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09月12日-一般質問-04号

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  1. 滝沢市議会 2018-09-12
    09月12日-一般質問-04号


    取得元: 滝沢市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    平成30年  9月 定例会平成30年9月12日平成30年滝沢市議会定例会9月会議会議録平成30年9月12日平成30年滝沢市議会定例会9月会議が滝沢市役所に招集された。出席議員は次のとおりである。   1番  高  橋  辰  雄  君    2番  稲荷場      裕  君   3番  齋  藤     明  君    4番  仲  田  孝  行  君   5番  小田島   清  美  君    6番  武  田     哲  君   7番  日  向  清  一  君    9番  日  向  裕  子  君  10番  川  村     守  君   11番  藤  原     治  君  12番  桜  井  博  義  君   13番  相  原  孝  彦  君  14番  角  掛  邦  彦  君   15番  松  村     一  君  16番  工  藤  勝  則  君   17番  遠  藤  秀  鬼  君  19番  佐  藤  澄  子  君   20番  長  内  信  平  君欠席議員(1名)  18番  山  谷     仁  君欠  員(1名)地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者は次のとおりである。       市         長     柳  村  典  秀  君       (上下水道事業管理者)       教    育    長     熊  谷  雅  英  君       副    市    長     佐野峯      茂  君       市 民 環 境 部 長     岡  田  洋  一  君       健 康 福 祉 部 長     小  川     亨  君       兼 福 祉 事務 所長       経 済 産 業 部 長     齋  藤  誠  司  君       都 市 整 備 部 長     齊  藤  和  博  君       上 下 水 道 部 長     太  田  城  人  君       企 画 総 務 部 長     加賀谷      建  君       地域づくり 推進課 長     高  橋  克  周  君       防 災 防 犯 課 長     引  木  光  吉  君       地 域 福 祉 課 長     舘  澤  俊  幸  君       児 童 福 祉 課 長     丹  野  宗  浩  君       健 康 推 進 課 長     猿  舘  睦  子  君       商 工 観 光 課 長     佐々木      馨  君       都 市 政 策 課 長     佐  藤  勝  之  君       総  務   課  長     勝  田  裕  征  君       企 画 政 策 課 長     木  下  昇  三  君       財  務   課  長     藤  倉  友  久  君       教  育   次  長     長  嶺  敏  彦  君       教 育 総 務 課 長     藤  島  洋  介  君       学校 教育 指導 課長     和  田     英  君       生涯学習 スポーツ課長     日  向  秀  次  君       文 化 振 興 課 長     小  野  雅  悌  君       兼滝沢市立湖山図書館長       兼埋蔵文化財センター所長       滝沢市 上 下 水道部     阿  部  一  彦  君       水 道 総 務 課 長本会議の書記は次のとおりである。       議 会 事 務 局 長     井  上  裕  司       議事総務課 主任 主査     熊  谷     昇       議 事 総務課 主 査     女  鹿  寛  之 △開議の宣告 ○議長(長内信平君) ただいまの出席議員は18名であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。 直ちに本日の会議を開きます。                                (午前10時00分) △一般質問 ○議長(長内信平君) これより本日の議事日程に入ります。 日程第1、一般質問を行います。 本日は3名について行います。 一般質問を行うに当たり、議員並びに答弁者各位に申し上げます。滝沢市議会基本条例第12条第3項の規定に基づき、答弁者に反問権の行使及び質問内容の確認を認めますので、発言を求める際には当職より発言の許可を得てください。 初めに、2番稲荷場裕君の発言を許可いたします。ご登壇願います。 ◆2番(稲荷場裕君) 議長。 ○議長(長内信平君) 2番稲荷場裕君。 ◆2番(稲荷場裕君) 議席番号2番、滝政会の稲荷場裕でございます。私からは、高齢者の運転免許自主返納者への支援についてお伺いいたします。 全国で、高速道路等で逆走、また運転操作ミスで店舗や歩行者へ突入するなど、高齢ドライバーによる死亡を含む事故が相次いでおり、社会問題になっております。岩手県警察本部交通企画課事故発生状況においては、盛岡西署管内において平成30年6月末で高齢者が事故当事者になった割合は、全体事故件数の約36%になっております。事故は認知症の疑いがある人だけではなく、運転技能が衰えた人にも目立っております。 警察では、こうした高齢ドライバーの事故をなくすために、運転に不安のある人には免許証の自主返納を呼びかけております。しかし、長い年月運転をしてこられた高齢の方々は、運転に自信がありまして、2015年では75歳以上で返納した方は全国で2.8%しかおりません。そのため、2016年に施行された道路交通法によって、70歳以上のドライバーは更新の際に実車運転と運転指導を含む3時間ほどの高齢者講習の受講を義務づけております。当然講習料金もかかります。75歳以上の高齢者には、さらに認知機能検査などの受講を義務づけており、更新を厳しくしております。平成30年6月末現在では、75歳以上の免許保有者である高齢者講習対象者は全国で495万人余りになっており、10年前の倍、岩手県はその7.4%もいらっしゃいます。全国順位では、岩手県は24番目に多くなっております。 これらの推移により、自主返納者は今後さらに増加するものと想定されます。しかしながら、本市においても免許証を返納してしまうと、公共交通機関の赤字が続き、撤退や縮小といった地域、そこの交通事情によって車なしでは生活ができないという高齢者の方々の声も多く、先般の議会報告会においても、高齢者支援として免許返納者対策を求める意見が多く見受けられました。高齢ドライバーが安心して免許を返納できる、そして命を守る環境づくり、これが大切と考えます。 そこで、全国はもとより岩手県の11市町村では、65歳以上の運転免許自主返納者に対し、バス、タクシー割引チケットの配布など、さまざまな支援を講じておりますが、本市においてはまだ支援がありません。本市における高齢者の事故は、現在ではさほど多くありませんが、既に高齢化が43%を超える地域もあり、高齢化は間違いなくやってきます。7年後の2025年に後期高齢者が急増してから対策する、これでは遅過ぎると思います。現在の市の財政状況を鑑み、今後の滝沢市地域公共交通網形成計画を踏まえ、今後どのような対策をお考えか、またその時期はいつごろになるのか、その辺のお考えをお伺いしたいと思います。 ◎市長(柳村典秀君) 議長。 ○議長(長内信平君) 柳村市長。 ◎市長(柳村典秀君) 稲荷場裕議員のご質問にお答えいたします。 運転免許証自主返納者への支援についてのご質問にお答えいたします。高齢者の交通事故は、以前は被害者となる場合が多くありましたが、最近は高齢者の運転による人身事故等が大きな問題となり、国では平成29年3月に道路交通法を一部改正し、高齢者の運転免許証更新に当たり、臨時認知機能検査臨時高齢者講習により更新を判断するなど、高齢者ドライバー対策が強化されているところであります。 本市の交通死亡事故は、平成26年2月以来4年7カ月間発生していない状況でありますが、平成29年の交通事故は前年より減少しているものの、61件発生し、28件が65歳以上の高齢者がかかわる事故であり、県内では高齢者運転による正面衝突などの車両相互事故が続発している状況であります。 最近の県内の交通死亡事故は、8月15日から8月27日の間に高齢者の事故が6件発生し、死亡事故多発警報県警察本部から発令されたところであります。このような背景から、運転免許自主返納者の数は、全国、県内、本市において年々増加しており、県公安委員会によりますと、本市においては平成28年では99件、平成29年では122件となっております。また、平成29年の高齢者の返納率は1.6%となっております。 運転免許証自主返納公安委員会で行い、希望者には写真つきの運転経歴証明書が交付され、身分証明書として活用できるほか、県タクシー協会では証明書の提示によりタクシー料金を1割削減する自主努力を行っております。このほかに、全国的には民間企業の協力により、商品の割引や商店街のポイント付与等を行っている地域もありますが、現在市単独でのサービスは考えていないところであります。 市では、交通安全教育専門員による自治会、いきいきサロン及び老人クラブ等、高齢者を対象とした交通安全教室を平成29年度には34回実施しており、今後もその教室の中で高齢者の事故の増加、運転の危険性を説明しながら、運転免許証自主返納の取り組みを進めてまいります。 ◆2番(稲荷場裕君) 議長。 ○議長(長内信平君) 2番稲荷場裕君。 ◆2番(稲荷場裕君) ご答弁ありがとうございます。 それでは、本市での現在の免許返納者の数、これは何人ぐらいかおわかりであればお伺いいたします。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 議長。 ○議長(長内信平君) 岡田市民環境部長。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 高齢者の方の自主返納の数でありますけれども、28年度99件、29年度122件ということで、年々増加傾向にございますが、総数では捉えておらないところでございます。 ◆2番(稲荷場裕君) 議長。 ○議長(長内信平君) 2番稲荷場裕君。 ◆2番(稲荷場裕君) それでは、7年後の2025年には後期高齢者がぐんとふえるとしてございますが、そのときの65歳以上の高齢者予想数は大体どのぐらいになるか、おわかりの範囲でお伺いいたします。
    健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 議長。 ○議長(長内信平君) 小川健康福祉部長福祉事務所長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 2025年における65歳以上の高齢者の数でございますが、こちらについては第7期の介護保険事業計画の中で推計されておるところでございまして、平成37年、2025年においては1万5,514という推計をいたしてございます。 ◆2番(稲荷場裕君) 議長。 ○議長(長内信平君) 2番稲荷場裕君。 ◆2番(稲荷場裕君) 同じく2025年で、高齢者だけでなく、多分認知症になるだろうという予想数についてもおわかりであればお伺いしたいと思います。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 議長。 ○議長(長内信平君) 小川健康福祉部長福祉事務所長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 認知症の数でございますが、国のほうでは今現在7人に1人ということが、2025年においては5人に1人というふうな推計をいたしてございます。認知症の割合については、実は全国ほぼ一律でございまして、その7分の1から5分の1ということについて見てみますと、1万5,514からいって約3,100人ほどというふうな見方ができるかと存じます。 ◆2番(稲荷場裕君) 議長。 ○議長(長内信平君) 2番稲荷場裕君。 ◆2番(稲荷場裕君) ご丁寧にありがとうございます。ただいまのご答弁で、高齢者が今後増加していくのは間違いないわけであります。高齢者の免許返納者も当然ふえていくことは明らかでございます。 そこで、平成30年6月20日現在で岩手県の高齢者免許返納者への支援事例としまして、先ほど市長からのご答弁にもありました。県では、65歳以上の返納者に運転免許経歴証明書があれば岩手県のタクシー協会加盟タクシー料金が1割引き、こういう支援があります。これは、本市でも高齢者の方々に大いに周知すべきことであると思いますが、ご所見をお伺いいたします。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 議長。 ○議長(長内信平君) 岡田市民環境部長。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 高齢者のドライバーの皆さんに対する交通安全の教室等を市でも行っておりますけれども、その際返納の方法、また返納した際、証明書によってそういったサービスがあるといったことは、ご紹介しているところでございます。 ◆2番(稲荷場裕君) 議長。 ○議長(長内信平君) 2番稲荷場裕君。 ◆2番(稲荷場裕君) この情報をご承知の高齢の方々は、返納ということをお考えの方もいらっしゃるのではないかと、こう思いますけれども、十分に周知されているかどうかということは後に置きまして、どんどんお知らせしていくということも大事だと思います。 次に、県の支援と同時に、県内市町村ではかなりの地域でかなりの支援をしております。例を挙げて申し上げます。盛岡市では、65歳以上にカードポイントの付与による商店街の割引、花巻市では65歳以上にバス、タクシーチケット1万円分を交付、北上市では75歳以上にバス、タクシーサービス券1万円を交付、金ケ崎町では70歳以上にタクシー利用券1万円を交付、同じく金ケ崎町の交通安全協会では町営コミュニティバス5,000円を交付、奥州市では3年間コミュニティバスを半額、一関市では65歳以上バス、タクシー1万2,000円を交付、釜石市ではオンデマンドバスの運賃を半額、洋野町では70歳以上に町営バス半額、野田村では75歳以上に村営バスの無料、軽米町では75歳以上に共通商品券、これはタクシー交通券に使えると、これが2万円交付、岩手町では70歳以上にバス、タクシー公共交通回数券1万2,000円を交付と、このようになっております。本市にとっては、まだお考えではないということですが、今後参考になるものはないのでしょうか、お伺いします。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 議長。 ○議長(長内信平君) 岡田市民環境部長。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 各市町村においてそういったサービスを実施しているということは、我々も承知しているところでございまして、その中で継続的な支援をしている自治体と、あとは1回、1度タクシー券を交付するといった、それぞれサービスの仕方もいろいろあるようでございます。その中で、今後どういったサービスによって自主返納率が高まったのかというのも調査しながら、研究をして進めてまいりたいと思います。 ◆2番(稲荷場裕君) 議長。 ○議長(長内信平君) 2番稲荷場裕君。 ◆2番(稲荷場裕君) いずれにせよこれからふえ続ける高齢者の中には、今後単身で独居される方も多くなることでしょう。また、免許返納後の交通対策支援がなければ、高齢者のひきこもりを助長することにもなりかねなく、高齢者心身の健康にもかかわってきます。大きな事故を招かないよう、また市民の健康や人命を守ることは、多くの事業の中でも実施優先順位は高いものと思いますが、お考えをお伺いいたします。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 議長。 ○議長(長内信平君) 岡田市民環境部長。 ◎市民環境部長岡田洋一君) まず、高齢者の方を含めて交通安全、安全に道路を通行していただきたいということが第一であると思います。その中で、市で今実施しております交通安全の教室であったりとか、あとは県のほうでもサポカーを利用した安全教室であったりとか、あとはシミュレーターを使った安全教室や、さまざまな安全教室を実施しております。 安全を守るということで、1つ自主返納といった方法もあろうかと思いますが、先般新聞にも出ておりましたけれども、免許を返納するということは、第二の退職にも当たると。そうすると、やはり社会へ参画する中に、当然ながら公共交通による足の確保であったりとか、あとはどうしても車を必要とする高齢者の方もいらっしゃるということで、どういった場合に自分の機能が高齢によって低下しているのかというのも、今警察のほうでもドライブレコーダーを貸し出して、それで録画して、どういったときに認知機能が落ちているのか。例えばここに危険が迫っていたのだけれども、認知できなかったのかといったことも、今貸し出しもしているようでありますので、そういったことも10月に滝沢の交番のほうから回覧文書が、改めてそういったサポートをしているというのも今回回覧がありますので、まずはどういった形で自主返納につながるのかといった部分を含めて、警察と連携しながら取り組んでまいりたいと思います。 ◆2番(稲荷場裕君) 議長。 ○議長(長内信平君) 2番稲荷場裕君。 ◆2番(稲荷場裕君) 警察と連携して進めていただきたいと、ぜひそう思います。なるべく自主的に返納していただける、これが一番望ましいのではないかと、こう思います。 手遅れにはならないように、すぐにでも対策を講じることが望ましいのですが、滝沢市の第1次滝沢市総合計画の中で、平成29年から平成34年までの滝沢市地域公共交通網形成計画、この中で7つ挙げた課題の中に、課題2に高齢者及び免許返納者への対応、これを挙げて、高齢者の外出支援、健康増進に向けた交通政策の取り組みの検討、これが取り上げられています。既に平成29年度に検討協議を始め、スタートして、30年度では実証、実施に入って、今度の平成31年度で見直しに入るわけでありますが、産官学民による滝沢市地域公共交通会議、これも行われており、今までの課題に高齢者及び免許返納者への対応、これへの実施は今現在どのようになっておられるのでしょうか、お伺いします。 ◎都市整備部長齊藤和博君) 議長。 ○議長(長内信平君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長齊藤和博君) 現在の状況でございますが、市では29年9月に滝沢市地域公共交通網形成計画という中で、その課題の解決のための施策として、利用しやすい交通体系の構築といったものを掲げております。その中に、交通弱者に対する交通施策の展開というところで、この中では返納者のみならず高齢者、あるいは妊娠している方などが含まれた全体での交通弱者という視点の中で計画を策定しようとするものでございます。その中で、今年度については、現在バス事業者等々といろいろな協議を重ねておりまして、また今後は市内を運行しております福祉バスという観点もございます。そういったところとも協議を進めまして、交通政策の立場で、返納というよりは交通弱者に対する対策という中で、今後ともいろいろ協議を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆2番(稲荷場裕君) 議長。 ○議長(長内信平君) 2番稲荷場裕君。 ◆2番(稲荷場裕君) 今地域公共交通網形成計画のスケジュールに沿ってずっと検討されており、また中には実施されているものもあると、こういうことでございますが、今言った高齢者及び免許返納者への対応、これは課題にも挙げられているわけですので、ぜひ早目にご検討をいただきたいし、実施に入っていただければなと、こう思います。 前にもお話ししましたが、本市の高齢化は待ったなしでございます。早期の対策、支援が大切なのですが、本市の財政事情等を鑑みますと、滝沢市地域公共交通網形成計画に沿った高齢者や免許返納高齢者への交通対策、そしてできるなら公共交通への割引等の支援、それぞれのしかるべき時期とはおおよそいつごろが可能なのか、それをお伺いしたいと思います。 ◎都市整備部長齊藤和博君) 議長。 ○議長(長内信平君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長齊藤和博君) まず、いつごろというお話でございますが、これまで市のほうでは公共交通マップの作成であったり、あるいは案内や情報の発信、あと今年度待合室の環境整備というところで、ビッグルーフと市役所前のバス停の環境改善を行おうとしております。 まず、バスの現状については、なかなか運転手さんもおらないというところで、課題が多くございます。目標というところでございますが、いずれバス事業者のいろんなご事情もございます。いろいろな関係者と協議を進めながら、後期の中で実施については検討して進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆2番(稲荷場裕君) 議長。 ○議長(長内信平君) 2番稲荷場裕君。 ◆2番(稲荷場裕君) この地域公共交通網形成計画、この概要の中には最終計画は29年から平成34年までという計画になっております。いみじくも来年度、31年度はその上位にあります第1次滝沢市総合計画、これも見直しの時期でございます。あわせて、公共交通網形成計画も見直しに入っていくものと思われます。先ほど言ったように、高齢者はふえていきますので、現状は刻々と変わってまいります。どうかこの見直しをしっかりしていただいて、早目にそういう公共交通網の支援対策を行えるように進めていただきたいと、こう思います。これはやっぱり市民の安全にとって大事なことだと思いますので、その辺をお願いして、終わります。 ◎都市整備部長齊藤和博君) 議長。 ○議長(長内信平君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長齊藤和博君) この見直しにつきましては、31年度に行うこととしております。そういう中で、さまざまな関係者の皆様からご意見をお伺いいたしまして、あるいは福祉バスの関係もございます。総合的に高齢者対策、弱者対策というところは進めていかなければならないというふうに考えております。 ○議長(長内信平君) これをもって2番稲荷場裕君の一般質問を終結いたします。 10時45分まで休憩いたします。            休憩(午前10時28分)                                                    再開(午前10時42分) ○議長(長内信平君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、3番齋藤明君の発言を許可いたします。ご登壇願います。 ◆3番(齋藤明君) 議長。 ○議長(長内信平君) 3番齋藤明君。 ◆3番(齋藤明君) 議席番号3番、一新会、齋藤明でございます。通告に従いまして質問いたします。答弁よろしくお願いします。大項目3点、地域づくり振興対策について、学校教育振興について、図書館の運営について、以上3点についてお伺いいたします。 まず最初に、地域づくり振興対策について。滝沢市は平成26年1月1日をもって市制施行を実施して、今年5年目を迎えました。住民自治日本一を掲げ、第1次滝沢市総合計画を策定し、基本構想、市全域にわたる基本計画を樹立して、地域自治の進展を進めるとしております。 前期、平成27年から30年までの実績を踏まえて、今後の4年間の後期実行計画を策定中と思います。地域づくり懇談会を初め地域の現状などから、その実態に即した振興を図ることが重要と思います。以上のことから、次の点について伺います。 1つ目、地域づくりの現状と今後の展望について。 2つ目、地域づくりの担い手への育成方針について。 3つ目、地域づくりの行政の人的対応、支援について。 4つ目、滝沢の人材、地域財産をどのように生かしていくのか。 大項目2点目でございます。学校教育振興について。人口増によるマンモス小学校の解消等のため、滝沢中央小学校として平成31年度の4月の開校を目指し、準備が進んでおることと思います。このような状況を踏まえ、小学校、また中学校の新指導要領の展開が大変重要なことと思います。以上のことから、次の点について伺います。 1つ目、小中学校における学力の現状について。 2つ目、同じく小中学校における学力の向上に向けた取り組みについて。 3つ目、郷土愛を取り入れたふるさと滝沢における教育への方向性について。 4つ目、小中学校における体力の現状について。 5つ目、同じく小中学校における体力の向上に向けた取り組みについて。 6つ目、学校ごとの特色あるスポーツの今後の取り組みについて。 最後になります。第3点目、図書館の運営について。人々の交流の拠点としてビッグルーフ滝沢が平成29年4月フルオープンをし、1年半を迎えましたが、滝沢市公民館内にあった湖山図書館は、ビッグルーフ滝沢内に直営施設として新湖山図書館として運営をしております。地域交流の場として、また地域文化の発展に寄与すべく、今後の図書館の位置づけもあわせ、地域交流の場を含めた大変重要な役割があると考えます。以上のことから、次の点について伺います。 1、滝沢市立湖山図書館の利用状況と今後の運営方針について。 2つ目、利用者のリクエストに対応した新書、専門書等の購入の経緯について。 3つ目、かっこう号の利用状況と今後の展開について。 4つ目、地域交流の拠点化へ向けた図書館の役割と方向性について。 最後、5つ目、地域交流の拠点たる図書館業務にかかわる人材育成の方向性について伺います。 以上、よろしくお願いいたします。 ◎市長(柳村典秀君) 議長。 ○議長(長内信平君) 柳村市長。 ◎市長(柳村典秀君) 齋藤明議員のご質問にお答えいたします。 初めに、地域づくり振興対策についてのご質問にお答えいたします。まず、地域づくりの現状と今後の展望についてでありますが、平成26年度に第1次滝沢市総合計画の基本計画に位置づけられる地域別計画を地域ごとに作成し、滝沢市地域コミュニティ基本条例に基づく地域づくり懇談会が計画を推進しております。今年度は計画の中間年に当たることから、計画の振り返りと見直し作業を現在地域の皆さんとともに取り組んでおります。 地域づくり懇談会は、地域別計画に基づき、課題の解決や地域の環境整備等を目的に活動しておりますが、鵜飼地域ではうかい馬コまつりを立案、実行するなど、新たな事業にチャレンジし、地域内の連携がさらに深まっているものと考えております。 自治会における地域活動を含め、これまで継続されている地域づくりを支援しながら、地域別計画の振り返りを一つのきっかけと捉え、計画を再認識するとともに、後期の計画に基づきさらなる活動の輪の広がりを目指すことにより、地域づくりが多様な団体との連携、さらには複数の懇談会同士で活動するなど、団体のつながりを意識した地域づくりが展開されるものと考えております。 次に、地域づくりの担い手育成方針についてでありますが、自治会を初めとする多くの団体において担い手、いわゆる後継者がいないということが課題であると認識しております。滝沢市自治基本条例において、地域づくりは地域が抱えている課題を解決し、暮らしやすい地域を実現するための取り組みとしておりますが、地域づくり懇談会を構成するさまざまな団体において、活動の担い手の育成は重要であると考えております。 地域づくりは、年齢や男女を問わず多くの方が活動に参加できる環境や雰囲気をどのようにつくるかに視点を置き、日ごろの地域活動を支えている自治会、そして地域別計画推進の主体となる地域づくり懇談会の活動を支える役員など、自治会長以外の方を対象とした研修会を開催しており、互いを尊重し合う意識が広まるものと考えております。 次に、地域づくりの行政の人的対応、支援についてでありますが、地域づくり懇談会の活動の人的支援として、総括主査をリーダーとして、採用年数も考慮しながら地域づくり支援職員3人を地域づくり懇談会に配置しております。今年度は、地域別計画の見直しということで、担当課とともに地域を回りながら見直し作業に取り組んでおります。そのほかにも、チャグチャグ馬コの行進路や児童生徒の通学路清掃に参加するなど、地域の皆さんと一緒に活動しております。 地域別計画の推進にかかわり、財政的支援として補助金も活用していただいており、今後はこれまで以上に地域づくりに関するさまざまな活動に職員が参画し、市民とともに考え、行動することが求められると考えております。 次に、滝沢の人材と地域財産をどのように生かしていくかについてでありますが、地域においても担い手不足等が課題となっている現状において、これまでさまざまな地域活動にかかわってきた経験がなくとも、これから多方面で活躍できる人材や地域でも気づいていない宝がまだまだ多いと考えております。 地域別計画には、地域の宝物として伝統芸能、地区行事、自然環境など、多くのものが掲げられておりますが、地域で再認識し、その宝をどのように守り、また活用していくかを地域で考えていくことが地域力につながり、最終的には地域の大きな財産になるものと考えます。 自治基本条例においては、市内に通勤や通学する方、市内で活動する方々も市民としており、この多くの市民がいかに連携、協力し合うかが大切であり、人とのつながりを生かしながら、今後も地域づくりを推進してまいります。 ◎教育長(熊谷雅英君) 議長。 ○議長(長内信平君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷雅英君) 私からは、学校教育振興についてのご質問にお答えいたします。 まず、小中学校における学力の現状についてでありますが、平成29年度の全国標準学力検査の結果によりますと、小学校6年生では国語で8校全校が、算数では8校中7校が全国標準を上回っております。中学2年生では、国語で6校中4校が、数学では6校中3校が全国標準を上回っております。半数以上の学校が全国標準を上回る状況がここ数年続いていることから、本市の小中学校の学力は、全国標準レベルを維持しているものと捉えております。 次に、小中学校における学力の向上に向けた取り組みについてでありますが、各学校においては学力調査の結果を分析し、その内容を授業改善や個別指導に生かす取り組みをするとともに、滝沢市小中学校ジョイントアップ・スクール事業による小中が連携した授業改善への取り組みなどを継続して行っております。校内研修会では、いわての授業づくり3つの視点を基本にして、わかる授業の実現に向けて研究を進めており、指導主事が各学校を訪問し、学習意欲を高める手だて、主体的、協働的な学習活動の実現、わかったことを実感させる振り返りのあり方などについて指導、助言を行っているところであります。 次に、郷土愛を取り入れたふるさと滝沢における教育への方向性についてでありますが、子供たちに郷土愛を育むためには、まずは教師が本市の風土や文化等への理解を深め、愛着を持つことが大切であると考えており、研修会等の機会を捉えて本市のよいところを見つけ、学びを深め、子供たちに教えてほしいということを話ししております。 各小中学校では、社会科や総合的な学習の時間などにおいて本市の産業や自然、歴史などを学び、郷土への理解を深めております。また、全ての教室に市民憲章、教育目標、愛唱歌を掲示するとともに、地域の行事への参加、地域でのボランティア活動などを通してふるさと滝沢への親しみや愛着を育んでいるところであります。新設される滝沢中央小学校においても、学区の特色や人材を生かしながら、郷土愛を育む教育を推進してまいりたいと考えております。 次に、小中学校における体力の現状についてでありますが、市内小中学校におきましては、毎年体力・運動能力テストを実施し、県や全国の平均と比較するなどの分析を行っております。平成29年度の結果を見ますと、小学校では握力、立ち幅跳びは全国を上回る学年が多く、50メートル走もほぼ全国並みでありますが、上体起こしは男女とも全国平均を下回る状況となっております。中学校では、長座体前屈、立ち幅跳び、ハンドボール投げでは男女とも全国平均を上回っておりますが、持久力をはかるシャトルランにおいては全国平均を下回る結果となっております。課題のある種目についても、全国平均との差はわずかであることから、市内小中学生の体力、運動能力につきましては、おおむね良好であるものと捉えております。 次に、小中学校における体力の向上に向けた取り組みについてでありますが、市内小中学校におきましては、平成27年度から児童生徒が毎日60分以上運動や遊び、スポーツに親しむ元気・体力アップ60運動に取り組んでいるところであります。今後におきましても、元気・体力アップ60運動への取り組みを継続するとともに、徒歩による登下校、休日や冬期間における運動を奨励すること、運動習慣が身についていない児童生徒への指導を工夫することなどに取り組み、児童生徒の体力の向上を図ってまいりたいと考えております。 次に、学校ごとの特色あるスポーツの今後の取り組みについてでありますが、中学校の部活動については、滝沢南中学校に県内で唯一男子新体操部とラグビー部が常設されており、特にも男子新体操部は東北大会6連覇、全国大会優勝を果たすなど、目覚ましい活躍をしているところであります。また、昨年度滝沢第二中学校の女子駅伝チームが県大会優勝を果たすなど、駅伝や陸上競技での活躍も特筆されるところであります。学校の規模や伝統などに応じて、卓球、バレーボールなどに取り組んでいる学校もあり、今後におきましても学校ごとの特色のあるスポーツ活動について支援してまいりたいと考えております。 次に、図書館の運営についてのご質問にお答えいたします。まず、図書館の利用状況と今後の運営方針についてでありますが、新図書館となった平成29年度の図書の貸し出し冊数は、年間15万9,797冊、月平均では1万3,316冊、利用者数は年間4万5,050人、月平均では3,754人となっております。旧図書館に比べ、貸し出し冊数、利用者数ともに約1.5倍増加いたしました。本年度につきましても、貸し出し冊数、利用者数とも同程度となっております。 また、平成29年度においておはなし会は2回、参加者112人、ミニシアターは12回、参加者は383人、子供映画会は2回、参加者は298人など、各事業を開催し、多くの方々に利用いただいております。 今後の運営方針についてでありますが、平成30年度社会教育行政の方針と計画の基本方針、学べる・活かせる環境づくりに基づき、地域資料や行政資料など、利用者の求める資料を確実に提供できるようにするとともに、大型絵本の充実を図り、子供たちへのサービスも重視するなど、生涯にわたってみずから学習できる施設として、利用者のニーズの把握に努め、市民の皆さんの実情や時代の変化に即した運営に努めてまいりたいと考えております。 次に、利用者のリクエストに対応した新書、専門書等の購入の経緯についてでありますが、図書の選定については、社会教育委員会議において委員のさまざまな意見をいただき、基本方針を定めており、発刊図書一覧や利用者の読書傾向、リクエストなどを踏まえ、図書館司書の資格を有する職員などで構成する選書会議において選定しております。 利用者のリクエストにつきましては、平成29年度は3,345件のリクエストがありました。貸し出し中の図書へのリクエストは3,041件で、当図書館で購入されていない図書へのリクエストは304件でありました。購入されていない図書のうち、リクエストにより購入した図書は142件、他の図書館から相互貸借により貸し出した図書は162件でありました。 次に、かっこう号の利用状況と今後の展開についてでありますが、かっこう号の年間の貸し出し冊数と利用者数は、旧図書館のときの平成26年度は1万6,098冊で3,178人、平成27年度は1万5,088冊で2,997人でしたが、新図書館となった平成29年度は1万3,148冊、2,420人となっております。旧図書館のときと比べると、かっこう号の貸し出し冊数、利用者数ともに減少傾向となっておりますが、これは新しい図書館になってから直接図書館に来られて借りる方がふえたことによるものと考えております。 かっこう号の運行につきましては、市内40カ所の巡回場所を定期的に見直すなど、利用者により利用しやすく喜ばれるように努めてまいります。 次に、地域交流の拠点化へ向けた図書館の役割と方向性についてでありますが、市民の憩いの場として定着してきたビッグルーフ滝沢は、図書館とホールなどのあるコミュニティセンター、産直やレストランのあるたきざわキッチンの複合施設であり、さまざまな相乗効果も見受けられることから、多くの方々に図書館を利用していただいているところであります。 今後も交流拠点複合施設内にあることの利点を活用し、ミニシアターや読み聞かせ会の企画を行うなど、地域交流の一助になり、引き続き多くの方々が利用されるよう努めてまいりたいと考えております。 次に、地域交流の拠点たる図書館業務にかかわる人材育成の方向性についてでありますが、図書館の職員はビッグルーフ滝沢の関係団体と毎月全体会議や連携ミーティングにより情報を共有し、施設の課題解決を通して幅広い知識を学んでおります。また、外部研修会への職員の参加や書籍の修繕など、専門的な研修を実施し、来館者の接し方などについて定期的に職員ミーティングを行い、職員間の共通理解を図るとともに、丁寧で親切な対応ができるよう、今後も図書館職員の資質向上に努めてまいります。 ◆3番(齋藤明君) 議長。 ○議長(長内信平君) 3番齋藤明君。 ◆3番(齋藤明君) それでは、3点の中でそれぞれ再質問をいたします。よろしくお願いします。 まず最初に、地域づくり振興対策でございます。私ども地域づくりの現状の中で、やはり古くからつながってきた地域をさらにステップアップしながら、人材の登用、育成も図りながら進めておる現状であるわけでありますが、そういった中で一つの方向性としては、地域づくり懇談会を含めた、いわゆる地域の大きな視点に立った物の見方の中で展開すると。これは、3年を経過し、ことし中間点になるわけですが、そういった中で一番力を入れなければならないというところについて伺います。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 議長。 ○議長(長内信平君) 岡田市民環境部長。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 地域別計画が市内の11の地域で策定されまして、今年度見直しの作業ということで、担当課であります地域づくり推進課の職員と、あとは支援職員が各地域に入りながら、地域の皆さんとお話し合いをしているところでございます。 その中で、力を入れている点というところにつきましては、これまで3年間、4年目に今年度入っているわけでありますけれども、その取り組みがどういった形で取り組まれてきたのかといった振り返りの作業をしているところであります。その中で、既に達成されている項目であったり、またさらにそれを今後も推し進めていきたいといった課題であったりとか、そういったものを地域の皆さんと共有をしながら、今後後期の計画を、今見直しで、おおよそ今月中に終わる予定になっておりましたけれども、そういった中で各地域で地域づくりに取り組んでいく内容を確認しながら、そこを後期の計画に盛り込んで、その計画を推進していくということが大きなポイントであるというふうに考えております。 ◆3番(齋藤明君) 議長。 ○議長(長内信平君) 3番齋藤明君。 ◆3番(齋藤明君) 続いて、現状を精査しながら次への段階にステップするということになるわけですが、一応項目の2点目にあるわけですが、担い手、いわゆる役員、委員について、これが今後ステップするための一つの指針になるわけですが、そういった中では研修会は何度か開催したというふうにたしか承っておりますが、今後の見通しというか、やはりそれぞれの地域がそれぞれ違うわけですが、例えば中間クラスの事務局の対応が一番力がかかるわけですが、そういった中の展開というのはどのようにお考えなのか伺います。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 議長。 ○議長(長内信平君) 岡田市民環境部長。 ◎市民環境部長岡田洋一君) これまで地域の皆さんを対象とした研修は、自治会長さんを中心とした研修会が従来開催されておりまして、これは現在も継続しておりますけれども、現在さらに各自治会なり、あと地域には専門部も皆さん、あとは地域づくり懇談会の中にもそれぞれ部門分けて活動している皆さんありますし、また事務局を担っている皆さんもありますので、そういった多くの方々、今主に活動されている方、さらに活動されている中では将来の地域のリーダーになる方もいらっしゃると思いますが、そういった方々に集まっていただきながら、情報交換であったりとか、また地域課題をどういった形で解決したといった成功事例を共有しながら、ワークショップなども開催しながら展開しているところであります。 ◆3番(齋藤明君) 議長。 ○議長(長内信平君) 3番齋藤明君。 ◆3番(齋藤明君) 専門部ごとということは、大変意味のあることだというふうに思います。そういう中でも、いわゆる役員に到達できるまでというのは、やはり専門的なものを通しながら総体的な力がついて、そして役員に上がっていくというふうになると思います。そういう意味においては、自治会役員が非常になり手がいないというのは、どこのところも悩みなわけですが、やはり広い人材を登用するという見地では、中高年以上の方が主役であるということはどこの自治会も同じかというふうに存じます。そういう中では、若い世代の取り組みについての所見というか、そういったことを伺います。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 議長。 ○議長(長内信平君) 岡田市民環境部長。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 長らく各地域で活動しておりますと、その形というものが大きく決まってしまっている部分があろうかと思います。そうしますと、ややもすれば若い世代の皆さんが参画した際に、これまでの形にとらわれてしまったときに、何かのきっかけで参加はしつつも、なかなか活動の範囲が限られたり、また許容されないという部分で、逆に1回は入っても、今度はやめていくといったケースも聞いております。地域で活動するという、やっぱり楽しく活動するというのが一番であろうと思います。その中で、活動しやすい環境をいかにみんなでつくっていくかということと、あとはその形というのは、基本のルールはあろうかと思いますけれども、ある程度やっぱり活動、地域活動というのは自由なものでありますし、各地域の特色があって、教科書があって、そのとおりに行くものでもありませんので、ある程度許容する気持ちを持ちながら、受け入れる環境をつくってやっていくことが必要なのではないかなと思っております。 私は消防のほうも担当させていただいておりますけれども、消防の皆さんもだんだん団員が少なくなってきているとはいえ、若い世代の方々多く活躍されております。その場合は、やはり目的、目標を持って、崇高な思いで活動されておりますけれども、そういった目的意識も持ちながら、そういう中で情報共有して、やはり若い世代を若い世代の人たちが取り込んでいくといった展開も必要であろうと考えております。 ◆3番(齋藤明君) 議長。 ○議長(長内信平君) 3番齋藤明君。 ◆3番(齋藤明君) いわゆるなり手が、そういう中では、豊富ではないけれども、ある程度存在しているということは、私もそう思います。ただ、それはそれぞれの地域の中での収れんの違いもあるということは認識しておりますが、しかしそういう面では、どこも同じなわけですが、幹部になるまでの力というのは非常に大事であるし、それからそれをステップして、さらに副会長とか会長になるというのは、まだ大変なことになるわけですが、私が会長かとか、副会長か、部長かというふうな、なかなか難しいところがそういった面では発生しているのが大半なわけです。そういう意味では、まだまだこれには相当な力を入れながら、これはもちろん地域が力を入れていくことになるわけですが、やはり後押しをする支援というか、そういった面では非常に大事なことがあるのではないかというふうに感じます。 いろいろと見ると、地域への展望というのはそれぞれ差異がありまして、それぞれの地域が活動しているわけですが、なかなかほかの地域が見えないところもあるわけですが、そういった中での人的交流というか、そういった企画というか、そういうものはそれぞれでいいわけですけれども、何かそういったお考えはあるのか伺います。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 議長。 ○議長(長内信平君) 岡田市民環境部長。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 各地域づくり懇談会単位というのは、1つの自治会単位であったり、または複数の自治会さんが入りながら、多いところでは8つの自治会さんが1つの地域づくり懇談会を形成しているといった面では、その活動の中では自治会を超えた中での交流というものはあろうかと思います。 その中で、いかに交流をして、あとは情報共有するかというのは、先ほど申しました研修会等で、各地域でどういった活動をされているといったようなことの共有を図ったりとか、そういったことの中で地域づくりに関するヒントになるような研修会も我々開催をしておりまして、また地域の皆さんからもどういった研修会が必要なのかというようなご意見もいただいておるところであります。昨年は、人材育成と女性の活躍ということで、女性が地域でどういった活躍を、現在もされているわけですけれども、さらにされていくためにはどういった環境づくりが必要なのかとか、どういった役割を持っていただくことが最適なのかとか、そういったことも研修しておりますので、地域の皆さんのほうからご意見いただきながら、研修であったりとか、人材交流といいますか、情報共有も含めて取り組んでまいりたいと思います。 ◆3番(齋藤明君) 議長。 ○議長(長内信平君) 3番齋藤明君。 ◆3番(齋藤明君) 地域づくりの中で、地域づくり懇談会、それぞれの地域によっては進め方も協議の仕方もあるわけですが、そういう中での支援員のいわゆる立ち位置というか、そういった面では事務局と帯同しながら一緒にやっていくのだというスタンスであるべきなわけですが、非常に業務煩多ということもあるわけですが、そういった面ではどのような展開をなされておるか、そういった現状について伺います。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 議長。 ○議長(長内信平君) 岡田市民環境部長。 ◎市民環境部長岡田洋一君) やはり地域づくりを支援するためには、担当課の地域づくり推進課のみならず支援員、そして役所全体で地域を支援していく、サポートしていくというのは必要であろうと思います。その中で、支援職員はこれまでも配置はしておりましたけれども、なかなか顔の見える関係性ではなかったといったところの反省もありまして、今回地域別計画の見直しに際して、その支援職員が各地域に入って、まずは顔を覚えてもらうと。あと、例えば役所で会ったときには、自分の地域の支援員であるといったこともそこで認識していただきまして、そういったところではいろんな課題であったりとか、相談事であったりとか、そういったものも言いやすい環境になろうかと思いますので、そういったことで地域づくり支援職員のスキルアップということで、その職員もその他の事例を学びながら、どういった役割を持ちながら地域に入っていくべきなのかといった研修にも参加して、職員自体のスキルアップも図りながら、地域とともに地域づくり活動を一緒に進めていくような形でやっていければと思っております。 ◆3番(齋藤明君) 議長。 ○議長(長内信平君) 3番齋藤明君。 ◆3番(齋藤明君) 地域づくりの質問の最後になりますが、滝沢の人材、それから地域の財産をどのようにと、このような展開の中で、地域にはそれぞれ従来というか、大きな伝統があった、いわゆる伝統文化とか、そういった面の中で展開されるところもあれば、新しく掘り起こして、例えば蒼前太鼓とか、それぞれをどのようにしていくかというのは、地域によっては非常に展開が違ってくるというふうに思います。例えば滝沢も150年の歴史ありながら、そういう面では新しい掘り起こしというのは非常に難しいというふうに捉えます。そういった中では、自治会に置かれたところにどのように波及すべきなのか、そこだけにとどめておけばいいのか、それともこの財産を少しみんなで分かち合いながらしたらどうなのか、そういった面の見解はあるかないか、ちょっとだけお願いいたします。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 議長。 ○議長(長内信平君) 岡田市民環境部長。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 地域別計画の中には、地域の宝ということで、地域別計画を策定したときに各地域にどういった宝があるのか、守るべきものはどういったものがあるのかというのを再確認したことがあると思います。 その中で、その情報を地域でいかに共有して、その地域の方がどういった宝、また今後さらに伝統として伝え、そしてそれを守っていかなければならないというものはどういったものがあるのかというのをまずは地域の皆さんによく知っていただくというのは大切であろうと思います。その中で、その活動にどう地域の皆さんがかかわっていくのか、守っていくのか、そしてそれをさらに1つの自治会、そして地域、さらに近隣、または全市なのか、交流といいますか、それを広げていくといった形の中で守っていくということが大切であろうと思いますので、さらに今回地域別計画の中で地域の宝物というのを改めて再確認をして、またさらにつけ足すものがあるのかどうかといった作業もしておりますので、その中でまずは確認をして、それをどう活動につなげていくのかということを地域の皆さんと一緒に進めてまいりたいと思います。 ◎副市長(佐野峯茂君) 議長。 ○議長(長内信平君) 佐野峯副市長。 ◎副市長(佐野峯茂君) 全体的なところ、今部長からお話ししましたけれども、特に後期に向けては、最初平成14年につくりましたまちづくり懇談会のときは、県立大学の先生にお願いしたのですが、最初だということもありますが、そういう中で地域で汗をかくような活動をしてみませんか、そういうものに補助金をつけてみませんかと。補助金の決定も住民の皆さんで決定したわけですが、そういう形をとりませんかというような、要するに学習だというふうに思うのです。それが、やはり総合計画に位置づけてきちんとやりましょうというような形でビジョンとし、今進めている総合計画では各地域で、今度は地域づくり懇談会というふうな形で進めております。 私は、そういうものを通して感じているのは、後期の中ではやっぱり地域の課題について、地域独自の課題を何か見つけ出して、1つぐらい、それは今もやっているのですけれども、さらに考えていただければいいかなと。ずっと話題に出ていた、例えば除雪の問題、地域でどう考えようかとか、そういったことも一つのテーマにするとか、それぞれの地域であると思います。もちろん地域の宝の発見をして生かしていくと、これなんかは心がみんな一緒になりますのでいいと思いますし、それに加えてそういった課題なんかも一緒に取り組めればいいと思います。 それから、私はなかなか地域で取り組むにしても、では何を取り組んでいくか難しかったと思うのですけれども、この健康づくり宣言は非常にいいネタになるのではないかなと思っています。地域で健康といったときに、一生懸命今考えていろいろやっていただいています。受診率を上げようとか。さらに、では地域で何をやろうかと。結局種としては、何かやりやすい一つのものができたのではないかなと。結局ベースは幸せづくりの環境づくりですので、ぜひとも地域づくり懇談会の中でもそれをヒントに、では健康のところを考えようか、全部考えなくていいですよ、それぞれで全部今やっているのを踏襲していいのですけれども、ちょっとそういうきっかけにすると、幸せづくりと健康づくりと地域づくりというのが結びついてくるのかなと思って、そのようなところを内部でも支援職員のほうにお伝えしながら、結局それもうまくいかなくてもいいと思うのです。そこになるべく、今議員さんずっと言っているように、地域の担い手になる方々が参加して進めていくというプロセスが実は一番大事だというふうに思っていますので、そこからまた見えてくるものがあるかなと思いますので、そんな形で後期は進めていければいいのではないかなというふうに思っているところでございます。 ◆3番(齋藤明君) 議長。 ○議長(長内信平君) 3番齋藤明君。 ◆3番(齋藤明君) 次に、学校教育振興についてお伺いいたします。 学校における教育の標準的なところについては、答弁にありますように全国のレベルに行っていると、そういう面では非常に頼もしいものだなというふうに感じます。しかし、現在においては、私も含めてというか、今は聞く力は備えても、それを一つの体の中に入れて発信していく表現力、思考力というのは、なかなかつくり出すものではないわけですが、そういった中での狙いというか、方向づけをどのようにお考えになっているか伺います。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。 ○議長(長内信平君) 長嶺教育次長。
    ◎教育次長(長嶺敏彦君) 表現力、思考力というふうなお話がございましたが、学習指導要領におきまして、主体的、対話的で深い学びというようなことがございまして、子供たちが主体的に考えていくというような部分に注目して、さまざまな事業をしているということでございまして、授業の中には、例えば昨日もありましたとおり道徳の授業ではそういうふうな子供たちのいろいろな考え方を引き出して、そういう中で自分の考え、あるいはほかの人の考えをお互いに理解して、自分で判断力を身につけていくというような授業をさまざまな場面でやっていく必要があるものというふうに考えてございます。 ◆3番(齋藤明君) 議長。 ○議長(長内信平君) 3番齋藤明君。 ◆3番(齋藤明君) 子供たちがやがて大人になり、そしてまたそれが地域に還元して戻ってきて、地域を愛して、愛着心、それが一つ新しい滝沢をつくっていくものだというふうに感じます。そういう意味の中においては、愛着の中にも、やはり教育の算数、国語ばかりではなく、地域に根差したいろいろな行事、それから芸能とか、いろいろあるわけですが、そういった面の中に一つの力をどのように見出しているのか、そういったことについて伺います。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。 ○議長(長内信平君) 長嶺教育次長。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 地域への愛着という部分でございますが、小学校であれば3、4年生に副読本というものがございまして、滝沢市のいろいろなことについて、その本を用いて学ぶということもございますし、総合的な学習の時間ではそれぞれの学校で特色ある地域とのかかわりということで、いろいろなことを行ってございます。例えば篠木小学校で申し上げますと、郷土芸能であります田植え踊りを学ぼうとか、あるいはさんさを学ぼうとか、あとは地域の方々、人材を生かしまして、農業の体験をするとか、そういう形で取り組んでいるところでございます。 そういう形の中で、あるいは地域のいろいろな行事につきましても、例えば地域の運動会に中学生がスタッフとして協力して参加している地域も聞いておりますし、冬の夢あかりでは小学校の子供会さんがやる行事に対して中学生が一緒に出て小学生をサポートするとか、そういうことも実際に行われているわけですので、そういう中で小学生、中学生がそれぞれの立場で、地域の方と一緒になってやっていくということを理解していくものだというふうに思っております。 ◆3番(齋藤明君) 議長。 ○議長(長内信平君) 3番齋藤明君。 ◆3番(齋藤明君) 小中学校における学力、その次は体力となるわけですが、見ますとそれぞれの運動テストというか、そういった面で見ると非常にレベル的には体力もアップしていると思います。そういう中で、それぞれの小学校と中学校においては、やはり違いは当然あるわけですけれども、ここについていわゆる市内全体のスポーツ大会とかというのはよく聞くわけですが、そういった展開の中でやはり将来伸ばしていくことによって、例えば国体とかオリンピックとかとつながるわけですが、そういった中の醸成というのはどのように図られているかということについて伺います。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。 ○議長(長内信平君) 長嶺教育次長。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) スポーツの醸成という部分でございますが、小学校、中学校、それぞれスポーツにはいろいろな大会等もございまして、特にも中学校になればいろいろな場面で東北大会、全国大会というような部分にも出場している選手、団体もかなりございます。そういう中で、そういうふうに大会等で上位の成績をおさめた子供さんたちに対しましては、時期を捉えて市民あるいは市長に報告をして、市民にそういう活躍している状態を広くお知らせをしながら、そういうふうな形で次の励みになるような形をとっているという状況でございます。 ◆3番(齋藤明君) 議長。 ○議長(長内信平君) 3番齋藤明君。 ◆3番(齋藤明君) 教育関係の中でのもう一つ、最後にいたしますが、特色あるそれぞれの学校の校風というか、そういったものの中でも、校風というよりも、勝ち続ければ伝統になるわけですので、そういった中での展開というのは、一部見れば新体操とか、ラグビーとかあるわけですが、そういう中での力は、例えば特化してその学校だけでも十分対応できるわけですけれども、そういう面ではまだまだ伸ばせる部門があるのではないかという思いがありますが、そういった展望というのはどのように図っているのか。平均的ではなく、何かそういう展望を見出しながら、滝沢にはこういう選手なり、例えばそういった面での何か期待するような、されるような、構築できるようなものがどのように展開されるかについて伺います。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。 ○議長(長内信平君) 長嶺教育次長。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 教育長の答弁にもございましたとおり、各学校にはいろいろ特色あるスポーツとして取り組んでいる部分もございますし、小規模校には小規模校なりのそういう種目を選んで、いろいろ活躍をしているというような状況でございまして、議員おっしゃるような、将来的な展望の中で何かに特化していくという考え方も一つ当然あろうかと思います。例えば岩手町のホッケーのような形のものもあるわけでございますが、本市におきましてはいろいろな形でそういうスポーツにまずは親しんでもらって、その中でそれぞれの学校の特色を生かしながらやっていくということで、現在のところはどの種目に特化するとか、そういう部分ではなくて、全体的にまずは運動能力を高める中で、その中で優秀な活躍できる種目であったり、選手が出てくるというようなことであろうかというふうに思っております。 ◆3番(齋藤明君) 議長。 ○議長(長内信平君) 3番齋藤明君。 ◆3番(齋藤明君) それでは、最後の図書館の運営についての質問をいたします。 こちらのビッグルーフに来てからの展開は1.5倍ということで、私もちょっと見えない部分があったわけですが、そういう中での位置づけとしては、利用は利用なわけですが、私どもも入るのですが、そういう面では間口が1カ所でいいわけですけれども、展開して地域の人たちがどんどん来て押し寄せているというのは常時見ていないわけですけれども、そういう地域づくりも含めて、あの図書館でいろんな歴史とか、そういった面を見ると、非常にいっぱい財産があるのです。そういう面での展開というのは、子供たちへのいろんな文書を交えた展開はあるようですけれども、一般市民に向けたいわゆる大きな展開というのはどのように捉えているのかについて伺います。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。 ○議長(長内信平君) 長嶺教育次長。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 図書館につきましては、基本的には個々の学習、学びの場ということになろうかと思います。その中で現在取り組んでいる部分は、主な部分としては、子供さんを中心とした読み聞かせとか、ミニシアターとか、夏休み、冬休みの映画会等という形で、企画事業をやっているというような状況でございます。確かに議員おっしゃるとおり、図書館には郷土にかかわる資料もたくさんございますので、そういう部分も生かしたいろいろな講座という部分では、生涯学習の講座の中、あるいは文化の講座の中でいろいろ検討をして、例えば滝沢市の文化財を回るとか、そういうふうなものの中で事業展開しているという状況でございますので、今後はその部分と図書館との連携についても何らかの形でできる部分を検討してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(長内信平君) これをもって3番齋藤明君の一般質問を終結いたします。 13時まで休憩いたします。            休憩(午前11時38分)                                                    再開(午後 1時00分) ○議長(長内信平君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、6番武田哲君の発言を許可いたします。ご登壇願います。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) 議席番号6番、滝政会の武田哲です。まず、質問に入る前に西日本豪雨、そして北海道胆振地方東部で起きた地震で被災された方々、亡くなられた方々に対して、お見舞いとご冥福をお祈りいたします。また、東日本大震災から7年と半年がたちました。しかし、依然として4,000人以上の方々が仮設住宅で暮らしています。一日も早い復興と、そして沿岸部の皆さんの笑顔を切に願いながら質問に入りたいと思います。 まず、子ども・子育ての環境について質問いたします。先日新聞の報道にもありましたとおり、児童虐待の数が、全国210カ所ある児童相談所の2017年度の速報値ですけれども、13万件を超える相談と通報があったということです。岩手県では1,088件ですか、そういった対応をしているようです。統計をとり始めて27年間連続してふえています。この現実を見たときに、多くの問題を抱えている家庭、そして子供たち、たくさんいるのだと思っています。その中で、やはり我々大人が、大人といいますか、地域といいますか、自治体といいますか、さまざまな人たちが手をとり合ってこの問題にしっかりと対処しなければならないと思っています。その中でも、児童福祉課の皆さん、いろんな場面でさまざま活躍しているのは、本当に頭が下がる思いです。その点は高く評価いたします。 そのことを踏まえながら、1つ目の質問をさせていただきます。児童虐待について、多く問題が県内はもとより国内で起きておりますが、多くの子供が被害に遭っています。市民を巻き込んで、みんなで支える子ども・子育てについて市が率先して取り組み、新たな子育て環境の形成をするべきであると考えています。そのためにも、出産、子育てをめぐる産後鬱の課題に対処するため、積極的に産婦健診の実施と産後ケアに取り組み、児童虐待の発生防止、早期発見のための支援の方策について取り組むべきであると考えています。そこで、以下のことについてお伺いいたします。 1、妊婦健診の受診状況と産後鬱の市の支援体制について伺います。 2、乳児健診の受診状況と家庭訪問の実施状況について伺います。 3、ここ数年の児童虐待の市の発生状況と虐待の種類や傾向について伺います。 4、児童虐待など、現在の市の通報体制と小中学校での確認や問題解決に向けた市の取り組みについてお伺いいたします。 大項目の2点目、雫石川の豪雨対策についてお伺いいたします。西日本豪雨では、河川の氾濫や土砂崩れにより多くのとうとい命が失われ、豪雨対策と避難のあり方について多くの問題が提起されました。市民からも、雫石川と御所ダムに対する不安の声を議会報告会やいろいろな場面で聞くことがあります。そこで、以下のことについてお伺いいたします。 1、雫石川と御所ダムに係る市の豪雨時の連絡体制及び市民への情報提供体制についてお伺いいたします。 2、雫石川の堤防の整備、管理について、管理者である国との情報共有や連携等はどのようになっているのかお伺いいたします。 3、雫石川の氾濫による浸水被害を想定した市の対応計画はあるのかお伺いいたします。 4、雫石川、北上川の氾濫による広域での災害対応体制についてお伺いいたします。 そして、大項目の3点目、ちょうど市長、この場から質問するのが今回で最後となります。これまで市長にはさまざまご答弁をいただき、議員として育てていただいたと私は思っております。そこで、これまでの市政の振り返りについてお伺いいたします。 これまで市長として歩んできた中で大切にしてきたもの、気づいたことなどについてお伺いいたします。 2、最後に議会に対して伝えたいことがあるのかお伺いいたします。 ◎市長(柳村典秀君) 議長。 ○議長(長内信平君) 柳村市長。 ◎市長(柳村典秀君) 武田哲議員のご質問にお答えいたします。 初めに、子ども・子育て環境についてのご質問にお答えいたします。まず、妊婦健診の受診状況と産後鬱の市の支援体制についてでありますが、健やかに妊娠期を過ごし、安心して出産するため、定期的に妊婦健診を受けることは重要であることから、本市では妊娠期のほぼ全てに当たる14回の妊婦健診に対し助成を実施しております。1回目の妊婦健診の受診状況を見ますと、平成29年度は98.8%と高い受診率となっております。 また、産後鬱への支援体制といたしましては、妊娠届け出時からハイリスク者を把握し、継続的に支援を行うとともに、出生届け出時に保健師が面接し、産婦と乳児の状況や支援者の存在など、実情について状況を把握しております。さらに、妊娠、出産にかけてホルモンバランスが大きく変化し、精神的に不安定になりやすく、出産し、退院してから生後3カ月ごろまでの間は育児不安が大きく産後鬱に陥りやすいことから、生後4カ月までの乳児を訪問する乳児家庭全戸訪問事業を実施し、ほぼ全ての乳児家庭に助産師または保健師が早期に訪問をしております。訪問では、乳児及び産婦の身体状況や家庭状況の確認とともに、産後鬱質問票などを用いてメンタルヘルスの評価を行い、リスクの高いケースについては必要に応じて相談機関や医療機関につなげるとともに、児童虐待予防の視点から関係機関と連携し、必要な支援を行っております。 次に、乳児健診の受診状況と家庭訪問の実施状況についてでありますが、お子さんの健やかな成長発達のため、市では乳児期に4回、幼児期に3回、乳幼児健診を実施しております。平成29年度の乳児健診受診状況は、3から4カ月児健康診査が99.3%、9から10カ月児健康診査が97.4%と、受診率は高く、年々上昇傾向にあります。健診では、お子さんの成長、発達の状況とともに、育児の状況や家族の不安や悩みを把握し、必要な支援につなげる機会となっております。 また、妊産婦、乳幼児の家庭訪問についても必要に応じて実施しており、乳児家庭全戸訪問は平成29年度の訪問実施率96.1%と高い割合で、助産師または保健師が生後4カ月までに産婦と乳児のいる家庭に訪問を実施しております。長期の里帰りにより自宅に不在の方や医療機関に入院中の方など、生後4カ月までに訪問が困難な場合には、里帰り先の自治体への訪問依頼や医療機関との連携により、母子の状況の把握に努めております。 今年度設置いたしました子育て世代包括支援センターを中心に、今後も妊産婦や家族の相談に保健師等の専門家が対応するとともに、必要な支援の調整や関係機関と連携を図り、安心して子育てできる環境が整うよう、妊娠期から子育て期にかけて切れ目ない支援体制の構築に努めてまいります。 次に、ここ数年の児童虐待の発生状況と虐待の種類や傾向についてでありますが、ここ数年の本市での児童虐待の発生状況につきましては、平成27年度が19件、平成28年度が24件、平成29年度は20件と、20件前後で推移しております。 虐待の種類についてでありますが、平成27年度につきましては身体的虐待が6件、心理的虐待が5件、ネグレクトが8件となっております。平成28年度の24件につきましては、身体的虐待が6件、心理的虐待が12件、ネグレクトが6件と、面前DV等による心理的虐待が半数を占めました。平成29年度につきましては、20件のうち身体的虐待が14件、心理的虐待が1件、ネグレクトが5件となっており、身体的虐待が7割を占めております。 児童虐待については、本市のほか児童相談所でも滝沢市民からの通告を受け付けており、平成29年度の滝沢市民の虐待相談件数は110件と、平成28年度に比べ44件の増加が見られます。その110件のうち、警察署からの通告が94件を占めており、面前DVに係る心理的虐待やネグレクト等がふえております。 ここ数年の傾向についてでありますが、複雑な家庭環境や生活状況の中での養育に加え、保護者の不安定な精神状態などの複合的な理由によるものなど、対応が難しいケースの増加が挙げられます。また、虐待を受けていた子が親となり、その子に虐待をしてしまうという世代間連鎖も見られます。 次に、児童虐待など現在の市の通報体制と小中学校での確認や問題解決に向けた市の取り組みについてでありますが、市も児童相談所も児童虐待の通報を受けた場合、まずは初期調査として児童の安全確認を行っております。安全確認は、通告後原則48時間以内に行うこととされておりますので、職員が直接家庭訪問するほか、在籍する小中学校等に出向き、安全確認をする場合もあります。確認後は、学校等や地域の民生児童委員、市の関係課等で話し合いを行い、問題解決に向けた支援を行うこととなります。本市においても、警察、児童相談所、学校などの機関と市の関係課により、児童福祉法で定められた要保護児童対策地域協議会を設置し、定期的な情報共有を行い、連携を図りながら支援を行っております。 次に、雫石川の豪雨対策についてのご質問にお答えいたします。まず、雫石川と御所ダムに係る連絡体制と市民への情報提供体制についてでありますが、年に一度、出水期前に関係自治体や県、国、報道機関が集まり、ダムの通報連絡体制等を確認するダム放流連絡会議が開催されております。また、平成27年9月の関東・東北豪雨により、利根川水系鬼怒川において大規模な浸水被害が発生したことを踏まえ、平成28年5月に北上川上流大規模氾濫減災協議会が設立され、北上川上流における堤防の決壊や越水等に伴う大規模な浸水被害に備え、隣接する自治体や県、国等が連携して減災のための目標を共有し、ハード、ソフト対策を一体的かつ計画的に推進するための協議、情報共有を行っております。 雫石川に関しましては、洪水予報河川として指定されておりますが、本市流域におきましては、洪水浸水想定区域は含まれておりません。しかし、万が一の事態に備え、県の水防計画に基づき、県や北上川上流ダム統合管理事務所との連絡体制を構築しており、毎年関係機関において情報伝達訓練も実施しております。 河川、ダムに関する警報、洪水情報の提供といたしましては、岩手河川国道事務所、北上川上流ダム統合管理事務所のホームページ及び国土交通省の河川の防災情報のホームページにより、雨量、各観測所の水位等が周知され、岩手県からも県河川情報システム、県河川情報ホームページに掲載されております。 次に、雫石川の堤防の整備、管理に関する国との情報共有や連携等についてでありますが、岩手河川国道事務所が管理する雫石川は、御所ダム直下から北上川合流点までの11キロであり、本市の対象区間は左岸の約5.4キロメートルとなっております。そのうち堤防が必要とされる約2.2キロメートルについては、全て堤防が整備済みであり、それ以外の区間は背後の地盤が高いため、堤防が不要な区間となっております。 また、管理につきましては、岩手河川国道事務所盛岡出張所により定期的な河川巡視や堤防の除草などが行われ、適切に実施されていると認識しております。引き続き安全、安心な河川管理が継続されるよう、管理者である岩手河川国道事務所と連携してまいります。 次に、雫石川の氾濫による浸水被害を想定した市の対応計画についてでありますが、雫石川の本市流域には洪水浸水想定区域が含まれておりませんが、気象台、河川管理者等との間で相互に情報交換しながら、自然現象による不測の事態に備えての避難勧告等、地域防災計画により判断基準を定めております。 次に、雫石川、北上川の氾濫による広域での災害対応体制についてでありますが、大規模災害時における岩手県内市町村相互応援に関する協定等の5つの協定を関係機関と締結しているほか、北上川上流大規模氾濫減災協議会等において水防体制を計画的に推進するための協議、情報共有を通じて、応援体制を構築しております。 また、毎年北上川上流盛岡地区合同水防訓練を北上川上流の7市町と県が共同で開催しており、今年度は本市を会場とし、ビッグルーフ滝沢防災広場で各市町から選出された水防団員が各種水防工法を実施いたしました。 次に、市政の振り返りについてのご質問にお答えいたします。まず、市長として大切にしてきたもの、気づいたことについてでありますが、滝沢村長に就任してから3期、自治体としての自立の道を選び、将来を見据えた財政基盤の強化を手がけ、村から市への選択を行い、住民と自治について議論しながら市制施行を進めるとともに、大型プロジェクトを進めるため、財源の確保に奔走いたしました。その期間の中で東日本大震災が発生し、大きな被害を受けましたが、その復興の過程におきまして助け合いの大切さや人と人とのつながり、きずなの大切さに気づかされました。 また、私が市長として大切にしてきたことは、常に市民と対話し、ともに考え、行動しながら課題を解決するということであり、このことが現在進めている自治基本条例を柱とした社会関係資本による取り組みへと向かったものと考えております。 次に、議会に対して伝えたいことについてでありますが、平成3年に当時の村議会議員に初当選し、その後議長、県議会議員を経験させていただいたことが今につながっていると思っており、大変お世話になりました。 議員各位におかれましては、これまでご指導いただきましたことに感謝申し上げますとともに、今後とも研さんを積まれ、ご健勝にて市勢の発展に尽くしていただくよう願っております。 ◎教育長(熊谷雅英君) 議長。 ○議長(長内信平君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷雅英君) 私からは、児童虐待についてのご質問にお答えいたします。 まず、児童虐待に係る小中学校の確認についてでありますが、各学校におきましては毎朝行う健康観察や、身体測定及び定期健康診断等により児童生徒の健康状態を把握するとともに、顔や身体に傷がある、朝食を食べてこない、衣服が汚れているなど、虐待が疑われる状況がある場合には、担任や養護教諭等が個別に児童生徒から話を聞く、必要に応じて保護者からも話を聞くなどの対応をしております。虐待が疑われる場合には、児童相談所や警察へ通報するとともに、教育委員会や児童福祉課にも連絡をいただくこととしております。 また、地域の方などから学校に虐待の情報が寄せられた場合にも、速やかに児童生徒の状況を確認し、状況に応じて教育委員会及び児童福祉課への相談、児童相談所や警察への通報などの対応を行うこととしております。 次に、問題解決に向けた取り組みについてでありますが、各学校においては児童生徒の家庭状況を把握し、虐待が懸念される家庭の児童生徒については、学校生活や健康状態等の変化に留意し、保護者と連絡をとりながら、虐待にならないように個別に支援を行っております。状況によっては、市の関係各課、児童相談所、警察等とも連携し、児童生徒の安全や健康を第一に考え、対応しているところであります。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) それでは、まず一つ一つ確認をしてまいりたいと思います。 まず、妊婦健診、高い値となっているということですけれども、なかなか100%にはならないと。妊婦健診を受けない場合というのは、望まない妊娠など、さまざま考えられるわけですけれども、この100%にならない受診状況についてどのようにお考えなのかお伺いいたします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 議長。 ○議長(長内信平君) 小川健康福祉部長福祉事務所長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 妊婦の個別健診、こちらの状況でありますが、受診率については市長の答弁で申し上げたとおりでございます。今なかなか受診をしないという方々、一部の方々でありますが、これについて実は妊娠のお届けをいただくときに、妊婦さんからのアンケートを窓口でちょっととってございます。その中で、妊娠についてうれしいと感じますかということで、そう思わないとか、どちらでもないというのがやはり数%いるという実態はございます。そういった方々については、何らかの悩みとか経済的な不安、あと支援者の問題とかあるのかなということで、健康推進課としては一定のリスクをお持ちの方ということで、その後アプローチをしていくという、電話をかけてみたりとか、何らかの相談につなげるとか、そういった対応をしてございます。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) 今のお答えにあったとおり、望まない妊娠、また経済的なことに関する不安など、さまざまあると思います。そのときに、産後鬱とか、また虐待につながることも考えられるわけですけれども、妊娠期も含めてといいますか、産後ケアはどのように現在行われているのか、そういった望まない妊娠の方々、さまざまなリスクを負っている方々に対する対策は現在どのように行っているのか、その点についてお伺いいたします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 議長。 ○議長(長内信平君) 小川健康福祉部長福祉事務所長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 産後のケアということでございますが、市の事業といたしましては、マタニティークラブであるとか両親学級、子育てセミナーというふうな事業を企画して実施をしてございます。その中の反応としては、6割以上の方から少し安心しましたとかいうお答えもいただいて、こちらもうれしく思っているところでありますが、個別の本当に深い悩みを抱えた方々というのは、これは赤ちゃんの全戸訪問なんかの機会にもすくい上げてございますので、それらについては本当に継続的に、場合によっては児童福祉とも連携しながら対応しているという状況でございます。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) 乳幼児全戸訪問という、家庭訪問のときという話がありましたけれども、私はこの全戸訪問というのはやっぱり100%を目指さなければならないと。どうやっても絶対100%にするのだという強い意気込みでやっていかなければ、会えない子供には、前提として危機が迫っているという気持ちでしっかり臨んでいかなければならないと思っております。 そして、この100%にならずに会えない状況というのですか、乳児全戸訪問で会えない場合というのは、どのようにその状況を捉えているのか、その点についてお伺いいたします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 議長。 ○議長(長内信平君) 小川健康福祉部長福祉事務所長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) まさに議員おっしゃるとおり、100%であるべきというところでございます。乳児全戸訪問、こちらのデータでありますが、平成29年度においては全戸訪問の事業期間中に会えなかったということでありますが、これについては17名ございました。そのうち全てその後接触はできておりまして、里帰り中でしたという方、あと入院していましたという方、あとはその後継続的な接触を図る中で、3カ月集団健診までには皆さん確認できているというような状況でございました。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) ちょっと1点だけ追加してお伺いいたしますけれども、これまで新聞報道であれなのですけれども、全国の中で28名ほどですか、所在不明の児童がいたという記事もありました。その中で、滝沢市でこれまで所在不明の児童というのは実際あったのでしょうか、ちょっとお伺いいたします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 議長。 ○議長(長内信平君) 小川健康福祉部長福祉事務所長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 福祉のほうの就学までの範囲で申しますと、そういった事例はなかったというふうに聞いております。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) 全戸訪問の機会に会えなかった、そしてあとは健診までの間に何とか会っているというところで、まず100%会えているというふうに私も評価したいと思いますし、そのご努力に頭が下がる思いです。 その中で、全戸訪問、それからあと乳児健診、そういったさまざまな場面で子供たちの状態を見ることがあると思います。その中で、支援が必要な家庭、そして注視していかなければならない家庭、そういった方たちに対しては、これまでどのような対策をとられてきたのかお伺いいたします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 議長。 ○議長(長内信平君) 小川健康福祉部長福祉事務所長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 支援を必要とするようなご家庭、お母さん、お子さん、そういったものについては、その方の状態像によってさまざまなケースがございます。それこそ精神的に不安定な問題であるとか、経済的な問題であるとか、または虐待の傾向のある問題であるとか、そういったことについては虐待であれば児童福祉、児童相談所、経済的な問題であれば生活福祉、そういったところにつなげながら、健康福祉部全体として連携をして取り組んでいるところでございます。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) 関係機関さまざま連携しながらその対策に臨んでいるということで、安心するわけですけれども、ただ児童相談所、岩手県内にもあるわけですけれども、国の指針から行くと4万人から7万人程度の自治体がある場合には、そこに専門の児童福祉司を置くことというのが本来は基本となっています。県の児童相談所には、滝沢専門の児童福祉司というのはいるのでしょうか、その点をちょっとお伺いいたします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 議長。 ○議長(長内信平君) 小川健康福祉部長福祉事務所長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 県の児童相談所、滝沢市を管轄する相談所におきましては、約30名児童福祉司がおりまして、滝沢担当もいるというふうに伺ってはございます。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) 児童相談所というところが、例えば滝沢市、それからあと学校、そして福祉関係の部署、そういったところが連携してやっていく場合があると思うのですけれども、その中でも現在児童相談所の仕事量の多さというのがよく問題になるわけですけれども、その中でそれぞれ対応のケースがあると思うのです。すぐにも対応しなければならない場合、あるいは市の中で解決できること、学校で解決できること、さまざまあると思います。その辺の虐待に関するアプローチというか、支援の方策というのは、それぞれのケースによって違うと思いますけれども、そのケースの違いというところでは、どのように連絡をとり合いながら支援をしているのか、その点についてお伺いいたします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 議長。 ○議長(長内信平君) 小川健康福祉部長福祉事務所長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) さまざまな虐待のケースということですが、先ほど市長答弁の中で、29年度20件ほど市のほうでの受理ということでありました。児相のほうでは110件、これについては答弁の中でもございましたが、警察からの通報、いわゆる夫婦げんかを目の前で見ている子供たちの心理的な傷というふうな面から、ここ数年警察のほうでも児相のほうにそれは連絡をするという体制がとられていて、急激に件数が伸びてきた状況がございます。さまざまな対応の虐待事案、これについて児相と児童福祉と、これは連携をとりながら、連絡をとりながら進めているという状況でございます。実際先ほど申し上げた20件のうち、5件は児相で受け付け、市のほうに移管になったケースということでございます。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) 児童相談所と連携しながら、そしてさまざまな関係機関と連携しながらやっているということはよくわかるのですけれども、例えば先ほど答弁の中でも要保護児童対策会議ですか、年間に何度か開催しているというお話でしたけれども、何回程度開催されているのかお伺いいたします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 議長。 ○議長(長内信平君) 小川健康福祉部長福祉事務所長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 要保護児童対策地域協議会、これは児童福祉法に基づいて各市町村に置かれているというところでございますが、これに関しては警察、学校、地域の方々、児童委員の方々とか、関係機関の中で構成されていると。回数についてでございますが、年に1回管理者会議というのがございまして、あとは4回ほどケース全体についての関係者による進行管理のための会議がございます。あとはケースごとに、当然その1件1件の重い、軽いというのがございますので、ケースごとにどの範囲の関係者が集まって相談しようかということで、ケース会議を開いてございます。これについては、ケースのたび、または状況に応じてということで、29年度は17回ほど開かれております。さらには、ケース会議とは別ですが、研修会も年に1回ほど開催しているという状況でございます。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) あと、要保護児童の対策会議、ほかにもケース会議など、さまざま多くの会議が開催されていると。実際はその状況というのは、我々も聞いてみて初めてわかるところがあります。こういったところは、市でも、そしてあと児童相談所でも、こうやっていますということをホームページなりなんなりでしっかりアピールしながら、虐待を絶対見逃さないというか、そういった体制というのがやっぱり必要だと思います。会議の回数だけではなくて、虐待の実際確認されたケース、虐待に関しては小児学会から見るともっともっとあるはずだというふうな話も実際は伺うわけですけれども、これだけ手厚くやっているということも必要かと思いますが、その点に関してお伺いいたします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 議長。 ○議長(長内信平君) 小川健康福祉部長福祉事務所長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) まず最初に、先ほどケース会議の数ですが、ちょっとうろ覚えでございまして、7回でございました。失礼いたしました。 それで、今こういった活動についてのPRということでございます。まさにそのとおりであろうかと思います。虐待の防止という観点をメーンとしながら、そういった活動についてもPRをしてまいりたいというふうに考えます。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) 今回虐待のことに関してちょっと聞いてみたいなと思ったのが、ちょうど待機児童の関係で委員会で調査したときだったのですけれども、保育園の方々から、今の父兄はしつけと虐待が紙一重だと。また、例えば乳児の子供なのですけれども、前の日と同じ服のまま、おしめも多分取りかえないで次の朝連れてくるのではないかとか、本当にさまざまな場面で、これからの子育てについて不安に思う場面が多々あると。これからは、親の教育ではないかという話を保育園の方々から多くいただきました。 その中で、やはり見過ごしてはならない、いろんな自治体ではこの虐待に対して、講演会やらさまざまやるのですけれども、他の自治体を見ていると、講演会に来る人たちというのは、もともと子育てに対して関心がある方々だと思うのです。しかし、そうした子育てに対して、全てが一生懸命とは言わないのですけれども、ちょっと危険性をはらんでいる親御さんたちへ、あと一歩子育てに興味を持ってもらうための対策というのはどのように考えておられるのか、ちょっとお伺いいたします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 議長。 ○議長(長内信平君) 小川健康福祉部長福祉事務所長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 保育園等で着がえてこない子であるとか、体が汚れている子、こういった状況の把握については、実は福祉だけでなく教育委員会の現場でも通報を受けて、市としても対応している状況でございます。そういった家庭の保護者の方々への具体的な事業として今これがあるというのはちょっと申し上げられないのですが、確かに養育者の資質といいますか、そういったものの向上というのは、当然必要であろうというふうに考えます。ただ、これについて、こういったことをすれば大丈夫だというのはなかなかちょっとないところもございます。今言った研修会とか、果たしてそういったところにそういった方々が来てくれるかという問題はございますが、そういった啓蒙に努めてまいりたいというふうに考えます。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) どうしても守らなければならないのは、子供の命です。その中で、保育園、幼稚園、小学校、中学校と、それぞれの連携の中で家庭に問題がありそうだと、あるいは小学校でも同じように服装が全く乱れているとか、そういったさまざまな問題点があると思います。ただ、保育園、幼稚園から小学校へ上がるとき、あるいは小学校から中学校へ上がるとき、その中で子供たちの学力もそのとおりなのですけれども、育てられている環境等について問題がある場合、どのようにして学校間、保育園、幼稚園と連携されているのか、ちょっとその辺をお伺いします。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。
    ○議長(長内信平君) 長嶺教育次長。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 幼稚園、保育園と小学校、小学校から中学校というふうな連携の部分でございますが、幼稚園、保育園と、新たに入学する小学校とは、その子供さんの状況であったり、注意すべき点等も含めまして、そういう資料は入学前に小学校のほうに提供されるというようなことになってございますし、あとはその学区の新入学の子供さんたちが主に通っている幼稚園、保育園の先生方と、その小学校との連絡的な会議というものも持っているというふうな状況でございますし、小学校から中学校についてももちろん当然資料等のやりとり、あるいは先生同士の情報共有ということはやっているという状況でございます。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) 虐待の根絶のためには、本当にしっかりとこれからも取り組んでいかなければならないと思っているのですけれども、最後に社会的養護の体制、例えば何年か前のやつでは、虐待の件数の中で、隔離してしっかりと観察しなければならない子供たちの数というのが4万5,000人ほどいると、去年の通報の中で。そうしたときに、里親制度とか、養護施設に預ける制度もあると思いますけれども、里親のところでしっかりと育てると、そういった支援体制も子供たちの将来を考えたときどうしても必要だと思うのです。そういった安心して子供が生きていくための体制づくりというのですか、その点については市ではどのように連携しているのかお伺いします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 議長。 ○議長(長内信平君) 小川健康福祉部長福祉事務所長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(小川亨君) 社会的養護の関係でございますが、社会的養護と申しますと、施設での養護と、あとは今おっしゃった里親等の家庭的養護がございます。施設的養護については、これは結構施設もいっぱいというところもございます。国においては家庭的養護を進める、施設においても少人数での養護を進めるというふうな方針を出してございまして、里親をふやしていきたいという方針でございます。実は、児童相談所といいますか、そちらのほうから先日もそういった国の方針について協力をいただきたいというお話をいただいて、里親制度についてのPRであるとか、あと広報での啓発であるとか、そういったことについて協力をしていきますという体制になってございます。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) さまざま虐待に対してアプローチしていることはわかりましたけれども、他の自治体を見ると母子手帳を渡すときに、母子手帳と同じ大きさの窓口体制、例えば何か困ったことがあったらここに相談してくださいとか、要はなくさないための対策であったり、絶対100%で取り組むのだとか、そういったこともとり行われているようです。 また、乳幼児全戸訪問のときには、例えば車に必ず子供たちと会うのだという思いを、スマイルプロジェクトとか、何か新しいステッカーなど張りながら、そして地域の中でも喚起していくと、そういった活動も必要ではないかなと思い、その点をご提案しながら、次の質問に移らせていただきます。 雫石川の水害対策、安心ですよ、大丈夫ですよという感じですけれども、実際市民の方々は、議会報告会でも毎回出るのですけれども、滝太橋周辺のテトラポットの流失、そして堤防が心配だというふうな声があります。御所ダムの越水の対策とか、そういうようなのは実際考えてこられたことがあるのか、ちょっとその点をお伺いいたします。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 議長。 ○議長(長内信平君) 岡田市民環境部長。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 雫石川につきましては、浸水区域に含まれていないということで、個別の計画であったりとか、対応策については持っておらないところでございます。 ただ、市の地域防災計画の中で、雫石川を洪水予防の河川に指定しておりますので、太田橋付近での水位計をもって水位をはかって、どの状態のときが注意報なのか、また洪水の警報なのかといった危険レベルもありますので、そういった情報によって、またさらにどういった避難の情報を出していくのかといった基準も定めておりますので、そういった情報を、予想される場面になった場合には、しっかり市民の皆さんに情報を伝えるということが大切であろうと考えております。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) 今回雫石川、あるいは北上川の浸水域、それを見たときに、ちょっと不安に思ったのが幾つかありました。滝沢市内のことに関しては、沼袋周辺の急傾斜地のこととか、そういったことが住民にきちんと説明されているのか、その点についてお伺いいたします。 ◎都市整備部長齊藤和博君) 議長。 ○議長(長内信平君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長齊藤和博君) 急傾斜地のお話が出ましたので、都市整備部のほうでお答えをしたいと思います。 議員ご指摘の箇所、鬼が滝の急傾斜地というところかというふうに思いますが、そちらにつきましては28年3月29日に指定になっております。これについて、県のほうで調査をいたしまして、地元の説明会を経て指定という形になっておりますので、地域の方々は危ないというところに関しては十分認識されているというふうに考えております。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) 今回雫石川の浸水域全体を見回したときに、北上川周辺まで全部見たときに、ちょっと1点だけ不安を覚えるところがありました。現在ごみ処理の計画の中に入っているイオン周辺のところですけれども、何となく浸水域に入っているのではないかなというふうな見方をしてしまうわけですけれども、まずいずれにしても浸水域というのは、市民、そして消防の方々、いろんな方々と情報共有しながらやっていかなければならないと思います。今後雫石川流域に住む住民の方々の不安解消にどのように取り組まれていくのか、最後にもう一度お伺いします。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 議長。 ○議長(長内信平君) 岡田市民環境部長。 ◎市民環境部長岡田洋一君) 先ほどもお話ありましたが、やはり浸水区域には含まれておらないわけでありますが、その中で市民の皆さんが、過去の氾濫等もあって、不安を覚えていらっしゃるという部分もあると思いますので、しっかりその情報をお伝えしていくというのが大切かなと思っております。そういった取り組みの中で、河川の流域であったりとか、またそのほか、先ほどの急傾斜地であったりとか、あとは土砂災害の警戒であったりとか、防災の話をしますと、何度も申し上げておりますけれども、その地域で想定される災害というものを、自主防災組織の研修会であったり、地域のそういった場面におきまして、改めてしっかり周知をしながら取り組んでいきたいと思います。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) それでは、最後、市長にお伺いいたします。 これまで3期務めてきている中で、本当にいろいろな苦しさがあったと思います。私もちょうど市長とともに、中央小学校の建設に関してさまざま要望している場面を目にすることがありました。その中で、この人は本当に市民のために全てをなげうったなと思って、なげうって挑んでいるという姿を見て、すごく感動した思いもありました。そして、さまざまな市が抱えている問題に対して、真っ向勝負で本当に挑んできたなというところをすごく高く評価しているわけです。しかし、東日本大震災など、さまざまあって、思うような工事単価ではなかなか建設に至らなかったと。しかし、その中で自分が本当に目指してきたものというのはどこにあったのか、その点をちょっとお伺いしたいと思います。 ◎市長(柳村典秀君) 議長。 ○議長(長内信平君) 柳村市長。 ◎市長(柳村典秀君) 武田哲議員には、さまざまな場面で一つのきっかけをつくっていただいたというふうに思っておりまして、そのことには大変感謝をいたしておりますし、結果としてそれらが財源確保にもかなり役立ったというふうにも思っております。 目指してきたものということなのですけれども、私は話せばわかるというふうにこれまで思ってきました。しかし、なかなか話しても理解してくれないという人たちもいるということを痛感いたしました。ただ、やはりそれから始まると思っていましたので、全ては話をしながら、相手の気持ちも理解した上で、そしてどうやったらうまく行くのかとか、理解していただけるのかという努力は続けてきたつもりであります。今回やめるという決意をしたわけですけれども、このことについても相当前から考えておりましたし、ただやめるに当たっては、ある程度の仕事をした上で、やっぱりやめていきたいという思いがありまして、今回大方の事業についてはめどがついたということで、このことについては大変感謝をしているところであります。 ◆6番(武田哲君) 議長。 ○議長(長内信平君) 6番武田哲君。 ◆6番(武田哲君) 理解してくださる方、応援してくださる方、さまざまあったと思います。そして、住民自治日本一をしっかりと掲げながら、本当は市の財政状況など、さまざま話しながら、これからにつながる、これからの市政をもっともっと前に進めたかったのではないかなと思っております。やはりサービスのあり方、住民協働のあり方、住民としっかり話し合っていきながらやってきたのではないかなと思いますけれども、この3期の間、応援してくださった市民、そしていろんなことをともに悩んできた市民に対して、何か伝えたいことがありましたら、そのことをお伺いして最後の質問といたします。 ◎市長(柳村典秀君) 議長。 ○議長(長内信平君) 柳村市長。 ◎市長(柳村典秀君) 私を応援してくれる方々は、余り私に対してあれをしてくれ、これをしてくれという注文はつけません。このことに対しては、私はすごくありがたいと思いましたし、そういう面では本当にすばらしい方々に応援していただいたというふうに思って感謝をしております。 私とすれば、去る身でありますし、今後どういうことをするのだとか、さまざま言われますけれども、全く白紙状態でもありますし、ただもう表で発言することというのはないと思っておりました。そういう意味では、一市民として皆様を初め議会、そしてこの市政ということに対しては応援していきたいというふうに思っております。 ○議長(長内信平君) これもって6番武田哲君の一般質問を終結いたします。 △散会の宣告 ○議長(長内信平君) 以上をもって本日の議事日程は全部終了いたしました。 本日の会議はこれをもって散会いたします。                                (午後 1時59分)...