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平成28年第3回定例会(第3日目 9月 7日)

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  1. 霧島市議会 2016-09-07
    平成28年第3回定例会(第3日目 9月 7日)


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    平成28年第3回定例会(第3日目 9月 7日)             平成28年第3回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                      平成28年9月7日(第3日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │  │一般質問 今吉 歳晴君(81ページ)          │      │ │  │  │      北薩横断道路整備計画について      │      │ │  │  │     塩井川幸生君(86ページ)          │      │ │  │  │      ・地域活性化について           │      │ │  │  │      ・農業政策について            │      │ │  │  │      ・災害復旧について            │      │ │  │  │     前島 広紀君(100ページ)          │      │ │  │  │      ・観光業振興について           │      │ │  │  │      ・清水周辺の道路整備について       │      │ │  │  │     宮本 明彦君(112ページ)          │      │ │  │  │      ・「自治会加入促進」について       │      │
    │  │  │      ・「フッ化物洗口事業」について      │      │ │  │  │     中村 満雄君(127ページ)          │      │ │  │  │      土地利用承認書取扱いについて      │      │ │  │  │      ・フッ化物洗口事業について        │      │ │  │  │      ・霧島市保健福祉政策について       │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  德 田 修 和 君      2番  平 原 志 保 君     3番  阿 多 己 清 君      4番  木野田   誠 君     5番  中 馬 幹 雄 君      6番  中 村 満 雄 君     7番  宮 本 明 彦 君      8番  前 島 広 紀 君     9番  有 村 隆 志 君     11番  中 村 正 人 君    12番  松 元   深 君     14番  厚 地   覺 君    15番  新 橋   実 君     16番  常 盤 信 一 君    17番  植 山 利 博 君     18番  塩井川 幸 生 君    19番  岡 村 一二三 君     20番  池 田   守 君    21番  下深迫 孝 二 君     22番  今 吉 歳 晴 君    23番  蔵 原   勇 君     24番  前川原 正 人 君    26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    13番  池 田 綱 雄 君     25番  時 任 英 寛 君 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    久 保 隆 義 君   次長兼議事調査課長 新 町   貴 君  議事グループ長   徳 留 要 一 君   書     記   原 田 美 朗 君  書    記    松 下 俊 一 君   書     記   川 野 洋 也 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長   平 野 貴 志 君  副  市  長   中 村   孝 君   総 務 部 長   川 村 直 人 君  企 画 部 長   塩 川   剛 君   生活環境部長    小 野 博 生 君  保健福祉部長    越 口 哲 也 君   農林水産部長    満 留   寛 君  商工観光部長    池 田 洋 一 君   建 設 部 長   川 東 千 尋 君  危機管理監     德 田   純 君   まちづくり調整監  塩 屋 勝 久 君  総 務 課 長   橋 口 洋 平 君   安心安全課長    有 満 孝 二 君  秘書広報課長    有 馬 博 明 君   財 政 課 長   山 口 昌 樹 君  企画政策課長    堀 切   昇 君   行政改革推進課長  木野田   隆 君  共生協働推進課長  西   敬一朗 君   情報政策課長    宮 永 幸 一 君  環境衛生課長    中 馬 吉 和 君   保健福祉政策課長  德 田   忍 君  子育て支援課長   田 上 哲 夫 君   長寿・障害福祉課長 西 田 正 志 君  健康増進課長    林   康 治 君   農政畜産課長    田 島 博 文 君  林務水産課長    石原田   稔 君   農林水産部参事兼  島 内 拓 郎 君                        耕地課長  観 光 課 長   八 幡 洋 一 君   建設政策課長    茶 圓 一 智 君  建設施設管理課長  仮屋園   修 君   土 木 課 長   猿 渡 千 弘 君  都市計画課長    池之上   淳 君   横川総合支所    原 田   修 君  霧島総合支所    塩 屋 一 成 君   産業建設課長  産業建設課長  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教育部長  花 堂   誠 君  保健体育課長    赤 塚 孝 平 君 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前10時00分」 ○議長(池田 守君)  これより本日の会議を開きます。本日の日程は一般質問のみであります。昨日に引き続き一般質問を続けます。22番,今吉歳晴議員から1件通告されております。したがって,発言を許可します。 ○22番(今吉歳晴君)  先に通告しています北薩横断道路整備計画について質問します。国道504号の自動車専用道路として九州自動車道空港IC付近から分岐し,宮之城,県内最長となる北薩トンネルを経由し,阿久根市までの延長70kmの道路であります。阿久根市で南九州西回り自動車道と接続し,将来,事業化が予定されています島原・天草・長島連絡道路とを結ぶ地域高規格道路です。平成6年北薩横断道路が計画路線に指定されて以来20年が経過した今も,野坂ICから空港間は当初の計画路線のままであります。野坂から阿久根市に向けては,供用開始中や各所で工事が進行中でありますが,現在の進捗状況,今後の事業計画について伺います。部分開通により,今後交通量の増加が予想されます野坂から空港間の国道504号の整備計画についても伺います。以上,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  今吉議員から1問につきましての御質問でございました。答弁をさせていただきます。北薩横断道路整備計画についてお答えいたします。地域高規格道路である北薩横断道路は,鹿児島空港からさつま町を経由し,出水地域に至る延長約70kmの道路であり,北薩方面から鹿児島空港や九州自動車道へのアクセス向上だけではなく,九州自動車道との高速交通ネットワークが形成されることにより,「ひと・もの・情報」の一層の交流促進が図られるとともに,新たな地域観光ルートが構築されることとなります。この北薩横断道路の整備状況につきましては,本市の横川町野坂からさつま町広橋までと,出水市の中屋敷から高尾野までの延長14kmが既に供用開始されております。現在,さつま町や出水市内の3か所に24kmの整備が行われており,残る本市の横川町野坂から鹿児島空港までにつきましては,平成6年に「北薩横断道路」の計画路線として決定しておりますが,ルート選定などを行う調査区間とはなっていないところでございます。当該区間の整備につきましては,本市も加盟しており,沿線市町の首長や議長,県議会議員で構成いたしております「北薩空港幹線道路整備促進期成会」で,毎年,国や県に早期事業化の要望を致しているところでございます。また,国道504号では,現在,西光寺地区や竹子地区などの道路整備が行われており,鹿児島空港から伊集院蒲生溝辺線までの区間の4車線化につきましては,今後の交通状況等を踏まえた上で,整備手法等について検討していきたいと県から伺っているところでございます。市と致しましては,この区間につきましても,早期事業化を図っていただきますように引き続き,県に要望してまいりたいと存じております。 ○22番(今吉歳晴君)  今,答弁を頂きましたが,再質問をさせていただきます。北薩横断道路整備事業は市が直接の事業主体ではありませんが,事業の実施状況について,直接聴く機会がありませんので,関係市町で構成する北薩空港幹線道路整備促進期成会に参加されておりますことから,分かる範囲で答弁をお願いいたします。図面をお願いします。空港から野坂までは,未着手区間でありますが,野坂からさつま広橋までは開通している区間でありまして,さつま広橋から広瀬区間が現在工事中であります。それから,広瀬からさつま泊野間がまだ未着手ということでございますが,さつま泊野からきらら間が平成30年度に開通予定であります。それから,きららから中屋敷間が平成29年度開通予定で,中屋敷から高尾野間が現在供用中であります。それから高尾野,阿久根北間が今年度から事業を実施されるということでございまして,この南九州西回り自動車道と接続したあと島原と天草と長島を結ぶ連絡道路へ接続予定ということであります。そこでお聴きしますが,年度的に整備が進められている中,広瀬インター,さつま泊野間は新聞報道によりますと,自動車専用道路から一般道路へ整備方針が変更されたとのことでありますが,その理由はなぜか,期成会での協議結果をお聴きいたします。 ○建設部長(川東千尋君)  今,御質問がありました議員御指摘の広瀬泊野道路につきましては,さつま町内の北薩横断道路でございます。県におきましては,地域高規格道路のコストの縮減を図り,整備スピードを速めるために,今後は,原則として自動車専用道路からこのような平面交差を基本とする一般道路として整備を進める方針となったというふうに伺っているところでございます。 ○22番(今吉歳晴君)  関連しまして,昨年7月14日の鹿児島建設新聞によりますと,鹿児島県内で進められている地域高規格道路整備については,一般道路での整備を検討との記事があります。北薩横断道路高尾野阿久根道路につきましても概略ごとでの調査を進めている今後の整備方式については,一般道路での整備を検討とのことでありますが,ただいま話がありましたとおり,県の方針としましては,財政事情が厳しい中,整備スピードを速めるため,これまでの自動車専用道路から,平面交差を基本とする一般道路規格での整備に見直すものの,ただ,地域高規格道路として整備することから,路線全体としては,おおむね時速60kmで走行できる道路として,整備するとの内容でありますが,期成会の中では,こういうことについてはどのような意見が出たのでしょうか。 ○建設政策課長(茶圓一智君)  北薩空港幹線道路整備促進期成会では,北薩空港道路の改良整備の促進を図り,地域の総合的発展を期することを目的としております。期成会におきましては,事業を実施している県から総会などにおいて事業の進捗状況等の説明を受けまして,横断道路などの整備促進と財源の安定的な確保の要望を行っているところでございまして,整備手法については,県で検討を行っているということでございます。説明だけを受けているということでございます。 ○22番(今吉歳晴君)  県の方針も分かるわけですが,その中では,地元からの要望というのは,やはり一般道路ではなくて,高架式でやってきたその手法というのは取れなかったのですか。 ○建設政策課長(茶圓一智君)  先ほども申し上げましたとおり,要望を行うと。期成会の大きな目的はございますので,その中身の手法までは要望はしていないところでございます。 ○22番(今吉歳晴君)  ただ,県の示す,この一般道路を高規格道路として整備するということでありますが,これはどのような道路を想定すればよろしいでしょうか。 ○建設部長(川東千尋君)  この整備の手法につきましては,例えば,今現在,伊集院蒲生溝辺線のほうの有川工区などを整備していただいておりますが,本市内で実施されている伊集院蒲生溝辺線有川工区と似たような手法で交差点を例えばある程度集約しますとか,あるいは先ほど申された時速60km程度の走行を,それでもなお維持できるように整備するといったような手法であると伺っています。 ○22番(今吉歳晴君)  ただいまありました伊集院蒲生溝辺線,これについては車道と歩道がしっかりと区画されておりまして,安全対策が十分考慮された道路であるとは思っているところでありますが,この中で一般道路の速度規制では,原付,その他特殊自動車に乗るとき,最高速度は60km,若しくは標識ベント等により,規制速度のどちらか遅いほうとなっているようでありますので,やはりこういう伊集院蒲生溝辺線を見る限りにおきましては,非常に走りやすい道路になっているとは思っているところでございますが自動車専用道路の建設促進を目的に北薩空港幹線道路整備促進期成会を立ち上げられた当初は,現在供用開始中の野坂さつま広橋間が高架式でありまして,立体交差で開通しておりまして,このまま阿久根北インターまで高架式での開通を目指す地域高規格道路として,それぞれ参加されていた期成会の皆さんは認識されていたのではないかと思いますが,いかがでしょうか。 ○建設部長(川東千尋君)  期成会の発足当時につきしては,例えば今申されたように,地域高規格道路は例えば2車線以上の車線を確保しまして,自動車専用道路若しくはこれと同等程度の高い規格を有して,60km以上の高速サービスを提供できる道路として,整備を行うといったような方向で当初計画されているというふうに認識されております。しかしながら,平成15年5月にその要件がいろいろ緩和されまして,完成2車線で全体のサービス速度が概ね60km/hを確保できる路線でも地域高規格道路として整備することが可能となりましたことから,県のほうでは交差点をある程度集約して,自動車専用道路として整備済み区間と同様に,この60km程度の走行を維持できるように整備を行うことで,同様の道路の目的を達成できるというふうに考えていらっしゃるのではないかというふうに考えております。 ○22番(今吉歳晴君)  野坂から観音滝までよく利用するのですが,あそこには歩道はなくて,高架式であるので非常に走りやすい道路でありますので,このまま鹿児島空港のほうに延長されるのかなというふうに考えていたところですが,そうではないようでありますが,この空港野坂間は平成6年の北薩横断道路が計画路線に指定されて以来そのままであるわけですが,今後,この野坂から鹿児島空港へ向けての見通しというのはいかがなんでしょうか。 ○建設部長(川東千尋君)  今御質問の区間は県のほうにも確認いたしておりますが,鹿児島空港から野坂インターチェンジまでの区間につきましては,現在,ルートや道路構造などを検討しているところでありまして,事業化の時期は,現在のところ未定であるというふうに伺っております。 ○22番(今吉歳晴君)  供用区間が増えてきますと,この国道504号の往来が更に増えることが予想されますが,安全対策については,どのように考えていらっしゃるかお伺いします。 ○建設政策課長(茶圓一智君)  現在におきましても,竹子地区の歩道設置などの道路設置などを実施していただいておりますが,今後もカーブが急だとか,場所に応じて必要な安全対策を実施していただけるように,県のほうには要望してまいりたいと思います。 ○22番(今吉歳晴君)  道路整備促進期成会に参加する霧島市の考えと若干ずれると思いますけれども,地域の声として野坂インターから空港へは自動車専用道路ではなくて,国道504号の整備を望む意見等もありますが,これについては副市長いかがでしょうか。 ○副市長(中村 孝君)  地域高規格道路につきましては,高速道路を補完して地域間の交流とか,あるいは空港へのアクセスの工事を図る目的で,高い規格の道路ということで整備を進めてきているわけでございますが,その後,一般道として整備をするという方針が変わってきております。そういう中で,現在整備が進められております北薩方面の整備が見通しが立って,その後に鹿児島空港と野坂インターチェンジの,本市内の道路整備は検討されるということを伺っております。したがいまして,その間の交通の安全とか,そういうことにつきましては,現在の国道504号の舗装とか歩道の設置など整備を進められているということでございます。 ○22番(今吉歳晴君)  昭和47年,空港開港当時,東京の一つの大手であります京王電鉄が竹子地区に200haの土地を求めてゴルフ場,レジャーランド,それから別荘地を分譲して,東京,大阪からお客を呼ぶという構想がありまして,実際に,今現在,溝辺に温泉がありますが,あそこに事務所を構えて土地の取得に動いていたところでありましたが,オイルショックによりまして,計画が頓挫したわけでありまして,あのまま進んでいれば,今は変わった様相になっていたと思いますが,現在,溝辺の北部地区におきましては過疎化,それから児童生徒が減少したりしておりまして,果樹園におきましては,直売所を開いたりしておりますので,その辺につきましても,今後,道路の開通ということにつきましては,相当な神経を尖らせている方たちもいらっしゃるようでございますが,こういう過疎化に配慮した中でも,いろいろと道路の整備については,御配慮いただきたいと思います。前回の一般質問で,市長に国道504号と伊集院蒲生溝辺線の交差点から空港へ向けて複線化の要望をしましたが,国道504号は西光寺周辺の工事も進行中であり,同じ路線上でありますが,複線化への整備計画の見通しは立つのか,中村副市長どうでしょうか。 ○副市長(中村 孝君)  国道504号の鹿児島空港から伊集院蒲生溝辺線との交差点付近までの整備につきましては,これまでも要望をして,交通状況等を見て検討したいという回答もされていますけれども,やはりこの区間の整備について,一般国道と致しますと,既に整備済みの区間であって,これを整備するにはやはり,整備効果とか事業の効果などを説明する必要があって,交通量がどう推移するのか,そういったところを見極めたいというのが,県の考えであるようでございます。したがいまして,この区間の整備をどのように早めていくかということが,やはり大事なことではないかと思っています。地域高規格道路北薩横断道路の計画が,まだルートとか整備仕様が決まっておりませんので,そういった中で,それも併せて整備を要望していくということで,かなり整備が早まるんじゃないかという気持ちも持っているところでございます。 ○22番(今吉歳晴君)
     私も路線も近いし,同じ路線の中で,やはり非常に予算は付きにくいのではないかと思うわけですが,そうなりますと,先ほど言われましたこの複線化は北薩道路横断計画の中に乗せることは不可能ではないのではないですか。 ○副市長(中村 孝君)  北薩横断道路が鹿児島空港とそれから出水方面を結ぶ道路ということになっておりますので,本市内の鹿児島空港周辺野坂インター間を結ぶ道路として,どこを起点とするのか,終点とするのか,そういった具体的なルートを検討していただく中で,現在要望しております区間も含めて一般道として整備ができるという方向もございますので,そういった意味では位置付けをすることは可能であるとこういうふうに考えております。 ○22番(今吉歳晴君)  まず,北薩道路の計画では,鹿児島空港周辺九州自動車インターチェンジあるいは九州自動車道から分岐してさつま町へ向かうということでございますので,こちらが起点になる。そうすれば,その周辺から整備が始まっていくのではないかと考えているところでありますが,この地域振興局の管轄は分かりませんけれども,地域振興局が統廃合したりしたことも含めまして,分からないわけですが,野坂から永野間までにおきましては,現在の姶良・伊佐地域振興局の関係の予算の中で整備がされたのではないかと思うのですがいかがでしょうか。 ○副市長(中村 孝君)  当時の状況でございますが,それぞれの土木事務所ということで,事業予算については管轄する事務所のほうで発注をされているということでございますので,お尋ねの区間についても現在の姶良・伊佐地域振興局で発注されているということでございます。 ○22番(今吉歳晴君)  今,高尾野阿久根道路が今年度から事業化されるわけですが,今年度の予算が4,000万円,総事業費が95億円というような記事が載っておりましたが,延長9kmを整備するには,恐らく今後10年ほどを要するのではないかと思いますし,それからまた,広瀬,それからさつま泊野間を整備となりますと,更にまた工事が長引くのではないかと思います。そうしますと,姶良・伊佐地域振興局管内の予算というのは,ほとんど見込みがないような状態になるわけですが,市長,今後,期成会の中で,この辺についてはしっかりと要望していただきたいと思うのですが,いかがでしょうか。 ○市長(前田終止君)  空港ができましてから42年経過ということでございます。したがって,空港開港50周年というような時期にも至るわけですね。空港に関しましてアクセスする道路は,この北薩からの道路に限らず,鹿児島県,南九州中からの道路が,鹿児島国際空港に向かって,10分でも5分でも1分でも早く着けるように40年以上の努力が続いているわけですね。その中の重要な道路の一つとして,この北薩横断道路もあるわけでございます。私と致しましては今議員が御指摘のようなことを念頭に置いて空港開港50周年に向けて,多くのアクセス強化を徹底して,南九州空港と言ってもいいくらいの位置付けの,ここをもっともっと利用増進を図るべきであるという主張をしていきたいということで,そのような立場からものを申しているところでございます。特にこの道路については,ある程度路線の形が先行してできている範囲ではございますが,今までの議論の経過の中で,明らかになったとおり,県の財政状況等を鑑みるとき,やはり道路の格は落としてでも,早く供用が,全体的に,利便性が向上するような方向にシフトされていると。そういう中での今の御指摘でございます。精いっぱい市長としては今のような基本的な考え方を持って進めてまいりたいと思います。 ○22番(今吉歳晴君)  市長は一生懸命取り組んでおられます臨空団地の県有施設の誘致についてですが,これが実現しますと伊集院蒲生溝辺線,それからまた霧島からの道路,それからこの北薩横断道路,これらが空港のほうに向かって整備されていきますと,どうしても先ほど言っております,伊集院蒲生溝辺線から交差する地点から複線化というのは避けて通ることができないような,重要な路線になるのではないかと思いますので,今後更に努力していただきまして,早期実現できますようにお願いいたしまして私の質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で,今吉歳晴議員の一般質問を終わります。次に,18番,塩井川幸生議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○18番(塩井川幸生君)  霧島会の塩井川でございます。台風12号の通過後,13号発生と本来のルートを通る感じがしてまいりましたが,台風災害等起きないことを祈りたいものでございます。霧島市誕生後,11年が過ぎようとしていますが,市民の皆さんは,どのように感じておられるでしょうか。また,市長を始め執行部の皆さん方は,どのように見て,感じておられるでしょうか。13万市民が,安心・安全・幸せを感じて生活されるように提案・提言していきたいと思います。では通告に従い,3項目,8点について質問します。一つに,地域活性化について,1点目に,11年たっても地域間格差は無くなりませんが,FM霧島について,難聴地区が横川地区・福山地区と見聞きいたします。今後の市の対応を伺います。2点目に,今後の支所の在り方について,出張所体制になっていくと思いますが,道路行政,農政,社会福祉についての対応をどのような体制でされる考えかお伺いいたします。3点目に,牧園の農大跡地の利活用計画については合併当時からの懸案事項ですが,今後どのようにする考えなのか伺います。二つ目に農業政策について,1点目に,前回もお聴きしましたが,市の農業指導員体制について,国・県と農業政策の変更・追加施策に翻弄されている感じがしている状況ですが,市の指導体制についてお伺いいたします。2点目に,台風前までは日照りが続き,白菜,キャベツ,根菜類等植付けに大きな苦労をされていた多くの農家がありました。他市町では,支援策として畑かん設備,料金助成等されていると聞きますが,緊急の場合等,農政としての支援策は考えられないかお伺いするものでございます。三つ目に,災害復旧について,1点目に,今回の災害状況について市の現状を伺います。2点目に,工事発注について,毎度のことですが,設計,予算と迅速に対応して工事発注を急ぐべきと思いますが,市の考えをお伺いいたします。以上。3項目,7点について質問いたします。 ○市長(前田終止君)  塩井川議員から3問につきましての御質問でございました。1問目の3点目につきましては私のほうから,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。1問目の地域活性化についての3点目についてお答えをさせていただきます。農大跡地につきましては,平成20年度から平成21年度にかけて,隣接する国民休養地も含めた総面積約38haの区域を対象として,「(仮称)霧島中央公園」の基本構想及び基本計画を策定させていただきました。しかしながら,「基本設計などへの着手については,様々な観点から十分な検討を行うべきである」という議会での御意見等を踏まえまして,平成25年3月に策定いたしました「霧島市緑の基本計画」の中で,整備の対象とする区域を農大の建物があった跡地の約13haに限定し,議員お尋ねの「地域の活性化」を始め,住民交流や防災拠点等に活用できる「緑地・広場」としての位置付けを新たに行ったところでございます。本市は,自然環境に恵まれた観光地づくりを進めており,交流人口の拡大など観光客の誘致に向けた取組を含め,特色のある地域性や貴重な自然資源の活用を図り,農大跡地が将来的に地域活性化に資するための整備について,今後,検討を行ってまいりたいと存じております。一方では,県からの要請もあり,この地につきましては,平成32年に本県で開催される国民体育大会の馬術競技会場としての使用が見込まれているところであり,まずは,このような一大行事への農大跡地の活用に向けて全力で取り組んでまいりたいと考えております。 ○企画部長(塩川 剛君)  次に,1点目にお答えします。FMきりしまは,霧島市内に本社を置き,愛称を「プラスきりしま」として放送している民間のコミュニティ放送局であります。コミュニティ放送局につきましては,空中線電力が20W以下で,必要な放送エリアをカバーできる必要最小限ものとして,総務大臣の免許を受けて運用するものであり,現在,FMきりしまでは,国分の城山公園に設置してある送信所が1局であることから,広い面積の霧島市を全てカバーできていないところであります。本市におきましては,FMきりしまの「地域の福祉や防災に寄与するとともに,地域の経済発展に寄与したい」という趣旨に賛同しての出資,放送設備に係る市有財産の無償貸与,市の広報委託のほか,災害時の放送に関する協定を締結しているところでございます。FMきりしまの放送エリアの拡大につきましては,同社の経営状況等を考慮しながら,難聴解消を含めた当市の支援等について引き続き調査・検討してまいりたいと考えております。次に,2点目にお答えします。本市では,これまでも,限られた人材の有効活用を図りながら,政策課題に迅速に対応できる組織・機構の構築に積極的に取り組んできているところでございますが,地方交付税の減少や市税等の収入の伸び悩みなど,今後も厳しい財政状況が予想される中にあって,なお一層の職員数の削減と組織体制の効率化を図っていく必要がございます。そのため,平成26年10月に改定を行った「霧島市定員適正化計画」及び「霧島市組織機構再編計画」におきましては,平成30年4月の職員数の目標値を,合併時点から2割強の削減となる1,110人とし,事務所の形態につきましても,学識経験者や公募委員で組織された霧島市行政改革推進委員会から平成21年4月に市長に提出された「霧島市の組織のあり方に対する意見書」等を踏まえ,これまでの「総合支所・分庁方式」から「本庁方式」へ移行する方針と致しております。このようなことから,総合支所につきましては,平成30年4月から生活に身近な部分のサービス提供窓口を中心とする地方自治法上の「出張所」へ移行する予定と致しており,これまでも段階的に業務や職員の集約を進めてきたところであり,最終的にどのような業務を出張所に残し,どのような業務を本庁に集約すべきか,現在,地域の特性等も考慮しながら検討を行っているところでございます。なお,出張所となった際の人員配置につきましては,本庁へ集約する業務の内容にもよりますが,概ね20人程度を想定しているところでございます。今後,出張所への移行に際しましては,可能な限り住民サービスの低下を招くことがないような組織づくりに努めるとともに,市民の皆様へ混乱が生じないよう事前の周知を図りながら取組を進めてまいります。 ○農林水産部長(満留 寛君)  2問目の農業政策についての1点目にお答えします。現在,本市では,農業専門指導員として,経営部門1人,営農部門2人,畜産部門1人の計4人の専門指導員を雇用いたしております。経営部門の指導員につきましては,農業経営改善計画や青年等就農計画の作成支援や内容チェック等の事務的作業を主としていますが,その他の指導員につきましては,日常的に農家を巡回し,現場の実態に応じた営農や技術的な指導をしているところでございます。 次に,2点目にお答えします。農業施策につきましては,昨年度に策定した「霧島市農林水産業ビジョン」における各施策の基本目標の実現に向けた取組のほか,「霧島市ふるさと創生総合戦略」に掲げる施策,TPP対策のための各種事業を,国や県を始め,JAなどの関係機関と連携しながら迅速かつ的確に講じているところでございます。具体的には農業振興策として,国が新たに策定した「食料・農業・農村基本計画」を踏まえ,農地の集積・集約を加速化するため,農地中間管理事業の更なる推進や,農業経営の安定等を図る経営所得安定対策,農業・農村の持つ多面的機能や農地・農業用施設を維持・保全するための日本型直接支払制度などに取り組んでおります。また,主要農産物の生産振興策として,生産者にとって有利な補助事業を積極的に活用し,経営規模の拡大,品質の向上,コスト削減,省力化のための機械・施設等の整備を進めるとともに,関係機関と連携した生産者組織の育成・支援や深刻化・広域化する鳥獣被害の防止・軽減に取り組んでおります。このほか,環境に優しい有機・減農薬農業に取り組む生産者の支援や,地元農産物の高付加価値化等を図るため,ブランド化や6次産業化などの取組を支援いたしております。次に,3問目の災害復旧についての1点目と2点目は関連がございますので,一括してお答えします。農林水産部所管分につきまして,今年度発生した7月までの補助,単独合わせた農林水産業施設災害件数は,農業用施設が160件,農地が106件,林道が76件,林業施設が15件で,内訳は国分地区54件,隼人地区40件,溝辺地区109件,横川地区39件,牧園地区54件,霧島地区37件,福山地区24件の合計357件となっております。このうち,農業用施設につきましては,第2号補正において,補助で37件,単独で123件の計160件を計上し,第3号補正では,第2号補正の補助分に係る工事請負費等の予算を計上しております。農地につきましては,第2号補正において,補助で35件,単独で71件の計106件を計上し,第3号補正では,第2号補正の補助分に係る工事請負費等の予算を計上しております。林道につきましては,第2号補正において,単独で76件,林業施設につきましては,第2号補正において,単独で15件を計上しております。続きまして,建設部所管分につきましては,今年度7月までに発生した補助,単独合わせた土木施設災害件数は,河川が26件,道路が61件で,内訳は国分地区19件,隼人地区6件,溝辺地区14件,横川地区13件,牧園地区14件,霧島地区18件,福山地区3件の合計87件となっております。このうち,河川につきましては,第2号補正において,補助の19件を計上し,単独の7件は既定予算で対応することとしており,第3号補正では,第2号補正の補助分に係る工事請負費の予算を計上しております。また,道路につきましては,第2号補正において,補助で8件,単独で39件の計47件を計上し,残る補助1件,および単独13件につきましては,既定予算で対応することとしており,第3号補正では,第2号補正の補助分に係る工事請負費等の予算を計上しております。なお,工事の発注につきましては,道路災害の単独分などで既に発注しているものもありますが,補助災害につきましては,国の査定が終わり次第,計画的に発注してまいりたいと考えております。 ○18番(塩井川幸生君)  それでは1問目から再質問させていただきます。FMきりしまについてでございますけれども,難聴地区は福山地区,横川地区が多くあるようでございます。この対応について考慮すると答弁をもらっているわけでございますけれども,新聞紙上にも載りまして,私も目を通させていただきましたけれども,経費が何千万円か掛かるという内容でございました。もし,この横川,福山が今ラジオを聴ける状態のところのみんなと一緒になるために,幾らくらいの経費が掛かるのか試算をされておりましたらお知らせください。 ○情報政策課長(宮永幸一君)  今,お話がありました横川地区と福山地区のほうにエリアを広げて聴けるようにするためには,FMきりしまさんの聴き取りによりますと,今,送信所が城山のところにございますが,そこの改修と福山と横川の適地に中継局を設置する工事費のみでいきますと7,300万円程度掛かるということで聴いております。 ○18番(塩井川幸生君)  今,7,300万円ほどということでございます。市長にお伺いしますけれども,私が何年か前にケーブルテレビを霧島市全体に平等に見られるようにしてもらえないかという提案に50億円掛かるから,ちょっと無理ですというお返事をもらった覚えがございます。このFMきりしまの内容を私も聴きにいったのですけれども,電波がまっすぐにしか飛ばないから,山間地域だったら聴こえないところが出てきますと。横川,福山地区に限らず,山間地域の狭隘な部分には電波は届かないということをお聴きいたしました。しかしこれも横川で言いますと,丸岡公園の山のてっぺんとか,烏帽子岳のてっぺんとか,福山についてはツツジで「フクヤマ」とある,あの山とかでしたらエリアがすごく広くなるわけですね。そうして霧島市の宣伝にもなるFMきりしまの広告料受注にもすごく寄与すると思うのですが,7,300万円の予算で横川,福山山間地域のFMきりしまがみんな聴けるようにすることはできないものかお伺いします。 ○企画部長(塩川 剛君)  FMきりしまの難聴地域,横川地域につきましては,今のところエリアには入っていない,エリア外になってくるということでございます。もう少し広く聞こえるようにということにすればアンテナの設置ということになりますけれども,まず,放送主体はFMきりしま,民間であるということでございますので,それに対してどういう援助ができるかという話であります。アンテナの設置につきましても総務省のほうで補助制度がありますけれども,要望が多くてなかなか補助を頂けないというような状況等もあるようですけれども,まず,これを活用することを考えることが第一義かなというふうに考えておりますので,その辺のところを模索しながら,あとはエリアにつきましても,あまり広がりすぎるとほかの放送局との混信という部分もあって,なかなかその辺の免許というのも難しくなると聞いておりますので,場所の選定とか,そういったところも非常に難しいところもあろうかと思います。これまでも様々な検討を重ねてきておりますので,引き続きその辺をまた勉強していきたいというふうに考えているところでございます。 ○18番(塩井川幸生君)  今の質問の前に公設民営化はできないかということから入るべきでございました。今,姶良市が来年の4月からイオンモールの中に事務所を開設して公設民営をすると,それと隣の曽於市では,今年の4月から公設民営で実施しているということでございます。そういった中で,市の防災面,またPR面,観光のインバウンドに対しましても,市民の方々に協力をもらう伝達方法としても大変有意義なものであると思いますが,そういった公設民営化の考えはございませんか。 ○企画部長(塩川 剛君)  先ほど申しましたとおり,基本的には民間でどうやっていくかということを一義的には考えていかなければならないかと思います。その上で市のほうでどういった助成ができるかというところも検討していかなければならないというふうに考えております。現在の城山の送信局につきましては,民設民営ということで,ここに対して市が出資金という形でお手伝いしているということになりますので,基本的にはそういった形で,市が助成していくというのが本来の姿かと考えております。その上でFM放送局とのそういう財政状況といったようなことを勘案しながら様々な視点から検討していくことになろうかと思います。 ○18番(塩井川幸生君)  ですから,私が言いました公設民営ができなくて,助成がこうやってできるのだったら,範囲を広げることは総務省への届けはできるそうでございます。だから聴こえないところを解消することが大事ではないですかと。そういうことには市も助成するべきではないかと思うのですがいかがですか。 ○企画部長(塩川 剛君)  FMきりしまが実施する事業について,国庫補助があったりするわけなんですけれども,財源の手立てとお手伝いといったようなところを市のほうで支援できないかといったようなことについて,検討を進めているところでございます。 ○18番(塩井川幸生君)  検討を進めて,今,民間会社との交渉はされているという理解でいいですか。 ○企画部長(塩川 剛君)  FMきりしまのほうとは担当課のほうといろいろ協議は進めておりますけれども,実際FMきりしまがどういったような企画,考えを持っていらっしゃるか具体的計画を持っていらっしゃるかということについては,まだお話をお伺いしていないところでございます。 ○18番(塩井川幸生君)  聴こえないところ,聴こえるところがあると。では,今聴こえるところには助成をしていると。では何で横川と福山はできないんだという考えになるわけですね。みんなが同じ条件で聴こえて,電波が城山から真っ直ぐいく,丸岡のてっぺんだったら聴こえるみたいですね。そこから山間地になったら入ってこないわけですね。ですから,そういったことも助成をするんだったらみんなが聴けるようにするべきだと思うのですよね。そういうことは進んでしていただきたいと思うのですが,いかがですか。民間を待っているのではなくて,私はみんなが平等になるようにしてくださいと。7,000万円掛かると言われます。そういう状況に市も助成する手立てを民間業者と話をすべきだと思いますが,民間から来ないということではなくて,私が言うのは聞こえないところを解消していただきたい,そういう助成をしていただきたい,聴こえるところだけするんだったら止めていただきたい。そういうことを早く市のほうも対応を取っていただきたい。そういった返事をいただきたいと思うのですがいかがですか。 ○市長(前田終止君)  いろいろ御議論を頂き,現在状況のつぶさな分析もお聴きいただいたわけでございます。FMきりしまプラスワンで,正に市民放送局みたいなイメージで,本当に市民生活にあまねく定着をしてきた感があるなと思ってもいるところでございます。何よりも地域の福祉でありますとか,防災,各種市の取組など,幅広く一週間を通じてプログラムができて,市民の皆さん方は事情の許す人はラジオを聴きながら仕事をなさっている人もいっぱいいらっしゃいます。そういう中で,今,そういう時期なんだ,こういうことを市はやっているんだなとか,そういうことが非常に幅広に平野部を中心に伝わるような仕組みが定着化されてきております。その中でまた特に,全国のFMにおかれましては,防災における強力な味方というような実例もたくさん報告がございます。そういうことにも鑑みまして,私たちの市のほうと災害時の放送に関する協定も結び,台風等を始め様々な危機が迫ったときには,常に連携を取りながら,その体制を整えながら,その日を迎えているという繰り返しを今の時点でいろいろとやっているところでございます。正に市の広報関係の委託,防災との関係,福祉や諸行事の情報が瞬時に伝わる強み,そういうことなどを考えますと,この放送エリアの拡大,難聴地域に手を差し伸べるという議員の御指摘は理解できる範囲が多々あるわけでございます。とは申せ,今経営人の方々の気持ち,希望,期待も聴きながら行政として,本当に貴重な財源確保という形で,どうしたら今,話をしたようなことが,更にどうできるか。東京23区とほぼ同じくらいの面積の我がまちでございますので,一つの重要な課題として,しっかりと御指摘等を念頭に入れながら,検討を今後も前向きにさせていただきたいと思います。 ○18番(塩井川幸生君)  ぜひ,前向きもみんな平等になるようにしていただきたい。防災上も山間地域,電波が届かない所は高齢者の方々が本当に多いのですね。高齢者の方々でもラジオは触れるんですね。スマホでもパソコンでも何も情報は入れることはできません。若い人はスマホでも何でもいいと思うのですけれども,高齢者に対しての防災上の対応にも一番役に立つと思います。今,市のほうでデジタル無線で防災のことも言われますけれども,あれ自体もそばにいないと何を言ったか分からない状態です。ラジオは自分の耳に当てて聴けるわけですね。これが防災上一番大事な手段であると私は思います。そういったことから,私は格差という言葉を余り使いたくないのですけれども,聴こえないところがあって,私も地図をもらいましたけれども,横川と福山だけなんですよね。国分,隼人,人家のあるところは聴こえるようになっている。あと妙見とかは聴こえないらしいですけれども,ですからやはり助成をされるのであれば,横川も福山も60%以上はちゃんと聴こえますよいうような状況でしていただきたいと思います。早く民間業者とも詰めて,こういう問題でどうしたらいいか,またちゃんとラジオを聴ける状況にするために,サーバーでもあったら簡単にできますよとか,なんかいい方法があったら,そういう方策もあろうかと思いますので,ぜひ,早急に対応をしていただきたいと思いますが,いかがですか。 ○企画部長(塩川 剛君)  引き続きFM等と具体的な話のほうを進めていきたいと思います。それから議員から福山地域が聴こえないということでしたけれども,福山地域で聴こえないところは福山の海岸沿いの一部ということで,小廻辺りかと思いますけれども,その辺が少し聴きづらいということでございますので,福山についてはそういう状況でございます。 ○18番(塩井川幸生君)  不平不満が出ないようにしていただきたいと思います。続きまして,支所の在り方についてお聴きいたします。支所の在り方で支所から出張所に,あと2年したらシフトが変わると,職員も20人程度になると。今現在の支所の状況の人数が分かっておりましたら教えてください。 ○行政改革推進課長(木野田隆君)  現在は支所ごとには,溝辺が30人,横川が27人,牧園が28人,霧島が31人,福山が29人というような体系になっております。 ○18番(塩井川幸生君)  これの3分の1くらいがいなくなるわけですが,あと2年しかございませんが,ぜひ,私が最初申し上げましたとおり,農業,道路関係,社会福祉の面,ここはその地区の方々が,出張所に行かれて,何か聴かれて,地名でも言われて,それは分からないといったことが多々ございます。そういったことがないような配置をしていただきたい。それと何年か前からグループ制を引かれて,グループの方がみんな把握していると思うのですけれども,サポートをするのだったらいいのだけれども,窓口で聴かれたら,なんか周りの方はそっぽを向いているような感じを受けるということも,私が行ったときはそういうことはないのですが,市民の方からはそういうことをお聴きいたします。ですからグループ制を敷いているのですから,やはり分からないときはカバーに入って,それはこうですよと説明してもらわないと,その声が大分多くなっていますが,実例を聞かれたことはございませんか。 ○総務部長(川村直人君)  窓口での対応につきましては,これまでも一般質問等でも御答弁を申し上げていますように,職員がいろいろ勉強して,お客様がお見えになったときには,自分のほうから声をかけて,御用件は何でしょうというような形で声かけをすると。そしてサービスの向上を図っていくということを目指さなければなりません。本市でも霧島市人材育成計画に基づいて各種の研修も致しております。しかしながら,最終的にはそれぞれの職員の意識の問題もあるかと思います。ぜひ,全職員が市民の方々がお見えになったときに,何か探しておられるような,何かお聴きになりたいような感じであるというのは,大体様子を見れば分かりますので,自ら,職員のほうから声も掛けていくといったようなことが,大事ではないかと思います。今後も引き続き研修に力を入れてまいりたいと思います。 ○18番(塩井川幸生君)  私自身があちこち回りまして,「いらっしゃいませ」と聞いたところがありました。1回しかございませんでしたが,あとは,今,市民の方々が言われるのと一緒で,入って行ったら用事があるのですから,「いらっしゃいませ」と言ったら用事を言うのですね。「用事で来たのですが,どっちへ行ったらいいでしょうか」「こっちですよ」と。それはサービスですよね。ですから,そういうごく当たり前のことを,当たり前にされていないので聞くわけです。ほかの議員さんもたくさん聞いていると思うのですが,今,部長も言われましたので徹底して教育をしていただきたい。11年もたって,同じことをまた言いたくないですよね。そういうことをずっと聞いていますので,ぜひ,教育のほうをよろしくお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  職員の皆さんの市民の皆さん方に対する姿勢でございますけれども,いろいろ御指摘を賜りました。私のほうにも議員御指摘のような点の御指摘もたまにあります。しかし一方,それを上回るくらいの感じで,「全県下を回っているけれども,霧島市の職員の対応はいいよ」という御指摘もございます。職員も一生懸命頑張ってくれているなと,そうは思ってはおりますけれども,私自身は,どんな市民の方に会っても,「おはようございます」「こんにちは」「いらっしゃいませ」「お世話になります」「ありがとうございます」毎日これを365日,会う人ごとに繰り返しております。それは職員に対しても一緒です。私のほうから積極的に頭を下げます。そうすると相手も,またきちんと頭を下げてくれます。ですから,何か一歩高い所から,議員の立場から,あるいは市長の立場からやるのではなくて,私などは常に低いところからですよ。身長も低いですから,生まれてこの方,下から目線でいく癖ができております。ですから,そういう気持ちでお互いがいけば,お互いうまくいくんですよ。それを何か「あいさつするのかな」とか,そう勘ぐるのではなくて,自分のほうから頭を下げて「いらっしゃいませ」「こんにちは」と言っていけば,ちゃんと反応をすると思います。職員にもそれを求めておきたいと思います。そして,また今おっしゃるとおり,特に窓口業務,そして周りにいる者は,今言ったようなことを気を利かさないといけないですよね。自ら実践をしながら,機会がある都度,そういうことは新しく職員を採用するときとか,あるいは朝礼の中で,お褒めの言葉をほかの市民,県民の方から頂いたときとか,逆にお叱りを受けたときとか,そういうときのタイミングを見て,いろんなことを職員の意識向上,啓発を促す努力を幹部職員と共にやっているところでございます。やってもやっても一部おっしゃるようなことが,どんな企業,組織団体,地域社会,国にも,何でということがあるわけです。しかし,そこらもなるべくないような最大努力をお互いがしていかないといけないものと思っております。一緒になって盛り上げていきましょう。 ○18番(塩井川幸生君)  ぜひ,よろしくお願いします。私も頑張ります。それと,支所の在り方で,今市長が言われました対応については,そうやって努力していただきたいと思うのですが,あと職員が20人くらいの出張所になる2年後,そのときに半分までとは言わなくても,3割くらいは,その地区の地名をちゃんと分かっている人,その地の人を配置をしてもらわないと,国分から来た,隼人から来た,福山から来たというのでは分かるはずがないです。だから3割,4割の方が,その地に詳しい方でないと,農業,道路,社会福祉の面では,分からない人間同士になったら,今の状態で手続きに行ったときに職員も分からない,市民も余計分からなくなりますから,そういう人事配置をしていただきたいのですが,そこのところはどうでしょうか。 ○市長(前田終止君)  おっしゃっている意味は,よく理解できます。正にそのことが身近な住民サービスを低下させない一つの手法だと思います。また,そういう努力が続くでありましょう。しかしながら,これからが肝心なんですが,本庁方式を取る,合併して5年を過ぎ,10年を過ぎ,やがて15年を過ぎますよ。20年,30年過ぎていきますよ。まちは一体感がいろんな形で増していく中で,いつまで旧自治体エリアの職員意識,あるいは市民意識をどうしたらいいのか,これは大いにお互いによく一体化している,溶け込んでいくことも大事だと思うんです。今度は職員の絶対的な出身地背景,それは合併した瞬間とは大きく異なってきますから,そしてこれから時間が1年,3年,5年,10年プラスされればされるほど,今言ったようなことの体制を横川出身だけで横川の総合支所,あるいは出張所と変化していく,こういう中で占めるということはできなくなります。そうした場合,やはり,人事はそこをきちっと考えて,そして職を担う方々は,給料を頂く以上はプロですから,そこは自分達の意識高揚,仕事の中身,おっしゃるような意味のことを朝から晩まで,その担当の者はするわけですから,しっかり対処・対応できるスキルアップされた職員像を逆に作っていく努力もまた一方必要だろうと思います。そういうふうに,その御当地出身職員を配置したくてもできなくなる時代にやがて突入するということも考えていかなければなりませんので,どうかそこはお分かりいただきたいと思います。 ○18番(塩井川幸生君)  それは市長と考えは一緒です。ですから,それを早くしてあげないと。ですから11年たって,今,総合支所から出張所になるわけです。人員が減ってきます。その中で,それだけみんなが分かるように,私は前回の一般質問でも言いましたが,一体感が出るように運動会なり,地区で国分から何チーム,横川から何チーム出て,そういう年に1回,順番に回ってしたらいいですよねと。それがそういう体制づくりのところで言ったんですけれども,私もずっとそういうことを言いたくないですよね。どうせするなら行政のほうで進めて,どこに行っても分かるようにしていただきたいと。こちらのほうからお願いしたいと思いますのでよろしくお願いします。続きまして,牧園の農大跡地について答弁を頂きましたけれども,平成21年からですか,議会で否決されてから,ずっと頓挫したままでございます。38haの中の13haをこうやっておりますけれども,あと25町歩,広大な敷地でありますが,やはりこれもこのまま置いていたら大変なことで,もったいない財産でございます。また,観光地でもございます。今インバウンドで台湾からのお客さん,韓国,香港,中国とたくさん見えております。そういった中で市のほうで考えるのではなくて,全国に公募して,これだけの土地があると,観光地だと,そういうことをプロポーザルして知恵をもらう考えはございませんか。 ○市長(前田終止君)  議員御指摘の場所が持つポテンシャルというものは,本当におっしゃるとおり霧島市民にとって,大きな一塊のまとまった財産だというふうに私は思っております。霧島中央公園基本構想を御提案させていただいて,結果,多数決で否決されたわけでございますが,まだ,その構想については,正直全く諦めておりません。いずれ,良き日が来て,期が熟せばこれを生かし切って,市民の皆さん方は基よりのこと,県民・国民の皆さん方の本当に心を寄せるすばらしい場所になる得るものと十分に潜在価値を高く評価を致し,将来生かせる日を望んでいるところでございます。そういう中で,現在,あと4年後になりますが,2度目の鹿児島国体が東京オリンピック,パラリンピックの2か月後に迫っております。県はそのようなことに対する体制を整え,私たちの地域でも七つの正式種目をお受けするという立場になり,その中の一つの馬術の競技,これをお受けしなければならない実情にございます。そういう意味では,あの場所をしっかりと生かし切るような,基礎土台作りというふうに今,いろいろと考えているところでございます。その馬術競技が国体の重要種目として,常に優勝したり準優勝したりしておりますが,その2年後に今度は全国和牛共進会。国体のほうは馬でございますが,全共は牛でございます。これは5年に1回の和牛オリンピックですね。そういう会場にもどうだと。同じ場所を似たような,そういう家畜の関係の全国レベルの日本最大の大会をお受けする場所の流れ,そういうものを少し念頭に置きながら,まだまだ,今,動き始めたばかりでございますけれども,将来に向かってそういうところをどうするか,そこを念頭に置いて,そのあと今おっしゃるような方向付けを,言わば地ならしが徹底して,全国レベルのものを受け切って,生かすことができる証明を2度やって,その上で3度目以降は夢を盛り,更にそのことが生かせるような流れに将来なっていったらすばらしいだろうなと想像しているところでございます。 ○18番(塩井川幸生君)  ぜひ,あれだけの立派な財産,合宿に一番最適な場所でもあるし,いろんなことのできる可能性のある土地でございます。それと今,市長言われましたけれども,馬術大会,国体ですね。うちの横川の女子部の方々が,グラウンドゴルフで岩手国体に行かれますけれども,あれも丸岡公園のグラウンドゴルフ場があれだけあって,協会の方々が一生懸命頑張った成果であろうと思います。そういった成果が出て,丸岡の名前も県内に売れて,みんなが集まって競技をされております。こういった喜ばしいこともあるように,もったいない38町歩でございます。牛の共進会ももちろんしないといけません。馬術大会もしないといけないと思うのですが,それはまた一過性のものであったらいけないわけです。あれだけの土地をずっと恒久的に観光に使えるような場に利用していただきたい。それは一番の活用法であると思います。そういったことを考え,いろんな計画を実施していって提案していただきたいと思います。続いて2番目の農業政策についてお聴きいたします。農業指導員は現在4人いるということでございます。経営部門1人,営農部門2人,畜産部門1人ということでございます。この営農部門2人の専門,畜産部門はどのような仕事をされ,仕事はどういう場所でどうされているのか4人の方の活動状況を教えてください。 ○農政畜産課長(田島博文君)  4人の農業の指導員の業務状況についてお答えを致します。まず,農政グループに2人,営農部門の指導員を配置させていただいております。日常的には農家の巡回指導,営農指導,それから作柄体系の定着,安定終了の確保などの指導というような形であったり,新規就農者の育成,定着のための指導,農業全般に対する相談業務,病害虫の予防であったり,農薬の取扱いの指導等を農家を巡回しながらされております。第1グループの2人のうちの1人の方は,もと農協の職員でございまして,農協の営農専門指導員をされておられまして,野菜作物を専門にされておられます。もう一人の方は同じ農協の御出身でございますけれども,農協の営農指導員1級,農協内部監査士,農協営農指導員という資格をお持ちで,野菜作物と普通作物を専門とされておられます。それから第2グループの1人は経営の専門指導員でございますので,先ほどの御説明でもありましたけれども,農業経営の改善計画であったり,青年等の就農計画であったり,そういうものの作成支援等を行いながら,内部業務として事務的な業務を主にしていただいております。畜産グループの1人の専門指導員につきましても,やはり巡回というのが主な業務になってまいります。農家への巡回相談であったり,登録審査業務,共進会対策,子牛の競り市の対策であったりということでされておられます。 ○18番(塩井川幸生君)  霧島市の農業体制の中で,私はこの営農の2人の方,経営の1人の方,畜産の1人という配置,これで十分に仕事をこなすとなると相当な,朝から晩まで走らないとできないと思うのですが,この体制で大丈夫だとお考えですか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  ただいま,御質問がありました農業関係の専門指導員でございますが,私どもが聴くところでは,そういった農業専門指導員の要請等については,各総合支所においてもそういった要望を聴いているという話は聴いていないところでございます。 ○18番(塩井川幸生君)  担い手とか,専門従事者の方から聴くのですけれども,「この頃,指導員は見たこともない」という声を聴くのですけれども,今,部長は総合支所にはそういう声は上がっていないと言われましたけれども,農家の戸数からして万全な体制ではないような感じもするのですけれども,農業指導員のほうからの要望とか,そういったことはございませんか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  指導員のほうから現在,人手が足りなくてどうしようもないというようなお話は聴いていないところでございます。 ○18番(塩井川幸生君)  営農指導員の2人の方の一日のタイムスケジュールが分かっていたら教えてもらえないですか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  タイムスケジュールと言いますか,決まった時間ではございませんけれども,朝登庁されて,それからそれぞれの現場に出ていただくというような形で,お帰りになられるのは夕方の時間帯になっております。ちなみに第1グループの2人の8月までの巡回状況でございますけれども,1人の方が約600世帯を巡回されておられます。もう一人の方が700世帯を若干超えるくらいの訪問をこなしておられます。 ○18番(塩井川幸生君)  1日3件から4件かということですね。私はこれを細かく調べておりませんでしたので,またこれは次にいたしますが,私が思うには指導員がいて,細かな指導をして,その専門農家ではなくても,兼業農家に対しても,いろんな指導をすべきであろうと。今,専業農家の方々は,私は何回も言いますけれども,5畝とか8畝とか,小さい田んぼを誰も守ってくれないのです。それを守っているのは誰かということ。そこに一番大事なのが,営農指導であって,農業指導なんですね。おじいさん,おばあさんでもできる作物はこういうのがありますよねと,そういうのをする指導員が私は必要ではないかと思うのですが,市長はどう思われますか。私はいつもそう思うのですが,そこの農業指導をしていただきたいと。専門農家で5畝,7畝の田んぼを作ってくれと言っても誰もそっぽを向いて作りませんよ。それを合計したら面積的にはそっちのほうが大きいのですね。それを守っているのは誰かと。私はいつも言うのですが,兼業農家の方々が守ったり,高齢者の方が守っているわけですね。そういったことで,ただ藪を掃うだけでなくて,こういう作物を作ったら少しでも物産館に出したらお金になりますよと,そういった指導員が欲しいのですけれども,そういった指導員を設ける考えはありませんか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  現在の4人の農業の専門指導員で十分かと言いますと,そうとも言えない部分もあるのかと思いますが,そういったいろいろな相談がある場合につきましては農政畜産課のほうに連絡,相談をしていただければ,現在の相談員で対応できるところは対応し,また,対応できない部分につきましては,JAあいらの指導員の方,あるいは県の姶良・伊佐地域振興局の指導員の方々にもお願いをしてまいりたいと思いますので,そういったケースがあった場合につきましては,農政畜産課のほうに御相談いただければと思います。 ○18番(塩井川幸生君)  この問題もなかなか難しいと思いますが,私が今提案しました,小さい田んぼ,畑を守る施策としては,そういった指導員の配置,それは市で考えるべきことであって,県とか外に頼んで来るような状態ではございませんので,市のほうで,今言われた農協とか,県とか,県は市のほうがこういうのは何かございませんかと言ったときは聴かれたらいいですよね,行政が聴いたらいい。私が言うのは,そういう小さな田んぼや畑を守っている兼業農家なり,高齢者に対して,市として農業指導をしていく考えはないかと。市として,県とか農協とかそういう人たちに聴いているのではないですから,市の農政としてすべきことであろうという提案でございますので,そこは勘違いのないように市の対応を聴いていますので,次に聴くときはよく答弁を考えていただきたいと思います。続きまして,農業施策についてでございますけれども,日照りが続いて,最初申し上げましたけれども,水をかけないと苗が枯れてしまう状況がございました。そういったときに湧水町はただですよということとかを農家の方が聞いて,「なんで霧島市はただにならないのですか」という話を聴いたりしました。それはこういう状態だからできないよと,私が水のほうはよく分かっているので説明したのですけれども,そういったときに川の水をくみ上げて撒いた場合は,トラクターで羽を10mくらい伸ばして薬を撒く噴霧機があるのですよね。あれは川の水だったら先に詰まって噴射しなくなるんです。浄水,しかもきれいな水じゃないと駄目だということを聴きました。そういった場合の緊急策として,農家に対しての助成は考えられないかという質問なんですが,畑かんのあるところはそれでいいのですけれども,今15mm,20mmの引込みでは間に合わないと。40mmの配管をしたいと。40mmの配管をしたいとなったときが,今幾らですか,二十何万円するのですか,それだけでも投資にお金がかかるわけです。工事代まで入れたら道路の状態によって30万円掛かってくるんですね。メーター機だけで20万円近くすると思うのですけれども,そういった中で,いい施策はないかと。水道部のほうはございませんでしたので,農政のほうで助成する制度等はないかということを聴いております。そういった対応は何か考えておられませんか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  今回,議員のほうから質問を頂まして,そのような状況があるというのを初めて知った次第でございます。まだ,そのような対応について具体的に内容も分かっておりませんので,検討は致していないところでございます。その辺についてもどういった状況なのか,その辺をまた詳しく教えていただければというふうに思います。 ○18番(塩井川幸生君)  近々農家の方が相談に見えると思いますので,内容を聴いていただきたいと思います。続きまして最後ですが,災害復旧について,これも毎回毎回言っておりますので,設計が上がったこれだけの件数がございます。年度末まで長引かないように,早く国のほうの補助決定も待っているということでございますのけれども,決定した業者の方々もお金を早く欲しいのではないと言われる業者さんもたくさんおられます。お金は後でいいんだと。まず仕事がないと全く駄目だということでございます。そういって来る確実な補助金とかが分かっていたら,設計も上がった,何も上がったと,市のほうでカバーできる面は早期発注,早期着工をしていただきたいのですが,答弁は一緒になると思うのですが,今業者の方々が一番仕事がない時期ですので,でも災害の仕事はたくさん,これだけの件数が出ているわけですね。これがまとまって年度末とかに来たら大変なことになりますので,早い発注をお願いしたいと思います。この点について農政,建設,いかがでしょうか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  事業の早期着工につきましては,常々市長等からも言われているところでございます。現在林道につきましては,8月に査定が終了いたしております。また,農地,農業施設につきましては,11月までには査定のほうも終了するというふうに聴いております。現在,5件の災害査定はもう既に終っておりますが,来年から1月にかけての発注となる見込みでございます。加入時期等につきましては,3月末には完了させたいというのは当然のことでございますが,次年度の耕作に支障がないように早期着工に努めてまいりたいと考えております。 ○建設部長(川東千尋君)
     建設部につきましては,先ほど答弁でありましたように,87件という数字を挙げておりますが,このほかにも数百件という土砂の除去でございますとか,崩土などの片付け,あるいは倒木,そういった物に対して,市有災という形で各地区お願いしている業者の方々には大変お世話になったところでございます。それを除いての87件でございます。この中には,専決処分ということで,早期の発注を目指して委託に限って発注した部分も含まれておりますので,この2号補正と今回計上させていただいております3号補正,これらのものを併せて早期の発注に努めていきたいというふうに考えております。建設部におきましても道路の補助災害につきましては10月,河川の補助災害につきましては国の査定も終える予定と致しておりますので,査定が終わり次第,計画的な発注に努めてまいります。 ○18番(塩井川幸生君)  これで私の質問を終ります。 ○議長(池田 守君)  以上で,塩井川幸生議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  午前11時44分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時00分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。8番,前島広紀議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○8番(前島広紀君)  新燃市政クラブの前島広紀でございます。私は,子供や障がい者,お年寄りに優しいまちづくりを目指し,霧島市の更なる発展と,市民福祉の向上のため,初心を忘れることなく活動を続けてまいります。さて,本市は,昨年,平成27年度から平成31年度までの5年間を戦略期間とする「霧島市ふるさと創生総合戦略」を策定し,人口減少や経済規模の縮小などの課題克服に向けた四つの基本目標とそのための施策の概要を定め,新たなる挑戦と題して取り組んでいることと認識しております。それで私は,この「ふるさと創生施策」の内容に基づいて,昨年の9月議会においては,①地場産業・新規創業への支援策について,②「強い」,稼ぐ農林水産業の創造について,高齢者がいきいきと暮らせる地域づくりについて,また,今年の3月議会においては, ①将来の当市の主役である,若者の子育てをみんなで支えあう環境づくりについて,さらに,今年の6月議会においては,①女性や若者の活躍による地場産業の活性化政策について,②子育て環境の支援策として,放課後児童クラブの充実について,③シティセールスとしての霧島市PRプロジェクトについてなどを,提案を交えながら議論してまいりました。今回は,「ふるさと創生総合戦略」に関して,11ページにあります,「感動」を生み出す「霧島流,五感再生ツーリズム」について,質問をさせていただきます。そこには,観光業に関する三つの施策が掲げられていますが,その大まかな概要について,①五感に響く観光資源の発見と価値の創出とは,②価値の伝達と観光客の誘致とは,③受入環境の整備とはどのような内容の取組であるのかお伺いいたします。2問目に,「快適で魅力あるまちづくり」施策の交通体系の充実として,国分川内地区の鎮守尾~上野原線が本年8月に完成し,大隅・鹿屋方面から鹿児島空港へのアクセスの円滑化が図られ,交通渋滞が緩和されるものと期待されていますが,その沿線である第一工業大学の交差点付近を中心とする県道国分霧島線は慢性的な渋滞が生じているのが現状であります。この緩和対策としての,清水地区周辺の市道整備計画をお伺いしまして壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  前島議員から2問につきましての御質問でございました。1問目につきましては私のほうから,2問目につきましては建設部長等が答弁をさせていただきます。1問目の観光振興についてお答えいたします。1点目の五感に響く観光資源の発見と価値の創出につきましては,霧島の豊かな自然や資源を活用した新たな観光素材として,霧島神水峡遊歩道や惣陣が丘展望所,大出水の湧水などの整備のほか,GPSを利用した自動音声案内システムの導入や霧島神宮での和服体験,霧島の自然を生かした農業や漁業体験など着地型・体験型のメニュー開発,各種協議会と連携した広域観光ルートの構築,霧島の温泉のPR及びその利用促進を図る「きりしまゆ旅」事業への取り組み,高校生・大学生を対象としたスポーツ大会の誘致など,交流人口の増加と地域の活性化を図ったところでございます。今後におきましても,引き続き,観光資源の掘り起こしやブラッシュアップに努め,更に魅力ある観光地づくりに努めてまいります。2点目の価値の伝達と観光客の誘致につきましては,観光協会を始めとする観光関係団体等との連携や情報共有を図り,ホームページやSNSなど情報発信ツールを最大限に活用するとともに,県や県観光連盟が主催するセールスや商談会に積極的に参加してまいります。このほか,国内外のメディアや雑誌等の取材協力,エージェント,海外有名ブロガーの招聘事業を実施するなど,本市における最新の観光情報を国内外に積極的に発信し,観光客の誘致に努めているところでございます。また,鹿児島空港定期便就航地などをターゲットとして,県や県観光連盟を始め,広域で取り組んでおります各協議会等と連携を密に図りながら,トップセールスを含め,効果的なプロモーション活動にも,引き続き取り組んでまいります。3点目の受入環境の整備につきましては,国内外からの観光客が,安心して本市を観光できるよう,多言語表記された観光案内板設置やパンフレットの作成,公衆無線LANの整備を行ったほか,民間の観光関係施設等における施設のバリアフリー化や,外国人観光客を受け入れるための環境整備に係る支援事業を実施いたしました。今後におきましても,鹿児島空港を核とした2次アクセスの向上により,周遊性及び利便性の高い,誰もが移動しやすい観光地づくりと,国際定期路線を有する空港所在地の優位性を生かし,効果的なプロモーション活動やインバウンド対策の推進・強化を図ってまいります。今回,「国立公園満喫プロジェクト」に「霧島錦江湾国立公園」を選定いただきましたので,豊かな自然が凝縮された国立公園を世界水準のナショナルパークにするべく,国や県,関係自治体,関係団体等との連携を図りながら,国内外からの観光客が,安全に安心して訪れることができるよう,受け入れ環境の整備を始め,「自然と人々が調和した」「世界に誇れる」国立公園づくりを推進することにより,交流人口の増加や観光産業の振興,雇用機会の創出など地域経済の発展に大きく寄与するものと考えているところでございます。 ○建設部長(川東千尋君)  2問目の清水周辺の道路整備についての1点目にお答えします。県道国分霧島線の渋滞緩和策として整備いたしました市道福島~清水線は,国分福島地区から向花五差路をとおり,日豊本線を越えて清水橋付近に至る市道であり,県道国分霧島線のバイパス道路としての役割を担っております。  清水橋付近から国分重久地区の県道都城隼人線までの(仮称)清水~重久線につきましては,都市計画マスタープランの中で重要な幹線道路として位置付け,これまで概略設計などの検討を行っているところであり,整備には橋梁など多額の事業費が必要となりますが,事業着手ができるよう努めてまいります。 ○8番(前島広紀君)  それぞれ答弁いただきました。質問席からの質問に先立ちまして,本年4月に発生しました熊本地震におきまして被災されました方々に対しまして,心からお見舞いを申し上げますとともに一日も早い復旧・復興を願うものであります。また,その影響で九州全体の観光客数が大幅に落ち込んでいることが懸念され,本市の基幹産業の一つである観光産業への影響を考えると早急な支援対策が求められることから,今回このような議論をさせていただく次第でございます。ここでまず,報告をさせていただきたいと思いますけれども,私たちは7月に12名の有志議員からなります,霧島市観光・特産品振興議員連盟を結成いたしました。その目的は鹿児島空港の利用促進,霧島市の観光振興,特産品の販売,開発の促進を観光特産品団体と連携し,市議会として積極的な施策を講じるために調査・研究をし,その推進を図る活動をすることを目的としております。そして先月8月には,早速その先進的な活動をされておられます長野県上田市に視察に向かいました。その内容を少し話しをさせていただきたいと思います。上田市におきましては,現在,NHKの大河ドラマ真田丸の舞台となっている地でございまして,至る所が観光客で脚光を浴びていることを実感した次第でございます。そもそも視察を計画しましたのは,写真の1枚目と2枚目なんですけれども,上田市観光産業振興議員連盟様から「来たれ!信州上田行政視察」というパンフレットが議会に届いたことにあります。それには,上田市の特色ある行政視察メニューが記載されており,その内容も興味のあるものでありました。写真をお願いします。上のほうに文化遺産とか公共交通のこととか行政視察に関するメニューが記載されておりまして,その内容も本当に興味のあるものでありまして,今回は向こうの議会様が作成されましたメニューに添いまして,一日上田市内を視察させていただいたところでありました。これまで様々な団体から議員を対象としました研修会の案内はありましたけれども,ある地方議会からの案内は初めてでありまして,視察をお願いしたところでありました。その概要と致しましては,人口は平成28年4月現在で15万9,000人,面積は552㎡,議員数は30名,そのうち当観光議員連盟に属している議員は27名,これまでの取組と致しましては,インバウンドの研究を行っているということです。そして,平成26年5月に真田丸の放送が決定したことに伴い,視察パックを開発し,パンフレットを作成して,平成28年1月に全国都道府県市議会1,900か所に発送したそうです。費用は上田観光コンベンション協会からパンフレットの作成費や配送料などを30万円ほど頂いたそうです。次の写真をお願いします。5番と6番をお願いします。この写真は向こうの観光議員連盟様が私たちがお伺いしたときに市役所の玄関でお迎えしていただいたときの写真でございまして,陣羽織やのぼり旗を持って出迎えていただきまして,びっくりしたところでございました。その陣羽織やのぼり旗などは観光議員連盟の会費で工面したということでした。観光パックの現状と致しましては,行政視察だけで5倍に増え,今年1月から11月までで,360人,一日に視察が重なることもあり,大変苦慮することもあるということでございました。その効果は明らかであり,議員は行政に対して要望を言うだけではなく,議員が自分たちで動くことを原点にしているという言葉が身にしみたところでございました。また,同市に住んでいる外国人に依頼して,多言語での情報発信に力を入れているということで,今後,外国人の受入体制の整備は当市においても重要であるということを痛感したところでございます。また,同市にはほかに農業,河川,道路,スポーツ,森林に関する議員連盟があり,関心のある議員が幾つもの議連に参加して活動を行っているとの報告で興味のある視察でございました。以上,行政視察の報告でありますけれども,さて,前置きが長くなりましたけれども,決して他市の政策をそのまま本市に取り入れることができるわけではありません。また,本市は本市独特の観光資源を生かした取組がされているものと思います。そこで,市長の今議会初日の市政運営の状況報告によりますと,県は熊本地震復興応援対策として,かごしまお得旅事業を4月末まで実施し,国においては九州復興割鹿児島県事業を7月から12月まで展開するとのことであります。本市としましては,これらの事業に併せ,霧島市内に宿泊された方々に対する魅力的なプレゼントキャンペーンを含む誘客事業を実施しております。宿泊施設によっては対前年を大きく上回る利用傾向にあり,非常に有効的な対策であると好評を得ているとの説明でございましたけれども,この対策に対しましては,今年の6月議会で補正予算を可決したものでありまして,タイミングを逸することなく,国や県と併せて展開を進めることで,即効的効果が期待される施策だろうと評価するものでありますけれども,ここで,この事業に関しまして,その概要と,確か8月21日で1回目の応募締切りであったと思いますけれども,その現状をお伺いしたいと思います。 ○観光課長(八幡洋一君)  今現在,霧島に泊まってピッグなお得キャンペーンということで実施をさせていただいております。応募期間が7月21日から10月23日までと期間はなっております。その間,3回の抽選を行いまして,黒豚10頭をプレゼントするということでございます。最後に当選されなかった方にダブルチャンスというような形で500名の皆様に賞品をプレゼントをするということで,今計画しているのは,ふるさと納税のAコースの返礼品の中から選んでお送りしようというようなことで考えております。資格については霧島市内の指定する宿泊施設に1泊以上ということでさせていただいております。それから先ほどありました21日で締め切っておりますけれども,8月24日に抽選会を実施させていただきました。応募総数が6,838人という多くの皆様に御応募いただいたということでございます。ちなみに県内が1,295人,18.9%,そのほかの九州で1,570人,23%ということで,40%を超える方々が,県内,それから域内ということでなっております。 ○8番(前島広紀君)  予算は幾らくらいでしたか。 ○観光課長(八幡洋一君)  6月補正で提案をさせていただきましたのは1,000万円を出しておりますけれども,この事業につきましては850万円,おおよそ500万円程度がCM,テレビ,ラジオ,新聞等のCMに要しております。それから残りがチラシ代とか賞品代とか,そういう形に充てさせていただいているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  それなりの効果が出るのではないかなというふうに期待をしているところでございますけれども,私もこれを知り合いに宣伝しているところなんですが,そこで聴かれたのが,豚1頭はどういう形でもらうのかということだったのですけれども,どういう形で豚1頭をもらうのですか。 ○観光課長(八幡洋一君)  1頭ですので,生きたままでも結構ですよということも,問合せ等が来ておりますので,言っておりますけれども,なかなかペットで飼うとかというのは厳しいですので,1頭相当のお肉をプレゼントすると。約1頭で生肉になりますと五十数㎏になりますので,そのお肉を数回に分けたりとか,知人に送ってよとか,いろいろなリクエストがありますので,そういうリクエストにもお答えしながら1頭相当をお送りするということになります。 ○8番(前島広紀君)  分かりました。次に市長答弁にもありましたけれども,本市の魅力の一つである霧島山の豊かな湧水を生かすための取組としまして,県が事業主体となり,魅力ある観光地づくり事業により,横川町大出水に湧水公園周辺整備事業を進めているということでありますけれども,本市の新たな観光スポットとしての地域の活性化につながるものと期待いたしますけれども,この計画の概要について御説明いただけますでしょうか。 ○観光課長(八幡洋一君)  大出水につきましては,平成27年度から28年度まで繰り越して,今月で工事は終ると思いますけれども,今期の工事内容につきましては,駐車場の整備,それから湧水口へ降りていくための階段口の整備,それから上のほうでもくみ上げられるように手漕ぎポンプを今設置をして,それから市道部分のところを若干舗装をさせていただいております。併せて2期工事が早ければ9月,10月に行われるということで,今後市道部分のところを全て舗装をする,それからあずまやの設置,ベンチの設置等が2期工事,今年度の工事の中で実施されるということとなっております。3月くらいで工期は考えているというようなことでお聴きしているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  観光スポットと併せて,今まで水をくんでいくこともできたと思うのですけれども,ポンプの設置と言われましたけれども,今後も水を持ち帰ることができるのでしょうか。 ○観光課長(八幡洋一君)  基本的にはこの水をお持ち帰りできますよ,飲めますよということではありませんで,水に親しんでいただくというようなことで,上のほうでも手に触れていただくと。持ち帰っていらっしゃる方もいらっしゃいますけれども,それは今後も自己責任という形になろうかと。そういうふうに考えております。 ○8番(前島広紀君)  分かりました。それでは次に市長答弁にありました件に関しまして,幾つか再質問をさせていただきたいと思います。まず,GPSを活用した自動音声案内システム,これに関しまして少し御説明いただきたいと思います。 ○観光課長(八幡洋一君)  携帯みたいなものなんですけれども,モバイルと言われております。それを観光案内所のほうで今,貸出しを行っておりますけれども,外国の方々が来られたときに日本の人では,なかなか英語とか韓国語,中国語できませんので,それを貸出しをしながら,今コースとしては霧島神宮,それから神水峡遊歩道の2か所をコースで持っておりますけれども,その端末機を持っていただいて,例えば,鳥居のところに行くと,鳥居の説明がある。本殿の近くに行くと,島津吉貴が造って,1715年に建立されましたよというような,そういう案内が4か国語でできるシステムでございます。 ○8番(前島広紀君)  それの利用状況等,その設置費用というか経費は分かりますか。 ○観光課長(八幡洋一君)  まず,機器の導入経費ですけれども,平成27年の地方創生の中でさせていただきました。約160万円程度,10基で掛かっております。今現在はシステム使用料ということで,1万800円が毎月必要ということになっております。利用状況につきましては,平成27年11月から開始をしております。8月末現在で75件の御利用があって,中国とか韓国,台湾,香港,そういう方々も御利用していただいておりますけれども,この75件というのは,借りられたのは1人で借りられますけれども,システム的にはスピーカーが付いておりまして,1グループで例えば10人とか20人でも,聴こえるというような流れになっておりますので,借りられた方は75人ですけれども,音声ガイドシステムを聴かれた方は,まだ2倍,3倍,4倍というような形でいるのではないかなと思っております。 ○8番(前島広紀君)  少し飛びますけれども,3番目のところで,多重言語の表示,外国人に対する看板の表示とか,外国人観光客を受けるための環境整備に係る支援事業を実施しますということでありましたけれども,今の話と併せまして,例えば,外国人観光客が外国語で市役所に問合せをしたときに,対応というのは可能なのでしょうか。 ○観光課長(八幡洋一君)  私も15年になりますけれども,英語とか中国語で問合せをしてこられた方は,ほとんどありません。外国人の対応は観光案内所とか空港のPRブースとかというようなことで,来られますけれども,ほとんど英語を話せる方々がいらっしゃいます。英語でできる職員もスタッフも揃えておりますので,そういう方々で対応をしていくというところです。 ○8番(前島広紀君)  先ほど上田市の件も述べましたし,先日の植山議員の話もありましたけれども,今後は外国人観光客の誘致も重要な課題の一つだろうと思いますけれども,今後,市におきましてもそういう対応は必要ではないかなと思うのですがどうでしょうか。 ○観光課長(八幡洋一君)  今,外国人の対応ということですけれども,今現在は市のホームページも外国語に変換ソフトが入っておりましたり,パンフレットがありましたりというようなことで,ホテル,旅館についても大きなところは中国の方であったり,台湾の方であったり,韓国の方々を雇用されて対応しているというのが現状でございますので,引き続きこういうところの充実を図りながら,情報発信をきちっとしていきたいと思います。 ○8番(前島広紀君)  市でも早急な対応ができるような対策が必要ではないかなと思います。次に和服体験ということでございましたけれども,これはどういうことを行っているのですか。 ○観光課長(八幡洋一君)  これは観光協会が取り組んでいる事業でございますけれども,平成27年10月から開始をしております。女性をターゲットにしながら和服を着ていただいて,霧島神宮を参拝をしていただくということでございます。今現在,8月末で392人の方々が御利用していただいておりまして,非常に好評を得ていると。孫のためにサプライズで連れて来て,そこで着せて,孫がすごく喜んでくれたとか,いろいろなアンケートを見ておりますと,そういうのがあって非常に好評を得ている事業でございます。 ○8番(前島広紀君)  ④の写真ですけれども,これは女性だけですか。 ○観光課長(八幡洋一君)  女性だけになっております。一つは霧島自治公民館をお借りしてやるものですから,男性が入るとなかなか着替えがしにくいということがあって,仕切りがなかなかできないということと,男性物の和服をなかなか揃えられないと。リクエストはあるのですけれども,なかなか揃えられないということや着替える場所とか,着せる人が女性なものですから,そういう問題があって今後の課題かなと考えております。 ○8番(前島広紀君)  分かりました。次に,自然を生かした農業や漁業体験ということでございますけれども,3枚目の④の写真なんですけれども,これは上田市さんがプログラムの中で紹介してくれました。ソバ打ちをしているところの写真です。これが向こうのプログラムにありました体験研修の一つなんですけれども,ここにおきましても私たち議員の中にも自分でソバを打ったことがある方が多くて,これは省いてもいいのではないかということでありましたけれども,やはりこうして体験をすることで,その地域に親しみといいますか,そういうものも持てたことだったと思います。そういうことで,霧島市でもいろんなことをやっていると思いますけれども,例えば一つ,二つ紹介していただけますでしょうか。 ○観光課長(八幡洋一君)  霧島市では「まるまるきりしま体験」というパンフレットを作成させていただいています。資料の中にも出てきているようでございますけれども,自然体験で14メニュー,食文化体験で4メニュー,農林漁業体験で9メニュー,工芸体験5メニュー,芸能体験2メニュー,計29のメニューを持っております。先ほど言われましたソバ打ち体験等も入っております。自然体験でいきますとトレッキングが中心になっております。乗馬とかトレッキングとか,海でいきますとドラゴンボートの体験ですとか,カヌー体験,そういうものが入っております。食文化体験につきましては,ソバとかアイスクリーム,バター作り,農林漁業体験につきましては,お茶農家体験,果樹農家体験とか,そういうものがございます。工芸体験につきましても本市ならではのポンパチ作りとか,そういうものをメニューとして持っているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  霧島市の豊かな自然や資源を生かしたそのような霧島市の特徴ある取組,これからまだ進めていっていただきたいと思います。以上,本市の具体的な取組について伺いましたけれども,先ほども述べましたように私たち議員有志と致しましては,行政に対して要望したり,チェックするだけの活動ではなく,議員自ら動くことによって,それぞれの産業振興を推し進めていく取組が必要であろうと考えているところでございます。市長はトップセールスで観光産業を盛り上げておられることは十分承知しておりますけれども,最後に今年度の観光産業支援の支援政策の成果,あるいは業績の見込みについてどのようにお考えであるかお伺いいたします。 ○市長(前田終止君)  前島議員のおっしゃっている,特に関心を強く持って聴かせていただきましたのは,市議会の中に市観光・特産品振興議員連盟をおつくりになって,具体的にその行動を起こされたということを感銘深く聴かせていただきました。もちろんいろんな指摘や提言,提案等を頂くことも大いに結構でございますが,議会の方々が多くの会派を超えながら,一緒になって調査,検討,研究されるということ,そして自ら何かその地域において汗をかく,その先頭の一翼を担うというのはとても大事なことだと思っております。私も県会議員を4期,16年の経験があるのですが,超党派の観光振興議員連盟の生みの親,原点でございます。今はもう遠ざかってから十数年もたっていますけれども,ずっとその歴史が受け継がれまして,超党派で議連活動が続いております。そして熊本県,宮崎県,私は県議会に乗り込んで行って,つくってもらって,今,南九州観光振興会とありますが,その原点も私です。私が行ってそれを作って,県境を越えて,一緒になっていろいろやっていこうというようなことなどを懐かしく思い起こしているところでございます。そうして,皆さん方がやられて,特に質疑を通じて感じましたのは県内外のいろんな情報をお取りになって,私たちのふるさとと比較してもらうのは十分に結構です。その中から見えてくるものもあろうかと存じます。その中で感じられたことを御指摘いただいて,私たちもまた,そういう経験値を持っていますから,それらと供に合わせながら,私たち地域のあるべき姿を模索していくということだと思います。逆にお願いしたいのは,市域内の様々な観光施設や拠点地があります。そこに完成をして動いているというところに,ぜひ一つそこにも議員自ら行っていただいて,利用してみて,窓口の対応の印象,そして具体的に外国人になった気持ちで,インバウンドの経験値を踏んでみるというようなこと,そしてそれを介して,また次の場所に行く移動時間,そしてここにこういうものがあったらとか,そういうものを実際体験して,いろいろ御指摘いただければありがたいかなと思うわけです。そして,意外とやり取りで分かったと思うのですが,多言語表示,多言語対応,そしてWi-Fi,様々なものがつい先日までの情報と違って,ものすごく進む努力が進んでおります。ですからしっかりと付いてきてください。そういう意味で本当にやっていますよ。それに身を置いてみて,私も付いていけないくらい,ヤイヤイ現場はやっています。ですから,それらを体験しながら御指摘や御指導も頂きたいと。そしてもし評価できるところがあったら,逆に外から学びに来ていますから,評価もして差し上げて元気が出るようにしてあげていただきたいなと思っているところでございます。そして最後になりますが,国立公園満喫プロジェクト,これは我が国が環境行政において,初めて覚悟を示した事例でございます。この議会の冒頭でも報告の中に差し入れましたけれども,大きく私たちの希望,期待に応える範囲が,国交省,官公庁等々,総合して含めてハードの面でもソフトの面でも応えられる流れを国としては本気度を初めて示したなと存じております。特にインバウンド強化ということになって,これから向こう3年,5年の間に今の2,000万人を倍増の4,000万人の国にすると,特に国立公園の分野においては,今の大体700万人前後の国立公園利用客,これをプラスあと1,000万人増やすという具体目標を国の担当者はしっかりと分かっておられます。その中で私たちの地域が日本全国の8か所に選ばれた意味は大変,重い大きいものがあります。そして今までできなかった,踏み込めなかったところに私は踏み込んでいこうと,みんなに関係する自治体や関係する諸団体にいろいろ呼び掛けさせてもらっているところです。例えば,空港から,あるいはJRの主要駅から2次アクセスを強化したくてもできなかった。そういうところを課題はありますけれども,やっていこうというようなことを国や県の力,そういうものを上手に引き出して,私たちの出す最小限の費用で,最大限の効果を上げるような,世界に通用するようなナショナルブランド,霧島ブランドを特に国立公園,環境,観光,地域活性化,多言語等の対応等,できる時代に突入していく,そこを徹底してやっていこうというふうに存じております。これから乞う御期待ということで,皆様方の様々な御指摘もよろしくお願いしたいと思います。 ○8番(前島広紀君)  そのとおりだと思います。2枚目の①の写真をお願いしたいと思います。この写真は国会の議員会館のところで環境省の方に説明を受けたところで,その内容と致しましては今市長がおっしゃいました国立公園の八つの中に選定されたことに対しましての説明を受けまして,今市長がおっしゃったようなことを勉強させていただいたところの写真でございます。私たちもしっかり勉強していきたいと思っているところでございます。次に,道路の整備に関してでありますけれども,議会は8月の市議会だよりにおきまして,道路整備の特集を掲載させていただいたところでございます。今回は県道国分霧島線の渋滞緩和対策として,清水周辺の道路整備網についてお伺いしたいと思います。同路線の慢性的な渋滞は顕著で,特に朝夕の通勤時間帯は第一工業大学前の信号から,重久のタイヨー交差点まで車が数珠つなぎの状態であります。また,市街地方向にも同様であり,この原因の一つに県道国分霧島線のバイパス道路がないこと,二つ,向花五差路の交差点の渋滞,三つ,県道街路新町線の区間が通れないところが指摘されているところでございます。そこで,街路新町線の第一工大区間の道路新設につきまして,その進捗状況はどのようであるかお伺いいたします。 ○まちづくり調整監(塩屋勝久君)  県で整備しております新町線につきましては用地の取得状況のほうは昨年末に全て完了いたしまして,引き続き昨年度末,本年の3月なんですけれども,工事に着手しておりまして,引き続き今年度も奈良田団地側のほうから整備をすることになっているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  用地買収は済んでいるということですけれども,2020年に国体がありまして,そのときに国分中央高校なり,国分運動場が利用される可能性があると思いますけれども,交通の利便性が求められると思いますが,そこら辺りはどういうことでしょうか。 ○まちづくり調整監(塩屋勝久君)  昨年度末から工事に取り掛かったということで,来年度はいよいよ都築教育学園側のほうの工事に取り掛かるということを県のほうから聴いております。市としましては,先ほど議員のほうからも問題提起されましたとおり,市が抱える市街地の慢性的な渋滞問題とか,来たる2020年鹿児島国体の開催などもございますので,市と致しましては安定的かつ継続的な予算配分がされまして,早期完成が図れるように強く県とか国へ要望しているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  これは計画から大分時間がたっているところでございまして,今,おっしゃいましたように県の事業ではありますけれども,早期の完成を強く求めていっていただきたいと思います。次にバイパス道路としての市道向花清水線は県道都城隼人線を結ぶ路線であり,延長200m,幅員12mの道路を建設するものとして,長い間計画されており,何人もの議員が再三進行を質問した経緯がございますけれども,現状はどのようであるかお伺いいたします。先ほど少し説明はございましたけれども,改めてお聴きしたいと思います。 ○建設部長(川東千尋君)  御質問の(仮称)清水~重久線につきましての現状と致しましては,先ほども少し御答弁いたしましたとおり,既に概略設計を行っておりまして,幾つかのルート案を比較検討いたしまして,事業費の試算なども行っております。ただ延長が長く,いずれの案も複数の橋梁を新設することとなりますので,やはり多額の費用が必要となります。したがいまして,財源の確保ということがやはり一番の課題でございますが,合併後の一大道路事業として,これまで進めてまいりましたしらさぎ橋も完成間近なことから,今後,このような他の事業の進捗状況を見ながら事業に着手できるように努めてまいりたいと考えております。 ○8番(前島広紀君)  この路線につきましては,私も3度かそれ以上質問させていただいたと思っているところなんですけれども,今まで事業に着手できるように努めてまいりますという答弁は一度もなかったと思うんです。これは前進したというふうに聴いてよろしいのでしょうか。 ○建設部長(川東千尋君)  先ほども申しましたように,この道路もマスタープランなどには重要な道路として位置付けがなされております。こういった中でしらさぎ橋でございますとか,そういった道路整備も終えてきつつございますので,次にこのような道路も含めて進めてまいりたいということでございます。 ○8番(前島広紀君)  ぜひ,早めに進めていただきたいと思います。この件に関しまして,いろんなルートを考えておられるとは思いますけれども,以前のルートは小畑地区の中を通っていくルートが有力であったのかなと思いますが,現在はそこにはたくさん家も建っているのが現状でありまして,これは清水橋の付近で途切れているわけでありますけれども,清水橋を渡って手籠川の右岸側を活用して,都城隼人線に接続する路線を検討できないのか考えていただきたいものだと提案したいと思います。次に久保田3号線に関しまして,この路線は大型トラックが頻繁に通る道路でありまして,県道都城隼人線との交差点も狭く危険な状態でありますけれども,道路拡張及び新設の計画について,どのようであるのかお伺いしたいと思います。 ○建設部長(川東千尋君)  お尋ねの路線につきましては,県道国分霧島線の久保田バス停から郡田方面への市道におきまして,道路幅員が狭く,車の離合に支障を来しているといったような区間がございます。また,県道との交差点が県道都城隼人線との交差点に近いことから,朝夕の通勤時には大変混雑している状況にございます。このようなことから,県道との交差点を含めた市道の検討を今,行っているところでございまして,現在の状況と致しましては,交差点計画について,関係機関と協議を致しているところでございます。また,交差点から更に東側へのルートにつきましても現在検討しているところでございますので,今後,地元の協議,こういったものも行いながら本路線のルートを決定してまいりたいというふうに考えています。 ○8番(前島広紀君)  地図をお願いできますか。今のが③のところであります。先ほどの話が②のところでございました。今度は④のところの話に移りたいと思います。④の右上のところは清水保育園のところです。それで,点線の下のほうは国分中学校の北東側のところですけれども,県道の渋滞緩和策と致しまして,地域住民の域内交通の不便さの解消策を合わせまして,清水地区公民館におきましては,この区間の道路整備又は道路の拡張,新設,それを今年度のまちづくり事業計画書で市に提出しているところでございます。これはずっと以前にもこういう計画があったわけですけれども,なかなかこれも進んでいないところでありまして,道路幅が3m未満の部分もあるのに,交通量が多く,小学校・中学校の通学路でもあり,ここも危険な状態が続いているところであります。現在,まだ家が建っていない部分もありますので,この区間の道路を整備すると,重久地区あるいは郡田地区と名波方面を結ぶバイパス道路として利便性が高いと考えられますけれども,早急に対策を検討していただきたいと思いますけれども,まずまちづくり計画書に上がっていることは承知しておられますでしょうか。 ○建設部長(川東千尋君)  ただいま御質問の路線につきましては,確かにお話がございましたように,清水地区から平成29年度の地域まちづくり計画において,新規の要望として提出がなされているようでございます。御要望のあった路線につきましては,県道国分霧島線の東側に位置しておりまして,通勤時などには県道の抜け道,約400m程度かと思いますが,そういった活用もされているのではないかと思われます。道路付近はただいまございましたように3mから5m,そのような狭い幅員でございして,沿線には住宅がほぼ立ち並んでいる状況でございますので,整備に入りますと,特に補償費等に相当な費用も見込まれようかというふうに考えております。ただ,地元の方々の御協力が不可欠であると思っているところでございます。また,清水地区まちづくり計画では,ほかにもいろいろと要望が挙がっておりますので,平成29年の地域まちづくりの計画ということでございましたが,優先順位なども含めた協議を今後行ってまいりたいと考えております。 ○8番(前島広紀君)  地域と致しましても大変困っている道路でありまして,高齢化も併せて不便な地域となっておりますので,地域と致しましては例えば用地取得や住民説明会,その辺りの理解を得る活動に関しまして,十分協力できる体制であると思われますので,例えば交通量の調査などをしていただきまして,この周辺地域の交通渋滞の緩和のために,ぜひ,取り組んでいただきたいとお願いいたしまして質問を終ります。 ○議長(池田 守君)  以上で,前島広紀議員の一般質問を終わります。次に,7番,宮本明彦議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○7番(宮本明彦君)  議席番号7番,新燃市政クラブの宮本です。ただいま議長の許可を頂きましたので,事前通告に従い2点の質問をさせていただきます。大きな質問の1点目は,「自治会加入促進」についてです。議員と語ろかいや,国分・隼人地区自治公民館長・自治会長会で,自治会活動に関する質問・要望事項の話が出てきます。議員と語ろかいでは,自治会や子ども会への加入者の減少,防犯灯の電気代負担が大きいこと,まちづくり計画書を提出するがなかなか実施していただけないことなどが挙がっています。また,4月に行われた国分・隼人地区自治公民館長・自治会長会では,ごみステーションに関して,事業者がごみを捨てに来る,自治会未加入者や地区外の方がごみを捨てに来るといった問題が指摘されています。さらに,6月定例会の一般質問でも,募金の徴収などに関しての課題が上げられています。霧島市自治公民館連絡協議会や公民館長の皆さんは,自治会加入に向けた活動を実施されていますが,市としての動きがよく見えないところです。現在の自治会が抱えておられる課題,自治会加入に関する課題をどう捉え,自治会加入の促進に向けて取り組んでおられるのか,改善策をお伺いします。まず一つ目に,ごみステーションの管理,防犯灯の電気代負担,募金の徴収等に関して,課題と改善策をお示し下さい。二つ目に,これらの問題の多くは,自治会加入者が担っている責務に対して,自治会未加入者との公平さに欠ける点がクローズアップされている結果とも捉えています。下がり続ける自治会加入率に対する原因とその対策をお伺いします。続きまして,大きな質問の2点目は,「フッ化物洗口事業」についてです。昨年9月より,フッ化物洗口に関する一般質問がなされてきました。これらの質問を受けてどういう改善が進んでいるのか,改善策と方針をお聴きします。一つ目に,昨年度,小学校2校でフッ化物洗口が実施され,本年度7小学校で開始予定と聴いています。教職員及び保護者への説明状況とその結果をお伺いします。二つ目に,これまでフッ化物洗口事業は,幼稚園,保育園を中心に実施されてきましたが,現在は,その展開が止まっていると見ています。保育園,幼稚園での事業導入に関する課題,そして,事業実施100%達成に向けた今後の方針をお示し下さい。以上で,壇上よりの質問については終わります。答弁内容により,再度,質問席より再質問をさせていただきます。 ○市長(前田終止君)
     宮本議員から2問についての御質問でございました。1問目の2点目につきましては私のほうから,2問目の1点目につきましては教育委員会が,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。1問目の自治会加入促進についての2点目にお答えいたします。自治会は,地域に住む人々の支えあいの精神に基づき,より良い地域を形成・維持するため日々活動を行われており,正に地域コミュニティの要でございます。しかしながら,自治会加入率は,全国的に低下する傾向にあり,その要因として,高齢化,単身世帯の増加等社会構造や個人の価値観の変化などにより,地縁による共同生活意識が希薄化してきていることが挙げられており,本市においても同じような状況にあると認識いたしております。一方,東日本大震災などの災害発生時は,自治会活動の実績のある地域では,避難誘導,災害弱者の安否確認,救命,生活物資の融通などが自発的に行われ,その後の復興につきましても,自治会活動の実績に乏しい地域との間で大きな相違が見られたとのことであり,改めて自治会の役割,絆が見直されてきております。市では,自治会への加入を促進するため,転入・転居の手続で窓口に来られた方々に対して,「自治会転入届」,お住まいになる地域の自治会長のお名前や連絡先が記載された「ガイドメッセージ」及び「自治会・地区自治公民館のあらまし」をお渡しし,子ども会活動やごみの出し方など地域活動の事例を説明しているほか,本年8月からは,国分庁舎総合窓口待合スペースのモニターに自治会加入に関する情報を掲示し,加入のお願いを致しているところでございます。また,霧島市自治公民館連絡協議会では,毎年2月を自治会加入推進月間と定め,自治会未加入世帯を戸別訪問し,自治会加入の呼び掛けを行われており,併せて市では市内の主要企業を訪問し,自治会加入についての説明と啓発ポスターの掲示依頼のほか,主な公共施設への啓発ポスターの掲示を行うなど,加入促進に努めているところでございます。なお,平成27年度には,第一工業大学と市との協議により,同大学の学生寮234人で自治会が立ち上げられ,地区自治公民館の活動にも参加いただいております。今後におきましても,引き続き,霧島市自治公民館連絡協議会と連携を図りながら,先進事例等も調査し,加入率の向上に向け取り組んでまいりたいと存じます。 ○企画部長(塩川 剛君)  次に,1点目にお答えいたします。最初に,ごみステーション管理における課題と致しましては,一部ではございますが,自治会未加入者がごみステーションを利用する際の自治会への負担金の支払いに関するトラブルなどがございます。この問題につきましては,基本的には自治会と未加入者の間で調整していただくこととしておりますが,適正なごみの排出や自治会加入促進の観点から市と致しましても,良好な関係のもと自治会未加入者がごみステーションを利用できるよう自治会との調整を行っております。次に,防犯灯の電気代負担の課題と致しましては,自治会等に維持管理を行っていただいている防犯灯の電気代が,自治会加入率の低下とも相まって,自治会にとって,財政上,重い負担となっているといった意見も伺っており,その改善策として,防犯灯のLED化を推進していく旨の方針をこれまでの一般質問に対する答弁等でお示ししたところでございます。このことは,防犯灯の設置を行っていただいている霧島市防犯組合連合会の皆様方にも既にお伝えし,一定の御理解を頂いているものと考えており,今後,防犯灯のLED化を加速するための具体的な方策を早急に協議すると共に,財源確保に努めてまいりたいと存じます。次に,募金等についてでございます。募金につきましては,霧島市社会福祉協議会が実施している「赤い羽根共同募金」,霧島市みどり推進協議会が実施している「緑の募金」等があり,自治会だけでなく街頭や職場,学校でも募金の呼び掛けが行われております。一方,社会福祉協議会会費,日本赤十字社社費の会費等につきましては,全国的に自治会にその殆どをお願いしている状況にあり,自治会未加入者への働き掛け方が,共通する課題であると伺っております。これらの募金や会費等を財源とした福祉サービス等の提供は,全ての市民を対象に行われていることから,広く市民の皆様に活動を理解していただくために,取組の状況等を社協だよりやチラシ,市報等により周知を図っているところでございます。市民の皆様が全て自治会に加入いただければ,一律に御協力をお願いできるところですが,先の市長答弁にもありましたように,自治会加入率は,年々低下する傾向にあることから,今後も,霧島市自治公民館連絡協議会と連携を図りながら,自治会加入の促進に取り組んでまいりたいと存じます。 ○教育部長(花堂 誠君)  2問目のフッ化物洗口事業についての1点目にお答えします。本年度はこれまでに,佐々木,中津川,小野,宮内,青葉,国分北,安良及び横川小学校の8校において教職員説明会を実施いたしました。また,佐々木,中津川及び小野小学校の3校においては,保護者説明会まで終了しております。宮内,青葉,国分北,安良及び横川小学校の保護者説明会につきましては,今後,学校長と日程等を協議し,開催する予定であります。昨年9月からのフッ化物洗口事業に関する一般質問を受け,より円滑に事業を行うために,一つ目には,モデル校の管理職との情報交換を行い,「霧島市学校フッ化物洗口事業実施マニュアル」に「洗口液配布時の留意点」や「洗口事業行程表」を追加するなど,一部改善を行いました。二つ目に,フッ化物洗口の有効性や安全性について理解を深めてもらうため,モデル校以外の全小学校を訪問し,本市児童の口腔保健の現状やフッ化物洗口事業の全国的な現状をデータで示し,フッ化物洗口事業の意義や有効性を説明する等,理解促進に係る取組の充実を図りました。また,市の校長研修会及び養護教諭等研修会において,地区歯科医師会に所属する歯科医師及び姶良保健所職員等を招き,説明会を実施いたしました。三つ目に,比較的大きな規模の学校での実施を見据えて,先進市である薩摩川内市の大規模校を訪問し,洗口液を作製している様子や学級でフッ化物洗口を実施している様子を視察いたしました。また,視察の際の写真やビデオを教職員説明会時に活用して,フッ化物洗口における準備や実施についての留意点等の理解が図られるよう工夫を行っております。今後の方針と致しましては,実施校の状況や情報交換等を踏まえ,説明会を通して理解を得ることに努めながら,本市児童の口腔保健向上のために,フッ化物洗口事業を推進してまいりたいと考えております。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  フッ化物洗口につきましては,歯質強化によるむし歯予防効果が高く,集団で実施することで子供自身がむし歯予防への関心を高めることにも有効であり,全国各地の保育園・幼稚園で実施されております。また,集団での実施は,健全な歯科衛生についての意識の低い家庭環境の子供にとって,貴重なむし歯予防の機会となり,健康格差の改善にもつながるものと考えております。本市の保育園・幼稚園におけるフッ化物洗口事業の実施状況につきましては,平成18年度に一部の園で開始し,その後の年度ごとの推移は,平成19年度18園,平成20年度24園,平成21年度28園,平成22年度29園,平成23年度29園,平成24年度28園,平成25年度29園,平成26年度27園,平成27年度28園,平成28年度が29園となっております。また,フッ化物洗口事業を保育園・幼稚園に推進する上での課題につきましては,フッ化物洗口を実施するために必要な体制の確保が困難である,幼稚園では園児の帰りが早いため,取り組む時間の設定が難しいなどの理由により,これまで実施園を増やすことが難しい状況がございました。しかし,フッ化物洗口ガイドラインでは,フッ化物洗口法は,特に4歳から14歳までの期間に実施することが,むし歯予防対策として最も大きな効果をもたらすとされており,永久歯が生え始める4歳からフッ化物洗口を開始することが望ましく,保育園・幼稚園での実施が肝要であると考えております。したがいまして,今後,本市と致しましては,フッ化物洗口を実施されていない園に対してフッ化物洗口の効果や安全性等について説明し,事業について理解を深めていただくとともに,各園における個別の課題解決に向けて協力しながら,実施園の増加に努めてまいりたいと考えております。 ○7番(宮本明彦君)  答弁のほうお伺いしました。まず,自治会加入促進の件から入らせていただきます。始めに職員の方々の自治会加入率,度々質問にも挙がっておりますけれども,最初に調査したときの加入率,現在の加入率をお聴かせください。 ○総務課長(橋口洋平君)  職員の加入率は本年4月に行った加入状況調査では,加入率が83.2%であります。ちなみに平成26年度は83.8%,平成27年度83.0%でございます。 ○7番(宮本明彦君)  ずっとそのままの状態と。加入率は余り変わっていない状態というふうな結果かと思いますけれども,未加入の方々に対しては,お話をされることはあるのでしょうか。あと,どういうお話をされているかお伺いします。 ○総務課長(橋口洋平君)  未加入の解消の件につきましては,こういった自治会加入状況調査をするときに,まず入ってくださいというお願いをしながら調査をしているところでございます。それから日頃から,朝礼や職員への通知,それから新規採用者の職員研修会などで,ぜひ,自治会に加入して地域活動に貢献してくださいというようなお願いはしているところでございます。 ○7番(宮本明彦君)  自治会というのは,よく任意の組織と言われますから,市役所に関しても任意なんでしょうけれども,やはり,活動を進める上では市にはなくてはならない組織だと思いますから,ぜひ,職員の方々にも加入をもっと強く進めていただきたいものと考えております。ごみステーションの管理の件からいきます。自治会に加入されている方は交代でごみの分別管理,ステーションの清掃管理を行っているわけですけれども,未加入の方はごみを出すだけということかなと思います。また,事業所の方がごみを出しに来る,地区外の方がごみを出しに来るという問題があるということでした。昨日も議論はありましたけれども,戸別回収ですね,私はこれも一つの手かなというふうに考えております。可燃物,リサイクル品と言ったらいいんですか,その辺はきちっきちっと回収されますので,この辺は戸別回収ができるのかなというふうに考えています。ただ,不燃物は分別しないといけないので,ごみステーションは要るのかなというふうにも考えていますけれども,昨日のお話では,井戸端会議の場になっているからというお話もあったかと思います。だけど反対に考えたら,戸別回収になることで,清掃業務とか管理とか,嫌な思いをしなくてすむ,そういう面から自治会に入りやすくなるというふうにも私は捉えられると考えているのですけれども,その辺はいかがお考えでしょうか。 ○生活環境部長(小野博生君)  ごみの戸別回収の件でございますが,昨日も議員よりその質問がありまして,本市では戸別回収に関しましては費用が非常にかかるため,現在のところステーションの回収を基本としたというような御答弁をしたところでございます。確かに議員の言われますとおり戸別回収には,そのような個人個人が自分の家のところで出しますので,先ほど出たような,例えばよその方が別なごみのところに持ってくるとか,そういう部分の解消には非常につながるのかなというふうには思っているところでございます。そういうこともありますが,昨日の中でも植山議員のほうから試験的にでもというような話もあったようでございますので,そこら辺りは注意していきたいと思います。ただし,戸別回収をするから,例えば公民館の加入率が良くなるのかというと,そうではないと私は思います。というのはステーションがあるから逆に公民館の加入への促進が私たちのほうはできるのかなと思っているところです。ですので,戸別回収をすれば逆に公民館の加入のほうが率が減ってくるのではないかと私たちは思っているところでございます。 ○7番(宮本明彦君)  戸別回収については試験的なこともやろうということですから,そこはいいかと思います。それと自治会への加入率が戸別回収によって増えるのか,減るのかというのは,また少し見解の相違がありますので,そこはまた別途詰めていく必要があるかなというふうに思いました。自治会未加入者がごみステーションを利用できるように,自治会と調整を行っているということですけれども,やはり今そこでもぜひ,自治会に加入していただきたいということは一言添えていただければと,調整だけではなくて,いただければと思います。次に,防犯灯電気代負担の件にいきます。自治会加入者は電気代を負担しているけれども,未加入者は電気代負担をしていないから不公平じゃないかというところから,全て電気代を市のほうに負担していただいたほうがいいのではないかという発想もあったかと思います。当然,市のほうがお金を負担していただくのが,私もいいと思います。ただ,面積603k㎡です。国県市道の道路総延長,1,969km,現在大体1万基くらいは防犯灯・安全灯含めてあるかと思います。30m間隔で1,969km街灯を付けようとすると,6万5,000基くらい,どこもかしこもということですけれども要るという話になります。あと,5万5,000基必要だと。歩道があるところは両側付けようかという話になると,またたくさん付けないといけないという話になるかと思います。皆さんいろんな地区をお回りでしょうけれども,暗い所はいっぱいあります。設置費も電気代も市の負担であれば,設置要望,私はうなぎ上りになるかなというふうにも考えます。そう考えると,自治会公民館で判断して必要なところに設置していくという必要があるでしょう。基本的には電気代は自治会で負担していただくほうがいいかなと。そのためには早くLEDを設置しないといけないというお考えかと思います。財源確保に努めるというお話もありましたけれども,前回のお話では二十数年かかるよというところをどれくらい前倒しできるかという検討をされているかというのがありますか。 ○総務部長(川村直人君)  LED化を促進することによって,自治会等で負担をしていただいております電気代を軽減していくという方針は先ほど企画部長のほうから答弁があったとおりでございます。要は先ほど議員のほうからも言われました防犯灯の既存の部分ですね。今のところ7,700基程度,蛍光灯があるようでございます。それに加えて市のほうで,設置管理をしている安全灯などもございますので,それらも含めますと今後,やはりLED化というのは電気代等を考えた場合は一時的に負担があってもコストの縮減を図っていくためには有効だと考えております。なので,今のところ防犯灯の支柱が大丈夫であるか,全部替えないといけないのかとか,いろいろありますけれども,聴いてみますと蛍光灯からLEDに替えるのに平均で1基2万円程度かかるそうです。この7万7,700基に2万円を掛けていけば1億5,000万円程度かかりますよと。それを現在,一千万円少し予算化しておりますので,そのままずっといけば,単純に計算すれば,15年くらいかかるわけですが,これをどの程度加速化するということにつきましては,これを増やしていけば,早く済むわけです。1年間に1億5,000万円投資すれば,1年で済むわけですけれども,これまでも知っておりますように,まだ替えたばかりの新しいのなどもあります。当然財源の問題などもありますので,できるだけそういった観点から,財源を確保して,少しでも予算が計上できれば,その期間は短くて済むということになりますので,できるだけ早くLED化に変えられるように努力をしてもらいたいと思います。 ○7番(宮本明彦君)  二十数年から15年縮まったのかなという気もしています。ただ,それでもやはり,電気代を払う方,負担する方,負担しておられない方,差が残りますので,そういうところはもう一回検討するというよりも自治会加入者を増やすというのが一番の解決策だと思いますので,そういう面からも加入者の促進というのはお願いしたいと思います。次に募金についてですね。自治会加入者への説明もなしに一律で徴収されている点,課題についてですね。さらには自治会に加入していると徴収される,自治会に加入されてなかったら,いろんなところで募金活動は行われておりますけれども,徴収はされないというような不公平感かなというふうにも思います。地区自治公民館長,自治会長会では,どういうものを集金していただきたいということで,市のほうから協力のお願いをされているように見えます。募金の内容を理解していただく上で,市からの説明が必要なんですけれども,募金を有効に使っている母体団体の方々に呼び掛けて,きちっと話をしていただいて,募金を頂いている団体がきちっと話をしていただいて,どういうところにどういうものに使っていますと,きちっと主旨を,全部市が説明するのではなくて,説明していただいてもいいのかなというふうに思っています。国分,隼人の館長会は立派なところであります。当然プロジェクターで投影もできますから,そういう方々に少しでも,ビデオでもいいですから顔を出していただいて,じかにお願いしていただくことも大事かなと思いますけれども,いかがお考えでしょうか。 ○企画部長(塩川 剛君)  毎年,年度初めに各地区におきまして,自治公民館長,自治会長会で説明を致しております。この中で,このような冊子で説明いたしているところですけれども,募金等のそういうお願いにつきましては,説明の仕方といったようなものを研究させていただきたいと思っています。 ○7番(宮本明彦君)  いずれの例も不公平感というのが残っているかなと。これをなくすのはやはり自治会加入率を上げるしかないよねと私は踏んでいます。三つの事例を挙げました。資料のほういきたいと思います。お手元にもあるかと存じます。自治会加入率,平成18年,76.44%でしたというところです。ずっと下がっていって平成26年で63.33%,13%くらい落ちているということですね。目標は高いのですけれども,落ちてきているというところです。平成27年度の加入率,その辺を全体と地区ごとにお聴かせ願えますか。 ○共生協働推進課長(西敬一朗君)  平成28年4月1日現在の旧市町ごとの加入率を申し上げます。国分地区が55.88%,溝辺地区が74.25%,横川地区が84.11%,牧園地区が76.54%,霧島地区が66.51%,隼人地区が59.14%,福山地区が87.64%,7地区の平均が62.31%となっております。 ○7番(宮本明彦君)  地区ごとにお示しいただけましたけれども,下場,都市部と言ったらいいのですか,こちらは低いということですね。中山間地域と言ったらあれかもしれませんけれども,霧島が若干少ないなというところだと思います。都市部と中山間地域分けて,どういうところが要因だというふうにお考えですか。 ○共生協働推進課長(西敬一朗君)  平成17年12月1日現在と平成28年4月1日現在で世帯数を比較いたしますと,平成17年12月1日が全世帯数が5万5,560世帯,これに対しまして平成28年4月1日現在では5万9,434世帯と,3,874世帯の増加になっております。この3,874世帯という数字で,仮に平成17年の加入世帯数をそのままで計算いたしますと,当時と6%の差が生じることになります。この世帯数が増えた原因につきましては,医療保険制度の改定等で,世帯分離等が行われたり,あるいは特に国分,隼人地区では単身世帯が増加しているとか,複数人属していらっしゃる世帯が転出されて,入って来られるのは単身世帯が多いということから,世帯数が増えてきているものと考えております。また,世帯構造別に単身世帯と2人以上の世帯ということで,加入率を見てみますと,平成28年4月1日現在で,市全体の平均で72.97%,2人以上の自治会加入率は市全体で72.97%,単身世帯の加入率は46.93%,やはり共同住宅等にお住まいの単身世帯の方の加入はなかなか促進されないというところから,このような数字になっていると考えます。 ○7番(宮本明彦君)  分析はそういうことでもいいかなと思います。分析結果があれば,当然それに対する対策があってもいいと考えますが,対策のほうは要因に対してどういうふうにお考えでしょうか。 ○共生協働推進課長(西敬一朗君)  先ほど市長答弁で市の自治公民館連絡協議会の取組,それから行政の取組ということを御紹介いたしましたが,これらの取組をやはり地道に続けていくこと,本年2月も自治会加入推進月間として地区自治公民館連絡協議会,市,取組を行っているのですが,そのとき地区自治公民館連絡協議会で未加入者世帯を訪問されて,加入についてお願いをされたときには,少し内容を読み上げますと,もし災害が起きたら子供やお年寄りが行方不明になったら,何事も問題のないときには,隣近所の良さ,ありがたさはなかなか分からないかもしれません。しかし,いざというときに頼りになるのは,日頃から親しい付き合いをしている隣近所に住む人たち,身近な組織の自治会,地区自治公民館の人たちです。私たちの地域にはいろいろな仕事の人,考えの人,高齢者や若い人などが一緒に生活をしており,個人の生活スタイルはそれぞれ違いますが,困ったときは近所の人に助けてもらったり,また,周りの人と仲良くしたい,一緒に楽しみを分かち合いたいという気持ちは誰しもが持っているのではないでしょうか。ぜひ,自治会に加入し,地域の絆を深めましょうといったような文面のチラシを持って回っていただいておりますが,やはり,その地区にお住まいの方のつながりというものを地道にアピールしながら,加入を呼び掛けていくということになろうかと考えております。 ○7番(宮本明彦君)  地道にやりたいということですけれども,地道にやった結果がこれかなというふうに思います。今まで何もやっていないということではないですよね。地道にやってこられたわけですよね,その結果が下がり続けている状況かなと思います。前回の宮内議員の一般質問において,市長は気が重いという答弁をされておられました。それから議論してみたいというお話をされておりました。行政内で,この3か月どういう議論をされたかお示しください。 ○市長(前田終止君)  職員の者たちの未加入についてのことでございますが,約17%近くが現実的に入っていないと。これにつきましては,いろいろ係の者たちから何で入らないんだと,率先して市の職員は入るべきではないかということを申し上げているところです。しかしながらアパート,マンション等が隣立している私たちの地域であり,そこには自治会がそもそもないというような流れがございまして,入りようにも入る受皿がないというようなエリアもかなりあるようでございます。そういうところの問題等があり,そのようなことにもなっているということです。そこで,私と致しましては,本来業務の仕事をしっかり地域の職員として諸々事務等,それぞれの立場でしっかりやるのは当たり前のことでございますが,それ以外,例えば,私たち市の職員であっても地域の消防団,あるいはまた,自治会に入って役員を担ってみる。あるいはまた,青少年の諸団体等の健全育成活動等,あるいはスポーツ文化団体とか,そういうところで市職員だけど,役に立つような活動への参加とか,そういうことなどもボランティアなどを含めて積極参加をしなさいというようなことを職員が採用されたときとか,あるいは必要なそのような場面が見えたときとか,意識的に私の立場から申し上げてきているところでもございます。そういう実情であることも御理解いただきながら,また今後もこのこともこつこつ努力は続けざるを得ないというようなことかと存じております。いろいろ総合的に全体,議論していただきましたけれども,やはり東日本大震災等の結果,絆の大事さ,本当に地域が共に助け合っていくという,向こう三軒両隣,こういう活動が損なわれてしまって,地域の本当に安心安全というものまで危惧されている日本全体の姿だというようなところに対して,私どもの自治体もそのような流れの中であるわけですから,粘りよくやはり更に地道にこつこつ呼び掛けていくしかないというところだと認識いたしております。今後とも更なる努力を続けさせていただきます。 ○7番(宮本明彦君)  地道にこつこつということでしたが,先ほどの前島議員の御答弁思い出しませんか。本当にやっていますよと。乞う御期待と。この辺もこれくらいやっていただかないと。観光の件とこの自治会加入の件やはり考え方がちょっと違うかと思います。そういう答弁を一番最後にもう1回お聴きしますから,ちょっと考えておいてください。基本的にこの自治会加入というのは地区自治公民館運営支援事業ということで,ここが基本的な事業かと思います。市のスタンスをお聴きします。自治会の問題,加入率の問題は,自治組織である公民館自治会が担うべきものというふうにお考えなのか。やはり任意の団体ではあるけれども,公民会,自治会は市と一体で動かないといけない。だから市がやはりリードしていかなければならないものだと。その辺はどちらかといったらどちらのほうですか。 ○企画部長(塩川 剛君)  霧島市では霧島市総合計画の政策と致しまして,共生・協働によるまちづくりというのを掲げております。その中で自助・互助・公助の考えの下にお互い協力し合いながら,最も重要なパートナーとして捉えるということで,これまでもずっとそういうスタンスで取り組んできているところでございます。したがいまして,行政だけではなく,当然自治会だけではなく,パートナーというお互い協力し合うという形で自治会加入率のほうにも努めていくというようなこと等で現在,そういったことを自治公民館連絡協議会を始め,全公民館でそういったものは市と一緒になって取組をしているというようなことでございます。 ○7番(宮本明彦君)  一緒になって進めていく。両輪ですよね。両輪で進めていくという御答弁だったかと思います。話を先に進めます。前回の一般質問ですね。植山議員の一般質問で,窓口対応のことを議論されていました。窓口が第一の入口かなというふうに思います。窓口で加入届けを出すのか。転入者に自治会長さんのところに出向いていただくかという議論でした。結論としては余り変わらなかったかなというふうに思います。そういう議論を聴いていて,私は両方やったらというふうに思います。基本的には窓口のほうで台帳がありますよね。台帳があるわけですから,そこに一つボタンを押すだけなのかという気もしています。ですから,きちっと市のほうで,まずは窓口で受けていただいて,その上で自治会長さんのほうへは,きちっと郵送しておきますよと言うのか,お知らせしておきますと,ぜひ,自治会長さんのほうへ出向いてください。ごみの管理の問題,そのほかいろいろなことをお聴きしてくださいというふうな形がいいんじゃないかと考えていますが,その辺はもう一回いかがお考えですか。 ○生活環境部長(小野博生君)  まず,転入者の方が霧島市に転入して来られるのは,市民課の窓口でございます。そこで,まず転入の手続きが済んだら先ほども答弁の中でありましたけれども,ガイドメッセージで,市の中は,市の自治会のパンフレットと併せて加入促進をしていると。その中でよく聴かれるのが,「加入は強制ですか,それとも任意ですか」と聴かれる場合が多いそうです。今は「強制ではございませんけれども,ぜひ,入ってください」というふうに市民課のほうでは加入を促進しているところでございます。議員が言われるとおり,市民課の中で,その場で受け付けて,こちらのほうでするという方法を取っている市町村はあるようには聞いております。ですので,私どもと致しましてもそこは検討しないといけないのかなというふうには思っているところでございます。 ○7番(宮本明彦君)  検討されるということでした。少し具体的に言いますけれども,窓口の方々,スピーディーに処理をして,気持ちよく対応をするということに努めておられると思います。同時に,自治会の加入率に感心を持っておられるのかなというところがあるかと思います。窓口の方々,自治会の加入率に関心を持っておられるかという点はどうでしょうか。 ○生活環境部長(小野博生君)  やはり一般質問なり,公民会長のいろんな会の中で,やはり加入率の問題というのは議論になります。そこでやっぱり市民課の方が,一義的にそういう問題に意識を持って取り組んでいく必要があるというふうに思っています。ですので,市民課の人たち窓口の方たちは,ぜひ加入率については,ぜひ,私たちも積極的に背中を押したいというような考えを持っているようでございます。 ○7番(宮本明彦君)  言いたいのは,その場で加入していただいたかどうかというのが分からないから,今月何人の方が転入されて,何人の方が加入されたかというのは把握できないと思うのですよ。その場で確認できたら,今月は何人転入されて,何人加入していただいたかが分かる。その率がどうかというのが瞬時に分かるわけですよね。そして,自分の対応が加入に導いたかどうかというのもすぐ分かる。加入いただけなかったという方に対しては,今度はどういう対応をしたら,次,同じような方に対して,どういう受け答えができるのか,その場でPDCAを回して,どういう説明をしていったら加入率を上げることができるのかというのが,すぐ把握ができると思うのですよ。そういう面からもまずはやはり,窓口できちっと加入の結果を受け取るというのは必要ではないかなと思うのですがいかがですか。 ○企画部長(塩川 剛君)  転入者の方にその場で加入していただくということなんですけれども,従来から申しますとおり加入は任意でございます。その場で,加入する,しないという判断というのも非常に難しい場面もあろうかと思います。全てをそういうふうにするというのは,なかなか難しいのではないかというふうには考えていますのと現在加入届けは異動者本人が記入していただいて,お住まいになる地区の自治会長まで届けてもらうというような作業を行っておりまして,自治会長さんが直接その辺を把握することによって,顔つなぎもできると。詳しいごみ出しのルールとか,そういったこと等も直接できるということで,現在そのようなやり方をやっております。 ○7番(宮本明彦君)  後段の部分はそのあと言っていただければいい,きちっと自治会長さんとお話いただければいいというふうに思っています。ですから窓口でしっかり説明する。そして,きちっと自分の説明がいいのか,悪いのかも含めて,その場で確認していただくというのが,まずは自治会加入率を上げることの一つの手かなと思います。先ほども言いました本当やっていますよというくらい,窓口でやっていただくというのが,やはり,霧島市の自治公民館,自治会を守っていく,絆を深めていくということでは必要なことかと思いますので,ぜひ,そこは早速の検討をお願いしたいと思います。単身の方,約47%は入っておられるということでした。結構入っておられるなと思いましたけれども,その前に来るのが,宅建協会であったり,不動産業界であったりと思います。まず,転入される方,家を見つけるということから始められるでしょうから,空き家バンクの件で協定も結ばれていますよね。不動産業界の方々にも御協力いただいて,自治会の加入を紹介していただく,本当にそこが第一の接触点かと思いますから,次は窓口,次は自治会長のところに出向く,3段階で何とか,つなぎで加入者を増やせるようにお願いしたいと思います。ちなみに公営住宅のほう加入率はどんなものでしょう。 ○建設部長(川東千尋君)  手元に資料がございませんので,後ほどお答えいたします。 ○7番(宮本明彦君)  地域で絆と信頼をはぐくむ組織ということですから,公営住宅も含めて加入いただけるようにお願いします。資料に移ります。広報きりしまですね。お知らせ版が左の上のほうです。99号,これが2010年5月号です。そういうロゴから2010年の10月号で,ちょっとロゴが変わったということです。カラー版のほうは平成24年2月は自治会加入推進月間ですと。平成25年もありました。平成26年,27年は載っていなかったと思います。そして平成28年にまた掲載されたということです。それで自治会加入に関して,どこか記事があるかなと見ると,平成21年12月,90号です。この辺から活動が出てきたと。90号そして99号,109号ですね。そして137号に続いているというところです。こういう記事が私も必要だと思っています。それで,来年2月の加入促進月間,議会だよりでも特集記事を掲載しようというふうに考えています。タイミング的には2月になりますので,いいタイミングかなと思っています。できたら市のほうもそれに併せて,特集記事を載せていただいて,もう1点お願いといいますのは,やはり,先日,塩川部長が,国分の地区自治公民館長・自治会長会で新聞記事を発表されていましたけれども,やはりあの記事を書いた方,その方からも電話が来て,やはり広報誌にいっぱい書いてあるんだけれども,加入されていない方には行ってないよねと。そこを何とかしてほしいというお話もされていました。ですから,2月号,本当に全戸配付できるような形で予算を,当然補正を組まないといけないと思いますけれども,できたら私としては議会だよりも一緒に載っけてねと言いたいところなんですけれども,そういった自治会加入に向けた,そういったところを考えていただけないかというところです。市長はいかがお考えでしょうか。 ○市長(前田終止君)  議会の皆さん方が,自治会加入の話でございますとか,観光議連でありますとか,総合的に自ら  もやっていただくという積極的に御提言いただくこと,ありがたく,頼もしく,嬉しく思っております。敬意を表したいと思います。さて,そういう中で,今いろいろと御指摘や御議論いただきました。3段階という的確な分析の御指摘もいただきました。特に私たち市民課の窓口での一言一言の対応の在り方,これももちろん当事者たちは説明,答弁の中で分かるように,積極的にその加入だけはやっていますけれども,なお,それを磨きをかけて,窓口での第一の加入促進の最大努力を更に頑張らないといけないなという印象を率直に受けました。そしてあと不動産に関わる方々などとの連携協定等,空き家まであるわけですから,しっかりとその部分を特化したお互いのやり取りですよね,そういうことをしっかりやっていく。何よりも私たち市の行政と自治公民館,自治会活動,これはお互いにパートナーとしての理解,協力関係を御承知のとおり毎年新年度に向かって,しっかりやっておりますので,その辺の充実,強化体制をしっかり,更に努力しなければならないなと,そういうふうに存じているところでございます。毎年,減る傾向を数字として見ていて,本当に私もどうにかならないかということを考えているところでございます。なお,観光関係の答弁のトーンとこういう答弁のトーンが違うとおっしゃいますけれども,それはいいものは伸ばしていく。しかし,なかなかやっても厳しいものは手堅くやっていく答弁にどうしてもなりますので,そこは御理解を頂きたいなと。気持ちとしてはどの分野も一生懸命やるんですよ。ただ,なかなかオールランドプレイヤーでもないわけで,欠点だらけですね。それでも一生懸命やっているところも評価も頂いて,特に今日感じましたのは,なかなか点数を上げにくいというか,非常に地道にこつこつの部分があった部分でございますから,なおまたこれを懇切丁寧にしっかりと見据えて,問題点を解決できる,そういう最大努力を重ねてまいらなければならないなと。そして相手あってのことですから,現代の生き方というのは,本当に変わってきていますから,しっかりできる限りの努力をまたしてみようと思います。 ○7番(宮本明彦君)  乞う御期待の答弁だったと受け止めます。そして予算もちゃんと付けていただけるようになるのかなと。その辺御答弁がありませんでしたけれども,そう受け止めておきます。よろしくお願いします。 ○議長(池田 守君)  それではここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  午後 2時55分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 3時15分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を続けます。宮本議員の一般質問を続けます。 ○7番(宮本明彦君)  6ページ目の資料を忘れていましたので,少しだけ説明します。資料を出していただけますか。自治会に加入しましょうと,会社のほうで政治座談会というのを毎月やっています。その中で毎回やっているというわけではないのですけれども,うちの会社のほうでも自治会に加入しましょうということで紹介しているところです。ただ,うちのほうも全てが入っているかと言ったらそういうわけではないですので,また,これも山神さんの時代から使っているものですから,またリニューアルしながら加入の促進を図っていきたいというふうに考えています。では,次に移ります。フッ化物洗口事業の件です。昨年9月の定例会から,一般質問で様々な議論がなされてきました。これまでの質問でフッ化物洗口の事業を進める上での注意点・要点が散りばめられていたという印象です。先ほども御紹介いただきましたけれども,霧島市学校フッ化物洗口事業実施マニュアルに洗口液配付時の留意点や洗口事業工程表などを追加していたと。また,そのほかに様々な研修会等をやられているというふうにお聴きしました。昨年度始められた川原小学校,高千穂小学校で問題,事故等は発生していなかったでしょうか。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  川原小学校,高千穂小学校ともに事故は発生しておりません。 ○7番(宮本明彦君)  問題事故が発生していないということです。先生方がどういう点に特に注意をされているのか御紹介いただけますか。 ○教育部長(花堂 誠君)  当然,事故等の報告はありませんけれども,昨年の10月から実施しておりますが,先生方の中には保護者の皆様方からも,子供たちの虫歯予防に対する意識が高くなっているというようなこと。それから一部にはやはり,先生方が一生懸命やってくださっているのですけれども,御負担がやはり一人の職員の方に大きくかかっているのもあるという反省点も出ているようでございますので,今後は昨年実施したところは,モデル校として実施しておりましたので,今後進めていく上で,いろんな御意見を集約して,今後の推進の方向に,いろんな手順などに生かしていきたいと思っています。 ○7番(宮本明彦君)  それでは両小学校で,今,保護者の方から一部あったということですけれども,質問,意見等,何か入ったことがありますか。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  川原小学校と高千穂小学校の実施報告書のアンケートのまとめと致しまして,保護者の方々からは,「ぜひ中学校までも継続させてほしい」,「今後も引き続き実施していただきたいと思っている」と,「学校でもフッ化物洗口を実施してくださり,ありがたく思っています」と,「1年間虫歯ゼロで過ごせました」などの御意見が寄せられております。 ○7番(宮本明彦君)  ありがとうございます。余りネガティブな意見はなかったということですね。今年度に予定されている小学校についてお伺いします。現在は説明を行っているということでした。教職員の方々,保護者の方々への説明が先ほど3校済んだということです。御質問,意見等はどのようなものがありますでしょうか。 ○教育部長(花堂 誠君)  例えばですけれども,保護者説明会まで終ったところ,中津川,小野,佐々木について見ますと,フッ化物洗口の実施の回数であったり,小学校については週1回実施することとしておりますが,それを毎日するのかと。毎日でなければ家庭で実施しても問題ないのかとか,それからブクブクうがいの時間的なものとか,そういう実際のやり方についての質問があったようでございます。やはりネット等で見ると,反対意見もあるようだがというような御質問も頂いておりますが,保健所,歯科医師会の皆様方にも協力をもらっておりますので,丁寧な質問をさせていただいたと考えております。 ○7番(宮本明彦君)  ここ2回ほど,霧島市歯科保健専門委員会を傍聴させていただきました。歯と口腔の健康は重要で,自分の歯で噛み,おいしく食べ,命のエネルギー源を補給する大事な器官であると。マタニティの時期から,乳幼時期,小学校,中学校,更に年齢に応じて,高齢期までの歯と口腔の健康を守っていこうという委員会です。その中には歯科医師の方や薬剤士,医師,産婦人科,看護師,県保健所の方や養護教諭の方々が委員となっておられます。養護教諭の委員も積極的に発言されていました。例えば,7ページ,その中での資料ですけれども,既に霧島市は目標を達成しているのに,なぜ今さらフッ化物洗口をしなければならないのですかという質問がありました。歯科医師の先生は,理想はゼロですと。先進地の実績は0.4ですと答えられていました。また養護教諭の委員より,学校は勉強をするところというお話もありました。歯科医師の先生は虫歯を予防するためには三つのことが必要ですと。一つ目はシュガーコントロール,糖分の少ないおやつを時間と回数を決めて行うということ。二つ目は歯磨きでのプラークコントロール,虫歯菌の除去ということです。三つ目はフッ化物の応用による歯質の強化ということですと。全て家庭による部分が大きいですが,家庭環境の違いもあるので,保護者が積極的に拒否しない限り,三つ目のフッ化物洗口は全児童に恩恵を行き渡らせることができるので必要ですという話をされていました。推奨されている歯科医師会の思いは強いというふうに感じております。ですからフッ化物洗口はいろんな方の意見を聴き,きちんとお答えして理解していただきながら,慎重に全幼児・児童に勧めていただきたいと思います。そこで小学校に導入する際,一つ壁になるのが,保育園・幼稚園でのフッ化物洗口の導入率の低さかなと考えています。教育部長,保健福祉部長のときにもう少し発破をかけていたら,今が楽になっているかと思うのですが,いかがでしょうか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  前教育部長なのでお答えいたします。確かにいろいろこの時期,例えば認定子ども園が新たにできるとか,運営をする側も非常に制度が大きく変わって,なかなか新たに取り組むということも難しかったのではなかろうかなと推測をされております。今年の29年4月現在で29の園が実施をしております。園の数は先ほどの答弁でも申し上げましたように,減ったり増えたりの状況ではございますけれども,今年が一番多く,1,004人の方が対象としてやっております。そういうことで対象の子供たちは,幼児は増えている状況でございます。こういう形で,私どもも積極的に親の方々にフッ化物の必要性を説明しながら園を増やしていく,そういうことを続けることによって,また次の小学校のステップもストレートに受け入れていかれるのではなかろうかなと思っておりますので,今年も1月からずっと園を回っております。引き続き積極的な対応を進めていきたいと考えております。 ○7番(宮本明彦君)  今年の初めから園を回っておられるということでしたけれども,導入の壁になるような事例とかはありましたでしょうか。 ○健康増進課長(林 康治君)  まず,先ほどの部長の答弁にもございましたように,幼稚園につきましては園児の帰る時間が早いということで,昼食後にフッ化物洗口を行う時間がなかなか取れないという御意見が多数寄せられております。また,保育園につきましては,四,五歳児がフッ化物洗口の対象となるのですが,3歳児の園児が大半を占めることから,なかなかそちらに踏み切れないということやフッ化物洗口に準備から終了まで10分程度時間を要するわけなんですけれども,園児が遊ぶ時間がそれに取られてしまうというような御意見も頂いております。
    ○7番(宮本明彦君)  そういった壁を一緒に考えながら,幼稚園,保育園,公立だけではないですから,私立の幼稚園,保育園,子ども園というのもありますから,話をきちっとしながら進めていただければと思います。幼稚園,保育園できちっとその習慣が付けば,小学校での習慣もおのずと付いてくるでしょうし,先ほど中学校までやっているところもあるというようなお話もありました。ですから,この虫歯が発生しやすい,ちょうど歯の生えたときが一番大事だということでしたけれども,そこできちっとフッ化物洗口によって,子供たちの歯が健康でいられるような形で,ぜひ,この事業も説明をしながら,理解を得ながら進めていただければと思います。早いですが,以上で終ります。 ○建設部長(川東千尋君)  先ほど御質問の公営住宅の自治会加入率でございますが,住宅課のほうでは入居の際,自治会加入のお願いは致しておりますが,公営住宅全体での加入率は調べておりませんでしたので,公民館別加入人数の調査票から抽出できる範囲で,国分地区の24の団地自治会において,その平均加入率を調査してみますと,82.15%となっているようでございます。 ○7番(宮本明彦君)  82.15%,普通のところよりも高いということですけれども,ここはきちっと公営住宅の申込みをされたときに,自治会にお入りくださいという説明はなされているということでよろしいですか。 ○建設部長(川東千尋君)  入居の際に,そのようなお願いを差し上げているということでございます。 ○議長(池田 守君)  以上で,宮本明彦議員の一般質問を終わります。次に,6番,中村満雄議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○6番(中村満雄君)  6番議員の中村満雄です。私は市民感覚・市民目線で市民の皆様の代弁者として3点の質問を致します。1問目,土地利用協議に対する市の取組について,私は平成25年11月に市民の皆様の支援を受け,市議となりましてから8回,一般質問で山間地域へのメガソーラー建設の危険性を指摘してまいりました。その都度,執行部からは適切に指導するなどの答弁を頂いております。しかしながら,5月10日夜半に降った24時間雨量139mmのわずかな雨で,永水のメガソーラー建設現場で多くのガリー侵食が発生し,二つの調整池が溢れました。6月16日,6月議会中に事業者が新たに造ったモルタル吹き付けの沈砂池が破壊,市長もこの現場を確認されました。調整池の土砂撤去作業中の7月13日,再び調整池が満杯になりました。さらに地元農家の方々が防災工事の進捗報告を受けた7月20日,2時間雨量80mmの夕立があり,調整池はほぼ満杯になりました。県は施工中の雨水対策が不十分だったことが原因とし,芝張りと土のうの設置,沈砂池の増設を指導しています。ところがせっかく張った芝の下を雨水が洗って芝が流れ出しています。天気が続きますと,散水しないと枯れます。8月23日現在,調整池の土砂撤去は終わっていません。ところが事業者は地元農家の了承を得ないままパネル設置工事を再開しました。今後の施工中,完成後も大きな災害が起こる懸念が続きます。市長,市職員,議員の共通認識であろうと思います「市民の生命財産を守る」という観点から伺います。1点目,林地開発案件に限って市の土地利用対策要綱,県の土地利用対策要綱,森林法の適用範囲をお示し下さい。2点目,県が市内の土地利用について協議し,土地利用承認を与えた平成25年度以降の案件についての承認日付,所在地,事業社名,事業の目的,開発協定書の締結状況,住民説明会実施状況を伺います。3点目,県が市内の林地に対し開発許可を与えた平成25年度以降の案件についての許可日付,所在地,事業社名,事業の目的,開発協定書の締結状況,住民説明会実施状況を伺います。4点目,平成25年度以降,市の土地利用対策要綱に基づき土地利用承認を与えた案件数及びその中で開発協定を締結した事案数を伺います。5点目,霧島永水のメガソーラー建設現場の惨状の確認,指導目的で霧島市,鹿児島県は再々現地の監視を続けておられます。多額の行政費用がかかっています。5月11日以降の市が認識している現地状況,監視状況,地域住民への説明状況を時系列に沿って御紹介ください。6点目,東襲山地区,清水地区,新町地区など,手籠川の水を用いて稲作が行われています。用水路近くの田の取水口近くには粘土とシラスが堆積しています。稲の生育にも大きな影響が考えられます。対象農家の被害調査,農地回復,補償交渉が必要と思われます。どのようにお考えですか。7点目,市の土地利用対策要綱はすばらしい内容の要綱です。この要綱の22条,23条,24条,25条の狙いをお示しください。8点目,6月議会で太陽光発電施設の設置について,景観法に基づく届出の対象とするよう所要の早期改正を検討しているとの答弁を受けました。進捗状況を伺います。9点目,牧園町下中津川でメガソーラー建設目的の森林伐採が行われています。その規模,現地の地形的特長を伺います。加えまして,霧島大窪,霧島田口に跨る正信ソーラホールディングスのメガソーラー建設計画の進捗状況を伺います。2問目,フッ化物洗口事業について伺います。市は,フッ化物洗口は有効な虫歯予防の手段であるという認識の下でフッ化物洗口事業を推進されています。フッ化物洗口の根拠は元新潟大学助教授が発表した「小学学童におけるフッ化物洗口法による17年間のう蝕予防効果」という論文です。1980~1987年までの8年間フッ化物洗口を行った子供たちと1970年の1年生から6年生を比較して,フッ化物洗口のむし歯予防効果があったと発表されました。統計学的観点から疑問の多い論文です。医薬品の効果検証は二重盲検法を取るのが常識ですが,ミラノールの添付文書には残念ですが,臨床試験は行っていないと書かれています。世界的にもフッ素が虫歯を減らしたと言う根拠はなく,フッ素推進学者へのアンケートで,フッ素が効いているからということでフッ化物洗口が行われています。市がフッ化物洗口の効果検証を行うことは大きな意味があります。積極推進を要請します。市長は27年12月議会で「国内において40年以上の実績がある。これまで有害事例は全く報告されていない」と答弁されました。有害事例は隠されます。森永ヒ素ミルク事件は,教育現場の養護教員が最初に告発しました。この訴えを真摯に取り上げた学会の学者がいたからこそ,その後の展開となりました。水俣公害も,故原田先生等の優れた方々の身命を賭した努力があったからこそ公になりました。日本弁護士会の意見書には有害事例の記載があります。この日弁連報告書の要旨は2012年末,霧島市にも送付されているはずです。私は,フッ化物洗口事業は市の事業として行うべきではないという考えの下に,引き続き質問いたします。1点目,市のフッ化物洗口事業実施要領には「事業の実施に関し,フッ化物洗口事業実施を希望する施設の同意のもと実施し,当該実施施設名を公表するものとする」と規定されています。どのような形で公表されていますか。2点目,6月議会で「幼稚園,保育園でフッ化物洗口を希望しない保護者に対し,希望しないという意思を示された方にフッ化物洗口をするよう誘導をするとか,なぜしないのか理由を質すようなことはやるべきではないという認識を持つ。文書等で当該園のみならずフッ化物洗口を実施している園に対し注意をして行きたい」との答弁を受けました。具体的な動きを伺います。3点目,6月議会で今年度は7校実施するとの答弁を受けました。今年度実施校の教職員,保護者への説明状況,それぞれの学校の希望調査結果を伺います。4点目,6月議会で「教育委員会,歯科医師会,薬剤師会が顔を揃えて説明することは困難であり,先進事例である市町の事例を参考にする」と答弁を受けました。先進市町とはどこを指しますか。今後,新規実施計画校への説明はどなたが行うのか伺います。5点目,3月議会で「養護教諭等を含め,学校の管理者等に説明をする際に強制をすることは絶対有り得ない」との答弁を受けました。フッ化物洗口の実施について職務命令はなじまないとの政府答弁もあります。子供たちを薬害から守りたいという信念でフッ化物洗口について異論を唱えた教職員の記録を実施されていますか。勤務評定,教職員の配置換えの材料にお使いになるかを伺います。6点目,27年9月議会で「保護者説明会でリスク説明をした」との答弁を受けました。具体的にどのようなリスクを説明したかを伺います。3問目,市長の保健福祉政策についての見解を伺います。政府は一億総活躍社会の実現,希望出生率1.8に向けた取組,介護離職ゼロに向けた取組などの施策を掲げました。子育て支援,待機児童ゼロ,保育士の処遇改善,介護士の処遇改善方針も打ち出しています。施策の実現には財源確保,専門家の確保,施設の確保など多くの課題があります。そこで伺います。保育士・介護士の処遇改善の必要性についての見解,独自の処遇策を講じている自治体もあります。霧島市も独自の上乗せ策を考えるおつもりはありませんか。2点目,政府が進める地域医療構想は地域病院のベッドを削減し,治癒していない患者を病院から自宅へ返し,家族にその面倒をみさせる施策と思えます。姶良・伊佐地区のベッド数を4,000から3,000に減らす計画が進行しています。市民への適切な医療サービスの確保に不安を覚えます。市長のお考えを伺います。3点目,地域包括ケアシステムの構築が進められています。住み慣れた地域で自助・互助・共助・公助で豊かな老後をとの構想です。ボランティアや地域の絆に頼るというのはきれいな言葉ですが,財源不足を取り繕う行政の無責任を覆い隠す施策としか思えません。市長のお考えを伺います。以上,壇上からの質問と致します。 ○市長(前田終止君)  中村議員から3問につきましての御質問でございました。3問目の2点目につきましては私のほうから,2問目の3点目から6点目までは教育委員会が,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせて頂きます。3問目の霧島市保健福祉政策についての2点目にお答えいたします。わが国は,これまでどの国においても経験したことのない高齢社会・人口減少社会に直面しておりまして,社会保障制度の持続の可能性を確保し,将来世代に確実に引き継いでいくための改革に全力で取り組むことが求められております。国におきましては,いわゆる団塊の世代が全て75歳以上になる2025年を控え,膨らみ続ける医療費・介護費の対策として,「社会保障と税の一体改革」において,社会保障の充実・安定化として,病床の機能分化・連携,在宅医療の推進などを内容とする医療・介護サービスの提供体制改革の方針を示しており,その中で,限られた医療資源の有効的な活用や,効率的で質の高い医療供給体制の構築が必要であるとしているところでございます。このことを受け,都道府県は,急性期,回復期,慢性期などの医療機能ごとに,2025年における医療需要を見通した上で,病床必要量等を推計し,「地域医療構想」を策定することとされております。このような中,鹿児島県が地域医療構想を策定するに当たり,設置した地域医療構想検討委員会において,地域ごとの医療提供体制の目指すべき姿を明らかにするために,必要病床数については現行の二次医療圏単位で推計することとし,各医療圏ごとに設置した地域医療構想懇話会での検討を踏まえ,5月に県が公表した素案によれば,姶良・伊佐保健医療圏における2025年の必要病床数は2,989床と推計され,本年2月現在における同圏の既存病床数である4,043床と比較しますと,その差は1,054床となります。本年10月には,鹿児島県の地域医療構想が厚生労働大臣に提出され,公示がなされる予定であると伺っているところであり,その後は,二次医療圏を単位とする「地域医療構想調整会議」が設けられ,行政や医療機関,医療関係者等とが相互に連携を図りつつ,将来における病床数の必要量を確保するために,更に協議を重ねて行くこととなりますが,本市と致しましては,病床の機能分化・連携を進めながら,在宅医療の推進,かかりつけ医等の地域医療連携に向けて医師会医療センターに地域包括ケア病棟を開設するなど,限られた医療資源を有効に活用することにより,地域医療構想の目標年度である2025年度には,適切な医療サービスが確保できるものと認識いたしているところでございます。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  次に,1点目にお答えします。御質問のありました職種につきましては,市内の雇用者数も多く,比較的女性の方の就労が多い職種でありますことから,女性活躍社会の実現,また,地方創生の観点からも賃金や労働環境などの処遇改善が重要であると考えております。これまで国において,保育士につきましては,民間施設給与等改善費の賃金改善要件分加算の拡充,介護職員についても,介護職員処遇改善加算として介護報酬を拡充しております。国において昨年末に決定されました「一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策」では,子育てや介護をしながら仕事を続けることができる社会を作るため,保育や介護の受皿整備を加速するとしており,今年6月に閣議決定された「ニッポン一億総活躍プラン」では,保育・介護サービスを提供するための人材確保に向けて,保育士や介護人材の処遇改善を図ることとされておりますので,その動向を見極めてまいりたいと考えております。次に,3点目にお答えします。地域包括ケアシステムにつきましては,市民が重度な要介護状態となっても,住み慣れた地域において自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるような仕組みとして定義されております。本市におきましても,2025年を目途に,日常生活圏域ごとの実情に合わせて,医療,介護,予防,住まい,生活支援が確保されるよう,地域包括ケアシステムの構築に向けて取り組んでいるところであります。また,認知症高齢者の増加が見込まれることから,認知症高齢者の地域での生活を支えるためにも重要であると認識しております。この地域包括ケアシステムの中の生活支援・介護予防において,地域のボランティア活用などの考え方が示されておりますが,これらは,介護保険制度の枠組みにおいては提供されないインフォーマルサービスの担い手としての期待,また,要介護状態にない高齢者が社会参加できる機会を増やすことや,高齢者の介護予防としての機能にも期待をするものです。このように,地域包括ケアの概念自体は,高齢者自身による積極的な社会参加といった自助や地域の高齢者による支え合いの活動といった互助の取組を進めていく地域づくりの側面を持つものであります。 ○建設部長(川東千尋君)  1問目の土地利用承認書取扱についての1点目にお答えします。10万㎡以上の林地開発につきましては,森林法と県土地利用対策要綱の両方の適用を受けることとなります。ただし,造成の内容等により,同要綱の適用外となる場合もあります。なお,森林法の適用を受ける林地開発につきましては,市土地利用対策要綱の適用は受けないこととなっております。次に,2点目にお答えいたします。県における平成25年度以降の土地利用承認件数につきましては,本年度8月末現在,4件であり,それぞれ承認日の順に平成27年4月30日に霧島永水字トンダンの株式会社キリシマ,平成27年6月29日に隼人町野久美田字上山田のゲスタンプソーラー10合同会社,平成27年10月14日に牧園町高千穂字小谷の伸和工業株式会社,平成28年2月22日に福山町佳例川字塚ヶ野のエフビットコミュニケーションズ株式会社でありまして,目的は全て太陽光発電施設設置で,うち県要綱に基づく開発協定を市が既に締結しているものは,承認日の順で申し上げた前2件でございます。なお,伸和工業株式会社は,現在,開発協定の締結準備を進めており,工事着手していないエフビットコミュニケーションズ株式会社にも開発協定の締結を求めてまいります。次に,4点目にお答えいたします。平成25年度以降平成28年8月末現在で,市の土地利用対策要綱に基づき承認した件数は,137件で,開発協定の実績はございません。次に5点目にお答えいたします。永水地区の現地確認等の状況につきましては,本年5月10日の降雨以降,霧島総合支所が地域の窓口となり,本庁の関係課とともに現地調査や指導など組織的な対応を行っております。また,市長が5月に1回,6月に2回の現地調査等を,平野副市長が5月に2回,6月に2回,8月に1回,中村副市長が5月に1回,6月に2回,8月に1回,建設部長が5月に3回,6月に2回,7月に2回,農林水産部長が5月に4回,6月に2回,8月に1回,生活環境部長が5月に1回,6月に1回の現地調査等を実施しております。建設部での対応を申し上げますと,5月中に現地調査や事業者への指導を7回行い,住民説明会等に2回出席いたしました。また,6月には現地調査や事業者への指導を6回,住民説明会への出席が1回,8月に入りまして現地調査を1回行っております。なお,このほかに6月から8月にかけて霧島総合支所が53回の現地調査等を行っており,その状況については,適宜本庁も報告を受け,情報を共有しております。また,それぞれの関係課においても,適宜現地調査等を行っております。次に,6点目にお答えいたします。開発事業者の調査報告や職員による調査及び聴取りを行った結果,手籠川から取水している一部の水田において,土壌の堆積は確認できましたが,現地で耕作者の方々にお話を伺った中では,農作物への影響は判断できないとのことであったので,現時点において,市として見解をお示しすることはできないところです。次に,7点目にお答えいたします。お尋ねの条項につきましては,本要綱を適用する開発行為者に対する指導の在り方,非協力者に対する措置のほか検査等について規定したものであり,無秩序な開発を防止し,良好な自然環境を保護するとともに,市民の安全と快適な生活空間の建設を実現することを目的としております。次に,8点目にお答えいたします。景観条例の改正につきましては,改正以前に景観計画の変更が必要であり,そのためには,あらかじめ霧島市景観審議会の意見を伺わなければならないことから,同計画の変更案を作成し,7月29日に審議会を開催して,意見を伺ったところでございます。また,今後のスケジュールと致しましては,変更計画案について霧島市都市計画審議会等の意見も伺った上で,条例改正の案を作成していく予定でございます。次に9点目にお答えいたします。牧園町下中津川の森林につきましては,対象森林面積が0.32haで,地形としては南側に向かってなだらかな斜面となっており,既に伐採は完了しております。また,霧島大窪・霧島田口に跨るメガソーラー建設につきましては,前回の定例会で土地所有者から,1度相談があった旨,御答弁いたしましたが,その後,市に対しての連絡はございません。 ○農林水産部長(満留 寛君)  次に,1点目及び3点目に一括してお答えします。1点目の森林法の適用範囲につきましては,森林法第5条の規定により知事が樹立した地域森林計画の対象となる民有林で,保安林や保安施設地区,海岸保全区域に指定されていない森林が許可制の対象になり,土石の採掘,林地以外への転用,造成など土地の形質を変える行為によって1haを超えて開発する場合であり,県知事の許可が必要となります。次に3点目の平成25年度以降の許可案件につきましては,1件目,霧島木質燃料株式会社,許可日が平成26年2月13日,霧島永水字松ヶ原のチップ製造工場,管理棟で開発協定書の締結はありません。住民説明会は行われております。2件目,株式会社マツオ電設,許可日が平成26年4月7日,霧島永水字中迫のソーラー発電所で開発協定書の締結はありません。住民説明会は行われております。3件目,株式会社ユニ・ロット,許可日が平成26年6月5日,国分重久字篠ヶ迫の太陽光発電施設建設で開発協定書の締結はありません。関係者の個別訪問で説明が行われております。4件目,株式会社薮久ガス,許可日が平成26年8月1日,国分川原字渡ノ上の太陽光発電所で開発協定書の締結はありません。住民説明会は行われておりません。5件目,有限会社日本観光,許可日が平成26年9月5日,国分川原字有村の太陽光発電所で開発協定書の締結はありません。住民説明会は行われておりません。6件目,株式会社リミコーポレーション,許可日が平成27年2月2日,福山町福沢字吉野の太陽光発電施設で開発協定書の締結はありません。住民説明会は行われております。7件目,ゲスタンプソーラー10合同会社,許可日が平成27年7月13日,隼人町野久美田字上山田の太陽光発電施設で開発協定書は締結しており,住民説明会も行われております。8件目,伸和工業株式会社,許可日が平成27年10月16日,牧園町高千穂字小谷の太陽光発電施設で開発協定書の締結はありません。住民説明会は行われております。9件目,株式会社霧島地所,許可日が平成27年10月29日,国分重久字有馬原の太陽光発電施設で開発協定書の締結はありません。住民説明会は行われておりません。10件目,同じく株式会社霧島地所,許可日が平成28年3月24日,国分重久字野首の太陽光発電用地で開発協定書の締結はありません。住民説明会は行われておりません。11件目,楽天信託株式会社,許可日が平成28年3月24日,国分上之段字小松原の太陽光発電施設建設で開発協定書の締結はありません。住民説明会は行われております。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  2問目のフッ化物洗口事業についての1点目にお答えします。霧島市フッ化物洗口事業実施要領及び霧島市立学校フッ化物洗口事業実施要領において,それぞれ,フッ化物洗口の実施園及び実施校を公表すると規定しておりますが,現時点では,積極的な公表には至っていないところでございます。次に,2点目にお答えいたします。幼稚園,保育園におけるフッ化物洗口につきましては,保護者に対してフッ化物洗口の説明を十分に行ったうえで,希望者のみ取り組んでいただくこととしております。したがいまして,本年7月1日付けで全ての実施園に対して「霧島市フッ化物洗口事業の円滑な事業実施について」として通知いたしました文書において,「フッ化物洗口を希望しない園児に対しては,保護者の選択の自由を尊重し,希望しない理由を尋ねるようなことは控えること」として,注意喚起を行ったところでございます。 ○教育部長(花堂 誠君)  次に,3点目にお答えします。今年度説明会を予定しておりました,佐々木,中津川,小野,宮内,国分北,安良及び横川小学校の7校並びに学校から説明会の申し出のあった青葉小学校を含め,8校において教職員説明会を実施いたしました。また,佐々木,中津川及び小野小学校の3校においては,保護者説明会まで終了しており,宮内,国分北,安良,横川及び青葉小学校の保護者説明会につきましては,今後,学校長と日程等を協議し,開催する予定であります。なお,保護者説明会が終了した3校のうち,中津川小学校の実施希望率は100%となっており,佐々木及び小野小学校につきましては,9月以降に希望調査を実施する予定です。次に,4点目にお答えします。新規実施校につきましては,従来どおり,市当局の他,当該学校の学校歯科医及び学校薬剤師,姶良保健所職員に出席いただき,説明会を実施してまいります。また,実施2年目以降の学校については,先進市である薩摩川内市の事例を参考に現在作成中である「霧島市学校フッ化物洗口事業実施の手引き」をもとに,在校生には新たに希望調査を行い,新1年生や転入生については,経験のある教職員が中心になり,保護者を対象とした説明会を開催するよう指導してまいります。なお,説明会の内容,出席者等について学校から相談があった場合には,学校の実態も踏まえながら,地区歯科医師会,薬剤師会等と連携し,対応してまいります。次に,5点目にお答えします。議員がお尋ねのフッ化物洗口の実施について異論を唱えた教職員の記録は取っておりません。次に,6点目にお答えします。従来から申し上げておりますとおり,フッ化物洗口によるう蝕予防の有効性と安全性は,既に国内外の多くの研究により示されており,口腔保健向上のために重要な役割を果たしていると認識した上で,事業を推進しております。一方で,フッ化物洗口について,教職員や保護者が不明な点や不安に感じていることがあれば,丁寧に説明をして理解を得ることに努めているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  市長,ちょっとこれを御覧くださいますか。鹿児島県から霧島市内の林地開発に関する書類の開示を受けたものです。実はあとで申し上げますが,この中に入っているのに説明がなかった案件が2件ほどあります。それから今,東京都議会でのり弁というのが流行っていますが,のり弁です。訳が分からないわけですが,内容は霧島市内のメガソーラー開発の土地利用協議書なんです。それで,霧島市内ということは分かっているわけです。県はまだ承認されていないということで,その場所とか,そういったものは明らかにしないということになっています。そういったことがありまして,この件は既に霧島市は承知しているはずなんですよね。県のほうからそういった情報が入ってきますので,そのことに関してはしっかりと,今回6月1日に定められましたガイドライン,そういったものを意識した上で,これがどういったことであるかということは,しっかり管理監督していただきたいということをまず申し上げておきます。画像をお願いします。これが止上神社近くの田んぼの状況です。お分かりいただけると思いますが,シラス粘土が入り込んでいる田んぼです。それで,ここは農家の方の了承を得た上で,田んぼの土を掘りました。それで,上のほうが3cm,4cmのシラス粘土が溜まっているわけです。これは山イモ掘りのやつで掘ったものです。これでもお分かりいただけると思いますが,こういったように溜まっている。これが今後の将来の田んぼの土の質にどのような影響を与えるかはっきり分からない状態なんですということをお伝えしておきます。これが9月4日,つい先日の日曜日です。台風12号通過後の現地状況です。河川の濁りとか,そういったものを御紹介しますが,これはわずか時間雨量22mmの雨だったんです。右のほうはきれいです。あれは非常に短い河川ですごくきれいです。左のほうは手籠川です。これが実はちゃんとなったはずのところが,このようにガリー侵食というのがまた発生していまして,グランドキャニオンが再現しているという状態です。それから県の指導の下に芝生を張りなさいとやっておりましたが,わずか22mmの雨でこのように芝がめくれています。だから県の指導で大丈夫なのかということを地元は危惧しています。これが地元の了解を得ないまま,既にパネルを設置していて,そのパネルを設置している下の芝生もめくれている。このような状態を前提に質問をさせていただきます。まず,霧島市の10ha未満の林地開発案件で市民の生命財産を脅かすような事件がありましたでしょうか。 ○都市計画課長(池之上淳君)  10ha未満の林地開発案件については,土地利用協議は行っておりません。 ○6番(中村満雄君)  10ha未満の林地開発案件について市民の生命財産を脅かすような事件はありませんでしたかというようなことを申し上げました。 ○建設部長(川東千尋君)  都市計画部局におきましては,林地開発の10ha未満の分につきましては,開発協定を結ばないことから,そのような事実について把握は致していないところでございます。 ○6番(中村満雄君)  市長は御存じですよね。 ○市長(前田終止君)  私のほうも存じておりません。 ○6番(中村満雄君)  霧島永水の中迫のマツオ電設のメガソーラー建設現場です。これは林地開発の許可を受けているのですよ。御存じですね。 ○市長(前田終止君)  それについては私も現場に行っておりまして,存じております。 ○6番(中村満雄君)  10ha未満の林地開発案件で違法性が指摘された案件があるかどうかを御存じですか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  1件ほど沈砂池が完成しない前にパネルを設置したという事例がございます。 ○6番(中村満雄君)  実はもう一件ありまして,霧島木質燃料,ここが調整池が完成していない,県の完成検査を受けていないうちに工事を始めたということで違法性が指摘されているのですが御存じないですか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  内容については詳しく承知しておりません。 ○6番(中村満雄君)  先ほど部長のほうから説明がありました11件の林地開発案件,実は2件抜けているんですが,牧園の轟木砕石と先ほどから問題になっています永水トンダンのメガソーラー建設現場,これは林地開発許可証が出ていますよね。 ○林務水産課長(石原田稔君)  もう一回お願いします。 ○6番(中村満雄君)  牧園高千穂の轟木砕石の岩石採取現場の林地開発案件3.71ha,それと先ほどから話題になっています霧島永水の株式会社キリシマのメガソーラー案件です。これも林地開発の許可が出されている案件だと思いますが。 ○林務水産課長(石原田稔君)  手元に資料がございませんので,調べてお答えさせていただきます。 ○6番(中村満雄君)  実は10ha未満とか,そういった案件で事故が起こっているとか,法律無視とかそういったものがたくさん発生しているということで,市長に伺いたいのですが,先ほど10ha未満であれば,いわゆる霧島市の土地利用対策要綱に底触しない,鹿児島県の森林法だけである。鹿児島県の土地利用対策要綱にも底触しません。にもかかわらず,こういった案件が発生しているということで,10ha未満の林地開発案件は県任せでいいんだろうか。いわゆる先ほど申し上げましたように,市民の生命,財産を脅かす事件も発生していると。現在は適用されませんので,市の土地利用対策要綱を改正して,市との開発協定を結ぶように促すか,いずれの案件も市から県へ,県の森づくり推進課に対する意見書を提出します。その中に開発協定を結ぶように記載し,開発協定が締結されるような対応というのは考えられないでしょうか。 ○市長(前田終止君)  開発を意思決定されたそれぞれの事業所は,国レベル,県レベル,市町村レベルであれ,それぞれの指導を受けながら,その許可をルールに基づいて申請されていくものというふうに基本的には理解しています。しかしながら,その要件ごとに一つのレベルがあって,それに満たないものの,結果として起きるような災害事件等があった場合は,これは困ったものだなということはよく分かります。ですから,その辺の検討といいますか,勉強といいますか,そういうものはしっかりと情報を整理して,あるべき姿探し,それをやる必要があるのかなと思っております。 ○6番(中村満雄君)  建設部に伺いますが,県の土地利用対策要綱に基づく意見書につきまして,先ほど紹介ありました4案件について,霧島市は協定書を結ぶという意見を付したのはどの案件ですか。 ○都市計画課長(池之上淳君)  県の土地利用協議の案件につきましては,県のほうから地元と開発協定を結ぶことというような内容が記載されていると思います。 ○議長(池田 守君)  どの案件ですかということです。 ○都市計画課長(池之上淳君)  4件ともと思います。 ○6番(中村満雄君)  ここに霧島市が県に対して出した意見書があるんですよ。その意見書の中で開発協定書を結ぶべきと書かれているのは,霧島永水の1件だけなんです。ほかの案件は残りの5件は記載されていません。これをどうお考えになりますか。 ○都市計画課長(池之上淳君)  市のほうの意見として書かれているか,いないかということですか。霧島永水の開発におきましては,これまでもいろいろ問題もあったということで,そういった内容で,ただ,霧島永水の場合は以前ゴルフ場のときから開発協定を結んでいた経緯もありまして,それでその部分を記載していいたんだと思います。 ○6番(中村満雄君)  だから協定書が結ばれたのは霧島永水だけであって,牧園も野久見田も最初は結ばれていなかったわけですけれども,だから建設部でどういった案件のときに,書く,書かないの基準があるんですか。それを聴かせてください。 ○都市計画課長(池之上淳君)  基準というのは特にございません。 ○6番(中村満雄君)  市長,ちょっと伺いますが,結果として問題が起こったわけです。開発協定を結ぶ,結ばないとか,だから霧島市が10haを超すものは,必ず開発協定を締結してくださいという意見書を霧島市から述べるべきだと思いますがいかがでしょうか。 ○市長(前田終止君)  一定の県のほうからの見解が伝わってきていて,現場のほうでは現実的なことが起こり,それに対して適切な対応が,例えば10haを超すものについては,全て協定を結ぶべきと。あるいは,そういう危険性が想定される土地条件等を鑑みて,県のほうからそれを促す責任義務はないよというようなことであるのか分かりませんが,その辺をよく調整して,今後のガイドラインの在り方もちょっと勉強してみないといけないなと,今,議論を聴きながら考えているところです。 ○6番(中村満雄君)  新しいガイドラインでは,もっと狭い敷地であっても結びなさいとなっていますので,今後はそういったことはないでしょうけれども,今までの建設部の対応というのはおかしいのではないのかということで御指摘いたしました。次に,メガソーラーは転売による利益確定という動きがたくさんあります。霧島メガソーラー発電所の土地の地上権設定の書類には,地上権者は地上権設定者の承諾なく投資家等に対し,譲渡することができるという内容になっているのですよ。ということは住民や市が知らないうちに転売が行われて責任の所在があやふやになりかねないと。こういった件に対して市はどのように思われますか。 ○建設部長(川東千尋君)  市と事業者で結ぶ開発協定の中で,大体,第16条の辺りなんですが,議員御存じのとおり事業名等の権利などを譲渡,承継しようとする場合は,市との協議をまず必要とする。そしてまた,事業譲渡等を行うこととなった場合には,市は権利などを譲り受けた,そのあとの方ですね。受けた者と協定を締結することとされているといった状況はあります。 ○6番(中村満雄君)  ということは,その協定書の重大さというのが,ここに書かれているわけなんです。それで,協定書は約束ごとだ。紳士協定だなんて言っていたら,その場所が転売されて,保守管理責任がうやむやになってしまう。こういったことがあるのではないかというふうに思っているわけです。いかがですか。 ○建設部長(川東千尋君)  協定に基づくならば,転売する時点で市のほうに協議があり,市のほうと転売される相手の方と協定を結ぶということですので,このことについては特に問題はないというふうに考えます。 ○6番(中村満雄君)  次に再生可能エネルギーのガイドラインの13項に,発電設備の名称とか,設置場所の住所,発電設備の出力,事業者名称,連絡先その他の情報の看板を設置しなさいと書かれているのですが,私が見かけたところではそういった看板が設置されていない場所があるんです。こういった点を今後どのようにされますか,聴かせてください。 ○環境衛生課長(中馬吉和君)  今年の6月議会におきまして,ガイドラインの施行時点の答弁と致しまして,ガイドライン施行時点の開発中のもの,そして今後計画がなされるもの,これらにつきましては,全てガイドラインを適用いたしまして,今,議員がおっしゃいましたような看板の設置を求めるようにしたところでございます。議員の発言の中に,もしかしたら,既に稼働済みの施設の看板も含まれているのではないかというふうに存じますが,稼動済みの施設につきましては,現在のところ特に住民の方々との大きな問題等もないようでございますので,そういう対応は求めておりませんが,今後におきまして対応可能なもので,住民の不安が払拭されるのであれば,そういう看板等の設置について,協力は求めていけると思っております。 ○6番(中村満雄君)  もう一回画像をお願いします。平野副市長にお伺いしたいのですが,これが現実なんですが,これが地元住民が納得していないと。了承しないまま,県は芝を設置したからパネルを設置していいよというのは暗黙の了解を与えたみたいなんです。地元住民は芝が根付かないうちに何事なのということを申し入れているのですが,この件に関してどのように思われますか。 ○副市長(平野貴志君)  この写真が撮られた日が9月4日ですね。[「3日」と言う声あり]3日ですか。私が現地を調査いたしましたのが,8月24日でございます。その時点で,工事施工箇所を回ったわけでございますけれども,その時点で,今のこの場所の付近に行きましたときには,芝がちゃんと施工されていて,このような状況ではございませんでしたけれども,ただ,その時点で,今のこのパネルを設置する基礎,架台ですね。これの工事の施工中でございました。それで,霧島総合支所の担当課長と一緒にまいりましたので,その時点で私どもとしましては,5月10日以降の現地調査等におきまして,施工者とお話をする中では,まずは防災工事を最優先して行っていただきたいということで,お願いをし続けてまいりました。また,地元の方々とも事業者のほうでは,防災工事を最優先するよというようなお話をされていたというふうに伺っておりましたので,地元の方々と協議が整わない中での防災工事のほかに,こういうパネルの設置工事を進められていることは誠に遺憾であるということで,担当のほうにどのようになっているのかというので,あとで調べてくるようにということで,その時点の調査は終えたところでございます。 ○6番(中村満雄君)  住民はメガソーラーの設計に疑問を持っています。県は施工方法で様々な指導をしていますが,東京エネシスは設計業者との契約を破棄したと住民の前で発言しています。霧島総合支所の産業建設課長に伺いますが,このような発言があったということを確認してくださいませんか。 ○霧島総合支所産業建設課長(塩屋一成君)  計画の段階のコンサルタント会社につきましては,林地開発申請までの業務を担当しており,それ以降は,施主が担当しているということで確認をしています。
    ○6番(中村満雄君)  地元は特別な約束でこのような条件で設計してくださいねということの約束を得ているわけです。ところが,その設計業者が別なところに行ってしまうということで,そうなると地元の不安はますます募るわけなんです。こういった設計業者が変わるとかそういったことは認められるのでしょうか。中村副市長いかがでしょうか。 ○副市長(中村 孝君)  設計に当たりますその会社が事業者と契約をされて,そして設計されているということで,また,その設計業者の範囲というのも当然ございます。そして,その後,設計をする会社が変わったかどうかというのは,私どもも把握しておりませんけれども,あくまでも事業者のほうで責任を持って対応されるべきことだと考えます。 ○6番(中村満雄君)  ということは,現在の事業者に確認しなさい。要は私たちが約束した,そのように設計されるか,完成するかとそういった点は我々が確認しなさいということになるわけでしょうか。 ○副市長(中村 孝君)  私が申し上げておりますのは,そういった誰がどうするということではなくて,設計を委託しているのは事業者であって,そして,当初設計された会社が契約の範囲が開発までであって,その後どうなるのかということは,仮に別な会社が引き継がれるとすれば,それをきちんと引き継いで対応されることが大事であると。そして,事業者のほうが全体を把握して説明をする。あるいは必要な対応をするべきだと考えます。 ○6番(中村満雄君)  画像をお願いします。実は,市民の方から通報があって,牧園の龍馬公園の階段で崩落がありますということ。市民の方から上部の森林伐採地が原因ではないか,ここにメガソーラー建設の構想があると聴きました。事実関係を御存じであれば教えてください。 ○林務水産課長(石原田稔君)  議員がただいまおっしゃいました森林の伐採については,森林法に基づく伐採届けの提出がございまして,一般的な林業生産活動であるということでございまして,お尋ねに来られた方にもそういう説明をしているところでございます。 ○6番(中村満雄君)  塩浸温泉の上の山林伐採の状況なんです。このように切られているのです。ここから水が流れて来たのではないかと推察されるということで,今,指摘いたしました。塩浸温泉の上に茶畑があります。ここにメガソーラー建設計画があるそうですが,把握されていますか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  承知していないところです。 ○6番(中村満雄君)  県のほうの土地利用協議で,場所が分からない案件が4件あるんです。ということはその1件ではないかというふうに推測されるんですが,都市計画課は御存じないですか。 ○都市計画課長(池之上淳君)  確認をさせていただきたいと思います。 ○6番(中村満雄君)  市長に伺います。平成22年7月に永水で洪水が発生しました。そのときに,時の建設部長は調整池の中から草が生えているのに問題ないとか,そういったことをおっしゃって地元住民は非常に腹立たしさを感じたわけです。それで,川東建設部長は主として林地開発等に既定される専門的な技術指導や許可条件に付した内容についての全般的な指導を行うのは県の役割との認識を示されています。これが市の認識だと思いますが,市民の生命,財産を守るためには県任せではなく,申請書類の問題点を拾い出しとか,事故があったときの原因分析とか,問題指摘をできる技術者の確保が必要ではないかと思うのですがいかがでしょう。 ○市長(前田終止君)  それぞれの行政レベルで,それぞれの責任があることはよく承知します。しかしながら現場の声というのは,今おっしゃるとおり,やはり言うべきは言わないといけないですよ。おっしゃるとおりだと思いますよ。 ○6番(中村満雄君)  画像を御覧ください。これは薬剤師会の会務報告です。歯科医師会,薬剤師会,健康増進課,教育委員会が同席して,学校職員への説明会の記録です。反論するのはあたかも悪いことと取れるような記録です。このような記録があることから壇上からの反対する教職員の記録をしているのではありませんかと質問しました。このような認識が先ほど申し上げました団体で,共有されているのではと心配します。教育部長はどのように思われますか。 ○教育部長(花堂 誠君)  この姶良地区の薬剤士会の会務報告ということで理解しておりますので,その会務報告の記載について,私のほうでコメントすることはございません。私がこの同じ連携推進委員会の議事録を頂いている中には,こういう質疑があったということで,その事実のみが記載されております。 ○6番(中村満雄君)  次に,フッ化物洗口が進んでおります佐賀県の新聞報道です。平成4年度と平成14年度とを比較して劇的に虫歯が減少したことをフッ化物洗口の効果としています。虫歯の減少は全国的な傾向であって,フッ化物洗口の効果と認めることは無理があります。壇上で述べました新潟大学の境論文の効果判定の論理は,佐賀新聞報道と同じで,時代の違う子供の虫歯保有率を比較しています。保健福祉部長,これをどのように思われますか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  私も保健福祉部長ではございますけれども,専門というわけではございませんので,科学的な分析結果として判断することは難しいかと思います。ただ,議員がおっしゃいますように,私どもの霧島市においても虫歯のDMF指数ですかね。これも相当数下がってきております。虫歯の罹患自体が減っているというのは確かに事実でございます。その要素の中にフッ化物洗口の効果がどれほど含まれているかということにつきましては,分からないというようなことで御理解いただきたいと思います。 ○6番(中村満雄君)  最後のところをもうちょっと,ムニャムニャで分からなかったんですよ。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  虫歯のDMF指数というのがございますけれども,虫歯を罹患している数でございます。今,霧島市では平成26年が1.0,平成27年度が0.8ですか。大分下がってきております。こういう状況等も歯磨きの実施であるとか,様々な要素があろうかと思います。佐賀県のこの数値にしましても虫歯,歯磨き等の推進によって下がっている部分,それとフッ化物洗口等も実施されておれば,その要素も幾分かは含まれているのではないかと推測は致すところでございます。 ○6番(中村満雄君)  結局,全国的な傾向と一緒で,佐賀県が劇的に下がっていることではないということをこの表も示しているわけなんです。ところが,先ほどのグラフを見せられると,分からない人は「ああ,すごいんだ」と,そういった認識を持ってしまうと。そのような認識を持たせるための新聞報道とかそういったことが行われているということの事実を申し上げているわけなんです。そもそもフッ化物洗口は虫歯予防効果があるのかということで,効果がないという実験結果も公表されています。次に,画像で紹介します文書は千葉県の明海大学の先生がまとめられたものです。フッ素は歯の歯質強化に役立っていないのみならず,濃度のいかんに関わらず,硬組織形成に有害な影響をもたらすと結論付けられています。フッ化物洗口について効果がある。危険性はないとの歯科医師会の考えを基に,フッ化物洗口事業は進められています。たくさんの肯定論・否定論がありますが,そこで教育部長か保健福祉部長か分かりませんが,要請したいことがありまして,歯科医師会に決定的な肯定論の最も優れた文章,論文を提供いただくように依頼してくださいませんでしょうか。今,私が保健福祉部長と討論しても論点がずれますので,推奨している歯科医師会が,ここがポイントなんですと,そのような論文を提供いただくように要請してくださいませんか。 ○教育部長(花堂 誠君)  議員の御質問から一年たっておりまして,その間,非常に我々も一番最初の質問で知識がないと答弁した記憶がございます。しかしながら,いろんな勉強をさせていただきまして,いろんな論文を読ませていただく機会も増えました。ただ,そういった賛否ある論文を基に国の専門機関,そういったものがWHOの意見も参考にしながらまとめ上げたものがフッ化物の洗口のガイドラインであり,それに基づき各県が,一部やっていないところもあるかもしれませんが,計画を作り,それに基づいて市も実施するという方向でしておりますので,その一番推奨される論文について示せということは,その根底をくつがえすような,そういったものがあるかどうか,そういったことにもつながると思いますので,一応歯科医師会には,今日このような意見があったということはお伝えもしますし,この中継はいつも見ていらっしゃるというふうにお聴きしておりますので,またそういったことはつなぎたいと思います。 ○6番(中村満雄君)  ぜひ,私の後ろにも大学の先生とか研究者がいるということを意識していただきたいのですよ。歯科医師会の方も見ていらっしゃるのであったら,その私の後ろにいらっしゃる方と一つのところで論争していただきたいと。効果があるの,ないのとか,先ほどのグラフに示しましたけれども,効果があると言いながら,その根拠になるような比較が時代の違う子供を比較して効果があると言っていると。それはおかしいのではないのとか,そういった指摘が随所にあるわけなんです。そういった意味で歯科医師会が私の要請に応えていただけることを期待しておきます。続いて,厚生労働省のガイドラインにインフォームドコンセントという記載がありますが,インフォームドコンセントということについて,教育委員会はどんな認識をお持ちですか。 ○教育部長(花堂 誠君)  インフォームドコンセントにつきましては,私が保健福祉部長のときにもお答えしたと思いますけれども,説明をさせていただいて,合意をしていただくということがインフォームドコンセントになると思います。 ○6番(中村満雄君)  そうですよね。正しく理解して,納得して同意すること。だからよく市のいろんな方が「御理解ください,御理解ください」と理解を押し付けるような,そういったことがあって,そういったふうになっていないかということを危惧しているわけなんです。決してそのようなことはないですね。だから「御理解ください」では駄目なんだということです。いかがでしょう,教育長。 ○教育長(髙田肥文君)  私どもはこのフッ化物洗口を国が方針を決めて,県も決めて,そして市も決めて実施をしております。ですからそれを強制的にさせているわけではございませんで,理解を求めて合意された方だけ実施をしているわけでございます。ですから,私どもが今,このフッ化物洗口に取り組んでおりますのは,歯の大切さというのが,今,ものすごく表面化しております。例えばスポーツですとか,または瞬発力,持久力,平衡感覚,そういうものも歯が関係をしてきますし,歯の刺激が脳の血流と神経伝達,そういうものを促して,知能との関係もあるということも分かってきました。そしてまた,噛む機能というのは,がんや認知症,肥満の予防にも有効であると。最近ラジオで聞いたことは,この歯周病というものが一番何を起こしているかというと,今度は糖尿病まで引き起こす原因になっているということも分かってきましたということを聞きました。私どもは子供たちの未来のためにそういうことを防ぐためにやっているわけであって,強引に強制してやっているわけではない。こういうことが大事ですよということを一生懸命訴えて,子供たちの将来の健康を守ろうとやっているわけでありまして,理解をされない方を強引にさせようとも思っていません。 ○6番(中村満雄君)  確かに歯が糖尿病とかそういったところも承知しています。ところが別途フッ素をやることによって,IQの低下,そういった論文もあったりして,その辺の信憑性というのは,ここで議論してもどうにもならないわけですけれども,そういった説もあるということで,それをどうするか,「あれはまやかしものよ」と,先ほど申し上げましたけれども,国の薬事行政の失敗によって発生した薬害,水俣病にしてもそうです。そういったことに対する警鐘ということでは,私は歯科医師会とか薬剤士会も謙虚に「駄目なのよ」ということではなくて,そういったふうにしていただくことを非常に期待しております。続きまして,先ほどのリスクの説明ですが,丁寧にリスクを説明しなければならないということで,行政と歯科医師会は,そもそもリスクというのは存在しないんだというお考えで事業を進められていますが,私のほうからの提言ですが,せめて保護者に対して,薬剤の添付文書,使用上の注意を配付するべきだと思いますがいかがでしょう。 ○教育部長(花堂 誠君)  現在,使用している薬剤,ミラノール,それに使用上の注意が書いてあります。そこらは抜粋して配付することは何の問題もないと思います。 ○6番(中村満雄君)  ぜひ,抜粋ではなくて,大した量ではありませんので,全文を保護者,教職員に配布していただきたい。いかがですか。 ○教育部長(花堂 誠君)  その方向で検討させていただきたいと思います。 ○6番(中村満雄君)  3月議会でフッ化物洗口の効果判定の方法を検討すると答弁を受けていますが,その効果判定の検討結果,どのような形で効果判定していこうかとか,そのような方法論はまとまりましたか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  フッ化物の効果を検証していくというのは,非常に複雑な要素が絡みます。幼児の段階でフッ化物洗口した子供,していない子供,学校に入ったあとの学校の進学過程も全然違ってきますので,その辺をどういう形で,調査をするのが一番合理的な形になるのか,その辺を薬剤士会のほうとも調整を進めているところでございまして,まだ具体的な方策につきましては決定がなされていない状況でございます。 ○6番(中村満雄君)  ぜひともいい方法で,と言いますのは,先ほど例で見せました時代の違う子供を比較して効果があるよとか,そういったことがないようなふうにぜひお願いしたいということで,教育部長,フッ素の洗口は,既に虫歯になっているものをどうこうできるわけではありませんよね。いかがですか。 ○教育部長(花堂 誠君)  そのとおりでございまして,フッ化物洗口につきましては,虫歯を予防する。虫歯になったものを治すということではございません。 ○6番(中村満雄君)  先ほどの先進事例ということで,薩摩川内市ですか,そこを先進事例とお考えですが,お隣の姶良市はやらないのですよ。今回の議会でもやりませんということを姶良市の教育長は宣言されているのです。それは御存じですか。 ○教育長(髙田肥文君)  やらないということを聴いております。 ○6番(中村満雄君)  ということは先進事例ということでやっているところと,何でやらないのとか,そういったところがあるわけですので,何でやらないのか,そういったところの事情調査とか,そういったものもぜひお願いしたいのですがいかがですか。 ○教育長(髙田肥文君)  どういう理由でやらないかは教育長仲間ですので,聴いてみたいと思います。 ○6番(中村満雄君)  これで終ります。 ○林務水産課長(石原田稔君)  先ほど議員のほうから林地開発の許可が2件漏れているのではないかという御指摘がございましたが,確認しましたところ霧島市永水の株式会社キリシマは,当初,平成5年3月1日に許可を受けておりまして,平成27年5月22日に変更許可のため,25年度以降の許可地として取り扱っていないところでございます。また,牧園町高千穂の株式会社轟木砕石につきましては,平成11年10月22日許可を受けているところでございまして,同様に25年以降の事案としては取り扱っていないところでございます。 ○都市計画課長(池之上淳君)  先ほどお尋ねのありました龍馬公園のところの件ですけれども,一応県に確認いたしましたところ,現時点では県の土地利用協議かどうかの公表はできないということでございました。[「市に来ているかということを聴いたんです。市を通っていっているはずなんです。市が知らないはずないんです」と言う声あり] ○議長(池田 守君)  市を通っているかとの質問ですが。それでは調べた上で明朝答弁してください。以上で,中村満雄議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの8名については,明日以降の本会議で行います。本日はこれで散会します             「散 会  午後 4時53分」...