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平成21年第3回定例会(第4日目 9月10日)

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  1. 霧島市議会 2009-09-10
    平成21年第3回定例会(第4日目 9月10日)


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    平成21年第3回定例会(第4日目 9月10日)              平成21年第3回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                        平成21年9月10日(第4日目)午前9時開議 ┌──┬──┬────────────────────────────┬──────┐ │日程│議案│   件                  名     │ 備  考 │ │  │  │                            │      │ │番号│番号│                            │      │ ├──┼──┼────────────────────────────┼──────┤ │ 1│  │一般質問 植山 利博君( 193ページ)          │      │ │  │  │      ・市長の政治姿勢について          │      │ │  │  │     池田 綱雄君( 206ページ)          │      │ │  │  │      ・集中豪雨災害について(100mm/h の雨量を想定│      │ │  │  │       した場合)                │      │ │  │  │     徳田 芳郎君( 215ページ)          │      │ │  │  │      ・消防広域化について            │      │ │  │  │      ・民主党政権に交代することについて     │      │ │  │  │      ・合併後のまちづくりについて        │      │ │  │  │     新橋  実君( 227ページ)          │      │
    │  │  │      ・環境問題(錦江湾について)        │      │ │  │  │      ・県道63号の舗装の整備状況について     │      │ │  │  │     秋広 眞司君( 240ページ)          │      │ │  │  │      ・Hib 感染症について            │      │ │  │  │      ・国民健康保険の減税について        │      │ │  │  │     深町 四雄君( 247ページ)          │      │ │  │  │      ・合併特例債について            │      │ │  │  │      ・各施設の入浴料及び使用料について     │      │ │  │  │      ・定住自立圏構想について          │      │ │  │  │     上鍋 正光君( 260ページ)          │      │ │  │  │      ・繁殖和牛10,000頭増頭運動はできないか。  │      │ │  │  │      福山パークゴルフ場増設について      │      │ │  │  │     池田  靖君( 271ページ)          │      │ │  │  │      ・霧島市初代前田市政の総括と課題への対応につ│      │ │  │  │       いて                   │      │ │  │  │      省エネモデル住宅建設基本計画の構想について│      │ └──┴──┴────────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  脇 元   敬 君      2番  松 元   深 君     3番  秋 広 眞 司 君      4番  池 田 綱 雄 君     5番  有 村 久 行 君      6番  徳 田 拡 志 君     7番  山 浦 安 生 君      8番  神 園 三 郎 君     9番  厚 地   覺 君     10番  徳 田 芳 郎 君    11番  宮之原   稱 君     12番  黒 木 更 生 君    15番  新 橋   実 君     16番  仮 屋 国 治 君    17番  林 薗 澄 男 君     19番  植 山 利 博 君    20番  上 鍋 正 光 君     21番  塩井川 幸 生 君    22番  久 保 史 郎 君     23番  岡 村 一二三 君    24番  島 廻 一 心 君     25番  木野田 恵美子 君    26番  山 神 生 人 君     27番  池 田   守 君    28番  下深迫 孝 二 君     29番  栫 井 成 孝 君    30番  吉 永 民 治 君     31番  今 吉 歳 晴 君    32番  尾 崎 東記代 君     33番  木 場 幸 一 君    34番  浦 野 義 仁 君     35番  池 田   靖 君    36番  細山田 為 重 君     37番  蔵 原   勇 君    38番  田 代 昇 子 君     39番  前川原 正 人 君    40番  窪 田   悟 君     41番  川 畑 征 治 君    42番  深 町 四 雄 君     43番  時 任 英 寛 君    45番  西 村 新一郎 君     46番  宮 内   博 君    47番  徳 田 和 昭 君     48番  川 畠   暁 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    18番  脇 元   操 君 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    上 原 勝 己 君   議事調査課長    満 留   寛 君  議事調査課主幹兼  新 窪 政 博 君   書    記    有 村 真 一 君  議事グループ長  書    記    吉 村 祐 樹 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長   南   洋 海 君  副  市  長   福 永   腋 君   総 務 部 長   今 村 恭 一 君  企画部長兼     山 口   剛 君   生活環境部長    南 田 吉 文 君  行政改革推進監兼  大学跡地利用対策監  保健福祉部長    平 野 貴 志 君   農林水産部長    萬 德 茂 樹 君  商工観光部長    柳 田 秀 徳 君   建 設 部 長   篠 原 明 博 君  工事監査部長    大 井   正 君   消 防 局 長   後 庵 博 文 君  会計管理部長    東   邦 雄 君   水 道 部 長   迫 間   勇 君  牧園総合支所長兼  間手原   修 君   税務対策総括監   末 野 賢 了 君  地域振興課長  危機管理監     宇 都 克 枝 君   企画部次長兼    川 村 直 人 君                        企画政策課長  生活環境部次長兼  川 畑   巧 君   商工観光部次長兼  細山田 孝 文 君  生活環境政策課長              商工観光政策課長  総 務 課 長   宗 像 成 昭 君   安心安全課長    尾 堂   守 君  秘 書 課 長   馬 場 勝 芳 君   財 政 課 長   塩 川   剛 君  税 務 課 長   中 村   功 君   収 納 課 長   川 﨑 秀一郎 君  環境衛生課長    今 村 政 憲 君   保険年金課長    小 野 博 生 君  保健福祉政策課長  花 堂   誠 君   長寿・障害福祉課長 荒 木   敏 君  健康増進課長    宮 本 順 子 君   農林水産政策課長  木野田   隆 君  農政畜産課長    冨 永 克 義 君   林務水産課長    山 下   晃 君  耕 地 課 長   馬 場 義 光 君   建設政策課長    下 拂   勉 君  建築住宅課長    矢 野 昌 幸 君   都市整備課長    川 東 千 尋 君  下水道課長     島 内 拓 郎 君   管 理 課 長   岩 下   剛 君  消防局総務課長   田 中 義 春 君   土木課主幹     長谷川 俊 己 君  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長   阿 多 己 清 君  教育総務課長    東 郷 一 煦 君   保健体育課長兼   藤 山 光 隆 君                        隼人学校給食センター所長  生涯学習課長兼   山 下   修 君   福山出張所長    稲 満 一 郎 君  隼人図書館長 6.会議のてん末は次のとおりである。               「開 議  午前 9時00分」 ○議長(西村新一郎君)  これより本日の会議を開きます。   △ 日程第1 一般質問 ○議長(西村新一郎君)  昨日に引き続き,一般質問を続けます。19番,植山利博議員より1件通告がされております。したがって,植山利博議員の発言を許可します。 ○19番(植山利博君)  おはようございます。本日ここに,平成21年霧島市第3回定例議会において一般質問の機会を与えられましたことに心より感謝をいたします。先に行われました衆議院選挙において民主党が308もの議席を獲得し,政権交代が現実のものとなりました。このことは,主権者は国民であり有権者であるとの民主主義の原点を再確認させる現象だったのではないでしょうか。小選挙区制度という民意を増幅させる選挙制度の中,政権与党が国民の思いや願いを具体的な政策や制度設計に反映させることができないと,選挙を通じて主権者たる有権者の意思により政権交代が行われ,野党が政権を担当することになるわけであります。自民党の長期政権の制度疲労と国民の不満は,メディアやマスコミのつくり出す世論が自民党への大きな逆風となり,変革を求めた有権者の受け皿が民主党だったということだと思います。政権交代が可能な2大政党が国民を主権者とし,お互いに競い合い,足らざるところを補い合いながら,切磋琢磨し高め合っていけるような政党政治が行われることが,また,その中に少数意見を反映する形でいくつかの少数政党が存在感を持ちながら光を放つことは,民主主義が成熟するために必要なことだと思います。そのためには,政党や政策を評価する有権者の厳しい目が最も重要なのではないでしょうか。民主党はマニフェストの中で,地方分権への取組みと社会福祉の充実を掲げていますが,地方の声を積極的に国の施策に反映し,国と地方が対等な形で協議のできる場をつくり,制度設計の過程に地方が参画できる取組みなどや地方に提案権や拒否権を与えるなど,実効性のある地方主権を実現してほしいと思うものであります。年金や医療,少子化対策,福祉など,社会保障制度の確立は,年金や医療保険の一元化,医師養成数の増加や病院や医師の偏在化の解消,看護師やヘルパーなどの待遇改善,出産・子育てにかかわる経済的・精神的負担の軽減などを望みたいものであります。私は,地方分権,地方主権が実現するためには,住民自治の確立が何よりも重要だと考えています。制度設計や政策決定の過程が市民に情報公開され,その過程に市民の思いや願いが反映され,市政の課題や問題点を市民,行政,議会がともに議論を重ね合いながら方向性を見出していく,まさに住民参画の市政運営が実現することは真の地方主権につながるものだと信じています。国のありようも,市町村のありようも,国民や住民がどのような負担を許容し,いかなる行政サービスを望むのか議論をし,国家像や自治体像を国民と住民,行政が共有することが重要だと思います。そして,すべての市民が,自分たちの地域は自分たちの責任で自分たちがつくるんだと実感できるまちづくりができればと願うものであります。いずれにしても,政権与党には,現在の経済不況や年金,医療,福祉,子育て,教育,外交,防衛などなど,山積する多くの課題をマニフェストに沿ってどのように課題解決するのか,期待を持って見守りたいと思います。それでは,先に通告をいたしました,市長の政治姿勢について質問をいたします。市長の明快な答弁を求めるものであります。1番目に,霧島市誕生の初代市長として,この4年間を総括して,その成果と積み残した大きな課題をどのように捉えておられるのか,お尋ねいたします。次に,首長としての最も高度な政治判断は,市民に対し,どのような負担を求め,いかなる行政サービスを提供するかであると私は考えています。そこで,現在の我が霧島市における次の4項目の税及び使用料のあり方について,市長の見解を問うものであります。一つ,国民健康保険税について,一つ,固定資産税について,一つ,都市計画税について,一つ,水道料金について。以上で壇上からの質問を終わりますが,答弁によっては自席からの再質問を議長にお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  皆さん,おはようございます。植山議員から,1点につきましての質問がございました。その中の1につきましては,私のほうから答弁をいたします。そのほかにつきましては,関係部長等がそれぞれご答弁させていただきます。市長の政治姿勢についての1点目についてお答えいたします。本定例会の冒頭における市政運営の状況報告の際にも少し触れさせてもらったところでございますが,一番大きな成果と申しますことは,平成17年11月7日に新市霧島市としての市制施行以来,行政組織体制の確立や人事の配置など,霧島市政の推進母体となる執行機関の編成,第一次霧島市総合計画をはじめとする市政運営の基本,指針となる各種計画や条例を制定するなど,いわば霧島市の基礎づくり,土台づくりを行財政改革を実施しながらやってこれたことではないかと考えているところでございます。また,市長就任以来,今日まで全力を傾注して円滑な市政の運営に努めてまいりましたが,大小さまざまな課題が存在することも認識しているところでございます。それらの課題につきましては,行政評価や新市において調整することとされていた合併協定項目への取組みに関する状況調査等により把握いたしておりますが,市政に大きな影響を与えるような施策の中には,皆様への事前の説明不足により誤解を生じたり,十分なご理解をいただけなかったりしたものもございました。今後はそのようなことがないよう,結果だけではなく,成立過程も含めた説明責任を十分果たせるよう努めてまいりたいと存じております。 ○生活環境部長(南田吉文君)  市長の政治姿勢についての2点目,国保税についてお答えします。国民健康保険税については,医療費等の歳出総額により決定されるものであり,その負担割合は,基本原則としては,国県支出金等で5割,受益者である被保険者の保険税負担が5割とされているとこでございます。本市の国保税に関しては,平成18年12月議会において,賛否両論の議論の末,財源としてさらに約8億円を必要とするなどの税率改正が行われた経緯があります。また,制度上においては,20年度末における国保加入者数は3万1,666人で,推計人口と比べると,加入率は24.91%です。そのようなことから,一般会計から繰り入れをして国保税の減税に充てることは,先から申し上げておりますように,他医療保険制度に加入されている一般納税者の理解を得られにくいのではないかと考えております。なお,現在,国では国保税の限度額を引き上げることが検討されておりますので,国民健康保険税については,国の動向を見極めながら慎重に対応してまいりたいと考えております。
    ○税務対策総括監(末野賢了君)  2点目の固定資産税についてお答えをいたします。固定資産税は,地方税法第342条第1項に,固定資産に対し,当該固定資産所在の市町村において課すると規定がなされており,固定資産は,同法第341条に,土地,家屋及び償却資産を総称すると規定がなされております。具体的には,土地とは,田,畑,宅地,塩田,鉱泉地,池沼,山林,牧場,原野,雑種地,また,家屋とは,住家,店舗,工場,倉庫,その他の建物で,屋根及び周壁またはこれに類するものを有し,土地に定着した構造物,また,償却資産とは,土地及び家屋以外の事業の用に供することのできる資産であります。その評価の方法につきましては,地方税法第388条第1項に規定されている,総務大臣が告示する固定資産評価基準に基づき,各自治体がこれを補完する評価事務取扱要領等を策定し,これらに基づき行うことになっております。本市におきましても,霧島市固定資産税評価事務取扱要領を策定し,今回の評価替えにあわせて,平成21年度から霧島市で統一した評価方法で行いました。土地評価の内容といたしましては,霧島市全域で地目認定基準,路線価敷設基準,画地計算方法などを統一して評価したものでございます。なお,課税地目につきましては,現地調査を行い,現況の地目を確認しております。これまでは旧市町の評価方法により評価されていたことから,旧市町間で税額にも大きな開きが生じており,税負担の公平・公正を図ることから是正したものでございます。その結果,税額が増加した方もあれば,減少した方も当然出てくるということでございます。固定資産税は,資産を保有しているという事実と資産の有する価値に着目して課税されるもので,同じ利用状況の土地であれば,同じ評価方法により評価することが税の公平・公正の観点から重要なことであることを念頭に,固定資産評価基準に基づく評価を行ったものであることをご理解いただきたいと存じます。次に,3点目の都市計画税についてお答えいたします。都市計画税は,都市計画事業または土地区画整理事業が実施されることによって,当該区域内の土地及び家屋について,その利用価値が向上し,その利用者の利益が増大することが認められるという受益関係に着目して,当該土地及び家屋の所有者に対し,それぞれの事業に要する費用に充てるため課す目的税でございます。合併前におきましては,旧霧島町で区域を設定しておらず,旧国分市,隼人町で課税を行っておりましたが,それ以外は課税を行っていなかったため,合併協議で現状のまま新市に引き継ぎ,新たな地域と税率については,新市において調整するものと決定がなされておりました。現在の進捗状況でございますが,都市整備課において平成19年度に作成された総合計画や平成20年度に作成された土地利用計画との整合性を図りながら,現在,都市計画マスタープランを策定しているところでございます。また,あわせて,本年度から都市計画区域の再編の作業にも入っておりますので,その結果を踏まえながら,都市計画税について,全市的な調整は行うことといたしております。 ○水道部長(迫間 勇君)  市長の政治姿勢の2点目,水道料金についてお答えいたします。水道料金につきましては,合併協議において5年間で統一することになっており,現在も旧自治体の水道料金体系を継続しているところであります。本市の水道事業は,昭和30年代の拡張事業から今後は維持管理及び更新の時代へ移りつつあります。そのため,老朽化した施設の整備等に多額の費用が発生するとともに,収入につきましても,節水機器の普及などにより水需要は減少傾向にあります。水道事業は,公営企業として独立採算による健全経営を維持するものでなければなりませんし,また,長期的な視野に立った,安全で安定した給水サービスができるものでなければならないと認識いたしております。水道料金の算定は,事業運営に係る費用及び施設設備の維持管理,更新に係る費用等を勘案した総括原価に基づいた料金体系の設定が必要であります。このように,水道事業に必要となる経費はそのほとんどを水道料金で賄っていくものでありますので,受益者皆様に理解していただき,負担をお願いしていくことになります。 ○19番(植山利博君)  それぞれ答弁をいただきましたけれども,若干再質問をさせていただきたいと思います。市長のこの4年間の総括としては,1市6町が合併して新しい自治体がスタートしたわけですので,何もないゼロの状況からその礎を築いたというような答弁でありました。確かにそうだと思います。だれがやっても非常に困難を来す初代市長という立場で,施政方針の中でも苦しいことが多かったというふうに表現されておりますけれども,最後のほうで言われておりますように,例えば国保税などに象徴されるように,合併前にそれぞれ事情が異なったものを統一する際に,なかなか市民の理解が得られない,負担が増えた地域があったりして,そういう場合に,今後は成立過程も含めた説明責任を果たしていきたいということですけれども,壇上からも申しましたけれども,やはり本当に協働・共生の自治体をつくるには,制度設計,それからこういう事務事業が成立するその過程をやはり市民と共有するということが最も重要なことではないかと私は思っているんですけれども,今後,例えば水道料金であるとか,都市計画税であるとか,まだいろいろ統一をしなければならない困難な課題もありますので,そういうものの制度設計をする場合には,十分市民が事前に納得できるような説明責任を果たす必要があろうかと思います。そこで,お尋ねをいたしますけれども,第一次霧島総合計画というのが基本になると思いますが,このほかに,もちろん条例もすべてつくられたわけですけれども,いわゆる基本計画なるものが相当成立をしてきたと思うんですね,全部でいくつぐらいあるもんですか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  霧島市第一次総合計画の中に8つの基本政策がございますけれども,そのもとに全部で,基本計画,実行計画,大綱,プラン,行動計画,そういったものが47ございます。 ○19番(植山利博君)  47ということですけれども,その中でも根幹をなすものはいくつぐらいと認識をされておりますか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  先ほどそれぞれ8つの政策があると申しましたけれども,その政策ごとに1つから2つぐらいずつはぶら下がる基本計画があろうかと思っておりますので,10いくつぐらいの大きな基本計画があろうというふうに考えております。 ○19番(植山利博君)  よくさまざまな個別的な事業の中で言われることですけども,横ぐしを通すとか,全庁横断的な取組みとかいうことが最近よく言われるわけですけれど,この47のさまざまな基本計画,プラン,行動計画,そしてそれを取りまとめる16ぐらいの基本計画,そういうものを,すべての基本計画をやはりきちっと全庁横断的に連携をとって進めるということは,今後は非常に重要じゃないかと思うんですが,その辺についてはどのように考えておられますか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  横ぐしという意味では,施策横断課題みたいなのを捉えております。そういった中で例えば一つの考え方ですけども,すべての施策に女性参画の目を入れるとか,そういったのを考えております。それから,行政改革大綱,これもすべてに横ぐしを通すような,そういったものというふうに捉えておりまして,それを横ぐしにしながらいろいろな施策を進めている,そういった状況でございます。 ○19番(植山利博君)  例えば霧島中央公園構想,これは一つの公園をつくるという構想でありますから,所管は建設部が所管をされるのかと思いますけれども,例えば公園をつくるにしても,体育館をつくるにしても,その一つのものをつくる場合に,例えば福祉という視点からはどう捉えるか,もちろん財政という視点からどう捉えるか,すべて一つの事業を今後は全庁横断的に捉えながら進めなければならないと思うんです。今回,例えば,たまたま今中央公園を例に挙げましたけれども,議会の理解がなかなか得られなかったということもありますけれども,今後も市長としては,個別の事業ですけれども,それを進めていきたいということですが,そのためには,やはり幅広い視点からのアプローチが必要じゃないかと思うんですけれども,その辺をしっかりと市民に伝えて,もちろん議会に伝えるということはまず必要ですが,議会に伝えるということは,議会と共有するということは市民と共有するということですので,市長として,例えば,個別具体的に中央公園のものを進める際にどんな手法で今後は進めていく,これはもうすべての事業に通ずることですけれども,どういうふうに思っていらっしゃるか,お尋ねをしておきます。 ○市長(前田終止君)  市民の皆さん方が納められた税金が正しく使われる,有効に使われる,そういう基本に,常に市行政は,また市長は立つべきだという基本が私はまず根底にあると思います。そういう中で,今後のやはり市政運営については,今申されたような大きなプロジェクトになればなるほど,市民の,つまり納税者の,あるいは市民全体のことを念頭に置いた説明責任,そういうものをお互いに向き合ってしっかり話し合いながら一つの物事をやり遂げていく,そういう仕組みづくり,それをしっかりやっていかなければ,今後何をするにしても,賛否両論あるものは,特に将来的に大きな批判が来ることを免れないと,そしてまた責任も問われると,こういうことになりかねないと思います。ですから,そういう意味では,中央公園等,しっかり市民目線,そして財政事情,そして観光的視点,スポーツ的な視点あるいは環境的な視点あるいは全体としての市政バランス,そしてまた,そういう中から10年に一ぺん,本当に南九州全体に問いかけられるような,そういうものが本当に市民の声を大事にしながら,急がずじっくりとやっていくような側面もあっていいんじゃないかと,こう思います。それはもうひとえに財政事情が大きく関与してくることも言うまでもありません。そこいらを私はしっかり考えながら,性急にこういう大きな動きに対しては事をなそうとは思っておりません。 ○19番(植山利博君)  先もありますので,個別具体的な議論も進めますけれども,今後,2期目がどうなるか分かりませんけれども,私どもも含めて,この場にもう一度立てる機会があるとすれば,今市長の言われたような視点ですべての事務事業に取組んでいただきたいというふうに思います。それでは,個別的に,まず,国民健康保険税から行きたいと思います。これは,これまで再三いろんな場面で議論がありましたけれども,4方式から3方式になった,そして税率が9.5%という高い状況にあると。この前市長は,私は市長が初めて自分の言葉で国保税の答弁を,しっかりと対峙されながら答弁をされたのではないかなと思うんです。この制度が始まるときにこの議場で多くの議論があったんですけれども,執行部側の答弁というのは,ほとんど部長であったり課長であったのではないかなと私は思っております。そこが1点少し残念なところだったんですが,今回のこの議場における国保税の議論の中に市長が最後までご自分の言葉で答弁されたことは,この問題に対する市長の思いが一歩踏み込んだ形を私は感じたところであります。それで,一般財源からの繰り入れは考えてないということを繰り返し答弁されておりますけれども,これはやはり市長の政治判断だろうと思いますので,その是非についてはここで議論をするつもりはありませんけれども,国保税の滞納が議論をされます。先日,本会議の中で答弁をいただきましたけれども,ほかの市民税,軽自動車税,固定資産税などに比べて滞納の状況をこの前の答弁の中から分析をしますと,非常に所得階層による徴収率と年代階層別による徴収率を比べてみますと,国保の場合は,年代別の徴収率に非常に差があるというのが見てとれたと私は思っております。例えば国民健康保険税の20代の徴収率は54.8%というこの前の答弁でございました。30代が67.58,40代が73.02,50代が80.94,60代が93.86と,この徴収率の年代別の差を見てみますと,20代,30代が極端に徴収率が低いと,この辺をどのように分析されておりますか。 ○収納課長(川﨑秀一郎君)  確かに今言われますとおり,年代が上がるにつれて徴収率自体はよくなりますけど,若い方が低いと。いろいろ来られた方の話も聞くんですけど,保険を使わないから要らないとかいう声も聞きます。だから,若い人の中に国保の制度自体,相互扶助というのがあるんですけど,医者にかかろうがかかるまいが,保険料として,保険税として負担してもらわないといけないという制度なんですけど,そこらあたりが余り浸透されてないのと,現在の経済不況によりまして所得低迷等もありますけど,会社をやめられて入ってこられる方がいらっしゃると,中途退職,会社を首になって,そういう方が増えている面で,会社にいるときは所得があるんですけど,一応前年所得課税ということになりますので,国保に入ってきたら全く収入がないという若い方も多くおられるというふうに推測はしてます。だから,そのあたりをやはり浸透させることで,制度というものがどういう形で成り立っているかということを浸透させていく必要があるのではないか。だから,年代が増えるにつれて徴収率は上がると,その分,医療機関,医療費を使われている,給付があるというふうに分析はしています。 ○19番(植山利博君)  大体私も同じようなことが読取れるのかなというふうに思っております。それで,今度は所得階層別に徴収率を見ますと,200万以下の徴収率が84.16,500万以上が94.86,確かに1割程度の差はあるわけですけれども,200万から500万以上までの所得階層を見まして,年代別階層ほどの徴収率の差が出てこない,このことはどういうふうに分析をされておりますか。 ○収納課長(川﨑秀一郎君)  先ほどの年代別と違って,所得階層別にはそんなに差はないと,80%を超えてますから,年代別と比べてそんなに徴収率は悪くないという面があるんですけど,一応18年度から19年度に税率改正しまして,税額自体が上がったという中で,それ以前の未納者という方も恐らく200,300ぐらいいらっしゃいます。その方がそのまま移行されて,税率改正があった以降,納めなくなったという方も何人かはいらっしゃいます。だけど,18年以前から納めていらっしゃらない方,だから,そのときの所得階層別の徴収率というのもほぼ変わらないと思います。だから,税率が上がったから,税率を統一したからということじゃなくて,そのまま階層別も移行しているというふうに分析はしているんですけど,そこまでぐらいですかね。だから,所得階層別の徴収率という自体は,合併以前ともほとんど変わらないというふうには認識はしてます。 ○19番(植山利博君)  市長にお尋ねをしますけれども,今度の改正というのは4方式を3方式にしたと。いわゆる資産割をなくして3方式にした,そのことによって税率が上がったと。このことは政策的に見れば,その改正の背景はどういう背景だと市長はお思いですか。 ○市長(前田終止君)  なるべく公平な課税ができる最大の配慮をした結果,そういう方向を位置づけようというふうに理解しています。 ○19番(植山利博君)  公平と言えば公平なんですけど,それはそうなんですが,じゃあ担当課はどういうふうに理解されておりますか。 ○税務対策総括監(末野賢了君)  所得階層別の資産割合を分析を,改定のときに分析をいたしておりますけども,世帯所得100万以下の低所得者層,例えば年金所得のみで収入が220万円以下,そういった方における資産割の課税されている割合が世帯数で約57%強おりまして,偏ったそういった制度になっておりました。年金暮らしとか,そういった所得の低い方で資産を有する世帯等の方々の負担軽減ということを図ることを目的といたしまして,4方式から3方式に改正したと認識いたしております。 ○19番(植山利博君)  今資産割のことには触れられましたけど,じゃあ税率が上がるということはどういうような影響があるとお考えですか。 ○税務対策総括監(末野賢了君)  すみません,税率が上がるという認識でございますか。8億円が不足することにおける税率が上がるというようなことなんでしょうか。 ○19番(植山利博君)  先ほど言いましたのは,4方式から3方式になったと,資産割がなくなったわけですから,もちろん8億の確保のために制度設計をしたわけですけれども,その制度設計は8億を賄うための制度設計,いろんな制度設計あると思うんです。資産割をなくして税率を上げたわけです,結果としては。だから,資産割をなくしたことはこういう影響だと言われたから,じゃあ,税率が上がったことはどういうような,納税者にとってどういうような影響があるとお思いですか。 ○税務対策総括監(末野賢了君)  当然,低所得者の方で資産割が課税されていらっしゃった方々は,資産方式がなくなったことによって,中間所得者層,つまり資産を持っていらっしゃらない方々の負担も増えたというように認識をいたしております。 ○19番(植山利博君)  全くそのとおりなわけですよね。ですから,低所得者で資産が多い方には非常に優遇された制度に変わったけれども,資産がなくて所得がある程度高い方にはやっぱり負担感が増えたと。よく例にとられます,夫婦200万ぐらいの所得でこの前も出てました,子どもさんが12歳以下ですか,2人ぐらいいるところが非常に負担感があるというのは事実なんです。ですから,今後はそこの緩和をどうするかということが課題になると思うんですけれども,今後,国保税を,民主党が政権とって,もう全部医療保険は一元化すると言っていますから,仮にそうなれば,今ここでしているこの議論というのはもう本当にむなしくというか,もう意味のないものになってしまうわけですけれども,とりあえず今の制度の中で,どういう形が中間所得というか,200万程度の所得があって子どもさんが2人ぐらいいるところの緩和をするためにはどういう対策があるとお考えですか。 ○税務対策総括監(末野賢了君)  将来にわたる話にもなろうかと思いますけど,今現在,厚生労働省が最高限度額の引き上げ,59万円から82万円の構想を打ち出しておりますけども,そうすることがもし可能であれば,実現されるとするならば,そこでのいわば増分額の相当額,こういったものを原資にしながら,中間所得者層の税率の引き下げということは,応能・応益の割合を勘案しながらは可能だと思っております。 ○19番(植山利博君)  そのとおりだと思うんですね,応能割と応益割を,45対55から,その範囲の中で,7割,5割,2割の減免ができる範囲の中でどういじっていくかと,税率もあわせて,そこが今国が示している82万に,協会健保ですか,あれと同じレベルにすると言ってますので,段階的にという話ですけれども,その時点でどこにターゲットを当てて緩和策をするべきかということをしっかりと議論をしていただきたいというふうに思います。ですから,例えば均等割と平等割がありますけれども,均等割をいくらか下げることによって子育て支援につながると思うんです。均等割は1人頭いくらという形で行くわけですので,だから,私は,税率が上がったということは,応能割は上げるということですので,高所得者にとっては非常に影響があると。低所得者にとっては,所得にかける税率ですから,影響額は少ない,額としては影響額は少ないというふうに思っております。ですから,あのときの討論の中でも限度額を上げるべきだと,国もずっと段階的に限度額を上げておりますので,この国保の所得階層別の調定割と調定額を見たときに,200万以下は,これは平均ですから,こんな人がいるかいないかは別ですよ,平均で1人10万4,700円になるんですよ,200万以下,これ荒っぽいですね,100万もいるし,この前いただいた答弁に基づいて私は計算したわけですから,100万以下とか,いろんなまだ200万以下にも階層はありますけれども,200万以下というくくりでしか答弁いただいておりませんので,計算しますと10万4,700円で,所得が400万までで36万5,438円で,この400万から上はほとんど国保税は動かない,上がらないんですよ。逆に,500万以上の人は,割り算しますと33万6,000円と,平均では下がってるんですよ。おかしいとお思いになりませんか,市長,いかがですか。 ○市長(前田終止君)  仰せのとおりだと思います。 ○19番(植山利博君)  ですから,500万未満で,38万1,765円なんです。500万以上になると,これはあくまでも平均ですから,そのことは考えた上で,33万6,871円なんです。500万以上は全く変わらないわけです。だから,国も限度額を引き上げていって,例えば1,000万所得がある人も2,000万所得,これ何人いるか分かりませんけれども,この方々にはやっぱり応分の負担をしていただこうという方向になりつつある。そこで増加した分を,子育て世代のやっぱり負担感の多いところを減免する,減免というか,負担を軽くする制度設計をするべきだということを指摘をしておきたいと思います。それから,固定資産税に入ります。固定資産税は,今回の評価替えで固定資産税を上げたと,霧島市は全国どこにもない,固定資産税を上げたと言う住民の方々がいらっしゃるわけです。固定資産税を上げられましたか。 ○税務対策総括監(末野賢了君)  先ほどもご答弁をさせていただきましたけれども,旧市町間において不公平が生じておりましたので,不均一課税となっておりましたので,これを新しい霧島市において統一をして是正をしたところでございます。 ○19番(植山利博君)  ただ,大変な苦情が来ましたね,何件ぐらいの問い合わせなり苦情が来ましたか。 ○税務対策総括監(末野賢了君)  通常のいろんな相談,そういったことも含めてでございますけど,約1,300件程度は来ていると認識しております。 ○19番(植山利博君)  それにはすべて対応されたと思いますけれども,それで,説明をされたり対応されて,納得をされて,それでも納得をされないような方は何件ぐらいありましたか。 ○税務対策総括監(末野賢了君)  電話あるいは相談等で納得をされない方におきましては,直接現場に出向いて,直接現況を見ながら対応もいたしておりますけれども,結果,固定資産評価審査委員会への申し出,これが今現在,土地の評価で7件,家屋が1件,合計8件ほど来ているところでございます。 ○19番(植山利博君)  ということは,8件以外の方は,いろんな対応,直接出向いて説明して,理解をいただいたというふうに理解していいですか。 ○税務対策総括監(末野賢了君)  そのように認識をさせていただいているところでございます。 ○19番(植山利博君)  固定資産税について,やはりしっかりとした説明がやはり必要だということですよ。よく我々が苦情を受けるのは,議会で決まってから,市が決めてから,我々はそれを唯々諾々として従うだけだという,ここに不満が生まれると思うんですよね。ですから,最初市長にも言いましたように,制度設計をする段階から,やはり住民との意思疎通,住民の思いを入れながら制度設計,その制度設計の過程をディスクロージャーするということが必要だと思います。それから,固定資産税というのは100分の1.4ということですけれども,この課税は市長の裁量で変えられますか。 ○税務課長(中村 功君)  固定資産税率は,標準税率が1.4%というふうになっております。そして,1.7%を超えるときには議会の議決が必要とかという条件もありますが,裁量によって動かすことは可能であります。 ○19番(植山利博君)  市長はこれを動かすつもりはありますか。 ○市長(前田終止君)  今のところ考えておりません。 ○19番(植山利博君)  1点だけ,私もいろんな説明してご理解がいただきにくいのが,一つの区画の中で名義が分かれてて,例えば駐車場に貸し出していると,そうすると,道路からだんだんに土地の評価は違うんだけれども,利用状況が,一体的な利用状況があった場合は同じ課税になるということだと思うんですけれども,その点についていかがですか。 ○税務課長(中村 功君)  固定資産税の評価額とよく一緒に話をされるのが,相続税の評価のことでも一緒に話をされる方がいらっしゃいます。固定資産税の評価については,一体的に利用されている土地について評価いたしますので,例えば広大な敷地に複数の所有者が存在したときにも,利用状態が一緒であれば,どの筆も同じ単価になるということになります。 ○19番(植山利博君)  よく分かりました。それで,その辺のところもしっかりとやはり説明して,納税者に理解いただくように説明していただきたいと思います。それから,固定資産税は前川原議員との議論の中で,約8,000万ぐらい,評価替えによって,もちろん負担調整率の関係もあって,で6,000万ぐらいで,あとプラス2,000万,4,000万ぐらい増えたということですけれども,21年度の予算では,20年度に比べて5,613万の減という予算が当初予算では計上されてるんですよ。そうしますと,評価替えによって,もしくは負担調整によって,当然それぐらいは見込めるという状況があるにもかかわらず,21年度の当初予算の編成はえらい低く,いえば,プラスマイナスすると,1億3,000万ぐらい低く予算計上がされていたのではないかというふうに見てとれるんですけども,その点について,財政課長ですかね,どっちですかね,どういうことですか。 ○税務課長(中村 功君)  税を予算編成する際に,編成する時期が12月から1月にかけてのころになりますが,実際評価が決定をするのが3月31日になります。それで,見込みを立てたときと実際価格が決定したときとのその誤差によって,当初予算と実際の調定額の開きが毎年生じております。それで,今のご指摘の点については,実際,結論から申し上げると,20年度の予算が実際の20年度の決算の調定額に比べると,大きく見込んでいたということでありました。それで,21年度は,現在のところまだ収納率は分かりませんので,全調定額で比較をしたときに,土地については,予算と調定額の開きが約600万,660万円ほどの差しかありません。そして,20年度は,当初予算からまた土地については動きがありましたので,補正で減額をさせてもらっております。それで,最終的には決算書上では割と近い数字になっていると思いますが,今申し上げたように,20年度当初予算と21年度の当初予算で逆転現象みたいなのが起こっているというのは,20年の当初予算の見込みがちょっと大き過ぎたために予算と予算では減少したということになります。実際,土地の評価替えによる増額は8,000万ぐらいの増額です。そして,19年度から20年度までの土地の評価額は実際6,000万程度上がっておりますので,21年度についても大体それぐらいが見込めるとすると,それを除く約2,000万円が見直しによる増ではないかなというふうに推測しております。 ○19番(植山利博君)  ちょっと長くなりましたけど,20年度の決算を見ますと,20年度の決算72億2,700万ぐらいなんですよ,72億2,700万,あと端数があります。その調定額は84億9,300万なんですよ,調定額,これは決算書を見ていますから。調定額84億9,300万程度,あと端数があります。だけど,収入済み額は72億4,100万となって,今おっしゃったように20年度の補正で2億2,200万ですか,減額をされているんです。それにしても,今言われるように当初予算が多過ぎたということには私はならないのかなと。調定額が84億ですよ,で,当初予算が72億となっているわけですので,逆に当初予算のほうが低く見積もったんじゃないかなというふうに見てとれるんですけど,いかがですか。 ○税務課長(中村 功君)  私が今申し上げたのは,固定資産税の現年分だけを申し上げました。今議員がおっしゃったのは,84億というのは,純粋な固定資産税と,それには現年度分,過年度分入っています。そして,交付金も一緒に入ったのが84億円だと思います。先ほども回答いたしましたのは,固定資産税の中の現年分だけの数字であります。 ○19番(植山利博君)  了解しました。それで,固定資産税はもう最後に,やはり地目の,今までもいっぱい議論がありますので,現況調査,地目と現況と違う場合を,しっかりと納税者にも納得がいくように,現場を確認した上で説明するということが必要だということを指摘をしておきたいと思います。次に,都市計画税ですけれども,答弁の中で,今後旧霧島も含めて用途指定をして,全体的な統一を図るということですが,これいつごろを目標とされますか。 ○建設部長(篠原明博君)  先ほども答弁がありましたように,現在,都市計画マスタープランを策定中でございます。あくまでもこの都市計画マスタープランにつきましては,都市の将来像や整備方針を示す計画でございますので,具体的な計画内容を示すものではございません。都市計画マスタープランが策定がされますと,その指針に基づきまして,土地利用の規制・誘導あるいは都市施設等の整備等の都市計画の具体的な計画をつくり上げなくてはいけないというふうに考えております。また,その一つとして,都市計画区域の見直しも一つでございます。今現在,都市計画区域の見直し作業にも入っておりますので,こういったことを含めまして,今後の例えば事業計画,都市計画事業あるいはもろもろの都市計画に関する事業につきまして,早急にその中で検討しながら,今後の都市計画税の課税等に必要な,検討に必要なその事業等について,なるべく早い段階でやっていきたいというふうに思います。 ○19番(植山利博君)  それは最初の答弁にも大体あるんですよ。だから,いつごろ,なるべく早いというのはいつごろを目標にされますか。例えば水道料金は,合併調整の中で5年をめどにと言われてるわけですよ。さまざまなもの,国保もやはりそのめどをうたって,それに向けて作業を進められてるわけです。だから,なるべく早くというのは,合併して4年を過ぎようとしてるんですから,大体どれぐらいを目標にされるつもりですか。 ○建設部長(篠原明博君)  今私どもがやっております都市計画マスタープランをあわせた事業計画を今年から来年にかけて詰めていくということでございますので,来年度の中でその都市計画に必要な事業計画はお示しできると。それに基づいて早急な形で課税の率を定めていく,議論していくということになると思います。 ○19番(植山利博君)  市長か副市長か,いつごろをめどにされますか。もう合併して4年たつんですよ。合併直後は,これは不均一課税ですから,これを一つの自治体として1日でも早くこれを統一するのは当たり前なんです。だから,いつごろをめどにされますか。 ○副市長(福永 隋君)  都市計画税の課税というのは,公平という,あるいは目的税という趣旨からも,なるべく早く課税をしなければならないと思っておりますが,今建設部長のほうからもありましたように,22年度にその事業等が示されれば,もう早い時期に検討をいろいろ,あるいは住民への説明等を考えれば,24年度ごろにはできるかなというふうには思っておりますけれど。
    ○19番(植山利博君)  24年度ぐらいにはできるかなということですが,このときも十分な事前の説明が必要なんですよ,新たな負担を求めるわけですから。これは負担があって,伴って喜ぶ人はだれもいないんです。だけど,自治体としては,一つの自治体としては,これはやはり仕方のないことだと。やむを得ない負担ですよということをやはり理解をいただくための最大限の努力をしながら,1日も早い取組みを求めておきたいと思います。それから,時間がなくなりましたけれども,水道料金について一言,統一をされます,5年間かかりましたが,今後,財源を,一般財源を少し入れながら段階的な料金調整をされるおつもりがありますか。 ○水道部長(迫間 勇君)  今,水道料金の統一に向けて,委員会なるものを立ち上げながら慎重に検討中であります。段階的にそれに近づける方法もあろうかと思います。それは今後検討をさせていただきたいと思います。 ○19番(植山利博君)  もう1点は,水というのは生きていくためになくてはならないものです。ですから,隼人の料金体系は,生きていくために最低限の水を使う人は一番安く使えるようになってるんです。たくさん使えばたくさん使うほど,トン当たりの水の単価は上がっていきます。だから,大きな企業は大変高い水を使っているということになっていますが,国分市はたくさん使っても少し使っても,ほとんど料金は変わりません。これはもう料金表を見ていただければ分かると思います。市長はどっちの選択をされようと思いますか。 ○市長(前田終止君)  市民生活にとって,水の供給,安定供給,安心・安全な体制を確立していくということはとても大事なことだと思います。その基本になる料金については,あまねくなるべく低いほうが負担のほうはよろしかろうと思います。しかし,それを利用しながら,本当に経済活動をなさる方々にとって低いにこしたことはないでしょうけれども,さまざまな制度設計をしっかりと検討して,新しい料金体系,そしてまた説明責任,これをしっかり果たし切って,願わくば,今いろいろ議員各位の意見を聞き,全体を分析しながら,将来に対する計画を調整している最中でございますから,精いっぱいその辺も議論もしていただき,なるべくみんなが納得度が上がる体系を考えてまいりたいと思います。 ○19番(植山利博君)  隼人は,1tから10tまではトン単価90円ですよ。これもほかに比べたら高いんですが,(ブザー音あり)終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で植山利博議員の一般質問を終わります。次に,4番,池田綱雄議員より1件通告がされております。したがって,池田綱雄議員の発言を許可します。 ○4番(池田綱雄君)  ただいま議長の許可をいただきましたので,通告に従い,正進会の1人として一般質問をさせていただきます。さて,8月30日に行われました衆議院議員選挙では,前評判どおり民主党の圧勝に終わりました。私どもの選挙区である4区,特に霧島市では自民党候補と民主党候補の得票数が伯仲しましたが,選挙区と比例区で2人の議員が当選されたことは,4区にとりましても,霧島市にとりましても,大変喜ばしいことだと思います。お二人は政党は違いますが,それぞれの立場で4区霧島市発展のため,お互い力を合わせて頑張っていただきたいと思います。さて,月日の過ぎるのは大変早いもので,4年前,子育てに優しいだれもが住みたいまちづくりをスローガンに掲げ立候補し,市民の皆様のご支援により市政檀上へ送っていただきました。私は市役所在職38年間の貴重な経験を生かし,私なりに一生懸命頑張ってまいりました。今回病院において健康診断を受けましたが,医者から4年間は大丈夫だとお墨つきをいただきましたので,これからも市民の声を議会へ届けるパイプ役として頑張ってまいりたいと思います。さて,今年は雨がほとんど降らず,その上,高温続きで野菜の発芽等に影響があり,野菜の価格の高騰につながっております。また,稲作においても,現在最も水が必要な時期となっておりますが,用水路には水量が少なく,市内の各地で水の取合いが起きております。垂れ流しの農地も多く見受けられ,耕地課や土地改良区の職員は大変苦労をされております。そんな中,今年は各地で集中豪雨災害が発生し,土砂崩れにより住宅が巻き込まれ,多くの方が亡くなられております。中でも山口県防府市では,安心・安全な施設でなければならない特別養護老人ホームの建物内に土石流が発生し,7名の方がお亡くなりになっておられます。施設に預けられた身内の方にとりましては全く予期していない事件であり,いたたまれないお気持ちとお察し申し上げ,心からご冥福をお祈りいたします。今回の集中豪雨は前線と低気圧の影響で起きたもので,福岡,長崎,佐賀県の各地で時間雨量100mmを超える猛烈な雨が降ったとされております。時間100mm以上の雨量は今まで経験もなく,想像を絶するものでありますが,これも地球温暖化の影響ではないかと思います。今後も前線と低気圧の関係でどこでも発生し得る雨量であり,私どもの霧島市でもいつ発生してもおかしくない状況であると思います。今朝も8時のニュースで,トルコでは80年来の大雨により,死者31名という報道がありました。私どもの霧島市の土壌は,雨にというか,水に非常に弱いシラス地帯であります。過去の8・6災害でも,人命をはじめ,大きな被害が発生しております。そこで,集中豪雨災害について,時間雨量100mmを想定しての質問をいたします。大変難しい質問だと思いますが,1点目は,市内にはがけ下・がけ上の家屋がたくさんあると思いますが,100mmを想定した場合,危険家屋をどれぐらい想定しているか,お尋ねいたします。2点目は,市内で家屋の床上・床下浸水をどれぐらい想定しているか,お尋ねいたします。3点目は,水戸川へ流れる流域面積は相当なものと思いますが,以前の一般質問でも申したとおり,この水戸川は,満潮時には水門が閉まるため出口がありません。低い地域の有下や上小川の地域では水位が上がるのは当たり前でありますが,100mmを想定した場合,この低い地域ではどれぐらい水位が上がると予想されているか,お尋ねいたします。4点目は,それぞれについて防災対策をどのように考えておられるか,お尋ねをし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  池田綱雄議員から,集中豪雨災害対策,1点についての質問でございました。私のほうから答弁をさせていただきます。集中豪雨災害についてのそれぞれの質問は,関連がございますので,一括した流れで答弁をさせていただきます。第1点目のがけ下・がけ上の危険家屋は,平成11年3月29日に県が土砂災害警戒区域として告示した本市の急傾斜地域の保全対象人家としての4,692戸が該当いたします。次に,第2点目の,市内における時間雨量100mmの雨量があった場合の床上・床下浸水の想定戸数は,シミュレーションがなされていないため,現時点では明言できません。しかしながら,平成5年8月1日の豪雨災害時の浸水被害では,本市全体で床上浸水716戸,床下浸水2,371戸となっております。次に,第3点目の水戸川流域の有下,上小川地区における豪雨時の水位の上昇については,水戸川を対象とした時間雨量100mmの想定では,例えば塩入橋付近において,満潮で大潮という最悪の条件で計算上推定される冠水高は約1mとなっております。最後に,それぞれの防災対策をどのように考えているかということについてお答えいたします。集中豪雨災害に対しての今後の防災対策につきましては,行政と地域住民がそれぞれ役割分担をし,さまざまな総合的対応が必要であろうと考えております。特にソフト面においては,日常の危険箇所の定期点検やパトロール,自主防災組織の活性化,防災訓練や出前講座等を通じて防災意識の向上を図ることなどが重要だと考えられます。また,災害時においては,市民からの災害発生予測につながるような前兆などの情報収集を的確に行い,市民との情報を共有しながら,行政の市民への時宜を得た的確な避難準備情報や避難勧告等の発令など,住民の方々と一体となった統制のとれた行動等がスムーズに行うことができますよう,日ごろから連携を深める必要があろうと考えます。一方,ハード面におきましては,災害危険箇所の早期整備のほか,市街地においては浸水被害の軽減を図るための雨水貯留施設や幹線排水路の改修,バイパス等による分水施設の事業推進を図る必要がございます。今後もさまざまな事業を年次的に進め,将来においては,市街地への雨水の流入を極力排除するための上流地域の排水路の整備や調整池の確保,水戸川樋門の改修やポンプによる強制排水の検討も必要かと思われます。いずれにいたしましても,災害情報を事前に察知し,減災に努めるため,行政と地域住民が今後も十分な連携を図り,本市の重要課題として将来に向かって対処してまいりたいと考えております。 ○4番(池田綱雄君)  市長のほうから一括で答弁をいただきました。私も4年間で1回ぐらいはこの場で終わりますと言いたかったわけですが,二,三,自席から再質問をさせていただきます。今答弁いただきましたけど,これは過去の災害状況等からの数字だと思いますけど,100mmというのは考えられない数字だと思います。だから,この数字はいくらぐらいのときの数字なのか。私はこれの倍,3倍ぐらいの被害が起こるんじゃないかなというふうに思うわけです。そこで,一番言いたいのは水戸川の問題なんですが,極力水戸川に流さんようにと,そういう対策をというような答弁がありましたけど,どこをどうするのか,具体的に答弁をお願いします。 ○建設部長(篠原明博君)  水戸川の排水のほうに極力流さないような計画をして,中心市街地あるいは下流の水域の防除に努めるということでございますが,今市が考えております総合治水対策の中では,やはり上流部から少しでも分散をして,町なかに入ってこないような施策をしたいということで考えております。今考えておりますのは,やはり清水の集落地域からもすべて今中心市街地のほうに流れてきておりますので,そういった清水地域からの流域を少しでも分水あるいは排除することによって,水戸川の排水が軽減されるというようなことで考えております。100mmという形での検討は,実際,今いたしておりません。そこで,今,水戸川の湛水防除事業の計画の中で検討をいたしますと,水戸川の流域面積が約1,089haでございます。それに伴います計画洪水量が毎秒105t程度になっておりますので,これらからいろいろ検討いたしますと,今後県とのいろんな河川協議もありますが,それらを含めまして,上流部で流域の分の面積が約42ha程度ございます。そういったうち約3分の2に当たります32ha分,洪水量にいたしまして毎秒3tぐらいを一応カットができるというふうに今計画をいたしております。この効果でございますけれども,3t分水することによりまして,今中心市街地の町の中に入ってきております幹線排水路の容量が大体毎秒9tぐらいでございますので,3tを軽減することによって約3分の1の流入量が軽減ができるというようなことで考えております。こういったことで,少しでも中心市街地への浸水被害の軽減を努めることによって,最終的には水戸川の流域を減らしていきたいというふうに考えております。 ○4番(池田綱雄君)  以前にも私も質問しました,同僚議員も質問しました。今のような答弁だったと思います。それじゃあ,流域を減らすために計画が立っているのはどこですか。 ○建設部長(篠原明博君)  今現在施工をいたしておりますのが,今3tの分の1t分を府中排水路のほうに分水をするということで工事をいたしておりまして,今年度中に整備が終わります。そうすることによって,その分については分水ができるということでございます。今後,それに続きまして,先ほどの上流部の計画,あるいはちょっと答弁の中にございましたように,いろんな形での分水貯留というのが必要でありますので,今後も,例えば天降川小学校のグラウンドに貯留するとか,あるいは開発行為における部分的な貯留をする,そういういろんな方法論を集めて実施をしているという現状でございます。 ○4番(池田綱雄君)  流域面積が42haということでしたが,これは遠くはどの辺から流れてきますか。 ○建設部長(篠原明博君)  今水戸川に流れてきます流域を含めますと,清水の,今ちょうど清水橋の分があります,あれから右のほうの運動公園のほうを含めた約42ha分がこちらのほうに流れてくるということです。 ○4番(池田綱雄君)  松木,福島はどうなっておりますか。 ○建設部長(篠原明博君)  松木,福島地区も,当然水戸川の支川でございます大鳥川のほうに入ってまいりますので,すべてその面積が水戸川幹線の排水路に入ってくるというふうに思っています。 ○4番(池田綱雄君)  質問が前後しましたけど,今回は私は水戸川排水対策が主な質問であるわけですが,昔と今は状況が変わってきていると思います。昔はほとんど田んぼでした。もういくらか田んぼもつぶれまして宅地化されたわけですが,水戸川は,農業用なのか,生活排水用なのか,両部長に聞きたいと思うんですが,農林水産部長はどっちだと思いますか,建設部長はどっちだと思いますか,答弁お願いします。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  本来の水戸川につきましては,かんがい排水路ということで,農業の排水を目的として建設されたものでございます。現在は農地が宅地化されてきておりまして,当然宅地からの排水も入ってまいりますので,今は両方,生活排水の排水路でもございますし,農業の排水路でもあるというふうに認識をしております。 ○建設部長(篠原明博君)  当然,今の市街地から上流部の排水の末端は水戸川の排水路でございますので,私どもの町なかの排水は,当然,今農政サイドで利用していただいて,言われます水戸川のほうに排水をしている形でございますので,我々としては宅地の排水もお願いしているという,排水路として位置づけをしております。 ○4番(池田綱雄君)  どっちもなんか遠慮しているようなことで,どっちかにやっぱり決めんと,対策を立てるにも真剣みが私はないと思います。だから,どっちか協議をして,どっちが有利な事業があるか知りませんけど,後々出てくるポンプ排水の件とかいろんな,そういうのをどっちの事業でやったほうが有利な事業になるのか,その辺もありますので,早急に協議をして,どっちか決めていただきたい。そして,実施に移っていただきたいと思うわけです。後先になりましたけど,今回,防府市の特別養護老人ホームが,がけ下といいますか,山の沢の下に建っているようでございます。災害が起こったから言うんじゃありませんけど,ある程度災害が予想されたような場所でもあるというふうに私は思うんですが,本市にもこのような施設がたくさんあると思いますが,こういう集中豪雨が起きた場合にそういう建物施設は大丈夫なのか,お尋ねいたします。 ○保健福祉部長(平野貴志君)  防府市の災害の状況等の部分でどのような位置関係にあったかとかいうのは詳細には把握いたしておりませんけれども,本市の土砂災害危険区域等にあるそのような施設も十数か所ございます。その対策はどのようにするかということでございますが,非常に難しい問題でございますが,ただ,私どもといたしましては,そういう施設につきましては,特別養護老人ホームにおきましては,厚労省が示しております特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準というのがございまして,それに基づきまして,風水害,地震などの災害に対処するために具体的な計画を策定しなければならないというふうに定められております。その定めに,さまざまな避難のそういう経路でありますとか,あるいは訓練でありますとか,そういうふうなものを個々具体に決めるようになっております。また,一方,市のほうでは防災計画に基づいて,その市の策定いたします防災計画に基づいてそれぞれの施設についても協議をして,先ほどの具体的な計画を定められるようになっておりますので,そのような状況等が発生した場合には,いずれかの形でその情報をお流しして,未然にそういう避難をしていただくというようなことが可能ではないかと。ただ,ハード面の防止をするということにつきましては,先ほど申し上げましたように大変難しい問題がございますので,現状ではちょっとお答えができないところでございます。 ○4番(池田綱雄君)  発生してからの対策じゃなくて,発生する前にここは危険じゃないかという,そういう調査が必要じゃないかと思うんですが,どうですか。 ○危機管理監(宇都克枝君)  防府市におきまして7名の尊い方が亡くなったわけでございますが,こういった事例を受けまして,当市としましても,災害危険箇所,こういったものの把握に努めております。まず,全体的な話からちょっとお話をさせていただきますと,土石流,これが177か所,地滑りが14か所,急傾斜が259か所ということで,議員のおっしゃるがけ上・がけ下につきましては,市長のほうから答弁があったとおりでございますけども,この保全,今私が申し述べました450か所,これが土砂災害に関係ある地域ということで,さらに,山地災害危険箇所,これ1,039か所ございますけども,これをトータルしますと1,489か所の危険箇所がございます。これの保全対象人家,これ全部をトータルしますと1万663戸ということになります。当然この中には,先ほど保健福祉部長から話がありましたように,そういう特別養護老人ホームとか,そういったものも含まれてくるわけでございます。この保全対象人家につきましては,もう既に災害対策のための工事が済んでおるところもございますし,そうでないところもございます。そういった観点で,今回こういった危険地域にどれぐらいあるかという調査をしましたところ,災害時要援護者関係というフィルターをかけまして,それで地域を洗い出しましたところ,災害時要援護者関係の施設が30か所,それに準ずる施設が14か所ということで,本霧島市内には44か所のそういった該当する施設があるという調査結果でございます。 ○4番(池田綱雄君)  44か所ですか,そういう施設があるということですが,私も100mmというのはどんぐらいの雨か,50mmぐらいはそういう経験したことがありますけど,その倍というのはどんぐらいの雨量なのかさっぱり分からんわけです。だから,どういう災害になるか予想がつかないわけですが,しかし,それを想定してのそういうマップとか,そういうのも必要じゃないかなというふうに思います。教育長にお尋ねしますが,市内学校施設もたくさんあるわけですが,そういうがけ下とか山の下にある学校もあるんじゃないかと思いますけど,大雨になったときにはここの学校はどうなるのかなというような観点から学校を回られたことがありますか。 ○教育長(髙田肥文君)  学校というのは,もう子どもたちの一番安心・安全な場所でないといけないということで,今のところ私は学校訪問する際は,まず,敷地内の耐震の状況,それがどうなんだろうかということで,壁のクラック,ひび割れといいましょうか,寸断,そういう状況なんかを見たり,またはひさしの浮きはないのかとか,そういうふうなことを見たり,または遊具等の危険な箇所はないかというようなことで,今まではほとんど敷地内のそういう施設のものを見てきました。しかし,この前の防府市の土砂災害を見たときに,ああ,敷地内だけでは駄目なんだなと,特に学校は災害時の避難場所にもなるし,そういうことから考えると,非常にそういう見方,お願いをしないといけない部分等も出てくるんだなというのをこの前のあの事故では感じたところであります。定期的には教育総務課の職員がよく学校を訪問し,また保健体育課の職員も学校訪問しておりますので,そういう中で応急的な処置は敷地内はさせているところであります。 ○4番(池田綱雄君)  今後,そのような観点からも学校を見て回っていただきたいなというふうに思います。再び水戸川へ戻りたいと思いますが,福島地区といいますか,自衛隊ですよね,自衛隊の水も全部水戸川に流れてきているわけです。今回天降川小学校ができましたけど,それで,開発公社で今分譲地もされておりますけど,ほとんど,もう全部と言っていいぐらい水戸川のほうに流していると思います。私はこの水をこの流域,これも大変な水量だと思います。これを流域を減らすという中に入っていると思いますけど,今度新しい道路も計画をされているようでございますが,それに大きな排水路を入れていただいて,自衛隊周辺,もう天降川へ流せるのは全部あっちへ流すと,そして水戸川に流す水を軽減させると。そうすることが,近い将来にポンプを据えるときに,施設費としてポンプを例えば5台要るのが2台でいいとか,そうなりますと,施設も半分じゃなくて10分の1ぐらいで済むとか,そういう経費削減にもなると思うんですが,そのような今回の道路計画にそういうことを考えているかどうか,前の質問でそうするということでしたけど,計画に入っておりますので,その辺をもう1回お尋ねいたします。 ○建設部長(篠原明博君)  今おっしゃいましたように,新しい道路計画に接する自衛隊あるいは学校周辺がございます。面積的に拾いますと,約30から35haぐらいの面積があるわけですけども,当然その流域は今は大鳥川のほうにすべて来ております。今後,例えば道路計画をする中で,その流域を天降川のほうに流せるかどうかは検討をしてみたいと。当然すべてをそちらに流すというのは難しい話でございます。その中で,当然県の河川協議というのが一番の問題でございますので,そこらあたりと協議をしながら,少しでもそういう流域が分散できるのであれば検討してまいりたいと考えております。 ○4番(池田綱雄君)  個人的にも,水戸川の一番河口のところまでの距離からしますと,天降川というのは何分の一ですか。そしてまた,水戸川は大雨時,満潮時に重なった場合はもうストップ,出口がなくなるわけですね。天降川もそういうときには水位が上がっているかもしれませんけど,ちょっと下がれば天降川の方には流れると思います。その辺も考えて,できるだけ天降川のほうに流れるような計画をしていただきたいというふうに思います。それから,南副市長にお尋ねしますが,集中豪雨はいつ来るか分からんですね。来年来るかしれん,今年の冬来るかもしれん,そういうことで,流域を減らすことも大事ですけど,最終的には,私は対策として,ポンプ,排水かもう一本,排水路を海の方に流すか,もうそこ辺しかないと思うんですが,南副市長,別に効果的な対策があればお答え願いたいと思います。 ○副市長(南 洋海君)  議員,2つの案をおっしゃいましたけども,もう一本,排水路をつくった場合も,やはりその排水路より河口に行きますと海岸でございまして,やはり潮位等を勘案いたしますと,今議員のおっしゃいます排水機場を設置のほうがよりベターな考え方ではないかなと感じております。 ○4番(池田綱雄君)  もう一回,南副市長にお尋ねしますが,この今言われた排水ポンプしかないということですが,これはお互い課長として張り合っていたころ,20年前からの懸案事項だったと思いますけど,災害が起こった場合,私は人災と言われても仕方がないんじゃないかなと。この末端が閉まるわけですから,人災と言われても仕方がないというふうに思っているんですが,そういう意味でもなるべく早くこの排水対策というのは検討していただきたいと思いますが,もう一回,副市長。 ○副市長(南 洋海君)  1,100haもの流域を持つ排水機場設置ということになりますと,巨額の費用が必要かなと考えております。現在の水戸川の流域の土地利用を見ますと,おおむね半分程度が水田,残りがちょっと住宅地とかなっております。やはり,将来そういうのを計画するに当たっては,内陸部の土地利用計画をしっかり策定をした上で計画を進めていかなければならないのかなと思っております。非常に必要なものとは認識いたしておりますけれども,巨額のお金が必要といたします。どういう手法があるか,今後,検討をしていきたいと考えております。 ○4番(池田綱雄君)  お金もかかるでしょうけど,なるべく早く検討じゃなくて実施していただきたいというふうに思います。市長にお尋ねしますが,市長はこの水戸川を今いろいろこう言いましたけど,大雨時,満潮時,出口が詰まるというのは知ってましたか。 ○市長(前田終止君)  この4年間の間に,いくたびか現場も水門まで含めて全体の流れを見聞させてもらっております。 ○4番(池田綱雄君)  市長は,高いところに住んでおられるから全くこんなのは関係ないかもしれませんけど,あの低いところに住んでおられる方,特に昔からの方は土地も低いところに家が建っております。最近,家をつくられる方は大分上げて,しかも2階建てということで,避難ができると思いますけど,昔からの人はもう少し,さっき答弁で1m上がるということでしたけど,1m上がれば床上まで来ますよね。だから大変なことなんですよ。そこで,市長は同僚議員の答弁の中,昨日,おととい,数回にわたり2期目でするというふうに,ここは私はちょっと耳が悪かったかもしれんけど,2期目で2期目でということで,この2期目通ってくるような答弁があったんですが,私はこの2期目を当選するには,この水戸川の排水対策というのが,私は当落の鍵を握っていると。本当ですよ,もうこれをやらないと私は反対しますよ。だから,これは早急に検討する,しなければいけないと思いますけど,次のマニフェストに掲げるぐらいのその気持ちがありますかどうか。 ○市長(前田終止君)  私は,平成5年の大風水害ございましたね,あのときに県議という立場ではございましたけれども,国分の災害の現場は一通り,その一番ひどい時期にかけ抜けてみました。そして,見させていただきました。そして,その後,市長という立場になって,先ほど言ったような経緯がありますけれども,やはり政治は最悪の状態をしっかり責任者というものは想定をしながら対応をしていく,市民生活,市民の安心,安全,そういうところに最善をやっぱり尽くしてかねがねから対応をしていくものと認識をいたしております。昨今の地球的規模,あるいは国内の情報においても,本当にもう今まで考えられなかったような現象が温暖化により伝えられております。スーパー台風というような風速70mから80m,そういうものもまた上陸の可能性も日本列島にはあるぞというような警告も発せられました。ですから,風,雨,地震災害,そして多くの火災等,大きな事故等,常に念頭に入れながらしっかりとしたふるさとづくりに力を尽くしたいと思っております。 ○4番(池田綱雄君)  マニフェストは今,話はありませんでしたけど,どうなんですか,この霧島市の中で水戸川排水対策というのは市長の中で5本の指に入っていますか,重要性という点から。 ○市長(前田終止君)  この4年間の間にも非常に危険水位に至った報告も聞いておりますし,重要な柱の一つだと考えております。 ○4番(池田綱雄君)  是非2期目を当選されて,この排水対策をまず1番目にやっていただきたいというふうに思います。今回の質問は,地球温暖化のせいか分かりませんけど,全国各地で豪雨や地震による災害が発生しております。この地域でもいつ発生して,いつ起こるか分からんわけですよね。もう明日かも知れないし,だからそういう状況にあるわけでございます。実際,今回九州北部では100mmを超すそういう豪雨があったというふうに実際起きているわけです。だから100mm以上という想定というのはなかなかできませんけど,50mmの倍,ただ倍では済まんと思います。いろんな4倍でも5倍のそういうまとまった雨量になると思いますけど,そうしたときにいろんな今回学校の運動場,大丈夫かとか,またそれぞれの公共施設は大丈夫かと,そういう点まで聞きたかったんですけど,余りにもこの大きな100mmという考えもできない,そういうことだったので,調査期間もなかったんだろうということで,そこは質問しませんでしたけど,今後はそういう災害が起こるかもなというような考えのもとで,それぞれの部署で調査,検討していただきたいというふうに思います。そういう降雨があったときに,被害を最小限にくいとめるように,そういう早目早目の検討をされるようにお願いをいたしまして,質問を終わります。ありがとうございました。 ○副市長(南 洋海君)  今,池田綱雄議員の方から時間100mmという発言が何回かございました。やはり,一応公の記録として参考までにご報告をしておきますけども,鹿児島気象台が開設をされたのが明治16年でございます。それから,昭和40年ぐらいまでのデータは気象台のデータしかございません。それ以後になりますと,各自治体が消防署,そういうところが雨量計を設置をいたしまして,記録として残っておりますけど,ちなみに時間雨量の第1位でございますけども,昭和16年7月14日,鹿児島気象台で89.4mmが第1位でございます。第2位が平成5年9月3日の13号台風です。これが時間83mm,それから第3位が明治45年の77.6mm,それから5位が平成5年8月1日,いわゆる8・1災害の19時から20時までの75mmという記録が残っておるようでございます。これは,しかし,下場のデータでございまして,国分の当時の消防署,それから市役所の庁舎ではかった数字でございます。山間部のデータについては持ち合わせておりませんが,以上,こういうデータが残っております。 ○議長(西村新一郎君)  以上で,池田綱雄議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩をいたします。                「休憩  午前10時41分」                ──────────────                「再開  午前10時57分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,10番,徳田芳郎議員より3件通告がされております。したがって,徳田芳郎議員の発言を許可します。 ○10番(徳田芳郎君)  ちょっと体調が悪いもんですから声が聞きにくいと思いますけども,どうかよろしくお願いします。それでは,質問をしていきます。初めに,新型インフルエンザが国内において流行しております。当霧島市内においても多くの患者が発生しておると聞いております。今後,秋口から冬場にかけて多量の患者が出ないことを願っております。また,当局のきちんとした対応をお願いしておきます。さて,第45回衆議院選挙が終わりました。今回は歴史的な選挙であったと思います。1つには,世界の先進国でも例のない1国で50年間1党が独占した政権,またこの4年間に首相が1年1年で交代してきた自民党政権が終わったということであります。また,2つ目には,政権交代が国民1人1人の責任において政権がかわる結果が出たということでもあります。40日間という長い選挙期間の中で,新聞,メディア,それぞれのところでいろいろと言われてきました。私は今回の衆議院選挙の結果については,2年前の参議院選挙から日本は大きく変わってきたものと思ってます。これだけ国民が苦しんでいるにもかかわらず,自民党政権は国民にしっかり目を向けていなかったという結果ではないかと思ってもいます。このことは多くの市民,県民の方々から伝えられてきたと思います。民主党政権が誕生するわけですけど,小泉内閣で残した負の財産と言われる数多くの問題が山積をしております。まず国の財政問題,国と地方の権限,財源の問題,地方分権などさまざまな問題があります。民主党政権では大企業などの大きなしがらみがないことで,今まで以上に仕組みなど大きく変えることができることは国民には期待があるというふうに思っております。と同時に,税制の大幅見直し,農業政策の見直しのプロセス,環境問題,医療福祉の政策転換,教育の充実など,それぞれの問題をどのような方法で,期間,財源などで国民からするとそういったことに対する不安もないわけではないというふうに,私は思っています。私は,国民が国民にとって政治が身近なものとなった選挙であったということも感じておられる方が多くおられるというふうにも思っています。本市霧島市にとっても今回の選挙がどのような影響を与えるか,しっかり見極めることが求められているということも思っています。このことは市長以下幹部職員の方々が十分な心がけをお願いし,通告に従って質問をしてまいります。1点目の消防広域化についてでございますが,県下70か所に広域化するため,協議会設置が県から進められていると聞いています。本市はどのようになっているのか。2点目に,その広域化の合併協議会に加入する前に,しっかりした調査などをして検討する必要がないのかお伺いします。3点目に,今年の7月7日に鹿児島市で行われた消防広域化セミナーでは,国と県との共催でこの広域化のセミナーが行われたわけですけど,問題はこの広域化を進める中で大きな問題となっているところについて何も説明がなかったということについては,本市としてはどのように検討されているかお伺いします。次に,2点目で,民主党政権に交代することによってでありますが,この民主党のマニフェストでは地方分権等についてたくさんのことが示されております。本市に大きく影響する事柄が多いのではないかというふうに思います。本市での対応についてお伺いいたします。3点目でございますが,合併後のまちづくりについてでございます。本市においては,中心市街地活性化事業を行われているところでもありますが,本市の中心市街地と周辺地域との今後のまちづくりについては,今後どのように進めていかれるかお伺いして,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  徳田芳郎議員より3点につきましてのご質問でございました。1点目,2点目につきましては,私のほうから答弁をさせていただきます。3点目につきましては建設部長が答弁をいたします。1点目,消防広域化についての1点目から3点目については関連がございますので,一括してお答えさせていただきます。近年の消防を取巻く環境の変化に対応できる消防組織の整備を図る目的で,国は平成18年度9月に消防組織法の改正を行い,人口30万人以上の規模を一つの目標とする消防広域化を現在進めておられます。それを受けた鹿児島県は,平成20年3月に県地域振興局管轄地域を基本とする県域7消防本部体制の推進計画を策定されました。その推進計画によりますと,姶良・伊佐地域振興局の管轄人口は約24万6,000人,面積約1,372km2の膨大な面積となっております。また,本市は消防施設基盤強化に着手したばかりでありますことに加えまして,広域化となるエリアには合併等も控えた自治体もありますことから,今後の状況の推移を見守りながら,慎重に対応していかなければならないと考えております。また,ご質問の,姶良・伊佐地域消防広域化運営協議会は,広域化後の消防本部の組織体制や構成市町間の負担割合などについて具体的な検討を行い,構成市町間の共通認識を得るとともに,住民及び消防職員等に情報を提供し,関係者の合意を得ることが目的であります。現在の状況は,今年6月に副市長,消防長からなる第1回設立準備事務局設置に関する協議会が開催をされましたが,協議会を設置する以前にまだ数多くの検討事項があるということで,意見の一致が見られず,運営協議会発足まではいたっておりませんので,今後も十分に検討を重ねてまいります。2問目の,民主党政権に交代すること,及び民主党のマニフェストで地方分権等について示されたことについての印象についてお答えをいたします。この衆議院議員総選挙において,民主党が過半数を大幅に上回る議席を獲得しましたことにつきましては,有権者が各政党のマニフェストを評価し,どの政党を選ぶかを選択したものであり,有権者の意思が表明されたものであると考えております。今後,民主党を中心とした新政権による国政が運営されることになるわけでありますが,民主党のマニフェストを見ますと5原則の一つに,地域主権を掲げ,明治維新以来続いた中央集権体制を抜本的に改めて,地域主権国家へと転換するなど,基礎的自治体にとって非常に関連のあることが唱えられ,基礎的自治体が対応可能な事務事業の権限と財源等を大幅に移譲するとしておられます。また,具体策として,国から地方へのひも付き補助金を廃止して,基本的には地方が自由に使える一括交付金として交付するといったものもあり,私もこれらのことに注目をいたしているところでございます。一方,今回のマニフェストには,子ども手当など新たな事業の創設や地方へ事務事業の権限と財源を大幅に移譲するとされておりますことから,本市としましても今後予算的な対応と合わせ,事務事業量等の把握に努めて,組織機構の対応なども考慮していく必要があるものと考えております。しかしながら,現時点では,マニフェストがどう具体化されていくのか,詳細が分かりかねる状況でございますので,新政権の今後の動向を注視してまいりたいと考えております。 ○建設部長(篠原明博君)  合併後のまちづくりについてお答えをいたします。中心市街地の活性化につきましては,合併後においても旧国分市で策定をいたしました中心市街地活性化基本計画に基づき,年次的に事業を進めてきております。事業につきましては,平成16年3月に旧国分市が定めました中心市街地拠点地区整備基本方針に基づき,行政と商工会議所,商業者等が役割を分担し,事業推進をしてきており,周辺道路整備やコミュニティ広場,国分中央歩道橋(コアよか道)等は行政が整備し,商工会議所においては少子高齢化に対応した施設や駐車場を備えた国分パークプラザの建設や通り会,商業者と連携をしながら,さまざまなソフト事業に取組んできております。これらさまざまな取組みを行い,拠点地区内にある他ブロックとの事業推進を図ることが拠点地区全体,あるいは国分市街地全体の活性化につながることから,今後も引続き事業の推進が必要と考えております。さらに,今後は新たな中心市街地活性化法に基づき,拠点地区内の整備については地権者勉強会を中心として,通り会,商工会議所,地域住民の代表者など幅広いご意見を伺う協議会を開催しながら,合意形成を図ることが大事であり,行政主導ではない民活等を含めたさまざまな事業手法を想定すべきであると考えております。また,現在,霧島市の都市計画マスタープランを策定中であり,その中で,地域別に地域特性や主要課題を整理した上で,目指すべき地域の将来像とその実現に向けた地域づくり,まちづくりの方針を明らかにすることにしております。よって,その方針に基づき,市街地や周辺地域がそれぞれの個性ある役割,機能分担を図りながら,市域全体としての快適で魅力あるまちづくりを進めることといたしております。 ○10番(徳田芳郎君)  市長に最初にお伺いしますけれども,今回の選挙によって本霧島市での有権者の投票結果では民主党候補が自民党候補を得票数で上回ったという結果についてはどのようにお感じですか,お伺いします。 ○市長(前田終止君)  市民の皆さん方が真剣に考えられ,今の日本の政治の状況,それについて市民の率直な意思表明であったろうと思います。 ○10番(徳田芳郎君)  16日に正式に決まるわけですけども,今回,民主党のマニフェストによると,後期高齢者医療制度の廃止,補助金の交付金化,道路特定財源暫定率を含めての廃止,子ども手当の創設など,民主党政権には多くの政策転換や創設が国民から期待されているのも現実であります。そういったことを含めて,やはり民主党の中では情報公開が言われております。その結果として,いわゆる今の選挙が終わってからさまざまなことがテレビ等で流されているというのがその結果ではないかと思います。特に,本市においては地方分権と権限移譲,財源などでも大きな政策転換の方針が考えられているこの民主党マニフェストの対応,対策としては見守りたいというような形で表現されておりますけれども,そのことについてはどのように考えておられるか,もう少し具体的にお示しを願いたいと思います。 ○市長(前田終止君)  地方分権,それに対する民主党さんの国民の皆さん方に示されました重要な視点は,今までの日本の政治制度,この中央集権的システム,こういうものに住民自治,これを地方分権というよりも,地域主権みたいな形で,もうしっかりと根幹からこの見直してやっていきたいというような示唆をされたのかなというふうに思います。ですから,自治体のこの重要なことは住民投票みたいなそういう基本をつくって決めていくこともひとつのその考え方であるというようなことなども伝わってきたわけですね。ですから,そういう意味では,今日本の地方自治の流れとしては,地方分権というものが久しく言われ,それに向かっての努力を,私たちもお互いにしているわけでございます。そういうことの究極的な,一番大事なことは,日本じゅうのこの基礎自治体が本当に地方自治という中でどんなに厳しい時代にも本当にこの自立して生きる,そういうふるさとであってほしい,それに近づく政策がですね,基本的にもし今後大胆に総務省,中央の各省庁,大改革をやって進んでこられるとするならば,地方にとっては本当に心強いというふうにも思います。そういう中で,本当にそれを受けきるだけの今度は自分たち自身の体制づくりというものを行政の組織的にもしっかり今後の姿形を見させていただいて,その上で熟慮し,そして決断をし,また新たなる関係を私たちのふるさとも構築していかなければならんと,このようなイメージを持っております。 ○10番(徳田芳郎君)
     先ほども申し上げましたとおり,さまざまな方向転換が庁内横断的にわたってかわろうとしております。そういった多くのことが盛り込まれているマニフェストであり,当市でもこの対応についてはプロジェクトチームなどを立ち上げ現状との違いなどを検証された上で,そういうことは考えておられるのか,お伺いします。 ○市長(前田終止君)  日本の政治自身がもう大きくこの政権交代によって変わっていくわけでございますから,当然私どもの市としてもこの新しい政権の樹立,姿を見据えながら,各般にわたって,全分野ですね,本当にふるさと発展のための道筋の方向づけをしっかり頑張っていかなければならないというふうに思っております。特に立ち上がりの時期の3月,半年,1年,こういうときの対応というものは重要かなと,こういうふうに思っております。 ○10番(徳田芳郎君)  毎日,新聞報道で政権交代の関係のやつが報道されておりますけれども,とにかく私は今回のマニフェストの中で重要視している部分については,地方分権と財源問題だというふうに,私は思います。特に本市においては影響があると思われるのが,聞取り調査の中でも話を申し上げたわけですけども,一番私は懸念するのは,余り出てきておりませんけども,合併問題があります。特に民主党の大幹部の中では全国の市町村の数を300というのは,これは根底は書かれておりません。マニフェストでは書かれておりませんけども,そのことはあります。そのことによることがどのようなことになるのかというのは私は想像ができませんけども,そういった問題と,権限移譲と財源,それから補助金の交付金化など,相当数わたっています。特に,税制の問題で,いわゆる財源問題では地方税,国税それぞれ改正がうたわれておりますけれども,そういったことを考えたときには,一部の庁議とかそういった段階ではない,職員の末端のところまでこの,今回の民主党政権が考えるであろうその問題は全員の中での認識を改めていかなければいけない問題であるというふうに,私はそう認識しています。そういったことを思って,先ほどプロジェクトチームなどを立ち上げる計画はないかということでお伺いしましたけれども,市長としてはそういった考えをお聞きしましたけれども,行政での事務方のトップとしては両副市長がおられますけれども,その点については先ほど申し上げました,市長としても半年から1年かけて重要な時期であるからそういった対応をしなければいけないということでしたけれども,その両副市長についてはこういったプロジェクトチームなどの考え方については,考えはありませんか,お伺いします。 ○副市長(福永 隋君)  民主党政権にかわりまして,行政を進める手段として大変な移りかわりがあるのではないかなというふうに予想されます。しかし,私ども地方行政を預かる者としては,やはり市民の安全,安心というそういう面からすれば,国の進め方,そういうものを十分見極めながら,そういうプロジェクトチーム,そういうものが実際必要であり,それをしなければ行政がついていけないというような,そういうものがあれば,当然そういうものも考えていかなければなりませんけれども,市長が先ほどお答いたしましたように,新政権の今後の動向を毎日,見ていきたいと。そして,早急な対応をしていきます。 ○副市長(南 洋海君)  今,福永副市長が申したとおりのことが基本姿勢かなと思っております。 ○10番(徳田芳郎君)  8月28日から9月8日にかけての新聞報道で,民主党が09年度の一次補正の中で決定をされている補助金の返納についていろいろ報道がされております。この中では,直接市に補助をされる分については載っておりませんけども,ただ,県に補助をしてその補助を受けた分については基金としてやる分に3つほどあります。介護職員の待遇改善の問題,それから地域医療の再生問題,それから介護基盤緊急整備の問題,それと農業集積加速化の問題がそれぞれの県に補助として流されて,それを基金として,その基金を使って市町村が事業をやるということだと思います。ただ,農業集積加速化については,これは民間団体となっておりますが,そういったものがあるということが,それを返納しなさいということで新聞報道ではされております。そのことは我々市町村にも影響があるというふうに認識をしてます。そういったことを受けて私はプロジェクトの提起をしたわけですけれども,やはりこういった明日にも影響があると思われるようなことがあるのであれば,いわゆるこれだけの政策変更,創設などがあるとするならば,やはり早急な見極めも大事でしょうけども,やはりきちんとした,前に進まなければならない問題とそれからもう一点は,先ほどの今まで私,以前の同僚議員の質問の中で,労働問題を含めていろいろ問題を指摘されました。そういったことも,私は合併後4年間たったわけですから,その問題を含めて毎回合併後のまちづくりをいろいろしました。しかしながら,そういった課題がまだたくさんあるというのが指摘をされた以上はそのことも合わせて,やはりこの問題は,もう1回お聞きしますけれども,早急に立ち上げる計画はないかお伺いします。 ○市長(前田終止君)  先ほどもお答えいたしましたけれども,政権がかわったという事実に対して,当然私どもといたしましては,全分野にわたってしっかりと私たちのふるさともあるべき方向づけをする,そのためにはやっぱり私も1人の知恵だけでいくというよりも,庁内の英知を集めてしっかりと対応してまいりたい。そして,地方6団体,これも実際機能もいたしているわけでございますから,全国知事会から私どもの市長会までを含めて,やはり政権交代に対する,今ご指摘のような点を含め,例えば,21年度の補正予算の凍結の問題でありますとか,あるいはまた国家戦略に対する見方に対するまたそういうご意見もありましょう。そしてまた,地方財政対策こういうものについて,全国知事会に対しても,あるいは市長会から言いたいこともいっぱい出てくるでしょう。そしてまた,自動車関係のこの諸税の暫定税の廃止とか子ども手当の支給の問題,あるいはその公立学校等のこの実質無料化の方向にいくだとか,あるいはその後期高齢者医療制度の廃止,高速道路の本当にこう無料化への流れ,補助金廃止と一括交付金のこの創設の問題でありますとか,あるいはその農業の個別所得補償などなど,本当にこの基本的に私たちのふるさとが抱えている問題,国家的なレベルの問題,そういうものに対してそれぞれの機関は,私は県単位,九州単位,全国単位で,私にとっては市長会が,市長会としての権能をしっかり発揮しながら新しい政権の方々と本当にしっかり対応してまいらなければならん。ただ,我々が一致できるのは,いい国をつくっていいふるさとをつくっていく方向に対してはだれも反対できない。ですから,そういう方向を見続けながら,お互いにしっかり,向き合っていけば必ずこの活路の道は開けると,こういうふうに思っています。 ○10番(徳田芳郎君)  市町村の仕事というのは,地方自治体の仕事というのは,市民と直接向き合って仕事をしていくわけですから,住民の命と暮らしを守る職場として,やはりまずいろいろなことが変わる,変わってからこう変わりましたからということも大事でしょうけども,やはりいろいろ言われましたとおり,変わる過程のそこらあたりの問題についてもしっかりやっぱり事前に勉強をして,そして市民に情報を発信してということは,私は非常に大事なことだと思います。この民主党政権のマニフェストは57ページですか,あります。そういったものはそれぞれの職場の中でそれぞれがきちんと目と通して勉強してそしてやっていくことが大事だと思います。特に,今回言われている中では,後期高齢者医療制度の廃止の問題,それから子ども手当の創設の問題,それともう一つ余り目につかないんですけども,下水道区域の中で合併浄化槽をつけられている方についてはそれを,言葉がちょっと悪いかもしれませんけど,免除と言いますかね,それを外すことができるということがマニフェストの中であります。そういった緊急の問題もあるわけですから,そこら辺についてはもう一回そこら辺をきちんとしっかり見極めをして,その中でどうあるべきか,市民との直接のかかわりがあるという,そこを忘れないように早急な対応をお願いをしておきます。次に,消防広域化の問題についてお伺いしますが,先ほど市長からは答弁の中では,今の時点ではまだなかなか慎重に対応したいというような表現,そういった感じだったと思いますけれども,私は,先ほども申し上げましたとおり,今年の7月7日に消防庁と県の危機管理局というところで,共催で消防広域化セミナーがあって,それに参加しました。そのことを受けてこの質問をしているわけですけども,答弁の中でもいろいろありましたが,2006年6月から施行になった消防組織法の市町村の消防の広域化に関する基本指針ということで,2012年度までに広域化の実現となっております。この法律は国内の消防行政の私は問題としているのは,実態をきちんと把握をしないで,ただ30万人とか10万人とかそういったことで広域化を図ることでその市民の財産を守れるんだというような表現がなっています。このことは私は非常に何を国はしようとしているのか,市町村合併と同じ,2度目の轍を踏まないためにも,本来の,市民の財産を守るということに立って,それぞれの自治体の財政力を勘案した中で,本当に自分たちがきちんとして市民の財産を守れるかという,そういった観点に立ってこのことをやらなければいけないのに,ただ30万人がひとり歩きをして,東京の30万人と鹿児島県での30万人とは全然状況が違うわけですから,そこらあたりで踏み込んだ説明がなかったんですよ。私非常にこのことについては,非常に県議の3人の方も来ていらっしゃいました。私はその場で質問をする予定で,市町村の財政事情が違うんじゃないかということを質問しようと思ったところが,それをさせませんでした。一部の方のただ広域化するにはどういったことがあるか,メリットとデメリットのそこだけでとらわれて,参加者の広域的な意見を聞けませんでした。このことが非常に不満があって,こういった質問をさせていただきましたけども,そこらあたりについては市長はどのように考えていらっしゃるかお伺いします。 ○副市長(福永 隋君)  ただいまご質問がありましたように,消防組織法を改正をして今,広域化が進められております。広域化することによって,やはり総務部門,通信司令部門は効率的な部分があると思ってはおります。しかし,今おっしゃるとおり,地方のその消防行政を完全に把握したその法の改正であったのか,あるいはその推進策がそうであるのか,言われれば,本市にとっては今合併したばかりでもあるし,まだまだ十分議論をして,慎重に対応していかなければならないというふうに思っております。 ○10番(徳田芳郎君)  副市長のほうからもありましたとおり,確かに姶良西部とそれから伊佐地域の関係で言いますと,それぞれ規模も違うし人口も違う,そしてその各組合が持っていらっしゃる職員の数,それから装備,いわゆる消防車,救急車などそれぞれの格差があると言われております。特にこの問題は何でそういったことが起きているかという,そこの原点がやはり本市としては把握されているようですから,やはりそういったことがあるとするならば,合併の二の舞をしないようにしっかりとしたやっぱり市民の命と財産を守っていくわけですから,そこの原点があるならばやはりこのことはやっぱりしっかりとして,霧島市の幹部の方々はそういった体制の中でやっていただきたい。そうでなければ合併して,どことは言いませんけども,幹部の方が,霧島市以外の方が霧島市のはしご車を買うために私たちはそのお金を出したくないとか,とんでもないことを言われるわけですね。そういったことを平気でそのことを言われる,私はその認識を疑うものです。そういったところと果たして合併をしても,何の,その総務部門の関係のいわゆる司令の関係がよくなると言われますけれども,ただ災害は起きるときはどこも私は一緒だと思うんですよ。この合併する区域はですね。霧島市だけ雨が降るということは私はないと思うんです。この姶良西部から伊佐まで恐らく一緒だと思います。そういったことをすると,司令室にはそこの区域から電話が一緒に来て,そのことが対応ができるような体制をつくるには相当な費用も私はかかると思います。そういったことについてはどのように考えていらっしゃるかお伺いします。 ○副市長(福永 隋君)  災害も広域化し,そしていろんな災害が起こっております。そういう面では広域化というのも必要なことがありますけれども,今おっしゃいましたように,その広域化に十分対応できる人員,資機材など,それを完備するには新たなまた財源も必要になってくるということは,十分予想されます。 ○10番(徳田芳郎君)  声を少し大きくしたりしましたけれども,確かにこの問題は市民にとっては切実な,医療機関が足らないとか質問もありましたように,そういった問題もあるわけですから,そこのところについてはやはり今後慎重な対応をしていただくということを最後に,市長の言葉をお願いします。 ○市長(前田終止君)  中央の論理というのがあります。それで,おしなべて全国を一括してある制度をきちんと地方に受止めてくれという意味から考えますと,例えば,東京23区,621km2です。我が霧島市は603km2,ほとんど一緒ぐらいの面積だなということが言えます。私たちのまちは約13万人暮らしています。そして,東京23区は827万人ですね。そして,もしこれを姶良,伊佐に置きかえても1,372km2,東京23区の倍以上の面積のところに24万6,000人暮らしているわけですね。そういう中での広域消防というものを私たちは今受止める段取りが進められている。そこで,合併をその姶良・伊佐の中でそれぞれのエリアごとに,ブロックごとにそれぞれ進めてまいりました。今,合併をしたばっかりの中で,しっかり基礎体力をどこもつけようという最大の努力をしている真っ最中ですね。それで,先ほどご指摘あったような話も,逆もまたあるのかもしれませんね,過剰期待で。財政力が厳しいところは自分たちのところよりも,どこも厳しいんだけど,強いところに頼りたい。だから,もう広域化でどうにかならないか,いろんないい話としての視点ではある程度理解できる範囲もありますが,私としては県の方々にも申し上げておりますが,慎重姿勢でそして厳しい話も申し上げさせていただきながら,今協議を進めさせてもらっています。そしてまた,専門的な情報,見解をお持ちの方々ともさらに情報を整理しながらしっかりとした対応をさせていただきたいと思っております。 ○10番(徳田芳郎君)  とにかく県内の情勢もほとんど把握をされているというふうに聞いております。またその中でも特に消防の職員として働いて,一線で働いている,現場でかかわっていらっしゃる,そういった方々がさまざまな状況があります。そういったことを受けると,やっぱり24時間体制で汗水たらして市民の命を,財産を守るという職場の中では一生懸命働ける環境をつくってやることも一つの手段ですので,そこらあたりの差があるということになりますと,やっぱり職員のモチベーションと言いますか,そういった気持も若干あってはならないんだけども,いろいろ出てくる要素もあります。そういったことを受けて,さっき市長からありましたとおり,この協議会について私は絶対反対ということではなくて,法律がある以上は対応しなければいけません。しかしながら,条件整備はきちんと,条件が整った中でそれぞれが話し合えるテーマが同じ議題で話し合えるような状況でないと,この問題は前には進みませんので,そのことを受けてきちんと対応していただくところをこの消防問題についてはお願いして終わります。次に,3点目の,まちづくりについてでございますけれども,この問題を私は出させていただいたのは,先日,静岡のほうで会議がありまして,その中で政府の委員をされている東大の教授がこのまちづくりについて,中心市街地活性化事業はやるべきではないというような表現であったというふうに,私は理解しておりますが,そういった話がありました。それは何かと言いますと,今格差社会が蔓延している中で,合併などをした中では特に中心市街地と言われるところと,それからそうでないところの格差が広がっていく,そしておまけに限界集落という言葉まで出てきて,そういったことの中で行政としては非常にいろいろな,さまざまな課題がたくさん出てくる中で,この一極集中みたいな形の表現をされているこの中心市街地活性化事業がそれだけでいいのか,先行投資的な,いわゆるまちが活性化することでその往来が激しくなったことで活性化するではないかというふうな見方もあるかもしれません。一方では,同僚議員の質問の中で,車で走るときは唇をぴしゃっと結んでしっかりとハンドルを握って通らなければいけない状況があるという現実がある中では,やはりそういったことは行政の取組む姿勢の中ではきちんとやっぱり対応していかなければいけない問題だというふうに,私は理解もします。そういったことを受けたときにはこの問題はやっぱり真剣に取組むべきだというふうに私は思います。そのことを受けて,担当はどう思われますか。 ○建設部長(篠原明博君)  今後のまちづくりということで,総体的にお話があったわけでございますが,私のほうから先ほど中心市街地の今までの経緯と今後の取組みについて一部答弁を申し上げましたけれども,今後のまちづくりにつきましては,今第一次霧島市総合計画,あるいは国土利用計画に基づきます都市計画マスタープランを策定中でございます。都市計画マスタープランの中で今の素案でございますけれども,やはり中心市街地のみではなくてひとつの国分,隼人の都市核というものが位置づけられておりますので,そこを一つの都市核といたしまして,最低その周辺の地域拠点と言われる今の総合支所があるその地域を含めた地域拠点という形の整備もやはり必要であると。それはまさしくまちの中が持つその特性,あるいは課題というものと,周辺地域が持っている課題というのがそれぞれあるわけでございますので,そういったものをそれぞれの課題を例えば解決するための施策というのが必要になってきます。それを一つずつ課題として捉え,それとまちの中を連携して,どういう形でネットワークで連携できるかというのが大きな課題でございますので,今都市計画マスタープランでもそういった位置づけをして今後具体的な地域のあり方,あるいは都市核とのどういうつながりを持って活性化をさせるかというのを,今後の大きな課題として捉えておりますので,今議員おっしゃいましたようなそういうことを一つの課題としてやっていきたいというふうに思ってます。 ○10番(徳田芳郎君)  合併後,地域審議会というのがありますけども,そこらあたりの議論はマスタープランの中には生かされるわけですか,お願いします。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  地域審議会の中でいろいろ今議論しております。それは総合計画ができまして,その総合計画の中でそれぞれの地域がどう役割分担をしていくかという議論などが出ております。そういった議論などはすべて市役所内部で共有しております。今建設部長のほうからも話があったんですけれども,今年の3月に土地利用計画ができました。その中で,中心市街地と各地域の中心部の役割が少し書いてあります。ちょっとご紹介させていただきますと,中心市街地につきましては,商業機能の集積による交流拠点とすると。そして,各地域の中心部,これは総合支所があるところを予定していると思いますけども,日常の買い物ができる商業施設など,市民ニーズに対応した施設を集積していって,その間を各地域と市街地が適切に補完し合う都市ネットワークを形成していこうという考え方があります。その中で,自分たちの地域はどういった役割ができるんだろうかと,そういったのを今現在,地域審議会のほうでお話をされていますので,その中身につきましては市役所全体で共有できるような考え方に持っていきたいというふうに考えております。 ○10番(徳田芳郎君)  南副市長にお伺いしますけれども,行政用語は非常にいい言葉を使われますけれども,私は,問題は市民からするとですよ,言葉じゃなくてその施策だと思うんですね。それが一番肝心だと思うんですけれども,先ほど私が申し上げましたとおり,政府委員をされているそういった方々がこの中心市街地活性化事業,いわゆる中心市街地を中心としたまちづくりのあり方,私どもも昨年ですかね,青森のほうに確か行ったと思うんですよ。確かにその話をされた方は非常にいい言葉で話をされました。政府も国もその方には何かいろいろ全国を飛び回ってその話をされているというふうに聞きました。だから,ただ一方では,今年になってそういった政府委員の方々がそういった事業の見直しを含めて言われている。やはりこのことは,やっぱり先ほどから申し上げますとおり,格差がこれだけ広がって,国民があえいでいる姿を見たときに,やはりもう一回自分たちはその見直す時期が来ているのではないかという警鐘を鳴らされたんだというふうに,私は思います。そういったことを受けたときには,地域審議会それぞれいろんなことがあります。だから今まちづくりの中では商工業者とかそういった方々が中心にメンバーでいろいろ発言をされる機会が確か多いと思います。しかしながら,先ほどから申し上げますとおり,旧自治体の中で山間地を含めて中山間地とかそういった言葉で使われている限界集落を持っていらっしゃる方々のそういった声が余り私は市政の中では反映される機会が少ないのではないかというふうに思います。そういったことを受けるとするならば,やはり今後はマスタープランをつくられる中では,用途指定を張られる中ではきちんとしたそういった声をちゃんと受けて,その中でもう一回いろいろな,さまざまな地域の声を聞く場と言いますか,チャンスをつくるそういったことは考えていらっしゃらないかお伺いします。 ○副市長(南 洋海君)  これまで新市になりましてから,先ほど企画部長が申しましたけども,多くの計画を策定してきました。それらの計画には,ほとんどのものにパブリックコメントを設けてそれを集約しながら計画書の策定ができたと思っております。議員のおっしゃいます中心市街地の活性化の計画ではございますけれども,これも総合的な判断のもとから中心市街地の活性化のために計画をしているところでございます。そういう学者の先生が中心市街地は要らないというようなご発言があったとお伺いしましたけども,やはりそれぞれのまちにはやはり個性があって,それぞれのまちの形態によってあっていいものか,なくてもいいものか,それぞれ個性があっていいのではないかと思っております。それから,限界集落の方々の意見が届かないのではないかということでございますが,そういう仕組みにつきましては,企画政策課が中心になりますけども,井戸端会議をはじめいろんな意見をお伺いしております。それから,そういう集落の基盤整備等につきましても,やはり小さな集落であっても,やはり一つの要因として,住みにくいから人が住まなくなったというのも要因の一つではないかと思っております。職員に指示がしてございますけれども,やはり人が住む前に,やはり生活基盤の整備をしておいて,いついかなるときでもUターン,Iターンでもいいから帰っていただいて,そして地域を守っていただく体制だけは整えていかなければならないということは,職員にも指示がしてあるところでございます。 ○10番(徳田芳郎君)  いろいろお伺いしましたけれども,とにかく市長をはじめ多くの方々が現在,足を運んでいらっしゃると思います,市民の方々に。そういった声をまた今後もいろいろと立場から発言をしていかれると思いますから,やはり市民はこれ市長が言われる,市民に目を向けてちゃんとした行政をやっていかなければいけないというのが大原則ですので,そのことについてはきちんと今後もこの中心化の問題についてはマスタープランの中でその辺を少し生かしていただいたものにやっていただきたいということをお願いしておきます。私は,この4年間の最後に当たって,いろいろな思いがあります。そのことを最後にお話して終わりたいと思いますけれども,4年になろうとしているこの現在の中で,市長は休みなくこの4年間,問題にそれぞれ取組まれた姿勢については私も評価をしております。しかしながら,この間,国保税の引き上げの改正問題についてのあり方,それから昨年の花火大会など,その点についてはやはり私は問題が少しあったというふうに認識をしております。一方,職場ではこの4年間,多くの職員が退職をしてきたわけですけれども,その中では定年の方もいらっしゃるし,そうでない早く辞めた方もいらっしゃいます。それはやはり1市6町という大きなまちができたということでは職場環境が大きく変わったということは否めないと思います。しかしながら,職員はそれぞれその職場で一生懸命頑張ってきたというふうに私は思っています。しかし,この状況は今後も変わらないかもしれませんけれども,しかしながら,県下2番目の人口の市として今後さらなる市民への行政サービスをしっかりやっていくという義務からの視点を,市長以下職員の方々はしっかり行政サービスを担って頑張っていただきたい,そういった思いであります。今後ともやはり4年目の最後の議会ということでは,それぞれ議員の方々も行政の方々もあったかもしれませんが,そういった市民に目を向けて,そして行政が決まったからこうですということではなくて,いろいろな方が言われたように,変わる状況をきちんとその都度その都度やっぱり市民の声を聞きながら改正をしてやるなり創設するなりしてやっていかなければ,この霧島市は発展していかないと思いますから,そのことは十分お考えいただいて,行政の執行に当たっては公正,公平をモットーに頑張っていただきたいということを終わりに発言して終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で,徳田芳郎議員の一般質問を終わります。次に,15番,新橋実議員より2件通告がされております。したがって,新橋実議員の発言を許可します。 ○15番(新橋 実君)  お昼からかと思って安心しておりましたけども,時間があるということで壇上からの質問をさせていただきます。ただいま発言の許可をいただきました。私も正進会の一人として通告に従い質問をいたします。平成17年11月に霧島市が誕生して4年が経過いたします。本当に合併してよかったのかといったお話を何回となく聞かされましたが,霧島市の今後を考えながら,私は毎定例会において市民の皆様方からのご意見やご要望など質問をしてまいりました。市長以下執行部の皆様のお力で改善されたものもありますが,課題として残っているものもまたあります。今後も市民の皆様方の負託にこたえることができるよう力を込めて頑張ってまいります。どうかこれからも市民の皆様方のご意見,ご要望に対してなお一層の努力をいたしますので,叱咤激励を含めご指導のほどよろしくお願いいたします。先の衆議院選で自公政権が敗れ,民主党中心の政権が誕生いたします。早くから言われていた二大政党制が確立されていくのか,今後少し不安もありますが,国民が判断して誕生したわけですので,4年間はしっかりと監視をし,国民の暮らしが安定していくことを願うものであります。この4区からは自民現職と民主新人2人とも当選する結果となりました。お二人には霧島市の発展にも十分力を入れていただき,活力あるまちづくりに貢献していただくようお願いいたしまして質問に入ります。まず1点目,環境問題,錦江湾の水質についてお伺いをいたします。この問題については,私も2回ほど質問をした経緯がありますが,鹿児島県霧島市漁業関係者にとっても非常に大事な問題です。毎年鹿児島県は錦江湾の水質検査を行っており,公表されているようですが,CODの水質保全目標適合状況は平成元年から9年度は16地点中15から16地点が適合しておりましたが,平成10年度以降,適合地点が減少しており,平成19年度は16地点中3地点しか水質保全目標に適合していなかったようです。また20年度も同じような傾向であるとのことでした。窒素については,平成7年から19年度において,湾奥部では1甬当たり0.14から0.29mgで,水質保全目標0.3mg以下に適合しておりましたが,リンについては湾奥部において,平成7年から10年度まで1甬0.028mgから0.03mgの範囲にあり,適合しておりましたが,平成11年から15年は不適合となり,16年度は適合したものの平成17年から19年度においてはまた不適合となりました。この原因はさまざま考えられることですが,やはり生活排水整備等の遅れが原因ではないかと考えられます。そこでお伺いをいたします。霧島市は下水道及び合併浄化槽による生活排水の浄化を行っておりますが,現在の進捗状況をどのように考えているのか。2つ目に,下水道区域以外では合併浄化槽に対する補助を行っているが,年間の合併浄化槽の補助申請件数はどれぐらいあるのか,新築,改修,単独,くみ取り,それぞれどのような状況か。3つ目に,浄化槽の大きさによって補助金の金額も違うと思うが,それぞれの補助金額はいくらか。4つ目に,下水道ではこれまでどれだけの事業費が費やされているのか,また合併浄化槽では個人に対して多くの補助金が使用されたと思うが,どれぐらい使用されてきたのか。またそのことによって,以前に比べて錦江湾の水質への影響は変わってきているのかお伺いをいたします。5つ目に,下井海水浴場は年間多くの観光客が訪れておりますが,水質や海岸の状況,ヘドロなどはどのようになっているのか。6つ目に,魚の養殖等を行っているところがあるようですが,そのことによって錦江湾への水質の影響はどのように把握をしているのかお伺いをいたします。また,7つ目には,水質浄化のために滋賀県の琵琶湖などは排水先に一部貯留池をつくり,その後浄化して排水しておりますが,市もそのような検討などされているのかお伺いをいたします。2項目めの質問に入ります。県道63号の舗装の整備状況についてお伺いをいたします。県道63号はご存じのように,福山町から曽於市を抜けて志布志市まで通ずる道路です。この県道は志布志港が完成してから大型車の通行が極端に増え,大型トレーラーや現在高速道路をつくるための大型ダンプ等がひっきりなしに走っております。10数年前から道路の震動が激しくなり,近隣の住民の方が夜眠れないなどの苦情が出てきたようです。これまでも数回,舗装面の補修工事等を行ったようですが,半年ぐらいするとまた振動が激しくなるといったようなことで,まさにイタチごっこが繰り返されております。その改善のためには上層だけでなく下層の路盤から改良する必要があると私は思います。県道ということで,姶良・伊佐地域振興局のほうへ電話で担当へ連絡して現場に来ていただくようにお願いしましたが,その対応も悪く,やむなく県議の方にお力をお借りしてお願いしたところでありますが,なかなか予算が厳しい状況であるということでした。しかし,近隣住民が非常に苦しんでいる状況を鑑み,市当局からも県のほうへお願いした方がよいとの判断も仰ぎ,ここに質問することにしました。そこでお伺いをいたします。そうした市民の苦情を当局はどのように聞いているのか,県道63号の中でも特に福山高校から曽於市方向へ向かう約1kmの区間は日夜道路の振動が非常に大きく,近隣住民が夜間眠れないなどの状況もあるようです。霧島市としてどのように近隣住民の声を把握しているのかお伺いをして,壇上からの質問を終わり,自席からの再質問をお願いいたします。 ○議長(西村新一郎君)  ただいま新橋実議員の壇上からの質問が終わったところでございます。ここでしばらく休憩をいたします。                「休憩  午後 零時00分」                ──────────────                「再開  午後 1時00分」 ○議長(西村新一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。午前中の新橋実議員の壇上からの質問に対する答弁を求めます。 ○市長(前田終止君)  新橋議員より2点につきましてのご質問でございました。2点目につきましては,私のほうから答弁させていただきます。1点目につきましては,それぞれ関係部長が答弁をいたします。県道63号の舗装の整備状況についてお答えいたします。ご質問の県道志布志福山線は,霧島市福山町と志布志市志布志を結ぶ路線で,1日交通量が約5,800台であり,志布志方面への大型車両の通行も多く,舗装面のひび割れなど路面損傷が見られますことから,これまで県に舗装改修の要望をいたしておりましたが,路面損傷が特に著しい曽於市との境界付近の延長約130mについての路上再生路盤工法による舗装の打換工事を,去る8月に発注したと伺っておるところでございます。本市といたしましても,今後とも本路線の整備につきましては,引続き県に要望してまいりたいと存じます。 ○建設部長(篠原明博君)  環境問題についての1点目の下水道についてお答えをいたします。本市の下水道事業は,国分隼人地区において平成元年より公共下水道事業により,全体計画処理人口8万6,000人,牧園地区において平成6年度より特定環境保全下水道事業により,全体計画処理人口2,800人で,それぞれ事業を実施しております。2地区の計画処理人口といたしましては,8万8,800人となります。そこで普及率でございますが,平成20年度末,平成21年3月31日現在ですが,下水道供用開始区域人口は,国分隼人地区で3万1,652人であり,国分隼人地区の行政人口は9万3,753人ですので,普及率は33.8%になり,計画区域内の普及率は36.8%となります。牧園地区の下水道供用開始区域人口は1,774人であり,牧園地区の行政人口が8,333人でございますので,普及率が21.3%になり,計画区域内の普及率は63.4%となります。したがいまして,霧島市全体の下水道供用開始区域人口の総計は3万3,426人になり,霧島市の行政人口は12万7,811人でありますので,全体の下水道普及率といたしましては26.2%となっております。平成21年3月に鹿児島県が策定しました生活排水処理整備構想では,霧島市での将来像(汚水処理人口普及率100%とした場合)における,施設構成率として下水道による汚水処理目標を75%としていることから,下水道の普及率は,まだ低いというふうに考えております。今後も事業認可済みの区域につきましては,引き続き下水道事業の整備を進めてまいります。しかしながら,将来事業認可区域外におきましては,合併浄化槽の普及が進んでいることが予想されますので,その状況を的確に考慮し,検討していきたいと考えております。 ○生活環境部長(南田吉文君)  次に,合併処理浄化槽の進捗状況についてお答えいたします。平成20年度末の霧島市公共下水道計画,供用開始区域及び事業認可区域以外の浄化槽設置済み住宅用途基数1万2,236基,設置済み人口4万7,392人,人口普及率は37.08%,これに下水道供用開始区域人口3万3,426人と合わせますと,生活排水処理率,いわゆる水洗化率でございますが,63.23%となります。平成20年度は設置目標人口4万7,009人に対しまして,383人増,設置目標基数780基に対しましては568基で,これは212基の減でありました。続きまして,2問目にお答えします。平成20年度合併処理浄化槽の申請件数につきましては,5人槽429件,7人槽130件,10人槽9件,合計568件でございます。そのうち新築が299件,改築のうち単独処理浄化槽からの切り替えが102件,くみ取りからの申請が167件でありました。続きまして,3問目にお答えします。建築床面積に対しまして,浄化槽の人槽が決定されますが,5人槽で33万2,000円,7人槽で41万4,000円,10人槽で54万8,000円となっております。また,平成19年度より単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への切り替えで,単独処理浄化槽の処分費を1件当たり9万円を上限として補助しております。続きまして,4問目にお答えします。過去10年間の合併処理浄化槽の設置基数6,011基,補助金としては22億5,593万3,000円を支出しております。また,下水道事業における国庫補助金及び県補助金は,国分隼人地区及び牧園地区合計で111億2,662万1,000円となっております。水質への影響ですが,錦江湾の水質保全のための計画といたしまして,鹿児島湾ブルー計画が昭和54年から始まり,現在4期目,これは平成17年から平成26年まででございますが,現在4期目となっております。その水質目標は3項目ございまして,CODは1甬当たり2mg以下,窒素は1甬当たり0.3mg以下,リンは1甬当たり0.03mg以下と,厳しいものになっております。昨年の検査結果ですけれども,CODは1甬当たり2.2mg,窒素は1甬当たり0.2mg,リンは1甬当たり0.03mgでございまして,CODとリンはわずかにオーバーしておりますけれども,鹿児島県や関係市町,そして関係団体が30年にわたる長年の取組みによりまして,おおむね水質は維持されているものと考えます。続きまして5問目にお答えします。平成21年7月鹿児島県が公表しました下井海岸の水質判定はBでありました。海水浴場の水質調査の区分は適,可,不適の3区分あり,水質判定は適の区分のうちに水質はAA,これは特に良好な水質,水質A良好な水質,そして可の区分内に水質のBと水質のCと区分されております。今年水質判定Bとなった原因としましては,CODの数値が1甬当たり0.3mg超えたことによるものでございます。なお,他の項目は良好でございました。次に,海岸の状況につきましては,干潟などの現地調査を行いました結果,砂地層の中の一部にヘドロ層が混じり合った状況を確認いたしましたので,今後干潟の基礎調査並びに河川の水質調査との関連の詳細な調査をしてまいりたいと考えております。続きまして6問目にお答えします。鹿児島県魚類繁殖指導指針の中で,漁場管理者は漁場別に漁場中央付近の水質,底質,これは海の底のほうでございますけれども,底質を年2回9月と3月採取,分析し,その結果を県に報告するように義務づけております。鹿児島湾におきましては,水質でCODが1甬当たり2.1mgを超えたときは,給餌,えさやりでございますが,給餌を制限,または中止するなど,水質保全に配慮がなされているものと考えております。続きまして7問目にお答えします。琵琶湖周辺の自治体においては,生活排水は霧島市と同様に下水道や浄化槽で処理されておりますが,琵琶湖周辺の自治体は湖沼水質保全特別措置法等にのっとり,市街地や道路,農地から流れ出す水は,一時貯留地をつくり浄化した後排水されると聞いております。霧島市の場合は,このような法律の適用がありませんので,現在のところそのような対策は考えておりません。 ○15番(新橋 実君)  いろいろと答弁をいただきましたけども,先にちょっと確認なんですけども,合併浄化槽の平成20年度の設置目標が,人口4万7,009人に対して383人増えて,設置目標基数は780基から568基,212基の減ということですけれども,これはどういった理由,ちょっとこの辺がよく理解できないんですけど,どういうことですか。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  霧島市生活排水対策推進計画というのが平成20年3月に策定されております。その中で平成20年度の設置基数を780基というふうに定めております。そしてまた,浄化槽の処理人口を4万7,009人ということで計画いたしております。 ○15番(新橋 実君)  それは分かるんです。だから,383人増になったわけです。増になって,設置目標基数のほうは212基の減になってるわけですけれども,そこが私もちょっと分かりづらいですけど。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  設置基数が減ったのに人口が増えているというご指摘のようだと思うんですが,実際の設置基数は,実際は212基の減であります。これはあくまでも780基を対象にした212基の減であります。で,人口は今までの累計が4万7,009人ということになるようです。 ○15番(新橋 実君)  だから,383人増になったわけです。増になって568基つくられたわけです。そういう意味じゃないんですか。 ○生活環境部長(南田吉文君)  今課長が申し上げましたけれども,生活排水推進計画なるものを定めておりまして,その中で施設整備計画というのを定めております。これは20年から29年までの目標を定めておるわけですけれども,今申し上げましたのは平成20年度の整備計画に対する数と,そして現在の実数と,この差を今申し上げたというところでございます。分かりましたでしょうか,先ほどの答弁で設置済み人口4万7,392人ということでございました。これに対しまして,設置目標人口は,4万7,009人だったものですから,この差が383人増えている。それから,設置の基数の目標値は780基だったんですけれども,20年度は568基しかなかったということでございます。 ○15番(新橋 実君)  目標人口とか,それは私はいいんですけれども,実際,今回,設置基数が568基だったわけです。これについて人口は何人分になったんですか,何人分増えたんですか。そこを確認したいんですけど。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  今資料を手持ちに持っておりませんので,後ほど集計をさせて回答させていただきたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  そしたら789人増えて,212基減ったということですけども,この主な原因は何だと思いますか。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  確かに環境を考えますと合併処理の浄化槽は増やしていかなければならないんですが,今の社会状況を反映してのことかなというふうに捉えているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  社会情勢といいますと,予算が,やっぱり自分の負担も多いから,結局それでつくる人がなくなったと,そういうことでいいんですか。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  議員のおっしゃるとおりでございます。 ○15番(新橋 実君)  あとでまた,あれについては教えていただきますけども,今回下水道についても質問したわけですけれども,下水道の補助金が現在111億円,国庫補助金及び県補助金で合計111億2,662万1,000円出されているわけですが,これは全体ではいくらになりますか。 ○建設部長(篠原明博君)  平成20年度までの総事業費は253億6,110万6,000円でございます。 ○15番(新橋 実君)  253億円使って,今現在の実際の処理が26.2%ですか,非常に少ないような気がするわけですが,今後まだ,県の負担では75%を目途にやっていくというようなことですけども,本当にこういう形で今後も進められていく予定ですか。 ○建設部長(篠原明博君)  先ほどもご答弁申し上げましたように,今国分隼人公共下水道につきましては,平成27年度までの計画で,また牧園につきましては平成25年度までの計画で事業認可をとってやっております。その事業認可区域につきましては,引き続きそういう事業を進めていきたいというふうに考えております。また,それ以外の区域につきましては,先ほどから出ておりますように,合併浄化槽等の普及がいろいろ進んできております。そういったことを踏まえまして,その時点で検討していきたいというふうに思います。 ○15番(新橋 実君)  合併浄化槽と下水道と一番の違いは何だと思われますか。 ○建設部長(篠原明博君)  下水道事業につきましては,やはり面的な整備で総合的な処理をいたすということで考えております。また,合併浄化槽につきましては,当然浄化につきましては,ほとんど同じ機能を持っておりますけれども,個別の処理であると,ただ将来的にそういう個別の処理につきましては,再度またやりかえないといけないという,そういうのも持っておりますので,そういったことを踏まえながらどちらがいいかというのを議論していきたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  合併浄化槽はもちろんやりかえもあるかも分かりませんけど,下水道はやりかえる必要はないわけですか。 ○建設部長(篠原明博君)  もちろんそういう施設のやりかえというのも想定をして議論していきたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  合併浄化槽の耐用年数は何年ぐらいですか,それと下水道の耐用年数は何年ぐらいになりますか。 ○建設部長(篠原明博君)  下水道の耐用年数は,施設によりいろいろ耐用年数も違うかと思いますが,基本的には50年という耐用年数を持っております。 ○環境衛生課長(今村政憲君)
     合併浄化槽の耐用年数としましては,7年から大体8年というふうには言われておりますが,実際はそれ以上使っても大丈夫のようでございます。 ○15番(新橋 実君)  これも国から補助金が出て,わずかな耐用年数が7年から8年というのは,そんなものに国は補助をするんですか,それは間違いないですか,7年から8年というのは。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  後ほど調べまして,詳細について回答させていただきたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  しっかりと調べていただきたいんですが,もし7,8年でかえるようだったら,早く下水道を引っぱっていただきたいなと,私も50年もそちらがもつんだったら,そういうふうに思うわけですけども,下水道もいろいろと前も私も質問しましたけども,いろいろな問題があるという話は聞いておりますけども,臭いがしないというようなこともあって,地域の住民の方,私たち議員の中にも下水道を入れてらっしゃる方も数多くいらっしゃるようです。私の住む地域,敷根地区は事業区域内には入っておりますけども,工事もいつ予定されるか分からないような状況もあって,合併浄化槽の補助対象区域になっております。そんなこともあって,単独から合併への改修も進んで,くみ取りから合併への改修も進んでおりますけども,一部の事業者が補助金の支給は今年で終わるような情報を出して,工事を受注しているというようなことも聞きましたけども,そういった事実はあるんですか。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  霧島市としましては,今の事業を続けていくという考え方でございます。 ○15番(新橋 実君)  だから,今いろんな振込め詐欺とかいろんなのがあるわけですけども,業者がすべてそういう業者ではないわけですけれども,やはりそういうことに踊らされてつけられたところもあるわけです。しっかりと広報等を通じて,公民館長でもいいですけども,これも振込め詐欺とかと,それと一緒だと思うんです。そういう形でしっかりした業者が地元もたくさんいるわけです。そういったところに是非とも受注できるような形でやっていただきたい。広報活動をしっかりとやっていただきたいと思いますけども,いかがでしょうか。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  年間何回か補助金事業についてということで,広報もいたしております。我々としましては,住民の方はその広報紙を見られて納得されて,了解されているものと解しております。 ○15番(新橋 実君)  了解されている方ももちろん多くいらっしゃるんですけど,一部にはそういうことがあるということですので,より広報活動を続けていただきたいと思います。私は錦江湾を浄化するには,生活排水の垂流し,これが一番重要な問題だと思っております。やっぱり単独とか,くみ取りでありますと生活排水はすべてそのまま直に流れていくわけです。だけど先ほど話がありましたように,単独浄化槽への補助金は9万円を限度に今あるわけです。ところがうちなんかの場合は,くみ取りがまだ非常に多いわけです。敷根地区も約300戸数ぐらいはまだくみ取りトイレです。そういったところも,やっぱりくみ取りについても解体をして,新しい便器を据えたり,水洗化をするわけですからお金もかかるわけです。こういったところに先ほどの答弁の中にはくみ取りトイレも結構されておりました,167件です,くみ取りから申請もありましたけども,やはりお年寄りとか,そういったところも結構ありますので,そういった補助金を出していただきたいと思いますけども,いかがでしょうか。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  ご指摘のとおりくみ取りからの合併浄化槽,これにつきましても新年度予算で要求していきたいというふうに考えているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  これ県内の自治体で,単独及びくみ取りから補助金を出しているところもあると思いますけども,どれくらいあるかご存じですか。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  申し訳ありません。その単独からの合併浄化槽への切り替えは把握をしていたつもりでしたけれども,くみ取りからの合併浄化槽への切り替えについては把握しておりません。 ○15番(新橋 実君)  あるんですよ。この間,私は,おたくに聞いたじゃないですか,おたくの生活環境課のほうに聞いたんです。鹿児島市なんかもやってるんです,くみ取りでも単独でもどっちでも出すんです,20万円という補助を別に,今の35万円以外に。だから今うちは9万円ですけども,9万円でもあれですけども,先ほど新年度予算に話を持っていくというようなこともありましたけども,これ以上は言いませんけども,よその自治体ではくみ取りも単独も一緒だと,やはり生活排水をきれいにしていただきたいということで,そういうような形で取組んでいるところもあるわけですので,しっかりとそこは対応していただきたいと思いますけど,もう1回お願いします。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  ご指摘のとおりくみ取りから合併浄化槽への申請に対して,新年度からできるように予算要求してまいります。 ○15番(新橋 実君)  市長いかがでしょうか。 ○市長(前田終止君)  今申し上げたとおりでございます。私もそのつもりでおります。 ○15番(新橋 実君)  それじゃ対応していただけるということで考えておきますので,よろしくお願いします。先ほど言いましたように,錦江湾を浄化するためには,生活排水の流出を防ぐことが,特に私たち湾奥にいる霧島市の務めだと私は思います。先日聞くところによりますと,漁場関係者もめっきり少なくなって,魚の量は非常に減って,船を出しても油代だけ損をするという話も聞きましたが,そうした話を聞かれましたか。 ○市長(前田終止君)  市長の立場より漁協の皆さん方との諸会合等,年間を通じまして結構ございます。そういう中で総会の折やら,あるいはまた漁協の方々が意欲的に元気を出せという取組みなんかでのテントの下では,もっぱらそのようなご指摘をお受けいたしているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  非常に漁業関係者も今の水質の汚れを危惧されております。しっかりと私たち自らがしっかりと生活排水をきれいにしていくことが大事じゃないかと考えておりますので,そちらの方もよろしくお願いします。それでは下井海岸についてお伺いします。下井海岸は年間約7万5,000人が訪れているそうです。夏休み前には商工会議所や多くの団体の手伝いをもらって清掃作業も行われております。この海岸は奄美市の大浜海浜公園ですか,ここが11万人ということで,それに次ぐ観光客が訪れているところでございます。県本土ではもちろん一番多いわけです。しかし,海水浴場の水質検査結果では毎年Bランクと,小浜とか重富のほうは一時Aになったこともあったんですけども,この下井海水浴場だけはずっとBランクなんです。これは資料がある平成15年度から変わっておりません,県内でも最低ランクです。市長はそのことについてはどう思われますか。 ○市長(前田終止君)  Bランクの評価が新聞で掲載されて発表されて,実に悔しい思いをいたしております。これは下井海岸のみならず,小浜の海岸についても同様の結果でございます。湾奥に暮らす最大人口の私どもの霧島市として,またそこの市長として,私といたしましてはこのままではいけないと思っております。ですから,湾奥のいわば海岸及び海,河川,そういうものを責任を持っていい生活環境,自然環境を次世代に引渡していくためには,今議員ご指摘のような視点をしっかりと対応してまいり,市民の意識まで変えていくような一大運動をやって,将来的にはいずれ目標設定をきちんとして,Aランク,そしてAAランク,これを目指すような姿勢が当然にして必要だというふうに強く認識をいたしております。 ○15番(新橋 実君)  私は,先ほど申し上げましたけども,生活排水対策としては,もちろん合併浄化槽などへの切り替えは早急に進めていく必要があると思いますけども,私の住んでいる敷根地区です,これは先ほど申しました約半数の300戸が,まだくみ取りの状況であります。ご存じのように下井側には山があって,200mぐらい離れたところには海があるわけです。そしてまた河川や用排水路を通って錦江湾に排水されているわけですけども,先日NPOしきねというNPO団体があるんですけども,これで小中学生25名と,あと保護者や敷根公民館の水利部の役員,あとNPOの役員20名を含めて,地域の12か所において水質検査を行いました。敷根地区は湧水等もあって,非常に前国分の水源にもなっていたところがありますけども,水路の上流では飲み水にも匹敵するようなきれいな水が流れておりましたが,下流にいきますと,海岸の近くになると非常に汚れて,CODも非常に高くなっておりました。参加してくれた子どもたちも,この事実をしっかりと認識してくれたものと思っておりますが,今後この状況をどのように変えていけばいいかということで,NPOのほうでは竹炭の小屋をつくりました。竹炭小屋をつくって,そこで竹炭を焼いて,その竹炭を利用して浄化を図ろうと考えております。インターネット等で検索をすると,自治体単位ではまだ少ないですけども,NPO団体では多くの実績が上がっているようです。そうしたことに対して市はどのように考えていらっしゃいますか。 ○生活環境部長(南田吉文君)  今ご案内のありました敷根地区の環境保全を考えるそういった団体といいますか,このNPOを取得されたみたいですけれども,昨年の8月の新聞でもちょっと見させていただきまして,非常にすばらしい取組みだなと思っております。前回も深町議員のお話にもEM菌の活用だとかも申し上げました。また敷根でもそういったような子どもたちが関係の取組みの第一歩として鹿児島に注ぐ川や水路,そういったものを浄化,取組んでいると,非常にありがたいことだと思っております。子どもたちの広がりは大人へ広がっていくというような,そういったような地域での広がりを期待いたしますし,またこういったような子どもたちの考えるそういった学習機会というものを,全市内にもまた広げていける仕組みを考えていきたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  これにつきましては,山口部長がいらっしゃいますけど,行政のほうから補助金もいただいてさせていただいております。本当にありがとうございます。また,NPOの取組みでは川の上流から下流まで,各ポイントにインターネットですけど,約120kgの木炭を細かく砕いて,タマネギなどの入っていた網の袋に入れて,汚れが最もひどいどぶ川に長さ10mにわたって設置して,年に数回水質調査を行ったところ,このことにより川の水質は回復したと言われてきたというところもあるようです。今後竹炭などを生かして,河川の浄化を湾奥の市として積極的に取組むべきだと思いますけども,いかがでしょうか。 ○生活環境部長(南田吉文君)  先ほど市長からも少しあったんですけれども,海水浴場を引き合いに出してですけれども,何としてでも水質をよくしろという厳命を受けているところでございます。したがいまして,庁内上げまして,どういう取組みが可能なのかということを今抽出して拾い上げているところでございます。その一環として先ほどのくみ取りを浄化槽に切り替えるときの補助金もその1つでございます。さて,先ほどからございます竹炭です。それも1つの手法だと思っております。いい有効な方法だと思っております。そのほかにも深町議員からありましたEM菌の活用であるとか,あるいはまた愛媛AI2というのもあるんですけども,それも非常に有効であるということです。今そちらの研究も進めておるところでございます。あわせまして来年度どうしても干潟の基礎調査に取りかかろうと,ちょっと年数もかかるんですけれども,地道な活動を通しまして,干潟を含めた海岸線の研究と申しますか,基礎調査を始めたいと思っているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  浄化槽,下水道ができるところでは非常によろしいわけですけれども,先ほど言いましたように浄化槽ができないようなところは,生活排水が最終的に集まってくる升というのがあるわけですけども,そういったところにそういう竹炭がよければ竹炭等を入れて,一時貯留して,その後下流へ排水すると,そういうふうな研究も今後は行っていって,生活排水の浄化に努めていければと,私たちも今からですけども,勉強していきたいと考えております。この中でも一般家庭から出る生活雑排水の中でも特に大きなウェートを占めるのは,やっぱり洗濯の排水です。洗濯排水は河川の水質汚染の元凶となっておりまして,合成洗剤の主成分である界面活性剤やノニフェノール,環境ホルモンの疑いがあるということで危険な物質と指摘されております。衣類の汚れは水洗いだけでも70%は落ちるそうです。あとの30%の汚れのひどい部分は叩き洗いするか,洗浄作用のある木炭などを使って昔は洗濯をしていたということも聞きました。竹炭で洗った衣類はまぶしいほどの白さにはなりませんけども,すすぎは簡単なので節水にもなるし,生活排水としての川を汚す心配もないというような報告もされておりますので,こういった報告もあるわけです。これもしっかりと検証して,できればまたそういうのがよければ広報紙等も使いながら流していただければと思いますけども,そういったことはどうでしょうか。 ○生活環境部長(南田吉文君)  一昔合成洗剤の追放運動だとかありまして,手づくりの石けんだとか,そういったものを一時期流行ったわけでございます。現在もまだ国分の生活学級とか,隼人のほうの婦人会活動という中でも,それはやっぱり継続されております。今議員からご指摘のありました,やはり環境に優しい洗剤への切り替えというのは非常に大事なことでありますので,その意に沿って私どもも進めてまいりたいと思っております。 ○15番(新橋 実君)  先ほど課長と市長のほうから,今回くみ取りトイレから合併浄化槽への補助金等の活用もしていきたいというようなことも言われました。是非そういった力を入れていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。この問題は終わります。続きまして2点目の質問に入ります。県道63号の問題ですけども,この振動ですけども,近隣住民の方は非常につらい生活を送っておられるそうです。県に何回かお願いをしてもなかなか対応してもらえなかったそうです。ある住民の方は何年か前に一部補修していただけども,また半年ぐらいたったら前の状況に返ってしまったと言われておりました。先ほど市長の答弁の中で今回約130mぐらい工事をするということで,私も現地を見て話を聞きましたけども,これについては路上再生路盤工法ということになっております。これはどういった工法ですか。 ○建設部長(篠原明博君)  路上再生路盤工法といいますのは,通常舗装の補修をいたしますオーバーレイという形で表面だけの合材をかぶせるわけですけども,今議員おっしゃいますように非常に下層路盤といいますか,道路の下の盤が悪いというようなことで,通常の舗装の表層面をはぎ取りまして,それに路盤材料にセメントを混入します。混入したものである程度の所定の強度を確保して,新たな路盤をつくり上げるということでございます。一般の道路をつくるに当たりましては,掘削をいたしまして,下のほうに下層路盤,上層というふうに上がってくるわけですが,こういったある程度2車線の改良済みの区間につきましては,改めて掘削する方法でなくて,表層の上のほうの部分,上層と表層の部分をうまく混合しまして,そこにセメントを強化して入れることによって,路盤材をつくり上げ,その上に新たに表層を乗せると。当然試験をいたしまして,その試験結果によってどのくらいの厚さの路盤をつくり上げるかというのは,各道路によって違ってくるかというふうに思います。 ○15番(新橋 実君)  この工法はいつごろから,例えば市のほうでも使われたことがあるんですか。 ○建設部長(篠原明博君)  年度につきましてははっきり分かっておりませんけども,今交通量が非常に多くなったということで,道路の改修をするためには,どうしてもこういう形の工法が必要だろうと。それとやはり掘削して捨てるとなると,産廃の問題もございますので,なるべく資源を生かすというような形の工法で生まれてきた工法であり,特に今回市の中でも国分銅田線,あるいは大きな幹線道路におきましても,交通量の多いところ,通行止めできないところは,そういう工法で現在もやっております。 ○15番(新橋 実君)  あそこも,だから先ほど申しましたように,何年か前にもされたと,半年ぐらいで悪くなったというようなことだったんですけど,そのときの工法とは違うんですか,その辺は確認されてますか。 ○建設政策課長(下拂 勉君)  当事の工法については確認はしておりませんですけど,今交通量が多かったり,そういうことで通行止めできないところについて,近年そういう形で整備されているということで聞いております。 ○15番(新橋 実君)  あそこは,専門家に言わせると緩い登り坂で,そしてまた緩いカーブがあって,何か土木用語でいうと何かいろんなのを言うらしいんですけども,そこが一番ねじれが入ったりして,道路が傷むらしいところらしいんです。非常に下層路盤からやり替えをしないと,住民の方も言われるんですけど,前もそういった工法でやってもらったけども,非常に,もう半年もしないうちに悪くなったというようなことで,下からやってくれやってくれということで言ってるんだけども,なかなかやってくれない。今回も3年ぐらいになってやっと130mの区間をやってもらうようになりましたけど,涙を流しながら言われてました,私が1人で言っても何にもならない。例えばいつもまちづくりとかいろいろ言われますけども,公民館長さんとか,自治会を通じてやってくれとか言われますけども,実際公民館長,自治会長にはほとんど関係ないところが多いわけです。実際そこの前の方が一番,もうほとんど前の方が真剣に考えていらっしゃるんです。ところがその方たちは,その官庁なんかに行っても,そこはそれで終わってしまう。そういうのが多いわけです。だから,やはり市民という立場でいけば,沿線の方でも集めて,しっかりと話を聞いていただいて,本当にどういう状況だということも,やっぱり対応していただきたいと思います。今回は話を聞かれましたか。 ○建設部長(篠原明博君)  私どものほうは,一応こういうことが分かりまして,早速現地に行きまして,おっしゃいますようにちょうど下り坂でカーブが入ってるところでございました。おっしゃる地域,地区がそういう大型車,非常に今交通量は大型車が多いということで,振動が多いのだろうというふうに判断をいたしました。それで今県のほうにもそういう趣旨のこと,あるいは県も現地を調査いたしておりますので,工法につきましては,今そういう工法で考えて,一応その試験が終われば,どのくらいの厚みを掘削して,どういう形にしたら,どういう形になると,そういうところまでは県のほうでまた説明があるかというふうに思いますので,今県のほうでいろいろな工法を考えてやるということでございますので,今おっしゃいましたそういうちゃんとした地域の方に説明できるような工法で,またお願いしますということは県に伝えておきたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  今部長は下り坂と言ったけど,反対なんです。登りのほうがすごいんです。志布志から福山のほうに来るのが振動がすごいんです。下りのほうは全然問題ないんです,大型が通っても,トレーラーが通っても,志布志方向から荷を積んだのが走っていきます,大型ダンプやら,大型トレーラーが走るんですけど,それはとても揺れるわけです。そういうのは夜間もあそこは走るわけです,そういった状態で。だから,あんまりそこら辺しっかり聞かれなかったんですね。 ○建設部長(篠原明博君)  すみません,直接地域の方にあってお話を伺ったのがあるんで,現地に行ったときに,そこに立ったときに結構大型車が走っておりましたので,そこで実感した感覚として揺れていたわけでございますので,そういう答弁を申し上げました。 ○15番(新橋 実君)  やはり住民の方もいらっしゃるわけですので,しっかり対応していただくように,そこに行って住民の方の話を聞くことが一番大事なことじゃないかと思います。県のほうでもなかなか私たちの話も,もうこれでいいんだというようなことで,なかなか本当対応してもらえないような状況もあります。上のほうから言うのは簡単なんですけど,担当のほうからしっかりとやっぱり伝えていただいて,上の上層部に上げていただくというのが大事だと思って,本来であれば私もこんな県道のことについて質問もしたくなかったんですけども,県のほうに言えばすぐ対応してくれるんじゃないかと思ったんですけども,そういう状況でなかったもんですから,今回質問したわけです。それで全体は1kmぐらいあるわけです,距離的にいえば,福山高校の近くに店があるんですけども,そこから今のそこの市境,そこまで,これ全体を1度に工事を行うことは予算的には非常に難しいと思いますけれども,やっぱり年次的に上層の,先ほど言いましたそういう舗装,補修じゃなくて,私はそれでやってみて,悪かったら,改良を,下のほうから路盤の入れ替えからしていただいて,住民が安心して暮らせるように,生活道路としていただきたいと思いますけども,その辺についてはいかがでしょうか。 ○建設部長(篠原明博君)  おっしゃいました延長につきましては,まだ1kmぐらいあるということでございます。市といたしましても,今おっしゃいましたように,地域の方々に十分説明できるような形,また事業につきましては,やっぱり県の予算の確保もございますでしょうから,そこらを十分市としても県に要望していきたいというふうに思います。 ○15番(新橋 実君)  今回,この県道のことを質問しましたけども,県がなかなか,市長も元県議だったんですけども,なかなか予算が厳しい状況がありまして,だけど市がやるわけにはいかないわけですけども,市当局からそういう話があれば,県のほうもまた対応も違ってくるんじゃないかということで,今回質問させていただきました。どうかよろしくお願いします。終わります。 ○環境衛生課長(今村政憲君)  先ほど議員の平成20年度の568基に対する人口はいくらかという質問に対しまして,1,737人でございました。それと合併浄化槽の耐用年数でございますが,機械につきましては7年,本体につきましては30年でございます。 ○議長(西村新一郎君)  以上で,新橋実議員の一般質問を終わります。次に,3番,秋広眞司議員より2件通告がされております。したがって,秋広眞司議員の発言を許可します。 ○3番(秋広眞司君)  皆さん,こんにちは。私はこの3年10か月間,常に市民の目線で物事を捉え,霧島市へ真っすぐ勝負というスローガンのもとに,正しいことは正しく,悪いことは悪いと是是非非主義を貫いてきたつもりであります。また16回すべての定例議会において,1回も欠かさず一般質問をしてまいりました。この間,新人議員としていろいろ勉強もさせていただきました。そして2年目から政務調査費を一切使わず,全額返納をしてまいりました。この間市民の皆様方,そして同僚議員の皆様方には,大変お世話様になりました。この場をお借りしまして,感謝を申し上げます。ありがとうございました。みそぎの日,11月15日の発言が,市長はたしかもう7回ぐらいされたと思いますが,私も心身ともに元気印であります。11月15日へ向け,しっかりと2期目に挑戦していきたいと思います。市民の皆様方には今まで以上のご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。さて,本題に入ります。私は君が代と日の丸をこよなく愛する国分地区選出の秋広眞司であります。2つの喜びと1つの憂いについてお話をさせていただきます。2つの喜びの1つは,恐れ多くも天皇家のことでございますが,悠仁親王がお健やかにご成長され,無事満3歳のお誕生日を迎えられました。世情混迷の中,明るいニュースとして市民の皆様方とともにお喜びを申し上げるものであります。そして天皇家のますますのいやさかを心からご祈念を申し上げるものであります。もう一つの喜びは,先の臨時議会でも申し上げましたが,国分西地区公民館施設の建設が決定されたことであります。長年の悲願がかなうということで,国分西地区の皆さんも心から喜んでおられ,敬老会やその他の行事のたびにほかの場所を借りていたが,来年から敬老会もここでできるようになる,よかったと,本当にありがたいことじゃなということで,そういう声も聞こえてきております。私自身も河野公民館長や会員の方々の強い熱意に支えられ一般質問をし,議論申し上げた経緯もあり,大変嬉しく思っているところであります。改めて,この場をお借りしまして,市長のご決断に心から感謝を申し上げる次第であります。ありがとうございました。早目に設計をし,民主党の補正見直しに引っかからないうちに建設をしていただきたいと願うものであります。さて,1つの憂いでありますが8月30日,国民の皆さんの厳しい審判が下され,民主党政権が誕生しようとしております。子ども手当2万6,000円中学まで,高速道路の無料化,後期高齢者制度の廃止,農家へのマイナス収入分の補償等々,しっかり財源を確保しマニフェストの実施へ向けて頑張っていただきたいと思います。しかし,一方外交防衛の不安として,当面のインド洋海上自衛隊の撤収やソマリア沖の海賊船対策などがありますが,国際貢献や国際協力の趣旨や理念をしっかり見据えて,現実的な対応を望むものであります。他方,大惨敗を喫しました自民党,敗北の原因等をしっかり分析し出直していただきたい。そしてまた力をつけて政権にたどり着いていただきたいと思うものであります。そうすることで,政権交代のできる真の二大政党制が確立するわけでありまして,国民の大多数はそれを強く望んでいると思う次第であります。さて,通告に基づき質問に入ります。1点目に,ヒブ感染症についてお伺いします。まずヒブ髄膜炎の認識についてお伺いします。1つにどのような病気なのか,1つに発生時期,予防方法はどのようなものがあるのか,1つに年間の総患者数,死亡率,重度後遺症率はどのようになっているのか,全国と霧島市に分けてできれば報告をしていただきたい。次に,ヒブワクチンの接種について伺います。1つにこのワクチンの接種は任意なのか強制なのか,2つにこのワクチンについては,不足しがちとの声もあるが,需要と供給のバランスはどうなのか,足りているのか,1つに当市の接種への勧奨対策はどのような方法がとられているのか,1つにワクチンの接種の料金はいくらか,1つに県内他市町での補助の状況をお聞きいたします。1つに霧島市での補助を求めますが,予算の関係もありますが,そこらはどうか伺います。2点目に国民健康保険税の減税について伺います。1つに鹿児島県一高い国保税でありますが,これについて市長は県一高いということを認識されているのかどうか伺います。1つに県内で一般財源から繰り入れし,減税している市町村はどこがあるのか,また1人当たりの平均減税額はいくらぐらいになるのかお伺いいたします。最後に,なぜ霧島市は一財から繰り入れできないのか,再度伺うものであります。以上,2点,12項目について質問をいたします。市当局の明確な答弁を求め,あと議長の許可をいただき,自席からの再質問をさせていただきます。ありがとうございました。 ○市長(前田終止君)  秋広議員から2点につきましてご質問でございました。1点目,1につきましては,私のほうから答弁いたします。そのほかにつきましては,関係部長がそれぞれ答弁をいたします。ヒブ感染症,これについての1点目,ご答弁申し上げます。ヒブ髄膜炎とは,細菌性髄膜炎のことを指しておりまして,ヒブなどの細菌が脊髄液に入り炎症を起こし,発熱,嘔吐,頭痛などを主な病状とする重篤な病気であります。現在の医学では,感染初期には風邪などとの区別がつきにくいため,早期診断が難しい疾病とされてるそうでございます。発生時期,すなわちかかりやすい年齢はゼロ歳から2歳までとされており,4歳を超えると罹患率は減少すると言われております。また,乳幼児が罹患した場合,抗生物質などによる治療を行っても死亡や難聴,麻痺や言語障がいなど,さまざまな神経学的後遺症を残す可能性があるとされておりまして,この細菌性髄膜炎の発症後の治療には,限界がありますため,予防方法としては罹患前のヒブワクチン接種が非常に有効であると言われております。我が国では,日本外来小児科学会によりますと,年間では600人程度の乳幼児が罹患をし,うち約5%が死亡,約20%に後遺症が残ると言われているそうでございます。鹿児島大学病院小児科の調査によりますと,県内では2001年から2007年の過去7年間で106名の患者が発生し,神経学的後遺症を来した患者は17名,16.8%だったそうです。死亡者は4名,3.8%とのことであります。霧島市では,ヒブ感染症による細菌性髄膜炎で亡くなった事例はありません。 ○保健福祉部長(平野貴志君)  ヒブ感染症についての2点目についてご答弁申し上げます。ヒブワクチン接種は,我が国では平成20年12月から接種ができるようになり,現在は任意接種となっております。またヒブワクチンにつきましては,国内1社のみの流通での確保であることから,市内の小児科でも3か月間から6か月間待たなければ接種できない状況にあり,乳幼児健診時などに接種勧奨は行っておりますが,供給不足のため接種勧奨もしにくい現状であります。接種料金につきましては,1回当たり7,000円程度であり,年齢によって接種回数が1回から4回と異なりますが,保険適用外であるため,その保護者の自己負担額は2万円から3万円と高額になっております。現在,県内での助成状況は,鹿児島市と伊佐市の2市であり,鹿児島市は1回当たり3,000円の助成を4回まで,伊佐市は全額助成をされているとのことでございます。ヒブワクチン接種につきましては,乳幼児の細菌性髄膜炎の早期診断が難しいことや,乳幼児の細菌性髄膜炎に対してヒブワクチンの接種効果が高いことから,助成する意義は大きいものと考えており,引続き接種助成について検討してまいりたいと考えております。 ○生活環境部長(南田吉文君)  国民健康保険税の減税についての1点目についてお答えします。国保税は基本的に国保加入者にかかる医療費を,保険税50%,国県などの公費50%で賄う制度であり,その医療費総額に見合った税率が設定され,それぞれの方々の世帯構成や所得状況に応じ,税額が算定されてご負担していただいているところであります。また,国保制度を取巻く環境は,経済情勢の悪化による社保離脱者の増加や,医療費の高度化及び2010年度の診療報酬の改定による医療費の増など予想され,財政運営上において厳しい状況にあります。今後は安定した国保運営を目指して,市民の方々の健康づくりを推進することによる医療費の抑制や,収納率の向上に努めながら,将来税率が下げられるような環境をつくっていけたらと考えております。次に,2点目についてお答えします。県内の自治体において,平成20年度国保会計において一般会計から法定外繰り入れを行っている市は18市中9市あります。これらの9市に繰入れの理由等を確認してみますと,赤字を解消するための補てんや健康診断などの保健事業に繰入れを行っているようであります。ただし国民健康保険税の減税のために繰入れをしているところはありませんでした。したがって,減税額は算出することはできません。次に,3点目についてお答えします。一般会計から繰入れて国保税の減税に充てるということは,これは国保運営は加入者の保険税と国や県などの公費で賄われていることが原則でございますので,朝方の植山議員にもお答えしましたとおり,国保以外の一般納税者の理解を得られにくいのではないかと考えています。ただしこれまでの一般質問でもお答えしているように,想定していなかったような事柄等あった場合には,繰入れもやむを得ないものと,そういうふうに考えているところであります。 ○3番(秋広眞司君)  まず1点目からでありますが,私の質問に大変丁寧にお答えいただきましてありがとうございました。さて,再質問でありますが,鹿児島市は1回当たり3,000円の助成を行っているという回答でありました。1万2,000円です,4回助成が行われているという判断ですが,霧島市の出生者は,20年度の出生者は何名だったでしょうか。 ○健康増進課長(宮本順子君)  資料を持ち合わせておりませんので,後ほど数字を申し上げたいと思います。 ○3番(秋広眞司君)  分かりました。たしか2,000名には至ってないと思うんですが,2,000名と仮定しまして,これらの方にこのワクチンの補助を行った場合に,いくらになるかという計算の試算をしてみたんですが,2,000名で,いくらになりますか。 ○市長(前田終止君)  赤ちゃん誕生の数字でございますが,平成20年度は1,373名,平成19年に比べまして112名の赤ちゃん誕生増であります。 ○財政課長(塩川 剛君)  1,373名に3,000円を掛けまして,これの4回ということでございますので,1,647万6,000円ということになります。 ○3番(秋広眞司君)  1,000万円程度ですね,そういう理解でよろしいですか,1,600万ですか。1,600万の補助をして差し上げれば,非常にお母さんたちが,子育て支援という形でも助かるというぐあいに考えるわけでございますが,伊佐市は全額です,補償をしているということでありますが,次年度のヒアリングへ向けて,部のほうとしては,これの補助の額を計上される予定はありませんか。 ○保健福祉部長(平野貴志君)
     先ほど市長が答弁申し上げましたように,出生数は1,300,推計では73名でございますが,1,371名,2人ちょっと数字は変わっておりますけども,現在のところ1,371名でございますが,この出生した子どもだけではないわけでございます。ゼロ歳から2歳が一番かかりやすいと,それでゼロ歳から4歳前ぐらいまでにこのワクチンを接種する必要があるというようなことでございますので,そうした場合に先日の前川原議員のご質問にもお答えしましたように,そういう計算でまいりますと7,000円の接種費がかかるとして,接種率を75%程度といたしました場合に,6,300人ぐらいの方々を対象にした場合には,全額をした場合は5,400万円ぐらい,それから半額にした場合2,700万円ぐらいというような数字が出てくるわけでございます。しかしながら,そういう接種の効果があるとは申しましても,まだほかの効果的なそういうもの,乳幼児に対する効果的な援助といったようなものを考えた場合に,現在のところは平成22年度の当初予算に計上するといったようなことの検討はいたしていないところでございます。 ○3番(秋広眞司君)  市長にお伺いいたしますけれども,これはこの髄膜炎にかかりますと,先ほど市長のほうからも答弁ありましたように,風邪などの他の病気の症状と似ているために,早期診断はとても難しいということなんです。ですから,かかってしまってからは,死亡率は5%ですから,そしてまた後遺症が25%まで上って,重度の後遺症が残る方が多くなってるという,お母さんたちはこの話を聞くと,是非接種をしたいという方が大半なんです。ですから,これは予防ワクチンでしか防げないというぐあいに捉えるべきなんです。治療は難しいんです。治っても後遺症が,非常に重度の後遺症が残るという状況でありますから,これは是非子育て支援を応援するということの一番の柱にしていただきたいような,ワクチンの接種の補助だと思うんですが,市長はどのようにお考えですか。これについて非常に強い思いがあるのか,さっき部長が答えられたようなほかの方法で子育て支援をしていくんだというような考えなのか,市長にお伺いします。 ○市長(前田終止君)  我が市の赤ちゃん誕生の数が平成18,19と右肩下がりでございました。しかし,20年になって右肩上がりに,各種子育て支援政策決定など,しっかり議会の皆さん方や行政,私自身の決断,そういうものをあわせあっていくことによって右肩上がりに増をし,百十数名の赤ちゃん誕生が大きくなってきた。これは喜ばしいことだというふうに思います。国も県もそれぞれ日本のふるさとが減っていく中で,我が地域では増に転じた,そういう中で私は基本的には行政のそれぞれの担当部課長はじめ,各位に申し上げているのは,子どもたちは私たちの国,そしてまたふるさとを伝えていく大きな宝だと,ですから,それについてはできる限りの支援策というものを可能な範囲で財政状況をしっかり全体を見て,可能性を限りなく追求して政策決定をしていこうということを全分野にわたって,子育て支援に対する総合的なふるさとづくり日本一を目指したい覚悟を持ちながらやってきました。ですから,子育て第一主義でいきます。そういう大きな柱の中の検討すべき1つの留意点,そういう認識を持っております。 ○3番(秋広眞司君)  これは1回で済まないということなんです,1回では抗体ができなくて,その予防ができないと,だから4回すればほぼ抗体ができて,予防ができるというような非常に特異な病気で,インフルエンザとは全然,インフルエンザウィルスは全然関係のない特異な細菌性の病気でありますから,これについてはまた後ほど時任議員のほうからも質問が上がっておりますので,もうちょっと突っ込みたいんですけども,時任議員にあとお譲りして,次の質問に入りたいと思いますが,国保税の関係ですけども,私自身も3回ほどこの関係につきましては質問しましたし,ほかの同僚議員の方も合わせますと10回ぐらい,延べ10人ぐらい質問されているんじゃないかなという気がするんですが,1万人以上の陳情書が出ているということですが,これについては市長はどのように考えておられますか。陳情書,これがもし2万人,3万人増えた場合に,やはり今までの答弁をずっと繰返して一財から繰入れてはやらないという姿勢を貫かれるのか,2万人,3万人出た場合には,ちょっと気持ちが揺らぎますかどうですか,そこらをお聞きしたい。 ○市長(前田終止君)  今までのふりかえる本会議でのこの範囲の議論,これについては今まで申し上げてきたとおりでございます。今マニフェストの仕上げ,これを各般にわたって2期目を魅力を持つものとして,当然いろいろな角度から勉強もさせていただき,情報もいただき,対応させてもらっている最中でございます。この議会における皆様方,市民の方々から選ばれた,私もそうですが,皆さん方もそういう選良として,大いにその立場を主張していただいているわけで,しっかり皆様方のご意見,ご指摘等いただきながら,その中で判断を自分なりにしっかり責任のある,しかも1期4年間担った者として,次のマニフェストはしっかりしたものを,さらに進めてまいらなければいけません。そういう中で国保に限って申し上げますと,過去ご指摘をいただいたようなことなど,しっかり念頭に置いてなるべく少しでも市民の皆さん方にとって負担が軽減されるような策を,精いっぱいチャレンジして,お示しすることができたらなと思っております。 ○3番(秋広眞司君)  答弁の中で部長にお伺いしますけれども,一般納税者,国保税以外の方の納税者の方ですが,共済もありますし,厚生のほうもありますけども,それらの方々の理解が得られにくいと,約70%でしょうから,そういう回答をされておられますけれども,この方々もやがて定年になって,2年間の継続があったりしても,国保税にやがて入られるんですから,私は理解が得られにくいという,その想定はおかしいんじゃないかと思うんですが,理解が得られにくいというその考えはどこの考えなんですか,どこからデータをとられたんでしょうか,そこらをお聞きします。 ○生活環境部長(南田吉文君)  この国保制度はそもそも世界に類例のない,非常にすばらしい相互扶助の制度だと思っておりますし,また国民皆制度の最後の受け皿ということをご理解はいたしているところでございます。ただ,これらのそういったようなことと,また国保特別会計の趣旨などからいたしますと,やはり本来その会計というのは独立しておりまして,それぞれの収入支出は賄わなくてはならないと,これは大原則でございます。そういった中で申し上げますと,昨年12月の,一昨年ですか,12月の議会でいろいろな議論をしていただいて,不均一課税を解消していただき,新税率で今運用しているわけでございますけども,おかげさまで順調な運用が今のところできていると思っております。まさに国民健康保険の趣旨にのっとり,そしてまた独立会計採算というものにのっとって,すばらしい運用ができてると,今は思っているところでございます。ただ,各議員からもいろいろございましたように,さまざまな社会情勢の変化が今ございますですね,そういったものをいつまでも寸借しないで,制度上成り立っていくのかと,今おっしゃったようなやがて退職していくということもございます。そういったことで最後の受け皿ということから考えますと,やはり市長も先ほど少し申されましたけれども,いろいろと軽減していく策はないのかというようなことも,今検討をいたしているところでございます。そこで今現在でも,私が申し上げておりました理解が得られないのではないかということに申し上げますと,おおよそ6割から7割の方々が国保以外の社会保険制度に加入されているというようなことから考えますと,国保だけにそういった税金と申しますか,投入していくのはいかがであろうかということを懸念しているというようなことでございますので,そういう意味でご理解いただけたらと思います。 ○3番(秋広眞司君)  おっしゃることは分かるんです。分かりますけども,18市中9市,約半分のこの市で法定外の一財からの繰入れを行っている事実はあるわけです。これは名目は何にしろ,これは減税です。名目は何にしろ,私は減税というぐあいに捉えておるんです。今やはり年金で暮らしている方々が,このような血税を削り取られていくのは,非常に今経済状況も悪い中,お年寄りをいたわるという制度上からも,それは霧島市はいいですよ,特会内でやりくりして,きちっと市の財政上はいいかもしれませんけども,弱者の血税を払ってる方々にとっては,非常に何というか,おいたわしいことなんです。そういう声を聞くんです,あっちこっちで。国保税が高い,固定資産税も高くなったよと,ですから増税感が非常に強い世情なんですが,このときにやっぱり私は減税を少しでもいいからして差し上げるべきだと,そういう気持ちで訴えをしているわけです。これは繰返しの議論になりますから,やめますけども,議長ちょっと書類を市長にお渡ししたいですが,よろしいですか。癩癩今お渡しした書類は,次の11月15日へ向けてのある候補者の政策なんです。その中できちっと国保税の減税ということをうたわれております。これを引き合いに出すのも,この場で議論を申すのはどうかと思いますけど,市長の率直な感想をお聞かせいただきたい。 ○市長(前田終止君)  我が国にこの制度が昭和36年にスタートして,やがて半世紀と世界にも類例のないようなこういう制度をつくり上げてきたわけですけれども,大いにこの4年,この範囲に向かっても精いっぱい皆さんの知恵をいただきながら指し示してまいりました。しかし,2期目に当たっては,いろいろと考え方はあろうかと思うんですが,今までの4年間指し示してきたことへの,さまざまな反省,そしてまた課題等にしっかり焦点を合わせて,願わくば少しでも負担軽減できる,いいマニフェストをしきりたいというふうに思っております。またその国の動き,これなども気になるところもありますので,そういうところをしっかり目を凝らし,そして少しでも全体として負担軽減になるような,いいマニフェストを示しきる最大の努力もしたいというふうに思っております。 ○3番(秋広眞司君)  負担軽減になるような最大の努力をマニフェストにうたいたいというぐあいに捉えさせていただきました。これで質問を終わります。ありがとうございました。 ○保健福祉部長(平野貴志君)  先ほどの秋広議員のご質問の中で,平成20年の出生者は何人かというところの数字で,1,371名というふうな数字と1,373人という2つの数字を申し上げましたけれども,統計書におきましては1,371名ということで記載をいたしておりますが,現在のところの数字では,県人口移動調査で1,373名,これは推計値でございます。確定はまだいたしておりませんけれども,私どもが平成20年の出生数として捉えております数字は1,373人でございますので,そのように2つの数字でございますが取扱いをお願いいたしたいと思います。 ○議長(西村新一郎君)  以上で,秋広眞司議員の一般質問を終わります。次に,42番,深町四雄議員より3件通告がされております。したがって,深町四雄議員の発言を許可します。 ○42番(深町四雄君)  議席番号42番,旧霧島町出身,霧島市政クラブの深町でございます。今回も元気よく政策論争を挑んでみたいと思います。よろしくお願いを申し上げます。今回の一般質問は,私にとっては一生の思い出が残る気がいたします。浅学非才な私をここまで育ててくださった市民の皆様に心から感謝を申し上げます。先日の新聞紙上で鹿屋市長が勇退,勇退の理由は73歳という高齢年齢が1つのきっかけになったと報道されておりますが,その激務の中,まさにそのとおりで心痛察するものがあります。前田市長には若さ,元気,ファイトがあります。残りわずかな日数でありますが,ゴールまで全力疾走で駆け抜けていただき,次のスタートラインに新たな気持ちで立っていただきたいと思っております。また,私ごとでありますが,約18年間の議会活動の中で,すばらしい友人と出会えたことも私の宝であります。また霧島市議会議員の皆様,若い優秀な議員の宝庫でもあり,私自分自身に能力の限界を感じており,人間は身の引き際が最も判断に困り,勇気の要ることでありますが,自分で判断できることは実力の1つでもあると人様から教えをいただいております。幸いなことに,私にまだまだ残された余力があるならば,人様からのおかげさまを忘れることなく,また違った角度から市民,地域の皆様と霧島市発展のために寄与できたらと思いを心に決め質問に入りますが,特に合併特例債については,私はこだわりがあります。合併特例債,いわゆる財政については,財政課の皆さんと幾度なく議論をした経緯があります。質問の中で基金の積立金について質問をいたし,霧島市まちづくり基金として20億円の積立金をしていただきました。積立金は40億円までは基金として積み増しができます。今後の健全財政計画とあわせて積み増しをしていただきますよう強く要望しておきます。件名1,合併特例債について質問いたします。特例債の対象になるのは,霧島市まちづくり計画の中に載っていることが条件の1つでありますが,包括的に捉えていかないと合併の効果そのものが薄れると思われるが,その見解についてお伺いをいたします。件名2,各施設の入浴料及び使用料について,その1,格差がある温泉入浴料の見直しについて,一般質問後どのような協議がなされておるのかを伺います。その2,公民館施設等の使用料は統一されているのかを伺うものでございます。件名3,定住自立圏構想について質問します。定住自立圏構想について質問をしておりますが,質問後どのように協議がなされたのかを伺い,1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  深町議員から3点につきましてのご質問でございました。1点目につきましては,私のほうから答弁をさせていただきます。そのほかにつきましては,関係部長がそれぞれ答弁をさせていただきます。合併特例債,1点目につきましてお答えいたします。合併特例債につきましては,これまでの議会でも答弁をさせていただきましたけれども,合併市町村の一体性の速やかな確立を図るために行う公共的施設の整備や合併市町村の均衡ある発展に資するために行う公共的施設の整備等が対象事業とされております。また,合併前に策定をした新市まちづくり計画に掲載されているということが1つの条件であるとされているところであります。実際に実施する事業が新市まちづくり計画に基づく事業であれば,合併特例債の対象になるということでございまして,個々の事業というわけではなく,議員おっしゃられる包括的な捉まえ方をすればよいものとされております。一方,霧島市においては平成18年8月に霧島市経営健全化計画を策定し,持続可能な健全財政を確立するため一般財源の確保と地方債残高の縮減に向けた取組みを行い,毎年度の借入額を償還元金の範囲内に抑制することとしたことなどから,合併特例債の借入上限額を270億円といたしたところでございます。したがいまして,合併特例債の活用につきましては,これらのことを踏まえて個々の事業の適債性を判断し,新市まちづくり計画に基づいて幅広く活用できるような方策を検討してまいりたいと考えております。 ○総務部長(今村恭一君)  2問目の各施設の入浴料及び使用料についてお答えします。公の施設に関する使用料は,利用する人と利用しない人の均衡を考慮し,行政としての関与の必要性を明確にし,負担の公平性を確保しなければなりません。また,サービス提供を行う行政においても,効率的な施設運営とともに事務の効率化を進め,利用者負担の軽減を図り,利用者の理解を得られる料金設定に努める必要があります。しかしながら,使用料の料金設定については合併前の市町において定めたものを引継いでいるものがほとんどであり,それぞれの算出根拠は施設の種類等によって異なっており,ご質問の温泉入浴料,公民館施設等の使用料も統一されておりません。6月議会でご質問がありました公の施設に関する使用料の見直し作業の取組み状況につきましては,現在施設の利用時間の設定の捉え方や類似施設の単価の調整,総コストの使用料への転換方法など使用料見直しに係る基礎資料作成のため総コスト及び分析作業を進めている最中であり,総コストの算出対象となった施設は利用する形態別で約400種類にも及んでおります。なお,今後の使用料見直し作業につきましては,1,受益者負担の原則,2,類似施設の使用料の調整,3,算定方法の明確化,4,減額,免除制度の基準の統一などの面から霧島市歳入確保対策本部等で協議を重ねていくこととしております。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  3点目の定住自立圏構想についてお答えいたします。昨年末,総務省から基本的な考え方,方針が示されました定住自立圏構想は平成20年度末現在で24市,22圏域が圏域としての中心的な役割を担う意思を明らかにするための「定住自立圏中心市宣言」を行っているようでございます。本市におきましては,まず定住自立圏で対応していく施策や取組みがあるのかということを検討するため,これまで庁内の関係部署を対象とした説明会や先行団体の研修などを実施してきたところでございます。本市は,1市6町,7地方自治体で合併したばかりであり,広域的な観点で臨むべき課題は存在しているものと考えておりますので,今後,合併1市圏域で定住自立圏を形成し,観光や医療,福祉といった分野において本市の現状と課題を明らかにしながら定住自立圏の形成に向けた検討を進めてまいりたいと存じます。なお,本年度の国の追加経済対策といたしまして,定住自立圏の地域活性化には民間事業者の協力が不可欠であるということから,公共的なサービスを手掛ける事業者に対して都道府県を通じて交付される「定住自立圏等民間投資促進交付金」が新たに創設され,本市におきましても民間保育所の施設整備や医療法人の機器購入など6事業所から予定している事業について県へ申請がなされたところでございます。 ○42番(深町四雄君)  順不同で再質問をいたしますが,まずこの2番目の各施設の入浴料及び使用料についてお伺いいたしますが,ただいま回答いただきましたが,私なりに再質問をさせていただきますが,まず受益者負担の原則にのっとり使用料や手数料の見直しの検討がなされているやのことは私も聞いていますが,市民の声によると使用料金が統一されていないと,使用料金が高く自主講座利用が困難になっているとの声が多いわけですが,その対策といいますか,そのような声にどのように対応されるのか,まずお伺いをいたします。 ○生涯学習課長兼隼人図書館長(山下 修君)  現在の条例公民館使用料につきましては,合併前の自治体の料金体系を引継いでいるのが現状であります。そのため,各地区において料金にばらつきがあり,ご迷惑をおかけしていることは十分認識しております。また,合併前の自治体において公民館定期講座を終了された方の自主講座の公民館使用については使用料を徴収していなかった自治体もあり,その自主講座の方々にとりましては合併後負担が大きくなったと感じていらっしゃることも認識をいたしております。そこで,先ほど答弁にもありましたように,条例公民館の使用料の見直しにつきましても受益者負担の原則,類似施設の使用料金の調整,また算定方法の明確化などの面から現在検討を進めているところでございますので,ご理解をいただきたいと思います。 ○42番(深町四雄君)  いろんなところで見直しをされていくということでございますが,この定期講座を終了して自主講座として活動する場合は,受講生で講師の謝礼金とか,あるいは公民館の使用料,そして冷暖房料までを負担するという,もう多額の負担になるわけですね。そしたら,定期講座の最初の目的が自主講座の中になったときに頓挫するというようなことで,非常に私は危惧をいたしておりますが,例えば市の定期講座を受講した方には市の定期講座受講生としての特例を設けて,そうした減免をするとか,そういうものは考えられないのかお伺いいたします。 ○生涯学習課長兼隼人図書館長(山下 修君)  生涯学習課といたしましては,市民の皆様に広く学習のきっかけを提供するために公民館定期講座を開設しております。その定期講座を終了されて,自らの意思でさらに学習したい,学習されたい方々は自主講座へと進まれる方が多数おられます。この方々は学習されたことを地域に還元されたり,また地域の活性化に寄与されるなど,まさに生涯学習の構築に貢献されているわけでございますが,生涯学習課といたしましては,基本的には自らの意思でさらに学びたい方は自らの負担で学んでいただくというスタンスで生涯学習の推進を図っているところでございます。そこで,条例公民館を使用する自主講座の方々からも,施設利用の負担の公平性の観点から受益者負担の原則にのっとりまして霧島市公民館設置条例に基づいた使用料をいただいているところであります。例えば,自主講座でも条例公民館を使って学習される講座,条例公民館を使わないでも済む学習活動をされている自主講座がございます。施設を利用される場合は,やはり施設利用の負担の公平性の観点から使用料をいただくことになります。また,定期講座の卒業生でない一般の市民の方がグループを組まれて条例公民館を利用されて学習をされる場合には,使用料をいただいているわけですので,やはり公民館を利用される自主講座の方からも施設利用の負担の公平性の観点から使用料をいただくということになります。ただ,今,議員がおっしゃいました定期講座の卒業生という方,自主講座を支援するという意味からは,現在自主講座の条例公民館における学習室の予約の面を,これを一般の方々よりも優先した予約方法,学習室の確保というところで,優先した予約方法をとらせていただいておるところでございますのでご理解をお願いしたいと思います。 ○42番(深町四雄君)  この負担については,こうした受益者負担の原則にのっとって,これはみんな分かってるわけですよ。まあ,負担をしないとかそういう問題じゃなくして,いろんな面で高くなると,そうしたらこれに意欲がなくなるわけですよね。そうした観点から,是非とも,この辺は今後そうした条例の改正をする場合においてはやっぱり前向きに取組んでいただきたいと思います。それと,公民館等の拠点施設としての目的ですね。これも関連があると思いますよ。私は市民の学習意欲を醸成し,あるいは地域活性化に向けて貢献する市民を育てる上にも施設使用料等の減免措置を行う等の必要があると思っとるから言うわけで,その辺についてどう考えておられるか。 ○生涯学習課長兼隼人図書館長(山下 修君)  公民館施設の減免は設置条例で減免規定があるわけですけれど,今,議員のおっしゃるように市民の学習意欲を醸成し活性化に向けて貢献する市民を育てるという視点,確かに定期講座あるいは定期講座を終わられた自主講座の方々というのは,先ほど申しましたけども,学ばれたことを地域に生かし活性化を図っていらっしゃるという点からは確かにそれを担っていらっしゃると思います。そういう意味で,条例公民館を使うときの減免をということなんですけれど,やはり先ほど申しました施設負担の公平性という視点から,減免という手段ではなくて,それは公平性から使用料はいただくということで,ただほかの視点からの支援といたしまして,先ほども申しましたけれど,部屋の確保とか,その辺のところで支援をしていくという方法を今とらしていただいておるところでございます。ただ,議員がおっしゃるように講師謝金のこと,あるいはその使用料,あるいは冷暖房代,材料代といろいろ負担の形態があると思いますので,その中での使用料という部分に関しては今後,今,見直し作業を行っておりますので十分検討して取組んでいきたいというふうに考えております。 ○42番(深町四雄君)  この件について違った角度から市長にお伺いいたしますが,受益者負担の原則というのはみんな理解しておると思っております。また,公民館という施設の目的から考えても,これは住民の教養の向上,健康増進への投資という視点に立ち,是非こうしたものはいろんな角度から検討して減免ということを考えてもらいたいわけですけど,減免措置についてですよ,市長の考えをお伺いいたします。 ○市長(前田終止君)  受益者負担の原則によって,お互いに,芸術,文化,芸,総合学習,健康づくり,あるいはまたスポーツ振興,そういうさまざまな分野において公的施設をお互いにそれぞれ目標とする分野にチャレンジを市民の皆さん方なさっておるというわけですね。そこで,例えば具体的に言いますと,スポーツの分野でスポーツ競技施設をお使いになる人たちは,それなりの負担をし合いながら,それを持続的にお互いに健全に,また維持管理に対してもしっかり負担をしつつやってますよと。しかし,例えば生涯学習,この中で使用するのは生涯学習振興,そしてまた教養の向上云々ということで,やっぱり特例措置みたいな形で指導者の方にとっても,また学ぶ側にとっても双方が意欲が湧くようにせんがためにここだけは減免していこうというような特例措置みたいなことは,例えばスポーツの分野も,あるいは総合学習,あるいはまた生涯学習ですね,そしてまあ,文化,芸術を学ぶ,それなりに一応基礎的なことを大事にして,どう考えてもこれは減免措置があってもいいんじゃないかというような取組み,それについては一部検討の範囲もあっていいんじゃないか。両方考えております。一般的には基礎なすものはやっぱりお互い受益者負担の原則をしっかりどの分野においても当然負担をするべきであろうと。しかし,時と場合によってはある種の減免措置は講じられてもよろしかろうと,こう思います。 ○42番(深町四雄君)  温泉の使用料,入浴料についてちょっとお伺いいたしますが,施設の種類等により異なっておると。こういうことはグレードの高いものから温泉の施設はあるわけですよね。そういうところで値段のそういうのを決めるということか,その辺についてお伺いいたします。 ○財政課長(塩川 剛君)  ただいま使用料の見直しを,歳入確保対策本部等で行っているところでございます。先ほど申しましたとおり,考え方といたしましては受益者負担の原則,類似施設の使用料の調整,それから減免,免除制度基準の統一,急激な負担の増減への配慮など等を柱として今検討を進めているところでございます。この中で,類似施設の使用料の調整という中で,類似施設を使用する場合につきましては基本的に統一された基準のもとで設定された料金,これはランニングコストで考えておりますけれども,これでできるようにというようなことで調整をいたしております。ですから,単に温泉施設だからAの施設もBの施設も同額であるというふうな考え方ではございませんので,算出根拠はあくまでもランニングコストで一応かかった経費で算出するという形にしております。その上で,急激な負担増減への配慮という形で枠を設けて設定しようというふうに今考えているところでございます。 ○42番(深町四雄君)  統一のそういう施設で同じ金額ではなかなかランニングコスト等のものを捉えながらしなければいけないということでございましたが,これは各施設は前にできたもの,新しくできたもの,いろいろあるわけですが,一番目的は各施設においても市が,町がつくった施設においては健康増進が最大の目的でつくったわけですよね。その辺についてやっぱり私は考慮していかないと,ただそうしたランニングコストがかかったからといってここで差をつけると,またこの後合併効果のこれが薄れてくると思いますが,その辺についてどう考えておられるのかですね。 ○財政課長(塩川 剛君)  現在の使用料は合併前の市町のものをそのまま持ってきておりまして,実際,調整していないというのが実態でございまして,現在その料金がどういう経過で設定されたかというところまで把握できないというのも実態でございます。そのようなことから,今回,利用料金,使用料を求めていく際にベースといたしましたのがランニングコストを基本として算出しようということで考えたものでございまして,その中には人件費,物件費,それから維持補修費など,それから補助費等,それから減価償却費,この辺まで含めたところで算出しようとしているところでございます。 ○42番(深町四雄君)  是非とも,みんなが本当,納得するような統一をしていただきたいと思っております。それでは,1点目の合併特例債について再質問をいたしますが,本当に私は合併特例債については本当に強い思いがあるんです。合併協議会の中においても350億円はもう担保されたというようなもので捉えてきたら,いろんなものをしながら,これはもうやむを得ないわけですが,270億と,80億ぐらい減になったわけでございますが,それも1つの市民の不満につながっておるかなあと私自身はそう思っておりますが,まずこの,市長はこの「包括的」の意味をどのように捉えているのか。その辺についてお伺いいたします。 ○財政課長(塩川 剛君)  特例債の説明の中で先ほど市長のほうの答弁にもあったんですけれども,合併特例債につきましては市町村の一体性の速やかな確立を図るために行う公共的施設の整備,それから合併市町村の均衡ある発展に資するために行う公共的施設の整備等というのが1つの条件というふうになっております。その上で,合併前に策定しました新市まちづくり計画に掲載されているというのも1つの条件となっております。実際に事業を行う場合,新市まちづくり計画に基づく事業であれば特例債の対象となり得るということでございますが,先ほど説明がありましたとおり,個々の事業ということでなくて,包括的な捉え方をすればいいということでございます。例えば,新市まちづくり計画の中に7つの柱がございます。その柱,項目だけとしてまず基本目標がございまして,それぞれいくつかの基本目標があります。その下に主要施策項目,さらに主な事業などが掲載されておりますけれども,個々その具体的な事業でなくて,これらにつながるような合併市町村の一体性の確立あるいは均衡ある発展に資するものであれば特例債の対象になるものというふうに理解しております。 ○42番(深町四雄君)  今,「包括的」の意味をどのように捉えているかということで詳しく説明いただきました。商工観光部長にお伺いいたしますが,本年度天孫降臨霧島祭の29日における南九州神楽まつりは,夕立が来て,開演が時間を設定したのにもかかわらず中止になったわけですね。お客さんが帰られましたが,非常にこれは残念で仕方がないわけですよね。仕方がないと言えばもうそれだけのことですが,部長はどのように中止になったことを捉えているのかまずお伺いします。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  お尋ねの本年度の天孫降臨霧島祭は,去る8月22日土曜日,隼人農村環境改善センターを皮切りに翌23日,翌週の29日,30日の4日間,天孫降臨霧島祭実行委員会主催で神楽や太鼓祭りなどを実施されたものでございます。その4日間の中で29日土曜日は,霧島神宮において南九州神楽まつりでございましたが,そのときに雨になり途中で中断・中止になった件をどう捉えているかということでございますが,その前に神楽について私なりに捉えていることを解釈していることを申し上げます。400年以上前からあったのではないかと推察され,昔から霧島神宮に奉納されていたと言われる霧島神楽は,昭和の初期ごろから次第に消滅していましたが,霧島町民の復活への熱く強い思いがあり,平成8年から多くの町民が復活に努力され,霧島神楽振興会を立ち上げられなどをし,ようやく平成9年に復活され現在に至っているとお聞きしております。神楽は神社等で神を祭るときの音楽や舞踊であり,神宮で厳かにに神々が集う表現舞をされてこそ映えるもので貴重な文化財であると思っております。今年の8月29日土曜日の霧島神宮での南九州神楽まつりのときに雨になり途中で中断・中止になった件の捉え方でございますが,当日,午前の天気予報で降水確率20%であったことから,午前9時に実行委員会ほか関係者が集まりまして協議をした結果,予定どおり社務所前特設会場で実施することと決定されました。予定どおり5時半に開演し45分後の6時15分ごろ霧島神宮雅楽部の演目の途中で雨が降り出し中断,お客様には「しばらく様子を見,8時までにはどうするか決定します」との放送を流しながら様子を見,8時ごろに小雨になったので再開しようとしましたが,再度雨が強くなったためやむなく中止とされたところであります。残念ながら,雨が降ったところは周囲では霧島神宮周辺だけでございまして,このことは午前の段階での予測は非常に難しかったものでございます。合併後,4回目の霧島祭でありましたが,このようなケースは初めてのことでございまして,神楽復活後,十二,三年ですか,この間でも余りなかったケースでもあるようでございます。しかしながら,このような突然の雨のケースは今後もある得ることでございますので,天孫降臨霧島祭実行委員会とも十分な協議を行い,対処を図り,来年からさらに適切に実施できればと考えております。 ○42番(深町四雄君)  今,こうした夕立,あの場所も本当に限られたところに集中豪雨が来るわけですよね。私は前も霧島九面太鼓のときにも大雨が降って,市長もよく知っとるとおり本当に大変だったんですよ。私はこの継続力は観光に欠かせないイベントだと,もう私はそう思っております。それは,夕立が来たからとかいって今回は中止では結局は地域の郷土芸能が廃るのと同じで,当てにならない観光についてはもう真剣に取組まないと,私はこれは消滅していくんじゃないかなあと思っております。夕立は本当に部長もおっしゃったとおり突然来て,それがいつやむか分からないんですよね。そして,お客さんは待っておりながら,そういう,当てになるようにして今後はしていかないといけませんが,いろんなところで協議をしていくと。この夕立をいくら協議をしても私は駄目じゃないかなあと思っておりますが,この対応策についていろんなものをしたいと思って言いましたが,もう少しその対応についてどのようなコメントがあるのかお伺いいたします。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  議員のおっしゃることも十分,分かりますけれども,天孫降臨霧島祭で行われる太鼓や神楽は伝統文化を引継ぐとともに霧島市の大事な観光資源であり,これまでも大事に力を入れてきたところでございます。先ほど申し上げましたように,突然の夕立の対処につきましては天孫降臨霧島祭実行委員会,霧島神楽振興会さらには関係者,関係部署とも十分に協議し検討してまいりたいと思っております。最初から雨と予測される場合は緑の村体育館ということで予定はしていたんですが,突然の雨の際の対処についてはこれからの協議になるかと思います。 ○42番(深町四雄君)  私は冒頭に申し上げました特例債についてはだれよりもこだわりがあります。そこで,最初にこの「包括的」の意味をどのように捉えているかということで財政課長から説明いただきましたが,2番目に,これは市長に伺いますが,この合併特例債は霧島市のまちづくり計画書に載っていることが1つの条件と先ほど説明いただきました。それは私もよく分かっていますが,包括的に捉えていく考えも必要かと,それも今聞きました。そして,まちづくり計画書に載っていないといけないということでございますが,これも私も言っておりますが,教育施設は別として,特にハード事業で何かをつくった,もうこうしたものには載っていないわけですが,まちづくり計画書にはそれに関連した事業が計画されております。ですから,市長がジオパークは今回は認定を先送りされましたが,申請をですね,こういうものをジオパークの認定あるいは霧島市全体を捉えた霧島郷土芸能館等も一緒に私は進めることは今後は最も大事じゃないかなあと思っております。だから,包括的にどう捉えていくのかということで財政課長がお伝えいただきましたが,すばらしい,こうした市民を巻き込んだすばらしい発想になると私は思いますが,市長はこうしたことをどのように捉えておるのかまずお伺いいたします。 ○市長(前田終止君)  いろんなことに対しまして,市民の皆様方とともに一緒に汗を流していく,取組んでいく,そういうことの動きに対してはもう本当に私も同感でございまして,市民,行政一体となって,ここにしかない自分たちのふるさとのすばらしいものを育てていく,そういう意味では全く同じ気持ちを持ってます。 ○42番(深町四雄君)  それじゃあ,財政課長に伺いますが,先ほどは合併特例債のこうした包括的なものはどう使えるかということでございましたが,今回20億ですね,まちづくり基金が20億積み立てられておるわけですが,この基金は包括的に使えると解釈することに,解釈といいますか,有効に使えるということには間違いはないのか,理解してもよろしいのか,その辺についてお伺いいたします。 ○財政課長(塩川 剛君)  まちづくり基金を現在20億積み立てておりますけれども,この活用につきましては基金条例を設けておりまして,その目的に応じた事業に財源を使っていくということになります。まちづくり条例の中では霧島市における地域の活性化及び振興を図り,将来にわたって活力あるまちづくりを進めることというのを設置目的といたしておりまして,その運用益につきましては伝統文化の承継,コミュニティ活動など基金の目的に応じた各分野の,ソフトが対象になりますけれども,これらの事業に幅広い活用ができるものというふうに考えております。平成21年度現在の予算におきましてはコミュニティバスの運行事業のほうに充当させてもらっているということでございます。 ○42番(深町四雄君)  この今,基金について説明いただきましたが,基金の目的に応じた事業ということで,これは2通りできるわけですか。運用益は今言われたコミュニティバスのこうしたものに使うということで今までも使ったと,そしてもう1つのその元金の20億ですね,今20億の,これはまたハードでも使えるのかお伺いいたします。 ○財政課長(塩川 剛君)  まちづくり基金の活用につきましては基本的にソフト事業でございます。平成19年度に8億円積み立てております。このときの借り入れが7億6,000万,20年度に12億積み立てておりまして,この時の借り入れが11億4,000万,合計借り入れが19億ということでございます。これは元利償還,返済していきますが,返済した分については取崩し可能ということ,使い方ができます。ただ現在のところは取崩しはせずに果実運用,いわゆる利子を充てていくというような運用の仕方を当面続けていこうというふうに考えているところでございます。そういう意味で,この貴重な20億というのを大事に使っていきたいというふうに考えているところでございます。 ○42番(深町四雄君)  これはソフト面にしか使えないということですよね。 ○財政課長(塩川 剛君)  ソフト事業に充てていくということでございます。 ○42番(深町四雄君)  最初,私はもう350億円にはもうこだわらないわけですが,270億ですね,そして80億マイナス,約で申し上げますが小さな数字までは計算ができませんので,13万人の霧島市民がおった場合に80億だったらもう市民1人当たり約6万ですよね。こういうのを思うように使えなかったから,私は非常にこれも思うようにいかんやったなあという声もあるわけですよね。そして今ソフト面にしか使わないと,これは20億だから4分の1だから,1人当たりにすれば1万5,000円,すればちょうど20億になると思いますが,そうした観点からそうしたものを,私は勉強不足で勘違いをいたしておりましたが,事業面に使えば,使えるかなあと思っておりますが,ソフト面ということでこれは納得いたしましたが,先ほど商工観光部長に申し上げましたが,そうした非常に伝統のある神楽と,いろんなそういうところで今回も中止になった,非常に危惧したということで,私もそれなりに本当に思いがあったんだなあと思っておりますが,そこで包括的な意味での答弁では,基本目標として伝統文化の保存,継承が挙げられて,個々具体的な事業でなくても,これらにつながり,合併市町村の一体性の確立や均衡ある発展に資するものであれば合併特例債は該当するものと理解してもよろしいわけですね。 ○財政課長(塩川 剛君)  合併特例債の,例えば言われていらっしゃいます郷土芸能館といったようなもの等が特例債の適債事業かどうかということでございますが,まず何も条件もなければまず適債かなとは思うんですが,その前に当然,本市のほうでも健全化計画などを策定しておりまして地方債残高の縮減といったようなのに取組んでおります。それらを踏まえた上で当然,総合計画とのすり合わせとか事前評価など,これを行いながら検討していかなければまずいけないのかなというふうに考えております。 ○42番(深町四雄君)  先ほど,私は定期講座から自主講座と,教育委員会の方に質問いたしましたが,こういうものも定期講座から自主講座になっていけば,私は各同僚議員もいろんなところから補助金が少ないとか,いろいろ前もって,前の議会で質問がございましたが,こういうことをしながら育てていく,そしてこうした郷土芸能館でもできればそこでまた観光につながっていく。幅広い裾野が広がってくると思いますが,ここで市長に伺いますが,財政課長は総合計画の中からいろんな諸々があるということでございますが,私は霧島市市民を巻き込んだ(仮称)霧島市郷土芸能館等も,総合計画とも今言われた整合性は事前評価を行い検討していくような今お話でございました。そうした詰めをしなければいけないと。できれば,こうした郷土芸能館等の建設も視野に入れていけば,先ほど言った霧島,こうした温暖化の影響か分かりませんよ,本当に突然そういう雨が来て中止だったと,これが来年もそうしたら中止になる。そうすれば,本当に私はこれが廃っていくと。ですから,この件については本当市長はどう思っておられるか,お伺いします。 ○市長(前田終止君)  当日,私は激励のために,会場を短い時間の間でございましたけども,一晩のうち3会場ぐらい顔を出さなければならない状況にありまして行っておりました。それで,にぎにぎしく皆さん方がたくさんの人がおいでになってて,舞台,観客席並びにテントのほうなど,ご激励を申し上げて,その場を去った。そこまではよかったんですが,私がいなくなってから局地的雨が可哀想に本当に降ってまいりまして,いやあ,これは途中だから大変だなあと思いながら隣の町まで行ってみましたが,今度はもう雨はゼロと,あのエリアの範囲の山岳部が降ったというようなことですね。国際音楽祭でもあの霧島神宮の境内での音楽祭もありました。これも局地的な雨に今年も祟られました。結果,お隣に神宮側でつくられている神楽殿,こっちで催された結果になりました。雨にも負けず多くの方々が,たとえ天候がそういう状態であっても,このファンの人たちがお越しになって目の前におられる。そういう中で,しっかりやっていこうという取組みでございます。今後,私どもの霧島山岳部におけるさまざまな催しはやっぱり毎年どの季節のものも山岳部特有の天候現象,そしてまた気象等の変化,こういうものを受ける可能性は引続いて毎年季節季節に応じてあろうかなと思います。 ○42番(深町四雄君)  先ほどのこの答弁においては,健全財政計画のそういうのを視野に入れてと答弁をいただいたわけですが,今,市債残高で本当に皆さん方の努力で27億円減少,そして3基金取崩しができるのが37億円積み増しができておると。私は財政的にはもうある程度こういうものに捉えてやってもいいんじゃないかなあと思うんですよ。健全財政化はもちろん進めていかなければいけませんが,そういうことについては財政的にはもう余裕があると。そして,もしこうした郷土芸能館をつくる場合は今本当にこの田舎には匠の技があります。私もはっきり申し上げまして大工です。そして,今非常に困っております。みんな職人が仕事がない中で,そして議長におかれましてもよく分かっておると思いますが,木材なんかが本当に今出ないというような状況でございますので,そうしたものを1つの軸の中で私は余りお金をかけなくてもできるんじゃないかと思うんですよ。これは早急に検討していただきたいと思います。そして,まちづくりのこの基金についてはソフト面にできると。その野外にはそういう施設があれば,今神宮のあそこで,いくら検討してもあの付近にテントを建ててすることはできないと私はそう思っております。そういう館があれば,テントなんか借りてくればこのリース料は,そうしたまちづくりのそうした基金の利子で私はできるんじゃないかなあと思っております。ですから余り何億もかけるようなそういうんじゃなくしても,やっぱり地域のこうした声を聞きながら継続力のある観光に是非とも努めていただきたいと思いますが,市長,この件について再度お伺いいたします。 ○市長(前田終止君)  まず深町議員の4年間にわたる議員生活,その中でもこの特例債,そしてまたふるさとに対する熱い気持ちで一貫した主張を申し述べられている姿勢に対して敬意を表したいと思います。そして,そういう中で,先ほどの質問の中ではジオパークのこの認定あるいはまた市全体を捉まえた上での霧島市郷土芸能館,そういう視点での合併特例債使用ということを具体的に考えてみたらどうだというような帰結でございました。深い今までの思いでおっしゃっていることについては,本当に私もよく理解できます。そしてまた,そういうものも本当に欲しいなという私自身も思いもございます。それは,例えばジオパークと申しましても,地の底だけを見て,地質だけのものではなくて,実際ジオパークの先生方自身がおっしゃってますが,天孫降臨の神話,そこにある伝統芸能,そして地域のさまざまな文化,地質の上で,地上であることも十分な材料の1つでもあるということもはっきり指摘を受け,それらがやっぱりジオパーク全体を輝かせることになっておるということもお伺いをいたしているところでございます。こういう,この手のものの施設というものも本当に健全財政化が図られ,そしてまた第一次総合基本計画,こういうものとの整合性,事前評価,しっかりでき得れば,やがて未来にはそういうことも検討するべき範囲もあるのかなと。ただ,もう1つ申し上げていかなければならないのは,この手の施設も必要ですが,あるいはまた必要とする市民の声もありますが,ほかにもまた例えば博物館的建物とか,あるいはまた美術館的建物とか,あるいはまた,本当に11年後に控えているであろう鹿児島2回目の太陽国体,それに備えての今までの段階で不足しているようなもの,そうして力をつけて県下第2の都市として11年後に備えるさまざまなスポーツ競技施設の,48年前にあった,受けた競技よりももっと多くのものをゲットしたいと,そういう思いもまたありますし,またほかにはもっと市民生活に密着できた,そういうものも徹底してやるべきであるというようなこともいただいており,もうこれは大変ですよ。まあ,いずれにいたしましても,議員の深い議会生活における長い間の思いをしっかりと自分なりのお考えでご主張なさったその思いはしっかり伝わってまいっております。私もしっかり勉強させていただきながら,今後の大きな1つの課題とさせていただきたいと思います。 ○42番(深町四雄君)  思いを語っていただきましたが,来年は本当,NHKのドラマで坂本龍馬の放映がございますが,それとあわせて,これはもう本当に検討していただきたいと思っております。それが市長としての大きな思い出にもなろうかと思っておりますので,よろしくお願い申し上げますが,それで定住自立圏構想について,ほとんどの課長さんたちが答弁をしておる中で川村課長が一番後ろにおりながらしてないという,私はそう思っておりましたので,この川村政策課長にお伺いいたしますが,定住自立圏等民間投資促進交付金が新たに創設されたと,これはどのようなものかまずお伺いいたします。 ○企画部次長兼企画政策課長(川村直人君)  これにつきましては,本年度,国の追加経済対策としまして,冒頭,部長が説明申し上げましたように,民間事業者の協力が不可欠ということから都道府県を通じて交付金が交付されるものでございます。先ほど,部長のほうが6事業所から県に申請がなされたというようなふうで申し上げましたが,本日ちょうど議会が終わりましてから戻りましたら,そのうちの5事業所について総務省のほうに県のほうからプログラムとして上がったというような情報が届いております。そして,圏域内で事業費の40%以内が措置されるというような事業でございます。 ○42番(深町四雄君)
     この答弁の中では,合併1市圏域で定住自立圏を形成し,観光や医療・福祉といった分野において本市の現状と課題を明らかにしながら,定住自立圏の形成に向けた検討を進めてまいると答弁をいただいておりますが,ここでまあ,こうした実現に向けて一番問題,ネックになるものは何なのかをお伺いいたします。 ○企画部次長兼企画政策課長(川村直人君)  この事業に取組むためには,3つの要素からなる事業に取組まなければならないということでございます。まず1つは生活機能の強化,それから2つ目には結びつきやネットワークの強化,3番目に圏域マネージメント能力の強化と,そういった分野の事業をそれぞれ一つずつ実施をしなければならないというような規定がございますので,それぞれの部署におきまして,通常こういった問題が何らかの事業を活用してできないだろうかというような思いがないと急にこれはどうだろうかというようなことはなかなかできないと。したがいまして,この定住自立圏構想はそれぞれ3つの事業で成り立っていくわけですので,例えば道路だけの問題とか観光だけの問題といったことでこの定住自立圏構想というのはできないというようなことで,その辺がちょっと難しいのではないかと思います。 ○42番(深町四雄君)  前の商工観光部長に,市長自らこうした観光の,広域観光のネットワークということで真剣に取組んでみたらということで長崎前部長から回答をいただいておるわけですが,そのときに山口部長より,「こういうような横断的課題を解決できるのがこの定住自立圏形成の協定だと思っている。前向きに取組みたい」という回答をいただいておりますのが,その後,この広域ネットワークについてもどういう方向の取組みをされたのかお伺いいたします。 ○商工観光部長(柳田秀徳君)  確かに3月の議会のときに,前長崎部長がそのようにお答えしております。その後も,企画のほうからこれについての調査もありましたので,商工観光部としてはこの定住自立圏構想の大きな柱は医療,福祉,教育,土地,産業,いろいろそういうのがたくさんございまして,その中で直接的には観光の部門は出てこないんですけれども,商工観光部としてはその中で最も適切なのは市内の各商店街の空き店舗対策とかが該当するのではなかろうかということで,今,提示をしております。そのようなことで,全体的にこの事業は合併1市圏域で行うのか,あるいは周囲の周辺の町村と協定を結んで行うのかという,そこの問題もまだ最初のときはあったかと思います。今日の回答では,「1市」でというようなことでございますけれども,商工観光部といたしましては先ほど観光について特別なものは提唱はまだ今のところしてないところでございます。 ○42番(深町四雄君)  市長自らがそういうことだったと言うもんですから,私はされてるかなあと思っておりますのが,まあ,それはそれとして,この3つの視点があるということで大変クリアするにも大変かと思いますが,この中心地には順調にいけば年間4,000万程度のお金が入ってくるような仕組みでございますので,こうした難儀・苦労しながらそういうものが向かっていけばすばらしいことだなあと思っておりますので,部長,是非ともこれを成功させていただきたいと思います。これで私の質問を終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で,深町四雄議員の一般質問を終わります。ここで,しばらく休憩をいたします。                「休憩  午後 3時30分」                ──────────────                「再開  午後 3時46分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き,会議を開きます。一般質問を続けます。次に,20番,上鍋正光議員より2件通告がされております。したがって,上鍋正光議員の発言を許可します。 ○20番(上鍋正光君)  お疲れさまです。眠い時間になりましたけれども,通告いたしました2点について質問をいたします。1点目としまして,繁殖用和牛1万頭増頭運動はできないか伺います。子牛価格につきましては,豚の価格が下がれば牛が高くなり,牛の価格が下がれば豚が高くなる,この形が二,三年おきに繰り返されるのが相場のパターンでございました。しかし,食肉の偽造などがあり,和牛1頭1頭に10桁番号で登録され生産履歴が分かるようになってから,和牛肉の肉が保障されたため子牛価格が四,五十万円の高値が続いていました。しかし,一昨年の末ごろから下がり始め,30万円台もしくはそれ以下に割り込むような状態になっております。姶良中央市場が昨日,今日と開催されました。昨日の雌の平均価格が35万円,去勢が42万5,000円で少しは上向き始めました。そういうふうな感じがいたします。燃料や飼料が高くなりコストが上がり,農家は経営は厳しい現状です。しかし,このまま高齢化などにより生産牛の頭数が減れば,市場の開催日が2日のものが1日になり,毎月開催が隔月開催,1か月おきになりますと購買者が少なくなり,離島などのように価格が下がり市場の統合や廃止になる心配があります。今,相場が安くなったことをチャンスと捉え,増頭を図るべきだと思います。そこで,1として,本市における繁殖和牛と飼育農家の現状や動向,これからの展望をどう考えるか。2番目として,家畜導入資金の貸付頭数が5年間で3頭までだが,認定農業者ややる気のある農家へ枠の拡大はできないのか,また返済が5年後の一括返済だが分割返済のほうがよいのではないのか伺います。2点目として,福山パークゴルフ場の増設について伺います。この件については同僚議員が何回か質問された経緯がございます。増設についての要望書も出され,地元だけでなく,市内の多くの方々が増設を望んでおられます。平成18年にPPPに管理委託され,整備や各種大会の開催などに取組まれ頑張っておられますが,18ホールでは利用頻度が多いほど芝が傷んだり,100名を超える大会は待ち時間が長いため36ホールある別の会場に移っているのが現状です。この場所は自衛隊の演習場が国道504号を挟んで両方あったうちの片側を福山町が代替地と交換し,牧場ドーム,物産館,ゲート場などをつくり,今も多目的広場が整備されつつあります。そこで,伺います。1番として,まきのはら総合運動公園整備の全体計画はどのようになっているのか。2番目として,パークゴルフ場の今の利用状況はどのように推移しているのか。3番目,公認コース18ホールの増設はできないのか。以上2点について質問いたします。 ○市長(前田終止君)  上鍋議員より2点につきましてご質問でございました。2点目につきましては,私のほうから答弁をさせていただきます。1点目につきましては,農林水産部長が答弁をいたします。福山パークゴルフ場増設についての1点目についてお答えをいたします。(仮称)まきのはら総合運動公園につきましては旧福山町で基本計画の策定が行われ施設の整備が進められておりましたが,合併後,地域の実情に応じて施設配置の見直しを行い,運動公園敷地内の約7haの区域と福山プールにつきまして平成18年度から平成22年度までの計画でまちづくり交付金事業を導入して整備を行っております。まちづくり交付金事業で整備する運動公園の主な施設は国道504号に隣接する西側多目的広場と既設パークゴルフ場に隣接する東側多目的広場及び園内道路でありまして,平成21年度当初の事業費ベースで進捗率は約86%であります。次に,2点目についてお答えいたします。福山パークゴルフ場は平成13年8月に開場し,翌年の平成14年度から平成20年度までの7年間で延べ11万5,838人,年平均で1万6,548人の方々が利用をされております。昨年度は「ねんりんピック」の共催大会を実施され,全国的にアピールされたことによりまして県内外からも多数の参加があり,平成19年度と平成20年度の利用者数は平均で約2万人と伸びている状況でございます。また,そのほかの取組みといたしましても市教育委員会やパークゴルフ協会でも各種大会を実施され,指定管理者も自主事業等を開催されるなど利用拡大に努めております。次に,3点目にお答えいたします。パークゴルフ場の増設につきましては,既存施設の利用状況やほかの自治体の事例などからもさらに多くの利用が見込まれる有効な方策であると考えますが,現在実施中のまちづくり交付金事業は平成22年度で完了するため,今後,園内道路や駐車場など関連施設とあわせてパークゴルフ場の増設などの事業実施に向けて検討を行ってまいります。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  繁殖和牛1万頭増頭運動はできないかの1点目についてお答えいたします。平成21年1月現在の調査で,本市における繁殖和牛の頭数は8,627頭で,繁殖農家の戸数は831戸となっております。また,これまでの推移につきましては,平成18年度と比較しますと繁殖農家戸数は954戸から831戸へ123戸減少しておりますが,繁殖雌牛の飼養頭数は8,010頭から8,627頭へ逆に617頭増えております。これからの展望につきましては,子牛価格や枝肉価格の低迷,牛肉消費の減退などの要因に加え,生産農家の高齢化による離農が進むものと考えております。また,飼養頭数の増加は,施設等の規模拡大が上限となることから現在の畜産情勢では設備投資等が望めず,現状維持もしくは後継者のいない70歳以上の高齢農家数が442戸と全体の半数以上を占めていることから,減少傾向に推移するものと思われますので,後継者をはじめ新たな担い手を確保・育成していきたいと考えております。次に,2点目についてお答えいたします。本市の家畜導入資金につきましては,平成11年の合併時から実施しており,現在1億4,174万1,000円の基金を持って運用しているところでございます。この基金の貸付対象者につきましては,本市に住所を有する方で,家畜を継続して飼養することが確実な満20歳以上の方となっております。貸付期間及び貸付頭数につきましては,育成牛は限度額50万円,貸付期間は5年間で3頭以内,成牛は限度額が同じく50万円,貸付期間は3年間で3頭以内,肥育牛は限度額40万円,貸付期間は2年間で10頭以内であり,償還方法は各貸付期間内の一括償還となっております。この基金の利用状況ですが,平成17年度から21年8月,本年度の8月でございますけれども,8月末現在まで貸付頭数が278頭,貸付金額の累計は約1億2,000万円でありまして,残りの貸付可能額は2,100万円程度となっております。このようなことから,現時点での枠の拡大は基金不足が生じるものと思われますが,畜産農家の皆様の利用動向や要望等を聞きながら,今後,基金の増額等も含めて検討してまいりたいと考えております。また,償還方法につきましても,意見の集約を行いながら畜産農家がより利用しやすいものにできないか検討してまいりたいと考えております。 ○20番(上鍋正光君)  1番から順次質問いたします。今,この内容を見ますと,農家戸数は減ったが飼育頭数が増えたと。その中で,福山町を例にとりますと,福山町も10年前は450戸ぐらいで2,500頭,それには相当やっぱり時間もかかったわけですけれども,今200戸を割って頭数は3,100頭になっていると,そういう中では増頭の多頭化が進んでいるということでございますけども,ここにも理由はありますが,そのほかに増頭,多頭化になったその理由は考えられないか。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  経営におきまして,やはり農業経営を維持していく上ではやはり頭数が増えることによって当然収入も増えてくるというような形で,当然,生産コスト等も上がってはくるんですけれども,経営を考えた場合はやはり規模拡大をしていかないと経営として成り立たなくなってきたというようなことで,当然,高齢者が多くなる中で少数の頭数を飼っていらっしゃる農家の方は減っていって,やはり若い人たち,今後,農業を畜産をやっていく方々は多頭化になっていくということが原因じゃないかというふうに考えているところでございます。 ○20番(上鍋正光君)  今おっしゃるとおりでございます。そのほかに,今パドック牛舎ですね,ドーム牛舎が増えて多頭化がしやすくなった。そしてまた,今,高齢化して田畑が借りやすくなって植えつけ用の飼料畑などが借りやすくなったというのも大きな多頭化の原因じゃないかと思っています。その中で,一応1点目から2点目まで関連しますので,もう通した形の質問をしますけれども,この家畜導入資金の地区別の貸付頭数,また各農家の年齢別の飼育農家の実態はどうなっているのかお伺いします。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  家畜導入貸付実績における各地区の状況でございますけれども,まず国分地区が32頭,溝辺地区が24頭,横川地区が30頭,牧園地区が42頭,霧島地区が59頭,隼人地区が27頭,福山地区が64頭の計278頭でございます。それと,経営規模でございますけれども,1頭から4頭を飼育されていらっしゃる方が417戸,5頭から9頭が205戸,10頭から19頭が115戸,20頭から49頭が67戸,50頭から99頭が19戸,100頭から199頭が5戸,200頭以上が3戸でございます。計831戸というふうになります。 ○20番(上鍋正光君)  高齢者の方が飼育される傾向が多いわけですけれども,福山町には「キバイもんそ会」というのがありまして,70歳以上の方80何名でグループをつくってお互いに励まし合いながらやっていらっしゃいます。それでまた,80歳を超えて県の共進会に出された事例もあるわけですけれども,ほかの地区でそういうような,畜産グループは別として何かそういう団体がありますか。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  私が把握している中では福山だけではないかというふうに思いますけれども,ただちょっと確認をしておりませんので,これはまた今後調べてみたいというふうに思います。 ○20番(上鍋正光君)  思い当たらなければ結構でございますけども,実際こういうような8,600頭の牛を,恐らく417戸というのは恐らく4頭以下,これは高齢者の方じゃないかと思っております。そのような中で,1頭から4頭,5頭から9頭というのを合わせますと620戸数に飼育農家がなるわけで,そうしますと本当に高齢化が進んで,底を実質的に支えていらっしゃるんだなあというふうなことでございます。そのような中で,この資金の特典というか,事業内容はどうなっているわけですか。50万円まではだけど,その中で認定農業者とか,またそれらの保留牛とか,やっぱり高育種の牛を飼った場合の特典とか,限度50万円までなのか,それともそれ以上の限度額があるのか。 ○農政畜産課長(冨永克義君)  家畜導入貸付基金のほうは50万円までというふうになっておりますけれども,そのほかに郡の保留牛または高育種価候補牛に認定された場合は牛について2万円,それでその導入牛で競り内価格が50万を超えました分についてはその2分の1,限度額が15万円でございます。そういった制度も設けております。 ○20番(上鍋正光君)  このほかにも恐らく農協からも補助的なのもあると思いますので,資金としてはいい資金だなと。今,限度額の2分の1をということでございますけれども,2分の1を15万までということになりますと,80万を買えば2分の1,15万円がもらえるということですか。 ○農政畜産課長(冨永克義君)  家畜導入及び保留事業のほうでいきますと,80万円は50万円を引きますと30万円ということでございますので,その2分の1,15万円を補助できるというふうになっております。 ○20番(上鍋正光君)  非常に割としては,無利子で借りられるということでは非常に借りやすい資金だとは思っています。そのような中で,この増頭枠でございますけれども,5年間で3頭までということになりますと,まだ余裕といいますか,多頭化の農家あたりには規模拡大に向けては頭数自体がもう少し5頭なりとか10頭ぐらい貸してくれないかというふうな声も聞くんでありますけれども,それあたりについてはどのような方向で。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  今は,この貸付実施要領に基づきまして,現在の経営状況に関係なく50万円限度の3頭というので運用しております。ただ,これにつきましても今これで運用しておるわけですけれども,今後,農家の意向等も聞きながら,あるいは今実際借入れている農家の経営規模がどういう方々が借りていらっしゃるのか,それと今後借入れの計画があるのか,また経営状況はどうか,そういったものを総合的にちょっと研究をさせていただいて,やはりある程度の規模によっては返済能力がありますので,そういったものも含めた形でちょっと今後検討をさせていただきたいというふうに思っております。 ○20番(上鍋正光君)  昨日のお茶の話ではないですけれども,なかなか農業も厳しい面がございます。しかしながら,この1頭から9頭以下を見ますと,その622戸か,そういう中においてはまだ資金によっては飼える方もおります。実際考えますと,5頭飼うのも10頭飼うのも,機械類買ったりとかトラクターなどはもう一緒なんですよね。20頭とか30頭になると馬力の大きいものでないと駄目なんですけれども,5頭とか10頭はパドック牛舎あたりになりましても,私も何件か見てますけれども手間が相当省けてます。それと,今堆肥が不足してるんですけど,多頭化の方々が堆肥を求められます。それはなぜかと言いますと,床がえの回数が減ったもんだから堆肥がないと。そしてまた,肥料が上がって,その分堆肥をやろうかという形の中では,非常に多頭化の方々が堆肥がないという現象が起きております。そのような中では,平米当たり1頭,8m2なり10m2で見ていらっしゃると思うんですけれども,その中では余裕のある飼料畑が確保できるところは十分進めながら増頭が図られるのじゃないかと思っています。この頭数についてはその辺を是非農家の希望をとりまして,こういう安い段階の中では増頭に結び付けていただきたいと思っております。関連しますが,その次まで行きますけれども,返済方法でございますけれども,子牛を市場で10か月で買って,順調に行きますと,買って25か月目には子牛が競りに出るんですね。もうだから3年目にはお金になります。妊娠牛の場合はもう五,六か月すれば産むわけですが,それから10か月後に金になるわけですけども,返済につきましては,なかなか,私も,もともとが農業後継者なものですから経験があるんですけども,育種牛を自家保留したり,買ってもう5年後だということで,実際もう忘れているわけですね。もうそのうちにいろんなお金が貯まれば,トラクターを買ったりとか,ほかのものに使うと。そうなった場合には,返済がまとまって,それこそ返すときには優秀な親牛を売らんと返せないというような状況でもあります。そういう中では,一括返済じゃなくて,もう5年間の中では3年目か子牛が毎年子を産んだ場合には,3年目,4年目,5年目までには市場に出すわけですから,その中での分割返済というのをやったほうがいいのではないかと思いますけど,どうなんでしょうか。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  今の規則によりますと,貸付期間5年の中で一括返済と,一括償還という形で今運営をさせていただいているんですけども,確かにおっしゃるとおり,一括で50万円とかいうのはなかなか経営していく中でいきなりぱっと来ても大変かなというふうに思ったりもします。それで,農家の方々のもっと意向をちょっといろいろ聞きながら,どういう方法がいいのか,それも含めて検討させていただきたいというふうに思います。 ○20番(上鍋正光君)  農家の意向を聞いて私の体験をもとにしながら,よろしくお願いします。市長に伺いますけれども,今,830戸の繁殖農家が8,300頭の生産牛を飼育しているわけですけれども,1万頭という,姶良郡ではいるんですけれども,先ほど申しましたように,頭数が減ればなかなか値が下がるという,そういう悪循環になるわけでございますけども,市長の考えの中で1万頭という数字はどのような感じで捉えられますか。 ○市長(前田終止君)  先般,共進会の関係で福山地域をはじめ,ずっと顔を出させていただく機会がございました。そしてまた,福山の皆さん方の共進会会場でたくさんの人たちと直接生産者の方々とお話も聞く機会もございました。鹿児島県全体から見たら,これはもう日本有数の,日本一の畜産立県と標榜をいたしているわけでございますが,そういう中でも私たちの地域はしっかり5指に入るぐらいの生産地域でもある。そういう中で,議員おっしゃられました70歳以上の方々,つまりご高齢の方々,この仕事は定年がないですから,ですから今までの経験,そして生産意欲,向上心,そして本当に年をとってももう背中を伸ばしてしっかり頑張っておられるさまをつぶさに見さしてもらって,中には80歳超えられて県一の賞までいただかれた人もおられるわけで,そういう頑張りから見まして,1万頭というのは市全体で捉まえていけば,私は十分に福山の方々の意気込みであれば,達成をでき得る目標設定にはおなりになるんじゃないかなということを総合的に考えて,問われればその意思を素人ながら感じるものでございます。 ○20番(上鍋正光君)  私も1万頭というと大きい数字だと思っていますけども,その中で8,600頭いて,残りは1,400頭なんですよね。それを戸数で大体割りますと,1戸当たり1.67頭,2頭増頭すれば達成するわけです。そんな中で,私はいい資金だと思うんですけれども,先ほどの競りの貸付実績を見ますと,溝辺が24頭,横川が30頭なんですよね,そこあたりは親牛の頭数は1,490頭とか,1,163頭とか,そういるわけで,その中で霧島町は685頭しかいなくて,59頭なんですよ。その中ではこの資金のよさとかPRあたりは何らかでされているんですか。少ないところは多くて,多頭化しているところは何かあんまり借りてないような気がするんですよ。もう少しPRの必要があるような気がするんですが。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  この家畜導入資金については,職員が当然定期的に注射,予防接種に回ったりとか,そういう形でしておりますので,PRは十分しておると思います。ただ,多頭飼育のところは,自分の経営の中で回していけるので,貸付希望が余りないというような形のようでございます。 ○20番(上鍋正光君)  多頭化には是非PRをよろしくお願いします。それと1万頭増頭ということについての提言でございますけれども,50万するときも平均価格以上の牛が私は優良牛だと思っております。80万も90万もするのが優良というわけではございません。やっぱり競りですから,好きな牛がおった場合には100万にも200万にも上がります。その中で今,35万あれば40万弱で優良牛は買えます。そういう中では,50万台で買えるのと,今の30万台で買うのとでは20万の差があるわけでございます。その中では,是非,農協との連携もございますけれども,もう市長の考えとして,何かこういう運動でもかけ声でもかけてやろうという気はございませんか,副市長でもよろしいですけど。 ○市長(前田終止君)  やっぱり私ども行政ががっちりと受けとめるだけの器量,それはもう財政的にも裏打ちするもの,そしてまた,意識的にも促し得るだけの基礎理論,しっかり持って頑張り,そしてまた生産農家の方々も,主体的になって本当にやる気を,生産意欲を持つということは非常に大事かな。ですから,そこいらはお互い相当はまりぐあいをしっかりすり合わして,よいしょと始めなきゃいけないのかなという気がしますね。 ○20番(上鍋正光君)  安くなったときが買うチャンスでございますので,いろんな面で農家もですけれども,行政も,農協もともにしながら,やっぱり産地が霧島牛という形での牛をつくっていけたらなと思っています。次に移ります。運動公園の全体計画でございますけれども,この多目的広場は86%終わっているということでございますけれども,この後何を工事として発注していかれるわけですか。 ○都市整備課長(川東千尋君)  まず,平成21年度の予定でいきますと,この後,今もう現在発注しておりますが,ネットをすべて四方に張る工事を現在発注しております。それから,その後広場の中の路盤をつくりまして,最終的に芝を張って仕上げるということを本年度予想しております。それから,その後パークゴルフ場との間にあります駐車場のところに便益施設・トイレをつくる予定でございます。最終的に平成22年度園路とパークゴルフ場の東側の広場を整備して,整備を終える予定でございます。 ○20番(上鍋正光君)  芝は全面ですか,中央だけですか。 ○都市整備課長(川東千尋君)  今整備中のグラウンドには全面張る予定でございます。 ○20番(上鍋正光君)  トイレはどことおっしゃったですか。 ○都市整備課長(川東千尋君)  トイレは今整備をしておりますグラウンドの,場所でいきますと,中側に園路が1つあるんですが,その東側の南東の角に当たります。奥の園路に着いたあたりの場所でございます。 ○20番(上鍋正光君)  3面できるわけですよね,それのどのあたりか,養護学校のほうか,真ん中か,物産館のほうか。 ○都市整備課長(川東千尋君)  物産館のほうになります。物産館のほうのグラウンドの端の外れたところです。 ○20番(上鍋正光君)  そのトイレの位置ですけれども,ちょっと私も二,三日前に行ったんですよね。今散水用の水道工事をしておられましたけれども,ほかの方々がトイレが物産館のほうは物産館でもできるわけだから,コースのどこか養護学校のほう側にはできないのかというようなことも,まだつくる前から出ているんですけれども,そのあたりはこれからの検討としてできないんですか。 ○都市整備課長(川東千尋君)  このグラウンドの整備につきましては,いろいろ検討させていただきまして,面積が約2.6haあるんですが,この中でできるだけコートがたくさんとれないかということで,今ぎりぎり3面とれる計画にはいたしております。そうした中で,このエリアの中にトイレを設置するということは,現在のところプレーのほうにも支障が出るということで想定できないのではないかと考えております。 ○20番(上鍋正光君)  広くということでも要望があって,そういう形にしていただいた経緯もございますけれども,利便性ということから考えれば,やっぱりできるものなら何かもうちょっといい形の場所にできないかということをお願いしておきます。それと,パーク場のことでございますけれども,これにつきましては,本当先ほど申しましたように,人数にしましても管理委託されて,その業者の方々もそれこそ一生懸命で,その中で2万人を超えたと,そういう中でもやっぱりなかなかもうこれが限度だと,その中で場所もあるんだからどうしても36ホールにしてほしいという強い要望がございます。最初の中でこのパークゴルフを福山でされたことがございますか。部長でも課長でもいいです。 ○都市整備課長(川東千尋君)  私自身は福山ではないんですが,霧島の民間の施設で家族でしたことはございます。 ○20番(上鍋正光君)  正式なルールというのがあるみたいですけど,正式なルールという形でされたことはありますか。 ○都市整備課長(川東千尋君)  正式なルールでは恐らくなかったかと思います。 ○20番(上鍋正光君)  私も正式なルールと余り知らなかったんですけれども,正式なルールというのは36ホールが正式なルールだということです。そういう中で,何でこれを言うかといいますと,18ホールでは同じところを2回回るわけですよね。そういう形になりますと,やはりコースがもう手にとるように分かると,そしてまた飽きると,おもしろくないという形で離れていくみたいなんですよ。そういう中で,18ホールでは半端だというような形でのいろんな方からの申し入れがあるわけですけど,その点についてはどう考えられますか。 ○建設部長(篠原明博君)  パークゴルフ場の増設についてということで,私どものほうも一応先進地といいますか,36ホールあるところを視察をいたしまして,実際そのコースを回ってみました。おっしゃるように,たくさんあってそういう起伏があるところを回れば当然違う形でのプレーができるんですけれども,おっしゃいましたように,限られた地域の中でいろいろ工夫をされてやっていらっしゃるところもあるようでございます。一番いいのは,おっしゃるように36ホールあっていろんなそういう地形があって回るのがいいかと思いますけれども,当然,当時宮崎のほうに視察に行ったときにも,18ホールの中でフリーな形で回っていらっしゃいます。正式な形じゃなかったんですが,2人連れあるいは一人でも回るという形で,随時コースを回っていらっしゃいましたので,そういった形でのやり方もあるのじゃないかというふうに実感をいたしました。 ○20番(上鍋正光君)  これを見ますと,増設は事業実施に向けて検討というわけでございますけれども,この前のそれこそ四,五日前に地域審議会もあって,その中で一番目に上げられたということも聞いておりますけれども,全然これについての正式なといいますか,めどもたっていないわけでしょうか。 ○市長(前田終止君)  今日までこのパークゴルフ場の増設,これについては,長い間さまざまなご指摘を関係各位の議会の皆さん方も,地域の方々も聞かされて,そしてまた私も辛抱強くそのお話も聞きました。先般はある大会がございまして,生まれて初めてパークゴルフというのを自らも,ちょっとでしたけれども参加させていただきました。危うくホールインワンに近いようなコースになりかけたわけですけれども,並々ならぬ素質があるということで,ちょっと皆さん方にも受けたというような感じもありました。あそこの場所に行くたびに思うんですけれども,私どもの霧島市の地政学的にこう見ると,一番端っこというイメージがありますが,実はそうじゃなくて,大隅半島全体とか,薩摩・大隅両半島の全体とか,南九州全体で見ると,実にいい位置づけで,そしてあそこでのこのような手合いの36ホールなどがきちんとできますと,誘客もこの手の施設の最大拠点地に十分になり得る可能性を,自分でもプレーに一部参加してみて,何度もあそこに足を運んでみて,そしてまきばドームとの組合わせなど,そして今回のいろいろ整備をしていること等考えますと,相乗効果,こういうものが十分にあのエリアにあるのかなということを,市長としては感じております。当地域に市民全体のことを考えた一般廃棄物管理型最終処分場,こういうものも,いやこれは市民にとって大きな課題,問題ですよ,そういうことも考えてもいるわけでございまして,こういうことを総合的に判断すれば,やっぱり市全体の一つの受けどころとして,そういうことにも大きな配慮というものが,私の立場から見ますとあってしかるべきかなというような気持ちも強くにじんでいます。また地域審議会の声などもお伺いいたしますと,それこそ「いの一番」にそういうところも上げられているということもあり,そしてまた,行政評価,これも必要なわけでございまして,しっかり現段階で調査をしているというような受止めでいただければいいんじゃないかと,あとは関係される皆さん方と私どもの連携,地域社会の福山のあの地域の方との呼吸合わせ,そういうとこでしっかり方向づけがお互いにいい形でできたらなと期待もいたしております。 ○20番(上鍋正光君)  横川と福山は霧島市の外れではございますけれども,その中で地形図から見れば私なんかも今,市長がおっしゃったように真ん中であると。そういう中で夏のパークゴルフ大会で市長があいさつをされている。その中で拍手が起こったと,それは何かと申しますと,「実施設計は早い段階でできるんじゃないか」というような話があったということで,それへの拍手だったと思うんですよ。その中では,これを考えますと,今このあれは後退なんですよね。そう考えた場合には,私なんかは郷土というものに誇りを持ちますし,そしてまた,市長が一般廃棄物を言われましたけれども,今の牧之原の住民が何を言うかというと,やっぱり外れだから持ってくるのかと,牧之原ではもう真ん中ではないかと,そういう言い方があるわけです。その中では,パークゴルフ場あたりも前向きな取組みが必要ではないかと思うんですけど,それあたりについては市長はどう考えますか。
    ○市長(前田終止君)  今,後退というような受止めの発言も聞こえましたけれども,そうじゃなくて,この基本計画について,調査ということにも一歩進めているということも是非ご理解もいただきたいなと思います。ですから,おっしゃるとおり,まきばドームに行きますと,県大会,南九州大会みたいなものがそれなりの屋根つきのあの場所で年間を通じて何度か行われる。それに開催地市長として,何度かそれこそ足を運び,その隣接するエリアにもいろいろと充実した施設が重ねられていくということなど考えますと,私としてはどうにかここをもっと輝く生き生きとした市民活動の場として,また健康づくり,スポーツ拠点地としてどうにかならぬものかなということを強く念じ上げているところでございます。 ○20番(上鍋正光君)  今,市長が言われるようなきれい事といいますか,それは分かります。しかしながら,現実として場所もあるわけで,最初は運動公園として野球場とか陸上競技場とかいうような計画がありました。しかしながら,それはもう実際的に人口減の中では必要ございません。その中で先ほどの迷惑施設の建設も予定されていると。そういう中ではやっぱり前向きな取組みも是非必要じゃないかと。せめて本年度に実施設計するぐらいの決断は市長はできないのか。 ○市長(前田終止君)  後退ではなくて,前向きに,それこそしっかりと前進する方向を見つめながら努力をしたい,これだけ申し上げます。 ○20番(上鍋正光君)  本年度なり来年度に実施設計というような形の答弁はできないんですか。やはりそれが,いろいろと私もですけども,いろんな中では相当な,今度地域審議会で一番上に上げたということも聞いております。その辺は企画部長はどんな感じだったですか。 ○企画部長兼行政改革推進監兼大学跡地利用対策監(山口 剛君)  来年度予算に向けて,今各地域審議会の中で先週から来週にかけて議論されておられます。その中で,福山地区においては,確かに1番目にその件が上がってきておるようでございます。 ○20番(上鍋正光君)  私もくどいようですけれども,市長は後退ではないという言い方をされますけれども,この前のあいさつの中での,皆さん方が相当期待したということの中で,私のこの返事を持って帰れば私は生きて帰れないくらいの,やっぱり重みを持っているわけでございまして,その点についてはもうちょっと突っ込んだ前向きな答弁を聞かせてもらえればありがたいと思うんですが。 ○市長(前田終止君)  上鍋議員さんの大変粘り強い追求でございまして,思いは一緒です。その方向を限りなく見つめて,期待にこたえる努力をやります。 ○20番(上鍋正光君)  期待が福山も相当大きいと思います。それあたりは胸に置いて,是非いい形の言葉で場所で伝えていただきたいと思います。終わります。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  先ほど上鍋議員の質問の中で,福山には70歳以上の農家で組織される「おいどんもキバイもんそや」という会があるということでございまして,そのほかの地域にはこういった高齢者のグループはないかということでございましたが,他の地域には高齢化が進んでいるグループはありますけれども,きちんとした特別な組織というのはないようでございます。そういう調査結果でございました。 ○議長(西村新一郎君)  次に,35番,池田靖議員より2件通告がされております。本日の会議時間は議事の都合によりまして,あらかじめ時間を延長します。池田靖議員の発言を許可いたします。 ○35番(池田 靖君)  私は,今この壇上に立ちましてちょうど3年10か月前の初議会で,霧島市議会議員48名の一人であるとの自覚と責任感に緊張させられたこと,また初めての一般質問に立って,それまで旧牧園町の町長,そして議長の立場であった者同士で,時としては厳しく質問し,議論し合ってきた一人として,県下第2の都市としての本市の行財政の運営が順調に進んで,13万市民の一体感が一日も早く市民に実感されて,合併してよかったとの声を聞かされることを願いながら,毎回のようにこの一般質問を行ってきたことを感慨深く思い出しております。私にとりまして,いよいよ最後の質問になりますが,通告をしております2つの問題について,前田市長に質問します。まず第1の質問は,霧島市初代前田市政の総括と課題への対応についてであります。1市6町が合併して新霧島市が発足して3年10か月が経過しましたが,市長選挙に当たって「ふるさと維新癩日本の原点・霧島市を日本一のふるさとに癩」とのキャッチフレーズで,前田市長はマニフェストを掲げられました。その中で3つの市政の基本姿勢と,5つのふるさとへの約束を示して,初代市長として新生霧島市の4年間に取組まれました。未来への布石を考えながら,合併に伴う旧自治体間の調整やそれぞれの地域に合ったいろいろな組織の整備等の苦労は,察するに余りあるものがありました。そして,厳しい財政状況の中での市長及び行政当局の懸命な努力は,高く評価できます。我々議会も,13万市民のための政策に対して積極的にバックアップして,いよいよ任期満了前の最終議会を迎え,ともに喜びを分かち合いたいものであります。そこで,前田市政4年間を総括してどう考えているのか,また残された課題についても,明らかにしていただきたいのであります。そこでお尋ねしますが,第1点として,マニフェストの中で約束をした5つの事項のうち,予想以上の成果を上げたものは何なのか。また,努力に反して成果不十分なものは何なのか。その成果と反省を具体的に上げていただきたいものであります。第2点でありますが,合併の究極の目的は,13万市民の一体感の確保とされていますが,このことについて,市民意識の現状をどう捉えているのか,そして残された課題なり,これから努力すべき方向をどのように認識しておられますか,質問します。第3点は,先の6月定例会での同僚議員からの一般質問に答えて,次期市長選への出馬表明をされましたが,継続性の確保は極めて重要であると考えますので,市長として2期目に取組む重要施策として,まず何を考えているのか,質問するものであります。次に,第2の問題として,省エネモデル住宅建設の基本計画の構想についてお尋ねします。このことについて,先の3月定例議会において,環境省の環境計画と地球温暖化対策の両課より示唆を受けまして,21世紀環境共生型住宅モデルの整備による建設促進事業を取組むよう私が市長に提言しました。今回地元の国会議員のバックアップも受けて,鹿児島県の地域グリーンニューディール基金による省エネモデル住宅建設としてこの事業が具体化して,基本計画が策定されるので,この構想について質問します。一昨日の新聞発表によりますと,民主党の鳩山代表は,日本の20年までの温室効果ガスの排出削減の中期目標について,90年比25%削減を目指すと明言しました。このように今日新聞・テレビで地球温暖化が取上げられない日は1日もありません。本市における省エネとなる新エネルギー等による環境対策の具体的対応はまだまだであります。このような時期に,この基本計画の策定をされることはまことに時を得たものと評価されます。この基本計画策定に当たって,市長の基本構想はどのようなものか,示していただきたい。また,本市では,当面モデル住宅を2か所に建設を想定されていますが,建設場所の条件としてどのような考えであるのか,質問します。以上,2つの問題について明快な答弁を求めて,私の第1回の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  池田議員から2点につきましてご質問でございました。1点目につきましては,私のほうから答弁をいたします。2点目につきましては,建設部長が答弁をいたします。霧島市初代市長としての総括と課題への対応について,この1点目についてお答えいたします。私は,初代霧島市長に就任をして以来,一貫してマニフェストに掲げました「開かれた市政」,「活力ある市政」,「公正で公平な市政」,この3つの基本姿勢と,現場主義,これを堅持しながら市民の皆さんが主役の日本一のふるさとづくりを目指して,365日年じゅう無休の精神で市政運営に取組んでまいりました。その結果,議員ご指摘の5つのふるさとへの約束については,おおむね達成できたものと思っております。具体的な成果といたしましては,子育て支援事業の推進,安心安全のまちづくりのための市内89の自主防犯パトロール隊の結成,企業18社との立地協定締結,予想を上回る移住定住者の増加,観光協会や国際交流協会などの各種協会の統一化,ブロードバンドの未整備地域の解消,あるいはコミュニティバスの運行,天降川小学校の新設や学校改築事業の実施,市民サービスセンター「コア・よか」の設置,首都圏霧島市ふるさと会の設立などが挙げられます。このほかには環霧島会議,そしてまた,新しい大きな視点に立ってのジオパークへの挑戦なども追加してよろしいのかとも思います。逆に,達成できなかった項目といたしましては,観光客1,000万人プロジェクトであります。森林セラピー基地としての認定やよかとこ案内所の100か所設置など,達成できたものもこの分野ではありますけれども,観光協会をはじめ各それぞれの団体のご支援,ご協力をいただきながらも,観光客1,000万という目標数値は達成できませんでした。観光立市霧島を唱えている私にとって,このことは大変残念なことであったというふうに思っております。また,農産品等のブランド化や霧島ナンバーの実現など,いくつかの項目につきましてもまだ道半ばの状況でもあります。次に,2点目についてお答えいたします。新市において調整することとされていた合併協定項目のうち,地方税の取扱いや上水道・簡易水道料金の統一など,未調整項目が残されておりまして,それらの早期調整が残された課題と考えております。また,第一次霧島市総合計画において,施策ごとの課題が明確にされますとともに,前期5か年基本計画においての全庁横断課題,つまり最重要課題を解決するための重点施策が位置づけられておりますので,これらの施策にかかわる事業を積極的に推進し,本市のまちづくりに取組んでまいります。3点目についてお答えいたします。霧島市の10年間の癩癩10年間とは平成20年度から平成29年度まででございますが,この基本的な運営指針となる,いわば市政の経営羅針盤,この第一次総合計画が策定をされ,7つの政策と28の施策,これを設け,各種事務事業が推進されているところでございますので,本総合計画との整合性を図りながら,そして本定例会での意見も拝聴をさせていただきましたし,じっくり時間をかけて調整し,次期マニフェストをぎりぎりのところでお示し申し上げたいと,こう思っております。よって現在のところ,内容等について公表できる段階にはございませんので,どうぞご理解いただきたいと思います。いずれ市民の皆様にきちんとお示しをしてまいりたいと考えておりますので,ご理解くださいますようお願いをいたします。 ○建設部長(篠原明博君)  省エネモデル住宅建設基本計画の構想につきましては,関連がありますので,一括してお答えをいたします。地域グリーンニューディール基金事業につきましては,環境省が県に対し補助金を交付して基金を造成し,市町村がこれを活用することにより,地域の実情に応じて地球温暖化対策等の環境問題を解決するために必要な事業を行うこととなっております。本市におきましても,その基金を活用して省エネモデル住宅を建設する計画でございます。基本計画の構想ですが,地球温暖化対策は,霧島市にとっても環境問題における最重要課題であると認識しておりますことから,霧島市の自然環境などを生かしながら,太陽光パネルなどの環境に優しいさまざまな省エネのシステムを導入したモデル住宅を建設し,紹介や体験などをすることにより,市民の省エネ住宅への関心を高めるとともに,今後,省エネ住宅の建設や既存住宅への省エネ設備の導入を促進し,地球温暖化防止へつなげていきたいと考えております。建設場所といたしましては,モデル住宅であり,人の集まりやすい場所をと考えておりますが,国分・隼人地区を中心とした平野部と,その平野部とは標高差のある自然豊かな中山間部を予定をいたしております。 ○35番(池田 靖君)  今ご答弁をいただきましたが,まず第1の問題として,再質問をさせていただきます。先ほどちょっと触れられましたけれども,環霧島会議の発足をされておられます。その延長線上にジオパークという今熱心に取組まれている問題がございますが,これの問題について,発想と構想の偉大さは私も評価するんですが,それぞれのスタッフの中でどのように議論をなさっていらっしゃるのかと。政策を膨らませる必要性があるのではないかと。職員の方も市長の発想に対してどれだけ意識,認識を変えて,その延長線上に市民への影響を与えたか,そこから市民運動が実践になっていかないといけないと,私はそういうふうに環霧島会議を,それからジオパークというものが,やはり市民運動にならなければ駄目なんじゃないかなと,私はそういうふうに考えています。その辺について市長はどう思われますか。 ○市長(前田終止君)  議員ご指摘の気持ちも同様のものを強く私も思っております。ただ,そのことも私どもの霧島市1市だけがそういう空気であってはなかなか実現できないもので,5市2町7自治体,県境,市町境を越えてそのような意識を一人でも多く持っていただきながら,なし得ていかなければならない,半世紀,100年に一度の大きな取組みだと思っています。これに向かって,来年の春にはしっかりとした,まず日本ジオパークネットワーク入り,そして,それを土台にしながら世界ネットワーク入りというものをものにしていかなければならない,大きな責任があると思っております。 ○35番(池田 靖君)  今おっしゃるとおりだと思うんですけども,私も環霧島会議には都城,それから高原でしたか,それから湧水町と会議にも出会させていただいて,その空気も十分存じ上げているつもりですが,やはりこれが大きなうねりとして,その必要性を地域住民に浸透していかなければ駄目だと。そういう意味ではジオパークの挑戦が先送りされたことは,私,むしろよかったと思っています。あんまり早く簡単にやれば簡単に壊れることがありますので,そういった意味ではこの問題について,市役所のある地域でもいろんな会合が開かれたり,そういうことが今後もますます必要になってくるなというふうに考えております。これが前田市長の今までの一つのあなたならではの提唱で,それで皆さんが全面的な支持はしていないにしても,非常に興味深くこの問題について,5市2町の方たちが,これらの可能性を十分に認識されてきつつあるんじゃないかと。ですから,これは非常に霧島国立公園を取巻く地域が大きなエリアで論じられるということは,ますますその密度を高める必要があるというふうに私は思います。次に,全国視野による大会の誘致というのを,先ほどはおっしゃいませんでしたけれども,その一つの例として,全国温泉所在地首長フォーラムの開催をされました。別府なり熱海なり伊東なりの首長がおいでになって,それぞれの地域の今国内観光が非常に大変な時期に,具体的な例をいろいろ言われたというのは,私,大変に意義のあることをされたものだと評価するんです。ですけど,この会議で出された課題なり問題点が,地域の観光協会なり,それから地域の住民なりにどれだけ反映されているのかなと。どうも前田市長が踊っているだけじゃないのかなという意見もあるものですから,これらについて観光行政のことは先ほども言われた,成果の上がらなかった,非常に残念なこととして1,000万を到達できなかったことを上げられましたが,やはりこの問題をほかの地域と同じように非常に優秀な観光地,これは何も霧島温泉だけではなくて,隼人地区においても,すべての霧島市の観光問題をもっと内容のあるものにするためには,こういうせっかくのフォーラムをされたことがもっと反映されなければいけないんじゃないか,私はそう思いますが,市長どう思いますか。 ○市長(前田終止君)  就任以来4年間,毎年私は,全国規模の大会を誘致しました。血税をもってこれを充てたわけじゃなくて,長年それぞれ関係があって,ずっと会費を納めて時の首長さんが1市6町7自治体あった時代に,それぞれの分野において出会なさり,それこそ歴史を傘下の形態の中においてつくられたものであります。それでそういうのを,よそさまの地域に行くだけじゃなくて,私としてはやっぱり年に1つぐらいは私が市長になった以上は,その全体の協議会の費用で,我がまちで全国大会をそれなりの方々が集まっていただいて,そのときにそれを本当に有効に利活用しながら,議会の皆さん方にも意欲ある方は参加してください。そしてまた関係諸団体あるいはまた広く一般市民にもどうぞという形で,そのようなことを,例えば初年度は生涯学習大会でございましたし,あるいはまた,温泉所在都市も次はやりましたし,あるいは空港所在都市,そういうものをやりましたし,あるいはまた国立公園所在都市,そういう形で我が市が特別な予算を当初に示してやっていくというよりも,全国の市長会レベルの中のあるものを,それにあちこち行った者として連れてきた。そして,そのことによって市民の方々や関係組織団体や議会の皆さん方にも一緒になって考えていただこう,そして問題提起やそういう課題探しをしながら一緒にやっていこう,そういう意味では,私は,今までにも皆さん方の自治体経験の中で,あんまりそういう形で具体的にきちんと積み上げてきた経験あられますか。私はそういう意味では見事にきちっと自らの職責,それを打って出て,持ってきて,それを意識提起しながら,最も関連の深いものをきちんと攻めてきましたよ。ですから,そのことはまた報道が,テレビ・新聞,あるいはまた私どもの広報紙でありました。ですから,いろいろああいうのは前田が1人で踊っているだけだ。違う,全然違う。是非そこいらをもっと真剣に,逆に考えてくださいよ。そういうふうに私はご理解をいただきたいと思っております。これから来年に対しましても,その次に対しましても,例えば来年1年,ご承知のとおり,大河ドラマこれの1年でありますし,市政全体は5年目という節目を迎える大きな1年間でもありますよ。そういう中で,夏場には,いいですか,自分たちの持ち出しはもう最小限にとどめることになりますが,日本全体の高校生が登山競技大会で千数百名来るんですよ,北から南まで。それを見事に受け切って,国立公園,登山道,自然環境,私たちの地域の取組みのすばらしさを,日本全国に一遍に広がっていく,そういうことができますよ。また,参加した彼らは,やがて青春時代の思い出として自ら稼ぐようになったら,この地に来ようという思いのあるような,そういう行事として受けとめていきたい。そしてまた,来年になりましたら,秋口11月になりますが,国立公園,国定公園,こういうものに対する最大の大会であります,それこそ全国自然公園ふれあい大会,こういうものを計画いたしております。そしてその次の年が新幹線の全面開業でしょう。その秋にお茶の世界の最大の大会,これを皆さん方と相談しながら,こうして書いてあるとおり,それこそ今からしっかりと準備をしていかなければならぬ,そういうことを挙げましたら切りありませんが,もう向こう5年先まで私の頭の中にはプログラムが,なるべく最小限の費用で最大限の効果を上げるようにしっかり先を見て,遠くを見るもそれもやっておりますし,なお地元の足元,それを見る,生活密着型のそういうものもさまざまな形で4年間努力をし,そして今後もやり続けてまいりたいという期待を持って頑張るつもりであります。 ○35番(池田 靖君)  この前私が言いたい放題言ったと言いましたけど,今日は言いたい放題言われたという,最後にそういうことも拝聴するのも必要ではないかと思いますが。確かに時間のかかることもあるわけですから,今の前田市長の情熱を持って,考えたことは2期目も続けていくということも大切であろうと私も思います。それは評価いたしますが,もう一つ,おじゃんせ政策というのが,何か部屋もなくなっちゃってちょっと影が薄れているんではないかと思いますが,私はそれなりの新しい感覚で新聞でも取上げられたような,それなりの評価があるものだと思っております。ただ私は一般質問でも申し上げたように,鹿児島県外から連れてくるものばっかり考えないで,市内でも私は周辺部の問題を長く言いましたが,中心部の人たちが自分の親がいる周辺部に帰って,そして周辺部を活性化させるというおじゃんせ政策を,同じようなコンセプトでやられたらどうかと。活性化をしていないというのをほったらかしにしていれば,ますます過疎地域は廃れて人がいなくなるんですよ。人がいなくなったらどうなるかというと,大災害が起こって,中心部に,先ほども同僚議員からご質問がありましたけれども,山が荒れれば中心部が威張っていたって駄目になるんですよ。だから,そういうことをせっかくいいコンセプトでおじゃんせ政策もされたんだから,もう少し角度を変えて周辺部に人が住めるようなこともひとつお考えいただきたい。農産物のブランド化については,道半ばだという答弁をいただきました。確かにこれも時間のかかることでありまして,非常に一次産品のブランド化というのには,お茶のこともいろいろお話ししたいことありますが,茶まつりのことやらなんやらは,ほかの方たちからたくさん出ておりますので,私は1つだけお茶について申し上げます。牧園町に西製茶というのがありまして,それが抹茶の生産を100tつくっていらっしゃいます。これは非常に大きな量でありまして,外国にまで出しております。そして今皆さんが召し上がっているアイスクリームの抹茶にも原料で提供されています。こういったことを一つ農林水産部の方たちやら,商工観光部の方たちもご認識いただいて,こういうものがこの霧島市内にあるということをひとつご認識いただきたい。私どもが,これは行革の委員会で行ったと思うんですが,西尾市という愛知県に参りましたときに,そのまちに入ったら横断幕で日本で一番抹茶が生産される場所というのに行ったことがあります。そこで生産される量は,市全体で400tなんですよ。それの4分の1は霧島市の1工場でできているということをご認識いただきたい。それから,先ほど湾奥の問題も出ましたが,福山町の福山養殖の小林松三郎さんという方が,黒酢を使って「さつま黒酢ぶり」を生産されている。これの生産量の8割は海外に出ています。外国に出ているんですよ。市内で食べられないんです。外国では有名になっています。こういう特産物がありますから,農産一次生産品としてはいろいろ問題があるかもしれないけども,ひとつそういうところまで目を向けていただきたい。これは一つの提案でございます。それから,今年の3月ですね,宮脇昭という非常に有名な大先生が来られて,霧島ふるさと命の森をつくる会,同僚議員が一生懸命やっていらっしゃいますが,こういう会をなさいました。やはり霧島市は森林がたくさんあるわけですよ。これ自然を守るためには絶対に必要なことでありまして,是非これも今後継続して絶えないようにしていただきたいと思っております。それで,もう一つ私が皆さんにお訴えしたいのは,霧島音楽祭が30回続いた。これは教育長先生も一生懸命なられていろんなことをやられましたが,31回目がまた問題でありますので,30回は節目で一生懸命みんなが南日本新聞あたりも取上げましたけど,31回目になったらしぼんでしまわないようにひとつよろしくお願いいたします。それでは,第2の問題に入ります。省エネモデル住宅建設の件で,ちょっといろいろ資料をとっていただきましたが,環境省の報道,いわゆるプレスリリースでは,地域グリーンニューディール基金の配分によって,これが2つの当面の問題が出ております。当面の雇用創出と中長期的持続可能な地域経済社会の構築であります。これらについて,この考えがあってこの国の政策が出てきているわけですから,さっきも壇上からお話ししたように非常にいい環境保全の環境対策の上で非常にすばらしい政策だと思いますが,このプレスリリースされている問題について,どう行政当局はお考えなのか,伺います。 ○建設部長(篠原明博君)  今回の地域グリーンニューディール基金につきましては,ご答弁の中でも申し上げましたけども,今直面いたします環境問題について,長期的に取組まないといけないというようなことが趣旨であるかと思います。そういったことからいたしますと,今,宅地の需要あるいは中山間部の移住定住いろいろ問題があるわけですけれども,そういった今できるものをまずお示しをしながら,今後の住宅に民間の方々の協力をいただきながら,住宅をつくる際に今から始められるものを導入しようということで考えておりますので,そういった面から霧島市の本市の持ついろんな自然環境をうまく生かした,そして地場のものをうまく生かした個人の住宅をモデル住宅としてつくっていきたいと。そういうものをまずつくることによって,市民が身近にそういうものに接しまして,環境に優しい住宅におけるいろんな手法というものも目に見ていただきながら,今後市民の皆様がつくっていただく住宅については,こういうものを積極的につくっていただくような方向で考えております。 ○35番(池田 靖君)  ご答弁にありますように,モデル住宅をつくろうということで,2か所,選定の場所についてはご答弁の中に具体的に書かれておりますので,もうそれは質問いたしませんが,やはりモデルということは,みんなに見てもらわなければいけないわけですね。ですから,ひとつ中心市街地に近い都市部のようなところは簡単に人が集まるでしょうが,先ほど答弁にありましたように,自然豊かな中山間地域の場所というのは,モデル住宅そのものに何らかの付加価値をつける必要があるんではないか。先ほどお話ししたような宮脇先生のコーナーをつくるとか,それから,私のほうでは実は霧島にちょっとゆかりのある椋鳩十先生の後継者と言われる,たかしよいち先生がしばらく霧島のみやまコンセールのすぐ下で生活をしていらっしゃったことがありますので,それらの児童文学のコーナーなども設けると,そのためにモデルを見に来るという付加価値がつければ,そういうものにもなるんではないかということをちょっと提言したいと思いますが,この点についてはどう思われますか。 ○建設部長(篠原明博君)  今言われますように,市民の目で見れる場所が一番いいかというふうに考えております。今回計画いたしております平野部と中山間部,それぞれの地域特性を持っていますので,そこでそこに合った一番いいモデル住宅をつくりたいとは思っております。その中で,先ほどの話の中で見て,また経験し,あるいはそこに宿泊あるいはその周辺で体験できるようなところが一番いいのかなというふうに考えております。そういった幅広い視点から今回基本計画の構想をつくりたいというふうに思っております。また,今の計画の中では,そういった研修室でありますとか,あるいは今おっしゃいました展示も一部できるようなものも想定をいたしておりますので,今後,その基本計画の中で検討させていただきたいと思います。 ○35番(池田 靖君)  それから,省エネということは,今までの化石燃料を使わない,もう今日の何かテレビを見ますと,またガソリンが上がるということを言っております。上がったり下がったりですけれども,温暖化対策の上から見ても化石燃料をたくということには問題があるわけでありますから,是非自然エネルギー,新エネルギーというようなものを,どのようなことを考えていらっしゃるのか,省エネというものについてちょっとお答えをいただきたい。 ○建築住宅課長(矢野昌幸君)  住宅につきましては,先ほども部長が申したんですけども,霧島市の自然に可能な限り配慮を行いということですから,自然に逆らわずに共生しながらということで,例えば可能な限り地場木材を使用しまして,台風が来ますので,台風に強い家と,それと自然環境を上手に利用しながら,風通しのよい住宅,夏の日差しを極力室内に入れない,配置等に考慮しながら軒の深い家,雨水の利用,可能な限り建物周辺に植栽を行って,強い日差しを和らげるというようなことで,それに不足する分を最新の省エネ設備ということでいろいろなオール電化システムとか,LPガスや都市ガスによる家庭用燃料電池,太陽光発電,ソーラーウォール,空気暖房でございます。高効率の太陽熱温水器,それと考えられる限りの断熱,高断熱材,二重サッシ,屋根に塗る遮熱用の塗料とか,そういうもろもろの分をセットにして,この中から見ていただいて自分の家に合うものを選んでいただければいいかと思います。 ○35番(池田 靖君)  今おっしゃったことは,もう当然のことでありますが,これについて議論をするつもりはありませんが,今回9月定例会に地熱発電の関連の陳情が出ております。委員会に付託されておりますので,委員会で十分なご議論があろうかと思いますので,その功罪についての云々は申しませんが,前にもちょっと触れましたが,霧島火山帯の地区で地熱というものについて,可能性が非常にあるから陳情もたくさん出たんではないかと私は想像しておりますが,バイナリー発電を含む地熱発電というものについても,十分に考えていくべきだと思いますが,その点どうでしょうか。部長でも市長でもどちらでも。 ○建設部長(篠原明博君)  今お話をいたしましたいろんな省エネ設備等がございます。その中でそこに地形に合ったいろんな設備も,あるいはそういう工法もありますので,基本計画の中でそこらはまた検討させていただければと思います。 ○35番(池田 靖君)  私は以上で終わりたいと思います。とにかく前田市長もひとつ頑張ってあなたの考えを皆が理解できるような方向でひとつ,やはり霧島市というのは,前田市長がよくおっしゃるように,非常にポテンシャルというか,可能性のたくさんある場所でございますので,それを十分に引き出すような方向で行政当局も議会も協力をして,このすばらしい土地柄を世界に誇れるような方向で発展させていただきたいということを希望いたしまして,私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(西村新一郎君)  以上で池田靖議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの7名については,明日の本会議で行います。本日はこれで散会します。               「散 会  午後 5時26分」...