金ケ崎町議会 > 2017-12-08 >
12月08日-02号

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  1. 金ケ崎町議会 2017-12-08
    12月08日-02号


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    最終取得日: 2021-05-01
    平成29年 12月 定例会(第5回)            平成29年第5回金ケ崎町議会                定例会会議録議 事 日 程 (第2号)                   平成29年12月8日(金)午前10時00分開議       開  議日程第 1  一般質問                                      散  会〇出席議員(15名)   1番  青  木  俊  悦  君    2番  千  葉  良  作  君   4番  高  橋  美 輝 夫  君    5番  有  住     修  君   6番  巴     正  市  君    7番  阿  部  隆  一  君   8番  及  川  み ど り  君    9番  千  葉  正  幸  君  10番  山  路  正  悟  君   11番  梅  田  敏  雄  君  12番  千  田     力  君   13番  千  葉  和  美  君  14番  千  葉  正  男  君   15番  佐  藤  千  幸  君  16番  伊  藤  雅  章  君 〇欠席議員(1名)   3番  阿  部  典  子  君 〇説明のため出席した者       町        長     髙  橋  由  一  君       副    町    長     小 野 寺  正  徳  君       教    育    長     千  葉  祐  悦  君       監  査  委  員     金  田  正  幸  君       総 合 政 策 課 長     千  葉  達  也  君       財  政  課  長     伊  藤  明  穂  君       会計管理者兼税務課長     高  橋  真 貴 子  君       住  民  課  長     小  澤  龍  也  君       保 健 福 祉 センター     千  田  美  裕  君       事    務    長       子 育 て 支 援 課 長     及  川  美 奈 子  君       生 活 環 境 課 長     阿  部  一  之  君       商 工 観 光 課 長     高  橋  文  浩  君       建  設  課  長     菅  原     睦  君       水 処 理センター所長     高  橋  宏  紀  君       教 育 次 長(兼)     千  田  浩  身  君       学校給食センター所長       中 央 生 涯 教 育     佐  藤  政  義  君       セ ン タ ー 所 長       農 林 課 長 補 佐     北  條     光  君 〇本会議に出席した事務局職員       事  務  局  長     後  藤  清  恒       局  長  補  佐     千  田  美  和       主        事     滝  田  美  優 △開議の宣告 ○議長(伊藤雅章君) ただいまの出席議員は15人であります。 定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 3番、阿部典子君は、欠席の届け出があります。 執行者側の説明員でありますが、農林課長の代理として、北條光課長補佐が出席をしております。 これより本日の会議を開きます。                                (午前10時00分) △議事日程の報告 ○議長(伊藤雅章君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付のとおりでございます。 △一般質問 ○議長(伊藤雅章君) 日程第1、一般質問を行います。 一般質問は、あらかじめ通告されておりますので、通告の順に従って質問を許します。 2番、千葉良作君。           〔2番 千葉良作君登壇〕 ◆2番(千葉良作君) 2番、千葉良作です。本日は、在京金ケ崎人会との連携ということでお伺いしたいと思います。 その前に、10月に新聞を見ましたらば、南町が元気なコミュニティに選ばれたということで、大変いいことだなと思って、ひとつ中央生涯教育センターのほうには、まだあと四十何ぼの地区がありますので、1年に1つずつやっても42年ぐらいかかりますので、ひとつ頑張ってこういう地区をふやしていただきたいなと。本当にご苦労さまでございました。ありがとうございました。 それでは、質問に入りたいと思います。去る10月22日、第32回在京金ケ崎人会が上野の日暮里のホテルラングウッドを会場に開催されました。昨年の第31回在京金ケ崎人会の集いから、議員にもご案内をいただいたようで、私も参加してまいりました。ことしも行ってまいりましたが、2回目の参加でしたが、そのことからきょうの質問に移りたいと思います。 当日は、衆議院の選挙の投票日であったり、また台風の影響で大荒れの天気にもかかわらず、会場には約100名ほどの方が出席されて、大いに盛り上がっておりました。会の運営は、昨年もそうでしたけれども、かなり準備したようで、スムーズに流れておりました。さらには、二次会の準備もなされており、心行くまで交流を深めているようでありました。ふるさとを離れて何十年かたって、首都圏の中で苦労を重ねてきた方々の心のよりどころとなっていることが感じられる会であったと思います。 私は、金ケ崎町の出身でないということもありまして、当日金ケ崎町から出席した以外には、知人はいなかったわけですが、長志田出身のTさんという方から声をかけられて、名刺もいただきました。私が千貫石だということで、声をかけてくれたようでありました。私などより、はるかに千貫石のことを知っているし、しきりと同級生のことも話しておられました。小さいころの話もなさっておりました。約30分以上も語られたようでしたが、残念なことに、私にはうまく応答することができず、大変失礼だったなと思っております。Tさんのふるさとを思う気持ちは、はかり知れないものでありました。ただただ申しわけなかったと思うばかりであります。もっと多くの人々に参加していただき、ふるさとの情報を発信したかったなというふうに思っております。 この会では、町民歌も歌いましたし、それから会歌というのがありまして、「ふるさとは夢の中」という、これは平成15年の第18回の集いの中で「コーラス カ・オ・ナサークル」が披露した歌だそうですが、これを会歌として高らかに歌っておりました。そして、閉会の前、最後には「北国の春」を全員が輪になって手をつなぎ、心の底から声を出して、満足げな様子に涙が出てきました。真にふるさとを思い、懐かしみ、ふるさとの発展を願う歌声に、けさ金ケ崎町を出てきたばかりの私も、そんな雰囲気に包まれておりました。在京金ケ崎人会のきずなの強さを感じた一瞬でありました。 2015年の平成27年に、発足以来実に30年を迎えたことは、大変すばらしいことでありますし、この長い継続には大変な努力がなされたのではないかというふうに思います。それに対して町は、十分に応えてきたのだろうかというふうなことも思いました。在京金ケ崎人会は、黙っていても金ケ崎町の味方であります。応援団であります。まさに全員がふるさと大使ではなかろうかというふうに考えます。 11月3日付の新聞報道によりますと、ふるさと大使を招いて初の意見交換会をしたというふうな記事が掲載されておりました。参加された一人は、他と差別化できるキャッチフレーズやデザインなどが大切であると提言しておりました。そういうふうに言われてみると、この大使さんたちには、金ケ崎の米は食べてもらっているのだろうかと、金ケ崎のアスパラガスは食しているのだろうか、金ケ崎牛はどうだろうか、金ケ崎の温泉には入ったことはあるのだろうか、千貫石堤の夕焼けは見たことがあるのかな、鳥海柵については聞いたことがあるのかな、伝建群は散策したのかなとか、奥州市や北上市との違うよさを共有しているのかなというふうなことが疑問に感じてきました。 会誌「さつき2号」というのが出ておりますが、これは平成29年発行に次のような一文が掲載されておりました。「鮭は生まれた川から大海を回遊し元に戻り、燕はまた同じ場所(家)に営巣するという。人もまた母なる山や川、母校、ふるさと、幼友達などが懐かしく、本能的に回帰の念を持つ。まさに啄木の「ふる里の山はありがたきかな」の心は、幾ら年を経ても万金の値がする」。阿部房敏さんというのですか、この方が永沢の出身で、横須賀に住んでいる方ですが、こういう一文を掲載されておりました。 在京金ケ崎人会の思い、活動に触れながら、以下質問したいと思います。 1つ目、在京金ケ崎人会発足の経過や活動内容はどういうものでありましたでしょうか。町は、この30年間に支援、援助はどうだったでしょうか。 2、会の運営状況は現在どういうものか、把握しておるでしょうか。 3、新会長の矢郷豊氏は、在京金ケ崎人会の軸足を「在京」に置いておりましたけれども、それから「在郷」のほうに移すと会誌「さつき2号」で述べております。会誌も「首都圏在住金ケ崎人の会誌」から、「金ケ崎町を愛する人のための会誌」「在京から在郷へ 絆は「さつき」」と改めております。町としては、このことをどう捉えておるでしょうか。 4つ目、ふるさと大使選定の経緯についてお伺いしたいと思います。ふるさと大使を招いての意見交換会は、どういうものであったか。今後の方向性についてお伺いしたいと思います。 以上、質問いたします。 ○議長(伊藤雅章君) 答弁願います。 町長。           〔町長 髙橋由一君登壇〕 ◎町長(髙橋由一君) 2番、千葉議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、在京金ケ崎人会発足の経過や活動内容はどういうものか、町のこの30年間のかかわりは、支援、援助はというご質問にお答えいたします。 在京金ケ崎人会は、お話しのとおり昭和47年ごろ、首都圏在住の町出身者の有志が集まったものが前身だったようでございます。その際は、設立には至らなかったというお話を聞いております。しかし、その後江刺市や前沢町に在京人会ができ、それぞれ活動していた、そういう状況から、町でも再び話が持ち上がったと、こういう経過がございます。そして、当時の山路町長初め、町民の皆様から強い要望があったこと、これに後押しされまして、昭和61年5月24日の設立総会を経て発足をいたしております。以来会員相互の親睦と啓発を図るとともに、町の発展に寄与することを目的といたしまして、総会の開催、あるいは会報の発行、さらには町主催行事への参加といった各種活動を続けてこられております。 町とのかかわりは、設立の際に在京人名簿の作成をするなど、会の設立に協力をいたしており、以降現在まで、年1回開催の金ケ崎人の集いや当町主催行事などを通じまして、町発展のための意見交換、あるいは町民との親睦など、数々の場面でお世話になってきておるところでございます。 一昨年の新町誕生60周年の際には、町を町花であるサツキで彩ることを目的といたしまして、会から多大なるご寄附をいただいておるところでございます。これについては、会と町で協議を進めており、来年度、金ケ崎駅前でのさつき植栽祭を開催いたす予定になっております。 一方、当町からは周年事業への補助という、そういう形で5年に1度補助金を支出しておりますが、来年度はサツキ植樹事業を予定していると、こういうことから、植樹祭に係る経費としての補助金も検討いたしておるところでございます。 次に、会の運営状況をどう把握しているかのご質問にお答えをいたします。過般矢郷会長との協議の中で、会の運営においてお話を聞く機会がございました。その中で、現在会員の高齢化によって、年会費の徴収にご苦慮されている、こういうことをお聞きをいたしております。年会費収入は、年々減少傾向となっている、そういう状況だと。さらに、高齢と重なって、会員の方が会費を納めていくにしても、その納めに行けない、あるいは若い新規会員の入会が少ない、こういうような状況なので、主な原因として、今のようなことから、厳しい運営状況にあると、こう認識をいたしております。 次に、矢郷会長は、お話ありましたように、在京金ケ崎人会の軸足を「在京」から「在郷」に移すと、これは会誌「さつき2号」で述べているところでございます。会誌も首都圏在住金ケ崎人の会誌から金ケ崎町を愛する人のための会報「在京から在郷へ 絆は「さつき」」と改めていると、こういう状況で、町としてどう捉えているかと、このご質問でございますが、昨年度創刊されました会誌「さつき」は、年1回の集いの開催、あるいは会報「しらいと」の発行役員を中心に、町主催行事へ参加するといったこれまでの会の活動に区切りをつけ、新たなスタートを切るという会運営の変化をあらわしたものと捉えております。 軸足を移すということは、首都圏在住金ケ崎人を中心とするこれまでの活動から、金ケ崎町民も一体となって活動へ参加させることであり、矢郷会長を初め、そうした会員の皆様のふるさととともにありたいと、こういう思いがこの中にあると、こう思っております。 町としても、さきに述べたサツキ植樹事業を通じまして、町花でありますサツキをきずなに、共通の目的を持って活動を支援してまいりたいと考えております。 次に、金ケ崎ふるさと大使に関する質問にお答えをいたします。まず、金ケ崎ふるさと大使選定の経過についてご説明をいたします。金ケ崎ふるさと大使につきましては、金ケ崎町の魅力を全国に発信していただくことで、町の観光振興やまちづくりの振興にご協力をいただくことを目的に、平成19年4月から設置をいたしたものでございます。金ケ崎町出身者は、金ケ崎町にゆかりがあり、首都圏等でご活躍されている方を役場内で選考し委嘱をしており、現在各分野でご活躍されている9名の方に、その役割をお引き受けいただいているところでございます。 金ケ崎ふるさと大使の活動は、無報酬でお願いしておるものでございます。活動に必要な名刺の作成につきましては、町が負担をいたしております。 平成28年度には、町の観光情報等を織り込んだカラーの二つ折りの名刺に変更しており、従来以上にご利用いただいておる、こういう状況であり、名刺の利用によっても、町の認知度向上にご貢献をいただいておると、こう認識をいたしております。 次に、意見交換の内容についてでございます。去る11月2日に金ケ崎ふるさと大使5名のご出席をいただいて、意見交換会を開催しております。町側からは、町長、副町長、教育長及び担当課が出席し、町の現状や方針についてご説明を申し上げました。また、金ケ崎ふるさと大使の皆様からは、日ごろの活動状況のご報告と特産品の販売方法や観光事業に対するご提案、まちづくりに対するご要望等を頂戴いたしたところでございます。さらに、翌日には町内見学も行い、大使の皆様に町の現状について、より深くご理解いただける機会となったと、こう認識いたしております。 最後に、今後の方向性ですが、金ケ崎ふるさと大使の制度は今後も継続し、大使の皆様の幅広い人脈や各分野でのご活躍を通じて、金ケ崎の自然、歴史、文化、産業、観光等を広く宣伝いただき、町の活性化につなげたいと考えております。 また、町政に対するご意見、ご提案を頂戴する機会も設け、まちづくりに生かしていきたいと、こうも考えておるところでございます。 以上で答弁を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) これより再質問を許します。 2番、千葉良作君。 ◆2番(千葉良作君) それでは、最初のほうから順番にお伺いしたいなというふうに思います。 まず、私もよそから来たものですし、それからこういうふうになっても、議員になったのもまだ2年目ということで、全く過去のことをわからないで言うものですから、そのことを、間違っていたときには教えていただきたいなというふうに思います。 この金ケ崎人会の会誌なんかが資料になるわけですが、これを見ていると、昭和47年ころに始まったというふうに書いてありますが、その後いろんな経過を経て昭和52年ですか、そこで結成されたと、こういうふうになっておりますが、これを読んでいると、町がこの金ケ崎人会をつくることに非常に意欲的にやったというふうに私読み取るのです。何でかといいますと、30周年記念誌の中に、在京金ケ崎人会創立30周年記念対談というのがありまして、ここで髙橋順一さん、前の代表監査委員の方がここで対談しているのです。千葉進さんという、当時は副会長で、現在顧問だという方と中央生涯教育センターで対談しているのですが、それを見ると、この髙橋順一さんが大変苦労したと。苦労したというか、働いたというのですか。何をやったかというと、この方も言っておりますが、今ならばとてもできないけれども、金ケ崎出身の在京人の名簿づくりをしたというふうに書いてあるのです。それが約1,000人近くの名簿をつくって東京のほうに送って、こういう人たちがいるよというので、集めて会をやったというふうな経緯、もちろん向こうにいる人たちも、こういうやろうやろうということで、集めたらしいのですけれども、100人ぐらいしか集まらなかったというふうに書いております。当然のことで、広い東京ですから、どこにいるかわからないのですけれども、そういうことで、非常に金ケ崎の町のほうが積極的にといいますか、それにかかわってやってきたと。髙橋順一さんが、そのときの中心になって、本当に役場にもそれの問い合わせで何カ月間か、本当に電話が鳴りっ放しだったというふうなことも書いておるのですが。 そういう思いからすると、この金ケ崎人会というのは、非常に町にとっては大きな期待を持ってつくったのではないかなと。そういう期待を持ってつくった割には、先ほどもありましたが、金ケ崎から援助といいますか、資金であろう、それからその後の活動のことについて、何か薄いのではないかなというふうに思います。 「さつき」の創刊号を見ていますと、矢郷さんがこういうふうに書いてあります。「創立30周年を迎えるに当たり、金ケ崎町からさきの25周年時と同様記念事業への補助金を頂戴いたしました」と。「ふるさとの皆様から目に見える形でご支援をいただいたわけであります」というふうに書いて、この25周年と30周年、この2回いただいたというふうに書いております。ということは、それ以外は資金的にそういうふうな援助とか何かということはしてこなかったのではないかなと思いますが、そこはそのとおりでよろしいでしょうか。 これ恐らく町長さんが一番深くかかわっているのではないかなと思いますので、済みません。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) お答えします。 経済的な支援については、私も確認しておらないところはございますが、今議員お話しのとおり、設立当初、いわゆる東京、広いところにどういう方がいるかと、このことすらよくわからないと。こういう中で、金ケ崎町の、今はOBになりましたが、諸先輩が大変な苦労をしながら、町内の家族を通じてその住所、あるいは氏名と、こういうことに対して非常にご尽力されたと。それを整理して、お話ありましたような1,000名と、こういうふうな話でございます。このような形で、名簿づくりから始まったと。 そういう意味では、当時昭和47年ごろは高度経済成長そのものであり、設立をしました昭和61年はバブルと、こういう時期のところに入る、その手前のあたりであります。そういう時期ではございますけれども、郷里に対する思いをこういう形で名簿を整理しながら会員に呼びかけ、会員といいますか、在京の方々に呼びかけをして名簿づくりから始まったと。そして、設立総会を開いたと。このことについては、この前お話ありました30年の対談の中に、千葉進さんと髙橋順一さんは、そういうことについてお話をされております。 25年、30年にしかもらっていないと、こういうのではなくて、記念のときに合わせて町では支援をしたと、こういうのでありますし、またその間には、こちらの郷土芸能が行ってご披露したりと、こういうこともございます。そういう点では、非常にきずなの面ではいろんな形での参加対応を町民もしてきたと。 私が役場に来てお世話になって、前の町長と一緒にお邪魔させていただきました。ただ、そういうときには、町からの関係者というのはまだ非常に少なかったと、こういうところでありますが、今日は関係する団体、あるいは議員お話しのとおり、議員の皆さんにも声をかけられ、簡単に言えば、東京にこっちから行って一緒になって交流をすると、こういう機会、それから在京の方々については春の桜まつり、夏まつり含めまして、いろんな機会にご案内もしておると。こういう形で交流の輪、交流の機会は私は広まったと、こう思っています。 ただ、先ほど触れましたように、会員の高齢化、あるいは若い人たちが入らないというわけではないですが、参加しないと、こういうことで世代交代の分もあろうと思いますし、またそれぞれが呼びかけをしてもなかなか集まらないと、こういう状況だという心配のお話は頂戴しておりますが、私は矢郷会長を初め役員の皆さんは県下にないような活動のプログラム、あるいは企画をしております。月に1回役員会を開くということ自体は、なかなか他ではない例でございます。そういう意味合いからしますと、東京においでいただいている方々が、みずからそういう行動をすると。 町は、いろんな意味で各団体への支援協力はしなければならないと思いますが、毎年という形ではなくても、そういう機会あるごとには対応したいと、こういうご案内もしております。 先ほど触れましたサツキの関係については、特にそういう形での対応をして、来年は植樹祭を行うと。こういう意味で、ふるさと納税についても大きな力をいただいております。そんなことからしますと、議員がお話しのように、ますますこのきずなを大事にしながら、多くの人が会員として参加、活動できるような対応は必要だと、こう思っております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 2番、千葉良作君。 ◆2番(千葉良作君) 新しい会長の矢郷さんが軸足を「在京」から、私はザイゴウと読んだほうがいいかなと思うのだけれども、ザイゴウと言えば、何だか非常に田舎で、言葉的には余りよくないと思いますが、私はザイゴウがいいのではないかなとは思いますけれども、ザイキョウで。今までは、東京にいる仲間同士で、そしてふるさとを懐かしんでいろんな集いをするということから、今度はいわゆる在郷に軸足を移すということは、これかなり思い切った選択ではなかったかなと、決断でなかったかなと思うのですが、この東京の「在京」から、こっちの「在郷」のほうに移すという、そのことはどう考えていますか。その決断、その方向性、どう受けとめたらいいのでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 矢郷さんから聞いた話は、議員もお話しのとおり、東京周辺、あるいは東京で在京、いわゆる住んでいる人たちだけではなくて、願いは自分たちのふるさと金ケ崎に対する思い、それから金ケ崎の人たちとの触れ合い、世代交代はしてきておりますけれども、そういう意味をさらに深めていくという意味合いにおいては、ただ東京にいるというのではなくて、ふるさとに対する思いを込めてということで、その「郷」という字を入れて「在郷」という名前に名称を使わせていただきたいと。私は、そこに新会長を含めた役員の皆さん、それから会員の皆さんの切実な思いはあると。そこには、先ほど答弁させていただきましたいわゆるきずなということを大事にしようと。もう子供さん、あるいは孫さんの時代になってきていると、これも事実であります。そういう方々もふるさとは金ケ崎だ、出身は金ケ崎だという思いを持ってほしい、持ちたいものだという願いがそこの中に、東京にいる人に対してもそういう思い。それから、金ケ崎の人たちとのかかわりは、そういう気持ちでかかわりをこれからは持ちたいと、こういう願いがそこに入っていると、こういうことで、私は方向性としてはこれからの地域社会、あるいは都会生活との対応は、こういう部分がこれから求められる、あるいは強いきずなのもとに展開をされるその第一歩だと、こう思っております。 ○議長(伊藤雅章君) 2番、千葉良作君。 ◆2番(千葉良作君) 先ほども話がありましたが、ふるさとに軸足を移すということは、本当に私から言わせると、48番目の自治会ではないかなというような気もするのです。東京地区、東京部落といいますか、48番目の金ケ崎町の地区になるのではないかなという、そういう思いを持ったほうが私はいいのではないかと。そのほうがいろいろ活躍していただいたり、それから金ケ崎を宣伝するという意味においては、大変いいことではないかなと、こう思うわけですが。 この会の収支、運営状況を見てみますと、本当に大変だなと。「しらいと便り」という会報に載っておるのですが、大変な苦労をしてやっているのだなと。ただ、金ケ崎人だから金ケ崎のことを思えといっても、なかなかできないのですが、この収支でよくやっているなという感じがするのですが。 会計の方が28年度の決算報告の中に、「平成28年度一般会計において、年会費収入は見込みを大幅に下回りました」と。さっき町長さんからあった高齢化とか、それから納めに行けないとか、そういうようなことで若い人が入らないというようなことです。「これは、役員の努力不足というようなものではなく、会員の高齢化により不可避的な原因と推察されます」と。そして、「役員からの賛助金等で補う努力をしましたが、補填することができませんでした」。これ見ていると、役員が賛助金というのを出しているのです、11万2,925円、役員が自費で出している、そういう賛助金。それから、記念誌なんかにも役員の個人的な広告が載っているのです。金ケ崎印刷とか星萬とかといろいろ載っているのですが、個人の名前がここにあるのです、何人か。この一番下には、これは役員の方々が寄附してくれたのだということを書いてあるのですが、そういうことをしてやっている会なのです。「支出においては、業務に対する対価として計上しておりましたが、町関係連絡費は今期事務経費は収支改善まで支払いを停止することにいたしました」。町との関係連絡費はゼロですと、そういうふうに。それから、「会誌発行に当たって、30周年記念賛助広告にご協力いただきました企業の協力に期待いたしましたが、残念ながら一部達成できず、広告収入は未達成のままとなりました」ということであるのですが、ここに町がもう少し援助をするなり、それこそ企業の町ですので、そういうところから一声ぽんと出してもらうような、そういう働きかけというのは町ができるのではないかなと思うのですが、いかがですか。
    ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 議員のご質問の趣旨は、よくわかります。会の運営に当たります収支、あるいは財政というのはどこでも大変だと、こういうことはお聞きいたしております。私は、矢郷会長さん含めましてお話をいただいておるのは、町から直接こうだというのではなくて、いろんな形での支援協力はお願いしたいと、こういう部分であります。経済的な負担に対する対応は、これはやっぱり会員の減少、あるいは若い人たちがなかなかと、こういうのでありますから、私は会は努力してきていると。若い人たちも入ってまいりました。今その過渡期かなと、こういうふうに思っています。そういう意味で、収入は会員会費で補うと、これはまず大前提だと思います。ただ、いろんな事業をするときに、町からの支援ということについては町は考えるにしても、経常的な対応については、町は直接対応するというものではないだろうと、こう思っています。というのは、他の団体の活動等のことも比較をしてみますと、それらは勘案する材料として、妥当性のあるものは、では何だろうと、こうなります。そういう意味で、収支が整わないということだけでの話にはならないと、こう思っています。 ただ、会長が一番気にしているのは、やっぱり会員数そのものが減っているから、会員数そのものを拡大して、そういう中で運営が適切に行われるようにしたいという願いは聞いておりました。 ○議長(伊藤雅章君) 2番、千葉良作君。 ◆2番(千葉良作君) 何でこんなことを言うかというと、やっぱりこの在京金ケ崎人会は黙っていても金ケ崎のふるさと大使。何百人、それから今でも大学生や就職している方々が行っているわけですものね。どんどん補充され、むしろこっちが人口減るくらいですから、向こうのほうにかなり行っているということで、その辺の補充をするような働きかけ。髙橋順一さんがやったみたいに、みんなで名簿を集めてやるということは難しいけれども、恐らくそれはできませんけれども、そういうふうなことを東京に行っている学生や、それから勤めている人たちに対しての働きかけというのは、これはやっぱり町で行って、そういうふうにやるべきではないかなと。ただ、若い人たちは年会費3,000円でやっているようですが、これは恐らくなかなか集まらないのではないかなと思いますが、その分の補助なり何かして、1,000円なりの会費で参加できるとか、それからその集いにも参加するような援助というのは町でやってもいいのではないかと。 繰り返しますが、黙っていてもふるさと大使ですので、何かの話には金ケ崎の話が出てくるのではないかと思いますので、そういう意味からすると、ここを大事にするのは町にとっては損する話ではないというふうに思っています。それに対する支出というのも、これは私がどれに出せ、何ぼ出せとかということはわかりませんけれども、これは本当に、その合うような方向でやってほしいなというふうに思っております。 また会計の話になりますが、「会誌「さつき」を昨年度創刊いたしました。PR用含めて100部増刷いたしましたが、今年度は従前どおりに戻し、支出を抑えることにしました」というふうに、宣伝活動も減らしているということですので、ここのところをやっぱり検討していく必要があるのではないかなというふうに思います。会員も20%減ったというようなことで、100名ぐらいの会費の予定が78名ぐらいでだんだん下がってきているということで、事務経費もゼロになっているし、交通連絡費なんかも抑えている、それから会報誌の補助金もゼロにしているということですので、何かこれを盛り上げていくような方向性というのはこれから大事かなというふうに思っております。 それから、次に移りますが、金ケ崎人会の方々がいかに金ケ崎のことを思っているかというのを、私ずっといろんな資料を見たのですが、30年史の中に役員が一言ずつ書いているのです。これを見ると、本当に涙出てくるような感じです。幹事の阿部さんという方ですか、街のほうの出身の方です。「ふるさとの皆様お元気ですか。夏まつりの夜、踊りパレードに参加したことが思い出されます。平成4年のことでした」と。 それから、会計の北山さんという女の方ですが、この方も街の出身ですか。「綱引き、一輪車、フットサル、ことしはバレーボールの応援をしました。ふるさとの皆さんの活躍をうれしく思っています」と。バレーボールとか、数年前は川目のほうの綱引きのチームが全国大会に行ったときとか、それから一輪車の子供たちが行ったときなんかにこの人たちが集まって、会場に行って応援していると。黙っていても行ってくれるという方々のようです。 それから、松本さんという三ケ尻の出身の方ですが、「生まれ育った金ケ崎の懐かしい風景をよく夢に見ます。ふるさとは、いつも心のそばに。ふるさとに心から感謝しています」という、そういうことを言っております。 それから、持田さんという方、百岡の出身のようですが、「ふるさと金ケ崎を忘れたことはありません。加齢による体力の衰えが思いを達成する妨げになっているのが残念です」と、本当にふるさとを思っていると。 それから、先ほど言いました会長の矢郷さんは、「在京から在郷への軸足を移します」と、「金ケ崎の皆様と共同で町をサツキで彩りたいと思います」というようなことを書いています。 ただ1つ、気になるのが載っていたのですが、福島さんという六原の出身の方ですが、「都会で成功した人たちの集まり。入会した当初感じた、そんな印象を払拭できないまま26年が過ぎてしまいました」ということで、何かみんなの金ケ崎人会というよりも、本当に都会に行って成功した、うまくいったという人たちが集まってきてこういう会をつくったというふうな感じを持たれているということで、やっぱりここには新しいエネルギーをどんどん注入していかなければならないのではないかなというふうに思うわけですが、やっぱり地元からそういう方々を送り込んでやるといいますか、先ほど言いましたけれども、48番目の自治会というふうに考えて持っていったらいいのではないかなというふうに考えます。 学生さんたちも、多分いっぱい行っておりますが、その方々にこの会を紹介するなりして、ふるさとのなまりで語るようなことがあっていいのでないかなというふうに思っておりますが。実は、去年私参加したときに、若い方々が来ていたのです。私も声かけられたのですが、去年の話です。「あら、先生」なんて言われたのです。だけれども、小さいころから、もう二十何ぼで、私よりこんなに大きくなった子供ら、子供と言えば怒られますが、ですから、顔もさっぱり思い出さなかったのですが、去年岩井君という和光出身の人が来たり、あとそば屋さんの息子さんですか、そんな方が来たり、若い人たちが声をかけて数人参加しているのです。だから、こういうことはできないわけではないのだなという、去年はそうだった。ことしは、何かなかったような気がしますが。 そういう活動というのができるのではないかなと思って、そんなに1回で100人も200人もというわけにいきませんけれども、そういう会があって、そういうところに参加するということになれば、何かの頭の隅にはあるのではないかなと。だから、こういう方々に呼びかけてやる、町のほうでどこかに声をかけてやる。広報に流すなり、そういう情報を向こうに知らせてやるなり、そういうことをしていくと、この会もふえるのではないかなと思いますし、先ほど言いましたけれども、会費等の問題もありますから、なかなか若い人たちに3,000円払えというのも、これもゆるくない話ですので、そういう活動をしていくように私は期待をしております。町のほうの働きかけをお願いしたいなというふうに思っております。 次に、ふるさと大使のほうに移るのですが、私はふるさと大使というのは非常にありがたいものだなというふうに思っております。何せ黙っていても金ケ崎の話になりますから。このふるさと大使の件なのですが、何か町のほうではふるさと大使の善意に乗っかってだけいるのではないかというふうに私は感じるのです。さっきもちょっと話しましたが、名刺は刷ってカラーにしましたというふうな話はしていますが、それだけでいいのでしょうか。つまりふるさとを離れてもう何十年の方々なわけですが、さっきも話ししましたが、一体金ケ崎の米は食べているのかなと。それから、金ケ崎の温泉に入って、そしてここはよかったぞというふうに、そういう感覚はあるのかなと。金ケ崎牛は食べたことがあるのかなと。 私は、前にうちの子供がそっちのほうに行ったときに、下宿屋さんにうちの米を持っていって、「いやあ、いつもありがとうございます」と米を置いてきたのです。そうしたらそこのうちでは、それ以来、「私のうちでは岩手のお米を食べています」と、とてもこっちのほうの米とは味が違うというふうな話をされて、お世辞か、もらったから言ったのかわかりませんが、そういうことを。確かにここで食べているのはおいしいですから、私がつくっても何か1等米とかなんとかになっていますので、土地がいいのか、気候がいいのかわかりません。本当にそういうものは、やっぱり食ってみると初めてわかる話だ。ですから、そういう名刺一つでなくて、そういうものも何かの折に送ったりしてもいいのではないかと思いますが、こういうふうなのはやっぱり町の財政とは合わないものですか。いかがでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 今議員がお話しされましたのは非常に大事なものだと思います。ふるさとの味がある、あるいはふるさとの風味のある、そういうものをみずから食べる、あるいはそういうものを食卓にと、こういうことは大事だと、こう思います。既にふるさと大使の方々は、それを自分でやっている方々だけでございますから、そういう点では、毎日金ケ崎牛を食うかどうか、このことはちょっと別ですけれども、いずれ味、食べたと、こういう経験者ばかりでございます。 ただ、議員がお話しされるように、そういうものの提供の仕方は考えるべきではないかと、こういう意味合いだと思います。その辺については、少し考える部分がありますが、ふるさと大使そのものの趣旨は、私は金ケ崎の出身であり、金ケ崎はこういうところだよということをいろんな人たちにお話、あるいはPRしていただいて、一度は金ケ崎に機会があったら温泉にと、あるいは金ケ崎のものを食べてくださいと、そういうことを含めて、金ケ崎のいわゆるふるさと大使と、こういう立場でございまして、経済的な活動を具体的にとかと、そういうものではございません。全くボランティア的なところでお願いをしていると、こういうのでございますから、町がいろんな形で経済的な対応をして、なお一層と、こういうノルマ的な、あるいはそういうことを前提にした対応ではないと。いろんな機会にいろんな場所で、いろんな人たちに金ケ崎のPRをいただければというのがその趣旨でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 2番、千葉良作君。 ◆2番(千葉良作君) では、ふるさと大使の件をもう少し続けますが、前の議会広報で見つけたのですが、私が見た範囲では、2回ほど取り上げているようですけれども、ふるさと大使についてどう位置づけるのかという話には、町長さんは「活躍いただいている」と、これ93号ですね。「今後は、町民との交流も行う方向で考えている」と。恐らく桜まつりとかそういうことだと思いますが。今言ったとおり、ボランティアに依存しているという感じ。 それから、その次の年にももう一つ、「金ケ崎ふるさと大使に何を期待していますか」と。これは、要約して書いていますので、もっと詳しいやりとりがあったかと思いますが、町長さんは、大使みずからの企画でやっているというふうなことで、ふるさと大使そのものの企画で、そしてその方のアイデアでやっているのだと。特に町としては名刺等を配っているだけで、配っているだけとは言いませんが、名刺を配ってやっていただいたということであります。 私はこの金ケ崎に住んでいるから、金ケ崎、どこがいいかといえば、冬が一番いいとか、私は冬好きですので、この雪がいいのだというようなことを語れますが、住んでいるから言えるのであって、やっぱり住んでいないとなかなかわからない話もあるわけですが。そういう意味で、もう少しふるさと大使を活用するというか、ふるさとの情報を、食べることから見ることから、パンフレット一つでは、やっぱりこれ一つもらっても、なかなか読んだだけで理解はできません。味までわかりませんので、そういうふうなことをやる必要があるのではないかなというふうに思っています。 実は、この間新聞見たら、岩手日報の新聞ですか、これ、雫石でオペラコンサートをやったと。ソプラノ歌手の田中美沙季さんという方が地元に戻ってコンサートを開いたといえば、本当にこれもふるさと大使ではないかなと思いますが、こういう活動をしていますし、そのちょっと後に、何と金ケ崎町出身の方が盛岡でクラシック特別公演会というのをやっているのです。この方は、ふるさと大使でないとは思いますが、立花正子さんという方が、7人岩手のゆかりの方が出たのですが、その立花正子さんが写真入りでここに載っているのです。これで、「二期会会員のソプラノ立花正子さんは、豊かな高音を響かせ、プッチーニのオペラ「トスカ」より「歌に生き、愛に生き」などを歌って、現在は埼玉県を拠点にしている」と。「岩手で歌うことができてうれしかった、これからも長く音楽活動を続けていきたい」というふうに、7人のうちでは記者の目にとまったのですかね、こういうふうなことをやる方が金ケ崎の出身でいるのです。 こうやってみると、ふるさと大使は、今9人ですけれども、本当に著名人だけでもまだまだいるのではないかなと。そして、ましてや金ケ崎から出たという人であれば、もっといるのではないかと思います。こういう人を大いに活用といいますか、お願いして、ふるさと大使9人なんて言わないで、本当に何百人、何千人をふるさと大使にしてやってもいいのかなと、極端な話ですが。 ただ、それにはさっき言ったとおり、もう少しふるさとの情報をどんどん伝えないと、なかなか金ケ崎がいいよと、自分が生まれたところを悪く言うことは誰もないのですけれども、やっぱりいいということには、そういう舌で、それから目で実際体で体験してもらう、そういうふうなことを、こっちに来たときにだけやるのではなくて、こっちから送ってやると。 これは、言い忘れましたが、町だけでやるというのではないと思います。商工会もありますし、それから企業もありますし、そういう各団体、JAもありますから。米を売れといったって、JA、米だらけとは言いませんが、お手の物ではないかなというふうに思うのですが、そういうようなのから協力を得ると、私は案外うまくできるのではないかなというふうな感じを持っております。 まとめて言いますと、在京金ケ崎人会は、やっぱりよそでない、自分の身内だと、48番目だと。ぜひこれを取り込んで、もっともっとどこに行っても金ケ崎の話が出てくるような、そういう会に育てていくことが大事だなと思いますが、いかがですか、町長さん。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 議員お話しのように、48番目がいいかどうかということについては、組織でございますから、位置づけについては非常に難しさはあると、こう思います。ただ、思いは、そういう私たちとのよきパートナーとして一緒にやっていこうということについては、今までどおりだと、こう思っています。 また、情報発信、町からのということについては、金ケ崎広報を初め行政だよりのようなことを含めて情報提供はいたしておるところでございますし、また金ケ崎のホームページ等についてもその都度見ていただいて、その動きもご理解いただいていると。 それから、ふるさと大使さんそのものが企画あるいはいろんな事業へということについては、みずから金ケ崎の、いわゆる金ケ崎牛、長芋、それからみそと、こういうようなものを知っているお店に紹介をし、そこで使ってもらっている。こういう形でいろんな場面でその人が持っている持ち味で金ケ崎のものを紹介、あるいは金ケ崎をPRしていただいていると、こう思っておりますので、そういう点については、それぞれの大使の持ち味の中でやっていると、こういうふうに思っています。 また、数が多ければどんどんと、こういうお話でございますが、やっぱり運営をするに当たって、ある程度の人員というものは必要ですが、かなり多くなれば取りまとめも大変と、こういう部分もございます。そういう意味では、ある時期を区切って見直しをしながらしなければならないと、こういう部分もあると思いますし、今立花さんのお話もございましたが、大変有名な方だと、こういうふうにお聞きもいたしておりますし、新聞で出たとおりだと、こう思っております。そういう方々との接触する機会、あるいはそういう場面があれば、またそういう流れが始まると、こう思っておりますので、いろんな舞台で、舞台というのは、ジャンルで活躍されている方々をもう少し見ながらやっていかなければならないなと、こういうのもあります。 そういう意味では、本当にふるさと金ケ崎を思う、そういう人たちに対してのもう少し私たちのアプローチの仕方、対応と、こういうものがあろうと思いますが、議員お話しのような趣旨を生かしながら対応してまいりたいと、こう思います。 ○議長(伊藤雅章君) 2番、千葉良作君。 ◆2番(千葉良作君) 最後になりますが、この在京金ケ崎人会が、こうやって今頑張ってやってくれているわけですが、これが潰れたら、もう大変ですよね。なくなったら、もうどうにもなりませんね。だから、なくならないようにしていかないと、いろんな事情はあるだろうけれども、せっかくこういう会をつくって、そして金ケ崎のことをやろうと言っている人たちが、わざわざそういう活動をしたいという方々が数百人、数千人いるわけですので、ひとつそこを活用して、そして潰れてしまってはおしまいですので、おしまいにならないように、その方向で検討していただきたいなというふうに思います。ありがとうございました。 ○議長(伊藤雅章君) これで2番、千葉良作君の一般質問は終わります。 お諮りいたします。休憩したいと思いますが、ご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認め、午前11時15分まで休憩を宣します。            休憩(午前11時00分)                                                    再開(午前11時15分) ○議長(伊藤雅章君) 休憩を解いて再開いたします。 休憩前に引き続き会議を行います。 ○議長(伊藤雅章君) 一般質問を続けます。 6番、巴正市君。           〔6番 巴 正市君登壇〕 ◆6番(巴正市君) 6番、巴正市でございます。それでは、私は町長に対しまして、2件質問させていただきます。 まず1点目でございますが、天候不順による農作物被害についてでございます。ことしも異常気象が原因と思われる自然災害が世界各地で発生しております。我が国においても、北日本でといいますよりも、北陸、関東を含めてでございますが、8月に入り、低温と日照不足が続き、農作物の生育に影響が出ました。また、秋の長雨と台風21号、22号により圃場が乾かず、収穫作業が大幅におくれました。 水稲は、未熟粒による落等が発生するなど、10月15日現在の作況指数は、北上川下流で98のやや不良となっております。また、11月5日発表の東北農政局の最終発表でも98ということでございまして、これは平成18年以来11年ぶりのやや不作ということでございます。 飼料作物では、3番草の生育不良と長雨による収穫おくれ、デントコーンでは台風による強風被害で大減収となった農家もあるようでございます。 以下、作物ごとに被害状況と対策などについて伺います。 まず、1番として水稲でございます。2番が大豆、3番野菜、4番で飼料作物についてお尋ねします。 それから、2番目の質問事項でございますが、汚染牧草保管施設の跡地利用についてお伺いします。平成23年産放射能汚染利用自粛牧草の集中保管施設が西根駒沢地内の町有地に建設されておりました。保管牧草の焼却処分が完了したので、解体され更地となっております。この地の現在の放射線量はどのくらいになっているのかお伺いします。また、今後の跡地利用についても、あわせてお尋ね申し上げます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 答弁願います。 町長。           〔町長 髙橋由一君登壇〕 ◎町長(髙橋由一君) 6番、巴議員のご質問にお答えをいたします。 初めに、天候不順による農作物被害についてでございます。今年は、議員お話しのとおり、8月に入り、低温や日照不足の気象状況が長く続きました。盛岡地方気象台の観測によりますと、今年8月4日から17日までの日照時間は平年の4分の1程度にとどまっており、水稲などへの農作物への影響が懸念されたと、こういうところでございました。 このような状況を受け、当町では8月22日に金ケ崎町農作物異常気象被害対策本部を設置いたしました。翌23日には、本部員会議を開催いたしまして、被害状況を把握するとともに、被害防止対策、農家への支援対策等について協議を行ったところでございます。 また、岩手県におきましては、農作物技術情報号外を出し、生産者に低温と日照不足の対策を講じるよう促す一方、JA岩手ふるさとにおきましては、異常気象対策本部を立ち上げ、圃場巡回や生産者に注意情報を周知するなどの対応を行ってきたところであります。 作物ごとの集荷量、または出荷量につきまして申し上げますと、まず水稲についてでございますが、11月21日時点でのJA岩手ふるさとの平成29年産米、金ケ崎町産米でございます、この集荷量はおよそ8,390トンとなっており、平成28年産米の集荷量9,463トンと比較をいたしますと1,073トン、11.3%の減となっております。最終的な集荷量は、9,000トンを下回る見込みとのことでございます。 また、登熟不良による青米、あるいはいもち病による品質低下が見られることから、1等米比率につきましては96%となっており、平成28年度の1等米比率97.5%と比較をいたしますと、1.5の減と、こうなっております。 次に、大豆についてでございますが、現在収穫作業中であることから、収穫量の数値情報は持っておりませんが、岩手県農業共済組合からの情報では、収穫量は平年並みとのことでございます。また、JA岩手ふるさとからの情報では、全体的に粒が小さい傾向が見られるとのことで、今後検査が実施されるとのことでありますので、その結果については年明けに判明をすると、こういう見込みでございます。 続いて、野菜を含む園芸作物全般についてでございますが、生産者に対しては、JA岩手ふるさとが防除等の適正管理徹底により病害発生を抑え、収量減を防ぐ指導を行ったところでございますが、天候不順により出荷量に影響が出ております。 影響の大きかった品目について、今年11月末現在のJA岩手ふるさとへの出荷状況を申し上げてみますと、アスパラガスにつきましては、春どりは例年より萌芽の時期が遅かったこと、夏秋どり、夏秋の関係も日照不足により、あるいは長雨の影響で期待したほどの収量が確保できなかったと。出荷量は2万9,217キログラムとなっており、平成28年度の出荷量4万7,470キログラムと比較をいたしますと、1万8,253キログラム、38.5%の減となっております。 また、キュウリにつきましては、日照不足により出荷量は18万8,729キログラムとなっており、平成28年度の出荷量21万7,009キログラムと比較をいたしますと、2万8,280キログラム、13%の減となっております。 また、リンドウにつきましては、6月中旬の低温、7月末の高温の影響により規格外品が多くなったほか、改植を行ったこともありまして、出荷量は6万7,100キログラムとなっており、平成28年度の出荷量13万4,950キログラムと比較をいたしますと、6万7,850キログラム、50.3%の減となっております。 また、小菊につきましては、出荷量は前年並みでございましたが、出荷時期のおくれにより販売価格が下がったことなどから、町内の生産者に対し、岩手県青果物等価格安定事業及び奥州金ケ崎野菜花卉価格安定基金より、総額で175万7,367円の補給金が交付をされたところでございます。 水稲、大豆、園芸作物の集荷量または出荷量については以上のとおりでございますが、被害額については、現在岩手県農業共済組合が取りまとめを行っており、その結果については12月下旬に判明すると、こういう見込みでございます。 続いて飼料作物、牧草、デントコーンについてでございますが、牧草については悪天候等により8月に収穫予定であった2番草の生育及び収穫がおくれ、3番草の収穫及び牧草地の更新ができなかったという影響が出てきております。被害状況につきましては、今後JA岩手ふるさとにおいて調査予定であり、調査の結果、作付農家への支援が必要な場合は支援対策を検討することといたしております。 また、デントコーンにつきましては、台風被害により、町の総作付面積約240ヘクタールのうち113.3ヘクタールが倒伏いたしました。この倒伏により収穫不能となった作付面積が55.2ヘクタールとなっており、岩手県の農作物被害復旧対策事業における標準事業費、1ヘクタール当たり114万3,130円をもとに被害額を試算いたしますと、被害額はおよそ6,310万円となっておるところでございます。 倒伏による収穫不能の影響により自給飼料が不足する農家に対しましては、農作物被害復旧対策事業により代替粗飼料購入費用の助成を行うため、かかる費用を今回の補正予算に計上させていただいているところでございます。 なお、当事業はデントコーンの代替として輸入乾草牧草等の粗飼料の購入にかかる費用を岩手県、金ケ崎町、農家が各3分の1ずつ負担をし実施するもので、事業実施及び農家数は当町のデントコーン作付農家16戸のうち5戸となっております。 次に、汚染牧草保管施設の跡地利用についてお答えをいたします。利用自粛牧草集中保管施設については、施設に保管していた汚染牧草の焼却処分が平成28年9月8日で完了いたし、その役割を終えたことから、平成29年9月1日から撤去工事を開催いたし、おおむね完了いたしておるところでございます。現在の放射線量につきましては、11月27日に施設の入り口と中央付近で測定をした結果、入り口が0.033マイクロシーベルトアワー、中央付近が0.035マイクロシーベルトアワーとなっており、いずれも問題のない数値であることを確認いたしました。 また、施設撤去後の跡地につきましては、もともとは山林であり、積雪の多い場所であることから、現時点では利用の予定はなく、将来は植樹を行って山林に戻すことも検討しているところではございます。 以上で答弁を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) これより再質問を許します。 6番、巴正市君。 ◆6番(巴正市君) それでは、再質問させていただきます。農林課長補佐には大変申しわけないのですが、わかる範囲でお答え願いたいと思います。 やはりことしは不作だったわけでございまして、お尋ねしたいと思いますけれども、米、大豆につきましては農業共済、NOSAIがあるわけでございますので、ことしの被害状況等の申告等について、おわかりでしたらお願いしたいと思いますが。 ○議長(伊藤雅章君) 農林課長補佐。 ◎農林課長補佐(北條光君) 6番、巴正市議員のご質問にお答えをいたします。 米と大豆の被害状況ということですけれども、米については出荷はほぼ終わっておりますが、農業共済のほうで結果を取りまとめ中ということで問い合わせをしたのですけれども、結果が出るのが12月の末ということで回答をいただいておりますし、大豆についてはまだ収穫作業が終わっておりません。農協のほうで今後検査をする予定でございますので、これについても結果は年明けとなりますので、その時期にならないとはっきりした数字は申し上げられませんので、よろしくお願いいたします。 以上で終わります。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、巴正市君。 ◆6番(巴正市君) わかりました。共済金の支払いについては、まだわからないということだと思うのですけれども、ただ申告状況についてはわかると思うのですけれども、まずわかりました。 それで、お聞きしたいのは、米については今年度から金色の風が栽培始まったわけでございますけれども、これの生育状況等についてお尋ねしたいと思いますが、おわかりでしたら。 ○議長(伊藤雅章君) 農林課長補佐。 ◎農林課長補佐(北條光君) お答えいたします。 金色の風につきましては、JA岩手ふるさと管内で約55ヘクタールですか、そのうち金ケ崎町分が私の記憶では13ヘクタールほどだと思っておりますが、栽培されております。その栽培の状況については、県のほうでマニュアル等をつくって農業者に指導しているわけですが、その結果については、ちょっとまだ情報をいただいておりませんので、後ほどお答えをさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、巴正市君。 ◆6番(巴正市君) では、今の金色の風について関連でお尋ねしたいと思いますけれども、今お話がありましたように、金ケ崎町ではたしか15ヘクタール以下だったと思います、作付については。初年度ということで、そのとおりなのかと思いますけれども、来年度作付予定はどのようになっているのか。 また、ことし作付した方々についても、かなりハードルが高くて、選別して選んだようでございますけれども、一般の方々も、俺も植えてみたい、こういう方が結構いるようでございますので、その点はどうなのでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 農林課長補佐。 ◎農林課長補佐(北條光君) お答えいたします。 去年から本格的な作付が始まりまして、生産者の制約、マニュアルどおりつくらなければならないので、限定されているのですが、やはり栽培してみたいという方が結構出てきておりますので、農協のほうでその辺は取りまとめを行って、この間農業者にお聞きしたところ、つい最近種もみの注文、金色の風どうですかというお話があったそうですので、農林課といたしましても、その辺農業者から情報をいただきまして、栽培したいという方が栽培できるような環境を整えたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、巴正市君。 ◆6番(巴正市君) やはり農協が中心になろうかとは思いますけれども、行政としましても、つくりたいけれどもつくれないと。こういうのは、親切に説明をしていかなければならない、このように思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 また、米に関しましては、来年度から国のほうで生産調整から手を引く、あるいは7,500円の直接支払交付金がなくなるということで、農家では非常に危機感を持っている、こういう状況であるわけでございますけれども、来年度の米政策について、最終的には来年開かれる金ケ崎町の会議で決まると思いますけれども、今は大体このようになる予定だというようなお知らせができるのであれば、聞きたいと思いますが。 ○議長(伊藤雅章君) 農林課長補佐。 ◎農林課長補佐(北條光君) お答えいたします。 平成30年度から米の生産数量目標の配分がなくなるということで、今来年の作付に向けて、8月の末に町の再生協では水田農業の推進方針を決定しておりますが、それに基づきまして、今度水田活用計画というのを個別に作成することになっております。今ある情報としましては、12月13日に県の段階の平成30年の生産数量目標が発表になります。それを踏まえまして、今後もJA岩手ふるさとと認定方針作成者等と協議しまして、来年度販売できるお米の数量を算出し、各農家にはそれに基づいて従来どおり配分をいたします。ただし、今回は目安ということですので、強制力はないものでございますので、その辺を踏まえて、農家に周知していきたいと思っております。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、巴正市君。 ◆6番(巴正市君) 今農家が一番心配していますのは、ことしと余り変わらないのだよということになれば、それで納得すると思うのですけれども、例えば転作の助成金、水田利活用事業の交付金ですか、これについても今年度とそう変わらないのだよ、多分そうなるのではないかと思いますけれども、その点はどうなのでしょうか。大きく変わる予定でしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 農林課長補佐。 ◎農林課長補佐(北條光君) お答えいたします。 水田活用の交付金ですけれども、直接支払の7,500円についてはなくなりますが、その他の部分、転作の部分については継続して制度が実施されます。東北農政局のほうにも水田の活用のための助成金を減らさないようにということで、意見交換会等でお話をしておりますので、予算確保のほうを努めてもらうと思いますので、まだ予算額についてははっきりしておりませんが、農林課といたしましても、その助成が減らないような形で進めたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、巴正市君。 ◆6番(巴正市君) それでは、大豆についてお尋ねしますけれども、大豆については今取りまとめ中ということのようでございますけれども、大豆につきましては圃場が悪いということで、刈りおくれで雪の下になってしまった、こういうところもあるようでございますが、やはり大豆転作の場合は、圃場の整備が必要だと、このように思います。当町の圃場整備率がちょっと悪いわけでございますので、これからは圃場整備をして転作、大豆ばかりではなくて野菜等の作付もこれからふえると思いますので、この圃場整備について、今永岡地区ですか、これが調査費がついて進行しているわけでございますが、その後等についての予定等をお尋ねしたいと思いますが。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 土地基盤整備、特に圃場整備については、おくれているという部分もございますが、昔は2反歩と、こういうのでしたが、今は最低で3反、まず5反歩以上と、こういう流れでございます。そういう流れの中で、当町での面積的なことから見ますと、まだおくれているというのは和賀中部土地改良区に所属、旧千貫石地区の南方地区、それから三ケ尻地区と、こういう部分があります。永沢地区につきましては、議員お話しのとおり、同意をいただきながら進めると、こういう前提で基礎調査が始まっておるという状況でございます。 どのくらいの圃場面積が妥当なのかというのは、いろいろその地形にもよりますけれども、大型機械、今田植え機でありますと8条から10条の時代になったと、こういう形でどんどん大きくなってきていると、こういう状況でございます。それに合わせた土地基盤整備というよりも、土地基盤整備をしてコストを下げなければならないと、そして生産性を上げるようなと、こういう状況に今変わりつつありますし、大型といいますか、面積を多く有した形での圃場整備でなくても、20町歩以上であれば自分たちの生産法人、あるいは営農組合でもやれるような仕組みには変わりつつあります。そういう意味では、地域農業の段階といいますか、その小さい単位でもやれるようなことをこれからの課題として取り組まなければならないと、こう思います。あくまでもやっぱり生産者主体と、こういうところがございますので、その辺については同意、あるいはそういう機運が出てこなければ難しいものがあると、こう思っております。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、巴正市君。 ◆6番(巴正市君) 野菜につきましては、価格補填等いろいろあるようでございますけれども、アスパラについてお尋ねしたいと思いますけれども、当町で推奨しているアスパラにつきましては、例年のように天候不順で不作だったというようなことを言われているわけでございますけれども、何か天候に左右されないハウスの中で栽培するとか、やはりそういう方向転換も必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 農林課長補佐。 ◎農林課長補佐(北條光君) お答えいたします。 アスパラについては、販売額1億円を目標に生産に取り組んでいるところですけれども、なかなか天候不順等により、それに目標達成がなかなかできないという状況が続いております。研究会のほうでも、先進地研修などをいたしまして、ことしは栃木県のほうに行ってまいりましたが、やはり雨よけハウスでの栽培を取り組みたいということで、来年度農協の事業ではミニトンネルハウスを4棟、あとはそれ以外に普通のハウスでアスパラガスを栽培する農家に対して助成をするという部分を考えております。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、巴正市君。 ◆6番(巴正市君) それでは、飼料作物についてお尋ねしたいと思いますが、ただいまの答弁でわかりましたけれども、デントコーンにつきましては、約半数の面積に被害があったと。それから、金額にしても6,000万円を超える被害額ということでございまして、かなり大きな被害と、こういうことだと思います。また、牧草については、確かに刈り取りできなかった部分で、長いまま越冬しますとネズミが入るのだそうでございます。根を食べられるということで、来春の収穫にかなり影響すると、こういうことでございますので、今年度だけの被害ではなくて、来年度以降も被害が続くと、こういうことのようでございます。今答弁されましたように、助成、補助事業があるようでございますので、何とかこれについて充実した支援をしていただきたい、このように思います。 自然を相手にする農業は、天候によりまして、豊作、不作がつきものでございますけれども、今までNOSAIの共済制度がありまして、米、大豆等につきましては共済金をもらえるような仕組みがありました。また、来年からは収入保険制度が秋から受け付けが始まると、こういうことでございますので、今収入保険制度についていろいろ話題になっているところでございますが、今当町でどのような方法で進めているのかといいますと、全体となるのが青色申告の加入ということでございますので、その辺についてどのような推奨をしているのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 農林課長補佐。 ◎農林課長補佐(北條光君) お答えいたします。 収入保険制度につきましては、平成31年度からスタートということで、その加入の要件ということで青色申告が義務づけられているわけですが、何か国の進め方がまずくて、なかなか手挙げする人がいないという状況でございます。 説明会も何度か開催しているところですけれども、ただ農業者は今度は重複加入できませんので、どちらに加入したらいいかというのをシミュレーションしなければならないわけです。今農業共済のほうで、そのシステムをつくって、ホームページに載せているそうなのですが、農家の方がそれを使って自分がどれに入ったらいいかというのを判断するのがなかなか難しいと思いますので、農業共済組合の窓口で随時相談を受け付けされているということですので、自分の営農形態に合った保険はどれかなということを、そこに行って相談していただければと思いますし、私どもも相談を受ければ、共済につないで確認をしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、巴正市君。 ◆6番(巴正市君) 来年から受け付けが始まるということでございますが、時間がありませんので、よろしくお願いしたいと思います。 それで、次の汚染牧草施設の跡地利用についてお尋ねしたいと思います。この場所についての面積、ちょっと忘れましたので、教えていただきたいと思います。地目は山林になっているわけでございますか。 ○議長(伊藤雅章君) 農林課長補佐。 ◎農林課長補佐(北條光君) お答えいたします。 この施設の設置場所ですけれども、所在は西根駒沢3番地で、地目は山林でございます。面積につきましては、11万9,162平米でございます。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、巴正市君。 ◆6番(巴正市君) 跡地の利用については、今のところ考えていないということでございますけれども、今更地になったところに行ってみますと、せっかく平らにならしていますので、何かやったらいいのではないのかなと、このように私は見てきたわけでございます。 あそこは酪農地帯でございますので、最悪の場合は酪農家の牧草の置き場にもなるのかなとも思いましたし、今町では考えておるようですけれども、繁殖センター、そういう構想もあるのであれば、場所としてはどうなのかなと。あるいは、私個人的に考えましたのが、堆肥センターのすぐそばでございますので、堆肥センターの堆肥も活用できるということで、あそこに野菜ハウスをつくったらどうだと。今まで簡易ハウスが建っていたわけでございますが、私一番心配したのは雪、それから風について大丈夫なのかなと思ったわけですけれども、5年、6年の間、ほとんど被害がなかったはずでございますので、野菜ハウスでも十分大丈夫ではないかと思いますので、堆肥を大量に使えるし、あるいは堆肥のバイオ熱を使っての加温もできるのではないかと。そういうことをやりたがっている人もあるかもしれませんので、その点いかがなのでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 難しい問題であります。活用は、あそこは大雪、冬の問題が1つあります、夏は非常にいいと、こういうのはありますが、そばに川があると、こういう点で、やっぱり汚染の問題もあります。それを活用するとなれば、今お話あったようなことを含めて、もう少し広く検討しなければならないのだろうと、こう思います。 確かに整地をして更地、今いい形の更地にはなっていますけれども、天候の問題、気象の問題考えて、地域の方々との利用の問題もあります。その辺は相談をした上でと、こうなりますが、特に地域からこうしてほしいという要望等は今のところないと、こう思っていますので、今後の課題と、こう思います。 ○議長(伊藤雅章君) 6番、巴正市君。 ◆6番(巴正市君) この跡地につきましては、これから例えば草を刈る、除草しなければならないとか、ある程度金はかかってくるのではないかと思いますので、もし山林に戻して植林するというのであれば、早目にやって、幾らでも費用がかからないような方法を考えたほうがよろしいのではないかと、このように思いますので、要望しておきます。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) これで6番、巴正市君の一般質問は終わります。 お諮りいたします。昼食のため午後1時30分まで休憩したいと思いますが、ご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認め、午後1時30分まで休憩を宣します。            休憩(午前11時46分)                                                    再開(午後 1時30分) ○議長(伊藤雅章君) 休憩を解いて再開いたします。 休憩前に引き続き会議を行います。 10番、山路正悟君は、退席しております。 ○議長(伊藤雅章君) 一般質問を続けます。 15番、佐藤千幸君。           〔15番 佐藤千幸君登壇〕 ◆15番(佐藤千幸君) 15番、佐藤千幸です。質問項目は2つです。よろしくお願いいたします。 まず、国道4号線4車線化を契機とした地域開発についてであります。国道4号線4車線化については、長年の要望活動が実り、国の平成29年度新規事業として決定がなされ、調査設計の予算化が図られました。今年度は、地質調査や予備設計に着手しているとのことであります。 用地取得、事業着工、完成見通し等について、国が立てている具体的なスケジュールをどのように把握していますでしょうか、お伺いいたします。 公共事業において、その成否の9割方は用地取得にかかっていると聞いております。国道の用地取得は、もちろん国の責任においてなされるものではありますが、地元自治体としても強力な協力体制が必要と思われます。この事業の推進、特にも用地取得等への協力体制をどのように考えていますでしょうか、お伺いいたします。 4号線の4車線化は、物流の円滑化や通過時間の短縮のみならず、地域活性化、地域産業振興等、面的な膨らみのある効果にも結びつけていかなければならないと思います。4号線沿線の土地利用計画の抜本的な見直しを進め、奥行きのある整然とした地域開発の青写真を示す必要性があると思います。4車線化を契機とした地域開発をどのように考えていますでしょうか、お伺いいたします。 次に、隣接市と連携した定住自立圏の形成についてであります。日本の総人口の減少が進行しています。大都市圏域の人口減少も見込まれてはいるものの、地方においてはさらに急激な人口減少が見込まれています。 金ケ崎町は、東北有数の工業団地を抱えているとはいうものの、この減少傾向の波を防ぐことができていません。自治体間の競争と協調、両面からのアプローチにより人口減少社会に対応していくことが求められていると思います。 単独の町を選択した金ケ崎町は、北上市、奥州市との競争に埋もれることなく、知恵と行動力によって勝ち残っていかなければなりません。 一方で、金ケ崎町が持続的に発展していくためには、隣接市と連携協調し、広域的視点に立った施策の展開を図る必要もあります。この広域的施策を展開するために、西和賀町を含めた2市2町で定住自立圏の形成に取り組んでいます。このことについては、平成27年9月議会において協定を承認議決し、同9月25日に関係市町で締結しているところであります。 地理的、経済的に八戸圏域や仙台塩竈圏域にも匹敵するような高い可能性を持った地域であり、その話し合いに大いに期待しているところであります。その後、話し合いが持たれているようではありますが、その具体的中身が見えてきておりません。協定書にうたい込まれている連携政策3分野について、具体的進捗状況をお伺いいたします。 生活機能の強化について、結びつきやネットワークの強化について、圏域マネジメント能力の強化について、それぞれ何をどう進めているのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 答弁願います。 町長。           〔町長 髙橋由一君登壇〕 ◎町長(髙橋由一君) 15番、佐藤議員のご質問にお答え申し上げます。 最初に、一般国道4号線金ケ崎拡幅事業についてであります。金ケ崎町内の国道4号の交通混雑緩和と交通安全の確保を図るとともに、周辺の工業団地からの円滑な物流の確保、経済活動を目的とした総延長5.2キロの4車線拡幅事業でございます。本事業は、平成28年度に都市計画決定の変更を行い、今年度より事業に着手をいたしたものであります。 初めに、事業の具体的なスケジュールについてお答えをいたします。事業の流れとしては、事業計画及び測量立ち入りのための説明会を実施し、現地調査、路線測量、地質調査、これに着手をします。測量成果に基づき、道路の設計を行い、設計がまとまった時点で地権者への説明を実施することになります。その後、用地及び補償の調査を実施いたし、関係地権者との用地交渉、契約等を実施し、事業用地の確保がなされた時点で工事着手という流れになります。 今年度は、7月11日、12日に測量及び地質調査の立ち入り説明会を開催し、関係地権者258名中113名のご参加をいただきました。参加できなかった地権者には、説明会資料等を郵送いたしております。現在は、測量調査を実施中で、並行して関係機関との調整を図りながら、予備設計を実施いたしている状況でございます。設計がまとまり、関係機関との調整が終了した段階で、関係地権者への設計説明会の開催を予定して、鋭意努力をいたしておりますが、現時点では開催時期がいつになるかについてはまだ未定、こういう状況でございます。岩手河川国道事務所としても、町や関係機関との連携を強化しながら、円滑なる事業促進を図っていきたいと、こういう考えのもとに今進められております。 次に、用地取得の協力体制についてお答えをいたします。本事業は、延長が5.2キロと比較的長いことから、用地補償に係る関係地権者も多いことが予想されます。現時点で人数の把握はできていないと、こういう状況でございます。 岩手河川国道事務所の用地担当職員も少ないと、そういう状況でございますので、他事業も兼ねておると、仕事を一緒になって進めておると、こういう状況でございますので、早目の工事着手に向けて町の協力が必要不可欠でございます。 具体的には、岩手河川国道事務所の用地職員と同行の上で、用地交渉や交渉日程調整等の協力をお願いしたいとのことでございますので、町としては可能な限り、その対応をしていきたいと、こう考えております。 次に、4車線化を契機とした地域開発をどのように考えているかとのご質問でございます。4車線化により物流が充実、拡大をされ、自動車等の生産拠点としてさらなる産業振興につながることが期待をされる一方で、通過型の走行車両の増加も懸念をされるところでございます。町としては、物流の円滑化のみならず、4車線化を契機として未利用地のこれらを活用した商業振興、あるいは地域活性化に取り組みたいと、こう考えております。 このため、4車線化とあわせまして、ロードサイドのにぎわい空間を創出するため、六原駅前あるいは土日ジャンボ跡地などの開発や活用方法等についても、先般岩手河川国道事務所、そして東北地方整備局に対して相談をいたしておるところでございます。 次に、定住自立圏についての取り組みのご質問にお答えをいたします。初めに、生活機能の強化についてでございます。取り組みが深化した主なものとしては、産業振興分野の広域観光振興事業として、28年度から観光対策分科会を開催いたして、圏域への周遊性を高めて、認知度の向上とリピーター獲得に向けた宣伝の連携手法等について協議を行ってきたところでございます。 また、防災・消防の分野では、消防団幹部による意見交換、あるいは情報共有により、圏域内の連携のあり方について協議を進めていくため、来る12月14日に消防団幹部の交流事業を実施することといたしております。 次に、結びつきやネットワークの強化についてでございますが、住民交流分野で28年度から首都圏等での移住定住フェアにおいて共同ブースを設置いたしまして、移住定住希望者の相談対応や構成市町のPRに努めているところでございます。 また、公共施設の相互利用の分野では、相互利用分科会を設置し、圏域内の博物館、記念館19施設について、施設の広域的な利用を進めるため、圏域内の小中学生の入館料無料化に向けて、平成30年4月からの実施に向け協議を進めております。 次に、圏域マネジメントの強化についてでございます。構成市町村の職員の連携と広域的な視点での事業形成を目的といたしまして、保育、生涯学習など6分野でテーマ設定をいたしまして、構成市町の担当部門職員によるワークショップを本年度開催をいたしております。また、職員の合同研修事業として本年度から構成市町が実施をする職員研修への相互参加の取り組みを開始しております。北上市主催の政策法務研修、クレーム対応研修、あるいは管理職級合同研修などに参加または参加を予定いたしておるところでございます。 最後に、先日開催されました共生ビジョン懇談会におきまして、国が求めている成果指標、KPIでございますが、この成果指標の設定について協議、そして了解をいただいたところでございます。来年度からビジョン懇談会等で効果検証を行うなど、PDCAサイクルを構築する予定であることから、取り組みがより深化し、圏域の活性化につながっていくものと考えております。 以上で答弁を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) これより再質問を許します。 15番、佐藤千幸君。 ◆15番(佐藤千幸君) 4号線沿線の活性化について、六原駅前再開発あるいは土日ジャンボ跡地のことが述べられておりました。六原駅前再開発区域、約2ヘクタールありますけれども、そこについてお伺いいたします。 昨年11月、関係する自治会や企業により六原駅前再開発推進協議会が発足し、話し合いが進められているところであります。しかし、JR東日本や県、国を動かすまでには煮詰まっていないのが現状であります。特にJR東日本につきましては、推進協議会が北上駅を通じてボトムアップに努めているところでありますが、JR上部機関は町の動き、町の本気度を冷ややかに見ているというのが実感であります。地元丸投げでは、なかなか詰め切れないのではないかと危惧しているところであります。町のこれからの取り組み方についてお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 答弁願います。 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 六原駅前の再開発は、期成同盟会等含めまして、地元の皆さんの大変熱意のある、そして行動力のある対応をいただいておると、こう思っています。その中で、特にも今話題になりましたJRの土地につきましては、なかなか話が思うように進んでいないと、これも実態でございます。 JRさんの話で、盛岡支社との関係では、町の具体的な計画と、こういうことのお話をされていました。その具体的な計画は、こういう形で駅前開発、特にも土地利用についてお願いをしたいという話で、あとはとまっておると、こういうのでございます。問題は、その計画がJRにとってプラスになるのかマイナスになるのかと、こういうことも一つあるのだと思いますが、具体的に説明しているのは乗降客の数もふえると、それから駅そのものに対しての、設備から見れば老朽化しておりますから、トイレの問題を含めまして、改修、改善しなければならないのもあると。そういうことを全体的にJRさんにもご理解をいただきまして、土地の有効活用がかつての防風林がなくてもいいと、こういう意味ではございませんけれども、もっといい活用があるのではないかということと、やはり駅を利用する方々の利便性に対してJRも協力的な態度、協力的な姿勢は私は基本的には必要なことだと、こう思っておりますから、このことについては、いろんな方々に対してお願い、交渉もいたしております。そういう点で、今後の状況、推移と、こういうことになるかと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 15番、佐藤千幸君。 ◆15番(佐藤千幸君) 六原駅前については、緒についたばかりというのが実態でありますけれども、今後具体的な、立体的なプランニングを含めていろいろ話し合いを進めていく必要があると思っておりますので、今後の取り組みをよろしくお願いしたいと思います。 次に、県道255号広瀬三ケ尻線、通称江崎道路の南側、土日ジャンボ跡地を含めて約5ヘクタールの遊休地があります。この区域について提案したいと思います。 道の駅をイメージした交流公共ゾーンであります。目的の一つには、長距離大型トラックの休憩施設であります。近くのコンビニ駐車場や工業団地付近の路上に大型トラックが駐車、休憩、あるいは時間調整しております。また、三菱製紙赤鳥居付近の公共駐車場は、4車線化に伴って廃止または大幅に縮小されると聞いております。工業団地の恩恵を受ける自治体のサービスあるいは責務として、これらのトラック群に休息、休憩エリアを提供すべきだと考えるものであります。 目的の2つ目は、道の駅の大きな機能として地元産品の物産の販売、食文化の情報を発信する機能があると思います。オーワングランプリが毎年盛大に開催され、多くの来場者でにぎわって、金ケ崎の名物行事になりつつあります。しかし、この行事も一過性の行事に終わっているような感じがいたします。その後の何の広がりも感じられません。歴代グランプリに輝いたメニュー、これも金ケ崎の食文化だと思います。集約して提供する場を設けるべきだと思いますが、(仮称)オーワンレストラン、こういうものを食文化の発信基地にすることも重要なことではないでしょうか。 近くには、イオンやビッグハウスなどの大型スーパーがあります。いつでも、どこでも、誰にでも、均一のサービスは大型スーパーの目的とするところでありましょう。一方、「今だけ、ここだけ、あなただけ」、これは元総務大臣の増田寛也さんが言った言葉ですけれども、「今だけ、ここだけ、あなただけ」、これを借りれば、地元産品、食文化の発信基地として道の駅の存在価値があるのだと思います。これは、大型店舗と十分すみ分けできる要素だと思います。道の駅の前例、実例が示しているところであります。 大型休憩施設、金ケ崎産品や食文化の発信基地として道の駅を設置すべきだと考えるものでありますが、いかがでしょうか、考えをお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 道の駅につきましては、ロードサービスの一環だと、こう思います。それから、もう一つは、最近は避難所、あるいは高齢者のと、いろんな意味で安全対策上で求められている道の駅としての機能と、こういうのも出てまいりました。そういうのから見れば、議員がお話しのように、地元の産品の提供の場所、こういうのもございますが、もう少し多角的な機能を持たせた、そういう道の駅が今全国的に改めて展開が始まったと、こういうのであります。そういう中で、交流、にぎわいという点から見れば、トラックターミナルのことも一つの例になると、こう思います。 それから、お話ありましたように、オーワングランプリ、それを普及あるいは拡大、その後ということから見れば、そういうレストランあるいは食材提供する、こういうものも必要なのだろうと思います。 そういう多面的な機能を持たせた、あるいは多面的な地域の活性化につながる、そういうことを目的とした施設、あるいはそういう事業をやる方々と、こういうことがセットにならないと、私はやっぱり開発ということと、それを商売にするという方々との合意形成がなければ単品では難しいと、こう思います。そういうことを含めながら、今道路設計、測量が始まる段階で相談、あるいはそういうことをあらかじめ道路設計をする際に検討してもらうというのが大事だろうということで、そのご指導あるいは状況について国交省と話が始まったというところでございます。 議員がお話しされますようなことについては、地権者の意向もありますので、その辺の合意形成、あるいは対応がなければ、幾ら町がと、あるいは関係する方が開発するにしても難しさがあると、こう思いますので、まだその点については、こういう形でこうだというのは、地権者あるいはそういう人たちには特別まだ説明をいたしておりませんので、開発場所としては適地であるということは間違いないし、関係者も何らかの開発を予定、期待をしておるということは、土日ジャンボが撤退した後からずっと今日までそういう話題は出ておりますから、その対応についての検討は継続して今後しなければならないと、こう思っていますので、議員お話しのような点も含めて、地権者の意向を確認した上でと、こういう部分があると思います。 ○議長(伊藤雅章君) 15番、佐藤千幸君。 ◆15番(佐藤千幸君) このタイミングを失することのないように行動すべきだと思います。 次に、4号線に接続する補完路線の整備についてであります。例えばイオンスーパーセンター北の国道交差点から西へ延びる町道南荒巻横道線、ソフトボール場へ行く路線ですけれども、ここは狭隘で交通量が多い状態であります。すれ違いもできない。これら町道の接続整備は、国道整備とあわせて行う必要があると思いますが、これらの整備の方針についてお伺いしたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 大事なのは、国道4号が拡幅されても、いわゆるそこへのアクセス道路がどうなるかというのが非常に大事であります。そういう点から見れば、検討事項の一つだと、こう思っております。 直ちに手を入れるかどうかについては、やっぱり周辺とのかかわりもありますし、どのような形で次の道路につなぐかと、これもございます。そんなことからした場合に、周辺の関係者の考えも必要だと、こう思っておりますので、今話題になりました道路以外も、どこが出入り口になるのかということも含めて、測量、そして設計する段階で具体的に国交省からもご指導をいただきながら対応しなければならないと、こう思っております。 ○議長(伊藤雅章君) 15番、佐藤千幸君。 ◆15番(佐藤千幸君) 接続道路に関連して、県道108号線江刺金ケ崎線、これは国道から東に向かって矢来大橋、金ケ崎保育園前を経由して江刺につながる県道の新設の要望でございます。これは、議会ほっとミーティングでも話題になりましたけれども、重要伝統的建造物群保存地区、34.8ヘクタールの生活環境を守るために迂回する、あるいは産業振興に結びつけるというものであります。これは、別の項目の定住自立圏構想の結びつきやネットワークの強化にも関連してくると思いますが、この路線について、金ケ崎橋のかけかえ、いわゆる金ケ崎橋バイパス化とでも言うのでしょうか、これについて奥州市と連携した県要望についての取り組みをどのように考えておりますでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) この件につきましては、県要望としてずっと継続して要望いたしております。これは、金ケ崎だけの問題ではなくて、奥州の産業振興、あるいは生活圏としての活用道路として必要なものだと、そういう認識のもとに、名前は金ケ崎新大橋の事業という形で要望書を出しております。 今議員お話しされましたとおり、矢来大橋から金ケ崎保育園の道路を通りながら江刺に抜けると。どういうルートが一番最短であり、費用の面で効率的なものかどうかと。橋でございますので、その橋の最短になるような設計、あるいは組み立てをしなければならないと、こう思っています。そういう点では、奥州市からもこのことについては理解をいただいております。 ただ、奥州市さんは、北上川にかかる橋4本についての対応を、老朽化しているので、早急にやらなければならないというので、そういう点での奥州市としての県要望はしております。ただ、金ケ崎の新金ケ崎大橋は、私たちの構想からすれば、金ケ崎の工業団地から江刺の工業団地を通り、そして江刺田瀬の高速のインターにつないで釜石港につながると。釜石港には、ご案内のように、新しいガントリークレーンという大型のクレーンが入りました。それを大事にして、貿易港として新たに釜石がこれから生まれ変わろうとしております。そこに金ケ崎からの製品、あるいは金ケ崎に荷揚げをしてもらうと。こういう点で、釜石港に直結する最短のコースはこのコースでございますから、このことについては県にも十分理解はいただいておりますが、いろいろ財政的なことを含めて、着工あるいは計画化するのにはまだ難しいと、こういう回答はいただいておりますが、必要性は道路網の整備というのではなくて、産業振興という点での港と、港というのは、いわゆる海岸と内陸を結ぶ工業道路として、あるいは産業道路としての価値を県は理解はしておりますが、なかなかまだ手をつけられないと、こういうのであります。これは、今後も奥州市さんと一緒になって進めるということで、奥州市さんと話がついている件でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 15番、佐藤千幸君。 ◆15番(佐藤千幸君) 町の体制として、4車線化工事に可能な限り対応していきたいということでございましたけれども、これについて用地取得あるいは事業推進のみならず、沿線の土地利用調整をするための総合窓口として、例えば仮称ですが、国道整備関連開発対策室、このような特別室、組織を設ける考えはないでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 整備促進には、町は最大限努力すると、こういう意思表示をしております。ただ、それが人手の問題だけなのか、先ほど申し上げました拡幅に伴うところの産業振興、あるいは周辺開発ということを含めてのことになるかは、これからちょっと整理をしなければならない部分でございます。いずれ私は、4号線拡幅が、その拡幅で終わるのではなくて、地域振興あるいは産業振興につながるというような設計、あるいはそういうプラン、構想がなければ将来性はないと、こう思っておりますので、それが特別室がいいのかどうかについては、これからの課題だと、こう思っております。 ○議長(伊藤雅章君) 15番、佐藤千幸君。 ◆15番(佐藤千幸君) 次に、定住自立圏関係の再質問を行います。さまざま3つの柱で取り組んでいるとのことについて答弁がございましたけれども、具体的なことを確認しておきたいと思います。 まず、ごみ処理についてであります。リサイクルやごみ処理の共通化についてはどのように認識されていますでしょうか、あるいは、話し合いが話題になっていますでしょうか。ごみ処理場は、金ケ崎町と奥州市で共同で運用されております。また、その焼却炉の修理のために北上市の焼却炉のお世話になるということもあります。焼却炉は共通しているのに、ごみ処理、リサイクルについての認識が各自治体で異なっております。例えば空港の手荷物検査を例にとれば、乗る飛行機は同じなのに入り口が4カ所ある。その入り口それぞれの手荷物検査の基準が違って運用され、乗客が混乱するというのが実態ではないでしょうか。ごみの分別を緩めるとか強めるとかということではなくて、認識を共通化するべきではないでしょうか。これが生活機能の強化につながるものと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(阿部一之君) 15番、佐藤議員のご質問にお答えいたします。 ごみ処理施設につきましては、議員ご承知のとおり、現在奥州市と行政組合という形で統一、共同の処理をしております。これが従来であれば一関との統合というお話もあったのですけれども、放射能対策の影響で、当面奥州市との共同、単独ということで続けるということで、今長寿命化施設をつくるということで既に工事が始まっております。このような体制でいきますことから、奥州市との共同、統一化については、今後検討になろうかと思いますけれども、それをさらに超えたごみ処理の分別のあり方については、今後の検討課題ということになろうかと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 15番、佐藤千幸君。 ◆15番(佐藤千幸君) 結びつきやネットワークの強化のところで、以前コミュニティーバスの相互乗り入れを伺ったことがありますが、買い物弱者のため、あるいは基幹医療施設を結ぶために現在ある路線バスの支援、あるいはコミュニティーバスの相互乗り入れも話題になっていますでしょうか。なっていませんでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(高橋文浩君) ご質問にお答えいたします。 コミュニティーバスの相互乗り入れの件に関しましては、現在のところはまだ話題にはなっておりません。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 15番、佐藤千幸君。 ◆15番(佐藤千幸君) 将来的な方向性としては、この圏域全体をネットワークするような交通網が必要になってくると思われます。あわせて私も高齢者ですけれども、免許の返納ということがこれからどんどんふえていくと思います。買い物弱者、医療弱者、そういう交通事故防止のためにもネットワークづくりに大いに議論を深めていただきたいというふうに思います。 それから、過日きたかみ・かねがさきテクノメッセというのが開かれ、私も行ってまいりましたけれども、これは北上市と金ケ崎町内の事業所がさまざまな技術を展示する、競い合う場だというふうに思って、大変興味深く拝見したところでありますが、ここに奥州市内企業は出ていなかったような気がします。それから、工業高校あるいは中学校の理科クラブ、そういうものを網羅的に自立圏の中で主催するということは考えられないでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(高橋文浩君) お答えいたします。 きたかみ・かねがさきテクノメッセにつきましては、過日10月の下旬に2年ぶりに開催されたところでございます。きたかみ・かねがさきテクノメッセという名称が示しておりますように、これは北上市と金ケ崎町がその市域、町内にある企業が参加して行って、見本市みたいなものでございまして、奥州市につきましては参加をしていないという状況です。 現在きたかみ・かねがさきテクノメッセというふうな名称になっておりますけれども、これは最初は北上工業匠祭という名称で、今から約30年ぐらい前に始めたものです。当町の参加につきましては、まだ参加をして10年足らずというふうな状況で、やっと北上市さんのほうから金ケ崎のほうにお声がかかって、そして徐々に金ケ崎町内の企業の参加がふえているというふうな状況でございましたので、また主催が北上工業クラブさんが主催ですので、なかなか定住自立圏的な発想での協力、支援要請とはしていないというふうな現状でございます。 以上です。
    ○議長(伊藤雅章君) 15番、佐藤千幸君。 ◆15番(佐藤千幸君) 結びつきやネットワークの強化について、さらにお伺いしたいと思います。 インランド・デポという用語がありますけれども、これは内陸部において税関検査済みあるいは税関検査前の物品置き場を核とした輸出入の取り扱い拠点であります。東北で生産あるいは消費する外国貿易貨物の自地域取扱率、要するに東北で生産したものを東北地方の港湾から輸出するというふうな取扱率というのは全国最低水準だと言われております。ほとんどが東京港、横浜港を通じて輸入、輸出となっております。東北経済団体同友会のレポートによりますと、北上、郡山地域にインランド・デポを設置し、東北で生産された輸出品は東北の港から輸出するというふうな物流管理を提言しているところであります。この定住自立圏域、これは高速道路でいいますと、東北自動車道、秋田道、釜石道につながっております。鉄道輸送からいきますと、東北本線、北上線、釜石線につながっております。縦軸、横軸が整備された東北有数のネットワークの拠点であります。この定住自立圏域の立地条件を生かした産業活性化に向けて、より幅広く高度な検討を進めるべきではないでしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 議員お話しのとおり、定住自立圏の目標は経済的なもの、あるいは生活的なもの、あるいはそこにある自然等含めた歴史文化、幅広いものがございます。そういう中で、一つこの整理をしながらというので、それぞれ今お話あったような分野で進めております。 今議員がお話しされましたような広域的な経済対策あるいは経済振興を含めた新たなる産業形成の中で検討すべき事項は、今お話しされたような道路網、あるいは港湾、あるいは交通機関等を利用した新たなる展開は、私は物流革命を起こすと、こう思っておりますので、必要な事項であり、秋田港を見据えて私は広域的な対応がそこに始まると、こう思っております。 そういう意味では、非常にいい北上金ケ崎インターチェンジを中心とした展開、それから奥州市さんでは新たにスマートインターが始まります。こういうことから見れば、交通網が新たに展開をされることによって地域の生活、そして産業は大きく変わると、こう思いますので、ご提案、お話ありましたようなことについては、今後の検討課題として進められる材料だと、こう思っております。 ○議長(伊藤雅章君) 15番、佐藤千幸君。 ◆15番(佐藤千幸君) 図書館の相互利用や博物館の相互利用、それから消防団幹部による意見交換等、生活に密着した話し合いが進められていることに評価をいたしたいと思います。さらには、より幅広く高度な産業といいますか、東北地方、日本全体を見据えた貿易を視野に入れた話し合いがさらに深化するようにご期待を申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(伊藤雅章君) これで15番、佐藤千幸君の一般質問は終わります。 お諮りいたします。休憩したいと思いますが、ご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認め、午後2時30分まで休憩を宣します。            休憩(午後 2時14分)                                                    再開(午後 2時30分) ○議長(伊藤雅章君) 休憩を解いて再開いたします。 休憩前に引き続き会議を行います。 ○議長(伊藤雅章君) 一般質問を続けます。 14番、千葉正男君。           〔14番 千葉正男君登壇〕 ◆14番(千葉正男君) 14番、千葉正男でございます。さきに通告してあります3項目についてお伺いをいたします。 初めに、町道交差点への信号機設置についてであります。町道東町・荒巻線の拡幅工事が平成27年秋に終了し、北上金ケ崎インター方面から東町団地を通り、高速道路側道を通り、工業団地道路への通行が容易にできるようになり、大型車を初めとする多くの車両が利用しております。 本道路整備に関する地元説明会当時から、交通事故発生が危惧され、これまで幾度となく信号機の設置を要望してきたところです。この間、町では、町長を初め担当課が再三にわたり信号機設置について警察関係者への要請をしてきたことは承知するところでもありますし、地元区長、そして地元議員も同行する中、水沢警察署長に要請したことも承知であります。 しかしながら、既に高速道路側道と工業団地道路と交わる交差点では、4件の事故が発生しております。また、利用開始直後には、東町団地十字路での交通事故も発生しております。これまでの事故は、幸い大きなけがもなく、物損事故で済んではおりますが、今後大きな事故が発生しないことを祈るのみであります。交通事故を未然に防ぐためにも、早期信号機の設置を切望するものであります。 そこで、信号機設置に向けた現状と今後の進め方についてをお伺いいたします。 次に、2つ目に、工業団地についてであります。県内最大級の規模を誇る岩手中部工業団地、いわゆる森山工業団地は、現在塩野義製薬様やトヨタ自動車東日本様を初め25社が操業あるいは操業に向けて工事中であります。そこで働く社員は、約5,000名と見込まれております。企業の操業が活発化になることにより、そこで働く多くの社員や取引先、納入業者、さらには会社には大切なゲストをお迎えすることもあります。また、観光バスで企業見学に来られる方、森山運動公園を利用しに来られる方など、町内外からの方々も多く来町されていると考えます。 各企業は、それぞれ環境に配慮し、環境整備に努め、来訪者や社員が気持ちよく働ける環境づくりに努めています。しかし、各企業の敷地を出ますと、町道周辺の草刈りはほとんどされておらず、せっかくの歩道も歩けない状況にあります。春先には、工業団地企業や近隣自治会の皆さんの協力を得て、ごみ拾いを中心とした環境整備に協力していただいている現状下にあります。県内最大級の工業団地と名乗ってはおりますが、現在の状況は余りにも手をかけずに伸び放題の状況で、来訪者を気持ちよくお迎えすることはできず、早急な環境整備が必要と考えますが、その考えをお伺いいたします。 最後に、このたびできました新診療所の防災についての関係について取り上げ、質問いたします。建てかえが急がれておりました金ケ崎診療所、53年ぶりにやっと完成し、10月10日より診療を開始しております。新診療所は、災害時対応も備えていると聞いておりますので、その内容についてをお伺いいたします。 また、金ケ崎町地域防災計画、第3章、災害応急対策計画、第16節の医療・保健計画では、救護所設置、運営、医療救護班を編成する、第4では医療機関の防災能力向上では、医療機関は災害時における情報の収集、発信方法、救急患者の受け入れ方法、医療救護班の派遣方法に関するマニュアル作成に努めると明記されております。そこで、下記についてをお伺いいたします。 マニュアルは、作成されているのでしょうか。 2つ目には、これまでマニュアルに沿った想定訓練等は実施したことがあるのか。 3つ目には、毎年8月に行われます町防災訓練に医療班が参加したことはないと認識しておりますが、今後参加する考えはあるのか。 4つ目には、新診療所に災害対応も考慮したならば、それに沿った訓練も今後必要ではないか。 以上、大項目3つの項目についてをお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 答弁願います。 町長。           〔町長 髙橋由一君登壇〕 ◎町長(髙橋由一君) 14番、千葉議員のご質問にお答え申し上げます。 初めに、町道荒巻・東町線の信号機設置についてでございます。町道荒巻・東町線の整備事業は、平成23年度に着手をいたしまして、平成28年度に完了いたしておるものでございます。物流の効率化、これを目的に道路整備を実施するに当たりまして、大型車両等の交通量の増加が見込まれるため、起点の町道南花沢・前野線交差点、中間の大金森・長根前線の交差点及び終点の県道久田笹長根線の交差点の3カ所について、平成24年度より岩手県警察本部からの信号機の設置要望照会にあわせまして、継続してこの要望をしてまいりました。また、平成27年度には町から直接岩手県警察本部交通規制課と県議会議員に信号機新設の要望を提出いたしたところでございます。 平成28年1月に本路線は暫定で供用を開始しましたが、これに伴う交通量の増加により、平成28年4月に地元の自治会長及び町議会議員から町へ信号機新設の要望書の提出がございました。この要望を踏まえまして、町が地元自治会長及び町議会議員と合同で水沢警察署に要望書を提出いたしたところでございます。議員お話しのとおりでございます。 これらの要望活動が実を結び、平成28年7月に開催された交通規制対策会議におきまして、平成29年度交通規制実施計画に新規の信号機設置2カ所、これは町道南花沢・前野線交差点と町道大金森・長根前線の交差点でございます。これが岩手県警察本部に上申されることが決定されました。 しかしながら、平成28年11月に岩手県警察本部交通規制課や関係者による現地立ち会いを実施した際に、信号機設置の指針に定められている規定交通量、1時間当たり300台に達していないこと、さらに町道南花沢・前野線交差点は交差点形状が食い違いであると、これを理由に上申した2カ所の信号機設置を見送ることとされたところでございます。 今年8月に開催されました交通規制対策会議におきまして、工事施工前の交差点協議や毎年継続して信号機新設要望を実施している中で、なぜ信号機新設の条件として交差点形状の指摘がされるのかを確認いたしました。交差点協議では、信号機の新設が決まっていないことから、一時停止規制によるものであるとの回答であり、町としてもこの回答に対する対応策を検討いたしまして、現時点では水沢警察署交通課との協議を実施している状況でございます。 水沢警察署では、本路線におきまして、年々交通量が増加している現状を踏まえ、平成29年度に見送りとなった2カ所の信号機新設については重要性が高いとの認識であり、平成30年度交通規制実施計画に継続上申するとのことでございます。県道久田笹長根線交差点も、交通事故発生により、あわせて上申することが決定されております。 なお、岩手県警察本部への上申につきましては、県内17の警察署からの要望であり、その中から緊急性や重要性を調査、あるいは検討した上で公安委員会が最終的に決定すると、こうなっております。 今後は、平成30年度交通規制実施計画の決定いかんを問わず、引き続き要望活動を実施してまいります。 次に、工業団地の環境整備についてお答えをいたします。町道の維持管理における草刈りについては、従来は住民の皆様のご協力をいただきながら成り立ってきたものでございますが、町が対応するのは、草の繁茂により通行に支障となる場合にのみでありました。しかし、高齢化の影響により、年々その協力が得られなくなってきておりますので、町への対応、要望が高まってきている状況にございます。 その中で工業団地内の草刈りに関しては、例年直営作業の対応は6月第1週に開催される金ケ崎マラソンに合わせた対応と、繁茂の状況に応じた年2回程度であり、そのほかに地域貢献活動として金ケ崎建設業協会、あるいは北上の建設業者及びシルバー人材センターが6月から8月に実施をいたしておる状況でございます。 今年度の直営作業の対応は、舗装の老朽化に伴う舗装補修の対応のため、6月1回の実施となっており、地域貢献活動としては北上の建設業者とシルバー人材センターが実施をいたしております。 道路の環境整備についての必要性は感じているところですが、延長約540キロに及ぶ全線の対応は困難をきわめる状況でございます。そのため、以前に開催された企業代表者懇談会において、企業から環境整備についての質問をいただいたときに、隣接土地所有のご協力をお願いしたと、こういう経緯もございます。 国道では、企業とボランティア・サポート・プログラムによる協定を締結し、地域の共有財産である道路の清掃や緑化管理等を実施している事例もあることから、町もこれを参考として対応を検討していきたいと、こう考えております。 今後は、例年どおりの対応となりますが、草の繁茂状況が著しい箇所やイベント等の情報提供を事前にいただければ、対応していきたいと考えております。 次に、新診療所についてのご質問でございます。初めに、新診療所の災害時対応の内容についてのご質問にお答えをいたします。平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、旧診療所は停電と建物の被害状況が不明だったことから、診療所としての機能を果たすことができず、屋外や役場等での対応をしたところでございます。このことから、新診療所では災害などによる停電時でも電力の供給ができる機能を持った設備を備えたところでございます。 機能としては、LPガスを使用した自家発電設備及び自家発電機能が搭載されている空調設備を採用しております。自家発電設備につきましては、事務室、救急・感染室、処理室の照明、あるいはコンセントの一部と臨床検査室、薬品倉庫のコンセントの一部に電気の供給が可能となっております。 自家発電機能が搭載されている空調設備については、事務室、救急・感染室、処理室、中待合室の空調と受付、待合、中待合の照明、さらにはコンセントの一部に電気の供給が可能となっており、災害時の負傷者の処理ができるほか、一次避難所開設までの間、地域の住民が避難してきた場合でも受け入れることが可能となっております。電気以外でも、水の確保ができるよう貯水槽を備えてもおります。 次に、金ケ崎町地域防災計画、第16節、医療・保健計画で定めるマニュアル作成についてお答えをいたします。町地域防災計画、医療機関の防災能力の向上の中で、医療機関は災害時における情報の収集、発信方法、あるいは救急患者の受け入れ方法、医療救護班の派遣方法等に関するマニュアルの作成に努める、こう定められておりますが、現時点ではまだ作成されておりません。このため、マニュアルに沿った想定訓練も実施をしておらないところでございます。今後は、新診療所の機能に沿ったマニュアルの作成をしてまいりたいと考えております。 次に、町防災訓練への医療班の参加についてのご質問にお答えをいたします。昨年度から、町防災訓練の中で、避難所開設及び運営訓練を実施し、本年度も同様に実施をいたしました。その中で、医療班として保健師、看護師による避難者を対象とした体調管理等に関しての訓練も実施してまいりました。 次に、診療所における災害対応訓練についてのご質問にも関連いたしますが、今後は医師を含めた医療班としての訓練実施について検討してまいります。 次に、最後のご質問でございますが、新診療所に災害対応も考慮したならば訓練も必要ではないかというご質問でございます。議員ご指摘のとおり、災害が発生したときに地域医療を担う診療所として円滑な医療処理等ができるよう訓練を行っていかなければならないと考えておりますので、具体的な内容等についてはこれから検討し、対応してまいりたいと考えております。 以上で答弁を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) 10番、山路正悟君は、出席をしております。 ○議長(伊藤雅章君) 再質問を許します。 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) 14番です。丁寧な対応をいただきましたけれども、もう一度お伺いしたいところがございますので、再質問をいたします。 まず、信号機設置についてでありますけれども、記載のとおり、あるいは私も前段で述べたとおり、これまでいろいろな警察等々への要望をしてきたのは承知のところでありますけれども、しかしながら実際に事故が起きているというのが現状であります。この事故が人身事故につながって、それが死亡事故にというようなことにならないようにと思い、今回質問として取り上げたものであります。 それで、当初の要望では東町団地との十字路、それから下平沢会館の後ろ、第一小学校からおりてくるところの十字路、そして側道と工業団地の十字路、3カ所の要望を出しているわけであります。 そこで、まず一つ一つお伺いいたしますけれども、暫定的にではありますけれども、今下平沢会館の後ろの第一小学校からおりてくる、高速道路をくぐり、直後の十字路のことについてお伺いいたします。信号機が現状ではまだつかないという状況で、「止まれ」「止まれ」という看板を10個ほどつけていただいております。この間、以前これを取り上げたときは、当分の間、あれをつけますということでありましたけれども、もう2年近くになりまして、けさ見てくると、看板のくいの部分が腐食し、曲がっているものもあり、そういう状況の看板が何件か見受けられました。なかなか信号機がつかない中で、あの状態をいつまで続けるのか、恒久的な看板をつけるつもりはないのか、その辺の対応をまずお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(阿部一之君) 14番、千葉議員のご質問にお答えします。 下平沢公民館のじき北の十字路につきましては、高速道路のボックスカルバートとの距離が余りにも近いということと、それから先ほど町長が述べられた答弁でもございますとおり、交通量が3カ所の交差点の中で一番少ないということから、なかなか信号機設置は難しいだろうという警察署の見解でございます。ですので、当面は一時停止という形での対応になろうかと思います。 看板の劣化につきましては、これは警察のほうに要望していきたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) あの看板は、警察がつけたのですか。蛍光色の「止まれ」「止まれ」の看板なのですけれども、多分町で信号機つかないので、あそこを開通、使用するに当たって危ないということを再三言っているので、10個ぐらい羅列して立てた看板ですので、町が立てたのだと思います。それがもう腐食して傾いたりしているので、恒久的な看板にかえてくれないかということを申し上げているのですが、もう一度お伺いします。 ○議長(伊藤雅章君) 建設課長。 ◎建設課長(菅原睦君) お答えします。 確かに簡易的に立てた「止まれ」、あれは注意喚起、開通したための注意喚起ということで建設課のほうで立てましたので、それに関しましては現地確認の上、再度補修したいとは思っております。ただ、恒久的な「止まれ」の看板となると、どうしても公安委員会の設置というふうになりますので、それは警察とちょっと協議はしてみます。 以上で終わります。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) ぜひお願いいたします。あのままでは、今度冬になって風が吹くと、あれは絶対倒れますので、お願いいたします。 次に、ここの道路、交通量調査というのをやられた経緯があるのでしょうか。現地立ち会いでは、何か交通量が少ないのでという一つの理由になっているようですけれども、まず交通量調査をやったのか。 それから、今、回答ありました現地立ち会いというのは、どの時間帯でやっていたのか。お昼やったって、通る車は本当に少ないのはわかります。朝晩を見てほしいのです。通して見られると、時間帯だけスポット的に調べて、ああ、交通量少ないなと、だから大丈夫なのだという状況であったのかを含めて、どの時間帯でこの立ち会いが行われたのかお願いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 建設課長。 ◎建設課長(菅原睦君) お答えします。 まず、交通量調査を実施したかということなのですけれども、それに関しましては、11月29日7時から8時のピーク時に町の作業員で交通量調査は実施しております。その結果、北上方面からの台数が198台、南側の金高のほうから来る台数が95台でございました。現地立ち会いのほうは、28年の11月に行われたときは警察独自の調査でありまして、朝7時から8時と夕方5時から6時の2回実施しまして、やはり200台程度ということの結果だと思っております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) 14番、千葉です。そのように警察のほうでもやられて少ないということ、少ないというか、規定まで達していないという話で。確認していないので、昔の話といいますか、以前聞いた話で申しわけないのですが、企業さんによっては、あの道路を通らないようにというような指導をしているというような話も実は聞いたことはあるのです。それは、改修前の話なのかもしれませんけれども、特に朝なんかは、小学生も通ったりするので、できるだけあの道路は使わないで、国道を回って通勤しなさいというような指導もあったやに聞いております。もし今もそれが続いているならば、交通量は確かにその分少なくなる数値が出るのかもしれません。その辺ちょっとわかりません、私も確認はしていませんが。そういうことも含めて、少ないと言われれば、だからだめなのだと言われれば、非常に何とも言えないところがありますけれども、だからといって、事故が起きているのは現実です。4件も事故が起きておりますので、そこをどう捉えるか。しゃくし定規に、車が通るのが少ないからだめだというならば、現実に事故が起きているのをどう判断するのか、分析するのかというところだと思います。その辺は、そういう状況かなと思います。 それともう一つ、道路形状の話が回答でございました。確かに北から行くほうは片側2車線、金高のほう、蟻ケ沢のほうに抜けていくほうは従来の道路ということで幅広くて、対面が幅狭い道路ということで、だからつけられないのだというような部分もあるのかなと思いますが、そういう状況にあるのか、まず確認したいのと、もしそれが一つのネックとなるならば、それを改善して信号機をつけようという方向性の考えはないのかお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 建設課長。 ◎建設課長(菅原睦君) お答えします。 南側の道路につきましては、交差点協議の中で、30メーター2車線を確保するようにということで、側溝の改修をして幅員を広げておりました。ただ、食い違いということなので、そこの形状のことを県警本部から言われたものでございます。なので、十字交差という形の図面を作成しまして、今現在水沢警察署と協議しまして、県警本部の回答を待っている状況でございます。 何分事業が終わっていますので、この改良をするに当たって、約50メーターほどの改良が必要となってきます。この対応につきましては、実際の県警本部の回答を待って、200台でも信号が設置できるものなのかどうか、それらを確認した上で対応を検討したいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) 千葉です。わかりました。上申もされているということで、方向というか、少しは動いているのかなというところでもありますし、町の要請はきちっと行われているというのも理解しますけれども、この話題を取り上げたというのは、やっぱり従業員のほうから、もうあそこ危険なので、早くつけてよという、実は企業さんの方々からもお話をいただいている内容ですので、今回取り上げたところです。取り組みやっているということですので、できるだけ早く設置になるように、さらなる行政との指導をお願いしたいと思いますし、看板については壊れないような看板をしっかりとつけてほしいなということで、30分になりましたので、これについてはこれで終わりにしたいと思います。 次に、工業団地関係の話になります。今回は草刈りということで、それに特化して今質問しているわけですけれども、ロータリーの部分は確かにシルバー人材センターのボランティアで草刈りをやられたのは記憶しております。それ以外のところについては、ここ二、三年草刈りを一回もやらないところもあるやに見受けております。 昨年私は、草刈りをやってほしいということで要請して、対応いただきました。刈っていただきました。ことしも1回やって、さらにやるのだろうなと思っていたら、やられていなくて、秋口に2回目のお願いをしました。これも、あそこで働く従業員の方からの要望でした。会社から出るのに草いっぱいで、車が見えないということで、草刈ってくれよと言ってくれということでの話でありましたし、私も気になっておりましたけれども。 ロータリーから塩野義製薬の方面は、それで終わったのですけれども、トヨタ自動車東日本様の正面の対面、向かい側は、もう背丈以上伸びています。カヤはあそこでつくっているのではないと思うので、しっかりと歩道がちゃんと中にあるのです。歩道が歩けない状況ぐらいカヤが伸びて、もう今は枯れています。防災の面から見ても、あそこでたばこをぽっとやられれば、もう一発で燃え広がります。そういう危険な状況になっていますし、ああいう状況なので、茂みからというか、ことしはそこから熊を3回見かけたというような話も私いただいています。そういったことを考えれば、やれなかったのか、やらなかったのかわかりませんけれども、人的な問題なのか、お金的な問題なのか、いろんな課題はあると思いますけれども、工業団地からの税収とかそういうことを考えれば、もう少しある意味で還元して工業団地を整備するというのも必要ではないかなと思いますが、今含めた話で何点か申し上げましたけれども、回答をお願いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 建設課長。 ◎建設課長(菅原睦君) お答えします。 今年度は、先ほど町長が回答したとおり、6月1回という形で実施しておりました。これは、ほとんど直営で対応しているものでございました。その後は、実は9月以降、直営の作業員が急遽退職したということもあり、一時期4名体制しかとれない状況がありまして、非常に維持管理の対応に苦慮していた状況で、今現在は6名ということで対応しております。なので、やはり直営だけではなかなか手が回らないという状況でもございます。 確かに国道なんかでいきますと、先ほどボランティア・サポート・プログラムという形で、企業さんと協定書を結んで、資材の提供とか、あとは機械の貸与とか、そういったものを実施してもらうような、そういう対応をまず検討したいなとは考えております。なかなか手が回らない状況という形になっているのが現実でございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) 14番、千葉です。手が回らないというのはわかりましたが、それを補うために機械を購入したはずだったのですよね、たしか。路肩の草を刈っていく機械が導入されたはずなのですが、漏れ聞いた話によりますと、何か故障しているというような話も聞いておりますけれども、そういう状況なのか。もしそうであるならば、いつ修理する、でき上がるのか、どういう状況なのか、ちょっとお伺いします。 ○議長(伊藤雅章君) 建設課長。 ◎建設課長(菅原睦君) 昨年度、小型ロータリー除雪車とあわせて、その草刈り機械のアタッチメントを購入しておりまして、ことし一度部品の破損がありまして、その部品が入らないためにちょっと修理に長引いたということになりましたけれども、今は修理完了はしております。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) 草を刈るのは工業団地だけではないので、いろんな方面あろうかと思いますが、フルに活用いただいて、ことしはもう雪降る時期になりますので、ぜひ来年以降できちんと対応していただければなと思うところであります。 草についてはそうですけれども、全員協議会のときでしたか、県道から町道にかわりました塩野義製薬さんの西側の路肩の大雨による崩落、町が今度は対応しなければならないという路線であるかと思います、事業であると思います。けさほど見ると、ブルーシートがかけられてはいるのだけれども、めくれて、その体をなしていないというような状況になっています。あれちゃんと見ていただいて、早急に対応できないのであれば、ブルーシートをしっかりかけて、土のうを置いてとか、そういったことをぜひやってほしいのですが、そういうのをチェックするというか、課員なり役場の職員があそこを通ったときに気づいたら、「あそこ、めくれてたっけよ」というような話が行かないものなのか。私ちょっとあそこを通っただけでそう思ったので、誰かしら役場の職員はあそこを通っていると思うのですけれども、連絡あるかないかは別として、その対応をやったほうがいいのではないかなと私は思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 建設課長。 ◎建設課長(菅原睦君) アイシンののり面についてですけれども、あそこに関しましては、確かに大雨のときにのり面が崩落したということなのですけれども、実際のところ災害の対応にはならなかったという状況なので、これは町単独で直すしかないという状況になりました。 それで、一応11月の入札に、その設計を組んで対応しましたけれども、不落だという状況でございまして、現在ちょっと設計の見直しをかけていたのと、あと実は南側で、また増破がありまして、のり面が少し緩んできたところがありまして、そこも追加するという形で、今対応をしているところでございます。 シートに関しましては、早急に対応したいと思います。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) ぜひ早急にやれることは、対応していただきたいなと思います。 それから、これから雪が降る時期になりますけれども、田園バスに工業団地のほうにも回っていただいて、利用者がそんなに多くないのですけれども、何人か利用されているようです。企業等々においては、ぜひ利用してほしいということを企業の中でもアピールしているという話を聞きますと、大変うれしいな、協力していただいているなと思っています。 ただ、降雪の時期になって、今後なのですけれども、バス停等々が路肩のあそこに置いてあるわけです。除雪との関係です、心配するのは。普通の除雪でいくと、あの看板は飛ばされてしまうという状況にあると思われます。何らかの工夫をしないと、ただ、今置いている状況ですので、ありがたい話なのですけれども、これからはそういう心配がなされますけれども、どういう対応をしていくのかお伺いしたいのと、それから今六原駅から工業団地に歩いて通勤されている方がいらっしゃいます。バスも使わないで歩いている方がいらっしゃいます。以前もちょっと工業団地の歩道はやらないのかという話をしたら、費用対効果で何人使うのですかという話で、現実少ないのでということでやられていなかったのですけれども、今後その歩道を除雪する計画があるのか。ないとすれば、今せっかく回しているバスを利用していただくというような方向転換に持っていくべきではないかというようなことを、担当課のほうからも各企業さんにPRしてもいいのではないか、アピールしてもいいのではないかと。冬期間については、歩道は除雪できないので、何とかバスを使ってもらえないかというような指導といいますか、お願いといいますか、そういうのもアクションを起こしてもいいのではないかと思うのですけれども、その考えをお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(高橋文浩君) ご質問にお答えいたします。 まず、田園バスにつきましては、4月から運行、経路の見直しをして、六原駅、そして金高を経て工業団地に行くルート等を設定をしたところでございます。現状では、1日2名、3名とかというふうな利用のような状況ではございます。 そのバス停の部分については、トヨタ自動車東日本さんの正面とかに設置してございますし、これは一応飛ばないようにということで、コンクリート等の基礎の上にバス停は設置しておりますけれども、これは運行事業者と協議して、冬場、絶対倒れないように、そういう部分については改善をしてまいりたいというふうに思います。 あとPRの部分についてですが、これは改めてPRをして、歩道の除雪の件に関しては、担当課のほうでお答えをすると思いますけれども、PRの部分については当課のほうで積極的に改めてPRしたいと思います。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 建設課長。 ◎建設課長(菅原睦君) お答えします。 工業団地の歩道につきましては、車道に沿った歩道ではなくて、少し離れたような歩道もあるということなので、あと利用者が少ないということで、たしか除雪の対応はしていなかったということでございます。ちょっと状況はまだ把握はしていませんけれども、今後もそういった人がいるのであれば、何らかの検討はしていかなくてならないのかなと思いますけれども、ただ中の森山のスポーツ事業団に上っていく道路から徐々にトヨタ側は、随分道路と離れていく歩道でありますので、そこら辺について対応できるか、正規の幅員にもなっていないことから、対応できるかどうかの業者の確認もしたいと思います。 あと、バス停につきましては、除雪業者にはその旨を話して、そこの部分の除雪には注意するようにということで指導はしております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) 14番です。利用者が少ないのに、必ずやれやれとは私は言いませんが、そこまで言いませんが、それにかわるバスを運行しているので、ぜひそれを使ってくれというような話を、やるという話ですけれども、お願いになると思うのですけれども、ぜひ企業さんに協力をお願いするというアクションを起こしていただきたいと思います。回答いただきましたので。いずれ工業団地については、最近道路の布設替えは、道路整備は表面を打ちかえていただきましたけれども、それ以外については最近余りお金かけていないななんて、そんな思いがしますので、しっかりとした対応をお願いいたします。 あと15分ほどですので、最後の話題になります。診療所の関係でありますけれども、新しい診療所ができまして、私もやっときのうですか、行ってみて、木の温もりを感じて、優しくていいなというのを感じてきました、実感してまいりました。今回は、防災の観点からということで取り上げたところであります。 まずお伺いしたいのは、大前提での考えをお伺いしたいのは、診療所は災害時における果たす役割というのをどう捉えているのか。要は、大きい病院でもありません。内科医がお二人さん、外科医が1人と、あと歯科医が1人です。恐らくそこに搬送される、今までの状況ですと、通常ですと、救急車等で搬送されるのは、あそこにかかりつけになっている方、あるいは軽程度のけがをした人ぐらいではないかなと。あとは、水沢なり中部なりというところに搬送ではないかなと思いますが、そういった金ケ崎の診療所的な規模の中にある中で、災害時にはどういう役割を果たすという位置づけで考えているのか、まずそこからお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 保健福祉センター事務長。 ◎保健福祉センター事務長(千田美裕君) ご質問にお答えをいたします。 金ケ崎町の診療所につきましては、議員おっしゃられますとおり、近隣の県立病院とか、そういったところとは違いまして、病床も持っておりませんし、手術室もあるわけではないということでございますので、やはり当診療所が果たす役割としましては、その時点において軽傷者がまずメーンになるだろうと。軽傷者と、あとぐあいが悪くなった人、外傷、あと内傷あろうかと思いますけれども、そういった部分での対応となろうかと思います。 特にも救急搬送される方につきましては、救急隊自体が、まず最初にその方の状況を見て、あとは搬送先をその場で確保することになっておりますので、そういった場合に、例えば診療所に連絡があった場合には、その方に対して対応ができれば受け入れはいたしますけれども、施設の能力を超えているような状況であれば、ほかの病院に搬送していただくというふうな形になろうかと思います。 それは、直接診療所に来られた方につきましても、その状況を見て診療所で措置をする方と、あとは診療所のほうで救急車を呼びましてほかに搬送する人と選別、トリアージといいますけれども、そういったことをしていくということになろうかと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) 14番、千葉です。そのことについては、わかりました。 それでは、今回の機能についてちょっと確認をいたします。今回、防災、災害時に対応した施設ということで、町長の先ほどの回答をいただきますと、LPガスを使用した自家発電等々の対応をしていると、採用したということでありますけれども、LPガスというのは継続的に供給されるものなのでしょうか。要は、何時間、あるいは何日対応できるようになっているのか、その辺の仕組みをお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 保健福祉センター事務長。 ◎保健福祉センター事務長(千田美裕君) お答えをいたします。 LPガスにつきましては、診療所のところにタンクを設置しておりまして、容量が980キログラムの容量となっております。その容量満タンであれば、これは電源を供給する箇所は限られますけれども、おおむね3日程度はもつというふうな形になっております。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) 14番、千葉です。使用量にもよってくると思いますけれども、3日程度ということですけれども、このガスの供給はどういう形、要するに外部からタンクに、ローリーで来るのか、ちょっとわかりませんけれども、どういう、あるいはどこから来るのか。要は、心配するのは、災害時に物流がとまる、そういう状況が3.11のときもありました。高速道路も緊急車両しか使えない、ガソリンがないと。そういうようなときに対応できるような身近な企業さんからの搬入というか、納入というのか、どうなるのか、その辺をちょっとお伺いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 保健福祉センター事務長。 ◎保健福祉センター事務長(千田美裕君) ガスの供給につきましては、町内の業者にお願いをしておりますということで、供給につきましては、例えば道路交通網がかなり遮断されて来られないとかというのがない限りは、確保はできるのかなというふうには考えております。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) 14番です。わかりました。あと10分程度ですので、ちょっと進めます。 マニュアルはつくっていないという話でありましたけれども、同時多発災害になったときのことをちょっと私は心配しているのですが、先ほどの役割の中では、診療所で対応できないのは近隣のという話でありましたけれども、同時多発に奥州市あるいは北上市、県南全体の中で災害が発生、確率は非常に少ないと思いますけれども、でも考えておかなければ、熊本等を考えれば、考えておかなければならないと思いますけれども。 同時多発したときには、正直言って奥州市さんなり中部なりの対応を当てにするという状況にはならないのではないかと、搬送もままならない状況が発生するのではないかと。そのときに一番町民が力とするのは、やっぱり医療関係でいいますと診療所になると思うのです。ですから、診療所の、3.11のときは医師が役場庁舎に来て待機していたと。それから、以前三ケ尻の北上川大雨での対応で、避難指示を出して、三ケ尻地区生涯教育センターには保健師が行って対応したとかというのはありますけれども、それは計画にのっとった行動なのか、その場の対応で今回までは来たのか、その辺をお伺いしたいのと、それをもしその場で対応してきたのだというならば、今後そういう大規模を考えたときに、きちんと医師がとる行動、看護師がとる行動、近隣に搬送できない、転送できない状況、自前で処理をしなければならない状況、そういうのをしっかりと考えておくべきではいないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 保健福祉センター事務長。 ◎保健福祉センター事務長(千田美裕君) お答えをいたします。 金ケ崎町のみならず、広域的に災害が発生した場合の対応というお話でございます。金ケ崎町内で起きた場合は金ケ崎町内のマニュアルだけで進むことになろうかと思いますけれども、あと胆江地域で発生した場合には、胆江地域の災害医療対応マニュアルというのが、これは保健所主導で作成されたものがございます。そういったところで、胆江管内の医療機関が連絡をしながら、あとは各市町の被害状況、患者の状況とか、そういったのを把握しながら、あとは余力のある病院とか、そういったものも把握をしながら調整をしていくというふうな形になっております。それをさらにもっと広域的な全県下という話になれば、県の本部というふうな形にはなろうかと思います。 そういったものも意識をしながら、町といいますか、診療所としてのマニュアルの整備をしていきたいというふうに考えております。 あと、今までやってきた対応につきましては、基本的には災害対応ということで、去年とことしもそうなのですけれども、保健師、看護師が各避難所にいて、地域の方々を診るというふうな形はやっております。そこに今後につきましては、医師の部分も含めた形で具体的に対応していくと。そういった部分も含めながら、マニュアル等については整備をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) 胆江地区なりでの対応ということですけれども、そういう広域の災害になったときには、胆江なり県なりという話ですけれども、どこが主導を握るのですか。医療の中心となるのは外部から来た人たちが中心となってやるのか、診療所の医師が、要するに地元の医師が中心となってやるのか。要は、地元がお客さんになってしまうのか、ほかから手伝いに来たところが中心となって動いて、地元の医療機関がお客さんの状態になるのかと。もしそうであるならば、それで本当の姿なのかなという思いもあるので、お伺いするわけですけれども、その辺どうなのでしょう。 ○議長(伊藤雅章君) 保健福祉センター事務長。 ◎保健福祉センター事務長(千田美裕君) 金ケ崎町内の災害の状況がひどくて、他のところに医療救護班の応援を頼むというふうな形になった場合には、あくまでもこちらのほうの要請に基づいて来ていただくことになりますから、主導権といいますか、こちらのほうでの指示に基づいてやっていただくことになるというふうには考えております。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) 14番、千葉です。であれば、やっぱりきちんとマニュアルを作成して、こういう事案のときはこういう対応をするのだと、誰が頭になって、院長だと思いますけれども、頭になって対応するのだというのをしっかり確立しておいて、やっぱり訓練をしておかないと、いざ本番になったときには、ほとんど機能しないということが心配されますので、これから作成を行っていきますという回答をいただいていますので、ぜひその辺を考慮した中でつくっていただきたいと思います。 あと、医薬品なのですが、災害時を考えたときに、医薬品のストックなんというのはどういう状況になっているのか。大勢のけが人とか何かが診療所に押しかけた、あるいは搬送されたと。持っていないけれども、それを供給するバックアップの体制ができているというものなのか。その辺をちょっとお伺いします。 ○議長(伊藤雅章君) 保健福祉センター事務長。 ◎保健福祉センター事務長(千田美裕君) お答えをいたします。 当診療所で災害を意識した医薬品の備蓄というところまではいっておりませんので、そういった部分の課題はございますが、災害時の応援体制としましては、一応医薬品の卸業者がそことの災害協定というのを町と結んでおりますので、そういったところから優先的に医薬品等が供給されるというふうには考えております。 ○議長(伊藤雅章君) 14番、千葉正男君。 ◆14番(千葉正男君) 回答、了解いたしました。いずれ新しくできまして、これから30年、40年、今までの診療所を考えれば50年と使っていく診療所であります。その中で、やはり金ケ崎の医療の中枢、中核として災害時に対応できる、きょうは災害に特化して質問いたしましたけれども、そういった施設にしっかりと対応していただくような体制づくりをやっていただきたいということを申し上げて質問を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) これで14番、千葉正男君の一般質問は終わります。 お諮りいたします。休憩したいと思いますが、ご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認め、午後3時45分まで休憩を宣します。            休憩(午後 3時28分)                                                    再開(午後 3時45分) ○議長(伊藤雅章君) 休憩を解いて再開いたします。 休憩前に引き続き会議を行います。 ○議長(伊藤雅章君) 一般質問を続けます。 1番、青木俊悦君。           〔1番 青木俊悦君登壇〕 ◆1番(青木俊悦君) 1番、青木俊悦でございます。生活圏構想について、町長、教育長にお尋ねいたします。 人口減少が進み、2029年には1億2,000万人、2053年には1億人と推計され、これに伴い年金、医療、介護等各社会保障についての制度が成り立たなくなると言われています。また、急激な高齢化が高まることによって、2050年には福祉サービスに従事する介護職員が38万人不足するとされています。あらゆる産業にも就労人口の不足が予想されます。また、限界集落もありますが、それと同時に集落消滅による伝統文化の消滅など、一部大都市を除き、このような動きが全国的に広がるとされております。 このことを踏まえ、金ケ崎町も第十次金ケ崎町総合発展計画を策定し、昨年度からスタートしました。金ケ崎町も、生活圏ごとに人口が増加する地域と減少する地域が想定されています。減少する地域に生活する者にとっては、余りいい気持ちがしません。 これらに関連してかどうかわかりませんが、幼稚園の統廃合についても、この先入園者が少ないことから、統合しなければならなかったのでしょうか。 1、間もなく2年が経過する、6生活圏のあるべき姿、住民が中心となって推進されていくとされていますが、認識不足かもしれませんが、私には見えてきません。さまざまな情報、資料を把握されている行政が構想、トータルプランを示すべきと考えますが、いかがでしょうか。 次に、町内には北上市を含め、県下一の工業出荷額を誇る工業団地を抱えています。就業人口の減少から、外国人労働者の雇用が、近い将来不足すると考えられます。これに対してどのような対策を考えているかをお伺いします。 次に、11月7日開催の議員全員協議会で、町立幼稚園の幼保一体化に向けての説明を受けましたことについてお伺いします。 第十次総合発展計画には、課題があるとされていますが、統廃合については示されていません。幼稚園と保育園とが一体化された認定こども園について、同僚議員が何回か質問してきたことがあります。ですが、その検討結果なり、これは職員の数なり、整備が必要であるということであれば、それについても説明がなされなかったと記憶しております。 幼稚園や地域が一体となって、子供も地域も育つことができる環境整備と、第十次の幼稚園の施策の方針にはうたってあります。地域住民の意見聴取、集約、説明、周知、理解等、丁寧な進め方が大事と考えます。ご所見をお伺いいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 答弁願います。 町長。           〔町長 髙橋由一君登壇〕 ◎町長(髙橋由一君) 1番、青木議員のご質問にお答えをいたします。教育長にもお尋ねでございますが、先に私のほうから答弁をさせていただきます。 初めに、生活圏構想についてのご質問でございますが、生活圏は住民生活の利便性を確保するため、一定のエリアを1次生活圏として町内に6つの生活圏を設定したところでございます。この生活圏は、小学校区、またはそれに準ずる区域であり、戸数1,000戸以内、人口5,000人以内とし、区域内に幼稚園、小学校、地区生涯教育センター、地区公民館、これらの施設が存在することが望ましいと、当時のまちづくり戦略である生活圏構想から出発をいたしております。 この生活圏構想の狙いは、1つは、町民の公平性に配慮した公共施設、道路等の基盤整備の充実、2つ目は、地域間の格差是正、3つ目は、コミュニティー形成の造成等が挙げられておるところでございます。この生活圏構想に基づき、これまで6生活圏ごとにまちづくりの基盤となる施設整備等を行って実施をしてきたと、こういうところであります。 しかし、少子高齢化の進展や、南方地区や北部地区での住宅団地の整備、生活圏ごとに異なる産業構造から、単位行政区や6つの生活圏も大きく人口が増加している地域もあれば、減少している地域もあり、2極化が進み、行政区ごとや生活圏ごとにも異なった課題が生じてきております。このことから、これまで西部地区、北部地区での日常生活調査を実施し、自治会長等を対象とした報告会を実施するとともに、要請に応じて自治会単位での報告会も実施しております。また、永岡地区、街地区の自治会長へのヒアリング、意見交換等も実施するなど、地域の置かれている状況や課題について共通認識を図ってきたところでございます。 まちづくり全体として、住民生活に視点を置き、人口変化や多様な地域性にも配慮しながら、望ましい将来の姿について、住民の皆さんと十分な意見交換、議論をしながら検討していくことが重要であり、このことが生活圏のあるべき姿にもつながっていくものと、こう考えております。 次に、外国人労働者の雇用についてお答えをいたします。外国人労働者の動向についてでございますが、町内において外国人を雇用している事業所がありますことについて、承知をいたしておるところではございますが、町内企業の外国人雇用状況について、具体的な数値等は把握をしておりません。 水沢公共職業安定所管内の状況につきましては、岩手労働局が外国人雇用状況の届け出状況を公表しております。これによりますと、水沢公共職業安定所管内における平成28年10月末現在の外国人労働者は274人、外国人雇用事業所数は72事業所となっております。これらの数値を前年同期と比較いたしますと、外国人労働者数は42人の増、雇用事業所の数は10事業所の増となっており、外国人労働者数、雇用事業所数ともに増加しておると、こういう状況でございます。 要因としましては、国が進めている高度外国人材や留学生の受け入れが進んでいることに加え、企業の人手不足の状況が続いていることが考えられます。 また、同管内におきましては、外国人労働者の約6割に当たる165人が技能実習による在留資格で就業している状況でございまして、本年11月1日に施行された外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律におきまして、技能実習の期間が最長5年になるなど制度が拡充されたことから、今後さらに外国人労働者が増加していくものと考えられます。 町といたしましても、技能実習生の有効な活用等について、制度を所管する国の機関からの助言等も受けながら検討してまいりたいと、こう考えております。 以上で答弁を終わらせていただきます。 ○議長(伊藤雅章君) 次に、教育長、答弁願います。           〔教育長 千葉祐悦君登壇〕 ◎教育長(千葉祐悦君) 1番、青木議員のご質問にお答えをいたします。 1点目の町立幼稚園の幼保一体化等に向けての説明に関し、第十次総合発展計画に示されていないとのご質問についてですが、関連する課題といたしまして、少子化や保護者の雇用形態の変化等により幼稚園の入園児数が減少しており、集団活動で養うことができる教育的要素への対応、教育機関である幼稚園と保護者の就労関係やニーズの変化等を分析して、給食の実施や預かり保育の充実など、金ケ崎町の幼稚園としての望ましい姿の検討を挙げているところでございます。 平成29年5月、この課題の対応に向けて検討するため、教育、保育分野の関係者で組織いたしました金ケ崎町立幼稚園のあり方検討委員会を設置し、5項目にわたる提言をいただいたところでございます。この提言を踏まえ、政策、財政、子育て支援、教育の関係課で今後の幼稚園のあり方についての方針案をまとめ、今般町民の皆様にご説明をしたところでございます。 第十次計画の目標指標に掲げております給食の提供につきましても、目標値は全園と掲げておりますが、これは計画段階での園数であり、趣旨は公立でも子供たちに給食を提供しようと考えたものでございます。今回の方針案では、この目標指標も考慮しながら検討したものでございます。 次に、2点目の認定こども園について、整備費用等を含む検討経過説明がなされていないとのご質問についてですが、検討段階では認定こども園の新設案、増築案、定員、職員雇用、保護者からのニーズが多い給食の提供、預かり保育時間など、さまざまな視点で検討しております。認定こども園は、町立幼稚園のあり方検討委員会からの提言でもあるように、保護者の保育ニーズの対応が可能となり、これまでの幼稚園を継続しながら保育所機能を増設し、さらに子育て支援機能をあわせ持った施設となりますことから、幼稚園制度から認定こども園制度へ移行を検討したところでございます。 次に、コスト面で整備費用、職員配置基準に基づく人件費等を試算し、検討いたしました。その経過では、認定こども園を整備するには、幼稚園と違い、乳幼児室等や調理室等の準備が必要であることから、新設となると費用の面で難しいと判断し、既存の施設を活用し、増築する案で検討しているところでございます。 また、職員数につきましては、3から5歳児169人の園児数で、幼稚園教諭14人、講師5人で運営しておりますが、ゼロから5歳児210人の規模となりますと、保育教諭17人、臨時的任用となる子育て支援員10人程度の配置が必要となります。 このような状況から、コスト面ではこれまで以上の費用を要することになり、コスト面から選択する検討案ではないため、説明では、大枠の案と子供が過ごす環境面にかかわる部分を抜粋したものとしているところでございます。 次に、地域住民の意見聴取、集約、説明、周知、理解等に丁寧な進め方が大事であるとの質問についてですが、11月7日から10日の日程で、幼稚園と保育所の保護者を対象に保護者説明会、11月13日から21日の町民懇談会で説明をさせていただき、ご意見をいただいたところでございます。その後、2つの幼稚園の保護者から独自のアンケートで取りまとめた意見書が提出され、再度ご意見等を伺うため、11月28日に幼稚園の保護者を対象に、午前と夜の2回に分けまして、2回目の保護者説明会を開催したところでございます。 さまざまなご意見があった中、一番多かったのは、急過ぎるのではないかという進め方についての不満でございました。ほかにもさまざまなご意見やご要望がありましたので、それらについて慎重に協議をし、再度皆様方にご説明に上がりたいと考えているところでございます。 以上で、1番、青木議員の質問に対する答弁を終わります。 ○議長(伊藤雅章君) これより再質問を許します。 1番、青木俊悦君。 ◆1番(青木俊悦君) 最初に、生活圏のことについて伺いますけれども、今その再検討をしているといいますか、今まで積み上げられてきた生活圏の構想について、見直しといいますか、それらを今やっているということでございますが、もう既に2年経過しようとしております。早急にそれらをやるべきではないかなと思っております。 基本的な要素といいますか、その地域を構成するものは、どんどん、どんどん変わってきております。6生活圏それぞれ特性が出てきているのかと思っております。各地域によっては、産業構造の変遷、例えば就労人口が変わってきているということですね。前は、生活圏構想が出たころは、農業主体だったと思うのですが、今は2次産業、3次産業ということで、企業に勤める方が大半になってきております。 それから、定住関係でも、私永岡ですけれども、一番人口が減る率が高いのかなと思っております。そういった、みんなほかの地区と同じように定住を進めるということはないだろうと思いながら、その対策がちょっと不足しているのではないかなと思っております。 それから、ライフラインの関係でもかなり差が出てきているなと私は思っているのですけれども、その対応が今後のこれからの生活圏構想に反映されていかないと、ますます各生活圏の格差が出てきて、特徴がどんどん、いい方向の特徴ならいいのですが、余りにもよくない特徴が出てくるのかなと思います。これらを全て6生活圏が補完し合うということは、非常に難しいかなと思っておりますので、ただ生活圏を新たに構築するのであれば、金ケ崎町は、行政さんは一番資料を持っているわけですから、それをフルに活用して、構築して、そして住民に示して、それであるべき姿を構築していくべきではないかなと思っています。 要は、住民に希望を持たせてほしいということを私は言いたいのですけれども、今の状況だと、余りにももやっとして、どこに行けばいいのだろうなという感じがします。若い人はもっとかもしれません。今勤めて、ここは寝るところ、あとは会社に行って仕事をやって帰ってきているというパターンであれば、地域のコミュニケーションがなくなってしまって、全てのものがうまくいっていないのが現実かなと思っております。そのためには、ある程度生活圏なりの中でいろんなコミュニケーションができるような構築をしてほしいし、希望の持てるようなその地域に構築していくべきではないかなと思っています。 前に私は、ブロードバンドだという、インターネットですか、光バンドとかとよくわかりませんが、そのことが、ないところはどこだろうなと調べたら、永岡だったということがわかりまして、あれっ、これではだめだなと思って動いた経過がありますが、それは私気づいたのではなくて、若い人たちに言われて初めて、ああそうなのだ、今の人たちはそういった情報発信受け取るところがあれば、そんなに、住める場所はいいのだなと思っておりました。「いつできるのや」と今言われています。「それは、ちょっと時間かかるよ」とは言っていますが、そういったように、各地域によってバランス、かなり崩れているということで、崩れて悪いほうにいる人は、まだ自覚していないのではないかなと思うのですけれども、データがないから自覚していないのだと思いますけれども。そういったものを第十次では早く示して、希望の持てる生活圏にしてほしいと思っております。 当初は、学校、教育センターを中心だから、学校を含めた地域だと、生活圏ということをうたっておりますけれども、今幼稚園も何か怪しくなってきているという現実を見れば、あと何年か後には、人口減少ですから、学校もなくなったら終わりだなという感じを私は受けております。残るのは、70歳以上なんということになったら大変になると思っております。私も70歳間近ですから、毎日そういったものに対して危機感を感じながら暮らしております。 今度質問したいのは、今まであった生活圏構想から今変わろうとしているのだということを私は初めてわかりました。ですから、その状況について、いろいろ聞き取りとかヒアリングしたり、そういうことをやっていますが、これの結果はいつごろ出るのでしょうか、それをお伺いしたいと思っています。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 今議員が心配されます人口動態に伴うかつての6生活圏がバランスよい、そういう時期はありましたが、大きな変化になって、2極化の話もいたしました。このように、大きな変化の中で希望の持てる、あるいはそこで暮らしたいという生活の密着型の行政、あるいは地域課題解決をしなければならないと、こういうところであります。それを今6つの各生活圏で、それぞれどんな形でこれからこの問題に取り組むかということを、自治会を含めて各関係者と協議をさせていただいております。 これには、少し時間がかかる分がございます。なぜかと申しますと、早急にこれとこれだという一瀉千里でいかないものがあると。というのは、そこで生活している人たちの考え、生活をしている人たちの希望というのがあります。そういうものを取り入れながら、地域で困っていること、あるいは地域で抱えている課題に対して率直にみんなが参加をして、自分たちの課題として捉えながら解決しようと、あるいは解決に向けたいろんな手段、方法を用いてやろうと、こういうところでございます。そういう意味では、少し時間がかかる分がありますが、着実に自分たちの課題として取り組んでいくというところまでまいりましたので、これをさらに物にしてまいりたいと、こう思っています。 ○議長(伊藤雅章君) 1番、青木俊悦君。 ◆1番(青木俊悦君) 大変取り組みについては評価申し上げます。 今我々は、住民側は、意外と自分のつらさとか、今の状況が大変だということは自覚しているのですけれども、よさというのは意外と自分でわかっていないのだと思います。その地域全体をわかっていないと思います。それを評価できるのが欲しいと思っております。あなたたちはこういう状況なのだよ、これだけほかに比べていいところがあると。いいところがあるというのはおかしいですが、条件としては整っているとかという提示の仕方がなかなか見えてこないかなと思っております。ですから、各地域にはいろんなことを比較すると格差が歴然としてあると思います。ですが、その中には特性としていいものがある、ほかにないものがあるということの比較論ができないでいるのかなと私は思っております。行政側が、こういうデータがあるのですが、皆さん、どうです、どう思いますという提示の仕方をぜひして、そこの住民が、ああ、ほかよりはるかにいいのだというような自信を持たせるようなプランを生活圏の構築に立ててほしいなと思います。それは数字にないかもしれませんけれども。いろいろとそういった面で、ぜひお願いしたいと思います。 生活圏、もう一つですが、今うんと助かっているのが、先ほどもお話がありましたが、田園バスは非常に生活弱者には貢献していると私は思っております。今免許証の返納がありまして、返したから足がないと。最初のうちは息子に乗せられていたけれども、だんだん遠慮がちになって、頼めなくなる。田園バスに乗っている人は、もう道路に出て立っているのです。ああ、やっぱりこの制度はいいのだなと思って、一人二人しか乗っていないといいながらも、必要な人には最高の恩恵だと思っております。 ですが、冬になると、運行変更しますので、行けないところとか、そこまでは行けないよなというところの対策にもうちょっと配慮してほしいなと思っております。特に生活弱者でももっとひどい、もっとひどいという言葉は語弊ですけれども、毎日病院に通うとか、毎日はないですか、1週間に1回通うとか、買い物はその人だけしかできないのだという人たちが、ちょっとバスから距離が遠くなると大変な状況なのです。ですから、それは家族の協力も絶対必要なのですけれども、ひとり暮らしとか、老人だけの世帯とか、障害者が一人で暮らしているとか、そういった人たちをちょっと調べてみまして、ぜひそういったことの解消にも努めてほしいなと思っております。 それから、そういった冬場の生活が、障害者とか老人が対象になると思うのですけれども、雪かきボランティアあるからいいといいながらも、消防の人たちが回って歩くとか、郵便局が声かけしたり見回りして歩くからといいながらも、本来の生活には到底離れていくなと思っていますので、冬場だけでも町場で、アパートが、雇用促進住宅があいているからいいのかなと思うのですが、ああいったところで安心して暮らせるような方法はないのかなと思っておりますが、その田園バスと、今言った冬期間の集団生活なり共同生活できる考えはあるかどうかお聞きいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 今の課題は、地域課題だけではなくて町全体の課題として考えなければならないと、こういう部分がございます。と申しますのは、高齢化社会がどんどん進むという、そのことによって起こる現象は、まさしく今議員がお話しされたようなことであります。これからは、そういう住宅、特に冬場ということも含めて考えなければならないものがあると、こう思っています。 他の市の状況をお聞きしますと、冬場に町のほうへ下がって、あとは戻ってこないと、こういうこともありまして、いや、本当にいいか悪いかは別にして、そういう現象がさらに過疎現象を生むと、こういうこともございます。そんなことを考えると、やっぱり地域で暮らせるような対応、地域で暮らせるような工夫というのはやっぱり必要なのだと思います。それが今、これから協議検討されている地域課題の住宅政策と言えばいいか、居住対策と言えばいいか、ありますけれども、やっぱり地域で暮らせるような夏冬の課題解決はしなければならないと、こう思います。 ただ、行政がその事業を直接やるということは、これは基本的には難しいと思います。しかし、どのような形でかして、地域でそれを支えるような仕組み、これは必要だと、こう思っています。そういうことに対する行政の努力は、私はしなければならないと、こう思っていますが、やっぱり地域課題として最優先的に取り組まなければならない課題と、こういうふうに私は考えております。 ○議長(伊藤雅章君) 1番、青木俊悦君。 ◆1番(青木俊悦君) それでは、別な面でお伺いしますが、生活圏の中で、先ほど教育関係については小学校単位であると言いましたが、よく見ると、生涯教育センター構想には幼稚園、小学校、それからセンター、体育館、グラウンドとかということがあったのですが、その一つの、例えば幼稚園なくなるということは、地域にとっては非常に大きな、本当に大きな失望といいますか、はかり知れないものがあると思います。20人だからとか、60人だからいいというのではない、もっと地域と密着した生活の一部として捉えているのが地区民の考え方だと思っております。 それで、これから構築していく生活圏構想の中に、それらについてもこれから10年、5年のスパンではなくて、20年、30年のスパンで考えれば、小学校がなくなるということが起きるから、そうしないような構想を考えてほしいと思います。あるものがなくなるということは、非常につらいのです。ないものからあるということになれば、希望的観測になります。生きる生きがいにもなりますので。余りにも拙速にぐるぐると変わっていくようなことのないように、何次計画であれば、もっとスパンの長い、私が今言っているのは、31年までの計画ですね、時間はないですね。だから、私は危機感を持っているのです。ですから、もっと大きいスタンスで構築してほしいなと思っております。 次に、外国人労働者でございますが、いるということは、ビッグハウスに行ってもわかるし、朝早く来ると、金ケ崎橋渡っていくのを、通勤状態見てもわかるのですが、こういう人たちと言うと失礼ですけれども、金ケ崎町の住民ですよね、同じく。同じ生活状態保っていれるか、どうやって指導しているのかなと思っています。簡単に言えばごみ出し、ごみの関係。いかにここの町の現状を知ってもらうか、どういう状況で生活してもらいたいなという希望のあり方とか、そういった広報活動がうまくいっていれば我々は安心です。でないと、あれっと思って、いい言葉ではないのですが、ちょっと下げるというか、ビッグハウスに行って買い物していても、ちょっと後ろから見て、終わってから入るというような感じが続くのかなと思っています。 せっかく日本、岩手県金ケ崎に来て、縁あって住んで、そういう会社に勤めているのですから、企業にとっては大事な戦力でありますので、そういう人たちを温かく公平に迎え入れるような、そういう対応といいますか、今後ふえていくと思うのです。それらについて、具体的に何かやらなければならないことがあると思うのですが、私もよくわかりません。まず、ごみ対策どうしているのかなということをお伺いしたいと思います。家庭ごみです。 ○議長(伊藤雅章君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(阿部一之君) お答えします。 主にアパートの管理人とか不動産屋さんがごみ処理を管轄している部分については問題ないのですけれども、地区で指定されたごみ集積所を使うということになると、議員おっしゃるように、まだまだトラブルが多いということで、そういうところには極力リサイクル分というところまでいかなくて、まず燃えるごみ、燃えないごみをしっかり分けるというところを指導しているという状況でございます。 ○議長(伊藤雅章君) 1番、青木俊悦君。 ◆1番(青木俊悦君) もう一点聞きますけれども、何かトラブル発生しているということ、現実にはないですか。平穏というのはおかしいですが、集団で来ていますから、誰か管理しているからきちっとしているのでしょうが、例えば住民とのトラブルがあったとか、買い物で何かあったとかという、そういうことはないですね。なければいいです。なければ幸せだから。 いや、今後ふえることであれば、実は愛知県なんかは、そういったブラジル系二世の人たちがいっぱいいて、そこが一つのタウン、町になっているということを言われますよね。売るものもその人たちの専門であると。大きいところは、大きい工場地帯というか工業地帯はあり得るのです、埼玉にもあるのです。いろんな人たちが、そこを拠点にしていろいろ仕事をされているのですけれども、下手すると金ケ崎もそうなるのではないかなという。そうしたら、その受け入れをきちっとやっていかないと大変なのかなと思ってお聞きしました。順調にいっているから、何もないということですから、大変結構だと思っております。 幼稚園のことについてお伺いしたいと思っております。幼稚園の件については、同僚議員2人がご質問して、事細かく説明されました。なぜ今になって、今といいますか、今年度、去年からやっているのかわかりませんが、クローズアップされてきたのか、よくわからないですけれども、説明によると、生活形態が違ったとか、保育と幼稚園の、入る人がいなくなったからという、その根本的なことまでお話しされましたけれども、私が残念に思うのは、なぜ幼稚園もその時代に即応した変遷といいますか、変われなかったのかなと思っております。変われないから、そこから離れていったということも言えると思うのです。 今の人たちは、ほとんどが企業に就労していますから、昔のように大世帯で、おばあちゃんがいれば、幼稚園の迎えも送りもできたのですが、今それができない。おのずと保育園に行きますよね、通勤途中に預けることができる、帰りに勤務終わってから一緒に帰ってこれるというのが保育園のよさだと思うのです。教育方法、福祉と教育の関係は別ですけれども、基本的には子供たちにとってはいい方法、親にとってもいいほうを選ぶと思うのですけれども、そういう状況であるから、幼稚園の園児が減ってきたのではないかなと私思うところあるのです。 実際町外の保育園に通わせている人たちもいます。逆にこっちに入ってくることもありますけれども、そういったことは、やっぱり幼稚園だって考えてこなければならなかったことがあると思っています。18年には、認定こども園等に関する法が施行されて、24年度は移行できるというようになったら、その間だっていろいろ検討してこれたのかなと思って、今となっては非常に残念でなりません。ということで、その辺についてお伺いします。 ○議長(伊藤雅章君) 教育次長。 ◎教育次長(千田浩身君) 1番、青木議員のご質問にお答えいたします。 幼稚園が時代の変化に合わせてなぜ変わってこれなかったのかというふうなことのご質問かと捉えましたけれども、非常に難しいといいますか、幼稚園という仕組みがいろいろそういうふうな規定のもとで進められているものですので、それはそれとして進んでこなければいけなかった。時代に合わせてということでございますが、それがまさに今回の認定こども園化ということになろうかと思います。 幼稚園が別に悪いわけでもなく、幼稚園の先生が悪いわけでもなく、幼稚園という制度、仕組みということに保護者のニーズが合わなくなってきたという、まさにご指摘のとおりだと思うのですが、幼稚園はやはり時間が限られている、預かりはあるにしても保育時間が限られているとか、あるいは振りかえの関係で、保護者が仕事がある日でも幼稚園に預けられないとか、そういうふうなやっぱり仕組み、幼稚園という制度というものの壁をなかなか乗り越えることができずにいるというのが正直なところかと思っております。ですので、預かりで少し時間を長くするとか、給食を出すようにしてみるというふうな、保育園に似せたようなことをするにも、やはり限界があると。そういったことが正直言ってあるかなというふうに思っております。 そういったこともあったものですから、今回認定こども園への移行ということになったわけなのですが、それにつけても、やはり保育士が確保できるかできないかというふうな一つの、金ケ崎にかかわらず大きな課題がございます。 そしてまた、昨日の答弁の中にも出ておりますが、財政的な部分で、やはり人員が多くかかってしまうものですから、人を確保する、そして運行していくという上では、財政面でもかなり大きくかかわってくるということですので、それぞれの幼稚園をこども園にするということはなかなか現実的には厳しいというところがございました。 そういったことを総合的に考えまして、幼稚園を一つにまとめるということ、そしてそれを認定こども園にするということ、それで保育士、今の幼稚園の先生方も1カ所に集まってもらって、それで認定こども園の運営に努めていただくと、そういうふうな方向で今回考えたところでございます。確かに各地域での役割といいますか、そういった部分では非常によく理解はしておりますけれども、現実的な部分というのも考えて進めなければいけない部分もございましたので、このような形になったということでございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 1番、青木俊悦君。
    ◆1番(青木俊悦君) 何回も聞きましたから、十分承知しましたので、それ以上聞いて、変えろということまでは、私も資料を持ち合わせしていませんから言えませんが、ただ余りにもせかないでください。ゆっくり、じっくりとみんなの理解を得るように。全部が、100%が賛成かどうかはわかりませんけれども、それに近づけるようなお話をしてご理解をいただければ、仕方がないなと私は思っています。みんなよければいいのではないかなと思っているのですが、ただその根拠がちょっとわからなかったものですから。1年ちょっとでですよね、ここまで来るとは、到底想像はしていませんでした。もう少し時間をかけてやるのかなと思っておりました。非常に残念でなりません。回答は要りません。 最後に、私にも孫がおりまして、この間胆沢文化創造センターといいますか、六百何十人か入るところで生活発表会がありました。満席です。踊る子供は、これぐらいしかおりません。こども園なのです。200人近くの子供がおりました。見ていると、どこにいただろうなという感じで、あっという間に終わりましたが、時間になったら、休憩時間にアナウンスがありまして、「○○組のご父兄の皆さん、お帰りの準備をしてください」という話でした。出る幕がないからです。あとあなたたちは終わりだと、帰っていいですよというアナウンスがあったのです。えっ、せっかく半日見ていくかなと思ったのが、10時半で終わりでした。それが大規模な、大規模施設と言いましたけれども、こども園の実態かなと思って見てきました。そこも去年、おととしからこども園に指定されて、なっておりましたが、かわいい人たちばかりで、先生たちも一生懸命やっているのですが、永岡のを見ていると、ああ、人間味ないなという感じを受けて、非常に残念だったなと思っております。 永岡は、9時から12時まできっちり出演する時間があるから、特性を出して頑張っているのですが、ああいう大きいところに行けば、ほんの一人は一人だなと思うのですけれども、特徴を生かせる場がないなと思ってきました。ですから、金ケ崎町でも1カ所に160人でしたかというのはいいのですが、ぜひ子供たち一人一人が輝けるような施設運営をしていただきたいし、無理のないものにしていただきたいなと思っております。 お願いを、感想をお話しして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(伊藤雅章君) これで1番、青木俊悦君の一般質問は終わります。 △散会の宣告 ○議長(伊藤雅章君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれで散会といたします。 大変ご苦労さまでした。                                (午後 4時36分)...