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平成27年第2回定例会(第5日目 6月26日)

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  1. 霧島市議会 2015-06-26
    平成27年第2回定例会(第5日目 6月26日)


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    平成27年第2回定例会(第5日目 6月26日)             平成27年第2回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成27年6月26日(第5日目)午前9時開議 ┌──┬──┬────────────────────────────┬─────┐ │日程│事件│    件                  名    │ 備 考 │ │番号│番号│                            │     │ ├──┼──┼────────────────────────────┼─────┤ │1 │  │一般質問 有村 隆志君(256ページ)           │     │ │  │  │      小中高校生スマートフォンゲーム機携帯│     │ │  │  │       電話等によるインターネットトラブル防止につ│     │ │  │  │       いて                   │     │ │  │  │      ・市有車にドライブレコーダーを設置できないか│     │ │  │  │     中馬 幹雄君(263ページ)           │     │ │  │  │      ・合併前の歴代市・町長の写真掲示について  │     │ │  │  │      ・本市の水産業への取組について       │     │ │  │  │     岡村一二三君(271ページ)           │     │ │  │  │      ・霧島市地域振興補助金簡易給水施設等整備事│     │ │  │  │       業」(横川町桜本井戸採掘ポンプ設置工事)に│     │
    │  │  │       ついて                  │     │ │  │  │      簡易給水施設等水質検査補助金について  │     │ └──┴──┴────────────────────────────┴─────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。      1番  德 田 修 和 君      2番  平 原 志 保 君      3番  阿 多 己 清 君      4番  木野田   誠 君      5番  中 馬 幹 雄 君      6番  中 村 満 雄 君      7番  宮 本 明 彦 君      8番  前 島 広 紀 君      9番  有 村 隆 志 君     11番  中 村 正 人 君     12番  松 元   深 君     13番  池 田 綱 雄 君     14番  厚 地   覺 君     15番  新 橋   実 君     16番  常 盤 信 一 君     17番  植 山 利 博 君     18番  塩井川 幸 生 君     19番  岡 村 一二三 君     20番  池 田   守 君     21番  下深迫 孝 二 君     22番  今 吉 歳 晴 君     23番  蔵 原   勇 君     24番  前川原 正 人 君     25番  時 任 英 寛 君     26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。     10番  志 摩 浩 志 君 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    久 保 隆 義 君   議事調査課長    新 町   貴 君  議事グループ長   宮 永 幸 一 君   書    記    藤 本 陽 子 君  書    記    松 下 俊 一 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長   平 野 貴 志 君  副  市  長   中 村   孝 君   総 務 部 長   川 村 直 人 君  企 画 部 長   塩 川   剛 君   生活環境部長    小 野 博 生 君  保健福祉部長    花 堂   誠 君   農林水産部長    馬 場 勝 芳 君  商工観光部長    池 田 洋 一 君   建 設 部 長   川 東 千 尋 君  水 道 部 長   上脇田   寛 君   総務部参事兼    満 留   寛 君                        総務課長  総括工事監査監   有 馬 正 樹 君   横川総合支所長   宇 都 隆 志 君                        兼地域振興課長  秘書広報課長    有 馬 博 明 君   財 政 課 長   山 口 昌 樹 君  財産管理課長    池 田 宏 幸 君   工事契約検査課長  松 崎 浩 司 君  企画政策課長    堀 切   昇 君   行政改革推進課長  橋 口 洋 平 君  共生協働推進課長  西   敬一朗 君   環境衛生課長    中 馬 吉 和 君  林務水産課長    石原田   稔 君   管 理 課 長   浮 邉 文 弘 君  水 道 課 長   寺 田 浩 二 君  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長   越 口 哲 也 君  学校教育課長    室 屋 正 俊 君   生涯学習課長兼   津 曲 正 昭 君  国分図書館長兼   冨 永 克 義 君   隼人図書館長  国分教育総務課長兼  メディアセンター所長 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前 9時00分」 ○議長(常盤信一君)  これより本日の会議を開きます。本日の日程は一般質問のみであります。昨日に引き続き一般質問を続けます。9番,有村隆志議員から2件通告されております。したがって,発言を許可します。 ○9番(有村隆志君)  ただいま議長の許可を得ましたので,通告に従いまして質問をさせていただきます。1問目,今日のインターネット環境は著しく進化しています。また,携帯電話スマートフォンを持つ児童が急増し,それと子供たちが使っているゲーム機でもインターネットに接続ができることにより,インターネットによる事件も全国的に発生しています。児童・生徒のネットトラブルから子供たちを守るため,小中高生のトラブル予防のための学習と対策についてお伺いいたします。2問目,近年のドライブレコーダーは,性能,価格等で普及しつつある段階です。そこで,これを利用した交通事故の正確な状況分析で,市有車の事故解決,日々の安全意識アップのために導入できないか,お伺いします。これで壇上からの質問を終わりますが,執行部の明快な答弁をお願いします。答弁いかんでは自席からの再質問を議長にお願いし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  有村議員から2問につきましての御質問でございました。2問目につきましては私のほうから,1問目につきましては教育委員会が,答弁させていただきます。2問目のドライブレコーダーの設置についてお答えいたします。本市におきましては,常日頃から職員に対し,公用車・私用車を問わず,自動車を運転する際には,法令遵守や安全運転に心掛けるよう注意喚起等を行うとともに,各庁舎へ安全運転管理者を配置するなど交通事故防止対策を講じているところでございます。議員お尋ねドライブレコーダーは,自動車運転時の状況を映像や音声で記録する機器であり,近年,防犯目的等で大都市圏のタクシーに設置されたことなどから認知度が向上し,交通事故等トラブルに備えることなどを目的として,企業の社用車だけでなく,自治体の公用車や一般の自家用車などへの普及も進んでいる状況にあります。このようなことから,本市では,今年3月に更なる職員の安全運転意識の向上や交通事故防止の啓発を図ることなどを目的として,交通安全指導車を始め,ワゴンタイプ県外出張用に使用される公用車にドライブレコーダーを登載し,試験的な運用を開始したところでございます。今後,それらの効果などを十分に検証するとともに,道路状況の把握や行方不明者の捜索等,ほかへの活用方法についても研究し,有効活用に努めてまいりたいと存じます。 ○教育長(髙田肥文君)  1問目の小中高校生スマートフォンゲーム機携帯電話等による,インターネットトラブル防止についてお答えします。各学校では,情報モラル教育教育課程に位置付け,県教育委員会が作成したDVDやパンフレットを活用するなど,児童生徒の実態や発達段階に応じた指導を行っております。また,小中学校に配置してある児童生徒用パソコンに,情報モラル教育を実施できるソフトウェアをインストールし,インターネットトラブルの防止を体験できるようにしているところでございます。さらに,教育委員会と致しましては,PTA連絡協議会校外生活指導連絡協議会子ども会育成連絡協議会の連名による「携帯電話スマホ等トラブルから子どもたちを守りましょう!」というチラシを作成・配布し,家庭内でのルールづくりをすすめ,各学校への啓発に取り組んでおります。メディアセンターにおきましても,児童生徒を対象とした出前授業や管理職・情報教育担当者等を対象とした研修を実施し,トラブル防止に努めております。また,警察官やメディアセンター職員などを活用して,家庭教育学級保護者向け教育講演会において,スマートフォン携帯電話フィルタリング設定を説明するなど,インターネットトラブルの防止に向けて啓発を行っておりますが,今後も継続して啓発活動に取り組んでまいりたいと存じます。 ○9番(有村隆志君)  それでは,順次,質問をさせていただきます。まず,子供たちスマートフォンインターネットトラブルのほうから質問をさせていただきます。今,子供たちがどういった実態なのかということで,インターネットにつながる環境というのはどれくらいあるのか。それと,子供たちがどれくらいスマホを持っていらっしゃるか,お分かりであれば教えてください。 ○国分図書館長国分教育総務課長メディアセンター所長冨永克義君)  平成26年度に実施した,インターネットに関する調査における本市の小中高校生インターネット接続可能機器の所有率でございますが,小学生が81.8%,中学生が93.1%,高校生が99%でありました。 ○9番(有村隆志君)  これは,携帯電話ゲーム機という形でお分かりでしょうか。 ○国分図書館長国分教育総務課長メディアセンター所長冨永克義君)  合わせた数字であり,詳細は分かりません。 ○9番(有村隆志君)  携帯電話とスマホを持っている小中高生の人数とか,率とか分かりますか。 ○国分図書館長国分教育総務課長メディアセンター所長冨永克義君)  携帯電話の所持率ですが,小学生で21.6%,中学生で32.2%,高校生で97.0%という調査結果が出ております。 ○9番(有村隆志君)  これは,いつの調査ですか。 ○国分図書館長国分教育総務課長メディアセンター所長冨永克義君)  平成26年9月の調査でございます。 ○9番(有村隆志君)  ゲーム機まで含めますとインターネットへつながるものが,小学校で81.8%,中学校93.1%,高校生99%という状況でありますが,この数字を聞かれて教育長,どのように思われますか。 ○教育長(髙田肥文君)  スマホとか携帯電話とかいう機器を持たせないということは,もうできないというふうに感じております。ですから,これをどのように,うまく生活の中で使っていくか。そしてまた,いろいろなトラブルといいましょうか,そういうものに巻き込まれないようにするという指導,これは子供たちだけではなくて保護者を含めた共通の取組を徹底していかないと,なかなか防げない状況だというふうに考えております。これからの時代を生きていく子供たちには,どうしても,こういうルールをしっかりと教えていかなければ,自分の生活を守っていけない時代が来ているような気がしております。 ○9番(有村隆志君)  私もそのように思います。今日の新聞に,Wi-Fiの環境は日本が一番つながらないという観光客からの苦情もあり,我が霧島市でもWi-Fiの整備を進めているところあり,そういうインターネットにつながる機器を持たないということはできないと思いますので,子供への学習,それから保護者への啓発ということが課題になってくると思います。そこらについて,ちょっとお伺いさせてください。このスマホの教育というのは,情報モラルという道徳の部分でやっているというふうにもお伺いしましたけれども,小学校,中学校,高校でどのようなことを教えていらっしゃるか教えてください。 ○国分図書館長国分教育総務課長メディアセンター所長冨永克義君)  児童,生徒,PTA等へのメディアセンターの講話という形で実施いたしております。メディアセンター職員による出前事業それから講話,こういったものを実施いたしております。平成24年度が8回,平成25年度が10回,平成26年度が17回と,年を追うごとに回数を増やして啓発に取り組んでいるところでございます。 ○9番(有村隆志君)  教育委員会のほうでは,授業の中でどのような教え方をされていますか。 ○学校教育課長室屋正俊君)  先ほど,議員からも道徳教育のお話がありましたが,学校におきましては,道徳についても資料を使いまして,この情報モラルに関わるような学習をしているところでございます。例を挙げますと,小学校の中学年では,コンピューターや携帯電話などの適切な利用に関すること。高学年の五,六年生では,情報機器の特性と適切な利用に関すること。中学校では,情報機器の利点と問題点を踏まえた上での適切な利用に関すること。こういうことを具体的な読み物,資料を使って,子供たちが考えるような学習を展開しているところでございます。 ○9番(有村隆志君)  前後すると思いますけれども,学校,いわゆる教育の現場に対して,そういった情報モラルというようなことについて,例えば,こういうものが欲しいとか,こういうことをしてほしいというようなアンケートを取られたことがございますか。 ○国分図書館長国分教育総務課長メディアセンター所長冨永克義君)  鹿児島県の教育委員会が,教職員向け情報モラルの指導に関する実態調査というのを行っております。 ○9番(有村隆志君)  私も,実施しているということでホームページを見させていただきました。古いデータでしたので,若干,今,お話があった内容と違うのかなという部分もございます。問題点が幾つかある中で,「あなたの学校で情報モラルの指導について,職員の共通理解を図るため,どのようなことを行っていますか」というアンケートの中で,パンフレットによる指導が多いと。そういうものがありますと先ほど答弁もありました。それからDVDを使ったものがございますとありました。先ほど,疑似体験ということで,パソコンの中に入っているということでございました。その当時の率でいうと,小学校で12.7%とか中学校で19.1%と低いと。ここら辺の問題なのかなということがございました。それから外部講師も学校で行っていらっしゃるんですけども,これは子供向け保護者向けだとは思うんですけど,ここらのことも大事ではないかというデータが出ておりました。この中で,こういった疑似体験のものがメディアセンターのほうにございますか。 ○国分図書館長国分教育総務課長メディアセンター所長冨永克義君)  疑似体験という形で,学校に,例えば偽サイトに誘導される体験,そういったものができるソフトは入れてあるということでございます ○9番(有村隆志君)  巧みな誘導があって,子供たちの被害が増えているということでございますので,その疑似体験の授業に係る資料が大事ではないかというふうに思っております。それからアンケートのことなんですけど,先ほどメディアセンターのほうから平成26年9月にアンケートということがございました。多分,アンケートは学校で取っていらっしゃると思うんですけど,教育長から説明がありました「携帯電話スマホ等トラブルから子どもたちを守りましょう」というチラシを配布していらっしゃって,その中で,一つ目が「携帯電話の購入後の利用状況の把握及び管理指導まで保護者が責任を持った上で子供に買い与えましょう」と。二つ目が「携帯電話等を購入するには,フィルタリングを設定していますか」ということもおっしゃっています。ここは各自で決めていただくということで時間は書いてありませんけれども,夜の何時を過ぎたら携帯電話を使わないというようなところがあって,名前,顔写真,電話番号,住所などの個人情報を書き込まないというふうになっていますけども,そこらのアンケートをどんな形で取っていらっしゃるか,お伺いします。 ○国分図書館長国分教育総務課長メディアセンター所長冨永克義君)
     先ほど申し上げました数字のアンケートと一緒に,家庭内でのルール設定とかフィルタリングの状況とか,そういったものも一緒に合わせて取っております。 ○9番(有村隆志君)  その中で,フィルタリングの状況とルール,時間,そこらはどういったデータが出ていらっしゃるか教えてください。 ○国分図書館長国分教育総務課長メディアセンター所長冨永克義君)  平成26年度の調査で,ルール設定でございますが,霧島市の小学生で70.7%,中学生で63%,高校生で31.5%という形で,家庭内のルールが設定されているようでございます。フィルタリングにつきましては,小学生が50.9%,中学生が51.5%,高校生が81.7%でございます。 ○9番(有村隆志君)  結果が出ているわけですけども,このデータが出された後に,教育委員会として注意喚起というのはされたんでしょうか。 ○生涯学習課長隼人図書館長(津曲正昭君)  子供たちに直接ではありませんけれども,校外生活指導連絡会というのが年に3回ございまして,外部の講師をその会議に呼んで,ネット社会の現状と課題解決のための取組とか,そのような講演を2回していただいたこともありますし,あと地区のPTAのリーダーの研修会でも講師を呼んで,同様な講演をしたこともございます。 ○9番(有村隆志君)  先ほども申し上げましたけれども,Wi-Fiはどこでもつながるということでございますので,啓発は,全学校を対象に行っていますか。 ○国分図書館長国分教育総務課長メディアセンター所長冨永克義君)  インターネットトラブルについてのチラシ等で啓発をしながら,学校及び家庭で十分,子供たちにその危険性というものを理解してもらうように啓発を行っているところでございます。 ○9番(有村隆志君)  親への啓発というのが,講演会ということがありましたけれども,ある県の取組では,3月に高校生であれば,親から子供に買い与えていらっしゃる時期なので,携帯電話会社にキャンペーンなり,お願いにいったりという県もあるようでございます。それから,先ほどありましたように,小学校のPTAや集会があるとき等に講師を呼んで,お話しされているということだと思うんですけども,それでも出られない方,全部が伝えられないところへの情報の徹底というか,インターネットのモラルの問題というのは,家庭での躾が大事ということであれば,そこをどのような形でやっていくお考えですか。 ○国分図書館長国分教育総務課長メディアセンター所長冨永克義君)  家庭でも活用できる情報をメディアセンターホームページのほうに掲載し,今後,周知を図りたいと思います。家庭向けへの啓発についても力を入れていきたいというふうに考えております。 ○9番(有村隆志君)  買い与えるのは保護者でございますので,保護者がそういったインターネットをしっかり知っていなければならないと。ちょうど昨日でしたか,朝早くのテレビの中で,東京都のインターネットトラブルで,私も驚きましたけれども,ちょっとしたスマートフォンのゲームで,このサイトに入りますかといっただけで,自分の情報が全部向こうに行ってしまうというようなものまであるようです。そこら辺のことを,保護者の方にも知っていただくことが大事なので,例えばアンケートを平成26年9月ということでございますけれども,読売新聞だったと思うんですけれども,アンケートを取るのにインターネットで1,500件のアンケートを取ったところがあって,回答は100%でした。だから,そういうスピーディーなものが,今後,このインターネットトラブルについては,すぐ流せるような状況をつくっていくことも大事なのかなというふうに思います。起こっている現場は学校で,いろいろな金銭トラブルとかあるんでしょうけども,そういうことが上がってきたり,メディアセンターで分かることもあるかもしれないんですけど,そこら辺の連携の体制ですね。こういう問題が起きましたと学校に報告があって,メディアセンターやPTAとの連携というのは,やはりスピードアップが求められるかと思うんですけど,そこら辺の連携はどのようにお考えですか。 ○国分図書館長国分教育総務課長メディアセンター所長冨永克義君)  スピーディーな対応ということでございますが,インターネットホットラインというのを財団法人のインターネット協会のほうが設けております。インターネットに対するトラブルといったものの通報,また有害サイト違法サイトの削除,そういったものについての依頼ができるということでございます。こういったところの活用も啓発していきたいというふうに考えております。 ○9番(有村隆志君)  情報の共有という部分では,早くできるようにお願いしたいと思っております。今年もまたアンケートを取られると思うんですけども,一人の母親に聴いてみました。「スマホを子供さんはお持ちですか」と聞いたら,「いや,この前,学校から書類が来て,怖いからどうしようかなと思っている」というようなお話でした。その中で思うのは,学校やメディアセンター内の危険な情報というのが,もっとスピーディーに保護者に伝わるようなことも考えていかないといけない時代なのかなと思いますので,そこらのことも検討していただきたいというふうに考えます。その保護者との連携という部分で,連絡方法というのは,いまだに電話だけなんですか。それともメールとか,子供たちが使うLINEとか使っていらっしゃるんですか。そこらの連絡対応はどのようになっていますか。 ○学校教育課長室屋正俊君)  学校と保護者の連絡について調査をしておりませんけれども,校長から聞いた話では,学校によっては,保護者の方の同意を得て,PTAでインターネットを使っての連絡体制を取っているところも,霧島市内でも何校かあるようでございます。これは緊急避難時,あるいはいろいろな緊急な連絡のときにのみ使うということで,保護者の方と学校が共同で持っているということは聞いております。 ○9番(有村隆志君)  これも不特定多数に送って漏れてしまうと,大変な問題を抱えますけれども,できれば,もし何か問題があったら,例えばQRコードをスマホで見ていただいて,そこにパスワードなり設定して,そのときにパスワードをペーパーに書いて保護者に渡して,こういうことが発生していますよ,気を付けてくださいよというようなこともスピーディーな対応だと。これは学校だけではできないので,教育委員会なり安心安全課とかですかね,どこかが音頭を取っていただかないとできない部分があるかもしれませんけど,そこらも検討が必要ではないかというふうに思います。今後についてですけれども,来年以降の情報モラルの教育の新しい制度を,今年度作っていらっしゃるみたいです。文部科学省生涯学習政策局のほうで,そういったデータを出しており,そのホームページの中に,情報化社会の新たな課題を考えるための教材というのがあって,ちょっとためになるようなものでございましたので,そういうものも,子供たちにもしっかり教えて,保護者にも危ないということをしっかり啓発することをお願いして,この質問を終わります。次に,もうドライブレコーダーは付けているということでしたけれども,全体で市有車が何台あって,費用的にどれくらい掛かるものか,お示しください。 ○財産管理課長(池田宏幸君)  平成27年6月1日現在で,公用車全体で398台でございます。それから,ドライブレコーダーにつきましての価格についてでございますが,こちらのほうに購入価格を持ち合わせておりませんので,後ほど答弁させていただきます。(271ページに答弁あり) ○9番(有村隆志君)  利用というところで,私もちょっとドライブレコーダーの画像を見せていただきましたけど,すごく鮮明ですね。明るいです。本当に,犯罪抑止というか,398台に登載していれば,それだけのデータが即座に集まってくるということでございますので,これは利用価値があるのかなと。それから,例えば市民の皆様から道路に穴ぼこがあるよとか,木が倒れているよとかあったときに,近くを通った車がすぐに見ることができれば,担当者もどこだなというのも分かるんじゃないかと思います。それから,事故については,先月でしたか,北海道で飲酒運転による信号無視で事故がございました。あり得ない話ですけど,信号が青だったというのを現実に私も聞いております。使用頻度の多いものから早く付けていただいほうがいいのではないかと思うのですが,市長どうでしょうか。 ○市長(前田終止君)  既にドライブレコーダーを公用車で使用しておりまして,適切に運用がされているものと思います。議員御指摘のとおり,何か事故あるときとか,あるいは道路の状況等を精査するときに,これを分析すれば見事に分かるというようなことでございますから,今後,適切に対応をさせていただきたいと思います。 ○9番(有村隆志君)  適切に対応するということでございますので,早くしていただくようお願いして,私の質問を終わります。 ○議長(常盤信一君)  以上で,有村隆志議員一般質問を終わります。次に,5番,中馬幹雄議員から2件通告されております。したがって,発言を許可します。 ○5番(中馬幹雄君)  ただいま議長の許可を得ましたので,先に通告しておりました2問について,質問させていただきます。質問の前に,今,正に日本列島の火山は不気味な様相を呈しています。もし,霧島連山のどこかが噴火すれば,想像を絶するような被害を被ることになりかねません。そのためにも,広域的避難訓練や防災訓練を数多くして,市民を大惨事から救わなければならないと考えます。さて,質問に入ります。1問目。今年,本市は合併して10年の節目になります。この間,1市6町の合併後のもろもろの問題を解決しながら,現在に至っていることは,前田市長の秀でた手腕の賜物と確信しています。ただ,これには合併前の各市町の歴史が礎になっていることも忘れてはなりません。そこで,旧市町の発展に尽力された歴代の首長及び議長の写真は,現在どのように取り扱われているか,そして,今後どのような取扱いをするか伺います。2問目。先に同僚議員が質問しましたが,私は別の視点から質問させていただきます。現在,錦江漁業協同組合が,湾奥の干潟において,アサリの稚貝採取を試験的に行っており,ある程度の実績を出しています。今後,漁協としては「地元産アサリ」として商品化しようと考えています。市としてはどのような支援を講じていくか,伺います。詳細については,質問席から行うこととし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  中馬議員から2問につきましての御質問でございました。1問目につきましては私のほうから,2問目につきましては農林水産部長が,答弁させていただきます。増築する国分庁舎は,主に事務室や会議室として供用する設計になっておりまして,相当数の当該写真は厳かで,市民の目に触れやすい場所に掲示するとなると,適当ではないと考えております。合併前の歴代市・町長の写真の取扱いにつきましては,今後の研究課題とさせていただきますが,当分の間は,これまでのように,議員の御指摘のとおり,旧市町において先頭に立って,まちづくりを進めてこられました各首長に感謝と敬意を表するために,それぞれ慣れ親しんだ各地域の庁舎に,これまでのように写真を掲示していくというのも,一つの方法であるかと考えております。また,市内各地域にある歴史民俗資料館や郷土館の在り方等については,現在,教育委員会で検討されているところでございまして,また,本年3月に策定した霧島市の公共施設管理計画に沿って,市民の皆さんの御意見等を伺うことにもなっております。よって,私としましては,市制10周年を記念して,旧1市6町のこれまでの歩みを取りまとめて,その中で,首長さん方の写真をデジタル化して,本市のウェブサイトでいつでも閲覧できるようにしてはどうかというようなことも考えているところでもございます。 ○農林水産部長(馬場勝芳君)  2問目の本市の水産業への取組についてお答えいたします。本市の水産業につきましては,水産資源の減少,販売価格の低迷や円安に伴う燃料の高騰,漁業者の高齢化や後継者不足など,これを取り巻く情勢は依然として厳しい状況にあると認識いたしております。このような中,錦江漁業協同組合では,昨年からアサリの試験養殖に取り組んでおりますが,試験結果は良好であり,養殖事業の新規事業化に向け,漁業者の期待,意欲が高まっているところでございます。今年度,同漁業協同組合は,姶良地区水産業改良普及推進協議会の予算を活用して,効率的な養殖技術の確立を目指しているところであり,また今年9月をめどに,アサリ養殖の区画漁業権を取得される見込みであります。市と致しましても,新規事業化に当たって,経営が軌道に乗り,所得向上につながるよう必要な支援を行ってまいりたいと考えているところでございます。 ○総務部長(川村直人君)  合併前の歴代市・町長の写真は,合併後どのように取り扱ってきたかという点について,お答えを致します。旧市町では,歴代首長の写真は首長室に掲示されていたようでございますが,霧島市制が施行されましてからは,写真数が多く,適切な掲示場所の確保が困難であることなどから,本庁である国分庁舎への掲示は行わず,各総合支所の庁舎や公共施設内に掲示することなどの対応をしてきたところでございます。 ○5番(中馬幹雄君)  それぞれ答弁いただきましたが,私は私なりの考えで質問していきますので,明快なる答弁をお願いいたします。1問目につきまして,私なりに一番気になったものですから,歴代の首長の写真が現在,どのように取り扱われているか旧市町を回ってみました。画像を御覧のとおり,これが旧福山町でございます。歴代の町長並びに議長が,全て掲示されてありましたが,この部屋は元の議場であったようでございます。そこには,歴史資料館的にいろいろ資料が並べてありましたけれども,ただ,手前のほうにありますように,書庫も併用しているのではないかと考えます。2番目,これは旧霧島町で,これも総合支所の会議室に掲示してありました。3番目,旧牧園町も会議室でございます。1枚で撮れませんでしたので2枚になっておりますが,一番左端が,前田霧島市長が10年前の写真でございますけど,今と全然変わらないようで,私と同年でありながらこんなにも違うものかと考えておるところでございます。4番目,これは旧隼人町でございますが,これも会議室に掲示されております。5番目,これが旧国分市の市長の写真でございますけれども,城山公園の郷土館に掲示されております。ただ問題は,郷土館の来館者数を教えていただけないですか。 ○教育部長(越口哲也君)  国分郷土館の利用者の数でございますけれども,平成24年度が1,250人,平成25年度が1,286人,平成26年度が833人と非常に減少傾向でございまして,一番多かった時期からしますと10分の1程度に減少しているような現状であります。 ○5番(中馬幹雄君)  その中で,掲示してあります会議室の利用者は分かりますか。 ○教育部長(越口哲也君)  全体の入館者数は把握しておりますけれども,この会議室の利用者が何人かというのは把握しておりません。ただ,通路上にございますので,全体を見る中では,この部屋も一緒に観覧できるような状況にはなっているところでございます。 ○5番(中馬幹雄君)  私としては,展示室と別部屋になっている関係で,そこへの入室者は少ないんじゃないかと考えております。ただ,この写真の掲示についてですが,近頃ここに掲示されたようでございます。10年近くどこに置いてありましたか。お聞かせください。 ○総務部長(川村直人君)  庁議室内の棚に置いてあったと聞いております。 ○5番(中馬幹雄君)  後で,問題を提示します。その他の2町につきまして,旧溝辺町につきましては写真の掲示がありませんでした。旧横川町につきましては,新庁舎ができた関係か分かりませんが,掲示する場所もありませんでした。以上が,合併後の旧各市町の現状ですが,私の感じとして,どこも一般の市民の目に触れることの少ないところに掲示してあったように思います。市長も現地を確認されたと思いますけれども,この状態をどのように感じられますか。 ○市長(前田終止君)  それぞれの地域に歴史があり,そしてそれぞれの地域に,それを担ってきた人々がおられると思います。よって,それぞれの総合支所ごとに,今までの歴代の首長・議長など,それぞれの写真掲示があることは,普通であり適切かと思っております。ただ,合併前より,もとよりなかった自治体もあったみたいでございますけれども,議員御指摘のこの機会に,合併10周年という節目でもございますし,今までの全ての来し方を振り返り,しっかりと写真等も掲示していくようなことを適切に対応させていただきたいと存じます。 ○5番(中馬幹雄君)  6番目の写真をお願いします。この写真は,現在,伊佐市になっております旧大口市でございますが,庁舎の2階の廊下に町村合併前の村長時代からの写真が全て掲示されております。これを見ると,その歴史が一目瞭然で分かるのではないかと思います。前進することは大事です。しかし,過去を振り返ることも大事なのではありませんか。今後は,総合支所を今以上に縮小していく計画のようですが,そうなると,ますます人の目に付くことがなく,影が薄くなるのではないでしょうか。1市6町が合併して霧島市ができたわけです。歴代の首長の写真を一堂に掲示し,多くの市民が霧島市の歴史を体験できるような手段を講じるべきと考えます。現在,1市6町の歴代市・町長の写真を見たことのある人が,霧島市人口の何割あると思われますか,市長。 ○市長(前田終止君)  もとよりが,町長の部屋だったり市長の部屋だったり,あるいはまた,こういうのが余り一般的な目に付く場所にないという環境でございますから,合併前から今日までも特定の場所を訪れる人以外は,なかなか目にしにくい掲示の仕方かなと存じます。 ○5番(中馬幹雄君)  やはり,霧島市の歴史を考えるに当たっては,そういう首長の写真は一堂に掲示するべきではなかろうかと考えております。私ごとではありますが,旧国分市の職員として30年余り,林,谷口両市長と共に頑張ってまいりました。特に,この両市長が現在の国分躍進の基礎をつくられたと言っても過言ではないと思っています。このような功績あるすばらしい市長たちを,余りにも軽々しく扱っていることは,実に腹立たしく思っているのは私だけでしょうか。先般,OB先輩諸氏との会があり,その席上でも話題となり,歴代の市長の写真が郷土館に掲示されたことを,もっと敬意を表してほしいと激怒されていました。この度,庁舎を増築しますが,シビックセンター1階にコーナーをつくり掲示する方法。願わくば,歴史資料館たる施設を建築し,市内に分散している歴史資料を展示し,その館内に掲げる方法もあるかと思います。歴代の市・町長は,そのときの自治体の代表者であります。顕彰する意味からも大切な取扱いをするべきと思いますが,市長の考えを伺います。 ○市長(前田終止君)  議員御指摘のとおりだと思います。合併して10年,無我夢中でみんなで走ってまいりました。歴代のそういう方々の写真等については,以前からの流れを尊重し,そういう形で掲示してあるというふうに,私自身としては認識いたしてきたわけでございます。特に,議員御指摘の旧国分エリアの継承されたものについては,正直に申し上げますと,棚にずっとそのままになっていて,そして郷土館のほうに掲示された経緯など,私には分からなかったということが現実のことでございます。御指摘を契機に,相当な数になりますので,当分の間は,それぞれの各地域になじむ総合支所等の流れ,それらをしっかり目に触れる流れを尊重して掲示を考える。そして,将来的には,まだ計画が立ちませんけれども,郷土資料館みたいなものも考えられるというようなことだろうと思います。また,答弁の中でも申し上げましたけれども,市制10周年になり,今後,旧1市6町のこれまでの歩みというものを,もっとしっかりとさらに振り返って取りまとめて,その中で首長の写真をデジタル化して,本市のウェブサイトでいつでも閲覧できるようなところまでやってみたらどうかと思っているところでございます。 ○5番(中馬幹雄君)  この件につきましては,より多くの市民が触れることのできるところに掲示又はそういうシステムをつくっていただくことをお願いいたしまして,質問を終わります。2問目に移ります。錦江湾奥の干潟に,アサリやハマグリが見えなくなってから久しいです。現在,錦江漁業協同組合が,試験的にアサリの稚貝採取を小浜から敷根沖まで行っております。市長は,このやり方は,姶良地区の水産協議会のほうで勉強をされていると思いますが,ここで稚貝採取方法を写真で説明いたします。これは,吹上浜の砂のゆりかすを漁協の方が買われまして,それを青色のネットに入れているところでございます。この中に入れるものは,砂利と貝殻が混ざっております。それを漁協の組合員の方が,船で干潟のところに投げ込んでいるところです。これを潮が引いてから一袋一袋運ぶのは大変ですので,船で積んで投げ入れているところです。投げ入れられたものを,今度は干潮で干潟が出たときに,このように並べて置いているわけです。ちょうどこのとき,小潮だったもので完全な干潟になっておりませんけれども,大潮のときは完全な砂浜の上に置かれる状態になります。それで,この袋の中にアサリの卵といいますか幼生がすみついて,だんだん大きくなって,それが大きくなりますと,ネットの目を抜けることはできませんので,そのまま袋の中で成長していくということでございます。そういうことでやっております。その結果が,去る4月16日の南日本新聞にも掲載されております。干潟には貝はいないけれども,海中には貝の卵は生息しており,このネットの中で十分成長しているのが分かると思います。そこで,この前,この貝の試食会がありました。市長は食べられましたか。 ○市長(前田終止君)  総会に御案内があって行って,その講演といいますか研修課程もございまして,その間にいろいろとお話を専門的に取り組んだ方々から,今みたいなお話を解説していただいて,そういうことでできているんだなということをお聞きしました。それで,その試食そのものは,誠に恐縮ながら致しておりません。 ○5番(中馬幹雄君)  食べなかったのは残念ですね。この試食会に私どもの産業建設常任委員会が招待されまして,私も試食しました。久しぶりに,十何年ぶりに錦江湾の貝を食べまして,おかわりまでしまして,なつかしい味を十分堪能したところでございます。産業建設常任委員会でも,先般,このネットを利用した稚貝採取の先駆者である三重県鳥羽市に研修に行きました。錦江漁協も鳥羽市の指導を受けて,同様なやり方をしているわけでございます。ただ,違うところは,本来ならば1㎝台の砂利の中にケアシェルという,ここはカキの養殖がありまして,そのカキ殻を粉にして水酸マグネシウムを混ぜて固形化したものを入れております。そうすると,普通の状態よりも早く成長するというような結果が出ているようでございますが,そのカキ殻を固形化したものは,株式会社ケアシェルという会社が作っておりますけれども,ちょっと高いです。20kgで大体1万円弱ということでございます。錦江漁協の場合は,今は試験中でございますから大きな砂利,そういうものでいいと思いますけれども,これを錦江漁協が考えております商品化をするとなりますと,ちょっと後々に問題が出てくるんじゃないかと思います。というのは,その一つとして,現在,ネットに入れている砂利と貝殻は大きさがばらばらで,大きいものは5㎝から8㎝のものが入っています。貝殻も大きいものがあります。それを今度は,袋から出して貝を選ぶときには,一つ一つ選別しないといけないと。手作業になるわけです。それをした場合に,商品化するには何千袋というネットが必要かと思います。それを一袋一袋,手で選別するというのは不可能かと考えております。ですから,ちょっとお金が掛かるかもしれませんが,1㎝台の砂利を購入して,そしてケアシェルという製品を購入して袋詰めするべきではなかろうかと考えております。そうすると1.5㎝ぐらいの網目でふるいを掛けると,砂利は落ちる。大きな貝だけが,網の上に残る。そうすると,選別が簡単になると。ですから,今の試験的にやっている方法では,商品化は厳しいんじゃないかと考えます。二つ目に,貝は砂抜きをしないと食べられません。ですから,大きな水槽というものが必要になってくると思います。それで食品扱いですから,パック詰め等,衛生面からも施設が必要になってくるのではなかろうかと。やはり,一回でも食中毒などがあると,その商品は一生浮かばれないと考えます。それに,貝の場合は,貝毒というのもありますので,貝毒の検査も定期的にする必要があるんじゃなかろうかというのを考えますと,ただ,アサリがいたからそれを商品にしようというのではなくて,確かに地元産といいますか,純国産のアサリになりますから,これはブランド化できると思うんです。商品化するには,施設を造らないといけない。私が考えるに,国分漁港の網揚げ場といいますか,港の岸側のほうに広いスペースがあるんです。今,国分漁港において網を触る方は余りいらっしゃいません。ですから,その一角にその施設を造って,港の中の海水をポンプアップして水槽に入れて,そこで砂抜きをして,それをパック詰めしてという形で,ある程度の加工施設的なものを造ったらどうだろうかと考えております。商品化するということは,単一の漁協だけではできないんです。今は,一生懸命頑張っていらっしゃいます。結果も出ています。ですから,それを今後は市のほうでバックアップしていただいて,この商品化を成就させなければならないと考えておりますが,市長のアサリの商品化に対する熱意ある取組姿勢を伺います。 ○市長(前田終止君)  カルシウム,ミネラルたっぷりのアサリというのが,皆さんが研修をされたこのパンフレットの中にも触れておりますけれども,私たちのこの地域の錦江湾,目の前の海岸でとれたものはブランド化される。かつては,それが普通にあった。それを再生産できる条件を整えて,健全なものをしっかりと商品化できる時代ができたら,本当にすばらしい方向性を見出すことはできるのではないかと。特に,そのネーミング,そして,それをどう消費者に安心安全な食材として,またおいしいものとして,栄養価のあるものとして理解をして消費拡大を図ることができるか,その辺がポイントになっていくのかなと思います。関係の諸団体,関係者そして私ども行政が一体となって,売り出していく努力は惜しまないということで考えております。 ○5番(中馬幹雄君)  前向きの姿勢で検討していただきたいと思います。確かに,今まだ試験的な段階なんですよね。場所によっては,特に広瀬の沖の干潟に貝がたくさん入っていたらしいんですが,それがどこまで入るエリアが広くなるか,そうした場合に,大体1年に何㎏ぐらい収穫ができるか,そこら辺もまた検討していかないといけませんが,何といってもスタートしたわけですから,そして地元産アサリとして,良い結果が出ていますので。霧島市は水産というのが,余り良くありません。ノリにしても一時期は良かったんだけど,今は全然駄目ということもございます。ですから,農林水産業のうちの水産というものを活発にしていただきたいと考えております。そして,もう一つの問題でございますが,昨年の3月議会の一般質問で,私は,干潟にアサリがいなくなった原因の一つに土壌環境の悪化を問いました。その回答として,ナルトビエイの食害が答弁されたわけですけが,それも一つの原因かもしれません。ただ今,漁協がネットで稚貝採取しておりますが,ネットの中にいるんですよね。ネットの下にはいないです。地面にはいないです。一個たりとも貝は見当たりません。というのは,ネットの中というのは,砂利とか貝殻という形ですみよい環境だと思うんです。特に貝殻というのは,アルカリ性らしいですからすみやすいところです。ところが,地面になりますと,私は前にも言いましたけれども,酸性といいますか還元層ということで真っ黒い土なんです。そこは,絶対,貝はどこでもすまないということになっています。霧島市に同じ干潟がたくさんございます。できますれば,そこの土壌改良というものをして,昔ながらの潮干狩りも可能になるような手立てをしていただきたいと思いますけれども,市長どうでしょう。 ○市長(前田終止君)  土壌改良の問題。状況によっては,場所によっては,ヘドロというようなものが堆積し,悪影響を及ぼしている可能性もあるわけですよね。そこをよく見抜いて,ちゃんとした専門家の御指導を受けながら,そういうところが改善をされない限り,安心安全の食材になりにくいという点が,一つは素人でも考えられるなと思っております。そして,潮干狩りができる環境というものも,漁協の皆さんや地域社会の皆さんと行政が一緒になってやっていく以上は,責任ある体制を整えなきゃなりませんから,そこは勉強をしっかりさせてもらった上で,これで安心できるという環境を整えなければ,なかなか議員おっしゃる方向に,直ちにさっとというわけにはまいらないのかなと思います。 ○5番(中馬幹雄君)  前回の質問でも,海岸につきましては県の管轄であるということで,ちょっと軽くあしらわれたわけでございますけれども,漁協も一生懸命やっております。そのエリアというのは,漁場というのが岸から何㎞もあるわけではございませんので,市として,その土壌の検査とか水質検査,川は60か所ぐらいされておりますが,海は県の管轄だということで,全然されておりません。ですから,市独自で海水と土壌の検査をしていただいて,より良き砂浜になって,十数年前のアサリ復活が近いうちにできますことをお願いしますが,市長,いかがでしょうか。 ○市長(前田終止君)  錦江湾の湾奥に暮らす私たち。その中で,最大人口を霧島市は頂いているわけであります。私も錦江湾奥会議というものを提案して,そして環境の問題についてもお互いに市境を越えながら,しっかりとした次の時代に合わせる海づくり,環境づくりを心掛けようということでございます。そして,生活環境美化条例,あるいはまた天降川等の清流保全条例,全ての河川に適応するそういうものも合併後直ちに作らせていただき,今日に至っております。そして,山と海の関係,豊かな海は豊かな山,森がつくると。それを取り持つのは川であるというようなことがよく言われております。そして,環境が徐々に議員御指摘のとおり,悪かった環境から良好な環境に変わりつつございます。そして,その証拠に,今年も錦江湾の中で泳げる砂浜,これを検査した結果,AAということで,私たちの地域の海水浴場も,海が大変きれいになりつつあるという証拠も示されているわけでございます。そういう中で,今,議員御指摘のような部分,特にその砂浜,潮干狩りができるような,それで商品化して,本当に前に出せる安心安全な食材としての相当な環境をしっかりつくり切っていくことが大事かなと思っております。私たちが,自ら頑張らなきゃならない部分,あるいは県と呼吸を常に合わせて頑張っていかなきゃならない部分,その当事者たちが一番踏ん張らなきゃならない部分,いろいろあろうかと思いますが,共生・協働・共助の精神で頑張っていくことができたらと思います。いずれの日か,なるべく早い,いい機会に,錦江湾アサリというものが出てくるような日が楽しみになるように,お互いに頑張ってまいりましょう。 ○5番(中馬幹雄君)  私が,今度質問したものは,ものすごく明るい方向に向いていくような感じが受けられました。最後に,部長のほうにお願いしますが,先ほど言いました施設の問題。十分に検討していただいて,来年とかそういうことは言いません。じっくり試験のほうも漁協のほうは進めます。タイアップしながら,一緒にいい方向に行くようにお願いしますが,どうでしょうか。 ○農林水産部長(馬場勝芳君)  御指摘のとおりでございますが,昨日も少しお答えいたしましたけれども,浜の活力再生プランというものを作っておりますが,これにつきましては,霧島市,姶良市そしてそれぞれの漁協,姶良市の錦海漁協,霧島市の錦江漁協,福山町漁協,この3漁協,そして県が入りまして,この再生プランを作っております。先ほどのこの姶良地区の推進協議会,そのままのメンバーで再生協議会というものをつくって,水産庁が示しております再生プランを作れば,補助を受けられるということでございます。作らなければ,補助を受けられないということです。そういうことで,昨年の12月に水産庁の承認を受けております。そういう中で,これの一番の目的は漁業者の所得を,この5年間に10%アップするというようなプランでございます。そういう中で,いろいろな事業が受けられますので,今おっしゃったような商品販売は,実際,販売するに当たって課題となるような点で,そういった補助事業があれば受けられるということでございます。当然,そういった中では国も出す,そうしたときに県あるいは市も出して地元も出すというようなことで,連携して協力してやってまいりたいと思います。それから,土壌の関係につきましても,水質のことも言われましたけれども,今,姶良・伊佐地域振興局の主査が,もともと水産試験場にいた方でございまして,非常に詳しいです。彼が,今,3年目なんですが,もう1年だけは絶対いてくれということで今,県のほうにお願いして,アサリもやっておりますけれども,福山のほうでカキの養殖もやっています。これを成就するまで,あなたは見届けてから異動をしてということで,私も今言っているところで,非常に頑張ってくれています。そういったことで,土壌の問題も,彼が非常に詳しいです。ですから,重富海岸も今の土壌を耕うんとかやっていますけれども,実際,まだ効果は出ておりません。ですから,ただ耕うんだけでも駄目なんだろうと。しかしながら,ただ砂を入れ換えるということも,去年,研修に行きました熊本の漁協からの話では,ただ単に砂を入れ替えるというのは,これは,もう一番やってはいけないことだということもおっしゃっていましたので,どういう方法が一番良いのかというのは,漁協の皆さんそして県,市それぞれ協議しながら進めてまいりたいと思います。 ○5番(中馬幹雄君)  今日のこの問題につきましては,漁協の方も心配されて傍聴もされております。一緒に市と漁協と共にタイアップしながら,いい方向に進んでいってもらいたいと考えております。以上で,私の質問を終わります。 ○議長(常盤信一君)  以上で,中馬幹雄議員の一般質問を終わります。ここで,池田財産管理課長から発言が求められておりますので,許可します。 ○財産管理課長(池田宏幸君)  先ほど有村議員の御質問の中で,ドライブレコーダーの購入価格の御質問がございました。3種類の機器を導入いたしておりまして,2万1,600円のもの,それから2万9,160円のもの,3万2,400円のもの,その3種類でございます。 ○議長(常盤信一君)  ただいま一般質問中ですが,ここでしばらく休憩します。             「休 憩  午前10時20分」             ―――――――――――――――             「再 開  午前10時40分」
    ○議長(常盤信一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。次に,19番,岡村一二三議員から2件通告されております。したがって,発言を許可します。 ○19番(岡村一二三君)  質問の前に,「国による地方創生が打ち出され,当初,多くの自治体は期待した。国の地方創生総合戦略の策定の下に,自治体でも同じ形式の人口ビジョンや総合戦略策定要請を受け,各自治体は国に追い立てられながらビジョンや戦略の策定を進めている。政策は,地域の個性を引き出して,地域の力や自治の気概を引き出すというものではなく,国の意向に沿った計画にすると資金が配られる仕組みにしつつある。内閣府には,自治体政策を過剰に査定する傾向があるなど,集権化の影が出ている。しかも,地方全体を底上げする一般財源の増加ではなく,頑張った自治体を支援するという,成功する自治体と失敗する自治体を分けるような気配も漂っている」と,こういった紹介もあることを申し上げ,通告しておいた質問を行います。質問事項は,住民世論を背景とする2項目の行政の事務処理に関するものなどの質問です。質問の1点は,霧島市地域振興補助金である「簡易給水施設等整備事業」の,平成26年度に行われた横川町桜本井戸掘削ポンプ設置工事についてであります。平成27年5月11日付けで,当該水道組合代表者から市長宛てに被害届が提出されたとのことです。被害届には6点のことが示され,一つには,工事業者が横川町の同業者名で見積書を作成し,事務員から会社印を押してもらい,発注者である水道組合には届けず,横川総合支所の地域振興課の担当者へ自社分を合わせ提出し,水道組合は工事完了後に,見積書の存在と見積金額を知り得る結果となった。よって,公正な競争性のある工事発注取引が阻害された。二つには,本件工事で,職員から2者以上の見積書提出が義務付けられていることなどの説明はなかった。三つには,補助金申請は,市職員と工事業者間で行われ,当該水道組合長は市担当職員へ印鑑を届けただけで,申請書等の内容については把握していなかった。四つには,工事業者は,水道組合が水質分析を再三にわたり請求したことにも応じず,基準値の8倍の一般細菌が検出されたことも組合には報告せず,長期,半年にわたり飲用させた。なお,市担当課には工事業者から基準値の8倍の水質検査結果書が添付された資料を,完成図書として数か月前に提出されており,職員にて検収してある。当組合には何ら連絡もなく,市職員からの助言も一切なかった。五つには,平成26年11月6日付け検査調書において,検査所見として「見積書のとおり実施し,完了したことを認める」となっており,事業費483万8,400円。補助金決定額,補助率80%以内の387万円が決定承認されていることについて,その一つに,工事完成後,工事業者からの請求書は,平成26年11月6日付け補助金等概算払決定書までは不存在であるため,見積書と収支精算書に金額の差があるかないかは不明確である。その二つに,井戸掘削,ケーシング管掘削,配管労務費,機械搬入据付撤去費,孔内洗浄費は,これまで旧横川町並びに民間が,当水道組合の井戸掘削をされた事業者に発注した経緯は,1m当たり1万円から1万2,000円込みで精算されてきた現実があり,今回の工事も,掘削事業者は,1m当たり込みで1万2,000円が公共単価だと説明されている。井戸掘削,ケーシング管掘削,配管労務費,機械搬入据付撤去費,孔内洗浄費については重複した見積書金額である。なお,議員質問の回答書では,公共単価と比較し審査した結果,見積書は適正と判断したなど,到底容認できないという旨の被害届です。市は,担当課窓口に提出された工事業者の見積金額の80%を,市民の負担する税金から補助しており,被害届を受けての市行政当局の検証結果を問うものであります。2点目は,簡易給水施設等水質検査補助金について,簡易給水施設等水質検査補助金を,平成26年度末で廃止決定されております。廃止の理由は,「水質検査が定着している」「上水道の利用者は検査費用も負担している」として,廃止決定が行われております。しかるに,市の簡易水道事業では,平成25年度財政融資資金の年度償還額と利息分として,一般会計補助金が8,620万5,000円支出されております。簡易給水施設等は電気料,機材の償却費並びに維持管理費が必要です。市の水道事業に導水管設置費等の関係で加入させてもらえない集落等が,簡易給水事業で飲料水確保をしなければならないことなどを思考すると,安易な廃止理由ではないのか,以上の2点について,壇上からの質問とします。 ○市長(前田終止君)  岡村議員から2問につきましての御質問でございました。1問目と2問目を総括して私のほうから,そのほかについて関係部長等が,答弁させていただきます。2点にわたる補助金に関する御質問でございますが,私のほうからは,本市の補助金の在り方等について御説明申し上げ,各設問につきましては,各関係部長等がお答えさせていただきます。本市におきましては,合併直後,様々な経緯や背景により,旧市町で交付されてきた補助制度を見直すため,平成18年11月に「霧島市補助金等交付指針」を定め,当該補助金の効果が,本来の補助金の目的である市民の公益に資するものとなっているかなどの評価を行い,さらに平成20年度以降は,行政評価制度を活用し,各事務事業の廃止・休止を含めた事後評価を行ってきたところでございます。また,補助金は,地方自治法第232条の2の規定に基づき,「その公益上必要がある場合」に限って交付できるものでございますが,本市におきましては,特に,補助金等に関する基本原則を定めた「霧島市補助金等理念条例」を平成18年12月に制定し,その公益性,公平性,公正性,妥当性,有効性,効率性及び透明性の原則に基づき,効果的・効率的かつ適正な執行に努めているところでございます。今回,2件の具体的な事例に基づく御質問でございますが,補助金交付の手続等につきましては,「霧島市補助金等交付規則」等に基づき,補助事業の目的及び内容を審査,決定し,適切になされているものと考えており,今後も引き続き財政運営の透明性を確保しつつ,効果的・効率的かつ適正な予算の執行に努めてまいりたいと存じます。 ○企画部長(塩川 剛君)  1問目の霧島市地域振興補助金簡易給水施設等整備事業」についてお答えします。アとウにつきましては,今回の簡易給水施設等整備事業は,事業実施主体である当該水道組合が事業実施に係る見積徴収及び施工業者の決定を行われ,補助金交付申請をされたものであり,申請前の施工業者の決定経緯については,本市では承知いたしておりません。次に,イにつきましては,本市では,随意契約の方法による場合でも,霧島市契約規則第28条第1項に基づき,なるべく2者以上の見積書を徴することと定めております。自治会等で,霧島市地域振興補助金の対象となる事業等を実施される場合,この規則に準じて2者以上の見積書の徴収をお願いしており,本件の手順につきましても,地区自治公民館長・自治会長会のときの説明資料に「霧島市地域振興補助金について」を添付しており,その資料により手続の進め方を説明いたしております。次に,エにつきましては,簡易給水施設等整備事業は,施設の設置者又は管理者が,計画・実施される簡易給水施設の整備に対して補助を行うものであり,水質検査結果書の提出までは義務付けていないところであります。したがいまして,補助金の確定後,施工業者から任意提出を受けるまで,水質について,本市では知り得ませんでした。次に,オにつきましては,今回の事業においては,当該水道組合から霧島市地域振興補助金の取扱要領に沿って,概算払い申請が適切になされたことから,補助金概算払いを決定いたしております。なお,概算払い申請の際に提出をお願いする書類には,施工業者からの請求書は含めていないため,概算払い申請には添付されておりません。また,今回の工事費につきましては,公共単価に基づき積算した金額より低額であったため,適正な金額であると判断いたしました。以上のように,今回の簡易給水施設等整備事業は,申請から支払いに至るまでの事務手続は適正になされたものと考えております。 ○生活環境部長(小野博生君)  2問目の簡易給水施設等水質検査補助金についてお答えいたします。簡易給水施設等,いわゆる飲用井戸等の水質検査の実施につきましては,飲用井戸等の管理者で行うように,国の「飲用井戸等衛生対策要領」で示されておりますが,検査実施の普及啓発を図るため,これまで霧島市簡易給水施設等水質検査補助金交付要綱に基づいて,市に登録し,検査を実施されている管理者の方々に対して,補助を行ってきた経緯がございます。しかしながら,上水道や簡易水道を利用されている方々においては,水質検査費用は水道料金に含まれており,霧島市補助金等理念条例の基本原則である公平性を欠くと考えられることから,平成26年度末をもって当該補助金を廃止いたしたところです。今後とも,飲用井戸等の水質検査申込みの取りまとめ及び普及啓発を継続することで,これらの衛生確保及び衛生意識の向上に努めてまいりたいと考えております。 ○19番(岡村一二三君)  それぞれ,私が,想定したとおりの答弁を頂きました。この程度だろうということですね。今回の質問通告後に,行政の担当課のほうから取材がありました。そのときに,工事業者と自治会との文書による質問回答書を提供しましたので,本件については理解ができたのかと思っています。また,6月23日の夕方に桜本自治会長から,「水道水が茶色に濁って,お米も洗えない。お風呂の水も手を入れて,10㎝のところで手が見えない状況」という電話があり,翌日24日の早朝5時に自治会長宅に出向き,水道水をもらうと同時に,昨夜の汚濁した状況写真をもらいました。印刷してきましたので,参考までに紹介させていただきます。まず,写真を出していただけますか。風呂水は,こういう状況だったそうです。完成検査も水道部の職員が,見積書のとおりということで,完成して引き渡した後が,こういう状況です。私は24日の早朝5時に,本会議の前に,この自治会長のところに行ってきました。水道水を自治会長からもらいました。直接出してもらって,申し訳ないんですけど,関平鉱泉水を飲むものですから,このボトルに取ってきました。24日早朝取った水が,まだこんな状況です。ちなみに,関平鉱泉水はこういう状況です。私も地下水を取っているのですが,私の家の地下水も関平鉱泉水の透明度と変わりません。こんな状況で,自治会側とすれば,適正にされたと工事検査で言われるわけないんです。だから,いろいろな要請を受けて嫌な質問をすることになったわけです。項目ごとに再質問しますが,この工事をされた業者は,霧島市の指定水道事業者です。市の公共事業においても,自分が仕事を受注する目的で,同業者の書式の違う見積書を自社で作成し押印をしてもらい,提出することが妥当として,公共工事を随意契約として発注している事例があるのかをお示しください。 ○横川総合支所長地域振興課長(宇都隆志君)  把握いたしておりません。 ○19番(岡村一二三君)  2点目に通告のイとロの関係ですが,2者以上の見積書と申請書の内容の理解については,霧島市補助金等理念条例第5条に市民の責務が掲げてあります。この理念条例を,事業前の申請書を出したいという前に,十分な説明が行われていなかったのではないのかと判断するのですが,このことについてはどのようにお考えですか。 ○横川総合支所長地域振興課長(宇都隆志君)  地方自治法及び霧島市補助金等理念条例に基づき,霧島市地域振興補助金の取扱要領にあります手順により,手続の進め方を説明しております。また,地域振興補助金の目的である市と市民との協働によるまちづくりの推進に資する補助金であることも理解していただき,申請を行っていただいております。 ○19番(岡村一二三君)  答弁者が,私の後輩でどうもやりづらいですね。おまけに,今の総合支所長は当時,いらっしゃらなかったわけですので。三つ目に,水質検査は,簡易水道事業では義務付けられていないことは,私も十分知っています。ただ,自治会の要請で検査をされたと思います。再三,要請したという文書が残っていますので。水質検査は,結果が伝達されていないことについて,後でという答弁ということでしたが,来たときにすぐ連絡をする方法もあったろうと思いますけど,このことについてどのようにお考えですか。 ○横川総合支所長地域振興課長(宇都隆志君)  水質検査の実施につきましては,今回の簡易水道施設等整備事業に含まれていませんが,水質検査を実施するに当たっては,水道組合と施工業者間の話になると考えます。水質検査が実施されたのであれば,水質検査結果は組合へ報告がなされたものと考えておりました。 ○19番(岡村一二三君)  組合へ報告されていなかったから,完成図書が担当窓口に編冊してあったものの中の一番後ろに入っていて,それが,こちらからどのように取扱いをしたのかという要請を受けて,桜本自治会の水道組合には,一冊で届いているわけなんですよ。だから,そのとき自治会長の目に触れて驚いて,水道工事業者もすぐ電話で呼ばれたという経緯もあります。だから,届いていると思っていたというのはおかしいと思います。全くおかしいと。だから,立腹されて,当時の総合支所長も呼ばれ,グループ長も呼ばれ,工事業者も呼ばれたという経緯があるわけなんです。知っていれば,直接,届けるべきであるのに届けていないから,こういう結果があって,市長宛てに文書も来たという経緯なんです。全く一方的な市長宛ての文書ではないということは,それぞれを見ると判断できます。あと,通告書のオの関係の一点ですが,検査調書は,平成26年11月10日検査完了。検査所見は,見積書のとおり実施し,完了したことを認めるとなっています。工事業者から請求書も来ていないのに,平成26年11月6日には補助金等概算払決定通知書で概算払交付決定額387万円が通知してあります。なお,6月23日から24日の井戸水の現状の紹介をしましたが,地下水脈等が把握できる業者の見積書であるので,完成検査で完成写真も提出されているのに,工事費の増減はない。工事検査で具体チェックも必要はない。検査をした職員が,信用できる業者であるから,検査調書で見積書のとおり実施したということのみで,役所の所管の職員と副市長が決裁をされているのか。それとも役所の決裁は,何も疑うことをする必要はなく,押印だけすればいいことになっているのか,お示しください。 ○横川総合支所長地域振興課長(宇都隆志君)  概算払につきましては,補助金等交付決定通知書,工事完成報告書,完成写真に基づき概算払を行っており,請求書の提出は必要ございません。完成検査については,移動掘削工事図面を基に完成検査を行っており,ポンプのくみ上げ状況や操作盤の機能等を確認したとの報告を受けております。数量等が変更になったとの説明は受けておらず,当初見積書のとおり施工されていると判断し,適正な検査がなされたものとして決裁を行っております。 ○19番(岡村一二三君)  この決裁の確認印を平野副市長も押されていらっしゃいますので,そのとき何もお尋ねにならないで決裁されたんですか。 ○副市長(平野貴志君)  私の所管のところでございますので,私が決裁をしたところでございますが,その添付書類等については何ら問題がございませんでしたので,決裁をしたということでございます。 ○19番(岡村一二三君)  この問題を頂きまして,資料要求で資料も頂きました。その後,市長宛てに霧島市議会基本条例第7条に基づいて,質問書も出しました。回答書も頂きました。1か月以上たって回答書が返ってきました。回答書作成は,横川総合支所地域振興課地域振興グループと水道部水道課施設第1グループと企画部共生協働推進課の3者で,どの点についてはどこがしましたと回答書に添付されているわけなんですが,この回答書のそれぞれが全くおかしい話です。みんな逃げているわけなんですよね。逃げてこういうことをするから,先ほど見せた現状が出てくるわけなんですよ。もうちょっと市民の税金を預かって事業をやるわけですので,補助金として交付しているわけですから,原資は市民の税金ですよ。やはり,行政側としては,真剣に検査もして執行もしないといけないと思うんですが,市長どうですか。 ○市長(前田終止君)  いろいろ御指摘を頂いておりますけど,私と致しましては,現場そして総合支所それぞれのつかさつかさで話が伝わってまいります。それらが,適切に処理されているものという形で受け止め,決裁をしてきたわけでございました。 ○19番(岡村一二三君)  書画カメラの1から4まで出していただけますか。これが掘削工事です。2番目,これがケーシング管の挿入状況です。これも一緒です。あと,これが泥止めです。これが孔内洗浄の工事写真です。この工事は,一括して掘削業者に外注されております。この業者は,込みで1m当たり1万円から1万2,000円で行っているという説明もあります。本件工事を行った事業者の見積書は,二重見積金額と指摘されているものと思考するわけです。こういった関係で,自治会長も聞いておりますので,自分の庭で工事をされていらっしゃって。平成27年3月2日の霧島市議会基本条例,先ほど言いました市長宛ての回答では,公共単価と比較審査した結果,見積額は適正と判断したという回答も頂いております。そして,見積書の諸経費は工事費の24.9%になるようです。民・民の場合は,10%あるかないかと思うわけです。それと工事費の増減があれば,諸経費の算出額も変わってくることになるだろうと思います。したがって,本件事業は,公共事業ではないので,諸経費も公共事業に比例した積算額等で公共単価を念頭に置く必要性は乏しいと思うわけなんですが,このことについて担当課はどうなんですか。 ○横川総合支所長地域振興課長(宇都隆志君)  霧島市地域振興補助金の取扱要領の別表にあります,簡易給水施設等整備事業の補助対象経費又は算定方法に,施設整備に要する資材及び工事費を水道法の基準に基づいて算出とありますので,水道事業で発注する公共工事費の積算方法で比較を行っております。 ○19番(岡村一二三君)  水道法は関係ないわけなんです,簡易給水工事は。水道法は関係ないから,いろいろ工事業者も指定業者ではなくていいし,別々に事業発注者は,掘削事業はこの業者に,ポンプ工事はこの業者にと,一定の金額以上は見積りをしてもらって,それでまとめたものを提出すると,市としてはそれを受け付けて,それを見て適切に判断して,適切な工事が行われているかを最後確認できるわけなんです。公共工事の単価は必要ではないと思います。だから,必要性は乏しいというわけなんです。公共工事であれば,それぞれでしょうけれど。おまけに,横川のそれぞれの話を聞かれた方は,横川の業者は横川の一番困っている地域の工事をしてやるのに,なぜ公共単価を諸経費までしないといけないのと。この地域は4世帯あります。80歳以上のおばあさんが2世帯。一人ずつ住んでいらっしゃいます。あと2世帯は,4人。あと1世帯は,10人のうちの残りです。生活に余裕のない家庭だということは判断できるわけなんです。80歳以上の高齢者の一人暮らしのおばあさん達は,それなりにお年を召していらっしゃいますので,思考力もそれなりのものになってきていらっしゃいます。最後,自治会長が,お金を徴収に行ったとき,「私はそれは出すことができない。ここの谷川の水を飲むから」とおっしゃったそうです。総合支所は地域のことは十分知っているわけですから,どんな地域の人だと,ここは無くなる自治会ですよ。昔の開拓団の後ですから。盛んなときは,16世帯ほどあったと思います。そこで,本市の補助金等理念条例第4条,市の責務の規定はどのようになっているのかお示しください。 ○行政改革推進課長(橋口洋平君)  霧島市補助金等理念条例第4条でございます。「市は,補助金等の原資が広く市民の負担する税金からまかなわれていることを常に念頭におき,公平で公正な,かつ,効果的,効率的な補助金等の執行に努めるとともに,市民に対する説明責任を果たすため,その交付状況等について公表しなければならない」というふうに規定されております。 ○19番(岡村一二三君)  そうした場合に,今説明があった,交付状況等について公表することになるわけなんですが,どのような形で公表されるんだろうかと思います。工事をした結果,検査した。そして,集落は水を飲み始めた。6か月ぐらいたって,さっきのような状況が出てきた。今もこの水は飲めないと思います。これは,24日にもらった水です。動かしても沈殿物は出てきません。溜まっていないということです。全体が濁っているということです。これは飲める状況ではないです。地形的なものもあるでしょうが,今後もいろいろな問題で集落が苦労していくだろうと思います。交付状況はこういう状況を踏まえて,どういうスタイルで公表することになるのかお示しください。 ○企画部長(塩川 剛君)  補助金の公表につきましては,毎年度,各予算書の予算に関する説明書の中で,説明欄に補助金名それから金額等を掲載いたしているところでございます。また,霧島市補助金等の種類及び補助率に関する要綱の中で,補助金等の種類・補助対象者・補助対象経費・補助要件等を定めております。また,行政評価におきまして評価しました事務事業評価につきましては,毎年度ホームページそれから情報公開コーナー等で公表いたしているところでございます。 ○19番(岡村一二三君)  市長にお尋ねしますが,先ほど申し上げた市の水道部の職員による工事検査が,11月10日に実施されて,工事完了報告と。7か月後の6月23日は,先ほどの状況です。今後どのような改善策を,市長はどのようなアドバイスをされるおつもりか,お考えをお示しください。 ○市長(前田終止君)  一つの補助金事業が完結して,飲料水に使われている大事な水でございますが,半年後たった時期に濁ってきて使えなくなっているということの御指摘でございます。早速,この件を問いただして,どのように対処できるか検討に入ってみたいと思います。 ○19番(岡村一二三君)  市長の旗振りで,同じ市民ですので,先ほど言ったように小さな自治会で老人世帯が2世帯あり,非常に困っている自治会ですので,ぜひ温かい手を差し伸べてください。このことについて,市民もとやかくおっしゃる方はいらっしゃらないと思います。先ほどの同僚議員の質問が早く終わっていますので,私も早く終わらないといけないのかなと思いながら,残り時間を見て質問をしているんですが,もともと,私は内気なものですから,前任者が早く終わると,余計委縮してしまいまして,ただ,私がここで申し上げておきたいのは,私の質問に対して回答書を4月10付けで頂いたものを見させてもらいました。先ほど言ったように,それぞれの所管課が分担して回答書を作成されているんですが,役所の自分たちがしたことは棚上げをして,きれいな言葉だけを作ってありますよ。もうちょっと真剣に,市民のほうを向いて仕事をしてもらわないといけないと。終わった後からこういう文書をもらっても,結果的に困るのは市民ですよね。共生協働推進課長の質問取材時に,共生協働推進課長も結果論ですねという話でしたが,結果論で終わってしまっては困るわけなんですね。当時の担当職員が,どのようなスタイルで仕事をしたのかということなんです。当時の職員も,給料をもらいながら仕事をされていらっしゃると思います。ボランティアではなかったと思います。先ほども言いましたように,市民の税金を使って仕事をしている,させてもらっているということを念頭に置いて,仕事をしていただきたい。あと,この件について,見積書のこと等,いろいろ答弁も頂きました。自治公民館長会議でも説明をしてあると。皆さんは,プロだから念頭にあると思います。末端の市民の皆さんが,そんな霧島市補助金等理念条例があることは,何も知らないわけです。自治会の説明会で,私も今回,自治会の会議に呼ばれましたので,この説明書がありますよ。この説明書があるんだが,一般の人は,そんな手続関係もよく分からないから,代表者から説明を受けていないとか,こういう文書が来るんですよね。だから,今回の補助事業の在り方を教訓に,補助金理念条例第5条の規定もありますので,市民の責務として見積書提出や補助金申請書などは,申請者に十分な説明をして,自筆による書類提出を求めることを提案したいわけですが,このことをどう考えますか。 ○企画部長(塩川 剛君)  今回の一件を通しまして感じたことなんですけれども,水道組合と施工業者との間の案件ということではありますけれども,そういった地域振興補助金等を,それぞれいろいろなところで使っていらっしゃいますので,今回のような案件が起こったら,ちょっとまずいなというのを,まず感じました。そのようなことから,これらの地域振興補助金等の取扱いにつきましては,要綱に基づきまして補助金の目的,それから手続等を理解していただいて,申請を行っていただくというようなことで,今後,そういったことについて,丁寧な説明に更に務めていかないといけないなというところを感じたところでございます。それから,署名の関係につきましては,地域振興補助金申請に関しましては記名押印をお願いしているところですが,国から申請負担軽減対策の指針というものも示されておりますので,自筆による書類提出につきましては今後,検討させていただきたいというふうに思っているところでございます。 ○19番(岡村一二三君)  今,おっしゃったように,いつも市民のほうを向いて仕事をしていただきたいということを申し上げておきます。最後に,2点目の水質検査補助金についてですが,私が先般,この水質検査の話の質問書を出して,回答として,簡易給水施設は,日常生活に欠かせない重要な施設であると認識していると。今後は,新規の井戸掘削等の事業の際に,管理者の判断により実施される水質検査に要する費用も,当該事業の補助対象経費にしたいと考えているという回答を頂いているんですが,一方では,行政のほうで,平成26年度末の廃止が決定されているわけなんです。声を上げない市民の衛生状況を確保する霧島市政の在り方なのか,お尋ねをします。 ○生活環境部長(小野博生君)  簡易給水施設の方々の衛生確保の観点ということで,市がどういう関わりを持つべきなのかという御質問だと思います。私どもの関係の考え方と致しましては,確かに皆様方の衛生確保のために,市が関わっていかなければならないと感じているところです。ただし,今回の場合は,先ほど答弁で申しましたように,補助金理念条例の上で,ちょっと公平性に欠くということがありましたことから,この補助金理念条例に基づきまして,補助金は廃止をしたところです。ただし,先ほど申し上げましたが,市としては,その方々に対して,いろいろ支援をしていかなければならないと考えているところです。そこで,通常こういう検査を個人で頼む場合は,検査費用というのが6,500円掛かります。そして,市が取りまとめて行いますと,2,800円と安くなります。そういったところで,支援ができれば,またこれに出した検査については,市のほうにも検査結果が来るようになっています。そこで,悪い部分については,保健所等と一緒になって,その方々に,これは今のところ現状は良くないですよとか,指導ではないんですけれども,今後こうしたほうがいいですよと,保健所からの技術的な情報提供がありましたら伝えていけたらと考えているところです。ですので,今回の件は,そのようなことから補助金は廃止を致しましが,バックアップというか,そういうところで手を差し伸べてあげられたらと思っているところでございます。御理解のほどよろしくお願いします。 ○19番(岡村一二三君)  理解できないから質問をしたわけなんですが,十何年前に,私も地下水を,今回と同じ伊佐市の業者にボーリングに来てもらいました。それで,1回も濁ったこともない。今もコンコンと湧き出ているんです。先ほどお示しした水道水の状況です。水質検査も自分でやっています。当時,補助金をもらっていないと思うんですが,自己負担が6,000円か7,000円掛かったと思うんです。昨夜,うちの同居人が,当時の帳簿を調べていましたけれども。だから,お金も掛かるんですが,やはり市の責務として,市民の衛生状況を確保していくと。命の水ですので。水道水の利用者は検査費用も負担しているということ,こういったことを掲げて,廃止は成り立たないと思います。壇上から申し上げましたように,市が担っている簡易水道事業について,平成25年度の決算では,一般会計補助金を8,620万5,000円出しているじゃないですか。簡易水道で恩恵を受けている人は。だから,もうちょっと真剣に住民目線で仕事をしていただきたいということを申し上げて,本日の質問を終わります。 ○議長(常盤信一君)  以上で,岡村一二三議員の一般質問を終わります。これで通告のありました20名の議員の一般質問の全てが終わりました。次の本会議は7月9日の予定であります。本日はこれで散会します。             「散 会  午前11時29分」...