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平成18年第4回定例会(第5日目12月 8日)

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  1. 霧島市議会 2006-12-08
    平成18年第4回定例会(第5日目12月 8日)


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    平成18年第4回定例会(第5日目12月 8日)              平成18年第4回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成18年12月8日(第5日目)午前9時開議 ┌──┬──┬────────────────────────────┬─────┐ │日程│議案│   件                  名     │ 備 考 │ │  │  │                            │     │ │番号│番号│                            │     │ ├──┼──┼────────────────────────────┼─────┤ │ 1│  │一般質問 時任英寛君(★ページ)            │     │ │  │  │      特別支援教育について           │     │ │  │  │      ・環境問題について             │     │ │  │  │      ・公営住宅問題について           │     │ │  │  │     岡村一二三君(★ページ)           │     │ │  │  │      ・予算執行における流用について       │     │ │  │  │     仮屋国治君(★ページ)            │     │ │  │  │      ・広域行政の現状と課題について(今後の対策を│     │ │  │  │       含めて)                 │     │ │  │  │     下深迫孝二君(★ページ)           │     │
    │  │  │      ・狂犬病対策について            │     │ │  │  │      ・企業誘致の状況について          │     │ │  │  │      ・看板設置について             │     │ │  │  │     山浦安生君(★ページ)            │     │ │  │  │      ・霧島市環境基本条例と観光について     │     │ │  │  │     池田 靖君(★ページ)            │     │ │  │  │      ・農業振興の基本政策について        │     │ │  │  │      ・防火施設整備について           │     │ └──┴──┴────────────────────────────┴─────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  脇 元   敬 君      2番  松 元   深 君     3番  秋 広 眞 司 君      4番  池 田 綱 雄 君     5番  有 村 久 行 君      6番  徳 田 拡 志 君     7番  山 浦 安 生 君      8番  神 園 三 郎 君     9番  厚 地   覺 君     10番  徳 田 芳 郎 君    11番  宮之原   稱 君     12番  黒 木 更 生 君    14番  四 元 寿 満 君     15番  新 橋   実 君    16番  仮 屋 国 治 君     17番  林 薗 澄 男 君    18番  脇 元   操 君     19番  植 山 利 博 君    20番  上 鍋 正 光 君     21番  塩井川 幸 生 君    22番  久 保 史 郎 君     23番  岡 村 一二三 君    24番  島 廻 一 心 君     25番  木野田 恵美子 君    26番  山 神 生 人 君     27番  池 田   守 君    28番  下深迫 孝 二 君     29番  栫 井 成 孝 君    30番  吉 永 民 治 君     31番  今 吉 歳 晴 君    32番  尾 崎 東記代 君     33番  木 場 幸 一 君    34番  浦 野 義 仁 君     35番  池 田   靖 君    36番  細山田 為 重 君     37番  蔵 原   勇 君    38番  田 代 昇 子 君     39番  前川原 正 人 君    40番  窪 田   悟 君     41番  川 畑 征 治 君    42番  深 町 四 雄 君     43番  時 任 英 寛 君    44番  中 村 幸 一 君     45番  西 村 新一郎 君    46番  宮 内   博 君     47番  徳 田 和 昭 君    48番  川 畠   暁 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   助     役  南   洋 海 君  助     役   福 永 いたる 君   総 務 部 長  西 重 正 志 君  生活環境部長    林   兼 行 君   保健福祉部長   今 村 恭 一 君  農林水産部長    東   邦 雄 君   建 設 部 長  秋 窪 直 哉 君  工事監査部長    大 井   正 君   まちづくり調整監 内   達 朗 君  消 防 局 長   中 村   昭 君   会計管理部長   池 田 和 弘 君  総務部次長兼    南 田 吉 文 君   行政改革推進監  山 口   剛 君  総務課長  企画部次長兼    福 原   平 君   生活環境部次長  杢 田 耕 一 君  企画政策課長  農林水産部次長兼  外 山 幸 喜 君   商工観光部次長兼 柳 田 秀 徳 君  農政畜産課長                商工労政課長  建設部次長兼    塩入谷 政 秋 君   消防局次長兼   林   兼 哉 君  建築住宅課長                総務課長  管 財 課 長   山 下 英 博 君   財 政 課 長  平 野 貴 志 君  行政改革推進課長  濱 﨑 正 治 君   地域振興課長   馬 場 勝 芳 君  情報政策課長    上脇田   寛 君   環境衛生課長   川 村 直 人 君  保険年金課長    坂 元 良 行 君   環境衛生施設課長 前 田   理 君  高齢・障害福祉課長 西     剛 君   健康増進課長   宮 本 順 子 君  耕 地 課 長   馬 場 義 光 君   企業振興課長   成 尾 智 広 君  観 光 課 長   後 藤 辰 美 君   土 木 課 長  中 村 順 二 君  都市整備課長    篠 原 明 博 君   消防局総務課長  西 尾   潔 君  消防局予防課長   田 中 義 春 君  教  育  長   古 川 次 男 君   教 育 部 長  吉 永 冨城夫 君  教育部次長兼    石 塚 義 人 君   学校教育課長   村 田 研 史 君  教育総務課長 5.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    成 枝 靖 夫 君   議事調査課長   谷 山 忠 憲 君  議事調査課課長   山 元 春 行 君   書    記   赤 塚 孝 平 君  補佐兼議事係長  書    記    井 上 寛 昭 君   書    記   米 元 利 貴 君 6.会議のてん末は次のとおりである。                「開 議  午前 9時00分」 ○議長(西村新一郎君)  ただいまの出席議員は47名であります。定足数に達しておりますので,直ちに本日の会議を開きます。ここで西重総務部長より発言の申し出がありますので,許可いたします。 ○総務部長(西重正志君)  皆さんおはようございます。一昨日6日でございましたけれども,徳田芳郎議員の一般質問の中でアルコール検知器の値段を「6,660円(実際は6,200円程度と答弁)」と答弁いたしましたが,正しくは「9,660円」の間違いでしたので,訂正し,お詫び申し上げます。どうもすいませんでした。    △ 日程第1 一般質問 ○議長(西村新一郎君)  それでは,早速昨日に引き続き一般質問を続けます。43番時任英寛議員より3件通告がされております。したがって,時任議員の発言を許可いたします。 ○43番(時任英寛君)  おはようございます。ただいま議長より発言の許可をいただきましたので,先に通告いたしました3件について順次質問いたします。当局の明快な答弁を求めます。さて,景気は上向いてきているものの,国民の皆様にはその実感がなく,地方では依然として厳しい雇用状況にあります。国・地方とも多くの債務を抱え,財政破綻を来す自治体も出て参りました。また,本定例会でも議論となっておりますいじめの問題は全国で悲しい事案が発生いたしております。さらには県のトップが逮捕される行政の不祥事,まさに政治の信頼が揺らぐ時代であります。心の世紀と言われる21世紀,政治に携わる一人として,霧島市議選後1年を経過した今,改めて私ども公明党の原点であります大衆と共に語り,大衆のために闘い,大衆の中に死んでいくとの立党の精神を深く胸に刻み,さらに襟を正し,生活者,市民の皆様の目線で市政発展のため全力で取り組んで参る決意であります。質問に入ります。第1点,特別支援教育についてお伺いいたします。この件につきましては発達障害者支援法との関係で質問いたして参りましたが,いよいよ明年4月からの完全実施に向けて全国でも様々な取り組みがなされております。多くの先進事例も報告されております。本市においては国・県の指定を受け,いち早く取り組みがなされてきましたが,校内委員会の設置,特別支援教育コーディネーターの指名,校務分掌,個別の指導計画及び支援計画の作成など多岐にわたっての整備が必要と考えられますが,いかがでしょうか。本市の小・中・高校の校内支援体制の整備状況について問うものであります。次に,地域・校外でのスタッフとして巡回相談員,専門家チームの職務も重要になって参りますが,その人材は本市において十分な確保ができている状況にあるのか問うものであります。また,特別支援教育及び発達障害者支援法の拡充を図るために市特別支援連絡協議会の設置が必要と考えますが,本市の現状を問うものであります。第2点,環境問題についてお伺いいたします。容器包装リサイクル法が施行され,本市においても市民の皆様のリサイクル意識も定着し,その効果も大なるものがあります。そこでお伺いいたします。本市の資源ゴミのリサイクル率及びリサイクル還元金の状況を,リサイクルセンターごとの実績を問うものであります。次に,分別回収に対応できない無責任な人たちによる不法投棄も後を絶たない現状にあります。真面目に環境問題に取り組む多くの市民の皆様に対しての背任行為ともとれる行為には断固けじめをつけるべきだと思っているのは私だけではないと考えます。事実ゴミの不法投棄に頭を悩ます地区公民館長,自治会長さんは一人,二人ではありません。このような状況は市当局も当然把握されておられることと思いますが,そこで環境美化条例通称ゴミポイ捨て禁止条例,市長も積極的に検討されておられましたが,その進捗状況を問うものであります。次に,容器包装リサイクル法の改正が行われますが,今後市当局として取り組むべきことは何か問うものであります。第3点,公営住宅問題についてお伺いいたします。この件につきましては昨日同僚の厚地議員から同様の質問がなされましたので,角度を変えてと申し上げたいが,どう角度を変えましても同じでございますので,1,2につきましては割愛をいたします。3項目目からの質問といたします。今後の公営住宅の管理運営で指定管理者制度導入の検討はできないものか問うものであります。また,既存住宅の改修により利便性,さらなる居住の快適さが高まることで住宅使用料に転嫁することも可能でありますが,住宅施設の改修・修繕等施すことによる入居者に対して新たな受益者負担が発生する事案があるか問うものであります。以上で壇上からの質問を終わりますが,答弁のいかんによりましては自席からの再質問を議長にお願いを申し上げます。 ○市長(前田終止君)  皆さんおはようございます。時任議員より3点につきまして質問がございました。2点目については私の方から答弁をいたします。1点目については教育長が答弁をいたします。3点目につきましては建設部長に答弁をいたさせます。2点目の質問は環境問題でございました。その中でのまず1点目の資源ゴミに関わる本市のリサイクル率及び還元金の状況でございますが,平成17年度の実績を申し上げます。国分,溝辺,霧島,隼人,福山地域を所管する天降川リサイクルセンターにおけるリサイクル率は21.9%,還元金は約6,960万円,横川,牧園地域を所管する未来館におけるリサイクル率は13.3%,還元金相当額は約682万円となっております。なお,天降川リサイクルセンター分敷根清掃センターにおける金属類のリサイクルに関わる数値などを含めたものであります。次に,2点目の不法投棄対応のポイ捨て禁止条例の進捗についてお答えいたします。本市では現在,9月に制定をいたしました環境基本条例に基づき環境基本計画の策定作業の一環として多くの市民の皆様のご協力をいただきながら,本市環境の現況調査やアンケート,ワークショップなどを実施をし,現状分析や課題の抽出,整理を行っているところでございます。ポイ捨て禁止を含めた環境美化条例につきましては,環境基本計画策定作業の次のステップである本市の望ましい環境像と環境目標の設定とも密接な関係がございますので,これらの調査結果等を踏まえながら,その際に関係者の皆様と共に具体的な協議を進めて参ることにいたしております。なお,先進地情報収集や素案につきましてはほぼ準備は整っているところでございます。最後に3点目の今回の容器包装リサイクル法改正で今後市が取り組むべきことについてお答えをいたします。今回の容器包装リサイクル法改正は,法施行後10年が経過をし,一般廃棄物のリサイクル率の向上や最終処分量の減少など一定の改善が見られることなどを踏まえ,次のような基本的方向に沿って行われたところでございます。①循環基本法における3R推進の基本原則に則った循環型社会構築の推進,②社会全体のコストの効率化,③国,地方自治体,事業者,国民,NPOなどすべての関係者の協働でございます。なお,改正法は,一部を除き,平成19年4月1日から順次段階的に施行されていくことになっております。今回,本市に直接関係のある改正項目といたしましては,市町村の分別収集計画の情報公開の義務付け,再商品化が合理化された寄与部分に事業者から市町村に対する資金を拠出する仕組みの創設,容器包装廃棄物を市町村から指定法人等への円滑な引き渡しなどに関する事項を国の基本方針への追加といったことが挙げられます。本市といたしましては,今後も廃棄物の分別排出,収集の徹底,発生抑制,再使用,減量化といった取り組みを関係機関や衛生自治団体などと連携をしながらより一層進めますとともに,市民一人一人の意識改革を図るため,さらなる指導・啓発活動を推進して参る所存であります。 ○教育長(古川次男君)  特別支援教育についてお答えをいたします。まず1点目でございます。これからの特別支援教育では,これまでの特殊学級の児童・生徒に限らず,支援を必要とするすべての児童・生徒のニーズに応じた教育を展開することを狙いとしております。各小・中学校においては校内委員会を設置し,特別支援教育コーディネーターを配置して校内研修に積極的に取り組んでおるところでございます。また,小・中学校の校内委員会と本市就学指導委員会との関わりの中で入学相談会や就学相談会を実施しているところであります。特別支援教育が来年度から完全実施されますが,それぞれの学校の実情や個々人の実態に応じた支援の在り方について一層検討を重ねていく必要があると考えております。続きまして特別支援教育についての2点目の質問にお答えをいたします。現在学校教育に関しましては,就学期において地域支援保健師や幼稚園,保育園との連携の中で適正な就学指導を進めているところでございます。また,特別支援教育推進事業により市内各小・中学校へ加治木の養護学校,牧之原養護学校から巡回相談員がコーディネーターとして訪れ,校内の支援についての指導・助言を行ったり,個別の支援計画や指導計画の作成に対してアドバイスを行ったりしております。さらに特別支援教育アドバイザーによる巡回訪問も受けており,校内支援体制の充実・整備を図ろうとしているところでございます。3点目のご質問にお答えをいたします。現在,姶良地区では特別支援教育推進事業の一環として特別支援連携協議会を設置し,福祉,医療,労働等の関係部局,親の会,教育委員会,学校関係者等を構成員として部局横断的な取り組みを行っております。本市でも中学校を中心に就学する複数の小学校の関係者が連携し,小・中一貫した特別支援教育の在り方を模索する中学校区特別支援教育連絡会を開催をしております。今後は保健師や民生委員などの方々の学校関係者以外の方々を交えた広域的な連絡会の必要性を考えております。また,就学期の子供たちに関しましては,幼稚園,保育園,保健師等からの情報を収集しているのが現状であります。今後,学校教育だけでなく,より長いスパンでの支援の在り方について関係部局・機関などとの連携が必要になると考えております。 ○建設部長(秋窪直哉君)  公営住宅問題についての3点目についてお答えいたします。本市が管理している施設について,平成18年2月に策定された公の施設に係る指定管理者制度に関する指針に基づき現在まで110件の指定管理者制度の導入がなされておりますが,市営住宅の導入はなされておりません。市営住宅に指定管理者制度や民間委託を導入した場合の業務内容としましては,入居者募集,入・退去の手続き,施設の維持管理,修繕,住宅使用料の徴収などが考えられます。今後これらの業務について市民サービスの向上や施設管理費の削減につながるようであれば指定管理者制度及び民間委託の導入を検討したいと思います。次に,4点目についてお答えいたします。既存住宅を今後どのように活用していくかについて,平成19年度から10年間の市営住宅ストック総合活用計画を本年度に策定することにいたしておりますが,その中で全面的改修,個別改善を実施した場合で住宅の規模,利便性が向上した時は,家賃算定式に基づき計算を行い,当然受益者に負担をお願いすることになると考えております。ただ軽微な修繕等については管理者の行うべき範囲でありますので,市の方で負担することになり,家賃に跳ね返ることはないと思っております。 ○43番(時任英寛君)  今るるご答弁をいただきました。市長は昨日からちょっとお声の調子が悪いようでございます。お大事になさっていただきたいと思います。本日私が通告をいたしました質問につきましては,市長が壇上からご答弁いただきましたけれども,もうこれで結構かと思います。あとは下々の者で議論をさせていただきますので,ただ最後にそういたしますと言っていただければ,それで結構かと思います。まず,割愛をいたしましたので,住宅問題から先に済まさせていただきたいと思います。特に教育委員会の皆様ずうっと今回お疲れのようでございますので,若干お休みいただきまして,最後で特別支援教育につきましてはお伺いをさせていただきたいと思います。そこで指定管理者の導入,また,民間委託の導入,これは前向きに検討をいたしたいと思いますというような答弁でございました。そこで行政改革推進監にお尋ねをいたします。今後,そういう指定管理者制度もございますが,今答弁ありましたその市営住宅ストック総合活用計画,当然建て替え等も出て参りますけれども,これについてPFI事業又は指定管理者導入に伴うPPP事業,これについての可能性というものはどうか。見解を問うものであります。 ○行政改革推進監(山口 剛君)  公営住宅につきましては,例えば,指定管理者を入れる時にサービスの向上とか,いろいろございますけれども,この公営住宅につきましてはまず管理者が替わることによって利用者が不利益を被らないということがまず第一だろうかというふうに考えます。そういった意味ではこの住宅に対して指定管理者を入れるとした場合何ら問題はないんではないかというふうに考えます。PFI事業につきましてはこの指定管理者制度の最も基になる制度です。もう建てる時から民間にお願いするという制度ですので,それを活用することは大変効率的なお話だと思いまして,全国的にもこのPFIによって住宅を建てている所も多いですし,県内でも一部の町村におきましてはこういったPFIで公営住宅を建てている例もございますので,当然建て替えなどの時にはPFIを念頭に置きながらやっていくことも一つの方法であろうかというふうに考えます。 ○43番(時任英寛君)  財政難の折,いかにして経費の削減を行っていくかということは,これはその財政課だけでなく,すべての部・課において考えていっていただかなければならないことでありまして,今様々な法が改正され,コスト削減へ向けて行政も取り組むシステムができておりますので,大いにそれを活用していただきたいと,このように考えます。それと住宅の場合,先日厚地議員の方からもございましたように,非常に老朽化が進んでおる。それも含めて今調査に入っておるということですが,ただ消費者保護法とのかみ合いですよね。住宅が老朽化することによる,そしてそのそれによるその安全性が損われるということでですね,実はその全国的には,公営住宅ではございませんが,マンション等が一つ告訴されている部門もございます。公営住宅につきましてこういう老朽化の所に,確かに家賃等は安いんですけれども,その利用者,入居者から住宅の不具合による訴えというものが今後起こされる可能性というのはなきにしもあらずだと,このように考えますけれども,これについてその消費者保護法との兼ね合いで建設部としてはどのような見解をお持ちなのか。お聞かせをいただきたいと思います。 ○建設部長(秋窪直哉君)
     今,議員の言われたように,そういう大きなことにつきまして特別入居者の方からの申し入れはございません。よって,いろんな諸々の修繕等につきましては適切に処理をしている状況でございます。 ○43番(時任英寛君)  今後,やはり様々な法との絡みというのが出てきます。実際行政が訴えられるケースというのも多々ございますので,そのあたりもやはり精査をしていただきたいと,このようにお願いをいたします。住宅問題につきましては終わります。次に,ゴミ問題ですか,環境問題についてお伺いをいたします。先ほど市長から答弁をいただきました還元金6,960万,それと682万,8千万ぐらいのですね還元金が戻ってきております。これはひとえにやはり市民の皆様がこの容器包装リサイクル法を本当に理解していただいて,今この霧島市から出てくるリサイクル品ですね,資源ゴミ,これは業者の皆様方にお聞きしますと一級品であると,これほどきれいなリサイクル品はないというような評価をいただいております。それと,また,下手に旧国分地区衛生管理組合リサイクルプラザを造らなかったことによる私はこの還元金だと思うんです。やはりその大きな投資をしてしまえば,やはりそれをこの還元金で埋めていかなければならない。今この全国でもまれに見る私は還元金がこの人口規模では返ってきておると認識をいたしておりますけれども,そのこのことをやはり市民の皆様方にその周知とかする必要があると思うんですね。皆様方の努力のおかげでこれだけのリサイクルの金額が返ってきてますよということを私は大々的に周知することによってまたさらに皆様方のリサイクル意識というものが高まってくるんではなかろうかと思いますが,川村課長いかがでしょうか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  時任議員のおっしゃるとおりだと思っております。なかなかこのリサイクルによります還元金につきましては,国分,溝辺,霧島,隼人,福山と,それから牧園,横川につきましては処理する所が,牧園,横川につきましては一部事務組合の方でしておりますので,その辺につきましては会計の仕方等も違っております。したがいまして,今後は市民の皆様方のそういったご協力によりましてこのような金額が出ているというようなことにつきましては広報等を通じてお知らせしていきたいと思っております。 ○43番(時任英寛君)  できるだけお金を見つけてくる質問をいたしております。それでですね,ただ,今先ほど答弁市長からありましたけれども,リサイクル率というのがあります。「これは当然敷根清掃センターの分も天降川リサイクルセンターの中に入れております。」という答弁でございましたけれども,現実には天降川リサイクルセンター分リサイクル率というのはまだ結構高い数値にあるんじゃないかと思いますが,いかがでしょうか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  このリサイクル率と言いますのはゴミの総量における資源ゴミの割合でございます。したがいまして,リサイクル率を出す場合には,その天降川リサイクルセンターにはリサイクルの分だけしか集まって参りませんので,それでそれの基になるゴミ総量というのをはじかなければなりません。したがいまして,さっき市長がご答弁申し上げましたのは,国分外旧1市4町,それから牧園,横川それぞれに分けましてゴミ総量に対する資源ゴミの割合をご答弁申し上げたところでございます。 ○43番(時任英寛君)  ただこの21.9%という結構高い数字だと思っております。ただですねリサイクルセンターに集められる資源ゴミであるんですけれども,例えば,他市町に設置がしてありますリサイクルプラザ,そこは原則リサイクル,資源ゴミだけが集められるんですが,そこでのリサイクル率というのが50%もいかない自治体もあるわけですね。それからすれば非常に霧島市としては高いリサイクル率を誇っていると,このように認識をいたしておりまして,これもひとえに当局の努力又は市民の皆様方のご協力の賜物だと,このように認識をいたしております。そこで,ただこの先ほど申し上げました還元金の使途,これについてはすべてを一般財源化されていらっしゃるのか。それとも別途に特定目的で支出をされていらっしゃるのか。この件についてお伺いをいたしたいと思います。 ○環境衛生課長(川村直人君)  今回の一般質問がございましてから,なかなか,このリサイクル率というのは私たちもはじき出したことはございませんで,はじき出したわけですけれども,その際のその収支ですね,リサイクルに関わる支出,それと収入というのも平成17年度の4月から3月まで,つまり合併前から合併後の部分を一応合算しまして一応出してみました。そうしますと,先ほど申し上げましたように,還元金につきましては9千万程度(P  に「約7,600万円」と訂正あり)あるわけですけれども,その資源ゴミを回収する経費につきましては約1億6,600万程度かかっております。したがいまして,すべて還元金を充てたとしても,それでもまだ7,600万程度(P  に「9,000万円程度」と訂正あり)は一般財源の持ち出しをしているということになります。これはアバウトな数字でございますけれども,やはりそのゴミの回収につきましてはかなりのやはり費用がかかっております。したがいまして,このコストの削減と,それから逆にこのリサイクル率の向上については今後も市民の皆様方のご協力をいただきながら一層推進して参る必要があると考えております。 ○43番(時任英寛君)  確かにコスト的にいけば当然持ち出しは必要かと思いますが,この分別回収がなされなければまだまだコストはかかるわけでございまして,だから,やはり,極端な話をすれば7千万で済んでるというような,これをすべて焼却場の方に持っていきますと焼却場もパンクをいたしますし,やはりそういうことを考えればやはりこの皆様方,市民の皆様方のやはりご協力ということでこれだけのもんが出てきているというような認識を持っていただきたいと思います。それからですね,あと改正についてですけれども,リサイクル法のですね,先ほど答弁いただきました。私もある程度認識をいたしておりますけれども,だから,最終的に大事なことはこの分別の回収ですよね,これをさらにさらに徹底すれば自治体に対してメリットはありますよということを今回私は定めたものだと認識をいたしておりますが,簡潔に申し上げますと,このような理解でよろしいですかね。 ○環境衛生課長(川村直人君)  そのとおりでございます。改正法の中で事業者が市町村に資金を拠出する仕組みの創設というのがございますが,これらにつきましては,先ほど議員の方からもお褒めの言葉がございました。本市から搬出される資源ゴミについては非常に市民の皆様方のご協力で非常にきれいであると,再商品化には非常に向いているというような評価も受けております。したがいまして,そういった処理が丁寧にされている物につきましては再商品化にかかるコストというのはそれだけ少なくなるわけですね,処理にかかるコストが。そのために当初予定していた処理コストよりも余った場合については,市町村の方にその分また還元をするというような法改正がなされておりますので,まさしくそのとおりでございます。 ○43番(時任英寛君)  また新たな財源を見つけました,今,私がですね。そういうふうにしてやはりその市民の皆様の協力の下でさらなる財源の確保ができていくと,これは微々たるものかも知れません。しかし,やはりちりも積もればという言葉がございますけれども,まさにそのとおりだと思います。やはりそういうことで先ほど「PRもする。」と申されましたけれども,その件も,きれいな資源ゴミを出されればさらにまた返りが大きいというようなこともかみ砕いて市民に分かりやすいような言葉で載せていただきたいなと思います。それとあとポイ捨て禁止条例でございます。これはもう私牧園総合支所も毎月行ってます。市長より行ってます。そこで目につくのは玄関にやはり環境美化条例制定の町というのが看板がまだ立ってます,今でも。やはりこれは市長の思いでされたと思います。ただ今回いろいろな宣言をいたしました。道義高揚であり,環境宣言であり,そういう宣言をした所がポイ捨て禁止条例をつくるのかなという一つの整合性というのも問われることかも知れません。しかし,やはり時限立法的なものででも整備し,まずはきれいなまちをまずつくるという発想からいきますと私は大事なものだと,このように考えております。この答弁にも「今後さらなる具体的な協議を進めていく。」とございましたけれども,その生活環境部長,その大体いつ頃をめどにというのがございますか。 ○生活環境部長(林 兼行君)  本市が生活環境条例の制定を皮切りに現在環境基本計画の中で個別具体の天降川清流保全なり,あるいは生活環境美化なり,あるいは排水計画推進計画なり,それから地球温暖化防止計画等々を含めて策定をいたしますけれども,この条例の中身の中でポイ捨て等に対する規制措置等について設けるかどうするかということについては今,議員がおっしゃられたとおり,環境共生宣言をいたしましたり,それから道義高揚,心豊かなまちということで,この前,一周年記念に当たり制定いたしたわけでございますから,そこら辺はいろいろ庁内の中で協議をしながら明確にポイ捨てを規定をするのかどうかを含めて議論を深めていきたいというふうに考えておるところでございまして,今の時点では結論は出ていないところでございます。 ○43番(時任英寛君)  霧島市の宣言を見ましてそのあたりをやはり危惧いたしました。これを宣言したらこの条例というのは制定できるのかというのをもう即座に危惧をいたしました。ただその宣言を通してそういうポイ捨てがなくなれば,これは何も問題ないわけですけれども,先ほど申し上げましたように,いまだにその不法投棄というのは後を絶たない状況であるということも加味いただきまして,本当,長期にわたって恒久的なその条例というものではなく,くどいようですけれども,時限立法的なもので結構です。とにかくまずまちを1回きれいにして,その後その宣言に沿った形での取り組みというものをしていただきたいなと要望を申し上げまして,次に,特別支援教育に参ります。先ほど様々なご答弁をいただきました。いよいよ4月から始まろうといたしております。これにつきまして教育委員会本当ご苦労なさっていらっしゃると思いますが,とともに,学校の現場というのが一番その取り組みについてまだ右も,左もというような状況下にあるんではなかろうかと,このように考えますけれども,小学校が34校,中学校が公私14校,高校が1校ございますけれども,この学校での実態把握,把握ですね,当然その知的障害の子供さん,身体障害いらっしゃるわけですけれども,それにプラス発達障害の子供さんたちの実際の掌握はできていらっしゃるんでしょうか。 ○学校教育課長(村田研史君)  お答えいたします。小・中学校におけるいわゆるLD,ADHD,高機能自閉症等のある児童・生徒の実態調査につきましてはほとんどの学校がやっております。年内実施予定という学校が小・中学校それぞれ1校ございます。 ○43番(時任英寛君)  ただ判断が非常に難しい部分ございます。学校の先生方も専門家でもいらっしゃいませんので,どこで線引きをするかというのは,当然先ほど答弁ございましたように,巡回相談員とか,特別支援のアドバイザーですね,この方々にお聞きをしなければならないんですが,まず大事なのは実態把握であります。やはりその可能性がある子というものをいち早く見つけてあげて,その対応をしなければならないわけでございますので,これについてもさらなる,学校だけじゃなくて,委員会も含めまして把握できる体制をお願いしたいと思いますが,いかがでしょうか。 ○学校教育課長(村田研史君)  ご指摘のとおり,この発達障害についての実態を把握するというのはなかなか難しい面がございます。それぞれの学校に専門家がいるわけでもございませんので,ご指摘のような方法をとっているところです。一つはいわゆる発達障害の児童・生徒を,発見という言葉はおかしいかも知れませんけれども,実態を把握するためのチェックリストといったようなものもございますので,そういったことを手掛かりに把握をするというようなこと。それから,併せて担当の指導主事も校内の研修会等に出掛けましてあるいは連絡会等に出掛けまして実態把握の推進といったようなことに努めているところです。 ○43番(時任英寛君)  今までの特殊教育,にプラスまたこの特別支援教育という形で軽度発達障害者の子供さんたちを見ていくというような状況下にあるわけでございます。実際養護学校,聾学校ですね,特殊教育学校で今学んでいる子供たちというのが全国で5万2千人と言われております。それから小・中学校の特殊学級に通う子が8万4千人,8万6千人と言われております。そして通級で通う子供が3万4千人,プラスADHD,LD,高機能自閉症,こういう軽度発達障害の子供さん方をすれば,これ何十万人という数に上がってくるという試算がされております。それに対応をする学校現場なんですよね,実際は。そこで先ほど,今答弁でございましたけれども,今しっかりと校内で体制をとりつつあるとありますけれども,ただ悲しいかな学校の場合ですね先生方の異動があるんですよ。せっかく今,特別支援コーディネーターというのを決めて,校内委員会を設置をしましてその取り組みをしようと。今回また異動がかかってしまったら,またゼロからのスタートということで,私は非常にそこのところを危惧いたしておりますが,その学校現場としては対応ができ得る状況にあるんでしょうか。 ○学校教育課長(村田研史君)  いわゆる個別の指導計画あるいは個別のもっと広げまして教育支援計画,そういったものが必要ではないかというようなご指摘だというふうにとらえます。そこで先ほどお答えしました実態調査に合わせまして同時に指導計画あるいは支援計画を作成して,例えば,担当が交代したあるいは異動したという場合にも適切な対応ができるように作成を進めているところであります。ただ先ほど議員もご指摘のとおり,いわゆる実態をきちっと把握する手だてということについてまだなかなかこう確立され切れない所がありますので,すべての学校でそれがなされているかと言うと,まだ課題が残っているというふうにとらえております。 ○43番(時任英寛君)  非常に現場としては混乱も予想されると認識をいたしております。実際今,学校の先生方大学でこの教育学を学ばれる時にこういう障害の勉強はなさってきておられないと,このように認識,なかったわけですからですね。だから,今様々な研修等に先生方も出向いて一生懸命取り組んでいらっしゃるんですけれども,そこで特殊学級等と違いまして,各クラスそれぞれの担任が対応をしていくわけですよね。だから,担任の先生方の支援策というのも当然考えていかないと,やはり精神的な部分で先生方もまいる可能性もあるんではなかろうかと,このような懸念もございます。その点につきましてもしっかりとお願いをいたしたいと思います。そこでまず,あとですね,今,教育委員会とやりとりをいたしておりますが,昨日も新橋議員が大きな声で教育委員会だけのことじゃないんだと,いじめ問題は。すべてが全庁的に取り組んでいくんだと。また,市長もそういう決意をなされたわけです。特にこれは,特別支援教育というのは発達障害者支援法に基づく一つの部門でございます。だから,今回輪切りにして持ってきておりますけれども,子供たちが一歩学校から出れば,いきなりそこが地域であり,家庭であるわけですよね。そのことを考えますと当然のごとくすべての部署が関わってくる。福祉事務所もそうでしょう。そして,また,建設部もそうでしょう。子供がいる所が教育の現場であるんであれば,すべてこの特別支援教育というものは子供のいる所の所管をする場所,だから,全庁的な取り組みというものを当然していただかなければならない。今,学校教育課長とのやりとりで非常にスタッフの不足であったり,戸惑いというのもございます。ただ1,408名職員がいらっしゃるとお聞きをいたしております,この議会でも出て参りましたけれども。その中には保健師さんもいらっしゃいますし,看護師さんもいらっしゃいます。いろんな資格を持たれた方々がいらっしゃるわけです。今,学校現場で,学校の先生方確かに教員免許を持ってらっしゃいますけれども,そういう心のケアについてはなかなか得意分野でない先生も当然のごとくいらっしゃるわけです。そこで先ほど答弁でもございましたように,連絡会ですね,これを立ち上げてということがございますけれども,とかく教育,何とか教育,何とか教育って付けば全部教育委員会という発想をまず断ち切っていただきたいと思います。この発達障害者支援法そのものが,その子供さんが生まれて早く言えば死ぬまで個別の支援計画を基にしてその方の一生を見ていこうというのが発達障害者支援法の中身でございます。したがいまして,学校を出たら,はい,終わりじゃなくて,学校を出たらいよいよ就労の件やら,また,結婚,また,そのいろんな課題が,社会での課題が出てきます。それに対応していく部署というのは,今度は教育委員会じゃないわけでございまして,今からやはり教育委員会とのしっかりとした連携の下でこの特別支援教育発達障害者支援法の中身を熟知していただきたいと,このように私は考えますというか,国の法律はそうなっております。したがいまして,今後しっかりとした庁内の議論,なかなか教育委員会からは言えないと思います,加勢をせっくれというのが。だから,私がここから今,市長に申し上げております。しっかりとした協力体制をとらないと絶対成功しない一つの事案であるということをご理解をいただきたいと思います。そこで福祉事務所長兼保健福祉部長にお伺いしますが,保育園からの情報提供ですね,これは個人情報なんですけれども,これはやはり学校で特別支援教育をしっかりと進めるためにはその情報提供というのは非常に大事になってくると思いますが,今どのような体制をとられておりますでしょうか。 ○保健福祉部長(今村恭一君)  保育園からの情報提供につきましては,現在,健康増進課の中の保健師が臨床心理士とか,そういう委託している臨床心理士などと共に保育園,幼稚園を巡回いたしまして相談を受けております。それで発達障害の疑いのある子供につきましては,相談を受けて,県の児童総合福祉センターにある発達障害支援センターの方に紹介をしたりして相談を受けているところでございます。 ○43番(時任英寛君)  そのような対応をとっていただいておるわけですが,今後やっぱり学校との連携,そのあたりも,幼稚園もそうですけれども,幼稚園の場合,教育委員会の方で所管をいたしておりますので,連携はとりやすいと思うんですけれども,保育園との連携というのもしっかりととっていただいて,結局その個別の情報を提供するわけですけども,その子のための対応策を検討するということですので,その子が本当に学校生活をしっかりと送れるようなそういうシステムをつくろうということですので,これは個人情報の保護という観点もありますけれども,その点はご理解を保護者の方にもいただきたいとも思いますし,そうしなければこの子供というのがやはりしっかりとした学校生活が送れないという懸念がございますので,よろしくお願いいたしたいと思います。市長の方に,9月頃でしたか,自閉症協会から要望書も届いておると思います。もう中身は精査されておられると思いますけれども,十分にご理解もいただいておると思います。やはり誤解を受けやすい子供たちなんですね。だから,今まではしつけが悪いとか,わがままだとか,そういう程度で切られてきた子供たちなんですけど,本当はその障害であったというのはここ最近認知されました。少年院に入っている子供たちの約半数がこの軽度発達障害の子供たちだという診断が出ております。ということは,彼らは社会に馴染めなかった。障害が理解されてなかったばかりに,結局自分の心を表現できなかったばかりにその社会の法に触れてしまったと。そのことで少年院に入っているという,これはそういう報告もなされております。本当にかわいそうなことだなと。だけど,しっかりとした個別の支援計画を立てて教育をしていくならば何ら普通の方と差のない人生を送れると,このような報告もなされておりますので,この件について本当子供たちのためということを認識をしていただいて取り組んでいただきたいと思います。今回,特別支援教育の連携協議会連絡会というのを設置をされますよね。これ先ほど申し上げたように,またほかの部署も当然入ってこられますよね。しっかりと議論をすると。しっかりとその状況を把握していくということが,今問題になってる私はいじめの問題の解決にもなっていくと理解するんですよね。だから,いじめという問題だけで考えるんではなくて,やはりこのせっかくつくるこういう連絡会等をもうちょっと幅を広げてですね本当私は議論することによっていじめ対策にもつながると。だから,こういう部署が一堂に集まる機会というのはなかなかございません。そういう機会をとらえてこのいじめの問題のことも,そして,また,この発達障害のことも議論をしていく。そしてその市の職員が全員が理解をしていくということが私は大事なことであると思っております。県警本部もこの件につきましてはもう研修会をもう二度ほど行ってます,発達障害者支援法に関わる研修会ですね。やはり警察も当然必要になっていく。先ほど申し上げましたように,少年院に入っている半分がそういう子供たちであればなおさらのこと認識をしていかなければならないということでございます。しっかりとそのあたりを連携をとっていただく。そのことがこの霧島市発展の糧にもなると私は考えますが,市長いかがでしょうかと最後に市長の答弁を求めまして私の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  私たちのこの霧島市に暮らす者も,そして,また,訪れる方々にとってもですね,私たちのこの地域社会がやさしい思いやりにあふれた全体としてのそういう地域社会であってほしいという基本に立つときに,特に観光地でもありますし,また,企業誘致をするにしても,総合的にまちの経営を考えても,今,議員がご指摘のような点,例えば,それこそ学校,地域社会,そして,また,親の方々,そして関係各機関,全体が一緒になってですね,今のご指摘の何らかの形で障害をお持ちの方々,あるいは,また,一方,もう一つ,目線も重なる部分もあるわけでございますが,いじめの問題等も考えるときに地域社会が一緒になって取り組むということはとても大事なことだというふうに思います。それができてこそこのまちに生まれて良かったと,このまちで暮らせて良かったと,ここで学びたい,ここで働きたいと,ここを訪れたいというまちが私はできてくるものと確信をいたしております。いろいろ大きな課題もあろうかと思いますけれども,議員ご指摘のような点,しっかり念頭に置きながら一生懸命の努力をし,県内外に誇れる屈指のそういう面についてあそこはようやっているよと言えるまちとしたいと努力を重ねて参ります。 ○環境衛生課長(川村直人君)  先ほどの時任議員のリサイクルの収支の所でちょっと数字を逆に言いましたので,訂正をさしていただきたいと思います。それと若干補足もさしていただきたいと思いますが,資源ゴミの回収等にかかる経費は約1億6,600万円,資源ゴミの売却益が約7,600万円で9千万円程度の一般財源の持ち出しとなっているということでございます。なお,ゴミの収集運搬等につきましては,可燃ゴミと資源ゴミ等は一緒に委託をしておりますので,その辺につきましては按分をしておりますので,あくまでもこの数値は概算数値であるということをご了承いただきたいと思います。 ○議長(西村新一郎君)  以上で時任議員の一般質問を終わります。次に,23番岡村一二三議員より1件通告がされております。したがって,岡村議員の発言を許可いたします。 ○23番(岡村一二三君)  皆さんおはようございます。私は先に通告しておいたことについて一般質問を行います。平成17年度決算は当議会で既に認定されたところであります。決算認定に当たり,決算審査上必要として目内流用明細を議会で請求した結果,一般会計など決算書に係る目内流用調書で補正予算で議決も受けないでおおむね約400件,7,930万1千円もの高額の流用をはじめとし,予算の流用が件数,金額ともに極めて多い実態が判明いたしました。通常は年度途中で必要となる新たな多額の経費については補正予算で対応するべきと思うものであります。特に多額の物品購入及び工事費などについては,流用ではなく,補正予算として予算書上で予算組み替えを行うのが常であります。予算を議決した責任は議会にあるわけであります。しかるに決算における流用の状態を考えたとき,当霧島市の予算は透明性がなく,議会に隠れて執行した事業が存在することになります。予算は節の積み上げであり,流用した多数・多額の決算は当初議会に説明したとおりに誠実に執行されておりません。地方自治法220条2のただし書きを準用して「賃金に関わる共済費は除く」も表示はしてあります。市政は市民のためにある。主役は市民であるとするならば,議会は執行部の諮問機関ではありません。市民の代弁者たる行政の監視機関の議会に補正予算で説明をすることもなく,合併で過渡期の決算と弁明されたことは全くの議会軽視ではないのか。現在毎日のように自治体の不祥事が報道され,行政の透明性が全国自治体で問題視されております。19年度予算編成も始まることでしょうが,17年度決算をどのように検証されたのか。その結果を踏まえ,市長は18年度予算執行について地方自治法96条並びに地方自治法149条などいかように定義付けて予算執行に対処されていらっしゃるのかお尋ねするものであります。以上,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  岡村議員から1点につきまして質問がございました。私の方から答弁をいたします。その1点は予算執行における流用についてでございます。平成17年度決算において予算流用の件数,金額が極めて多いというご指摘でありますが,先に秋広議員にもお答えいたしましたように,平成17年度予算につきましては,年度途中における合併でありましたことから,暫定予算の編成,引き続き本予算の編成となりました。また,予算執行段階においても本来新市に引き継ぐべき予算の計上漏れや旧1市6町の予算執行の取り扱いの未調整などにより予算の過不足が生じましたために流用を行ったものであります。予算の流用につきましては,地方自治法第220条第2項のただし書きの規定により「歳出予算の各項の経費の金額は,予算の執行上必要がある場合に限り,予算の定めるところにより,流用ができる。」と規定をされており,本市におきましては一般会計予算の第5条第1号において人件費の同一款内の各項間の流用ができることを定めております。また,特別会計におきましても人件費や保険給付費の流用について予算で定めております。予算執行のために設けられたいわゆる執行科目である目,節の流用につきましては特に制限はされておりません。しかしながら,予算の流用をみだりに行うことは適切でないことから,霧島市財務規則第13条第3項の規定で人件費と物件費間の流用を禁ずる措置をとっているところであります。平成17年度の予算の流用につきましては合併によるものなど真にやむを得ない流用であったものと思っております。本年度につきましては,平成18年度の予算編成が合併後間もない時期であったことから執行費目等の未調整などにより前年度と同様な事由による流用も一部見受けられるところであります。予算の流用につきましては,緊急に対応しなければならない場合など時宜に適した対応を行うため,予算流用や予備費充用による執行を行うこともやむを得ないものと考えております。今後とも予算執行においては適切に対応して参りたいと考えております。 ○23番(岡村一二三君)  ただいま答弁をいただきましたが,17年度も合併して間がなかったと。さらに18年度もまた予算編成がどうだった,こうだったという,私とすれば,議会の立場とすればですね,それはなるほど執行権は,予算を受けた者は執行権があるからそうでしょうけれども,流用はできることも知っています。だけど,私は先ほど言ったのは補正予算で予算書上で計上して議決を受けて民意は反映するんだということがなぜできないのかということなんです。補正予算で計上すればいいじゃないですか。そして議会で説明をして,そのとおりされれば私は問題はないということなんですよ。繰り返しますが,流用が多くなっている理由として,暫定予算から本予算に移行したとか,支出科目が1市6町で異なっているとか,予算はあくまでも見積もりとして予算を編成しているとか,予算編成の時点と執行の時点でかなり額的にあるいは状況的に違うこともあるので,そういう面で大きな執行残が出てしまったのではないかとか,だから,議会で補正予算を提案して予算書上で組み替えをすればいいんじゃないかということなんです。いろいろ弁明をされていらっしゃいますが,決算でもですね。霧島市のシンクタンク集団が人ごとのような弁明をされていることが私はおかしいと言っているわけです。また,審査の過程で委員より強い意見として流用額以上に予算,不用額が出ていると。予算があるのにほかから流用していると。どう考えてもおかしいという意見も出されておりますよ。17年度予算執行はどう考えてもおかしいわけです。例えば,国民健康保険7,930万円の流用,社会福祉総務費の介護保険繰出金から老人福祉費へ600万流用して包括支援センターの備品購入をするなど議会に隠れて執行したと強く指摘したいわけなんです。どういう目的で何を備品として購入されたのか議会としては意味不明なわけなんです。歳入についてはですね,住宅戸数と使用料は明確になるはずなんですよ。戸数も分かっている。住宅使用料も分かっている。にもかかわらず,予算額よりも調定額が1億1,900万円も多くなっているなど職員としても緊張感が欠如しているんじゃないかと。あるいは,また,議会を軽視しているんじゃないかと思うわけなんです。だから,一般質問として私は質問をさしていただいております。18年度も残り4か月となっているわけなんですが,17年度を検証して合併して過渡期の決算であったなど説明責任を果たしていないのではないかと,透明性を欠いているんじゃないかということをご指摘しているわけなんです。合併前の住民説明会ではこういう説明をなされていますよ,うちの横川地区では。合併することによって専門職員を配置することができてより住民サービスの向上が図られると,このような説明もあって合併ありきになったわけなんです。住民サービスどころか,手続き上,議会軽視であったという反省点はなかったのかお尋ねしたいんですが,先日の同僚議員の一般質問中,職員の飲酒による交通事故など処分規程の見直しに関することでアルコール検知器12台を購入したという説明がありましたが,購入された予算は,議会での説明では財産管理費,備品購入費として自動体外式除細器及び低公害の公用車の購入費と計上されたこの金額の中から,私は多分そうだろうと思いますが,違えば,指摘していただけばいいんですが,12台ですので,11万5,920円を流用して支出されていらっしゃると,執行しています。私がお伺いした時,担当課の,先日の説明では,アルコール検知器も車の一部であるというような私説明を受けたと記憶しているんですが,車の一部ですか,アルコール検知器も。市長はかねがね昨日も話をされました。自己決定,自己責任,自己完結,また,行政改革大綱では「自覚と責任を持って業務に取り組む人材の育成に努める。」ということを明記してあります。アルコールについては先般9月議会の最終日でこういうチラシも我々議会にもですね見せて説明されました。これをもって,職員はですよ明日勤務であれば,もうこれを出せばいいんじゃないですか,翌日の仕事に差し障りがあるようであればですね。検知器も車の一部であるとするならば,自家用車出勤の職員の皆さんはですよ自分のお金で購入するべきで,わざわざ市民の税金でアルコール検知器を購入してまで仕事に来てもらわなくても私はいいのではないかと。自己責任と,自覚と責任はどうなるのか。この点について答弁をお願いします。 ○財政課長(平野貴志君)  アルコール検知器の購入に係る流用といいますか,その執行の方法とその目的等のお尋ねでございますけれども,まずこのアルコール検知器を導入した経緯でございますけれども,議員ご承知のとおり,現状の社会情勢等を踏まえ,また,本市の規則等を定めたこと等によりまして,公用車を運転する場合につきまして未然に職員のアルコールの検知をすることによってそういう違反等を防止しようということ。また,安全管理の事業所として交通安全等に努めなければならないというようなそういう目的を持って,当初予算の中では想定しておりませんでしたけれども,予算の範囲内で12台の検知器を購入してそういう目的に充てようとしたものでございます。したがいまして,購入したことによってこれらをその議会に隠すとか,そういうようなことで執行をしたものではございませんので,ご理解をいただきたいと思います。 ○総務部長(西重正志君)  「職員が『アルコール検知器は車の一部だ。』と言った。」ということでございますけれども,これは公用車を安全に運転するための補助的機器であるという説明をすべきであったと思います。職員の言葉足らずで誤解を与えたことに対しましては担当の職員にも注意をしたいと思っております。ご理解をお願いいたします。 ○議長(西村新一郎君)  自己責任,自己決定についての答弁はどうなっていますか。 ○市長(前田終止君)  議員ご指摘の点について特に自覚と責任,あるいは,また,もう一つ角度を変えれば自己決定,自己完結,自己責任という考え方,この原則から考えれば確かに議員ご指摘のとおりの側面は否定できません。私もそのような強い姿勢でお互いの一人一人が飲酒運転について,公務員も,市民の皆さん方も共にそういう気持ちを大事に持つことが基本であろうというふうに思います。そういう中でお互い人間社会の中で公務に携わる者も,あるいは,また,そうでない者もやむを得ずこの一緒に会合の中でどうしてもこの飲まなきゃならない環境に陥ることも,人間ですから,たまにはあるわけでございます。そこで厳しく自らに「今日は飲めません。」というカードを出してやるこの気持ちを高めていってこういうことが必要ないような役所づくりというものをしっかりしなきゃならんものと理解できます。しかし,そこで今までの一つの持ってきた社会的な理解できる許容範囲の流れ,そういう中で深く飲み過ぎてそのような自覚が足りない者が,議員ご指摘によるとそういう職員はもう要らないよという強いご指摘ではありますけれども,そこは少し甘いかも知れませんけどね,特に公用車を運転せざるを得ない朝一番,そういうときに少しでもそういうことにならないような最大限の工夫をさせてもらったところでございます。 ○23番(岡村一二三君)  市長の職員の指導力に関わっていくと思いますよ。先般示されました行政大綱も市民には痛みを伴うことになっているんですよ。お金がないからこれつくるわけなんですよね。私は市の職員もですよやっぱりその辺を考えて自覚をしてもらわないと困ると思いますよ。車を運転しなくても,二日酔いで仕事に来てもらっても能力は上がらないわけですから,休んでもらえばいいわけなんですよ,年休でも取ってもらって。そういうことも併せて言いたかったわけなんです。何でこんなことまでして機械まで,「お金はない。」と言いながら,住民の税金でこんな物を買ってまで仕事に来てくださいと言わんなならん時代なのかと。今朝ほど新聞で夕張市の財政が厳しいのにボーナスを引き上げていたというのも出されていました。この件については市長の強い指導力を期待して次に移りますが,事業実施調書がありませんので,判断できませんが,長崎県の裏金の報道もありましたが,私はこの本市はそういうことはないと。疑って質問するわけではないわけなんですが,本市の契約規則に随意契約の上限金額の定めもあります。物品を購入するなど特定の業者を呼んで相見積書を添付するように指示するなどまさしく官製談合に該当するような支出行為,相見積書を提出して出してくださいと,そういう行為はなされていないのか。説明をお願いします。 ○財政課長(平野貴志君)  随意契約に関するご質問でございますけれども,随意契約につきましては,自治法の施行令,また,本市の契約規則等で随意契約ができる金額の範囲が定められております。工事請負費でございますと予定価格が130万円未満,物品の購入等につきましては50万円未満とかいうそういう規定がございまして,その範囲内で随意契約ができるものについては随意契約を行っていると。このできるということでございますけれども,これはその個々の内容によって随意契約をするべきかどうかという判断を行っているわけでございます。したがいまして,それぞれの部署におきましてその契約内容が指名競争入札によるべきなのか。一般競争入札によるべきなのか。随意契約によるべきものなどということを判断して行われているというふうに理解をしておりまして,その随意契約の場合の見積もりの取り方等によってはそれぞれ担当部署で行われております。そのとらえ方につきましては,その目的に沿った見積もりの徴収の方法をしているというふうに理解をいたしております。 ○23番(岡村一二三君)  課長,聞かないことは答えなくていいんですよ。随意契約ができると分かっているわけだから,だから,私が聞いたのは,特定の業者を呼んで何か買いたいと。その時にその業者に相見積書を出してくださいと,そういう行為はなされていないのかということを聞いているんですよ。聞かないことは答えなくていいです。 ○議長(西村新一郎君)  この件についての答弁を財政課長が答弁するというのはちょっと違うんじゃないかなあと。ここらあたりはどのような指導がなされているのかという形でその責任ある方の答弁を求めたいと思います。 ○助役(福永いたる君)  今,随意契約のことが出ましたが,それぞれの担当部署でそれぞれの条例等法律に則った手続きで行われているというふうに私は思っております。 ○23番(岡村一二三君)  次に,これはどこでしょうかね。少額の工事も工区を2工区に分ければ競争入札は避けられるということになりますが,このような18年度の事例はされていらっしゃらないのか。部長の説明をお願いします。 ○議長(西村新一郎君)  工事でございましたんで,これは主管は建設部長になるのかな。農林水産部長もあるし,工事監査監だろうか。 ○財政課長(平野貴志君)  工事の執行伺負担行為等につきましては財政課合議でございますので,私の所から答弁をさせていただきます。工事請負費につきましてはそれぞれ適正な工事の状況によってそれぞれ執行されているところでございまして,議員ご指摘のような,例えば,そういう工事をあえて分割してというようなことはないというふうに考えております。 ○23番(岡村一二三君)  財政課長が今答弁されましたけど,もう上がってきた段階ですので,その前に,私が言いたいのは,130万円を飛び越える工事は入札をしないといけないわけですね。それを飛び越える金額を安易に二つに分けると随意でできるわけなんですよね。だから,そういう行為はなかったのかという話なんですよ,私が聞きたいのは。 ○建設部長(秋窪直哉君)  建設部の関係ではそういうのは把握しておりません。 ○議長(西村新一郎君)  それぞれちょっと答えていただきたいと思います。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  農林水産部関係でもそのような事実はございません。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  教育部関係そのような事例は承知しておりません。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  商工観光部関係でもそのようなことはございません。 ○助役(南 洋海君)  工事の分割を行う場合には,まず受注機会の創設という,いわゆる地場企業の育成等もありますので,それが一つ大きな目的がございます。それから,大きな工事になりますと工期が長くなります。年度内完成ができないために,いわゆる工期の短縮のために分割をするというのはございます。いわゆる今130万程度のので分割をしたということでございますが,それぞれ主管の部長が今答弁したとおりだと思っております。 ○23番(岡村一二三君)  あと2点ほどこの関係についてお尋ねしますが,委託契約案件などがあるわけなんですよね。その件について自治法の234条が励行されているのか。いわゆる入札もすることなく,マンネリ化した委託契約は行われていないのか。お尋ねします。 ○財政課長(平野貴志君)  そういうことは行っていないところでございます。 ○23番(岡村一二三君)  いずれにしろ18年度決算においては事業実施調書を請求したいと私は思っていますので,あと1点だけお尋ねしておきますが,先般,防災計画についても業者に委託しましたという話を受けました。その委託は競争入札を行った結果の委託になったのか。1点だけこの件について伺っておきます。 ○総務部次長兼総務課長(南田吉文君)  防災計画書の発注につきましては当然に指名競争入札を行っております。 ○23番(岡村一二三君)
     もう最後になりますかね,答弁次第では。自治体の法秩序はどうなっているのだろうかと。自治体の不祥事がもう市長連日のように報道されているわけなんですが,談合列島,談合体質の一掃とかですね,裏金の問題,不適切な使途続々と,最後には問題は行政の透明性の低さとチェック機能の欠如にあると糾弾,こういったことで糾弾されておりますね。市長もご存じだろうと思います。そこで市長は霧島市行政の管理運営責任者でいらっしゃるわけです。先ほどのこともありますが,職員を的確に指揮監督して市長の権限を市民に中立,公正に行使する毅然とした態度を貫くことが肝要だと思っているわけです。現在一部の職員によって市政運営が行われているなど内部的な話もお耳にもします。また,先般,保育料の話が新聞にも出ていましたが,保育料の規則も一月後には改正するなど,自らの責任で一度決裁したことを,外部から言われて翻すというような内部批判もあります。今後の市長の市政運営に対する信念をお聞かせいただきたい。 ○市長(前田終止君)  岡村議員より予算執行に係るこの市長としての最高責任者の姿勢,それをしっかり持ってやれという意味のご指摘がございました。特にまた全国の県レベル,市町村レベルの不祥事なども引き合いに出されてのご指摘でございました。私どもの霧島市,合併したばっかり,今ちょうど1年経過をし,全国に報道されているような県,市町村レベルのこのような不祥事等絶対なきようにですね,このことを逆に他山の石としてしっかりと自らを引き締め,そして,なおかつ公平で公正な市政確立を目指して,しっかりと議員ご指摘のような点念頭に置きながら頑張っていきたいと思っておりますので,議員の皆さん方のご指導・ご鞭撻を心からお願い申し上げ,また,私もまた最高責任者として最大限の努力をして取り組むことをお約束いたします。 ○23番(岡村一二三君)  しっかりした約束をいただきました。全体の話なんですが,最後に,行政経費の原資は,もうご存じのように,住民の税金であります。自分のお金を使う以上に無駄のないように,大切に使わなければ,住民の納税意欲を損なうことなど念頭に置き,公務員は公僕精神に則り市民の信頼を失うことがないように監督・監査機能の強化を図るべきであるということを指摘して本日の私の質問を終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で岡村一二三議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩をいたします。                「休憩  午前10時34分」                ──────────────                「再開  午前10時50分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,16番仮屋国治議員より1件通告がされております。したがって,仮屋議員の発言を許可いたします。 ○16番(仮屋国治君)  16番仮屋国治でございます。「わが町や村が消える時,だれしも大切な何かが失われるという痛惜の念を抱く。地名が変わっても周りの人や風景はすぐには変わりはしない。それでもふるさとが占領されたような,そこに生きる誇りが傷つけられたような気分になる。昭和の大合併でもそうだったし,平成の大合併でも同じだろう。その挫折感から立ち直れるだろうか。」,これは月刊ガバナンス11月号に掲載されている合併に対して非常に悲観的な一文であります。わが霧島市も1市6町が合併してちょうど1年と1か月が経過いたしましたが,同じような思いを抱いていらっしゃる市民の皆様もまだたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。また,追い打ちをかけるがごとく「金がない。」,「金がない。」の大連呼は,苦労して合併をなし得たまちのあるべき姿なのでありましょうか。「ほおなっと幸せが逃げっいっち。」言われます。みんなで肝に銘じたい。金の大小はともかく,金はあるのであります。行政の動きが鈍いのではないか。知恵が足りないのではないか。合併を推進してきた議員の一人として自問自答いたしております。この1年は何もかもが手探りの状態で,その牛歩の進み具合に歯痒さを感じる所もございましたが,いつまでも猶予が許されるものでもございません。霧島市の将来を見据え,理想のまちづくり実現のために前田市長には13万人市民の負託の重みをしっかりと受け止めていただき,迅速.的確なる政治判断とさらなる強力なリーダーシップを発揮されますようご期待申し上げ,質問に入らせていただきます。今回の私の質問は合併に伴う広域行政の現状と課題について今後の対策を含め答弁を求めるものであります。先日の同僚議員の行財政改革の今後取り組むべき主な課題は何かとの質問に対し,市長は組織・機構の改革を挙げておられます。二重行政の解消云々とは仕事が効率的に行われていないということでありまして,何ゆえにこの改革に時間がかかるのか疑問を感じるところでもありますが,1日も早い改革を望むものであります。また,使用料金や負担金なども逐次統一されてくる問題でありますが,市民の立場に立った料金設定がなされるべきものと考え,この2点については今回の質問からはあえて省かさしていただきました。先ほど牛歩の進み具合に歯痒さを感じると申し上げましたのは,合併以来,何かにつけ当局は「総合計画を策定中である。」という答弁に終始され,政策論議がなされぬまま今日に至っておるからであります。平成17年9月策定の新市まちづくり計画書によりますと「平成17年度から26年度までの10か年のうち新市まちづくり事業を着実に実施する上でより一層の実効性の確保を図るため,平成18年度から20年度までの3か年を計画期間とし,毎年見直しを行うローリング方式とする実施計画とした。」とあります。また,総合計画を平成19年3月に,実施計画を平成20年3月に策定するとなっております。当初のまちづくり計画のとおり進捗していれば何の心配も要らないのでありますが,ご存じのとおり,合併当初から財源不足により見直しが行われているのが現状であります。そのような中,私が危惧申し上げるのは,第1に平成17年11月の合併から実施計画が策定される20年3月までの2年5か月の間若しくは3年5か月の間の事業見直しの基準が誠に不明確なのではないかという点,第2にはこの期間に,総合計画の内容にかかわらず,行政がなすべきことを見逃しているのではないかという観点から次の4項目について質問を進めて参ります。国の三位一体改革推進の中,地方分権改革推進会議等においてナショナルミニマム,すなわち国はすべての国民に対して最低限の行政サービスの水準を保障する責務があり,未達成と考えられる場合には引き続き最低限の行政サービスの事業展開が必要とされ,また,逆に既に達成済みであれば,住民の高いレベルに応えて地域ごとに最適な状態を生み出すローカルオプティマムの実現を目指すべきであるというような議論が盛んに行われてきておりますが,この議論はさておきまして,1問目,最低限の行政サービスというナショナルミニマム(又は自治体ミニマム)の観点から現状で未達成であると考えられる分野,事業は何か。その対策を含めお尋ねいたします。2問目は旧6町の地域活性化に関し質問を申し上げます。現在,行財政改革の名の下に支所の存続,廃止の議論が活発になされてきておりますが,支所施設を中心にした地域活性化の議論は余り耳にする機会がないように感じております。合併直後は盛んに空きスペースの有効利用が論じられておりましたが,現在,総合支所施設の空きスペースはどの程度存在し,どのように利用されているのか。今後の対策を含め支所別に答弁を求めます。3問目,旧7自治体ごとに設置された地域審議会は,おおむね10年の間,新市のまちづくり計画の変更に関する事項等四つの事項について審議し,答申するものとなっております。合併以降地域審議会はどのように機能しているか。その開催状況と審議内容をお尋ねいたします。十分に機能していないのであれば,その対応策も含め答弁を求めます。最後に各種団体の一本化について質問いたします。これに関しましては11月15日付の南日本新聞にも特集が組まれておりましたとおり,様々な団体が協議を重ねてきておられるようではありますが,なかなか前進していないのが現状ではないでしょうか。霧島市の合併の最大の成果・完結は各種団体の一本化なくしては実現できないものと私は考えます。そこで民間を含めた各種団体の一本化に行政はどのように関与し,指導を行い,どの程度一本化が進んでいるか。今後の対応策も含めて答弁を求めます。幅広い質問となりましたので,答弁によっては所管課以外への関連の再質問もあるかも知れませんが,ご協力を求めまして壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  仮屋議員から1点について質問がありました。その中の1点目につきましては私の方から答弁をいたします。そのほかにつきましてはそれぞれ関係部長に答弁をいたさせます。広域行政の現状と課題について,その今後の対策をどう考えているかと。その中で4点ほどお尋ねだったと思いますけれども,自治体ミニマムの観点から未達成の状況にあると考えられる分野,事業は何かという点でございます。現在,総合計画策定におきまして今後行政評価と連動をした計画を策定するため,施策の目的の達成度合いなどを示す成果指標を設定した上で基本目標を設定しようとする作業を進めております。成果指標の測定方法には各施策ごとに市民の満足などを把握する市民意識調査と各種統計データなどから数値,割合などで整備水準を把握する方法があり,現在,市民意識調査を行っているところでございます。また,統計調査データなどは収集中であります。これらを基本に現状分析と課題設定を行うこととしており,現段階では成果水準での判断が難しい状況であります。あくまで主観的なこの見地から生活維持機能や整備水準の低いと考えます分野,事業などを申し上げますと,テレビ受信や携帯電話のつながりにくい地域やブロードバンドが利用できない地域など地域格差がある情報通信分野及び教育施設の分野などがございます。 ○総務部長(西重正志君)  広域行政についての2点目についてお答えいたします。各総合支所で共通している空きスペースは,議事堂など議会関係の部屋,あるいは旧町長室や助役室等でございます。各総合支所の空きスペースの利用状況は,溝辺総合支所が12部屋のうち月2回のハーモニカ教室のほか,会議室,応接室,リフレッシュルーム等として8部屋を使用をいたしております。横川総合支所が7部屋あります。多目的ホール,応接室,会議室,書庫に使用をいたしております。牧園総合支所が12部屋のうち鹿児島県霧島国立公園管理事務所,市民交流サロン,応接室,会議室,レセプト点検関係などとして9部屋を使用をいたしております。霧島総合支所が12部屋で市民相談室や旧霧島町の資料保存室等への活用を検討いたしております。隼人総合支所が6部屋のうち国民健康保険,老人保健診療報酬明細点検作業場所として3部屋を使用いたしております。福山総合支所が牧之原支所を含めて10の部屋のうち資料展示室,市民相談室,会議室,書庫に使用をいたしております。次に,4点目についてお答えいたします。合併した後,新市で同じ目的で活動している団体につきましてはできるだけ早い機会に統合して効率的な体制で活動をしていただくのが基本であろうと考えております。霧島市の合併時において統合を要するとしていた団体の種類は単独も含め100を超えており,合併後それぞれ主管課が積極的に関わりながら統合の取り組みがなされております。そしてその取り組みの過程は,完全に統合された団体から旧市町の組織の連合会組織,あるいはまだ協議中の団体など様々な状況でございます。その中で既に統合を終えた主な団体としましては,社会福祉協議会やシルバー人材センター,体育協会,PTA連絡協議会等があり,また,商工会は来年4月1日統合の予定と伺っております。一方,観光協会や環境保全協会,国際交流協会等はそれぞれ課題を抱えており,統合がスムーズに進んでいない状況もあるようでございます。よって,地方自治法上で公共的団体等の監督権は行政にあるとされていることから,今後も積極的に関わり統合を促進して参りたいと思っております。 ○企画部次長兼企画政策課長(福原 平君)  3点目,地域審議会はどのように機能しているかについてお答えをいたします。地域審議会の所掌事務は大きく二つからなっております。一つは,旧市町の区域ごとに市長の諮問に応じて当該区域に関わる事項について審議し,答申するもの,具体的には,新市まちづくり計画の変更に関する事項,新市まちづくり計画の執行状況に関する事項,新市の基本構想の作成及び変更に関する事項,その他市長が必要と認める事項,もう一つは「予算編成の際の事業等に関する要望やその他必要と認める事項について審議し,市長に意見を述べることができる。」となっており,これまで各地域においてそれぞれ3回開催されております。その内容は,地域審議会の取り組みと新市まちづくり計画についての説明,新市まちづくり計画についての意見交換,本年度から2か年で策定をする総合計画についての説明,平成19年度予算に関する要望,意見等を取りまとめての提言等でございます。平成19年度予算に対する要望,意見等については,地域振興課から担当課につないでおります。今後の予定につきましては,各地区の会長,副会長による地域審議会代表者会議を開催し,これまでの各地区での開催状況についての意見交換を踏まえ,これからの地域審議会の進め方等について協議していただくことといたしております。また,総合計画の中に地域計画を掲載することとしており,この計画の策定については各地区の地域審議会で取りまとめていただくことといたしております。 ○16番(仮屋国治君)  先ほど壇上より歯痒い状況ということを申し上げましたけれども,同様に歯痒いご答弁をいただいたような気がいたしておりますけれども,1点目から順に再質問をさしていただきたいと思います。1点目の中で「今データを収集中であり,現状分析と課題設定を行う。」と答弁されておられますけれども,合併協議会において平成17年9月の段階でできた新市まちづくり計画書,これはどのような現状分析に基づいてつくられたものであるのか。ご説明をいただきたい。 ○企画部次長兼企画政策課長(福原 平君)  合併協議会の中で新市まちづくり計画を策定いたしたわけでございますけれども,この事業計画等につきましては,1市6町それぞれがその時点で長期的なあるいは中期的な計画を持っていらっしゃいました。これらを基本にしながら新市まちづくり計画を策定いたしたところであります。 ○16番(仮屋国治君)  各自治体のマスタープランに基づいてということでありましたけれども,それぞれ自治体があるわけですけれども,その中にこういうものをつくる時にはやはりどこでもA,B,C,Dランクというのを付けられると思うわけですよね。すぐやらなければいけない事業であるとか,2~3年後にはしようとかいう流れがあるかと思うんですけれども,ナショナルミニマムとか,こういう堅いことを言わないにしてもですよ,生活インフラの整備が遅れているとか,どうだとかというような議論は全くなされていないものなんでしょうか。 ○企画部次長兼企画政策課長(福原 平君)  当然1市6町合併前の計画を策定をされる段階でそれぞれが各市町の緊急度合いあるいは必要性,これらを十分審議をされてそれぞれの市町で計画を策定されたものであり,それらを踏まえて新市のまちづくり計画に反映されたものと理解いたしております。 ○16番(仮屋国治君)  18年度予算はこのまちづくり計画書に基づいて一部を削除されて実施されていると理解してよろしいでしょうか。 ○財政課長(平野貴志君)  一部には,そういうまちづくり計画に登載されているものであっても,予算上は計上していないものもございます。 ○16番(仮屋国治君)  財政課長が出てきていただきましたので,ついでにお尋ねをしたいと思いますが,合併後10年間の計画を特例債350億円で見込んで当初つくっておられましたけれども,この中でナショナルミニマム的な部分でとらえている事業というのは数字で総額で幾らぐらいであるとお示しをいただくようなものがございますか。 ○財政課長(平野貴志君)  数字をつかんでいないところでございます。 ○16番(仮屋国治君)  もう1点,経営健全化計画におきまして平成18年度から20年度までの3か年,当初予定されておりました普通建設事業費376億円を287億円に約89億円の削減が予定されております。このマイナスされた89億円の中身はどのようなものなのか。まだされてはいないわけです。どういうものを削減する予定であるものなのかどうか。その中に生活インフラでありますとか,こういうナショナルミニマム的なものはある程度数字としては把握ができているものなのかどうか重ねて質問を申し上げます。 ○財政課長(平野貴志君)  経営健全化計画の普通建設事業等のそういういわゆる生活インフラ等の整備に要する事業の関係でございますけれども,一般財源ベースで試算をして経営健全化を図ろうというものでございまして,個々具体にどの事業をあるいはどの路線をとかいうようなそういうもので算出をしているものではございません。 ○16番(仮屋国治君)  そこが私が一番怖いと思っているところなんでありますけれども,あえて今回,合併に伴う広域行政の現状と課題について質問を申し上げるところはそのようなところから起きているとご理解をいただきたいわけですけれども,やはり健全化をする中で数字が頭にきている。じゃあその中の内訳が十分に議論されてない。計画がなされて執行がされていくんであろうという心配を一番しておるわけでございます。この辺について,せっかくのこのまちづくり計画書というのがあるわけですからいろんな角度からの分析を加えることは可能なのではないかという思いがするわけですけれども,やはり財政サイドのある程度一方的な健全化計画になっているというような気がしてなりません。そういう意味で支所幹部とのすり合わせ,打ち合わせというのは全くされてないもんなんでしょうか。お聞かせください。 ○財政課長(平野貴志君)  先ほど申しましたように,経営健全化の計画につきましては一般財源をベースにしたものでございます。しかしながら,各年度のそれぞれの事業等につきましては当然にまちづくり計画に則った掲載されているものもございます。また,その中には霧島市としてのグラウンドデザインを持ったもの等との整合性,あるいはその後の霧島市としての新たな事業の執行等の部分もございますので,そういうものを勘案していただくのは,それぞれの部署との調整をその主管の所でしていただくということで理解をしております。また,その中には,一般財源ベースでということも申し上げましたけれども,後年度の財政負担等を考えた場合にはやはり地方債の活用等にも一定の制限を設けようとして経営健全化計画を策定している関係上,そういう面ではある程度の制限も出てくるものではないかというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  特例債の対象予定事業という中に整備水準の算出という記載をされているのが建設部関係,農林水産部関係にあるわけでございますけれども,これは計画の段階ではありますけれども,この整備水準の算出,この作業にはもう取りかかっておられるのかどうか。2部長にお尋ねをいたしたい。 ○建設部長(秋窪直哉君)  各種事業におきます整備水準でございますけど,建設部で大きな事業の中の整備水準というのはある程度持っておりまして,特に都市整備課におきます幹線道路であります都市計画道路の整備におきましては18年4月1日現在で44路線ありまして延長が10万2,155mあります。そのうちの改良済みが8万1,123mで改良率が79%であります。それによりましてこの整備水準を上げていこうというような考えを持っております。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  先ほど出てます新市まちづくり計画の中にうたわれておりました各種事業等について,それを一部18年度網羅できなかったものがありますけれども,一応それを後年度でまた採用していくことでその水準を保っていきたいというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  この質問を申し上げるのは,ここ,この1年間いろいろ農道でありますとか,用水でありますとか,市道でありますとか,陳情を受けました時に担当がなかなか先に進めない現状があるんですよ。全体の予算の状態を見ないといけないとか,方向性を統一していかないといかないからちょっと待ってくださいと。ああ,これは大変だなあという思いがありまして,まちづくり計画書を見ておりましたら,合併特例債対象予定事業,多分これがナショナルミニマムの観点が相当に入っている事業であるんであろうと思っております。事業目的の中に地域の格差是正,均衡ある発展,これが入れてあるのがほとんどであります。先ほど答弁をいただきましたLAN整備でありますとか,電波整備ですか,そのようなものもここの中に一部取り組まれておると思っております。そういう意味では七つのまちが一緒になったわけです。ここの水準を統一していくことを先に検討していかなければ事業は前に進んでいかないと私は思うわけです。ですから,特に生活インフラ系の整備に関しましては,こういう場所はとにかくすぐやらないといけないんだという共通認識を職員の皆さんに持っていただかないことには,これから先の霧島市が大変であろうと思っております。そういうことでまだ明確なものはできてないんであろうと思いますけれども,1日も早い整備水準の算出,この問題に取り組んでいただきたいと思います。それから,金がないは言うなと自分で言っておりましたけれども,財源が不足しまして事業ができないものがいっぱい出てくるわけでございます。そん中で有効な補助事業でありますとか,そういうものを探していかなければいけないと思うわけでありますけれども,6月の一般質問でもちょっと私時間切れで再質問ができなかった状況にあったんですが,地域再生プログラムに基づく地域再生交付金というものがあります。所管の委員会でも所管を越えて若干審査をさしていただきました。その中でも総合計画をまずつくってから,それからこういう地域再生計画にも取り組んでいきたいというようなご答弁をいただいておるわけですけれども,これでは遅いんですよね。もう始まりましてから既に何年か経っておりますけれども,この春の段階では「本年度で終わるかも知れない。3月で終わるかも知れませんよ。」ということを内閣府のスタッフが申しておりました。ところが,その1か月後ぐらいにまた次年度も継続というのが打ち出されたわけであります。この中に道路整備交付金,汚水処理施設交付金,港整備交付金,この三つがございます。17年度の国の予算が810億円,18年度が1,380億円,国の予算が厳しいと言われる中にありまして7割も予算枠が広がった交付金制度であります。この制度を今のこの霧島で使わずしていつ使うのであろうか。多分総合計画が出来上がった段階ではこの制度はないかも知れません。市長はこの制度のことをご存じで,どのように感じていらっしゃるか。 ○市長(前田終止君)  七つの自治体が合併をして一つになった。そして議員ご指摘の点,地域間格差,こういうものをしっかりとなるべく早目にスピード感を持ってお互いの共通認識を持ちながらやるべき方向というものを早く見出して手を着けていかなければ間に合わないよというご指摘だろうと思います。まさに同感でございます。またそのつもりで私も市政運営努力をしているつもりではありますけれども,また改めて職員の,特に幹部職員の意識を,議員ご指摘の点などしっかりとさらに踏まえ直してリーダーシップを発揮したいと,そう考えております。 ○16番(仮屋国治君)  この交付金に関係する所管の部長さんにこの制度をご存じかどうかお尋ねをしたい。 ○議長(西村新一郎君)  順次その交付金に対して所管の部長で答えていただきたい。 ○まちづくり調整監(内 達朗君)  先ほど議員がおっしゃいました地域再生プログラムに道路,あと汚水,それから港関係のそういう交付金事業があるというのは存じております。 ○議長(西村新一郎君)  所管部長,まちづくり調整監が一括して答えるの。 ○16番(仮屋国治君)  存じておりますではなくて,じゃあ理解度と検討された経緯があるかどうかをお尋ねしたい。 ○議長(西村新一郎君)  仮屋議員,具体的に担当部長を指示をしてください。 ○16番(仮屋国治君)  市道,農道,林道,下水道,集落排水施設,浄化槽,港,港湾,以上です。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  農道が入っておりますが,農道,林道,集落排水は,とその3点につきましてお答えいたします。私どもの方では地域再生の中での検討は残念ながらいたしておりません。それ以外の現在遂行しております事業の中で本市霧島市が抱えているものをすべて整備できるつもりで今動いているところでございます。 ○議長(西村新一郎君)  建設部関係,その質疑,内容の協議をしているか,いないかということですから。 ○建設部長(秋窪直哉君)  市道,汚水,港湾等につきまして旧国分市時代には企画と調整しながら事業採択に向けた経緯はございますけど,なかなかこの制度にのるものがなかったということでございます。 ○議長(西村新一郎君)  生活環境部関係もあったんじゃないかな。関係部長にちょっと確認をしてますんで,そこの関係部長で承知し,協議をしているかどうか,そこを問うてるわけですから。 ○生活環境部長(林 兼行君)  生活環境部門におきましては,市町村型の浄化槽設置事業等については事業のメニューにはあることは承知をいたしております。 ○16番(仮屋国治君)  市長に再度お尋ねをいたしますが,これは多分皆さん総合計画を待ってらっしゃるんですよ。そういう決まりの中で仕事をして,長年してきてらっしゃいますから,こういう制度が出てきても乗っていけないんです,各部からは。これを実行に移そうとする時には,市長がトップダウンでこれについて検討しなさいという指示を出されないと進まない事業であります。そういう意味では市長は今後,この地域再生交付金を含めた地域再生プログラムに関してどのように考えられますか。 ○財政課長(平野貴志君)  財源的な面もございますので,私の方からご答弁さしていただきます。この地域再生プログラムに基づきます計画の事業を実施しようとした場合に,国の考えております事業メニューの中の部分を実施をしようといたしますと,いろいろな制限でこの事業を実施するその計画自体が非常に限られて参ります。これは,例えば,市道と県道あるいは市道と農道,そういうものを例えば整備をしようとする場合にそれぞれ制約がございまして,それをうまく解決できないというような問題もございましてなかなか前に進んで,事業実施に向けて前に進んでいかないというようなこともございますので,今後この事業を実施するに当たりましてはもう少し細部にわたって詰めをしていかなければならないというふうに考えております。したがいまして,総合計画に関わる部分もございますけれども,過去に事業を実施しようとした場合にそういうネックになってできなかったという経緯があるところでございます。 ○16番(仮屋国治君)  その制約というのは私理解をしてないんですが,どのような制約があるか。お示しをいただきたい。 ○財政課長(平野貴志君)  例えば,市道あるいは農道と県道のそういう整備をしようとする場合には,県の方にはそういう県の計画がございます。その計画を一旦変えていただかないと市の方の地域再生計画に基づく市道なりあるいは農道の整備ができないと,そのようなものもございましてなかなか進んでいないという状況でございます。 ○16番(仮屋国治君)  これは逆なんだと思うんですよ。規制緩和の所から生まれてきているプログラムでありますから,申請から3か月で認定,承認が行われる事業です。それも内閣府が各省庁を一括して取りまとめるんです。向こう5年間にわたりまして事業の事業量の融通がきくんです。農道,市道の組み替えもきくんです。縦割りではなくて,横の動きを内閣府が取り持ってくれるんです。ですから,今,課長がおっしゃることも立場として理解はいたしますけれども,この制度を本当に活用しないでいる霧島市はどうなっていくんであろうかと心配するわけであります。財源がなくて事業縮減に向かっている。その中で100%交付金をいただけるという事業があるのに取り組めない。いつものとおり総合計画を待って粛々と進めていく。その流れでやっていってこれからの時代を乗り切っていけるんであろうかと心配をいたします。ほかの質問もありますが,市長,助役,幹部の皆様にこの制度をもう一度研究,検討していただいて,有効に活用できる制度であると考えておりますので,まずは検討だけでもしていただきたい。鹿児島県で既に七つか八つ認定をされております。特区から始まってこの地域再生計画,一つありましたね。地域再生計画,水の何かが。ありましたけども,あれはほんのソフトも含めた小さい部分的なものでございます。これはまち全体の一体整備ができるものでございます。道路の一体的整備,下水道,集落排水,浄化槽を一体的整備,一体となって国が地域再生の後押しをしてくれる制度でありますので,強く要望いたしまして2問目の質問に移らせていただきます。2問目は総合支所施設の空きスペースはどのようになっているかということでご答弁をいただきましたけれども,今後の活用策と空きスペースが幾らあるかという答弁が漏れておるようでございます。再度答弁をお願いいたします。 ○管財課長(山下英博君)  空きスペースは幾らあるかというのは最初に各総合支所のごとに申し上げました。溝辺総合支所が12部屋あって,現在8部屋使用しています。それから,横川総合支所が7部屋で,多目的ホール,応接室,会議室,書庫等にすべて使っていると。それから,牧園。 ○議長(西村新一郎君)  山下管財課長,空き室を今後どうするという質疑ですから,その件は先ほど答弁なされておりますので,答弁なされてない部分を答えてください。 ○管財課長(山下英博君)  空き室の今後の利用ですけれども,この空きスペースの利用の検討会もいろいろと5回総合支所を含めていたしました。これは行政財産の使用条例等ありますので,それをいろいろと交えて検討しながら方向を定めております。その中で貸し出しの対象というのが他の地方公共団体,それから公共的団体,NPO,民間団体であって,公用又は公共用の目的に使う場合に貸しましょうというようなことで検討をしておりますけれども,最初に答弁申し上げましたとおりの使用方法が,今はそれだけしかありませんけれども,今後,使用の申請があれば,中身を精査しながら許可を,使用許可をしていくことができればどんどんしていこうというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  すべて行政財産に該当いたしますかね。 ○管財課長(山下英博君)  そのとおりです。 ○16番(仮屋国治君)  自治法の改正で4月から行政財産も賃貸借契約ができるというような改正が行われるようでございますので,その辺のところを見込んでまたいろいろ取り組んでいただきたいわけですが,この空き室の利用方法について,役場内だけではなくて,民間の皆さんからアンケートを取ったりとか,そういうことをされた経緯はありませんか。
    ○管財課長(山下英博君)  活用について職員の方に活用方法を求めたところもありますけれども,今質問のようなことはやっておりません。 ○16番(仮屋国治君)  市長にお尋ねいたします。地域の活性化は支所組織が存在することが条件であるとお考えですか。 ○市長(前田終止君)  大変に大きな面積を有する私どもの霧島市でございます。ですから,支所の存在,そして支所の中における今,議員ご指摘のような点,しっかりと活用しながら取り組まなきゃならんもんと思っております。 ○16番(仮屋国治君)  地域の活性化ということを考えましたときに,壇上からの質問の中でも申し上げたんですけれども,支所がなければその町は寂れていくんだという単純な見方も結構あるんではないのかと思っております。支所施設がその中核であることは間違いないわけですけれども,そこを中心に人の交流,人の出入りが活発になればその地域はまた違った意味で栄えてくるんだろうと。本市も国際観光文化立市宣言でしたかね,いたしました。私も合併しました時に各地域の資源,文化を線でつないでいけば素晴らしい観光都市が出来上がるというふうに錯覚をしておりましたけれども,今のままでは観光の面でもつなげていけない。何が欠けているかと言うと,人の動きがない。各地域に人が動いていない。各地域の人たちが活発に動いて地域の活性化を考え始めた時に初めて線でつないでいける話なのではないかと最近考えてくるようになっておりますけれども,そういう意味では支所施設を是非,特産品の販売所でもいい。児童クラブでもいい。スモールオフィス,フォームオフィスなどの小さい空き部屋でもいい。それから食育指導の場,伝統料理を使ったそういう場にしていただいてもいい。老若男女が集う世代間の交流の場でありますとか,そういう感じに是非活性化の道を見つけていただきたいと思うわけでありますが,市長いかがでしょう。 ○市長(前田終止君)  今ご指摘のような点について私もこの1年,最初の段階から,議員もご承知のとおり,議論も重ねてき,そしてそれぞれの支所別に検討もしてもらい,状況によっては語イもんそ会の中でも指摘も受け,あるいは,また,市民の皆さん方から直接私自身に議事堂等各支所別にあってなかなかこう使いづらい。また,利用しづらい点などあるけども,市長,例えば,こういう方向でいかんだろうかというような幾つかの提案などもいただいて,それをまた私もトップとして話も申し上げたりして,どういう課題があるか。そうした場合,例えば,ある支所の広い議場,階段状になってる。そこで音楽関係の練習場に使う。そして夜出入りをある一定の時間帯にやる。そうした場合,今度はその同じ館の中に一つの,様々な区切りがない点の造り,構造のようになっとって,ちゃんとした書類等の関係,利用勝手の安全な様々なものの管理状態の良さと言いますかね,そういう点などで使い勝手の悪い点などもあるわけですよね。ですから,そのような点について配慮をしながら,議員今ご指摘のような視点での有効利活用というのは一つの方法だと思っております。 ○16番(仮屋国治君)  岐阜県の山岡町という所が合併しまして,合併しました時に1,500世帯,総戸数だそうです,山岡町の。1,500世帯でNPOを立ち上げたそうです。その地域の特色を失わないようにしようということで,それの流れで頑張っていらっしゃるそうですけれども,やはりちょっと頭を,自分たちも柔軟に立ち位置を変えて考え直してみないとこの現在の状況は打破できないのではないかと思いますので,是非ご検討の方をお願い申し上げたいと思います。地域審議会につきまして地域計画の策定を諮問したいというようなことがありましたけれども,地域計画とはどのようなものであるか。お示しをいただきたい。 ○企画部次長兼企画政策課長(福原 平君)  18・19年度で総合計画を策定いたしますけども,その総合計画における地域計画,合併前の7地区それぞれに地域計画を策定していただく。内容といたしましては,そのそれぞれの地区ごとの現状あるいは課題,これらを今この地域審議会の中で協議をしていただく。そしてそういう問題,課題,現状等を踏まえた上で地域の将来像を,その地域ごとの審議会あるいは地域の方々と一緒になって将来像を描いて,その将来像について具体的な取り組み,基本計画,基本事業みたいなものをそれぞれ地域ごとに立てていただくという計画をいたしておるところです。 ○16番(仮屋国治君)  やはり計画,計画できますと形だけのものになるような気がするわけですけれども,やはりむらおこし,まちおこし,そういう観点から是非,地域審議会の皆さんに諮問してみてはいかがでしょうか。どういった施設の有効利用の策があるのかどうか。その辺のことも是非旗を振っていただきたいとお願い申し上げまして最後の質問に移ります。最後,民間を含め各種団体の一本化はどのように進んでいるかということで,まず市長に,新年の賀詞交換会の案内が参りました。2箇所から参りました。どう思われますか。 ○市長(前田終止君)  できれば一元化が速やかに進んで一本化の中で案内をいただく日が来たらいいのになということを率直に感じております。 ○16番(仮屋国治君)  私も全く同感でございます。もうこの前の賀詞交換会で終わりかと思っておりましたけれども,2回続きましたので,この辺も何とかならないものかと思っておりますが,先ほど壇上から申し上げました合併の完結というのは,こういう団体の一本化がなされて初めて完結であろうと私自身は考えておるんですが,市長の認識はいかがですか。 ○市長(前田終止君)  各種団体様々な分野,約100前後カウントされているわけでございますが,合併効果を効率良くお互いが受益していくためには限りないやっぱり一元化への努力,そういうものが必要だと認識をし,そしてそのような方向で指導を行っているつもりでございます。 ○16番(仮屋国治君)  100を超えている団体,これに対して市は補助金を,アバウトで構いませんが,どの程度支給なさっていらっしゃいますか。 ○行政改革推進課長(濱﨑正治君)  お答えいたします。各種団体への運営補助といたしまして18年9月段階で3億1,300万ぐらい支出をしております。 ○16番(仮屋国治君)  3億1,300万という大きな補助金が交付されておるわけでございますが,霧島市が合併します時に国は特例債という餌をぶら下げまして,乗ってはまってしまったわけでございますが,市としましてもこの各種団体に対して一定の制約を入れるわけにはいかないものかどうか。今回補助金の交付条例やら交付指針が示されておるわけですけれども,そういうところで何年後には一本化されませんとなくなりますよとか,何かそのようなことはご検討された経緯はございませんか。 ○財政課長(平野貴志君)  現段階ではそのことにつきましては考えていないところでございます。 ○16番(仮屋国治君)  育った環境の違う人たちが何人も寄って話をするとなかなかまとまらない。既に職員の皆さんも経験されていらっしゃることではありますけれども,やはりそこにリーダーシップを届くのはやはり行政が関与して仲を取り持つしかないんだろうと私は考えるわけですけれども,補助金もそうでありますけれども,もう一つ求心力を持たせるという意味で,先ほどの国際観光都市構想もありますけれども,大きな観光都市に行きますとコンベンション機構というようなものが存在しております。別府しかり,神戸しかり,横浜しかり,仙台しかり,いろいろな形で県を含めた各種団体をすべて巻き込んだコンベンション機構というものがありますけれども,市長はその点についてはどのようにお考えですか。 ○市長(前田終止君)  コンベンションシティ構想,これについては私なりにしっかり認識をしているもんでございます。特に私たちの地域の持つ特徴は,それにまさにこの方向を合わしていける取り組みの可能性が高いとこかなと思っております。北から南まで各地域の主要地域ではそのような構想を強く進めておられるところでございます。私もきちんと体制が整うのを念頭に置きながら,同時にまたそういう方向も努力をしながら市政運営に努めて参りたいと,そういうふうに思っております。 ○16番(仮屋国治君)  同様に,産業フェアが多分再開されると思うんですが,そこの旗振りも非常に困難だと思うんですが,その辺についてはどのようにお考えですか。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  産業フェアの件についてお答えいたします。産業フェアは平成16年度まで旧国分でやっていたわけですが,17年につきましては合併と重なりまして見送ったと。18年度につきましても,これまで農業祭と併せてやってきていたわけですが,行政主体でございまして行政の方ですべて会場造りからイベントのその催し物まですべてやっていたわけでございますが,このような時代,時期に余り好ましいやり方ではないというような行政評価も受けまして,今後は民が主体といいますか,観光協会なり,特産品協会なり,そういう商工会議所なり,商工会なり,そういう民が主体となって,その産業フェアという名称ではなくても,そういう地域おこしのものでやっていくのが望ましいというような私どもの考え方でございまして,そのようなものが民の方でできましたならば,それに伴う人的,物的といいますか,そのような補助は考えていきたいというようなことを今考えております。 ○16番(仮屋国治君)  最後ですので,ゆっくりしゃべらせていただきますが,産業フェア一つするにしても非常に難儀なんだろうと思っております。今,次長がおっしゃいましたように,本当に賀詞交換会も一緒にできない団体が,産業フェアをする時にどっちがリーダーシップをとる,とらないでもめることも必至でありますし,本当に霧島ブランドとか,いろいろ地域の産業の振興とか言うわけですけれども,この辺のところから考えていかないと一体感は生まれてこないんではないかというふうに考えます。仙台に仙台ビジターズ産業ネットワークというのがコンベンション機構の中に組み込まれておりました。住んでよし,訪れてよしだとは思いますけれども,観光だけではなく,その中に産業団体すべてを取り組んだ産業の分野の組織もまたつくってあるわけであります。そういう意味でいきますと,先ほどからご提言申し上げますように,コンベンション機構,そして産業機構,そういうものができてきますと,ああ,早く一つにならんといかんという団体の機運も高まってくるのではないかと思いますので,ひとつよろしくお願いを申し上げたいと思っております。今日申し上げましたことは市長がリーダーシップをとっていただかないとできないであろうことばかりだと私は考えております。このままでいきますと,総合計画,実施計画が出来上がりますまで本当今の状態がこのまま続いていくんであろうと懸念をいたすわけでございます。そういう意味で市長に政治的な決断,そういうものも含めましてご期待を申し上げながら私の質問を終わらしていただきます。終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で仮屋議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩をいたします。                「休憩  午前11時55分」                ──────────────                「再開  午後 1時00分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,28番下深迫孝二議員より3件通告がされております。したがって,下深迫議員の発言を許可いたします。 ○28番(下深迫孝二君)  ただいま議長の許可をいただきましたので,先に通告しました3点について質問いたします。さて,国政においては安倍内閣が発足し,教育基本法の改正なども行われる中,教育現場においては,いじめの問題,子供の自殺や全国各地で親が子供を殺す。また,子供が親を殺すなどゲーム感覚で行われており,また,地方においては県のトップである知事の談合等により数県において逮捕者が相次いでおり,また,国・地方においては財源不足で財政再建団体に陥る寸前の所も多くあるやに思います。今の日本列島どこか狂っているように思えてなりません。今こそ政治に関わる者や行政に関わる者への責任は大きいものがあると心新たにしております。当霧島市も合併前の法定協議会においては夢物語ではサービスは高い所に合わせ,負担は低い所に合わせるとのうたい文句でありましたが,新市になって1年が経過した今,負担は高く,サービスは低い方へ向かっています。本市も決して楽観できる状況ではないことを行政も,議会も,そして市民の皆様方もしっかり受け止めることが必要ではないでしょうか。夕張市のようにならないためにも思い切った行財政改革が急務であると考えます。霧島丸の舵取役であります前田市長の手腕を期待するものであります。それでは,質問に入ります。第1点目に狂犬病対策について質問いたします。今日と違い,昔は犬は番犬に飼われていたケースが非常に多かったと思います。最近では家族の一員として飼育されている方も多く見受けられます。「先般仕事でフィリピンに滞在の男性が8月に犬に手をかまれ,10月22日帰国後狂犬病が発病し亡くなられた。」との報道があり,今時このようなことがと驚いたところです。本市においても1軒の家で2頭ないし3頭ぐらい飼育されている方も多いと思いますが,行政としてどの程度把握されておられるのか伺います。一つに市内で飼育されている犬の頭数は何頭か。二つに予防接種の状況はどうか。三つに市への届出のない頭数の状況はどうか伺います。2点目に企業誘致の状況について質問します。旧国分市においては,昭和46年に京セラ,48年にソニーの誘致に成功し,その後テクノポリス構想等に伴い今では若者の多いまちとして全国的に脚光を浴びてきたことはご承知のとおりです。当時の林市長,その後の谷口市長と大物首長を思い出します。さて,現在では若者たちが学校を卒業しても仕事がなく,あったとしてもアルバイトや人材派遣の会社を通じてでなければ職場がないなど問題も多いようです。地元で生まれ育った子供たちが地元で働きたいと思ってもなかなかない現実です。本市においても財政が非常に厳しく,生き残りをかけるのは,子供たちだけではなく,行政も同じではないでしょうか。市長,本市の首長としてどのようにお考えか伺います。一つに市内に誘致されている企業は何社か。二つに今後の誘致の予定はどうかお伺いいたします。三つに企業誘致に携わっている職員は何名で,現在どのような業務を行っているか伺います。第3点目に看板設置について質問します。合併して600km2と大変な広さになったことは皆様ご案内のとおりです。大きな幹線道路については立派な看板が設置されておりますが,一方,山間部に入って参りますと,集落名は書かれていても,非常に分かりにくいのが現状です。何も多額のお金をかけずともよいわけですので,分かりやすい看板の設置はできないものか伺います。一つに合併してかなりの広さになったが,特に上場地区は方向が分かりにくい。道しるべとなる看板の設置はできないかお伺いいたします。以上,壇上からの質問を終わりますが,答弁によりまして自席からの再質問をお願いいたしまして終わります。 ○市長(前田終止君)  下深迫議員から3点につきまして質問がございました。2点目につきましては私の方から答弁をいたします。そのほかにつきましては関係部長にそれぞれ答弁をいたさせます。企業誘致の状況についてが2点目でございました。その中で3点お尋ねであります。その1点目,市内に誘致されている会社は何社かということでありますが,現在市内に誘致している会社は90社でございます。次に,今後の誘致の予定はどうかということでございます。今後の誘致の予定については,現在立地を計画している企業の情報収集を行い,霧島市の工業用地などをPRするなど企業誘致に積極的に努力をいたしておりますが,今現在数社の誘致が見込める企業がございます。次に,3点目,企業誘致に携わっている職員は何名で,現在どのような業務を行っているのかという質問でございますが,職員は課長以下3名でございます。主な業務といたしましては,霧島市の企業立地優遇制度や工業団地,観光などを盛り込んだパンフレットを作成をし,県の東京,大阪,福岡の事務所や企業等を訪問をし,企業立地に努めております。また,既に立地している企業を定期的に訪問をし,取引企業の情報や増設に係る情報収集活動に努めております。そのほか企業などの相互情報交換及び相互協力を目的とする誘致企業等交流会を開催をさせてもらっているところでございます。 ○生活環境部長(林 兼行君)  それでは,狂犬病対策についてのご質問にお答えいたします。まず狂犬病予防法第4条において犬の所有者は犬を取得した日から30日以内にその犬の所在地を管轄する市町村長に犬の登録を申請することが義務付けられており,この規定に基づき本市において登録されている犬の頭数は平成18年10月31日現在で9,043頭となっております。次に,同法第5条において犬の所有者は犬に狂犬病予防注射を年1回受けさせることが義務付けられており,この規定に基づき予防注射を受けた犬の頭数は同じく平成18年10月31日現在で6,495頭となっており,接種率は71.8%となっております。3点目の本市への届出のない未登録犬の頭数については把握できておりませんが,狂犬病予防対策を強化するため,今年の夏以降姶良保健所と共同で飼い犬の実態調査実施のための協議を重ねてきており,今年度中に本市の一部をモデル地区として先行して実施する予定でございます。 ○企画部次長兼企画政策課長(福原 平君)  3点目の道しるべとなる看板の設置はできないかについてお答えをいたします。合併をいたしまして市民の交流や活動が広がる中で車で移動する際,特に上場地区において道に迷ったりすることもあろうかと思われます。本市におきましては,地域住民が主体となって地域の特色を生かした独自のテーマや目標を設定し,その実現に向けてお互いに知恵を出し合いながら活力ある個性豊かな自立した地域づくりを支援するため,地区自治公民館を対象とした地域まちづくり支援事業を実施いたしております。この事業は,自分たちの地域を歩いて地域点検マップを作成するなど現状分析を行い,この分析を基に10年後を目標とした地域まちづくり計画を策定するものであります。そしてその事業の緊急性や優先順位等を地域で勘案して実施計画を毎年市に提出していただき,それぞれの事業の担当課において翌年度の予算編成の際検討させていただいております。この計画は旧国分市と旧霧島町においては,一部の地区自治公民館を除き,作成されておりますが,現在市全体での自治公民館にこの計画を策定していただくよう依頼をいたしておるところであります。この看板につきましても地域住民の皆様に現状を十分に分析していただき,必要な箇所につきましては実施計画に掲載していただければ,事業の実施について検討をさせていただきたいと思います。 ○28番(下深迫孝二君)  今それぞれ回答をいただきました。1番からまた順を追ってちょっと再質問をさせていただきます。今,本市においては9,043頭というふうになっております。今そういう答弁をいただきました。そしてその注射を受けた犬が6,495頭となっておりますけれども,この受けなかった人については処罰の対象とか,そういうことにはならないのか。もしその犬が例えば狂犬病を持って人に害を加えた場合にどう対応するのか伺います。 ○環境衛生課長(川村直人君)  犬の登録や狂犬病予防注射を行わなかった場合は,狂犬病予防法第27条の規定により20万以下の罰金が科せられるように規定がしてあります。私どもはできるだけ接種率を高めるために受けておられない市民の方々に対しましては督促もいたしております。また,受けていない犬等の咬傷事故等が発生しないように犬をちゃんと係留してくださいというようなことにつきましても市報等を通じて広報をいたしているところでございます。 ○28番(下深迫孝二君)  今広報はされてるというふうに伺いましたけれども,例えば,9,043頭が6,495頭,71.8%ということです。かなりのまだ数が予防接種を受けていないということですよね,これ。そして私も現在2頭犬を飼っております。そして考えてみれば,犬はそれこそ一月うちで3袋ぐらいのドッグフードがあれば1か月家を守ってくれるんですよ。私がここに来てても,人が来れば吠えてくれるし,本当にガードマンと一緒でいい仕事をしてくれます。うちは何も取るもんはないんですけども,やっぱり吠えることによって泥棒も敬遠するということでございますから大事に飼っておりますけれども,一番問題は,今,日本ではこういうことはもう考えられなかった狂犬病にかかれば,インターネットでちょっと私拾い出してみましたけども,まず助からないということですね。だから,かまれたら,その狂犬病のある犬は日本にはいないのかなあというふうに私思うんですけれども,かまれたらまず助からないということなんですよ。そういう危険性のあるものをもう少し,せめて95%ぐらいの注射の達成率に持っていくためには行政が何をどうすればいいのかということを,ただ「市報で広報しましたよ。」と言うのではですね,受けない人は受けないんです,これは。ですから,やっぱり犬の頭数きちーっと把握されたなら,まずお年寄りの方たち犬が大きかったりしますと注射の会場まで引っ張っていくのも大変だという話も聞きます。そうしたときに,例えば,その注射をされる方が,例えばですよ,その注射される場所から近い所であれば,料金を少し上げてでもちょっと行ってそこで注射をしてもらうとか,そういう配慮はできないもんですか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  犬の予防注射につきましては集合注射でそれぞれ巡回をしているわけでございます。個別にそういう方々も確かにいらっしゃるかも知れませんけれども,そういう形式でやってきておりますが,ただ獣医師の方にご連絡をしていただければ,獣医師の方がそこまで行ってくださる可能性はございますので,個別に相談をしていただければ,またそのように助言等もいたしたいと思います。 ○28番(下深迫孝二君)  できましたらですね,年をとられた方たちは犬に引っ張られてこけて骨折をしたという話も聞いたりしますので,できましたらそういう配慮もしていただいたらもっと注射の率も上がっていくんじゃないか。それは何㎞も離れた所だったら別ですけども,例えば,その集会所でよくうちあたりの場合は注射をされるわけですよ。そうしますとやっぱりもう腰を曲げたお年寄りなんかはやっぱり引っ張っていくのに大変だと。だけれども,番犬がいないとやっぱり夜が怖いとかですね,いろいろあるんです。うちあたりは外灯もほとんど付いてないいろんなそういう地域でございますので,私も前田市長のお宅の前も1回通らしていただきましたけども,負けず劣らずの私の所もそういう地域でございますので,いや,いや,11軒あってですね,本当に笑い事じゃなくて,本当にお年寄りの多い地域だという。ですから,私も市長もこっから来て頑張っておられるんだということで,私もそれこそ10㎞こうしてかけて来るわけですけども,そういった地域は本当犬が大事なんです。隣近所が遠いですから,犬でも吠えないと,泥棒が来てガラスを破って,私たちのそういう地域でもありますから,そのためにはやっぱり犬というのは今家族の一員ということで,我々が,親が仕事に行っている間は家でしっかり留守番するんだという思いでやってくれておりますので,是非,できましたらこの狂犬病予防注射だけはきちっともう少しアップできるようにひとつやっていただきたいなあというふうに思います。そして,また,この届出のない犬というのが把握はされてないということでございますけれども,例えば,野良犬は別としても,やっぱり恐らく届けていらっしゃらない方もかなり私頭数的にはいるんじゃないかというふうに思います。ですから,例えば,各公民会長さん方にお願いされて,おたくの地域ではどことどことどこに犬がおりますかというようなことでですよ,これも個人情報としてできないのかどうか私知りませんけれども,犬は個人,人じゃないですから,個人情報になるのかどうかという気もいたしますけれども,もう少しそこら辺も調査をしてみられる必要はあるんじゃないでしょうか。例えば,そういう犬に限って注射をしてないということはあるわけですから,やっぱり狂犬病のこういうものにかかってしまうと人の命が取られてしまうということですね。そしたらその亡くなった方の家族にしてみれば損害賠償を請求するわけですから,注射代,そう考えれば注射代なんて安いもんですから,1頭,金額はお幾らでしたかね。3千円か1頭当たり記憶はしてますけど,3千円だったですかね。そういうことでわが霧島市からはこういうものが発生しないというふうにひとつ,いま一度チェックをしていただきたいと思いますが,部長どうでしょうか。 ○生活環境部長(林 兼行君)  まず先ほど答弁を申し上げました71.8%の接種率でございますが,そのほかに登録をされずに注射のみされている犬もあろうかというふうに理解もいたします。それと接種率を上げる手段といたしまして,春と秋の2回注射をやっておるわけでございますので,そこら辺も接種率を上げる一つの方法でありますし,また,今,議員がおっしゃられた自治公民会長さん方のご協力をいただいての点につきましては課内の方で,部内の方でまた協議をさせていただきたいというふうに考えております。先ほど最後に申し上げましたとおり,今年度中に本市の中で一部モデル地区を指定をいたしまして姶良保健所と共同で実態調査をやってみたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(西村新一郎君)  3千円は間違いなかったですか。 ○生活環境部長(林 兼行君)  接種料金は3千円でございます。手数料は3千円でございます。 ○28番(下深迫孝二君)  はい,ありがとうございます。それとやっぱりこの予防接種の割合を高めるために,今普段の日に来ていらっしゃるんですね,これは。やっぱり役所に合わして例えば普段の日ですよね,来られるのが。これはやっぱり市の市民に対するサービスの一環とするならば,これを例えば土曜日に行うとか,日曜日に行うとかというふうにしたらですね私はもっと効果が上がるんではないかという気がいたしますけど,そこらはどのようにお考えですか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  犬の予防,狂犬病の予防注射につきましては巡回をしていくわけですね。それで1箇所だけじゃないもんですから,やはり日にちを決めてですね,そこにやはり1週間ぐらいはずうっと注射でそれぞれの総合支所の地域内を回っていくというようなことにもなりますので,その日曜,祝日を配慮すればいいのかも知れませんけど,全部がそういうふうにするというのはちょっと日程上厳しいということでございます。それから,先ほど部長が申しましたが,通常の注射は春にしまして,脱漏,つまり漏れた分につきまして秋に回っているわけです。それから,さらに個別に獣医師さんの所に犬を連れて行かれて注射をしていただければ,それもまた役所の方に届けていただくということでいいと思います。いずれにしましてもその犬のその飼養者は,狂犬病予防法,それから県のですね条例等に基づきまして飼い主としての義務を果たさなければなりませんので,本市といたしましても法律あるいはそういった条例等を遵守していただくように今後も市民の方々には啓発をしていきたいと考えております。 ○28番(下深迫孝二君)  ちなみにその予防接種の期間というのは何日ですか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  期間は各総合支所によりまして違います。国分地区でありますとですね1週間はかかると思っております。 ○28番(下深迫孝二君)  一番広い国分で大体1週間程度ですよね。そうしますと各土・日を使ってやればですよ,例えば,今不可能ということはないわけですよね,これは。土・日を使ってやりますよと。そして皆さん休みの時だったら予防接種もきちっとできると。例えば,春できなかったものを秋に回すということでは,その間にほいじゃあ事故が発生した場合はやっぱり困るわけです,これは。それは当然飼い主として責任を果たさなきゃいけないというのは分かりますよ。だから,それをサービスを,やっぱり市民サービスという観点から考えたときに土・日に,例えば,毎週やった時に1か月あれば8回あるわけですからできるんじゃないですか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  1週間と言いましたけど,1週間以上はかかりますので,今ちょっとここに実際何日ぐらいかけてやっているかというのは資料を持ってきておりませんので,分かりませんけれども,また,この注射につきましては獣医師会と一緒にやっておりますので,本市だけの意向ではまたできません。獣医師会ともまたその辺につきましては協議もしなければなりませんので,そういうお話があったということはまた獣医師会の方にも伝えておきたいと思います。 ○28番(下深迫孝二君)  とにかくその1週間で済ませなきゃいけないということはないと思うんですよ。獣医師さんたちも毎日が仕事なわけですから,それを土・日にこうしてしていただくということが,また,前田市政になって市民サービスが一つアップしたということに私はつながるんじゃないかという気がいたします。昔は赤い犬って,これ茶色っぽい犬でしょうね,これは。こういうのは今から50年ぐらい前は非常に犬の方が危機感を持ってたんです,これね。いや,いや,本当人間に食われてしまうんじゃないかという,赤犬がおいしいということでですね。だから,最近はもう食料が豊かですから,逆に犬の方が人間を食いつくというようなこともありますのでね,これは是非検討していただいて狂犬病予防注射だけはきちっとできるようにしていただく。同僚の皆さんが昼から眠たいからちった面白くやってくれということもありますので,少し交えてこうしてやらしていただきますけれども,本当に,これは注射の問題は真面目にひとつとらえていただいてよろしくひとつお願いをしたいと思います。次に,企業誘致の方に入ります。企業誘致については,今お聞きしますと,でき得る限りの取り組みをしておられるというふうに報告をいただきました。市内で90社,この,大体で結構ですけども,90社でどのくらいの人間の雇用が行われているか。把握しておられますか。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  市内の総雇用者数といいますか,正規社員が8,930名ほど,臨時社員が215名,パート社員1,740名の計1万885名,これが今年の4月1日現在ということでございます。 ○28番(下深迫孝二君)  1万人を超す方を雇用していただいているということで,当然これにはここで働く人たちが収入を得る。そうすれば市にも税金が入ってくると。そして,また,家を建てれば固定資産税が入ってくるということで市にも還元をしてくるわけですよね,これは。そして,また,いろんな面で若い人たちが多くなってくるということは霧島市の大きな活性化につながるということでございます。市長これは,私は思いますけども,幾らこねを使ってもいいと思うんですよ。こんな役所の辺に入るのはこねを使ってもらっちゃ困るけれども,やっぱり企業を誘致するのはもうありとあらゆるこねを利用していただいて,できるもんならトヨタ自動車だとか,ニッサン自動車はなかなか来ないと思いますけども,ホンダ自動車,こういうものに,市長はそういうことはお考えになったことはないですか。 ○市長(前田終止君)  企業誘致については大変大事な私どもの市政の柱の一つだと強い認識を持っております。この1年間で職員の諸君たちが本当によく頑張ってくれて9社企業立地に成功をさせてもらっております。私もそのたびごとにいろいろ報告を受け,また,必要あれば私自身も出向いてその努力をし続けているところでございます。私どもの努力以上に,今度は私たちのこのふるさと,合併をしたこの霧島市が持つ,場所の持つ力というのは私は偉大なるものがあるというふうに信じております。薩摩・大隅両半島,南九州3県のど真ん中,空港あり,市内にL字型に高速道路が既に5箇所もインターチェンジを持つ形で張り巡らされており,大変に便利な場所でございます。そういう意味でもこの立地条件を生かし切る。そしておっしゃるとおり,相当なほかの自治体にないめり張りをきかした,厳しい財政事情の中でも,本当にめり張りをきかした企業誘致への誘導作戦大いにやるべき範囲があるんじゃないかと,是非頑張ろうと思ってます。また,皆さん方のご指導・ご鞭撻,お知恵も貸してください。よろしくお願いします。 ○28番(下深迫孝二君)  やっぱりこのまちが活性化するというのは本当に私は企業誘致だろうと。今,鹿児島県でもほとんどの所が,何と言うんですか,過疎していってしまっていると。わが霧島市は本当にやっぱりほかのまちが持たない特色を持ってるわけですから,是非これを生かしていただいて,また,当然行政の皆さん方も一体となってひとつこの企業誘致に,例えば,私の親戚があそこで,大きな会社で働いていてお偉いさんになっているんだとか,そういう人たちもいらっしゃると思うんですよ,やっぱり。是非そういう紹介をいただいて,今,本当に企業が来るんなら,市のあの塩漬け土地多少ぐらいやったって,ただでやったっていいと思うんですよ,これはもう。本当に来ていただいて税金を払ってもらえれば,その方がよっぽど得策なわけですから,是非やっぱりそういう思い切った一つ施策を出していただいて企業誘致に力を入れて,今以上に入れていただいて霧島市が,一般質問の中で財政がどうのこうのとかと,こういうことが出ないようにですね,もう自主財源で十分霧島市はやっていけるんだと言われるぐらいひとつお互いにこれは頑張っていきたいと思います。それでこの問題については終わります。次に,道しるべの件でちょっとお尋ねをしますけれども,今,企画の方からちょっとお話がございました。せっかく土木の課長もおいでいただいております。俺も一言ぐらい言いたいのにという思いもあるでしょうから,課長,今,あっちこっち災害等でも回られていろんなとこ行かれていると思いますが,課長あたりになりますと若い衆が運転をして行きますから,道はそんなに分からんでもいいという思いはあると思いますけどもね,やっぱり行かれてみて本当に,特に上場ですね,道は分かりやすいなというふうにお思いですか。それとも,ああ,初めっ来た。こらどっちせえ行っじゃろかいねえという思いがありますかね。 ○土木課長(中村順二君)  私も4月1日で隼人から参りまして,旧国分市の平山地区とか,また,一人でも行ったことがございます。しかし,平山地区等におきましてはよく道しるべが設置してある所がありまして迷わなかったんですが,別な所に行きましたらなくて,帰りに,帰り道を探すのに一苦労した経緯もございます。議員のご質問については,私もそれはもう思うところがいっぱいあります。 ○28番(下深迫孝二君)  今,企画の方でお答えになったのは,その地域から上げてくれば,そういう所は設置をしますよというような今ご意向だったと思うんです。地域の人はみんな分かっているんですよ,わが地域は,ええ。地域の人はこっちせえ行けばどこせえ行っじゃっということは分かってるわけです。私が申し上げたいのは,私が牧園に行った時,例えば,牧園のあの広い通りはこっちはどっち方面とかという大きな看板が立ってますから分かるんですよ。ちょっと裏に一歩入っていくと,碁盤の目になってないわけですから,こっち,どっかあそこら辺に出るんじゃないかと思ったら,とんでもない所にこう出ていくということがあるわけですよ。だから,私が言いたいのは,例えば,私どもの所を例に挙げれば,こっから行けばどこ集落を通って10号線の方に向かいますよとかですね,何もお金をかけなくていいんです。コンパネの板を例えば四っ切りぐらいにして,今,新市になったばっかいで,こら霧島市も銭がねっじゃねえということも市民の皆さんも思われると思うんですよ。ちゃんとした看板じゃねっせえ,こわコンパネを立てっくれっちゃんとせおわいよということで感謝をされると思うんです。そういった意味で私が言うのは,例えば,溝辺の方が私どもの上之段あるいは福山とかいう所に来られた時に,あっ,霧島市は広いけども,こっちからこっちせえ行けばこう行くんだなということを分かりやすいようなものはできないのかと。何もお金をひとつ10万も出してですね,それを霧島市全域に立てなさいと,そういうことを言っているんじゃないんですよ,今お金がないちゅうことは分かってますから。だから,やっぱい市民に,これもサービスの一環だと私思うんですよ。やっぱり合併しまして市民の皆さん方はほんならわが一度は市を回んみをかいねえということで回られても,こら行たんみたは霧島市じゃねかったと。もうこっかいは霧島市からはっでおったとかですねいうこともあるわけですので,そういった意味で僕は申し上げているんですけど,どなたかちょっともう1回答弁をお願いします。 ○地域振興課長(馬場勝芳君)  お答えいたします。先ほど次長が答弁いたしましたけれども,確かに地域の方は分かっていらっしゃるというのはもう当然でございます。私どもが申し上げたいのは,やはり地域の方々が一番その実情が分かっていると。やはりこうよそから来られて迷われて聞かれたりする所が多々あろうかと思うんですよ。そういったことでやはり地域の皆さん方が一番こういった所にあれば皆さん迷わないだろうなあというようなことがお分かりになるだろうということで,そういうことを要望的なものが上がってくればしましょうということで,実施計画書だけではなくてですね,今お尋ねの件は,今後,90地区自治公民館ございますので,館長さん方にお願いいたしましてそういった所に付けるべき所がないかどうかもう1回実態調査をですね,実態把握をしたいと。それから考えていきたいというふうに思っております。それと,おっしゃるとおり,コンパネ程度,そういったので,金がないんだからということでございますが,しかし,やはり市が設置したとなりますと,それが強風等で飛んで例えば人に当たってけがをしたということになれば,また賠償問題,そういったものがありますので,やはり作るんであればちゃんとした物で作らないといけないのではないかというふうに考えております。そして,また,地域の方々が独自でアイデアを出していただいて,そういったものを,アイデアも募りながらまたユニークなものができればいいのかなあというようなことも考えておりますので,そういったことも全部ひっくるめて今後の検討課題とさしていただきたいということでございます。 ○市長(前田終止君)
     今答えがあったとおりでほぼ私としてはいいかなとは思うんですが,ただですね,ご指摘の点,やっぱり合併をしたということ。地域の人たちは地域は,ご指摘のとおり,もうよく分かっていると。しかしながら,やっぱり同じ市民として新市民的思考で自分たちの分からない範囲にずうっとふるさと探訪という形で行くとか,あるいは,また,わがまちに観光に市外からお越しになった人たちがそれこそ親切に行けるその案内が,合併した後創意工夫が適切に行われて本当に立つべき必要な場所にそういう物があるということはとても私は大事な問題だと思っております。旧牧園町の時代に私は最後の町長として町民と語る会を精力的に各集落,校区を小さく割ってブロック単位で対話をして参りました。その時にやっぱり町民の方々からかなりの範囲で徹底したその,合併をする中で牧園町が一番広いわけですから,この広い牧園町が分かりやすくこの道路を利用できるようにしてくれという注文でございました。結果,どう対応したかと言いますと,手作りですよ。そして,それでも業者の方にお出しするよりも本当に安い費用で結構いい上質の物ができたという経験も,いささかでございますが,ございます。もちろん本格的に責任のある大きな物についてはね,これはもうなかなか手作りというわけには参らないわけでございまして,事によっては,種類によっては,話し合いをよーく持ちながら,今答弁したようなことを踏まえて,またご指摘の点もよく念頭に置きながら,できる範囲,ちょっと一工夫,新しいまちの一体感を高めたり,あるいは,また,訪れる人にやさしくと,分かりやすくという努力があっても私は本当にいいんじゃないかと思います。 ○28番(下深迫孝二君)  やる気のある市長の答弁をいただきましたんで,必ずやそういうふうにしていただけるようにひとつお願いいたします。私たちの今地域,さっきちょっと申し上げましたけれども,11戸数ある小さな集落です。それこそそのうち3名が独居老人という集落ですけども,せんだって看板を6枚作りました。11世帯しかない所にとっては大きな出費でしたけど,2万何がしかかりましたけれども,「空き巣にご用心」と,「不審な人を見たら,車を見たら110番」とかですね,「子供をみんなで守ろう」という看板を作って,こう目立つカーブの辺の所にこう立てました。そうしますと,やっぱり泥棒というのはそういうのが立ってるとやっぱり警戒をするみたいですね。ここについてはやっぱり何かこうまずいんじゃないかということでお隣の集落に行ってくれるそうですので,やっぱり立てた方がいいのかなあと。今さっきおっしゃいましたけど,課長が今おっしゃった平山地区も手作りでそうして立てていらっしゃるんです。そしてやっぱりそうすると,今言ったように,泥棒もまたその次の集落の方に行ってくれるというようなことですよ。やっぱりいろんな効果があるんですよ,看板というのは。ですから,まず,お金を今そういっぱいかけなくても,今言ったように,手作りでもそう飛ばないような工夫さえすればいいと思いますから,できましたら早い段階で,今先ほど10年とか何とかちょっと出てきたような気がしましたけれども,もう10年した時はもう我々は車に乗って動けない年になってくるかも知れません。もう電動車に乗って牧園の辺までは行けませんのでね,是非早い時期でひとつ設置をしていただきたいと思います。今こういう3点について質問をいたしましたけれども,今非常に財政が厳しい中で何をつくってくださいというのは非常に言いづらい時期であるというふうに私も思っております。とにかく職員を減らさんないかん。あるいは総合支所を考えんないかんとか,いろんなそういう問題だけが今山積する中ですので,十分我々もそういうのは理解をしておりますけれども,少しのお金でできることは,やっぱり時間をかけるよりか,早くやっていただいた方が市民というのはありがたみが5倍も,10倍も大きくなっていくと,私はそういう考え方をいつもしております。1回お願いしてできた時と,5回も,10回も言ってからできたのは,10回言ってできたのは一つもありがたみはないんですね,これは。1回言ってできたのは,それこそ2千円の物でも20万ぐらいの価値があるというふうに私は思ってますから,最小のお金で最大のものを市民に提供するという考えからいきますと,なるたけ早い時期にやっていただくようにひとつお願いをいたしまして私の質問を終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で下深迫議員の一般質問を終わります。次に,7番山浦安生議員より1件通告がされております。したがって,山浦議員の発言を許可いたします。 ○7番(山浦安生君)  お疲れさまです。通告に従いまして質疑を行う前に2点についてまず触れておきたいと思います。第1点は先日開催されました霧島市誕生記念市民登山大会であります。この行事は市の苦しい財政状況の中で市の予算をほとんど使うことなく実現された事業であります。それを支えたのは,市の職員の皆様を中心に,自衛隊の隊員,消防局の職員,霧島山に精通された各団体の皆様によるすべてボランティア活動によるものでありました。私はみんなの力の出しようによっては予算の支出を抑えた新たな事業の創出を行政の中でも工夫すれば可能であるということを改めて学ぶことができました。ご協力いただいた皆様には深い敬意を表するものであります。二つ目は行財政運営の健全化であります。市の行財政状況は一刻の猶予もできないほど大変厳しい状況であります。そこで市は持続可能な健全財政を目指して霧島市経営健全化計画や霧島市行政改革大綱を策定し,行政の担うべき役割の重点化,組織・機構の見直し,歳入歳出の徹底した改革を行い健全財政を確立しようとしております。当面経費の削減等の措置は避けて通れないところでありますが,その痛みはみんなで分け合うものであり,みんなで理解し合うことでもあります。そのためには市長及び幹部職員は理解してもらうための説明責任をきちんと果たすべきであります。しかしながら,一方では将来における豊かな自治体実現へ向けての展望が持てる政策や財政計画が必要であると思われます。市長の提起されている次世代への持続可能な自治体づくりの政策を立案すると同時に,新たな財源創出のための能力が今日求められております。それは幹部職員の責務であると言わねばなりません。そういった中で財源創出の一つの大きな起爆剤となるのが,そういう要素を持ったのが観光であります。市長の得意とされる分野であります。1千万人プロジェクト計画の中で霧島観光未来戦略会議を設置され,策定委員会による観光戦略プランづくりが進められております。この観光の推進と,9月議会で制定されました霧島市環境基本条例,また,12月1日より景観行政団体にもなりましたが,ここでは三者の関係は非常に微妙に絡まって参ります。観光の推進を図ることで環境への負荷が生じたり,景観形成が行われることにより観光や交流の活性化につながったりで,その三者の間には規制と支援の相反する関係が出て参ります。そこでお尋ねいたしますが,環境基本条例の目的となっている自然環境保全及び形成と市の基幹産業と位置付けされております観光との関わりをどのように考えて,どのように進めていくつもりなのかお示しをいただきたい。これで1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  山浦議員より1点につきまして質問でございました。私の方から答弁をいたします。霧島市の環境基本条例と観光について,環境基本条例は,本市環境に関する基本理念や市,市民,事業者の責務,施策の基本的事項を定めた条例でございまして,先の9月の議会で議決をいただいたところでございます。現在環境基本条例第9条の規定に基づき本市における環境政策を推進する上での基本的な計画として霧島市環境基本計画を策定しているところであり,環境の保全と形成に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため,市が実施する取り組みを示すことといたしております。一方,恵まれた自然を観光資源として最大限に活用し,現在700万人と言われる観光客を1千万人に増やすべく霧島市観光未来戦略計画を策定中であります。この計画を策定するに当たりましては,環境基本条例第10条で「市は,環境に影響を及ぼすと認められる施策を策定し,これを実施するに当たっては,環境基本計画との整合を図り,環境への負荷が低減されるよう十分に配慮するものとする。」と規定をされていることから,環境と観光の担当部署が互いに連携をして作業を進めさせてもらっているところでございます。先月開催をされました霧島市誕生一周年記念式典の際にも五つの市の宣言を発表させていただきましたところでございますが,今後も環境共生宣言,国際観光文化立市宣言にふさわしいまちづくりに邁進して参る所存でございます。 ○7番(山浦安生君)  市長頑張ってください。市長の発言される時間が今回は大分少なかったんじゃないかと思って寂しい思いをされているんじゃないかと思います。私は市長の得意な観光の分野でお尋ねいたしますので,存分に時間のある限りおしゃべりいただきたいというふうに思っております。非常に厳しい財政状況の中でありますけれども,財源確保の収入対策あるいは歳出削減の取り組み等が進められているわけであります。それと同時に,一方ではその将来において豊かなまちづくり,そして健全な財政へ向けての政策が必要になってくるわけでありますが,つまり地域経済の活性化と財源確保を図ることが強く要求されているわけであります。この活性化あるいは財源確保の方法は幾つかあると思いますけれども,その一つのやり方として観光が,霧島市の特性や立地条件,地域性というものを考えたときにはその観光が挙げられるんじゃないかというふうにも思っております。この観光の推進につきましては,市長も自然環境に恵まれた観光地づくりということで霧島観光未来戦略会議を設置され,策定委員会によりまして観光戦略プランを進められているところでございます。そこでこの観光についてお尋ねいたします。観光戦略プランの進捗状況は今どのようになっているのか。できることならそのこういうことでこういうふうになっているということを付け加えていただければありがたいのですが。 ○観光課長(後藤辰美君)  お答えいたします。その戦略会議でございますけれども,今年の6月26日が第1回の委員会,幹事会が始まったわけでございますが,その中に部会には委員会と,委員会が10人で構成されております。それから幹事会というのが5人で(P  に「6人」と訂正あり)構成されておるわけでございますけれども,委員会で専門分野で,専門分野の皆さんでどんどん意見を出していただいて,それを幹事会でまとめるという方向になっていくわけでございますが,今回11月17日に第6回目を開かさせていただいたところでございます。1か月に1回の割合で開いておりまして,ほぼ皆さんからご意見を出し尽くしていただいたというふうに思っておるわけですが,今からまとめの段階に入って参りますので,もう少ししたら骨子が出来上がるんじゃないかなあというふうに思っておるところでございます。 ○7番(山浦安生君)  今そういう計画がなされ,計画といいますか,話し合いがなされている状況ということでございます。これはその例えば,非常に大事なのは地域の方々の意見を参考にしながらというのをやっぱり含めていかなきゃいけないと思うんですが,その地域の方々の意見というのもこの今の会議の中に入ってくるわけなんですか。 ○観光課長(後藤辰美君)  先ほど一つ訂正をさしていただきたいと思いますが,「幹事会が5人」と申し上げましたが,幹事会と委員会に1人ダブりがおりますので,「6人」になります。訂正してお詫び申し上げます。委員の中にはもちろん市民公募の方々がおられて,お二人の市民公募,それは男女でございます。それから,その市民公募は,以前も申し上げたかと思いますけれども,作文とか,そういうものを出していただいて,審査させてもらってから,観光に対する意欲とか,そういうもの等でこの委員の中に入っていただいておるところでございます。それと観光協会,地域を非常にこう詳しく知っていただいている方々,交通関係,それから観光連盟,その幅広い皆さんに入っていただいているところでございます。おっしゃったその地域の皆さんも入っているところでございます。 ○7番(山浦安生君)  市長は「豊かな森林資源と豊富な温泉を活用し,森林の中でくつろぎ,癒しを受けることのできる自然に恵まれた観光地づくり」というふうに言われておりますけれども,この観光地大体どういう所を予定されているというか,考えておられますか。 ○市長(前田終止君)  観光地の概念として一般的には歴史的な資源がしっかりこの横たわっているべきその視点,また,館,駐車場,トイレなどが充実されている場所でもあったり,あるいは,また,民間の方々が事業努力をなさってそれなりのテーマをとらえられて,そしてよく招く努力をなさって受けられているエリアなどなどあろうと思います。そしてそのほかには自然景観,そういうものも大きく評価もするべきかというふうにも思います。そして,また,特別にその営業的な行為,あるいは,また,集客的なその要素を力んでやっていなくても,見方によっては私は,この霧島市内約600km2の海あり,山あり,谷あり,どの地域にもその地域地域の自然と歴史と伝統と文化とあるわけでございまして,例えば,高い山に登るだけが値打ちがあるわけじゃなくて,里山の持つ良さもありますし,また,川端,海端の良さもございますし,名立たる大きな歴史を持つ神社,仏閣だけが素晴らしいわけじゃなくって,素朴なふるさとの小さな祠を持つ神社もいいわけで,あるいは,また,大きな高い高さを持つ岳だけがいいわけじゃなくて,本当に地域に親しまれる清流,せせらぎ,そういう所がまた非常に人を呼ぶという場所もございます。そういう意味で私は,特定の場所という考え方も一応ポイント的整理としては大事であるとは思いますが,市全体が本当に大事な場所と,観光地だという考え方でもよろしいんじゃないかと思います。 ○7番(山浦安生君)  ただいま市長の方から答弁ありましたけど,私どものこの霧島市は600のkm2以上の広さを持ってるわけであります。それぞれの地域において素晴らしい観光資源をたくさん持っていると思います。しかしながら,今要求されるのはやはり集中と選択といいますか,どっか場所を絞って集中的にやることも大事なことではないかと思うんですね。今冒頭に申し上げましたけれども,その豊かな自然とか,森林資源とか,温泉とか,そういういろいろ今までも既設の設備ですね,既にある設備のことですが,そういった物をいろいろ考え併せていきますとある程度場所が絞られてくるんじゃないかと思うんですが,それでもやはりまだこの広範囲にわたって霧島市全体というふうに考えた方がよろしいのでしょうか。 ○市長(前田終止君)  おっしゃるとおり,選択と集中,そしてめり張りをきかして整備をすべき場所はその旧自治体エリアごとにもう十分にお互いにもう見えているわけでございます。もちろん今後隠された観光資源というものにもまた磨きをかけていかなければならない時も参るとは思いますけれども,今誘客できる集客性の高い工夫をすべき所を力点を置いてブラッシングしていくということはまためり張りをきかせる選択と集中という意味じゃあ大事だというふうにも思います。 ○7番(山浦安生君)  市長はこの間の同僚議員の質問の中でも中央公園構想というのを話しされましたけれども,これは大体場所はどのあたりを設定されていらっしゃいますか。 ○市長(前田終止君)  旧牧園町の高千穂地区は,今のみやまコンセール,そして,また,県立自然ふれあいセンター,ゴルフ場に囲まれた旧牧場跡地エリアと申しましょうかね,そういう場所だと認識をいたしております。 ○7番(山浦安生君)  今話がありました牧場跡地,ここに,このあたりは国民保養地とか,乗馬クラブ,青少年ふれあいセンター,みやまコンセール,いろんな施設がたくさんある所であります。この今,中央公園構想の中で話が出ましたけど,この地域と,それと丸尾の,今新しく街並みがなりましたけれども,あの丸尾の温泉街の一つの塊,それから,今,市長がおっしゃいましたその地域,そしてこの間植樹祭がありました柳ヶ平の丘,ああいう所をリンクさせていくことによってその観光の効果というのはますます上がっていくんじゃないかと思うんですが,そのあたりのことは考えて当然いらっしゃると思うんですが,市長のお考えどんなふうに。 ○市長(前田終止君)  その指摘は大事だと思います。もっとその範囲を広げて山の頂にますます向かう努力をしなきゃなりませんし,特に旧林田温泉から,車社会に入ったがためにほとんどもう使われていない大浪の池への登山ルート,こういうものについては今後再度発掘し直して利用ができる時代をつくり,つくっていかなきゃならないと。そして,また,逆にあの柳ヶ平の丘から見える三体方面のお茶畑の景観,これは農村風景の本当につくられた素晴らしい景観として,また,よそからおいでになる方々は茶園の美しさ,惚れ惚れと車を停めて見られる方もいらっしゃると。そういう意味ではまたあの方向にも広げることができるかなと。そして,また,龍馬ウォークで中津川街道,あるいは,また,稼原,聖原,ああいう所にもウォーキングという形でエリアが広がっていきますけれども,そういうまた広げ方もあろうかと思います。ただポイント的にしっかり絞り込んでいくならば,今ご指摘の農大跡地,そして柳ヶ平の丘,そして街との関わり合いを言えば高千穂地区全体と申しますかね,そういう中でお互いの利用のしやすさ,そして,また,利用されることによって宿泊効果,飲食店の利用効果,あるいは市の財産であります関平鉱泉の利用効果,あるいは,また,その地域の持つ地形の特徴が立派にそれをこう引き出してくれるんじゃないかという期待がございます。また,温泉利用効果等も含まれるかと。そして,また,森林セラピー,温泉浴,ホースセラピー,そういうものが見事にあの地域で癒しの場として生かされるんじゃないかな。そういう期待を持っております。 ○7番(山浦安生君)  ありがとうございます。平成元年だったと思うんですが,牧園町の広報にも,鹿児島大学分院の田中先生,リハビリで有名な先生がいらっしゃいますけれども,その当時有名でした,今はちょっと衰えていらっしゃいますけれども。その方もやはりそのそういう3箇所のリンクを考えながらこの地域の特性を生かした観光をやるべきだというふうなことをやっぱり言われておりました。今,市長の方からも答えがありましたように素晴らしいものができていくんじゃないかと思います。山側の観光拠点として,山側といいますか,山に近い方の観光拠点として山,川,海,それから派生する,例えば,そこを1箇所拠点として大隅に行っても,開聞の方にも行けるわけです,起点として行けるわけですね。そういうものに是非なってほしいというふうに望むものであります。この地域は観光を中心にして発展してきた地域なんですけれども,その背景には,自然の再生能力とか,浄化能力を超える開発が行われてきておりまして,侵してはならない領域まで入り込んでいるわけであります。しかしながら,現実にもうそこには生活があるわけでありまして,それを今取り上げることはできないわけであります。ただ今後の観光の取り組みについては,是非自然の保護,それから自然の学習,健康志向を中心にした観光政策を望むものでありますけれども,市長のお考えをお尋ねいたします。 ○市長(前田終止君)  観光と環境,言葉は,響きはよく似てるんですけれども,一方の観光という視点でいくと自然環境などに対して何かこの開発していくようなイメージが横たわっていると。しかし,環境という視点でこう考えていくと自然環境,生活環境などを含めてこの逆の保護・保全という視点が色濃く横たわっているということでございます。そういう中でこれからのやっぱり本当に大事な視点は,自然環境が豊かでない所の観光地というのは余り高い評価は受けていないということですね,知るべきは。ですから,これはもう世界中一緒だと思います。自然環境が実に豊かで,そして生態系もしっかりと失った物が,例えば,再生をされ,取り戻され,それが生かされ切っていくような努力が続いている所にこそ人々はやっぱり集まってきております。そしてその自然環境の利用についても,ただ無茶苦茶に多くの人を許容量を超えて誘い込んで経済性に富みさえすればいいという考え方ではまた駄目だというふうに思います。また,一方この多くの人に来てもらうということは地域経済にとっては大事でもございます。しかし,そこを,例えば,通年型である例えばゴールデンウイーク,あるいは夏休み,あるいは特定の秋をはじめとする旅行シーズンだけが潤って,あと季節的に厳しい時期はほとんど閑古鳥が泣いているというような所に目線を置いて,そのような所をどう通年型で安定的にずうっとこう持続していくような観光戦略を描けるか。そういうことも大変に大事だというふうに思っております。もう一つは,やっぱり,今までこんな所が本当に観光という場所になり得るのかというふうな視点で,地域,ふるさとの持ついい場所というものを,何も量じゃなくてですね,こつこつと通年型で積み上げていくことによって里山暮らしの豊かさだとか,あるいは海や川の近くの持つ素晴らしい特性がございます。そういうものを全体として体験型観光という努力をし続けていくところにまた多くの全体として客を呼び込める魅力があるのじゃないかなと。そういう施策をまた行政がどう地域の方々と語らいながら具体策を打ち出せるか。そういうことが私どもに問われているのかなというふうに感じております。 ○7番(山浦安生君)  私もそのとおりだというふうに思います。そこで具体的なことになってくるわけですが,観光政策を推進する時に自然保護とのその微妙な関わりが出てくるというのは今,市長の方からもありました。そのすみ分けとか,線引きが当然必要になってくるわけなんですが,そういったあたりの学習といいますか,資料を集めていろんなことを勉強していかないとなかなか判断を下せない部分が出てくるんですけれども,そのあたりを是非市長の指導力の下でさせていただきたいというふうにお願いをいたしておきます。次に,霧島市環境基本条例についてお尋ねをいたします。この条例は,例えば,廃棄物の処分場とか,企業立地,地熱開発,宅地造成とか,あるいは廃屋への指導,撤去指導ですね,それから車の乗り入れ規制とか,家畜ふん尿の垂れ流し,いろいろありますけど,そうですねバイオマスタウン,温泉水の排水,いろいろありますけれども,そういうものにすべて乗っかってくるというふうに認識してよろしいんでしょうか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  環境基本条例は,本市環境に関する基本理念,それから市,市民,事業者の責務,施策の基本的事項を定めた条例でございます。したがいまして,個々の事項に際しまして規制とか,それからいろんな支援とかというのを盛り込むような性格の条例のものではございませんけれども,そういった個別のものにつきましては,それぞれの条例,規則,あるいは今策定中でございます環境基本計画等に盛り込みながら対処していくということになっております。 ○7番(山浦安生君)  その今つくられている部分について慎重に扱っていただきたいというふうに思います。次に8条関係でありますが,基本条例の8条にありました市長は,環境の保全及び形成に関する重要な施策の作成に当たっては,あらかじめ環境対策審議会の意見を聞くことになっておりますけども,この「環境保全及び形成に関する重要な施策」というふうにありますけれども,この決定をされるのはやはり市長なんですか。 ○環境衛生課長(川村直人君)  最終的には市長が決定されることだと考えております。 ○7番(山浦安生君)  分かりました。次に,環境対策審議会の構成というか,これはどんなふうになっているか。よろしくお願いします。 ○環境衛生課長(川村直人君)  環境対策審議会につきましては条例がございまして,その8条の中で学識経験者が6名,それから関係行政機関の職員2名及び関係団体から推薦をされた方が7名の合計15名で組織をされております。 ○7番(山浦安生君)  次に移りますけれども,4条の3に市の責務というのがありますけれども,これは「循環的利用及びエネルギーの有効利用を行うことにより積極的環境への負荷を低減する責務を有する。」というふうにありますけれども,これはバイオマス関係じゃないかと思うんですね。このバイオマス日本総合戦略というのがありますけれども,このバイオマスタウンに対する,バイオマスタウン構想への取り組みが何かなされておりますか。農林水産部長いかがですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  今のバイオマスタウン構想につきまして霧島市としての取り組みはいたしておりません。 ○7番(山浦安生君)  これについてはその当然資料とか,そういうのを集めて,もし何かそういう話があれば,すぐ対応できるようなことはもうされているわけですか。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  当然私どもも農水省が出しました資料等は手元に準備してございます。過去にもう1年,旧国分市時代に実はこの構想に乗っかろうとしたケースが一つありましたが,結果的には断念したというものがございます。それは家畜ふん尿に関するものでございました。 ○市長(前田終止君)  このバイオマスタウン構想,バイオマスという意味で広い観念でとらえてほしいんですが,これについてはですね,今,部長答弁が少しございましたけれども,まだ市としてですね行政主導型では,確かに部長が言うとおり,やっておりませんよ。ただ民主導でですねもう事実何度も離合集散を繰り返されております。そして私も,また,行政の関係の中でほぼ関わり合いのある所については席も務めてもらったりしながらもう既に幾度かの会合が重ねられ,具体的な勉強会も,民主導ではございますが,これから1年,2年,3年かかりながら日本中のどこにも負けないような気迫を込めながらやっていかれるものと思っております。 ○7番(山浦安生君)  もう積極的にやはり取り組んでいってほしいものです。先ほど同僚議員の方からも話がありましたように,やはりこういうものに対してはこちらの方から資料を求めて積極的にやっていかないと,今の状況を考えた場合にはなかなか厳しいものがあるんじゃないかというふうに思います。是非そのようにやっていただきたいと思います。そこでこの基本条例で私が一番こう重要視しているのは18条なんですけど,「市の機関及び部課相互の緊密な連携並びに調整を図る体制を整備するもの」というふうになっておるわけでありますが,この連携,調整を図る体制づくりの整備はできているのかどうか。これはまだ今から,当然今からですかね。今からであれば,どういうふうな形でそれを持っていくんだというようなことをお答えいただきたいと思います。 ○環境衛生課長(川村直人君)  その組織でございますけれども,既にあります庁議,それから環境基本計画策定等委員会などを活用するほか,施策に応じた政策群等というのも構築するということも考えられます。今後,共通認識を持ちながら地域の実情に応じたそういった組織体制づくりというのは必要かと思っておりますので,既存の組織を活用したり,あるいは必要に応じてつくったりというようなことになって参るかと考えます。 ○7番(山浦安生君)  是非共通の認識を持ってしっかりと話し合いながらいい方向に進めていってもらたいものであります。次に,地域の,環境条例8条の1の3に「景観の形成及び歴史的文化環境の保全が図られること」というふうにありますので,少し景観についてお尋ねをいたします。16年6月に景観形成の促進を目的に景観法ができました。18年12月1日よりこの霧島市におきましても景観行政団体というふうになっております。これは県内では今までは県と鹿児島市だけでありました。この景観行政団体になりましたけれど,そのすぐ手を挙げられたその理由は何でありましょうか。お尋ねをいたします。 ○市長(前田終止君)  私どもの地域は,国立公園があり,そして,また,観光地でもある。そして本当にこの自然景観大事にしなきゃならない場所である。そういうこと等常々もうお互いに強い認識があると思うんです。ですから,このような動きが始まって,いろいろ難しい課題等横たわっているわけではございますけど,むしろその困難に向かう努力をすることによっていい合併をしたふるさとづくりができるんじゃないかという視点を強く感じまして,私自身,係の者やら話し合いをし,県の方とも意思表示をし,意欲を示したところでございます。 ○7番(山浦安生君)  いろいろと観光推進について,そして,また,この環境基本条例,そして景観行政団体のこと,いろいろありますけれども,この三つの関係は環境の保護及び整備を図るという一つの根でくくられておるわけでありまして,先ほどもありましたように,市の機関とか,部課相互の緊密な話し合いが非常に重要になってくるわけであります。協力があればより一層の成果を上げることができると思います。是非そのようにやっていただきたいと思います。最初に戻りますけれども,霧島市誕生記念登山がすべてボランティアであったことを今話をさせていただきました。非常に厳しい財政状況の中でこのような市民の力とか,NPO,そして企業との協働体制が必要になってくると思われます。先日ありました柳ヶ平での記念植樹につきましても,その後,同僚議員が後の管理のことでお尋ねをされましたけれど,なかなか思うような答えが返ってこなかったわけでありますが,あそこの管理の一つの方法としてですね,この間,環境福祉常任委員会の行政視察報告書がありますけれども,この中にアダプト・プログラムという何か方法があるそうでございます。だれかご存じの方いらっしゃいますか。なければ,ここで説明,ちょっと説明させていただきますが,これはアメリカのテキサス州で深刻化するハイウェイでの散乱ゴミ問題に対処するため初めて導入されたということで,市が主催した清掃活動にボランティアで参加してもらう制度ではなく,市民の方々から自発的にボランティアで環境美化活動をしたい公園や道路などを選んでいただいて,そしてそれに対して市は清掃用具の支給とか,ボランティア保険の掛金などを負担を行うというような制度でございます。このことも,例えば,先ほどの柳ヶ平の丘におきましても七つのブロックをつくりました。これを例えばどっかの企業にこの地域をお任せします。この地域は,この集落の町内会の方々にお任せをいたします。これはどこどこのNPOにお願いしますというようなやり方をしていけば何らかの方法があると思うんですね。そういうボランティアの方法をやはり研究していただきたい。やり方が幾つかあると思うんです。それから,例えば,ボランティアのボランティアマークと言うんですかね,何かこう,ボランティアをされたい方はたくさんいらっしゃるんですが,そういう方々を登録するような場所を何かこう一つ窓口をつくって,必要なボランティア活動にそこからこう連絡をとって行ってもらうというようなそういうこともできるんじゃないかと思うんですね。ですから,そういうところを少し勉強していただきたいといいますか,調べていただきたいという気がします。これから先はますますその,何と言うんですかね,市民とか,NPO,そういった市民,団体,企業,そういったものをやはり協働でやっていかなきゃいけない事情があるわけですから,そのあたりを是非よろしくお願いします。そしてできればそういう専門に扱う部というのはできないんですかね,窓口というか,何かこうできないもんでしょうかね。 ○生活環境部長(林 兼行君)  お答えをいたします。今,議員の方からご提案のありましたアダプト・プログラムという制度初めてお聞きしますけれども,現在本市におきましては環境ボランティアとなるものが17団体ございます。また,議員が責任者でございます,代表でございます霧島自然ガイドクラブのNPO等もございます。先ほど言われましたこのプログラムのシステム制度につきましては今後また勉強をさせていただきたいというふうに思います。 ○市長(前田終止君)  大変大事なご指摘いただいたと思います。私も合併一周年記念,「13万市民のものとなったこの霧島山,それを祝う形で記念登山やろう。」と議会の皆さん方が言われ始めて,予算はどうするのというようなこう気持ちを持って見て,また,いろんな関係者ともサインを送り合ったわけです。「いや,わがたっで手作いでやらんこて。」と言って相当な反応があって,自分たちの山に合併を記念してその誕生日に,前後に日程を決めて登られる。そういう取り組みを目の当たりにさしていただきました。あいにくの雨とはなりましたけど,あの雨にもかかわらず,大変な人たちが集まって,また,「結果として雨は降ったけど,次の年もやろうじゃないか。」というような声も聞こえて参りました。そういう意味でそれこそ市の持ち出す予算はもうほとんどゼロに近かったけれども,市民の方々と,それを理解する組織・団体並びに行政のそのようなことに関わるような部署が一汗も,二汗もかいて安心安全のそういう企画を打ち上げられたと。これは本当に敬意を表したいと思っております。また,一方,私もこの行政の中で予算はないと。ゼロ査定だが,来年の年明けての昭和の日というのが国レベルで話が決まって,そして日本全国47都道府県に全部その昭和の日を祝う式典,行事などを地域社会がガッチリ受け止めてやっていただきたいという通達が国から参っており,県からまたそれが来ております。それを受けて,予算はゼロだよと。みんな知恵を出せと。そして何ができるか公募を庁内にするぞということで,確か40件前後我々の役所の中でゼロ査定に対して意欲ある素晴らしい企画が,反応が職員としてありました。予算はない中でどう素晴らしい取り組みが,昭和の日に私たちのこの霧島市という自治体が天下にその姿を,予算はほとんど金をかけない中で,行政ちゅうのもこんな形でやれるのか,やるのかというのをこう見せることができたら。それでまた市民と協働,参加という形でできたらということを今一生懸命みんなで知恵を出し,汗をかかしてもらっているところでございます。まだ道半ばでございます。そういうことを常にやってます。そしてなおかつこのアダプト・プログラム,市民発で,例えば,自己決定,自己責任,自己完結,そういう意識を持ってNPOとか,NGO,あるいは,また,その組織・団体,企業,ボランティアグループ,そういう人たちが力を合わされていく取り組みというのは,本当にこういう社会経済情勢,あるいは合併をした自治体にとっては大変大事な問題だと思っております。ただその中でやっぱり問題になりますのは,大きな動きを人数をかけて行動を起こした時に,せめてできれば車が欲しいよねと。そしてできれば重機も欲しいよねと。あるいは,できればそれを安心安全な形で,もちろん全部保険がかかっていて,そして最小限の費用で最大限のこの効果を上げていくような仕組みを行政も,地域社会もみんなで声を出して,知恵を出していけばできるんじゃないかと。何もすべてがこの大きな税金を投入しなくてもできる範囲というのはあるはずだというご指摘につながっていくのかなというふうに思います。今,私が脳裏にありますのは,まだ全く指示は出してませんが,私どものこの市にある公用車,これを安心安全のまちづくりとか,あるいは,また,そういう地域社会のふるさとづくり,土曜,日曜,祝日,空いてる時には,みんなの財産ですから,これを上手に手続きをとれば,ある一定の日,時間,どうぞ,皆さんの財産ですよという形で公用車も,どの種類に限らず,きちんと使える時代ができないもんか。これを研究してみたい。それには重機もあります。そしてマンパワーも状況によっては約束としてこういうルールでいかがでしょうかとかね,そういうのを,例えば,ある一定の時に,その環境だけじゃなくて,安心安全のために,あの青色のパトカー,そういう物をある一定の時間に公用車でルールをつくって使うことはできないか。そんな所まで踏み込んでいくような私は知恵も出していいんじゃないかなあと。そういうことをいろいろ今念頭に置いておりまして,そういう方向への公的財産の有効利活用の時代をつくってみたいなと強い意欲を持ってるところです。 ○7番(山浦安生君)  素晴らしい市長の意気込み,思いを聞きました。是非そのようにやっていただきたいと思います。一番心配されるのは,職員の皆様方が市長の考えておられることをよく理解して,そして同じような気持ちで同じ方向に進んでいくのかどうか。そのあたりを心配するわけであります。そのあたりをしっかりと,先ほど部長の方から答弁もありましたけれども,ボランティア団体が幾らあるということじゃないんです。そのボランティア団体がどういう活動をどういう所でどういうふうにやっていくかというのが一番大事なんです。その中身をただ数字的に1枚の紙に出すだけではなくて,その中身が,今,市長が言われたようなことが一番大事になってくるんです。そこらあたりを市長と職員の方々の間に隙間ができないようにしっかりと市長の方からも指導をしていただきたいというふうにお願いをして私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○総務部長(西重正志君)  山浦議員の質問の一環と思うんですが,先ほどのアダプト制度の件でございます。現在総務課の道義高揚推進室の方でこの制度を設けるべく準備をいたしております。内容的には大規模なものではないんでしょうけれども,地域の公園の管理とか,花壇の管理ですね,そういうのを一般市民に公募してこの制度を取り入れようということで計画はいたしております。 ○議長(西村新一郎君)  以上で山浦議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩をいたします。                「休憩  午後 2時34分」                ──────────────                「再開  午後 2時51分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,35番池田靖議員より2件通告がされております。したがって,池田靖議員の発言を許可いたします。 ○35番(池田 靖君)  この定例会での一般質問23名の方々が終えられて最終の質問者として二つの問題について市長に質問をいたします。一番最後になりますと前と後ろの方たちからもうおまえの質問はみんな済んだよという話がございまして,私も大変ショックでございますけれども,皆様よろしくお願いをいたします。通告しております第1の農業振興の基本政策についての質問は,効率的で安定的な農業経営を目指し,品目横断的経営の安定対策を柱にして転換をした国の農業基本構想の中でわが霧島市の農業振興基本政策の在り方を考える立場に立って質問するものであります。まず第1点,本市農産物ブランド化の推進についてであります。この問題についてはこれまで多くの同僚議員が質問をされておりますので,重複を避け,それらの答弁を踏まえて質問します。さて,昨年の12月定例会で私の質問に対して市長は次のように答弁しております。「本市の農産物ブランド化を進めるに当たって,県やJAなど関係機関の皆様と十分に意見を深めつつ,相互理解の下,霧島ブランドの確立に向けて努力したいと考えている。そして第一の例として緑茶生産を取り上げて,1市6町の各地域で作られるお茶の銘柄の統一を目指して,さらに各地の茶業振興会や関係機関の意思統一を図る。その協議をして霧島茶というブランドの確立を推進していく。」と答弁でありました。そこで①の霧島ブランド化推進に関してのこの1年間市長として県やJA,茶業振興会などいろいろな機関と具体的にどのような協議をされて対処されたか。そしてその成果はどう上がったと認識されているのか質問をします。次に,②ですが,この緑茶以外の農産品目のブランド化について検討されていないのかということであります。例えば,農林水産部では重点作物として,各旧市町の園芸産地育成計画を継承して蔬菜7品目とか,8品目の認証を推進していくとのことでありましたが,それのブランド化への取り組みの状況と,その結果どうなっているのかを質問します。一方,果樹については梨,ブドウと特産品として年々名を上げております。そのほか当市の特色というか,特徴として海岸線海抜0mから霧島山間部の標高800mに至る農地が存在し,その標高差と自然条件は花卉や野菜等に実績を持ち,今後の可能性としていろいろな農産物に夢を持たしてくれるものであり,霧島ブランド化の素地となると考え,期待をしている一人であります。緑茶以外の農産物の霧島ブランド化について検討され,対応されていないのか質問するものであります。次に,第2点目で高齢層農業従事者対策と農業後継者対策についてであります。合併前の旧7市町におきまして農業振興対策の中の大きな課題でありましたこの二つの問題についてどのような基本方針で対処されるのかであります。国の農政は,担い手づくり,認定農業者による専業的農業と集落営農の推進を基本としておりますが,旧市町ともに極めて重要な課題と認識しながら,周辺部においては過疎化の進む中でその具体的対応に決め手のない状況でありました。少々データを見てみますと,2005年の農業センサスの結果では,わが霧島の農地面積は4,115haで,この5年間で2,490haも減少して年に500haの減少,農家数では5,829戸で,5年前に比べて13.2%の減少,農業者人口も8,179人で27.4%の減少であります。その農業者の4分の3は60歳以上の高齢者という実態であります。さらに7月JAあいらが実施した地域リーダーでもある担い手農家の生の声を聞くアンケート調査の結果でも40歳以下が33%,50歳代が42.5%,60歳以上が24.5%で60歳以上が4分の1を占めて農業従事者の高齢化はまさに深刻な状態と言えます。このようなデータは市長は十分に把握されているわけでありますが,この現実を踏まえてこの二つの課題に対し,どのような基本方針で具体的に対処される考えであるか質問するものであります。次に,第3点,農産物の地産地消の進め方についてであります。本市で各種農産物の地産地消のさらなる推進への取り組みが重要であることは今さら論をまちません。そのような意味から同僚議員からも質問があり,1と2は重複しますので,取りやめにいたします。3の観光振興と結び付けて地域の農産物をはじめとする特産物の開発育成をどう進めているのかについてであります。わが霧島市の重要な産業が農業と観光でありますから,地域の農産物をはじめ,特産物の開発育成を観光振興と結び付けてどう進めるかの問題であります。前田市長は我々議員以上に豊富な情報をお持ちでしょうが,私が得た情報からここで一つ提言をしてみたいと思います。私はある林業関係の勉強会で,講師の元愛媛大学救助の村尾行一先生から,本市でもそのひどい食害で中山間の農家が苦しんでおられる野生鹿の駆除の話からドイツの鹿肉料理の話を伺ったことがあります。村尾先生のお話では,ヨーロッパのホテル等の食材のランクで鹿肉が最高級で,次が子羊,子牛,豚と続き,5番目に牛肉の順位だとのことでありました。であれば国際化する霧島観光でもこのことを見据えて観光霧島の目玉の一つに鹿肉を食材として生かすことも考えてよいのではないかと考えるものであります。農林業者の悩みの鹿の駆除と関連付けられるわけであります。行政の立場から観光協会等に提言されてみたらどうかと考え,このことも併せて観光振興に地域の農産物や特産品の開発育成に対する市長の考えを伺いたいものであります。4として行政として取り組める地産地消の一つの方策が小・中学校の学校給食の食材であるとして教育委員会に質問をする予定でありましたが,昨日までの同僚議員の質問と重複しますので,この問題をもっと踏み込んだ実用化を要望することでとどめます。次に,第2の問題として防火施設の整備について質問します。このことに関連しましても一般質問初日の宮内議員から質問がなされ,また,11月28日本会議で総務常任委員長からの所管事務調査の結果報告がありました。私は旧牧園町に設置された農業用水路や小河川を仕切った簡易な防火施設を市内一円の適所に設置する考えはないかについて質問するものであります。旧牧園町地域では農業用水路にその流水をせき止める消火用止水板を12箇所設置されております。防火水槽は毎年4基以上の設置がされ,国の補助対象事業であります。平成18年度には7基が設置されております。19年度予定4基,20年度5基が予定されていると総務委員長も報告をされておられます。霧島市603km2にこのような設置では全域をカバーするのに非常に長い年月を要しますので,この牧園地区の簡易な防火用施設を全市にわたってその適地に設置される考えはないか質問をして壇上からの質問を終わります。市長にこの牧園の写真をちょっとお見せいたします。 ○市長(前田終止君)  池田議員から2点につきまして質問がございました。1点目につきましては私の方から答弁をいたします。ほかにつきましては関係部長等にそれぞれ答弁をいたさせます。1点目は農業振興の基本政策について問うということで本市農産物ブランド化の推進について,昨年12月定例会での質問に対する「県や各関係機関と意見を深めつつ,相互理解の下で霧島ブランド化への確立に努力をしたい。」という答弁を踏まえて2点の質問でございます。その1点目は具体的にどう対処をして,その成果などはどうかという質問でございます。現在霧島市管内では主要な農産物の一つに,ご承知のとおり,お茶が生産をされており,県内でも主要な産地の地域となっております。これまで各市町ごとに銘柄の育成に努めてこられたところでございますが,今年度に入り組織の強化,一元化と,仮称でございますが,霧島茶ブランドの確立に向けてその対策を協議するためにJAあいら,姶良農業改良普及センター,加治木農林事務所を含め旧市町の茶業振興会の会長などで構成をされる霧島市挙げての霧島市茶業振興会連絡会を設置をさせていただき会合を重ねて参りました。その中ではそれぞれの振興会の課題の洗い出しや産地確立に向けた今後の取り組みなどを協議していただいており,平成19年,来年2月を目標に霧島市茶業振興会設立が大詰めを迎えている状況でございます。②の質問は本市のブランド化農産物として緑茶以外の品目は考えていないのかという質問についてでございます。お答えします。先の松元深議員の質問でも答弁をいたしましたとおり,本市では,園芸につきまして鹿児島県園芸振興協議会姶良支部の中で根深ネギ,ニガウリ,新ごぼうを最重点品目と位置付け,関係機関と連携をし,産地育成方策の検討や栽培技術の改善による農家の経営安定を図ることを目的に広域品目としてのブランド産地育成に取り組んでおります。また,国分地区,溝辺地区を中心といたしました果樹の観光農園につきましてもブドウ,梨では鹿児島県内有数の産地であり,市内外から訪れる利用者も多いことでありますことから,合同の技術講習会や検討会を開催,販路拡大につきましても市内のホテル業界との話し合いを行うなどそのPRなどにも力を注ぎ,産地形成に努めているところでございます。畜産につきましては,鹿児島県がブランド指定をしている鹿児島黒牛,かごしま黒豚をさらに一体となって推進するため,市内の畜産農家に対して優良素牛の確保及び改良増殖を積極的に行い,繁殖能力の高い子牛を保留・導入していただくために郡保留牛又は高育種価候補牛に2万円,導入牛にはせり価格50万円を超えた分の2分の1,最高15万円を交付いたしております。また,貸付金制度としまして家畜導入資金の一部を無利子で貸し付ける家畜導入資金貸付金等の利用を促進しております。これからも優良素牛の保留・導入を積極的に推進していきたいと考えております。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  農業振興基本政策についての2問目,高齢層農業従事者対策と農業後継者対策についてお答えいたします。現在全国的に農業・農村の情勢は,農家の高齢化,担い手不足が進行し,集落農業の減退が懸念される中で,本市におきましても農地を引き受けている認定農家は5年,10年後には農業を引退する方々も多く予見され,その後を引き継ぐ農業後継者のいない集落も多いと考えております。そのような中,高齢層農業従事者の多い地域や山間地域におきましては集落営農による農業の推進が重要となってくるものと考えております。しかし,その組織づくりには集落民の合意形成と強力なリーダーの存在が必要となるため,本市では本年度集落営農育成活動支援事業のソフト事業を導入し,認定農業者などの担い手農家をリーダーとしたモデル的な集落営農の組織化の支援や集落農業の活性化に向けて努力しております。また,国が平成17年3月に示しました新たな食料・農業・農村基本計画では,認定農業者や一定の要件を満たした集落営農組織をわが国の担い手と位置付け,施策の集中化及び重点化を図ることとしております。本市におきましては総農家戸数5,892戸のうち294戸を認定農業者と認定し,霧島市農業経営改善支援センターを軸に姶良地域担い手育成総合支援協議会やJAあいらの担い手担当,通称タフなどの関係機関と連携,支援体制の強化を図りながら,農業後継者育成就農支援事業や認定農業者農用地利用集積事業,農業振興資金事業など市単独事業を講じつつ,後継者育成や担い手の育成に努めて参りたいと考えております。 ○商工観光部次長兼商工労政課長(柳田秀徳君)  1点目の3問目,③の観光振興に地域の農産物をはじめとする特産物の開発育成をどうしているのかについてお答えいたします。農産物に関しましては市内各所の物産館におきまして地産地消の推進を図っているところでございます。お尋ねの鹿肉の活用でございますが,現在霧島市では鹿の捕獲のため有害鳥獣捕獲事業を実施しているところであります。有害鳥獣の捕獲は猟友会が行っておりますが,そのうち鹿は平成17年度実績で151頭を捕獲しております。そのほかの11月15日から3月15日までの猟期に一般狩猟として捕獲される鹿については把握いたしておりません。捕獲後の鹿は通常自己処理されております。この鹿肉を市内のホテル,旅館等で新メニューとして安定的に供給できるか調査して参りたいと考えております。 ○議長(西村新一郎君)  池田議員,この④については答弁が必要ですか。要望しときますということでしたよね。答弁は要りませんね。はい。それでは,次の答弁を求めます。 ○消防局長(中村 昭君)  2番目,防火施設整備対策について,旧牧園町で設置していた農業用水路や小河川を仕切った簡易な防火施設を市内一円の適所に設置する考えはないかについてお答えをいたします。一般的に消防水利としましては防火水槽や消火栓等で整備を図っておりますが,道路状況が悪く,水道管が小さかったりする場合や自然水利も遠くに位置する場合に,旧牧園町においては防火施設の一つとして集落を流れている用水路に仕切板をはめ込む形で簡易な施設として整備を図って参りました。この水路は年間を通して通水しておりますので,火災が発生した場合,水路をせき止め消火活動ができる態勢をとっております。この簡易施設の場合,近くの農業用水路を活用して,しかも少ない費用で設置可能であります。ただし,年間を通して通水していることが条件であります。市としましては耐震性貯水槽や消火栓設置等につきましては,先ほど議員からもございましたが,年次計画に従いまして推進して参りますが,この防火施設におきましても十分利用価値がございますので,今後調査を行い,整備可能な場所におきましては,地元の方々のご理解を得ながら整備に前向きに取り組んで参りたいと考えております。 ○35番(池田 靖君)  それでは,1年前のことですから,ちょっと古いことではありましょうが,市長の昨日,一昨日も話題になりました市長のマニフェストをちょっと拝見さしていただいて,それの最後の方に「元気で働きやすいふるさと」と題しまして「農産物品等のブランド化(霧島ブランド)」,その第1番目に畜産物というのがあるんですね。そしてお茶は4番目に書いてありますね。この順番はどうでもいいですが,昨日の松元議員のご答弁でもう,霧島の繁殖の和牛の黒牛の頭数が県のたった6.3%だと。それから肥育に至っては3%にもいってないと。だから,霧島ブランドはあきらめたというような答弁に聞こえたわけであります。私はやはり今の霧島市内のその牛の頭数を見たときに,最初は私は質問事項の中にちょっといろいろ書いておったんでありますが,福山が3分の1ぐらい7,800頭の中にいるんですね。やはりこの販売額においても相当な額が福山地域から出ているわけです。肉用牛というのは,そのまま牛肉で食べるからブランドになると言うんじゃなくて,特に霧島市内のある意味では,先ほど問題にしました高齢化のされたいわゆる和牛農家という,生産農家が飼って,それが非常な生きがいにもなってるわけですが,子牛を販売する。そうすると,先ほど市場の問題もありましたけれども,日当山市場でそれを売った時にやっぱり霧島牛ということになるようにやはりひとつ応援してあげるべきだと私思うんですよ。皆さんよくご存じのように,今や鹿児島のお茶は非常に名を上げてきてブランド化しておりますよね。だけど,かつては静岡茶になり,宇治茶になってたわけですから,この県産品が他県のブランド品の素材になっているというのは多分にあるわけです。霧島でできた牛が,また,鹿児島でできた牛が神戸牛になり,松阪牛になっているということもあります。それから,出水郡では農家が今や非常な勢いになって福岡市内で自分たちのつくった肉でお店を持っとります。そういう事例もあるわけですから,ひとつ,日当山の市場の問題も先ほどありましたけれども,宮之城,曽於に負けないような生産量と質の高さを指導していかれる。市長が昨日の答弁を踏まえてマニフェストに違反するようなお考えを言われるのは非常に残念でありますので,ご見解を承ります。 ○市長(前田終止君)
     霧島ブランド,これを目指して私もマニフェストにも示しているわけでございますけれども,昨日もその現実を踏まえて,県全体でこのやっている範疇のものと,私たちの地域が具体的に取り組んで,生産量とか,作付面積とか,そういうものがたとえ少なくても,農家の方々が意欲を持って仕事にこう取り組むためにやっぱりこの市独自の認証マークを付けてやるような取り組み,具体事例として阿久根市の事例等認識していることも申し上げたとおりでございます。その後,農林水産部長とも意見交換を,今日池田議員さんの質問もあることもございまして,さらにこのお互いの意見を深めてまた今この場におるわけでございますが,場合によっては,やっぱり一つの品目に対して霧島ブランドというこだわりを持ってやるということよりも,鹿児島県全体と一体となってやった方が効率的にですね,コストの面など,また,PRの面など,販路の拡大などいける部分もあるのかなという気持ちもあります。しかし,それも分かるけれども,たとえ少なくてもいいじゃないかと,開き直って。そして私たちの地域で確かに顔の見える形で自信を持って生産をしている各種農産物をもう霧島ブランドと阿久根みたいに言い切って自分たち独自の手法を,認証マークを作って,そして誇りと名誉にかけた生産形態,取り組みをやっていくような具体的な踏み込みも必要な範疇が結構あるんじゃないかと,こういう意見を今しているところでございます。例えば,お茶につきましては私たちの姶良郡全体で809ha面積があるわけですね。そのうち実に私どもの地域が栽培面積ちょうど700ha,今後この面積はかなりのスピードで,向こう3年,5年という単位で予測をしますと,今,私がこういただいているような情報から想像しますと結構なスピードでまだ面積は50ha,100haあるいはそれ以上年次を追うごとに増えていく可能性が高いですよ。ですから,この霧島銘茶,これなどはもう牽引役に,機関車役になってもらってしっかりとした腰を据えていく。そしてお茶の全国大会というのが幾種類かございます。その中でサミット,これについては首長を中心とした,また,生産農家のリーダーを中心とした会でございますからあんまりこの集客性,誘客性が全国お茶大会に比べたら少ないと。よって,やっぱりこのお茶大会などを5年後ぐらいをめどに目標として,この1万人近くが集客できる,一晩の宿泊能力を持つ私たちの霧島市に呼び込むと。それまでにこうお茶ブランドとしての銘柄確立を限りない努力をしてさらにこう力を付けて,品質も,かつて牧園町のお茶は天皇賞,農水大臣賞,産地賞,三つのこのお茶の看板を,金看板を同時にかっさらった時期がございました。そして,また,産地賞というのは,日本全国のお茶県にとって,地域にとって最高のまた,天皇賞や農水大臣賞と違う意味でまた高い評価のある賞でございます。それをお茶のそれこそ今年の大会で静岡,お茶所,日本一の茶所であったわけですけども,そこで地元を抜いて産地賞を二度目我々の霧島市からいただいたということは,大きなまたこれは最高の品質を持った我々のお茶だということも言えると思うんですね。ですから,そういうものを機関車役になってもらって総合的にもう一度,議員のご指摘のような点,また,松元議員もご指摘ございましたけれども,行政,関係各位話し合う機会を持って,うらやましいと思うのは「アクネ,うまいネ,自然だネ」というあのようなパターンで,この豊富な私どもの農産物かれこれを持つエリアの中で,本当に農家の方々と順次に話し合いを進めながら,霧島エリアのそのような方向をしっかりとした話し合いを進めて,緑茶だけでない範囲を一つずつ一つずつ自信と誇りを持ってこう出していくような手法でできないものか調査研究を一歩,二歩進めてみたいというふうに思っております。「牛につきましてはですね後退した意見に受け止められる印象を持った。」と言われますけれども,現実的にですね鹿児島黒毛和牛という銘柄が大きくやっぱりはばかっておりますし,確かに福山で2,100頭,溝辺で1,177頭,そして霧島市全体として総合いたしますと6,160頭ということになっておりますね。姶良郡全体が8,766頭という数値がございますけれども,そういう中ではね大変自慢のできる大きな力を示しているかなと思いますけれども,県全体あるいは曽於,肝属,鹿屋とああいう日本一の畜産地域とこう比べますとやっぱりちょっと力不足かなというような心配もあります。また,その辺をしっかりと現実を踏まえながら,皆さん方のご助言もいただきながら賢明なる判断ができるように努力をしてみたいと思います。 ○35番(池田 靖君)  よく分かりました。牛にこだわるわけではありませんけれど,やはり市長が言われるように,ブランドとは誇り高い品質があってレベルが高くなきゃいけない。それからある程度のロットといいますか,生産量がなければブランドとは言えないということはよく分かるんでありますが,ただ行政がやることというのは,やはりそういうブランドという,時間をかけても,目標を持ってやはりそういう生産物,農産物を育てるというコンセプトを持っていただきたいというふうに思います。三つのGの牛というものがありまして,それはどういうものかと言うと,グレードが一つですね,高品質というグレード,それからグリーンフルという主食である,粗飼料とも言いますが,草を十分に食べさした牛,そしてグロースというその成長をする良好な発育というものを,これを三つのGを取って3Gの牛だという話もございますので,やはりこの地域は,福山がそうであるように,非常に牛が飼いやすい場所なんですね。ですから,そういうことにひとつ注目を持って今後も農林水産部の方に,霧島牛とは言わなくても,鹿児島黒牛を指導していっていただきたいというふうに思います。そこで一つ,大変ショックな話を私は聞いたもんですから,皆様にもご披露をしながら,農林水産部のご意見を承りたいと思っておりますが,今や日本の農業も,日本の経済も国際化であることはよく分かるんでありますが,私も実は初めて食べてみたんですけど,スーパーのタイヨーとサンキューで売っておりますが,鹿児島産薩摩健気黒牛というのがあります。これ私が聞いた範囲ではオーストラリアの牛が鹿児島で育ってんですよ,F1なんです。鹿児島といいますか,日本の黒毛和種の精液,親父は,雄の方は和牛ですね。向こうのアンガスという黒い牛がいます。それにかけ合わされた黒牛なんです。それで,それが非常にいい値段で売られてます。そうでしょう。薩摩健気黒牛って書いてあるんです。さっきの写真の所に,私が買った牛の間にねえ,その間にねえレシートというか,それが入ってます。あれが,高いんですよ。それで食べてみたらねえやっぱり日本の黒の本物よりはちょっと味が私は落ちると思いますけどね,グラム千円ぐらいするんですよ。これが溝辺で飼われているようです。和牛農家はもっと注目しなきゃいかんですよ。700頭ぐらいいると言うんですが,部長はちょっと調べていただくようにお願いしてありますから,農林水産部長のご答弁をいただきたい。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  今,薩摩健気黒牛というご紹介がありました。私も池田靖議員から聞いて実は初めて,この名称は初めて知りました。ただ溝辺にそういう肥育場があるということだけは知っておりました。今回少し調べてみたんですけれども,今おっしゃったとおりに,オーストラリアのアバディーンアンガス種と日本の黒牛をかけ合わせた牛肉ということであります。名称はブラックアンガスというふうに言ってるそうですけれども,基本的にはオーストラリアの契約農場で人工授精を行って生産をされた。この牛がオーストラリアの方で10か月から11か月程度飼育されまして,その後オーストラリアで動物の検疫を受けまして船で日本へ輸送され,日本に着きましてからおおよそ16か月から18か月肥育をされて市場に出てくると,肉として出くるということであります。この事業を行っているのは上畜という畜産業者でございます。簡単ですけども,ご紹介に代えさしていただきます。 ○35番(池田 靖君)  市長,ぼやぼやしていると今の溝辺の牛が霧島牛と名乗って出ます。その辺は考えてください。黒牛ですよ,さしも入ってますよ。だけど,それはそれとして一つの経済行為ですから,やめさせるわけにもいかないし,やはり日本の和牛の品質の高さを誇るというようなことは大切にしていきたいと思います。第2問に入ります。いわゆる防火施設について,私も一般質問をするからには消防局やら総合支所やらにこういう用水をこう溜めてできないのかなあという話を聞いてお問い合わせをしました。603km2というのは広いですから現地までは見ておりませんが,先ほど一般質問の中で申し上げましたように,宮内さんもですね,日当山周辺ですか,その写真を撮ってきておられます。それから,先ほど徳田議員に伺いましたら,「もうそういう所はいっぱいあるよ。」とおっしゃるんですが,ただ消防局やら総合支所やらでは「ないですよ。」という返事だったんですよ。だから,私は消防団員の方ともお話をしたら,火事の時は一番近い水利で火を消すんですと。防火用水も大切だけども,水槽も大切だけども,その土のうを積んでって川をせき止めて,そっから取水をする。もうそれはもう火事の時はいや応なしですから,そうするのが当たり前ですよ。だけど,消防法の中でも21条に1項目にその水を,「水利についてその所有者,管理者からの承諾を得て,消防水利に指定して,常時使用可能な状態に置くことができる。」とあります。これはもう是非ですね,今,市長の方に牧園の写真をお見せしましたが,そういう施設を造られた鉄工所さんにちょっと聞いてみたら,7万から8万だったと思うというお話です。そうするとですよ。今年,委員長の報告にもありますが,7基造られて,半額補助ですから1,750万の国庫補助をもらってますよね。だけど,半額は市のお金を出してるわけですね。これでいきますとね,もし8万で計算したって二百何個かできるんですよ。だから,国の補助を,国も金ないんですから,さっきからお金のない話がいっぱい出てますが,こういうことで,水利のないとこは駄目ですよ。それはもうそれはねえ流水がない所に幾ら溜めようたって,それは雨の降るのを待つわけにいきません。それから,こういう施設を使ったらいいというのは,本当に不幸なことですから役に立たない方がいいんですけども,603km2にそういう防水,防火用水を造るとすれば,私はこういう物をたくさん造った方がまず手っ取り早いと思いますよ。7万から8万でできるということであれば,国の補助もらわなくたって200個できたらどうなりますか。私は牧園にあるから牧園がいいよと言ってるんじゃなくて,全市にそういう発想の転換をしていただきたい。それから,先ほど申し上げました消防法21条の2項には「これを造ったら標識を掲げなければならない。」となってるんですよ。ところが,牧園の12個のうちでも標識があるのは9個だけです。あとの3個は上がってません。それから,先ほど徳田議員にも伺いましたが,「そういう装置があっても標識になってない。」とおっしゃいます。ですから,やはりほかからも加勢に来て,火事の時はみんなが加勢するんだから,そういう標識を整備される。これも行政のお務めじゃないですか。私は是非これは採用していただいて,もう来年の当初には間に合わないかも知れませんけども,国の保護,補助をもらうことが手柄じゃありませんから,もらうものはもらっていいんですよ。ですけど,そういう発想の転換もなさって,そしてこの地域から事故が起こらないような体制をつくられることをお願いして終わります。 ○議長(西村新一郎君)  以上で池田靖議員の。 ○35番(池田 靖君)  せっかく言いましたから,答弁をもらっとくべきだというあれがございますので,消防局長おいででございますから,是非。 ○消防局長(中村 昭君)  議員ご指摘のとおりでございます。通常10tの既設の防火貯水タンク新設いたしますと約130万程度,それから耐震性の貯水槽,これは40t,国の一応補助の適格の耐震性の貯水槽にしますと500~600万というようなことでございます。議員おっしゃるとおりで,そのような地域を,先ほどもご答弁さしていただきましたが,前向きに取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(西村新一郎君)  以上で池田靖議員の一般質問を終わります。これで通告のありました24名の議員の一般質問のすべてが終わりました。次の本会議は22日の予定であります。本日はこれで散会します。ご苦労さまでした。                「散 会  午後 3時44分」...