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平成19年第4回定例会(第6日目12月14日)

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    平成19年第4回定例会(第6日目12月14日)


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    平成19年第4回定例会(第6日目12月14日)              平成19年第4回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                      平成19年12月14日(第6日目)午前9時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬─────┐ │日程│議案│   件                 名     │ 備 考 │ │  │  │                           │     │ │番号│番号│                           │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 1│  │一般質問 松元 深君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・農業振興について            │     │ │  │  │      ・発達障がい者(児)支援について     │     │ │  │  │     脇元 敬君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・霧島市観光基本計画の取組について    │     │ │  │  │      新設県立霧島高校と地域との結びつきについ│     │ │  │  │       て                   │     │ │  │  │     秋広眞司君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・教育基本法下の教育改革について     │     │ │  │  │      ・廃棄物処分場について          │     │ │  │  │      ・消防行政について            │     │
    │  │  │      ・史跡,国分寺跡地について        │     │ │  │  │     山浦安生君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・市民が選ぶ「市民活動団体支援制度」(寄付│     │ │  │  │       条例)の導入について          │     │ │  │  │      ・関平鉱泉について            │     │ │  │  │     仮屋国治君(★ページ)           │     │ │  │  │      農林漁業活性化について         │     │ │  │  │      ・第一次霧島市総合計画について      │     │ │  │  │     島廻一心君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・市営住宅の空家対策について       │     │ │  │  │      ・交通安全対策について          │     │ │  │  │      ・歩道の改修について           │     │ │  │  │     岡村一二三君(★ページ)          │     │ │  │  │      ・職員の人事と給与格差是正について    │     │ │  │  │      ・霧島市しみん学習支援公社の運営状況につい│     │ │  │  │       て                   │     │ │  │  │      ・資源ごみのわけ方・出し方について    │     │ │  │  │     時任英寛君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・原油高における本市の影響について    │     │ │  │  │      ・就労支援について            │     │ └──┴──┴───────────────────────────┴─────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  脇 元   敬 君      2番  松 元   深 君     3番  秋 広 眞 司 君      4番  池 田 綱 雄 君     5番  有 村 久 行 君      6番  徳 田 拡 志 君     7番  山 浦 安 生 君      8番  神 園 三 郎 君     9番  厚 地   覺 君     10番  徳 田 芳 郎 君    11番  宮之原   稱 君     12番  黒 木 更 生 君    15番  新 橋   実 君     16番  仮 屋 国 治 君    17番  林 薗 澄 男 君     18番  脇 元   操 君    19番  植 山 利 博 君     20番  上 鍋 正 光 君    21番  塩井川 幸 生 君     22番  久 保 史 郎 君    23番  岡 村 一二三 君     24番  島 廻 一 心 君    25番  木野田 恵美子 君     26番  山 神 生 人 君    27番  池 田   守 君     28番  下深迫 孝 二 君    29番  栫 井 成 孝 君     30番  吉 永 民 治 君    31番  今 吉 歳 晴 君     32番  尾 崎 東記代 君    33番  木 場 幸 一 君     34番  浦 野 義 仁 君    35番  池 田   靖 君     36番  細山田 為 重 君    37番  蔵 原   勇 君     38番  田 代 昇 子 君    39番  前川原 正 人 君     40番  窪 田   悟 君    41番  川 畑 征 治 君     42番  深 町 四 雄 君    43番  時 任 英 寛 君     44番  中 村 幸 一 君    45番  西 村 新一郎 君     46番  宮 内   博 君    47番  徳 田 和 昭 君     48番  川 畠   暁 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    14番  四 元 寿 満 君 4.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長  南   洋 海 君  副  市  長   福 永 いたる 君   総 務 部 長  西 重 正 志 君  企画部長兼行政   山 口   剛 君   生活環境部長   南 田 吉 文 君  改革推進監  保健福祉部長    今 村 恭 一 君   農林水産部長   東   邦 雄 君  商工観光部長    長 崎   薫 君   建 設 部 長  秋 窪 直 哉 君  工事監査部長    大 井   正 君   消 防 局 長  中 村   昭 君  会計管理部長    池 田 和 弘 君   水 道 部 長  濱 崎 幸 嗣 君  牧園総合支所長   山 下 弘 文 君   税務対策総括監  末 野 賢 了 君  危機管理監兼    宇 都 克 枝 君   廃棄物対策監   沼 口 輝 実 君  安心安全課長  農林水産部次長   外 山 幸 喜 君   商工観光部次長  柳 田 秀 徳 君  兼農政畜産課長               兼商工労政課長  建設部次長兼    塩入谷 政 秋 君   消防局次長兼   西 尾   潔 君  建築住宅課長                総務課長  総 務 課 長   阿 多 己 清 君   財 政 課 長  平 野 貴 志 君  税 務 課 長   川 畑   巧 君   企画政策課長   馬 場 勝 芳 君  共生協働推進課長  横 手 航太郎 君   行政改革推進課長 濱 﨑 正 治 君  環境衛生課長    川 村 直 人 君   市 民 課 長  宗 像 成 昭 君  衛生施設課長    前 田   理 君   社会福祉課長   後 庵 嘉 文 君  児童福祉課長    隈 元   悟 君   高齢・障害福祉  西     剛 君                        課長  健康増進課長    宮 本 順 子 君   林務水産課長   山 下   晃 君  観 光 課 長   後 藤 辰 美 君   土 木 課 長  中 村 順 二 君  都市整備課長    篠 原 明 博 君   検 査 課 長  岩 重 芳 人 君  消防局警防課長   吉 村 茂 樹 君   隼人総合支所   荒 瀬 美 行 君                        総務課長  牧園総合支所    荒 木   敏 君  地域振興課長  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長  吉 永 冨城夫 君  教育部次長兼    野 村   望 君   教育総務課長   東 郷 一 徳 君  生涯学習課長  学校教育課長    村 田 研 史 君   文化振興課長   野 村 定 美 君 5.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    藤 田   満 君   議事調査課長   上 原 勝 己 君  議事調査課課長   満 留   寛 君   書    記   福 永 義 二 君  補佐兼議事係長  書    記    井 上 寛 昭 君   書    記   米 元 利 貴 君 6.会議のてん末は次のとおりである。               「開 議  午前 9時00分」 ○議長(西村新一郎君)  これより本日の会議を開きます。まず,昨日の植山議員の一般質問に対する訂正発言の申出が久永隼人総合支所土木課長よりあります。 ○隼人総合支所土木課長兼都市計画課長(久永哲士君)  おはようございます。昨日の答弁の訂正をさせていただきます。AZマキオ店の出店計画の進捗状況と今後の市の対応について,昨日植山議員の一般質問の中で(仮称)第二国分西小学校予定地から天降川を渡り山形屋ストア,隼人中学校,鹿児島工業高等専門学校を経て隼人町小田の県道北永野田小浜線に接続する道路計画について答弁の訂正をお願いいたします。昨日は「AZ関連の周辺道路整備ということで現道幅員での舗装等の補修について整備する。」と答弁いたしましたが,質問の趣旨が地域周辺の交通渋滞解消のための拡幅改良の計画の件であると思われますので,訂正して答弁をいたします。議員のご指摘のとおり,当該路線は,将来的には国道10号,国道223号のバイパス的な役割を持つ幹線道路として位置付けられる路線であると考えております。現在委託しております霧島市都市交通計画の中で検討してまいりたいと考えております。申し訳ございませんでした。
      △ 一般質問 ○議長(西村新一郎君)  以上で発言の申出を終わります。これより昨日に引き続き一般質問を続けます。2番松元深議員より2件通告がされております。したがって,松元深議員の発言を許可します。 ○2番(松元 深君)  おはようございます。いよいよ第4日目であと8人残した一般質問ですが,その4日目のトップバッターとして質問させていただきます。平成19年第4回定例議会において一般質問の機会を得たことを心より感謝いたします。霧島市も合併して2年間が経過し,新自治体として様々な取組も重ねてきて,いよいよ3年目に入り,今議会に提案されている第一次霧島市総合計画で向こう10年間の基本的運営指針が示されたところですが,霧島市は603.68km2と広く,都市部から農村部と産業も様々であります。今後もいろいろな面で格差のない自治体でなくてはなりません。それぞれの地域の特性・特色を生かした市政が行われることが大切なことです。私も折り返しの3年目に向けて,2年前この席でも申しましたが,初心を決して忘れることなく,真心と情熱を持って一生懸命取り組んでいく所存であります。それでは,先に通告していました2件について順次質問をいたします。農業振興について茶関係に絞ってお尋ねいたします。全国お茶まつりが2011年秋に本県鹿児島で開催されることになっています。本市霧島市の茶業については,行政,JAなど関係機関ともに本市農業の基幹作物として位置付けられることは言うまでもありません。霧島市のお茶は,栽培農家約270戸,工場数70,およそ670haで栽培されており,茶園の団地化,経営規模拡大,防霜施設の整備による茶の生産安定や系列組織の強化による受委託作業も進んでおり,後継者の育成確保も図られてきております。また,今年3月に旧市町の振興会が合併して他産業よりいち早く霧島市茶業振興会も発足し,振興会を中心として霧島ブランドの確立のため日々努力を重ねておられます。このほど南九州市が誕生しました。旧市町で茶産地1位の頴娃町,2位の知覧町,そして川辺町が合併した市でありまして,県1位は当然,全国1位の茶産地になったのであります。霧島市は志布志に次ぐ県3位の茶産地であります。県内にこのような産地がある中ではありますが,全国のお茶の産地の生産者を一堂に会して全国お茶まつりを,鹿児島空港を有し,高速道路など立地条件に適している本市に誘致すべきであります。市長は「合併3年目若しくは5年目の節目として全国お茶まつりを開催できたら,観光,農業発展のため絶好の機会である。」と前から言われてきた経緯もあります。また数多くの経済効果も望めます。市議会としても誘致に向けて前向きに取り組むべきであります。まだ誘致が決定していない今,早急に対策を講じる必要があります。全国お茶まつりの誘致への意気込み,また,成功するための方策を問うものです。次に,発達障がい者支援についてお伺いいたします。発達障がい支援法は平成17年4月に施行され2年経過しています。発達障がいの定義,それは自閉症,学習障がい,注意欠陥多動性障がいなどの者を言う。その名前を定義付けられたことと乳幼児から終世まで地域における一貫した支援をするということです。比較的低年齢で多く発見される障がいです。発達障がい児など障がい児はこの世が生きづらい子どもたちです。また,困った子ではなく,困っているという認識が必要であります。それを踏まえて幼稚園と保育園での発達障がい児の早期発見への取組を問うものですが,今までは「保健福祉部の中の保健師が臨床心理士と共に幼稚園,保育園などの巡回をして早期発見に努めている。」と回答されておりますが,今回は幼稚園,保育園での現状,課題について特にお伺いしたいところであります。2点目の特別支援教育についてでありますが,特別支援教育とは,従来の特殊教育の対象の障がいだけではなく,LD,ADHD,高機能自閉症を含めて障がいのある児童・生徒の自立や社会参加に向けて一人一人の教育的ニーズに把握して,その持てる力を高め,学習力の困難を改善するために必要な支援を行うものだとされております。本年度は特別支援コーディネーターを小・中学校47校に配置されていると思います。また,今議会には補正予算で特別支援教育支援員配置事業として中学校4校に4名配置されるようになっていますが,現在の支援員の数とその役割について問うものであります。これで壇上からの質問を終わりますが,答弁次第で自席からの質問を議長にお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  皆さんおはようございます。松元議員から2点につきましてご質問がございました。1点目につきましては私の方から答弁をいたします。2点目1,2につきましては教育長が答弁をいたします。2点目の1につきましては保健福祉部長からも答弁をいたさせます。1点目は農業振興についてでございました。お答えいたします。私のマニフェストにも掲げております農産品のブランド化に向けての取組の中では,本市の重点作物でありますお茶の霧島ブランド化が大きなこのウェイトを占めるものと考えております。その点についてはもう議員先ほど前段でご指摘のとおりだと高く評価をしているところでございます。その先駆けといたしまして平成23年度に鹿児島開催を予定をされる全国お茶まつり,これは本県で開催されることが決定しているんですけれども,本県のどこでやるかは今非常にもう瀬戸際といいますか,大事な時期になっているという認識でございます。そこで本市といたしましては,私はこのことをもう強く当選と同時に将来対策ということで意識を持っておりましたので,茶業の皆さん方に自然体としての統一を訴えて,そしてそれをつくっていただいて市茶業振興会というのをしっかり固まっていただきました。そしていろいろお互いに議論を尽くして,最終的に霧島市開催に向けての意思統一,これがなされたものと受け止めております。そしてまた,県や社団法人鹿児島県の茶生産協会,鹿児島県経済連などの関係機関に誘致開催に向けた意思表示を具体的に行ったところでございます。また,今年滋賀県で開催されました第61回全国お茶まつり大会では,煎茶30㎏の部で溝辺町の末重良規さんが1等1席で農林水産大臣賞を受賞されたことも大変に喜ばしいことでございまして誘致に向けて大きなこの弾みがつくものと考えております。なお,今後は霧島市茶業振興会と十分な連携を図りながら,全国お茶まつりにおける産地賞獲得に向けて私といたしましては万全の努力をしたいと考えております。ちょうどこの開催の予定されている年は新幹線がフルオープンする年でございます。その春と見込まれていますね。大会は秋の予定だというふうにお伺いをしております。そして,また,私どものこの新市霧島市もちょうどこの時期合併5周年と大きな節目を迎える時期でもあります。県下第二の都市が5年,10年に一遍はみんなで心を一つにして関わっていくようなそういうビッグイベントあるいはそういう大きな全国に問えるような,世界に問えるような意気込みを持った部分が市政にあっていいと思うんです。そういう意味で私はやっぱり満を持して,1年,2年過ぎた。3年,4年,5年目,そういうのを見ながら,お互いに力を合わせ合っていくことは重要だというふうに思います。これはお茶に機関車になってもらって,すべての農産品,特産品,そういうのもこういう新幹線全線開業の時期をぐーんと底上げをしてもらって,そしてなお農業以外に観光にも潤ってもらう。そして市全体が輝くような年を迎えたい。そのためには今からボトムアップ,力をみんなでつけていかなきゃならんと。そのためには霧島ブランドの確立を,お茶に限らず,いろんな分野に力を総合してつくっていくことがとても大事というふうに私としては思っております。どうぞ皆さん方よろしくお願いします。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  発達障がい児支援についての1点目の保育園についてお答えします。保育園での対応については,発達障がい児に保育士を配置しての保育は行っておりませんが,気になる子については,指導方法の検討や,保護者と連絡をとり合い,全職員が共通した意識を持って対応しております。また,幼稚園や保育園で市が行っている発達障がい児や保護者に対する主な支援としましては巡回相談事業や児童デイサービス事業などがございます。巡回相談事業につきましては,集団の場で適切な指導,助言を行い,保護者や保育士の育児,保育不安など解消を図るため,市内の38の幼稚園,保育園に対して実施しております。幾つかの幼稚園,保育園では,園独自でパンフレットの配布や相談などを行っている所もありますが,その他の園では気になる子どもへの対応の仕方や専門的な研修会などを実施してほしいなどの要望もあります。児童デイサービスにつきましては本市ではひまわり園とぽっぽくらぶで実施しております。この事業は,巡回相談事業等で療育を必要と認められた障がい児に対し,発達検査器具を用いた臨床心理士による心理療法や音楽に合わせて親子で体を動かしながらリズム勘を養う音楽療法等を取り入れております。このように日常生活における基本的動作の習得及び集団生活に適応することができるよう当該障がい児の置かれている環境に応じて適切な指導や訓練を実施することで療育の充実を図っているところです。 ○教育長(髙田肥文君)  発達障がい者(児)支援についての1点目の幼稚園についてお答えをいたします。幼稚園では,発達障がい児の現状について,地域保健師の巡回相談を活用しまして基本的生活習慣が確立できているのか。多動性などの発達障がいがないかなどについて実態把握を行っております。また,夏に実施しております入学相談会,就学相談会を活用しまして発達障がい児についての対応や適切な就学に向けての助言を行っております。また,幼稚園,保育園,小学校との連携した研修会,就学時健康診断の機会を活用し,配慮を必要とする園児の情報交換を行い,小学校進学後の対応策についても検討をしております。次に,2点目についてお答えをいたします。霧島市におきましては,特別支援教育支援員は小学校の1校に1名を配置し,特別支援学級3クラスの中に相互に入り,主に体育,図工の授業の中での安全面の配慮,理科の実験,社会科,総合的な学習の時間等の校外学習での対応等を行っております。また,来年1月からは中学校に4名を配置する補正予算をお願いしておりまして安全面の確保や学習指導の補助のために活用することとしております。平成20年度は支援員を配置する学校を増やすことについても今検討しているところでございます。 ○2番(松元 深君)  今それぞれ回答をいただきましたが,自席から再度質問をさせていただきます。今,市長が,隣の今吉議員の答弁の中でも熱い思いを述べられましたが,是非誘致に向けてほか,南九州市,志布志市に負けないような政治的配慮もやりながら頑張っていただきたいと思っているところです。ということで開催を前提にして今から質問をさせていただきますが,あと4年,大変4年と言うと長いようですが,このお茶まつりを成功するためには余り時間がないのではないかと思うんですが,農林水産部の中に是非茶業係の設置をしてしっかり取り組む必要もあると思うんですが,組織再編成の考えはないかお伺いしたいところでございます。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  確かに茶業係というものが組織できるとありがたいというふうに思っております。実際,農林水産部というか,農政畜産課としてはそういった要請等も一応機構改革として案としては出してるところですが,今の段階ではまだそこまでは到達してないという状況であります。加えまして,これは全国お茶まつりが本決まりというか,霧島市開催が本決まりになりましたら是非ともそういう形で対応していきたいというふうに考えております。 ○2番(松元 深君)  農林水産部長は要望したいということですが,要望が来ましたら,そういう考えがあるか。担当部長の方にお伺いします。 ○総務部長(西重正志君)  基本的には今,農林水産部長が申したとおりでございます。現時点で必要かどうかはちょっと疑問があると思います。内定なり,決定がなされた場合は,そのような対応も必要かと思っております。 ○2番(松元 深君)  是非内定,市長の先ほどの熱い思いがありますので,必ず内定,実施できると思っておりますので,そのような方向で取り組んでいただきたいと思います。今回はお茶まつりが開催されることを前提として,これが決まってからこの質問をするのは遅いのじゃないかなあと思いまして今回質問をさせていただいているわけですが,お茶まつりの本番に,予算についてですが,これも前提でしかありませんが,年次計画をしっかりと立てることで,それに見合うそれ相応の予算措置をしないといけないと思いますが,そこ辺も熱い思いを農林水産部長にお伺いいたします。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  熱い思いを出せと。はい,市長が先ほど,これまでもいろいろな話をする中で必ずブランドと,それからお茶という話を必ずなさるわけですが,その思いを受けまして私どももかなり熱く燃えて仕事はさせていただいております。ほかの作物からはお茶ばっかいやらせんかというふうに言われそうな気がするぐらいの勢いで今やっております。確かにもう時間は限られたものでありますし,平成23年その年だけの話ではないというのはもう十分に承知いたしております。それと併せまして,基本的には茶業農家の方々が一応私どものこの思いをきちっと受け止めていただいたことがまずよかったことだというふうに思っております。そのことがありましたので,私どももある意味勇気を持ってこの作業に入り込めたというふうに思っております。そういう意味では農家の方々に感謝しているわけですが,ただ,今から先,私どもも頑張りますけども,農家の方々が本当は一番頑張らなきゃいけない事態に進んでいくことになります。それを支援するためにじゃあ私たちが何をしなきゃいけないのかということで,一応やはりあるべきものは何なんだろうといういろんな議論を担当共々いたしました。結果としては茶業の長期ビジョンというものをやはりきちんと立てようということで作成をいたしました。その中でかなり細かいものをつくったつもりですけれども,一つ一つ準備をしていく中で何が必要なのか。23年度に向けて何をどのように組み立てていくのかということを,幸いながら,霧島市には,現在は溝辺の総合支所と牧園の総合支所に茶業の専門の技術員というか,職員がおりますので,彼らのアイデアも十分にいただきながら作成したところです。大まかに言いますと,基本的にはお茶まつりというのは,その目標の先に何があるのかと言うと,いわゆるブランド化ということであるという意味で,今のところまだ,地域にあっては,溝辺茶とか,牧園茶とか,霧島茶とか,それぞれの名称で一応ご存じはいただいてはいるんですが,全国的にこれを知らしめていくにはやはりきりしま茶という名前をまず一本化していくことも必要ですし,それに向けて体制づくりしていこうと。やはり先ほどもありましたように,全国お茶まつり大会の誘致というのをまず第一義的にとらまえて,一応この誘致合戦に今全力を尽くしているところです。先ほど総務部長からも支援いただけるような答弁いただきましたけれども,決定できましたら,是非ともその準備室なり,その茶業係なりというものをまずは立てて,ここでしっかりと目標に向かって進んでいきたいと。当然それに対する支援チームもつくっていこうという考え方です。それから,やはりその時間がないよというのは茶園づくりのお話だと思いますので,この栽培技術等に関する技術指導の体制づくりとか,それから新植もしていただかなければなりませんので,これらに対するその支援体制づくり,そういったブランド化に向けての茶園づくりというものも一つの柱に立てております。それから,続けて,基本的には荒茶までいくわけですけれども,それらに対してまずは,やはり霜が降りますので,この防霜対策についてもう少し徹底したもの,国県補助事業でもやってきてはいるんですが,隅々までには行き届いておりませんので,そこら辺を網羅できるようなことを考えていきたいと。それと今,お茶の品評会に対しては,その出品茶を作る加工場が溝辺支所,それから牧園支所それぞれございます。ここの施設整備についても当然考えていかなければいけない。不足するもの等については,やはりその充足,補充,それから更新といったものも考えていこう。とにかく万全の体制でお茶作りが,製品が仕上がるような体制づくりをしていこう。それと,これは今までが生産に対するものですけども,やはりお茶があるんだということを,消費者というか,一般の方々にもきちんと知らしめていかなきゃいけない。市長が先ほど申されましたみんなで盛り上げていくんだというようなことは,農家だけが頑張ってもまた浮いてしまったら。 ○議長(西村新一郎君)  簡潔に答弁していただけませんか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  思いを,熱い思いをぶつけて,今回,すいません。もうすぐ終わります。そういう意味で消費者の体験実習等もこの加工施設を使ってやっていきたいと思います。それとやっぱり茶商の方々にもどんどんPRをしていきたいし,茶商の方々との交流も図っていこうというようなことを大きな柱として平成23年度に向かって進んでいこうというふうに思っております。長くなって申し訳ありません。 ○2番(松元 深君)  それでは,次に質問しようと思いました方針,方策についての回答かなあと思うんですが,これを誘致するに当たって予算措置をしっかりつけていただける,誘致ができたらしっかり予算措置をしていただけるかという質問でしたんですが,平野課長どうでしょうか。 ○財政課長(平野貴志君)  非常に将来に向かってのことで明確なご答弁が申し上げられませんけれども,そういうしかるべき時期になってしかるべき要求等があった場合については適切な対応をさせていただきたいと思っております。 ○2番(松元 深君)  4年後のお茶まつりのその時だけの予算じゃなくて,やっぱり固い思いがありますので,誘致できるということを前提に,もうそろそろ誘致が決定する時期ですが,できましたら4年間の,せめて4年の計画的な予算措置をお願いしたいところですが,もう1回お願いします。 ○財政課長(平野貴志君)  先ほども申し上げましたように,それぞれ担当の部署でも総合的な計画等の策定作業も進めるということでございますので,そういう状況等も勘案しながら適切に対処させていただきたいと思っております。 ○2番(松元 深君)  これは少し小さくなりますが,面積拡大がこれからのお茶まつりをするに当たりまして,今670haしかありません。南九州市は3千町歩を超えている大きな産地でありますが,面積拡大に大型生産農家,特に工場生産農家に期待する必要がありますが,工場経営も,原油価格の高騰が続き大きな影響を受けております。面積拡大のために,前,溝辺町でもやっていましたが,茶新植に対する苗木等の,苗木等に対する補助の考えはないかお伺いいたします。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  次年度というか,新年度予算に一応農林水産部といたしましては新植に対する農家への補助という,助成というものも一応予算案としては提案してございます。 ○2番(松元 深君)  これは予算化できるよう今後の努力を期待いたします。少し前に返りますが,農業開発センターの茶業部への協力要請は今からの市長の手腕であります。それからJAとの協力も不可欠でありますが,そこ辺の方策について再度お伺いいたします。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  お茶の生産振興とか,お茶まつり大会とか,今,霧島市といいますか,私どもの方がやや先行して動かさせていただいておりますが,現実にはそういった茶業センターなり,それからJAあいらなり,経済連なり,いろいろな方々のご協力をいただかなければできないことはもう十分に承知いたしております。そういう意味で,先ほど市長の答弁の中でもありましたけれども,県の担当の課,それから経済連それぞれに一応ごあいさつにも伺っておりますし,JAあいらの方にも一緒になってこの23年に向けて活動を展開していただくようお願いにもまいったところであります。 ○2番(松元 深君)  先ほど部長が長く今からの方策,方針を申されましたので,成功させるためには,茶業振興会を中心に,そして,特に生産者もですが,市民,それから議会も一生懸命取り組まないといけない事業じゃないかと思います。2011年お茶まつりを開催して産地賞や農林大臣賞を目指して市を挙げて取組に期待するところでございます。組織,これは予算化も何とかやっていただけるという回答だったと思いますので,次の質問にいきます。まず,障がい児支援についてですが,順不同になると思いますが,質問させていただきます。まず,幼稚園,保育園での発達障がい児の対応についての課題があればもう1回お尋ねいたします。 ○学校教育課長(村田研史君)  先ほど答弁の中で夏の入学相談会,あるいは就学相談会,あるいは就学児の健康診断といったような機会等を設けておりますというようなお話をしたところなんですが,やはりそういった相談にお見えになる方々については確かに私どもも実態を把握できる状況があるんですけれども,そういった機会を捉えていらっしゃらない所についてどのように手だてをとっていくかということ等については今後も検討していく必要があるというふうに思っております。地域の保健師の方々の巡回訪問といったようなこともあるわけですけれども,そういった所へも相談の機会がない方々についての発見の仕方ということについて今後やはり検討する必要があると思っているところです。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  保育園での課題についてですが,まず,今年の8月に公立,私立の保育園,幼稚園に対して現状がどうであるか。あるいはどういう問題を抱えているか。保育園,幼稚園に対してアンケートを取りました。その結果,公立,私立合わせて保育園,幼稚園で50ございますけれども,その中の42の所から回答がございました。その回答は保育園の園長あるいは主任の方が書かれたものでありますから,はっきりした数字ではなくて,その人が考える考え方に基づいてのアンケートですので,そのアンケートの中身についてどういう課題があるかということも聞いております。その中でまず研修についてですが,一番多かったのは,発達障がいやその支援に関する研修会の開催をしてほしいというのが一番多い要望でございました。それから,巡回相談を今までのように実施してほしいというのが次に多い要望でございました。そのほか保育園の保育士が困っていることとして保護者との連携がうまくいかないとか,保護者自身の理解が低いというようなことがアンケートの中で現状として困っていることで書いてありました。 ○2番(松元 深君)  今,課題についてお伺いしましたが,特に保育園ですが,課題に対しての対策はいかにされているかお伺いいたします。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  一番保育園の保育士が現場で困っているのは,発達障がいについての接し方が保育士も大分悩んでいるようでございます。それで保護者も発達障がいについての理解の少ない保護者も多いようでありまして,また,発達障がいというのを,判定が出ている人は分かるんですけれども,気になる子という私の方で言い方をしましたけれども,果たして発達障がいであるのか。それとも今は,この低学年の時には少し遅れているだけで,年をとるに従って普通になるんだというような親の考え方もありまして,保護者や保育士の発達障がいに対する理解というのが少ないあるいは接し方が分からないという希望がございますので,福祉事務所としてもその講習会や研修会を,20年度に財政当局の方に要求して研修会を実施してまいりたいと考えております。 ○2番(松元 深君)  私は前回,3月だったと思うんですが,このような質問をしたんですが,保護者,それから保育士,学校の教諭,すべて一堂に会した,それから市民を対象にした研修会をしたらどうかという提案もした経過があるんですが,「19年度にやりたいと,できたらそのような方向で」という市長も答えていらっしゃるんですが,19年度の計画は,もう20年度しかできないという考えでしょうか。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  研修につきましては,県が実施する研修会などに各園から一人ぐらいずつ,年に1回ですけども,行っております。市の方では19年度は研修会は実施しておりませんけれども,20年度に年に6回ぐらい,幼稚園は,土曜日が幼稚園の教諭は出席できますので,土曜日に幼稚園の教諭を,日曜日に保育園の保育士を研修会を実施してまいりたいと考えております。 ○2番(松元 深君)  20年度はそのような開催ができるということですが,是非,先ほど言いましたように,小学校,中学校教諭,それから幼稚園教諭,保育士,それから保護者まで対象にした研修会,大きな例えば自閉症セミナー等でもいいと思いますので,開催を,20年度でもいいです。開催していただきたいと思います。それから,要請があればいつでもそのような対応をできるという先生もいらっしゃいますので,各小学校単位でもいいですので,そのような対応をお願いしたいところでございます。それでは,次の特別支援教育の方に入りたいと思うんですが,コーディネーターが各学校に配置されているとなっているんですが,特別支援学級はどのくらい今あるのかお知らせいただきたいと思います。 ○学校教育課長(村田研史君)  特別支援学級というふうに受け止めてお答えをしたいと思いますが,小学校が15校に19学級設置をしてございます。それから,中学校につきましては8校に9学級設置をしております。 ○2番(松元 深君)  15校19学級,8校に9学級ということですが,ほかの学校ではそのような,そこまでの,学級をつくるまでのことはなかったと理解するんですが,コーディネーターの役割として,それぞれ各学校に配置されているわけですが,コーディネーターに大変,この前も申しましたが,ノウハウの面での力の差もあると思うんです。そこ辺の研修は重ねてきていらっしゃると思うんですが,そしてコーディネーターが一人で発達障がい,例えば,特別支援教育の担当としてやっている中でコーディネーターが潰れていくという話も聞くわけですが,そこ辺の話はないでしょうか。 ○学校教育課長(村田研史君)  各学校にいわゆるコーディネーターを配置するということについては既に実施できているというふうに考えております。そして,また,そのコーディネーターが一人ですべてのその児童・生徒についての特別支援の在り方について検討するあるいは対応をするということではなくて,学校の中に委員会を設置をしておりますので,そういった場で特別支援教育の在り方について十分検討をするというような場が設定されているかと思います。そういう全校体制を整えているというふうに私どもは理解をしております。 ○2番(松元 深君)  今,学校教育課長が申されたように,そこ辺の指導を今後も重ねながらやっていただきたいと思います。それでは,特別支援員配置が今度今一人配置されて,これは特別支援学級の援助だと思っておるんですが,支援員配置の条件はどこにあるのかお伺いいたします。 ○学校教育課長(村田研史君)  まず6月にそれぞれの学校の特別支援の必要のある児童・生徒について実態調査をいたしました。そうした中で特に,例えば,特別支援教育支援員の役割としましては,学校教育活動上の日常の生活の介助,例えば,食事とか,排泄とか,あるいは教室移動といったようなこと。それから学習活動上のサポート,先ほども触れていただきましたけれども,LDの児童・生徒に対する学習支援とか,あるいはADHDの児童・生徒に対する安全確保,こういったようなことを総合的にとらまえまして配置すべき学校といったことについては検討をしているところです。 ○2番(松元 深君)  今,中学校に4名だったんですが,この中学校がやっぱりそこ辺が一番必要であったという認識でよろしいんでしょうか。 ○学校教育課長(村田研史君)  先ほど申し上げましたような内容を検討した結果,4人を配置する必要があるというふうに判断をしたところです。 ○2番(松元 深君)  支援員配置を中学校増やしていくことに検討しているということですが,年次的随時配置する計画があるのかお伺いいたします。 ○学校教育課長(村田研史君)  補正予算で中学校に4名の配置をお願いしたいということで今取り上げていただいているところですが,来年度についてもこの4名プラス数を増やしていくというようなことでお願いをしているところであります。併せて,この支援員という方の言えば業務の制限といったようなこと等もありますので,特別支援学級の増設あるいは開設,そういったことも併せて今後この特別支援教育については対応をしていくべきであろうというふうに考えているところです。 ○2番(松元 深君)  そこ辺を対応しながら順次増やしていただきたいと考えます。それでは,少し視点が変わるかも知れませんが,重度知的障がい児が小学校へ受け入れる体制は現在各学校整っているのか。また,普通教室での授業等への参加などはどうなっているのかお伺いするところです。 ○学校教育課長(村田研史君)  知的に重度の障がいがあるという児童の在籍も確かにございます。ただ通常の学級でその指導が子どもにとって本当に適切なのかどうかというようなこと等についてはやはり十分検討をする必要がございます。いわゆる特別支援学校というそういった環境の整った所もございますので,併せて検討していく必要があろうかというふうに考えております。 ○2番(松元 深君)  重度障がいの方々をやっぱり小学校,中学校,それから特別支援学校卒業後はいずれ親の元で生活しないといけないことになります。社会の温かい目が育つためにも,このほかの子どもたちのためにも是非普通の学校での受け入れ体制も少しずつでも整えていただきたいと考えるところですが,いかがでしょうか。 ○学校教育課長(村田研史君)  先ほども申し上げましたけれども,その子どもにとって本当に適した環境というのがどうあるべきかというようなこと等をよく検討しながら,保護者とも相談して対応ができるかどうか考えてまいりたいというふうに思います。 ○2番(松元 深君)  一番最初に言いましたが,子どもたちは,困った子ではなく,困っているという子だという認識の下でやっぱり子どもが中心と考えてコーディネーター,それから支援員の仕事も今後指導をしていただきたいと考えているところです。少し質問は県の話になるかも知れませんが,小学校,中学校教諭は離島への赴任が義務付けられると思うんですが,これに加え私は養護学校への赴任(P★★に訂正あり)を1~2年行うことで特別支援教育がもっと充実するんじゃないかなあと思うんですが,これは我々市議会の中で取り扱う問題ではないと思うんですが,教育長が元県教委にいらっしゃいましたので,少し考えをお伺いいたしたいと思います。 ○教育長(髙田肥文君)  教員を採用しますと,最初は,小学校,中学校,それから高等学校,そして特別支援学校というふうに割り振られて赴任をするわけですけれども,小学校,中学校又は高校もそうですけれども,それぞれ特別支援学校には,小学部,中学部,高等部とございます。そことの交流を,例えば,新規採用4年又は5年経過したらできるだけそういう所でまた経験をさせるということが今,県の方でも非常にこう進められております。制度としまして,養護学校と前呼んでおりましたので,小・中学校の交流もございますけれども,小学校と養護学校との交流,また,中学校と養護学校との交流,そして,また,高校と養護学校との交流が,これが3年間という年限を切った研修もございます。そして,または校種間交流ということで完全に,自分はやはり養護学校とか,盲・聾・養護学校の方で勤めたいという方はそうして完全にもう異動をする方法もございます。そういうことで養護学校等の教育というのは教育の原点だと言われておりますので,そういう教育の在り方というのを勉強をしてもらう制度がございます。それから,先ほどこうして障がいを持った子どもを普通の学校でということが出てまいりましたけれども,私が経験をしたのは,例えば,視覚障がいのある子どもさんでしたけれども,普通の学校へという希望がございましたけれども,本人にとって将来どの方法が一番いいかと言いますと,やはり,視覚障がいの場合は,点字をできるだけ早く身につけさせることが将来世の中で生きていく上では,これはもう欠かせないことだということで親御さんにお話をしまして盲学校の方に進めていただいた例もございます。そういう子どもが本人にとって一番いい方法はどの方法かというようなことを私どもは保護者の方にお話をしている状況がございました。(P★★に訂正あり) ○2番(松元 深君)  ちょっと訂正します。先ほど「養護学校への赴任」と言いましたが,今,「特別支援学校」ということで訂正をお願いいたします。今,教育長がおっしゃいましたようなことが,例えば,特別支援学校への1年の赴任というのが確立することでまた各小・中学校の特別支援教育がずっと充実するかと思いますので,また県へも要望していきたいと思っております。もう最後になりますが,発達障がい,身体障がい,知的障がいなどという障がいという言葉がありますが,障がいという文字の「がい」を平仮名で書き,障がいとして霧島市の文書発信や文書で使うことを提案したいのであります。県に問い合わせてみましたが,「法律でこれらにつく障害は漢字で表している。」というような回答でありました。害という,「害とは,物事を妨げるような悪いこと。」と辞書には書いてあります。障がい者,障がい児は,物事を妨げるような悪い者,悪い子では決してありません。そこで先ほど言ったように,害の字を平仮名を使って障がいという文字で文書の発信とか,文書で使うことは,障がい者,障がい児に対してもとてもやさしい心遣いと考えているところです。是非霧島市からの文書発信,文章で障がいとして使うことを提言いたし,市長の答弁を求めまして私の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  松元議員から登壇してご質問をされた後,私のテーブルまで,席までこれが届きました。障害,害を及ぼすの害ですね。しかし,障がい,やさしく平仮名でと,こういうご主張で,今後文書を本市から発信する場合はそのような気遣いをするよう早速この場で指示を出したい。是非よろしくそのつもりでお願いいたします。人間としてお互いにこの生を受けてどのような障がいをあろうと,持とうと,同じ私は人間だと。そして命の重さには変わりがないと,こう思うものでございます。そしてその障がいを自らいただいたものとして,もし家族,知人,そういう中であれば,お互いに理解し合う努力から始まって地域社会へ,そして,また,その支援の輪というものを共に人間として広げていくやさしい気持ち,そしてそのことをお互いが我慢強く,そして粘り強くこつこつと,焦らずに分かち合える仕組みをつくっていくのがいい世の中ではないかなとつくづく思うものでございます。是非,今,議員からご指摘のあったような点,この霧島市においてお互いそういうことにやさしい気持ちを差し伸べるような学校教育現場,あるいは地域社会,本市霧島市であってほしいことをお互いに願いながら,そして,また,努力することを誓い合いながら答弁に代えさせていただきます。 ○学校教育課長(村田研史君)  すいません。いわゆる表現のことで害という漢字を平仮名で今後はというようなふうに受け止められがちではないかと思うわけですが,この文字の使い方については,私どもがじゃあ平仮名にしましょうとか,あるいは漢字にしましょうというわけにいかないところがございますので,整理をさせていただきたいというふうに思います。それともう一つ,教育長が先ほど「従来の養護学校」とか,あるいは「盲・聾学校」というような表現がありましたけれども,すべて「特別支援学校」というふうに改められておりますので,訂正方をお願いしたいと思います。 ○高齢・障害福祉課長(西 剛君)  今,ただいまの平仮名の件でございますけれども,霧島市におきましては,法的な,今,議員が言われるような法的な根拠はないということで平仮名を今使わせていただいているところです。今,総合計画も策定をしておりますし,その中にも努めて「がい」という平仮名を使わせていただいているところです。それに障がい者計画というのも今作成を,策定をしておりまして,その中にも平仮名を積極的に使わせていただいているところでございます。 ○市長(前田終止君)  今この漢字で使う。平仮名で使うという言葉についての若干問題があるのではないかというようなこと等あったわけですが,そんなに難しく考えずに,それ何か障害があるんですかね。私が言いたいのは,余りこの鯱張って難しく考えるんじゃなくて,なるべくそういう姿勢で情報発信を是非心がけてほしいということなんですね。何か身内の話になったですね。
    ○議長(西村新一郎君)  以上で松元深議員の一般質問を終わります。次に,1番脇元敬議員より2件通告がされております。したがって,脇元敬議員の発言を許可いたします。 ○1番(脇元 敬君)  皆様改めましておはようございます。深の次は敬でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。ただいま議長の許可をいただきましたので,先に通告しております2点につきまして質問をいたします。霧島市が誕生して2年,私が霧島市議会議員にならせていただいてから2年が経過をいたしました。初めてのことばかりで戸惑う場面もあり,まだまだ未だに勉強の日々ではありますけれども,世界の霧島を目指してここに暮らす人々が,また訪れる人々が幸せになれる,笑顔になれる霧島市を思い描いて,微力ではありますが,努力をしてきたつもりでおります。私は初めての質問から一貫して合併し,誕生した霧島市が1日も早く一体感が持てるようにと観光やケーブルテレビなどの質問から情報の共有,意識の共有,価値観の共有をと言い続けてまいりました。そこからふるさとづくりが始まると思っています。まさに前田市長が掲げる「市民総親和」そのものであります。それをどう実現していくかという質問でありました。2年前,市長選挙に先立ってマニフェスト公開討論会が行われました。県内でも初と言われたマニフェスト選挙の要因,発端となった取組であったと思っています。その討論会を実施いたしましたのは霧島市まちづくり青年協議会という団体です。霧島商工会議所青年部,霧島青年会議所,そして霧島市商工会青年部という三つの青年団体が組織をしている団体でありますが,次世代を担う青年たちが新しく生まれ変わるふるさとを思う気持ちと,さらに次世代に素晴らしいふるさとをつないでいくために初の霧島市のリーダーを選ぶに当たり,市民に対し分かりやすく,またしっかりと市民に約束するマニフェストという形でできないだろうかということで行ったものです。そして来年の2月にはそのマニフェストの検証大会を行う予定になっています。これは2年を経過し,市長が掲げたマニフェストの進捗状況を検証するものです。市長自身にも自己評価をしていただき,市民千人にアンケートも実施する予定です。また,近々市の職員の方々,そして議員の先輩方にもアンケートをお願いすることになると思います。どうぞ趣旨をご理解いただき,ご協力いただきますようにお願いをいたします。今,国においてはふるさと納税が話題になっています。この場においてそのことは詳しく申しませんが,税法上今まで考えられなかったような,また,税の在り方の根幹をも揺るがすような方法を検討されています。もちろん背景には,国内における地域間格差,中央と地方との格差があります。今年の流行語大賞は,ご存じの東国原知事の「どげんかせんといかん」でした。この言葉は宮崎の方言ですが,その前につながる言葉があると思います。もちろん宮崎という言葉が入りますが,さらにその前にどうしようもないという言葉が付いて,もうどうしようもないから宮崎をどげんかせんといかんだと思います。東国原知事が発することにより多くの国民が知り,流行語大賞までなったわけですが,地方の苦しい現状がこの言葉に表されていると思います。前田市長も新ふるさと霧島市づくり,一緒にキバイもんその言葉とともに,マニフェストを基に厳しい今の時代だからこそ霧島らしさを発揮し,誇れるふるさとづくりに任期の残りの期間をますます精力的に走っていただけるものと期待をしております。また,今年は西郷隆盛生誕180年,没後130年,明治から140年という年でもありました。その節目ということもあり県内で様々な行事が行われたようですが,今年の夏には鹿児島を舞台とした映画が撮影をされました。自分を乗り越えるための合い言葉「チェスト」という作品ですが,鹿児島市内の小学校で毎年行われている錦江湾横断遠泳を題材に郷中教育という独特の伝統文化と精神が今なお脈々と受け継がれ,息づく鹿児島において現代の子どもたちが様々なジレンマや苦難を乗り越えて大人へと成長していく物語を描いたものです。友情,思いやり,親子の絆,そしてふるさとへの感謝の気持ち,私は先週末関係者の試写会で拝見することができました。とても素晴らしく感動いたしました。3月1日の公開だそうですので,是非ご覧になっていただきたいと思います。こういった映画の題材になるのも,負けるな。嘘を言うな。弱い者をいじめるなという教えが今でも受け継がれる郷中教育や錦江湾横断遠泳といった独自の伝統文化が今でも鹿児島にあるからです。わが霧島市においても多くの伝統文化が存在します。それだけではなく,県下一の元気都市でもあります。ほかにも素材はたくさんあります。霧島市のポテンシャル,潜在能力はものすごいものがあると思います。取組次第で,子どもたちだけではなく,市民全体に自信と誇りを持ってもらうことができるはずです。一人でも多くこの霧島市に自信と誇りを持った器の大きい子どもたちが育つように市当局,議会,そして市民が一体となって邁進できるように私も微力ながら努力していくつもりです。その決意を胸に今回の質問に入ります。霧島市観光基本計画の取組についてです。本年5月,霧島市観光基本計画が示されました。166ページにわたる大作でありましたが,観光立市を目指す本市にあってまずは事実関係の掌握,情報の共有ですので,プラン・ドゥー・チェックで言えばプランを終えた段階だと思いますが,次のドゥー,行動を起こすにはまだまだ大味といいますか,具体化されていないような気がします。霧島市議会においても観光振興議員連盟を組織しております。私たちも具体化に向けて知恵を絞って共に行動していける状況にあると思われます。観光基本計画にも印してあるとおり,資源,素材は,他の市,他の地域から見ればうらやむほど存在,有しているにもかかわらず,市内外にまだまだ認識されていないように思われます。本年鹿児島県は観光分野でのイメージアップポスータとして「本物。鹿児島県」をキャッチコピーに4種類のポスターを作成されました。残念なことにここに霧島市の素材は採用されておりません。一方,こちらは日本経済新聞の毎週土曜日に発行される日経プラスという紙面でございます。これ11月17日付のものですけれども,これでは毎週いろんなランキングが調査され,掲載されるものですが,今回この11月17日付は行ってみたい古湯,古いお湯と書いて行ってみたい古湯,伝統的な温泉場のことを指すと思いますけれども,行ってみたい古湯というランキングで,入湯税が1億円以下を中小規模,1億円以上を大規模と分けてそれぞれランキングしてございます。その大規模温泉の4位に立派に霧島温泉がランキング入りをしております。この日経プラスのランキングは合併前の焼酎ランキングが掲載された時に旧牧園町に所在する佐藤酒造が造る黒麹佐藤という焼酎が1位になったことがありました。市長もそのことはご存じだと思います。そしてその後の佐藤酒造の状況は皆様もご存じのとおりです。それぐらい反響があるこのランキングに霧島温泉は堂々と入っております。これだけではなく,霧島市には「本物。」と呼ばれるにふさわしい物がたくさんあると私は思います。そこでわが霧島市には「本物。」と言える物はないのでしょうか。あるとすれば何があるのでしょう。その「本物。」であるという物に対し,観光基本計画の中でどう取り組んでいくのかを伺います。次に,2点目,新設される県立霧島高校と地域との結び付きについてです。来年春,栗野工業高校と牧園高校が統合され,新しく霧島高校が現在の牧園高校の場所に誕生いたします。これからの時代の方向性も捉え,特色ある存在価値が求められると考えます。開校するに当たりまずもって大切なことは多くの生徒に入学してもらうことだと思います。現在の中学3年生,そして保護者の方々にこの霧島高校の魅力,素晴らしさを伝え,入学したい。通いたいと思っていただくことが必要です。そのためにも様々な特色あるカリキュラムや部活動,目指している学校の姿,そして地域との深い連携がとれ,安心して通学できる状況を分かりやすく示す必要があります。そこで当該地区の受け入れ体制や支援体制が今現在どういう状況であるのかを伺います。以上申し上げ,明快で簡潔な答弁を期待いたしまして1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  脇元議員から2点につきましてご質問がございました。1点目については私の方から答弁をいたします。2点目につきましては教育長が答弁をいたします。1点目の質問は霧島観光基本計画の取組についてでございました。お答えいたします。鹿児島県の今回の新たなイメージアップポスターは4枚構成により鹿児島県の魅力を表現するポスターとなっております。霧島市の「本物。」とは,私はまず1番目に自然であり,霧島連山や温泉などであると思っております。次に歴史であり,鹿児島神宮や霧島神宮,上野原縄文の森,嘉例川駅,大隅横川駅などであると思っております。次に祭りであり,初午祭や霧島国際音楽祭であります。さらには食文化であり,黒酢や黒豚であります。もちろん黒牛もあります。以上のように私どもの霧島市には「本物。」と言える数多くの魅力が豊富に揃っていると思っております。まだまだお互いに挙げれば切りがないほど私どもの霧島市はたくさんの魅力を持っていると思います。次に,2点目のその「本物。」に対して観光基本計画の中でどう取り組んでいくのかにつきましては,霧島市観光基本計画の基本コンセプトが「魅せられる個性,ありのままの霧島」であり,豊富な観光資源を49の施策にまとめて,九つの柱に分類して基本方針を立てておりますが,その中で秀逸な自然と景観の再発見や温泉の多様性のアピール,霧島の食,健康,癒しの情報発信,ホスピタリティの向上と体制づくりといったジャンルの中でそれぞれの施策ごとに今後具体化をし,年次的に取り組んでまいりたいと思っております。 ○教育長(髙田肥文君)  新設霧島高等学校と地域の結び付きについてお答えをいたします。新設の県立霧島高校の目指す学校像としまして地域に密着した教育活動を推進し,地域産業,文化の振興に寄与する態度を養う。そういうことが掲げられております。特に総合学科の系列では県内の公立高校では初めての観光ビジネス系列や地域の特性を生かすための文化・芸術系列などが設置されますので,地元の観光産業,旅館,ホテル等でございますが,これや文化・芸術施設,みやまコンセールや霧島アートの森等がございます。これなどを活用した教育活動が展開されるものと考えております。また,IT企業,地場産業等とも連携を図り,生徒の進路意識を高めるためのインターンシップ,就業体験でございますが,これを積極的に取り入れまして地域の特性を生かした学習内容の充実が図られることになっております。部活動につきましても県内の他の高校に設置例の少ない馬術部,ゴルフ部,和太鼓部,山岳部等が計画をされております。その運営や指導等につきましてはそれぞれの関係団体等から全面的な協力についての承諾もいただいていると聞いております。さらに牧園高校同総会におかれましては新設高校の教育活動や部活動等を支援するためにマイクロバスの寄付等も検討されていると聞いております。霧島市といたしましても市内の関係機関・団体等と連携をしながら特色ある高校づくりのために新設霧島高等学校を支援をしてまいりたいと考えております。 ○議長(西村新一郎君)  ここで,脇元敬議員の一般質問中でございますけれども,しばらく休憩いたします。                「休憩  午前10時22分」                ──────────────                「再開  午前10時41分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。脇元敬議員の一般質問を続けます。 ○1番(脇元 敬君)  それでは,それぞれ回答をいただきましたけれども,自席から再質問をさせていただきます。まず霧島高校の件から伺いたいと思います。まず市長に伺いますけれども,8月21日に校名が霧島高校に決まったわけですけれども,同じ霧島という名を掲げる霧島市として,またその高校が所在する自治体の長としてこの霧島高校という校名に対して率直な感想をお願いします。 ○市長(前田終止君)  県立霧島高校の誕生に対しましては,皆さん方議会全会一致で大変なご声援をいただきまして,そして,また,市民の皆さんにも何万人という方々が署名にご協力,参加をいただいて,本当に伸び行く期待の大きい霧島市,高校を六つしっかり確保しながら,未来を見据えて本市の発展に頑張っていこうというそういう共感を強く感じさせていただきました。そして一体どういう学校名に最終的になるのかなと大きな関心の中で,県教委は最終的に,地域の声も,また多くの検討もなされて名付けて鹿児島県立霧島高校としていただきました。新市が合併をしてちょうど2年経ったこの時期に霧島という同じ名前を冠した県立高校が誕生をいたしましたことは本当に,私は特に前の牧園高校の同窓会長という立場にもあるわけでございますけれども,霧島高校というのが全く新しい形でその学校跡地にできることは大変私どもにとっても大きな喜びであります。朝な夕なに仰ぎ見る霧島山,その気高い美しさやその山おかげで今日自分たちの地域生活とつながっていることを考えますと本当にいい校名をいただいたというふうに受け止めております。 ○1番(脇元 敬君)  夢と希望にあふれる,期待される霧島高校ですけれども,幾らよい学校ができたとしても,そこに学ぶ生徒がいなければ何もならないわけです。今現在の入学の希望数というのを実際把握されていらっしゃいましたら,教えてください。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  現在つかんでおりません。 ○1番(脇元 敬君)  私が伺ったところですと,これはまだ校名も決まっていない段階,7月の末ぐらいの段階だと思いますけれども,工業系の定員,機械科,40人の定員に対して12人,総合学科120人に対して23人というとても厳しい数字を今回知りました。これを何とかしなければいけないなと思いました。それで今回この牧園高校の場所にこの霧島高校決まったわけですけれども,その決定された大きな要因というのは何だと思われていらっしゃいますでしょうか。 ○教育長(髙田肥文君)  先ほど市長の方からもございましたけれども,やはり地元がどうしてもこの学校を私どもの所に造ってほしいという熱い思いがあったことも一つの原因でありましょうし,そしてまた,地理的なといいましょうか,JRが通っておりますし,子どもたちの通学には非常に便利な場所だというふうにも,そういうこともあったのかというふうに思います。そしてまた,さらに,この地域に学び,地域に信頼される,地域に貢献できる学校ということで,地域の中にそういういろいろな先ほども申し上げましたような観光の産業,それからまた,地域の企業,そういうようなもの,そしてまた,地域の伝統や文化,そういうものを継承するこの地元の力,そういうものもあるということも評価されたのかなというふうに思っております。 ○1番(脇元 敬君)  今言われたように,多くの要因はこの地域,特色ある地域があるからこそ,また,交通の便のよさというところで大きな要因になったのかなと。あとは地元の大きな要望があったということだと思います。それでは,例えば,交通の件はどうでしょうか。霧島温泉駅の老朽化であるとか,また,先日コミュニティバスの計画も示していただきましたけれども,その中でも検討される記載があったと思います。日豊本線霧島神宮駅と肥薩線の霧島温泉駅との間でのコミュニティバスの運行の可能性というのはどうでしょうか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  コミュニティバスにつきましてはそれぞれの地域内交通ということでお話しして,それを横串,縦串を通すというお話もしたと思っております。その中で一つの横串として霧島神宮駅から霧島温泉駅のこの部分も一つ考えております。と申しますのが,現在霧島方面からの牧園高校へ行かれておられる方々は一旦隼人駅まで来てまた上っていくという,大体50分ぐらいかかってるというようなお話も聞いております。それから,1年生の頃はそういったのでされるんですけど,2年,3年となる単車とか,なかなか危ないということもお聞きしておりますので,この部分に横串としてのできないかというのを現在検討しているところでございます。 ○1番(脇元 敬君)  温泉駅の位置付けは今ご答弁なかったんですけれども,これからだろうなと思います。それでは,総合学科,機械科が設置されるということですけれども,これは普通科ではないということですから県内全域から生徒が募集できる。また,生徒の方々は希望が出せると理解してもいいのでしょうか。また,県外からはどういうふうな形になるのでしょうか。 ○教育長(髙田肥文君)  この学区制があるのは普通科に限ってのことでございますので,機械科,総合学科は,これは全県学区でございます。そしてただいま隣接する県との行き来も認められておりますので,これもJRを使っての通学も可能ということでございますので,できるというふうに判断をしております。 ○1番(脇元 敬君)  「県外からも受け入れることができると,通学することができる。」というご答弁でした。今年の夏にシビックセンターの多目的ホールで伊藤知事が来られて知事と語る会が行われましたけれども,その際に市民から「この霧島高校に是非寮を造ってほしい。」と声が上がっておりました。市長もその場におられたと思いますので,覚えていらっしゃると思いますけれども,その意見に対して地元の自治体としてどう捉えて,また何か具体的な行動されたのかどうか伺います。 ○市長(前田終止君)  県立霧島高校に全県的視点で,あるいは,また,県境も越えるような発想も持ちながら,特徴ある学校をつくるには寮が必要じゃないかというご指摘が市民の皆さん方からもございました。それを受けまして私といたしましては学校関係各位お話し合いをしっかりとさせていただき,それを持ちながら,県教委の方にしっかりその意思を伝え,最終的には知事と直談判をさせていただいて,知事としてもその方向を見て,はっきりとどのような形で,いつ,どういうレベルで造るという直言はなかったんですが,しかし,その必要性をまずは認められて,それで私は具体的な候補になり得るような可能性を持った場所を指し示し,そしてまた,もう一歩突き進んだ話をして,あとまた担当者にしっかり引き継いでその場は終わりと。直ちに来年の4月から間に合うようにスタートできるとは思っておりません,もとより。校名が決まったのがもう9月前と,直前と,秋口ですからね。ですから,子どもたちにとってもまずパンフレットもない。どんな学校かも分かりにくい。校名も分からない。そん中で来て,来てと言われても,なかなか親も,子どももそうは言われてもみてもということがある。これはもうひとえに県教委の方が校名決定が大幅に遅れたことの事由だと思うんです。もう長い間学校経営を安定的にされている所が募集をしてデータを揃えると。そのような状況と一緒にデータを示してはならない。私はこう思ってますよ。それでもう今こういう形でしっかりしたものが出来上がってきましたから,それを受けて印刷物をつくってね。そしてその寮などについても年次的に考えながら,まずはその条件を満たす生徒,あなたがおっしゃるとおり集まってくれること。そして,また,寮を必要とするニーズ,そういうものがどういう状況であるかも把握し,また,そういう方向への努力をしながら,いろんな知恵があると思うんです。しっかりとした寮を最初から構想して造る方法もあれば,まずはどこかの民間と契約をして小さな段階からスタートをしてやっていく手法もありましょうし,PFIという方法もありましょうし,いろんな知恵があろうかと。これも知事やら県教委ともしっかり話し合いをしながら具体的な対応をしたいと思っております。 ○議長(西村新一郎君)  その前に,遠慮しないでくださいね。先ほどいわゆるコミュニティバスの件と霧島温泉駅の答弁も求めて,それに対する答弁ありませんでしたよね。あなたは指摘されたんだけれども,それに対して当局どのようにお考えであるか。答弁漏れがありましたんで,非常に私もこれは大事なことじゃないのかなと思う。 ○1番(脇元 敬君)  先ほど申しましたのは,交通の便の利便性があって霧島高校が牧園高校の場所に決まったということがありましたということで,今,霧島温泉駅がとても老朽化しているように私は捉えておりまして,この件はこれから先どうなっていくんですかという質問をさせていただいてます。 ○市長(前田終止君)  霧島温泉駅,ここの施設の整備,これにつきましては,今,総合支所の方から私の方に報告が届いておりますのは,JR九州,ここと連絡をとりながら,お隣の嘉例川駅,中福良駅,そういう無人駅の元気な姿に触発をされ,そして,また,横川,大隅横川駅,これにまた触発をされ,負けてはならじとやっぱり思いが強いんですね。ですから,JR九州とも語らってこれをいただくと,無料で。そういう方向を検討し,そして願わくばそれを,学校が近くに充実強化されていくことなどを考えて利用がしやすい駅の形態,そういうものを今模索している段階であるというふうに私は今のところ聞いております。そして過去の通学の利便性ということで考えますと,肥薩線沿いというのはもう当然利便性は高いわけですね。そしてもう今の牧園高校自身の半分そこそこは,以上は下場からの通学生が多い。それぐらい利便性高まっております。しかしながら,コミュニティバス,これの検討をしっかり行政当局や地域の方々が練り合わせていただいて,擦り合わせていただいて,今まで通学は非常に不便であった旧霧島町エリア界隈,こういう所からコミュニティバスが来るということを来年4月以降確認ができております。そうすると通学の利便性もさらに高まってくると。私ども同窓会としてもマイクロバスを,中古でございますけれども,栗野工業高校と牧園高校の部活,これをもう一緒にできる時代に入りましたから,相互交流をしながら,両校の学校の閉校式に向けてしっかり,そうであっても両校,両方一緒に経営をしていかなきゃならない。そして仕上げていかなきゃならない。そして新しい学校の準備をしなきゃならない。そういう意味でバスが非常に有効であろうということで同窓会の資金からそれこそ中古バスで行ったり来たりする通学の利便性を確保し,駅の利用向上も併せて図ってまいりたいというようなことでいろいろ頑張っているところでございます。 ○1番(脇元 敬君)  今答弁がいろいろありましたので,どこに返事をしたらいいか分かりませんけれども,同窓会の方々にも敬意をしますし,また,すぐ寮のことにも行動していただいた市長にも敬意を表します。またこれからもしっかりと行動していただきたいとお願いいたします。最初の答弁にもありましたけれども,「市として支援していく。」というお言葉がありました。「特色ある学校づくりに賛同されて部活動においても諸関係団体が全面的に協力をする。」とありました。今回それぞれの団体にもお話を伺いましたけれども,それぞれの事情があってお困りの面もあるのが確かなようであります。そのあたりもしっかりと調査をしていただいて市としてもバックアップをしていただきたいと思います。それでは,学校自体に対する支援ですけれども,県立の高校ですので,直接的にというのは,市としても,また教育委員会としても難しいんだと思いますけれども,これまでに県立高校に対して市が,また教育委員会が助成,補助,またいろいろとこう手だてを行ったことがないのかを伺います。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  霧島市となりましてからは,牧園高校の存続のための振興対策補助ということで45万円強,加治木高等学校に創立110周年記念ということで30万円,以上2件の補助を出しております。 ○1番(脇元 敬君)  加治木高校にも110周年の式典の際に市としても少し予算を工面しているという今お話でありました。先日「歌手の辛島美登里さんがこの霧島高校の校歌を作詞作曲される。」という新聞報道がされておりました。これは全くのボランティアだそうでございます。この辛島さんが開校式,また,入学式に際して,その際には来校されてその新しい校歌を披露されると聞いております。その開校式に関して市として,また教育委員会として何か手だてはできないものでしょうか。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  霧島高校の校長先生とお会いしまして開校式のプログラム,内容,今のところまだ詳しく確定した内容ではございませんが,それとか,あるいは先ほど教育長が申しました新しい部活動を立ち上げていきますとどうしても設備費等にお金が必要である。また,来年度のために,20年度ではなくて,21年度のための生徒募集のための県費では賄ってもらえないPRのためのパンフレットの作成というようなことを考えていくと具体的にこれだけのお金が欲しいというような要請といいますか,話を聞きました。その額についてはまだ財政当局には伝えておりませんけれども,そういった声がございましたので,検討はしてまいりたいというふうに思っております。 ○市長(前田終止君)  開校式,そして新設高校霧島高校の校歌,これを本県出身で,鶴丸高校から奈良女子大を出られてシンガーソングライター,作家としても活躍されている辛島美登里さんが引き受けてくださって,しかもボランティアでやられる。開校式当日おいでになる。大変素晴らしいことだというふうに市長としても評価をいたしております。うれしいなと思っております。私どもといたしましては,市としてなかなか,ほかの公立高校との公平性,そういう点もありましょうし,できにくい点もあります。そこはしっかり公正公平にご議論をいただいてご指摘いただき,できる範囲でということになろうかというふうに思うんです。ただこの校歌,そして辛島美登里さんが全くボランティアでそれをやってくださること等考えるときに,市でできない部分は,私は同窓会長という立場でもありますから,同窓会の方で若干の自己資金が中古バスを買うぐらい,あるいはこの方の往復の航空運賃や宿泊費を持つぐらい可能な範囲を予算で持っておりますので,応援を具体的にしてさしあげたいなというふうに思っています。 ○1番(脇元 敬君)  市としても,教育委員会としてもできる範囲内で結構でございます。その気持ちをしっかりと示していただいて前向きに取り組んでいただきたいとご要望したいと思います。開校に向けて校長先生をはじめ,職員の方々は毎日のように中学校を回られて説明をする機会を持って生徒確保に奔走されていらっしゃいます。中学生,保護者の方々に素晴らしい高校ができた。入学したい。通いたいと思わせることも地域との連携でもって何倍もの魅力となって印象付けることができるはずです。しかし,高校を誘致する頃,合同協議会の頃の熱意は今現在下降しているように感じられます。2万2,188名の署名,市長,教育長,そして我々議会も共に積極的に誘致活動をいたしました。今,いま一度その力の結集が必要な時だと思います。霧島市外もそうですけれども,何よりもこの霧島市内にさらにアピール,PRするべきだと思いますけれども,市長どうでしょう。 ○市長(前田終止君)  そのとおりで,しっかりお互いに新しいものを誘致し,そして新しいことを興すということは大変に大きな力がかかることはもう歴史が証明をいたしております。そういう意味では私どもの市内に私学を含めて六つの高校があるわけでございますけれども,公平性というものはしっかり考えながら,しかし,特別な事情,そしてこの時だけはしっかり手も引っ張ってあげ,背中も押すぞという時期もある時期あっていいのかなということも理解できる範囲はあろうかとも思います。市内全体,そして県内外,可能な範囲,一人でも多くの生徒たちがこの新設高校に学んでくれ,そして願わくば私どものお互いのかけがえのない霧島市で学び,その延長で暮らし,そして働いてくれ,ここで家族を持ち,ここでやっぱり暮らしてもらうようなそういう地域をつくることができたらと思っております。 ○1番(脇元 敬君)  それでは,次の観光基本計画について伺います。観光産業は他の分野との結び付きが大きいということで本市のリーディング産業になり得るという認識を,私もそうですが,担当課をはじめ,市長もお持ちだと思います。そこで,例えば,宿泊客が10万人増えたとき,本市に対してどれぐらいの経済効果があるものなんでしょうか。ほかの分野への影響や税収とか,もしデータがあれば,お知らせください。 ○観光課長(後藤辰美君)  県の観光統計の中では観光消費額というふうに申し上げておりますけれども,県の場合はちょっと古いんですけれども,16年におきましては,これ暦年,暦でいきますけれども,2,146億ぐらい県全体であったと言われております。私どもが今,霧島市は18年におきましては108万6千人程度が宿泊していただいたわけでございますが,その中で県外からと県内からがおられるわけでございます。それが仮に10万人アップしたとしますと県内外合わせて23億1,400万ぐらいの観光消費額というふうになるかと思います。これはただ23億1,400万と申し上げましても,これはもし空港にお客さんが降りられた場合は,そこから動くバス,タクシー,レンタカーそれぞれあると思います。またその車にはまたガソリンが必要になってまいります。そして,また,途中,目的地に行かれる場合には,レストラン,食堂,それから土産品とか,そういうのがございます。そして宿に着きましてまた宿の料金も出てまいりますので,非常に広範囲に,宿では,その地域でとれた農産物とか,そういうのも提供されるでしょうし,そういうことから全部含めますと23億1,400万ぐらいの試算ということになるわけでございますので,これが増えていけば増えるだけそこは所得額が増えるわけでございますので,それがまた税収にもつながるものかなあというふうに思っているところでございます。 ○1番(脇元 敬君)  つまり観光振興が図られて訪れる人々が増えれば市としても外貨,外からのお金が入ってきて収入も上がる。そして税収も上がっていくという構図になると私は思います。大いに霧島市にとっては大きなプラスになるんだろうと思います。先ほども少し申し上げました入湯税についてですけれども,これは一般財源なんだと私は思っていますけれども,これが使い道を特定できるような目的税というふうになるようなことはないんでしょうか。 ○財政課長(平野貴志君)  入湯税でございますけれども,入湯税につきましてはその使途を明確に示すようになっておりまして,本市におきましては予算説明資料の方でどういうものに充当をするかということを当初予算の資料の中でお示しをしているところでございますので,取扱いとしては一般財源的な取扱いをいたしておりますけれども,どの事業に充てるということをあらかじめお示しをしているものでございます。 ○1番(脇元 敬君)  勉強不足でした。どうもすいません。1億円という入湯税が毎年入ってくるというのは大きな収入だというふうに私も思います。それでは,先ほどの「本物。」という物についてですけれども,例えば,今の温泉ということですけれども,私は全国に11種類の泉質があるというふうに認識をしているんですけれども,その霧島市,本市にはそのうちの何種類が存在していると調査されてますか。 ○観光課長(後藤辰美君)  霧島の泉質が一番全国では多いというふうに聞いておりまして,その今11種類と言われましたけれども,そのほとんどがこの霧島,海岸線から,それから山岳部に至るまでの間に存在するというふうに言われております。 ○1番(脇元 敬君)  私が調べたところですと11種類のうちの10種類,ラドン系という,放射線系というのがないというふうに私は調べたところでは思ったんですけれども,この一つの市の中に10種類もの泉質があるというのはなかなかないことだろうと思います。様々な泉質があるということは,それに対する様々な効能というものがあると推測いたしますけれども,今の泉質,また効能について市として統一した調査,分析をされたことがあるのか。また,これから行う予定があるのか伺います。 ○観光課長(後藤辰美君)  私ども独自で行ったことはございませんけれども,それぞれ温泉施設を開業される時には保健所の方に泉質の分析を依頼されるわけでございまして,その泉質によりまして,例えば,単純温泉だったら神経痛とか,筋肉痛とか,皆さんよく温泉に行かれた時に入口のあたりに掲げてありますけど,あれは必ず掲げなきゃいけないものだというふうに認識しているわけです。そこの横の方にここの温泉ではこういうふうに効きますという効能書きがあると思います。私どもの所では,公共的機関といいますか,それを保健所の方にお願いしているというところでございます。 ○1番(脇元 敬君)  例えば,この地域ではなくて,ほかの他県に美人の湯と言われるお湯という温泉があったとします。そのスベスベ,ツルツルなる物質はこれですよというのが大体分かってるとしますね。霧島市内に同じような温泉があって,その物質が含まれる量というのがそこの美人の湯よりも500倍あったとか,調べ方によってはそういうことが出てくるわけです,分析の仕方ですけれども。そういう分析の仕方によってはとても面白い結果が出てくるはずですので,是非これも取り組んでいただきたいと思います。分析の仕方によっては面白くなるということです。それでは,その効能,泉質,様々なものを生かして入浴方法を指導するとか,温泉入浴指導員と,またセラピストとか,診断士と呼ばれるそうですけれども,そういう育成は考えていらっしゃるのか伺います。 ○観光課長(後藤辰美君)  域内には,そのセラピストと言いますかね,温泉保養士と言うらしいんですけれども,全国にまだ323名,去年の段階でそれだけしかいらっしゃらないということで,専門的にその方々が入浴の仕方から,楽しみ方から,それと組み合わせたいろんなスポーツの仕方というのを指導されるというふうに聞いておりますけれども,養成講座がありまして,それをパスした人たちがこれに携わるということでございまして,温泉におきましては,アロマセラピーとか,いろんなオイルセラピーとか,いろいろございますけれども,本格的なまだ温泉保養士というのはこの域内にはいないというふうに考えているわけでございますけれども,行く行くは,今後はそういうのを取り入れた温泉保養施設でないと本当にこの本物の温泉というやり方では成り立っていかないのかなあという個人的には思っているところでございます。 ○1番(脇元 敬君)  私も聞いたところでは,温泉入浴指導員という厚生労働省主管の中の何かそういう資格を東京まで取りに行かれたとかいう方々が何人もいらっしゃるように私も伺いました。そういうことも調査もされて,この霧島市内にはそういう人的財産があるというようなことですので,是非そういうのも活用していただきたいと思います。それでは,温泉法,法律では循環式のお風呂には塩素を投入してくださいというふうになっていると私も聞いていますけれども,これはなかなか「本物。」の温泉と言えるのかなあというふうに思いますけれども,霧島市内でもそういうとこあると思います。それがどこだとか,そういうことではないんですけれども,霧島市内の温泉は多くが「本物。」だと言えるようにその塩素に対して何か市として取り組む考えはないですか。 ○観光課長(後藤辰美君)  域内には掛け流しの温泉もございます。掛け流しの温泉はほとんどもう塩素は不要だというふうに思いますが,ただ施設におきましては循環をされていると。これはもう前からこの問題になっておりますけれども,そういう施設は必ず,レジオネラ,そういう菌が発生する所はもう必ず塩素を入れないと培養していきますので,そういうところ以外は塩素は入れておられないというふうに考えております。 ○1番(脇元 敬君)  掛け流しの所でもとても大きな浴槽の所ですとなかなか掃除が行き届かないということで塩素を入れていらっしゃるのかなと私も推測をいたします。そういった所もなるべく入れないように行政としても調査をしていただいて頑張ってくださいというふうな指導もしていただけるとありがたいなというふうに思います。それでは,今度は自然のことに入っていきますけれども,その「本物。」の自然というものをこれからも守って維持していくために市としては何か取り組まれていらっしゃいますか。 ○観光課長(後藤辰美君)  今回,今年の春でしたけれども,森林セラピー基地ということで認定をいただきました。それに向かって今整備を進めているところでございますが,それについて他県の議員さんもよく視察にも訪れていただいているところでございますけれども,森林を生かさなければ,ただ歩くだけに終わってしまいますので,幸いにして周囲には,丸尾地区になりますけれども,温泉もございます。それから県の鹿大の分院もございます。そしてみやまコンセールの音楽の施設もございます。そういう,ただ山だけを生かすんじゃなくて,そういう自然と,それからそういう施設を織り交ぜながらのルートと言いますかね,そういうのを今後課全体で,そして皆さんの,議員連盟の皆さんのいろんなご指導もいただきながら考えていきたいというふうに思っております。 ○1番(脇元 敬君)  森林セラピーもそうですけれども,そこにも絡んでまいります。霧島の山は神々の山と称されますが,親しみやすく,入りやすいというのも魅力の一つです。だからこそガードが甘いといいますか,無防備になりがちです。そこで現在活動されている登山ガイドの方々,存在があります。市内にはNPO法人等で活動されています。この団体,個人を市として認定はできないでしょうか。市のお墨付きを与えることで利用する側,つまり訪れる人々にとって安心感を与えて利用しやすくなり,山に入るということは霧島の魅力をさらに味わってもらえるチャンスが増えるということになりますので,認定というものは考えられないかどうか伺います。 ○観光課長(後藤辰美君)  私たち鹿児島県の中では屋久島が今それをされておりますけど,ただその中には協議会がございまして,その協議会に登録したらその方が認定を,登録を受けた方々がそれに認定を受けるというシステムになっておりまして,その中ではいろんな勉強をされて講習をされております。私たちの所はまだそこの域まで達しておりませんので,今二つのクラブがございますけれども,また両者集まっていただきましてそういうのを,ちゃんとした皆さんに安心してガイドに付いて行っていただけるというそういうシステムづくりに取り組んでまいりたいというふうに思っております。 ○1番(脇元 敬君)  私が知る限り,そのガイドの方々とても人格的にも素晴らしい方々だと私は認識をしておりますので,是非前向きに取り組んでいただきたいと思います。できればその認定を先ほどの温泉の分野にも是非広げていただきたいと思います。市が認定してお墨付きを与えることで,神々の山に入ってみたい。日本で最初の国立公園の自然,草花に触れてみたい。私はここの具合が悪いから,この温泉に行ってみたい。訪れる動機付けのチャンスが増えると思います。そしてそこに「本物。」を愛する地元の人々がしっかりと受け入れる体制があることでさらに安心感が増すと思います。多種多様なニーズにも応えられるようになるんではないかなあと思います。是非取り組んでいただきたいと思います。それでは,食についてですけれども,先ほど黒豚を挙げられました。市内においてどれぐらいの黒豚が生産されているのかお分かりですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  黒豚の生産頭数ということですが,一応戸数的には市内17戸,全体は43戸あるんですけど,その中で黒豚を飼育されてるのは17戸,約500頭の親豚,生産用の雌豚がおります。生産となったら,あとは子豚がどうなるかということなんですけども,大体年2産,1産が大体6頭から8頭の間ということでございます。 ○1番(脇元 敬君)  大体500頭だということです。余り多くはありません,500頭ですから。私が聞いたところでは特に今年は少ないようです。原因は今年の長い夏の暑さ,それで黒豚の成長が鈍かったこと。そして子豚が死産してしまう。死んでしまうということ。あと農家の高齢化,後継者の不足,そこに飼料の高騰,採算が合わないということで種豚までも手放した方もいらっしゃると聞いています。偽装問題も絡んでいるのかも知れませんが,こういった現状今把握をしていらっしゃいましたか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  一番近いところのものまでは正確に把握しておりませんけれども,現実問題として,黒豚という立派な物を持ちながら,現実には養豚農家の方は,高齢化もさることながら,やはり生産の難しさ,白豚に比べるとやはり手間がかかったり,いい特質を持ってはいるんですが,やはり産出される子豚のばらつきとか,いろいろやはりそういった難しさがあったりなどして一生懸命頑張ってこられた農家の方々がやむなく廃業されるところまで今至っている状況があるというふうにも認識しております。 ○1番(脇元 敬君)
     かごしまブランドになっている鹿児島黒豚ですので,県内16の系列で産地指定を受けて生産がされていると聞いています。その一つが本市にある生産グループでもある霧島黒豚会になります。その産地指定を受けるに当たりおおよそ千頭の生産頭数が必要だったと伺いましたけれども,10年前私が聞いた時には,1,500頭今やってますよというふうに聞いてました。それが今500頭,「このままいくと来年は300頭にもなるかも知れない。」と言っておられました。これでは「本物。」がなくなるということになります。市として何かできませんか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  現実には飼育していただく方々を募るというか,求めていくことになると思います。先ほど申し上げました廃業というか,おやめになる所についても,仲間の方々がその頭数維持のためにそこを引き継いでいくというような今態勢をとっておられると伺っております。正直なところ,新規就農というか,後継者の中身をずうっと見ていきますと,残念ながら養豚部門だけが過去5年間ゼロというような状況でありますので,そういった意味でも私どももこの養豚に関してはもう少し力を入れていかなきゃいけないのではないかというふうに今感じているところでございます。 ○1番(脇元 敬君)  是非取り組んでいただきたいとお願いをしておきます。少し島豚の話もしようかなと思ったんですが,時間の関係上割愛をいたしますけれども,こういったいろいろと混乱といいますか,これからの食のことも考えていくと霧島ブランド指定というのが必要だと私は考えます。「お茶以外はブランド化は難しいという見解だ。」と今までも言われてますけれども,県内各地で様々な同じ農畜産物品目が生産されても,霧島というラベル,文字が価値観を高めるのではないのかなと思います。例えば,黒豚も県内各地で飼育をされていますけれども,霧島の物は別格じゃないかなと私は感じています。消費者も,観光客も同じ感覚ではないでしょうか。日本で最初の国立公園霧島山の麓,神々の里で育つというイメージ,つまり昨日も,その前も市長も言われていました地の利というものなんです。観光面と結び付けて市が取り組めば他の追随を許さないパイオニア的存在になると思いますけれども,取り組む気はないでしょうか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  以前のご質問の中でブランドということがかなり難しいという答弁をいたしました。逆にある会議の中ではそういう希少価値があるからこそブランドなんではないかというようなご指摘,ご意見等もいただいた経緯がございます。私どももその数だけにこだわるのではなく,やはり自信を持って自慢できる物を生産しているそのわがふるさと霧島というものの見つめ方,捉え方というものはちょっと戦略的には可能であるなというふうに考えておりますので,今後そういった方向からいろいろと模索をしていきたいというふうに考えております。 ○市長(前田終止君)  黒豚の危機的状況というのをご指摘をいただきました。私も実際その生産農家の方々とも複数お会いもし,情報もいただいたりして共通の認識を持っております。そういう意味では霧島のブランド確立への中の一つの魅力ある響きとして黒牛,黒豚,黒酢とこうきちっと黒々で並べていきたいんですね。しかしながら,その中で黒豚はどうももう一つ将来に対して後継者不足,高齢化,あるいは飼料の高騰など考えると厳しいものがあって後継者がなかなかこう育っていないという実情を嘆き節を聞いているわけですが,これは循環と共生という言葉がありますけれども,私どもの霧島市における生ゴミの問題,こういうものともしっかり考えて,学校の給食なんかも残さが出るわけですね。ホテル,旅館にもそういう物がある。そして生ゴミの徹底分別,これを,例えば,爪楊枝とか,あるいは割れたガラスとか,あるいはたばこの吸い殻とか,そういうものを日常的にいつも習慣としてきちっと事業者が,あるいは,また,学校が,組織・団体がお互いに心得て生ゴミを今度は黒豚生産のための力に変えていくような仕組み,そういうものを既にわが市内で成功されている人もおりますから,50~60頭の豚をもう実際飼いながらやって,そして,また,それを国内外に,世界に発信されている人もおられるわけですね。そういうものを生かし切って,全国でも有数なこの畜産立県,あるいは,また,畜産王国としてのエリアの一角を支えていく気概をやっぱり私は持つべきだというふうに思っているんです。そういう意味では今具体的な協議をし始めたばっかりですけれどもね,こういうことをできれば新しい光を見る思いで行政,そして,また,関係各位知恵を合わせながら,捨てる所はない生ゴミ,そしてもう燃やすための言わばエネルギーをたくさん消費しなくても,安定的にそういう所で,肥料じゃなくて,飼料,食べるもんとして生かすような手だてもいい仕組みをつくれないか研究を今始めたばっかりでございます。 ○1番(脇元 敬君)  市長は先日お亡くなりになられた元の鹿児島県知事の金丸三郎さんはご存じでいらっしゃると思いますけれども,私はこの方の名前を前から目にしておりました。つい先日も大口市にある食肉の加工センターに伺った時,また,同市のほかの施設に伺った時に石碑に刻んである名前として私は存じておりました。8月にお亡くなりになられてその足跡を知って,また今回黒豚の歴史をいろいろと勉強していく中で再度存じ上げたという次第です。この金丸氏が県知事時代に,1970年ぐらいだと思いますけれども,効率的で飼育しやすいランドレースという白い豚が勢力をどんどん広げていく中で,鹿児島県は黒豚を残すんだと大きな政治的決断をされたというふうに伺っております。その決断をする段階ではもう種豚が25頭になっていたという状況だそうでございます。当時白黒論争とまで言われたそうですけれども,市長はこのことはご存じでいらっしゃいますか。 ○市長(前田終止君)  昭和41年,私は18歳の時でしたけど,東京に大学進学のために行きました。それで県の,将来政治家になる予定でしたから,県の事務所を訪ねて行って鹿児島県の様々な産業,観光情報などを仕入れに行ったわけですね。その時に金丸県政がもう既にもう始まってまして,当時の東京の出先のある担当課長が「前田君と,今後は必ず黒豚が大事な時代がくるよ。」ということをもう熱っぽく語ってくれまして,すごくその白豚がたくさんこう入って,もう黒がほとんどなくなりつつある。あなた政治家なんてそんなことはもうやめて,将来養豚農家でも黒豚を飼ったらどうかねというような話までされた大学時代の一コマがありました。そして昭和62年私は初めて県会議員として当選をするわけですが,金丸知事の時代をそれこそ引き継いだ時代でございましたけれども,すごく金丸さんの,金丸元知事さんのこの黒豚に懸けた情熱というのはもう当時から本当に聞かされるもんだということを強く印象深く,まさにご指摘のとおりだなと思って聞かせていただきました。 ○1番(脇元 敬君)  今年の漢字「偽」,偽装の「偽」,偽るという字が表しているように,偽装問題で揺れる現在ですから,先ほど言いました地の利,霧島という地の利を生かし,観光面を一つの柱として,市民,そして事業者,農家,意識を育てて何が求められているのか。行政は何を行うべきなのか。どこに光を当てるべきなのか。みんなが理解をしてこの霧島から「本物。」を世に出すチャンスの時ではないかなと思います。日本シリーズでの落合監督が第5戦,日本一のために,勝利のために8回までパーフェクトで抑えていた投手を下ろして抑えの投手に替えたように,その決断をしたように,金丸知事が黒豚を残すぞと決断をしたように,前田市長の市民の目線で,しかも将来を見据えた強いリーダーシップと決断を期待しまして私の質問を終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で脇元敬議員の一般質問を終わります。次に,3番秋広眞司議員より4件通告がされております。したがって,秋広眞司議員の発言を許可します。 ○3番(秋広眞司君)  皆さん改めましてこんにちは。深,敬,眞司という1年生トリオでございます。よろしくお願いをいたします。私は日の丸と君が代をこよなく愛している国分地区選出の秋広眞司でございます。久しぶりにこの言葉も使いました。まずもって天皇家の悠仁親王殿下が満1歳の誕生日を過ぎられてお健やかにお過ごしのこと。また,天皇家ご一家がつつがなくお過ごしのこと。心からお喜びを申し上げるものであります。その一方,国の内外情勢は非常に厳しい状態が続いており,憂えることのみ多く,誠に残念でなりません。国内では,京都議定書絡みの地球温暖化対策の遅れやその影響,それからねじれ国会による重要法案の遅れ,社保庁の年金問題,防衛省を中心とする一連の不祥事の発生,商品の偽装による食品の安全性の問題,全国各地で弱者への連鎖的犯罪の発生,特に親殺し,子殺し等の尊属殺人の増加等がありました。そして一番身近な問題といたしまして住民税の一律減税の廃止,国保税も含め実質増税の問題があります。追討ち的に原油高騰に伴う諸物価高,市民の台所を直撃されたまま年の瀬を迎えられる皆様方の心情に思いを深くし,憂えているところでございます。私自身新市霧島市の1年生議員としてこの2年間毎回欠かさず一般質問をし,市民の目線で物事を捉えて,その声を代弁してきたつもりでありますが,本当に市民の皆様のお役に立っているのだろうかと議員としての在り方を振り返りながら決意を新たにして後半戦の次の2年間へ向け努力せねばと心に誓っているところでございます。今後とも議員各位並びに市民の皆様のご指導・ご鞭撻をよろしくお願いを申し上げます。市長におかれましても大変多忙な毎日でありますが,どうかご自愛の上,示された霧島市総合計画書に基づいて大いにリーダーシップを発揮していただきますようお願いを申し上げるものであります。さて,本来の質問に入ります。まず第1点目に教育基本法下の教育改革について伺います。本年4月,43年ぶりに全国一斉の学力調査が行われ,10月25日に結果が公表されましたが,その分析と課題について伺うものであります。2点目に一廃,産廃両処分場計画の経緯と今後の方向性について伺います。先日私は1日がかりで産廃の計画地持松へ出向き私なりの調査をしてまいりました。議長の許可を得てありますので,パネル図にて現地の状況について共通認識を持ちたいと思いますので,よろしくお願いをいたします。拙い絵でございますが,この赤の所が,市長分かりますでしょうか。大体この辺だということでご理解をいただけると思いますが,私が出向きましたのは,この霧島川の発電所がございます,小鹿野のですね。ここの下,がけがこう100mぐらいずうっと切り立っておりますけども,その下をずうっと歩きまして,川沿いを歩きましてがけ崩れの状況やら湧水,湧き水の状況やら,至る所に湧水がありましたけれども,見てまいりました。それから,この真方ですか,真方から山の尾根伝いに下りまして,そして申請地がありますそこへ約50m段差がありますが,そこへ下りて,それから,車も通らないようなとこでしたけれども,無理に行きまして,またこちらのこの尾根へ50mぐらい上がって,そしてこの発電所の真上の所にまで車が行きますので,ここまで行ってここの状況を確認をしてきました。それからもう帰りまして臼崎の方々やら真方の方々のご意見を伺ってまいりました。ここに水路がありますけれども,これは発電所に流れる水路がこれ暗渠になっておりましてトンネルがありましてまた暗渠になっているんですけども,これが流れてこっちに滝のようなのこのオーバーフローする水路がございます。それから深谷ですか,から流れ出ている所にもこの小さいな滝がございました。以上のような現状でございました。裏を返してみますと,これは断面図でございますが,岩盤が100m,これが発電所,岩盤が100mありまして,その上がこのように尾根がありまして,申請地はこの50m下にあると。それから沢がなだらかに上の方から傾斜をしていると。この申請地から1㎞行った所が発電所のがけに当たるというような状況でございました。一応共通認識としてパネルで説明を申し上げました。次に,消防行政について2点伺います。1番目に消防職員の休日手当の1,900万円の過払いについて,その経緯と事後措置について伺うものであります。2番目に消防団員の処遇改善について,欠員が多く,補充がなかなかできていない状況,現在もう93名の欠員がありますが,その消防団員の手当,俸給の面での処遇改善はできないか伺うものであります。4点目に史跡,国分寺跡地についてでありますが,現在発掘調査が2箇所で実施されております。この前そこにも現地に行ってまいりましたが,その調査の目的と経緯について伺うものであります。2点目に跡地の今後の利活用について,地域の方々が有効活用できるよう整備できないか伺うものであります。以上,壇上からの質問を終え,議長の許可を得自席からの再質問をいたします。 ○市長(前田終止君)  秋広議員から4点につきましてご質問でございました。3点目につきましては私の方から答弁をいたします。1点目については教育長が,4点目につきましては教育部長が答弁をいたします。また,2点目につきましては生活環境部長が答弁いたします。3点目は消防行政についてのご質問でございました。お答えをいたします。まずその1点目でございますが,まず誤った支給となった原因につきましては,一般職員が年末年始の休日となる12月29日から1月3日の間で1月1日の元旦を除く年末年始休日に週休日が割り振られている職員に対しまして,霧島市職員の給与に関する条例施行規則第20条第1項第6号の規定を誤って解釈をし,祝日法に定める休日と年末年始の休日を同様に扱い休日勤務手当を支給してきたものであります。また,過払いをいたしました休日手当の返納につきましては,地方自治法第236条第1項の規定により,これは金銭債権の消滅時効という規定でございますが,その規定により過去5年間に遡り休日手当の返納という措置をいたしたところでございます。なお,時効以前の返納等につきましては,返納額の根拠となる書類がないことと法的強制力もないことから,今のところ返納義務が生じている5年間分を返納期限の目安としている平成20年1月までに完納をする努力をいたしているところでありますので,ご理解をお願いいたします。2点目の消防団の処遇改善についてお答えします。消防団員には,現在,消防団員の定員,任免,給与,服務等に関する条例第12条で規定をいたしております年報酬額を支払うとともに,災害に伴う出動手当,消火訓練等に伴う訓練手当及び幹部会議等への出席手当等支払っております。なお,これらの年報酬額,各種手当の額につきましては,県内各市町を参考に定めておりますとともに,類似団体と比較いたしましても上位に位置いたしております。また,消防団員の階級につきましては,消防組織法に基づく消防団員の階級準則で団長,副団長,分団長,副分団長,部長,班長,団員の7階級と規定をされております。 ○教育長(髙田肥文君)  教育基本法下の教育改革についてお答えをいたします。今回の全国学力・学習状況調査では,小学6年生に国語,算数,中学3年生に国語,数学の知識と活用に関する調査と生活習慣や学習環境等に関する調査を実施いたしました。霧島市の結果でありますけれども,小学校では,国語の知識は全国平均を上回っており,県平均と同程度の正答率であります。活用は,県平均,全国平均をやや下回る結果となっております。算数では,知識,活用とも県平均,全国平均を下回る結果であります。中学校では,国語の知識,活用とも県平均,全国平均とほぼ同程度であり,数学では,知識,活用とも県平均,全国平均を下回る結果となっております。また,結果について分析しましたところ,学習した知識を応用する力に課題があることが明らかになりました。霧島市では公表については,県,国の方針を踏まえ,学校間の序列化につながらないよう配慮することといたしました。また,国語と算数・数学のそれぞれについて本市の児童・生徒の学力を国や県と比較したもの,併せて学習や生活の状況と学力の関係を1月の広報きりしまで公表することにしております。 ○生活環境部長(南田吉文君)  2点目の廃棄物処分場についてお答えいたします。先の市政運営の状況報告でも市長が申し上げましたとおり,現在一般廃棄物管理型最終処分場につきましては,候補地5箇所を専門的見地から調査するための業務委託が終了し,現地踏査を行い,それらの調査結果について精査しているところであります。今後議会の皆様や環境対策審議会など関係各位のご意見等を参考にしながら候補地の絞り込みをしてまいりたいと考えております。また,牧園町持松地区に民間業者が計画している産業廃棄物管理型最終処分場建設につきましては,県の指導要綱に基づき事前協議の写しが県から去る11月16日に送付され,現在庁内各部署でその内容を精査しているところであります。今後当該施設の設置に係る生活環境保全上の意見などを県に回答することとなりますが,引き続き,一廃と同様に,地域住民の皆様をはじめ,議会の皆様,関係各位のご意見,ご要望等をお聞かせいただき,遅くとも来年度予算の概要が固まる時期頃までにはその前提となります当該市有地の払下げについて最終的な判断を行いたいと考えているところでございます。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  史跡,国分寺跡についての1点目についてお答えします。大隅国分寺跡の発掘調査につきましては,その全貌,すなわち国分寺の範囲や伽藍配置などを解明するため,昭和56年から公共事業や民間開発に伴う発掘調査,国及び県の助成をいただきながらの範囲確認調査を実施しているところでございます。平成19年度の発掘調査の状況につきましては,現在長年の懸案でありました旧公民館分室,国分東地区公民館でありますが,これを撤去した跡地を中心に調査を進めているところでございます。これまでの成果としましては,国分寺の北限の東西に延びる溝遺構や住居の一部と思われる柱穴などの遺構の検出,瓦に文字が刻まれている文字瓦や須恵器,土師器,さらには大量の布目瓦の出土など,部分的ではありますが,国分寺の状況が明らかになりつつあります。次に,2点目についてお答えします。大隅国分寺跡地の活用につきましては,大隅国分寺跡が国指定史跡であることから史跡公園として整備を進めてまいりたいと考えておりますが,現在実施している範囲確認調査を進め国分寺の全貌を明らかにするとともに,その成果を踏まえ,文化庁や専門家の指導をいただきながら,地域住民が利用しやすい整備を進めてまいりたいと考えております。整備の時期につきましては,平成25年度が大隅国建国1300周年に当たりますので,国指定地の整備につきましては平成25年度を一つの目標にしてまいりたいと考えております。 ○議長(西村新一郎君)  ただいま3番秋広眞司議員の一般質問中でございますけれども,ここでしばらく休憩をいたします。              「休憩  午前11時53分」                ──────────────                「再開  午後 1時00分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。秋広眞司議員の一般質問を続けます。 ○3番(秋広眞司君)  それぞれ回答をいただきましてありがとうございました。まず教育の関係から再質問をさせていただきます。今回の学力調査は,生活環境や学習状況調査ですか,併せてこうクロス的に行われたわけでございますけども,学力と相関関係があることも明らかになってきておりますけども,そのクロス調査の意義と分析結果をどのように捉えておられるかお聞かせをいただきたいと思います。 ○学校教育課長(村田研史君)  いわゆる学習の時間だけがその学力向上ということにつながるのではなくて,やはり日常の生活の中でどのような時間を過ごしているのか。どのような内容を経験しているのかといったようなことが学力のいわゆる向上にも大きく関わってくるというような認識を持っているところであります。そしてその相関についてということでございますけれども,結果としましては,前の議員のご質問にもお答えしましたけれども,1月の広報きりしまでお知らせをする予定でありますが,一部紹介をいたしますと,例えば,生活習慣で毎日朝食をとっている児童・生徒,あるいは将来の夢や目標を持っている児童・生徒,こういった子どもたちについては学力も高い結果が出ているというような状況でございます。 ○3番(秋広眞司君)  全く同感であります。「早寝,早起き,朝ごはん」と,それから読書の習慣や家族との対話というものが非常に重要であるということが明らかになったと思います。教育再生会議の中で答申案として,今日のニュースでしたか,出ておりましたけれども,やはり応用力が,この学力調査では応用力が足りないということで,現場でどうするかをこれから検討していくと。また,徳育の教育についてもきちっと取り組んでいくように,そのような答申案を出すというような方向ですが,これからもこの学力調査,43年ぶりに行われまして非常に喜んでいるところでございます。どうか文科省続けていっていただきたいと。その成果を生かしていただきたいと思っているところでございます。そこでお伺いしますが,次年度以降のその実施予定,予定日とか決まっておりますでしょうか。 ○学校教育課長(村田研史君)  次年度も同様な時期に実施をするというようなことでございます。 ○3番(秋広眞司君)  それは今年みたいに,同じ時期と言ったら4月半ば頃ということでよろしいですか。 ○学校教育課長(村田研史君)  そのとおりでございます。 ○3番(秋広眞司君)  次に,市町村平均や学校ごとのこの結果の公表というものはなされないものか伺います。 ○学校教育課長(村田研史君)  文科省の方針によりましても,例えば,国全体とか,あるいは都道府県別とか,あるいは地域の規模別といったようなことについては調査の結果を公表するということでございますけれども,国とか,あるいは県の教育委員会が個々の市町村とか,あるいは学校名を明らかにしたような公表はしないというようなことで理解をしております。 ○3番(秋広眞司君)  それは文科省の指導ですか。 ○学校教育課長(村田研史君)  指導という強い言葉というよりも,そのように方針を定めているというふうに理解をしております。 ○3番(秋広眞司君)  その理由は分かっておりますか,公表できない理由ですね。 ○学校教育課長(村田研史君)  これも話題になったところなんですけれども,いわゆる学校間の序列化とか,あるいは過度な競争,競争は当然ある意味では必要ではありますけれども,いわゆる過度な競争といったようなことにならないような配慮が必要であるということからのことだというふうに理解をしております。 ○3番(秋広眞司君)  学校の序列化や過度の競争につながるというのは厳に戒めるべきことであるわけですけども,11月4日のNHKの報道で全国で約150の市町村が地元の情報を公開していると。そしてまた,そのうちで宇都宮市をはじめ22自治体が学校別のデータを公表しているという事実があるわけでございますが,これについてはどのようにお考えでございましょうか。 ○学校教育課長(村田研史君)  公表に当たってのもう一つの視点といいましょうか,配慮すべき事項ということで個人が特定されないようにというような配慮が必要というふうに理解をしております。今紹介をしていただいた自治体等についてはかなり学校数あるいは学校規模等が大きい所ではないかというふうに推測をしております。 ○3番(秋広眞司君)  ここにイギリスの教育荒廃と戦うイギリスということで1988年にサッチャー元首相が教育改革法を制定して,その後ずっと現在も教育改革が続いているわけでございますが,全く今の日本の状況がその頃のイギリスに当てはまるんじゃないかなと,読破してそのように感じました。これから,新しい基本法の中にもうたわれておりますが,学校と家庭と地域社会というものがそれぞれの役割と責任を自覚して連携協力するように求めているというようなことで法律化もされているわけですから,学校のでき得る限りの情報開示していただいて,地域でそれを共有していろんな面で連携をして日本人としての誇りあるいは日本人としての在り方等も含めて学力向上に努めていくべきじゃないかと,私自身そのように考えているわけでございますが,この意見について教育長のご意見をお伺いしてこの問題の質問を終わります。 ○教育長(髙田肥文君)  私どもの公表としましては,国,県,そして霧島市というのを公表します。それに伴いまして各学校では自分の学校の結果を公表をします。ただし,少人数の学校,すなわち小規模校の学校,10名を割るような学校では特定の子どもが,子どもが特定されることが懸念されるというようなことで発表しませんけれども,各学校はそれぞれ霧島市内も発表をする予定でございます。また,公表した所ももうあると聞いております。そういう意味でやはり教育は皆さんにこうしてオープンに公開をしながら,そして開かれた学校ということでございますので,その点は今後とも進めていきたいと思います。そして,また,今,学校が評価,自己評価,それから外部評価といいましょうか,そういう評価制度も入ってまいりましたので,皆さん方のいろんなご意見を学校経営に反映をさせていくということもまた今後のまた大きな学校の課題というふうに捉えております。 ○3番(秋広眞司君)  ひとつしっかりと取り組んでいただきたいと思います。次に,消防行政についてお伺いします。消防職員の休日手当1,900万円過払いということでございますが,時効で5年間しか請求ができないというような状況になっているんですが,平成2年から結局17年間ですか,行われている状況でございますが,その時効の5年以前の金額について,そして,また,総体で幾らなのかお教えいただければありがたいです。 ○消防局長(中村 昭君)  まず今回の過払いにつきましては非常に事務を預かるトップとして誠に申し訳ございませんでした。ご質問ですが,平成2年頃からということで私どもも断定いたしております。ただし,額につきましては,全協でもお話申し上げたところでございますが,5年以前の根拠となる数字がございませんで,年末のその当たる月を職員の平均的給与から,またその日数を積算,推測いたしまして13年以前,平成2年度まで約2,500万円と算出いたしております。なお,平成14年度から18年度まで1,936万7,073円でございますが,約4,440万程度ということで総額で一応算出いたしているところでございます。 ○3番(秋広眞司君)  1,900万円以外にも2千万円以上のこの言えば税金の無駄遣いがあるという具合に市民の皆さんは捉えているわけでございます。5年間のこの1,900万円,これはどのようにして回収される予定ですか。一括ですか,分割ですか。お伺いいたします。 ○消防局長(中村 昭君)  現在職員にお願いいたしておるのが明けて20年の1月末日まで一括返済,それと退職されました10名いらっしゃいます。10名につきましても今のところ,このような大きな問題でございます。1月末ということでお願いをいたしているところでございます。 ○3番(秋広眞司君)  職員にとってもこれは大変な負担になっていくわけでございます。局長の方から職員に説明されたわけでございますけども,その時に職員の反応は今さらこんなのをというような感じの反応はなかったですか,職員の方からですね。 ○消防局長(中村 昭君)  今回の過払いにつきましては,当然その担当する部署,通常総務課でございますが,総務課の職員の間違いないということで当然出されたものと推測いたしておるわけですが,現場で担当する職員につきましては当然ながらその本来法に則って支給されたものという,もう当然ながらそういう感覚があるわけですが,私どもこのような大きな間違いがあったということで職員の方にも各署々を回りまして説明申し上げ,また,それに不足するということで,職員は勤務と次の休みがあるもんですから,2回分けて説明させていただいて,今のところご理解をいただいているんじゃないかと考えておるところでございます。 ○3番(秋広眞司君)  局長の方に市民の方からのこの問い合わせ,どうなっているんだとか,そういう問い合わせはございませんでしたでしょうか。 ○消防局長(中村 昭君)  直接私の方には伺っておりませんけど,市の広聴広報課といいますか,メール等で総額は幾らかというようなお尋ねがありまして,それについてはお答えを申し上げておるところでございます。 ○3番(秋広眞司君)  今1,900万円はそのようにして回収していただけるということでございますが,やはり市民の心情から見ますと,この時効以前,以後を問わず,税金でつぎ込んだもんだから,返していただきたいという心情が強いと思うんですね。これ法律的に縛られておりますからしようのないことですけども,この時効以前のことについてはもう触れないお考えですか。それとも自発的に返納していただける方は返納していただきたいと,そのような周知をなされるんでしょうかお伺いします。 ○消防局長(中村 昭君)  先ほど壇上から市長の答弁にもありましたように,現在地方自治法に基づく返還金,5年間の返還措置に私ども努力いたしておるところでございます。当然5年以前の返還につきましても,議員おっしゃるとおり,市民の貴重な財産でございます。当然ながら道義的義務のあることは十分認識いたしております。ただその返還となりますと,繰り返しになりますが,法的強制力がないことから,該当者176名いらっしゃいます。うち退職者17名でございますが,先ほど議員おっしゃられるとおりに,自発的行為になろうかと考えております。現在,この過払いの発生後とにかく,私ども消防職員は,市民の皆様,また,事業所の皆様方に法を遵守していただく仕事をいたしております。その中で職員からもございましたが,1日でも早くお返ししたいということで現在,明けて1月の末,参考までに申し上げますが,隣の姶良西部さん21年の3月,隣のまた大口市さん21年の1月末というようなことで返還を決めていらっしゃいますけど,とにかく早く返したいということで今現在努力いたしている最中でございます。ご理解をいただきたいと存じます。 ○3番(秋広眞司君)  12月29日から1日を除いて3日までと,特別休暇であるわけでございますが,これには週休が覆っ被さっても俸給は支給されないわけですね。祝日,祭日と被さった場合に支給される。それだけの誤認のために多大な市民へ迷惑をかけているわけです。どうかこのような単純なミスはなくすように,例えば,ほかの特別休暇がございますので,忌引とかございます。それと週休と覆っ被さった場合にほんなら賃金を支払いますかということなんですよ。支払いませんですよね。だから,元旦は祝日ですから,覆っ被さった場合は,24時間勤務の場合はそれ相当の手当か休みをやらなきゃいけないはずですので,それは理解できますけども,単純なミスでございますので,ひとつ今後ともよろしくお願いいたします。それから,もう1点,この議場は庁舎内にテレビ放映されている現状ですけども,消防署の方はどうなんですか。放映されているんですか。 ○消防局長(中村 昭君)  現在のところまだつないでありません。 ○3番(秋広眞司君)  市長はご存じだったですか。 ○市長(前田終止君)  向こうにつないでないということは承知しておりませんでした。 ○3番(秋広眞司君)  やはりほんの近くに職員の方が,消防署の職員の方いっぱいおられますので,是非共通認識を得る上でもこれから,この問題だけでなくて,危機管理全般を通して消防署の職員も同じ認識を同時にするべきであると。議会からもこういう声が上がっているんだよということを職員の方も知って初めて市民の意見も伝わるわけですから,そこできちっとほんならもらい過ぎは返さんないかんなあという認識も生まれてくるわけですから,是非,このテレビをつなぐ経費,そんなに多くかからんと思いますけども,企画部の関係でしょうけども,いかがですか。市長,その辺はつなげていただけませんでしょうか。 ○市長(前田終止君)  今回の消防職員の休日手当の過払いについてご質疑でございまして,その延長線上に,やはりいろんな議論が自分たちと関わる問題でもある場合もありますし,市政全般もやっぱり公務に携わる者として情報を共有していくべきじゃないかと。あるいは,また,しっかりとその意識をつくっていく上でもそういうことが,テレビ放映等がやっぱり同時に知るということができた方がいいんじゃないかと。そういう意味でご指摘があったことかと思います。よく状況,事情,ご指摘の点,気持ちは同様の部分私も感じますので,検討を積極的にさせてみたいと思います。経費等,技術上ちょっとクリアせんないかん問題もあるのかなと思っております。また,せっかく立たせてもらったこの機会でございますから,壇上からもそれこそ答弁をさせてもらいましたけれども,ただこの件に対しまして過去長い間,平成2年からのこういうことへのご指摘があったわけでございますけれども,私といたしましては本当に遺憾であって,関係職員一同十二分に反省もしてもらっているところでございます。今後この条例,規則等を遵守し,この反省をやっぱり基に再びこのようなことが起きないような最大の努力を当然にしてお互いに戒めながらしっかりと対応してまいらなきゃならんと,こういうふうに思っております。心からお詫びも申し上げたいと思っております。 ○3番(秋広眞司君)  よろしくお願いをいたします。続きまして消防団員の関係につきましてお尋ねをいたします。団員の定数が1,236名,現在1,143名,93名の減であると,欠員であるというふうに伺っておりますが,この足りない団員の補充を,補充計画というのはあるもんでしょうかお伺いいたします。 ○消防局長(中村 昭君)
     消防団員の方につきましては本当に生業を持ちながら日々消防活動に従事していただいております。当然いろいろなご事情がおありになって消防団を退職されるわけですが,一義的にはその団のそれぞれ部,分団,またその団長さん等に後任のお願いという形で,辞められる方につきましては後任の確保をお願いしながら今補充いたしておるところでございます。 ○3番(秋広眞司君)  団員の俸給の関係ですけども,1年で一般の団員の方が4万9千円,それから団長になりますとこれが17万5,600円,今度方面隊長というこれに変わっていきますけども,3倍以上の差があるわけですけども,ここらの是正の関係は考えておられませんですか。そんなに責任度合いとか,あるいはこの業務の繁多とか,団長の方が忙しいもんでしょうか。 ○消防局長(中村 昭君)  来年の明けて4月1日から一応霧島市消防団一団として発足する関係上,今回12月議会にその条例改正もお願いいたしておるところであります。その中に団員さん又は団長までの各階級の報酬改定もお願いいたしております。当然団員さん,団長さんそれぞれ額に差があるわけでございますが,先ほど市長の壇上から答弁がありましたように,団の中では7階級ということで団員さんから消防団長さんまで階級がございます。当然団長さん40年,50年というような勤務年数もあるようでございます。その勤務年数がないからというわけじゃございませんが,これまでの通常他の市の類似市でございますが,私どもの方と比較表を手元に資料がございます。ご説明申し上げますが,霧島市が現在4万9千円でございます。薩摩川内市4万2千円,これは団員さんです。鹿屋市が4万3千円,鹿児島市が3万6,700円,それからトップの団長さん,霧島市が18万5,300円,薩摩川内市さん22万ちょうどでございます。鹿屋市さん15万3,900円,鹿児島市さんにつきましては非常に安いですが,8万6,300円というような,他の市とも整合性を図りながら今回もお願いいたしたところでございます。 ○3番(秋広眞司君)  今お伺いしまして他の同市町村あるいは鹿児島市あたりと比較しましてもそんなに安くない報酬なわけですね。それはもう納得いたしますけども,でも,やっぱりボランティア的な感じで,地域住民の皆さんの安全と財産の方に,崇高な使命感でこう,自分はなげうってでも,商売はなげうってでも火事だと行くというようなそういう感じで取り組んでおられる方々が大半でございます。どうかひとつ今後の検討される時は俸給のアップも含めて検討していただくように希望を申し上げましてこの質問は終わります。続きまして国分寺跡地問題について質問をいたします。この発掘調査,これで,あの調査で全部終わりなのか。そしていつ終わるのか。これは回答はありましたかね。いつ終わるのか。どのような新しい発見があったのか等についてお伺いいたします。 ○文化振興課長(野村定美君)  ただいまの質問が,今,史跡,国指定地でありますけれども,その指定地の発掘をいつまで続けるのか。そして今調査をしている中で新しい発見があったのか。このお尋ねだろうというふうに思います。先ほど部長の方から答弁がありましたけれども,公共事業を皮切りに56年から実質国分寺の範囲確認調査ということで調査を行ってまいっております。その中で平成17年度から毎年範囲確認調査という形で調査をさせていただいているところでございます。19年度につきましては旧寿屋さんの駐車場を春から夏にかけて調査をさせていただきました。それで現在は今お話がありました指定地内の調査を行っているところでございます。前回の議会の方でもお話を申し上げましたけれども,国分寺の範囲と言いますのが二町四方と言われておりまして218m,面積にして4万7千㎡が国分寺としての範囲というふうに言われているわけでございます。その中で大隅国分寺の指定範囲,国分寺の範囲といたしましては北限というものは確認ができております。ただ,ご承知のとおり,住宅地,商業地,このような状況でございますので,先ほど申し上げましたけれども,毎年度調査をいたしておりますけれども,その中では,柱だとか,あるいは瓦,瓦溜まり,そういったものは確認ができておりますけれども,遺構にしましても確認ができております。ただ先ほど申し上げましたこのような住宅地でございますので,その柱穴あるいは遺構,その点を線として結び付けられないというのが現状でございます。そのようなこともございまして現在指定地内の発掘調査につきましては現在3箇所ほどトレンチを入れておりますけれども,実際のところ今回の調査の目的と言いますのは,範囲がなかなか確定ができない。その中で国分寺伽藍の調査,いわゆる国分寺建物の配置を確認できたならば中心が分かるであろうということで,国の指導等もいただきながら,そのことを目的にして調査をしているさなかでございます。今のところ遺構的あるいはその伽藍的な物は発見はできておりませんけれども,今調査をちょうど行っておりますので,来週ちょうど文化庁の方からまた専門家の方に来ていただいて確認をして,そしていつまで終わるのかという質問でもございますけれども,これは今回の指定地内の調査を状況を見ながら,そして国の指導をいただきながら調査をしていくことになろうかというふうに思います。 ○3番(秋広眞司君)  非常に広大な土地でございまして,この国分寺跡地でございますが,もう住宅等で非常にこの調査が難航しているわけでございますけども,ひとつ,25年度を目標にして国,この指定の整備で目標にしてやっていきたいという具合に回答しておられますんで,ひとつしっかりと調査していただいて,保存についてもしっかりと保存の体制をとっていただきたいと思うところでございます。もう一つお伺いしますが,あそこに石塔が建っておりますね。あれが風化して,もう前は文字が読めおったんですけども,だんだん見えなくなっているかなあという感じですが,シリコン等の投入の方法があるとお聞きしましたが,それらの措置はされないんでしょうか。 ○文化振興課長(野村定美君)  今の質問につきましては,現段階では復元ということは計画はいたしておりません。 ○3番(秋広眞司君)  シリコン等の投入がなされないのかと,復元じゃなくてですね。現状維持です。もう1回お答えください。 ○文化振興課長(野村定美君)  当面は現状維持ということです。 ○3番(秋広眞司君)  現状維持ではその風化して文字が読めなくなってきている状態なんですよ。だから,それを現状を維持するために,風化が進まないようにシリコン等の投入予定はありませんかという問いなんですが。 ○文化振興課長(野村定美君)  過去拓本等を取りながらその確認はいたしておるわけでございまして,今ご指摘がありました件につきましては,その対策を今後して保存に努めていきたいというふうに思います。 ○3番(秋広眞司君)  今後の利活用についてでございますが,地域からの公民館等から貸してくれとか,そういう要望は来ておりませんでしょうか。 ○文化振興課長(野村定美君)  指定地内を貸してほしいという直接的な要望はまいっておりません。 ○3番(秋広眞司君)  今後整備されて,砂利が敷いてありますけども,あれも除かれて,昔は公民館があった時代には東西この公民館の方々が合同で相撲大会をしたり,あるいは六月灯をしたりしていた場所なんです。今それができなくて,小学校を借りている状況なんです。是非空いてるスペースがあったらそのように活用を検討していただきたいということを申し上げまして質問を終わります。続きまして産業廃棄物処分場についてお伺いをいたします。まず第1点目に市長は現場を確認をされましたでしょうか。 ○市長(前田終止君)  私が現在生まれ住んでるすぐ近くでございまして,当然のことながら現場に足を運ばさせてもらっております。 ○3番(秋広眞司君)  両副市長,それから関係部課長はどうでしょうか。行かれましたでしょうか。 ○議長(西村新一郎君)  それでは,順序よくいきましょうか。 ○副市長(南 洋海君)  場所は存じておりますけども,直接現地の中までは入っておりませんが,来週でございますかね,一応現地調査を予定をいたしております。 ○副市長(福永いたる君)  私も今回南副市長とそういうつもりでおりましたので,まだ現在のところ行っておりません。 ○生活環境部長(南田吉文君)  2~3度現場には行っております。 ○廃棄物対策監(沼口輝実君)  現場を確認をさせていただいております。 ○環境衛生課長(川村直人君)  確認をいたしております。 ○衛生施設課長(前田 理君)  現場は確認をいたしております。 ○3番(秋広眞司君)  失礼しました。それぞれ現場に行かれておる様子ですし,またこれからも行かれる方もおられますが,ひとつきちっと現場を見ていただいて現状を認識をしていただきたいと思います。次に,細かいことですけども,産廃の候補地にこの搬入される有害成分を含む廃棄物には有害成分はどのような物が含まれておりますか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  予定をされている取扱産業廃棄物につきましては,燃え殻,木くず,廃油,これはタールピッチに限るということでございますが,ばいじん,繊維くず,廃プラスチック類,ゴムくず,動植物性残さ,鉱さい,金属くず,ガラスくず,コンクリートくず及び陶磁器くず,それから13号廃棄物というのがあるんですけれども,それの合計15種類でございます。(P★★に訂正あり) ○3番(秋広眞司君)  その協議書の写しの中ではそれだけでございますか。重金属等の管理方法についてのその環境省令等があるわけですけども,それらについては触れてないんですか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  取扱いの産業廃棄物につきましては今申しました15種類のみでございます。 ○3番(秋広眞司君)  その他水銀,カドミウム,有機リン,六価クロム,砒素,シアンと,PCBと,いろんなのがこの厚生省令で出ているのはあるわけですけども,特に一つだけピックアップしてお伺いをいたしたいと思いますが,ダイオキシンについて,これはどのような,飛灰処理,千℃以上になるとダイオキシンを発生しないわけですけども,千℃で燃やしてても千℃に達しない所があるわけですね。800,500という所もあるわけで,だから,ダイオキシンが含まれた飛灰が出るわけです,今のし尿処理場でもですね。ですから,ダイオキシンが含まれてこのいるからきちっとした管理をしなければいけないということで都城に今取ってもらっているわけですけども,そのダイオキシンについてちょっとお伺いしたいと思いますが,ダイオキシンの単位というのはどのような単位になっておりますでしょうか。それから致死量が分かりましたら教えてください。 ○衛生施設課長(前田 理君)  ダイオキシンの基準値でございますが,炉,焼却炉によっても決められておりますし,飛灰固化物によっても決められておりまして基準値がございます。炉に,焼却炉につきましては規制値は0.1以下となっております。それから飛灰固化物については3.0以下というようなことで決められております。以上です。ng,ng/m3だったですか,何かそういうことでございます。ちょっと,ちょっと記憶にございませんので,失礼します。 ○議長(西村新一郎君)  ちょっとしっかり調べて答弁をしてください。今分かってなければ,後ほどでもいいですが。 ○3番(秋広眞司君)  結構でございます,こっちで調べてあるのをちょっとお伺いしただけなんです。pgというのが,1pgという単位がありますが,これが1兆分の1gなんです。それからngという単位がありますが,これが10億分の1gなんです。ものすごく細かい単位で測られている。それだけ毒性が強いということです。致死量はちなみに1gで1万人が死ぬという量でございます。非常に危険なダイオキシンということでございまして,これ一般の家庭で焼却しないようになったのもこの基準値が定められたからなんですよね。ですから,非常に恐ろしい重金属の一部であるとダイオキシンは捉えることができます。50万tの廃棄物に含まれる量は1,500g,およそこれから掛け算しますと1,500人分の致死量に至るということでございますので,今計画されている所は確か66万5千t,15年で,そのように伺っておりますけども,そうすると相当数のこの致死量のダイオキシンが含まれてくるんじゃないかと考えられるわけでございます。そこで構造についてお伺いをいたします。どのような処理構造になっているのか。ちょっと説明しにくいでしょうけども,簡単でいいですので,説明できたら説明していただきたいと思います。 ○廃棄物対策監(沼口輝実君)  持松の構造につきましては,下部の方をベントナイト処理50㎝をいたしまして,その上に遮水シートを張ると,そういったような形になっておるようでございます。 ○3番(秋広眞司君)  遮水シートのその構造はどうなっておりますか,遮水シートの構造。厚さはどれぐらいかというのがございますでしょうか。 ○廃棄物対策監(沼口輝実君)  今言いましたように,下の方が50㎝のベントナイト,それと上の方に1.5㎜の遮水シート,その上に保護土50㎝,すいません。遮水シートの上に保護マットが入ってきております。その保護マットの上に保護土を50㎝乗せると,そういったような構造でございます。 ○3番(秋広眞司君)  非常に薄いという感じですね。3㎝か4㎝ぐらいしか合わせてないという感じのマットが敷かれると。総合的には,このマットとか,布とか,いろいろありますでしょうけども,そういう理解でよろしいですか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  その処分場につきましては,埋立てをする所があるんですけれども,そこの深さによってタイプが異なるようでございます。一番,3タイプぐらいあるようでございまして,保護土,これは厚さ50㎝,保護材,短繊維不織布厚さ10㎜,遮水シート,それが厚さが1.5㎜,保護材厚さ10㎜,ベントナイト混合土厚さ50㎝と,大体そういうふうになっておりまして,場所によってその構造は違うということでございます。 ○3番(秋広眞司君)  土を除けば3㎜か4㎜しかないんですよ。これはもう分かっておりますから,それの上にこの飛灰土がきて,そして雨が被さって,その流れたのを調整池で調整して検査をして霧島川に流すというそういう理解でよろしいですか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  先ほどのご質問とも関係があるわけですけれども,産業廃棄物の処分場と言いますのもいろいろあるんですけれども,この場合は産業廃棄物の管理型の最終処分場でございますので,先ほど申しましたような仕組み,仕組みといいますか,構造になっております。 ○3番(秋広眞司君)  法律で定められた基準であることは間違いないわけですけども,その法律が間違ってたらどうするのということですよ。ですから,あちこちでいろんな災害が起きているのはそういうことなんです。結局20年経ったら,15年経ったら埋立て終わって,そのまま2年間検査をして何も出なかったらもう終わりですよと,後はもうそのまま放置されるわけですから。それをその後じゃあ破けたらどうするんですかということですよ。直下型地震がきたら,断層が,見えない活断層がいっぱいあるわけですから,直下型地震がきたら,犬飼滝の所も30年位前ありましたですね。ガタンと落ちるわけですから破けるのはもう必至ですね。それはもうダイオキシン含めて河川があるいは温泉源が全部汚染されていくわけです。そういうことは考えておられんですか。答えはいいんですけども,いろんな所でその被覆が破れて裁判ざたになっている所もいっぱいあります。去年1年間で,宮内議員もおっしゃいましたけども,13件,この中には例の新小学校の鉛の件もネットで出てくるわけです。そのような状況の中で安全とは言えないと思うわけですが,市長最後にお伺いいたしますが,市長はこれから議員のいろんなその質問,私最後になりますけども,それから環境の方の答申やら,市民の声やら,いろいろ受けられて決断をされていくわけですけども,私たちが墓の中に入った50年,100年後あんしは偉かったどと,あん時よか決断しやったどと,この産廃,民間業者へあいを払下げをせんじ,一般のきちっとしたクローズド型の産廃施設を進める方向で造っくいやったたっどと。そうして,そういう具合にしてこの自慢できる,市長の名がバッと昔,やがて将来の子孫に語り継がれるようなそういう決断をしてほしいということを申し上げまして,市長の考えをお聞かせをいただきまして私の質問を終わります。時間をオーバーしてごめんなさい。 ○市長(前田終止君)  いろいろ産廃についてのご質疑でございました。これまでの多くの議員の方々のご質問にも答えたとおりでございますけれども,この議会を通じて,また,市民の皆さん方の声をさらに聞きながら,また,関係各機関等々いろんな話をご指摘もいただいておりますし,この年を越し,明けて,お示ししたとおりの節目を見ながら,この決断を将来に対して憂えのない,今のご指摘のような点念頭に置きながら,いろんな声を聞いておりますので,己を謙虚にしながら熟慮をして判断をさせていただきたいと思っております。 ○議長(西村新一郎君)  以上で秋広眞司議員の一般質問を終わります。次に,7番山浦安生議員より2件通告がされております。したがって,山浦安生議員の発言を許可します。ここでしばらくお待ちください。山浦安生議員より一般質問に関する資料の配付をしたいとの要請がありましたので,職員に配付をさせます。                    [資料配付] ○7番(山浦安生君)  通告に従いまして質問をいたします。産業革命以降,化石燃料の大量消費は地球の温暖化を確実に進行させ,化石燃料に依存した人間活動の増大は生態系とその基盤となる生物の多様性に重大な衝撃を与えております。健全な生態系は,一時的にバランスを失っても,それを克服する能力を備えていますが,近年の人間活動による影響はこの生態系の調整機能をはるかに上回っており,生態系の健全性が損われ悪循環が生じております。様々な角度から現在地球は危機的状況にありますが,日本をはじめ,世界各国で危機を回避するための取組がなされております。私たちの地域におきましても化石燃料の消費削減や廃棄物の発生抑制,再使用,再生利用や,さらに河川環境の保全,里山の維持回復など多くの対策が講じられております。市民一人一人がその重要性を認識し行動するまでにはもう少し時間がかかると思います。一方,一部の自治会組織やNPO,各種ボランティア団体におきましては持続再生可能な循環型社会の構築に向けて活動が始まっております。しかしながら,思うようにいかないのが現状のようであります。原因はいろいろとあるでありましょうが,最大の原因は活動資金の不足というふうに聞いております。公がすべてを担う時代は既に終わっていると考えます。市民活動団体を支援するのは何も公に限ったものではありません。その活動に賛意を示してもらえる民間の会社,団体,個人であってもいいのです。寄付を通じてその活動の輪の中へ入っていただく方式を公がつくるべきだと思います。公は公でないとできない部分の市民への支援をすることが肝要かと思います。そこで市民が選ぶ「市民活動団体支援制度」の導入についてお尋ねするものであります。1,市長のマニフェスト「自治会組織,NPO,ボランティア団体との協働体制強化」を目指す,そのための「市民活動団体支援制度」の導入は考えられないか。2,「寄付を通じた住民参加型の地方自治を実現すると共に個性のあるまちづくりに資することを目的とする」という「ヨロン島サンゴ礁条例」はまさに前田市長のマニフェストだと考えるがどうか。3点目,この寄付条例が施行されますと,市長の考える「霧島市の目指す姿」により近づき,結果として持続再生可能な循環型社会の構築となる。是非「共生協働推進課」あたりに取り組んでほしいというふうに思いますが,どうですか。2,次に,関平温泉についてであります。私ども牧園町民にとりましては関平鉱泉は思い入れの深い財産であり,牧園の心のふるさととも,牧園のアイデンティティーとも言える歴史と実績を誇る財産であります。霧島市としましても財源の確保という大切な役割を果たしている貴重な財産であります。現在のプラントは平成9年に年間約3億円規模の販売を想定して整備されたものでありますが,平成15年10月,鹿児島大学農学部との共同研究による成果の公表は鉱泉水の販売伸長に大きな効果をもたらし,平成16年度においては6億3,463万円を売上げ,歳入から歳出を引いた額が約4億600万となっており,研究の成果が見事に表れております。このようなことで建設当初より生産量が伸びていることから製造ラインの施設に大きな負荷が生じていることや,築後10年を経過し,施設整備等の経年劣化や建物構造上の問題から衛生管理面が危惧されているところでございます。また,平成19年3月には関平温泉付近が森林セラピー基地,セラピーロードとして認定されたことから,森林の癒し効果と関平温泉鉱泉水を組み合わせた新たな観光資源としての開発など有効利用が求められております。早急に新工場の建設に向けた取組が必要であると思われます。そこで以下のことについてお尋ねをいたします。1,関平温泉,関平鉱泉所の設置目的に「市民及び一般来訪者の保養と福祉,併せて市民生活の向上に寄与すること」とありますが,具体的にどのように寄与しているのか。2,新工場の建設について,3,観光資源としての活用視点と販売拡大について,4,鉱泉水販売益金の運用について,以上をお尋ねいたします。 ○市長(前田終止君)  山浦議員から2点につきましてご質問がございました。1点目につきましては私の方から答弁をいたします。2点目につきましては商工観光部長に答弁をいたさせます。1点目の質問は「市民活動団体支援制度」,いわゆる寄付条例のイメージでございますが,この導入についてのご質問でございました。お答えいたします。近年市民の方々の様々な要望が複雑多様化してきている。そして,また,少子高齢化が進展する中で様々な市民団体が地域の課題解決やよりよい市民生活実現のために自主的・自立的な活動を行っておられます。こうした市民団体が行う公益的な活動をさらに促進をしていただき,共生協働のまちづくりを推進するために「市民活動支援制度」の導入に向けて現在市といたしましてもその指示を出し,作業を進めているところでございます。議員ご指摘のような視点,全く同じ方向を見てるかなと思うもんでございます。「ヨロン島サンゴ礁条例」,これは寄付による投票条例と呼ばれるもので,町は政策メニューを示して,地元だけでなく,全国の個人や団体から寄付を募って,その寄付金で基金をつくって指定をされた事業に充当するというものであります。このようなこの寄付条例による基金づくりは,私がマニフェストに掲げております「活力ある市政」の部分で申し上げたんですが,議員ご指摘のとおり,自治会組織とか,NPOとか,ボランティア団体,そういう人たちとの協働体制,これを強化していかなければこれからの合併の地の自治体経営というものは難しいもんがあると。ですから,もう最初からそういう意識を強く私も全く同じ方向を見つめておりました。ですから,共生協働のまちづくり,ふるさとづくりをしていくには,今考えられる手法の中では最も有効な手段の一つであると私は認識いたしております。霧島市での寄付条例につきましては,意義,効果など幅広く,慎重に様々な面で幅広く検証をし,検討をし,また導入に向けての可能性をさらに研究を積極的に進めてまいりたいと存じております。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  関平鉱泉について1点目についてお答えいたします。旧牧園町時代には,70歳以上に対する関平鉱泉水の無料宅配,入湯無料サービスや友の会へのサービス,さらには公共施設の整備など行ってまいりました。また,現在でも毎月26日無料入湯の日,26(ふろ)の日の設定をし,多くの来訪者に喜ばれております。このように市民及び一般来訪者にソフト面,ハード面におきましても寄与していると考えております。2点目でありますが,現工場も築後既に10数年を経過しておりまして,充填器などの機械類はもちろん,施設等の老朽化も進んでいることから,全体の計画づくりを行い年次的に新工場の建設等を検討してまいります。3点目でありますが,関平温泉周辺は,温泉や森林セラピーロード,さらにはみやまコンセールなどに恵まれた観光施設が点在しております。これらを連携させた散策コースづくりも関平鉱泉水販売と絡めて検討してみたいと考えております。また,議員もご承知のとおり,関平温泉は日量50tと限られた資源であります。必然的に生産量も限られた量になりますので,現在鹿大と共同で研究しております濃縮タイプの飲料水や関平鉱泉水を利用した商品開発を進めてみたいと考えております。最後に4点目でありますが,今のところ収益の一部は工場の改築等のため基金に積み立てていきたいと考えております。 ○7番(山浦安生君)  2回目の質問をさせていただきます。市長におかれましては今回の定例会では何度となく語気が強まるケースがございました。もう大変だろうと思います。しかしながら,私は前回と同様に穏やかに話し合いをしていきたいと思いますので,よろしくお願いをしておきます。この今,ただいまの答弁では,市長が掲げていらっしゃるマニフェスト,「共生協働のまちづくりを進める上からも有効な手段の一つであるというふうに認識している。」ということでございますので,この寄付制度の導入はもう私にとりましては間違いのないものだろうというふうに感じているところでありますが,ただ一つ気になるのがあります。「導入に向けて可能性を研究してまいりたい。」という答弁でありますけれど,この研究というのは,昨日も山口部長がこれで調べておられました。私も調べてみました。そしたらこれは研究とは,「よく調べて考えて真理をきわめること。」というふうに載ってるんですね。私は,真理をきわめていただくのはもう結構なんです。確かに結構です。その後が問題なんです。是非進めてほしいんです。そのことを申し上げておきたいというふうに思います。市長是非その,どうですか。前向きに進めていただけるというふうに回答,イエスか,ノーかで結構です。 ○市長(前田終止君)  イエス。 ○7番(山浦安生君)  大変時間の節約になる答弁でございます。このようにしてこの寄付金の条例が導入されますと鹿児島県では2番目ということで,与論島に次いで2番目ということになります。全国では27番目ということになるわけでありますが,このほかにも日本で同じようなやり方で,少し工夫を加えていったら日本で初めてという方法もあるみたいなんです。これはちょっと担当の方に研究していただくことにしまして。それとこの条例につきましては急がなければならない理由があるんですね。そのそれは何かと申しますと,ふるさと納税の導入が近くに迫っているわけですね。例えば,この霧島市がこの寄付条例を導入して制度の事業区分といいますか,例えば,霧島の自然保護とか,河川環境の保全とか,キリシマミドリシジミの保護のためのアカガシの植樹とか,あるいは福山の牧之原,福山牧之原の花文字,こういった物をふるさとを,こういったふるさとを全国へ発信することなんです。このことによってこのふるさと納税を取り入れるための布石になるんじゃないかというふうに思うんですね。川畑税務課長がいらっしゃいますので,ちょっとお尋ねしてみようかと思うんですが,どうですかね。 ○税務課長(川畑 巧君)  ふるさと納税という言葉が出ましたので,私もたびたびふるさと納税の直接の関係者と話をしております。そういうとき彼らの話の中では,道理方法に王道と脇道があるんであれば,地方分権社会においては今言われるようなことは当然王道だろうと彼らは話をしたことがあります。 ○7番(山浦安生君)  今の答弁を聞いてますと,この寄付条例はいい制度であるというふうに私は受け止めております。先ほどの市長の方の答弁にありましたように,少子高齢化とか,あるいは地方分権化が進んでいる中で市民との共生協働のこの必要性というのはもう十分にお分かりいただいているわけですけれども,その公益性の高い活動を行う際の支援制度というのはなかなか整備されていないと。そして今後早期にそれを確立する必要があるというふうに総合計画の中でも示されているわけでありますが,まちづくり活動とか,自然保護活動と,こういった様々な活動があるわけでありますけれども,こういう活動にはまず資金がどうしても必要なわけであります。こういった財源確保のための寄付条例であるということで先ほどからご理解をいただいているわけでありますけれども,是非,共生協働のその取組の中でも大きな役割を果たしていくものというふうに思っております。是非前向きに一歩踏み出していただきたいというふうに思います。次に,関平鉱泉についてお尋ねをいたしますが,部長の方より答弁をいただきました。これによりますと,牧園町時代は,70歳以上とか,鉱泉水の無料宅配,それから無料でお風呂に入れるサービスがあったとか,友の会へのサービスとか,そういうのがあったと。そして公共施設の整備というふうになっておりますが,この公共施設の整備というのはどういうことかご説明をいただきます。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  公共施設の整備とは,関平鉱泉の収入によって旧牧園町におきましてはあらゆる施設を整備いたしております。例えば,コテージの建設,道路の整備,公用車の購入,学校の建設などの整備のことであります。
    ○7番(山浦安生君)  今ちょっと市長の方からも声が出ましたけど,庁舎建設に当たってはかなりの貢献があったというふうに聞いておりますが,どうですか。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  庁舎建設につきましては,平成4年度に庁舎を建設いたしております。その前に関平鉱泉の収入で約10億を積み立てて庁舎を建設し,借金のない庁舎としてそれまでは言われておりました。 ○7番(山浦安生君)  10億の積立てを行って借金のない形での庁舎建設ということでございますが,大変いいことじゃないかというふうに思います。ここで先ほど皆様に配付いたしました関平鉱泉の歳入と歳出,それと収益の推移についてというのを配付してありますので,目を通していただいて,部長の方から,簡単で結構ですので,説明いただけませんですか。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  それでは,資料を説明いたします。平成10年は歳入歳出差し引きますと1億9,700万程度の,これは差引きでありますので,そう見ていただきたいと思います。平成12年は1億2,400万,なぜここで少なくなったかと,12年と13年につきましては,12年は,雪印のカビの問題,そして我々の所は一般細菌でございました。これが出まして収入が落ちているということでございます。13年度も同じ,5,700万となっておりますけれども,カビでございます。それから14年は1億1,600万程度でございます。15年が3億500万でございますが,これは鹿大と一緒になりまして,ナチュラルキラーという細胞の関係でございますが,これは役場の職員の和田というのと関平の職員の音川というのが研究いたしまして,鹿大と一緒に研究しましてこういう結果が出たということで新聞に出ております。その時残ったのは3億,売上げは5億4,500万程度でございました。それで16年度は4億でございました,売上げは6億でございましたけれども。18年度につきましては歳出の中で3億1,400万と書いてありますけれども,この中には8,400万の基金の積立てが入っておりますので,残りはやはり足してみます,2億3千万に足してみますと3億1,400万程度であったと。ほとんどが3億以上売り上げているということになっております。10年度にコンサルタントが入りまして,どうにかしようということで,この時に議会の方で我々に言われたのは,「役場ん職員じゃやっせんと。民間の考えを入れたものでないと駄目だ。おまえたちゃ駄目だ。」ということで,ここでコンサルが入ったんです。平成10年に入りました。そしてそれからこうやってきたわけでございます。以上のような説明でございます。 ○7番(山浦安生君)  どうもありがとうございます。ただいま説明のありましたように,12年度,13年度は売上げは落ちていますけれども,これはカビとか,大腸菌とか,そういうものがあったということで落ちているわけでございます。それと民間の力を借りながらやっていかないとなかなか増えてこないということでございます。この表を見ていただければどれだけ稼いでいるか。稼いでいるというか,役に立ってるかお分かりいただけると思うんですが。次に,関平鉱泉の収益金は交付税の制限を受けないという,一般財源としていろいろな事業に充当されると聞いておりますけれども,この交付税の制限が受けないというのはどういうことなのか。財政課長,すいませんが,小学校5年生に分かる程度の話でお聞かせいただけませんですか。 ○財政課長(平野貴志君)  交付税の制度と関平鉱泉の運用益の関係,歳入の関係でございますけれども,ご承知のとおり,本来の地方自治の原点,観点から申し上げますと,当然にその団体が行うべきサービスにつきましてはその責任におきまして税等のそういう負担で行うべきでございますけれども,そういうサービスを行う上で財源が不足するものにつきましては,国税の一定の割合,国税5税でございますけれども,その一定の割合で財源の保障あるいは各団体間に差がないように一定の基準に基づいて財源の調整をするというものでございます。その一定の割合になる歳入でございますけれども,その歳入の中の税につきましては,普通税,例えば,市民税でございますとか,あるいは固定資産税でございますですとか,そういう,たばこ税でございますとか,そういうものはカウントをされますけれども,入湯税でございますとか,あるいは都市計画税でありますとかいうような目的税,これはカウントをされません。そのほかにその団体が独自に徴収をする自主財源的な,例えば,関平鉱泉の収入,そういうようなものにつきましてはカウントをされませんので,当然にその収入が増えても,減っても,地方交付税の普通交付税の中には算入はされませんので,関係ないというそういうシステムでございます。 ○7番(山浦安生君)  ありがとうございます。私も少し勉強してきて分かったつもりでおったんですが,なかなか分からないところもありますけれども,いずれにしましても関平鉱泉から上がってくる収益金というのは霧島市にとっては非常にこう優良な収入源であろうというふうに思っております。大変な孝行息子であろうというふうに思っております。次に,関平鉱泉の管理について少しだけお尋ねしておきたいんですが,これは今年の4月から観光課の方に移りましたけれども,その移った理由と根拠は何か。それをお聞かせいただけませんでしょうか。これは行政改革推進課の方から書面をもらっているんですけれども,お答えできませんですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  もともとは総合支所の中の担当としてございましたけれども,商工観光部の方の直通になるようになりました。この関平鉱泉の関係につきましてはやはり政策,施策に直結する部分もあろうかということでやはり本庁につながっていった方がより効率的な仕事ができるのではないかというふうにして直結にしたように記憶いたしております。 ○7番(山浦安生君)  ここに行政改革推進課の方よりこう1枚紙をもらっているんですけれど,商品販売を観光政策の中で事業を実施した方がより効果的であるというふうに考えていらっしゃるということでなったわけなんですけど,どういう効果を期待されているのか。そこだけ一つ教えていただけませんですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  やはり関平鉱泉というのがより商品価値を高めたり,そういった意味でする上からも本庁の方の政策スタッフと直結した方がいいというようなことで商工観光部の方に配属したように記憶いたしております。 ○7番(山浦安生君)  この関平鉱泉というのは新市におきましても貴重な財産であるということで旧牧園町から引継ぎがなされているわけであります。引継ぎに当たりましては,牧園町で関平温泉の運営検討委員会というのを設置して鉱泉水に付加価値を付けたり,それから,付けることによっての販売拡大,それから施設整備等の老朽化,衛生管理面の危惧等から新工場の建設が新市への引継事項というふうにされているわけであります。これを受けまして新市まちづくり計画の中でも新工場建設関連については,観光,レクリエーションの振興という所で関平鉱泉所建設事業費として4億6,200万円,これ概算でありますが,計画されております。また,昨年11月の随時監査の所見としましては早期に新工場建設が必要と要望をされております。さらに,今定例会におきましても霧島市活性化対策調査特別委員会の報告書の中で新工場建設に早急に取り組むべきであるというふうな指摘がなされていることでございます。このようなことを踏まえて新工場のことでお尋ねしますけれども,答弁の中で全体の計画をつくるというふうになっていますが,この全体の計画とはどういうことかお知らせをください。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  全体計画につきましては,例えば,パイプライン,それから工場,設備,公園,その他ソフト事業等を年次的にやる計画をつくるということでございます。 ○7番(山浦安生君)  老朽化しておりますんで,どうしてもその工場の建直しとか,そういうのはやらなきゃいけないと思います。この公園整備というのはどういうことですか。少し詳しくお願いします。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  公園整備につきましては,関平の今の上の方に畑があるわけですけれども,山があるわけですけれども,それを前から使っていたわけですが,鹿大と研究をする時にあそこにいろんな薬草,そういう物を植えた方がいいんじゃないかと。全体を人を集める場所としてそういうものもどうなのかということがありましたので,そのことでございます。 ○7番(山浦安生君)  もうこの計画はもう既につくっていらっしゃるんですか。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  既につくっているということではなくて,その中に案として入っているということでございます。 ○7番(山浦安生君)  年次的というふうにありますけれども,例えば,今年はこういうもの,次はこういうものというようなそういう具体的なものがありましたらお示しをください。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  平成17年度におきまして旧牧園町におきましては新設を計画した検討委員会がなされております。そのために検討委員会を設置し,新工場の建設とか,そういうものを話し合いをしているわけですが,今後におきまして,20年上期におきまして霧島市の庁舎内の検討委員会をつくって全体的な検討をしていきたいというふうに考えております。 ○7番(山浦安生君)  この計画にはどれぐらいの金額が必要とされておりますか。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  金額につきましても今後検討委員会の中で検討をしていきたいというふうに考えております。 ○7番(山浦安生君)  この工場周辺の,ここに集まってこられる人数が,私の方は把握してないんですが,部長の方で人数把握がある程度できておりましたら,お願いします。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  年間の利用者数でございますが,特産品の利用者数が14万人,関平鉱泉のドライブスルーの利用者数,これが16万人,30万人と見ておりますけれども,ダブっているものがあるということで約20万人ではないかということでございます。 ○7番(山浦安生君)  ここで市長にお尋ねします。20万人の人がここに集まるんですね。この方々が回遊して,そこに停留して回遊するような環境といいますか,施設ができましたら,私はこの地域にとってはすごい地域の活性化,振興になると思うんですけれども,この一帯を整備して,例えば,今,部長の方から公園計画があるというような話もありました。例えば,柳ヶ平のあの裾野に昔ありました,牧草地がありましたけれども,あのあたりに例えば薬草園を造るとか,そういう広大な,広大といいますか,計画を目指していけば,その地域の方々も,今まではゲートボールであったり,ゴルフであったり,グラウンドゴルフであったりするだけだったかも知れません。しかしながら,今度はこういうのができると自分たちのその喜びをこういう所にぶつけていくことができる。しかも収入が出てくる。こういうことで市長何かいいアイデアはありませんか。 ○市長(前田終止君)  先ほど議員の皆さん方のお手元にこの関平鉱泉所の歳入歳出状況等10年度から18年度まで知らされたわけでございますが,日本中の自治体の中でこういうたぐいの収入を得ている自治体,これはなかなかないわけですね。そして自治体が利益を100万でも上げることは至難の業であります,本当に。そして財源を自ら稼いでいく。そういう自治体経営の姿勢が今,私どもはお互いに問われていると,こう思っております。ですから,市民の皆さん方から納められている1円の税金無駄にできないということを私は常にこう大事に自らにも,そして,また,行政職員にも強く求めているところでございます。そんな中で年間4億,3億の利益を上げる。これは本当に日本中にオンリーワンの貴重な財源確保のできる力を持った,先人たちが守ってきてくれた貴重な財産だと思っております。しかし,これを年間約20万人ぐらいの人が訪れる人口結節点でありますよということですが,ここでは年間約10億円近くの金を生むエリアにも努力次第によってできるんじゃないかなと,それにもう近づいているわけですから。そして,また,知恵を出せば付加価値のある経営によってもっとこの市民の皆様方に利益をもたらせることができるエリアであると。あの場所だけに目をやらず,周りの公有地も広大なものがあります。そしてすぐ近くの丘に登れば素晴らしい景観であります。そこはまた周辺は森林セラピー基地ロードとしての認定も受けております。ですから,工場新設というような視点で指摘を受けているわけですが,工場というイメージを大きく突き崩して,現実的にはその本当に清潔な,そして機能性の高い,今までの経営上の反省の上から,もうこれに優るものはないというその工場機能がしっかりとレベルアップした上に,実はもう工場の言わば考え方を大きく塗り替えて清潔な,そして体の中に命を養っていく。神様の命の水だというぐらいの値打ちのある作業を素敵な制服を着た素晴らしいその従業員の人たちがきれいな環境の中で働く様を見ることができる。そしてそれを生産をしていって適正な価格で売られる。それも付加価値の高い販路の方法を今のペットボトル以外にも考案をしていく。そしてそこでまた様々な食と関するものとも抱き合わせていく。そしてそこで飲むその関平鉱泉と組み合わせたお茶1杯,あるいは,また,コーヒー1杯は,値段こそ高いけれども,県内外からあこがれてそこに足を運んでくるみたいなイメージですね。そして多くの地域の人たちがお年寄りを中心に,大変高齢化の高い地域ですから,喜々として年間を通じて様々なものを商品として作られて,それがきちんとしたいい形で販売もされるエリアがあると。全体として健康,命,水環境,そして自然,癒し,そういうものをあのエリア一帯,音楽の文化まで含めて,国道も挟みますけれども,13万市民の皆さん方の,そして,また,議会の皆さん方のお知恵もいただきながら,それこそ全体の問題として考えれば私は素晴らしいことができるんじゃないかなと,そう考えています。 ○7番(山浦安生君)  ただいま市長の方から分かりやすく説明がありました。是非そういう方向で進めていってほしいものでございます。人が集まるような所に人の役に立つような物を造っていけば当然観光名所にもなるし,そこには,何といいますか,その販売が拡大するし,金も落ちるというような,風が吹けば桶屋じゃありませんけれども。次に移ります。鉱泉水の販売益金の使い方でありますけれども,答弁の中では「収益の一部は同工場の改築及び施設改修のための基金に積み立てていく金である。」というふうになっております。基金には幾らぐらい積まれて,毎年幾らぐらい積んで,合計で今幾らになっているかをお知らせください。 ○財政課長(平野貴志君)  18年度末の現在高でございますけれども,1億1,465万2千円でございます。この内訳でございますけれども,平成17年度末の現在高は3,001万4千円でございました。平成18年度に益金のうちから積んだものが8,457万6千円,利子相当分で6万2千円でございますので,合計で8,463万8千円を積み立てたことになります。 ○7番(山浦安生君)  大体18年度で1,140万大体積まれているということですかね。18年残がですね。この金額を,当然これは基金,整備基金の一部に充ててある,条件の中の整備基金であろうと思うんですね。これに積まれていくものだろうというふうに思いますが,この「一部が」というふうになっておりますけれども,そのほかのほとんどはどんな使われ方をしているのかお知らせください。 ○財政課長(平野貴志君)  先ほど議員が配付されました資料の中で申し上げますと歳入歳出の差引きで2億3千万円程度でございますけれども,当初予算を編成する過程では,当初の見積予算の歳入の見積額と歳出のうちの施設の管理に係る部分,維持管理に係る職員の人件費でございますですとか,機器等の費用,それから箱あるいはペットボトル等のそういう経費の部分を除いたものを一般財源として活用をしております。その決算見込みの段階になりますと当然にまた歳入の見込額あるいは歳出の見込額が出てまいりますので,その状況に応じて歳出を増やすわけで,一般的な歳出に振り向けるのではなくて,基金の方にその残り部分を積み増しをしたということでございます。しかしながら,決算になりますと歳入の方がまだ3千万程度上回っておりますけれども,これは平成18年度の決算剰余として平成19年度で繰越金で受入れをいたしておりますので,この分につきましては今後補正予算でまた基金の方に積み増しをするというそういう経費の内訳となっております。 ○7番(山浦安生君)  益金の使い方につきましてはいろいろな使い方があるというふうに思いますけれども,できれば設置管理条例に基づいたその目的に従った使い方が望ましいんじゃないかというふうに思っております。なかなか見えてこない部分があるわけなんですが,なぜ目的に保養と福祉,市民生活の向上というこういったものがあるかと言いますと,やはりこれは,関平鉱泉は自然からの恵みであるということと,それから自然のこの恵みでみんなで分かち合って生活の向上に役立てているという背景があると思うんですね。そしてその背景の元には地域の方,私も含めてそうですけれども,その自然の恵みに感謝していこうという気持ちがあるからこういう目的が設置されたと思うんですね。ですから,私が今話したようなことを言うわけでありますが,収益につきましてはもっとそのできればはっきりした使い道を探して,さっき壇上からも話しましたけれども,地域住民の方々のその気持ちをくんで使っていただきたいという気持ちがございます。といいますのは,例えば,この用途を定めて使っていく方法というのは,例えば,企業誘致をするとか,あるいは大型店舗がこの下場の方に出てきますと,企業誘致におきましては補助金制度がございます。ところが,例えば山間部の方に行きますと,その都市と山間部の間のその地域格差と言うんですかね,そのものに対する補助みたいなものはないわけですね。それから,限界集落に対しても今のところそういうなかなか見えてこないと。この歴史,文化,伝統芸能継承のそういうものにもなかなか使われない。そして,先ほど観光課の方に移りましたんですけれど,今度観光事業の振興,そういった資金にもなかなか出てこないということで,観光資源の中で市長が先ほど本物というような言い方をされました。自然,歴史,祭り,食文化,こういったものが本当の物であるということだったんですが,こういうものが今廃れているわけですね。何か,自然も大分少なくなっているんです。それから,歴史もなかなかこううまい具合にこうつないでいってはいないんですね。こういうものに金を使う。そういうものを何か別枠で基金として設けてそこに補っていくというような方法を考えられないかどうかお尋ねをいたします。 ○市長(前田終止君)  今,議員のご指摘の点,よく気持ちとして分かります。具体的に本当にいろいろ支障なく堂々とそういう方向に持っていけるかどうかしっかり勉強させてみたいと思います。 ○7番(山浦安生君)  いろいろその難しい部分が,ハードをクリアしなきゃならない部分があるとは思うんですけれども,そういう方向を是非考えていただきたいんですね。といいますのは,今度の議案の111号でしたですかね,霧島市まちづくり基金条例の制定が議案として上がっておりましたけれども,これが中身を見ますと,まちづくり計画に掲載してある地域活性化や地域振興に関するソフト事業等に要する経費の財源として特例債を使ってやる。中身は同じようなことなんですね。しかしながら,この特例債のこれで,8億円というふうになっておりますけれども,これで利息の収入というのは年間にどれぐらい上がるんでしょうかね。 ○財政課長(平野貴志君)  現在の預入れの利率等を換算いたしますと大体0.5%程度でございますので,年間400万円程度の利息であろうというふうに試算をいたしております。 ○7番(山浦安生君)  年間400万ということでありますが,栃木県日光市では34億4千万積み上げて,基金に入れて,利息が18年度で3,400万あったそうなんです。この例えば8億円の基金で400万が出てくると。これで何ができるだろうかというふうに考えてしまうんですね。ですから,例えば,こういうものに先ほど言いましたその関平の益金を入れることはできないのかと。そして使う場所を,目的をはっきり決めてこれを運用していくということはできないのかどうかお尋ねをいたします。 ○財政課長(平野貴志君)  今回ご提案を申し上げております霧島市まちづくり基金条例でございますが,財源を合併特例債を活用した基金造成といたしております。この基金の目的でございますけれども,合併後の地域住民の一体感の醸成及び旧市町区域における地域振興等,そういうものを図るためにソフト事業等に対して運用益金等を活用して行っていこうとするものでございます。確かに議員おっしゃいますように,運用益金は現在の利率でいきますと400万円程度でございますけれども,今後の基金の積み増し等の部分でございますが,現在財政の健全化を目指しております本市にとりましては,どうしても地方債の残高を減らすために年度ごとの地方債,市債の発行,借金につきましては極力抑えていこうという計画を立てているところでございます。その目的が同じようなものであるという取扱いができるのであれば,関平鉱泉水の運用益金のまちづくり基金へ積み増しをして同じ目的で活用していくことは可能ではないかというふうに考えているところでございます。 ○7番(山浦安生君)  今「可能である。」ということでありますので,是非調査をしていただきたいというふうに思います。なぜかと申しますと,職員の方々いい考えを提案されても,財源がないということになってしまうともう前に進まないんです。やる気もなくなってしまうんですね。ですから,こういうものを財源に充てといて,そっからこう,職員の方がそれぞれ各部とか,課でいろんな政策を提案して,いや,これをやってみよう。これをやってみようというようなそういう雰囲気が,気持ち,気分が高まってくれば,私はこの市も変わっていくと思うんですけれど,そういうところに期待してこういう財源といいますか,関平の益金を利用した,運用したやり方を提案してるわけなんですよ。今日二つほど質問させていただきました。寄付条例も,これは本当に分権化の中で非常にこう大変な状況が生まれてこようとしてるわけです。その中でどうしてもやらなきゃいけないわけですから,そのためにはどうしたらいいかということをやはり知恵を絞ってやるべきだと思うんです。この条例にしてもそうです。この関平鉱泉の運用にしてもそうなんです。だから,市長何か一言ありましたら,よろしくお願いします。 ○市長(前田終止君)  山浦議員より2点に及ぶ大変わが意を得たりのご指摘,ご質問でございました。いろいろ課題は,現実的にいざやるとなると越えなきゃならないハードル,そしてまた,課題というのがあろうかと思いますが,この2点ともにもとより私も強い関心を持っている問題でもございますし,いよいよよりよい知恵を,力を結集して一歩一歩踏み込んでいくべき時期がきたかなと,こういう気持ちも強く持っております。今後本当に実務的に課題等を掘り起こしながら,まだ若干時間はかかると思います。拙速に過ぎない。そしてその中でも適切に時を逸しない時期にしっかりとした考え方を示せるように最大の努力をみんなでやってみたいと思っておりますんで,皆さん方のまたお知恵,お力も貸してください。よろしくお願いします。 ○7番(山浦安生君)  最後になりますけれども,両副市長に,今,市長の方からお話がありましたけれども,この話につきましてどんなふうに考えていらっしゃるか。一言で結構ですので,お願いします。 ○副市長(南 洋海君)  寄付の件につきましては,市長が「イエス」と申し上げましたから,研究をしていき,また,研究という言葉は適切でないかも知れませんけども,やはり検討していきたいと思っております。それから,関平鉱泉の件でございますけれども,既に当初予算のヒアリング等でも総合支所の担当の方を含めて議論をいたしております。いろんなハードルがあるかと思いますけれども,やはり前進できるように今検討を重ねているところでございます。 ○副市長(福永いたる君)  山浦議員の質問の中で2問とも大変素晴らしい提案だなというふうに聞いておりました。特にこれからの共生協働のむらづくり,まちづくり,社会づくりというのはやはり何らかの形で自分たちが自ら打ち出していかなければならないのかなというふうに思っております。個々具体的な問題については今日の提案等を参考にしながら進めていきますけれども,大変感銘を受ける,賛意をするそういう提案を私は聞いたというふうに思っておりますので,今後なるべくそういう意向に沿いながら努めていきたいと思います。 ○7番(山浦安生君)  終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で山浦安生議員の一般質問を終わります。ここで先ほど秋広議員に対する答弁について発言の申出があります。前田環境施設課長より発言の申出がございます。許可いたします。 ○環境施設課長(前田 理君)  先ほどのダイオキシンの単位について不正確な回答をいたしておりましたので,正確な回答を申し上げます。焼却炉につきましては0.1ng/m3Nでございます。それから,飛灰固化物につきましては3ng/m3Nということでございまして,ちなみに/m3Nと申しますのは,1気圧0℃の1m3当たりの中に0.1ng,10億分の1gということでございますので,お詫び申し上げます。 ○議長(西村新一郎君)  次に,16番仮屋国治議員より2件通告がされております。したがって,仮屋国治議員の発言を許可します。 ○16番(仮屋国治君)  16番仮屋国治でございます。明治,大正,昭和を生き抜いた私の大好きな詩人萩原朔太郎は旅情という詩の中で「フランスへ行きたしと思えどもフランスは余りに遠し,せめては新しき背広を着て気ままなる旅に出てみん」と歌っております。この歌に出会いましたのは小学校高学年の頃で,何と夢とロマンにあふれた詩であろうかと幼心に感動したのを覚えております。以来私は細やかな幸せをかみしめるとき,よくこの歌を口ずさむことがございます。時代は移り変わり気軽に海外へ渡航できる豊かな時代を迎えましたが,今また時代は苦難の時代へと逆戻りを始めたような感じもいたします。そのような中,前田市長におかれましては市長就任以来国の内外を問わず自称広報営業本部長としての職務を休日返上でこなされてまいられました。何やかにやと揶揄されることは心外ではありましょうが,非難の矛先が長に向けられるのは身の定めと覚悟なされ,様々な苦言も愛情のうちと割り切られることが肝要かと存じます。そもそも夢も,ロマンもないような人間に首長は務まらないというのが私の持論でもありますし,また,私ども議員も政務調査費をはじめ,行政視察等に市民の皆様から鋭いご指摘を受ける時代を迎えております。裏を返せば長引く不況と不景気が市民の生活をどれだけ圧迫しているかという証明ではないかと考えます。これらの市民感情を真摯に受け止め,市民の目線で市政発展に成果を出していくことが私どものあるべき姿であろうと思います。出る杭は打たれる。出過ぎた杭は打たれないという明言もございます。東国原知事がよい例ではないでしょうか。待ちに待った第一次霧島市総合計画も上程されたばかりで,これからが新市まちづくりの正念場でございます。前田市長におかれましては,腐ることなく,気合を入れて前向きに市政運営にご尽力いただきますよう要望いたしまして質問に入ります。1問目,農林漁業の活性化についてお尋ねいたします。政府・自民党は,先の参議院選挙の敗北を受け,地域格差の是正に向けた施策を矢継ぎ早に打ち出してきております。まず8月には農山漁村活性化法の制定,11月には農山漁村で生活されている方々が安心して暮らせるような環境づくりを進めるための農山漁村活性化戦略の打出し,さらに12月に入って地方を地方都市,農山漁村,限界集落の三つに分類し,支援策を示した地方再生戦略を決定しております。霧島市の第一次産業の就業人口も,基本構想の資料によれば,昭和35年の3万6,943人から現在では4,209人と全就業者人口の7.3%と衰退の一途をたどり,高齢化による限界集落も各地に発生してきており,第一次総合計画においても農林水産業の振興は八つの重点施策の一つに取り上げられております。そこで霧島市における農林水産業の現状と課題はどのようなもので,今後どのような方策を考えておられるかお尋ねするものであります。また,農山漁村活性化法の制定に伴う支援策,農山漁村活性化プロジェクト支援交付金の活用をどのように考えておられるか併せてお尋ねいたします。2問目は第一次霧島市総合計画についてお尋ねいたします。1市6町の合併から2年,待望の総合計画が出来上がってまいりました。28の施策に行政評価システムを活用され,基本事業に成果指標を導入されたことは斬新で評価に値する出来映えであるとまずはねぎらいを申し上げます。若干成果指標等に違和感を感じるものもありますが,いよいよ4年越しの行政評価システムがその緒に就くと考えますと感慨無量の面持ちであります。ただ合併直後の総合計画でありますので,新市まちづくり計画で示されたようなまちづくりゾーンの方向性が詳細に示されてもよかったのではないかと考えますが,総合計画の中では「各々の地域が個性豊かに発展し」と一言でくくられ,霧島市土地利用計画の中で「市域全域を各々の地域特性に合わせたゾーニングを行います。」とだけ記載されております。そこで1点目,このゾーニングの分類はどのようなものを考えているかお示しください。2点目は,最重要課題の全庁横断課題として八つの重点施策を選ばれ,「選択と集中を行う。」となっておりますが,これに対する取組体制をどのようにお考えかお尋ねいたします。3点目は,総合計画の最後に「共生協働の推進体制が必要不可欠である。」と結んでおられますが,どのような取組体制を考えておられるかお示しください。最後にこのたびの質問が総務委員会への付託議案に及びましたことをお詫び申し上げ,壇上からの質問を終わります。 ○議長(西村新一郎君)  仮屋国治議員の壇上からの質問が終わりました。ここでしばらく休憩をします。                「休憩  午後 3時00分」                ──────────────                「再開  午後 3時18分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。仮屋国治議員の壇上からの質問に対する答弁を求めます。 ○市長(前田終止君)  仮屋議員から2点につきましてご質問がありました。2点目の1,2につきましては私の方から答弁をいたします。そのほかにつきましては,農林水産部長,企画部長にそれぞれ答弁をいたさせます。なお,議員よりリーダーは打たれて,批判をされて当たり前と。そして,また,政治に取り組むのが夢とロマンがなければ何のための政治かと。あるいは,また,市民の目線を大事にと。あるいは腐ることなく頑張れと,こう叱咤ご激励を受けました。まさにそのとおりと思って今後も頑張り続けたいと思います。お答えいたします。まず第一次霧島市総合計画についてでございますけれども,ゾーニングにつきましては今後策定をする霧島市土地利用計画(仮称)や都市計画マスタープラン策定時において実施する予定としております。今後これらの計画を策定する中で土地の利用動向や市民の意向などを調査把握した上で検討をしてまいります。次に,全庁横断課題に対する取組体制についてでありますけれども,全庁横断課題は「それぞれの地域が個性豊かに発展をし,霧島市としての一体感を構築する。」と定めております。全庁横断課題は霧島市のまちづくりの課題解決をするためにすべての施策に関連する横串的なものでございまして,その中でも特に優先的に進める八つの施策を重点施策としております。今後すべての職員がこの全庁横断課題を常に意識をしながらまちづくりの問題解決に向けた取組ができるような体系づくりに努めてまいります。3点目にお答えいたします。霧島市を取り巻く諸問題を迅速かつ的確に解決していくためには,市民と行政あるいは市民同士が相互にこの信頼関係を築き,それぞれの果たすべき責任と役割を自覚をし,対等な立場で協力をしながら共生協働のまちづくりを進めていく必要があるといつも思っております。そこで市民参加によるこのまちづくりを推進していくためには次の二つのことが考えられます。一つ目は,まちづくりに関する意識をつくり上げていく,醸成していくことであります。二つ目はまちづくりに参加しやすい環境づくりを整える仕組みをつくることでございます。一つ目のまちづくりに関する意識を醸成していくためには,市の1軒ずつ配ります広報誌や,あるいは,また,関心ある人たちがホームページ等を通じたこういう情報を的確に発信をしていき,提供していき,市職員の意識改革,研修などを行っていかなきゃならんと,こう思っております。そして,また,そのとおり努力をしているつもりでおります。二つ目のまちづくりに参加しやすい環境づくりを整えるためには,共生協働の下支えをしている地区自治公民館あるいは自治会の各種施策の推進はもとより,市民活動の災害補償,NPO法人の認可届出事務や情報交換会等を実施をさせてもらっているところでございます。今後市民活動支援制度の導入などを検討していく考えでございます。以上のような具体的な取組の中で共生協働の在り方を徐々に浸透させていき,そして市民と行政との相互理解が深まっていくように取り組んでいきたいと考えております。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  農林漁業活性化についての1点目についてお答えします。霧島市ではこれまで生産基盤の整備を国・県等の補助事業などを活用し行ってまいりましたが,中山間地域を中心に基盤整備がなされていない農地や森林などが残存しております。水産業については生産基盤となる海や川の環境変化により漁業資源が減少しているものと考えております。また,新規就農者については年間10人程度いるものの,後継者不足や高齢化の進行により農林漁家数,従事者数ともに年々減少しております。このため各種事業を活用するなどして経営体の体質向上を図るとともに,生産基盤のより一層の充実を図る必要があります。また,集落営農の推進を図るとともに,後継者や新規就労者への支援に努める必要があります。今後は農林水産業の生産条件を向上させ,中核農林漁家や経営体の育成に努めるとともに,新規就農者を確保し,地場産品の販売経路拡大による雇用創出などの新たな収益モデルを確立し,従事者の所得向上を目指します。次に,2点目についてお答えします。交付金の活用につきましては,国庫補助事業が削減される中,本年度からの新規交付金事業であり,現在農林水産部におきまして交付金を活用できる事業はないか調査を行っている状況であります。今後交付金制度を活用できる事業につきましては活用を行ってまいりたいと考えております。 ○16番(仮屋国治君)
     それでは,順番に再質問をさせていただきます。1問目の質問につきましては,私も大変な質問をしたもんだとすごく悩んでおりました。総合計画の八つの重点施策の中の一つを10分か15分でやろうとしているわけですので,非常に通告をした後で後悔をしておりましたけれども,この質問に至りましたのは,産業教育委員会の時に委員の皆様と一緒に7月,8月,漁業,林業,一次産業の活性化ということで所管事務調査に取り組ませていただきました。その後時間がありませんで再調査というところに至っておりませんでしたので,9月の定例会で委員会報告をさせていただきましたけれども,その辺のところを言いっ放しで終わりたくないというのがありましたので,総括の意味合いも含めまして再質問をさせていただきます。したがいまして,部長が今答弁された内容はもう重々私も分かっております。総合計画の中でもいろいろ現状と課題について書いてございますし,一々その中の細かいことについて申し上げるつもりもございません。ただ9月定例会冒頭の所管事務調査報告の中に総務部関係,生活環境部関係への要望,提言等もありましたので,若干用意しておりましたけれども,用意ができてないような話も聞いております。そこのところは割愛をさせていただきます。本題にストレートに入らせていただきます。この中で農業,林業,水産業の一次産業活性化及び後継者育成のためには三者一体となった循環型の環境保全対策が必要と思われ,各団体を取り持つ協議会の設立を強く要望するというような提言をさせていただきました。この提言が委員会の中で一番一致をみた提言であったろうというふうに考えておるわけでございますけれども,その後農林水産部内でこれに関しまして取組又は計画があるか,ないかお示しをいただきたい。 ○林務水産課長(山下 晃君)  確かにその委員会の時に我々も非常にいいことであるというふうに思っておりました。結論から言いますと未だにその三者一体となった協議会はできておりません。というのが,林業につきましては,森林組合が今,姶良・伊佐地域の合併の話が進んでおりまして,その関係があったり,内水面漁業につきましては鮎がなかなか捕れないという事情もありまして,それぞれには我々も立ち会って,正式な会ではありませんが,話し合いなどはしておりますけれども,現段階では三者一体の協議会はつくっておりません。 ○16番(仮屋国治君)  市長,この時の所管事務調査報告の内容をかすかにでも覚えていらっしゃいますか。 ○市長(前田終止君)  なるべくその所管事務調査やら委員長報告メモをしながら必死になってこの聞いているんですが,ここでしっかりこういうことだと認識をしながら答弁に至るようなレベルのものは今この分においては持っておりません。 ○16番(仮屋国治君)  私も多分覚えてないと思います,市長でしたら。その時に,調査の所から若干お話を進めていきたいんですけれども,今日もこの話も市長と議論をしたくて取り上げた所が一つでございますので。漁業ということで浜之市漁港から船に乗っていろいろ海の方の視察もしてまいりました。そん時錦江漁協の皆さんと懇談会をいたしたわけでありますけれども,その中でおっしゃることが,とにかく河口付近に魚が集まるようにしてほしいんだと。海をきれいにしてほしいんだと。桜島の掘削もしてほしいんだと。錦江湾の潮流を変えてほしいんだというようなところから話が始まってしまいまして,それならばちょっと川を上ってみようということで委員会で川を上ってまいりました。川は船では行けませんよ。車で見て回ったわけですけれども,そして行く着く所が森林保全ということで土砂流出まで調査を行ったわけですけれども,いつも前田市長がおっしゃるところの森があって,山があって,川があって,田があって,川が流れて海に流れ着くというそのような中でいろいろ議論をやってきたわけでございますけれども,私どもといたしましても当然のことながら結論を見出すことはできません。国においてもそうでございましょう。多分,壇上から先ほどのような質問をさせていただきましたけれども,ただし,何とかしなければいけないという姿が今出てきております。農山漁村活性化フォーラムでありますとかね,農山漁村活性化交付金でありますとか,いろいろそういう具合になってきております。だから,一つのそういう業種だけではなかなかこれからの時代は乗り切っていけないんではないかという認識が強くなってきておると思うんですけども,そういうことで霧島市内の農業,林業,漁業の団体の皆さん一堂に集めていろんな話をしてみるのもいいのではないかということでご提言を申し上げたわけでございますけれども,この考えに対して市長はどう思われますか。 ○市長(前田終止君)  私どもの新市霧島市は約600km2,そして海あり,山あり,川ありというこの広大な圏域が,申し上げるまでもなく,どっしりとこの横たわってるわけですね。ご指摘のとおり,海の恋人は山であると,中を取り持つのは,仲人は川であるというわけでございますが,今そのような自然環境の中でサイクルがおかしくなってる。特に海端でかつて漁家,漁業従事者として生きてこられた人たちがもう本当に疲幣をし,海が痩せ衰え,かつて豊富な種類の魚が捕れておったものが,湾奥漁業についてももう本当にもう生計を維持していくことすらもう大変困難な状況になっているということを承知いたしております。それでやっぱりここは本市の環境基本計画,これをおかげさまでしっかり位置付けていただいた上に,なお今議会に天降川等清流保全条例,河川の保全条例,そして,また,自然環境,生活環境という点を念頭に置きながら特に生活環境についての条例等をしっかり位置付ける。よって,この後何を具体的にじゃあ,そのお題目だけ供えて仏を幾らこう作っても,しっかりとしたこの魂の一歩を踏み込んでいかなければこのふるさとはそれこそ救えないんじゃないかというふうに思うんですね。ですから,私は,霧島山の頂に1滴の雨が降って,そして最後は大河となってこの海に注がれていく。そして,また,雲となって雨を降らす。こういう霧島島宇宙という考え方で全体をとらまえて,そこに暮らす市民の人たちがそれぞれその役割や責任,義務,そういうものを感じながらしっかり生活していける仕組み,それに対するシステムを具体的に議員ご指摘のような視点を持ちながらどうにかできないもんか。同じような気持ちを強く持っております。これからでございますから,取りあえずは基礎土俵を一緒になって議論をし尽くして方向付けをし切る。その上でさらに一歩も,二歩も前に行くそういう大所高所からのお互い議論をやりながら具体的なものにさせていこうじゃありませんか。 ○16番(仮屋国治君)  ちょっと,お時間をちょっとずらしていただきます。余談になりますけど,生活環境部長寛容な心でちょっとお答えいただけませんか。霧島市総合計画で環境改善値というのが出てますよね,76.3から80というのが。寛容の心で,80まで行った時に昔の海に戻るようなそういう河川に変えることができるもんでしょうかね。またいつか教えてください。それでは,話を元に戻したいと存じます。今からだということで市長にご答弁もいただきましたけれども,総合計画の話の中でも地域資源を探していくんだという話を企画部長がしょっちゅうされていらっしゃいます。そういう意味では,練ってからではなくて,まず選ってみることが大事だというふうに思うわけであります。そういうことでもう早速2点目の農山漁村活性化プロジェクト支援交付金ということで活用についてということで,この辺も併せて再質問させていただきます。これに関しましては今から調査をしてということでございますけれども,霧島市は該当する団体かどうかぐらいはお分かりですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  当然該当する団体だと承知しております。 ○16番(仮屋国治君)  といいますのは,農林地がおおむね80%以上,それから農林漁業の従事者が7.3%以上,5%以上ということだったんですけれども,該当しますよね。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  そのとおりだと思います。 ○16番(仮屋国治君)  そういうことで,この交付金は8月に出てきておりますけども,既に20年度の受付を2月15日から始めております。この辺の交付金の資料というのは部の方にはいつ頃届くもんでしょうかお知らせください。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  いつだったかというのに非常に不確かで申し訳ありませんが,届いてはおります。 ○16番(仮屋国治君)  通告を行っております。正確にお答えください。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  調べて報告をさせてください。 ○16番(仮屋国治君)  この中に活性化計画の作成というのがあります,3年から5年のスタンスで活性化計画をつくるんだというのが。何ゆえこれを申し上げるかというと,先ほどの農,林,漁,この三者一体の会議,それも併せてこういう活性化計画のつくる段階から入っていただく何かそういうシステムはとれないかと,そういうことでうまく使っていっていただけないものかということでご提案を申し上げてるところでございます。市長いま一度ご答弁をお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  今ご指摘のような視点で本市における自然体を視点に置いた農,林,漁,これの三者の協議,そして,また,行政,こういうものが加わって本当にこの大きな新しい姿,形を持った新市霧島市の未来に問いかけるようなそういうものをつくれというご指摘かと理解をいたしましたが,それでよろしいでしょうか。そして,私は同感の気持ちを強く持ってます。また,そのような指示も強く出したいと思います。 ○16番(仮屋国治君)  私が今口を酸っぱくして申し上げたいのは,今,霧島市総合計画が出てきた時なんです。八つの重点施策の中に農業,林業,水産業の振興が入っておるんです。今までと同じ流れの中でやっておられてもしようがないのではないかということで申し上げております。何とぞご検討をお願いしたいと思います。それから,この中でもう一つ最後にお尋ねをしたいんですが,桜島の掘削問題ですけれども,市長は県議時代から関係があられたと思うんですけれども,この時の所管事務調査におきましては農林水産部長の方から,県知事の見解,200億円程度かかって,今頓挫している状態であると。強力な働きかけがないと無理であろうというような見解もいただいておりますが,市長はどう思われますか。 ○市長(前田終止君)  桜島の掘削問題については本当に古くてまた新しい課題ということが言えるかなと思いますが,率直に申し上げまして,そのような期待はあるものの,現実的には非常に難しい,厳しい側面が横たわっているのかなという認識を持っております。 ○16番(仮屋国治君)  環霧島会議では非常に厳しい認識はなかったですか。 ○市長(前田終止君)  寸暇を割いて5市2町七つの自治体のそれぞれの首長さんという立場,議長さんという立場に私の方から時間を分けて,さしくって一人ずつ語り込んで了解を得て合意に至る努力をさせていただきました。お互い合意できましたのは,この霧島山を囲んで共通する政策課題,あるいは,また,共通する利益に向かってお互いにしっかりと肩を組んで力を合わせて国や県に対してもはっきりと物を言い頑張っていくことに賛成か,反対かと言ったんですよ。そしたらみんなやっぱり「賛成」と言いましたね。ですから,合意ができたわけですね。それで,ただ,温度差はそれぞれ走っていく中であろうかと思います。やっぱりこういう環霧島会議的なものは本当にその強い思いというものをお互いに持っていなけりゃ,県境,市町境を越えてそれぞれ独自の自治体経営をやってるわけですから,そう本当に簡単にはできない。ですから,国レベルのそういう関係のいろいろ情報を持っておられる役所とか,あるいは先生方に聞いてみてもなかなか先行事例がもうほとんどないというようなことでもございました。いずれにいたしましてもそのおっしゃったご指摘は困難に向かってやはり事は挑戦をしていくべきじゃないかというご指摘ですかね。 ○16番(仮屋国治君)  環桜島会議というのも一つ字を変えればなるわけでございますので,17の河川が流れ出ております錦江湾に,そこの県央中核都市でございます。右,左の市町村の皆さんとお話をされてみてもいかがでしょうか。これは要望として申し上げておきます。次に,第一次霧島市総合計画についての質問に移らせていただきます。あっさりきましたね,1番,2番。あっさりし過ぎて何をお尋ねしましょうか。ゾーニングの分類の所でございますけれども,都市計画マスタープラン,土地利用計画などでということで相変わらずの表現になっておりますけれども,合併前のまちづくり計画の計画書の中の地域別振興方向,新市のまちづくりゾーンの方向性というのは生きておるんですか,死んでおるんですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  新市まちづくり計画を基本にいたしておりますので,これは生きてるというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  壇上からも申し上げましたけど,合併直後の総合計画であります。本当は私はこの総合計画にこの被せてほしかったといいますか,シールを被せるような感じで分かりやすく見せてほしかったなという思いがあるんですけれども,あえてなさらなかったのか。従来の慣例なのか。教えてみてください。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  実はこのゾーンに関してはいっぱい部長層,副市長も含めて議論をしてまいりました。そしてこの新市まちづくり計画の中で大きくは自然交流ゾーン,それから田園文化交流ゾーン,そして錦江湾多機能都市交流ゾーンという三つの方に分かれております。これを基本にしながらもうより詳細にやっていったらどうだろうかというお話をしてきました。例えば,上場の方でいきますと,自然交流ゾーンでなりますと,これだけに力を注いでしまうことになりはせんかということがございまして,これを基本にしながらも,いろんな要素をしていかなけりゃならないと。そういったことからこれを基本にしながらより細かなゾーン分析が必要であろうということであえてこのゾーンはこの計画の中ではつくらなかったということでございます。 ○16番(仮屋国治君)  私も古い資料を引っ張り出してきましたけれども,こうやって書いてありますと懐かしく見させていただきましたけれども,意外と住民の皆さんというのはこのことはもう忘れてらっしゃるんだと思うんですよ。自分たちの街はどうなっていくんだろうという不安を拭い切れない中でいらっしゃるんだと思うんです。多分に議員も,職員の皆さんの中にもあるのかなと。この街をどういうふうにして生かしていくんだろう,この街はというような思いがあると思うんですけれども,そういう思いでは1日も早くゾーニングということをもうちょっと明確にはっきりと方向性を打ち出してほしいなと思うんですが,いつ頃できる予定でしょうか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  今の時点ではこの新市まちづくり計画を基にしながらおよそ1年以内ぐらい(P★★に「20年度末」と訂正あり)にはお示ししたいという計画で現段階ではおります。 ○16番(仮屋国治君)  2番目の全庁横断課題に対する取組ということで,これがまだ答弁をいただきましても私どうもしっくりこないんですけれども,これに全庁横断を付けた意図は何ですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  ご答弁の中で全庁横断課題を常に意識しながらやっていくというのをしております。これは全庁横断課題の一番柱になっているのが,やはり霧島市を発展させるためには人口規模を維持拡大することが必要だというのを大命題に置いております。現在12万8千人という人口ですけれども,このまま少子高齢化が進みますと,これは確実に減っていきます。その中で13万という人口の目標を決めたのが全くこの全庁横断課題の柱に流れるものでございます。そのために八つしてありますけど,考え方としてはこれは四つに分けられると思います。まず一つが産業の育成,この農林水産業の振興,商工業の振興,観光業の振興,雇用の促進,この部分が産業の育成になってまいります。それからやはり生活環境,自分たちが生活する環境をよくしていきたいということで生活基盤の充実,交通体系の充実,それからやはり人口を維持するためには少子高齢化にしていかなければなりませんので,子育て環境の充実,この三つを大きな柱として,ご答弁に申しました全庁横断課題を常に意識しながらというのは,職員みんなが人口を増やすんだよというこの意識を常に持っていこうと,そういうことがここで述べているものでございます。 ○16番(仮屋国治君)  縦割り解消,横断というのは私の大好きな言葉でございますけど,なかなかできないのがお役所の世界だというふうに認識をしております。そういう意味では意識だけの問題だということですけれども,組織的に何か近い将来横断的なものを考えていらっしゃいますか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  総合計画の中に表が七つの柱とかあったんですけれども,あの組織と実際の組織がなかなかうまく連携できないということがございました。これをどうやったら連携できるかというのを今考えております。ですから,七つの柱とか,政策,施策,事務事業をうまくできるような組織につくり替えていきたいというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  それでは,もう時間もありません。最後の質問の方に入っていきたいと思います。共生協働の取組体制,これもう私の5年来のテーマでございますので,やっと総合計画を見させていただいて動きがあったのかなあというような感じで受け止めさせていただいております。答弁の中に「NPO法人の認可届出事務や情報交換会」というのがありましたけれども,情報交換会,幾つの団体を何回ぐらいなされていらっしゃいますか。 ○共生協働推進課長(横手航太郎君)  NPOの情報交換会の開催は,5月29日の夜開催しまして13のNPO法人と団体が17名,地域づくりの団体が1団体で3名来ております。そして市の職員が3名を出席しております。 ○16番(仮屋国治君)  NPO,その他市民団体との協働,これに関してやはりポイントとして二つぐらい私は上げられると思うんですけれども,二つポイントを上げるとしたらどういうことが上げられると思います。NPO,その他市民団体との協働を進めていく中でやはり押さえていかなければいかないポイントというのがあると思うんですけれども,その中で重要なことを二つほど上げるとしたらどういうことが上げられますか。 ○共生協働推進課長(横手航太郎君)  NPO,また,その他の団体を育てるためには,やはり答弁でも申し上げましたとおり,市民参加によるまちづくりの推進,その中で意識を高めることと,職員もそうですけれども,まだ市民の団体の方が,市の職員から,霧島市民も余り知っていないということだから,それを宣伝というか,知らしめるということをやりたいと思います。それから環境づくりがまだ,参加しやすい環境がまだできておりませんので,例えば,今考えているのは来年度のことですけども,支援をするようなことを考えてNPO等がうまくいくようにしたいと考えております。 ○16番(仮屋国治君)  先ほど山浦議員も支援体制のことをおっしゃっていらっしゃいましたけども,支援体制はまだまだその先でよろしいかと思うんですけれども,私は自分なりには行政で指導育成はできないんだろうと思うんですよ。ですから,その今おっしゃった場を取り持つ,取り持って情報交換を何回も重ねていくことが一つのポイントであろうと思います。それともう一つは,やはり行政の安い下請にしないという基本路線といいますか,信念を持っていただきたい。やはり,これは先ほどのサンゴ礁条例ではありませんけど,基金であったり,会費であったり,寄付であったり,こういうもので確固たるNPOの運営組織ができている中で行政から依頼するものに対して支援策が出るというスタイルを是非ともとっていっていただきたいと思います。次に,自治会との協働ということで2点ほど質問をさせていただきます。昨日有村議員の方から今回の議案第117号,指定管理者の指定について建設業よりも20%ほど安いんだと,シルバーを是非使ってくださいというお話がありまして,それもごもっともな話だと思っております。が,今回この総合計画におきまして最後のまとめの中に「共生協働の推進,この体制を取り組んでいくんだ。」ということが書いてあるんですよ。建設部長,この議案に関しまして共生協働の観点から検討された経緯はございませんか。 ○建設部長(秋窪直哉君)  公園というのは当然地域の市民の方が大変利用されております。その中で市民ができるもの,ちょっとしたゴミ拾いとか,草刈りとか,周りの周辺の清掃とか,諸々の,トイレの清掃とか,諸々のこういうのが当然共生協働の所の場所になるのかなというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  既に都市公園は隼人の方では愛護会という自治会の方が担当されておったりとか,国分の方でもあるかと思うんですけれども,地域に根ざした公園というのはそこの自治会が担当していくような時代になっていかなければいけないんじゃないかと思うわけであります。それが共生協働のまず出発点であろうかと思うわけですが,今回の議案の30箇所の都市公園,すべては知りません。ただし,知る所を頭を思い浮かべますとそれぞれの自治会に根ざしておる都市公園も多いのではないかと思うわけでありますが,現実はどうですか。 ○建設部長(秋窪直哉君)  隼人町が愛護会というような形で公園を管理していらっしゃる組織があったわけですけど,今回指定管理に移行するということは,シルバー人材センターの方に今お願いするわけですが,これが,すべてこれがなくなるというわけではなくて,やっぱり共生協働の中で地域住民が公園の管理をした中でシルバーを加えた管理をしていきたいと,指定管理でやっていきたいという考えの下でございます。 ○16番(仮屋国治君)  その点に関しましては昨日課長の方から説明の中でシルバーが自治会に委託をするんだとい話があったと思います。私は時代の逆行だと思っております。防衛省が山田洋行を介してグラマンを買ってるのと一緒でありまして,今から共生協働で持続可能な社会をつくっていく時に地域でできることを地域にお願いするのは当たり前ではないでしょうか。1,700万の予算計上がなされております。自治会の皆様に月1万でお願いしましたら,できるかどうか分かりませんよ。30箇所で360万,1,300~1,400万の経費削減になるのではないかと思いますが,企画部長,この辺のところはどう思われますか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  そういった担い手として考えられるのがやはり自治会というのもございます。それからボランティア団体というのもございます。NPO法人というのもございます。それからその他,法人格はなくても,営利を目的としない団体というのもございます。いろんな団体がございますので,そういった中でどういった方々が担っていくのかというのはやはり仕分けしていかなきゃならないと思います。そういった中でのご議論かと思いますので,自治会がした方がいいとか,そういったNPOがした方がいいとか,非営利の方がいいとか,そしてシルバーももちろんこういった担い手の一つだというふうに考えておりますので,そういった中で考えるべきだというふうに考えます。 ○16番(仮屋国治君)  言ってることとしてることが違うんじゃないかと思うんですけれども,縦割りは縦割りのまま横断にならない。こういうところが出てきた時に,すべてを共生協働で取り組んでいくだんと言っておきながら,個々の部が出してきたことに関しては寛容なスタイルでそうやってそれぞれがやられればいいという発言をなさる。私もすべて自治会とは申しません。ただこれを一発ドンで30箇所シルバーに丸投げすることが本当に共生協働の意識があるのかということを申し上げておるところでございます。市長はいかがですか。 ○市長(前田終止君)  自治会のそれぞれのリーダーあるいは自治会自身の持ってる力量,そういう温度差などもそれぞれに違うのかなということも考えます。ですから,現実的にはそういうことにチャレンジしてみて,できる所からこうやってみる現場というのが出てきていいんじゃないでしょうかね。どうでしょう。 ○16番(仮屋国治君)  市長,他人事みたいにおっしゃらんでください,市長が最高責任者であられますから。はい,是非,そんな皆さんを責めたいと思っているわけじゃないんですけれども,せっかくいい総合計画が出てきた時に言葉が独り歩きしてほしくないというのが私の思いでございます。是非ご理解をいただいて変えられる所は変えていっていただきたいと思います。最後の質問の方に入っていきますけれども,まちづくり計画に基づいていろいろ地域の要望を聞いていらっしゃると思いますが,これも立派な協働だと思いますが,今,全自治会から聞いていらっしゃるかどうかお知らせください。 ○共生協働推進課長(横手航太郎君)  一つの自治会がちょっと限界集落に近いという集落でございまして出ておりませんが,ほかは聞いております。(P★★に訂正あり) ○16番(仮屋国治君)  出られたものを実施,年度内に実施できる,実施できないという返事は,返答はなさっていらっしゃいますか。 ○共生協働推進課長(横手航太郎君)  実施できる,できないかは,今,要望等が上がっておりますので,それについては5月頃返答をする予定でございます。 ○16番(仮屋国治君)  5月というのは,3月に聞き取りをして,5月ぐらいに返しているということでよろしいですね。はい。それでは,続けさせていただきます。総合計画の1ページ目に生活基盤の充実というのが出てきております。私も前々回の一般質問の中で生活基盤整備をするべきだということをご提言申し上げました。その時に生活基盤そのものの量も,基準もまだ明確でなかったので,何とかつくってくださいということを申し上げたわけでございますが,今回の一般質問でも,非常に今回道路を何とかしてくれという一般質問が多うございました。農道を何とかしてくれ。農道という,生活基盤の部分が大分出てきております。基準はどうなっているかというような質問も出ておりました。これは議員のジレンマだと思うんです。議員がジレンマを起こすというのは,市民はもっとジレンマを起こしているということではないかと思います。ですから,もし今,まちづくり計画の中に基づいて毎年要望を受けておられるんであれば,生活基盤整備の部分を各自治会からどことどこがこうだからしてほしいというのを吸い上げることを一度されてみてはどうでしょうか。 ○共生協働推進課長(横手航太郎君)  それは月は10月か11月かちょっと記憶にないんですけれども,各公民館長さん,自治会の方が集まって,そして我々の方はその要望に関係のある課の者が出席してヒアリングをやっておりますので,それについての回答をまたまとめてやるということでございます。 ○16番(仮屋国治君)  意外と公民館宛てに聞いていらっしゃるんですよね。自治会長,860ありますから聞いていらっしゃらないと思うんです。うちの地区でも自治会はまとまっていくと結構多いですから,優先順位を自治館長さんが決めるのも大変なんですよ。だから,今,全体を探れということは,どういう状況にあるかを一番分かっているのは自治会長さんなんですよ,大小あるかも知れませんけれども。そこから3箇所なり,5箇所なり出てくる。それをなさることによって,何を言いたいかというと,「合併して何もならんかった。」というおっしゃった議員が何人おられました,今回の一般質問も。目に見えてないんですよ。肌で感じてないんですよ。目の前の道路が変わってないんですよ。ここを是非とも,合併特例債で最初の予定では1,500億円ぐらいの生活基盤整備の所に予算が組んであったじゃないですか。予算は大分に減ったにしろ,私は1年に1箇所,各自治会の1箇所どっか直さしてくださいというぐらいの気持ちでやっていかれてもいいんだと思うんです。土木の方で公民館に1箇所割当てで80万ぐらいの道路維持,改良維持費が何かあるような話も若干聞いたようなことがあります。本当のことは分かりません。でも,そういう感じで,公民館じゃなくて,自治会ですよ。860の自治会に年間100万ずつの経費を使っていきます。それを,合併特例債向こう10年間ですから,もう2年過ぎましたので,8年間,年間ですれば8億6千万,高いでしょうか。安いでしょうか。どうやってどこにお金が動いてるかが市民は全く分からんのですが,市長今の提案に対してはどう思われますか。 ○市長(前田終止君)  市民の皆さんにとって日常的な使う道路,これについては,今回の議会と言わず,全体的にやっぱり高い要望があるかなと思っております。ですから,今,議員ご指摘の視点はよく私も理解できます。特にやっぱり合併すると本当に幹線道路というのは,国,県,地方道ともにしっかりこの検討を,常にこの注目を浴びながらされる嫌いはあるけども,毛細血管に至るような自分たちが常々生活している地域にとっての生命線の道路,そういうものに言わば目が行き届かないんじゃないかという不安をおそらく合併後の市民の目線が生活の中で強くあられるんじゃないかなと。ですから,そこから基盤にされて議会に席を置かれる人は,それこそ俺たちがせっかく支持したのに,何をやっているんだと。この道路の様を見ろというような形で地域地域でいろいろ責められておられるのかなということを感じるものでございます。そういうことから考えますと住民生活にとって身近な自分の虫の目で歩く目線の市民感覚の所にしっかりと気持ちを置いて今後関係の部課等でしっかり協議を進めさせていただきたいと思います。 ○16番(仮屋国治君)
     いいと思われたら是非やってください。トップダウンでよろしいかと思うんですよ。8億6千万から10億,財政課長,市長がこれ是非とも捻出せえと言うたら捻出できますか。 ○財政課長(平野貴志君)  選択と集中という手法もとれるかと思います。それから,先ほどの合併特例債の活用の件で1点だけ市民の方々が誤解をしていただかないために答弁させていただきますと,合併特例債を活用する事業というのは,これまでも申し上げておりますように,維持補修的なそういうものには使えないということで,これは従来の地方債の活用と同じでございますので,その点につきましてはご了承いただきたいと思います。 ○16番(仮屋国治君)  それが役人的発想と言うんですよ。それは合併特例債じゃなくても構わないんですよ。それでやるんだと。合併をしたから使う経費だということでいいんです。政治的判断をなさって政策予算ということで是非組んでいただきたいということを要望いたしまして私の質問を終わります。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  先ほど「土地利用計画のゾーンの案が示せる目途が1年後ぐらい」と申しましたけれども,来年度末を一つの,20年度末を一つの目途といたしておりますので,訂正させていただきたいと思います。1年後と言いますと12月になってしまいますので,すいません。 ○共生協働推進課長(横手航太郎君)  先ほど仮屋議員の質問に対してお答えした所でまちづくり計画にどれぐらいのやったというて,私が「1箇所はしてない。」ということを言いましたけれども,それは国分地区だけのことを言ってしまいまして,すべての所じゃございません。というのは,まちづくり計画をつくっているのは,今やっているのは霧島と国分だけでございまして,ほかの所は今合併してそういうのを勉強しますよという勉強中でございます。だから,まだすべてをやっているわけではございませんので,その点は訂正しておきます。 ○生活環境部長(南田吉文君)  先ほどは失礼をいたしました。即答できずに勉強不足を痛感いたしております。改めまして基本計画案を見てみますと24年度の目標値を80%といたしておりますけれども,ここは本来ならば100%というところがやはり理想的な目標値だろうというふうに思いますが,多数の各項目があるというようなことから現場サイドで種々検討し,協議した結果,実現可能と申しますか,80%程度には引き上げないといけないというような協議がなされたようで80%を目標にしたというところであるようでございます。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  農山漁村活性化の公文書についての到着日をお尋ねになられて答弁できずに申し訳ありませんでした。県からは8月7日付農振第206号で「農山漁村活性化プロジェクト支援交付金実施要綱等の制定について」という文書が霧島市の方には8月9日到着となっております。 ○議長(西村新一郎君)  以上で仮屋国治議員の一般質問を終わります。次に,24番島廻一心議員より3件通告がされております。したがって,島廻一心議員の発言を許可します。 ○24番(島廻一心君)  大分皆さんお疲れのようでございますので,もうしばらくおつき合いを願いたいと思います。昨年11月に合併して2年が経ちました。市政におかれましても様々な案件が横たわっております。その中でも特に財政の問題,多くの負債を抱えていかに立て直していくのか市長の手腕にかかっております。そのためには思い切った政策,改革が必要だと思います。多くの無駄を省いて暮らしやすい霧島市を市民は期待をしております。それでは,通告に基づいて質問をいたします。まず1点目に市営住宅の空室対策についてお尋ねします。市営住宅も一部においては長年の役割を終えて解体を迎えている建物は数多くあると思います。その中の1点目に本市に一戸建住宅の空家は何棟あるのか。また,そのうち何棟の解体計画があるのかお尋ねします。2点目にその建物の解体の予算措置はなされているのかお尋ねをいたします。次に,交通安全対策についてお尋ねします。この質問は先の質問で同僚議員からもございました。重複しますが,簡単に質問をさせていただきます。県道北永野田小浜線は一部を残してきれいな道路が完成間近にあります。隼人塚の踏切工事も20年3月には完成するとお聞きしております。そのような中で車の通りも多くなり,また,スピードアップした車が交差すると予想されます。内山田四丁目の地域住民からも今現在非常に露地からの出入りが難しくなったとお聞きをしているところでもございます。そこでお尋ねいたしますが,本通りの車の流れを抑制するためにその1点目に内山田四丁目に信号機の設置はできないかお尋ねします。また,2点目に自治公民館からも18年度に要請がなされたとお聞きしておりますが,その後公安委員会との協議はなされているのかお尋ねします。3点目に歩道の改修についてお尋ねします。その1点目に県道北永野田小浜線のソニー前の歩道ブロックが非常に傷んでいますが,県との協議はなされているのかお尋ねします。この質問は県の主管の所でございますので,答弁はできる範囲で結構でございます。2点目に鹿児島神宮通りの歩道に木の根が歩道のアスファルトを持ち上げてシルバーカーあるいは通行を妨げているが,また,この歩道は宮内小学校の児童の通学路でもあります。早急な対策が必要と思いますが,この点をお尋ねします。以上で1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  島廻議員から3点につきましてご質問がございました。1点目につきましては私の方から答弁をいたします。そのほかにつきましては危機管理監及び建設部長にそれぞれ答弁をいたさせます。1点目のご質問は市営住宅の空家対策についての質問でございまして,1点目のうちの1点目,2点目それぞれ関連がありますので,一括してお答えさせていただきます。現在181団地,834棟,4,685戸の市営住宅を管理いたしておりますが,そのうち一戸建ての住宅は54団地,228戸であります。一戸建ての空家の数につきましては,建替えや用途廃止を予定していて現在入居させていないいわゆる政策空家が21戸でございます。この空家は21戸のうち14戸につきましては,平成19年3月に策定をいたしました向こう10年間の霧島市営住宅ストック総合活用計画で用途廃止の位置付けがなされていますので,今後年次的に解体する予定であります。残り7戸につきましては建替計画の団地でありますので,建替え時に解体する計画であります。当面の解体予算につきましては,平成19年度が1戸で78万3千円,平成20年度は12戸を計画しているところであります。今後も用途廃止をする一戸建てで空家が出た場合は,環境や風致の面から放置することは好ましいことではありませんので,その都度解体をしてまいります。 ○危機管理監兼安心安全課長(宇都克枝君)  交通安全対策について関連がございますので,一括してお答えいたします。県道北永野田小浜線の内山田四丁目に信号機を設置するための要望書が地区住民から昨年の5月に隼人総合支所に提出されており,同支所はこの要望書を翌6月に警察署に届けております。警察署におきましては本年度初めに県公安委員会に対して当該信号機設置のための上申をされております。今年度は鹿児島県全体で各警察署から県公安委員会に約200件の信号機設置の上申が寄せられているとのことであり,その中で必要性や緊急性を比較検討して決定されることになります。 ○建設部長(秋窪直哉君)  歩道の改修についての1点目にお答えいたします。県道北永野田小浜線のソニー前付近の歩道は朝夕の通勤・通学者による利用者の多い路線であり,県道沿いは近隣商業地域であるために店舗駐車場への車両の出入りが激しく歩道ブロックの損傷が発生しているようであります。市としましては道路の管理者である姶良・伊佐地域振興局建設部と協議を行いましたところ,補修により対応していくとのことでした。2点目にお答えします。鹿児島神宮前の市道参宮線の街路樹は桜並木であり,地域住民や神宮参拝客の憩いの場所であります。また,路線には小学校が隣接しており通学路にもなっているため,多くの歩行者が利用している状況であります。街路樹も成長しており,木の根がアスファルトを持ち上げて通行に支障を来している箇所が数箇所確認されております。現在樹木の専門業者へ依頼し木の根の切断による枯れ障害等の調査を行っておりますので,調査終了後早急に歩道復旧を施工したいと考えております。 ○24番(島廻一心君)  それでは,それぞれ答弁をいただきましたけど,再度簡単に質問をさせていただきたいと思います。まずこの1点目の市営住宅の空家対策の件でございますが,「一戸建住宅の建物が空家の21戸のうち14戸というふうに解体予定がなされている。」とありましたが,約何10年経ったらもう解体予定に入っているんですか。その辺は年数は何年からが解体の予定に入っているか教えてください。 ○建設部次長兼建築住宅課長(塩入谷政秋君)  今のところ14戸を,今年1戸,先ほど答弁申し上げましたとおり,12戸を来年,その21年度に1戸ということで一応21年度までには全部終わることにいたしております。ただ解体の部分については建替え時ということで,7戸はその時ということになります。耐用年数はそれぞれ違っておりますが,例えば,木造でありましたら30年ということになります。現在活用計画をつくっておりますので,用途廃止になった部分についてはその空家が出た時点で解体をしていくということで,その都度その都度ということになります。 ○24番(島廻一心君)  なぜ今日この質問をしたかと言いますと,今現在非常に空家が市の予算がつかなくてなかなか進まないというようなご意見も聞きましたので,ちょっとお尋ねしたところでございます。そういう空家を長く置くと,青少年の子どもの遊び場にもなるし,台風がくるたびに見て回らんといかんというようなのが今この約21戸の建物じゃないかと思うんですけどね,その辺を考えて早目に解体をした方が,この答弁書にもありますように,解体すればそのスペースも空きますから,昔のそういう敷地に建ってる一戸建住宅はスペースも狭いし,また駐車場にも有効利用ができるというような考えから,長く置かないで,できるだけ早く予算措置をしていただいて年度計画において解体を進めていっていただきたいと思います。財政課長にちょっとお尋ねしますが,建設部門の方からそういう予算措置が上がった場合,その予算の方はつけていただけますかね。どうですか。 ○財政課長(平野貴志君)  先ほどの答弁にございましたように,現在住宅ストック計画というものを策定をして,それに基づいて今後の住宅供給の見通し等について進めているところでございます。したがいまして,そういう計画に基づくものについて予算等のものについてその時点で検討をしていく必要があるということでございます。 ○24番(島廻一心君)  市長,今,財政課長が言われたあいでいいですかね。 ○市長(前田終止君)  議員おっしゃってる点は,非常に危険な状況が散見できるので,それらについて本当に納得できるものについては適切に除去費用,解体ということをスムーズに対応していかれたいということかと理解をいたします。本当にそのような状況があり,そしてまた,お互いの財政事情との納得,それがきっちりいきさえすれば,もうおっしゃるとおりじゃないでしょうか。 ○24番(島廻一心君)  もう1点だけちょっとお尋ねします。この答弁の中で「19年度が1戸で78万3千円」ということだったですが,これは一戸建住宅の木造住宅の部分の何坪ぐらいのやつがこの78万3千円となるんですかね。 ○建設部次長兼建築住宅課長(塩入谷政秋君)  木造で18坪程度でございます。 ○24番(島廻一心君)  「18坪」と言われますので,坪3万円ばっかい見て約54万ぐらいですね。処理の問題があればそら70,ちょっとその辺に上がるんじゃないかなというようなあいですか。分かりました。できるだけ早くそういう解体の処置はお願いをしていきたいと思います。次にまいります。2点目の交通安全対策についてでございますけど,この問題は先の同僚議員の方でも質問がございましたので,2~3点ちょっとお尋ねをしてみたいと思います。自治公民会から18年度,私が聞いた話で6月に信号機の要請をしたということを聞いてるんですけど,この要請された場所は,確認をちょっとしたいんですけど,現在ローソンがある,内山田四丁目の,あの前の所の所ですかね。その辺はどうですか。 ○危機管理監兼安心安全課長(宇都克枝君)  私が今回議員から伺った場所につきましては,そのローソンの交差点からちょっと引っ込んだ所の横断歩道のある脇道から出てくる通りというふうに確認をしております。 ○24番(島廻一心君)  今ただ確認のために,前に同僚議員が質問がしておりますので,その地域から要請がなされた場所はローソンの前のとこですかというその確認のことです。 ○隼人総合支所総務課長(荒瀬美行君)  原自治会から上がってきたのは,今,危機管理監が申されたローソンより隼人駅寄りの交差点でございます。 ○24番(島廻一心君)  分かりました。あのローソンの手前に,隼人側に話が出ました横断歩道が50mぐらいの手前にあるんですよね。あの点はそういう検討はなされなかったのか。その辺は分かれば,ご答弁をお願いしたいんですけど。 ○議長(西村新一郎君)  島廻議員,横断歩道をどういう形でという,検討はというのは。 ○24番(島廻一心君)  例えば,またやっぱり信号機のその設置が,ちょうど向こうとこちらと,私の考えは,その横断歩道があるとこがちょうど中学生が,隼人中学生が帰るとこが今現在あるんですよ,横断歩道になっている部分が。それはもうもちろん向こうのローソンのあの方も,手前も信号はありませんけど,こちらの方のあの横断の所が,その手前の,50m手前の方が子どもたちの今現在通学路の帰る所の横断歩道なんですよ,もう現在使っているのは。それで信号を向こうにという話でもございますので,もう私もどっちが今妥当かというのは専門的にはちょっと分からんとですけど,そこの手前の所の検討はなされなかったのかということです。 ○隼人総合支所総務課長(荒瀬美行君)  自治会から上がった要望も,議員言われる所のローソンの三差路より隼人駅,100mぐらいございますかね,そこの現在横断歩道のある所へ信号機を設置してくださいという要望でございます。 ○議長(西村新一郎君)  議員各位に申し上げますけども,できるだけご静粛にお願いを申し上げます,ちょっと私語が非常に聞こえてまいりましたので。 ○24番(島廻一心君)  先の同僚議員の答弁の中に非常に車が,片方がまだ通行が少ないというような答弁がございましたよね。そういうことでまだという答弁がありましたけど,それは間違いないですよね。 ○危機管理監兼安心安全課長(宇都克枝君)  前回の脇元議員が質問をされた時に,ちょっと離れたローソンの前の場所があるんですけど,そこの場所につきましても最近その交通量が非常に朝夕増えて,なおかつ通学の時にもそういった危険なというか,そういったところはもう十分認識をしておるということは前回でもお伝えしたところでございます。 ○24番(島廻一心君)  通行量が少ないというような前の答弁をちょっと聞いておったもんですから,だとしたら,あのこの北永野田小浜線が全線すると,ガーデンシティの小田のあのトンネルを通って向こうの方の10号線に出るあれが開通すれば,これはもう本当車の量は大分多くなるんじゃないかと思うんですよね。そういった場合に,今現在,小田のあの神社前にも信号が付けてございますので,あの信号は,その車が通りが少ないということであれば,向こうの今信号付いてる所の問題はどうなるんだろうかというちょっと考えがあるもんですから,その辺はどうなんですかね。 ○隼人総合支所総務課長(荒瀬美行君)  先ほどから答弁いたしておりますとおり,隼人総合支所から霧島署の方に要望書を上げまして,霧島警察署の方から県の公安委員会の方に上申してもらっておりますので,その辺の事情は警察の方でもくんでもらっているものと理解しております。 ○24番(島廻一心君)  何か私が勘違いをしておったかどうか知りませんけど,先般の答弁の時,通行量が少ないという,公安委員会のそういうあい,意見だったということをちょっとお聞きしたんですけど,それは間違いですかね。もう一遍ここに確認をしたい。 ○危機管理監兼安心安全課長(宇都克枝君)  現地の通行量が少ないということはございません。ただ信号機の設置に関しましては,現在,議員がおっしゃっておられます横断歩道の所も点滅式信号,これが上申をされております。なおその先にあります脇元議員が言われておった場所につきましても同じく本来の3点式の信号機,これが上申をされております。その二つの関係でどうかということであれば,警察に確認したところによりますと,たとえ点滅式であっても,そこで止まって連動,要するにローソンの前の信号機と連動させれば大丈夫だということで,「今回上申が通らなかったとしても,引き続き来年度継続して要望していきたい。」という回答を得ております。 ○24番(島廻一心君)  いずれにせよこれから隼人塚の踏切が来年3月開通するということを聞いております。そしてその隼人塚のちょうど出たとこの隼人駅から小田線の部分の三差路の,三差路,隼人工業前ですかね,あそこには信号機は付けないということはちょっと伺ってはいるんですけど,そういうようなことになれば,今非常にスピードアップした車が今道路がよくなった関係で通るもんですから,内山田四丁目というのが原自治公民会のとこなんですよね。あそこが戸数が250ぐらいの集落で,ちょうどその集落の真ん中を今あの道路が走ってるのが現状なんですよ。だから,重複のその公民会の理事の方もしょっちゅう南から北へ,北から南というようないろいろなあいがございますので,その辺を今後の見通しを見て,できるだけ早くそういうことができれば非常に集落の方も助かるんじゃないかなあというふうに考えております。是非市の方でも働きかけていただいて早期信号機の設置ができるように要請をしていただきたいと思います。次にまいります。3点目の歩道の改修についてでございますけど,1点目のソニー前の問題は県の主管の守備範囲の所でございますので,もうこの答弁でありましたように,市の方からも,非常にあそこが,私は夜散歩をするもんですから,それでちょっと気ついて,もうようあんなコンクートがあっちこっちよう引っかけておるがと思って非常に気になって今回持ち上げた次第なんです。どうかひとつまた県の方にもそういう要請をしていただきたいと思います。それから,2点目の鹿児島神宮の木の根のアスファルトの持ち上げでございますけど,これもちょうど小学校の前の歩道なんですけど,歩道幅が約1.2mぐらいか1.5かというような歩道幅なんですけど,測ってみたら6㎝ぐらいの歩道を上げているんですね。今までようほっとったなあと思って,正直言ってそういう気持ちだったんです。だから,是非早目に,いろいろとまた怪我でもしたらいろんな補償問題も出ますので,そんな難しい仕事じゃないと思いますので,施策を,施工をしていただきたいと思います。時間はちょっと早いですけど,もう私の質問をこの辺で終わります。 ○建設部長(秋窪直哉君)  歩道改修の2点目でございますが,鹿児島神宮前,それと宮内小学校があるという歩道で桜が植えてありますけど,確認をしましたところ,7箇所,議員が言われるように,木の根が歩道に飛び出てる状況が確認され,そして一応,さっき専門業者への委託をして調査しましたところ,伐根を,根を取って補修しても支障がないというような報告を受けております。よって,正月前までには,初詣等がたくさん多いわけですので,処置をしたいというふうに考えております。 ○議長(西村新一郎君)  以上で島廻一心議員の一般質問を終わります。ここであらかじめお断りを申し上げておきます。あと2名の予定者がおいででございます。本日の会議時間は議事の都合によりましてあらかじめ時間を延長して行います。次に,23番岡村一二三議員より3件通告がされております。したがって,岡村一二三議員の発言を許可します。 ○23番(岡村一二三君)  私は先に通告しておいたことについて一般質問を行います。今日はなぜか同居人がダブルのスーツを出してくれましたが,ボタンのかけ方が分からず,隣の久保議員に教えてもらいました。折しも本日12月14日は忠臣蔵の赤穂浪士が吉良屋敷に討入りの日であります。地球温暖化で本日は江戸城,いわゆる東京都には雪が降ることになるのでしょうか。そのことを案じながら質問に入る次第であります。まず第1点目として職員人事と給与格差についてであります。合併し2年が経過したが,合併協議の中で解決できなかった問題点や調整事項がまだ山積しております。今後もさらなる努力が必要となっております。市長は就任当初から「霧島市の一体感を醸成することが市全体の活性化や市政浮上につながっていく。」と力説され,その一つの方策として職員の積極的な人事交流を掲げ,職員にも七つの地域を十分理解してもらうと説明もされております。そこで合併後数回の人事異動が行われているが,市長は,どの程度の人事異動がなされ,どのような効果が出て,問題点や弊害はなかったのか問うものであります。また何を基準に人事異動を行っているのか。旧市町ごとに何名が旧市町間をまたいでの異動になっているのか問うものであります。なお,また,給与格差についてでありますが,18年4月に職員給料表の改正が行われたが,七つの地域からなる職員の給与格差是正はすべて終わったのか。終わっていなければ,予定されている給与改定以前の問題でこのことの解決が先決であると問うものであります。次に,霧島市しみん学習支援公社の運営状況についてであります。一つには公社の設立目的と運営内容について,二つには職員の身分ごとの内訳について,三つ目に18年度収入・支出における本市からの補助金並びに委託料の内訳と支出における返還金の発生原因について,以上3点について問うものであります。次に,資源ゴミの分け方・出し方についてであります。霧島市では資源ゴミの出し方が変更になり,従来集積所に準備されたコンテナに品目ごとに分別して投入するやり方を,今度は新たに指定された資源袋に詰めて出すことになり,今まで必要でなかった資源ゴミ袋,1世帯当たり平均3ないし4袋,年間40袋から50袋必要となり,単純に計算すると霧島市全体で年間200万枚以上膨大な数の袋が排出されることになります。市の説明では,従来のコンテナに品目ごとに投入するやり方は,旧横川,溝辺だけだったため,合併したほかの5市町の出し方に統一したとの説明,レジ袋の有料化推進条例,買物袋の推進など進める自治体が増加傾向の中,よい文言が網羅された第一次霧島市総合計画の基本構想や基本計画案並びに霧島市地球温暖化防止活動実行委員会設置要綱の制定理念は,これまで環境問題に関する一般質問などの答弁と相反するものと疑問視するものであります。なぜかと言うと本市のゴミ処理対策はすべての国で温暖化対策の動きに逆行しているからであります。もともと資源ゴミの回収は地球資源の有効利用と温暖化防止対策のはずであります。その目的で考えると,多数決や収集の都合の問題ではなく,地球温暖化の進行が加速してる原因は,二酸化炭素が温暖化の主原因であると考えるなら,新たな資源袋も当然石油から作られた物で,処分する時には二酸化炭素の発生源となることは言うまでもないからであります。これ以上二酸化炭素を出さない方法に統一改善するべきであり,地球環境で騒がれている最中,市長の資源ゴミの収集方法の変更理由について問うものであります。また,国分地域だけ月2回のゴミ回収を行い,ほかの6地域は月1回と決定されたということでありますが,家庭から出るゴミの量に地域性はないと考えます。横川,牧園地域は菱刈にある処分場で処理されている現状を考えると公平性を欠く回収日数の決定は国分地域を中心とした考え方であると思われますが,ゴミ問題に携わる職員もさることながら,市長の政治姿勢が問われる問題であり,ゴミ処理の基本的な考え方を市長に問うものであります。以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(西村新一郎君)  ただいま岡村議員の壇上からの質問が終わりました。ここでしばらく休息をし,休憩後に答弁を求めます。                「休憩  午後 4時51分」                ──────────────                「再開  午後 5時08分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。岡村一二三議員の壇上からの質問に対する答弁を求めます。 ○市長(前田終止君)  岡村議員から3点につきましてご質問がございました。1点目につきましては私の方から答弁をいたします。そのほかにつきましては企画部長及び生活環境部長にそれぞれ答弁をいたさせます。岡村議員のご質問の職員の人事と給与格差是正についての1点目についてお答えいたします。合併時は,水道部への国分職員の配置を除き,旧6町より本庁への異動のみであり,190名程度の旧6町職員が本庁勤務となりました。霧島市としての最初の人事異動は平成18年4月1日付で実施をし,各総合支所長の異動を含め本庁支所間,支所間同士全体で230名の異動を行いました。その後数回実施いたしましたが,本年12月1日現在で旧国分市職員371名中総合支所で勤務する職員36名,旧溝辺町職員90名中本庁で勤務する職員24名,同様に旧横川町職員75名中24名,旧牧園町職員107名中39名,旧霧島町職員81名中32名,旧隼人町職員247名中103名,福山町職員90名中31名となっており,交流は進みつつあると考えております。人事異動による本庁支所間,支所間同士の異動は,職場への期待と不安の中で職員の意識改革につながる反面,通勤時間が長くなったり,地域や人を知らないために地域に密着したサービス提供までの時間を要するなど弊害もありますが,職員が成長していくためには,今後も適材適所を踏まえ,自己申告等も参考に人事交流を進めていく必要があると考えております。異動対象者は,在職年数や本人の自己申告,管理職等の意向を聞きながら適正に進めてまいります。次に,2点目についてお答えをいたします。まず給与は,各旧自治体の給与条例,規則により適正な運用がされ,新市霧島市の給与条例,規則に引き継がれているところであります。給与の個別の格差は旧自治体内においても発生しておりまして,その発生理由もそれぞれ様々でありまして,合併に伴う格差も旧自治体内の個別格差を伴って新たな格差理由の一つになったものと理解をいたしております。ご指摘のように,平成18年4月,人事院勧告により地域給が導入され給料表の大幅な見直しがなされました。地域給の加算適用外である鹿児島県内においては,中高年齢層を中心に大幅な給与切下げが実施をされましたが,現給保障も同時に実施されたため,実質的には昇給がないことにより定年まで現在の給料額が続く職員や相当年数昇給がない職員が多数発生をいたしております。この給料表の見直しの際に一部の職員の給与調整を実施しましたが,これ以上の格差是正については今後実施する計画は持っておりません。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  霧島市しみん学習支援公社の運営状況についての1点目についてお答えいたします。財団法人霧島市しみん学習支援公社は,「生涯学習の推進を図るため,霧島市と連携し,芸術・文化,スポーツ活動の振興を図るとともに,市民に喜ばれる文化,体育施設,その他公共施設の管理に関する事業を行い市民福祉の向上に寄与する」ことを目的としております。平成8年3月に旧国分市により設立された財団法人で,市民会館や国分海浜公園等の文化施設,体育施設の管理受託事業及び公民館講座の開催などの生涯学習推進事業等を実施いたしております。次に,2点目についてお答えします。公社の平成19年12月1日現在の職員数は合計37名で,その内訳としましては,市からの出向職員が2名,これは課長級1名と主査級1名でございます。それから嘱託職員が29名,臨時職員が6名となっていると聞いております。次に,3点目についてお答えいたします。平成18年度収入・支出における本市からの補助金並びに委託料の内訳と返還金についてですが,平成18年度の公社の収支状況につきましては,収入が2億5,525万1,010円,支出が2億4,318万6,948円で,次年度への繰越しが1,206万4,062円となっているとのことでございます。収入のうち市からの委託料につきましては,生涯学習事業に関わるものが3,347万2千円,施設管理受託事業に関わるものが1億9,777万356円で合計2億3,124万2,356円,事務局管理経費に関わる市からの補助金が1,500万円で,市からの委託料及び補助金の合計額は2億4,624万2,356円となっております。これらの収入に関わる返還金としましては,補助金の1,500万円に関し実績に基づく精算を行い,平成19年度当初に159万円を市に返還していただいております。 ○生活環境部長(南田吉文君)  3点目の資源ゴミのわけ方・出し方についてお答えいたします。資源ゴミの分別収集方法につきましては合併前の市町でかなり異なっておりましたので,合併協定項目で「新市において調整し,統一する。」とされており,合併後平成20年4月の統一に向け鋭意一元化調整を行ってきた結果,一部の品目について収集回数の違いはありますが,ようやく分別品目,収集方法,収集回数ともにほぼ全市的な統一が図られる見込みであります。また,資源ゴミの分別収集方法が変わる地区につきましては,今年度から段階的に移行し,円滑な分別収集ができるようご協力いただくことになっております。ご指摘のありました一部品目の収集回数の違いにつきましては,地域の実情やリサイクルセンターの処理能力の関係等から今回は完全な一元化はできませんでしたが,今後排出状況等を見極めながら統一に向けさらなる努力をしてまりたいと考えております。また,ネットやボックスなどを利用していた地区を指定袋方式へ変更した理由につきましては4点ございます。1点目,資源ゴミを収集車に積み替える際の作業効率の向上が図られるほか,ボックス等の配布,回収の手間が省けること。二つ目,違反ゴミシールなどによる個別指導が可能であること。三つ目,市民のゴミ置場でのボックス等への移し替え作業が不要になること。四つ目,資源ゴミ,これは缶,ペットボトルなどでございますが,資源ゴミのリサイクルセンターでの受入れ・処理が指定袋方式を前提とした業務ラインになっていることといったことなどによるものでございます。どうぞご理解を賜りたいと存じます。 ○23番(岡村一二三君)  それぞれ答弁をいただきましたが,まず職員の人事異動についてでありますが,私がかねてから疑問に思っていることをまとめて質問しますが,旧国分市出身の幹部職員,部長は0人ですね。課長級が1名,補佐級が2名,係長級4人と12月1日現在ですね。なぜ,各総合支所へは部長級はゼロということですので,これを含めてこれだけの人数しか配属になっているのか。その理由をお伺いいたします。 ○総務課長(阿多己清君)  確かに今ご指摘いただいた人数が旧国分市出身の職員の数でございます。以前部長級の所で,18年4月だったでしょうか,部長級で総合支所の方に動いたこともございましたけれども,12月現在では現在ご指摘の人数でございます。そういう実態ではあるんですけれども,今後各総合支所間との交流を進めていかなければならないと考えておりますので,また取り組みたいと思います。 ○23番(岡村一二三君)  「また取り組みたい。」ということですが,どういう取組をされるのかちょっと分かりませんので,課長級,補佐級,係長級7名では人事異動が偏っているんだと私思いますよ。市長がかねて掲げていらっしゃる人事交流に反していないのかどうか。福永副市長伺いたい。 ○副市長(福永いたる君)  数的には少ないと思います。ただ,しかし,人事をやっていく以上,適正な人事という方向で私どもは人事異動をやっております。ただ,当初の質問もですが,ご存じのとおり,最初部長制をひいた時に各自治体からも本庁の部長級で入られ,そして各支所にはそこの出身の方が支所長として部長でなりましたよね。そしてその後支所間のちょっと異動,そして本庁も部長が出て行った。そういう実態で部長もそういう点では公平に物を見た人事をしているというふうに考えております。 ○23番(岡村一二三君)  今,副市長の答弁をいただきましたが,先ほど職員課長が説明があったように,国分の部長が福山に1回異動がありましたね。そのことは私も認識していますが,ただ副市長が今おっしゃったのはおかしいと思うんですよ。なぜかと言うと,各総合支所間だけをやっとって,こっからは一人も出ていないということなんですよ,私が言っているのは。かねて市長はおっしゃっていることと相反するのじゃないかと思っているからこれをやっているわけで,市長自らの答弁を受けたいわけですが,このような実態を踏まえて人事異動,職員の配置について抜本的な見直しを行い,職員をはじめ,霧島市全体がさらに一体感を高めていく手法はお考えになっていないのか。市長自らの答弁を求めます。
    ○市長(前田終止君)  合併をしてあっという間に2年が過ぎたわけですが,この人事ということについて毎回その季節がき,あるいは,また,その時々に私も一定の自分なりの考えというものを関係職員と打ち合わせをしながら意志決定をしていくわけでございますが,いよいよこれから1期4年間の任期の折り返しに立つという3年目を迎えたばっかりでございます。そして次の異動というものについても,今ご指摘の点など念頭に置いて,合併をしたその実感,そして一体感の醸成,そして人というのはやっぱり動くことによって意識がそれこそ大きくこの変わってくる側面があるということなど考えますと,今のご質問に対しては,2年経ってよく実情を精査しながら,最終的には私の責任できちんと,なるべく市民の側から見ても納得度の高い人事ができるように最善の努力をしてみたいと思っております。 ○23番(岡村一二三君)  市長の一体感を高めている手法の一端を伺いましたので,この件はまずさておいて,そのようにされることを期待しておきますので。あと,次に,職員給与格差是正の関係で「これ以上の格差是正については持っていない。」という答弁をいただきました。だとすると是正されない職員は,50歳以上の方だと思いますよ。是正されない職員は退職金,退職後の死ぬまで格差はあるわけなんですよ。そのことはお分かりになりませんか。高い給料格付けが行われた地域に合わせるには前歴換算の見直しでできると思われるわけなんですが,先ほど1問目で言いましたように,予定されてる給与改定以前の問題じゃないかと。なぜこのことが議論できないのか。その理由をお尋ねしたい。 ○総務課長(阿多己清君)  先ほど市長の方からもご答弁を申し上げましたけれども,18年4月にそういう新しい給与制度ができまして全職員級・号給を切り替えたわけでございます。その時に当然級によって,また,その級・号給の所によりまして差もありますけれども,高いもので5万から,5万低く給料月額がダウン,落ちているところでございます。部課長から係長クラスで5万から3万ほど給料月額が下がっております。ただ18年3月31日現在の給料月額を保障するということになっておりましてその給料がそのまま現在も支給をしているところでございます。ただその5万ないし3万程度給料月額が,級・号給が落ちておりますので,昇給そのものは当然昇給時に昇給が行われるわけですけれども,実質的に給料月額そのものの月額が上がらないという状態になっております。その18年4月のところで4級から6級の中堅職員につきまして,約130名ほどでしたけれども,在級年数が長い職員を中心にして給料を調整はいたしました。その時の切替えで一つ上の級に格付けして切替えを実施したところでございます。したがいまして,その給料格差が生じているというのは,旧自治体間でそれぞれの規定に基づきまして適正に運用をされておるわけでございまして,初任給の格付けの違い,それから昇給運用の違い,それぞれ,また,成績特昇を受けた者や,またさらに逆に延伸を受けた者それぞれあるわけでございまして,合併前の給料月額の時点でその差が生じております。それをさらに調整となりますと,年齢の差でそれぞれ給料月額の違うわけですけれども,さらにその部分を調整するというのは,財政的なものもありますし,そこらを考えてちょっと困難だと判断をしているところでございます。 ○23番(岡村一二三君)  先ほど言ったように,給与是正,前歴換算をやり直せばいいわけなんですよね。このことが,今後給与改定が上程されるということなんですけど,このことが前段であって,その後のことだと思いますよ。そうじゃないですか。ところで,給料のことで過去2名ほど一般質問があったんですが,ラスパイレスの話も出たようです。ラスパイレスの概念をどのように思っていますかね。ラスパイレスとはどういうものか概念をどのように認識されていらっしゃるのか。 ○総務課長(阿多己清君)  ラスパイレス指数は,国家公務員を100とした場合に,それと比較する数値でございますが,それぞれの階層ごと,それから学歴ごとのそれぞれに張り付いておる給料月額の総和を国家公務員の状態と比較しての数値となります。当然,今,本市が99.0の指数ですけれども,国が100に対して霧島市が99ということでございます。 ○23番(岡村一二三君)  そのパーセントの話じゃなかったんですね,私の質問は。ラスパイレスの考え方はどうなのかと聞いたわけですが,なかなか答えづらいでしょうから,私の方から話をしますが,このラスパイレス指数をいろいろこう報道されるわけですが,ラスパイレス指数は,内容が伴わないのに単なるこけ威しにこういう数字が使われているのがラスパイレス指数ですと。昭和50年後半以来地方財政が急激に悪化し危機的な様相を見せている所もあり,自治省は,その原因が人件費の膨脹にあり,地方公務員の賃金が高過ぎると,自民党と一体となって,一部のマスコミを利用して統一地方選挙に向けて執拗な人件費攻撃をされたものなんですよ。この自治省のラスパイレス指数の出し方が問題になるわけですが,例えば,A町とB町の賃金を比較する場合,普通は,学歴,経験,勤続,年齢,役職などで区分されるわけですが,自治省の用いているのは学歴と経験年数だけなんですよね。また,賃金比較を行う場合,職員構成は著しく異なるときは比較方式によって全く逆の結果が出ることもあるんだということですよね。自治省も「このラスパイレス指数について仮定の数字であり,正確なものではないが,おおよその目安,傾向を示すものに過ぎないんだ。」と。このことは昭和50年3月12日の参議院予算委員会で自治大臣も答弁しているわけなんです。そのようなことからしても自治省作成のラスパイレス指数をもって人件費に地方財政悪化の原因を求めるのは完全に誤りであるばかりか,巧妙に議論をすり替えたもので,統計で嘘をつく見本だということはもうご存じですか。だから,99の,100のと考える必要はないと私は思うんだが,課長はどう思いますか。 ○総務課長(阿多己清君)  確かにラスパイレス指数は一般行政職を基本に数値を求めておりますけれども,学歴別,経験年数別にそういう表を基に数値を求めるわけですけれども,あくまでもラスパイレス指数というのは,ラスパイレス指数が高いからその給与水準がかなり高いというのでもないかと思います。あくまでもそういう参考になる数値であって,一概にこの指数だけを言うのもどうかと,私個人的にもそう考えております。 ○23番(岡村一二三君)  市長にお尋ねしたいんですが,「全く考えていません。」ということでしたので,是正はですね。市長はかねて公平,公正,公明の理念を持っていらっしゃるわけですが,人間というのは競争するように進化の過程でつくられているわけなんですよね。心の仕組みと市役所の仕組みがずれていると思いますよ。人間の心の豊かさをもたらすものは市長何だと思いますか。 ○市長(前田終止君)  やはり目的意識を持って,どういう人生でもいいけれども,しっかりと自分が目指したもの,あるいは,また,大事だと思うもの,そういうことに目標を置いて努力をして,そしてある一定の事業,事,人生の取組で成功すること。あるいは,また,満足度を毎日の生活の中で高める。そういうことが確認できる。そういうのがやっぱりそういうことにつながっているんじゃないでしょうか。 ○23番(岡村一二三君)  再度繰り返しますがね,市長,なぜ私が給与是正をしてもらわないと困るというのは,比較的年齢層の高い職員は給料表の改定だけでは給料格差は解消されないわけなんです。改正されない職員は,先ほども言いましたように,在職年数は同じでも退職金を含めて退職後死ぬまで年金額も格差のある年金受給ということで老後を送らないといけないわけなんです。だから,現職勤務を含めてじゃあ公平感が生まれると考えてもうこれ以上の格差是正はしないという考えの下で答弁されたのか。職員課長でもいいです。市長でもいいです。この件について考えを伺っておきたい。 ○総務課長(阿多己清君)  先ほども申し上げましたけれども,各自治体間の格差というのはそれぞれの自治体での部分がそんまま現在に至っているわけでございますが,その中で一部の職員は調整をさせていただいたところです。これを,ただ,議員が言われる生涯にわたってという部分が確かにあるわけですけれども,18年4月に新給与制度に移行した際に18年3月31日現在のそういう給与月額を保障するというただし書きの規定があるわけですけれども,その部分につきましてはちょっと調整,変更する手段がないということでございます。 ○23番(岡村一二三君)  職員課長も,市長がいらっしゃいますので,なかなか答弁もしづらいと思いますが,だけど,もうおはんたちゃ生まれ時が悪かったと言うわけにはいかないと思いますよ。合併した時に議員も同じ給料になったわけなんです,報酬に。合併前は私の町はこういう話でしたよ。合併をわいたちゃすったれや横川ん報酬よと。国分は国分の報酬よ。わいもほげんせんこて何なっとよというそういう話もありましたよ。だけど,議員の報酬は一緒になりましたよね。だから,職員も同じ所に座っとって給料が,生涯給料ですよ,今度は,年金は。おかしいと思いますよ。やはり,先ほども言いましたように,26日の給与改定の話の前にこれを解決するのが先決だと私は思うんですが,再度市長この件について,くどいようですが,お考えをお尋ねしておきたい。 ○市長(前田終止君)  先ほど登壇の上答弁をいたしました範囲でご理解をいただきたいと思います。 ○副市長(福永いたる君)  市長が申しましたとおり,結果としてはそういうことで調整はかなり厳しいと思いますけれども,いきさつは皆さんもご案内のとおり,平成17年11月6日の職員はそのまま11月7日霧島市へその身分を引き継ぐということで11月7日から霧島市の給与条例に従って今は運用をしております。そして18年4月1日の給与改定では,今,総務課長が説明したとおりでございます。 ○23番(岡村一二三君)  もうあと時間がありませんので,かわいそうにこの是正されなかった職員は一体感の醸成は生まれないと思います。そのことは認識しておってください,仕事にも響くと。あとしみん学習支援公社の問題ですが,運営の中で生涯学習講座,どのような形態になっているのか。講座数,財源内訳,運営方法はどうなのかお尋ねしておきます。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  平成19年度の事業計画で申し上げますと,サマーキャンプ事業,これは黒石岳森林公園を利用したものでございまして夏休みに実施したものでございます。それから緑化環境美化ボランティア事業,これは市内各公園を対象に空き缶拾い,ちり拾い,環境美化意識を高める。こういった事業を行う予定のものでございます。それから公民館講座事業,これが公民館講座を受託して生涯学習推進に寄与するということで,これは市とタイアップして行っている事業でございます。講座数は後ほどお知らせしたいと思います。それから,公民館,メディアセンター,図書館,こういったものの夜間の開場事業,年末年始を除く毎日9時まで開けておりますので,これの開場事業というのを行っております。それから,役員,職員等が斬新な計画を樹立するための情報収集を行うということで先進地視察,こういったものの調査研究事業,こういったものも行っております。 ○23番(岡村一二三君)  私は質問したのは,運営の中で生涯学習講座,どのような学習講座形態になっているのか。講座数と財源内訳,運営方法をお尋ねしたわけです。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  申し訳ございません。先ほど申しましたサマーキャンプ事業につきましては16万円,それから環境美化ボランティア事業につきましては4万円,そして公民館講座事業につきましては331万,夜間開場が2,252万5千,調査研究事業が2万円,合わせまして2,607万6千円でございまして,これは市からの委託費として委託費の中で行っているものでございます。講座の中身につきましては少し時間をいただきたいと思います。公民館講座の講座数なんですけれども,平成18年度が46講座,平成19年度が44講座ということでございます。 ○23番(岡村一二三君)  分かりました。あと市からの補助金の目的をお尋ねしたいんですが,補助金,お金は先ほど答弁ありましたが,補助金の使い道,使途,それと精算方法など不用額を含めてどのような形態になっているのか。もう1回ご答弁をお願いしたい。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  補助金につきましては,当初で1,500万補助金を平成18年度で行っております。中身につきましては本部管理費ということで,本部の方の臨時職員とか,嘱託職員がおりまして,そちらの方の賃金が主なものでございます。あと本部経費としていろんな,例えば,印刷代とか,そういった庶務の関するものもしております。最終的に精算をしまして,先ほど,1,500万で当初だったんですけれども,このうち159万円が残ったということで市に返還したということでございます。 ○23番(岡村一二三君)  間違っていれば訂正しますけど,今,生涯学習講座の話をしているところなんですが,ほとんど生涯学習講座は教育委員会ですね,ほかの町はですね。ですよね。だから,この観点からいくと実質的には教育委員会が運営しているんじゃないかと私は思うから尋ねるわけなんですが,だから,したがって,しみん支援公社,支援公社は名目だけではないのだろうかと。だとすると補助金,委託料ですか,を交付することはおかしいんじゃないかと思うわけですが,もう1回,すいません。このことについてです。間違っておれば訂正します。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  例えば,まずサマーキャンプとか,そういったものは独自でやっている部分がございます。それから公民館講座につきましては,私の知る範囲でございますけれども,教育委員会の方とタイアップしながらやってると。そして諸経費をこの事業費の中から支出していると。例えば,講師の謝金とか,そういったものをこの事業費の中から支出しているというふうに聞いているところでございます。 ○23番(岡村一二三君)  聞いていることでは駄目なんですよ。通告してたわけですからもうすべて調査してもらっとかないと。私も11月29日お尋ねに行きました。局長さんとも話をしておおむね分かっているんですが,分からない部分だけをここで聞こうと思ったから質問をしたところです。だから,私はおかしいと思っているわけなんです。あと18年度で30の市の施設を委託しているわけなんですが,委託料ごとの事業実績とか,精算内容,不用額の返納方法,分かっていますかね。分かっていれば,ご答弁をお願いしておきます。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  先ほどの中で返還をしていただいたのは,補助金に関する部分は精算して返還していただいております。ご答弁の中で申しました生涯学習事業に関わるものと施設管理受託事業に関わるものにつきまして差が出ておりますけれど,この分についてはまだ精算はしていないところでございます。 ○23番(岡村一二三君)  次に入ります。施設受託事業収入で当初予算と予算現額に多額の差額が生じているわけなんですよね,18年度。その原因は何なのかですね。当初委託料の積算に誤りがなかったのか。精算後返納したから補正予算で減額したということなのか。どちらなのか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  施設ごとの精算の部分を見てみますと,かなりの多くの施設があるわけですけども,このある施設については足らなかったりとか,ある施設については少し余剰金があったりとか,そういうのが集まって最終的に1,200万余りの繰越しとなっているところでございます。 ○23番(岡村一二三君)  先ほど本部経費として補助金を出しているというようなご答弁をいただいたんですが,そうでしたよね。本部経費は管理運営などを行っている業務委託料に加算するべきではないんですか。また,しみん学習支援公社に指定管理も出しているわけなんですが,例えば,A者が120万円で出した。支援公社は100万円で出した。20万円差があるから,ありますよね,例えばですよ。そうしたときに支援公社は本部経費をもらっているからその分安くでも出せるわけなんですよね,見積書を。だから,一般の民間の会社は仕事をもらえないと,指定を受けないというアンバランスが生じると思うんですが,この辺のことはどのように捉えていらっしゃいますか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  まず事業費に関しましては事業費のほかに,公益法人の中では事業費の中に管理費というのが考えられておりますんで,この管理費をつくるということは問題はないかと思います。お尋ねのとおり,じゃあしみん学習支援公社が管理費があることによってほかの所からするといいんじゃないかというようなお尋ねなんですけれども,例えば,今,指定管理者で公募した部分がございますけれども,この公募をした時なんかに,指定管理者の役割としては,なかなかそういったいわゆる会社とか,そういった所などが手を挙げないような所にだんだんとシフト替えをしているような気がいたします。例えば,昨年でしたでしょうか,指定管理者でやったんですけれども,例えば,黒石岳公園,ああいった所などは民間の方々が手を挙げられてこないと,そういった所ではやっぱりしみん学習支援公社の存在意義というのを感じた。そういったこともございました。全体的には競争をした中ではいっぱい指定管理者に一般の企業の方々が入っておられますので,そういったしみん学習支援公社の存在意義というのは認めていただきたいというふうに考えております。 ○23番(岡村一二三君)  18年度決算で1,200万からの繰越金が発生しているわけなんですが,繰越金が発生した要因は何だとお考えですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  この委託経費の一番大きな部分は,人件費が最も大きな部分になってこようかと思います。そういった中で途中から指定管理に移った部分がありまして剰余金が発生したものというふうに考えております。9月からの指定管理が出ておりますので,一般の企業の方にいっている部分で剰余が出てきているものというふうに考えております。 ○企画政策課長(馬場勝芳君)  ただいまの件でございますけれども,先ほど議員の方からございましたけれども,18年度しみん学習支援公社が受託した施設が41施設ございまして,そのうちの7施設が公募によって指定管理者として指定されたものでございますが,これの受託収入,これの委託料が2億3,124万2,356円ということでございます。そしてそれに関わるいわゆる支出でございますが,支出の部分が2億2,818万6,232円,よって,これの差額といたしまして305万6,124円,これがいわゆる繰越しになるわけですが,1,206万4,062円というのは,前年度の繰越しが800万以上あったということで総体的に19年度への繰越しが1,206万4,062円になったということでございます。内訳としてご説明をさせていただきます。 ○23番(岡村一二三君)  その繰越金は1,200万円のうちから翌年度へ600万,積立金に600万ということは伺っておりますので,ここで先ほど企画部長に電子辞書の話をしました。「持ってきている。」とおっしゃいましたので,ちょっとお尋ねしたいんですが,隠れ蓑という言葉があったと思うんですよ。企画部長,電子辞書でこのことを引いてみていただけませんか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  電子辞書の広辞苑に載ってる部分で「それを着ると身を隠すことができるという,みの。転じて,真相を隠す手段。」というふうに書いてございます。 ○23番(岡村一二三君)  分かりました。もうそのことについては質問はしませんけど,はい。確認の意味です。この件について市長に答弁を求めたいわけですが,しみん学習支援公社へは市の職員2名が派遣されていると。その人件費は19年度当初予算ベースで見ると1,763万2千円計上してありますね。しみん学習支援公社の18年度決算繰越金以上の人件費が市から投入されているということになるわけですね。このことは実質的には赤字運営が行われていると勘定になると思いますよ。したがって,しみん学習支援公社の在り方を抜本的に見直すか。また,必要性についても廃止を視野に入れて検討すべきではないのか。検討するとすればいつまでに結論を出すのかお尋ねしておきたい。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  平成8年に旧国分市時代でこの財団法人ができたというお話を申し上げたんですけども,実はその頃施設管理課というのがございまして,10数名の方がこの職員として施設管理課に勤務いたしておりました。この人件費を何とかしたいということからこのしみん学習支援公社をつくってきたという経緯がございます。そういったことから現在は2名という職員で,あとは嘱託,臨時職員で賄っているところでございます。しみん学習公社をどうするかということでございますけれども,確かに,ちょっと指針なんかを読んでみますと,「社会経済情勢の変化により営利企業の事業と競合し又は競合している状況になっている場合は見直しをすべき」という指針がございます。これに沿って私どももしみん学習支援公社の見直しに関わる検討会を行革の方で行ってまいりました。その時は廃止というのも一つの視野に入れながら検討してきたんですけども,当面残すべきというその時は結論に至りました。その結論に至ったのが三つのものがございまして,その一つ目が,まず施設でございますけれども,現在霧島市にはやはり企業がどうしても手を出してくれない施設がまだまだいっぱいあるということでございます。例えば,先ほど申しました黒石岳公園,ここになど,それから,そういった所などは指定管理者で公募したんですけども,結局応募してきた所がしみん学習支援公社しかなかったと。それから,そういったことでどうしても利用料金が見込めない所には民間の方が参入していただけないという現実があったというのがまず第1点目でございます。それから,第2点目が,企業がするには現段階ではなかなか馴染まない部分があるというのが二つ目でございます。例えば,今ここであります図書館ですけれども,あそこに民間の方が入るというのは少し違和感があろうかと思いますし,また,図書館の職員であると司書の免許を持っていて,そしてやっぱり住民の方々に最良の図書をするということで,現段階では図書館とか,ああいった部分にはまだ馴染まないんではないかというそのような議論でございました。ただこれにつきましては全国的にはNPOなんかでやってる所も散見されますけれども,そういったことで二つ目がそれでございました。それから公益事業でやはりまだ一定の成果を上げているという結論で,この三つの理由から当分このしみん学習支援公社を残して,こういったのが解決できるようになった時には,やはりそういった廃止とか,そういったものも視野に入れながら考えていきたいというような結論に至ったところでございます。 ○23番(岡村一二三君)  その結論はどうでもいいんですよ。現実を踏まえて,市が1,700万円出すわけですよ,職員を二人やって,その人件費をですね。だから,黒石岳の話も出ましたが,それは直営でだれか,先日もシルバーの話もありましたけど,どっかに頼めばいいじゃないですか,直接。私市長にお尋ねしたいんだけど,企画部長が答弁されましたので,もう1回企画部長にお尋ねします。行財政改革に聖域があるんですか,ないんですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  聖域はないものと考えております。 ○23番(岡村一二三君)  市長このことも,土地開発公社は,私の質問で先般「廃止の方向で検討してまいりたい。」という答弁を受けておりますので,これはいつまでに検討されるかどうかはまた別にして,この件もやはりこういう時代に合ったように改革をするべきだと思っていますので,されることを期待して,持ち時間がありませんので,環境対策の問題ですが,2回ほど環境対策について隣の同僚議員が質問していらっしゃるわけですが,答弁で,19年3月7日の答弁ですよ,一般質問の。「廃棄物の分別収集の徹底,発生抑制,再使用,減量化といった取組をしてまいりたい。具体的には,例えば,消費者は買物袋などを持参することでレジ袋など無料配布されてる容器包装の安易な排出を抑制し,容器包装廃棄物の排出削減を図っていく取組などについては,関係機関や衛生自治団体,事業所と連携しながら効果的に努める。」という答弁を福永副市長がおっしゃっているんですよ。そうするとこの資源ゴミ,新たな資源ゴミ袋,黄色のやつですね。地球温暖化を含めておかしいと思いませんか。ここではこう言うてる。レジ袋もどうだ,こうだと答弁されていらっしゃるわけだから,おかしいと思いませんか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  確かに既存の袋を使い,指定袋を使うようになるというようなご指摘のような点もあるかと思いますが,先ほど新市になりまして収集の方法,品目,方式,回数等を鋭意統一に向けて続けてまいったところでございますが,冒頭の部長の答弁のとおりの理由で指定袋を使っていただく地域もあるということでご理解をいただきたいと思います。 ○23番(岡村一二三君)  私は新たに増えた資源袋が理解できないから一般質問を今回やってるわけなんです。一方的に理解しろと言わないでください。あと「発生抑制など3R運動の推進を目的とした研修会などの実施やホームページなどと啓発活動のほかゴミ活動に努めてる。」という答弁でしたが,研修会はいつ,どこで何回開かれたですか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  その研修会というのは具体的にはどのような研修会でしょうか。例えば,それぞれの旧市町ごとにやっておりまして,地区自治公民館長さんたちがお集まりになった時にされておるとか,それから民生委員の方々がお集まりになっておられるとか,すべて挙げよということは,今ここに資料は持ってきておりませんけれども,いろんな方がお集まりになる時にそれぞれの支所ごとに研修というのはやっているということでございます。 ○23番(岡村一二三君)  そっちが答弁されていらっしゃるから,その研修会の話を何回されたのかと聞いた。後でいいですからくださいよ。(P★★に答弁あり)あと旧国分市の環境保全協会の話もされていますよ。ゴミ減量化とゴミに関する意識啓発の話,「マイバック運動,布製の買物袋配布,そういったことでちょっとした心がけでだれにでもできるゴミの減量策,自主的な取組として高く評価している。」という答弁でしたよ。この黄色い新たな資源ゴミ袋はどういう評価されていらっしゃいますか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  マイバック運動につきましては,議員ご指摘のとおりな状況で進めておりますけれども,このゴミ収集をするに当たりましては,最初申しましたように,指定の容器から指定袋にどうしても変えていただかないといけない地区もあると。逆に指定袋を使わなくなってコンテナ等を利用するといった品目もございます。同様の例が日置市の方でも資源ゴミの袋で収集するというようなふうで方向転換をされたというようなことも伺っております。その理由等につきましてもお聞きしてみますと,やはりゴミの収集の一元化を図るためには資源ゴミ袋を利用せざる得ないというような事情もあったようでございまして,本市も全く日置市さんの例と同じようなことで指定袋を使って利用するような地域も出てきたということでございます。 ○23番(岡村一二三君)  こういう字「偽」を準備をしてきました。この字は,今年を象徴する漢字が多数決で選ばれたそうですよね,ご存じのように。これが選ばれたのは,信じる心を裏切られた,裏切られ続けたやり切れぬ1年に駄目を,政治家の言い逃れの図でありますよと。人のなすことは偽りが多いと。この字を読み解くという説もあります。公園のシルバー人材センターの話もありました。市長,霧島市はどう感じますか,市としては,これは国政の話だったと思いますか。 ○市長(前田終止君)  偽りの一文字を示しになっての市政への言わば感想を求められたわけでございますが,私は,お互いにこの議会についても,あるいはお互いのこの市民生活についても一生懸命真摯な気持ちで向き合って議論もし,誠意を持って事に当たっていると思います。しかしながら,現実的に物の考え方,あるいは,また,現場の評価の違いなどによって厳しいご批判をいただくとすれば,ある件においてこれは言ってることと現状が大きな差があって違うじゃないかというお怒りもある部分もあるのかも知れません。そこは私はやはりいろんな方々からいろんなご指摘を受けて,そして,それは批判であり,不満であり,不平であるというような点もあろうかなとは思うんです。でも,それをやっぱり指摘を受けることによってやっぱり人間というのは謙虚になります。そして,また,その批判の1点に言わば改革,改善への一つのヒントがあるというふうに私は思います。ですから,今日のたくさんのご指摘がそれぞれの議員の立場からありました。この批判を受けるということは,私ども公務に携わる者にとっては大変大事な点だと思います。偽るという形でご指摘を受ける。このことも一つの厳しい見方をした場合こういう視点もあるんだぞという強い言わばご指摘だろうということを受け止めて,また,このご指摘から一歩前進する道を共に探し出してまいりたいと行政側の方の立場としては考え,また,私自身も己を謙虚にしながら頑張ってまいりたいと思いますんで,どうぞよろしくご指導・ご鞭撻をお願いいたします。 ○23番(岡村一二三君)  持ち時間が残り少なくなりました。2点ほどお尋ねして終わりますので,先般福岡のレストランで「マイ箸洗浄します。」と案内板が入口に出ていました。市長もマイ箸のことも出されたという,発言もされたということですが,マイ箸とは何を意味するものなのか。もう一つ,分別収集方法を今,職員がやっているんですが,市長は地球温暖化対策などどのように位置付けて市政を行う考えなのかお伺いして,もう霧島市はもういけんもしやならんということにならないように,本日の私の質問が市政発展のために生かされることを期待し本日の私の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  マイ箸,マイバック運動というものをちょっと勉強してみてくれと。願わくばそれを具体的に,本当にこのことが効果があるとすれば,市,まず行政職員が率先して取り組んでみる研究してみようじゃないかと。ですから,私といたしましては,それをちょっと勉強してくれ。どうにかならないかな。課題は何だと。できたらそういう方向一致できたらやろうじゃないかと,こういう今提案をさせてもらったばっかりでございます。ただ,おそらく議員がおっしゃりたいことは,本当の環境における,環境問題における地球温暖化への対応であるとか,マイ箸のいわゆる効果の問題だとか,あるいはこの各国,県,市町村レベルでやってるような環境対策が実は大変な間違いを起こしているんじゃないか,犯しているんじゃないかと。そしてその実に今まで信じ込んできたことが違うんじゃないかというようなご指摘が,今あらゆる方面でご指摘が始まっていることも私なりに,まだ勉強不足の点は多々ありますが,存じているつもりでおります。よって,何も私がトップダウンで断定的にこうだ,ああだということについては,謙虚に自らをしながら,みんなでしっかりその方向性を誤らないように努力をして,また,そういうことへの対策を一歩ずつ,一歩ずつ前進を粘り強く,間違いのない方向をなるべく見つめる努力をしながら頑張り抜いてまいりたいと思っております。 ○議長(西村新一郎君)  以上で岡村一二三議員の一般質問を終わります。ここで先ほどの秋広議員の一般質問に対する答弁で追加のための発言申出が,川村環境衛生課長から申出があります。許可します。 ○環境衛生課長(川村直人君)  先ほどの秋広議員の取り扱う産業廃棄物の種類の件でございますけれども,「15種類」と申しました。15種類は15種類でございましたけれども,ガラスくず,それからコンクリートくず及び陶磁器くずを一つの種類としますと,あと三つほど不足をしておりまして,不足しておりましたのが,がれき,汚泥,紙くず,以上の三つを追加させて訂正をさせていただきたいと思います。申し訳ございませんでした。 ○議長(西村新一郎君)  追加の発言を終わります。次に,43番時任英寛議員より2件通告がされております。したがって,時任英寛議員の発言を許可します。
    ○43番(時任英寛君)  皆さんこんばんは。そういうあいさつをしないといけない時間になってまいりました。議席を与えていただきまして18年,この議場でこんばんはというあいさつは初めてでございますが,霧島市議会の歴史始まって以来29名という多くの議員が一般質問をいたしました。このことはもう活力のある議会だと自負してもよろしいかと思いますが,はよ済ませという目で見ていらっしゃる方も多々いらっしゃることも事実でございます。それでは,議長より発言の許可をいただきましたので,通告に従い順次質問をいたします。さて,連日全国では思いも及ばない悲惨な事件・事故が発生し,報道がなされていることはご案内のとおりでございます。本県おいても肉親,知人による殺人事件も連続発生しましたが,今こそ生命尊厳の理念を再確認すべき時代と言えます。道義高揚宣言都市の本市としては改めてその趣旨を顧みる機会であると強く認識をいたします。質問に入ります。第1点,原油高における本市の影響についてであります。現在天井知らずの原油の高騰で師走の家計を直撃し,それに伴う生活日用品等の値上げなどで標準家庭において約1万円程度の負担増となるとの報告がなされております。特に低所得者家庭,中小企業における影響が顕著であり,悲鳴が全国で上がっております。公明党はこのような現状を踏まえ,12月4日,政府に対し緊急に中小企業基盤強化の対策を講じるよう申入れを行い,福田総理の指示のの下,関係閣僚懇談会が開催され,先日原油高騰における緊急の基本方針を定め,早急に対応策を講じることといたしました。本市においても今定例会に緊急措置として原油価格高騰対策事業で2,100万円程度が一般会計補正予算(第3号)で計上され,園芸農家に対し助成が行われるとの市長の提案理由の説明でなされました。早急な対応を講じられたことに対しては評価をいたします。「今回の原油高は,需要と供給のバランスが崩れたわけではなく,投機的な要因によるもの」との報道もなされており,長くは続かないもの,いずれは頭打ちになり安定するとも言われておりますが,現状では全く先が見えず,今後景気動向にも大きな影響を及ぼすと懸念をされております。このような状況を踏まえ6項目について質問をいたします。1点目,本市でも来年度予算編成作業中でありますが,原油高における燃料費の査定基準の設定をどのようにするか。また,本年度予算との比較でどの程度の影響があるか。2点目,現在支給されております職員の通勤手当でありますが,原油高騰の影響で実費との格差がさらに広がっております。通勤距離が長くなるほど負担増となる。暫定的でも対策が講じられないか。3点目です。燃料費とともに原材料費の値上げによって全国的に学校給食費の値上げが問題化しつつありますが,本市の現状及び今後給食費の値上げの状況が発生するか。4点目,指定管理者制度が導入されて2年目に入りますが,施設によっては原油高騰の影響を受ける箇所もあると思います。値上げ分を委託料に配慮するか。5点目,建設事業等の経費単価,材料単価などの上方修正は検討するのか。6点目,明年4月から全市にコミュニティバスの運行が計画されておりますが,当然のごとく原油高騰の影響をもろに受ける事業であります。路線拡大もあり大幅な委託料の増となると考えますがどうか。また,それに伴い運賃値上げも検討されるか。以上6項目についてお伺いをいたします。第2点,就学支援についてであります。11月の有効求人倍率が公表されましたが,景気好調を背景に全国平均は需給のバランスがとれて1の数値を超えております。しかしながら,本県の数値は0.6,本市はさらに低い数値となっておりました。特に正規雇用社員の求人は少なくなっております。そこで本市においての就労支援の具体策はあるかお伺いをいたします。次に,各地域で増加するニート,フリーターを安定した雇用機会に結び付けるとともに,学校在学中からの職業意識啓発を通じ,これらの事案の発生を未然防止するため,経済団体等関係機関の連携の下,若年者に対する幅広い就労支援メニューをワンストップで提供するジョブカフェの事業があります。2006年の数字ではありますが,46都道府県で95箇所が設置され,約350万人の利用者があり,約18万人の就職が実現いたしております。設置主体は都道府県であり,市で設置するものではありませんが,市内にも6校の高等学校,特別支援学校高等部,高専,短大,専門学校,2大学を擁する本市は県内有数の若者の街であり,本事業の趣旨には十分合致するものと考えます。本事業の効果をどう認識しているか。また,県と連携し本市に誘致できないかお伺いをいたします。最後になりますが,本市では子育て支援の一環として認可外保育所への助成を先進事業として実施いたしております。また,放課後児童クラブに対しても市単独補助も実施されております。基本構想の中にも 「安心して働き,子育てのできる街として他の市町村に対する有意性を打ち出し,街の魅力を高め,若年層の移住・定住の促進を図る。」と明示されております。そこで子育て支援とともに就労支援にもつながる職場内託児所設置への助成制度はできないかお伺いをいたします。以上で壇上からの質問を終わり,答弁のいかんによりましては再質問を議長にお願いをいたします。 ○市長(前田終止君)  時任議員から2点につきましてご質問でございました。2点目の1につきましては私の方から答弁をいたします。1点目3につきましては教育部長が答弁をいたします。そのほかにつきましては関係部長にそれぞれ答弁をいたさせます。就労支援についての1でございますが,お答えいたします。国におきまして様々な就労支援の個別策がございますけれども,本市といたしましては労働サイドにおける就労支援の個別策には現在取り組んでいないところでございます。また,福祉サイドにおきましては,母子家庭の母の能力開発の取組を支援をし,母子家庭の自立の促進を図ることを目的とした霧島市母子家庭自立支援教育訓練給付金事業と,母子家庭の母の就職の際に有利であり,かつ生活の安定に資する資格の取得促進を図ることを目的とした霧島市母子家庭高等技能訓練促進事業がございます。就労を希望する障害者に対しては,定められた期間,生産活動,そのほかの活動の機会の提供を通じて就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練等が受けられる就労移行支援と通常の事業者に雇用されることが困難な障害者を対象に就労の機会を提供するとともに,生産活動,そのほかの活動の機会の提供を通じて就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練等が受けられる就労継続支援がございます。就労意欲のある生活保護者に対しては,福祉事務所と公共職業安定所が連携をし,自立に向けた職業紹介等を行う生活保護受給者等就労支援事業と,福祉事務所独自の面接の仕方や履歴書の書き方等を指導したり,求職の情報提供等を行う就労支援プログラム事業を実施いたしております。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  就労支援についての2点目についてお答えいたします。ジョブカフェのサービスを通じて若者の就職意識の改善がなされ就職決定率が向上していること。また,若者の定住につながることなどからジョブカフェは重要であると認識いたしているところでございます。県と連携し本市にジョブカフェの設置はできないかにつきましては,県内に鹿児島県若者就職サポートセンターと鹿児島県若者就職サポートセンター鹿屋サテライトの2箇所のジョブカフェがございます。霧島市内の若者もこのジョブカフェを活用できますので,現在のところジョブカフェの設置の検討はいたしていないところでございます。次に,3点目についてお答えいたします。職場託児所設置に対する助成制度につきましては,財団法人21世紀職業財団におきまして育児・介護雇用安定等助成金として労働者のために職場託児所の設置,運営又は増築等を行う事業主にその費用の一部を助成する制度がございます。本市としましてはその活用状況は把握いたしておりませんが,今後はこの制度を紹介してまいりたいと考えております。また,福祉関係では児童の福祉の増進と健全な育成を図るため認可外保育所の設置者に対し運営費の補助を行っているところでございます。補助要件は,1日の保育時間が8時間以上,6人以上の利用者,保険加入義務等の要件があり,平成18年度は8認可外保育所に補助を行ったところでございます。 ○総務部長(西重正志君)  原油高における本市の影響についての1点目にお答えいたします。原油価格につきましては昨年以来高騰が続いており,ガソリンや灯油の価格高騰は一般市民の日常生活にも大きく影響を及ぼしております。石油情報センターの価格情報によりますとガソリン単価も150円台になり,本市の燃料契約単価におきましても現在無鉛ガソリンで152円となっており,今後の原油価格はさらに上昇する公算が大きいと予想されます。本市の燃料費につきましては,平成18年度当初予算で約1億3千万円,平成19年度当初予算で約1億3,400万円で約400万円,3.3%の増となっております。平成20年度予算編成につきましては現在編成作業中でありますが,燃料費の見積りにつきましても最近の燃料の高騰に配慮していく必要があると考えており,特に燃料を大量に消費する施設等では影響が大きいと考えております。なお,原油価格の動向につきましては先行き不透明な部分もありますので,その動向に留意しながら引き続き経費の節減に努めてまいりたいと考えております。次に,2点目についてお答えいたします。公共交通機関を利用する職員には定期代等実費を通勤手当として支給し,公共交通機関がない又は利用しづらいなどにより自家用自動車等を使用し通勤している場合には距離区分ごとに国に準じた額で通勤手当を支給いたしております。国家公務員の職場は比較的公共交通機関の発達した地域に存在するため,通勤手当としては定期代等の実費支給が多く,自家用車等利用者は少数のようであります。合併前の旧1市6町においては国の基準どおりの団体や国の基準を超えて定めていた団体もありましたけれども,合併時において国の基準に設定したところであります。しかしながら,霧島市も広域でありますし,さらに人事交流を進めていくためにも手当額が実情に合っているのか検証する必要があると思っており,今後どうあるべきか研究してまいりたいと考えております。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  原油高における本市の影響についての3点目についてお答えします。昨今の原油高により学校給食においても燃料費及び原材料費の高騰が懸念されるところであります。ご承知のとおり,学校給食法で「学校給食の運営に関する経費は学校設置者の負担とすること。」,また,「経費以外の学校給食に要する原材料費は,学校給食を受ける児童・生徒の保護者の負担とすること。」がうたわれております。したがいまして,給食配送車のガソリン及び軽油等の燃料費につきましては一般会計からの支出となります。この単価につきましては全庁統一価格により給油しておりますが,毎月の値上がりは原油高騰を確実に反映しておりまして今後の支出も増加が予想されます。ガス代等の光熱水費も同じく一般会計からの支出となります。過去の年度においてやむなく年度途中の値上げがあり,今年度も一部業者から値上げの要望が出ております。これらの値上がり分につきましては,まず他の項目の節約をして財源の確保に努めるなどの努力が必要と思っております。また,給食の原材料費については,一部食用油の値上がりがありましたが,給食費全体への大きな影響はありません。したがって,現時点では20年度の給食費の値上げは考えておりません。しかしながら,今後の原材料費価格の動向によっては21年度以降の給食費について検討していかなければならない状況もあると予想しているところでございます。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  原油高における本市の影響についての4点目にお答えします。霧島市が公募により指定管理者制度を導入している施設につきましては,公募の際の募集要項に「物価変動に伴う経費の増につきましては基本的には指定管理者が負担すること。」としておりました。しかし,基本協定書におきましては「指定期間中に物価変動により当初合意された指定管理料が不適当となった場合は,指定管理料の変更を申し出ることができる。」とし,「申出を受けた場合は,協議に応じなければならない。」としておりますので,申出があった場合においてはそれぞれの施設における影響額等を考慮しながら協議をしてまいりたいと思います。直接指定による指定管理者を指定している施設につきましても同様な取扱いをしたいと考えております。続きまして6点目についてお答えいたします。コミュニティバスの運行に係る委託料につきましては,燃料費の高騰により運行経費が上がり委託料等も昨年より増加することが予想されます。また,市で運行経費等の赤字補てんを行っている県廃止路線代替バス等の負担も増加の見込みでございます。なお,運賃につきましては燃料費の高騰を理由とした値上げは現在のところ考えておりません。 ○工事監査部長(大井 正君)  5点目についてお答えいたします。霧島市が発注する公共工事につきましては鹿児島県の公共単価を準用しているところであります。通常の公共事業設計単価につきましては例年1四半期ごとに定期的な改定がなされております。今回鹿児島県の技術管理課に問い合わせをいたしましたところ,「県の方も特段原油高による改定は行わない。」との回答をいただき,霧島市としましても通常の改定により適正な対応をしてまりいたいと考えます。また,原油高騰・下請中小企業に関する緊急対策関係閣僚会議において「建設業の受注価格の適正化等についてのガイドライン」も示されておりますので,今後適正に対応してまいりたいと思います。 ○43番(時任英寛君)  まず財政課長ちょっとお伺いをいたします。まだ今,当然予算編成作業中で具体的に数字というのは出てこないと思うんですが,平成19年度の例を言いますとガソリン単価はリットル幾らで設定をされて編成をされたんでしょうか。 ○財政課長(平野貴志君)  平成19年度の予算編成の時点が参考といたしております単価が平成18年度のガソリン単価,ガソリンに例えますとガソリン単価でございます。その時点で市の契約しております単価が無鉛ガソリンで144円でございましたので,144円を基に,すべての使用量として単価を想定したわけでございません,量を想定したわけでございませんが,単価といたしましては144円を基準に考えていたところでございます。 ○43番(時任英寛君)  もう既に19年度に入りまして相当なまた伸びをしてきておりまして,20年度の予算編成作業というのは非常にご苦労されると,このように考えておりますが,ただ財政課長,この差額分というか,経費の上昇分というか,単価の上昇分について,これは交付税,地方交付税の算定根拠になります基準財政需要額の中に反映されるものなんでしょうか。 ○財政課長(平野貴志君)  燃料単価等が上がった場合につきましても,それにつきましては需要額の中には算入はされません。 ○43番(時任英寛君)  あと懸念されるのが,これだけ原油高騰,油が値上がりしているということだけではなくて,いろんな今影響が出ております。原材料の値上げ等がありまして,先ほど壇上から申し上げましたように,政府も緊急のこの対策,基本方針を出したところでございます。特別地方交付税,この特交につきましては,ある程度災害発生地とか,そういう事情のある所に手厚く配分をされていくわけですが,やはりこの特別地方交付税にも影響が出ると認識してよろしいんでしょうか。ちょっとご見解をお伺いいたしたいと思います。 ○財政課長(平野貴志君)  先ほど議員の方からございましたように,緊急対策関係閣僚会議の中で基本方針が示されております。その中で特に地方公共団体が原油高騰に対して独自の支援策等を行う場合につきましては地方交付税の中の特別交付税で措置をするというものもあるようでございます。 ○43番(時任英寛君)  だから,今のままで無策でいきますと,極端な話をしますと,もう寒冷地又はその漁協,離島,非常にこの高騰の影響を顕著に受けている地域であります。各自治体が様々な手だてをとってくるということでございます。今,私が質問をいたしましたのはこの一部でございます。そのすべての数字を出せということで今回質問をしたんではなくて,その影響についてお互いが認識をし合うことがまず重要であろうということで質問をさせていただいたところでございますが,個別の再質問に入る前に,市長にこの原油高騰についての率直な感想をお聞かせをいただきたいと思うんです。 ○市長(前田終止君)  国内の平均価格がリットル当たり今170円と,それにいく勢いであるというような新聞等の報道もありますね。そして鹿児島県のリットル当たりの今現在,12月1日現在という報道でありましたけれども,157円というふうに聞いてます。しかし,時任議員がご指摘のとおり,例えば,奄美大島あたりは180円,与論島はもう190円と現になってるということですね。しかし,世界的にこれを見ると,例えば,ロンドンが230円,ソウルが190円というような状況にあるみたいですね。ただ,私先日京都に,肥育牛の皆さん方8名で京都の取引先,トップセールスの立場で公務出張をさせていただいて,その時に今その肥育牛農家の本市の方々がおっしゃるには,この原油高騰の影響,飼料の高い影響などなど考えるともう今後,情熱をこう今までやって,持ってやってきてるものの,もう本当にもうこひこ上がれば大変じゃっというような嘆き節をもう直接聞かされました。ですから,本議会において時任議員さんのこの質問のそれぞれの角度,そして,また,答弁をそれぞれ担当の者が精一杯つくってくれましたけれども,本当に今後厳しい運営を強いられていくのかなと,市民生活も,国民生活全体も大変な時代に入る可能性があるのかなと非常に心配をいたしております。 ○43番(時任英寛君)  これは本当に想定外のことでございました。ここまで燃料,油が高騰するとはこの19年が始まった段階で予測した方はいらっしゃらなかったと思うんですよね。先ほどありましたように,その経費が上昇したからと言って税収が増えるわけではございません。これがもう一過性のものであれば事業等先送りしながら急場をしのげばいいんですが,長引くようであればやはりある程度の方向転換も余儀なくされると。今回の定例会でも一般質問,経営健全化計画というのが非常に議論されておりましたが,この経営健全化計画もこういう想定はしてないわけでして,根本からやはり数字の見直しというのを迫られるわけでございまして,今後の財政経営というのは非常に厳しいなと思っております。まず1点目からいきますけれども,先ほども申し上げましたように,予算編成中であるということで具体的な数字は出てこないと思いますが,ただ今回当初で計上,基準として出されても,さらにそれを上回るやはり経費がかかろうかと思います。単純に私,これはガソリンの価格上昇率と,それから,また,灯油なんか上げ幅がまだ激しいんですよね。そのあたりを換算しますと10%,12%の,ひょっとすれば15%ぐらいの上げ率になるんじゃないのかなと,そういう懸念もいたしております。そうなりますと2千万ぐらいの油代の,同じ行動をして,同じ事業を起こして2千万ぐらいの油の上昇になるんではなかろうかなと,そういう試算をいたしております。ここで財政課長そのぐらいになりませんかと申し上げたら,これが数字が独り歩きしていきますので,あえて申しませんけれども,やはりそのくらいの覚悟をした上での予算編成をしていかなければならない状況下にあるのかなと認識をいたしております。それで1点目につきましては,答弁でありましたように,「先行き不透明な部分があると。その動向に留意しながら引き続き経費の節減に努めてまいりたいと考えております。」ということでございます。ただ油が高なったで車い乗んなと言うわけにもいかないと思うんですよね。ここにきて前田市長の放置自転車公用車論というのが非常に浮上してくるんですが,やっぱり自転車じゃこの広域は無理だなと私は認識しております。やはり経費削減ということは,これはもう生涯行っていかないといけないですけれども,やはり必要な部分についてはしっかりと補充をしていかなければ,行政の機能というのがストップしてはいけないと,そういうこともございますので,しっかりとしたそれは協議を行っていただきたいと申し上げておきたいと思います。次に,2点目でございます。職員の通勤手当,これも「手当額が実情に合っているのか検証するためにも今後どうあるべきか研究する。」と。研究するうちに家計が疲幣してしまうこともあります。その研究は早くすべきだと思います。先ほど同僚議員の岡村議員が給与格差の是正を質問をされました。ただ「もう現段階においてはあとはしない。」と申されました。それはもう決定事項ですからいいわけでございます。これは給与というのは一つの条例に基づいて支払いをされております。そして,また,「それをさらに是正をするというのは困難である。」という答弁がありましたけれども,この通勤手当というのは実情に合わせて動かせるものではないかなと考えておりますが,総務部長いかがでしょうか。 ○総務部長(西重正志君)  通勤手当につきましては規則で決めることになっておりますので,変更は可能ではございます。ただ国の基準というのがありまして,県なり,国からまた何か言われる可能性は出てくると思っております。 ○43番(時任英寛君)  だから,いろんな考え方というのはあろうと思います。とにかくそのさっきの岡村議員のラスパイレス指数の問題もそうですけれども,何を基準にするのかと。私が申し上げたいのは,全部を上げなさいよということは決して申し上げません。ただ距離が長くなればなるほど非常に負担が増加していくと。そこの是正,そこは真剣に考えてもいいと思うんですけれども,再度総務部長お願いいたします。 ○総務部長(西重正志君)  試算をしてみました。例えば,25㎞の所からここまで通勤しますと,車が大体リッター10㎞走るとして計算しましたところ,ガソリン代を150円で計算してみますと大体9割程度の手当率になっているようでございます。ほかの短い距離,まだ長い距離の方もいらっしゃるかも知れませんけれども,取りあえず25㎞で計算してみたらその程度の手当率でしたので,これでどうなのかなあと。これ以上またガソリンが上がっていけば,議員のおっしゃるような検討も必要ではないかなあと思っております。 ○43番(時任英寛君)  往復70㎞という人もおいやっですよね,はい。そういう方もいらっしゃいます。それで50円という計算ですけども,これは変動があります。確かにどこで設定をすればいいかというのは分かりません。だけど,やはりその,余りにもその差が開くようであれば是正をすべきだと申し上げておりますので,答弁では「検証し,研究していく。」と。検証し,検討していくとお願いをしたいと思いますが,いかがですか。研究じゃなくて,検討し,検証し,検討していく。 ○総務部長(西重正志君)  現在の原油高,ガソリン代がどうなっていくのかの先行きもあると思います。ひょっとすれば値下がりするかも知れません。そういうのも含めまして検証,具体的な検討もしてみたいと思います。 ○43番(時任英寛君)  だから,私壇上から言いましたよね。暫定的でいいからと,うん。それをずうっとせえということじゃなくて,そういう意味で申し上げておりました。検証,検討というのは,検証やれば,うーんと言いおっばっかいですから,見っおっせえ,ああ,じゃいねえ,じゃいねえ,じゃいねえと。検討というのは取りあえずいけんすいかと協議が入ってまいりますので,この言葉を使わせていただきました。次に,学校給食費です。「今のところ考えてない。」ということを先ほど部長の方からご答弁がありましたが,「21年度からは分からない。」という答弁でございました。確かに運営費は地方自治体の負担であり,原材料費については保護者負担と学校給食法なっております。ただ教育長,私まだ子どもが4人しかいないんですよ,小,中,高,大ですよ。一番多い時に,義務教育に4人出ておった時,給食代が1万5千円でした,月。それで先ほどから申し上げていますように,原油高が相まって値上げになったと。光熱水費は上がるわ。給食費は上がるわと。こういう家庭に子どもが多ければ多いほどその負担が増加してくるというのは,少子化対策で一生懸命頑張っている,4人も,5人もおいやっとこいが何かそん家計は疲幣していくという非常に私は悪循環じゃないかなと思っています。そこでできるだけ給食費の値上げをしないような形での運営,ただ原材料費が問題なんです,今後。ここがどう上がってくるかなんですけれども,上がった場合,学校給食法とは若干外れてまいりますが,市長補てんはできませんか。 ○市長(前田終止君)  この少子化の中で2人,3人,4人とたくさんの子どもさんがおられる家庭については,やっぱり市としても今後さらに検討をしっかりして何らかの子育てがしやすいそういう支援体制,それを私としては積極的に考えてみていいんじゃないかと,こう思っておるところでございます。 ○43番(時任英寛君)  非常に元気づけられました。私まだ4人と申し上げましたけども,同僚議員の中に私より多い方がいらっしゃるもんですから,まだ4人という表現を使わせていただいております。そこまで議員先頭になってこの少子化に取り組んでいるというところも評価をしていただきたいと,こういうことも申し上げておきたいと思います。もう本当に,限界集落という言葉が今回相当出てまいりました。ところが,うちの家計なんか財政的には限界家庭になっています。限界会計になっております。そのぐらい子育てお金が本当にかかります。本当今,市長が子育てをしやすいまちづくりということ。非常に励みになっておりますし,また期待もいたしたいと思いますが,是非,これは本当難しい問題かも知れません,教育長,はい。簡単にそのできんですよねという部分,ただここは今,市長が「そういう形で考える。」とおっしゃったから,村田学校教育課長ももう黙っちょいやってくださいよ。それはですねてもう声が,黙って,今,市長がそういう答弁をされましたので,しっかりとできる方向にまたお考えいただきたいと思います。できれば値上げがない方向がいいんですけれども,というのが,もう既に大手牛乳メーカーが値上げを発表されたところです。その牛乳が値上げすることで酪農家は本当に助かると思いますが,家計には非常にその負担になってくるということもございますので,今,市長の答弁を基軸にして物事は考えていただきたいと,このように申し上げておきます。次に,指定管理者制度,これは「申出があれば,協議する。」ということでございましたので,しっかりと,切る方,せんだっての一般質問の答弁で19年度におきましては幾らでしたけ。31プラス11の42施設と指定管理者制度の契約が結ばれて5,300万円程度の経費削減ができるという市長の答弁がございました。これは立派な実績だと思いますが,ひょっとすればここを食ってくる可能性もなきにしもあらずですが,見解をお伺いしたいと思います。 ○行政改革推進課長(濱﨑正治君)  指定管理者制度の目的,もうこれはもう議員の皆様ご存じのとおりでございます。住民サービスの向上,そして行政コストの縮減というようなことで先般市長の方から目標として,19年度の予定としてああいう数字を申しました。そしてこの原油高に対しては,部長の方から答弁いたしましたとおり,とにかく申出があったら,協議をして,そして協議の中でどういうような影響があるのか確認をしながら今後指定管理料については決めていきたいというようなことを言っております。今回質問があって,18年度,そして19年度,1月,2月,3月はまだ予定ですけれども,昨年と同じ量を使われたという想定の下で試算もしてみました。その中で民間の方々に指定管理については経営ノウハウをフルに活用しながら経営に当たっていただきたいというようなことでお願いしているわけですけれども,18年度と19年度の油の量を比べてみたら,19年度が若干使用量が少なくなっている。これについてはやはり経営ノウハウ,経営ノウハウというか,行政がやっていたから多く使っていたということだけじゃないんですけれども,そしてこの例はまれなんですけれども,そういうような事例もありますので,この原油高がどういうような影響をしているのか出していただきながら今後協議をしていきたいと思います。 ○43番(時任英寛君)  次に,建設の単価の上方修正,答弁いただきました。「県の公共単価を準用してるということで,年に4回改定がございます。」と。だから,今回の1月までは基本的にないというこのような理解でよろしいんですか。 ○工事監査部長(大井 正君)  はい,そのとおりです。 ○43番(時任英寛君)  現実には原材料等が高騰しておるというのは事実でございます。県もそのあたりは認識はされておられると思うんですよね。ただ先ほど総務部長の方からありましたように,下がるかも知れないという部分があると思いますが,やはりここは,県は県ですけれども,市は市ということで公共単価を変えるということもなかなか難しいわけですが,しっかりと見極めて,やはり今,業者の皆様方の現状もよく把握した上で,確実に今,材料は上がっております。ただ石油が下がったからといってその材料がすぐ下がるわけではございませんので,そのあたりをしっかりと情報収集をしていただきまして,県ともよく連携をとっていただきまして,もし単価の修正がございましたらすぐに対応をしていただくと,そういうような考え方でお願いをいたしたいと思いますが,いかがでしょうか。 ○工事監査部長(大井 正君)  今,一般土木,建築関係については,今その1四半期ごとの改定で見直しをしていくということですが,既に,上水道,下水道事業関係の資材等が特に石油製品等が多うございます。その分についてはその都度の見直しをやっているというふうな実情でございます。今ご指摘のありました分についてはまた今後いろいろとその適正な対応をしてまいりたいと思います。 ○43番(時任英寛君)  個々で対応というのも非常に大事なことだと思いますので,その点は,パイプが高いですよね,はい。もう仕事を請けて1本切い間違えればもう赤字やというような状況にありますので,やっぱりそのあたりはしっかりと見てあげていただいて,だからといってそのそれ以上のものをする必要はないと思います。やはり経費削減の中でもしっかりとした施策をとっていただきたいと,このように申し上げておきます。それでコミュニティバス,これはもう路線を拡大しますから仕方がありません。ただ運賃設定については,原油高騰ということではなくて,同僚議員の下深迫議員がおっしゃいました。あの考え方というのも取り入れて,果たして,それが原油高騰とは別問題として議論をされて,そして検討されることが大事じゃないかなと思います。その上で100円なら100円で結構だと思います。それが200円になったというなら200円になった分今度は財政出動が少なくなるということでございますので,しっかりとそこは協議をしていただいて,油が高なったで路線を減らすということはないと思いますけれども,せっかくつくり上げたこのコミュニティバスが本当に有効活用されるように最後の最後まで詰めていただきたいと,このように申し上げておきたいと思います。とにかく市長,今非常に景気が好調だと言われながらも,この地方についてはまだまだその実感はわかないわけですよね。今,私申し上げましたいろんな施策,国も今度補正と,また来年度予算でいろんな手だてを打ってくると思います。そして市としても,先ほど特別地方交付税の算定根拠になるものもあるということでございますので,是非そのあたりもこの原油高騰の影響を市でしっかりと議論をしていただきまして身も,心もポカポカで暖かい正月を市民が迎えられるようにしっかりとご協議をいただきたいと申し上げておきます。あと就労支援につきましてです。市長の方から答弁もございました。確かに直接的な市の施策というのはこういう福祉部門でしかないわけですが,ただいろんな情報提供をと,ハローワークがございます,この側にですね。ただこの市域については非常に広うございます。確かに今,栗野のハローワークがこっちに合併になったと思うんですけれども,総合支所等でそういう就職情報,例えば,地場の企業の就職情報でもそういうものを発信できないかどうか。そういうお便りができないかということは考えられないんでしょうか,商工観光部長。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  ただいまハローワークとの連携の中でうちのホームページを使いましてハローワークの求人情報を載せられないかハローワークとも検討しておりまして,そのような施策をとればある程度,今,紙ベースでやってるところなんですけど,さらに情報発信ができるかということで検討いたしております。 ○43番(時任英寛君)  いろんな手だてを駆使し,先ほど申し上げました,壇上から。若者の多い街です。今回霧島高等学校もできます,牧園に。牧園総合支所の側ですがね。あそこでいろんな情報収集ができたり,できればその,やっぱり情報の提供というのが一番大事だと思います。いろんな検討を商工観光部の方でもご協議をいただいて積み上げていただければと申し上げておきます。ジョブカフェにつきましてはお金がまた要ります。非常に有効な施設でありますけれども,造ったはいいが,利用者がいないというようなことはないと思う地域ですけれども,まず今,私が提案をいたしました総合支所とか,ホームページ,そういう所で求人情報,就職情報を得られるシステムをつくった上でのまた若者が集えるジョブカフェというものの設置についてご検討いただければいいと思います。それと職場託児所設置ですけれども,「財団法人21世紀職業財団,ここが補助を,助成をしておる。」という答弁でございましたけれども,具体的には内容は分かっていらっしゃらないんですね,どういう内容か。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  21世紀職業財団で仕事と育児,介護との両立の支援というのがございまして,仕事と家庭の両立支援をバックアップということで事業所内託児施設設置運営の補助をしているようでございます。いろいろ条件はありますけれども,次世代育成支援対策推進法第12条に基づく事業主の行動計画を策定していることというような条件もございまして,それらをクリアしますと,受給できるものとして最初の設置費とか,運営費,増築費,保育遊具等の購入費等の助成があるようでございます。例えば,設置費にしますと,1事業主1施設限りでございますけれども,中小企業でございますと設置に要した費用の3分の2の補助ということで,平成19年4月1日から22年3月31日までの措置でございますが,限度額を2,300万円までと,これについては土地は駄目ですよとか細かなそういう決まりがまだほかにも,先ほど申しました運営費,増築費につきましてもそれぞれ細かな決まりがあるようでございます。 ○43番(時任英寛君)  今,共働き家庭,それと母子家庭もそうでございますけれども,非常に子どもを,保育園,幼稚園,認可外保育所,いろんな今,施設が充実していますが,「職場にあればまだ助かる。」という声も,これだけ多くの企業が立地しておる本市ですので,霧島市の認可外保育施設補助金交付要綱ございます。ただ第2条で「そういう職場内の施設には補助は出せません。」ということが書いてありますが,今,次長がおっしゃったその財団法人21世紀職業財団の助成制度並びに今,本市が持ってるこの認可外保育所の助成制度,こういうのも精査していただいて使いやすい,小さな事業所も設置ができるようなそういう助成制度の検討というのも将来考えていただければと,このように申し上げます。いかがですか。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  先ほど部長が申し上げましたとおり,今のところ,先ほど申し上げました21世紀職業財団のこういう補助制度等を企業等に紹介したりしながらやっていきたいというふうに今のところ考えております。 ○43番(時任英寛君)  はい,了解しました。ただ本当子育てのしやすいまちづくりというのを市長が申されております。やはりその,できる,できないは別だと思いますね。いろんな角度から,いろんな方向から検証し,検討すべき課題ではなかろうかと,このように申し上げておきたいと思います。またいろいろと様々な課題がこの就労という部分には出てくるかと思いますが,しっかりと連携をとっていただいて,情報提供もしていただいて,そして,また,相談も受ける部分があれば,よく乗っていただければと,このように思います。時間がまいったようでございます。最後本年平成19年の第4回定例会の大取りを務めさせていただきました。本当にこの平成19年様々な暗い,そして悲惨な事件・事故がございましたけれども,来る平成20年が霧島市にとって,また霧島市民の皆様にとって幸多き素晴らしい年であることをお祈りを申し上げまして私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○市長(前田終止君)  議員のご指摘のジョブカフェの問題,これについては実は私昨夜議会が終わってまた夜の食事をちょこっと買い込まなきゃならんくてスーパーに寄ったんです。そしたらある,顔は知らない初めてお会いするご婦人でしたが,「市長さんですよねと。息子の就職を相談したい。」ともういきなりそう言われましてね面食らったんです。それで「お幾つぐらいの方ですか。」と聞きましたら,「30代だ。」と言われてました。それで私としては,市民の長として頼られたわけですから,どうにかしてあげたいものの,しかし,そのすぐ答える体制にないので,是非ハローワークに息子さんに足繁く通って熱意を示して,職を選ばなきゃ何かきっとあるはずだよということでお話を申し上げました。しかし,今日いろいろお話を伺いながら思いましたのは,やっぱり本当に30代,20代,30代,40代でまだまだ本当にこの働けるのに,いい仕事に,あるいは職に就いていない若者が私たちのこのふるさと,隣近所でも相当数やっぱりいらっしゃるんじゃないかということを考えますときに,仕事をしてない若者に対して様々なこの就労,就職支援,そういうものを国も,県もやっぱり真剣に取り組み始めてますしね,私たちの地域はそういうもので若者の自立挑戦プランみたいなものをやっぱりこのご指摘のような視点で本当にちょっと頑張ってみるべきじゃないかなあと。そして一人でも多くの若者が使命感を持って,そして意欲を持ってこのわがふるさとで腰を据えて一人でも多く仕事に就いていく。そういうことをできないか。何か県ともいろいろ,このジョブカフェという表し方でいいのか分かりませんが,市としての対応も含めながらこう考えて検討してみたいと,勉強させてください。 ○議長(西村新一郎君)  以上で時任英寛議員の一般質問を終わります。ここで川村環境衛生課長より岡村議員の質問に対し答弁漏れがあったとのことで発言の申出がありました。許可いたします。 ○環境衛生課長(川村直人君)  先ほど岡村議員の一般質問の中で19年3月に久保議員の一般質問に対して福永副市長が「本市では,各地区の衛生自治体,地域団体等と協力,連携しながら」,ちょっと省略しますが,「いわゆる3R活動の推進を目的とした研修会等の実施や」というのがあるが,研修会は何回したのかというご質問でございました。答弁の中でも申し上げましたように,それぞれの地区で会の対象者あるいは形式というのは違っておりますけれども,19年度におきましてはこれまで10回程度開催をされておるようでございます。 ○議長(西村新一郎君)  以上で発言の申出を終わります。これで通告のありました29名の議員の一般質問のすべてが終わりました。次の本会議は26日の予定であります。本日はこれで散会します。ご苦労さまでした。               「散 会  午後 7時18分」...