平成26年第3回( 6月)定例会 ┌────────────────
┐ │ 平成26年6月 │ │第3回
高松市議会(定例会)
会議録│ │ 6月19日(木曜日) │ └────────────────┘ 午前10時1分 開議
出席議員 38名 1番 佐 藤 好 邦 2番 森 谷 忠 造 3番 中 村 順 一 4番 鎌 田 基 志 5番 藤 原 正 雄 6番 井 上 孝 志 7番 岡 下 勝 彦 8番 大 浦 澄 子 10番 落 合 隆 夫 11番 森 川 輝 男 12番 三 笠 輝 彦 13番 白 石 義 人 14番 十 川 信 孝 15番 小比賀 勝 博 17番 大 見 昌 弘 18番 神 内 茂 樹 19番 辻 正 雄 20番 大 橋 光 政 21番 川 崎 政 信 22番 西 岡 章 夫 23番 波 多 等 24番 妻 鹿 常 男 25番 田 井 久留美 26番 中 村 伸 一 27番 山 田 勲 28番 二 川 浩 三 29番 三 野 ハル子 30番 春 田 敬 司 31番 竹 内 俊 彦 32番 香 川 洋 二 33番 大 西 智 34番 岡 野 朱里子 35番 大 山 高 子 36番 山 崎 数 則 37番 中 西 俊 介 38番 岡 田 まなみ 39番 吉 峰 幸 夫 40番 三 好 義 光 ────────────────
欠席議員 なし(欠員2名) ────────────────
議会事務局出席者 事務局長 安 部 雅 之
事務局次長総務調査課長事務取扱 大 塩 郁 夫
議事課長 西 川 宏 行
議事課長補佐 村 上 太 郎
議事係長 真 鍋 芳 治
議事課主査 宮 武 宏 行 ──────────────── 説明のため会議に出席した者 市長 大 西 秀 人 副市長 加 藤 昭 彦 副市長 勝 又 正 秀
病院事業管理者 塩 谷 泰 一
上下水道事業管理者石 垣 佳 邦 教育長 松 井 等
市民政策局長 城 下 正 寿
総務局長 岡 本 英 彦
財政局長 冨 田 繁
健康福祉局長 藤 井 敏 孝
環境局長 合 田 彰 朝
創造都市推進局長 宮 武 寛
都市整備局長 安 藤 照 文
消防局長 高 島 眞 治
病院局長 篠 原 也寸志
上下水道局長 土 居 譲 治
教育局長 伊 佐 良士郎
市民政策局次長 福 田 邦 宏
総務局次長 河 西 洋 一
財政局次長 好 井 清 隆
健康福祉局次長 杉 上 厚 男
環境局次長 竹 谷 栄 二
創造都市推進局次長事務取扱 小 川 武 彦
都市整備局次長 石 垣 惠 三
消防局次長 唐 渡 芳 郎
病院局次長 吉 田 憲 二
上下水道局次長 釜 野 清 信
教育局次長 細 川 公 紹
秘書課長 上 枝 直 樹
総務課長 蓮 井 博 美
財政課長事務取扱 外 囿 暖 ────────────────
議事日程 第6号日程第1
一般質問日程第2 議案第67号から議案第89号まで 議案第67号 平成26年度高松市
一般会計補正予算(第1号) 議案第68号 高松市
墓地条例の一部改正について 議案第69号 高松市職員の給与に関する条例等の一部改正について 議案第70号 高松市
市税条例の一部改正について 議案第71号 高松市
消防団員に係る
退職報償金支給条例の一部改正について 議案第72号 高松市
火災予防条例の一部改正について 議案第73号 高松市
手数料条例の一部改正について 議案第74号 高松市
病院事業の設置等に関する条例の一部改正について 議案第75号 高松市
文化芸術ホール条例の一部改正について 議案第76号 高松市
スポーツ施設条例の一部改正について 議案第77号 高松市
市営住宅条例の一部改正について 議案第78号 財産の取得について(
災害対応特殊はしご付消防自動車(常備):
株式会社岩本商会) 議案第79号 財産の取得について(
災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車(常備)ぎ装:
株式会社福島商会) 議案第80号 財産の取得について(
消防ポンプ自動車(非常備)ぎ装:
株式会社岩本商会) 議案第81号 財産の取得について(
消防救急デジタル移動局無線装置:
NECネッツエスアイ株式会社) 議案第82号 議決の変更について(
工事請負契約について:
紫雲中学校改築工事) 議案第83号
工事請負契約について(
浅野保育所改築工事:
株式会社坂井工務店) 議案第84号
工事請負契約について(
屋島陸上競技場(仮称)
建設工事:大成・
高岸特定建設工事共同企業体) 議案第85号
工事請負契約について(
屋島陸上競技場(仮称)建設に伴う
電気設備工事:四E・
四国電設特定建設工事共同企業体) 議案第86号
工事請負契約について(
屋島陸上競技場(仮称)建設に伴う
機械設備工事:
株式会社星電) 議案第87号 公の施設の
指定管理者の指定について(
夜間急病診療所:
一般社団法人高松市医師会) 議案第88号 平成25年度高松市
水道事業会計未
処分利益剰余金の処分について 議案第89号 平成25年度高松市
下水道事業会計資本剰余金の処分について(
委員会付託) ──────────────── 本日の会議に付した
事件日程第1
一般質問日程第2 議案第67号から議案第89号まで休会について ────────────────
○議長(
中村順一君) これより本日の会議を開きます。 本日の
議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。 ─────~~~~~──────
△日程第1
一般質問
○議長(
中村順一君) 日程第1
一般質問を行います。 昨日に引き続き、順次、質問を許します。13番
白石義人君。 〔13番(
白石義人君)登壇〕
◆13番(
白石義人君) 皆さん、おはようございます。
自民党議員会の
白石義人でございます。議長のお許しをいただきましたので、私からの
一般質問を始めさせていただきます。
一般質問最終日ということでお疲れのこととは存じますが、最後まで御清聴のほど、よろしくお願いいたします。 まず、
伝統的ものづくり振興条例について質問いたします。 本市では、本年3月に、盆栽・漆器・石製品を初めとする
伝統的工芸品に光を当てた高松市
伝統的ものづくり振興条例を制定し、その振興に尽力いただいております。 この条例の中で、
基本的施策として、
人づくりの推進を初め、五つの観点から施策を実施するとあります。そのうちの一つでもあります販路の開拓では、市は
ブランド力の向上及び
消費拡大の
取り組みの支援、国内外への
伝統的ものづくりに関する情報の発信を講ずるとしております。 まず、重要なのは、
伝統的ものづくりが事業として成り立ち、その事業が将来にわたり長期的に継続されることが重要でありますことから、支援策としての
販路拡大の
取り組みが喫緊の課題となると考えます。 そこで、具体的な支援策として、徳島市に見られる
中小企業等の
販路拡大の支援についての御所見をお伺いしたいと思います。 これは、首都圏への
販路拡大を目指す
中小企業に対し支援を行うもので、製造する製品を絞り込み、
販路コーディネーターなどの支援員を派遣し、また、
展示会出展、
営業活動、
製品開発・改良等に係る経費の一部を助成する事業として本年度からスタートしたものであります。本年度は、
木工製品か
藍染め製品をつくっている市内の事業者を対象に2社を募集し、現在、支援を行っているそうであります。 これにより、市場規模の大きい首都圏に対し、
営業活動を行うことが困難であった
中小企業が、首都圏への販路を拡大できる可能性が高まり、また、デザイナーへの依頼料など、必要に応じて
追加支援を行う考えもあるとのことで、
デザイン性や質の高い製品が徳島市の名前とともに消費者に浸透することが考えられることから、市の
知名度アップの上でも非常によい支援策ではないかと考えます。 徳島市のこの
取り組みで特にユニークなのは、その年度、年度で業種や品目にテーマを持たせて支援しているところであります。これにより、狙ったところに対し、ピンポイントで支援を行うことができます。 本市が、まず考えなければならないことに、
ブランド力のある商品を売るのか、売れる商品が
ブランドイメージを確立するのかという、いわば鳥が先か卵が先かに似た議論です。 そもそも
ブランド力とは、
ブランドが持つ魅力や信頼、あるいは
ブランド自体の評価や価値の高さなどを意味する表現であります。それゆえ、まず、消費者から認知され、信頼されることが必要であります。魅力的な商品は、消費者の声から生まれます。そうした機会を創造することが、本市の役割であると考えれば、手段はおのずと見えてくるはずです。 徳島市の
取り組みは、本市においても
伝統的ものづくり振興条例で指定された品目に対し、品目ごとへの支援を行う場合など、応用がしやすい支援策ではないかと考えますし、また、高松らしさをPRする上でも有益な支援策ではないかと考えます。 お伺いいたします。 徳島市の
中小企業等の
販路拡大の支援について御所見をお聞かせください。 もう一点は、
ものづくり振興を進める上で、現状に効果的な施策だけではなく、将来にわたって時間をかけて取り組む施策も必要でありますことから、特に市民が
ものづくりの大切さを理解し、その認識を深めることが必要であると考えます。そのための施策についてのお考えをお聞かせください。 次に、
県立体育館についてお伺いいたします。
丹下健三氏が設計し、家具などは剣持 勇氏がデザインするなど、今となっては、非常に貴重な建物となった舟形の屋根が特徴的な
香川県立体育館ですが、その体育館のアリーナが、さまざまな問題により、現在使用できない状態が続いております。
県立体育館は、客席1,300席を有し、各種の大会などの会場として利用されてまいりましたが、現在、多くの競技や大会は、本市の
総合体育館等を利用しているようであります。 私の12
月定例会の質問でも触れましたが、本市は
練習施設となる体育館や運動場などは豊富に整備されておりますが、こと観覧席を有した市有の
競技施設となると、
本市総合体育館と
香川総合体育館だけであります。そうした中で、
県立体育館が使用できないとなると、本市の
児童生徒の
スポーツ振興はもちろん、
トップスポーツチームに対しても、その影響は甚大であると考えます。 本市に整備されている体育館の役割を考えてみますと、
本市最大の
総合体育館だけでは決して十分とは言えず、今後、競技場としての体育館の整備が必要となることは明らかです。 以前にも質問で触れましたが、私は、本市にはアメリカのマディソンスクエアガーデンのような多目的に利用することができる
競技施設・
集客施設としての体育館が必要であると常々考えております。
国際大会の開催やエキシビションの開催など、レベルの高い競技を生で見る機会がふえれば、おのずと競技
人口と
競技レベルの向上が図れるものと考えます。 過去にも、
先輩議員の質問の中で触れられておりましたが、2020年に開催されます
東京オリンピックに向け、今後、
選手育成は国策として推進されることが見込まれる中、競技者のレベルアップが不可欠であることを考えると、必要な
施設整備も喫緊の課題であります。 前回の2012年
ロンドンオリンピックのときのように、香川県出身の
代表選手が一人もいないという状況は、
東京オリンピックでは必ずや避けなければなりません。香川県出身の選手の活躍を市民・県民挙げて応援できる日を心待ちにしているのは、私だけではありません。多くの市民が渇望する夢であります。 そこでお伺いいたします。
県立体育館が閉場していることにより、
本市所有の体育館へ、どのくらいの影響が出ているのか、お聞かせください。 また、県に対し、
交通インフラが整備され、他の
スポーツ施設との連携もとりやすい県都高松へ、競技場としての役割も果たすことのできる
多目的体育館として再整備の要望を行う考えをお聞かせください。 次に、
市民満足度調査について質問いたします。 本市では、平成20年4月に
市政運営の基本指針となる第5次高松市
総合計画がスタートし、平成27年度までの8カ年計画で施策・事業を展開しております。その計画の
進捗状況等について、毎年、市民の
市政運営に対する
満足度調査が行われており、去る4月、平成25年度
市民満足度調査結果が公表されました。 今回の調査結果によりますと、満足・やや満足と回答した満足度の割合は25.6%、やや不満・不満と回答した不満足度の割合は18.2%でありまして、平成24年度の結果と比較いたしますと、満足度は0.8ポイントの増加、不満足度は0.6ポイントの減少となっており、全体としての満足度は、前年より高まった結果となっておりました。 さて、施策としては、
文化芸術を創造する
環境づくりが昨年度より9ポイント高い58.1%の満足度を得て、昨年に引き続き第1位となっております。これは、平成25年度に第2回となる
瀬戸内国際芸術祭が開催されたことや、街角に芸術のあふれるアート・
シティ高松の推進への
取り組み等が高く評価された結果ではないかと推測されます。 しかし、施策に対する満足度の比較を見てみますと、大きく満足度を伸ばした
文化芸術を創造する
環境づくりに対し、
観光客誘致・交流の推進が満足度を8.5ポイント下げ、順位も昨年の10位から25位へと大きく後退いたしました。 両者は、本市にとって
瀬戸内国際芸術祭を介し、密接な
関係にある施策であると考えているだけに、この満足度の
ギャップには驚いております。 本市は、
文化芸術を県外・国外へ向け、
観光交流のかなめとして推進しており、これは、
瀬戸内国際芸術祭に代表されるように、本市の
イメージ戦略の
中心的役割を担っております。本来であれば、同様に満足度が高まるべき施策の間に、これほどの
ギャップが発生するには、何らかの原因があるのではないかと考えます。個人的には、本市の内陸への観光客の誘導、それに伴う宿泊や飲食、また、
買い物客の増加などへの期待が高かっただけに、それに対し、実感が得られなかったことが調査結果にあらわれているのではないかと考えます。 本市としては、
文化芸術を
観光施策の一つとして位置づけ、重点的に取り組む上で、今後、両者の間に一層の工夫が必要となってくるのではないかと感じます。 お伺いいたします。
文化芸術を創造する
環境づくりと
観光客誘致・交流の推進の施策間の満足度について、大きな乖離が見られることに対し、どのように分析されたのか、また、今後の
取り組みの考えをお聞かせください。 次に、
環境問題対策について質問いたします。 ことしも暑い夏が目の前に迫ってまいりました。6月の頭に北海道で36度を超える猛暑日となるなど、近年の高温化は
市民生活に多大な影響を及ぼしております。 また、一方では、私たちの電力供給の大部分を担っていた
原子力発電所が停止して約2年半になりますが、ことしの暑さも、そうした
電力事情に構うことなく、連日の猛暑が見込まれております。 本市においては、平成15年度からの11年間で5,873件の
一般住宅及び事業所に対し、
太陽光パネル設置助成を行ってまいりました。 しかし、近年では、その申請数も頭打ちとなり、今後は、新築を中心とした設置が主になってくることから、さらなる
環境問題対策の上での新たな対策を考える必要があると考えます。 また、
太陽光パネルの設置が進んでも、
エネルギー事情が大きく好転したわけではなく、依然、綱渡りの状態であることにはかわりありません。 こうした中、近年注目されておりますのが、
断熱性能が高まった
複層ガラスのサッシであります。皆さんも御存じのとおり、
複層ガラスは断熱性にすぐれ、室内の空調の効率を高めることで電気の使用量を削減する働きがあります。これは、夏に限らず、冬場においても暖房の熱を
ガラス越しに放出することを防ぐことから、エアコンや
ファンヒーターの使用量を削減することができます。 また、住宅はもちろん、この市庁舎を初めとする
公共施設においても、規模に多少はありますが、同様に更新・設置が可能であり、また、近年は、熱線や紫外線を通さないものもあるとお聞きしておりますので、
使用箇所に応じて必要な機能を選択することができます。 さらに、
複層ガラスは、内部に樹脂を使用しているものもあり、災害時のガラスの飛散防止にも役立つことが考えられ、大量のガラスを使用している学校等にも、安全性の上で有益であると考えます。 しかしながら、
複層ガラスは、これまでの
ガラスサッシと比べ高価であること、また、現在のサッシとの交換の際には、枠の
交換工事などが必要なことから、有益なものであることは理解していても、その手間や費用に二の足を踏んでいるとも聞き及びます。 こうしたことから、今後は、
太陽光パネルに合わせ、
複層ガラスの設置についても積極的に推進し普及を図る上でも、
太陽光パネル同様、
補助制度を設けるべきと考えます。 そこでお伺いいたします。
複層ガラスへの更新促進のための
補助制度創設に対するお考えをお聞かせください。 また、
公共施設における
複層ガラスや
断熱サッシへの更新による
電気料金節減の考えについてお考えをお聞かせください。 最後に、教育問題についてお聞きいたします。 去る3月17日に、
産経ニュースほかに愛知県刈谷市にある全21校の
小中学校が保護者と連携し、
児童生徒に午後9時以降、
スマートフォンや
携帯電話を使わせない試みを4月から始めるという記事が出ておりました。 これは、刈谷市
教育委員会や市内の小中・高校、警察などでつくる
市児童生徒愛護会が発案したもので、1、必要のない
スマートフォンや
携帯電話を持たせない、2、契約時には親子で使用に関する約束を決め、
有害サイトの閲覧を制限する
フィルタリングのサービスを受ける、3、午後9時以降は親が預かるの3点を学校とPTAの連名で家庭に要請するというもので、愛護会は、勉強や就寝の時間を考慮しつつ、厳し過ぎないよう午後9時に設定したそうであります。強制ではないにしろ、こうした
取り組みを行うことで、
子供たちは友達に対し、親に取り上げられていたからメールへの返事ができなかったとか、知らなかったといった言いわけができる状況をつくることができること。また、親の責任で契約したにもかかわらず、
トラブルが起きると学校の責任となるなど、責任の所在が本末転倒である親に対する苦肉の策であることなど、発案に至った背景も一部で紹介されておりました。 私は、市を挙げて
大人たちが知恵を出し合い、
子供たちのためにと言いわけできる状況をつくる考え方に感動を覚えるとともに、画期的な
取り組みと感じました。 これまでも私自身、
スマートフォンなどの
携帯端末の使用について、
トラブルに巻き込まれないようにと家庭での
ルールづくりなどに触れてまいりました。
スマートフォンや
携帯電話が
児童生徒に、ここまで普及したことにより、いじめや
トラブルはもとより、深夜まで友達とメールやゲームをして、必要な睡眠時間が確保できなくなることや、日中の活動に悪影響を及ぼすこと、睡眠不足から
ホルモンバランスが崩れ、思春期の心身の発育にも悪影響があること、
生活習慣の乱れから来る身体的な影響が無視できないことなど、児童の
健全育成の観点からも、非常に踏み込んだ試みと感じております。 刈谷市のこの試みに対し、今後の成果に大いに期待を寄せているところであります。 さて、本市においては、昨年12月の定例会での私への答弁にもありましたように、啓発や研修会の実施、
情報モラル教育などを行い、また、的確な指導を行うために
実態調査も実施したとのことでありました。 そこでお伺いいたします。 愛知県刈谷市の
スマートフォンの
夜間使用禁止の呼びかけについての御所見をお聞かせください。 また、昨年実施いたしました
実態調査の結果から、本市の
児童生徒の現状と、それに対する今後の指導のあり方についてお考えをお聞かせください。 以上で私からの
一般質問を終了いたします。御清聴ありがとうございました。
○議長(
中村順一君) ただいまの13番議員の
一般質問に対する当局の答弁を求めます。市長
大西秀人君。 〔市長(
大西秀人君)登壇〕
◎市長(
大西秀人君) 13番
白石議員の御質問にお答え申し上げます。 まず、
伝統的ものづくり振興条例のうち、市民が
ものづくりの大切さを理解し、その認識を深めるための施策についてであります。 本市では、本年3月に高松市
伝統的ものづくり振興条例を制定し、盆栽・漆器・石製品を初めとする
伝統的工芸品等に光を当て、
伝統的ものづくりの振興に取り組むことにより、創造性豊かな
まちづくりを目指すことといたしております。 そのためには、
伝統的ものづくりの振興が歴史や文化の継承の一端を担っているという認識を市民の皆様に深めていただくとともに、御指摘のとおり、
ものづくりの大切さを理解し、その認識を深めていただけるような
取り組みを長期的な視点に立って進めていくことが重要であるものと存じます。 このようなことから、今年度におきましては、7月21日に
伝統的ものづくり振興シンポジウムを開催するほか、市内の
小中学校で蒟醤のパネルや後藤塗の丸盆の制作、庵治石を使った
一輪挿しづくりなどのワークショップを開催するなど、次世代を担う
子供たちを初め、幅広い市民に、本市の
伝統的ものづくりに関する理解と関心を深めていただくための事業を実施する予定でございます。 私といたしましては、従来からある
伝統的ものづくりを単に受け継ぎ、伝承するだけでなく、時代の変遷やライフスタイルの変化等に合わせて、新たな価値を創造し、発展させていくことが重要であると存じており、そのための人材育成など、未来志向の
ものづくりに、鋭意、取り組んでまいりたいと存じます。 次に、
県立体育館のうち、県に対し、県都高松へ、
多目的体育館として再整備の要望を行う考えについてであります。
県立体育館は、県民の
スポーツ活動の充実等を目的に、ちょうど前回の
東京オリンピックが開催をされました昭和39年に建設されたものでございます。その形から、
舟形体育館と呼ばれて親しまれ、これまで、
地域スポーツの練習の場や大会会場として、子供から高齢者まで幅広く利用されてきたものでございます。 また、その設計者は、香川県庁舎や
東京オリンピックの会場ともなった
国立代々木競技場体育館を設計した、世界的にも著名な
丹下健三氏であり、建築自体も高い芸術性を有する大変価値のあるものでございます。 この体育館は、これまで年間約6万人もの利用がございましたが、耐震上の問題があるため、一昨年7月から利用停止となっており、本市の
スポーツ振興におきましても大きな痛手となっております。 また、産業・観光・文化・
スポーツなどに関する施策を一体的に推進することにより、
創造都市の実現を目指している本市にとりまして、
スポーツ施設の充実は不可欠であるものと存じております。 このようなことから、私といたしましては、本市のみならず、香川県全体の
スポーツ振興と、
にぎわい創出を図るためにも、県として、新たな体育館の建設も含め、
県立体育館のあり方について、明確な方向性を示していただくように、機会を捉えて県に要望してまいりたいと存じます。 なお、その他の件につきましては、
教育長並びに
関係局長から答弁いたしますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(
中村順一君)
財政局長 冨田 繁君。
◎
財政局長(冨田繁君) 13番
白石議員の御質問にお答え申し上げます。
環境問題対策のうち、
公共施設において、
複層ガラスや
断熱サッシへ更新し、電気料金を節減する考えについてでございますが、本市では、
公共施設の省エネルギー化促進対策として支所・コミュニティセンターや学校へLED照明器具や太陽光発電設備を導入しているほか、学校等では、校庭の芝生化や緑のカーテンなどにも取り組んでおります。 こうした中、平成20年の省エネルギー法の改正により、大規模建築物の省エネ措置が著しく不十分な場合の措置命令の導入や、中小規模の建築物についての省エネ措置の届け出などが義務づけられたところでございます。この省エネ措置には、外壁・屋根・床・窓の断熱性の向上や空調や換気、照明設備に係るエネルギーの効率的利用など、さまざまな
取り組み項目が設定されており、御提言の、
複層ガラスなどは、窓断熱を高めるために有効な部材であると認識をいたしております。 一方で、
複層ガラスは、一般の板ガラスなどと比較して高価であり、また、国内主要メーカーの製品でも性能保証期間が10年程度と短いことや、小さな損傷によっても
断熱性能が失われてしまう場合があることなどが指摘されているところでございます。 本市では、
複層ガラスにつきましては、これまで、新しい塩江
小中学校など施設の新設や改築に合わせて、主に建築物の南面など断熱によるエネルギー節減効果が高い箇所への部分的な導入を行っております。 現在、導入を始めて間もない時期でもあり、また、導入施設も少ないことから、今後、導入施設における電気料金の節減効果などについて検証を行い、環境負荷の低減と
公共施設に係るイニシャルコストやランニングコストなど、施設管理経費全般の抑制を目指すファシリティマネジメントとの整合を図る中で、
取り組みを進めてまいりたいと存じます。御理解を賜りたいと存じます。
○議長(
中村順一君)
環境局長 合田彰朝君。
◎
環境局長(合田彰朝君) 13番
白石議員の御質問にお答え申し上げます。
環境問題対策のうち、
複層ガラスへの更新促進のため、
補助制度を創設する考えについてでございますが、
複層ガラスなどの活用による住宅の高断熱化は、冷暖房運転時の電力消費量を削減できるなど、省エネルギー対策として一定の効果があるものと存じております。 このようなことから、本市の地球温暖化対策実行計画におきましても、建築物の省エネルギー化の一つの方策として位置づけ、本市のホームページを活用し、
複層ガラスなどを活用した省エネ住宅の普及促進に努めてきたところでございます。 お尋ねの、
複層ガラスへの更新促進のための
補助制度の創設につきましては、一部の自治体におきまして、
複層ガラスへの更新も含め、住宅の省エネ改修に対する
補助制度が運用されていると伺っておりますことから、今後、それらの自治体も含め、他都市の状況を調査研究してまいりたいと存じます。御理解を賜りたいと存じます。
○議長(
中村順一君)
創造都市推進局長 宮武寛君。
◎
創造都市推進局長(宮武寛君) 13番
白石議員の御質問にお答え申し上げます。
伝統的ものづくり振興条例のうち、徳島市の
中小企業等の
販路拡大の支援についての所見でございますが、本市では、盆栽・漆器・石製品・伝統工芸品を中心とする
伝統的ものづくりの振興を図るため、本年3月、今後の
取り組みの方向性などを示した高松市
伝統的ものづくり振興条例を制定したところでございます。 条例の
基本的施策の一つといたしまして、
人づくりの推進や事業環境の整備等を行うとともに、販路の開拓を促進するための施策に取り組むこととしております。 御質問の、徳島市
中小企業等販路拡大事業は、
中小企業者に対し、支援員の派遣や展示会や
製品開発等に係る経費の助成を行うものでございまして、人材や資金面などの課題を抱える
中小企業にとって、有益なものであると存じます。 今後、本市の
伝統的ものづくりの
販路拡大を支援する方策につきまして、徳島市の例も参考にしながら、鋭意、検討を進めてまいりたいと存じます。 次に、
県立体育館のうち、
県立体育館が閉場していることに伴う、
本市所有の体育館への影響についてでございますが、
県立体育館が閉場する前の平成23年度と閉場した後の25年度を比較いたしますと、市
総合体育館の利用者数は、人数にして5万9,820人、率にして約30%の増となっており、また、
本市所有の全ての体育館の利用者数は、人数にして約11万5,000人、率にして約18%の増となっております。 さらに、市
総合体育館の稼働率についても、二つのアリーナの平均で、約14%の増となっておりまして、この結果、25年度の稼働率は約88%に達するところとなり、利用者が希望する日の予約をとりにくい状況が続いてるところでございます。 次に、
市民満足度調査のうち、
文化芸術を創造する
環境づくりと
観光客誘致・交流の推進の施策間の満足度について、大きな乖離が見られることに対する分析でございますが、
文化芸術を創造する
環境づくりにつきましては、平成22年度から満足度の1位となっておりまして、2回の
瀬戸内国際芸術祭の開催や、それに伴う町なかでの芸術・音楽活動が市民の満足度を高めたものと存じます。 また、
観光客誘致・交流の推進につきましては、23年度・24年度において急激に満足度が高くなり、昨年度は22年度並みに急落しておりますことから、これは、県が行った、うどん県PRや
瀬戸内国際芸術祭2013のPRの露出が23年度・24年度のアンケート結果を押し上げていたものと存じます。 他方、観光に関するもう一つの項目でございます地域性豊かな特色ある観光資源の創造は、25年度にかすかな減少が見られますものの、5年連続して10位以内と、ある程度高い満足度で推移しております。 このようなことから、全体的には、
観光施策の中でも、市民に近く実際に体感できるものについては満足度が高く、観光PRを初め、誘客につながる、にぎわいのイメージづくりについては満足度が低くなる傾向が見られますため、観光PR等については、一層の努力が必要であるものと分析をしているところでございます。 また、今後の
取り組みでございますが、本市では、昨年度に策定いたしました高松市観光振興計画において、訪れたい、訪れてよかったまちを目指すための戦略として、誘客戦略を打ち出しているところでございます。この戦略に基づき、ターゲットとして、関西圏では高速道路利用者を対象として、また、首都圏では航空機利用者を対象としてキャンペーンなどを行う計画でございます。 今後、文化・芸術などの持つ創造性を生かしながら、高松の知名度の向上と観光客の誘致を積極的に進め、多くの市民の方が交流
人口の増加と活気ある都市生活を実感できるようシティープロモーションの推進に、鋭意、取り組んでまいりたいと存じます。御理解を賜りたいと存じます。
○議長(
中村順一君) 教育長 松井 等君。
◎教育長(松井等君) 13番
白石議員の御質問にお答え申し上げます。 教育問題のうち、愛知県刈谷市の
スマートフォンの
夜間使用禁止の呼びかけについての所見であります。 刈谷市の
取り組みの特徴は、不必要な
スマートフォン等を持たせないこと、契約時に親子で使用に関する約束を決めること、午後9時以降は親が預かることの3点であり、これらは、
関係機関が連携して、強制的ではなく、家庭に要請する
取り組みであると伺っております。 本市
教育委員会におきましては、これまで啓発資料等の中で、不必要な
スマートフォン等を持たせないこと、契約時に親子で使用に関する約束を決めることなどについて、啓発に努めてまいったところでございます。 お尋ねの、
スマートフォンの
夜間使用禁止の呼びかけにつきましては、今後、その必要性について学校や保護者の意見を十分伺ってまいりたいと存じます。 次に、昨年実施の
実態調査の結果から、本市の
児童生徒の現状と、それに対する今後の指導のあり方についてであります。 昨年実施いたしました
実態調査によりますと、本市
児童生徒の
スマートフォンの所有率は、小学校6年生で約1割、中学校3年生で約3割であり、安全な利用法やサイトマナーなど
携帯電話等を利用する際のルールを決めていない家庭が、各学年で数%あったところであり、また、契約時にフィルター設定など、何らかの利用制限をしていない場合が多いことも明らかになったところでございます。
スマートフォンなどを利用したゲームやメールなどを長時間続けることで、
生活習慣の乱れやコミュニケーション不足による
トラブルなどの悪影響が懸念されますことから、まずは、家庭において、保護者と子供が利用の仕方や利用時間等の
ルールづくり、マナー等について、十分に話し合って決めることが重要であると存じております。
教育委員会といたしましては、今後とも、各学校における
情報モラル教育の充実を図るとともに、
携帯電話等所有の低年齢化も進んでおりますことから、新たに小学生を対象とした情報モラル教室の実施を初め、
実態調査に基づく啓発資料の作成など、
児童生徒への指導と保護者啓発に努めてまいりたいと存じます。御理解を賜りたいと存じます。
○議長(
中村順一君) 以上で当局の答弁は終わりました。 再質問はありませんか。──御発言がないようでありますので、以上で13番議員の
一般質問は終わりました。 次に、11番議員の発言を許します。11番 森川輝男君。 〔11番(森川輝男君)登壇〕
◆11番(森川輝男君) 皆さん、おはようございます。ただいま議長のお許しをいただきまして、1年3カ月ぶりに
一般質問をさせていただきます自由民主党議員会の森川輝男でございます。市長及び
関係局長の皆様には、積極的で明快な御答弁をお願いし、質問に入らせていただきます。 まず最初に、
文化芸術の振興についてお伺いします。 先月、17日・18日の両日、サンポートホール高松の開館10周年記念事業として、新作オペラ「扇の的」の初公演が同ホールにて開催されました。源平合戦が題材で、屋島の戦いにおける名場面、弓の名手 那須与一が、海上の小舟に乗った平家の女人が扇を掲げるのを見て、義経のかわりに扇の的を射抜くシーンが最も有名であります。 この新作オペラ「扇の的」は、新聞報道によりますと、一昨年から市民参加の公演を募集すると、香川大学の若井健司教授が創作オペラを演じようと県内の音楽
関係者に呼びかけ、実行委員会が立ち上がったとあります。そして、台本・演出・音楽・キャストなどは、全て香川県にゆかりのある方での
取り組みということに大変な意味があるものと思いました。公演自体も、生と死をテーマに生きる意味を見出すというストーリーには重みがあり、キャストのオペラらしい歌声の響きはもちろんのこと、舞台全体を盛り上げたのは、演出や照明・音楽・衣装などとバックキャストの配置によって、一層内容が盛り上がっていました。私は、今までにない地元高松市を代表する、すばらしい公演でないかと感動を覚えました。 そこで、高松市長として、特徴ある源平絵巻の新作オペラ「扇の的」の初公演についての所感をお聞かせください。 この新作オペラ「扇の的」は、高松市独自のものとして
文化芸術の振興に大変有効なものと考えます。また、国際交流など世界の人々に鑑賞していただくことは、高松市のみならず、日本の歴史文化への理解が得られ、高松市の
ブランド力が上がるのではないでしょうか。 そこで、本市を世界にPRするために、オペラ「扇の的」の再演や定期公演化する考えをお聞かせください。 次に、都市交流についてお伺いします。 本年10月28日から30日の3日間、本市において、第4回日仏自治体交流会議が開催されますこと、心より歓迎し、うれしく思います。 概要によりますと、本市の個性や魅力を国内外に発信し、目指す
創造都市の推進に向け取り組むものであり、交流
人口の増加や地域経済の活性化を図るため、日仏の自治体
関係者が一堂に会して、行政課題や先進施策等について発表・議論し、両国の地方自治の発展に寄与する交流会議とされています。 前回のフランス、シャルトル市で行われた第3回会議では、フランス側27自治体、日本側15自治体、また、4年前に日本の金沢市で行われた第2回会議では、フランス側18自治体、日本側26自治体となっています。このように大規模な国際会議が、本市において開催されることについて、市民皆様とともに祝いたいと思います。 そのような中、10月29日から11月3日まで、高松盆栽大会が玉藻公園と栗林公園などを主会場に開催されるに当たり、漆や石材の作品などとのコラボも計画されているやに聞いております。本市の特産品のすばらしさを知っていただき、経済効果の上がることも期待するところでございます。 そこで、第4回日仏自治体交流会議開催に向けての現在の所感をお聞かせください。 また、市民と一体感のある歓迎ムードをどのようにつくり出すのかお聞かせください。 次に、JR端岡駅周辺整備事業についてお伺いします。 JR端岡駅は、本市の西の玄関であり、市内では高松駅に次いで利用者が多いにもかかわらず、利用者にとっては非常に利便性が悪く、駅より南からの利用者は、通過電車の多い踏切を渡って、駅北側に回らなければならず、また、下り、坂出・多度津方面行きホームは、北側改札口から相当に離れております。 合併してから8年5カ月が経過いたしましたが、この事業は、マリンライナーが現在のダイヤ走行の中で、端岡駅にも30分ごとに乗降できることを願い、旧国分寺町が高松市との合併協議において事業を推進すべきものとして建設計画に盛り込まれたものであります。また、この事業は、本市の西部地域の発展に欠かせないもので、将来、国道11号からJR端岡駅南側への車の進入、その車が転回できるロータリー広場、駅の南側改札口から進入することができ、バリアフリーとなった駅構内や跨線橋を通って駅北側口へも移動できることなどを地元住民は強く待ち望んでいます。 また、ICカードの導入を検討しているJR四国とも、これまで以上に連携協力し、市の最重要事業として
取り組み、公共交通の利用促進に向けて当局には積極的に取り組んでいただきたいものです。 これまでも円滑な事業の推進に向けては、地元の検討協議会での合意形成や地元住民の御理解と御協力が得られないことが最重要課題と存じていますが、しかしながら、駅南側の協議については、ここ数年間、検討協議会が開催されていない状況にあります。 このような状況を打開する方策として、市当局が、より具体的な助言や支援を積極的に行い、地元の意向に沿った計画概略図の作成などにより協議が進められるのではないでしょうか。今後、合意形成が調った計画の実現に向け、協議会とともに当局も積極的にJR四国などの
関係機関と調整・協議や地元住民への説明会などを開催していただければと強く願うものであります。 そこでお伺いします。 JR端岡駅周辺整備事業の現在の進捗状況について、また、今後の
取り組みについてお聞かせください。 次に、公文書館についてお伺いします。 平成の大合併によって、本市も1市6町で合併し、市域が大変広がりました。これまでの高松市、合併した旧町の歴史・文化・政治・教育などの歩みなどを公文書館に保存し、後世に価値あるものとして残すことは重要と存じます。現在、国分寺支所2階部分に整備されている公文書館のあり方は、価値あるものと思います。 そこで、高松市公文書館が整備されているが、開館の時期と現在の状況についてお聞かせください。 また、保存管理されている文書・書類の数は膨大なものだと推察いたします。 そこで、公文書館に保存管理される文書・書類の内容について、また、今後、保存文書を公開するに当たっての公開のあり方についてお聞かせください。 次に、高松市中央卸売市場の整備についてお伺いします。 昨年、9
月定例会におきまして、同僚議員が中央卸売市場の
施設整備と改修計画の考えを大西市長にお伺いしておりますが、その答弁の中で、青果棟・水産物棟については、昭和50年代に建築された旧耐震基準の建物で老朽化がかなり進行して、早急に耐震対策の措置を講ずる必要があると判定されたとなっています。 しかし、耐震補強をするといっても、補強する箇所が市場の運営上、大きな障害となり、建てかえするにも整備期間中の仮設施設の経費等が大きな負担となること、移設の場合でも、移転先の確保など、いずれにしても課題があるとのことです。 現在、市場における取扱高が低迷する中、コールドチェーン化を初めとする市場機能の向上などが求められ、将来の市場のあり方を見据え、有識者などから幅広く意見を伺いながら、耐震化と市場機能の高度化の両立が図られるよう、
施設整備の方向性を具体的に検討したいとありました。 そこで、現在、耐震診断を実施した建物について早急な整備が望まれていますが、有識者などとの協議の進捗状況についてお聞かせください。 また、冷凍倉庫は古くなり、現在使われていないとお聞きいたします。そこで、現在の冷蔵・冷凍設備の状況をお聞きいたします。そして、特に夏場の市場の流通については、産地から消費者まで扱う商品の鮮度、新鮮さが一番重要と思います。マスタープランに登載されていますコールドチェーン化のためにも、市場の冷蔵・冷凍設備の整備の考えをお聞かせください。 以上で、本定例会最後の
一般質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。
○議長(
中村順一君) ただいまの11番議員の
一般質問に対する当局の答弁を求めます。市長
大西秀人君。 〔市長(
大西秀人君)登壇〕
◎市長(
大西秀人君) 11番森川議員の御質問にお答え申し上げます。 まず、
文化芸術の振興のうち、特徴ある源平絵巻の新作オペラ「扇の的」の初公演についての所感であります。 去る5月17日・18日の2日間、サンポートホール高松で上演されました新作オペラ「扇の的」につきましては、2日間合わせて2,500人を超える大勢の皆様に御来場いただいたところでございます。 この作品は、サンポートホール高松の開館10周年を記念し、公募による市民参加創造型企画提案事業として実施したものでございます。 御質問にもありましたように、台本や作曲・演出を高松市出身者、または在住者が手がけ、また、出演者も香川県ゆかりの実力者をそろえた、まさにオール讃岐のキャストで構成されており、今回が初公演でございました。 私も初日の公演を鑑賞いたしましたが、芸術的水準が高く、那須与一が扇の的を射る場面や平家の女性が生きる希望を抱くラストシーンなど、随所に独創的な演出がなされ、かつ迫力みなぎる演技と相まって、私を初め、御来場された多くの皆様に、すばらしい感動を与えたものと存じます。 次に、本市を世界にPRするため、オペラ「扇の的」の再演や定期公演化する考えについてであります。 オペラ「扇の的」は、当初から再演も考慮し、構成・舞台装置・オーケストラ編成等につきましては、シンプルに創作されているものと伺っております。また、公演時に実施いたしましたアンケート調査では、再演や定期公演化を希望する声も多く寄せられているところでございます。 オペラ「扇の的」の舞台は、ことし指定80周年を迎えた瀬戸内海国立公園の代表的な景勝地であり、本市の主要な観光地でもある屋島でございますことから、
創造都市の実現を目指し、瀬戸の都・高松の魅力を国内外に発信する上で効果的な作品であるものと存じます。 現在、オペラ「扇の的」実行委員会では、今回の公演の成果と課題や、今後の展望について取りまとめているところであると伺っております。 私といたしましては、今後、これらの意見も踏まえながら、将来の定期公演化も視野に入れ、まずは、作品の再演について各方面に働きかけてまいりたいと存じます。 次に、都市交流のうち、第4回日仏自治体交流会議開催に向けての現在の所感についてであります。 姉妹都市等の
関係にある日仏の自治体
関係者が一堂に会し、共通の行政課題について議論する日仏自治体交流会議の第4回会議が、本年10月28日から3日間の日程で本市において開催されることとなっております。 現在、日本の前回開催地である金沢市や自治体国際化協会などの
関係機関と連携をし、会議開催に向けて、鋭意、準備を進めているところでございます。 日仏間で都市提携を結んでいる自治体は49組ございますが、5月末現在で高松市の会議に参加または参加を検討している自治体は、フランス側においては、本市の姉妹都市であるトゥール市を初め、パリ市・マルセイユ市・ナント市など25自治体となっております。また、日本側では、金沢市や仙台市・長崎市を初め36自治体でございまして、日本とフランス合計で61自治体に上っており、これまでの会議の参加自治体数を上回る見通しでございまして、この会議への関心が非常に高まっているものと存じます。 また、この会議につきましては、昨年6月の日仏両国首脳間で交わされた共同声明に盛り込まれましたほか、去る5月5日の安倍首相のフランス訪問の際の首脳会談でも、改めて、この会議の重要性が確認されるなど、日仏両国政府にとりましても、重要な会議に位置づけられているところでございます。 このようなことから、この会議が、日仏両国間の交流の発展に大きく寄与することが期待をされますほか、本市の魅力を国内外に発信し、都市
ブランドイメージを向上させる絶好の機会となるものと存じております。 今後とも、
関係機関と連携をし、会議の成功に向け、準備に万全を期してまいりたいと存じます。 なお、その他の件につきましては、
関係局長から答弁いたしますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(
中村順一君)
総務局長 岡本英彦君。