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平成19年第4回定例会(第5日目12月13日)

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  1. 霧島市議会 2007-12-13
    平成19年第4回定例会(第5日目12月13日)


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    平成19年第4回定例会(第5日目12月13日)              平成19年第4回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                      平成19年12月13日(第5日目)午前9時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬─────┐ │日程│議案│   件                 名     │ 備 考 │ │  │  │                           │     │ │番号│番号│                           │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 1│  │一般質問 深町四雄君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・中山間地域の活性化及び生活の安全,安心の│     │ │  │  │       確保対策強化について          │     │ │  │  │      ・地域資源(水等も含む)を活かした活力と潤│     │ │  │  │       いのある地域づくりの施策について    │     │ │  │  │     久保史郎君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・市長の政治姿勢について         │     │ │  │  │      ・防水対策について            │     │ │  │  │      ・環境対策について            │     │ │  │  │     厚地 覺君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・道路改良について            │     │
    │  │  │      ・市道の維持管理について         │     │ │  │  │     有村久行君(★ページ)           │     │ │  │  │      シルバー人材センターの育成について   │     │ │  │  │     徳田拡志君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・霧島市土地開発公社について       │     │ │  │  │     徳田芳郎君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・市長の政治姿勢について         │     │ │  │  │      後期高齢者医療保険制度について     │     │ │  │  │      ・全国統一の学力テストについて      │     │ │  │  │      ・08年度当初予算について         │     │ │  │  │     植山利博君(★ページ)           │     │ │  │  │      産業廃棄物管理型処分場建設について   │     │ │  │  │      ・土地利用について            │     │ │  │  │      ・AZマキオの出店計画の進捗状況と今後の市│     │ │  │  │       の対応について             │     │ │  │  │     新橋 実君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・19年度競争入札の現状について      │     │ │  │  │      ・し尿処理場の損害賠償の経過について   │     │ │  │  │      有害鳥獣保護区内での事故のその後の経過に│     │ │  │  │       ついて                 │     │ └──┴──┴───────────────────────────┴─────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  脇 元   敬 君      2番  松 元   深 君     3番  秋 広 眞 司 君      4番  池 田 綱 雄 君     5番  有 村 久 行 君      6番  徳 田 拡 志 君     7番  山 浦 安 生 君      8番  神 園 三 郎 君     9番  厚 地   覺 君     10番  徳 田 芳 郎 君    11番  宮之原   稱 君     12番  黒 木 更 生 君    15番  新 橋   実 君     16番  仮 屋 国 治 君    17番  林 薗 澄 男 君     18番  脇 元   操 君    19番  植 山 利 博 君     20番  上 鍋 正 光 君    21番  塩井川 幸 生 君     22番  久 保 史 郎 君    23番  岡 村 一二三 君     24番  島 廻 一 心 君    25番  木野田 恵美子 君     26番  山 神 生 人 君    27番  池 田   守 君     28番  下深迫 孝 二 君    29番  栫 井 成 孝 君     30番  吉 永 民 治 君    31番  今 吉 歳 晴 君     32番  尾 崎 東記代 君    33番  木 場 幸 一 君     34番  浦 野 義 仁 君    35番  池 田   靖 君     37番  蔵 原   勇 君    38番  田 代 昇 子 君     39番  前川原 正 人 君    40番  窪 田   悟 君     41番  川 畑 征 治 君    42番  深 町 四 雄 君     43番  時 任 英 寛 君    44番  中 村 幸 一 君     45番  西 村 新一郎 君    46番  宮 内   博 君     47番  徳 田 和 昭 君    48番  川 畠   暁 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    14番  四 元 寿 満 君     36番  細山田 為 重 君 4.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長  南   洋 海 君  副  市  長   福 永 いたる 君   総 務 部 長  西 重 正 志 君  企画部長兼行政   山 口   剛 君   生活環境部長   南 田 吉 文 君  改革推進監  保健福祉部長    今 村 恭 一 君   農林水産部長   東   邦 雄 君  商工観光部長    長 崎   薫 君   建 設 部 長  秋 窪 直 哉 君  工事監査部長    大 井   正 君   消 防 局 長  中 村   昭 君  会計管理部長    池 田 和 弘 君   水 道 部 長  濱 崎 幸 嗣 君  危機管理監兼    宇 都 克 枝 君   廃棄物対策監   沼 口 輝 実 君  安心安全課長  農林水産部次長   外 山 幸 喜 君   商工観光部次長  柳 田 秀 徳 君  兼農政畜産課長               兼商工労政課長  建設部次長兼    塩入谷 政 秋 君   総 務 課 長  阿 多 己 清 君  建築住宅課長  管 財 課 長   津 曲 正 昭 君   財 政 課 長  平 野 貴 志 君  企画政策課長    馬 場 勝 芳 君   行政改革推進課長 濱 﨑 正 治 君  環境衛生課長    川 村 直 人 君   保険年金課長   坂 元 良 行 君  衛生施設課長    前 田   理 君   高齢・障害福祉  西     剛 君                        課長  林務水産課長    山 下   晃 君   耕 地 課 長  馬 場 義 光 君  建設調整課長    西 田 静 男 君   土 木 課 長  中 村 順 二 君  都市整備課長    篠 原 明 博 君   契 約 課 長  山 下 英 男 君                        隼人総合支所  隼人総合支所    荒 瀬 美 行 君   土木課長兼都市  久 永 哲 士 君  総務課長                  計画課長  牧園総合支所    坂 元 一 喜 君  建設課長  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長  吉 永 冨城夫 君  教育部次長兼    野 村   望 君   教育総務課長   東 郷 一 徳 君  生涯学習課長  学校教育課長    村 田 研 史 君 5.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    藤 田   満 君   議事調査課長   上 原 勝 己 君  議事調査課課長   満 留   寛 君   書    記   福 永 義 二 君  補佐兼議事係長  書    記    井 上 寛 昭 君   書    記   米 元 利 貴 君 6.会議のてん末は次のとおりである。               「開 議  午前 9時00分」 ○議長(西村新一郎君)  これより本日の会議を開きます。   △ 一般質問 ○議長(西村新一郎君)  昨日に引き続き一般質問を続けます。まず,昨日の下深迫孝二議員の一般質問の答弁についての訂正発言の申出がございます。
    ○市長(前田終止君)  皆さんおはようございます。昨日,下深迫議員の企業誘致の答弁の部分で「本年12月中に1社立地協定の調印式」と申し上げましたけれども,年越してからの1~2社が,これはもう決定でございますが,この「12月中の立地協定の調印」というのを,実際長期日程の中で私確認しながら申し上げたつもりだったんですが,12月19日に行われますトヨタ車体グループの森パートナーズとの協定調印式を立地協定と私が勘違いをいたしましてそれを数のうちの一つに加えておりましたんで,大変恐縮でございますが,その12月19日のトヨタ車体グループとの,森パートナーズ協定調印式との立地協定の勘違いでございましたんで,この「12月のもう一つ」というのは取消しということでご承知くださいますよう,年明けてからの2社についてはもう間違いございません。もう1社ぐらいまた気合いを入れて努めてまいりたいと,こう思っております。訂正してお詫びいたします。 ○議長(西村新一郎君)  初日の岡村一二三議員の議案第117号の質疑の答弁について建設部長より訂正発言の申出がありましたので,許可いたします。 ○建設部長(秋窪直哉君)  岡村議員の議案第117号,指定管理の指定についての質疑に対して答弁についての一部修正をお願いいたします。今回指定管理者の指定についての質疑の中で対象施設名の朝日公園の面積についてですが,都市計画法第19条による都市計画決定をいたしている都市公園面積は2万5千㎡でございますが,現在市が公園管理している土地は,横川町中ノ4925番地16の土地面積は1万4,177㎡であります。よって,今回指定管理者に委託する面積については「1万4,177㎡」に修正をお願い申し上げます。また,都市公園名でありますが,合併前の旧横川町において平仮名の「あさひ公園」で都市計画決定がされておりましたが,合併時において漢字の「朝日公園」に錯誤掲載されたことも判明いたしましたので,後日霧島市都市公園条例施行規則の変更をいたしたいと思います。また,質疑の中で指定金額についての関連で霧島市シルバー人材センターから提出された事業計画書による都市公園30箇所の各公園ごとの見積額についての質疑については都市整備課長がお答えいたします。 ○都市整備課長(篠原明博君)  それでは,今回霧島市シルバー人材センターから提出された事業計画書による各公園の見積額についてお答えをいたします。各公園の草払い,剪定,薬剤散布,トイレ清掃等で隼人の隼人駅前公園49万7,595円,町後公園24万7,061円,大津公園23万7,061円,辻公園25万3,253円,見次公園24万9,811円,小路公園23万7,061円,小浜公園31万4,228円,日当山温泉公園66万2,788円,三田坪公園21万8,420円,姫城中央公園42万7,952円,姫城公園27万9,900円,西瓜川原公園19万8,828円,真孝公園44万248円,空港公園13万2,904円,川尻公園33万7,288円,稲荷山公園63万3,392円,住吉運動公園85万648円,垂水公園14万8,046円,中姫城公園29万950円,天降川運動公園50万9,636円,武安公園14万8,046円,嘉例川駅前公園14万8,046円,新川公園30万6,864円,隼人塚北公園31万1,788円,隼人塚南公園27万9,900円,隼人塚東公園29万2,650円,それから横川の朝日公園4万6,284円,福山の牧ノ原近隣公園14万8,460円,鉄道記念公園14万154円,亀割公園26万308円,計924万9,570円,それにその他人件費で遊具点検,受付業務,苦情処理等で253万6,061円,管理費,光熱費,修繕費等で467万4,123円,それと事務費,消耗品等で60万8,175円,合計の1,706万7,929円でございます。 ○議長(西村新一郎君)  以上で発言の申出を終わります。これより一般質問に入ります。42番深町四雄議員より2件通告がされております。したがって,深町四雄議員の発言を許可します。 ○42番(深町四雄君)  皆さんおはようございます。本日のトップバッターとして質問をいたしますが,この登壇いたしますといつものことながら緊張いたしております。今日で中日ではございますが,皆様方よろしくお願いを申し上げます。最初に件名1,中山間地域の活性化及び生活の安全,安心確保対策強化についてお伺いをいたします。今,中山間地域の活性化,また,維持確保をするためには,条件の厳しい地区などへの農道の整備を早急にするべきではないかと,私はそのように思っております。中山間地域をめぐる諸情勢は依然として厳しく,将来に向けた農業生産活動の見通しも不透明である中,地域の合意により守るべき限界集落を支援する意識を高める必要があります。今,地域農村の活性化に努力されておる年齢層は60代から70代の方々が主力になっておると思います。そうした方々の年齢の衰えも日増しに強くなってゆく気がいたします。そうした年齢層を大事にすることによってその地区に活気が戻り,後継者の育つ一つの足掛かりになります。そのためには,既存の道路を広げることなく,現況のままでもいい箇所をせめて簡易舗装など必要な農道をする場所があります。そうした地区を早急に調査し,農道の整備をする必要があるが,その対策について伺うものであります。次に,2の地滑り防止区域など災害の危険性の高い地域での災害防止対策について質問をいたします。今いろいろな地域で予期せぬ災害などが発生しております。林道における道路の決壊における民家の崩壊などがありましたが,危険性の高い地域での災害防止対策についてはどのように対策がとられておるのか。また,小さな戸数などが対象にできる県単治山事業等の採択に向けどのように対応されておるかを伺うものであります。次に,要旨の3について質問いたします。小規模農家を対象にしてより実効性の高い耕作放棄の発生防止を行うことが必要と思うが,その対策について伺います。私は地域ぐるみで効果の高い共同活動や先進的な営農活動をする地域については市独自の支援策を実施すべきであると思っております。特に田における耕作放棄などは水の涵養にも大きく影響を及ぼすことになります。それほど自然形態に及ぼす影響もまた大きくなります。市の耕作放棄の支援策の施策について伺うものであります。件名2の質問に入ります。地域資源(水等)を活かした活力と潤いのある地域づくりの施策について質問をいたします。今,農村における過疎化,高齢化,混住化等は進行しております。私たちのこの市には,畜産,農産物をはじめ,特産品として幾つかのブランドと言われる付加価値の高い産物があります。今後の農村振興の役割を果たしてゆくのには5年,10年後を見据えていかなければいけないと,私はそのように思っております。今後の農村施策は,混住化が進む中,農業の担い手だけでなく,市民のあるいは非農家など地域のあらゆる理解がなければ農家自体が被害者に陥る危険性があります。そのためには地域のあらゆる関係者が役割を果たし,今後目指すべき農村像として,混住化が進む中,都市住民が都会での生活と農村でのゆとりある生活の両立を可能とすることが,地域居住の積極的な双方向,交流が私は最も必要であると思っております。それが活力と潤いのある地域づくりにつながり,いわゆる定住促進につながってゆくのであり,その対策について伺うものであります。次に,要旨2について質問いたします。今,国民の環境に対する意識の高まりがあります。時には風評において根拠のないことが事実であるがごとく認識され報道されることがあります。いろいろな事業等については今後は事業費あるいはランニングコストまでテーブルに置き議論をする必要があります。先日の新聞に記載されておりました世界に誇れるわが市に拠点を置く「ソニー株式会社が二酸化炭素の削減量を2010年度までに4倍にしたい。また,地球温暖化対策として水力発電などを導入して化石燃料等を使わない再生可能なエネルギーへの転換による二酸化炭素の削減を4倍にする。今後は水力発電に切り替えていく。」との見出しが大きく掲載されておりました。私たちのこの霧島市には高低差の激しいミニ水力発電に恵まれた地形にあります。幾らでも使える実現,再現可能な水,またそれに応えるべき水路施設などが多々多く見られます。既存の水利施設,水などを活用,利用することによって観光や農業対策にも寄与できると思っております。無限にある水を利用したミニ水力発電所などの設置を視野に入れた施策は考えられないかを伺うものであります。最後に要旨3について質問をいたします。自然環境や景観の保全,形成等をめぐる市民の参加要請などの対応も必要と思うが,その対策について伺うものであります。市長におかれましては9月議会以降の市政運営の状況を本会議で報告されております。その報告の中で苦情の相談が非常に多く寄せられておるとの報告でしたが,私たち議員にも同じく寄せられております。景観の保全等や形成などいわゆる棚田等については,地域の資源を守り,潤いのある地域づくりのできる場所でもあります。本市は市街地と中山地域において人口動態の二極化が急激に進んでおるように私は見ております。中山間地域には先人が築いた水路など素晴らしい施設が多々あるように思われます。私たちの義務教育の課程においては田植えなど休みなどがあり,苗運びなどが楽しい思い出として残っております。今,地域資源を活かした活力と潤いの地域づくりには,非農民,市民参加要請などの対応が最も必要と私は思っておりますが,その対策についてお伺いをいたし,私の1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  深町議員から2点につきましてご質問がございました。2点目の3につきましては私の方から答弁をいたします。そのほかにつきましては農林水産部長及び企画部長にそれぞれ答弁をいたさせます。地域資源を活かした活力と潤いのある地域づくりの施策について3点目についてお答えをいたします。本市においては,耕作放棄地の増加等により農地の持つ多面的機能の低下が特に懸念されている中山間地域等におきまして,それらの維持増進を一層図るため,自立的かつ継続的な農業生産活動等の体制整備に向けた前向きな取組を推進していくとの考えの下で市内の80集落が中山間地域等直接支払交付金事業を導入をし,作物の生産だけでなく,洪水防止等多面的機能を有する農用地,水田等を含みますけれども,自然環境や景観の保全等農業生産活動等を積極的に展開をいたしております。また,今年から始まりました農地・水・環境の良好な保全と質的向上を目指す地域共同の取組を支援をする農地・水・環境保全向上対策事業に溝辺町十三塚原地区,国分平山地区など9地区が取り組んでおるところでございます。本市では,棚田をはじめ,大小様々な景勝地となり得る農村風景が多数ありますので,それらの優れた環境を守るために私は霧島市生活環境美化条例,あるいは,また,霧島市天降川等河川環境の保全条例,これを今議会に提案させていただきましたところでございまして,全庁横断的な視野に立ちながら市民の皆さん方を巻き込んだ活動を展開してまいりたいと考えております。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  中山間地域の活性化及び生活の安全,安心の確保対策強化についての1点目についてお答えします。本市の中山間地域は南部平野の周辺部から山間地に至る地域でありますが,区域も広いことから,本市農林業におきまして重要な役割を担っているにもかかわらず,自然的・社会的な制約から不利な状況にあると認識しております。このような状況の改善を図る一策といたしまして農道,用排水路,ほ場整備,防火水槽などの防災安全施設の設置など総合的に整備できる事業を導入し,地域の活性化と安全性の向上,防災に努めております。平成12年度から実施されました県営中山間地域総合整備事業KAMきりしま南部地区が本年度で終了し農業基盤が整備されました。平成20年度からは牧園町,霧島町におきましては霧島北部地区としてほ場整備と用排水路や農道の整備を図る予定でございます。横川町におきましては平成17年度から平成22年度までの事業期間で中山間地域総合整備事業横川地区としてほ場整備等の事業を実施しております。また,溝辺町,福山町におきましても同様の事業を導入し,中山間地域の農業基盤整備を行うべく調査計画中であります。また,ご質問の整備を必要とする農道,里道につきましては,これまでどおり地元からの要望等を踏まえ,現地調査を行い,その状況に応じて計画的に対処してまいりたいと考えております。次に,2点目についてお答えします。危険性の高い地域での災害防止対策につきましては,危険箇所の整備を図る一方,ハザードマップの作成,配布による住民への危険箇所の周知や台風,豪雨の発生時において県が提供する土砂災害警戒情報等の気象情報を基にした住民への早期避難の呼びかけ等を実施しているところであります。今後も予測できないような災害の発生も予想されますので,危険箇所の整備の推進はもちろん,住民の防災知識の向上を図りながら地域全体の防災力を高め,地域が一体となった早目の避難が展開できるような防災対策にも力を注いでまいりたいと考えております。また,受益戸数が2戸から4戸で県が認める箇所につきましては県費単独補助治山事業の導入が可能であり,本市では毎年当該事業を実施しております。しかし,県内の要望箇所は増加の傾向にあり,県の予算額の関係上要望箇所すべてが事業箇所となり得ない状況にあります。今後とも県に対する要望活動を積極的に行ってまいりたいと考えております。次に,3点目についてお答えいたします。中山間地域の農用地は,農作物の生産だけでなく,洪水防止等の多面的機能を有しております。しかし,平地に比べて地理的条件等により耕作放棄地が多くなる傾向が見受けられるのが現状であります。そこで本市では,多面的機能の維持増進を図るため,自立的かつ継続的な農業生産活動の体制整備に積極的に取り組む地域に対して交付金が交付される中山間地域等直接支払交付金事業を導入し,市内80の集落で集落協定が締結され,先進的な営農活動を展開しております。また,今年5月には霧島市担い手育成総合支援協議会立上げ認定農業者制度の活用を進めるとともに,集落営農のリーダー育成や集落営農の組織づくりに取り組みながら耕作放棄地の解消に努めております。現在市単独事業といたしまして認定農業者への農地流動化事業を実施することで農地の遊休化防止の一定の効果は上げておりますが,耕作放棄地の十分な解消には至っていない現状であります。今後とも耕作放棄地の発生防止に努めてまいりたいと考えております。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  地域資源を活かした活力と潤いのある地域づくりの施策についてお答えいたします。まず1点目の農村における過疎化,高齢化,混住化等が進行している。その対策についてお答えいたします。農村地域ならではの魅力を高め,まずは都市住民に知ってもらい,交流人口を拡大することが大事と考えております。このために地域特性を活かした農業体験ツアーや農業施策におけるグリーンツーリズムの実施などの交流を積極的に進めております。交流人口と合わせて移住・定住を促進することも大事と考えております。今後移住定住促進条例を視野に入れた定住促進プランの策定など移住・定住対策に努めてまります。次に,2点目のミニ水力発電所の設置につきましては,現在民間会社において県内における土地改良施設を利用した水力発電を開発する調査研究が行われております。ミニ水力発電には三つの手法がございます。一つ目が農山漁村電気導入促進法に基づき水利組合等が売電収入を土地改良施設の維持管理費と運営費に充て水利組合等の継続を図る方法,二つ目がハイドロバレー計画と呼ばれるもので,地方公共団体が事業主体となり市庁舎の設備等に専用線で電力を供給して電気料金の節約を図る方法,三つ目がRPS法というものに基づくもので,企業等がクリーンエネルギーの発電と自家消費による企業PRと余った電気の売電収入を電気使用料金に充てる方法がございます。具体的な水力発電事業化に向けては,発電水利権の取得の可能性,水利組合等地元の意向の確認,正確な流量等の把握,費用対効果など事業化の可能性を判断する調査研究が必要であると考えております。 ○42番(深町四雄君)  いろんな角度から幅広い回答をいただいておりますが,その前に,私は市長にちょっとお伺いしていかんないかんなあと思っております。先ほども同僚議員が宮崎県の知事の言葉を引用されておりますが,この鹿児島弁は市長の私は一番似合う言葉なんですよね。一緒にキバイもんそとか,東国原知事が「どげんかせんないかん」とか,それが国民大衆賞になっておりますが,その件について少し市長,今46市町村で一番似合うこの言葉は市長しかいないわけなんですよね。私は東国原知事は真似をしておるんじゃないかと思っております。ハッピはそれほど真似をしてない小さいハッピでありますが,そういう方向から今後ももう少し鹿児島弁で私はされた方がいいんじゃないかなあと,そういう思っております。そのまず最初に感想を,東国原知事が国民大衆号を取られた。これについて,流行語,少し感想があったら,お聞かせをまず最初に冒頭にお願いをいたします。 ○議長(西村新一郎君)  特に,通告にはございませんけど,活性化に結び付くようでございますので,前田市長の答弁を求めます。 ○市長(前田終止君)  議長のお許しを得て今の深町議員のご指摘に率直な私の気持ちを,せっかくいい機会をご配慮いただきましたので,申し述べさせていただきます。私はやっぱりこれからのこの自治体長というのは,特にこの平成の大合併騒ぎがありましたから96市町村が46に変わって半減したわけですからね。全国では7年以上前3,232あったのが,もう今は1,810台ですよ,1817~1818でしょうね。そういう中で新市の名前とか,あるいは,また,この存在の場所とか,あるいはどのような特徴があるかとか,そういうものをいろんな形で自治体長はまずはそのことをしっかり全県,あるいは,また,全国に,世界に知らしめる努力が必要だと。そのためにはハッピをつくったり,あるいは名刺を工夫をしたり,あるいは自分の持つ特徴ある表現を常に,馬鹿じゃねどかいと言われるぐらい思いを込めて語りかけていくことは,いろいろ評価はありましょうけれども,私は大事だと,こう思っております。ですから,いつも,例えば,こういう形でふるさと維新という分かりやすいことを打ち出して,そしてハッピを着て新しいふるさと霧島市づくりに一緒にキバイもんそと,こういう形でお訴えをさせてもらったわけです。これは断っておきますが,東国原知事は私の1年後選挙をなさった人ですからね。私は1年前にそれこそ鹿児島弁で,私がもし初代市長になったらハッピを着て広報営業本部長,トップセールスマンとして観光客誘致や企業誘致や地域づくりや現場主義に徹しながら,市民の方向をしっかり見て協議をしながら,皆さんと一緒に鹿児島弁で一緒きキバイもんそと,こうやったわけですね。でも,1年後そのまんま東さんという方が選挙に出られて一生懸命お訴えになられた。それはまさにハッピを着てトップセールスで,そして宮崎弁でどげんかせんないかんと,こういうお訴えをされたわけですね。同じパターンですよね。本家本元はこっちです。ただ私は大事なことは,一緒に頑張ろうという気持ちを伝えたい。あるいはこのふるさとを一緒になってみんなでどげんかせんないかん。共通する思いがやっぱりあると思うんですよね。ですから,皆さん方もそれぞれの地域社会から貴重な有権者のご支持を得られてあるいは組織団体から得られて,そしてその人たちともう本当に私が申し上げたような気持ち,一緒だと思うんです。そういうことでお互いかけがえのないふるさと,議長は今,地域の活性化という視点,そして,また,深町議員は,自分が生まれ育ち,暮らし,ここで人生を仕上げていこうという自分の地域社会の大事な方々の思いというのを背中に背負われてそれぞれ地域の言わば頑張り,あるいはどげんかせんないかんという気持ちに応えていく覚悟は手を挙げて質疑で議論してみようと,こういうことだろうと思うんです。どうぞそういう意味では,お互いにそこには温かい人と人の人間としての地域社会のこの気持ちが通じ合うものを求め合っていると思うんです。そこは共通する点だろうと思いますね。是非皆さん方一緒にキバイもんそ。 ○42番(深町四雄君)  私が最初になぜ,議長からちょっと外れておるというようなことでございましたが,ちょうど中日で,私もずうっと座っとればもう肩が凝るんですよ。みんなそうだと思っております。ですから,鹿児島語で,今日の私は答弁をいただいておりますが,いけんかすっでという答えが出てくればすぐやめられるわけですね。だから,そういうことを最初に申し上げておったのであります。それでは,本題に入りますが,この最初の答弁の,私が質問いたしました厳しい地区への農道の整備,先日同僚議員が市道についてのそうした幅員を広げることなくするべきだと,そうした箇所が今何箇所ぐらいあるのか把握されておりますか,そうした農道整備をしなければいけないというような箇所ですね。 ○耕地課長(馬場義光君)  現在そのようなことで総合支所を通じましてまた上がってきている話は横川地区で1地区ございます。そしてほかの地域におきましては事業を実施する予定あるいはこれから計画していきたいということからそういった考えの要望としては上がってきておりません。 ○42番(深町四雄君)  今そうした要望等も上がっておるということでございますが,いろんな,里道じゃないけど農道というような所で荒れておる所があるんですよ。そういう所は早急に整備をしていただきたいと思っておりますが,今,これは財政課長にちょっと聞かんないかんなあと思っておりますが,先ほども費用対効果とか,行政,いろんなそういう今聞き慣れない言葉がありますが,そうした場合に上がってきた場合は,行政評価等する場合には全く思った考えと違った数字が出てくる可能性もあるわけですよね。そうした場合は,この100点満点であったらそれをすると。それでなかったら置いとくというようなことが多々出てくるんじゃないかなあと思うわけですが,その辺についての判断材料というのはどうしてされるのかですね。今,農道をしたいとか,いろいろあるわけですが,そういう方向の行政評価,費用対効果も出てきましたが,その辺の対応についてはどのような認識でおられるのかお伺いいたします。 ○財政課長(平野貴志君)  事業を始める場合の取組方についてでございますけれども,現在本市は行政評価の手法を使った取組を行おうということで着手をしておりますけれども,新たな事業を始める場合の手法といたしまして事前にその事業が適切なものであるかどうかという事前評価を行う。そういう制度を取り入れて行っていこうという段階でございます。この方法によりますと,それぞれの事業が緊急性あるいは費用対効果等そういう総合的な面で判断する場合にどういう位置付けになっていくのかということが非常に重要な問題に,課題になってこようかと思います。ただその行政評価を使った手法を取り入れるということと経費の節減あるいは削減というものに直接結び付くものでないということはまずご理解をいただきたいと思います。その事業等につきましてはそれぞれの地域の特性とかいうようなものも当然にございますので,一概にそういう一つの物差しで測って判断できるものではないということでございますので,そういう地域性等総合的な判断の下で事業の採択あるいはその事業を予算化をする。そういうものについての評価が出てくるものというふうに考えております。 ○42番(深町四雄君)  この農道とか,里道,今,行政評価,事務評価,そうした費用対効果は分かりましたが,そうしたところに採択されないような農道があった場合等については,今,原材料の支給とか,そういうもので対応もされておるのかですね。その辺に,原材料を支給すると,おたくなんかがしてくれないかというようなそういうものはあるのか,ないのかですね。 ○耕地課長(馬場義光君)  総合支所の方を通じまして原材料を支給して地元の方々に施工をしていただいております。 ○42番(深町四雄君)  総合支所が対応しながら迅速に対応をしておるということでございまして,今ここにも「調査をしながら計画的に対処したい。」ということでありますので,是非ともそうした地域の要望に応えていただきたいと思っております。次に,地滑り防止区域などの災害についてでございますが,先般林道が崩壊してですか,決壊して,戸数が1軒だったですかね,災害に遭うたと。今,県の治山事業等におきましては,いろいろ手続きはしておるが,採択は難しいというようなことでございますが,この場合の採択される,難しいわけですが,優先順位等があるのですか。 ○林務水産課長(山下 晃君)  もちろん優先順位とかは県の方で判断して決めております。採択要件には合致するけれども,箇所が多くて,その中から緊急性を要するものとか,先ほども出ました費用対効果等を勘案して県の方で決定することになっております。 ○42番(深町四雄君)  今そうした地域が何箇所ぐらいあるんですかね。ちょっと早く早急に急がなければいけないが,なかなか採択が下りないというような所ですよね。 ○林務水産課長(山下 晃君)  平成20年度に向けての要望箇所が霧島市内で40箇所あります。その中で18箇所につきましては条件が満たさず対象外ということで,結局22箇所が今要望している所です。それにつきましても県の方でA,B,C,D,ランクごとに現場を調査した結果でこちらの方に言ってきておりますので,Aのランクから順次予算の範囲内で着工するということになると思います。 ○42番(深町四雄君)  この災害というのは本当にあそこがかわったろかいというような予期せぬことで大変な大きな被害をもたらすわけですので,早急に本当に対応していただきたいと思っております。今,いけんかすっでというような私は理解をしたわけですが,早急にそういう方向にお願いをいたしておきます。それと件名の2に入らせていただきますが,過疎化,高齢化,混住化等が進んである反面には,一方ではそうした人が増えるわけですが,いろんなところをよく把握していかなければ,農業をされて,前からされておる方が時には被害に遭うわけですよ。市民の声が強くて,臭いがするとか,あそこに堆肥をまいてはもういかん。ほんにひでとこはですね。そういう苦情が市長の所にも来るち思うんですよ。だから,私はそういう苦情にも対応ができる対策をしていかないと,なかなか,一方じゃあ定住促進をしながら,そういうのがあれば,臭いに敏感な,都会から来る人なんかそんな臭いしてないから敏感なんですよね。そういうところの対策も今後は必要かと思われますが,そういう方向,農林水産部長ですかね,ひとつそういう方向の対策についてを再度お伺いいたします。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  自然を相手にする特に農業,これが環境に対して,今,議員が被害に遭うとおっしゃいましたが,もう先に加害者になってしまうという,この問題はもう,私が役所に入った頃だからもう30年ぐらい前にもう既にそういった見方がなされるようになってきたものだというふうに理解しております。必然的に結果として農業,生産する農業者が被害者になってしまう,形上ですね。その30年前というのはいわゆる,都市部って言うと変ですが,まず混在化,混住化が進行した,いわゆる都市化によって,従来,国分が都市と言っていいのかどうかよく分かりませんけれども,それは程度の差いろいろでしょうが,養豚農家たくさんおりました。新しくというか,街が形成されていくにつれて街の中で養豚をするとは何事かというようなそういうのがもう昭和50年代で既にありました。非常に頭を悩ませたものです。私どもそのいわゆるその農政,畜産を担当する者からすれば,農業,畜産業そのものが生活の糧でありますから,生活の生業として行う畜産についてそのやはり一緒にその共存共栄,共生できないことに対する非常にこう悔しさを感じた過去がございます。最近はこれが中山間地域においてもやはり同じような,いわゆる議員がおっしゃいました混住化,混在化現象であります。このことによって,従来準農村地域であれば,社会であればお互いさまということである程度のその許容範囲はつくられていたものというふうに認識しておりますけれども,最近はある意味ではそのいわゆる都会の方々が自然を求められてそういった農村集落の方に今度は定住化,移住・定住なさっていかれる中で,やはりその空気とはすごく気持ちのいいものという非常なあこがれみたいなものの中に,特に畜産業がなせるその臭いというものについては非常に敏感でいらっしゃる。このこと自体には非常に私どもも今も現在も非常に難しい問題抱えているというふうに思っております。前置きが長くなって申し訳ありません。畜産業におきましてはそういった意味でとにかく人が感じて,悪臭と感じないようなそういう生産のシステムづくりをしなければならないということで,最近特に和牛,肉用牛絡みでは酵素を使った床というか,畜舎を,餌にも混ぜていきますし,いわゆるふんをするその飼育場の中にもやや厚めの層をつくりまして,そこに酵素を混ぜておいて自然にもう堆肥化させていくようなそういった飼育管理方法を現在進めているところです。それが市の単独にもありますパドック牛舎のその事業がその一環となっております。養豚業におきましても餌の中には,もう配合飼料の中に臭い消しの成分等も,物質等もかなり混ぜてあるのが事実なんですけども,それでもまだまだ臭いがするということと,それとあとは家畜ふん尿処理の過程において若干まだその処理の方法が不完全であった場合にはどうしても悪臭となってしまうという面がありますので,そういった面については今後とも十分な指導,それから研究を重ねていきたいというふうに考えております。 ○42番(深町四雄君)  この活力と潤いの地域づくりについては本当に私は大事なことだと思っております。そこで企画部長に質問いたしますが,いろんなそうした今言われたような問題が発生するわけですよ。そういうことからすればその地域がいろんな感情的なものになって定住促進にもつながっていかない。もういろんな見方があって,私は,市長は政策の中ではいろんなものを取り入れておるわけですが,苦情の相談が多いと。今,執行部もその対応に追われておるんじゃないかなあと思っております。そこでそこをピシャッとした施策の中に何ができるのか。そういうものをしていかないと私は定住促進にもつながらないと思っておりますが,その辺についての考えを部長あったら教えていただきたいと思います。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  中山間地域に限ってお話を申し上げますと,少し昨日もお話ししたんですけども,まず短所を改善していくということをしなけりゃならないと思います。例えば,コミュニティバス,そういった生活の確保とか,そういった情報格差とか,そういった短所がございますので,まず短所の改善を行っていかなきゃならない。次に,中山間地域の長所,これをアピールしていかなけりゃならないと思います。地域資源というのがいろいろございますので,そういったのをみんなで発掘して,そして,また,ある資源を高める作業をしていくと。そうしてきますと交流が盛んになってこようかと思います。この交流を最終的には定住につなげていく。そういった施策が大事ではないかというふうに考えております。 ○42番(深町四雄君)  次に移りますが,先日ソニーが,先ほど申し上げました。もう化石燃料等は使わないで温暖化防止に努めるんだと,そういうものがあった。そうした中で,これは私が質問通告した後に載っとったわけでございますが,今ここにミニ水力発電はできないか。そういう施策はできないかということで質問いたしましたが,その中に三つほどプランがあると。私はこの本当に,滋賀県の知事でないけど,もったいない。水がたくさんただ流れておるんですよ。ですから,費用対効果を考えるならば,これが実現できれば,今ここに三つ掲げてありますが,なかなか実現できないような項目なんですよ。私は具体的にどこか1箇所やってみる。そうすることによって,今,光がどこでも,阪神大震災の中においてもイルミネーション,そういうもので活気を取り戻しておりますが,先般県の観光プロデューサーの其田先生のお話を聞きましたが,もういろんな観光にも就いて,昔からするともう8割方形態が違っておると。観光の志向は違っておるというお話を聞き,それじゃあ何とかしなければいけない。そういう思いがあったからこうした水利施設を利用した物を造る。そういう施策を具体的に私はもう進めるべきだと,無限にあるわけですよ。ですから,ここに書いてあるこの改良区がそれで運営費を賄うとか,もうそういう問題を通り越して何かそういうものをすれば私は,先日も同僚議員が企業の誘致等もいろいろお話がございましたが,そういうものをポンと置いてまたすれば,私はそういう方向の可能性も大になってくると思っておりますが,そういう,ここに具体的に進むような計画,施策は考えられないんですかね。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  現在環境問題などから,例えば,九州電力がございますけれども,そういった電力会社も一定の割合を新エネルギーに変えるように法の中で義務付けられております。そういったことからいろんな自然エネルギー,例えば,こういった水力発電,風力発電,そういったものの一定のものをこういったものに変えていこうという施策が全国的な中で広まっております。義務付けられております。そういった中で当霧島市は1,700mから0mまでの落差のある地帯でございますので,こういった水力発電というのもかなり可能性はあるんではないかというふうに考えます。ただいろいろな条件面もございますので,霧島市でできるのかどうか。そのあたりも研究してまいりたいというふうに考えております。 ○42番(深町四雄君)  今そうした水利施設等を使えば私は,私あんまり電気のそのキロワットとか,そういうのに詳しくないわけですが,いわゆる30kwとか,そういうのが上流で,200m上でできれば,またその水を再現しながらできると。そして,また,そうする積み重ねが100kwになる。そうすれば,例えば,例えばの話ですが,霧島の私たちのその山間部においては今害虫駆除等にも非常に大きなお金をかけるわけですよ。そこに,今,223号をずうっと走ってくるとどちらが生活を奪われておるかというような網の目で田んぼなんかを全部覆っていかなければ,シカ対策とか,イノシシ対策はできないと。そういう無限にある水を利用することによって私はその一帯が変わってくるち思うんですよ。市長どうですか。 ○市長(前田終止君)  ある地域の資源というものを逆手にとって活かし切っていくということは発想として大事なことだと思いますね。大きく捉えると,それは水資源だったり,太陽の資源だったり,風の力だったりするわけですけれども,また目の前にあるその有害駆除,こういうシカとか,イノシシとか,そういうものを海端のものに対して山端のそういうものをまた力に変えていく。そういう視点のものをおっしゃっているのかなとじっと議論を聞かさせてもらって思っております。ですから,おっしゃるような,議員おっしゃるようなチャレンジを小さくてもいいから一つずつこの挑戦してみる。そういうことが私は大事かなと思うんです。ですから,それには,例えば,学びの世界というのもあって,牧園中学校,ここを私は町長時代から大変こだわって,議会の皆さん方にも,PTAや教職員の皆さん方にも申し上げてきて現在まで至っているわけでございますけれども,ここでも,水力発電はもう身近に大きな大昔からのお手本がありますからね。しかし,小さなミニミニの風力発電とか,あるいは,また,天からいただいている1滴の雨粒,これを地下に溜めて飲料水以外は,校内で使う水,そういうものを学校の学校菜園とか,あるいは校庭にまくとか,あるいは,また,花壇にまく。手を洗う。そういうものについてはそういうものでうまく処理しようとか,そういう資源の言わば再利用という視点で何かできることから始める。例えば,イノシシなんかの有害駆除,これなんかも今朝の西日本新聞に出てましたけどね,「迷惑イノシシ名物に」と佐賀県で実行しているんですね。先日ヨーロッパに出張させてもらった時にシカとか,イノシシの生ハム,もうこれが非常に人気で売れてるわけですね。それをまたこうパックにして売ってるわけですね。ですから,水の再利用も,太陽の熱も,風の力も,こういうその有害駆除なんかの問題も,議員のご指摘のような視点で共にこう考え合っていって,過疎化,高齢化,少子化,混在化,そういう中で知恵を出し合えば前に行ける材料はあるんじゃないかと。それをどう物に具体的にするか。それが限りなく問われているというふうに感じてます。隗より始めよで,いろんなことを今,私も研究させてもらって,どう本当に具体化できるかをもう必死の気持ちでおりますので,今後ともご助言ください。また,私どももまた何か一つずつでも実行していって具体化したいと,そういう強い気持ちを私本人は持っております。 ○42番(深町四雄君)  質問をする中においては前に行ったり,後ろに行ったりして申し訳ないと思っておりますが,今回私たちの霧島市には,ソニーとか,京セラとか,大きな企業があって,今先ほどもう化石燃料は使わないというようなことがあるわけですよ。そして市長もトップセールスマンとしていろんな所に行かれておりますが,あるいはこういう企業と乗っかったものをすれば,私は霧島市は水力発電特区の申請をしたとか,そういうことがあれば,温暖化に取り組むんだと,あるいはこの霧島市はもっと大きなアピールができると思うんですよ。その辺についても十分しながら,今,調査研究と,いろいろここに書いておりますが,実際に私はもう進むべきだと思っております。その決意を再度企画部長に答弁を求めます。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  今の流れはやはり化石燃料から新エネルギー,自然エネルギーへと移行する段階にございます。京都議定書などでも二酸化炭素の削減というのを言われておりますので,そういった方向になるかと思います。そういった意味では当霧島市はそういったところを研究する地形的にも素晴らしい場所だと思っておりますので,いろんな多方面から研究してみたいと思います。 ○42番(深町四雄君)  いろんなところからしてみたいということでございますので,それと1点,今,地域の活性化ということでいろいろ国の方でも議論がされておるようでございますが,地元の元気再生事業というのが今回,来年度,今回そういうものが提案されて,来年度の予算に計上されるような見通しであろうと思いますが,そういうものは創設されるわけですよね。その具体的な内容等はまだ分からないのかですね。企画部長,どうですか。この地域活性化のためにそうしたものが今,国で議論をされていくわけですが,その内容等については把握まだされていないかということです。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  まだ正式なそういったものはこちらの方にまいっておりませんので,把握しておりません。 ○42番(深町四雄君)  今いろいろと件名の1から2,そして要旨の六つほど質問いたしましたが,イッドキキバイもんそというような言葉等もいただき,私が質問をしたことについていけんかすっでなという方向で私も理解をしたわけでございますので,一生懸命にお互い共々キバイながら頑張っていかないかんなという気が新たにいたしましたので,これで私の質問を終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で深町四雄議員の一般質問を終わります。次に,22番久保史郎議員より3件通告がされております。したがって,久保史郎議員の発言を許可します。 ○22番(久保史郎君)  おはようございます。私はこの議会におきまして先に通告いたしました3項目について質問いたします。食品の産地偽装や賞味期限の偽装問題はとどまるところを知らず,今度は大手米販売業者による日本人の主食である米までもが,産地偽装どころか,中国産までもが混入されていたとの報道がなされました。また,本日は県内における牛の飼育履歴偽装報道もあったように思います。現在学校給食や一般家庭の食事等にも食の安全性が重視され,地産地消の取組がされてきつつある時に,米の偽装問題など厳しく取締り処罰すべきであります。また,社会生活における乱れは甚だしく,人命に関わる事件が軽々しく起こり,連日のごとく報道されることは残念でなりません。そして諸外国の大手金融市場の原油介入は限りなく原油価格の高騰を招き,ガソリンや灯油価格の値上がりは庶民の暮らしに多大なる打撃を与えている現実に対し,国は早急に対策を講じるべきであります。このような時代ではありますが,霧島市においては市が発足し2年を経過し,議会,また,市長におかれましても折り返しの2年間となります。難問山積の今後となりますが,市長の手腕に期待して質問に入ります。初めに市長の政治姿勢についてであります。先の議会における全員協議会で市長より都城にある民間産業廃棄物処理業者より鹿児島県に対し建設に対する事前協議書が出されたとの説明があり,この民間業者が今回産廃処分場建設をしようとする所は牧園町持松地区とのことでありました。既に市当局においては市民の意見を聞くために市のホームページや広報等で意見の集約等を始めておられます。そこで初めに市長の見解をお聞きしたいのは,今回の計画地になっている牧園町の持松地区は霧島市の中心部を流れている天降川の上流域であり,この計画が実行されると下流域にある隼人国分地域の住民の生活に多大なる影響を与えることが予想されますが,市長はこの建設計画に対してどのような見解を持っておられるのか伺います。次に,持松地区における産廃処分場建設計画は市長が牧園町長時代に持ち上がった計画であると思いますが,これまでの経緯の中で市長は関与していなかったのか伺います。なお,この一般質問の2項目目の件につきましては,同僚議員からお聞きしましたところ,市長より先の町長の時からあったというような話でございますので,しかし,一般質問の通告をしてもおりましたので,その件に関してお伺いしたいと思います。次に,災害を未然に防止するための防水対策について伺います。嘉例川地域の旧城山観光が持っていた広大な山林が売却され,今回30年以上の杉が広大な面積で伐採され,地域住民が来る梅雨時の水害を非常に心配されている現状があります。市当局は梅雨時などの対策をどのように考えているのか伺います。次に,環境対策について伺います。来年4月より環境保全協会も霧島市一本に統一され運営されるとのことでありますが,これに合わせこれまで取組がされてきたリサイクル分別補助金制度を見直し,統一して平等に補助金を支給するとのことでありますが,リサイクル分別活動に取り組んでいない自治公民館にも平等に補助金を支給するのは問題ではないのか。市当局の見解を伺いまして壇上からの1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  久保議員から3点につきましてご質問がございました。1点目につきましては私の方から答弁をいたします。そのほかにつきましては農林水産部長及び生活環境部長にそれぞれ答弁をいたさせます。1点目の質問は私の政治姿勢についての質疑でございました。お答えいたします。この件につきましては,先の市政運営の状況報告やこれまでの一般質問に対してご答弁申し上げましたとおり,今後も引き続き地域住民の皆様をはじめ,議会関係各位のご意見,ご要望等をお聞かせいただき,様々な観点から13万市民全体の問題として熟慮をし,遅くとも来年度の予算の概要が固まる時期頃までには最終的な判断をしたいと考えているところでございますので,何とぞご理解賜りますようよろしくお願いを申し上げます。また,この建設計画は,私が牧園町長時代に持ち上がった計画であり,これまでの経過の中で関与していなかったのかというお尋ねでございますけれども,私が牧園町長に就任する以前の平成14年12月牧園町定例議会においてこの計画に関する一般質問がなされておる経緯もございまして,この計画は私が町長になる前にはもう既にあったものでございます。また,私は,これまでの経過において当該計画への関与,もうこれはもう全くないということを申し上げておきます。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  防水対策についてお答えいたします。現在の所有者から保安林部分や樹齢30年以下の杉,檜と広葉樹を除く立木を買った木材業者から伐採届が提出されました。市といたしましても,今回は,開発の申請ではなく,伐採のみでありますが,伐採することによる水量の増加も予想されることから,災害防止には十分配慮することなどをお願いする文書を添付して伐採届を受理しております。現在のところ具体的な災害防止対策は伐採業者から出てきておりませんが,現場の監視や巡回などを実行しながら今後とも注意を払ってまいりたいと考えております。 ○生活環境部長(南田吉文君)  3点目の環境対策についてお答えいたします。平成20年度から補助基準を統一して実施する予定の分別収集推進補助金制度につきましては,ゴミの再資源化,減量化を推進するため,原則として資源ゴミの分別やその回収の基盤となるゴミステーションの管理を行う自治会に対しまして補助金を交付する方向で現在最終調整を行っているところでございます。このため,現段階では具体的な補助金の算定根拠等を明確にお示しできる状況ではございませんけれども,ゴミの分別をしていない自治会はないと把握いたしております。したがいまして,各自治会に対しまして,一定の基準を設け,この補助金を交付することにつきましては特に問題はないというふうに考えております。 ○議長(西村新一郎君)  ここで申合せ,約束事の休憩をとらさせていただきます。                「休憩  午前10時19分」                ──────────────                「再開  午前10時36分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。久保史郎議員の壇上からの質問に対する答弁が終わったところでございます。再質問の発言がございましたら許可をいたします。 ○22番(久保史郎君)  それぞれ1回目の答弁をいただきましたので,2回目以降の質問をさせていただきます。初めに持松地区の産業廃棄物施設建設の件につきましてでございますが,答弁の中では市長は「前町長の時からのことであって一切関与してこなかった。」ということでございますので,私も非常に質問がしやすくなってまいります。そこでお伺いをいたします。実は市長選挙を2年前,私ども議員も市会議員選挙,新市霧島市の中で,ちょうど当時川内地区の,口輪野地区の産業廃棄物の県公共関与型の建設議案が非常に市民の重大な関心事になっておりまして,その中で市長も選挙に,市長選挙に立候補され,その時の公約が,市民の理解が得られなければ建設は一切しなという確か公約であったと思います。それから市長になられましてその後をあの地,川内地区のあの産業廃棄物建設計画は白紙に戻すということで明確にされた経緯がございます。そうしますと今回の持松地区のこの建設計画に対しましても市長は同じスタンスで,市民の理解が得られないようであれば,それは一切推進しないということを言明していただきたいと思いますが,いかがですか,その点については。 ○市長(前田終止君)  この問題は私ども13万市民の生活に本当にこの直結した重要な問題でございます。そして私は市長選を戦うに当たって当時の川内地区の問題について前提がありましたのは,その必要性についてはもう当時からはっきりと認めると,これはもう前置きとして常に申し上げたことでございます。もちろん私の政治の人生の中で県議時代,そして,また,町長時代,そして現在の市長時代というのがあるわけですが,そのことについて,同じ人物ですから,一貫した自分の気持ちを持っていることもしっかりお伝えしておきます。そういう中で議員ご指摘の点について触れたわけです。特に当時も,また今日までの2年間の間の振り返っての再議論の時も申し上げておる経緯もあるわけでございますが,特にあの地域の混乱の極に達した中で,新市長に選ばれて,そこでもう一度私が新しい市長になりましたから,今までのことは今までであろうけれども,同じ地域にどうにかしたいということで私はやるんだというようなことは申し上げておりません。もうそういうところでは私はもうできない。そう言って明快に,地域住民の方々の大きなおおむねの合意ができない。混乱の極に達したところではできませんよ。こういうふうに申し上げてきたわけですね。それで今の質問の答弁になりますけれども,私といたしましてはここまできてこの問題を避けて通ることはできない。よって,自分たちの特に一廃最終処分場,これをもう明快に造る気持ちを当然のことながら固めて,そして準備に入って,そして今日に至って最終的な5箇所に絞ってきた。その段階でこの話がきたわけですよね。ですから,私といたしましては,みんなにトップダウンでこうだというようなことを私が上から言うんじゃなくて,最後の決断はそうしますよ。しかしながら,13万市民のものとして真剣にこの際お互いに考え合ってみましょう。そして私は身を謙虚にしながら,多くの賛成,反対の意見を聞いて判断をし,そして今まで申し上げてきたことについても自分自身の胸に手を当てながら,しっかり判断の材料にしながら,熟慮した上の決断をしたい。そういうふうに自分としては考えております。最終的に大事なことは本当に未来に対して13万市民の市民利益を損わないそういう決断をして,そのことに対してまた最大限の努力をし続けていくことだと思ってますよ。 ○22番(久保史郎君)  市長の思いは非常によく分かります。それから立たされているそういう立場というのも,今回川内地区とはまた若干違うと思うんです。というのは,場所的にも市長の出身地の牧園町でありますし,また,牧園町住民もそこに土地の所有者として絡んでおられますし,いろんな立場でそれぞれの見解はあろうかと思って非常に苦慮されることだろうと思います。私どもも,私も産廃場が要らないという姿勢じゃございませんので,もう必ずこれは必要であろうということはもう十分に認識をしているわけでございます。もうこれ以上そのスタンスが変わらないのかどうなのかということよりも,今回,県の方から市の方にその事前協議書のそういう,1月の15日までですか,これを出してくださいということでございますけれども,そういう基本的な県の方に市としての意見を出すその内容はどのようなものになっているのかをちょっとお示しをしていただきたいと思います。 ○生活環境部長(南田吉文君)  県の指導要綱に基づきます意見の内容でございますけれども,生活環境保全上の意見,これは5項目ございます。下流の利水の状況,水源への影響,搬入道路の状況,近隣の住居等の状況,そしてその他となっております。そのほか生活環境に著しい影響が生じる恐れがあると認める関係地域及び関係者の設定の必要性,これが二項目です,大きなですね。大きな三つ項目目は協議すべき事項と,この三つを意見を求められているということでございます。したがいまして,宮内議員へもお答えいたしましたけれども,12月20日まで庁内関係部,課に今合議中でございます。 ○22番(久保史郎君)  実質的に県の方に提出されるのは1月15日ということで間違いないんですか。それを12月20日までに取りまとめをされるというようなふうに聞こえたんですが,そういうことでよろしいですか。 ○生活環境部長(南田吉文君)  県のことが新聞に載っておりましたけれども,1月15日期限というふうになっておりましたが,私どもは目安というふうに確認をいたしております。したがいまして,年内に各部の意見等を取りまとめて,その後精査をしながら,年明けまして,市有地の支払い等との関係もございますので,その辺を総合的に判断しながら意見書としてまとめて提出するということでございます。したがいまして,1月15日というのは目安というふうにご理解いただければ結構かと思います。 ○22番(久保史郎君)
     今,市長の答弁もいただきましたように,非常に,今後未来にわたる非常に重要な問題であるにもかかわらず,そこ1か月やそこらでこの13万人市民の,特に今回のこの産廃建設に関しては多大なる影響を受けるであろうと推測される隼人地域あるいは国分地域,ここら辺の人たちに周知徹底し,ご意見を聞くというのは,もうちょっと日数的にもかけて慎重にやっぱりその意見は捉えた方がよろしいんじゃないですか。実際その意見を霧島市が出した後に,最終的に市長は,来年度のですか,再来年度,予算編成の段階までにはその決断を下したいということでございますけれども,市民の,その12月20日あるいは1月15日ぐらいまででは市民の総体的な意見というのは集められないんじゃないですか,ごく一部の代表の意見しか。いかがですか。 ○生活環境部長(南田吉文君)  産廃場を造りたいという意思を企業が示しまして,そして事業を開始するまで,これはかなりのいろいろな手続きが要りますよね。そういうことから考えますと,手順から申しましてまず事前協議があります。その後に設置許可の申請が様々な手続きがあるわけでございますけれども,今現在のどのようなところで議論をしているかと言いますと,事前協議の,これも14~15段階あるわけですけれども,まだ3段階目ぐらいです。今は市としてどのような協議を例えば設置者はしなくてはならないかとか,そういったような範囲を決めたり,懸念される材料とかを県知事に提出すると,そういう段階ですね。その後に設置者が私どもと協議をしまして,またその後には住民説明会をしたりというようなことを手続きがこの後待っているということでございます。これはその後また,事前協議が仮に終了しまして,今度は許可申請になるといたしますと,その後には当然告示,縦覧,これは1か月ほどとったり,あるいはそこにはその後,関係住民からの意見提出が設けられているというようなことで,まだこれからかなりの手続きが必要になっていくということでございます。したがいまして,現段階では住民の皆様方の意見を説明会等を開いたりしながら聞いてから出すというものではございません。まだ事前協議の段階での手続きということでございます。 ○22番(久保史郎君)  別にこの産廃問題のそういうことにかかわらず,市民の意見を聞く。事前協議の先ほど示されたそういう項目があるわけですよね。そういう項目で市民の意見を聞かれますと,それが大体市民の意見として,一番最初の段階ですからすべてのものにずうっと関わっていくんじゃないんですか。行政は必ずそういう形で,後々いろんな問題が生じてきたときには,最初の市民の意見はこうでしたよというのが,それが基本になってくると思うんですよ。ですから,やっぱり所々はよく,ただ県から言ってきたその内容のことに市民の意見を調査しましたという一部の人からの意見,例えば,一例を挙げますと,今回持松地区の土地を持っていらっしゃる方,その産業廃棄物建設場予定地の土地を持っていらっしゃる方は賛成ですよ。売られるわけでしょう,その土地を。私はその売られると,その書類はもう既に見させていただいておるのは2年以上前です。もうこれだけの人がこの土地には賛成して売買契約を結んでいらっしゃいます。私直に見せていただきました。それ以来ここ2年間何もこの話はなかったんですね。それから,併せてもう1点言いますと,天降川にはそれぞれ上流区域に河川の漁業組合がございますよね。この漁業組合の人たちもそれぞれもう賛成していらっしゃるんじゃないんですか,この件について。当局はどのように把握していらっしゃいますかお聞かせください。 ○生活環境部長(南田吉文君)  議員今ご指摘がございましたけども,そのとおりだと認識いたしております。 ○22番(久保史郎君)  であるならば,今回の事前協議書のその市民の意見というのは多大なる私は影響を持つと思いますよ,今後いろんなそういう計画が出てくるにしてもですね。ですから,やっぱりある程度の時間はかけていただいて,賛成であろうと,反対であろうと,いろんなそういうできるだけ多くの意見をやっぱり吸い上げた中で,水に関する影響等全部調査されるわけですから,していただきたいと,私はこれは要望はしておきます。別に答弁要りません。それから,市長にちょっとお伺いしたいと思いますけれども,今度のこの12月議案の中で112号が霧島市の生活環境美化条例ですよ。それから113号は天降川等河川環境保全条例という,非常に間が悪いといいますか,この出されたこの時がですね。河川を守りましょうと,周りの環境も非常によくしましょうと,そういう議案を出された時に,上流に産廃施設を造りましょうというそういうことが起きているわけですから,だから,本当にこれからいくと,同僚議員が言われたように,本当に整合性あるのかと,そういうことを造るということに対してのそういう質問もあったようですけれども,もう先ほど,市長はこの件については十分そういう熟慮して決断は下されることでしょうから,だから,この本当に今回示されたこの議案からいくと非常にどうかなと私も思います。市長いかがですか,その件について。 ○市長(前田終止君)  まさに久保議員ご指摘のとおりの流れになってしまいました,結果としてですね,図らずもですよ。でも,これが政治というのが生きている現実のことであろうとがっちり受け止めないかんと,こう思っております。私自身といたしましては,本当にこのかけがえのないこの地球上にここにしかない私たちのふるさと霧島市という所,そこの生活環境も,自然環境も本当に自信を持って,誇りを持って次の世代に渡す責任が今を生きる私たちにあるんだということを常に考えております。このことに取り組む決意あるいは具体策というものをやっぱり為政者はきちんと最初から持って努力をし続けながら,よりよい早い時期に,例えば,市長という立場であるならば,この問題については私は当選後にもうそのことに対してずうっと関係の行政職員と話し合いながら,そして全国の数少ない先進地事例をこつこつと回り情報を集め,そしてその上でいろいろと私ども霧島流域を検討をさせていただき,そして提案をさせてもらって今日に至った。ちょうどその時に民間の方が,2年ぶりといいますか,手が挙がって,県もその時期,市もその時期にいろいろこう前を見て歩いていたけれども,もう一つ課題が加わってしまった。これがもう本当に偽らざる状況でございます。でも,そこは是非お互いに大事な点を本質的に見失わずに,判断力を鈍らせずに賢明なる判断ができるように,苦しい答弁になりますけれども,いい決断をしたいというふうに思っております。 ○22番(久保史郎君)  市長の方が白紙のままでそのようなきちっとした間違いのない判断を下されるということでございますので,もちろん我々議会も協力できるところは協力して一致してやっぱりやっていかなければならないのが議会の役目でもあると思います。是非間違いのない,後世に禍根の残らないそういう決断を下していただきたいとこの件については思います。次に,防水対策の件でございますけれども,今回,今答弁をいただいたところを,「現場の監視や巡回などを実行しながら注意を払っていく。」と,このようになっておりますけれども,当局は今回のこの質問が出てから現地を見てこられたと思いますけれども,まず最初に面積を全部示していただきましょうか。どれだけの面積の中でどれだけの伐採面積になっているのかというのをお願いします。 ○林務水産課長(山下 晃君)  伐採の面積につきましては120haです。全体面積が約253haです。 ○22番(久保史郎君)  今回,120haもという大きな面積の所を切る期間はいつからいつまでですか。 ○林務水産課長(山下 晃君)  平成19年7月16日から平成20年12月30日までです。 ○22番(久保史郎君)  ちょっとこの今報告違うんじゃないですか。19年7月16日から平成20年12月30日までということは1年以上かけて切るということなんですか。19年12月まで,違うんじゃ。もう1回それ間違いないですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  ただいま課長が答弁いたしましたように,来年の12月30日までということになっております。 ○22番(久保史郎君)  ということは結構な期間はあるわけですよね,違いますか,これ。これは許可を出された期間ですか。それともその伐採する期間は聞いていらっしゃらないですか,業者の方から。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  伐採業者の方から届け出られたその伐採の期間が今年の7月から来年の12月30日までということでございます。 ○22番(久保史郎君)  じゃあ今回この質問が出されてから見に行かれたと思いますよね。現在どれほどの伐採がなされていますか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  おおよそですが,一応業者の方からもどのくらいの進捗状況かというのを尋ねた時に,一応今40%ぐらいの進捗状況であるというふうに報告を受けております。 ○22番(久保史郎君)  もう40%が既に済んでると。私の聞いたところでは3か月程度でこの120haは全部切り終わるということなんですよ。おそらく3か月かからないと思いますよ,今の状況からいきますと。現場見てそう思われませんか。私素人ですけど,プロでしょう。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  現場は見ました。見ております。業者の方が3か月で切り終わるというふうに言われたということですが,私は直接それは伺ってはいないんですけれども,あくまでもこの届出書に基づいて伐採なさるものだ。ただ一応その伐採の期間を来年の12月30日までというふうに設定をされておられて,ちょうどその12月30日までかかってということでなくて,それ以前にその完了する可能性は十分にあるのかなというふうには理解いたします。 ○22番(久保史郎君)  それ以前に完了するなんていう次元の問題じゃないんですよね。今ここにこのように1年半ぐらいの期間があるのであれば,例えば,50%,50%,あるいはそれを3回ぐらいに30%ぐらいずつで切っていただけたら私ども何も心配しないんですよ,地元住民も。現場見て驚かれたでしょう。今,答弁では「30年以下の杉,檜と広葉樹を除く」と,こう,30年以上の杉を伐採すると。しかし,実際はあの立木の中で30年生以上だけを抜き切って,抜いて切るということはできないんですよ。現場見られましたでしょう。すべてです。広葉樹であろうと,20年以下の杉であろうと全部切ってあるんですよ。もう切らざるを得ないんですよね,効率的に言ってもですね。ですから,業者にしてみればすべてを切って,その中で使える分だけ全部取るというのが一番効率的なものであるし,期間的にも1日でも短縮した方が,それは効率はいいわけですがね,機械を入れてやるわけですから。いかがですか。そう思われませんか。ですから,それだけの期日が1年半とってあっても,例えば,1か月で済むんだったら1か月で済ませたいのが業者の私は営業上の心理だと思いますよ。ですから,3か月ぐらいという一つの目途の中でやられるというのは私は十分あり得ると。業者から私は直接聞いた話ではございません。そういう3か月ぐらいでされるというような話だということですから今お伺いしているんです。ですから,今,当局は,部長の話を聞いておりました。いや,1年半の許可ですと。その中でどれだけ早くされようが,それは構いませんということですけれども,そういうことをしていただくと,今回質問したように,水害の心配がありはしませんかということを聞いているんです。いかがですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  確かに伐採中のというか,私が行った時は重機は動いてなかった時なんですが,空港,飛行場,空港寄りのその方角はどっちになりますかね。その近く,近辺はほぼ切り尽くしているという場所もございました。あと一応地形に沿ってある程度の物は残しながらというような切り方もされてましたので,おおむね一応この届出にあるような形で,届出というよりは,実はその一応こちらから,規制はできませんが,お願い等を添えて伐採届出に対するその受理書を出してますので,その中でいろいろと災害等につながるような伐採の仕方は差し控えていただくようなこと等も文書として事業者の方にはお渡ししてあります。そういう形で伐採作業をしていただいているものというふうに私どもは理解いたしております。ただその期間のことですけれども,今,先ほども申し上げましたとおり,まだちょっと直接伺っておりませんので,そのことについてはまた後日きちんと確認をしていきたいというふうに思いますし,100%が短期間でというのは非常に,それはこの防災上の問題からいくと好ましいこととは思えませんので,それについては自重するような指導をしていきたいというふうに考えます。 ○22番(久保史郎君)  今,部長の方からそういう短期間で切るというようなことがあれば指導していくということになっておりますので,その届出書が出てますよね,業者の方から伐採をしますよと。その内容を少し示していただけますか。 ○林務水産課長(山下 晃君)  届出としましては,伐採方法としましては種伐,伐採樹種は杉,檜,伐採齢50年生,伐採の期間,先ほども言いましたが,19年7月16日から20年12月30日,伐採後の造林方法,植栽,伐採後の造林の期間3か年,伐採後の造林樹種,杉,檜,あと120haというふうになっております。 ○22番(久保史郎君)  例えば,今そこに書いてある伐採後の造林事業なんかも3か年かけてやるということでございますけれども,今回伐採されるその120haの所を仮に来年の梅雨時に雨が降った場合は,その水はどこに流れてきますか。 ○林務水産課長(山下 晃君)  今回につきましては伐採のみですので,従来流れていた所に水は流れてくると思います。 ○22番(久保史郎君)  まさに水は高きより低きに流れるという原理原則のとおりだと思います。そうしますと,その川は今現在,暮幸と言いますけれども,中福良小学校の下を三面張りの用水路が1本通ってますよね。これはかつて鹿児島空港が,お聞きしたところによると,鹿児島空港ができた時にその排水路としてできた水路だということを聞いております。決して大きくない排水路です。ここにすべて流れてくると思いますけれども,いかがですか。その辺は調査をしていらっしゃいますか。 ○林務水産課長(山下 晃君)  先ほども言いましたように,今まで流れておれば,もう伐採後もそのとおり流れてくると思います。 ○22番(久保史郎君)  まさにおっしゃるとおりだと思います。だから,心配するのは,非常に大きな面積を一時に木を切る。そしてなおかつその山林の中には木を切るための道路を全部造るんですね,ブルを入れて。大きな機械がそこを走り回るわけですよ。これはせざるを得ないわけですから,山の木を切る時にですね。ですから,そういう現状を認識をしていただいて,私は仮に,これ来年の梅雨時じゃなくて,ちょっとした雨でもあのまま伐採が進んでいくと土砂が混ざったやつが流れてきます。砂だけじゃ済まないんですよ,今回のあの現場を見ますと。そうしますと,先ほどの部長の話の中では届出書が出されましたと。受理いたしました。許可しました。受理されていらっしゃいますよね。その中でそういういろんな,例えば,小さな用水路にあふれた時に,人家に被害などが起きた時にどこが責任をとってくださいますか。いかがですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  最大限そうでないことを願っているわけですが,ただいまご指摘のような伐採というか,作業用の道路若しくは伐採用のために若干はその土量を動かしたというようなことが原因となる水害若しくは災害であれば,これは事業を実施した者の責任と。ただそれとまでにはっきりと原因を追及できない場合,いわゆる自然災害という形になってしまいますとなかなか責任の所在は追及しづらいのではないかというふうに考えております。 ○22番(久保史郎君)  そういうこともありますので,今,部長が言われるように,自然災害なのか。それとも人工的に伐採業者がその事業をやったことによって起きたその災害なのかということもあります。今一部林道等も造られたこともありまして,もう一部どころじゃないです。縦横無尽にあの山の中を林道が造られております。是非現場の中に入って,もう同僚議員は見に行ったんですよ,ほかの議員さんも行っていらっしゃいますから。ですから,是非現場を見ていただいて現場の写真なども定期的に撮っとってくださいよ。災害が起きた時に,いや,人工だったの,その自然だったのというもめ事が起きないように是非撮っとっていただきたいと思います。それから,その責任を業者にとらせるというような条項何もございませんよね,今のそれぞれの届出書を受けて,受理書を発行した中では。いかがですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  先ほど申しましたお願いの文書,その中には責任の所在等については記載いたしておりません。 ○22番(久保史郎君)  ここにその伐採及び伐採後の造林の届出書受理通知書というのがあるんですよ。相手は有限会社黒木木材代表取締役ということで名前が載っております。それでこの中では,確かに部長が話をされたように,いろんなことを気をつけてくださいという項目がずうっとあります。しかし,その何か事故が何か起こった時に責任をとりますという項目なんか何もないわけですよ,今言われるようにですね。ですから,そうなりますともう責任のなすり合いですよ,万が一災害等でも起きた場合にはですね。しかし,最終的には市民を守る市の責任になってくることは私は間違いないと思いますよ。ですから,今,部長が言われたように,是非とも定期的にきちっと見ていただいて,それだけの期間で,許可期間を1年半も出しているのであれば,期間も置いてちゃんと伐採をしていただくようにお願いをされるぐらいはされた方がいいんじゃないですか。もうほとんど,40%と言いますと,中福良から嘉例川に行くあの道路沿いの左側なんかもうほとんど切っておりますよ。残りの60%をいくとなると,もう飛行機乗られたら上から見たら禿山ですよ,下の方は。ですから,是非ここはきちっと,先に災害を起こさせないというそういう処置がまだ今できるわけですから,是非ともこれは対応を業者と話し合って,そういう地域住民が心配していると。だから,対応策は協議をしていただきたいと思います,地元住民も含んでですね。いかがですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  今のご指摘のとおりに最善の努力を尽くしたいと思います。 ○22番(久保史郎君)  していただくことを,そういうことでございますので,よろしくお願いをしたいと思います。それから,次に,3点目の今回,来年の4月からこのリサイクルのそういう方法を変えて,そしてすべての自治会にその統一した数字,助成金を出すということでございます。今答弁をもらった中で「すべての所がもうそのゴミの分別をしとった。」ということでございますけれども,間違いなくすべての所が分別をしていらっしゃいましたか,霧島市で。 ○環境衛生課長(川村直人君)  合併前の旧1市6町でそれぞれゴミの分別の形態につきましては,合併前から現在までずうっと継続をし,新市になりましてからこの分別の方法等につきましても統一をするということでやってきております。この分別の仕方につきましては,その単位,いわゆる自治会でやっている所もあるし,それから自治会のさらに小さい班といいますか,そういう所でやっておられる所もありますけれども,聞いたところによりますと,全域にわたって分別はされておられると聞いております。ただし,その組織の単位,そこについてはばらつきがあるというふうに聞いております。 ○22番(久保史郎君)  この分別について,旧1市6町あったわけですけれども,補助金を出していた所はどことどこですか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  分別収集の推進費補助金という形で出していた所は,国分,溝辺,霧島,隼人の旧1市3町でございます。 ○22番(久保史郎君)  今回,それだけ,1市3町が前回まで分別のそういう,分別をするとなりますと,当然当番がいて,補助金をもらっているわけですからきちっと分別をするわけですよね,12品目ですか。だから,それだけのことをするから補助金も当局も出していらっしゃったわけですよ。それでそれだけしとった所を,今回統一するということでその補助金はしている所としていない所をもうそんなのは関係ないと。取りあえず分別体制は整ったんだと。だから,補助金はなくして,戸別当たりの平等に補助金を出すんだということ自体はちょっとおかしいんじゃないですか,市民感情からしたときに。私は逆だと思うんですよ。例えば,今まで12品目をきちっと分別をしていない所,今この1市3町を除いたほか,ここもしてくださいよという捉え方をして補助金を平等に出していくというんだったら話は分かるんですよ。している所を,今厳しい体制の中で当番が朝7時から8時まで付いて,間違った所は入替えをしたり,指導をしたりしながらやっている所の枠を取り外して,ただ当番だけ付いてくださいと。補助金はみんな平等に出しますよと言えば,せっかく今まで分別をしてきたそういう体制が崩れていくんじゃないですか。いかがですか。ですから,私は逆じゃないですかということを今お伺いしているんですけど。 ○環境衛生課長(川村直人君)  ほかの3地区におきましても分別というのはきちっとなされております。先ほど言いましたように,霧島市内全域で分別はされておりますけれども,補助金をその推進費補助金という形でしているのが4地区ということでございますので,同じ,分別のやり方,方法につきましてはそれぞれ差がありますけれども,分別をしていらっしゃいます。同じ分別をして排出をしていながら,合併前のそういう制度がある所とない所につきましては調整が必要というようなことで,私どもも新市になりましてからも調整を続けておったわけです。 ○22番(久保史郎君)  私の聞くところでは若干話が違うんですよね。している所もしてない所も一緒くたにして今回は補助金を出すようになったと。そしてしてない,今までしとった所もただもう担当が付けばいいというような話でお聞きしたから今ちょっとお伺いをしているんですけれども,実質的に今までその1市3町にそういう分別をされるということで補助金を,ほかの所の4町ですか,3町ですか,ここはそのようにこの補助金をもらってた1市3町と同じ12品目ですか,分別。それをしていらっしゃったんですか,きちっと。その点についてお伺いします。 ○環境衛生課長(川村直人君)  先ほどもお話ししましたように,品目,それから収集の方法,それらについては差があったわけですね。新市になりましてからそれの統一に向けて協議をしてきております。ですから,その品目につきましてもまだ完全に今のところ統一はできておりませんけれども,分別の目的という形では旧1市6町どこも取り組んでおられるものですから,そういう意味から補助金を,分別推進のための補助金は出している所と出していない所については不公平があるということで,何とか同じような調整ができないかと。これは,したがいまして,予算にも限りがあるわけですので,一番高い所に合わせればいいんですけれども,なかなかそういうわけにはいきませんので,どういう形にしたらいいかということで今最終調整をしているところでございます。 ○22番(久保史郎君)  私は,今お話を聞いておりまして,今言っていらっしゃるのは公務員さんのそういう公平,公正,平等の倫理ですよ,論理ですよ。一般民間社会におきましては実績を上げた所が実績に見合う報酬を得るのが当たり前のことです,競争社会ですから。今,分別を,12品目にかかわらず,して,みんながしている所があると。だから平等にやるんだと。ちょっとおかしいと私は思いますよ。しっかりと12品目をやる所はやっぱり厳しい取組方をしていらっしゃるわけですよ。自治公民館の中でも衛生係なんてしたくないんですよ,みんな。それでもわずかばかりの補助金があるということになりますと,みんな持ち回りでしましょうやと言って一生懸命やられるんです。持って来た人がいい加減な入れ方をしとれば指導をするんですよ。しかし,そういう所が,補助金をもらってない所は,いい加減なものであろうと,どうであろうと,何も言う必要はないわけです,ただ当番でそけ立ってるだけですから。それでは真の市長が言われる今回その112号,113号の素晴らしい環境のまちづくりはできないんじゃないんですか。だから,今,課長言われるように,皆さん方がしていらっしゃると言うのであれば,ちゃんと12品目はきちっと分別して,ポリ容器はきちっと洗っていただいて,コーヒーの飲み缶もきちっと洗っていただいて水切りをして出していただくと。今1㎏当たりのポリ,この分別をしている所は4円でしょう。補助金を出していらっしゃるのは4円ですよ,すべての物に関して。それで既に今年からは布類はもう燃えるゴミに出すようになりましたよね。聞くところによりますと,これは採算が合わないからと。そして併せて今度は発泡スチロールも燃えるゴミに出されるようにされるんでしょう。市長全然これ違いますよ,市長の言っていらっしゃることと行われていることが。一昨日の質問の中ではプラスチックなんか燃やせばいいという意見もございました,個人のこれはもう考えでございますから。しかし,プラスチックなんかを燃やせばいけないから敷根の清掃センター造ったんでしょう,あれ800℃でダイオキシンなんか出さないために。そのだから捉え方はもうちょっと本当に,そういうこの温暖化のこの社会情勢に合わせて市としてもどれだけのものを取り組んでいかなければならないのかということを私は真剣に考えていただいて,そしてできる前向きな方に是非とも私は環境衛生課の方も取り組んでいただきたいと思います。今せっかく市民の中でも空き缶も捨てたらいけない。たばこのポイ捨てもいけないというような形の意識高揚まで図っていきつつある時ですから,分別に対してもなお一層きめ細かに,リサイクルはお金がかかります。新品の原材料を使ってやるよりも何倍もかかるということは十分,3倍も,4倍もかかるはずです。できた製品は新しい原材料から造るよりも粗悪かも知れません。それでもそういうことをやっていかなければならない私は時がきていると思います。地球温暖化の上からも是非ともまた,その関係当局においては,後を引く方せえじゃなくて,前向きに,市民にも負担をかけるけれども,我々も取り組みますという体制でやっていただきたいと思いますが,いかがですか。以上答弁を求めて私の質問を終わります。 ○環境衛生課長(川村直人君)  久保議員のご指摘もごもっともだと思います。本市につきましては,非常にリサイクルの分別,資源ゴミの分別につきましては非常によくやっていただいているという外部の評価もいただいております。先ほど言いましたように,地域によりましては合併前の制度を引きずっておりまして,その1㎏当たり幾らという単価で出している所もあれば,1箇所当たり幾らというようなふうで出しておる所もある。あるいはその可燃ゴミと同じような収集のステーション方式をとって資源ゴミを搬出している所もあれば,地区の集会所みたいな所に集まっている所もあると。したがいまして,非常にこのゴミの問題につきましては毎日のことでございます。それから,その補助金の要望につきましても十分承知はいたしておりますが,これはやはり非常に難しい問題も含んでおりますので,いろんな方々のご意見を伺いながら,あるいは保全協会の方々ともいろいろご相談をしながら進めているところでございますので,今後も頑張りたいと思います。 ○議長(西村新一郎君)  以上で久保史郎議員の一般質問を終わります。次に,9番厚地覺議員より2件通告がされております。したがって,厚地覺議員の発言を許可します。 ○9番(厚地 覺君)  昨日も牧園の道路問題について質問がございましたけれども,私は別の視点で質問させていただきます。もう時間も迫っておりますので,通告しました2点について早速質問させていただきます。まず第1点目の牧園総合支所管内における道路改良についであります。霧島市は603.68km2と広大な面積を有しており,市内中心部から周辺部へ国道,県道,市道などが網羅している中で市民生活に直結している市道の果たす役割は大きなものがあります。牧園総合支所管内の市道においては一部の主要道を除いては道路改良がほぼ完了していますが,一歩主要道から外れた支線の市道においては農道か,里道かと疑うような道路が数多く残されています。現在19年度事業の道路改良がわずかずつの距離で進められておりますが,牧園町は他町に比べ129km2と面積も広く,その上,中間山地が数多くあります。市道の路線数は160路線,実の延長が22万9,694m,改良率40.2%で,舗装の延長が17万5,945m,舗装率76.6%と環境基盤の整備が遅れ,他町と比較しても整備率は大きく下回っている現状であります。同じ市民として同じ税金を負担し,同じ交付金を受けながら,主要沿線の市民は快適なライフラインに恵まれ,中山間地域の市民は毎日の通勤・通学あるいは農作業に不快な生活環境を強いられているということは市民サービスの面からも不平等であります。市長は施政方針でも「広域道路ネットワークによる総合的な交通体系を進めていく。」と述べられております。特に19年度の第1回定例会においては,辺地に係る公共的施設の総合計画について,牧園町持松地区は市道の整備を19年度から23年度までの5年間で4億2,100万円の事業費で辺地対策事業債が充てられ,議会の議決を経ておりますが,主要道路の改良とともに地域の実情に応じた支線の整備を進め,住民生活に密着な関わりを持つ集落内の生活道路として支障を来すことのないよう早期に改良すべきであります。そこで伺います。牧園町の道路改良は,辺地債,過疎債などのわずかな予算の中で改良工事を行っているが,平成21年度までの過疎地域自立促進特別措置法期限内に改良工事が終わるのか。あるいはその後の対応策を含め現在牧園町内で進められている道路改良について,三体堂線,横瀬~荒田橋線,龍石線,三体堂~浅谷線,持松線,真方~臼崎線,以上6路線の完了計画年度はいつの時点になるのか路線ごとに伺います。また,落水田~万膳線は19年度は実施測量設計事業業務委託350万円が牧園総合支所から要求されたにもかかわらず,予算削減されていますが,なぜ削減されたのか。有村集落に通じるにはまだ300mの改良工事が残されております。20年度予算においては新規事業として是非取り組んでいただくよう強く要請いたします。次に,2点目の市道などの維持管理について伺います。牧園町は日本で最初に指定された国立公園内に位置しており,年間を通して多くの観光客が訪れる県内有数の観光地でもあることから,市長は旧牧園町長時代に空き缶などの不法投棄を防止するため,生活環境美化条例を制定して環境美化を積極的に取り込んでこられました。しかしながら,合併後から市道の維持管理が合併前と比較して行き届いていないという所を目の当たりにいたしておりますが,市街地以外の周辺部の中山間地域にその傾向が特に見受けられ,市道脇の草が生い茂っている所には多くの空き缶などが不法に投棄されております。夏場は市道脇の側溝まで草が生い茂り,車が離合の際に側溝に落ちるなど車両の通行に大きな支障を来しているとの意見を多くの市民から聞いております。市長が掲げられている安心で安全なまちづくりは,災害対策や交通防犯対策などでなく,市民が日常生活に活用している生活道路の安全性を保持するための維持管理も含まれているものと理解いたしております。このような中で毎年1回道路愛護を目的に各自治会や集落ごとに行われている市道,農道などの奉仕作業が高齢化の進行で実施できなくなり,地域住民が負担して委託して草払いなどを実施している自治会などもありますが,この奉仕作業自体も,高齢化の進行により限界集落が増加することが推測され,存続が年々難しくなっております。これまで旧自治体では安全確保などの面から適正な道路維持のために作業員を雇用して計画的に市道などの管理を行ってきましたが,その作業員も本庁集約となり,各総合支所管内の維持管理をシルバー人材センターに委託して以前の半数にも満たない2名で行っていますが,市街地以外の中山間地域における地域性や市道の延長距離などを考えたとき適正な維持管理は不可能な状況であります。このようなことから住民の日常生活で密接に関係のある市道の安全確保や環境美化の観点からも各総合支所へ市道などの延長距離など地域の実情に応じた作業員を適正に配置すべきと考えますが,市長の見解を求め,以上2点につき壇上から質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  厚地議員より2点につきまして質問がございました。2点目につきましては私の方から答弁いたします。1点目につきましては建設部長に答弁をいたさせます。市道の維持管理についてお答えいたします。市道の維持管理につきましては霧島市全体の課題でもあって,現在もその対応に苦慮をいたしているところでございます。特に中山間地域における市道の維持管理につきましては,地域住民の方々の高齢化に伴いヤブ払いや側溝清掃などが困難な地域が市全体に増えてきておりまして,市に対する要望が年々増加をしてきているところでもございます。現在土木課では,直営の作業班やシルバー人材センターとの年間管理委託,また職員による定期的なパトロールを実施することで地域住民からの緊急を要する陥没補修やヤブ払いなどの対応を行っているところでございます。また,現在も可能な限り地域住民の方々の理解と協力を得ながら維持管理を依頼しておりますけれども,地域による対応が困難な箇所があった場合,別途に業者などに委託して対応をさせてもらっております。市道の維持管理についての苦情,要望が年々増加していく中で,今後その緊急性や必要性を考慮をし,地域住民との連携を密にしながら,可能な範囲で対応してまいりたいと考えております。 ○建設部長(秋窪直哉君)  道路改良についてお答えいたします。牧園総合支所管内で整備を行っている6路線の完成予定につきましては,過疎対策事業で行っている三体堂線,横瀬~荒田橋線,龍石線の3路線が平成21年度の完成を予定しており,辺地対策事業で行っている真方~臼崎線は平成22年度,持松線は平成23年度の完成予定で進めております。また,三体堂~浅谷線は電源立地地域対策交付金事業により整備を進めており,平成22年度の完成予定で進めているところであります。落水田~万膳線につきましては,全体延長が3,419mのうち平成18年度までに一期工事区間として延長680mの改良工事と延長960mの舗装のオーバーレイ工事の合計1,640mを完成しておりますが,平成19年度からの二期工事としての要望が,残り延長1,779mのうち新規の道路改良の延長は300mと1,479mの舗装のオーバーレイの2箇所の要望がありました。平成19年度の道路改良工事の予算につきましては,霧島市経営健全化計画に基づき限られた予算の中で緊急にしなければならない路線や継続路線の早期完成などを考慮し,各総合支所ごとに路線を決定していることから,落水田~万膳線は舗装のオーバーレイの工事を優先し,道路改良については継続路線の6路線を優先したところです。今後は舗装のオーバーレイを継続していき,改良につきましては財政状況や継続路線の進捗状況を見ながら検討していきたいと考えております。 ○9番(厚地 覺君)  それぞれ各路線の完成目標年度が示されましたけれども,道路はやはり住民生活に密着した生活道路として大きな役割を果たしております。道路が悪いから,通勤に不便だからということで若者は村を出て行く。それがますます過疎化に拍車をかけているのも大きな要因だと思っております。年間1工事で70m,80m,長い所で180m,200m未満でございますけれども,やはり地区民といたしましてはこの道路がいつ完成するのかと不安が募るばかりでございますけれども,この完成年度の目標が示されましたことで一応は安心されるかと思いますけれども,しかしながら,これはあくまでも一期工事でございます。あとの二期工事がまだ残されておりますので,次の質問に入りますけれども,まず龍石線について伺いますけれども,国道223号から高千穂小学校の正門を通り,そして納骨堂までの区間が21年度まで第一期工事で完成する予定でございますけれども,その後の納骨堂の前から約500mありますけれども,桜ケ丘病院までの区間,これを今後どのように計画されているのかお伺いいたします。 ○牧園総合支所建設課長(坂元一喜君)  お答えいたします。現在龍石線につきましては21年度までの計画を立てております。今先ほど言われましたあとの残りの件につきましては,現在のところ21年度までの計画をしておりまして,今後これについては再度協議をする考えをいたしております。 ○9番(厚地 覺君)  「21年度はその後」と言われますけれども,あの部分は高千穂小学校の通学路でもあります。そして,また,ちょうど通勤時間と重なりまして,道路が狭い上に非常に危険でございますので,あの分だけでもやはり,またここで中止すれば,今度は新規という言葉が出てきますから,新規という言葉を使わずに,継続していただきたいと思っております。次に,三体堂線について伺いますけれども,広域農道までの区間は21年度までで終了いたしますけれども,その下の坂下分かれの区間がまだ残されておりますけれども,これはどのように計画されておりますか。 ○牧園総合支所建設課長(坂元一喜君)  残り1,020mについては,龍石線と同様に21年度までに計画を考えております。 ○9番(厚地 覺君)
     次の横瀬~荒田橋線について伺いますけれども,これも18年度・19年度事業でやっと橋台が座って,来年度,再来年度でおそらく橋梁が完成すると思いますけれども,その上の部分,横瀬寄りのあの山を貫通してやっと完成するわけでございますけれども,その予定はどうなっているのかお伺いいたします。 ○牧園総合支所建設課長(坂元一喜君)  今回は19年度におきまして橋台等の整備をいたしておりますが,20年度におきまして用地交渉を考えておりまして,最終年度が21年度までの完成を考えております。 ○9番(厚地 覺君)  その点の用地交渉が難航しているとお聞きしましたけれども,うまくいくんですかね。 ○牧園総合支所建設課長(坂元一喜君)  この件につきましては2回ほど打診をいたしまして,極力交渉が難航しないような形で今進めております。再度またこれにつきましても協力していただくように再度お願いをする予定でございまして,ほぼ協定については納得いただいている状況にございます。 ○9番(厚地 覺君)  あの道路はオーバーレイはされておりますけれども,一番カーブも多くて危険な場所でございますので,ひとつ用地交渉等に積極的に取り組んでいただきたいと思っております。それから,この工事現場から下の方の中津川温泉の入口,荒瀬の付近でございますけれども,これが一昨年だったですか,土砂崩れを起こして,18年度事業でもって用地交渉あるいは設計費等も組まれておりますけれども,これが19年度事業で行われておりませんけれども,これは県で行うものなんですか。それとも市が行うものかお伺いします。 ○土木課長(中村順二君)  ご指摘の箇所につきましては昨年予算要求がございましたが,何せ防災工事でございましてかなりの事業費がありました。管内を見ましても隼人でもそういう事例がございまして,補助事業等はないか県との協議をしておりましたところ,交付金事業でできた経緯がございましたので,牧園のこの横瀬につきましても20年度で交付金事業として事業をするということで予算編成をしているところです。 ○9番(厚地 覺君)  あそこは通学路でもあります。そして少しの雨が降っただけでちょっと崩れる箇所でございますので,どうか20年度事業で取り組んでいただき,当時土砂崩れがした時に中津川小学校の校長も心配して真っ先に駆け付けておりますから,ひとつよろしくお願いいたします。次に,落水田~万膳線について伺いますけれども,この路線におきましては18年度事業で一応終わったということでございますけれども,まだ,あの有村集落の入口まで300mほどまだ未改良なんですよ。聞くところによりますと,新規は採択しないということでございますけれども,この新規とか,継続とかいうのはお役所の言葉でありまして,住民は当然継続されるものだと思っております。それで是非とも20年度は新年度予算の土俵に上げていただき設計委託などを取り組んでいただきたいと思いますが,どうですか。 ○土木課長(中村順二君)  落水田~万膳線の予算要求としましては過疎対策事業で上がってきておりますが,ご承知のとおり,過疎対策事業が平成21年度までで期限切れとなるということから,三体堂線,龍石線,横瀬~荒田線の3路線を期限内に完成させるため予算編成を行ったところであります。落水田~万膳線をまた予算化することになれば,この3路線が完成期限内に済まないということがございますので,そういう点を配慮いたしました。 ○9番(厚地 覺君)  過疎債が不足したから向こうに回すということでございますけれども,全国で過疎地域に指定されているのが約737箇所ございます。これは10月1日現在でございますけれど,政府としましては新しい新法の制定に向けているようでございますので,是非ともこれも取り組んでいただきたいと思っております。次に,県道でございますけれども,犬飼霧島神宮停車場線ですか,この県道は市長が旧牧園町長時代以前から何らまだ手付かずの状態です。あそこは路線バスも走っております。やはり地元住民が一番望んでいる所でございますけれども,その辺について市側としましては県とどのように交渉されているのかお伺いいたします。 ○市長(前田終止君)  この県道犬飼霧島神宮停車場線,これについては私も長い取組をさせてもらっています。それでその後最後の町長,初代市長となってからも執念を燃やしているとこなんですが,1路線で複数箇所着手のできない苦しい財政事情等がどっしり横たわっておりまして,今日まであそこを通るたびに胸の痛い思いをしているところです。ご承知のとおり,稼原から下り込んで持松小学校の方に向かうあのルートの狭いカーブの落差のあるもの,あそこに所長替わるたびに現場を見てもらい,ほかに力を入れている箇所が数箇所あったにしても,ここのこの現況は厳しい状況だぞと。だから,異例の着手はできないのかと。ここまで執念を燃やしてやってるんですが,なかなかそこを突き崩すことができないままに今日まで至っていると。あと残る箇所をともかく仕上げ切らなければいけないという認識でやむなく現状に至っているところです。 ○9番(厚地 覺君)  これも市長の県議時代からの懸案でございます。まだ犬飼城ケ後間,この点も残されておりますから,ひとつ取り組んでいただきたいと思いますけれども,「金がない。金がない。」と言っておりますけれども,例えば,あの栗野岳の部分,あそこなんかなぜこんな道路が必要なんだろうかというような道路があの大霧発電所下まで造ってきています。橋も十分今までのやつで間に合うんですよ。しかもあの区域には歩道としましても立派なものが付いております。おそらく市内でも見ることはできないようなやつが付いていますよ。人間はほとんど通らんですよ。たまにシカの親子が通るだけなんです。だから,ああいう所に金を持ち込むより,それこそ緊急性のある地域に取り組んでいただきたいと思っております。次に,これは市長が旧牧園町長時代に(仮称)霧島中央線構想を打ち出され,業務委託費690万円を計上しまして,すったもんだの末,原案可決された経緯がございますけれども,この中で市長はこの路線について牧園町長時代の市長の発言で「この構想は,牧園の国民休養地を起点に霧島ゴルフ場を経て稼原を通り,隼人の小鹿野までほぼ一直線で結ぶ約10㎞の距離を15分程度で結び,距離的にも,時間的にも短縮され,新市霧島市の下場,上場の人的な一体感の醸成や観光施策をはじめとする新市全体の有機的産業構造の発展に寄与するものと考えている。」と述べられ,ここにこのように三つのルート案を示された。合併して2年なりますけれども,この中央線の声がまだ未だ聞こえてきておりませんが,これはやるのか,やらないのか。それとも幻に終わるのかお伺いいたします。 ○市長(前田終止君)  結論から申し上げますと絶対やりたいと強い意思を持っております。ただ現実的に市長という座に着いてみて市全体を本当に公平感のある形で運営をするとなると,これは私が,例えば,牧園町の出身だからと言って牧園に我田引水的な,引導的なそういう発想で誤解もされたくないというまた私なりの言わば良心があります。そしてそういう中でたとえどう言われても政治的信念に基づいてこういうことなんだと,それも訴えてこうなんだということなどをまたこだわりたい自分もおります。そういう中で実際南副市長をはじめ,担当の部課長,この件でもいろいろと調査研究,検討もしてもらっていることも事実でございます。しかし,市政全体から見て今のところ謙虚に少しずつ頑張りながら,全体への目配り,心配りをしながら,今後の市政運営の中で芽を出してくるものと思っております。やはりこの路線の重要性は,この際皆さん方にも,いいご質問をいただきましたから,いい機会でございますからご理解をいただきたいのは,今この国分全体,そして,また,隼人,このいわゆる俗に言われるこの下場地域から上場地域に至る道路は,関之坂と言われるあっち側の方から攻めて上っていく方法と,牧園町塩浸の方から行く方法が一般的なルートであります。しかし,よく地域を知っておられる市民の方々とか,あるいはその路線上の必要性を感じて評価をされている人たちはそっちにこう,私の言う霧島中央線構想のルートをお通りになるわけですね。そうした場合,このルートが仮にきちっとこの一直線で今の原形の道路を改良しながら最小限の費用できちんと中央ルートを通すことによって,例えば,災害時の代替道路にもなり得ります。もちろん下場と上場を最も,極端に言うとおそらく数10分短縮効果が生まれてくるんじゃないかなと思います。観光のルートにもなりますし,また,その地域を両脇にある土地の評価,山林も,畑地もあります。それも大きく変わってくるであろうと。そして民間のプロジェクトでありますけれども,南九州圏域でも大きな宅地造成開発を許可を取られてダイワさんがあそこにも今手を着けられてこつこつと約1千戸近い,確か700~800戸数の土地の売買をやっておられると。それが10年,15年,20年かかっていくんでしょうけれども,満杯になった場合,この中央線構想はやはり,鶏が先か,卵が先かという議論なんかがよくありますけれども,まずは道路事情というのをきちんとそれだけの背景が見込まれるエリアになされるべきじゃないかなということも考えております。是非,このルートの将来的な着手が必ずあり得ると。それでどうして,どの事業で,最も安い経費で最大の効果ができるか精一杯今調査研究させてもらいながら,市全体の公平感のある着手,さらなる工夫を考えているところでございます。 ○9番(厚地 覺君)  確かに今の財政状況は中央線構想はタブーだと思いますよ。しかし,市長は「夢を持って」と, 「夢を見て」と言われました。市長一人が690万円使って夢を見るんじゃなくして,やはり8千人旧牧園町民は期待しておるわけでございます。その辺も,今,中止ということじゃなくして,長い目で実現していただきたいと思っております。これを見ますと,この話をしますと,現時点でやはり不可能であれば,既設の代替道路が必要じゃないかと思っております。例えば,この完成年度を見てみますと,持松線が20年度以降の未改良区が400mで,23年度までの4年間で改良工事と。そしてまた,真方~臼崎線が700mありますけれども,22年度完成の3年間の計画ですと。おそらくこれが臼崎線に力を入れるということはやっぱり中央線構想の代替案になるんじゃないかと思っております。ですから,持松の六方辻から,そして稼原の信号機の所まで,この道路改良も重ねて,並行してやっていただきたいと要望しておきます。 ○副市長(南 洋海君)  今,議員のおっしゃいました真方~臼崎線も一つの代替道路として考慮はいたしております。今,新しく合併をいたしまして霧島市の道路計画について総合的なものを今調査中でございます。その中でしっかりと位置付けをしていきたいと思っております。 ○9番(厚地 覺君)  次に,市道の維持管理について伺いますけれども,ここにちょっと書いてはありますけれども,どのような目的で集約されたのか。そしてこれは地域性とか,いろいろ考慮されなかったものかお伺いします。 ○建設部長(秋窪直哉君)  質問を確認いたしますが,作業員のことでしょうか。(「そうです。」と言う声あり),作業員の問題につきましては一応合併協議会の中で協議をされました。その中で基本的には合併した時には作業員をなくするという方向付けがされました。その中で現在我々の道路維持管理といたしましてはどうしても作業員の確保は必要だというような判断の下で協議をしたところ,若い方が牧園2名,福山2名いらっしゃいましたので,その方を嘱託職員として採用していただき,現在4名で作業をしていただいているところでございます。 ○9番(厚地 覺君)  旧牧園町時代は正規職員を含めて5名で作業をしておりました。それが今シルバー人材センターの2名ということでなかなか苦慮しているようでございます。これをやはり地域性というものを考えて,いろいろ事情はございましょうけれども,地域には地域のまた事情もございます。その辺を再度元に戻す考えはないかお伺いいたします。 ○建設部長(秋窪直哉君)  作業員の必要性は十分我々はもう認識しておりますが,現在健全計画の中でも職員の抑制というようなことを言われておりますので,現在はシルバー等を活用し若しくは業者等を活用してそっちの方向で維持管理に努めたいというふうに考えております。 ○9番(厚地 覺君)  人材センターに委託されておりますけれども,この委託されたということで,例えば,牧園町でどのぐらいのメリットがあるんですか。 ○牧園総合支所建設課長(坂元一喜君)  シルバーの関係でございますが,うちの場合は年間委託をいたします。その中で昨年は12路線をお願いいたしておりました。その中で建設関係についてはその中の9箇所,シルバーについては3箇所,距離にしまして建設業の場合が5万3,330m,そしてシルバーの場合は4万9,600mをお願いしていまして,比率にいたしますと,シルバーの場合につきましては48%,建設業の場合については52%の関係で委託業務を行っております。 ○9番(厚地 覺君)  従来の作業員と建設業あるいはシルバーに委託した場合の経費がどのぐらい浮くものかという質問です。 ○建設部長(秋窪直哉君)  業者に委託した場合は,賃金,燃料諸々の経費プラス経費等を含んだ形になりますけど,シルバーの場合は直接的な人件費だけが主な事業でございまして,経費の分だけ概算しますと約20%ぐらいは安くなるというふうに考えております。 ○9番(厚地 覺君)  その20%というのがやはり道路整備が行われていないというふうに私は思っておりますけれども,その人材センターに対して公用車を貸与されておられる。これはどのような位置付けで行われているのかお伺いします。 ○牧園総合支所建設課長(坂元一喜君)  先ほど議員の方から説明がありましたように,17年,18年におきましては,職員1名,臨時4名で作業をいたしておりまして,そして19年度から本轄の方からの整備ということで国分と併せましてうちの方も車を貸付けをいたしております。そういう状況でございます。 ○9番(厚地 覺君)  その場合,貸与した場合に保険あるいは燃料代,車検費用,その点は市が持つわけですか。 ○土木課長(中村順二君)  シルバーへの2tダンプの貸与をしているところにつきましては,保険は市で見ております。また,車検につきましては一元化されておりませず,シルバー人材センターで車検を受けている所もあれば,また,市で受けている所もございます。 ○9番(厚地 覺君)  もう大分時間も過ぎております。一つ最後にちょっと要望ですけれども,霧島市といたしましても海抜0mから900m,その中に市道は走っており,やはり人も住んでおります。一つ要望でございますけれども,今から先になれば,やはり冬になれば雪が降ります。そして関平温泉を過ぎて大霧入口の中間地点,持山橋の先の方でございますけれども,雪が降れば必ず毎朝4~5台スリップして車が飛び込んでおります。そして,飛び込むまではいいんですけれども,助手席側がちょうど間知ブロックが積んであります。必ず助手席側を大破しているんですよ。それでやはりあそこにガードレールなり取り付けて,そして少しでも車が傷まないように,古タイヤでも,格好は悪いですけれども,くくりつけて衝撃を抑えるぐらいの気配りをしてほしいと思います。是非現場を見ていただきまして雪が降る前にしていただくよう要望いたします。そして,また,市長は隅なく歩かれております。「黒ジョカ」に載るぐらい雪道でも奮闘されております。だけど,副市長以下あるいは関係部課長,この方々ももう一度市内を見ていただき,そして道路事情など地域住民の方々の話を聞いていただいて,昨日も池田議員の方からもありましたように,いかに,牧園町だけじゃないですけれども,地域の道路が悪いという証でありますので,今後とも積極的に見ていただいて道路行政に努めていただきたいと思います。終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で厚地覺議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩をいたします。                「休憩  午後 零時07分」                ──────────────                「再開  午後 1時10分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,5番有村久行議員より1件通告がされております。したがって,有村久行議員の発言を許可します。 ○5番(有村久行君)  今議会28名の同僚の皆さんと一緒に一般質問をさせていただきました。午前中最後に質問いただきました9番議員がちょうど真ん中で,私は後半戦のトップバッターということになりましょうか。一般質問もまだまだこれからですから,だれたち言わんじ,頑張っていきましょう。それでは,質問いたします。平成19年第4回定例会に当たり,先に通告いたしておりました1点に絞り一般質問いたします。わが国の国政は,先の参議院選挙によって民主党を中心とする野党が大勝したことにより衆・参両議院のねじれ国会現象が生じ,一段と次の衆議院選挙をにらんだ党利党略の駆け引きが横行し,与党は新テロ法案成立ありき,一方,野党は阻止ありきで,十分な審議が尽くされないまま会期延長が繰り返されて,国の将来展望の議論や国民生活への配慮など念頭になきがごとき醜い争いに明け暮れております。国の最高議決機関がこのような有様ですから,防衛省の事務次官による不祥事件や有名企業による商品偽装表示などいずれも根底に他を顧みない自己本意で遵法精神を欠く嘆かわしい事件が続発し,一方,親子,親族間の殺傷事件など人間としての本質,尊厳に関わる重大事件も相次いでおります。このような中にあってわが霧島市は,前田市長が掲げる「美しい霧島市」,「市民総親和」の基本理念と三つの基本姿勢の下,市民主役の市政が推進されつつあり,この機会に改めて敬意と感謝を表する次第であります。一方でこの機会に併せて苦言も申し上げさせていただきますと,先に同僚議員からもご指摘がありましたように,前田市長がトップセールスに走り回って霧島市を売り込んでいるうちに日本一の霧島市をつくりたいという気持ちが,市長は意識しないうちに中央集権の体制が進み,部長級である総合支所長に名目的権限はあっても,実質的な権限がほとんどなく,支所の職員には,無力感が充満,意欲が減退し,定年にはまだまだ5~6年残す優秀な職員が退職していく事例など極めて遺憾な事態が勃起しております。私は地域に活力があってこそ霧島市全体に活力が生まれると思っているのでありますが,間違いでありましょうか。前田市長のマニフェスト,「開かれた市政」,「活力ある市政」,「公正で公平な市政」の三つの基本姿勢をいま一度再確認いただき,総合支所やこれからご質問申し上げるシルバー人材センターにも市長自らきめ細やかな気配りを念願し,通告いたしておりましたシルバー人材センターの育成について質問いたします。シルバー人材センターは,旧労働省が昭和55年度から高年齢者に対し国庫補助を行うこととしたことから国の施策として全国的に推進されるようになったものであり,シルバー事業が国の補助事業として実施されるようになったことによりシルバー人材センターの設立は急速に全国に広がり,その広がりを見せ,地域社会に定着してまいりました。しかし,国や地方公共団体の補助事業として推進されるようになったとは言いましても,このシルバー事業が法律的な位置付けがないため,組織運営上も,事業執行上も課題がありましたことから,シルバー人材センターの社会的意義を明確にしたいということで法制化の機運が,設立団体はもちろん,これから設立しようとする団体からも急速に全国的に高まってきたため,国は法制化に着手し,昭和61年10月,高年齢者等の雇用の安定に関する法律,略して高齢法を設立,施行いたしました。この法律の施行によって国及び地方公共団体の責務が明確化されたことは十分ご理解いただいているものと思いますが,超高年齢社会にあって65歳未満の労働力人口が年々減少し活力が失われる懸念がある中,長年にわたって培ってこられた高齢者の技術,技能,社会経験などを地域社会に還元いただくことは極めて大事な時代の要請であろうと存じます。このことはボランティア精神に基づく安価な労働力を確保する側面だけでなく,高齢者の生きがい意識を高め,元気高齢者の創出は年々高騰する医療費の抑制にも貢献し連動するものと確信するものであります。ところが,七つの団体が統合して設立された霧島市シルバー人材センターは,統合いたしまして本部機能として事務局体制が強化された国分地区の微増以外は,6支部とも軒並みに会員数,事業契約高が減少しており,高齢者がますます増える中でシルバー人材センターの会員も,事業量も減っていくという憂えるべき現象を来しているのであります。そこでシルバー人材センターの育成について次の諸点について質問いたします。要旨1,シルバー人材センターを市政の中でどのように位置付けておられますか。要旨2,シルバー人材センターの統合前の状況と統合後の状況をどのように把握しておられますか。要旨3,ワークプラザ建設問題をどのように受け止めておられますか。以上,壇上から一括質問を終わり,第2回目以降の質問は自席から一問一答方式で質問させていただくことをお願いいたしまして壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  有村議員から1点につきまして質問がございました。その1,2につきましては私の方から答弁をいたします。3につきましては保健福祉部長に答弁をいたさせます。答弁の前に,私の政治姿勢,そして総合支所の言わば在り方についてご指摘もありましたけれども,私といたしましては,各総合支所長以下連携をとりながら精一杯努めているところでございます。その支所長自身も,また関係の課長級も,いろいろご批判,ご不満はあるかも知れませんけどもね,是非頑張っていることもご理解をいただきたいというふうに思います。今後もしっかりご指摘の点などを踏まえながら組織・機構改革進めてまいりますので,よろしくお願いいたします。さて,その1点目ですが,シルバー人材センターのこの育成についてでございますけれども,地域の高齢者の方々が協働・共生することによって高齢者の就業を通じて福祉の増進を図りながら自主的にこの運営をしていく団体でございますね。福祉の受け手から担い手にこの自らの意思で立ち位置を持って頑張るという姿かなと思うんですね。私どもの市としてはその事業主や労働者等の自主的なこの努力を尊重をさせていただきながら,その実情に応じて必要な援助などを行いますとともに,高年齢者等の再就職促進のための就業の紹介など,また,高年齢者などの意欲や能力に応じた就業の機会の確保を図るために必要な施策を総合的かつ効果的に推進するよう努めることが責務であると認識をいたしております。その2点目でございますが,人材センターからの資料によりますと,統合前であります平成17年度の会員数は3月31日現在で1,197名,契約金額は5億8,300万円でございました。また,統合後の平成18年度につきましては,会員数は3月31日現在で1,116名,契約金額は5億7,400万円であり,会員数で81名,契約金額で900万円とともに残念ながら減少をしておる傾向でございます。この減少の主な要因として考えられますことは,平成18年4月1日より導入をされました指定管理者制度による民間企業の参入と公共事業の削減などが考えられると分析をさせてもらっております。シルバー人材センターは働くことによって生きがいの充実や社会参加の促進を図っていく団体でございますことから今後もシルバー人材センターを活用できるものは活用していきたいと考えております。大変私事で恐縮ですが,実は今日は私の自宅にはシルバー人材センターからたくさんの人が,10名ぐらいかな,来てもらってしっかり仕事を,毎年恒例のことなんですが,正月前,盆前,本当によう今までの人生の経験を生かされながら丁寧ないい仕事をやってもらっております。今後とも共に力を合わせ合いながら頑張ってまいりたい。そういうふうに思っております。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  3点目についてお答えします。ワークプラザは,シルバー人材センターで働く会員の活動拠点として作業や研修,会議室等の用に供する施設であります。この施設は,市町村が厚生労働大臣の指定を受けた全国シルバー人材センター事業協会のワークプラザ奨励金を受けて設置し,シルバー人材センターに無償で貸与するものです。建物の建設については,場所,規模,内容等についていろいろな角度から検討が必要でありますが,厳しい財政状況の中でありますので,現在のところは考えておりません。また,既存施設の利用についてのご質問ですが,シルバー人材センター会員の6割が国分隼人地区に集中していることから,この地区が望ましいのではないかと考えておりますが,今のところ適当な空き施設はない状況にあります。 ○5番(有村久行君)  ただいま1回目の回答をいただきました。市長自ら自宅をシルバーにお願いして整備をいただいているということでございます。本当にありがとうございます。なお,また,今回補正でも公園整備事業をシルバー人材センターに委託をいただくということでございましてご配慮をいただいているということは理解いたしますが,私は,この高齢法では,第5条で地方自治体の責務,そして第40条で講ずるべき措置というものをうたっておるわけでありまして,私は一般の任意団体的な考え方の認識ではいけないのではないか。ちゃんと法律的に地方自治体の責務も設けられておる。義務的な事項もしっかり規定されておるわけでありまして,少なくとも,60歳以上の人口が10月1日現在で,これは住民基本台帳ですけれども,3万4,299人霧島市にいらっしゃいます。20%の方が定職を持っておられたにいたしましても,2万7千以上の方々がこのシルバーで働く対象者になるんだろうと,こう思っておりますが,その中で,先ほど発表がありましたように,前1,200名ぐらいいたものが1,116名に減っている。現在は1,016名に減っております。ますます減ってきておるわけでありまして,私は霧島市にとりましてもこの高齢化社会において非常に大事な問題ではないか。そういった意味では,保健福祉部長に伺いますが,担当者を配置されておりましょうか。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  シルバー人材センターの担当職員というのを特別には配置しておりませんが,1名の職員がほかの事務と兼務して行っております。 ○5番(有村久行君)  このシルバー人材センターには補助事業もたくさんありまして,私は,この補助事業も生かしながら会員を増やして,そして高齢者の生きがい対策,そして元気老人をつくっていく。霧島市においても市長が12月の広報きりしまでも元気な霧島市民をつくっていくことが最も大事だというふうに対談の中で申されておりますが,特に高齢者にとりましては,元気老人をつくっていくということは,あるいは働く意欲を持っていただくということは非常に大事なことだと思うのでありまして,専任職員は置いていないということでありますが,私は専任職員を置くぐらいにしてこんな補助事業も活用しながらしっかりとこのシルバー人材センターを支えていくべきではないのか。霧島市に合併いたしましてから,今までは私は,前田市長も町長時代は理事長を兼ねておられたのではないか。ほとんどのまちが首長か副首長が理事長を務めてこの大事な位置付けとして育成を図ってきておるものでありますが,合併と同時にしみん公社の方に力が注がれて,シルバー人材センター投げ捨てられておるのではないかという印象を持たざるを得ない。こんな状況でありますが,前田市長どうでしょうか。 ○市長(前田終止君)  合併前私も旧牧園の町長として当時なりにシルバー人材の牧園町のリーダーを務めさせてもらっておりました。かねてご承知のとおり,時の首長がもうすべての役職をこの引き受けていくような手法というものを,私の市長就任と同時にできる範囲で改めていこうじゃないかということで,まず地区理事に時の首長としてもう出ることから私は拒否をして,そしてお互い役割分担,そして人材をいろんな分野で増やしていこうという方針をとって今日に至っているわけですね。そういう中でこのシルバー人材センターの持つ役割は,今,有村議員から仰せのとおり,本当に元気市民をつくる中での,高齢化が厳しい時代にあって本当に元気老人をつくっていくということに直結をいたしてますね。そして働くこと。いい趣味を持つこと。長い今までの人生の経験,身につけた知識,技術,そういうものをふるさとのために役に立てますということ。老後の本当に,何と言いますかね,自分の前向きな,積極的な社会貢献をこうしているという思いをこういう仕事を持つことによってすごく貢献できるのじゃないかなあと。結果として介護予防,あるいは,また,医療費等の軽減,そういうものにしっかり結び付いております。ですから,おっしゃるような意味で特別に専任の職員を置きながらそういう方向をさらに磨き上げていくということも大事なのかも知れませんが,私といたしましては,独自のシルバー人材センターとしての頑張り,そしてご指摘のような言わば当然にしてお互い力を尽くし合って支え合ってその組織が自立していくということ。行政の方もちゃんとそこを見て連携を深めてまいることができたらというふうに思っているところでございます。 ○5番(有村久行君)  私が専任職員を置くべきではないかと申し上げましたのは,従来は首長なり,副首長が理事長を務めておりましたから有効に職員を動かすことができたわけですよ。ところが,霧島市はそういう状態になっておりませんから,専任職員を置いてやはり補助事業もしっかり活用しながらシルバー人材センターの活性化を図るべきではないか。そのことが霧島市の活性化にもつながり,そして高齢者対策にもつながる。こういうふうに思った次第であります。実は私ども会派で今年2月,埼玉県の草加市という所に行きました。ここは高齢者活用子育て支援事業というのを導入しておりまして,保育に欠ける親御さんは保育所に子どもを預けることができるんですけれども,保育に欠けない親御さん,この方々は非常に,専業主婦ですけれども,若い人たちは子育てに非常に悩みを持っていらっしゃる。こういう方々のためにこの子育て支援事業を活用して室を開いたところ,たくさんの方々が利用いただきまして,「私は子どもは一人で十分だと,もう育てられないと思っていたけれども,こんな施設があってこんなご面倒を見ていただければ,もう一人,二人子どもを産んでもいいな。」と実際そのお母さんの声も私どもは聞いて帰ってまいりました。したがって,私はこういった事業を活用することによりまして子育てとあるいは少子対策と高齢化対策,シルバー対策両面,両方に有効ではないかと思った次第であります。そのような事例も申し上げましたけれども,いずれにいたしましても霧島市の状況は,国分市が平成元年に法人化されております,元年の4月。そして隼人町が3年の4月に法人化,溝辺町が平成8年にミニシルバーで立ち上げて,平成9年3月に法人化をしております。その他のシルバー人材センターは,四つのシルバー人材センターは法人化されておりません。ミニであります。こんな中で私は,首長が理事長を務めていただいておりました隼人町は国分市よりも会員数も,そして事業量もどんどん増えてきておった。ところが,合併によりまして大分減ってきたなあという感じを持ちまして非常に,私の町ももちろんです。私の町もどんどん伸びていたけれども,19年度は大幅に会員数も,契約高も減っておる。こういう状況でありますので,市長の再度の答弁をお願いします。 ○市長(前田終止君)  登壇させての答弁から申し上げましたとおりなんですが,契約金額の減少,あるいは,また,会員登録数の減少,これは指定管理者制度,これをもう多くの分野にわたって,ご承知のとおり,踏み込んでいったということ。そして民間企業の方々も細かくいろんな分野に生き残っていくための努力,工夫を年々歳々頑張っておられるというようなこと。そして私ども市全体の公共事業費,こういうものが減ってきている事実などから考えると,有村議員ご指摘の点,本当にそのような現状にはあるわけですが,私といたしましては,是非,少しでも本来シルバー人材センターの持つこの機能,特性,よき点,そういうことを考えながら,会員数や,さらにその契約などがしっかり実績を示す方向に頑張っていくべきことと理解はいたしておりますが,現状としてはそういうことだということでご理解いただきたい。そして,また,シルバー人材センターそのものにも是非頑張ってくださいますようにご期待を申し上げたいと思っております。 ○5番(有村久行君)  大変ご丁寧な回答をいただきましたけれども,実は前田市長のお膝元の牧園の減少率が一番大きいんです。平成17,16年で140名いた会員が,現在66名に減っております。事業量も26%以上減っております。だから,私は,前田市長もお忙しいんですけれども,牧園支部にも是非顔を出していただきまして状態を,なぜそんなに会員数も減り,契約高も減ってきたのか。この辺を自分の目でしっかりと確かめていただきたいと思うんですが,どうでしょう。 ○市長(前田終止君)  シルバー人材センターの各ネットワーク,それに去年も,今年も声がかかって,それで私が招かれて行くという場面結構あるんです。そして,また,牧園につきましては,それこそ,先ほど申し上げましたけれども,私自身はそれなりのシルバー人材センターを評価してのおつき合いをお願いしてきております。今日も,先ほど言ったとおり,約10名の人が来て私の家取りかかってもらって,年に二度の恒例の取組と。まさか,しかし,半減しているような状況にあるとはちょっと私も認識がなかったです。その関係者の話をしっかり聞きながら,現状を掌握して,できる範囲で精一杯応援させていただきます。 ○5番(有村久行君)  是非よろしくお願いいたします。そこで今回公園清掃事業をシルバーに委託をいただきましたけれども,今回の30の公園で大体シルバー人材センターの何人ぐらいが働ける。積算根拠,金額では1,706万9,929円見積額がシルバーから出てきたというお話でありましたけれども,できれば支部ごとに何名ぐらい働けることになりますよということが分かれば,お知らせいただければありがたいと思いますが,どうでしょうか。 ○建設部長(秋窪直哉君)  支部ごとにはちょっと取り寄せておりませんが,延べ人数で約1,600人でございます。 ○5番(有村久行君)  支部ごとに分かりましたら,その時点でまた報告をいただければありがたいと思います。いずれにいたしましても私は,今回の委託が積算根拠,時間当たりの単価をどんなふうに見てあるのかなというのも関心がありますけれども,総務部長,毎年鹿児島県が最低賃金を,時間給の最低賃金,日給も示しておりますけれども,今年の最低賃金はどんなふうになっておりましょうか。 ○総務部長(西重正志君)  申し訳ありません。詳細な金額については私は今承知いたしておりませんけれども,確か昨年に比べ7円か8円程度上がったんじゃないかと思っております。 ○5番(有村久行君)  先ほど公園の見積りをシルバーの方から出していただいたということでありますけれども,シルバーの皆さんを奴隷みたいに安いが手柄で使わないように,せめて財政課長の所でも査定に当たりましては最低賃金だけには配慮をいただく。このような査定をいただきたいというふうに思います。そのために最低賃金の額をお尋ねをしたわけであります。それから,シルバー人材センターも実は行政の育成責務があるんだと私は申し上げましたけれども,全国的には非常に霧島市のように合併して非常に仕事が少なくなった。会員が減ってきたと。その辺はやはり体制の整備の問題もあるだろうと思いますが,債務超過になって倒産せざるを得ないようなシルバーも出てきておるんです。私はそんなふうに霧島市のシルバー人材センターをしてはいけないというふうに思っておりまして,その辺についても,霧島市の副市長がしみん公社の理事長ですか,なっていらっしゃいますけれども,この辺との両立について是非しっかり考えていただきたいと思うんですが,南副市長どうでしょうか。 ○副市長(南 洋海君)  霧島市しみん学習支援公社で管理をしている施設につきましては,それぞれ嘱託の今職員を抱えてそれぞれの担当で管理をしていただいております。今のところ,シルバー人材との共存ということでございますけども,ちょっと研究をさせていただきたいと思います。 ○5番(有村久行君)  国の補助金につきましてもこれから5年間で漸減していくと,5年がかりで補助金も国の方針では減らしていくという計画になっておるようであります。従来は一つ一つの法人,国分,隼人,溝辺,これがCランクの補助事業を受けていたんですけれども,合併したことによって現在ではAランクに上がっておりますからランクのために多少上がっていますけど,三つを合わせますととても及ばないと,補助額は3団体の合計の方がずうっと高いわけであります。具体的な数字まで私は把握しておりますけれども,今時間の関係もありますから発表いたしませんが,いずれにしましてもこれから問題はミニと言われる法人化をしていない四つのシルバー人材センター,これにつきましても従来どおりちゃんと助成をしていただかなければ,先ほど9番議員から職員を配置しなければ,シルバー人材センターでは仕事が伸びない。こんな話もありました。しかし,私は,職員を配置するよりも,シルバー人材センターの会員を増やして有効に活用することが大事ではないか。私は,建設業者等の育成の問題も昨日も発言がありました。議員の方から要望がありました。シルバーに仕事を食われておるので,是非建設業者に仕事を回してほしいという話もありましたけれども,しかしながら,先ほど建設部長が話がありましたように,シルバーの方が少なくとも20%は安いと,安くで仕事をしてもらえるということですから,やはり長年の経験,技術を持った高齢者の皆さん方にしっかり働いていただくということが大事だと思うのであります。したがいまして,私はやはり今後ミニシルバー人材センターについての補助金についてどのような考え方をお持ちか。副市長でしょうか。財政課長でしょうか。あるいは総務部長でしょうか。お答えいただきたいと思います。 ○財政課長(平野貴志君)  ご質問等にもございますように,高齢者の生きがいづくり,また,一方ではそれぞれの事業を営まれている方々の業務の確保ということも非常に大事なことでございまして,それらが競合してくる部分が多々あるわけでございます。先ほど単価の関係で市が査定をするのではないかというようなご質疑の中でございましたけれども,シルバー人材センターは独自の単価を設定をされております。業務をされる会員の方々に支払われる単価と事務費として取られる単価,金額を合算した形で単価を設定されておりまして,その単価をそのままシルバー人材センターの単価として市の方は活用しておりますので,下げたりとかいうそういうものをしているものではないということをまずご理解をいただきたいと思います。それから,シルバー人材センターの活用でございますけれども,これにつきましては,それぞれの業務の内容等につきまして向いているもの,あるいはシルバー人材センターの方では危険を伴うもの等もございますので,そういう所につきましては,法令等のまた関連もございますので,そういうところを遵守しながら事業への活用ということも検討をしてまいりたいというふうに考えております。 ○5番(有村久行君)  よく理解をいたしました。実はそのミニの関係なんですけれども,非常に今後厳しくなるなと思っておるのであります。ほとんど職員体制も縮小されております。先ほど当初でお話をいたしましたように,本部の方は職員体制も強化されまして確かに国分地区は事業量も,会員数も増えておる。ところが,それぞれの支部は職員体制が弱体化せざるを得ない。経営として考えますとせざるを得ない。シルバー人材センターは補助金と事務費10%で運営しているんですけれども,この事務費をもっと増やせばいいんじゃないかという議論をしたこともあるんですが,国の指導が10%以内にできるだけ抑えなさいという指導があるわけでありまして,これはあくまでも,次に質問いたしますけれども,シルバー人材センターは社団法人ですが,この形態は今村部長どんな法人だとお思いでしょうか。
    ○保健福祉部長(今村恭一君)  シルバー人材センターは公益法人であると考えております。 ○5番(有村久行君)  社団法人の中には,今お答えがありましたように,営利法人と公益法人と中間法人,中間法人というのは労働組合などだそうでありますが,公益を目的とする公益法人と営利法人があるわけでありまして,株式会社等は営利法人であります。三つにおおむね分かれると言われておりますけれども,私は,公益法人ですからそんなに儲けることはできません。しかし,先ほど申し上げましたように,債務超過になってもいけないわけでありまして非常に経営が難しい団体なんです,組織なんですね。だから,公共団体の育成,仕事の確保ということを法律でちゃんと明記してあると私は受け止めておるんですが,いかがでしょうか,部長。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  現在シルバーが5億7千万程度の18年度の決算で契約をしております。その中の公共事業は約3割でございます。民間が7割,それで今後,先ほど市長の答弁の中でありましたように,指定管理者制度によってシルバーに今まで頼んでいた分が減少する。それから,こういう財政状況の中で公共事業が減少して,その分がシルバーが少なくなる。そういうものを考えますと,今後は公共事業の占める割合というのは,やはり市が公益法人としてのシルバーにお願いする,随意契約などでお願いする部分を幾ら頑張ったとしても今後は減少するものと考えております。そうした場合にシルバーが受注額の10%を事務費として使うわけですけれども,そうなれば民間の契約を増やす方法しか今後はないと思います。そうした場合に,今シルバーは受けの状態だと私は考えております。つまりシルバーで発注する個人あるいは企業が電話をしてお願いするような形態をとっておりますけれども,今後はやはり営業として回る。あるいはシルバーの会員千何人おられる人が同じ営業として隣近所からシルバーを紹介してシルバーの発注を増やす。そのようなこともシルバーの中で考えていくのも一つの方法ではないかと考えております。 ○5番(有村久行君)  部長の回答は模範回答だと思いますけれども,本当はシルバー自体も自主努力をしなければいけないということは十分分かるんですけれども,なかなか,人件費が一番大きなウエイトを占めておりまして人間を増やすことができない。非常にそういった面ではやっぱり行政の指導,援助というのがやはりどうしても欠かせないのではないかなというふうに思っております。プラザの問題につきましても回答をいただきました。確かにプラザ建設には2千万円の国の補助があるわけでありますけれども,実際のところ2千万円ぐらいでは,とてもじゃないけれども,そんな施設はできない。したがって,いや,実は先例の所でも大体3億ぐらいかけて,補助金は2千万,あとは市が全部出して造ったという所も事例はたくさんあります。しかしながら,私は霧島市の今のような財政の中で市にたくさんお金を出しなさいなどということは到底無理な話ですから,できれば2千万円の範囲内でできる施設整備ということになりますと現存の施設をどっか見つけて補修をするということが精一杯ではなかろうかと思うんですが,どうでしょうか。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  ご答弁でも申し上げましたように,シルバーの会員の6割が国分隼人地区でございます。そうするとワークプラザは研修施設などの施設でございますけども,利用会員というのはやはり会員からの利用を考えますと国分隼人地区が望ましいのではないかと考えております。それで箱物を今造るとなれば億というお金がかかりますけれども,改修というのは,確かに議員がおっしゃるように,それぐらいの,かなりの経費よりも安い経費で建設できると考えてはおりますが,答弁でも申しましたように,そういう今施設が国分隼人地区にはないのが現状でございます。 ○5番(有村久行君)  シルバー自体でもそんな施設についていろいろ気配りをしていくと思いますけれども,当局の方でもそんな施設はないかよくひとつ相談に乗っていただきまして,できればそういう施設の確保についても協力をいただければ非常に助かるのではないかと思います。ところで,今,国分の事務所と隼人の事務所は市が使用料を取っておりますけれども,この根拠はどこにあるんでしょうか。 ○管財課長(津曲正昭君)  今,国分の場合は普通財産を使用していただいておりますけれども,それは使用料という形で使用料をいただくというようなことになっておりますが,その根拠は,一番の大本は地方自治法の237条でございます。これを受けまして,霧島市の行政財産の使用料の徴収条例というのがございますけれども,それに基づいて使用料についてはいただいているということです。それから,普通財産につきましては,霧島市財産の交換,譲与,無償貸与等に関する条例というのがございますけれども,それに基づいて貸付けをしているというようなことでございます。 ○5番(有村久行君)  私は普通財産についての規定は地方自治法しかないと。これについては明確に使用料を,貸し付けることだけを書いて,使用料については規定されておりません。したがって,行政財産については,今申されましたように行政財産の使用料徴収条例によるわけでありますけれども,この第9条第1項,2項は,「公益団体等が利用する場合は免除することができる。」という規定もあるんですが,この適用はなぜできないんですか。 ○管財課長(津曲正昭君)  今申されましたように,「減額又は免除することができる。」という規定でございまして,しなければならないということではございません。それでもしそのような申請がございましたら,そのことについて適切に考慮するということになろうかと考えます。 ○5番(有村久行君)  最初から申し上げておりますように,このシルバー人材センターは,地方自治体も育成,仕事も確保していくという責務があるんですよ。したがって,そういう所から,そういった公益団体から使用料を取るというのはやはり余りにも温情がないのではないかと思いますが,市長どうでしょうか。 ○市長(前田終止君)  シルバー人材センターの持ってる目的,そして,また,その効果などしっかり考えまして,皆さん方の意を受けて検討させていただきたいと思います。 ○5番(有村久行君)  それと溝辺町あたりは土地について固定資産税相当額の使用料を取っておる所もある。私はこの根拠についてもおかしいなあと。この施設は,市道等の雑草等を寄せて堆肥化して,これは売ってはいない。処分しているんですよ。したがって,非常に公共事業の手伝いをする施設であるのに固定資産税を取っておる。私はやはりこの辺にちょっと霧島市は,シルバー人材センターに対する公益団体,あるいは市や国が関与しなければならない大事な高齢化時代の国の施策であるということの認識が足りないのではないかと思うんですが,どうでしょうか。 ○管財課長(津曲正昭君)  もう1回ご質問の確認をしたいと思うんですが,土地についてはその固定資産税の税額の何割かを取っているということでしょうか。 ○5番(有村久行君)  使用料として固定資産税相当額だというふうに言って納めておるんですよ。私はこれはどこに根拠があってこんな使用料を取るんだろうかなと思っておるんですが,表も持っております。こんな土地に対する,市有地なんですよ,これは。市有地でシルバー人材センターが利用している土地,これについて固定資産税相当額の使用料を納めておるんです。この辺についても一括して,先ほどのプラザにつきましても地方団体も助成をして,できたらこれは無料で賃貸するんですよという規定も,ちゃんと国の指導方針もあるわけですから,今後シルバーからも申請があると思いますので,もっとシルバーに対する認識を深めていただきまして適切な対応をしていただきますようにお願いいたしまして終わります。 ○議長(西村新一郎君)  先ほどの有村久行議員の質問に対する答弁の準備ができたということでございます。まず支部ごとに人員の報告をしていただきたいと思います。 ○建設部長(秋窪直哉君)  今回議案に提出しております都市公園の指定管理者の指定によるシルバー人材センターへの各支部への人数でございますが,隼人が約1,500名,横川支部が10名,福山支部が90名,延べ1,600名となっております。 ○総務課長(阿多己清君)  先ほど最低賃金についてご質問がございましたけれども,鹿児島労働局労働基準監督署が示した,平成19年10月26日効力発生日となっておりますけれども,地域別最低賃金が619円となっております。以上です。 ○議長(西村新一郎君)  以上で有村久行議員の一般質問を終わります。次に,6番徳田拡志議員より1件通告がされております。したがって,徳田拡志議員の発言を許可します。 ○6番(徳田拡志君)  平成19年,皇紀2667年も師走を迎えていよいよ残すところ2週間余りとなってまいりましたが,霧島市内の景気状況を見渡してみますと,多くの企業や市民が失望感と脱力感であふれているように見えます。東京や名古屋など大都市では景気回復宣言がなされる一方,霧島市などの地方では収入が減り,住民税や国保税などの増税で毎日の生活さえ困難さを極めております。国による三位一体改革のツケとはいえ,余りにも理不尽な地方切捨政策はもはや政治統治能力を失った江戸末期の徳川幕府そのものであります。この1年を振り返ってみても,テレビをつければ偽装事件,新聞を見れば裏金事件,毎日報じている有様です。挙げ句の果ては,国民の生命,財産を守るべき防衛省のトップの事務次官までが逮捕される事態に陥っており,もはやこの国は国家としての体をなしていないと言っても過言ではありません。地球上でも人間の長きにわたる環境破壊が自然のサイクルを壊し始め,異常気象を引き起こし,そのリサイクルで人間が異常を起こして親殺しや子殺しに見られるように異常な人間社会を築いているのであります。まさに現在の世の中がこういう状態ではないでしょうか。どこかが間違っている。どこかに偽りがある。だれかが嘘をついている。だから乱れてくるのであります。今朝の読売新聞に「今年の漢字に『偽』が選ばれた。」と報じておりました。この発表を見た京都清水寺の森貫主は,「『偽』という文字が選ばれることは恥ずかしく,悲しく思う。己の利ばかりを望むのではなく,自らを律する気持ちを取り戻してほしい。」と感想を述べております。それでは,先に通告をいたしました霧島市土地開発公社について質問をいたします。これは前回9月議会におきまして私が質問いたしました(仮称)第二国分西小学校建設用地として霧島市が取得した旧山久陶器跡地との関連もあり,また,市民も新設学校用地周辺整備事業には大いに関心を寄せているところであります。また,前田市長も9月の産業教育委員会の席で「旧山久陶器跡地の取得についての安心・安全面での全責任は自分がとる。」と明言されたそうでありますが,今回の霧島市土地開発公社が10月に取得した約2万9,752㎡,約9千坪は重金属の鉛を含んだ汚染土壌地を取得したものであり,これらの公共用地への転用に対する全責任を市長がとるということではないかと私は捉えておるが,今議会で市民に対して明確な説明と答弁をすべきではないかと思うものであります。霧島市土地開発公社の組織構成と役割及び責任についてお尋ねをいたします。霧島市土地開発公社の組織構成を見ると福永副市長が理事長として事業運営をなされております。その取り巻きとして市長あるいは主要部局の部長クラスが理事として入っているとのことですが,市民の目から見ると大変分かりにくく不可解に見えるのであります。土地開発公社の組織構成と開発公社の役割及びその責務を明確に説明し答弁を求めるものであります。次に,霧島市土地開発公社の19年度の事業計画についてでありますが,今回のような5億円を超す土地取得の予定は全く事業計画の中に当初盛り込んでなかったのであるが,今回この土地の取得をした経緯と説明を求めます。最後に市長が霧島市土地開発公社に依頼した土地の契約までの経緯と取得金額は幾らなのか。また,その取得目的は何か具体的に示し市民の理解を得るために明快な説明と答弁を求めるものであります。以上で壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  徳田議員から1点につきまして質問がございました。その1につきましては私の方から答弁をいたします。2,3につきましては企画部長に答弁をいたさせます。お答えいたします。土地開発公社は公有地の拡大の推進に関する法律第10条の規定に基づいて設立された特別法人で,その目的は,地域の秩序ある整備を図るために必要な公有地となるべき土地等の取得及び造成,その他の管理などとなっております。具体的には大きく二つの事業を行っております。1点目は公有地となるべき土地を地方公共団体に代わって先行取得する事業,2点目が公社独自の事業として行う住宅用地の造成事業等であります。霧島市土地開発公社の現在の組織構成につきましては,役員が,理事16名,監事2名の計18名,事務局職員が事務局長以下6名の体制となっております。事務局職員の内訳といたしましては,事務局長1名,次長1名,係長2名,係員2名となっており,次長につきましては市からの出向,そのほかの5名がプロパーの職員となっております。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  霧島市土地開発公社についての2点目と3点目にお答えいたします。霧島市土地開発公社の平成19年度の現段階での事業計画につきましては,公共事業用地の先行取得に係る公有地取得事業として14万9,738.02㎡を取得し,11万988.58㎡を処分する計画となっており,公社の自主事業である土地造成事業として1万㎡を取得し,3万8,566.34㎡を処分する計画となっております。次に,アズミック株式会社からの用地取得につきましては,(仮称)第二国分西小学校周辺の道路,公園等の整備に係る公共事業用地や公社の宅地造成事業用地としての活用を目的としたもので,取得面積は2万9,752.02㎡,取得金額は5億3,729万9,167円となっております。 ○6番(徳田拡志君)  非常に簡単な質問を1項目だけしておりますので,答弁も大変手短にやっていただいてありがとうございます。2問目の質問で土地開発公社の組織構成と役割と責務についてお尋ねいたします。「役員が,理事16名,監事2名」となっておりますが,この理事の職名と監事2名の職名をすべてお知らせください。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  理事が霧島市副市長,それから土地開発公社の事務局長,霧島市長,それからもう一方の副市長,それから知識経験の方が8名(「7名」と訂正あり),それから市の総務部長,企画部長,農林水産部長,商工観光部長,建設部長でございます。そして監事が霧島市の監査委員となっております。2名でございます。 ○6番(徳田拡志君)  今,組織構成をお聞きしましたが,その組織の任命はどなたがされますか。 ○副市長(福永いたる君)  理事長の任命は霧島市の市長にいただいております。そして理事は理事長が任命しております。 ○6番(徳田拡志君)  理事長の任命は市長がすると。その他の理事は理事長になったいわゆる福永副市長がされる。こういう理解でよろしいですか。 ○副市長(福永いたる君)  理事の任命は理事長が行います。 ○議長(西村新一郎君)  ちょっとお聞きしますが,質問は,理事長は市長が,それで理事長,理事は理事長が指名するということでいいんですかということですよ。暫時休憩いたします。                「休憩  午後 2時22分」                ──────────────                「再開  午後 2時25分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。徳田拡志議員の質問に対する答弁を求めます。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  大変失礼いたしました。霧島市土地開発公社定款がございまして,その第8条の方に役員の任命というのがございます。第8条の1項に「理事及び監事は,霧島市長が任命する。」となっておりまして,第2項で「理事長及び常任の理事は,霧島市長が選任する。」というふうになっております。それから,先ほど「知識経験が8名」と申しましたけど,「7名」の誤りでございます。訂正させていただきます。 ○6番(徳田拡志君)  土地開発公社の主たる事務所の所在地,所在地どこにございます。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  この定款によりますと,事務所の所在地としては,「この土地開発公社は事務所を霧島市に置く。」というふうな記載がしてございます。 ○6番(徳田拡志君)  霧島市のどこに所在しておりますか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  定款上は「霧島市に置く。」となっております。現実的には隼人町の今の隼人総合支所の道路向かい側に所在しております。 ○6番(徳田拡志君)  開発公社の方に資料をもらいに行くとこの封筒をくれるんですよね。この封筒には「霧島市隼人町内山田一丁目6番68号」と記載されている。ここが開発公社の事務所ではないんですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  現実的にはそこが住所だというふうに認識いたしております。 ○6番(徳田拡志君)  現実的にはということではなくて,登記上どうなっておりますか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  登記簿上は霧島市役所の住所になっております。 ○6番(徳田拡志君)  登記上は霧島市役所,中央三丁目45の1でよろしいんですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  はい,そのとおりでございます。 ○6番(徳田拡志君)  ということは,これ公的にこういろいろ配布されるわけですよね。霧島市の開発公社が持っている土地がありますよと企業に送ったりとか,いろいろされてますよね。ということは住所が違うと,登記簿上違うような住所から発送していると,偽装に当たりますよ,今流行りの。この辺改善されませんか。 ○副市長(福永いたる君)  今ご指摘がありましたように,確かに登記簿上は45番の1号ですので,これが登記簿上は住所となっております。そしてその封筒は確かに事務所の今の内山田が書いてあると思いますので,その辺はご指摘をいただきましたので,今後,正していきたいと思います。 ○6番(徳田拡志君)  霧島市土地開発公社の事実上の仕事場,作業場はどこですか。どちらの方に改良されるおつもりですか。お答えください。 ○副市長(福永いたる君)  開発公社は,いろんな合併してから,これは言い訳になりますけれども,現在はあそこの一応借りて事務所の位置としておりますので,この登記簿との整合性,今後の事務所の問題解決していきたいと思います。 ○6番(徳田拡志君)  やはりこういう事務所というのは大切なことなんですね。生命,財産,生命の次に大切な財産でありますので,市民の財産を扱っている場所がやはり確立してないと,どこの場所でどういう仕事をしているんだということをはっきりしとかないといけないと思います。ということは隼人の方の住所の方に登記簿の方を直すということで理解してよろしいですか。 ○副市長(福永いたる君)  今後のことをよく考えて,ここでのちょっと今の即答はちょっと控えさせていただきたいと思います。と言いますのが,事務所はあそこでずっと永久的にできるかどうか。その辺も考えますので,早急にそれは正していきたいと思います。 ○6番(徳田拡志君)  来年の1月から分庁になって開発公社,教育委員会,その他隼人の方に行くということで決定しているんじゃないんでしょうか。市長どう思われますか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  現在の分庁につきましては教育委員会と選挙管理委員会ということで,いわゆる行政部分だけの議論をしておりまして,開発公社に関する議論はこの中ではいたしていないところでございます。 ○6番(徳田拡志君)
     もうこの質問は最後にいたしたいと思います。偽装問題がこんだけ毎日毎日,私もさっき前文で言いましたけどね,これだけ出てるんですよ。今これが,偽装とは言いませんけど,間違ってたというのは分かったわけですから,すぐに訂正しますということを市長おっしゃったらどうですか。 ○市長(前田終止君)  今のご指摘に従って現状にふさわしい状況に訂正をしたいと存じます。 ○6番(徳田拡志君)  次の質問にまいります。開発公社の19年度の事業計画について,この事業計画,予算,事業計画,資金計画,これはいつ,どの時点で計画されるんですか。 ○副市長(福永いたる君)  事業計画書,当初予算,それは3月の時点で行っております。そしてその後補正なり,変更なりするときは,理事会を開いて,その理事会の承認を得て実施してまいります。 ○6番(徳田拡志君)  事業の予算,事業計画,資金計画を作成した時に,この事業の開始前に設立団体の長,いわゆる前田市長ですね,の承認を受けるということになっていますが,それはいつの時点ですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  19年度の予算につきましては,3月に公社理事会を開きまして,その中で議決をして,そして市に対して承認申請を提出して,市から公社の方に承認を通知するというような流れになっております。 ○6番(徳田拡志君)  3月に出されたということで,私が,19年度の事業計画について3月30日提出ということで福永理事長から市長の方に出された土地開発公社の事業計画書がありますね。この事業計画の中に今回取得した土地の事業計画の内容事項全然入ってないんですが,その時点では今回の取得を開発公社がするというのは明確でなかったということですか。 ○副市長(福永いたる君)  3月の時点では9月議会の第二西小のあの用地の分については予期していないことでございました。したがいまして,今回のこの9月議会のことがありましたので,あの時にあの土地が浮上して出てきましたので,開発公社の方でもそれを補正と事業計画の中に入れたということでございます。 ○6番(徳田拡志君)  当初計画に,5億円を超すような用地取得にかかわらず,当初計画はなかった。そして9月議会でああいうことになった。ああいうことというのはどういうことなのか分かりませんが,私が推測するについては,山久跡地を学校用地として買った残りの土地をどうするかということで内部の話があったのではないかと推測します。その土地についてはじゃあ開発公社で取っとけばいいだろうということではないかと,これもまた推測いたしますが,その変更を議案第13号として開発公社の理事会に策定して変更を出されておりますね。この時の理事会はいつ開催されて,どなたが出席されましたか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  10月1日に理事会を開いております。先ほど申しました理事の方が,少し確認はとれませんけれども,ほとんどの理事の方が出席したというふうに記憶いたしております。 ○6番(徳田拡志君)  その理事会はどこで開かれますか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  本庁舎の3階の庁議室の方で開いたというふうに記憶しております。 ○6番(徳田拡志君)  開発公社の理事会を開くのに庁議室で開く。これは便宜上そうなのかも知れませんが,ここに開発公社と市との不可解な,不明朗なところがあると私は申します。先ほど前文でも言いましたように,都合がいいんですよ。開発公社で取得する時には開発公社をここで庁議を兼ねてやってる。開発公社という団体があるわけですから,そこでなぜ理事会を開かないのか。これは理事会ですよ。理事長として福永副市長が招集しなければいけないんですよ。庁議は前田市長が庁議を開くぞということで招集でしょう。理事会と庁議をごちゃ混ぜにしとるんじゃないでしょうか。その辺どうですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  土地開発公社に関する書籍がございます。その中で「土地開発公社は地方公共団体の分身として性格付けられるものである。」というのがまず1点書いてございます。それから,「土地開発公社が自らの負担と責任において計画を実施するものでありますけれども,地方公共団体の策定する諸計画と整合性を図る必要があるとともに,地方公共団体と十分協議検討し,その意向を尊重することが必要である。土地開発公社は公共的性格に鑑みるとこういうことである。」というような一文もございます。そういったことから十分協議検討する中でこういった場所を選んだ経緯があろうかというふうに考えます。 ○6番(徳田拡志君)  「開発公社は地方公共団体の分身である。」と今おっしゃいましたけど,分身という言葉よりも,化身ですよ。おばけですよ。こういうことをするから市民から見たら開発公社というのはどういう役割なんだと,どういう目的なんだ。市長の私的機関と言われても過言ではないでしょう。皆さん報酬をどれだけいただいておりますか,理事長。開発公社からの報酬,理事,監事,理事長ですね。お答えください。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  霧島市土地開発公社役員の報酬及び費用弁償に関する規程というのがございまして,その第2条に「役員の報酬額は次のとおりとする。」ということで「理事が日額5,100円,監事が日額5,100円,ただ,この前項の規程にかかわらず,市の一般職の職員が役員を兼ねるときは報酬は支給しない。」,それと費用弁償という部分が規程してございます。 ○議長(西村新一郎君)  暫時休憩といたします。                「休憩  午後 2時43分」                ──────────────                「再開  午後 3時00分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。徳田拡志議員の質問に対する答弁を求めます。答弁は理事長の報酬についての答弁を求めるところであります。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  先ほど申しましたとおり,5,100円ということで,これは一般職の方には払われてないということでございました。なお,費用弁償のことも規程はされておりますけれども,実際費用弁償というのは払っていないということでございました。 ○議長(西村新一郎君)  ちょっと確認をさせてください。「理事と監事は5,100円」ということでございました。理事長も同額ということですね。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  すいません。理事と理事長ともに5,100円ということでございまして,理事のうち一般職の職員については支払いをいたしておらないということと,費用弁償は規程はございますけれども,現在費用弁償の方は払っていないということでございました。それともう1点よろしいでしょうか。先ほどの事務所の所在地の関係で少しその後調べさせていただきましたんですけれども,所在地については,今おっしゃられた隼人にするという方法もございますし,この中では代表権を有する役員が継続的に業務を執行している事務所の方にしてもいいということで,どちらが適正かというのは今後検討してまいりたいというふうに考えております。 ○6番(徳田拡志君)  開発公社はちゃんと理事会というのがあるわけですから,この開発公社の事業計画,予算,資金計画,こういったものはやっぱり理事会でしっかりと決めて,その理事の中には市長も入っていらっしゃるわけですよね。市長も入っておる理事会の中で決まったことをまた市長に報告するわけですね。そういうことですから,市長,責任は2倍重いんですよ。それで,この話はもう切りがありませんので,変更後の事業計画,本年10月1日付で変更した。これ日程的にどうこう,もういいです。この変更計画書の中で(仮称)第二国分西小学校周辺整備事業用地として購入したということの事業計画で,おおむね9千坪を購入したと,こういうことになっております。価格が5億4千万という事業変更,この周辺整備事業の周辺整備というものはどこを指すのか。どの部分なのか。どういう事業計画なのかお答えください。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  全体の中で(仮称)第二西小学校を予定している以外の部分で,例えば,9月の議会で説明申し上げました児童福祉施設の整備の要望とか,(仮称)住吉橋周辺新設や学校周辺の道路整備について,こういった部分に充てられるべきものの所を予定しているところでございます。 ○6番(徳田拡志君)  学校周辺,住吉橋までの計画も含めてと今,私聞き取ったんですが,それ間違いございませんか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  そういった所で道路整備をする中で,例えば,そういった所の移転をされる方がおられた場合などの代替用地とか,そういったのを含んでいる部分だというふうに記憶しております。 ○6番(徳田拡志君)  それはこの変更事業計画書を策定する10月1日付でその理事会あるいは庁議なりで確認済みなんですか。 ○副市長(福永いたる君)  10月1日に理事会を開催をいたしまして先行取得用地分とか,そういうものを理事会に説明をし,理事会で承認を得たということでございます。 ○6番(徳田拡志君)  その理事会の理事の中に建設部長が入っていらっしゃったと思いますが,建設部長は国分西小学校周辺整備事業,どのように認識されておりますか。 ○建設部長(秋窪直哉君)  西小学校の建設は適当ないい場所であるというふうに認識しております。 ○6番(徳田拡志君)  周辺整備事業ということで住吉橋建設用地のその用地買収に伴うそういう事業を含めてという先ほどの企画部長の話でしたけど,その理事会で理事長が決定したということでしたが,その席上での決定事項をご存じですか。 ○建設部長(秋窪直哉君)  この用地につきましては,周辺の道路整備の道路用地はもちろんのこと,また,住吉橋に係る道路の整備事業等については,当然換地を必要とする宅地が約50戸ほどかかる予定でございますので,それらの換地も含めてということで認識しておりました。 ○6番(徳田拡志君)  住吉橋に係る市道新川福島線でしょうか,確認いたします。 ○建設部長(秋窪直哉君)  市道新川北線でございます。 ○6番(徳田拡志君)  新川北線の拡幅,そしてそれに伴う立退き,用地買収,それらに関する公共用地の移転住宅用地として市の方が開発公社に依頼をして取得した。このように理解してよろしいですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  はい,そのとおりでございます。 ○6番(徳田拡志君)  このような大きな計画,隣の学校用地若しくは学校建設,その周辺道路整備,そして,また,今,住吉橋までの道路工事まで含むんだと,その移転までなんだ。こういった大きな計画が10月以降,12月になって霧島市の基本計画が出たわけですね,案として。その中に具体的に盛り込まれておりますか。今度は企画部長としてお答えください。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  この霧島市総合計画の中に載っているかというご質問でよろしいでしょうか。これそのものにつきましては,今,総合基本構想と基本計画でございます。基本計画の中には個々具体的なものとしては載ってきておりませんけれども,全体的な霧島市のあるべき姿の中で直接的に第二西小の北側がどうのこうのという言い方はしてございませんけれども,概念的にはその中に含まれているというふうな考え方を持っているところでございます。 ○6番(徳田拡志君)  私は質問の冒頭でも申し上げましたが,市民は唯一明るい材料として新しい新設小学校の建設若しくはその周辺整備にはすごく期待しているわけですね。その期待を裏切らないようにするためにも,市長がかねておっしゃるように,市民によく話をする。市民をよく聞く。協働でこの街を,新しい街をつくっていくんだと,こういうことですよ。だから,嘘偽りのないようによく話をしていただいて,そして説明する責任があると思うんです。今回のこの土地はやはり問題となるのは土壌汚染だと思うんです,土壌汚染ですね。先ほどから,今回の一般質問も産業廃棄物,一般廃棄物最終処分についていろいろ話があります。影響があるかも知れないという話を熱を込めて一生懸命市長もおっしゃっております。ここは影響があるどころではない。産業廃棄物,重金属の鉛が埋まってる所を買われたわけですよ。それに対する市長の責任説明というのはあるんです。今回は,前回西小学校用地として買った土地,恐れがある土地ではないんです。汚れてる土地なんです。汚れてる土地を買ったんです,9千坪,坪6万で。そしてそれ以降土壌汚染処理を果たして幾らかかるのか。この辺の予定も立たず買ってるわけですから,だから,市民に対する説明責任があるんです。そして市長が委員会でもおっしゃったということで,「全責任は自分がとるんだ。」と,これをやはりこの議会において明確にすべきだと思います。その辺の認識はいかがですか。 ○市長(前田終止君)  この件につきましては,委員会の方にも足を,議員ご指摘のとおり,運びまして私自身が市長という立場で全責任を最終的には負いますということをはっきり申し上げました。そして様々な経過等々についてはもう皆さん方がおられるこの場であるいは委員会で細かくできる限りの誠実な説明をさせてもらった経緯があるというふうに認識をさせてもらっております。 ○6番(徳田拡志君)  学校建設については,多くの市民,そして議会を通じてだれでも早急に早く解決してくれと。どんどん,舞鶴中付近に新しい家がどんどん建っていくわけですから,それは早急な施策をせなきゃいけない。これはもう当然分かっていることです。しかし,事を急ぐ余りこういう安心・安全面をおろそかにしてはいかない。ましてはこういう土地なわけですから,委員会でもいろいろ話が出ました。議会の中でもいろいろ質問も出たと思います。これは真摯にお互い腹を割って語っていかなきゃいけないと,このように思っております。それで次に質問いたします。この土地の契約の状況,契約について,今言ったように,偽りのない話をして,そして市民の前にさらけ出して,そして判断を仰ぐと,こういうふうに考えてください。契約書の写し何とかようやく手に入りました。この契約書についてお尋ねします。手元にございますか。「土地売買契約書,(仮称)霧島市立第二国分西小学校周辺整備事業のために必要な土地について,所有者アズミック株式会社と霧島市土地開発公社理事長福永いたる,理事長との土地売買契約を締結する。」と,こういう契約書でございますが,間違いございませんか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  はい,間違いございません。 ○6番(徳田拡志君)  まず甲,乙,名前の所,乙の所,先ほど私指摘しましたけど,事務所の住所というのが大事なんですね。乙の所,つまり買う買主ですよね,買主の住所,氏名を必ず不動産の契約は書きます。そのここの買主の住所は国分中央三丁目,いわゆる市役所になっているわけですよ。そして理事長が福永副市長,こういう形でなっておりますね。そこを先ほど確認したとこです。今回はこちらの方に開発公社を移すのか。あるいは隼人の方にするのか。それは検討するということでございましたけど,実際のところ封書には隼人の住所が書いてあると。偽装にならないように早目に改修,改良をしていただきたいと,このように忠告いたします。この契約書の中に「売買代金5億3,729万9,167円とする。」と書いてありますが,この代金のほかに,ほかに支払った金額というのはございませんか。例えば,開発公社の事務経費とか,あるいは不動産手数料,あるいは印紙代,その他支払った金額はほかにございませんかお尋ねします。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  ほかに支払った金額はないというふうに伺っております。 ○6番(徳田拡志君)  理事長いかがですか。ほかにないですか。 ○副市長(福永いたる君)  私もそういう支出はないというふうに聞いております。 ○6番(徳田拡志君)  通常,通常,例えば,市の方から委託を開発公社にして土地を買ったり,売ったりしていただくという時には開発公社の方に事務費用というものをお支払いをするというふうに伺っておりますが,今回の場合はなかったということでよろしいですか,事務経費。 ○財政課長(平野貴志君)  開発公社から市が買い戻す場合には事務費等が発生をいたしますけれども,今回の契約については開発公社と民間業者の間の契約でございますので,そういうものは発生していないというふうに聞いております。 ○6番(徳田拡志君)  今の説明聞いてますとね,市は全くタッチしてないんですか。開発公社と民間との契約ということでよろしいんですか。開発公社は,先ほどの話だと市から依頼を受けた。依頼を受けたんですよ。そういう話また違ってきますね。いいですか。公共用地を取得,住宅用移転用地,これは市からの依頼ですよ。そして開発公社が買ったと,先行投資ですよ。もう1回説明してください。 ○財政課長(平野貴志君)  ただいま申しましたように,市が土地開発公社に取得依頼をして,そして開発公社が土地を取得した後に市の事業計画に基づいて市が買い戻す場合には,土地開発公社の事務費等あるいは金融機関からの借入れに対する利子相当分等のそういう事務費は発生いたしますけれども,今回の売買契約につきましては土地開発公社と民間事業者の売買契約でございますので,そういうものについては発生をしていないというふうに聞いているところでございます。
    ○6番(徳田拡志君)  これはプロパー事業でも一緒ですか。 ○財政課長(平野貴志君)  市の購入に関するもので,市が依頼をしたものでなく,土地開発公社がプロパー事業として造成なり,あるいは土地の取得をされたものを市が買う時には,当然にそれらにかかった経費というものは加算をされて市が買うということになります。 ○6番(徳田拡志君)  今回10月1日の事業用地取得,この際5億4千万で事業計画立てて,すぐその事業収益という形で780坪分,2,584㎡,約780坪ぐらいを5千万で事業収益があったと,こういうふうになっておりますが,これはどういうことですか。 ○財政課長(平野貴志君)  5千万円でございますけれども,新設小学校の周辺整備を行うに当たりまして道路等の整備がまず必要であるということから用地の購入に合わせて当初予算で土木費の中に道路の整備に係る用地取得費として5千万円を計上していたものでございまして,今回の土地取得依頼の分にそのものが含まれておりますことから5千万円を計上されているものというふうに理解をいたしております。 ○6番(徳田拡志君)  それはどの部分になりますか。分筆されてますか。それともその地番が分かりますか。 ○建設部長(秋窪直哉君)  現在,この土地につきまして現在道路の委託測量を発注しておりまして,それらの測量等の設計が終われば分筆した分についての土地の取得というのを考えております。 ○6番(徳田拡志君)  先ほど平野課長は「当初予算の中で」とおっしゃいましたが,この事業計画の変更事業計画なんですよ,10月1日。「3月の時点での当初予算にはこういう計画は全くなかった。」とおっしゃってるわけですから,なぜその予算があるのか,ないのか。そこらをもう1回説明してください。 ○財政課長(平野貴志君)  先ほど答弁を一部いたしましたけれども,市が道路整備をする予算を当初予算で土木費の中に5千万円計上をいたしております。しかしながら,その土地の取得の方法に,道路に係る部分の土地の取得の方法につきましては,市が直接購入をするのか。あるいは土地開発公社に購入依頼をするのかということにつきましては,その時点では決めておりませんでしたので,土木費の中に5千万円を歳出予算として計上して,その時点では直接買いでもあるいは取得依頼でもどちらでもできる方法として予算計上をしていたということでございます。 ○6番(徳田拡志君)  なかなか分からない話で申し訳ございませんね。契約書,瑕疵担保責任,第8条の2,これですね。「汚染土壌調査により明らかになった土壌汚染以外に土壌汚染対策法の対象となる特定有害物質が指定基準以上に存在する云々」,その時は除去費用を含めて甲に対して請求できるという瑕疵担保という責任をここに条項に入れておりますが,瑕疵担保という瑕疵というのをどういうふうに認識されておりますか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  物とか,権利などに本来あるべき要件や性質が欠けていること。そういったものを瑕疵というふうになっておりますので,これを担保するためののが瑕疵担保だというふうに認識いたしております。 ○6番(徳田拡志君)  私が言ってるこの契約書の中の第8条の2に書いてある瑕疵担保というのをどういうふうに認識しておられる。辞書じゃないですよ。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  私どもがこれを買う時に本来こういったことがあるべきはずがないというものが発生した時に,それを担保するものが瑕疵担保だというふうに考えております。 ○6番(徳田拡志君)  そうです。あるべきものがないんですよね。ところが,ここにはあるべきものがもう見えてるわけですよ。土壌が汚染されてるのは分かってるんです。ねえ,土地の土壌汚染があるというのは分かっています。これ瑕疵じゃないんです,知った上で買ったんですから,知った上で買ったんですよ。瑕疵じゃないんですよ。別な物が何が出てきた時に,これ瑕疵じゃないかと言われるけど,これ瑕疵じゃなくて,もう分かってます。土壌汚染があるというのを知っていたということをここに書いてあります。平成17年10月から17年11月28日調査した検査,土壌汚染があるというのを知った上でこれ買ってる。ご存じなかったんですか。 ○副市長(南 洋海君)  土壌汚染があったということは認識をいたしております。 ○6番(徳田拡志君)  ということは,そういうものを認めた上で買ったということは瑕疵ではないじゃないですか。それを条件に解約できますか。どうですか。 ○副市長(南 洋海君)  先の議会でもご説明はいたしましたけど,ある場所は調査によって確認をされております。それ以外の場所にあった場合の時を想定してのことでございます。 ○6番(徳田拡志君)  それ以外の場所というのはどの場所でしょうねえ。今回買った土地は土地の地番がちゃんと入っているんですよ。1460の1,1460の10,2248の1,この土地を買ったんですよ。それでこの土地に土壌汚染がされたとこありますよとうたってあるわけですよ。それ以外の土地というのはどこですか。 ○副市長(南 洋海君)  場所が特定をされておりますので,お互い了解の上でおおむね,正確には700㎡ですけども,おおむね1千㎡の所についてはボーリング等で確認をされております。そこについてはお互いに認識をしていたということでございます。それ以外の場所に例えばそういうのがあった場合ということでございます。 ○6番(徳田拡志君)  私にもよく理解できないんですが,市民の方々はもっと理解できないと思いますよ。土壌汚染がされてる土地を買った。ほかの地域はあるかも知れないんですよ。ないとは言ってないんですよ,その前の時点でもですよ。小学校を造る予定地でも少ないと思われるということなんですよ。ないということじゃないんですよ。少ないと思われるということなんですよ,現にかけらがあるわけですから。そういう所でまた同じようなのが見つかったら,これキャンセルできるんですか。そういうことを今,副市長おっしゃったんですか。 ○副市長(南 洋海君)  まず最初の入口の段階で調査をされたその調査結果を検証をいたしまして,それを認可といいますか,県の方とも協議をいたしまして,安全であるという,いわゆる土壌汚染以外の場所については,調査の結果,そういう物質は基準以下であるということを確認をしました。それをもって購入をするということで議会にお願いした次第でございます。 ○6番(徳田拡志君)  答えになってないんですよね。土壌汚染があるという所はあるで確認をしましたで,それは結構なんですよ。それ以外に同じ物が出てきたらキャンセルできる契約書になってるんですかとお尋ねしているんです。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  瑕疵担保責任の部分を少し読まさせていただきます。乙は,乙というのは土地開発公社の方です。「乙は,この土地に平成17年10月1日から平成17年11月28日に実施された土壌汚染調査により明らかになった土壌汚染以外に土壌汚染対策法の対象となる特定有害物質が認定基準値以上に存在するなど隠れた瑕疵があり,この契約を締結した目的が達せられない場合は契約の解除を,その他の場合は除去費用等損害賠償の請求を甲に対し求めることができる。」ということになっておりますので,お互い認識している有害物質以外に新たに出てきた場合は解除も含めて損害賠償とか,そういったこともできるという瑕疵担保責任の契約となっております。 ○6番(徳田拡志君)  それでは,平成17年10月1日から17年11月28日に土壌汚染の調査をしたと。その結果に基づいてということですが,その調査はだれがしたんですか。 ○副市長(南 洋海君)  調査につきましては,いわゆる正規の免許を持った業者がされたものを県の方に提出をされているようでございます。 ○6番(徳田拡志君)  「その資料の中身を精査したということで間違いない。」ということをおっしゃっていますが,これは売主側の説明ですね。 ○副市長(南 洋海君)  売主側の説明はもちろんでございますけれども,県の方が検収をされた担当課の方まで出向きまして資料の検収をさせていただいております。 ○6番(徳田拡志君)  このような大事なことを契約書をつくる際に,重要事項説明書というのを書くんですが,この契約書に重要事項説明書ございますか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  この契約の中には重要事項説明書は入っておりません。 ○6番(徳田拡志君)  入ってないということは,作成しなかったということですか。それとも作成はしたけど,ここに持ち合わせがないということですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  開発公社の方にお尋ねしたところ,作成していないということでございます。 ○6番(徳田拡志君)  じゃあ売主側と開発公社の契約の時点で契約に立ち会ったのはどなたですか。 ○副市長(福永いたる君)  理事長の私と理事の南,あと事務局長と次長,確かだったかなと覚えております。 ○6番(徳田拡志君)  事務局長が立ち会われたということですよね。先方の売主側のメンバーというか,立会いはどなたでしたか。 ○副市長(南 洋海君)  社長と,それから会社の方が2名おられたかと思っております。 ○6番(徳田拡志君)  前回霧島市が第二国分小学校建設事業用地として購入した際には重要事項説明書作成されてるんですね,同じ売主さんですよ。この時は作成されて,今回開発公社に対するものは作成されてないということでありますよね。やはりこう物件を作成する時には重要事項説明,向こうも不動産業者でありますんでね必要なんですよ。宅建業法第35条に違反してるんですよ。説明を受ける義務があるんですよ。そしてそれを書面で重要事項説明書に残さなきゃいけない。だれも気づかなかったんですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  この件につきまして土地開発公社の方にお聞きしたことによりますと,まず小学校用地の売却に関し重要事項説明は前回出ております。その中で事前に把握しておくべき内容の確認が可能であったということで特に向こうの方から出なかったですけれども,こちらからの提出は求めなかったということでございます。重要事項説明書の中身を少しご紹介いたしますと,例えば,売主の表示,不動産の表示,それから登記簿に記された事項,都市計画法,建築基準法に基づく制限の概要とか,法令,都市計画法,建築基準法以外の法令に基づく制限の概要とか,そういったことでほぼ,小学校の時に提出されたものでほぼ足りたということで今回はあえて求め,向こうから,本来法に基づく向こうから提出されるべきものであったんですけれども,それに対する改めての請求はしなかったというふうに聞いております。 ○6番(徳田拡志君)  今おっしゃったことが非常に大切なことをおっしゃっているんですよ。あえて求めなかった,同じだから。同じじゃないんですよ。物件が違えば物件ごとに重要事項説明書を書かなきゃいけないんですよ。買主も違うんですよ。霧島市と霧島市土地開発公社は違うんです。だから,そこが今ごちゃになってるんですよ。霧島市と開発公社の理事長を含めた理事長が二人皆さんダブっているから自分の仕事としてどこの仕事をしているか分からないんですよ。だから,開発公社要らないんですよ。そこに霧島市長は,前田市長も開発公社不要論唱えておりました。平成20年度を目途に解体したい。今でもその認識ございますか。最後の質問いたします。 ○市長(前田終止君)  平成20年度を目途に解体したいとは私言ってない。きちんと今後の整理整頓する計画,それをお互いによう話し合って開発公社についてはもう一定の役割を整理し切ってちゃんと,お互いの整理すべき事項は山ほどありますから,それをし切った上で目途をしっかりつけて,職員の問題もありますし,課題を克服した上で,解体といいますか,これ見ても市における開発公社の仕事は終わりと,そういう年を今の段階ではいつということはもう明言できません。しかし,その方向を明確に目指しながら最後の努力を今後,何年続くか分かりませんが,精一杯皆さんにも訴えて状況を公開しながらまた議論もし,ご指摘もいただいて,いい方向を目指してちゃんと納得度の高い整理整頓をしたいと,そういうふうに強く思っております。 ○議長(西村新一郎君)  以上で徳田拡志議員の一般質問を終わります。次に,10番徳田芳郎議員より4件通告がされております。したがって,徳田芳郎議員の発言を許可します。 ○10番(徳田芳郎君)  通告に従いまして質問をしてまいります。今,国会では,国民が非常に厳しい生活環境の中で,国民の生活と懸け離れた所で議論が盛り上がっているというのではないでしょうか。防衛省の武器の購入問題で競争入札によらない随意契約とか,見積額にさらに上乗せをして国民の血税を使っていることなど,また,守屋事件など本当に激しい怒りさえ感じておるのは私だけでしょうか。昨日もまた,年金問題で先の参議院選挙の時に「最後の一人まで,0円まで徹底して作業を進める。」と言いながら,昨日のテレビ,新聞等によりますと,当時の安倍総理は自民党が,政府が責任を持って必ず最後の一人まで,0円までこの年金問題についてはやり遂げるという約束をしながら,そういったことを言っておきながら,昨日の夜の報道では,選挙における公約であったとか,福田首相に至っては惚けた答弁など,この国民がこの年金問題に対する重要な関心を持っているにもかかわらず,本当に行く末を心配しているところでもあります。それにもかかわらず,選挙公約などなど白けた答弁などは本当に国民を馬鹿にしていると言うしかありません。自民党・政府には本当に怒りを感じています。昨夜の公明党幹事長のコメントもされておりましたけれども,「おかしい」というふうに言われているようでした。これで本当にいいんでしょうか。非常に我慢なりません。次に,交付税の役割の問題についてお話ししたいと思います。今,自治体は,交付税が財源保障,それから財源の調整機能をしっかりできる体制を国に行うべきだというふうに求めていくべきではないでしょうか。今までは自治体間の格差拡大と立ち行かなくなっている地方自治体さえ増えてくることが予想されます。先の市長の話にもありましたけれども,先日,伊藤県知事が財政問題で,地方財政危機突破決起集会ですか,そこの所で「地方交付税制度は元に戻すべきだ。」という伊藤知事さえもそういったことを言っておられます。私はそこで本市議会でも地方財政の確立のために国に対して霧島市議会から地方財政確立に向けての意見書を提出すべきことを要望をしておきたいと思います。さて,市長,議員も1期4年の任期の中間点を過ぎ,折り返し地点になりました。併せて合併2年を経過しました。市長もご存じのとおり,この2年間を振り返っても,様々な理由はあったにしても,今の霧島市にとって市民の期待に沿えるような状況には私はなっていないのではないかというふうに思います。今,市執行部も,議会も活力あるまちづくり,市政発展につなげるには何ができ,何をやらなければならないかお互いに知恵を出していくことが問われているのではないでしょうか。そのためには,小さな自治体ではなく,今あるもので市民の負託に応えることに努力を惜しまないことだと思います。それでは,4点について質問をさせていただきます。まず市長の政治姿勢についての1問であります。霧島市初代市長に就任され2年経ちました。今後はどのような方針で臨まれるのかお伺いします。旧自治体間での今の時点で格差は生じてないのでしょうか。市長は合併協議以前からそれぞれの状況は分かっておられるし,協議にも参加しておられたわけですので,この地域間格差についてお伺いするものであります。次に,牧園町持松に計画されている産業廃棄物処分場について,新聞報道では市の財政上も見方によっては民間業者から造ってもらった方がよいというような記事になっていたかと思います。この問題について市長はどのように考えておられるか率直に伺うものであります。次に,2問目の後期高齢者医療制度の2008年4月スタートすることについての質問でございますが,この制度は一部事務組合方式で行うということですが,一部事務組合では何をどのようにやるのか。そして市ではどういったことをするのかお伺いします。2点目に4月スタートということでございますけれども,そのスケジュールはどういったことになっているのかお伺いします。次に,先に行われた全国統一学力テストについてでございます。市ではテスト結果を公表するということですが,どのような方法でされるのかお伺いします。2点目に公表に当っては公表の仕方をどのように工夫されたかお伺いします。次に,2008年度当初予算の編成作業が進んでいるようですけども,その2008年度予算要求に当たってはどのように指示をされたのかお伺いします。以上4点についてお伺いしますが,答弁は明快な答弁を求めて終わります。 ○市長(前田終止君)  徳田議員から4点につきましてご質問がございました。1点目の1,2につきましては私の方から答弁をいたします。3点目につきましては教育長が答弁をいたします。そのほかにつきましては生活環境部長及び総務部長にそれぞれ答弁をいたさせます。1点目の質問は私の政治姿勢についてのお尋ねでございます。まずその1点目についてお答えいたします。これまで私は,「市民総親和」の下,私のマニフェストに掲げております「美しい霧島市」,「日本一のふるさと」づくりを目指して「開かれた市政」,「活力ある市政」,「公正で公平な市政」,この三つの基本姿勢を堅持しながら新たなる霧島市政の健全経営を進める努力をしてまいりました。現在マニフェストについてのこれまでの実績や進捗状況について総整理をし,それを基に自己評価を行っているところでございます。折り返しの3年目に入り,今回検証するマニフェストの実績,進捗状況を確認した上で,進捗の遅れています項目の早期実施に努めますとともに,今回策定いたします霧島市総合計画に基づき長期的な展望に立ち,今後のまちづくりを総合的かつ計画的に進めてまいります。このことは年が明けまして次の3月議会までの間に私のマニフェスト検証大会,これを霧島市の青年連絡協議会,これは選挙前にあった団体でございますが,それを当選したら必ずやれということで約束をされておりまして,そして今自己評価の段階,これから内部評価,そして市民評価,外部評価,そういうものをもってその大会に臨んで私は皆さんのチェックを受けるという立場でございます。さらに私といたしましては市民に開かれた行政の推進や質の高い行政サービスの提供を積極的に行政職員と共に全力を挙げて尽くしてまいりたいと。そして健全で自立した財政運営を推進する努力をしますとともに,行政評価の視点を取り入れた新たな行政経営システムの構築を行ってまいる所存でございます。次に,2点目の地域間格差についてのお尋ねでございましたが,総合計画のまちづくりの課題でも掲げておりますように,特に地域間の情報格差,交通アクセス問題等があると考えております。地域間の情報格差につきましては通信会社等への働きかけ,これはもう私自身が直接足を運んで,わが市内における7地域そのような箇所がございますので,どうにかならんかということを直接に働きかけてまいったと。そして,また,そういう企業との連携強化に取り組んで,地理的状況により生じている地域差の是正,これに私自身も身を粉にし,そして,また,行政ができること,こういうものを政策的にもう意思決定をして,さすが霧島市だという状況をつくれるようにそういう地域差の是正に積極的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。また,交通アクセスにつきましては,地域間交流を促進するための市内における道路ネットワークのさらなる構築を行い計画的な道路整備を行いますとともに,市内全域での均衡を図るためにコミュニティバスの運行をすべての地域において平成20年4月から行うことといたしております。 ○生活環境部長(南田吉文君)  3点目の牧園町持松に計画されております産業廃棄物処分場についてのご質問でございますが,先の市政運営の状況報告やこれまでの一般質問に対してご答弁申し上げましたとおり,今後も引き続き地域住民の皆様をはじめ,議員の皆様,関係各位のご意見,ご要望等をお聞かせいただき,遅くとも来年度予算の概要が固まる時期までには最終的な判断を行いたいと考えているところでございますので,ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。なお,先ほど財政面のことがございましたので,若干申し上げます。このことにつきましては飛灰処理の委託が可能になる。そういうようなことから予定しております一般廃棄物管理型処分場の建設を先送りできること。したがいまして,建設費と委託料を比較した場合に当面の財政負担が軽減できるというようなことが報道されていたということでございます。続きまして2項目目の後期高齢者医療保険制度についての1点目についてお答えいたします。鹿児島県後期高齢者医療広域連合は特別地方公共団体で県内の全市町村が加入して設立されておりますが,団体が行う業務の中で市町村の役割といたしましては,保険料の決定通知及び納入通知書の送付,保険料の徴収,各種申請及び届出の受付,被保険者証,これは保険証でございますが,保険証の引渡しなどでございます。また,保険料率の決定及び保険料の賦課決定,高額療養費,補装具等の医療給付,葬祭費の支給,レセプト点検,医療費通知などは鹿児島県後期高齢者医療広域連合で行うことになっております。次に,2点目についてお答えします。今後のスケジュールとしましては,平成20年4月に保険料が年金から天引きとなる特別徴収者に対しましては仮徴収額決定通知書及び特別徴収開始通知書を送付いたします。また,特別徴収対象以外の方,つまり普通徴収者に対しましては,平成20年7月の本賦課によって保険料の決定を行い,納付書を送付するということになります。平成20年4月からの後期高齢者被保険者証につきましては,3月中に制度周知用ガイドを同封し郵送する予定でございます。 ○教育長(髙田肥文君)  全国統一学力テストについてのご質問でありますので,まず1点目についてお答えをいたします。結果につきましては,国,県の公表後,本市にも届けられました。今その内容を分析した上で広報きりしまの1月号に掲載をし公表する予定でございます。次に,2点目でございますが,公表の仕方につきましては,定例教育委員会の場におきまして協議し,国,県の方針を踏まえ,学校の序列化につながらないように配慮することといたしました。市教育委員会としましては,小学校6年生の国語と算数,中学校3年生の国語と数学の知識と活用の面のそれぞれについて霧島市の児童・生徒の学力を国や県と比較したもの,併せまして学習や生活の状況と学力との関係を公表することにしております。また,各学校は個々の児童・生徒に結果を配布しまして適切に指導するとともに,公表を行う際には,調査結果は学力の特定の一部分であることを説明をし,小規模校等にありましては児童・生徒が特定されることがないよう十分配慮するよう指導をしております。 ○総務部長(西重正志君)  08年度当初予算の編成方針についてお答えいたします。平成20年度当初予算編成につきましては,国・県の厳しい財政状況を踏まえ,今後も霧島市経営健全化計画等を基本とし,引き続き持続可能な健全財政運営に努める必要がございます。そのため,経常的経費及び投資的経費ともに一般財源ベースで対前年度95%以内のシーリングを設定し,選択と集中による限りある財源の効果的・効率的な配分を念頭に,一つ目に持続可能な財政基盤を支えるため,市が需要を安易に積み増す政策はとらない。二つ目に税等の自然増収は,安易に歳出に仕向けず,将来の市民負担の軽減に向ける。三つ目に新たに必要な歳出を行う際は原則として他の経費の削減で対応する。四つ目に市民への説明責任を徹底するという4原則を基本とし予算編成に取り組んでいくことといたしております。また,「法人2税の伸び悩み等により平成19年度の地方税が地方財政計画を下回る可能性が高い。」という報道がなされております。国は,本年8月の平成20年度地方財政収支の8月仮試算において平成20年度の地方税を平成19年度より1.1兆円,2.7%多い41.5兆円と試算していることから,例年2月に公表される地方財政計画では大きく下方修正されることも予想されます。地方財政計画は地方交付税等の試算に大きく影響するものであり,今後の国の動向や経済情勢に十分留意していく必要がございます。さらに平成18年度決算を予算へどのように反映させるかでございますけれども,地方債残高につきましては約3億円改善し約801億円となったものの,類似団体と比較しますと依然として高い状況にあり,また,実質公債費率が1.0ポイント悪化し13.8%となっておりますので,平成20年度以降も予算編成や予算執行等を通して改善していくことといたしております。 ○10番(徳田芳郎君)  それぞれ回答をいただきましたので,2回目の質問をさせていただきます。まず初めに,市長も先日の中で三位一体改革による大幅地方交付税のカットにより地方自治体は厳しい環境に置かれるという表現もされておりました。そういったことを受けてこの先ほどの答弁の中で行政でできるいわゆる是正については知恵を出してやるということですけども,その方針についてお伺いしますけども,いわゆる旧自治体間の格差はそれぞれあると思います。そこでその是正を進めるに当たって何を中心にそういった是正の進め方について行われるかお伺いします。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  総合計画の中の最重要課題といたしまして全庁横断課題というのを掲げております。その中に「各々の地域が個性豊かに発展し,霧島市としての一体感を構築する。」と定めております。この理念を最大限尊重しながらやっていくことになろうかというふうに考えております。 ○10番(徳田芳郎君)  市長はこの2年間旧市町をすべて回られたということ。それから55人委員会,昼食をとりながらの語イもんそ会,そういったいろいろ取組をされておるようですけども,この2年間で自分でそういったものを行われた中で得たものは何があったのか。そしてそのあったものをこれからの政策にどういった取組をされているのかお伺いします。 ○市長(前田終止君)  一言でそのことに答え切ることはできないかも知れませんが,私といたしましては合併をしたばっかりの直後の初代市長ですから,安定水平飛行の市政運営をしているような自治体とはもう全く違うんだという強い意識を持ちました。ですから,旧七つの自治体エリアを可能な限りもう精一杯走り回りましたよと。それは市民的にも,行政的にも,組織的にもそういう努力をさせていただきました。そして,ご承知のとおり,市民の皆さん方と語る会,あるいは,また,これはもう一通り小学校区単位,旧自治体単位でやらせていただいてけじめをつけたわけですが,その後今度は,今も,また今後も任期満了まで続きますけれども,ランチで語る会,これを市民レベルと行政レベルと合わせて今継続をしております。いずれの話につきましても,市民の皆さん方から伝わってきたもの,あるいは行政職員から私に対して指摘があったことなど,聞きっ放しにしないことを常に基本にさせていただきました。そして必ず答えを出すという努力をさせていただきました。そして役所としては問題点解決のできる役所づくりを目指させていただきました。もちろんなかなかやってもやっても答えを得難い,出しにくい課題もあることも事実でございます。しかしながら,姿勢としてはそういう姿勢を貫いて過去進展しなかったことについてもどうにか道が開けてきた事項等も,合併をしたからこそ踏み込んでできたかなという点などもそれなりに私はあろうかと思っております。そんなことで今の質問に答えになっているか分かりませんけれども,私としてはそういう姿勢を貫きながら一貫して今日まで努力をさせてもらっているというふうに思っております。 ○10番(徳田芳郎君)  この2年間の話がございましたけれども,併せて今までこの2年間でいろいろな苦情なり,相談事なり,いろいろあったと思います。そういったものが今回出されたこの総合計画の中でつくる前にどういったことを集約をされてその計画に生かされているのかお伺いします。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  この総合計画をつくるにはまず課題が何であるかを徹底して語り合いました。部長層,課長層,それからそれ以下の係長,担当,そういった方々がまず1年間徹底した議論をしてまいりました。その課題は何かというのは,住民の方々のご意見というのを参考にしながら住民の目線に立って課題というのを抽出してまいりました。そしてこの総合計画は,その課題をどうやったら解決できるかというのを主題に置きながらつくったのが今回の総合計画というふうに考えております。
    ○10番(徳田芳郎君)  何でお聞きしたかと言いますと,今,昨年国保税をはじめ,市民税,それぞれ住民にとっては負担が多くのしかかっているという現実があります。そういったもののいわゆる道路とか,そういったいわゆる見て分かるものもあるかも知れませんけれども,今,市民の生活の中で一番市民が危惧する,先行きのことも含めて危惧するものはやはり市民に重くのしかかっている負担の問題だと思うんです。そういった負担の問題がどういったその議論の中で話し合われたのか。言わば国保税にしても,市民税にしても,固定資産税にしても,介護保険料にしても,それぞれが負担が重くなっているわけです。そこのところをその部長なり,課長なり,そういった所での間の中で議論の中ではなかったのかどうかお伺いします。そして,また,議論があったのであれば,その議論に対してはどういった方向性を持って臨むという話がまとまっておれば,お伺いします。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  今回の総合計画の中では七つの政策というのをしておりますけども,そういった政策ごとに分科会を設けてやっております。それぞれの分科会の中で負担についても,それからその事業についてもそれぞれ話し合われたものというふうに認識しております。 ○10番(徳田芳郎君)  改めてもうこれは話し合いをしても結論は出ないかも知れませんけども,先ほど申し上げましたいわゆる市民の負担というそういった観点に立って,今後はこの総合計画がきちっといろいろ話し合いの中でこれに伴う問題についての協議の在り方についてもう少し細かく議論をしていただいて,その中でやはり負担と,義務と負担というのがあるかも知れませんけども,もうそこらあたりの問題で負担だけが重くのしかかって,市民から要望があるものが,お金がないからできないというような解決の仕方にはならないと思いますから,そこのあたりについてはきちっと議論をしていただきたいと思います。次に,答弁の中で地域間格差の,情報格差の問題で通信会社等の働きかけの連携が書いてございますけども,私もこの点については非常に興味を持ってます。といいますのは,地域間格差の中で,国分隼人におられる方はいろいろな情報もかなり早く入ると思います。しかしながら,総合支所の中でもそういった情報網がしっかり見れない所についてはよく分からないわけです。議会なんかでどういった議論がされたかというのは,議会だよりなり,市広報だけしか見ることはできない部分もあります。こういった問題については,やはり今の総合支所の中では空いたスペースがどこもあります。どっちかというとガランとした所がたくさんあります。そういった所を利用してこのケーブルテレビなり,その情報の問題については少し真剣に取り組んでいただきたいと思いますが,どうですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  ケーブルテレビの件につきましては前回の議会の中でも議題になりまして,多額の経費がかかるということでなかなか現段階では難しいというご答弁を申し上げたところでございます。しかしながら,この問題は,情報格差という問題はかなり大きな問題として市も捉えております。そういった中からやはり今後いろんな面からこの格差は是正ができないかというのを多方面からこの問題解決について検証してみたいと思っておりますので,ご理解をよろしくお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  そのような部分とともに,私といたしましてはもう一つのやっぱり情報格差の是正という意味で申し上げるわけですが,例えば,インターネットの立上げの操作,あるいは,また,携帯が通じにくい場所,これを徹底して調べてくれと。そしてその結果七つのエリア地域にそういう状態が常に横たわっているという事実をしっかりその範囲までつかむことができました。南九州3県のど真ん中,中央部の中で,観光客誘致やら企業誘致やらする中で,もう離島,山間,へき地と変わらないようなそんな状況は我々の街にはないんだと言い切れるぐらいのふるさとをつくらんないかんというのが私の基本的な考えでございまして,ですから,ほかの自治体と違うそこは努力をして政策決定をしながら,民間企業との連携も強化して,民が担うべき分野もありますし,また,私ども行政がそこに情熱を注ぎ込んでほかの自治体よりも一歩早く先んじてそういう答えを出せる。そしてあの街はやっぱり県土のど真ん中にあってやっぱりすごいねと。あそこにやっぱり定住・移住したい。そういう地域をつくりたいということも含めて,これはもう本当に語イもんそ会でも強い指摘を各地域でいただいた問題でもございますから,情熱を持って今そこに行政の担当者とも語らいを深めて具体的にそれを一つ一つ解きほぐして一気にやり抜こうと,こういうふうに思っています。 ○10番(徳田芳郎君)  次に,総合計画の中で少子化問題が提起をされておりました。今のペースでいくと将来は12万4千,13万を目指す霧島市としてはかなりそこに差があるわけですけども,私は,この霧島市が発展するも,しないもは,やはりこの人口問題,少子化問題が私は最優先に取り組む課題ではないかというふうには認識をしております。そこでお伺いしますけども,この少子化問題に対して特に市長の考え方はどんなものを考えておられるかお尋ねします。 ○市長(前田終止君)  少子化の対策については子育てがしやすい環境づくりを総合的に見て評価をしていただいて積極的に取り組もうじゃないかという基本方針を担当の者に常に申し上げているところです。ある部分においては,大体全県的に見て,全国的に見て平均値前後にいますよと。しかし,ある部分においては県土の中ではもう先頭を走ってますよというようなことになろうかと思うんです。ですから,それぞれの少子化,子育て支援,そういうことへの見方が,みんなそれぞれ関心の度合いが違いますからね,私といたしましては地域地域の特徴をとらまえながら,特に児童クラブなどについてはほかの地域にもう負け得ない踏込みが,一歩ずつでございますけれども,できているかなと思います。あと医療費等の問題については3歳児までは踏み込んだと。今,皆さん方がおっしゃっているのは是非就学時前までというような強い要望等はあるわけでございますけれども,それらに代わり得る総合的な対策を見ていただければ,全県的に見れば私は私どもの霧島市は県土全体の中ではトップクラスの子育て支援,少子化対策等につながる部分を頑張っているかなと自己評価させてもらっているところです。 ○10番(徳田芳郎君)  私は,今,市長の答弁で医療,福祉の部分はありましたけれども,もう一つ忘れてならないのが,女性の方々が子どもを産み働き続けられる環境,このことは私は忘れてならない問題だと思っています。いわゆる子どもを産むために結婚をして家庭に入ってしまう方々が相当いらっしゃいます。また,共働きでそういった働いても,子どもを産んでも職場に帰る所がないというようなことで辞められる方も,そういった総合的な少子化問題についてはいわゆる教育問題を含めてプロジェクトをつくってぐらいの心構えでこの問題は私は取り組むべきだと思いますけども,もう1回そこの点についてお伺いします。 ○市長(前田終止君)  大変大事な点だと思いますよ。ですから,例えば,私どもの市内に存在し得る企業,組織・団体,そういう所で女性の方々が働きながら子育てができる。あるいは,また,子どもをお産みになる時に対する温かい配慮,そして,また,子どもさんに対する第二子・三子対策,そういうことを,今のご指摘等踏まえながら,私どもの市ももう一つ踏み込んだ政策をつくることができたらと,決定することができたらと私も感じているところでございます。例えば,そういうことに本当に先頭に立って踏み込んで経営者,企業の方々,組織・団体がうちはここまでやってんだというようなことをこう指し示すことができたら,市としてはそういう企業に対して配慮ある措置,認定みたいなものも考えてもいいですよね。 ○10番(徳田芳郎君)  この問題についてはまた企画の方でいつかの時点でそういった職場の実態を調査してみるなり,そういった問題点はないかということでまた検討していただきたいと思います。次に,持松の産廃計画の問題でですが,私が,3番目であったのか知りませんけども,市長の答弁じゃなくて,部長の答弁て終わってしまいましたけども,産廃について2点お伺いしますが,1点目は,この今のところで市長が判断をし得る中で,その民間業者が計画をされている産廃の問題で,市長が言われている,安心・安全を先頭に立って言われておりますけれども,市長はこの計画書を見てその安心・安全性については市長はどう考えておられるかお聞かせ願います。 ○市長(前田終止君)  東亜環境さんに私どもの市民の言わば最終処分に関するゴミについては年間7千万の金をかけて現在お世話になっているわけですね。お世話になっていると言いますか,納めて,そこで対価費用を払っている。それは当然評価をしておるからそういうことにあるわけですよね。ですから,東亜さんにされてはもう安心・安全の物を造るんだということは実績の上におっしゃっていると思います。そして,また,それなりの環境を整えて県が私どもと共に事前協議をし,その上で条件を満たしていったら,安心・安全の物として当然認められていくシステムになっているのかなと,こう理解はしております。 ○10番(徳田芳郎君)  もう1点は県が市に対して意見を求めていることについて,県に回答をされた場合については,市長は議会への報告を考えておられるかどうか。県に報告をしたものを議会にお示しをしてくださるかどうかお伺いします。 ○市長(前田終止君)  私といたしましては,当然この手の話は私が一人の考えでトップダウンでどーんといくような話じゃないと,こう思っておりますので,質問に対して毎回申し上げておりますが,私一人とか,あるいは,また,一地域とかいうレベルの話じゃなくて,本当にこのお互いに情報をできる範囲最大限オープンに公開をしながら,市民全体の問題としてお互いに真剣に悩み,考え,語り合って,その上で決定をさせていくんだと。ですから,そのようなことについてもその時期がまいって決断をしたら,まず市民の皆さん方がお選びになられた議会には当然報告もさせていただくことになります。 ○10番(徳田芳郎君)  ただいま,さっきの回答の中で安心・安全ということが少し言われたような,私が聞き取り間違いかも知れませんけど,ただ議会の方々が6名ですか,この産廃問題で質問をされているのは,やはり東亜環境さんが造られる,計画をされている中での計画が不安があるからこそ私は議会で質疑をされているのだと思いますが,この点についてはもう時間がありませんので,次に進みます。次に,2点目についての後期高齢者の問題でございますけれども,これは一部事務組合には市長と議員から一人出ているわけですけども,ただ私は今回この後期高齢者の医療制度の中で,非常に市民の方々が分からない中で,いわゆる一部事務組合という所で議論をされて,こういった自分たちの市議会の中で議論をされておりませんので,どうしても市民にこういった内容が届くのが非常に遅くなるのではないかという点を心配してこういった質疑をしたわけでございますけども,やはり今この問題で一番の問題は,今まで保険税として払っていらっしゃらなかった方々が,新たにこの後期高齢者医療制度が始まったことによって負担をされる方が,おられる方々が出てきたということで非常に問題点があるというのが1点,それからどういった負担になるのかということが2点あるわけですが,もうそういったことでこれから,一部事務組合の方にも話を聞きましたけども,なかなか私たちの方にもその分担が,一部事務組合でやる作業の分担と,それを知らしめるものと,それから市がやらなければならない作業がどの所まであって,そしてそれを市民に周知させるにはどういったことをやるのかということが分からないということであります。特に今まで子どもの扶養に入っておられた方々については新たな負担が出てくるということで,この問題については,いろいろな報道では2年間にわたっての経過措置的なものが発表されておりますが,この方々については,半年間は無料で,残った半年間は9割減額で1割負担ということで,そのあと1年については5割の負担ということで確認していいですか。 ○保険年金課長(坂元良行君)  今お話をされたとおりでございます。 ○10番(徳田芳郎君)  問題は,新たに負担が生じてきた方々への周知についてはどういったことを考えておられるかお伺いします。 ○保険年金課長(坂元良行君)  この制度の広報といたしましては,12月の中旬までに大体このあたりを県内の民放のすべての局でテレビスポットのCM,それから市町村及び各県内医療機関への周知,それから新聞紙上の広告,それから制度が登載された全戸配布のリーフレット等を行い,また,制度周知ガイドについては3月中に郵送する被用者保険と一緒に配布する予定でございます。また,当霧島市といたしましても8月の保険証を送付の際にお知らせを同封し,8月のお知らせに制度を記載しております。また,今後も1月になりましたら広報誌にまた載せる予定でございます。 ○10番(徳田芳郎君)  ちなみに霧島市における75歳以上で新たな負担が出るであろう人数が分かっておれば,お知らせください。 ○保険年金課長(坂元良行君)  今までありました老保の関係も,全部を被用者保険から拠出金をいただいております。ということは,当然一人一人保険料が来ることになります。国保の方は当然お支払いしておりますけども,社会保険の方が主になってくると思いますけども,国保の方が1万2,935人,そして,また,一番大事なのは社保の方ですけども,2,087人,合計の数が約1万5千人程度でございますけども,大なり,小なり負担が来るということになります。 ○10番(徳田芳郎君)  次に,学力テストの問題で質問をさせていただきます。学力テストについては1月の市報で公表をするということでありますけども,この公表に当たって数字を出して競争力をあおるような発表の仕方をしてほしくないと思うんですが,この点についてはどうお考えですか。 ○学校教育課長(村田研史君)  先ほどの答弁でも触れましたけれども,今おっしゃるようないたずらに競争をあおるような公表の仕方は避けたいというふうに考えております。したがって,例えば,学校名が特定できるような方法等については考えておりません。予定としては,国,県,市,全体の状況との比較ということで考えているところです。 ○10番(徳田芳郎君)  ただ答弁の中で「学校は個々の児童・生徒に結果を配布して適切に指導する。」ということでありますけども,ここの点について,例えば,それぞれ結果を配布することで個人の成績が分かるということで,そこらあたりについてはどう考えていらっしゃいますか。 ○学校教育課長(村田研史君)  今おっしゃったとおり,それぞれの児童・生徒には個表を配布いたします。それから当然保護者にも個々に説明をするということになりますけれども,その個人が特定されるような方法はとらないということでございます。 ○10番(徳田芳郎君)  この学力テストの問題については全国からいろいろ注目をされているわけで,新聞報道なんかによるといろいろなことが書いてあります。特に「77億円もの巨費を投じた文部科学省は貴重なデータが得られる。」というふうに書いてはありますけども,しかしながら,現場をはじめ,いろいろな方々から「文科省が全員調査にこだわる背景には競争への未練が透けて見える。」というような表現が使った,これは日経新聞ですけども,ことが書いてあって,非常にこの学力テストについて,今,文科省などはゆとりからまた昔の厳しい学校現場に戻るかなあという私個人は思っているような状況であります。今回の学力テストに当たって様々なアンケートも取って,その結果が,例えば,どういった環境の中で勉強をしていたかということでその結果,テスト結果に影響はなかったか,あったかというようなことも調査をされていると思いますけども,何種類のアンケートがされたのかお伺いします。 ○学校教育課長(村田研史君)  総数について今ここにデータを持ち合わせておりませんので,早急に調べてお知らせをいたします。 ○10番(徳田芳郎君)  私が読み上げますから確認をしてください。朝食の問題,それからテレビゲームやインターネット,それから勉強の時間の問題,それから学習塾の問題,それから国立,私立,それから家庭での,家での学校であった出来事について話をしていますかどうかというそういったのが主なアンケートですが,これでいいですか。 ○学校教育課長(村田研史君)  設問の数が幾らだったかというふうに先ほどのお尋ねだったかと思いますので,そのことについては後ほどお知らせをしたいと思いますが,今おっしゃるとおり,例えば,朝食をとっているのかどうかとか,あるいは決まった時間に就寝しているのかとか,あるいは学習時間はどうなのか。あるいは将来の夢を持っているのかというようなこと等についてご指摘のとおりのような設問でございました。そのことについても併せて1月の広報誌で概要についてはお知らせをする予定でございます。 ○10番(徳田芳郎君)  教育長にお伺いしますけども,この学力テストに実施をされていろいろな結果が出たわけですけども,その結果について今後学校現場への指導の在り方についてはどういった考え方を持っておられるかお伺いします。 ○教育長(髙田肥文君)  答弁の中でも申し上げましたけど,基礎的・基本的な事項につきましてはある程度県,国並みの力をつけておりますけれども,それを応用する力につきまして,例えば,手紙の文章を書くとか,そういう部分,応用部分がかなりといいましょうか,少し落ちている部分がございます。ですので,基礎・基本を教える中で常にこの応用力をつけるということを指導をしていきたいと思います。学力の面ではそういう気持ちでおります。 ○10番(徳田芳郎君)  言うは簡単ですけども,問題は学校現場がこのテスト結果に基づいたいろいろな分析された結果をどのように指導をしてできるかということにかかってくるんだと私は思います。問題は,そのそこに至る学校現場へのただ通達でなくして,そこに持っていく在り方の問題と,それから学校現場でどのように捉えて,そのことを学校現場の中で教師自らがどういったことをみんなで理解をし合って共同でそのことに取り組むかという課題だと思いますが,いかがですか。 ○学校教育課長(村田研史君)  やはり子どもたちの力を高めるためには教師自らの指導力の向上といったことが当然なければならないわけでございます。本年度のデータについてはまだまとめておりませんけれども,指導主事等が昨年度も学校に直接300回を超える訪問をして職員との研修あるいは授業を参観しての研修といったようなこと等で当たっているところです。そういったことを踏まえてそれぞれの学校では先生方が自らの指導力を高めようというようなことに合わせて指導の場の工夫といったようなことも考えているところです。もちろん1時間1時間の授業を充実させようというようなことが基本になるわけですけれども,例えば,休み時間とか,放課後の指導の在り方,あるいは長期休業中を使った保護者や児童・生徒からの希望に応じて指導を展開していくといったようなこと等も含めて考えているところです。実際にそういった取組を行っているところでもございます。 ○10番(徳田芳郎君)  教育長にお伺いしますけども,この学力テストの国語についてはある程度その全国的よりか上回っているというようなことも言われましたけども,要は私は引っかかるのは,いわゆる学校で習ったことだけが結果としてこの学力テストの中で上になったのか。それとも,今,塾に何%行くのか分かりませんけども,その塾に行く生徒の数がかなりな率で高くなっているというふうに私は理解をしています。そのことが逆に言えば,私は,学校現場よりか,学校の現場で習うことよりか前の方を進んで塾で習うがために,そのことによってこの学力テストで生かされていることであれば,私は少し問題があるのかなあというふうな捉え方をしています。その私は考え方は,成績だけではなくして,人間のその教育に対する熟成の在り方が問われていることであって,その成績だけで私はこうものを比べたくはありませんけども,やはりその成績の中に教育長としてその塾の問題についてはどのようにこの学力テストの中で反映されているような形を受け取っておられるのかお伺いします。 ○教育長(髙田肥文君)  先ほど学力面についてはというふうに申し上げましたが,今回国の方も義務教育の目標を新たに定義をいたしました。明確にいたしました。その中でやはり学力の基礎・基本をつけるということは当然のことでありますけれども,その前に人間としてのやはり生き方といいましょうか,そういうものをきちっとつけろということがございます。規範意識,公共の精神とか,または生命及び自然を尊重する精神とか,または伝統文化を尊重し,それを育んできたわが国と郷土を愛する態度,そういうふうなものをきちっと身につけさせることもきちっと目標に掲げられましたので,要するにこの知・徳・体のバランス,これが非常に大事かと私は考えております。要は,今回のこのテストに一喜一憂することなく,要するに将来生きていくためのこの子どもたちがしっかりと社会の中で生きていく力をつけないといけないというふうに思っておるわけであります。そのために自分が将来の夢,志を果たすためにいろんな方法があろうかと思います。それはスポーツであったり,文化,芸術であったり,または塾に行って勉強で鍛えたり,いろんな方法があろうかと思いますので,その点につきましては,それぞれの家庭の思いがあったり,親の思いがあったりして行われているというふうに私は理解をしております。 ○10番(徳田芳郎君)  今,教育長の方からもありましたとおり,私もその競争,勉強も大事です。実力も大事です。しかしながら,競争だけのことで勉強をするのではなくて,人間形成の中でやはり小学校は小学校らしく,中学校は中学校らしくの勉強をしていただいて,その中で将来の霧島市を背負って立つ人間を,多くのそういった仲間をつくっていただく方向を追求をしながら教育の指導に当たっていただきたいということを最後にお願いしておきます。次に,予算編成の問題についてでございますけれども,2006年度決算において市独自で様々な資料を工夫をして作成され分析されたことだと思いますけども,その分析されたものが今回の予算編成に,2008年度の予算編成に当たっては生かされたのかどうかお伺いします。 ○財政課長(平野貴志君)  先ほど部長がご答弁を申し上げましたように,一般財源の確保という至上命題といいますか,経営健全化計画に基づく一般財源の確保ということを重点的に進めており,また,一方では地方債の残高の縮減という大きな目標を持っておりまして,そういう面からいたしますと地方債の残高は,普通会計でございますけれども,若干減っております。しかしながら,まだ多額の借金残高があるということに変わりはございませんので,国が新たに保証金なしの繰上償還等の制度を設けておりますので,この期間に,その制度がある期間に繰上償還ができるような財源の確保というものを図っていくということ。それから,健全化の計画に基づいてやはり一般財源等の割振り等をしていかなければならないということ等もございまして,そういうことからシーリング5%カットというそういう方針を定めているところでございます。 ○10番(徳田芳郎君)  確かに新聞報道でよると,いろいろな資料をつくっても,現実にその資料をすべてその予算編成の中で生かすというのは今の国内の情勢の中では制度化されてないというのが一般的な見方だと思っています。そこでお伺いしますけども,08年度の当初予算の規模については,2006年度は529億余り,2007年度は492億余りということになっておりますけども,今の段階でもし数字が大体これぐらいということが発表できれば,2008年度の当初予算についてはどの程度を考えておられるのか。もしその発表ができないとするならば,大体どれぐらいを目標にということでも結構ですので,お伺いします。 ○財政課長(平野貴志君)  予算規模でございますけれども,予算規模につきましては,現在のところまだ予算編成の作業の途中でございまして公表できる状況ではございませんけれども,一般財源ベースで申し上げますと,経営健全化の平成20年度の一般財源の額が337億円程度でございます。現在の要求ベースといたしますと40億円近い一般財源が不足をしているという状況でございますので,そういうことからいたしますと,経営健全化でお示しをいたしております一般財源の確保の点から,また,いわゆる標準ベースでお示しをいたしております一般財源から見た予算規模というものといたしますと大きく差がある状態ということでございます。額につきましては現在のところお答えできる状況にないということでございます。 ○議長(西村新一郎君)  以上で徳田芳郎議員の一般質問を終わります。村田学校教育課長より答弁の追加があると,先ほどの答弁漏れの件ですね。 ○学校教育課長(村田研史君)  失礼しました。先ほどいわゆる学力に関する問題以外に学習状況等について何問問われていたかというお尋ねでしたけれども,小学校については99項目についての設問でございます。それから,中学校については101項目の設問でございました。 ○議長(西村新一郎君)  以上で徳田芳郎議員の一般質問を終わります。間もなく5時になりますけれども,本日も時間を延長して一般質問を続けます。植山利博議員の質問,そして壇上からの質問に対する答弁までした後に予定の休憩をとらさせていただきます。よろしくお願いします。次に,19番植山利博議員より3件通告がされております。したがって,植山利博議員の発言を許可します。 ○19番(植山利博君)  昨日より1時間半ぐらい押しているようでございますが,あと二人ですので,しばらく辛抱していただきたいと思います。本日ここに平成19年第4回霧島市議会定例会において一般質問の機会を与えられましたことに心から感謝をいたします。議長の許可に従い先に通告をいたしました大きく3点について質問をいたします。市長をはじめ,執行当局の明快な答弁を求めます。まず第1点目は産業廃棄物管理型最終処分場建設についてであります。このことについては既に4人の同僚議員が質問をされました。重複は極力避けたいと思っていますが,多くの議員の一般質問がなされるということは現時点で市民の関心が高く重要な案件だとの証左であります。そこでお尋ねをいたしますが,市長は平成17年12月議会で次のように答弁をなされています。「マニフェストにも明記し,選挙戦を通じて多くの方の意見や思いを伺い,鹿児島県が建設を進めようとしていた公共関与の管理型産業廃棄物最終処分場を地域住民の合意形成のない地域に建設するのは反対である。特に川内地区の建設に関しては,平成17年6月14日付で提出された1万2,557名の建設反対署名が示している意味を深く受け止め,当地域を適地候補として県へ推薦することをこの際白紙に戻したいと考えている。」と述べられております。つまり県が建設しようとしていた公共関与の管理型産業廃棄物最終処分場を反対し白紙に戻した最大の根拠,理由は,1万2,557名の反対署名であったと私は理解をいたしましたが,そのような理解でよろしいのか確認をさせていただきます。次に,「17年12月議会においても,現在においても霧島市にその施設そのものの建設の必要性については十分に認識をしている。」と答弁をされております。その思いを再確認させていただきます。県の公共関与の管理型産業廃棄物最終処分場と民間の管理型産業廃棄物最終処分場との安全性について,その比較対照,市長はどのような見解をお持ちであるかお尋ねをいたします。次に,川内地区に建設するのと今回の牧園持松地区に建設するのとその環境や人に及ぼす影響について比較した場合に市長はどのように考えておられるのかお尋ねをいたします。次に,大きな2問目,土地利用についてお尋ねをいたします。一つ,隼人町嘉例川地区に城山観光株式会社が所有していた土地の所有権が移転され,大がかりな木材伐採がなされているようでありますが,このことについての経緯についてお尋ねをいたします。また,伐採に対する安全対策についてお尋ねをいたします。二つ,国分野口地区と府中地区にまたがる農地に大型商業施設の建設構想が,大分前でありましたが,新聞に掲載をされておりました。この土地の将来的な土地利用について市長の見解をお尋ねいたします。三つ,旧隼人町ガーデンシティ構想の用地の現状と今後の展望をお尋ねいたします。次に,大きな3問目としてAZマキオの出店計画の進捗状況と今後の市の対応についてお尋ねをいたします。また,「地域貢献協定を結ぶ方向で検討する。」との9月議会での答弁でありましたが,その後どのようになっているのかお尋ねをいたします。さらに交通渋滞緩和対策が必要だと考えますが,どのような対策がとられるのかをお尋ねをいたします。以上で壇上からの質問を終わりますが,答弁によっては自席からの再質問を議長にお願いをいたします。 ○市長(前田終止君)  植山議員より3点につきましてのご質問でございました。その3点目につきましては私の方から答弁をいたします。そのほかにつきましては関係部長にそれぞれ答弁をいたさせます。3点目はAZマキオの出店計画の進捗状況と今後の市の対応についてでございました。お答えいたします。AZマキオの建築確認,開発行為につきましては,県の許可がなされ,さらに平成19年11月22日,都市計画法に基づく建築制限等解除承認申請が承認をされて現在造成工事及び建築工事が行われているところでございます。今後の市の対応につきましては,県に大規模小売店舗立地法による届出がなされた後,県より市に交通,環境問題等の周辺の生活環境への影響についての意見が求められますので,大型店が地域社会との調和を図っていくための適切な意見を提出してまいります。次に,地域貢献協定についてでございますけれども,現在本市独自の大規模小売店舗設置者に求める地域貢献に関する指針を定める予定でありますが,指針に沿った協定を今後締結したいと考えております。最後に交通渋滞緩和対策についてでございますが,出店により最も渋滞が予想をされ,地域住民の日常生活に影響が心配されるのが国道10号と考えられます。現在渋滞の緩和を主に国道事務所及び公安委員会と交差点の協議を進めております。具体的には交差点は左折及び右折レーンを長くするなどの対策を考えております。市独自の対策として国道10号の松山トラックセンター前から隼人道路側道まで約150mの市道新松山線の整備や周辺市道の路面舗装を行い地域住民の安全や利用者の利便性向上を図ることといたしております。 ○生活環境部長(南田吉文君)  市長の方からお答えすべきかも分かりませんが,私の方からお答えをいたします。この件につきましては,先の市政運営の状況報告やこれまでの一般質問に対しましてご答弁申し上げましたとおり,今後も引き続き地域住民の皆様をはじめ,議会の皆様,関係各位のご意見,ご要望等をお聞かせいただき,様々な観点から考慮し,遅くとも来年度予算の概要が固まる頃までには最終的な判断を行いたいと考えているところでございますので,ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。壇上から3点ございました。住民合意云々の確認をしたいということでございました。私どもも市長のそういった答弁議事録については目を通しております。そのような筋であったというふうに理解をいたしております。2番目の公共関与,民間,どういう違いがあるか。安全性の比較というようなことでございましたけれども,いずれも廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づいているものでございまして安全性はどちらも確保されているというふうに考えております。3点目,川内地区と持松地区との比較ということでございましたけれども,川内地区には,先ほど申し上げましたような1万2,557名のそういった署名が,また,持松地区には,皆様ご存じのように,隼人町議会あるいは国分市議会での陳情等がなされたという経緯があるというふうに考えております。なお,施設そのものについては,2番目と一緒でどちらも安全性は法律上は確保されている施設だろうと,そういうふうに推測いたします。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  土地利用についての2点目についてお答えいたします。この土地は,平成8年に地域の自然環境に配慮した観光,文化,スポーツ,レクリエーション施設等を整備することにより地域振興に資するという計画で旧隼人町から城山観光株式会社が購入した山林であります。その後平成8年に締結した売買契約にあります指定期間が満了したことにより,平成18年11月13日,城山観光株式会社から公有地の拡大の推進に関する法律に基づく土地有償譲渡届出書が提出され,同年12月5日に市として買収希望なしということで県に意見書を提出しております。現在は福岡の民間会社が資産保有として購入しております。今回の伐採は,宮崎県の木材会社が土地の所有者である福岡の民間会社から立木を購入し,伐採届を提出したことによるものです。伐採後の安全対策につきましては,現在のところ所有者からの具体的な計画はありませんが,市といたしましても現場の監視や巡回などを実施しながら今後とも注意を払ってまいりたいと考えております。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  土地利用についての2点目と3点目についてお答えいたします。2点目についてでありますが,現在本市では市全域を対象とした霧島市土地利用計画(仮称)を策定することとしております。お尋ねの国分野口と府中にまたがる農地も市域の一部となりますので,土地利用計画を策定する中で将来的な位置付けを整理していくこととなります。したがいまして,現時点で当該地域の将来的な土地利用の姿を明確に示すことは困難であります。今後霧島市土地利用計画(仮称)を策定する際には,当該農地が農業振興地域内農用地であること。市民の意向などを踏まえた上で総合的な観点からどのような土地利用が望ましいかを検討してまいりたいと考えております。次に,3点目についてでありますが,この土地は現在霧島市土地開発公社の所有する土地となっております。これまで数件の開発提案や問い合わせが市や開発公社にもあったとお聞きしております。平成18年度は,商業施設,福祉施設などの開発の提案がありましたが,その後は具体的な問い合わせなどはございません。平成18年5月に開発検討委員会を開催し今後の利活用等についての協議を行いましたが,この土地の利活用につきましては民間活力による開発が望ましいと考えており,今後も情報提供などに努めてまいります。 ○議長(西村新一郎君)  ここでしばらく休憩をいたします。                「休憩  午後 5時05分」                ──────────────                「再開  午後 5時22分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。植山利博議員の再質問を許可いたします。 ○19番(植山利博君)  その処理場の問題ですけれども,今,部長の方から「公共関与にしても,その民間にしても安全性は十分に確保されている。」という答弁をいただきました。そのとおりだと思います。私も都城の東亜さんの施設を見させていただきました。きれいな水処理をされましてね大変きれいな水を流されているというふうに認識をいたしております。そこで市長にお尋ねをします。法律上はどちらも安全性は確保をされておりますけれども,今,県が薩摩川内に造ろうとしている施設と今度東亜さんが持松地区に造られようとする施設と比べていずれが安全性が高いだろうかと。市長はどういうふうに思われますか。 ○市長(前田終止君)
     それぞれ法律に従って手続きを経てその基準を達せられて造られる施設ですから,それぞれに安全性はその範囲内で当然確保されているものというふうに思っております。 ○19番(植山利博君)  その答弁は当然なんですが,私は比較対照したときにどちらが,いずれかということを言ってるんでありまして,じゃあ質問を変えましょう。市長は東亜さんの都城の施設をご覧になったことありますか。 ○市長(前田終止君)  見たことがあります。 ○19番(植山利博君)  ほかに公共関与型のクローズ型の施設をご覧になったことありますか。 ○市長(前田終止君)  加治木の施設を見させてもらったことがあります。 ○19番(植山利博君)  私どももちょうど今年広島の東広島市,それから岡山の倉敷市,それから都城の東亜さん,それから宮崎市内の公共関与型,五つほど見せていただきました。広島の東広島市の,これは一般廃棄物の最終処分場ですけれども,見ましてもうびっくりしました。加治木ののも相当すごいらしい,私まだ見ておりませんけれども,核シェルターを思わせるような,これほどまでの物を造らないといけないだろうかというような,鉄筋コンクリートの一番厚い所は3m近い施設ですよ。水はほとんど,水処理の施設も造っておりますけれども,まだ1滴も外に水を流してないというような施設なんです。だから,今最近造ろうとされる施設はほとんどそんな施設ですよ。加治木もしかり,今,県が川内に造ろうとするものもしかり,霧島市が今予定地を,候補地を調査をしました一廃の処理場はクローズ型を予定されていますか。オープン型を予定されてますか。 ○市長(前田終止君)  クローズ型の予定であります。 ○19番(植山利博君)  なぜですか。 ○市長(前田終止君)  やはり今,議員ご指摘のような現在の時点における国内で散見できる最も安全性を強く認識できる視点からの選択肢であります。 ○19番(植山利博君)  昨日からの答弁の中で市長が「この施設は特定の地域のものだけじゃないんだと。13万市民の全体,霧島市を考えて,20年先,30年先を想定して我々の子孫により安全性の高い,より理解の得られるものを造るべきだ。」と言われております。私も全く同感です。これまでちょうど2年合併をして大変厳しい,だれがやっても難しい市政運営を前田市長2年されてきました。今回の施政方針の中で「苦情処理を一手に引き受けているようだ。」と言われました。そうでしょう。100%やって当たり前,それは苦情がいっぱい来ますよ。我々も一般質問で前田市長に対していろんな厳しい注文つけたり,指摘をしたりしてきました。だけど,おおむね評価はしてますよ,おおむね,この2年間よく頑張ってこられたと。大概私も前田市長の提案については,100%とは言いませんけれども,支持してきたつもりです。これを踏まえて是非市民が納得する選択をしてくださいよ。6月12日の,19年6月議会,池田議員の質問に対して沼口廃棄物対策監が答弁されております。お手元で分かっておりますか。その答弁覚えていらっしゃいますか。 ○廃棄物対策監(沼口輝実君)  池田議員に対しての答弁は覚えております。 ○19番(植山利博君)  私読んでみましょう。「民間施設でありましても,公共関与の施設でありましても,基準どおり設置,運営がなされれば安全性は確保できるものと考えております。ただし,公共関与の場合は環境保全上の公的信用力が確保されていることや適正な運営が厳格に行われますので,住民には安心感があるのではないかと考えられます。」,社会的,法律的には東亜環境の施設もしっかりした安全性はありますよ。これは評価します。しかし,やはり執行部もそう答弁されているんですよ。より安全性の,市民にとってより納得のできるものを私は建設する必要があるんじゃないかと言っているんですが,いかがですか,市長。 ○市長(前田終止君)  そのとおりだと思っています。 ○19番(植山利博君)  このことだけに時間がとれないんですけどもね,市長は「1万2,557名の反対署名を重く受け止めた。」と言われる。隼人の議会と国分で議決をされた陳情のこの重みは,1万2,557名の反対署名と重みとどう感じられておりますか。 ○市長(前田終止君)  どちらも重要な意思決定あるいは意思の方向を示しておられると思います。 ○19番(植山利博君)  であれば当然結論はおのずと見えているんじゃないなあと私は思うんですよ。私が提案をしたいのは,なぜ今回6名もの議員がこの問題に触れられたか。そして時を2年遡れば17年12月の議会に同じく6名の方が質問されております。この6名の方が今回も,17年の12月も一般質問をされたということは,市長の選挙はまさにこの産業廃棄物の最終処分場を造るかどうかが争点だったんですよ。ですから,6名の議員が初めての議会で議論をされた。私はそう受け止めてますよ。今回もそのことがまさに前田市長のこれは政治生命に関わる問題だと私は認識しております。だから,そういうことを肝に据えて判断していただきたい。1月の半ばまでに結論出すということですけれども,私は急がれなくてもいいと思いますよ。市有地を払い下げるということはゴーサインを出したということですからね,紛れもなく。だから,この持松のこの施設のこれも一候補として,それから国分で議論があった白紙に戻された五つの場所も,もう1回白紙なんですから,それもテーブルに上げて市民の意見や議会の議論やそういうものを踏まえて私は取り組む必要があると。20年,30年の将来の安全・安心のためにはそれぐらいの時間を費やしてもいいじゃないですか。いかがですか。 ○市長(前田終止君)  まさに議員おっしゃるとおりだと思います。これから私どもは今を生きる者として未来に問いかける本当に責任のある意思決定を年明けたら私自身市長の立場でしなきゃならん。それはもう単純に5年,10年,15年,そこいらの先じゃない。20年,30年,半世紀近い向こうまでこのことに対して本当に責任を問われることだと。ですから,それにふさわしいやっぱり決定をしたいなと思っております。 ○19番(植山利博君)  この問題はいろんな議論ができると思います。例えば,市の土地を処分する場合は議決は要りませんよね。議決は多分要らない条項だろうと思うんですけれども,だけど,やはりその重みを,払い下げるという重みがどういうことなのかということを十分受け止められて対処していただきたいと思います。もうあともありますので,これぐらいにしておきます。次に,嘉例川の土地の問題ですが,これは市長はご覧になったことありますか。 ○市長(前田終止君)  あります。 ○19番(植山利博君)  中の方までこう私も同僚議員と4人で行きました。もうそれは壮絶です。ただ民間の土地を民間が法に則って処理をするのは,私もここまで言いません。あの土地は,130haぐらいですか,開発公社がまとめて,嘉例川の皆様方のあの地域に対する思いを,当初城山がゴルフ場を造るために買収した土地なんですよ。反対があったりして虫食いになっているのを,隼人町が嘉例川の活性化,そして,さらには隼人町の第二次総合振興計画に基づいて,また,空港都市整備基本構想を踏まえて城山が森林を残した形でスポーツやレクリエーション,観光,文化,そういう施設を造りましょうと,自然を残した形で造りましょうという開発協定があるんですよ。そして議会では買戻条項まで付けてるんですよ,10年以内にこの事業が着手若しくは事業実施ができない場合は隼人町は買い戻しますよと。9億1千万で売ってる土地です。ただ民間が民間同士で簡単に売買できる性格の土地じゃないと私は理解してますよ,その時に議会にいた人間として。だから,確かに手順は踏んでます。城山も市に,県に対して公共的に利用しますかと。市は「要りません。」と言ってるわけですから,だから,後は民々で売っても勝手じゃないかと言われるけれども,あの土地を手放された嘉例川の地域の方々の思いをやはり行政は引き継ぐべきだと思っているわけですよ。いかがですか,市長。 ○市長(前田終止君)  仰せのとおりだと思います。あの地域に暮らしてあの地域のかつて自分たちが持ってた土地が今のご指摘のような状況にあるときに,それはまさにおっしゃるとおりの心理が働くかなという気がいたします。 ○19番(植山利博君)  だから,もうあの切ってしまったものはどうしようもないですよね,あれを復元せと言ったってもうどうしようもないわけですから。だから,安全対策を講じたり,一気に120町歩も,同僚議員と重なりますけども,切ることを少し時間をかけたりとか,来年の5月,6月大雨の時大変ですよ,本当に。だから,そういう地域の方々の思いを受け止めて市ができる限りの対応と,また,新しく土地を所有されてる,マンションメーカーみたいですよね。マンションのそういう造られる福岡のメーカーだと,インターネットで調べればパッと出てきます,今便利な世の中ですから。だから,そういう方にもあそこの土地利用についてはしっかりとこう協議をするようなそういう対応をすべきだと思いますが,いかがですか。 ○市長(前田終止君)  あの場所は,それこそ空港に,JRのルートの駅ポジションから考えると最も近いエリアの一つでもございます。そして,また,嘉例川駅そのものは,皆さん方もよくご承知のとおり,地域の活性化の一つのモデルみたいな思いを込められてあそこに暮らす人々が熱心に取り組まれている地域でもあります。中福良,これも学校教育という意味から考えても本当に素晴らしい取組をなさってるエリアであります。その地域で暮らす人から見ればふるさとの山がまさに荒れなんとするという心痛い状況にあられるかと思います。そういう意味では私は皆さん方のお気持ちが痛いほど伝わってきますんで,行政職員ともよく呼吸を合わせながら必要に応じて私自身の行動もさらに努めてまいりたいというふうに思っております。 ○19番(植山利博君)  念のためにこれ読ませてください。「地域開発の目的,この地域開発は,第二次隼人町総合振興計画に基づく地域振興の一環として,また,鹿児島空港都市基本構想を踏まえ,乙が地域の自然環境に配慮した観光,文化,スポーツ・レクリエーション等施設を整備することにより地域振興に資することを目的とする。」,乙というのは城山さんのことですね。甲が隼人町長宮田守恵となっております。環境の保全,第7条です。「乙は,残存森林の確保,防災,排水施設の整備等により良好な自然環境の保全を図るとともに,水質汚濁等による公害の防止について万全の措置を講ずるものとする。」とこれは城山さんと結んでいるんですよ。だから,こういう思いを合併をしても霧島市はやはり引き継ぐべきだったんじゃないかな。10年買戻しが付いてますから,平成18年の何月ぐらいまではこれが生きてたわけですからね,つい1年ぐらい前に多分もう10年を超えたから城山さんからそういう申出があったんだろうと思いますよ。市長が,就任の時でしたか,「木を育て,山を守り,そして川を育み,そのことが豊かな錦江湾を育てるんだ。」とおっしゃってますよね,よくねえ。私もその言葉を聞いて,1回目の一般質問では水涵養林を定期的に,年次的に買うべきじゃないかと,森林をですね。そういう議論もさせていただきました。やはり天降川の浄化条例つくるんであれば,その上流に位置するあの嘉例川の山林というのはかけがえのない宝だという意識が私は必要だろうと思います。次にいきます。野口と府中にまたがる開発計画が,もう半年以上前でしょうか,1年近い前でしょうかね,新聞紙上を賑わしたことがあります。その新聞報道によると,ここに切り抜きを持っておりますけども,150店舗,テナント,面積は23万㎡,ショッピングモールや複合映画館,シネコン,道の駅のような地場産業振興ゾーンをつくると。4千台規模の駐車場も併設すると。商圏は都城市を含む周囲30㎞の想定と。説明会では宮崎市と群馬県太田市のイオングループの施設をイメージとして示したということですけれども,この土地は,先ほど答弁にあったように,農振といいますか,農業のための土地であるし,用水路も補助金もらって整備をした土地です。しかし,霧島市の中心市街地の活性化という中心市街地という位置付けをしたときにはこの土地は本当に中心になる土地だというふうに思ってるんです。市長の見解どうですか。 ○市長(前田終止君)  そのとおりだと思います。 ○19番(植山利博君)  であれば,この土地をやはり土地利用計画の中でしっかりと位置付ける必要があると。私が危惧するのは,舞鶴中を,あの周辺を農用地農振を除外した時に白地になってすぐ近くにパチンコ屋ができたり,民間の無秩序な開発が進んでいるわけですよ。ああいう轍を二度と踏んだらいかんと。だから,例えば,その行政ゾーンなのか。そういう活力を生む商業施設のゾーンなのか。若しくは医療とか,福祉とか,保健とか,そういうゾーンなのか。行政主導で明確な戦略を立てて土地利用計画をつくる必要があると。私はやはり将来的に見れば農地として使う土地じゃないというふうに思ってるんですけど,いかがですか,市長。 ○市長(前田終止君)  今,市において市全体の土地利用計画,これをつくってる最中であるという説明を申し上げておりますよね。そこでこの地域も市域の一部ですから,当然今の議論もしっかりと今後さらにして土地利用計画を明確にしていかなきゃならんというふうに思っています。ですから,大変大きな農振地域という場所であるということ。そこいらも様々な角度から意見聴取を今日までもなさってるということですが,これからもしながら最終的なお示しできる案を持ちたいと思っています。 ○19番(植山利博君)  市長の胸の,夢のまちづくりの中であの土地は個人的にはどんなふうに使いたいと,ございませんか。 ○市長(前田終止君)  個人的にはとおっしゃいましたけど,私が個人と言っても市長の立場がありますから申し上げにくいとこですけれども,今日のところは是非,今そういう土地利用計画を策定をしてる途中であるということで勘弁をいただいて是非ご理解いただきたいと思います。大変いい場所ですよね。言わば私たちは習慣として隼人の方は隼人町の地形をこう念頭に置いて周りを見る癖が長い間ついてる。しかし,あと残る六つの自治体も全く同じような形でこの視点を考える。でも,今,我々が持つべきは新しい七つの自治体がその一つになった霧島市の全体像,その中であそこをどう評価するか。その中で浜之市やあの真孝をどうするか。そして判断をしていかなければ,今までのこびりついた考え方ではこの街の将来を本当に誤ると思います。 ○19番(植山利博君)  確かにそのとおりだと思います。やはり霧島市全体の中であのゾーニングをどうするか。例えば,将来道州制がくる時期があるでしょう。15年先なのか。20年先なのか。10年先なのか。そうすると姶良郡は一つになるような時期がくる。そうすると,例えば,県の出先であるとか,合庁であるとかというようなものがやはりこの霧島市のど真ん中に出てくる可能性だってあると思うんですよね。そうした場合にはしっかりとその行政施設を張り付かせるためのスペースとしてしっかりと位置付ける。長期的なビジョンではそういうことだって私は十分考えなきゃいけないだろうと。若しくはその医療施設であるとか,先ほど,重複しますけれどね,介護とか,保健とか,いわゆるコンパクトシティの中での高齢者の方々が歩いて動けるようなそういうまちづくりのために生かす必要があると。そういうことで要は民間の無秩序な開発を許さないような行政がしっかりとした目的を持って土地利用すべきだということで提案をしておりますので,そういうつもりで聞いておいていただきたいというふうに思います。それから,次にまいります。ガーデンシティ構想の用地なんですが,先ほど2~3引合いがあったけども,そのままなってるということですので,ここはもともと宅地開発でその産・学・住の住を担うスペース,ゾーニングとして位置付けられていた土地だというふうに理解しているんですけれども,ここが調整池の問題とか,相当莫大なまだ投資が必要になろうかと思いますけれども,もちろんこの地域は今,行政が直接投資をして開発するというような状況ではありませんので,もう必ず民活でやらなきゃいけないというのはもう当たり前のことです。その際にその地元の企業のベンチャーあたりで,やはり,1者じゃなくて,4者,3者,5者,そういうベンチャーを組んでやはり取り組む,そこの起爆剤にシンクタンクとして行政が機能するというようなお考えはないですか。 ○市長(前田終止君)  この場所につきましては,今日までのテクノポリス構想以来,県も,そして,また,当時の旧隼人町も思いを込めて大変な時間と,また,旧隼人町におかれては当時最大のプロジェクトという思いをお持ちになられながら,産・学・住,議員おっしゃるような住の部分を主として担う場所として念頭にあり,そしてそれらに対して本当にお互いが力を尽くして,全投資額確か100億ぐらいあのエリアに既に今日まで注ぎ込まれていると。また,それを生かすべくトンネルを掘ったり,新しいルートを,道路造りをなさったりして今日に至っておりますね。そして合併直前におっしゃるとおりの経緯があって1億円という巨費をかけて,しかし,投資から考えればものすごく安いお買物なさって,新市がこれを引き継いでいるという状況ですからね。ですから,このまま終わらせるわけにはいかない。ですから,私は今それらに対する将来のことも考えて,地域の声も本当に真摯に聞きながら,異例の決断をしながら,今日までの投資,そしてトンネルなどの供用開始に向けて,ともかくこれは道路の整備が,まずきちんと環境が整うことによって民間の出てくるその芽というものもあるだろうということも強くこの期待もし,今に至っているわけでございます。今のような背景から考えて,本当にその民間たるものが思いをかけた,地域のよくその特性を分かっている人たちが本当に一定の公に問いかける理解のできる範囲のしっかりした絵を描いて,そこに生かす手法があるならば,お互い協議をしてみる価値はありそうですね。 ○19番(植山利博君)  この土地についてもやはり相当の投資,今まで,おっしゃったように,相当の投資をいたしておりますんで,この投資を有効に生かすような活用を今後しっかりと取り組んでいただきたいと要請をしておきます。次に,3番目のマキオの問題ですけれども,もう工事に着手をしてもう着々と,もう造成も済んで,もう杭打ちがなされているのではないかなというふうに理解をしておりますが,今聞かれているところではいつ頃のオープンを目指しているというふうに理解してよろしいですか。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  来年の,平成20年の秋頃になるというふうに伺っております。 ○19番(植山利博君)  来年の秋と言いますともうあと10か月足らずでオープンということになるわけですけれども,そのためには地域とどうその密接に,地域の地元の店だという意識を持ってもらうというためには,その鹿児島市がイオンなど4社ですか,結んだという地域貢献協定を結ぶ方向で検討するということで,また,「今回もその指針をもうつくりつつある。」と言われておりますけど,その鹿児島がイオンと結んだ貢献協定というのがお手元にあれば,示していただきたいと思います,その内容について。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  鹿児島市が昨年の10月,18年10月ですが,イオン九州株式会社と結びました地域貢献協定書の写しがございますので,読み上げて紹介します。甲は鹿児島市長でございまして,乙はイオン九州株式会社でございます。1条から13条までなっておりますけれども,ちょっと長くなるかも知れませんけれども,一応読み上げます。1条で目的,「この協定は,乙が大規模小売店舗を立地するに当たり,地域社会の一員としての役割を十分認識し,地域との共存を図ることにより,甲が進める活力ある地域経済及び地域社会の実現に寄与するよう締結する。」,2条で本市まちづくりへの協力といたしまして「乙は,甲が進める各種まちづくりの取組に対し協力するものとする。」,3条で地域との連携,「乙は,地域商店街や地元町内会等と連携し,その活動に積極的に協力するものとする。」,第4条で地元産品の販売促進への協力をうたっております。「乙は,地元産品の積極的な販売を促進するとともに,地産地消の取組に努めるものとする。」,第5条で地域雇用の確保をうたっておりまして,「乙は,店舗の従業員については地元からの優先的な雇用に努めるものとする。」,第6条で防犯・防災対策をうたっておりまして,「乙は,店舗及びその周辺において防犯対策を推進するとともに,地域防災に積極的に協力するものとする。」,第7条でユニバーサルデザインの導入をうたっております。「乙は,店舗等の整備に際し,施設にユニバーサルデザインを取り入れるよう努めるとともに,地域商店街に対しても普及への協力をするものとする。」,第8条で環境や省エネルギー対策等の推進,「乙は,店舗内や店舗周辺の環境保全及び省エネルギー対策等の取組を積極的に推進するものとする。」,9条で交通対策でございます。「乙は,店舗周辺における各種交通安全対策に取り組むとともに,来店者等の交通利便性について十分配慮するものとする。」,第10条で店舗閉鎖時の適切な対応をうたっております。「乙は,店舗を閉鎖するに当たっては,早期の情報提供に努めるとともに,地域経済活動の低下に対する防止策及び防犯・安全対策等について十分配慮するものとする。」,第11条はその他でございまして,「その他必要と認める地域貢献策は乙に求めるものとする。」と。12条で協定上の地位の継承,「地位の継承は,後継が生じた場合は,後継店舗の設置者に引き継ぐものとする。」,13条では疑義の処理といたしまして,「疑義を生じたときは,その都度甲,乙協議の上処理するものとする。」と,以上のようになっております。 ○19番(植山利博君)  すいません,長いのを読み上げていただきまして。そのようなものを締結するというふうに理解してよろしいですか。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  ただいま,先の9月議会で議員より貴重な提言をいただきましたので,すぐに,まず指針を,市としての指針をつくらなければならないという思いましたので,指針をつくる決裁を受けまして,今,庁内の関係課にわたるもんですから調整会議をしております。今後は,指針ができましたならば,それに基づく今のような協定書を締結していきたいというふうに考えております。 ○19番(植山利博君)  鹿児島では売場面積がどれぐらいの所とその協定を結んでいるんですか。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  鹿児島市は1万㎡以上というふうになっております。 ○19番(植山利博君)  霧島市も1万㎡以上とそういうものを結ぼうと考えていらっしゃいますか。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  ご承知のとおり,まちづくり三法の改正等もございまして今後は1万㎡以下のものもできてくることが多くできることも予想されます。そのようなことから,また広く大型店に地域貢献もしていただきたいというような観点から面積についてはもっと下げたいというふうに考えております。 ○19番(植山利博君)  どの程度ぐらいまで下げられるおつもりですか。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  いろんな考え方があるかと思いますけれども,3千㎡とか,6千㎡とかございます。これにつきましては法的な幾らにしなさいという決まりはございませんので,先ほど申しましたように,広く多くのお店に協力してもらいたいというようなことで,共存共栄といいますか,そういうことを図っていきたいという考えから3千㎡程度を一応考えているところでございます。 ○19番(植山利博君)  3千㎡となると大分数もたくさんなってくるんじゃないかなあというふうに思いますが,3千㎡で切った場合に何店舗ぐらいになりますか。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  現在の市内にある大型店の中では10店舗ほどになります。 ○19番(植山利博君)  3千㎡が妥当なのか。5千㎡が妥当なのか。また他県では6千㎡というのもあるようですので,その辺は慎重に検討していただきながら,いずれにしましても,1万㎡というのはあんまりでしょうから,せめて5千㎡なり,6千㎡の所では対応をするべきだというふうに思います。仮に6千㎡で区切った場合に何店舗ぐらいなりますか。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  6千㎡でいたしますと今現在の市内では6店舗でございます。先ほど私は3千㎡程度と言いましたけれども,3千㎡とか,6千㎡とか,いろいろ考え方はございますので,議員のご意見も参考に今後検討をさせていただきたいと考えております。 ○19番(植山利博君)  6千㎡で切ったときに6店舗ということですけども,具体的に挙げていただけますか。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  6千㎡以上は,隼人国分サティが1店,サンキュー隼人店1店,ホームプラザナフコ国分店,ハンズマン国分店,タイヨー国分新町店,きりしま国分山形屋の6店でございます。 ○19番(植山利博君)  我々が大型店と認識するようなお店は大体網羅されているのかなというふうに思います。是非せめて5千とか,6千ぐらいの所ではこういう地域貢献協定を今後はしっかりと結んでいくべきではないかなというふうに思っておりますので,しっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。それから,そのオープンまでに道路,渋滞緩和のための道路整備はやはり急がれるのかなという気がしますけれども,今現在その,先ほどの答弁にありましたけれども,10号線のあの入口付近の右折レーン,それから左折レーン,鹿児島からこう入ってくると右折レーンになるわけですが,浜之市方向から行くと左折レーンになるわけですが,やはりこの辺を幾らか延長をすればその流れがスムーズなのかなという気がいたします。それと区画整理で一旦道路が18m道路から急に狭くなりますよね。そうしますと,局部改修はいずれにしてもしなければならないわけですけれども,その18mから清水のバス停,あの先までやはりそれぐらいの広さで持っていって右折レーンと左折レーンの確保と延長をすべきではないかと思うんですが,そういうような取組ができますか。 ○隼人総合支所土木課長兼都市計画課長(久永哲士君)
     ただいまのご質問にお答えいたしますけれども,先ほども市長の答弁にございましたように,10号線の渋滞というのが一番心配をされております。また,地域の方々に不安も与えようとしているのも事実でございます。それで先ほど答弁しましたように,議員も申されましたように,10号線の交差点付近の渋滞緩和というのをどのように今後協議を進めていくかというのが最も重要になろうと思います。ですから,私どもとしましては一応関係いたします国道事務所並びに県公安委員会と近いうちに,できれば来週中にはこの渋滞緩和と地域周辺の交通安全について具体的にそれぞれの機関で意見を出し合いながら交差点協議に入ろうということで今進めているところでございます。また,区画整理以外の野久美田橋の方面までの道路改良につきましては,10号線改良につきましては,地域の松山自治会の方から平成19年11月に市及び国道事務所等に10号線改良について,今,議員が申されました区間につきまして要望書が出されておりますので,その経過等も踏まえながら国・県に対しても要望をしていきたいというふうに考えております。 ○19番(植山利博君)  現在工事車両の出入りだけでも相当のその渋滞を引き起こすという現状があります。ですから,あれがオープンするともうどんな状態になるだろうかと地域住民の方は大変不安を持っておられますので,オープン前に対応ができるように,道路改良ができるように取り組むべきだと思いますが,可能ですかね。 ○隼人総合支所土木課長兼都市計画課長(久永哲士君)  できる限りオープン前に対策を講じまして周辺の地域の方々に渋滞緩和及び交通の安全については努力したいと思っております。 ○19番(植山利博君)  それともう1点,これまた視点が変わりますけれども,今,西小の建設問題から自衛隊の北側を通って山形屋ストアの前に橋を,あそこまで橋を架けて道路整備というのが将来展望で今あるわけですけれども,あれから,隼人中学校の北側の道路から高専の北側を抜けてこれから小田,北永野田小浜線に道路整備をやはりすることが10号線の渋滞緩和に大きく寄与するのではないかと。以前からあの道路の整備計画はあるわけですけれども,これをやはり急ぐべきではないかと思いますけれども,いかがですか。 ○隼人総合支所土木課長兼都市計画課長(久永哲士君)  先ほども申しましたけれども,議員がおっしゃいましたように,開店までにはそういうおっしゃったような形で計画を進めていきたいと思います。(P★★に訂正あり) ○19番(植山利博君)  これで私の質問は大体終わりに近づいてきました。市長に,最後に,老婆心ながら贈る言葉があります。アメリカで歴代の大統領で最も尊敬する大統領を挙げろと言われて3人の名前が必ず挙がるそうです。初代のワシントン,16代大統領のリンカーン,32代大統領のニューディール政策を進めたルーズベルト,この3人が常にやはりアメリカ国民の最も尊敬し,敬愛する大統領だということで,その理由を聞かれると,ワシントンも,ルーズベルトも,リンカーンもやはりフィフティ・フィフティの賛成,反対がある中で,あるべき決断をしっかりして,独立戦争までして,南北戦争までして奴隷解放をしたと。そしてあの世界恐慌の中からニューディール政策を立ち上げて,結果として第二次世界大戦まで突入しましたけれども,やはり大きな決断は,反対,賛成,フィフティ・フィフティの中でしっかりとよりよい判断をしていただくのがやはり為政者の務めかな。大変厳しい判断を,市長はいつも言われます。「毎日大・中・小の判断の連続だ。」と言われますけれども,そういうことですので,大変な判断が待っているでしょうけれども,正しい判断を是非していただきたいというふうに願って私の一般質問を終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で植山利博議員の一般質問を終わります。次に,15番新橋実議員より3件通告がされております。したがって,新橋実議員の発言を許可します。 ○15番(新橋 実君)  議員の皆さん,執行部の皆さん本当お疲れさまです。いよいよ本日最後の登壇者になりました。最後までご清聴をよろしくお願いいたします。一応時間を,目標時間を7時に置いておりますけども,執行部の答弁次第でまだ早くなる可能性もございます。どうか最後までよろしくお願いいたします。ただいま発言の許可をいただきました。通告に基づき質問をいたします。いよいよ今年も残すところ半月となりました。今年の夏は思った以上に長く感じました。このまま冬がこないのではないかと心配しておりましたが,短い秋の季節が終わると例年以上に早く冬がやってまいりました。また,今年はAソ連型のインフルエンザが予想以上に速いペースで日本各地で猛威を振るっているそうです。受験生や市民の皆様も早目に予防策をとっていただき明るい年越しが迎えられるように願っております。前田市政にとってもこれからいよいよ折り返しの2年間になりました。これまで以上に市民の暮らしの安定,霧島市発展のために力を注いでいただきますようお願いいたしまして質問に入ります。市民の税金を少しでも無駄にしないように有効な活用と,国や県で問題となった官製談合事件等を踏まえ,透明,競争性を高めるため,これまでの指名競争入札から一般競争入札へ移行してきました。霧島市もこれまで指名競争入札であったものを,1千万円以上の対象事業について一般競争入札へ本年4月から試行しております。近隣の鹿屋市や薩摩川内市においても同様に多くの事業が一般競争入札で行われております。合併して2年が経過し,市民の皆さんも自分たちの住んでいるそれぞれ旧自治体ごとの工事の実績を注目をされていると思います。そこでまず1点目,競争入札の現状についてお伺いをいたします。その一つ目に19年度になってから旧自治体ごとの工事の実績はどのようになっているか。その件数をお伺いをいたします。二つ目に一般競争入札が導入されて8か月が経過をいたしました。一般競争入札による1千万円以上の事業がどれぐらい発注されているのか。旧自治体ごとに件数及び落札率の状況をお伺いをいたします。三つ目に4月から各ランクごとの金額の見直しも行われております。霧島市ではこれまで県のランクに準じてA級からD級まで標準金額が設定されておりました。例えば,建築一式工事においては,A級の場合はこれまで3,200万以上3億円まで,B級の場合1,400万円以上3,200万円未満となっていました。これがどのように変わったのかお示しをしてください。四つ目に,先日県においても「一般競争入札の金額を見直しをする。」と伊藤知事が9月26日の議会答弁で述べられておりました。これまでの1億円以上の金額を5千万円以上にするとのことでした。今年の4月にこれまでの10億円を1億円に下げたばかり,できるだけ多くの業者を入札に参加させ談合防止を図るためだと思いますが,霧島市でも標準金額による1千万以上という金額の見直しは考えていないのかお伺いをいたします。五つ目には今行われている指名競争入札ですが,地元業者が指名されていないケースが特に委託業者の入札で多く見受けられます。それはどうしてでしょうか。特異なものなのか。どうしても地元業者では対応できないのかお伺いをいたします。六つ目に今年度から一般競争入札が導入され,これまでの指名競争入札と違い何が改善されたと思われますか。また,県内の他市と比較して霧島市の現状はどのようであるのか併せてお伺いをいたします。次に,2項目目の質問に入ります。し尿処理場の損害賠償の経過についてお伺いをいたします。6月議会でも質問をいたしました。し尿処理場の請負業者が談合を認めて違約金を公正取引委員会に対して支払いました。そこで霧島市としてもその後請負業者に対して不正行為の違約金という名目で請負金額の10%相当の3億8千万円を請求されております。その後の経過についてどうなってるのか報告がなされておりません。今の現状でどうなっているのか。解決がなされたのかお伺いをいたします。また,その二つ目には,請負業者による不正行為,いわゆる談合が発覚した場合の損害賠償並びに指名停止期間などの措置はどのように決定したのかお伺いをいたします。3項目目の質問に入ります。有害鳥獣保護区内で発生した死亡事故の経過についてであります。この問題については私も何回となく質問をさせていただきました。事故発生からはや1年が経過をいたしました。ご主人を亡くされたご遺族の方には大変長い1年だったと思います。9月定例会の中で「警察の対応を待っている。」とも言われておりました。そこでお伺いをいたします。今回補正予算に社会奉仕活動見舞いとして見舞金が計上されております。どういった経緯でこの見舞金が支給されるようになったのか。市長が遺族に対して支給手だてを関係方面に投げかけて努力された結果で見舞金支給に至ったのかお伺いをいたします。あと行政が加入している保険からの支払いがあるのか。また,有害鳥獣駆除捕獲に関する団体保険からの支払いについても協議がなされているのかをお伺いをいたします。以上で壇上からの質問を終わり,答弁によっては自席からの再質問をお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  新橋議員から3点につきましてご質問がございました。2点目の1につきましては私の方から答弁をいたします。そのほかにつきましては工事監査部長及び農林水産部長にそれぞれ答弁をいたさせます。2点目の1につきまして答弁をいたします。し尿処理場の損害賠償の経過についてでございました。南部し尿処理場建設の入札に際して談合が行われたことが判明したため,これはもう合併前でございますけれどね,請負業者であるJFEエンジニアリング株式会社に対し本年6月20日に損害賠償請求をいたしましたところでございます。その後の経過でございますが,JFEエンジニアリング株式会社から市に対しまして民事調停が可能かどうか提案があって,市としては民事調停に委ねることにいたしました。去る11月20日にJFEが鹿児島簡易裁判所へ民事調停の申出を行っており,来年1月中旬に第1回調停が行われる予定になっております。 ○工事監査部長(大井 正君)  質問の項目が多岐にわたりますので,答弁に少々時間がかかりますけども,ご了承いただきたいと思います。まず19年度競争入札の現状についての1点目についてお答えいたします。平成19年度の11月末現在で220件の建設工事の競争入札を執行いたしておりますが,旧自治体の内訳は,国分地区が53件,溝辺地区が12件,横川地区が26件,牧園地区が31件,霧島地区が16件,隼人地区が66件,福山地区が11件,なお,2地域上にわたって執行したのが5件となっております。次に,2点目についてお答えいたします。平成19年4月1日から1千万円以上の建設工事は一般競争入札を導入いたしております。11月末現在で86件を執行しており,平均落札率は93.4%となっております。また,地域別の件数と平均落札率につきましては,国分地区22件で92.5%,溝辺地区4件で89.6%,横川地区6件で95.2%,牧園地区16件で93.3%,霧島地区8件で91.2%,隼人地区23件で94.5%,福山地区6件で95.9%,なお,2地域上にわたっての件数は1件で93.5%でございます。次に,3点目についてお答えいたします。18年度末の格付けに応じた標準金額は,合併時に土木,建築,舗装の3工種について標準金額を設定いたしましたが,平成19年4月1日から導入した一般競争入札の導入に合わせて見直しを行っております。まず土木格付けAの改定前2千万円以上が,改定後1,500万円以上,〇Bの改定前1千万円以上2千万円未満が,改定後800万円以上3千万円未満,Bの改定前1千万円以上から2千万円未満が,改定後800万円以上2,500万円未満,Cの改定前500万円以上から1千万未満が,改定後1,500万円未満,Cの改定前500万円以上1千万円未満が,改定後1,300万円未満,Dの改定前500万円未満が,改定後800万円未満,Dの改定前500万円未満が,改定後700万円未満となっております。建築格付けAの改定前3,200万円以上が,改定後2,500万円以上,〇Bの改定前1,400万円以上3,200万円未満が,改定後に1千万円以上5,500万円未満,Bの改定前1,400万円以上3,200万円未満が,改定後1千万円以上4,200万円未満,Cの改定前500万円以上1,400万円未満が,改定後2,500万円未満,Cの改定前500万円以上1,400万円が,改定後2千万円未満,Dの改定前500万円未満が,改定後1千万円未満,Dの改定前500万円未満が,改定後800万円未満となっております。舗装格付けAの改定前600万円以上が,改定後300万円以上,Bの改定前600万未満が,改定後1千万円未満,Cの改定前200万円未満が300万円未満となっております。見直しに当たりましては変更前の標準金額よりそれぞれに幅を持たせた内容となっております。次に,4点目についてお答えいたします。一般競争入札につきましては本年の4月から実施しているところですが,これまで指名競争入札においては,5者以上,多い時で15者から16者程度を指名し入札を執行しておりますが,一般競争入札を導入したことにより,例えば,土木工事でありますと,格付けAの3千万円以上の金額で21者,格付けA,〇Bの2,500万以上3千万円未満の金額で27者,格付けA,〇B,Bの1,500万以上2,500万円未満の金額で37者,格付け〇B,B,Cの1,300万円以上1,500万円の金額で23者,格付け〇B,B,C,Cの1千万円以上1,300万円未満の金額で39者が参加できることになり,これまで以上に競争の原理が働くようになったものと考えております。今後の一般競争入札の金額の見直しにつきましては,鹿児島県が平成19年度から10億円以上から1億円以上に引下げ,さらに平成20年1月から5千万円に引き下げることと伺っております。本市の1千万円から額を引き下げると,Dの31者,Dの89者が参加可能となりますが,700万円未満の工事では,格付けC,C,D,Dの143者が参加できることになり,入札の執行において相当の事務量が増大いたします。今後金額の引下げにつきましては,入札という業務の内容から一部の間違いも許されません。そういったことから正確を期す意味からも電子入札の導入時期等を考慮しながら検討してまいりたいと思います。次に,5点目についてお答えいたします。建設工事指名競争入札の有資格者の指名選定に当たりましては,地域性を勘案する建設工事については原則としてその区域に主たる営業所を有する建設業者を指名すること。また,建設業者に関する事項として経営状況,信用度,手持工事量,施工についての技術的適性,安全管理の状況,労働福祉の状況,指名回数の機会均等など公正・公平に総合的に判断し指名を行っているところであります。なお,ご指摘の件は市内小学校の耐震診断についての業務委託のことと思いますが,現在震について診断業務を発注いたしております。発注に先立ちましては,診断を行う建物の設計図,構造図,構造計算書及び建築確認通知書等の準備が必要となるわけですが,国分地区におきましては,一部の学校を除いて,その関係書類が揃っておりましたので,霧島市内の設計業者を選定いたしております。しかしながら,他の地区の学校におきましてはその関係図書が保管されていなかったことから,構造専門の技術者がいる鹿児島市内の設計事務所に指名した経緯がございます。次に,6点目についてお答えいたします。本年の4月一般競争入札を導入し,期間もまだ間もないために細かい分析はいたしておりませんので,他市との比較はできませんが,新たな入札制度として,一つ目に従来の制度より多くの業者が参加可能となり受注機会が拡大されたこと。二つ目に競争性が発揮され落札率が引き下げられたこと。三つ目に受注側の工事の選択が自由になったこと。以上の3点のことから以前よりもより入札の公正・公平さが確保できているものと考えております。し尿処理場の損害賠償の経過についての2点目についてお答えいたします。不正行為に伴う損害賠償の予約といたしまして,不正行為があった場合は,建設工事請負契約書の第47条の2に「請負代金の10分の1に相当する額を賠償金として支払わなければならない。」としております。また,指名停止につきましては,霧島市建設工事等有資格者の指名停止に関する要綱の中で不正行為等に基づく措置基準といたしまして「市工事等に関し,私的独占禁止及び公正取引の確保に関する法律の規定に違反し,契約の相手方として不適当であると認められるときは,事実を認定した日から3か月以上12か月以内の範囲で指名停止の期間を定め,指名停止を行うこと。」といたしております。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  有害鳥獣保護区内での事故のその後の経過についてお答えします。今議会に上程しております補正予算につきましては,霧島市が現在加入しております全国市長会総合賠償補償保険の適用が,保険会社と協議の結果,認定されましたので,提案しております。これはいわゆる見舞金として遺族にお支払いするものです。なお,狩猟者が加入しております通称ハンター保険につきましては,現在負担割合等につきまして協議中だと聞いております。 ○15番(新橋 実君)  それでは,自席から再質問を行います。旧自治体ごとの実績をお伺いをいたしました。現在で旧自治体から提出されている地域まちづくり計画書などがあるわけですけども,そういったのを鑑みておおむね目的は達成されたとお考えでしょうかお伺いします。 ○工事監査部長(大井 正君)  すいません,ちょっともう1回説明して下さい。 ○15番(新橋 実君)  旧国分の時代にはまちづくり計画書等がございまして,そこでいろんな事業等を出してもらって,それから大体こう順番を決めて工事が行われた経過があるわけですけども,旧自治体ではそういったのはなかったわけですか。まずそっからお伺いします。 ○工事監査部長(大井 正君)  当然それぞれの各旧市町別にもまちづくりの振興計画なり,あるいは総合計画があったものと判断いたしております。そのような中を合併しましてからも,新市になりましてからも調整しながらそういう事業の推進が行われているものと思っております。 ○15番(新橋 実君)  今件数を聞きましたら,牧園が突出しているかなと思ったりもするんですけども,指名競争入札は現在1千万円以下の入札で行われているわけですけども,先ほども答弁がありましたおおむね5者以上の業者による入札で行われております。その中身も答弁にありましたけども,地域の事業は地域の業者へというようなことでしたが,今後もやはりそういった考えで行う予定でしょうか。 ○工事監査部長(大井 正君)  我々行政といたしましてもそれぞれの市内の地元業者の育成というものを基本姿勢といたしております。今後もそういうふうな基本姿勢に基づいた形でそれぞれの執行に当たってまいりたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  先ほどランクごとに建設工事の標準金額の見直しが行われたとお示しをいただました。例えば,A級の業者,土木の場合,2千万円以上からが,今度は1,500万円以上が上はすべてですね。それとB級がこれまでの1千万円から2千万円未満が,800万円以上から3千万円未満というようなことで幅広くしていただいているわけですけども,業者にとっては非常にありがたいことだと思いますが,そうしたことによって一般競争入札への参加者の数,これはどのように変わりましたかお答えください。 ○工事監査部長(大井 正君)  一般競争入札の数値につきましては先ほどもそれぞれのランクごとの説明いたしましたけども,今の段階で一番多い所で39者ですかね,の参加可能となるわけですけども,当然,先ほど申し上げましたいわゆる業者さんの選択,事業の選択といいますか,そういうふうなもののことからもありまして平均で申しますと13.5者の参加となっているようです。 ○15番(新橋 実君)  質問の仕方が悪かったかも分かりませんけど,昨年と比較してということでちょっとお伺いしたかったわけですけども,金額の変更もされてはいますが,それを見ると,やはり建築にとっても,土木にとってもB級の業者というのは言えばA級の下と,C級の上が上がってくればもう要らないというか,ほとんどゼロに近い形になってしまうわけですね。そういったことを考えると一番仕事量が少ないように考えられるわけですが,例えば,土木に例えると1,500万を超えるとA級の業者が入ってくる。そして,また,1,500万未満だとC級の業者も入ってくるわけですね。その辺の取扱いはどういった形,もうすべて一般競争ですから,どのような形でされるわけですか。 ○工事監査部長(大井 正君)  今それぞれAからDまでのランクがございますけども,それぞれAランクの方あるいは上級にあるランクの業者については,今のその何といいますか,位置と言いますかね,これまでには相当なやっぱり努力をされて,企業努力をされてそのAランクあるいはBランク,上位の方にあるわけですので,やはりそういうふうなものはある程度考慮しながらやっていきたいというような形で思っています。ただそのすべてに参加可能となりますと,下にいらっしゃるDランクの業者の方々は,当然上からの圧力といいますか,入札が加わってまいりますので,非常にこう大変なことになろうかと思いますので,そのあたりのランクの位置付けについてはある程度基本的なものを持ちながら今後も検討してまいりたいと思います。                                  〇15番(新橋 実君)                                   先ほど県においては金額の見直しが報告をされたということで聞いたわけですけども,今回霧島市においては相当の事務量が増加するということで,まだ今のところは考えてないと。電子入札の導入時期を考慮しながら検討していきたいということだったんですけども,今これを,この何ですか,業者のランクを見ますと,もうほとんどD級の業者が800万円とか,そういうランクであって,もうほとんどC級以上は1千万以上,一般競争入札に参加されるわけですね。そういったことを考えると指名競争入札をやる所はもうほとんどD級に限られてくるわけじゃないですか。どうですかね。 ○工事監査部長(大井 正君)                                確かにそういうふうな現象もあろうかと思いますが,ただ先ほども答弁申し上げましたように,10~160者の業者が参加となりますと相当な事務量もございます。時間等も相当な要するわけですので,先ほども申し上げましたけれども,早い時期に電子入札が導入されると思います。当初19年度後半から電子入札の導入を試行を考えておりましたけど,県の方の進みがどうも遅れているようですので,県のその動向を見極めながらまた電子入札による改善をしていきたいというふうに思っております。 ○15番(新橋 実君)  先ほど壇上からも申し上げましたけども,事業に,委託事業について答弁をされました。国分においては図面があったと。だけど,よその地域ではその図面もなかったと。そういった図面の保管というのはどれぐらいで廃棄をされるんですか。 ○工事監査部長(大井 正君)  その事業の内容によって,補助事業なり,あるいは単独なり,その事業によって保存年数はおのずと変わってくると思いますが,建築関係について聞いてみますと5年というようなことでございます。 ○15番(新橋 実君)  実績がないというか,結局この図面がないと国分の業者では無理だというようなことですけども,やはり,実績がないということでだと思うんですけども,実績をつくるには,やっぱりその中に入れて,1者,2者,JVで組んでるわけですけど,そういった業者を入れる今後可能性,考えはないんですかね。 ○工事監査部長(大井 正君)  失礼な言い方かも知れませんけども,先ほども申し上げましたように,その専門的な知識,技術を持った技術者がいないというふうなことが市内業者の方には,業者にはあるというふうなことから鹿児島市内の設計事務所を選定したというふうな経緯ということです。ちょっと先ほどの答弁と重なりますけれども,以上です。 ○15番(新橋 実君)  いつかは,やっぱり業者も実績を上げるためにはやっぱりそういったふうにやってやっぱりもまれないことには,確かに,だから,例えば,業者が今JVを組んでいるんですかね。JVを組んだり, 1者とか,2者で入っているとこもあると思うんですけども,そういった業者もやっぱり勉強させるためには何かが必要だと思うんですけど,その辺の施策というのは考えていらっしゃいませんか。 ○工事監査部長(大井 正君)  今ご指摘がありましたとおり,単独の企業ではなかなかそういう専門的な知識を持った方がいらっしゃらないというふうなことで,せんだっての指名委員会等にはそういう市内の企業の方がJVを組まれて3者ほど参加をさせていただいて,その選定も終わっております。 ○15番(新橋 実君)  それでは,ちょっと視点を変えてお伺いをいたしますけども,平成19年度これまで各業種ランクごとに件数を教えていただければいいんです,一般競争入札の業種。 ○工事監査部長(大井 正君)  平成19年度でよろしいですね。それでは,それぞれの業種別に申し上げます。土木が全体で99件入札の執行をいたしておりますが,一般競争入札で56件,それから建築が全体で24件執行した中で一般競争が12件,それから舗装が12件のうち1件,それから電気が27件のうち一般競争で7件,それから水道が41件のうち1件,その他管工事あるいはその他の分で17件執行した中で9件を一般競争入札でいたしております。合計で一般競争で86件でございます。 ○15番(新橋 実君)  分かりました。先ほど答弁でありました一般競争入札が全体で86件あると。指名競争入札が134件という報告がありました。指名競争入札がどうしてもまだ多いような気がするわけですけども,率でいきましても一般が39.1%,指名競争が60.9%ですね。これで一般競争入札に今年4月から移行されたということなんですけど,それで目的は達したと思っていらっしゃいますか。 ○工事監査部長(大井 正君)  入札制度の改革につきましては,これが一番いい方法だということはないかと思います。幾らでも改善されると思いますけれども,ご指摘のありましたその今1千万円を目途に一般競争入札を導入いたしましたけれども,この1年間のまだ年度途中であります。そのような経緯を見ながら次の検討してまいりたいと思います。よろしくお願いします。 ○15番(新橋 実君)  分かりました。それでは,今度は指名競争入札の件でお伺いいたしますけども,指名競争入札となるとどっかで指名委員会を開かれて業者が選定されるわけですけども,この一番多く指名された業者,これ何回指名されているか。また,全然指名されてない業者もいるのか。そこが分かりましたら,教えてください。 ○契約課長(山下英男君)  建設工事の19年度の11月末で最高が49でございます。最低は1回からあります。 ○15番(新橋 実君)  134件ですね,指名競争入札が134件あるわけですね。そん中で49回も指名に入っている人もいれば,1回しか入ってない人もいるということですか。 ○契約課長(山下英男君)  失礼しました。再度申し上げます。指名競争で土木で43件ほど入札をしておりますけど,最高で11回です。それで1回も指名をしてない業者が56者おります。あと建築で11件ほど件数がありますけど,最高で3回,1回もしてない業者が46者,あと舗装に関しましては件数が11件ほどあります。最高で3回,1回もしてない業者が81者,この指名競争につきましては,4月から一般競争入札を導入した関係で1千万円以上は入らないA級とか,B級の方がいらっしゃいますので,1回も指名をしていない業者が昨年と比べますと,18年度で土木が32件工事を発注しておりますけど,最高で71回,1回も指名してない業者が16者ほどいます。建築で同じく18年度51件出しておりますけど,最高で15,指名が1回もないのが24業者,舗装が26件出しておりますけど,最高で9回,1回も指名をしてない業者が92者ほどいます。 ○15番(新橋 実君)  余りにも対応がすごいんじゃないですかね。43回土木であって11回入ってる業者もいるわけですね,こん中に。43回入っていると言いやったですかね。11回でしたね。1回も土木で入ってない業者が56者もいる。これは指名委員会としてやっぱりこういった業者は,これ資格がないということなんですか。どう,指名委員会はどういうふうな形で決められているんですか。 ○契約課長(山下英男君)  先ほど申し上げましたとおり,19年度の4月から一般競争導入をしている関係上,上のランクの方が指名に入らないと。上のランクが入るのは災害等の分についてだけでございまして,そういう関係で1回も指名をしてない業者が増えていると思います。 ○15番(新橋 実君)  ということは,この今言われた56者,土木で56者,建築で46者というのは,すべてA級,B級,上の業者ということで理解していいんですか。 ○契約課長(山下英男君)  そのとおりでよろしいと思います。 ○15番(新橋 実君)  ということは,上の一般競争入札では指名はされてるかも分かりませんけど,やはりこの指名競争入札の1千万というラインがやはり,ほかの市とも比べてちょっと高いわけですね。鹿屋,薩摩川内市にしても500万とか,300万とかあるわけですけども,工事によって違いますけども,同じ資格を持った業者ですよね。その中で一般競争入札の件数というのは限られてるわけですね,今の現状を見るとですね。先ほど言われましたよね,86件ということでですね。それも,指名は自分でこれはもちろんされるわけですが,それについてはもう何も言えないわけですけども,だから,できるだけ早くこれ私一般競争入札にすれば,それについて全然指名を何も考えんでいいわけですね。各業者が自分でこれだったら私も参加できるから,それに参加しようかとか,そういうふうにできるわけですから,それができないんですかね。先ほど事務量が確かに増えるとか言われましたけど,よそはやってるんですよ。霧島市はできないんですか。 ○副市長(南 洋海君)  先ほど,今1千万以下の工事の中で土木の工事を,例えば,700万の工事を一般競争入札をした場合に143者の方が参加資格があるわけです。その入札書を集計をして,確認をして,入札事務を行うには,やはり人間の手ではなかなか間違い等もあるから時間もかかると。だから,先ほど申し上げましたけども,もうじき,電子入札制度が今,県の試行されておりますけど,導入をされます。その場合になりましたら瞬時に入札の結果が出ますので,その時期に検討をしようということで先ほど申し上げたわけでございます。 ○15番(新橋 実君)  143者いるかも分かりませんけど,これをすべて入れなくてもいいわけですよ。25者から30者ということで一般競争入札の場合は言われてるじゃないですか,全国知事会でも。いや,そういった中で,だから,それをすべて入れるから,143者も入れば確かに事務量も多くなります。今の普通の指名競争入札より10者か15者多いだけですよ。それでもできませんか。 ○副市長(南 洋海君)  まず入札の基準が,参加できる基準が地元業者育成ということで霧島市に本社を置く者,まず土木とはそうなっております。したがいまして,霧島市にこの143者すべて本社のある方でございます。参加権がありますので,欠席をされる方もいらっしゃるかも知れませんけど,最高143者の方が700万の工事には参画ができるということでございます。そのために一応電子入札制度が,そう長い時間かかるわけでもないわけですので,一応その制度が導入できてから検討しようということで先ほどお答えを申し上げたところでございます。 ○15番(新橋 実君)  だけど,鹿屋とか,薩摩川内はやってるわけでしょう,それを。どういう形でやってるかご存じですか。 ○工事監査部長(大井 正君)  入札の執行の方法については,鹿屋,川内市についても,霧島市も同様なやり方でございます。ただ先ほども申し上げましたけども,やはり入札という一つの観点から非常にやっぱり間違いというものは許されません。そういう正確さをやっぱり期すために,先ほど,今,南副市長も申し上げました法じゃないかというふうなことです。 ○15番(新橋 実君)  ということは,鹿屋と薩摩川内はやってるけども,向こうは失敗があるということですか。 ○工事監査部長(大井 正君)  いや,失敗があるということではございません。 ○15番(新橋 実君)  私は,確かに事務量は多くなる。そしてその業者選定も大変だと思いますけども,やはりこの今言われてるこの指名競争入札というのはどうしても指名委員会の力が働くわけですよ。同じ業者が同じようにやっぱり指名されていくような実情があるように感じるわけです。やっぱりそういったことも考えれば,この指名競争入札というのはできるだけ早く取っ払って,私は一般にした方がいいと思うんですけども,確かに事務量は増えますけども,もう1回そこを聞かせてください。 ○副市長(南 洋海君)  薩摩川内市,鹿屋市の状況は詳しくは承知はいたしておりませんけれども,やはり入札会場に行きますと,郵便で持ってきた入札書をすべて確認をし,電算に入力をしチェックをするわけですね。今最高で30数者だと思いますけれども,これで,あくまでもマックスの数字でございますけれども,143者来るわけですね。そういうのを読み上げながら電算に入れてチェックをしていくわけです。やはりその執行をするについては,工事監査部だけでは人数が足らないから,各執行の事業課が応援を行ってるわけですけども,おそらく,そう143者ないかも知れませんけども,こういうときが生じた時にはやはり職員が応援体制をしなければなかなか難しいのではないかなあという気がいたします。先ほど申し上げましたように,電子入札ももうそこまできてるわけでございますし,また,一般競争入札制度もまだ4月から始まりましてまだ1年も経過もしてないものでございます。だから,やはり電子入札制度が入った時に,正確を期すためにと,それからスピードアップをできるためにもやはりその頃がいいのではないかということで先ほど答弁を申し上げたところでございます。 ○15番(新橋 実君)  先ほどから申しますように,今,指名競争入札というのはほとんどD級の業者,その143者,143者ですかね,という業者に限られているわけですよね。ほかのC級から上の業者は一般競争入札に参加できるということですので,それについてはいいわけですけども,やはり私はこの指名委員会のメンバーが疑われなくてもいい部分で疑われるような気がするわけです,この指名というのはですね。じゃあお伺いしますけども,D級の業者で一般競争入札に入らない業者の中で指名されてない業者というのはいないんですか。
    ○契約課長(山下英男君)  D級の業者につきましては,発注件数も少ないですので,参加されて,指名してない業者は結構いらっしゃいます。 ○工事監査部長(大井 正君)  今,契約課長が申し上げましたけども,普通の工事でありますとそういうような状況もあるかと思います。ただ災害等の工事についてはDからAまで,その金額に関係なくして,地域性も関係なくして,参加できるように指名をいたしております。 ○15番(新橋 実君)  先ほど「指名競争入札は134件あった。」と言われましたよね。これはほとんどD級,C級も一部は入るでしょうけども,そうじゃないんですかね。そしてそこで,だから,その中でD級の業者が指名されてないケースというのはないんですか。ありますか。 ○契約課長(山下英男君)  先ほど申し上げました指名競争入札の134件というのは,土木,建築,舗装,すべての工事でございます。土木に関しましては1千万円未満で43件ほど発注をしております。 ○15番(新橋 実君)  答弁がちょっとかみ合わなかったんですけども,やはり,先ほど副市長が言われました。「もう電子入札がもうそこまできてる。」と言われましたね。これいつ頃から電子入札できるんですか。 ○工事監査部長(大井 正君)  先ほども答弁いたしましたけども,19年度後半を当初予定をいたしておりました。しかし,県の方の動向が,今,県の段階といたしまして試行的なものを今2件ほど執行したというふうなことで,まだ県が本格的な実施をいたしておりません。そういう関係でまだ我々市町村の方には大変遅れている状況で,その県の動向を見ながら,また導入してまりたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  先ほど,それについては分かりました。落札率の件で,指名競争入札よりは2%ちょっと一般競争入札の方がいいということもあります。その辺も含めてお願いしたいんですけども,私も,今,ホームページでこれ公表されてるわけですね。すべての建設工事の落札金額等がそういうふうに公表はされているわけです。その中で一つ気になることがあるわけですね。11月30日現在で確認をしましたけども,例えば,事業名によって違いますけども,委託事業の場合,例えば,これは水道部の水道課の設計業務委託でした。落札率が54.4%ということが,これが全体の最低落札率だったと思いますが,間違いはございませんか。 ○契約課長(山下英男君)  コンサルに関しましては一番最低が54.5でございます。 ○15番(新橋 実君)  間違いないということですね。落札に,私もちょっと,ずっと調べたんですけども,落札率において,委託も入っていると思いますけども,50%台が3件ですね,実際落ちたやつがですね。60%台も 3件,70%台が10件,80%台が28件あったようです。落札金額を見てみますと落札率がすべてまちまちになっているような気がいたします。どのような方法で決定しているか。例えば,ある電気設備工事では,ここに持ってきてますけども,17者が入札に参加をして,1者が辞退され,5者が失格,その落札より下だったということでしょうね。5者が失格になっており,落札された業者も設計価格の74.3%で落札をされております。いかがでしょうか。 ○契約課長(山下英男君)  建設工事においてはそのような案件があったと思います。 ○15番(新橋 実君)  だから,落札率の決定の仕方です。そこを今聞いたんですよ。今,分かりますかね。最低落札率ですかね,価格でもいいんですけども,それの。 ○契約課長(山下英男君)  現在は建設工事の最低制限におきましては,その日の応札価格の平均額を用いて,そして最低制限を設定をしております。 ○15番(新橋 実君)  私が計算をしてみました。落札価格におきましては,上,下の業者の金額を外して,取っ払って,残りの業者の金額の合計を出して,それを業者の数で割って,その90%,それが最低制限価格となるようですが,そう理解してよろしいでしょうか。 ○契約課長(山下英男君)  最高と最低,同額があった場合は,そのうちの1者,あるいは最低の場合も,同額があった場合は,その1者を除いて,そして平均額を求めて,それの90%を出して,そしてそれが最低制限価格に設定をしております。 ○15番(新橋 実君)  それについては業者へは公表はされているんですか。されてませんか。 ○契約課長(山下英男君)  一応出し方については公表しておりませんけど,最低制限を設けてあるということで業者には通知を出しております。 ○15番(新橋 実君)  先ほど一般競争入札への導入については,電子入札が近々始まるということで言われておりました。だけど,霧島市も鹿児島県第二の都市でありながら,薩摩川内市,鹿児島市もやってるわけですけども,薩摩川内,鹿屋に比べてちょっと遅れをとっているかなあと危惧しているところがございます。今後できるだけ早目にこの一般競争入札を,金額が幾らになるか分かりません。すべての業者に深く,広く浸透するように,副市長何とかそういうふうな形でやっていただけませんかね。 ○副市長(南 洋海君)  先ほど申し上げましたけれども,4月から実施をいたしまして,今,落札率もある程度下がっております。しかし,先ほど申し上げました。やはり薩摩川内市,鹿屋市,業者さんが幾らおるかちょっと私も存じ上げませんし,それから入札のそういう小さな工事の職員の執行体制とか,そこまではまだ承知をしておりませんけれども,先ほど申し上げましたこの電子入札制度ができたらおそらくすべてのものに対して一般競争入札にたどり着けるのではないかなと思っておりますので,ご了解をいただきたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  そちらの方につきましてはこれから期待しておきますので,よろしくお願いします。では,次の2項目目の質問に入ります。今回,し尿処理場の損害賠償の経過ですけども,市長の方から報告がなされました。JFEエンジニアリングに対して6月20日に損害賠償を請求したと。11月20日にはまた民事調停の申出を行っているということでしたけど,これまでその間に何回かこう話し合いのようなことは持たれたんですかね。その辺をお伺いします。 ○生活環境部長(南田吉文君)  これまで議員の皆様方には8月27日の市議会全協におきまして民事調停の方向でいかせていただきたいという報告はさせていただいたところでございます。その後の経過を申し上げます。11月8日,JFEから管轄合意の文書をいただいております。11月13日,管轄合意の文書市長決裁,11月20日,管轄合意を持って鹿児島簡易裁判所へ民事調停の申出を行っております。11月30日,裁判所から調停期日呼出状が届いております。そのそれによりますと1月18日が第1回調停として決まったということでございます。管轄合意と申しますのは,私どもは訴えられた相手で,訴えられるといいますか,調停を申し込まれた相手方でございます。相手方を管轄するのは加治木簡裁なんですけれども,この場合,弁護士を代理人として立てておりますので,鹿児島の簡裁に管轄合意して利便性を図ったと,そういうことでございます。 ○15番(新橋 実君)  3億8千万請求されてるわけですね。今のところで取れる可能性というのはあるんでしょうか。 ○生活環境部長(南田吉文君)  ない場合の一つの解決方法でございます。そういうことでございまして,私どもは10%を主張する。JFEさんはそうではないのではないかというふうに考えます。したがいまして,民事調停の場でそれぞれ合意を目指していくと,そういうことになろうかと思います。 ○15番(新橋 実君)  JFEは払う必要はないと言ってるということですかね。 ○生活環境部長(南田吉文君)  そうではございません。「払う意思はある。」と明快に言っておられます。そのパーセンテージについて調停の場でお話をしたい。そういうことでございます。 ○15番(新橋 実君)  今後民事調停の申出を行っているということで,3億8千万,やっぱり10%,大きな金額ですよね。できるだけこれに近づけるように,こんなことがあってはならないことですけども,やはり向こうも談合というのを認めたわけですので,こちらも強くやっていけばこれは取れるんじゃないかと思います。これは南田生活環境部長で大丈夫ですね。よろしくお願いします。そちらの方で弁護士を通じて頑張っていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。先ほど言いました,このし尿処理場の関係のではないんですけども,この不正行為,今言われました。この不正行為が発覚した場合の指名停止期間等も先ほど答弁をされました。実際金額も10分の1という賠償金を設定をされたと言われましたけども,これはいつ決定をしましたかね。 ○生活環境部長(南田吉文君)  6月4日の霧島市議会全員協議会を開催していただきまして請負代金の10%で賠償請求したいということを。 ○15番(新橋 実君)  すいません。質問の仕方が悪かったです。私は,これじゃなくて,し尿処理場の問題じゃなくて,この一般的に言うこの不正行為,損害賠償があった場合のこの請負代金の10分の1という相当する額を賠償金として今度払うように決まったわけでしょう。決定したわけですよね。だから,それがいつ決定をしたかということをお伺いをしているだけです。し尿処理場とは違います。 ○工事監査部長(大井 正君)  合併前にそれぞれ各市町がこの建設工事の請負契約書は様式がございましたけども,この47条の2項につきましては合併当時にそれぞれ協議をして決めたものであります。 ○15番(新橋 実君)  あと,この今,「公正取引の確保に関する法律に規定に違反し,契約の相手方を不適当であると認められたときは,指名停止の期間を設けると,3か月から12か月の範囲内」ということですけども,実際工事が終わってから,その3か月から12か月というのはどの辺のこの基準で3か月になって,どこで12か月になるとか,その辺はどうなんですか。 ○工事監査部長(大井 正君)  これは要綱でこういうふうになっておりますけど,霧島市といたしましてはその特別に期間はこの範囲内であれば準用するということです。 ○15番(新橋 実君)  前もありましたけども,やはりこういった問題はですね。指名停止の期間,工事が遅れたりした場合はそういうのはありました。今まで談合で指名停止があったということはなかったわけですけどもいの範囲で指名停止をしても,またそれからあとはすぐ,その期間は工事がほとんどないわけですので,やはりその辺も考慮して今後は指名停止期間を決めていただきたいと思います。よろしくお願いします。続きまして最後の質問に入ります。3項目目に入ります。今回ありがたいことで,私も何回となくこの質問をしてまいりまして,今回全国市長会総合賠償補償保険ですかね,これで見舞金として遺族にお支払いするということで500万円が上がってますけども,そして,また,ハンター保険については現在負担割合等について協議中ということですよね。これについては市としてそのどういった,その見舞金だけでもう終わらせてもうこれで終わりと。そしてあと,あとはそのハンター保険の方についてはもう全然タッチはしないというようなことなんですかね。どうですかね。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  ハンター保険は,その捕獲隊員というか,狩猟者と保険会社との間の契約条項ですので,市の方が間に入っていくということにはならないことになっております。 ○15番(新橋 実君)  市は一応500万円のこれは見舞金で,もうそれで終わりということで理解してよろしいんですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  現時点ではそういうことになります。ただ要するに司法上のまだ答えが完全に出ておりませんので,その段階である意味ではまた考えなければならない事態が発生するかも知れませんが,今の時点ではその辺については何とも申し上げることができません。 ○15番(新橋 実君)  このハンター保険というのが今あると言われましたけども,このハンター保険のその,保険金についてはあんまりこう聞けないわけですけども,実際旦那さんが亡くなられて,子どもさん3人いらっしゃるわけですね。それなりに対応はできると思いますか,これで。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  誠に申し訳ありませんが,そのことについてはあんまり深く承知をいたしておりません。 ○15番(新橋 実君)  市が関与してこういう事態に陥りまして,市の方としても実際この500万円という見舞金が支給をされ,まだ,今回この議案として出されてるわけですけども,それはもちろん見てあげないといけないわけですけども,やはり今後,何回も言いますけども,こういったことがないように,やはり,もちろんあってはならないことですから,あれですけど,このハンター保険についても,市が関与することはできなくても,やはり遺族の方にもしっかりと,説明責任というか,その辺を果たしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  私どもにできることは可能な限り実施したいと思います。 ○15番(新橋 実君)  終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で新橋実議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの8名については明日の本会議で行います。本日はこれで散会します。ご苦労さまでした。               「散 会  午後 7時10分」...