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平成28年第4回定例会(第3日目12月 7日)

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  1. 霧島市議会 2016-12-07
    平成28年第4回定例会(第3日目12月 7日)


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    平成28年第4回定例会(第3日目12月 7日)             平成28年第4回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成28年12月7日(第3日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │  │一般質問 前川原正人君(101ページ)          │      │ │  │  │      ・台風16号による被害対策について     │      │ │  │  │      ・職員の労働条件改善と今後の総合支所につい│      │ │  │  │       て                   │      │ │  │  │      ・風力発電施設に関わるガイドラインについて│      │ │  │  │      生活環境美化条例について        │      │ │  │  │     新橋  実君(113ページ)          │      │ │  │  │      ・高齢者の免許証自主返納者や高齢者に対する│      │ │  │  │       サポート制度の活用策について      │      │ │  │  │      市立医師会医療センターの病院運営及び医療│      │ │  │  │       費削減策について            │      │
    │  │  │      ・市内にある漁港の管理運営について    │      │ │  │  │     前島 広紀君(134ページ)          │      │ │  │  │      ・子どもの夢と豊かな心を育む教育の推進につ│      │ │  │  │       いて(ふるさと創生総合戦略)      │      │ │  │  │      既存ストック活用による小さな拠点等の形成│      │ │  │  │       について                │      │ │  │  │     中村 満雄君(146ページ)          │      │ │  │  │      ・メガソーラーについて          │      │ │  │  │      ・フッ化物洗口事業について        │      │ │  │  │      ・防災無線について            │      │ │  │  │      ・鳥獣被害防除・捕獲対策事業について   │      │ │  │  │     平原 志保君(172ページ)          │      │ │  │  │      ・学校給食について            │      │ │  │  │      ・霧島市の審議会について         │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  德 田 修 和 君      2番  平 原 志 保 君     3番  阿 多 己 清 君      5番  中 馬 幹 雄 君     6番  中 村 満 雄 君      7番  宮 本 明 彦 君     8番  前 島 広 紀 君      9番  有 村 隆 志 君    11番  中 村 正 人 君     12番  松 元   深 君    13番  池 田 綱 雄 君     14番  厚 地   覺 君    15番  新 橋   実 君     16番  常 盤 信 一 君    17番  植 山 利 博 君     18番  塩井川 幸 生 君    19番  岡 村 一二三 君     20番  池 田   守 君    21番  下深迫 孝 二 君     22番  今 吉 歳 晴 君    23番  蔵 原   勇 君     24番  前川原 正 人 君    25番  時 任 英 寛 君     26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。     4番  木野田   誠 君 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    久 保 隆 義 君   次長兼議事調査課長 新 町   貴 君  議事グループ長   德 留 要 一 君   書     記   原 田 美 朗 君  書    記    松 下 俊 一 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長   平 野 貴 志 君  副  市  長   中 村   孝 君   総 務 部 長   川 村 直 人 君  企 画 部 長   塩 川   剛 君   生活環境部長    小 野 博 生 君  保健福祉部長    越 口 哲 也 君   農林水産部長    満 留   寛 君  商工観光部長    池 田 洋 一 君   建 設 部 長   川 東 千 尋 君  危機管理監     德 田   純 君   牧園総合支所長兼  前 田 幸 一 君  地域振興課長  会 計 課 長   小 倉 正 実 君   総 務 課 長   橋 口 洋 平 君  安心安全課長    有 満 孝 二 君   財 政 課 長   山 口 昌 樹 君  財産管理課長    池 田 宏 幸 君   企画政策課長    堀 切   昇 君  行政改革推進課長  木野田   隆 君   共生協働推進課長  西   敬一朗 君  環境衛生課長    中 馬 吉 和 君   保険年金課長    新 鍋 一 昭 君  長寿・障害福祉課長 西 田 正 志 君   健康増進課長    林   康 治 君  農林水産部参事兼  島 内 拓 郎 君   農政畜産課長    田 島 博 文 君  耕地課長  林務水産課長    石原田   稔 君   商工振興課長    谷 口 隆 幸 君  建築指導課長    折 田 謙 一 君   都市計画課長    池之上   淳 君  福山総合支所    肥 後   仁 君  産業建設課長  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長   花 堂   誠 君  教育総務課長    本 村 成 明 君   学校教育課長    河 瀬 雅 之 君  保健体育課長    赤 塚 孝 平 君   学校給食課長兼   北井上 真 悟 君                        隼人学校給食センター所長  農業委員会事務局長 砂 田 良 一 君 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前10時00分」 ○議長(池田 守君)  これより本日の会議を開きます。本日の日程は一般質問のみであります。昨日に引き続き一般質問を続けます。24番,前川原正人議員から4件通告されております。したがって,発言を許可します。 ○24番(前川原正人君)  私は,日本共産党市議団の一人として質問いたします。市当局の明快な答弁を求めます。格差社会が進む中で,大企業と一部の富裕層が大きな利益を得る仕組みが世界的に問題となっています。日本では安倍政権による「アベノミクス」が,格差と貧困を一層拡大し,庶民には暮らしにくい状況となっています。「世界で一番企業が活躍しやすい国」を目指すという掛け声のもとで,日銀の「異次元金融緩和」や3年間で4兆円もの企業減税によって,大企業は3年連続で「史上最高益」を更新し,大株主などの富裕層が優遇される政治となっています。一方,働く人たちの実質賃金は,この3年間で年額17万5,000円も減り,庶民の暮らしは,より厳しい状況となっているのであります。このような中で,11月25日,政府与党は国民年金法等改定案,いわゆる年金カット法を衆議院厚生労働委員会で強行採決しました。物価がどうなろうとも,現役世代の賃金に合わせて年金改定を行い,際限なく引き下げるという内容であります。現在,受給されている年金暮らしの方たちや,今後,年金保険料を納めていく方たちの士気も下がり,悪循環に陥ることになりかねないのであります。日本共産党は,暮らし優先の政治に変えていくために奮闘することを,まず表明するものであります。質問の1番目に,9月の台風16号の被害は,集中的な災害に見舞われました。特に,福山町の南側では道路の決壊や施設への被害などが発生しました。この影響で農地などの復旧事業費は鹿児島県の見積額で約24億円との報道がありましたが,本市でも,そのための補正予算が計上されております。そこで伺いますが,13万円未満の小災害には公的支援がなく,全て自己負担で原則対応することになりますが,農地を維持し,中山間地域の農地を守るために市独自の支援が必要と考えますが,答弁を求めるものであります。2番目の質問に職員の労働条件の改善と今後の総合支所についてであります。霧島市が平成26年12月に改定した定員適正化計画では,平成30年4月1日までの職員数を1,110人としております。これまで,議会でも指摘されておりますが,市当局の資料では,特殊事情もありますが,財政担当職員の平成25年度における残業は,職員9人で年間9,155時間,平成26年度では1万1,997時間,その後,組織再編により時間外労働は減っています。過労死ラインは80時間以上,月に20日出勤とすると,1日4時間以上の残業,12時間労働が過労死ラインとされています。そこで伺いますが,時間外労働時間の短縮は,どこまで図られてきたのでしょうか。二つ目には,総合支所に常駐しているJAの公金取扱所は,来年3月31日をもって廃止されることが予定されています。このような中で,総合支所を出張所に機能縮小する計画でありますが,高齢化が進む中で適切な人員配置をしなければ,十分な住民サービスはできないと考えますが,どう考えているのか答弁を求めるものであります。3番目の質問に,風力発電施設にかかわるガイドラインについてであります。今年6月から施行され,再生エネルギー発電設備の設置に関するガイドラインでは,太陽光発電と風力発電が1,000kW以上,水力発電とバイオマス発電が500kW以上に対して,それぞれの協力を求めるように記載されています。しかし,このガイドラインは,法的規制はなく,市長も「今後は,条例化が必要となってくるのではないか」との認識を示されています。そこで伺いますが,住宅地への風力発電施設建設には,地域住民の中から「発電能力が小さくても,住宅地への建設は配慮してほしい」との声があり,規制すべきと考えますが,いかがでしょうか。福山町牧之原地区に,最近,風力発電施設が設置され,着工されるまで住民説明会も開催されず,住民側からの要求で説明会が開催されるという状況がありました。住民説明会は,キロワット数に関係なく工事着工前に実施し,地域住民との良好な関係を構築する上でも最低限必要と考えますが,答弁を求めるものであります。最後の質問に,生活環境美化条例についてであります。地域によっては,高齢化と過疎化が急激に進み,空き地の維持管理は,社会問題となっています。空き地の管理の不適正は,雑草の繁茂やごみの散乱,愛がん動物の糞の放置など,景観上の問題が生じるだけでなく,害虫の発生や不法投棄を誘発することなど,住民の安全や生活環境に悪影響となる懸念があります。本市が定めている生活環境美化条例の第12条は,美化を損なう行為の場合に,指導,勧告を行うことができるとありますが,行政代執行も範疇にあるのかどうか。答弁を求めるものであります。以上,4項目について,明快な答弁を期待して私の壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  前川原議員から4問につきましての御質問でございました。4問目につきましては私のほうから,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。4問目の生活環境美化条例についてお答えいたします。本市におきましては,環境の保全及び形成についての基本理念を定めた「霧島市環境基本条例」及びこの基本理念を実現するために「霧島市生活環境美化条例」を制定しており,本条例において,市,市民等及び事業者のそれぞれの責務を明らかにしております。このような中,空き地の管理につきましては,この生活環境美化条例とともに,「霧島市火災予防条例」や「霧島市安心安全まちづくり条例」により,空き地の所有者等に対し,その適正な管理等を義務付けており,公共の場所における空き缶,吸い殻等のポイ捨てや飼い犬の糞の放置につきましては,生活環境美化条例により,行為者に対して指導又は勧告,公表,改善命令等を行うこととなっております。また,空き地の雑草につきましては,周辺住民の方々からの相談等があれば,市が現地確認を行った上で,必要に応じて土地の所有者等への除去依頼や経過の再確認等を行うことにより,土地の所有者等自らがその責任において処理いただいている状況でございます。このような取組により,清潔で住みよいまちづくりを推進してきているところでございますが,民有地における雑草除去等に関し行政代執行を行うことは,これまで自らの責任により適正に管理されている方々との公平性を欠くことなどが懸念されたことから,生活環境美化条例におきましては行政代執行に関する規定を盛り込んでいないところであり,今後におきましても,このような規定を設けることは考えていないところでございます。 ○農林水産部長(満留 寛君)  1問目の台風16号による被害対策についてお答えいたします。台風16号による福山地区の被災状況につきましては,平成28年11月11日までの現地調査の結果,初期対応の崩土及び倒木除去等を除き,農道関係が78件,水路関係が107件であり,その他農地災害の復旧要望が200件となっております。このような中,本市におきましては,農地の公益性に鑑み,農地災害の復旧につきましては,「農林水産施設災害復旧事業国庫補助暫定措置に関する法律」により補助採択される1か所の工事費が40万円以上の補助災害復旧事業と,激甚災害の指定を受けた場合の1か所の工事費が13万円以上40万円未満の農地小災害復旧事業を実施しております。これらの事業の実施に当たっては,霧島市農地災害復旧事業分担金徴収条例に基づき,事業費の一部を受益者から分担金として負担いただいており,その額は,補助災害復旧事業では復旧に要する費用から国の補助金額を除いた額の5分の1,農地小災害復旧事業では一般財源相当額の10分の1となっております。なお,農地災害の復旧に要する1か所の工事費が13万円未満の災害復旧申請の採択基準に該当しない農地災害につきましては,自力での復旧をお願いしているところでございますが,既に,激甚災害の指定を受けていることから,今回の台風16号による災害のほとんどが,農地小災害復旧事業の対象となっております。 ○総務部長(川村直人君)  2問目の1点目についてお答えいたします。職員の時間外勤務の縮減対策につきましては,平成27年度に庁内にワーキンググループを設置し,検討を重ねた結果を「霧島市時間外勤務削減の虎の巻」として取りまとめ,庁議で報告するとともに,グループウエアで職員にも周知徹底するとともに,この虎の巻を実効性のあるものとするため,管理職を対象とした説明会を開催し,効率的な業務マネジメントを要請いたしたところでございます。平成26年度と平成27年度の時間外勤務時間数を比較してみますと1万6,492時間の減となっており,職員の様々な工夫や努力も相まって,それらが結果として表れたものと考えております。さらに,平成28年度には,「霧島市職場助っ人制度」という各部署の繁忙期に対応するサポート制度を新たに創設し,これまでに42業務において65人の応援がなされ,効果的に業務支援が行われたところでございます。また,長時間労働者への対応策と致しまして,一月100時間を超える時間外勤務をした職員,若しくは二月連続で80時間以上の時間外勤務をした職員を対象に,保健師や産業医による面接を実施しておりますが,その該当者も年々減少しているところでございます。このようなことから,今後も引き続き,業務量に応じた人員配置や業務の効率化を図りながら,時間外勤務の縮減等に取り組み,労働環境の向上等に努めてまいりたいと存じます。 ○企画部長(塩川 剛君)  次に,2点目にお答えいたします。総合支所内の指定金融機関と致しましては,合併当時から本市の指定金融機関であります,あいら農業協同組合が公金取扱所を設置しておりますが,総合支所の会計課分室廃止などの組織・業務内容の変化や,あいら農業協同組合の派遣職員が一人で対応する状況になったことによる防犯面や内部牽制上の問題,また,経営合理化の取組などの事情を理由に,平成23年8月に,あいら農業協同組合から廃止の要請があり,検討・協議を重ねた結果,平成29年3月31日をもちまして総合支所の公金取扱所は廃止されることとなりました。本市の今後の組織・体制のあり方につきましては,学識経験者や公募委員で組織される霧島市行政改革推進委員会から平成21年4月に市長に提出された「霧島市の組織のあり方に対する意見書」等を踏まえ,「霧島市組織機構再編計画」に基づき,これまでの「総合支所・分庁方式」から「本庁方式」へ移行する方針と致しております。このようなことから,総合支所につきましては,平成30年4月から生活に身近な部分のサービス提供窓口を中心とする地方自治法上の「出張所」へ移行する予定と致しており,これまでも段階的に業務や職員の集約を進めてまいりましたが,最終的にどのような業務を出張所に残し,どのような業務を本庁に集約すべきか,地域の特性等も考慮しながら,現在,調整を行っているところでございます。なお,出張所となった際の人員配置につきましては,現時点では概ね20人程度を想定しているところでございますが,公金取扱所廃止に伴う各総合支所窓口での収納業務の取扱いを含め,可能な限り住民サービスの低下を招くことがないような組織づくりと人員配置に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ○生活環境部長(小野博生君)  3問目の風力発電施設に関わるガイドラインについての1点目と2点目は関連がございますので,一括してお答えいたします。「霧島市再生可能エネルギー発電設備の設置に関するガイドライン」につきましては,再生可能エネルギー事業者と地域の良好な環境の構築や適正な設置等を目的として,本年6月1日付けで運用開始したところでございますが,対象となる発電施設につきましては,一定規模以上としており,風力発電につきましては,届出対象出力を1,000kWとしております。また,住民説明会の開催につきましては,ガイドラインでは,地域住民との良好な関係の構築を目的として,事業者に対し,事業計画が明らかとなった時点で実施するよう求めており,御指摘の福山地区に設置された9.5kWの2基,合計19kWの小型風力発電施設については,ガイドラインの届出対象となっておりませんが,完成の直前に住民からの要請を受けて説明会を開催されていることから,一定の配慮がなされたものと考えております。なお,小型風力発電施設の設置につきましては,住宅地周辺等に設置される場合等に対して規制を図る法令等がないことから,住民の不安を払拭できるよう今後の小型風力発電施設の導入状況を注視しながら,ガイドラインの見直し等について検討してまいりたいと考えております。 ○24番(前川原正人君)  それぞれ答弁いただきました。2問目以降の質問に入らせていただきたいと思います。台風16号の被害の件についてでございますが,答弁の中でもおっしゃったように,農道関係が78件,水路関係が107件と。そして,その他の農地災害の復旧要望が200件と。まだまだ今後も対応していかなければならないという認識を持っているわけですけれども,13万円未満の原則自分でやらなければならない小災害は,どれくらいあったのか,お示しいただけますか。 ○農林水産部参事兼耕地課長(島内拓郎君)  13万円未満の工事でございますけれども,23件でございます。 ○24番(前川原正人君)  23件全て自助努力によって,対応しなければならないということでありますけれども,霧島市農地災害復旧事業分担金徴収条例の第6条では,特別な事情がある場合は減免することができると。また,納期を延長することができるということになっているわけですけれども,その13万円未満の部分についての全部の自己負担を,先ほど1問目で申しましたとおり,農地を守っていく,そして中山間地域の農地を守るという点では,自己責任ではなくて,やはり何らかの支援が必要になっていくのではないかというような,そういう議論もあるわけですけれども,その辺についての対応策というのは,検討ないし,今後の方策としてないのか,お聴きをしておきたいと思います。 ○農林水産部参事兼耕地課長(島内拓郎君)  13万円未満ということがございますけれども,13万円という基準につきましては,13万円以上であれば,起債を起こせると。そういうものにつきましては,50%という起債があることから,13万円という基準がございます。今,議員がおっしゃった13万円未満の工事につきましては,幸いなことに,多面的機能支払事業という事業がございまして,福山につきましては6か所。そういう組織でございます。今回につきましても,既に,そういう組織で自力で修理しているということをお伺いしております。 ○24番(前川原正人君)  今おっしゃるように,多面的機能支払事業で6か所対応ができたとしても,要はその事業に乗らない,言葉が悪いですが,本当に小さい,自分ではどうもできないけれども何とかならないのか,そのまま放置していいということにはならないと思うんですね。そこに対する支援というのは,ほかに何かないですか。 ○農林水産部参事兼耕地課長(島内拓郎君)  いわゆる13万円未満の事業というのは,非常に簡単な自力でできる工事だと思っています。 ○24番(前川原正人君)  自力でできるといっても,若くて機動力があって,まだまだ活力があってというところだったらいいです。しかし,現在,それこそ少ない年金で,自分の代々守ってきた土地を,そのまま荒らしていいのかということにならないと思うんです。例えば,市の単独の支援として,例えば13万円未満の多面的にも何もそういう組織がないところ,それを作れと言えばそこまでですけれども,そういう本当に小災害時の部分で,13万円未満のぎりぎりのところで,例えば2万円の補助をするとか,10万円の被害があった場合は1万5,000円とか,7万円で1万円の助成をするとか,そういう制度を構築するなど,高齢者,特に年金暮らしの人たち,農地を守らなければならないという方たちもいらっしゃるわけですね。そういうところへの支援というのは,市長,やはり検討していくべきではないんでしょうか。いかがかお考えでしょうか。 ○市長(前田終止君)  まさに天候による自然災害,たまたま大きな災害をお受けになられた方々については,国なり県なり市町村のそれなりの配慮が,ある一定のルールの中でしっかり受益できる範囲があると。しかし,小規模災害,たまたま小さい災害で済んだと。ここはもう自分で片付けなさいということでありましょうけれども,そこに対して,議員の御指摘などよく理解できる範囲もあります。結果として,農家の高齢化が進んでおりますし,そしてまた農家であるがゆえに,現金収入が一般的なサラリーマンの方々に比べて,年間を通じて安定的にというところが厳しい局面の方々もおられると。そういうふうに考えていきますと,農地の持つ公益性というのは,誰が考えても,将来に向かって安定的な生産を頂いて,社会経済に与える影響というものを最小限に食い止めていく配慮というものも,当然,必要だからこそ,そういう仕組みができていくわけですよね。これが主要産地形成等をやっていると,大きな影響を受けて,受けた農家もなかなか立ち直りにくい。だから,そこは国県が被災された規模によって支援をしていくというのが,仕組みとして存在しているわけです。そういう中で,その小規模の自前でできる範囲は自前でという気持ちは,十分に分かるわけですけれども,その人たちが,大きな体力と経済力を持っていたら簡単にそれをできる範囲ということで済ますことも可能な範囲もあろうかと存じますが,これは,耕作放棄地,畑もあれば田んぼもあれば山林もある。そういう場所に対する何らかの市として,全部を持つという意味でありませんが,できる範囲の手を差し伸べて,少しでもその気になって,元気を出して,その災害を受けた場所で山の経営あるいは田畑の経営,そういう意欲につながるようなことを,若干検討して勉強をしてみなといけないなということを,議論をお聴きしながら考えたところでございます。この議会が終わりましたら,担当の者たちとどうできるか,できないのかを含めて,勉強させていただきたいと思います。 ○24番(前川原正人君)
     大変前向きな答弁でした。確かに今おっしゃるように,年金が年々減っていって,できる範囲もありましょうけれども,十分検討,研究して,対応のほうをお願いしておきたいと求めておきたいと思います。次に,職員の労働条件の改善の問題についてでございますけれども,昨日の議論の中で,同僚議員から1か月に最大で204時間の残業時間があったということでありますけれども,現在,直近でどのように改善をされてきたのか。平均値でしか見れないと思いますけれども,今の状況というのは最大で204時間。最小の場合,ゼロが一番いいんでしょうけれども,大体幾らくらいまで減ってきたのか,お示しいただけますか。 ○総務課長(橋口洋平君)  御答弁いたしましたとおり,平成26年度と平成27年度の時間外勤務時間の差が1万6,492時間ということで,全体的にはそういうふうに下がっております。それから,一人平均というものも全体的に見ると,平成26年度は一人一月20時間のところが18時間と,若干ではありますけれども,減少してきているということでございます。 ○24番(前川原正人君)  今日の新聞を読まれたと思うのですが,残念なことに出水市では100時間を連続2か月超えて,亡くなられるというような痛ましいことも発生しているわけですけれども,このような状況は,どうしても避けなければならないと思うんですが,1番大事なことは,人を大切にする。人間が人間らしく働き,人間が人間らしく生きていくということが,一番大切だというふうに思うんですけれども,霧島市として,このような例が出ないための努力というのは,当然必要になってくると思うんですけれども,どのようにお考えなのか,お聴きをしておきたいと思います。 ○総務部長(川村直人君)  出水市のことが,本日の新聞に出ていたわけですけれども,それにつきましては,詳細に書いてございませんので,内容については何とも申し上げられないわけですが,こういった時間外勤務が多いということにつきましては,以前から御指摘もあり,また私たちもいろいろ取り組んでおります。最初に御答弁申し上げましたように,どうしたら縮減できるかというような手引きも作り,そして,それを各職員にも通知し,また管理職を対象に,きちっとそれぞれの部署のマネジメントをするようにということで,研修を開き,あるいはまた要請もしたところでございます。やはり,特定の職員に負荷が掛かるようなことはあってはならないわけで,平準化ということについても昨日申し上げたところでございますが,みんなでそういった繁忙業務については,シェアリングといいますか,分け合っていくと。そして,全体で対応していくということが大事だと思います。勤務時間外の時間数が多い部署については,例年,上位の課というのは,大体同じような課でございますので,特にそういったところには,気を付けるようにということを指導は致しておりますし,また私どもも,それぞれの担当職員にも健康状況とか,声を掛けたり,そういうことは致しているところでございます。 ○24番(前川原正人君)  大事なことは,先ほども申しましたとおり,人は城なんだと。人間一人でやれる限界というのはあるわけですね。しかし,一人でやるたくさんの通常業務をこなしていって,そして,一部の課に集中をすると。特に予算の編成であったり,決算の調整とか,いろいろなものを理解しているつもりですけれども,市長にお聴きをしたいのは,人は城なんだという見地,そういうものの見方,人を大切にするというのは,私は大事なことだと思いますけれども,市長,どのようにお考えでしょうか。 ○市長(前田終止君)  今,総務部長が話をしたことは基本になっております。これに付け加えまして,1週間に一度,水曜日をノー残業デー,一斉退庁という流れがございます。管理職になりますと,なかなかこのとおりにはいかないわけでございますが,多くの圧倒的な一般職員については,仕事と家庭生活,地域生活,そういうことが,メリハリを効かして,身体共に健全な健康な自分をつくる努力をして,リフレッシュしながら,一つ一つの仕事に向かうということが大事かなと,いつも思っているところでございます。今朝の新聞報道等のことも受けて,私たちの霧島市の有り様,現実を私自信も更に直視をして,そして課題がないか,今後あるとすれば,どう改革改善しながら心も体も頭も健康で,やる気まんまんで仕事に当たっていただく。そしてまた,より良き市民としても,家庭人としても,それぞれの職員が生き生きと元気な職員として頑張ってくれる環境づくりに,私と致しましても陣頭指揮したいと思います。ただ,私を始め,幹部職員は覚悟を持って,ある意味,大きな決断をしながら両副市長や関係部長さん方には期待もして,それだけの覚悟を持ったリーダーシップも一方で必要な点もあるのかなとも,個人的には思っていますが,あとは,お互いのやる気そして現実対応だというふうに存じているところです。直ちに,これらの指摘を受けながら,私たちのふるさとでは,更にしっかりした職場づくりができるように最大努力をさせていただきたいと存じております。 ○24番(前川原正人君)  やはり人は城なんだという見地で取り組んでいただきたいということを,申し上げておきたいと思います。次に,総合支所の出張所の移行の問題についてでございますが。先ほどの答弁の中でも,これまで総合支所の人員を20名程度をということで明らかにされているわけですけれども,特に地域の周辺部では高齢化が進んでいくと。そして広域になっていくと。親身になった職員の対応の在り方,また総合支所への行き易さ,行ってよかった,相談してよかったなということが一番大事になってくると思うんですけれども,私は市長にもこれまで述べていますように,市役所という字は市民の役に立つ所と書くと。だから市役所なんだということを申してきた経緯があるわけですけれども,職員の人員配置と人数,地域住民へのサービスの向上と活性化という点でも,大きな影響が出てくると思うのです。なので,思い切った人員配置というのは必要ではないんでしょうか。いかがお考えでしょうか。 ○企画部長(塩川 剛君)  総合支所の人数を,先ほど答弁申し上げましたとおり,概ね20名程度という形に考えております。それに合わせて,それぞれ地域の特性がありますので,それに見合った人員配置になろうかと思います。先ほど,人数だけの話になってしまっているようですけれども,議員がおっしゃったように,住民が来やすい総合支所といったようなこと等も考えますと,単に人数だけではなくて,職員の資質の向上ということも,当然,必要な話になってくると。人数と合わせてそういったところも,現在までも様々な研修等を行って取り組んでいるところでございますけれども,さらにその辺に留意しながら,人員の配置等も考えていく必要があるのではないかなと考えております。 ○24番(前川原正人君)  私が言いたいことは,20人程度がいいとか悪いとかといったことを言っているのではないです。ですから,高齢化が年々進んでいって,そして1人でやる業務というのは限界があるわけなんですよね。だから2人いれば,1足す1が2になったり,3になったり4になったりしなければいけないわけです。そういう点では配慮もあり得るという理解でよろしいわけですか。 ○総務部長(川村直人君)  職員の配置につきましては,今おっしゃるように様々な事情なども考えないといけないと思いまます。各総合支所も一律同じではなくて,組織の中も少しは違っておりますし,また人数も違います。ですから今後,地方自治法上でいう出張所に変わった場合も,そういった地域の事情というのは,ある程度は勘案しないといけないと思います。ただ,人員の削減につきましては,合併協議のときに2割削減という大きな目標を協議の中で定めておりまして,それに向かって努力をしてまいりました。限られた人数の中で,どういった業務を効率的にやっていくか,その辺もきちっと整理をしていかないと,先ほどあったように,業務が減らないと人数だけ減っては,残業などをしないと追いつかないというような状況にもなってまいりますので,そういったスリム化を図って,かつサービスについては極力低下をしないような努力というのは,これは必要でございますので,今後もそういったことについて検討しているところでありますし,実際,そういうことになったときに,きちっと,こういう業務は出張所になってもできますよというような説明をしておかないといけないと思います。ただ,ネーミングなどにつきましても,いろいろとイメージ的な問題もあるので考えてくれといった要望もありますので,今後はそういうことも含めながら検討していきたいと考えております。 ○24番(前川原正人君)  人数だけではなくて,今おっしゃるように職員のスキルの向上だったり,努力,研修等を重ねていきながら頑張っていくという点は理解するわけですけれども,最低限の人数は必要なわけですよね。人口が少なくなったので無くしますということにはならないわけで,最低限必要なんだということが,今の段階では数字だけで20人程度をということでおっしゃるわけですけれども,だとするならば,いつくらいに,そのことが確定,若しくは議会であったり,市民の皆さんに大体幾らぐらいの人数でどういう配置をするんだということが明らかにできるんでしょうか。時期的な問題です。 ○企画部長(塩川 剛君)  現在,地方自治法上でいういわゆる出張所というものにつきましては,平成30年度を目安に検討しております。先ほども答弁いたしましたとおり,現在,その地域の特性等も考慮しながら,検討を進めているところでございます。 ○24番(前川原正人君)  先ほど答弁でおっしゃるように,どのような業務を出張所に残して,どのような業務を本庁に集約すべきか。そして地域の特性も考慮しながら,現在,調整を行っているということで,まだまだ現在進行形なんですね。ですから,あと2年くらいの間には,方向性は決まっていますが,どうなるというような一つの形として出てこないといけないわけですけれども,それが大体どれくらいの議論を経て,あくまでも予測にしかならないですが,いつくらいではっきりするのかということを,お聴きしておきます。 ○企画部長(塩川 剛君)  出張所化ということになりますと,当然,住民の皆様方への周知というのも必要になろうと思いますので,その辺を考慮した上で最終的な判断をし,時期を決定していきたいというふうに思います。 ○24番(前川原正人君)  とにかくですね,1市6町の地域の特性が本当にあるわけです。それこそ東京23区と同じ広さを持っているわけですので,そこに山間部が68%ですか。約70%近い山間部を有しているわけですので,そこは十分に配慮を求めておきたいと思います。次に,風力発電に関わるガイドラインについてでございますけれども,市長は,牧之原に最近できました風力発電の施設を既に見られましたか。 ○市長(前田終止君)  見させていただきました。 ○24番(前川原正人君)  当然,見られたということですけれども,今日,動画ですけれども準備をしてきましたので,何秒かですけれども見ていただければと思います。このような感じで回っているんですね。2基です。現在,2基できるということで,飼料畑であったところにできたわけです。これがいいとか悪いとかいうことではなくて,やはりガイドラインも市としても設けているわけですけれども,今後,3基をプラスしていこうということになっているわけですけれども,これを先ほどの答弁でもおっしゃったように,9.5kWを2基,19kWですね。これがガイドラインでいう1,000kWに達するまで,ガイドラインから外れるとなりますと,100基近く造らないとガイドラインの対象とならないわけですね。それが住宅地に造られるとなると,やはり住民感情としては,そういうものができては困るというのが,率直な意見です。なので,ガイドラインも条件のハードルをもう少し上げて,許可制度も設けていくべきではないのかなというふうに考えるわけですけれども,どうお考えでしょうか。 ○市長(前田終止君)  まず,その前に先ほど私が見ましたよと申し上げたのは,山の上の大型の風力発電2基を見たという誤解でございましたので,訂正してお詫び申し上げます。先ほど動画で見させていただきました小型機の19kWですか。おっしゃったとおり,1,000kWという基準があるわけですけれども,これには遠く及ばないわけですよね。おっしゃるとおり,いろいろ懸念されることも想定できそうでございますから,そういう意味では,答弁の中で部長も申し上げておりますけれども,住民の方々のいろんな不安,そういうものが払拭できるよう,今後,小型風力発電施設の導入状況をしっかりと現状を直視しながら,ガイドラインの見直し等,検討をしてまいりたいということでございます。私もしっかりとそこは指揮したいと思っております。 ○24番(前川原正人君)  初めて見られたと思うんですけれども,風力発電といいますと先入観で縦に回ると言ったら分かりやすいんでしょうか。輝北町の風力がありますけれども,そういうイメージだったんですね。ところが,やはり技術が進んでいきまして,横に回るという感じで,今の動画を見ていただけば分かると思うんですけれども,今おっしゃるように,ガイドラインは1,000kW以上が対象となっているわけですけれども,住民説明会をやってくださいよというふうになっているわけですけれども,今回の場合,基礎ができてから住民説明会が行われたわけですね。ですから,本来であれば,良好な関係を構築するという点では,それを着工をする前に当然,業者さんが住民説明会を行うべきではなかったのかということを踏まえて,ガイドラインの検討を考えるべきではないのかなというふうに思うんですが,いかがでしょうか。 ○生活環境部長(小野博生君)  答弁の中でも申し上げていると思うんですか,今回の場合は,確かに議員が言われるとおり,私どものガイドラインの認定要領と言いますか,その要領を下回った部分で,牧之原地区の人家のところに2基建ったということでございます。今回の場合は,完成前にガイドラインではないですけれども,住民の方への説明会をされております。私どもが思いますには,このガイドラインができてから,そういうふうに住民の説明というのは,事業者がされているというふうに思っているところです。ですが,今後は言われたとおり,造る前に,そういうものは住民の方への説明というのは必要かなと思っておりますので,その辺りを含めて今後,ガイドラインの検討をしてまいりたいと思っております。 ○24番(前川原正人君)  理解を頂いたと思うんですが,やはり住民感情として「何ができるのだろうか」,それから要請があって住民説明会では,いい気持ちがしないわけですね。ですから,皆さん事情が様々ありますけれども,やはり良好な関係を取っていきたい。業者さんもそうですし,地主さんもそうですし,住民もそうですけれども,良好な関係を構築していきながら,なるほどそうなのか理解ができましたよという納得をしていただくという点が必要ということですけれども,ガイドラインという点では,住民説明会の部分については,すぐにでもできると思うんですね。その辺は早急な取組というのはできないでしょうか。 ○生活環境部長(小野博生君)  そこら辺りにつきましては,早急に検討してまいりたいと思っております。 ○24番(前川原正人君)  ぜひ,住民と業者さん,そして地権者とも良好な関係が構築できるようなガイドラインの在り方というのも,今後,研究をしていただきたいということを求めておきたいと思います。次に,生活環境美化条例についてでございますけれども,人の健康又は生活環境に係る環境の保全上の支障を防止するため,指導,助言その他の必要な措置を講ずるように努めるということが,本市の環境基本条例の第14条です。そして,生活環境美化条例の第7条での公共の場所の空き缶,犬のふん,飲食物の提供に伴う廃棄物の散乱などに対して,第12条で原状回復をするよう指導勧告,そして第13条で公表,第14条で改善命令。それでも従わなかった場合は,5万円以下の罰金を科すことになっているわけですけれども,これらの条例というのは公共に関する部分でありますけれども,これは民間には適用をしない,公共的な場合という理解でよろしいわけですね。 ○環境衛生課長(中馬吉和君)  ここで申します指導勧告という行為につきましては,公共という理解でよろしいと思います。 ○24番(前川原正人君)  公共ということで御答弁いただいたわけですけれども,雑草の繁茂などによって迷惑をしている状況が現在あるわけで,それは様々な条件が重なって管理ができなかったり,自分がそこに住んでいないから,そのまま関係がないというような立場で放置をしているということも見受けられるわけですけれども,本市の場合,年間で文書指導の発送数,草の繁茂であったり,そういう苦情に対する指導文書はどれくらいありますか。 ○環境衛生課長(中馬吉和君)  平成25年度から申し上げます。平成25年度が181件,平成26年度が151件,平成27年度が141件と,わずかではございますが,年々減少は致しております。 ○24番(前川原正人君)  今ありましたように,平成27年度,141件ということで答弁いただいたわけですけれども,このうち,どれくらいが,その指導文書での,あくまでもお願いにしかなりませんけれども,改善をされておりますか。 ○環境衛生課長(中馬吉和君)  国分地区の例で申し上げますと,国分地区が受付を63件致しておりまして,そのうち処理がなされた件数が51件で81%となっております。隼人が同等の件数を受け付けておりますが,ここについては,その後の捕捉ができておりません。ほかの総合支所につきましては,3件であったり1件であったり6件であったりと数的にはそういう状況でございます。 ○24番(前川原正人君)  今,答弁いただいたように,少しずつは減ってきて,最終的にモラルの問題だったり,事情があったりとか一概には言えない部分ですけれども,本市の生活環境美化条例ですね,これはあくまでも公共の施設という前提があるわけですけれども,静岡県磐田市では,市民等及び事業者の意識向上を図り,迷惑のない快適な良好な生活環境を実現することを目的として,この迷惑防止条例という形で,昨年の4月1日から施行をされているわけですけれども,特徴というのが,本市での生活環境美化条例と比較をしますと,民間のところまで所有者又は管理する土地建物に繁茂する雑草,枯れ草,竹木又は廃棄物その他これに類するもの,周辺の環境を損なうようなことがないよう管理しなければならないと,民間のここまで言及をしているわけですけれども,その上に違反者といったらいけませんけれども,指導勧告命令さらには公表,そして従わない場合は行政代執行をしているということもやっているわけですね。なので,そこの所有者さんで努力はされているとは思うんですけれども,迷惑防止条例ということで,今後,やはり検討していく必要が出てくるのではないかなと。年々進んでいって,モラルが下がってきたりとか,ルール違反が散見されるようであれば,そういうものも検討は必要になってくるのではないかなというふうに考えるわけですけれども,いかがでしょうか。 ○生活環境部長(小野博生君)  磐田市の迷惑防止条例があるということでございます。言われるとおり,磐田市の場合は生活環境美化条例があったんですが,そこを変えたと。新たに加えた分が,生活の騒音とか悪臭とかそういう分まで含めての部分であったと思います。私どもの場合は,生活環境美化条例というのがございます。そして生活騒音及び悪臭に関しては,法律あるいは悪臭の臭気予防の立場からいろいろな事業を実施しているところでございます。ですので,霧島市の場合は,いろいろな事業と組み合わせながら,生活環境美化条例も一つでありますし,またいろいろな事業も組み合わせて,霧島市の皆様方の環境の向上に努めているということでございますので,こういう条例もありますが,今後勉強はしてみたいというふうには思っているところでございます。 ○24番(前川原正人君)  誤解を招かないために申し添えておきますが,代執行をすることが目的ではないんですね。取り締まることが目的ではない。やはり自分たちの周りの環境をよくしましょうと,きれいにしましょうと。それには公共だったり,民間の部分だったりあるわけですけれども,やはり少子高齢化が進む中で空き地が今後増えていくだろうと。これは中心部であろうが中山間地であろうが,共通した課題になっていくというふうに私は認識をするわけですけれども,全市的なというか,まちをきれいにしていくという一つ一つの積上げ,構築になりますけれども,それが集まって一つのまちですので,まち部であろうが中山間地域でも共通した課題だというふうに思うわけですけれども,今後の課題として,十分に検討,研究をしていただきたいということを申し上げておきたいと思います。最後になりますけれども,今回の質問で台風の被害の問題,職員の労働の問題,これは共通しているわけですけれども,一定の人員がいないと,それに対応ができないということですので,これは一つ一つの課題は別々ではありますけれども,共通しているのは,最低限,それに対応できる人員と時間と労力が必要なわけですので,全体的な問題として捉えていただきたいというふうに思いますけれども,市長,最後にいかがでしょうか。そのことを求めて,私の質問を終らせていただきたいと思います。 ○市長(前田終止君)  全体的な見解として申し上げられましたが,御指摘の点等,よく念頭に置きまして,しっかりと関係する部署の職員たちと,しっかりと協議も勉強させていただきたいと存じます。 ○議長(池田 守君)  以上で,前川原正人議員の一般質問を終わります。次に,15番,新橋実議員から3件通告されております。したがって,発言を許可します。 ○15番(新橋 実君)  15番,新橋実です。市民の皆様の声を市政へ届ける会派,新風会の1人として,通告に基づき質問します。その前に,4月には熊本で震災があり,つい先日は福島で東日本大震災の余震と思われる震度5弱の地震が発生,津波警報も発令され,住民の皆さんは不安な生活を再び余儀なくされました。地震列島と言われている我が国日本にとって,いつ起こるかしれないこのような自然災害に対しては,十分な備えが必要です。現在,桜島も4か月に渡り爆発していませんが,大正大噴火に迫るマグマを抱えていることも聞きます。市内の各地域においても,これから起こるであろう噴火や地震,自然災害等に備えた訓練の必要性を感じます。市長の市政運営で新燃岳火山活動に対する防災対策を半径5㎞以内に位置する牧園・霧島地区において,関係機関を含め約100人が参加して避難訓練を実施したとの報告がされました。今後,その規模を上回るような災害等も考えられます。自治公民館単位で防災組織を立ち上げているところもありますが,全ての地域において,自主防災組織の育成強化を図っていく必要もあると思います。また,災害ボランティアの強化を推し進める必要性も感じております。今後,民生委員等とも連携し,要援護者,要介護者など消防団等と情報共有することで,いち早く災害時に対応した地域避難計画が築けると思います。市も地域防災計画の中で様々な計画を推し進めていますが,地域へも後押しをしていただきますようお願いします。それでは通告しております3点について質問に入ります。まず,高齢者の免許証自主返納者や高齢者に対するサポート制度の活用策について伺います。高齢者による多発する交通事故が報道される中,地方での移動手段として車の存在は非常に大きなものがあります。現在,市も地域の一部事業者と一緒に免許証自主返納サポート制度も取り組んでいますが,免許証自主返納者にとっては,バス路線整備やタクシーを活用した施策が大事だと考えます。今後,市として免許証自主返納者や高齢者に対するサポート制度の活用策をどのように考えているのか,お伺いします。次に2点目,市立医師会医療センターの病院運営及び医療費削減策について,4項目について伺います。医師会医療センターは,市内のかかりつけ医の後ろ盾として非常に大きな役目を担っていると思います。地域の医療機関の紹介で精密検査や診察に行くわけですが,市民の皆様はその対応に不満を感じています。市から指定管理者として委託されている医療センターの現状と今後の対策についてお聴きします。まず,市民の命の守り神として医療センターの果たす役割は大きいと思うが,紹介されて病院に行っても,なかなか対応してもらえず,時間だけが経過し,非常に無駄なときを過ごしているといったような声も聞くが,診察の現状と待ち時間の対策,受付の対応など,どのようになっているのか。次に,院内にある空きベッドを市内にある大企業に買い取ってもらい,その資金を活用して医師確保や医療センターの運営に生かすべきでないか。三つ目,交通手段においても市内各地からの路線確保を図るべきでないか。四つ目,医療費削減を図るために低所得者に対して,お金を渡してでも検診率を上げる施策を行うべきではないか,伺います。次に3点目,市内にある漁港の管理運営について3項目について伺います。まず,市内には,市が所有している漁港や県が所有している漁港があるが,それぞれどこが管理し,何艘の漁船が係留されているのか。漁業従事者と遊漁船の実態は把握しているのか。次に,係留している遊漁船や漁船の管理の実態は,どのようになっているのか。三つ目,漁港の管理については,特に遊漁船の把握等が難しいといったようなことも聞くが,その届けなど適切になされているのか。以上,3点について,執行部の明快な答弁を求めて,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  新橋議員から3問につきましての御質問でございました。2問目の霧島市立医師会医療センターの病院運営等について,総括してお答えいたします。霧島市立医師会医療センターは,公設民営型病院であり,姶良・伊佐保健医療圏の中核病院として,高度専門医療を提供しております。霧島市が誕生して以来,平成22年の脳神経外科の開設,電子カルテシステムの運用開始,本年度の小児科再開,小児外科診療開始,緩和ケア病棟の開設など,医療サービスの充実に努めているところであり,救急告示指定医療機関,第二種感染症指定医療機関,がん診療指定病院,基幹型臨床研修病院,災害拠点病院などの様々な指定を受け,医療圏における救急医療,感染症及び災害発生時等の拠点として,重要な役割を担っており,救急医療の基幹病院として,救急患者の受入・対応に尽力しております。さらに,姶良・伊佐保健医療圏唯一の地域医療支援病院として,地域のかかりつけ医への支援・連携を図りながら地域医療の確保に努めており,国の医療機関機能分化策に基づいて初期診療を地域のかかりつけの診療所や病院に担っていただき,当診療所や病院からの紹介を受けた患者に対して,医師会医療センターにおいて高度かつ専門的な診療を提供することとしております。また,経営状況は15年連続で黒字を維持しており,診療報酬が見直される状況下においても,医師及び看護師等スタッフの確保に努めるとともに,包括ケア病棟開設に向けた取組を進めるなど,経営努力を続けているところでございます。一方,国の「社会保障と税の一体改革」において,病床の機能分化・連携,在宅医療の推進などを内容とする医療・介護サービスの提供体制改革の方針が示されたことを受け,県では,限られた医療資源の有効的な活用や効率的で質の高い医療供給体制の構築を目指した鹿児島県地域医療構想を先月策定したところでございます。今後は,県地域医療構想に基づき,指定管理者である姶良地区医師会と十分な連携を図りながら,より充実した医療サービスの提供に努めてまいりたいと存じているところでございます。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  2問目の1点目にお答えいたします。先ほど市長の答弁にもございましたが,医療機関の機能分化により,症状が軽い場合は,地域のかかりつけの医療機関で受診していただき,さらに高度・専門的医療を受ける必要があると診断された場合には,紹介状をもとに医師会医療センターで受診していただくことを基本と致しております。このことから,医師会医療センターでの診療におきましては比較的症状の重い患者が多く,1人の患者が複数の診療科で受診するケースや診療・検査に時間を要するケースが多い状況でございます。加えて,医師会医療センターでは,二次救急医療を担っていることから,外来診療の途中でも救急患者を受け入れたり,病棟入院患者の容体が急変したときは緊急な対応に迫られることがあり,このようなことが,外来患者を長くお待たせすることにつながっているようでございます。本市と致しましては,さらなる医療機関の機能分化や地域連携を進め,医師会医療センターがその機能を存分に発揮できる体制づくりに努めてまいりたいと存じます。2点目にお答えいたします。お尋ねの病院の空きベッドを大企業に買い取ってもらえば,その資金を活用できるのではないかということにつきまして,まず,このような事例があるか公立・民間病院各々について調査しましたが,確認できませんでした。医師会医療センターの病床数は,現在,一般病床が250床,感染症病床が4床で合計254床でありますが,姶良・伊佐保健医療圏で二次救急を担う公的中核病院としての性格上,医療センターのベッドを企業に売却することは難しいものと考えております。次に,4点目についてお答えいたします。本市におきましては,健康増進計画である「健康きりしま21(第2次)」に基づき,胃・大腸・肺・子宮・乳がん等の各種がんの早期発見,早期治療のために,検診の実施等,がん対策に積極的に取り組んでいるところでございます。低所得者に対する検診率向上の取組と致しましては,生活保護法上の被保護世帯に属する者に対して,市が実施する各種がん検診等を無料で受診できるようにしております。また,全ての対象者の受診率を向上させる取組と致しましては,受診者の利便性を考慮して,平成27年度から受診者名が記載された胃,大腸がん検診及び腹部超音波検診の問診票と大腸がん検診の容器を一括して送付することで,三つの検診を一度に受診できるよう手法を改善したところ,前年度との比較で,胃がん検診の受診率が5.1ポイント増加,大腸がん検診の受診率が9.8ポイント増加しております。今後も,市民の皆様に,各種がんに対しての知識の普及・啓発に努めるとともに,関係機関と協議しながら受診しやすい態勢を整えてまいります。 ○企画部長(塩川 剛君)  次に,3点目についてお答えします。まず,市内各地から霧島市立医師会医療センターまでの交通アクセスにつきましては,国分・隼人地区では,民間路線バスに加え市街地循環バスが医療センターを経由する運行を行っており,牧園地区では,ふれあいバスが1日1往復の平日運行を行っているところでございます。また,その他の4地区においては,JRや路線バス,市街地循環バス等の乗り継ぎにより,同センターまでの路線を確保いたしております。本市におきましては,本年3月に策定した霧島市地域公共交通網形成計画に基づき,現在,コミュニティバス等の路線見直しについて作業を行っているところであり,本年7月には市内の5地区10か所におきまして,地域公共交通に関する住民座談会を開催し,その際に霧島市立医師会医療センターへのアクセスに係る御要望を含め,様々な御意見等を頂いたところであります。本市と致しましては,これらの御意見等を踏まえながら,コミュニティバスや路線バス等の運行時間帯の見直しや乗り継ぎの利便性向上なども考慮し,住民ニーズに合致した運行形態となるよう引き続き改善に向けての作業に努めてまいります。次に,1問目の高齢者の免許証返納者や高齢者に対するサポート制度の活用策についてお答えいたします。「運転免許証自主返納制度」は,高齢者による交通事故の増加や事故を懸念する家族等からの相談を受け,平成10年から始まった制度でございます。当該制度の推進を図るため,霧島警察署におきましては,免許証返納者に対する独自の優遇制度を設けており,約50社の協賛店において各種商品の割引サービスが受けられるサービスを提供されております。本市におきましても,当該制度の効果をさらに高めるため,バス事業者の御協力のもと,平成22年度から「霧島市高齢者運転免許証自主返納メリット制度」を開始し,ふれあいバスや路線バス等で利用できる「かごしま共通乗車カード」を交付することで,公共交通の利用促進を図るとともに,高齢者の交通事故防止に努めているところでございます。これらの制度の利用者数は,年々増加しておりますことから,今後も引き続き警察及び関係機関と連携しながら,さらなる制度の普及・啓発に努めてまいりたいと存じます。また,運転免許証返納者の移動手段の確保という観点から,返納後の受皿として,地域における公共交通の役割が非常に重要なものになってくると認識いたしていることから,70歳以上の高齢者等を対象とした本市の「いきいきチケット支給事業」において,平成23年度から「温泉利用券」を「温泉・バス利用券」に改め,利用範囲の拡大を図っているところでございます。このような中,本年3月に策定いたしました霧島市地域公共交通網形成計画におきまして,「高齢者や子育て世代,学生等の交通弱者にやさしい交通環境の実現」を基本方針に掲げたところであり,当該計画の推進に当たり,地域の皆様の御意見や霧島市地域公共交通会議での協議事項等を踏まえ,バス路線等の運行形態の見直しを行っていくことと致しております。 ○農林水産部長(満留 寛君)  3問目の市内にある漁港の管理運営について,お答えいたします。1点目の漁港の漁船の係留数,漁業従事者数及び遊漁船の係留数につきましては,市が管理している国分漁港は,漁船が20隻,漁業従事者が23人,遊漁船が43隻であり,同じく永浜漁港は,漁船が16隻,漁業従事者が10人,遊漁船が25隻であります。一方,県が管理している隼人港は,漁船が93隻,漁業従事者が77人,遊漁船が14隻であり,同じく福山港は,漁船が61隻,漁業従事者が56人,遊漁船が52隻となっております。次に,2点目の遊漁船や漁船の管理につきましては,福山港は福山町漁協が船舶保険等の加入を条件に管理されておりますが,隼人港,国分漁港,永浜漁港は所有者が自己責任において管理すべきとの立場から,錦江漁協としては管理されていないとのことであります。このため,管理の実態としては,船の所有者が行う,所有者から委託された業者が行う,又は遊漁団体等が行うなど,様々な形態となっているようでございます。次に,3点目の漁港の管理につきましては,国分漁港,永浜漁港の管理運営に関しては,市が錦江漁協に委託いたしているところであり,錦江漁協では,遊漁船等の把握に取り組まれておりますが,係留の届出がなされない場合や譲渡等により,所有者が不明である船もあるなど,把握が難しい状況にあることから,現在,市と漁協との間で放置遊漁船等の取扱いを含め,漁港管理対策に関して協議しているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  それぞれ答弁を頂きました。再質問を行います。まず,最初の項目です。昨日も南日本放送のほうで報告がありましたけれども,過去3年間の高齢者の事故件数とその中身は,どのようなものがあるのか,お伺いします。 ○安心安全課長(有満孝二君)  高齢者の過去3年間の事故件数ということでございますが,霧島市での平成25年の交通事故の件数が944件でございます。その中で死亡事故が4件,高齢者の死亡事故は3件,平成26年が840件中,死亡事故が5件,そのうち高齢者の死亡が4件,平成27年が764件の事故中,10人の死亡事故で,うち8人の方が高齢者という形になっております。また,霧島市の高齢者が第一当事者となった事故でございますが,平成25年が第一当事者となったのが155件,平成26年が159件,平成27年が142件となっております。平成27年の高齢者の死亡事故の内容でございますが,高齢者が運転をしていて,事故をしたものが2件ございます。 ○15番(新橋 実君)  運転中の事故は2件だったというようなことですね。それでは,過去3年間の免許証の自主返納者の実績ですね。これは,どういうふうになっていますか。 ○安心安全課長(有満孝二君)  霧島警察署及び横川警察署のほうに,免許証を自主返納された霧島市の住民の方でございますが,平成26年が222人,平成27年が338人,平成28年,本年でございますが,11月末現在で304人となっております。 ○15番(新橋 実君)  分かりました。徐々に増えているということですよね。先ほどから言われますように,警察署のほうに免許証を返納するわけなんですけれども,そこでの対応はどのようにされているのかですね。その中でも霧島市は,先ほど報告がありましたけれども,1万4,500円分のかごしま共通乗車カードというものを発行されていらっしゃるわけですよね。この中身というのは,どういうふうな形になっているのか,そこをお知らせください。 ○安心安全課長(有満孝二君)  警察署のほうに免許証を返納されて,返納カードというものをもらわれます。その運転免許証自主返納カードを持って,霧島市の本庁及び横川総合支所のほうに,霧島市の高齢者運転免許証自主返納メリット制度の申請手続きに来ていただく形になります。その手続きをしていただいた方に,かごしま共通乗車カードというものを交付させていただいております。このカードにつきましては,1枚当たり1万5,000円という金額になっておりまして,市とバス会社が折半で負担をしております。このカードの中には1万4,500円分の乗車できる金額が入っている形になっておりまして,残りの500円については,カードの作成手数料という形になっております。 ○15番(新橋 実君)  これは見ると,免許証を返納したときの1回だけということなんですけれども,これは,免許証を返して返納カードをもらわれて,その自主返納をされた方のどれくらいの方が,霧島市が発行している,この1万4,500円のかごしま共通乗車カードをもらわれていますか。何%くらいか。 ○安心安全課長(有満孝二君)  交付の状況でございますが,平成26年が129人,58.1%,平成27年が222人,65.7%,平成28年が,こちらも11月末現在でございますが,241人の79.3%という形になっております。 ○15番(新橋 実君)  1万4,500円のこれを,せっかく出しているんですけれども,なかなかこれが,なぜ浸透しないのかと思うんですけれども,市長,これを聴かれてどう思われますか。 ○市長(前田終止君)  東京23区と同じくらいの面積を持つ,山あり谷あり平野部あり,広い市域でございます。高齢化は,平野部は人口増を相変わらず続けておりますけれども,中山間地域は高齢化,過疎化の波を色濃く受けて,そして交通手段が本当になかなか確保し難い。努力はしているんですが,そういう実態が横たわっております。そこらで,住み慣れた地域で,住み慣れた生活スタイルを,なかなか車がない限り生活がしにくいという点もあられ,免許証返納などの促しは努力はしているものの,なかなかそこまで行きつかない点があられる方も多いのかなというふうに,今,自己分析はしているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  私が聴いたのは,この免許自主返納カードを渡したときに,その1万4,500円分の共通乗車カードというものをくれるわけですけれども,それの申請が徐々に増えているのですけども,58%,65%,79%というような形で,まだもらわれていない方が非常に多いわけです。その辺をどう思われますかということを,今聴いたのですけれども。 ○市長(前田終止君)  これは内容としていい制度ですから,しっかり周知徹底を更にできるように,当然,最大努力をさせていただきます。 ○15番(新橋 実君)
     そこは,どう思われますか。 ○安心安全課長(有満孝二君)  今,議員が言われました警察のほうでの申請をされた方と,霧島市のメリット制度を受けられない方の差という形なんですけれども,運転免許証を自主返納される方の中には,65歳未満の方もおられる可能性がございます。また,配偶者が運転免許証等を所有されておりまして,この制度が必要でないと言われる方もおられるのではないかと思っております。本制度につきましては,申請主義という形になっておりますので,あくまでも申請をされない方につきましては,交付をされていないということが実態でございます。 ○15番(新橋 実君)  結局,この1万4,500円は,例えば期限があるのですか。いつからいつまでという期限があるのですか。 ○安心安全課長(有満孝二君)  1万4,500円の共通乗車カードを使用する期限というものは,設けておりません。 ○15番(新橋 実君)  期限はないわけだから,全員もらってもいいんじゃないですか。その配偶者がどうこうと今言われましたけれども,それは,私はみんなに支給してもいいと思いますよ。 ○安心安全課長(有満孝二君)  この共通乗車カードの部分につきましては,霧島警察署及び横川警察署のほうで自主返納された時点で,こういう制度があるということで,手続きに行ってくださいというような連絡・広報等もしていただいているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  結局,それから安心安全課のところまで行って,手続をしないといけないわけですよね。だから,そこまで行くのがなかなか大変だと。そういうふうなことで,やはり難しくなっているのかなと思うわけですけれども,そうなのか,それともその辺の周知がなかなか難しいんじゃないかと思いますよ。もうちょっと簡単に,例えば,警察署でもできるというような形でできないかと思うのですけれども,どうですか。そこで一遍にできるような形にすれば,私は全ての方があったほうがいいと思いますけれども,せっかくの制度ですから。 ○安心安全課長(有満孝二君)  この共通乗車カードにつきましては,やはり金券的な部分も入っているのではないかと思っておりますので,警察署のほうで,それを引き受けられまして交付をするということが可能かどうかということ等を,警察のほうとは話をしてみたいと思いますが,ちょっと難しいのではないかと思っているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  難しいのであれば,もうちょっと安心安全課のほうで,先ほど市長も言いましたけれども,周知徹底を図るようにして,あの文書だけ渡してもなかなか分からない方もいらっしゃると思いますので,そういう方が免許証の自主返納をされる方だと思うんです。その辺を周知していただきたいと思いますけれど,いかがですか。 ○安心安全課長(有満孝二君)  企画部長の答弁にございましたように,今後,警察及び関係機関団体とも連携を取りながら,広報等に努めてまいりたいと思っております。 ○市長(前田終止君)  高齢者の方々の交通事故,痛ましい事故等が,全国的には相次いで報道をされております。ブレーキの踏み違い等,あるいはまた御病気による運転中の痛ましい事故等が伝わってくるわけでございますが,議員御指摘の部分は,そういうことも含めて,もっと交通事故防止にさらに徹底度を上げるべきではないかというような形で理解をさせてもらいました。私のほうも担当の者が申しているように,しっかりとさらに打合せをしながら,精度を上げてみたいと思っております。 ○15番(新橋 実君)  私が言うのは,まだ今からなんですけれども,先ほど市長が言われました霧島市も面積が広いわけですよね。免許証を自主返納した方が大変苦労をするのは,やはり買物や病院通いだと思います。特に山間部の方にとっては,死活問題だと思います。現在,市のほうでも先ほど言われました公共交通網形成計画ですか,そういうことを作成されているようですが,そのようなことも含めて検討はなされているのか,もう1回,企画部長お願いします。 ○企画部長(塩川 剛君)  そういうようなこと等も含めたところで,検討を進めているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  それは,いつ頃までにでき上がる予定ですか。 ○企画部長(塩川 剛君)  現在,運行事業者などと協議を進めているところでございます。周知期間等も含めまして,ものによって早いもの遅いものがございますけれども,早いところでは,来年の10月のダイヤ改正に合わせたいというふうに考えているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  本当に使い勝手のいい公共交通網形成計画でないと,まずいと思うんです。今,非常に使い勝手が悪いと思うわけですけれども,そういうことも考えてやっていただきたい。霧島市でもNPOのお助けマン霧島というのが,少額で送迎やお手伝いなどをされていますよね。市民の方も少額でもというようなことで,バス代くらいは払ってもいいとかというようなことも考えていらっしゃる方も結構多いと思います。現在の状況では,バスにおいても何回も乗り換えていかなければならないと。帰るときには,その時間にバスがないといったことも続くと。そういったことで,車に頼らなければならないという現状があると思われます。現在,免許証を自主返納した場合,私の考えですけれど,タクシー会社等も1割補助を出しているところもありますよね。そうしたタクシー事業者にお願いして,移動手段をまずは,市が主導して連携を図ってネットワークを構築することで,あとあとデマンド交通のようにバス料金並みで運行していただくような制度といったようなことを確立できないかと,私は思うわけです。バス会社との確執があるかも分かりませんけれども,現状のバスの路線設定では,よほど見直しをしないことには,市民も乗車することは難しいと思います。どうでしょうか。 ○企画部長(塩川 剛君)  いろいろな交通手段の見直しの手法というのはあろうかと思います。これまでも相当の金額を掛けまして,市としても一般財源で1億円を超えるような経費を掛けながら,そういう運行形態の維持を図っているところでございますけれども,やはり,コストと利便性をどうマッチングしていくかというところが,一番頭を悩ますところでございまして,本年度も地域住民の方々との座談会の中で,今,議員がおっしゃったような,そういう時間帯のずれといったような個々具体的なお話も頂いておりますので,それらを踏まえながら,一番はまず,運行事業者とその辺のどういうふうに運行するか,調整するかということ等について協議を進めているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  副市長は,これに出られていらっしゃいますよね。どういうふうに考えていらっしゃいますか。 ○副市長(平野貴志君)  私が,一応,霧島市の公共交通会議の委員長ということでございますけれども,様々な地域によっての御要望等もあったようでございます。また,利用者によっても,様々な御要望等もあったようでございます。ただ,個々の住民の方々の御意見を余りに尊重してやっていきますと,逆に路線バス等の便数の変更といったようなことにもなってまいりますので,現在は,そういう地域ごとの不便を生じておられる方々の御意見,あるいは例えば時間帯でありますとか,あるいはバス停の変更でありますとかといったようなところが,主になっていくのではないかと。この広い市域の中では,それぞれの地域を分けないで運行ができるのが一番いいわけでございますけれども,そこにつきましてはまた運行事業者等の関連もございますので,そういうところについても御要望はお届けをしてありますけれども,なかなか現時点では調整が難しい面もありますので,そういう限られた範囲内での最大限の努力をしていきたいというふうに考えております。 ○15番(新橋 実君)  せっかく高齢者の方が,自分から免許証を返してバスに乗って行こうかという気持ちでされるわけですので,そういった方のために,こういうメリット制度というものもあるわけですので,そういったものがうまく使えるような形で,この公共交通網形成計画もしっかりと対応していただきたいと思いますので,よろしくお願いします。医療センターのほうに入ります。先ほど医療センターについても答弁がございますけれども,医師の常勤と非常勤の数は何人くらいになるのかお伺いします。 ○健康増進課長(林 康治君)  平成28年11月現在の状況をお知らせいたします。常勤の医師が28人,非常勤が36人合わせて64人でございます。 ○15番(新橋 実君)  先ほど私が壇上から言いましたけれども,医療センターに行かれた方が不満を持っているのは,この待ち時間の長さなんです。先ほど答弁もありましたけれども,皆さんほとんどが予約で行くわけですよ。救急医療ということで,いろいろな問題もあると思いますけれども。本当になぜ待ち時間が,こんなに長く掛かるのか。予約で行って,そういうふうな形になるわけですけれども,医師の不足が問題があるのかなと思うのですけれど,非常勤というのはどういう形で対応されていのか,その辺はどうなんですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  非常勤の医師につきましても,通常の診療の中で入っていただいて対応をしていただいております。また,手術等におきましても,一緒に対応していただいているような状況でございます。 ○15番(新橋 実君)  私が聴いているのは,非常勤の医師というのは,1週間に毎日来るのが非常勤ではないと思うんですけれども,その辺はどうなんですか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  非常勤の医師には,いろいろなタイプがございます。例えば,専門的な治療,診療をするために特定の曜日に来ていただく方,それから常勤の意思を補完する形で入っていただく医師,その辺が混在しておりますので,先ほど課長が申し上げた36人の中には,そういう両方の非常勤の医師が含まれているというふうに御理解いただきたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  例えば,常勤の方は,1週間に月曜日から金曜日まで毎日来ると。非常勤の場合は,どういうふうな勤務体系になっているのか。この勤務体系というのは,いろいろあるでしょうけれども,大体1週間に何日来るとかいうことは決まっていないですか。常勤と大体同じような形なんですか。今,そういうふうな形で言われましたけれども。 ○健康増進課長(林 康治君)  勤務時間は一緒ですけれど,曜日によって違いまして,その診療科目がある日に勤務するというようなことでございまして,月に何回というような決まりがありますけれども,毎日来るということではございません。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  診療計画のスケジュールがございますので,スケジュールの中にしっかりとはまるような形で,非常勤の方ははりつけている部分,それと先ほど申し上げた専門的な部分とでございます。 ○15番(新橋 実君)  私は,非常勤もあると思いますけれど,この医師不足が関係しているのかと思うわけです。その待ち時間があるということはですね。その辺で,常勤であれば毎日来るわけですけれども,非常勤であったら,1週間に2日とか3日とか,そういうふうにどうしてもなるのではないかと思うわけです。その辺が曖昧で,課長でも部長でも分からないんだけれども。その契約を見ないと分からないと言われますけれども,その辺はしっかり把握しておいていただきたいと思いますが,いかがですか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  当然,日々の診察を受けるために,紹介状等の予定を組みまして診療しているわけでございますので,その診療に支障のあるような組み方というのは致しておりません。議員もおっしゃったように,常勤の職員は医師会医療センターの職員として常勤しておりますので,その休暇等を踏まえながら,その休暇を取ったときには,非常勤が間に入るとか全体的な日々の調整をしながら組んでおりますので,非常勤が入っているから,そこが空席になって待ち時間に影響していることはないかと思っております。 ○15番(新橋 実君)  ということは,常勤の先生が休みのときに非常勤の先生が来るというように感じましたけれども,そういうような形ですか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  当然,非常勤の専門的な先生を含めた組込みになりますので,常勤の先生が休んだときの非常勤の対応もございますし,非常勤の先生が最初からそこに組み込まれて,一つの診察の区域を守るということもあるということでございます。 ○15番(新橋 実君)  ちょっと確認しますけれども,毎日いらっしゃる先生の数というのは,平均でどれくらいですか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  常勤医師が28人いる中で,学会のいろいろなものが重なったりとか,病気であったり家庭の事情とか,いろいろなことがございますので,1日に出るドクターの数というのは固定はしていないと。変動はしているという認識を致しております。 ○15番(新橋 実君)  常勤,非常勤合わせて64人の医師がいらっしゃるわけですけれども,毎日いらっしゃる方というのは,このうちの例えば,常勤が28人だから,30人くらいですか,40人くらいですかということを,私は聴いているんです。そこだけは答えられないんですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  後ほど調べて,御答弁いたします。 ○15番(新橋 実君)  分かりました。私も今回,医療センターに行ってみました。12月の始めに行きました。非常に混雑していて,知り合いにも会い,話も聴きました。時間帯は10時過ぎだったわけですけれども,駐車場も満杯で,多くの患者さんが待合室で待っていらっしゃいました。そこで,病院に入るなり,ちょっと気になったのが,12月ということで,働いている職員の半数くらいがマスクを着用されていないんですよね。インフルエンザが流行っていると言われながら,患者さんが入る出入口にはマスクの自動販売機が設置してありましたけれども,私は,職員はいの一番にマスクを着用すべきではないかと感じました。素人の私が言うのはおかしいかも分かりませんけれども,大病院では当たり前だと思うんですけれど,その辺はどう思われますか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  マスクの着用は確かに菌の感染とかという意味では,効果があろうかという認識は致しております。ただ,お客様との対話でございますとか,いろいろな意味でマスクを着用することが,非常に意思疎通の妨げになったりということもあろうかと思います。その辺りにつきましては,病院としてしっかりと内部的な議論をした上で,着用していないことも一つの選択としてあるのではないかなというふうに思います。私も,そこはまた確認してみたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  ほとんどの大きな病院とかでは,ちゃんとマスクをしてくださいと。そして,患者さんが入るところには,このマスクを支給しますから使ってくださいというくらいにしてあるんです。私は,病院は感染を防止するのが大事だと思います。それが一番大事だと思いますけれども,その辺は感じませんか。どうですか,部長でも課長でも。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  マスクを着用するというのは,自分の持っているものをうつさないということもですけれども,お互いにそれを遮断するということが,大きな目的かと思います。私どもも,実際の運営の部分として医療センター,医師会のほうにお願いしていますので,その辺の見解につきましては,またお聴きしたいと思います。私もマスクの着用については,その必要性は十分認識は致しております。 ○15番(新橋 実君)  特に外来というところは,いろいろな患者さんがいらっしゃいます。自分ではまだ症状がなくても,そういうこともあるわけです。市長は特に分かっていらっしゃると思いますけれど,病院は,いついかなるときでも,部長が言われましたけれども,必要性というのは感じていらっしゃると思いますので,私たちから注意するというのも御無礼な話ですけれども,やんわりと話をしていただくと。そういう話をする機会はあるのですか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  私ども,常に事務局のほうとは意見交換,情報交換をしておりますので,今回の議員のそういう御指摘をしっかりと伝えて,対応をお伝えしたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  お願いします。あと一人の医師が1日の患者を診るのは,何人くらいを診られるんですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  診療科目によりましても異なりますが,平均して30人前後と聴いているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  30人くらいですね。そういった形で,一般のかかりつけの先生からの紹介も受けるという理解でよろしいですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  そのような御理解でよろしいです。 ○15番(新橋 実君)  そのほかにも,あそこは一般の方も受け入れていらっしゃるわけですから,そういう方々から救急患者も来るわけですから,そういうことへの対応も必要ですよね。そういうこともあって,時間が遅れるのかと思うわけですけれども,その辺も対応をしっかりとすべきだと思います。そういったことで,私は市民の声を聴くことは非常に大事だと考えるわけですけれども,患者さんからのアンケートなどを取っていらっしゃるのか,取っているとすれば,どのような意見が出されているのか,また,それに対してどのような改善がなされているのか,その辺はどうですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  アンケートにつきましては,半年に1回,満足度調査ということで,医療センターに来られた患者の方に対しまして,調査書をお渡しして,記入していただいて回収している状況でございます。今年につきましては,2月と8月に行っておりまして,施設面10項目,接遇面8項目,診療サービス面8項目というような形で点数を付けるような形になっております。結果と致しましては100点満点で採点しておりまして,2月が79.3点,8月が80.7点というような結果が出ているようでございます。その中で,意見を頂く欄につきまして,施設の老朽化とか,診療科と総合受付の待合室が同じでとか,あとは待ち時間が長いというようなこともございますし,予約患者が優先されて紹介状なしに来られた患者が後回しにされるというような御意見も頂いております。あと,職員の対応に対する御不満もあるようでございます。改善された面というようなことでも,外観,内装が少しずつきれいになっているとか,外来入院の対応がよい,緊急時の対応や入院時に優しくしてもらいましたとか,そのような御意見を頂いております。これを生かした形で,院内でも協議をして改善に努めているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  今言われました院内の協議というのは,アンケートを年2回取られている。その後にどれくらいの方で協議をされて,どういうふうな形になっているのですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  病院内では,幹部会というのも毎月ございますので,そのような場でも協議をされているようでございます。 ○15番(新橋 実君)
     幹部会だけでは,あれだと思います。やはり若い人も働いている人は結構いらっしゃるわけですから,そういった方もしっかりと中に入れて協議をすることも大事だと思います。あと,患者さんは,かかりつけの先生からいろいろな形で来るわけですので,こういうかかりつけの先生方との協議はされているのか。医師会でされているのか分かりませんけれども,そこではどのような意見が出されているのか,そういった話は聴かれていますか。 ○健康増進課長(林 康治君)  かかりつけ医との会議ということですけれども,医療センターの運営委員会というものと地域医療支援病院委員会というのがございまして,合わせて年4回程度になります。詳しいやり取り等については掌握しておりませんけれども,予算・決算,あとは経営に関すること,そのような意見交換がなされているようでございます。 ○15番(新橋 実君)  その中に,市も指定管理者として出されているわけですけれども,職員というかそういう方は入っていかないのですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  医療センターの運営委員会のほうには入っておりませんけれど,地域医療支援病院委員会,こちらのほうには,部長と課長が入っております。また,霧島市のほうでも,別途医療センターの管理運営委員会というのを開催いたしておりまして,年に2回程度ですけれど,民間の方も入っていただく形で,その場で協議をさせていただいているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  こういう中に部長や副市長も入っていらっしゃるわけですね。いろいろな意見を,私も言いましたけれども,いろんな意見が出ていると思います。そういった市民の方から意見が出ているものを,そういったところで私は出していただきたいと思うんですけれども,出ていますか。副市長は聴かれていないですか。 ○副市長(平野貴志君)  市が開催をするのは,医師会,それから医療センターのスタッフ,それから一般の市民の方々,そして市の担当部長等で年に2回開催しておりますけれども,それは医療センター全体の管理運営に関することでございます。先ほど課長が申しましたように,地域のかかりつけの先生方を含めた話合いといいますか,協議の場というのは,地域医療の支援運営協議会というようなことで,病院が独自に持っているわけでございます。その中では,それぞれ病院の中の現状,あるいはかかりつけの先生方の現状等,そういう協議がなされているということでございます。それともう一つは,病院の中に管理運営委員会というのがございまして,その中には医師会,それから医療センター,私ども行政,そして一般の市民の方々が含まれておりますので,その中では具体に医療センターの中の様々な課題等が協議をされて,それが改善の方向に導かれると。その中にはスタッフの方々が入っておられますので,直接,様々な分野ごとのお話等も出ているようでございますので,そういうものが,私ども行政のほうにも届いてくると。それがまた,一般の診療を受ける方々のところにも掲示をされるなり,あるいは文書等でお返しになっているというふうに理解をしております。 ○議長(池田 守君)  ただいま新橋実議員の一般質問中ですが,ここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  正      午」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時00分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。新橋実議員の一般質問を続けます。 ○15番(新橋 実君)  私は,以前,働きやすい職場といったことで一般質問をしたことがございます。現在,医師会医療センターは,医師にとっても,看護師にとっても,その他そこで働く人にとって,働きやすい職場になっているとお思いでしょうか。 ○健康増進課長(林 康治君)  いろいろと医師会医療センターの先生とか看護師さんとお話をする機会では,働きやすいというようなことはお聴きしているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  私が聴くところによりますと,いろいろな苦情も聴くわけですけれども,やはり職場が働きやすい職場でないと,そこに来る患者さんたちも不快な思いをされるわけです。患者さんたちはお客さんですよね。市役所に来る市民の方と一緒です。お客さんたちにとって,不快な思いをさせないようにすることも非常に大事なことだと,私は思います。市長はどのように思われますか。 ○市長(前田終止君)  医師会医療センターの全般的なことと様々な視点からの御指摘でございますが,私と致しましては,機会があってまた作り,お互いの当然,指定管理させている以上,意見交換をすることも年間を通じて幾度かありますし,私のほうから訪問することもございます。そしてまた,医療スタッフの皆さん方のお話をお伺いすることもございます。また,させていただくこともございます。そういう中で感じますのは,自らも,ちょっと病院にお世話になったこともあるんですが,医師,看護師,医療スタッフともに,しっかり組織としての訓練がきちっとなされておられて,礼儀正しいし,特に患者様に対する,特に入院患者等,経験なさったあるいは身内におられたらよく分かると思うんですが,幾人ともなく,「市長,なかなかいい病院の雰囲気ですよ」ということで,少なくとも苦情という形よりも,ほめられた流れは多々あるということも申し上げておきたいと思います。そして,医療スタッフの方々が,患者様という気持ちを基本的に経営姿勢の中で常に確認をされながら,頑張っておられるということも,この際お伝えしておきたいと思います。そのようなことを念頭に置かれた朝の仕事前の呼吸合わせの読み上げ,そういうこともやりながら,やっておられるということも御承知いただきたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  市長は何回か打合せもされて,そういうことはないんじゃないかというようなことでしたけれども,より良い病院経営をするには,そういうことは非常に大事だと思いますので,その辺もしっかりと対応していただくようにお願いしておきます。あと,先ほど,私も壇上から申し上げました医療センターの病床数のことでしたけれども,公立,民間病院各々については調査したが,確認できなかったということでした。私が,医師が現在不足しているのであれば,霧島市に誘致企業として来ていただいている大企業にお願いして,福利厚生費の中から今空いているベッドを買い取っていただき,そのお金で医師確保を図り,医療センターの医療の充実や患者さんの安心につながるということを,大手の医療機関の先生からお聴きしました。その買い取ったベッドは,その企業の社員や家族を優先的に入院させることにより,その企業にとってもメリットは十分あるわけです。霧島市には大企業がいっぱいあるわけですね。医師確保についても,以前,その話を市長に申し上げたということも言われておりました。その後,連絡もなかったということでした。医師確保は非常に大事な問題だと思いますけれども,市長は,このことを覚えていらっしゃいますか。 ○市長(前田終止君)  ここについては,様々な立場の方々から御助言等を頂いて,私もそれに合わせて動くということは,常に心掛けております。また,私も郷土とつながりのある全国の有名病院等へ足を運んで,2か所でございますが,相談も行ったこともありますし,医師確保につながる最大努力はさせてもらっているつもりではあります。 ○15番(新橋 実君)  今の話では,聴いたことはあるということで理解していいわけですね。これは提案ですけれども,来年の3月か4月に東京の病院の教授が,霧島市に数名お見えになるそうです。その中で,よければそのときに医療センターの先生や担当の部職員,私たち議員も含めて,医師確保についての勉強会を開催したいと言われておりました。それについては,どう思われますか。 ○市長(前田終止君)  それは,今初めておっしゃったという認識でよろしいでしょうか。 ○15番(新橋 実君)  これは,前に市長にそういう話をしたことがあるということだったんです。そのことを受けて,私も,今回こういう形で来年の3月か4月にみえますので,そういう話合いができる環境があれば,一応打合せをしたいと。勉強会もしたいということで,向こうの先生が言われているんですけれども,そのことについては,市長はどう思われますかということです。 ○市長(前田終止君)  おっしゃった方には大変恐縮ではございますが,そのような意味での強い認識を私は持っていませんでしたから,初めて聴くような立場になったということで御認識いただきたいと思いますが,ただ,医師確保に関する努力は,鹿児島大学を中心に,またプラスアルファ今後とも続けていかなきゃならないわけでございますし,そのような方が,ぜひ,私たちの地域で,特に医師会医療センター等で働く可能性というのがあるかないか,大いにお互いに語ってみたらいいんじゃないでしょうか。ただ,場所をいきなり向こうに行ってですよ[「こっちでですよ」と言う声あり],こちらで,まずは語っていかなければ,なんか乗り込んでいくみたいな雰囲気では,とてもじゃないけどしっかりした話はできないと思います。ぜひ,話は聴かせてみてください。 ○15番(新橋 実君)  もちろん霧島市にみえて,そういう場があれば一緒に話し合いたいということです。今,ここの先生は鹿児島県内にも10人くらいの医師を送り込んでいらっしゃるということなんです。市立の医師会医療センターとか,そういうところにもいらっしゃるみたいです。そういうことですので,そういう機会があって,今,市長がいいということで言われましたので,また話もしていきたいと考えております。バスのほうに入りますけれども,医療センターへのバス路線です。市内各地からの現在の状況は,どのような現状か。乗車率はどうか。また,通院患者さんは旧市町ごとに,どのようになっているかをお伺いします。 ○企画政策課長(堀切 昇君)  医療センターまでの各地域からのアクセスについて申し上げます。まず,溝辺地区なんですが,鹿児島空港を出発しまして,日当山小学校の北側を通っております日当山小学校北というバス停で降りて,そこで市街地循環バス等を使って医療センターに行く方法がございます。市街地循環バス等には,隼人国分循環バス右まわり左まわりとありますけれども,それも含んでおりますので,あと路線バスです。鹿児島市内方面から医療センターに直接行くバスもございますので,そういった路線バスも含むということで御理解ください。次に,横川地区なんですが,大隅横川駅を出発しまして,これはJRを使って来た場合です。隼人駅で下車して,隼人駅から医療センター行きの市街地循環バス等で行く方法でございます。霧島地区でございますが,霧島地区からは霧島神宮駅からJRを使って国分駅のほうに来まして,国分駅から医療センターへ市街地循環バス等を使っていく方法でございます。二つ目のパターンと致しまして,霧島神宮駅から路線バスを使って国分重久停留所,営業所がございます,あそこで降りまして,あそこから医療センターに市街地循環バス等を使っていく方法でございます。牧園地区につきましては,1日1往復ありますというふうに答弁しております。これは,医療センターコースということです。それとほかのコースでいきますと,牧園の麓のほうから路線バスで国道223号を下りてきまして,春光園の北側に西光寺というバス停がございます。そのバス停で降りまして,そこで市街地巡回バス等に乗り継ぎをして,医療センターへ行く方法がございます。それと,これは肥薩線を使っていくということでありまして,霧島温泉駅から隼人駅まで行って,隼人駅から医療センターへ市街地巡回バス等で行く方法でございます。それと福山地区,上場の牧之原地区からでございますが,これにつきましては,牧之原十文字のバス停から路線バス,これは志布志方面から来ておりますが,路線バスを使って霧島市役所周辺で降りて,国分駅若しくは霧島市役所から市街地循環バスを使って医療センターへ行く方法でございます。福山の下場地区でございますが,これは路線バスが垂水方面から国分駅のほうへ出ておりますので,この路線バスを使って国分駅に来て,国分駅から市街地循環バスへ乗り換えて行く方法でございます。以上,各地区からの分です。乗車率につきましては,路線バス等の把握ができないものですから把握しておりませんが,牧園から月曜日から金曜日まで出ておりますが,これは医師会医療センターコースということでありますが,平成27年度におきまして1,629人の利用があります。1便当たり3.3人となっております。 ○15番(新橋 実君)  それなりに駅を使ったり,路線バスを使ったりということで,出てはいるんですけれども,路線バスにしても駅にしても,そこまで行かないと行けないわけですので,そこまで行くのにも大変な作業がいると。今後,コミュティバスになるのか,ふれあいバスになるのかという形で見直しがなされていくと思うわけですので,そういったことも含めて,今後は対応していただきたいと思うわけです。近くに住んでいる人にとっては有り難い施設だと思いますけれども,霧島市が指定管理者にお願いしている医師会医療センターです。対応もそれ相応に取ってもらわなければなりません。しっかりと市民の声にも耳を傾けていただきたいと思います。よろしくお願いします。次に入ります。 ○議長(池田 守君)  林健康増進課長。 ○健康増進課長(林 康治君)  先ほどの医師会医療センターの件についての外来の診察を担当している医師の人数について,御報告いたします。月曜日から金曜日まで外来を行っておりまして,曜日によって差があるんですが,5日間の平均で14.4人が外来に当たっているような状況でございます。それとマスク着用の件ですが,マスクの着用につきまして医療センターのほうに確認したところ,全ての職員が着用するようにしているわけではないと。風邪等の自覚症状がある職員は着用しているということでありまして,常時着用しているということではないということでした。またその理由と致しまして,やはり相手とスムーズな会話するために,また医師も自分の表情を見せて温かく対応するために,通常は着用していないというようなことでございました。 ○15番(新橋 実君)  それも大事かも分かりませんけれど,そこでウイルスとかうつれば大変ですよ。外来はいろいろな患者さんもいらっしゃるわけですから,マスクの着用は,私は徹底すべきだと思いますよ。それを聴いて,課長はどう思われましたか。それでいいと思われたんですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  当然おっしゃるとおりだと思います。患者さんがマスクを付けておられますので,その場合,飛沫感染で感染するようなケースはないと思いますけれども,議員がおっしゃいましたように,マスク着用につきましては,また病院側と協議をさせていただきたいと考えております。 ○15番(新橋 実君)  さっきも言いましたけれども,ほかの大きい病院は,全てそういうふうな形でやっておりますので,しっかりとその辺も含めて話をしていってください。漁港の問題ですけれども,国分漁港においては,船の所有者に対して霧島市錦江漁業協同組合国分漁港管理組合名で看板も設置されておりますよね。漁港での遵守事項等も示されているようですが,書画カメラをお願いします。この看板は,いつ頃設置されましたか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  国分漁港の看板設置につきましては,平成26年10月に設置したものでございます。 ○15番(新橋 実君)  平成26年10月ということですね。この設置された経緯は,どのようなものだったのでしょうか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  もともと小さな張り紙で,国分漁港の利用者の皆様へという見出しで掲示されておりましたが,利用者の目に付きにくい,それから遵守事項が守られていないというような話がございまして,大きめの看板を新たに作成し,設置したところでございます。文面等につきましては,新たに漁港施設の占用に当たっての遵守事項を,錦江漁協と協議して作成したものでございます。 ○15番(新橋 実君)  この中には,様々なことが書かれているわけですけれども,遵守されていないことが結構多いわけですよね。管理は霧島市が管理者になっているわけですね。錦江漁協が任されているわけですけれども,管理費については徴収がされていないと。管理費を徴収することで,今後何かあった場合は責任を取れと,市長,言われているそうです。誰でも入れる場所であって,何かあった場合の責任まで負わされたらたまらないということで,漁協のほうも管理費を取っていないらしいんですけれども,それについては,どう思われますか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  ただいま議員が質問されましたとおり,漁協のほうにお伺いいたしましたところ,管理料を徴収すると全てを管理することになり,管理上の事故等があった場合,損害賠償を求められる可能性もあることから,徴収をしておらず,船体は常に自己の責任において適正に管理すべきであり,地元漁船との事故防止,トラブル防止もお願いしているとのことでございました。 ○15番(新橋 実君)  しかし,看板に書いてあるように,漁船の移動があった場合の届けや事故があった場合のために,漁港の管理者である方は,半ばボランティアで連絡先を確認をして情報収集を行っているんですよ。次の写真を見てください。浜之市の航路筋の係留の状況です。多くの遊漁船が,堤防から梯子を掛けて船のところへ下ろしております。これだけの船が係留していれば,今さら対応できないことも事実だと思います。ここは漁協の管理にはなっていないらしいんですけれども,しかし,このままでよいでしょうか。しゅんせつの弊害にもなっているということもお聴きしましたが,これについてはどう思われますか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  隼人港につきましては,確かに航路筋に多くの遊漁船が係留されているようでございます。所有者不明の遊漁船等もございまして,先ほどおっしゃいましたように,把握が困難となっているようでございます。航路筋につきましては,土砂が堆積して水深が浅くなるというようなことがございまして,土砂のしゅんせつを県のほうにお願いを致しまして,昨年から計画的にしゅんせつを実施されているところでございますが,航路筋も狭く,作業に若干影響があるのかなということでございまして,このようなことからも,やはり遊漁船の把握をすべきいうことで思っております。 ○15番(新橋 実君)  漁協としては,先ほどから言いますように半ばボランティアでされているような感じで,現在の仕事で精いっぱいだと。そのほかの仕事には関わりたくないということが本音だそうです。私が今回質問したら,怒られたみたいです。「なんで,こんな質問をするんだ」と。そういうことで,係留してある船の所有者を管理者が知らないところで売買されているから,私は,今回この質問をしたわけです。幾らで売買されるかということもいろいろ聴いていますけれど,それがそういう形で売買されるということは,いかがなものかと思うわけです。さっき看板にありました管理会の規約がしっかり働いていれば,そのようなことは起こらないと考えるわけですが,その実態は非常に難しい状況もあるようでございます。永浜漁港の写真を御覧ください。これは霧島市が管理しているところです。ここは土地が自治会の所有だったので,この漁港を整備するときに船を係留する方に対しては,漁港で行う草刈りや船溜まりにあるごみの清掃作業等の呼び掛けを行い,また,船の所有者が代わる場合は,漁協の担当者へ連絡する仕組みもできているということでした。今後,漁協関係者がより少なくなるということも踏まえて,規約をしっかりと作り関係者へ周知徹底を図るということでございました。次に,福山漁港を御覧ください。福山漁港は,係留組合が組織化されているわけです。地区内の漁業従事者からは2,000円,地区内の方は3,000円,地区内といいますと福山の方だと思いますけれど,下場の方ですね。地区外の方は1万円。ここは管理費を徴収しているんです。全ての方に,対物等の保険に入っていただいているとのことでした。保険未加入者には,係留させないとのことでした。これを,どう思われますか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  福山港につきましては,県管理の地方港湾となっておりますが,国道を挟みまして事務所のすぐ前の港ということもございまして,管理しやすい面もあるのかなと思っているところでございます。管理体制がしっかりしていますので,市としましても漁港を管理する上で,また参考にさせていただきたいというふうに思っております。 ○15番(新橋 実君)  先ほど言いました隼人の浜之市の漁港の下の航路筋のところですけれども,県に確認をしましたら,この航路筋の堤防については農政が整備した護岸であり,所管が違うと。いろいろな問題については話は聴いているが,係留施設を整備していくことも今後は必要であると考えているが,これからの人口減少や漁業者の減少等も考えられ,係留の管理についても,今後対応していかなければならないと考えているということで,なかなか難しい問題と言われておりました。今後,霧島市内にある漁港において,管理会をしっかり組織化して体制を作るよう指導していただきたいと思いますけれども,県のほうについてもですが,国分漁港ですね。永浜漁港については自分たちで管理するということでしたけれども,これについては,どういうふうに考えていらっしゃいますか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  国分漁港におきましては,以前にも漁港管理会の設置の話があったようでございます。現実的に遊漁船等の把握が難しいということから,設置については見送られた経緯もあるようでございます。しかしながら,市が管理する漁港として,放置遊漁船等対策を講じる必要があると考えておりますので,漁協のほうとも協議を致しまして,基本的な方針を策定して対策を取っていきたいと考えております。 ○15番(新橋 実君)  そこら辺もしっかりと対応していただきたいと思います。最後に,霧島さくら農園きんかん狩りと錦江湾ジオパーククルーズといった船旅が計画されているようです。錦江湾を生かした取組は,まだまだこれから大いに増えてくると思います。そのためにも,私は船の管理,こういう係留については,しっかりとした対策を取り組む課題だと思いますので,しっかり取り組んでいただきたいと思います。これで,私の質問を終ります。 ○安心安全課長(有満孝二君)  先ほど御質問のございました鹿児島共通乗車カードの有効期限についてでございますが。カードの公布後,利用がないものについては有効期限がございません。また1万4,500円分を使い切った場合,そのカードにチャージができることから,有効期限はないものと思っております。しかしながら,カードを1回でも利用された場合,カードの最終利用日から10年間利用がない場合は,失効するような形になっているようでございます。 ○議長(池田 守君)  以上で,新橋実議員の一般質問を終わります。次に,8番,前島広紀議員から2件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○8番(前島広紀君)  新燃市政クラブの前島広紀でございます。私は,子供や障がい者,お年寄りに優しいまちづくりを目指し,霧島市のさらなる発展と市民福祉の向上のため,初心を忘れることなく活動を続けてまいります。さて,本市は昨年,平成27年度から平成31年度までの5年間を戦略期間とする「霧島市ふるさと創生総合戦略」を策定し,人口減少や経済規模の縮小などの課題克服に向けた四つの基本目標とその実現のための施策の概要を定め,新たなる挑戦と題して取り組んでいることと認識しております。その中で最も重点となる施策が,中山間地域の活性化対策であろうと考えています。そこで,私は総合戦略の内容に基づいて,昨年の9月議会からこれまで4回にわたり,幾つかの課題について提案を交えながら議論してまいりましたが,今回は「霧島市ふるさと創生総合戦略,舞台は霧島 市民が主役」の四つの基本目標の中の3番目,幸せな家庭づくりを支える環境づくりについて,まず,14ページにあります,子どもの夢と豊かな心を育む教育の推進とは,どのような施策を目的としているのか,その概要をお伺いいたします。次に,四つの基本目標の4番目,暮らしやすい,暮らしたくなる地域づくりについて,17ページにあります,既存ストック活用による小さな拠点等の形成とあるが,この政策の概要と目的及び取組をお伺いして壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  前島議員から2問につきましての御質問でございました。2問目につきましては私のほうから,1問目につきましては教育委員会が答弁をさせていただきます。2問目の既存ストック活用による小さな拠点等の形成について,お答えいたします。人口減少や経済規模の縮小などの課題克服に向けて,昨年10月に市民の皆様とともに策定いたしました「霧島市ふるさと創生総合戦略」では,公共施設や空き家・空き店舗などの既存ストック等を有効活用することで,地域の魅力の維持・向上,地域住民による助け合いや多様な活動の活性化を図り,特に中山間地域では,小さな拠点形成により地域の特性を生かしたまちづくりに取り組むことを主な基本施策の一つと定めており,今後の公共施設の管理運営の方向性や取り組むべき手段等を示した「霧島市公共施設管理計画」などとの整合を図りながら,現在,計画実現に向けて諸施策を推進しているところでございます。このうち,まず,中山間地域における中核的な施設であります総合支所等の建物につきましては,既に,地域の特性を活かしながら,地元の方々や来訪者等が気軽に訪れ,地域コミュニティの活性化を更に進めていくための施設として活用できるよう,提供する機能やサービスなどの検討を進めており,機能の集約,複合化,多機能化,機能転換等に努めてまいりたいと存じます。また,そのほかの公共施設につきましても,全市を俯瞰し,地域が相互に連携した公共施設の在り方や適性配置などの検討も進めているところでございます。次に,健全な空き家の利活用につきましては,「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づき,庁内各部局における利活用促進に関する事項を含めた「霧島市空家等対策計画」を策定中であり,年度内にお示しできるよう努めてまいります。最後に,空き店舗活用の取組につきましては,市内の空き店舗の有効活用を促進するため,情報の一元化を図り,広く情報提供する体制を整備することにより,空き店舗を活用した創業を支援し,地元商工業の振興及び地域経済の活性化を図ることを目的とした事業に取り組んでいるところでございますので,御理解賜りたいと存じます。 ○教育長(髙田肥文君)  1問目の子どもの夢と豊かな心を育む教育の推進についてお答えします。教育委員会では,「教育振興基本計画」において「共に学び,育み,磨きあう,人が輝くまち」という教育分野のまちの将来像の実現に向け,同計画の基本目標でもある,子どもたちが生涯にわたって自ら学び,高い志をもち,社会を生き抜く力を備える教育を推進することを明確にしております。また,ふるさと創生総合戦略策定に当たっては,同計画との整合性を勘案し,基本的な考え方をこの総合戦略に盛り込んだところでございます。このうち現在取り組んでいる事業について,一例を挙げますと,子供たちの夢を育むための立志推進事業として,夏休み期間中に6泊7日にわたり小中学生が本市の大自然の中にどっぷりと浸る「いざ,行け!きりしま探検隊」や,中学生を対象とした3日間英語漬けの生活を送る「イングリッシュ・サマー・スクール」などを実施しております。また,子供たちの夢を実現するために進路を開拓させる必要がありますことから,ドリカムプランと称して中学生を対象とした市独自の実力テストを行い,その結果を進路指導に活用しているところでございます。なお,各学校におきましてもこのような「立志」をキーワードとする各種事業に触発され,中学校では学校ごとに,各方面で活躍する先輩を講師としてお招きして立志式を開催したり,小学校では「志の木」を作り,そこに子供たち一人ひとりの夢を書いて貼ったり掲示したりするなど,自発的な取組が拡がっております。教育委員会と致しましては,今後,これらの事業を更に充実させ,子供たちの夢を育み,その夢の実現を支え,将来,社会に貢献できる人材を育成するよう努力してまいりたいと存じます。 ○8番(前島広紀君)  答弁いただきました。質問席からの質問に先立ちまして,去る11月3日にこの市議会本会議場で行われました霧島市青少年議会の開催についての感想を述べさせていただきたいと思います。この青少年議会は,23名の中学生や高校生の議員が様々な課題について,5分の持ち時間で提言を述べ,それに市長等が答弁を行ったものでありましたけれども,それぞれの青少年議員の提案内容の充実さに,すごく感動したところでございました。例えば,第一医療リハビリ専門学校の学生は,安心して子供を生み,子育てができるための取組として,自分が学んでいる言語聴覚士の仕事を通して,言葉の遅れの子供にアドバイスができる施設の必要性を訴えておりました。また,第一幼児教育短大生は,卒業後に霧島市で働くことを条件とした給付型の奨学金を設立し,霧島市で働く青少年の数を増やすことが必要だと訴えておりました。さらに,各保育所に病後児保育所を設置することはできないかとか,霧島高校の学生は,ふれあいバスや路線バスの通学時間帯の本数を増やしてほしい。また,隼人工業高校の生徒は,高校生向けの企業説明会を行ってもらえると安心して地元企業のことを知ることができ,就職への関心が高まるとか,さらには,溝辺中の学生は子育て環境の充実として,育児で悩んでいる保護者が気軽に相談できる場所を増やして相談体制を整備することが必要である。これは中学生の意見です。また,ある学生は,市内で中高校生が参加する地域のイベントが余り行われていないと思う。地域を盛り上げるために中高生が参加できる取組を考えてほしいという要望などがありました。各議員がそれぞれに,今の現状から感じる問題点として,その解決策を切実に提言されておりました。そして,それぞれの問題は,今,私たちが議会で議論している多くの課題と同じであることを改めて思い知らされたところであります。また,中高生が,これほどまでにしっかりとした考えを持っていることに感動するとともに,私たちはもっとしっかり若者の未来のための社会基盤づくりを行わなければならないと,その責任の重さを改めて痛感したところでございます。そのようなことから,今回は霧島市の将来を担う若者の教育関連について議論していきたいと思います。それでは質問席からの質問ですけれども,まず,子どもの夢と豊かな心を育む教育の推進について,想定されている取組の中で,先ほど幾つか挙げられましたけれども,豊かな心や個性を育む教育の実現ということで,ふるさと創生総合戦略の中のタブレットでは1ページだと思いますけれども,そこには確かな学力の定着として,特に英語教育を挙げているというのは,どういう観点からでしょうか。お伺いしたいと思います。 ○学校教育課長(河瀬雅之君)  グローバル化が加速する21世紀にあっては,国際的に活躍できるグローバル人材の育成が急務であると考えております。そのような中,霧島市は空港が立地し,グローバル都市として発達することが期待されるとおり,近年,外国の方と接する機会も増えてきていることから,本市では特に英語教育に力を入れております。具体的に申し上げますと,今年度より小学校三,四年生におきまして,週1回,外国語活動を実施しております。これは,国に対しまして4年間先行し実施しております。また,小学校五,六年生におきましても,平成30年度より国に2年先行いたしまして,小学校の教科化を予定しております。さらに,中学生に対しましては,先ほど教育長答弁にもございましたが,参加希望者40人を対象に,生徒が外国人と生活を共にし,英語漬けの3日間を過ごすイングリッシュ・サマー・スクールを実施しております。このような取組により,英語が使いこなせるというよりも,まずは外国の方々と物怖じせずにコミュニケーションが図れるような態度を培いたいと,そのように考えております。 ○8番(前島広紀君)  答弁の中にもありましたように,外国人観光客が多くなって,そのグローバル化というものは今後もますます進んでいくことであろうと思いますけれども,私も,中学校,高校,大学と英語とドイツ語を少し勉強しましたけれども全く話せない状況で,これは,私たちの時代はそういう時代であったのかもしれません。ただ,学校のテストで英語が良ければ,英語を勉強したというようなそういう時代であったのかも分かりません。言い訳ですけれども。これからは,先ほどおっしゃいましたように,物怖じしないように,その外国人と対等に話せるような英語教育が必要であろうと思いますけれども,その辺りに対して,先ほどから話がありましたように先行して取り組んでいるということでございましたので,これからもさらに重点的に取り組んでいただきたいと思います。次に,地産地消を目指した食育の推進ということで,健やかな体を育む教育の充実についてですけれども,まず,健康づくりや体力の向上として,学校給食における食材の地産地消状況あるいは取組,利用している主な食材等が分かりましたら教えていただきたいと思います。 ○学校給食課長兼隼人学校給食センター長(北井上真悟君)  学校給食における食材の地産地消の状況と致しましては,重量ベースとなりますが,年に2回調査を行っておりまして,食育月間である今年6月の1週間に行いました調査結果の平均では,取組対象となる芋・野菜類で見ますと,霧島市産が19.5%,県内産合計で38.9%,国内産で92%となっております。同様に,今年1月の鹿児島をまるごと味わう学校給食の週間に行いました調査では,霧島市産が53.1%,県内産合計で77.9%,国内産で96.9%となっております。地元産の食材活用の取組と致しましては,溝辺学校給食センターでは野菜協議会の取組が昭和40年から行われており,現在,6人から7人の生産者から購入を致しております。隼人学校給食センターでは,平成12年からいきいきランチクラブとして組織されている10人前後の生産者から購入をしております。このほかにも横川学校給食センターが横川物産館よいやんせから,牧之原学校給食センターがふくふくふれあい館から,牧園学校給食センターが牧園町特産品協会から購入をしており,霧島学校給食センターでも4人程の地元の生産者から直接購入を致しております。いずれも前月に必要な野菜類を提示し,必要な日に納入可能なものを購入しておりますが,全体に占める割合と致しましては,横川や溝辺で1割程度,その他は数パーセントにとどまっているようでございます。また,国分地区においても,生産者団体から国分ダイコンを購入するなどして,可能な限り生産者から購入する取組を致しております。地元産を利用している主な食材と致しましては,隼人学校給食センターの平成27年度を例に御説明いたしますと,地元の生産者が納入する食材で,最も活用率が高い食材は干しシイタケでございまして,ほぼ100%でございます。このほかでは,活用率の高いものから順に,トウガン,ミカン,サツマイモ,深ネギ,ダイコンとなりまして,これらの食材は1年間に必要な量の75%以上を,生産者からの購入で賄っております。そのほかにも,キャベツ,ニンジン,タマネギ,ジャガイモ等,通年で利用する食材も納入していただいておりますけれども,地元の食材が使えるのは,旬の時期に限られてしまいますので,年間を通して納入していただくのは困難となりまして,これらの食材の活用率は,15%から40%台の状況でございます。 ○8番(前島広紀君)  前回の9月議会でも同僚議員から発言がありまして,地産地消の件に関してですけれども,私たち総務文教常任委員会では,5月17日に群馬県高崎市の学校給食について行政視察で学んだところでありまして,高崎市では平成27年度の県内野菜の使用率が50%であるということで,同僚議員が質問しましたところ,霧島市は余り数字はよくなかったと思いまして,私もまた今回取り上げたところだったんですけれども,今の話をお伺いしまして,大分話が違うのかなというふうに感じたところで,健やかな体を育むためには,安心安全が確認できる地場産食材による健康的食育の推進が大切であろうと思います。今後もますます,学校給食における地産地消の推進に取り組んでいただきたいものだと感じたところでした。次に,想定される取組の一番下にあります,鹿児島国体や東京オリンピック・パラリンピックに向け,市民一体となった健康づくりへの機運の醸成ということで,先日も塩井川議員の一般質問の中で,国体について質問がありましたので,具体的な競技種目とかそういうことは割愛いたしますけれども,大まかなこととして,国体に向けた市の取組態勢,あるいは啓発活動,その辺りはどういうことを行っているでしょうか。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  鹿児島国体に向けましては,市内体育館持ち回りで行っております国体PRブースの設置でありますとか,各種イベント等での国体PRなどにより国体の雰囲気づくりを行うとともに,各種競技の紹介や体験教室への参加促進などを通じて,スポーツの楽しさを知ってもらい,各種競技が,今後,地元で継続的に親しまれる機運づくりを図っていきたいというような行動を行っております。
    ○8番(前島広紀君)  啓発活動の一環としてですかね,今朝ほど議員全員が国体のバッジを頂いたところであったんですけれども,今後,啓発活動,そういうものはほかに何か考えておられないのでしょうか。 ○教育部長(花堂 誠君)  国体への霧島市一丸となった取組と致しましては,昨日の一般質問の答弁でもお答えしましたけれども,11月16日に関係の機関の団体の方や議会からも参加いただきまして,実行委員会を立ち上げたところでございます。その中でも,いろいろ取組については申し上げましたが,まずは今,課長がお答えいたしましたようないろいろなメディアを通じたPRとか,メディアといいましても,今のところは霧島市内のものでございますけれども,それから今朝方ちょっと遅くなりましたが,皆様方にもPRをお願いしたいという意味からバッジを配付させていただいたりしました。そのあとは,実行委員会の各班別でおもてなしとか,それから競技場の対応とかそういったものもございますので,今から計画を練って,具体的には取組を実施していきたいと。とにかく市を挙げて,市長がいつも申し上げておりますように,この機会を観光,文化等のPRの場としても非常に使いますので,そういった形で取り組んでいきたいと計画しております。 ○市長(前田終止君)  今の件で若干の追加の答弁をさせていただきますが,2020年オリパラが済んだ後2か月後,2度目の国体を県土全体でお受けになるわけで,その中で,鹿児島県下全市町村の中で鹿児島市に次ぐ開催種目が多い競技種目を受けております我が霧島市においては,9競技を受けるわけですが,そのうち,正式競技種目は六つ。あとの三つが,いわば国体全体を盛り上げるために,また,所期の目的を国体が達するために,国民の健康・スポーツ・文化を通じての啓発的なこともあり,グラウンドゴルフ,パークゴルフ,ジャズダンス,そういうものまでお受けするということになります。それらをこれから今後4年間にしっかりと,全国からのお客さんをお迎えする体制を,県挙げて市挙げて作っていかなければならないわけでございまして,市制始まって以来,最大規模の実行委員会を150人も超える形で作って,そして様々なその施設の会場となるエリアの化粧直しといいますか,迎える体制,おもてなしの一人一人の気持ちとか,そういうものも啓発していく必要が,今後ずっと問われ続けていくわけでございます。皆様方も昭和47年の1回目の鹿児島国体,太陽国体という名前が付いておりましたけれども,それの経験値をお持ちの年齢の方々が,180万県民と,当時確か言っていたと思うんですが,鹿児島県土の真夏の暑い時期での国体開催でございまして,私の記憶では,県民挙げて総力戦で迎えたと。そして花が最も少ない時期であったがゆえに,真夏の暑い日差しの中でたくましく咲くカンナの花を,赤とか黄色とかいろいろな花を,国道,県道沿い,主要地方道含めて,みんなで植える運動をして,その上で多くのお客様をお迎えしたということでございます。何百万人という人達がお越しになるわけでしょうから,ぜひ皆様方の御理解,御協力を向こう3年,4年しっかり,共になって盛り上げていただきたいと存じます。 ○8番(前島広紀君)  全体的な取組に対する姿勢はよく分かりました。それで,今日は若者の育成という観点からお伺いしたいと思うんですけれども,以前,教育長とお会いをしたときに,霧島市には全国的なレベルのスポーツに長けている子供たちが多いという話を伺いましたけれども,この場で二,三教えていただければと思います。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  競技大会等の成績状況につきましては,準優勝,入賞を含めますと非常に数が多いですので,ここ数年の大会等の優勝成績の一部を紹介させていただきます。平成26年度におきましては,第69回国民体育大会長崎がんばらんば国体において,馬術競技成年男子六段障害飛越と標準障害飛越で優勝,国分南中学校出身で加治木工業高校の生徒が,少年男子ソフトボール競技で優勝に貢献しております。平成27年度においては,国分中央高等学校出身の方がロシアジュニア国際柔道大会の女子52kg級で優勝,国分南中学校出身の方が全日本選抜体重別柔道選手権大会女子78キロ級で優勝,隼人中学校の生徒が九州中学校陸上大会の陸上共通女子1,500mと800mで優勝,国分中央高校の生徒が九州新人陸上大会男子高飛びで優勝,霧島高原乗馬クラブの方が全日本障害馬術大会の中障害飛越Aで優勝,平成28年度におきましては,全農杯全日本選手権大会卓球競技の小学校2年生以下の部で優勝しております。以上のような内容がございます。 ○8番(前島広紀君)  大変すばらしいことも多いと思います。それでは,その有望な若者の競技力のさらなる向上に支援することはさることながら,多くの若者や市民のスポーツへの関心を高め,競技スポーツや生涯スポーツに至るまで,市民一体となった健康づくりの増進は,ますます重要な課題であろうと思いますけれども,先ほどから言っておりますように,今回は,特に若者の夢をかなえる機会の提供の観点から,ここで私は提言をさせていただきたいと思うんですけれども,若者に夢を与えるという観点から,国体や各種の競技スポーツの成績に応じた市独自の報償金的な奨学金の給付制度は検討できないのか,お伺いしたいと思います。少し関連しますので,先ほども述べましたけれども,この前行われました青少年議会におきまして,ある学生が,「私は,地域を盛り上げ,地域を育てる取組について提言します。その実現のためには,卒業後に霧島市で働くことを条件とした給付型の奨学金を設立し,霧島市で働く青少年の数を増やすことが必要だと考えます。なぜなら,霧島市外で就職をする人が増え,市内で働く人材が不足していると感じるからです。また,経済的な理由で進学も断念しようと考えている人も給付型の奨学金を利用することで,進学後,専門性を身に付けることができます。その後,霧島市内で就職することで,その専門性を生かし地域が盛り上がり,結果として,地域が育っていくのではないかと考えます。以上の理由で,卒業後に霧島市で働くことを条件とした給付型の奨学金を設立することはできないでしょうか」という提言に対しまして,市長は,「丸丸議員からの御提言についてお答えします。本市におきましては,昨年度,2060年の人口到達目標を13万人とする『霧島市ふるさと創生総合戦略』を策定し,交流人口の増加や若者の流出抑制を目指す『訪れたい,住み続けたいまちづくり』など四つの基本目標を定めました。今回の議員の御提言は,正にその具体策とも言える,市全体の若い労働力の確保,そしてその若者が定住し『地域を育てる』という視点に立っていただき感謝します」少し飛ばしまして,「特に,全国的にも見られますように,保育職や介護職等の人材不足が課題となっており,専門的な知識を身につけた方の地元就職に向けて,引き続き,関係機関等に強く働き掛けていくこととしています。これらにつなげていくためには,議員御提言の給付型の奨学金制度の創設,あるいは奨学金の返還金の支援をしていくことは有効な政策と考えられますので,どのような制度が最も効果的であるか,今後,検討していきたいと考えます」と,こういうふうに前向きに答えております。それと併せまして,今朝の南日本新聞ですけれども,そこに立候補表明が載っておりまして,その中で取材に対し,最重要課題として人口減対策を掲げ,人材提供基地としての流れにブレーキを掛けたいというふうに書かれております。ここらを含めまして,先ほど提言いたしました報償金的な奨学金の給付を検討できないのか,お伺いいたします。 ○市長(前田終止君)  青少年議会の評価とともに,また若い世代がふるさとで活躍する,そういう積極的な時代を作っていこうじゃないかというような意味の御提言というふうに受け止めました。青少年議会については高い評価を頂き,ありがとうございます。お互いに議会の皆さん方と共になって,若い世代がそれぞれの中学校,高校を代表される方々が,この議場にお越しなって,この定数の中で一人一人が入って,しっかりした話をなさって,それらを私としては聞きっ放しにしない。きちんと青少年議会の議員であられても,真摯にそのことを受け止めさせていただき,そして取捨選択,検討をしながら,できることについては,真摯な検討の上の結論を出して実行していくというようなことも申し上げてきたところでございます。そしてその後,それらの指示を出し,次の段階でそれぞれ答えを出そうという最中でございます。人口増ということについても,これは十分に底辺でつながっている課題,問題であるというふうにも強く認識を致しております。それが奨学金という形の,ふるさとに残って,あるいはふるさとでいろいろな形で活躍する人材につながることを条件とするということ。あるいはまたスポーツの段階で,特に活躍があった者に対する,何か特別な市が独自のお褒めすることを考えていく。そのことによって,市の名声を高めたり,あるいはまた市発で情報を,スポーツという分野あるいは文化という分野で発信をしていくというようなことにもつながっていくかなと思います。まだ今の段階では,具体的にこうする,このような金額でこうだというとこには,まだ結論を出して公表するには至っておりませんが,今,積極的に協議をしている段階だというようなことで結構かと存じます。 ○8番(前島広紀君)  ありがとうございます。ぜひ実現していただきたいと思います。それでは次に,既存ストック活用による小さな拠点の形成について,タブレットでは5ページを御覧いただきたいと思います。ここでいう小さな拠点とは,内閣府地方創生推進室が唱えるまち・ひと・しごと創生総合戦略の中で,資料の5ページにありますように,例えば学校,診療所,スーパー,旧役場庁舎や郵便局,銀行などの日常生活に必要な機能を集約し,その周辺に集落が点在するような集落生活圏を想定すると思います。壇上からも述べましたけれども,この施策の目的は,中山間地域における人口減少の抑制と活性化及び地域の高齢化対策にあると考えます。そこで今回は,特に総合支所などの公共施設の拠点としての利活用について,重点的に議論させていただきたいと思います。それではまず,想定される取組として書かれております,住民のよりどころとなる小さな拠点形成の想定される取組として,地域の実情分析や小さな拠点に必要とされる機能の調査研究とありますけれども,どのような取組を行おうとしているのでしょうか。 ○財産管理課長(池田宏幸君)  この小さな拠点ということですけれども,公共施設管理計画の中でも地域ごとの取組ということで捉えておりますけれども,買物でありましたり,行政でありましたり,それから交通の拠点でありましたり,金融でありましたり,あるいは医療であったり,教育であったりいうような機能というものが,既に市内の中山間地域におきましても,ある程度の集積をしている地域が,特に総合支所の周辺には集積している地域が形成をされております。そういう中で,既存の公共施設,旧役場として使用されていた建物等でございますけれども,そういうものの空きスペースを活用しながら,中核的な住民の方々が集まりやすかったり,あるいは複合化をすることによって利便性を向上させたりとかというようなことをしていきたいというふうに考えているところでございまして,ある一定の機能集約については,ある程度の地域でできているというふうに考えているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  今,そのようなことを調査をしているところというふうに理解したわけですけれども,それでは,地域別に具体的にお伺いしたいと思いますけれども,まず,牧園総合支所におきましては,今回,移設を計画しているところでありますけれども,その移設後の旧庁舎というか現在の庁舎の利活用に関して,その小さな拠点づくりとどのような関連を付けて考えていらっしゃるんでしょうか,お伺いいたします。 ○市長(前田終止君)  牧園総合支所,これは御承知のとおり20年以上になりますけれども,まちから見て高台に総合支所があったと。それが,いろいろな検討の結果,下場のかつて役場があった周辺の近くに移転をするということをお認め賜りました。ここには,実は福祉関係の拠店施設がございまして,そして温泉の牧園でございますから,温泉も当然,昔から付いていて,そこにお年寄りたちが集まられるエリア,舞台があって,みんなで向き合って,そういう雰囲気もあって,意気盛んな頃は庭でゲートボールをしたり,そういう雰囲気もあって,かつてはにぎわいもあったわけですが,建物が全部老朽化して,それらを全部見直さざるをえない時期になって,そこに移転をするということであります。周りには金融機関,小学校,中学校,農協そして佐藤酒造という事業所,また小さな消防団の詰所あるいは商工会の拠点地,そんな形で小さなエリア内の複合的な総合支所を包括的に造ることによって,グンと,かつてにぎわった頃の求心力を取り戻すことができるんではないかという期待があります。そこに民間の方が,億の単位の借金をなさって道の駅を民間版でお造りなるということで,今,造成が一番角地の中心部に展開をされる段取りが,基礎工事が,今,盛土が終わられた瞬間でございます。それが,本当に形ができ上がってきますと,複合的な公共空間であります施設の完成と民間版道の駅みたいなイメージの観光物産のそういうことと併せて考えますと,かなり高齢化,過疎が進む中で,いわゆる,拠点地のミニバージョンがそこにできるのかなと。横川から霧島温泉に至る場合の重要なコースにもなっておりますし,また空港や国分隼人の下場から安楽,妙見を通過して霧島温泉に上がる場合のまた重要な拠点地ともなっておりますし,そこが,ようこそ霧島温泉地域へという,いわば入口にもなって観光案内からトイレ休憩あるいはちょっとした生活の買物等が,小さな拠点地を形成することによって,求心力をそのエリアで高めていくというようなことが,期待できるのではないかなというふうに思っております。なお,総合支所の具体設計,中身については,木造で平家ではございますが,特徴的な主張性の高いシンボリックな,そういう名物になるようなものになればなと存じているところでもございます。 ○8番(前島広紀君)  私がお伺いしたいのは,そのことはよく分かります。新しく移ったところは,利便性が良くなるということも理解できますし,移らなければならない事情も理解はできるところでありますけれども,移った後の現在の庁舎,まだ移っていないわけですけれども,その後の利活用について,総務部長が手を挙げる準備をしていますのでお願いいたします。 ○総務部長(川村直人君)  現在の総合支所の在り方につきましては,以前から地域審議会などでも御議論いただき,報告を頂いているところでございます。庁内でも,今,公共施設マネジメントの具体的なそれぞれの施設について議論をしているわけですけれども,牧園総合支所の現在の今後どうするかというところについては,副市長を長とした会議があるわけですけれども,そこのところまではまだいっておりません。まだ,年次的に議論しておりますので,住宅とか,そういうところについては,ずっと議論を進めているわけですが,牧園庁舎のところの一応報告をもらっているわけですけれども,庁内で詰めの協議は致していないところでございます。ただ,地域の方々のいろいろなお声というのは,様々な機会を通じて,お聴きしておりますけれども,先ほど市長が答弁されましたように,ちょっと場所が集落から離れているわけです。ですから,そこに見合ったような活用の仕方ができればいいのではないかというふうに考えているところでございますけれども,まだ結論を出すまでには至っていないということでございます。 ○市長(前田終止君)  先ほどは失礼いたしました。勘違いで答弁しておりました。その場所に位置付けた後のその地域のエリアの小さな拠点の活性化をどう考えるかと受け取ったもんですから,失礼いたしました。そして今,答弁があったとおりでございますが,今後,さらに具体的な協議を進めてまいらねばなりません。私と致しましては,期待する方向としては,国道から眺めて山の高台の見晴らしのいい場所にございます。そして坂道等あって,人がとても歩いていける条件はほとんど期待できません。車社会ですから,その車がスイスイ行ける条件は当然あるわけでございますので,建物も20年そこそこでございますから,そんなに傷んでいないと。使用目的によって,うまく内部仕切りとか,いい利活用の方法が,いろいろあろうかと思っています。ただ,長くこれを放置するとせっかくいい建物も利活用が,さびてしまって値打ちがしなくなるということもありますので,なるべくスピード感を持って,例えば,地域の車でスッといけるような我がまちにないような誘客拠点施設につながっていくようなもの,いろいろなことがあろうかと。これに雇用も民間バージョンで発生すれば,なおいいがなとも思ったりもしております。いずれに致しましても,積極的な利活用,写真美術館とかコールセンターとか様々なことが考えられる。ありとあらゆる検討をして,積極的な利活用策をいろんな知恵を出して,チャレンジしていただいたらなと期待を致しています。 ○総務部長(川村直人君)  先ほどの現在の総合支所について,私が答弁しましたけれども,まだ副市長それから部長などからなる会議について検討はしていないと言いましたが,一応検討はしております。ただ,最終的な方向,もちろん当然,市長のほうに,どういうふうになったという,そういうところの詰めというのが,まだなされていないということでございます。失礼いたしました。 ○8番(前島広紀君)  議論は進んでいるというふうに理解してよろしいわけですか。 ○総務部長(川村直人君)  そのとおりであります。 ○8番(前島広紀君)  市長の答弁の中にもありましたように,空き家と言いますか,空いた状態になりますと建物というのは古くなっていくものだと思います。市長もおっしゃいましたように,スピード感を持って検討していただきたいと思います。次に,溝辺についてお伺いしたいと思います。溝辺はどういう状況なんでしょうか。 ○総務部長(川村直人君)  溝辺,それから後から聴かれるかもしれませんけれど,霧島ですね。これにつきましても,地域審議会がありました。その審議会の中で,いろいろ御議論を頂いているところでございます。ですから,地域審議会での御意向というのはお伺いしているわけですけれども,様々な方々にお聴きしなければならないというふうに考えております。しかしながら,大体のそういった方向の内容を見てみますと,我々行政が考えても,方向的には,ほぼ同じようなふうに向いているように感じております。したがいまして,溝辺につきましては,今の庁舎が耐震的に問題があるということでございます。地方自治法でいう出張所にする際には,今の場所はとてもまだ広く,維持管理上も問題がありますので,今,保健センターがある建物のほうに,溝辺のほうは移転をしようということで,現在検討を進めているところであるわけですが,その後の建物については,先ほど申しましたように耐震的な問題もございますので,今後使用するのであれば,そういった問題も解決しなければなりません。それから,敷地もかなり広く,敷地内には消防団の詰所などもございますので,そういったほかの施設なども含めた形で活用というのを考えなければならないというふうに思っております。個々の施設については,庁内ではいろいろ議論はしているところでございます。溝辺の今の総合支所がある敷地一体の施設についてはということでございます。 ○8番(前島広紀君)  今,部長答弁がありましたけれども,溝辺に関してもう少し具体的な計画性というのは,まだ今のところないんでしょうか。ほかの施設との関連。 ○総務部長(川村直人君)  溝辺の地域の方々は,いろいろ御希望もございまして,自分たちで,いろんな施設が,跡地を活用する際にできないかというようなことも模索されたようでありますけれども,なかなか思うようにはいかないというようなこともお聴きしているところでございます。ですから,今,あそこにある施設というのが,先ほど申しましたように詰所,総合支所,森林組合の方々が使っておられる古いほうの建物,保健センターそれから営農施設もあると思います。ですから,そういった同じ敷地にある公共施設をいかにして利用していくかというようなことを議論しておりまして,なかなか予算も絡むものですから,この場で,どこをどのようにするというのは,ちょっと申すことはできないわけですけれども,個々に検討は進めているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  それでは,霧島についてもまだ具体的には発表できないといいますか,計画を公表できないというところでしょうか。 ○企画部長(塩川 剛君)  霧島総合支所のほうにつきましても,現在,検討は進めているところでございますけれども,現在のところ,担当課長級以下で,その検討材料としてのたたき台を作ろうとしているところでございまして,こちらのほうにつきましては,もうちょっとさらに議論が必要になってくるのかなという感じは持っているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  建物はどんどん古くなっていきますので,そのあたりのことも考えながら,早目に検討していただきたいと思います。少し話がそれるのかも分かりませんけれども,上野原のビジネスプラザというところがございまして,ここにインキュベータールームというところがありまして,事業を起こしたい方々が,一時的に5年間無料で借りることができる施設なんですけれども,上野原のビジネスプラザが,来年3月で閉鎖ということを聴いておりますが,情報は得ておられるでしょうか。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  上野原ビジネスホテルの平成29年3月末廃止につきましては,昨年度にその情報を聴いているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  ホテルではなくプラザです。そして,ここは先ほども言いましたけれども,事業を起こしたい方が,5年間ただで借りられるという施設でございまして,多くの方がいつでも借りておられましたけれども,3月で閉鎖ということで,現在は3社くらいしか利用されていないということを伺ったところでございます。ほかの方々はどこに行かれたかというと,インキュベータールームがある鹿児島市とか,そういうところに移って,そこで事業を始めるという流れになっていくんだろうと思います。そういう中で,いろいろ検討されてるとは思うんですけれども,例えば,庁舎が空いたところに,こういうことの利用の仕方,そういうことなどは検討できないものでしょうか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  上野原ビジネスプラザにつきましては,先ほど申しましたように来年の3月をもって閉鎖ということでございます。それに代わるものを,空き公共施設でカバーできないかというような御質問でございますけれども,上野原ビジネスプラザのインキュベーターというのは,通常,業種的に指定がございまして,県内にも,鹿児島市,鹿屋市,奄美市等にもありますけれども,主にソフトウエア業,情報処理とか情報通信研究開発といったような業種に限られているところでございます。そこで,空き公共施設を活用というふうになりますと,いろいろな意味でのセキュリティの問題,光通信の整備,館の管理,家賃の問題等も含めまして,今後十分検討していかなければならないというふうに思っておりますので,いろいろな協議ができると思いますので,今後検討してまいりたいと思っております。 ○8番(前島広紀君)  ふるさと創生総合戦略の中の今のところの重要業績評価指数としまして,住民のよりどころとなる小さな拠点形成の業績評価指数として,小さな拠点形成に向けた公共施設の利用点数とあります。公共施設をどれだけ利用したかということで評価しますということだと思いますけれども,是非その公共施設の活用を推進していただきたいものだと思います。次に,空き家,空き店舗の利活用につきましては,通告はしておりましたけれども,先日の塩井川議員の質問で理解できましたので,今日は割愛いたしまして,これで私の一般質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で,前島広紀議員の一般質問を終わります。次に,6番,中村満雄議員から4件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○6番(中村満雄君)  6番議員の中村満雄です。私は市民感覚・市民目線で市民の皆様の代弁者として質問いたします。市長は,3月議会の所信表明で,近年の台風の大型化,局地的豪雨災害などの認識,集中豪雨による土砂災害から地域住民の生命財産を守る決意,急傾斜地の危険性の認識を示されました。現在,霧島市内の至る所でメガソーラー建設計画があり,一部は極めて危険な場所に計画されております。そこで8点伺います。まず,現在,霧島市内で進行中のメガソーラー建設事案について,その進捗状況,協定書締結状況,関係住民との間で問題は発生していないか,防災施設の完成の確認状況等について伺います。2点目,現在,霧島市内で計画のあるメガソーラーについて,手続きの進捗状況を伺います。3点目,霧島龍馬ソーラーパークが牧園町宿窪田で計画中のメガソーラー建設予定地の一部に,霧島市の公有財産があり,既に売却されていると聞きます。この売却に至る手続き,売却を認めた理由について伺います。4点目,霧島龍馬ソーラーパークが牧園町宿窪田で計画中のメガソーラー建設予定地の農地転用についての経緯,転用許可理由を伺います。5点目,霧島龍馬ソーラーパークが牧園町宿窪田で計画中のメガソーラー建設予定地近辺の地形的特徴,近辺で実施された治山工事の実態を伺います。6点目,万膳地区での議員と語ろかいで,「湧水町でソフトバンクエナジーがメガソーラー建設を行っている。不安である」と聴きました。この場所で,万が一,濁水が発生しますと万膳川を通じて,天降川,錦江湾に通じます。奥天降には県の希少植物であるカワゴケソウもあります。湧水町長は,この事業についての意見書で,下流域へ及ぼす影響について全く触れておりません。この事業の規模,事業場所,霧島市に及ぼす影響等について伺います。加えまして,万膳地区住民への説明会は行われたと聴きました。協定書締結が必要であり,市の助言,関与が必要と思われます。市の見解を伺います。7点目,6月議会で太陽光発電施設の建設について,景観法に基づく届出の対象とするよう所要の早期改正を検討しているとの答弁を受けました。景観審議会の意見も聴かれたと思います。今後の方向性,景観条例改正の基本的な考えを伺います。8点目,霧島市再生可能エネルギー発電設備の設置に関するガイドラインの近隣関係者等の範囲について,6月議会で,「施設の種類,規模,設置場所の地理的な状況等により異なる。事業計画ごとに地元の意見を基に対象範囲を設定することが重要である」との答弁を受けました。近隣関係者としての認定は霧島市が行うのか,それとも市民からの申し出が合った場合,関係者とみなすのか,施設設置計画の広報についてどのように行うかを伺います。2問目,フッ化物洗口についてお伺いします。私は,フッ化物洗口について個人が歯科医の指導の下で実施することについて,疑問を呈しているわけではありません。学校現場,市民の皆様の素朴な疑問を代弁するという意識で質問をしております。希望調査をしているとは言え,教育の場である学校で実施すべきではないという考えの下に,引き続き,8点質問いたします。まず,霧島市フッ化物洗口事業実施要領及び霧島市学校フッ化物洗口事業実施要領で,フッ化物洗口の実施園及び実施校を公表すると規定されています。9月議会で,「積極的な公表はしていない」と答弁を受けました。その理由と今後の対応について伺います。2点目,9月議会でフッ化物洗口のリスク説明として,使用薬剤の添付文書の配布を検討するとの答弁を受けました。その方向性を伺います。3点目,9月議会で幼稚園,保育園に対し,「フッ化物洗口を希望しない園児に対しては,保護者の選択の自由を尊重し,希望しない理由を尋ねるようなことは控えること」とする注意喚起を行ったと答弁を受けました。実施小学校にも送るべきと思います。見解をお聴かせ下さい。4点目,9月議会で実施2年目以降の学校は,「霧島市学校フッ化物洗口事業実施の手引き」を基に,新1年生や転入生について,経験のある教職員が中心になり,保護者を対象とした説明会を開催する。在校生には新たに希望調査を行うと答弁を受けました。手引書の完成状況,新1年生や転入生への説明状況,在校生に対する希望調査の結果を伺います。5点目,今年度実施予定又は開始した学校についての教職員への説明実施状況,保護者への説明実施状況を伺います。希望調査を実施した学校については,その結果を伺います。6点目,フッ化物洗口の効果判定の方法を検討するとの答弁を受けております。市のフッ化物洗口の効果判定の方法はまとまりましたでしょうか,お伺いします。7点目,歯科医師会がフッ化物洗口の根拠とする論文について,提示の要請を致しました。歯科医師会につなぐとの答弁を受けております。どのような回答がありましたでしょうか,お聴かせください。8点目,姶良市執行部はフッ化物洗口を実施しないと明快な意思表示をしております。その理由について,教育長から「教育長仲間であるから聴いてみる」との答弁を受けました。その結果を伺います。3問目,防災無線についてお伺いします。緊急性の高い防災施設のはずです。最近の自治会加入率は年々低下し,平成28年4月は62.3%と聴きます。自治会役員の負担が大きく,役員のなり手がなく,指名を受けたときに自治会脱退というケースもあるとも聴きます。万膳地区での議員と語ろ会でコミュニティ無線の更新時の自己負担に応じたくない,自治会を脱退するとの声もありました。防災無線が多くの市民に届かない事態が拡大するのではと危惧します。そこで3点伺います。まず,個人で持っている受信機で市の防災無線を傍受することは可能でしょうか。違法性はありませんか。周波数調整の補助は考えられませんか。2点目,防災無線を市民の4割が聞けない状況をどのように思われますか。3点目,防災無線の発信が行われたとき,その内容を携帯電話等で確認する方法は採用できないでしょうか。4問目,鳥獣被害防除・捕獲対策事業についてお伺いします。補助金・交付金について,不正が行われているとの相談を受けております。11月に開催されました議員と語ろ会でも,そのような指摘があったとお聴きしております。事実があったのか,あったとすればその実態,市の対応,対策について伺います。以上,壇上からの質問と致します。 ○市長(前田終止君)  中村議員から4問についての御質問でございました。1問目の1点目につきましては私のほうから,1問目の4点目につきましては農業委員会が,2問目の2点目から5点目まで並びに7点目及び8点目は教育委員会が,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。1問目,メガソーラーについての1点目にお答えいたします。本市における大規模メガソーラーなどの再生可能エネルギー施設の整備に関しましては,本年6月に策定いたしました「霧島市再生可能エネルギー発電設備の設置に関するガイドライン」に基づき,メガソーラーなどの設置に伴う大規模開発等により,地域の自然環境,生活環境,景観等が損なわれることのないよう,また,再生可能エネルギー発電事業と地域の良好な環境保全との両立が図られるよう,適切に対応しているところでございます。このような中,市内で進行中のメガソーラー建設事案は,11月30日現在で11件あり,その進捗状況につきましては,順次申し上げます。1件目,霧島永水地区は,主要防災施設工事が一部完了し,進捗率は68%,2件目,隼人町野久美田地区は主要防災施設工事中であり,進捗率は24%,3件目,牧園町高千穂地区は主要防災施設工事が一部完了し,進捗率は39%,4件目,福山町佳例川地区は主要防災施設工事に係る立木伐採が10%完了し,進捗率は1%,5件目,福山町福沢地区は主要防災施設工事に係る立木伐採が42%完了し,進捗率は1%と伺っております。このほか,国分川原渡ノ上地区同じく有村地区,福山町福沢吉野地区,国分重久有馬原地区同じく野首地区,国分上之段地区の6件は,林地開発の工事が既に完了していると伺っております。次に,開発協定書の締結状況につきましては,霧島永水地区の株式会社キリシマ,隼人町野久美田地区のエクセリオ10合同会社,牧園町高千穂地区の伸和工業株式会社の3社との間でそれぞれ協定を締結しております。また,エフビットコミュニケーションズ株式会社が着手しております福山地区におきましても,協定を締結することができないかに関して同社と協議を行い,現在,協定の締結について準備を行っている状況でございます。今後におきましても,引き続き,ガイドライン等に基づき適切に対応してまいる所存でございます。 ○建設部長(川東千尋君)  次に,2点目にお答えします。本市内で計画のあるメガソーラーの手続の状況につきましては,9月の本議会定例会におきまして詳しく現状をお示ししたところでありますが,それ以降,新たに県の土地利用対策要綱に基づく承認を受けた事業はないものと伺っております。次に,7点目にお答えします。霧島市景観条例の改正につきましては,まず,当該条例の改正を行うためには景観計画の改正が必要であることから,現行の景観計画の改正案について,景観審議会での審査を経た上で,このことに関するパブリックコメントを実施し,再度,景観審議会で審査を行っていただいたのち,都市計画審議会においても御審議いただいたところであり,現時点における条例改正案に係る基本的な考え方と致しましては,太陽光発電設備を設置する土地の面積の合計が5,000㎡以上のものを届出の対象とし,内容の審査を経て,形態意匠いわゆる形や色彩についての制限等を行うことと致しております。 ○牧園総合支所長兼地域振興課長(前田幸一君)  次に,3点目についてお答えします。御質問の市有地一筆,牧園町宿窪田3681番47,122㎡の払下げにつきましては,平成27年4月24日付けで,当該企業の代理人から「市有財産払下げ申請事前申出書」が提出されました。これを受け,現地調査及び関係書類等の審査等を行い,本件に関しては,当該払下げ申請地は市として利用する計画がないこと,周辺の民有地等を当該企業が既に取得しており,ほかに隣接者がいないことなどから,平成27年11月5日に開催した「霧島市公有財産取得処分委員会」における譲渡価格等の審議を経て,平成28年6月3日に「市有財産払下げ申請書」を受理し,同年6月9日に土地売買契約を締結したものでございます。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  次に,4点目にお答えします。農地法に基づく農地転用許可基準には,転用の確実性を審査する「一般基準」と,転用しようとする農地の位置により判断を行う「立地基準」があり,これらの基準が満たされなければ転用は許可されないことになります。具体的には,「一般基準」では,転用実行者が転用行為を行うのに必要な資力・信用,転用面積など,転用が適法かつ確実に実施できるかを審査し,「立地基準」では,転用しようとする農地の場所・位置が,農用地区域内農地,第1種農地,第2種農地又は第3種農地のいずれの農地に当てはまるかを営農条件や市街地の状況などから判断することとなっております。御質問の農地につきましても,これらの基準に照らし判断することになりますが,当該申請は農地が2haを超えていることから,許可権限者は県であり,本市としましては,平成28年11月9日付けで県に進達したところであります。なお,申請に関する詳細につきましては,個人の財産等に関する案件であり,農業委員会としましては公表を差し控えさせていただいておりますので,御理解を頂きたいと存じます。 ○農林水産部長(満留 寛君)  次に,5点目にお答えいたします。合同会社霧島龍馬ソーラーパークが計画されているメガソーラー建設予定地周辺の地形と致しましては,予定地は畑地約3haの平坦地であり,その北側,西側及び南側は,2級河川である天降川と国道223号に囲まれ,この国道と予定地との高低差は約85mとなっております。また,西側には,新川渓谷公園や観光資源として森林景観の整備を行っている市有林があり,南側は市の保安林で山腹崩壊危険地域に指定され,昭和62年度に予防治山事業が実施されております。 ○生活環境部長(小野博生君)  次に,6点目にお答えいたします。御指摘のメガソーラーは,湧水町内において,ソフトバンクエナジー株式会社が事業主となり,敷地面積51.4ha,発電容量32.345MWの事業概要で,おおむね完成しているとのことでございます。なお,先般,湧水町及び事業者の立会いのもと,現地を確認いたしましたが,当該開発地は,鹿児島県土地利用協議の承認及び森林法の開発許可を得た上で,調整池の容量を十分に確保され,自然の形状を生かした盛土を実施しないものとされており,現地での説明を聴く限りにおいて,開発に伴う本市への影響はないものと考えております。また,開発地の下流域にある万膳地区で湧水町及び事業者による説明会が計7回実施され,この説明会で出された要望に対して,既に事業者から住民の方々に回答がなされていることから,本市として協定書締結に関する助言等を行う必要はないものと考えております。次に,8点目にお答えいたします。ガイドラインにおきましては,近隣関係者等への対応について定めておりますが,その範囲の認定につきましては,再生可能エネルギー施設の規模や設置条件等により異なるため,開発地周辺への影響を最大限考慮し,市と協議の上,事業者が主体となって行っております。また,ガイドラインにおける事業概要の広報につきましては,事業者が主体となって事業に着手する前のお知らせ看板,完成後の管理看板の設置を行うこととなっております。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  2問目のフッ化物洗口事業についての1点目にお答えします。本市のフッ化物洗口事業の実施園及び実施校の公表につきましては,幼稚園,保育園,学校や市民から情報提供依頼があった場合に実施園名,実施校名を公開しております。次に,6点目にお答えいたします。本市のフッ化物洗口の効果判定につきましては,これまでの学術研究,公衆衛生学的研究によって,既に有効性が確認されており,霧島市独自で改めて学術的な効果検証を行うことは,現時点では考えておりません。フッ化物洗口の事業としての評価方法につきましては,引き続き検討してまいります。 ○教育部長(花堂 誠君)  次に,2点目にお答えします。フッ化物洗口の使用薬剤については,実施校の校長に対し,学校歯科医師の専門的知見の下,「フッ化物洗口指示書」が出されており,これに基づき保護者に対し,口頭で説明しておりますので,薬剤に関する添付文書を説明資料として配布していなかったところです。しかしながら,薬剤に関する添付文書は,保護者が希望調査に回答するための判断材料の一つになると考えられることから,今後,保護者及び教職員説明会において,資料に追加することとしております。次に,3点目にお答えします。小学校においては,説明会で「教育委員会も学校もフッ化物洗口を希望しない理由について尋ねることはない」と申し上げていることから,注意喚起文書の配布は必要ないと判断しております。次に,4点目にお答えします。「フッ化物洗口事業実施の手引き」については,新年度入学説明会前までには完成させる予定であります。保護者への説明につきましては,先行実施しております川原小学校において,入学説明会及びPTA総会の場で御説明させていただき,高千穂小学校においては,学校保健委員会及び1年生の学級PTAの場で御説明させていただきました。また,これらの説明の場に出席できなかった保護者に対しましても,別に説明会を設けて御説明させていただいたところであります。それぞれの小学校における本年度在校生の実施希望調査結果につきましては,高千穂小学校が76人中60人で78.9%,川原小学校が18人中15人で83.3%となっております。次に,5点目にお答えします。9月定例会一般質問答弁において,本年度説明会実施予定校の10校をお伝えいたしましたが,これ以降,学校長から要望のあった国分西小学校においても,今月12日に説明会を実施する予定であります。なお,希望調査を実施した中津川小学校と佐々木小学校の2校における調査結果は,中津川小学校の児童32人全員,佐々木小学校の児童23人全員が実施を希望されております。次に,7点目にお答えします。姶良地区歯科医師会に照会したところ,フッ化物洗口の根拠とする論文については,「公衆衛生的な政策はなど等を参考にするべきであることから,特定の論文を根拠としているわけではない」との回答を頂いております。次に,8点目にお答えします。本年の姶良市議会第3回定例会において,姶良市教育委員会教育長は,「フッ化物洗口の効果については認識している。姶良市の児童生徒の歯科衛生についての数値は,良好な状況にあり,フッ化物洗口の導入については現在のところ予定はないが,引き続き,歯科保健指導の充実を図っていきたい」との旨を述べられております。 ○危機管理監(德田 純君)  3問目の防災無線についてお答えいたします。本市では,市民の皆様に災害情報等を迅速かつ確実に伝達し,生命及び財産の保護を確実にするための一つの手段として,屋外で拡声する屋外拡声方式いわゆる屋外スピーカーでございます。これと住宅内で受信する戸別受信方式による防災行政無線を整備することとし,戸別受信方式については,防災行政無線と自治会等で整備されているコミュニティ無線を接続するための整備を行う旨を「霧島市地域防災計画」や「霧島市防災行政無線統合デジタル化基本構想」に規定しており,個人単体の受信機で防災行政無線の電波を傍受することは,想定していないところでございます。そこで,個人で持っている受信機で防災行政無線を傍受することは可能かという御質問でございますが,各地区自治公民館等で整備されておりますコミュニティ無線の戸別受信機の場合,受信可能な周波数帯は150MHz帯,348MHz帯,460MHz帯でありますことから,防災行政無線の周波数帯である59.3MHzから65.5MHzを直接受信することはできないものと考えておりますが,防災行政無線と接続している地域のコミュニティ無線基地局から送信される防災情報を傍受すること自体については,電波法上抵触しないものと認識いたしております。なお,周波数調整の個人への補助につきましては,以上のようなことから,現時点では考えておりません。次に,防災無線を市民の4割が聴けない状況をどのように思われるかという御質問は,自治会の加入率を念頭においての質問であると推察いたしますが,それらの方々いわゆる自治会未加入の方々にも,屋外拡声子局の放送は届いているものと認識いたしております。先ほども申しましたが,基本的に防災行政無線は,防災情報を伝達する一つの手段であり,本市と致しましては,このほかにも,携帯電話の緊急速報メール,コミュニティFMの緊急割込み放送,テレビのデータ放送,市ホームページ,広報車による呼び掛けなど複数手段を活用し,多くの方々に伝達できるよう努めており,新たな伝達方法についても調査・研究しているところでございますので,御理解賜りたいと存じます。最後に,防災無線の放送が行われたとき,その内容を携帯電話等で再確認する方法はないかという御質問ですが,現時点では防災行政無線の屋外スピーカーで放送する際には,放送原稿を警備員室にも渡してありますので,安心安全課又は夜間・休日は代表番号に電話していただければ再確認していただくことが可能であります。今後は市ホームページへの掲載や,さらに有効な方法についても検討してまいりたいと存じます。 ○農林水産部長(満留 寛君)  4問目の鳥獣被害防除・捕獲対策事業についてお答えいたします。本市におきましては,「霧島市有害鳥獣捕獲報償費等交付要綱」に基づき,農林産物等の被害が発生した地域において市長が捕獲指示した有害鳥獣を捕獲した駆除隊員に対し,報償費を交付しております。対象となる有害鳥獣を捕獲した駆除隊員は,捕獲した有害鳥獣の尾,両耳,固体写真等の証拠品を添えて「有害鳥獣捕獲実績報告書」を提出していただき,市はこの内容を確認した上で,報償費を交付しております。このような中,今般,本年度第1四半期における「有害鳥獣捕獲実績報告書」の確認作業におきまして,添えられていた固体写真等の一部に虚偽が疑われるものがありましたことから,報償費の交付を保留し,現在,その検証作業を行っているところでございます。今後におきましても,引き続き,同要綱に基づき適切に処理してまいりたいと考えております。 ○議長(池田 守君)  ただいま中村満雄議員の一般質問中ですが,ここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  午後 2時58分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 3時15分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を続けます。中村満雄議員の一般質問を続けます。 ○6番(中村満雄君)  引き続き質問いたします。霧島永水のメガソーラー建設現場からの土砂で,今年,川の濁りが取れない状況が続きました。地域の方々はしっかりした協定書を締結されていましたので,補償が行われました。協定書の重要性を実感いたしました。そこで,霧島市のメガソーラーガイドラインについて伺います。ガイドラインの6,事業の周知等の中の(4)に,市及び近隣関係者等から環境や景観等に関する申し出等があったときは,必要に応じ協定書を締結すると規定されています。そこで伺います。市の協定書締結条件とはどのようなものでしょう。必要に応じてと記載されておりますが。 ○環境衛生課長(中馬吉和君)  この第6項の中で想定しております協定は,開発協定と環境保全協定でございますが,今,議員の御質問は,市との開発協定についてのお尋ねでよろしいでしょうか。 ○建設部長(川東千尋君)  ガイドラインにある開発協定,市の分と申しますのは,担当部署としては建設部都市計画課のほうでよろしいかと思います。 ○議長(池田 守君)  質問の趣旨を,時間をカウントしないので,もう1回お願いします。 ○6番(中村満雄君)  必要に応じ協定書を締結すると書かれているんです。その必要な条件とは何か。必要なということは,必要ではないときは締結しないと取れるんですよね。だから,それをどのようにお考えになりますかという質問です。 ○建設部長(川東千尋君)  太陽光におきましては,様々な地理的状況に応じて施設の設置がなされておりますので,例えば調整池等も行わずに伐採も行わずになされるといったような分につきましては,特段の協定というのも不要な場合もあろうかというふうに思いますので,その出された計画書を見ながら,その都度判断することになろうかと思います。 ○6番(中村満雄君)
     と言いますと,調整池とかといったものは造られているとか,ある一定面積以上は協定書を結ぶという理解でいいですか。 ○建設部長(川東千尋君)  ガイドラインに記載されているような内容につきましては,協定書の締結が必要とされるものと考えております。 ○6番(中村満雄君)  ガイドラインには協定書と書かれているわけですが,市が結ぶ協定書と近隣関係者が結ぶ協定書の違いとは,どのように思われていますか。 ○環境衛生課長(中馬吉和君)  私どものほうで所管しております環境保全協定についての見解でございますけれども,基本的に環境保全協定というものは任意のものでございます。ただし,開発に伴います災害や環境保全に対する不安等を住民が持った場合に,それらに対する対応やその責務の所在を明らかにする必要があると思われますので,そういう場合に限って,住民からの申し出によって任意ではございますが,協定書を締結すると。そして,開発協定につきましては,先ほど建設部長が申し上げましたとおりで,基本的にその相違と申しますのは,開発協定は市と事業者が結ぶ,環境保全協定は近隣関係者と事業者が結ぶということで,環境保全協定はどちらかというと,その開発協定を補完する意味合いが強いものというふうに考えております。 ○6番(中村満雄君)  市の土地利用対策要綱の対象面積を確認させてください。 ○都市計画課長(池之上淳君)  1,000㎡以上でございます。 ○6番(中村満雄君)  市の土地利用対策要綱7条についての見解,運用状況についてお伺いしたいのですが,土地利用の承認を受けた者は,速やかに市長とおおむね別表第4に定める事項を内容とする開発協定を締結するものとすると規定されています。締結の条件はありません。これを,どのように運用されていますか。お聴かせください。 ○建設部長(川東千尋君)  市の土地利用対策要綱には,議員御意見のとおり,そのような開発協定に関する条項がございます。しかしながら,先ほど課長が申しましたように,市の開発行為,市が扱う開発行為は1,000㎡から始まりますので,当然,その内容と致しましては,短期間で特に災害等の懸念がない箇所を行うものが大多数でございます。例えば,平地の宅地造成などが,ほとんどその大多数を占めるわけでございまして,そういう場合は,土地利用承認の中に各関係課が合議を致しまして,いろいろな条件を付して承認を与えておりますので,それが,その協定に代わるものといったような形で,特段の協定書といった形のものは,これまで結んではおりません。ただ,今後急な災害が予想されるような比較的広い範囲に及ぶ開発などが出た場合は,よくその辺は精査して協定の対象にはなろうかというふうに考えております。 ○6番(中村満雄君)  9月議会で霧島永水のマツオ電設のメガソーラー建設現場からの土砂流出を承知しているかとの質問に,市長は現地を見たと答弁されました。建設部長は,都市計画部局は10ha未満の林地開発案件であるから協定を結んでいない。だから把握していないと答弁されました。市の土地利用対策要綱7条の規定の開発協定を結んでおくべきではなかったですか。この場合は結んでおくべきであったか,否かをお答えください。 ○建設部長(川東千尋君)  市の土地利用承認が提出されていない案件でございましたので,その分については,そのように現在のところ締結はしていないといった状況でございます。 ○議長(池田 守君)  するべきであったかどうかについてはどうですか。見解は。 ○建設部長(川東千尋君)  手続の順番もございますが,そこは林地開発の該当箇所でございまして,そうなりますと市の土地利用承認はおのずと必要ないといいますか,受けておりませんので,そちらのほうの林地開発上の許可ということで,特段,土地利用対策要綱に基づく開発協定ということは求めておりません。 ○6番(中村満雄君)  市長は現地を確認されていますので,あそこの場所は,市との開発協定はなかったんですよ。今,何らかの締結する方策はなかったような答弁なんですが,本来,あそこは開発協定を結ぶべきであるとは思われませんか。 ○市長(前田終止君)  うちのガイドラインがあって,そして双方の規模とか内容を,十分にお互いがガイドラインに沿うものであるかどうか確認の上での必要性があれば,お互いにその協定を結ぶということになるのではないかなと存じております。ただ,詳しい実務的な事務的なことは,私も逐一,全部存じておりませんので,適切にそこをこの場で判断をするということは,誠に恐縮ですが,答弁できません。 ○6番(中村満雄君)  現実に,建設部は開発協定を結んでいないから把握してないという答弁だったんです。だから,そこに疑問を感じているわけなんです。次に行きます。画像をお願いします。牧園のメガソーラー建設の計画現場です。左側にカーブしていますのが国道223号,下にあります道路が空港へ行く道路です。きのこの里とかといったところの上に当たります。上のほうは龍馬公園です。ここに,実は農業委員会に提出されました資料です。このようなメガソーラー建設計画の原図が添付されています。もう一回戻しますと,重なることは御理解いただけると思います。ここの場所に,このようなメガソーラーを建てるということの申請書類が農業委員会に提出されています。こういったことについて,後ほどいろいろ伺っていきます。まず,牧園総合支所は,昨年4月に計画地に含まれる公有財産をメガソーラー建設目的と知りながら,払下げの提案を行い,本年6月9日に売買契約を締結されました。市は,この時点でメガソーラーをここに建設する計画があるということを容認したのかということを,まず聴かせてください。 ○総務部長(川村直人君)  当該市有地につきましては,ソーラーパーク云々についての容認ということではなくて,その払下げの申請が出たときには,その目的はそういうことであるということを知り得た状態で売却をしていいということでありまして,容認したというものとは,ちょっとニュアンスが異なると思います。 ○6番(中村満雄君)  払下げ申請書には,メガソーラー建設目的と書かれていますよね。 ○総務部長(川村直人君)  ですから,目的は承知はしていたわけですけれども,その建設について容認をするということは,当然,そういった規模などによりましては,それぞれ様々な開発行為とかいろんなことがあるわけですので,その辺がないと容認ということまでは市のほうは言わないで,目的は承知していて売却はしていたということでございます。 ○6番(中村満雄君)  先ほどの牧園総合支所の答弁では,周囲は全部,事業者が買っているから売ったんだという答弁なんですが,おかしくありませんか。 ○総務部長(川村直人君)  ですから,目的はそういうものに供されるということは承知をしていたけれども,その容認という言葉の使い方なんですけれども,そこは許認可とかいろいろ問題があるので,そこを売ったから即,市がそれならOKですよということではないということの答弁でございます。 ○6番(中村満雄君)  苦しい答弁に聴こえます。認めたということは事実ですよね。メガソーラーということで,それで払下げを認めたということは事実ですよね。 ○総務部長(川村直人君)  市有地の払下げにつきましては,この件に限らず,まず有効活用ということで常々努力をしておりますので,そういった申請が出てきたときには,当然,隣接の方々への関係とか,それから払下げ申請の内容で問題はないかとか様々な観点から払下げを許可するわけです。ですから,極端に言えば,この払下げの目的が云々ということで,何もその周辺の方々とか,例えば,災害上,問題があるというようなことが懸念されない限りは,その目的で売らないということは余りないわけです。ですから,今回のこの件についても,当然,そういう用途に供せられるということについては承知はしていたけれども,その容認という,造るから市は全面的にいいですよとか,そういうことを言えるものではないわけですので,目的は知っていたけれども,そのときには周辺の方々にも影響はないということで,払下げを決定したということでございます。 ○6番(中村満雄君)  今,総務部長は災害の懸念はないとおっしゃいましたが,ないという判断をされたわけですか。 ○総務部長(川村直人君)  122㎡の市有地でございます。その市有地の場所,そこを売ったからといって,特にどうということはないと。災害というのは断言はできないわけですけれども,そういう市有地の場所等も考慮した場合については,支障はないという判断でございます。 ○6番(中村満雄君)  122㎡であったらそうでしょうけれども,この場所というのは,この敷地の重要な場所なんですよね。もし霧島市が売らなかったら,非常に計画に問題が生じる場所なんです。そう思われませんか。 ○総務部長(川村直人君)  それは何とも言えません。 ○6番(中村満雄君)  画面をお願いします。実は,これは霧島市と結んだ土地売買契約書です。公有財産の売却です。ここで金額が黒く塗られているんです。公有財産の売却で,このような価格を公表しない理由というのは何でしょう。その基準点をお示しください。 ○財産管理課長(池田宏幸君)  公有財産の払下げに当たりまして,公有財産取得処分等委員会というものがございまして,そちらのほうで適正な価格かどうかということを審議をするわけでございますけれども,様々な取扱事例がございまして,今回の案件につきましては,それを公表することによりまして,今後の市の行政が行う土地の取得又は処分というところで,支障があるというふうに判断をされたものというふうに思っております。 ○6番(中村満雄君)  公表すべきではないということを,市が判断したわけではなくて,その委員会が判断したということですか。 ○財産管理課長(池田宏幸君)  価格を決定したのは,財産管理課が事務局を行っております,先ほど申し上げました委員会でございますけれども,今回の情報公開につきましては牧園総合支所のほうで窓口となって,情報公開をされたというふうに聴いております。私どものほうからは,事務局としてそういうような問題があるんじゃないかというような御助言は,申し上げたところでございます。 ○6番(中村満雄君)  牧園総合支所に伺いますが,この近辺に農地がありますか。これは,事業者が購入している土地の端っこにありますよね。近辺に農地はないでしょう。 ○牧園総合支所長兼地域振興課長(前田幸一君)  この払下げの単価を黒塗りをした理由というのは,当該土地が一筆であったということで,市の機関が行う事務又は事業に関する情報が情報公開におきまして,今後の交渉とかそういうものを害するのではなかろうかという判断の下で,黒塗りをさせていただいところでございます。 ○6番(中村満雄君)  答弁に納得しておりませんので,情報公開の異議申立てを致します。続きまして,計画地内に別の公有地があると聴きますが,事実ですか。この場所の払下げ申請が出されているか,聴かせてください。 ○牧園総合支所長兼地域振興課長(前田幸一君)  同じくこの計画地のほうに,同日の昨年の4月24日,産業建設課のほうに払下げ事前申出書が提出されておりまして,これも同時進行で進めておりましたが,今,事業主のほうからの本申請が遅れた関係上,現在,保留をいたしているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  9月議会で塩浸のメガソーラー建設計画について把握しているかとの質問に,林務水産課長から把握していないという答弁がありました。それに対する部長さんたちのフォローは無かったです。平野副市長を始め関係部長は,把握されていたのではないですか。改めて,関係部長,副市長の把握時期を伺います。 ○副市長(平野貴志君)  把握時期というものの定義はどこになるのでしょうか。[「メガソーラー建設計画について」という声あり]建設計画があることにつきましては,先ほど総務部長が申し上げましたように,一筆の土地の払下げの事前申請が出されておりますので,その時点では,メガソーラーの計画があるというのは承知をしているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  ということは,ほかの部長さんたちも知らなかったということでよろしいわけですね。その一筆のものは知っていたけれども,そこにメガソーラー建設計画があるということは知らなかった。承知していなかったという理解でいいですか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  県のほうから林地開発に係る意見の申し出を市のほうにされた時点で,我々としては知り得るものだと考えております。 ○6番(中村満雄君)  もう届いていますか。その意見書を下さいという申請は。 ○林務水産課長(石原田稔君)  意見照会がないところでございます。 ○6番(中村満雄君)  建設部に伺いますが,ここの土地利用協議書が提出されて,それの意見書を霧島市に求めているという情報を御存じないですか。 ○建設部長(川東千尋君)  土地利用承認の件につきましては,私どもと致しましては,まだ未承認であろうかというふうに承知いたしております。県のほうからは,全ての土地利用承認につきまして,未承認の案件につきましては発言を差し控えるようにということで承っておりますので,その件についてはお答えを差し控えさせていただきます。 ○6番(中村満雄君)  県の地域政策課とお話したんですが,県が土地利用協議に関するいろいろな審査を行うのと並行して,当該市町村に対して意見書提出を求めるということの文書を頂いているんですが,それでも知らないとおっしゃいますか。 ○建設部長(川東千尋君)  知らないのではなくて,発言ができないということでございます。 ○6番(中村満雄君)  牧園総合支所に伺います。計画地中心の農地転用申請が出され,承認されました。転用申請書類の土地利用状況には,不耕作と記載されています。現況はどのように理解されていますか。 ○牧園総合支所長兼地域振興課長(前田幸一君)  現況でございますでしょうか。私どもも現地を何回か見させていただいておりますが,不耕作で原野状態のところでございます。 ○6番(中村満雄君)  極めて冗談でしょうと言いたいんです。あそこは茶畑じゃないですか。そうじゃないですか。 ○牧園総合支所長兼地域振興課長(前田幸一君)  茶畑は手前のほうでありまして,今回の申請地は,奥のほうの原野のところの中を走っております細長い土地でございます。 ○6番(中村満雄君)  それでは農業委員会に伺います。転用申請書類の土地利用状況は不耕作と記載されていますが,農業委員会は現地の状況を確認されましたか。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  農業委員会の現地調査におきましては,茶及び飼料等の耕作を確認しているところでございます。 ○6番(中村満雄君)
     申請書類には不耕作と記載されていますよね。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  申請書のほうでは,確かに不耕作と書いてありますが,申請人の認識であったというふうに思っております。 ○6番(中村満雄君)  それは書類不備ではないんですか。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  定例総会の中におきましては,現況を畑ということで報告をさせていただいております。 ○6番(中村満雄君)  ここのお茶畑を営んでいらっしゃる方の意思確認はされましたか。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  農地の貸し借りと思われますけれども,いわゆる農業経営基盤強化促進法等によります利用権設定が設定されていれば,耕作者の同意が必要ということになりますが,今回の件につきましては,このような権利設定がされておりませんでしたので,農業委員会としましては,所有者による自作というような判断をしたところでございます。 ○6番(中村満雄君)  牧園総合支所に伺いますが,ここはお茶畑ですよね。 ○牧園総合支所長兼地域振興課長(前田幸一君)  議員がおっしゃるところはお茶畑です。市有地払下げ地は,お茶畑とは違うところでございます。 ○6番(中村満雄君)  そこでお茶を作っている方は,御存じですよね。 ○牧園総合支所長兼地域振興課長(前田幸一君)  自治会長から,その話はお聴きしたことがございます。 ○6番(中村満雄君)  耕作者のお名前は,私,牧園総合支所で伺ったんです。その方に,耕作の意思があるかどうかということを聴きましたら,たくさんの投資をしているから,継続してお茶畑として使いたいということをおっしゃっていたんです。そのことを御存じですか。 ○牧園総合支所長兼地域振興課長(前田幸一君)  私は,そのことは存じておりません。 ○6番(中村満雄君)  農業委員会に伺いますが,鹿児島県に進達したという答弁を受けていますが,霧島市の農業委員会としては認めたということの理解でいいですか。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  当初申し上げましたとおり,個別案件でございますので,農業委員会の取扱いにつきましては,発言を控えさせていただきたいと思います。 ○6番(中村満雄君)  鹿児島県に進達ということは,反対のときでも進達をするのですか。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  賛成,許可・不許可を問わず,県のほうに進達は致します。 ○6番(中村満雄君)  本当は,これを聴きたくなかったんですが,農業委員会の議事録がさっさと出ていれば,私はこういったことを聴かなくても済むんですよ。9月末ですよね。結論が出たのは。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  申請が出されましたのは10月になります。 ○6番(中村満雄君)  失礼いたしました。ということは,10月末には結論が出ていたということは,農業委員会の議事録が公開されれば,今,農業委員会の事務局長がおっしゃっていることは公開されるわけですよね。伺います。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  公表しています会議録につきましても,特定の個人名は控えさせていただいておりますので,個別案件ということで具体的には判明しないというふうに理解しております。 ○6番(中村満雄君)  私は個別案件というのではなく,農業委員会の結論が,議事録に記載されていますよねということを聴いているんです。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  議案ごとの承認・不承認の結果については,会議録に掲載しているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  ということは,議事録の公開を遅らせておいて,ここでは言えないということは,どういったことでしょう。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  会議録につきましては,速やかに公表するように致しているところでございますけれども,今回,一月分ちょっと遅れているところでございます。御理解いただきたいというふうに思います。 ○6番(中村満雄君)  理解できませんよ。お宅の作業の遅れで,大事なことが公表されないということですよ。だから,今ここで公表してもいいはずですが,市長,いかがなんですか。議事録公開が遅れていて言えないとおっしゃるんです。議事録が公開されたら,私でも結論は分かるんですよ。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  会議録の公表についてですけれども,それぞれ申請案件が特定されないような会議録の公表になっておりますので,推測という範囲でしか確認ができないかというふうに思っております。 ○6番(中村満雄君)  議事録には,どこそこの場所と書かれているじゃないですか。どこそこの東側,南側とか書かれているじゃないですか。それで推測できない人がいますか。 ○農業委員会事務局長(砂田良一君)  会議録の公表につきましては,県のほうより個別案件ということで具体的には公表しないというふうに通知が来ておりますので,それに従って公表しているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  らちが明きません。市長に伺います。土地の払下げは霧島市は行っています。農地転用は,私の入手した情報では,霧島市の農業委員会は承認したと。ただし,土地面積のことから県に進達しているということの情報,これは信頼ある情報ですが,となりますと農地転用を認めた,市も払下げをしたということは,霧島市は,この場所へのメガソーラー建設を承認したと業者としては思ってしまいます。伺いたいんですが,メガソーラー建設がガイドラインに沿った手続が必要と思いますが,牧園総合支所と農業委員会にメガソーラー建設の承認があるのか否かということを。 ○総務部長(川村直人君)  今,お尋ねの件は,先ほど売却の件でお尋ねをされた件と関連していると思うんですけれども,当然,そういった開発には,それぞれの内容あるいは面積などの要件によって許認可がいるわけですので,それぞれの許認可権者がするわけです。ですから,市有地を売るときに,そういったところまで想定はできないわけです。目的としては,そういうことであれば支障はないということでしますけれども,実際,そういうことがなされるという権限は当然ないわけですので,そこまで深く考えて市有地の払下げをするというところは,規模とか様々な条件にもよるわけですけれども,今回の場合は面積的にも小さいし,目的はそういうことであっても支障はないということで,払下げはしたということでございます。もともと,そういった再生可能エネルギーについては,市のほうも,そういう形で電力の地産地消という観点からも進めておるわけですので,安全上問題がなければ,目的としては問題ないと考えております。 ○6番(中村満雄君)  市の保有地の売却のことはさておき,全体計画が出ているじゃないですか。ということは,農業委員会が広大な農地の転用を承認したと。そういったことで,農業委員会と牧園総合支所が,メガソーラー建設計画の計画承認をするのかということを聴いているんですよ。 ○総務部長(川村直人君)  承認をするのかと。結局,それぞれのいろいろな許認可については,議員もよく御存じのとおり,それぞれ権限があるわけですので,そちらのほうでするわけです。ですから,一つ一つのそういった行為について,ほかの関係法令まで考慮をして許認可するのかと言えば,そういうことはないというふうに思います。そういう事例というのは,例えば,こちらのほうでは法律的にいかがかと言っても,こちらの法律的には全く問題がないということで許可がなされることはあるわけですので,そこまで,一つの部署でいろいろなことを考えてというのは,そこはまた権限外ということにもなるので,容認をしたか,承認をしたかといえば,そこまではできないということになります。 ○6番(中村満雄君)  そうですよね。そういったことのために,市役所内で情報共有会議が行われているわけですよね。そこでは,どのような話になっているのですか。 ○副市長(平野貴志君)  それぞれの案件の中で,情報を共有しなければならない事柄につきましては,情報共有会議を開いております。今,お尋ねの件につきましても,当然に様々な部署にわたりますので,当然,情報共有をしているところでございます。ただ,その情報を共有をするのは,どのような状況にあるのか,今現在,その事業者が進めようとしているものはどのような状況にあるのかというのが,同じ情報を共有することによって,それぞれ立場で異なりますので,その立場でそれぞれの同じ情報を共有して,それなりの判断をしていくと。その判断と言いますのは,認めるか認めないかという判断ではなくて,自分の立ち位置でそれぞれの所管のところが,例えば,意見を求められたときに,それへの判断の部分で意見を述べていくといったようなものに情報共有会議というものを活用しているということでございますで。ですから,ある部署では,こういうものがあるのを知らなかったとかといったようなことがないようにしていこうと,そういう取組の一環でございます ○6番(中村満雄君)  生活環境部に伺いますが,ここの計画はガイドラインの協議対象ですか。 ○生活環境部長(小野博生君)  この龍馬ソーラーパークのメガソーラーの開発ですが,ガイドラインの既定の範囲に入ると思っております。 ○6番(中村満雄君)  建設部に伺いますが,ここの場所の土地利用協議書が提出されたか否かを御存じないですか。 ○建設部長(川東千尋君)  未承認の案件でございますので,先ほどより申しておりますが,その件につきましての発言は控えさせていただきたいと思います。 ○6番(中村満雄君)  市民の生命と財産を守るべき霧島市の執行部の方が,すごく矛盾した答弁をされているんですよ。もう1回,生活環境部に伺いますが,業者が土地利用協議書を出すのと,霧島市にガイドラインの協議を申し入れるのとは,どっちを先にすべきなんですか。 ○生活環境部長(小野博生君)  まずは,こういう計画の相談があるかと思います。そしてその中で,例えばガイドラインで私どもの所に来られれば,土地利用協議の協議が必要ですよとか,あるいは林地開発,あと住民の説明会が必要ですよと,そういうような形でございます。今回の場合は,まだそこまで至っていないので,ガイドラインのほうにはまだ来ておりません。ですので,答えと致しましては,まずはガイドラインが最初にあってからという形になるのかなと私は思っているところでございます。[171ページに訂正発言あり] ○6番(中村満雄君)  建設部にお伝えしておきますが,後で,フライング,事業者の土地利用協議の申請が先だったとしたら,ガイドラインに,一応,建設部も関係しているわけですから,厳しく責任が問われるということを御理解くださいね。市長にちょっとお伺いしますが,湧水町のメガソーラー建設計画は,霧島市が下流にあるわけです。福山の場合は,曽於のほうにいくわけですよね。上流部と下流部の市町村で,このような建設計画があったときに,お互いにその情報を伝達するということが必要ではないかと思いますが,いかがでしょう。 ○市長(前田終止君)  それぞれの自治体の範囲の境界線沿いで,地形上,上流下流そういう位置付けがはっきりして,将来,その計画の影響が下流部に及ぶとすれば,やはりそこは行政同士の連携があったほうが,お互いの安心安全のためだというふうには存じております。 ○6番(中村満雄君)  2問に移ります。画像をお願いします。私は,薩摩川内市の小学校へのフッ化物洗口指示書を入手しました。その書類によりますと,ミラノール0.1%濃度で,週一回実施すると記載されています。この情報を御存じですか。 ○教育部長(花堂 誠君)  先進事例として参考にさせていただいております。 ○6番(中村満雄君)  これはミラノールの用法の部分の切り抜きですが,添付文書には,0.1%濃度は毎日法という記載があります。0.1%濃度は毎日法としての記載があって,それと0.1%濃度週1回法というのは,薩摩川内市の事例として効果があると思いますか。いかかでしょう。 ○教育部長(花堂 誠君)  薩摩川内市のその濃度で効果があるのかどうかということについては,ちょっと言及できませんけれども,本市におきましては,ミラノール顆粒11%の使用法に従って,週1回法を小学校では採用しておりますので,1回の濃度を900ppmとしているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  週1回法と毎日法は,ミラノールの濃度によって使われているようです。幼稚園,保育園で毎日法を採用している理由を教えてください。仮に,薩摩川内市で,0.1%週1回法で効果があるとすれば,霧島市の幼稚園,保育園でも週1回でいいんじゃないかということになるのですが。 ○健康増進課長(林 康治君)  まず,濃度と容量の点があります。幼稚園,保育園につきまして1回当たり5ml,小学校の分は10mlということで,まだ口腔が小さいものですから,10mlは難しいということで5mlで,5mlの場合,濃度が低い250ppmで行っているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  薩摩川内市の小学校は,うがい薬の量ではなくて濃さ,ということは,量と濃さで,そういった問題があるというのは御認識なんですか。濃さは関係ないと。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  量のことも,今,課長が申し上げましたけれども,幼稚園,保育園につきましては,口をゆすぐという普段行うべき行動,これを毎日実施することに一つの効果もあるという中で行われているのではないかと推測しております。したがいまして,幼稚園,保育園等につきましては,薄い液を使って毎日実施し,うがいを兼ねた形で実施をしていると。小学校におきましては時間的な配慮もありますし,霧島市の場合は,900ppmの量で1回だけの実施で,一定の効果を期待しているというようなことでなかろうかと思います。 ○6番(中村満雄君)
     非常に矛盾した答弁ですね。0.1%,薄い方でよければ薄いほうでいいじゃないですか。0.1%,0.2%の差というのは,どのように御理解されているんですか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  私どもは保育園,幼稚園,認定こども園等の実施に当たりましては,県のガイドライン等を基に,他の自治体の使用状況等を判断しながら,スタートしてきているというふうに認識を致しております。小学校につきましては,900ppmの実施が一般的であり,薩摩川内市が450ppmで半分の濃度で実施しているということでございますけれど,効果は期待ができる範囲内であるというふうにはお聴きしているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  教育部長に伺いますが,0.1%と0.2%,ということは,世の中でこれのリスクということを言われているわけですが,半分だったらリスクは低くなると思われますか。 ○教育部長(花堂 誠君)  単純に0.1と0.2では,倍,濃さが違うわけですけれども,そのリスクについては先ほどお答えしましたとおり,今回の説明会から配布するようにしましたミラノール顆粒剤そのものの説明書も保護者の皆様にも配るようにしたんですけれども,その用法にのっとって週1回法については900ppmの範囲内でということでありますので,その対応をしているということは,薬害については前から申し上げているとおり,濃度には関係ないと思っているところです。 ○6番(中村満雄君)  ぜひ,薩摩川内市が0.1%で週1回やっていると。私,薩摩川内市の歯科医師さんから,「いいんですよ,これで。効果があるんですよ」と聴いているんです。そういった意味で,実際確認されて連絡いただけませんか。いかがでしょうか ○教育部長(花堂 誠君)  先ほど議員がおっしゃいましたけれども,0.1と0.2の濃度というのは倍違いますので,その効果があるとすれば,薩摩川内市のほうにも,そういった効果がどのようにあるのかという学術的な問題とかもありますので,参考にしたいと思います。ただ,先ほど来申し上げておりますように,本市におきましては薩摩川内市も参考にしましたけれども,学校歯科医と歯科医師会等とも協議いたしまして,このミラノールの添付文書に書いてある範囲内の900ppmというところでしているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  画面を御覧ください。薬物には,薬効を得られる濃度と命に危険が及ぶ濃度を示す用量反応曲線というのが存在します。左側の線が効果であって,右側が害です。ミラノールの用量反応曲線というのを把握されていますか。 ○健康増進課長(林 康治君)  ミラノールの販売会社のほうに問い合わせてみましたが,用量反応曲線につきましては,一般的に内服液に対してデータを取るものであり,使用薬剤のミラノールにつきましては,内服液に当たらないということから,販売会社としてはデータを取っていないというような回答を頂いております。 ○6番(中村満雄君)  多分,製薬会社はそう言うだろうと思いまして,したがって,ミラノールの添付文書には,臨床試験というものをやっていないわけなんです。このカーブを見ていただきますと,左側の赤丸が3つありますが,あそこは,濃度はこれ以上薄かったら何の効果もないという部分なんです。そこから立ち上がっていって,一番左側から三つ目のところが最小有効濃度と。あそこから効果があるというカーブです。どこまでやれるか,さらに右側の赤線は,これ以上増量したら死ぬよというやつです。その差が広いほうが安全な薬剤なんですが,こういったことに関して,先ほど教育部長は0.1%と0.2%と言うのは,私は左側の赤丸のところにあるのではないか,ひょっとしたら何もならないところで,うがいをしているんじゃないかと思っているんですが,そのような考えはいかがでしょう。 ○教育部長(花堂 誠君)  先ほど健康増進課長のほうから答弁がありましたように,内服薬の一般的な放物線といったものは今知ったところでございます。ミラノールにつきましては,先ほど来申し上げますように,この薬剤の添付文書によりますと,週1回法であれば,900ppmというものが記載されておりますので,その範囲内であれば安全だということで,市も教育委員会も進めているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  フッ素の性質,フッ素について,フッ素の化合物というのがあるのですが,それの認識についてちょっとお聴かせくださいませんか。 ○教育部長(花堂 誠君)  確認をさせていただきたいんですが,フッ素そのものの認識というのは,どのような認識。例えば,フッ素は,化学物質上はこういうものであるというものなのか,ちょっとそこ辺りの専門的知識を持っておりませんので,申し訳ありませんが,その確認をさせていただきます。 ○議長(池田 守君)  反問として,お答えください。 ○6番(中村満雄君)  フッ素の性質で,どのような特性があるか,フッ素にはたくさんの化合物がありますが,それらの化合物に対する認識です。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  私どももフッ化物の専門的な部分で余り存じ上げないところでございますが,県のフッ化物洗口ガイドブックによりますと,ちょっと読み上げます。自然界には水や土の中などあるゆる場所にフッ素という元素があります。フッ素は,常にほかの元素と一緒になってフッ化物という形で存在しています。フッ化物は水や土地だけでなくお茶や魚介類などの,いろんな食品に含まれており日常的に摂取しているというような答えでございまして,こういう認識でございます。 ○6番(中村満雄君)  今おっしゃいましたことが,この画像にあるものなんですが,フッ素というのは自然界に存在する。ただし,フッ素単体では存在し得ない。非常にいろいろなものと引っ付きやすいということは事実なんですが,そこで伺いますが,自然界に存在するフッ素化合物というものは,どんなものか御存じですか。どのような化合物名か。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  私はフッ化ナトリウムとかは聴いたことありますけれども,その成分がどういう効果とかは存じ上げておりません。 ○6番(中村満雄君)  今,画像にあります自然に存在するというのは,フッ化カルシウムなんです。フッ化ナトリウムではありません。フッ化物洗口で用いられる化合物というのを,改めてお示しください。 ○教育部長(花堂 誠君)  ミラノール顆粒11%の説明書によりますと,有効成分フッ化ナトリウムと記載してはございます。 ○6番(中村満雄君)  そうですよね。だから,自然界に存在する食品にあるのは,フッ化カルシウムであって,洗口に用いられるのはフッ化ナトリウムです。全く別物なんです。その辺を,市の健康増進課はしっかり認識した上で推進していただきたいのですが,そのような認識すらお持ちでなかったんですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  自然界に存在するのはフッ化カルシウムということで,フッ化ナトリウムにつきましては,薬品としてフッ化物洗口,う歯の予防ということに使用しております薬品ですので,自然界のものをそういった形で使うということではなくて,薬品として使用している状況でございます。 ○6番(中村満雄君)  フッ素は安全だと言いながら,安全なのはフッ化カルシウムなんです。自然界にフッ素の化合物はいっぱいある。だから安全なんだという論法を歯科医師会も健康増進課もおっしゃっているわけなんです。フッ化ナトリウムというのは,どのようにして作るか御存じですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  フッ化ナトリウムの毒性とかといったようなことは,よく理解しておりませんけれども,実際,フッ化ナトリウムをフッ化物洗口に全国的に使用しているわけでして,国やWHOのほうも,それを基にフッ化物洗口を推奨して,またガイドラインも厚生労働省が作っているわけですから,国内外の様々な研究機関において研究された形でのフッ化ナトリウムの使用だと考えているところでございますし,また,そういった研究機関によって安全性も担保されていると考えているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  安全性が担保されているとおっしゃいますのは,フッ素の洗口が開始されたのが35年前なんです。それ以降,厚生労働省と新潟大学の先生等が推進ということでされたんですが,それ以降,フッ素のイオンは,エナメル質の再石灰化に寄与しないということの英文の文書がありまして,最初の文です。その文を健康増進課にお届けしましたけれども,読んでいただけましたか。 ○健康増進課長(林 康治君)  全て英文でしたので,翻訳が難しく全て理解できているとは考えておりません。ただし,その論文を書かれた大学の教授のほかの論文を見させていただきまして,フッ化物洗口については,前向きな論文にはなっていないようでございます。 ○6番(中村満雄君)  あの論文を歯科医師会にお渡しくださいませんかというふうに依頼しましたが,渡していただけましたか。 ○健康増進課長(林 康治君)  今のところ,まだ渡していない状況でございます。 ○6番(中村満雄君)  最新のいわゆる国内の口腔学会というのは,歯科医師会がいろいろと主体的に動いていますので,歯科医師会の動きに反するものは,歯科医師会の口腔学会の論文として取り上げられないんです。海外の投稿サイトに承認された文書です。ぜひ,歯科医師会の皆様に,その論文を読んでいただいて,その論文を基に論戦いただけたらと思います。先ほど,その論文を提示してくれないかと申し上げましたら,たくさんあるから言えないということですので,少なくともこちらのほうから問題提起をします。その論文を読んでいただいて,それに対してどう思われるかということを,ぜひ,健康増進課のほうでお伝えしていただきたいのですが,いかがですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  先ほど申し上げました論文のほうが全て英文ですので,この翻訳したものがございましたら,そちらを頂きたいと思いますが,よろしくお願いします。英文として歯科医師会のほうに提供したいと思いますけれど,英文ですので,そこ辺りの見解がどうなのかは,ここでお答えできるところではございません。 ○6番(中村満雄君)  私は,歯科医師会にお渡ししていただいて,その論文を基にフッ化ナトリウムが虫歯予防効果があるということを協議していただきたいと言っているんですよ。その意思をお伝えしてくださいませんかということです。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  歯科医師会のほうも,当然,中身を和訳とかしないと判断できないところもあるでしょうけれども,今頂いた文書につきましては,歯科医師会にはお渡しはしたいと思います。 ○6番(中村満雄君)  1点,苦言ですが,健康増進課のほうには,私がお届けした文書をそうしてくださいと言っているのに,そのように動いていただけなかったということは,非常によろしくないと思います。いかがですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  この論文をメールで頂きまして,メールの文書のほうに歯科医師会にも提供していただいてもよろしいですというようなことが書いてありましたので,どうしても歯科医師会のほうに渡してほしいというような理解はしていないところでした。 ○6番(中村満雄君)  鳥獣被害防除の捕獲の不公正問題でお伺いしますが,非常に曖昧で,この事実があったということの確認はまだ取れていませんか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  先ほど,部長のほうからも答弁がございましたけれども,平成28年4月から6月までの捕獲報告におきまして,同一個体を別個体として写真撮影をしているのではないかと疑われる写真があったところでございます。その個体写真は,6人からの捕獲報告の証拠品でございまして,先ほど申し上げましたように,現在,検証を行っているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  その事実の確認が取れましたかと言っているんです。同じ写真の使い回しであったということの確認が取れましたかと聴いているんですが。 ○林務水産課長(石原田稔君)  現在,6人の方にも聴き取りを行っておりまして,それが11月に完了しまして,それを基にまた,いろいろな専門家等が再検証を行っているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  いつまでの予定ですか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  3月に翌年度の従事者証の決定をする関係から,2月から3月の上旬というふうに考えております。 ○6番(中村満雄君)  保留しています報奨費というのは,幾らほどになるか分かりますか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  全体で35万6,800円となっております。 ○6番(中村満雄君)  検証作業をしているということで,その事実が判明した場合に,市はどのような姿勢を取られるおつもりですか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  先ほども答弁いたしておりますように,平成28年度の報償費につきまして,疑義がある分については報償費の支払いは保留しているところでございます。平成27年度分以前につきましても,まだ現在検証中で結果が出ておりませんので,その結果を確定いたしまして対応していきたいと考えております。 ○6番(中村満雄君)  どのような対応を取られますかと聴いているんです。 ○農林水産部長(満留 寛君)  当然に不正な支払いという形があった場合につきましては,補助金の返納をしていただくことになるかと思います。 ○6番(中村満雄君)  返納で済ませるのですか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  まだ現在,確定いたしておりませんので,今後,それが確定した場合につきましては,県あるいは姶良・伊佐地域振興局等とも協議してまいりたいと考えております。 ○6番(中村満雄君)  公金を,言わば口は悪いですが,だまし取ろうとした行為であって,そういったものに対して,まだ何も言えないというのは市民感覚としては納得できないのですが,御答弁を変えるおつもりはありませんか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  現在,まだ確定していない状況では,先ほどの答弁にとどまるところでございます。 ○6番(中村満雄君)  確定しましたら,これは公表されるのですか。 ○農林水産部長(満留 寛君)
     先ほども申し上げましたとおり,県あるいは姶良・伊佐地域振興局等とも協議してまいりたいと考えております。 ○6番(中村満雄君)  といいますと,これも個人情報ということで誰がとか分からないままであったら,市民は納得できません。できないと思います。ということは,今だどう扱うかということは決まっていないということですが,今後,市がいろいろ検証作業を行うということですが,市に検証作業能力というのはあるのですか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  我々も,最終的にどのような形での最終判断をするか,確定させるかということについても,現在検討しているところでございます。今年度中には確定ができるような形での方向を検討しているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  非常に納得しづらい答弁ですが,もし市の手に余るようであれば,専門家の方とか若しくは司直の手に委ねるとかといったお考えはないですか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  状況によっては,そのようなことになるかもしれません。 ○6番(中村満雄君)  1分残っています。安心安全課のほう,今,多分,コミュニティ無線で自宅にいる方は防災無線を聴くことができる。多分,お家にいらっしゃる方の人数というのは,市民の中のたまたまその時間帯にいらっしゃるのは,1割以下かもしれないと。屋外でスピーカーで聴いていると。スピーカーで聴いたけれども,「あれ,何か言ったよね」ということが,大半だろうと思うんです。私が申し上げたいのは,野外にいて,今,何か言ったよねということの確認をできる,何らかの方法を考える必要はありませんかということを言っているのですが,いかがでしょう。 ○危機管理監(德田 純君)  屋外におられまして,今,何が鳴ったのかということで確認をする手段としては,一つは,その手段を持っているという前提になりますけれども,やはり電話で問合せをしていただいて,今,何が放送されたんですかと,そういうもので確認をしていただくのが一つあるかと思います。それにつきましては,先ほど答弁いたしましたように,屋外スピーカーで流す分については,放送原稿が警備員室にもありますし,警備員室にない場合は,我々,安心安全課が登庁して放送しておりますので,電話をしていただければ,放送内容については確認をできるというふうに思っております。それ以外に,先ほど答弁した中でありましたように,ほかの手段,例えば,屋外にいる方にプッシュできるような形で伝達できないかというようなところを,今検討をしているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  市街地でもコミュニティ無線の存在しているところは,全体的には6割くらいであろうと。したがって,非常に緊急性を要する防災の情報というものを,あまねく市民の方々にお伝えすることの重要性というのは極めて高いと思うんですよ。その件に関しては,危機管理監のほうも思いは共通であると。したがって,それをきっちり伝える方法を,今おっしゃいました市に聴いてくれということすら,何かあったときに,市に聴いてくれということのそういった連絡先の広報とかしていますか。これで質問を終わりますが。 ○危機管理監(德田 純君)  放送について分からない場合は,問合せくださいということは,ホームページのほうでは周知をしているところでございますが,また,こういう場でもまた周知をさせていただいていると思っています。また,議員の皆様も地域に帰ったならば,こういうことで分からなかったら,安心安全課に電話してくれというようなことで,お伝え願えれば,非常に助かるというふうに思っております。 ○議長(池田 守君)  以上で,中村満雄議員の一般質問を終わります。 ○生活環境部長(小野博生君)  龍馬ソーラーパークのガイドラインの関係のところで,私が,先ほどガイドラインのことに関して,まだやっていないような表現をしたようでございます。実際の表現と致しましては,ガイドラインに沿った対応と致しまして,計画書の提出,それと住民への説明会の開催を事業者のほうに求めているということでございますので,訂正をしたいと思います。[「今もう出ているということですか」と言う声あり]出ているのではなくて,事業者の方にそのような対応を求めていると。[「事業者から市にまだ相談は来ていないということでいいですか」と言う声あり]来たので指導をしましたということです。 ○議長(池田 守君)  次に,2番,平原志保議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○2番(平原志保君)  新燃市政クラブの平原志保です。議長に一般質問の許可を頂きましたので,本日最後になります。通告していたとおり,一般質問2件について伺っていきます。挨拶文を用意してきたのですけれども,今日はノー残業デーということで,職員の方たちは早く帰れなければならないと思いますので,挨拶文のほうはフェイスブックのほうに載せていきたいと思いますので,飛ばさせていただき,早速,一般質問のほうに入りたいと思いますので,よろしくお願いいたします。一つ目は,学校給食についてです。昨日,今日とほかの議員の方が質問していますが,別な視点で質問していきます。現在,霧島市では,給食センター方式,自校方式という2つの方式で公立幼稚園から中学校まで給食を提供しています。市内全部の学校が同じ給食を出されているわけでなく,それぞれ違っているようです。また,給食費の金額も全市統一というわけではなく,それぞれになっているそうです。私も市内の小学校に通う子供がいますが,毎月もらってくる献立表を見ておりまして,違和感を感じることがあります。専門家目線では,ある話なのかもしれませんが,食育といった視点で見ると素人には変だよねという献立になっているときがあります。霧島市の学校給食の献立についての考え方を伺っていきます。もう一つ目は,地産地消についての現状数値と目標について伺います。先ほども,ほかの議員が聴いておりましたが,先ほど聴いていた数値は6月と1月の給食の地場産品を使う特別月間のときの数字なので,その日のものと年間を通しての目標というものを教えていただければと思います。あとは,現在の牛乳の提供の方法について伺います。そして,最後に今後の自校方式とセンター方式の在り方について霧島市の見解を伺っていきます。最後に,民間委託の件で質問していた議員がありましたが,そちらのほうで人件費を削ることがなく,しかし,民間委託の業者は利益を得られることができるというところで,よく分からなかったので,再度伺っていきます。食材購入は市で行うという話ですが,食材卸業者は民間企業の裁量になるのでしょうか。次に,審議会というものについて伺っていきます。国や県,そして我が市にも審議会というものがあり,開かれています。この審議会,インターネットで調べてみました。国においては,府,省,委員会及び庁の各行政機関におかれる諮問,調査などのための合議制機関。例えば,国のほうでは税制調査会などがあります。普通地方公共団体などでは,その執行機関におかれる調停,審査,諮問,調査などのための合議制機関(地方自治法第138条の4,第202条の3)と出ておりました。霧島市報12月号の244号にも募集のコーナーがありまして,今回は,「総合計画審議会の委員を募集しています」という記事がありました。これは公募の市民委員になると思うのですが,そこで伺っていきます。霧島市で現在持っている審議会の名前・数は幾つか。そして,選定委員はどのように決めているのか。最後に今後の審議会の在り方について伺っていきます。よろしくお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  平原議員から2問につきましての御質問でございました。2問目につきましては私のほうから答弁をさせていただきます。1問目につきましては教育委員会が答弁を致します。2問目の霧島市の審議会についてお答えいたします。本市では,市政運営における重要な事案等につきましては,専門的な知識を有する方を始め,できるだけ様々な分野・階層の方々から広く御意見等を頂くことを目的に法律又は条例の規定に基づいて附属機関を設置し,私からの諮問事項に係る審議・答申のほか,様々な調査・審議等を行っていただき,それらの御意見等を市政運営に反映させているところでございます。現在,市が設置している附属機関は,総合計画審議会や都市計画審議会など45あり,このほかに規則又は要綱等により設置された27の委員会等を含め,附属機関等の数は合計で72になります。附属機関等の委員の選任につきましては,本市における附属機関等に関する基本的事項を定めた「霧島市附属機関等の設置等に関する方針」の中で「公募により広く市民の参加の機会を確保すること」,「団体から委員を選任する場合は,当該団体の代表者に限らず,幅広く選任すること」,「法令に特別の定めがある場合を除き,委員定数は原則15人以内にすること」などの留意事項を定めております。また,霧島市男女共同参画推進条例において「附属機関等の委員の委嘱を行う場合には,当該委員の男女のいずれか一方の委員の数が,委員の総数の10分の4未満とならないよう努めるものとする」と規定しており,これらを踏まえながら,それぞれの附属機関等の設置目的に応じた委員の選任を行っているところでございます。今後の附属機関等の在り方につきましては,同方針等の内容も踏まえ,市民の自発的な行政への参画意識の高揚や市民や専門家等の御意見の市政への反映に十分配慮しながら,引き続き,委員の適切な選任や効率的な運営に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ○教育部長(花堂 誠君)  1問目の学校給食についての1点目にお答えします。学校給食の献立については,学校給食法第8条第1項に規定された基準に基づき定められた,児童又は生徒一人一回当たりの学校給食摂取基準を満たす栄養価及び食品構成を考慮し,担当の栄養教諭が多様な食材をバランスよく使って作成しております。次に,2点目にお答えします。地産地消については,学校給食法第10条や食育基本法第23条に基づき市内産の食材を学校給食に取り入れることを最優先にし,また,可能な限り生産者に直接納入していただいているところであり,積極的に地産地消に努めております。次に,3点目にお答えします。学校給食における牛乳は,国が定めた「学校給食用牛乳供給対策要綱」に基づき,安全で品質の高い国内産のものが,計画的かつ効率的に提供されております。その飲用方法と致しましては,現在は,牛乳パックにストローが付けられておりませんので,子供たちはパックを開封した上で,開封口に直接口を付ける形で飲んでおります。次に,4点目にお答えします。今後の自校方式とセンター方式の在り方と致しましては,老朽化した旧来のウェット方式の施設については,計画的にドライ方式の施設に改修していく予定でございます。なお,ドライ方式の調理場の建築面積は,最低でもウェット方式の調理場の1.5倍を要することや施設設備及び調理員に要する費用も多額になることが予想されることから,その全体的な方向性につきましては,今後,検討を重ね,総合的な見地から判断してまいりたいと考えております。次に,5点目にお答えします。民間委託につきましては,専門事業者の知識や経験,技術等のノウハウを導入し,本市の学校給食の機能を強化していくことが一番の目的でございます。また,民間委託によって,栄養教諭の調理業務に要する負担の軽減にもつながり,これまで以上に子供たちへの食育の推進を積極的に行うことができるようになるものと考えております。 ○2番(平原志保君)  それでは,順番どおりに給食のほうから伺っていきたいと思います。まず,献立のことなんですけれども,写真1番,2番を出してください。まず,1番目です。これは,先月,鹿児島県の教育月間のときの公開給食の模様です。ある小学校の給食の様子を撮らせていただきました。親たちも交じっています。2番目をお願いします。そのときに出されていた給食です。こちらは,うどんにパン,そして,サラダっぽいおかずが入って牛乳ということだったんですけれども,とてもちょっと不思議なメニューかなと思いまして,うどんが出て,炭水化物が足りないから,じゃあ日曜日などで,うどんを作ったときに足りないならごはんを食べておけというふうになるときもあるんですけれども,給食でうどんが出て,なぜか洋食のパンというメニューが,どうしてもちょっと納得がいかなかったんですけれども,このメニューは,親が出てくるからといって,特別,こういうメニューにしたわけではなく,献立表を見ているとしょっちゅう出てくるメニューなんです。それで伺います。これは,あるセンターのメニューなんですけれども,メニューの作り方,どう見ても,こういうものも専門家ではある話なのかもしれないんですが,食育という法律ができまして,和食というものが見直され,和食は和食,洋食は洋食。今朝,シチューの出し方,それにお味噌汁を付けるか付けないかというのをテレビでやっていまして,7割の方が変だというようなテレビをやっていたんですけれども,それくらい,いろいろな御意見があるものは重々分かっているんですが,給食でうどんのときにどうしても炭水化物を出さなければいけないとなれば,せめてごはんにするとかワカメごはんにするとかというふうな工夫はできないものか,このメニューの作り方について,例えば,センターのときの話合いがどうなっているのか伺っていきたいと思います。 ○学校給食課長兼隼人学校給食センター長(北井上真悟君)  学校給食の献立につきましては,先ほど答弁の中にもありましたとおり,学校給食の児童又は生徒1人1回当たりの摂取基準を基に作成されております。議員おっしゃるとおり,その組合せというものにつきましては,担当栄養教諭も限られた給食費の中で,様々な工夫をしながら取り組んでいただいているところでございます。ですので,もちろん,そのおっしゃるところの違和感を感じないという形での御提供ができることが一番望ましいのかもしれませんけれども,限られた条件の中でかつ栄養価を満たしていくという中で,栄養教諭が努力されながら取り組んでいただいております。そしてまた,先生方もそれぞれいろいろな研修を通しながら,工夫を重ねていっていかれるというところでございますので,全て満足していただく形での御提供というわけにはまいらないかもしれませんけれども,御指摘いただいたことも含めて,可能な限りそういった取組も模索していきたいというふうに考えております。 ○2番(平原志保君)  努力していただいているのかなとは思うんですが,やはりメニューというか,私も主婦をやっていて思うんですけれど,献立というものには癖がありまして,ワンパターン化してくるというのはあると思うんですね。先生方も,ほかのセンターの先生,ほかの給食室の先生ということで,情報交換されたり勉強されているかと思うんですが,もう少し,一歩踏み込んでやっていっていただければ,有り難いかなと。ちょっとこれはないのかなというふうに,今のところは思っております。次に行きます。また献立の話なんですけれども,これは,あるセンターなんですけれども,1週間に月火水木金というふうにある中,火曜日にピーナッツ和え,木曜日にカツオ腹側ピーナッツがらめ,金曜日にヒジキとナッツのサラダというふうに,ナッツやピーナッツやらということで,お好きなのかなというメニューが出ています。それが1か月に1回,その週だけというなら分かるんですけれども,2週目も3週目も続いて出ているという誠に不思議なメニューが出ております。これは,そのようにしろと言っているわけではないんですよね。お聴きします。 ○学校給食課長兼隼人学校給食センター長(北井上真悟君)  その季節にもよってくるかと思うんですけれども,その献立作成上,栄養価を満たす中で,栄養教諭が,そういったものを取り入れることが最適だということの判断で取り組んでいることだというふうに考えております。おっしゃった部分につきましては,アレルギー等もありますので,ソバであったりとかピーナッツであったりとか,そういったところは,文部科学省が作成しております学校給食における食物アレルギー対応指針という部分でも,そういったものを提供するときには,入っていることが分かるような料理や料理名とすることというふうに定められておりますので,特に,そういった名前を付けてまいりますと,献立を御覧になられた方もそういったピーナッツ類というものが目に付いてしまうのでないかなと,そういうことも考えられることでございます。 ○2番(平原志保君)  今,アレルギーのほうの話が出ましたけれども,ピーナッツの場合,5歳以下で食するとアレルギーになりやすいということで,東京の元山王病院のアレルギー疾患と環境などの第一人者の鈴木五男という先生に,私は直接指導していただいたことがありまして,5歳以下の子供は,とにかくピーナッツは食べさせないようにと。その場合には,アメリカなどはピーナッツバターとかってありますよね。あちらをよく食べるということもあって,ピーナッツアレルギーの子供が非常に多いということなんですね。特に,センター方式のところは,幼稚園生の給食も一緒に作っております。これが,まだ中学生と小学生だけならば大丈夫なのかもしれないんですが,やはり幼稚園生がいるということを,ちょっと考えていただければ有り難いと思います。また,ピーナッツは,確かに鹿児島県は産地なんですけれども,果たして,見た限りでは,ピーナッツのところに線が引かれていないので,霧島産や県内産を使っているとはちょっと思えないんですね。海外産のものが増えるよりは,ほかの物を使っていただければ,本当に有り難いなというふうに思っております。センター方式で続きますが,よくお母さん方に言われるのが,センター方式では鮮魚を扱っているのが少ないんじゃないかというふうに伺うことが多いんですが,その辺りはどうなんでしょうか。自校方式ですと,魚屋さんが魚を持って来てくださって,さばいているものを持って来てくださって,それを調理するという話を聴くんですけれども,生魚の扱いが少ないんじゃないかというふうに聴いてます。その辺りはどうなんでしょうか。 ○学校給食課長兼隼人学校給食センター長(北井上真悟君)  確かに,取扱いが,生ものとなると難しい部分はあるかと思いますが,そういったものにつきましては,朝,納品をしていただいておりまして,もちろん生のまま出すわけにはまいりませんが,揚げ物でありましたり焼き物として,御提供させていただいているところでございます。 ○2番(平原志保君)  揚げ物が多いというときは,冷凍物を使っていることが多いと思うんですけれども,霧島市内も鮮魚店がたくさんあります。ぜひ,魚を業者のものを使って,生の魚の味を,海もありますし,使っていただければ有り難いと思います。また,魚の冷凍などを使う場合は,ドリップする際に細菌感染というリスクが多いです。そういうふうに伺っております。センターは量が多いので,効率的に一瞬思えるかもしれませんが,逆に生魚のほうが,現場の先生方や調理師さんたちは加工しやすいとおっしゃいますので,その辺もちょっと研究していただけると有り難いと思います。メニューについて最後なんですが,デザートについてです。このデザートというのが,今の給食にはちょこちょこ出てくるんですけれども,子供たちの楽しみにもなっているかと思います。ただ,本当に既存のイチゴゼリーとかヨーグルト,イチゴジャム,イチゴジャムはちょっと違うかもしれませんけれども,イヨカンゼリーとか,ゼリー状のものが多いです。今の子供たちは,ただでさえ糖質が多く摂られていると思うんですが,この給食メニューに関しては,その糖質の制限というものは,データ的には決まっていないんですか。エネルギーのことだけを計算する形になっているのでしょうか。 ○学校給食課長兼隼人学校給食センター長(北井上真悟君)  申し訳ございません。私も栄養教諭と同等の知識を有していないところでございますので,細かいところまでは把握は致しておりませんが,当然,基準に基づいてしておりますので,そういった栄養価面というところも含めての献立作成となっているかと思います。 ○2番(平原志保君)  多分,カロリーのところだけの計算になっているかと思うんですね。なので,ちょっと糖質というふうなものは,炭水化物のほうで分けられているときもあるので,ちょっとそこら辺は確認をしていただけると有り難いと思います。私のほうも調べてみたんですけれど,余り知識がないもので,その辺がよく分かりませんでした。希望なんですけれども,このデザートというものなんですが,出していただけるのは大変有り難いんですが,霧島市は福山小みかんなど,ブドウなども作っております。ブドウも一房出せというふうになれば,大変な金額になってしまいますが,それがボロボロ落ちた一粒ずつのバラのものを売ったりしているんですね。そういうものを幾つかに分けるというものでも,かなり農家のほうは助かります。地元の食材を積極的に使っていただき,そして,そのように外に出せなくても,こちらでは使えるというような柔軟さを持っていただければ,有り難いなと思います。次に行きます。地産地消の件ですけれども,先ほど1月と6月でしたか,そちらの特別月間のときの数字は言っていただいたんですが,年間の今年の目標とか,去年の目標とかもあると思うんですけれども,そちらの数字というものはありますか。 ○学校給食課長兼隼人学校給食センター長(北井上真悟君)  地産地消の目標数値と致しましては,国の定める第三次食育推進基本計画におきまして,平成32年度までに食材数ベースで,学校給食における地場産物の使用割合を30%,国産食材の使用割合を80%とすることが目標とされています。また,県においては,鹿児島の食交流推進3次計画の中で,同じく平成32年度までに,こちらは重量ベースで,かつおかずのみということになりますが,学校給食における地場産物の使用割合を70%以上とする目標が掲げられております。本市も,この目標に伴ってと申しましょうか,県が掲げるこの目標を目指して頑張っているところでございます。 ○2番(平原志保君)  市の食材,そしてまた大きく見て県の食材を使っていっていただければ,本当に有り難いんですが,今,新規就農で入っていらっしゃる方や新しく事業を立ち上げて農業に関わっていらっしゃる方もいたりします。そのような方たちが,新たに給食センター若しくは自校式の学校と取引をしたいという場合は,新たな窓口というかオープンにされたりしているのでしょうか。新規に入っていくチャンスというのはあるんですか。 ○学校給食課長兼隼人学校給食センター長(北井上真悟君)  先ほど別の機会にセンター等の生産者の取組を御説明したところでございますけれども,担当栄養教諭の方々の子供たちに地元の食材を提供したいというニーズは,大きいものがあるという話もありますので,聴いております。また,おっしゃったように様々なものを生産していらっしゃる方々も子供たちのために学校給食で使ってほしいといった思いを抱いていらっしゃる生産者の方もいらっしゃるかと思います。ただ,一番の問題になりますのが,配送の関係というものがございます。生産していただいて,現段階では生産者グループの方々にお願いして,学校給食の調理場まで運んでいただいているという形になります。ですので,一番必要なのは,そういった生産者団体を組織化していただいて,その中で取りまとめ等をしていく中で学校給食の食材を納品していただくというような取組が必要になってくるんだろうと思います。こういったものにつきましては,健康増進課のほうで主管しております霧島市食育推進検討委員会というものがございますので,こちらのほうは,専門家の方であったり,生産者の方も入っており,年に2回ほど開催いたしておりますけれども,毎年の食育の目標を定めてそれぞれの立場で推進していくという会でございますので,その中で協議を進めながら,もちろんその学校給食の現場単体では,単独で推進していくというところは難しいところもございますので,そういうところと連携をしながら,少しでも多くの生産者の方々のものが導入できるように努力したいと思います。 ○議長(池田 守君)  議長より申し上げます。本日の一般質問は,平原議員まで行いたいと思いますので,あらかじめ時間を延長いたします。 ○2番(平原志保君)  新しい業者がグループを作って入っていけるような窓口をオープンにしていただければ,有り難いと思います。それで,新規の業者が入っていけないかという質問なんですけれども,今,パンが出されていますけれども,これは1社,とらやさんですか。メニューのほうにも,とらやのパンが入っていますと書いてありますので,とらやさんだと思うのですけれど,こちらはずっととらやさんなんでしょうか。 ○学校給食課長兼隼人学校給食センター長(北井上真悟君)  学校給食のパンにつきましては,文部科学省の定める基準に基づきまして,県教育委員会がパンの原料配合や規格を定めております。そのため県内で統一された内容,味,価格で学校給食会の委託加工工場で作られまして,契約に基づきまして,各自治体に納入されているという状況でございます。この学校給食会の委託加工工場の指定を受けるためには,学校給食会にまず応募していただき,一定の衛生管理基準を満たす必要がございますので,保健所の意見等が加味された審査が行われまして,県へ審査内容が報告されまして,最終的に学校給食会が学校給食用パン委託加工工場としての資格を認定いたしております。そして認定された工場の中から,各自治体が契約したい工場を選び推薦を行いまして,学校給食会と各調理場が結ぶ学校給食用基本物資売買契約に基づきまして,各学校にパンが提供される流れとなっております。このように,新たに学校給食用のパンの取扱いを希望される事業者は,まず,学校給食会に申請をしていただきまして,その委託加工工場としての資格を得ていただく必要があるということでございます。 ○2番(平原志保君)  写真の3番を出してください。これは先ほどお盆の上に載っていた牛乳ですね。小学校の給食に出る牛乳のサイズです。今,こちらの答弁にもありましたけれども,牛乳パックにはストローが付けられておりません。このような箱の形にして箱飲みという名前が付いて,ここの学校で飲むことになっています。いろいろちょっと聴いてきましたら,箱飲みではなくて注ぎ口だけを開いてそのままぐい飲みというか,がぶ飲みで飲ませる学校もあるそうです。どちらにせよ,本当にみっともないというふうに私は思うんですけれども,そもそも,このような飲み方になった歴史というか,よく私も聴かれるんですけれども,なぜストローを使わず,このような本当に難しい飲み方をしなければならなくなったのか,歴史的な背景などを教えてしていただければと思います。 ○学校給食課長兼隼人学校給食センター長(北井上真悟君)  確かに,以前はパックの形状等から,ストローを使わなければ飲めないというような時期もあったようでございます。はっきりとした時期は,いろいろ調べてみましたけれども,分からないのですが,リサイクルやエコロジーの観点からの教育も行われるようになった頃から,現在の供され方が主流になったというふうに考えております。推測とはなりますけれども,1991年に再生資源の利用促進に関する法律が制定されておりまして,その後,2000年には容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律が施行されておりますので,そういったような時代背景もあったものと推測しております。 ○2番(平原志保君)  5番の写真をお願いします。手作り感満載のアンケートなんですけれども,こちらは,11月26日,JAの家畜市場で朝9時半から2時くらいまで,いらっしゃった方たちに親子連れなどやおじいちゃん,おばあちゃんに伺ったデータです。赤が女性,緑が男性,黄色は小学生がお答えしてくださったものです。こちらにありますこの箱飲み,牛乳をそのままパックを開けて飲むのをどう思うかということ,単純に良いか,悪いか,かっこ悪いとかその受け止め方はそれぞれなんですが,良いか,悪いかという単語で聴いてみました。そうしますと,やはり悪いというのがほとんどだったんです。現状,それで飲んでいる小学生も悪いというほうがちょっと多かったように思います。良いという子もいました。そしてどちらでもよい,今までどおりでよいというのも小学生に2人いました。あと,お答えなさらなかった方も4人いらっしゃいます。それで,ちょっとエピソードを披露したいと思うんですけれども,ある企業で,それは栄養士の方だったんですけれども,部下の霧島市出身の方が牛乳を学校で習ったとおりにぐい飲みをしていたんですね。ラッパ飲みというか。それを県外,大阪の方だったんですけれども,こちらに就職しまして,その様子を見まして,初めて見る光景ですから,ちょっとみっともないよと注意したそうなんです。そうしましたら,その部下の方は,それで9年間育ってきていますから,何がですかとお返事したそうなんです。そのことについては,教育長どう思われますか。 ○教育長(髙田肥文君)  私は給食の経験のない世代でありまして,学校に行きますと,牛乳を飲むときにストローを使うと,あの中に押し込んでしまって,結局,再生できないとか,いろいろなことがありまして,結果的にああいう形になったんだろうというふうに思います。みっともないとおっしゃいますけれど,やはり今のリサイクルとか自然保護とかを考えますと,そこまで言えるのかなというふうに私は感じました。 ○2番(平原志保君)  あの飲み方を,私もちょっと大学のほうで美術をしてまいりました。デザインのほうもかじっております。四角い器というものはありません。やはり飲みづらいんですね。このルールが今まかり通っているのは鹿児島県だけだと私は思うんですよ。他県から転校されてきた方,引っ越されてきた方,初めてこちらで子育てされる方,みんなびっくりされるんですね。なぜ,そんなことを無理強いするのかと。いろいろ屁理屈を付ければ,リサイクルやら何やらあると思うんですけれども,リサイクルでやるならばストローはリサイクルできます。そして,今の子供たちは,牛乳パックを開けて洗ってリサイクルに回しています。ですから,中に入れたままごみになるということもありませんし,ぜひ,ストローを付ける,付けない理由が金銭的なもので,それをカットしたいからだということならば,素直にそういうふうに言ってください。お金を浮かせたいからストローを付けませんでしたと鹿児島県がちゃんと言えば,親たちも納得して,コップなり自分たちでストローなり持ってきます。そこの規制もされていれば,本当に自由度がない学校になります。何でも横並びでいいわけではなく,マナーという面で見ても,例えば,この四角飲み,やんごとなき方々が給食を見学にいらっしゃいました。一緒にお食事いたします。四角い飲み方がうちのルールですから,それで飲んでくださいと言えますか。お答えください。 ○教育長(髙田肥文君)  私は田舎の人間ですから,余りそういうことを真剣に,ほかの県は全部ストロー付きで飲んでいることすら知りませんでした。お金の関係とかそういうことでそうなったとは私は思っていません。ストローは別に捨てればいいんですが,そこに糊付けした接着剤が,今度はまた困ってくるのだろうなというふうに思います。工場のラインも変えていってもらわないと,学校給食の部分がありますので,そういう状況は,私は学校給食会の評議員でもありますので,伝えておきたいと思います。[189ページに訂正発言あり] ○2番(平原志保君)  私も小学生のときに,三角形の形の牛乳パックで出ておりました。その後に瓶になったこともあるんですけれども,その場合,今回みたいにストローは別でした。当番の人間が数えて袋に入っているストローを配りました。衛生面でも問題ありません。1年生でしたけれども,数を数えて配ることができました。40年まではいきませんけれども,それに近い昔の人間もできたので,県外に出たときに恥をかきますし,本当に外から来たときに,これからどんどん外部の方も霧島市にいらっしゃいます。何ていうところだろうと言われないためにも御検討ください。庁舎の下のアンケートのコーナーございます。アンケートコーナーございますのを御存じですか。市民の方がいろいろなことを投書箱に入れて貼ってあるんですけれども,そこにもストローのことが,たまに触れられています。本当に違和感を感じられる方が多いのかなと思って,本当にどうでもいい話なんですけれども正直,でも,やはりおかしいので,ぜひ,3学期から検討していただけるか,それが無理ならば,来年の春からはせめて自由に飲ませてください。ストローを付けたくないとなれば,コップの持込み,ストローの持込みをOKにしてください。そうしないと教育が矛盾します。その飲み方は変だけれど,学校で教えているけれど,学校ではいいけれど外ではやってはいけないという教育を今,各家庭ではやっているんです。学校でやっていることが間違いだということを前提に,食育教育をしなければならない親の立場に立っていただき,ぜひですね,教育長よろしくお願いいたします。牛乳の質問は終わります。最後に,センター方式と自校方式のことについて伺います。今の話ですと,ウェット方式の施設が計画的にドライ方式の施設に改修していかなければならないということで,その場合,調理場の面積が1.5倍を要するということになれば,やはり,現状の自校方式で,今のままその場にできる可能性のある学校というのは,どれくらいになるんですか。残せるだろうという学校は幾つになるんでしょうか。 ○学校給食課長兼隼人学校給食センター長(北井上真悟君)  新センターオープンが来年9月に控えておりますけれども,その後,自校方式として維持させる学校が,8校ということになります。自校方式として1.5倍の面積を確保しながら,敷地内に造れる学校が幾つあるかというお尋ねでございましたけれど,学校側と話を進めながら,安全安心という点で,子供たちに納品する車も入ってきますので,そういったところも考えて,場所を定めて造っていかなければならないということにもなります。各学校,敷地もかなり限られておりますので,有効利用というものを考えた場合に,仮にそこに建てることが可能であったとしても,そちらを優先すべきかといった御議論も出てくるかと思います。基本的には,何とか維持していこうというふうな考えでおりますけれども,実際問題,様々なことを考えていきますと,ハードルは非常に高いなというふうには感じております。今後,学校関係者を含めて,そういったところは,最適な方法というものを検討してまいりたいというふうに思います。 ○2番(平原志保君)  ぜひ,センター方式,自校方式,それぞれのメリット,デメリットというのはあると思うんですね。自校方式の方々が,やはり不安に思っていらっしゃるのは,自分たちの知らない時点で物事が進んでいかれるということなので,1.5倍という面積が必要だとか,そういった条件というものを,保護者,そこを利用されている方たちに逐一説明していただいて,結果を出すだけではなく,以前から相談という形でいろいろ話し合っていただけると有り難いと思います。それがあれば,いいアイデアや理解も深まるかと思いますので,よろしくお願いいたします。給食のほうは最後ですけれども,昨日,質問で出ていました民営化の話ですけれども,民営化にしなければならない今の人材不足の件などの事情はよく分かったんですけれども,民間企業が給食センターを受けた場合,どこで利益が出るのかなというのが,昨日の答弁を聴いていても,私はちょっと理解ができなくて,人件費を削らなければ,普通は食材費のところで民営の会社は削るのが普通なんですけれども,そこもできないとなれば,大元の食材を入れる業者を,そこの民間企業が自分たちで選ぶことになるのかなと思ったんですけれど,その辺はいかがなんでしょうか。 ○学校給食課長兼隼人学校給食センター長(北井上真悟君)  昨日も確認事項でもお話しさせていただきましたとおり,食材につきましては,栄養教諭が従来どおり立てた献立に基づいて,栄養教諭が発注して業者が納品していく形になりますので,その食材において,調理の委託となった場合の受託業者が,そこで利益を得るという仕組みにはなっておりません。あくまでも,食材は自治体の責務において発注して提供するということでありますので,受託事業者は,その提供された食材を使って,調理のみを受託するという形になります。 ○2番(平原志保君)  そうすると,昨日の話で人件費は削らない。献立の食材費も削らないとなると,この受託事業者というのは,どこで儲けが出るのでしょうか。 ○学校給食課長兼隼人学校給食センター長(北井上真悟君)  今回,考えております調理業務の委託の最大の目的は,霧島市の学校給食の機能強化というところを目的と致しております。ですので,人件費部分に関しては,どこまでその機能を強化するのかというところで,プロポーザルを実施して行う予定でございますので,それぞれの事業者様の御提案で違ってくるかというふうに思います。少なくとも,それと同等の機能を我々でするとなりましても,やはりその経費は掛かってまいりますので,また,業者様の競争原理というのも働きますので,適正な人員配置というものが導き出せるのではないかなというふうに思っております。ですので,人件費の部分で利益を生むというところも,効率化を進められると思いますけれども,限界があるというふうに思っております。どこが利益になるのかと申しますと,一般企業でいいますところの管理費と言われるところです。今,調理員の人事管理は,我々事務職員のほうで致しておりますけれども,例えば,本部経費と申しましょうか,そういったところで一括管理することで,そのいわゆる管理費と言われる部分をどこまで圧縮していくかというところが,事業者様の利益になってくると思うのですけれど,既に委託を進めております自治体に話を伺いますと,この受託事業者の方の利益幅というものは,さほど大きくないと。そういった中で取り組んでいただいているというお話でございました。 ○2番(平原志保君)  よく分かりました。ありがとうございます。学校給食,9年間,幼稚園の子ですと12年間お付き合いさせていただくものです。食育という言葉もあるくらい,これはかなり古い言葉だそうですけれども,ぜひ霧島市の給食,魅力あるものですと移住促進にも役立つと思います。ぜひ,工夫をお願いいたします。工夫していただいていますので,ますますの工夫をよろしくお願いいたします。最後の質問になります。審議会について,ちょっとお伺いしていきます。今回,審議会の質問をさせていただいたのは,私も初めて,審議会の委員に一つ関わることになりまして,それでちょっと違和感を感じたところなどありましたので,教えていただきたいなと思って質問しております。この審議会,今,45あるそうですけれども,この中で兼職されている方って何人くらいいらっしゃるのでしょうか。 ○行政改革推進課長(木野田隆君)  兼職されている全ての人数は,今のところ手元にデータがありませんので,分かりませんけれども,できるだけ兼職は三つ以下にするような形のお願いを,各所管のほうにはしているところでございます。[283ページに訂正発言あり] ○2番(平原志保君)  この審議会そのものなんですけれど,いろいろ資料を探そうと思っても出てきませんでした。そもそも,この霧島市では,この審議会というものに対しての基本計画書というか,指針というものはあるのですか。 ○行政改革推進課長(木野田隆君)  霧島市におきましては,霧島市附属機関等の設置に関する方針ということで,その附属機関あるいはその他委員会等の設置方針を定めているところでございます。 ○2番(平原志保君)  すみません。私がちょっと探せなかったんですけれども,例えば,その中に委員の選任とかそういう細かい規定というのはあるんでしょうか。 ○行政改革推進課長(木野田隆君)  その中の第4条に附属機関等の委員の選任ということで,先ほどの1回目の答弁で市長が申された公募により広く市民の参加の機会を確保することとか,そういったことが具体的に書いてございます。 ○2番(平原志保君)  今回,私も委員になったところで,すごく疑問に思ったのが,公募委員はいいとして,各種団体の委員の方たちもいらっしゃるんですけれども,それが本当にただの充て職かなと思われるところもあったり,そこに専門職として入るのにはちょっと違うのかなと思う方たちなどもいた気がするんですね。例えば,国のほうのもなんですけれども,閣議決定されたものの基本計画,審議会等の整理合理化に関する基本計画というものが出ていまして,国のものなので霧島市には当てはまらないのかもしれませんけれども,全体的な考え方は同じだと思うので,ちょっと述べさせていただきます。この中の委員の選任というところの二つ目に,高齢者というのがあるんですね。高齢者に対しては,原則として委員に選任しないというふうな文章が入っているんですよ。今回,私の入った委員会もトップの方ですから,ある程度の御年齢だったと思うんですけれども,高齢者がいけないというわけではないですけれども,80代の方が委員に入って,5年後,10年度の霧島市ということをそこでやるのに,果たして委員としてふさわしいのかと思いますと,ちょっと疑問が残るんですね。決して高齢者を差別するものではありませんが,各種団体で選ばれるとき,そのあたりはどうお考えなんでしょうか。 ○企画部長(塩川 剛君)  委員の選任につきましては,ただ今,課長が申し上げました霧島市附属機関等の設置に関する方針の第4条第1項第2号の中で,団体から委任を選任する場合は,当該団体の代表者に限らず幅広く選任することというふうになっております。このようなことを受けまして,私どものほうも基本的にその団体の代表者に限らず,その団体から推薦していただいた方を委員として選任するといったこと等にも努めております。その団体において最も適任であると判断された方を推薦していただいているものというふうに考えているところでございます。 ○2番(平原志保君)
     私は,今回,委員会に行きましたが,その言葉どおりにはちょっと思えませんでした。やはり,そこの団体の代表者だから団体の代表者として来るというふうに受けまして,霧島市も明確な指針というものをもう少し細かいものを作られたほうかいいのではと。ますます少子高齢化,なかなか優秀な高齢者の方がいるがゆえに,若い方が入ってこれない状況も現在あります。各種団体のトップの方もなかなか変わられなかったりもしますし,各団体の中から選任していいですよとなっても,やはりトップのお名前で出されるところも多いんじゃないかなと考えられます。ぜひ,霧島市独自の指針を作っていただくことを要望しておきます。そして,せっかく作る審議会が,ただ作ったものではなく,やはり中身のあるものにしなければならないので,審議会をやりました,それで皆様のOKが出たので進めますというのでは,ちょっと物足りない。よく審議会という名前の隠れみのになってしまうというふうな言葉もありますけれども,審議会が真に開かれたものになりますように,市長,こちらのほうはしっかりお願いしたいんですけれども。 ○企画部長(塩川 剛君)  附属機関の委員の選任に当たりましては,その機能が十分発揮されるように幅広い分野,年齢層から選任するということが大事かと思います。また,所管する事務の内容によりましては,特に高齢層の方々の意見を反映させるというようなことが重要な附属機関もあろうかと思います。市と致しまして,その辺を画一的な形での年齢に制限を設けるとかといったようなことについては,現在のところ考えていないところでございます。今後もそのような問題が発生しないような形の委員会の在り方等につきまして,全国的な取扱い,動向等のほうにもまた注意していきたいと考えております。 ○市長(前田終止君)  追加して気持ちを話させていただきますが,私どもの市には審議会45,そしてまた,委員会等27,合わせて御指摘のようなこの附属機関というのが72という答弁をさせていただきました。国レベル,県レベルよく言われることもあり,また市町村レベルでも,時と場合によっては審議会が隠れみのだとか,あるいはある意味,おざなり審議会というように,ある種の範囲の方々から厳しい御批判も頂いたりとかということなども多々あるわけでございます。よって,議員のこの御指摘の機会を捉えまして,特に男女共同参画の時代ということも念頭に置き,さらに,このより良き審議会や委員会の委員のメンバーの在り方,あるいはまた,女性の占める割合,そういうもの等も念頭に置いて一歩ずつ改善していくような活力のある,そういう審議会あるいは委員会になるような努力を改めてさせていただきたいというふうに存じます。 ○2番(平原志保君)  ありがとうございます。市長の言葉を期待して,審議会が本当により良いものになるように願っております。今日はありがとうございました。 ○議長(池田 守君)  以上で,平原志保議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの8名については,明日以降の本会議で行います。本日はこれで散会します             「散 会  午後5時26分」...