4点いたしますが、まず1点といたしまして、
瀬戸内国際芸術祭2016についてです。3年に1度、ことし秋で3回目を迎えた
瀬戸内国際芸術祭2016を無事に終えることができました。私自身は、ことしはなかなか忙しくて、粟島会場を歩くのが精いっぱいで申しわけなく思っておりますが、全体的に回を重ねるごとに、より充実した芸術祭となってきている、と感じております。
現代アートを通して島の生活や文化、歴史などを肌で感じ、ゆっくりと流れる島時間を心ゆくまで堪能する。余りに忙しく過ぎていく現代の生活から抜け出して、ぜいたくなひとときを味わう。そんな島の魅力を教えてくれるのが、この芸術祭のだいご味ではないかと思っております。地元粟島の皆さん初め、三豊市の取り組みにも感謝をしたいと思っています。
瀬戸内国際芸術祭2016を無事終えての三豊市の見解をお伺いいたします。
◯議長(城中利文君) ただいまの質問に対し、理事者の答弁を求めます。
市長 横山忠始君。
〔市長(横山忠始君)登壇〕
◯市長(横山忠始君) それでは、瀧本議員の御質問にお答え申し上げます。
3回目となる
瀬戸内国際芸術祭2016の県全体の来客者数は、春、夏、秋の3会期をあわせて104万人を超えております。来場者の状況としては、高松空港を利用した台湾・香港・中国を初め、
外国人来場者が増加となる一方、県内外を含めた国内からの来場者数が減り、全体を通して約3万人の減となっております。
三豊市では、平成25年に引き続き2回目の参加となり、秋会期の10月8日から11月6日までの30日間、粟島周辺で開催をいたしました。残念ながら、前回の来客者数には至りませんでしたが、粟島会場には2万3,668人の方に訪れていただきました。会期中は
食プロジェクトとして、粟島もんてクルー食堂の炊き込み御飯を初めとした三豊の新鮮な魚介類や野菜をふんだんに使ったメニューの提供がありました。また、島民を初め、地域の方や地元商工会、
まちづくり推進隊詫間、土日においては企業の皆様など、多くの方に案内、通訳、
ガイドツアーなど、
ボランティアスタッフとして御協力をいただきました。
粟島会場は、日比野克彦さんの作品や
アーティストが島に滞在して、地元の方に協力いただきながら制作をされた作品と
外国人アーティストの有名作家の作品がバランスよく配置されており、作品としては高評価を得たのではないかと、また、
ボランティアを含めた、
受け入れ体制整備や移動のアクセス・誘導についても、前回の課題をもとにスムーズに行えたものと考えております。
ただ、西讃地区、ひいては全体の来場者が減っていることは残念ですが、前回以上に
外国人来場者が多く見られたことから、市内観光地においても
インバウンド対策はこれまで以上に必要と考えます。地域経済の効果については、島での滞在時間に限りがあったものの、市内外より多くの方に粟島に、また三豊市においでいただいたことで、離島振興、地域活性化の一定の成果が得られたものと考えております。
議員各位を初め、
瀬戸内国際芸術祭2016にかかわっていただいた多くの関係者の皆様に心からお礼を申し上げ、総括とさせていただきます。
以上、瀧本議員の御質問にお答え申し上げます。
◯議長(城中利文君) 理事者の答弁は終わりました。再質問はありませんか。
21番 瀧本文子君。
◯21番(瀧本文子君) ありがとうございます。
全般的に、企業の参加もあり、
ボランティアの方がふえているということ、それから、インバウンドのほうも全体に伸びてきておりますし、やっぱりそれを芸術と結びつけるというあたりが、少しずつですけれども、皆さんに理解していただけているようになっているのかなと思っております。ですから、市民主体といいますか、そういう、何ていいますか、役所主体のいろんな取り組みから市民主体のそういう市民力を生かした取り組みにということでは成果が出てきているんじゃないかな、それも全国的、世界的な、そういう規模のものですから、いい経験に、そういう意味では三豊市としてはなったんではないかというふうに私も思っております。
入場者が減っているというあたり、それから地元の方がどの程度行っているのかなということも、ちょっと感じるところがあります。ですから、そこら辺の理解度といいますか、地元の、そこら辺がこれからもうちょっと課題になるのかなというふうにも思います。そういうことで、また今後ともこういう取り組み、ぜひ積極的にやっていただきたいということで、この質問は閉めさせていただきます。
◯議長(城中利文君) 次に、2件目の質問に入ってください。
21番 瀧本文子君。
◯21番(瀧本文子君) 2番目に、
図書館再編基本構想についてお伺いをいたします。
公立図書館についてお尋ねをします。私はこの3年間で4回、
公立図書館についてお尋ねしてきました。平成26年第4回定例会で、今後の
公立図書館のあるべき姿をどのように考えているかとお尋ねしたところ、
公立図書館を大人から子供まで多くの人が集えるコミュニティーの中心的な場所として多方面から検討したいという御答弁をいただきました。
平成27年第2回定例会で、最近10年で日本中の図書館を取り巻く環境は一変しました。図書館についてのその後の進展はいかがでしょうかとお尋ねをしたところ、公共施設再配置や支所の
市民センター化、本庁周辺の整備構想との整合性も勘案しながら、早期の対応に向けて協議を行ってまいりたいという答弁をいただきました。
平成28年第1回定例会で、図書館の本来の役割をきちっと押さえた上で、図書館の基本計画を作成いただきたいとお願いしたところ、市内外に誇れる図書館、今まで図書館を利用していなかった方々にも気軽に立ち寄っていただけるような、市民の交流の拠点となるような図書館として再構築したいという御答弁をいただきました。
また、前回の第3回定例会で、基本構想においては市の主体性を確保してもらいたい、その運営形態は公設公営で進めていただきたいとお願いをしたところ、基本構想は民間任せでなく、市の主体性を確保しながら進めていきます、
図書館運営は性質的に他の公共施設と異なる部分があります、将来的には委託も選択肢の一つと考えておりますという御答弁をいただきました。
どういう図書館をつくりたいのか、いずれの御答弁も建物としての図書館についてが主な内容であったと私は理解しておりますが、私が本当に問いたかったのは建物としての図書館ではなく、
公共サービス、つまりハードではなくソフトとしての図書館をどのようなものにしたいかだったので、これらの答弁には正直失望もしております。もちろん、高瀬町図書館や三野町図書館のように耐震がされていない建物を公共施設として用いることは早急に改善しなければなりませんが、
公共サービスとしての図書館、ハードではなくソフトとしての
公共サービスという視点が今までの答弁には含まれていないように感じています。今回はこの点を伺いたいと思っております。
そして、もう1点ですが、11月28日の
総務教育常任委員会において、
図書館再編基本構想の中間報告がなされました。現在アンケートを実施しているとのことですが、私には
スケジュールが進んでいない印象を受けますが、これは想定の進捗状況なのかどうなのかという点、そして、将来予定されている
再編基本計画を含めて、今後の
スケジュールについて答弁をお願いいたします。
そして、また同委員会において、急遽、高瀬町
農村環境改善センターを
地方創生交付金を利用して改修する計画の説明を受けました。これは、数字を伴う余りに急な話で、寝耳に水の報告でしたが、私にとってはですが。この
改善センター改修の補正予算のお願いのためだったと後で理解いたしました。高瀬町図書館の現状を振り返れば、危険な建物であるのは周知の事実ですし、一刻も早い移転を行う必要のある施設ですから、交付金を利用し、長期間使用できる、使いやすくて市民に喜ばれる、よい
高瀬図書館となるよう、しっかり検討していただきたいと思いますし、議会にも適宜報告していただくよう要望しておきたいと思います。
ただ、一方で、現在、
再編基本構想の結果が、まだ出ていない状況です。改修については、ハード面はもとより、どのような
公共サービスのためにどのような設備と機能が必要かという検討が十分なされていない状況下で、果たして市民が満足する改修が本当にできるのかということです。本来であれば、基本構想をベースに、次の基本計画の中で検討、具体化される内容ではなかったかと思うわけです。この点で、
図書館再編基本構想と
庁舎周辺整備計画との整合性について、どのような認識を持っておられるかお伺いをいたします。
図書館再編計画は、基本構想、基本計画、仮称ですが
アクションプランという一連の流れを踏まえた、きちんとした長期計画にのせて進められると思っておりますので、専門家の知見や業者のノウハウを取り入れ、また、市民との
ワークショップ等で意見を吸い上げながら、図書館の機能とか設備を具体化し整備していく、そんな長期計画だと思っておりますが、そう考えてよろしいのでしょうか。
さて、冒頭で申しましたように、私は図書館に関する一般質問を行ってきましたが、建物としての図書館の話に終始しているということは、今申し上げました。そこで、今回の改修についても、いわゆるソフトとしての図書館として話が不在となっている可能性が高いと言わざるを得ません。
御存じのように、
再編基本構想の仕様書には、既存計画に見る将来像という項目の中に、第2期三豊市生涯
学習推進計画が引用されておりまして、その出典は図書館法にあります。そこで、まず図書館法第3条に示されている
図書館奉仕に論点を絞って質問をいたします。
図書館奉仕とは、わかりやすく言えば図書館が行う
公共サービスという意味です。図書館法で示されている
図書館奉仕の主なものを上げますと、図書資料の収集、利用者へ供与すること。
図書館職員の知識向上、利用者からの相談に対応すること。他の自治体の図書館、議会図書室、
学校図書館との連携、資料の相互貸借をすること。分館、閲覧所、配本所の配置や自動車文庫で巡回すること。読書会や
社会教育活動の発表会を開催すること。学校、公民館などと連絡し協力することなど明記されております。このような図書館が行う
公共サービスの活動として、三豊市の図書館が特徴的に力を入れて取り組まれていることがあれば挙げていただきたいと思います。
そして、また、
日本図書館協会が作成している図書館の自由に関する宣言では、図書館は
基本的人権のひとつとして知る自由を持つ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とすると掲げております。図書館は日本国憲法が掲げる
基本的人権のうち、知る権利を保障するための
公共サービスだということです。図書館について、建物や設備の議論も必要ですが、もっと大事なのは市民の
基本的人権を守り、
図書館奉仕、つまり図書館が行う
公共サービスを充実させることではないかと私は思っております。
ここでは建物や設備に関する答弁は十分でございますので、現在作成中の
再編基本構想の中に、
基本的人権の保障や図書館が行う
公共サービスについてどのような記述をされるのか、簡潔にわかりやすく御答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
◯議長(城中利文君) ただいまの質問に対し、理事者の答弁を求めます。
教育長 小野英樹君。
◯教育長(小野英樹君) 瀧本議員の御質問にお答え申し上げます。
まず、
図書館再編基本計画を含めた今後の
スケジュールについてですが、市内には御案内のとおり、現在、図書館が6館、図書室が1室あり、多くの市民の皆様に御利用いただいているところです。一方で、三豊市の定める公共施設再
配置整備計画や財政面、そして人口減少や少子高齢化など、図書館を取り巻く社会的環境は大きく変化しています。
そうした時代の中で、今ある施設や機能を最大限に生かしながら、今後における図書館のあり方を検討し、若い世代や現役世代など比較的利用頻度の少ない人の意見も踏まえ、より利用しやすい図書館、多様な機能をあわせ持つ
図書館運営の実現を目指し、三豊市
図書館再編基本構想の策定を進めているところです。
今後の
スケジュールとしては、現在、市民の皆様からの
アンケート調査を実施しており、その結果を踏まえて構想の素案を作成し、その後において、議会の皆様や
教育委員会、
図書館協議会等にお諮りした上で、作成していく予定としております。
次に、
公立図書館に係る
公共サービスの認識についてですが、
三豊市立図書館は、図書館法に基づいて設置された施設であり、図書や記録、
視聴覚教育の資料、その他必要な資料を収集し、広く市民の皆様の利用に供することを目的としています。そして、図書館の職員が
図書館資料について十分な知識を持ち、利用者の相談に応じること、他の図書館との連絡を密にし、
図書館資料の
相互貸し出しを行うことや、読書会・研究会・鑑賞会などを主催するなど、利用者の知る権利を保障するものであると理解しております。
このような
公共サービスの中で、三豊市では特に読み聞かせ
ボランティアの資質向上に向けて、講師を招いての
ボランティア研修を実施したり、借りた本の履歴が預金通帳のように記入できる読書通帳を発行して、本を読む楽しさを実感してもらうよう取り組んでいます。この
図書館奉仕の理念に基づき、
インターネットインフラの進化とともに、今後ますます多様化する住民のニーズに対応できる
図書館サービスを検討していく必要があると考えています。
最後に、基本構想の中での
公共図書館が果たす役割の記述については、議員御指摘のとおり、図書館は本の貸し出しや利用者が必要とする情報を提供することにより、市民が自主的に学ぶ機会を保障することを目的としております。また、幅広い年代の人が気軽に立ち寄り、
利用者同士の交流や楽しむことのできる場を提供することにより、一人一人が心豊かに、生き生きと暮らすことができる
地域づくりをすることも、図書館の大きな役割であると考えています。
こうした基本的な考え方のもと、基本構想では
市内図書館の現状を把握・分析し、今ある機能を最大限に生かした新しい
サービス内容を検討するとともに、将来の人口や財政状況などの変化に対応した
図書館運営を目指すことを盛り込む予定にしております。
時代の流れが速く大きく変化していく中で、市民の皆様が何を求めているかを把握し、より多くの市民が憩い、集い、そして楽しむことのできる図書館、また、将来にわたって市民の教育と文化の発展に寄与できる
図書館体制の確立に向け、事業を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきますようお願いいたします。
以上、瀧本議員の答弁といたします。
◯議長(城中利文君) 理事者の答弁は終わりました。再質問はありませんか。
21番 瀧本文子君。
◯21番(瀧本文子君) ありがとうございます。
今後の基本計画に入るまでの
スケジュールというか、そういうのをちょっとお聞きしたんですが、もちろん基本計画はつくられるわけですよね。そこら辺も、例えばどのくらいの期間を置いて計画にかかるのかという、大体の目安で結構です。そういうもうちょっと具体的なお話が聞けたらというふうに思ったわけです。
それと、基本構想と、それから、きょうも四国新聞に出ておりましたね。きのうの質問の内容で
本庁周辺整備計画、これの整合性というか、この本庁整備のほうはもう何年も前から構想は出ていたわけです。それと図書館と公民館ともろもろのいろんな市民センター的なものを融合して、
あと子育て支援センターですか、それを一体のものとして、高松のミライエですか、あれに並ぶような、非常に
子育てセンターとしての機能を充実したものを一つに集めて
庁舎周辺整備をやろうということでしたね。
図書館は、そういう意味では、おくればせながら基本構想ということで取りかかってきたわけですけれども、内容がまだ十分に煮詰まっていない中で、その
周辺整備構想に組み込まれるというふうに私には見えるんですよね。ですから大丈夫なのかなと、図書館のいろんな、もちろん今回の交付金は1億円を超える規模のものでということをお聞きしておりまして、
図書館整備だけに使われるのかということとか、それから、あと、中の細かい話ですけれども、いろんなICタグとか、書架とか、それから中の部屋の何ていいますか、設計といいますか、つくりですね、そういうものをどういうふうにするとか、そういうこともかかわってくると思うんですよね。
ですから、どこまで
図書館基本構想として、この交付金をもらうに当たっての準備ができているのか、構想がきちっとできているのかというあたりを、すごくよくわからないといいますか、ちょっと不安に思っております。何もそれほど決まらないまま、この
周辺整備計画にのせられると、ちょっと後々、ほかの図書館のこともありますし、
中央図書館をどうするかということも含めて、ちょっと乗りおくれないように、きちっとした構想と基本計画をつくっていただきたいなというのがあるものですから、そういうふうな整合性についてお伺いしたわけです。そこら辺をもう少し、わかる範囲で結構ですのでお願いしたいということです。
その二つと、それから、先ほどの
公共サービスについて、少し提案というか、させていただけたらと思っております。進んでいる図書館として
鳥取県立図書館がよく紹介をされます。どこが進んでいるのかということですが、暮らしや仕事の
支援情報サービスとして六つの専門コースが用意されておりまして、例えば、
ビジネス支援サービスは、起業を目指したいとき業界情報、企業情報など、書店で購入できない高額で専門的な資料が利用できます。データベースが無料で利用できます。
図書館職員が調査のお手伝いもしていただけます。
産業支援機関と連携して相談会やセミナーなども開催しているという、そういう図書館も今出てきております。
このほかに、医療・健康、
子育て支援、困り事支援など、各コース、豊富な資料と職員の相談やお手伝いなど行き届いたサービスで、来館者の要望に徹底的に応える姿勢が伺えます。図書館もここまでできるんだということを思いまして、私としては非常に楽しくなってくるわけですけれども。これは
県立図書館ですから非常に充実しているということはあるんですけれども、そういう日々の暮らしや仕事に役立つ情報を、本当に職員が密着してその方に寄り添って、いろんな情報を提供するという、そういうような形に今なってきております。そういう意味では、それこそ図書館の
公共サービスはさまざまな可能性を秘めております。
そこで、
公共サービスの具体例を幾つか提案したいと思っております。例えば、公民館活動や
子供会活動、学校行事や保育所行事と連携した読書会や発表会を開催することや、
図書館職員が利用者からの相談に応えるために知識を向上させること、それから、例えば
図書館職員、うちの場合は24人おいでますが、
司書資格者は8名というところでございまして、もっといたらなあと私は思っておるわけですけれども、こういう方たちが1年に最低1回は何らかの企画展示を受け持って、来館者の興味関心の特記、
図書館利用の充実を図ることなど、活発な
図書館活動のまちとして三豊をアピールすることができますし、すぐにでも始められる
公共サービスだと思います。
また、このサービスは、多くの市民に喜んでいただける市内外に誇れる
公共サービスだと私は思っています。こういった取り組みについて、どうお考えか、お伺いをいたします。
そして、また
図書館奉仕の中には、学校、公民館などと緊密に連携し協力することというものもあります。進んでいる
公立図書館では、学校の司書教諭や学校司書が推薦図書の選定に
公立図書館の司書と協議したり、研修会を持って情報共有や連携を図ることに努めております。逆に、
公立図書館の司書が各学校を巡回して、絵本の読み聞かせや
ブックトーク、これはテーマに沿って本などを紹介するんですけれども、そういう
ブックトークなど、
学校図書館の充実を図る取り組みも行われております。
現在の
三豊市立図書館で、学校や公民館と連携した取り組みをしているかどうか、お聞かせください。また、
図書館職員が利用者からの相談に応えるために知識を向上できるような取り組みは行われているのでしょうか。
図書館経費のうち幾らぐらいを
図書館職員の研修費に充てているのでしょうか、お聞かせください。たくさんありますけれども、お願いいたします。
◯議長(城中利文君) ただいまの再質問に対し、理事者の答弁を求めます。
教育長 小野英樹君。
◯教育長(小野英樹君) 多岐にわたりまして御質問いただきましたけれども、まず1点目の
図書館基本構想の件、それから、本庁舎を含めましたところでの基本構想、これらにつきましては、現在、
総務教育常任委員会のほうでいろいろと御議論、また御報告、またいろいろ協議をさせていただいている最中でございますので、こうした一般質問の場で、こうした内容について詳しく御説明することがいいのかどうかというのは迷っているところでございますが、現状のところにつきましては、それらにつきましては
総務教育常任委員会の場でお諮りをさせていただきたいなと思っておりますので、御答弁のほうはそちらのほうでお願いしたいと思っております。
それから、2点目の
鳥取県立図書館、これにつきまして、いろいろと御報告、御教授をいただきました。もちろん図書館には国立図書館もありますし、
県立図書館もありますし、それから、各市立・町立図書館とかもありますが、それはそれらとして、それぞれ役目があるんだろうなというふうに思っています。市立図書館が
県立図書館のようなことを求めても、それはなかなかいろんな規模とか、予算の面でなかなかできない。それは議員おっしゃっておられたとおりだと思っています。
ですから、三豊市民に親しまれるような、あくまで対象は市民となりますから、そういったようなものを目指したいというふうに思っておりまして、だから、前にもお話させていただいたことなんですが、同じような内容のものが複数幾つも三豊市にあったほうがいいのか、それとも、いろんな特色を持たせて、児童図書だったらここへ行けばあるとか、この専門書だったらここが充実しているとか、ある程度の特徴を持たせたものをすれば、それを総合すれば
県立図書館のような形の全てを網羅できるということもあるかもわかりませんから、いろいろな方法を考える中で、複数置くのであれば複数ということを生かした図書館づくりというのも考えていく必要があるんじゃないかなというふうに思っております。
それから、読書会とか発表会とか、いろいろなところの取り組みをやっていただきたい、実際やっているのかというところがあるんですが、実際的には図書館としてやっている分もあります。しかし、いろんな各種団体の方が図書館を利用していろいろな展示とか催し物とか、それとかいろんなイベントをやるということも一方で考えていただくなら、そういった相互の中で、連携の中で今後取り組んでいくのがいいのではないかなというふうに思っていまして、そういう意味で、図書館をそういった方が利用していただけるような、そういった雰囲気づくりのある図書館にしなければならないというふうにも思っております。
それから、学校、公民館、図書館との連携というのは、これはもう議員がおっしゃっている御指摘のとおりだと思っておりまして、今後、同じような機能を持っておりますから、そういったような相互の研修でありますとか、連携というのは大事にしていく必要があると思います。このあたり、今後、
学校図書館のほうに司書も配置させていただいておりますので、そのあたり、今後強化をしていきたいなというふうに思っております。
あと、部長のほうから、若干の補足のほうを説明して、私のほうからの答弁は以上とさせていただきます。
◯議長(城中利文君) 教育部長 大方仁司君。
◯教育部長(大方仁司君) 少し補足で説明をさせていただきます。
議員御質問の中で、今回の改修計画の中に、いろいろな取り組みの中に例をお示しいただきました、そのICタグのとか、そういったこともありましたけれども、この件に関しては、我々も内部でも従前より協議をしておりますけども、ICタグの設置、またそのICT化、これは全国各地で取り組み、大きな話題にもなっておりますけれども、今、この7町の三豊市の現状で、これを即座に持ち込むということは、まだ少しちょっと早いのかなということで。なお、それを入れる体制、またそれを十分活用できる体制というのをまず構築をしなければいけない。
そういった意味での、今回の構想の中で、将来的な選択肢として、こういったようなことも必要ですよねと。ただし、それをするにはこういった、こういった課題があるというような、そういったことも示して、将来の目標といいますか、そういったことも示す内容というのが、今回の基本構想の一つの目的でもありますので、それについては、すぐさまでなくても、先々の検討課題かなと思います。
なお、1点、御質問のさまざまな研修、それに対する予算はという御質問ですけれども、今年度より学校にも司書をふやしまして、図書館司書と
学校図書館の司書ということで、非常に司書も充実をしてまいりました。そんな中で、司書の方々にも非常に技術・見識を持った方もおいでて、また、司書の中で定期的に集まっての研修会も既に始まっております。そういったところに特段の予算はしてないんですけれども、講師を招いての研修会ですとか、そういったことについては今後引き続き行ってまいりますし、それに対してまた新たな予算的なものが、支援が必要であるとなれば、我々も検討して、また準備をしてまいりたいと思います。そういった意味で、スキルアップを含めて、市民の方々にサービスが充実できるような取り組みを進めてまいりたいと思います。
以上です。
◯議長(城中利文君) 理事者の答弁は終わりました。再質問はありませんか。
21番 瀧本文子君。
◯21番(瀧本文子君) ありがとうございます。
まんのうの図書館は、ちょうど同じリブネットということで、もう3年ぐらいになるんですかね。それで、あそこには通帳形式の機械も入っておりますし、それから自動の読み取り機も入ったりということでございます。それが一つの売りというか、民間が入ったときにそれをそろえると。あとタブレットの案内とか、そういうものも入っておりますが、民間はやはり、もともと図書館というところはもうけるための機関では全くないわけですから、そこに企業が算入してくるということは、何かでやはり利益を得ようという目的があって来るわけです。
そこにもうそもそも矛盾があるわけで、民間の側はいろんな、こういう言い方はあれかもしれませんけれども、こういうふうな人件費が削減されるような、こういうものを取り入れてはどうですかとか、そういうふうなお話が、どこでもそうですけれどもあるわけですよ。そのときに、こちらが、お金を出す側がきちっと判断できるだけの知識なり、やっぱりそういう理解を、図書館というものに対しての理解があるのかなと。往々にして小牧市とか全国の例を見ますと、もうやっぱり民間のそういうお誘いにもうすっかり乗っかってしまいまして、後で失敗したというような話も多々あるんですよね。
ですから、私も前回も申しましたように、あくまでも
教育委員会が自立いたしまして、自分たちの主体的な考えのもとで判断をする、民間からのいろんなお話に対して判断をして、本当に市民にとってこれは有益であるかどうかということをきちっと見きわめた上で取り入れていくと、しかし、これは少し見送るとか、そういう意味の構想であり、基本計画だと思うんです。ですから、そこら辺がきちっと確立されるようにお願いしたいし、それを確立された後に、理想的に言えば改修をして整備していくということが、私は非常に大事ではないかなというふうに思っております。
それと、先ほどの
学校図書館の司書につきましては、非常に御配慮いただきまして、予算化され、研修会も年4回、徐々にではありますけれども、連携を持って内容が充実していっているというふうに感じております。それを
公立図書館のほうにも横の連携をとって、いろんな企画展とか、そういうものを皆さん意見を出し合いまして、三豊市の図書館、七つの図書館ができるだけ一つにまとまった方針のもとで研さんしていただいて、いろんな企画もやっていくと、そういうための研修の予算、そういうものをぜひ今後考えていただけるようにお願いをしたいと思います。
それから、市長、済みませんけれども、先ほど基本構想と、それから周辺整備の計画の整合性について、委員会の中でという
教育委員会のお話ですけれども、基本的には、市長はこのあたりはどういうふうにお考えかというのもちょっとお聞きをしたいと思います。
それで、あと続きまして、市長の御発言いただいた後、また答弁をお願いしたいんですけれども、後先になって申しわけないんですけれども、今後のこと、将来構想について周辺事業に関連して2点ほどお伺いをいたします。1点は、三野町の図書館についてです。高瀬町図書館と同様に、耐震基準を満たさない建物です。三野町には、高瀬町
農村環境改善センターのような遊休公共施設はありません。となると、三野町図書館の将来構想の選択肢は何通りあるのでしょうか。可能性の選択肢としてお聞かせいただきたいと思います。
もう1点は、
中央図書館の位置づけについてです。
高瀬図書館は、今回大がかりに改修して移転するわけですが、将来策定されます計画において、仮に
中央図書館を建設するとなった場合、高瀬町に
中央図書館が立地するということになるんでしょうか。それとも、別にまた
中央図書館を立地するということになるのでしょうか。そのあたり、どうなのかお聞きをいたします。当然このあたりまで視野に入れて構想されていると思いますが、お答えできる範囲で結構ですので、答弁をお願いいたします。
◯議長(城中利文君) ただいまの再質問に対し、理事者の答弁を求めます。
教育長 小野英樹君。
◯教育長(小野英樹君) 最初の主体的なところを市として確保しながらやっていくというところにつきまして、もちろん前回の答弁のとおりでございまして、もちろん市の主体性を確保しながら今後取り組んでまいりますし、それから、今後の将来に向けて図書館について、直営でいくのか、それから委託でいくのか、そのあたりのところも幅広く視野に入れる中で最終決定をしていきたいというふうに思っております。
公共図書館という意味での、先ほどの図書館司書でありますとかだけでなくて、図書館それぞれの司書、今配置している方々の研修、これについては同等の意見を持っておりますので、先ほど部長が答弁したとおりでございますので、今後ともそれらについては検討してまいりたいと思っています。
それから、三野町図書館、それから
中央図書館につきましては、これも基本構想にかかわる部分でございますので、今後それらについて、今、鋭意検討、また今後検討していくということでございます。
以上です。
◯議長(城中利文君) 市長 横山忠始君。
◯市長(横山忠始君) 瀧本議員の御質問にお答えするとするならば、図書館を一つの点というふうにして考えるのではなくて、我々のように6万6,000ぐらいの人口ですから、皆が集うところに図書館もあると、だから、図書館のハードルを下げて、敷居を低くして皆が気楽に行ける、そして若い皆さんも子育て中のママも気楽に図書館に寄れて、またそこで知識を得てまた出ていくという、そういうふうな多世代が交流できる、そこへ行けば子育ての相談もできるし、また、高齢者の皆様方もそれを見て生き生きとできるしという、一つのコミュニティーの大拠点として、その一つとして図書館という機能があってもいいのではないかということで、これは点として考えずに、今後は一つの面の中で考えていったらどうかということが今話としては進んでいるのではないかと思っています。中身等につきましては、私はまだ全然決まっていないと聞いておりますので、今から
教育委員会等、政策部等を中心に議論が深まっていくと思っております。
以上です。
◯議長(城中利文君) 理事者の答弁は終わりました。再質問は。次に行きますか。
次に、3件目の質問に入ってください。
21番 瀧本文子君。
◯21番(瀧本文子君) 3点目の放課後児童クラブについて質問をいたします。
いわゆる学童保育は、父母やその他の保護者が就労などにより昼夜家庭にいない小学生を対象にして、放課後と土曜日、また春・夏・冬休み等の休業日に学童保育指導員を配置して、その間の子供の生活を保障する事業です。学童保育には共働き、ひとり親家庭等の小学生の生活を保障すること、そのことを通して親が働き続けることと、その家族の生活を守るという役割があります。
学童保育は仕事と子育ての両立のために欠かせない施設としてこれまで発展してきました。この事業は憲法、児童福祉法等の児童福祉の理念に基づき、遊び等を通じて児童相互の交流の中で、自主性、創造性、社会性を高めるなど、健全な育成を目指して行われるものです。健康や安全の管理など、養護も含めた基本的な生活が保障され、あわせて子供の成長段階に見合った適切な指導・援助が行われて、初めてその役割を果たすことができます。児童の心身の調和のとれた発達を促進するような計画のもと実施されなければならないと言われております。
三豊市は、各小学校区にクラブを設置、ここ数年、運営主体は三豊市とNPOによる委託運営の形に移行しつつあります。そこで質問ですが、一つは土曜保育の統合についてであります。土曜保育は、平日に比べ利用する家庭が少なくなります。クラブによると1人から2人くらいのときもあると聞きます。10人以下についても2人の指導員が配置されますが、子供たちにとっても同じ町内であれば合同で保育が可能ではないかと思います。各クラブから指導員がそれぞれ参加して、子供も顔見知りの指導員がいる中で1日が過ごせれば安心ではないかと思います。合同の土曜保育は検討できないのか伺います。