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平成17年第1回定例会(第5日目 1月12日)

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  1. 霧島市議会 2005-01-12
    平成17年第1回定例会(第5日目 1月12日)


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    平成17年第1回定例会(第5日目 1月12日)             平成17年第1回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                     平成18年1月12日(第5日目)午前10時開議 ┌──┬──┬─────────────────────────────┬─────┐ │日程│議案│   件                   名     │ 備 考 │ │番号│番号│                             │     │ ├──┼──┼─────────────────────────────┼─────┤ │ 1│  │一般質問 木野田恵美子君(  ページ)          │     │ │  │  │      ・旧役場の空きスペースの有効活用について   │     │ │  │  │      ・学校教育について              │     │ │  │  │      ケーブルテレビの導入について        │     │ │  │  │      ・観光客誘致の促進について          │     │ │  │  │     尾崎東記代君(  ページ)           │     │ │  │  │      ・旧1市6町の各市町長からの事務引継ぎの最重要事│     │ │  │  │       項とそれに対する対応について        │     │ │  │  │      ・市周辺地域の人口増対策について       │     │ │  │  │     時任英寛君(  ページ)            │     │
    │  │  │      ・都市宣言について              │     │ │  │  │      ・温泉活用によるまちづくりについて      │     │ │  │  │      ・ゴミのポイ捨て禁止条例の制定について    │     │ │  │  │      地域まちづくりの方策ついて         │     │ │  │  │     植山利博君(  ページ)            │     │ │  │  │      ・市長の政治姿勢について           │     │ │  │  │      ・平成18年度予算について          │     │ │  │  │      マニフェスト・所信表明について       │     │ │  │  │      ・環境美化、自然保護について         │     │ │  │  │      ・都市計画について              │     │ │  │  │      ・商工・観光行政について           │     │ │  │  │      ・学校区の見直し、児童生徒の登下校の安全対策に│     │ │  │  │       ついて                   │     │ │  │  │      ・小中学校の大規模改修について        │     │ │  │  │      ・自治組織のあり方について          │     │ │  │  │      ガーデンシティ事業について         │     │ │  │  │     四元寿満君(  ページ)            │     │ │  │  │      ・市長の政治姿勢について           │     │ │  │  │      ・本市における若者対策について        │     │ │  │  │                             │     │ │  │  │      ・本市における伝統文化、行事等について    │     │ │  │  │     新橋 実君(  ページ)            │     │ │  │  │      ・バス路線の整備について           │     │ │  │  │      ・観光地の整備について            │     │ │  │  │      ・学童保育について              │     │ │  │  │     栫井成孝君(  ページ)            │     │ │  │  │      ・学校問題について              │     │ │  │  │      ・交通問題について              │     │ │  │  │      ・文化財、郷土芸能について          │     │ │  │  │      ・姉妹都市について              │     │ └──┴──┴─────────────────────────────┴─────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  脇 元   敬 君      2番  松 元   深 君     3番  秋 広 眞 司 君      4番  池 田 綱 雄 君     5番  有 村 久 行 君      6番  徳 田 拡 志 君     7番  山 浦 安 生 君      8番  神 園 三 郎 君     9番  厚 地   覺 君     10番  徳 田 芳 郎 君    11番  宮之原   稱 君     12番  黒 木 更 生 君    13番  中 重 真 一 君     14番  四 元 寿 満 君    15番  新 橋   実 君     16番  仮 屋 国 治 君    17番  林 薗 澄 男 君     18番  脇 元   操 君    19番  植 山 利 博 君     20番  上 鍋 正 光 君    21番  塩井川 幸 生 君     22番  久 保 史 郎 君    23番  岡 村 一二三 君     24番  島 廻 一 心 君    25番  木野田 恵美子 君     26番  山 神 生 人 君    27番  池 田   守 君     28番  下深迫 孝 二 君    29番  栫 井 成 孝 君     30番  吉 永 民 治 君    31番  今 吉 歳 晴 君     32番  尾 崎 東記代 君    33番  木 場 幸 一 君     34番  浦 野 義 仁 君    35番  池 田   靖 君     36番  細山田 為 重 君    37番  蔵 原   勇 君     38番  田 代 昇 子 君    39番  前川原 正 人 君     40番  窪 田   悟 君    41番  川 畑 征 治 君     42番  深 町 四 雄 君    43番  時 任 英 寛 君     44番  中 村 幸 一 君    45番  西 村 新一郎 君     46番  宮 内   博 君    47番  徳 田 和 昭 君     48番  川 畠   暁 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   助     役  南   洋 海 君  助     役   福 永 いたる 君   まちづくり調整監 内   達 朗 君  総 務 部 長   西 重 正 志 君   企 画 部 長  藤 田   満 君  生活環境部長    中 村   昭 君   保健福祉部長   福 盛 安 美 君  農林水産部長    東   邦 雄 君   商工観光部長   長 崎   薫 君  建設部長      成 枝 靖 夫 君   工事監査部長   秋 窪 直 哉 君  溝辺総合支所長   野 間   匠 君   隼人総合支所長  林   兼 行 君  総務部次長     南 田 吉 文 君   行政改革推進監  山 口   剛 君  兼総務課長  企画部次長     福 原   平 君   保健福祉部次長  今 村 恭 一 君  兼企画調整課長  商工観光部次長   柳 田 秀 徳 君   建設部次長    塩入谷 政 秋 君  兼商工労政課長  管 財 課 長   山 下 英 博 君   財 政 課 長  平 野 貴 志 君  税 務 課 長   小 濱   泉 君   行政改革推進室長 濱 崎 正 治 君  情報政策課長    川 村 直 人 君   市 民 課 長  宗 像 成 昭 君  環境衛生課長    前 田   理 君   児童福祉課長   阿 多 己 清 君  健康増進課長    宮 本 順 子 君   耕 地 課 長  馬 場 義 光 君  企業振興課長    成 尾 智 広 君   観 光 課 長  後 藤 辰 美 君  土 木 課 長   岩 重 芳 人 君   区画整理課長   迫 間   勇 君  教  育  長   古 川 次 男 君   教 育 部 長  吉 永 冨城夫 君  教 育 次 長   石 塚 義 人 君   学校教育課長   池 田 幸 二 君  兼教育総務課長  文化振興課長    野 村 定 美 君   図 書 館 長  木佐木 美 月 君 5.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    松 元 政 和 君   議会事務局次長  杢 田 耕 一 君                        兼議事調査課長  課長補佐兼議事係長 山 元 春 行 君   書     記  赤 塚 孝 平 君  書    記    井 上 寛 昭 君   書     記  米 元 利 貴 君 6.会議のてん末は次のとおりである。               「開 議  午前10時00分」 ○議長(西村新一郎君)  ただいまの出席議員は48名であります。したがって、定足数に達しておりますので直ちに本日の会議を開きます。   △ 日程第1 一般質問
    ○議長(西村新一郎君)  昨日に引き続き一般質問を続けます。ここで、南田総務部次長より発言の申し出がありましたので発言を許可します。 ○総務部次長兼総務課長(南田吉文君)  昨日の宮内議員の質問の中で未回答部分がございました。所管は県土木で違いますけれども、私の方からお答えをいたします。17年度におけます天降川の治水対策の中で寄洲等の土砂除去量はどのくらいかというご質問でございました。17年度途中まででございますが、2,000立米は既済みでございます。この後発注予定は3,000立米程度予定しているということでございます。参考までに16年度は天降川で1,800立米でございます。事業名は、県単河川等防災事業でございます。以上でございます。 ○議長(西村新一郎君)  次に、25番木野田恵美子議員より4件通告がされております。したがって、木野田議員の発言を許可します。 ○25番(木野田恵美子君)  改めて皆さんおはようございます。ただいま議長のお許しをいただきましたので、先に通告いたしました4件につき質問をさせていただきます。その前に、私事で大変恐縮ではございますが一言お許しをいただきたいと思います。平成7年、夫が町議として4期目の当選をいたしまして2ヶ月で病に倒れ急逝いたしました。議会を気にしながら無念だったろうと思います。周りに励まされ霧島市議にならせていただきました今は住民の橋渡し役として、また、無き夫の遺志に背かぬよう誠心誠意頑張る所存でございます。どうか皆さんよろしくご指導ご鞭撻をお願いいたしまして質問に入らせていただきます。初めに、旧役場の空きスペースの有効活用についてお尋ねいたします。合併に伴い、それぞれの旧役場において議事堂や委員会など空き室の有効活用をどのように考えておられるのか、お尋ねいたします。核家族の多い現代社会の中で、子育てに悩みを抱える若いお母さんも結構おられるようです。誰かに悩みを打ち明けたい、話を聞いてもらいたいと、人と会うのを楽しみにしておられる一人暮らしのお年寄りも増えています。グランドゴルフやゲートボールが苦手というお爺ちゃんやお婆ちゃんが引きこもりにならないように、お茶のみ友だちの輪を広げる場所をつくってあげることも大切なのではないでしょうか。不登校の子どもも何人かおります。学校に行けなくなった子どもの心のケアをするカウンセリングルームも必要です。使われなくなった空き室を子育てサロンやお年寄りが楽しく憩える出会いの場や、不登校になった子どものフリースクールとして、あるいは青年団の活動拠点の場などには開放できないものでしょうかお尋ねいたします。次に、学校教育についてお尋ねいたします。合併して一つの大きな市になり、学校も大規模校から小規模校まで小中48校という数になりました。学校間の交流を図ってコミュニティバスかスクールバスを運行して、大規模校の児童を小規模校に通学可能な仕組みをつくって地域の活性化を図ることはできないものかお尋ねいたします。私の住む永水校区は戸数242戸、人口628名という本当に過疎地域であります。永水小学校は創立113年と学校は古いのですが、地域住民の考え方は斬新で前向き、みんなが知恵を出し合って平成4年度から山村留学制度を取り入れ、これまで121名の児童をそれぞれの家庭で受け入れ、本年度も9名の留学生が在籍しておりますが、中でも3年生の男児は中国から親元離れて里親宅で生活し、永水ならではの教育活動が展開されております。昭和30年代には200名ほどいた児童数が、平成15年度には48名となり複式学級を余儀なくされましたが、山村留学制度によりここ2年ほどは何とか、何とか6学級を維持できそうですが、今後入学予定の子どもの数を見ますと不安定な状況が続くようです。学校は地域文化の中核であり、地域活性化の要でもあります。小規模校の児童数増を図り教育活動を活発にすることが、これからの校区の発展には不可欠であると思います。そしてまた、児童数の増加を目指すことにより人間関係の固定化や児童の偏りなど小規模校の弊害を解消し、地域の文化拠点としての学校をより強固なものにするとともに地域社会の発展につながると思うのです。市長はマニフェストの中で学校教育の充実を図り、特認可制度による市内の小規模校と大規模校の学校間交流を開始すると約束されております。市内48校の中には、永水小学校と同様小規模校も何校かあると思います。市制施行に伴い、この特認可制度を早くに実施していただき学校と地域の活性化につなげてほしいと思うのですが、開始されるのはいつの時点になるのかお尋ねいたします。次に、ケーブルテレビの導入についてお尋ねいたします。現在、行財政の情報提供については、広報紙のほかに有線放送、無線放送、防災無線及びケーブルテレビなど、旧市町によって情報提供の手段に格差があります。議会中継や身近な行政情報、まちの話題など、国分、隼人の一部と溝辺においては、いち早く最新情報を入手することができるようですが、合併して一つの市になった今は地域間の格差を是正することが必要なのではないでしょうか。霧島などの山間部においてはパソコンのインターネットも使えない環境にありますので、ケーブルテレビの導入をしてもらえば環境整備にも大いに役立つと思うのです。合併特例債を活用して、市全域にケーブルテレビの設置はできないものかお尋ねいたします。次に、観光客誘致促進についてお尋ねいたします。天孫降臨の地霧島といえば知名度は全国的に高いのですが、観光地として何があるかとなりますと官幣大社、霧島神宮と鹿児島神宮、神話の里公園、丸尾の滝と犬飼の滝、隼人塚に縄文の森ぐらいで、あとは湧き出る豊富な温泉ぐらいしか浮かんできません。しかし、豊かな美しい自然に恵まれ、包み込まれるような雄大な霧島連山は霧島市の誇りだと思います。花は霧島と歌われますように、春ともなりますと霧島山には咲きほこるミヤマキリシマをはじめオオヤマレンゲ、ノカイド、ミツバツツジにマンサク、桜の花に藤の花と、そして、秋の紅葉、多くの花や木が山好き・花好きの人々の目を楽しませ、霧島山は折々の花見観光客で賑わいます。霧島神宮の周辺には、歴史を物語る多くの伝説や史跡が眠っています。霧島の七不思議、明治維新の排佛毀釈当時の性空上人の墓、兼慶上人の墓、何十基も並ぶ壮大な坊主墓、宿坊の跡地に花林寺の跡など150年余り前の歴史の跡が手つかずです。これらを掘り起こして隼人塚や縄文の森のように整備して観光につなげたら、今多くなっている古きを訪ね新しきを知る歴史探訪の旅人などには魅力の観光の場所になるかもしれません。福山、溝辺、横川などには、眠ったままの観光資源はないのでしょうか。マニフェストの中の霧島観光未来戦略会議なるものを立ち上げてしっかりと練ってもらえれば、もっと素晴らしい観光地に生まれ変わるような気がします。そして、市民みんなが訪れたお客様を温かく迎える。心のこもった接待をすることにより、心が心を励まします。おもてなしの心を帰りのお土産にして笑顔で帰っていただくようにしますと、リピーターが増えるのではないでしょうか。観光客誘致促進について、市長はどのようなことを重点に考えておられるのかお尋ねいたします。壇上からの質問をこれで終わります。 ○市長(前田終止君)  皆さんおはようございます。木野田議員より4点の質問がございました。1点目の旧役場の空きスペースの有効活用につきましては、私の方から答弁をさせていただきます。2点目の学校教育については教育長に、ケーブルテレビの導入については企画部長に、観光客誘致の促進については商工観光部長に、それぞれ答弁をいたさせます。旧役場の空きスペースの有効活用について、議会議事堂や委員会室等の空き室の利用策について、どのような活用策をお持ちかお尋ねいたしますということでございました。空きスペースの有効活用は私のマニフェストの中にも掲げておりまして、就任いたしましてそれぞれ職員に直ちに検討開始を指示をいたしたところでございます。施設の現状は地域ごとに千差万別でございまして、それぞれの特性、特色を活かした施設利用を検討させたいと思っております。例えば、私も市長になりまして、それぞれの総合支所をいくたびか機会ある都度にお伺いを申し上げて、その空き室等も可能な限りずっと見て回ったりしていたしておりますが、例えば旧福山町の議事堂、ここも見させていただきました。あそこはほかの議事堂と違いまして、それこそ真っ平らなんですね。ですから床が平坦なため、これまでの福山町の、利用しやすいということを私は言っているわけですね、即利用しやすい。それで、これまでの福山町の貴重な行政資料や各種関連資料等の展示、あるいは保管庫としての活用とともに、これまでの議会用の机・椅子を利用しての貴賓室的利用、あるいは会議室としての利用、こういうものを検討してもらってもう一部はそれに対応をしてもらっていると。ただ、そのケースをもうちょっと充実しなきゃならない、陳列するケースを脇をどう固めていくとかね。そして、今もう大体動かして形をつくるものはしっかり格好はついていますよと。そういう形で、具体的に利活用策を既にどの総合支所におかれても錆びないうちに、いろいろと煤けないうちにフットワークよく空き部屋をしっかり利用ができるように検討を急ぎなさいということを申し上げております。図書館あるいはまた資料館、情報蓄積のセンター的利用あるいは福祉の関係の支援センター的な利活用、市民開放の迎賓館や生涯学習などの市民サービスのための施設利用、場合によっては各種団体等に行政財産の目的外使用として賃貸をさせる、そういうことも考えられるんじゃないかということをお互いに議論をやっている真っ最中でございます。それぞの総合支所別の地域の事情によって立つ、そこの状況などをしっかり見ながらそれぞれ判断をしていき、まとめていただくというような方向でございます。しかし、利用については議事堂のように大規模な改修が必要なもの、また、多くの空きスペースが全体的な行政事務所と自由に出入りできる場所であるために、例えば土曜・日曜・祝日等の利用者と行政の相互の利用に支障がないように改修する必要もあると考えているところでございます。 ○教育長(古川次男君)  木野田議員の学校教育についてのご質問にお答えをいたします。お説のとおり、霧島市には40校余りの小中学校がございます。それぞれ教育の営みをしておりますが、大規模校もあればおっしゃるとおり、ごく小規模校の児童生徒がおる学校もございます。そのようなことについての教育委員会としてもいろいろ施策を練っておりますが、ご質問の小規模校へ大規模校から行くことはできないかということにつきましては、その制度として特認校という制度を設けております。これは、小規模校の特性を、ただあそこが過疎だからということじゃなくて、その小規模校の学校が持っている特性、そこに特色ある教育活動をしているということで大規模校の児童生徒が、是非あそこで勉強してみたいというような特性をまず持つということ、これが条件でございます。したがいまして、小規模校におきましてはそういうような特性を、自分の学校の特性をつくって、そして、こういう教育をやっていますがいらっしゃいませんかというようなことで児童生徒に大規模校から来ていただくと、こういう制度でございます。したがいまして、そのような場合には教育委員会として、現在集落ごとに学校に行く区域が定まっておりますが、特別に許可をいたしましてそういう希望がある子どもを小規模校の学校へやろうと、こういう仕組みでございます。本市でも、旧国分市で14年度から木原小、木原中学校、川原小学校、平山小学校、塚脇小学校で、それから、旧隼人町で平成12年度から中福良小学校で特認校制度が実施されてきておるところでございます。今後、霧島市といたしましても特認校制度をさらに充実していくように検討してまいりたいと思います。差し当たって今申請が出ておりますので今月の17日教育委員会が開かれますが、その中で中津川小学校と、それから永水小学校の特認校の指定についての申請が出ておりますので、許可するかどうかの検討をしていきたいと考えているところでございます。 ○企画部長(藤田 満君)  木野田議員の3点目、ケーブルテレビの導入についてお答えいたします。ケーブルテレビの導入促進は、地域の情報格差の是正を図り地域情報網を充実していく上で極めて有力な手段であるというふうに考えております。また、合併前に策定されました新市まちづくり計画の基本計画の中でも主要事業として位置づけられておりますが、具体的な事項につきましてはケーブルテレビ未調整地域については、財政状況等勘案しながら新市において調整するというふうになっております。そのように合併協定で定めておりますので、今後検討していくということになってまいります。したがいまして来年度、本市情報化施策の基本方針となります地域情報化計画を策定する際に、国庫補助金と事業化のための財源確保の見通しや関係法令等の調整をはじめ受益者負担のあり方、それから、ケーブルテレビ会社との役割分担など、さまざまな角度からその整備手法や行政での利用の仕方など含めた方法等について具体的に検討してまいる予定であります。また、その際にはパブリックコメント等を導入いたしまして、広く市民の皆さんのご意見を求めながら可能な限り反映をさせてまいりたいというふうに考えております。どうぞ、よろしくお願いいたします。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  観光客の誘致促進についてお答えいたします。天孫降臨の地霧島は、日本発祥の地として誇れる地であります。当然その周辺地域は、多くの名所・旧跡・史跡が点在いたしております。地域を活かすには、まず市民自らが自分のまちを知ることから始まるのではないかと考えます。市民皆、観光案内人の体制づくりが観光推進における重要なキーポイントではないかと思っております。そのためには、各地域で行われます史跡巡りやイベント・祭り等に総参加できるような方策が必要かと思います。このようなソフト面の事業推進が、結果的には観光施策の底辺を支える基盤となり、訪れる観光客の皆様に感動いただける観光地となり、声かけだけの誘致だけでなく市民総参加の観光誘致につながるのではと考えております。霧島にある名所・旧跡・史跡などにつきましては、今後調査いたしたいと考えております。以上です。 ○25番(木野田恵美子君)  ただいまそれぞれご答弁をいただきましたが、1番目の空きスペースのことにつきまして市長にお尋ねいたします。改修をしてから、それぞれの使い道を考えるということでございましたが、それは各総合支所の支所長に権限を委ねられるというようなことは考えていらっしゃらないのでしょうか、お尋ねいたします。 ○市長(前田終止君)  総合支所の範囲の一番事情がわかっておられるのは、そこの町民の方々であったり職員の方々であったり、そして、その支所の責任者は支所長でございます。そういう意味では、その旧自治体別の地域の特性・環境等、また、地域の要望等、念頭にしっかり置いて判断をしていくことが一番大事かというふうに私は思っております。よって、支所長がその一番の指揮を執るという認識で私は指示を出しております。 ○25番(木野田恵美子君)  空きスペースにつきましては、市長の答弁を了解いたしました。2番目の学校教育につきましてお尋ねしたいと思います。永水小学校からもその申請が出ているということでございますが、それは教育委員会にかけられまして、そして、その決定をされるわけでございますね。地域の人は、どうしてもそれを取り入れてほしいと要望しているわけでございます。それで、中津川と永水小学校が出ているとなりますと、2校を何とかそういった方向に特認校にしていただくような形にお願いをしたいものだと思うのですが、それは教育委員会にかけてみないとわからないことでしょうけれども、ここで私はそのことを強く望んでおりますのでよろしくお願いしておきたいと思います。 ○教育長(古川次男君)  先ほど中津川小学校と永水小学校に希望が出ているという、申請書が出ていると申しましたが、17日にその話し合いをいたしますが、ほぼ間違いないと思います。まだ委員会開いておりませんので。しかし、これは特認という制度をいたしましても希望者がいないとちょっと困りますので、学校自体が、あるいは地域がそれぞれの努力をしていただかないとですね。ただ、教育委員会が認定したからどんどん集まるということにはならないと、こういうふうに考えます。それから、先ほどちょっと抜かしましたが、それに通う仕組みですね。旧国分市でも隼人町でも、特認制度を許可をいたしますと保護者が責任をもってまず通わせるというのが前提条件でございます。そして、何らかの形で児童生徒が増えてきますと、やっぱり教育委員会としても考えて企画あたりとも連絡を取りまして、やはりその交通網が通学の便利になるような努力はいたしますが、最初からそういうようなスクールバスも用意して「さあ行ってください」というわけにはまいりませんので、その辺はご了解を願いたいと思います。なお、市長の方の考えもございまして、この特認制度はますます広げる必要があると、そういうような山手の学校あるいは過疎地域、自然をいっぱい受けた中で、つてがなくてもそういう中で児童生徒が成長することは望ましいことでございますので、今後もそういうような努力は続けてまいりたいと思います。 ○25番(木野田恵美子君)  了解いたしましたが、永水地域といいますのは住民がすごく燃え上がっている地域でございます。それで、是非そのことをお汲み取りいただきたいと私も強くお願いをしておきます。了解しました。それと、3番目のケーブルテレビにつきまして一言お尋ねしたいと思います。合併の資料を見ますと350億円が合併特例債として付いておりましたが、それをこれからケーブルテレビを地域全体に整備するとなりますと大体50億から60億かかると聞いておりますが、年度ごとに地域を分けて整備すれば何とかなるんじゃないかなと思うんですけれども、それはまだ予定は大体いつごろからそういうことをしたいという予定は、まだ立ててはいらっしゃらないのでしょうかお尋ねいたします。 ○企画部長(藤田 満君)  お答えいたします。先ほど申し上げましたが、新市のまちづくり計画の基本計画、これを実現するために実施計画を策定いたしております。その実施計画の中に、いわゆる合併特例債の予定事業という形で一部整備をしてございます。その中の一つにケーブルテレビの整備事業ということで項目を掲げさせていただいております。それでいきますと、今のところ具体的な先ほど1問目でお答え申し上げましたですけども、具体的な作業はこれからという形になってまいります。そしてまたこのとおり、ご承知のとおりケーブルテレビを含む最新の情報の技術というのは非常に技術の進捗というか進歩も早いですし、それぞれ今後1問目にお答え申し上げましたとおり、いろいろな状況を総合しながら進めていかなきゃならないだろうと思っております。それから、具体的な事業費ということにつきましても、そのようなところは整備ができませんとどのような方法を用いるのか等々もございますので、まだ具体的な事業費の整備というところまでは数字としてお答えできるのは、今の段階では難しい状況ではなかろうかと思っております。以上でございます。 ○25番(木野田恵美子君)  ケーブルテレビにつきましては了解いたしました。観光客誘致促進についてお尋ねしてみたいと思います。霧島神宮の周辺にたくさんの名所・旧跡があるわけでございます。それで、霧島神宮にもお尋ねしてみましたところ毎年8月の14日でしたか、いろいろな兼慶上人とか性空上人とか、そういった方々のお祭りは毎年やっているということでございました。そして、行政と話し合いがつけばそういうことも開発をすればいいのではないかなというようなお話をしてくださいましたので、観光の方で何かそういったことをやっていただけるような交渉はないものかと思いましてお尋ねいたします。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  お答えいたします。今、外国人が日本に1,000万人来てもらうビジットキャンペーンというのが行われております。日本から毎年1,700万人が外国に行っております。日本に来られる外国人の客は610万人といわれております。世界の32位であるといわれておりますけれども、外国人が日本に来て東京に来てほかの観光地に行った場合に「東京都と同じですね。」と言われるんだそうです。日本の良さが失われているということでございます。やはり、木野田議員の言われますように名所・旧跡・史跡を掘り起こして、また、それを保存していくことが重要であります。霧島市の広報に「歴史散歩」という欄がございます。市内の文化財を紹介する欄があるわけですけれども、隼人町の松永にある菅原神社の磨崖仏というのがあるわけですけれども、私はこれを全然知りませんでした。こういうところも、やはり歴史散歩の中に載っていてわかったということでございます。また、佳例川駅のことなんですけれども、駅舎が古いということはみんな知っていらっしゃると思うんですけれども、ホームが400メーターある、佳例川の駅はですね。なぜ400メーターあるかっていうことも私も知らなかったわけですが、観光課の職員が今調べているわけですけれども、いろんな名所・旧跡を調べようということで調べておるわけですが。これは佳例川駅から高屋山陵まで4キロあると。ここで、天皇とかそういう方が乗られるお召し列車が止まるということで長く400メーターにつくってあるということでございました。そういう名所・旧跡につきましては、今後地域の方と一緒になって調査をいたしまして歴史を調べて、その中にある観光の素材がどういうものが調べたいというふうに考えております。以上でございます。 ○25番(木野田恵美子君)  ただいまご説明いただきまして、よくわかりましたけれども。もう一つ落としておりましたけれども、私も霧島に住みながら生まれ育ったところにおりますけれども、霧島のことを知らないことがいっぱいございます。それで2、3年前に、話だけは千里ヶ滝といつも聞いておりましたけれども行ったことがなかったものですから、3年ほど前に10人ほどのグループで行きましたところ全く驚きました。「霧島にうん十年住みながら、こういう素晴らしい滝があったのに知らなかったのかな。」とみんなで話をしながら帰ったのですが、全く秘境の滝だと。本当にこれは千里ヶ滝丸尾の滝にも勝るとも劣らない立派な滝ではないかなと本当に思ったわけでございます。そういうところも、今後市長が言っておられますように観光客1,000万人プロジェクトを立ち上げてなさるときに、その辺のところもしっかりと探求をしていただきまして観光につなげていただくようにしていただけたら、本当に立派な観光地になるのではないかなと思うことでございます。それはもう答弁はいりませんので、私の質問はこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(西村新一郎君)  以上で、木野田議員の一般質問を終わります。次に32番尾崎東記代議員より2件通告がされております。したがって、尾崎議員の発言を許可いたします。 ○32番(尾崎東記代君)  改めまして、皆様明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。1市6町は、歴史的合併を遂げて県内で人口・面積ともに第2の都市となった霧島市初の定例議会におきまして、牧園選挙区から同僚とともに選ばれた議員の一人として、改めてその責務の重大性をひしひしと受け止めながら通告しております二つの問題について市長に質問いたします。まず、前田市長に対し、栄えある霧島市初代市長就任のお祝いを申し上げ、健康第一にご活躍のほどをお祈りいたします。それでは、質問事項第1の旧1市6町の各市町長からの事務引継の最重要事項と、それに対する対応について申し上げます。自治体の首長の事務引継について、地方自治法第159条の規定を受けた同法施行令第123条は、「将来企画すべき事項などについて、その処理の順序及び方法並びにその意見を事務引継書に記載しなければならない」と規定しております。前田市長は、旧7市町長から一旦事務引継を受けた市長職務執行者から、旧牧園町長としてなされた引継も含めて事務引継を受けられたのであります。そこで、第1点として旧牧園町長として事務引継された懸案事項、将来企画すべき事項の中の第一の重要事項は何であったのかであります。市長は約1年10ヶ月旧牧園町最後の町長として町政を担当され、旧牧園地域の課題と新市に託する懸案事項を熟慮され、それなりの思いを込めて事務引継書を作成されたはずであります。私なりに申しますならば、農大跡地の周辺地域との一体的な利用・開発、また、合併特例債を財源としての霧島中央線道路の建設などが牧園町当面の課題で、地域住民が合併に向けて大きな夢として期待している最たるものといえます。これ等を踏まえて、牧園町長としての事務引継において第一の重要事項として挙げた事項は何でありましたか、まず質問いたします。次に第2点、旧牧園町を除く旧1市5町の長からの引継書にあった第一の重要事項は、それぞれ何であったのかであります。合併協議会において作成された新市まちづくり計画、そして、実施計画の中に各市町ごとの重要事業等が組み込まれましたが、これは当然見直しがなされるものであります。これも踏まえて、旧各市町長が引継書を作成されて前田市長に引き継ぎされているわけですが、各市町長の引継書における第一の重要事項は、それぞれ具体的に何でありましたか質問いたします。質問の第3点は、ただいま申し上げた7名の市長、町長から受けられた事務引継におけるそれぞれの第一の重要事項に市長として誠心誠意、最大限の検討と努力をすべき責任があることは申すまでもありません。すなわち当面、霧島市における最重要課題として位置づけて取り組まれるべきであります。市長として、それぞれの事項ごとに具体的にどう取り組み、解決、実現を図る考えなのか質問するものであります。次に第2の問題、市周辺地域の人口増対策について申し上げます。去る12月23日の南日本新聞が一面に「人口初の自然減1万人、予想より1年早く」の見出しで、政府の見込みより1年早く国内日本人の人口が1万人減少し、我が国がいよいよ人口自然減の時代に入ったと報じました。人口が減るということは経済が縮小し、その国の力が弱まることであります。自治体でも同じで、人口の増える市町村と反対に減る市町村とでは住民の意識も気概も違います。人口が市町村の活力を示す大きな要素の一つであるからであります。ところで前田市長、あなたが町長をされた旧牧園町はここ10数年来、人口は減少し続けてきました。今回、市政を担当される霧島市では、旧国分市、隼人町、溝辺町以外の周辺地域は、残念ながら旧牧園町地域と同様人口減を続けてきているのであります。そこで、対策として先の市長選挙におけるマニフェストで、前田市長は子育て支援事業、また、団塊世代中心の田舎暮らし運動の推進を掲げ、さらに去る12月21日の施政方針演説では「いきいきと暮らせるふるさとづくり」の項で、出生率が低下し人口が減少に転じた現在、子どもを安心して育てることができる環境を整えることの重要性を強調して「子育て支援プログラム」を策定し、子育て支援センターの設置をはじめ子育てセミナーの開催や学童保育の充実などへの意気込みを示されました。また、2007年に始まる団塊世代の退職を見据えてUターン受け入れによる新産業興しを積極的に推進していくと明言されました。人口減対策は、国はもちろん全国の自治体が当面する最重要課題でありますが、言うは易く行うは極めて難しい問題であります。特に、市の中心部は増えても広大な周辺地域が減少する人口形態では、市長あなたのマニフェストでの約束である「活力のある元気なまち、そして偏りのない公平なまちづくり」とは馴染まない市政になってしまいます。既に、市長として初めての平成18年度の当初予算の編成作業に着手されておりますが、その周辺部地域の人口増のための具体的方策をどう考えて職員に示してどう取り組まれる考えなのか質問するものであります。以上、2つの質問に対して13万市民の心に響く具体的答弁を期待して第1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  尾崎議員にご答弁いたします。2点につきまして質問がございました。事務引継関係については、私の方から答弁をいたします。市周辺地域の人口増対策については、企画部長に答弁をいたさせます。旧1市6町の各市町長からの事務引継の最重要事項とそれに対する対応について、地方自治法第159条の規定を受けて同法施行令第123条は将来企画すべき事項などについて、その処理の順序及び方法並びにその意見を記載しなければならないと規定している。これについて、1番目に牧園町長としての引継の第一の重要事項は何であったのか。2番目に、ほかの1市5町の長から受けた引継の第一の重要事項はそれぞれ何であったのか。3番目に①、②に対して、市長として具体的にどう取り組むのかと、このような趣旨の質問でございました。事務引継の関係につきましては11月7日の霧島市設置の日に、各市町長から市長職務執行者に事務引継が行われたところでございます。また、11月28日には市長職務執行者から私に事務引継が行われたところでございます。事務引継につきましては、質問にありますとおり地方自治法施行令第123条の規定に「書類、帳簿及び財産目録を調整し、処分未了若しくは未着手の事項又は将来企画すべき事項については、その処理の順序及び方法並びにこれに対する意見を記載しなければならない」とされております。さて、牧園町長として引き継いだ第一の事項は何かという件ですが、しいて申し上げますれば県立農業大学校跡地の有効活用の問題だというふうに認識をいたしております。しかし、各市町ともに、それぞれこれまで市政・町政を進めてきた中で各種の計画や懸案事項等があり、どの項目が一番ということではなく、どれも各市町村の抱える重要な事項として取り上げられて引継が行われたと、私はそのように理解をしているところでございます。今後これらの事項に対し、霧島市としてどのように対処していくのがよいのかなど十分な検討を積極的に行ってまいりたいと、こう考えております。 ○企画部長(藤田 満君)  それでは、尾崎議員の2点目の周辺地域の人口増対策についてお答えいたします。一部、市民福祉部(「保健福祉部」に訂正あり)の方と重複する部分がございますけれども、合わせてご答弁をさせていただきます。まず、Uターンによる田舎暮らし事業についてお答えいたします。深町議員の定住促進対策でも一部申し上げましたところでございますが、Uターン者の積極的な受け入れでございます。霧島市には、豊かな自然環境を持つ霧島山系の中に素敵な田舎暮らしが演出できる田舎の原風景がございます。自然志向のUターン者、しかし、都会と関係を断ち切りたくないUターン者にとって、とてもアクセスのよい当地の地理的条件はふるさと鹿児島定住地としての魅力に溢れております。霧島市では、今後特に定住促進を進めるにあたりUターン者、Iターン者を対象とした受入プロジェクトとして、地域財産を活かし積極的受入情報の発信と民間活力との積極的協調により、環境共生型分譲地開発を進めることにより生産人口の増加につながる若者の定住促進、それから、地域内の企業への通勤者等を対象にした住宅や宅地の提供による定住促進による人口の増対策を考えております。それから、もう一つの視点でございます子育て支援の関係でございますけれども、少子化が叫ばれている状況の中で安心して産み育てることができる環境を整えることは大変大事な問題だと認識しております。まず、新市での子育て支援のための新たな行動計画、支援プログラムの策定について検討していきたいというふうに考えております。その間は当面、現在旧市町で作成しています次世代育成支援対策地域行動計画に基づき積極的に取り組んでいきます。具体的には現在、旧市町で子育て支援センター事業を行ってきておりますが、子育てなどに関する各種の相談や子育てセミナー・サロンなどを開催するなど、センター事業を充実していきたいというふうに考えております。さらに、子育て支援センターを総合支所の空き室を利用してできないか検討を進めてまいりたいと思っております。また、児童の健全育成や安全確保等のため設置されています学童保育、いわゆる放課後児童クラブのことですが、これまでクラブ充実のための運営補助を一部の市町で行っておりましたが、新年度からは条件に合った全クラブに対し単独の補助を行う計画をいたしているところでございます。このほか、これまで進めてきています出生祝金交付、乳幼児や一人親家庭等に対する医療費助成事業のほか、法に定めております児童手当をはじめとする各種の手当て等の支給などにより経済的負担の軽減、生活意識の助長など、児童の健全育成や家庭支援をさらに推進し、子育ての環境づくりを行い人口増につながる施策を展開してまいりたいと、このように考えているところでございます。以上でございます。 ○32番(尾崎東記代君)  ただいまご答弁がございましたけれども、順次再質問をいたします。まず1点目でございますが、1点目につきましては牧園町として引き継いだ第一の重要事項としては、県立農業大学校の跡地の有効活用の問題だという答弁がございました。これにつきましては、私も1回目で私なりに質問をいたしましたけれども、私はこの問題についても、やはり牧園町時代から市長が町長のときにこの問題については、九州の南の中央公園というようなことで基本構想に基づいて利活用を考えていくんだということを強調しておられました。新市に引き継いでやるんだという、そういったことをいつも言い続けてこられたわけです。しかし、今回こういった重要事項、どのような経過を踏まえてこういった重要事項を決定されたのか、まずお伺いいたします。そのほかにも、たくさん懸案事項はあったはずです。そういった中で、町長としてこれを取り上げられた経過、決定されたその経過ですね、それをお伺いします。 ○市長(前田終止君)  それぞれの市町別に、それぞれの過去の自治体の経営の中で積み上げてこられて整理整頓をされて出されてきたものと認識をいたしておりますが、私どもの牧園町のかつての旧自治体としての引継事項、処分未了全部で13件、未着手7件、将来企画すべき事項6件あげているわけですね。これにつきましては、それこそそれぞれの行政の担当課、その課別の積み上げてきて課長会などで協議もし、最終的には私、町長が大体こういうことでいいんだねということを確認をして、牧園の場合は取りまとめてまいりました。以上です。 ○32番(尾崎東記代君)  次に2点目ですけれども、一応重要事項としてどれをというようなことではなくて、すべて重要な事項として引き継ぎが行われたという答弁でございましたけれども。私は、非常にこれについては不満なんですよ。というのは、やはり各市町ですよ、思いのこもった事項であるはずなんです。そういった中で、やはり私が質問をしているのは最重要事項は何であったかということを申し上げているんです。それは全然出てきていないんですよね、答弁の中に。私は、それは市長はですよ、それこそそれぞれの市町で市民、町民がこれまで重要課題としてあげてこられたことだと思うんですよ。それを軽々に取り扱っておられるんじゃないかと、そのように考えるわけですよ。ですから、最重要事項は何であったかということをお聞かせをいただきたいんです。どれもこれも重要だという市長のご答弁では、ちょっと納得がいかないんです。どうですか。 ○市長(前田終止君)  その引継事項等については、各市町別1市6町7件分、こうして手元には集めてございます。しかしながら、議員よく今までの合併への協議、概ね約3年近く渡っての協議をずっとお互いにされた。その中で、お互いがそれぞれの地域の各界各層の代表を送って関係各事項を協議を進めてきて、新市まちづくり計画などもできているわけですね。そういう中で、今度はこうして重ねて引継事項等々をお示しをいただく、そして私はマニフェストをもって戦った。そして、どの問題が最重要であるという認識はそれぞれの自治体における事情によって、また、リーダーの考えによって変わってくる部分もあるのかなとも思いますが。一つひとつ市民の側から見たらこれは軽いもんだ、これは重いもんだと、あまりそうせずに、一つひとつやっぱりこれは短期的に取り扱うべき問題、これは腰を据えて中長期的に取り扱っていくべき問題、そして、特にこれは力をさらに込めてやっていかなきゃならないということ等をお互いが今後この合併を果たした今日、議員ご指摘のとおり熱意をもって取り組むべきことかなというふうに私としては受け止めておるところでございます。 ○32番(尾崎東記代君)  3点目につきましては先ほど答弁もございましたので、次に第2の問題について再質問をいたします。これまでの子育て支援事業あるいは団塊世代の問題については何人かの同僚議員に対しても取り上げられまして、ほとんど同様な回答でございますけれども、12月の27日の読売新聞で「出産育児後の女性支援」の見出しで政府が本格的に支援策を打ち出し、22億7,000万円を新年度で計上、子育てをしながら仕事をできる環境づくりを進めるため、子育て支援と仕事・家庭の両立支援の必要性を強調したもので、女性の育児支援として各地域の商店街などが進めている保育サービスへの財政的な支援など明記され、川崎市などでは既に空き店舗を活用した保育サービスが行われている。市長、私はこれだと思うんですよ、これだと思う。先取りする。今はこの気概こそが必要なんです。そうじゃないですか、市長。ただ、その先進地の資料を集めると、そういったものじゃ効果はないですがね。やはり先取りをして、そして、この事業をやるんだと、そういう積極姿勢が求められるんじゃないですか。市長のお考えを聞かせてください。 ○市長(前田終止君)  読売新聞に掲載をされました川崎市の子育て支援に対する先取りをされた考え方についてを紐解かれてのご指摘でございますが、私もそれこそご指摘のマニフェストにも示しておりますとおり、積極的に今後多岐に渡る支援事業等々積極的に取り組んで行きたいと、こういうふうに思っているところでございます。 ○32番(尾崎東記代君)  時間もございませんので先に進みますが、団塊世代は全国で700万人、そして鹿児島県でも8万5,000人ということで、多額の退職金の問題などあれこれ団塊世代お荷物論ですね。そしてまた、若者からは「しわ寄せをしないで。」というような釘をさされていると。現代社会の一大関心事です。団塊世代の名付け親でもある堺屋太一さんは、「この世代には、お荷物になるどころか豊富な経済力、知恵、時間があり巨大な市場も生まれ、輝く時代が到来する。」と明言しておられます。どこの自治体もその重要性を認識して取り組もうとしていると、私はこのように聞いております。要は、それぞれの自治体の地の利、自然、気候、風土の利、人の利を活かして具体的にどう進めるかであります。知恵をどう絞って受入体制をつくるかであります。ここまでは、市長もすべての面で条件の整った状況を盛んに言っておられます。先ほど申し上げましたが、既に18年度の当初予算編成の作業に入っておられるわけですけれども、前田市長として指導力を十分発揮して団塊世代のこの宝物は、是非とも我が霧島市に引き寄せるのだという気概を示していただきたい、ここが大事だと思うんです。どうですか。 ○市長(前田終止君)  議員ご指摘の団塊世代約700万人、これからそれが始まるわけでございますけれども。私たちの鹿児島県が、それこそ関東、関西、北九州圏域、こういうところに大変たくさんの団塊世代の々がそれこそ各地に出られ、そして、一定の年齢になられて定年退職をされると。そして、この方々は多くの経験、知識、知恵、そしてまた、それ相当の蓄えなどをお持ちの各位ばっかりでございます。そして、歳をとられるとともにふるさとへの思いというものが、いわば募ってくると。そして、自分たちが生まれ育ったあのふるさとで、持てる力をまだあと5年、10年どころかそれ以上の年齢にわたって自分たちの力を尽くすこともまだできる、そういう余力も持った大変元気な方々が多いんだという指摘を専門家は分析をいたしております。全国の自治体がそういう方々をどう年次的に、具体的に受入体制をつくって魅力あるそういう誘致を仕切りきるか知恵比べだと、こうも言われております。一部には、やがてはお荷物になるんじゃないかというようなご指摘もあるわけですが、ただ10年以上にわたる大きな期待と、また、それこそ高齢化社会などなど考えますと元気なお年寄りをつくっていく、そういう意味からも考えても彼らの持っておる今日までの積み上げてきた多くの財産、状況によってはUターン、そしてまたIターン、そういうものまで含めて地域の地方の力を高めていくチャンスだと私は考えております。その人たちが、1人それこそ100人のネットワークをもって財産として帰ってくるならば、また、それを行ったり来たりしながら活かしていくということも力に変えていくことができるわけですね。2点目に、私はこの件については特にまず関東地区から、首都圏と申し上げましてもいいんですが、私たちのふるさとの出身の方々が相当数おられるんじゃないかというふうに思っております。全く縁もゆかりもない方を引くことも知恵としては当然必要でありますけれども、最も縁の深い方々を引くためには自分たちのふるさとの良さをよく認識をされておられるふるさと出身の方々をどう取りまとめていくかが大きな課題だなというふうに強く感じております。したがいまして、私は1市6町7自治体ごとのふるさと会、郷土人会、そして同窓会、また、企業のそういう出先などなどを含めた総合的な新市ふるさと霧島会あるいは新首都圏ふるさと会みたいなものを全部でつくり上げていって、それを力に変えていくような考え方をいたしております。そのことについてもう早速、文書案内を各リーダーに申し上げまして、そして私の上京に合わせましてその幹事会を発足をさせて、そして、いい語らいをし、それを「うん。そういうことであれば、ふるさとのために我々も力を尽くそう。」と、例えばそれは具体的には特産品の販路の拡大であったり、あるいはまた、それこそ企業誘致への話でございましたり、あるいは東京での国会を含む霞ヶ関等々の情報収集であったり、あるいはまた、私たちの地域へのUターン、Iターンへのお誘いであったり、そういうこと等をふるさとの財産だと思って、ふるさと出身の方々とも連携を将来にわたって、皆さん方にもお知恵、力を借りながら、年に一遍はその人たちが集まって、議会の方々にも上京もしていただいてそういう方々との交流もしていただき、また、ふるさとへの知恵もいただきたい、そういうこと等も考えているところでございます。 ○32番(尾崎東記代君)  ただいま市長よりマニフェストで示された子育て支援、団塊世代の受け入れ、それらの事業について気持ちを込めて推進することを示されました。このことによって、必然的に周辺部の人口増については市全体の人口増につながり、我が霧島市の活性化と発展が図られることを市民とともに期待を申し上げまして私の質問を終わります。 ○企画部長(藤田 満君)  私は、先ほど尾崎議員の答弁の中で「市民福祉部」と申し上げましたが「保健福祉部」の誤りでございましたので訂正をさせていただきます。 ○議長(西村新一郎君)  以上で尾崎議員の一般質問を終わります。次に、43番時任英寛議員より4件通告がされております。したがって、時任議員の発言を許可します。 ○43番(時任英寛君)  ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告にしたがい順次質問をいたします。まずは、霧島市誕生に際し紆余曲折はありましたが関係各位のご苦労はもとより、市民の皆様の深いご理解のもと合併がなされたことに関し心からの敬意を表します。とともに、この壇上において発言の機会をお与えいただきましたことに感謝を申し上げ、その職責の重さを十分に認識し、微力ではありますが市政発展のためにさらなる精進をしてまいる決意でございます。さて、平成17年は地域社会の安心・安全が改めて問われた年となりました。特に、子どもたちの安心・安全が脅かされる事案が多発いたしまして、行政の主題でありますまちづくりにおいてはさまざまな施策が取り組まれておりますが、まちづくりの原点、根幹を成すものは安心・安全なまちづくりであると確信をいたしております。安心・安全が担保されてこそ、具体的なまちづくりの方策が拡充されるものと考えます。前田市長も初代霧島市長として、さまざまなまちづくりの課題に取り組まれていかれると思いますが、市民の目線で安心・安全を基本に進めていただきたいと思います。質問に入ります。第1点、都市宣言についてお伺いをいたします。霧島市を構成しておりました旧1市6町それぞれに都市宣言が出されたおりましたが、新市・霧島市においても都市のイメージを具現化する都市宣言が必要と考えますが、市長の見解を問うものであります。さらには、先ほど申し上げました安心・安全を基本に心の健康、身体の健康、そして社会の健康を基調に、すべての施策の中心に健康があるべきと考え健康都市宣言を提案をいたしますが、検討できないか市長の見解を問うものであります。第2点、温泉活用によるまちづくりについてお伺いをいたします。さて、医療費、介護給付費の高騰は高齢化を背景に右肩上がりの状況であります。国も歳出抑制のため受益者負担増をはじめ社会保障制度の見直しに取り組んでおりますが、そもそも高齢化社会の理想は、あくまでも元気で健康で長生きであります。そこで、厚生労働省が規定資格として、これは国家資格に準ずるものでございますが温泉入浴指導員制度、また、厚生労働大臣認定の温泉利用プログラム型健康増進施設の推進による介護予防、病気予防の方策を展開しております。我が国は世界有数の温泉大国であり、世界一温泉好きな民族であると申し上げても過言ではないと思います。その中でも本県、なかんずく我が霧島市は温泉天国、温泉王国と申し上げてもよいほど硫黄泉、単純泉、炭酸水素塩泉、そしてまた塩化泉と、さまざまな性質の温泉が豊富に湧き出ている地域であり、市民の皆様は日常的にその恩恵を享受しております。しかしながら、その温泉の効能を正しく理解し効果的な入浴を意識し入浴される方は、決して多くはないと認識いたしております。温泉入浴指導員とは平たく申しますと、温泉の正しい入浴を指導することはもとより施設の安全管理、事故発生時においては救急救命等の措置等を行う温泉入浴のプロフェッショナルであります。疾病の種類によっては、入浴・飲用することで病状が悪化する恐れもあります。また、年齢などによる入浴時間等、留意する点も多々あります。そこで、この制度を有効利用し、温泉を効果的に活用し病気予防・介護予防の推進につながると考えますが、市長の見解を問うものでございます。さて、一昨日から観光施策につきましては同僚議員からさまざまな視点から質問がなされておりますが、それほどまでに観光資源の豊かな地域であるとの認識の表れだと考えます。しかし、全国には本市と同じく豊かな自然と温泉を兼ね備えた温泉観光地も数多くあることも事実であります。地域間競争を勝ち抜くためには、新たな付加価値を見出すことにより差別化を図ることが肝要であり、宴会温泉型観光地を脱却し当該制度の活用を通し、さらには一昨日からの答弁にありました森林セラピー、グリーンツーリズム、体験型観光、まさに「健康」をキーワードとした新時代の湯治ゾーンづくりを提案いたしますが、市長の見解を問うものであります。第3点、ごみのポイ捨て禁止条例の制定についてお伺いいたします。旧国分市でも、常に議会の議論で中心となっておりましたのはごみ対策でありました。ごみを制する者は行政を制するとまでいわれておりますが、ごみのポイ捨て、大型ごみの不法投棄、確かに容器包装リサイクル法、家電リサイクル法等、不法投棄は処罰されることとなっておりますが、実情は放置されている現状であります。市長は、所信表明で環境浄化プロジェクトでの生活環境美化条例の制定またはごみ問題解決プロジェクト会議を開催することでありますが、当該条例はごみのポイ捨て等に罰則をもって対応する条例であるのか問うものであります。次に、罰則のある条例の制定でなければ、単に理想を追い求める絵に書いた餅となると考えます。再三にわたり旧国分市においても提案いたしてまいりましたが、道義高揚運動の推進でごみのポイ捨てをさせないよう取り組みがなされておりましたが、思うように改善がなされない現状でありました。ごみのポイ捨てが平静化する時期まで時限立法的な条例制定はできないか、市長の見解を問うものであります。第4点、地域まちづくりの方策についてでありますが、先日、同僚の山神議員から種々質問がなされましたので今後事業の節目で質問をいたすこととし、今回は割愛をいたします。答弁は結構でございます。以上で壇上からの質問を終わりますが、答弁の如何によっては自席からの再質問を議長にお願いを申し上げます。 ○市長(前田終止君)  時任議員の質問に対してお答えいたします。都市宣言につきましては、私の方から答弁をさせていただきます。温泉活用によるまちづくりについての1点目は保健福祉部長に、2点目は商工観光部長に、ごみのポイ捨て禁止条例の制定につきましては生活環境部長に、それぞれ答弁をいたさせます。都市宣言について、霧島市都市宣言について市長の見解を問うということでございました。合併をいたしました旧1市6町では、地域の特色や歴史を踏まえ地域それぞれの都市宣言をしておられました。旧国分市の道義高揚都市宣言、溝辺町の増健の町みぞべ宣言、横川町の平和を引き継ぐ町宣言、霧島町の飲酒運転追放宣言、隼人町の人権尊重の町宣言、福山町の重度心身障害児愛護の町宣言など、延べ12の都市宣言がございました。これらの宣言については、合併協議会において「宣言は新市において調整をし、新たに制定をする」との協議がなされておりまして、新市・霧島市に必要な宣言等については18年度において委員会を設置をし、検討をいたす考えでございます。都市宣言における2点目の心の健康、身体の健康、社会の健康の推進を目指して健康都市宣言を議員とされては提案をしたいと、こういうご指摘でございました。お答えいたします。健康都市宣言をされているところが全国的にもあちこちにあり、健康づくりの日を定められ市民の健康に対する意識の高揚を図り、市民が一丸となって健康づくりに努めるなど生涯を通じた健康づくりが施政の中で展開を具体的にされているようでございます。現在、本市といたしましては、新市まちづくり計画の中で世界に開く人と自然・歴史・文化がふれあう都市を実現するため、健康づくりに対しましても安心して子どもを産み、心豊かに子育てができる都市づくり、生涯にわたり自主的に健康管理ができる都市づくり、すべての人が安心して生き生きと暮らせる都市づくりを掲げておりますが、それらを実現させていくためにも、また、市民と一丸となった健康づくりを行うためにも健康都市宣言は貴重な提言として受け止め、先ほど申し上げました委員会において検討させていただきたいと存じます。 ○保健福祉部長(福盛安美君)  本日は主役の座は企画部長にというふうに出番が少なくなってほっとしておりましたが、途端に企画部長の答弁がなくなりましたけども、時任議員の質問にお答えさせていただきたいと思います。鹿児島県は、全国でも有数の温泉地帯でもございます。中でも本市霧島新市は施設数も多くございまして、全国的に名の知れた温泉のまちというふうに認識いたしております。また、温泉入浴の健康増進への効能については、高血圧等の生活習慣病の予防あるいは疲労回復、筋肉の凝りや痛みの改善、ストレス解消、リハビリなど多岐にわたっておりまして、医学的にも多くの効果が明らかになってまいりました。その点、時任議員のご指摘のとおりでございます。そのため厚生労働省は、身近な温泉を利用した健康増進を進めております。その中に温泉利用プログラム型健康増進施設等の整備がございますが、現在のところプログラム型健康増進施設としての認定を受けている施設は鹿児島県内にはないようでございます。しかしながら、市内の温泉施設でも最近では足湯を設置されたりして疲労回復を促したり、温泉入浴の仕方を指導するなどさまざまな取り組みも始まっております。霧島市におきましても、高齢者の健康保持と福祉の向上を図るということを目的として温泉保養券の配布も行っております。また、いきいき国分交流センター、霧島温泉健康増進交流センター、横川健康温泉センター等では、健康相談や健康増進、介護予防のための各種の事業を行っております。また、温泉入浴指導員については本市職員の中にも1名おります。今後も、さらに観光課等との連携のもと温泉利用についての正しい知識の普及や啓発に努めまして、市内にある温泉を活用した市民健康講座や教室等を開催するなど、積極的に市民の健康づくりに推進してまいりたいと思っております。今後とも議員のまたご指導等いただければありがたいと思っております。以上でございます。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  観光客の誘致促進についてお答えいたします。昔から温泉場は心や身体の癒しを求め、多くの湯治客で賑わいました。このことが温泉イコール健康の図式を物語っております。最近またその効果を見直し、温泉と観光を融合させた旅行商品が出回るようになっております。市内には、霧島地域をはじめ地域に多くの温泉施設がありますが、地元温泉旅館協会などでは温泉の効能や森林浴セラピーなどの組み合わせ、さらに、隣接する医療機関との連携も視野に入れた取り組みが始まっております。今後この分野の観光地づくりは確実に伸びていくものと思いますので、行政としましてもできる限り支援をしていきたいと考えております。以上でございます。 ○生活環境部長(中村 昭君)  3問目、ごみのポイ捨て禁止条例の制定についての1点目、2点目につきましては関連がございますので合わせてお答えをいたします。霧島市は、北部は国立公園を含む霧島山麓の豊かな自然地域、農業と観光が盛んで歴史的資産のある田園地域、南部の錦江湾沿いの平地部にある先端技術型産業や住宅地が集積した都市地域に大別され、また一方、海、山、川、田園、温泉などを有していることより、総合的な環境保護の施策を図る必要があると考えております。そのためには、まず自然保護や環境保全を基本とする環境基本計画を策定し、それに基づき人と自然が共生するために条例の整備を図る必要があると考えております。一方、旧国分市におきましては道義高揚都市を宣言しており、環境美化につきましても議員おっしゃいましたとおり、これまでは市民一人ひとりのモラル向上の側面からごみのポイ捨て禁止等に取り組んできた経緯がございます。このことは非常に重要なことと認識いたしております。しかしながら、新市・霧島市におきましては広大な面積と多くの観光客が訪れること等を考慮いたしますと、今後何らかの法的規制はやむを得ないものであると考え、その制定に向けての検討もいたしているところでございます。今後、その柱となる環境基本計画の策定に対しましては市民のご意見等を盛り込みながら十分に検討を行い、生活環境美化の実行に向けて条例等の整備を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○43番(時任英寛君)  今、答弁をいただきました。都市宣言につきましては市長から具体的に検討委員会の設置ということで答弁がなされまして、是非とも充実した議論を期待するものであります。終わります。そして、2点目でございます。温泉活用によるまちづくりについて、今日も保健福祉部長にお立ちをいただきました。本当にご苦労さまでございます。もう暫くのご辛抱かと思います。今、非常に各1市6町いろんな格差が出ておりまして、それを調整する段階です。もうちょっとしたら建設部長の方が忙しくなると思います。もう暫くの、私は忙しさかと思いますが。さて、先ほど詳しくまたご答弁いただきましたけれども、本当に天の恵みといわれる温泉、これを活用するということをしっかりと行政の、私は中心軸にも据えるべきだと考えております。と申しますのは、昨日から介護保険料の値上げであるとか国保税の値上げであるとか、これはその歳出が膨らむから上げざるを得ないと。であるならば、健康で長生きという一つの施策をとって病気をしない、健康で長生きしていける、そういう環境づくりをすることによってその医療費・介護費を抑制できるという私は重要な、新たに財源を確保することも大事でございますけれども無駄なお金を支出をしないという、やはりそういう財政運営にも取り組んでいただきたいなと、その一環で申し上げたところでございます。ただ、この温泉入浴指導員制度というのは厚生労働省がつくりましたけれども、行政の方じゃなくて民間の方に先に制度を流したようでございます。したがいまして、なかなか行政の方として認識が薄かったわけですが、ただ前田市長、牧園町長時代にこれに既に取り組んでおられました。そしてまた、霧島市の職員の中にも1名いらっしゃるとお聞きをいたしておりますが、いかんせんこの研修に結構な費用がかかっておるようでございます。まずは、その民間の活力というものをやはり使いながらこの施策というものを進めていかざるを得ないわけですが、それに対して研修に対しての助成というものは検討できないかお伺いいたしたいと思います。 ○保健福祉部長(福盛安美君)  民間の方の方が先行されているようでございまして、一体霧島市に何人ぐらいの温泉入浴指導員がいらっしゃるのかなということで県にも問い合わせをいたしましたけれども、やはり個人情報の保護という観点から教えられないというような返事でございました。確かに、本市の1名の職員についても3年ぐらい前でしたかね、そういった研修があると、鹿屋で研修があるということをお聞きしまして是非、保健士でございますけども行ってこいというようなことで研修に行かせた経緯で1人おるわけですけどもですね。やはり、今後とも職員もそうですけども民間のそういった温泉に携わる方々の重要な方々の研修ということについても、やはり本市としても今後はそこを先ほどおっしゃいましたとおり介護予防の重要性ということは重々、今後必要になってまいりますので今後とも、やはり市長あるいは助役さんとも交えて十分検討してまいりたいというふうに思っております。 ○43番(時任英寛君)  特に高齢者の皆様方に対しての一つの施策でもあるかもしれませんが、ただ、今教育長もご存知のとおり小児成人病というのも非常に全国的に問題になっております。そしてまた、若い奥様方のストレスというのも非常に問題になっておるわけでございます。だから、全体的に高齢者という認識ではなくて、すべての市民に対しての施策という形で私は位置づけをしていただきたいなと、このように思っておりますけれども、民間の温泉入浴指導員の方、確かに県に問い合わせをすれば個人情報の保護という部分から引っかかってまいりますけれども、こちから公募するという形での、例えば公設の施設がございます、先ほどお話がございました。それによって、嘱託職員とかそういうような考え方で公募しますよという形で募集をかけたら、ある程度の方がお手を挙げていただけるのではなかろうかと思いますが、今まで初めて提案をしたことでございますので、そのような調査をなさったけれども実態がわからないという状況でございます。実は、私も調べてみましたけれども全く教えていただけるものではございませんでした。ただ今後、指定管理者制度等が出てまいります。そのために公設の温泉施設等、これは温泉プールも含めて、そこを指定管理者制度を活用して民間の運営になった場合の対策として、対応策として、また新たにこういう温泉入浴指導員という方を配置するという考え方も私は出てこようと思うんですけれども、私が今申し上げましたこういう提案について保健福祉部長、見解をお聞かせをいただきたい。 ○保健福祉部長(福盛安美君)  私がお答えしていいのかなと思うんですけども、非常に貴重なご提案をいただきまして非常に参考にさせていただきたいというふうに思っております。 ○43番(時任英寛君)  この制度も、まだまだ始まったばかりでございます。十分、私は先進地視察もしていただきたいなと思っております。そういう施設をよく吟味をしていただきまして、また、先ほど申し上げました健康増進施設ですね。改良すべき本市の施設で、改良できるものであればしていただいて有効活用し、疾病予防に介護予防につなげていただきたいなと考えます。今後のまたさらなる検討をお願いを申し上げますが、いずれにいたしましても温泉の活用ということを私は霧島市の目玉にしていきたいなと思っております。足湯も空港にもできましたけども、温泉という一つのイメージをですね。そして、そこにプラス健康という観点からこのまちづくりを進めていけたらなと考えておるところでございます。また、次回さらなる資料等揃えまして質問させていただきます。この件については終わります。続きまして、ごみのポイ捨てでございます。生活環境部長より、やはり道義高揚運動での実が出てきたと。しかしながら、これだけ広範な市域になりますと法的規制というのが必要であろうかとおっしゃるわけですけれども、県内で罰則をもったこのような条例を制定しているところはいくつございますでしょうか。 ○生活環境部長(中村 昭君)  ご答弁いたします。県内状況はそれぞれ検証いたしておりませんが、合併いたしました1市6町の中で先行的に罰則を設けて条例を生活環境美化条例ということで旧牧園町が条例制定をいたして、16年3月にいたしておりました。当然、本市の今後の条例におきましても大きな参考の一つということで、今後検討させていただきたいと考えております。県内の状況につきましては、後ほどまたわかった時点で報告させていただきます。以上でございます。 ○市長(前田終止君)  牧園町では生活環境美化条例というのを私、町長に就任と同時に3月の議会で早速提案をさせていただいて制定をさせていただいてもらった経緯がございます。そのときの記憶でございますけれども、そのときまでの調査では県内に4自治体が罰則付きの条例を設けているという記憶をいたしております。 ○43番(時任英寛君)  このような条例というのは制定しない方がいいわけでございます。市長、16年の3月牧園町で制定されましたというご答弁いただきましたけれども、やはりその当時、牧園町大変な観光地でございますよね。ごみのポイ捨てというのは多かったわけでしょうか。 ○市長(前田終止君)  私どもの地域は市全体を、新市全体通じてもそうでございますけども、県もそうでございますが観光立県でありますし観光立市であります。そして、私たちの牧園町自身も身近に足元に目をやりますと本当にポイ捨て、これはイベントをやってみるとよくわかります。幹線道路、そしてまたイベント会場周辺、あるいはまた地域のよく抜け道等となっているところ、あるいはまた日陰が取れるような場所、そこに空き缶のポイ捨てあるいはまた食べた弁当のポイ捨て、そしてまたバス停周辺では平気で、それこそたばこのポイ捨てなどなどが、どこでも見られる状況がございました。そして今も龍馬ハネムーンウォークイン霧島というのをやっておりますけれども、そのコースに当たるところは10年間にわたって私どもは、それこそ大クリーン作戦ですね。4,000名、5,000名という方をお迎えにするに当たって、前もっての清掃活動をすることを旨としてやってまいりました。地域こぞって、そのルートをごみを拾う。これはもうトラック何台分の最初の時期は大変でございました。もう目に余るようなごみの山で、本当かというほど幹線道路も地域集落の道路も本当にいっぱいのごみが出ました。川の中も生活の臭いのする多くのものがポイ捨てられておって、増水するたびごとにそれがいわば木の枝に引っかかったままとか、あるいはまた川の中に散在している状況でございました。しかし、1回、2回、3回と10年やってみますと、市民の意識が変わってきて川の中へのポイ捨て、そういうものから地域の道路のポイ捨てなどなどが変わってまいりましたね。そして私が町長になって罰則付きを思い切って5万円の罰金、できればあっと驚くような金額の罰金も提示してみたんですけども検察庁との摺り合わせができませんで、あまり高額の罰金を課するようなことになるといろいろ物議を醸すというようなこともございまして、結果、平均値の5万円罰金という金額でそれこそ落ち着いたわけでございます。本当に制定したのち半年間の周知期間をおいて、いよいよそれを実施させたわけでございますが、その効果はてきめんに表れてまいったと思っております。答弁が長くなって恐縮なんですが、公用車のすべてに、ごみのポイ捨ては許さない形のパトロール中というのを、不法投棄も許さないパトロール中、そしてまた、ひどい路線には集的な看板を掲げたり、あるいはまた、その宣言をビニールで1年間、2年間錆びない、そういうここは強化区域、そういう目に付くようなものを置いたりしてですね。意識のいわば変化を促してきたという経緯がございまして、今は町が変わるのがわかるぐらい、それこそきれいになりつつあります。もちろん、それでもなおかつ捨てられます。でも、それは今度は通報があったらパッと対応するような形で対応するように努めているところでございます。 ○43番(時任英寛君)  今、市長より縷々その効果というものが答弁をなされました。やはり、私これ永久的に法的規制をかける条例ではなくてもいいと思うんです。それが改善されて本当にごみのないまちになったら、やめればいい条例だと思います。ただ、今の段階そういう法的縛りというのは本当に必要だと思います。それと教育長ですね、子どもたちがよくボランティアをしてくれます。空き缶を拾ってきてくれます。そしてまた、地域の皆様方が奉仕作業ということでいろんなちり拾い、ごみ拾いしていただきます。だけど、これは私はボランティアじゃないと思うんですね。空き缶が捨ててなければ拾う必要ないんですよ。別のボランティアができるんですよ。だから、そういうことをやはりまず親が、大人が認識をすることから始めないといけないと思います。子どもたちが「空き缶をたくさん拾ってきたよ。」、「ああ、おりこうさんだったね、頑張ったね。」なんですけども、そこでやはり空き缶を捨てなければこんな仕事をしなくて済むんだよねということも、しっかりと教えていただくように私は訴えをいたしまして質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(西村新一郎君)  以上で時任議員の一般質問を終わります。ここで暫く休憩をいたします。再開は1時といたします。                「休憩  午前11時56分」                ──────────────                「再開  午後 1時00分」
    ○議長(西村新一郎君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に、19番植山利博議員より10件通告がされております。したがって、植山議員の発言を許可いたします。 ○19番(植山利博君)  本日ここに霧島市の第1回定例議会にあたり一般質問の機会を与えられましたことに大変感激をいたしております。私は、先の11月27日に執行されました1市6町の合併に伴う霧島市議会議員の選挙において、多くの有権者の皆様の温かいご支持、ご支援により本議会に議席をいただきましたことに心より深く感謝を申し上げます。そして、その任の重さに身の引き締まる思いであります。選挙戦を通じて一貫して言い続けてまいりました住民の皆様のお一人おひとりの願いや思いを正しく行政執行に反映し特定の地域や特定の人に偏らない、すべての地域やすべての人の足元に行政の光が正しくくまなく届く、そんな政治を目指して初心を忘れることなく全力を傾ける所存です。そして、すべての人が合併をして本当によかったと実感できる霧島市の建設を市民の皆様とともに進めていきたいと願っています。さて、議員各位におかれましては大変厳しい選挙戦を勝ち抜かれ当選の栄に浴されましたことに、心からお慶びを申し上げますとともに深く敬意を表するものであります。今後とも何卒ご指導、ご鞭撻をよろしくお願いをいたします。さらに、前田新市長には前国分市長との一騎打ちの激しい選挙戦に勝利を収められ、新しいふるさと霧島市の初代市長に就任されたことに心よりお慶びを申し上げます。同時に、対立候補に投じられた3万3,000票余りの重みもしっかりと受け止められて市民総親和の公平・公正な市政運営を望むものであります。今後は、私たち議員も首長及び三役、そして、すべての職員も常に市民への奉仕者としての自覚を持ち、福祉向上のために最小の経費で最大の効果を上げるべく一丸となって取り組んでいきたいと望むものであります。それでは議長の許可にしたがい、先に通告をいたしました10項目について順次質問をさせていただきます。1番目に、市長の政治姿勢について。合併による新市・霧島市のまちづくりの基本姿勢を問うものであります。2番目には、平成18年度予算編成の基本姿勢をお尋ねいたします。3番目にマニフェスト、所信表明についてお尋ねをします。1、官民一体となったスピード感をもった行財政改革の断行とはどのようなことか。2、指定管理者制度やPFI事業を活用し民間委託を進めるにあたり、どのような施設と対象者を考えておられるか。3、男女共同参画の視点から偏りのない登用とは具体的にどのようなことか。4、男女共同参画の視点と子育て支援の具体策はどのようなことか。5、医療の充実での具体策を問うものであります。4番目に環境美化、自然保護について。天降川水系の環境保全のため涵養林を計画的に取得する考えはないか。5番目に都市計画について。1、霧島市における区画整理事業の実施状況と今後の見通しについて。2、浜之市の区画整理事業の今後の展望について。3、隼人駅東の区画整理事業の現況と今後の展望について。4、霧島市における都市計画税の税率とその課税のあり方について。6番目に商工・観光行政について。1、商工振興、地元商店街等や通り会等の育成について。2、霧島市における観光振興は重要な施策の柱だと思うが、市長の基本姿勢とその思いについて。7番目に学校区の見直し、児童生徒の登下校の安全対策について。1、合併のメリットの中に学校区の抜本的な見直しが言われていたが、今後の方針とタイムスケジュールについて。2、児童生徒の登下校中に大変痛ましい事件が後を絶たない。この安全対策にについて。3、通学路に防犯灯の設置はできないか。8番目に小中学校の大規模改修について。1、霧島市の実施計画にあがっている小中学校の大規模改修はどの程度予定されているか。2、日当山小学校の大規模改修の事業実施と見通しについて。9番目に、自治組織の名称とその組織のあり方についてお尋ねをいたします。10番目に隼人ガーデンシティ事業について、これまでの経緯と今後の展望についてお尋ねをいたしまして、壇上からの第1回目の質問といたします。 ○市長(前田終止君)  植山議員にお答えいたします。10項目14点についての質問でございます。市長の政治姿勢について、及び平成18年度予算については私の方から答弁をいたします。マニフェスト、所信表明についての1点目と2点目は行政改革推進監に、3点目と4点目は企画部長に、5点目は保健福祉部長に、環境美化・自然保護については農林水産部長に、都市計画についての1点目から3点目は建設部長に、4点目は総務部長に、商工・観光行政については商工観光部長に、学校区の見直し、児童生徒の登下校の安全対策についての1点目と2点目は教育長に、3点目は生活環境部長に、小中学校の大規模改修については教育部長に、自治組織のあり方について及びガーデンシティ事業については企画部長に、それぞれ答弁をいたさせます。市長の政治姿勢について、合併による新市・霧島市のまちづくりについて基本姿勢を問うということでございますが、お答えをいたします。今議会初日の所信表明でも申し上げましたが、この霧島市は南九州3県の交通の要衝であるとともに、豊かな自然、悠久の歴史を誇る地域であり、将来にわたって持続可能な誇りある美しい霧島市、私たちのふるさとでなければなりません。そのためには今後13万都市としての魅力を高め、人・物・資本・情報が行き交うまちを築き、農業・商工観光・環境・文化の潮流を大きなうねりに高め、国際化に対応する新しいまちづくりを進めなければならないものと思っております。以上のことを念頭に、私は新市・霧島市のまちづくりについて次の三つの基本姿勢で取り組みます。第1に開かれた市政、すなわち市政に関するさまざまな情報を市民と共有する仕組みを整備し、市民と行政の対話を活発にいたします。具体的には、本年度中に旧1市6町ごとに市民との対話の場としての市長と語イもんそ会や、市民の皆様や市職員との市長とランチで語イもんそ会等を実施することといたしております。第2に活力ある市政、すなわち市民と行政が協力、協働して活力溢れる元気なまちづくりを進めてまいります。具体的には、四役の給与20%削減、公共施設の民間委託など自治会組織をはじめ各種団体との協働や市民の皆様の知恵を広く取り入れた行財政改革を進めるとともに、市職員の意識改革、資質向上を図ります。第3に公正で公平な市政、すなわち広く市民の声を取り入れ不正や偏りのないまちづくりを行います。具体的には、市の事業・施策等を評価する行政評価制度を導入、公開をし、私案でございますが55委員会を設置するなど広く市民の皆様からの声をお聞きすることといたしております。以上、私の新市・霧島市まちづくり基本姿勢についての答弁とさせていただきます。2点目、平成18年度予算についてでございますが、平成18年度予算編成の基本姿勢を問うということでございますが、平成18年度予算につきましては12月7日に示しました平成18年度当初予算編成の基本方針に基づき、現在予算編成作業を進めているところでございます。国におきましては、国と地方の三位一体改革の一環として12月1日に政府与党の合意内容を示し、来年度に約6,500億円の補助金を削減をし約6,100億円を地方へ税源移譲する一方、児童手当や児童扶養手当などの国庫負担率を引き下げることといたしております。また、12月12日には平成18年度地方財政対策を決定をし、平成18年度地方財政計画の規模を本年度より約6,000億円減額し(0.7%)5年連続の縮小とし、平成18年度の地方交付税の配分額を本年度より約1兆円削減をし、15兆9,100億円とするといたしております。一方、県におきましては平成18年度当初予算編成において、平成17年3月に作成をした県政刷新大綱の趣旨を踏まえた行財政構造改革に取り組むとともに、歳入歳出両面にわたる徹底した見直しを行うこととしており、公共事業については平成17年度当初予算額の97%、県単公共事業については90%の範囲内とする厳しい予算要求基準となっております。このように、国、県ともに厳しい状況にある中、当霧島市におきましても旧市町に増して厳しい財政状況にあります。しかしながら、平成18年度予算は実質的に合併初年度の予算であり、合併効果が問われると同時にこれまで申し上げておりますマニフェスト実現のための第一歩の予算と位置づけ、将来にわたり持続可能な健全財政を念頭に置き、住みよい美しいふるさと霧島市づくりに積極果敢に取り組むため歳出全体の徹底的な洗い直しを行い、制度・施策の抜本的な見直しや緊急性を勘案し、合併特例債等の有利な財源を活用した事務事業の選択を行いますとともに、重点的かつ効率的な予算を編成する必要があると考えております。 ○行政改革推進監(山口 剛君)  3点目のマニフェスト、所信表明についての1点目についてお答えいたします。近年の行政を取り巻く社会情勢は、国や地方の財政状況の悪化や少子高齢化の進展、情報通信技術の進展などさまざまな分野で急激に変化しております。一方、地方分権が進むにつれて地方公共団体の自主性と自立性が拡大し、民主的な方法に裏打ちされた自己決定や自己責任の徹底が叫ばれるようになり、市民や企業とのより一層の連携や協働が重要になってきております。そのため行政は、より効率的で効果的な行政運営を構築するために、いろいろな分野で官民一体となった行政改革の推進を進めることが重要となってきております。そのようなことから、本市では平成18年10月に策定予定しております行政改革大綱において、その内容を定めていくこととしております。具体的には、公の施設の管理運営について民間算入を可能にした指定管理者制度の推進や、民間に施設等の設計・建設・運営資金調達などを一体的に委ねるPFIの導入の検討、そして、コスト削減と業務負担の軽減を目的とした各種行政サービスの民間委託の拡大などを進めてまいりたいと考えております。次に、2点目につきまして、現在管理委託を行っている施設は指定管理者制度の経過措置期限である平成18年9月1日までに指定管理者制度を導入したいと考えております。また、現在直営による管理を行っている施設につきましては現状を調査分析し、指定管理者制度への移行が可能と思われる施設は積極的に制度導入を図りたいと考えております。さらに、新規の施設につきましては、原則公募により指定管理者を指定し管理を行わせたいと考えております。なお、対象者につきましては、施設の性質などから現在の管理受託者が引き続き管理した方が望ましい施設につきましては、その受託者を直接指定することとし、また、民間事業者等のノウハウを活用することにより市民サービスの向上や管理経費の節減が期待でき民間事業者等の参入が見込まれる施設につきましては、広く公募したいと考えております。以上でございます。 ○企画部長(藤田 満君)  それでは3点目の3番、4番についてお答えいたします。男女共同参画の視点からの偏りのない登用についてお答えいたします。本市が目指す「世界にひらく、人と自然・歴史・文化がふれあう都市」を実現するためには、新市まちづくり計画の中に掲げられている霧島市の将来像のうちの一つに住民参画の都市づくり、お互いが人権を尊重し合い、思いやりのある人にやさしいまちづくりが求められております。そのための手段として、男女共同参画社会の形成を促進する必要があると思っております。人権を尊重し合い住民の皆様が主体的に参画し、行政と協働しながらあらゆる政策や方針決定の場に地域生活者としての実感を多く持つ女性の参画を進めることは大変大切な視点であると考えておりますので、この霧島市において政策方針決定等の過程への女性の参画の拡大を図ってまいりたいと思っております。具体的には、一方の性に偏ることないよう男女の比率を定める方法、これをクォータ制といいますが、審議会等の委員の登用にあたって考慮していきたいというふうに思っております。4点目の男女共同参画の視点と子育て支援についてお答えをいたします。女性の就業率が高まる中で、家事、育児、介護等、男女がともに担うべき家族的責任の負担が、どちらかといえば女性により重くかかってきている現状があります。また、結婚、出産後も働き続けたいと願う女性の主体的な生き方の選択が実現しにくいという状況や、子育ての孤立化に伴う不安やストレスの中で児童虐待などが増加傾向にあることから、その防止と救済に向けた取り組みは肝要な課題であると認識をいたしております。今後、男女共同参画計画策定のためのアンケート調査を実施し分析を行い、現状把握に努め、また、市民代表で組織する霧島市男女共同参画推進懇話会を立ち上げまして、子育て支援に対する提言等をいただきながら子育て支援施策に反映させてまいりたいと考えております。当面は、旧市町で策定済みの次世代育成支援対策地域行動計画及び男女共同参画計画に基づいた具体的な子育て支援事業に取り組んでまいりたいと考えます。事業の一部を申し上げますと、出生祝金の交付、乳幼児や一人親家庭等に対する医療費助成事業のほか、法に定められています児童手当をはじめとする各種手当て等の支給などにより、経済的負担の軽減、生活意欲の助長、自立促進などを図る一方、平成21年度の目標値を定めた通常保育、延長保育などの保育事業の充実、さらには放課後児童クラブ等の育成・充実、地域子育て支援センター等での各種事業の実施、家庭児童相談室設置事業などにより児童の健全育成や家庭支援をさらに推進していきたいと思っております。9番目と10番目につきましては、後ほど答弁をさせていただきます。 ○保健福祉部長(福盛安美君)  マニフェストの5点目の医療の充実についての具体策についてお答えしたいと思います。医療の充実の具体策として1点目は生活習慣病などの予防対策、特に疾病の早期発見、早期治療の推進であります。現在、疾病の早期発見のための各種健康診査等につきましては、各総合支所の保健センター等で行われておりますが、人間ドックにつきましては市が特に鹿児島市内の医療機関が数多く実施いたしております。当市では、霧島市立医師会医療センターが平成16年10月から人間ドックを開始しており、今後はなるべく近くで多くの住民の方々が受診できるよう医療センターでの受診者数の拡充や体制の整備を図っていきたいと思っております。2点目は、現代人に多いといわれるストレスや心身の疲労の回復を図るために、心の健康づくりに重点を置いた各種健康講座や相談等の実施であります。心の健康を保つためには、休養、ストレス管理、十分な睡眠、心の病気への対応などが挙げられます。そのため、医師、精神保健福祉士やカウンセラーなどの専門職種と連携して、きめ細かな対応をしてまいります。3点目は、救急医療体制の充実があげられます。現在、当市では初期救急であります在宅当番医制や休日診療、二次救急医療でございます病院群輪番等を姶良郡医師会や歯科医師会等の協力を得ながら実施しております。特に小児の救急に対応するため、医療センターでは姶良郡医師会の協力のもと毎日夜間診療を実施いたしております。今後は、これらの体制をより充実させ、さらに24時間体制の救急医療システムや大規模災害にも対応できる救急医療の体制整備を推進するため保健・医療分野だけではなく、消防局等を含めた庁内での検討会を市長の指示に基づきまして早急に立ち上げ検討してまいりたいと考えております。 ○農林水産部長(東 邦雄君)  4問目の環境美化、自然保護について、天降川水系の環境保全のため涵養林の計画的な取得は考えられないかについてお答えいたします。霧島市の特徴の一つに、霧島山系から錦江湾までの天降川水系を中心とした豊かな自然があります。そこで、今後それらの環境保全のためのさまざまな方策を考えていかなければならないと考えておりますが、その方策の一つとして涵養林の取得も検討する必要があると思っております。今後、十分に検討させていただきたいと考えております。以上でございます。 ○建設部長(成枝靖夫君)  都市計画についての1点目と2点目については関連がございますので一括してお答え申し上げます。本市における都市計画事業の実施状況でありますが、旧隼人町の浜之市地区18.7haが平成8年度補助採択を受け、平成13年度より本格的に建物移転に着手いたしております。また、旧溝辺町の麓第一地区42.5haが平成15年(「5年」に訂正あり)度補助採択を受け、平成7年度より工事に着手し、この二つの地区を施工中でございます。平成17年度末の事業費ベースでの進捗状況を申し上げますと、浜之市地区が約31.5%、麓第一地区が約67.6%であり、現在この二つの地区の早期完成を目指して全力を注いでいるところでございます。1市6町全域的な区画整理事業の見通しでありますが、新市まちづくり計画書の実施計画で旧市町ごとにそれぞれの整備計画を掲げておりますので、今後予想される霧島市の総合振興計画あるいは都市計画マスタープラン等が策定される時点で反映されていくものと考えております。また、浜之市地区の今後の展望でありますが、この地区は超過密で小規模な住宅地及び地権者数が多いことから、建物移転計画で技術的に大変苦労いたしているのが現実でございますが、合併施行であります住宅市街地総合整備事業を活用しながら早期完成を目指して事業を進めてまいりたいと思っております。次に、隼人地区東の区画整理事業の現状と今後の展望についてお答えいたします。隼人駅東地区の土地区画整理事業は、これまで地権者と数回にわたり話し合いを行い、理解を深めながら整理手法について検討してまいりました。また、隼人駅周辺地区まちづくり事業計画策定委員会や地権者で構成する駅東地区まちづくり協議会等とも協議を行っております。今年度、JRや港湾委員会等の協議が整ったこともあり都市計画の素案がまとまり、昨年の12月17日と18日、主に地権者や住民を対象に説明会を開催いたしたところでございます。今後、今年度都市計画審議会の議を経まして都市計画決定を予定いたしております。計画の内容といたしまして、面積23.1ha、区域内幹線街路2路線、駅前広場1ヶ所3,500平方メートルとなっております。来年度は、事業計画や施行規程案、また一部実施計画を作成し、平成19年度は事業計画を決定し換地計画を行う計画でございます。補償や工事の着手は平成20年度を予定しており、工事期間は概ね9年程度と考え、完成を平成28年度と予定いたしております。以上でございます。 ○総務部長(西重正志君)  都市計画税についてお答えいたします。都市計画税につきましては、第13回姶良中央地区合併協議会の中で「都市計画税の課税区域及び税率については現行のとおりとする。ただし、新たな地域と税率については新市において調整するものとする」と決定され、霧島市都市計画税条例によって税率を0.2%とし、その課税区域については霧島市都市計画税を除外する区域を定める規則によって、合併前の課税対象を引継ぐ形で旧国分市及び旧隼人町の都市計画区域のうち一部を除いた形で課税されることになりました。旧溝辺町、横川町、牧園町、福山町においても、都市計画区域は決定されており都市計画事業は実施されておりますが、現行のとおりとするという調整方針のとおり、規則によって課税区域から除外をいたしました。また、旧霧島町については都市計画区域が設定されていないため課税はすることはできません。そもそも都市計画税というものは、地方税法により都市計画事業に資するための目的税として市町村が必要と認めるときに課すものでございます。平成17年度の旧市町での当初予算額の合計で5億9,000万円余りを計上しており、都市計画事業を実施する上で貴重な財源となっております。なお、今後の課題といたしまして都市計画区域の見直しに合わせて、課税区域や税率の検討が必要だと考えております。以上でございます。 ○議長(西村新一郎君)  ちょっと訂正の申し出がありますので許可いたします。 ○建設部長(成枝靖夫君)  ごめんなさい。先ほどの溝辺町の麓第一地区の補助採択を15年と申し上げましたが5年の違いでございましたので、ごめんなさい。よろしくお願いいたします。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  それでは、商工・観光行政についての1点目についてお答えいたします。商工振興につきましては、市内商工業者の活性化、労務対策等の活動推進を図ることを目的に、市内の商工業者及び商工会に対しまして育成補助を行っているところであります。また、市内の商工業者の育成及び商工業の振興を目的とし、商工業者の経営の安定を図るために商工業資金利子補給補助の充実を図っているところであります。通り会等の育成につきましては、通り会が行う街路灯設置事業等のハード事業の補助のみならず通り会の特色を生かしたまちづくりを進めるため、計画策定調査事業等のソフト事業に対しましても事業補助を考えているところでございます。また、商店街活性化のために商工会議所、商工会と話し合いをし、霧島市共通商品券について調査研究など合併のメリットを生かし、合併したからできるような事業等を研究してまいりたいと考えております。2番目でございます。議員の言われるように、本市において観光振興は大きな柱であるということは言うまでもありません。まず、しっかりした観光振興を図るには、それだけしっかりしたレールを敷くことが肝要だと思います。そのレールとなる指針を、市長が選挙マニフェストで訴えてまいりました霧島観光未来戦略会議の中で真剣に検討していただき、それに基づいた観光の振興を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。 ○教育長(古川次男君)  学校区の見直しについて、まず答弁をいたします。通学区域につきましては、合併協議会における調整の方針として「当分の間現行のとおりの通学区域とし、新市において速やかに小中学校規模及び通学区域適正化審議会で検討する」としております。隼人の富隈小学校区の新川地区が国分西小学校へ、国分の向花小学校区の野口地区、隼人国分サティ周辺でございますが、これが富隈小学校へ通学区域見直しの要望があることは承知しておりますが、国分西小学校は平成17年度の児童数が1,000人規模に達する見込みで既に普通教室が不足をいたし、プレハブ教室で対応している状況でございます。平成17年度中に第1回の適正化審議会を立ち上げ、国分西小学校の過大規模校解消並びに三つの小学校の通学区域の見直しについて、当該地区の児童数の今後の推移等も考慮に入れて審議を始めたいと思っております。通学区域の見直しについては、学校をはじめ保護者や地域の方々の十分な理解が必要であります。どの校区の通学区域の見直しを審議しているのか、見直しの内容や時期はどうなっているのかということについて市民にお知らせをいたし、十分な理解を得ながら進めてまいりたいと考えております。次に、児童生徒の登下校中において大変痛ましい事件が後を絶たない。その安全対策について問うということでございます。市教育委員会も、合併後早急に取り組んでおります。まず、安全確保に関する通知文をすぐに全幼・小・中・高等学校に対し、指導を徹底いたしました。まず、児童生徒に対しては防犯訓練等を通して危険を回避する力をつけるよう指導しております。また、校長・教頭研修会でも、全職員で全力をあげて子どもの安全を守るよう指導を繰り返しているところでございます。次に、下校途中1人になった区間で事故が起きていることから、全小中学校に下校が1人になる区間、距離、時間等の調査を依頼し、学校は一人ひとりの状況に応じて待機して上学年児童と下校する、あるいは保護者の迎えを依頼するなど、いろいろな対応をしてもらっております。また、通学路安全マップの作成・提出を学校に依頼し、現在学校は継続的に取り組んでおります。危険個所など盛り込んだマップにより日常的な指導、方策の情報の共有、警察等への情報提供などに活用するよう指導をしておるところでございます。さらに、防犯ボランティア団体が子どもの登下校を見守っている地区や、学校独自に防犯パトロール等のステッカーを作成して車に貼る、腕章を付けるなどして、下校中のパトロールを繰り返しているという取り組み状況でございます。以上でございます。 ○生活環境部長(中村 昭君)  7番目の3点目、通学路に防犯灯の設置はできないかについてお答えいたします。防犯灯の設置につきましては犯罪のない明るいまちづくりのために、これまで地区まちづくり計画等に基づき計画的に設置を進めてまいっているところでございます。しかしながら、人気のない場所や集落から離れた通学路には灯かりが足りない状況があり、防犯灯の設置要望が寄せられている状況であります。また、全国的に子どもが犠牲者となる犯罪が多発している中、本市におきましては平成17年度から、本年度でございますが特に子どもたちの安全確保の観点から、周囲に民家や外灯等がなく灯かりが乏しいため犯罪の発生が懸念される集落間の指定通学路等に、従来の防犯灯を補完するため安全灯を設置いたしております。今年度は、既に国分地区内に69基を設置いたしたところでございます。この安全灯は行政が設置し維持管理を行うものでございますが、将来、設置場所が自治公民館に吸収されるようになった時点で、自治公民館に防犯灯として維持管理をお願いいたすものでございます。今後も、防犯上緊急性の高い区域に安全灯を年次的、計画的に設置してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  植山議員の第8問目、小中学校の大規模改修についてお答え申し上げます。第1問目、小中学校の大規模改修についての第1点目についてお答えいたします。小中学校の大規模改修を進めていく上で、まず改築か大規模改造かを判定するために昭和56年以前の建物について耐力度調査を行います。その結果を基にして、大規模改造もしくは改築を補助事業として実施していきます。教育環境の整備は重要な課題と考えておりますので、新市まちづくり計画で平成18年度に予定されている事業につきましては、諸般の事業で実施時期がずれることはありましても優先的に事業を展開していきたいと考えております。それ以降の事業の実施につきましては、耐力度調査の予定が主として平成19年度、平成20年度以降になっておりますが、できるだけ早い時期にすべての耐力度調査を終え、この結果を参考にするのはもちろんのこと、諸般の事情を考慮して計画的に各学校の整備を行っていきたいと考えております。第2問目でございますが、日当山小学校の大規模改修についてでございます。日当山小学校の大規模改修の事業実施と見通しについてでございますが、日当山小学校の建設年度は北校舎が昭和43年から昭和44年で37年、36年経過しております。南校舎が昭和44年度の建設で36年経過しております。屋内運動場は昭和44年度の建設で36年経過、北校舎及び南校舎は昭和56年以前の建物で、耐力度調査を平成15年度に実施しております。北校舎の耐力度点数は4,929点、南校舎は4,501点、屋内運動場は3,966点です。校舎及び屋内運動場につきましては5,000点以下が改築対象となります。平成16年度に設計プロポーザルと基本設計を行い、平成17年度は実施設計及び地質調査を行っております。設計上の基本計画を申し上げますと、現在の建物配置は敷地の南側に建物、運動場が北側に配置されておりまして環境上不都合がございますので、校舎建物を敷地北側に建設し、南側に運動場を配置する、今とひっくり返しますが、そのような計画でございます。姶良地区合併協議会により作成されました新市まちづくり計画では、日当山小学校の改築事業につきましては平成18年度から平成20年度までで予定されております。今後の事業実施の見通しにつきましては、平成18年度からの3ヶ年は教育部会関連の事業が相当ございますけれども、市全体の財政状況等勘案しながら実施してまいりたいと考えております。 ○企画部長(藤田 満君)  それでは、9点目と10点目についてお答え申し上げます。まず、自治組織のあり方について、自治組織の名称とその組織のあり方についてお答えをいたします。自治組織の名称につきましては、合併協議会におきまして合併協定項目24の自治会・行政連絡機構の取扱いの「自治会の名称などの取扱いは、合併までに関係団体と協議を行い調整する」となっていましたので、合併分科会、それから専門部会と検討をし、また、平成17年8月8日に自治組織の代表者との合同会議を開催いたしました。その会議におきまして各市町からいろいろな意見が出されましたが、主立った意見といたしまして「今までの呼称を踏襲しながら混乱のないように。」、「新たに組織を見直すとしているのだから思い切って新しい名称を考えてもよいのでは。」、「公民館、公民会という名称は古い感じがする。これからの時代への意気込みが見えるような名称にしたい。」、「今までどおり自治組織の活動が順調にいきさえすれば名称にはこだわらない。」、また、「住民も、新市誕生を期に新市一体となって新しい名称に統一されたと説明すれば納得してもらえると思う。」などの多くの意見が出ました。各市町においては、それぞれ慣れ親しんだ呼称への愛着があり統一した呼称については難しいところがありましたが、最終的には、第1案として第1階層を「地区公民会」、第2階層を「自治会」という案と、第2案として第1階層を「地区自治公民館」、第2階層を「自治会」という二つの案を提示し、協議していただきました。そこでもいろいろな意見が出ましたが、意見集約の後、賛同意見の多かった第2案を採用することで決定をし、第1階層を地区自治公民館とし、第2階層を自治会という呼称で統一することとなりました。次に、その組織のあり方についてでありますが、先ほども申し上げましたが合併してそれぞれの地域で多くの住民の方が加入する自治組織は、近年担い手不足、地域の連帯感の稀薄化、コミュニティ意識の低下、未加入者の増加などにより推進力の低下や地域間格差の拡大が懸念されています。新市におきましては、自分たちの地区は自分たちでつくるという考えを基本にし、自立した組織運営ができるよう行政も一体的に協力、支援してまいる考えでございます。次に10問目ですが、ガーデンシティ事業についてお答えいたします。隼人ガーデンシティにつきましては、開発面積47haで旧隼人町が住宅団地開発等の整備事業計画を作成して、平成11年12月事業主体でありました西武木材が開発に係るすべての許認可を取得し、その着工が待たれた事業でございます。しかし、国内経済情勢の変化、事業主体の西武木材及び西武グループの問題等で残念ながら着工には至っていない状況であります。この間、鹿児島県・旧隼人町において幹線道路、河川等その他インフラ整備に重点的に取り組んできており、一日も早い整備事業の実施が望まれるところでございます。また、本計画地は鹿児島県の中央部に位置し、隼人西インターにも接続し、鹿児島市、鹿児島空港とのアクセスもよく、本市の西の玄関口として周辺インフラ整備が終了しつつあります。議員も既にご承知のとおり、計画用地は旧隼人町公社で取得し、現在霧島市土地開発公社の所有する土地となっております。このようなことから、今後はこのガーデンシティについては民間参入等も視野に入れ、新市・霧島市の地域活性化に資する一大プロジェクト事業として位置づけてまいりたいと存じております。そのために、これは仮称でございますけれども開発検討委員会を設置して積極的に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。 ○19番(植山利博君)  それぞれ答弁をいただきました。大変多くの項目で質問をしましたので長い答弁になってしましまして恐縮をしておりますけれども、それぞれ再質問をさせていただきたいと思います。まず、まちづくりの基本姿勢ですが、これまで市長の発言と変わらないといいますか、それが当たり前なんでしょうけれども答弁だったというふうに思いますが。これまでの一般質問を聞いておりまして、同僚議員の質問の中で最も多く出てくるのがやはり観光振興という一つの柱、それから少子化対策、それとあと行政改革、それとごみ問題、この4点ぐらいが一般質問の中でも多い、そして、市長のマニフェストを見ましてもこの4点ぐらいが非常に柱になるのかなという気がいたしておりまして、もちろん市の運営をされる上においては市政全般に、それは努められるのは当然ことですけれども、今後やはり自治体間の差別化といいますか、自治体が本当に個性をもって発展していくためにはある程度の特化というのは必要じゃないかというふうに思うわけですですが、その辺のところについていかがですか。 ○市長(前田終止君)  議員仰せのとおり、まさに共通の認識を持つものでございます。各地域それぞれ歴史・伝統・文化・産業・自然環境違う個性値をもって、一つのまちが合併をしてでき上がっているわけでございます。合併という事実ができ上がっているわけですございます。そういう中で全体として一体感をやはり高めていく、そういう努力が必要なのかなと思います。それは今、議員ご指摘の主に4項目挙げられましたけれども、そういうことについても共通の認識を持ちながらメリハリ効かせて判断をしていくべきことかなというふうに思っております。それで、ちょっとお伺いしますけれども特化という言い方をされましたよね。特化というのは、どういう意味ですか。 ○19番(植山利博君)  政策全般に求められるものはありますが、特に集中的に市長が思いを込めて政策実現にあたりたいというふうに思う、市長のカラーを出すためにはいくつかの政策を特別に重点的な予算配分なりしていく必要があるのではないかということです。 ○市長(前田終止君)  わかりました。やっぱり選択と集中という言葉がございますけれども、皆さん方のいろんな議会での市民の代表とされてのご指摘等しっかり承りながら、そしてまた市民の皆さん方と私たち行政の側がそれぞれ協議機関をさまざまな分野においてつくっておられます。そういうことについてずうっと積み上げてきて私のところまで届く声もございますし、また、市民の声をさらに私の立場から真摯に聞く努力も必要でございましょうし、そういう中から選択をしていき、そしてまた、私も前田市政としてのこだわり、そしてまた示したことに対する実現への意欲、そういうものを思いながら特別にメリハリを効かせながらやっていく分野も、今後の行政運営の中でしっかりと取り組んでいかなきゃならんかなと。基本的には、こういうことを大事な基本的な考え方として考えております。 ○19番(植山利博君)  開かれた市政ということを第一に上げられております。大事なことだろうと思います。そこで、いろんな情報を提供するというだけでなく私は政策が形づくられていく過程、いわゆる政策決定過程が、いかに開かれていくかということが最も重要なことじゃないかというふうに思っておりますが、いかがですか。 ○市長(前田終止君)  大変大事なこれからの行政のあり方についてのご指摘かというふうに思います。今までの一般論として申し上げますけれども、今までの国レベルでも県レベルも市町村レベルもそうでございますが、一般的には何か行政の側が一つの案を示して、そして、それを説明を受けるケースも今日的には多々多々生まれてはきておりますけれども、一つずつそれを実行していくというスタイルが強いんでございました。しかし、今後やっぱり私は行政責任というのは市が中心的になって起案していったものも、これは限りないやっぱり努力をしながら、その地域に対してあるいはまた市民の皆さん方に対してできる限りの説明責任というものを果たしながらやっていくべきこと。あるいはまたそういう中で、状況によっては市民の方々の声をしっかり聞きながら政策提言というものを行政の側も謙虚に受け止めながら、何をまた集中と選択という、さっきご指摘の言葉がありましたけどもやっていくか問われているというふうに思います。ただ、開かれた市政、そこいらも念頭に置きながら私としては考えているところでございます。 ○19番(植山利博君)  そこで多くの方の声を聞くと、早速それぞれの旧1市6町で住民と語る会を開かれるということは高く評価するわけですけれども、それと合わせて条例で定められている各審議会の本来の機能を働かせるということが非常に重要なことではないかと思っております。審議会が審議会として本来の姿が機能する、その辺のところいかがでしょうか。 ○市長(前田終止君)  ご指摘のことについて申し上げますが、まず私といたしましては市民対話、これを本年度中に旧自治体7地区で開催をする予定でございます。そして、新年度になりましたら34地区で、つまり小学校地区ごとに足を運んで市民対話を進める予定でございます。このときには、市長との対話ではございますけれども、基本はそれになっておりますが関係する部課所、これを執行部を引き連れて移動市政というふうに理解いただければいいんですが、私の対話等も深めてまいりますけれども、また、関係部課長は地域の市民との具体的な話をお伺いし指摘もいただき、ご批判もいただき、一生懸命みんなで真摯にお応えしてまいろうと。そして、それを聞きっぱなしにしないよ、ちゃんと市政の中に反映させていくよという努力をしていこうと思っております。また、そのほかに市長に対する、また市政に対するご意見箱、そういうものも、さらに充実して市民の皆さん方の市民参加みたいな政策提言などを含めて、これを充実強化させたいということでございます。また私自身も市長とランチで語イもんそ会と、それを4年間を通じて1ヶ月に1回以上必ずやるということで、既に実施に入っております。審議会についてでございますけれども、これは例えばよく全国的に先進地事例で審議会が結局形だけの追認審議会になって「おざなり審議会」と、何だったんだということにご指摘等もお聞きしておるわけでございますが。私といたしましては、そうならないために魂を入れる覚悟を持ちながら本年度中にまず第1回目を開催をさせたいと。そして、随時必要に応じてこれを開催をし、また、審議委員の各メンバーにおかれては旧自治体の各界各層、自信をもって選ばれた各位ばっかりでございますから、本当にいい合併を成し遂げるためにそれこそ皆さんに頑張っていただきたいと。私もまた頑張って皆さん方と対峙しいろいろお話を伺いし、また情報も送ってまいりたいと、このように思っております。 ○19番(植山利博君)  あまり細かいところまでは議論ができませんので次にいきます。予算編成についてはもう少し骨格を示していただけるのかなと思っておりましたけれども、基本姿勢をということでありますのでもう1回ここで確認しておきます。18年度の総予算は大体どれぐらいになりますか。 ○議長(西村新一郎君)  できるだけ簡潔に答弁をお願い申し上げます。 ○市長(前田終止君)  専門的にきちんと課長の方に答弁させますので。 ○財政課長(平野貴志君)  平成18年度の予算編成の総額の規模はどれぐらいかということでございますけれども、平成17年度の1市6町の一般会計予算、それから一般会計に組み入れます一部事務組合の予算等の平成17年度の当初予算の規模からいたしますと、その合計額は約540億円程度になっております。しかしながら、先ほど市長が基本姿勢のところで答弁をされましたように非常に厳しい財政状況にあるということで、市長の予算編成方針の中では経常的な経費及び投資的な経費につきましては、平成17年度の9月補正予算後の90%以内、投資的経費につきましては市単独事業についてでございますけれども90%の範囲内で予算要求をするという方針を示されております。したがいまいて、それぞれの財源等もございますけれども540億円が一応の目安になってくるのではないかということを事務レベルでは考えているところでございます。 ○19番(植山利博君)  540億円よりも少し少なくなるのかなというふうに聞きますが、その中で義務的経費、投資的経費、どれぐらい比率になりますか。 ○財政課長(平野貴志君)  現在予算編成作業中でございまして、各部署等からの要求のものを現在ヒアリング等を行っている状況でございまして、まちづくり計画書のハード事業のものの平成18年度のまちづくり計画書の実施計画の中にあるものは約140億円程度でございます。したがいまして、投資的経費の予算要求のものにつきましては、その後に市長のマニフェストに示されているもの等が一部ございますので、それらもさらに規模的にはわかりませんけれども、そういったものも含まれてくるものというふうに考えております。 ○19番(植山利博君)  それでは、市長の裁量の範囲の中で動かせる資金はどれぐらいなんですか。 ○財政課長(平野貴志君)  現在のところでは申し上げられないところでございます。 ○19番(植山利博君)  なぜこういうことを聞くかというとですね。私が聞きたかったのは18年度の予算の大枠でよかったわけですけれども、市長はいろんなマニフェストを出されておりますので、そのマニフェストを実現するためには予算を伴うはずなんですよ。ですから、マニフェストが予算に反映されないと、これは本当の実現にはつながらないわけですので、市長が今いろんな素晴らしい提言をされているのを18年度の予算にしっかりと反映をしていただきたいという思いがあって、今こういうことを聞いているわけであります。ですから、今のところは言えないということですから、これは3月の議会で議論をしたって遅いんですよね。本来ならもうちょっと余裕があって、12月の中で来年度の新年度予算について基本的な枠組みを議論すべきなんでしょうけれども、諸般の事情でこうなっております。是非、合併協議会でいろいろ摺り合わせた事項もありますけれども、市長はマニフェストを掲げられてそれによって当選されたわけですので、自分のマニフェスト、思いを18年度の予算にはしっかりと反映をすべきだと私は思いますけど、いかがですか。 ○市長(前田終止君)  議員より、ありがたいご指摘だというふうに受け止めます。私も、まさにそのような同じ思いで予算編成にあたっては最大限に1期4年限られた期間でございますから、私の意思が反映できるよう最大の努力をしてくれと注文をつけているところでございます。 ○19番(植山利博君)  次に、マニフェストの中の「官民一体となったスピード感をもった行財政改革」、この中で行財政改革というと、やはり今一番問題になっているのは人件費だろうと思いますけれども、法定協議会の中ではこの10年間でどれぐらいのパーセントで人員削減を調整をしておりますか。 ○総務部長(西重正志君)  お答えします。現在、職員が約1,300ぐらいですかね。それを10年後には、いわゆる13万都市の類似都市でいえば大体950、960であるようでございます。10年後にはその程度にしたいということで協議をされております。以上です。 ○19番(植山利博君)  先日来の議論の中で採用を5分の3、60%ずつ採用をしていって10年間で定年退職者が382名ぐらいだというお答えでしたけれども、これでいきますと、この予定でいってその数値が達成されるということで理解してよろしいですか。 ○総務部長(西重正志君)  お答えします。そのとおりでございます。 ○19番(植山利博君)  臨時職員はどういうふうになっていますか、これには入ってないと思うんですけれども。 ○総務部長(西重正志君)  ただいま申し上げました数は正規の職員でございます。臨時職員は含んでおりません。本来ならば、行政というものは正規の職員だけでやるのが本当なんでしょうけども、こういう財政の厳しい折ですのでそういう臨時職員でできるところは臨時職員で賄っていこうというのが、今後もそういう方向でいきたいと思っております。 ○19番(植山利博君)  行政改革っていうのは、やはりそのためにといいますか、合併の効果が見出されるのはやはり合併が最大の行政改革だろうというふうに私は理解をしておりますので、合併をした上でさらにしっかりとした合併の初期の目的が達成されるように今後も大綱もつくられる、集中改革プランもつくられるということですので、今後も引き続き見守りながら議論をしていきたいというふうに思います。次に、指定管理者制度とPFI事業についてですが、PFI事業で具体的に何か行うという施設等は考えられておりませんか。 ○行政改革推進監(山口 剛君)  PFI事業につきましては事業が出てきてから、じゃあこれがPFI事業に乗るのかどうかというのは個々具体的に判断すべきものというふうに考えております。私どもといたしましては、PFI事業というものはどういうものかというのを研究グループを立ち上げて、今後研究していきたいというふうに、何か事業をするときには必ずPFIというのを意識して行えるように、そういったことを考えております。以上でございます。 ○19番(植山利博君)  これは私、以前から議論をしていたところなんですが、公営住宅をどこの自治体も持っているわけですけれども、公営住宅を建設しますと滞納の問題であるとか不納欠損の問題であるとか出るわけです。ある自治体によると公営住宅は一切つくりませんと、民間の資金を導入してこのPFIがもてはやされる以前から、公営住宅を民間に家賃補助をしながらつくっているというところもあるわけでして、そういう今おっしゃった事業が出てきてから導入できるかどうかじゃなくて、やはりこのPFIをどういう事業に導入できるのかという視点で、やはり取り組む必要があるんじゃないかなというふうに思いますがいかがですか。 ○行政改革推進監(山口 剛君)  政策施策、そういったのば新しい総合計画の中でつくっていこうかと思います。そういった中で、例えば住宅政策で住宅をつくるとなったら当然PFI事業での念頭に置きながらやるべきでありますし、政策施策がどこにもっていくかというのをまず考えて、それに対する事務事業というのを考えていければ当然出てくるものだというふうに考えております。 ○19番(植山利博君)  指定管理者制度も相当議論がありましたところですので重複は避けたいと思いますが、国分で公社の管理が現在行われているのではないかと思いますけれども、今後はどういうふうに考えていらっしゃいますか。 ○行政改革推進監(山口 剛君)  現在、公の施設で霧島市しみん学習支援公社で委託を行っているのが約80程度ございます。今後は、3月議会でまたどの施設をば指定管理者制度に移行するかどうかというのを、またお決めいただくわけですけれども、その中でしみん学習公社がどうなっていくのかという問題があろうかと思います。しみん学習公社は民法の規定によりますと、確か民法の34条の公益法人ということになってまいります。公益法人でございますと、施設を管理するだけではなくて公益事業をやらなければならないと。しみん学習支援公社の公益事業といたしましては、生涯学習の場の機会を与えてそういったのをやっていくということで、例えば公園を使って子どもたちを集めて学習させたりとか、そういったのをやっていきます。3月以降、もしそういった場のところが例えば民間に移っていくと、公益事業がどういうふうに行えるのかというのが現段階では未確定でございます。ですので、3月でどういったところがしみん学習支援公社がとっていくのかによって、今後のしみん学習支援公社のあり方というのが変わってこようかと思います。ですので、そのあたりは9月から指定管理者に移りますので初夏ぐらいまでには一定の方向を出さなきゃならないというふうに考えております。以上です。 ○19番(植山利博君)  先日の議論の中で公募をしない施設は80ぐらい予定しているというふうに言われましたけれども、今現在その公社が管理しているのが80という数字がちょうど合うわけですけれども、そういうことではないわけですか。 ○行政改革推進監(山口 剛君)  その80の中にはしみん学習支援公社がするのもございますし、例えば福祉施設などは社協に委託しておったり、それから、いろんな集会施設などは地区の公民館に委託していたりとか、そういったのを全部含めて80前後になろうかというふうに考えております。 ○19番(植山利博君)  このこともまだ3月議会で、それぞれ同僚議員でも議論があろうかと思いますので先へ進みます。男女共同参画の視点から偏りのない登用ということで、かなり細かな答弁をいただきました。登用ということになると、いわゆる係長に登用するとか課長に登用するとかということだろうと思うんですけれども、霧島市の市役所の入ってから係長になるまでの期間どういうような仕事を任されてきたか、どういうような仕事をしてきたかということで大きく5年、10年の間に持っている資質と関わらずに、その方の能力磨きがかかったり、その段階で差がつくんじゃないかというふうに思うんですよ。だから、やはり本来の意味の男女共同参画社会の実現をするためにはゼロ、スタートの時点からやはり同じような仕事をさせ、同じような研修をさせ、そして、同じように育てるということが求められてくるのでは。そして、その登用する段階で、それぞれの資質、レベル、能力というものを精査しながら登用していくということになるのではないかといふうに思いますが。これ、市長どう思われますか。 ○市長(前田終止君)  男女共同参画、非常に大事な問題だと思います。人はそれぞれ性の如何を問わず相当な能力を有しているわけでございまして、議員ご指摘のような視点に立っていい人材がそれこそ優位に働ける環境づくり、とても大事だと思いますので、私もそのことをしっかり受け止めながら職員に対しての指示もいたしたいと思います。
    ○19番(植山利博君)  旧1市6町の中でプランを作成しているところは国分と隼人、この二つの自治体だけなんですけれども、隼人のプランを見てみますと男女共同参画社会の実現に向けての、そのプランの主要な概念にジェンダーという概念が非常に中心を成しているというふうに読みとれるわけですけれども、このジェンダーという言葉の概念が、ややもすると共通認識が得られていないというような状況があるのではないかなと私は思っているところです。それで、2003年6月の県議会にこのジェンダーを取り巻くさまざまな陳情が提出された経緯があります。多分、恐らく市長はそのときに議会にいらっしゃったのではないかと思いますが、確認をさせていただきたい。いかがですか。 ○市長(前田終止君)  議会で、そのような議論がされたことは承知いたしております。 ○19番(植山利博君)  そのとき、県議会の決議でジェンダーフリーにおける学校教育を進めてはならないという陳情が採択をされたというふうに、ぼくの記憶が正しければそういうふうに理解をしているわけなんですが。そのときとは大分時間も経っております。このジェンダーという概念について広く理解が進みつつあるというふうに思っておりますけれども、ジェンダーフリーという概念について、市長はいかがな見解をお持ちですか。 ○市長(前田終止君)  男女の性を問わずお互いが持っている能力をどの世界においても発揮する、そういうことを大事にされる社会でなければならないということはとても大事だと思っています。みんなそれぞれ等しい能力を神が与えていただいているものと思います。そういうふうに考えています。 ○19番(植山利博君)  性別にとらわれない、一人ひとりの人間性を尊重する、そういう社会が早く実現すればいいのかなというふうに私も思っているところです。次に進みます。そういう観点から、子育て支援を進めるということでありますけれども、子育て支援というのはさまざまな事業が求められておりますし、先日来の議論の中でも保健福祉部長がご活躍をされているという状況にあるわけですけれども、少し違う観点から議論をしたいと思いますが育児休暇、これは私どものこの前、専決処分をされました条例の中にも謳ってあるわけですけれども、霧島市が発足して間もないわけですが旧自治体を旧1市6町を含めて、男性が育児休暇を取った例があるかどうかお尋ねをいたします。 ○総務部長(西重正志君)  今、手元に資料がございません。今、総務課長が調べに出ましたので調査でき次第ご報告いたします。 ○19番(植山利博君)  先日来の議論の中で、ゼロ歳児から3歳児までの乳幼児の医療の無料化はできないかという再三の議論があるわけですけれども、これに要する額が800万だということで前向きに検討するというふうな答弁なわけですけれども、最初に私が予算のところで言いましたように、市長も子育て支援は政策の大きな柱としてマニフェストに謳われているわけです。そして、三役の人件費を20%カットされまして4,000万近いお金が4年間で浮くということのようですけれども、このような素早い対応は市長のマニフェストに対する信頼を厚くするものだろうと思います。ですから、800万が金額的に大きいか小さいかというのはいろいろ議論の分かれるところでしょうけれども、新年度にこういう事業を導入するんだというような、ここでは断言はできませんか。 ○市長(前田終止君)  今までの議員の皆さん方のご質疑でも申し上げましたとおりでございまして、今後積極的に検討をしてまいりたいということでよろしくお願いします。 ○19番(植山利博君)  学童保育についてですけれども、学童保育についてもいろいろ議論がありました。旧1市6町含めて国分市もそうですけども、学校外で学童保育はするものだという概念があるようですけれども、横浜方式などを見ますと学校の空き教室、もしくは空き教室がなくても放課後は空いているわけですので、その教室を利用しながら学童保育という概念で事業を進めるるということも私はできると思うんですが。そういうことについての取り組みも今後はすると、さまざまな対応が今後は出るんではないかということでしたけれども、施設をつくるというと莫大な経費がかかりますので是非、学校の空き教室もしくは空き教室がなくても放課後は空くわけですので、図書館とか理科実験室とか、さまざまな学校の敷地内のスペースを使った学童保育もしくは学童保育に準じる事業を進めるべきだと私は思いますが、いかがですか。 ○保健福祉部長(福盛安美君)  学校で学童保育を行われるのは、私もあともってまたご質問がありますけども、そのような観点では私どもも、やはり小さなころは学校でよく遊んだものです、放課後はですね。本当、観点からいくと一番適地じゃないかなというふうには思っております。ただ、いろんな諸事情が学校の管理は学校長でございますから、いろんな諸事情がございますので、確かに同感できますけどもそういったいろんな事情を汲み取りながらやっていかなければならないということでございますので、いろんな形でいろんな協議をしながら、できればそういった形で進めていければと思っております。 ○19番(植山利博君)  おっしゃるとおりでいろんな課題はあるでしょうから、できない理由を並べるのではなくて、できる工夫をしながらいい形で進めていただきたいと思います。医療の充実についてですが、医療の充実というと本市は医療センターを持っております、公立の病院をですね。この病院の充実が一番最初に求められるのではないかと思いますが、診療科目で不足をしている当初の予定から不足をしている科目があるわけです。例えば緊急医療を整備するには、脳外科がどうしても循環器系の脳外科が必要になります。これが、まだ未だに開設から以来できておりません。それと例えば婦人科であるとか、その辺の充実について今後どういうふうに取り組まれようとしておりますか。 ○保健福祉部長(福盛安美君)  おっしゃるとおり脳外科と麻酔の方は未だに医師が不足しておりまして、充実していないというのはご指摘のとおりでございます。ただ、やはり早急に簡単に出来る問題ではございませんで、やはり派遣してくださいますそういった歯科医師会あるいは鹿児島大学そういった医学部との連携等もございますので軽々に発言はできませんけども、やっぱり医療センターの充実ということを考えますと、やっぱり最終的にそこまでもっていかなければならない課題ではないかなというふうには考えております。 ○19番(植山利博君)  この問題は開設当時から議論があって、国立から町で引き受けるかどうかというところも、ここが大きなポイントだったわけです。緊急医療、この隼人、国分を中心とする姶良郡の二次医療圏の中で、救急車で鹿児島まで搬送しなくても済む病院をつくりましょう、そのためにはある程度の財政負担をしてもいいじゃないか、そういう思いで隼人町で引き受けた経緯があるわけですので、是非安心な医療を提供するために、若干の財政負担は伴うかもしれませんけれども積極的に取り組んでいただきたいというふうに願うものであります。4番目の環境美化、自然保護についてですが、市長の生活環境美化条例、天降川清流保護条例を制定をしたいというふうに、これもマニフェストに謳っておられます。大変重要なことだろうと思います。お陰さまでこの1市6町で合併したことによって天降川水系がすべて、これを取り囲む自治体が一緒になったわけですので、きれいな天降川を守るためには理想的な合併だったといえるというふうに思いますのでね、是非そういう観点で進めていただきたい。そのためには、やはり年次計画的に涵養林を市で取得をしながら水源を守り水を守っていく、隼人町の奥新川渓谷から水道を引いておりますので、隼人町は年次的に涵養林を取得してきたと思っております。市長、どうですか。 ○市長(前田終止君)  大変大事なご指摘でございまして、私たちのかけがえのないふるさと全体の問題であります。それこそ湾奥の地域に暮らしている私たちの責任というのもありますし、また、上流地域は下流地域に対して責任があるわけです。そして、海と山の関係、海の豊かさは山がつくっていくという考え方もございます。そういう意味では、議員ご指摘の涵養林構想を的確に進めていく必要性を感じているものでございます。しっかり頑張っていきたいと思います。 ○19番(植山利博君)  都市計画についてですけれども、まちづくりの理想的なあり方っていうのは私は区画整理事業だというふうに思っております。もちろん都市計画事業全般、街路事業もそうですけれども、公園を整備をしたり進めることがまちづくりに大きな要因になるわけですけれども、面整備において区画整理事業というのは非常に理想的な整備のあり方だと思います。ですから、今後も大変な事業です。その代わり首長も議員もよっぽど腹をくくってかからないと、また、職員の皆さんもそうですけれども大変反対が出る事業ですので、ひとつ区画整理事業で霧島市の整備を進めていただきたいと思いますが、市長どうですか。 ○市長(前田終止君)  一つのまちのエリアをある一定の範囲を決め、そして、この事業を進めるということは大変なそれこそエネルギーが必要であると認識をいたしております。それこそ、場合によっては10年あるいは十分にそれ以上かかるということも言えます。お互いに本当に腹をくくってかかっていかなければ、とても成し得ないことと認識をいたしております。 ○19番(植山利博君)  溝辺第一地区、それから浜之市、2地区の早期完成を目指すということでありますので、できるだけ早く完成をさせていただきたいと思いますが、第一溝辺は何年ごろの完成の予定か、浜之市が何年ごろの完成の予定かお尋ねします。 ○区画整理課長(迫間 勇君)  まず、溝辺町で行っております麓第一地区でございますが、進捗が67.6%ということで平成22年度を予定をいたしております。それから、浜之市地区につきましては平成27年を予定をいたしているところでございます。 ○19番(植山利博君)  区画整理事業というのは大変権利を制限する事業でもありますので、国が示している適正な事業期間というのが約8年から10年ぐらいだろうと思います。15年、20年かかるのが、ややもするとですけれども、やはり住民のことを考えるとできるだけ8年ぐらいの間に事業を完結すべきと思いますが、いかがですか。 ○区画整理課長(迫間 勇君)  そのように我々も一生懸命やっておりますけれども、如何せん人の個人の財産を扱う大事な仕事でございます。そう簡単にもいかないところも一つはございます。できるだけ頑張っているところでございます。 ○19番(植山利博君)  駅東も調査を始めてから大分時間も経ちます。1年遅れると、やはりそれだけ事業費もかかりますので速やかな着手と事業の進捗を願うものであります。都市計画税についてですが、都市計画税は新市で調整するということでありますので、市長どうですか、隼人と国分だけ0.2という税率が課されているわけです。やはり近い将来に速やかにできるだけ、霧島市として不均一課税ではなく統一的な課税をすべきではないかと思いますが、いかがですか。 ○総務部長(西重正志君)  お答えします。均一的なことということでございます。新市では0.2%という数字を出して現在やっているわけでございます。議員がおっしゃるのは下げてのという意味なんでしょうか。 ○19番(植山利博君)  ここでは、実は下げてとか上げてとかじゃなくてですね、統一的な課税をすべきじゃないかと。 ○総務部長(西重正志君)  お答えします。都市計画区域を定めてそこで事業した場合に、そういう目的税である都市計画税をするわけでございます。均一的というおっしゃり方が都市計画区域全体に課税しなさいということなんでしょうけれども、それぞれのその事業の内容によって課税の区域が変わってくるものだと思っていますので、いろいろまた検討をさせていただきたいと思います。 ○19番(植山利博君)  都市計画税は目的税ですので事業をやっているところと、この前の条例のときのやり取りでも溝辺も課税はされておりませんので。だけど、事業量は相当の事業量をやっているわけですよ。霧島市は別として、今すぐにでも課税ができる状況にあるわけです。ですから、0.1にするとか、もしくはゼロにするとか、ほかの財源で手当をするとかですね。それは住民の方々、市民の方々がどちらに理解が得られるかということを見極めながら、やはり市が提案をされるべきことじゃないかなというふうに思いますが、いかがですか。 ○税務課長(小濱 泉君)  今後の方針、いろいろ1市6町、新市になりまして都市計画税の賦課の仕方がいろいろ変わってといいますか1市1町だけとっていたわけですが、今後都市計画区域の見直し後、速やかに課税区域については当然見直す必要が出てくると思います。また、税率についてもいろいろパーセントで違うようでございますけど、近隣自治体や市の状況等を参考に決定することになると思います。しかし、見直しまでの間に同じ都市計画事業を実施するに当たって国分、隼人では目的税として税を賦課してきておりました。今後もしていくわけですけど、その他の地域では一般財源のみで充当している部分もあるというようなことで、それが果たして公平であるかという疑問もあるわけです。そのようなことで、今後関係課との協議が必要になってくると思います。その時点で今後のパーセントなり事業量の推移を見ながら決定していかなくてはならない、そのように考えております。以上です。 ○19番(植山利博君)  大変申しわけないですが、いろいろ思いはあったんですけども質問項目が多すぎまして大変ご迷惑をかけてしまいまして、次回から気をつけたいというふうに思っております。少し後先なりますけれども、10番目のガーデンシティで少し議論させていただきたいと思います。このガーデンシティのこれまでの基盤整備の投資額はどれぐらいになりますか。正確な数字じゃなくても25億を超えるぐらいの投資がされているだろうし、流末の河川まで入れると膨大な投資がされているわけです。小田小浜線、小田西線、これの整備、それからその調整池の流末を受けるための河川の整備、こういうもの、それから北永野田小浜線、これは県の事業ですけれどもやっぱり関連事業として導入されて、その目的のために整備をされているわけですから。それらのすべてを積算すると莫大な経費が投ぜられているわけです、単費も国・県の補助金を入れてですね。ですから、この事業はそれこそ霧島市をあげて何とかせんことには、ここに投下した資本はもったいないと。もちろん道路ができたわけですから利便性はそれで確保されるわけですけれども、あくまでも関連の事業として導入しているわけですので、その辺の決意を、市長の決意を直接お尋ねしたいと思います。 ○市長(前田終止君)  議員のご指摘、それこそ私も多くの方々からいろいろ情報もいただいて、この場所の持つ意味、深く噛みしめているところでございます。その位置づけ、あるいはまた持っている地域の値打ち、そしてまた投資された、ざっと100億円前後といわれるような投資などなど考えますと、本当にこの場所をどうするかということは大変に大きな課題だなというふうに認識をいたしております。今後この地域の開発検討委員会なるものを協議機関を仮称ですが設けて、それにふさわしい対応はどうすべきか、しっかり協議を重ねて一定の方向を絞り込んでみたいと思っております。 ○19番(植山利博君)  この実施計画によりますと、平成20年に送水管、ポンプ排水管1億6,000万の予算措置といいますか、されているようですけれども。ということは水道を通すわけですから、この平成20年直近ぐらいに何か予定があるんですか。 ○隼人総合支所長(林 兼行君)  隼人ガーデンシティのインフラ整備でございますけれども、水道事業の平成20年度整備計画がされておりますけれども、先ほど市長が答弁されたとおり仮称でありますが開発の受け皿になります検討委員会等で今後また協議をする中で、その事業の進捗あるいは事業年度等については変更があるものと、早ければ変更があるというふうに考えておりますが、旧隼人町時代の水道課のことはそういうことで平成20年度ということで協議をいたしておるところでございます。 ○19番(植山利博君)  すみません。時間がありません、元に戻ります。6番目の商工・観光振興についてですけれども、例えば今回の予算の本予算を見てみまして商工・観光の予算が構成比で0.8%ということになっているようです。これでは、先ほど言いましたように市長が観光振興、商工振興と言われても、これで本当に市長の思いが実現できるんだろうかという気がするわけですが、いかがですか。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  平成16年度の決算を見てみますと大体0.78でございます。旧1市6町の合計でございますけれども、予算としては少ないというふうに考えております。農林とかそういうものから比べますと非常に少ない額でございます。あくまでも構成比でも非常に少ないわけですけれども、ただ、あとはソフトだと思っております。ハードになりますと相当金がいります。土木とか道路をつくらなければならないというような状況も出てきますので、それはやはり道路なんかをつくる場合にも、やはり観光としての道路というのもあるわけでございますので、そのようなことを考えますと一概に商工費の中だけで観光を論じるのはどうかと思います。以上でございます。 ○19番(植山利博君)  おっしゃるとおりだと思います。ですから、観光振興のためには道路の整備とか施設の整備、ほかの項目に予算が多岐にわたっているというのは事実だと思います。それにしても、やはりソフトをするにしても予算が必要ですので、18年度の予算については市長の思いを反映した予算を是非つくっていただきたいと思います。7番目の学校区の見直しというのは、これは合併のときにメリットとして大変強調されたものであります。一日も早い実現を求めるものであります。答弁はいりません。それから、下校時の対応も大変速やかにきめ細かなものがされていると大変高く評価をしたいと思います。それから安全灯の問題ですが、私もあそこを一回通ってみましてびっくりしました。隼人でも10年ぐらい前から、この要望はPTAを中心に再三出たわけです。ですけども、集落外ということでできませんでしたので、本当に合併をしてよかったと実感するためにも国分以外の地域でも、この安全灯の設置をお願いをしたいと思いますが、市長はいかがですか。 ○市長(前田終止君)  市民の方々が安心して暮らせるためには議員ご指摘のとおり、しっかり安全灯等の設置がさらに整備促進されていくことは大事かと存じています。 ○19番(植山利博君)  8番目の小中学校の大規模改修についても、かなり5,000点を下回っておりますので一日も早い実現に向けて取り組んでいただきたいと思います。それから、最後になりますけれども安全灯の点灯時間についてお知らせをください。 ○市民課長(宗像成昭君)  安全灯にはタイマー付とタイマーが付いていない2種類がございます。タイマー付につきましては、概ね日没後3時間と定めているところでございます。以上です。 ○19番(植山利博君)  農業との関係もありますのでね、下校中の短い時間でいいわけですのでひとつよろしくお願いしたいと思います。ちょっと多くの質問を出しすぎまして次回からは気をつけたいと思いますが、ともに思いのあるところを理解していただいて、今回私の質問はこれで終わらせていただきます。 ○総務部長(西重正志君)  先ほどの質問で男性職員の育児休暇の実績はどうかというご質問がありましたけども、1市6町、実績はありませんでした。報告いたします。 ○議長(西村新一郎君)  以上で植山議員の一般質問を終わります。次に、14番四元寿満議員より3件通告がされております。したがって、四元議員の発言を許可いたします。 ○14番(四元寿満君)  皆様、改めて明けましておめでとうございます。ただいま議長の方からお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきたいと思います。本年は、悠久の歴史の中で霧島市が誕生して初めての新年という歴史に残る誠に意味深い年でもあります。1市6町が幾多の困難を乗り越え大同団結し、本県におきましては人口規模でも鹿児島市に次ぐ本市が誕生したことは、私にとりましても誠に喜ばしい限りであります。と同時に、新市・霧島市の市議会議員としてその責任の重さを痛感し、身の引き締まる思いでございます。私は旧国分市から選出されました四元寿満と申します。昨年11月27日投票で行われました霧島市議会議員選挙では多くの市民の方のご支援、ご支持をいただき、この霧島市政壇上へとお送りいただき誠に感謝いたしております。この場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。その責任の重さを十分受け止め、是は是、非は非で霧島市政発展のために全力で努めてまいる覚悟でございます。議員の皆様、そして執行部の皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。それでは、通告にしたがい順次質問をしてまいりたいと思います。市長の政治姿勢についてであります。今回の市長選では合併以前の1市6町における有権者数の割合を分析いたしますと、全体を10としたとき国分市4、隼人町3、ほかの5町で3、おおよそこのような配分になっていたと思います。前田市長は旧牧園町の町長をされていたとはいえ、この地域は有権者の数からいえばごく少数であります。一方、相手候補は大票田の現職市長であり、しかも、ほとんどの団体・企業が後援会として名を連ね応援をしたにも関わらず、これらをものともせず見事にうち破って勝利されたのであります。そこでお尋ねする1点目は、このような状況にも関わらず勝利に結びついた大きな要因は何であると思っておられるのか素直な、率直な感想をお聞かせください。それだけ私は前田市長に賭ける有権者の期待は大きなものがあったと思うのですが、今後これらの声にどう応えていかれるのか。さらに、相手候補に対して1票を投じた方、いわゆる批判票をどう受け止め、どのように理解を求める努力をしていかれるのか、その決意のほどをお聞かせください。さらに、お尋ねする2点目は、市長は県議も4期経験され、その後地方自治体の首長も経験されたのですが、この間実現しようとしてできたこと、あるいはでき得なかったこと、それぞれあると思いますが、特に実現できなかったことに対して今後どのように対応していかれるのかお聞かせください。3点目は、伊藤知事の発言の中に「人口10万人以上の市に対しては、特に手厚い対応を考えている。」と発言されているようですが、市長はその内容をどのように分析され、具体的にはどのようなものがあると認識されているのかお聞かせください。次に、本市における若者対策についてであります。旧国分市を表現するとき、その一つとして若者の多いまちと言っていました。先日、成人式が行われましたが、霧島市の新成人を迎えられた方の数は鹿児島市に次いで2番目ということでありました。人口規模でも2番目ですので当然といえば当然なのですが、このことを一つとっても本市における若者の多さを実感できるものであります。そこでお尋ねする第1点目は、鹿児島市に次いで若者の多いまちということであれば、当然鹿児島市に次いで若者の集える場所についても、それなりに整備されていなければならないと思うのであります。市長は、現代の若者の集える場所についてはどのような場所であると認識し、また、そのような場所をどのようにして確保し整備されようと考えておられるのか、お聞かせください。次に2点目として、よく昔から「今どきの若い者は」という言い方が代々されてきました。そのような中で、市長は現代の若者に対してどのような認識をお持ちなのかお聞かせください。さらに先日、成人式の挨拶の中で市長の若いときの夢と生き方について話されましたが、それを踏まえて現代の若者たちに対し、どのようなことを期待されるのかお聞かせください。次に、本市における伝統文化や行事等についてであります。お尋ねする1点目は、霧島市が合併する以前それぞれの市や町の長年の歴史の中で大事に受け継がれてきた伝統文化や伝統行事がございます。1市6町、これらのものをいくつか例を挙げ、それらをどのように継承されていくおつもりなのかお聞かせください。次に2点目として、県内の至るところで地域興しの行事やイベントが行われています。市長は、龍馬ウォークの仕掛け人だと聞いていますが今は情報化時代です。市内外に、それぞれの地域の良さや特徴など、これらのイベントを通してアピールしていくことも地域興しにとって大事だと思うのですが、龍馬ウォークの苦労話なども交えながら市長のご見解をお聞かせください。以上で壇上からの質問を終わりますが、答弁によりましては自席から再質問を議長にお願いいたします。 ○議長(西村新一郎君)  ここで暫く休憩をいたします。15分間休憩をいたします。                「休憩  午後 2時54分」                ──────────────                「再開  午後 3時08分」 ○議長(西村新一郎君)  休憩前に続き会議を開きます。一般質問を続けます。四元寿満議員の質問に対する答弁を求めます。 ○市長(前田終止君)  四元議員にお答えいたします。市長の政治姿勢についてと本市における若者対策について、それについての2点について私の方から答弁をいたします。本市の若者対策の1点目は、建設部長に答えさせます。本市における伝統文化、行事等についての1点目は、教育部長にお答えさせていただきます。2点目は商工観光部長に、それぞれ答弁をさせていただきます。市長の政治姿勢について、市長選を振り返っての感想と心構えというようなことですね。そして、その勝因とか、また、その批判票にどう応える覚悟があるかとかいう内容だったかと思います。今回の選挙はマニフェスト選挙といわれる、これまでにない選挙スタイルで市民の信託を得たわけでございますが、実に多くの市民の方々の声を直に聞かせていただくことが、振り返ってみるとできたなと思っております。当選後は13万都市の市長として、その初代市長としてその責任の重さと市民の皆様の期待の大きさに身の引き締まるような思いで、皆さん方のご指導のよろしきを得て精一杯力を尽くしているところでございます。今後は、私は市民総親和の基本姿勢のもと選挙中に訴えさせていただきました「開かれた市政」と「活力ある市政」、そして「公平・公正な市政」を実現すべく、私の持てるすべての力を市政発展のために注いでまいりたいというふうに思っておるところでございます。そして、市民の皆様に対し「ふるさとへの約束」と題してマニフェストに掲げさせていただいております項目を議会の議員の皆様の多くのご助言、ご協力をいただきながら、また、職員の皆さんの諸君の理解と協力を最大限に引き出しながら精一杯、全身全霊を傾けて取り組んでいく覚悟でございます。私は、今回の勝因を自分ではどう分析しているかというようなことを聞かれるわけでございますけれども、私はやはり何と申しましても一市民、一庶民の方々の底力というものが、私のようなものではございましたけれども期待をいただいて本当に大爆発したのかなという気持ちをいたしております。そしてまた、同時にその責任の重大さを感じているところでございます。また、相手の方も堂々たる戦いをされましておよそ半分近くの、それこそ私に対する支持がない範疇も当然これはあったわけでございますけれども、これはまさに自らを私自身に対して謙虚に、そしてまた、たくましく頑張れという声援と受け止めて、しっかり頑張っていかなきゃならないことというふうに思っております。それこそ当選と同時に申し上げましたとおり、私はもう勝った負けたじゃないよと。本当に合併をした直後の初代市長であるだけに、もう勝ち負けの話は無しにして、そして市民総親和の姿勢でお互いいこうと、力を合わそうと、そうしなきゃいい合併にならないよということを第一声で申し上げたものでございます。今後、私はさらに公平無私なる心で事に当たって是々非々主義を貫いて、そして不易流行、変えなければならないことは思い切って、しがらみのない私でございますから変えていく、そして、そういう中にもまた変えてはならないことは、また、それこそ信念を持ってしっかりそれを位置づけ磨き上げていくというような気持ちを持ちながら政治姿勢を貫く努力をしてみたいと、こう思っております。次に、市長の政治姿勢の中で県議、町長時代にできなかった課題の実現についてということでございますが。私は県議4期、そして、ふるさとの牧園9,000人の町の町長を経て、今回県下2番目の自治体の長として就任をさせていただきました。これまでの議員としての経験や、ふるさとの町とは違う規模の大きな自治体の執行権を持つ責任者として、これまでにないさらなる責任を痛感をいたしております。県都に次ぐ2番目の自治体の長として、これまでの県議あるいは町長時代とは違う視点で新霧島市の名前を県内外、国内外に、世界に発信をしていくような大きな覚悟を持って臨むべきことかなというふうに思っております。地道にこつこつとやるべき首尾を取っていくべき範囲の問題、ダイナミックに構想を描きながらやっていく問題、中長期的な視点に立って今から将来に向かう仕込みをしなきゃならない問題、いろいろあろうかと思いますが、具体的なことをお話しますと時間を大変食いますのでこの程度にさせていただきまして、また今後の議会活動の中で掘り下げさせていただきたいと思っております。最後になりますが、3点目の「県は人口10万人以上の市に手厚い対策を考えていると聞くが、市長の認識はどうか」という点についてお答えをいたします。平成12年に地方分権一括法が施行されたことにより地方自治体の自主性と自立性が拡大をし、その自治体の創意工夫することで豊かさとゆとりの実感できる地域社会の実現が可能となりました。また一方、平成の大合併により市町村の規模や能力が拡大をし、鹿児島県においても新たに人口10万人を超える都市が、我が霧島市を含め3ヶ所誕生をいたしました。そのようなことから、鹿児島県は鹿児島市と10万人以上の中核となるべき都市が相互に連携し合うことでネットワーク型の県土形成を図ることを目的に、特別にそのような都市に対して自立的なまちづくりを推進するために、県の事務に関わる権限を可能な限り一括して移譲することとしております。その移譲する事務の内容は、まちづくりや生活環境、福祉、産業振興、文化などのさまざまな分野において約70項目に関わる事務の権限を移譲するというものであり、各自治体はその中から必要または可能と思われる事務について移譲を受けていくものであります。具体的には平成18年度から県との協議が進むことになりますが、これを受ける上で重要なことは、事務によっては職員の能力育成と費用の負担など考慮する必要があります。以上のことから、今後住民の利便性と本市の受入体制等を見極めながら移譲した方が良いと思われる事務について受け入れていきたいと思っているところでございます。もう1点、現代の若者に対する認識と、市長が青年時代の夢とその生き方、それについての質問でございました。昭和41年春、3月16日朝6時でございましたけれども、私は牧園高校を卒業をいたしまして当時3,500円のオートバイを中古のバイクを買いまして、そのバイクに「ぼっけもん号」という名前を付けて、そして一路、東京の大学進学のためにふるさとを旅立ったのでございました。私は兄弟が多くて、とても学費を親から出してもらえるような状況にないことはよく認識をいたしておりました。よって、新聞配達をしながら学校に出るという決意を早くからしておりました。よって、すべて親には負担をかけずに、大学というのは当然にして自分のためのことですから出るものという認識を持っておりました。したがって親には頭を下げて3,500円の大学の受験料をくれということを申し上げまして、そして「4年間の時間をくれ。」と。「その間、家には1円も仕送りはできないよ。それで親父いいかな。」と、そう言って18歳の私は親から許可をもらって、そして大学進学のためにオートバイで我が覚悟を示す、そういうことで出て行った思い出がございます。そのときには、やがてこの町に帰ってくるときには政治家になるんだと大きな決意を、夢を抱いて出て行ったわけでございます。そういう苦学力行の当然、世のため人のためにやったんじゃなくて私自身の青春時代、青年時代、夢に向かって戦う第1ラウンドでございましたから、そういう覚悟をもって学生生活を送りましたよと。苦学力行、この小さな身体でやりましたけれども大きな夢と希望を持って社会へと旅立って行ったころを、なつかしく思い出しています。大学の卒業後は、国会議員の秘書として国政の一部を垣間見させていただきました。その後、決意を持って帰郷、6回県会議員選挙に立ち向かいました。初回、2回目と挫折を繰り返し、そして3回目のチャレンジで初志貫徹、とうとう県会議員に初当選をさせていただいたと。そして、その後ふるさとの町長を経て、今回の新市・霧島市初代市長としてその重席を拝命いたすことになりました。私は、多くの大人たちの中で言われるように「今どきの若い者は」といったような表現を使うことはありません。時代、時代で、その時々の時代、時代で多くの若者は常にやっぱり一生懸命その時々を精一杯生きていかれるものと信じております。ただ一つ違うことは、昔と違い若者が夢を持ちにくい世の中に今なっているのかなというような気がいたします。私はそのような社会環境の中でも、我が霧島市の若者には是非将来にわたって夢と希望の持てる、そんなまちにしてまいりたいと思っております。是非、四元議員さんも若い仲間の方々に自分たちの素晴らしい若者としての生き様をお示しになられて、リーダーシップを握って霧島市の若い層に夢と希望の期待の持てる、そういうお働きをされるよう、さらに市長としてもご期待を申し上げたいと存じます。 ○建設部長(成枝靖夫君)  本市における若者対策についての1点目の若者の集える場所の確保について、お答えいたします。議員もご存知のように、本市は旧国分市を中心として出生率が高く若者が多く活気あるところであり、若者が憩える場所についても今後検討すべき重要な課題であると考えております。また、平成15年6月議会でもご報告いたしましたが、当時の国分市夢のある都市ビジョン検討委員会の中でも、総合的なまちづくりに視点を置きながら若者が集える施設や交流人口の拡大を含めて、都市計画や土地利用あるいは中心市街地活性化についても幅広くご意見をいただいているところでございます。そういったご意見を踏まえ、現在、中心市街地活性化事業として市民会館と接し、現在建設中である国分山形屋新店舗周辺については、国分山形屋と連携して広場整備を行い、市民が憩える空間づくりの確保について協議中であり、また、現在国分山形屋のある市有地につきましても、今後イベント広場として市民や若者が利用できる広場として検討いたしているところでございます。今後、新市・霧島市となり、周辺住民はもとより県下2番目の賑わいある活力に満ちた若者のまちにふさわしいまちづくりを進め、市内はもちろん鹿児島市や近隣市町からも若者を引き寄せるようなまちづくりを進めるべきであると考えております。そのため、今後策定する新市の総合計画や各種の事業計画の中にその整備について位置づけるとともに、その実施のためには市民はもちろん民間やTMO、商業者といった方々と幅広い連携を取り合い進めていかなければならないと思っております。以上でございます。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  四元議員の3番目、本市における伝統文化、行事等についての1番目のご質問にお答えいたします。ご存知のとおり、霧島市は天孫降臨や熊襲・隼人にまつわる伝説の地、古代大隅の国の中心地として、また、中世以来、島津家の主要な所領としての重要な拠点地域として繁栄してまいりました。そのため数多くの史跡や郷土芸能、年中行事などが受け継がれて現在も残っております。これらは私たちの郷土を知る上でも貴重な文化遺産であり、私たちはこの文化遺産を守り次の世代に受け継ぐ責務がございます。本市の郷土芸能、年中行事の現状を見てみますと、国分のはんぎりだしや隼人の初午祭・浜下り、霧島の霧島神宮お田植え祭など全国各地から見学に訪れられる行事がある一方、郷土芸能保存会の継承者不足、会員の高齢化が進む中、その運営に苦慮している保存会が見受けられます。このような現状を踏まえまして、本市としましても保存会への運営助成、郷土芸能発表会等の開催、映像による記録保存の取り組み、また、いくつかの保存会で実施しているところですが、伝統文化が持つ教育力を活用して子ども会や文化財少年団、さらには学校教育の場で体験学習等を実施してまいりたいと考えております。ちなみに、このような質問にかかります指定文化財等を数えてみますと、国・県指定を含めて113の指定文化財を有しておりまして、また、郷土芸能等の保存団体が50ほどあるようでございます。 ○商工観光部長(長崎 薫君)  四元議員の2番目の本市を全国的にアピールできるイベントの開催についてお答えいたします。1市6町の合併で新市の中に、多くの伝統芸能やイベントが存在していることに今更ながら驚きと心強さを感じております。どこの地域でも多彩なイベントや伝統芸能の継承が、その地域の発展に大きく関わり寄与してまいりました。新市における伝統的行事の中でも、代表的なのは鹿児島神宮境内を中心に開催されます初午祭と思いますが、約450年の歴史を刻み、紆余曲折を経て現在まで脈々と継承されてきました。伝統あるイベントだけに、県内外のさまざまなイベントに県の代表として幾度となく派遣されております。行事、イベントは、歴史を重ねるごとに知名度や参加者も増え続けていくのではと考えますが、今後も伝統行事に大いに大切にし、守り育てていく努力を続けてまいりたいと思います。それが、ひいては全国に発信できるイベントになるのではと考えます。以上です。 ○市長(前田終止君)  議員の質問に1点だけ答弁洩れがございましたのでお答えしておきます。今の最後の質問の段で龍馬ウォークのことについて、どのような経緯でこれを立ち上げ、どのような苦労があったかという質問がありました。これについては、今からそれこそ10年前に龍馬ハネムーンウォークというものは始めたんでございます。もちろん、全くなかったものを立ち上げたんですね。その立ち上げる前、3年間仕込みました。そして仕込みは3年、薩摩龍馬会というのをまず立ち上げました。そして、仲間に話をして意識つくっていって、そして3年後はちょうど龍馬来訪130年目になるという年を見据えて、それはつくったわけですね。そして、とうとう3年間の準備が整いまして、どういう準備をしたかというと全国の龍馬ネットワーク、この中にまず名乗りをあげて、そして自分たちの地域にこういう史実がある、それをどう地域の中で活かしていくかということを意識をつくってことを毎年重ねていったわけですね。そして、全国の龍馬ネットワークは、龍馬会というのは130ヶ所ぐらいできております。そのネットワークを将来自分たちのところに引き込んで、全国龍馬大会を霧島温泉でやろうという目論見が最初からございました。そして、そのためには受け入れる準備をし、力をつけていくということで健康志向、自然志向、そして、歴史とか龍馬の好きっていう人たちを来てもらう作業としてウォーキング大会が一番いい、歴史の道を掘り下げるということですよね。それで、とうとう龍馬来訪130年目というのが今からちょうど10年前にくるわけですね。そのときにテレビ、新聞等のメディアをうまく活用をして、役場と力を合わせて地域民のみんなで声を揃えて、全員野球じゃないですけれども、本当にみんなでいろんな苦労がありましたけれども立ち上げて第1回何人来るか、2,200余来ました。そして、それから倍々ゲームで、それこそ参加人数は増えていきまして、現在は概ねツーデーマーチでございますから延べ人数でございますけれども、大体多いときで5,000人から6,000人、少ないときで3,500人前後、歩き賃を2,000円取ります。そして、それこそ地域の方々が、この行事には10ヶ所以上の関所をつくっておもてなしをするのが名物になっております。交流を楽しんでもらう、これは参加費には含まれておりません。自己決定、自己責任、自己完結で、それぞれの集落が自分たち自身でやっていくことでございます。そして、ふるまいそば、例えば2,000食、そしてまた地域のサツマイモだったり、お茶一杯だったり、タクアン一切れだったり、そういうことを地域がしっかりみんなで2日間にわたっておもてなしをするというようなこと。疲れた足はその日は温泉無料開放、そんなことでみんなで知恵を出して、苦労も苦労じゃなくて交流を楽しみ、ともかく牧園の人は目の前を3,000人、5,000人という人が歩く姿を見たことがないわけですから。もうお爺ちゃんお婆ちゃんまで、みんなではまってやったという意味で楽しんで取り組ませていただきました。 ○14番(四元寿満君)  それでは、順次再質問をさせていただきます。まず市長の政治姿勢についてから入ります。今回の選挙は非常に厳しい選挙であったといえるわけですが、それは我々議員としても非常に厳しい選挙でございました。その中で先ほど私、相手方候補に1票を投じた批判票と申しましたが、先ほど前田市長の話を聞きまして、もう選挙は終わったんだと。その言葉を聞いて、また、その気持ちをこれからも持ち続けていく以上は、またこういうのもなくなっていくのではないだろうかと考える次第でございます。県議、町長時代にできなかった課題の実現については、また新たな気持ちで新市・霧島市の市長となられて、また今後、今からまたゼロの発進ということでいくということで頑張っていただきたいと思う次第でございます。「県は人口の10万人以上の市に手厚い対策を考えている」と聞くが、市長の認識はでは、今いろいろと聞きましたけども、自分もはっきり言ってこのことを聞いてはおりましたが、このようにたくさんのことがあげられているとは思いませんでした。また、このことについてもやはり格差が出ないように公正・公平な、先ほど市長も申されました市民総親和で開かれた市政、活力ある市政、公正・公平な市政を築いていってもらいたいと思う次第です。頑張っていってください。この件は、もうこれで終わります。次に、2項目目の本市における若者対策についてであります。今現在いろいろとご答弁をいただきましたが、私がこの霧島市について若者が集える場所を、主な若者の集える場所をあげるならば一つは国分の城山公園、一つは横川にあります丸岡公園だと思っております。そのほかに民間施設などで娯楽施設とゲームセンターあるいはカラオケボックスあるいはボーリング場、こういったところがあげられるような気がいたします。そういった中で、前田市長は若者がどういったものをこの国分に望んでいるか、そういった声を直に聞いたことがあられるかどうか、ご質問させていただきます。 ○市長(前田終止君)
     このことは選挙戦の前もその最中も、多くの若い方々から「自分たちのふるさとには、本当に若者が相集え遊べる場所っていうのが少ない。合併して本当に県都に次ぐ2番目のまちになるんだったら、あなたがその市長になられるんだったら是非そういう若者たちが集えるような場所を増やしてほしい。」と。ちょっと行政的言葉でいうと都市的機能の充実強化、特に若者が好むような場所を含むそういう側面も努力をしてほしいというような意味かなというふうに受け止めております。確かに合計人数としては、県都に次ぐ人口を有する約13万という自治体にはなりましたけども、鹿屋とか薩摩川内の10万台の3位、4位のまちに比べても魅力的な若者が集えるような機能というものは、ちょっと負けているのかなというような側面も感じないでもありません。確かにそのようなご指摘等いろいろ聞いておりますし、ある若者は例えばスケボー、こういうものができる場所すら本当に限られていると。おれたちは、それがいわば楽しみで仕事をして、最後はみんなでそこにスケボー人口がどれぐらいあるのかわかりませんけれども、そういう場所もほしいと。「おれたちだって市民なんだと。」、こういう話まで聞かされました。いずれにいたしましても、そのような声をお聞きしておりますし、今後私たちのお互いの共通する新ふるさと霧島市において、若者が県下でも最も多い地域でもございますし、このまちに生まれてよかったと、このまちに住んでみたいと、ここで学びたいと、ここで暮らしたいと、ここで働きたいと、そう思える基礎的な要件として今、議員ご指摘の点も大変に重要な側面かと認識をいたしております。 ○14番(四元寿満君)  若者の、市長に答弁をいただきまして、いろんなことを考えていらっしゃるなということが十分伝わってきたんですけれども、私が議員になりまして、やはり若者の声を聞く上で、先ほど言われましたスケートボード、ローラースケート、やはり滑れる場所がない。やっぱりアスファルト等の道路や駐車場で滑るには、あまりにも危険が生じてしまう。そのほかにも、またある若者はロックンロール、ツイスト踊れる場所がほしい。この踊れる場所というのは、コミュニティ広場でもどこでもあるような気がいたしますが、この者たちといいますのは国分の夏祭りなどでも毎回、市民会館横でロックンロール踊っております。やっぱり、そういったギャラリーがいて初めて自分たちをアピールする、そういうような場所が好きな連中で、あと月に一度は鹿児島市内のテンパークに行きまして、そういった同じようなチームと一緒に踊り、そういったギャラリー、公衆の面前の場で自分たちをアピールする場を設けているらしいです。そのほかには海釣り公園、映画館、遊園地、こういったものがあげられております。自分が、やはりこの映画館に関しましても、20年ちょいぐらい前まで国分にも映画館がございました。やはり時代の流れか毎年々々なくなってしまい、今ではビデオ、DVD、いつでも家で見れるようになりました。ですが、この霧島の若者で、やはり多くの方は鹿児島市内に足を運んで、その映画館を見に行くわけです。やはり、映画館でないと味わえない迫力のある画面を見に行きたいというのがあるみたいです。それで、映画館だけではやはりうまくいかないような気がいたしまして、そこで自分もちょっといろいろと考えてみたんですけれども、今使われていない場所で例えば国分の中央にあります寿屋跡とか、ああいったところにこの映画館をもって、そのほかにも飲食店や、あとは洋服店とか、そういった複合施設等にカラオケボックスであるとかゲームセンターとか、一括したそういった複合施設をもってきたら、もっとこの中心市街地も活性化するんではないだろうかと自分でも考える次第でございます。そういった意見を踏まえて今どのように思われたか、ちょっともう一度ご見解をお願いします。 ○市長(前田終止君)  現代若者語りと申しますか、私どもが範囲で伺い知れないところで、それこそ今の例えば10代の方々、20代の方々の層は、とてつもないエネルギーをもって人生を謳歌されているという側面もよくも悪くも存在していることは事実なんですね。そういう中で、やっぱり今、成人式なんかに行ってみても格好だけじゃないと。以外と大変な格好しているけど、話してみるとしっかりしたことを言われるし、それなりに個々人いい特性をお持ちだなということも実感できる点もございます。そういう中で今おっしゃった、例えばスケートボードあるいはロックンロールのできるような、ツイストのできるような、そういう若者文化が受け止められるような場所の必要性などというのを全く私ども行政あるいはまた地域社会が無視していくようなことであってはいけないというふうに、私は率直にやっぱり思います。よって、このことはやっぱり将来の全体的なふるさとの中心を成す平野部のまちづくりのコアな部分な中で、民活の導入などを念頭に置きながら今おっしゃられたような映画館、カラオケボックス等こういうエリアの確保などというものが、将来的に確保できるような提案もして検討もできたらなというようなふうに感じております。 ○14番(四元寿満君)  いろいろと考えてくださいましてありがとうございました。それで、そのほかにも先ほど申しました遊園地とか、やっぱりそういった海釣り公園、こういったものも必要になってくる。そうなったときにやはり市で運営できない、やっぱり部分が出てくると思います。先ほども答弁書の中に、「民間やTMO、商業者といった方々と幅広い連携を取り」、そういった感じでやっぱり幅広い連携を取り、遊園地もただ普通の遊園地であってはいけないと思うんですね。例えば、やはり遠くに出掛けるにはやっぱり熊本三井、北九州のスペースワールド、そして、東京のディズニーランド、ディズニーシー、そういった感じの夢のある、また、やはりそこにしかないもの、そういったものを組み入れながら、また、そういう若者ゾーンというものをつくっていただければ、これをまた観光のルートの一部に加えていただければもっと活気がつくのではないでしょうか。以上で、この問題も終わらせていただきます。すみません、ちょっと現代の若者に対する先ほど答弁もらいました。3,500円持って東京の方に行かれたという話を聞きまして、やはり今の若者と違い、昔はそれなりに苦労されてのことだなと思い、自分も振り返ってみることもできました。18のとき何をしてたか。とてもじゃないけど、そういったことはしていませんでした。毎日を遊びほうけて何をしてたか、ちょっと恥ずかしくて言えない状況もございます。それでは、次に移らさせていただきます。本市における伝統文化、行事等について、やはりそれぞれの今話を聞きましたが、伝統文化、伝統行事等やっぱりさまざまございます。やはり、そういったものは長年受け継がれてきたということで、今からもやはり大事に守っていかなければならないものだなと思う次第でございます。そのほかにも私が言いたいことは一つ、夏祭り。それぞれの地区でも、やはり夏祭りがあります。やはり、これも伝統なんですね。そういった伝統をずうっと守っていけるか、そういった伝統はやはり霧島市ということで一つにまとめないといけない時期がくると思います。やはり、そういったときに夏祭りを盛大に全国にアピールできるような、そういった夏祭りも開催していただきたいと思う次第です。この伝統文化、伝統行事等について例を一つあげますと薩摩川内市の大綱引き、私も一昨年、昨年と、霧島市の若者約100名を引き連れて応援に行きました。これぐらいの大きな綱を365メーターある長さで、その端の方からいきますと引き綱といって、その大きな綱にくっついているつながる小さな綱があります。それを引っ張る場所なんですけれども、やはり女性の方もこの中には多く見受けられる。そしてまた、それから先に進みますと綱にまたいで腰を下ろす、綱を引きずらせないように押さえつけている部隊もあります。そして、その中央部にいきますと押し部隊というのがございまして、私どもはその押し部隊に応援に先頭にいかせていただきました。その光景といいますものは、まずこの川内の大綱引きといいますのは関ヶ原の戦いの時代から受け継がれているそうで今年で407年目、407回の歴史を持つ事業でございます。やはり、関ヶ原の戦いから続いているということで先頭部隊の前に行くと戦を思わせるような、やはり迫力に押し殺されそうな、そういう気合いの入った方々が先頭に集まって、これは俗にいう喧嘩祭りとか男祭りとかいいますけど、それにはやっぱりルールというものがございまして、そのルールに則って、わかった人たちが部隊に集まるわけでございます。やはり、1年に一遍私は行きますけれども、やはりそのときは血がたぎる思いがいたして絶対負けるわけにはいかないと。2年間、今勝ち続けております。こういう話はいいんですけれども、この川内の大綱引きなんかを霧島市の夏祭りということで加えて、やっぱりそういう綱引き、綱引きにこだわらなくてもいいんですけど、何かそういうイベントを、新市になったイベントをこれから築きあげていく伝統として何かしていくお考えはないのか、そのあたりをお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  川内の大綱引きを例に出されてのイベントの件に対する質問でございますが、私もこの祭りに行きましたけれども、議員おっしゃるとおりの迫力のある祭りでございました。さて、質問の意味は、私は折角合併をしたのだから、この際、合併記念でいい案をもって第1回目の新市・霧島市としての名物の行事をつくったらいかがだろうかというようなふうに聞こえたわけでございますけれども。観光戦略未来会議、このようなことをしっかり立ち上げて、観光の基本計画もしっかり基本方針をつくっていく、そういう中で例えばこの1年は拙速にすぎる形で、この手のものはなかなかこう簡単には立ち上げる力が必要ですからね。そしまた、それにふさわしいものでなきゃならないということでもございますし、これからしっかりと案を時間を、そしてまた何回も何回も精力的に協議をしながら、やっぱりつくり上げていくものかなというふうに思っております。今後の中で議員ご指摘の点等を念頭に入れながら何ができるか、しっかり考えてみたいと思っております。 ○14番(四元寿満君)  ありがとうございました。先ほど申し遅れましたが、その川内の大綱引きでは7万人の観衆が集まるということで、その中の2万人で綱を引く、入れ替わり立ち替わりで綱を引くそうです。大変な観衆で見まわれて熱気のある祭りでございます。また、どうかこのようなやつを霧島市に合った、これから先の記念すべきイベントの事業として、これを伝統に受け継がれていくようなそういった祭りも考えていただきたいと思う次第でございます。いろいろと質問させていただきましたが、若者について今回は言わせていただきました。若者というのはやっぱりいろんな方がおられまして、いわゆる世間一般にいわれる暴走族、暴走族といわれる若者もいらっしゃいますが、その若者もやはり夏祭りにおいて、このシビックセンターの前で青年の自己主張をするわけですね。それはもう、それが伝統なんです。それがずっと前から続いておりまして、私も議員になるまでは毎年拝見させていただいておりましたが、議員になりまして、やはりそういう場所に行くのも何かなと思って遠慮させていただいております。やはりそういった感じで、伝統というのはずっと何に対しても受け継がれていくものでございまして、やはりそういったものは大切にしていきたい。また、そういった場で自分をアピールする、アピールするということで自分の欲求を満たす、ストレスを解消する、また、そういった場所でもその若者においてはあるわけですね。単車に乗る人たちも、単車に乗ることでストレスを解消させる。そういったのが今度は単車を乗れるような場所をつくる、提供する。そういった人たちが乗れるような場所を提供する、そういったのもまた若者に対する案ではないでしょうか。また、こういうのを考慮していただきたいと思う次第です。以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(西村新一郎君)  以上で四元議員の一般質問を終わります。次に、15番新橋実議員より3件通告がされております。したがって、新橋議員の発言を許可いたします。 ○15番(新橋 実君)  皆さんこんにちは。お疲れさまです。今暫くお待ちください。ただいま議長の許可をいただきましたので、先に通告しております3件について質問をいたします。その前に、私はこの度の新市・霧島市議会議員選挙におきまして多くの市民の皆様方の温かいご支援、ご支持により当選をさせていただきました。市民の皆様方に深く感謝いたしますとともに、これからこの4年間を新市・霧島市発展のため、合併してよかったと言えるまちづくり推進のために全力を傾注してまいります。市民の皆様方と同じ目線に立ち、しっかりと行政の監視役に徹し、また、私の公約であります市民の皆様方の声をしっかりと市政に伝えてまいる所存でございます。どうか、これからも温かいご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたしまして質問に入ります。まず1点目、バス路線の整備についてお伺いをいたします。先日、市長が所信表明された中に、便利で快適なふるさとを実現されるために横川から福山を結ぶ幹線道路の整備が謳われておりました。確かに、この広い地域を結ぶ道路を整備することも重要なことと私も考えております。この車社会の中、道路網を整備することは喫緊の課題であると思います。が、今後高齢化社会になると、市民の足としての巡回バス事業の展開も大変重要な事業だと思います。旧1市6町において多くの地域が巡回バスを整備されている中で、福山町においてはそれに代わるものもなく、役所、病院に行く足がなくタクシーを利用されているとお聞きいたしました。福山町の上場地区においてはお客さんの確保が難しく、そのタクシーでさえ廃止されるようなことも聞いております。そこでお伺いをいたします。今、運行されているこの巡回バス、旧1市6町にとってはさまざまな名称があると思いますが、運行状況はどのようになっているのかをお伺いをいたします。先ほど福山町の現状について一部申し上げましたが、そのほかにも市民の足としての巡回バスがない地域があるとすれば、今後この霧島市としてどういった取り組みで進めていくお考えなのかお伺いをいたします。次に2点目、観光整備についてお伺いをいたします。これまで私も行政視察や政務調査等で、それぞれの地域の特色あるまちづくりを見聞させていただきました。そこで一番目を引いたのが、島根県松江市の観光事業への取り組みでした。ここの市長は当選されてすぐ、観光と環境問題は切っても切れないものがあるということで、最初に「リサイクル都市日本一」を宣言されておられます。山陰地方にあるこの地域は、出雲大社や松江城など観光資源は確かに有しております。また、かねてから環境と文化面に対する意識が高かったこともあり、行政と市民が一体となって環境を考え、市民運動を展開されていったそうです。霧島市は、観光地として素晴らしいものが数多くあります。しかし、まだ活かしきっていないものもあります。それが錦江湾です。国分に若尊の鼻というところがあります。そこには、毎日多くの人が魚を釣りに来ております。ここも重要な観光資源だと思います。しかし、負の遺産もあります。一部の心ない方たちが多くのごみを置いて帰るのです。ときに地域のボランティア団体が清掃作業を実施していますが、なかなかその実態は変わりません。平成15年には若尊の鼻の車を駐車している付近に落石があり、市当局も危険であるとの判断をされ車通行止看板も設置されておりますが、今現在でも不法駐車など後を絶たない状況でございます。この若尊の鼻は市長もご存知だと思いますが、その昔ヤマトタケルが熊襲征伐のために上陸したともいわれている伝説の地でもあります。その後、県の方で遊歩道も設置されておりますが危険個所も多く、莫大な工事費がかかるとのことでそのままの状態になっております。しかし、一向に釣り客は減りません。ここを、このまま放置してよろしいのでしょうか。そのことも踏まえてお伺いをいたします。いかがでしょうか、この桜島を望み錦江湾を活かした観光地構想について市長の考えをお伺いをいたします。次に、先ほど申し上げましたが、観光地というものは1回来たら終わりというものではいけないと私は考えております。そのためには、行政と市民の協力が不可欠だと考えております。松江市の取り組みも参考になると思います。観光客の方が、「この観光地は非常にきれいだ、素晴らしい。また、ここに来てみたい。」と言われるような観光地でないと失格だと思います。ごみの不法投棄、ポイ捨てなどはもちろんさせない、市民みんなでこのまちをきれいにしよう、素晴らしい観光地にしようといった意識を持つことにより、多くのリピーターが増えてくると思います。そこで市長、市長がマニフェストで言われておる観光客の数を700万人から1,000万人に増やす戦略プロジェクトの中に、こうしたごみ問題等の対応も考えているのかをお伺いをいたします。次に3点目の質問に入ります。学童保育の問題であります。これまで数名の同僚議員から質問が出されておりましたが、それだけこの問題は市民の皆様にとって非常に関心の高い問題だと考えております。昼間保護者のいない家庭の低学年児童等の育成及び指導に資するために、遊びを主とする健全育成活動を行う地域組織として児童の健全育成を図ることを目的としているのが、この児童クラブです。少子高齢化の中、子どもたちを取り巻く環境は非常に厳しくなってきております。学校帰りの途中で不審者に声をかけられ、ときには連れ去られ殺されるといった事件が、近年頻繁に新聞やテレビ等で報道をされております。これまでは都会の出来事だとぐらいに感じておりましたが、今ではどこでも発生する危険性が叫ばれております。夫婦共働きにより家に帰っても誰もいない、また、学校の統廃合により登下校の距離が遠くなり、より危険性も高くなってきているのではないでしょうか。保護者が安心して子どもたちを預けることができる学童保育の充実はとても重要なことだと思います。そこでお伺いをいたします。今、この霧島市の中で児童クラブが20ヶ所設置運営されているようですが、そこを利用している生徒数並びに保護者の数について何名いるのかをお伺いをいたします。次に、この児童クラブは、国分地区が6ヶ所、溝辺地区・霧島地区・隼人地区がそれぞれ3ヶ所、横川・牧園地区が2ヶ所、福山地区が1ヶ所運営されているようです。私が聞いたところによりますと、保護者の方によっては地域に児童クラブがないから児童クラブのある地域に引っ越しをされたといった話も聞いております。もちろん民間で開設し、指導員が1人以上勤務することが前提となっているわけですが、一番の問題の場所の確保が難しいといったことがいわれます。何回も出ておりますが、その地域にある学校の空き教室などを利用させるなど児童クラブの充実を図る考えはないのかをお伺いをいたします。以上で壇上からの質問を終わりますが、答弁の如何によっては自席からの再質問をお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  新橋議員から3点につきまして質問がございました。観光地の整備については、私の方から答弁をいたします。バス路線の整備については企画部長に、学童保育については保健福祉部長に、それぞれ答弁をいたさせます。観光地の整備についてということで、具体的に国分市の若尊の鼻ここを事例にされましてご質問がございました。特に、前段では島根県の先進地事例等の取り組み等も印象深く聞かせていただきました。観光と環境、言葉としては何となく似たニュアンスではございますけども、観光は攻め、環境は守り、そういう意味で私はあるかなという気もいたします。いずれにいたしましても、今後のふるさとづくりで最も大事なテーマは、私は日本全体のやっぱり元気を取り戻していくためにも、観光立国を小泉さんは歴代の総理の中で初めて具体的に打ち出して積極的な取り組みを、特にビジットジャパンという形で推進をなさっていますね。伊藤県政も観光というものを真正面からやっぱり取り組み始めましたね。重工長大産業が衰退をし、そして、そういう中で本当に日本の隅々の元気を出していくには、観光こそが総合産業として下支えをしていくんだということがいえているのかなというふうに思うわけでございます。それこそ、観光はさまざまな分野に多種多岐にわたって取り組む必要があるわけでございまして、まさに観光産業こそ総合産業である。そしてまた感動産業であろうと、そしてまた創造産業であろうと、平和産業であろうと、こういうふうに私は認識をしながら、ばか一点張りの観光市長だなと言われても構わん、そういう思いで総合的にそれこそこの新市ふるさとの気違いみたいに思いを込めてやってみたいなと、こうも思っております。もちろん観光の中には、それこそ企業と大きく絡む点もございます。そういうことを念頭に置きながら、しっかり観光全体を底上げしていく努力をし続けていこうと私も思っているところでございます。さて、その若尊の鼻の釣り客が大変に絶えない人気があると。そしてまたそうであるけれども、結果としてごみのポイ捨てが続いておって、地元のこの場所を愛する者にっとは嘆かわしいと。そして、ここには県の手でそれこそかつては遊歩道等の計画もあったが中座をしたままであると、そういうことですかね。それをどうにか、それこそならないかというふうにお伺いをいたしましたが、私といたしましては是非この場所にそれこそ私、行ったことがない。ですから、現場主義ですから現場に行ってみます。そして、その場所を確認をして、そして、あなたも一緒に行ってくださいよ。それで、その場所も見てあなたの夢も聞いて、そしてまた、いろんな地域の公平・公正なさまざまな情報を取る手法もございますから、そういうこと等を踏まえながら本当に何がどうできるのか、しっかり考えてみたいというふうに思っております。私はむしろ、このこともそうでございますけれども、福山の一番端の霧島市の海岸から隼人町の一番端の海岸線までを新市・霧島市の湾奥の本当に貴重なGラインという考えで、全体的に海岸線を新市・霧島市の観光という視点でも環境という視点でも、それぞれのエリアの持つ特徴、そしてまた河川が流れ出しているその周辺の持つ意味合いというものもよく考えながら、いい絵が描けたらなというふうに思っております。特に福山で、元旦の日に泳ぎ初めにも行きましたんですね。そして、40年この行事が続いているということを初めて知りましたよ。そして、そこからオリンピック選手が出たこと、そして、今年は3人の国体選手が表彰を目の前で受けたこと。「ああ、ここは海と真正面から向かい合って暮らしているんだな。」、そういうことを感じましたね。ですから、それぞれの地域に特徴があるわけでございまして、隼人町の場合にもそれこそ立派な海岸線があって、そして、そこに干潟がある。そういうことの良さっていうものをお互いが評価し合って、また利活用をできる時代をつくることができたらなというふうに思っております。2点目、観光地の整備についてでございますが、まちの浄化など大事だと思うけれども、現在の不法投棄やごみのポイ捨て等に対して今後どのように対応していくのか、その考えを問うということでございました。そしてまた引き合いに出されたのが観光客1,000万人プロジェクト、そういうことを念頭に置きながら、このポイ捨て条例等々の考え方を本当に絡ませて考えているのか、こういうことであったかと思うんですが。美しい街並みを保ち訪れた人、住む人の双方が気持ちよく生活できるためにはごみのポイ捨てをなくす施策、環境美化を推進する上で、これは重要なことと考えております。新市・霧島市におきましては、広大な面積と多くの観光客などが訪れることを考慮しますと、これまでの住民の自発的な取り組みに加えて何らかの法的規制はやむも得ないことと考え、その制定に向けて罰則付きという意味ですね。そういうことも検討をいたしておるところでございます。今後、環境基本計画、こういうものを策定をし関係条例等の制定、整備を進めながら、美しい環境都市の構築に努めてまいりたいと。もちろん、そうすることによって美しい街並み、あるいは美しいふるさとであるからこそ、みんなが誇りを持って自分たちのふるさと自慢ができる。そういうときにこそ多くの観光客が訪れていただけるものというふうに考えているところでございます。そういう意味では、もちろん観光客1,000万人プロジェクト、これと深く関わってその下支えをする基礎になっていく、ベースをつくっていくもんだと、そういうような認識で私といたしましてはマニフェストに掲げた次第でございます。 ○企画部長(藤田 満君)  新橋議員のバス路線の整備について、1問目についてお答えいたします。旧1市6町の巡回バス、コミュニティバス事業については、合併協議では「新市でコミュニティバスが運行するまでの間は現行のとおりとする。」というふうになっております。現在、巡回バス、コミュニティバスが運行しているのは、旧国分市、横川町、牧園町、霧島町、隼人町であります。巡回バス事業につきましては5地区での運行形態や予算の計上にも違いがあり、旧国分市、牧園町、霧島町では、バス運行に対する委託料、それから旧横川町、隼人町では、バス路線の維持運営補助金で運行をいたしております。このように各地域の運行形態には違いがありますが、運行目的としてはほぼ共通しており、市民の方々の日常生活の交通手段及び児童生徒の通学手段を確保するとともに、今後は運行形態等についてもさらに検討し、市民にとってより利用しやすい巡回バスの運行に努めてまいりたいというふうに思っております。2点目の、その中で巡回バスのない地域があれば今後どうするのか、その対応を問うということでございます。現在巡回バスが運行していないのは、旧溝辺町、福山町でございます。合併協議の中では、先ほど申し上げましたとおり「現行のとおり新市に引き継ぐものとする。なお、合併後に広域的視点に立って市民の要望・意見等を十分に反映させ、より充実を図る。」となっております。旧溝辺町では交通手段の確保が困難な高齢者の一部にタクシー券を配付し、旧福山町では児童生徒のスクールバスに福祉バスの機能を備えた乗り合いバスを運行しているところでございます。今後は、平成18年度から19年度にかけて行政内部の検討委員会や市民検討委員会の設置及び市民モニター制度等を活用し、広域的視点に立って、また市民の要望等を踏まえ事業の見直しを行い、平成20年度には霧島市全域で各地域の拠点施設等を結ぶ巡回バスが運行できるような、そういうふうな視点に立ちまして新制度に移行してまいりたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。 ○保健福祉部長(福盛安美君)  新橋議員のご質問にお答えしたいと思いますが、新橋議員は国分南小中学校のPTA会長等をされているとお聞きしまして、かなりこの問題については力が入っていたなというふうに思うところでございまして答弁させていだきますが。まず1点目についてでございますが、現在、国・県等の補助を受けて運営されている放課後児童クラブは、旧国分市に4ヶ所、旧溝辺町、旧霧島町、旧隼人町にそれぞれ3ヶ所、旧横川町、旧牧園町にそれぞれ2ヶ所、それに旧福山町に1ヶ所、計18ヶ所ございます。それに、自主的に行っているクラブが旧国分市に2ヶ所ございまして合計20ヶ所の放課後児童クラブがございます。児童数は、本年度当初の段階で登録数584名、うち1日当たりの平均利用者数が400名というふうに考えております。また、保護者、いわゆる指導員といわれる方が47名と報告をいただいております。次に2点目でございますが、現在の小学校の空き教室の状況につきましては保健福祉部では答弁できないわけですが、この放課後児童クラブに対する国・県の補助対象の条件といたしまして各学校区1施設のみとされております。現在、旧溝辺町、旧霧島町については全校区に設置されておりますが、残りの旧市町においてはまだ設置可能ということになります。遊べる園庭などがあれば、クラブ運営が大変しやすいと思っております。クラブ設置は学校、施設側の管理の問題もございますが、可能であれば小学校敷地内が一番適地だと考えております。その点、新橋議員等と同じ考えに立つものでございます。しかしながら、教室の利用促進を保健福祉部で軽々に申すこともできない難しい問題が多々ございますので、これにつきましては詳細に関係機関等と協議していく必要があるものというふうに思うところでございます。以上でございます。 ○15番(新橋 実君)  それでは、1点目の方から再質問をさせていただきます。旧1市6町が合併し、福山町においては巡回バスが走っていない、溝辺町についてはタクシー券を支給されているというようなことでございました。この福山町の中でも先ほどいわれておりましたがスクールバスを利用されているところがあると言われましたけども、これはごく一部の地域に限られているんじゃないですかね。その辺は把握されておりますか。 ○議長(西村新一郎君)  新橋議員、次の方をちょっと質疑しとっていただけませんか。ちょっと調査していただきますので。 ○15番(新橋 実君)  私が聞いた話では、このスクールバスは比曽木野地区の方は遠いということでむこうからは住民の方は乗れるという話を聞いているんですけども、ここに限られているというような話を聞いたもんですから、それで質問をさせていただきました。後でわかれば教えていただきたいと思いますが、ここにあとまた福祉バスというのも出ておりましたけども、この福祉バスもなかなか市民の方ではちょっと乗りにくいというようなことも言われております。特に佳例川地区ってあるんですけども、福山の方にですね。佳例川地区、牧野の方なんですけれども、ここは朝、福山の方から財部の方に行くバスがいるらしいんですよ。財部の方に行くバスはいるんですけども、帰ってくるバスがいないらしいんですよ。1日それが1回だけらしいんですよね。こういったことでは、なかなか別なバスっていうか何らかの方法を使っていかないと、やっぱり市民に負担を与えるんじゃないかと思うんですけども、それについてはいかがですか。 ○企画部長(藤田 満君)  大変失礼いたしました。福山地区のバスの運行の状況ということで、多少、学校の部分と分けて考えておりませんので少し概要を説明させていただく中で、ご判断いただければというふうに思います。福山地区のバスにつきましては、地域の高齢者等を対象に保健福祉施設の利用及び健康審査の受診並びに教養の向上、レクレーション活動等の際の利用を図り、高齢者等の社会参加促進等を図ることを目的としておりまして、その中でいわゆるルートをいろいろと設定しているということでございます。主な路線が四つほどございまして、いわゆる牧之原から佳例川それから、牧之原比曽木野牧之原福沢福地、牧之原福山というようなことでございまして、このルートの中にいわゆるスクールバスのルートも先ほどの質問の中にありましたとおり含まれているものというふうに思っておりますので、少し教育委員会の方でさらにそこのところの詳細を正確に掴んでおられましたら、またお願いしたいと思いますが、私どものバスの運行の形態としては、そのようなところで整理をさせていただいているというところでございます。 ○15番(新橋 実君)  話がスクールバスと福祉バスということで、巡回バスからそれる面もあってちょっと答弁ができない部分もあると思いまして、質問とはちょっと角度を変えますけども。やはり1市6町合併しまして、先ほどの答弁にございました平成20年度に行うというようなことも言われておりましたけど、やはりそれでは合併した意味がないと。私は今、溝辺町はある一般的な路線がバスが走っているからそのバスで行けるわけですね。ところが、福山町においてはそういったバスが走るところがないわけです、なかなかですね。タクシー券で対応をされているということを言われておりました。この溝辺町のタクシー券、これは前町長もいらっしゃるわけですけども、どれぐらいの予算で何名ぐらいの方に配られているのか。その辺をちょっと、わかったら教えていただきたい。 ○企画部次長兼企画調整課長(福原 平君)  それでは、溝辺の状況を報告いたします。溝辺町においては70歳以上、それと一部障害者の方々にこのタクシーチケットを配付をされております。一人当たり12枚ということでありますけども、総体で16年度の実績でありますけども3,864枚、それから市の負担額といたしまして16年度実績で216万3,840円となっております。以上です。 ○企画部長(藤田 満君)  先ほど質問の中で「20年度では」というようなご発言がございました。私ども、この巡回バスの運行につきましては、合併前におきましてもそれぞれ各市町でいろいろな運行の形態等について検討が加えられ、そしてまた住民の方々の要望等も聞きながらルートの見直しであるとか時間帯の見直しであるとか、いろいろなそのものが見直しがされてきた経緯があろうと思っております。また一方で、今日の質疑の中でもいくつかございましたが、いわゆる特認通学制度、これらをまたこれらのバス等を利用するとなりますと、いわゆるどういうルートでいいのか、あるいはまた時間帯をどうしなければならないのか、当然にそういう形で見直しをしていかなければならない部分も出てくるだろうと思っております。そういうことで20年度までは何もしないという意味ではなくて、随時そこら辺の見直しはしながら進めていきますが、全体的な調整をしていくとなりますと、かなり広範な見直しをしなければならないということになりますので、そこら辺につきましてはきちんとした整理をしながら進めていくと。そういう中で20年度というのが一つの目標という形になってくるだろうというふうに思っております。 ○15番(新橋 実君)  今までいろいろ鋭意検討されたということで、福山町においてもそういうふうな形だと思うんですけども、なかなかそれが一般の市民の方には伝わっていないんじゃないかなと思ったりするわけですけども、先ほど4路線があるということを言われました。確かに、そこには佳例川地区も入っておりますね。しかし、それに乗るにはどれぐらいのバスが走っているかというのも、私もあまり今はわかっていないんですけども、それがもうそれで1台でいいのか。例えば、そこに乗る方がたくさんいらっしゃって乗り切れないのかどうか、状況はちょっと私も今わかりませんけども、なかなか乗れない状況にあるという話は聞いております。やはり、タクシー券というわけにはいかないかもわかりませんけども、もうちょっときめ細かな福祉バスを使って運行できるように、しっかりした細かいルートまで行けるような形で、やっぱり同じ市民ですのでそういったまちの中心部、いろんな幹線バスが走っているところまで行けるような形で早急に整備をしていただきたいと思いますが、その辺についてはどうでしょうか。 ○企画部長(藤田 満君)  このバスの運行をするに当たりましては、いろいろな視点があろうかと思います。確かに経費をかければ極めの細かい、そしてまた利用者のニーズに合った運行も可能かと思います。また、しかし一方では限られた予算、限られた台数等を運行させるとなりますと、その利用される方々も利用目的も多々ございます。中心部へ向かうルートの時間の設定、それから中心部から外へ出るルートの設定、それに対するまた要件等も買い物であったり病院への通院であったり、いろいろな目的があろうかと思います。そのようなものをすべてとなりますと、かなりのやはり経費なり、あるいはルートの設定なりしなければ、これについてはすべてを満足させるということはできないと思います。そういう中で、限られた中でどのような運行をすればいいのか、そしてまた利用目的等がどういうものなのか、そういうことを踏まえまして十分に検討していくという形になろうかと思います。 ○15番(新橋 実君)  確かに旧国分においてもふれあいバスが1週間に2回走っているわけですね、地区をですね。場所によっては4回以上走っているところもあるわけですけども、それぐらいでもいいと思うわけですね。週に1回でもいいと思います、例えばですね。やっぱり、そこでそういうふうに時間帯が決まってですよ、朝何時に行って夕方何時に帰ってくる、週1日2回ぐらい、それぐらいのペースでもいいと思うんですよ。やっぱり1週間に1回ぐらいせめて病院に行くぐらいはそういうふうな形で出していただけないかなと。これはそこに限らずに今、各自治体すべて持っていらっしゃるわけですね、バスをですね。まだ走っていないところもあると思うんです。旧国分の場合でもいろんな、まだ本当きめ細かいサービスまではまだいっておりません。やはりこれは、そこについては今後、先ほど言われました自治公民館ですかね、こういった方との打ち合わせもしっかり綿密にとっていただいてですね。やはり、すべての方にせめて週に1回ぐらいは行けるような形が望ましいのかなと私は考えるんですけども、溝辺町においてはタクシー券で対応されているようなことも言われております。今後どうされるのかということもございますので、しっかりとできるだけ早めに早急な整備、20年度からということは部長も言われませんでしたので、できるだけ早めにそういった形で話し合いをもっていただければ住民の方も喜ばれると思いますので、その辺をお願いしておきたいと思います。それでは、この巡回バスについては終わりたいと思います。観光問題について、市長の方から本当に熱い思いで語っていただきました。海岸線を大事にしたいということで福山から隼人までの海岸線、何キロあるかちょっと私は今理解しておりませんけども、やはりこの海岸線は本当に大事だと思います。昨年、台風14号ですかね、14号によって垂水が崩れまして敷根地区の方にそこの壊れた山の木やいろんな材木が流れ込んで、県の方でお願いして処分していただいたんですけども、それがテトラポットを越えて中まで入ってきてて、そしてまた、これを住民の力やらそういう県の方の力で処理した、昨日までかかって処理いたしました。やっぱり、このテトラももちろん必要だとは思うんですよ、もちろん護岸もありますしですね。やはり、これも住民でボランティアで地区をあげて、そういうような形でやっております。今後、海岸整備ということになりますと非常に莫大な予算もかかると思います。先ほど四元議員も言っておりました海釣り公園とかですね。いろんな形でも、いろんな観光の目的になると思うんですね。やっぱり、魚釣り客も先ほどから申しますように非常に多いわけですね。しかし、この若尊というところは前、県が整備したといいましたけども、整備してもすぐ壊れると、遊歩道があってすぐ壊れるというようなこともあって、それをまた直すには十数億円のお金がかかるというようなことも県の方で試算をされたようでございますが、なかなかできないと思うわけですね。先ほど言いましたそのごみの問題についても、これはなかなかやっぱり住民だけではできないと、行政も一緒に取り組んでいかないかん。先ほど時任議員も話をされましたけども、市長の方でも言われました。今後いろんな法的整備をしながらやっていくということですけども、それも大事でしょうけども、やはり魚を釣るにはそれだけの危険個所を除いて、やはり海釣り公園の整備とかいったのも必要かと思います。観光については、やはり何回でも来ていただくリピーターも必要だと思うんですよね。やっぱり、そういったことも含めて、折角魚釣りに来ていい印象を持って帰ってもらう、こういったことも非常に大事だと思うんですよね。やっぱり市民や行政が積極的にまちをきれいにする意識を持って、また、それを成し遂げるように努力しなければならないと考えております。先ほど市長が言われましたのでもう2回は言いませんけども、今後法的整備をされながらということでごみ問題対策プロジェクトですか、そういった形でされるということですので、これには期待しておりますけど、よろしくそこら辺もお願いしたいと思います。私は、先ほどから申しております、この錦江湾奥の整備ですね。これは、本当にこの霧島市にとって欠かせないものだと考えております。魚釣り客に対して、先ほど申し上げましたけども駐車場を含めた海釣り公園の設置をし、また、このきれいな海をアピールし、そこにまた遊覧船を走らせ、桜島を望み錦江湾のクルージングをするといった観光も、ほかでは味わえないと思います。先ほど申しました島根県の松江市、ここに松江城てありますよね。お城があります、きれいなお城があります。ここは、この周囲にお堀がありますよね。そこに年間300万人の方が、その遊覧船に乗られるそうです。1人1,000円らしいです。30億円のお金が落ちているんです、そこにですね、その観光に。これは私は前、国分の市議会でもちょっと話をしたことがあるんですけども、そのためには市民の協力が不可欠です、やはり、きれいにする観光地としての整備ですね。二番煎じではありませんけども、そうした自然をアピールすることが大事ではないかと思います。これからは、本当に観光が大事だと思います。観光があればいくらでもお金が入ってくると思うんです、いい観光地であればですね。観光地霧島市の宣伝に力を注いでいただいて、市民一体となったまちづくりを目指していくことが重要だと思いますが、市長はいかが考えますか。 ○市長(前田終止君)  多角的な立場から、いろいろとご指摘をいただきました。私は、つくづくといいところに生まれたもんだなと思っているんです。それこそ、後ろを振り返ると霧島連山が日本最初の国立公園として美しくそびえ立っております。そしてまた、それこそ海岸線も持っていると。そして、その沖合僅か10キロ先に雄大な私たちのふるさとの山、桜島が景観として雄大にそびえ立っていると。そしてまた、平野部の活動に満ちたエリア、そしてまた、それを貫くように天降川等はじめとする多くの河川、そして、温泉地、観光地、空港、高速道路、山あり海あり谷あり川あり企業あり学校ありと、本当に素晴らしいところにお互いに生まれ暮らし、縁があっているもんだと思うんですね。そこで今おっしゃるようなことについて、本当に全体として合併をしたばっかりでございますから一体感のある観光施策、そういうものを前も申し上げましたとおり、しっかりと観光の未来に対する戦略会議を起こして、間違いのないそれこそ運営をするためにも基本計画を作成をしていくと。そして、皆さんとともに知恵を寄せ集めて観光立国の中のそれこそ観光立県、その中のど真ん中の位置を位置づけを見事に成してみたいたなと。そして、私たち同じ市内から一国の首都であるソウルあるいはまた13億の中国の最大都市上海、ここにストレートに我がまちからつながっていることを考えますと、また、世界の空とも全国の空港ともつながっているわけでございますから、そういう地の利の持つ良さ、国際観光振興まで含めてそれこそ我が霧島市の命題だと、将来に続く大きな課題だというふうに受け止めております。 ○15番(新橋 実君)  ここで、市長はちょっとわかんないかもわかりませんけども、商工観光部長がわかりますかね。例えば国分の港があります、国分漁港ですね。あそこは小さい漁港なんですけども、隼人でもいいんですけども、あそこからですよ、鹿児島の港がありますよね。あそこまで船を出してですね、何ノットで走るかわりませんけども大体時間的に普通の一般の漁船、漁船よりちょっと速いぐらいですか、観光客を乗せるとして走った場合どれぐらいでいくのか。もし、わかりましたら教えてください。わかる方がいらっしゃいましたら。 ○観光課長(後藤辰美君)  はっきりは覚えておりませんけども、前、私が環境におりましたころ湾奥の環境調査をしたことがございます。そのときは鹿児島港から湾奥まで、隼人までしたことがありますけども、小一時間は十分かかるというふうに思っております。 ○15番(新橋 実君)  私は30分ぐらいで行くのかなと思ったり考えたんです。ちょっと早い船なら、観光船ということになればあれでしょうけども、例えば今、鹿児島に新幹線が入るようになりまして、やっぱり鹿児島から陸路で回ってくると、特に磯の海岸線の辺やら特に雨が降れば通行できないところもあったりして大分時間もかかる可能性もあるわけです。高速を通るとまた違うわけでしょうけども、やはりこの海を使って折角の雄大な桜島を見ながら錦江湾を走ってくる、こういった観光ルートですね。これを使って国分の港に着いたり隼人に着いて、そこから霧島の観光をすると、こういったことは非常に大事なことだと思います。なかなか、そう時間的なことを私は車で行く時間の半分ぐらいで行くのかなと思ったりも考えるんですけども、その辺も含めてやっぱり観光立国霧島市ということで今から考えるのであれば、その辺も含めてやっぱりそういった整備も考えていただけたらと思いますが、これは市長いかがでしょうか。 ○市長(前田終止君)  それこそ海を活かす観光ということでのこだわってのご質問でございます。議員ご指摘の海釣り公園の整備であるとか、あるいはまた錦江湾、ヨットに向いておりますのでヨットレースなどなど、あるいはまた遊覧船、そういうことなども考えられるなというふうに思います。私も、シドニーで正月を5年ぐらい前、6年前かな、私のふるさとの集落の人たちと20名ぐらいでツアーを組んで行きました。それで、そのシドニー湾でみんなでいろいろ正月を過ごしながら思ったんですが遊覧船、これに乗るわけですね、それでパーティーやるわけですよ、世界中から来ますね。大体一晩1万円ぐらいのツアーなんですけれども、本当に素晴らしいですね。ああいう環境に負けない環境を私たちの錦江湾は持っていると。よって、湾奥の港湾整備をしっかりやって、そして桜島という大きな世界に誇る景観、また、桜島への上陸、そして鹿児島市への上陸、また、遠くはコースを考えれば指宿との連携、そしてまた空港との連携などなど考えていけば、夢は果てしなく大きくなっていくわけでございますけれども、やっぱりこれは県レベルと、そして私ども地域がよく民活も考えながら、かなり大きな構想として考えていかなければ、そう簡単には実現できないものと思いますが、これは、海を活かすという意味では本当に大きく欠落している部分だと思います。これは民活導入などなどしっかり念頭に置きながら、まだ中長期的な大きな課題と受け止めております。 ○15番(新橋 実君)  ありがとうございました。時間もなくなりましたので、今の観光については市長の思いを聞きましたので、これで終わりたいと思います。続きまして、3点目の学童保育についてお伺いいたします。児童数が、本年の当初段階で登録者数が584名と、一日当たり約400名ということですね。この400名というのはですよ、全体の小学生3年生以下に占める割合の何%ぐらいになりますかね。 ○保健福祉部長(福盛安美君)  保健福祉部では、まだ小学校の低学年の児童数の総数を把握しておりませんので、現在わかりません。 ○学校教育課長(池田幸二君)  すみません、旧国分市の人数だけわかっておりますが。すみません、今データー持ち合わせておりません。すぐ調べます。 ○15番(新橋 実君)  この学童クラブは児童クラブですね、これは今20ヶ所、補助をもらっているのは18ヶ所で20ヶ所あるということなんですけども。今後、小学校34校ですかねあるということですので34校はできるわけですよね。やっぱり本当に先ほど申しましたように、その学区内になければ本当にお父さんお母さん方はそこを離れてでも、その児童クラブがあるところに行きたいという考えを持たれているわけですね。そういったことを考えれば、やっぱりこの施設整備が一番の問題ですので、先ほどから福祉部長が答弁されておりますが学校の空き教室、放課後になれば空くわけですけども、そういった形で是非ともこれ取り組んでいただきたいと思いますが、そこには保護者が入ったり本当の何ていうんですかね、専門の指導員というんですかね、その方も必要かと思いますけども保護者でもできると思うんですよね。そういった形で是非とも考えていただきたいと思いますが、これは何回も同僚議員からも質問が出ておりますけども、そういうような形で今後進めていただけるということで理解してよろしいでしょうか。 ○教育長(古川次男君)  お答えをいたします。向こうの答えもあるかと思いますが、教育委員会としましては学校の空き教室は、これはもうそのような考え方で利用していただいて良いと思います。学校長を通して私たちの方からも要請をしたいと思いますが、ただ、現在空き教室というのが多分小さな学校は空き教室が若干見られますが、大規模校は財政課にお願いして今プレハブをつくらなければならないような状況なんです、30人学級でですね。したがいまして、空き教室はほとんどこちらの方にはないと、こういうふうに考えております。 ○15番(新橋 実君)  先ほど言いましたように空き教室というのは放課後ですので、放課後になれば空き教室になるわけですね。 ○教育長(古川次男君)  それが、非常にまたいろいろ考え方がございまして、確かに放課後になりますと教室は空きますが、低学年といえども小学校の児童生徒にとっては自分の机、自分の椅子というのは非常に愛着を持っております。だから、自分たちの学級に後ろにはいろんな作品やいろんな展示物が貼ってありまして、自分たちが帰った後ほかの子どもたちが入ってくるわけですよね。そういうような意味でいえば、なかなかその辺が難しいと。その辺のこともと含めて校長と相談をしていきたいと思います。学級担任の先生もまた自分の管理の問題もありますから、私が一番いいと思うのは空き教室がなければ図書館があるんですよ。図書館がそういう意味では、そこの学校の児童ですからうまく使えると思います。だから1ヶ所あれば、どこか図書館なり、あるいはちょっとしたところがあれば、運動場がございますので十分期待には添えると思います。そういう意味で説得をしてまいりたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  教育長が熱弁をふるってをいただきましたけれども、確かに今言われるように教室がだめであれば、そういった図書館でも、もちろんいいわけです。とにかく学校で空いているそういった教室をうまく利用していただいて、やっぱり児童クラブに充てていただくということで今後校長先生なり、そういった方にしていただければ、すべての学校にそういった施設ができるんじゃないかと思いますが、保健福祉部長その辺よろしくお願いいたします。 ○保健福祉部長(福盛安美君)  今、新橋議員の場合は放課後児童クラブに集中されて考えていらっしゃるようでございますけども、教育委員会としても私も先日申し上げましたけれども、やはり待機スペースを利用したようなそういった考え方もございます。これは霧島市の1月の広報ですけども、これにも子どもの命を守るというような形で、市教育委員会の方では既にもうやっておられるようでございます。低学年児童を学校で待機させて上学年児童と一緒に下校させるというような取り組み、一緒に下校する友達がいない児童生徒には保護者を迎えに依頼するというような形で、教育委員会の方も考えていらっしゃるようでございます。そういったことも踏まえながら、連携しながら今後ともそういった少子化対策については検討してまいりたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  わかりました。それではちょっと話を変えますけども、先日の同僚議員の質問に保護者の利用負担額が示されておりましたですよね。月に2,500円から1万円のところもあると、平均すると確か5,100円だったということの答弁もいただきましたが、今後また市長に対してこの申請がなされて利用負担額等も決定されていかれると思いますが、これについてはどういうふうな形で決まるのか。同じような形になるのか、それともやっぱり格差がでるのか。そういったことはどうですか、やっぱり場所場所で違うんでしょうかね。 ○保健福祉部長(福盛安美君)  今後、平成18年度からは市の運営に対する市の単独助成等も全体的に考えていきたい。そういった基準づくりをまたしていきたいと思うわけですけども、あくまでも保護者負担金につきましてはやはりその施設の方で決定していただく事項でございますので、私どもの方で負担しなさいというような形ではなかなか言えないところでございます。ただ、運営等については、やはり私どもとしても助成はしていきたいというふうに思うところでございます。 ○15番(新橋 実君)  本当に、この霧島市は若者の多いまちということで県内外から言われております。折角若者がたくさんいらっしゃられた子どもたちも、今からどんどん増えていくと思います。やはり、そういった形で子どもたちや保護者が安心して暮らせるまちづくりを進めるためにも、これだけには限りませんけどもいろんな施策が必要だと考えております。そういった施策にしっかりと力を注いでいただいて、この新生霧島市が合併して本当によかったと言われるまちになるように私も期待して、この質問を終わります。 ○学校教育課長(池田幸二君)  新橋議員の先ほどのバスの件と、それから小学生の人数の件についてお答えいたします。ここに比曽木野コースについての説明がありますけれども、それにつきましては林田バスが廃止されましたと。それの代替バスとして文科省で認可され、スクールバスとして兼用しているということでございます。それから、霧島市全体の小学生の人数は8,248名ということでございます。以上でございます。 ○議長(西村新一郎君)  以上で新橋議員の一般質問を終わります。議長より申し上げます。本日の会議時間は予め延長したいと思いますので、ご了承願います。次に、29番栫井成孝議員より4件通告がされております。したがって、栫井議員の発言を許可いたします。 ○29番(栫井成孝君)  ただいま議長の許可をいただきましたので、先に通告いたしております4項目について質問いたします。その前に昨年11月7日に1市6町から成る合併が実現し、新市・霧島市が誕生いたしました。そのことにより首長、議員の選挙が執行され、私も幅広い皆様のご支援、ご支持をいただき霧島市の初代議員としての議会へお送りいただきましたことに深く感謝申し上げます。初心を忘れず公明党の原点である「大衆とともに」を深く胸に刻み、市民の皆様のご期待に添うべく一生懸命議会活動に努めてまいります。どうかよろしくお願いいたします。市長におかれましても霧島市の未来を決定する大事な基礎づくりの4年間と思われます。市政発展、市民福祉向上にどこまでも公平・公正な舵取りをお願いいたすものであります。我が国の経済は戦後最悪といわれる不況の波から未だ脱出しきっていないものの、少しずつではあるが景気が回復に向かっているようであります。ジャーナリストの青木氏は、冊子の中で「最近になって景気の回復ぶりを示す経済指標が政府によって発表されるようになった。日銀も昨年8月、政府と歩調を合わせ景気の踊り場からの脱却を宣言いたしました。国内総生産も4期連続でプラス成長を果たした。完全失業率も5%台から4%台に下落し、企業の設備投資も積極的になっている。」と述べられております。私も、一日も早い回復を願い、また期待している一人であります。それでは質問に入りますが、3日間にわたる質問の中で同僚議員から類似質問がございますが、観点を変えて質問をさせていただきます。第1点目、学校問題について。新市・霧島市が誕生して管内小学校が34校になりました。少子高齢化等により小規模校や大規模校との差が非常に大きいのではないかと思っております。また、全国的に登下校の児童殺傷事件、学校不法侵入等さまざまな問題が浮き彫りになってきています。現代、一部学校において特別通学制度や山村留学制度が実施されております。これは学校が地域の中心にあるとの考えから、地元の方や行政のご協力があったからこそ制度化されたものと思っております。そこで、現在制度化されている特認校制度の存続についての考え、また、現在の認定校以外で要望等があれば認定される考えか。また、何校ぐらい予想されるか。一部地域においては通学区域を越えて通学が許可されているところもあるが、学校選択制についての考えはどのようにお考えか。また、学校評議員制度が実施されているが実施校の現状についてはどうか。学校の安全対策について統一されたものがあるかどうか。以上、お尋ねいたします。次に第2点目、新市が誕生して総合庁舎、総合支所との行き来も多くなったのではないかと案ずる一人であります。合併したことにより、さまざまなものが中心部へ寄ってくることは誰人であっても止めようのないことだと思います。山形屋が開店すれば近辺周辺道路の混雑も予想されます。年次的な計画により道路整備がなされておりますが、現在の車社会についていけないのが現状ではないでしょうか。市長も、方針の中に便利で快適なふるさとの実現と言われています。そこで、現在運航中のふれあいバスについての今後の計画、また、福山、霧島、牧園、横川、溝辺等を結ぶ外周環状線的な計画についてのどのような考えかお聞かせください。また、海を活かした航路との接続についての市長の考えをお聞かせください。次に第3点目、文化財、郷土芸能について。21世紀は、まさに文化・芸術の時代に入ったと思います。国においても本物の文化・芸術に親しんでもらおうとプロの方々を呼ぶことにも助成をしております。我が霧島市内においても、各自それぞれが代々育てている文化・芸術・郷土芸能がたくさんあるのではないでしょうか。しかし、指導者の高齢化や人材不足等により存続が危うくなってきているものもあるのではないでしょうか。国分においては、大隅国分寺跡、舞鶴城跡はじめ歴史的文化等の整備がなされてきたわけでありますが、各地の歴史的文化ゾーンの整備も必要になってきていることもあるのではないでしょうか。整備することにより、今まで気にかけていなかったものも新たな気持ちで接することにより改めて見直され、観光・教育にも十分役立つものと考えられます。そこで、市内各地に伝わる郷土芸能の種類、団体の数、文化財等に匹敵するものはどれぐらいありますかお知らせください。また、その中で現在活動中の団体はどのぐらいありますか。また、保存、後継者についての現状と今後の育成についてどのようなお考えかお知らせください。次に、上野原縄文の森について、我が国最古級最大級の集落跡地で上野原が発見され、県が百十数億かけて整備され、その開園式典に参加させていただいた一人であります。上野原縄文の森は、大きく分けて体験エリア、見学エリアの二つに分けられており、学校教育の場や観光客、また、例年全国より参加者のある縄文の森駅伝大会が開催されております。また、霧島市内の各所をポイント地点として上野原が必須ポイントとなっておりますスタンプラリーも、子どもたちの人気の一つになっているようであります。17年7月現在の入場者は約43万1,000人で、そのうち入館者は23万9,000人と聞いております。現在はもっと増えているものと思われます。このような素晴らしい歴史ある文化財を今後どのように活用していかれる計画か、また、観光発信についてどのような考えかお知らせください。次に、姉妹都市について。市内各自治体において姉妹都市盟約や交流等があったものと思っております。国分においても岐阜県の前海津町との間で報恩感謝と道義高揚という相通ずるものがあり、姉妹盟約締結後35年間にわたる長い間交流が続いております。また、中国との交流等も動かれたことがあります。過去にも同僚議員が述べておりますが、公明党は日中国交回復に大きな足跡を残しております。中国は、日本にとって古来より多くの認識、技術、文化、芸術を学んだ国であります。近年、多くの日本企業が中国へ進出し、中国も目を見張る勢いで発展を遂げております。このように交流することにより、異国ではあるがお互いの文化、知識、技術、芸術を深く理解し合うことができるものと確信するものであります。そこで、現在の姉妹盟約の相手都市の数等について、また、今後の取り組みについて考えをお聞かせください。以上で壇上からの質問を終わりますが、答弁の内容により自席からの再質問を議長にお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  栫井議員に答弁させていただきます。4点につきましてご質問でございました。姉妹都市については、私の方から答弁をさせていただきます。学校問題については教育長に、交通問題についての1点目は企画部長に、2点目と3点目は建設部長に、文化財、郷土芸能については教育部長に、それぞれ答弁をいたさせます。姉妹都市についてでございますが、市内旧自治体での姉妹盟約の相手都市等について、また、今後の取り組みなどはどうするつもりかというご質問でございます。これまで旧自治体では、国内の三つの自治体、国外の四つの自治体と交流を実施してこられております。国内の姉妹都市につきましては、国分市が昭和45年に岐阜県海津町、現在海津市となっておりますけれども交流をし、牧園町が平成14年に岡山県和気町と、また、牧園町と霧島町が昭和44年に長崎県小浜町、現在雲仙市となっておりますけれども、そこと姉妹盟約を締結し交流を行ってきております。国外の姉妹都市については、霧島町が平成12年にアメリカカリフォルニア州ソノラ市と姉妹都市盟約を締結し、隼人町が平成7年に中国陝西省耀州区と友好交流関係合意書を締結し、交流を実施してきております。また、友好都市の締結に至ってはおりませんけれども、国分市が中国湖南省劉陽市と、牧園町が中国上海市嘉定区と友好都市盟約締結に向けて交流を実施してきておりました。合併協議会の調整方針では、姉妹都市、友好都市については、相手の意向を確認した上で新市に引き継ぐものとなっております。現在、アメリカのソノラ市については意向を確認中でありますが、それ以外の自治体からは交流を継続したいとのご返事をいただいておりますので、これまでのとおりそれぞれ各市町が交流をしてきた歴史や関係を損なうことなく、より一層交流を進めてまいりたいと考えております。 ○教育長(古川次男君)  学校問題についての答弁をいたします。特認通学認定校制度の存続について問うということでございますが、特認校制度につきましては小規模校の豊かな自然環境に恵まれた特性を生かして、学ぶ楽しさと豊かな人間性を培うことを目的に、旧国分市小学校で4校、中学校で1校、旧隼人町小学校1校、合計6校で小学生が43名、中学生が17名が特認校制度による認定を受けて通学をいたしております。その子どもたちの学校生活の充実や受け入れている学校や地域の活性化につながっている状況を考え合わせたとき、新市においても教育行政上の特色の一つとして推し進めていく考えでございます。2点目でございますが、現在の特認校以外で要望等があれば認定するかというお尋ねでございますが、市長のマニフェストにもございましたように、この考え方は教育委員会としても推し進めてまいりたいと思います。現在、霧島市小規模校入学特別認可実施要綱を作成中でございます。そして、全市を視野に入れた取り組みを始める計画でございます。現在、6校以外に2校が指定要望を出しており、今後学校規模や本制度の導入に対する学校を含めた地域の意欲等を総合的に検討し、指定の可否を決定していく計画でございます。要綱が作成され、その制度の周知が図られていくと、19年度以降指定校は増えていくのではないかと考えているところでございます。第3点でございますが、学校選択制度の導入についての考えはどうかということでございます。学校選択制度とは、当該教育委員会が予め保護者の意見や希望を聴取した上で、就学すべき学校を指定するというものであります。具体的な形態はさまざまなでございますが、主なものには当該市町村内のすべての学校への就学を認めるいわゆる自由選択制、当該市町村をいくつかのブロックに分けて居住するブロック内の学校への就学を認めるブロック選択制、特定の学校について通学区域に関係なく就学を認める特認校制度がございます。霧島市においては、ただいま答弁しましたとおり旧国分市と隼人町で特認校制度が、あるいは霧島の永水小学校と中津川の小学校で、いわゆる山村留学という制度がございますので、この特認校制度を充実発展させることによって学校選択の幅が広げられるというふうに考えておりますので、この面での検討を今後進めてまいる所存でございます。学校問題の第4、学校評議員制度の実施校の現状はどうかということでございますが、学校問題に関する4点目についてお答えをいたします。学校評議員制度は、霧島市内の小中学校47校中46校で設置し、国分中央高校でも設置済みであります。実施校の校長は、年3回程度学校評議員から成る会議を開催し、学校経営方針や児童生徒の状況等について説明したり、学校評議員に授業参観や給食試食を実施していただいたりしております。会議では、学校評議員から学校教育活動等すべてにわたっての意見等を聞く機会も設けております。実施校では、学校評議員制度の導入により学校が説明責任を果たすことができるようになるとともに、地域との連携をさらに推進できるようになっております。また、学校では学校評議員からいただいた意見を効果的に学校教育に取り入れるようにしております。今後とも学校評議員制度を充実し、信頼される学校づくりに活かしていくようにしていきたいと考えております。第5の問題でございますが学校の安全対策について、これは全市統一されているかというお尋ねでございます。植山議員の質問に対して答弁しましたとおり、不審者侵入、登下校の安全等について市教育委員会から市内全小中学校で実施しなければならないことを整理して、調査、作成、提出の依頼をしておりますので、学校の独自性の部分を残しながらも一応揃った取り組みをしている現状でございます。以上でございます。 ○企画部長(藤田 満君)  栫井議員の交通問題についての1点目についてお答えいたします。現在運行中のふれあいバスの今後の計画についての質問でありますが、先ほど新橋議員の質問でもお答えいたしましたが、繰り返しの答弁になりますがお許し願いたいと思います。合併協議では、「現行のとおり新市に引き継ぐものとする。なお、合併後に広域的視点に立って市民の要望、意見等を十分反映させ、より充実を図る。」となっております。旧国分市のふれあいバスは、上場地域等における日常生活の交通手段及び特認校通学児童生徒の通学手段を確保するともに、市民の交流、ふれあいの促進と市民サービスの向上を図る目的で運行しております。また、運行形態は若干違いますが、旧横川町、牧園町、霧島町、隼人町でも巡回バス、コミュニティバスとして運行をいたしております。先ほど申し上げました、今後は平成18年度から19年度にかけて行政内部の検討委員会や市民検討委員会の設置及び市民モニター制度等を活用し広域的視点に立ち、また、市民の要望等を踏まえ事業の見直しを行い、平成20年度には霧島市全市で各地域の拠点施設等を結ぶ巡回バスが運行できるような新制度に移行してまいりたいと、このように考えております。 ○建設部長(成枝靖夫君)  交通問題についての2点目、3点目についてお答えいたします。先に同様な質問もありご答弁申し上げましたが、外周環状線的な性格の道路計画についてですが、交通アクセスの整備につきましては施政方針でもありましたとおり、便利で快適なふるさとを実現するために最も重要な施設であると思っております。まず、市道整備につきましては、新市まちづくり計画の実施計画で旧市町ごとにそれぞれの整備計画を掲げておりますので、ご質問の環状線的な道路整備を含めて今後作成いたします霧島市総合計画の中で検討してまいりたいと思います。また、国・県道の整備につきましては、旧市町間の連携を密にするための道路ネットワークを構築するために市町村合併支援道路整備計画に位置づけられた路線を中心に早期着工、早期完成を、県に積極的に働きかけてまいりたいと思います。市道、国・県道、高速道が整備されることでJR・空港との接続が円滑になり、新市の一体感はもとより観光ルートの確立やIC関連産業の物流を支援するシステムが確立できるものと思っております。なお、3点目につきましては、旧隼人町で隼人港外港貨物船埠頭計画の整備が進められており、その中で災害緊急時に鹿児島市内と国分・隼人地区の交通手段の確保を図るという一項もございますので、今後霧島市の全体的な計画の中で国・県とも調整しながら、国、県ですね。調整しながら検討すべき問題ではないかと考えております。以上でございます。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  3番目の文化財、郷土芸能について、ご質問にお答え申し上げます。市内各地の郷土芸能の種類及び団体等の数並びに現在活動中の人数はどれぐらいいるかについてお答えいたします。郷土芸能は、我が国において民衆の営みの中から生まれてきたもので、風俗、習慣、信仰に根ざして伝承されてきた芸能のことをいい、郷土の生活の推移の理解のために欠くことのできない貴重なものでございます。まず、郷土芸能の種類についてでありますが、郷土芸能には大きく神舞や神楽など神に奉納する神楽系、田の神舞や棒踊りなど五穀豊穣を願う田遊系、太鼓踊りや琉球人踊りなど晴れやかな踊り、行列で災いや疫病を追い払う風流系、子孫などの幸せを促す祝福系、道化踊りやひ兵六踊りなどおどけて賑わす狂言系、人形芝居や歌舞伎など村芝居で興行していた舞台系の6つに分けることができます。霧島市内には、郷土芸能の保存会が42団体ございまして、神楽系が5、田遊系が17、風流系10、祝福系7、狂言系2、舞台系1の団体となっております。保存会で活動している方々は、年によって若干の変動はありますが現在約2,450人の方々が保存伝承に取り組んでいただいております。保存会中での小中学生の数は541人でございます。2番目の保存後継者育成についての考え方でございますが、霧島新市は南九州の中央部に位置し、天孫降臨、熊襲隼人等の伝説伝承の地として、また、大隅の国の中心地域として栄えてきたところであります。このような独特の地勢や文化的位置から、本市には多種多様な郷土芸能が伝承されてきております。先ほど申したとおり42団体の保存会が活動を実施しているわけでございます。ところが、近年の社会情勢の急速な変化の中で保存会の現状は、高齢化に伴う減少によって保存活動に苦慮されている現状も一部見受けられます。郷土芸能は無形民俗文化財という性質から一度失うと二度と再現できないものであり、先人から受け継ぎ未来へ伝えなければならない貴重な文化遺産であります。本市としましても、郷土芸能の保存には後継者育成のため助成を実施しているところであり、また、保存会の活性化を図るため公的行事や地域でのイベント等の中で出演の場の提供を数多く設けてまいりました。今後も保存会への助成や出演の場の提供、後継者育成を図り、また、子ども会や文化財少年団等への郷土芸能の継承に率先して取り組んでまいりたいと考えております。3番目の上野原縄文の森の活用及び観光発信についてでございます。上野原遺跡は、縄文時代早期前葉約9,500年前でございますが、の国内で最古、最大級の定住した集落が発見され国の指定史跡となり、また、縄文時代早期前葉7,200年前でございますが、多種多様で南九州独特な土器、石器などが発見され、国の重要文化財となりました。鹿児島県は、この上野原遺跡を後世に残すため史跡公園として整備を進めてまいり、平成14年10月に上野原縄文の森として開園いたしました。以来、約47万9,000人もの入場者があり、その間、縄文の森を活用したさまざまなイベントや体験学習を実施してまいりました。本市としましても、これまで上野原縄文フェスタ、上野原縄文駅伝大会、体験学習など、上野原縄文の森を活かした事業を実施してまいりました。また、学校教育においても、地元国分南中学生が夏休み期間に縄文の森案内ボランティアを実施しているところでございます。今後も、上野原縄文の森や鹿児島県考古学の中心的な施設であります鹿児島県埋蔵文化財センターを、生涯学習や学校教育の場で大いに活用していきたいと考えております。また、上野原縄文の森や霧島市の他の文化財、例えば霧島神宮、鹿児島神宮などと連携した史跡巡りコースの整備を図って参りたいと考えております。以上でございます。 ○29番(栫井成孝君)  ただいま縷々にわたり細かく答弁をいただきましたが、若干2、3質問をしたいと思いますが。学校問題の評議員ということで今聞きますと2校ですね、この2校についての取り組みは今後どうなされるんですか。 ○教育長(古川次男君)  考え方でございますが、学校長の考えではPTAの役員の方々と十分連絡を取り合っておる関係で早急には考えていないという考え方の校長がおりましたけども、つい最近やっぱりそういうような制度を踏襲してまいりたいと、こういうふうなことでございますので今年度中に実施される予定でございます。 ○29番(栫井成孝君)  なるべく足並みを揃えていただきたい。次に特認校制度の基本的な考え方について、現在国分で実施しているのは下揚から上場に限ると、こういう基本があるんですけども、今回永水小学校、中津川小学校、また、今後こういうことが予測されるであろうということに関しての基本的な考えは、これと変わらんですか。 ○教育長(古川次男君)  スタートがですね、特認校のスタートが、いわゆる児童生徒が、特に児童がですね。中学生じゃなくて児童が減少して学校が成り立たないということが一つございます。例えば隼人町の中福良小学校は現在32名児童がおりますが、下揚から来るのが25名です。地元の子どもは6名しかおりません。したがって、受入地域の保護者あるいは地区の住民がそういう受け入れ体制を整えますと、このように大量に入ってきますが、中には学校名は申し上げませんが特認校制度になっているけどほとんど来ないという学校もございます。これは交通手段との関係もありますが、やはり特色をその学校が出さないと、魅力がないと、わざわざそこまで子どもを出すと、あるいは子どもがそこへ行くというような基本的なクリアーできません。強制的に、教育委員会が数を揃えるためにこっちに行けというようなことは全くできませんわけですから。やはり地域の特色ある経営、特色ある中身を学校がまずつくって、そして申請をすると教育委員会がそれを認めると。そして、それに応じて、そこに魅力のある学校へ行きたいという子どもさんや保護者が見学をするということを基本にしております。それからもう一つ、今度は例えば40人おる学級がございます。1学級1年生と2年生は30人ですけど、41人おる学級から1人そっちへ行きますと2学級あったのが今度は1学級になっちゃうんですね。41人おりますと21人と20人で非常に教えやすい環境に、その学校はあるわけです。ところが、その学校の1人が特認でそっちへ行きたいとなりますと、今度は学級が二つあったのが一つになって40人学級になります、今度は。だから、そういうことを考えますと、そういうような規模の学校からやりますと今度は学校の先生たちの数も減りますし、児童も40人ぎりぎり教室に押し込むというようなことがございますので、そういう学校からは許可をしないというふうな基本線は教育委員会は持っております。例えば、隼人町でいいますと中福良に行くことができるのは日当山小と宮内小と富隈小だけです。小野小学校というのがあります。小野小学校は、そのぎりぎりのところの学級でございますので、そこからも行ってよいとなりますと非常に不都合が生じますので、そういうような扱いをしておるところでございます。 ○29番(栫井成孝君)
     若干考えが違うようでございますが、そういう特別な40人を割ってそれを超すことはできないと、そういう考え方もあるわけですが。国分の場合は上場同士は絶対駄目だよということがあるんですね。だから、あくまでも下揚学校から上場に通学するための特認校という、こういう基本的な考え方があったわけで、それを今確かめたかったわけでございます。 ○教育長(古川次男君)  それと全く同じです。上場同士はやらないと。例えば、小規模のところ同士はあまり好ましくないと。だから、下揚といいますと国分の場合、大規模校です、ほとんどですね。そこからはよいと、こういう考え方で全く私もそういう考えと一致しております。 ○29番(栫井成孝君)  是非ルールだけは守っていただきたいと思います。次に安全対策について、先ほど教育長は学校独自の部分を活かしながらと。でも、その学校部分の独自を残した状態では、すべて統一された形で学校へ通達が行かれていますか。安全性の問題。 ○教育長(古川次男君)  学校独自ということはほとんどないわけで、特に教育委員会が指示したとおりやっていきますと全市で大体統一されていますが。学校独自というのは、例えば学校からちょっと遠い子どもは一人ひとり、一人になる子どもを調べろと言っています。どの子も全部調べてございます。調べさせてございますが、学校独自といいますと、その子どもをそのまま帰すんじゃなくても、保護者が迎えに来るまで学校に留めておこうというような考え方の学校もございます。そういうようなことを学校独自と申したのでございます。だから、下校時間が来ても保護者が迎えに来るまで学校に留めておくというようなことをやっている学校もあります、そういう意味です。 ○29番(栫井成孝君)  そうしますと、例えば原則的な問題でこういう場合はこういう対処をするという考え方の統一されたものと全部完備されておるということで了解していいですか。 ○教育長(古川次男君)  防犯パトロールのステッカーの作成とか看板を作成するとか、地域の状況によって防犯パトロールボランティアを学校ごとに設置しておるところもございます。そのようなそれぞれ工夫を凝らした学校が取り組みをしていると、これは学校独自のやり方というふうに考えていいかと考えます。 ○29番(栫井成孝君)  それでは次にいきたいと思いますが、交通問題で市長のマニフェストにありますが陸・海・空、先ほども国分、隼人、福山という海岸線の問題がありました。それで、新橋議員の中でちょっと船という問題も出てきました。私はもう一つ、市長の考えの中で、6町間を結ぶ外周的な考えの基はどこにあるのかな、それがお聞きしたくて今回の質問をしたわけです。それと海を活かしたということでございますが、現在隼人港に関しては貨物港ということで、ここにも答えがあったわけでございますが。その後、国分港、福山港、これを今後どのような形で活かす考えなのか、それを教えていただきたいと思います。 ○市長(前田終止君)  私もマニフェストの中で道路網の整備ということでいろいろ掲げさせていただきました。福山、霧島、牧園、横川、溝辺を結ぶ道路、外環状線の整備の拡充、そしてまた、霧島温泉郷と市街地を結ぶ道路の新設、これは霧島市温泉構想ですね。空港と市街地を結ぶ国道504、空港隼人西光寺間のアクセスの強化、支援などを通じて観光産業の面で利便性の高い道路網を築きたいということをマニフェストに示しました。これは1市6町7自治体が合併をした、合併をしたことによる一体感を高めていく、そういう意味で欠くことのできない道路網の整備だというふうに認識をいたしております。特に外環状については各総合支所、また、各地が持つ重要な拠点地などなどを抱えているわけでございまして、これをしっかり今後の道路整備の中で改善すべきもあるでしょう、改善していかなければ一体感は高まってこないと、こういうふうに認識をいたしております。港湾整備により陸・海・空の円滑な接続を可能にして高速船の就航を進めたり、あるいは物流・交通拠点としての機能を高めることを目標としてもしてみたいということも掲げました。これは、県との協力関係等々必要な点も多々出てくるわけでございますが、私たちのまち霧島市は錦江湾の一番最奥地にあるわけでございまして、港湾等の整備を進めながら空港との取り持つアクセス強化も、また海と空港の関係というものも出てくるわけでございましょう。なかなか短兵急にできない点も多々含まれておりますけども、視点としてこのような視点は私は欠いてはならないものというふうに、市政を預かる者の最高責任者として認識をいたしているわけでございます。私の任期中、どこまでこれができるかは大いに議論の余地残るかと思いますけれども、県との協力等進めながら一つひとつ丹念に紐解いていってみたいと、こう思っています。 ○29番(栫井成孝君)  折角合併したわけなんです。この総合支所この距離感をなるだけ縮めるためには、やっぱり溝辺から横川、そういうことは今まで以上に距離が縮まなければならない。そうしないと、やっぱり合併した意味がないと思ったから環状線ということも私は出したわけなんですが、いろんな障害もあると思いますが、是非、県・国との協力を急いでいただいてね、環状線なども是非とも実現させていただきたいというふうに交通問題については終わりますが。次に上野原についてでございますが、現在、南中学校の生徒さんが夏休みにボランティア観光ガイドをやっておられます。現在まで、どのぐらいの方が実際に現場で立ったんですかね、おわかりですか。 ○議長(西村新一郎君)  栫井議員ちょっと時間を置いて、その次の質問をしとっていただけますか。 ○29番(栫井成孝君)  それでは次の質問、同じく上野原の問題で、鹿児島中央駅に恐らく電光板の観光案内があると思うんですが、これも現在続いておりますかね。 ○教育次長兼教育総務課長(石塚義人君)  今、鹿児島の駅のあそこの方ですかね。ちょっと私あそこに何度か行きますけど、ちょっと見ておりませんので、ちょっと確かめてみます。 ○29番(栫井成孝君)  お金を払って公告をしておるわけです。是非とも確認していただきたいと思います。もし、余裕があるならば続行していただきたい、そういうふうに思うのであります。古代からいただいた歴史的文化ゾーンの上野原遺跡、県が百数十億かけて整備をしました。このことについて、先ほど観光の発信という点でまだちょっと洩れとった気がしますが、これの発信の方法についてはどういうお考えなのかお知らせいただきたいと思います。 ○教育部長(吉永冨城夫君)  県がつくりましたパンフレット等を見ると、一応県は自分の施設であるものですから上野原縄文の森につきましては、よく印刷物に載せているようでございますし、また、民間観光旅行社ですかね、そういったところも南九州を紹介するページでは今一番、多分使われているものの中の代表的なものであると思います。先月だったですか、上野原縄文の森の駅伝大会の実行委員会がございました。その席では、初めて各総合支所の支所長なんかも入りまして、まず市内全体で市民に広く縄文の森を知らせる、宣伝する必要があるんじゃないかということで各支所の総合支所長が入りまして、各支所からも参加チームを募ろうじゃないかというような話で、まず足元を固めようじゃないかというような話をしておったところでございました。 ○29番(栫井成孝君)  じゃあ、上野原についてはもう1点お尋ねするが、学校教育の現場の活用という言葉をさっきおっしゃいましたが。現在まで、その学校活用で何回ぐらい実施されて何人ぐらいの方が実際体験活動とか、そういうのをされたんですかね。 ○教育次長兼教育総務課長(石塚義人君)  これまで体験学習としましては、土器づくり、石器づくり、火おこし、あるいは、縄文料理等そういうことにし、また、国分市の教職員等がフィールドワークということで市内の史跡巡り、そういうことでも利用されているようでございます。ちょっと人数について把握しておりません。このような事業で学習を取り入れて体験学習をやっているということでございます。 ○議長(西村新一郎君)  その人員については、県当局に確認したら掴めるんじゃないですかね。はっきりした時点で、この議会で報告していただきたいと思います。 ○29番(栫井成孝君)  やっぱり教育の現場ではですよ、そういうものを把握していないと、まだまだ例えば折角1市6町合併して隼人はどうだ、溝辺はどうだ、もう少し自主的に参加してもらえませんか。そういう統計的なものを取れないんじゃないですか。だから、その点ははっきりと把握していただきたいというふうに要望しておきます。このほかの点についても、いろいろ説明をいただきました。交流問題についても然り、中国等の交流もまた今後検討されていくでしょうし、やっぱりこういうお互いの異空間の交流というものを大事にしながら、やはり日本国みんなが同じ観点に立ったつもりで国を形成していく、そういうためにはやっぱり私どもも合併して本当によかったという村づくり、まちづくりをしていく必要があるんじゃないか、そういうふうに思います。また最後に、市長の懸命な舵取役をご期待いたしまして質問を終わります。先ほどの洩れた点は、後で報告していただければ結構でございます。以上です。 ○議長(西村新一郎君)  ボランティアの数とか体験学習訪問の数とか、そういうことをお願いいたしておきます。以上で栫井議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの6名について、明日以降の本会議で行います。本日はこれで散会いたします。ご苦労さまでした。               「散 会 午後 5時38分」...