○議長(
上門秀彦君) これより、
委員長報告に対する質疑に入ります。 発言の通告はありませんが、別に発言がなければ、質疑、討論はないものと認めます。
△表決
○議長(
上門秀彦君) これより表決に入ります。 それでは、まず第九八
号議案 鹿児島市税条例等一部改正の件について、
電子表決により採決いたします。 ただいまの
議案に対する
委員長の報告は、
原案可決であります。 本件については、
委員長の
報告どおり決することに賛成の
議員は賛成を、反対の
議員は反対をお押し願います。 [
電子表決開始]
○議長(
上門秀彦君) 押し忘れ等はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
上門秀彦君) 押し忘れ等なしと認めます。 [
電子表決終了]
○議長(
上門秀彦君) 賛成多数であります。 よって、本件は原案どおり可決されました。 次に、第九九
号議案 平成二十八年度
鹿児島市
一般会計補正予算(第四号)について、
電子表決により採決いたします。 ただいまの
議案に対する
委員長の報告は、
原案可決であります。 本件については、
委員長の
報告どおり決することに賛成の
議員は賛成を、反対の
議員は反対をお押し願います。 [
電子表決開始]
○議長(
上門秀彦君) 押し忘れ等はありませんか。 [「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
上門秀彦君) 押し忘れ等なしと認めます。 [
電子表決終了]
○議長(
上門秀彦君) 賛成多数であります。 よって、本件は原案どおり可決されました。 次に、ただいまの
議案二件を除くその他の
議案十九件について一括採決いたします。 以上の
議案十九件については、
委員長の
報告どおり、いずれも原案どおり決することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
上門秀彦君) 御異議なしと認めます。 よって、いずれも原案どおり可決されました。
△第一〇九
号議案─第一四一
号議案上程
○議長(
上門秀彦君) 次は、日程第二 第一〇九
号議案ないし日程第三四 第一四一
号議案の
議案三十三件を
一括議題といたします。 件名の朗読を省略いたします。
△
市長提案理由説明
○議長(
上門秀彦君) ここで、
提出者の説明を求めます。 [市長 森 博幸君 登壇]
◎市長(
森博幸君) 平成二十九年度
予算案及び条例その他の案件の審議をお願いするに当たり、
市政運営についての所信の一端を申し述べますとともに、今回、提案いたしております
予算案等について御説明申し上げます。 私は、これまで、市域全体の速やかな一体化と均衡ある発展、
九州新幹線全線開業を見据えた
観光振興、
世界基準・
世界レベルの
まちづくりなど、時代の潮流を踏まえ、市勢の限りない発展と
市民福祉の向上のため、積極的に
各種施策を推進してまいりました。 本市においては、これからの四年間、歴史に刻まれるイベントの開催が予定されているとともに、複数の大規模な
拠点開発が進むなど、一
世紀半の時を経て、第二の維新の波が訪れようとしています。 私は、この波が本市を必ずや輝かしい未来へと導いてくれると確信しています。これを
最大限に生かしながら、市民にとっての“豊かさ”をさらに増幅させるとともに、本市の持続的な発展の基礎を築き、継承していくことが、市政を担う私の使命であり、そのために持てる力の全てを傾注してまいります。 さて、世界では
保護主義台頭への懸念が広がりつつあり、また、我が国においては、昨年発表された国勢調査の結果、総人口が初めて減少し、
経済規模の縮小や
地方都市の衰退が危惧されるなど、時代の大きな変化の中で、先行きに対する
不透明感、
不安感が払拭できない状況となっています。 このような中、国においては、
自由貿易の旗手として、公正なルールに基づいた
経済外交を展開するとともに、働き方改革など、誰もが生きがいを持ってその能力を発揮できる一億総
活躍社会の実現に向けた
取り組みを進めることとされています。 一方、本市においても、
人口減少が現実となる中で、市民が生涯にわたり生き生きと暮らせる
まちづくりに向けて、
少子化対策や若者の
人口流出の抑制、
交流人口のさらなる拡大など、
地方創生の実効ある
取り組みを進めていくことが喫緊の課題となっています。 このような認識のもと、今後四年間の
市政運営を行うに当たっての抱負を申し上げます。 明治が産声を上げる一年前、
鹿児島の
先人たちは、
世界文化遺産に登録された
異人館を完成させ、日本で初めての
洋式紡績工場を操業させました。彼らの果敢な挑戦は、
近代日本の扉を開き、現代の繁栄につながる基礎となりました。 いよいよ来年に迫った
明治維新百五十周年は、過去の人々の営みを振り返る歴史の大きな節目となります。
先人たちの偉業に思いをはせるとき、これを起点として次の時代を見据え、市民一人一人が「わが
まち鹿児島」のあるべき姿と進むべき方向を描き、主体的に行動していくことが極めて重要であると思います。 市民、
事業者、行政など、あらゆる主体の「
未来志向」の力を縦糸に、「連携」と「協働」を横糸に、彩り豊かな明るい
鹿児島市の将来図を織り上げていく、そのための力強い一歩を今、踏み出していかなければなりません。 このため、私は、次なる十年先、二十年先を展望し、「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が「しごと」を呼び込む好循環を確立するとともに、これを支える「まち」に活力を呼び込むため、三つの
重点項目を掲げ、積極的に施策を推進してまいります。
一つ目は、“次代の「まち」
づくり”です。本市は、世界に誇り得る豊かな
地域資源に恵まれています。これらに一層磨きをかけ、
明治維新百五十周年や
鹿児島国体などの好機を
最大限に生かし、
交流人口の拡大を図ります。また、にぎわいも潤いも感じられる
都市空間の形成、安心安全で災害に強い
まちづくりをさらに進め、都市の豊かさを未来に引き継いでいくことにチャレンジします。
二つ目は、“次代の「ひと」
づくり”です。市民一人一人の力こそ
活性化の源であり、郷土に誇りと愛着を持ち、地域に貢献する有用な人材の育成に努めます。また、「子育てをするなら
鹿児島市」のさらなる充実を初め、結婚から
シニアライフまで段階に応じたきめ細かな支援に
取り組み、あらゆる世代をまちの宝として支えていくことにチャレンジします。
三つ目は、“次代の「しごと」
づくり”です。若い世代の
転出超過が続く中、郷土で活躍し、輝きたいと願う市民の希望をかなえ、活力と働きがいを生み出していくことが必要です。
企業立地の推進や新産業の創出などにより
地域経済を支え、若者、女性、
高齢者など誰もが安心して働ける環境をつくり出すことにチャレンジします。 「国が国民のために何ができるかではなく、国民が国のために何ができるかを考えてほしい」、これは、ことし生誕百周年を迎えるアメリカ合衆国第三十五代
大統領ジョン・F・ケネディの演説の一節です。この言葉に込められた考え方は、市民の皆様が市政に関心を持ち、市政を動かす原動力として主体的に活躍できる
まちづくりを進めたいという私の思いにもつながっています。 本年度は、第五次
総合計画の
後期基本計画がスタートします。私は、
市長就任以来の
基本理念である「市民が主役の
鹿児島市の実現」という原点に立ち返り、
都市像である「人・まち・みどり みんなで創る“豊かさ”
実感都市・
かごしま」の実現に向け、強い情熱を持って全力投球してまいります。 次に、平成二十九年度当初予算について申し上げます。 国においては、平成二十九年度の
予算編成に当たり、経済・
財政再生計画に掲げる
歳出改革等を着実に実行するとともに、一億総
活躍社会の実現に向けて取り組むとされています。 また、
地方財政は、
地方税収は増加するものの、
社会保障関係経費の増加に加え、
地方創生に向けた
取り組みや
公共施設等の
適正管理など、増大する
財政需要に対処する必要があることから、依然として大幅な
財源不足が生じるものと見込まれています。 本市においては、
歳入面では
固定資産税等の増収により
市税収入は増加するものの、
歳出面では
社会保障関係経費や将来を見据えた
都市基盤整備、さらには、今後の
まちづくりの根幹となる
地方創生関連施策の推進など、本市を取り巻く喫緊の課題に対応するための施策・事業に多額の費用が見込まれることから、
財政状況はますます厳しくなるものと予想されます。 これらのことを踏まえ、
予算編成に当たっては、ゼロベースで徹底した事務事業の峻別・
見直しを行うなど創意工夫を重ねる中で、財政の健全性を維持しながら、マニフェストにおける七つの基本政策に全力で取り組むとともに、市民の皆様に約束した諸施策について可能な限り予算に盛り込んだところです。 このような基本的な考え方に基づき編成いたしました平成二十九年度の当初
予算案は、一般会計二千四百十一億二千七百万円、特別会計一千三百八十億百万円、企業会計六百三十億六千七百万円、総額四千四百二十一億九千五百万円となりました。 以下、歳出予算の主な内容について、基本政策ごとに順次御説明申し上げます。 まず、第一は、人が行き交う魅力とにぎわいあふれるまちです。
地域資源を生かした観光の魅力
づくりにつきましては、平成三十年一月からの大河ドラマ「西郷どん」放送にあわせて、ドラマ館を設置するとともに、県等と連携したプロモーションの実施や観光案内機能の充実を図ります。 また、
明治維新百五十周年に向けて、本年度は、薩摩藩パリ万博出展等をテーマとしたシンポジウムや薩摩維新ふるさと博などを開催するほか、ドラマの放送と連動し、新たに市内各所で幕末・維新期の雰囲気を感じられるおもてなしの充実を図ります。 さらに、桜島・錦江湾ジオパークの世界認定に向けた
取り組みを進めるとともに、ジオに関する活動の充実を図ります。 このほか、
鹿児島の食の魅力発信につながる民間主催の食のイベントの支援を拡充します。
世界文化遺産の活用と磯新駅の検討につきましては、遺産の価値や魅力の情報発信、理解増進を図るとともに、新駅設置に関する諸課題について調査・検討を行います。 ウオーターフロント地区の魅力創出につきましては、路面電車観光路線新設に向け、ルート案の整理・検討を行います。 観光イベントにつきましては、おはら祭や
かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会、桜島火の島祭り、錦江湾潮風フェスタ、天文館ミリオネーションなどを開催するとともに、第二十回の節目を迎える渋谷・
鹿児島おはら祭は内容を拡充します。 スポーツを生かした
まちづくりにつきましては、協議会においてサッカー等スタジアムの整備に係る基本的な事項を検討するとともに、
鹿児島ユナイテッドFCや
鹿児島レブナイズの活動を支援します。 また、ラグビーワールドカップ二〇一九の公認チームキャンプ地や東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿の誘致に向けた活動を展開するほか、
鹿児島マラソンを開催します。 観光客の誘致受け入れにつきましては、新たに熊本市及び宮崎市と連携した観光ルートや、那覇市、奄美市及び屋久島町と黒潮が結ぶ観光ルートの共同プロモーションに取り組むとともに、札幌市及び松本市と連携した超広域観光ルートの創出に努めます。 また、これまでの東アジア地域に加え、東南アジア地域もメーンターゲットとして、関係機関と連携した誘致セールス、観光プロモーションを実施します。 さらに、新たに観光客の利用が多い電停等に公衆無線LANを整備するとともに、ビッグデータを活用した観光客の動態調査を行うほか、DMOの設置を視野に入れ、
鹿児島観光コンベンション協会の組織体制の充実・強化を支援します。 このほか、農村地域の多様な資源を生かしたグリーン・ツーリズムの推進を図ります。 国際交流につきましては、引き続き国際交流センターの整備に県と一体となって取り組むとともに、新たに海外で活動する本市にゆかりの深い企業・団体等を交流拠点「
かごしま館」として認定し、情報発信や交流の拡大を図ります。 第二は、健やかに暮らせる安全で安心なまちです。 結婚への支援につきましては、結婚相談所による相談、支援に取り組むとともに、企業対抗による運動会を開催し、出会いの場を提供するほか、高校生・大学生による挙式プロデュースや新入社員等を対象にしたライフデザインセミナーの開催など、次世代を担う若者への意識啓発を行います。 妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援につきましては、母子保健支援員を配置した子育て世代包括支援センターを中心にきめ細かな支援を継続するとともに、新たに新生児聴覚検査に対する公費助成を行うほか、子供の発達に気がかりのある保護者を対象に子育ての講座を実施します。 また、保育所等の利用定員の拡大や保育士等の処遇改善及び潜在保育士の再就職を支援するとともに、認定こども園等の一時預かり事業に対する助成を拡充します。 さらに、児童クラブを十八カ所増設するとともに、社会福祉法人等が運営する児童クラブの拡充を図ります。 このほか、新たに男性の育児参加ムーブメント推進会議を開催し、仕事と育児の両立に向けた環境整備に努めるほか、本年四月に西部親子つどいの広場をオープンします。 また、児童相談所の設置に向けて検討を進めるとともに、アドバイザー派遣など子ども食堂の設立に向けた支援などに
取り組みます。
高齢者が生き生きと暮らせる
まちづくりにつきましては、生活・就労支援センター
かごしまを活用し、シルバー人材センターと連携して元気な
高齢者の就業支援を進めるほか、本年四月に
高齢者福祉センター伊敷をオープンします。 また、いしき園の民営化に向け、
取り組みを進めます。 介護保険につきましては、介護を必要とする
高齢者に対して保険給付を行うとともに、低所得者対策として居宅サービス等に係る利用料の補助を行うほか、
介護予防・日常生活支援総合事業の円滑な実施に向け地域包括支援センターの体制を充実します。 また、介護老人福祉施設等の整備に対し助成します。 障害者福祉につきましては、地域で生活する障害者の社会生活上の不安の解消を図り、障害者及び家族が安心して生活ができるよう、地域生活支援拠点の運用を開始します。 また、障害児等が通う事業所に対し助成するとともに、障害福祉サービス等に対する市独自の利用者負担軽減を行います。 安全・安心を実感できる
まちづくりにつきましては、国際認証を取得したセーフコミュニティの
取り組みの全市的な展開を図るほか、新たに町内会等が行う街頭防犯カメラの設置に対し助成します。 総合的な危機管理対策につきましては、熊本地震の教訓や桜島噴火警戒レベル
引き上げの経験を踏まえ、災害対策本部の機能をさらに強化するとともに、地震時の退避場所として指定されている公園に年次的に標識看板を設置するほか、大規模災害の発生に備え、食糧や生活必需品、資機材等の備蓄を進めます。 また、桜島爆発・降灰対策については、地域防災計画火山災害対策編に新たに市街地側の大量降灰対策を追加するほか、引き続き総合防災訓練を実施するなど、火山災害対策を強化します。 このほか、ホテル、店舗等の大規模
建築物の耐震工事等に対し助成するとともに、新たに耐震アドバイザー派遣制度を創設し、安心して相談できる体制を整備します。 消防・救急体制の充実につきましては、南本署の救助工作車を更新するとともに、特殊資機材や高度救急資機材を整備します。 病院事業につきましては、高度医療機器の整備により診療体制の充実を図るとともに、地域医療機関との連携に努め、高度急性期医療等を担う
取り組みを進めます。 健康
づくりの推進につきましては、事業所との協働による働く世代の健康
づくり事業に取り組むとともに、市内の大学と連携して食育フェスタを開催します。 市民の健康増進及び疾病予防につきましては、四種混合などの予防接種を実施するとともに、元気いきいき検診における特定年齢者の乳がん、子宮頸がん等の無料検診を実施します。 国民健康保険につきましては、被保険者の疾病に対する保険給付を行うとともに、特定健康診査や訪問保健指導などを実施します。 後期
高齢者の医療につきましては、長寿健診を実施します。 第三は、水と緑が輝く人と地球にやさしいまちです。 再生可能エネルギー等の導入促進につきましては、新たに賃貸の共同住宅や環境管理事業所への太陽光発電
システムの導入に対し助成するとともに、木質バイオマス熱の利用を促進するため、産学官が連携して調査・研究を行います。 また、南部清掃工場のごみ焼却施設とバイオガス施設との一体整備に向け建設に着手します。 環境にやさしい
まちづくりにつきましては、新たに民間によるかごりんのサイクルポートの設置に対し助成します。 家庭ごみの減量化・資源化の促進につきましては、新たに市民やNPOと協働し、観光農業公園を活用した生ごみの堆肥化を推進するとともに、金属類の分別、資源化に向けた
取り組みを進めます。 花と緑が彩るうるおいのある
まちづくりにつきましては、市立病院跡地の緑地整備に向けて基本・実施設計を行うとともに、武岡公園の整備に向けて用地測量等を行うほか、道路や公園において樹木の植えかえ等による緑の快適環境を整備します。 第四は、地域産業で若者や女性が活躍できるまちです。 若者や女性の雇用の場の創出につきましては、若者の市外流出抑制に向け新たに産学官が連携して検討を進めるとともに、働く意欲のある女性の再就職等を支援するほか、市内の仕事に関する情報をワンストップで提供するポータルサイトを構築するなど、雇用機会の拡大を図ります。 また、新たに連携中枢都市圏を形成する四市で合同企業説明会を開催し、人材の確保を図ります。 このほか、企業訪問活動を行うとともに、県内外企業の立地に対し新規雇用や設備投資等への支援を行うことにより
企業立地を推進します。 地域産業の魅力・競争力の強化につきましては、新たにヘルスケアサービスの実用化検証に対し助成するほか、食品関連
事業者の商品開発や販路開拓等を支援します。 また、新たに東京においてクリエイターズオーディションを開催するほか、パリ万博出展百五十周年を記念して伝統的工芸品のパリ国際見本市出展を支援し、認知度向上と販路開拓を図ります。 このほか、ソフトプラザ
かごしまをクリエイティブ産業創出拠点として整備するため建築・設備設計を行うとともに、女性・学生・シニアを対象とした起業セミナー等の開催や相談支援を行います。 商店街の
活性化につきましては、頑張る商店街支援事業を実施するとともに、実践的なセミナーや臨店指導により地域商業の中核となる繁盛店を育成するほか、新たにリノベーションの手法を活用した空き店舗等の再生を推進します。 中小企業融資につきましては、創業支援資金の自己資金要件の廃止や融資対象者の拡大を図るとともに、新規開業支援利子補給を行います。 農業の振興につきましては、園芸振興事業及び特産農産物育成事業を実施するとともに、六次産業化を促進するため、本市特産物を活用した新商品の開発や販売促進活動に対し支援します。 また、農地中間管理機構を活用するなど農地の集積・集約化等を推進するとともに、青年就農給付金などの支援制度のさらなる活用により新規就農者の確保・育成に努めます。 このほか、新たに茶加工施設の整備に対し助成します。 林業の振興につきましては、森林資源の整備に対し助成するとともに、松くい虫防除等を実施するほか、松元南部地区における林道整備を進めます。 水産業の振興につきましては、水産資源の確保のため魚礁を設置するとともに、マダイ等の稚魚の放流に対し助成します。また、赤水・生見漁港の保全工事等を行うとともに、新たに谷山漁港の整備を促進します。 中央卸売市場につきましては、青果市場の屋根つき荷さばき場及び魚類市場の新市場棟の整備工事等を行います。 第五は、学ぶよろこびが広がる誇りあるまちです。 次世代を切り拓くふるさと教育の推進につきましては、グローバルな人材を育成するため、
かごしま創志塾を開催するとともに、新・郷中教育推進事業を拡充します。 学校教育につきましては、学校規模適正化・適正配置に関する基本方針(仮称)を策定するほか、地域の人材等の活用による体験活動やキャリア教育などを実施します。 また、新たに小中学校における新入学学用品費の入学前支給を実施するとともに、おやじの会の活動を支援します。 学校の施設整備につきましては、校舎、屋内運動場の増改築等を行うほか、老朽化が進行している松原小学校の校舎建てかえに向け基本計画等を策定します。 学校のいじめ問題や不登校への対応につきましては、教育相談室相談員やスクールカウンセラー等による教育相談などを行います。 生涯学習の推進につきましては、伊敷公民館にエレベーターを設置するとともに、各公民館などにおいて
高齢者いきいき元気塾など各世代を対象とした講座を実施します。 文化の振興につきましては、第二期文化薫る地域の魅力
づくりプランに基づき、美術、音楽、地域伝統芸能など本市の文化資源を生かした
取り組みを実施するとともに、松本市との文化・観光交流協定締結五周年を記念して同市へ文化団体を派遣します。 市民のスポーツ・レクリエーションの振興につきましては、
鹿児島国体の開催に向け各種準備を行うとともに、関連施設の整備を行うほか、パークゴルフ場の整備に向け基本計画等を策定します。 男女共同参画につきましては、DVの根絶に向けた啓発に努めるとともに、新たに女性活躍を推進するアドバイザーを配置するほか、講演会等を行い、男女共同参画社会の実現に向けた
取り組みを進めます。 第六は、市民生活を支える機能性の高い快適なまちです。 市街地の再開発につきましては、中央町十九・二十番街区の再開発ビルの本体工事等に対し助成するとともに、千日町一・四番街区の再開発ビルの実施設計等に対し助成します。
鹿児島駅周辺地区については、東側駅前広場、駅舎及び東西自由通路の詳細設計を行うとともに、上本町磯線の用地取得等を行います。 土地区画整理事業につきましては、吉野地区を初めとする六地区の事業を推進します。 交通政策につきましては、JR上伊集院駅のバリアフリー化に対し助成するほか、公共交通不便地対策の新たな対象地域等において基本計画を策定します。 空き家対策の強化につきましては、倒壊の危険性がある空き家の解体に対し助成するとともに、空き家の活用を促進するため、新たに建築士等のアドバイザーを派遣します。 団地再生につきましては、活力ある団地への再生に向けて具体策の検討を行います。 市営住宅につきましては、大明丘住宅の建てかえに着手するとともに、星ケ峯みなみ台に子育て支援住宅を建設します。 街路事業につきましては、鼓川通線の用地取得や道路築造工事等を行うほか、谷山地区における鉄道高架下の遊歩道等の詳細設計を行います。 港湾整備につきましては、新港区や谷山二区などにおいて港湾整備事業を促進するとともに、桜島港浦之前地区の消波堤等を整備します。 交通事業につきましては、低公害低床型バス及びリフトつき貸し切り観光バスを購入するとともに、
鹿児島駅前電車停留場の整備に向け基本・実施設計を行うほか、郡元電停交差点の軌道改良等を行います。 船舶事業につきましては、本年度末の供用開始に向けて、桜島港新フェリーターミナルの建設工事を進めます。 地域下水道事業につきましては、牟礼岡団地地域下水道のポンプ施設や松陽台地域下水道の汚水処理施設の整備工事を行います。 水道事業につきましては、中央三号配水幹線など水道管路の耐震化を進めるとともに、河頭浄水場の機械設備更新を行います。 工業用水道事業につきましては、一倉工業団地の立地企業等に対し安定的な給水に努めます。 公共下水道事業につきましては、南部処理場における長寿命化対策工事を行うとともに、清和地区や土地区画整理事業区域に汚水管を布設します。 第七は、市民と行政が拓く協働と連携のまちです。 各校区における地域コミュニティ協議会の設立準備やプラン策定等に対し助成するとともに、市内全域での早期設立に向け地域連携コーディネーターによる支援を行うほか、町内会が実施するコミュニティー活動や加入促進活動に対し助成します。 また、市長とふれあいトーク等の開催、まちかどコメンテーターへのアンケートに加え市政広報について新たに市民アンケート等を実施し、市民ニーズの把握に努めるなど、市民に身近で開かれた市政を進めます。 このほか、連携協定を結んだ市内六大学と本市が一堂に会する会議を設置し、連携事業についての意見交換、シンポジウムを開催するとともに、本市の生活環境や魅力を発信し、移住を促進するほか、連携中枢都市圏ビジョンに基づく各種事業を推進します。 行財政運営については、社会経済情勢の変化や市民ニーズに迅速に対応できるよう、組織・機構を柔軟に見直すとともに、
地方財政状況の変化に的確に対応できるよう財政基盤の強化に努めます。 また、中核市の市長が一堂に会する中核市サミットを開催するほか、次期地域情報化計画の策定を行うとともに、
公共施設等総合管理計画を推進します。 このほか、アジアとの人・もの・情報の多面的な交流を成長エンジンとして
鹿児島の新たな活力を生み出すための戦略の策定に
取り組みます。 次に、条例その他の案件について、御説明申し上げます。
鹿児島市
指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営の基準に関する条例一部改正の件など二件は、既存の養護老人ホームに対する特定施設入居者生活介護の指定に係る特例を改めるものです。
鹿児島市
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営の基準に関する条例一部改正の件など二件は、介護保険法に係る省令の一部改正に伴い、関係条文の整備をするものです。
市民福祉手当支給条例一部改正の件は、児童福祉法の一部改正に伴い、関係条文の整理をするものです。 財産の無償貸し付けの件は、食肉センターの施設設備等を株式会社ミートセンター
かごしま及び
鹿児島市部分肉加工協同組合に引き続き無償で貸し付けるについて、議会の議決を求めるものです。
鹿児島市
中央卸売市場業務条例一部改正の件は、魚類市場の新関連店舗棟の整備に合わせてその使用料を改めるとともに、卸売市場法施行規則の一部改正に伴う関係条文の整備をするものです。
鹿児島市立病院職員定数条例一部改正の件は、診療体制の充実強化等を図るため、市立病院の職員の定数を改めるものです。
鹿児島市
水道局職員定数条例一部改正の件は、事務事業の
見直しに伴い、水道局の職員の定数を改めるものです。
鹿児島市
旅客不定期航路事業使用料条例一部改正の件は、保有船舶の売却等に伴い、貸し切り料金の区分等を改めるものです。
鹿児島市
屋外広告物条例一部改正の件は、国のガイドラインの一部改正等に伴い、屋外広告物の管理義務等を負う対象者の追加等をするものです。
鹿児島都市計画事業桜川第二
地区土地区画整理事業施行条例一部改正の件は、同事業における保留地の処分方法に一般競争入札を加えるものです。
鹿児島市
地区計画の区域内における
建築物の制限に関する条例一部改正の件は、皇徳寺南くらら台地区の区域内における
建築物の用途等に関する制限を定めるものです。
鹿児島市
手数料条例一部改正の件は、
建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の施行に伴い、同性能の適合性判定に係る申請手数料を定めるとともに、関係条文の整理をするものです。
鹿児島市
個人情報保護条例一部改正の件は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部改正に伴い、関係条文の整理をするものです。
鹿児島市
一般職の任期つき職員の
採用等に関する条例一部改正の件は、一定の期間内に終了することが見込まれる業務等に対応するための職員の採用に関し必要な事項を定めるものです。
鹿児島市
職員定数条例一部改正の件は、長寿あんしん課及び
明治維新百五十年・西郷どん推進室の設置、国体に関する事務の観光交流局への移管、全国高校総体への対応、コンパクトな
まちづくりプランの推進等に伴い、職員の定数を改めるものです。
包括外部監査契約締結の件は、包括外部監査契約を締結するについて、議会の議決を求めるものです。 以上、市政に対する私の所信の一端を申し述べ、今回提案しました平成二十九年度
予算案及び条例その他の案件についての説明を終わります。 これらの施策の推進に当たりましては、市議会の御理解と御協力をいただくとともに、市民の市政への参画を高め、市民とともに
まちづくりを進めてまいる所存でございます。 なにとぞ、よろしく御審議のうえ、議決していただきますようお願いいたします。
○議長(
上門秀彦君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。
△休会の議決・散会
○議長(
上門秀彦君) ここでお諮りいたします。 明二月二十二日から二十四日までは休会とし、二月二十七日に本会議を再開いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
上門秀彦君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 なお、二月二十七日は、午前十時から会議を開きます。 本日は、これにて散会いたします。 午 前 十時四十六分 散 会 ─────────────────地方自治法第百二十三条第二項の規定により署名する。 市議会議長 上 門 秀 彦 市議会
議員 杉 尾 ひろき 市議会
議員 中 原 ちから...