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平成19年第3回定例会(第2日目 9月11日)

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  1. 霧島市議会 2007-09-11
    平成19年第3回定例会(第2日目 9月11日)


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    平成19年第3回定例会(第2日目 9月11日)              平成19年第3回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                      平成19年9月11日(第2日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬─────┐ │日程│議案│   件                 名     │ 備 考 │ │  │  │                           │     │ │番号│番号│                           │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 1│ 65│政治倫理の確立のための霧島市長の資産等の公開に関する条│     │ │  │  │例の一部改正について                 │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 2│ 66│霧島市情報公開条例の一部改正について         │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 3│ 68│霧島市都市計画税条例の一部改正について        │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 4│ 70│霧島市立高等学校職員の給与,休日,休暇及び勤務時間,旅│     │ │  │  │費,退職手当並びに定年等に関する条例の一部改正について│     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 5│ 71│霧島市過疎地域産業開発促進条例の一部改正について   │     │
    ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 6│ 73│霧島市地域情報無線放送施設整備事業分担金徴収条例廃止│     │ │  │  │について                       │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 7│ 76│鹿児島県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の│     │ │  │  │減少及び鹿児島県市町村総合事務組合規約の変更について │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 8│諮問│人権擁護委員の推薦について              │     │ │  │ 3│                           │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 9│諮問│人権擁護委員の推薦について              │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 10│諮問│人権擁護委員の推薦について              │     │ │  │ 5│                           │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 11│諮問│人権擁護委員の推薦について              │     │ │  │ 6│                           │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │  │  │霧島市議会議員及び霧島市長の選挙における選挙運動用自動│     │ │ 12│ 67│車の使用及び選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例│     │ │  │  │の一部改正について                  │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 13│ 69│霧島市立学校授業料等に関する条例の一部改正について  │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 14│ 72│霧島市役所庁舎設置条例の制定について         │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 15│ 74│財産の取得について                  │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 16│ 75│市道路線の認定及び変更について            │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 17│ 77│平成19年度霧島市一般会計補正予算(第2号)について  │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 18│ 78│平成19年度霧島市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)│     │ │  │  │について                       │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 19│ 79│平成19年度霧島市介護保険特別会計補正予算(第1号)につ│     │ │  │  │いて                         │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 20│請願│請願書(JR不採用問題の早期解決を求める意見書の採択に│     │ │  │ 3│ついて)                       │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 21│請願│公契約条例制定に向けての請願書            │     │ │  │ 4│                           │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 22│陳情│陳情書(南アジアの核軍拡競争を防ぐため原子力供給国グル│     │ │  │ 16│ープ(NSG)での慎重な議論を求める意見書の採択につい│     │ │  │  │て)                         │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 23│陳情│こひつじ児童クラブ移転に伴う,国分北児童クラブ(仮名称)│     │ │  │ 17│の施設整備に関する陳情書               │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 24│陳情│「人権尊重のまち宣言」を求める陳情書         │     │ │  │ 18│                           │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 25│陳情│海洋センタープールを温泉プールとしての活用に関する陳情│     │ │  │ 19│書                          │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 26│ 80│土地の取得について                  │ 追 加 │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 27│ 81│平成18年度霧島市一般会計歳入歳出決算認定について   │ 追 加 │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 28│ 82│平成18年度霧島市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定に│ 追 加 │ │  │  │ついて                        │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 29│ 83│平成18年度霧島市老人保健医療特別会計歳入歳出決算認定に│ 追 加 │ │  │  │ついて                        │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 30│ 84│平成18年度霧島市介護保険特別会計歳入歳出決算認定につい│ 追 加 │ │  │  │て                          │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 31│ 85│平成18年度霧島市交通災害共済事業特別会計歳入歳出決算認│ 追 加 │ │  │  │定について                      │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 32│ 86│平成18年度霧島市空港県営駐車場管理事業特別会計歳入歳出│ 追 加 │ │  │  │決算認定について                   │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 33│ 87│平成18年度霧島市国民休養地事業特別会計歳入歳出決算認定│ 追 加 │ │  │  │について                       │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 34│ 88│平成18年度霧島市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定につ│ 追 加 │ │  │  │いて                         │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 35│ 89│平成18年度霧島市丸岡公園特別会計歳入歳出決算認定につい│ 追 加 │ │  │  │て                          │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 36│ 90│平成18年度霧島市温泉供給特別会計歳入歳出決算認定につい│ 追 加 │ │  │  │て                          │     │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 37│ 91│平成18年度霧島市水道事業会計決算認定について     │ 追 加 │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 38│ 92│平成18年度霧島市簡易水道事業会計決算認定について   │ 追 加 │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 39│ 93│平成18年度霧島市工業用水道事業会計決算認定について  │ 追 加 │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 40│ 94│平成18年度霧島市病院事業会計決算認定について     │ 追 加 │ ├──┼──┼───────────────────────────┼─────┤ │ 41│  │一般質問 徳田拡志君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・同和行政について            │     │ │  │  │      ・新設学校について            │     │ │  │  │     下深迫孝二君(★ページ)          │     │
    │  │  │      ・限界集落について            │     │ │  │  │      ・本市の滞納状況について         │     │ │  │  │     林薗澄男君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・道路行政について            │     │ │  │  │      ・庁舎の補修工事について         │     │ │  │  │     塩井川幸生君(★ページ)          │     │ │  │  │      ・霧島市の農林水産業について       │     │ │  │  │      ・地域間格差,官民格差について      │     │ │  │  │      ・子ども議会,ママさん議会開催について  │     │ │  │  │     浦野義仁君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・食教育・食農教育について        │     │ │  │  │      ・県立高校普通科の通学区域について    │     │ └──┴──┴───────────────────────────┴─────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  脇 元   敬 君      2番  松 元   深 君     4番  池 田 綱 雄 君      5番  有 村 久 行 君     6番  徳 田 拡 志 君      7番  山 浦 安 生 君     8番  神 園 三 郎 君      9番  厚 地   覺 君    10番  徳 田 芳 郎 君     11番  宮之原   稱 君    12番  黒 木 更 生 君     14番  四 元 寿 満 君    15番  新 橋   実 君     16番  仮 屋 国 治 君    17番  林 薗 澄 男 君     18番  脇 元   操 君    19番  植 山 利 博 君     20番  上 鍋 正 光 君    21番  塩井川 幸 生 君     22番  久 保 史 郎 君    23番  岡 村 一二三 君     24番  島 廻 一 心 君    25番  木野田 恵美子 君     26番  山 神 生 人 君    27番  池 田   守 君     28番  下深迫 孝 二 君    29番  栫 井 成 孝 君     30番  吉 永 民 治 君    31番  今 吉 歳 晴 君     32番  尾 崎 東記代 君    33番  木 場 幸 一 君     34番  浦 野 義 仁 君    35番  池 田   靖 君     36番  細山田 為 重 君    37番  蔵 原   勇 君     38番  田 代 昇 子 君    39番  前川原 正 人 君     40番  窪 田   悟 君    41番  川 畑 征 治 君     42番  深 町 四 雄 君    43番  時 任 英 寛 君     44番  中 村 幸 一 君    45番  西 村 新一郎 君     46番  宮 内   博 君    47番  徳 田 和 昭 君     48番  川 畠   暁 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。     3番  秋 広 眞 司 君 4.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長  南   洋 海 君  副  市  長   福 永 いたる 君   総 務 部 長  西 重 正 志 君  企画部長兼行政   山 口   剛 君   生活環境部長   南 田 吉 文 君  改革推進監  保健福祉部長    今 村 恭 一 君   農林水産部長   東   邦 雄 君  建 設 部 長   秋 窪 直 哉 君   工事監査部長   大 井   正 君  消 防 局 長   中 村   昭 君   会計管理部長   池 田 和 弘 君  水 道 部 長   濱 崎 幸 嗣 君   税務対策総括監  末 野 賢 了 君  危機管理監兼    宇 都 克 枝 君   おじゃんせ霧島  波 平 和 光 君  安心安全課長                推進監  農林水産部次長   外 山 幸 喜 君   商工観光部次長  柳 田 秀 徳 君  兼農政畜産課長               兼商工労政課長  建設部次長兼    塩入谷 政 秋 君   総 務 課 長  阿 多 己 清 君  建築住宅課長  広報広聴課長    間手原   修 君   管 財 課 長  津 曲 正 昭 君  財 政 課 長   平 野 貴 志 君   収 納 課 長  山 下   修 君  企画政策課長    馬 場 勝 芳 君   共生協働推進課長 横 手 航太郎 君  行政改革推進課長  濱 﨑 正 治 君   環境衛生課長   川 村 直 人 君  市 民 課 長   宗 像 成 昭 君   児童福祉課長   隈 元   悟 君  高齢・障害福祉課長 西     剛 君   健康増進課長   宮 本 順 子 君  林務水産課長    山 下   晃 君   耕 地 課 長  馬 場 義 光 君  建設調整課長    西 田 静 男 君   土 木 課 長  中 村 順 二 君  管 理 課 長   中 村   功 君  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長  吉 永 冨城夫 君  教育部次長兼    野 村   望 君   教育総務課長   東 郷 一 徳 君  生涯学習課長  学校教育課長    村 田 研 史 君   スポーツ振興課長 中 重 喜 衛 君  国分中央高校事務長  邊 田 政 弘 君  隼人教育出張所  六 反 良 一 君                        生涯学習課長 5.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    藤 田   満 君   議事調査課長   上 原 勝 己 君  議事調査課課長   満 留   寛 君   主幹兼調査係長  新 窪 政 博 君  補佐兼議事係長  書    記    福 永 義 二 君   書    記   井 上 寛 昭 君  書    記    米 元 利 貴 君 6.会議のてん末は次のとおりである。               「開 議  午前10時00分」 ○議長(西村新一郎君)  これより本日の会議を開きます。   △ 諸般の報告 ○議長(西村新一郎君)  議事に入ります前に諸般の報告をします。地方自治法第180条第1項の規定に基づく専決処分の報告,損害賠償の額を定め和解することについて,一般廃棄物処分場整備事業をPFI事業として選定することを求める陳情書等4件及び議会運営委員会の視察報告書をお手元に配付しておりますので,お目通し願います。以上で諸般の報告を終わります。それでは,お手元に配付しました議事日程に基づき会議を進めてまいります。これより議事に入ります。   △ 日程第1 議案第65号 政治倫理の確立のための霧島市長の資産等の公開に関す                る条例の一部改正についてより     日程第25 陳情第19号 海洋センタープールを温泉プールとしての活用に関する                陳情書まで一括上程 ○議長(西村新一郎君)  日程第1,議案第65号,政治倫理の確立のための霧島市長の資産等の公開に関する条例の一部改正についてより日程第25,陳情第19号,海洋センタープールを温泉プールとしての活用に関する陳情書まで以上25件を一括し議題とします。これより質疑に入ります。3名の議員より質疑の通告がされておりますので,順次発言を許可します。まず,46番宮内博議員。 ○46番(宮内 博君)
     それでは,提案されております議案につきまして2点質問をさせていただきたいというふうに思います。まず最初に議案第69号の霧島市立学校授業料等に関する条例の一部改正についてでございます。今回の条例の改定によりまして中央高校の授業料を月額9,600円を9,900円に引き上げようとしております。まずお尋ねをいたしたいのは,授業料の引上げによる新たなこの負担増で滞納世帯が増える懸念があるわけでありますけれども,この件について現状と対策をどのように考えているのかお尋ねをしておきたいと思います。次に,議案第77号,平成19年度霧島市一般会計補正予算(第2号)についてでありますけれども,教育費の中の社会体育施設費におきまして3,344万円が計上をされております。これは温水プールの施設の改修もこの中に含まれているわけでありますけれども,5月に起きました事故を教訓とした施設改善につきましてどのように行われるのかということについてまずお尋ねをしておきたいと思います。また,今回の施設改修におきまして,施設そのものも老朽化しているわけでありますけれども,それらの対策も同時に進めていこうとしているのかについて2点目お尋ねをしておきたいと思います。3点目には,今回,プール底の嵩上げを行うことが主な事業費として計上されているわけでありますけれども,そもそも当地は盛土によって施設が整備をされた経過があるとお聞きをしているわけでありますが,今回の嵩上げによって地盤沈下などの懸念はないのか。強度問題などはどのように考慮をされているのかですね。プール問題については以上3点についてお尋ねをしておきたいと思います。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  宮内議員のご質問にお答え申し上げます。今回の改正につきましては,平成19年度から県立高校の授業料が値上げされたことで,放置しますと県立高校との格差が生じてまいりますので,県立高校の改正に準じ本校の授業料を改定し,県立高校とのバランスを図ろうとするものでございます。本校の授業料の徴収につきましては,家庭訪問時における納入方法等の説明,納付遅延者に対しては文書による催告書の送付や保護者に来校していただき納付についての催告,分納等の相談を行っております。このようなことから,納付遅延はございますけれども,滞納繰越がないというような状況でございます。それと経済的に困難な家庭につきましては免除の制度もございますので,そういった中で対処をしてまいりたいというふうに考えております。2点目の隼人市民温水プールの改修の内容についてご質問がございました。1点目は,現在のプールは,浅い所で138㎝,深い所で155㎝ありますために,プール底盤を嵩上げし,浅い所で120㎝,深い所で130㎝の深さにしようと考えております。2点目はプール内部の塗装を行いプール内の透明性を高めます。次に,照明器具を増設し,プール内の照度を高め,全体的に明るさを確保いたします。4点目は飛込台を撤去いたします。5点目は,既存のサッシに網戸を付けまして窓を開放し,換気ができるようにいたします。6点目といたしまして男子更衣室と管理人室を入れ替えまして管理人室から直接プール監視ができるようにいたします。また,男子便所と女子便所の入口を交錯しないように移設いたします。次に,7点目にプール北側の地盤沈下でございますが,現在は沈下は収まっております。これ以上沈下しないように基礎をコンクリートで固める工事を行い強度の確保をいたします。最後に8点目ですけれども,プールサイドのシートの張替えを行います。以上が今回の改善工事計画の内容でございます。次に,施設の老朽化対策についてのお尋ねでございますが,今回の改修は,事故に対応するため,安全性を確保するための工事を最優先に考えておりますので,施設全体の改修は計画していないところでございます。嵩上げによるプール重量がかかって地盤沈下を促進しないかとのご懸念でございますが,プール嵩上げを全体コンクリートで行いますと多大な重量増加を招きます。したがいまして,嵩上げ部内部に軽い材料を敷き詰めた上で表面をコンクリートで塗り固める工法をとりまして重量が増えることを緩和いたしたいというふうに考えているところでございます。 ○46番(宮内 博君)  ご回答いただきましたけれども,確認のためにお尋ねをしておきたいと思いますが,まず,高校の授業料の関係でございますけれども,今の回答では「県立高校との格差が生じるためにバランスを図る。」というご回答だったんですけれども,ということは,県立高校が授業料を引き上げたからといって,市立高校がそれに沿って準じて値上げをするという義務的なものはないというふうに理解をしていいのかどうかというのが第1点です。2点目には,「納付の遅延などはあるけれども,滞納は現在のところない。」ということでありますが,実際に免除制度などの活用がどの程度行われて,その周知はどういうふうになっているのかですね。その点について授業料の関係2点についてお尋ねをしておきたいと思います。次に,温水プールの関係でございますけれども,既に現在の段階でも北側は地盤沈下が見られるということでございますが,今回軽い材料を使って,そしてその重量を軽減するための対策をとるということでございますけれども,それでもかなりの重量が加算されるということになると思いますけれども,大体それをどの程度予測をしているのか。そして「一定のコンクリートなどを利用して地盤の強化を図る。」というふうに回答がございましたけれども,それで十分強度的には担保されるのかですね。その点について改めて確認のためにご回答をお願いをしたいというふうに思います。 ○国分中央高校事務長(邊田政弘君)  部長の方から説明がございましたように,県立高校との格差の是正を図るということで,市立高校が1年遅れて値上げをするということで今回提案をいたしております。提案につきましては,市立高校が7校ございまして,その校長,事務長研修会というのを毎年開催しておりまして,そこでその問題点につきましても協議をいたしておりまして,今回9月に提案をいたしたのが霧島市,それと出水市でございます。12月提案を予定しておりますのが指宿市,鹿屋市,鹿児島市というふうになっております。値上げをしなくてもいいのかというご質問ですけれども,やはり地方交付税の基礎数値の中でも授業料等の分につきまして決めてありまして,この分を値上げをしないというふうになりますと歳入の面から一般財源の持ち出しが多くなってくると,こういったことで市立高校の事務長会の方でも県に準じて値上げをしていこうということで協議をいたしております。それと授業料の全額免除,半額減免制度ですけれども,これにつきましては条例で定めております。ご存じのように,霧島市立高等学校授業料の減額及び免除に関する規則第2条第1項第1号で「生徒が生活保護法第6条第2項に規定する要保護者又はこれに準ずる程度に困窮していると認められる者と生計を一にするとき」,2号で「生徒の保護者が火災又は風水害等により災害を受け生計に重大な支障を生じたと認められるとき」,第3号で「特に減免の必要があると認められるとき」というふうに規定しております。18年度につきましては117名の申請がございまして,90名該当になっております。その内訳につきましては,全額免除者が50名,半額減免者が40名というふうになっております。19年度につきましては89名の申請がございまして,全額免除者が36名,半額減免者が43名,計79名となっております。同じく減免の数につきましては霧島市立高等学校授業料の減額及び免除に関する規則第6条で「生徒数の10分の1以内」と規定しておりますので,今年につきましては4月2日現在の生徒数が898名でございましたので,約90名以内ということで,89名の申請がございまして,79名の方を減免いたしております。周知につきましては,まず,当初担任によるロングホームルーム等で年度当初に説明をしております。それとその次に,PTA総会がまいりますので,PTA総会の方でこういった制度があるということをお知らせをいたしております。それと特に必要な家庭につきましては,教職員が,家庭訪問がありますので,その家庭訪問の席でまたいろいろ保護者と相談を受けながらやっているところです。 ○教育総務課長(東郷一徳君)  宮内議員の隼人温水プールについての具体的にプール嵩上げを行った場合に地盤沈下に対してどの程度考慮しているという質問でございますが,現在のプール底盤を嵩上げする厚さは平均21.5㎝でございます。この21.5㎝の厚さの分だけコンクリートを打ち込んだ場合,プール全体で重量が197.8t増えてきます。浅くなったために水の量が86t軽減されますので,相殺いたしますと111.8tの増となります。今回私どもが行おうとしている工法でございますけども,それで行いますと,厚さ7.5㎝のポリスチレンホーム,これは通常断熱材でございますけども,それを敷きまして,その上にクラック,ひび割れ等の防止のための鉄筋入りコンクリートを厚さ平均14㎝打設いたします。この工法で行いますとプール全体で重量が132.45t,浅くなったための水の量86tを相殺いたしますと46.45tの増となります。したがいまして,予定している工法では軽減される重量は65.35tとなりまして58%の軽減される重量となります。 ○46番(宮内 博君)  授業料の関係でその全体の生徒数の10%を限度としてその申請減免の中で収めるようにということでありますが,今回の値上げのように暮らしが大変な時にこういう値上げが続いていくということになりますと当然その全体の生徒数に占める減免の枠そのものも限度にきているのではないかというふうに思うんですね。現実に平成18年度の報告では117人のうち90人ということになってますから,今回のような授業料の改定などの機にその枠を広げるということなどはご検討なされないのかですね。そのことについて確認のためにお聞きをしておきます。それから,温水プールの関係ですけれども,実際に増えるのが46.45tということでありますが,これで地盤沈下の特別な対策をとらなくても何とか耐え得るという判断に立っているというふうに理解してよろしいですか。再度お聞きしておきます。 ○国分中央高校事務長(邊田政弘君)  市立高校等の減免する生徒の数等を見てみますと,国分中央高校が10分の1以内,出水商業につきましては予算の範囲内,鹿屋女子高につきましては100分の5,指宿商業につきましては約50人と,こういったようなことで非常にばらばらになっております。鹿児島市内等につきましては生徒数の100分の5以内というふうにあったんですけれども,これが今年の4月1日から撤廃されております。そういったことで今ご質問がございましたように,本来,今,ただいま10分の1としている数につきましては,やはりその生徒の非常に申請等が多くなりまして,規則で言う3号の特に必要と認められるときと,ここの部分をどうするかということが非常に難しい問題ではないかというふうに思います。そういったことで鹿児島市等が100分の5以内というのを撤廃しておりますので,また今後市立高校校長会,事務長会等がございますので,その辺の経緯等をまた協議しながら,この件につきましてはまた進めていきたいというふうに考えております。 ○教育総務課長(東郷一徳君)  私どもが先ほど申し上げました工法につきましては,市の職員が基本的な,技術者でございますけども,考え方に基づいて計算をいたしたわけでございますけども,今後実施設計を委託いたしますので,その実施設計委託業者と改めまして構造設計の協議を行っていきたいと思います。 ○議長(西村新一郎君)  次に,39番前川原正人議員より通告がなされております。前川原議員の発言を許可します。 ○39番(前川原正人君)  通告しておりました2点について質疑をいたしたいと思います。まず,議案第72号,霧島市役所庁舎設置条例の制定についてですが,これまで分庁化によるということが計画をされまして選挙管理委員会と教育委員会を現在の隼人総合支所の方に移転をするということが計画をされているわけですが,お聞きをしたいのは,その機能がどの程度継続をされていくのか。そしてそのことによる市民の窓口利用をどのように推計をされているのかお聞きをしておきたいと思います。これが第1点です。二つ目には,議案第77号,一般会計補正予算(第2号)についてですが,障害者自立支援総合対策事業ということで新規事業が今回補正予算で計上されておりますが,この中での「利用者負担の軽減」という文言がございますけれども,具体的な内容はどういうものなのか。もう一つは就労意欲促進事業にある助成給付の拡大についてを詳しく説明を求めたいと思います。以上2点を質疑をいたします。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  議案第72号に対する質疑にお答えします。平成20年1月の分庁により隼人庁舎での機能は,住民と特に密接に関係する戸籍や住民移動などに関する届出などの受付及び税関係を含む証明書などの発行や納税相談,保険年金,環境衛生,保健福祉,交通災害共済などの窓口関係の機能,さらに地域審議会や自治会などに関する地域振興及び公共料金などの収納に関する機能は残ることとなります。このことにより当該庁舎における市民の皆様方に対する窓口対応は現在の隼人総合支所における8割から9割程度が対応可能と考えております。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  議案第77号の質疑にお答えします。昨年4月から障害者自立支援法が施行され,障害者のサービス利用に対する負担額が増えたり,施設事業者の収入が減ったことなどから,昨年12月に国は改善策を打ち出しました。その一つとして利用者負担の軽減につきましては平成19年度の当初予算で対応しているところでございます。今回の補正予算につきましては,障害者自立支援法の円滑な実施を図るため,法施行に伴う激変緩和と事業者の経過的な支援及び新法への円滑な移行の促進に対応するため,障害者自立支援総合対策事業を実施し,障害者が自立した日常生活又は社会生活を営むことができるよう支援することを目的としております。この中の就労意欲促進事業につきましては,障害者自立支援法の施行により障害福祉サービス等の利用が原則1割負担となりましたが,昨年10月と今年4月に所得等に応じたさらなる軽減策が講じられてきました。具体的な内容としましては,入所施設において工賃を得る低所得者に対して平成19年4月の工賃見直しによる改善後の利用料と平成18年度中に支払った利用料の差額を給付することにより就労意欲の向上を図るというものであります。 ○39番(前川原正人君)  それぞれ答弁いただいたわけですが,このまず議案第72号の庁舎の問題で,今ご答弁をいただきましたように,受付,証明,相談,保険年金,保健福祉,交通災害共済の受付,地域審議会等は残るということなんですが,例えば,もうご存じだと思うんですが,国分の場合ですと大体1日平均700人がお客さんとして庁舎に見えるわけですね。隼人の場合は1日平均500人程度が,平均値で見たときにそれぐらいの人たちが利用をされているということでこれまで報告をいただいているわけですけれども,「その中で大体8割から9割については対応は可能だ。」ということで答弁をいただきましたけれども,例えば,総務関係で,これまでのデータといいますか,今までの報告をお聞きをした中では,総務関係が1日17.8人,選管が1.6人,産業振興課26.4人,建築関係が15.6人,税務関係が70人ということの報告をいただいているわけです。そうしますと,例えば,土木,農水関係は結構相談が多いわけですけれども,土木,農水関係については残す予定があるんですか。答弁を求めたいと思います。次に,障害者自立支援の補正予算の第2号についてですが,今,部長が答弁をされましたけれども,これまでの2回,3回,障害者自立支援法という制度の内容が若干ずつ変わってきた経緯があるわけですね。そこでお聞きをしたいのは,昨年の9月の質問の中でこういうふうに言われているわけです。「障害者サービスを受けている人が限度額で処理をされて,食費,居住費負担をしていると。そういう場合でも一定の金額が手元に残るようにということで月額4万円以下の人には,これは手元に28万,これは施設の関係だと思うんですが,そういうことで改正をされてきた。」ということで答弁をいただいているわけですが,これから見たときにこれ以上残っているのかどうか。今の現状はどういう状況なのかお知らせいただきたいと思います。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  土木,農水は残るのかというお話ですけれども,現段階では,地域振興に関する課と,それから市民福祉に関する課の二つを残す予定でございます。土木,農水についての例えばお客様を見てみますと電話でのお問い合わせが多いようでございますので,そういった所は,本庁であろうと,今の隼人総合支所であろうと,電話に関するお問い合わせが多いようでございますので,そう影響はないものというふうに考えております。 ○高齢・障害福祉課長(西 剛君)  ご承知のように,障害者自立支援法は昨年4月から施行をされまして,その後改正をされたわけでございます。当初工賃が,工賃を残らないというものと,それから10月には28万8千円までは残るという施策がとられたわけでございます。その後そのものが維持しているかと,残っているかというご質問でございまして,19年4月にまた改正をいたしまして,この28万8千円というのはそのまま残っております。それに,それをまたプラスをして工賃があった場合には,その差額に対して30%は上乗せをしますよという制度に19年4月からはなっているところでございます。 ○39番(前川原正人君)  そのまず,先ほど,今答弁いただいたわけですが,「土木,農水,建築関係については本庁で対応ができるため,問題はない。」というふうにおっしゃいましたけれども,これは旧隼人町の地域で言うと,国分庁舎が近い方,隼人の方が近い方,それぞれその地域的な条件で違うわけですね。ただ一番問題なのはそのことがちゃんとどこで担保できるのかということが一番の問題だと思うんです。そうすると一番いいのは今の状態で合併前の状態を保つやり方が一番ベターだと思うんですね。ですから,先ほど申し上げましたとおり,産業振興課だけで大体,平均ですので,26.4人利用,利用といいますか,相談をされてるわけですね。電話の対応だったり,中には直接見えて相談をされたりとかいうそういう実情がるる違いますので,一概に言えない部分があるんですけれども,どこで担保をされているのかということについてを答弁を求めておきたいと思いますが,次に,障害者自立支援法の関係では,今おっしゃるように,「平成19年,今年の4月に改正をされて28万8千円は残っていくんだ。」ということでおっしゃいましたけれども,現実というのはそんなにはいかないわけで,これは押しなべた金額であって,大体,一人当たりにすると,当然その高い人,ある程度ある人,ない人,職別によってはやはりそのそうない人,様々いらっしゃるわけですけれども,だとするならば,これまで行政,市の独自のそういう対応策というのは検討はされてきたのかどうだったのか答弁を求めます。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  まず,市民課関係とか,証明関係は直接市役所に来ないと物理的に取れないということがございますので,いろんなお話を聞いてみますと,やはり電話での対応が多いというふうに聞いております。それから,土木関係とか,そういった所は,直接住民の方ではなくて,一部にはそういった業者の方といいますか,そういった方々も多いようですので,そういった方々からすると,隼人庁舎に来るのも,国分の庁舎に来るのもそう変わりはないのではないかというふうに考えております。それから,現在隼人と国分の間が1.8㎞でしたか,近うございますので,いろんな合併の中で大体30分圏内で車であれば庁舎をそこに一つぐらいというのが理想であるというようなそういった論文などもあるようでございます。そういったのを考えるとやはり,私も車で走ってみますと,車でこの間は約8分でございますので,来られる場合,もし車を利用される方であればそう負担にはならないのではないかというような考えもございますので,農水,土木関係の方は本庁の方でやらせていただきたいというふうに考えております。 ○高齢・障害福祉課長(西 剛君)  今回の措置については施設利用者ということで措置をされたのが主でございますが,当時平成18年4月1日現在で対象者につきましては296名施設の利用者がいらっしゃいます。そのうち入所者と居宅者がいらっしゃるわけですけれども,その対象になりました入所者については224名いらっしゃいます。今回の該当者というのが66名ということですべて該当いたしているところでございます。また,独自の措置についてどうかということで質問がありましたけれども,今回の場合は国がこういう改正を行ってこういう施策を行っているところでございまして,霧島市といたしましてはそれに準じて今回提案をしたということでございまして,独自のものについては考えていないところでございます。 ○議長(西村新一郎君)  以上で前川原議員の質疑を終わります。次に,32番尾崎東記代議員から通告がされております。尾崎議員の質疑を許可いたします。 ○32番(尾崎東記代君)  私は通告しております1点,議案第77号,平成19年度霧島市一般会計補正予算(第2号),第2条,第2表,地方債補正の起債の方法,利率について3項目に分けて質疑いたします。まず1点目,一般的には地方債の発行方法として借入金融機関に借用証書を提出して資金の貸付けを受ける証書借入の方法が採用されていると考えますが,証券発行の部分で実際に霧島市債を発行する考えがあるのか。2点目,利率の欄に「4%以内」とあるが,二つの事業,都市計画事業,合併特例事業,それぞれ利率は何%になる見込みか。3点目,地方債補正の変更については,借入先として政府資金は分かるんですが,公営企業金融公庫とあるが,二つの事業債をこの公庫から借り入れることができるのか。以上3点についてお尋ねいたします。 ○総務部長(西重正志君)  議案第77号,第2条,第2表,起債の方法,利率についてお答えいたします。1問目の起債の方法につきましては,借入先に借用証書を提出して資金の貸付けを受ける証書借入の方法と地方債証券を発行して資金を調達する証券発行の方法がありますが,本市におきましては現在のところ証券発行による市債の発行は予定していないところであります。2問目の利率につきましては,資金区分,借入時期や借入先などが明確でありませんので,借入利率が何%になるかはお答えできないところであります。ちなみに政府資金の場合,25年償還の3年据置きと想定した場合,現在のところ2.1%程度と予測しており,現在利率が上昇傾向にありますので,縁故資金等の場合などは市場金利が反映されるため,政府資金よりも1%程度高い3%を超える借入利率を示される所も想定されます。3問目の借入先につきましては,平成19年度の国の地方債計画の事業区分により借入先が異なってまいります。したがいまして,今回の変更分の資金区分につきましては,政府資金,公営企業金融公庫又は銀行等縁故資金のいずれになるかは現時点ではお答えできないところでございます。 ○議長(西村新一郎君)  以上で通告による質疑を終わります。ほかに質疑はありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  以上で議案第65号より議案第79号までの質疑のすべてを終結します。これより議案処理に入ります。お諮りいたします。日程第1,議案第65号,政治倫理の確立のための霧島市長の資産等の公開に関する条例の一部改正についてより日程第11,諮問第6号,人権擁護委員の推薦についてまで以上11件については,会議規則第38条第2項の規定により委員会付託を省略し審査したいと思いますが,これにご異議ありませんか。                [「異議なし」と言う声あり]  ご異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。   △ 日程第1 議案第65号 政治倫理の確立のための霧島市長の資産等の公開に関す                る条例の一部改正について ○議長(西村新一郎君)  それでは,議案第65号,政治倫理の確立のための霧島市長の資産等の公開に関する条例の一部改正について討論に入ります。討論はありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第65号について原案のとおり可決することにご異議ありませんか。                [「異議なし」と言う声あり]  ご異議なしと認めます。したがって,議案第65号は原案のとおり可決されました。   △ 日程第2 議案第66号 霧島市情報公開条例の一部改正について ○議長(西村新一郎君)  次に,議案第66号,霧島市情報公開条例の一部改正について討論に入ります。討論はありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第66号について原案のとおり可決することにご異議ありませんか。                [「異議なし」と言う声あり]  ご異議なしと認めます。したがって,議案第66号は原案のとおり可決されました。   △ 日程第3 議案第68号 霧島市都市計画税条例の一部改正について ○議長(西村新一郎君)  次に,議案第68号,霧島市都市計画税条例の一部改正について討論に入ります。討論はありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第68号について原案のとおり可決することにご異議ありませんか。                [「異議なし」と言う声あり]  ご異議なしと認めます。したがって,議案第68号は原案のとおり可決されました。   △ 日程第4 議案第70号 霧島市立高等学校職員の給与,休日,休暇及び勤務時間,                旅費,退職手当並びに定年等に関する条例の一部改正に                ついて ○議長(西村新一郎君)  次に,議案第70号,霧島市立高等学校職員の給与,休日,休暇及び勤務時間,旅費,退職手当並びに定年等に関する条例の一部改正について討論に入ります。討論はありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第70号について原案のとおり可決することにご異議ありませんか。                [「異議なし」と言う声あり]  ご異議なしと認めます。したがって,議案第70号は原案のとおり可決されました。   △ 日程第5 議案第71号 霧島市過疎地域産業開発促進条例の一部改正について ○議長(西村新一郎君)  次に,議案第71号,霧島市過疎地域産業開発促進条例の一部改正について討論に入ります。討論はありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第71号について原案のとおり可決することにご異議ありませんか。                [「異議なし」と言う声あり]  ご異議なしと認めます。したがって,議案第71号は原案のとおり可決されました。   △ 日程第6 議案第73号 霧島市地域情報無線放送施設整備事業分担金徴収条例の                廃止について ○議長(西村新一郎君)  次に,議案第73号,霧島市地域情報無線放送施設整備事業分担金徴収条例の廃止について討論に入ります。討論はありませんか。
                    [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第73号について原案のとおり可決することにご異議ありませんか。                [「異議なし」と言う声あり]  ご異議なしと認めます。したがって,議案第73号は原案のとおり可決されました。   △ 日程第7 議案第76号 鹿児島県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の                数の減少及び鹿児島県市町村総合事務組合規約の変更に                ついて ○議長(西村新一郎君)  次に,議案第76号,鹿児島県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町村総合事務組合規約の変更について討論に入ります。討論はありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。採決します。議案第76号について原案のとおり可決することにご異議ありませんか。                [「異議なし」と言う声あり]  ご異議なしと認めます。したがって,議案第76号は原案のとおり可決されました。   △ 日程第8 諮問第3号 人権擁護委員の推薦についてより     日程第11 諮問第6号 人権擁護委員の推薦についてまで ○議長(西村新一郎君)  次に,諮問第3号,人権擁護委員の推薦についてより諮問第6号,人権擁護委員の推薦についてまで以上4件について一括して討論に入ります。討論はありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。   △ 日程第8 諮問第3号 人権擁護委員の推薦について ○議長(西村新一郎君)  これより諮問第3号,人権擁護委員の推薦について採決します。本件の採決は無記名投票をもって行います。議場を閉鎖します。                    [議場閉鎖]  ただいまの出席議員は45名であります。会議規則第31条第2項の規定により立会人を指名します。立会人に4番池田綱雄議員,28番下深迫孝二議員を指名します。投票用紙を配付させます。                   [投票用紙配付]  投票用紙の配付漏れはありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  配付漏れなしと認めます。念のため申し上げます。本件を可とする方は「〇」,否とする方は「×」と記載の上,点呼に応じて順次投票をお願いします。投票箱を点検させます。                   [投票箱点検]  異常なしと認めます。重ねて申し上げます。投票中賛否を表明しない投票及び賛否の明らかでない投票は,会議規則第73条第2項の規定により否とみなします。投票を行います。点呼を命じます。               [事務局長の点呼に応じ順次投票]  投票漏れはありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  投票漏れなしと認めます。投票を終了します。議場の出入口を開きます。                    [議場開鎖]  開票を行います。4番池田綱雄議員,28番下深迫孝二議員の立ち会いをお願いします。                     [開票]  投票の結果を報告します。投票総数45票,うち可とするもの40票,否とするもの5票,以上のとおり賛成多数であります。したがって,諮問第3号は原案のとおり答申することに決定いたしました。   △ 日程第9 諮問第4号 人権擁護委員の推薦について ○議長(西村新一郎君)  次に,諮問第4号,人権擁護委員の推薦について採決します。本件の採決は無記名投票をもって行います。議場を閉鎖します。                    [議場閉鎖]  ただいまの出席議員は45名であります。会議規則第31条第2項の規定により立会人を指名します。立会人に5番有村久行議員,29番栫井成孝議員を指名します。投票用紙を配付させます。                   [投票用紙配付]  投票用紙の配付漏れはありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  配付漏れなしと認めます。念のため申し上げます。本件を可とする方は「〇」,否とする方は「×」と記載の上,点呼に応じて順次投票をお願いします。投票箱を点検させます。                   [投票箱点検]  異常なしと認めます。重ねて申し上げます。投票中賛否を表明しない投票及び賛否の明らかでない投票は,会議規則第73条第2項の規定により否とみなします。投票を行います。点呼を命じます。               [事務局長の点呼に応じ順次投票]  投票漏れはありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  投票漏れなしと認めます。投票を終了します。議場の出入口を開きます。                    [議場開鎖]  開票を行います。5番有村久行議員,29番栫井成孝議員の立ち会いをお願いします。                     [開票]  投票の結果を報告します。投票総数45票,うち可とするもの39票,否とするもの6票,以上のとおり賛成多数であります。したがって,諮問第4号は原案のとおり答申することに決定いたしました。ここでしばらく休憩をいたします。                「休憩  午前11時05分」                ──────────────                「再開  午前11時16分」   △ 日程第10 諮問第5号 人権擁護委員の推薦について ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。次に,諮問第5号,人権擁護委員の推薦について採決します。本件の採決は無記名投票をもって行います。議場を閉鎖します。                    [議場閉鎖]  ただいまの出席議員は45名であります。会議規則第31条第2項の規定により立会人を指名します。立会人に6番徳田拡志議員,30番吉永民治議員を指名します。投票用紙を配付させます。                   [投票用紙配付]  投票用紙の配付漏れはありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  配付漏れなしと認めます。念のため申し上げます。本件を可とする方は「〇」,否とする方は「×」と記載の上,点呼に応じて順次投票をお願いします。投票箱を点検させます。                   [投票箱点検]  異常なしと認めます。重ねて申し上げます。投票中賛否を表明しない投票及び賛否の明らかでない投票は,会議規則第73条第2項の規定により否とみなします。投票を行います。点呼を命じます。               [事務局長の点呼に応じ順次投票]  投票漏れはありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  投票漏れなしと認めます。投票を終了します。議場の出入口を開きます。                    [議場開鎖]  開票を行います。6番徳田拡志議員,30番吉永民治議員の立ち会いをお願いします。                     [開票]  投票の結果を報告いたします。投票総数45票,うち可とするもの36票,否とするもの9票,以上のとおり賛成多数であります。したがって,諮問第5号は原案のとおり答申することに決定しました。     △ 日程第11 諮問第6号 人権擁護委員の推薦について ○議長(西村新一郎君)  次に,諮問第6号,人権擁護委員の推薦について採決します。本件の採決は無記名投票をもって行います。議場を閉鎖します。                    [議場閉鎖]  ただいまの出席議員は45名であります。会議規則第31条第2項の規定により立会人を指名します。立会人に7番山浦安生議員,31番今吉歳晴議員を指名します。投票用紙を配付させます。                   [投票用紙配付]  投票用紙の配付漏れはありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  配付漏れなしと認めます。念のため申し上げます。本件を可とする方は「〇」,否とする方は「×」と記載の上,点呼に応じて順次投票をお願いします。投票箱を点検させます。
                      [投票箱点検]  異常なしと認めます。重ねて申し上げます。投票中賛否を表明しない投票及び賛否の明らかでない投票は,会議規則第73条第2項の規定により否とみなします。投票を行います。点呼を命じます。               [事務局長の点呼に応じ順次投票]  投票漏れはありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  投票漏れなしと認めます。投票を終了します。議場の出入口を開きます。                    [議場開鎖]  開票を行います。7番山浦安生議員,31番今吉歳晴議員の立ち会いをお願いします。                     [開票]  投票の結果を報告します。投票総数45票,うち可とするもの37票,否とするもの8票,以上のとおり賛成多数であります。したがって,諮問第6号は原案のとおり答申することに決定しました。   △ 日程第12 議案第67号 霧島市議会議員及び霧島市長の選挙における選挙運動用                自動車の使用及び選挙運動用ポスターの作成の公営に関                する条例の一部改正についてより     日程第25 陳情第19号 海洋センタープールを温泉プールとしての活用に関する                陳情書まで委員会付託 ○議長(西村新一郎君)  続いて委員会付託であります。日程第12,議案第67号,霧島市議会議員及び霧島市長の選挙における選挙運動用自動車の使用及び選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例の一部改正についてより日程第25,陳情第19号,海洋センタープールを温泉プールとしての活用に関する陳情書まで以上14件については,お手元に配付しております付託表のとおり所管の常任委員会に付託しますので,お目通し願います。お諮りします。付託表に誤りがあったときは,議長において処理することにご異議ありませんか。                [「異議なし」と言う声あり]  ご異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。   △ 日程第26 議案第80号 土地の取得についてより     日程第40 議案第94号 平成18年度霧島市病院事業会計決算認定についてまで一                括上程 ○議長(西村新一郎君)  次に,追加議案が提出されております。日程第26,議案第80号,土地の取得についてより日程第40,議案第94号,平成18年度霧島市病院事業会計決算認定についてまで以上15件を一括し議題とします。提案者の説明を求めます。 ○市長(前田終止君)  本日ここに本会議が開催されるに当たりまして追加提案いたしました議案15件につきましてその概要をご説明申し上げます。まず,議案第80号,土地の取得についてであります。本案は,仮称でございますが,霧島市立第二国分西小学校建設用地として霧島市国分福島一丁目1460番8外1筆,面積3万7,744.60㎡の宅地を随意契約により兵庫県尼崎市のアズミック株式会社代表取締役尾田友英から取得しようとするものであります。議案第81号,平成18年度霧島市一般会計歳入歳出決算認定についてご説明申し上げます。近年地方財政の運営を取り巻く環境は非常に厳しくなっており,今年6月には地方公共団体の財政の健全化に関する法律が公布をされ,公営企業や出資法人等を含めた会計の実質的負債の標準財政規模に対する比率である将来負担比率などの健全化判断比率の公表等が義務付けられ,悪化した場合,議会の議決を経て財政再生計画を策定をし,外部監査の要求が義務付けられることとなっております。また,公会計制度につきましても国の作成基準に準拠し,分かりやすい財務情報の開示のため,貸借対照表,いわゆるバランスシート,行政コスト計算書,いわゆる損益計算書,資金収支計算書,いわゆるキャッシュフロー計算書及び純資産変動計算書の四つの指標の作成などいずれも平成20年度決算から義務付けられ,今後の財政運営については十分な留意が必要となるところであります。このような状況の中で本市の平成18年度決算は合併後二度目の決算となりますが,霧島市としての初の通年ベースの決算であり,また,経営健全化計画に基づく行財政改革に取り組んだ初年度の決算と言えます。本市の平成18年度決算におきましては,歳入面で自主財源である市税収入の確保や受益者負担の適正化による財源の確保等,また,特定財源である国庫支出金や地方交付税措置のある地方債の活用を図る一方,歳出面では,既存事務事業の徹底した見直しなど経営健全化計画の目標達成のため,経費節減に積極的に努めながら,日当山小学校,国分中学校の改築事業や南部し尿処理場の整備などの大型事業や少子高齢化対策など保健・福祉・教育分野などの市民サービスを積極的に展開をしてまいりました。その結果,平成18年度一般会計決算規模は,歳入総額569億9,379万2千円,歳出総額534億3,748万5千円,歳入総額から歳出総額を差し引いた形式収支は35億5,630万7千円となり,さらにこの金額から翌年度へ繰り越すべき財源4億2,575万7千円を差し引いた実質収支は31億3,055万円の黒字となりました。平成18年度普通会計決算を地方財政状況調査に基づき分析しますと,経常収支比率は,地方譲与税や地方交付税が増加したことや歳出削減の努力により物件費や補助費等などに充当をした経常一般財源等が縮減したことなどにより前年度と比較をし2.3ポイント改善をし89.6%となりました。起債許可制限比率につきましては0.8ポイント上昇をし11.9%となり,また,公営企業が支払う元利償還金への一般会計からの繰出金や特別会計,一部事務組合等の公債費を算入をした言わば連結決算の考え方を導入をした実質公債費比率は1.0ポイント上昇をし13.8%となるなどそれぞれ悪化しております。そのほか市の借金である18年度末の市債残高は地方債の借入れを抑制したことなどにより前年度末と比較をし約2億4千万円減少をし約801億円となっております。これまで道路整備などの社会資本整備などを行うため市債を積極的に活用してきた経緯があり,ほかの類似団体と比較しても非常に多額の残高となっております。一方,市の貯金に当たる積立基金の残高は約4億円減少をし約109億円となり,財政調整に活用可能な3基金,これは財政調整基金,減債基金,特定建設事業基金でございますが,この3基金についても約5億4千万円減少をし約73億円となっております。今後も持続可能な健全財政を確立するため,経営健全化計画に基づいた財政運営に努めることといたします。なお,今回提案します平成18年度霧島市一般会計歳入歳出決算認定につきましては,地方自治法第233条第3項の規定により監査委員の意見を付けて議会の認定に付するものであります。併せて議案第82号から90号までの霧島市国民健康保険特別会計外8特別会計,議案第91号から94号までの霧島市水道事業会計外3企業会計の平成18年度決算認定につきましても同様に監査委員の意見を付けて議会の認定に付するものであります。以上,追加提案をいたしております議案15件につきまして一括してその概要をご説明申し上げましたが,よろしくご審議をいただき,ご協賛いただきますようお願いをいたしまして追加提案の理由の説明といたします。 ○議長(西村新一郎君)  ただいま提案者の説明が終わりました。   △ 日程第26 議案第80号 土地の取得について ○議長(西村新一郎君)  これより議案第80号,土地の取得について質疑に入ります。質疑はありませんか。 ○4番(池田綱雄君)  土地取得について2点質疑をいたします。1点目は,取得しようとする用地には陶器などが埋められていると聞いておりますが,どれぐらいの面積にどれぐらいの量が埋められておるのか把握されているかお尋ねいたします。2点目は,今回取得用地は前回の新川地区より約1万㎡,坪にして約3千坪広いわけですが,学校用地のほかに何か利用されるのかお尋ねいたします。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  池田議員のご質問にお答え申し上げます。陶器殻の埋設量についてのご質問でございます。当時の製陶工場がございました頃の航空写真等で調べてみますと,投棄されている可能性がある面積,投棄できる面積はおおよそ3千㎡程度になるようでございます。埋立量ははっきりいたしません。今回取得する面積が前回,今まで話しておった面積よりも広いということでございます。今回面積は,学校敷地のほかに近辺の道路整備事業で必要となる移転先用地,あるいはほとんどは学校周辺の子どもの通学の安全のための道路整備の用地を含んで取得する計画でございます。 ○4番(池田綱雄君)  陶器が埋められているというのは確認されているようであります。今回の取得価格6万円というのは相当安いと思います。10万円ぐらいはするのかなと私なんかも思っておったんですが,相当安いということは,そういう処理費を含めての価格,そういう交渉をされたのかなと思っておりますが,その辺はどうでしょう。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  そのとおりでございます。 ○議長(西村新一郎君)  ほかにありませんか。 ○10番(徳田芳郎君)  3点についてお伺いします。1点目は,場所の変更については先日の全員協議会でありましたけれども,その最初の交渉をされました小林工業の所有者とは何回交渉をされて断念をされたのか。それとその断念をされた大きな理由は何か。2点目については,新しい土地の交渉についても全員協議会の中で説明がありましたけども,余りにも面積が大き過ぎるということでありますけども,説明ではまちづくり計画等でいろいろ使途は考えられるということでありました。しかし,今,霧島市においては,今先ほどの決算の提案理由の中で市長も話をされましたけども,他の団体よりか借金を活用した結果,借入残高が多いんだと言われました。そういったことと,併せてまた現在集中改革プラン,それから財政健全化ということで職員を削減し,職員は痛みを伴いながら日常頑張っている中にもかかわらず,そういった必要以上の土地を購入されるということについては非常に私は疑問があります。せっかく財政健全化をスタートさせて間もないのにこういった広い土地を買わなければならない理由は何なのかということ。それから,3点目は,学校規模区域,適正化協議の中でもこの山久の土地についても協議をされたのではないかと思いますが,その時に小林工業跡地を候補地として選ばれた経緯もあるわけですが,そこのところの整合性はどうなるのかという3点についてお伺いします。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  当初の交渉の相手と何回交渉をしたかとのご質問でありますが,地権者の方あるいは地権者の代理人の方,電話交渉を含めて11回ほどの話し合いの場を設けたところでございます。変更した理由でございますが,私どもが想定した価格と地権者の方が想定された価格と,話し合いの結果,歩み寄ることができなかったということでございます。取得面積につきましては,先ほど申しましたとおり,学校を4面道路で囲みまして近隣の住宅から幾らか学校敷地を離したいということで道路面積,それと道路整備をいたしますと移転先用地等も必要となるというようなことで面積が広がっております。それと学校規模適正化審議会の答申と結果として違う所,違う箇所を求めるという議案を提案いたしているわけでございますけれども,提出した今回の候補地は,適正化審議会でも候補地の一つとして調査をし,審議をいたした箇所でございます。ただ先ほどの池田綱雄議員のご質問ございましたけれども,陶器殻等もあってより小林工業跡地の方が適地ではないかというような審議がございまして,最終的には小林工業跡地が最も適地である旨の答申をいただいたところでございます。 ○10番(徳田芳郎君)  小林工業跡地との交渉については11回ということでありますが,この中の一角に旧隼人町時代に公園ができているわけですけども,その時の公園の敷地の購入の価格,それから今回の第二西小をあそこに造るに当たっての土地購入価格の提示額とは差があるような感じがするわけですけども,そこらあたりの整合性といいますか,下げられた理由,そこらあたりについてはどのように考えていらっしゃるのかということ。それから,適正化の関係で議論がなされた時に山久の土地についてはいろいろな問題があるというような方向で議論はされたのではないかというふうに伺っているんですけども,そういう点ではなかったのかということと,財政健全化を進めるに当たって今ようやく借金残高も少し減ってきたんだと。そういった効果を上げる段階でありながら,それでもその道路を4面囲っているから安全確保とか,そういった関係で敷地を広く購入しなければいけないということのそちらの整合性についてはどのような検討をされたのか。以上2点についてお伺いします。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  小林工業南側に公園を新設するということで土地を取得いたしました。それと今回の西小学校との用地の価格の差でございますけれども,先ほど申しました陶器殻あるいはその他除去すべき物がございまして,それらの経費を差し引いた価格で買収価格を決定いたしております。それとその山久の土地は問題のある土地だと聞いたがということでございますが,その点につきましては現在の所有者から報告を受けておりまして,問題のあると言いますのが,その陶器殻があることも1点でございますが,今の現状のままそこにそのまま建物等を造りますと,その環境基準上問題のある物質が含まれている,一部含まれている箇所があるということでございます。ただ審議会の席ではそこまで具体的に話がされたわけではございませんで,という噂を聞いているがというような話が審議会ではなされたところです。 ○議長(西村新一郎君)  吉永部長,公園の取得価格,そして3点目の財政健全化に対する整合性,これについてはだれが答えるのかな。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  公園の敷地の取得価格は3.3㎡当たり9万1千円でございます。 ○議長(西村新一郎君)  3点目の質疑の財政健全化との整合性についてはまだ答えが出てきてないけども。 ○財政課長(平野貴志君)  本市におきましては昨年策定いたしました霧島市経営健全化計画に基づきまして財源等の見込みを立てて執行をしているところでございますけれども,本件につきましては当初予算におきまして用地の公有財産購入費といたしまして8億9千万円を計上しているところでございまして,その範囲内で今回取得をするということでございます。 ○10番(徳田芳郎君)  この山久土地の関係については土地の所有者だけと交渉をされたんですか。それともその代理人という方とも入って交渉されたのか。先ほど伺ったところでは,小林工業については所有者と,それから代理人という方と交渉したということでしたけども,この山久の土地についてはどうなるんですか。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  土地を所有される会社の社員の方と交渉いたしております。 ○議長(西村新一郎君)  ほかにありませんか。 ○19番(植山利博君)  1~2点お尋ねをしたいと思いますけれども,まず最初の最適地とされた小林工業跡地の土地取得を断念された後,学校規模適正化審議会とはその後,それでは,小林工業跡地を断念したということで,では,あと何箇所か調査をされたと聞いておりますけれども,次に次善の策としてどこが適地なのかというようなことを審議会に対してご相談された経緯があるのか。また,その審議会においては小林工業跡地を最適地として答申をされたということでありますけれども,その他の候補地について序列をといいますか,順位を示されたものなのかどうか。まず1点お尋ねをしておきます。それから,先ほど部長の答弁の中で「審議会の中で,その陶器の残さと言いますかね,を埋設されているほかにその他の除却すべき物があるのではないかというような風評があるということが審議会で議論になった。」という答弁だったわけですけれども,その陶器以外のその他除却すべきその物質というような物がどういうような物であるのか認識をされているのか。また,そういう物のある,なしについての信憑性をどの程度掌握されているものなのかお尋ねをしたいというふうに思います。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  審議会におきましては,先ほど申しましたとおり,小林工業跡地を最適地との答申をいただいたところでございます。審議会では4箇所の候補地について審議を行いました。その4箇所のうち最後まで残ったのが,適地として残ったのが小林工業跡地と山久跡地でございました。あとの2件につきましては地理的な理由,すなわち北に偏り過ぎる,西小学校に近過ぎるとかいうような理由で,審議会では最終的に残ったのはその小林工業跡地と山久跡地でございました。そのようなことから今回山久跡地を候補地としたわけでございますが,それを審議会に話したかというご質問でございましたが,話をいたしておりません。他の候補地とどのような順位付けであったかということでございますが,ただいま申しましたとおり,最後まで競り合った土地でございました。3番目に陶器殻以外の埋設物はとのご質問でございますが,陶器の絵付に使った材料の中に入っていたと思われる鉛が地下に残っているとのことでございます。 ○議長(西村新一郎君)  ほかにありませんか。                 [「なし」と言う声あり]  以上で議案第80号の質疑を終わります。これより議案処理に入ります。ただいま議題となっております議案第80号については産業教育常任委員会に付託したいと思いますが,ご異議ありませんか。                [「異議なし」と言う声あり]  ご異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。議案第81号より議案第94号までの決算に関する議案14件に対する質疑は9月28日の本会議で行います。ここでしばらく休憩をいたします。                「休憩  午後 零時06分」                ──────────────                「再開  午後 1時10分」   △ 日程第41 一般質問 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。日程第41,一般質問を行います。一般質問は26名の議員から通告されております。順次発言を許可します。まず,6番徳田拡志議員より2件通告がされております。したがって,徳田拡志議員の発言を許可します。 ○6番(徳田拡志君)  ただいま議長の許可をいただきましたので,私の質問を2点いたします。暑く長かった夏も終わり,いよいよ霧島市議会9月定例会が始まりました。真剣かつ熱い議論をいたしますので,前田市長はじめ,髙田教育長,その他執行部の明快な答弁を求めます。私たちの日本国は,神武天皇が即位して以来今上天皇まで125代,皇紀2667年の歴史と伝統を持つ世界でも類を見ない日本独自の文化を有しております。特に8月という月はとりわけ私たち日本人にとって感慨深いものがあります。それはお盆という先祖への供養期間をはじめ,広島や長崎に落とされたアメリカ軍による理不尽な原爆で被災された被災者の慰霊祭であり,先の大戦での戦没者慰霊祭など私たち日本人にとって慰霊の思いは,各家庭,各地域でいろいろな形として残っているからであります。このような慰霊への思いが今を生きる私たちと過去を生きた先祖を結ぶ歴史を感じ,未来を生きる子孫への伝統となって受け継がれていくものであります。市長は事あるごとに「霧島市は天孫降臨の地であり,日本発祥の地である。」と自負して日本中で話しておられます。日本中が慰霊の日を迎えた8月15日に,たとえ友好交流とはいえ,中国耀州区訪問団との歓迎会を開くという行動は余りにも日本人の心を忘れた行為ではないかと思うものであります。さて,先の通告に従いまして質問いたします。まず,霧島市の同和行政についてであります。3月議会の委員会におきましてその予算審議の中で述べましたが,私は,霧島市には,人権問題はあっても,同和問題はないと思っております。私はかねがね同じ学校区に住み,一緒に遊び,学んだ友達もおります。何の違和感もなく今までおつき合いをしております。霧島市民の多くの方々もそうだと思います。霧島市には同和問題は存在しないという立場から同和行政をやめ,人権行政としてすべての人を対象とした行政を行っていくべきではないでしょうか。社会には様々な人権問題があります。子どもに対する虐待や女性に対するセクハラや暴力,高齢者や障害者に対する偏見,最近ではインターネットによる誹謗中傷などです。また,私が長年取り組んでいる北朝鮮による日本人拉致問題も最大の人権問題であります。これらはすべて行政が目をそむけることなく取り組んでいくべきだと指摘をいたします。霧島市が公的機関として1市民団体の部落解放同盟隼人支部へ116万7千円を補助金として計上しているが,公的機関として市民団体への補助金を出すことはどのような法的根拠があるのか。また,一般市民感情に対して公平性と整合性があるのか。前田市長の同和行政に対する認識を尋ねます。また,霧島市の同和事業としてハード面,ソフト面からどのような事業を行っているか。その事業名と予算額を示していただきます。次に,教育長にお尋ねします。公教育は本来中立であるべきだと思うが,霧島市において部落解放同盟に所属している加配教員として派遣をされているこの制度と教師の役割を尋ねます。3番目に霧島市の隼人人権啓発センターについてお尋ねいたします。隼人人権啓発センターの役割とその施設の概要を示していただきます。次に,新設小学校建設に伴う用地取得についてお尋ねいたします。「平成18年11月7日の霧島市小中学校規模及び通学区域等適正化審議会において複数の候補地について様々の検証を行った結果,隼人町住吉の新川地区内が最も適地であると結論を得た。」と平成19年3月3日付の南日本新聞で公表していたが,突如国分福島の旧陶器会社の跡地に変更した理由は何か。これまでの経緯と今後のスケジュールを示して新設小学校の新区域となる地域住民や保護者に説明をして理解を得られるのか。教育長の明快な答弁を求めます。以上で壇上からの1回目の質問を終わり,2回目以降は自席より質問をいたします。 ○市長(前田終止君)  徳田議員から2点につきまして質問がございました。1点目の1につきましては私と教育長が答弁をいたします。1点目4については教育長が,2点目については教育部長が答弁をいたします。そのほかにつきましては生活環境部長に答弁をいたさせます。1点目の1でございますけれども,同和行政に対する市長の認識を問うということでございました。お答えいたします。同和問題は,わが国固有の重大な人権問題であり,人間の自由と平等に関する問題でもあり,日本国憲法によって保障された基本的人権に関わる重大な社会問題であります。その早期解消を図ることはまさに国民的課題でありましょう。政府においては3本の特別立法に基づき様々な施策を講じ,生活環境の改善をはじめとする物的な基盤整備は着実に成果を上げてきているものと思います。しかしながら,現在でも心理的差別の解消にはなお十分とは言い難い状況にあると認識をいたしております。特別法の失効後の必要な事業につきましては,一般対策での対応になりますけれども,差別意識の解消を図るためには,平成12年12月に制定をされました人権教育及び人権啓発の推進に関する法律に基づく地方公共団体の責務を果たしますとともに,この法律に基づき平成14年4月に定められました人権教育・啓発に関する基本計画及び平成17年1月に策定をされました鹿児島県人権教育・啓発基本計画,また,本市におきましてもこれからの人権教育・啓発の指針となる霧島市人権教育・啓発に関する基本計画を策定中でありますので,それらに沿って啓発を推進してまいりたいと考えております。 ○教育長(髙田肥文君)  同和行政についての1点目についてでございますが,教育委員会の方からお答えをさせていただきます。本市教育委員会では,人権問題の解決に果たす教育の役割を重視しまして教育行政の重点項目に人権教育の充実を掲げ,すべての学校,家庭,地域等におきまして地域の実情に即した同和教育をはじめとする人権教育を推進してきております。学校におきましては,児童・生徒にその発達段階に応じ人権の意義,内容や重要性について理解させることが大切と考えております。また,児童・生徒が自分の大切さとともに,他人の大切さを認めることができるようになり,それが様々な場面や状況下での具体的な態度,行動に現れるよう学校における人権教育を推進をしてきております。家庭,地域社会におきましては,すべての人々の人権が真に尊重される社会の実現を目指し,すべての教育の出発点である家庭教育の充実をはじめ,様々な機会をとらえて人権に関する学習の一層の充実を図ってきております。今後とも平成12年に施行されました人権教育及び人権啓発の推進に関する法律等を十分に踏まえながら,すべての人の基本的人権を尊重する教育を推進してまいりたいと考えております。同和行政につきましての4点目についての質問にお答えをいたします。加配教員は,様々な学校の課題を解決し,教育効果をより高めるために本来の定数に加えて配置される教員であります。本市に配置されている加配教員には,指導方法工夫改善加配,児童生徒支援加配,かごしまっ子すくすくプランによる加配,初任者研修加配,中学校免許外教科担任解消事業による加配などがあります。小学校22校に62名,中学校13校すべてに33名の加配教員が配置されております。次に,それぞれの加配の役割を述べますと,指導方法工夫改善加配とは少人数による指導や習熟度別による授業などを行う学校に対しまして教員を配置するものであります。児童生徒支援加配とは,学習進度が著しく遅い児童又は生徒が在籍する学校及びいじめ,不登校,暴力行為,授業妨害など児童又は生徒の問題行動等が顕著に見られる学校等特にきめ細かな指導が必要とされる学校において,児童・生徒の状況に応じ,特別な学習指導,生徒指導,進路指導が行われる場合に加配されるものです。かごしまっ子すくすくプランによる加配とは小学校入学時の第一・二学年において少人数指導によりきめ細かな学習習慣を身につけさせるために配置するものです。初任者研修加配とは教職1年目の教員を指導するために配置するものであります。中学校免許外教科担任解消事業による加配とは,小規模中学校で免許教科以外で授業を担当する教員の解消を図るために配置するものであります。これらの加配教員に対する費用は他の教職員と同様県費で負担をされております。配置につきましては,県教育委員会が学校の実情を把握した上で必要性の高い学校から優先的に,重点的に行われておるのが実情でございます。 ○生活環境部長(南田吉文君)  同和行政の2点目についてお答えいたします。平成19年度の事業名と予算額につきましては,生活環境部市民課では,部落解放同盟隼人支部補助金交付事業116万7千円,人権啓発センター事業費725万8千円,真孝西児童公園管理事業費14万2千円の合計856万7千円の予算額であります。隼人総合支所産業振興課では鹿児島県同和地区中小企業経営安定資金の融資あっせん事業費1万8千円の予算額でございます。なお,建設部,農林水産部関係の予算はございません。このほかに,同和問題に限定した予算ではなく,全般的な人権啓発に要する経費が予算計上されております。その内訳といたしましては,生活環境部市民課では人権啓発推進事業費232万5千円,教育委員会生涯学習課では人権教育総合推進事業費149万円,同じく学校教育課では霧島市人権同和教育研究協議会補助,これが58万5千円,こういったものが主なものとなっております。同和行政の3点目についてお答えを申し上げます。霧島市隼人人権啓発センターは,昭和54年4月1日に隼人町立隣保館として設置され,平成16年4月1日から隼人町立人権啓発センターに名称変更し,合併後は,ご存じのように,霧島市隼人人権啓発センターとして設置いたしているところでございます。隼人人権啓発センターの目的は,地域社会全体の中で福祉の向上や人権啓発の住民交流の拠点となる開かれたコミュニティセンターとして生活上の各種相談事業や人権課題の解決のための各種事業を総合的に行うというものでございます。目的を達成するための具体的な事業について申し上げますと,社会調査及び研究事業,相談事業,啓発・広報活動事業,地域交流事業及び人権啓発センターだよりの発行など,こういったものをいたしておるところでございます。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  新設小学校についてお答えいたします。(仮称)第二国分西小学校の建設については霧島市立小,中学校規模及び通学区域等適正化審議会より平成18年11月7日に答申をいただいたところです。答申書の主な内容は,国分西小学校の規模適正化の方策としては新たな小学校の設置が適切である。新設小学校の設置場所については複数の候補地について検証を行ったが,霧島市隼人町住吉の新川地区内が最も適地であるとされております。この答申を尊重し,新たに小学校を建設することを決定いたしました。教育委員会では答申を基に新川地区内の土地を第一候補地とし,地権者又は地権者がお願いされた代理人の方と平成19年4月3日より用地交渉を行ってまいりました。電話での交渉を含め延べ11回用地交渉を行いました。その間平成19年4月13日に市より不動産鑑定評価額を参考とした買収価格の提示を行いました。地権者からは平成19年5月16日に希望額の提示をいただきました。8月の初めまで交渉を進めてきましたが,教育委員会の提示額と地権者の希望額との差が大きく交渉が難航していましたので,市としては交渉を断念し,お断りのため,8月7日,地権者である企業の本社に私どもが出向く約束をしておりましたが,8月6日に地権者の代理人から「新川地区の地権者の方から金額が合わないのに市から来ていただいても一緒ですから,こちらからお断りしますので,お伝えください。」という旨の連絡がありました。新川地区内の土地の交渉の終了を受け,教育委員会としましては,国分西小の過大規模の解消の問題は差し迫った問題であり,また,平成19年6月28日の本会議において,「公共用地の取得に際しては,鑑定評価,担保評価及び実勢価格を基本に置いて用地の取得に当たるべきである。用地交渉が難航するようであれば,4箇所の候補地の中から柔軟にかつ効率的に選定すべきである。年内の用地取得を実現するために,教育委員会単独の交渉ではなく,全庁的な取組を望む。小学校の新設は一大事業であり,1日も早い環境整備をし,平成22年4月開校実現のため,当局の最大限の努力を切望する。」との産業教育委員長の報告をいただいておりましたので,審議会において候補地の一つとされていた福島地区内の土地の地権者の方と交渉を8月9日に開始いたしました。その後交渉が順調に進みまして8月31日に仮契約を締結いたしましたので,今議会に土地の取得の議案を追加提案させていただきました。次に,今後のスケジュールについてご説明いたします。今議会におきまして議決をいただきましたならば,用途地域の変更の手続きを行い,平成20年5月頃開発行為の申請,平成20年12月末頃校舎等の建物の建設工事に着手し,平成22年1月頃に完成を予定しております。グラウンド等につきましては平成22年6月頃の完成を考えております。学校の開校につきましては,これまで説明をしてまいりましたとおり,平成22年4月を予定しております。 ○6番(徳田拡志君)  それぞれ回答をいただきましたので,2問目の質問に入ります。同和行政に対する市長及び教育長の認識を問うということでお尋ねをいたしました。その中で市長も,教育長も,端的に申しますと霧島市には同和行政があると,このように理解してよろしいでしょうか。それぞれお答えください。 ○市長(前田終止君)
     そのとおりでよろしいかと思います。 ○教育長(髙田肥文君)  そのとおりと考えております。 ○6番(徳田拡志君)  今確認をいたしました。市長も,教育長も霧島市には同和行政があると。ということは,同和地区と呼ばれるいわゆる被差別地域があるということで認識されてますか。市長と教育長,それぞれお答えください。 ○市長(前田終止君)  この件については非常に難しいという気持ちで今日の一般質問,徳田議員の指摘について臨んだわけでございますが,私はやっぱり人権という意味でしっかりとこの真っ正面から考えた場合,そのことをお互いに理解をし合ってしっかりと向き合う。そして適切に対応をしていく。そういう意味で必要かというふうに申し上げたつもりでおります。 ○教育長(髙田肥文君)  ここにそういう差別を受けた方々がおられるというふうに理解をしておりまして,学校の教育で人権教育を行っておりますのは,あらゆる,同和教育を含めましたあらゆる人権差別について教育の方面で指導をしているというふうにご理解いただきたいと思います。 ○6番(徳田拡志君)  今,行政の方から同和行政をしているあるいは同和教育をしている。このような話であります。市長もそのように認識していらっしゃいますし,教育長もそう認識していらっしゃる。ところが,私たち議会の47名を含めまして霧島市民の12万8千人の市民はほとんど同和行政についてあるいは同和というものについて認識をないというふうに私は感じております。なのに市長と教育長はそういうものがあるから同和行政をやっていると,このようなことであります。それでは,お尋ねいたします。行政の言う行政用語での同和という定義は何でしょう。それぞれお答えください。 ○生活環境部長(南田吉文君)  議員がおっしゃいます同和行政というものでございますけれども,改めてこう経過というものを見てみますと,同和地区なるもの,法律の中で特別法3法ございますけども,その中には書いてございませんですよね。その際には対象地域だとか,そういう言い方がされている。どういった所が対象地域かと申しますと,やはり歴史的・社会的な理由によって生活環境等の安定向上が阻害されてる地域というものを特別法はこう対象としてきた経緯がございます。ところで,一番最初にこの特別法ができましたのは昭和44年でございます。これらは,これらの同和対策事業の必要性を指摘した同和対策審議会というのがございます。同和対策審議会に諮問をしたのは内閣総理大臣でございますが,その時に初めて「同和地区」というような表現がなされておるようで,初めてと申しますか,その中で 「同和地区」という表現がなされているようでございます。ということは,特別法制定前からやっぱりそういう認識というものは行政の中にあったのではないかと私は認識しておるところでございます。そういうようなことを考えますと,現に差別を受けておられるというような地域があるとすれば,今後とも同和行政,消滅させることなく,解決まで向けて努力を続けていかなくてはならないと,そういったものであるというふうに認識をいたしておるところでございます。 ○教育長(髙田肥文君)  同和問題はわが国の過去の歴史から出てまいりました人権問題でありまして,これまで国の方もそういういろんな措置法を,法を定めまして対応をしてきております。いろんなその生活面の実態的な差別というものは解消されつつあるわけでありますけれども,心理的な差別というものが今なお十分とは言い難いというふうに理解をしております。やはり同和問題につきましては歴史的な経緯を踏まえながら,同和問題の正しい理解と認識を深め,一人一人がこの問題を自分の問題としてとらえることが大切であると,そういう思いを込めまして人権教育を通しまして児童・生徒が発達段階に応じまして人権の意義,重要性について理解をしてもらうということを私ども教育の方では担っているというふうに理解しております。 ○6番(徳田拡志君)  私が尋ねたのは,同和という言葉の定義を尋ねたんです,教育長。つまり今説明されているのは人権の説明されています。なぜ行政で同和行政という言葉を使うのかと。同和という意味はどういう意味なんですかと。これ私,霧島市民12万8千人の方が知りたいんです。なぜそういう言葉を使うのか。あなたたち行政の方がどのような定義をされて同和行政をされているのか。再度お尋ねいたします。 ○生活環境部長(南田吉文君)  一般的に同和というのは人々が和合することと,こうなっておるわけですけれども,そもそもの部落差別解消のための運動のことであるというふうに私は理解しております。そういう意味での同和という意味は,同胞融和というような略語ではないかと,そういうふうに理解をいたしております。 ○教育長(髙田肥文君)  人間皆同胞融和という気持ちで理解をしております。 ○6番(徳田拡志君)  今,同和というのを人間皆融和という言葉を教育長使われました。まさにそのところから同和という語源がきているということを,私も部落解放同盟の隼人支部長にお会いした時にそのようなことを聞きました。しかし,その後が「私たちは同和という言葉を認めてないんだ。それはなぜか。差別する側が使ってるんですよ。」と,こうおっしゃいました。であれば行政そのものが同和行政という差別用語を使って行政をやっていると,こういうことになりませんか。どうでしょう,市長,教育長,二人。 ○生活環境部長(南田吉文君)  なるほどそういう見方もあるのかなと今思っておるところでございます。 ○教育長(髙田肥文君)  私どもも同和という言葉を単独に使うことは教育では控えさせております。同和問題,同和教育というそういう合わせた言葉で使うように学校では指導をしております。 ○6番(徳田拡志君)  同和行政という言葉を使えばいいとか,悪いとかいう問題ではないんですね。同胞一和というそっからきてますよと。その言葉自体が駄目だと。差別する側の言葉なんですよと,そういうことなんです。ですから,私は同和行政はない。同和地区はないと申し上げているんですよ。ですから,霧島市,市としていろいろな人権があります。同和問題も一つの人権問題としてとらえるならば人権行政としてやっていくべきなんです。そこを申し上げておるんです。よろしいですか,教育長。人権問題として人権教育をやるべきなんです。同和教育じゃないんです。その辺どうお考えでしょうか。 ○生活環境部長(南田吉文君)  議員のおっしゃることはよく分かります。理解できるわけでございますけれども,先ほども市長の方も少し申し上げましたけれども,国の人権教育・啓発に関する基本計画というのが施行されております。この計画では人権問題を幅広くこうとらえておるわけですけれども,その中にも同和問題として1項目きちっと記載してございますので,その中で当然やっていくと。その考えはもう議員と一緒でございます。 ○教育長(髙田肥文君)  先ほど最初の答弁でも申し上げましたとおり,教育行政の重点項目に人権教育の充実というふうに掲げておりまして,その同和教育は人権教育の一環というふうにとらえております。 ○6番(徳田拡志君)  人権教育を推進すると。同和行政,同和教育じゃないです。人権教育は,今おっしゃったとおり,人権教育の一環として,部長もおっしゃいました,の中での同和問題というものを一つとらまえていくと。そういうことなんですね。ですから,人権教育の一環として進めていく。こういうふうにしていただきたいと思っております。それでは,加配教員,これ今,霧島市内の小学校22校,中学校が13校,「小学校22校に62名,中学校13校に33名の加配教員を配置しております。」,こういうことなんですが,この方々の役割,いろんな役割がありますね。算数の加配だったり,いろいろ勉強の補助的なもの,この中で同和教育としてやっている学習はないですか。 ○教育長(髙田肥文君)  加配教員のこの児童生徒支援加配につきましては,先ほども申し上げましたとおり,学習指導,それから生徒指導,進路指導,そういう面に関わることになっておりますが,富隈小,隼人中に加配されているその先生方は少人数指導という授業を持っておられます。そして,また,公務分掌も,生活指導の主任でありますとか,生徒指導主任ですとか,そういうほかにバレーボールの顧問ですとか,そういう公務分掌も併せて持っているということでございます。その差別をして,被差別部落とか,そういう子どもたちとかありますが,そういう子どもたちの放課後の学習指導の支援ですとか,または戸別に訪問をしまして教育相談を行いますとか,またはその保護者の教育相談に対応する。そういうようなことに時間を使っております。 ○6番(徳田拡志君)  もう1回言います。同和教育をしていることはございませんかと聞いたんですが,そのほかのね学習の指導とか,それはいいんです。それは加配教員やればいいんです。私が申し上げているのは学校で同和教育としてどのような学習をされていますか。 ○教育長(髙田肥文君)  学校の方では人権教育ということでありますので,いじめの問題,または男女差別の問題,または外国人,そういう差別の問題,学年の進行状況に応じまして,例えば,6年生では同和問題というふうなそういう人権に関わる問題をそれぞれの学年に応じまして実施をしております。 ○6番(徳田拡志君)  さすがに教育長でありますね。言葉の使い分けをされてますね。同和教育,同和問題と言って人権問題,人権教育,聞いている方は何も分からない。人権教育を加配教員がやっている。それでいいんじゃないんですか。それを同和教育とか,あるいはその同和教育以外の問題をやっている。一緒にやっているわけでしょう。それが人権教育じゃないんですか,すべて含めて。ですから,同和教育というものはない。人権教育をやっていると,加配教師も。だから,同和行政はないから,人権行政があると,こういう流れじゃないんですか。なぜ使い分けられるんですか。 ○教育長(髙田肥文君)  先ほど申し上げましたように,人権教育の中にいろいろなそういう差別問題又は心理的そういう状態がございますので,先ほど申し上げたとおり,学年の進行に応じてその題材はいろいろ変えて実施をしているということでございます。もともとは人権教育としての指導でございます。 ○6番(徳田拡志君)  じゃあ人権教育であれば,霧島市内40数校ありますね。これは全部普及されるつもりですか。 ○教育長(髙田肥文君)  この人権教育につきましては県の方でも,先ほど申しました県の行動計画等がございますので,学校,家庭,地域社会で実施するようになっておりますので,すべての学校で人権教育を推進をしているところでございます。 ○6番(徳田拡志君)  人権はいろんな方がいろんな人権があります。ですから,人権教育として霧島市内でやるのは構わない。私もそうしたいなというふうに思います。しかし,先ほどの同和教育,差別教育ということであれば,これは霧島市内に差別を助長することになりはしないかと危惧します,霧島市全体にするとすれば。今,富隈小学校と隼人中と何とかかんとかとおっしゃいましたけど,特別にその地域だけ,その学校だけやる。これこそ差別じゃないですか。違いますか,教育長。私は差別だと思いますが。 ○教育長(髙田肥文君)  この児童生徒支援加配は,それぞれ先ほど申し上げましたように,特に学習指導でありますと,そういう学習の進度の遅い子どもたちに対する補充的な指導ですとか,そういう部分でございますので,その部分につきまして実施をしているわけでございますので,ご理解いただきたいと思います。 ○6番(徳田拡志君)  なかなかご理解いただけないんです。学習指導とか,そういうことであれば,霧島市内全体に加配教員を送ったらいいと私は申し上げているんです。「同和教育だけをすると。時々やってますよと,6年生でやってますよ。」とおっしゃいましたよ。なぜ富隈だけ,なぜ隼人町だけでやられるのかとお尋ねしているんです。それこそ差別じゃないですかと,こういうことを質問しているんですよ。もう1回お答えください。 ○教育長(髙田肥文君)  各学校年間指導計画というのがありまして,そういう計画を立てまして,その一つの中に人権教育というものも年間指導計画に基づいてやっておりますので,先ほど同和教育をやっているというふうに申し上げましたが,毎月やっているわけでもございませんし,年間の計画の中で何時間という形でやっているわけではありません。ですから,すべての学校が年間計画をつくりまして,指導計画をつくりましてこの人権に関する指導をしているということでございます。 ○6番(徳田拡志君)  富隈小学校と隼人中学校に加配されている教員の方は,部落解放同盟のメンバーに入っており,そして要職にあられる。また,姶良地区の実行委員長の肩書を持っておられる。これご存じでしたか。 ○教育長(髙田肥文君)  この加配教員は霧島市の同和教育研究会の一員でありますので,その役を持っているということは理解をしております。 ○6番(徳田拡志君)  その部落解放同盟の隼人支部が霧島市隼人人権啓発センターに,私が3月の委員会で質問した時には存在しておりましたが,現在もその場所で間違いありませんか。 ○生活環境部長(南田吉文君)  3月13日ですかね,予算審議がございましてそういう指摘があった即刻その日に支部長に会いまして,そしてそのようなこと,誤解を招くことがないような措置をお願いしたところでございます。なお,議員から指摘がございました封筒に住まいや住所が記載してあったというのは事実だそうです。したがいまして,その封筒等については廃棄し,支部長宅が当然その事務所になっているというふうに改善されたということでございます。 ○6番(徳田拡志君)  同和行政につきましてはいろいろ事業内容もたくさん出ておるし,いろんな部署で補助金等も出ているようであります。これにつきましては再度当局の方でも,市長,教育長,各部局において本当にこれ同和行政なのか,人権行政なのか,素早い措置で人権行政に取り組んでもらう。そしてすべての人が幸福で過ごせるような霧島市をつくっていただきたいと,このように要望いたして次に入ります。次,学校問題であります。先ほど回答をいただきましたが,私は契約書と仮契約,これこういったものについてちょっとお尋ねいたしたいと思います。回答によれば「8月9日に交渉を開始した。」と,このような回答でございます。つまり前小林工業の跡地がうまくいかなかった。その後,急ぐということで8月9日から交渉を始めたんだと,このような説明であったと思いますが,8月の9日に交渉を始めて,その日のうちに南副市長,買付証明が出ているんじゃないですか。 ○副市長(南 洋海君)  はい,そのとおりでございます。(P★★に訂正あり) ○6番(徳田拡志君)  不動産を普通買う場合に,8月9日に交渉して,不動産の価格が幾らするのか。あるいは物件説明書等にどういう条件が付いているのか。その辺が分からないうちにこの物件買ったという買付証明を出すことはまずあり得ない。あり得ないことなんですが,なぜその日に買付証明が出たんでしょう。詳しくご説明をください。 ○副市長(南 洋海君)  この土地の交渉につきましては,先ほど教育部長が申し上げましたけれども,第二国分西小学校建設予定地の一つでございましたので,事前から基礎資料等の調査は行っておりました。それから,6月定例議会の中の委員会の中で議員の発言としてではございます。委員長報告ではございませんけれども,山久製陶跡地のことが発言がございましたということをお伺いをいたしました。やはりそういうことがあったのであればなおさら調査を進めなければならないということで,すべてのいわゆる行政が必要とする情報等については,不動産の登記簿謄本とか調査はさせていただきました。金額の提示につきましては,6月27日でございますけれども,土地の所有者の代理人の方からお話がございまして,こういう相場の値段でどうですかというお話は伺いました。まさしく委員会で出た金額と同じでございました。しかし,聞き置くことはいたしますけれども,交渉というものにはとても入る状態ではございませんということは申し上げておきました。なぜならばそれまでの間に小林工業跡地の方と交渉を続けておりましたので,ここの交渉が決着しないうちはおたくと交渉に入るわけにはまいりませんと申し上げております。8月の初旬になりまして,先ほど部長が申しましたけれども,単価のことについては土地の所有者の方がこれこれでよろしいということを表示をいただいていたわけでございます。小林工業跡地の交渉をお断りした後,即連絡をいたしますと,「それでよろしいですよ。」という回答をいただきましたので,8月9日の日にお見えになりましたので,その段階で新たに交渉を開始をさせてくれということで交渉開始を始めたというのが経過でございます。 ○6番(徳田拡志君)  その買付証明は今回,本日議案提案された土地の面積だったのか。あるいは先月の27日全協におきまして市長が申し上げた全部の買付けだったのかお尋ねします。 ○副市長(南 洋海君)  すべての面積でございます。 ○6番(徳田拡志君)  すべての面積の買付証明を出して,本日の議案提案は一部ですね,約半分。これはどういう意味なんでしょうかね。 ○副市長(南 洋海君)  すべての用地を買付けの申込みをいたしました。残りについては,一部先ほど教育部長が申しましたけれども,ほかの事業等に使用するということもございましたので,一括購入ということで交渉はさせていただいたところでございます。学校用地の面積だけについては,先ほど議員のおっしゃいますように,急ぐということもございますので,今期の議会に追加提案をさせていただいた次第でございます。 ○6番(徳田拡志君)  全協において私たちがもらった資料の中にこの資料が付いてましたですよね。地図で見ますとAとか,Bとかいう地図です。A地域が旧小林跡です。Bが今回の山久跡ですね。これ約2万坪の土地ですよね。資料の説明の中にはこれを買いますよと言っておきながら,議会に提案されたのはこの半分の約1万1千ですよと。これはねえやはり議会を軽視しているのかなと,私自身そう思っているんですが,おそらく皆さんもそうだと思います。そうすると執行部の言う説明と,そして随意契約しましたよという説明と全く整合性がない。仮契約をする時にも交渉が終わった途端に買付証明を出している。そしてじゃあその物件説明書がどういう説明を受けたんですか。私物件説明書の資料を請求いたしました。それ見てみますとほとんど何にも書いてない。この土地の説明が何にも書いてないんですね。これコピーですから同じものだろうと思いますけど,どうなんですかね。物件説明書の中にこの土地は本来ならば全部売るんですが,今回は学校用地として急ぐので,半分ですよとか,何の説明も書いてない。今,南副市長が口頭で説明されましたけど,当然ながら,土地,建物を買う時には文書として残さないといけないわけですよね。そういう文書何かございますか。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  6月27日に会社の方がお見えになりまして南副市長に土地を売ってもいいですよというお話をされて以降,先ほど南副市長が申されたとおり,学校用地として適当なものであるかどうかとかいうような点で基本的な調査をいたしました。そして今回議案として提案いたしましたのは,全部の土地ではございませんが,新設小学校を含むあるいは一部道路を含む部分でございますけれども,そこの部分に,今回購入しようとする部分について説明書をいただいております。その説明書につきましては今不十分であるというふうにおっしゃいましたけれども,6月27日以降いろいろの事柄,面積,全体についての面積,所有権者,埋設物等につきまして説明を受けたところでございます。 ○6番(徳田拡志君)  「6月27日に交渉を開始して調査をして,そして向こうの売主さんの方から全体の面積,埋設物等について説明を受けた。」とおっしゃいましたね,今。ところが,この物件説明書8月28日なんですよ。全協の次の日に物件説明書を書いておるんですよ。であれば,このあと2か月も経っているんですから,そのことは分かっていたはずです。なぜこの物件説明書に今おっしゃったことが書いてないんですか。全体の一部という形で書けばいいんですよね,普通なら。全体の説明があって,その一部を学校用地として買いますという説明なんです,全体を買うわけですから。なぜそういう物件説明書になっていないのかお尋ねいたします。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  今回提案いたしておりますのは3万7,744.60㎡につきましての説明書でございます。6月27日以降説明を,口頭で説明を受けあるいは資料をいただいたものにつきましては,山久跡地全体についての説明を受け,資料等をいただいております。 ○6番(徳田拡志君)  もう1回整理しますね。南副市長が買付証明を出されたのは全体を買いますというふうに出されたんです。買付証明ですから,買いますよと約束事ですよね。そして向こうから説明を受けたのが全体の説明を受けられたんです,買いますよというのを全体を言いましたんでね。そうすると全体の説明を受けて面積がどうこう,お金がどうこう,そしてそこに埋設されてる物が何だということを説明を受けたんです。だから,全体の説明を受けて,全体の説明を受けたら,契約書は一部小学校用地として使うということであれば,全体の契約書の中の一部ということで説明がないといけないんです,重要事項説明において。これがどうしてないのかということを聞いているんです。 ○副市長(南 洋海君)  不動産の調査をすべきもの,行政が取得をするために必要なものについては説明資料としていただいておりましたので,やはり不動産取引上ねばならないものかも知れませんけども,霧島市に名義変更をするについて必要なものはすべて揃っておりましたので,そういうことにさせていただきました。 ○6番(徳田拡志君)  霧島市に名義変更ができる手続きの書類があるということはどういうことなんでしょうかね。もう少し詳しく。 ○副市長(南 洋海君)  例えば,先ほどおっしゃいました不動産取引,最初に添付をしてある,例えば,土地の状態,所有者,それから抵当権,それからいろんなものがありますけども,そういうものはすべて事前に,先ほど教育委員会の方から申し上げましたけども,すべて事前調査だけは済まさせていただいております。 ○6番(徳田拡志君)  それであればなおさら,重要事項説明書の欄に甲区,乙区というのを書く所があるんですね。ご覧いただけますか。持っていらっしゃいます,契約書の写し。そこの欄に抵当権があれば抵当権,設定をしているのはどこが設定しているのか。どういう条件で抜くのか。それは書くんですよ,普通は。書くんですよ。なぜ書いてないのかということをさっきから聞いておるんですよ。 ○副市長(南 洋海君)
     それには書いてはなかったわけですけども,交渉の中で買取りの手順等についてもすべて打ち合わせをしておりましたので,それには書いてなかったのかなと思っております。 ○6番(徳田拡志君)  買付証明の中で全体の購入価格,これはどういう話しされましたですか。価格はどうだったんですかお尋ねします。 ○副市長(南 洋海君)  全体の価格につきましては,全体の面積に単価を掛けたそれ以内ということで書いてあると思っております。 ○6番(徳田拡志君)  全体の面積に坪単価を掛けたのが価格だということですね。幾らなんですか。 ○副市長(南 洋海君)  ちょっとお待ちくださいね。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  商談申込書に書いた金額は12億2,506万3,200円以内というふうにいたしております。 ○6番(徳田拡志君)  同じかな,同じでいいですか,回答は。 ○副市長(南 洋海君)  それで結構でございます。 ○6番(徳田拡志君)  ということは,12億2,500万ぐらいで買いますよという証明を出した。その後に我々に説明をする時には6億8千万の説明である。これはどうしてそういう説明されるんですかね。私たちの議員として,議会としていつも教育委員会の提案というのは何か嘘がある,ごまかしがあるとしか思えないんですが,なぜそういう提案になったんですか。全体を買うと約束したんだから,全体を買うという議案を提出するのが当たり前じゃないですか。どうなんですか。 ○財政課長(平野貴志君)  土地の取得の件につきましては,当初予算で現年度の予算として教育費の中に8億9千万円を計上いたしております。また,債務負担行為として土地開発公社が先行取得をする分の金額の上限を5億円というふうに設定をいたしております。さらに土木費におきまして関連の道路用地の整備に係る用地取得費を5千万円計上をいたしておりますので,その範囲内の12億2千万のその現年度予算の中で予算計上しているものと債務負担行為の分を合計した範囲内ということで購入をするというそういう予算措置をしているところでございます。 ○6番(徳田拡志君)  せっかく平野財政課長が答弁されたので,お尋ねします。当初19年度の予算,予算書,この中で今おっしゃいました公有財産購入費,用地費8億5千万,これが計上されて3月議会で承認されているわけですよね。そうすると予算的には8億5千万の予算を組んでる。ところが,小林は6億6千しか提示してないわけですね,行政当局は。それでいて高い,安いと言ってサッと切り替えて今度は12億2,500万の買物をしようとしている。ここに行財政改革の意味から言ってどこに整合性がありますか。どうやって市民に理解を求めますかお尋ねします。 ○財政課長(平野貴志君)  先ほど申し上げましたように,教育費の用地取得費として8億9千万円でございます。土木費の関連の用地取得に5千万円でございます。それから,債務負担行為として土地開発公社が用地取得を先行取得するものについて5億円の債務負担行為の限度額を設定しているというふうに申し上げております。議案質疑の中でも申し上げましたように,経営健全化を進めているさなかでございますので,そういう予算の範囲内で買取りをするというのは当然のことでございまして,経営健全化計画の中にもそういう目標等の部分につきましては含まれているということでございます。この第二国分西小学校の建設に係るものにつきましてあるいはそのほかの学校の施設整備のものにつきましては年次の計画を立てておりますので,そういうものが経営健全化計画の中には含まれているということでございます。 ○6番(徳田拡志君)  課長ねえ端的に答えてください。私の時間がもったいないんですよ。いいですか。私が聞いたのは,予算の中で公有財産購入費,用地費,用地費だけですよ,学校の用地費だけ8億5千万見てある。見てあるんですよ。その中で小林の時には6億6千万提示されたわけですね。それが妥協点が見出せないということで今回12億2,500万もする用地費,用地,購入する。これを学校に充てると,こういうことですよね。補正を組めばいいとか,そういう問題じゃないんですよ。私は当初予算で8億5千万あるものをどうして12億2,500万という物件を買わなきゃいけないのか。行財政改革を推進する方としては整合性がないんじゃないかということを尋ねておるんです。もう1回お願いします。 ○財政課長(平野貴志君)  ただいまの質問は,その予算の範囲内であれば,その土地の取得単価が高くても,それはいいのではないかというふうなとらえ方もできるわけでございますけれども,やはり広く市民の財産でございますので,より安い土地を取得するという方法がいいのではないかということで,そういうとらえ方をして用地取得の議案を上げているということでございますので,ご理解をいただきたいと思います。 ○6番(徳田拡志君)  今の答弁ではだれもご理解をいただけてないと,このように申し上げておきます。こういう土地の買い方,それから説明の仕方,すべてが曖昧ですね。買おうと思ったものをちゃんと説明していただく。そして物件説明書の中にまだ漏れてるのがこの土地の,先ほどちょこっと出ましたけどね,土壌汚染ですよ,土壌汚染。この土壌汚染についての何ら説明もされない。ただかけらがある。それで少しずつ小さな声で鉛があるかも知れない。訛があるのは私ですよ。あそこには大きな鉛があるんですよ。それを撤去する費用はどうなっておるんですか。霧島市が見るんですかお尋ねします。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  今回提案いたしておりますのは学校用地あるいは学校の周辺の道路用地が主となります。その部分には,先ほど池田議員のご質問にお答えいたしましたけれども,陶器殻が投棄されている可能性のある土地がございます。全体の中では,今回私どもが求めようとする土地としますと,北側の方の,全体の土地の北西の隅の方に鉛汚染が確認されている部分がございます。 ○6番(徳田拡志君)  つまり全体をここを分けてくださいという買付けを出された時にもう既にその中には土壌汚染があったわけですよね。それは審議会の中でも委員の方の一人があそこに土壌汚染があるのではないかなという噂があると。その時に,部長は審議会のメンバーのお一人であります。その時の経緯,経過,そういう話の状況というのはどういうことだったんですか。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  先ほど申しましたとおり,四つの候補地を挙げて話をしておりまして,それぞれ優劣を委員さんたちがおっしゃっておりました。最終的に二つの土地が残ったわけですが,その中でその小林工業跡地を適地というふうにおっしゃった方の中に「山久跡地は汚染されているという噂を聞く。」というふうにおっしゃいました。そして今回のこの持主の方からそれは北西の隅で,面積はこれだけであって,おおよそこのような処置がしてあって,現在はもう拡散しないように法に則った処置がしてあるという旨の説明を受けております。今回私どもが皆様に提示いたしました価格はその土地から陶器破片の除去及び鉛汚染土壌の除去を差し引いた価格でございます。ただ鉛汚染につきましては,現状ではもう拡散がしないように,被害が広がらないように措置済みでございますので,県の指導に従って措置済みでございますので,その部分を掘っくり返して土壌入替えまでするかどうかということはまたこれからの検討になるのではないかというふうに思います。 ○6番(徳田拡志君)  今,部長はねえ大変な興味深いことをおっしゃったんですね。あそこの土地は土壌汚染があった。そういうのはもう審議会の中から分かってた。それが噂だ。噂じゃないんですよ。本当だったんですよ,あったわけですから。そしてあったものに対して部長はこうおっしゃいました。「措置済みだ。」,措置済みじゃないんですよ。今からするんでしょう。南副市長,契約を書かれた時に措置済みで,あの上にもうすぐ建物やら分譲ができるんですか。 ○副市長(南 洋海君)  現在の状態ではできません。 ○6番(徳田拡志君)  できない理由は何ですか。 ○副市長(南 洋海君)  土地の所有者がそういう土壌汚染について県と協議をされた中で,県の指導としてはそういうものが飛散をしないように被覆をしなさいということで指導を受けておられました。そのため,その汚染地であろうと思われる所については現在飛散をしないように路面が舗装で覆ってございます。ほかに利用する場合においては県と協議をしながらしかるべき処置をしなければならないと考えております。 ○6番(徳田拡志君)  教育委員会のおっしゃる方とね副市長が今おっしゃるのは全く違うんですね。私たち聞いてて,傍聴の方もそうだと思いますよ。こっちは処置済みだ。こっちは処置してないと,今からやっていくんだと,協議しながらやるんだと,こういうことでしょう。これはねえ処置してないんですよ。買う前に,あそこの物件が売地として出てるというのはもうこの辺の不動産屋だったらみんなだれでも知っていることですから申し上げます。平成15年3月に土壌調査結果報告書というのを当時の山久の国分工場跡地で出しているわけですね。この中で調査をした結果,土壌汚染がありますよということを報告しているんです。そして17年12月で土壌汚染の措置計画書というのを今の所有者,株式会社アズミックですよ,これが報告書をつくっているんです。これはご覧になったでしょう。見てないんですか。どうですか。 ○副市長(南 洋海君)  いただいております。 ○6番(徳田拡志君)  であれば分かるはずですよ。これは鉛の汚染も入ってますね。かけらも入ってますね。搬入してあるいは運搬をして持ち出すか,あるいは工作物を造って,そこに保管するかしなさいと,こういう指摘ですよね。違います。 ○副市長(南 洋海君)  現状は,今舗装がしてございますけれども,それでよろしいですよという県の承認を受けた報告書はいただいております。そのほかには土壌調査をされまして,非常に広大な土地でございますけれども,土壌調査に当たっての報告書によりますと,30mメッシュでずっとボーリングをされまして,そして北西の角にございますおおむね1反歩,700㎡前後でございますけども,その土地につきましては10m置きにメッシュでボーリングをされて,その地域にだけ土壌汚染が確認されたということを県の方に提出をされておりまして,その資料をいただいております。したがいまして,今日議案としてご提案申し上げました南側の学校敷地については,ボーリング調査の結果,そういう汚染土壌は見つかっていないということでございます。北側の一角,おおむね700㎡でございますけども,そこにだけあるということが調査報告書の中で記載してあるようでございます。 ○6番(徳田拡志君)  土壌汚染対策法という法律ご存じだと思いますが,この土壌汚染対策法によりますとね,当該土地の所有者及び当該土地の汚染,土壌汚染を生じさせた行為をした者が撤去しなけりゃならないんです。霧島市がする必要はないんじゃないですか。だから,相手方が,売る側が撤去する。土壌汚染をした者が撤去する。これが法律で決まっているんです。その法律に従うことはないんですか。 ○副市長(南 洋海君)  土壌汚染をされた方は山久製陶所でございまして既に存在をしていない会社でございます。 ○6番(徳田拡志君)  もう1回お願いいたします。 ○副市長(南 洋海君)  議員が先ほど土壌汚染者が撤去をすべきではないかということをおっしゃいましたけれども,土壌汚染を,まず汚染者は当時の工場でございます。所有者は現段階ではアズミック株式会社でございますけども,もし買受けをいたしましたら所有者は霧島市になります。 ○議長(西村新一郎君)  持ち時間は一応経過をいたしておりますが,非常にこう微妙な所の答弁がかみ合っておりませんので,そこの調整のために徳田拡志議員の発言を許可します。 ○6番(徳田拡志君)  土壌汚染対策法の中で土壌汚染のある土地を売ろうとする場合は,その土地を持っている所有者,今回で言うとアズミック株式会社若しくは汚染をさせた原因である山久がしなければならない。ということは,それを済んだ後に買わなきゃいけない。どうされるおつもりなんですか。 ○副市長(南 洋海君)  交渉の中でそういうお話もいたしましたけれども,やはりそれを除去する体力もないということでございましたので,それに相当するだけの単価の減額をしていただいて,そして今回の契約に至った次第でございます。 ○議長(西村新一郎君)  以上で徳田拡志議員の一般質問を終わります。次に,28番下深迫孝二議員より2件通告がされております。したがって,下深迫孝二議員の発言を許可します。 ○28番(下深迫孝二君)  どうも皆様お疲れさまでございます。ただいま議長の許可をいただきましたので,先に通告いたしました2点について質問いたします。合併して1年10か月が経過し,民間によるミニ開発等が進み,新しいまちづくりが進んでいく中で国分・隼人の下場地区においては新しい商工業や住宅建設が進んでおり,街並みも一段と活気が増しております。一方,上場地区と呼ばれる地域は合併を機に急速に人口の減少化が進んでおり,地域の格差が広がってきているのも現実であります。本市においても財政的には非常に厳しい状況であり,市民の方々に増税をお願いする中,サービスはどんどん低下しています。9月17日の敬老の日を目前にして,合併前はわずかであっても支給していた敬老金も廃止となっています。高齢者の皆様方にとっては楽しみの一つであったことは間違いありません。1日も早く行財政改革を進め,合併前に言われておりましたように,市民へのサービスは大きく,負担は小さくて済むよう,また,高齢者の方々が安心して暮らせるまちづくりが急務であると考えます。それでは,質問に入ります。1点目に限界集落についてお伺いします。一つに限界集落とはどの程度の規模から言うか。二つに本市に限界集落がどのぐらいあるか。三つに,合併して1年10か月が経過したが,限界集落に行政としてどう取り組んでいるかお伺いいたします。2点目に本市の滞納状況について質問します。先の3月議会において質問させていただきました。その時の答弁の中で「滞納状況は,学校給食費584万7,787円,市営住宅使用料1億3,501万9,580円,固定資産税9億6,694万639円,都市計画税8,483万6,187円,軽自動車税2,739万4,420円,特別土地保有税392万1,740円,入湯税57万7,650円,市税の合計で13億7,591万9,694円,国民健康保険税9億2,778万5,819円,保育料4,137万1,460円,水道料357万580円である。」との答弁をいただいております。市長は「全庁を挙げて取り組んでいく。」との答弁をされたかと思っておりますが,一つにどのように改善されたかお伺いいたします。二つに,部課長も訪問徴収に行くとのことであったが,何回ずつ訪問されたかお伺いいたします。三つに今後の課題は何かお伺いいたします。以上,壇上からの質問を終わりますが,答弁によりましては自席からの再質問を議長にお願いし,終わります。 ○市長(前田終止君)  下深迫議員から2点につきまして質問がございました。1点目については私の方から答弁をいたします。1点目(3)の②につきましては教育長が答弁をいたします。そのほかにつきましては総務部長及び関係部長などがそれぞれ答弁をいたします。限界集落についてのご質問でございました。その中の1点目,2点目について併せてお答えさせていただきます。限界集落とは過疎化等で人口の50%が65歳以上の高齢者となって冠婚葬祭など社会的な共同生活の維持が困難になった集落のことを指します。霧島市には,地区自治公民館が90,自治会が873ありまして,このうち限界集落に該当をする地区自治公民館は5,自治会は91です。次に,3点目についてお答えします。3点目は,合併をして1年10か月が経過をしたけれども,限界集落に行政はどのように取り組んでいるのかという点でございます。限界集落を含め高齢者にとって交通手段の確保は生活する上で大変に重要なことと認識をいたしております。このようなことから平成20年4月から市内全域でのコミュニティバスの運行を始め,市民の方々にやさしいこの交通体系の確保に向けた作業を現在進めさせてもらっております。また,人口を呼び込み,この集落を活性化させるための施策として移住・定住に取り組んでおります。市として情報発信の充実強化に取組み,住環境,生活環境,就労,福祉などの情報を一元化し,移住・定住希望者に情報を提供させていただいております。また,今年庁内に定住・移住促進条例に関する検討会,これを設置いたしまして霧島市内各地区の均衡ある発展を目的とした定住・移住促進条例制定に向け現在議論を行っているところでございます。そのほか限界集落を含め自治会を支援するため,地区の活性化につながる事業に対し支援するなど地区の活性化に努めているところでございます。市道の維持管理につきましては霧島市全体としての課題でもありまして,現在もその対応に正直なところ苦慮いたしているところでございます。特に山間部地域の集落につきましては地域住民による草払い等の維持管理は困難な状況になってきておりまして,市への要請も年々増加をいたしてきております。現在シルバー人材センターとの年間の管理委託や作業班によるパトロールや,苦情,要望に対する簡易的な穴ぼこ補修や草払作業など緊急を要する市道の維持管理を行っているところでございます。また,地域住民による維持管理が困難であると判断される区域の草払い等につきましては別途に委託を行い対応をしております。今後市道の維持管理についての要望が年々増加する中で現場や作業内容を再度精査をし,地域と連携をとり合いながら可能な範囲で対応していきたいと考えております。農林水産関係の取組といたしましては,過疎,高齢化,農業後継者不足が進行をしている集落では,資源の生産と循環を担う場所であった里地,里山が利用されなくなったことなどから,このようないわゆる限界集落の一部では中山間地域等直接支払交付金事業を導入をし,共同作業や遊休農地の保全管理に努めて里地,里山の再利用,再評価を図るとともに,本市では平成19年度におきましては国のアクションサポート事業を導入をし,共同作業や遊休農地の保全,環境美化などに地域で一体となって取り組む集落営農の推進を図っているところでございます。 ○教育長(髙田肥文君)  限界集落につきまして3点目でございますが,教育委員会から小規模校への取組についてお答えをいたします。平成19年度におきましては小学校34校のうち14校(P★★に「12校」と訂正あり)で複式学級による学級編成を行うことになりました。そのうちの9校が特認校として81人の児童を受け入れております。中学校では木原中学校が16人の生徒を受け入れております。また,永水小学校と中津川小学校の2校が山村留学により8人の児童を受け入れておりまして特認通学や山村留学を通して学校や地域の活性化や地域間の交流が図られているというふうに思っておるところでございます。環境整備面での取組といたしましては,インターネットのISDN接続校10校が現在通信速度が遅くデータ受信に時間がかかるという状況にあります。そこで高速での通信が可能になる長距離無線LANの整備を進め,本年度中に学校間のインターネットによるアクセスの格差の解消を図ってまいりたいと考えております。図書館では3台の車両によりまして74箇所を巡回する移動図書館と49箇所の配本所による図書の貸し出しサービスを行い,図書館から遠距離にある学校や地域でも図書に慣れ親しむ機会の確保を図っているところでございます。 ○総務部長(西重正志君)  2問目の本市の滞納状況について,まず,私の方から総括的にお答えをいたします。本市は厳しい財政状況の中で多様化する新たな行政需要に対応できる財政基盤の確立が喫緊の課題となっております。このような中,昨年持続可能な健全財政の確立を目標とした霧島市経営健全化計画,霧島市行政改革大綱あるいは霧島市集中改革プランを策定し,市税収入の確保や各種使用料・手数料等の見直しを行うとともに,新たな財源の確保を図ることとしております。さらに昨年新たに霧島市歳入確保対策本部を設置し,作業部会として市税等確保推進ワーキンググループをはじめ,保育料確保,住宅使用料確保,使用料及び手数料の検討,新財源検討の五つのワーキンググループを設けて歳入確保の検討を進めてまいりました。本年度は今まで歳入確保対策本部を3回開催し,市税等収入強化月間での夜間徴収の実施や使用料及び手数料の見直し及び未利用財産の処分・活用等について検討を重ねてまいりました。また,新財源として広報誌やホームページでの広告掲載を実施するなど新たな財源の確保を図っております。今後さらに自主財源の確保に努めますとともに,受益者負担の適正化の視点に立ち積極的な取組を行ってまいります。この後個々の数字と金額等につきましては各担当部署から答弁をいたします。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  本市の滞納状況の1点目,給食費についてお答えします。まず,3月議会で平成18年度の途中状況をお答えいたしましたが,併せて3月末の状況についてお答えいたします。溝辺地区は23人で43万1,200円でしたが,決算では18人,24万7,800円に,牧園地区は36人,27万5,500円が,11人で34万4,058円に,横川地区は19人で68万9,256円でありましたが,1人で8,800円に,隼人地区は184人で253万5,097円が,43人で86万3,940円に,霧島地区は33人で81万2,890円が,9人で35万3,420円に,福山地区は49人で43万3,300円でありましたが,3月末は滞納はゼロであります。国分地区は250人で356万2,760円が,123人で379万2,119円,合計で594人で874万3円でありましたけれども,年度末では205人で561万137円になっております。このように徴収努力の結果,3月議会で報告いたしました途中状況の滞納額よりも改善されております。また,過年度分の滞納人数は延べで691人,滞納額は1,955万8,381円となっております。また,本年度につきましては,徴収の翌月集計となる関係で7月末までの合計を申し上げますと,延べで1,125人,955万1,268円になります。引き続きまして今後の課題は何かというご質問でございます。本市の学校給食費滞納における今後の課題についてお答えします。徴収については,これまでもご報告いたしておりますが,PTA会合等の場で保護者全員の支払いのお願い,対象保護者には,職員による電話や家庭訪問による説明と納入依頼,督促状の発送等を実施しております。全国的な世論の高まりにより給食費滞納への保護者の関心も高まりつつあります。しかしながら,滞納者の納入意識は未だに低いレベルであります。給食への関心を持ってもらうとともに,給食費の納入についてさらなる啓発をあらゆる所で展開していく必要があると考えています。ある小学校ではPTA新聞で給食について特集を組んでいましたが,そのような身近な所から取り組んでいくことが大事ではないかと思います。まずは現年度を溜めない。そして繰り越さないことが第一の目標と考えます。徴収につきましては,今後とも学校長との連携を密接にし,情報を共有しながら進めていくことが大切だと考えております。 ○建設部長(秋窪直哉君)  本市の滞納状況についての市営住宅使用料分についてお答えいたします。まず1点目についてお答えいたします。3月議会の答弁で平成19年2月27日の時点の平成17年度の滞納者数が486人で滞納金額が1億3,501万9,580円でありましたが,8月末現在では滞納者数が415人,滞納金額が1億2,962万6,580円で,滞納者数にして71人,滞納金額で539万3千円それぞれ減になっております。この結果につきましては,平成19年度から,これまでの文書や電話による催告,夜間臨戸徴収に加えて滞納者や連帯保証人への出頭要請を行い分納の誓約書を提出してもらっており,徴収した成果が出ていると思っております。次に,2点目についてお答えいたします。昨年11月に発足いたしました住宅使用料確保推進ワーキンググループのメンバーである部長や総合支所の住宅担当課長,それに建設部の本庁の課長,係長で延べ119回の臨戸徴収を行っております。内訳は,部長が6回,担当課長が99回,建設部の本庁の課長,係長が14回であります。次に,3点目についてお答えいたします。住宅使用料の長期滞納者につきましては,文書や電話による催告,夜間の臨戸徴収,出頭要請を行って一括納付や分納の誓約書を出してもらっておりますが,中には出頭要請に応じず滞納を続けている悪質滞納者もおります。これらの悪質滞納者を放置することは徴収率の低下や真面目に納入している入居者との公平性を欠くことになりますので,今9月議会に住宅明渡訴訟を裁判所に起こすための予算をお願いしているところであります。今後も夜間臨戸徴収並びに電話による催告を行いながら,どうしても誠意のない悪質滞納者については法的な処置を行い,公平な市営住宅の運営に努めてまいります。 ○税務対策総括監(末野賢了君)  本市の滞納状況についての3番目の各税についてお答えいたします。まず,どのように改善されたかとのご質問でございますが,徴収につきましては,催告書発送の推進をはじめ,5月までの徴収強化期間中におきましては,今まで何回となく戸別訪問してもなかなか会えない納税者に対しまして夜間徴収や休日徴収を実施しながら分納相談等の推進を図っております。また,一方,誠意のない方,つまり納税意識の低い滞納者に対しましては,滞納処分を念頭に置いて財産調査を行い,給与,預貯金などの債権をはじめ,不動産や国税還付金等の差押えを実施するなど鋭意徴収率向上の改善に努めております。さて,3月議会との比較を示せとのことでございますが,3月議会では各税の状況については平成17年度決算に基づく滞納繰越額をそれぞれ答弁いたしておりますので,今回もこの滞納額を基に8月末現在で比較させていただきます。まず,固定資産税では,3月議会報告額の9億6,694万639円が,8月末で7億9,145万2,974円となり,1億7,548万7,665円の減,次に,個人市民税では,3月議会報告額の2億7,166万4,994円が,8月末で2億488万5,790円となり,6,677万9,204円の減,また,法人市民税では,3月議会報告額の2,058万4,064円が,8月末で1,094万6,124円となり,963万7,940円の減,また,国民健康保険税では,3月議会報告額の9億2,778万5,819円が,8月末で6億7,648万6,287円となり,2億5,129万9,532円の減,また,軽自動車税では,3月議会報告額の2,739万4,420円が,8月末で1,808万7,825円となり,930万6,595円の減となっております。次に,部課長による徴収についてお答えいたします。平成18年度におきましては2月から5月までの4か月間を徴収強化期間と位置付け,この間部課長による集中電話催告,それに夜間訪問徴収及び休日訪問徴収を実施いたしております。訪問徴収の内訳といたしましては,本庁,支所合わせて夜間訪問徴収を139回,それに休日訪問徴収を9回の延べ148回実施いたしております。また,集中電話催告を126名で対象者3,605名に対し実施をいたしております。次に,今後の課題についてお答えいたします。滞納額に係る今後の課題といたしましては,まず,既に滞納を行っている滞納繰越分の圧縮を図り,かつ現年度課税分を翌年度に滞納繰越しさせないようにすることが今後の課題であると考えております。このようなことから現年度課税分の徴収対策として本年度から9月,12月,4月,5月の4か月を現年徴収強化期間と位置付け,早い時期から現年分の徴収強化に取り組んでまいりますが,そのためには収納課及び各総合支所税務グループが一体となり,かつ関係各課をはじめ,管理職の協力を得るなどして全庁的な徴収体制の確立を図っていく必要があると考えております。また,滞納繰越分の徴収対策につきましては,既に滞納となっている滞納繰越分の圧縮を図る必要がございますが,そのためには緻密な臨戸徴収や分納納付の推進を図る一方,納税意識のない方に対しましては財産調査等を行い差押えや換価など徹底した滞納処分の強化を図っていく必要があると考えております。そのためには職員の意識改革が必要でありますが,新たな差押えや公売技術の習得,職員の滞納処分に関する研修など職員のスキルアップを図る必要があると考えております。また,納期の改善の検討や併せて口座振替,コンビニ収納及び市民サービスセンターでの納付の推進を図るなどして納税者が納税しやすい環境の整備を図っていくことが今後の課題であると考えております。 ○水道部長(濱崎幸嗣君)  水道部に関する答弁をいたします。本市の滞納が3月議会においての質問でどのように改善されたかということですが,その前に,先ほど議員が言われました「357万528円」につきましては,3月議会では非常に歳入が難しいと見込まれる金額でございました。滞納額といたしましては580万432円でございましたので,そうご理解していただきたいと思います。それでは,本市の水道料金の滞納状況についてお答えいたします。3月議会以降水道料金につきましては,継続的に給水停止予告書を発送し,給水停止などを行い徴収してまいりました。3月議会の状況と比較しますと,3月議会で答弁いたしました水道料金の17年度以前の分の滞納額は,上水道2,289件,479万8,817円,簡易水道271件の100万1,615円,合計で2,560件,580万432円,また,収納率は,上水道99.88%,簡易水道99.90%でありました。17年度以前の8月末時点での滞納額は,上水道が1,136件の267万5,592円,簡易水道146件の81万8,970円,合計で1,282件の349万4,562円でございます。収納率は,上水道が99.9%,簡易水道99.91%でございます。この間の上水道が1,153件の212万3,225円,簡易水道が125件の18万2,645円で,合計1,278件,230万5,870円の未収金が減少しております。 (2)についてお答えします。水道部では,当月使用分の水道料金の納付期限内の納付がない場合は,翌月の19日に督促状を発送します。督促状を発送しても納付がない場合は,停水予告書を発送します。停水予告書に記載した納付期限までに納入がない場合は,水道法第15条第3項と市の給水条例第39条の規定により給水停止を行っております。この定期の給水停止は月2回に分けて行っております。管理職にあっては,この給水停止を行う時は同行したり,5時以降はお客様との対応のため残り,ケースによっては自宅を訪問します。給水停止を行った時は支払いの連絡が非常に多く,料金納付あるいは納付の約束をすることで開栓することとしております。3の今後の課題でありますけれども,水道料金が滞納する理由として無届けで転出,行先不明が多いため,今後もきめ細かく電話あるいは自宅訪問をして滞納者に納付を促し,それでも納付がない場合は,給水停止予告書を発送してから給水停止を行っていきます。水道料金の消滅時効が2年となったことから,この2年間は最大限の努力が必要と考えております。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  本市の滞納状況についての保育料関係についてお答えします。1点目のどのように改善されたかについてでございますが,平成17年度までの過年度分滞納額は237件の4,137万円と3月議会で答弁をいたしましたが,本年8月末現在の滞納額は182件の2,856万円で,1,281万円の減となります。次に,2点目の部課長も徴収に行くとの話であったが,何回ずつ行ったかについて答弁いたします。平成18年度は,部長級1回6件,担当課長31回104件,担当課以外の課長4回25件の計36回135件でございます。平成19年度は4月と5月の状況でございますが,部長級1回1件,担当課長16回50件の計17回51件でございます。次に,3点目について答弁いたします。今後の課題としましては,現年度分の収納率の向上を図り,滞納の発生を防止することが重要であると考えます。その対策として滞納金額が高額になる前の早期訪問徴収を実施することにより滞納者の納付意識の高揚を図ってまいります。また,年末年始を除く毎日納めることができる市民サービスセンターの周知や,平成19年10月から公立保育園において収納を開始する予定であり,納付の利便性を確保し,現年度分の収納率向上を図っていきたいと考えております。 ○議長(西村新一郎君)  ここでしばらく休憩をいたします。                「休憩  午後 3時11分」                ──────────────                「再開  午後 3時26分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。下深迫孝二議員の一般質問を続けます。 ○28番(下深迫孝二君)  今,それぞれ親切丁寧に今説明をいただきました,答弁をいただきました。本当によく頑張られたなと言って誉めてあげたいところですけども,まだ多少引っかかる所もありますので,自席からの再質問をさせていただきます。限界集落の方から再度質問させていただきますけれども,地区公民館は5あると,自治会は91あるということを今,市長の方からご説明ございました。まさしく限界集落というのは,もう地域の行事がやっていけない。冠婚葬祭やっていけない。地域の伝統文化のいろんなものをもうこなしていけないというのがまさしく限界集落だろうと。私の近くにもこういう集落がもう既に始まりつつあります。私の集落でも,いつも申し上げますけども,11軒あるうちで3世帯が独居老人ということで限界集落に足を一歩踏み込みつつあるという状況の中でございます。その中で市長にちょっとお尋ねしますけれども,市長は今数をこうおっしゃっていただいたわけですけども,選挙の時は隅々まで歩かれると思いますけれども,大変忙しい方です。ただこういう限界集落,こういうものが出てから市長は選挙の後この限界集落という数に当たっている所を回られたことはございますか。 ○市長(前田終止君)  完璧に全部行ってるわけじゃあありませんけれども,大変関心の高い範囲の所でございますから,そういう地域については極力足を運んでおります。そして特に小学校等34あるわけでございますけれども,山村留学,あるいは,また,特認校,もう学校経営が非常に厳しいような場所まで含めて様々な地域の行事,そういうたびごとに万難を排して顔を出し,地域の直接の声を聞くように努めております。 ○28番(下深迫孝二君)  是非そうしていただいて,霧島市の舵取りをしておられるのは市長なんです。そして執行権を持っておられるのも市長なんです。幾ら我々がやりましょうよとか,やれとかってこう言っても,市長がやらんとおっしゃれば,ただそれだけのことでできないわけですよね。ですから,やっぱり,市長がやっぱり全体を把握していただいて,忙しい体ですけれども,やはり本当にこういう潰れていきそうな集落,もう1回元気を取り戻すためにもやはり足を運んでいただきたい。例えば,市長が駄目なら,副市長,助さん,格さん二人おられるわけですから,是非やっぱりそういう所をきちっと把握をしていただいて本当にやっぱり元気を取り戻す。「ほかの合併したまちよりかは霧島市は素晴らしいんだ。」ということをかねがねおっしゃっているわけです。そうであればやっぱり限界集落なんていうのは減っていく方に持っていっていただかないと,この状況ではどんどん増えていく方向になるわけですよ。また,いろんなお金をかけるにしましても,私どもも議会の仲間ともよく議論いたします。私は考え方として下場が10進む時にはせめて上場も4ぐらいは進まんないかんのだという話をしております。それは何が根拠かとおっしゃれば,投資効果を言っていただくとするならば,投資効果はないんですよ,上場は。それでも同じ霧島市の面積の中に入ってて同じ納税者なんです。いつの新聞でしたか。これ6月28日の新聞でしたけども,この限界集落のことを「消えていく集落」というようなことで取り上げられております。私あの新聞切り抜きを取っておきましたけれども,「やはりこういうものに投資効果を言っては駄目なんだ。」ということを書いてあります。そして,また,県の方もそういう所を調査をするというようなことで調査が始まったというようなことも載っておりましたんで,これは是非やっぱり我々霧島市も早急に対応をしていただいて,職員の皆さん方は職員が足りないというふうに思っておられるかも知りませんけどもね,市民から見たら1,400人からおる職員が何をしているんだろうかということも事実なんですよ,一方返せばですね。そのうちの120億ですか,人件費に消えてることも事実なんです,これは,もちろん議会も含めてそうなんですけども。そうであればやはりこういう限界集落なるものが少しでも減っていくような施策を打ち出すためには,ここにおられる部課長の皆さん方もう一人一人答弁いただきますと時間がありませんので申し上げませんけれども,是非,自分たちの地域だけじゃなくて,全体を把握していただきたいというふうに思います。そして,また,現地に出向かれたら,私は山口企画部長には前もちょっと個人的に申し上げましたけれども,現地に着いたら歩いてちょっと回んなさいと。そうすれば現地の苦しさが分かると。そしてお年寄りが歩いておられたら,今どういうことが困っておられますかというようなことでちょっと話を聞く機会もあって私はいいんじゃないかと思うんですよ。そうでないと,地域の話し合いに出ますよというのは,私みたいに気の小さい男はなかなか手を挙げて発言できないんです,お年寄りの方も。やはり道端でこう会って話を聞けば,ああ,こういうことを合併して困っおいもんどというようなこともお年寄り素直におっしゃいます。ですから,是非調査等に行かれた場合は,部課長の皆さん方,是非現地を少しこう,ここは厳しいとこだなと思う所は時には少しでもいいから歩いてそういう地域の声を拾い上げていただきたいと思いますが,市長いかがお考えですか。 ○市長(前田終止君)  自治会の中で91地区がその限界集落に該当をすると。また,その予備軍もたくさんあるということでございます。私たちの霧島市全体のふるさとが,本当にこのご指摘のような点をしっかりと私ども自身が踏まえ切って,行政職員が本当にその地域地域の集落単位までに心配りの行き届くような血の通う行政の言わば連携,そういうものも必要かなと。また,一方,地域地域もなるべく自立していく努力,そういうものもまた問われているのかなと。しかし,市長そう言っても,高齢化の人たちなかなかそういう状況にないよというご指摘もあるかも知れませんが,これもやっぱりお互いの連携の努力によって元気な方々が,元気な市民が一人でも多く育っていくような市政づくり,そして,また,高齢者の方々も地域の中でまだやらねばならぬ生きがい対策,そういうものが見えるあるいは伝わってくるような努力というものをしっかりやっていかなければならないのかなと。地域で本当にそういう連帯感,あるいは,また,自分たちが頑張らんなどうするんだというそういうものが失われたらまさにもうその集落は最終的にはもう消滅するしかないというようなことにつながっていきますので,私どもとしても今のご指摘等しっかり踏まえながら,この約600km2の特に周辺部,山間部,中山間地域に中心として存在しているわけでございますけれども,精一杯今後とも努力をさせていただきたいというふうに思っております。
    ○28番(下深迫孝二君)  はい,ありがとうございます。いつも前向きな答弁をいただいておりますので,大変期待もいたしておるわけでございますけれども,市長一つ私考えたんですが,均衡ある発展をさせていくためには,合併特例債というものを若者が山間部に移住・定住する場合に補助金として,その地域に家造れば50万円の補助金をあげるよというような思い切った発想というのはできませんか。 ○市長(前田終止君)  現在その件につきましては,旧1市6町七つの自治体の中で横川町さんがかつての古い,合併前の自治体の経営の中で一生懸命県下でも先進地地域として定住促進をやっておられました。それらを参考にしながら,また,県内外の先進的な所もしっかり見据えて,現在その条例を新たにどうにか市内全体で応えていく体制をつくれないか。今いろいろと積極的に議論をし,詰めている段階でございます。 ○28番(下深迫孝二君)  是非進めていただきたいと思います。これは何でかと言いますと,1市6町合併して新しい事業なんですよね。これはやっぱり,今言うように,均衡ある発展させていくためには,何も国分・隼人が伸びていくような伸びをさせなさいと言ってることではなくて,これはとにかく下場が10進んでいく時に,せめて三つ,四つぐらい上も進ませるようなまちづくりが大事じゃないかということを申し上げています。これは市長が,ああ,いい考えだと,やりなさいという指示さえ出されれば,これは執行権持っておるのは市長なんですから,やっぱり市長の上を行ける者はだれもいないです。私どもの議会の議長といえども,トップですけれども,執行権を持っておりませんので,是非市長,これは市長の現役の時にそういう制度をつくっていただけば,これはみんな喜んで前田市長は神様だということに私はなるんじゃないかと思うんです。是非真剣にこれは検討していただいてやっていただきたいというふうに思います。そして,もうちょっと時間がだんだん減っていきますので,先に進みますけれども,コミュニティバスについては20年4月から市内全域を走らせるということでございますけど,これはもう4月から間違いないですか。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  現在それを目標に計画を進めております。 ○28番(下深迫孝二君)  目標に計画を進めておられるということですけども,4月から走らせますよと部長ひとつ。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  議会に提案させていただきましてOKがいただけたらはっきり言えると思いますので,よろしくお願いします。 ○28番(下深迫孝二君)  議会の皆さん,同僚の皆さん方は理解のある方々です。そういう高齢者の方々に救済するという意味のものであれば皆さん喜んで賛成していただけると思いますから,早急に早く出すようにお願いをしたいと思います。また,土木の方では草払い等のことも今現在シルバー,いろんな方を使ってやっていただいております。今日は土木の方は,ああ,建設部長いらっしゃいますね。ちょっとここでお伺いしますけれども,非常にありがたいことだなあと。高齢者の皆さんが夏暑い時に一生懸命ヤブ払いしておられる。もう手が届かない所を土木の方で応援をしていただいているわけですけども,シルバーの方が少ないのかどうか分かりませんけれども,お盆前までちょっと済ませてちょうだいねというお願いを私もちょこちょこ来てするわけですけども,最近やっとお盆が過ぎて終わった所もありますけども,やっぱりお盆というのはいろんなとこからこう帰ってこられます。そうしたときにやはりできたらお盆前にとか,あるいはお正月前とか,あるいはそういう感じで,もちろんお金はかかると分かりますよ。ですけれども,下場の皆さん方は畦払いをするとこもないわけです,そんなに,下水の泥をこう上げるぐらいのことはあってもですね。上場は延々と道路が続いてます。それこそどこまで続くんだろうというふうに思いながら払って,ヤブ払いもするわけですけども,「自分たちの集落ぐらい自分で払わんないかんよ。」と言って今我々もお年寄りにも話もしてますけれども,ただもう人家が1㎞も2㎞もないような所は行政でやってくださいよというお願いもいたしている所もあります。中村課長,いつもご無理なご相談をしてますけども,その件について今後もっと草払い等も充実をさせていきたいということだろうと思いますけど,そこら辺のお考えをもう一度聞かせてください。 ○土木課長(中村順二君)  今年お盆前に伐開が済まなかった箇所の指摘を受けておりまして誠に申し訳ございませんでした。原因を調べたところ,シルバーの方々が暑い中で長時間作業もできないということでちょっと延びたようでございまして,直接作業班もおりますけども,ちょっと調整が付かなかった原因がありました。今後はそのことについて皆様のご要望により正月前には必ず済むような体制を検討したところです。先ほど市長も答弁しましたが,高齢化社会になっておりまして限界集落というのも,国分の上場地区だけじゃなくて,旧1市6町の牧園,横川,霧島,溝辺,隼人,すべて存在しております。各総合支所の建設課長,土木課長さんも気持ちは一緒でございます。何とかそういう所は連携するように耕地課共々話をしておるところでありますので,精一杯頑張りたいと思います。よろしくご期待ください。 ○28番(下深迫孝二君)  はい,ありがとうございます。是非そのように,また,できましたら,シルバーの方で人数が足りなければ,地域地域にまだ元気で,草払い,そいじゃあ引き受けてやるよと。日当さえ払っていただければやっていただく方いらっしゃるわけですから,もう少しそこら辺を地域と連携をとっていただいて,公民館長さんとか,そういう所にご相談もしていただければご紹介もいただけると思います。業者さん方をお願いして払うよりか,日当だけで済むわけですので,是非,やっぱりそこら辺は今からどんどん進めていかなきゃ,1市6町合併しまして上場と呼ばれる所の方が多いわけですから,本当にこれからはこれは大きな問題になってくると思います。是非よろしくお願いしておきます。ちょっとじゃあ前に進ませていただきますけども,現在農政の方でも東部長が私の出番はないのかというような顔をしておられますから,ちょっとそっちの方にも答えていただきたいと思いますけれども,中山間事業やいろんな問題を取り入れて今現在耕地の荒廃というものに対して取り組んでおられるわけですけども,この中山間事業まだ今後続くというふうにお考えですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  限界集落の中の農林水産部絡みでいくと,中山間直接支払交付金事業とか,それから先ほど新たなその事業等も少し,今年,新年度から始まったような説明いたしました。この中山間事業は,今ご指摘のあったこの限界集落の中には,当方では80集落の協定を結んでいただいておりますが,その8割近くがこの地域に該当することになっておりますので,非常に効果的な事業であるというふうに考えています。今2期目に入っているわけなんで,3期目があるのかというご質問だと思いますが,今のところまだその3期目はないという話は出てきておりませんので,このまま政策的には続いていくのではないかというふうに思っております。 ○28番(下深迫孝二君)  是非,やはり土地を荒らさないという,地域の過疎に歯止めをかけるという意味でもこの事業は私はいい事業だなあというふうに思ってますので,市の方からも強力にやっぱり要請をしていただいて続けていくというようなことでやっていただいたら非常にありがたいかなというふうに思っております。それと教育委員会の方でも今ちょっとインターネット云々,いろいろ答えていただきました。特認校,山村留学,非常にこの地域は多いわけですけども,教育長もまだ就かれたばっかりでございますので,余りご無理な質問は避けさせていただきますが,山口部長の方とも連携をとっていただいて,特認校のためだけにバスを走らせる。これもう本当に無駄がありますから,そのバスには普通の一般の人も乗れるよというような,そしてこの中央から,市役所からバスも出すよというような考え方で,本当にバスを出す以上はフル回転してたくさんの人が利用できるという形を是非ともとっていただきたい。そうしないと,子ども4~5人乗せてすぐ行って帰ってきてというんではもったいないです,これは,正直言って。税金でそれだけ払ってるわけですから,特認校の生徒も,一般の人も乗れるよということで協議をしながら進めていただければ交通のアクセスもきちっとした形で確保できてお年寄りも喜ばれる。また,子どもたちも喜ぶということになろうかと思いますので,是非そこら辺を進めていかれる中で協議をしていただきたいと思いますが,教育長どうでしょうか。 ○教育長(髙田肥文君)  小規模校の入学特別認可制度,いわゆる特認校制度では許可の条件としましてまず一つ目が保護者の責任において通学が可能であること。それから,二つ目が原則として1年以上通年通学できること。三つ目が指定校以外の学校に通学する児童・生徒であることというふうに定められておりますので,連携をとりながら進めてはまいりますけれども,子どもの通学だけのためにこのバスを走らせるということは少々無理があるのかなと思っております。 ○28番(下深迫孝二君)  教育長,今,教育長着任されたばっかりですから,さっきちょっとご存じないかも知れません。子どもの通学のためだけにもバスを走らせてる地域もあるんですよ。そうすれば当然今後もまたそういう要請も上がってくると思います。ですから,そこら辺を無駄のないように市長,ふれあいバスとそれを一緒にこう使えるような,税金の無駄にならないような形で運行をさせていただいたら非常にありがたいなあというふうに思っております。本当にこの年寄りの方喜んでおられます。100円で,今までは病院に行くのに片道,私の所はまだ10㎞圏内ですけれども,片道2,500円ぐらいですか,タクシーかかるんですよね。2,200,2,300円から2,500円,私が乗るのは夜ですから2,800円,2,900円です,タクシーですね。それを往復しますと本当に5千円かかるんですよ。そうしますと年金のわずかなもので生活をされている方にとっては大変な負担です。それが片道100円で乗れるようになった。「本当ありがたい。」と言って市長の方に手を合わせておられます,皆さん,本当に。いや,いや,だから,執行権は市長なわけですから,やっぱりこのバスを走らせるよと,福祉のために向上させるよと言えるのは市長なんですよ。副市長といえどもそれは走らせるということは一存じゃできないということですから,是非,そこら辺は協議をしていただいてそういう形になるように是非お願いをしたいと思います。そうしますと上場の方も合併して良かったと何年かした時には必ず言っていただくようになると思います。そうでないと,今,「合併して何の良かこっがあいかよ。」というのが行ったとこ,行ったとこで我々も言われます。「だけども,もう一時辛抱してください。」ということを私も申し上げているんですけども,「もう一時してレベルがずうっと一緒になった時には,全体的に仕事も回ってくるし,福祉も向上してきますから,いましばらく待ってください。」ということで日曜日の運動会でも申し上げておきました。是非そのようになるようにお願いいたします。そして次に入ります。あと10分しかないですね。滞納の方でかなり素晴らしい成果を上げてこられたなあというふうに今思ったところでございます。だけど,裏を返せばやればできるんですよ,これ。今までが溜まり過ぎなんです。25億近い滞納が今まであったということは,旧で言うならば一つの町の年間予算ですよね,これは。こんなものを溜めといて税金を上げてくださいと言ったって,はい,そうですかというわけにはやっぱりいかない。これは是非ともまだまだこれ以上減らしていただいて,本当にもう貧しくて払えない人はやっぱり税金でも救済してあげるということで私はいいんじゃないかというふうに思いますけれども,是非ともやっぱり,この徴収についてはご苦労だとは非常に思っております。我々でも行って,その集金に行けるんなら行ってもいいというぐらいの腹はあるんですよ。だけども,個人情報があったりするから役所の職員でないとできないと,この間そういうお話も伺ってますので,是非職員さん方,霧島市を立て直すということにおいても頑張っていただきますようにこれは引き続きお願いもしたいと思います。それと教育長,給食費ですけどもね,これはかなり改善はされてきてますが,給食のありがたみを分かっていただくために,例えば,1か月に1週間,今月は給食はありませんと,弁当をつくってきなさいと。そうすれば親は朝起きて弁当をつくらんなならんから大変だから,やっぱいこら給食費でも払わんないかんということもなってくるんですよ。義務教育だから給食費も払わんでいいとか,おいげん子にはだいが食わせっくれと言ったかというようなことを言う人もおると聞いてますけれども,まさしくおっしゃっている言葉にも支離滅裂なんです,これは。ですから,たまには本当にそういうことも大事じゃないでしょうか,家から弁当を持ってこさせると。そうすれば親御さんには給食のありがたみもきちんと分かっていただいて給食費をきちっと払っていただくようになるということも考えますけども,そういうことは全く考えておられませんかね,課長。 ○学校教育課長(村田研史君)  給食を1週間程度停止すると。いきなりそういったことについてはまだ話題にしたことはございませんけれども,例えば,運動会あるいは遠足,そういったときには保護者の方が弁当を準備してくださるのが通常でございますので,そういったときには,なるほど,今おっしゃるように,給食の価値と言うんでしょうか,そういったものについては十分考える機会にはなるんじゃないかなというふうに理解をしております。 ○28番(下深迫孝二君)  これはもうあくまでも参考です,私が申し上げているのは。なかなか今の給食を1週間をストップさせるということはできないと思います。だけれども,それぐらいのことをやっぱい念頭に置いてやらないと給食のありがたみというのはわかないと思いますから,たまには学校で会合がある時なんかに,もう滞納がこれだけ多いと給食を1週間ぐらいストップしようかとも考えているんですよということ等もおっしゃってもいいんじゃないかと。議会からもそういう声が出ているというふうに言っていただいて結構です,私の名前で言っていただかなければ。議会ということでは,それでいいと思います。是非,大変でしょうけど,そういうことも視野に入れながらひとつ取り組んでいただきたいと思います。それと,時間がないですから,もう先にいきますので,今日は早く済んだなあというふうに思っておられると思いますけどもね,例えば,固定資産税,税務課の管轄になりますけどね,例えば,差押えをするというようなことはされてますかね。土地とか,いろんな物があると思うんですが,土地,税金がこう税務課は特に多いんですよね,これはいろんな物が混ざっているからだと思いますけれども。たまにはそういうことも1件,2件されると,市報等に載せるんですよ,そして。そうすれば,ああ,こら払わんと差押えをされるなあということで払うということも考えられるわけですけども,今,税務課はどなたが今答えられますかね。 ○税務対策総括監(末野賢了君)  収納につきましては収納課の方で所管をいたしてございますが,18年度に市税等の差押えをしました状況についてご報告させていただきますが,国税還付金といたしまして40件,金額にいたしますと1,126万4,028円,それから先ほどご質問ございました不動産,これにつきましては1件の差押えで498万円,それに給与,預貯金を含む債権が20件,額でいたしますと1,635万5千円ということで,合計61件の3,259万9,036円を差押えをいたしております。 ○28番(下深迫孝二君)  皆さん方そのもう数字に慣れになって,例えば,十何億とかと,こう言っても,あんまりピンとこられない気がするんですよ。なぜかと言いますと,それは人のお金だからなんです,これは。市民のお金だからあんまりピンとこない。自分のお金が,仕事をしたのが,例えば,極端に言いますと,100万ぐらいでももらえるとなると毎晩でも取りに行きたいというのが,これはありますよね,これ。だから,やっぱりここはひとつ,今も推進をどんどんされているということはよく今日の回答で理解もしておりますけれども,やはりもっと進めていかないと,本当に,一方では国保税等については値上げもお願いもしているわけです。本当に「滞納金がこんなにあるのに何で集金に行かないんだ。」ということも言われて,特にこの溝辺あたりでは,溝辺から来ておられる議員さん方はひどい目に遭われているんですよ。わいども送ったのに何しとっとかというようなことでされているということも聞きます,現実。ですけれども,これはやっぱり国保税を確立するためにはやむを得ないんだということで今皆さん頑張ってきておられるわけですので,是非滞納金額を少しでも減らすようになお一層の努力をしていただきたいというふうに思います。そして夜間徴収等もかなりしておられるということですので,今回はこれぐらいしておきますけれどもね,これはまたシリーズで,私はシリーズが好きですので,シリーズでこうやらせていただきたいと思います。次は住宅の方にちょっと入らせていただきます。数が多いですからねえ,とにかく。まず,住宅課の方にちょっとお尋ねをしますけれども,今現在いろんな滞納者に対しても連帯保証人の所に連絡をされたりしてかなり徴収の方が進んではきているようでございますけれども,例えば,名波ハイタウンにあるあのノッポビル,ノッポの市営住宅,今現在どのくらい空いてますかね。 ○建設部長(秋窪直哉君)  特定公共賃貸住宅ということで4号棟と7号棟で計60戸ございまして,現在空き部屋が14戸ございます。 ○28番(下深迫孝二君)  これも何でそん空き家を聞いて,おまえ聞いてないんじゃないかと今,部長顔されましたけれども,これは全く滞納よりか質が悪いんですよ。滞納の場合,取りに行けば幾らかでも払ってもらえる可能性があるんですけども,空いてるのは取りに行きようがないです,これは,空いている住宅は。そしてそれだって維持費はかかってくるんですよ。外の壁を塗り替えたり,閉め切っておけば畳も傷んでくるし,いろんな面で維持費がかかります。これは南副市長,前技術の方を歩かれたりしていろんな部長等も務められたことあるわけですけども,この高額所得の住宅ですか,これを国から補助金もらってるとするならば,これを返して,そして,例えば,普通の人たちが入れるような仕組みはできないものなのか。やはり決断力の早い前田市長の下でできたらやっぱりそういうことも必要だと私考えるんですが,どのようにお考えですか。 ○副市長(南 洋海君)  特定公共賃貸住宅は,先ほど建設部長が申しましたけども,建設費が約11億円で,3億5千万の補助金をいただいて建築をされたものでございます。建設当時にはそれぞれの目的を持って採択をされ,補助事業として建築をしたものでございます。ここで返納できるかと言われれば,非常に難しい質問でございます。今後どのように動くものか。いわゆる上部の団体とも,補助金を受けた団体とも協議をしてみたいと考えております。 ○28番(下深迫孝二君)  やはりこうしてずうっと空けといて,そして,要するに家賃が高いから入れないと。ここらで家賃7万払うんだったら,家を自分で造った方がいいやというのが相場ですよね。ここらの辺は土地も安いし,高いと言っても15万,20万ぐらいの,そんなもんでしょう。そうしますと本来ならこういう高額家賃,ここに,お隣におられる京セラさんあたりにお願いして,是非会社の方で家賃を払っていただけるような仕組みの所にお借りしていただければ非常にありがたいということなんですけども,まずこれが不可能であれば,やはり補助金を返してでも一般の人が入れると。名波ハイタウンなんか100人から待ってるわけですから,おそらく100人超しているんじゃないかという気がいたしますけどね。やはり,これは何で今,副市長にお尋ねしたかと言いますと,部長がそれをやりますということは判断として答えられないだろうなというふうに思いましたので,やはりこれは新市霧島市の市長である前田市長が,おう,3億かかっても,合併特例債からでも払い込んで一般の人が使えるようにせえとおっしゃれば,今さっから言いますように,執行権は前田市長があるんですから,これは私は無理なことはないと思うんです。このままずうっと空けておかれますか,それとも。それとも市長の顔でそんあそこに入っていただく方を捜していただけますか。なかなかこれは無理だと思いますよ。ですから,やっぱり方向転換をすることも税金の無駄遣いにはならないんだということも,低所得者の住宅に対しても補助金はあるはずですから,その分を差引きをしていただくとそう余計払わないで,何とか上の方行ってお願いしていただければできるんじゃないかという気がいたしますので,是非ともよろしくお願いして,時間がありませんでしたので,これで終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で下深迫孝二議員の一般質問終わります。 ○学校教育課長(村田研史君)  先ほど限界集落についてのご質問の中で教育長が「小学校34校のうち14校が複式学級を有する。」というふうに申し上げましたけれども,「14校」ではなくて,「12校」ですので,訂正方をお願いしたいと思います。 ○議長(西村新一郎君)  申し出のとおり訂正をさせていただきます。以上で下深迫孝二議員の一般質問を終わります。次に,17番林薗澄男議員より2件通告がされております。したがって,林薗澄男議員の発言を許可します。 ○17番(林薗澄男君)  ただいま議長の許可をいただきましたので,先に通告いたしました2点について質問をさせていただきます。今年の夏は異常気象というか,各地区で連続猛暑日などいろいろな記録を更新しております。新潟では中越沖地震が発生し,多くの県民が被災に遭われました。慎んでお見舞いいたします。また,霧島市国分まいづる鍋炊出支援隊ボランティアを希望した市職員,高校生,一般人12名が2日間薩摩汁やシチューを炊き出し,被災地では行列ができるほど好評で大変喜ばれたということを伺っております。それでは,質問に入らせていただきます。相変わらずこの霧島市は,交通事故,犯罪,県内ワースト1,やはりこの問題は,行政,議会,市民が一体となって取組み,どうしたら減少するかを考えるべきだと思います。まず第1点目の道路行政でありますが,市道上小川~福島2号線と市道福島~広瀬線,いわゆる大型5店舗近くの交差点は今年5月から急激に車両台数が増加しております。今回出勤時の7時から8時の1時間と夕方5時半から6時半までの1時間,計2時間,暇人だとお思いでしょうが,車両台数を調査いたしました。バイクも含めた車両台数が1,480台,5月以前からすると倍近く急増しております。それもそのはずです。この交差点近くに大型店舗が5店舗,それにこの地域一帯に新興住宅が次々と新築されております。朝夕は通勤車両,正午過ぎますと買物車両,それにこの交差点を利用し登下校する児童・生徒は小・中・高合わせて130名前後にも達しており,交差点内には白線引きの横断歩道もありません。昨年はこの交差点近くで自転車の西小児童と普通トラックの意識不明の重体という痛ましい人身事故も発生しております。このような状況から見ても一刻も早い信号機の設置を要望するものであります。もう1箇所は広瀬~越倉線と福島23号線,いわゆる自衛隊正門前の交差点に信号機の設置を要望するものであります。中心市街地の車両が鹿児島市方面に向かう時あるいは鹿児島方面から中心市街地に進入する車両はほとんどこの交差点を通過するわけであります。また,隊員の朝夕の通勤時間帯はかなり混雑している状況です。こちらの交差点も,暇人だとはお思いでしょうが,朝夕1時間ずつ計2時間車両台数を調査いたしましたところ,車両台数は1,820台という数字でございました。この2点についての交差点は道路の幅員もあり,車両がどうしてもスピードを出しやすく,その上交通量が多い状況にあるため,事故も起きやすいと思います。したがいまして,事故を防ぐには信号機の設置あるいは横断歩道の白線引きを必要とするものであります。次に,2点目の霧島市役所庁舎の外壁及び屋根補修工事は考えられないかについてでありますが,この庁舎は旧国分市が国分シビックセンターとして土地代込み120億円,総工事費108億円のうち建築工事費は約58億3千万円かけて平成8年に完成して,翌年の平成9年1月より供用開始した立派な庁舎でもあります。建築物も10年を経過いたしますと至る所に損傷が発するものであります。専門家の話によりますと,まず外壁では,打ちっ放しコンクリート面は防水が何も利いていないために細いクラックが生じており,そのクラックから雨水が浸透し,内部鉄筋が錆を生じてくるということです。また,海砂を使用したコンクリートは特に腐蝕が早いということも聞いております。景観としても特に行政棟の方は,皆さんもほとんどの方がお気づきだと思いますが,防水も利いていないため,水垢が付き,所々青ノリも付いており,かなり汚染されております。一方,議会棟では雨漏りも発生しており,6月議会ではバケツも用意されているようでしたが,これらの点検等もしっかりなされたのかどうか。13万市民の中心的大事な庁舎を粗末に扱ってはいけないと思います。一般家庭でさえ10年経過したら屋根,壁補修工事を行っておるようでございます。庁舎もそのようなお考えはないものかお尋ねするものであります。以上,壇上からの質問を終わりますが,答弁次第によりましては自席からの再質問を議長にお願いし,終わります。 ○市長(前田終止君)  林薗議員から2点につきましてご質問がございました。1点目については私の方から答弁をいたします。2点目につきましては総務部長に答弁をいたさせます。1点目の質問は道路行政についてでございました。お答えいたします。質問にありました二つの交差点につきましては,最近の大型店舗等の進出に伴い車両の通行量も増え,また,児童・生徒の通学路にもなっており,極めて危険性の高い交差点であると認識をいたしております。私自身もご指摘の場所には通告があって改めてまた現場も訪れてみました。もちろん今までの仕事の最中もしょっちゅうこの場所も通っておりますので,状況はそれなりに環境変化を掌握いたしているつもりでございますが,本当に議員ご指摘のとおりだなと改めて実感をいたしたところでございました。まず最初の上小川~福島2号線と福島~広瀬線の交差点につきましては平成19年4月に横断歩道の設置を市から霧島警察署に要望を提出いたしております。その後の動きとしては努めて早期に横断歩道設置の方向で検討しているとの内諾を警察署から受けております。信号機の設置については,交通量や歩行者溜まりの歩道の設置等の課題がございますので,今後警察署と協議をしてまいりたいと存じております。また,自衛隊正門前交差点につきましては既に平成15年4月に信号機の設置を市から霧島署に要望をいたしているところでございます。しかしながら,信号機の設置にはまだ至っておりませんので,今後とも引き続き要望してまいりたいと考えております。 ○総務部長(西重正志君)  庁舎の補修工事についてお答えいたします。国分シビックセンターは平成9年1月6日に供用を開始しておりますけれども,これまで特に大きな改修工事は行ってはおりません。今後改修が考えられる部分は,サッシ周りの目張り,屋上の防水及びコンクリートやタイル等の外壁が考えられます。不具合がある部分については優先順位を決めて対処していきたいと考えております。よろしくお願いします。 ○17番(林薗澄男君)  私の答弁は本当に早いものでございます。ただいまそのように答弁をいただきました。信号設置問題なんですけれども,横断歩道の白線引きとか,地域のまちづくり等でも要望書を出しているのですが,なかなかこの問題は,腰が重いというか,時間がかなりかかり,簡単にはいかないというようですが,現在霧島市内に信号設置とか,白線引き等の要望箇所は何件ぐらい来ているか分かりませんか。 ○危機管理監兼安心安全課長(宇都克枝君)  平成18年度,平成19年度におきます横断歩道,信号機の設置要望件数についてご報告いたします。国分地区におきましては,横断歩道につきましては平成18年度8件でございます。平成19年度につきましては12件の要望が出ております。また,信号機につきましては,平成18年度4件,平成19年度4件という状況でございます。また,隼人地区におきましては,横断歩道につきましては,平成18年度3件,平成19年度はございません。信号機につきましては,平成18年度4件,今年度は,19年度はゼロ件という状況でございます。 ○17番(林薗澄男君)  この管轄は県の公安委員会だと思うのですが,信号機とか,こういう白線引きの要望があるその交差点に対して公安委員会とか,交通安全協会とか,このような協会はどのような調査をされるのかお伺いいたします。 ○危機管理監兼安心安全課長(宇都克枝君)  この横断歩道,信号機の設置につきましては,まずこの横断歩道,こういった所の信号機整備を要します所の交通事故の発生状況,また,交通量,道路状況,そういったものを総合的に検討いたしまして,また,地区住民の方の要望,また,意見等,そういったものを踏まえて,その緊急性,必要性を総合的に検討されて整備されておるものでございます。 ○17番(林薗澄男君)  いろいろな交通量とか,そのような調査されるということですが,そのある交差点によっては,交通量も,歩行者も少ない。しかし,信号機はちゃんと設置してあると。このような交差点もあります。このような交差点はほかに何か特別な理由があってそんなに早く対応されたのか。そこら辺はどうなんですかね。交通量が多い所はなかなか付かない。しかし,ある所によっては本当に早目に付いているんですよ,交通量も,歩行者も少ない所が。そこらは何か特別な理由があったんでしょうか。 ○危機管理監兼安心安全課長(宇都克枝君)  まず,この信号機や横断歩道が設置されるに当たりましては,市からそういった先ほど住民の方々の要望を受けまして警察署の方に要望書ということで上げております。この警察署の方でそのまた実地踏査等をしましてその必要性,そういったものを確認した後に県の公安委員会の方に提出をするということで,もう年間,その県で設置されておる信号機でございますけども,これ平成18年度におきましては県全下で38箇所でございます。平成17年度は26箇所ということで,49市町村当たりましても1市町村に1個付くかどうかというような状況でございまして,要望してから付くまでといいますか,その間の期間というのは大体4か月から1年,場合よってはそれを越えるというような状況でございます。議員質問のありましたその通行量が少ないにもかかわらず信号機が付いておる若しくはどうだというご意見でございますけども,私もそこ細かい所までは把握しておりませんが,そういった危険度,そういったものに基づいて,例えば,死亡事故が発生したというような所であればそういった信号機が付いた可能性があるのかなというふうに思っております。 ○17番(林薗澄男君)  そういう死亡事故,そういう事故があったからその信号機が付いたと。未然防止という名前,事故がある前に防ぐのを未然防止なんですよね,事故があってからは遅いわけですから。いずれにしてもこの上小川~福島2号線のこの大型店舗の交差点とか,あるいは自衛隊の正門前の交差点などは本当に交通量が多いんですよ。何でここに信号機が設置されないのか不思議なくらいなんですね。また,前回,前々回でしたか,同僚議員がヤマダ電機の前に交差点を設置できないかという質問もあったようですが,まだあれもそのまま,それでこの信号機の設置箇所というのは,県の公安委員会の方から霧島市は何箇所とか,鹿屋市は何箇所とか,そうい何か割当てみたいなものがあるんでしょうかね。 ○危機管理監兼安心安全課長(宇都克枝君)  県の方から霧島市に何箇所というようなこと,それも県の公安委員会の方でその県のすべて上がってきた要望書,それとあと予算との関係で優先順位を判定をしてされるということでありますので,市としては直接警察を介して公安委員会ということで段階を踏んでやっておりますので,市の強い要望があっても,それがストレートにこちら側に返ってくるというような状況にはありませんので,ちょっと把握できておりません。 ○17番(林薗澄男君)  ちなみにこの1箇所の十字路の交差点,歩行者用の信号機あるいは車両用の信号機,一つの交差点にいくらと言ったけ,その場所によりますけど,あれに,状況によりますけども,電柱から立てて,その工事金額,いろんな工事金額,工事費用というのはどれぐらいかかるんでしょうか,一つの十字路の交差点に対して。 ○危機管理監兼安心安全課長(宇都克枝君)  三灯式といいますか,通常の交差点で一式,四差路におきます交差点で大体400万から500万相当の金額がかかるということでございます。また,押しボタン式の歩行者の専用信号機であれば250万円相当ということで承知をしております。 ○17番(林薗澄男君)  この工事金額はもう県の方で全部対応してくれるわけですか。 ○危機管理監兼安心安全課長(宇都克枝君)  はい,県の方ですべて対応しております。 ○17番(林薗澄男君)  もうこのような金額で交通事故が防止できたら安いもんですよ。もう安全協会としては,今後このような要望があった場合,どのような形で早目の対応をとってくれるのか。この件については,市長は元県議会ということで県の方にもかなり顔が利くということを伺っております。もう1回市長これについてお知らせください。 ○市長(前田終止君)  議員ご指摘のとおり,私どものふるさと霧島市は県央部,ど真ん中にあって空港,あるいは,また,五つのインターチェンジ,そして大きな企業,観光地,交通事情が県内の市町村でも本当にトップクラスの大変混雑,そして,また,事故等多い状況にあることはもう事実でございます。ですから,ほかの市町村と違う努力を私自身が先頭に立ってするべきじゃないかなということを今強く感じております。交通事故の発生件数,あるいは,また,死亡事故,そして,また,信号機の市全体として必要な箇所の総点検,そして特別な要請,そういうものをしっかりと私の立場から直談判をするような努力を今後してみたいというふうに思っております。なお,議員ご指摘のこの四差路あたりでは一昨年4件の交通事故が発生もしているという実情も伺っております。議員が自ら時間を割きながら車両通行台数等チェックなさったということでございますが,同様の気持ちを強く,大変な交通事情にあるなと思ってもおります。全体として見るならば特別にこの市の気持ちを伝える。そういう箇所を選定しながら,なかなか,県も限られた予算の中で対応をしてまいると,大きな交通信号機場所になりますと1千万を超えるような大きな金もかかる特別な場所なんかも結構多いわけです。そしてもうほかの市町村も順番待ちの状況でございますので,精一杯私どもも頑張ってみたいと思っております。 ○17番(林薗澄男君)  はい,分かりました。次に,庁舎の補修工事ですが,今回はその何ですか,窓のコーキングとか,屋上の防水工事という,この工事も建物にとっては非常に大きな工事だと思います。ところで,この行政棟と議会棟の工事請負業者は,これは別だったんでしょうか。 ○総務部長(西重正志君)  同じ業者でございます。 ○17番(林薗澄男君)  同じというのはちょっとおかしいんですよね。行政棟の外壁はかなり傷みがひどいようです。その当時,10年前のことですけど,検査等は厳重にチェックされたのかどうかもう1回お尋ねします。 ○総務部長(西重正志君)  当時完成した時に完成検査をいたしております。そこでは特に異常はないということで検査には合格しているものと思っております。 ○17番(林薗澄男君)  執行部としては現時点でこの行政棟と議会棟の外壁を比較された,見比べたことはありますか。 ○総務部長(西重正志君)  議員のおっしゃるとおり,行政棟とこの議会棟の壁面というか,柱のああいう格子になった所はちょっと,処理の仕方が多分違った工法でやっていると思います。行政棟の方がちょっと見苦しい感じがするなあとは思っております。 ○17番(林薗澄男君)  この行政棟の方はコンクリート面,これはおそらく私は工事内容は違うと思うんですね。この議会棟の方は本当にきれいなんです。すごく,傷みも,そう汚れていないし,防水も利いているようでございます。おそらく,この行政棟の方は,低価格の材料を使用したか,私はそうとしか思えないんですが,どう思われますかね,それ。 ○総務部長(西重正志君)  ちょっと失念しておりましたけれども,当時何か壁面の色が行政棟と議会棟が違うというのが出まして,後でこの議会棟の方の色の調整をした時にそういう何か処理をしたのではないかと思っております。 ○17番(林薗澄男君)  どうもちょっとおかしいなあ。これはすごく本当に吸収率が激しいんですね,この行政棟の方は。もう景観もすごく悪いですよ。防水が利かないため,クラックから浸透して内部の鉄筋が錆を生じて,その錆が今度は膨脹してコンクリートが今度はこうはじき出される恐れもあるんですね。これはまた落下する,コンクリートとか,そういうのは落下する恐れもあると聞いております。あの磁器タイルももう10年も経過いたしますと工事内容によっては所々浮いてはがれ落下することもあるということです。滅多にないことですが,しかし,万が一こういうこともあります。人間も1年に一度は健診をします。このような大事な庁舎は10年に一度は専門業者に頼んで点検すべきだと思いますが,どうでしょうか。
    ○総務部長(西重正志君)  議員の今心配されておりましたいわゆる鉄筋が腐って,それが出て,爆裂と言うんでしょうか,専門用語で,それの状態は今のところ出ていないということでございます。議員おっしゃるとおり,もう10年も経ちますと,現在の行政棟のあの格子の所は見苦しいというのは私も聞いております。計画的に改修をしていった方がいいのかなあとは思っておりますので,今後はまた上司とも相談しながら適切な対処をしていきたいと思っております。 ○市長(前田終止君)  今のご指摘ですが,大変大事なことだというふうに思います。1市6町七つの自治体が一つになって1年9か月,私も市長という立場でいろいろな今までのこの来し方を振り返って,本庁,そして,また,総合支所,そして,また,公共的なこの様々な施設等,大なり小なりどこの地域の公共物も議員ご指摘のような心配が横たわっているわけですよ。ですから,この国分本庁舎も10年目を迎えて議員ご指摘のような点をしっかりこの際協議を進めてチェックをしてみたい。そういうふうに思います。ほかの総合支所でも雨漏りがひどい。応急の処置をもっと早くしとけばこれ以上に傷まなかったはずだというようなことも,もう数年単位であるいは5年単位で過去を振り返り,その当時なり適切な手があっただろうになあと思える点も各総合支所ごとに大・中・小横たわっております。それに対して今応急処置をしたり,将来的な適切な本当に本格対応をしたり,そういうことを決断していかなきゃならない実態も横たわっております。ですから,やっぱり大事な市民にとっての財産,また,本庁については拠点地でございますから,将来にわたっていい形態でコストを,なるだけこうランニングコストを抑えながら,いいこの庁舎管理運営ができるように努めてまいりたいと思っております。 ○17番(林薗澄男君)  市長も素晴らしい回答をいただきました。小さな物体でももう5~6階以上から落下し,人の頭でも直撃したら大変なことになります。あとそれとこの景観,庁舎の,もう吸水が激しいために水垢でかなり汚染されております。県下2番目のこの霧島市の庁舎が余りにも景観を損なっておると思います。せめて外見でも化粧直しをひとつ私の方からもよろしくお願いいたします。それから,この議会棟の雨漏り点検は補修されたんでしょうか。どうでしょうか。 ○管財課長(津曲正昭君)  まだ具体的には工事修繕はしてないかと思います。 ○17番(林薗澄男君)  点検はされた,一応現場を見られたんですか。 ○管財課長(津曲正昭君)  担当の係長が現場は見ております。 ○17番(林薗澄男君)  ということは,原因が分からないということでしょうか。 ○管財課長(津曲正昭君)  そこまで詳しいところまでは聞いておりません。 ○17番(林薗澄男君)  たかが雨漏りだとお思いでしょうが,もうほっとくと内部の鉄骨は錆たり,天井,壁,床などが汚染されます。もう今の財政状況ではとてもこんな立派な庁舎は再建築はできませんよ。最低あと50年は継続供用しないといけないと思いますが,市長どうでしょうか。 ○市長(前田終止君)  その今後の耐用年数という意味でお聞きになったんですかね。議会棟の雨漏り,私自身,大変恐縮ながら,承知をしておりませんでした。しっかり調査を今後,先ほど申し上げましたとおり,10年経った私どものこの本庁舎でございますから,議会棟全体を含めてしっかり調査をして,その上で問題箇所をどういうふうに対処すべきかしっかり対応をしてまいりたいというふうに思います。 ○17番(林薗澄男君)  以上2点私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(西村新一郎君)  以上で林薗澄男議員の一般質問を終わります。次に,21番塩井川幸生議員より3件通告がされております。したがって,塩井川幸生議員の発言を許可します。 ○21番(塩井川幸生君)  5時も近くなりまして私の順番が回ってまいりました。ただいま執行部の方から,今まで3名の方が一般質問されましたけれども,答弁の中に「厳しい,厳しい」という答弁が多いようでございます。厳しい状況は,市民のみならず,皆一緒ではないかと考えております。私は先に通告しておきました3項目について質問申し上げますが,市民の皆様方にも明確に分かる分かりやすい答弁をお願いしまして質問に入ります。まず最初に霧島市の農林水産業について,1番,農畜産業・林業・水産業において後継者育成にどのような施策をとっているのかお伺いするものでございます。もう答弁はもう先にできておると思いますので,私の質問はこのまま続けさせていただきます。2番目に霧島市独自の農業振興に対しての施策はあるのかということでお聞きいたします。3番目に農地保全について伺うものでございます。山林転用,あちこちの小さな田んぼ等が山林転用されている現状をどう思うかということでございます。4番目に高齢者,団塊の世代への施策を伺うものでございます。市長のおじゃんせ推進の方もどのようになっておるのかお聞きします。また,高齢者依存の中山間地域における施策をどのように考えておられるかを問うものでございます。2番目に地域間格差,官民格差についてお伺いいたします。まず1番最初に限界集落の対策はどのように考えているか。これは先ほど同僚議員が質問されましたが,その中で一項目だけお聞きしたいと思います。答弁をいただいた後にさせていただきます。2番目に本庁,各総合支所の決裁に対する対応を問うものでございます。いろいろとこれも私も2回目の質問になるかと思いますが,現在,前回答弁された状況で決裁状況がされておるのかという問いでございます。3番目にラスパイレス指数の改善状況を伺うということでございますが,質問事項がちょっと違いますが,これは18年度の指数が出ておりましたら,教えていただきたいと。この3番目につきまして私が聞きたいのは,1市6町合併しまして一番,給料体制の一番安かった所,それと一番高かった所の現在の較差を幾ら違うのかを教えていただきたい。分かりやすく言いますと,現在40歳の方が同じような出世をして同じような状況で高い所と低い所の差が幾らあるのか。職員給与についてお伺いするものでございます。4番目に能力主義への転換は進んでいるのかということでございます。これも前回もいたしましたけれども,年功序列の状況でこの役所はどこを見ましても旧態依然の状況であるように思います。この能力主義への転換はどのように考えておられるのか。また,人事査定,人事効果の面で新しい施策をされておるのか伺うものでございます。5番目に,現在本庁に集まってする会議が多いわけでございますが,たまには支所の方で開催できるような会議等はないものか。各支所でも,この決裁事項に伴う問題とリンクしてくるわけでございますけれども,閑散とした状況,また,3項目に申し上げました給与較差の問題でどうも士気の上がらない状況が見られるように思います。3番目に,私も議会人としてこの質問はどうかと思ったんですが,子ども議会,ママさん議会開催について伺うものでございます。現在市長も2年過ぎようとしておりますが,市長自身はいろいろと語る会等されておりますけれども,議会と共に子どもたちの意見を聞く,質問を聞く議会,また,保育料,健康保険税等いろいろと市民の方々にお願いしている税金の値上げ等に関して大変関心の深い若いお母さん,お父さん等の議会は開催できないものか。議会との協力でできないものかを伺うものでございます。以上3項目についてお聞きしますが,明快な市民に分かりやすい答弁をお願いしまして壇上からの質問を終わります。 ○議長(西村新一郎君)  ただいま塩井川幸生議員の壇上からの質問が終わりました。ここで改めまして確認をさせていただきたいと思いますが,本日の会議時間は議事の都合によりまして浦野議員までいたしたいと思います。あらかじめ時間を延長いたします。塩井川幸生議員の壇上からの質問に対する答弁の後,休憩をしたいと思います。それでは,答弁をお願いします。 ○市長(前田終止君)  塩井川議員から3点につきまして質問がありました。3点目については私の方から答弁をいたします。そのほかにつきましては関係部長にそれぞれ答弁をいたさせます。3点目の質問は子ども議会,ママさん議会開催についてでございました。お答えいたします。私はマニフェストの一つに開かれた市政を掲げてこれまでに総合支所単位と小学校単位で市長と語イもんそ会を41回開催をさせていただきました。そのほかにも各種の集まりなどの要請に応えて語イもんそ会を随時今日まで引き続いて開催をしております。また,その中には女性と語る会なども含まれております。また,市長とランチで語イもんそ会の中には,これも毎月約2回開催をずっと続けておるわけでございますけれども,中には小学生を持つお母さんたちのグループも多々あったわけでございます。子どもたちにつきましては,昨年の夏休み期間中に中学生と高校生を対象にいたしました中・高生と語イもんそ会を,また,本年度には大学生等を対象にいたしました語イもんそ会を先月8月30日に開催をいたしたところでございます。このように老若男女を問わず市民の皆さん方との対話を大切にしております。ちょうど今1年と9か月と9日本日で経つわけでございますけれども,今後も任期精一杯こういう姿勢を続けながら頑張ってまいりたいというふうに思っております。議員の提案をされております議会形式による子どもたちや若いお母さん,お父さん議会の開催については,必要性も含めて今後マニフェストを検証する段階での参考にさせていただきたいと思っております。なお,議会形式での開催と仮になりますと議会側とも十分に協議をしてみる必要があると認識いたしております。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  1点目の霧島市の農林水産業につきましては関連がございますので,一括して答弁させていただきます。農林水産業は霧島市の基幹産業の一つでございますが,農家や林家,漁家は,高齢化や後継者難により担い手が不足し,耕作放棄地や森林荒廃が進んでおります。そのような中で後継者育成につきましては,農林水産業における青壮年農林水産業者の団体運営補助や農業経営振興基金による融資などを行っております。また,森林組合等の林業体において担い手確保のための研修制度を設けております。市独自の取組といたしまして農畜産業におきましては,農業後継者等育成就農支援事業を実施し,農業を始めようとする55歳未満の新規就農者等に研修補助を行い,今後中核的農業専従者となり得る方々の育成を図ってまいります。また,遊休農地などの農地保全につきましては,集落営農を組織し,地域,集落が一体となった共同作業や環境整備に努めるなどの推進を図るとともに,認定農業者農用地利用集積促進事業を実施し,経営規模拡大を目指す認定農業者の育成を図りながら本市の農地の有効利用と農業の生産性の向上や所得向上を図ってまいります。最後に高齢者への施策につきましては,畜産振興を図るために輸送手段を持たない65歳以上の農家に輸送費の一部を補助する子牛出荷支援事業や経営安定を図るために家畜導入資金を無利子で貸し付ける家畜導入資金貸付事業を行っておりますが,団塊の世代への施策につきましては現在のところ特に制度は設けておりませんので,今後既存の事業の見直しも視野に入れながら検討してまいりたいと考えております。 ○企画部長兼行政改革推進監(山口 剛君)  地域間格差,官民格差の1点目についてお答えいたします。日本は人口減少社会に突入し,地域間格差が広がる中,地方は過疎や少子高齢化という大変厳しい状況に置かれております。霧島市におきましてもいわゆる限界集落は,地区自治公民館で90のうち5,自治会で873のうち91あり,今後とも過疎化や高齢化の進行に伴い増加していくものと考えられます。限界集落が進行していきますと様々な社会問題が生じてきます。これらの問題に対処するためには,雇用の場の確保,交通網の整備,産業の振興,団塊世代の呼び込み,集落の再編成などの施策が大切であると考えております。市といたしましてもこのことを重要な問題ととらえ,現在策定中の総合計画の中でもその解決策を盛り込んでまいりたいと考えております。次に,2点目にお答えいたします。決裁につきましては,霧島市事務決裁規程により市長,副市長及び部長などそれぞれの決裁区分に応じて行っているところです。具体的には,市政の基本方針の決定及び条例,規則等の制定,改廃を行うなど重要事項を意思決定する場合や決裁内容が市政運営に及ぼす影響が大きい場合などは市長又は副市長の権限により決裁を行っているところです。また,このような事例が総合支所で発生した場合には本庁の担当課長及び部長の合議を得て決裁を行っております。一方,重要な事項以外の軽易な事務処理等に関しましてはそれぞれの総合支所内で完結して処理を行っております。特に副市長制度が導入された本年度当初においては財務関係や休暇などの人事に関する事項などの決裁区分の見直しや合議先の省略などを行い事務処理の迅速化を図っているところです。また,今後におきましても事務処理の迅速化につきましては適切で迅速な処理の在り方を念頭に改革や改善ができる所はそのように努めてまいりたいと考えております。次に,5点目にお答えいたします。現在会議のほとんどは利便性などを考慮して本庁で行っておりますが,部署によっては担当者会議など輪番制を導入して総合支所で開催している所もあります。また,会議の案件によっては関係する総合支所で開催している状況です。総合支所での会議の開催はそれぞれの地域を知る上でも意義のあることであると思いますので,会議の在り方について検討してまいります。 ○総務部長(西重正志君)  地域間格差,官民格差についての3点目,4点目についてお答えいたします。ラスパイレス指数につきましては,18年度の指数が霧島市として初めてのものであり,一般行政職で98.8と発表されました。なお,17年度は合併前の旧1市6町での発表であり,上は旧国分の100.7から下は旧溝辺町の94.3まででありました。旧自治体間の職員数や経験年数などに違いがあるため,指標の平均値等と単純に数値を比較することは適当ではないと思われます。19年度の指数は本年12月中に発表予定であり,その時点で18年度との比較は可能になるかと考えますけれども,どのように変化しているかについては現時点では分かっておりません。次に,能力主義への転換についてであります。現在本市におきましても年1回上司による勤務評定を実施しており,定期昇給の判定資料として利用しております。また,昇格予定者の選定にも参考資料として活用しているところであります。なお,国においては人事評価制度の試行が行われ,評価結果の昇給判定,勤勉手当の利用が検討されております。本市においても人事評価制度の検討に入っており,霧島市人材育成計画,集中改革プランに示していますように,平成20年度までに検討を重ね,要綱を作成し,平成21年度からの実施を目指しているところであります。 ○議長(西村新一郎君)  ここでしばらく休憩をいたします。                「休憩  午後 4時55分」                ──────────────                「再開  午後 5時06分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。塩井川幸生議員の一般質問を続けます。 ○21番(塩井川幸生君)  まず最初に農畜産業・林業・水産業についての後継者育成についてお聞きします。漁業の方では,私産業教育委員会でも所管事務調査をさせていただきまして大変厳しい状況下にあると。しかし,このままではこれは10年もしないうちに消えてしまうというような状況下でございました。また,後継者もなかなか育たないということでございました。ここに答弁書はあるんですけれども,やはりこう霧島市として農業・林業・水産業において施策を打っていかないと存続できないのではないかと考えるんですが,ここにいろんな事業を書いてありますけれども,今までやってた事業のここに書いてあるだけで,私が申し上げたいのは霧島市独自の農業振興の,また,水産業の,林業の施策をどのように考えておるかということ。まずは今考えていないようでございますので,そういったところを市としてどのように考えておるかをお聞きいたします。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  答弁の内容では新しさがないというご指摘かと思います。確かに後継者対策というのはなかなか難しく,私どもも非常に苦慮しているところであります。現在総合計画の今基本計画まで入り込んできてて,これからそれぞれの事業の方に進んでいくわけですけども,その中でもまた新たな施策が打てればというふうな考えも持ってるところであります。ただ今回のご質問では取りあえず現状でご報告ということでこういった回答をさせていただきました。それから,就農支援というか,新規就農では現在でも,全くゼロというわけではなくて,やはり農家へ研修に入って,そのうち自立していくというような頑張ってる方々もいらっしゃいますので,全くゼロではないということだけはご報告をさせていただきたいと思います。 ○21番(塩井川幸生君)  部長の方でこう1市6町,農業・林業・水産業の,水産業はもうこう下場ばっかいですけれども,そういった話し合いというか,振興策を1市6町で話をされたことはありますか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  1市6町ということは今の総合支所の内ということになりますですね。私が招集をかけてというところまでは至っておりませんけども,今先ほど申し上げましたその総合計画の策定の中では,担当課長たちが旧1市6町,いわゆる総合支所担当のそれぞれの課長が集まってそれぞれの基本計画から今度は基本事業,事務事業について今検討をしてる最中ですので,その中で十分に話し合いは行われていると思っております。 ○21番(塩井川幸生君)  私のこの最初の1項目目の質問は4件とももう全部関連しておりますので,申し上げますけれども,私自身もう国の政策,それが県がまた準じてやってると。もう全く,溝辺,横川,牧園,霧島,福山,この山間地域において全く機能しない政策なんですね。私は,担い手農家,認定農業者,それはもちろん大事ですから,そこはもうしないといけないわけですね。しかし,農地保全等々言いますと,ちっちゃい5畝の畑,田んぼありましても,認定農業者,担い手農家,そこを作ってくれるかということはまずないわけですね。だから,そういった所をしっかりとそういう上場地区の農業形態,また,下場との連携,ちゃんとそこをとることが一番大事だと思うんですけれども,国から言ってきた。県から推進されていると。もう私は全く合ってない政策であって,だから,私はこの霧島市にこだわるわけですね。だから,それをやっていかない限り,どんどん遊休地も増えるし,田んぼ,畑も山に転用されたりどんどん進んでるわけですね。そういう現状は把握されておりますか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  つぶさに見てるかと言われると,ちょっと残念ながらそこまで詳細に把握はしておりません。国の施策がなかなかその霧島市,特にそれぞれの集落に合わないというのは,これは以前のその水田事業絡みでも私もそういうふうに申し上げた経緯がございます。なかなか難しさがあるんですが,基本は国や県が打ち出してくる政策,施策に私どもも乗っかっていかなければならないところもありますので,それはそれで活用できるところは十分に活用していきたいというふうに考えてるのがまず基本です。なおかつそういった条件が合わない所については,やはりこれは霧島市独自のものを打たなきゃいけない。そこら辺を今後のその総合計画の中のその最終的な基本事業,事務事業の中にはそういったものが顔見せできるような努力をしていきたいというふうに今思っているところです。 ○21番(塩井川幸生君)  とにかくそういった霧島市独自の施策がとにかく遅れてるわけですね。基本計画に載せていこうと。もうその前にどんどん手を打っていかないと,もう1~2年でどんどん良かった田んぼが山になったり,その進行度がものすごい早いわけですよ。だから,そういったことを基本計画どうこうの前に手を打つべきことを総合支所間で集まってその対策を大至急にとる会議等開く考えはないですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  せんだっても実はその基本計画から今度は若干基本構想についてまで少し立ち返って議論をしなきゃならない事態が発生して,実はそういう意味では産業振興課を全員集めて私と一緒に協議をした経緯がございます。今,議員ご指摘のそういった問題等について,確かに私たちはその2年かけて総合計画をということで,それを念頭に今まで作業をしてまいりましたので,ある意味では非常に長い時間を使ってきたというのもありますから,直面してる問題等について再度協議をすることを私の方からまた各課長さんたちにお伝えしてまた協議をしたいと思います。 ○21番(塩井川幸生君)  これは急を要する課題であると思いますので,これは大至急に取り組んでいただきたい。また,高齢者,団塊の世代への農業への,畜・林産業の施策を伺ってるわけですが,団塊の世代については現在のところ何一つ制度はないと。しかし,市長はおじゃんせ推進監等入れまして団塊の世代を呼び込もうと。また,いろんな範囲で呼び込むことであろうと思うんですが,私は前こう質問しました時もやはりこういう農業とか,そういう前の従事して活躍するとか,そういう答弁もいただいたような気がするんですが,現在もこう制度がないと。だから,これもまた答弁をもらったら,基本計画のどうのこうのと言われると思うんですけども,やはり何だかんだこう遅れてるわけですね。今現在高齢者が年をとってそのちっちゃい田んぼ,大きい田んぼ,畑ももう今ようやくやってるとこなんですね。そこの施策をどうにかこう独自で考えていかないと,その基本計画ができた。それは田んぼは荒れ放題と。また,高齢者ももう何もしたくなくなったと。そしたらもう間に合わんわけですね。そういったところでやはり高齢者に対しての,今,55歳からは,新規就農のこれ見ると,未満の方はですね。また,65歳以上の方にもどうこうと書いてありますけれども,この子牛の出荷支援事業もうちの横川が先にやったんじゃないかと思いますけれども,こういったことはもう最初からある問題で,何かこうこうやって助成しているんですよというような答弁じゃなくて,今急を要していることに対しての施策をすぐ考えないといけないと思いますが,高齢者,団塊の世代への応援策とか,今考えておられるようなことはないですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  制度的には設けておりませんという答弁をした経緯,全く全然ないというわけではないんですけども,ただ制度的ではなかったので,差し控えたんですが,いわゆるその各地域に物産館等をそれぞれお造りいただいている。ここに関わられてるいわゆる高齢者の方々というのは非常に元気がおありなんです。このスタイルだなと私は思ってるんです。現実には,別に合併してからというわけではなくて,合併以前にそういったスタイルを,国分の場合でしたら農業委員の方々で一生懸命やっていただいたんですけども,やはりこれから先の高齢化を考えたらどうあるべきかというところで,まず,その無人販売よりは,有人,そこに物が集まるために,その一番得意とする高齢農家,高齢者,その専門的に,専従的にもうたくさんは作れないけれども,でも,多種多様なその作物を少しずつなら幾らでも作れるよという方々がそれぞれいらっしゃるわけなんです。その方々とそのいわゆる特産,農産物販売所をうまくつないでいく。これは別に制度ではなかったんですけども,ここにやっぱり一つ生きる道があったと私は思っております。これは今後ともずっとその輪を広げていくべきだと思っておりますし,今は霧島市になったことでちょっと担当がもう変わってるんですが,商工の方にありますので,私どもの方にはありませんけれども,それぞれの販売所が連携をとっていくことでさらにこの力は,力なり,連携をつながっていくものだというふうに確信をしております。そういう中にいわゆるまだそこら辺,そういった所にも参加できない方々もいらっしゃるでしょうから,その辺は私どもがまたいろいろと入っていってそういった方々を誘導できるようなことを考えていきたいというふうには思っております。 ○21番(塩井川幸生君)  今現在こういう制度は,「団塊の世代とか,高齢者に対しての制度はない。」ということですが,何か事業をしたいんだけども,何か手だてはないですかと,そういった相談はないですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  私の方には残念ながらそういった相談は届いておりません。 ○21番(塩井川幸生君)  私は,今こう市,各総合支所,また,本庁,各農家を回るこう巡視員といいますか,指導員,今,霧島市役所の方におられるんですかね。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  先ほど下深迫議員のご質問の中でサポート事業を出しましたけれども,今月から支援センターがまた市の方,市町村の方に県から返ってまいりましたので,関係機関が集まってその支援センターを組織をしておりますけども,そこに,これはもう国から直結の補助事業になりましたので,この支援センターの方で今1名,JAあいらを退職された方,野菜担当ですけども,この方を専門の指導員ということで入っていだいてもうずっと農家を回っていただき,担い手育成まで含めてすべてをやっていただこう。それから,もともと旧国分時代に,それから新霧島市になってからもそうですが,やはり嘱託2名の方を専門指導員を一応配置してありますので,その方々に一般職ではできない農家巡回をしていただくことになっております。 ○21番(塩井川幸生君)  とにかく急がないといけない課題であろうかと思いますので,これは大至急に対策を練っていただきたいと思います。続きまして地域間格差,官民格差についてお伺いします。1項目目の限界集落の対策をどのように考えているかということで,もう今さっき下深迫議員の方に答弁,質問,答弁がありましたので,一項目だけお聞きしたいんですが,こうやって独居老人宅とか,一人,夫婦おられる方,一人おられる方,そういった所への巡回サービスというのは市,霧島市として何かされているようなことはないんですか。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  独居老人対策については,民生委員に巡回してもらう見守りや,地域福祉アドバイザーを委嘱しておりまして,その方々が独居老人の自宅を回る方法,あとお金が要る方法としては,配食サービスで見守りをする方法や緊急福祉,緊急通報システムの負担をするような方法がございます。 ○21番(塩井川幸生君)  昨日,一昨日だったですかね,2~3日前に牧園の市営住宅で一人亡くなられましたけれども,そういった中でも警察の検死の関係で1か月以上経ってると。もう腐敗状態であったということでございましたけれども,この1か月間一人でいて死んでたと,それも市営住宅の中でですね。県道沿いの隣なんですけれども,そこでさえもそうやって,何かがあったら早目に見つかったり,死ぬこともなかったりするんじゃないかと思うんですけれども,そうやって民生委員の方にどうこうと言われましたけれども,今,私が聞いているのは市として,民生委員も市から委託されてますからそうであろうかと思うんですけれども,それは公民館単位,自治会単位でしないといけない面もたくさんあるんですけれども,こういう悲しい事故もあったということを踏まえて市として考える対策はございませんか。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  市も今現在できる限りのサービスで独居老人の見守りというのはしておりますけれども,そのほかにもいろんな業者が,お金を出せばいろんな安否確認やら,コールセンターにつないで,そこから毎日の状況を聞いたり,あるいは電気ポットなどを使えば,それでその人が元気でいるというのが分かるような仕組みやらいろいろございますけれども,何せすべてかなりお金がかかります。それを市の負担と個人負担にするとしてもかなりのお金になりますので,今のところはそういうものはちょっと導入できない状況になっております。それとその独居老人がそういう福祉サービスを拒否された場合はなかなかいい方法がないのが現状でございます。 ○市長(前田終止君)  今の議員ご指摘の件でございますが,特に牧園町で独居老人の方が孤独死をなさった実態を私といたしましても重視いたしまして,その地域の世話役並びにその自治公民館のまたお世話をなさっている役員の方々の一部と直接お話も,取材もしてみました。その方は無所属で地域の活動に一切最初から,引っ越してこられてから参加されていないと。そしてお隣の方とも全く交流はないと。そして,また,息子さんがあられたけれども,先立たされたと。そして,また,もう一人の息子さんはもうよそで家族をつくっておられると。全く一人ぼっちで地域の行事にももうほとんどもう出てこられることもないということですね。ですから,周りでいろいろお勧めになられても,例えば,生活保護とか,あるいは,また,配食サービスとか,あるいは,また,何かこの介護サービス云々,そういうものも拒否されているやにもお伺いをいたしました。なかなかこう打つ手がない。しかしながら,現実にそういうことが話として横たわっているということはやっぱり同じこの温かい霧島市というふるさとを持つ者として残念なことだなと。県下各地あるいは私ども市内にもこのような話があることを市長としても大変気が重い気持ちでいっぱいでございます。ですから,何かこのことに市として,議員ご指摘の霧島市ならではの温かいこの気持ちが,そのような実態があってもカバーできるような知恵がないか。手段がないか。方法を考えられないか。行政としてできる限界というのもあるのかも知れませんが,自治公民館活動,そして地域の皆さん方との連携,それこそ民生委員,福祉アドバイス,そういう所との強力なもう一度この関係を見直していって,今後超高齢化社会,もう限界集落,そういう場所が事実やっぱりあるわけですから,何らかの知恵を出していきたいという気持ちだけは強く今沸いております。それでまだ具体策が皆さんの前に報告できないのが残念ですが,今後,隼人でのお二方の孤独死,そして,また,牧園でのそういう高齢者の方々の孤独死など受けて,いい知恵を積極的に模索し,何か方法を垣間見たいと,こういうふうに思っております。 ○21番(塩井川幸生君)  是非,そういう対策が何かあろうかと思います。私の住んでる集落は,ちょっと今若い世帯から老人までいてちゃんとカバーされてる集落はいいんですけれども,現にこういう限界集落がどんどん出てまいりますので,その対策は市としてとるべきではないかと思います。巡回制度を設けて,そういう限界地域,もうじいちゃん,ばあちゃんしかいない場所とか,そういう場所がございますから,やはり巡回をする。全部を回れと言うんじゃなくて,そうやって自治公民館の自治会がしっかりとしてない所のカバーを市として手を差し伸べるべきだと思います。そういったところを是非対策をとっていただきたいと思います。続きまして2番目に本庁,各総合支所の決裁に対する対応について,この答弁にもありましたけれども,この300万までの部長,支所長の権限,各支所で何か20万,30万の仕事であってもなかなか決裁が遅いという現状があるようでございますけども,ここの流れを今現在どうなっているのか。旧態依然であるのか。ちょっと改善されたのかお伺いします。 ○財政課長(平野貴志君)  予算執行の関係の決裁金額のことでお尋ねでございますので,答弁をさせていただきます。事務決裁規程につきましては今年の3月に一部改正をいたしております。これは一つには予算の枠配分の関係等のそういうものを見越しての改正の部分でもございますけれども,また,一方では本年4月から制度的には副市長制度が導入をされておりますので,そういったことから見直しを行っているものでございます。執行科目の,費目の中には従来の限度額を撤廃して,例えば,合議の部分をそれぞれの担当部署で完結できるようなそういうものも見直しをいたしたところでございます。しかしながら,全庁的な取組の中で考えていかなければならない,例えば,ハードな面の事業の関係のものにつきましては,これにつきましては見直しをしていないところでございますので,その点につきましてはご理解をいただきたいと思います。 ○21番(塩井川幸生君)  緊急を要する作業,仕事が出てきますよね。そういったときも緊急な仕事なのに,こう伺いを立てんないかんとか,いろんなので出てくるわけですね。そういうのを何でこう事難しくつくっていくのか。私はどうしてもこう理解ができないんですけれども,だから,決裁を,こんだけの権限を支所に与えてあるのに,どうしてもこれがスムーズにいかないとですね。だから,緊急な場合というのがパッとじゃあ返事が来るのかと。じゃあ副市長決裁であると。副市長にまたちょっとした用事ができて連絡がとれないと。そうしたときサッと決裁をできるようにしてもらわんないかんような決裁事項というのもあるわけですね。そういったときの対応を,職員の方から苦情等はないと思いますけれども,私たちにいろいろ苦情というか,なかなかこうだということは言うんですけれども,そういう話はないですか。もうちょっと簡単にしてくれんかとか,スムーズにしてくれんかとか,急を要するんだけどとか,そういうことはないですか。 ○財政課長(平野貴志君)  急を要する場合,例えば,災害があるいはそういう道路に崩土があって,そういうものを除去しなければならないとか,そういうようなもの,あるいは施設の修繕が必要であるというようなそういうものが急を要する場合等に当てはまるのではないかと思っておりますけれども,そのような場合につきましてはそれぞれの部署でちゃんと対応をされておりますし,また,予算等がないものにつきましてもそういう緊急の事態が起こり得る場合がございますので,そういった場合には電話等で協議をして対処をしておりますので,その急を,緊急を要するもののとらえ方をどのようなものかちょっと議員がおっしゃるところの分が分かりませんけれども,そういう場合につきましては対応,対処をちゃんとしておるというところでございます。 ○21番(塩井川幸生君)  急を要すること,こう年度末が近くなりますと,もう修繕費がなくなったとか,予備費がなくなったとか,そういうときに急を要する,そのやっぱりお金なってくるわけですね,引っ張り出すのに。それでそれをどうしよう。どうしよう。緊急な場合にそんなことを,そういうことを言ってるあれじゃないだろうというようなことも時たま出てくるわけですね。だから,今,平野課長が言われたそういう対応をしっかりとされとったら結構でございますけれども,そういう声をちょっと聞いたことがあったもんですから,お聞きしたところでございます。また,この問題につきましては同僚議員がまた後日申し上げますので,私はここで引上げさせていただきます。3番目に現在の職員の給与体系についてお伺いいたします。今さっき壇上で申し上げましたけれども,一番,同年齢で一番安い人と高い人,こういう現象が起こってると思うんですが,これの差は,分かる所で結構です,差は幾らぐらいあるのか,賞与まで入れましてですね。 ○総務課長(阿多己清君)  賞与までの数字をちょっと手元に持ってきておりませんけれども,給料月額の部分で申し上げますと,例えば,40歳の職員ですけれども,最高月額で33万円,それから最低でいきますと28万という5万円の開きがございます。(P★★に訂正あり),この職員についてはどちらも旧国分の職員でございます。 ○21番(塩井川幸生君)  この28万はどこですかね。今33万があれじゃないですか。二つとも国分ですか。 ○総務課長(阿多己清君)  どちらも国分の職員です。当然給料につきましては,初任給の格付けの問題もございますし,その際の前歴,それから学歴でも違います。単純に今年齢だけで申し上げましたけれども,それぞれ経験年数に応じて,また,そのこれまで,また,場合によっては特別昇給を,成績特昇を受けている職員もおりますし,これで若干の差が出てきているということでございます。 ○21番(塩井川幸生君)  ちょっと私の質問が悪かったですね。一番安かった旧町,それと一番高かった,ここだったら国分ですか,その差を私は知りたかったんですね。分かりますか。 ○総務課長(阿多己清君)
     それぞれ,先ほども申し上げましたけれども,初任給の格付け,それから経験年数,学歴等で加味されての格付けになるんですけれども,それで当然職員それぞれ違います。各地区ごとのそのばらつきといいましょうか,そういう状況というのは現在把握してないところでございます。 ○21番(塩井川幸生君)  私は,それを把握してもらわんと,この質問が成り立たんとですよね。私が言いたいのは,一番安かった,今まで1市6町という一番安かったのは町だと思いますけども,町の給与と,今こうやって33万と28万は出るわけですよね。安かった所は,今,私名前,まだどこか分かりませんから言えませんけど,安かった町のこういう40歳のデータは出るんじゃないですか。 ○議長(西村新一郎君)  高卒で20年の経験者は幾らでしたよ。差は幾らですよと。大卒で例えば20年の差は幾らですよと言われれば,それを問うたらいいわけでしょう。 ○21番(塩井川幸生君)  はい,もうそれだけです。 ○議長(西村新一郎君)  そういうことでしょう。簡単なことだと思うんだけど,難しく考えないで。はい,分かりましたら答弁をしてください。同条件で比較対照して高い所と低い所をちょっと知らせてくださいという質問だと思うんだけど。暫時休憩をします。                「休憩  午後 5時43分」                ──────────────                「再開  午後 5時50分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続きまして会議を開きます。先ほどの塩井川議員の質問に対する答弁を求めます。 ○総務課長(阿多己清君)  大変失礼いたしました。先ほど私が「国分地区で最高が33万9千円」と申し上げましたけれども,「35万9千円」の誤りでございました。したがいまして,差が8万2千円ほどなっているようでございます。この40歳の最低の月額の人が27万7千円ですけれども,この所に福山地区の職員も入っております。それと平成17年にラスパイレス指数値の低かったといいましょうか,溝辺地域が94点幾らですので,その溝辺地域の職員を見てみますと,溝辺で最高が33万7千円,それから最低が31万6千円,2万1千円の開きがあるようでございます。 ○21番(塩井川幸生君)  これで2万2千円ですかね,上でですね。これを私が申し上げたいのは,なぜこういつまでも給与体系が同じ合併してずうっとこう差があるのかと。これは給与の最初の算定式がそうであるともう答弁されますけれども,どうなんでしょう。これ,議員も給料は一緒になったわけですけれども,逆転の状況も大分出てくるんじゃないかと。課長補佐が課長を超したり,そういう給与体系も生まれてきてるんじゃないかという思いもするわけです。ここで霧島市職員統一する考えはないのか。また,新入職員についてはもうずうっと同じあれでいっていると思うんですけれども,今から20年,25年と勤める方はずうっとそんまま差の付いたままで,役はそんまま,手当も一緒,でも,言えば本給がベースが低いということでなっておるんですが,ここらの考えはどのように考えておられますか。 ○総務課長(阿多己清君)  先ほど部長が申し上げましたけれども,ラスパイレス指数が,平成18年のラスパイレス指数が98.8,行政職,行政職の職員のラスになるんですけれども,98.8です。本年のラスパイレス指数は12月ほどに発表をされると思うんですけれども,少し上がっているような気がして心配をしているところでございます。まだ発表はされませんけれども,このようにラスパイレス指数が上がっていくと当然県,国等の指導をいただくということで大変心配をしているところです。今後は,当然今までのそれぞれの自治体で給与の運用,それから基準も若干違ってましたし,運用も違ってましたので,これらをすべて一律に統一というのは,かなりの事務量,それから財源が生じますし,極めて困難な状況だと思います。今後はそのラスパイレス指数を見ながらできる部分を調整ができればという気持ちでいるんですけれども,かなりこの一律にというのは難しい状況でございます。 ○21番(塩井川幸生君)  一律に私がこう上げなさいとも言ってないんですが,その財源が伴うと。伴わない方法はないものかと提案をしているわけでございます。そうやってできないのであれば,やっぱり働いてて同じ仕事をして何で違うんだと。方法はあるんじゃないかと私は思うんですね。だから,方法を考えたら,そいじゃあそんなら別な手当とか,いろいろ出す方法もあったり,調整金とか,いろいろできるんじゃないかと思うんだけれども,何かこのまま,40歳であと20年ずうっと差が付いたままいくわけですよね。どうですか。 ○総務課長(阿多己清君)  確かにこのまま調整がないとなればそのように,議員が言われるとおりだと思いますが,今後,規程にもそういう成績特昇とか,そういう部分も若干盛り込んでいただいてますので,それらを生かしながら,指数に若干表れないといいましょうか,そういう指数を考えながら対応していかなければならないかと思います。 ○21番(塩井川幸生君)  私もここで官民格差とか,地域間格差とかこう挙げてるわけですけれども,やはりこれが同じ霧島市の中でこうしてずうっとあったら,なかなか財政改革も,行革もなかなか進んでいかない。また,支所においては本庁から上がってきた人が給料が高いと,年が若いのに高いと,そういったことでずうっと,民間だったらすぐパッて統一しますよね。統一するか,やっていきますよね。だから,それがどうしても地方公務員であるがゆえにできないものであるのか。何かその方策はないもんですか。 ○議長(西村新一郎君)  総務課長の所で答えられることなの。非常に重要なことが質問されていると思うんだけど,格差がいつ是正されますかと。それを解消するのはいつ頃ですかという形の質問なんだけど。 ○副市長(福永いたる君)  お答えをいたします。今いろいろとご指摘,ご質問ございましたけれども,1市6町それぞれの自治体がそれぞれの給与体系,決まりによってやってきたわけですよね。だから,合併したらそこに差が生じたということは当然あったことと思います。それを一気に調整するとか何とかというのはちょっと無理な話ではないかなと思っております。ただ,しかし,ひもといてみて調整できる部分があれば調整しなければいけないと思いますけれども,同じ自治体でもやはりこう差が出るわけですから,同じ年齢であってもですね。だから,その辺についてはかえって国分より別な団体の方が高い人もいるかも知れませんし,だから,一概にここをこうというのはできないと思いますけれども,それぞれの団体はそれぞれに適正に,適法にやってこられたと思っております。だから,その辺はよく分析をしなけりゃならないと思いますけれども,やはり今ここで低い方々を一番高いベースに合わせなさいとか,合わせた方がいいんじゃないかというのは,それも一理はあると思いますけれども,なかなか厳しい面があるのではないかなと思いますので,十分その辺は検討をさせてください。 ○21番(塩井川幸生君)  私は,高い方に合わせたら,財政が苦しい中にこれは大変ですから,そういう提案はしません。だから,みんなが納得する所の線を引かないと仕事をやる気もならんと。なかなか統率もとれていかないと。これをどういう対策をとっていかれますかということを私は聞いてるんであって,このままでいいんですか,じゃあ。 ○副市長(福永いたる君)  私の言い方が悪かったか知れませんけども,調整するとなればやはりこの高い所にベースを合わせんな調整にならんですよね,私はそう思っていますけれども。ただ,しかし,それには財源の問題やら住民の感情とかというのになかなか大変ですので,ただ,今おっしゃいましたように,この差をこのままずうっといっていいんですかと言えば,これはまた問題ですよね。ただ,今,霧島市になって霧島市の給与規程に今当てはめて全部やってますので,平成17年11月からは同じ決まりの中でやっていきますので,それは変わらないと思います。だから,変わっている部分は17年11月迄の部分が変わっているわけですよね。その辺をどうするかというのは,やっぱり特に調整を要するという面があれば調整をしなければならないでしょうけれども,その辺は十分,個人個人の差がありますので,吟味をさせていただきたいと思います。 ○21番(塩井川幸生君)  大変難しい壁になっているようでございますけれども,民間から見たらもう一番こう不思議な状態でございますので,それは今,副市長申されたとおり,慎重に検討をしていただきたい。この次に私が申し上げます能力主義,この能力主義への転換は今からどんどん図っていただきたいということで伺っているわけですけれども,こういう今の人事査定等の状況はこれから改善していくというようなことも答弁がありましたが,何か民間を見習ってやっていかれるような計画はないですか。 ○副市長(福永いたる君)  能力に準じた昇格とか,給与格付けとか,それは当然出てくると思います。といいますのが,やはり昇格をする時に,昇給をする時に評価をしますので,いわゆる同じ年齢でも役職になった方が職務給の原則で当然給与も高くなりますので,だから,そういうことでは今からは特にこの能率,能率給というか,それと能力のその位置付けというか,そういうのは一番大事なことではないかなと思っております。また,職員自体がそれなりに勉強をしながら励んでいかないとその人よりも付いていけないという事態がこれからは出てくると思いますので,職員自体もはめっけてやってくれるんじゃないかと思っております。 ○21番(塩井川幸生君)  私は30代の部長が出てきてもいいと思うんですね,能力があったらですね。だから,そういう査定を,いい方向で取り入れられることは取り入れて,何かこう今の現状を見ますと,係長から課長補佐,課長の職給の人が,言葉は悪いですけども,うっ溜まっちょいような私は感じを受けるわけですね。そしてみんな仕事はじゃあ同じ仕事をやっているのかと言ったら,何か能率の上がる仕事をやっているんだろうかと。もう民間だったらみんな首じゃないかと。リストラになるような仕事の量しかないんじゃないかと私は見受けるわけですね。だから,あそこの肥大したところを何か改革するためにもこうやって能力主義でどんどん改革していかないと幾らでも溜まってくるんじゃないかと。じゃあそんまま置いて降格があるのかと言ったら,何か悪いことをしない限り降格はないわけですね。それはもう一番非効率的な経営のやり方だと思うんですが,いかがですか。 ○副市長(福永いたる君)  能力主義が一番いいと私も思っております。そのずん溜まっているその部分は,その上司がやはりその上司たる職務を十分発揮していただいてそういうことがないようにしていかなけりゃならないと思っております。人件費に大分この財政健全の関係で入ってきまして職員の減というのも,ご存じのように,10%以上ということで打ち出しておりますが,やはりその一つの方法としてグループ制をとり出したわけでございます。このグループ制を100%以上発揮させるにはやはりそのグループ長が能力を発揮しなけりゃなりませんので,それとやはりあとは本人が努力しないと仕事についていけないと,そういう地方自治体の状況に今はなってきていると思っております。 ○21番(塩井川幸生君)  是非,副市長の申されたとおり,頑張っていただきたいと思います。続きまして子ども議会,ママさん議会についてですが,市長も答弁の中で前向き,市長自体はそうやってされてるんですが,やはりこう公開する場でも議会と相談し,考え,公開の場でそうやった子どもの意見,また,お父さん,お母さんの,若いお父さん,お母さんの意見を聞く場を私は公開された場でやることも意義があるんじゃないかと思うんですが,その点どう思われますか,市長。 ○市長(前田終止君)  市政の公開,開かれたこの市政と言えばいいんでしょうか,そのような意味で,議員ご指摘の点,もっともだといつも感じております。ですから,私といたしましては限りないそういう方向への努力をし,例えば,市長とランチで語イもんそ会,これはすべて500円会費制ですが,税金は使いません。36回今までやっておりますけれども,そのような語らいについても聞きっ放しにはしない。それに今度は指摘を受けたらそれなりに答えを出していく努力をし続けていくという状況です。〇〇議会というような形でやられるという発想もあって結構かとは思いますけれども,議会の方との呼吸合わせ,そういうことをし,また,そのようなことが本当どこまでどう必要かよく考えて踏み込んでいければいいんじゃないかなと,そういうふうに思います。 ○21番(塩井川幸生君)  これで終わりますけれども,私が申し上げました職員の給与較差,これは私は,副市長言われますように,この高い所でのレベル合わせではございませんので,是非みんなが納得する所に持っていってもらって仕事がみんな十分発揮できるように,仕事に能力を発揮できるように努力していただきたいと思います。これで終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で塩井川幸生議員の一般質問を終わります。次に,34番浦野義仁議員より2件通告がされております。したがって,浦野義仁議員の発言を許可します。 ○34番(浦野義仁君)  議長のお許しで一般質問を行いますが,しんがりでございます。ゆっくりやりますので,よろしくお願いします。市長の方でもご丁寧な答弁で,長くても構いませんので,ゆっくりやってください。それでは,一般質問をいたします。通告に従って質問をいたしますけど,その前に,国政の方では国民と懸け離れた実態が次々と明るみに出ております。閣僚の辞任はドミノ倒しの有様で,安倍内閣では,CTも,MRIも,超音波も用をなさなくなっております。これは経験不足の秘書に加え,黒子になり切れない取り巻きしか周りにいないからこうなるのであって,派閥の理念は事前に身体検査をした上で閣僚として推薦するので,ほとんど事故はありません。ただ単に年功序列だけで推薦することはないのであります。総理の失敗は,派閥軽視であり,閥務の経験のなさから起こったものであります。どうか市長もこのことを他山の石とせず,市政に専念してほしいと心から念願する次第でございます。では,本題に入ります。食教育・食農教育について,世界の人口は64億とも,67億人とも言われています。そのうち28億人が1日2ドル以下の生活をしております。そのうち餓死寸前の民は12億から13億人いると言われています。日本は主要先進国で最低の自給率でありながら飽食を貪っていられるのは,経済優先の国策と日々の食料を買うこともできない貧しい後進国があるからであり,その上に胡座をかいているせいであります。国産の供給カロリーは1日当たり自給率996キロカロリーしかありません。それをわが国国民は2,548キロカロリーの食供給を受けているわけであります。我々は世界に広く目を向けて現実を見直さなければ食料の未来戦略は描けないと思います。日本人の生命は,アメリカ,カナダ,オーストラリアに握られ,占領下に置かれたままとなっておるのでございます。農は国の力,国の基本と言いながら,商業主義に押され,地域の特性,実情,ましては農家の苦しみも鈍感なままで過疎の村をつくるためだけの農政が今まで行われてきました。農政は,経済優先の商業主義を見直し,食は命である。農政は重要な戦略的要素であるということを知るべきであります。次に,要旨2ですが,来年洞爺湖畔サミットがあります。気候変動に関する国際連合枠組み条約の京都議定書,いわゆる京都議定書ですが,温室効果ガス削減についての会議であります。平成17年2月16日に発効した法的拘束力のある約束事でございます。日本は世界全体のCO2排出量は4.9%でございます。2003年度のガス排出量は13億3,900万tで,フードマイレージCO2tでいけば国内運輸部門で排出するすべてのCO2と匹敵するマイレージCO2tであります。これは日本国が1年間で出す総CO2の排出量の20%に当たるわけでございます。食料輸入だけのマイレージCO2tについては余り触れてはいませんが,今後大きな問題になるだろうと思います。この排出量は,アメリカ,韓国の3倍であり,人口一人当たりではアメリカの7倍であります。国は温暖化防止策適応作物についての研究はしていますが,何よりもまず食料輸入に関わるCO2の削減が優先されるべき問題だと思っております。以上述べました点に,これらを取り入れた食教育・食農教育を幼児の段階から徹底することが地産地消,自給率の向上に役立つと思うのでございますが,市長の考えについてお聞かせください。次は,県立高校普通科の通学区域でございます。すいません。これは自家用のコピーで白黒で私が刷ったもんでございまして注釈も何も付いてはおりません。上の方は合併協議会の時の最後の方で出てきた1市6町の図でございます。次の方は鹿児島県13学区が載った学区制の地図でございます。要旨のとおり,教育を論ずる時,教育は百年の大計とよく言われますが,私は学区を設けること自体教育の機会均等に反することだと思っております。せめて,要旨のごとく,1市6町合併し霧島市及び湧水町をもって霧島学区として再編するのが自然だと思うのですが,いかがお考えでしょうか。また,もし動くとすれば県教委への働きかけをどのようになさるおつもりかお聞かせください。以上第1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  浦野議員から2点につきまして質問がありました。2点目につきましては私と教育長が答弁をいたします。1点目につきましては保健福祉部長に答弁をいたさせます。2点目の質問は県立高校普通科の通学区域についてでございました。お答えいたします。県では一昨年鹿児島県立高等学校通学区域検討委員会を立ち上げ,平成18年3月に方針をまとめました。その中で地域に根ざした学校づくりを進めるために通学区域が果たしてきた役割は大きく,県民にも定着をしていることから今後も制度として維持されることが望ましいと。また,市町村合併の進展や今後予定をされている県の組織機構の見直しによる行政区域の広域化,高校再編の進捗など高校を取り巻く環境が変わりつつある現時点においては通学区域の枠組みを大きく見直すことは時期尚早であると判断したと聞いております。通学区域を変更することによって従来可能であった学校選択ができなくなるなどの課題もあって,通学区域の在り方については,今後も県民たる市民の方々のニーズを十分に把握をしながら,全県的な立場からも適時,時代の要請に沿って検討されるものというふうに考えております。 ○教育長(髙田肥文君)  県立高等学校普通科の通学区域につきまして教育委員会の方からお答えを申し上げます。市町村合併によって霧島市のように複数の学区にまたがっている市や一部に他の学区にも所属している地域がある市町が誕生をしております。県が13年11月に県内の公立中学生,高校生,保護者に対して行いました県民調査によりますと,通学区域につきましては,「一定枠を拡大するなどして学校をより多く選択できるようにしてほしい。」という回答が「現状維持」や「縮小すべきだ。」という回答よりも多いという結果が出ております。そのような状況を踏まえ,県立高等学校通学区域検討委員会は平成18年3月,「市町村合併の進展や今後予定されている県の組織機構の見直しによる行政区域の広域化,高校再編の進捗などを十分見極めた上で通学区域の枠組みの検討をする必要がある。」とまとめられたと理解をしております。したがいまして,県立高校普通科の通学区域の在り方につきましては,従来の学校選択の幅や地域の状況,市民のニーズ等を十分踏まえた上で県の方で検討していただきたいと考えております。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  食教育・食農教育についての1点目についてお答えします。現在わが国の食をめぐる現状は,飽食,栄養の偏りや不規則な食事,子どもの食事環境の変化,肥満等による生活習慣病の増加など様々な問題を抱えております。その中でも食の海外への依存の問題は食生活にも大きな影響を与えており,議員のおっしゃるとおり,わが国は世界最大の食料輸入国である一方で,大量の食べ残し,廃棄が発生しており,資源の浪費や環境への負荷,社会的負担も増大しております。また,国の食料自給率は年々減少しておりますが,その原因には,食生活の変化,欧米化が挙げられます。国内で自給可能な米の消費が落ち,その一方で原料や餌となる穀物の大部分を輸入に頼っている日本は油脂や畜産物の消費が増えたことからますます輸入に頼らざるを得ない状況になりました。しかし,今後は世界的な人口の増加や天候不順や気象災害がもたらす農産物の被害などにより今までどおりの食料輸入を続けることができない可能性も出てきました。そのような現状の中,本市では平成18年11月に「増健・食農育宣言」を行い,現在この宣言を実効性のあるものとし,市民が食に関する知識と食を選択する力を身につけ,健全な食生活を実践するための取組を総合的かつ計画的に推進するため,霧島市食育推進計画を策定中でございます。その中で今後は市民に対してもったいないという意識や無駄をなくす食生活への意識改革を進め,食料問題の視点も含めた食育の啓発事業を推進してまいりたいと考えております。また,現在行っております日本型食生活への転換を意図した郷土料理,伝承料理の普及や地産地消への取組,子どもから大人までのライフステージに応じた食育の推進を各分野で取り組んでまいりたいと考えております。2点目についてお答えします。国は地球温暖化防止を最優先に二酸化炭素の発生抑制の数値目標を掲げ,環境省を中心とした関係省庁が一体となり,国,地方自治体,事業所及び国民の責任を明確にし,二酸化炭素発生抑制に向けた努力がなされているところです。二酸化炭素発生の部門別原因の1位が産業部門,2位が運輸船舶部門,3位が業務その他部門,4位が家庭部門,そして5位がエネルギー転換部門であることを考えれば,食料の輸入率の高いわが国においては生産地から食卓に届く間に多くの運輸及び船舶が使われることは莫大なエネルギー消費につながり,大きな環境負荷が発生していることになります。現在のわが国の食生活は,欧米化や簡便化,外部化が進み,食料自給率も年々減少している状況にあります。したがいまして,今後食教育・食農教育につきましては,これらのことを認識し,単に目先の健康や食の安全,食料自給率の問題だけではなく,地球環境の動向にも大きく関わっているということも含め,保健,学校,農政などの各分野で啓発してまいりたいと考えております。 ○34番(浦野義仁君)  実に勉強された答弁をいただきましてありがとうございます。市の宣言の所で「増健・食農育宣言」これは私もちょうどトイレの廊下の前張っていまして毎日見ているんでございますけど,これを生かさない手はないと思うんです。自給率の向上とか何ぼお題目唱えても,消費者が安価な品物を,安い所から栄養価の高い物を仕入れて食べるようであれば,ダイエットと言いながら一生懸命食うて一生懸命,何と言うのか知らん。何とかアクロバットみたいなやるでしょう。あんなお嬢さん見たら本当おかしいんですよね。1週間水だけ飲んどったら簡単に痩せられるわけですから,食う物は食うてダイエットしなきゃならないという発想自体が私はおかしいと思うんです。それで補助食品は毎日宣伝されるし,あんなんは要らないわけですよ。先ほど答弁の中でありましたけど,日本食なんか食べとけば,そうあんな栄養補助食品と言うんですか,食べることも要らないと思うんですよ。ただ私は思うのは,たった千キロカロリー,自給率はカロリーベースで。日本人はそれしかないんですよ。あとは全部,一番遠いアメリカ,カナダ,オーストラリア,化石燃料を使ってCO2を吐き出しながら,日本の国内の運輸部門が全部使うCO2と匹敵するぐらいの炭酸ガス,地球温暖化ガスを出しながら食料を買っているわけなんですよ。そういう点をやはり食育の教育の中で教えるべきだと思うんですよ。それとこのフードマイレージというのはもう大分前,早かったんですが,私も最初は理解できなかったんです。だけど,最近はまたウッドマイレージとか出てるんですよね。いかにしてその問題も材料を運んでくるか。その距離によって,輸出国と輸入国の間の距離から換算していけばどれだけの化石燃料を使うと,これは積算簡単にできるわけです。ところが,それがなかなか出てこないんですよ,政府のやつを引いてもですよね。だから,京都議定書をアメリカが馬鹿にするのは当然なんです。一人当たり日本人はアメリカ人の7倍のCO2を出しているわけですから,京都議定書で何ぼ立派なことを言っても,これは通らないと思うんですよね。今度は洞爺湖サミットでいかに立派な安倍総理のぼんぼんが言われても,何言うかということなんですよ。だから,私の狙いは,演説するのが狙いではなくて,この食育の問題は,ただ農政の東部長の答弁に自給率,自給率,集落営農どうするんだというのは酷なんですよ。やはり子どもの頃からどういう食事をして,どういうことを学んでいき,そして地球を守っていこうという発想で食育を教えてほしいと思うんです。だから,栄養価の問題とか,終戦後は,あんまりしゃべりたくないんですけど,アメリカナイズされて肉食を食べるようになった。肉はいつか,宮本課長さんですかな,おっしゃられたとおり,牛肉1㎏は20tの水が要るとなっとるんですよね。だから,日本は水がやがて枯渇するであろうアメリカから水を仕入れていくと同じだと。これは議長も見られたんですけどね,ウォータークライシスとNHKの番組があった。あれを見て私も愕然としたから言うんですけどね,その点も含めて広範囲な視点でそういう食育の教育を取り込んでほしいと思いまして,本来は農政の方の質問だとお思いと思いますけど,東部長には絶対しませんからと言っとった約束もありまして,食事に引っかけて一般質問を組んだわけなんですけど,必ずしも私はその考えは間違ってないと思っているんでございますが,どうかこれ食育の点で生かされますかどうか。この宣言どおりに進めてほしいんですけど,どうですか。 ○健康増進課長(宮本順子君)  いろいろありがとうございました。貴重なご意見をいただきました。子どもの頃から食べ物を選ぶ能力でありますとか,食べ物の育ちを知る能力でありますとか,元気な体が分かる能力でありますとか,食育の中では様々な能力を育てましょうということでやっておりますけれども,まだその食べ残しの廃棄物の問題でありますとか,それから地球環境に関する問題でありますとか,そういう部分は食育の中ではまだほんの,今出てきたというようなところでございますので,議員のいいご提案をいただきましたので,今後はそういう部分を食育の教育の中に取り入れてまいりたいと考えております。 ○34番(浦野義仁君)  今のご答弁でもう何も言うことなくなったですよね。それで次に学区制の問題なんです。伊藤知事さんは総務省の確か地方債務ですか,あの担当だったことがあるんです,お辞めになる前ですね。その前は地方課じゃなかったですかね,伊藤さんは。あの方は合併だけは急いで,加治木の総務事業所の所長さんに菓子折を持たせてやったりして合併進めとって,それでこの学区問題はそのままほっとくというのはおかしいと思うんですよ。それで市長は丁寧にも県教委の言われたことをそのまま言われたですけど,私は納得いかないんですよ。この図面見て,この太線は私が勝手に引いたんですけど,これ合併協議会の時の最後に出た写真なんですけど,ちょっと大きかったんですけど,こんなにいびつなんですよ。伊佐・姶良学区と,こっちは姶良東学区と言うんですよね。こんな学区を設けとって,ああ,もう編成し直すのはどうの,ああだ,こうだと言うのは,これはただのへ理屈ですよ。だから,私は文科省と教育委員会はなくした方がいいというわけなんです。いや,これは私は文科省にも言っているんですよ。学校を造ってくれるから,私は文科省の教育施設部が大好きで,あとは大嫌いなんです。だから,この学区制というのは本当子どもたちにとっては大変なことだと思うんですよ。旧態依然の電話も,我々が若い頃は牧園から鹿児島に特急で電話を申し出て,バイクで走っとったらバイクの方が速かったんですから,そういう今時代が違うんですよ,本当。これ市長,教育長も新たな教育長,髙田教育長,県のOBが言うんですよ。「髙田教育長頭いいしねえ。弁舌爽やかだ。だから,よく話聞いてねえ大事にしたってくれと,必ずいいことする。」と私は言われて,飲むたんびに言われているんですから,教育長頑張ってくださいよ。それで市長,今度は市長は踏ん張らなきゃいかんと思うんですよ。こういうその私なんかが青年団時代のそういう不便な時じゃないですよ。今はブロードバンドだ。何とかかんとか言いながら,今日もいろいろ話出てたじゃないですか。高速度通信網が発達してくるわけなんですよ。しかもインターネットはもう写真まで,私写真は大嫌いだから見たくもないんですけど,写真まで全部映るわけですよ,携帯電話でも。そういう時代になっておってなおかつ旧態依然のこの学区のままいくというのは,明治維新がそのままあるわけなんですよ,鹿児島には。その点もう少し市長強く言ってくださいよ。市長も前県会議員さんだったんですから,かみ付く方法は知ってるでしょう,ガチッと。だいぶ県会議員の時はうるさがられて,市長は,屋久島に閉じ込めておってくれと私は頼まれとった。だから,どうか,冗談じゃありませんけど,教育長共々,これは本当答え出すようにしてやってくださいよ。そうしないとかわいそうですよ。1市6町なって霧島高等学校というのができて来年発足するんですよね,発足する。それなのに伊佐・姶良学区,片や姶良東学区と言うてこんないびつな学区はないですよ。そう思いませんか,市長。 ○市長(前田終止君)  この学区の問題につきましてはいろいろ,元県教育委員会の次長をなさってた,現在私どもの教育長に選んでいただきました教育長とも意見交換もしたわけでございますが,お話をお伺いしますと,全国的には広くとらまえて受験者の選択肢を広げていくという傾向にあるそうでございます。東京都なんかはもう東京全体でどこでも選択できるというようなことで,学校の経営者の側が本当に気合を入れた経営をやらなきゃ子どたちからも選択されないというような時代だそうでございます。私どもの鹿児島県の場合,答弁したとおり,今,平成の大合併で鹿児島県の基礎自治体の地図が大きく96市町村から49に変わったわけですね。それで議員ご指摘のようなご意見と,また,その逆の意見とぶつかり合っている側面も一方あります。ですから,この合併の落ち着き,あるいは,また,高校再編の落ち着き,そういうものを見ながら,特に県立高校という枠組みでございますから県の教育委員会等の考え方,私どものまた地域の声,そういうものをよく踏まえながら今後判断をしてまいりたいと,こう思っております。 ○34番(浦野義仁君)  よく分かりました。最後の質問になりますけど,これは市長に質問ですけど,この宣言文,増健・食農育,これを私はこれだけの,私はこう毎日見るんですよ,これ,前からずうっとですね。霧島市から発信してほしいんですよ,信号をですよ,全国に。これは私は一番大事にしたいのはこの言葉だと思うんですよ。道義高揚でしょう。「国際観光文化立市宣言」,全部つながりがあるわけなんですから,それを含めて情報発信をきちっと食育の面からでも,食農育問題ですから,やってほしいと思うんですよ。そうしないと政府は動きませんよ。商社から推されて政治献金入るわけです。それは市長もご存じでしょう。やっぱり金には弱いですから,人間はですよ。やっぱり献金が入るともうそんないいかげんなことになるわけですよ,裏を言えばですね。だから,あんまり,言ったって先が短いから大したことないけど,そのあれでやはりこのフードマイレージを考えたら,それはほっとけないと思うんですよ。できれば外国から食事は絶対買わないと,食材は。日本国内が全国挙げての地産地消であると。ただこの集落のやつを地産地消,ああ,旧国分市内がこれ地産地消しましょう。そういう小さな問題じゃないと思うんです。だから,どうか日本国全体の地産地消というものを考えられて,何とかこの霧島市からね世界へ情報を発信するようなことを考えていただきたいと。これは課長さんにも期待しますし,何よりも世界を飛び回り,全国を飛び回るのが大好きな市長さんにお願いしておるんです。よろしいでしょうか。やってくださいますでしょうか。 ○市長(前田終止君)  今年(P★★に「平成17年」と訂正あり)の6月に食育基本法が成立をいたしました。食育の言わば国民運動で日本人の食生活,それが大変に戦後乱れてきている。そういうことをきちんと問いただし,そして食生活改善,こういう方向を国全体で目指していこうというのが食育基本法の成立かなというふうに考えております。そういう中で私どもの新市霧島市,海抜0mからそれこそ1,500mの山頂まで約600km2という大変に広大なふるさとを持つ。その中で多彩な食があるわけですね。そして,また,地域に伝統的なその食材とともに,食に対する調理方法,失われつつあるふるさとの様々な味,そういうものを地産地消,総合的に考えながら,増健ということまで念頭に入れ,私たちのふるさと霧島市こそが海の物,山の幸,また,私たちの地域自身が非常にバランスのとれたそういう方面の様々なものも持っていることを生かすという意味でもこの「増健・食農育宣言」,これを行ったことは非常に素晴らしいことだなと。それを宣伝だけに終わらせない意味で実効あるものとして市民の皆さん方が食に関する知識あるいは食を選択していく力,そういうものを身につけ,健全な食生活を実践していくために計画を今つくってもらっている最中でございます。このことを地域,市挙げてやっていく時代が本当にくると,つくらなきゃいかんと,こういうふうに思っております。議員ご指摘の,指摘にどこまで応えられるか分かりませんけれども,私たちのこのかけがえのないふるさとの中で増健・食農育,これがしっかり健康と農業,そして,また,地域の伝統文化としての食ということをしっかり考えて,それを実行できる私たちの霧島市になりたいと,そういうことをもう強く念じ上げて,また,私もしっかりと取り組んでいくことをお約束いたしたいと存じます。 ○34番(浦野義仁君)  これで終わるつもりだったんですけどね。栄養学的なことは私はあんまり興味ないんです。要するに今,地球温暖化が大変な問題になっております。私は好きな物を食って早く死んだ方がいいというぐらいですから,たばこもじゃんじゃん吸っております。だけど,いくら自給率向上とかお題目を唱えても,自給率が下がってくれば下がるほど地球の温暖化が進んで破壊の方に向かうんですよということまで言わなきゃ自給率は上がらないと思うんですよ。だから,自給率を上げるにはあらゆる面から子どもたちに教えていかなければならないと思うんですよ。だから,そういう食育の面の推進の発信ももちろん一番大事だと思いますけど,やはりあらゆる広範囲な材料というものなんかから全部揃えて是非食農教育に当たってほしいと思う。それを霧島市が専売特許みたいになってもいいから,世界に発信していくというのが私の願いなんですよ。その点について今度は課長さんの方から答弁をお願いします。 ○健康増進課長(宮本順子君)  その点につきましてはそれぞれの立場でそれぞれの取組を行うことが大事ではないかなと思います。食教育の中では,日本型食生活を推進するとか,それから食べ残しを減らす。地元でとれる食材を生かすとか,今が旬の食べ物を選ぶとか,地産地消の推進を心がけながら,そして地球環境にも配慮した部分を地方公共団体をはじめとして,農業者,食品産業,消費者,消費者団体あるいは学校共々推進していくことがそういうことにつながるのではないかなと思っておりますので,そういう形で今後も取り組んでまいりたいと思います。 ○34番(浦野義仁君)  その件に関して即かかっていただけますか,来年からでもいいんですけどねえ。よろしいですか。これはもう市長にお願いします。 ○市長(前田終止君)  先ほど答弁をいたしましたけれども,今,市民の皆さん方,関係各機関の方々にも行政の方からお願いをし,市全体のことを念頭に置いてご指摘のようなことについての検討協議会をしっかりつくっている真っ最中でございますから,必ずこれを実効あらしめる方向に最大の努力ができることはお約束できます。 ○34番(浦野義仁君)  それじゃあよろしくお願いいたしまして私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(西村新一郎君)  以上で浦野義仁議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの21名については明日以降の本会議で行います。ここで申し上げます。明日9月12日から14日の会議は議事の都合により会議の開始時間を1時間繰り上げて午前9時から開くことといたします。本日はこれで散会いたします。ご苦労さまでした。             「散 会  午後 6時48分」...