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平成22年第1回定例会(第5日目 3月 8日)

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  1. 霧島市議会 2010-03-08
    平成22年第1回定例会(第5日目 3月 8日)


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    平成22年第1回定例会(第5日目 3月 8日)              平成22年第1回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                        平成22年3月8日(第5日目)午前9時開議 ┌──┬──┬────────────────────────────┬──────┐ │日程│議案│   件                  名     │ 備  考 │ │番号│番号│                            │      │ ├──┼──┼────────────────────────────┼──────┤ │ 1│  │一般質問 下深迫孝二君( 300ページ)          │      │ │  │  │      ・農政について               │      │ │  │  │      ・畜産について               │      │ │  │  │      ・総合支所の活用について          │      │ │  │  │     岡村一二三君( 313ページ)          │      │ │  │  │      ・市長の政治姿勢について          │      │ │  │  │     時任 英寛君( 326ページ)          │      │ │  │  │      ・本庁方式移行について           │      │ │  │  │      ・市所管の橋梁点検について         │      │ │  │  │      ・高校生の就職支援について         │      │ │  │  │     久保 史郎君( 334ページ)          │      │
    │  │  │      公営住宅駐車場対策について        │      │ │  │  │      ・エコ対策について             │      │ │  │  │      ドクターヘリ離発着場の活用策について   │      │ │  │  │      ・学校グラウンドにおける夜間照明の活用につい│      │ │  │  │       て                    │      │ │  │  │     西村新一郎君( 348ページ)          │      │ │  │  │      国分中央高等学校のスポーツ科学科について │      │ │  │  │      ・両副市長の市政への取組方針について    │      │ │  │  │      ・行財政改革について            │      │ │  │  │      ・今年度末で退職する部長の考え方について  │      │ │  │  │      ・市長の最終判断について          │      │ │  │  │     脇元  敬君( 361ページ)          │      │ │  │  │      ・情報通信基盤の整備と市民への情報提供の充実│      │ │  │  │       について                 │      │ │  │  │      ・魅力ある観光地を目指す取り組みについて  │      │ │  │  │      ・循環型・低炭素社会の実現に向けての取り組み│      │ │  │  │       について                 │      │ └──┴──┴────────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  宮 本 明 彦 君      2番  前 島 広 紀 君     3番  有 村 隆 志 君      4番  志 摩 浩 志 君     5番  中 村 正 人 君      6番  脇 元   敬 君     7番  松 元   深 君      8番  秋 広 眞 司 君     9番  池 田 綱 雄 君     10番  徳 田 拡 志 君    11番  山 浦 安 生 君     12番  厚 地   覺 君    13番  新 橋   実 君     14番  仮 屋 国 治 君    15番  常 盤 信 一 君     16番  脇 元   操 君    17番  植 山 利 博 君     18番  上 鍋 正 光 君    19番  塩井川 幸 生 君     20番  久 保 史 郎 君    21番  岡 村 一二三 君     22番  木野田 恵美子 君    23番  池 田   守 君     24番  下深迫 孝 二 君    25番  吉 永 民 治 君     26番  今 吉 歳 晴 君    27番  細山田 為 重 君     28番  蔵 原   勇 君    29番  田 代 昇 子 君     30番  前川原 正 人 君    31番  時 任 英 寛 君     32番  西 村 新一郎 君    33番  宮 内   博 君     34番  徳 田 和 昭 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    上 原 勝 己 君   議事調査課長    満 留   寛 君  議事調査課主幹兼  新 窪 政 博 君   書    記    中 見 嘉 雄 君  議事グループ長  書    記    隈 元 秀 一 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長   南 田 吉 文 君  副  市  長   大 塚 行 則 君   総 務 部 長   今 村 恭 一 君  企画部長兼     山 口   剛 君   生活環境部長    川 畑   巧 君  行政改革推進監兼  大学跡地利用対策監  保健福祉部長    平 野 貴 志 君   農林水産部長    萬 コ 茂 樹 君  商工観光部長    柳 田 秀 徳 君   建 設 部 長   篠 原 明 博 君  工事監査部長    大 井   正 君   消 防 局 長   後 庵 博 文 君  会計管理部長    東   邦 雄 君   税務対策総括監   末 野 賢 了 君  企画部次長兼    川 村 直 人 君   商工観光部次長兼  細山田 孝 文 君  企画政策課長                商工観光政策課長  総 務 課 長   宗 像 成 昭 君   秘 書 課 長   馬 場 勝 芳 君  広報広聴課長    緒 方 祐 二 君   管 財 課 長   津 曲 正 昭 君  財 政 課 長   塩 川   剛 君   税 務 課 長   中 村   功 君  情報政策課長    上脇田   寛 君   行政改革推進課長  濱 ア 正 治 君  環境衛生課長    今 村 政 憲 君   保健福祉政策課長  花 堂   誠 君  児童福祉課長    隈 元   悟 君   長寿・障害福祉課長 荒 木   敏 君  健康増進課長    宮 本 順 子 君   農林水産政策課長  木野田   隆 君  耕 地 課 長   馬 場 義 光 君   観 光 課 長   横 手 航太郎 君  土 木 課 長   中 村 順 二 君   建築住宅課長    矢 野 昌 幸 君  都市整備課長    川 東 千 尋 君   契 約 課 長   上 原 良 仁 君  消防局警防課長   蔵 元   悟 君   霧島総合支所    岩 重 芳 人 君                        産業建設課長  農政グループ長   内 田 大 作 君   畜産グループ長   八 幡 洋 一 君  教  育  長    田 肥 文 君   教 育 部 長   阿 多 己 清 君  教育総務課長    東 郷 一 コ 君   保健体育課長兼   藤 山 光 隆 君  国分中央高校事務長 邉 田 政 弘 君   隼人学校給食セン                        ター所長 6.会議のてん末は次のとおりである。               「開 議  午前 9時00分」 ○議長(池田 守君)  これより本日の会議を開きます。一般質問に入ります前に,先日の山浦議員の一般質問に対して,篠原建設部長から発言を求められておりますので,これを許可します。 ○建設部長(篠原明博君)  先日の山浦議員の一般質問の中で,地震についての質問の中で液状化マップの質問がありましたので補足をしてご答弁申し上げます。本市におけます液状マップの作成につきましての質問でありましたが,現在霧島市においては作成をいたしておりませんけれども,平成9年3月に県が作成をいたしました鹿児島県地震被害予測調査報告書において県内で想定される地震に対する液状化の予想が示されております。このことから,今回補正予算として計上いたしております地震防災マップ作成の中で,地震発生による影響を予測し,地盤の状況等を分析,予測し,地震動の強さであらわします揺れやすさマップを作成することにいたしておりますので,今後液状化についての情報を収集しながら,今回作成する地震防災マップに反映できないかどうか検討してまいりたいと考えております。   △ 日程第1 一般質問 ○議長(池田 守君)  一般質問を続けます。24番,下深迫孝二議員から3件通告がされております。したがって,下深迫孝二議員の発言を許可します。 ○24番(下深迫孝二君)  ただいま議長の許可をいただきましたので,先に通告いたしました3点について質問いたします。その前に,チリ地震において800名を超す人が亡くなり,また家屋の倒壊や津波による被害を受けられた方々に,心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。1日も早い復興を願うものであります。また,1万7,000kmも離れた我が国においても1mを超す津波が到達し,海苔業者や漁業の方々が大きな被害を受けられておられる報道を聞き,ただ自然の脅威に驚くばかりであります。政府においても,支援活動に派遣を置く旨,報道されております。迅速な対応を強く希望するものであります。自然災害は決して他人事ではありません。あすは我が身ということもあります。本市においても,市長,職員,議会を挙げて支援できないか検討いただきたいものでございます。それでは質問に入ります。1点目,農政について,中山間地域直接支払い事業が始まって,この3月で10年が経過しようとしています。中山間地域の便利の悪い棚田で100分の20の急傾斜地が対象となっています。段々となっているため農機具の出し入れには危険性を伴い,高齢者の転落事故等も発生しやすい状況であります。そのような中で放置され,草木が生い茂り,農地としての機能を果たさなくなっていくわけですが,中山間地域直接支払い事業を導入したために荒廃した遊休農地も減り,いつでも農地として戻すことができる大変ありがたい制度であると考えます。そこで質問いたします。中山間地域直接支払い事業を導入している団体はいくらあるのか。2つ目に,補助事業が始まって10年になり政府において継続を発表したが変更点はあるか。3つに,農家も高齢化してきているが継続不可能な団体はないか。4つに,今後新規の希望団体はないのか。5つに,用水路で側溝の入っていない水路は何箇所あるのか地域別にお示しいただきたい。6つに,今後の用水路の補助事業の導入予定はどうなっているかお伺いいたします。大きな2つ目に,畜産について,本県は全国の中でも和牛,黒牛,黒豚については本県を誇れるものと思っています。高値が18年度まで約6年間ほど続き,19年5月以降今日まで低水準が続いています。楽しみに飼育されていた高齢者の方々も安値のため廃業されていく方々も出ておきております。そこで質問します。1つ,牛,豚,鶏の現状をどのようにとらえているか。2つ,廃業した数と新規導入はどのようになっているか。3つ,今後の対策はどのように考えているか伺います。大きな3点目に,総合支所の活用について質問いたします。合併して4年が経過し,行政,議会も落ち着いてきた半面,総合支所においては職員も減少し,活気がなくなってきたと議会でも話が出ます。私も出かけた際,まちの人やお店の方,飲食店等で合併して4年が経過したがどうですかと話しかけてみますと,活気がなくなったと言われる方が多く,特に,飲食店では宴会等はほとんどなくなってきたと言われます。そこで質問いたします。総合支所の別棟の空き家をシルバー人材センターや保育所の一部として活用できないか。2つに,民間への貸し出しや取次場所として活用できないかお伺いいたします。以上,壇上からの質問を終わりますが,答弁によりまして再質問をお願いし終わります。 ○市長(前田終止君)  下深迫議員から3問につきましてのご質問でございました。3問目につきましては,私のほうから答弁をさせていただきます。そのほかにつきましては,農林水産部長が答弁をいたします。3問目は,総合支所の活用についてでございますが,1点目と2点目をあわせてお答えさせていただきます。総合支所の空きスペースの貸し出しにつきましては,平成18年に「総合支所等の空きスペース活用の指針」を定めて,その中で長期的な貸し出しは,国,ほかの地方公共団体,公共的団体,NPO及び民間団体であって公用または公共用の目的に供する場合としております。シルバー人材センターにつきましては,既に横川支所や旧隼人保健センター,あるいはまた牧之原支所の施設の一部の貸し出しを行っております。保育所につきましては,現在活用はありません。時間等の条件が整えば貸し出しは可能であると考えておりますけれども,調理室や砂場のある園庭等が備わっておりませんので,現実的には保育所の一部としての活用は難しい状況にあろうかと思っております。民間団体に庁舎の一部を貸し出す場合は,それぞれの総合支所でセキュリティーの問題等がありますが,いろいろな書類が役所として市民の皆様方の重要事項等々があるわけですね。その意味での安心,安全な事務管理,そういう意味でのセキュリティー,こういう問題等がありますけれども,希望する場所,あるいはまた時間,あるいは広さ,面積などをお聞きしながら,条件が整えば活用は可能であると考えております。 ○農林水産部長(萬コ茂樹君)  農政についての1点目についてお答えいたします。現在,中山間地域等直接支払制度の事業を導入している集落協定は,国分7集落,溝辺2集落,横川17集落,牧園33集落,霧島5集落,福山16集落で計80集落が導入されています。2点目についてお答えいたします。平成22年度から始まる3期対策の大きな改正点は,大きく5つあります。1つ目は,農業生産活動等の継続に向けた体制づくりの推進で,現在の体制整備単価の選択要件に,耕作放棄地の復旧等による協定農用地の拡大や自己施行によるほ場整備,水路,農道等整備による農業生産条件の強化と棚田オーナー制度や企業等の多様な担い手確保,また安定的・持続的に農業生産活動を維持し得る仕組みを集落で取り決める体制整備の3つが新たに選択要件に追加されております。2つ目は,小規模・高齢化集落の協定農用地の取り込みの促進で,自力での農業生産活動が困難な小規模・高齢化集落の農用地を近隣の集落協定が取り込んだ場合,その農用地面積に応じ加算をするというものでございます。3つ目は,1ha以上の団地要件の見直しで,これまでの営農場の一体性の要件が廃止され,協定農用地として共同取組活動による保全が行われる場合は,1ha未満の小規模な団地や飛び地等も合計で1ha以上であれば協定農用地として取り組みが可能となったものでございます。4つ目は,交付金返還の免責事由で,これまでの免責要件に,農業後継者の分家住宅への転用と市町村長が農業目的と認める自己施行の農道・水路の整備が追加されたものでございます。5つ目は,一農業者当たりの受給額の上限100万円の取り扱いで,100万円を受給している農業者等にあっても,役員報酬・日当を受給できるとなりました。以上が現在までに県から示された改正点でございます。次に3点目についてお答えいたします。農家の高齢化により継続不可能な団体がないかとのご質問でございますが,2期目の終了が本年3月末となっておりますが,現時点で3期目への継続が困難である旨の声がいくつかは聞こえてきております。3期目の具体的な内容は3月中旬に開催される県の説明会を受けた後でなければ分からないことから,県の説明会の後,中山間地域等直接支払事業の対象地域の方々に改正点を踏まえ,広く紹介した上で,継続について判断していただこうと考えているところでございます。次に,4点目についてお答えいたします。新規の希望団体については,現在まではありませんが,3期対策の内容を広く紹介することで,新たに希望される団体があった場合は導入へ向け推進してまいりたいと考えております。次に,5点目についてお答えいたします。市内には,河川やため池,湧水地を水源にした約170kmの幹線,あるいは幹線的な用水路があり,さらにいくつもの枝線に分かれ,相当数の箇所・延長があります。ご質問の土水路の状況につきましては,公有地,私有地を含めその箇所数については把握できておりません。次に,6点目についてお答えいたします。現在すべての地区に県営・団体営の整備事業を導入しており,今後整備計画に基づき用水路の整備を進めてまいります。整備する用水路は,地区別で福山地区7,670m,溝辺地区1万4,420m,横川地区1,430m,牧園・霧島地区4,580m,国分・隼人地区2,480mであり,平成25年度から平成27年度の完成を目指しているところであります。大きな2問目の畜産についての1点目についてお答えいたします。霧島市の畜産農家の現状は,平成22年1月1日現在の家畜飼養頭数及び頭羽数調査によりますと,農家数901戸のうち,肉用牛農家は800戸で,飼養頭数は1万4,909頭,養豚農家は32戸で総飼養頭数は3万6,729頭,養鶏農家は51戸で総飼養羽数は208万6,791羽,乳用牛の農家は18戸で飼養頭数は1,027頭となっております。また,肉用牛農家のうち,子牛生産農家は774戸で全体の約97%となっております。また,肉用牛農家の頭数規模別戸数は10頭未満の農家が578戸で全体の約75%,10頭から20頭未満の農家が109戸で全体の約14%,20頭以上の農家が87戸で全体の約11%となっております。さらに,年齢別に見ますと,65歳未満の農家が32%,65歳以上の農家が68%であり,高齢化が進んでいる状況にあります。養豚農家においては,商社系との契約による一貫経営が主となっております。また,養鶏農家についても商社系との預託契約等によるものが主であります。畜産業を取り巻く状況は,経済不況の中,枝肉価格の低迷,配合飼料等生産コストの高止まりにより,所得が大幅に減少し,国の経営安定制度等でどうにか経営を維持している状況にございます。次に,2点目についてお答えいたします。霧島市の平成20年1月1日と平成22年1月1日現在の家畜飼養戸数で比較をいたしますと,畜産農家数は20年が991戸,22年が901戸で90戸の減少となっており,地区別の内訳は,国分が6戸の減,溝辺が15戸の減,横川が13戸の減,牧園が5戸の減,霧島が10戸の減,隼人が10戸の減,福山が31戸の減となっております。また,ここ2年間の新規畜産農家は,肉用牛で5戸,養鶏が3戸の計8戸であります。地区別の内訳は,肉用牛で福山3戸,国分2戸,養鶏で溝辺1戸,隼人1戸,福山1戸となっております。次に,3点目についてお答えいたします。効率的かつ安定的な畜産経営の向上を図るために,引き続き市単独事業として無利子の家畜導入資金の貸付事業をはじめ,優良肉用牛の確保,保留のための肥育素牛販売促進事業優良肉用牛導入及び保留事業,高齢者等の労力の低減対策の子牛出荷支援事業,環境に配慮し,効率,安定経営のためのパドック付ドーム型牛舎整備事業などの支援事業を進めてまいります。さらに,国,県の有利な補助事業を活用して飼料畑の造成や機械等の導入,畜産施設の整備を進めるとともに,国に対し経営安定のための所得補償制度等の維持・充実など,畜産農家が経営を維持していけるように関係機関・団体と連携を取りながら要望してまいりたいと考えております。 ○24番(下深迫孝二君)  今,それぞれ答弁をいただきました。それでは,再質問をさせていただきます。まず,農政についてのほうから再質問をさせていただきます。中山間地域直接支払い事業が始まって現在10年になったわけでございますけれども,今いろいろご答弁いただいたわけですが,この事業は,非常に私はいい事業だというふうに考えております。なぜなら,要するに,今までどおり耕作をしながら,そして,反当2万1,000円ですか,100%の補助金を受けられるのであれば2万1,000円の補助を受けられると,そして,遊休農地をなくしていこうということであるわけですけれども,実際,いろいろな地域が入れておられるわけですけれども,遊休農地がどんどん減っていく中で,今回,80集落が今現在導入されているということですね,全体的に。これのまず行政として今後新規導入等をひっくるめて,説明が徹底しているというふうに,部長お考えですか。 ○農林水産部長(萬コ茂樹君)  いろいろお話がございましたとおり,中山間地域等直接支払制度,非常に中山間地域は生産条件の厳しい中で,どうしても高齢化が進んでいけば,耕作放棄地,そういったものが出てくるということで,それに対する耕作放棄地を守るというような面からは非常にいい制度だということで推進をしてきているわけでございます。そういった面で,今市内の80の集落が,これに参加をしていただいております。そういった面で,この周知につきましては,一応十分にされているのではないかというふうに考えているところでございます。
    ○24番(下深迫孝二君)  部長はそのようにお考えなんでしょうけれども,私が見た感じでは,もう少し徹底することが足りていないのかなというふうに感じます。なぜかといいますと,公民館長さんにしても,特に,今この事業は中山間地域しか入れない事業ですね,そうしますと,当然公民館長さん,あるいは会長さん,輪番制といいますか,もう館長さんはそうでもないんですけれども,輪番制になっていますと,自分がやっているときに,こういう煩わしい事業はもう入れたくないというのもあるのではないかなという気がするのです。ちょっと私が聞いた話では,「そんな事業が何で私のところには入らんのでしょうかね」という話もちょっと聞いたことがあるものですから,やはり,今度10年過ぎた中で,継続の時期に来ています。やはり,もっと説明をきちっと徹底していただいて,せっかくいい制度なんですよ,これは国が3分の1,県が3分の1,市が3分の1,たしか支払っていただける制度だというふうに思っていますけれども,やはり,こういう制度を利用しながら,そして,高齢者の方たちだけであっても,これは外部からの補助が出るわけですから,手伝いいただくことによって,こなしていける事業だと私は思っているんです。ですから,やはり棚田の便利でない地域,不便な地域が対象になっているわけですけれども,やはり,水がめの役割を果たしたりとか,災害をなくすということですね,そして,また今国においては,かなり自給率の向上ということもおっしゃっているわけですよ。そういった中で,もう少し説明を徹底していただいて,できることなら,もう少しやっぱり導入もしていただいたらいいのではないかというふうに思っていますので,このちょうどいい切り替え時期です。そこら辺のところ,地域で説明会をやはりなるだけたくさんの方に集まっていただいてやっていただきたいということを,これは要望しておきます。変更点については,今いろいろ説明されました。耕作放棄地の復旧等による協定農用地の拡大や自己施行によるほ場整備,水路,農道等整備による農業生産を強化ということも書いてあるわけですね。私は,これほど水路関係がまだ整備がされていないというのは,今回こういう質問をさせていただいて初めて分かったわけですけれども,本来であれば,水路整備なんていうのは,国とか県とかでいろいろな補助事業があるわけですから,もっと積極的に導入を何でされていないのかなと,合併して4年が経過した中,これは市長,中山間地域は,特に山のすそ野を水路が走っている,あるいは丘のすそ野を走る,ちょっと水漏れがしたりしますと山崩れを起こしたりとかということもあるんですよ。道路を造ることも大事ですけれども,これだけ自給率の向上ということも政府を挙げてやっているわけですから,この用水路の整備というものに,ちょっと力を,ここに重点的に入れていただいてされる考えはないですか。 ○市長(前田終止君)  議員ご指摘のとおり,そして,また答弁にもございましたような実情が,私どものこの霧島市という市域の中に横たわっているわけでございます。幾百年も前から先人達が用水路,またその延長線の中で,水路をさらに整備していくという事業が続き,その水路の行く手には田畑があり,そして,命をつなぐ食があったわけで,そして,我々はその先に生かされているわけですから,そういう意味での私は大事さっていうのをもう一度きちっと評価をし直して,そしてまた,急ぐべき改善,取り組むべき環境とのかかわり,地域の生活との連携,そういうものをもう少しきちっと整理整頓してみたいという強い意欲を持っております。 ○24番(下深迫孝二君)  やはり,今この水路というのは,土掘りといって,土を掘り上げただけのところだと雨漏りして壊れたり,あるいは土砂もたまりやすいわけですよ。そして,掃除をするにしても,中山間地域は特に高齢者が多くなっているわけですから,やはり,下が土だと土砂もたまってきます。そしたら,作業も結構重労働なんですね,下にコンクリートの水路がきちっと入っていますと,どんどん流れていくわけですよ,水と一緒に。我々のところも中山間地域にありますから,よく理解をしていますけれども,まず,今言ったように,これだけ,まだ水路が延長をやらなきゃいけないということが多いということは,今霧島市になって何路線,今新規で整備をされましたかね。 ○耕地課長(馬場義光君)  できるだけ補助事業を活用しまして整備を進めたいということで進めてきているところでございますけれども,補助事業の活用は実施までおよそ3年かかります。それで,今先ほど部長のほうで答弁いたしましたように,先ほどの,これからおよそ3万1,000mにならんとする水路を27年度をめどに整備していこうと思うわけでございますが,先ほどのこの用水路のおよそ170kmの幹線用水路の延長にしましても,これにつきましては,すべてが土水路という意味でもございませんで,ほとんどが幹線路につきましては整備されておりまして,あと準幹線以下が整備がまだ,整備率が低いというところがあるということで,答弁をさせてもらった意味なんですが,そのうちの3万1,000mにつきましては,これから整備をしてまいりたいと思います。それと,この4年間の中での整備延長箇所は,今現在資料がございませんので把握しておりません。 ○24番(下深迫孝二君)  市長,今まで合併前ですけれども,旧国分では補助事業をいただいて,水路の,とにかくそういう危険性のあるようなところは整備をしてきているんですよ。それも継続もおそらくあったんだろうと思います,どの地域もですよ。そして,また霧島市になって,もう4年経過したんですよね。それで,まだ今言ったように,まだ1か所も整備がされていないというのは,やはり市長の方針ですよ,そういう細かいところじゃなくて,大まかなところだけにちょっと目が行っているような私は気がするのですが,市長どうでしょうか,今,やはり水路というのは,やっぱり耕作をしていく中では,最も私は大事だと思うんですよ。そういうのがあって,非常にご苦労されるので,中山間地域,どうしても荒廃していく農地も多いということがあるのかなということも思ったものですから,再度お伺いしますけれども,市長どうですか,これから,今から4年間,ちょっと思い切って用水路の整備に力を入れていかれるという考えがあるかないかお伺いします。 ○市長(前田終止君)  考えがあります。議員ご指摘の点など,市域全体でよく踏まえて,そして,今後しっかり取り組むべきこと,あるいは過去も振り返り,今日までに感謝をしながらいかないといけないというのもありますから,そういう意味ではしっかりと実情も踏まえて,そして,簡単には延長は,延ばしていけないという点もございますので,しっかりと,今ご指摘の点などを踏まえながら,向こう2年,3年,4年,5年,いい傾向がつくれたらというふうに思っております。 ○農林水産部長(萬コ茂樹君)  先ほど答弁で申し上げました約3万1,000mの用水路につきましては,既に計画,国の整備をするのに,どうしても単独でというのはなかなか事業では厳しいものですから,いろいろな国の補助事業をできるだけ導入して,少しでも地元の負担が少なくて整備をしたいということで県営事業等を導入しているわけですけれども,それにつきましては,もう既に県の承認をいただいて,今それを順次整備をしていきますよということでございます。それと,合併してから4年間につきましても,それまでに計画のあったものについては,継続してずっと整備をしてきておりますので,毎年きちんとした計画のもとに用水路等の整備は進めているところでございます。 ○24番(下深迫孝二君)  やはり,今これでメーター数で出していらっしゃるんですよね。そうじゃなくて,各地域ごとに何路線というのが大体大まかな水路というのは,細かい2間,3間にちょこっと枝線で引っ張っているのまでということは申し上げませんけれども,やっぱり何路線あって,今年度はどの地域を何路線やっていくんだというような,やはり計画をきちっと立てられて,やはり自給率の向上というのを今申し上げたように,国でも推進もして,中山間地域直接支払い事業,こういうものにもお金も出してでもその棚田を守れということも言っているわけですから,やはり,今後はきちっともう少し力を入れてやっていただきたいなということを申し上げておきます。そしてまた,下場地域においては大きな水路が入っている,そしてまた,ちょっと水が漏れていたら大きいのに入れ替えたりしてやっていらっしゃるんですよ。これは旧国分のときからも存じ上げております。ですから,差別があっちゃならんわけですよね,これは特に,上場の場合は,投資効果から言えば,非常に薄いんです。中山間の山の谷合いにずっと田んぼがあってされているわけですから,これは投資効果は下からすると薄いですけれども,これはやっぱりやっていかなきゃいけないんですよ,これは。地域の格差をなくすためには,必ずやっていただかなきゃいけないということを,これは要望しておきます。それから,余り同じところをやっていますとやかましく言い過ぎるという批判もございますので,少し前に進めたいと思います。それでは,この新規の方々は,今のところまだ確定していないわけですので,いらっしゃらないと思いますけれども,先ほども申し上げましたように,やはり説明をきちっとやっていただいて,またいらっしゃれば参加をさせていただきたい。それと,これは私の記憶では,例えば,最初にスタートしなくても,残り4年間とか3年間でも加入できるというような記憶を持っているのですが,そこはどうだったでしょうかね。 ○農林水産部長(萬コ茂樹君)  途中からでも加入できます。 ○24番(下深迫孝二君)  まず,漏れたとしても途中からでもできるわけですので,またそういう方たちがおられたら,やはりきちっと説明をしていただいて,集落協定を結んでいただくということに力を入れていただきたいなというふうに思っております。それでは,次の畜産に入りたいと思います。かなり戸数も減ってきているわけですよね,答弁によりますと。これで,これからの第一次産業,霧島市の第一次産業のウエイトをかなり占めている農業の畜産,養豚,あるいは養鶏といったようなものもあるわけですけれども,減っていく現状を,部長,対策としてどのようなことを考えておられますか。 ○農林水産部長(萬コ茂樹君)  2年間で約90戸減っているわけですけれども,やはり,その原因を調べてみますと,高齢化が進んできているということと,もう1つは,それにあわせて,ちょうどここ2か年ほど牛の値段が非常に安くなってきたということにあわせて配合飼料等の高騰によりまして,収益がぐっと落ちてしまったというようなこと,そういった面からやめられる方が多くなってきたという現状があると思います。先ほども答弁でも申し上げましたとおり,65歳以上の方々が68%を占めているというようなことでございまして,かなり高齢化が進んでいるというのが現状でございます。やはり,新規の方が畜産をするということになりますと,やはりどうしても畜産である程度経営していけるようなきちんとしたものがないとなかなか難しいのだろうなというふうに思っていますので,そういった面での経営自体をきちんとしていかないと,後継者は育っていかないのかなという感じもしております。そういった面で,やはり後継者の育成,支援というのが一番大きいのかなというふうに思うのですけれど,ただ,なかなかこういった非常に厳しい状況の中で,新たに畜産をしていくのは厳しいという状況の中では,やはり,経営規模拡大という形でないと,なかなか肥育にしても厳しいのかなと,できるだけ生産コストを抑えていくためには,やはりある程度の規模拡大というのが必要になってくるかというふうに思います。したがいまして,規模拡大を進めていくということと,やっぱり新規就農者をいかに育てていくかということになろうかと,そういう対策を講じていかないといけないというふうに考えております。 ○24番(下深迫孝二君)  いろいろ部長答弁されましたけど,後継者が育たないということは魅力がないということなんですよ。魅力があれば黙っておったって若い人たち,今仕事がない,仕事がないと皆さんおっしゃるわけです。職安のほうには,それなりに皆さん仕事を探しに行っておられる。これが魅力のある仕事であれば,やるなって言ったって皆さん始められるんです。何でかといいますと,高齢者が多くなってきている,農地はどんどん空いてくるんですよ。300坪を7,000円出せば1年間貸してくれるんです。そして,またどうかすると,もうお金は要らないよと,荒れなければいいからどうか作ってくださいという形で貸していただけるんです。そういう農地もある,そういう中で,市も制度的には1頭50万円という無償でお金の5年間貸し付けもしていただいています。非常に私もいい制度だと思うんです。ただ,その制度だけ作れば,それじゃそれでいいのかといったとき,やはり魅力があって,若い人たちが飛びつくような仕事をつくっていかないと,霧島市の第一次産業はなくなっていく,当然溝辺の辺でもおっしゃっていた,今お茶にしても,これはちょっと畜産とは別ですけれども,やはり,こうしてもっともっと魅力があるような形で行政とJAとか,いろいろな形で方向性を示していかないと,やりなさいよって言ったって,借金してやるわけですから,利益が出ない,例えば,3年先,5年先を目安にして,目標が立てられるならいいんです。今の状況で部長,目標が立てられるというふうにお考えですかね。 ○農林水産部長(萬コ茂樹君)  今の状況というのは非常に厳しいというふうに認識をしております。今枝肉にしましても,非常に安くなってきている,景気が非常に厳しい中で,どうしても,例えば肉用牛であれば牛肉というものは,どうしても高級という意識があって,非常に今収入やらいろいろな面で厳しい中では,どうしても安いもの,牛から豚,さらに鶏という形で,鶏肉っていう形で,どうしても値段の安いほうに行く傾向がございます。厳しい経済状況の中で,それは消費者としてやむを得ないのかなとは思っているのですけれども,非常に,今申し上げましたように,枝肉は上がらない,生産コストは高止まりという状態で,非常ににっちもさっちもいかない状況にございます。やはり,生産コストをいかに抑えるかという形で,一生懸命取り組みはしていただいていますけれども,どうしても限度があると,生産者の方にも限度があるというふうに思っています。そういった面で,やはり今各畜産関係の団体とJA等と一緒になって,国の補償制度,経営安定のための支援,制度というような形でお願いをして,今回22年度から新たに3年間という形で経営安定支援がスタートするわけですけれども,その中でもやはり,いろいろな国のほうが今簡素化という形,手続の簡素化,制度の簡素化という形でいろいろされております。そういった形で,どうしても自分たちでできないとなれば国にお願いしていくしかないのかなというふうに考えているところでございます。 ○24番(下深迫孝二君)  今ちょっと部長にもう一遍お尋ねをしますが,今鹿児島県が持っている種牛,購買者がほとんど喜んで買ってくれません。公費で種牛をつくり,公費で給料をいただいている方たちが一生懸命改良されている牛が,ほとんど購買者が喜んで買わないんですよ。そして,民間で種牛をつくっていらっしゃる方,この方たちの牛は高く売れるんですよ。そして,高く売れるのですが,また逆に,その種がよく入らないと,我々に入ってこないということですね。民間ですから,北海道だとか,あるいは青森だとか,そういうところに,こっちから種を売られます。そうしたときに,今度は,向こうの購買者の方がこっちに買いに来なくなるんですよ。宮崎県は,全部県有の種牛ですから,宮崎の牛が欲しければ宮崎まで行かないと買えないんです,これは。ですから,いい水準を保てるんですね,これは。ですけど,民間の人に,種牛の販売をやめなさいと言っても,これは個人のことですから制約はできません。もう少し,市と県といったら,同じ霧島市から見たら親ですよ,県はですね。そこに,もう少しいい種牛の供給ができるような体制はできないのか,これは市長,市長も県議をされておったこともありますけれども,今県の種牛をつけてもらっても,購買者が喜んで買わないんです,残念ながら。民間の品評会に出てくるのも,民間の種牛の子どもだけですよ。そういう状況です。ですから,畜産の,今低迷というのは,そこにも原因が一つ私はあると思います。それで部長お尋ねしますが,部長は種牛の,今よく売れるなと,購買者がよく好むなという名前をいくつぐらいご存じですか,農政部長として。 ○農林水産部長(萬コ茂樹君)  申し訳ございません。私そちらのほう不勉強で,ちょっと把握しておりません。 ○24番(下深迫孝二君)  やはり,農政の部長さんです。せめて今こういう畜産が低迷しているときですから,この牛だったらいいんだよねというようなものを覚えてください。まだ1年だったらこういう質問は私もしないつもりでしたけど,もう農政部長になられて,もう1年は経験していますよね。ですから,そういう勉強もしていただいて,そしてまた,農家を回られるときでも,やっぱり激励もしていただけるような体制づくりもしていただきたい。市長にちょっとお尋ねをいたします。市長は,姉妹都市である海外にもよく行かれます。せっかく行かれるんです。霧島のお茶だとか,牛だとか,黒豚だとか,1回ぐらい売り込んでみようという気はないですか。 ○市長(前田終止君)  大いにあります。鹿児島県の伊藤知事が,今年の年頭の記者会見,これでいろいろな発言をなさっております。今お互いに議論のある中で,この厳しさだけがお互いに共通認識として,なかなか有効な一手は打てないねと言うことがありますけれども,私は知事の記者会見を聞きながら,鹿児島の将来像,今まさにお尋ねの点であろうと続いていくわけでございますけれども,厳しさの中にもやっぱり政治というのは明るさを見出す,そういう限りない努力が知事にも市町村長にも当然にして,総理にも求められているわけですよね。そういう中で,知事がおっしゃったのは,これからの鹿児島県の将来像,それを問われて農業と観光,これが一番キーポイントになっていくだろうということを知事はおっしゃいましたよね。そういう中で,その農業の中における食,この食こそが21世紀の日本,そしてまた,その中でも食料供給基地の我が地域,こういうところの重要なキーワード,これからのこれまでの農業基盤整備,それが,不足,課題がありつつも,きちっとしていくはずだと,そして,生きてくると,巨大な人口を抱える中国,アジア市場,こういうところに安心・安全のその食を鹿児島県全土で供給していく,そういう大きな視点で自分たちの農業という部分も,しっかり中長期的に,将来を見据えた努力が今後も続くべきであるし,それが一番正しい方向だということを自信を持っておっしゃっていました。私もそういう意味では,今議員ご指摘の点,例えば,中国,13億おられますよ,3地域と歴史的に7つの自治体のエリアの中で一部地域は引き継いだことを,今も引き継いで4年に一遍は行くようにしています。そういうことで,食,そして,安心・安全の日本もの,そういうものがやっぱり国,県,そして,私たちの地域から直通ルートもあるわけですから,そういう努力を限りなく続けていかないかんと思います。 ○24番(下深迫孝二君)  大塚副市長もここにいらっしゃいますけれども,県もあまり当てにならないんです,はっきり言って。何でかと言いますと,宮崎県の知事,伊藤知事,今市長はどのようにお考えですかね,宮崎県の知事,東国原さん来られまして,かなり活性化してきているんですよね。やはり,伊藤知事は官僚の方ですよね,もともとは。だから,やはり発想を変えていただかなきゃいけないんです。私は前田市長は,東国原さんタイプかなというふうに思っているんですよ。いろいろなところに行ってPRされるのも好きだし,そしてまた,いろいろな形で売り込みをされている。であれば,この畜産にしても,黒豚にしても,鶏は東南アジアのほうが当然安いですから,なんですけれども,市独自で売り込みをやってみたいと,そういう農政畜産課の中にそういう専門の課長を置いてひとつ貿易がちゃんとできるような体制をつくられるという考えがあっても,私はいいんじゃないか。まず県の伊藤知事と東国原知事の違いをどのように受けとめておられますかね。 ○市長(前田終止君)  伊藤知事は,やはり国の役所におられて,国全体から見た地方自治のあり方っていうのをしっかり語られる日本の中の第一人者かなという,お付き合いをしてみて,いろいろな会話を交わしてみて,しっかりと地方自治のあり方を最も語れる人かなということを強く感じております。ただ,国のレベルの役所におられてこっちに帰ってこられて知事になられて,現場でやっぱりやってみるということは,また一味も二味も違う側面もあろうかなと,いろいろご苦労される点もあるなと,そしてまたおっしゃる,官僚臭さ,あるいは,そのような観点からものの考え方の習慣,こういうものを本当にもっと県民的視点というものも,ざっくばらんにもうちょっと県の中にさらに入っていかれたら,いい持ち味を発揮されるのではないかなとも期待をいたします。東国原知事さん,何度かお会いをしてお話もお互いに交わして,意見交換もしたことも環霧島会議等や宮崎県庁を訪れてお話もさせてもらったこともございます。知名度の高さ,そしてまた,大胆な発言,その中にもちゃんと自分たちの地域の実情等を踏まえられて,持ち味を生かしておられるかなと。しかし,テレビ,新聞等メディアが伝えるような成果というのは,どこまで本当に上がっているのかというのは数字は嘘をつかない,そういうのを観光客の目になっているのか,実態を見ると,かなり差があるんじゃないでしょうか。例えば,定住移住対策等についても,宮崎県1県でやっているような部分を,私ども霧島市1市が追いつけ追い越せぐらいの迫力で事実はやっているんですよ,そういうことです。 ○24番(下深迫孝二君)  事実はやっているんです。やっているんだけれども,やはりそうしてPRしていただくことによって,違ってくるんだということを,私は申し上げたいんですよ。やはり,霧島市が,まず発信,県よりか霧島市のほうが発信をしていくんだということをぜひ市長,今あと4年近くまだ残っています,我々の任期もですね,市長もそうですけれども,その間に本当に第一次産業が元気の出るような対策を講じていかないと,このままではいけないという気がしますよね,これは。やはり,民間の企業は,いくらかその元気が出てきだしたといったものの,底ですよ,まだ。第一次産業にしても底ですよ。底でないのは公務員だけなんです,これは。公務員の皆さん方は,底というのがないわけですから,いつもマイペースの状況でいける体制であるわけですから,そうであれば,もっと真剣にそこら辺を考えていただいて,やはり,農家の人も潤ってきた,あるいは勤め人も潤ってきたというものでないと,市全体は絶対に活性化してこないというふうに私は思っています。ですから,ぜひ,市長も外国に行かれましたら,一人ぐらいそういう特命課長をつくってもいいんじゃないですか。そして,元気が出るようなものも考えていかないと,ほかとやっぱり似たようなことをやっていたのでは,みんな一生懸命生き延びようとしているわけですから。だから,その中で,今申し上げたように,前田市長は官僚ではないと私は思っていますから。伊藤さんが悪いと言っているわけじゃないんですよ。官僚ですから,要するに,かた過ぎて我々から見たときに,間違わずに,ただ4年間いければいいというのじゃなくて,多少間違ってもいいから,思い切ってやってみなさいというのが,そうすることによって,思い切った発想が私は生まれるというふうに思っていますから,ぜひそこら前田市長にも大きく期待もしたいと思います。そして,先ほど県のことを言いましたけれども,大塚副市長,あなたが悪いと申し上げているんじゃないんで,どうですか,少し県とのパイプ役になって,この第一次産業の活性化にも大塚副市長は2年間という限られた期間しかないわけですよね,今2年ということで,市長からはお話は承っているわけですから,少しがんばってみたいという気持ちはどうですか,ありますか,ないですか。 ○副市長(大塚行則君)  私は,事務分担としましても農林水産部というのは入っておりまして,当然,農政,農林水産部と一緒になって霧島市の農林水産業の発展に対してやっていかなきゃいけないというふうに考えておりまして,そういう中で,いろいろと農林水産部の意見も聞いて行く中で,いろいろな補助制度とか,いろいろな制度で一生懸命やろうとしているんですけど,なかなか分かりにくい面もあるなというふうに,自分自身は感じるところです。そういう中で,今後県との関係の中でも,やっぱりどうしても補助事業を入れたものも有効に活用しながらやっていくという方向があったみたいですので,その中で,県とのパイプというのはしっかり持った中で,私のほうとしても,一生懸命その一次産業が発展していくように努力していきたいというふうに考えております。 ○24番(下深迫孝二君)  ぜひ,先ほども県の種牛はダメだということを私申し上げました。これはぜひ,今度競りがあるときに,大塚副市長,隼人の市場でやっています。1回行かれて,品評会に出てくる牛も銘柄は何かと,これはぜひ部長にも行っていただきたい,一緒に。担当部長がどういうのがいい立場にあるんだというのが分からないようでは,やはり,農家はよくならんわけですので,ぜひ2人そろって,品評会っていうのは朝30分かそこらです。行かれてぜひ勉強していただいて,なるほど県の種牛っていうのは,これくらのレベルにしかないんだなということを分かっていただいて,ぜひ,いい牛を改良していくただくように,ひとつそれもパイプ役になっていただきたいというふうに,これも要望しておきます。ちょっと時間もありませんので,次に移らせていただきますけどね,総合支所の活用ということで,ちょっと再質問させていただきます。シルバー人材センターについては,使っているところもあるよという,今ご説明でした。やはり,私は霧島市になって初めてのときでしたか,溝辺の総合支所とか,いろいろ横川とか回らせていただいたんですね,委員会のほうで。そのときに,溝辺に離れがあったと記憶しているんですよ。同じ総合支所内であれば,子どもたちがわあわあ言ったりすると仕事にも支障を来します。ですけれども,そうやって離れている部屋があるとすれば,よそに渡り廊下を通っていって使う部屋という意味ですけれども,そういうところに,例えば保育所を新しく造るよりか置くと,もし入所者が待機しているのであれば,それは子どもの声が聞こえただけでも,やはりにぎやかさっていうのは取り戻せるんだと思うんですよ。そういうものとか,やはり,人の出入りがあるということですね,やはり,いろいろな民間を入れることによって。例えば,宅急便の取次店だとか,そういうところにも貸してあげれば,例えば,今同じ庁舎内でありますと,先ほどおっしゃったセキュリティーの問題もあります。安全性,いろいろなものが考えられるわけですけれども,やはり別棟だったら,全く影響はないと私は思うんです。そして,逆に家賃も入ってきます。市の歳入にもつながる。そして,例えば,民間がしょっちゅう出入りすることによって,総合支所の近辺が活性化してくるということも考えたものですから,こういう質問をさせていただいたわけですけれども,市長の答弁では,条件が整えば無理じゃないよということを言っていただきました。やはり,行政も民間的発想を持っていかないと,言うならば,建物で言っても,いろいろな業者が入っている建物ってあるわけですよね。そういうふうに考えていけば,決して,その周辺部だけが寂れていくということを嘆くばっかりじゃなくて,やはり,何か対策を打っていかなきゃいけないわけですよ。もうあと今度は4年間過ぎていきますと,総合支所も本当の一部に,またなってくるわけですから,今からやっぱりそういうことも検討していかないと,活性化していくのは,どんどん,活性化どころじゃなくて,どんどん寂れていくということで,また役所としてもいろいろな問題を考えなきゃいけないんです。企画部長どうですか,今先ほどの市長の答弁では,条件が合えば無理じゃないよということもおっしゃったわけですけれども,企画部長としてどのように受けとめて,今後どういう形で取り組んでいきたいというふうに思っておられますか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  総合支所も大事な行政財産です。これはできる限り使うというのは命題であろうかと思います。ただ,いろいろ私どもも活用策をやっているんですけれども,まだまだ議論をしていけば,何か新しい考え方も出てくるかもしれませんので,引き続き議論していきたいというふうに考えております。 ○24番(下深迫孝二君)  これについて,総務部長はどのような考えですか。 ○総務部長(今村恭一君)  総合支所は利活用できれば一番望ましいことですけれども,現実としては,今の総合支所の庁舎の造りが個室になっていないこと,出入り口が別々であること,時間的な制約があること,さまざまな条件がございます。その条件に合った範囲内では貸し出しは可能でありますけれども,先ほど言われましたように,例えば,保育所は,私も確かにすばらしいことだとは思いますけれども,子どもにとっては砂場が必要であるとか,ほふく室が必要であるとか,調理室が必要であるとか,さまざまな条件がございます。そういう条件をクリアできれば貸し出しは可能であるし,今後も市の歳入の面からおいてもそういうような条件に合うところは積極的に貸し出しが可能であれば,貸し出していきたいと考えております。 ○24番(下深迫孝二君)  時間もないようですけれども,今砂場がないとかおっしゃいましたけどね,砂場なんてつくればいいんです,これは。そんなお金もかかりませんので,それと,保健福祉部のほうで,健診なんかで使っていただくとか,そういうこともいろいろひっくるめてご検討いただきたいと思います。時間になりましたので終わらせていただきます。 ○議長(池田 守君)  以上で,下深迫孝二議員の一般質問を終わります。次に,21番,岡村一二三議員から1件通告がされております。したがって,岡村一二三議員の発言を許可します。 ○21番(岡村一二三君)  先に通告しておいた市長の政治姿勢について一般質問を行います。市長は,22年度施政方針で入札契約制度については関係法律等を踏まえ,透明性の確保,公正な競争の促進,適正な施行の確保,不正行為の排除の徹底など4つの基本原則に従い,発注や契約に関する事務を適切に実施するとのこと,行政は市民の税金を預かり,市民のための生活福祉に充当する仕事を行う責務を負っていることは言うまでもありません。そこで,22年度は,霧島市として4つの基本原則をもとに,市独自の具体的な施策方針を持っているのか問うものであります。次に,霧島市土地開発公社と霧島市土地開発公社経営健全化推進委員会のあり方についてであります。まず1点目として,合併前にそれぞれのまちで公有地拡大推進法が示す福祉の増進に資することを目的とするということもよく理解されず,土地開発公社を設立し,安易及び長期的展望もなく運営されてきた結果として20年3月末の霧島市土地開発公社の遊休浮遊土地の簿価総額は47億5,000万円,これは22年度霧島市の標準財政規模の14%にも上る数字であります。次世代の人々にとれば,合併前の失政が生んだ不良債権を背負わされたようなもの,さらに,不況下の中で,今すぐ必要な福祉の財源が吸い上げられていく状況等を危惧し,土地開発公社のあり方について,19年第1回定例議会の私の一般質問の市長答弁は,事務局長へ「廃止を念頭に入れ最大限の知恵を出し,今までの総決算をしてきれいに整理整頓してくれ,頼む」と言ってあるとのことでしたので,その整理整頓の進捗状況を問うものであります。次に,2点目として,土地開発公社の理事は,合併前の7地区の助役などと市の執行部の副市長以下5名の部長を含む15名の役員構成となっております。今回の定例議会で開発公社は21年8月,市長の民間へのあっせんを受けて23筆の簿価2億6,300万円の特定住宅用地を不動産鑑定価格をもとに1,850万円で民間へ売り渡し2億4,400万円の簿価損失を生じさせていることが明らかになりました。なお,借入基金のことは明らかにされておりません。一方,市長は,この3月補正予算で溝辺,国分の57筆の開発公社保有地を不動産鑑定価格を参考とすることもなく,20年度簿価に490万円程度加算した金額で市民生活上取得する緊急性もないのに,かかる事業費予算計上もせず,市民の税金で購入しようとしております。開発公社は経営責任の所在を明らかにし,確固たる責任体制に基づき,組織,業務,運営,人事管理を行い,効率的な運営が求められることから,独立した機関として理事は理事会で議論し,経営責任を負うのが職責であると思います。しかるに,制度的には議会の批判が届かないことで,民主的コントロール機能を欠いたまま,内輪だけの問題として市当局は18年2月1日には霧島市土地開発公社経営健全化推進委員会という内部規定を設置し,開発公社の理事と一部重複した構成メンバーで,別の場所で開発公社のあり方を議論しております。市幹部職員で構成する健全化推進委員は,ゼネラリストなのか,スペシャリストなのか,土地開発公社経営健全化推進委員会の果たす役割は何か問うものであります。次に,3点目として,土地開発公社の経営健全化と称して,公社の遊休地や簿価のない基金だけを市民の税金で負担すれば,それで問題が解決したわけではなく,土地も再び遊休地化するおそれもあり,具体的な事業計画予算も示さず,隣接する市有地と一体的な活用を図るとか,現況は山林であるにもかかわらず,地域の森林環境の保全を図るなど,通り一遍の文言で納税者の批判を免れる手法はとられることがあってはなりません。遊休未利用地は,いつ事業化するのか,売却処分の必要はないのかなど,浪費に対するチェックが絶えず必要であるということは言うまでもありません。そこで,霧島市土地開発公社が支出した借入金利息,内部で設置した霧島市土地開発公社経営健全化推進委員会の健全化計画,5か年間での借入金利息,利用計画のない遊休浮遊地の処分面積と処分方法,計画5年後の処分保留面積,借入金残高を問うものであります。次に,市制5周年記念事業についてであります。22年度に市制5周年記念,霧島市花火大会補助金1,200万円を予算計上と説明資料では示されております。事務事業事前評価シートでは,事業費合計は1,275万円で,一般財源も1,275万円となっております。6周年,7周年,8周年と,その時々の考えで設定していくのか,神代の歴史文化に学び設定されていくものなのか,市長の節目の概念及び補助金算定の根拠を伺いたい。以上,壇上からの質問とします。 ○市長(前田終止君)  岡村議員から1問につきましてのご質問でございました。その中の(3)につきましては,私のほうから答弁をさせていただきます。そのほかにつきましては,関係部長等がそれぞれ答弁をいたします。私の政治姿勢についての3点目にお答えいたします。新市の誕生から節目の年に市の軌跡,重要な事項を市内外の方々に発表をさせていただきますことは,開かれた活力ある公正で公平な市政推進のために重要なことであって,合併5年目につきましても,これまでと同様に節目の年と考え,5周年事業のイベント等の開催についての予算を計上し,ご提案申し上げているところでございます。特に,私たちのまち霧島市は,1市6町7自治体が1つになって多くの困難を乗り越えて合併の道のりを歩きました。この最初の1年,3年,5年,8年,10年,こういう最も立ち上がりの厳しい時期に,お互いが約13万人近い市民としても,また議会をはじめ,多くの関係諸団体のリーダーになさっても,多くの困難から生まれた合併,あれから3月,半年,1年だよねと,ようここまで課題ありつつもがんばった,そして,あれから3年,そして,5年目を迎える,そういう思いをこの重要な立ち上がりの時期に,ともに苦しさも喜びも共有をしながら祭り上げ,祝い上げ,そして,課題探しをしながら前に行く,そういう意味で,私は1周年,3周年,5周年,こういうことをきちっとやっぱりなるべく経費を抑えながら,そして,きちんとできることを,節目を竹の節みたいな気持ちでつくっていく,そういう思いで今日まで市政を担当させていただきました。その節目の節の概念でございますけれども,それぞれのとらえ方が,人それぞれの価値観によってあろうかと存じます。私といたしましては,1年目,3年目,5年目を,新市誕生からの市民の融和と一体感を醸成するための大事な節目と位置付けさせていただいたわけでございます。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  花火大会の積算についてご説明いたします。この事業は,花火大会支援事業でございまして,新年度になりましたならば,各種団体からなる(仮称)霧島市花火大会実行委員会を組織していただき,花火大会を実施してもらい,市はこの事業費の一部を補助するものでございます。総事業費は1,600万円でございまして,収入の内訳は,市補助金が1,200万円,協賛金等の収入が約320万円,諸収入が約80万円を予定されております。次に,支出の内訳でございますが,花火費が約750万円,設営費が約440万円,その他警備費,観客輸送費,広告費,事務費等で約410万円を予定されているところでございます。 ○工事監査部長(大井 正君)  市長の政治姿勢についての第1点目についてお答えいたします。公共工事の入札,契約制度につきましては,「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」第3条で,入札及び契約の適正化の基本となるべく事項が定めてございます。1つ目には,入札及び契約の過程並びに契約の内容の透明性が確保されること,2つ目には,入札に参加しようとし,または契約の相手方になろうとする者の間の公正な競争が促進されること,3つ目には,入札及び契約からの談合,その他の不正行為の排除が徹底されること,4つ目に契約された公共工事の適正な施工が確保されること,の4項目でございます。これらを基本に,第15条第1項に基づき国が公共工事の入札及び契約の適正化を図るための措置に関する指針,いわゆるガイドラインを定めているところでございます。これらに基づき,平成22年度の取り組みとしまして,透明性の確保につきましては,従来どおりの工事の発注見通し,指名基準,入札者名,指名業者及び指名理由等の公表,また今年度は2年ごとに行われる定期の入札参加資格審査が実施される年でございます。現在,受付中でございますが,これの有資格業者名簿がまとまり次第公表いたしてまいります。さらに,先般2月学識経験者及び有識者,第三者からなる「霧島市入札等監視委員会」を設置いたしましたが,これは指名における選定と入札執行及び契約のあり方,またその運用状況と市民の方々からの苦情などへの対応について協議をいただくために,今後この委員会を開催しながら,さらに透明性を確保してまいります。次に,公正な競争の促進でございますが,価格と,価格以外の要素で評価する総合評価発注方式の導入と拡充,また電子入札の全面移行に向けての課題解決に努めてまいります。次に,不正行為の排除の徹底につきましては,1つ,談合情報への適切な対応,2つ,一括下請等建築業法違反への適切な対応,3つ,捜査機関等との連携,4つ,ペナルティーの厳正な対応などに努めてまいります。次に,適正な施工の確保につきましては,これまでどおり工事検査規程に基づき,工事成績評定を適正に行い,結果を受注者に対し通知をすると同時に,評定の内容について再確認をしていただき,なお,施工体制台帳の活用等により元請,下請を含めた適正な施工体制が確保されるよう指導を行ってまいります。以上,平成22年度の入札及び契約の事務等を適切に実施するにあたって,この指針としてまいりたいと考えております。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  2点目の霧島市土地開発公社と霧島市土地開発公社経営健全化推進委員会のあり方についてお答えいたします。まず,土地開発公社の整理整頓の進捗状況でございますが,決算の際に調製する「用地別事業実績表」をもとに,本市が平成20年度に土地開発公社の経営健全化の観点から策定いたしました「霧島市土地開発公社経営健全化計画」に沿った形で,それぞれの保有地の現状等を整理し直し,土地開発公社と連携しながら現在保有する土地ごとに処分方針等を決定する作業を進めているところでございます。なお,平成20年度以降,これまで処分した土地は15件あり,少しずつではございますが,健全化は進捗しているものと考えております。次に,「霧島市土地開発公社経営健全化推進委員会」が果たす役割でございますが,土地開発公社の設立者という観点から,「土地開発公社経営健全化計画」に関すること及び土地開発公社の経営健全化の推進に関すること,と同委員会の設置規程で定めております。最後に,これまでの実績や今後の見込み等について順次お答えいたします。合併後,新市になりましてから,これまでに支出した借入金利息は8,255万3,000円,健全化計画5か年間の借入金利息は策定段階の見込みで7,075万6,000円でございます。現時点での利用計画のない保有地,つまり,取得時の利用計画を変更して処分する土地は,民間売却または本市が取得することといたしており,その処分面積見込みは81万7,000m2でございます。なお,残面積につきましては,現在現地の状況等を踏まえながら,個々の保有地ごとの処分方針等を検討中であり,全保有地の処分方針が決定していないため明示できませんので,ご理解賜りたいと存じます。健全化計画終了時点における金融機関借入金残高見込みは4億9,490万円でございます。 ○議長(池田 守君)  ただいま岡村一二三議員の一般質問中でありますが,ここでしばらく休憩いたします。                「休憩  午前10時23分」                ──────────────                「再開  午前10時40分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。岡村議員の一般質問を続けます。 ○21番(岡村一二三君)  それぞれ答弁をいただきました。まず,入札契約の関係なのですが,いわゆる国のガイドラインに基づいてということです。今回,霧島市入札等監視委員会を設置したということです。これは,専門委員会に属するのか。 ○工事監査部長(大井 正君)  そのとおりでございます。 ○21番(岡村一二三君)  それぞれ市独自の考え方が示されましたが,一般論として落札率95%を超えると,談合が行われれば落札率は高くなると,各方面の指摘もあります。宮崎県は宮崎県知事の改革で,08年度84.1%だったということです。いろいろ談合情報等がメディアで報道されますが,こういった報道を見たり聞いたりするたびに,納税者は不愉快どころか怒りを禁じ得ないと思っています。私は昨年の12月議会で提案しましたが,指名競争入札を廃止して,一般競争入札にすることが公正な競争の促進につながり,不正行為の排除にもつながるということも指摘しましたが,このことについての検討はなされたのか。 ○工事監査部長(大井 正君)  昨年の12月議会の答弁でも申し上げましたが,今の入札率の高い,低いということがやはりございますけれども,現在,2月末現在の工事の平均額,今年度で申し上げますと平均落札率で94.1%という現状でございます。これが極端に九十七,八%というふうな,よりまた99%というふうな高い数字であるようであれば,改善についての検討をいたします。部内のほうでも,逐次そういうふうな現状を見つめながら検討はいたしております。 ○21番(岡村一二三君)  先ほど答弁で,不正行為の排除の徹底も説明をいただきましたが,昨年の一般質問の中で,最低制限価格の引き下げを私指摘したわけですが,そのことについては検討されたのか。 ○工事監査部長(大井 正君)  最低制限の引き下げについては,まだ検討はいたしておりません。 ○21番(岡村一二三君)  検討される余地はあるのですか。 ○工事監査部長(大井 正君)  極端に,今のような入札制度についての不具合が生じますれば,そのようなものも検討していきたいというふうに考えます。 ○21番(岡村一二三君)  不正行為の排除の関係なのですが,我が管内で談合情報で入札が無効となったというメディアの報道もありました。したがって,談合情報の把握と対処方法の取り組みは,さらにどのような形で進められていくつもりなのか。 ○工事監査部長(大井 正君)  昨年,天降川小学校,仮称でありましたけれども,天降川小学校という校名に決定いたしましたけど,その建築工事においての談合情報等がなされましたけれども,それにつきましても委員会によりまして徹底した調査をいたしましたけれども,そういうふうな事実もなかったということで,それにつきましても,今後またいろいろな情報等をもとにしながら取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○21番(岡村一二三君)  同じく,12月議会で12月1日施行の2工区分割の質問をしました。執行部はそのような事実はなかったということでした。火のないところに煙は立たないわけで,私が関係者の話を総合すると,落札した2業者が工区割のお願いを職員にし,結果として,ありがたかったということでした。何のことはない,市の職員かと思っていたら建設会社の職員だったのかと一瞬思った次第です。談合情報での入札無効現場や,2工区分割の現場,いずれもこれまで行政側へのお願いでは,地権者の承諾が得られなかった場所です。そういったことで,工事が中断しておりました。市民の強い要望を受けて,再三地権者にお願いし,承諾が得られた経緯を思い出すたびに,まことに残念な思いと指摘しておきたいと思います。次に,土地開発公社と経営健全化推進委員会の役割についてですが,この経営健全化推進委員会は,専門委員会に該当するのかお示しください。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  土地開発公社の経営健全化を目的とした専門的な委員会であるというふうに理解しております。 ○21番(岡村一二三君)  ということは,専門委員会ということで認識してよろしいわけですね。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  専門委員会の定義が,ちょっとここではっきりいたしませんけれども,専門的に協議する委員会というふうにして考えております。 ○21番(岡村一二三君)
     専門委員会は174条がありますので,その辺を精査して進めていただきたいと思っております。このことも指摘しておきたいと思います。次に,先般の一般質問で23筆を民間へ売り渡したということでした。そこで借入金はなかったのか,あったとすれば,金額と処理方法はどうしたのかお示しいただきたい。 ○企画部次長兼企画政策課長(川村直人君)  借入金につきましては,本市の土地開発基金から約1億3,170万円ございました。これの変化につきましては,今後,土地開発公社が保有しております土地のうち借入金をしていない土地等もございます。今後こういった土地等の売却を進めていきまして,そういった返却のための原資ができましたら市のほうに返却をしていく,そういうことになっております。 ○21番(岡村一二三君)  市長,開発公社は,不良債権を引き継いでいるわけなのですが,有権者から信託を受けたはずの首長が結果として有権者の目の届かないところで公社に買わせた土地が不良債権化していく問題は,民間の不良債権問題以上に重い責任が問われるのではないでしょうかね。しかも,損失の穴埋めに,住民から半ば強制的に徴収する税金を原資にして,安易に処理してしまうやり方は理不尽だと思いますが,市長はこのことをどのように考えていらっしゃいますか。 ○副市長(南田吉文君)  合併時におきましても,この土地開発公社の問題というのは,非常にゆゆしき問題でございました。それぞれ負債を抱えながら合併したというのが事実でございます。その辺,分析も先ほど川村次長のほうからございましたけれども,分析もしている最中でございます。それから議員の皆様方で構成していただきました行財政改革調査特別委員会のほうでの指摘もございました。そしてまた,昨年の2月に設置いたしました経営健全化計画,これも策定されまして,今一生懸命そういうのを実行しているところでございます。また,一般質問でもそういったような不良債権の処理の仕方について,質問があり答弁をいたしたところでございます。その中の声の一部といたしましても,簿価を割ってでも売れるものは売ったほうがいいのではないかというようなこともあったわけでございます。そういった問題を,課題を抱えながらも私どもやはり粛々として簿価の,例えば,有金利,これの縮減に努めていくというのが一つの方針であると思っておりますので,今後もそういった方針のもとで整理をしていきたいと,そういうふうに思っているところでございます。 ○市長(前田終止君)  合併前,それぞれの自治体が,日本中と申し上げてもいいぐらい,この土地開発公社という仕組みの中で多くの計画をお持ちになられて,そして,土地を保有される,しかしながら,その後合併をし,その土地の保有期間,こういうものが長期化していく,いわゆる未利用地,これは一般的には,対社会的には塩漬け状態の土地,利用されていない,あのときの投資は何だったのかと,こういうことがよく指摘を受けております。これは,我が市のみならず,日本全国の津々浦々の自治体で大中小あられようかなと思っており,共通の課題であろうというふうに思います。よって,私としましては,新市となり,そのようなことに十分に皆さん方の前に,その実情を,市民を代表される議会の関係各位につまびらかにお伝えをし,これからどうこの件を処置していくか大きく問われています。大きな覚悟がいるなということを感じながらの今日まででございました。よって,議員,前もこの件でも,合併当初からご指摘等を厳しくいただいておりますが,私自身も同じくその方向を見つめながら精いっぱい努めさせていただくところでございます。 ○21番(岡村一二三君)  開発公社の理事長が副市長ということですので,副市長にお尋ねしたいのだが,開発公社が法制上は議会,住民の監視,住民参加の道が閉ざされて,文字どおり隠れみの的存在とも言われたりもしているわけですが,本市の公社は独立採算制を堅持し,効率的な経営と適正な費用負担で行われているのか,官庁式経営,いわゆるツーカーの関係をつくっていないのか,どちらだと思いますか。 ○副市長(南田吉文君)  お答えする前にお話しておきたいのですけれども,やはり,開発公社,これは議員ご存じのとおり別格の法人を持っておりますので,そういう立場ではいかがかと思いますけれども,副市長という立場から知り得る範囲で申し上げます。私,やはり公社というのは市の,霧島市の分身であるというふうに思っております。開発公社が抱える負債は,市の負債であると,これは一致しているというふうに思っているところでございます。そのようなことから,先ほど市民の監視ということがございましたけれども,確かにそれは行き届かないのかなと思っておりますけれども,議会の監視というのは,これは法令でも規定されているわけでございますから,間接的な監視というものは行き届いているのではないかと,そういうふうに思うところでございます。それから,ちょっとツーカーという表現をされましたけれども,確かに,ツーカーという,どういう意味かは,ちょっと一般的には分かりづらいんですけれども,例えば,理事の中には市の職員,幹部職員でございますが,これが理事として入っているというようなことからいきますと,確かに,そういう表現が当てはまる部分もあるのかなと,そういうふうに思うところでございます。 ○21番(岡村一二三君)  ツーカーの話が分からないということですが,先般,この23筆の話をここで,議場で出ましたので,このことを振り返ってみますと,副市長は公募をやりましたという説明だったようです。ところが,この件については,昨年6月に市長あてに要望書が提出されて,広報広聴課が受理して関係部課に回覧を行い,市長が開発公社にあっせん依頼をしたというふうに私は受けとめているのですが,副市長,どちらが事実なのか,公募されたのか。 ○副市長(南田吉文君)  私,かねてから答弁につきましては,注意を払いながら答弁しているつもりでございます。あってはなりませんけれども,思い込みであるだとか,あるいはまた勘違い,あるいはまた失言というようなこともあるかも分かりませんけれども,先日の新橋議員のこの件についての回答の中で補足したわけでございますけれども,十分ではございませんでした,今思いますと。その後精査してみますと,一般公募しようという準備をしておったみたいですね。だけれども,この件につきましては,企業誘致,あるいは工場の移転というような視点から,市のあっせんによることに決定したということがございました。したがいまして,最終的には,それらを公募は取りやめまして,これまでの企業誘致と同じような観点から入札は行ったわけでございますけれども,見積入札というような形で決定がなされたようでございます。これが正確な内容でございます。この答弁とともに,新橋議員への答弁につきまして訂正をしながら,訂正と申しますか修正を加えながらお詫び申し上げたいと思います。 ○21番(岡村一二三君)  そんなことは追及しませんが,この今回52筆,特定住宅用地の土地造成事業の事業計画変更は,いつの理事会で承認をされたのか,確認をしておきたい。今回補正が出ていますので。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  今回は予算を提出したところで,これに対する理事会でのまだ議論というのはございません。 ○21番(岡村一二三君)  私はおかしいと思いますよ。卵が先なのか鶏が先なのか分かりませんけど,開発公社も事業計画変更をしない限り,出せないと思うんですよ。やっぱり,理事会は理事会らしく,検討委員会は検討委員会らしくやっていただきたいと思うがどうですか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  今議員ご指摘がありました卵が先か鶏が先かというご質問がございました。どれがより健全なあり方なのかというのを,今後精査してまいりたいというふうに考えます。 ○21番(岡村一二三君)  今回補正予算で出しているわけだから,理事会では,一応内諾をもらっておいて出すべきじゃないかと,私はそのように指摘しておきたいと思います。次に,総務省の指導で2008年度から5年間の土地開発公社の経営健全化計画を策定しますと買い戻しを促進するため起債の緩和措置があります。一般会計が行う利子補給には,地方交付税を原資に財政支援が受けられる制度もあります。なお,2009年度から5年間の時限措置もあります。土地開発公社などの整理または再生のための一定の経費が地方債の対象になる特例が予定されていましたが,このことはどうなったのか。それと,合併特例債で塩漬け土地を処理しているまちもあるが,特例債は使えないのか,以上3点について,どのように検討されていらっしゃるのかお示しいただきたい。 ○企画部次長兼企画政策課長(川村直人君)  国のほうの支援措置で健全化に向けた起債などについて,特別交付税の措置をするといった制度はございます。しかし,これには条件がございまして,一定の基準に該当しないと適用されないというようなことでございまして,本市の場合は,これは適用はされないということでございます。それから,第三セクター債というのが,平成21年度に創設されまして,これにつきましてのお尋ねでございますけれども,これを起債するにあたりましては,さまざまな要件がございます。したがいまして,起債の比率等にも,この地方債を使えば影響してまいりますので,該当要件に当てはまるのか,あるいはそういった起債の比率に影響があって,いろいろ制限を受けるのではないかというようなことで,全国でもまだ模様見の感が強いようです。合併特例債につきましては,財政課長のほうで答弁いたします。 ○財政課長(塩川 剛君)  合併特例債が活用できないかということでございますけれども,まず合併特例債の対象となる事業につきましては,まず1番目に合併前につくりました新市まちづくり計画に計上されているかという,これが一番大きなポイントになってまいります。地方債の同意等の基準要綱というのがございまして,用地等の取得等について規定がされております。原則としまして,当該年度に施設の建設事業を行うもの及び用地の取得とあわせて造成事業または設計を行うもので,次年度に施設建設が確実に行われる見込みであるものについて,当該事業債の対象とするというようなことがうたわれております。 ○21番(岡村一二三君)  この2009年度の5年間の時限措置についてはどのようになっていたのか。 ○企画部次長兼企画政策課長(川村直人君)  先ほど答弁いたしましたように,健全化に向けましての起債につきましては,本市の場合は,特別交付税の措置のある起債をする条件には当てはまっておりません。 ○21番(岡村一二三君)  再確認しておきますよ。2008年度からの5年間の関係と2009年度5年間の時限措置,特例が予定されていたのですが,2009年度はまさに終わろうとしていますので,この件は検討されたのか。 ○企画部次長兼企画政策課長(川村直人君)  平成21年度から平成25年度までの5年間の時限措置のある起債ということでよろしいのですか。それは,第三セクター等改革推進債という起債が創設をされたということでございます。これにつきましても,対象となる経費は,第三セクター等今さまざまありますけれども,土地開発公社につきましても,解散または一部事業廃止に伴い実行される債務保証等に要する経費というようなこともございます。それから,先ほど申しましたように,起債をすることによりまして本市の起債への指標,これの上昇等も考えられますので,現在のところは,本市としては,この第三セクター等改革推進債の起債については考えていないところでございます。 ○21番(岡村一二三君)  課長,私は土地開発公社のことを聞いているわけだから,第三セクターの話をされていますけど,聞かないことは言わなくていいんですよ。私は土地開発公社などの整理または再生のための一定の経費の話をしていますので,再度,これらが2009年度からの予定されていた事業がどうなっているのか調査をして,当市も該当すれば検討されることを求めておきたいと思います。あと,経営健全化の推進委員会が21年度中,どのような取り組みをされたのかお示しをいただきたい。 ○企画部次長兼企画政策課長(川村直人君)  経営健全化の推進委員会では,現地調査等をいたしまして,個別に,先ほど部長が答弁いたしましたように,今後の処分方針等について協議を続けているところでございます。それから,先ほどその第三セクターのことでございますけれども,国の開発公社のそういった救済措置をするために自治体のほうで起債をすると,そういう制度を設けておりまして,第三セクター等改革推進債と名前がついておりますので,この第三セクター等の中に土地開発公社が入るというようなことでございますのでご理解いただきたいと思います。 ○21番(岡村一二三君)  ただいま担当課長のほうで現地調査もしましたよという話でした。したがって,現地調査をするには答弁があったように関係資料を作成して行われて検討もなされたと思います。簿価はもうないと,基金だけ残っているものと,借金だけ多いものなど,いろいろあろうかと思います。私は,行財政改革委員会がいただいた資料をちょっとお借りして見させてもらっていますので,そうなのかなと思ったりしますが,したがって,この内部で作成されている推進委員会,処分方法も議論されて,先ほどの答弁になったと思いますので,関係資料があれば提示を求めたいが提示できますか。 ○副市長(南田吉文君)  先ほど,今整理中であるということでございました。現地等も,私ども選任された後も見させていただきました。そういうことを踏まえまして,仕分けを,大分案としてでき上がっておりますので,案の段階でもよければまた開示していきたいと,公表を基本にしていきたいと,そういうふうに思っております。 ○21番(岡村一二三君)  議長,この際お願いをいたします,議長に。執行部に対してただいまの質問の関係資料の提出方を議長においてよろしくお取り計らいいただきたい,お願いします。 ○議長(池田 守君)  そのように取り計らいたいと思います。 ○21番(岡村一二三君)  資料もいただけると,取り計らうということでしたので,このことをくどくど話してもなんでしょうが,土地開発公社の経営健全化計画,公社の遊休地を市が一般会計から買い戻せば,それで問題が解決したことにはならないわけですよね。市有地になっても再び遊休地化する可能性もあります。結果として,市の本来の仕事である防災や福祉に充当する原資がむしばまれ弱者へのしわ寄せ,納税者への背任の構図と,こういった格好になると思います。本市は合併前のまちで5年も10年以上も経つ遊休地を抱えたまま合併して,新市に負の遺産を引き継いでいることは紛れもない事実だろうと思います。簿価総額は47億円ということです。時価と簿価の著しいかい離を丹念に鑑定して,公費の無駄を明らかにする責任も負っているのではないかと思います。このことは首長も,我々議員もそうだろうと思います。開発公社は公開性が低いわけですので,構造的に抱え込んでいる闇の部分の霧島市が被る損害が市民へはなかなか伝わらないわけなんですよね,我々議員が介入できませんので。霧島市としては,合併前の自治体ごとに過去から現在までの経緯を詳しく検証して,委員会で資料を作成して検討されていらっしゃるでしょうから,市民へその事実と将来負担比率などを周知して,解散で損失補償などの負担が一時的には大きくなるものの,中長期的には抜本的な改革として,将来の経済,財政環境の変化などに耐え得る安定的な財政の構築につながると思うわけなのですが,開発公社と1日も早くきっぱり手を切ることは市民の理解も得られると私は思うのだが,市長,このことについてどうですか,市長の考えを伺いたい。 ○副市長(南田吉文君)  市長が後でまた総括的な話はされると思いますけれども,今いろいろと中長期的な話をされました。全く異存はございません。そういった方向が正しいのかどうか分かりませんけれども,今向いていることは確かでございます。やはり,取得価格があれば実勢価格がある,これらの含み損も生じる,あるいはまた売却損も生じるでしょう,また帳簿価格,これには金利プラス管理費も入っております。これらの取り扱いをどうするのかと,これはもう私ども公社の理事ばかりでなく,また健全化の委員ばかりの責任でもないと思っています。ただ,最終的には市の産として残るわけでありますので,ここのところをどうしていくのかという課題,これを共有しながら本当にこの取り扱いしっかりとしていかないといかんと思っております。それには,私思うんでございますけれども,やはり,議員の皆様方も,かねていろいろな活動をされておるわけでございますので,この際,さっき申しましたように,いろいろと資料提供いたしたいと思っておりますので,ぜひいろいろな知恵を,あそこにはこういう企業があるよ,こういう買い手があるよというようなことも,ぜひ教えていただければ本当にありがたいということを,また付け加えておきたいと思います。確かに,いろいろな課題がありますので,ちょうど25年までですので,私のちょうど任期の期間と一致いたしますし,これは一つの開発公社の健全化に向けた方向性を打ち出す私への使命だというふうに,私は強く感じておりますので,どうぞよろしくお願いをいたします。 ○市長(前田終止君)  南田副市長は開発公社の理事長という立場も担ってもらっております。そういう中での気持ち,覚悟を伝えたと思うのですが,私は時の市長といたしまして,この土地開発公社の問題というのは,今までも戦後の約半世紀,長年にわたって公有地の先行取得,あるいはまた宅地開発事業等を展開して,これまでのまちづくりには,本当に大きな役割を担っていただいたというふうに思います。しかし,ここまで来て平成の大合併が進んでき,そしてまた社会経済情勢が,今日的には皆さん方ご承知のとおり非常に厳しい状況にあるという中で,かつてのこの開発公社の役割,そういうものが,存在感が薄れてきた役割が,継続性が,本当に問われているということが,お互いに共通する認識として生まれていると思います。そういう中で,公社が取得した土地の保有期間,これがもう長期化して塩漬け状態,おまけに,この借入金の利息等が公社の経営状況を大きく圧迫しているということですね。そういう中で,現在経営健全化計画をしっかりと協議しながら,借入金の縮減でございますとか,遊休地の売却,そういうものをしっかりと現実を直視しながら,また本市の財政状況,そういうものもしっかり踏まえながら,懸命な努力を続けてまいっている途中,さなかである,また今後もこのことは相当な覚悟を持ちながら努力してまいらなければならんというふうに思っております。そこで,開発公社の今後のあり方,これにつきましては,横たわっている現実,そういうものをしっかり踏まえながら,時間は少々かかるかもしれませんけれども,解散に向けて,全く私の気持ちに狂いはありません。解散に向けて作業を進めていくという従来の方針どおり,若干の時間をいただきながら,さまざまな問題がまだありますから,経営健全化計画のいわば進捗状況,こういうものをしっかり見つめてその作業を進めてまいりたいというふうに思います。 ○21番(岡村一二三君)  がんばってやっていただきたいと思うわけですが,今回補正で健全化計画に基づいて,現況地目山林ということで補正には計上されています。その説明は,それぞれ民有地と一体としてという説明です。通り一遍だと思いますよ。例えば,雪はひらひらと雨はしとしとといったような文言と全く同じで,農林水産部長も,この不用処分をあてがわれて大変だろうと思いますけど,大変だろうと思いますよ,現況山林化しているものを,あえて手を入れてやる必要もないんです。水源涵養とか,いろいろそれぞれおっしゃっているけれども,先般私,宮崎県の椎葉村と泉村,五木村,山の上を歩いてきました。開発されていないところは年中水が出ていますよ,水がめ。森林改良されたところは,水が一挙に流れ出して山林崩壊を招いています。人が手を加えることで崩壊につながるわけなんですよ。水がめもなくなります。そういった現状も見たわけですが,で,先ほど言ったように,取得してどういう事業をするのかも,予算計上も示されていないわけですから,こういったことはやめるべきだというふうに申し上げておきたいと思います。市長,本当にどうあるべきかをまず考えると,そして,執行部だけの話じゃないですね,開発公社。車の両輪とするならば,やっぱり我々議会にもすべてを暴露していただいて,お互いが議論して,今後あるべき姿,将来,合併10年後は交付税も削減されることは十分認識した上で合併したわけですから,入ってくるものは少なくなると,さらに,住民のニーズはより一層高まってくるという状況ですので,早くこの問題にけりをつけて債務処理をするほうが,私は適切だと思っていますので,そのことも指摘しておきたいと思います。先ほど,市長の政治姿勢,5周年記念事業のイベントの話,市民の融和と一体感を融和するということです。それはそれで市長のお考えでしょう。ただし,市民とすると,今回公共料金の一元化,いろいろな問題があります。市民が本当に納得するものでないとイベントも理解が得られないと私は思っていますので,このことについては,予算委員会で質疑をしていきますが,いつも私ぎりぎりいっぱいですので,今日はちょっとまだ早目にやめたいと思います。質問の残り時間が4分ほどありますが,本日質問したことが,行政職員のための市政ではなく,住民が主役の市長の政治姿勢を期待して,本日の私の質問のすべてを終わります。 ○市長(前田終止君)  開発公社の件でいろいろとご指摘をいただきました。私といたしましては,開発公社新理事長たる副市長とも率直な意見交換をさせてもらっております。そして,ご指摘のとおり,開発公社が抱える諸課題,今まで約4年かけて,本当に思いを込めて1筆1筆洗い直し,その性格をしっかり分析し,どうすべきかということを提示できるだけの条件は,ほぼ進みつつあります。そういう中で,皆さん方議会に,つまり,議会とは市民の皆さんの前にすべてをさらけ出して,そして,その中で本当に将来を考えて,これをどういうふうにすべきか,精いっぱい私も,行政のほうも力を尽くし,そしてまた,開発公社,理事会等々においても,万全を尽くす努力をさせていただきます。ぜひぜひ議会の皆さん方におかれましても,率直な大所高所からもご助言やご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げ,力も貸してください,一緒になって,何としてもこの開発公社の大きな課題を,時の市長としてこの任期,約4年近く残っています。精いっぱい真正面から逃げずに取り組みますからよろしくお願いいたします。 ○議長(池田 守君)  以上で,岡村一二三議員の一般質問を終わります。次に,31番,時任英寛議員から3件通告がされております。したがって,時任英寛議員の発言を許可します。 ○31番(時任英寛君)  ただいま議長より発言の許可をいただきましたので,先に通告いたしました3件につき順次質問をいたします。さて,鳩山政権が誕生して7か月に入りました。ようやく二次補正が整い執行されることとなりましたが,経済状況の現状を考えますと対応の遅れを指摘されるのも当然と言わざるを得ないと思います。現在の経済状況の打開策は,地方自治体だけでは到底対応できるものではなく,国のしっかりとした政策が定まって初めて,国地方一体となって効果の上がる対策が実を結ぶものと確信いたします。政府は,国内外さまざまな課題を抱えておりますが,政権を担うということはすべてに責任を持つということであり,政局だけを念頭に置くのではなく,国民の福祉向上のための国の方向性を明確に示し,政治への信頼を取り戻すことが肝要であり,そのためにも,まず政治と金の問題についても,国民に対し,さらなる説明責任を果たすべきと断言いたします。質問に入ります。1点目,本庁方式移行についてお伺いをいたします。合併後5年目に入りました。合併協議においておおむね10年間は各旧町役場を総合支所として残すこととしております。しかしながら,この間,各総合支所は職員減により各課の統廃合,グループ制への移行,隼人総合支所においては隼人庁舎として再編されました。今後も職員数が減少する中,総合支所の機能維持が図れるのか,今後の総合支所の位置付けを含め,本庁方式移行に向けて組織再編の検討はなされているか進捗状況についてお伺いいたします。次に,本庁方式に移行する上で,現庁舎では手狭であると認識いたします。この件に関しましては,たびたび質問をいたしましたが,本庁舎の別館を建設するとして課題は財源であります。庁舎への合併特例債の充当は許可されるものであります。この起債を活用しない手はないと思います。しかしながら,適用を受けられる条件として,本市においては平成26年度末に別館等竣工していなければならないと言われております。平成22年度の市長の施政方針にも,この件については明示されておりません。組織再編,庁舎建設の基本構想,基本計画,実施設計,着工と考えますと,残された時間は決して長くないと思います。特に,総合支所のあり方,組織再編については,各地域審議会との協議,理解も必要と考えれば早急な対応が望まれますが,今後の取り組みについてお伺いをいたします。2点目,市所管の橋梁点検についてお伺いをいたします。国土交通省の調査で地方自治体の管理する約13万本もの橋が,過去5年間のうち約半数が未点検であることが明らかになりましたが,本市の現状と課題及び対応策についてお尋ねをいたします。3点目,高校生の就職支援についてお伺いいたします。先ほども申し上げましたように,国内外の経済状況は依然として厳しい現状であり,特に,地方においては,この不況から抜け出す具体策も見えず,先の見えない状況は,周知の事実であります。我が県の有効求人倍率も国の平均値を下回る現状下で,本市の高校生の就職内定率と現状をお尋ねいたします。次に,本市として高校生の就職支援について具体策があるのかお尋ねをいたします。以上で,壇上からの質問を終わりますが,答弁のいかんによっては質問席からの再質問を議長にお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  時任議員から3点についてご質問でございました。その1問目につきましては,私のほうから答弁いたします。2問目につきましては建設部長が答弁いたします。3問目につきましては,教育委員会が答弁をいたします。本庁方式移行につきましては,1点目と2点目は関連がございますのでまとめてお答えいたします。組織再編の検討状況につきましては,現在,合併10年に向けた霧島市の組織のあり方について,昨年3月議会で報告をされました行財政改革調査特別委員会最終報告や,昨年の4月に霧島市行政改革推進委員会から提出をしていただきました「霧島市の組織のあり方に対する意見書」をもとに,副市長,教育長と各部長級で構成をする「霧島市事務所機構検討委員会」を設置し,各委員会から提出されました意見を十分に踏まえながら検討を進めているところでございます。今後とも職員数の削減を推し進めながら組織の見直しを図ってまいりますけれども,基本的な考え方といたしましては,本庁と総合支所で同じ業務を行っている部分については,一本化することでより迅速かつ適切な対応が可能であれば本庁へ集約化を図ってまいりますが,生活に直結した,例えば,申請,あるいは相談等の最小限の受付窓口につきましては,今後とも現在の総合支所において保持していくべきものと,維持していくべきものと考えておりまして,それぞれの地域の特性を生かすための体制,これとあわせて検討を進めてまいりたいと思います。仮に,組織再編に伴う本庁舎の増築を行うとしたら合併特例債の有利な資金の活用が可能な期限内と当然なりますので,その必要性の検討を議員ご指摘のとおり急がなければならんかなと思っているところでございます。なお,この件につきましては,来年度に策定を予定しております平成23年度から5か年の定員適正化計画及び組織の再編計画の中で具体的な方針を定めてまいります。 ○建設部長(篠原明博君)  市所管の橋梁点検についてお答えをいたします。本市には市道にかかる橋梁は647橋ございます。これらの橋梁の修繕や架け替えには,予算上の制約などから橋梁の延命化を計画的に図る必要がございます。そこで,国は地方自治体が管理する橋梁の老朽化に備えた対策として,「長寿命化修繕計画」を策定するよう市町村に求めているところであります。本市においても,長寿命化修繕計画策定に向けて橋梁概略点検を平成20年度に160橋,平成21年度に487橋を調査し,すべての橋梁について実施したところであります。今後の計画として平成22年度に橋梁概略点検に基づいた健全度の低い80橋について,補助及び交付金事業により橋梁詳細点検を実施する計画であります。また,平成23年度には橋梁点検をもとに長寿命化修繕計画の策定を計画いたしております。今後,計画書に基づいて定期的点検や日常的な維持管理を行いながら,損傷度の高い橋梁や第三者へ被害が及ぶおそれのある橋梁など,優先度評価の高い橋梁から有利な補助事業等を導入し,年次的に修繕,架け替えを進めてまいります。 ○教育長(田肥文君)  高校生の就職支援についてお答えをいたします。まず,1点目,国分中央高校の就職内定率と現状についてお答えをいたします。本年度の国分中央高校の就職内定率は2月末日現在で78.2%,119人中93人となっております。前年度と比較しますと5.8ポイント向上をいたしております。本年度の県内外の企業からの求人数は,前年度の75%でしたが,国分中央高校に就職支援員を配置していただいたこと,ヤングハローワークの担当者からの情報提供,また学級担任による一般求人やネット求人等への働きかけなどにより,新規に企業開拓を行ったことなどが昨年より就職内定率の向上につながったものと現状を分析しております。次に,2点目の就職支援の具体策についてお答えをいたします。平成22年度当初予算に,就職支援員配置事業の予算を計上しておりますので,平成22年度も引き続き就職支援員を活用しまして,新規求人の開拓並びに企業訪問,就職した生徒の定着指導等を積極的に行い,新規高卒者の就職内定率向上に取り組んでまいりたいと考えています。また,現段階で26名の未決定者の就職決定におきましては,ハローワークとさらに連携を強化し,引き続き,求職活動を支援しますとともに,国が実施をします新卒者体験雇用事業によりまして,体験雇用を受け入れる企業があれば積極的に応募させるよう支援してまいりたいと考えております。 ○31番(時任英寛君)  それぞれ答弁をいただきました。まず本庁方式移行について再質問をさせていただきますが,今答弁でございましたように,行革推進委員会から提出されたもの,そしてまた,霧島市事務所機構検討委員会を設置し,各委員会から出されたものについて,今意見を十分に踏まえながら協議をしておるということでございますけれども,職員数が減っていくというのは事実でございまして,それに伴って業務の負担,軽減というのも当然考えていかなければならない。特に,総合支所の職員数が減じていきまして,その臨時職員というものを採用いたしております。これは,当然正職員ではございませんので,あくまでも臨時的な職員,ただし,その臨時的な職員がやはり正規の職員と同じような仕事を担当していくというような状況もあるということを聞いております。であるならば,その事業というものをしっかりと軽減していくということも考えていかなければならない状況下にあろうかと思っております。それで,企画部長,この組織再編,新たな庁舎の増築,そしてまた行政評価,それから,行政改革,そして,先ほど同僚議員からありました開発公社の問題,そして,それぞれの各所管部が抱えている問題を同時並行で進めていかなければならない。しかしながら,この期限というのは,庁舎建設については26年度竣工という大きな一つのゴールがあるわけでございまして,そのためには,しっかりとした協議というものを,早目早目に行っていかなければ非常に厳しい状況があると思うわけですけれども,今市長のほうから答弁されましたけれども,この検討をしながら今進めているということで,また22年度については,23年度からの5か年の定員適正化計画及び組織再編計画を策定するとありますが,庁舎建設は,その前に終えなきゃいけないわけですから,やはり,そこはまた別途切り離して考えていく必要があろうかと思います。と申し上げますのが,庁舎の器が広がらんことには,総合支所から職員を呼べないという,呼べなければ次の総合支所,出張所になるのか,支所になるのか分かりませんけれども,その対策が後手後手に回ってしまうと,このような認識をいたしておりますが,企画部長いかがですか,今私の意見を踏まえまして,どういう認識でいらっしゃいますでしょうか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  10年後のビジョンを今決めていただくわけですけれども,最終的には,その庁舎そのものは10年後から,もう20年後,30年後と続いていくものでございます。そういった10年後以降のビジョンが決まらないとどうしても,やはり庁舎そのものの考え方が決まってこないということで,まずは,今10年後の組織のあり方,ビジョンを決めて,これに沿って庁舎のあり方はどうあるべきかというふうに考えていきたいということで作業を進めているところでございます。 ○31番(時任英寛君)  だから,当然ですよね。組織が決まらないのに建物だけ先に先行するというのはできないと思うわけですけれども,ただ先ほどから申し上げますように,合併特例債の期限というのがありますよということを認識しなければならないと,これは大前提として,その再編計画というものを立てていかなければならないということは当然ご理解されていらっしゃるわけでございまして,実際,この庁舎,シビックセンターそのものがまず旧国分時代に5万4,000人で建てました。7万人を想定して,対応を想定して建てました。マックス人口10万人まではいけるのかなという積算をいたしておりましたが,いきなり13万人という人口規模のまちの庁舎となりました。当然これはもうマックスを超えているというような状況でございます。さらには,教育委員会が隼人庁舎のほうに移っておりますが,これは市民から見れば,非常に利便性が低いと言わざるを得ない状況下にあるということも事実でございます。本来ならば,一つの庁舎に教育委員会も入れて,そして,いろいろなものを集約していくのが,やはり,効率性,合理性というものを追求していく一つの,これも行政改革ではなかろうかと認識をいたしております。したがいまして,今倉庫,書庫,これも非常に足りない状況の中で本庁舎,職員が執務をいたしておりますけれども,そこの解消というのも考えれば,早急な対応策というのを望むものであります。ややもすると,市長,庁舎を建てるとなりますと,非常に市民感情が云々かんぬんという議論が沸くんですよね。ところが,この庁舎こそ市民の財産の最たるものだと,私は認識をいたしております。市民が来ない庁舎であるならば必要ないと思いますけれども,常に,今何百人,1,000人ぐらいの市民の皆さんが,この庁舎を使っていらっしゃる。庁舎を市民の皆様が快適に使っていただくためにも,やはりこの庁舎,新たな庁舎建設というのを早目早目に市民の皆様に,当然議会にもそうですが,地域審議会も含めて明示することを,私は望みたいと思いますけれども,市長いかがでしょうか。 ○市長(前田終止君)  一つの自治体にとって,例えば,霧島市における市役所の存在,これは議員ご指摘のとおり職員のための役場庁舎みたいなイメージでご批判をいただくような指摘もあったこと,過去の各地の役場造りのときによく聞くものでございました。しかしながら,やっぱりおっしゃるとおり,庁舎自体はいろいろな形で市民に評価をされながら使える,ともに使っていけるような配慮を最初から計画の中にきちんとやっていく。もとより,その職員は,よりよい環境の中で,よりよい市民のための行政サービスにいそしむ,努力をする姿,そういう意味ではご指摘のとおりだと認識いたしています。 ○31番(時任英寛君)  このシビックセンターは,市民ギャラリーが設置がしてある,そしてまた,公民館,または体育施設も併設をいたしておりまして,本当に多くの市民の皆さんが活用されていらっしゃる。だから,今市長もおっしゃられたように,職員のための庁舎という認識というのは,私は外していいと思います。今後,市民の皆さんがいかに利便性が高く,そしてまた快適に利用できる庁舎とするのかということを求めていくならば,決してそういう職員ための庁舎をなぜ造るかという批判は出ないということを申し上げておきたいと思います。いずれにいたしましても時間はございません。早急なこのビジョン,10年後のビジョンというものを立て,そして,総合支所のあり方,当然同時並行で検討していかなければなりません。そしてまた,新たな増築につきましても,合併特例債を使いますが,自主財源というものも必要になってまいります。そのための財源確保ということもしっかりと念頭に置いて事業を進めていただきたいと,このように指摘をいたしておきます。次,2点目に入ります。建設部長のほうから市道の橋梁につきましての答弁るるいただきました。市道だけじゃありませんね,農林水産部長,橋がかかっているのは。農林水産部関係のもちょっとお聞かせをいただきたいと思います。 ○農林水産部長(萬コ茂樹君)  現在,農道台帳に登録されている農道にかけられている橋梁は173橋,林道台帳に登録されている林道にかけられている橋梁は19橋あります。いずれも橋梁台帳が整備されていないことから,その構造等や老朽化の状況については,今把握はしておりません。そのようなことから,平成22年度県の緊急雇用創出臨時特例基金を活用して,これら橋梁について,概略点検等を行い,併せて橋梁台帳を作成し,今後の維持補修や改善補修等を計画的に実施していきたいというふうに考えています。 ○31番(時任英寛君)  アメリカのロサンゼルスでしたでしょうか,いきなり橋が落ちてしまいました。そこから国のほうも非常に橋梁点検というものにつきまして,地方自治体のほうに指示,指導をするようになりました。先ほど,建設部長のほうからありました長寿命化修繕計画,この事業費として,今回1,200万円ほど新規で計上されておりますが,これはあくまでも点検作業であって,修繕の事業そのものには,この1,200万円というのは充当されないと,このように認識してよろしいのでしょうか。 ○建設部長(篠原明博君)  あくまでも,これは長寿命化修繕計画を策定する予算でございまして,一体的な工事等の予算は含まれておりません。 ○31番(時任英寛君)  農林水産部長のほうから,今農道173橋,林道19橋とありましたけれども,実際台帳がないからはっきりとしたのも分からんぞというような状況もございました。ただ,やはり農道にしても,林道にしても,特に農道につきましては,生活道的な,そういう意味合いの農道も多々ございます。そうなりますと,単に農林水産部が所管しているからというような発想ではなく,やはり,建設部と同等の,一つの長寿命化計画とまではいきませんけれども,しっかりとした点検,そしてまた改修,修繕というのが必要になろうかと思いますけれども,緊急雇用対策事業で点検はするというようなことでございましたけれども,建設部のほうでは,今後修繕,またはそういう改良をするときには有利な補助事業を活用して,対応していくとありますけれども,農林水産部のほうとしては,そういう修繕,改良のための補助事業,有利なもの,こういうものは存在するのでしょうか。 ○耕地課長(馬場義光君)  これに基づく,直接の事業はございません。ただ,総合整備事業等の組み合わせ事業を活用できないかということは考えております。 ○31番(時任英寛君)  特に,農道も生活道的な要素もあるということを申し上げました。今度は林道となりますと,これは20t級のダンプが入っていくような,やはりそういう道路でございます。かねての通行量というのは,非常に少ないわけですけれども,いざこの木材の搬出になりましたら相当な荷重のかかっていく作業トラック等が通行するわけですので,しっかりとした点検というのが必要になろうかと思います。実は,テレビで特集を組んでおりまして,橋の点検の,ぱっと見は全く分からないんですね。ところが,橋の下にくぐって行ってみましたら腐食がすごいんですね。特に,今道路の凍結防止のために塩化ナトリウム等をまきます。当然塩ですので,これが鉄骨部分を腐食させていくと,そのことで土台が非常にもろくなっていくという一つの報告もなされておりました。当然,本市におきましても,中山間地の部分につきましては,橋の部分が凍結防止のために,そういう処置を多々いたしております。したがいまして,従来職員がいろいろと点検をいたしておりましたが,見えないところ,見えにくいところ,そういうところについて,しっかりとした点検,調査というのを行っていただきたいと思います。いずれにいたしましても,その点検を終えた後に,コンクリートの橋であれば耐用年数50年と言われておりますが,50年を超えていく橋というのも,もう既に出てきておると認識をいたしております。今後は,その修繕,下手をすれば架け替えということになっていくと思います。また,新たな財源の確保というものも必要になってきますので,しっかりと年次的に計画を定め,財源の確保をし,安心・安全のやはり架橋整備というものをお願いしたいとご指摘をいたしておきます。次に,高校生の就職支援に入りたいと思います。先ほど,教育長のほうから答弁をいただきました。78.2%の内定率があるというようなことで,前年度と比較いたしますと5.8ポイントも上がったと,これは本当すばらしいことだなと思っております。できれば100%というのが一つの目標値なんでしょうけれども,邉田事務長,求人者数というのは,中央高校にどれくらい来たわけなんでしょう,何社で何名というのが分かりましたら教えていただきたいと思います。 ○国分中央高校事務長(邉田政弘君)  件数でよろしいでしょうか。(「はい」と言う声あり)一応県内,これは22年2月末現在で通算の数字なんですけれども,県内で求人件数が99,求人数が141,県外ですが,求人件数が303,求人数が396,合計しまして,求人件数が402,求人数が537となっております。 ○31番(時任英寛君)  119人中93人が決定し,その求人者数でいきますと402件の537名,県内外ですね。あと26名残っていらっしゃるということでございましたが,うまくいけば,ここにおさまっていったということなんですよね。やはり,何ていいますか,内定率も上がっているわけですけれども,内定をもらえる子どもたち,もらえない子どもたち,こういう言い方は失礼なんですけれども,何かそこに差異というのもありますでしょうか。 ○国分中央高校事務長(邉田政弘君)  今回就職支援員等配置していただきまして,非常に企業訪問等を実施した結果,それぞれこういった結果になっていると思います。決定した生徒につきましては,やはり部活動等をしていると,それから,やはり多くの資格を持ったということ,それと欠席や遅刻が少ない,こういった生徒のほうが就職の内定をもらっている生徒が多いです。少ない生徒,今も一生懸命,もう卒業式があったのですが,26名の中で,やはり学校に来て,それとまたハローワークに行って学校に来てという形で進路の先生が一緒に,一生懸命やってくださっているのですが,なかなかやはり欠席率,欠席の多い生徒がやはり受験はするのですが,書類を提出した段階で,書類審査でやはり落ちてしまうといったような結果が得られているようです。ですから,なるべく3年間を見通したその進路指導ということで,今特に力を入れているのですが,今申し上げました基礎学力をしっかりつける,それと,できるだけ多くの資格を取得する,それと,遅刻や欠席を極力なくす,それと部活動で心身を鍛えると,この4点を特に3年間通じた進路指導ということで,今力を入れているところです。 ○31番(時任英寛君)
     教育長,もう見えてきましたね,100%。だから,やはり3年生になって部活動をせえよと,それから,欠席するなよと,資格を取れよといっても間に合わないんですね。したがいまして,22年度入学する子どもたちの保護者,そして子どもたち,まずここから始めないことには,3年後,自分が思うようなところに就職したいのであれば,部活動で汗を流しなさい,これは文化系,体育系あるわけですけれども汗を流しなさい,学校には来いと,そして資格を取れと,これはいずれにいたしましても,個々に目標を持って努力をしなさいということなんですね。当然,企業はそういう目標を持って努力をした人を採りたいわけでありまして,これは必然であります。したがいまして,まず1年生のしょっぱなから,そういうことを申し上げればびっくりされるかもしれません。高校生活を楽しみたいなと思うかもしれませんけれども,最終的に3年後によかったねと,そういうことで喜ぶのは本人たちでありますので,しっかりとそのあたりは,今事務長のほうからも一つの教育方針として進めていきたいと,また進めなければならないという答弁がございましたけれども,ここは,もう口を酸っぱくして,この子どもたちの将来にかかわることでございますので,よろしくお願いをいたしたいと思います。それとあと,今専門学校,それから上位学校,ちなみに質問と関係ございませんけれども,何%ぐらいいらっしゃるわけでしょう,中央高校のほうで。 ○国分中央高校事務長(邉田政弘君)  今年を申し上げますと,卒業生が286名ということで,進学がそのうち167名,就職が119名という結果で,去年としますと,大分逆転した傾向にございます。進学のほうを申し上げますと167名の中で,大学,短大が48名,専門学校が,県内が97名,県外が92名,以上167名といったような結果になっております。 ○31番(時任英寛君)  結局,今なぜこの数字をお聞きしたかといいますと,極端な話をしますと,高校から就職がないから一たん専門学校とか,大学とか,短大という,そういう進路を選ぶ子どもさん方もいらっしゃるということも事実であると,100%高校から就職ができるのであれば,そちらのほうに行くんですけれども,やはり,当然県内の企業,県外の企業,募集が来るわけですが,県外の企業のほうが倍以上の募集が来ております。やはり,地元に残りたいとなりますと,それ以上の資格,または技術を持って県内企業に就職したという一つのあらわれがやはり専門学校等の進学ということも考えられると思うんですけれども,そういう観点からの見方というのは,事務長いかがなものでしょうか。 ○国分中央高校事務長(邉田政弘君)  一応,校長が最高責任者ということで,校長の学習指導計画等に基づいてやっております。結果として,去年からしますとやはりおっしゃるとおり進学して県内就職を選びたいと,それとやはり看護系の進学のほうが非常に増えております。そういった形で,やはり,まず入学もですけれども,出口をよく考えた,また指導というのも必要かと思います。 ○31番(時任英寛君)  専門学校に行って就職をするなと,そういうことを申し上げておるわけじゃございません。したがいまして,やはり,先ほど申し上げましたように,1年生のうちにしっかりとやはりおぼろげながらも目標を立てると,そして,それに向かって努力するということが,将来高校から就職するんであっても,専門学校に行くんであっても,その評価というのはずっとついてくるということを,子どもたちに認識をしていただきたいなと思っております。いずれにいたしましても,この就職支援員の先生の方の本当にご努力というのは,敬意を表したいと思います。また,まだまだ非常に厳しい経済状況ではございますけれども,学校,そして,支援員の皆様方,そしてまた教育委員会,一つになって子どもたちを守るというよりも,やはり将来を開かしてあげるという取り組みを積極的に行っていただきたいと,このように要望いたしまして,12時になりました。以上で私の質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で,時任英寛議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩いたします。                「休憩  午後 零時00分」                ──────────────                「再開  午後 1時00分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。ここで,先般の新橋議員の一般質問に対して,南田副市長より発言を求められておりますので許可いたします。 ○副市長(南田吉文君)  先日の新橋議員の開発公社の土地売却状況に関する答弁の中で,お尋ねの物件について,公募によった旨申し上げましたが,正確には,誘致企業というような取り扱いで市のあっせんを受けた見積入札によるものでございます。議員には,まことに申し訳なく,訂正してお詫びいたします。 ○議長(池田 守君)  次に,20番,久保史郎議員から4件通告がされております。したがって,久保史郎議員の発言を許可します。 ○20番(久保史郎君)  昼からの大変眠たい時間でございますけれども,できるだけ皆さん方に寝ていただかないように真剣にやりたいと思います。私は,平成22年第1回霧島市議会が開催されるにあたり,先に通告しました4点,5項目について当局の取り組み,また見解を問うものであります。初めに,昨年8月の衆議院選挙で,民主党が圧倒的な国民の支持を受け,大勝利し,政権与党となりましたが,公約など守られず,鳩山政権の支持率も37.7%と低下しています。特に大きな公約違反は,野党時代高騰したガソリンや軽油取引税の暫定税率の廃止など,多くの国民が期待したにもかかわらず,小沢幹事長の一声で暫定税率を廃止する公約を廃止したのであります。また,高速道路の無料化にしても,国民の多くは,全国の高速道路が無料になると思ったはずでありますが,現在示されているのは地方の無料化にしてもおかしくない道路の一部だけであり,公約違反も甚だしい限りであります。このような中で,何とか公約の実現を図りたいのが,7月の参議院選挙を目前に控え,選挙目当てとしての子ども手当の支給であります。この制度は,私ども公明党がこれまで児童手当として取り組み,支給されてきたものを,名目を変え,子ども1人当たり2万6,000円を支給するとのことでありますが,今年度は半額の1万3,000円を児童手当に上乗せし,児童手当とあわせ支給するものであり,野党時代の民主党は,公明党の提案した2000年6月,支給対象を3歳から小学校入学前まで拡大に反対,また2004年4月,小学校3年生までに拡大に反対,2006年4月小学校6年生に拡大にも反対をいたし,さらに,2007年4月,乳幼児加算,ゼロ歳から2歳児までの第1子,第2子,月1万円に倍増する案にも反対と,これまで4回の児童手当拡充に反対してきた民主党であり,児童手当に子育て世帯の国民の喜びの声が大きくなると,子ども手当として名目を変えて,国民の支持を得ようとするこそくな取り組みであり,一方では,16歳からの特定扶養控除など排除するとのことであり,大幅な増税になる家庭も多く出ると指摘されております。また,次年度からの子ども1人当たり2万6,000円の支給総額は5兆5,000億円とも試算され,財源がないことなど,無責任な公約により鳩山政権の失墜は目に見えています。3月2日には,衆議院において本年度の一般会計予算総額92兆2,929億円が与党の賛成多数で可決されましたが,その内容は税収を上回る過去最大の44兆3,030億円もの国債大増発であり,その借金は,やがて国民にツケが回り,地方交付税の減額や消費税の大幅な引き上げ,また各種税金や国の取り扱う手数料などの引き上げにつながって,国民が負担を求められることは明白であります。鹿児島県議会においても,今回民主党の政治と金問題に批判する「政治倫理と政治家の責任に関する意見書」が可決したとの報道でありますが,当然のことであり,毎月1,500万円もの子ども手当をもらい,かかる国民の義務である税金を納めていなかった鳩山総理,公設秘書を含む3人もの関係者が逮捕されても説明責任をとらない小沢幹事長など,腐った自民党と言われましたが,その自民党と変わらない民主党の体質であると私は思います。そのほか,北教組から違法献金を受けた民主党の小林議員問題など,数多くありますが,時間の制限もありますので質問に入ります。質問の初めは,公営住宅の駐車場対策についてであります。この質問は,過去にも行い,その後対策としてできるところは新たな駐車場確保など,取り組みがなされていますが,いまだに数箇所団地など,道路まで夜間は車があふれている現状がありますので,市当局の現在の取組状況を伺います。また,現在建設進行中の木之房団地建設は,このような状況を踏まえ,1軒当たり2台の駐車スペースを当初より確保すべきと思いますが,取り組みを問うものであります。次に,エコ対策について伺います。温暖化が指摘され,京都議定書などにも協力的でなかったアメリカなども排出ガスの削減など取り組む姿勢が見えてきました。今後発展してくる中国やインドなども避けて通れない問題であり,また日本の各市町村などでも,あらゆる取り組みがなされていますが,霧島市においての取組状況を各部局に問うものであります。次に,ドクターヘリ発着場の活用策について伺います。霧島市においては,消防局の隣にドクターヘリ発着場用地として土地が購入されましたが,今後の活用状況,また計画はどのようになっているのか伺います。最後に,霧島市内の小中学校における夜間照明の活用策について伺います。現在,市内の小中学校には,夜間照明施設がついたところが何箇所かありますが,原則として,クラブ活動などには使えない状況ではないかと思います。冬の間など短時間の夜間照明使用など,危険防止の上からも認めるべきではないかと思いますが,この問題も過去に質問し,現在一部使用できるところもありますが,全体的にどのようになっているのか,当局の見解を求めて壇上からの1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  久保議員から4問につきましてご質問でございました。3問目につきましては,私のほうから答弁をいたします。4問目につきましては教育委員会が答弁いたします。そのほかにつきましては,関係部長が,それぞれご答弁させていただきます。3問目のドクターヘリ離発着場の活用策についてお答えいたします。この用地の購入につきましては,災害時の避難地として用地を確保したところでございます。また,緊急時における防災ヘリでの救助活動や今後県が導入計画をされておられるドクターヘリにより高度な救命処置が必要な傷病者に対して即座に対応するため,ヘリコプター緊急時場外離発着場としての活用も可能であると考えております。 ○建設部長(篠原明博君)  公営住宅駐車場対策についての1点目にお答えいたします。市営住宅のほとんどの団地では,車の駐車場を1世帯当たり約1台分確保しておりますが,近年は1台を超えて所有される世帯が多くなり,駐車場不足になり,周辺の公道に駐車され,通行の妨げとなるなど,周辺の住民にご迷惑をおかけしている状況でございます。市といたしまして,駐車場不足の解消を図るため,団地内の空きスペースの有効活用や周辺の土地の駐車場整備を,平成20年度に1団地,平成21年度に1団地実施中であります。次年度以降も,団地自治会と連携を図りながら駐車場の確保に努めてまいりたいと考えております。次に,2点目にお答えいたします。木之房団地の駐車場計画を行うに際し,隣の川原団地の駐車場が大幅に不足しており,併せて解消を行う必要がありました。両団地の車の保有台数調査を行ったところ,一部の高齢者の方が車を所有していないこともあり,1世帯当たり約1.2台でございました。また,その他の団地も一部調査をいたしたところ,約1.2台から1.3台でありましたことから,これらの結果を考慮し,木之房団地内に149台分を計画いたしました。現在の川原団地28台分も含め駐車場は177台分確保となり,木之房団地の計画戸数70戸と川原団地48戸の合計118戸に対し1.5台分が確保できることになります。 ○生活環境部長(川畑 巧君)  2点目のエコ対策についてお答えいたします。本市では平成19年度に地球温暖化対策実行計画を策定し,平成24年度における温室効果ガスの削減目標マイナス6%の実現に向けて公共施設等の排出量調査に取り組みながら,省エネ等に鋭意取り組んでいるところでございます。職員への意識啓発資料の配付や総合支所を含めた各庁舎での対策委員会を発足し,地球温暖化対策について具体的な取り組みを行っているところであり,基準年度であります平成18年度と比較して平成20年度には1.49%削減することができました。今後とも省エネや節水に努めるとともに,LED照明などの省エネ器具への買い替えなどにつきましても検討してまいります。公共施設での太陽光発電施設につきましては,現在,学校施設では牧園小学校,舞鶴中学校,4月開校予定の天降川小学校に設置しており,現在改築中の牧園中学校には平成22年度に設置する計画でございます。中でも,牧園小学校は40kwの容量の発電施設を設置していることから太陽光発電率58.9%という実績を上げております。その他の公共施設では,現在工事中の(仮称)こどもセンターに設置いたします。また,今後,建設する主な建物には将来,太陽光パネルが速やかに取り付けられるよう設計を行いたいと考えております。市民の皆様への対策といたしましては,市広報誌や市民便利帳による地球温暖化対策の特集や出前講座の実施,環境パネル展の開催,緑のカーテンモデル事業の実施など機会をとらえて広報や啓発に努めております。また,住宅用太陽光発電導入支援事業は今年度から事業を開始し,平成22年2月24日現在,181件の申請があり2,190万6,000円を交付する予定となっており,この事業により設置された分の1年間の二酸化炭素換算の削減量は約165t,原油換算にしてドラム缶600本分と推定され地球温暖化対策に有効な事業であり,今後も推進してまいりたいと思います。 ○教育部長(阿多己清君)  4点目の学校グラウンドにおける夜間照明の活用について,お答えをいたします。現在,市内にございます小・中学校の屋外夜間照明施設につきましては,地域住民の方々,スポーツ少年団やスポーツクラブに対して使用を許可いたしております。中学校の部活動については教育活動の一環であり,日没前に終了することを原則としているため,基本的には照明施設を使用することはないものと考えております。教育委員会といたしましては,今後とも中学校部活動の意義の周知を図るとともに,学校と連携を図りながら安全面に配慮した部活動等が実践されるよう指導してまいりたいと考えております。 ○20番(久保史郎君)  それぞれ答弁をいただきましたので,若干の2回目以降の質問をさせていただきます。まず初めに,この駐車場対策でございますけれども,それぞれ団地へ参りますと,今単年度ごとに1団地ずつ駐車場の拡大を図っていっていただいてるわけですね。それで今回,いただきました答弁の中でも,118戸に対して1.5台分が確保できることになりますということで,よくこういう計算で出してくださるから,計算上はこれでよろしいわけですよね,実際。しかし,車の台数の場合は1.5台と数えないんですね。1台,2台なんですよ。ですから,ここら辺がやっぱり行政の方の,計算をしなければ当然成り立たないわけですけれども,私1戸当たり今回も2台ということで完備できないかということで提案申し上げたわけですけれども,後々,またそこを足らないから新たに土地を求めて駐車場確保というのは,買って後々のほうのがお金が要ると。ですから,今回,木之房団地の取り壊した場所は結構場所的には広い面積があるわけですよ。それで,この答弁によりますと,高齢者がいて車のないところがあるから,1.2台とか1.5台とかという計算になるわけですよね。しかし,これは10年も20年も,あるいは30年,40年と同じ人がその団地に入っているとは限らないわけですね,団地の場合は。当然出られたり,別なことでもございますけれども,空いた場合には若い人が入ってきたら,当然そこはまた車が1台あったり2台あったりするという可能性があるわけですよ。ですから,もし場所的なものが確保できるのであれば,2台確保を最初からしておかれたほうがいいんじゃないかという思いで今回提案をしているわけでございますけれども,篠原建設部長,いかがでしょうか。 ○建設部長(篠原明博君)  今,答弁いたしましたように,1.5台という書き方が,1台,2台の考え方からすると理解しづらいと言われました。1.5台,50%増しでございますので,半分の方が2台は停められるというご理解していただければと思います。市内各地,市営住宅があるわけでございます。建築当時は最低1台という形で整備をしてきたわけでございますが,やはり時代が経ちまして車社会になりまして,やはり1戸2台という家庭が増えてきたというのは事実でございます。そういった面からしますと,今,私どものほうで駐車場の確保について調査をすればやはり先ほどの答弁でございますが,1台では足らない住宅が結構多いと,やはり1.2から1.3,あるいは1.5という形のものが今後増えてくるだろうということでございますので,そういった基本的な原則的な考えで1.2から1.3を大体目標にして,足りないところは整備し,あるいは地域の実情に応じてまだ多くとれるところは1.5ないし2台とれるところはそういう形で整備をしていこうというふうに考えているところでございます。今,議員ご質問の木之房団地につきましても,隣の川原団地との非常につながりが多いということで,合わせた形で2人に1人は2台確保できるような形で確保しております。今後いろんな状況があるかと思いますけれども,そういった今後のあるいは入居者の方々の所有台数によって変わってくる可能性もございますけれども,現状においては1.2,1.3を目標にし,木之房については特に1.5台を確保して整備していきたいというふうに考えておりますので,今後2台必要な状況が出てきましたら,将来の段階で検討しなければならないというふうに考えております。 ○20番(久保史郎君)  この木之房団地のところは,川原団地と同じく,あそこに県営の団地がございますよね。この県営の団地も多分1台当たりということで計画されていると思うんですよ。ですから当然,あの河川敷からおりてくるあの道路はもう夕方,あの幼稚園に木之房団地に入るあの道路なんかも目いっぱい車が路上駐車をされてるわけですよね。ですから,この県営団地なんかについても,駐車場が足りないということは県のほうにも言われた経過はございますか。 ○建築住宅課長(矢野昌幸君)  この団地ではないんですけれども,ほかの県営住宅でちょっと駐車場の問題で合併団地ですけれども,それでいろいろ協議した経緯があります。そのときに,「県のほうはどうされるんですか」という話をしたんですけど,「県としてはもう1戸につき1台しか付けない」と。それ以上については,もう敷地に余裕がない限りはもう考えないという返事をいただいております。 ○20番(久保史郎君)  であれば,当然,今回,木之房団地をあそこを新しい団地,今年度32戸でしたかね,32戸ですね,22年度のそれで予算が1億7,797万5,000円,22年度分で35%ということで今回示されていらっしゃいますけれども,2台目以降は駐車料金とるんですよね,持ち主から,いかがですか。 ○建築住宅課長(矢野昌幸君)  今度の条例改正のときも説明いたしましたけれども,駐車場の確保を結局2.5mの5mがおおよその基準ですけども,その分が確保ができて,その団地の戸数分,必要最小限ですけれども,確保ができたところがとるわけですから,例えばこの木之房団地に行きますと,もし仮に2台車を持っていらっしゃって駐車場が2台停められるんであれば2台分いただくということになります。 ○20番(久保史郎君)  ということであれば,駐車場はいわば有料という形になるわけですよね。当然そうしますと,その1.5台当たりで3軒で2台しかなかったということになりますと1軒分空くわけですよね。そうしますと,通常そのまま駐車場を空き地にしておきますと違法駐車等が出てくるわけですよ,そこを空いてるからということで。しかし,そこに有料駐車場という看板の1つが付きますと誰も停められないわけですね,有料ですから。そういうやっぱり配慮等をして,当然どうしても空くというようなところがあれば,あの県営団地のあの道路に停めていらっしゃる方たちから駐車料金とって停めさせる方法もあるんじゃないですか,いかがですか。 ○建築住宅課長(矢野昌幸君)  県営の車については市道のところに同じように違法駐車の状態がありますので,こちらでいろいろ台数を調査したときに,もしかすると余るかもしれないと。というのが,やはり高齢者の方はゼロ台ですので,1家につき2台,もしくは3台持ってらっしゃる人がいるんですけれども1.5台があれば,もしかすると若干余るのかなあという思いもあります。それで,同じ霧島市民として県営の方がそこに仮に空いた場合停めることはできないか,いろいろ検討は行っております。 ○20番(久保史郎君)  はい,分かりました。じゃあ,何とか1.5台で計画していただいて,できれば余ったというふうにしていただきたいと思います。足らんかったという,またここで質問することのないように対応をしていただきたいと思います,その件に関しましてはですね。それでは次に,エコ対策の中でそれぞれ取り組み等を,太陽光発電の件なんかについてはいっぱいお示しをして答弁をいただきましたけれども,今回,省エネのモデル事業が入ってるんじゃないですか。この点について,答弁が何も入ってないんですけど,この内容についてちょっとお示しください。 ○建設部長(篠原明博君)  今お尋ねは,今回の省エネ住宅の件ですよね。(「はい」と言う声あり)省エネ住宅につきましては,現在,二酸化炭素の排出を最小限に抑制するために,新市の霧島市の自然環境を生かした省エネ工法を最新かつ多種多様な省エネ設備を備えて住宅を造ろうというものでございます。この事業は将来,将来といいますか,今後そういった環境に優しい住宅を造っていただけるために市がそのモデル住宅を造ろうというものでございます。今回,本市の広い土地を持っておりますので,やはり同じ建物1つではなかなかそういった利点を使えないということで,2か所,北部と南部のところにその地域にあったいろんな省エネ対策をとろうということで考えております。そういったモデルハウスを今回2か所に設置し,それらを市民の方でいろいろ見学をしていただきながら国産材の有効活用,あるいは省エネに対しての一番お金のかからない,あるいは環境に優しい工法をいろいろ取り入れて一応造る予定でございます。そういったものから,市民の意識を高めて環境に優しい住宅を市民の方々が造っていただけるようなことを構想を通して今年度と来年度に2か所造って啓発していきたいというふうに考えております。 ○20番(久保史郎君)  この今2か所造られるということなんですけれども,これは国からのそのような指針か何かあったんですか。それとも,県が単独でされる事業なんですか。 ○建設部長(篠原明博君)  これは国の施策に基づきまして,県が基金として積み立てたものを市が100%受けて造るものでございますので,市が100%の補助に基づき造るものでございます。 ○20番(久保史郎君)  これは市が100%で造られるという事業ですか。21年度の6号補正予算の中で,この県の支出金の400万円が繰越明許費となってます。これ違うんですか,この内容では。お示しください。 ○建築住宅課長(矢野昌幸君)  本年度は,この省エネモデル住宅を造るための基本計画でございます。これも,地域グリーンニューディール基金の中で100%補助ということになりますけれども,それで行っているわけです。そして,来年,22年度ですね,22年度,23年度,これで建物のほうを造るわけですけれども,これも同じように地域グリーンニューディール基金を使ってやはり100%補助ですけれども,霧島市が造るということになります。 ○20番(久保史郎君)  いやいや,それは分かるんですよ。ですから,県から繰り越しで400万円になってるというのは県から来たお金なんでしょうということをお聞きしているんです。 ○建築住宅課長(矢野昌幸君)  そのとおりでございます。 ○20番(久保史郎君)  この中で現在,市長のほうもご存じだと思うんですけれども,低公害車の購入支援というのが今回入ってるんですけれども,69万5,000円,どのような車を買われる計画になっているのかお示しください。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  申し訳ございません。議場に資料を持ってきておりませんので,後ほどお答えさせていただきたいと思います。 ○20番(久保史郎君)  金額はもう70万程度ですけれども,「低公害車の」ということでございましたので,また後ほどお知らせくだされば結構でございます。市長のほうにもちょっとお伺いしますけれども,太陽光発電のそういういろんな支援を現在,国は1kw当たり7万円,それから霧島市が3万円だと思うんですが,たしか,助成をしているのがですね,これ間違いないですかね。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  太陽光発電の補助金のことだというふうにご理解申し上げますが,国が7万円,市が3万円の1kw当たりの補助金でございます。 ○20番(久保史郎君)  これ,せっかくこれだけの一時,国からの支援金も途絶えましてね,太陽光発電が非常に当初は公害のないということで発電能力だったんですけれども,国も途中で一たん切ったわけですよ,この補助金制度をですね。そのおかげさまで日本が素晴らしい技術を持っているにもかかわらず,ドイツに圧倒的な差をつけられてドイツのほうがもう大幅に広まったということでございます。それで,地元の企業の京セラさんなんかも多分つくっていらっしゃると思うんです,この設備はですね。ですから,市長,やっぱりこういう地元企業にあるところのこういう支援するという意味でも,若干補助金等は上げられる考えございませんか。いかがですか。 ○市長(前田終止君)  地域に根付いておられる企業がそれぞれのお取り組みをなさって,雇用をいただき,そして納税いただいているということなど考えますと,議員仰せのとおりだというふうにも思いますし,できる限り,私ども行政といたしましても,できる配慮を,きちんと説明責任果たすということも含めながら,しっかり取り組みさせていただきたいと思います。 ○20番(久保史郎君)  この件に関しましては,どこでもいいんですけど,各市町村が太陽光発電にどれほどの予算を出していらっしゃるのか,分かればちょっとお示ししてくださいませんか。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  各市の取り組みということでございますが,議場に資料を持ち合わせておりませんので,後ほどお答えさせていただきたいと思います。 ○20番(久保史郎君)  大抵,大体3万円ぐらいだと思うんですよ,各市町村で,この補助を出しているところはですね。しかし,他の市町村も3万円だからうちも3万円というんじゃなくて,うちは地元にその企業があるわけですので,この辺はやっぱり市長も何とか我々も含めてそうですけれども,ほかよりうちはがんばっているよというような思いの取り組みをやっぱりこれはしていただきたいということを要望しておきます。よろしくお願いいたします。次に,ドクターヘリの件についてお伺いをいたします。今回,消防局の隣ということで購入されたわけですけれども,場所的に非常に確かに今空き地でございまして,消防局のあの駐車場に隣接しておりまして,市民にとっても,今ここに答弁いただいたような,便利のいい,また価値のある土地だということ私も十分理解いたします。ただ,これを買われるときのその名目がドクターヘリの離発着場ということで説明があったもんですから,消防署の隣にこのドクターヘリの離発着場が要るかということを私疑問に思ったわけですよ。ちょっと考えたら,救急車の隣にヘリコプターがいるんだったらいいですよ。いないわけですよ。そうしますと,例えばどこを仮定していらっしゃるのか分かりませんけれども,急病人が命にかかわる方が出たとします。ドクターヘリがそれを迎えに行って,それから病院に運ばなければならないといったときに,乗せてきて救急車の横に降ろす必要はないわけですよ。病院に行かなければいけないんです。ですから,今回,この土地を買われて,その説明がドクターヘリの離発着場と,こうされたもんですから,本来は病院にヘリコプターの離発着場は造らなければいけないんじゃないかと思いますけれども,消防局のほう,いかがですか。 ○消防局長(後庵博文君)  当初,購入の予算に際しましても,とりあえずドクターヘリの離発着場ということで我々は説明した経緯はないと思います。あくまでも,住民の避難場所と緊急時における臨時の場外へリポートといいますか,緊急時の場外離発着場というんですけれども,そういう意味で購入をお願いしたと理解しております。 ○20番(久保史郎君)  分かりました。ということは,いろんな関連のあれでヘリコプターが発着するというようなとらえ方でよろしいんですか,そのドクターヘリにかかわらず。県のほうのこのドクターヘリの離発着場について調べていただけましたか。どのような内容になっているか,分かればお示しください。 ○消防局長(後庵博文君)  県のほうでも,正式なドクターヘリの離発着場に関しましては全市町村まだ整備は進まない状況であります。先ほど議員がお尋ねになりましたことに関しましては,とりあえずヘリコプターでございますので,どこにでも,これは私の考えで,正式な前回の購入に関してではなくて,今後の運用についてですが,もし救急車でAという交通事故現場から最寄りのヘリポートといった場合に,例えば学校とかいろんなところが考えられるわけですが,消防署と同じ搬送距離内にある交通事故現場あるいは災害現場から,まずとりあえず消防署のほうに運んできて,消防署のほうから病院あるいはそういう適当な機関に搬送するということを考えておりますので,救急車とヘリポートが一緒にあってというのは,そういう活用状況で,消防署のほうに救急車で運んできたやつを例えば鹿児島の病院に運ぶというような中継のためのヘリポートだと考えております。県に関しましては,まだドクターヘリの運用が始まったばっかりで,県内どこの市町村もドクターヘリの専用のへリポートというものはまだ整備しておりません。 ○20番(久保史郎君)  大体考えは一緒のようで違って,実質的に県のほうはマリンポートに来年度造るんですよ。それから,マリンポートを離発着場としてどうするかというと,市立病院を今度造り直しますよね,数年後に,たばこ産業跡地に。ここへ造ったときに,そちらのほうに離発着場をまた造るんですよ。という中,鹿児島県の場合は結局離島がありますので,当然,離島なんかから運んでくるときに,マリンポートから多分飛び出すことになると思うんですけれども,あるいは病院の屋上からかどうか分かりませんけど,多分屋上みたいな形のほうが一番便利がいいと思う,土地が無駄になりませんので。そうしますと,そのまま病院に運んでくるという形になるんです。今,局長が言われますように消防局の隣にあって急病人を,これドクターヘリの場合ですよ。ほかの消防局のヘリでも構わないんですけども,急病人を現地から消防局まで乗せてきて,それからヘリコプターで運ぶというのは私はこれは非常に無駄な時間を食うと。今,話の中に出ましたように,これは教育長にもちょっと言っておきたいんですけれども,一番ヘリコプターが着陸しやすいのは公園であったり,学校のグラウンドであったり,そうですよね。これ広い場所がございますので,ですからこのドクターヘリが明年度からそのようにきちっと,今枕崎のほうだと聞いておりますけれども,鹿児島のマリンポートに来ることになりますと,とりあえず霧島で遭難者が出てどうしても急に助けなければならないということは,消防署の横までは連れて来ませんですよ,病院に連れていきます。ですから,私はそういう緊急性の命にかかわる,もうまさしく命にかかわる緊急性のそのときにしか私は要請できないと思うんです,このドクターヘリとかいろんな消防ヘリ等はですね。であれば,学校関係やら消防局やら,市当局も市長も含めてそうでございますけれども,やっぱり緊急性のあるヘリコプターの発着場というのは学校関係者にお知らせしたり,公園関係者の人たちにもお知らせしたり,万が一そういうときには降りますよというぐらいはちゃんと,本当はマップができたら一番いいと思うんですよ。というのは,一番いいのは,局長,小学校なんです。なぜならば,その地域の一番大体中心部にございますから,小学校というのは,校区ごとの。そうすれば消防車が行くにしてもその小学校のグラウンドへ運んでいけばいいんです,救急車が。そうすれば,そこにヘリが来ればいいわけですね。それから病院に直接運ぶと,そういう形で局長,また今後検討されることが一番いいんじゃないかと。私の悪い頭ですから,まだいい方法があるかも分かりませんけれども,いかがですか。 ○消防局長(後庵博文君)  ただ今久保議員がおっしゃいました学校の敷地内についてですが,学校の敷地内に芝生とかあるいはアスファルトで舗装がしてあればいいんですけれども,ヘリというのは非常にごみを嫌いまして,現在,学校に降ろす場合は石ころとか,ぐちゃぐちゃになるぐらい水をまかないことには現在学校のグラウンド等には降りれません。だから,以前私が霧島におるとき霧島の総合グラウンドに降ろしたんですけれども,大体20tから30tぐらい水をまいてようやく降りれるということでございます。したがいまして,学校の校庭とかに降ろす場合はそれぐらいの準備が要るということです。 ○20番(久保史郎君)  局長ですね,朝晩降りるのならそげんせんないかんのですよ。1年に1回あるかないかだと思います。下手すればもう1年に1回もそのドクターヘリなんか使わないで済む,多分救急車等で済むという,それからいくと,沖縄なんか黙っておっても勝手にアメリカ軍のヘリコプターが学校のグラウンドに降りてきますがね。だから,もうそこまで考えられる必要はないですよ,1人の命がかかってるんですから。先日,労災で亡くなられた方が1億9,000万円の支払い命令が出ましたですがね,2億4,000万円ぐらい払えたということでございますけれども。ですから,そういう人の命というのはヘリコプターには代えられないわけですよ。確かに1回はそれで傷むということは若干あるかもしれませんけれども,それは我が身内であったり自分であったりしたときには助けてもらいたいですがね。ヘリコプターが,それはまきこんだらいけないからとは言わないですよ。ですから,ぜひそこら辺は,ないに越したことはないわけですけれども,万が一のときには,緊急ですから,やっぱり造っとかなければ,今,局長が言われるような思いでおるとそこに運べば便利はいいけど,そこはごみがするから駄目だよという,こういうことになって,助かる人も助からないという理屈になりますので,ぜひ今後検討をしていただきたいと思いますので。 ○消防局長(後庵博文君)  一応,防災ヘリを降ろす基準というのがありまして,私が先ほど申し上げればよかったんですが,とりあえず「県の防災ヘリを降ろすには水をまきなさい」というのが条件だったわけです。「水をまかないと降りませんよ」という基準がありまして,それに基づいて申し上げましたので,ちょっと言葉が足りませんでした。 ○20番(久保史郎君)  であれば,ぜひ救急車と一緒に消防車も一台ですね,一緒に走っていくようにしていただけたらいいんじゃないかと思います。この中で一番,もう1点だけ大切なことを忘れている。私は,もしこの消防局のヘリコプターであろうと,このドクターヘリであろうと,医療センターがあるわけですから,市長,あの医療センターの敷地に,これはもうちゃんとやっぱり私は今後ヘリコプター用だという,ここだけはちょっと検討していかれたほうがいいんじゃないかと思いますけれども,いかがですか。 ○市長(前田終止君)  研究させていただきたいと思います。 ○20番(久保史郎君)  次に,小・中学校のクラブ活動のこの夜間照明の使用についてを若干お聞きしたいと思います。小学校のほうで今教育長のほうからお示しをいただいたように,若干使うと。だから原則的に,小学校から行きましょう。小学校,学校の教育のほうでは大体この放課後のクラブ活動は何時から何時までというような形で決めていらっしゃるんですか。
    ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(藤山光隆君)  小学校につきましては,クラブ活動というのは特に,その授業の中にはあるんでしょうけれども,中学校の部活動みたいな形の活動はございません。小学校,特に小学生を中心としているスポーツの団体といたしましてはスポーツ少年団がございますので,あくまでも社会体育の団体でございますので,学校が終わってから5時もしくは5時半ぐらいから大体1日2時間程度を目途と,1週間に3日程度ということで県のほうからも日本スポーツ少年団のほうからも来ておりますので,そういう範囲の中で活動を続けているのが現状でございます。 ○20番(久保史郎君)  今回の中で,小学校34校ですか,霧島市内にありますよね。その中で,この夜間照明施設が付いたところは何校あるんですか。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(藤山光隆君)  霧島市内の小学校の中の学校体育施設開放の中での夜間照明については,11校でございます。 ○20番(久保史郎君)  その11校の中で,スポーツ少年団が放課後にそうやって練習している学校は何校ありますか。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(藤山光隆君)  11校のうち,その学校の夜間照明施設を登録団体として使用しているスポーツ少年団が関係する学校は9校でございます。 ○20番(久保史郎君)  じゃあ,その9校は現在,例えば1時間半から2時間程度というのは夜間照明を使っているということの理解でよろしいですか。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(藤山光隆君)  すべての学校,すべての登録している団が使っているというわけではございません。やはり先ほど言いましたように,週おおむね3回程度は原則という形で教育委員会のほうも指導しておりますので,必ずしもその時間帯,2時間なら2時間,必ずしも使うということではございません。 ○20番(久保史郎君)  いや,ですから,お聞きしているのは,この11校の中で9校が使っているということなんでしょ。違うんですか。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(藤山光隆君)  そういうことです。 ○20番(久保史郎君)  であれば,私がこの夜間に照明をつけて長時間させなさいということじゃないんですよ。冬場の暗いところで懐中電灯をつけたり,車のライトを照らしたりしながら,例えば5時半から7時まですると外は真っ暗ですよ,冬場は。夕方ですよ。学校終わってから5時半から,例えば少年団のスポーツクラブなんかが運動場で練習するところはですよ。そうしますと,父兄が懐中電灯を照らしたり,車のライトを照らしたりしながら,最後の掃除までして帰るわけですよ,子どもたちが。1時間半しても7時ですもんね。そうすると真っ暗ですから,ですからそういうところは子どもたちに怪我をさせないために照明が付いてるところは使わせてあげたらいかがですかということを言ってるんです。長時間,ライトをつけて,明るいから何時まででも練習しなさい。そういうことは言ってるんじゃないんですよ。いかがですか,その件について。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(藤山光隆君)  だから,先ほど申し上げましたように,その11校についてはスポーツ少年団が特に今の時期ですけれども,5時ないし5時半ぐらいから夜間照明をつけて7時ぐらいまでは屋外の照明のもとで練習をしているということでございます。 ○20番(久保史郎君)  はい,分かりました。お会いしました,夜。そしたら,先生たちがその夜間照明を使うのにあんまりいい顔をされないというんですよ。だから,せっかくもう使ってやってるわけですから,いい顔しなくても,気持ちよく使わせてやればいいんです。電気代は払うわけですから,そうでしょう。それを私言ってるんです。それから,あわせて,体育館を使う人たちはちゃんと夜7時までやっても明るいところでやってるわけでしょう。剣道とかバレーとか,だからグラウンドで使う人たちもきちっと決まった時間ならきちっと長時間でなく,もう子どもたちに余り無理をさせちゃいけませんから,それをちゃんと認めてあげないといけないんじゃないかと思うんです。教育長,見解,いかがですか。 ○教育部長(阿多己清君)  この子どもたちにつきましては少年団活動,それぞれ小学校等にあるわけですけれども,その少年団活動の中で体育館を使うグループもありますし,グラウンドを使っている少年団もありますけれども,そこらは原則,やはり余り遅くまでさせるのはまた教育の部分でちょっとまずい部分がありますので,できる範囲内で夕方早目に帰すような形で活動はさせていきたいと考えています。当然,体育館についてはそういう照明付きという状況もありますので,そこらの不合理がないように今後,そういう校庭の使用についてもある程度調整していきたいと考えております。 ○20番(久保史郎君)  もうちょっと時間がありませんから急ぎますけれども,今回,国分中央高校が来年度からスポーツ科ということで学科編成をされるわけですけれども,今回オリンピックがございました。バンクーバーですね。浅田真央選手が銀メダルをとりましたよね。これを見て喜ばなかった日本人は大抵いないと思うんです。結局,学校教育の中で浅田真央選手はスケートを習ってないんですよね。もう既に十四,五歳のときには日本を代表する選手になっておりまして,そして日本国民の期待を一身に受けていって今回銀メダルをとられたわけですよ。そうしますと,やっぱり一番のスポーツ選手によって致命傷なのは怪我ですよ,子どもたちであっても社会人であっても。ですから,ぜひ怪我をさせないように,学校は教育の場は確かに基礎学習の知識を学ぶのがそれが本分ですから,ただ,そこら辺は教育委員会としても十分に気をつけていただきたいという思いなんです,私も。子どものうちから無理をさせて怪我をさせたり,あるいは体を壊したりするような練習があってはいけないと私も思っておりますし,しかし,その中でもやっぱり伸びる子どもは伸ばさせてあげないといけないということも思っております。その子どもたちが中央高校の,正式名称は分かりませんけれども,スポーツ科ならスポーツ科に入ってくるんですがね,今後大きくなって。ですから,この小さいときからやっぱり大切にしていく,育てるという思いが私は教育委員会のほうにも一番そこがなければいけないという思いでおりますけど,いかがですか。 ○教育部長(阿多己清君)  子どもたちの安全を守るというのは当然なことでございますので,十分そこらの気持ちを込めて進めていきたいと考えております。 ○20番(久保史郎君)  前の同じこの質問の中で,当時の古川教育長は学校のその運動施設の夜間照明施設を随時付けていくという答弁をされたんですけれども,ここ二,三年,何校に夜間照明施設が付いたのか,その数をお示しください。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(藤山光隆君)  ここ数年では,学校の屋外夜間照明施設についての建設はございません。 ○20番(久保史郎君)  私に連絡があったのは,溝辺小学校でも,サッカーをやってるけれども,夜暗いところでやってるという実情があるという声が寄せられました。ですから,ぜひそこら辺は調査していただきまして,実際に本当に子どもたちが明るいうちに帰っているのかと,あるいは若干暗くなってからでもスポーツをやってるのかという実態調査をしてくださいませんか,教育委員会のほうでもぜひ。学校のグラウンドでそういうスポーツ少年団なんかのクラブがあるところは。現実はどうなのか。だからどうしても必要なところはぜひ付けていただきたいと思います。最後,時間来ましたけれども,1点だけ,これ教育のあれで,新聞に3月4日の南日本新聞に載っておりました。これだけ読まさせていただいて,議長,時間が来ましたけれども,お許しください。「五輪は参加することに意義があるというのは建前,金・銀・銅を巡ってのし烈な争いが展開されるのが現代の五輪である」と,まさにそのとおりだと思います。「そんなバンクーバー五輪,冬季五輪を巡る情景を傍目に見ながら日本という国ほど自己矛盾に陥っている国は世界でも珍しいという思いに打たれる」と。途中抜きます。「将来,し烈な争いの中に投げ込まれる五輪選手の卵たちも,その幼少時の体育授業や運動会の中では,優劣や勝ち負けのあってはならない不可思議な平等主義を教え込まれるからである」,日本の教育ですね。「この日本の少なからず幼稚園児たちはかけっこが速い遅いにかかわらず,人は平等でなくてはならないという大人のきれい事の思惑の中で皆一緒に手をつないでゴールラインを切る。あるいは,個体差のつく競技は運動会の演目から除外する小学校すらある」ということで,今回,金と銀を6個ぐらいとった韓国の教育と比べての声が載っておりました。私これを見て,確かにそうだということを思いました。だから,大切にするのも,非常に子どもたちを育てるという意味は大事ですけれども,世の中,競争の時代だということを教えることもまた大事ではないかと思います。以上で,私の一般質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  答弁漏れを,今村環境衛生課長。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  先ほどの質問の中で,低公害車のことについてお答えいたします。電気自動車,水素自動車,天然ガス自動車を購入した方に補助金を実施するための予算であります。5件分を想定しております。それと,太陽光発電の県内の取組状況,いわゆる1w当たり幾ら補助をしているかということでございましたけれども,お答えいたします。鹿児島市,1kw当たり4万5,000円,上限が13万5,000円でございます。鹿屋市,1kw当たり3万円,上限額が29万9,000円,出水市,1kw当たり3万円,上限が9万円でございます。 ○議長(池田 守君)  以上で,久保史郎議員の一般質問を終わります。次に,32番,西村新一郎議員から5件,通告がされております。したがって,西村新一郎議員の発言を許可します。 ○32番(西村新一郎君)  時が経つのは実に早いものでございます。霧島市誕生5年目を迎えております。市長再任後,新しい時代をつくってまいりたいと施政方針及び提案理由,7つの政策体系に沿って提案理由をいただきました。これを踏まえて通告いたしました5点について質問をいたします。先日,雪と氷のスポーツの祭典,バンクーバー冬季オリンピックが数多くの感動を与え閉幕いたしました。感動の余韻冷めやらぬこのとき,国分中央高校体育科の新設について市長は,「市民の心を熱くする。一体感というのをぐっと盛り上がってくるものがある。県下2番目となった私たちの市の1つの市立高校が大いにこのスポーツ系の学科を新設することにより市民の気持ちを熱くさせ,学ぶ子どもたちにもありとあらゆる挑戦をさせたい」との趣旨の同僚議員の質問に対し答弁をされました。教育長は,今年度中に学科名を決定,今年度中といいますと,この3月中ということだと思います。「4月に入り,早速リーフレット等印刷し,全県から募集,すべての中学校に広報させなければならないと考えております」との答弁がなされたところでございます。私も,わくわくしながら期待を持ち,聞かせていただき,私なりに調べさせていただきました。鹿児島南高校の体育科は昭和48年太陽国体前に新設,そのとき,鹿屋高校,川内高校も体育科をつくり,鹿屋,川内高校は昭和52年,53年に廃止になった。鹿児島南高校は,礼儀などきちっとしたイメージにしたく体育科を新設,その点では成功した学校だと関係者の話であります。しかし,体育科を卒業しても何の資格もとれないから普通科と余りかわりがなく,学科を普通科体育コースにしているところが多いとのことであります。全国で戦えるチーム,トップ選手を育てるなら,県採用の先生では鹿児島県の現状からいきまして5年から6年で転勤になっているので無理ではないか。隣の県,宮崎県の小林高校は体育科があり陸上で有名なんですが,宮崎県は最低10年から長くて15年,その学校に勤務できるそうであります。すなわち強いチームがつくれると。サッカーなどスポーツで有名な市立船橋高校は体育科が6学級あるそうですが,この学校は市が教員採用試験をしているとのことでございます。市の職員だと転勤などないですから定年まで長く指導でき,強いチームがつくれるそうでございます。市立船橋高校のほかにも,全国的に市立のスポーツに強い高校は市で職員採用試験をして,学校で働いてもらっているそうであります。PLの野球監督も市で採用,監督契約を交わしておられるそうでございます。関係者の話では,強いチームをつくるには最低10年歳月がかかると言われておりますが,市長が述べられた2020年,2巡目の鹿児島国体で活躍する選手,何とか今のとき間に合うのかなと,私も大いに期待をいたしております。私立では,鹿児島実業,樟南高校等スポーツに強いのは先生の転勤などないですし,学校がお金をかけております。私立は,特待生などで授業料免除などがあり生徒を集めやすいですが,公立である国分中央高校でも授業料免除が確定すれば私立の特待生と同じようになりますが,どうでしょう。国分中央高校が優秀な生徒をどこまで集められ対応できるのか伺うものであります。遠方からの生徒に対しては寮なども必要になり,また遠征費などを示すことを子どもたちに案内することが,優秀な生徒獲得につながると思いますが,どうでしょうか。鹿児島南高校はフェンシング,水球と,県でライバルのいない部活を持っているそうです。ライバル校がないから全国にも行けます。選手獲得はできます。教育長答弁では,「学校が体育施設に非常に近い位置にございますので,市内にある体育施設を有効に活用させられないか,思っているところであります」とのことでした。すなわち,陸上,水泳,市民プールですね。球技,野球場があります。武道館,すべて近くにあります。この1学級の生徒にどれだけの種目を考えておられるのか,また,どこにその特色を持たそうとされているのか伺うものであります。国分高校の水泳部が強いのは,ジェルなどスイミングクラブが強化しているからと言われております。隣の第一工大はマラソンが強い。また,ソニーはハンドボール,ほんの一例ですが,これらの学校・企業との連携等も考えられると思いますが,どのようにお考えでしょうか。また,大いに子どもたちに人気ある学科名,この名称も非常に大事だと思います。今のところ,案でございます。同時に,子どもたちから見て理解しやすい,自分の可能性に挑戦してみようと思ってもらえるリーフレット等を作成していただきたいものであります。現状でどのようなお考えなのか,描けるような説明の構想を伺いたいと思います。大きな2番目,両副市長の市政への取組方針について問うものであります。改めまして,両副市長,就任おめでとうございます。ちょっと時間が経ちましたけれども,12月の本会議では,一般質問時では就任されておりませんでした。市民の皆さんもどのような方だろうかと非常に関心の大きなところでございますので,お聞きいたします。それぞれ所管する部課長にどのような指導,助言,指示を考え,また市長への施策推進のための進言をどのように考えていらっしゃるのか,ご両名にお伺いをいたします。3番目,行財政改革について,これまで歳入増加,ちょっと記載しておりませんでしたけれども,歳出減に関する対策としてどのような施策を取り組み,今後どのような施策を考えていらっしゃるのか,問うものであります。都市計画については,現在策定中の都市計画マスタープランの実現に向け,都市計画区域内の土地利用の規制,規制とは何を考えていらっしゃるのか。誘導,誘導とはどういうことを指していらっしゃるのか。秩序ある政治の推進を図るため平成21年度から作成を進めておりますと。都市計画区域及び用途地域の見直し,どういう形で見直しをされようとしているのか。景観条例の制定,景観計画の策定に取り組んでまいりますというふうに記述されております。そのような提案説明でございました。景観条例,景観計画,これも分かりやすいように答弁をいただきたいと思います。そして,街路については,新川北線の事業化に向けた手続を進めるとともに測量設計に着手するとありますが,これも先日,同僚議員の質問の中にもありました。「あれもこれも」という政策から「あれかこれか」という選択と集中の,私はこの霧島市にとりまして最上位にランクされる政策と思いますが,どうでしょうか。先日のやりとり聞いてますと,間に合うのかなと,私らが生きている間にできるのかなというような感じを抱かせる答弁でございました。私はこの事業は「選択と集中」の最上位にランクし,早いスパンで完成を目指す事業だと,それが霧島市の,元気な霧島市をつくる最も大事なことではないかと思うところでございます。いかがでしょうか。また,施設には公設公営,公設民営,民設公営,民間資金を活用する資本整備いわゆるPFI事業があります。全国的でこのPFI事業,紹介をいただきたい。名高いところを紹介をいただきたい。また,県下の中ではどのようなPFI事業が活用されているか,お知らせをいただきたいと思うところでございます。4番目,今年度末で退職する部長の考え方について問うものであります。合併前,合併後,難しい時代,まことにご苦労さまでございました。地域のリーダーとして,退職者の皆さんが部課長さん問わずすべての退職者の皆様が,それぞれの地域で地域住民と市政のパイプ役として,地域の役員であるないにかかわらず活躍いただくことが,住んでみたい,住み続けたい,住んでよかった魅力ある霧島市になるための最善の対応と思います。長年ご勤務なさり,いろんな思いがあるでしょう。この議場を通じて,議会史の中にしっかりと我々に示唆の言葉を残していただきたい。この言葉をお聞きしたいというふうに思うところでございます。5番目,市長の最終判断について,市政推進のためにはいろんな賛否両論のいろんな事業がございますね。この賛否両論分かれるような事業執行の決断,トップリーダーとしての最も大事な決断だろうと思います。この決断のタイミング,住民合意をどういうふうにお考えになっているのか。もうちょっと分かりやすく言いますと,私は場合によったら3割でも決断しなければならないと思うんです。これだけ,1,300人からいる職員スタッフみんなが一丸になって,また議会も一丸になっていきましたら,3割でも7割,8割を目指すことは十分可能だと思ってます。やはりここのタイミング,7割とか8割とか合意がなければこの施策の決断はしませんよということでは,私はこの今のこの時代,これではならないんではないかと思います。いろいろと霧島市の中で大きな施策事業がございます。どうかひとつ,ここらあたりについて市長のお考えをお示しいただきたいと思います。以上で,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  西村議員から5問につきましてのご質問でございました。5問目につきましては私から答弁をいたします。1番目につきましては教育委員会が答弁をいたします。そのほかにつきましては,副市長及び関係部長等がそれぞれご答弁をいたします。5問目の市長としての最終判断についてお答えをいたします。合併して4年が過ぎました。これまでに,大小さまざまな課題について,時の市長としてその最終的な判断,決断をしてまいりました。その中には,議員がご質問されるような賛否両論分かれた事業もいろいろとございました。具体的に,どの程度の住民の合意,それをやらなければならないのか。それはそれぞれ意見の分かれるところでありまして,またその事業の内容によっても違ってくるからと,私自身も大変に判断に迷うところでもございます。今後,例えば一般廃棄物管理型最終処分場など市民の皆さんの合意の上に進めなければならない事業もございますが,いずれにいたしましても,1人でも多くの市民の皆様にご理解をいただくために,私としては最大限の努力をすることが時の市長として大事だと考えております。市長として最終的な決断をするのは,それらの多くのご指摘や結果,それを見極めた上で最終決断をするということになると思っております。 ○教育長(田肥文君)  1点目の学科の新設についてお答えをいたします。新設しますスポーツ系学科の設置目的は,1つ目に生涯を通じてスポーツの振興・発展に寄与する質や能力を育成し,専門的知識を有する学校体育指導者,社会体育指導者を育成をする。2つ目に,生涯スポーツに関する知識と技術を学習し,地域や職場でのスポーツリーダーとなる能力や態度を育成する。3つ目に,入学学力検査において推薦枠を設け全国レベルの競技者の育成を目指す。4つ目に,運動の合理的な実践や心と体を一体的にとらえた健康について学ぶ機会を設けることなどを考えているところであります。今後,これらの設置目的が県下の中学生及びその保護者に的確に伝わるようリーフレットやポスター,ホームページ等あらゆる方策を使いながら広報し,生徒募集に努めてまいりたいと考えております。学科名の決定の期日でございますが,今度の3月の定例教育委員会で決定をしようというふうに考えております。それから,資格がなかなかとれないというようなご質問もありましたが,過去の事例でいきますとそういうこともありますが,ちょうど国分中央高校には商業科,情報会計科という商業系の学科がございましたので,そういう学科,または生活文化科という学科もございますので,他の学科の分野も学べる相互乗り入れというようなことも考えておりまして,その中で各種検定への挑戦ですとか,または先ほど申し上げました健康に関するような学習でもって将来的にはトレーナーとか,そういうようなものが,専門学校への進学等できないか,そういうようなことも考えたいというふうに思っております。それから,人事面で,県からの人事だけでは,人事異動の期間がございますので十分な指導者が長くおれないのではないかということもございます。県からの人事だけに頼ることなく,今のところ定数の中で非常勤務で対応する部分がありますので,例えば鹿児島市の鹿児島商業ですとか,玉龍とかたくさんの非常勤の方を活用しておられますので,そういう方法で地元の企業の方々の協力なり,これまでたくさんの競技の経験のある方々のお力もいただけないかということを今模索しているところでございます。そして,特色ある競技種目でありますが,これは今のところ地元にはソニーというすばらしいハンドボールでは全国レベルの競技がございますので,そしてまた地元の中学校は,霧島市内の中学校は県でもトップレベルのハンドボールの力も持っておりますので,例えばハンドボール等は十分可能ではないかというふうに考えております。それにあわせまして,先ほどありました陸上の部分,それも十分対応できるのではないのかなというふうに考えているところであります。大学,それから企業,こういう方々がたくさんの活躍をされております。そしてまた県内に鹿屋体育大学という専門の大学もありますので,そこへの協力等も今後努めていかなければならないというふうに考えているところであります。寮につきましては,民間の方々の協力が得られたらというふうに思っているところであります。大学の宿舎,その他民間の方々がおられますので,高校向けのそういう宿舎ができないのかというふうなこともご協力をお願いをできればというふうに思っております。あと,特待生の問題,遠征費の問題,そういうもの等は今後の課題だというふうに考えております。リーフレット等では,それこそ魅力あることが伝わるようなリーフレットにしたいというふうに考えております。 ○副市長(南田吉文君)  2問目の両副市長の市政への取組方針について,まず私のほうからお答えをいたします。昨年12月18日,議会の同意を,そして明くる日12月19日選任をいただきましてから早2か月が経過いたしました。これまでの間,基本的には地方自治法に規定されております副市長の職務執行と,そして市長がマニフェストで示されております政治信条に沿って臨んでまいりました。これからもその姿勢で臨んでまいります。さて,どのような指導等をということでございますけれども,まだまだ具体例は少数ではございますけれども,私が所管いたします部課が抱える個々の懸案事項に対しましては,現場主義に徹しまして,その内容を十分に精査した上で,担当部課として,すなわち市長判断として最善の方策と結果が得られるよう指導・助言・指示に努めておるところでございます。また,部間を越えました行政課題等に対しましては,市民の利害等も絡むというふうなことから慎重な対応で臨んでおるところでございます。大塚副市長ともよく連携をし,情報を共有しながら課題解決にあたっているところでございます。市長への進言でございますが,期間も短く,紹介できる実績は乏しいのでございますけれども,私といたしましては今まで以上に議会の皆様方,そしてまた主役でございます市民の皆様方のさまざまな声に謙虚に耳を傾けまして,また自由で柔軟な発想ができるように実務に携わる職員の企画や意見などボトムアップしながら,これらを調整しましてマニフェストに掲げてございます8つの基本施策推進に役立つ進言をしていきたいと,そういうふうに考えております。 ○副市長(大塚行則君)  私の事務分担といたしましては農林水産部,建設部,工事監査部及び水道部に属する事項と土木建築等の技術的専門的事務を担当とし,さらに市行政の基本構想や基本計画,実施計画に関する事項等についても合議するとされております。副市長としてあっという間に2か月が経過したところでございますが,関係部課長に対しましては,私がこれまで鹿児島県庁で26年間経験してきたことを通して霧島市の活力ある市政,快適で魅力あるまちづくりの形成等に向けて意見交換を行っているところでございます。今後は平成22年度予算の執行等にあたりまして,さらに適切な指導・助言等ができますよう努めてまいりたいと考えております。また,前田市長におかれましては実にエネルギッシュに前へ前へと市政を推進されておりますので,それに遅れることのないよう南田副市長とも力を合わせて最大限のサポートをしてまいりたいと考えておりますが,施策推進のための進言につきましては,自分の事務分担の範囲内におきまして一霧島市民としての感覚も踏まえつつ,言うべきところはしっかり言えるよう自分自身もしっかり勉強をし,また市長からさらなる信頼も得られるよう努めてまいりたいと考えているところでございますので,また議会の皆様からもご指導・ご鞭撻よろしくお願いしたいと思います。 ○総務部長(今村恭一君)  3問目の行財政改革についての1点目についてお答えします。先の植山議員からの質問にもお答えしましたが,自主財源の確保については,これまで市税,住宅使用料,保育料等の収納率向上への取り組みや,市報やホームページへの広告など新しい財源の確保についての取り組みを進めてまいりました。また,市税等の納付窓口の拡充という点から市民サービスセンターやコンビニエンスストアでの収納にも取り組んできたところであります。平成22年度から,コンビニエンスストアでの収納を既に開始している軽自動車税に加え,市県民税,固定資産税・都市計画税,国民健康保険税,介護保険料,後期高齢者医療保険料,住宅使用料,保育料も可能とし,納めやすい環境づくりに取り組むこととしております。また,新たな収入の確保については,今後は公共施設への看板等広告物掲出の研究や未利用財産の処分なども継続し進めていくことにしております。次に,指定管理者制度につきましては先の12月議会で公募施設における指定管理者の2期目の議決をいただきましたが,平成18年度に指定した施設の更新がほとんどであり,また指定管理料の基準価格設定については管理基準等の見直しなどいくつかの見直しを行ったところであります。最初に公募した時点においては,管理委託時の95%を基準価格としておりましたが,今回の公募時においては,平成18年度から20年度における指定管理者の3か年実績の平均を原則として基準価格といたしたところでありますので,政治面における効果は継続しているものと考えております。また,市民サービス面におきましても,ほとんどの施設において利用者アンケートで高い評価を得ている業者が引き続き指定管理者となることから,さらなる効果を期待しているところであります。また,PFI手法の活用につきましては,公共施設の新規施設整備及び建て替え等の案件が発生した場合,平成20年度に策定した「霧島市PFI導入基本指針」に基づき,適宜,検討してまいりたいと考えております。 ○農林水産部長(萬コ茂樹君)  行財政改革についての通告のありました2点目,赤線を車が通行できるような道路として整備することによる固定資産税の増額は考えていないか,についてお答えをいたします。赤線すなわち里道は市内全域に数多くあり,地域,場所によってその役割はさまざまであります。すなわち,日常の生活道路として,あるいは耕作用道路として,山仕事用の道路として広く利用されているものから,地籍にはあるが現況はなく,道として利用されていないものまでさまざまです。里道の数,延長につきましては多過ぎて把握ができていないところでございます。以前は国の財産でありましたが,現在は,市が国から無償譲渡を受け管理しております。道は人が生活していく中で欠かせないものであり,場所によっては狭い里道を車が自由に往来できる道路に整備したことで利便性が高まり,その周辺の土地利用が大きく変化し,住宅が建ち,その地域の活性化につながった事例も多くあります。このように,道路を整備することにより地域が活性化し宅地化されていけば,その結果,土地の評価が上昇し,市の税収にもつながることになります。しかし,どこでも道路を整備すればよいというものでもございません。現在,本市ではまちづくりの指針であります「第一次霧島市総合計画」に即して「第一次霧島市国土利用計画」を策定し,本市の全域における将来の土地利用に関する基本方針が定めてあります。これからのまちづくりは,この土地利用計画に沿って進めていかなければなりません。土地利用計画に沿った土地利用が見込める地域については,地域の活性化を図るために里道の整備が必要あるいは有効と判断される場合は,地域の意向も伺いながら,投資額と将来の活性化,すなわち投資効果も考慮した上で道路整備について検討していかなければならないと考えているところでございます。 ○総務部長(今村恭一君)  4問目の退職する部長の考え方についてお答えいたします。総務部長の今村でございます。西村議員より後輩職員へのアドバイスの機会を与えていただき,まずもって厚くお礼を申し上げます。私は昭和49年に国分市役所に入庁し,36年間勤務し,無事定年を迎えることができますことは,市民の皆様,議員の皆様,そして歴代の市長の協力,ご指導の賜物であると深く感謝しております。どうもありがとうございました。さて,後輩職員へのアドバイスでございますが,私自身いろいろな部署でさまざまな業務を経験したことが,今の現在の職責を全うできている礎となっていると考えております。さまざまな業務を経験すること,そしてその業務を市民目線でとらえること,なおかつ,その業務を深く掘り下げること,その積み重ねが将来,責任ある立場に立ったとき必ず生かされると思っておりますので,職員におきましては市民感覚,納税者感覚を持って積極的に職務を遂行していただきたいと考えております。また,市民の皆様に元気を出していただくことは,職員自身が健康でなくてはならないと思っております。職員一人一人が元気であること,そのことによって霧島市も元気であり続けると確信しておりますので,ぜひとも健康に留意し万全の体調で職務に全力を傾注していただき,誇りを持って輝かしい霧島市を構築していっていただきたいと考えております。最後になりますが,霧島市議会のますますの発展と議員の皆様のご健康を祈念申し上げまして私の発言とさせていただきます。 ○生活環境部長(川畑 巧君)  若い職員の方々に私からのメッセージです。多くの「優れた他人」に出会ってほしいと思います。そして,応用拡大のできる職員になってほしいと思います。そのとき常に,「国家からの自由」,「国家による自由」,「国家への自由」という憲法の理念を持ち続けてほしいと思います。私はそうしてきました。考えてみてください。出会った「優れた他人」の1人に田教育長がおります。教育長が言われる「不易と流行」,「江戸しぐさ」もいいです。また出会った「優れた他人」の1人に前田終止市長がいます。市長が語る龍馬伝,「長い刀から短い刀」,「短い刀からピストル」,「ピストルから法律」もいいと思います。考えてみてください。最後になりますが,私が尊敬し誇りにしてきた方々を紹介します。生活環境部の方々です。前田理さんです。末原博美さんです。上田順市さんです。大田信義さんです。東村茂子さんです。吉田廣文さんです。福岡安行さんです。そして鈴木哲朗さんです。個人的には監査事務局の小濱泉さんです。隼人の迫田清身さんです。そして福山給食センターの中村等さんです。皆さんも,私と同様,定年退職をされます。私が尊敬し誇りにしてきた方々です。考えてみてください。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  このような機会を与えていただきまして,まことにありがとうございます。私は22歳のとき,旧国分市の職員となり38年間勤務してまいりました。この間,大きな病気もせず何とかやってこれたのは多くの先輩のご指導,後輩のご協力のおかげと感謝いたしております。ご質問の後輩に残す言葉でございますが,なかなかいい言葉も思い浮かびませんが,これまで私が38年間の中で教わったことを3つほど申し上げます。1つに,「人に意見を言うときは相手の立場を考えて,タイミングを考えて言う」でございます。これは特に上司に対して言うときでございますが,市民,お客様に対しても同じでございます。2つ目に,「明日の仕事をつくって1日を終える」でございます。これは次の朝すぐその仕事に入ろう,入れるということでございます。3つ目に,「仕事も私事も切り替えが大事,いかによい方向,前向きに考えるか」でございます。これは「ネガティブではなくポジティブに考えよう」であります。この3点を気持ちの隅に置きまして,これまで過ごしてまいりました。また,「ホウ・レン・ソウ」,報告,連絡,相談の心がけが大事だと思っております。年々,時代のスピードが速くなり,公私ともに忙しさが増す近年でございます。後輩の皆さんがお互い助け合い,協力し合い,霧島市発展を目指し元気で明るく公務遂行されることを心より願うものでございます。 ○工事監査部長(大井 正君)  西村議員の粋な取り計らいで,このような場をいただき本当にありがとうございます。私,昭和44年4月,旧国分市役所に奉職以来,今日まで41年間勤務いたしております。ここまで私がこのように仕事が続けられたことに対しましては,ここにいらっしゃる前田市長,池田市議会議長,そして議員各位,それから職場の先輩,同僚,後輩,それから温かい家族,そしてまた実社会で知り得たたくさんの方々のご支援・ご指導の賜物と厚く感謝を申し上げます。私のほうから後輩に残す言葉と大それたことは言えませんが,前の3人の部長が申し上げました,非常に大切なことだと思います。しかし,私のほうからはただ一言,健康第一ではないかというふうに考えております。強い心と強い体,精神があればどんな難局にも難しい問題にも立ち向かい,そして乗り越えることができると思います。夢と希望を抱いて,霧島市に奉職された後輩の皆さん,大変,合併後の厳しい社会情勢の中で大変な時期を迎えておりますけども,この健康第一を胸に,命より健康を大事にされて,霧島市発展と,それから市民福祉の向上に努めていただきたいと思います。最後になりましたけども,これから私,4月からは一市民となりますけれども,また別の角度から市政に対してご協力を申し上げたいと思います。 ○会計管理部長(東 邦雄君)  久しぶりの答弁の機会を与えていただきまして,まことにありがとうございます。会計管理部長をしております東でございます。とりあえず求められましたので,ご答弁をさせていただきます。組織のリーダーである者がその権威をかさに着て仕事を増やし,権限を拡張しようとするのが世の常であるとよく言われますが,大合併,行革,総合計画策定,事務事業評価など多忙を極めてきた新市霧島市の行政執行においても,各々一歩間違えば仕事のための仕事になり単なる作文に終わるおそれがありますので,上司たる者はいわゆる机上論を減らして現場を強化することを常に心がけることが肝要だと思います。前例,根拠,法令,判例,条例,要綱,要領,規則などを重視せざるを得ない行政実務ではありますが,本当に重視しなければならないのは住民という生きた市場であると思います。地域住民のための地方行政の確立をぜひとも成し遂げていただきたいと思います。霧島市が名実ともに県内第2位の中核都市としてその存在を明確にできるのは,その双肩を担っている自治体職員の活力に尽きると言っても過言ではないと確信しています。職員の皆様に心からのエールを贈りますとともに,霧島市の今後ますますのご発展と市議会議員をはじめとする皆様方のご健勝,ご多幸を心からご祈念申し上げます。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  3点目の行財政改革の中で,PFI事業の県内外の取組事例を示せということでございました。平成21年12月31日現在,PFI推進委員会の資料として示されたものの中に公表された事務数として全国で366件の事例がございます。中身を少し申し上げますと,教育文化関係施設が114件,これは小中学校,高校,大学,図書館,文化交流施設などでございます。それから,生活と福祉関係施設が16件,老人福祉施設,身体障がい者福祉施設などでございます。健康と環境関係施設66件,病院,衛生試験場,廃棄物処理施設,上水道施設等でございます。産業関係施設といたしまして14件,卸売市場,かんがい用排水施設,漁港,観光施設等でございます。まちづくり関係施設38件,駐車場,駐輪場,空港,都市公園,公営住宅などでございます。警察,消防関係施設21件,それから庁舎と庁舎関係施設56件,その他施設41件などとなっています。ちなみに,鹿児島県内の事例でございますけれども,現在,私どもが把握しているのが5件ございます。まず1点目が指宿地域交流施設整備等事業,これは道の駅でございまして,平成16年の10月に供用開始をしております。それから新鴨池公園水源プール整備,こちらが平成23年4月の供用開始を予定しているようでございます。そのほか,PFIに準じた方式として公営住宅の建設がございまして,加治木町,旧金峰町,蒲生町などで行っておられるようでございます。このPFIに準じた方式というのは,PFI法上の手続を省略するなどの国の基本方針に基づかないで実施するもので,PFI的手法というふうに呼ばれております。 ○建設部長(篠原明博君)  先ほど,行財政改革についての中で,いろいろな今後の施策についてご質問ございました。その中で,4点ほどご質問いただきました。すべて,総合的な都市計画についてのご質問だというふうに理解をいたしまして答弁をいたします。都市計画マスタープランにつきましては,上位計画でございます第一次霧島市総合計画あるいは国土計画に基づきまして策定するものでありまして,現在,本市における都市づくりの具体的な将来像を確立し,地域別のあるべき市街地像,あるいは課題に対応した都市生活経済活動を支える諸施設の計画等の整備方針を定めることといたしております。その中で,土地利用の方針というものにつきましては,市街地を図るエリアと開発を抑制するエリアを明確化し,用途地域内の農地あるいは低未利用地等の利活用を図り計画的な土地利用の形成を図る。また,地区計画や建築協定等の規制誘導手法の導入を検討しながら,住民の合意形成を図り良好な住環境の維持保全を図るというふうにいたしております。その中で,都市計画区域及び用途地域の見直しというのがございます。当然,この上位計画でございます総合計画,国土利用計画,都市計画マスタープランに基づきましてこの都市計画区域及び用途地域の見直しを図っていく,見直しをしていくということで考えております。現在,都市計画区域につきましては旧霧島町以外の6か所で,用途地域につきましては国分,隼人,溝辺の3地域で用途地域を張っているところでございます。既に生活圏が形成されている,まとまりのある地域をもとにこの都市計画区域の設定を見直し,再編について今後検討をしていくことにいたしております。また,現在の用途地域をはじめ,用途地域外においてもいろいろな建物の用途の状況を把握しながら,土地利用の方針に適合した用途地域の見直しを行っていく計画にいたしております。計画年度につきましては,平成21年度から実施をし,23年度にその見直しを行うということで考えているところでございます。それから次に,景観計画についてのご質問がございました。この景観計画につきましても,快適で魅力あるまちづくりを進め,潤いのある豊かな生活環境を創造するため,良好な景観を整備するということで,保全を図るということを目的といたしております。ご存じのとおり平成18年12月1日に県の同意のもと,景観行政団体となっております。今後,先ほどの総合計画等の上位計画に即して,景観形成のための計画を策定するということで今計画を行っております。全市的な景観計画の策定のための調査検討,具体的な手法としては景観形成に対する市民の意識調査,景観資源調査,課題の把握あるいは行為制限の検討,住民説明会の開催,市民ワークショップの開催等をしながら景観計画を作っていくと。それに伴って,どういった形で規制誘導ができるかというものを含めて条例の制定といったものまで今後計画をする予定にいたしております。それから,一番最後でございましたけれども,新川北線の計画についてのご質問でございました。先の質問でもご答弁申し上げましたように,新市霧島市の道路交通ネットワークの大きな幹線道路という意識で位置付けております。そういった方面から,ぜひ市としても一番に整備すべき路線として認識をいたしておりますことから,来年度の22年度から詳細設計に入り,少しでも早い着手及び完成のために努力してまいりたいというふうに考えております。いろいろな事業につきましては,現在は道路局,都市局で検討いたしておりますけど,やはり事業費の規模あるいは年度を考えますと,いろんな事業を今後取り入れられないかということも含めて検討し,早い時期での完成を目指していきたいというふうに思います。 ○議長(池田 守君)  ただいま,西村新一郎議員の一般質問中でございますが,ここで休憩いたします。                「休憩  午後 2時50分」                ──────────────                「再開  午後 3時06分」 ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○32番(西村新一郎君)  まず,この4点目,5名の方々にこの思いの言葉を述べていただきました。本当にご苦労さまでしたと申し上げたいと思います。あと,これからも十分健康には留意していただき,霧島市の躍進,発展を見守っていただくと同時に,壇上から申し上げましたとおり,地域の役員になる,ならないにかかわらず,リーダーとして市民の皆様方にこの市政のパイプ役としてご活躍をいただきたいと思います。ありがとうございました。それでは,1点目から私の感じたままを再質問させていただきたいと思います。まず1点目につきましては,一番力を入れたいのは,市が教員の採用試験をする考え方がありますかと。ここがこのスポーツ学科をどのような位置付けをするかということを物語る,もうこの1点に尽きてもいいんではないかと,こう思います。市長,いかがでしょう。 ○市長(前田終止君)  市内に6つ高校があるわけですが,その中で唯一霧島市立という立場の国分中央高校,その中の魅力ある学校づくり,そういう中で新学科,スポーツ系ということになりますが,そのようなことにどう応えることができるのか,今教育長を中心に一生懸命いろいろ最終体制を議論いただき検討してもらっているところです。そこいらのお話を十分に専門家でございますから,私としてはかなり思い切った,私学顔負けぐらいの気持ちを持ってとれというような指示を出してるわけでございますが,魅力ある学校づくりにぜひとも,一歩も二歩も勇気を持って踏み込んでいきたい。最終的なその点についての結論についてはもうちょっと時間をください。いろいろと議論をしている最中でございます。 ○32番(西村新一郎君)  この1点目につきましては,今申し上げたこの1点に尽きると思います。やはりここがなければ単なるスポーツ学科,普通科と大差のないスポーツ学科という形で私は推移していくんではないかと思いますので,どうかひとつ,市長の熱い思いをやはりここにきっちりと絞って対応していただきたいと。私は少なくとも,この市民の皆さんは諸手を挙げて私は賛成してくれると思いますよ。この議員のここへおいでの同僚諸兄の皆さんも私は賛同していただける,こう思うところでございます。先ほどの5名の方も賛同していただけるんではないかなと,こういうふうにも思っておりますので,大いな期待をしながらこの件については終わりたいと思います。両副市長の市政への取組方針について,市長と一番密に連携とりながら毎日毎日協議なさっていると思いますよ。そして市長が出張中のときには市長になりかわって,あるいは市長と同行しながらいろんな団体の方々との会合にもおいでだと思いますよ。そういう意味でも,市民の声をやはりしっかりとくみ取って市長にしっかりと伝えていくと。そして,同時にそれぞれ部下の皆さんにもしっかり伝えていくということを,これが副市長の大きな仕事だろうなと思います。ただ,両副市長とも,やはり1市6町合併になりまして6つの総合支所があるわけでございますね。1つは分庁ですよね。やはりここへ働いている職員の方々の一体感を醸成していくためにはどういうことが大事なのかなと。この点について,例えば簡単に言いますと,レクリエーションなんかも私は大いに力を入れて導入していくべきじゃなかろうかなと。あるいは議会の皆さんともこういう1つのあれはできませんかとか声かけしていただいたら,若い人も結構いますからね,ここらの部課長さんやらやってみてもいいじゃないですか。こういう意味の交流は私はしていくことが大事ではないのかなと。それぞれいろんな会合がありますけれども,旧総合支所のメンバーでグループでやっている,こういう話を今でも相当聞くんですよ。全体で取り組んでいくと。ゲートボールでもいいじゃないですか。グラウンドゴルフでもいいじゃないですか。パークゴルフでもいい。バレーボール,ソフト,野球,いろいろありますね。そして,飲み方もありますよ。ノミニケーションというのは何よりも私は大事じゃないのかなというふうに思いますが,ちょっとあちこちでその仲間同士で対応されてると。枠を広げていくというのに,意識が非常にまだ私はちょっと少ないんではないかなというふうに思うところでございます。ここへ京セラの代表さんもおいでですがね,やはり京セラさんというのはあの京セラコンパから今日のあの世界の京セラができ上がったわけでしょう。これは非常に大事なことではないのかなと。官官接待以降,夜のまちに出かけていことが極力少なくなってるんですよ。経済対策も,最も皆さんが率先していくことがこのまちを明るくするための大事な1つの手法ではないのかなということもご指摘をしておきたいと思います。3番目,このPFI事業について特にお示しをいただきました。庁舎があったり,学校があったり全国では数多くのPFI事業によっていろんな施策が進められて,そういう先進地が数多くありますね。鹿児島県も,先ほどお示しをいただいたとおりでございます。当初は,あのパークプラザはどうなるのかなと。あれも民設ですよね。一部を借りて,そして入っていらっしゃるわけでございますが,市営住宅等につきましても待機者が非常に多いと,この本会議の一般質問の中でもありましたね。これはもう何年も待ってるというような事例も示されましたよね。ですから,期間を区切って抽選で,先着順じゃございませんよと,受付順じゃございませんよという答弁がなされたんですよ。ですから,ここらあたりも民間資金を活用して,こういう1つの公営住宅を造っていただくお考えを市民に問うてみたらいかがでしょうかと。これは大いに私は取り組むべきだと,そういう意味で行財政改革をちょっと問うたわけでございます。そして,壇上からまたしても前回同様1つ忘れてしまいました。萬コ部長のほうには答えていただきましたが,赤線の問題,そして私も議員になりまして今7期目を迎えておりますけれども,我々の集落の赤線の,代々ずっとでき得なかった赤線を3本,地域関係住民のご理解をいただきながら整備をさせていただきました。見事にその周辺は生活道路としてしっかりと位置付けられたと同時に,住宅が見事に建ち並んでおります。すなわちそこに投資したお金は数年のうちに私は回収するのではないかと。ですから,この赤線のもともとをたどっていきますと,昔のメインストリートなんですね。ですから,ここは私はチェックしていきますと,整備することによって大変にこのインフラ整備につながる事業であるし,またそれぞれの宅地化が進んでいき整然とした,環境条例なんかがありますけれども,景観に富んだ住宅地の形成を見ることができると,こういうふうにも思っておりますので,やはりここらあたりについてはしっかりとチェックをしていただき,そして大いに交渉して整備をしていただきたいと,こう思うところですが,いかがでしょう,部長。 ○農林水産部長(萬コ茂樹君)  今議員がおっしゃるとおり,道路というのは非常に生活していく中で一番大事なことでございます。そこが整備されることによって,その周辺が非常に活性化してまいりますので,やっぱりそういったものについては地域の意向も聞きながら,投資効果,そういうものもございますけれども,やはりそこが発展していきますと当然税収というのにも跳ね返ってまいりますので,そういった面で全体を見ながら検討していきたいというふうに思います。 ○32番(西村新一郎君)  都市計画については,私の感想も申し述べておきたいと思います。いやですね,この役所主導の規制を加えていくということは。やはり,十分に住民と協議をしながら理解を求めていかなければいけないというふうにいつも思います。行政主導でいろんな規制を加えていくと,用途地域も行政主導で勝手に色を塗って決定してから示していくということの手法では,私はこういう手法はとるべきではないというふうに思うところでございます。この計画が将来の霧島市を決定づけるんですよ。もう非常に大事な事業でございます。どうか,そういう点でよろしくお願いします。あと,最上位の施策の新川北線の話をいたしましたがね,これは今の時点の計画年度のスパンを半分に短縮してくださいよ。どうか,市長,ここは大事なところでございますので,10年,15年,20年というようなこういう長期ではまいりませんので,少なくとも10年以下でこれを整備していただきたいと申し上げておきたいと思います。あと5番目,今,傍聴席の前の同僚議員からこれを渡されましてね,今日の朝日新聞です。「温泉で発電,有望か」と。5面に載っておると。視点として,エコ,地熱開発に力を,地熱開発にもっと力を入れるべきだと。この朝日新聞に,これだけ大きく書かれておりますね。やはり霧島市も5団体から陳情され,そしてこの議会でもその陳情を大多数の皆さんの同意を得て採択し,2月19日に開発促進の陳情が5団体から日鉄鹿児島地熱に請願書が届けられ,また霧島市にも要望書が届けられ,霧島市も早期着工の要望書等がこうして届けられているところでございます。やはり賛否両論あるのは重々承知をいたしておりますが,この5団体は住民の率からいいますと8,9割を私は占めてるんではないかというふうに思います。これだけの皆様方がこの要望書を提出しているわけでございますので,もうちょっとやはりこうして積極的に取り組んでいき,またこの慎重な方々との中にもやはり行司をしていくのも行政の大きな使命の1つではないかと思うところでございます。どうか,こういう点も十分にトップリーダーとして市長の判断を,この時代にあった判断をしながらの施政づくりをお願いいたしまして,間もなく時間でございますので私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(池田 守君)  以上で,西村新一郎議員の一般質問を終わります。次に,6番,脇元敬議員から3件通告がされております。したがって,脇元敬議員の発言を許可します。 ○6番(脇元 敬君)  本日は,大変濃いメンバーが午前中から濃い議論を重ねてきております。一番最後となりまして,私も濃い議論ができるようにがんばりたいと思います。オオトリとなりました。酉年生まれの6番,脇元敬でございます。ただいま議長の許可をいただきましたので,先に通告しております3点について質問をいたします。4年に1度の冬のスポーツの祭典,冬季オリンピックがカナダ,バンクーバーで開催をされました。日本選手団も金メダルこそ獲得できなかったものの,銀メダル3,銅メダル2とがんばりを見せてくれました。そして,このオリンピックに照準を合わせ,4年間たゆまない努力を続けてきた選手たちの夢の舞台での一瞬にかける本気の思い,そのパフォーマンスに,その努力の背景にあるドラマに胸を熱くし心躍らせた17日間でありました。特に,フィギュアスケートにおいてはメダル獲得の可能性の高さもあり,大きな期待と盛り上がりを見せました。その期待の中で銀メダルを獲得した浅田真央選手,前回のトリノの挫折から復活した安藤美姫選手,そして男子の小塚崇彦選手,この3選手は愛知県にある中京大学の学生です。私も同じ大学,同じ学部の出身者として大変嬉しく,そして何よりもとても誇らしく思います。この中京大学の豊田キャンパスには,総工費約11億円と言われるすばらしいスケートリンクがあります。こういった環境整備が,今回の活躍に寄与しているのは間違いのないところだと思います。大学と高校の違いはありますが,今回,国分中央高校においても体育系の学科を新設するという計画があります。以前,この地域でのスポーツにおける郷中教育をやったらどうか。その中で国分中央高校もできることがあると提案をしたことがあります。女子生徒が多いので,女子が中心の種目に特化した取り組みもありだと思います。先ほどの西村議員の質問の中で特待生の話,もろもろございました。私も鹿児島実業に特待生として進み,普通科の体育コースに進んで,そして中京大学に進んだ1人として感慨深く,この国分中央高校のこれからの取り組みに大いに期待を寄せたいと思います。そして,今週末からは同じバンクーバーでパラリンピックが始まります。マイナーな種目が多いウィンタースポーツに,今度は障がい者の皆さんが挑みます。ぜひ皆さんも興味を持って観戦,応援していただきたいと思います。また,先日,県民エイガさつまおごじょ「サザン・ガールズ・グラフィティ」という映画を鑑賞いたしました。これは鹿児島県の鹿児島文化芸術活性化事業を活用して,鹿児島を舞台に鹿児島の撮影スタッフで鹿児島出身の出演者による,まさに県民の映画というものでした。また,今週末には鹿児島を舞台として受け継がれる文化や歴史を題材に現在の鹿児島を撮影している雑賀俊郎監督の鹿児島三部作の第2弾,「海の金魚」が公開されます。この第1弾は一昨年の郷中教育,示現流,桜島横断遠泳を題材にした「チェスト!」ですが,こうして鹿児島を舞台にそこに受け継がれる文化,歴史がメディア,映画として取り上げられ,私たちが触れる機会があることは篤姫や龍馬伝もそうですが,ふるさとのすばらしさを再確認,その地域に住む者に自信と誇りを与えてくれます。今回は錦江湾火山ヨットレースが題材ですが,三部作ということで,第3弾を霧島市で撮ってくれないものかなとも思いますし,私が今市民の皆さんから一番尋ねられるのは「龍馬伝のロケは霧島ではないのか。福山雅治は来ないのか」ということです。こうした情報発信がされることで,積み重なっていくことでそれをもとに地域でさまざまなことに取り組むことによって,スポーツもそうですが,ふるさとを愛する心,愛郷心,愛校心,愛国心が育てられ,そこから世界全体を見渡せる子どもたちが育つのではないでしょうか。私もそんな活動に少しでも尽力できるようにこれからも努力していきます。その決意のもと,今回の質問に入ります。情報通信基盤の整備と市民への情報提供の充実についてです。地上デジタル放送への完全移行が来年の7月に迫っています。霧島市の平成22年度の予算案にも難視地区対策に係る補助金,既設共聴施設の改修に係る補助金が計上されています。国においても,エコポイントの導入など積極的に地デジ移行へ向けての買い替え等を進めているように思います。実は,私の自宅はいまだにアナログ放送のテレビです。山間部の見にくい環境をもろともせず,またたくましくそして楽しく今放送を見ています。現在,民放でも国営放送でも2011年7月でアナログ放送が見れなくなりますよと番組の合間,またことあるごとに放送をしています。そのときも含めて,地デジのさまざまな情報も伝えられていますが,デジタル放送になることにより,データ放送も同時にその同じ画面上で見ることができるようになります。私と違い,既に地デジ対応のテレビを購入されて実際に見られている方々はご存じだと思いますが,データ放送のボタンを押すとさまざまなデータ,情報が流れ,得ることができるようになっています。現在,霧島市では市の行政情報を市民に届ける手段として市報,ケーブルテレビ,ホームページ等を活用しています。これまでも,質問してきた経緯,また議論の中で,ケーブルテレビの整備は約50億円かかるということが明らかになり,必要性と効果は認めながらも整備は難しい,私もそう考えています。そこで,今回,地上デジタル放送対応テレビを多くの市民が購入するこの機会に地デジの特性を生かした行政情報の発信はできないものか伺います。また,行政情報の1つとして,この議会からの情報発信もあります。議会で何が議論されているのか,市長がどういった方針で市政を運営しているのかなど市民に知ってもらうことはとても大事なことです。以前,質問した経緯があり,前議長の大きな理解,努力もあって,霧島市議会のネット生放送,生中継,録画放送が実現しました。それにより,市民の皆さんがこの議場へ傍聴に来なくても議会を見ることができるようになりました。また,これにより,本庁の職員だけじゃなく支所の職員も議会のやりとりを見ることができるようになったと認識をしています。しかし,全国のインターネットの普及率が大体70%,霧島市ではそれ以下になるでしょうし,さらには環境の決してよくない高齢化率の高い山間部地域ではもっと低いものと考えます。合併前には,議場で議会が行われている期間には庁舎ロビーなどで議会を見ることができた旧市町もあったのではないでしょうか。そこで,今行われているネット中継をモニターやプロジェクターで放映し,総合支所のロビー等において一般市民が議会を視聴する機会をつくれないものか伺います。また,市はブロードバンド未整備地域をADSL化,さらには霧島地区の別荘地の整備を提案されてきた経緯があります。これで市内すべての地域のブロードバンド化が済んだと言えるのでしょうか。現状を伺います。3点目,これまでは情報の伝達という観点から伺いましたが,今度は市民からの意見を聞く方策についてです。市は,市報についている葉書,メール,パブリックコメントなどで意見を聞く場面をつくっています。その中でも,特にパブリックコメントは結果がネット上で公開されています。コメント数が多いとは言えないようです。この行政情報の提供の充実と,市の情報に市民の意見が,反響が返ってくる双方向性としての取り組みの現状を伺います。パブリックコメントのあり方の検討や,経済産業省が行っているアイデアボックスを手本にすることなどできないか,伺います。次に2問目,魅力ある観光地を目指す取り組みについてです。大河ドラマ「龍馬伝」の放映,来春の九州新幹線全線開業など,本年は観光分野として地域全体が一丸となって取り組む大事なときです。しかし,一過性にならないように十分な計画性も備え,将来にわたって続けていける取り組みが必要と考えます。観光の本質は地域そのものであり,この地域だからこそ根付いた文化,歴史,産業,そして私たちの生活自体であると思います。霧島観光の大きな柱が自然,そして温泉です。自然については,ジオパークなど取り組みが少しずつですが進んできています。しかし,温泉についてはまだまだ手付かずの状態です。そんな中,観光の中心とも言える牧園高千穂地区にある霧島高原国民休養地の温泉入浴施設が,温泉が足りないという理由で2月いっぱい休業をしていました。観光で訪れる方にとっても,また,この施設を日々の営みの中で利用されている地域の方々にとっても,指定管理者制度で委託をされて管理をしている民間の会社にとってもよいことでないのは誰が見ても明らかです。この施設の設置者である市は,この現状を解決するために何か対策を講じたのか,また市内の他施設においても同様の問題は生じていないのか伺います。3問目,循環型低炭素社会の実現に向けての取り組みについてです。大量生産,大量消費の時代から持続可能な自然環境,生活環境を目指すという生活の意識,産業の意識へと大きく変化をしてきています。鳩山政権も2020年までに1990年比25%の温室効果ガス排出量削減を目指す法案を提出するようですし,アメリカ・オバマ政権のグリーンニューディール政策など,この地球温暖化環境エネルギーの分野はこれから社会の方向性を左右する政治の大きな柱の1つとなっています。本市においても,22年度の予算案の中で森の再生事業や省エネモデル住宅など,また生ごみ分別のリサイクル試行事業など循環型低酸素社会の実現に向けた施策が計画されていると感じています。これらは,今ある資源を有効利用する,再生する,まさにバイオマスの考え方と同じではないでしょうか。本市では,昨年からバイオマスタウン構想の策定に着手していると認識をしていますが,現在の進捗状況はどうか伺います。また,今現在の地球環境の悪化の原因は,私たち人間からの起因によるものが大きい。特に産業革命以降の産業・生活の変化が大きく影響していると言われます。生活のための,そして産業のためのエネルギーの消費と大きくかかわり,CO2排出量もそこに連動していると考えます。つまり,持続可能な低炭素社会の実現には化石燃料に代わる新エネルギー,代替エネルギーをどうつくり出し,活用していくかということになります。そこで,霧島市として新エネルギー,代替エネルギーを,またこの豊かな自然環境と共存しながら生かしていく将来的な姿,生活スタイルを示した新エネルギービジョンを策定するべきではないかと思いますが,どうでしょうか。以上申し上げ,市長の明快で簡潔な答弁を期待しまして1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  脇元敬議員から,3問につきましてご質問でございました。1問目,(3)につきましては私のほうから答弁をさせていただきます。そのほかにつきましては,関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。行政情報提供の充実につきましては,広く市民の皆様に的確な情報提供を行うため情報収集の強化や一元化を図りながら,広報誌やホームページの充実に努めているところでございます。また,市内で開催されるイベント等の情報を広く迅速に市民の皆様へ周知するため,報道機関に対して積極的な情報提供を行い市内外への情報発信を行っております。情報の双方向性への取り組みにつきましては,市民の皆様の声に直接耳を傾け,共に語る目的で「市長と語る会」や「ランチで語イもんそ会」をはじめ,さまざまな対話集会を開催しておりまして,新年度では各地区に出向いて市民のご意見をお聞きする「一日移動市長室」を実施いたします。また,市民からご意見箱やメール等でお寄せいただくご意見につきましては市政へ反映をさせながら,投書者へ回答をいたしますとともに,市ホームページに掲載をいたしております。ほかに,広報誌の「読者の声コーナー」に寄せられたご意見は広報誌への掲載をさせていただくなど,市民との双方向の情報共有に努めているところでございます。パブリックコメントについては,合併以後,これまで各種27の計画等で実施をしており,市の重要な計画を策定する上で,市民の皆さんからの意見聴取の大事な機会となっております。1つの計画にご意見等の提出件数が多いもので23件でありますが,少ないものもありますので,多くの市民からご意見の提出をいただけるよう閲覧場所を増やしたり,計画案を持ち帰っていただいて自宅で見られるよう貸し出すなど,実施方法についての検討の必要があるものと考えております。アイデアボックスにつきましては,「経済産業省アイデアボックス」というサイトが開設されており,定められた案件についてインターネットを使ってアイデアを募集するとともに,参加者同士で情報交換や議論をするものであります。市民のご意見をお聴きする仕組みとしては,新たな方法でインターネットの有効な活用方法もありますが,昨年10月から始まったばかりであり,今後の状況を見ながら検討をいたしてまいりたいと考えております。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  1点目についてお答えします。平成23年7月24日までに現在のアナログ放送が終了し,デジタル放送へ全面移行されます。デジタル放送では,テレビ番組と同時にデータ放送を閲覧することができます。このデータ放送では,ニュース,天気予報,番組情報等が提供されております。現在,NHKのデータ放送では市町村の地域情報としてイベントカレンダー,休日診療,避難所が放送されております。また,民間放送局のデータ放送につきましては,データ放送のための設備に多額な費用がかかるため,自治体からの地域情報は放送されていない状態であります。今後,市からの情報伝達の手段としてデータ放送をさらに活用するには,調整が必要になってくるものと思われます。次に,2点目についてお答えします。総合支所での市議会のネットワーク中継の放映につきましては,各総合支所にブロードバンドでのインターネット環境があることから,インターネットの生中継,録画中継を視聴する方法がありますので,市民の皆様のご要望等を調査してまいりたいと考えております。次に,本市のブロードバンド化の状況につきましては,本年度第二霧島交換局の霧島・高千穂リゾートランド地域のブロードバンド整備中でありまして,この整備が終わりましたら電話交換局単位でのブロードバンド整備は完了することになります。しかしながら,電話交換局から約5km以上離れていることにより,ブロードバンドでのインターネットサービスを受けられない地域が一部あるものと思われます。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  2問目についてお答えいたします。霧島高原国民休養地の温泉が冬場ぬるいのは,新床の源泉から国民休養地までの距離が約3.5kmもあることから,冬の寒い間は送湯管を通るときに中のお湯が冷えてしまうことが主な原因でございます。解決策といたしましては,熱保温貯蔵タンクを設置するか,民間の温泉のお湯を分けてもらうか,あるいは新たにボーリングして源泉を確保するなどの対策が考えられますが,膨大な費用等のこともあり,旧牧園町時代から解決できていないのが実情でございます。これらのことを踏まえ,今後はさまざまな観点から総合的に解決していくことが望ましいのではないかと考えております。なお,他の施設でも一時湯量不足があったと伺っております。 ○農林水産部長(萬コ茂樹君)  循環型・低炭素社会の実現に向けた取り組みについての1点目にお答えいたします。バイオマスタウン構想の策定につきましては,地域バイオマス利活用交付金を活用することとして,平成21年の6月補正で予算を計上し,8月末に交付決定を受け,事業に着手いたしました。これまで関係課のグループ長,課長等で構成するワーキング会議,庁内策定委員会を各3回ずつ開催し,骨子案や構想案の協議・検討を行ってまいりました。また,学識経験者,関係団体の代表で構成する検討委員会につきましても3回の会議を開催し,構想案について検討いただき,本年2月10日には最終案の確認をいただいたところでございます。本市のバイオマスタウン構想の概要について簡単に説明いたしますと,基本方針としては持続的に再生可能なバイオマス資源を利活用することにより,地球温暖化対策等の環境負荷の低減を図るとともに,循環型社会の形成に寄与することとしております。利活用方法としては,焼却ごみの減量化や森林内に放置されている林地残材や竹等の実情を踏まえ,1つには生ごみ等の堆肥化,肥料化及び飼料化,2つには廃棄物系バイオマスのバイオガス化,3つには廃食用油のバイオディーゼル燃料化,4つには林地残材の燃料化及び粗飼料化,5つには竹の原材料化の5つの事業を推進してまいります。現在,バイオマスタウン構想の公表に向けた最後の段階にあります。なお,3月14日には霧島市バイオマスセミナーを開催し,市民や関係者の方々に専門家の講演をはじめ本市のバイオマスタウン構想の内容説明等を行い,バイオマスについて広くご理解いただこうと考えているところでございます。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)
     3問目の循環型・低炭素社会の実現に向けた取り組みについてのご質問のうち,2点目の新エネルギービジョンの策定についてお答えいたします。新エネルギービジョンは,自治体が地域資源を活用して新エネルギーの導入に関する目標や方針を明らかにし,計画的な普及促進を図るため策定されるものであり,本市では平成11年に旧牧園町が「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」の助成を受け策定いたしております。平成19年度に策定されました「霧島市観光基本計画」では,循環型社会の構築のための施策として地域特性を生かした新エネルギーの活用推進が規定され,地球温暖化防止に関する普及啓発の一環として新エネルギー等の情報提供を図ることを重点施策の一つと位置付けているところでございます。また現在,本市におきましては太陽光発電の導入に対する支援やバイオマスタウン構想の策定など新エネルギー導入に向けた取り組みを積極的に進めておりますので,今後本市の地域特性を生かした新エネルギービジョンの策定に向けて検討してまいりたいと存じます。 ○6番(脇元 敬君)  それでは,1問目から再質問をさせていただきます。1点目の地デジを利用した情報伝達についてですけれども,先ほど申し上げましたとおり今現在データ放送が地デジのテレビでは見れるようになっています。これはNHKを例にしてみますと,霧島市の天気,これ3時間ごとの絵が出てきます。そして,先ほどもありましたイベントカレンダー,休日診療,避難所,この休日診療は霧島市のものが出てきます。避難所,これも霧島市のものが出てきます。火山情報,これは霧島の山も含めた桜島等も出てきますが,こういったところ,その中に市町村だよりというボタンといいますか,コーナーがあります。ここを押しますと,今のところ何も出てこないという現状なんですが,ここをうまく活用して行政の情報を伝達できないかというのが今回の私の質問の趣旨なんですけれども,その可能性,なかなか検討してみなければいけないということでしょうけれども,いかがなもんなんでしょうか。何か検討できませんでしょうか。 ○広報広聴課長(緒方祐二君)  先ほど議員が申し上げられたとおり,イベントカレンダー等は霧島市のほうから情報提供をいたしております。市町村だよりにつきましてはまだ情報提供いたしておりませんので,また調整をしながら,そういう市町村だよりにつきましてデジタル放送の中で見れるような形になりましたら,そういう形で情報提供いたしていきたいと思います。 ○6番(脇元 敬君)  ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思うんですが,その市町村だよりだけではなくて,行政の情報というものが知りたければ,どんどん調べられるようになってほしいなと思うんですね。その可能性はあると思います。各市町村の動きもそうなんですけれども,鹿児島県の動きは今現在どういう状況なのか,また霧島市からそういう何か,先ほどの情報提供もあるということでしたけれども,どういう動きなのか教えてください。 ○情報政策課長(上脇田寛君)  鹿児島県の状況でございますけれども,鹿児島県では市町村と一緒になって鹿児島県地上デジタル放送普及推進会議という組織がございます。今現在,この推進会議の中で検討している主なる事項は,まずは「デジタル放送への移行」というのが主目的でございます。鹿児島県の情報政策課のほうにもお聞きしたところなんですけれども,現在のところデジタル放送を利用したソフト事業というのは具体的には考えてないということでございました。ただし,全国の事例でいけばやはりちょっと先進事例がございますので,今後,鹿児島県のほうにもそのような市町村のほうからでもソフト事業を取り組むべきじゃないかということを,また訴えていきたいというふうに考えております。 ○6番(脇元 敬君)  鹿児島県には動きがないということで,ぜひ霧島市からこの声を上げていただきたいなと要望しておきたいと思います。テレビは一番普及をして,一番身近な情報伝達のツールだと思います。この時代の大きな変化のときをチャンスととらえて,ぜひ実現の可能性を模索していただきたいと思います。次に,総合支所での議会放送ですけれども,余りお金をかけずに今あるもので手間のかからない方法で実現ができればいいのになと思います。それがもしできれば,寂しくなったなと言われる総合支所,この活性化も少しは図られるでしょうし,そして,その地域,総合支所の先に住んでいらっしゃるその地域の市民の皆さんのための情報伝達もできるのではないかなと思います。要望も聞いて考えたいということでしたので,これも前向きに検討していただきたいと思います。それでは,ブロードバンドについてですけれども,この霧島地区のものを今整備中だということでしたけれども,これは従来どおりの整備の方法なんでしょうか,また日進月歩の今の技術ですから,中で新しいものも取り入れていっているのかどうか伺います。 ○情報政策課長(上脇田寛君)  先ほど,企画部長のほうから答弁がありましたように,現在,第二霧島交換局の地域ということで,ロイヤルホテルがある別荘地帯のところを平成21年度の事業で今整備中でございます。この整備手法につきましては昨年有線での整備,ADSLでの整備でございましたけれども,今回はその第二霧島交換局が特殊な交換局ということで有線での整備はできないということで,今回の整備につきましては無線によるブロードバンド整備を現在行っているところでございます。3月中には完了する予定でございます。 ○6番(脇元 敬君)  今の答弁のとおりで,今回,無線で整備をするということが明らかになりました。先ほどの答弁の中では,まだ整備をされていない地域も一部あるだろうということでございました。今回のこの無線での整備で成果が上がれば,そしてこれがまたコスト減ということにつながるのであれば,まだ整備がされていない地域にはこういった形で導入していこうということになるのかなと思いますけれども,これからも未整備地域ゼロを目指して努力をしていくというふうな感じで理解をしてよろしいでしょうか。 ○情報政策課長(上脇田寛君)  このブロードバンド整備について,市町村がどこまでかかわるべきなのかというのを,まず情報政策課の中でもいろいろ議論をしているところでございます。基本的には,2010年までブロードバンドゼロ地域の解消ということが総務省のほうで基本づけられているわけでございますけれども,私ども,今情報政策課で考えているところではNTTの交換局単位で一応ブロードバンドの整備をしようというふうに考えて,21年度,20年度で整備を一応完了すると。先ほど企画部長のほうからも回答がありましたように,今のブロードバンド環境の中でやはりブロードバンドサービスを受けられてない地域がある程度存在するのではないかというふうに考えております。今のところ,国とか県とかの,それに対する助成もありませんので,市町村としては単独事業という形では今のところは考えておりません。ただ,その地域の方々がブロードバンドサービスを受けられる補完として,今衛星を利用したブロードバンドサービス等がございますので,そういうものを利用されてサービスの恩恵に預かる方々も出てくるんではなかろうかというふうに考えております。 ○6番(脇元 敬君)  特に,定住・移住で,この霧島市に,特に山間部にお住まいになられようという方々にとっては,このインターネットの環境というのはとても大事なツールといいますか,生活の基盤の一つであるというふうに思います。そして,そういう方々が移り住んでいただければ周辺部の活性化にもつながるということでございますので,ぜひ努力をお願いしたいと思います。それでは,市民の意見を聞く方法ということなんですけれども,いろいろ方策はあるということですが,電話というものもあります。これ相当数の電話が担当部局に来ると思うんですが,これは把握ができていないというふうに私は思いますけれども,把握がしやすいハガキであったり,メールであったり,そういったものはどれぐらいの数が寄せられるものなんでしょうか。 ○広報広聴課長(緒方祐二君)  広報広聴課に寄せられましたご意見等の集計でございますけれども,平成20年度の実績で申し上げたいと思います。まず,ご意見箱には投書が128件,郵送・ご持参の件数が133件,メールが81件,合計364件でございます。そのほかにも,広報きりしまの読者の声に225件の投稿をいただいております。ほかにも,先ほど市長が申し上げましたとおり,ランチで語イもんそ会も年12回開催されておりまして,102名の市民の方にご意見をいただいております。 ○6番(脇元 敬君)  そんなにべらぼうに多い数でもないですし,少なくもないかなという実感でございますが,当然それに回答もされるわけですから,この仕事量というのも増えてくるというふうにとらえています。それでは,パブリックコメントについてですけれども,ホームページの結果を見てみますと,先ほど23件のものが一番多いという答弁がありました。おそらくこれは総合計画に対してのものだと思いますが,この23件も意見を述べられているのは4人の方であると思います。4人の方が23件だと思います。それで一番近い3件を挙げてみますと霧島市地域公共交通計画に1人の方から3件,水道ビジョンにはゼロ,霧島市建築物耐震改修促進計画,これには1件,お1人という実績のようです。なかなかこの数を挙げてみますと,やっぱり少ないのかなというふうに思うんですけれども,この数で市民の声を聴いたということで判断されていらっしゃるのかどうか伺います。 ○広報広聴課長(緒方祐二君)  パブリックコメントについてご説明いたしますと,パブリックコメントは市の計画について市民の声をお伺いするというのが大きな目的でございます。確かにおっしゃいましたように23件,一番多い件数で23件,少ない件数はゼロということでございます。非常にパブリックコメントにつきましては,そういう点では議員がおっしゃったとおり少ないというイメージもあります。1つには,今までパブリックコメントの置き場所が,その箱を置く,意見をお伺いする場所が9か所に限られていたというようなことで庁舎に来て非常に長い100ページとか200ページの計画を見て,その場で意見を書くというのは非常に難しいというのがこちらでも判断しております。そういうことで,この23件の多い子どもの案件につきましては,子ども関係の施設においたりとか,あるいは役所にほかにも置いたりと,そのような配慮を図っております。やはり今後は,そういう意味で,その関係する部署に,9か所に限ることなく箱を置いたり,あるいはもう1つ言えることは100ページ,200ページの計画書をただ見てくださいというのじゃなくて,やっぱり貸し出してじっくり見てもらうという方法も非常にいいのかなと考えています。今後そのような形でのパブリックコメントの充実を図っていきたい,こう思っております。 ○6番(脇元 敬君)  なかなかこの手法に代わるものはないんだろうというふうには私も思っていますが,答弁の中でもありました,検討の必要があるということでございますので,もっと意見が活発に寄せられるように努力をしていただきたいと思います。それでは,通告書に書いておりました経済産業省のアイデアボックスについてなんですけれども,これは私も少し説明いたしますが,経済産業省がインターネットを通じて国民からの意見の募集を行うとともに,国民の間での政策議論を促進することを目的として開設したサイトというふうに説明がしてございました。ネット上で議論を行うための仕組みということで,新規アイデアの投稿ができる。そしてその投稿のアイデアに対するコメントが書ける。そして,そのアイデアに対する賛否の投票を行うことができるというふうになっています。実際見てみますと,経済産業省のさまざまな施策について,これです,これ,これということではなくて,大きなくくりの中での経済産業省の取り組みにいろんな意見を述べられておられるようです。また,登録も非常に簡単で国民がどなたでも参加をして意見を述べて,そのアイデアに賛否を投票して,いいか悪いかというのがひと目で分かるようになっています。つまり,これは経済産業省がつくった国民の意見を聞く場だと,アイデアを言ってもらう場だというふうに思います。先ほどのような回答の必要はないと私は思っています。いいアイデアだけを抽出して国政に生かしていけばいいというものだと思っています。苦情,クレームだけではなくて,もっとこうしたアイデアを述べることができる手法があれば,市民も市政に参加をしている,私たちの意見が声が反映されているというふうに感じることができるんではないのかなと思いますので,ぜひこれ検討をしてみてください。それでは,2問目に入ります。温泉,観光についてですけれども,先ほど登壇したときに,少し飛びましたけれども,龍馬伝のロケはどうなってるかとよく市民の皆様からもう会うたびに聞かれます。どうなってるんだろうと私も思いますので,分かっていたら教えてください。 ○市長(前田終止君)  大河ドラマ「龍馬伝」のロケ誘致については,尋常じゃない努力をさせていただきました。これ以上やったら,NHK側がもう困っちゃうというところまで努力がしてあります。後はもうNHK次第だということです。どういう努力かといいますと,鹿児島県と霧島市,あるいは私は県観光連盟のまだ副会長でもあります。ですから,そういう立場を使ってのできる限りの思いを鹿児島NHKの支局でありますとか,もちろん東京本部を攻めるとか,そういうことへの強い意志・意欲を「私たちのふるさとでロケの実現を」ということはもうこれ以上言ったら話が壊れちゃうというぐらい,私のことですから努力がしてあります。そして,先日,実は福山龍馬さんは来れなかったんですが,真木よう子,女優さんの「お龍」役の方がお越しになりました。内緒で来られました。そして,実はロケが行われました。そして,役づくりという意味も含めて塩浸温泉,ここにも行っていただきました。そして,144年前ですかね,の思いをしっかり気持ちをつくっていただけたのかなと,ここに龍馬さんとお龍さんがおられたんだと。そして,新婚登山の高千穂の峰,登っていただきました。そして,霧島新宮参拝などなど多くの霧島温泉入浴等体験をしていただきました。そして,その模様は「龍馬を愛した女性たち」ということで全国放送で先般放映をされたばっかりでございます。「龍馬が愛した女性」じゃないですよ,「龍馬を愛した女性たち」ですね。ということで,そのドラマが,特別番組が放映をされたということです。これから後,実際に龍馬本人がお越しになったのは,歴史上の事実として,連休明けのミヤマキリシマツツジ満開のころであります。そのころまでにはもう当然連休を前にして,塩浸のところも準備を整え,オープンにこぎつけてるかと思います。要は,その時期に本当にロケがあって,全国放送の中で霧島の温泉とか,霧島の自然の景観のすばらしさ,高千穂の峰,神宮等出てきたらありがたいがなと,もう強く願っているんですが,もうこれはあと待つしかないというような状況でございます。何か補足があったら部長。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  もうすべて市長が言われましたので言うことはないんですが,先ほど市長のほうからありました真木よう子さんが2月23日に来られて,3月6日土曜日9時15分からNHKで放送されまして,霧島の場面が約10分間程度だったと思うんですが,出てまいりました。そのとき,私たち商工観光部の職員も一緒にいろいろ荷物運びとかそういうのでやりながら,ぜひロケ誘致をというようなことでアピールをいたしております。それから,市長自らいろいろされました。東京でも「龍馬伝サミット」というのが10月でしたか,あったんですけれども,市長自らハッピを着られてNHKの鈴木さんでしたか,そこの前で大いにアピールをされてロケ誘致をされたところでございます。そのほか,市長がおっしゃったとおりのことでいろいろ手を尽くしております。 ○6番(脇元 敬君)  昨日放映をされたということで,真木よう子さんという方,あまり存じていないんですけれども,テレビ画面から拝見させていただきますととても魅力的な女性でございます。「敬も愛した女たち」になってしまうのかなというふうに,昨日思いながら見てたんですけれども,ぜひロケが実現できればなと本当に思っているところでございます。さて,国民休養地の温泉についてですけれども,単純にこの温泉の量,今以上に増やす,多くくみ上げるということはできないというふうに思っていいですか。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  お湯のくみ上げる量というのは最大で毎分100甬ですか,1日にしますと144tになると思うんですが,これも制限が出されております。ただ,今,それが湯源からこの新床のお湯は関平,デイケア,そして国民休養地に行ってるんですけど,この144tというのは確実に行ってるかどうかのところがまだ分かりません。したがいまして,その途中のところで,例えばスラブとか,そういう本当に詰まってる可能性もございます。したがいまして,その調査とか,いろんなこともまた考えなければならないと思っております。 ○6番(脇元 敬君)  今,源泉からのお話がありましたけれども,当然パイプを通ってくるわけでございます。このパイプ,どこが管理をしているんですか。 ○観光課長(横手航太郎君)  観光課,関平温泉で担当しております。 ○6番(脇元 敬君)  それでは,その管理している関平鉱泉,今回お湯が出ない,お湯が足りないというのは当然分かっていると思うんですけれども,何か対応をされたんでしょうか。 ○観光課長(横手航太郎君)  部長の答弁でもございましたとおり,これは長年の課題でございまして,費用もかかるということです。その中でも,3つの回答があったと思います。保温タンクを造る,あるいは民間のお湯を購入する,ボーリングをするということ等を考えておりますけれども,やはり予算が付くものでございますので,総合的に慎重に対応したいと考えております。 ○6番(脇元 敬君)  それでは,この場所,(仮称)霧島中央公園構想の中に含まれたエリアの一つだと思いますけれども,その構想の中で温泉をボーリングするという考え方があるのか,またこれ条例等規制もあるかと思いますけれども,ボーリングが可能な場所なのかどうか伺います。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  まず,中央公園の構想のことはちょっと建設部長のほうからお答えしてもらいたいと思いますが,温泉を掘るのは可能かどうかということなんですけれども,近くには霧島ゴルフですか,のところにも泉源がございまして,もう一つもございます。その泉源から200m以上離れておれば可能ということですので,今の休養地のところであれば掘ることは可能だと思います。ただ,費用的なものはいろいろあると思いますが。 ○建設部長(篠原明博君)  ただいま(仮称)霧島中央公園についての質問でございましたので,若干補足して説明をさせていただきます。この公園につきましては現在基本構想,基本計画の中で費用対効果を踏まえた重要なことを行ってきているところでございますが,やはり地域の特性を考慮しながら公園緑地の配置,あるいは先ほど出ました温泉等の周辺施設との連携といったものが当然必要であり,またそれらの評価もしないといけないというふうに思っていることから,今回,今策定を予定いたしております「緑の基本計画」の中で,その必要性を位置付けながら慎重に議論していきたいというふうに考えているところでございます。この公園構想の中では具体的にボーリングの必要性とか,あるいはこの温泉の整備方法までは今のところは考えていないところです。 ○市長(前田終止君)  霧島中央公園構想,今まで合併前も,そしてまた合併後もたびたびと議論がなされた経緯があります。ここに至って,私といたしましては市政全体のバランスもよく考え,また財政状況というものも十分に踏まえながら,将来計画をしっかりとものにしていきたいというふうに思っております。そういう中で,この中央公園構想の中の将来,段階的でも実現が一歩ずつ踏み込んでいく場合,温泉のボーリング,これについては私は時の最高の責任を担う者として強い意欲を持たせてもらっております。なぜか。これは,日本が列島全体として火山列島でありますし,その結果として温泉大国である。その中で温泉利用の最も日本一の県は大分県ですね。次が,私どもの鹿児島県。鹿児島県の中で,1つの単独自治体として11種類の世界で確認されている温泉の泉質を単独自治体でもっているのは我が霧島市のみだと,今の私が知り得る情報の中では,学者先生などのお話も総合しますとそういうことを誇りを持って言える立派な温泉立市であるかなと,こういうふうにも思うわけです。そういう中で,394の利用源泉数が我が霧島市内にあるわけですが,これは日本第2位の温泉立県,その中のいわば第2位の源泉の利用数になっておりますよと。そしてまた,自噴する湧出量を持つ,自噴湧出量の量としては県下1位と,これは全国屈指ということが言えると思うんですね。そういう中に,先ほどあったようなご指摘等があることは,もう残念でならない。指宿砂蒸し温泉,じゃあ霧島温泉,最高の泉質や種類を持ち,そして自噴する湧出量等,きちっとやっぱりお互いが努力をして確保していけばなるのに,観光の中の命みたいな部分になってるのに,それが十分でないということは悔しい。ですから,そういうことに対する強い意欲を持っていることを申し上げておきたい。 ○6番(脇元 敬君)  今以上に温泉の量自体は増やせないということです。そして,将来的なビジョンも今のところないと,解決策もなかなか見つかっていないという状況です。そして,毎年同じ現状が起こっている。これはどうにかしなければいけないと思います。市が運営をしているうちはまだいいですけれども,この施設は指定管理者制度で民間が委託を受けて運営をしています。正常に営業ができない。仕様書や協定書などあると思いますけれども,ある意味,これ契約違反と言われてもしょうがないのかなというふうに思うんですけれども,どうとらえていらっしゃいますか。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  私も,一昨日,3月6日の土曜日でしたか,夕方,休養地のところに行きまして,指定管理者の方と自治会長,ちょっといろいろ話をしてみました。それまで,湯量不足と先ほどご答弁いたしましたように距離が長いためのその間にお湯が冷えるというのが主な原因だと思っておりました。しかし,そのほかにもいろいろな理由があるんじゃなかろうかと。先ほども申しましたように,途中の管が詰まっているんじゃなかろうかとか,昨年も実は1月清掃したんですけれども,その後ちょっと持ち直した経緯もありますので,そこら辺とか,その短期的な,短期的といいますか,もうすぐできるようなことはないのか。長期的なのは今申しましたように,温泉をまた新たに掘るとか,沸かすとか,いろんな方法があると思うんですが,短期的なのはこの前の南日本新聞の3月3日でしたか,混浴のが出ておりまして,その中で良質な温泉のところは非常に湯量が少ないというのも出ておりました。そのようなところで,解決するにはどんな方法がいいかなとか思いまして,国民休養地の中に入った方はご存じだと思うんですが,湯槽が大分大きいんですね,男性の分が12tほど入るのがあります。女性も12t,それに露天風呂もあります。そうすると,先ほど言いましたように1日144tを3つに分けておりますので,そうしますと今の単純に計算しましても,その男性のほうが12t,女性が12t,露天風呂が4t,4tですので,32tぐらいあるんですね。それに1回ためてしますと,なかなか,次からどんどん足せば温まるんですけども,どんどん足すことができないというようなことがあります。例えば,その12tの浴槽を2つに区切って最初のほうは熱い,ぬるいとかそういう体制をするとか,冬の間の冷える時期は半分に区切ったほうだけで我慢してもらうとか,先ほど言いました3月6日のときは約50人ほどのバンガローを借りてるお客さんが見えておりました。そのとき,温泉は一般の人は入れませんとなっておったんですけど,その50名の方は,約50名の人は入らせておられました。しかし,40度そこそこかなあというようなことでした。そういうようなこと,先ほど市長が言いましたように,今度,九州新幹線全線開業,あるいは龍馬伝になって,これになってすることで観光客はどんどん増えると。そのような中で,温泉に入れないとなりますと非常にマイナスになりますし,国民休養地のこの指定管理の方も非常に困っておられますので,私どもも早急な対策をいろいろ検討していきたいと考えております。 ○6番(脇元 敬君)  先ほどの答弁の中にもありましたけれども,関平鉱泉の温泉施設と同じパイプ,ラインといいますか,行き先は途中で2つに別れて営業しているという状況です。関平鉱泉の温泉施設は,定休日以外は営業ができています。関平鉱泉が定休日の日には,国民休養地にも温泉が来て営業ができるという状況だそうです。ちょっと乱暴な言い方かもしれませんけれども,市営の関平鉱泉は休んででも民間が委託して運営している施設に温泉を渡す,営業させるという考え方もあってもいいのではないのかなと思います。民間は売上げを見込んで人を雇用して,そしてその中で売上げを上げていくために日々努力をされています。しかも,この施設の委託料は今年度までゼロ円です。その影響を考慮すれば,そういったこちらを休ませて,こっちにお湯を渡すというような方策もあるいうふうに思うんですけれども,それを検討した経過があるのか,経緯があるのか伺います。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  そこら辺もみてみたいということで,関平温泉のほうにも聞いてみました。関平温泉も冬の間は,関平温泉では1日だったそうですけど,湯量が足らなくて休まざるを得なかったということもありまして,それぞれ関平と国民休養地はちょうど同じようには送ってあるということです。そのようなこともしてます。あと,市営を休んで指定管理者のところを営業ということでございますけど,そこら辺まではまだ検討はいたしておりません。 ○6番(脇元 敬君)  正常に営業できたという日は,さかのぼりまして10月の末だそうでございます。そこら辺の現状を考慮されて,これからの検討をしていただきたいと思います。この施設は,先ほど言いましたけれども,委託料はゼロ円です。そして,地域の方々のために馬場の跡,ここオートキャンプ場になっていますけれども,入村料をとらずに無料で開放されています。さらには,この春,桜の季節には入村料をとらないという答弁を市長がこの議場でされました。その旨の動きをされています。いろいろと努力をされているわけです。今回,お話を伺いに訪ねている間にも,何本もお電話が来ます。そして訪ねて来られる方もいらっしゃいます。そのたびに,「済みません,済みません」と謝っておられました。それを見ていてとても心苦しく胸が痛かった思いでした。先ほどいろいろ解決方法,これから考えますということで出てきましたけれども,先の議会で私が少しお話をしました世界一の露天風呂のお話がありました。あれは,アイスランドの地熱発電所の熱水を利用した世界一の露天風呂の話でしたけれども,同地域,この地域には地熱発電所がございます。大きな視野で,発想としてはここからの給湯というのも考えられなくもないということですので,そういったことも踏まえて,前向きにこの解決策を検討していただきたいと思います。それでは,3問目のところに入ります。バイオマスタウンの構想はいろいろと進んでいるということで安心をいたしました。霧島市なりのバイオマスのあり方,大きなビジネスチャンスも含んでいますし,企業誘致というものも考えられます。環境基本計画と新エネルギービジョンとあわせて大きな可能性を秘めた構想にしていただきたいとご要望申し上げておきます。このエネルギーの分野は,環境,地球温暖化,産業の振興,教育,観光などと密接にかかわってまいります。すべてはつながっていますので,遅れることなく市としてビジョンを示して市民が意識をして生活できるようにしてほしいと思います。また,2問目でも出た温泉ですけれども,これも一種のエネルギーであります。これは地熱という観点ではなくて,温泉そのものの話ですけれども,これをできるだけ長くエネルギーとして,また地域の魅力として保持,温泉が利用できるようにするために乱掘といいますか,掘削,くみ上げの量,排水など,官だけでなく民も踏まえた約束事というのがこれから必要じゃないかなと思います。このエネルギービジョン,新エネルギービジョンを策定する中でこういったことが約束事が掲げることができないのか,検討できないのか伺います。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  この地は,新エネルギーの宝庫であります。いろんな可能性を盛り込みながら,もしビジョンを作るとしたら,そういったいろんな可能性を,話をしていきたいというふうに考えております。 ○6番(脇元 敬君)  静岡県熱海市,市長よくご存じだと思いますが,クリーンな電力の温泉保養地を目指しているそうです。もちろん,新エネルギービジョンも策定されていますし,新しく温泉熱を利用した温度差発電というものも実用化に向けて動いているようです。まだまだ可能性としてはたくさんあります。ミニ水力発電に地域で取り組んでいるところもあります。前向きにいろいろと検討をお願いしたいと思います。市長は,自己決定,自己完結,自己責任の意識を持ってほしい,共生,協働の意識を持ってほしいとも言われます。市民が自ら動きたい,地域のために何かしたいと思ってもらう。それには,その決断に至るための,踏み切るだけの情報が必要です。同時に,市の方向性も必要です。総合計画,マニフェストに沿った方向性,ビジョンをしっかりと掲げて積極的に伝える。それを理解し,踏み出す勇気を持つ市民が1人でも多くなるようにしなければなりません。施政方針でもあったように,「あれもこれも」から「あれかこれか」の時代になりました。また政治的決断をしなければならない場面もこれからあります。いずれもなかなか100%の理解を得ることはできないと思います。その中でも,少しでも満足度を高める。お互いが理解する共通点を多くする。そのために情報と計画,ビジョンが必要だと考えます。龍馬伝にこんなセリフがありました。「争いからは何も生まれない」というセリフがありました。争うのではなく,できるだけ多くの市民が同じ方向を向いて歩んでいけるように努力をしていただくように要望しまして私の質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で脇元敬議員の一般質問を終わります。これで通告のありました24名の議員の一般質問のすべてが終わりました。次の本会議は3月17日の予定であります。本日は,これで散会いたします。               「散 会  午後 4時28分」...