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平成26年第1回定例会(第4日目 2月27日)

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  1. 霧島市議会 2014-02-27
    平成26年第1回定例会(第4日目 2月27日)


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    平成26年第1回定例会(第4日目 2月27日)             平成26年第1回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成26年2月27日(第4日目)午前9時開議 ┌──┬──┬────────────────────────────┬─────┐ │日程│事件│    件                  名    │ 備 考 │ │番号│番号│                            │     │ ├──┼──┼────────────────────────────┼─────┤ │1 │  │一般質問 岡村一二三君(200ページ)           │     │ │  │  │      ・農地の一筆調査について          │     │ │  │  │      ・中山間地域等直接支払制度について     │     │ │  │  │      ・野良猫対策について            │     │ │  │  │     宮本 明彦君(211ページ)           │     │ │  │  │      ・道路標示の整備について          │     │ │  │  │      ・事務事業評価結果について         │     │ │  │  │     阿多 己清君(225ページ)           │     │ │  │  │      国分中央高校の活性化について       │     │ │  │  │      ・2020年国民体育大会の取組状況について   │     │ │  │  │      ・既存体育施設の整備について        │     │
    │  │  │      ・隼人庁舎のサイレン吹鳴について      │     │ │  │  │     中村 正人君(236ページ)           │     │ │  │  │      産業競争力強化法について         │     │ │  │  │     時任 英寛君(238ページ)           │     │ │  │  │      ・交通安全対策について           │     │ │  │  │      ・ふれあいバスについて           │     │ │  │  │      ・観光立市霧島の危機管理について      │     │ │  │  │      地域まちづくり計画書について       │     │ │  │  │     前島 広紀君(250ページ)           │     │ │  │  │      ・観光地である霧島神宮周辺の松枯れ対策につ │     │ │  │  │       いて                   │     │ │  │  │      国分中央高校の活性化について       │     │ │  │  │     下深迫孝二君(257ページ)           │     │ │  │  │      ・消防行政について             │     │ │  │  │      ・職員数の適正化について          │     │ │  │  │      ・市報について               │     │ │  │  │     德田 修和君(267ページ)           │     │ │  │  │      ・救急搬送の現状とドクターカーの導入につい │     │ │  │  │       て                    │     │ │  │  │      ・市長の諮問機関について          │     │ └──┴──┴────────────────────────────┴─────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。      1番  德 田 修 和 君      2番  平 原 志 保 君      3番  阿 多 己 清 君      4番  木野田   誠 君      5番  中 馬 幹 雄 君      6番  中 村 満 雄 君      7番  宮 本 明 彦 君      8番  前 島 広 紀 君      9番  有 村 隆 志 君     10番  志 摩 浩 志 君     11番  中 村 正 人 君     12番  松 元   深 君     13番  池 田 綱 雄 君     14番  厚 地   覺 君     15番  新 橋   実 君     16番  常 盤 信 一 君     17番  植 山 利 博 君     18番  塩井川 幸 生 君     19番  岡 村 一二三 君     20番  池 田   守 君     21番  下深迫 孝 二 君     22番  今 吉 歳 晴 君     23番  蔵 原   勇 君     24番  前川原 正 人 君     25番  時 任 英 寛 君     26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。     なし 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    濱 﨑 正 治 君   議事調査課長    隈 元   悟 君  議事グループ長   宮 永 幸 一 君   書    記    村 上 陽 子 君  書    記    松 下 俊 一 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長   平 野 貴 志 君  副  市  長   中 村   孝 君   総 務 部 長   川 村 直 人 君  企 画 部 長   中 村   功 君   生活環境部長    塩 川   剛 君  保健福祉部長    花 堂   誠 君   農林水産部長    萬 德 茂 樹 君  商工観光部長兼   藤 山 光 隆 君   建 設 部 長   篠 原 明 博 君  観光課長  消 防 局 長   塚 田 修 二 君   会計管理部長兼   邉 田 政 弘 君                        会計課長  危機管理監     德 田   純 君   霧島総合支所長兼  寺 田 浩 二 君                        地域振興課長  総 務 課 長   越 口 哲 也 君   安心安全課長    酒 元   博 君  秘書広報課長    有 馬 博 明 君   財 務 課 長   新 町   貴 君  税 務 課 長   谷 口 信 一 君   企画政策課長    山 口 昌 樹 君  行政改革推進課長  茶 圓 一 智 君   共生協働推進課長  田 實 一 幸 君  情報政策課長    宝 満 淑 朗 君   環境衛生課長    満 留   寛 君  健康増進課長    森   多美子 君   農政畜産課長    桑 木 治 夫 君  林務水産課長    石原田   稔 君   商工振興課長    池 田 洋 一 君  建設政策課長    川 東 千 尋 君   建設施設管理課長  長谷川 俊 己 君  土 木 課 長   有 馬 正 樹 君   都市計画課長    池之上   淳 君  消防局警防課長   竹ノ内   優 君   隼人地域振興課長兼 川 﨑 秀一郎 君                        隼人福祉課長  横川総合支所    古 城 敦 雄 君  産業建設課長  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長   宗 像 成 昭 君  学校教育課長    山 口 幸 彦 君   保健体育課長兼   中 馬 吉 和 君                        隼人学校給食センター所長  生涯学習課長兼   津 曲 正 昭 君   文化振興課長    上 牧 幸 男 君  隼人図書館長  国分中央高校事務長 西 田 正 志 君  農業委員会会長   中 村 和 志 君   農業委員会事務局長 浜 田 健 治 君 6.会議のてん末は次のとおりである。              「開 議  午前 9時00分」 ○議長(常盤信一君)  これより本日の会議を開きます。本日の日程は一般質問のみであります。昨日に引き続き一般質問を続けます。19番,岡村一二三議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○19番(岡村一二三君)  通告しておいたことについて一般質問を行います。持ち時間30分ですので,枕詞は割愛させていただきます。早速本題に入ります。農業を論じるには,基盤となる農地が必要です。霧島市農業委員会は,数年前から農地の農用地利用状況調査を行っていると紹介もありました。そこで,1問目の1点目は農地の調査について,農業委員による農用地の利用状況調査で,色別表示された農地の有効活用策を土地所有者に対して啓発をされた結果,どのような有効活用の促進が図られたのか問うものであります。2点目として,農地法・農振法違反指導による事例件数,原状回復命令等々,農地法・農振法違反指導フローチャートにより処理した件数,指導による農地回復件数,未処理件数の経緯を問うものであります。2問目の1点目として,地域共同活動である中山間地域等直接支払制度についてであります。本市のホームページで,平成24年度霧島市中山間地域等直接支払交付金の交付状況が公表されております。先に行われた農業委員会の農用地利用状況調査では,横川地区の集落協定農地である農振農用地の色別表示は不知ですが,これまでの農地の管理状況と平成9年廃棄物処理法の法改正前の廃棄物については,持ち出し指導はできないとの説明を総合し,平成12年度から支払われた交付金の整合性を問うものであります。2点目として,平成22年に行われた農業委員会の農用地利用状況調査では,担当農業委員の調査結果は不知ですが,国庫交付金は国民の血税です。横川地区の上ノ第2集落協定・古城集落協定に交付した補助金は客観的な管理状況,農業委員の農用地利用状況調査廃棄物処理法の法改正等々の説明を総合すると,工事等で土砂搬入された一筆の農地活用が行われていない農地も含まれているため,中山間地域等直接支払制度の必須事項が達成されていないことは,市民目線からも明らかであります。このことは補助金適正化法違反,当該団地に交付された交付金は遡及返還事案であると思うところであります。霧島市は,交付済補助金の取扱いをどのようにするのか。併せて,正直者がばかを見ない行政推進の声もあることから,今後の行政推進策について,以上2点ほど問うものであります。3点目は,野良猫対策についてであります。現在,市内では飼い主のいない猫,いわゆる野良猫の増加による苦情及び野良猫が屋敷に住みつき,数十匹の猫がいる猫屋敷の増加による苦情をよく耳にします。飼い主のいない猫に餌を与えている人がいる一方,畑を荒らしたり,糞尿などの被害が後を絶たず,多くの市民の日常生活に影響を及ぼしています。迷い犬,野良犬は法律により捕獲・処分できるかと思います。猫については動物の愛護及び管理に関する法律によって,愛護動物とされており,保健所も捕獲はしてくれないと思います。飼えなくなった猫は,保健所で処分料を支払えば処分してくれるかと思いますが,現状では山林や道端に捨てられるケースが多いため,野良猫の増加につながっています。霧島市として野良猫の増加や猫屋敷が増えている現状を鑑み,有効な対策を考えていないのか問うものであります。以上壇上からの質問とします。 ○市長(前田終止君)  岡村議員から3問につきましての御質問でございました。3問目につきましては私のほうから,そのほかにつきましては,関係部長等がそれぞれ御答弁させていただきます。3問目の野良猫対策についてお答えいたします。犬・猫をはじめとするペットにつきましては,家族形態の変化による核家族化や一人暮らしの高齢者世帯の増加などから,ペットに対する位置付けが変わってきているように感じております。単なる人間の所有物ではなく,人間と生活を共にする,ある意味,家族とも呼べるコンパニオンアニマルという存在に変わってきております。現在,猫につきましては,犬とは異なり登録義務がなく,この猫が誰の家の猫なのか,どこも把握していないため,飼い猫と飼い主のいない猫との区別がつかないことなどから,保健所が捕獲するなどの法令に基づく対応ができない状況であります。しかし,ペットに起因する近隣への迷惑行為,遺棄されたペットによる野生動物等の生態系への影響など,依然として一部の心ない飼い主に起因する問題が少なくない状態にあります。一部の飼い主に飼育放棄された猫が,繁殖を繰り返し,その結果,飼い主のいない猫が増える事例や,避妊・去勢等がなされないまま,多頭飼育されている事例もあります。このような中,平成20年4月に施行いたしました霧島市生活環境美化条例におきまして,ペットの終生飼育を含む適正管理を,市民の皆様にお願いしているところでございますが,本市における猫に関する苦情件数は年々増加をしているところでございます。このような現状ではありますが,本市としましては,県が見直し中の鹿児島県動物愛護管理推進計画や先進地の事例等を参考にしながら,飼い主のいない猫に避妊・去勢手術を施すことで,同じような境遇の猫を増やさず,地域で世話をしながら一代限りの生を全うしてもらおうとする,いわゆる地域猫活動など,飼い主のいない猫対策について調査・研究を進めているところでございます。 ○農業委員会会長(中村和志君)  岡村議員の質問の1問目の1点目,農地の利用状況調査についてお答えいたします。平成21年の農地法改正により,農業委員会は毎年1回,その区域内にある農地の調査を行うことが義務付けられ,これに基づき農業委員会では,毎年9月から11月を農地パトロール月間として設定し,農地利用状況調査を実施しています。この調査により,人力・農業用機械で草刈り等を行うことにより,直ちに耕作可能な土地を「緑」判定の農地として位置付け,その所有者等に対して,農地利用に関する指導及び今後の利用に関する意向調査を実施しております。成果と致しましては,平成22年度から平成24年度まで,約4,300筆,約429haに対して指導通知を発送し,これまで559筆,約71haの農地で耕作が再開されております。また,併せて意向調査により,農地の貸付け・売渡しに関するあっせん希望についても調査し,耕作放棄地の抑制・解消と農地の有効利用に努めているところでございます。次に,2点目にお答えします。農地転用違反に対する処分につきましては,平成21年度に県から権限移譲を受けております。農地転用の指導につきましては,市長部局と連携を図り指導等を行っております。また,農地法申請を受け付ける際,申請者の所有農地に違反転用がないか確認し,農地転用の手続や農地復元に向けての指導を行っております。権限移譲後の農地法違反による指導件数につきましては94件であり,そのうち農地転用の追認許可による是正が63件,農地復元による是正が11件,残りの20件につきましては指導を行っておりますが,是正に至っていないところであり,引き続き指導してまいりたいと思います。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  2問目の中山間地域等直接支払制度についての1点目にお答えいたします。集落協定の農業生産活動等の実施状況の確認方法につきましては,3月に活動実績として,各協定の総会資料を確認しており,不明な点につきましては,聴き取り及び現地確認を実施しているところであります。次に,2点目についてお答えいたします。中山間地域等直接支払制度は,耕作放棄地の増加等により,多面的機能の低下が特に懸念される中山間地域などの農業生産条件不利地において,5年以上農業を続けることを約束した農業者の方々に対して,交付金を交付する制度であります。今回,横川地区の1期・2期の上ノ第2集落協定,第3期の古城集落協定で,当初の認定時から荒廃状態で認定できない土地が認定されており,補助金の交付を受けていたことが判明いたしました。現在,補助金返納に向け県と協議中であり,国・県の方針に従い適切に処理してまいります。また,行政推進につきましては,引き続き公正・公平に推進していくよう努めてまいります。 ○19番(岡村一二三君)  それぞれ答弁を頂きました。120点の答弁だったかと思いますが,ちょっと時間が余りますので再質問をさせていただきます。そこで,執行部と農業委員会には申し上げますが,まず農地の実地調査の関係から再質問をします。その前に,私の職歴の一部を紹介させていただきますが,農地などについては地籍調査係を5年間,農業委員会に足掛け5年間,その中には本件農地所在地区農業委員会会長さんと2年間一緒でしたよいうことを,念のため申し上げておきたいと思います。よって,明解な答弁を頂きたいということであります。資料1の写真を出していただきたいと思います。この写真が横川町の市道と市道横にある農地の12月末までの現状であります。そして,1枚上げてください。これが農振農用地の現状でした。それで,農業委員会と行政当局はこの写真を見て,農振農用地と十二分に承認できますか。農業委員の農地の利用状況調査での色別表示は何色で報告が上がってきていたのか,まずそのことをお示しいただきたい。 ○農業委員会事務局長(浜田健治君)  ただいま御質問を頂きました利用状況調査につきましては,農業委員のほうで現地を当たっておりますが,当地の調査におきまして確認いたしましたところ,道路から見て判断したため,道路付近の利用状況については保全管理として判断したと。そして,くぼ地ですが,一段下に下がっている分についての状態には気付かなかったということで,調査員からの報告を受けております。 ○19番(岡村一二三君)  この農地は,道路とすぐ隣が農地なんですよね。3,000㎡以上ありますよ。だからこれを見て,農地と判断したこと自体がおかしくて,そのくぼ地がどうこうではなくて,もともとこの農地はそんなにくぼ地ではなかったわけで,何枚かには分かれていましたが,そういう状況ですので,そんな調査をしてもらっても困るわけですね。せっかく報酬を払って,調査をしていただいているわけです。ある町では,議員さんが農業をすると神経痛が残ると。議員をすれば年金が残ると,そういう話をされた方もいらっしゃいます。そしてまた,ある町では,農業委員さんになった方が,農業をすると借金と神経痛が残るだけという方もいらっしゃったようです。誠にけしからん話です。また,ある町では,神経痛が残るだけとおっしゃった方は,町議会の推薦監査委員となって農業補助金に手を出して,補助金の返還をされた実績もありました。どことは私,申し上げられませんが,誠に農業をばかにした自分の身分をわきまえていない,そういった方がいらっしゃるということですので,この調査が不適切だったと,私は思いますよ。したがって,農業委員会の定例会の欠席者もいますよという話も聞こえているわけなんですが,調査をされた担当農業委員へ支給した報酬の取扱いはどうされますか。 ○農業委員会事務局長(浜田健治君)  今回の利用状況調査につきましては,全体で36名でございますが,日数的に言いますと263日,時間で割りますと,1,211時間この調査に費やしております。掛かった賃金と致しましては92万1,571円の賃金でございまして,ただいま言われました当地区の担当委員については六日間,約31時間という時間を掛けて調査をしておられます。この一筆調査におきましては市内の全ての農地を調査しておりますので,全体的には6,300ha分を調査するということでございまして,委員一人当たりにしますと,170haを調査するということで,いろいろと確認し得なかった部分もあろうかと思いますけれども,この一筆調査におきましては重点的に緑,ここ1,2年で耕作がやめられた所を中心にチェックをしなさいというようなことで打合せを致しまして,それらにつきましては,24年度,緑で挙がってきた分を,現在農家に対して指導通知書を出して,貸し借りの意向とかそういう部分調査を致しまして,当然売り買いの部分も出てきますけれども,そこらを調査した上で追認指導という形で取り組んでいるところでございます。担当委員の賃金につきましては,31時間分,単価が761円でございますので,2万3,591円支給済みでございます。
    ○19番(岡村一二三君)  だから,支給した報酬の取扱いはどうなりますかと言っているわけで,支給済みの部分をどうされるんですかという質問だったんですよ。いいです。農業委員さんも一生懸命調査をされたことでしょうから,その件についてはいいですけれども,今,一筆調査とおっしゃったわけですから,一筆一筆を調査するのが一筆調査だろうと思います。そうでなければ,税務課が課税資料として持っている現況地目課税のための航空写真があるわけなんですよね。それでも判断できるわけで,航空写真とちょっとおかしいという部分を調査依頼をされたら,まだスムーズに調査が終わると思うのですが,その件については今後も調査をされることでしょうから,どのようにされますか。 ○農業委員会事務局長(浜田健治君)  今回のこういう御指導を頂きましたので,今後とも十分気を付けて今,言われましたような,税務課の航空図等も活用させていただいて,チェック機能を高めていきたいと思います。 ○19番(岡村一二三君)  私は指導をしているわけではなくて,分からないから聴いているわけですので,そこは勘違いをされないように。先ほど会長のほうで答弁をされましたが,フローチャートの関係,もう権限移譲を受けているから,霧島市で全部やるというふうに聞こえたんですが,私インターネットから引き出したものにはフローチャートが図示してあるんですよね。だからこのフローチャートは,関係はありませんよと。霧島市が全部やるんだと。県知事への報告も必要ないんだと。こういう仕組みは,全く霧島市には該当しないんですよというふうに受け止めてよろしいのですか。 ○農業委員会事務局長(浜田健治君)  ただいま言われました処理のフローチャートにおきましては,当議員が言われるとおり,違反事案に対しての相手の対応によって,次のステップが決まってくるという流れでございます。それで,今回復元するとか,改修するという意向を述べられた部分については,当然そこで対応を,現状回復を待つという形になりますけれども,それではなくて,応じないという形で事案が残っていけば,当然,県等にもそういう事案を照会しながら指導を受けていくという流れになろうかと思います。 ○19番(岡村一二三君)  そうですよね。そうであれば,権限移譲だけが安易に任されましたよということにはなりませんよ。そういったことで質問させていただきましたので,今後,十分気を付けて仕事をしていただきたいとお願いを申し上げておきたいと思います。これはどっちにお尋ねしてよろしいですかね。市長部局でしょうか,農業委員会ですか。今年1月に,先ほどの写真の農地について,農地回復作業かと思われるような工事がされております。この作業を行うように指導した機関は農業委員会ですか,それとも行政ですか。 ○横川総合支所産業建設課長(古城敦雄君)  今,御指摘いただきました分につきましては,中山間地域の中で,9月まで現地の耕作の状況を確認しなさいという業務がありますので,それで一応確認し,耕作がなされていない土地であるというふうに一応確認しましたので,横川総合支所産業建設課のほうで所有者のほうに農地への復旧を指導したところでございます。 ○19番(岡村一二三君)  行政のほうで指導したということだったようです。それで,資料の3を出していただけますかね。これは回復しましたよと。農業委員会もこれでいいと言われましたよという報告の中で撮影をさせていただきました。先ほど農林水産部長のほうでホームページのことを私質問しました。そのことについては,ホームページが正確であったのか,不正確であったのか,全然触れていらっしゃいませんが,24年度のホームページで公表された分は正確だったのですか。 ○農政畜産課長(桑木治夫君)  今,御質問がありましたホームページの掲載についてですが,24年度の交付状況について掲載しておりますが,掲載した時期が25年6月に掲載しております。私たちがこの土地の状況を知り得たのが25年12月でしたので,掲載時は市内全域問題ないということで掲載をしております。 ○19番(岡村一二三君)  24年度分を25年に知ったということになりますと,24年の分を市が公表した。ホームページは間違いだったと。私が質問しているこの農地がある限りは,それぞれ項目ごとに書いてある,これから見ると集落における目指すべき将来像もありますが,これも間違いであったと。この関係で一部不適切であったというふうに認識しているのですが,それでよろしいですか。 ○農政畜産課長(桑木治夫君)  議員御指摘のとおりでございます。 ○19番(岡村一二三君)  農業委員会もこの復旧状態でいいと,先ほどの写真ですね。いいということでしたというような話も聞いたような気がするのですが,市道と農地と境界があるわけなんですよね。それで,行政当局にお尋ねしますが,市道の境界確定申請書類の提出日はいつだったのですか。境界確認をしないといけないはずです。 ○横川総合支所産業建設課長(古城敦雄君)  境界の杭の復元は,今,されているところですが,境界確定まではまだ至っておりません。だから,申請は今のところ行政機関のほうに提出はなされておりません。 ○19番(岡村一二三君)  そうしますと,土地所有者から測量会社に依頼しまして,測量会社が代理でできるんですが,市道境界確定申請書類を提出することになっていますよね。それが来て,市が立合いをして,これでオッケーだという判断があって,市道と境界を確定しましたよと。したがって,もう復元工事は終わりましたよということにつながろうかと思いますよ。だから,どうも結論を急ぐ余り,終わった,終わったとおっしゃっているのかなと思いましたよ。幕引きを早く図りたかったのかなと。私はそういった下衆の勘繰りをしたんですが。それで,一筆の農地が3,000㎡以上ありますので,隣接地が,境界地があるわけなんですよね。だからそれも隣接所有者と,例えば,川内採石と,今ガイアテックになっていますけれども,川内採石の土地もあります。市道もあります。そして,その一筆の農地がこれだけですよという確定がされない限りは,終わったということにならないと思うのですが,農業委員会,行政当局,どう判断されますか。あくまでも私が言ったのは私の判断ですので。 ○農業委員会事務局長(浜田健治君)  ただいま言われております道路との境界確定,ここら辺を済ませまして,その下のガイアテックとの境界等もございますので,全て確定した上で圃場に返すということで,地権者代表とも立合いで確認をしたところでございます。ですので,現段階においては完全に完了という状況ではございません。 ○横川総合支所産業建設課長(古城敦雄君)  今,農業委員会事務局長のほうから説明がありましたとおり,行政側としても,今後に向けましては早急に境界の確定を行うこと,あるいは境界確定後は速やかに農地へ復旧するような指導を致しているところでございます。 ○19番(岡村一二三君)  まず,市道との境界は,先ほどから言うように確認申請書をまず出してもらうことが先ですよね。行政がこういうことを仕掛けたわけではありませんので,民間の農地所有者がこういう事態を発生させたわけですから,民間の方が測量をお願いして,費用は民間の方が出して,市はただそれに現状どおり合っているかどうかを確認すれば事は足りるわけです。その辺をわきまえて,お金は市から出すということにはなりませんので,申し上げておきます。次に,一般の農家による農地復旧作業は,重機を使用しないと復旧工事はできないわけですよね。今回の農地復旧工事を行った業者はどこですか。 ○横川総合支所産業建設課長(古城敦雄君)  自社で行っていらっしゃると認識しております。 ○19番(岡村一二三君)  自社で行っているというふうに聞こえましたが,そういうことですかね。自社とはどういうことなのかちょっと分かりませんが。 ○横川総合支所産業建設課長(古城敦雄君)  当該農地の所有者であります方が,事業者の取締役社長をされていますので,そこのほうで復旧作業をされたというふうに認識しております。 ○19番(岡村一二三君)  分かりました。なかなか社名は言えないということでしょう。次に,元の農地基盤より,一部分は2m程度嵩上げした基盤の整備が行われていますよね。そのことで,先般,農政畜産課長に田んぼということですので,用水の関係を電話でお尋ねしました。結果は,当該農地については,下の水路からポンプアップとのことでしたという説明です。それで,下の水路は全く水系が違うわけなんですが,水利権はないと。私は現状,これまでの経緯から見て水利権はないと思います。したがって,ポンプアップで問題はないと判断した理由はなんですか。 ○農政畜産課長(桑木治夫君)  当初の段階で,そちらの水利から水をポンプアップするということを聞いて,そういうふうに議員のほうにお答えしましたが,後で確認を致しまして,水利権の問題があって無理だということが判明しましたので,その時点で言ったことは間違いということでございます。 ○19番(岡村一二三君)  この地区は山からの絞り水で,水路はないんですよね。だから,ポンプアップは水利権の問題で,大きな障害物になるわけなんですよね。その辺は十分判断されて,結論を出されたほうがいいと思います。次に,先ほど会社名を言われませんでしたので,私も会社名は言いませんが,ある設備会社の事務所の前の道路横の土地に,農地復元工事で一部掘り出された物と思われるような廃棄物が,仮置場と書かれた立札表示と,品目分類表示されて品物が品目別に並べられていたわけなんですが,担当課にお尋ねしますが,廃棄物処理法違反の物と受け止めてよろしいですか。 ○環境衛生課長(満留 寛君)  今,御指摘の物につきましては,2月5日に姶良・伊佐地域振興局のほうも確認を致しておりまして,農地に復元する際に出てきた廃棄物等について,仮置きされているということで,県のほうも明確に仮置場というような形で表示をする中で,管理し,処分場のほうに最終的には排出するように指導されているところでございます。 ○19番(岡村一二三君)  指導があったということは,廃棄物処理法に該当しますよということになりませんかね。答弁しづらいでしょうけれども。 ○環境衛生課長(満留 寛君)  県のほうと致しましては,不法投棄であるか,不適正処理であるか判断をしかねているというようなことでございます。平成9年に法改正が行われまして,平成9年以前に埋設されたようなものにつきましては,不法投棄という対象にはならないということでございまして,その年代が確定できない中では,不法投棄か不適正処理かの判断はできないというふうに聞いております。 ○19番(岡村一二三君)  ただいま答弁で平成9年の話が出されました。廃棄物に年度が表示してあるんですかね。私は何年度にここに置かれましたと。そのことから教えていただきたい。同時に,この農地はどのような経緯を経て今日に至っているのかなど調査した結果,平成9年の法改正の話が出てきたのではないかと思うところですが,その辺の調査と併せて2点ほどお尋ねしておきます。 ○環境衛生課長(満留 寛君)  先ほど答弁いたしました件につきましては,県のほうもいつ投棄されたか確定できないということから判断しかねているということでございます。 ○19番(岡村一二三君)  だから,農地所有者に聴けばいいわけなんですよね。品物はものは言わないはずです。ものを言わないし,年度表示もされていないと思いますので,横川町の行政当局と農業委員会,地元担当の農業委員さんいらっしゃるわけですので,どうしてこういう状況が発生したのか聴けば分かりますよ。それはされなかったんですか。 ○環境衛生課長(満留 寛君)  昭和50年の国土地理院の航空写真を確認しますと,その頃から土砂についてはそこにあったようでございますので,恐らく平成9年以前に土砂等は搬入されていたのではないかというふうに考えております。 ○19番(岡村一二三君)  ということは完全に農地法違反,農振法違反ではないですか。そうですよね,許可申請が提出されていない。許可証が交付されていない中で,そこに土砂が搬入されていたという実態を航空写真で確認できたとすれば,明らかに農振法違反ですよ。そうじゃないですか。それであれば,農業委員会はまず,厳しい指導をするべきだと思いますよ。私は昭和43年7月1日から9年間,横川町役場の建設課に勤務し,ダンプカー,ブルドーザーに乗務して,町道・農道などを失業対策事業従事者と整備事業に従事しておりますよ。したがって,町道周辺のことは十二分に記憶しております。この本件の農地は町道を挟んで,母校であった向陽中学校跡地で昭和44年4月の学校統合により廃校になって,植村組傘下の川内採石が採石業務を行い始めましたよ。したがって,さっきおっしゃった50年頃以降は,この農地はおっしゃるように採石業務で出てきた粘土質の土混じりの切り込み砂利置場として利用されていたようです。したがって,その時点から農地性はなくなりつつあったと記憶しております。その実績を確認するには,道路横を掘り返すとその事実判断できると思います。したがって,当時この川内砕石に,採石場でしたので,地元雇用ということで従事されていた方々もまだ何名か健在ですよ。聴こうと思えば明確に,それはどこの土地だとおっしゃいます。言われると思いますよ。したがって今,平成9年の話を出されて,今,50年の課税資料の航空写真の話もされましたが,適正に農業委員会の方,農政の方やっていただきたいということを強く求めておきたいと思います。資料2の写真を出していただきたいと思います。この資料は2月10日付けで私宛てに一通のはがきが届いた,はがきの写しです。したがって,本日は議員諸兄と執行部には写しを配付させていただきました。このはがきを受けて,4年前の市議会議員選挙で,ある陣営が,市民宛てに出された文書を思い出すことでしたが,今回のはがきも同質のものだと思います。特定の人にマインドコントロールされた数名により,書かれたはがきと思っております。このような手紙を頂きますと,内気な私も余計に正義感が沸騰して,今回の質問をさせていただくことになりました。誠に残念な質問なんですが,こういった意味から質問をさせていただくことになったわけです。こういった手紙を頂きましたので,この地域の平成25年度からの農地・水の補助事業を含めて,私は行政のチェック機関の一人として,特に虫の目,鳥の目線でチェックし,不審に思うことは納得できるまで今後も質問をさせていただきますので,よろしくお願い申し上げておきます。先ほど中山間等補助金の関係で答弁を頂きました。現在,補助金返納に向けて県と協議中であると。国・県の方針に従い,適切に処理していきたいということでした。したがって,監査委員から指示を受ける前にそれをされることは,賢明な方策だと思うのですが,そこで確認をしておきます。参考までに返還金の予想総額と対象者数,面積が分かれば,それと業務多忙の中でいつから作業に取り掛かることになっているのかお示しください。 ○横川総合支所産業建設課長(古城敦雄君)  まず,集落協定の面積ですが第一期,これが平成12年度から16年度でございます。この分が面積で34万4,015㎡でございます。第二期,これが平成17年度から21年度の5か年ですが,34万6,817㎡でございます。第三期,平成22年度から26年度になるわけですが,平成22年度から25年度まで,今年度までです。11万9,474㎡でございます。26年度については返納という方向性が出ておりますので,当該土地の3,031㎡を差し引いた11万6,443㎡になると思います。それから集落協定で言いますと,予想額です。ここが今,協議中ですので,どこまで遡及されるか分かりませんが,集落協定で第一期から言いますと,第一期の平成12年度から16年度が集落協定で言いますと,1,573万4,845円です。第二期,平成17年度から21年度までが1,267万7,540円です。第三期,平成22年度から24年度までの交付済額でございますが,これが286万7,376円でございます。25年度の交付額になりますが,これが95万5,792円でございます。したがいまして,予定額として,三期分の合計が382万3,168円でございます。第一期から第三期分の合計で言いますと,3,223万5,553円になるというふうに思っております。協定参加人数につきましては,協定締結で言いますと,第一期が126人でございます。第二期につきましては129人,第三期につきましては34人となっております。返納時期につきましては協議中とありますが,25年度中の返納は手続上間に合わないということで,26年度中になるというふうに思っているところでございます。それと当該農地,一筆の分ですが,これについての交付金を返還する方針で県と協議を致しているところでございます。面積としましては3,031㎡でございます。それで,一期分になりますと12万1,240円でございます。二期分が9万6,990円です。三期分が平成22年度から25年度分までということで,9万6,996円になろうかと思います。 ○19番(岡村一二三君)  ありがとうございます。誠に御苦労さんなことです。たった一筆のことで,多大の人に御迷惑を掛けると。なおかつ,霧島市の恥だというふうに残念な思いがしているところです。これは私が質問したからこうなったわけではありませんので,そこのところはあしからず御理解を頂きたいと思います。時間がありませんが,野良猫の話なんですが,よくインターネット等を調べられたり,聞かれたりされた結果,これについては調査研究を進めているところだという御答弁を頂きました。したがって,いつまでに結論を出される考えなのかお示しいただきたい。 ○生活環境部長(塩川 剛君)  飼い主のいない猫,いわゆる野良猫とか多頭飼育をされている猫の問題につきまして,実は昨年の末だったと思いますけれども,地区自治公民館長さん方がお集まりになる環境衛生課主催の会議の中で,この野良猫の問題が話題に上がりました。それで,それらの話の中で,私どものほうにも色々と指導がありました関係上,早速私たちも先進地の事例等を現在,調査しているところでございます。そういう意味で現在,研究中というような表現に致しておりますけれども,いつまでにというのは現段階でははっきり申し上げられないところでございます。 ○19番(岡村一二三君)  現段階では,いつまでにというのは申し上げられないということなんですが,皆さん困っていらっしゃいますので,早急に結論を出されることを求めておきたいと思います。写真4を出していただきたいと思います。先ほど農政畜産課長のほうからポンプアップの話がありましたので,私,それを聞いて思い出したのですが,これは横川町の安良小学校の斜め前,ちょっと西のほうに位置する河川沿いの農道です。過去に舗装した農道の舗装部分を無断で一部切取り,ビニール製パイプを敷設して,河川よりポンプアップし,我田引水工事が行われていた傷跡です。市長,せっかく写真をお見せしましたので,道路管理者としてこの行為をした方には,正直者がばかを見ないように,特定の者の太鼓持ちと思われないように,アスファルト舗装工事で工事以前の跡型が残らない現状復元を求めたいわけなんですが,どうされますか。 ○横川総合支所産業建設課長(古城敦雄君)  議員御指摘の農道につきましては,路線名が枇杷田線で,平成8年から11年の圃場整備と農道整備ということで,中間地域総合整備事業で行った路線になります。いつ頃それが施工されたか確定ができませんので,現状の状況としましては田んぼへ引くパイプ等は除去がなされて,上に舗装関係も復旧がなされている状況でございます。路面の状況を見ましても亀裂等は多少あるのですが,段差的に交通の支障になるような状況ではないというふうに思っております。施工年度が恐らく十数年経っているのではなかろうかというふうに思っておりますので,農道管理の維持修繕で補修をしたいというふうに思っております。 ○市長(前田終止君)  今,議員御指摘の点につきましては,私と致しましては初めての認識でございまして,担当の者からその件について答弁があったわけでございますが,その点等を踏まえながら適切に対処してまいりたいと思います。そして何事においても,私と致しましては大基本は開かれた活力ある,公正で公平な市政の推進を常に最大努力をしてまいりたいと,こう思っております。 ○19番(岡村一二三君)  市長がおっしゃるとおり,公平で公正な政治をしていただかないと困るわけですので,今,総合支所の課長が修繕料でという話をされたようですが,もってのほかですよ。この件については,私が横川町時代に執行部に指摘して,こういう行為で終わってしまっているのですが,年数が経つとだんだん剥げてくるわけですので,この行為をされた方,この方に再度手直しをしてもらうべきだと思うのですが,そうじゃないのですかね。最後にそのことをお示しいただきたい。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  確かに,原因者による復旧という形が一番よろしいわけなんでしょうけれど,行政のほうの指導に基づきまして,一応パイプを除去をして,その時には完全に復旧をしていると。あと経過年数の中で,どうしても完全に元の状態にというのは非常に難しいわけでございまして,経過年数的にこういう状態になっているということで,ではそれをいつまで原因者に瑕疵担保という形でやっていけるかということだろうと思います。今,課長が申し上げましたように,かなりの年数が経っているということで,それを元の原因者に復元させるというのは非常に厳しいのではないのかというふうに考えているところでございます。 ○19番(岡村一二三君)  そのような答弁をすると,原因者は喜びますよ。私はそうではないと思います。やはり,元の原因者が特定されるわけですから,協議をした上で,どうするかをまとめて判断されたほうがいいと思います。時間になりました。私の質問を終わります。 ○議長(常盤信一君)  以上で岡村一二三議員の一般質問を終わります。次に,7番,宮本明彦議員から2件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○7番(宮本明彦君)  議席番号7番,新燃市政クラブの宮本です。ただいま議長の許可を頂きましたので,事前通告に従い2点の質問をさせていただきます。まず,平成26年度の一般会計当初予算が提示されました。546億2,000万円,過去最大の当初予算額ということです。他市についても増額予算が組まれていたようです。前年度から16億800万円のアップ,経営健全化計画からは,35億2,000万円のアップであり,かけ離れた予算となっています。7年後には普通交付税40数億円の減額が予定され,経営健全化計画では平成33年度には449億円の当初予算にまでなり,経営健全化計画とのギャップがますます大きくなっている状況を非常に危惧しています。国庫補助金・県補助金の増額が要因のようですが,これまでの8年間と同じように,結果的には,市債残高を当初予算以上に少なくし,財政調整に活用可能な3基金の積増し,土地開発公社の経営健全化に向けた取組が一層進むよう望むところです。それでは質問に入ります。まず,大きな質問の1点目は,道路標示の整備についてです。昨日も同僚議員から質問がありましたが,センターラインや横断歩道の道路標示が消えている所を市内各所で見かけます。市民や議員からの要望や指摘がないと整備されないものなのか,先取りした計画を組んでやれるものなのか,今後の対応をどう考えているのかお伺いします。一つ目には,国道・県道・市道で,各標示の補修担当部署はどこなのかお伺いします。二つ目に,センターラインの補修基準をお示しください。三つ目に,現状,補修が必要なセンターライン,横断歩道は何箇所あるのか,または,今年度中に補修予定のセンターライン,来年度早々に引き直しを予定しているセンターラインの箇所数をお伺いします。四つ目に,県道日当山敷根線,奈良田団地前の歩道に自転車専用レーンの標示を進めていますが,今後の設置予定をお示しください。五つ目に,この一般質問でも先輩議員が道路標示消えに関する質問をされています。私もよく社員から,センターラインが消えているとの苦情を聞きます。市民や議員から声が上がる前に補修を行うような方策をお伺いします。大きな質問の2点目は,事務事業評価結果についてです。昨年の11月に平成24年度の事務事業評価が公表されました。各事業が年次的に効率的な方向へ改善が進んでいるのか,評価結果を行政改革推進課が,または各部長がどのように捉えているのかをお伺いします。一つ目は,個別案件になりますが,建設部の評価結果では,現状維持の事業が多く見られます。4年前から言っているように,事務事業評価シートはプラン・ドウ・チェック・アクションの管理のサイクルを回して,改善活動を続けていくものです。事務事業評価の中に,改善に向けたポイントを示し,評価すべきではないかと考えています。お考えをお聞かせください。二つ目は,「目的再設定」「統合・連携」「公平性改善」が必要と判断されながら,毎年度継続して記載している事業がありますが,改善に向けた行動がなされているのかお伺いします。答弁は,全体を見た内容でお願いします。総合支所等代表電話番号電話交換事業,霧島地区地域イントラネット運用事業,園芸振興組織育成事業,隼人町民芸保存会運営支援事業,女性団体運営支援事業につきましては,質問席から不明瞭分をお伺いします。三つ目にこの事務事業評価システムが有効に活用され,改善活動がしやすくなるように,現状の評価システムに改善を施す点はないのかお伺いします。以上で壇上よりの質問は終わります。 ○市長(前田終止君)  宮本議員から2問につきましての御質問でございました。2問目のうち,事務事業評価システムの現状については私のほうから,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。2問目の事務事業評価結果について,評価システムの現状をお答えさせていただきます。本市の行政評価システムは,行政の使命である,より良いサービスを効率的かつ効果的に市民に提供するため,限られた資源を最大限に活用しながら市民志向・成果志向に基づいて行政を経営していくためのツールとして,平成18年度に導入したところでございます。また,行政評価の結果を総合計画の進行管理や予算編成に反映させるなど,「計画」・「評価」・「予算」が連動した行政経営システムの構築を常に進めているところであります。平成24年度に実施した事務事業のうち,評価を行った523の事務事業を先般,ホームページにおいて公表したところですが,その評価結果におきましては,一部には改善への取組が見られるものの,中には改善が見られない事務事業もあるようでございます。しかしながら,行政評価システムを活用して総合計画と予算を連動させた施策別枠配分による予算編成を行うなど,一定の効果は出ているものと考えているところであります。また,市が実施した行政評価結果を第三者機関による検証をしていただくため,「霧島市行政評価外部評価委員会」を平成22年度に設置し,評価の客観性の確保や透明性の向上を図るとともに,事務の改革・改善に向けた意見を頂くなどしており,今後もシステムの制度向上に努めてまいりたいと存じます。 ○建設部長(篠原明博君)  2問目の事務事業評価結果についての1点目にお答えいたします。事務事業評価は,個別の事務事業について政策体系と照らし合わせながら,事業の目的と成果を目的妥当性・有効性・効率性・公平性などの視点で評価し,今後の事業の方向性を見いだすことを目的としており,これらの視点での評価結果から見直す必要があると判断されるものについて,廃止・休止なども含めて今後の具体的な改善計画を検討することとなっております。建設部の事務事業は,道路整備・施設整備等について多額の予算を必要とし,年次計画に沿って整備を行うものが多いため,新規に計画する時点でその必要性について十分な検討を行うことと致しております。したがいまして,一旦事業に着手いたしますと,整備途中の段階で評価を行っても,改善が必要であるとか事業を見直す必要があるという結果にはならないため,多くの事務事業が現状維持という評価結果になったものと分析いたしているところであります。しかしながら,ハード事業以外のいくつかの事務事業においては,成果向上の余地があるなど,具体的な改善への取組が必要と判断される事務事業もございますので,このような事務事業につきましては,今後,目的に応じた十分な成果が得られるように必要な対策を講じてまいりたいと考えております。 ○企画部長(中村 功君)  2問目の事務事業評価結果についての2点目にお答えいたします。本市の行政評価は平成18年度から取組を開始し,平成25年度は昨年度に実施した事務事業のうち,523の事務事業について評価を行い,先般,公表いたしました。その評価結果は,「現状維持」としたものが160件,「目的再設定」としたものが10件,「統合・連携の可能性がある」としたものが44件,「公平性改善の余地がある」としたものが13件,「有効性改善の余地がある」など何らかの改善を必要としたものが442件となっております。評価表の中には毎年度,同様な評価内容となっている事務事業も見受けられ,事務事業評価による現状把握や課題認識はできているものの,それを実現する取組が不十分な事業も見受けられるようでありますが,行政評価の職員アンケートでは9割を超える職員が「行政評価の必要性」を認識しておりますので,「企画-実施-評価」のサイクルを意識しながら改善に向けた行動が進むよう,行政評価への理解や事務改善の意識高揚など職員の意識改革に努めてまいりたいと考えております。次に,3点目にお答えいたします。本市が行政評価システムを導入して8年が経過し,行政評価の結果が総合計画の進行管理や予算編成に活用されており一定の効果は現れておりますが,評価表の様式や管理の方法等について見直しを行い,評価表のチェック機能の向上や評価結果による改善の進捗状況の確認などに努めてまいりたいと考えております。 ○建設部長(篠原明博君)  1問目の道路標示の整備についての1点目にお答えします。センターラインの引き直しについては,各道路の道路管理者が行っており,国道10号及び国道220号は鹿児島国道事務所加治木維持出張所が,国道223号及び504号と県道については姶良・伊佐地域振興局が,市道については建設施設管理課が,それぞれ担当しております。また,横断歩道や規制ラインにつきましては,道路の種別にかかわらず,県公安委員会の所管となっております。次に,2点目にお答えします。ラインの引き直し基準については,明確な基準はありませんが,現在,引き直しを交通量の多い道路の消えかけたセンターラインを優先して,計画的に行っているところであります。次に,3点目にお答えします。ラインの引き直しが必要な箇所は,平成26年1月現在で市道125路線,延べ346㎞であります。横断歩道につきましては,市内には550か所の横断歩道があり,交通量や通行車両の種類により傷みの程度やその進行の度合いが異なり,また,どの程度まで劣化すれば引き直しが必要かなど,分類が難しく,正確な数値については把握できておりません。次に,4点目にお答えします。県にお伺いしたところ,県道日当山敷根線の国分新町地域で,公安委員会との協議を受けて,両歩道に普通自転車歩道通行部分の標示を実施中であるとのことですが,今後の設置につきましては,現在のところ計画はないとのことでありました。また,市道についても現在計画はございません。次に,5点目にお答えします。現在,消えかけや,消えたラインの引き直しは,平成23年度に実施した調査に基づき,計画的に引き直しを進めているところであります。今後も,道路パトロールでの情報収集を強化し,市民の皆様からの御意見を聴きながら交通量の多い道路を優先して,計画的に引き直しを進めてまいります。また,横断歩道は県公安委員会において,道路パトロールや市民の皆様からの情報収集により,引き直しに努められているとお聞きしております。 ○議長(常盤信一君)  ただいま,宮本議員の一般質問中でございますが,ここでしばらく休憩いたします。              「休 憩  午前10時21分」              ―――――――――――――――              「再 開  午前10時30分」 ○議長(常盤信一君)  休憩前に引き続き一般質問を続けます。 ○7番(宮本明彦君)  横断歩道は全て県の公安委員会と,センターラインは主に国道・県道が県,市は建設施設管理課ということですね。写真だけ見ていただきます。資料を御覧ください。舞鶴中学校前という所ですね。上小川の野口タタミ工業前,これは京セラ国分工場の北側の道路ですね。途中まであるんですけれど,その先がないという所です。あとシビックセンター前,センターラインはあるんですけれども,これで駐車場って見えるかどうかなんですけれども,あと国分中央4丁目,ふじきよさんの前の所です。これは昨年の10月に撮った写真です。横断歩道が消えかかっているという所です。今年の2月,もう一回見たら,きちっと横断歩道ができていたという所です。御覧のとおりきれいな状態ですね。このように,横断歩道は補修された箇所も見ています。そして,見ていく中では国道・県道はまだ状態的にはいいのかなという印象です。センターライン,車線のラインが消えているのは市道が圧倒的に多いという印象ですが,担当部署の方々が見て,市の道路の状況,表示の状況,どう考えておられますか。 ○建設部長(篠原明博君)
     市道の管理を致しているわけでございます。全体の,先ほど申しましたように必要な延長が延べ340㎞以上引かないといけないというような調査結果でございます。市道と致しましても3年前から計画的に年次計画を持って,毎年二十数㎞の整備をやってきている状況はあります。確かに,どう考えるかと,非常にそういったもの全て一挙にという議論もあるわけですが,やはり限られた予算の中で,交通量の多い場所,そういった通行車両の多い場所を優先的に今,やっている現状でございます。当然ながらラインというものが,交通事故防止のための一番大きなライン引きであるというふうに考えておりますので,市と致しましてもそういったものを十分認識しながら,今後も計画的にそういったものを優先してやっていきたいと考えております。 ○7番(宮本明彦君)  市長は,全国各地を回っておられると思いますけれども,霧島市の道路標示の状態,これは他市に比べて見劣りしている状態とお考えなのか。整備されていると思っていらっしゃるのか,どちらでしょうか。 ○市長(前田終止君)  議員の御質問・御指摘によりまして,改めて現状認識を市長として持とうということで,御指摘の場所等も中心的に見聞もさせていただきました。もちろん,もとより道路利用者としての自らも存在するわけで,県内・外飛び回っておりますけれども,霧島市の特に,町部分の道路標識については議員御指摘のような点も,やむを得ない事実として横たわっているのかなと思います。結果として,薩摩半島・大隅半島のつけ根の部分に当たりますし,大きな企業等が立地いたしておりますし,多くの交通の要衝に当たって車両等の通行が多い所でございます。そういう意味で,議員御指摘のような一般的な傾向として認識せざるを得ないのかなと思っております。 ○7番(宮本明彦君)  そうしたら,こういった道路表示に関する苦情というのは,どのくらい受けておられるんでしょうか。 ○建設施設管理課長(長谷川俊己君)  道路に対する苦情・要望件数が,24年度で1,389件ほど寄せられております。これは道路の穴ぼことか,いろんな草払いとか,そういう維持に関する要望・苦情の件数でございます。 ○7番(宮本明彦君)  それだけの苦情を受けているとなると,確かに受けた側もちょっと大変かなという気はしております。それで平成23年に調べたと,補修完了をして,まだ残っている所が346㎞あるというところです。これ346㎞ピックアップした基準というのは,どのような基準になりますでしょうか。 ○建設部長(篠原明博君)  平成23年度に市の幹線道路と位置付けたものを一斉調査を致しまして,その中で実際消えてい  るセンターライン・外側線,及び消えかかっているライン等を調査を致しました。その調査に基づきまして市のほうで緊急性,あるいは優先的にしないといけないというものを年次計画を立てて,整備を3か年,実際やってきております。やってきた結果として,残りがあと346㎞,延べでございますので,路線延長としますとまだ少ないわけです。センターラインが直線がありますと,そういった延べ延長で,そういった距離数が残っているというふうなことでございます。 ○7番(宮本明彦君)  平成24年度,決算の資料を見てですけれども,大体600万円使って,14㎞弱を整備しているという認識なんですが,それでよろしいですか。 ○建設部長(篠原明博君)  私どものほうで,調査と言いますか,実績として持っている数字でございますけれども,平成23年度から25年の3か年でそういった区画線の引き直しをやっております。23年度に実績としては18.6㎞,24年度に22.3㎞,25年度で15.5㎞でございます。このほか例えば,必要な消えかけたラインを舗装と共に,ラインだけではなくて,舗装・補修をした分を合せて28.8㎞程度ございますので,そういったものを含めて,おおむね大体20㎞程度を毎年してきたというふうに理解を致しております。 ○7番(宮本明彦君)  私が調べたところでは,大体,1㎞当たり40万円程度掛かっているかなと。それでよろしいですか。 ○建設施設管理課長(長谷川俊己君)  ちょっと手元に資料を持っておりませんので,後で御報告させていただきます。 ○7番(宮本明彦君)  延べ346㎞ということですよね,これは外側線とか,センターライン含めてということですから,私が1㎞当たり40万円くらいかなと言った決算の資料から見たら,それは道路のキロ数なのか,その延べのキロ数で40万円くらい掛かっているのかというのは,ちょっともう一回一緒に併せて見ていただけます。346㎞,40万円掛けたら1億数千万円という金額を使っていかないといけないということなんですが,それが20㎞程度ということですよね。これは本当,20㎞くらいで十分なものなのかというのをお考えをお聞かせください。 ○建設部長(篠原明博君)  今,議員のほうからキロ40万円ということでございまして,この資料が,後ほど調査を致しますけれども,外側線のみの引き直しであれば,それほど経費的に掛かるものではない。ただおっしゃったように,外側線を引くに当たりまして舗装のやり替えをする,あるいはそういった,それに伴う諸々のものがあれば若干上がるかと思いますけれども,おっしゃいましたように市のほうで管理しているラインの引き直しのみであれば,そういった金額等々にはならないのかなと思っているのですが,そこ辺りは資料の再確認をさせていただきまして,後ほど報告をさせていただきます。 ○7番(宮本明彦君)  ちなみに決算資料から見たんですけれども,安心安全課である区画線というところで,見たのは見ました。昨日も同僚の池田綱雄議員のほうからあったんですけれども,道路管理者の責任が問われますよという話があったかと思います。二日前ですか,グレーチングが跳ね上がって,車が傷んだという損害賠償をしておられましたし,穴ぼこで車がやはり傷んだというようなことで,損害賠償を度々やっているのも記憶しています。確かに極端な話かもしれないんですけれども,センターラインが見えなくて事故を起こした。損害賠償を起こされても仕方がないのかというふうにも考えたりします。安心安全課が担当している部分です。そして,建設施設管理課も新しく昨年度できたというところですけれど,もうちょっとスピードを上げてやっていくことが必要ではないかと思いますけれども,いかがなものでしょうか。 ○建設部長(篠原明博君)  先ほど計算を致しまして,1㎞が40万円ということは1mが400円ということになりますよね。外側線のみのライン引きについてはそういった経費で引いているということでございます。おっしゃいましたように,この346㎞を全て一斉にするとなると,そういった金額が掛かるというふうには理解を致しております。しかしながら,おっしゃいましたように,こういった金額を全て同時にというのは非常に今,消えかかっているラインで必要性が非常に急がれる部分をある程度ピックアップしますと,やはり年次計画を立てて,優先度というのはしていかないといけないというふうに思っております。今おっしゃいましたように,まちなかの交通量の非常に多い所は引いても引いてもすぐ消えていくような状況もございます。そういったところを考えますの,やはり引き直しのサイクルというのは,各地域によって違ってくるかというふうに考えておりますので,やはり市民の皆様が安心して通行できるような形での,そういったライン引きについては先を見て,市のほうでなるべく速やかに早く引けるような体制をつくっていきたいと思っております。 ○7番(宮本明彦君)  最近,カーブミラーがなくなって,右から来る車が全然見えないと。見える所まで出て行って確認している状況だと。確かにいつになったらできるんだというような苦情も受けています。今,あるのがなくなって,本当に安全という面で脅かされるという状況があったら,やっぱり即座に対応するというのが必要かと思います。これはもう一生懸命やっておられるというのは分かりますけれども,そういうところはぜひ,御認識を頂きたいというふうに思います。それで,先ほど消えかかっているのと,消えているのという,一応,二つに分けておられますよね。そういう分け方で,この346㎞のキロ数というのは分けられるものなんですか。 ○建設施設管理課長(長谷川俊己君)  今,消えかかっている,消えているという所ですが,私どものほうでの判断としては,もうラインの摩耗や色落ち状況,それと消えかかっている長さとか,そういう道路に関する交通量などを判断していると。消えかかっているものが幾らとか。消えたのが幾らというふうには,まだ別には判断しておりません。 ○7番(宮本明彦君)  全く見えない所があるというのが事実ですから,本当はそういった所が先にあるべきであって,後は交通量で消える消えるっておっしゃられるんですけれども,消えている所があるという事実から入っていただいて,そういう所をスピードを上げてやっていただきたいと思います。次,歩行者,自転車レーンの件ですね。資料のほうをお願いします。これは奈良田団地前の自転車レーン,県のほうで作成されたという所です。これは見次の交差点です。見次の交差点ですから国道と県道の交わった所ですね。中村副市長,この写真を見て何が悪いかというのはお分かりになりますか。 ○副市長(中村 孝君)  写真を見ましても,この自転車レーンとしてのマークが消えかかっていて,よく分かりにくいなというのは分かります。縁石につきましては,この交差点として歩行者を守るために,ここに入れたと,設置したということでございます。それで,あと自転車レーンの位置がちょうどこの縁石に当たっている。こういうことでは,やはり矛盾があるなというふうに思っております。 ○7番(宮本明彦君)  これは,県のほうにお伝えされたということでよろしいんですね。これは直さなければならないものか,直さなくてもいいものかという判断からしたらどのようになりますか。 ○副市長(中村 孝君)  この件につきましては,バイクがここを通る形になるのかということも考えているのですけれども,具体的には今後,このような状況になっていることについては,管理者とも協議をしていきたいと考えております。 ○7番(宮本明彦君)  更に自転車専用レーンを造るというのはないということでした。平成23年12月の時点で質問したときなんですけれども,自転車・歩行者道は総延長で50㎞あると。その後新たに40路線,73㎞の自転車・歩行者道を申請しているという御答弁がありました。この件の進捗状況というのはどうなっていますのでしょうか。 ○安心安全課長(酒元 博君)  平成24年3月16日に,議員おっしゃいましたとおり,40号線,73㎞,警察署のほうに要望をしたところでございますけれども,平成23年12月の警察庁の交通局長の通達の中で,自転車は幼児から高齢者まで幅広い年齢層が多様な用途で利用する国民の身近な交通手段である。しかし,自転車の交通ルールが守られていないということ。そして,平成22年中の自転車関連の事故の発生件数が,交通事故全体の約2割であるということ。そして,自転車乗用中の死傷した約3分の2が,何らかの法令違反が認められるということで,その自転車通行可の部分につきましては,今まで3m以上についてだったのですが,3m未満の道路については見直しなさいということから,その要望に対してはこの,先ほどの資料の中にもありましたけれども,奈良田団地から木之房線,この1か所が今,新たにオッケーだよいうことで,警察のほうからは許可を頂いているところですが,残りのものにつきましては通達ということもありまして,まだ許可を頂いていないという状況でございます。 ○7番(宮本明彦君)  県が先ほどの写真のように,色を分けて,点字ブロックを入れてというところまで望んでいるわけではないのですけれども,今後は再要請をするということもないし,結果を待っているだけという状態になるわけでしょうか。 ○安心安全課長(酒元 博君)  この通達によって,全国的には見直しされている所が,千葉県とか多いように聞きますけれども,そういった都会と鹿児島県,こちらのほうと比べましたらやはり歩道での歩行者の数,あるいは車道の自動車の数,そこら辺り違うと思いますので,こちらの見直しは今まで許可したものを許可を取り消すよというのは,現状維持ということでございますけれども,そういった現状を鑑みて警察署のほうにも待っているということではなくて,要望もやっていきたいと。残りの路線がまだ,39路線,70.9㎞ございますので,この路線につきましても自転車が通れるように,再度またお願いをしていきたいなというふうに考えているところでございます。 ○7番(宮本明彦君)  再度,要望を行っていくということで認識しました。最後まとめになりますけれども,管理の問題,先ほどクレームが,1,300件から苦情があるということでしたけれども,千葉市でフィックスマイストリートというやつですか,スマートフォンのアプリを運用し始めたということで,新聞紙上にも載りました。公共の施設が破損し,修理が必要な箇所を発見した場合,発見者がスマートフォンで写真を撮って市に連絡することができるということですね。これは市民も一緒に道路を直していきましょうという部分も入っていますけれども,これは御存じですよね。 ○市長(前田終止君)  行政情報として存じ上げております。 ○7番(宮本明彦君)  市民に広くアプリを使っていただいてとなったら,当然,まだ苦情件数もたくさんになるというのが考えられると思います。ですけれども,市の庁用自動車がありますよね。公用車,何台お持ちですか。 ○財務課長(新町 貴君)  25年6月1日現在で,消防団の車両を含めまして,506台でございます。 ○7番(宮本明彦君)  そういう形で多くの方々が本庁へ,また,いろんな現場を見に行かれていると思います。そういう中で,本当にどこが悪いのかというのを,ぜひ情報集めと言ったらいいですかね,市民から苦情が来る前に市の職員の方々がみんなで見た形で,情報を得て,それを道路の補修に生かしていくっていうのは必要なところだと考えています。本当にアプリの必要性というのは職員の方々が持たれて,その情報がすぐ安心安全課であり,建設施設管理課のほうに上がって,すぐ対応が取れるというのはいいのかと思います。ただ,残っている所もたくさんあるということですから,そういうわけにはいかないかもしれませんけれども,そういった方策も考えながら,穴ぼこであれ,カーブミラーがへこんでいる,折れているとかというのもよく聞きますので,そういう面で,ぜひ,職員の方々は見ていただきたいと思います。運転手はそんなに見れないでしょうけれども,だけどここは危ないなと気付かれる部分があるでしょうから,外側線とかセンターラインというのは同乗されている方がよく見て,情報を一生懸命担当部署のほうに与えていただくのがいいのかなと思っています。 ○市長(前田終止君)  今の件ですが,今回の議会において,お二方の議員からの御指摘でございました。道路の安心安全な利用の在り方という点で一致しているわけでございますし,そしてまた,道路利用者の全ての皆さんはもとより,市民生活と直結した大事な御指摘であろうというふうにも認識するものでもございます。いろいろ御指摘いただいた点を念頭に置きまして,やはりこの霧島市が交通事故が県下でも指折りの多い場所でもあるということ。そして一塊としては県内の自治体として,603km2というのは最も広いということ。道路の維持管理,これには市レベルの道路はもとより,国・県主要幹線道路等,連携した責任等も持つべきであるということ。よって副市長にも既にこの場で指示も出したところでありますが,何らかの中長期的な予算も伴うことですし,計画もしっかり持ちながら市民の道路自動車の方々の声,こういうものもあえて逆に積極的に聴くシステム,そういうものも検討をして,そういう中から冷静にきちっと我がまちの安心安全なまちづくり,生活と直結した部分の改善ができないか,積極的に勉強をさせていただきたいと思います。 ○7番(宮本明彦君)  力強い発言をありがとうございました。当然上乗せしてやっていくというふうに理解をさせていただきます。次,事務事業評価のほうに移らさせていただきます。画面のほうを見ていただけますか。小さくて見えないというのはあるかと思います。そういう中で,事務事業評価のところだけぱっと見ていただきます。これは過疎対策事業の一次評価シートのところです。次のページに行きました。幹線市道整備事業,何も変わらない。次ですね,これもタイトル変わりましたけれども,この辺は何も変わらない。ここの評価の部分は変わっていないですね。これは若干変わりました。これも元に戻ったというような状況です。一次評価のところは道路整備の6事業中,5事業がほとんど一緒の文言が書かれているというところです。この状況は行政改革推進課のほうは御存じですよね。 ○行政改革推進課長(茶圓一智君)  はい,存じております。 ○7番(宮本明彦君)  企画部長のほうは御存じでしたでしょうか。 ○企画部長(中村 功君)  確認はしております。 ○7番(宮本明彦君)  市長のほうは,こういう状況は御存じでしたでしょうか。 ○市長(前田終止君)  このシステムについてのチェック等については,毎年々最終的に参加させてもらっています。 ○7番(宮本明彦君)  大体,この24年度の事業が終わった段階で,今,御三方にお伺いしましたけれども,どれくらい事務事業評価表を見ておられるのでしょうか。課長のほうから。 ○行政改革推進課長(茶圓一智君)  全ては見ていないところでございますけれども,数的には1割なのか2割なのか,523の全ては見ていないということです。 ○7番(宮本明彦君)  企画部長は。 ○企画部長(中村 功君)  自分の部・課のところについて目を通して,今回また一般質問等もありまして,御提示いただいたものについて目を通したところでございます。 ○7番(宮本明彦君)  今のは,企画部のは御覧になったけれども,ほかの部署のは見ていないという答弁でしょうか。 ○企画部長(中村 功君)  全てを詳細に見たわけではありませんで,自分の部・課のもの,あるいは今回一般質問等がありまして,ほかの部署のものも目を通しているところでございます。 ○7番(宮本明彦君)  市長はどれくらい御覧になっているところでしょうか。 ○市長(前田終止君)  正直なところ,この手の報告も年間を通じて,ある時期けじめをつける意味でもチェックはさせてもらっていますが,自ら積極的に全部を総チェックするというような状況にはございません。 ○7番(宮本明彦君)  私も全部見たわけではないです。今回建設部,変わっていないところ,これですね,資料お願いします。この下のほうの少しゴールドがかったところ,建設部,ここの現状維持が多いというところから,建設部のものを見たよというところです。それと目的の再設定,統合・連携,それと公平性・改善,この辺はマイナスの意味で何か問題点があるだろうというところで見たところです。まず,もう一回建設部のほうに戻りますけれども,同じような内容が書かれているわけですから,事務事業評価表を作るのは簡単だと思うのですけれども,何か,やりがいがないんじゃないかなというふうにも思っています。いかがでしょうか。 ○建設部長(篠原明博君)  先ほど建設部の事務事業評価について,改善等々に係る分で現状維持が多いというお話でございます。当然,先ほど答弁いたしましたように,建設部の主なハード事業は,全てそういった当初の段階で,事業採択をする時点で事務事業の事前評価を致します。その路線が本当に必要な路線であるのかというものを含めて,そういった評価をさせていただいております。そういった中で,こういった各地域の特性にあった事業をそれぞれ取り入れてやっている実情がございます。いざ,スタートを致しますと,こういった事務事業評価を致しているわけでございますが,見ていただきますように,ここの中の効率的な評価という中で,当然少し触れましたけれども,市のほうでもやはり,事業を進める上ではコスト縮減というのは絶対の条件ではあります。あるいは,設計の中身を議論して,工法を決める場合にも事前に,例えばどういう工法が一番経済的であって,地域の特性を生かした工法であるかというのを十分検討いたすわけでございます。そういったいろんな検討の中で事業をスタートいたしていることもございまして,こういった途中時点での事業の評価の中に,なかなかそういったものが全て反映できていないという仕組みがございます。ただ,そういった中に書いてある文言を見ますと,やはりコスト縮減については各事業担当課,それぞれそういうようなものは十分に検討していっている中での評価,そして,それが現実的に今の現状維持を続けることが一番ベストな工法であるというような位置付けをさせていただいておりますので,当然ながら現状維持を含めまして,こういったコスト縮減については,今後もその時々に各事業課で検討していって進めていくというふうに御理解いただきまして,改善するのはこのシートの中になかなか出てきにくいですけれども,現状維持を進めながらこれからもそういった縮減効果,効果的・効率的な事業を進めるということで考えております。 ○7番(宮本明彦君)  もう答えを出していただいたという部分は確かにあります。ですから,今のシステムだったら現状維持しか出てこないという部分が,やはり私は問題なのかなと思っています。今,篠原部長から答弁があったように,コスト縮減,それから私はもう一つ工期の短縮ですね,1週間でやれるものを5日間にしたら,確かに労務単価も上がっている中で,何か工法を取り入れて,新しい材料を取り入れて,新しい機械を取り入れてできるんだったら,そういった意味でのコスト縮減ができる。それで工期の短縮もできる。ひいては,年度的にわたる,3か年,4か年度にわたる,本当1年度でも前倒しにする。木之房団地などは財源があったからというようなのもあるでしょうけれども,よく短くなったと思っています。そういうようなところを目標に持っていっていただいて,そういう部分で評価ができないものかという,評価をするというのがこの中に現れるのが,仕事のやりがいという面ではいいのかなと考えています。その辺,行政改革推進課のほうは,どうお考えになりますでしょうか。 ○行政改革推進課長(茶圓一智君)  確かに,議員がおっしゃるとおりでございまして,その事務事業評価表につきましても,常に見直しているという状況でございますので,そういった点を御指摘を踏まえながら,また改善等を進めていきたいというふうに考えております。 ○7番(宮本明彦君)  そこは本当,じっくり考えて変えていただければと思います。そして,もう一点は,先ほどの土木課のシートを見て,幹線道路整備事業とかありますよね,それの中に出てくる路線,これは最初に決まっているから,そこに出てくるだけなんですけれども,例えば,この路線が重要なんだっていうのが事務事業シートの中に載っているだけで,本当はそこにくる前が大事であって,この道路が大事なんですよ,この事業でこの道路をやりますよということが大事なポイントではないかなと思っています。そういう面では,どうして今,この道路の整備が必要なのかという部分が,本当だったらこのシートに現れてきたら,まだ市民の方々も納得しやすいのではないかなというふうには考えています。時間もないので,また資料にいきます。総合支所等代表番号電話交換事務事業ですね,これはおしいなと思っているのですよね。本庁に電話交換の事業を統合したと,一緒にしたということです。24年度予算は付いてないのに,やっぱり評価表を書かなければならない。何かどこかシステムがおかしいんじゃないかなと思っています。次に行きます。霧島地区地域イントラネット運用事業ですが,公開端末を撤去する中,市内地域間に格差が本当に出てきているんでしょうか,要は,ここには一番下のところですね。保健福祉センター,観光案内所,神乃湯,公開端末を撤去しましたよというふうに上のほうですか,書いてあります。だから本当にまだ公開するシステムが残っているのかどうか,もうないならないで判定が,この一番上のところに市内地域間の公開端末設置状況は不均衡であると書いてありますけれども,これは不均衡でもなくなったのではないかなと。そこはきちっとした判断をしていただくのがいいのかなと思っています。これは不均衡と考えておられるのだったら,地域間格差の対策を取っていただかなければならないのですけれども,どうでしょうか。
    ○情報政策課長(宝満淑朗君)  議員が言われましたように,公開端末の設置については今後,見直しをしてまいりたいと考えております。その理由としましては,霧島地区地域イントラネット運用事業の運用開始は平成15年1月からでありました。霧島地区管内の5か所に公開端末を設置して,行政情報・観光情報等を住民の方々に提供しておりました。行政評価結果に基づく今後の方向性で,公平性・改善としましたのは霧島地区外では公開端末が導入されていないことから,公開端末の設置状況が不均衡としたところであります。しかしながら,公開端末の設置状況は先ほどの事務事業評価表にありましたように,平成24年度が2か所残っておりましたが,この分につきましても平成25年度で撤去しましたので,本市では公開端末は1台もない状況にあります。また,昨今の情報機器の急速な進歩,スマートフォン,タブレット等の増などにより,個人がインターネットから情報等を入手する手段も格段に増えております。以上のようなことから,公開端末設置については今後,見直しをしてまいりたいと考えております。 ○7番(宮本明彦君)  ということで,不均衡だというのはもうないということですね。そういう結論をきちっと出してくださいというお願いです。次に行きます。次が園芸振興組織育成事業という,これも3年度分資料としては載せてありますけれども,組織再編のための検討を行う必要があるとこういうことに対して,まだ動けてないのではないかなというところです。次に行きます。隼人町民芸保存会運営支援事業も一緒で,3年間やらないといけない,やらないといけないと考えていながら,結果も何も載っていない。何か動いているのですか。 ○商工観光部長兼観光課長(藤山光隆君)  隼人民芸保存会につきましては,旧隼人町から残っております伝統技能や伝統工芸を保存する団体でありますけれども,その中に先般行われました初午祭が入っておりまして,そういうことで,観光課が事務局を担っているのですけれども,ここに書いてあるように,その中に民俗芸能が残っておりますので,そこを今,文化振興課のほうと協議をしながら,24年度から協議をして昨年もやりまして,26年度に方向性なり調整をしていこうと。新しい民芸保存の団体をしていこうということで話合いをしておりますけれど,議員がおっしゃいますように事務事業評価の具体的な改善計画の記入の仕方が,コピー的になっているというようなふうに感じておりますので,そういうところは現状をしっかりと今後,記載をして,現状が分かるような形で公表をしていきたいというふうに考えております。 ○7番(宮本明彦君)  次に行きます。女性団体運営支援事業これ2枚あります。1枚,2枚あるんですけれども,1枚目のほうは非常に面白い結果です。ストーリーがあるというふうに考えています。政策体系との整合性の部分で,目的の再設定が必要だというふうに評価しておられます。それで,担当課とも協議したが結論には至らなかった。平成24年度の評価で2次評価を行って,宗像部長が男女共同参画の推進の基本事業には適切なものがないと。生涯学習課で担当を続けましょうということだと思っています。結論で出されたんだと思っています。男女共同参画の計画には様々な部署がそれぞれ一翼を担っていることが記載されています。ですから,そういう意味では全部署で男女共同参画を推進していこうというのが計画の中に現れていますから,私もこれ,そういう意図でいいのではないかなと思います。そしてまた,動いているというのが見えると。こういった形にしていただければと思っています。ただ,公平性という面,補助でしたか,その辺が不均衡というのは見直しがなされていないようですので,ぜひここは,地道に続けていっていただきたいというふうに思います。最初の答弁で様式を改善していくというのを伺いました。この4年間,行政評価,中でも事務事業評価については何度も御質問させていただいています。一貫して貫いてきたのは改善を進めるという点で私は進めているという思いです。議員の一般質問もあり,事業の内容が改善されているというのも認識しています。今回,有効性改善・効率性改善の部分はよく目を通していませんが,各担当が自分が担当している事業を常日頃から改善をしていくことが,市民の福祉向上・財政の健全化に一番効いているものだと考えています。そういう面で,この事務事業評価を全職員の方々が活用して,今年度は何をやっていかなければならないのか,進捗はどうなのか,改善効果はどうなのかというのを見ていただければと思っています。そういう意味では,行政改革推進課の方々がもっと各部署の評価シートを見て,シートの使い方,システムに関する自分の思いを伝えていかなければならないと思っていますが,いかがでしょうか。 ○企画部長(中村 功君)  本市が行政評価を取り入れております,その行政評価が総合計画の将来像,あるいは基本理念にのっとったものに実現するために事務事業がございます。そして事務事業につきましては,今,言われたように,予算編成なり,進行管理に大いに役立てるものと考えておりますので,これからも精度を上げて取り組んでいきたいと考えます。 ○7番(宮本明彦君)  一昨日の答弁もあったんですよね。農業後継者等育成就農支援事業,前川原議員の分でしたかね。ありましたよね。農家の負担割合を2分の1から3分の1にしたと。農家のためを思ったら,いいことではないですか。そういうことが書いてありますか。書いてないんですよね。そういう部分をしっかり書いてくれたら,本当に市のほうは動いているなというのは分かりやすいんですよ。状況もよく分かるといったら議員のほうもよく分かるわけですから,その辺はきちっと状況を書く習慣をつけていただければと思っています。市長,先ほど企画部長からもありましたように,施策評価で使っているという話がありました。それから元の総務部長からは人事評価にも利用したいという答弁もございました。私が見ている今の状況では,なかなか本当に予算の枠配分ですか,そういうところに,今の記述内容で本当に運用されているのかなという不思議なところがあります。そういう面をもう一回精度を上げるというお言葉ありましたけども,生かしていただいて,本当に全庁を挙げて運用いただけるようなシステムにもう一回,企画部,行政改革推進課挙げて取り組んでいただきたいと思っています。何かあれば一言お願いします。 ○市長(前田終止君)  議員の市民目線といいますか,あるいは民間感覚での行政の組織・事務事業評価の在り方について事細かく,いろいろ御指摘を賜りました。色々御指摘いただいたような点,本会議というこのような席でのことで,全体にあまねく,それぞれのリーダーたちに伝わったというふうに思いますので,更に改革・改善できる点を御指摘の点などに沿いながら,努力をさせていただきたいと存じます。 ○建設施設管理課長(長谷川俊己君)  先ほどのラインのキロメートル当たりの単価でございますけれども,25年度の単価で,センターラインで約46万円掛かるようでございます。 ○議長(常盤信一君)  以上で宮本明彦議員の一般質問を終わります。次に,3番,阿多己清議員から4件が通告されております。したがって発言を許可します。 ○3番(阿多己清君)  新たな声を市政に生かします。3番議員,阿多己清でございます。第1回霧島市議会定例会,第4日目の本会議でございますが,初めての一般質問でございます。この機会を与えていただいた多くの有権者の皆様,さらに,私が関係している団体の皆様に対し,心から感謝を申し上げます。一生懸命任務を果たしてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。さて,第22回オリンピック冬季競技ソチ大会は,17日間の熱戦が展開され,先日閉会を致しました。多くの方々がテレビに釘づけになり,感動の毎日だったかと思います。スノーボード,ハーフパイプ競技の銀メダルは中学生の平野選手,銅メダルは高校生の平岡選手,フィギアスケート男子での金メダルは羽生選手,羽生選手は19歳と,10代の選手の活躍が目立った大会でもございました。そんな中で私が一番の感動は,葛西紀明選手です。7回目のオリンピック出場となる41歳。葛西選手は何回も挫折を味わいながら,そのたびに立ち上がって,毎回,オリンピックに挑戦し続け,今回,見事,ラージヒルジャンプ競技で銀メダルを取ってくれました。これには拍手喝采でございました。さらにはノルディックスキージャンプ団体競技でございます。結果は銅メダルではありましたが,銅メダル以上の輝きを感じました。難病を抱えた選手,膝を痛めた選手,決して4人の体調は万全ではない中で,それぞれの立場を理解し合い,その時点での持てる力をそれぞれが発揮できた結果だと思います。葛西選手の「若い後輩たちに絶対メダルを取らせてやりたかった。メダルの色は関係なく,4人で力を合わせて取れたことが一番嬉しい」と答えた場面は,目頭が熱くなりました。絶対に諦めないこと,チームワーク,仲の良さ,相手への思いやり,絆の強さ,言葉が幾つあっても言い表せません。日本人としての誇りを感じました。今の若者たちにこの思いが届いたらどんなに良いかとも思いました。また,本市の子供たちの中から,このように活躍する選手が出ることも夢ではないなと思うことでございました。それでは,第1項の国分中央高校の活性化について質問に入ります。4年前に「知・徳・体の調和のとれた人間形成と体育スポーツの振興に寄与する能力と態度を備えた人間の形成」を設置目標として,新設学科を立ち上げ,スポーツ健康科として新入生を迎え入れてから,はや3年になろうとしています。当時から,新入・受入れの時点より,出口がとても大事だよとの意見もありました。第一期生の卒業も間近になってきております。そこで,1点目にスポーツ健康科第一期卒業生の進路等はどうなっておりますか。また,地元にある企業等への就職はありましたか,お尋ねを致します。2点目に,スポーツ健康科を設置して丸3年になろうとしていますが,何か課題等がありますか。あればお示しをいただければと思います。また,設置して良かった点,メリットと言えるような情報があったら御紹介を下さい。3点目に,26年度新入生の状況はどのような見込みでしょうか。また,スポーツ健康科の活性化に向けて,新年度どのようなことを進めていく考えなのか御紹介を下さい。次に4点目,新体育館建設についてお伺いします。私も教育委員会におりましたので,開設当時からの動きはある程度承知しております。当面は近接の運動公園等を活用していくこととし,高校の施設は年次的に整備していく考えだったように思いますが,少し動きが遅いように感じます。建設する予定であれば,現在どのような状況にあるのかお示しください。また,財源なども含めて,規模や建設スケジュール等をお示しください。次に,第2項です。2020年国民体育大会鹿児島大会の取組状況についてお尋ねします。私は,これまで国体出場の経験はありませんが,私が大学2年のとき,昭和47年でございましたが,第27回国体,太陽国体が鹿児島で開催されました。隼人ではハンドボールが開催されましたが,私の弟がちょうど隼人工業高校の3年生でハンドボールをしており,少年男子チームの第2エースとして出場したため,応援で隼人通いの毎日でありました。第1エースは知る人ぞ知る,あの熊本オムロンの元監督,西窪勝広君でした。御覧になった方もおられるかと思いますが,先日の22日の南日本新聞の朝刊,「かお」に掲載されておりました。大エース,西窪君の活躍で,少年男子の成績は4位入賞だったと思います。会場は,現在は全て屋内でやるのでしょうけれども,その時は隼人工業高校のグランドも会場となっており,屋外のグラウンドで応援したのを覚えております。その47年国体から48年後となる平成32年に,2巡目の鹿児島国体が開催されます。私は大変喜んでおり,また大いに期待もしているところでございます。昨年8月の第一次選定では,本市ではサッカー女子,ハンドボールの全種別,馬術の全種別,剣道の全種別の4競技の開催と認識しております。そこで,1点目に,本市で開催される競技の取組状況はどのようになっているのでしょうか。2点目に,施設の準備は大丈夫ですか。選定の基本方針によりますと,既存施設を活用することを基本とするが,日本体育協会の基準要項や細則に定める施設基準を満たすものとしてあります。また,開催種目の最終決定はいつ頃になるのでしょうか。3点目に,開催に向けてどのような課題がありますか。また,その課題解決に向けてどのように考えておられるかお尋ねいたします。次に,第3項,既存体育施設の整備についてお尋ねします。現在,保健体育課で関与している施設は60を超えると認識しています。どの施設も老朽化が進んできており,年次的に計画的に整備していく必要もありますし,場合によっては,整理統合や廃止も考えていかなければならないかとも思っております。数多い施設の中で,今回は国分陸上競技場についてお尋ねします。この競技場は,現在3種公認施設であります。以前は土のクレイ舗装で,4種公認でしたが,その後,全天候型に改修し,観客席スタンドについても改修されましたので,薩摩川内市や伊集院の競技場より立派なものとなっています。今回,写真判定付き電子計測器も導入してもらい,県内でも有数の施設となっており,とても有り難いのですが,最大の欠点は,トラックの曲走路が6レーンしかないことであります。県内のほとんどの公認競技場は8レーンであります。一般的な大会のトラック競技では,予選があり,予選通過をした8人で決勝を行い,決勝の記録がその大会の成績となります。力のある選手は2回走れることになります。決勝での6位までが入賞という成績になりますが,6レーンでの決勝はレース的に少し魅力に欠けることにもなります。また,組も多くなること等で運営がしにくく,そのため国分で行う場合は,いつも記録会形式で,1回走るだけのタイムレースで開催しています。県体陸上を霧島市で開催してほしいと要請もあるのですけれども,6レーンのため開催することが困難な状況でもございます。市長,現在の6レーンを8レーンに拡張する考えはありませんか。お尋ねします。長年陸協関係者からも強く要望もされております。こんなことは,なんで2年前までの現職時代に言わなかったのよと言われそうな気が致しますけれども,この極力一般財源に頼る事業は計画にも挙げられない。そういう実情もあります。また,毎年かなりの事業を縮減したり,一般財源枠を調整しなければならず,立場上大きな事業となる競技場のことはずっと思っていましたけれども,とても言えませんでした。今回の質問も悩みましたけれども,私の所属する団体等からの要請もあり,今しかないと思って質問を致しました。教育長,すいません。次に第4項,隼人地区,特に隼人庁舎のサイレン吹鳴について,質問いたします。現在,毎日,正午と午後5時にサイレン吹鳴がされております。当初は時報的な役割を担いつつ,非常時に備えての機器の確認等もあるため吹鳴されているだろうと,そして,これが現在に至っているものと思います。私も3年間,教育委員会におりましたが,鳴り出すと会議や電話の際は会話ができず,40秒ほど黙りの時間がありました。先般,隼人体育館前で,MBCの女子駅伝が行われたのですが,体育館前でMBCの事業部の幹部といろいろ話をしておりました。ちょうど12時,正午にぶち当たって,思わず鳴り出しました。その時も当然会話もできませんし,ちょっと黙りの時間でありました。本当に久しぶりに聞いた関係で,何かサイレンが異様なものに感じたことも事実であります。もう時報的な役割は必要ないと思っていますが,正午と午後5時のサイレン吹鳴を音楽かチャイム等に切り替えることはできませんでしょうか。当然に機器管理のこともありますので,定期的に鳴らすことは必要だと思います。月1回とか月に2回とか定めて管理をしていただければと思います。どのように考えているのかお尋ねし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  阿多議員より4問につきましての御質問でございました。2問目につきましては私のほうから,1問目と3問目につきましては教育委員会が,4問目については総務部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。2問目,2020年国民体育大会の取組状況についての1点目にお答えいたします。2020年に開催されます鹿児島国体につきましては,各競技団体の意向等を踏まえまして,本市からサッカー女子,ハンドボール,銃剣道,剣道,ソフトボールの5競技について開催を要望したところでございますが,そのうち,サッカー女子,ハンドボール,剣道の3競技と県から開催依頼のございました馬術を合わせて4競技が,昨年8月までに決定しているところでございます。さらに,そのほかに現在,ゴルフにつきましても本市での開催について県と調整中でございます。次に,2点目にお答えいたします。鹿児島国体において試合会場や練習会場として予定しております施設につきましては,国体開催の1年前に,九州国体や南部九州インターハイが開催されますことから,それに対応する整備計画等を策定した上で,受入れのために必要な整備を順次行っていく予定であります。また,本年7月からは中央競技団体によります県内の現地視察等も計画されておりますので,競技団体や関係機関と連携し,万全な対応を行ってまいりたいと考えております。なお,開催地が未定の約20競技につきましても,そのほとんどが本年5月頃までに決定される予定でございます。次に,3点目にお答えいたします。複数競技の開催が予定されている本市では,多様な対応が必要となります。例えば,試合会場や練習会場及び競技用備品等の整備に関することのほか,宿泊関係,輸送・交通関係,警備・消防関係,衛生関係,その他観光PR等を含めた受入れ側の体制に関すること,地元で活躍する選手等の人材育成に関すること,そして,市民総力を挙げたおもてなしに関することなど,今後はこれらに対する適切な対応を,課題として想定いたしておるところであります。その対策としては,今後,県と一体となり,整合性のとれた対応を講じていくこととなりますが,平成27年に県が開催基本構想を策定することになっておりますので,今後,市議会の皆様,スポーツ団体,商工,観光,学校,医療,運輸など関係団体の方々と実行委員会等の組織を設置いたしますとともに,庁内の組織体制も整備するなど,課題解決に向けて適切に取り組んでまいりたいと存じでおります。 ○教育長(髙田肥文君)  1問目の国分中央高校活性化についての1点目にお答えいたします。スポーツ健康科第一期生卒業予定者は37名で,進路決定率は100%でございます。その内訳は,進学が大学6名,短大6名,専門学校10名の計22名であり,就職は15名で,うち7名が霧島市内に内定しているところでございます。2点目にお答えいたします。スポーツ健康科の課題としましては,進路開拓・確保が課題であると考えているところでございます。設置から3年目を迎え,生徒の希望を優先した公務員など,幅広い進路指導を行っていかなければならないことや,特に,4年制の体育系大学の進路開拓に努めなければならないと考えているところでございます。良かったと思う点につきましては,新設の学科としての注目度や地域の期待も大きく,スポーツ健康科支援会議をはじめ,地域を挙げての支援がハード・ソフト両面で充実し,スポーツ健康科の活動が県内外に知られることになり,全校生徒の活動も積極的になっているところでございます。3点目にお答えいたします。スポーツ健康科の今年の出願状況につきましては,2月24日現在で,推薦出願者数は男子7名,女子10名,計17名で,一般入学者選抜出願者数は,男子13名,女子5名,計18名で,募集定員40名に対して,35名の出願でございます。これからの推進計画につきましては,これまで同様,地域に根ざしたスポーツ活動やリハビリ・テーピング等の技術取得を推進しつつ,平成32年に開催される次期鹿児島国体に向けて,競技力向上の取組や指導者となる資質を備えられる教育活動を進めてまいります。4点目にお答えいたします。新しい屋内運動場につきましては,その必要性を十分認識しておりますことから,財源,規模及び建設時期等につきましても,今後も検討してまいりたいと考えております。 ○教育部長(宗像成昭君)  3問目の既存体育施設の整備についてお答えいたします。国分運動公園陸上競技場は,メインスタンド側が8レーン,バックスタンド側の直走路及びコーナー部分の曲走路が6レーンとなっており,第3種公認競技場として認定されている競技場で,陸上競技関係では,鹿児島県実業団陸上記録会,姶良地区中学総合体育大会,霧島市小学校陸上記録会などの大会が開催されております。レーンの増設につきましては,まずは本市で開催されることが決定している他の種目の施設整備を優先することや,既存のナイター照明やバックスタンドの移設など,増設に伴います陸上競技場全体の改修も必要になりますので,現段階では困難と考えております。 ○総務部長(川村直人君)  4問目の隼人庁舎のサイレン吹鳴についてお答えいたします。隼人地区では,現在,正午と午後5時(夏場については午後6時)の2回,隼人庁舎及び小浜部,日当山部,松永部,表木山部の各消防詰所,計5か所で時報としてのサイレン吹鳴を行っているところでございます。嘉例川部でも昨年6月まで同様に,時報としてのサイレン吹鳴を行っておりましたが,設備等の老朽化により修理が不可能となり,地区自治公民館長さんと協議の上,防災行政無線,屋外スピーカーによる時報のメロディー放送に切替えた経緯がございます。他の地域でもサイレン吹鳴設備の経年劣化に伴う時報の遅れなどの症状も発生している所もございますので,隼人庁舎をはじめとするサイレン吹鳴の在り方につきましては,今後,メロディー放送への切替えも含め,地元の地区自治公民館長の皆様方と早急に協議してまいりたいと存じます。 ○3番(阿多己清君)  今,答弁を頂きましたけれども,順次,再質問をさせていただきたいと思います。まず中央高校のほうからなんですけれども,卒業予定者,37名のうち22名が進学との答弁でございました。この進学の子供たちは,運動競技を生かした進学なのか,又は関係していない進学か。主な進学先は紹介できないでしょうか。また,国立鹿屋体育大学への進学というのは,今回はいなかったのでしょうか。教えてください。 ○国分中央高校事務長(西田正志君)  22名とも推薦の進学でございまして,運動競技やリハビリ等の勉強をしておりましたので,それを生かした進学となっていることではございますけれども,中には短大に行ったりとかというのもございまして,全てがその後につながるというものではございません。ただ,主な進学先と致しましては,福岡大学でスポーツ科学学部ですとか,そういった専門の所にも行っておりますので,あらかた生かしてきているのかなということで,初めてのことですので,主な進学先と致しましては福岡大学,東海学園大学,徳山大学などでございます。まだ国立大学のほうには受かっておりません。 ○3番(阿多己清君)  あと就職が15名との答弁でございましたが,地元に7名という答弁でございました。地元は京セラがあって,今度,陸上部がこちらに帰ってくるということになるんですけれども,そういう京セラへの就職というのはなかったのでしょうか。今後,そういう出口というのがすごく大事かなと思います。これからの子供たちに見せてあげる,そういう部分がすごく大事かなと思っていますが,そういう関連,そういう地元の企業,そういうのを紹介いただければ。紹介できない場合はもう結構でございます。どうでしょうか。 ○国分中央高校事務長(西田正志君)  京セラさんのほうには残念ながら入っておりません。それと,今,霧島市内のほうの就職先でございますけれども国分自衛隊,九州タブチ,土佐屋リゾートなどのほうに就職が決定いたしております。 ○3番(阿多己清君)  これまでの3年間を生かして,そういう自衛隊があるというのはすごく有り難いのですけれども,そういうところでまた活躍してくれればと思っているところです。出願率が一応下回っているということで,先般の新聞報道等で確認をしたところなんですけれども,定員減となっている現状であります。この再募集というシステムがあるかと思うのですけれども,ここらは今後はどうなるか分かりませんでしょうか。教えてください。 ○国分中央高校事務長(西田正志君)  第2次入学者選抜というのが,第1次入学者選抜の合格者が募集定員に満たない場合,その学科において実施するものでございまして,この実施は,実施学科と募集枠につきまして,第1次入学者選抜の合格者の発表の当日,3月14日になりますけれども,県の教育委員会が発表することとなっております。 ○3番(阿多己清君)  私が一番聴きたかったのは,この体育館建設の部分であるんですけれども,計画は多分挙がっているのでしょうけれども,まだ発表もできない段階なのかなという個人的な思いをしているところなんですが,当然,学科によっては国の補助金制度が施設整備についてはあるわけですが,この手の施設整備というのは国庫補助がないのは認識しております。だから,そういう財源がかなり厳しい状況もある中で,まだ発表ができないと思うんですけれども,造る気があるのか,整備しようと思う気持ちはあるのか,そこを確認させてください。 ○教育部長(宗像成昭君)  先ほどの答弁にもございましたように,必要性は十分認識しているところでございますので,今後,建設に向けての協議を進めまして,なるべく早い時期に着工できるように進めてまいりたいと考えております。 ○3番(阿多己清君)  現在の体育館は,47年の国体時にレスリングの会場となっておりますが,その後,一部改修等もされておりまして,まあまあいい状況にはあるのですけれども,後でまた質問にも入ってくるのですけれども,国体会場に現在なっていないのかどうか。練習会場なのか,そこらが分かっていたら教えてください。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(中馬吉和君)  中央高校の体育館につきましては,現在ハンドボールの練習会場として想定しているところでございます。 ○3番(阿多己清君)  練習会場が予定されているということではあるんですけれども,ぜひ,これを整備して,試合会場にもっていく気持ちはないですか。市長どうですか。教育委員会では答えますか,答えられますか。 ○教育部長(宗像成昭君)  現在のところは,ただいま保健体育課長が申しましたように,練習会場ということで県に報告をしているところでございます。教育部と致しましては,これを競技会場になるように整備を進めてまいりたいと考えております。 ○3番(阿多己清君)  この整備に当たって,財源が厳しいかなと個人的には思っているんですが,そこらはちゃんと財政当局のほうは大丈夫ですか。 ○総務部長(川村直人君)  国分中央高校の体育館につきましては,既に実施計画の中には登載を致しております。27年度に出てきて,それまで検討となっているわけですけれども,先ほど教育委員会のほうからもありましたように,財源あるいはスケジュール・規模・内容ですね,その辺も含めて,今後,教育委員会とそれから市長部局のほうとの協議は進めていきたいというふうには考えております。既に県内の大きな体育館を持っている所についても視察については済ませております。 ○議長(常盤信一君)  ただいま,阿多議員の一般質問中でございますが,ここでしばらく休憩いたします。              「休 憩  午前11時57分」              ―――――――――――――――              「再 開  午後12時58分」 ○議長(常盤信一君)  休憩前に引き続き一般質問を続けます。 ○3番(阿多己清君)  午前中の中央高校の質問でございましたけれども,最後に付け加えさせていただきたいと思います。スポーツ専門の学科がある中で,現在の施設のままでは確かに見劣りが少しするかなと思っているところでございますので,先ほど整備をする方向で今,検討をしているということでもございました。そういう中で,市民の体育施設という位置付けも含めながら,昨日の平原議員の質問でもありましたけれども,備蓄という防災の施設を兼ね備えたような構想も入れていただければなと思っているところです。ぜひとも県内の優秀な子供を集めるためにも,魅力ある整備をお願いしたいということを付け加えたいと思います。それでは2点目の鹿児島国体,2巡目の国体についてでございます。4競技の開催を予定しているというところであります。最終的な段階には至っていないのかもしれませんけれども,この4競技の会場はどこを予定しているのか,御紹介いただきたいと思います。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(中馬吉和君)  現在内定しております,4競技の試合会場と練習会場についてお答えさせていただきます。会場数が多いですので,試合会場につきましては全てお答えいたしまして,練習会場につきましては主なものをお答えさせていただきたいと思います。まず,サッカー女子でございますが,試合会場として,国分陸上競技場,国分多目的運動場,牧之原多目的運動場の3か所でございます。練習会場と致しましては,高専のグラウンド,海浜公園のグラウンド,牧之原の運動場の3か所でございます。ハンドボールについてお答えいたします。試合会場として国分・溝辺・横川・隼人の体育館のほかに隼人工業の体育館,国分高校の体育館を試合会場と予定しております。練習会場と致しましては,先ほど答弁いたしましたように国分中央高校の体育館のほか,国分中の体育館と各中学校の体育館等,10か所を予定しております。剣道でございます。試合会場は牧園の体育館を試合会場として予定いたしております。練習会場と致しましては,B&Gの体育館,霧島高校体育館,そのほか小学校の体育館や公民館のホール等,4か所を想定いたしております。馬術でございますが,馬術につきましては,現在施設として持ち合わせていないものの,牧園地区の農大跡地を予定いたしております。 ○3番(阿多己清君)  今,言われた施設の中で,改修等が必要になるのかなという部分を感じるんですが,そこまではまだ,計画といいましょうか,予定はしていないところでしょうか。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(中馬吉和君)  現段階の改修につきましては,今年の7月から来年の3月にかけまして,中央競技団体の視察がございます。その中で,いろいろ調整していく中で必要があれば改修を致したいと思っております。ただし,馬術等のように特設に設置するものが,今の段階ではっきりしておりますのは,その馬術の会場の特設会場,それと牧之原の運動場にやはりサッカーでございますが,特設会場を設置する必要があったり,更衣室を設置する必要があったりというのが今の段階ではっきりしているところでございます。 ○3番(阿多己清君)  今後,競技団体等の現地調査があるということでございますけれども,それらの協議を経て,最終決定をされていくのかなと思います。その協議の結果次第で開催ができないとか,困難だというようなこともあり得るのでしょうか。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(中馬吉和君)  先ほど申しましたように,中央競技団体の視察を経てから最終決定となりますけれども,ただ,昨年度,県の国体準備室による事前視察が行われております。その段階で,開催地としての会場につきましては大丈夫だというふうに内定を頂いているところでございますので,中央競技団体の視察によりまして,会場等の入替え等の変更はあるかもしれませんけれども,開催地が困難だということはないと思っております。 ○3番(阿多己清君)  答弁によりますと,本番の一年前に九州国体等も開催をしなければいけなくなるというようなこともございますけれども,競技会場が一番大きな問題になるのかなと思っているところです。以前は,適当な広さがあれば,スペースがあればよかったのですけれども,最近の競技状況等を見てみますと,施設設備の内容充実という部分がかなりあると思っていますが,そういうことも競技団体と協議をしながらしっかりと対応してほしいと思います。また,答弁にありましたように,当然,競技会場だけでなくて,練習会場とか,宿舎からの輸送とか,交通関係もまた大きな課題になるのかなと思っております。そういう課題をまだまだ,そういうソフト的な部分も含めてなんですけれども,課題の解決をしていただいて,開催へ向けてみんなでしっかりと取り組んでいただきたいと思います。我々もまた,協力できる部分はしっかりと,そういう努力をしていきたいと考えております。国体については終わります。次に,陸上競技場についてであります。かなり困難なものと思いますけれども,予想とおりの答弁でございまして,ちょっと残念な思いです。昭和50年にできた現在の競技場なんですけれども,当初はソフトボール2面が両サイドに併設をされておりまして,多目的の競技場という位置付けでありました。そのため,土のクレイ舗装でありまして,100mの直線路はビニールテープの細いテープで区切りがしてあったんですけれども,ソフトボール場等がある関係で,土のそういう広場がある中でございました。その後に芝スタンドができて,昭和51年に夜間照明施設ができて,現在の原型になっているという状況であります。当然,専用の陸上競技場ではありませんでしたので,4種公認という公認は受けていたのですけれども,当初から6レーンのままでありました。県内でも公認の競技場は数多くあるのですけれども,3種公認施設は全て8レーンなんです。タブレットでも御紹介していると思うのですけれども,写真をお願いいたします。これは鴨池の競技場ですね。これは国体会場にもなりますし,1種公認施設でもあります。これは指宿市の競技場です。これは4種公認なんですけれども,しっかりと8レーンあって,ホームページの画像から取ったものですから少し鮮度が悪いということで申し訳なく思いますけれども,きれいな競技場です。これも8レーンあります。そして,これは薩摩川内市の競技場です。これもちょっとホームページの画像が悪くて,紹介がうまくできないのですけれども,ここもきれいな競技場で3種公認の施設なんですけれども,8レーンあります。スタンドがちょっと見えていますけれども,やはり国分の競技場のほうが内容的には断然良いという,そういう競技場です。ここは日置市の伊集院競技場です。ここも8レーンありまして,3種公認という状況です。ここは我々の国分競技場,曲走路が6レーンです。これは直線路ですね。こういう状況です。御覧のように周囲には鉄塔もありますし,観客スタンドもあるわけなんですけれども,スペース的に8レーン取れるのかどうか,都市計画の部門で整備をしていただきましたので,建設部長分かりますか。8レーン取れるかどうか。 ○建設部長(篠原明博君)  陸上競技場につきましては,平成8年でしたか,こういったスタンドを併設するということでございます。画像を見ていただきますと分かりますように,両サイドのサイドスタンドといいますか,スタンドが今の6レーンの一番外コースと約2mくらいの間隔しかございません。それと,当時から照明がその中に入っておりまして,各コースに四つくらい建っております。その照明のほうも8コースを取りますと,若干,障害になるというようなことでございます。可能かどうかということに関しましては,当時この陸上競技場を改修するときにスタンドの改修と,外側のジョギングコース等を整備し,その目的で一応整備を致しておりますので,仮に8コースをするとなると相当な施設の改修が出てくるということで,逆に言いますと,外にある外部のジョギングコースまである程度修正しないと不可能かなと。可能か不可能かということにつきましては,現在の敷地のいろんな外回りを全て改修すれば可能だということでありますけれども,相当な改修費が出てくるというふうに考えております。 ○3番(阿多己清君)  私もそう思います。できた当時は良かったんですけれども,どんどんスタンドができ,手を入れられない状況にもなっているということなんですね。今回,また大きな予算を付けて障害関係の施設整備といいましょうか,スタンドの改修もありますし,また,更には整備が困難になっていくという状況なんですけれども,プロ球団のキャンプ誘致,一生懸命していただきますけれども,そういう球団のために整備をしていただくようなイメージを感じるところでございます。現段階では,8レーンの整備計画をする考えは全くありませんでしょうか。市長は思いはないですか。 ○市長(前田終止君)  6年後の国体を見据えて,議員の御質問であります。昭和47年,太陽国体,約200万人近い鹿児島県民の心を熱くして,国体がありました。そして,空港は整備され,高速道路は整備され,我々の姶良地域も大きく飛躍をした年でありました。あと6年後,その国体をオリンピックの2か月後,受け入れることになるわけですが,日本全国からオリンピックでメダリストとして,あるいは世界のベストテンに入ったような,そういう人たちが次々と訪れる時期になるわけであります。あと,6年しかありません。今から42年前の昭和47年の時代と違いまして,平成の大合併を遂げて我々の霧島市は,県下2番目の自治体規模に,なんだかんだ言われても現実としてあるわけであります。よって6年後のこのときには,全国から多くの人たちを県土全体でお受けしなければならないわけでございますが,私と致しましては,今,行政当局にいろいろと市長の立場から申し上げておりますのは,総合的に今日御議論のあった,全てのこの国体に向かう,いろんな競技施設等,こういうときにこそいろいろと見直すべきを見直して,そして行財政改革進めているわけでありますが,それらの現実もしっかりと踏まえながら,勇気と元気を出して改革・改善できるところはこの際,しっかり見直して,なるべくそういう時期に間に合うような英断も必要かなというような点も感じております。いずれに致しましても慎重な判断が必要だからこそ,そういう意味では現段階では困難と考えておりますという教育部長の答弁になったわけではありますが,いろいろ,今後,更に議員御指摘の点など踏まえながら総合的に判断し,状況によっては駐車場等も大きな大会をお受けするために大きな困難・課題にもなっておりますので,よく判断をしながら検討させていただきたいと思っております。 ○3番(阿多己清君)  今まで何回か言っていれば,そういう検討の値する部分かもしれません。初めて今日言ったものでありまして,今後,またいろんな検討の場で話題にしていただければと思います。4問目にまいります。サイレン吹鳴,そういう改善の方向だということで,答弁を頂きました。行政だけでは決められない部分かもしれませんけれども,消防団とかいろんな機関と協議をしていただいて,しっかりと改善をしていただければと思います。当然,今,ライフスタイルが変わって夜勤の方もいますので,そういう方々にも配慮していただいて,できるだけ早いうちに改善ができればということを期待をして終わります。それと,同僚議員から1点だけ言われました。国分地区の音楽が今,チャイム等ですか,音楽が流れていますけれども,あれも昨日の発言の中でもありましたけれども,ワンコーラスずっと流していただきたいと,途中で終わっているということでありましたので,そこらもまた,検討をお願いいたしまして,私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(常盤信一君)  以上で阿多己清議員の一般質問を終わります。次に,11番,中村正人議員から1件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○11番(中村正人君)  新燃市政クラブ,11番議員,中村正人でございます。昼食後の大変,睡魔が襲う時間でございますが,しばらく我慢いただきまして,御清聴いただきたいと思います。ただいま議長の許可を頂きましたので,先に通告の1項目について質問を致します。安倍内閣のいわゆるアベノミクス,経済政策の第三の矢として,日本再興戦略が策定されました。この施策を確実に実行し,産業競争力を強化することが必要として,この戦略を政府一体となって強力に実行するための実行計画を策定し,実行すべき制度改革とその実行時期を明らかにし,可能な限りの加速化と進化のための仕組みを創設するとの趣旨で,産業競争力強化法が昨年の平成25年12月4日に成立し,本年の1月20日に施行されました。我が国の中小企業数は,平成11年の484万社から平成24年には385万社へと減少し,従業員数も減少しています。日本最高戦略では,民間活力を高めていくためには地域の開業率を引き上げ,雇用を生み出し,産業の新陳代謝を進めていくことが重要であるとしています。また,平成24年の厚生労働省雇用保険事業年報によると,我が国の開業率は欧米の半分程度の4.6%にとどまっており,開業率・廃業率を米国・英国レベルの10%台になることを目指しています。産業競争力強化法の概要として,一つには設備投資を考えている方,二つには規制に悩んでいる方,三つには事業再編を考えている方,四つにはベンチャーへの資金提供を考えている方,五つには創業する中小企業の方,六つには事業の再生を考えている方などへの支援策であります。その中で創業支援策については,市区町村が民間事業者と連携し,創業支援を行っていく取組を応援するとなっており,創業準備社や創業後5年未満の方を対象として,創業支援事業者支援として市区町村レベルで全国170か所を設置目標としております。本県において創業を考える方は,その開業地として,まず鹿児島市,次に高速道路網や空港所在市の我が霧島市を考えられると思います。また,同規模の薩摩川内市や鹿屋市,さらには近年では姶良市の発展は目を見張るものがあると感じております。こういった状況の中,いち早く本市が認定を受けることにより,創業を考える方々は魅力ある,そういう手厚い支援をしている付加価値の高い地域での開業を,と思われるに違いありません。本市にとりましては大きな予算措置の必要性もなく,デメリット的なものもほぼ皆無であり,また創業支援計画の策定においても,行政と創業支援事業者となるべき経済団体や金融機関との連携についても比較的容易に立ち上げられるものと考えます。したがいまして,近隣や同規模の地域に遅れることは,本市にとって大変な損失であり,何をおいてもほかの地域に先んじて取り組むべきと考えます。そこで1点目,産業競争力強化法について,同法の施行における本市の見解と取組を問うものです。2点目として,本年の第1回目の認定申請は終わりましたが,2回目の認定申請は,素案の申請締切りが4月20日,正式申請締切りが5月30日の予定となっております。創業支援事業計画の認定申請に向けて,早急な策定が必要ではないか問うものであります。答弁によっては再質問を議長にお願いして,壇上を終わります。 ○市長(前田終止君)  中村正人議員から1問に絞っての御質問でございましたので,私のほうから答弁をさせていただきます。1問目のこの産業競争力強化法についての1点目と2点目については関連がございますので,一括してお答えをさせていただきます。昨年12月4日に成立,本年1月20日に施行されました「産業競争力強化法」は,アベノミクス第三の矢である「日本再興戦略」に盛り込まれた施策を確実に実行し,日本経済を再生し,産業競争力を強化することを目的としている法律でございます。この法律は,我が国の開業率が欧米の半分程度にとどまっており,特に地域における開業率は低迷状況にある中で,国は「開業率・廃業率が米国・英国並みの10%台」になることを目指し,地域の創業を促進させる施策として,市町村が民間事業者と連携し,創業支援を行っていく取組を応援するためにできたものと理解しております。本市と致しましては,創業を希望される方が「各種手続」,「資金調達」,「経営ノウハウ」,「人材確保」などの様々な問題を抱えておられることから,それを支援する体制を確立することにより,事業の成功率を高め,新たな成長につなげることができるとともに,雇用拡大にもつながっていくものと考えております。また,地域貢献に資する企業を育成していくことにより,ひいては地域の活性化にもつながると考えられることから,積極的な取組が求められているものと理解しております。このようなことから,現在創業支援を行っておられる霧島商工会議所・霧島市商工会と創業支援事業計画の策定に向けた取組を含め,創業者に対するどのような支援を行っていくのが最も効果的であるのかについて協議を進めていきたいと考えているところでございます。 ○11番(中村正人君)  再質問させていただきます。今回の通告内容で,見解・取組は今,答弁いただきました。その2点目の部分ですね,この法律は性格的なもので5年間ですかね,限られている中で,それを踏まえて早急な策定が必要ではないですかという通告を致したわけでございます。一応,先ほど答弁いただきましたが,積極的な取組が求められているものと理解していると,協議を進めていきたいと考えているという回答でございますが,その策定と認定申請についてのスケジュール的なものを教えてください。 ○商工振興課長(池田洋一君)  まず,1回目につきましては,私ども2月6日に直接福岡に出向き,説明を受けたんですけれども,その中で御指導があって,関係機関とのしっかりとした受皿が,体制を構築していかなければならないというような形で,1回目については見送った次第でございますけれども,2回目は先ほどございました申請書の締切りが4月30日でございますので,それに向けて今,商工会議所と商工会と協議を行いながら,先ほど質問にもございましたように,資金的なものにつきましてはさほど必要としないものですから,それに向けて早急な手続ができるように,現在進めているところでございます。 ○11番(中村正人君)  素案の申請が4月30日ということで,それに向けて申請をする予定であるということでよろしいのでしょうか。再度確認いたします。 ○商工振興課長(池田洋一君)  あくまでも予定でございますけれども,申請を行うという考えで現在進めております。 ○11番(中村正人君)
     分かりました。そこをお聴きしたかったわけでありますが,ここ数年,やはり商工会議所・商工会の青年団体においても,やはり加入者が減ってきている。後継者も減ってきている。それから,新しく企業をしようという,開業しようという若者もなかなかこの地域に定着してくれないというような状況もあります。やはり,そういった意味も踏まえて,これだけこのまちは創業者支援をやっているんだと,いち早く,とにかく打ち出すことが,このまちのまちづくりにも,当然市長の答弁にもございましたようにつながっていくと思いますので,ぜひ,必ず,とにかく早くやることが,ほかの地域に先んじてやることが,このまちにやる気のある人たちを呼び込めるということになると思いますので,ぜひ,ひとつよろしくお願いを致したいと思います。終わります。 ○議長(常盤信一君)  以上で中村正人議員の一般質問を終わります。次に,25番,時任英寛議員から4件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○25番(時任英寛君)  ただいま議長の発言の許可を頂きました。通告に従い,順次質問を致します。さて,昨年11月,合併後3回目となる市長選・市議選が執行され,本議員も3期目の議席を賜り,本任期中,微力ではありますが,市政発展のため,全力で取り組んでまいる決意でございます。また,今任期中には,合併10周年の佳節を迎えます。霧島市にとって,将来像を確認する節目となることは事実でありますとともに,財政面・事業面において,合併特例措置の期限を迎えることとなります。現在,第2次霧島市行政改革大綱,第2次霧島市経営健全化計画及び第2次霧島市定員適正化計画を基本におおむね目標値を上回る実績は評価するものの,いよいよ特例措置の期限を間近に控え,各基本計画等を精査の上,更なる選択と集中による適正運営を求め,質問に入ります。今回4点にわたって質問を致しますが,全てこの定例会での市長の施政方針で述べられた事項でありますので,明確な答弁をお願いいたします。第1点,交通安全対策についてお伺いいたします。まず,平成25年12月,道路交通法の改定で,自転車での路側帯右側通行禁止となりました。移行期間はあるものの,違反者には罰則を科すこととなります。道路交通法の所管は警察でありますが,対象者は市民の皆様であり,特に中学生・高校生の自転車通学生徒の安全確保の上からも十分な周知が必要と思いますが,周知の具体策について問うものであります。次に,自転車通行可能歩道の整備・拡充が望まれるわけでございますが,新設改良道路における整備内容について問うものであります。第2点,ふれあいバスについてお伺いを致します。国土交通省が地域の路線バスの縮小による地域交通網の整備・維持のため総合的な再編計画を示し,地域公共交通活性化再生法の改正として国会での審議を待つ状況と認識を致しておりますが,本市における当該計画の策定について見解を問うものであります。また,本市のふれあいバスの現状は民間路線バスと競合しない路線運行であるわけでございますが,今後,既存路線への新規参入の可能性はあるか問うものであります。次に,国の財政的支援策の具体的な内容,見込額について問うものであります。第3点,観光立市霧島の危機管理についてお伺いを致します。新燃岳噴火から3年が経過し,観光客も国内からの宿泊客の減少は見られるものの,海外からの宿泊客は,台湾線の就航により増加の傾向にあると報告がなされております。火山活動が現状では安定し,入山規制も緩和され,更なる観光客の皆様の増加が期待されるところであり,各関係施設等のハード面をはじめ,チーム霧島,おもてなし霧島に関わるソフト事業の拡充が求められると認識を致しております。そこで,霧島山系の登山道において,新燃岳噴火時の勾配の影響で登山道の危険箇所もあり,事故発生の懸念される状況も危惧されるところであります。登山道の安全確保の整備についての市の見解を問うものであります。次に,霧島山系での山岳遭難も発生している事実もありますが,入山規制の緩和はあるものの,立入禁止区域も設定されております。しかしながら,立入禁止区域内への登山者の侵入による遭難事故も発生しており,立入禁止区域の周知は十分であるか問うものであります。また,山岳の遭難時に,登山案内ボランティアガイドの方に救助隊の道案内を要請いたしておりますが,出動時のガイドの皆様方の身分保障並びに費用弁償について問うものであります。さらに,県境を越えた緊急出動の在り方について問うものであります。第4点,地域まちづくり計画書についてお伺いを致します。平成26年度各地区でのまちづくり計画書が策定準備中であると認識を致しますが,平成25年度実績での策定地区数及び平成26年度の新規策定地区数を問うものであります。特に,中山間地のまちづくり計画書には,地域活性化へ向けての地域の特性を生かすアイデアが生かされるものと認識しますが,市職員のサポーター制度を含め,現状と課題を問うものであります。以上で檀上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  時任議員から4問につきましての御質問でございました。3問目の1点目につきましては私のほうから,1問目の1点目につきましては教育委員会が,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。3問目の観光立市霧島の危機管理についての1点目にお答えいたします。平成23年1月26日,189年ぶりに霧島山の新燃岳が噴火し,これは見方によっては約300年ぶりという大きな捉え方もございますが,噴煙は新燃岳の南東方向に流れ,高千穂河原周辺や高千穂峰,高原町などに,大量の火山灰の堆積や空振などにより多大な被害を与えました。この噴火で,新燃岳の噴火警戒レベルが,火口周辺警報レベル3に引き上げられたことにより,霧島の魅力である韓国岳や大浪池,中岳,高千穂峰などへの入山は禁止されておりました。その後,平成24年6月26日に鹿児島地方気象台は,火山噴火予知連絡会の火山活動に関する検討結果を踏まえ,警戒範囲を3kmから2kmに縮小したことより,登山道の管理者である鹿児島県は,韓国岳・大浪池・高千穂峰の登山道や周辺環境に合せて,噴石や倒木の除去,注意看板やロープ設置等の必要な措置を霧島市や環境省と連携して実施し,平成24年7月15日に登山道の規制を解除しております。また,中岳中腹探勝路についても関係機関との安全対策等の措置を行い,4月27日に開放されたところです。平成25年10月22日には,噴火警戒レベルが3から2,立入規制区域は新燃岳火口半径2kmから1km以内となったものの,中岳山頂付近については,噴石の堆積により登山道の確認や安全対策等が容易にできないことから,開放には至っていないところであります。現在,韓国岳・大浪池・高千穂峰,中岳中腹探勝路の登山道については,開放時に行った安全対策等の措置を点検しております。新たな対策が必要なときには,管理者である鹿児島県や環境省との協議を随時実施し,登山者の安全等の確保に努めてまいりたいと存じます。 ○危機管理監(德田 純君)  3問目の観光立市霧島の危機管理についての2点目にお答えいたします。新燃岳の噴火警戒レべルに伴う立入規制の周知につきましては,環境省及び県と連携を取りながら行っております。具体的には,本市及び霧島市観光協会,鹿児島県,高千穂河原ビジターセンターの各ホームページ並びに市広報誌等で随時情報を提供するとともに,規制区域の表示された霧島トレッキングマップを高千穂河原ビジターセンターをはじめ,えびのエコミュージアムセンター,霧島市観光協会事務所,霧島市観光案内所に配布し,観光客に対して必要に応じ説明を実施しているほか,観光協会会員である宿泊施設・観光施設にも配布いたしております。また,鹿児島県側登山口には,立入規制区域を表示した看板を設置し,立入禁止場所にはロープなどによる閉鎖の処置を行っております。さらに,市内観光関係者により九州管内のトレッキングショップ,旅行エージェント等を訪問し,最新情報等を提供するほか,各種情報誌などを活用して情報発信するなど,周知に努めているところでございます。次に,3点目について,お答えいたします。山岳遭難時の登山案内は危険を伴いますことから,基本的には消防団員で登山に精通した方にガイドをお願いしており,消防団員としての補償・費用弁償を適用することになります。そのほか,例えば一般市民の方にガイドを依頼した場合は,市民の皆様が市民活動を行う際に対応するために市が加入している保険,いわゆるボランティア保険に基づく範囲内での補償が考えられますが,これまでのところ,実例はございません。 ○消防局長(塚田修二君)  4点目についてお答えいたします。霧島連山における遭難・救助等に対する緊急出動は鹿児島県・宮崎県をまたいでおり,隣接消防相互応援協定に基づき,救助活動において遭難者が入山した側に指揮本部,対策本部を設置し,各機関と協力して活動しております。 ○教育部長(宗像成昭君)  1問目の交通安全対策についての1点目にお答えします。平成25年12月1日から道路交通法の一部改正が行われ,「自転車等軽車両が通行できる路側帯は,進行方向に向かって左側部分に設けられた路側帯に限る」とされました。この一部改正の内容について,市内小・中学校と国分中央高校には,資料を添付し,通知したところであります。市内学校の交通事故報告の半数が自転車乗車中の事故であり,並進や傘さし運転の禁止,交差点での一旦停止等を含む自転車乗車中のルールやマナーについては,毎回の管理職研修会において,具体的に指導しております。これを受け,各学校では,職員会議等で児童生徒に対する指導方法について共通理解を図り,今回の改正内容も含めて各学級担任が指導を徹底しているところでございます。特に,国分中央高校では,昨年12月に,全校生徒に道路交通法一部改正のチラシを配布し,全校指導の時間に具体的な指導を行っております。  今後も,引き続き自転車乗車中のルールやマナーについては,管理職研修会や各学校における交通安全教室等でも徹底するよう,引き続き指導してまいります。 ○建設部長(篠原明博君)  次に,2点目にお答えします。一般に,自転車が歩道を通行できるのは,幅員が3m以上あり,県公安委員会が通行許可をしている場合であります。ただし,自転車を児童,幼児,70歳以上の者又は車道通行に支障のある身体障がい者が運転するときや,車道又は交通の状況に照らして,通行の安全を確保するために歩道を通行することがやむを得ないと認められるときには,歩道を通行することができます。既存市道については,用地確保などの問題もあり,幅員が3m以上の歩道は少ない状況にあることから,今後,新設道路におきましては,交通量や用地取得の見込み等を考慮し,可能な限り自転車の通行環境の整備に努め,自転車や歩行者等の安全を確保してまいります。また,交通量の多い幹線道路の国道や県道におきましては,自転車の通行環境の整備を要望してまいります。 ○企画部長(中村 功君)  2問目のふれあいバスについての1点目にお答えします。本市のふれあいバスにつきましては,地域の実情を踏まえながら路線の見直し等を行い,利用促進を図っているところでございますが,少子高齢化の進行する中,利用者が減少傾向にあることから運行の全体的な見直しを行うとともに,低い利用率が続く路線においては,路線の廃止やデマンド交通実証運行への移行を含めた抜本的な見直しを実施していくこととしております。このような中,国におきまして,過疎化が進む地域における生活交通の確保などの交通に関する課題に対する施策を総合的かつ計画的に推進し,国民生活の安定向上及び国民経済の健全な発展を図ることを目的とした「交通政策基本法」を昨年12月4日に公布・施行し,当該法律の基本理念にのっとり,持続可能な地域公共交通網の形成に資するよう,地域公共交通の活性化及び再生を図るための地域公共交通網形成計画等について定めた「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」の改正法案を,本年2月12日に閣議決定したところでございます。現在のところ,国から具体的な内容については示されていないところであり,地域公共交通網形成計画等の作成につきましては,制度内容と本市の実情等を勘案しながら検討を行ってまいりたいと考えております。次に,2点目にお答えいたします。本市におきましては,第一次霧島市総合計画に基づく施策の一環として,現状分析や市民ニーズ等を踏まえ,本市の地域公共交通の在り方とその推進方策を明らかにするものとして霧島市地域公共交通計画を策定しており,当該計画に基づき,広域的な都市間や市内地区間を運行する鉄道やバスと,地域内を運行するふれあいバスとの交通システムの役割分担を明確にし,相互の連携による効率的な交通ネットワークの構築に取り組んでいるところでございます。したがいまして,既存路線への新規参入につきましては,現時点では難しいと考えております。次に,3点目にお答えいたします。当該改正法案における国の財政的な支援に関しましても,具体的な内容が示されていないところであり,今後の動向を注視してまいります。4問目の地域まちづくり計画書についての1点目にお答えいたします。地域まちづくり支援事業は,10年後のあるべき姿を見据え,それぞれの地域の特性を生かした独自のテーマや目標を設定し,その実現に向けて住民が知恵を出し合い,「自助・互助・公助」による活力ある個性豊かな自立した地域づくりを行うための計画であり,平成25年度は,13地区が地域まちづくり計画書を策定され,10地区が地域の現状分析に取り組まれました。その結果,平成25年度末には,89地区自治公民館のうち,地域まちづくり計画書策定地区が68地区,未策定地区が21地区となります。平成26年度は,平成25年度までに地域の現状分析をされている11地区が計画書を策定される予定であり,計画策定地区が79地区,未策定地区が10地区となる予定であります。次に,2点目についてお答えいたします。平成23年度に,職員280名を地域まちづくりサポーターチームとして全地区自治公民館に配置し,計画書作成や市とのパイプ役としての活動など,地域活性化の促進を図っているところであります。これまで様々な事情から地域まちづくり支援事業に取り組まれていない10地区につきましても,平成26年度に4地区が地域の現状分析を行う予定となっております。それぞれの地域の特性を生かしたまちづくりを進めるためには,地域の皆様の意見が十分反映された計画書策定は,非常に重要なことと考えておりますので,今後も取組を支援してまいりたいと考えております。 ○25番(時任英寛君)  それぞれ答弁をいただきました。昨年の12月定例会におきましては,私,一般質問を致しませんでした。したがいまして,久しぶりに市長と議論をさせていただくことになります。御無沙汰を致しておりました。しっかりと議論をさせていただきたいと思います。まず,交通安全対策でございます。先ほど,教育部長のほうから,各小・中・高について徹底されたことにつきまして,報告を頂きましたけれども,当然自転車に乗られる方というのは子供たちだけではないということも事実でございます。道路交通法の所管は警察であると壇上からも申し上げましたけれども,市民の安心・安全を守っていく責務というのは,この市にもあると当然のごとく考えておりますが,市長がよく,3期目になられまして使われる言葉が,鳥の目線,そしてまた虫の目線という言葉を使われますけれど,その前提となるのが命の目線だと思うのです。私が言うのもなんですが,明言かと思います。どうぞ市長も使っていただいて結構でございますので,やはり命の目線という部分で見ていきますと,小・中学校,教育関係の周知だけでは済まないと,このように認識を致しておりますが,全市的に周知する具体策というのは御検討いただけないものか,お伺いいたします。 ○市長(前田終止君)  まず,私のほうから気持ちを語っていきたいと思います。鳥の目線に虫の目線の御指摘も賜わりましたけれども,命の目線というのは明言かと思います。非常に大事だと思います。市民生活の中で,安心・安全そしてまた道路利用,その中での歩道・自転車道・自転車の走行・バイクなど四輪の車等と並べて,やはり安心・安全のふるさとであるということが非常に大事であって,このようなことについての取組については,一部,例えば交通の煩雑なエリアだけで済ませる。あるいは,一部の層だけで済ませるというのではなくて,やはり県下でも指折りにされるくらい交通事故の絶えない私たちのふるさとでございますので,全市的にやはり,我々は地方自治体を預かるものとして,しっかりと対応・対処していかないといけないと。また,国・県レベルにおいては,それらをカバーする包括的な大きな動き,流れもつくっていただきたいというふうにも思っているところでございます。 ○25番(時任英寛君)  先ほどから市長も同僚議員の質問に述べられておられますように,県下において非常に交通事故が多発している地域であると。これは非常に不名誉なことでございます。そしてまた,自転車事故というのが本当に増えているというのも事実でございまして,これはマナーの悪さというのも当然のごとく付随した一つの要因となっているのも事実でございますが,ただ,平日学校があるときにこの中心市外地,国分中央高校,舞鶴中学校,そして国分高校,そしてまた通勤の皆様方の自転車,時間帯によっては1,000台を超えるような自転車が,この中心市街地を走っているわけでございます。そして,先ほどからありますように,3mを超える歩道というのがなかなか確保できていないということでございまして,勢い車道を走らざるを得ないと。車道の幅も非常に狭いものですから,ぎりぎりの所を自転車が走らざるを得ないというような状況でございますので,その辺りをしっかりと認識をしていただいた上で,早めの対応のほうをお願いするところでございますけれども,先ほど同僚議員の質問でございました歩道の40路線中,73㎞中申請をして,県の公安委員会が許可したのは1路線であったということでございますが,この部分についても早急に対応いただきたいと,このように考えますがいかがでしょうか。 ○安心安全課長(酒元 博君)  午前中の宮本議員の御質問にお答えしておりましたけれども,警察署のほうに申請をしている未許可のものが39路線ございます。約70.9㎞でございます。これについては都会ほど,まだこちらのほうは交通事情もというような考え方から,再度警察署のほうには御許可を頂きますよう,やっていきたいと,要望していきたいというふうに思っています。それと,自転車の事故等ですけれども,数字を把握しておりますので,御紹介いたしますけれども,平成25年中の県全体の自転車の事故が,全体ということではなくて,高齢者が184名のけががございました。死亡が4名の方がありました。中学生以下が131名,死亡はゼロです。全体の死亡者ということで4名でございました。あと,霧島市内につきましては,10月末現在なんですけれども,概数で66名,19歳以下が24名,うち高校生8名,65歳以上が18名ということになっておりまして,この自転車の指導につきましては,交通安全教室というのをやっておりまして,これにつきましては年間200回以上,延べ人数にしまして,2万2,000人というようなことで,小学校4年生以上の高学年,中学校,高等学校,自転車の乗り方とか,そういうものを指導しておりますので,今後も引き続きこういうものをやっていきたいということを考えております。また,昨年,国分中央高校が自転車安全利用モデル校の指定を受けておりまして,1年生,279人が検定を受けたというようなことで,市のほうからシールですね,自転車マスター認定証というのを市のほうから贈呈をしているというようなことで,今後も引き続きこの自転車のマナーにつきましては指導徹底していきたいというふうに考えているところでございます。 ○25番(時任英寛君)  様々な取組をしていただいております。本議員が以前にも傘さし運転とか,ながら運転についてのマナーの悪さというのを指摘し,これも道路交通法違反の行為であるということを申し上げたところでございますが,なかなか改まらない部分があるんではなかろうかと認識を致しておりますが,今,申されたような一つの講習会というものを本当に続けていくことが大事であり,できましたら企業,大人の世界というか,その辺りにもひとつ広げていただきたいと,このように求めて,この質問につきましては終わります。次に,第2点でございます。ふれあいバスの件でございます。これは先ほど答弁いただきました。ふれあいバスにつきましては,今,閣議決定になり,今から通常国会で審議をされていくわけですので,具体的な内容については,まだまだ今からの部分であるかと思いますが,私ども霧島市は,603km2を擁する広い市域を持っているわけでございまして,この公共交通というものが,いかに重要であるかというのは,これは皆様も周知のことだと思います。そして,これをいかに安価で財政的に負担なく運営できるかというのが,非常に大事な部分ではなかろうかと考えておりますけれども,ただ,今回の法改正において,採算性の伴わない路線バスの路線につきましては,経営状況のいいところに一本化をしていくと。会社が複数あるものを採算の率の高い会社に一本化していくということも示されておりますけれども,これについては御認識をなされておりますか,お伺いいたします。 ○企画政策課長(山口昌樹君)  今,議員御指摘の件は,先日,新聞報道の中にも記載されていたことかと思います。それで,答弁の中で申し上げましたとおり,詳細のことについてまだ示されていないものですから,承知しておりません。 ○25番(時任英寛君)  了解しました。いずれに致しましても,こういう法改正又は国の支援策というものをいかに有効に使っていくかというのが大事なことだと認識を致しておりますので,国会を通過し,法として定めた段階におきましては,その以前にそういう情報等は入ってくると思いますけれども,その計画に沿った形での市の計画というものを立てるべきだと思いますが,先ほど答弁でございました霧島市地域公共交通計画は策定がしてありますけれども,今回の法改正に伴う計画策定というのも必要になるんでしょうか。これについてお伺いいたします。 ○企画部長(中村 功君)  今,国のほうから示されているのは,概要的なものでしかありませんけれども,その中に地域公共交通網形成計画というものと,地域公共交通再編実施計画というものをつくるようになっておりますので,もし,この制度を使うことになるとこういった計画をつくることになろうかと思います。 ○25番(時任英寛君)  いずれに致しましても,1市6町が合併しまして,市域が広域になってまいりました。ただ,今のふれあいバスを考えますと,なかなか旧行政区間の運行が難しい状況にある。一つはそこに路線バスの路線が存在しているというのも大きなネックになると思うんですけれども,今後,この改正法を基にして,そういうものが可能になるんであれば,ぜひとも,せっかく合併して,スケールメリットというものを最大限に生かす計画案としていただきたいということ求めまして,この件につきましては終わります。次に,観光立市霧島の危機管理についてお伺いいたしてまいります。市長のほうから,まずは答弁いただきまして,登山道につきましては所管が県でございます。したがいまして,県を中心として,一つの登山道の整備というものを進めていくべきであり,ただし,地元自治体として,協力できるところは協力するし,また,自治体としてしなければならない部分というものをしっかりと認識をし,役割分担の上で整備をしていただくということが大事ではなかろうかと,このように認識いたしております。それと,立入禁止区域につきましては先ほど答弁ございましたように,本来は入ってはいけない所に入っていくわけです。これはもう自己責任という部分がございますけれども,ただし,そういう所に入られて,遭難をされれば,やはり救助隊が出動せざるを得ないという状況にあるというのも事実でございます。したがいまして,いろんな案内をされておりますけれども,これはくどいようですけれども,再三再四このことについては触れていただきたいということを求めておきたいと思います。それと,次に,ガイドの件でございます。先ほど危機管理監の答弁におきまして,現在消防団員である方を道案内のガイドとして要請をしていると。したがいまして,不測の事態が生じた場合でも,その消防団の出動という一つの形を取れば,消防団としての保険であったり,費用弁償というものが支給されるし,また保険の対象ともなってまいりますけれども,一般の方については今のところ実例がないということでございましたが,今後,必ずしも消防団の方のみならず,そういうガイドの方が道案内の要請を受ける可能性も多々あります。1日のボランティア保険というもので対応したいと,そういうことができるとありますけれども,当然捜索のための出動でございますので,危険箇所への侵入というのも考えられます。現在の1日ボランティア保険において,そういう行為が想定されているのか,また保険対象になるのかということをまずはお尋ねを致したいと思います。 ○共生協働推進課長(田實一幸君)  明らかに危険な箇所と分かっていた場合には,保険の対象とはならないとなっております。 ○25番(時任英寛君)  捜索隊の道案内と言いますと,明らかに危険な箇所に行かざるを得ない状況も発生すると。であるならば,市が掛けていらっしゃる1日のボランティア保険,これについては対象外になる可能性もあるというのであれば,別途,この身分保障というのを考えなければならないと,このように認識をするわけでございます。しかしながら,霧島山系でございます。当然霧島市も市域の中に霧島山系が入っておりますが,環霧島会議というものを市長,設置をされております。どこから入った方かということで,災害対策本部の指揮所が設けられると,先ほど答弁ございましたけれども,この環霧島会議において,そういう道案内をしていただけるガイドの方々の身分保障であり,費用弁償というものを考えられないか,これ市長にお伺いいたしたいと思います。 ○市長(前田終止君)  環霧島会議が実動をして,やがて8年という時期になりますが,防災部会等,確か七つの部会がございまして,県・市・町境を越えて,霧島連山を囲む基礎自治体でそのような件についても,検討できる環境を持っております。補償関係のことについてどこまで議論がしっかりなされているかどうか防災関係の部会を今まで担当し,出席した者にちょっと答弁をさせたいと思います。 ○危機管理監(德田 純君)  今,市長のほうからございましたけれども,環霧島会議の防災専門部会の中で,山岳遭難のことにつきまして協議を実施しております。これにつきましては,平成21年の韓国岳登山中の宮崎市の小学生の行方不明事件,これを契機に進んでいったわけでございますが,2回会議を設けております。3回目の会議前に新燃岳の噴火がございまして,現在会議が中断をされている状況でございます。2回の会議の中で協議されました事項については主に捜査隊の編成の在り方,それから現地指揮所をどこに取るかというようなところについては,おおむね決まってきております。3回目の会議で,その捜索隊の通信をどういうふうに維持するか,食事とか水をどう支援をするかというようなところをまとめる予定でしたけれども,先ほど言いました新燃岳の噴火で中止をしております。今後,来年度また4月ございますので,議員からありましたその補償関係も含めて,環霧島会議の中での山岳遭難,どう取り組んでいくかというようなところを再度提議をしながら進めてまいりたいというふうに考えているとこでございます。 ○25番(時任英寛君)  この山岳遭難の件も協議をされているということは,お聞きをしておりました。ただ,予算が伴わない議論になっているというのがございましたので,ぜひとも三回目の会議においては具体的なものを出していただきたいと思います。特に,道案内のガイドの方をお願いするのは,遭難して三日間のお願い,要請になろうかと思います。そのくらいの予算措置というのは環霧島で,それぞれの町が負担をすればできないことはないと,このように認識を致しておりますので,しっかりとしたそういうソフト面の充実の議論を求めておきたいと思います。いずれに致しましても市長がおっしゃったように,台湾線そして今後,香港線,海外の方も見えて来られます。なかなかその危険性のあるという部分については,申し上げにくいところなんですけれども,やはり不測の事態というのをしっかりと認識をした上で,この観光PRというのをしていかなければならないと。それはセーフティネットを張ることが,御案内をする責務であると私は認識を致しておりますので,ぜひともその議論につきましては深めていただきたいと,このように求めておきたいと思います。それと,先ほど消防局長のほうから答弁がなされました,消防局につきましては隣接消防総合応援協定に基づいてやっていくということでございますけれども,ところが遭難になりましたら,自衛隊の部隊が入ってきたり,警察が入ってきたり,そして消防が入ってきたりということで,非常に,これは国の部隊・県の部隊,それから市町村単位の自治体が持っている部隊が協合してその救助・捜索に当たっていくわけなんですけれども,その指揮命令系統というのが非常に曖昧であるということを,実際行かれた方から直接お聞きを致しました。したがいまして,先ほどその防災部会の会がございますけれども,部隊の在り方も議論をするということでございましたけれども,その互換性のある無線も必要かと思います。そして,その部隊編成について,最終的に誰が指揮者になるのかということも明確にしなければならないと。このように認識を致しております。危機管理監は自衛隊出身であられます。統合幕僚会議が統合幕僚監部になったというのは,やはり統一化していかなければ,非常に任務遂行に支障が出るということで,編成替えがあったと聞いておりますので,その部隊編成につきましてもしっかりと議論をしていただいて,宮崎県から入ったら宮崎県の部隊の指揮者が執って,そこに全ての情報が共有されていくということを目指していけば,捜索も早めに行われていくのではないかなと認識いたしますので,これについて,そういう議論について,消防局長と危機管理監の見解をお伺いいたしたいと思います。 ○消防局長(塚田修二君)  今,議員から,遭難時の指揮系統につきまして御質問がありましたので,先ほど危機管理監が答弁いたしましたとおり,当時,小学生が遭難したときに,この捜索に当たったときに,非常にそういう指揮系統の中に,そういう統制がうまく執れないところがありまして,それにつきましてまた先ほど言いましたとおり,指揮統制については環霧島会議でもそういうことが話されたということですけれども,当然,我々もそれを踏まえて,捜索につきましては警察が執るとか,あるいは救助の人命的なものに関して必要であれば消防局が指揮系統を執るというようなことで,そういう取決めを決めております。 ○危機管理監(德田 純君)  議員のおっしゃるとおり,正にコマンドアンドコントロール,指揮統制というところが非常に重要なところだと思っております。それで,防災専門部会の中で当時議論をされていた資料を確認いたしましたところ,この編成をどう執るのかというのが大分議論されたところでございます。それで,最終的に今,まとまっておりますのが,先ほど通信の件もございますけれども,警察と消防にそれぞれ自衛隊をくっつけようと。要するに,自衛隊は通信機の互換性をしておりますので,それぞれの捜索隊に自衛隊が入ることによって,指揮が執れると,連絡が取れるというところで今,編成のほうはまとまっているようでございます。後は,県境をまたいでどうするかというところは,今後の議論もあると思いますが,基本的にはそれぞれの県のところを今言った編成で捜索をして,県をまたいだところは,多分現地での指揮官同士が調整をしながらやっていくんだろうなというふうに思っております。それを合同指揮所の所在しております,どこになるか分かりませんけれども,それぞれの位置が決まっていますので,そこに必要な環霧島の行政の職員,それから消防・警察・自衛隊の指揮所を設けて情報を共有しながら,どういうふうに捜索をするというのは決定されていくというふうに思っております。いずれにしましても,ある程度の形が今,出来上がっていますので,環霧島の防災専門部会の中で,これを深めて実効性のあるものにしていきたいというふうに思っております。 ○25番(時任英寛君)  いずれにいたしましても,命の目線でしっかりと対応していただくということを基本にお願いをしたいと思いますし,総合的な危機管理につきましては,また6月定例会に詳しくさせていただきますので,今回は山岳遭難に限っての一つの危機管理ということで,質問をさせていただいたところでございます。まず,救助隊の安全確保ということも,一番の念頭に置きながらの対応策を採っていただきたいと,このように求めておきます。それでは地域まちづくり計画書についてお伺いを致します。先ほど答弁いただきましたけれども,あと10地区がまだ,この計画書が策定ができないけれども,そのうち4地区が一つの現状分析に入っていくということで,本当に89自治公民館の中で,残りが僅かということになってまいりましたけれども,本当に議会でよく地域活性化というのを言われるんですけれども,やはりこのまちづくり計画書が一番の地域活性化の指南書,手引書になっていくものだと,私は認識を致します。その地域の皆様方が,この地域をどうしたいかということが一番の課題でありまして,そこを市がどのように実践していくかということで,活性化というのは達成できるものだと認識を致しております。もう中山間地を一緒くたに画一的な活性化策を投入しても,適合する地区,適合しない地区,いろいろあると思います。このまちづくり計画書をしっかりと定めて,そして精査していくことが,市の財政運営についても事業面についても非常にメリットになると,このように考えております。今日も事業評価,行政評価について,同僚議員が申されましたけれども,あくまでもこの事業というのは市民に必要かどうかというのを見ていくわけでございまして,したがいまして,まちづくり計画書がどういう位置にあるのかということをしっかりと認識すれば,ここを中心にやはり事業というのを見ていけば,非常に事業評価というのは上がってくるという認識でおりますけれども,企画部長いかがでしょうか。 ○企画部長(中村 功君)  今,議員が言われたようなことを基本に,市としても支援をしているところであります。市内の各集落・地域それぞれの文化・歴史があって,それぞれ違いがありますので,画一的な事業がそれぞれ,それに合致するかというとそうではないというふうに思います。ですから,あと予定としては,6地区が来年度も現状分析ができない可能性がありますけれども,それらについてはこの計画の基本である地域の方々が知恵を出し合って,計画をつくって実行されるということで,市としてもサポーターチームとしてもそれを支援をしていきたいというふうに考えますので,あくまでも地域がどんな地域づくりをしたいかということを念頭に支援をしていきたいと思います。 ○25番(時任英寛君)  それで企画部長,総務部長もそうでございますけれども,総合支所の職員数が減っていくと。この議論も今定例会でございました。どうするんだというものを総務部長が答弁されておりまして,限られた人数で最大限の効果を図っていくと。そしてまた,本庁と連携・協議しながらという答弁もなされたかと思いますけれども,ここにサポーターとして280名の職員が各地区に配置をされております。その方々は,一緒になってまちづくり計画書を作られる方ですよね。ということは,その地域の現状をゼロから認識をし,現状分析から入っていきますから,そしてそこの地域の課題というのも掌握をされるわけですよね。だから,総合支所の職員の定数が減る分,このサポーターの方々の役目というものを拡充することによって,総合支所の定数減を補完できる一つの市の政策・制度というものができると,このように認識しますが,総務部長いかがでしょうか。 ○総務部長(川村直人君)  そのようなお考えもできるかと思います。ただ,サポーターにつきましてはボランティアでございますので,やはり地域の方々が主役でございます。サポーターの中には職員が全ての地区に住んでいるとは限りませんので,遠くからその地域と何か縁があって,サポーターになっている職員もおります。ですから,そういった地域の方々を支えながら,こういったまちづくり計画をつくっていく役目もあります。また,行政と地域と結ぶ役割も担っておりますので,今,議員御指摘のとおり,そういったサポーターが地域の下支えをしていくというのは非常に重要なことではないかと思います。 ○25番(時任英寛君)  確かに,ボランティアでサポーターの方々は行っていただいております。ただ,この議場で議論になりました,横川の総合支所に国分の職員が行ったって何も分からないじゃないかというようなやり取りもあったと思うんですけれども,それであるならば,そのサポーターの方は現在ボランティアです。ボランティアで行っていただくというのが条件でございますが,市が必要とすれば,その課題集約とか,予算編成時期においては,一つの職務として派遣をしてもよろしいんではないかなと,このような認識をしていますが,企画部長いかがでしょうか。 ○総務部長(川村直人君)  それは職務命令ということで,可能であると思います。 ○25番(時任英寛君)  いずれにいたしましても,いろんなシステムを市が構築している,それを連動していく。縦割りではなくて,横串を通していくという知恵というものを出していかなければならない。このまちづくりの計画書の89自治公民館が全部そろえば,予算編成についても事業運用にしても,まちづくり計画書からピックアップしたものをしっかりとそこに位置付けられていけば,今後,していかなければならない財政縮減の一つの指針にもなっていくと,このように考えますので,ぜひともあるものを有効活用するということをしっかりと再検討していただくことを求めまして,質問を終わります。 ○議長(常盤信一君)  以上で時任英寛議員の一般質問を終わります。次に,8番,前島広紀議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○8番(前島広紀君)  新燃市政クラブの8番の前島広紀でございます。私は,2期目の議員活動においても,子供や障がい者,お年寄りにやさしいまちづくりを目指し,霧島市の更なる発展と市民福祉の向上のため,初心を忘れることなく活動を続けてまいります。さて,去る1月24日,21世紀枠の九州推薦校であった「県立大島高校」の甲子園出場が決まったとのニュースが流れると,南国の空では花火が打ち上げられ,その直後,防災行政無線で「大島高校野球部が春の選抜高校野球大会の出場を決めました」と奄美市内に甲子園出場が報告されたようであります。離島のハンディを乗り越え,鹿児島県の離島勢で初めて甲子園の切符をつかんだ栄誉を皆様方の御好意によるお許しをいただきまして,この場をお借りして讃えたいと思います。南の島の春風を甲子園で吹かし,活躍してきてほしいと願うものであります。今年の春の甲子園は,神村学園と合わせて2度楽しめます。多くの霧島市民の皆様が応援してくださいますことを心からお願いいたします。それでは,一般質問通告に基づき,1問目の「観光地である霧島神宮周辺の松枯れ対策」について質問いたします。鹿児島県内では,奄美大島,指宿などで松くい虫による松枯れの被害が拡大しています。当地霧島市においても,霧島神宮周辺や,神話の里周辺で松枯れが多く見られますが,観光地であることから,その対策はどのように考えておられるのかお伺いいたします。2問目の国分中央高校の活性化についてでありますが,国分中央高校は平成18年で創立100年を迎えた伝統と歴史の古い学校でありますが,各専門学科の特徴はどのようであるかお伺いいたします。次に,進学・就職に向けた支援の取組についてお伺いし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  前島議員から2問につきましての御質問でございました。1問目につきましては私のほうから,2問目につきましては教育委員会等が答弁をさせていただきます。霧島神宮は,年間約500万人が訪れる霧島市を代表する観光地であり,境内の参道の松林地帯は,市民の癒しの場・憩いの場であるとともに,霧島錦江湾国立公園内にある観光霧島の貴重な景勝地でもあり,景観上欠かせないものとなっております。しかしながら,周辺の松は,年々松くい虫による被害が拡大し,その対策に苦慮しているところでございます。松枯れの原因としましては,菌の繁殖による腐食や,昨年夏のような異常高温と少雨により松の樹勢が弱まっていることなどが考えられるそうでございます。松くい虫の被害は,保安林区域として指定されている高度公益機能森林である神話の里公園周辺,及び被害拡大防止森林である緑の村東側の一部の松林でまん延している状況が見られます。この地域の良好な景観を保全するためには,害虫から被害を防止する必要があり,「樹幹注入」や「伐倒駆除」により発生予防と被害拡大防止に取り組んでいるところでございます。霧島神宮境内参道のほかにも,貴重な守るべき松林が市内には数箇所ありますことから,今後も継続して保全管理に努めますとともに,松枯れに強い樹種への転換を促進するなどの対策を講じて,観光地霧島の景観を保全してまいりたいと存じます。 ○教育長(髙田肥文君)  2問目の国分中央高校の活性化についての1点目にお答えいたします。4学科ある内の,まず,園芸工学科につきましては,園芸に関する基礎的・基本的な知識と技術を学ぶとともに,バイオテクノロジー・情報処理等の最先端技術を習得し,近代的な判断のできる農業経営や農業の理解者になることを目指しています。生活文化科につきましては,生活に関する知識と技術を習得し,さらに社会生活の変化に対応できる実践力や態度を養います。また,日本の伝統文化を探究し尊重する,心豊かな人間性を育成することを目指しています。ビジネス情報科につきましては,ビジネスに関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,社会人・職業人としてのマナーを身に付けさせます。また,上級資格取得により,就職・進学など多様な進路を実現するとともに,将来,ビジネス分野での活躍に夢と誇りを持って取り組むことのできる人材の育成を目指しています。スポーツ健康科につきましては,生涯を通じてスポーツの振興・発展に寄与する資質や技能など専門性を身に付けさせ,専門的知識を有する学校体育指導者,社会体育指導者及び地域や職場でのスポーツリーダーとなる能力や態度を育成します。運動部の強化指定部を設け,全国大会を見据えた競技力の向上と部活動を通じた人間形成を目指しています。2点目にお答えいたします。国分中央高校卒業生の進学先としましては,ここ3年間で国立大学に5名進学したほか,私立大学や短期大学並びに各種専門学校等でございます。就職につきましては,平成26年3月卒業予定者の現在の就職率としまして,就職希望者113名,うち内定者112名で,あと1名となっており,就職率99%でございます。このような実績を生み出している背景と致しましては,生徒の積極的な各種資格取得に向けた学校ぐるみの先生方の指導・支援や,平成21年度から配置してきた就職支援員による求人情報の収集,新規就職先の開拓などが考えられているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  それぞれ答弁を頂きましたので,質問席からの質問を続けたいと思います。まず,霧島神宮鳥居下から神宮大橋までの,県道60号沿いの遊歩道の松枯れに関してお尋ねいたしますけれども,質問に先立ちまして,我田引水ではありますけれども,質問に関連いたしますので書画カメラの12番をお願いいたします。それとお配りしております資料の①を基にマツノザイセンチュウによる松枯れのメカニズムを簡単に説明させていただきたいと思います。資料1の下の図によって説明をさせていただきます。この松枯れは,マツノザイセンチュウと日本に古来からいたマツノマダラカミキリムシとの共生によるもので,図の6番と7番から説明を始めたいと思いますけれども,両者とも今の時期は下のほうの冬の状態で,6番と7番ですけれども,枯れた松の木の中に虫がいて,カミキリムシは幼虫で越冬いたします。そして,春にカミキリムシが成虫となって飛び出すとき,その木の中にいます線虫がひっついていきます。8番と1番です。そして,カミキリムシが別の松に飛び移り,松の枝をかじったときに,その切りくずから線虫が松に侵入して,急速に増殖し,約2か月ほどの短期間で松を枯らすことになります。2番と3番です。松枯れの原因は,線虫が松の細胞を食べることによって中に空洞ができ,根で吸収した水分が葉まで上昇しない,いわゆる通水障害が原因であることが最近分かってきています。さらに,線虫が枯らした松にカミキリムシが卵を産んで,子孫を増やし,線虫の運び屋として循環していく,いわゆるこの共生関係で松枯れの被害が拡大していくので,神話の里周辺は被害が広がっているのが現状であります。それでは,霧島神宮鳥居下から神宮大橋までの県道60号沿いの遊歩道の松枯れについて質問いたします。写真の6番をお願いいたします。この写真は,神宮大橋から鳥居の方向に向かって写したものでありますけれども,両サイドに大きな松の木がたくさん立っております。ここには直径が70㎝から80㎝ほどある大きな赤松の木が多数生育し,景勝林として荘厳な格式のある霧島神宮への歴史的なたたずまいを醸し出して,重要な観光資源の一つとなっておりますけれども,恐らく鹿児島市の天保山公園の松林と同様に250年以上の樹齢だと思われます。そして,この辺り一帯はモミジなどの景観樹木が植えられ,また,最近遊歩道が後ろのほうには整備されておりますけれども,この辺り一帯の所有者と管理者はどうなっておりますでしょうか。また,それに対する市の取組はどのようであるかお伺いいたします。 ○商工観光部長兼観光課長(藤山光隆君)  今,議員が示されております部分につきましては,所有者につきましては霧島神宮になっております。その一部につきましては,紅葉植栽地及び遊歩道の中の山林は除くということで,一部を市のほうが霧島神宮さんのほうと契約をして,その紅葉と花といいますか,そういうものについての植栽を管理をするということで,今,観光課のほうが所管でやっているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  それでは,この松に関しては,その契約は結ばれていないということでしょうか。 ○商工観光部長兼観光課長(藤山光隆君)  この契約の中では,議員がおっしゃったようなことで,山林のほうは除くということですので,我々が管理をさせていただいているのは低木のツツジであったり,そういう花,花木類であるという認識の中で今,作業等を地域の方々やら市のほうで管理をしている状況でございます。 ○8番(前島広紀君)  それではこの松に対する,松の保存に関する対策は今,どのようになっているか分かりますでしょうか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  先ほど議員から詳しく説明のありました害虫でありますマツノザイセンチュウ,マツノマダラカミキリムシから被害を防止する必要がありまして,松の樹幹に小孔を開けて薬剤を注入する樹幹注入を実施し,発生予防と被害拡大の防止に取り組んでいるところでございます。 ○8番(前島広紀君)  そうしますと,そのときの経費というのはどういうふうになっていますでしょうか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  平成21年度から県の地域振興推進事業であります,景勝松保全事業を活用して実施をしておりますけれども,神宮参道の樹幹注入につきましては,平成24年度の事業費が52万8,150円で,財源と致しましては2分の1を県,40%を所有者の霧島神宮,残りの10%を市で負担しているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  今の説明でありますと,所有者も負担をしているということでありますけれども,これからちょっと述べたいと思いますが,先ほど説明いたしましたとおり,霧島神宮や神話の里周辺においても松枯れは拡大しておりますので,この付近一帯も線虫も運び屋のカミキリムシも多数生存していると思われます。その被害からこの辺り一帯の景勝樹林を守らなければならないと思いますし,松枯れ防止剤を注入してあるから多くの松が枯れないで,まだ生き残っているのだと思いますけれども,今後もこの松枯れ防止剤の注入を続けていかれるのでしょうか。それと併せて,松の剤を注入するとその効果はどのくらいあるものでしょうか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  昭和52年から観光地の景勝林として,樹幹注入を実施しております。景勝地の重要な松林につきましては,これまでと同様に引き続き行ってまいりたいと思っております。また,マツノザイセンチュウ被害防止対策としまして,松枯れ防止樹幹注入剤を毎年,定期的に樹幹注入しております。以前は,薬効の持続期間が5年でありましたけれども,薬の開発等で現在は7年になっておりまして,平成24年度から7年に1回の割合で実施しているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  写真の7番をお願いいたします。それでは,今の現状についてお尋ねいたしますけれども,松枯れ防止剤を注入しているにもかかわらず,大切な松が数本明らかに枯れていることが確認されております。写真のとおりですけれども,葉っぱが全く付いていない松が,まだそのままの状態で立っている写真であります。松枯れの被害状況について,市としては調査を行っておりますでしょうか。枯れた松が何本くらいあり,その中で道路に落ちそうな枝とか,倒れそうな松が何本くらいあるのか確認されておりますでしょうか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  霧島神宮参道の松枯れにつきましては昨年の8月以降,県森林組合,神宮,市の合同で数回調査を行っております。その中で6本の松枯れがありまして,そのうち4本について枝の道路への落下や倒木の可能性がある状態であることを確認をしているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  先ほどの説明では,樹幹注入の経費などにおいても,所有者も負担をしなければいけないという話でありましたけれども,この枯れた松を伐採して撤去するためには,高所作業車やクレーン車などが必要であろうと思われまして,相当な費用が掛かると思われますけれども,この負担を所有者にも背負わせなければいけないものでしょうか。霧島市は平成24年7月に景観条例を制定しておりますが,その第4章,第17条,景観重要樹木の指定等において,市長は景観重要樹木を指定したときはその旨を告示すること。また,第18条,景観重要樹木の管理基準においては,1,景観重要樹木の良好な景観を保全するための剪定,その他の必要な管理を行うこと。2,景観重要樹木の滅失又は枯死を防ぐための措置を講じることとなっております。この条例を適用して,市が中心となって枯れた松を撤去し,景観を保全できないものかお伺いいたします。とにかく,今,危険な状態にありますので,県や霧島神宮と連携して,遅くとも来年度の台風の季節の前までには撤去処分をしなければいけないと思いますが,いかがでしょうか。 ○建設部長(篠原明博君)  今,議員のほうから景観条例の話,それと景観計画に関連する質問だということで,私のほうからお答えいたします。市のほうでは景観計画というのをつくっております。その中で,景観法に基づきます景観重要樹木といったものを指定することができるというふうに致しております。その中身につきましては,本市の景観形成上非常に重要な樹木について,必要に応じて景観重要樹木として指定を行うことによって,市民の共通な大切な景観資産として適切な保全を図り,次の世代へ継承するというようなことで,基本的な考えを持っているところでございます。具体的には今,景観条例ができまして,今後,そういった具体的な要綱・要領を定めていくわけでございますが,基本的にはそういった景観形成上,重要な資源となるものを公共の場所からは,誰もが容易に目にするような樹木について指定をしていくというようなことで考えております。この景観計画の中にも,景観の育成地区の候補地といったものを定めているわけでございまして,この中で霧島神宮の周辺地区といったものも一つの候補地にさせていただいております。当然,その周辺地域と本殿の,例えば神宮の社殿でありますとか,境内の古木,巨木あるいはその周辺の景観を含めた一体的なそういう候補地という形で定めているのが現状でございます。今おっしゃいましたように,今すぐ市のほうでそれに基づく保存あるいは経費についてという議論でございますが,この景観をということになりますと,やはり地元あるいは地域の方,あるいは所有者といった方々とそういった具体的な話をし,市としてこの地域,あるいは樹木林を含めた候補地を重点地区として定めるという方針を定めないといけないというふうに考えております。現実的に今,そういうお話があるというふうになりますと,市と致しましては地域の方々あるいは所有者の方々とそういった,今後,景観を保全していくような取組について,具体的に話をするということは,可能だというふうに考えております。
    ○市長(前田終止君)  この御指摘につきましては,私も非常に大きな関心を持って,あの道路を利用させてもらい,そしてまた,一部関係者には撤去しなさいと,危険だよということも伝えてきて,今日までの経過がございます。そして,議員が写真等でも御指摘でありますけれども,このまま看過できない状況にあります。よって,私が陣頭指揮します。そして,その該当する霧島神宮さん,あるいは絡む神話の里やら地域の方々,しっかりとした語らいをスピード感を持って対処しなければ,これから夏・秋の台風に向かう。そして,道路は危険にさらされる。そして,風倒木が現れるということになってはだめですからね。それで,来年は実は日本全国から100万人を超える国民文化祭に訪れる方々が,やはりこの霧島の良さを求めて,全体的にあちこち足を運ばれます。また,霧島神宮にもお越しになられるでありましょう。そういうときに,松の枯れたものが放置されているのは良くない。そして,霧島神宮は来年の秋の10月には,御造営300年という大きな節目も迎えられます。よって,私が陣頭指揮しながら,関係各位の皆様方の理解と協力を得ながら,一本でも多くの景観を損なうそういうものについて,もっと速やかに,そして負担や課題,困難をどう解決するか,よく語らいながら進めさせていただきたいと思います。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  基本的には,土地の所有者である神宮が対応しないといけないのですけれども,現在,高所作業車,あるいはクレーンなど,電線もありますので,危険を伴うことから,やはり通行も止めないといけないというようなことで,大掛かりな作業になり,経費もかなり高くなるというようなことで,今,県のほうともどういう形で進めていけばいいというのを協議を進めているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  市長からも答弁いただきましたけれども,本当に危ない状態ですので,できるだけ早めに対策を立てていただきたいと思います。以上でこのことに関しましては,質問を終わります。次に,中央高校の活性化についてですけれども,四つの専門学科のうち,園芸工学科について質問いたします。まず,園芸工学科において,農業の最先端を学ぶバイオテクノロジーの授業があるようですけれども,具体的にはどのようなことをされておりますでしょうか。 ○国分中央高校事務長(西田正志君)  園芸工学科のほうのバイオテクノロジーにつきましては,24年度は植物バイオとしてサツマイモの蔓無源氏の苗のほうの栽培を,バイオ苗はビンの中で無菌状態で培養して,増殖しているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  この学科の学生が小畑実習農場で実習活動をされていると思いますけれども,例えばどのような活動をしていらっしゃいますでしょうか。 ○国分中央高校事務長(西田正志君)  小畑農場におきまして,野菜でトマト・キュウリ・ネギ・白菜等ですね。それから,草花でパンジーの苗,シクラメン,サイデリア等の栽培をしているところでございます。 ○8番(前島広紀君)  そこで生産された作物が販売されているのではないかと思いますけれども,年間の売上げが分かりますでしょうか。作物ごとに分かれば教えていただきたいと思います。 ○国分中央高校事務長(西田正志君)  平成24年度の実績でございますけれども,総売上げ,販売実績と致しまして,425万1,625円でございます。その内訳と致しまして,造園で5万9,300円,作物,米ですけれども,26万1,200円,野菜のほうで214万3,406円,草花で171万8,119円,バイオのほうで6万9,600円でございます。 ○8番(前島広紀君)  それでは,園芸工学科の学生が1月の地区対抗女子駅伝に合わせて,隼人運動場におきまして,プランターの苗を飾るボランティア活動を行って,地域活動に貢献しているようで,学生の道義高揚からしても喜ばしいことであると思いますけれども,そこで農業の最先端技術と奉仕の精神を生かして,霧島市立の国分中学校,国分中央高校園芸学科において,花苗の一品種としまして,キリシマツツジ,本霧島とか映山紅と言われることもありますけれども,その苗を生産し,増やし,また広めることはできないのか,御提案をさせていただきたいと思います。と申しますのは,写真8をお願いいたします。石川県能登半島には,300年から400年を超える能登キリシマツツジが民間に多数あり,そのほとんどが登録され,天然記念物に指定されているものもあるほど関心が高く,非常に大切に扱われております。これは,ある民家にあったキリシマツツジでありますけれども,ここの奥様が案内したときには,これは私が嫁に来たときから350年だと言っていると。だから,もう400年と言ってもいいのではないかという話で説明を受けたのが印象的でしたけれども,このような木がたくさんあります。そのルーツは霧島連山にあると思われ,江戸時代に参勤交代などで江戸に運ばれたものが,その花の色が美しく,それゆえに各地に広まって,能登に伝わってきたものと思われております。しかし,御本家の霧島連山周辺においては,現在どこにどれだけあるのかさえ正確に確認されておりません。霧島連山希少植物保全協会などが呼び掛けて,調査し始めたところが今の現状であります。写真11をお願いいたします。このキリシマツツジは差し木によって増やすことが可能で,現に親株を持っている園芸農家は関東方面で販売することで収益を上げております。これは福山にあるキリシマツツジです。以上の理由から,霧島市立の高校が,霧島連山に以前茂っていたであろうキリシマツツジを復活させるための活動を担うことは,学生にとっても学校の活性化にとっても,地域にとっても,必要なことではないかと考えますので,実習教育の一環として取り入れることはできないのかお伺いいたします。 ○副市長(平野貴志君)  国分中央高等学校の園芸工学科を活用してのキリシマツツジの販売促進,そういうものの技術を生かせないかということでございますけれども,今,議員がおっしゃいましたようにキリシマツツジの由来は諸説あるようでございますけれども,原色日本植物図鑑によりますと,キリシマツツジは薩摩から出た園芸品で,最初は1644年から1647年頃,それが大阪・京都・江戸に広まったとされております。また,薩摩藩が編さんいたしました三国名称図絵におきましても,霧島山一帯に映山紅が咲き誇っているというような記述があるところでもございます。しかしながら,このキリシマツツジの原種地であると言われる当地域には,一部ございますけれども,ほとんど見られないところでございます。このキリシマツツジは,実生では発芽がしないと言われておりまして,今,言われましたように,差し木あるいは取り木で増やしていくしかないというようなことでございます。また,その方法によりましても,非常に確率が低いということでございまして,栽培が非常に難しいというふうに言われているところでございます。このような状況でございますので,今,御提案がありましたように,園芸工学科のバイオテクノロジーを活用しての栽培普及という観点は,非常に大きな期待ができるのではないかというふうに考えておりますので,今後,教育委員会,あるいは学校と連携しながら進めてまいりたいというふうに考えております。 ○8番(前島広紀君)  世界ジオパークを目指しております霧島連山全域にとって,この歴史の中で失ったものを取り戻し,復活させ,守り広げていくことは重要な課題だと思います。能登では,小学校においても教材として栽培され,学校の周囲に多数の苗が植えられており,300年,400年の一歩が始まっております。霧島市におきましてもぜひ,これを復活させることをお願いいたしまして,私の一般質問を終わります。 ○議長(常盤信一君)  以上で前島広紀議員の一般質問を終わります。一般質問の途中ですが,ここでしばらく休憩します。              「休 憩  午後 3時02分」              ―――――――――――――――              「再 開  午後 3時15分」 ○議長(常盤信一君)  休憩前に引き続き一般質問を続けます。次に,21番,下深迫孝二議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○21番(下深迫孝二君)  ただいま議長の許可をいただきましたので,先に通告いたしました3点について質問いたします。その前に,2月14日,日本列島に大寒波が押し寄せ,記録的な大雪に見舞われました。そのような中,政府が雪害対策本部を設け,自衛隊への出動要請は4日目であり,もう少し早く対応ができなかったものかと残念に思います。雪害に不慣れな山梨県や群馬県,埼玉県など家屋の屋根や車庫,農家のハウスなどが潰れ,25名の死者も出ている状況です。2月23日の新聞報道では,この大雪による損害保険金の支払いが,大手損保の3グループで過去最大級の600億円となる見込みだそうです。1日も早い復旧を願うものです。それでは質問に入ります。第1点目に,消防行政について質問いたします。総務省消防庁は,平成26年2月7日に消防団装備の新基準を公表し,内容としては携帯用無線機や救命胴衣,自動体外式除細動器(AED)などの拡充を打ち出しました。2月8日付けの南日本新聞で報じています活動服のデザインも,これまでは青を基調としたものだったが,オレンジの部分を大幅に増やして明るい色にすることで,夜も目立つようにしたとあります。理由としては,東日本大震災において,たくさんの消防団員が住民を助けるために尊い命を落とした,その教訓を生かし,安全確保のため装備を強化するものです。また,新しい活動服は団員の士気を高める狙いもあるとのことです。装備基準は1988年に定められ,大幅な変更は今回が初めてだそうです。現在,幹部団員や車両にしか割り当てていない携帯用無線機の台数を増やし,タブレット端末も実情に応じて配備し,がれきの中で活動を想定し,底の固い安全靴やガラス片などで切れない手袋や防塵マスクを配備するそうです。また,救命胴衣も充実させ,一般の消防隊員並みの装備とするため,2014年度から消防団の関連経費を多めに見積もって地方交付税を配付する方針とあります。そこで質問いたします。一つに,総務省消防庁は消防団装備の新基準を公表したが,どのように捉えているか。二つに,携帯用無線機や救命胴衣,自動体外式除細動器の拡充,その他,安全靴や手袋など,三つに,活動服のデザインの一新について伺います。2点目に,職員数の適正化について質問いたします。本市は,平成17年11月に1市6町が合併して9年目となります。当時,平成の大合併をうたい文句に,国が合併特例債を餌にして多くの各市町村が合併しました。そのような中,誕生した県内22市町の職員削減数が合併しなかった自治体に比べて,職員削減が進んでいないということです。理由としては,広域化した中で行政サービスの質を落とさないためには,支所などの出先機関を維持する必要があるということが考えられます。一方,非合併の市町村においては,職員削減や低コスト化を図り,大幅削減を避けられたが,今後,安泰とはいかないようです。本市においては43億2,000万円にも上る普通交付税の25%を占める優遇措置は,2015年度までとなっています。5年間の緩和措置はありますが,交付税の減額は避けられないものと思われます。そこで質問いたします。一つに,合併して9年目に入ったが,本市の職員数の適正化はどこまで進んだか伺います。二つに,平成26年度当初予算で人件費が99億4,500万円となっているが,前年度に比べての増減はどうなっているか伺います。三つに,最終的に人員をどのくらいまで減らすか伺います。四つに,合併の地方交付税優遇措置が平成32年度までとなっているが,どの程度の減少か伺います。3点目に,市報について質問いたします。市報は毎月,市の行事や方針,当初予算や補正予算,決算など幅広く市民広報誌として配布されております。カラーで風景画や温泉の紹介,人の風景など制作される秘書広報課の皆様の御苦労は大変なものだと思います。また,受賞するためには大変な努力も必要であると思います。そこで質問いたします。一つに,現在まで国や県の賞を何回受賞したのか伺います。二つに,市広報誌が地域や市民のためでなく,受賞するための作成になっていないかお伺いします。以上,壇上からの質問を終わりますが,答弁によりまして再質問をお願いし,壇上から終わります。 ○市長(前田終止君)  下深迫議員から3問につきましての御質問でございました。3問目につきましては私のほうから,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。3問目の市報についてお答えいたします。「広報きりしま」は,市民の皆様に愛され,親しまれ,手に取って読んでいただける紙面づくりに努め,紙面のリニューアルや添付しているはがきにより,市民の皆様からの感想や御意見を「読者の声」として,紙面づくりなどに反映させる工夫も行ってきているところでございます。まず,1点目について,お答えいたします。「広報きりしま」の受賞歴でございますが,鹿児島県広報コンクールにおきましては,リニューアルした平成18年度から本年度まで8年連続で,広報紙部門にて特選を受賞いたしております。県一ということでございます。また,同コンクールの広報写真の部の一枚写真で特選3回,入選4回,組み写真で特選4回,入選2回,ホームページのウェブサイト部門でも特選5回,入選2回を受賞いたしております。さらに,全国広報コンクールでも,地域のニュース・人物像を積極的に取上げ,市民の目線を生かした編集になっていることが評価され,7年連続で入賞を果たし,これまで総務大臣賞2回,読売新聞社賞1回を受賞いたしているところでございます。次に,2点目について,お答えいたします。「広報きりしま」の発行事業は,第一次霧島市総合計画後期基本計画において,「市民に必要な情報が提供されていると思う市民の割合」の成果指標を,平成23年度の63.5%という現状値から,平成29年度には73.5%まで高めるという目標を設定し,市民と行政による情報の相互活用に寄与しようとするものでございます。そのためには,「広報きりしまを読んでいる人の割合」を更に高めていく必要がありますが,毎年度,実施いたしております市民意識調査によりますと,「広報きりしま」を「良く読んでいる」,「ある程度読んでいる」と回答されている方は,84.3%という高い数値を示しておりますが,年代別に見てみますと,20歳代では57.7%,30歳代では74.7%と,ほかの年代に比べて低いことから,「若い世代」にもっと読んでいただけるように,「随想」や「人の風景」といったコーナーに意図的に青年層の記事を掲載し,青年サークル等の紹介コーナーの新設や子育て情報の定期的な掲示,クーポン券の添付など地域経済活性化を図りながら,青年層に関心を持っていただくように工夫いたしたところでございます。また,議員御指摘の地域行事などの紹介につきましても,かわら版やフォトフレームのコーナー及びホームページでも紹介をさせていただいております。さらに,編集の工夫以外にも,青年層の市民の皆様が集われるような店舗等への配布や,各種イベントなどでの広報きりしまパネル展などにも取り組んでいるところでございます。このように,行政評価を活用しながら,幅広い市民の皆様に読んでいただける「広報きりしま」になるための努力を鋭意続けているところであり,その結果が,国等の受賞につながったものと認識いたしておりますので,どうぞ御理解を賜りたいと存じます。 ○消防局長(塚田修二君)  1問目の消防行政について,1点目から3点目に一括してお答えいたします。先般,消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律が公布され,同法に基づき,「消防団の装備の基準」に関する省令が改正されました。東日本大震災で多数の消防団員が犠牲となったことから,安全確保や現場活動体制における装備の充実の指針が示されたものであり,本市におきましても,地域の実情を踏まえ,「携帯用無線機」や「救命胴衣」,「自動体外式除細動器」など,その他の新装備も含め,必要な資機材を計画的に整備し,災害対応力の強化を進めたいと考えております。活動服につきましては,昨年更新し,各消防団員へ貸与したばかりでありますので,今後,検討させていただきたいと考えております。 ○企画部長(中村 功君)  2問目の職員数の適正化についての1点目にお答えいたします。本市では,新市まちづくり計画における合併10年間で,職員を20%削減する方針や厳しい財政状況,類似団体との比較等を踏まえ,平成28年4月1日現在の職員数を,合併時点からの削減率20.8%に当たる1,132人とする「第2次霧島市定員適正化計画」を策定し,職員数の適正管理に努めているところであります。なお,平成25年4月1日現在の職員数は1,168人で,合併時の職員数1,431人と比較すると263人,18.4%の減となっており,また,同計画の目標値1,175人に比較して7人の減員となり,順調に推移しているところであります。次に,2点目にお答えいたします。平成26年度の人件費につきましては,当初予算説明資料にお示ししているところですが,99億4,510万8,000円,平成25年度が100億3,074万5,000円で,額にして8,563万7,000円の減額となっております。次に,3点目にお答えいたします。  1点目でお答えいたしましたとおり,平成28年4月1日現在の職員数を目標値として1,132人としているところでありますが,類似団体と比較すると,更に削減に取り組んでいかなければならないと考えております。 ○総務部長(川村直人君)  2問目の4点目について,お答えいたします。本市の合併に伴う地方交付税の特例措置につきましては,合併後15年間適用され,後半の5年間は激変緩和措置として,段階的に削減されることとなっております。具体的には,平成27年度までは,旧1市6町ごとに,それぞれ普通交付税を算出し,それらを合算した額が配分されることになっており,平成28年度から平成32年度までは,旧1市6町の合算額と霧島市として算出した額の差額を毎年度5分の1ずつ減額して配分され,平成33年度から特例措置はなくなることになります。仮に,平成25年度の普通交付税で試算してみますと,1月末での配分決定額は149億6,609万4,000円でありますが,特例措置がないものと致しますと,108億7,198万4,000円となり,差額が40億9,411万円となります。ただし,平成25年度は,別枠加算と地方交付税の振替措置である臨時財政対策債の発行がなされておりますので,これらの影響を控除して試算いたしましても,特例措置終了後の平成33年度以降の普通交付税は,現時点での算定方法を前提と致しますと,現在より約43億円減額されて交付される見込みとなるようでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  それでは,答弁いただきましたけれども,再質問をさせていただきます。消防のほうから,まず,させていただきたいと思いますけれども,徐々に装備もそろえていくというこというような御答弁を今,いただいたわけですけれども,総務省のほうが,消防団も交付税措置を上乗せして,今後,備品の強化を図っていくといったようなことはあるわけですけれども,財務課長,あなたにまずお尋ねを致します。今,これが即,今回の国からの交付税に反映されてくるかどうかは,私は分かりませんけれども,今後,この地方交付税が来たときには即,消防団のほうに充てられるというふうに理解をしてよろしいでしょうか。 ○財務課長(新町 貴君)  今回の消防団の基準の改正に伴いまして,地方交付税のほうが増額をされるという情報はつかんでいるところでございます。25年度は標準団体の人口10万人当たりでございますが,約1,000万円ということで措置をされているところでございます。それで,25年度の地方交付税の資料から算出してみました。そういたしますと,今,交付税措置をされておりますのが,交付税算入額で大体1億2,500万円程度が25年度で措置をされているようでございます。25年度の当初予算におきましては,霧島市では1億8,100万円程度,一般財源を投入し,非常備の消防関係に使っていくというような状況でございます。これは交付税の算定の中では,団員の報酬,団員の被服費,安全装備品等,こういう諸々を含みましてということで,総額でそういう状況でございます。詳しい算定の中身等については今後,示されていくことになりますので,そういうものを勘案した場合には,今現在で交付税措置されているものよりも,かなり大きな金額を投入しているという状況でございます。そういう中で,26年度も一般財源におきましては,かなりの額を投入して,25年度以上の1億8,400万円程度を今,一般財源に投入しております。そういうことで,今後,消防団の装備の関係につきましては,本年度も装備関係のほうをいろいろしておりますので,そういうものに加え,今後,また消防局のほう等も勘案しながら計画的にしていきたいというふうに考えております。 ○21番(下深迫孝二君)  ではちょっとお尋ねいたします。この作業服につきましては,先般,昨年の12月頃でしたか,配布を頂いたんです。黄色の部分もかなりこう,デザインが広く今までに比べると使われている作業服が配布されました。これは今回の総務省の消防庁の案に対して,前回作られたのか。それとも霧島市独自で,例えば前の服は10年経っているということで作られたものなのか。そして,今回,この消防庁が発表しているこれに対して,遜色はないものなのかということをまず,伺いたいと思います。 ○消防局長(塚田修二君)  御指摘の活動服でございますけれども,24年に作成した活動服については従前の消防団活動服の基準に基づいて作ったものでございまして,しかしながら,オレンジをたくさん入れておりますけれども,基準的には従前の基準で作っております。ですので,指針が出る前に作った活動服でございます。 ○21番(下深迫孝二君)  指針が出る前に作られたと。そして,今回指針を出しておられます,これとその前に作られた物については,全く問題はないというふうに捉えてよろしいですかね。 ○消防局長(塚田修二君)  今回示された活動服については,やはり士気を上げるためにオレンジ部分がたくさん入っております。そしてまた,難燃性というものを取り入れたものでございますので,従前の基準の活動服が今回出された活動服に全く合致しないというわけではないですけども,24年に作った物は,今回出された装備基準には適しておりません。 ○21番(下深迫孝二君)  あまり深くは追及しませんが,作業服についてはこのくらいにしまして,安全靴だとか手袋ですね,そういったものも今回はがれきの現場で仕事ができるような形の,底に鉄板の入ったようなものを配布するというふうに言われていますけれども,ここらはどのように捉えていらっしゃいますか。 ○消防局長(塚田修二君)  先ほどの活動服の件につきまして1点だけ。指針が示される前に作られた活動服については,当分の間,従前の活動服でもよろしいという附則も出ておりますので,それで御理解いただきたいと思います。それと,その編上式半長靴につきましては,新しく出された指針の基準に合致したものでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  分かりました。鹿児島では,津波があんな大きなのが来るとは,私も想定はできないというふうに思ってはおりますけれども,地震や地崩れ,あの土砂崩れだとか,そういうことで家が潰されたりして,がれき化したその家の中に入っていかないといけないということはあると思うのですよ。消防団というのは皆様方も御承知のとおり,一旦災害が発生したときには,消防団という名の下に,消防車両に乗り込んで現場に向かって走っていくわけです。そうしますと,どうしても安全性というものも保っていかないと,みんな消防団も家族もいれば,女房・子供もいる人たちがほとんどなわけですので,やはり安全には十分今後も配慮していただきたいと。今回はなんかちょっとお聞きしますと,まだ手元には届いておりませんけれども,安全靴等もきちっとした物を作っていただいたということで,市長にも感謝を申し上げたいと思います。やはり,今までは本当に消防団に対しては粗末だったなと,正直申し上げて。10年経った中で今回作業服,その前は戦闘帽が一つだったんです,霧島市になって。ちなみについでに申し上げますと,我々議員にも旧国分市の頃はハッピも支給されていました。今だに8年,9年目に入りましたけれど,議員の誰にもハッピなども支給もされておりません。やはり,災害が発生した時には,議員なども現場に向かわなければいけないというのがあるわけです。そうしたときにハッピもなくて,例えばオーバーやジャンバーを着て行った場合,それでいいのかといったときには,若干問題があるような気がします。定数も合併当初からしますと,議員は半分に減りました。職員数はまだまだ減っていませんけれども,議員は26名まで減ったんです。ハッピを作っていただいても,合併当初からしても半分で済むということもあろうかと思いますので,ひとつそこらも検討していただいたらというふうに思います。それと安全靴も作っていただいたということもお聞きをしました。今度は作業服も作っていただきました。やはり今度は何が必要かというと,カッパなんですよ。あの薄いカッパなんか現場で作業しますと,すぐに破けてしまいます。尻が避けてしまったり,例えば脇の下が切れてしまったりとかいうのがあります。消防団の皆さん千百数十名ですか,おりますから一遍にはいかないでしょうけれども,一回支給していただければ,長く使えるものです。ですから,そこらも今後,検討していただいたらというふうに要望いたしておきます。そして,消防団が自動体外式除細動器という,こういうものも使うわけですよね。消防局の職員さんと同じような形でするわけですけれども,ここも訓練をしっかりしていただかないと,例えば薄い息をしていたときに,もう息が止まっているといったような形で,あんなものをビシッと当てた場合,かえって息が止まるのではないかといったような気も致しますので,消防団はそこまではそんな訓練もしていないわけですので,訓練のほうもそういう機材が配布されましたら,指導徹底していただきたいということもあろうかと思いますが,いかがでしょう。 ○消防局長(塚田修二君)  先ほど,カッパの件につきましても,今回,平成26年度の予算のほうに計上してございます。そして消防団の装備の基準につきましても,この自動体外式除細動器につきましても,今後,整備していかなくてはいけないものだというふうに考えております。その中で,毎年,機具の優先順位というものを検討しながら,そういう霧島の災害に見合った物を先に優先しながら,予算内の中で購入・整備して,装備の充実を図っていきたいというふうに考えております。そして,この自動体外式除細動器につきましても,消防団の幹部会とか訓練とか,そういったものの機会を捉えて,やはり購入した場合については,取扱説明,そういったものを含めて指導してまいりたいというふうに考えております。 ○21番(下深迫孝二君)  市長,最近は消防にとても力を入れていただいていますね。ありがとうございます。カッパまでこちらが言う前に26年度で,本当にそうしていただけますと,千百数十名の団員,喜ぶと思いますよ。恐らく,総務部長だ,財務課長だとかいうところが市長にお願いをしていただいたんだろうと思いますけれども,こんなに次から次へとそろえていただきますと,消防団を辞める人がいなくなるのではないかと。私も30年になりますから,そろそろ引退かなというふうに思っていますけれども,もう一時,カッパを買ってもらえば続けなくてはいけないのかなという気も致しておりますけれども,どうぞ,そういう点でよろしくひとつお願いをしたいと思います。職員数の適正化ということについては,かなりの状態で減らしてきていただいております。だけれども,臨時職員まで入れますと,まだまだ1,900名ぐらいですか,いるということも,職員数だけ申し上げますと千百数十名だということですけども,臨職670名くらいですか,今いるという,今回の質問でも出ておりましたよね。臨職の場合は,賞与にしても餅代というくらいだから,そんなにお金は掛かっていないのですよといったような感じに受け取れましたけれども,やはり,職員数を減らしていかないと,今度は地方交付税もどんどん減ってくるといったようなことも言われておりますし,これは現実にそういうふうになってくるんだろうというふうに私も思っております。財政健全化ということを申し上げるのであれば,早く減らせばそれだけ,早く財政も健全化していくということになるのではないかというふうに思います。これは何日の分でしたか新聞に,鹿児島県内でもなかなかスリム化が進んでいないといったような新聞の記事があったものですから,今回,質問したわけです。私どもの市においては,かなりそれなりの努力をしていただいておりますけれども,やはり10年を目安ということでされていたわけですね。10年までには最初の目標は達成できるというふうにお考えですか。企画部長,お尋ねいたします。 ○企画部長(中村 功君)  現時点で考えるときに,達成ができるものと考えております。 ○21番(下深迫孝二君)  ぜひ,そのようにしていただきたいと思います。目標値よりも減らしても構わないわけですから。これは目標値より減らしてはいけないと,罰金をするようなことはありませんので,思い切ってしていただかないといけないと思います。非合併という,合併しなかったところ,そういうところはどんどん減らしているわけですよ。合併したところみたいに交付税も来ないわけですので,どんどん減らしているということも現実にありますので,早く庁舎の増築も済ませていただいて,二重行政にならないようにしていただくということも大事ではないかというふうに思います。たくさん本当はやりたかったのですけれども,後ろのほうで早く終わらせろよという,非常にプレッシャーもかかっておりますので,広報誌について御質問します。広報誌について,かなりの回数で受賞もされている。これは秘書課長,すごく努力をされているところは私,買うのですよ。すごくこういう賞を取るということはですね。だけど逆に考えれば,これだけ毎回毎回,取っていらっしゃるということは,やはりどうしても頂点に上り詰めてしまうと,そこを降りられないということもあるわけですよ。私も広報誌のほうも1年分秘書課のほうに行って,かねてはあまり見ないんです。ぱーっとある程度見て,議会に来ていると大体の情報は分かりますので,大体一通り目を通しているわけですけれども,やはり,例えば人とかいろんなものを写していらっしゃいますよね。ここにこういう新聞記事もあったんです。これを少し御紹介したいと思うけれども,26年1月24日の南日本新聞なんですよ。技術磨き世界で勝負ということで,ソニーとか京セラを南日本新聞がこれだけ大きく取り上げているんですよ。そして,去年1年分のものを見返してみました。今年の2月分までを見てみました。こういうところは全然取り上げていらっしゃらないですね。霧島市の中で,京セラの存在価値,ソニーの存在価値,これに税収がどのくらいかということまで細かくいろいろ書いてあります。こういうところもたまには載せてくださいよと,私は申し上げたいのですよ。2ページを使って,一人の人のことを取り上げていらっしゃいますね。2ページを使ってですよ。それが悪いとは言いません。こういう,この人の分を,一人の人のことを2ページも取り上げないといけないのかなということですよ。やはりそれは,いろんなあなたたちのやり方の考えもあると思います。それはそれでいいと思います。ただ,京セラ・ソニー,これだけ進出をしてこられて40年経っている企業さんです。商工観光課の皆さん方とか,企業誘致の皆さん,たまに顔を出して,されているということは私も理解しております。ただ,そこの従業員さんたちが仕事の流れで働いていらっしゃるようなものもたまに取り上げられたらどうでしょう。ここで,霧島市に対してどれだけの貢献をされているかということを私は申し上げたいのです。やはり,一人の方も大事です。ですけれども,京セラとソニーで約7,000名,市長はよく合併して,企業誘致もたくさんしたと,1,000名の雇用も生み出しましたよと。これは大したものですよ,こういう企業進出がない中で,1,000名を超える雇用の場をつくられたというのは大したものです。ただ,京セラ・ソニーで7,000名の雇用をされているのですよ。最近,市報で取り上げられたことはありますか。 ○秘書広報課長(有馬博明君)  まず,冒頭の壇上からの御質問の中で,広報誌を作る秘書広報課の職員にねぎらいを掛けていただきましたことにお礼を申し上げたいと思います。御指摘の京セラ・ソニー様をはじめとする誘致企業等の特集等でございますけれども,現在,先ほど市長のほうからも答弁申しましたが,若い世代に読んでいただく広報誌作りというものを目指して,そこから全体的に広報誌を読んでいただく率を高めていこうということでございます。そういった中で,随想でありますとか,そういった人のところでございますとか,これまでもそういった企業で働かれる,魅力があって,その御縁があって,企業で働いて,そして地域でも貢献をされてというような方々の社員の方を紹介させていただいたり,そういった幅広い形での紹介の在り方もこれまでもとらせていただいているところでございます。それから誘致企業につきましての特集につきましても,これまで編集会議の中でそういった特集を組んでいこうということも企画を致しました。しかし,80社,100社に及ぶものをどのような順位で,どのような形で載せていくかなということについての平等性・公平性,その辺りについてのところは今,検討をしているところでございます。それからもう一つ,手前どもは,この広報誌だけの紙面では限界がございますので,ホームページそれから報道機関への情報提供,この3本の柱で霧島市を大きく情報発信できればというふうに考えております。そういった意味では,今,議員御提案のとおりに地元紙でありますとか,全国紙でありますとか,あるいはテレビでありますとか,そういったところへの情報発信も積極的にしておりまして,そういった中で,そのような形で取り上げていただいた記事というのもございます。そういった形で報道機関・広報誌・ホームページ,全て一緒になりながら情報発信に今後とも進めてまいりたいというふうに思っております。 ○21番(下深迫孝二君)  おっしゃることはよく分かるつもりでおります。ですけれども,やはり市報というのは,霧島市民が読んでいるんですよ。観光もこうしていっぱい取り上げてありますよ。取り上げることは大事だと思います。表紙もこうして1ページ使って取り上げていらっしゃいます。だけれども,市報というのは県外の人に配るのならそういうことも必要なんですよね。温泉が牧園・霧島・隼人にあるということは,霧島市の方はほとんど知っていらっしゃるわけですよ。ですから,私が申し上げているのは,やはり地元の企業辺りも取り上げて,例えば,税収でも,このくらい霧島市のウエイトを占める努力をしていただいているのですということなども取り上げれば,会社ももっと一生懸命やっていただけるし,そしてまた,従業員の人たちだって,その人たちもやはり顏ですよ。だからやはり今後,もう少し,こういう誘致企業さん辺りも市報に載せるということも大事ではないですか。私はそのように考えますけれども,市長,どのようにお考えですか。 ○市長(前田終止君)  議員御指摘の点,気持ちとしてよく理解できる点ございます。企業に限らず,組織・団体,地域・社会の取組,そういうことにも大事な皆さん方の税金で賄っているわけですから,広く知らしめる努力をすることは,正に議員のおっしゃることは理解できます。とは申せ,1市6町,7自治体,7冊の広報誌があったわけで,それを単独自治体になって,一つになって,7冊の厚みはこうなりますよ。しかし,予算は単独自治体として,また,類似都市とも大体横並びになるように,そういう範囲の中でページ数を抑え込んで,そしてなおかつ,賞を取るためでなくて,市民のために読みやすく,分かりやすく,深読みしたくなるような表紙から第1ページは,正にもう1ページめくってみようかというような,そういう工夫をみんなで努力をして,1年間,12か月,ほぼ流れをつくって編集会議をやって,そして,議員御指摘のような例えば企業情報,地域情報あるいは組織情報,それはテレビ・新聞・雑誌・週刊誌・全国紙,それらに霧島市の秘書広報課から発信をして,前もっての説明会をして,そして情報が流れていって,霧島市の情報が県内に全国に氾濫していく,発信されていくという流れをつくってですよ,ですからどうぞ今の点もカバーできていることも御理解をいただきたいと思います。 ○21番(下深迫孝二君)  一生懸命やっていらっしゃる,これを作っておられる方は市民の税金をいただきながらこれを作っていらっしゃる。ボランティアで作っているわけではないですよね,市長。議会のほうは,議員の人たちが傍ら作っているわけですよ。事務局なんて,ほとんど恐らく入っていないと思いますけれども。いや,入っているけれども,いろいろ校正しているのは議員の人たちがやっているわけですよ。それで今回,1回入賞したんです。これだったら分かるんですよ。一生懸命やった結果が入選したと。だけれども,先ほどおっしゃったように,霧島市の場合は,これだけ毎回毎回していると,恐らく入賞するために,これは作っているのではないのかと思われても仕方がないです。市長,入賞なんてそんな毎回できるものですか。だからやはり,入賞するために,そういう仕事をされているということも否めないんです,これは。だから,私は1年分の市報を見てみたんですよ。見て申し上げているわけ。例えば,初午祭があるとき,こういうたくさんの人が載っているところを2ページ使っていただくのなら分かるんですよ。一人の人の顔を2ページも使う必要があるのかなというのが,私の思いなんです。ですから,そこら辺はもう少し工夫していただいて,やっていただきたいなという,これは私だけの考えではないですよ。仲間にも少し聴いてみたら,そういうところもあるよねという話もあるから,あえてこれをしたんです。時間も迫ってきておりますけれども,課長,入賞することを私は悪いと言っているのではないですよ。入賞することはいいことです。ですけれども,もう少しこういう企業さん的なこういうことも,霧島市の税収を,相当担っている企業さんたちのこともたまには取り上げなさいよということを言っているわけです。1年分見返してみましたけれど,載っていないんですよ。1月から12月までの分,だから,それは今,入賞されるというのは,それなりに努力をしないとできないことですから,大変な努力をされているんだなということは思います。だけれども,皆さん方はそれを仕事としてやっていらっしゃるんだということも市長,考えていただかないと。今,言うように,議会の議員の人たちがやっているようなわけとはちょっと違うわけです。この人たちは,議会の場合は選ばれて,こうして作っていますから,選ばれた人たちですから,それはそれでいいとしますけれども,今回,時間もありませんので。3点について,こうして質問させていただきました。特に消防行政については,今回,手厚い予算を付けていただいているなということで,消防のことで初めて笑顔でお礼を申し上げたいと思います。そしてまた,今回,虫の目そして鳥の目でしたか,そしてトンビの目でしたかね。そして,命の目ということも,いい目をたくさん教えていただきましたので,私もこれからは,そういう目線でもまた見ていきたいなというふうに思います。職員の皆さん方,この3月で,ちょっと1か月まだありますけれども,定年をされる方が二十数名いらっしゃるような話も聞いております。長年行政のために御努力を頂いたことに敬意を表したいと思います。どうか定年後もお元気でひとつ活躍をいただきますように,私の発言というのは,これが今回最後ですので申し上げておきたいと思います。以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(常盤信一君)  以上で下深迫孝二議員の一般質問を終わります。次に,1番,德田修和議員から2件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○1番(德田修和君)  議席番号1番,德田修和です。平成26年度,第1回定例会最後の一般質問になりました。改選後2回目の定例会でありますが,初登壇ですので,まずはこの壇上に立つ機会を与えてくださいました住民の皆様に心から感謝申し上げます。この霧島市で10年,20年と子育てをし,働いていく若い世代の一人として,精いっぱい努力してまいりますので,どうぞよろしくお願いいたします。それでは通告書に従い,大きく2件を質問します。まず1件目に,救急搬送の現状とドクターカーの導入についてでありますが,住民の方々から救急車の対応に対して,不満の声がよく聞かれます。そこで,近年よく聞かれ始めましたドクターカーの導入は考えられないのでしょうか。類似したものにドクターバイクというものがあります。記憶に新しいところで,昨年の12月28日の南日本新聞に掲載されました本市のバイクショップから,鹿児島市内にあります米盛病院に寄贈された物が,それであります。ドクターカーが救急車と大きく違う点は,患者監視装置などを装備し,医師や看護師を乗せて救急現場に向かい,患者収容からすぐに治療に入れるということであり,救命率や社会復帰の向上を図ることが期待されるものであります。日本では1979年に,兵庫県西宮市と県立西宮病院が協力して始めたのが最初でありますが,現在では全国各地で導入し,多くの命が救われております。鹿児島県内では鹿児島徳洲会病院,米盛病院が導入しており,隣りの宮崎県でも都城市郡医師会病院で導入されております。そこで,3点の質問を致します。1点に本市の救急車の出動件数と,2点に傷病者の容体レベルの判断はどの時点で誰が判断しているのか,そして3点に冒頭でも申しましたが,ドクターカーの導入は考えられないのかという3点についてお伺いします。2件目に,市長の諮問機関についてでありますが,私は社会人としてこのまちで生活をするようになってから,疑問に感じることがたくさんあります。例えば,私たちが生まれる前の隼人町は,日当山地区・隼人駅周辺・浜之市地区と三つのまちが栄え,それぞれに映画館やパチンコ店等の遊技場があり,それなりの賑わいがあったと聞いております。それが今では,空き家や空き地の多い空洞化した地域となっております。これまで行政や地域において,様々な努力が繰り返されてきたことは理解しますが,2点お伺いします。1点に,現在の諮問機関は幾つあるのか。また,その中に若者を登用している委員会等があるのか。2点に,思い切って若者だけの30歳未満の諮問機関を設置し,まちづくりのための意見を聴いてみるお考えはないでしょうか。これで壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  德田議員から2問につきましての御質問でございました。2問目につきましては私のほうから,1問目につきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。2問目の市長の諮問機関についての1点目にお答えいたします。本市では,市政運営における重要な事案等におきましては,法律又は条例の規定により附属機関を設置し,専門的な見地から広く意見を頂き,市政運営に反映させていただいているところでございます。現在,市が設置している附属機関は36あり,そのうち執行機関の長からの諮問に対し,専門的な見地から意見を頂く機関は24あります。このほか,規則及び要綱等により設置された委員会等が29あり,市で設置しております附属機関等は,合計で65になります。その中で,40歳未満の委員が一人以上在籍している附属機関等の数は20でございます。次に,2点目にお答えいたします。若者だけの諮問機関の設置につきましては,現在のところ考えておりませんが,これまでも,若い方々の御意見をお伺いすることを含め,市民の皆様の御意見を広く市政に反映させるために実施している「一日移動市長室」や「市長とランチで語イもんそ会」において,若者達が中心になってつくる町おこし団体や中・高校生の皆様との意見交換を実施してきたところでございます。また,御意見箱やメールフォームなどによりまして,地域や市民の皆様が抱えている様々な課題等をお聞かせいただき,それらの解決に取り組んでいるところでございます。今後とも,積極的に若い皆様の声を市政に反映するよう努めてまいります。 ○消防局長(塚田修二君)  1問目の救急搬送の現状とドクターカーの導入についての1点目にお答えいたします。救急車の出動件数は,平成26年1月1日から1月31日まで515件で,457名を搬送しており,平成25年につきましては5,529件出動し,5,066名の搬送を行っております。次に,2点目にお答えいたします。傷病者の容体は,救急隊長又は救急分隊長が,現場到着から病院収容までの間,傷病者の観察を行い,判断しております。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  3点目にお答えします。議員御指摘のとおり,ドクターカーは,救急現場に一刻も早く医師が駆けつけて初期診療を行い,救命率を向上させることを目的としており,現在,県内では,民間の3医療機関で運用されております。また,自治体では鹿児島市が平成26年4月から導入される見込みでございます。その運用に当たりましては,何よりも常時,救急現場に出向くことができる医師や看護師の救急体制の確保が必要であり,慢性的な医師不足の状況を勘案いたしますと,ドクターカーの導入につきましては,困難であると考えております。 ○1番(德田修和君)  それぞれ答弁いただきましたが,1件目より再度質問させていただきます。出動件数を示していただきましたけれども,内訳としては管内搬送と管外搬送の件数,また,管外搬送の場合ではどういった容体で管外搬送と判断されたのか。併せて,出動要請を受けてから,現場到着までの所要時間並びに病院搬送までの時間を平均ででもお示しください。本市は,広域のために一概には言えないとは思いますけれども,どうぞお示しください。 ○消防局長(塚田修二君)  5,066名を搬送した中での管外搬送が799名,16%の割合になっております。このうち管外搬送の中で,重篤な患者につきましては160名でございます。そして,現場到着の平均所要時間ですけれども,8.7分というふうに出ております。それから現場到着から病院収容までの時間につきましては,32.7分というふうになっております。 ○1番(德田修和君)  平成20年から23年までの資料はいただいておりまして,管内・管外共に割合では減少しているということで報告を受けていましたけれども,人口が増えているということもあり,数字的には増えているかと思います。今の状況で救急搬送としては十分な対応ができているとお思いかお示しください。 ○消防局長(塚田修二君)  霧島市において発生した傷病者につきましては,それぞれ医師会等でいろいろ相談・協議いたしまして,輪番制をとったりして,以前よりは霧島市管内で対応できる体制を今,確立しております。 ○1番(德田修和君)  容体の判断を現場から病院に着くまでの間に,救急隊長又は救急分隊長が判断しているということで答弁いただいたのですけれども,搬送する病院を決めるのは,救急の119番通報を受けたときには,まだ何も判断されないのでしょうか。 ○消防局長(塚田修二君)  119番,救急車の要請につきまして,市民から情報司令課に入るわけですけれども,この時点でどのような状況というのをまず,司令課が通報において聴き取りをしますので,大体の内容的なものもここで把握して,救急隊員のほうにその状況的なものも知らせることも可能です。 ○1番(德田修和君)  ただいま伺ったことは,現場での判断ということだったのですけれども,救急車を今まで利用したことが家族共々ございます。その中で,最初にどうされましたかと聴かれた後に,また現場に救急隊が来られるまでに,すごく当人としては不安な時間を過ごすのですけれども,来てすぐ運んでいただけるのかなと思ったら,また「どうされましたか」と聴かれることに不満を持たれる方が多いと思います。当然,現状を把握することは大切ですので,その確認をされるのは間違いないと思うのですけれども,それで先ほどドクターカーの導入を考えておられないということで,あったのですけれども,仮に導入する,導入できるということで質問をさせていただきますと,ドクターカーは119番通報を受けた際に,司令課員が通報内容からドクターカーの出動要請の適否を判断しております。例に挙げますと,千葉県船橋市では,俗に船橋方式と呼ばれる体制をとっていらっしゃいますけれども,指令部が五つの条件のうちに当てはまり,判断した場合は,救急車のほかにドクターカーの出動も要請するという方式だそうです。五つの内容としましては,一つ目に,ドクターカーの心肺蘇生を必要とする傷病者及びこれに準ずる重度傷病者の場合,意識がない,脈がない,呼吸がない,突然に意識がなくなったなど。二つ目に,そのほか傷病者救出に相当の時間を要し,その間に救命上の治療を必要とする場合。三つ目に,多数の傷病者が同時に発生し,トリアージ,選別ですね。傷病者の救急度や程度に応じ,適切な搬送・治療を行うということをトリアージということだそうですけれども,トリアージが必要な場合。四つ目に,重症喘息患者の場合。五つ目に,胸痛患者(40歳以上,冷や汗,胸痛)の場合の五つの中から必要だと司令課員が判断した場合に,ドクターカーを出動するということだそうです。現状ではドクターカーの導入は難しいということですけれども,通報を受けた際の流れとして,今,霧島市でこのように早めの判断をするということは可能なのでしょうか。 ○消防局警防課長(竹ノ内優君)  今の御質問に対してですけれども,ドクターカーではなくて,今,ドクターヘリの対応で同じような対応を致しております。キーワード方式がありまして,外傷出血性疾患それから脳血管障害,その他呼吸停止等に対してのキーワードがありまして,霧島市がもし運用するのであれば,そのような形を構築していかなければならないのかというふうには考えます。
    ○1番(德田修和君)  今,ドクターヘリの話が出たのですけれども,ヘリ自体は有視界飛行をされると思いますので,夜間飛行,あと悪天候での飛行にはどのような対応をされているのでしょうか。また,ヘリが飛んでいるとき,離着時の場合はすさまじい騒音を出しながら飛行されるものだと思いますけれども,ヘリポートと指定されている場所の近隣住民への理解等はどのようにして得ているのか,事例がなければどのような対応を想定して利用しているのかお示しください。 ○消防局長(塚田修二君)  まず,1点目のドクターカーのことについて,1点触れますけれども,現在,先ほども答弁がございましたとおり,鹿児島市の米盛病院のドクターカーというのは,うちの管内で発生した交通事故,いろんなそういう事案の中で無線を聞いておりまして,向こうの判断で,うちの霧島市のほうに医療関係の支援というような形で駆け付けております。ですので,こちらからドクターカーの要請を正確に行っているわけではございません。それと,このドクターヘリにつきましては当然場所によってもそういうグラウンドとかに降りますので,事前にそういう要請をした場合についてはポンプ車,あるいはタンク車,そういった水を積んでいるものが行って,そういうほこりが舞い上がらないように,水をまいたりとか,そういった配慮をしております。 ○1番(德田修和君)  対応はできているということでしたので,最初の答弁の中に,今ドクターカーの導入については困難である。慢性的な医師不足の状況を勘案いたしますという答弁がありましたけれども,医師会医療センターでも研修医の受入れが年々減少しているということで,背景に自由に研修場所を選べて,都会で研修を受ける学生が増え,鹿児島大学医学部を希望する研修医が減少しているためと伺っていますけれども,医師不足解消のために今後,研修医の受入れを増やしていくための取組や展望があればお聞かせください。 ○健康増進課長(森多美子君)  医師確保のことについて申し上げます。県全体の医師の総数は増加してはおりますが,地域や診療科ごとに医師の偏在が見られ,地域の拠点病院等においても医師不足が深刻化しています。このため県では,特に平成18年度から開始した医師就学資金貸与制度の地域枠就学生の制度を設けております。鹿児島大学に地域医療に携わる学生を養成するということで,募集して卒業後,県内で働く医師を養成しております。この学生が卒業後,県内に9年勤務することになります。平成18年から始まっておりまして,その学生が地域に出て就職する形になっていきますが,平成36年ではこの地域枠の学生が義務期間内にある医師が134名,地域の中に生まれてくるという形になっております。平成29年で17名,30年で32名という,だんだん20名くらいずつ増えてくる形になっておりまして,県も徐々に医師不足を解消していくという方向で施策を行っております。その施策に乗って,医療センターのほうでも研修生あるいは医師の確保を行ってまいりたいと思います。 ○1番(德田修和君)  平成36年,結構長い時間が必要だと思いますけれども,このドクターカー導入という計画自体も近々にできるものではないと思っておりますので。10年後に向けての思いを込めてということで,もう一つ質問させていただきます。ドクターカーが導入できる要件に3次医療又は救急医療を行える医療機関とあります。医師会医療センターは現在は2次医療機関としての位置付けであると同時に,脳外科を有する3次医療機関としての側面を持ち合わせていると認識しているので,十分ドクターカーを導入できる医療機関であると思うのですがどうでしょうか。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  議員御指摘のとおり,医療センターは2次医療機関として,ドクターカーは導入できる医療機関と解釈しております。また,医療センターにつきましては,市立という性格から市民のための病院として,救急医療や発達外来等のいわゆる政策医療にも取り組むと。そして,市民の生命と健康を守るということを掲げておりますことから,先ほど答弁いたしましたように,まずは医師会,それから県,それから市立であります医療センターと連携して十分検討していきたいと考えております。 ○1番(德田修和君)  導入できる医療機関であるということですので,仮に先ほども例に出しましたけれども,船橋市では医療センター内に消防救急ステーションを設置し,平日は医療センターの医師が対応し,休日や夜間においては医師会の医師が交代で対応しているそうです。費用的なものではドクターカーシステムの維持には,車両導入費用として,約4,000万円に加え,年間人件費等で5,500万円ほどの予算が掛かるそうです。資料の写真を出させていただいているのですけれども,乗用車タイプのこちらのほうは大体4,000万円ほど掛かるそうです。救急車タイプのほうがあるのですけれども,こちらのほうは消防の救急車の払下げを利用しての改造車両ということですので,もう少し予算的には少なくて済むというものだそうです。仮に実現するとしたらこのような予算額内,並びにこの医療センター内での消防救急ステーション設置等は,霧島市でもこのような方式を取ることは可能なのでしょうか。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  先ほど申し上げましたけれども,ドクターカーといういわゆる地域の救急医療体制の中の一つのハード的な部分というところでございますので,現状の医師の不足,特に医師会医療センターでは小児科という診療科目もまだ開設できていませんことから,そういった医療体制の確保,そういったものを踏まえて,救急医療を早急に考えていかなければならないと考えておりますので,現時点ではドクターカーのハードについての導入というものは,お答えできないところでございます。 ○1番(德田修和君)  最初に申し上げたとおり,10年先のことを見据えて,一応お聴きしたところであるんですけれども,このような今,行われている輪番制とほぼ近いシステムだとは思われるのですけれども,これから診療科目等を充実させていってほしいと思います。壇上でドクターバイクの寄贈にも触れましたけれども,もう一枚資料がありますが,その写真のほうが実際の霧島市のバイクショップから寄贈されたドクターバイクです。寄贈のきっかけは,米盛病院で家族の命を救われたからだということだそうです。米盛病院のドクターカーが出動できたのは,ほかの自治体が搬送エリアの拡大に難色を示されていたときに,いち早く前田市長が英断されたことにより,霧島市での活動ができたということで,この方も市長にとても感謝されていらっしゃいました。救急は医療の原点であり,究極の医療だとも言われておりますけれども,このような医師不足,診療科目の充実等を図り,医師会医療センターを救急医療の核となるように,展望して,展開していかれるお考えはないかお伺いします。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  医師会医療センターの今後の展望につきましては,24年12月議会のほうにもお示しいたしております施設整備のための基本構想という中において,先ほど申し上げました地域の市立の病院としての役割,その中で政策医療として,救急医療の中核となるようにというようなこともうたっておりますので,そういったことから市立医師会医療センターについては,そういった展望で考えていきたいと考えております。 ○1番(德田修和君)  救急医療の充実を図り,願わくばドクターカーの導入も実現し,更に安心・安全な霧島市を願い1件目の質問とします。2件目なんですけれども,こちらも要望というか,自分で感じていることを質問させていただいたのですが,現在,諮問機関は40代未満は20あるということですけれども,30代未満となると幾つくらいあるのでしょうか。 ○行政改革推進課長(茶圓一智君)  七つございます。 ○1番(德田修和君)  七つあるということなんですけれども,私としまして望んでいることは,まちづくりのための諮問機関若しくは委員会等を望んで質問していたわけですけれども,この7名が属する附属機関の中にはそういった内容の委員会等は含まれているのでしょうか。 ○行政改革推進課長(茶圓一智君)  例えば,霧島市国民保護協議会,男女共同参画審議会,安心・安全まちづくり推進協議会,これはまちづくりに関する基本的な事項について市長の諮問に応じるほか,市長に対し必要な意見を述べることができるというようなもの。あと,青少年問題協議会,霧島市有害鳥獣捕獲対策協議会,それと母子保健検討委員会,霧島市次世代育成支援対策地域協議会ということですので,目的に合ったいろんな協議会・附属機関ということですので,まちづくりに特化したというのはないのではないかというふうに思うところでございます。 ○1番(德田修和君)  一緒にお伺いすればよかったのですけれども,30代未満だけで構成されているものというのはないでしょうか。 ○行政改革推進課長(茶圓一智君)  今のところ,ございません。 ○1番(德田修和君)  今のところ,そういう若い世代だけでつくられている委員会はないということで,実際30代未満と40代未満等が委員会のほうに含まれていても,若いうちは委員会等の質疑等では発言するのを少しためらわれたりすることがあると思います。それで,昨年行われました市議会議員選挙の投票率は62.27%と,投票率が下がっていたんですけれども,加えて30代以下の立候補者というのは私だけでした。そういった背景には,若い世代の選挙への関心の低さ,更に言えば霧島市への関心の低さがあると感じています。先ほど答弁いただいた中にもありましたけれども,市長も今までの取組として,市長と語イもんそかいや一日移動市長室などで様々な機会を持ち,積極的に住民の声を思いを市政に反映されてこられたということは,高く評価させていただいておりますけれども,そういう機会にも残念ながら日程が合わず,参加できない住民の方がいらっしゃったり,市長とお会いしたことで,緊張して聴きたいこと,言いたいことをうまく伝えられないまま,その場を過ぎてしまった方とかもいらっしゃると思います。そういった中で,十分な意見交換とまではいかないのではないかと思っています。例えば,JA青年団,商工会議所青年団,商工会青年部,大学生,市内高校生,一般公募の代表の中からまちづくりに特化して,もっと先を見据えた意見に耳を傾けることができる委員会が重要ではないでしょうか。自分たちでこれからのまちを想像し,関心を持つということは,投票率のアップや若い候補の増加,並びに高校生等を構成員に入れていることで,将来霧島市で働いていこうと,霧島市に住みたいという若い世代も増えていくことにつながると思いますけれども,市長はどのように思われるか伺います。 ○市長(前田終止君)  德田議員より若い世代の声を市政に反映させ,次代を担う,そういう人たちのいろんな声を市長として聴くことも,またそれらを生かすことも大事ではないかと。そしてまた,政治・行政の中に若者たちがもっと意欲を持って出ていくような世の中,地域社会であってほしいという思いを込められての質問だというふうに受け止めさせていただきました。私も若い方々は大好きであります。今後,私も今まで中学生との語る会,高校生との語る会,あるいは組織団体における青年部層との語ろう会,そういうのを年間通じて結構やっております。これまでの任期中も繰り返しておりますが,ただ,まだそれ以外にも若者が集合しやすい曜日とか,時間帯とかよく考えながら,しゃちほこばらずに「市長,今夜」と言われてもあれですけれども,前もって,例えば若い世代,20代が,30代が「出てきてくださいよ,一杯一緒にやりましょうよ」と,こういうのでも大いに結構ですから,声を掛けてください。出て行きますよ。そして語り合いましょうよ。ただ,全体的にだれだれ君を選んで,そしてこういう組織をつくってというのも,行政の流れの中であってもいいのかなとは思いますけれども,ただ,ある程度その小・中・高,学校教育の形態の中に手を挙げて,お互いで語らって,私が乗り込んで行って語らう。あるいは,大学生や各組織団体,企業の若者層,そういうところともよく語らう機会を私としても増やしていく努力をさせていただきます。若者層の声を,やはり次代を担う方々の若い感覚というのをお聴きするというのは,市行政にとっても,私自身にとっても,大変大事なことだろうと思っておりますので,今後の中でしっかり私自身が努力をすべきところ,それで皆さん方から逆に,たまには「一緒に市長,一杯やりながらでも語りましょう」というのが居酒屋でもあっていいと思うのですよ。ぜひ,そういうことがあったら声を掛けてください。喜んで日程調整さえしてあれば,出て行きますよ。若い方々が本当に夢を持って学び,そして仲間づくりをし,地域の中にボランティアでいろんなことに出掛けていくような時代,そしてまた,この狭いふるさとだけでなくて,広いこの九州,全国,アジア世界に出ていくような,そういう人たちとも流れをつくってみたいですね。ぜひ,そういうことなどがお互い夢を語ったり,あるいは現実を見据えて結婚・子育て,そして若い世代の声,そういうのを一回でも多く聴けるように私も努力します。ぜひ,また皆さんのほうからも声を掛けていただければ喜んで,ということを約束しておきます。今日言って,「今夜どうですか」というのはちょっと無理があるかもしれませんので,それは前もってお互いやりましょう。 ○1番(德田修和君)  市長の積極的なお言葉ありがとうございました。以上で質問のほうは終わるのですけれども,植山議員が一般質問の中でも指摘されていた隼人駅東地区土地区画整理事業もこれからございます。人は誰もが自分で設計した家で暮らしたいように,自分たちでつくっていくまちで生活したいと思うのではないでしょうか。まちは文化遺産ではなく,生きているということを理解していただきたい。そのまちで暮らしていく人々に合ったまちづくりが大切だと思います。誰かのお下がりではなく,引き継がれるふるさとも大切なんでしょうけれども,新しいまちで生活するにはその時代を生きる世代の意見が生かされるべきだと思っていますので,このことを強く指摘し,私の初めての一般質問を全て終わりたいと思います。 ○議長(常盤信一君)  以上で徳田修和議員の一般質問を終わります。これで通告のありました20名の議員の一般質問の全てが終わりました。次の本会議は3月12日の予定であります。本日はこれで散会します。              「散 会  午後 4時46分」...