陸前高田市議会 2021-09-07 09月07日-02号
令和元年5月には、国際分担の在り方などについて国内及び国際研究者コミュニティの議論を進めるため、ILC国際ワーキンググループが発足し、会合での議論を報告書にまとめたことを受け、高エネルギー加速器研究機構ではその内容を吟味し、同年10月にILCプロジェクト実施に関する提言として公表をしております。
令和元年5月には、国際分担の在り方などについて国内及び国際研究者コミュニティの議論を進めるため、ILC国際ワーキンググループが発足し、会合での議論を報告書にまとめたことを受け、高エネルギー加速器研究機構ではその内容を吟味し、同年10月にILCプロジェクト実施に関する提言として公表をしております。
平成31年3月に日本政府は、ILCに関する研究者コミュニティである国際将来加速器委員会、通称ICFAの会議で初めてILC計画に関心を持って国際的な意見交換を継続すると表明し、令和2年2月にも、同様に改めて引き続き関心を持って米欧との意見交換を実施するとの見解を表明しました。
今後、この国際推進チームを初めとした研究者コミュニティーと建設候補地である北上サイトとしてのこの地域が密接に連携しながら、ILC建設に必要な条件整備について、地域が主導して検討を進めることが今まで以上に重要となってまいります。
日本学術会議等の議論を踏まえて、研究者、コミュニティーから提案を基に文部科学省が策定する計画とされておりますが、一方で、政策的要請に基づく国際宇宙ステーションなど、ロードマップに寄らない研究計画もあると聞いているところでございます。 ILC計画はロードマップの検討対象に選定されているため、今後プロジェクトの性質、重要性などを広く議論されていくものと期待しているところでございます。
KEKでやっておりますワーキンググループのほうも、1回目が5月17日にもう既に行われておりまして、今後数回のワーキンググループが開催されて議論を進展させるわけでございますけれども、8月にはカナダのトロントで研究者コミュニティーの意見を求めるような場も設けられておるようでございまして、9月には最終報告書を取りまとめて日本政府への報告等があるということでございます。
一方、世界の素粒子物理学の研究者コミュニティーにおきましては、ILC実現に向けては欧州の次期素粒子物理5カ年戦略にILC計画が盛り込まれることが必須とされ、そのためには年内における政府の前向きな意思表示が必要とされてまいりました。
1つ目の研究の学術的意義、素粒子物理学における位置づけについてでありますが、回答案では、ILCの研究課題の重要性は認められるものの、素粒子物理学の他の研究課題に比して突出した優先性を有するかという点について、当該研究分野の研究者コミュニティにおいてさえ、コンセンサスが形成されていないとしています。
現在の最有力建設候補地は日本で、文部科学省が有識者会議を設置して日本誘致について本格的に検討を行っており、また、欧米の研究者コミュニティーからも日本でのILC建設をサポートするとの公式声明が出されています。ILCの立地条件は、人工振動がなく、活断層のない固い安定した地盤を有することが求められており、奥州市と一関市にまたがる北上山地のエリアが建設候補地となっています。
このため、私も可能な限り国内の高エネルギー物理の研究者、コミュニティーを代表する機関である高エネルギー加速器研究機構(KEK)の鈴木機構長などを訪問し、アドバイスをいただいているほか、東北ILC推進協議会や岩手県ILC推進協議会などが主催する講演会などにも出席し、研究者と直接お話しする機会を設け、意見交換などをするよう心がけているところであります。