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平成28年第2回定例会(第5日目 6月17日)

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  1. 霧島市議会 2016-06-17
    平成28年第2回定例会(第5日目 6月17日)


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    平成28年第2回定例会(第5日目 6月17日)             平成28年第2回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成28年6月17日(第5日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │  │一般質問 平原 志保君(220ページ)          │      │ │  │  │      ・中山間地域移住促進について       │      │ │  │  │      霧島市役所庁舎前の市民広場について   │      │ │  │  │      ・霧島市の子供の置かれている状況,子供の居│      │ │  │  │       場所づくりについて           │      │ │  │  │     前島 広紀君(232ページ)          │      │ │  │  │      ・女性や若者の活躍による地元産業の活性化政│      │ │  │  │       策について               │      │ │  │  │      ・出産,子育て環境の充実について     │      │ │  │  │      シティセールスについて         │      │ │  │  │     德田 修和君(245ページ)          │      │
    │  │  │      ・国体開催に向けての本市の取組の進捗状況に│      │ │  │  │       ついて                 │      │ │  │  │      ブロードバンド整備計画について     │      │ │  │  │     岡村一二三君(255ページ)          │      │ │  │  │      ・(幹線市道整備事業馬立~北原線道路整備│      │ │  │  │       事業について              │      │ │  │  │      ・鹿児島空港の時間延長について      │      │ │  │  │      ・霧島市溝辺麓地区共同利用施設について  │      │ │  │  │      塩浸温泉龍馬公園の管理運営等について  │      │ │  │  │      ・霧島市地域防災計画について       │      │ │  │  │     時任 英寛(265ページ)           │      │ │  │  │      ・危機管理について            │      │ │  │  │      ・子供の命を守る政策について       │      │ │  │  │      ・子育て支援について           │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  德 田 修 和 君      2番  平 原 志 保 君     3番  阿 多 己 清 君      4番  木野田   誠 君     5番  中 馬 幹 雄 君      6番  中 村 満 雄 君     7番  宮 本 明 彦 君      8番  前 島 広 紀 君     9番  有 村 隆 志 君     11番  中 村 正 人 君    12番  松 元   深 君     13番  池 田 綱 雄 君    14番  厚 地   覺 君     15番  新 橋   実 君    16番  常 盤 信 一 君     17番  植 山 利 博 君    18番  塩井川 幸 生 君     19番  岡 村 一二三 君    20番  池 田   守 君     21番  下深迫 孝 二 君    22番  今 吉 歳 晴 君     23番  蔵 原   勇 君    24番  前川原 正 人 君     25番  時 任 英 寛 君    26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    久 保 隆 義 君   次長兼議事調査課長 新 町   貴 君  議事グループ長   徳 留 要 一 君   書     記   藤 本 陽 子 君  書    記    松 下 俊 一 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長   平 野 貴 志 君  副  市  長   中 村   孝 君   総 務 部 長   川 村 直 人 君  企 画 部 長   塩 川   剛 君   生活環境部長    小 野 博 生 君  保健福祉部長    越 口 哲 也 君   農林水産部長    満 留   寛 君  商工観光部長    池 田 洋 一 君   建 設 部 長   川 東 千 尋 君  危機管理監     德 田   純 君   溝辺総合支所長兼  川 﨑 秀一郎 君                        地域振興課長  総 務 課 長   橋 口 洋 平 君   安心安全課長    有 満 孝 二 君  秘書広報課長    有 馬 博 明 君   財 政 課 長   山 口 昌 樹 君  企画政策課長    堀 切   昇 君   行政改革推進課長  木野田   隆 君  共生協働推進課長  西   敬一朗 君   情報政策課長    宮 永 幸 一 君  生活福祉課長    堀 切   総 君   子育て支援課長   田 上 哲 夫 君  健康増進課長    林   康 治 君   すこやか保健    早 渕 秀 子 君                        センター所長  農林水産部参事   島 内 拓 郎 君   商工振興課長    谷 口 隆 幸 君  兼耕地課長  観 光 課 長   八 幡 洋 一 君   建設政策課長    茶 圓 一 智 君  建設施設管理課長  仮 屋 園 修 君   土 木 課 長   猿 渡 千 弘 君  建築住宅課長    松 元 公 生 君  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長   花 堂   誠 君  教育総務課長    本 村 成 明 君   学校教育課長    河 瀬 雅 之 君  保健体育課長    赤 塚 孝 平 君   生涯学習課長兼   西   潤 一 君                        隼人図書館長 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前10時00分」 ○議長(池田 守君)  これより本日の会議開きます。本日の日程は一般質問のみであります。昨日に引き続き一般質問を続けます。2番,平原志保議員から3件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○2番(平原志保君)  議長より発言の許可を頂きましたので,質問をさせていただきます。2番,平原志保,新燃市政クラブです。まず初めに,熊本の震災で亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに被災された全ての皆様とその関係者の方々にお見舞い申し上げます。5年前の東日本大震災では私の実家がある宮城県も大きな被害に見舞われました。震災後の復旧作業のときに鹿児島からの応援がたくさんあったと聞いています。約1か月使えなかったガスの開栓作業があったのですが,そのときは姶良市の方が来てくださったそうです。とても嬉しかったと聞いております。このようなとき,ふるさとの人達の存在は心強いものです。熊本県の隣人として,霧島市の市民の一人としてこれからの熊本の復興のためにそうありたいと思っております。早速質問に移らせていただきます。中山間地域の移住促進についてです。12月議会で,市営住宅での子育て世帯が入居できるように,今まであった入居条件等を変更していただき,その結果,早速霧島地区で小学生と幼稚園生のいる家族が越して来てくれました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。地方創生の最大の目標の一つは,中山間地域での人口増です。霧島地区一つを取っても,進学,就職,そして結婚を機に下場や市外へと出ていってしまう方が多いです。そしてその傾向は強いと思います。ただ,出ていった方々が,出産,子供の入園,入学などを節目に,多少不便である上場地区,そして親がいる地域を希望することをよく聞きます。今,霧島地区での問題は手頃な住宅がないことです。空き家はあるのですが,良質な貸し家がないというのが現状です。ライフスタイルに合わせて家を変えていくような時代が,今はこちらも来ているのかなと思います。生活スタイルに合わせて家を移り住んでいく,そのような環境が整うことで人々の移住,交流ができるのではないかと考えられます。若い世帯は公営住宅に住んでいる方も多く,市営住宅の場合,市営住宅から市営住宅への移動は今のルールではできません。そこで質問です。市営住宅で,下場地区から中山間地域への移動や中山間地域間の移動が可能にはできないでしょうか。そして二つ目に移ります。霧島市役所庁舎前にある市民広場についてです。霧島市役所庁舎前は,今回私も質問を出す前まで,そちらの市民広場がある側が正面玄関だとばかり思っていました。そうしたら違うのですね。良い機会だったので,市民の方々に聴いたり出入りの業者さんなどに聴いてみましたら,かなり勘違いしている人が多かったです。その市民広場ですけれども,2か所に分かれて池があります。今回その池について伺っていきます。市民広場に池がありますが,維持費はどれくらい掛かっていますでしょうか。2番目に夏祭り等で金魚が捨てられ,その卵がかえり,そこの水辺のところに増えているのは御存じでしょうか。3番目,建物上から排水された水が,そのまま池の中に降り注ぐ形になっているのをどう感じておりますでしょうか。4番目,定期的に清掃されていますが,構造上泥が取り切れず,すぐに藻が生えたり泥が溜まったりして不衛生な状態をどう思われますか。5番目に近年,蚊を媒体するジカ熱やデング熱などが世界的に流行していますが,流れの弱いこの池が温床とはならないか。6番目,市民広場は,コンクリートの広場だが,思い切って池を潰し,コンクリート部分も無くし,芝生に変えて,人々が集えるような環境を作ることはできないでしょうか。大きな三つ目に移ります。最後は子供の貧困についてです。霧島市の子供の置かれている状況,子供の居場所づくりについて伺います。子供の貧困,放課後の過ごし方の地域格差,今,子供を取り巻く環境は厳しいものがあると言われ,霧島市も例外ではございません。一つ目,3月に市内に子ども食堂ができました。現在は形態を変えていますが,市内に子ども食堂ができたということについて,どう思われますか。二つ目,小中学生で,貧困のために学校生活や学習に支障を来しているといわれる数を把握していますか。最後に小学生で,学童に入っていない子供たちについて,霧島市はどのような環境が望ましいと考えるのか聴かせてください。以上,壇上からの質問と致します。なお,再質問させていただくかもしれませんが,よろしくお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  平原議員から3問につきましての御質問でございました。1問目につきましては私のほうから,3問目の2点目につきましては教育委員会が,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。1問目の中山間地域移住促進についてお答えを致します。本市の人口は,市街地におきましては増加傾向にある一方,中山間地域におきましては減少するという人口動態の二極化が進んでいるわけでございます。このようなことから,中山間地域の活性化対策と致しまして,生活環境の整備,産業基盤の強化など様々な施策に取り組むとともに,移住定住促進事業により人の流れをつくるなど,全国に先駆けて,積極的な取組を講じてきたところでございます。中山間地域の住宅におきましては,人口減少の影響などから空き家が増加しておりますが,その中には活用できる空き家も多く存在しておりますので,このような空き家につきまして,利活用を促進してまいりたいと存じております。一方,市営住宅につきましては,住宅に困窮する方々の利用を始めとして,車イス対応や高齢者専用,若者単身者用など,特定の目的で整備したものでございますが,近年,空き室が増えていることが課題となっており,有効な利活用を図る必要があると考えているところでございます。御質問の市街地の市営住宅から中山間地域の市営住宅への転居につきましては,住宅の有効利用が図られ,併せて入居者の利便性を向上させることなどが見込まれることから,地域の活性化や定住人口の確保などにつながり,ひいては地方創生に結びつくものと考えられますので,一定のルールの下,弾力的に運用できないか検討してまいりたいと存じます。 ○総務部長(川村直人君)  2問目の霧島市役所庁舎前の市民広場について,まず,1点目の池の維持管理費についてお答えいたします。池の清掃業務は,議会棟を除く国分シビックセンターの清掃業務の中に含めて委託をしておりますことから,この部分に掛かる経費のみをお示しすることは困難であります。また,同様に清掃業務委託以外の経費につきましても,池の水の循環用のポンプ電気料金や,消毒用の次亜塩素酸水を投入する経費等がございますが,いずれも市民広場の池部分のみの経費の算出は困難でありますので,御理解賜りたいと存じます。次に,2点目についてお答えいたします。金魚につきましては,議員御指摘のように,夏祭りなどの際に屋台で買った金魚などが放されたりして,生息していることは承知いたしておりますが,卵からふ化しているかどうかということについては確認いたしておりません。池の清掃を定期的に行っておりますが,その際は,地下にある溜め枡等に一時逃げ込むような形で生息し続けているようでございます。次に,3点目についてお答えいたします。建物上からこの池に排出されている水は,行政棟南の壁面や3階市長室前の屋上部分の広大な面積に降り注いだ大量の雨水であり,この雨水を通常の排水管で排水しようとすれば,火山灰などにより排水管が詰まるおそれがあるため,池を経由して排水する現在のような方式とされました背景がございます。次に,4点目についてお答えいたします。池の清掃は,枯葉やごみの状況に応じ,適宜,除去を行うと共に,月に1回は,高圧洗浄機などによる清掃を行っておりますが,排水溝内に藻が発生している状況もありますことから,委託業者への指導を徹底してまいりたいと考えております。次に,5点目についてお答えいたします。藻の発生や蚊などの害虫の発生を抑えるために,人体に害の出ない範囲の量で次亜塩素酸水や殺藻剤などの薬剤の投入を行っており,議員御指摘のようなことにはならないものと考えております。最後に6点目についてお答えいたします。池を潰し,コンクリート部分を芝生に張り替えた市民広場にしてはどうかとの御提言でありますが,国分シビックセンター建設時の「池が市民広場を囲むように計画し,水の持つ潤い,涼感を積極的に取り入れた市民広場とします」というコンセプトを始め,池の排水機能としての役割や,イベントの際に資機材搬入等の車の乗り入れなどに支障が生じること,お祭り広場にある階段状のステージまで一体的にイベント時に使用する場合があること,芝生への張り替え及びその後の芝の維持管理のために多額の経費が掛かることなどから,現状のままで市民の皆様のイベントの場として活用し,適正な管理を行っていくことが現実的ではないかと考えているところでございます。なお,休憩スペースや木陰につきましては,シビックセンター周辺東側やお祭り広場周辺に,樹木やベンチを設置しておりますので,御利用いただきたいと存じます。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  3問目の霧島市の子供の置かれている状況,子供の居場所づくりについての1点目についてお答えいたします。いわゆる「こども食堂」は,経済的理由等により,家庭で満足な食事を取ることができない状態にある子供たちに対する支援の一つとして,市民団体等が食事の提供を通じて,子供と地域がつながる場を提供するとの取組でございます。本市におきましては,社会福祉事業を行っている団体が,4月から月に1度のこども食堂を開設されていると伺っております。この取組は,子供の貧困対策という側面だけではなく,育児放棄,いわゆるネグレクト防止対策に成り得るものであり,また,地域コミュニティの再構築にも貢献するものであると考えているところでございます。次に,3点目についてお答えいたします。放課後児童クラブが行う放課後児童健全育成事業につきましては,児童福祉法に規定される趣旨に基づき,対象となる児童が利用できるよう,必要な小学校区において整備を進めているところであります。このような中,児童クラブを利用していない児童につきましては,保護者が子育てについての第一義的な責任を有するとの基本認識の下,家庭や地域における安心・安全な環境が確保されなければならないものと考えております。 ○教育部長(花堂 誠君)  次に,2点目にお答えします。議員お尋ねの貧困のため学校生活や学習に支障を来している児童生徒数につきましては,把握いたしておりませんが,教育委員会では,経済的理由によって就学困難と認められる児童生徒の保護者に対して,学用品費や修学旅行費,学校給食費などを支援する就学援助を行っておりますので,その人数をお答えいたします。平成27年度の就学援助を受給している児童生徒数は,小学校では要保護及び準要保護を合わせて1,123人,同じく中学校では657人であり,小学校及び中学校の合計では1,780人と,増加傾向にございます。就学援助につきましては,学校と連携しながら制度の周知を図るとともに,申請や相談のしやすい環境づくりに努めるなど,積極的な利用の推進を行ってまいりたいと存じます。 ○2番(平原志保君)  それでは順番に伺っていきたいと思います。中山間地域への移住促進の件で,一定のルールの下に弾力的に運用できないか検討していってくださるということなので,ぜひ,この公営住宅,今回は市営住宅のことでお願いしていますが,検討していただき,下の人たちが上のほうに行くということが気軽にやれるようにしていただけると,ありがたいと思います。そして市営住宅もずっと住み続けるわけではなく,やはりある程度年収が入ってきたり,子供が大きくなったりすれば出ていったりするわけですので,そこの出入りが短く,そして動いていけるような仕組みができればいいのかなと思うんですけれども,例えば,この間も伺ったかもしれないですけれども,市営住宅に入れる要件は経済的な自立をしている人が対象になるかと思うんですけれども,学生さんはやはり対象外になるのでしょうか。 ○建築住宅課長(松元公生君)  学生さんの場合は収入が無いということで,入居の条件に該当しないということであります。 ○2番(平原志保君)  逆に言えば,ほとんどの方が保護者がおりまして,そちらから料金が,お金を支払っていただいたりしているお財布があるわけですので,学生さんは法律上いろいろルールがあるのかもしれませんが,ぜひ,中山間のほうなんかは入れるような形にしていただけると,若い人たちが入ってくるきっかけになるのかなと思います。もし,賃金を取ることで学生さんたちを入れることができなとなれば,お金を免除して,その代わり消防団に入っていただくとか,地域の係を必ずやっていただくようなルールを決めて,住んでいただくようなことをやれば,今の学生たちも高い学費を払って,経済的には皆さんすごく大変な状況です。家賃がただになれば入ってくる方もいるのではと思うのですが,その辺は市長,いかがお思いでしょうか。 ○市長(前田終止君)  中山間地域の人口を一世帯でも,一人でも増やしていこうと。そのためには公営住宅のハードルを低くしたらどうだというような考え方が基本にあるのかなと思ってお伺いをさせていただきました。しかし現時点においては,ルールはルールで,収入も保証されていない。あるいは収入のない方を受けるのは係の者が言ったとおり課題が残るというような気がします。一方,空き家利用というものもあるわけですね,ほかに。別な形でルールが民間と民間という形でできるもの。そういうところなどを調査,検討,研究してやっていくことが現実的かなと。例えば,若い方々が仮に霧島地区内の目安になっているような場所にお出でになった場合,今度は一方学生という立場であれば,通学を車社会ですけれども,する。その経緯やら,アルバイトの都合とか,いろんな課題も学生さん側のほうにもあるのかなと想像したりするところです。お互いにできる工夫というものも検討することには,全く前向きに考えて,いろんな手を考えてみて,中山間地域の過疎化,高齢化,少子化に備えていくことだと思います。 ○2番(平原志保君)  やはり今までと同じやり方だと同じことだと思うのですね,視点を変えてやれるものをいろんな角度から考えていただき,今,市長がおっしゃったように検討していただければ,ありがたいと思います。ぜひ,最初に質問しました市内,下場の市営住宅から,中山間地域の市営住宅へ移転ができるようなルール作りをぜひお願いしたいと思います。この質問はここで終わります。次にいきます。霧島市役所庁舎前の広場です。伺うといろいろ難しいこともたくさんあるのですけれども,維持管理費がどれくらいかという数字が今回出ませんでしたが,私が聞いているところですと,やはり1回の清掃で池一つ当たり何万円か掛かっているよというのを聞いております。万単位で掛かるそうです。そして,先ほどおっしゃっていたポンプですね。ポンプは何年くらいもつものか,よかったら教えてください。 ○総務課長(橋口洋平君)  耐用年数は聞いておりませんけれども,5年から10年の間はもつというふうに伺ったことはございます。 ○2番(平原志保君)  私も10年くらいと聞いていたことがあるのですけれども,少なくとも100万円以上はするものらしいのですね。そうしますとポンプも10年ごとに変えないといけませんし,掃除代も掛かってくると。コンセプトがあるのでしょうけれども,あの池があるからあそこが水辺として潤っているかというと果たしてそうなのかなと思うわけですが,市長はいかが思いますか。 ○市長(前田終止君)  旧国分時代の当時なりに関係された方々が一生懸命考えられて,今,この庁舎全体の流れができあがって,私どもが今受け継いでいるというこのなんですけれども,広場について,感覚的に言いますと,その当時なりの真剣な結果があれだけの道路を越したところの池,そしてこちらにあるほうの池,そして広場があって,階段があって,向こうに駐車場があってというたたずまいになっているわけですけれども,私個人の感覚としては,とても緑が少ないなと。池の維持管理も御指摘のとおり大変だろうなと。しかし,池の潤いを楽しんでいる市民の姿,これはなかなか見ることはできないなというような印象は受けております。限られた土地を幅広く,夏祭り等の集まりで,何かのイベントで使うのを見ておりますと,今のようなたたずまいは意外と使いやすいのかなと。たくさんの人が所狭しと集まりますからね。ただ,真夏に緑陰が,枝張りのしっかりしたものがあったらもっといいだろうなと。何か市民の人たちが自分たちの役に立つところ,役所として,何もない時間帯でも市役所の前の緑の芝生だとか緑陰で,行き交う人や車を眺めながら心を休めるという風景はほとんど望むことができない環境というようなことにはなっているような気がします。それぞれの価値観が,一人一人顔が違うように違いますから,私が持っている感性が市民の平均感覚だとは決して申し上げません。それぞれの考え方,無機質なセメントできちんとやったほうがすばらしいという方もいるかもしれません。しかし,私はどっちかというと緑豊かで,心安らぐ,そして緑陰もあって,そして市民の方々が役に立つ場所として,自分たちの場所だと心寄せてくるような,そういう雰囲気があればいいなという気持ちは私個人は持っております。 ○2番(平原志保君)  写真を出していただいていいですか,1枚目です。ここが今話をしていますシビックセンターの正面ではないのですけれども,広場前のところです。ここの右下の池のところを含めたところの話をしているのですけれども,ちょっと日陰になっていまして,ただ水があるというだけなんですね。どうせならば,ここに魚を放したり,本当に魚がいるような池として使うというのは不可能なんでしょうか。 ○総務部長(川村直人君)  金魚などが放されているのを見ると,私も見た感じ金魚が泳いでいるなというふうには見れるのですが,先ほど藻のことをお話されましたけれども,魚を放せば藻が生えやすいのですよね。その辺もいかがなものかと思います。そしてちょうどあの前が池のほうに入らないような形で,少し金属製のあれが見えるわけですけれども,鹿児島市の市役所の前の大通り公園というのですかね。あそこで子供たちが夏場に水と親しんでいる風景がよく映し出されるわけですけれども,ああいうのなんかもあればいいなと思うわけですが,先ほど言いましたように,何と言いましても,この国分シビックセンターを建てたときに,排水をどうしようかというようなことで,やはり潤いもそうですけれども,排水機能を何とかその池を利用した形での造りとなっているわけです。先ほど市長も言われましたけれども,当時,旧国分市での多くの市民の方々,それから市民の方々から成る委員会,それと当時の今おられますけれども,時任議員がそのときの議会の特別委員会の委員長だったと思うのですけれども,そのときにも官民一体でいろいろ議論をしながら建設したこの国分シビックセンターでもございます。ですからそのような機能などを考えますと,先ほど議員御指摘の点もいろいろ考えられるわけですけれども,そういった池を無くせば排水機能までやり変えないといけないというようなこともあるものですから,なかなか現実的には厳しいのかなという答弁を致したところでございます。
    ○2番(平原志保君)  その排水機能なんですけれども,伺ってみたり,いろいろ調べさせていただきますと,排水管にくっついているわけではなくて,池の横にある水が流れる部分,そこから川に流れるほうの排水管のほうまでが距離がありまして,そしてそこがつながっていない状況なんですけれども,そこをつなげれば,泥も流れますし,もうちょっときれいに保てると思うのですが,そこら辺がいろいろ改良というか検討されたことがあるのでしょうか。今,見てみますとお掃除をすごくきれいにやっていただいているのですけれども,10日もしないうちにも藻が生えて,お掃除の方にも聞きましたけれども,頭を悩まされている状態なんですね。この泥が取り切れないと,それは構造上のものだと伺っているのですけれども,何かそこら辺の改良をしていかないといつまでたっても同じようなことの繰り返しだと思うのですが,そこら辺にお金を入れてちょっと池自体も少し変えようというのはないのでしょうか。 ○総務部長(川村直人君)  1答目に答弁いたしましたように,おそらくそういうのは桜島の火山灰だと思うのですよね。この辺はいろいろ,先ほど市長のほうからもありましたけれどもコンクリートが多いわけですので,砂塵が飛んでくるというようなことは余りなくて,火山灰が降ったときに雨水と一緒に流れていくというふうに考えております。ですから火山灰の泥で排水管が詰まるおそれがあるということで,水と一緒に流れてきて,あそこがいわゆる調整池の役割を果たしているものと考えております。ですから池を潰すとなりますと,そこら辺の検討を当然しなければならないわけです。ですから,芝生にという御提言だったわけですけれども,芝生に張り替える経費,それから芝生の管理をする経費,それと排水をやり直す経費などを考えますと経費的には非常に高くなると。またそれだけではなくて,先ほど言いましたように,イベントなんかをするときには芝生のために,また様々な養生やらいろいろな問題も出てまいります。そういうことで現在の状況にしてあります。また,よく見ていただければ分かると思いますけれども,非常に勾配が取ってあると思うのです。その辺についても排水のことをよく考えた造りになっているわけです。要は桜島の灰が余り降らなければ泥は溜まらないと思うんです。ですから桜島の活動が非常に活発なときには,よくこちらのほうに火山灰が降りますので,当然池のほうに流れ込んで,直接灰も池のほうにも入りますので汚れていくというようなことがあります。ですから,議員御提言の件については,よく理解はできるわけですけれども,現実的な問題を考えると困難ではないかなと考えております。 ○2番(平原志保君)  なかなか厳しいというのが分かりました。排水の部分というのを一番考えないといけないというのがあるのですけれども,この庁舎が取り壊されるまで,この問題は続いていくのかなと考えると池の部分,どうにかならないものかと思います。それと次なんですけれども,金魚の件なんですが,次の写真をお願いします。ちょっと見づらくてよく写っていないのですけれども,ここの部分にお魚さんたちが住んでおります。私が確認したところで,稚魚がおりましたので,卵からかえっているんだろうなと思います。赤い色の金魚というわけではなくて,余りきれいな色じゃない魚さんになっています。この魚は,ずっとここに居ていいのでしょうか。 ○総務部長(川村直人君)  非常に難しい質問です。いろいろなお祭りなどで,そういう所で買われた金魚を放されたりとか,いろいろあるかと思います。また逆にそういうところで金魚を見ることによって癒される。そういう方たちも一方ではおられると思います。ですから,目くじらを立てて金魚を全部住まないように消毒するというのも,なかなか難しいような気がします。非常に難しい問題だと思います。 ○2番(平原志保君)  分かりました。この件は触れないようにいたします。そうしましたら先ほど聴きましたジカ熱やデング熱の心配をしておりましたが,こちらのほうは消毒薬を入れていらっしゃるということで,心配ないということなので安心いたしました。藻が生えたりしていたので,衛生上どうなのかということで心配していたのですけれども,そこら辺は心配ないということで認識しました。最後,コンクリート広場のことなんですけれども,こちらはぜひ,池を潰せということはちょっと今言いません。せめてコンクリートの部分だけでもどうにかならないかとお願いしたいところです。私自信ここの部分に1分,2分立っているのも結構苦痛です。イベント等で使われるということでしたけれども,年間何回くらいここを利用されると考えられていますか。 ○総務課長(橋口洋平君)  具体的に申しますと4月にメーデーがありました。それから7月に夏祭りがございます。夏祭りの幼稚園の練習とかそういうものにも使います。それからふるさと祭が11月にございます。それから大体2月に桃太郎とまとの出発式,それから県下一周駅伝であったり,それから年に5回くらい献血で市民広場などを使っております。 ○2番(平原志保君)  献血のほうはこの大きなところではなくて,屋根のあるほうを使っていらっしゃいますね。そうするとあんまり関係ないかなと思うのですけれども,トータル10回無いくらいだと思うので,献血を抜かせば10回無い数なので,芝生を張ったとしても,そんなに養生がどうのというふうに気を使わなくてもいいのかなと思います。やはりコンクリートは鹿児島には厳しいかと思います。鹿児島市内の市電のところの線路の間も緑化されていますよね。芝生になっています。すごく見た目が爽やかで,他県からも好評です。霧島市もせっかく今回増築しておりますけれども,やはり各家庭でもそうですけれども,リフォームをしますと,古い部分がすごくみっともなく見えたり,貧粗に見えたりするんですね,それを芝生を張ることで,かなりカバーされ,皆様の憩いの場となるんじゃないかと思いますので,芝生の件は最後にお願いをしたいと思います。写真をお願いします。コンクリートの壁の部分ですね。5番をお願いします。こちら,やはり市民広場のところにある壁なんですけれども,ちょっと汚いですね。この壁なんですけれども,次の写真をお願いします。6番をお願いします。これはドイツ大使館の壁なんですけれども,もう5年くらい前からドイツ大使館の壁のところに,このように定期的にギャラリーとして活用されているのですよね。これはここに描いたのではなくて,ここに貼り付けたような形に作業されていたのを見たことがあるので,写真を貼ったり,絵を貼ったりしています。このときはテーマがドイツのエネルギーについてで,文字とかが多かったのですけれども,下の写真をお願いします。このような大きな絵というか,写真が貼ってあったり,ドイツのエネルギーの歴史について,ずっと説明が書いてありました。これがすごく地元の人たちに好評で,次に中国大使館が真似をするようになりまして,今では中国大使館のところの壁にも中国の歴史や名所などの写真が貼られています。これは3か月に1回か半年に1回くらい模様替えをされまして,いろいろなテーマで貼っています。それで質問します。こちらもシビックセンター,コンクリート打ち付けの建築になっています。壁をきれいにすれば,このようなものもやれると思うのですね。いかがでしょうか,やってみてもいいのではないかなと思うのですけれども。 ○総務部長(川村直人君)  まず,壁のお尋ねでございますけれども,今,御指摘のとおり打ちっぱなしということで,それは建物を建設する際,ああいうやり方があるということだそうです。わざとああいう打ちっぱなしのままということでございます。それも建設当時はそういうことでありますけれども,今,御指摘の点については,ちょっと勉強させていただきたいと思いますが,当初のコンセプトはそういうことであるということです。それから芝生の件でありますけれども,芝生の張り替えにつきましては,池のような機能ということまではいかないと思いますけれども,先ほど課長が答弁しましたのは,毎年開催されるものを紹介しておりますので,そのほかに臨時的に開かれるものについては,まだほかにもあるわけです。毎年開催されるものの例を挙げておりますので,ですからそういった開催に支障がなければ,芝生にすることも考えられるわけです。先ほども言いましたけれども,多くの方々がそういうふうな使い方をしたいということであれば,また私どもも検討はしてみたいとは思いますけれども,今の状況としては,先ほども言いましたような使用をしておりますので,暑いときは,今は工事をしておりますけれども,建物の中に入っていただいたり,あるいは道路向かいのお祭り広場,シビックセンターの東側にはベンチなどもございますし,また樹木などもありますので,決して緑が少ないというふうには私は思ってはおりません。すぐ近くに行けばあるわけですので,どうぞ御活用していただければと思います。 ○総務課長(橋口洋平君)  先ほどのポンプの修理の件で,私は5年から10年の耐用年数とお答えしましたけれども,部分修理を5年に1回くらい程度いたしまして,本体の交換というのは大体20年頃をめどにしているということでございます。訂正いたします。申し訳ありませんでした。 ○2番(平原志保君)  市民の広場なので,これを機に市民の方たちが,あの広場がどうあればいいのかということを考えるきっかけにでもなればありがたいなと思います。ぜひ,市民の広場として活用できるように持っていければと思います。次に移ります。最後です。霧島市の子供の置かれている状況,子供の居場所づくりについて伺っていきます。一つ目の子ども食堂の件ですね。この子ども食堂,そこの施設では,名前の子どもを取りまして,ほかの名前になったそうです。最初はお金を持って子供たちだけが利用してくれるようにと考えていたらしいのですけれども,なかなか子供だけで来るというのが難しかったり,それ以上に親が大変で,親も含め,ご飯を食べさせてあげないと大変だということで,親子共々面倒をみる食堂に月に1回されているそうです。私は,この子ども食堂という名前のものが霧島にできてしまったということはちょっとショックでした。御答弁のほうではネグレクトの防止になったり,地域のコミュニティ再構築に貢献するものだというふうにおっしゃって考えられているようですけれども,もちろんそういったものになると思うんですけれども,それ以前に霧島市で,この子ども食堂がつくられなければいけない状況に置かれている子供たちが現在居るということが問題なわけですよね。その辺についてはどうお考えですか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  議員がおっしゃられるように,最初は子供さんだけの対象であったと。大人が300円,子供が150円であります。しかしながらやはり,なかなか子供だけでは集まらないという中で,今,親子でも参加ができるようになっているようでございます。特に親子でみえた場合には,子供さんは無料というような形で,月1回実施がされていると。今,本当にそういう形で,食事を取れなくて困っているからこの事業を始めたという理解は,私どもはしておりません。こういう形で,子供たちが集って,食事を孤食ではなくて,誰か友達とでも一緒に食べればいいのではないかという趣旨の中で,つくられたと思います。この案内の中にも,子供たちにお腹いっぱい食べてほしいと願って始めた食堂です。一人でも,お友達と一緒でも,家族一緒でも入れます。みんなで楽しくお話をしておいしいご飯を食べましょうというような形で案内がされているようでございます。なるべく孤食のないように,そういった中で子供たちが集い,大人と一緒に食事ができればいいのではないかなと考えております。 ○2番(平原志保君)  食堂自体をつくっていただいたことは,別に良いことだと私も思うのですけれども,実際,子供たちがお腹をすかせて,放課後,親もいないところでうろうろしているということが現在あるんですね。私も国分のまち中にいろいろ出かけたり,うちの地域のほうではそんなに見ないのですけれども,いろいろ各お店の方々に話を聞いたりして回っていますと,やはりお子さんたちが,特に学童に行けないお子さん,行っていないお子さんたちが,学校から帰ってきました。また,夏休み家に一人でいます。そういうときに親がおにぎり一つでも作っていってくれていれば,話は済むのでしょうけれども,やはりお腹をすかせて,ほかの子供がご飯を食べているのをいいなといいながら見ているという子供たちが,実際この国分にいるんですよ。それで,昨日から学童の問題が出ていますけれども,学童に入れることはもちろんですけれども,学童に行けない子供たちの居る場所を造らないと,手遅れになるんじゃないかと私は思っているんですけれども,その辺の現状を市長はどう思われますか。 ○市長(前田終止君)  子育ての現役で,お父さんもお母さんも働かないといけない。そういう中で,幼稚園,保育園,小学生,中学生という子供たちの世代が,結果としていろいろ家庭内事情があられる。親の方針もあられる。経済状況もあられる。そういう中で,子供の食の部分における貧困,それをちょっとだけ補うような場所として,こういう施設ができたのかなと受け止めております。実態としては,今,議員もおっしゃいましたけれども,御両親,その家族,お父さん,お母さんたちが,親が子を保護する責任において,やはりちょっとした心遣いで,そのような形にならなくても,救える部分があるのかなと思ったりするところでございます。 ○2番(平原志保君)  市長も子供たちの置かれている現状はよく御存じかと思うのですけれども,年々悪くなっているように思います。そして,最近すごく感じるのは育児放棄ですね。ネグレクトと言われるものですけれども,それは赤ちゃんとかに対してではなくて,小学校,中学校,大きな学年になっても余計いまして,ご飯一つ作ってくれない,面倒も見てくれないような親たちが増えている現状で,親はいいですよ。親は放っておいていいですから,本当は親から救わなければいけないのでしょうけれども,子供は同じようなことを繰り返させないためには,ぎりぎりここの部分で,しっかりと支えなければならないと思うのですね。親はいなくても子は育つと言いますけれども,まずは子供が居場所さえあれば,逃げ場があれば,そこで育つことはできます。どうにか子供たちが行ける場所ですね。拠点になる,親たちも相談ができる場所を,いろいろ細かくは相談場所があったり,施設があったりはするのですけれども,子供たち,誰が来てもいいよと。放課後,高校生の方たちもシビックセンターの下のところでお勉強をされていますけれども,そういう子供たちも含めて,どこか場所を開放していただきまして,そこに来れば相談もできる。それこそ何か食べることもできる,子供たちが集まることもできる,親たちも一息つけるような場所をぜひ確保していただきたいなと思います。例えば働く女性の家というのがありますけれども,あれは女性の家なんですよね。あそこを女性の子供である子供たちに開放することは難しいのでしょうか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  働く女性の家につきましては,あそこで講座等を行っておりますので,そのためのお子さんを預かるということはしておりますけれども,あそこの施設そのものについては,働かないで家事をしていらっしゃる方も含めて,女性が働いていらっしゃる方等を中心にあそこでいろんな活動をしていただくというのが,趣旨でございますので,それと学童とを絡めるというのは今のところ考えていないところです。 ○2番(平原志保君)  別に学童ではなくて,学童以外全部出入り自由みたいなスペースで構わないのですけれども,何かそういったものをつくっていくお考えはないでしょうか。やはり,児童館一つ霧島市にはございません。児童館というのは本当に必要です。今は児童館というのは小学校までが対象ですけれども,中学校,高校生まで行ける場所というのが,これだけ大きなまちですから,本当は各地域に必要なんですけれども,そこまでは言いません。まずは国分の中心のところに駅から近いところに一つあるべきだと思うのですけれども,市長いかがでしょうか。 ○市長(前田終止君)  今,議員が御指摘の点,いろいろと副市長とも意見交換をしながら,考えたんですけれども,取りあえず私たちのまちにおいては,国分パークプラザ,旧山形屋跡,あそこにキッズパークというのがありますね。ここに行くと,子供さんを一時的に預かる場所にはなっていますよね。そしてまた,隅々までの話をすると,放課後児童クラブ,そういうものもありますよね。そしてまた,教育委員会や福祉関係の国,県,わが市町村の段階のいろんな家庭の悩める問題や学校におけるようなことに相談できるような窓口はしっかりあるにはあるわけですね。そういうところを総合的にうまく,そのような立場にあられる方々が,自ら選択していただいて,そしてその問題解決が,それぞれのふさわしいとこで,大中小あるわけですから,取りあえずそれで解決していく方向に向かうと。しかしずっと専門的に,例えば全国の市町村の中で児童館とか,婦人館とか,それらに類するような建物を今日までの自治体の歴史の中で,お造りになっているところでは,やはりそういうところが充実されているのかなというふうには存じます。私たちのところは1市6町,七つの言わば霧島市という合併地方都市でございます。10年経って,そのような指摘に対して,やっぱり耐えられるような,まちを確保していかなければならないとは思っております。それ以外にも例えば,美術館も欲しい。博物館も欲しい。郷土館もあればいいよねと。今度は財政事情を考えていきますと,欲しいものだらけなんですが,なかなかそう現実的にここ10年,真っ先にやらなければならないところから,みんなで協議しながら提案をさせていただき,合意し,やっとここまで来たという実情かなと思います。今後,市政は永遠に続いていくわけですから,今御指摘の点も将来の霧島市政において必要な議論をしていく範囲だとは存じております。 ○2番(平原志保君)  今の市長の話からですと,美術館や博物館等,贅沢な,あればいいなというような物と子供の居場所が並ばれていますけれども,それは全然違うと思うのですね。これは最優先でやらなければならないことですから,美術館を造ろうかとか,そういう贅沢品ではございません。しっかりと子供の居場所というものを真剣に考えてください。お願いいたします。パークプラザのこととか,各種相談場所のことをおっしゃってくださいましたが,パークプラザにある施設は乳幼児対象です。そしてあくまでも親御さんが付いて来て見る施設であり,あと一時預かりは小学校2年生まで見てくださいますが,こちらは本当に2年生まで。あくまでもお金を払って預けるというところですね。今,私が話をしているのは,それ以上の子供の話で,そこも含めてですけれども,小学生,中学生,高校生,本当にこの子たちの居場所,そして生活のことを考えていかなければ,先はないですよ。しっかりと,今ここにいる大人たちがやらないと,まずいことになるかと思って心配しております。先日,視察で埼玉県の戸田市に行ったのですけれども,そこの方々が言っていたのが,住んでいる方の満足度を上げないと,移住の方は来てくれないよと。移住促進をそちらの方も一生懸命やっていたのですけれども,まず,大事なのは多少不公平感があっても住んでいる方たちの満足度を上げることだと。そこは子育て世代に来て欲しいということで,子育て世代の子供たち,それも乳幼児だけではなく,中学生,高校生までを見たところの政策をしっかりと出していました。そのかいがあって子供が増えているということで,今度は増えすぎて困っているというような話を聞いてきましたけれども,やはりメリハリというのは大事だと思うのですね。どうしても霧島市は高齢者が多い土地です。高齢者向けの政策になりがちになりますけれども,今後のことを考えていけば,今いる方たちはもちろん大事ですけれども,はっきり言って私たち親世代はいいです。子供たちのことを面倒見てください。どうぞよろしくお願いします。ちょっと早いですけれども以上です。終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で,平原志保議員の一般質問を終わります。次に,8番,前島広紀議員から3件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○8番(前島広紀君)  新燃市政クラブの前島広紀でございます。私は,子供や障がい者,お年寄りに優しいまちづくりを目指し,霧島市の更なる発展と市民福祉の向上のため,初心を忘れることなく活動を続けてまいります。さて,本市は,平成27年度から平成31年度までの5年間を戦略機関とする「霧島市ふるさと創生総合戦略」を策定しており,本市の人口が2060年には約9万3,000人と,10万人を割り込む推計がなされている中で,現在の水準を上回る人口を確保するためには,出生率の向上や移住者の受入れなどで,人口流失の抑制に取り組む必要があり,市民や事業者,その他の関係者も一体となって「オール霧島」で戦略を推進する「新たなる挑戦」と題されています。それによりますと,人口減少と地域経済の縮小を克服するために,人口目標を先ほどの人口減少推計を踏まえた上で,2060年において13万人と設定し,その対策のため四つの基本目標を定め取り組むとされています。 私は,昨年の12月議会と今年の3月議会におきまして,住み続けたいまちづくりに関し,地元の学生や若者の流失を防ぐための就業支援対策などを議論しましたが,今回も「ふるさと創生総合戦略」を基に,将来の当市の主役である,子育てをみんなで支える環境づくりなどについて提案し,議論させていただきたいと思います。それではまず,女性や若者の活躍による地元産業の活性化政策として,女性や若者が活躍できる雇用環境支援プロジェクトについて,現状と課題及びその対策はどのようであるかお伺いいたします。次に,出産,子育て環境の充実について,子育てをみんなで支える環境づくりの一環としての児童クラブの現状と課題及びその対策はどのようであるかお伺いいたします。最後に,シティセールスについて,これから先,推定される人口減少社会を生き抜くための霧島市PRプロジェクトについて,その現状と課題及びその対策をお伺いし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  前島議員から3問につきましての御質問でございました。3問目については私のほうから,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。3問目のシティセールスについて,お答えいたします。議員お尋ねの「おじゃんせ霧島PRプロジェクト」は,人口減少や経済規模の縮小などの課題克服に向け,本市の強みを生かした戦略として,昨年10月に策定いたしました「霧島市ふるさと創生総合戦略」における四つの基本目標の一つである「訪れたい,住み続けたいまちづくり」における具体的な施策の一つでございます。本市では,まちをPRし,売り込むことを目的としているシティセールスを一歩進め,市の魅力やイメージを高め,市民の皆様と一緒になって戦略的に市の魅力を発信していくというシティプロモーションの考え方に基づき,このプロジェクトに取り組んでおり,移住プロモーションによる平成31年の相談件数を80件増の400件とする評価指標,いわゆるKPIを目指し,本市の豊かな地域資源を全国にPRすると共に,インターネット等を活用した幅広い世代への情報発信を行い,移住定住の更なる推進や交流人口の増加を図ることを目的としております。昨年度は,国の地方創生関連交付金を活用し,移住情報誌やポスターの作成,雑誌への本市広告の掲載などを行い,特に子育て世代や若者をターゲットに本市の魅力のPRに努めたところでございます。また,本年度は,シティプロモーションを更に推進するため,秘書広報課内に新たにシティプロモーション推進グループを設置するとともに,前年度に引き続き,国の地方創生関連交付金を活用し,既に,シティプロモーション戦略プランの策定を始め,首都圏メディアへの戦略的な情報発信,話題性の高いPR動画の製作,各メディアでのプロモーション活動及び市民等を対象とした情報発信力を高めるためのワークショップの開催など,個別事業の実施に向けて着手したところでございます。 ○商工観光部長(池田洋一君)  1問目の女性や若者に対する雇用対策についてお答えします。本市では,女性や若者が活躍できる雇用環境支援プロジェクトの一環と致しまして,本年3月に,鹿児島労働局と「霧島市雇用対策協定」を締結し,新規卒業者の地元就職促進やUIターン希望者,若者,女性,中高年者等の雇用対策の推進を図り,霧島地域の雇用情勢の改善に向けて,「ハローワーク国分」や「霧島わかものハローワーク」と連携して取り組んでいるところでございます。女性に対する雇用対策の推進と致しましては,子育て女性の就職支援,出産・育児・介護を理由に離職された女性の再就職について支援を行っております。また,若者に対する雇用対策の推進と致しましては,高校中退者,学卒ではあるが未就職の者,就職意欲が高いが失業期間が長い者などの就職について支援を行っております。支援の内容と致しましては,霧島市雇用対策協定に基づき,ハローワークの就職支援メニュー等を周知すること,ハローワークへの誘導を行うことでございますが,今後も引き続き,関係機関と連携して,女性や若者の就職を支援してまいりたいと存じます。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  2問目の放課後児童クラブの現状と課題及びその対策についてお答えします。平成28年度におきましては,霧島市内36か所の放課後児童クラブに約1,300人の児童が登録し,利用しております。平成27度におきましては,児童クラブの運営に対する補助金約2億2,000万円を支出しており,小学校ごとの児童数の推移を把握しながら,必要な小学校区に子ども・子育て支援整備交付金等を活用して,施設の整備を行っているところでございます。最近の課題と致しましては,夏休み等の長期の休み期間に限り放課後児童クラブの利用を希望する児童に対し,指導員の確保や場所の確保が困難であるなどの理由により受入れができない場合があるようでございます。このような課題の解決を図るために,現在,霧島市児童クラブ連絡会等との協議を進めているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  それぞれ答弁を頂きまして,ありがとうございました。それでは質問席からの質問を続けさていただきますが,1問と2問は関連がございますので,まとめて質問させていただきます。それではまず,女性や若者の活躍による地元産業の活性化についてでありますけれども,ここでは当初の答弁にありましたけれども,霧島地域の雇用情報発信として取り組んでいる霧島わかものハローワークについてお伺いしたいと思います。まず,1点目ですけれども霧島わかものハローワークというのはどういう施設で,どこにありますか。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  霧島わかものハローワークは正規雇用を目指す若者や概ね45歳未満の方々を対象にしまして,求人情報,仕事探しに関する相談,担当者制による個別支援,就職後のフォロー等の業務を行っているところでございます。次に,霧島わかものハローワークの設置場所でございますけれども,利便性を考慮し気楽に利用できるように,イオン隼人国分店の2階に事務所を設置しております。 ○8番(前島広紀君)  その職員体制はどうなっておりますか。それとまた,利用できる時間帯というのはどういう時間帯でしょうか。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  霧島わかものハローワークの職員体制については,職員1名,相談員6名,合計7名体制で業務を行っております。また,開設時間については,月曜日から土曜日までの午前10時から午後6時までとなっております。なお,日曜日,祝日,年末年始は休みとなっております。(244ページに訂正発言あり) ○8番(前島広紀君)  そこには市の職員は行っていないんですか。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  職員は行っておりません。 ○8番(前島広紀君)  それでは,その霧島わかものハローワークの平成27年度の利用状況はどのようであったかお分かりでしょうか。また,その成果に関しまして,市としてはどのように捉えておられますか,お伺いします。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  霧島わかものハローワークの平成27年度の利用実績については,求人検索パソコン利用者件数が2万2,475件,新規求職件数が2,945件,相談件数が1万1,536件,紹介件数が4,853件,最終的に就職につながった件数が1,405件となっておりますことから,霧島市ふるさと創生総合戦略の主な基本的施策であります地元の学生や若者,女性と地元の企業をつなぐ地元就職マッチングにつながったものと考えております。 ○8番(前島広紀君)  ちょっと確認いたしますけれども,就職が決まったのが1,405件ということでありましたけれども,これは全てが霧島市内に就職されたということですか。それともそうではないんですか。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  1,405件については全てが霧島市にというわけではございません。 ○8番(前島広紀君)  前回の一般質問でも述べましたけれども,当市の現状と致しまして,大学生の移動による年間約1,000人ほどの流入があると思いますけれども,同時にまた同数の若者が当市から流出しているというデータがあります。大学や高校を卒業後に当市に留まっていただけないというのが現状であるという指摘がありますけれども,その第一の要因が就職,働く場の確保であると思います。今後も若者の流出を防ぐ施策をハローワーク等と連携を取りながら市が責任を持って対処していってほしいものであります。次に,出産,子育て環境の充実としまして,子育てをみんなで支える環境づくりの一環としての児童クラブの現状について,質問したいと思います。先日の市長の市政運営状況報告によりますと,医療体制の充実について,今年の4月から市立医師会医療センターに常勤の小児科医2名が着任され,9年ぶりに小児科診療が再開されたということで,安心して子供を産み育てることができる環境づくりに大きく寄与したものと高く評価したいと思います。また,当初予算で病児・病後児保育所,これの予算も確保され,年々支援体制が充実してきているものと考えております。そこで今回は,働く子育て中の若者,女性にとって,その支援策や放課後の子供の安全確保としまして,放課後児童クラブの存在が必要であると強く感じるところでありますけれども,その観点から質問を続けたいと思います。まず,お伺いしますけれども,児童クラブの設置条件については,施設はどこが設置をするのか,それと運営主体はどうなっているのかお伺いいたします。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  施設の設置はどこがするのかということでございますけれども,児童クラブに関しましては,学校教育法でいう学校のように,市などに設置義務はございません。ただ,児童クラブという事業,放課後児童健全育成事業というものに関する実施主体が市であるということでございまして,施設の整備につきましては,現在,公民館であるとか,民間の住宅を使って行っていた児童クラブが手狭になったなどして,子供の環境を改善するべきだと市が判断した場合に国の交付金等を活用しながら,公設民営という形で施設整備を進めているところでございます。それと誰が運営するのかということでございますけれども,現在,運営委員会の方式で16のクラブが実施しております。それからNPO法人が五つ,それから社会福祉法人が12,学校法人が二つ,それから市直営が一つで合計36か所でございます。今後も民間のほうに運営のほうをお願いしながら,児童クラブの整備を進めていきたいと思います。 ○8番(前島広紀君)  その定員の基準はどういうになっていますか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  定員の基準につきましては,国が省令で定める基準を踏まえまして,条例で定めるところにおきましては,専用区分の面積は児童一人につき1.65㎡以上でなければならないと致しております。ですので,各施設の児童が使用する専用区分を1.65㎡で割った数が,その施設の定員というような考えでおります。 ○8番(前島広紀君)  先ほどの答弁の中に,霧島市内36か所の放課後児童クラブに約1,300人の児童が登録して利用しているということでありましたけれども,それではお伺いしますけれども,36か所の入所できる数というのは分かりますでしょうか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  施設面積を単純に割った数字でございますけれども,36の児童クラブで1,643人が一応使用可能と。定員数になるということでございます。 ○8番(前島広紀君)  これは幼稚園とか保育園の待機児童でもよく出てくるんですけれども,定員数は足りているけれども,自分が行きたいところに入れないということで,利用できない人がいらっしゃるのかなとも思いますけれども,これはまたあとの質問につなげていきたいと思います。それで昨日も話がありましたけれども,平成27年度に法改正がありましたか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  平成27年度からの子ども・子育ての支援制度に関わる法改正,関連する三つの法の改正がございまして,平成27年度から新しい制度がスタートしたということでございます。 ○8番(前島広紀君)  その制度に基づいて児童クラブに関する条例が定められたというふうに思うんですけれども,そういうことでしょうか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  そのとおりでございます。 ○8番(前島広紀君)  それでは次に,昨日,同僚の阿多議員から委任を受けましたので,学校の空き教室について,夏休みなどの児童クラブの施設として利用できないかということについて議論いたしたいと思います。特に夏休みなど長期の学校休暇のときに最近では受け入れる施設が少ないという問合せをたくさん受けておりますし,先ほどの部長の答弁の中にも最近の課題として「受入れができない場合があるようではございます」という答弁でございましたけれども,このことにつきまして,その理由の一つと致しまして利用対象が小学校3年生までであったのが6年生までになったということで,利用者が増えたということもあるそうでありますけれども,それでは先ほども言いましたように,そういうことが理由で朝から夕方まで利用することに対応できないのが現状であるということだそうですけれども,そうなると子育てをしながら働いている親は,仕事を休むか辞めるしかないというのが現状です。国は介護離職者を対象として,対策を取られておりますけれども,子育て離職もあってはならないことだと思います。そこで,その支援策として子供が減少して,空いている教室もあると思われますので,そこを利用して学童保育に活用することができないのかお伺いいたします。 ○教育部長(花堂 誠君)  結論から申し上げますと,そういった夏休み等の長期間の放課後児童クラブの運営主体の皆様にニーズがあれば,かつ,その校区の当該小学校に教育活動部分とそれから放課後児童クラブとして利用していただくように,ある意味遮断できるようなところがあれば,お使いいただけるものと考えております。具体的にお話があったのは青葉小学校がございまして,その場合には青葉小につきましては,若干児童数も減っておりまして,一般教室と分けられる教室というものがあるように聞いておりますので,そこについてはできるのかなと思っているところです。その根拠は,やはり平成26年に文科省と厚労省が共同で通知を致しました放課後子ども総合プランということになります。そこの中にも空き教室の利用について可能なものについては活用を図るようにということでございますので,今後も保健福祉部と連携しながら,そういったニーズがある地区については,学校の空き教室の利用というのも考えていきたいと思います。ただ,空き教室という概念も学校自体が利用できる空き教室というものもございますので,そこは十分調査していきたいと思います。 ○8番(前島広紀君)  昨日も,阿多議員からも話がありましたけれども,青葉小は,以前は800人くらいだったのが,今は450人くらいですかね。数から見れば,減っているわけで,今おっしゃいましたように空いている教室もあると思われますので,それとまた併せて利用したいというニーズも先ほどから述べていますように,相当な数があると思います。ですからその対策として,ぜひ,前向きに検討していただきたいと思いますけれども,それにしましても課題として幾つか考えられるかと思いますけれども,まず,施設の設備に関してはどうでしょうか。 ○教育部長(花堂 誠君)  先ほどの答弁で申し上げておけばよかったのですが,小学校の空き教室を利用となりますと,特に夏場は冷房の施設がやはり無い学校がほとんどでございます。そういったことから子供の放課後の安心安全,放課後の第2の家と言われる児童クラブにつきましては,冷暖房を整えておりますけれども,学校の空き教室とになりますと,やはりそういう冷房等の環境というものは教育委員会側としては考えているところです。 ○8番(前島広紀君)  そのとおりだと思います。普通の学校は夏場は休みですから,クーラーは要らないと。以前もある議員が全ての教室にクーラーを着けてほしいということを要望したこともありますけれども,そのときの教育部長の話では,それは金額的に無理だという話でありましたけれども,今回のように短期間の夏休みの間だけ利用することに関しまして,例えば冷房施設が必要であるとなった場合には,今はリースとか,いろいろそういう利用できる機器もあると思いますけれども,仮にそうなった場合は,それは学童保育は保健福祉部の管轄だと思うんですけれども,冷房の導入となると,どこが導入することになりますか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  今後,学校の施設の利用できる状況を確認した上でございますけれども,やはり夏休みだけであるとか,そういった場合にも冷房等の設置に関しては,児童クラブに関わる部署である私どものほうで,整備をしなければいけないかなと考えておりますが,今後,児童クラブに関して,学校の余裕教室等使わせていただくに当たって,どうしても責任の明確化であるとか,学校施設としての利用の仕方に関しての協定的な約束事を全体として取り決めてから入っていかないといけない内容だろうなというふうに考えております。 ○8番(前島広紀君)  次に,仮に学校を夏休みの間だけ使わせていただくことになったとしましたときに,その実施主体はどういうふうに考えられますか。
    子育て支援課長(田上哲夫君)  あくまでも,児童クラブとして使う場合は,そこの部分については,教育委員会ではなくて保健福祉部のほうが,責任の所在をしっかりと分けてしなければならないと考えております。 ○8番(前島広紀君)  責任の所在もですけれども,運営主体はどこが担うと考えられますか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  その校区にございます児童が多く通っている児童クラブにお願いするようなことになるというふうには考えております。 ○8番(前島広紀君)  今回,先ほどから青葉小学校という名前が出ているところですけれども,ぜひ,まず取りあえず1校をモデル校として,始めていただければと考えるところですけれども,その責任体制やら施設の設備の問題,その当たりも早めに検討していただきまして,できれば今年の夏から活用していただければ,ありがたいと考えているところです。次に,3問目のシティセールスについて質問いたします。今後予測される市の人口減少社会を生き抜くため,言葉を変えると人口を増やすための現状と課題及びその対策についてお伺いしたところでありますけれども,私どもも先ほど同僚の平原議員からも話がありましたけれども,5月19日に総務文教常任委員会の行政視察としまして,シティセールスで人口増加を図っておられる埼玉県戸田市の活動を研修させていただきましたので,その報告を兼ねながら,そっくり真似るわけではありませんし,そこが全て良かったというわけでもありませんけれども,当市の取組を質問させていただきたいと思います。資料をたくさん添付しましたので説明はできませんけれども,見ながらでも聞いていただければと思います。まず概要と致しましては,戸田市という認知度が低かったので,様々なメディアを活用して,情報発信の強化に努めたと。そうしまして1985年に埼京線が開通したことを契機に30年間に6万人の人口が増えたということでした。年間1万人流入されて,9,000人が出て行くので,人口が増えていくということでした。それと地の利が新宿駅から戸田公園駅まで20分であるということ。それといろいろな高速道路が近くに接続していて,利便性があるということ。それと若者の人口が増加しているというのは,地方から東京に出て来られた若者が戸田市に住むと。20分だからということだろうと思いますけれども,それと家賃が安いことを戸田市が調べて,それを情報発信していると。そういうことも若者が増えているということの一つであったと聞いております。それと2060年の推計人口を現在が霧島市と同じ程度の12万3,000人ですけれども,2060年を14万8,000人と想定していると。そうしまして霧島市と大きく違うのは15歳から64歳までの人口が58.2%を占めるであろうと。そういうことをお伺いしました。そうしまして,戸田市がそういうふうに人口を増やすためのターゲットとしまして,先ほども言いましたように,住環境がいいということをセールスしていると。ターゲットとしましては地域外の住民をターゲットとして宣伝をしているということでありました。そこで当市に関しまして質問を致します。人口を増やしていくために本市の魅力をどのように外部に発信しているかということでありますけれども,まず,霧島市ふるさと総合戦略において,おじゃんせ霧島PRプロジェクトとして,平成31年の相談件数を400件とする目標を立てておりますけれども,これまで年間どれくらいの相談件数があり,実際に定住した人口は何人か,相談に対する定住の比率はどの程度であるのかお伺いします。 ○共生協働推進課長(西敬一朗君)  霧島市では移住に関する総合窓口を平成20年に設置いたしております。平成20年度以降,平成27年度まで,窓口に直接お出でになった,あるいは窓口に電話等で御相談されたという方は8年間で3,329人いらっしゃいます。また,同じく平成20年度から東京,大阪あるいは名古屋等での移住相談イベントに職員が出掛けておりますが,そのイベントで相談を受けた件数につきましては,平成20年度から平成27年度の8年間で,延べ244人,合わせて3,573人いらっしゃいます。それから本市に移住なさった方ですが,こちらが平成27年度までに,延べ1,084人の方が移住いただきました。その内,移住当時に中学生以下であった方は241人,単純に数字上で算出いたしますと,約3割程度ということになりますが,移住につきましては,即断・即決というものではございません。やはり,環境を整えてからおいでになるということでございます。実際に相談後5年してから霧島市に移住していただいたパターンもありますので,率としては3割程度というということですけれども,その相談を受けたのが,実際にいつ実を結ぶかというのはちょっと難しいところがございます。 ○8番(前島広紀君)  それでは,その相談件数を増やし定住者を増やすためには,情報を必要としている人に魅力的な霧島市の情報を伝える必要があると思います。平成27年度で作成した移住情報誌はどのような人をターゲットにして作成し,どこに配付しているのか,また今後,どこに配布する予定なのかお伺いします。 ○共生協働推進課長(西敬一朗君)  昨年,作成いたしました移住情報誌,スントコという名前の情報誌でございますが,こちらにつきましては6,000部作成いたしました。ターゲットは20代から40代の方で,その記事につきましては実際に霧島市に移住いただいた方の生活ぶりや私どもの補助制度の紹介,それから霧島市の子育て買物アクセス,自然などの住環境の情報を掲載いたしております。先ほど戸田市のお話がありましたが,市外の方に御覧いただきたいということで,1番部数を考えておりますのが,東京,大阪,名古屋等での移住イベントで配布,それから東京,大阪にございます移住に関する相談のセンターがございます,ふるさと回帰支援センター,移住・交流情報ガーデン,そちらのほうに1,000部を予定しております。また,東京,大阪等各地で行われております,ふるさと会で配付いたしまして,そちらの方々からの口コミもいただけないかと考えているところです。県内におきましては,ホテル,旅館等の観光施設,あるいは宅建協会会員の事務所に置いていただくように,不動産関係の団体にもお配りしているところです。 ○8番(前島広紀君)  それでは市長の答弁にございましたシティプロモーション戦略,これを秘書広報課が今年から策定を始めたということですかね。その狙いやターゲットはどのように考えておられますか。 ○秘書広報課長(有馬博明君)  シティプロモーションの狙いやターゲットという御質問でございましたので,その件について御答弁させていただきます。先ほど市長のほうの答弁にもございましたとおり,霧島市の情報を知って「行ってみたいな」そして実際来ていただいたら,「住んでみたいな」「ここに住んでみよう」というふうに人々の意識が変わっていくような形で,今回のプロモーションができればと考えております。しかし,そのプロモーションはシティセールスと若干,先ほど市長の答弁にもございましたとおり,霧島市が首都圏の方々,あるいは移住された方々にPRをするという一方通行の一つだけでは,当然予算も機会も限られておりますので,限界がございます。したがいまして,霧島市民の皆様方と一緒に手を組んで,一緒に情報発信をしていけるような形ができればなということで,まずはそういったSNSをやっていらっしゃる市民の方,あるいは様々な情報発信媒体をお持ちの市民の方々と一緒に手を組んでやっていくという考え方,これがプロモーションでございますので,狙いと致しましては,まずは市民の皆様と一緒に霧島市の魅力をもう1回再発見しながら,この情報をきちっと届けたいなというようなセミナー,あるいはそういうことを繰り返しながら,まずは自分たちのまなざしの磨き直しができればいいのに,そして一緒になっていければいいなというのが,まず一つでございます。そういう中で今度は,それをいかにターゲットとして,先ほど共生協働推進課長のほうからもございましたように,20代,40代あるいは首都圏等に住む,大都市規模等に住まわれる方が移住をされて,あるいは行ってみたいというお客様の方々にしっかりと霧島市の魅力をお届けすることができればいいなと考えているところです。ちなみに先般,プロポーザルで委託業者等の選定も行ったところでございますが,その業者が霧島と聞いて何を一番最初にイメージするかという首都圏と関西圏の人に聞いたアンケートがございまして,実は一番最初に皆さんが思い浮かぶのは,御多分に漏れず焼酎です。次は,「桐島,部活やめるってよ」という,これは小説にも映画にもなった,これは霧島という字は違うんですけれども,それが実は大多数で,実は霧島市という回答をされた方は1%ほどしかなかったというのが現実でございました。したがいまして,昨年度から共生協働推進課が進めている移住定住の様々なプロモーション,そして今年度行いますプロモーションと合わせまして,そして霧島市というネーミングと,そしてその中に含まれる魅力を確実に大都市圏の方々にお届けするというのが一番の狙いでございます。 ○8番(前島広紀君)  先ほど私も言いましたように,戸田市も戸田市ということを知っている人が非常に少なかったということでした。それで,いろいろなメディアを使って,情報発信を広くやったということを聞いたところでありましたけれども,それでは作成しましたシティプロモーションを,その事業で活用するメディアはどういうところを考えていますか。 ○秘書広報課長(有馬博明君)  本市の情報を全国に確実に広く拡散させるというのには,主に首都圏のテレビ,雑誌,新聞などのメディアに対して情報発信を行ってまいりたいと思います。それから当然,その動画につきましても,直接テレビ局とか雑誌に有料で掲載するというものだけではなく,話題性をいかに高めて,逆に雑誌,テレビ局等が取材に来たいというような,そういう話題性のある動画づくりをどうできるかということにも挑戦してまいりたいと思っております。 ○8番(前島広紀君)  分かりました。少し私事なんですけれども,私はこのデジタルとか,そういうのがすごく苦手で,嫌いで,ある会合で,私だけがフェイスブックをしていないというのが分かりまして,隣の席の人が無理やり設定をしまして,今,フェイスブックがここ2週間くらいは使えるような状況になったんですけれども,その返事の仕方や使い方が全く分からない状況で,霧島WAGONという市のフェイスブックがあるというのも,この質問をすることによって初めて知ったわけですけれども,これも迷惑なこともありまして,昨日はある人から誕生日だという通知が来ましたけれども,返事をしたのですが,届いたかどうかは分かっていないところです。それではお伺いしますけれども,霧島WAGONなど市のフェイスブックの閲覧状況はどのようになっていますか。 ○秘書広報課長(有馬博明君)  メッセージはちゃんと届いておりまして,返事も出していただきました。ありがとうございました。霧島WAGONのフェイスブックの閲覧状況でございますけれども,霧島市のシティプロモーションというものに特化したフェイスブックを昨年の7月に開設をさせていただきました。それから今回,一昨日,御質問もございましたけれども,霧島市のホームページがリニューアルして,ホームページから直接フェイスブック等に入っていける環境が整うということで,市のホームページのフェイスブック化というのも2月に開設をさせていただいたところでございます。開設以来多くの方につながっていただいておりまして,毎日動きますので,今幾らということを具体的には申し上げられないのですけれども,一例を申し上げますと,先般,熊本地震のときに,一早く霧島市が市営住宅を被災地の皆様方にお貸ししますよという情報をフェイスブックで上げさせていただきました。このときに「この記事はいいですね」とおっしゃっていただいた方が1,101件,それから友達とこの情報をシェア,いわゆる共有していただいた方々が1,025件,それから,このページそのものを9万5,000人にも及ぶような方々に見ていただいておりますので,かなり有益な,それも不特定多数の方々にお届けできるツールかなというふうに思っております。これもある意味,ホームページのリニューアルの成果かなというふうにも思っているところでございますけれども,今後ともスピード感を持った霧島市の様々な取組を多くの方々に情報発信をしていきたいと思っております。 ○8番(前島広紀君)  昨日,ある人は言った者勝ちではいけないという話でありましたけれども,このフェイスブックに関しては,こういうことを言っていいのか悪いのか分かりませんけれども,言ったもん勝ちのような聞きたくない情報も入ってくるように感じました。それでは市長にお伺いしますけれども,市長は御自分の名刺に広報営業本部長というふうに書いておられまして,年中無休で国内外を問わず,霧島市の情報を発信しているとお伺いしておりますけれども,市長のシティプロモーションにかける思いをお聞かせいただければと思います。 ○市長(前田終止君)  私たちのまちの総合戦略,これに基づく人口目標,皆さん方と協議をしながら,最終的に目指せ13万人という大きな高み設定の人口目標を作らさせていただきました。そういう中で,この高めの人口設定に向かって,本当にそれを一年一年しっかりと一世帯一人ずつというような感じで頑張っていく姿を連想しているわけでございますけれども,それには,やはり今までの合併後の10年間,挑戦し続けてきたことなどを,また更に磨いて挑戦していかないといけないなと思います。例えば具体的に定住移住促進,これを一早く私たちのまちは皆さんの理解と協力を得ながら,挑戦してまいりました。そして結果1,000名を超える方々が,実際私たちのふるさとに市外から移住をしてくれました。これは九州でも全国でもトップレベルの具体成果の一つです。これらを更に今後もしっかり調整していかなければならない。そしてまた定住移住には叶いませんけれども,交流人口の枠拡大,こういうものも私たちのふるさとの持つ特性,そういうものを上手にアピールしながら,最終的に訪れてきた人たちが住んでもらうという方向に導くことができたら,これはまたすばらしいことだと思います。その交流人口の増加を年間を通じて,様々な地域の大中小の行事,そういうものを通じてまた魅力を発信していかないといけないなと思います。そして,そのことがまた,それぞれの地域の地域活性化,そういうものにもつながっていくのかなと思います。そしてやはり魅力的な地域で働きたい,学びたい,できればここで結婚して,ここで子育てしていきたいという,自然な流れを想定するわけでございますが,そういう意味では雇用の場の確保,それがまた次に大事かなと思っております。そして,子育て支援の徹底など,総合的にやはりやっていかなければならないというふうに存じております。そういう意味で今までこの市内外に私の立場で,広報営業本部長というような肩書きを名刺に刷り込んで,市長としての覚悟を市民の皆さんにも市外の人にはなおのこと,示したつもりでいるわけでございますけれども,特に市民の皆さんにも私たちのまちの持つ魅力というものを更に有馬課長のほうからもいろいろ説明があったとおりでございますけれども,今後発信力,そういうものをしっかりと磨いていかなければならないと思います。市民全体の多くの方々がいろいろ課題はありますけれども,私たちのふるさとの持つ魅力,そういうものを誇らしげに語ってもらえるようなふるさとづくりに向けて,私ども行政のほうも市民の皆さん方の声をしっかり聞きながら,そしてもともと持っている魅力を伸ばして,それをまた言葉にしてもらうような流れを市民の皆さん方の力を借りてやっていくようなところも大事かなと思っております。 ○8番(前島広紀君)  そのとおり,情報発信は本当に大切な時代だと考えております。それと併せまして,あと1件市長にお伺いしたいと思うんですけれども,この前の報道にありましたように,世界ジオパークの推薦が見送られたという話だったと思いますけれども,世界に霧島市の魅力を情報発信するためにも,世界ジオパーク入りは重要な課題であるのではないかなというふうに考えますけれども,いろいろな課題があろうかと思いますが,情報発信としてのジオパークについてどのようにお考えでしょうか。 ○市長(前田終止君)  御承知のとおり,この議場のど真ん中にも「その価値を世界へ」と。そして目指せ霧島ジオパークを世界のジオパークへというようなこの思いが,ずっと今日までの市政の中でも,一つの重要な目標として定められてきたわけでございます。振り返ってみますとジオパーク活動に参入をさせていただきまして,振り返ってみると平成20年5月でしたからね。そういう意味では丸8年が過ぎて,9年目に入ったということでございます。2度目の国内の日本ジオネットワークのクリアはしました。そういう中で世界挑戦,1度目,挑戦しましたけれども,課題があり,それをまた3年間,更に努力をして今回挑戦をさせていただきました。しかしながら日本全国で2か所手が挙がって,日本ジオパーク委員会における推薦をお願いしたところでございました。その2か所とは,私たちの2度目をクリアし,全国大会をやり,全九州大会もまた九州初として,我々のエリアでやった。そういう経験値を基に満を持して手を挙げたのですが,お隣の桜島・錦江湾ジオパークさんが同時に手を挙げたと。そしてこの2か所が国内における本年度の,「ぜひ,私たちを推薦してくれ」と,「世界にもふさわしいレベルに努力をしてきておりますよ」ということを両方が主張したわけでございました。しかし,結果的に国内委員会においては,火山というテーマが一つは一緒であるということ。そして,霧島ジオパークと桜島・錦江湾ジオパークは非常に近い,接近しているということなどの理由で,今回は推薦を見送るというような流れになりました。私たちと致しましては,今,日本へのインバウンドが非常に高まってきております。あっという間に七,八百万人が1,000万人をすっと超えて,あっと思ったときには2,000万人を超えてしまって,そしてあと4年後には4,000万人の方々がアジア,世界中から私たちの日本を目指すであろうということは,ほとんど真実味を帯びてきた感があります。そういう中で,九州は南九州の私たちの地域に,アジア主要4都市とつながっているわけですが,インバウンドの手応えがある最中で,熊本地震等あったわけですが,このジオパークが世界ネットワーク入りすることによって,私たちの発信力は絶対高まるということを前々から感じておりました。そしてユネスコが正式プログラム化を昨年の秋になされました。そうしながらこの8年少々の時間の間に毎年毎年,ハードルが高くなって,基準が非常に厳しくなった中ではありますけれども,そのことは私たちの地域磨きということも含めて,将来に向かって頑張っていかないといけないというふうに思うわけでございまして,私と致しましては,このあと世界委員会の重要なポジションの方も私たちの地域を3日間訪れて,両方見られました。記者会見では「一体化をなさり,最強の世界ジオパークを目指されたらいかがですか」みたいな御指導も頂いたわけでございました。ここは,インバウンドの強化,そして我がまちの情報発信力を高めていく。そして国際的な事態に備えていく,そういう意味で,次の時代に備える情報発信力を総合的な,戦略的なシティプロモーションができるような,我がふるさとに力を更に付けてまいりたいというふうに私としては考えているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  分かりました。これで私の一般質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で,前島広紀議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。             「休 憩  正      午」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時00分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。ここで池田商工観光部長から発言の申し出がありましたので,これを許可します。 ○商工観光部長(池田洋一君)  先ほどの前島議員の一般質問の中で,霧島わかものハローワークの開設時間の質問に対して,午前10時から午後6時と回答いたしましたが。午前10時から午後6時30分の誤りでございました。訂正をお願いするとともにお詫びを申し上げます。 ○議長(池田 守君)  それでは,一般質問を続けます。次に,1番,德田修和議員から2件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○1番(德田修和君)  議席番号1番,德田修和です。始めに九州では観測史上初の震度を記録した熊本地震から,早2か月が経過しました。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに,被災された方々に心からお見舞い申し上げ,心穏やかな生活が1日でも早く戻ることを心から願っています。また昨日は北海道函館市を中心に震度6弱の地震が発生しました。幸いにも大きな被害は報告されていませんが,今後の余震には十分気を付けていただきたいです。正に,いつどこで地震が発生してもおかしくない現状ですので,本市においても相次ぐ災害を教訓に,被災された方々の体験や無念な思いを無駄にすることなく,防災対策・災害時対策をより一層講じていかなければならないと痛感させられています。それでは通告書の順に従い2問質問いたします。まず,国体開催に向けての本市の取組の進捗状況についてお伺いします。2020年,平成32年に第75回国民体育大会が鹿児島県で開催されることが内定しています。本市においても,「国民体育大会準備室を設置して鋭意準備を進めていく」とのことでありましたが,実際は推進委員会であり,進捗状況が見えにくいのが現状です。そこで県内の自治体では国体準備委員会が設置されているが本市での取組の現状と計画,そして本市で開催予定の施設の整備計画を問うものであります。2点目に,ブロードバンド整備計画についてお伺いします。前回の質問で,中山間地域のインターネット環境の改善について質問した際,「現在のADSL回線を利用した環境で不便を感じられない」という声もあり,また「通信技術の向上も日進月歩であり」といったことで,積極的な答弁は頂けませんでした。しかし,今年に入り,少し現状が変化してきています。大手各社が光通信への全面移行に向けて,ADSLサービスの新規加入の廃止を発表し始めています。そこで,各通信会社でADSLのサービスが終了する動向が見られるが,本市の見解と対応を問うものであります。これで壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  德田議員から2問につきましての御質問でございました。1問目につきましては私のほうから,2問目につきましては企画部長が答弁をさせていただきます。1問目の国体開催に向けての本市の取組の進捗状況についての1点目と2点目につきましては関連がございますので一括してお答えさせていただきます。第75回国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」は,平成32年,西暦で言うと2020年でございますが,10月に開催予定でございますけれども,私と致しましては,鹿児島国体を契機として競技力向上はもとよりのこと,市民スポーツの振興を図ると共に,霧島市の魅力ある観光,文化,産業を広く情報発信し,多様な交流を通して,新たな本市の活性化に寄与するため,本年11月頃をめどに,市内の各種団体,競技関係団体,議会及び行政で構成する実行委員会を設立する方向で準備を進めているところであり,2巡目の鹿児島国体開催に向けて,オール霧島で取り組むべく,開催に向けた機運を盛り上げていきたいと考えているところでございます。本市におきましては,サッカー女子,ハンドボール,馬術,剣道,銃剣道及びゴルフの6正式競技,グラウンドゴルフの1公開競技,パークゴルフ,ジャズ体操の二つのデモンストレーション競技が開催予定でありますが,今後,女子サッカーの会場となる国分陸上競技場のメインスタンド改修,まきのはら多目的広場の整備,ハンドボール,剣道,銃剣道の会場となる各体育館の改修などが必要でありますので,国体が開催される前年度までには整備を終えたいと考えております。これらの取組に対応するべく,平成27年6月に副市長を委員長とする庁内の推進委員会を設置し,これまで6回の検討会議と2回の現地視察を行っているところでありますが,実行委員会設置等の際は,市民の皆様を始め,多くの関係機関・団体の御協力を得て,万全の体制で準備を進めてまいりたいと存じます。県内の自治体の国体準備委員会の設置状況につきましては,開催予定地25市町のうち,本市を含め7市町が既に準備委員会を設置しているとお聞きしております。また,今年度中に10市町が設置の予定と伺っており,その他の8市町につきましても平成29年度以降に順次設置されるものと存じております。 ○企画部長(塩川 剛君)  2問目のブロードバンド整備計画について,お答えします。各通信会社のADSLサービスの状況につきましては,全国的にADSLに代わり光通信整備が進んだことに伴い,光通信に変更される利用者が多くなり,ADSLの利用が減り続けている傾向にあります。本市におきましては,大手通信事業者に確認したところ,現在,光回線のサービスを利用できない地域では,ADSL回線の新規申込み受付を継続するということであり,これまでどおり市内のブロードバンド環境は維持されるものと考えております。なお,国において,超高速ブロードバンドの基盤整備の促進に取り組んでおりますので,今後の国の動向に注視してまいりたいと考えております。 ○1番(德田修和君)  1点目から随時質問をさせていただきます。まず国体についてですけれども,余り情報を持たない市民の方も多くいらっしゃるというふうにお伺いしておりますので,まず始めに確認の意味で競技について質問いたします。先ほどの答弁で6正式競技,1公開競技,2デモンストレーション競技というふうに紹介していただきましたけれども,これはそれぞれどういったものなのかというところをお示しください。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  まず,正式競技というものがございますが,実施競技のうち都道府県対抗の得点対象となる競技のことを言います。本大会では陸上競技,水泳など,37競技が行われます。次に公開競技につてですが,正式競技以外のスポーツを全国に普及するなどの目的で実施されるものでございます。次にデモンストレーション競技でございます。これは子供から大人までが楽しめる県民参加型のレクリェーションスポーツのことでございます。 ○1番(德田修和君)  得点を競うだけでなくて,いかにスポーツのすばらしさを伝えるかというような催しであるということを理解いたしました。開催される都市,先ほど10月に開催予定ですがということで答弁いただきましたけれども,これが市内で開催される競技の日程等が決まっているものなのか,決まっていればお示しください。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  現在,県が作成した日程案を基に競技団体と第1次案を協議しているところでございますので,正式にはまだ決まっていないところでございます。 ○1番(德田修和君)  一応10月に開催予定ということですので,10月までには完全に準備が整っていなければいけないということで理解しました。この国体開催地ですけれども,早い段階から内定ということで,皆さん素早い動きをされているところですけれども,内定というのはもう聞いていたのですけれども,開催までにどんな過程を経て,いつそれが本決まりというか,決定という通知になっていくのか分かればお示しください。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  開催4年前の本年度でございますが,県準備委員会から日本体育協会へ会期案を提出して,3年前の平成29年度に日本体育協会,文科省の会場地の視察があり,本県開催及び会期が決定されます。 ○1番(德田修和君)  国分陸上競技場メインスタンド,まきのはら多目的広場の施設整備等を国体が開催される前年度までには整備を終えたいと考えておりますというような答弁でしたけれども,平成29年度にはもう視察が入るということですけれども,その段階である程度どこまで整備が完了していないといけないとか,そういうようなものはないのでしょうか。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  施設の整備につきましては,前年度までに整備する予定でございます。 ○1番(德田修和君)  前年度までに整備という答弁は頂きましたけれども,その視察を経て本決まりになるということですので,その視察までに会場の整備が整っていなければいけないというような部分の規定があったりとか,最低でもここでこういう競技を行いますよと視察に来るわけですから相手方も何を視察に来るのかという部分があります。そこでそれまでに改修工事なり,スタンドの設置であったりとか,そういうのは間に合わなくてもその視察自体には支障がないのですかということをお伺いしたいと思います。 ○教育部長(花堂 誠君)  国体は平成32年の10月でございます。その前に平成30年度からは各競技のリハーサル大会というのが,行われる予定になっておりまして,また,前年度の平成31年度にはインターハイが行われるということがありまして,霧島市もフェンシング競技をということで,今予定しているのですけれども,そういうことから,それまでにある程度の施設整備はしていかないとならないだろうと思っております。ただ,各競技団体との,例えば照明の明るさはどうだとか,そういった各個別の打合せ等も必要になってきますので,今後それは予定されているということでございます。 ○1番(德田修和君)  施設の改修のところでもう1点ですけれども,先ほど申し上げた陸上競技場,まきのはら多目的広場の整備とハンドボール,銃剣道の会場となる各体育館の改修などが必要でありますのでというところですけれども,この五つの正式種目開催予定地というものが出ています。その中は既存の体育館を活用していくというような考え方だと思いますけれども。国分中央高校のほうも体育館のほうが新設されるわけですけれども,そちらのほうを活用していくという考えもあるのかお示しください。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  国分中央高校の体育館も活用する予定でございます。 ○1番(德田修和君)  最初に市長のほうも本市の文化であったりとか,全て発信していくために持ってくる催しだということでしたので,国分中央高校のアピールもぜひ,体育館の活用でできるのではないかと思いますので,ぜひその辺は推していただければなと思います。先ほどメインスタンド等その整備は来年度までにしないといけないわけではないけれども,各種競技が年度,年度あるので,それに間に合うようにということでしたけれども,陸上競技場のメインスタンドで言えば,そのスタンドを全部取り壊しての新規の設置だと思っているんですけれども,いろんな競技を持ってきて国体に向けて盛り上げていっていただくような大会を誘致するために,できるだけ早く工期が終われば呼び込む日程が組めるのかなと思いますので,この工事期間ですね,整備計画と工期などをもう少し具体的に示してください。また,工事期間の競技場の利用はできないと理解してよろしいか,そこまでお示しください。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  国分陸上競技場のメインスタンドに関しましては,これから設計に取り掛かるため,どのような規模のものを造るかにもよりますので,現段階では解体まで含めて,約2年間を考えております。その間の利用につきましては使用できないということになります。 ○1番(德田修和君)  2年間のうちで計画をして,工事期間だけが使えないということですよね。2年間使えないというわけではないわけですよね。 ○教育部長(花堂 誠君)  課長が答弁申し上げましたとおり,今,国分陸上競技場のメインスタンドの改修ということで計画しておりますので,設計次第でどの程度の範囲まで,その工事の影響が及ぶのか,それもまだ分かりません。工期についてもいつから,まず解体をしなければなりませんので,どういった工事に入るか,その工程表等も見ないと分かりません。そういったことから2年間の全工期を予想しておりますのでれども,その内に一部使えなくなったり,あるいは全面使えなくなったりという期間が出てくると思います。それは今後の調整を待ちたいと思います。 ○1番(德田修和君)  現在のメインスタンドは非常に小さいものであると見て確認はしています。競技関係者等に聞くと競技タイムを計るフラッシュレコーダー用の電源であったりとか,その機材を扱う,普通いろんな陸上競技場等に2坪程度のちょっとした小屋みたいなところで,記録を管理する機械等を入れたりとか,そういうことしているようです。そういうものがなくてほかの大会誘致のときに大変不便をしているというふうに聞いていたのですけれども,今度新規の設計に当たっては実際に競技場を利用する競技関係者に意見を聴取するようなスケジュールは組まれているのか,また組む意思があるのかお示しください。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  設計に当たりましては,各利用競技団体との意見も聞きながら,そういう場を持ちながら進めていきたいと考えております。 ○1番(德田修和君)  せっかくの整備ですから,ぜひ,使いやすいものができるように求めておきます。それで,来年の視察を受け,本決まりになっていくということでしたけれども,市民に広報していくというような段階,時期というようなのは本決まりになってから市民にいろんな方法で発信していくのか,それとも随時今年度から国体に向けての広報を発信していくのか,そのようなところの計画をどう考えているのかお示しください。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  市内の各イベントで国体ブースの設置及びPRグッズの配付を行っているほか,本年3月より議会棟入口横に設置しておりました鹿児島国体関連のPRパネルを現在国分体育館に展示しております。これを今後,各体育館を持ちまわって広く周知を図っていこうと計画をしております。 ○1番(德田修和君)  県のホームページ等を見せていただいたのですけれども,県のほうでは準備室から実行委員会に来年移行して,始動していくというようなことが報告されていました。この実行委員会11月頃と先ほど答弁を頂きましたけれども,これは県より先駆けて,いち早くやっていくという思いの表れだと思いますけれども,そこら辺の県のあと追いではなくて,県より先につくるような形ですので,県の指針というものがないのかなと思います。ですので,現在計画している実行委員会の組織規模ですね,それを最初何人くらいで,どんな組織,関係者で構成されてというようなものが,今の段階で検討されているのであれば,もう少し具体的に示していただきたい。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  実行委員会でございますが,市長を実行委員会の会長と致しまして,市内の経済界,体育関係者,観光関係者,社会団体,公民館関係者,議会関係者など,150人前後からなる「燃ゆる感動かごしま国体」霧島市実行委員会というものを考えているところでございます。 ○1番(德田修和君)  150人とすごく多い人数で取り組まれるということで,それだけ意欲が現れている証なのかなというふうに感じます。この実行委員会ですけれども,本番まで5年ですけれども,この150人で実行委員会をどう充実させていくのか,また,その間に増員であったりとか,そういうものを考えていく予定があるのか,その辺のタイムスケジュールじゃないですけれども,考えがあればお示しください。それでなければ,150人で開催まで走っていく組織であるのかというところをお示しください。 ○教育部長(花堂 誠君)
     議員からも御指摘がありましたが,やはり霧島市としては今回の議員のお尋ねの主旨でもあります,やはり霧島市一体となって,市民の皆様にも早くから国体へ向けた高揚感というものを醸成しようということもございまして,本年度中に実行委員会を立ち上げたいということでございます。ただ,人数的には150人規模を考えておりますが,余り人数が多くなりすぎてもなかなかまとまらないこともございます。ただ,その150人の皆様を例えば式典の常任委員会とか,それから協議を実際検討していただく,いろんな企画をしていただく企画委員会とか,あるいはおもてなしをしていただくための常任委員会とか,そういうものに分けて協議会を構成していこうと思います。今のところはそういった考えでございます。 ○1番(德田修和君)  ぜひ,効率的にその組織が機能を発揮できるように努めていただきたいと思います。それで,国体を自分達の地域で受け入れていくということは,無事に競技を終わらせることがもちろん大前提ですけれども,最初の市長の答弁にありましたとおり,広く魅力ある観光,文化,産業を情報発信していくというところ,新たな霧島市を来ていただいた方々に再発見していただく,そして思い出を持ち帰っていただくというようなところも非常に重要な部分だと思います。今,保健体育課のほうで競技についてのことが説明されたわけですけれども,そこで11月には実行委員会を立ち上げるということで,経済界,商工観光面のところもメンバーとして,組織として入っていくということでしたけれども,ここまでの一連の流れというものを商工観光部のほうでは,今までの時点でどの程度把握をされていたのか。商工観光部として市民に広報していくであったりとか,市民に意識付けをしていただくような取組というのを現段階で考えていることがあればお示しください。 ○商工観光部長(池田洋一君)  鹿児島国体が開催されることに伴い,市内のホテル,旅館等に宿泊していただき,お土産とか,多くの物を買っていただくと。霧島市にお金を落としていただく様々な商工業者が恩恵を被ることが地域の活性化につながると,我々はそう思っておりますけれども,そういう意味で今,観光,経済団体も組織の一員に入れる予定であるというふうに聞いております。今現在は直接は私ども,そういう動きはしておりませんけれども,今後,教育委員会のほうと連携を取りながら,また,庁内全体で進めていければというふうに思っておりますので,よろしくお願いします。 ○1番(德田修和君)  それぞれの組合であったりとか,協会の方々,5年後のことですけれども,早い段階でお話を持っていって,組合,協会の中でもどのくらいの年齢層の方々に入ってもらおうかとか,どういうものをアピールしていけるだろうかという,その協会内,商工会,会議所,特産品協会,いろいろありますけれども,その会の中で持ち帰っていただいて,練っていただいて,まず,組織にどういうメンバーをうちから送ったほうが効果的なのかというようなものも考える時間を与えてあげるべきであると思っていますので,そういうことで負担を軽減したり,広いアイディアが生まれたりだとか,そういうことで霧島市が一丸になるための組織づくりがうまく機能していくんだと思います。市長はその辺はどうですか。 ○市長(前田終止君)  鹿児島国体2巡目をどう捉えて下準備をしていくのかという質疑でございます。これは昭和47年太陽国体というのがありました。そのときは約180万県民,心を一つにして,全国の日本の言わばオリンピックですからね,それらの選手団,そして応援団,それを迎えるために,それはそれはもう全県挙げて,県民は一つになって歓迎体制をおつくりになられたわけでございます。そして,その時期を県政はしっかりにらんで,まず空港を造る。鴨池から溝辺の大地に移転,そして高速道路,これを空港に接近させながらインターチェンジを造り,延伸をしていったということでございます。そして,県民はそれぞれの競技がある場所を中心にメインストリートに花いっぱい運動,県民運動でやったわけでございました。もう鮮やかに覚えております。そういう意味では議員が御指摘の霧島市はそういう中で,2回目の国体を迎えるが,どう盛り上げていくのかということを問われているわけでございます。これは我が霧島市のみならず,鹿児島県全体でしっかりと担っていかないといけない。そして私たちのところは言わば空の玄関口でもありますし,離島空港の拠点地でございます。そしてまた,高速道路,陸の王者,これのまた一番メインの場所でもインターチェンジ等たくさん持っていて,その会場に直結する入り方もできるエリアでもございます。そういう意味で相当これから下準備を,県を挙げて,私たち市民を挙げて,やっていかなければならないレベルのものというふうに思います。50年,半世紀に一度あるかなしかの相当な,みんなの力を結集して,一体感を作り上げて,本当にオール鹿児島,オール霧島で迎える体制をつくっていかなければならないものと存じております。特に今回の鹿児島国体の場合は,その2か月前に世界の正に文字どおり,最大のスポーツ大会,オリンピックが東京で2巡目が開催をされた,その2か月後ですから,メダリストたちが国民の期待に応えた人たちが,続々と我が鹿児島においでになると,そういう中での開催ですからそれに向かっては,議員が御指摘のとおりスポーツ競技のみならず,その地域の歴史,自然,環境,伝統,文化,そういうものも国民の方々に分かりやすく情報発信できるような体制を様々な形で魅力発信しなさいよというような御指摘と聞こえたわけでございますが,私どももそのようなつもりで,ビッグな150名体制くらいの実行委員会ができるということは,それらもしっかりおもてなしの範囲まで,応援の体制まで,市民挙げてそういう空気づくりを,まだ約4年あるわけでございますから,今からしっかりと段取りをさせていただきたいと存じております。 ○1番(德田修和君)  おっしゃるとおりだと思います。まず,鹿児島の霧島市で国体が行えるということが,次はいつになるのかなというくらいビッグイベントですので,これをいかに生かしていけるかというのは,これからの4年間,できれば二,三年間に掛かってくるのかなと思っております。また,先般行われましたチャレンジデーも90.1%,人口別のカテゴリーではトップでした。これは本当に市長の広報活動もさることですけれども,保健体育課を始めとする職員の方々の熱意によるものでもあり,また,市民の御理解のたまものであったと思っていますので,県内だけでなく,全国にオール霧島の精神を十分にアピールできた結果なのかなと思います。この勢いで国体に向けて早急な取組をすべきであると思い,今回の質問を入れさせていただきました。早い段階で11月には実行委員会も立ち上げて,積極的な活動をされていくという意気込みも聞けましたので,それに期待いたしまして1問目の質問は終わりたいと思います。続けて2問目のブロードバンド計画であります。一応答弁の中では,現在のサービスを利用できない地域では,ADSL回線の新規申込みを継続するということで答弁を頂きました。私のほうもその辺りのところは一応確認はしております。ただ,やはり国の流れとしては,全面光回線へというような思いも総務省のホームページのほうに見受けられたと思います。現在,各総合支所,ADSL回線しか利用のできない地域にある総合支所等を含む公共施設,そちらも特に別回線を独自で引っ張っているとかではなくて,ADSLの地元の方々が利用している同じような回線で利用して業務に当たられているのか,その辺が分かればお示しください。 ○情報政策課長(宮永幸一君)  基本的にインターネットを利用する場合には市民の皆様と同じ形式でございます。総合支所と本庁とのやり取りにつきましては,専用線を使いまして,事務を行っているところでございます。 ○1番(德田修和君)  観光施設等にWi‐Fiの整備を随時進めていっている最中であると思うんですけれども,こちらもADSL回線であるのかなと推測しているんですけれども,今後の計画も今までどおりの機材の設置ということで,今のところは計画がなされているのでしょうか。変更を検討していたりとか,そういうようなことがあるのでしょうか。 ○観光課長(八幡洋一君)  平成27年度に観光課でWi‐Fiを設置した箇所が10か所ございます。全てADSL回線ということになっております。今後の整備計画につきましては,観光課で所管をしているのが,あと国分キャンプ海水浴場,小浜海水浴場,そして浜之市ふれあいセンターの温泉施設等になっておりますので,インバウンドの方々が全く来ていないわけではございませんけれども,その状況等を見ながら今後は検討してまいりたいと思います。 ○1番(德田修和君)  今,行われている業務であったり,サービスであったりというのは,ADSL回線を使っていると。一応のところは継続をしていくということですけれども,本当にいつまであるのかというのは分からない状態で,行政としての業務は分かり次第対応がすぐできるものだというのは十分理解しているのですけれども,現在対象の地域にお住まいの方であったりとか,中山間地域の移住を考えられていらっしゃる方とかも当然,そういう情報を聞かれてどうなっているんだろう,大丈夫かなという不安を持っていらっしゃる方も少なからずいらっしゃると思うのですけれども,そういった相談が市に来ているのか,また,その際の説明,どのような対応をされているのか,その辺をお示しください。 ○情報政策課長(宮永幸一君)  市外の方から回線の問合せはあったことはございます。それで,その際は市のほうではブロードバンドの整備はされておりますので,地区が分かっていれば,そちらの整備をしている業者にお問い合わせをいただくようなお願いはしているところでございます。 ○1番(德田修和君)  前回,そういう回線の変更をすぐできなくても,計画を考えていかなければならないのではないでしょうかという質問に対しては,前回の答弁では移動系通信の普及であったりとか,固定系の通信が減ってきているというようなこともあるので,通信手段はそれ1本じゃないよというような御説明も頂いたわけですけれども,3月に出されている総務省のホームページの調査結果では,固定系通信の需要が減っているというような感じではなく,共に増加し続けているということで,通信速度が速いものが求められている,だから光に国は変えていくんだよというような形で調査結果と事業の主旨を載せておりました。やはり,もともとの国の発表では,2015年までには完全移行するというような思いでやられていたみたいですけれども,そうはうまくいかなかったということで,できるだけ早いうちにというような打ち出し方をされているわけですけれども,やはり早急に何かしら対応を考えていかなければならないのかなというようなふうに感じます。この辺の今後の動向,国の動向が出なければどうしようもないということはあると思いますけれども,早い柔軟な対応ができるように,何かしらの検討であったりとか,将来の予測等立てられている部分があればお示しください。 ○企画部長(塩川 剛君)  高速ブロードバンドの環境整備ということでございますが,先ほど申しましたとおり国におきましても,超高速ブロードバンドの基盤整備の促進についてということで動き出しがあると。議員も十分御承知のことかと思います。やはり1自治体で対応するには非常に無理がある,非常に経費が掛かるということで,やはり広域で対応したほうが効果的であろうというのが考えられるところであります。そういう中で鹿児島県の市長会においても,その辺のブロードバンド環境整備の促進ということが議題に上がっておりまして,つい最近ですけれども,6月に市長会のほうで国会議員宛てに,そういったような要望活動も行われているといったような状況でございまして,全国的にそのような声が大分強まってくるのではないかなというところを期待しているところでございます。おそらくそういった流れになってくるのではないかなと感じておりますので,これらの動きを見守らせていただきたいと。状況の報告等でございます。 ○市長(前田終止君)  今,担当部長が申し上げたとおりでございますが,19市の鹿児島県市長会の立場の私たちと,鹿児島県選出の与野党含む全衆参両議員の国会議員との言わば県市長会として,国レベルにしっかりこのような件について努力をされたいと,ぜひお力添えをというお話を先般東京で公務出張の際に,そのような場面があったわけです。私はこの光通信の件について特別な発言をさせていただきました。皆さん方に申し上げましたのは,企業を誘致するにしてもあるいはまた,観光客誘致にしましても,そしてまた,市民生活,国民生活においても,この光通信の全体的な整備というものは,本当に喫緊の課題だと,必要だということを地方の自治体長として強く国会の鹿児島県選出の皆さん方に申し上げました。回答としては当然前もって要請文は送ってあったわけでございますけれども,鹿児島県選出の国会議員として最大の努力を国政の場でしてまいりたいというような話ではございました。今後とも九州や全国の地方の声として,これらも議員御指摘のような視点も十分分かりますので,力を込めて努力してまいりたいと思っております。 ○1番(德田修和君)  もちろん,一自治体でどうこうできるようなお話でもないというふうに感じております。市長がそのように強い思いで会議に望まれているということも御理解しました。何にしろ,そこの地域にお住まいの方であったり,移住計画を考えられている方というのは,やはりそこの部分は気にはなるわけです。ADSLサービス自体も継続可能ということですけれども,実際利用者というのは全国的には大幅に減少していっているものですので,近い将来廃止になる可能性は十分にあるし,仮にずっと利用できたとしても,利用者が減ればそれだけの負担割合は増えてくるわけですので,料金の値上げであったりとか,光回線との格差が大きく生まれるような状態になると思いますので,ぜひ,いろいろなところで声を上げていただきたいと思います。もちろん予算を見ても,当然難しいのは分かります。それで,市民の方からも問合せがあったというようなお話ですけれども,これから増えていくのではないかなと思います。ですので,単純にもう少し利用できるというふうに伺っていますよというような,単純な説明ではなくて,市民の方々は今使えるから,料金が上がろうが,下がろうがこれを使えということなんだな,じゃぁこのまちは住みにくいなと思われてもしかたがないですので,できないなりに,今そういう動きで行政でも頑張っていますというようなことであったりとか,一言,取組じゃないけれども,十分な説明を問い合わせの方々にはしていただきたいと思います。多分今は大手通信会社に問い合わせたところ,ある程度,回線の通っていないところは続くみたいですよくらいの説明だと思うんですけれども,ぜひ,その辺をできるだけ市民の方々の不安を取り除くような説明をしていただければなと思います。その辺の対応であったりとか,その辺の思い等があればお示しいただければと思います。 ○企画部長(塩川 剛君)  市民の方からの通信速度が遅いとかというような苦情等もたまにございます。その際は先ほど課長が申しましたとおり,大手の通信事業者のほうを御案内したりとかということは致しているところでございますが,現状のADSLの状況では私たちが対応できるのは,その程度なんですけれども,住民の方々にとって,そういったことはきちっと戸惑いがないような説明ができるような努力はしていきたいというふうに思っております。併せまして観光のほうでも先ほど答弁がありましたとおり,スポットスポットにおいてはWi‐Fiの整備などということ等で力を入れていますので,住まわれている方,あるいは観光等で来られる方,あるいは防災等でといったような利用も可能になろうかと思いますので,その辺の説明もそういう場面があったら併せて説明していきたいと思っております。 ○1番(德田修和君)  観光であったり,防災面ということで,本当に震災等を見ても通信の不具合というものは精神的に皆さん不安に感じられる部分であったりとかします。それで,そういうサービスの停止等という情報が出ただけでも不安な部分もあると思いますので,そのときに十分早い対応ができるような心構えと組織を構築していかれることを求めて,早いですけれども質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で,德田修和議員の質問を終わります。次に,19番,岡村一二三議員から5件通告されております。したがって発言を許可します。 ○19番(岡村一二三君)  早速,通告しておいたことについて一般質問を行います。質問の1点は,市道馬立~北原線道路整備事業についてであります。霧島市の「経営方針」として,第一次霧島市総合計画「実施計画」が合併後策定以降,ローリング計画をもって長期的な展望に立ち,計画的に進めていくこととされております。質問事項の路線は平成23年石峯地区から要望書が市長宛てに提出され,用地に係る同意書の提出も行政から求められ提出されております。平成28年度には,本件市道を県道,伊集院・蒲生線が横断する運びとなっておりますことから,市道馬立~北原線の道路整備事業の進捗率を問うものであります。2点目は,鹿児島空港の時間延長についてであります。鹿児島空港の時間延長が報道されて以降,空港周辺住民や市民には時間延長の話は聞こえてきません。時間延長が現実的であれば,まず騒音地域住民への説明責任があると思うことから,住民説明会はどのような手続きを考えているのか。また,地方譲与税の航空機燃料譲与税を平成28年度は1億5,000万円歳入で計上しております。燃料譲与税の今後の見込み及び充当,使途について問うものであります。3点目は,溝辺麓地区共同利用施設についてであります。平成27年12月議会で,指定管理者の指定について,平成28年4月からも引き続き指定したいと提案理由が示されております。年間事業行事計画どおり管理運営が行われているのか。利用状況及び施設管理状況を問います。4点目は,塩浸温泉龍馬公園の管理運営等についてであります。第2駐車場を含む利用道路並びに塩浸温泉神社の管理はどこが行うことになっているのか。なお,指定管理者が主催している歩こう会は,公園外の自治会内で行われているが,自治会と連携が取れているのか,トラブルは起きていないのか,問うものであります。5点目に,霧島市地域防災計画についてであります。総合防災マップも各家庭に配布されております。緊急時の一時避難所,大災害時の収容避難所など,あらゆる災害を想定し,避難所として,指定されているところは安全な場所であるのか,安全な場所であると検証できているのか。なお,災害対策避難所は,高齢者等に配慮されたトイレ設置となっているのか,以上5項目について壇上からの質問とします。 ○市長(前田終止君)  岡村議員から5問につきましての御質問でございました。2問目の前段につきましては私のほうから,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。2問目の鹿児島空港の時間延長についてお答えします。鹿児島空港の運用時間につきましては,空港法に基づき国土交通省が鹿児島空港供用規程の中で定めており,平成4年の1時間運用時間延長に伴い,現在,午前7時30分から午後9時30分までの14時間とされております。現在,県におきまして,地域経済の発展や空港の更なる利便性向上及び機能強化を図る方策の一つとして,1時間の運用時間延長について検討がなされているところでございます。国は,運用時間の延長にあたり,「延長した時間帯を活用する具体的な定期便運航計画があること」「騒音問題などについて,地元との調整が終えていること」を要件としております。私と致しましては,空港の利便性の向上とともに地域経済の発展が期待されている一方で,騒音問題を抱える空港周辺地域住民の皆様の御理解と御協力が不可欠であると認識しており,地元との調整につきましては,特に空港周辺地域において,検討内容などの丁寧な説明と地元意見の聴取を行っていただくよう県に対して要請しているところでございます。このような中,県におきましては,まず,溝辺地区全域と隼人地区の空港周辺地域の地区自治公民館長に対し,要件等についての説明を行っていただいたところであり,今後は空港周辺地域の住民を対象とした地元説明会の開催を予定されているところでございます。 ○総務部長(川村直人君)  2問目の鹿児島空港の時間延長についての御質問のうち,後段部分の航空機燃料譲与税について,お答えいたします。航空機燃料譲与税は,国が空港の所在する市町村等に対して,国税である航空機燃料税の一部を財源として譲与するものであり,一般財源ではございますが,その使途につきましては,航空機燃料譲与税法第7条において,「航空機の騒音により生ずる障害の防止,空港及びその周辺の整備その他の政令で定める空港対策に関する費用に充てなければならない」と規定されております。本市における平成26年度の航空機燃料譲与税決算額は,1億2,203万1,000円でありましたが,その全額を空港周辺地域の住宅・学校等の騒音防止,道路整備に関連する工事や市債の償還等へ適切に充当しており,その状況につきましては県にも報告しているところでございます。ちなみに平成27年度は1億4,672万3,000円が譲与されており,前年度に比べて2,469万2,000円,20.2%の増となっていますが,譲与基準の見直しの影響があるのではないかと考えております。なお,航空機燃料譲与税の今後の見込み額につきましては,税本体である航空機燃料税の見込み額や譲与税額の基準を算定するための着陸料等の数値が把握できないため,試算をすることは困難でありますので御理解賜りたいと存じます。 ○建設部長(川東千尋君)  1問目の馬立~北原線道路整備事業についてお答えします。市道馬立~北原線につきましては,県道隼人加治木線から麓第一土地区画整理区域内を通り,国道504号までの延長約4.8kmの路線であります。本路線の整備状況につきましては,麓第一土地区画整理区域内を含めた約2.7kmの区間が,平成19年度までに完成しております。残りの馬立工区と石峯工区の延長約2.1kmにつきましては,国の交付金や合併特例債などを活用しながら,平成19年度に事業着手した延長約900mの馬立工区が,平成24年度に完成し,引き続き,延長約1.2kmの石峯工区に着手し,現在事業を進めているところであります。石峯工区の進捗状況につきましては,県道伊集院蒲生溝辺線との交差点部65mが完成し,交差点から北側の国道504号に向けて整備を行う計画であり,現在,用地の取得を先行しているところであります。なお,実施計画による馬立~北原線道路整備事業の進捗率は,平成27年度末で約46%であります。 ○溝辺総合支所長兼地域振興課長(川﨑秀一郎君)  3問目の霧島市溝辺麓地区共同利用施設についてお答えします。溝辺麓地区共同利用施設は地域住民の要望を受けて,航空機騒音対策としての教育施設等騒音対策事業により昭和51年度に建築されたRC構造2階建ての施設でございます。当施設は,建築直後の昭和52年度から平成18年度まで溝辺麓地区の住民で構成する麓公正会が旧溝辺町と管理委託契約を締結して,管理してきた経緯がございます。この経緯を踏まえまして,合併後の平成18年度から平成22年度までの5年間,平成23年度から平成27年度までの5年間,直接指定により麓公正会を指定管理者として管理運営の協定を締結してまいりましたが,平成27年度で指定管理期間が終了することから,平成28年度から平成32年までの5年間,指定管理者として指定することについて,平成27年12月議会に議案を提出したところ可決していただき,新たに管理運営に関する協定を締結したところでございます。平成27年度の利用状況としましては,麓公正会が会議等で17回,地元の地区自治公民館が総会,敬老会などで6回利用されており,また,平成27年度から地域住民などを対象として開催されておりますカラオケ教室では,延べ1,700名を超える方々が利用されております。また,管理運営につきましては,施設の周囲を定期的に清掃いただくとともに,会議終了後は清掃していただいているところでございます。 ○商工観光部長(池田洋一君)  4問目の塩浸温泉龍馬公園の管理運営等についてお答えします。塩浸温泉龍馬公園は平成22年5月に温泉施設・龍馬資料館などを兼ね備えた施設としてリニューアルオープンし,平成23年度までは市が直営の形態により運営しておりましたが,平成24年度からの3年間は指定管理者制度を導入し,NPO法人薩摩龍馬会により運営がなされ,平成27年度からも同会が引き続き運営しているところでございます。お尋ねの第2駐車場は,民有地を市が借り上げ,指定管理者が維持管理を行っているところでございます。第2駐車場から龍馬公園までの利用道路につきましては,一部指定管理者も管理を行っておりますが,その他のイベント等で利用する周辺道路等につきましては,指定管理者による管理は行われておりません。なお,龍馬公園内に建立されている塩浸温泉神社につきましては,以前から自治会により管理されております。また,指定管理者が平成24年度から観光客の誘客や施設の利用者促進のため,自主事業として実施している「龍馬の散歩道周遊ウォーク」は,龍馬公園を出発し新川渓谷,和気公園を経由して龍馬公園に至るコースとなっており,今年6月までに41回開催されておりますが,実施当初においては,コース設定や案内看板の設置,地域住民への説明不足等により,御迷惑をお掛けしたこともあったようでございます。本市と致しましては,地元自治会と指定管理者双方の意見をお聴きしましたので,7月中旬を目途に双方の協議の場を設けることとしており,御指摘のありましたこと等も含めて協議を行い,地域と一体となった施設となるよう努めてまいりたいと考えております。 ○危機管理監(德田 純君)  5問目の霧島市地域防災計画についてお答えいたします。本市の地域防災計画に掲載している152か所の避難所は基本的に既存の公共施設を指定しており,それらを災害の危険から緊急に逃れる又は少数の避難者のための施設・場所である1次避難所と,災害後被災者を一定期間滞在させる公共施設である2次避難所,そして主に河川災害により開設する臨時避難所に区分するとともに,災害の種類に応じ,最も適した避難所として運用できるよう努めているところでございます。それらの避難所の安全性の検証につきましては,昭和56年の新耐震基準を基に調査しており,基準を満たしていない避難所は耐震診断を行い,計画的に耐震補強を実施している状況にあります。なお,津波の避難所・避難場所については,県がシミュレーションをした津波の浸水深と浸水域を考慮し,指定しておりますが,本年度以降,各避難所の再点検を行い,安全性を確認してまいりたいと考えております。また,避難所のトイレ全てが高齢者等に配慮されている状況にはないと認識いたしておりますが,それぞれの施設の本来の使用目的や使用頻度,使用形態,コスト等をよく勘案しながら,施設の設置管理者と十分に協議し,改善に取り組んでまいりたいと存じます。 ○19番(岡村一二三君)  まず,市道の関係からですが,総合計画の実施計画書でローリングされる中で平成27年度から平成29年度までの事業費は1,170万円の実施と記載されておりますが,平成27年度,平成28年度,平成29年度の年間事業内容並びに事業費の説明を求めます。 ○土木課長(猿渡千弘君)  平成27年度の予算につきましては,事業としまして国の交付金事業を活用しながら,事業を進めているわけですけれども,当初予算計上をしておりました平成27年度予算につきまして国の交付金が付かなかったことから,平成27年度につきましては事業費はゼロでございます。それから平成28年度につきましては用地先行取得ということで700万円を予定しております。 ○19番(岡村一二三君)  この路線の石峯地区ですね。先ほど壇上からも説明をしましたが,合併選挙がありましたが,そのときに合併協議会に参加された委員の方がこの地区の公民館で,合併でちゃんと計画に載っていると,記載されているから安心してください。絶対できますよという説明があったそうです。そして,地域住民の方はまともにその話を聞いていたけれども,前に進まないともう合併して10年がたったわけなんですが,それで先ほど言ったように県道伊集院蒲生溝辺線がもう開通の運びとなっているわけですので,市長も交通安全の関係でいろいろ意見が出されて,行かれたと思います。お話はお聴きになったと思います。あと先般,建設部も話合いをしたいということで行かれたということですが,私も呼ばれましたけれども。何でこういうことを言うかというと,地域住民から要望書が出てきた。それに対して用地を取得するために地域の皆さんに同意書をもらっていただきたいということで,同意書も提出されているわけなんですよね。平成23年に同意書をもらえたものが,この高齢化社会,いろんな関係がありますので,そのまままっすぐ同意がなるのか,ならないのかも不透明になってくるわけなんですよね。人間社会ですので。その辺の観点は,先ほど市長にも,当時の文書もお渡ししましたが,考えたときになぜ遅れているのか,なおかつ,今回は伊集院蒲生溝辺線が開通ということになりますので,交通安全の面から考えるとどうしても早急に仕事を終わらせないといけない地域だと思いますよ,この場所は。その辺の考え方はどのように議論されていらっしゃるのかお示しください。 ○建設部長(川東千尋君)  この馬立~北原線につきましては,先ほど課長のほうから説明がありましたとおり,国の交付金を財源に充てて事業を行ってきております。このような路線は市内にも幾つかあるわけでございますが,ちょうど合併の当時は交付金もけっこう配分としては,いい率を示していたところでございますが,ここ数年前から相当国の財源も厳しいということで,その交付金率が非常に悪くなってきている現状でございます。特に昨年,一昨年あたりは半分,それ以下といったような年もありまして,それに伴いまして特定財源の財源は見込めないという関係で,それに合わせた形の事業縮小といったような形に,これは全てのそういった交付金事業については,今そういった状況にあるところでございますので御理解いただきたいと思います。 ○19番(岡村一二三君)  交付金事業も分からないことはありませんよ。だけれども,この場所は横断する場所だけでも早急に一財をもってでもしないと,市民の安全上,私は大変な問題になると思います。道路は人体に例えると血管じゃないですか。血液がスムーズに流れないとどういうことになりますか。市長,これをやはり一財をもってでも,その箇所だけでもやるお考えはありませんか。 ○市長(前田終止君)  議員御指摘の件につきまして,私も現場に足を運ばせていただき,地域の方々の率直な主張も数回にわたって係とともにお聴かせも願ったわけでございます。経緯等についての現実的な対処,対応については部長が説明をしたとおりでございます。そして,確かに当地域に学校に通う子供たち,そして御高齢の方々の交通安全に対する不安,これが指摘も受けたわけですが,よくその点については私も承知しているつもりでございます。ただ,適時そのようなことについて向き合いながら,地元の関係される方々とも話し合って今日に至っております。継続しながら今やっている最中でございますという点,御理解もいただきたいと思います。ただ,今おっしゃるようなもっとスピード感持ってやっていかなければならない。そういうところについても今後の更なる協議とさせていただきたいと思います。 ○19番(岡村一二三君)  くどいようですが,当時,平成23年に地域住民の方に同意書をもらっていただけませんかと要請しているわけなんですよね。そういった観点から,地域の皆さん方は走り回られたわけなんですよね。遠方にいらっしゃる方の同意書をもらったり。だからこれだけ道路のことを心配し,保育園もあるし,通学生の関係もあるし,その熱意,その心配を考えてあげないと,交付金事業ということだけで押し切られても地域住民の皆さんは納得はしがたいだろうと私は思います。お聴きのとおり,あの道路で近頃,イヌ,ネコが何匹も交通事故に遭ったそうです。幸い人間でなくて良かったんですが,何とか庁内会議でもして,この部分は早期に実現されることを求めておきたいと思います。次に,鹿児島空港の時間延長についてですが,先ほど地元説明会の開催を予定されているということでしたが,ここは騒音の関係とかいろいろあるから地元との調整を終えてくださいということなんでしょうけれども,鹿児島県は離島が多いわけで,離島便と言いますか,指定便と言いますか,この鹿児島空港に駐機する飛行機が多いわけなんですよね。それで,夜,エンジンテストをされるそうです。そしてどこでするかというと空港の西側のほうでされるそうです。それで西側のほうにいらっしゃる住民の方はもう飛行機が飛ばなくなったあとのことですので,騒音で大変悩んでいらっしゃるそうです。うるさいと。そういったこともあります。これが時間延長になると更に,やはり周辺住民の同意をもらわない限りはどうしようもないだろうと思いますよ。先ほど溝辺町全域の自治公民館長さんをどうということでしたけれども,そうではなくて,まずは騒音地域のほうの皆さんの了解を求めておかないと,今ですらエンジンテストをしないといけないのでうるさいと。したがって執行部に提案ですが,空港によっては騒音防止の建屋をもってエンジンテストを行っているところもあるそうです。それで,この件についてこういったことを空港関係者と協議して,騒音防止策を講じる必要性は考えられませんか。 ○企画部長(塩川 剛君)  エンジンテストの関係の騒音についてでございますが,以前に平成20年ですかね。そういったような御意見があったというようなこと等で,空港長に対しまして,航空機騒音に係る意見陳述書というのが出されているところでございます。今回のような案件,最近におきましては胴体着陸の案件があったり,各空港での墜落の案件等がございましたら,その都度,市としても空港に対して,そういった要望等を行っているところでございます。そのような地域からの御意見等がございましたら,私どものほうとしても,その辺の意見というものを空港のほうにおつなぎしていきたいと考えております。 ○19番(岡村一二三君)  意見があるどころではなくて,何回も関係機関に文書で意見を出されているそうです。それも何ら返ってきていないと。対策も講じられていないというようなお話も聞きますので,まず,企画部長,今答弁されましたので企画部長に求めておきますが,騒音がいかなるものか,どういった騒音の公害を受けていらっしゃるのか,また確認をしていただきたいと思うのですが,されますかね。確認をしない限りは分からないと思います。実際,現実的に。そのことについてはどうですか。 ○企画部長(塩川 剛君)  所管部・課として,そういう現況は確認しておきたいと思います。 ○19番(岡村一二三君)  確認をされることを求めておきたいと思います。答弁で航空機の燃料費用での関係なんですが,充当については若干答弁はされたんですが,具体的に何に充当されたのですか,個別にあともってでいいですので,資料で頂きたいのですが,いかがでしょうか。もう作っていらっしゃると思いますので,いろんな質問があちこちからきていると思いますので,どうでしょうか。 ○総務部長(川村直人君)  この充当の内容につきましては非常に複雑でございます。資料要求がございましたけれどもまたのちほど提出したいと思います。 ○19番(岡村一二三君)  この条例の関係については,溝辺町時代からのものだろうと思います。この地域に先ほどおっしゃったように,7条においてという話ですので,この地域,騒音地域に使うことになるんだと思いますので,結局霧島市になってからじゃなくて,旧溝辺町の時代にいろんな事業をされて,起債に対する償還等に充てられているのかなと思うところです。合併してからこの譲与税で事業をされたのは私も記憶していませんので,具体的に中身を頂きたいと思いますのでよろしくお願いしておきます。次に溝辺地区麓共同利用施設ですが,答弁も頂きました。そこで説明ではカラオケ教室では延べ1,700名を超える方々が利用されておりますということでした。カラオケもいいでしょうけれども,実際は事業年間計画,昨年の12月の議会に提案された年間事業行事計画に書いてありますよね。こういったものにこうこうだと。このとおりいっているのでしょうかね。この年間事業行事計画を出されたときの麓公正会からもらわれたものをお持ちですか。 ○溝辺総合支所長兼地域振興課長(川﨑秀一郎君)  はい,提出を頂いております。 ○19番(岡村一二三君)  先般,いろんな話を聞きまして,総合支所に出向きましたよね。カラオケの看板もありました。市の所有する建物にカラオケの看板というのはいかがなものかということでお話をさせていただきました。なおかつ,カラオケの先生といいますか,講師といいますか,その方がそこに宿泊していらっしゃるんじゃないですかという話も申し上げました。それは平成27年度事業の中でしたね。それで,それを受けて調査に行かれたと思います。だから市の建物を例えば溝辺エリアですので,総合支所が直接管理もしないといけないというふうに行政の内部はなっているかもしれませんので,やはり総合支所の責任者としては逐次そういった,住民から不適切な声が聞こえないように対処するべきだと思うのですが,そのことについてはどう考えていらっしゃるのですか。 ○溝辺総合支所長兼地域振興課長(川﨑秀一郎君)  今年の4月だったですかね。議員のほうから一応そういうことがあるということで,私も初耳でした。住民の方からは聞いていませんでしたので。だけれども,帰り道,カラオケの旗とかが立っているのは気付いていましたので,それとカラオケ教室の方がそこに泊まっているという指摘を受けまして,それはとんでもないことだということで,その足で麓公正会のほうに行きまして,麓公正会の会長さんにお話をしました。だけれども,本人から聞けば泊まってはいないんだということも言われます。だけれども,我々も現場を見に行きました。泊まっていてもおかしくないような形になっていましたので,すぐ指導してくださいと。今度まではいろいろカラオケの方が,地域の方が延べ1,700人くらい,人数で150人から200人くらいの方が通っていらっしゃるという話を聞いています。その中で,使えませんという形でお話には行ったのですけれども,やはりそういう要望もありまして,そこをきちっとしてくださいと。占有することはいけないと。泊まることなどはもってのほかだということで,今度2回目,泊まられたとかそういうことが地域の住民の方からあったら,もうカラオケはすることを駄目ですよということで麓公正会のほうには通知を致しております。それと平成27年度計画にカラオケのほうが載っていないのですけれども,去年の4月から12月いっぱい,麓公正会のほうも我々のほうに話がありまして,カラオケをしたいという方がいるけれども,どうだろうかということで,9か月間は試行的にやられたみたいです。そこで住民のほうから苦情とかいろいろあれば,そこで許可はしないということで,12月までは試行的に使わせて,1月から正式にするということになったというふうには聴いております。 ○19番(岡村一二三君)  1,700人の方がこの麓地区の方だけなのかも,それは定かではないと思います。そうですよね。だから人数だけでものを考えてはいけない。誰のために貸しているのかというと麓地区の皆さんのそういった関係でということだったろうと思います。そこは毅然とした態度で臨まないといけないと思います。これが民間のものであれば私たちも何も議論する必要はないのです。この麓公正会という指定管理になっているのですが,土地は溝辺麓生産者森林組合のものになっていると思いますよね。同じ団体だと思います。団体の構成員の方々でこの生産組合と麓公正会と二つの組織ができあがっていると私は横から見ると見えるんですが,したがって,この建物が建っている土地について,森林組合には固定資産税の課税状況はどのようになっていますか。 ○溝辺総合支所長兼地域振興課長(川﨑秀一郎君)  固定資産税ということですけれども,生産者森林組合の個有の情報ですので控えさせていただきたいと思います。 ○19番(岡村一二三君)  個有の情報ではなくて,実際には固定資産税については,課税標準額を超えると課税をしますということになっていますよね。課税をしてあるのか,ないのかも分からない。個人情報じゃないですよ。お金を聴くわけじゃないですので,課税をされているのか,されていないのかは言えると思いますよ。されていないんでしょう。何とかという特例措置で非課税という取扱いをされていらっしゃるんじゃないですか。全くここはおかしい組織になっているんですよ。実際は生産組合は土地をたくさん持っていらっしゃるから,それなりに固定資産税は課税されている部分はあると思いますので,ここだけ特例措置という発想がおかしいと思いますので,私が言うとおりであればちゃんと是正してもらうなり,あとで説明をしてください。個人情報じゃないですよ。課税をされているか,されていないかくらいは言えると思います。特例措置を取っていらっしゃるのであれば妥当性のある特例措置をちゃんと説明してもらわないとおかしいわけです。それで提案ですが,溝辺町時代にこの建物を何かの事業で造られたのでしょう。それを引き継いでいるわけで,ここでこういう議論を私どももしないといけないわけなんですが,土地が生産組合のものですので,組織が500人程度いらっしゃると思いますよ。その中で麓公正会という組織をつくっていらっしゃるので,土地の所有者等と協議をして,建物は譲渡したほうがいいんじゃないですか。財産を持っていると後々やはり経年劣化の関係も出てきますので,それは,市長いい方法で相手方と協議をされてやってくださいよ。これは市のものでなくてもいいわけです。お金ももらっていないと思いますよ。使用料も発生していないわけです。麓公正会で電気量を払っていらっしゃるのか,生産者組合で払っていらっしゃるのか分かりませんけれども,使い放題でいいじゃないですか。看板を立てて何をされようと市は関係ないわけです。その辺を議論されますかね。 ○市長(前田終止君)  今,御指摘の点を調査させまして検討してみたいと思います。 ○19番(岡村一二三君)  ぜひ,検討されることを求めておきたいと思います。次に,塩浸温泉龍馬公園の管理運営について答弁を頂きました。それで,質問の取材にも課長がみえましたが,今朝ほど市長には,その関係を自治会からの文書をいろいろ電話で話がありましたので,聞き違いがあったり,言い間違いがあったりするといけないと。文面で頂きたいということで,その文面を頂いて質問をさせてもらっています。それで,この自治会と協議をすると。7月中旬をめどに双方協議の場を持ちたいという答弁でありますので,ぜひ,協議をしてください。NPO法人の方もみえられました。それは私に言われてもどうしようもないわけですね。うまく双方が折り合いがつくように話合いをされることを求めておきます。よろしいですか,課長。 ○観光課長(八幡洋一君)  私のほうも自治会長さん,それからNPO法人のほうと翌日早速協議をさせていただいて,やはり聞いている,聞いていないとかいろいろありましたので,みんなで集まって今後協議をさせていただきながら,方向性を出していきたいというふうに考えております。 ○19番(岡村一二三君)  最後に,地域防災計画についてなんですが,答弁でそれぞれの施設の本来の使用目的や使用頻度,使用形態,コスト等をよく勘案しながら施設の設置管理者と十分に協議し改善に取り組んでいきたいということなんですが,全くそのとおりなんでしょうけれども,事は緊急を要するわけですよね。先般,取材に見えられたときにお話したように,教育委員会の建物だといっても,じゃあ市民の物じゃないのかという話になりますよね。そういった観点で横川地区の話もさせてもらいましたけれども,先ほど熊本のほうにも職員の皆さんが応援に行かれたわけですよね,だからそういった事態が始まる前に整備できるものはしておかないと,市民のための避難所にならないと思いますよ。教育委員会がどうこうじゃないと思いますよ。例えばトイレの話もしましたが,今,和式のトイレを男女それぞれ1基ずつ洋式に,上だけを換えるだけなんですよね。だからそんなに費用も掛からないと思うのですが,早急にこれを改善されることを求めるわけなんですが,梅雨に入っています。さらに台風シーズンもまいりますよ。だから熊本地震,福島原発の関係,いろいろ応援に行っていらっしゃいますので,他人事じゃないということを念頭に,お金もそんなに掛からないし,早急にやられる気持ちがあるのか,そのことをまず確認をしておきたいと思います。 ○市長(前田終止君)  地震被害あるいはまた様々な予想される災害等において,避難をしなければならない場所に高齢者の方々が誰しも使わなければならないトイレで使い勝手が悪いというような状況は,極力避けたほうがいいというふうに存じております。そして,仮に災害等と関係のない普通の市民生活においても,これからの時代にしっかりと使い勝手の良い,日常的な公共施設におけるトイレ改造は必要に応じて,必要なところから随時変えていく方向にしなければならないと,私は強くそう思って,そのような指摘があり,自ら気付いたら,思い切ってこれは今変えておきなさいというような指示を常に,費用は若干掛かりますけれども,今,頑張れるときにやっておかないといけないということを指摘しているところでございます。 ○19番(岡村一二三君)  先般,総務文教常任委員会でも福島県の飯舘村にも行きました。原発の関係でしょうけれども,かわいそうなもんです。さらに熊本地震が起きました。私の娘婿も熊本市の教育委員会で教員をやっております。孫息子は益城町の地域振興局にいるのですが,帰って来れなかったと。全て応援体制で,子供たちもどこかやっていると。娘だけ一人で寝ることになって,眠れないと。家もひびが入ったと。車中泊をしていたそうです。やはり避難をされた方の立場に立って,あってはならないことですけれども,そういったトイレ等の器具の改善くらいはしておかないと,人にやさしい政治とは言えませんので,ぜひ,早急にそのことも検討して改善されることを求めて,本日の質問の全てを終わります。 ○議長(池田 守君)
     以上で,岡村一二三議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  午後 2時45分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 3時10分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。25番,時任英寛議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○25番(時任英寛君)  ただいま議長から発言の許可を頂きましたので,先に通告した3点について順次,質問いたします。最後の質問者となりました。もうしばらくの御清聴のほどよろしくお願い申し上げます。さて,4月14日に発災いたしました熊本地震では,尽大な被害が発生し,多くの人命が失われました。今なお,余震が続くなか,被災地では不安な日々を過ごされております。改めて,お亡くなりになりました皆様の御冥福をお祈り申しあげますとともに,被災されました皆様に心からお見舞い申し上げます。また,本市の被災地支援対応は,市長からも報告がありましたが,迅速な対応に対して心から敬意を表しますとともに,私共,公明党鹿児島県本部におきましても,支援物資としてペットボトルの飲料水を送りました。その中には本市の関平鉱泉水2,000本も含まれておりました。各地からの要請に応えての緊急増産体制の中,品薄の状況での対応を頂いたことに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。質問に入ります。第1点,危機管理についてお伺いいたします。今回の熊本地震はもとより,東日本大震災においてもAM・FMラジオ放送が住民の皆様の重要な情報源となっております。特に地域FMは,きめ細かな地域情報に大きく貢献しております。本市においては,災害時FMきりしまが災害ラジオとしての役割を担える体制は可能ではありますが,現状,本市全域が受信可能地域ではありません。危機管理の観点から受信可能地域を拡大する取組はできないか問うものであります。第2点,子供の命を守る政策についてお伺いいたします。まず,B型肝炎ワクチンの0歳児定期接種が10月から開始されることになりました。本事業の概要と課題について問うものであります。次に,ロタウイルス予防接種助成について本市の見解を問うものであります。第3点,子育て支援についてお伺いいたします。今定例会一般質問でも児童クラブの拡充についての質問がありましたが,本市においても喫緊の課題であります。児童クラブの拡充に加え,新たな放課後の子供の居場所づくりの取組として,放課後子ども教室の提案を先に致しましたが,その後の教育委員会の検討の経過,今後の取組についての見解を問うものであります。以上で,壇上からの質問を終わり,答弁のいかんによって質問席からの再質問を議長にお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  時任議員から3問につきましての御質問でございました。2問目の1点目につきましては,私のほうから,3問目につきましては教育委員会が,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。2問目の子供の命を守る政策についての1点目にお答えいたします。B型肝炎ウイルスは,主に血液や体液を介して感染し,母子感染や注射器の針刺し事故,血液の傷口への接触などが主な感染経路とされており,国内におけるB型肝炎ウイルス感染者数につきましては,110万人から140万人と推定され,感染者のうち10%から15%が慢性肝炎や肝硬変を発症するとの研究報告がなされております。乳幼児期に感染した場合,ウイルスを体外へ排除することが難しいため,生涯にわたりウイルスを体内に保有した状態であるキャリア化しやすく,また,近年では,若年成人が急性B型肝炎を発症するケースが増加傾向にあります。このようなことを踏まえ,現在,任意接種として実施されているB型肝炎ワクチン予防接種につきましては,国において,本年10月からの定期接種実施に向けて,必要な政令等の改正が行われる見込みであり,今月末には国が都道府県に対する説明会を開催する予定と聞いております。定期接種への移行に伴い,その費用は市が全額負担することになるため,必要となる経費を9月補正予算に計上する予定でございます。なお,定期接種の詳細につきましては,まだ公表されておりませんが,対象者は,本年4月以降に出生した0歳児で,1歳までに3回の接種となる見込みでございます。今後におきましては,10月の定期接種化に向け,国・県からの情報収集に努めながら,鋭意,準備を進めてまいります。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  次に,2点目についてお答えいたします。感染性胃腸炎を引き起こすウイルスには,ノロウイルスやロタウイルスなどがあり,ノロウイルスについては,乳幼児から高齢者までが感染し,その症状は二,三日程度で治まりますが,ロタウイルスについては,主に乳幼児が感染し,他のウイルスよりも感染力が強いため,ほとんどの子供が5歳までに感染すると言われております。ロタウイルスに感染すると,嘔吐,発熱,下痢を伴う急性の胃腸炎を発症し,5日から6日程度は症状が継続するものであり,多くの場合は特別な治療をしなくても回復しますが,症状が重く脱水が激しい場合には入院が必要になり,まれに脳炎・脳症などを合併して重症化することもあります。このロタウイルスにつきましては,ワクチンが製造されていることから,予防接種を受けることが可能ですが,予防接種法上の定期接種とはされておらず,いわゆる任意接種であるため,接種に係る費用は全額利用者負担となります。このロタウイルスワクチンの定期接種化につきましては,現在,厚生労働省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会において,検討されておりますことから,今後,この動きを注視してまいりたいと存じます。 ○危機管理監(德田 純君)  1問目の危機管理についてお答えいたします。大規模な災害が発生した際のラジオの有用性につきましては,平成7年の阪神・淡路大震災を始め,平成16年の新潟県中越地震や平成19年の中越沖地震,平成23年の東日本大震災等において実証されているところであり,特に,コミュニティFMによる地域に密着した生活支援情報や避難されている方々への語り掛けなどは,被災者の生活安定に大きく寄与したことが広く知られております。このようなことから,国は,阪神・淡路大震災時に兵庫県からの要望に応じる形で,臨時災害放送局の開設と機器の貸与などについて制度を定め,今回の熊本地震の際にも,熊本市は既存のコミュニティFMと連携して,また,甲佐町,御船町及び益城町はコミュニティFMがないことから,町自らが主体となって臨時災害放送局を開設し,災害に関するきめ細かな情報提供を行っていると伺っております。この臨時災害放送局は,熊本市のように,コミュニティ放送事業者との連携が可能である上,放送に当たっては,最小限の出力とするも,コミュニティFMに許可されている20W以上の出力が可能となり,このことは受信地域の拡大にもつながると予想されますので,今後,本市の地域特性などを踏まえ,本市に開設されておりますFMきりしまとの連携の可能性などについて,協議させていただきたいと考えているところでございます。さらに,県においても平成29年度中に災害対応業務の効率化・迅速化及び住民への情報伝達手段の拡充を図るため,Lアラート,災害情報共有システム等を利用した県総合防災システムの運用を予定されており,現在,整備中ということでございます。なお,自然災害など非常時の情報発信は,複数手段を使用して住民等へ迅速かつ正確に行うことが重要でありますことから,本市におきましても,防災行政無線と自治会等のコミュニティ無線との接続を進めているところでございます。 ○教育部長(花堂 誠君)  3問目の子育て支援についてお答えします。放課後児童クラブは児童福祉法に基づき放課後児童健全育成事業,すなわち学童の保育を行うものであり,放課後子ども教室は,放課後児童クラブとともに放課後子ども総合プランに位置付けられ,児童を対象に,学習支援やスポーツ・文化活動などを行うものと認識しております。この放課後子ども教室の取扱につきましては,これまでも検討をしてきた経緯がございますが,現行の制度上では,実施場所・時間等,運営上の制約があり,仕事が終わるまで子供を預かってほしいとの保護者の要求に十分応えることは困難であることから,本市におきましては,放課後対策は,市の基本的な方針である公設民営による放課後児童クラブを中心に実施してきているところでございます。このような中,平成27年4月に子ども・子育て支援新制度が開始され,放課後児童クラブには小学6年生までの児童を預けることが可能となったことに伴い,利用希望者が増加し,既存施設では対応が困難となっているものもあると認識いたしておりますので,該当地区の小学校に放課後児童クラブとして提供可能な利用されていない空き教室があれば,御利用いただけるよう配慮してまいりたいと考えております。 ○25番(時任英寛君)  それぞれ答弁いただきました。確かに現状を見つめた今の対応をしっかりと答弁いただいたところでございますが,若干再質問をさせていただきたいと思います。先ほど危機管理監のほうからコミュニティFMについての重要性というのが語られました。東日本大震災が発災したときに市長もラジオの重要性を熱く語っておられたと認識しています。今回,防災行政無線の整備を3か年掛けて整えてまいりました。それと各自治会,公民館で設置しているコミュニティ無線機に接続し,更なる利便性を図るという取組もなされておりますが,熊本震災後に思うことは,コミュニティ無線の個別受信機が各戸に配置されていますが家が崩壊した場合には使用不能の状態になる。ましては,自宅にそのまま在宅できない状況で,避難所又は車中泊という今までにないケースが発生しております。このことを鑑みましても,ラジオという一つのツールを確保していくということは非常に重要なことではないのかなということを認識したわけでございますが,今回,FMきりしまの受信可能地域を拡大するということで御提案を申し上げているところでございますけれども,現在,FMきりしまの受信可能地域の中から,横川と福山の下場,上場の牧之原,この地域につきましては,FMきりしまの受信ができない状況になっていると。したがいまして,アンテナを確保いたしますと全市域に,このFMきりしまの放送が流れていくということですが,総務省の補助等がございますけど,なかなか補助のエリア内でしっかりとした全域を網羅できるようなアンテナ施設の整備が整わないという今状況にございまして,何とか市とタイアップしたところで,全市域にFM放送をできないかということで御提案,質問をしているところでございますが,このラジオ放送の重要性について,改めて市長のほうから御見解をお聴きいたしたいと思います。 ○市長(前田終止君)  FMきりしま,これが災害時における影響,効果等についての視点でのお尋ねですが,かつて,答弁の中でも申し上げましたけれども,この答弁に入っていない話で,奄美でもこのような事例があったなと思い起こしているところでございます。市民放送局,一番身近な問題をFMで放送,発信,連携していただくというようなことでございます。特に市民一体となってということに対しては,大きな効果があったというように存じております。そして,特に災害等においては,そのいろいろ情報が欲しい,そしてまた,1日避難している中で全く生活環境が変わった中で,ラジオを聴くということはある意味,健康の安定や精神の安定,癒し効果みたいなものまで含めて,何よりも重要な情報をキャッチできるわけですから,大きな効果があるものと存じております。それ以外にも,例えばチャレンジデーで,相手のまちにFMがあった場合,FM同士が力を合わせて地域の方々に競いあう形で,市民に呼び掛けてお互いの地域の情報発信できる強みを生かしあって競争するというようなことでもございます。様々な形で市民生活に深く影響を及ぼすことはできるのではないかと存じているところでございます ○25番(時任英寛君)  市長のほうからラジオの重要性というのを語っていただきました。また,その活用の仕方では更に市民が利用できる,一つの媒体としてのラジオの持つ魅力というものを語られたと思います。そこで,申し上げたいのは先ほど危機管理監のほうから答弁がございましたように,実際災害時になりましたら災害ラジオ局というのを設置できます。これは,市町村が総務省に申請いたしまして放送局の権利というものを各地方自治体,市町村が持つことになりますけれども,先ほどの説明がありましたように通常のFM局より出力の高い放送もできるということでございますが,ただ,本市におきましては,出力を上げたから届くかといいますと,地理的な要因が大きく左右いたしますので出力を上げても届かない地域というのは当然あるわけでございます。距離的にいきますと,鹿児島市とか喜入とかそういうところにFMきりしまは,全く障害物がない中で飛んで行けるんです。ところが,本市の場合は中山間地が非常に多く,やはり中継局となるアンテナを立てないことには出力を上げてもなかなか厳しいものがあるというところが現状でございます。そこで改めてお伺いを致したいと思いますが,やはり災害というのは最悪に備えて最善を尽くすというのが災害対策の大前提であり鉄則だと思います。だから,いざ有事の際ではなく,日常的にそういうものの一つのシステムというものをつくり上げていくというのが大事じゃなかろうかとこのように私は考えております。そこで,お伺いしたいのは,危機管理監のほうで御答弁いただきましたけれども,実際コミュニティFMのシステムの流れというものをつくり上げていく部署というのは,企画部でございます。企画部長に,いきなりどうでしょうかということをお聴きするわけにもいきませんので,市長にお伺いいたしますが新たに2本,アンテナを立てれば霧島市がほぼ全域カバーできるというようなことでございます。ただFMきりしまも立ち上がって,まだ間もございませんので,なかなかその資本力というものが伴っておりません。そこで市のほうとして,しっかりとタイアップしていただいて,また総務省等の補助が取れるものは,しっかりと申請し,補助事業として取り組んでいける体制ができるかと思います。ここで市長,こういうお話をるる申し上げましたけれども,これについて,受信区域を拡大するための施設整備というものに市も積極的に取り組むというお考えはございませんでしょうか。 ○市長(前田終止君)  FMきりしまが始まって,間もなき頃に「うち辺りは聞こえないよ」というような苦情が,今さっき言われたような,横川,福山とか,逆に鹿児島市とか指宿辺りでも「聞こえるよ」と「聞いているよ」いう話も聞いたわけですが,山間部は届かないエリアが結構あるんだなということを学んだわけですけれども,その頃からFMラジオのもたらす効果がいろんな人から伝わってまいりまして,市域全体でどこでも聞けるようにしてほしいというようなお話もその間に聴くことでした。しかし相当な費用がやっぱり掛かるというようなことでございまして,正に議員がおっしゃるようなことでございます。いろいろといい方法はないか,補助金の運用と主体的になられる立場の方々と,しっかり話合いをよくやってみましょう。 ○25番(時任英寛君)  今,非常に前向きな御答弁いただきました。FMきりしまと本市は災害協定を結んでおります。したがいまして,FMきりしまのほうに防災行政無線の通信室から割り込み放送ができるんでしたよね。危機管理監,確認を致します。 ○危機管理監(德田 純君)  はい,今できる状態になっています。 ○25番(時任英寛君)  市長,今お聞きになられたとおりでございます。これは議会も市民の方もたくさんの方が認識しています。非常時にこういうツールを使わない手はないと。そして全域に地域独自の情報を流せる体制ということが,したがいまして,FM,AM,様々な放送局がありますけど,コミュニティFMつきましては,これは正に地域の情報を流せる体制が取れるということでございます。したがいまして防災行政無線につきましても,しっかりと地域情報を流してまいりますけれども,ただ,防災行政無線の場合につきましては,全市的なものを流していきます。個別情報をだらだら流すわけにはいきませんけど,FMきりしまの場合は各地区ごとの情報もしっかりとそこに織りまぜながら,ずっと放送ができるということでございますので,ぜひともツールを活用しない手はないと,そのためには全域で聞くことができる,そういう体制を整えるということは行政の責務でもあろうかとこのように認識いたします。地域コミュニティのFM局がですね,鹿児島県には13局,開局いたしております。先だっても「SOOGoodFM」が開局されまして,「FMあいら」さんが,今その準備をされていらっしゃるということをお聞きいたしておりますが,ここにつきましては,この2か所につきましては公設民営という形を取っておられます。したがいまして,霧島市もそのような体制を取っても全く支障はないと考えております。ただ,今後の課題として市長がおっしゃいましたようにしっかりと協議をさせていただきたいという前向きな答弁を頂きましたので,この件につきましては,更なる発展を期待いたしまして終わりたいと思います。次に,B型肝炎ワクチンとウイルス予防接種の件につきましてお伺いを致します。B型肝炎ワクチンにつきましては,今.鋭意,その政令に基づいた要綱等の整備を進めていると市長のほうから答弁がありましたけれども,ここで,御提案を申し上げたいというか質問を致しますけれども,平成28年度の予算で措置されましたHTLV-1,母乳感染に関わる粉ミルク助成というのがございます。当初,私どもの予算常任委員会で聴きましたときには,本年4月1日から施行するということで,平成28年4月1日以降に生まれた新生児を対象とするという形での説明が議会にされましたが,議会のほうから1年間ですね一つの補助機関とか,1年たてば離乳の時期を迎えるということで,遡って,昨年の5月からの申請を受け付けたらどうかということで,御提案を申し上げましたら運用の段階でそのような体制を取るということで,現在,そのような形での運用をしていただいております。したがいまして,確かにその条例又は,その要綱等を決める時は期限というのを切っていきますけれども,そこから先の遡っての対応というのは,これは市長の裁量権だと考えております。したがいまして,このB型肝炎ワクチンにつきましても,このような対応ができないのかと,1歳までに3回という形で市長から答弁がございましたけれども,このB型肝炎ワクチンにつきましては2歳まではOKなんだと,小児科学会からは,厚生労働省のほうへ提言がなされておりますが,3歳までもOKということでございますので,2歳,3歳そういう年齢を迎える子供たちにも遡っての定期接種というものを市単独事業で行えないかと提案を致しますけれども,ここについての執行部の見解はいかがでしょうか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  粉ミルクにつきましては,遡及をした形で適用させていただいているところでございます。この予防接種につきましては,国から詳細な情報が公表されていない現時点におきましては,市の方針を決めるのは難しい段階であろうかと思っております。6月末に国の都道府県に対する説明会,7月末には,県が市町村に説明会を行う予定でございます。今後,国・県からの情報を収集するとともに,現在,任意接種への助成を行っている自治体の動向等も参考にしながら本市の方針を今後決めていきたいというふうには考えているところでございます。任意接種と定期接種ということで,平成28年4月1日以降に生まれた方については定期接種での接種,それ以前にもし,行うとすれば定期接種になるのか任意接種という形になるのか又は費用におきましても,通年になりますと1年間で2,300万円ほど費用も掛かります。そういうところもございますので十分検討をさせていただきたいというに考えているところでございます。 ○25番(時任英寛君)  今,説明を頂きましたけれども,確かにそれなりの経費が掛かってまいります。ましてや遡って接種を市の単独事業で行うとなりましたら,プラスその分が掛かってくる可能性がございます。ただ,ここにつきましては遡っても1年ないし2年までなんですね。永続的に遡っていくわけではございませんので,効果のある年齢というのは小児科学会が出しているのは3歳までということでございます。遡っても2年でございます。その辺りをしっかりと御協議を頂きまして国の方針が定まった段階で市の方針というのを固めていただきたいことを期待いたしたいと思います。そして,ロタウイルスにつきましては,これは定期接種ではございません。任意接種になっております。したがいまして,全額自己負担という形で予防接種を受けられていらっしゃるわけですけれども,県内でも4地方自治体でしょうか,実施をされておりますこの助成制度を,本市におきましても先ほどから同僚議員からも一般質問でありました,移住定住を目指していくのであれば,住み心地のいいまちというのはどういうまちなのだろうかという中に,子育て支援という部分も大きく入ってくると思います。本市におきましても様々な子育て支援策といのは取り組まれておりまして,ある意味,先進的な事業も,数多くあると認識を致しておりますが,最終的に子供の命を守るためにどういう施策を行っているのかということが,若い家族の皆様方には非常に目に映るのではないのかなと考えておりますが,このロタウイルスの件につきまして,確かに今,厚生労働省で定期接種への動きという協議もなされておりますけれども,それをあくまでも見極めて定期接種になるまで待つおつもりでいらっしゃるのか,それとも単独で踏み込んで市の助成制度の中に取り入れるのかということだと思うのですけれども,ここについて,市長はいかがかお考えでしょうか。 ○市長(前田終止君)  いろいろ御指摘でございますが,費用が全額利用者負担という状況の中でのお話ですよね。それで答弁の中でも申し上げておりますけれども,厚生労働省の予防接種ワクチンの分科会において,検討されているという状況にあると。ですからその辺の情報をもっとしっかり頂いて,その上で判断させていただきたいと存じます。 ○25番(時任英寛君)  厚生労働省でしっかりと審議されております。ただ,このロタウイルスワクチンにつきましては,既に医学的に保健衛生的にも効果はあるということで認めております。ただ,臨床がまだ出そろわないということで,厚労労働省は,まだ定期接種の部分に踏み切れないのかなと思っているところでございますけれども,やはりロタウイルスというのは,子供の100%,ほぼ全員がかかる疾病でございまして最悪の場合は非常に困難な疾病を合併症として発する,そういうものもございますので,できればしっかりとその辺りを見据えていただいて,既に県内でも実施している状況がございます。そこの状況をしっかりとお聴きいただきまして,この取組というのを前向きに進めていただきたいと思うんですけれども,保健福祉部長,どうでしょうか。既に実施している自治体の状況というのは調査をされていますでしょうか。 ○健康増進課長(林 康治君)  県内の状況につきましては,調べた範囲では鹿児島市,薩摩川内市,枕崎市,伊佐市,湧水町,さつま町のほうで助成を行っておられます。助成率につきましては市町でばらつきがあるんですが4割から全額の範囲で助成されているようでございます。 ○25番(時任英寛君)  今,答弁いただきましたように,薩摩半島のほうに偏っているような部分がございますけど,ここで霧島市がポンと入ってくれば,バランスが取れていくのではなかろうかと,このような地理的な部分で申し上げたいと思いますが,いずれに致しましても,子供の命を守っていくという,これは崇高な制度ではなかろうかなと考えております。確かに国の一つの方針というのが定まってから動くというのも当然行政としては間違ってはいない行動でございますが,既にそのワクチンの効能というのが認められているのであれば先んじて取り組んでいくというのも行政の責務ではなかろうかと,このように考えておりますので,しっかりと協議の上,前向きに進めていただきたいことを求めておきます。今回,B型肝炎ワクチンとロタウイルス予防接種について申し上げましたが,実は同僚議員の有村議員からシリーズでピロリ菌の検査が出ておりました。今回もですね,この件について質問を申し上げようかなと思いましたが,市民の方々に署名をさせていただきまして1万人を超える署名が集まりましたので,また後もって市長のほうにお届けをさせていただきます。したがいまして,質問は控えさせていただきましたのでよろしくお願いいたします。それでは3番目に入ります。3番目がですね,教育部長から答弁がございました。再三再四,教育委員会のほうに放課後子ども教室の設置を求めてまいりました。去年までは向こうの席で教育委員会とのやり取りを見られておりましたが,いよいよ当事者となられまして児童クラブの件につきましても非常に深い理解度のある部長でございますので,プラス新たな子供の居場所というものを,今日は議論させていただきたいと思います。そこでまず,前島議員の質問がございました。そこで児童クラブの拡充ということで,やり取りをされたわけでございますけれども,その際,青葉小学校という一つの施設名が出てまいりました。阿多議員の質問を受ける形で前島議員も取り組まれたと,このように認識を致しております。800人くらいいた児童が450人くらいになっていると。必然的に空き教室というのが出てくると私どもも認識をするんですが,教育委員会としては,それでも空き教室はないと言い張られることがあるんです。何でかなと。いみじくも部長のほうから空き教室の定義というものについて,含みのある言葉を残されたわけではございますが,確かに学校を使った児童クラブの開設というのは可能でございまして,しっかりと施設の仕分けというのができるようであれば,これを有効活用していくべきだと思います。一昨年定めました子ども・子育て支援制度に伴う条例制定がございましたけれども,これによって児童クラブの定数というのが決まってきたわけです。1.65㎡に一人という一つの面積が決まりましたから施設においておのずと何名の施設という形になってまいります。国が進めるのは,一クラス20人程度のクラスとして児童クラブを活用していきなさいということでございますので,今の施設では当然,今後増えていく児童数には対応できないという認識を議会も持っております。したがいまして,その移行措置,経過措置として当分の間は今のままでいいよという形で,今なっておりますが,いつまでもそれを置いていくわけにはまいりません。したがいまして,ここで空き教室があれば,そういうしっかりとした仕分けをした児童クラブを中に入れる初めてのケースになろうかと思いますけれども,その取組を行っていきたいというような答弁があったと思います。私は放課後子ども教室ですので,これは前島議員の質問を解説したにすぎません。私は改めて放課後子ども教室について,お伺いさせていただきます。よろしいでしょうか。よろしいですよね。だから教育委員会のほうを向いてお話をさせていただきます。ただ,総合教育会議の責任者は市長ですので,ポンと飛んでくる可能性がありますのでよろしくお願いを致したいと思います。そこで,放課後子ども教室,これは,文部科学省が進めている事業でございます。それで文部科学省が地域未来塾という形での一つの制度設計をしているわけです。これについて空き教室があればということで,そして時間的な制約というのも先ほどの部長の答弁のほうでもありましたけれども,毎日しなさいということではなくて,とりあえずは週1回でも,例えば土曜日の午前中でもとか,そういう発想でモデル事業として,取組ができないかということを前回の質問でも申し上げたと思うんですけれどもいかがでしょうか。 ○教育長(髙田肥文君)  放課後子ども教室につきまして,私も先進地であります,鹿児島市教育委員会がどんなことをされているか,お伺いをしました。そうしますと,昨年の4月1日から新しい制度で始めておられますが,前の山口課長が大龍小学校の校長でもございましたので,もう定年なさいましたけど,実際に見に行って,お聴きもしました。結果,あの大龍小学校も多いときは1,000人近くの子供達がいた学校が,今200人そこそこになっております。それで,校舎をちゃんと区切って,そこに児童クラブが一つ設置してあります。放課後子ども教室はどうなっているかといいますと,3階に,これもまた離れたところに区別した形で,普通の教室とは離れて,ちゃんともう一教室準備がされています。そしてそれは,週一回,月曜日の午後3時から午後5時までだそうです。そこに一人のコーディネーターの先生がおられて,あと手伝う方々が輪番で何名かが雇われて見ておられる。わずか,週一回2時間見ておられると。学校の先生はノータッチでございます。退職された先生方又は夏休みであれば学生の方もできるのかなと思って見てみますと,何と,長期休業中は実施しないというふうになっているわけです。ですから,そういう形でして,果たして働く方々が子供さんを預ける意味があるのかなというのが疑問でなりません。ですから,私どもがこだわっているのは児童クラブのほうが,ずっと場所を提供して,ちゃんと預かる時間がきちっとあるので,そのほうがよろしいんじゃないかなというのが,私の考えでございます。 ○25番(時任英寛君)  分かりました。ただですね教育長,私とちょっと見解が違うところがございます。児童クラブは生活の場であって,放課後子ども教室は学習の場であります。先ほど部長が答弁されたとおりですよね。したがいまして,日常的には児童クラブを活用していただいていいんです。ただ,ここは生活の場であって,学習の場ではございません。先ほど子ども教室の例を立てて言われました。先生方のOBに来ていただきまして,勉強を教えていると。だから児童クラブと子ども教室を併設したような形での制度です。かねては,児童クラブに通いながら,子ども教室があるときは子ども教室で勉強をする。学ぶということなんです。だから子ども教室で実際,児童クラブと同じような機能を果たせる,これは不可能なんです。児童クラブに席を置きながら子ども教室に通って学力を上げていく,一つの取組をやっていくという考え方で,この制度というものは車の両輪みたいな形で行っていくわけでございます。そして,また一つは,平原議員の質問にもございました。児童クラブの会費が必要でございます。子ども教室は,原則無料でございます。これは文部科学省のほうの,いろんなモデル事業もそうでございますけれども,登録は必要なんですけれどもね。そこを考えましたら子ども教室で,子供さん達の放課後を全て見るということは不可能であるということは,部長が答弁されたとおりでございまして,この児童クラブと子ども教室をいかに組み合わせて,本市の子供たちの学力向上に,ましてや心身の発達に寄与していくということが大事な部分ではなかろうかと思うんです。したがいまして,その児童クラブがどうのこうのという部分ではなくて,子ども教室において,その子供の学習能力を学力を高める,そういう一つの事業として取り組んでいただきたいと,このように考えているわけですけれども,あくまでも生活の場は児童クラブ,ここもしっかりと,今後の施設整備のほうの方針を今定めつつございますので,プラス,学力向上のための手立てということで,今質問をしているところでございます。いかがでしょうか,教育長。 ○教育長(髙田肥文君)  私どもは,学力向上については全国でどこもやっておられないという土曜授業を毎月第2土曜日に実施をするように致しました。これは鹿児島県の学力がかなり低いということもありましたので,全職員が出て来て,そして,全ての教室で授業ができる体制のほうがよかろうと。今おっしゃいます放課後子ども教室は希望者でありまして,あの大竜小学校も二十数名しか希望しておられません。それで学力向上と言っても,なかなか全体に及び渡ることは難しいのではないかということで,私どもが取り組んだのは,この土曜授業を一斉にやろうと。年間10回程度という形で,今進めているところです。学力向上をするのであればそういう形がいいのかなと,私は思っております。 ○25番(時任英寛君)  その取組は認識を致しております。全国の子ども教室を実施している自治体も土曜教室も展開しております。ただ,今学習塾というのが市民権を得てきた現代において,やはりそこに通えない子供のフォローアップという考え方です。だから,大竜小学校が20名しかいないではなく,20名もいるという考え方で,この事業を推進していくならば,何とか私は全体的な学力向上ということで申し上げたわけではなくて,個々の学力向上について一つの提案ということで申し上げたということを御理解いただきたいと思います。 ○教育長(髙田肥文君)  そういうことでありますと,私どもも国が進めております未来塾に手を挙げている状況でございまして,こういうことには私どもも一生懸命前向きに取り組んでいこうと思っているところでございます。 ○25番(時任英寛君)  市長,今教育長とも,るる,やりとりをさせていただきました。最終的には子供たちの居場所というのをいろんなところで作ってあげるというのが大事な部分ではないのかなと。やはり一人にしないという考え方というのを全市的に捉えて今後,検討していくべきではなかろうかということの提案でございました。先ほどから申し上げますように,児童クラブと子ども教室の違いというのは明確でございまして,ただ,子ども教室は時間的な制約があってできないから児童クラブのほうがいいよということでなくて,二つともあれば,まだまだ,子供たちの居場所づくりになっていくという認識から質問したところでございますが,今やり取りを聞かれまして市長の見解をお伺いしたいと思います。 ○市長(前田終止君)  時任議員の言わば,吸いこまれていくような説明の在り方で,ついつい何か,うんそうだなと思いながら聴いていたんですけれども,ここはまた私も,教育長やら関係する者たちとしっかりと今日の御指摘を踏まえて,その上で適切に対応させていただきたいと思います。 ○25番(時任英寛君)  市長からも大変前向きな答弁を頂きました。勝手にそのように理解するわけですけれども,これはもう,そのように思ったほうが勝ちというようなことで申し上げておきます。ちょうど時間になったようでございますので,また終了時間も1分過ぎましたけれども,これで私の質問を終わらせていただきます。 ○危機管理監(德田 純君)  時任議員のFMきりしまの割り込み放送のところでございますが,議員は御承知のことと思いますが,原則割り込み放送は電話でFMきりしまにかけて,そこから放送するということで,防災行政無線からやるということではございません。無線室に電話の子機を持っていって同じような内容を流すということでございますのでよろしくお願いします。 ○議長(池田 守君)  以上で,時任英寛議員の一般質問を終わります。これで通告のありました18名の議員の一般質問の全てが終わりました。次の本会議は7月1日の予定であります。本日はこれで散会いたします。             「散 会  午後 4時02分」...