ただいまから平成22年第3回
霧島市議会定例会を開会します。直ちに本日の会議を開きます。
△ 諸般の報告
○議長(池田 守君)
議事に入ります前に諸般の報告をします。お手元に「議長等の出席した主な行事について」,「
地方自治法第180条第1項の規定により専決処分した事件の報告4件」,「臨時・
非常勤職員等の
処遇改善を求める要請書」,「超
高齢化社会における成長を支える
シルバー人材センター活動への支援の要請」及び「安全・安心な
国民生活実現のため,防災・
生活関連予算の拡充と
国土交通省の
出先機関の存続を求める
陳情書」を配付しておりますのでお目通し願います。それでは,お手元に配付しました
議事日程に基づき会議を進めてまいります。これより議事に入ります。
△ 日程第1
会議録署名議員の指名について
○議長(池田 守君)
日程第1,
会議録署名議員の指名をします。14番,
仮屋国治議員,15番,
常盤信一議員,以上2名を指名します。
△ 日程第2 会期の決定について
○議長(池田 守君)
次に,日程第2,会期の決定についてを議題とします。お諮りします。今
定例会の会期は,本日から平成22年10月8日までの32日間としたいと思いますが,これにご異議ありませんか。
[「異議なし」と言う声あり]
ご異議なしと認めます。したがって,会期は本日から平成22年10月8日までの32日間と決定しました。
△ 日程第3 陳情第16号 住民の
生活基盤を支える
県土防災と
建設業振興を求める
陳情書
○議長(池田 守君)
次に,日程第3,陳情第16号,住民の
生活基盤を支える
県土防災と
建設業振興を求める
陳情書を議題とします。本件については,
建設水道常任委員会に付託となっておりましたので
委員長の報告を求めます。
○
建設水道常任委員長(
塩井川幸生君)
先の本会議において当
委員会に付託になりました陳情第16号について,8月26日に審査が終了しましたので,その経過と結果についてご報告申し上げます。陳情第16号,住民の
生活基盤を支える
県土防災と
建設業振興を求める
陳情書について,鹿児島県
生活関連公共事業推進連絡会議の
陳述人の代理人より,第2
委員会室で要旨の説明を求めたところ,まず,
陳述人より
陳述内容で,県内の
土砂災害危険箇所の数字に訂正があるとの発言があり,数字を訂正いたしました。数字の訂正後,
陳述内容の項目1,災害が発生しないようより一層の
防災対策を進めること,2,老朽化した
社会資本の的確な
劣化診断と適切な
維持管理,
設備更新を進めること,3,
地元建設企業経営を支援し,
建設労働者の
雇用改善を進めること,この3項目につき詳しく説明を受け,質疑に入りました。「地元の工事は
地元業者ということは理解していますが,
地元建設業の経営を支援し,また
建設労働者の
雇用改善を進めることとあるが,この内容が分かりにくい」との質疑に,「まず,
公契約法の関係で,例として,昨年,千葉県野田市に制定された
公契約条例の説明があり,次に,
中小企業の支援・育成を目的につくられ,
中小企業が確実に受注できる制度ということで制定された
官公需法をさらによいものに制度改善するよう迫っていきたいということと,
品質確保法のことになる」との答弁。「1,2項目めについて,
借金財政の厳しい中,国会,県議会に対して
鹿児島県内の議会・
建設業界と一体となった
取り組みが必要と思うが,貴団体での協議の中では何か話しは出なかったものか」との質疑に,「国,県に対して陳情,
要望等法律を使って行動,実施ができないものか協議しております」との答弁。その他にも質疑がありましたが,採決に入り,討論はありませんでしたが,
採択方法について,委員より「陳情の
内容そのものは非常に重要なことであり,国も県も市町村も陳情の要旨に沿って取り組むべき重要なことだが,この
陳情事項の3項目はあまりにも範囲が広く,
陳情項目を忠実に実現するためには財源が無限大に必要なことから,この陳情の要旨は尊重して採択するべきでありますので,
趣旨採択とすべきではないか」との提案があり,
全会一致で
趣旨採択すべきものと決定いたしました。
委員長報告に付け加える点として,
公共工事依存の地方にあり,全盛期の半分近くになっている
予算現状の中,
地元業者の育成,
雇用確保の面からも考慮する必要があるとの意見がありました。以上で陳情第16号の報告を終わります。
○議長(池田 守君)
ただいま
委員長の報告が終わりました。ただいまの
委員長報告に対して質疑に入ります。質疑はありませんか。
[「なし」と言う声あり]
質疑なしと認めます。これより
議案処理に入ります。陳情第16号について討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と言う声あり]
討論なしと認めます。採決します。
委員長報告は
全会一致で
趣旨採択すべきものと決定したとの報告であります。陳情第16号について
委員長報告のとおり
趣旨採択することにご異議ありませんか。
[「異議なし」と言う声あり]
ご異議なしと認めます。したがって,陳情第16号は
趣旨採択することに決定しました。
△ 日程第4 閉会中における
所管事務調査についての報告
○議長(池田 守君)
次に,日程第4,閉会中における
所管事務調査についての報告であります。まず,
総務常任委員長の報告を求めます。
○
総務常任委員長(下深迫孝二君)
閉会中における
所管事務調査として,去る7月29日に
豪雨災害の
現地調査及び
危機管理対策について調査をいたしましたので報告いたします。午前中は,
豪雨災害の
現地調査を行いました。調査に当たっては,
農林水産部,
建設部及び
霧島総合支所の協力をいただき,最も災害の多かった
霧島地区の市道,農道,河川,農地,住宅に係る災害及び県道2
号都城隼人線について現地の状況を確認しました。午後からは
室内審査を行いました。執行部の資料に基づいての説明では,まず,
豪雨発生のメカニズムとして,一つ,東シナ海で湿舌と呼ばれる高温多湿な大気の帯が発生したこと。二つ,湿舌は観測点の少ない洋上を移動するため予測が困難であること。三つ,この湿舌が比較的高い山にぶつかり,非常に狭い範囲に発達した積乱雲が連続して発生したことが考えられる。次に,2日から3日の降雨量の推移として,3日の4時から5時にかけて,時間
最大雨量として126mm,日
合計雨量で338㎜であった。次に,
災害対策本部設置までの状況として,3日未明,零時6分,
大雨洪水警報発表,零時20分,
本庁情報連絡体制,2時5分,
土砂災害警戒情報,2時38分,
天降川水位7.5m,4時28分,
東郷排水機場稼動開始,4時54分,関の坂は川がはんらんし,車2台が立ち往生,5時,
災害対策本部設置(本庁と
霧島支所)という経緯であった。霧島市の7月26日現在の
被災状況として,
耕地関係被害について,農地185件,3億5,743万8,000円,施設139件,6億623万9,000円,
単独除去655件,8,352万円,合計979件で10億4,719万7,000円である。次に,
林道施設関係被害について,林道92件,2,743万5,000円,治山11件,420万円,合計103件で3,163万5,000円である。次に,
土木関係被害については,河川45件で6,876万円,道路106件で3億5,835万円,合計151件で4億2,711万円である。また,
天降川の
はんらん水位は,目安として8mであるとの説明でした。質疑に入り,一つ,「
自然災害であるので対策も難しいと思うが,
危機管理の観点から対策を講じていたため,最小限に食い止められた部分と,対策を講じていなかったため被害が大きくなった点はなかったのか」の質疑には,「今回,霧島に降った局地的な豪雨は,情報を吸い上げることは現在確立されていないため難しいと思うが,
防災行政無線にもかかっているので随時改善していかないといけないと思う」との答弁。二つ,「
天降川の堤防が決壊したと想定した場合,日
当山地区や
姫城地区の
避難場所は
共同利用施設や
地区公民館が指定されているが,堤防が決壊すれば
避難所へ行けない状況が発生すると思うが,それでいいのか」の質疑には,「災害も千差万別であるので問題として立ち上げ,自助・共助の部分で
避難場所や
避難経路など実効性のある安全な
場所等を確認していきたい」との答弁。三つ,「
天降川の
排水機の稼動をしているが,例えば水位が8m50cmになれば自動的に始動するのか」の質疑には,「
天降川の
排水機場の稼動については,7機の
排水機について
隼人地区の
消防団に業務委託している。水位が上がるにつれて
消防団の監視の下で,
消防団の判断で稼動されている」との答弁。四つ,「関の坂の
災害現場を見たが,道路より上からの土砂崩れは1か所だったが,下のほうでの災害はなかったのか」の質疑には,「1か所以外については確認できていない」との答弁。五つ,「
防災マップに
浸水地区があるが,今回の災害で予測は当たったのか」の質疑には,「本市が作成している
ハザードマップは,県の指導に基づき,
天降川の何か所かが破堤したものを想定し,作成したものである。なお,平成5年災のときに,各地区で浸水したものを実績図として載せている」との答弁。六つ,「災害時の
避難場所は地域で決まっていると思っているが,天候の急変時の
避難場所はどうなっているのか」の質疑には,基本的には地域別に定めてはいない。災害の状況に応じて利用しやすい
避難場所を利用してもらえばよい」との答弁。その他いろいろと質疑が出されました。
委員長報告で特に付け加える点として,一つ,「山間部や中山間地では
落ち葉等の
側溝詰まりが災害を引き起こす可能性が大きいので,市として十分管理していただきたい」。二つに「
避難所については,日ごろの情報と
マニュアル化を図っていただきたい」との意見が出されました。以上で
委員長報告を終わります。
○議長(池田 守君)
次に,
環境福祉常任委員会の報告を求めます。
○
環境福祉常任委員長(
岡村一二三君)
平成22年8月11日に,
医師会医療センターの現状について,
資格者証の
発行状況について,
環境基本条例について,閉会中の
所管事務調査を行いました。調査結果について要約して要旨の報告を行います。当日は,まず
保健福祉部長より
医師会医療センターの現状の
概要説明で,姶良・
伊佐保健医療圏の
中核病院としての役割,
地域医療支援病院としての役割,
救急医療を担う役割,感染症及び
災害発生時の
拠点病院としての役割,
へき地医療拠点病院としての役割,
公的運営による
健全経営という6つの役割を持っており,経営の効率化の
取り組みとして
経費抑制対策,
収入増加確保対策,
医師確保対策等の
取り組みを行い,
小児科等については
医師不足で休診しているが,平成22年1月より
脳神経外科診療を開始し,現在,
常勤医師数は23名,
ベッド数は254床,職員数348名,本年4月から7月までの
経営状況については,昨年度を上回っているとの説明。なお,
健康増進課長より資料等により
年度別利用者の実績や1人
当たり単価等の説明も受けました。質疑に入り,委員より「60%以上が
紹介率となっているが,
紹介率をさらに引き上げるという方針があるのか」との質疑に,「市としては
医療センターと協議の上で,
一般市民の方々にも理解していただけるのは現状のような数字ではないかと思っている」との答弁。「
収益内訳表を見ると,4月から6月までの3か月間,収益が改善されたということになるが,これ以上に市の財源を投入しているのではないか」との質疑に,「今年度予算で2億円投入していることになる。市の予算を投入している以上,市民に対してのサービスや
収益向上にはこれから具体的に対策を練りながら,
医療センターと検討して実績を上げていく努力をしたい」との答弁。「
医療センターは国から移管を受けて10年になる。将来の
医療センターのあり方について検討されているのか」との質疑に,「庁内の
医療センターの
あり方検討委員会を今年度立ち上げる予定,来年度以降に市民を含めた
あり方検討委員会を開催したいと考えている」との答弁でした。次に,
資格者証の
発行状況について,
生活環境部長より,
資格者証の発行については
戸別訪問や電話等による
納税相談を1年以上お願いしても相談に応じていただけない方に対し,
国保税に対する
納税意識の
公平性の観点からやむなく
資格者証を発行している。発行後も
納税相談や窓口での相談などを行いながら,
資格者証の発行を減らす努力を続けているとの説明。なお,
保険年金課長から
資格者証の
手続手順などの
詳細説明も受けました。質疑に入り,委員より「1年以上の
滞納者で特別の場合には発行できるということになっているが,発行のねらいは何か。また,特別な事情とは」との質疑に,「発行については
国保税の
納税意識の
公平性の観点からということ。特別の事情とは,火災とか
風水害等によって被害が多額で,生活に重大な支障を及ぼす場合や世帯主が病気で生計の問題,
事業休止,廃止,失業などの問題など,経済的な理由で支払い困難な場合などを特別な事情ととらえている」との答弁。そのほか質疑,答弁がありました。次に,
環境基本条例について,
生活環境部長より,市の環境のさまざまな
取り組みを行う基本的な条例として平成18年9月に制定した。制定の経緯などについては前文で,「すべての市民は健康で文化的な生活を営むことができる良好な環境を享受する権利を有するとともに,全国に誇れる霧島市のすばらしい自然環境の恵沢を将来の世代に継承していく責務を担っていることを認識し,環境への負荷の少ない持続可能なまちづくりを推進していかなければならない」と規定している。第9条では,環境基本計画を定めており,平成20年3月に環境基本計画を策定した。環境基本計画は,第一次霧島市総合計画の施策と連携しており,基本事業別に現状と課題,目標,市の
取り組み,市民の
取り組み,事業者の
取り組みなどを明記し,重点施策や環境配慮指針等を定めた基本計画となっており,本件基本条例は環境行政を進める根幹をなすもので,それらの趣旨に沿って運用がなされているとの説明。質疑に入り,委員より「霧島市内での大規模な開発あるいは市内で進められようとしている計画など,
環境基本条例の前文と基本理念との問題意識をどのようにとらえているのか」との質疑に,「
環境基本条例は理念条例であり,個々のものに対して定めているものではなく,個々の部分については別に定めてある。理念条例であるので,それぞれのものを規制するなど,市として権限を有していない」との答弁。「平成22年2月,県知事あて,市長は(仮称)肉畜生産基盤拡大整備事業に係る環境影響評価方法書についての意見について,回答として本市環境基本計画の環境配慮指針を尊重し,13項目要望したとのこと。基本条例第14条で,規制の措置として2項目があり,厳しい指摘を市としてもできるという理解をしてよいのか」との質疑に,「個々の事業計画などについて環境の負荷が大きいと懸念されるようなものがあった場合には,環境保全協定,そういうものの中に上乗せをすると,法律などで定められている数値にさらに厳しく上乗せをした形での協定を結んでいく手法の部分もとれると考えており,これらの部分には厳しい条例の定めとなっている」との答弁でした。最後に,
環境基本条例そのものは,前文や理念で明記されているように,先見性のある内容と思われるが,現実には,何か具体的にあったときに理念が発揮できない弱点があると思う。条例として,今後実効性のある充実した条例整備の検討が必要であるとの意見があったことを申し添え,以上閉会中の
所管事務調査の報告とします。
○議長(池田 守君)
次に,産業教育常任
委員長の報告を求めます。
○産業教育常任
委員長(脇元 操君)
報告の前に,去る7月3日未明に発生しました
霧島地区における局地的豪雨による土砂災害によってお亡くなりになりました方に対しまして,衷心よりお悔やみ申し上げますとともに,道路や農業施設の早期復旧を望むものであります。それでは,去る8月2日に行いました閉会中の
所管事務調査についてご報告申し上げます。当日は災害箇所
現地調査について,及び子牛競り市についてとして,1番目に,里道流末治山災害,国分春山地区,2番目に,県道2
号都城隼人線災害,関の坂,3番目に,農地・農道橋・手篭川災害,霧島入水地区,4番目に,頭首工・農地・手篭川災害,霧島草場地区,5番目に,広域関連農道災害,霧島仁百原地区,6番目に,山林・農地・宅地災害,霧島湯之宮・相尾地区,7番目に,平成22年7月3日,死者発生災害,霧島湯之宮・宮下地区,8番目に,子牛競り市姶良中央家畜市場,以上8か所の
現地調査と視察を行いました。まず,災害箇所
現地調査について,執行部の説明では,今回の7月3日の豪雨については,午前零時から6時までの6時間で324㎜の雨が降り,また時間雨量で一番多く降ったのは午前4時から5時の1時間で126mmという集中豪雨であった。この時間に災害が集中しており,まさに集中
豪雨災害である。今回の場合は,特に
霧島地区に集中しており,手篭川,霧島川流域がかなり被災をしている。農業災害の施設につきましては,農道,用排水路,農道橋,頭首工,井堰の被害が大きく,農地につきましては,特に被害が大きいのが手篭川,霧島川流域の水田であり,水田への土砂の流入,表土の流出,法面の崩壊等大変な被害を被っている。被害面積は約22haで,うち
霧島地区が約18ha,国分・
隼人地区が約4haである。耕地関係と林務関係の5月22日,23日の被災,6月20日の被災,7月3日の被災分の請負工事等について9月補正で予算を計上する予定である。被害件数及び被害額は,耕地災害の農地については補助災が88件で約3億2,000万円,単独分が97件で約3,800万円である。施設については,公共補助が68件で約5億8,000万円,単独分が72件で4,700万円である。
単独除去等は修繕・借り上げによる土砂,崩土の除去であり,排水路等に入り込んだ土砂のしゅんせつ関係の借上料を含めて655件で約8,300万円である。耕地災害全体では,今年度の災害980件で約10億7,000万円の被害が出ている状況である。林業施設の災害は,林道関係が3路線の4件で1,230万円である。治山関係は6件で270万円であるが,市の負担分が10分の1であり,実際の事業費は10倍の2,700万円である。
単独除去等は,修繕料・借上料関係が93件で約1,600万円であり,林業施設災害全体では103件で約3,100万円であるとの説明。主な質疑では,「激甚災害の見通しはどうか」との質疑に,耕地災害については局地の激甚災害指定を受けられるのではないかと期待を持っている」との答弁。そのほか質疑がありました。次に,子牛競り市について執行部の説明では,宮崎市を中心とする家畜の移動・搬出制限区域の解除及び宮崎県の非常事態宣言解除後の8月2日から4日にかけて,姶良中央家畜市場で子牛競り市が開催され,8月2日の競り市は,5月出荷予定分が対象で,全体で582頭の競りが行われており,うち霧島市からは427頭である。8月3日,4日の競り市は6月出荷予定分の競りが行われ,霧島市からは516頭が出荷される予定である。また,9月3日から5日にかけては,7,8月出荷予定分の競り市が,9月20日,21日には9月出荷予定分の競り市が行われる予定であり,10月から市場が正常に戻るとの説明。なお,当日の競り市の市場全体の結果については,雌牛の最高額が79万1,700円,平均額が31万4,218円,去勢の最高額が59万9,550円,平均額が39万9,413円でありました。最後に,待ちに待った子牛競り市は,家畜農家の皆様の活気にあふれ,盛況でありましたことを申し添え,以上で閉会中に行いました
所管事務調査の報告を終わります。
○議長(池田 守君)
次に,
建設水道常任委員長の報告を求めます。
○
建設水道常任委員長(
塩井川幸生君)
閉会中の
所管事務調査の報告を行います。平成22年7月22日火曜日に,閉会中の継続調査となっておりました道路行政について審査を行いましたのでご報告申し上げます。執行部より,7月3日に発生しました
豪雨災害について被害状況の説明を受け,
現地調査を行いました。その後,室内に移り,執行部より追加の説明を受けたところ,
霧島地区では午前4時から5時にかけての1時間雨量が126mmにおよぶ豪雨により,7月15日現在で通行止めは,県道で2路線,市道で24路線とのこと。
被災状況は,河川災害が37件,道路災害が88件の総計125件,被害総額が3億8,000万円とのことです。5月,6月に発生した災害分も含めると,河川災害が45件,道路災害が106件の総計151件で,被害総額は4億3,000万円とのことでした。質疑に入り,「測量設計・査定状況はどのようになっているのか」との質疑に,「災害が発生しておよそ2か月以内に査定を受けるので9月の第1週ぐらい」との答弁。「当初予算に組んである2億4,400万円ぐらいの予算が災害復旧に予算計上されているとの理解でいいのか。この災害について臨時議会等も視野にあるのか」との質疑に,「当初予算の2億4,400万円ぐらいの予算はそのために計上されていると理解している。議会の皆さんのご理解をいただきたい」との答弁。「激甚指定にはならないだろうと思うが,
建設部関係を見た場合に局激にはならないのか」との質疑に,「現状においては,この激甚災害による局激は難しいと理解してもらいたい」との答弁。「私道もやはり生活道路として何らかの対応はできないものか」との質疑に,「個人財産の所有権のある分については,現在のところ生活道路的な意味合いを持つものにつきましても,法的なもので災害復旧等はできない状況」との答弁。「最終的に済ませるめどはいつごろか」の質疑に,「公共災害は60万円以上の査定を受けないといけない災害が多くて50件ぐらい。60万円以下の査定を受けない単独災害については,随時,例えば
霧島地区等におきましては,農政サイドと協議をしながら進めていきたい」との答弁。「土砂は一定の場所,公有地に捨ててもいいが,木などについては地区自治公民館,自治会または個人で処分するものとするとありますが,見直しは考えられないのか」との質疑に,「所管である安心安全課のほうにその運用についての意見,また,激甚の場合,何とか対応できないかというのを含めて伝えたい」との答弁,そのほかにも多くの質疑が出されました。
委員長報告に付け加える点として,災害復旧には最大限の努力と市内の業者に発注をしていただきたい。また,民有地の災害復旧に対しても臨機応変の対応をしていただきたい。そして,臨時議会等も視野に入れ,議論をした上で予算措置を講じる
取り組みを求めるとの意見がありました。以上で
建設水道常任委員会の
所管事務調査の報告を終わります。
○議長(池田 守君)
以上で閉会中における
所管事務調査についての報告を終わります。
△ 日程第5 議案第91号 霧島市営住宅の設置及び管理に関する条例及び霧島市営
単独住宅の設置及び管理に関する条例の一部改正につい
てから
日程第20 諮問第6号 人権擁護委員の推薦についてまで一括上程
○議長(池田 守君)
次に,日程第5,議案第91号,霧島市営住宅の設置及び管理に関する条例及び霧島市営単独住宅の設置及び管理に関する条例の一部改正についてから,日程第20,諮問第6号,人権擁護委員の推薦についてまで,以上16件を一括議題とします。提案者の説明を求めます。
○市長(前田終止君)
はじめに,6月中旬から7月中旬にかけて,全国各地で発生をしました局地的集中豪雨によりお亡くなりになられました方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに,被災をされました方々に心からお見舞い申し上げ,一日も早い復興を願うものでございます。また,本市では,7月3日未明の
霧島地区を中心とした記録的な豪雨により,死者1名のほか,農地・農業用施設や公共土木施設等に甚大な被害をもたらしたことにつきましては,さきの臨時議会におきましてご報告を申し上げたところでございます。改めてお亡くなりになられました方とそのご遺族に対しまして深く哀悼の意を表しますとともに,被災をされました皆様方にお見舞いを申し上げます。なお,今議会
定例会に,災害復旧に係る補正予算を提案いたしており,今後は国や県と連携をしながら,一日も早い災害復旧に全力を挙げて取り組んでまいります。次に,日本中を震撼させ,未曾有の畜産被害をもたらした家畜伝染病「口蹄疫」につきましては,去る8月27日,終息宣言が出され,4月20日に宮崎県内で1例目が確認をされて以降,実に130日間にわたる口蹄疫ウイルスとの闘いが終わり,感慨深いものがございます。この間,殺処分をされた家畜約29万頭をはじめ,商工業や観光業など各種業界へ与えた影響は想像を絶するものであると認識をいたしております。本市におきましても,これまでに13回に及ぶ家畜伝染病(口蹄疫)対策本部会議を開き,その対策等を協議・決定するとともに,畜産農家をはじめとする関係各団体の皆様が一致団結して,「絶対にウイルスを侵入させない」との強い意思のもと,24時間体制で懸命に消毒などの防疫作業に取り組んだ結果,本県及び本市への侵入を阻止することができました。さらに,事の重大さを認識し,行事やイベント等の自粛など苦渋の判断をしていただきました関係者の皆様のご理解,ご協力の賜物と心から敬意と感謝を申し上げる次第でございます。終息宣言を1週間ほど過ぎた9月2日午前10時03分,えびの市長から「口蹄疫のような病状の牛が確認をされ,検体を東京の動物衛生研究所に送った」との緊急連絡が入りました。緊張が走る中,これまでの経験を踏まえ,緊急の事態に備えるよう
危機管理体制を整える指示を出しました。結果的には検体は陰性であったことから安堵いたしたところでございます。畜産農家をはじめ,関係者の皆様には,今回の口蹄疫蔓延の恐怖を教訓に,防疫対策の重要性を改めてご認識いただき,畜産物・農産物を守るため,恒常的な防疫に引き続き取り組んでいただきたいと存じます。それでは,本日ここに,平成22年9月定例市議会の開会に当たりまして,6月議会以降,これまでの市政運営の状況報告を申し述べますとともに,今回提案いたしております議案につきまして,その概要をご説明申し上げ,議員各位をはじめ市民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。まず,市政運営の状況につきまして,総合計画の7つの政策体系に沿ってご説明を申し上げます。1つ目の,「快適で魅力あるまちづくり」についてでございます。土地区画整理事業につきましては,長年の懸案でありました隼人駅東地区が今年7月16日付けで県知事から事業計画の認可を受け,7月30日付けで事業計画決定の公告を行いました。今後は,JR隼人駅の東口を新しい交通拠点とした市街地形成に向け,道路,駅前広場,公園等の公共施設などの整備を計画的に進めてまいります。
防災対策の推進につきましては,霧島山における山岳遭難に備え,これまでの事故の教訓を踏まえ,8月26日,本市消防局,自衛隊,海上保安庁,警察,県防災航空センター,5機関約100名が参加をし,高千穂峰において,山岳救助合同訓練を実施いたしました。今回の訓練は,昨年に引き続き2回目で,遭難者ががけ下で発見されたとの想定のもと,安全管理や情報伝達などの訓練を行い,迅速かつ効率的な救助体制の確立に向け,お互いの機能と連携を確認し合うことができました。また,
消防団におきましても,8月29日と9月5日に牧園方面隊及び霧島方面隊の約80名による山岳訓練を実施いたしたところでございます。2つ目の「自然にやさしいまちづくり」についてでございます。生活環境の向上につきましては,県の緊急雇用創出事業臨時特例基金事業を活用し,
天降川等河川景観保全推進事業として,
天降川,手篭川及び郡田川の一部の河川敷などの草払いを実施し,河川環境の保全に取り組んでいるところでございます。今後は,地域住民や各種団体との共生協働による恒常的な河川環境の保全を推進するため,河川景観保全里親制度(いわゆるアダプト制度)等の導入に向け,関係地域の自治公民館長及び自治会長等への趣旨説明を行うなど,事業推進に取り組んでまいります。また,7月の海開きの時期に合わせて,海域における環境美化を推進するため,小浜海岸と国分海岸の下井地区において,海岸漂着物対策推進事業を実施し,約55tの海岸漂着物を回収いたしたところですが,今後,海岸の状況等を見ながら,年内に再度実施する予定でございます。循環型社会の形成につきましては,生ごみ等可燃ごみの減量化やリサイクルをさらに推進するため,昨年度から
隼人地区の7自治会で実施をしている家庭系生ごみの分別・堆肥化の試行を今年6月から新たに11自治会を選定し,合わせて市内18自治会をモデル地区として実施しているところであり,今後,モデル地区の成果等の検証を行い,本格実施に向けた検討を進めてまいります。一般廃棄物管理型最終処分場の整備につきましては,これまで福山町宝瀬地区の候補地及びその周辺の測量調査や地質調査を実施し,また,生活環境影響調査につきましては,地元の皆様に現地立会いをいただきながら,冬季調査及び春季調査を終了いたしましたので,去る8月7日に福山活性化センターにおいて,地元の皆様方に中間報告会として調査結果の説明を行ったところでございます。今後も引き続き,これまで同様,地元の皆様方に調査への参加を呼びかけながら,立地可能性調査を進めてまいりたいと存じます。そのほか,7月3日の集中
豪雨災害に係る防疫対策といたしまして,被災者からの要請等に基づき,
霧島地区33件,国分地区6件の消毒を実施したほか,災害廃棄物等の処理について,被災をした家屋を対象に,持ち運び困難なものや粗大ごみなど,臨時の集積所へ搬入していただき,随時,分別・運搬・処理を行っているところでございます。3つ目の「活力ある産業のまちづくり」についてでございます。雇用の促進につきましては,景気は持ち直し傾向にあるものの,依然として厳しい経済・雇用情勢の中,市民の雇用機会の増大を図るため,本年度,本市独自で創設をいたしました「霧島市緊急雇用促進補助金制度」により,これまで4月以降,企業9社と緊急雇用促進協定を締結し,83人の雇用機会の創出が図られております。観光業の振興につきましては,5月1日に開園をいたしました「塩浸温泉龍馬公園」の入園者は,8月18日に10万人を超え,また,龍馬資料館につきましても,入館者が同月1万人を超えるなど,霧島の新しい観光スポットとしての役割を十分果たしているのではないかと考えており,今後,さらに定着化に向けての
取り組みを進めてまいりたいと存じます。また,現在放映中で好評を得ておりますNHK大河ドラマ「龍馬伝」に関連いたしまして,坂本龍馬ゆかりの地として,県や関係機関の方々と一体となった誘致活動により,念願の霧島ロケが7月末に実現できましたことは,霧島の大きな観光宣伝となりますとともに,今回のロケ地をはじめ本市の多様な観光素材を有効に活用しながら,観光霧島を最大限にPRし,観光誘客につながるよう積極的に取り組んでまいります。なお,今月19日の大河ドラマは「霧島の誓い」というタイトルで,私たちのふるさとが舞台となり全国に放映されますので,市民の皆様も議会の皆様もぜひご覧いただきたいと存じます。農業の振興につきましては,来年11月,本市で開催されます「第65回全国お茶まつり鹿児島大会」に向け,茶生産者,関係団体,行政が一体となって,現在準備に取り組んでいるところでございます。このような中,先月,奈良市で開催をされました「第64回全国茶品評会」におきまして,本市が「産地賞」の栄誉に輝きました。今回の栄誉は,平成11年に旧溝辺町が産地賞を獲得して以来11年ぶりの快挙であります。過去4年間,全国第2位に甘んじてきた我が市でございますが,来年のお茶まつり全国大会を目前に団体賞と言えるようなこの産地賞をいただいたことは,本当に大きな喜びでございます。この上は,来年さらに産地賞を継続していただき,そして願わくば農林水産大臣賞,これも手にすることができたら,すばらしい全国お茶まつり大会になるのではないかと期待をいたしているところでございます。生産者の生産技術の向上と関係者のたゆまない努力の成果であり,霧島茶のブランド確立や来年の全国お茶まつり大会への大きな弾みになるものと考えているところでございます。4つ目の「育み磨きあうまちづくり」についてでございます。学校施設の整備につきましては,本年4月と5月に市内小学校において発生をしました2件の児童転落事故を受け,7月に,教育長と5日間にわたり,市内のすべての学校を訪問し,施設の安全対策などを確認したほか,児童・生徒の安全確保や事故防止など,
危機管理意識の喚起を行ったところでございます。また,夏休み期間中にすべての学校の安全対策工事を完了いたしましたが,学校現場における安全管理をこれまで以上に徹底するとともに,二度とこのような事故が起きないよう,最大限の注意を払ってまいりたいと存じます。青少年教育につきましては,7月25日から6泊7日の日程で,市内の小学校5年生から中学校3年生までの37名の児童・生徒を対象に,ふるさとの良さを再認識することを目的として,「いざ行け霧島探検隊」事業を実施いたしました。今回は韓国岳登山を体験し,山頂からの風光明媚な豊かな自然を満喫するとともに,参加者全員が心身ともに大きく成長したものと考えております。学校保健体育及びスポーツ振興につきましては,高校生の真夏の祭典である「全国高等学校総合体育大会登山大会」が8月6日から5日間の日程で霧島連山を主会場として開催をされました。選手として参加をし,日ごろ鍛えた技を競い合った全国の高校生とともに,一人一役活動と銘打って大会運営に携わり,大会を支え,成功に導いた影の立役者たちであります市内の高校生諸君に,「ご苦労さまでした」というねぎらいの言葉を贈りたいと存じます。芸術文化の振興につきましては,霧島国際音楽祭が開かれるまちとして,市民の音楽に対する関心をさらに高めたいとの願いからスタートをしました「第3回霧島市民音楽祭」を7月19日にみやまコンセールで開催し,市内外から約700名の方々にご来場をいただきました。特に,今回は,アーティストが学校へ出向いて指導するなど,ステージ以外での交流が数多く実現いたしました。今後も出演者相互の交流と技術向上を図りながら,霧島国際音楽祭同様,永く市民に支持される音楽祭に発展させてまいりたいと存じます。5つ目の「たすけあい支えあうまちづくり」についてでございます。子育て環境の充実につきましては,昨年度から
天降川小学校の北側に建設を進めておりました「霧島市こどもセンター」が6月末に完成をし,7月23日に開所式を行ったところでございます。当センターは,児童の健全育成を図るため子育て支援センターや児童クラブ,図書室などを備えており,地域の子育ての拠点施設として幅広く活用いただけるものと期待をいたしているところでございます。医療体制の充実につきましては,霧島市立
医師会医療センターの脳神経外科が本年1月から診療を開始いたしておりましたが,4月から新たに1名の脳神経外科医を鹿児島大学医学部から派遣していただき,現在,医師2名体制で,予定手術を中心に診療を行っているところでございます。また,中央手術棟の建設につきましては,現在,実施設計中であり,今後,年度内完成を目指して着工する予定であります。障がい者福祉につきましては,8月1日,国分シビックセンターにおいて,川崎市の社会福祉法人「あおぞら共生会」の明石洋子副理事長とそのご子息である徹之さんをお招きし,「お仕事がんばります」と題して「発達障害支援講演会」を開催しましたところ,当日は大勢の市民の皆様の参加をいただきました。改めまして,発達障害に対する関心の高さを実感したところでございます。6つ目の「共生・協働のまちづくり」についてでございます。国際交流につきましては,8月19日から3泊4日の日程で行われました「日韓親善子供大使友好の翼」実行
委員会主催によります韓国・釜山広域市への青少年派遣事業に合わせて,釜山広域市,梁山市を表敬訪問いたしました。旧溝辺町時代から続いております釜山広域市ペーヨン初等学校との交流は今年度で18回を数え,今回も霧島市内の児童10名が参加いたしました。私も同時に同校を訪問し,これまでの長年にわたる青少年交流に対しましての敬意と感謝を申し上げますとともに,引き続き青少年の相互交流の促進などを確認いたしたところでございます。なお,同校は,釜山交流財団から昨年秋に国際交流の最高賞を受賞されたと聞き,これまでの交流が評価されたものと感激いたしました。また,釜山観光協会,旅行代理店を訪問し,本市の概要や魅力を紹介しますとともに,韓国からの観光誘客について,率直な意見交換を行ってまいりました。早速この秋からトレッキングツアーなどが企画されるものと期待をいたしております。7つ目の「新たな行政経営によるまちづくり」についてでございます。市民サービスセンター「コア・よか」につきましては,7月6日で開設3周年を迎え,同日,記念セレモニーを開催したところでございます。同センターの利用状況につきましては,平成22年4月から7月までの月平均利用者数が1,551人で,対前年度同月比で14.6%の増となっており,また,月平均取扱件数も2,445件で,対前年度同月比で8.7%の増となっております。本年7月末現在では,利用者累計が3万9,000人を超え,市民サービスの拠点施設として着実に定着してきておりますので,今後とも市民のニーズに対応した行政サービスの充実に努めてまいりたいと存じます。最後に,ジオパークの
取り組みにつきましては,霧島山とその周辺各地において,去る8月17日,18日の両日,日本ジオパーク
委員会の2名の委員による現地審査が行われました。審査当日は,霧島ジオパーク推進連絡協議会を構成する関係自治体の長をはじめ宮崎・鹿児島両県の振興局や関係団体など,官民一体となって環霧島地域の魅力やジオパークの推進体制などについて説明いたしたところでございます。なお,審査の結果は,いよいよ今月14日に発表される予定となっております。それでは,本日提案いたしております議案につきまして,その概要をご説明いたします。まず,議案第99号,平成22年度霧島市
一般会計補正予算(第6号)についてご説明いたします。今回の補正予算の主なものは,新型インフルエンザ及び季節性インフルエンザのワクチン接種に対しての公費助成に要する経費,平成23年度全国お茶まつり大会をはじめ茶業振興のシンボルとして整備する拠点施設整備に要する経費及び7月3日未明の
豪雨災害等により被災をした農地,農業用施設,林業施設及び土木施設の災害復旧に要する経費などを主なものとしております。歳入につきましては,これらの事業に伴う国県支出金や地方債などを特定財源とし,平成21年度の決算剰余金見込み額の一部等を一般財源としております。歳出の主なものにつきましては,総務費では,無料法律相談開催回数を増やすために要する経費などを計上いたしました。民生費では,第6期高齢者福祉計画・第5期介護保険事業計画策定の基礎調査に要する経費や市内において子育て支援を行っている団体に対し,地域の身近な場所で「親子遊び教室」等の子育て支援活動を実施する際の必要な遊具,絵本等の備品の整備に要する費用を助成する経費などを計上いたしました。衛生費では,新型インフルエンザ及び季節性インフルエンザのワクチンを接種する生活保護世帯及び市民税非課税世帯に全額助成,65歳以上の市民税課税世帯に一部助成を行うために要する経費を計上いたしました。農林水産業費では,活動火山周辺地域防災営農対策事業として,降灰地域茶安定対策事業を導入し,施設整備を図る生産組合等への助成に要する経費や,市の天然記念物に指定されている大茶樹を霧島茶のシンボルとして保存継承し,市内外にPRするための拠点とし,また,地域のコミュニティ広場としての大茶樹公園の整備及び進入路の整備に要する経費や,平成23年度に開催される全国お茶まつり大会に向け,霧島茶ふれあい工房及び溝辺お茶加工研修館に洗浄脱水機等の機械整備等に要する経費などを計上いたしました。商工費では,将来の工業用地としてのインフラ整備に要する経費や九州新幹線全線開通に合わせて開催される第28回全国都市緑化かごしまフェアに霧島市をPRする花壇設置の経費などを計上いたしました。教育費では,国分中央高校に平成23年度から開設されるスポーツ健康科等で使用するウェイトトレーニング器具等の整備に要する経費などを計上いたしました。災害復旧費では,7月3日未明の
豪雨災害等により被災した農地,農業用施設,林業施設及び土木施設の復旧に要する経費を計上いたしました。このほか,土木費及び消防費で所要の経費を計上し,歳入歳出総額20億135万1,000円を追加計上し,補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ532億6,975万6,000円とするほか,第2表で債務負担行為の追加を,第3表で地方債の変更を行うものであります。次に,議案第100号,平成22年度霧島市
老人保健医療特別会計補正予算(第1号)につきましては,平成21年度の老人医療給付費等の精算に伴う国・県等への償還金に係る経費などを計上するものであり,歳入歳出総額958万9,000円を追加計上し,補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1,172万円とするものであります。次に,議案第101号,平成22年度霧島市
介護保険特別会計補正予算(第1号)につきましては,平成21年度介護給付費国庫負担金等の精算に伴う国・県等への償還金,一般会計への繰出金及び介護給付費準備基金への積み立てに係る経費を計上するものであり,歳入歳出総額2億4,785万4,000円を追加計上し,補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ84億8,135万4,000円とするものであります。そのほかに,条例の改正に係る議案として,老朽化した市営住宅を取り壊し,併せて教職員住宅として使用していた住宅を単独住宅として設置及び管理するため,関係条例の所要の改正をしようとするものとして,議案第91号,霧島市営住宅の設置及び管理に関する条例及び霧島市営単独住宅の設置及び管理に関する条例の一部改正についてを,総務省令の改正に伴い必要な改正を行うものとして,議案第92号,霧島市
火災予防条例の一部改正についての2件を提案するものであります。議案第93号は,霧島市国分野口,国分上小川,国分福島及び国分松木の一部の地域において,街区方式による住居表示を実施しようとするものでございます。議案第94号及び議案第95号は,財産の取得に係る議案であります。水槽付消防ポンプ自動車1台を3,494万4,000円で鹿児島森田ポンプ株式会社から,また,(仮称)国分広瀬地区コミュニティ広場用地として,田10筆6,269m2を4,208万3,140円で霧島市土地開発公社からそれぞれ取得しようとするものでございます。契約に係る議案として,議案第96号から議案第98号までの3件を提案いたします。議案第96号は,霧島市
防災行政無線統合デジタル化整備工事に係る請負契約を7億7,980万円で日本無線株式会社鹿児島支店と,議案第97号及び第98号については,木之房団地1号棟及び2号棟の建て替え工事に係る請負契約を1億8,249万円で南建設株式会社と,1億9,039万6,500円で株式会社ダイサンとそれぞれ締結しようとするものでございます。また,霧島市
監査委員大山東生氏を引き続き選任することについて議会の同意を求めるため,議案第102号を,人権擁護委員の野元耕一氏,古川正利氏,漆木ミヱ氏を引き続き推薦し,また,造免和子氏の後任として石塚義人氏を推薦することについて議会の意見を求めるため,諮問第3号から第6号までを提案いたします。以上,提案いたしております議案12件,諮問4件につきまして,一括してその概要をご説明申し上げましたが,よろしくご審議いただきますようお願いを申し上げまして,提案理由の説明とさせていただきます。
○議長(池田 守君)
ただいま提案者の説明が終わりました。この16件の議案に対する質疑は次の本会議で行います。
△ 日程第21 選挙第2号 鹿児島県
後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙について
○議長(池田 守君) 次に,日程第21,選挙第2号,鹿児島県
後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙についてを議題とします。鹿児島県
後期高齢者医療広域連合議会議員は,県内市町村の長及び議員のうちから市長区分6人,市議会議員区分6人,町村長区分4人,町村議会議員区分4人から構成されています。今回,市議会議員区分に1人欠員が生じたため,候補者受付の告示を行い,届出を締め切ったところ,2人の候補者がありましたので,広域連合規約第8条第2項の規定により選挙を行います。この選挙は,同条第4項の規定により,すべての市議会の選挙における得票総数の多い順に当選人を決定することになりますので,会議規則第32条の規定に基づく選挙結果の報告のうち,当選人の報告及び当選の告知は行いません。そこで,お諮りします。選挙結果の報告については,会議規則第32条の規定にかかわらず,有効投票のうち候補者の得票数までを報告することにしたいと思いますが,これにご異議ありませんか。
[「異議なし」と言う声あり]
ご異議なしと認めます。したがって,選挙結果の報告については,会議規則第32条の規定にかかわらず,有効投票のうち候補者の得票数までを報告することに決定しました。選挙は投票により行います。議場を閉鎖します。
[議場閉鎖]
ただいまの
出席議員は31名であります。会議規則第31条第2項の規定により立会人を指名します。立会人に2番,前島広紀議員,19番,
塩井川幸生議員を指名します。候補者名簿はお手元に配付のとおりです。候補者名簿の配付漏れはありませんか。
[「なし」と言う声あり]
配付漏れなしと認めます。投票用紙を配付させます。
[投票用紙配付]
投票用紙の配付漏れはありませんか。
[「なし」と言う声あり]
配付漏れなしと認めます。念のため申し上げます。投票は単記無記名ですので,候補者名を1名のみ記載の上,点呼に応じ順次投票願います。投票箱を点検させます。
[投票箱点検]
異状なしと認めます。投票を行います。点呼を命じます。
[事務局長の点呼に応じ順次投票]
投票漏れはありませんか。
[「なし」と言う声あり]
投票漏れなしと認めます。投票を終了します。議場の出入口を開きます。
[議場開鎖]
開票を行います。2番,前島広紀議員,19番,
塩井川幸生議員の立ち会いをお願いします。
[開票]
選挙の結果を報告します。投票総数31票,うち有効投票29票,無効投票2票,有効投票のうち徳峰一成氏7票,松下喜久雄氏22票,以上のとおりです。以上で,本日の日程はすべて終了しました。次の本会議は9月14日であります。本日はこれで散会します。
「散 会 午前11時32分」...