだまだ開きがあるという数値を御紹介させていただいたところでございます。それと前日も敷根清掃センターの延命化の問題や併せて,今後の霧島市とすればごみの減量化というのは,強く取り組んでいかなければならない。今までのいろいろな方法よりも一歩も二歩も三歩も進んだ減量化及びリサイクル,今後,更に進めなければならないということを考えているところであります。そのようなことから,松元議員の一般質問のときに平野副市長から話がでましたけれども,ごみの減量化,資源化に関する基本方針というのを今,策定中でございます。これは10年後,平成39年度の目標を定める上でどういう活動をしたらよいかということを市民の方々を含め,いろんな方々の意見を聞きながら作り上げております。今,まとめ方でいろいろな手続を進めておりますが,近いうちにもこれを公表はできるかと思います。その中でちょっと御紹介させていただきたいと思いますが,先ほどの食品ロス,これは霧島市の中で4分の1は生ごみであるということらしいです。その中にさらに,30・10運動で減らせる分がいろいろあると思うのです。食品ロスの中で一番多いのは,家庭系からの分が,約半数だと言われているようです。そして残りが,事業系のごみであるようでございます。そのためには,30・10運動もなんですが,食材を買い過ぎない,あるいは使い切る,別なものに使う。つまり,いろいろな部署と,例えば,食改の皆さん方だとか,そういうのも,今後,検討をやっていかなきゃならない。つまり食育の問題まで入ってくる可能性もあるのかなと私は思っています。したがって,市長が先ほどやらなければならないということでございますので,食品ロスについては,ぜひ,積極的に今後,取り組めるように努力してまいりたいと思っているところでございます。 ○9番(有村隆志君)  おっしゃるとおりで,これは霧島市がまた新たな一体化の一歩としての取り組みなのかなと思いますので,これは市長が自らトップで動いていただくということが大事だと思いますので,そこら辺の御決断をお伺いできればと思います。 ○市長(前田終止君)  今,副市長とこの問題は徹底してやらんといかんと2人で示し合わせていたところでございます。部長のほうから,一歩も二歩も三歩も踏み込んだ意欲的な取組姿勢を示させていただきました。私としましても霧島市のトップとして,徹底した対策対応をこの件で進めてまいることは,市民のためにも市政の利益のためにもなるということで存じておりますので,しっかりとした対応を努力していきたいと存じております。 ○9番(有村隆志君)  ぜひ,よろしくお願いします。それでは,次に,放課後児童クラブのほうになります。待機児童は,現在,59人ということでございますけども,この内訳が分かりますでしょうか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  59人につきましては,保育園のように市のほうで受け付けて入所してもらう仕組みでないので各児童クラブが定員を超えたから断った数なので重なりもあり,ほかのクラブに入っている子どももいるということで,県への報告はクラブから報告を受けた数字をそのまま上げているということで,御理解してください。 ○9番(有村隆志君)  どこの地域が多いとか,そういう傾向について分かりますか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  部長の答弁でもありましたが,小学校区で言えば天降川小学校校区,富隈小学校校区,宮内小学校校区,それから今クラブを作っているのである程度解消されると思いますが,陵南小学校校区でございます。 ○9番(有村隆志君)  それと,利用実態ということでございますけども,いろんな放課後児童の受入れの体制といいますか,その状況があると思うんですけども,利用時間というか,時間はどこも5時ぐらいに終わるとか,6時半までとかそこら辺の実態はどうでしょうか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  利用は,子どもが帰って来る午後ですけれども,利用の後ろのほうは,大体,6時半を越えた時間まで利用ができるような形で実施しております。 ○9番(有村隆志君)  ということは,それぞれの働き方に応じた対応ができていると理解したらいいということですね。また,先ほど,教育長からもお話がありました,障がい者が増えているということでございますけども,そこら辺の対策としての対応がきちっとできているというふうにお考えでしょうか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  各児童クラブで研修等も行っておりますが,その子供の状況に応じて指導員を増やすであるとかそういう対応をしながら受け入れている状況でございます。 ○9番(有村隆志君)  状況に応じてということでございますので,国のほうも,今回,国の予算ではそういったところにも人を配置できるような予算を出しているように見させていただきましたけども,それで,今年ですよね,待機児童が出るか出ないかというのは分かりますか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  今年の募集につきましては,おおむね,クラブの状況を聞いているところでございますけれども,入れないというような情報がありましたら,子育て支援課のほうに連絡をもらいまして,空いているところを御紹介するとかいうようなことで調整をしているところでございます。 ○9番(有村隆志君)  今年は,そういう対応ということでございますけど,これが二年,三年後,子育て支援の関連の中で,今後,増えるのかそれとも,園を増やさないといけないのか,そのような長期の見通しというのはどのようにお考えですか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  先ほど申し上げました小学校区におきましては,児童の増加の状況を見ながら整備を進めてまいらないといけませんので,そこは実態に合わせて,今あるクラブで努力していただく部分もあると思います。 ○9番(有村隆志君)  今あるところにちょっと増やしてお願いをするよということもあるということでございますが,できたらその計画的に,一回造ってしまうと後が少なくなってということもなんでしょうけども,やはり,全体として,この前の会では,40名ぐらいが補助金の関係でいいよということでございましたので,そこら辺を今後,いろんな要件があると思うんですが,そこら辺を計画的に進めるというお考えはないですか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  施設要件が,一人当たり1.65という条件ができたものですから,施設ごとの定員というものができました。ですので,今後,増やさなければいけない部分は,増築するなり,スペースを作っていかなくてはいけないところだと思いますので,計画的に整備してまいりたいというふうに考えております。 ○9番(有村隆志君)  その辺を設置している側の方との相談とか,いろいろ地域の相談ということになるのかなというふうに思います。そこら辺を踏まえて,不足するのは天降川小学校,富隈小学校だよと。宮内小学校,陵南小学校は今度できましたよということですが,やはり,この中で不足したときの対応というのが求められる。どこにいらっしゃるか分からないということでしたが,その中で,学校側にお願いとしては,本当に余裕教室はないのか,その辺はどうですか。 ○教育長(髙田肥文君)  いい機会ですので,各学校の今の状況をお知らせしたいというふうに思います。平成22年度に天降川小学校を開校いたしました。それ以降,小学校は造っていませんので,平成22年度と来年度の予測の学級数が増えているところを申し上げてみたいと思います。国分北小学校が平成22年度と来年度を比較すると2学級増えます。そして,国分小学校,平成22年度が26学級だったものが,30学級になる予定で4学級増えます。上小川小学校が8学級だったものが10学級になりまして,2学級増えます。国分西小学校は,21学級で平成22年度に分離しましたので,21学級になったんですが,来年度は,26学級になり5学級増える予定であります。天降川小学校は,22学級でスタートしましたが,来年度は31学級,9学級増える予定でございます。そして,陵南小学校が12学級ですが14学級で2学級増える予定であります。天降川小学校ができたため富隈小学校は21学級だったのですが,24学級になりまして,3学級増える予定です。小野小学校は7学級あったものが,9学級,2学級増える予定でございます。それで,先ほど申し上げました特別支援学級の関係で申し上げました。特別支援学級というのは,8名で1学級作ります。学年を追って,一年,二年,8名になった段階で1クラス作ります。学年を上がるとまた,8名以内のところで学級を作っていきます。学校名をいいますと,プライバシーもあるかもしれませんが,ある学校はこういう状況でございます。知的障害が24名おれば,それで4学級作らないといけません。情緒学級が18名ですが,3学級作らなければいけません。42名で結局7学級作らないといけない,これは国の制度で決まっている関係でこれをまとめてできるという状況ではありませんで,先ほどから繰り返し余裕教室があるはずだ,子供は減っているんだからあるはずだとおっしゃるんですけれども,実はこういう実態だということを分かっていただかないとならない。だから,学校の今,私どもが取り組んでいるのは,校長住宅とか教頭住宅を古くなったのはもう入れない。そして,そこを使っていただくとか,いろんな方向で御協力できる部分は,させていただこうということで,今,取り組んでいるところでございます。
    ○9番(有村隆志君)  これだけ増えているということでございますので,やはり,下場のほうに集中しているのかなというふうに感じたところでございます。学校としても,これだけ増えるとほとんどスペースはないと,なかにはプレハブかなんかで対応しないと,やっていけないというようなことと,学校は広げられないですよね,そういう状況でありますので,できないよということですので,児童クラブに入りたいという数は学校で捉えるか,それとも,子育て支援課で捉えるか,これはどこで掌握されますかね。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  児童クラブは,親と児童クラブとの直接の契約のようなものでありますので,行政の窓口は通りません。 ○9番(有村隆志君)  そういうことで,計画がなかなか見づらいのかなと思っているんですけど,こういうような学校のクラスが増えるということは,当然,それだけ需要があるということですので,ある程度数字を捉えてやっていく必要があるのかなと思います。今,現在この天降川小学校と富隈小学校の計画はございますか。放課後児童クラブをどこかの民間が手を挙げているよとか,今後しますよという計画はあるんですか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  今,実際行っているところになるべくお願いするような形でしておりますので,新たにというのは,今のところございません。 ○9番(有村隆志君)  今後,地域の方と相談しながら,増やすよともう学校の敷地はないということですので,やっぱり58人という数字が多いのか少ないのかということになると,親から見れば不足しているというのが,行政から見れば一生懸命やっているんですけどということも言えるかもしれないのですけど,58人のその対策として,どこか1か所に今2か所でもいいですけど,そういう国分であれば天降川小学校,それから今回,国分西小学校も増えるのかな,増えるということでありますので,この辺が増えてきているのかなと思いますので,どこかこの近くに天降川小学校ができたときに裏にありますよね,児童館が建ったので,そういうのを子供たちの子育て,西郷どんも郷中教育の中で育った人間でございます。そして,西郷さん自身が,まずは,昔はお寺が知識があったと,そこに朝早く行かれて勉強をされて,帰ってきてまた,子供たちに教えていたというような話も聞きました。そういうのが郷中教育なのかなと,だから,心を伝えるというよりは未来の子供たちを育てるためにできたらこの子供たちの居場所として安心していられるような,本も読め遊びもできて,そして,勉強もできるそういうことを教えてくださる場所ができればいいのかなというふうに思いますけど,そこら辺はどうでしょうか。 ○市長(前田終止君)  放課後児童クラブは積極的にこの10年間余り,検討させていただきました。県内でもある意味で,情熱をもった取組ができている地域の一つかなと,もちろん課題はありますけれども,しっかりと今後も取組をさせていただきたい。と申しますのも,議員が御指摘のような側面が多々あるわけでございます。それに言われたことに加えまして,お父さん,お母さんたちが安心して働く場,そういう社会環境が,生活環境ができていくということにも直結いたしております。児童クラブの場所によっては,議員がおっしゃいましたような現代版郷中教育につながるような側面も持って発表の場なども設けられている児童クラブの活動もあるわけでございます。今後とも積極的に連携もしながら,私どもとしてもしっかり対応させていただきたいと存じます。 ○9番(有村隆志君)  そのようにぜひ取り組んでいただきたいと思います。その中で,今回,場所を造っても人いるということで,そういった手当を増やしていただけるということで,その内容がお分かりであればお示しくださいませんか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  前川原議員の予算質疑のときにも少し御案内申し上げたんですけれども,運営費が全体で3億2,650万円という児童クラブ運営費を準備しているわけですけれども,このうちの2,667万円を人件費等の改善費として今回の予算化をいたしておりますので,この辺がやはり,児童クラブの運営をする上で有効に活用されていくのではないかというふうに考えおります。 ○9番(有村隆志君)  ぜひ,今後もよろしくお願いします。もう一点,国から示された内容でその人件費の部分で一人1万円,増やしますよと。そして,ルールを守ってきちっとやっている児童クラブに対しては,4万ぐらいの役員手当ですかね,そういったものをこの前の資料では見させていただきました。これは,国の予算が通ればなんですが,これができた暁には速やかにできるのか,それとも時間が掛かるのか,その辺が分かれば教えてください。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  国が指導員の処遇改善のために加算する予算でございますが,一定の条件を満たせばそれを出すことができます。今回の予算要求のほうでも,それができるように処遇改善の予算も計上しているというところです。 ○9番(有村隆志君)  すぐできると,期待できるということでありました。子育ては,市長が一生懸命企業誘致した結果たくさんの人が増えて,それを守るのは生みの親である市長であると思いますので,どうぞ,しっかりとやっていただきたいと思います。それでは,最後になりますけれども,農業経営継承については,先輩議員の方が何回もされましたので,ここについては市長にお願いで,やはり,中山間地域に帰ってこようと思っている方が,現実にいらっしゃるころもあるわけですよ。だから,そういう方が地域の担い手になるし,そういう農業の継承者。霧島市には,いっぱいありますよね,我が市には,誇るお米であったり,黒酢だったり,牛であったり,豚であったり,お茶であったり,椎茸であったり,いっぱいありますよね。それを守る人を中山間地域に,地方創生の中でやっぱり,人を呼び込むしかないのではないかなと,そこで,また次の段階を考えていくべきじゃないかと,市長の答弁を聞いているとそういう方向かなというふうに私も思ったところでありましたが,一つだけ,聞かさせていただきますが,他市の状況で45歳を超えた人にでも,事業継承で手当をしているよというところがあれば,御紹介いただけませんか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  近隣でいいますと,お隣の姶良市が就農をされた時点,普通作で2年間,有機栽培の場合は3年間ということで,月額単身者5万円,夫婦の方につきましては10万円ということで,これは新規就農者50歳以下ということで,そのほかには後継者が就農されたら一時金30万円であるとか,一定期間就農されたときの就農時奨励金として,これも一時金20万とかというような,市単独の助成を行っておられます。そのほかにも生活の安定を主たる目的として,月額又は日額で助成金の助成を行っている市町村が県内で13市町村,先ほどの姶良市を含めてということになります。 ○9番(有村隆志君)  本当に地方創生,取られたら終わりという本当に厳しい時代なのかなというふうに思います。農業というのは,特に野菜づくりであれば土ですよね。じゃあ,その土を工場が移転すればできるかもしれませんけど,農業はそれはできませんね。だから今ある地場産業のそういったポテンシャルを生かすためにも,やはり,ここはちょっと力を入れていっていただきたいということをお願いしたいと思いますが,市長いかがでしょうか。 ○市長(前田終止君)  農業の新規就農者をどうやって増やしていくかと,これは,私どもの霧島市に限らず,日本全体のそれぞれの地方の農業におけるに共通している課題だと思います。高齢化に伴い,そしてまた担い手不足という現況がどっしりと横たわっているふるさとばかりであります。しながら,議員御指摘のように私たちの地域には,様々な農産物,特産品と農林水産と関わる事業形態が事実存在も致しております。そういう意味では,さらに,霧島市としての担い手育成総合支援協議会,こういう協議の場,そして,また,地域の農業委員や指導農業士,認定農業者の方々のいろんなプロ的な目線からのアドバイス,取組など,いわゆる連携をしながらやっていくべきことかなと思います。様々な制度とか事業が存在しておりますので,新規農業者のいわば確保・育成に定住移住とかという点とも,おっしゃったような地方創生とも絡めながらも,いろんな手法があるのかなと存じておりますので,一緒になって次世代に対して,この農地等の資源を着実に計上するための経営継承,そういうこともつなげてまいりたいというふうに存じております。 ○教育長(髙田肥文君)  余裕教室がないと申し上げたのは,増えている学校でありまして,例えば青葉小学校では教室が空いているというような状況もあります。私が先ほど申し上げたのは,余裕教室がない学校では不可能でありますが,青葉小学校では試験的に去年も使われておりますので,そういう形で個別に福祉と話し合いながら進めていきたいと思います。そして,また,夏休みにプール開放は行われているのに,そういう方法で学校の図書室は開放できないのかという問題もありますよね,ですから,プール開放ができているということは,夏休みの間は誰か監督を付けていただければ,図書室の開放も可能だというふうに思いますので,そこら辺は柔軟に協力をしていきたいと思っております。そういうことで,時間は,午後5時までしかできない状況でございますけれども,その辺は御理解いただきたいと思います。 ○9番(有村隆志君)  これは次の質問でしようかと思っていたのですが,今,青葉小学校でされたということを教育長から言っていただいて,去年,時任議員から取り上げていただいて,それをやっていただいて本当に感謝申し上げます。学校でやるときの,こういうところが足りなかったよとか,こういうところがよかったよとかあれば,お示しください。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  青葉小学校児童クラブの活動状況等に関することですので,私のほうからお答えいたします。昨年の夏休みの青葉小の状況ですけれども,青葉児童クラブが青葉小学校の会議室を利用させていただいております。PTAの会議室などに使う部屋と聞いておりますが,高学年の児童15名ぐらいが午前中10時から12時の間,夏休みの宿題であるとか自主学習をする目的で使用いたしております。 ○9番(有村隆志君)  これは,この次言わなくてはならなかったのですが,お答えは要りませんので,やはり学校が年々温暖化の中で暑くなってきているということがありますので,その夏休みの暑さ対策というのは,しっかり取り組んでいただきたいというふうに付け加えて終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で,有村隆志議員の一般質問を終わります。これで,通告のありました18名の議員の一般質問の全てが終わりました。次の本会議は3月10日の予定であります。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 4時28分」...