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02月23日-08号

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  1. 奥州市議会 2010-02-23
    02月23日-08号


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    平成22年  2月 定例会(第1回)          平成22年第1回奥州市議会定例会会議録(第8号)議事日程第8号                      平成22年2月23日(火)午前10時開議第1 諸般の報告第2 報告第4号 自動車損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について第3 発議案第78号 後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書第4 発議案第79号 EPA(経済連携協定)・FTA(自由貿易協定推進路線を見直し日米FTAなどの推進をしないことを求める意見書第5 議案第47号 市野々辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画の変更に関し議決を求めることについて第6 議案第48号 平成21年度奥州市一般会計補正予算(第10号)第7 請願第78号                              (総務常任委員長)第8 請願第77号 請願第80号                            (建設環境常任委員長---------------------------------------本日の会議に付した事件第1 諸般の報告第2 報告第4号 自動車損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について第3 発議案第78号 後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書第4 発議案第79号 EPA(経済連携協定)・FTA(自由貿易協定推進路線を見直し日米FTAなどの推進をしないことを求める意見書第5 議案第47号 市野々辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画の変更に関し議決を求めることについて第6 議案第48号 平成21年度奥州市一般会計補正予算(第10号)第7 請願第78号                              (総務常任委員長)第8 請願第77号 請願第80号                            (建設環境常任委員長---------------------------------------出席議員(37名)      議長  渡辺 忠君      1番  千葉正文君      2番  菅原 哲君      3番  関 笙子君      5番  阿部加代子君      6番  中西秀俊君      7番  菅原 明君      9番  三宅正克君      10番  中澤俊明君      11番  小野寺 重君      12番  及川俊行君      14番  千葉悟郎君      15番  高橋勝司君      16番  藤田慶則君      17番  今野裕文君      18番  渡辺明美君      19番  佐藤邦夫君      20番  菅原今朝男君      21番  亀梨恒男君      22番  及川梅男君      23番  菅野市夫君      24番  佐藤絢哉君      25番  内田和良君      26番  千田美津子君      27番  遠藤 敏君      28番  佐藤修孝君      29番  菊池嘉穂君      31番  廣野雅昭君      33番  安倍静夫君      34番  小野幸宣君      35番  安部皓三君      36番  佐藤克夫君      37番  数江與志元君      38番  高橋瑞男君      39番  佐藤建樹君      40番  及川善男君      41番  新田久治君---------------------------------------欠席議員(0名)---------------------------------------説明のための出席者    市長                   相原正明君    副市長                  岩井憲男君    収入役                  伊藤正次君    監査委員                 佐々木秀康君    教育委員長                石川岩夫君    農業委員会会長              佐藤清信君    教育長                  菅原義子君    病院事業管理者              大川正裕君    水沢区長                 原田 守君    江刺区長                 平 京子君    前沢区長                 岩渕 功君    胆沢区長                 桜田昭史君    衣川区長                 浦川福一君    総合政策部長               及川俊和君    総務部長                 井上 馨君    市民環境部長               菅原英記君    商工観光部長               齊藤隆治君    農林部長                 柏山徹郎君    健康福祉部長福祉事務所長        井内 努君    都市整備部長               菊池賢一君    水道部長                 小野寺三夫君    教育委員会教育部長            三浦信子君    参事兼総合政策部競馬対策室長       粟野金好君    政策企画課長地域エネルギー推進室長マニフェスト推進担当課長                         佐々木 禅君    総務課長行財政改革推進室長       及川文男君    財政課長                 菊地隆一---------------------------------------事務局職員出席者    事務局長                 鈴木龍司君    事務局次長                佐賀克也君    総務係長                 山路友紀子君    議事調査係長               浦川 彰君    主任                   佐藤かずみ君    主任                   今野美享---------------------------------------議事               午前10時 開議 ○議長(渡辺忠君) おはようございます。 出席議員は定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第8号をもって進めます。--------------------------------------- ○議長(渡辺忠君) 日程第1、諸般の報告を行います。 今期定例会に提出のため、市長より議案等3件の追加送付を受けております。 また、千田美津子さんほか5名から発議案1件及び今野裕文君ほか5名から発議案1件の提出があります。 これをもって報告を終わります。--------------------------------------- ○議長(渡辺忠君) 日程第2、報告第4号、自動車損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告を行います。 提出者の説明を求めます。相原市長。 ◎市長(相原正明君) 報告第4号、自動車損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてを副市長からご説明申し上げますので、ご了承願います。 ○議長(渡辺忠君) 岩井副市長。 ◎副市長(岩井憲男君) 報告第4号、自動車損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてをご説明申し上げます。 平成21年12月22日午前9時30分ごろ、奥州市水沢区秋葉町地内の交差点で自動車損傷事故を起こしました。この事故は、水道部建設課の職員が交差点で公用車を一時停止しようとした際、雪道でスリップし停止し切れず、交差する市道を左から直進していた相手方所有の車両と衝突し、相手方車両を損傷させたものであります。 相手方との協議の結果、市と相手方の過失割合を10対0とし、市は損害賠償として相手方の車両損害額4万2,630円を支払うことで示談が調い、地方自治法第180条第1項の規定に基づき専決処分をしましたので、同条第2項の規定により報告をするものであります。 今後、このような事故が起こらないように、車両運転安全管理には万全を期してまいります。 以上です。 ○議長(渡辺忠君) ただいまの報告に質問ありませんか。5番阿部加代子さん。 ◆5番(阿部加代子君) 5番阿部加代子です。 相手方の方には、心よりおわびを申し上げるものでございますけれども、今回の過失割合、10対0になったことについてご説明をお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺忠君) 菊地財政課長。 ◎財政課長菊地隆一君) 過失割合10対0になった内容についてでありますけれども、通常、このような事故につきましては8対2が基準になります。それで、今回の事故の場合は、雪道でスリップしたということで一時停止できなかったという状況があるわけですが、それにつきまして10%が加算になるということですし、あと、相手方の後方に接触したということから、まず割合とすれば90%以上のものになるというようなことが前提としてありました。それで、あとは休車分といいますか、代車料等のこともあったわけですけれども、それらを総合していきますと、最終的には10対0で示談を成立させたほうが、市としての賠償の額が少なくなるという判断で、10対0で示談書を取り交わしたという内容です。 以上です。 ○議長(渡辺忠君) 5番阿部加代子さん。 ◆5番(阿部加代子君) 5番阿部加代子です。ありがとうございました。 過失割合につきましてはわかりましたけれども、金額のみを考えてこの割合になったということであれば、ちょっと今後のこともありますので、もう少し検討が必要ではないかなというふうに思います。といいますのは、本来ですと、8対2が基準ということなんですが、この過失割合におきまして、今後何らかの、例えば処分の問題等が出てきたときに、過失割合がどうだったのかというのを大変重視されるわけですので、やはり保険屋さんとの交渉、保険屋さん同士の交渉にはなるかとは思うんですけれども、その点、金額とかそういうことだけではなく、過失割合、今後検討されるときには十分配慮していただきながらお願いしたいと思いますけれども、その点いかがでしょうか。 ○議長(渡辺忠君) 菊地財政課長。 ◎財政課長菊地隆一君) いずれ、通常、示談交渉の場合に、民事交通訴訟法における損失相殺率の認定基準というのがありまして、それをベースにしていろいろ保険会社を通じて交渉していただいているということでありますが、今回のように代車料とか営業補償が絡む場合に、どういう形で示談そのものを決着するかというのは、ある意味、市の負担分を考慮するという考え方で進めてきてはおります。 あと、内部のことについては、内部でその事故処理についてどう取り扱っていくかというのは、これから具体的に検討していかなければならない事項ではあるのかなというふうに考えます。 以上です。 ○議長(渡辺忠君) 質問を終結いたします。 以上をもって、報告第4号を終わります。--------------------------------------- ○議長(渡辺忠君) 日程第3、発議案第78号、後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書を議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。26番千田美津子さん。 ◆26番(千田美津子君) 発議案第78号、後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書についてご説明を申し上げます。 この後期高齢者医療制度につきましては、本議会におきましても廃止を求める請願が一昨年採択された経過もあり、また、さきの総選挙においては、民主党がマニフェスト後期高齢者医療制度の廃止をうたって、昨年、政権がかわったところであります。このようなことからも、速やかに後期高齢者医療制度は廃止すべきものと考え、意見書を提出するものでございます。 意見書の案文の朗読をもってご説明にかえさせていただきます。後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書 2008年4月から導入された「後期高齢者医療制度」によって、75歳以上のすべての高齢者は、従来加入していた国民健康保険などから切り離され、介護保険と同様に、夫婦であっても一人ひとりの加入制度に移行されました。そして、医療費を抑えるため、安上がりの差別医療が持ち込まれました。外来診療費を原則、月6,000円(窓口負担は1割)しか出さない仕組みもその一つであり、まさに高齢者から医療を遠ざける世界に類をみない「年齢による差別医療」そのものと言わざるをえません。保険料は、介護保険と合わせて年金から天引きし(一部口座振替)、保険料を滞納した高齢者からは保険証を取り上げ、短期被保険者証を発行する状況が県内各地で発生しています。 今年は、保険料の「見直し」が予定され、高齢者数や医療費の増大に連動して「天井知らず」に値上げされる制度になっています。この制度が続く限り、高齢者だけでなく、すべての世代に重い負担を強いることになります。 よって、高齢者が安心して必要な医療を受けられるようにするため、下記の事項について、強く要望いたします。                      記1 後期高齢者医療制度をすみやかに廃止し、もとの老人保険制度に戻すこと。2 その際、保険料の負担が生じないよう、国民健康保険への国庫負担を増やすことなど必要な財政措置を講じること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 以上のとおりでございます。 よろしくご審議をいただきますようお願い申し上げます。 ○議長(渡辺忠君) これより質疑に入ります。5番阿部加代子さん。 ◆5番(阿部加代子君) 5番阿部加代子です。 何点かお伺いしますのでよろしくお願いいたします。 まず、今回のこの会期末、きょうで終わりなんですけれども、このときに意見書を出されるその緊急性、どのようにお考えになっているのかお伺いをしたいと思います。 それから、意見書の中にありますけれども、「保険料を滞納した高齢者からは保険証を取り上げ、短期被保険者証を発行する状況が県内各地で発生しています」というふうにありますけれども、現状についてはどのように把握をされているのか、お伺いをしたいと思います。 それから、意見書のところに「老人保健制度に戻すこと」というふうになっておりますけれども、後期高齢者医療制度を廃止しまして、老人保健制度に戻すというような意見書ですけれども、老人保健法は既にもう廃案になっておりますので、戻せないというふうに思うんですけれども、この点をどのように考えていらっしゃるのか、お伺いをしたいと思います。 それから、意見書の中に、年齢で区切るのはおかしいというふうに言われておりますけれども、例えば、もしも老人保健制度に戻ったといたしましても、75歳以上の高齢者にかかる負担を軽くするための制度でしたので、やはりこれも年齢で区切られているわけですけれども、この年齢で区切ることについて、もう一度お伺いをしたいと思います。 それから、保険料を特別徴収するのはよくないというふうに意見書の中にありますけれども、介護保険の保険料はいいですよと。保険料に関しましてはだめですよという、その根拠をお聞かせいただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
    ○議長(渡辺忠君) 千田美津子さん。 ◆26番(千田美津子君) 5点にわたる質問をいただきました。 まず、1点目のこの会期末に出す緊急性はということでありますが、一昨年、当議会ではこの意見書を出しましたけれども、新政権が発足後、先ほど意見書の案文の朗読の際にもお話をいたしましたが、新政権は廃止をするということで選挙で勝ったわけですが、その後、廃止をすることでは合意をしているわけですが、4年間引き延ばしているという部分もあって、そういうことで、やはり選挙で公約した、速やかに撤廃をすると、そういう一昨年野党4党で合意して廃止法案を出しましたよね。それに沿ってやることが必要だということで、現実会期末にはなりましたけれども、当奥州市議会としてもその意向をきちんとしておく必要があるということで今回提出をしたものです。 それから、2つ目の滞納した市町村の現状ですね、これ、かなりの市町村がそういう実態にあるんですけれども、ちょっと手元にその資料が持ち合わせておりませんので、申しわけありません。 それから、3つ目の老人保健制度が、もう既にこの法律は廃案になっているので戻せないということでありますけれども、そういうもとの老人保健制度に戻すという大前提で合意をすれば、それは新たな制度としてきちんと位置づければ戻せないものではありませんので、これは可能と考えます。 それから、4点目の、年齢で区切るのはおかしいということのご指摘だったと思います。確かに、老人保健制度も75歳以上になっておりますけれども、08年の3月までの老人保健制度は、現役世代よりも窓口負担を軽減するという財政調整の仕組みがなされております。そういった点では、今回のような、75歳以上の方々を年齢で区切って、受けられる医療を差別するというそのことが問題なので、そういう指摘をしております。 それから、5点目の特別徴収についてでありますが、後期高齢者医療制度が悪くて介護保険制度がいいと言っているものではありません。やはり本来であれば、本人の意向でこういうことはやられるべきであって、それが、どちらかというと有無を言わさず天引きをされるということ自体がおかしいという指摘であります。 以上です。 ○議長(渡辺忠君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております発議案第78号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。5番阿部加代子さん。 ◆5番(阿部加代子君) 5番阿部加代子です。 発議案第78号、後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書に対しまして、反対の立場で討論いたします。 高齢者の医療をどうするべきか、約10年以上にわたる抜本改革の議論が行われてまいりました。平成11年、健康組合の拠出金の増大で、老健への拠出金不払い運動が起こりました。平成12年、参議院厚生労働委員会附帯決議では共産党以外賛成をして、平成14年には老健制度を廃止して、新たな制度との意見が付されました。老健制度にかわる新しい高齢者医療制度を創設するという必要性で、共通認識で議論がされてまいりました。 老人医療制度の何が問題だったのか。現役世代の拠出金がふえ続ける状況の中で、高齢者世代の保険料の扱いが不明確であり、必要な費用が際限なく現役世代に回される仕組みや、実施主体である市町村は医療費を払うだけで保険料の徴収を行っておらず責任が不明確な点、また、国保では市町村によって保険料が最大5倍の格差が存在したこと、現制度では保険料の格差は2倍に縮まっております。これを改正するために、平成18年、長寿医療制度が創設されました。2年間をかけ、システムを構築し、広域連合都道府県単位となり、平成20年4月から開始をされております。口座引き落としも、特別徴収だけでなく可能とし、低所得者への保険料の配慮も行い、7割以上の方々の保険料は下がっております。小さな市町村単位で高齢者の方々を支えるのではなく、広域連合という大きな単位で支えることが高齢者の医療を守ることになります。現政権も、この制度を廃止と言われながら、当分の間、継続することが決まっております。広域連合の一員である奥州市がこのような意見書を上げることは好ましくないことから、反対をいたします。 ○議長(渡辺忠君) 17番今野裕文君。 ◆17番(今野裕文君) 17番今野です。 今、反対の立場から意見がありました。高齢者の保険料が安くなっているという話でありますが、高齢者の割合がふえますと保険料が上がるシステムになっております。それは一時的に安い方もいらっしゃるかもしれませんけれども、制度上はそういうものではありません。 私は、医療費のこの間の抑制政策を改め、収入に見合う課税をきちんとする累進課税を国の制度として位置づけていただいて、後期高齢者医療制度の廃止を望むものであります。多くの市民の皆さんの批判の対象となっている制度でありますので、この意見書を採択すべきだと思いますので、賛成をいたします。 ○議長(渡辺忠君) 討論を終結いたします。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(渡辺忠君) 起立少数であります。よって、発議案第78号は否決されました。--------------------------------------- ○議長(渡辺忠君) 日程第4、発議案第79号、EPA(経済連携協定)・FTA(自由貿易協定推進路線を見直し日米FTAなどの推進をしないことを求める意見書を議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。17番今野裕文君。 ◆17番(今野裕文君) 17番今野です。 提案を申し上げます。提案理由につきましては、一昨年、本議会で採択されている同じような中身の意見書になります。EPA(経済連携協定)・FTA推進路線を見直し、日米FTAなどの推進をしないことを求める意見書の提案でございます。 案文を読みまして、提案にかえさせていただきます。EPA(経済連携協定)・FTA(自由貿易協定推進路線を見直し日米FTAなどの推進をしないことを求める意見書 FAO(国連食糧農業機関)は、金融・経済危機によって飢餓人口が10億2,000万人を突破したことを公表しました。農林水産省も、「世界の食料は、穀物等の在庫水準が低く需要がひっ迫した状態が継続し、食料価格は2006年以前に比べて高い水準で、かつ、上昇傾向が推移する。」と分析しています。 こうした中で明らかなのは、これまでの輸入自由化万能論の立場で、深刻な世界の食糧問題は解決できないということです。そして、これらの事態から、農産物貿易全面自由化を含むWTO農業協定路線の見直しが強く求められています。また、この路線を前提とした2国間・地域間の協定であるEPA(経済連携協定)・FTA(自由貿易協定)路線も同様に見直さなければなりません。 しかし、前政権は、「2010年に向けたEPA工程表」を打ち出し、すでにメキシコ、タイ、フィリピンなどと協定を発効させ、さらにオーストラリア等との交渉を行ってきました。 そして、新政権の下でも、日米FTA交渉の促進が言われていますが、日米FTA日本農業壊滅的打撃をもたらすことは明らかであり、容認できません。政府は、日米FTAについて主要農産物を除外すると説明しています。しかし、日米FTAのねらいは農産物の関税を撤廃することであり、いったん交渉が始まったら取り返しのつかない事態を招くことが懸念されます。個別所得補償など、新たな政策が検討されていますが、輸入が自由化されたもとでは、これらの政策でもっても農産物価格と農家の経営、地域農業を守ることはできません。 いま求められることは、食料をさらに外国に依存する政策と決別し、世界の深刻な食糧問題に正面から向き合い、40パーセント程度に過ぎないわが国の食料自給率を向上させる方向に大きく踏み出すことです。 これ以上の農産物輸入自由化を止め、地域農業と安全安心な国産の食料を守ることは、幅広い市民の要求となっております。 よって、日本の農業と安全安心な国産の食料を守るため、下記事項の実現について、強く要望いたします。                      記 これまでのEPA・FTA推進路線を見直すとともに、日本農業に壊滅的な打撃を与えるアメリカとの交渉をはじめ、EPA・FTA交渉は行わないこと。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出したいという提案でございます。 どうかよろしくお願いをいたします。 ○議長(渡辺忠君) これより質疑に入ります。5番阿部加代子さん。 ◆5番(阿部加代子君) 5番阿部加代子です。 先ほどの意見書と同じなんですけれども、なぜ、この会期末になってこの意見書を上げなければならないのか、その緊急性をお伺いをしたいと思います。もう少し早くこの意見書が出ていれば、議会としてももう少し検討することができましたし、案文のほうも検討できたというふうに思いますけれども、その点、緊急性をお伺いしたいと思います。 ○議長(渡辺忠君) 今野裕文君。 ◆17番(今野裕文君) 政権がかわりましたので、意思表示を明確にしたいということであります。 それから、同様の意見書を全国的に提案するという運動がありますので、それと連動したいということでございます。 ○議長(渡辺忠君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております発議案第79号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。41番新田久治君。 ◆41番(新田久治君) 発議案第79号につきまして、反対の立場で討論をいたします。 今日の農業あるいは食料の状況、これは大変なものがありまして、農家の皆さん、そして農家の皆さんのご努力、そしてまた消費者のご理解など、いろいろこの行政内容も変えなければならないときにあるということはよくわかるわけでございますけれども、今回の意見書は、これに伴って、いわゆる貿易を制限しようと、そういう内容のものでございます。今、発議案提出者のご意見もわからないではないんでありますけれども、ここに至りまして、貿易に関するこのことが国策、このことをこの議会の今の時点で正確に、正しく判断するということは私にとりましてはできかねると、こういうことでございます。 したがって、この発議案に対しましては反対をいたします。よろしくお願いをいたします。 ○議長(渡辺忠君) 40番及川善男君。 ◆40番(及川善男君) 私は、賛成の立場で討論いたします。 今、反対のご意見もありました。この場で、会期末を控えてこの場で判断はできないということでありますが、先ほど提案者の説明にもありましたように、今、日本の食料の状況は本当に40%を切るという状況の中で、危機的な状況にあるというふうに言われております。これは、この間、日本が輸出依存型の政治を進める中で、農業がどんどん切り捨てられてきたということが象徴的にあらわれた結果だというふうに思います。また、雇用の問題を考えたときに、今雇用を創出していく上で第1次産業が大きく見直されているのも実態であります。こうした観点から考えたときに、この貿易自由化を進めることは、例えば米ですと、アメリカとの日米自由貿易協定を進めることは、米の8割が壊滅的な打撃を受けるというふうに国の機関でさえ試算をしている、このような状況のもとでこのような協定は進めることは、私は絶対あってはならないというふうに考えますので、この意見書に賛成をいたします。 ○議長(渡辺忠君) 38番高橋瑞男君。 ◆38番(高橋瑞男君) 私は、この発議案に対しまして、反対の立場から討論させていただきます。 ただいま同僚議員の及川さんよりるるお話がございました。しかしながら、この交渉が成立をすると、必ず日本が壊滅的な、要するに打撃になるというふうな、私はそのようにはまずもって考えておりません。というのは、言うならば、よくお店に行きますと、食べ物は自由選択でありまして、高い物を買うやら、また安い物を求める消費者がたくさんございます。そういう中で、安いのがたくさん売れるからというようなことで、日本農業がだめになるというようなことにはならないだろうと。言うならば、今、奥州市産直でございますが、全体的に見直しをしながら、消費者が産直、奥州市で10億円以上の売り上げがあるということにもなっております。そういういろいろな観点からもちましても、この現在の政権下のもとで常にこの内容が促進されるというふうに私なりに思っているところでございます。そういう観点からもちまして、私はこの意見書提出につきましては反対の立場を求めるものでございます。 ○議長(渡辺忠君) 26番千田美津子さん。 ◆26番(千田美津子君) 私は、この意見書に賛成の立場で討論いたします。 ただいま、このFTA交渉等々が日本の農業に壊滅的な打撃を必ずしも与えるとは思わないというご意見でしたし、産直などなどでいいのではないかというようなご意見だったと思いますけれども、やはり日本人の安全な食料を守っていく、そして日本の農業を守っていくという点では、輸入自由化がどんどん進めていかれるということは、産直、今地域で頑張っておられる方々の経営そのものも危なくなるということであります。したがって、私は、それらにきちんと物を申していく、そういう姿勢がなければ、日本の安全な食料、そしてこの地域の農業は守れないということは明らかであります。したがって、この意見書の提出に賛成をするものであります。 ○議長(渡辺忠君) 5番阿部加代子さん。 ◆5番(阿部加代子君) 5番阿部加代子です。 発議案第79号に反対の立場で討論いたします。 自国の産業を守りながらも国際社会の一員として国際協力をし合うことは大変必要なことであります。この意見書は、「交渉は行わないこと」というふうに、現実を認識されていないようでございます。このような意見書を奥州市議会が採択するのはいかがなものかと思いますので、反対をいたします。 ○議長(渡辺忠君) 21番亀梨恒男君。 ◆21番(亀梨恒男君) 私は、発議案第79号に賛成の立場で討論いたします。 ただいま、るる反対の方々から意見もありましたけれども、実際、今、農家の方々は、今でも農業を続けていくことができないというような中で、大変苦労しております。もう米も大変な状況です。そういう点で、一番今心配をしているのは、この問題で、農協の方々など、農家の団体の方々が大変危惧をしている問題であります。私はやはり、直ちにEPAあるいはFTAの交渉を行えないよう、国に意見を提出するというのは、全く農家の皆さんの当たり前の気持ちではないかと思いまして、発議案第79号に賛成をいたします。 ○議長(渡辺忠君) 討論を終結いたします。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(渡辺忠君) 起立多数であります。よって、発議案第79号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(渡辺忠君) 日程第5、議案第47号、市野々辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画の変更に関し議決を求めることについてを議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。相原市長。 ◎市長(相原正明君) 議案第47号、市野々辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画の変更に関し議決を求めることについてを副市長からご説明申し上げますので、ご了承願います。 ○議長(渡辺忠君) 岩井副市長。 ◎副市長(岩井憲男君) 議案第47号、市野々辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画の変更に関し議決を求めることについてをご説明申し上げます。 平成18年度に策定をし、平成20年度に変更いたしました市野々辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画に、焼石クアパークひめかゆの施設改修方法の変更に伴う事業費の増額並びに地上デジタル放送への完全移行に伴うテレビ共同受信施設整備費用の軽減措置として5,500万円を追加しようとするものであります。 焼石クアパークひめかゆの施設改修方法の変更の主な内容は、建物内部の経年劣化を防ぐために、建築部材の見直しを図ることにより、来訪者に対して安心・安全で充実したサービスを提供しようとするものであり、地上デジタル放送対応に係る変更の主な内容は、当該辺地において難視聴が想定される地域の各世帯を構成員とする共聴施設組合の組織化を進める中、テレビ共同受信施設整備費用に対する組合員負担が著しく高額とならないよう、国庫補助に加え、市から助成を行うものであります。このことについて、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第5項において準用する同条第1項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 以上です。 ○議長(渡辺忠君) これより質疑に入ります。38番高橋瑞男君。 ◆38番(高橋瑞男君) 38番高橋です。 お伺いいたします。ここの文面の中に、早急にテレビ共同受信施設というふうにございます。これは、ひめかゆのみならず、地域の方々もこの部分から受信ができるようになるのかどうか、その辺についてお伺いします。 ○議長(渡辺忠君) 及川総合政策部長。 ◎総合政策部長及川俊和君) お答えいたします。 このテレビ共同受信施設の整備でございますが、これは市野々地区の、字で言いますと、林尻の方々でございまして、ひめかゆということではなく、この林尻の方々における共同受信施設ということで、現在想定しておりますのは、15名のうち12世帯くらいは加入するという状況でございますが、そういう形での共同受信施設の整備を進めようとするものでございます。     〔「終わります」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第47号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) ご異議なしと認めます。よって、議案第47号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(渡辺忠君) 日程第6、議案第48号、平成21年度奥州市一般会計補正予算(第10号)を議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。相原市長。 ◎市長(相原正明君) 議案第48号、平成21年度奥州市一般会計補正予算(第10号)を副市長からご説明申し上げますので、ご了承願います。 ○議長(渡辺忠君) 岩井副市長。 ◎副市長(岩井憲男君) 議案第48号、平成21年度奥州市一般会計補正予算(第10号)についてご説明申し上げます。 今回の補正予算は、国の補正予算の内示を受けて実施する地域活性化・きめ細かな臨時交付金事業、地域活性化・公共投資臨時交付金事業のほか、地域介護・福祉空間整備事業、学校施設整備事業の前倒しや、勤労者制度資金融資あっせん事業などについて所要の措置をするものであり、歳入歳出それぞれ17億8,572万2,000円を追加し、補正後の予算総額を594億8,903万8,000円とするものであります。 まず、歳入の主なものでありますが、12款分担金及び負担金は2,470万1,000円の減額、14款国庫支出金は16億2,245万7,000円、15款県支出金は3,009万円をそれぞれ追加し、18款繰入金は1,009万6,000円の減額、21款市債は1億6,550万円を追加するものであります。 次に、歳出の主なものでありますが、2款総務費は地域エネルギー推進事業経費などで5,081万4,000円、3款民生費は老人福祉総務費などで2億2,662万円、6款農林水産業費は山林道事業経費などで1億476万5,000円、7款商工費は商店街活性化対策事業経費などで1億7,850万円、8款土木費は道路維持管理経費などで2億6,888万6,000円、10款教育費は小中学校の学校施設整備経費などで9億5,235万5,000円をそれぞれ追加するものであります。 繰越明許費の補正につきましては、各費目に計上している地域活性化臨時交付金事業や、「緑の分権改革」推進事業などを追加するとともに、道路維持管理事業などを廃止し、岩谷堂小学校改築事業の繰越限度額を変更するものであります。 債務負担行為の補正につきましては、離職者生活安定資金融資制度についての債務保証を追加するものであります。 地方債の補正につきましては、許可額や事業費の確定などにより、情報基盤整備事業や道路整備事業などの限度額を変更するものであります。 以上です。 ○議長(渡辺忠君) これより質疑に入ります。5番阿部加代子さん。 ◆5番(阿部加代子君) 5番阿部加代子です。 2点についてお伺いをしたいと思います。 1点目は、市長にお伺いをしたいと思います。今回の国からの交付金なんですけれども、どのような観点で予算をつけられたのかお伺いをしたいと思います。予算書、見せていただきますと、例えば30ページに文化会館の運営経費等、今までなかなか行えなかった修理、改善等に経費を回していただいておりますし、また、地域要望のありました32ページ等では、公民館施設の経費、特に地元といたしましては真城公民館の駐車場の整備を入れていただいておりますけれども、市長はどのような思いで今回の補正を組まれたのか、お伺いをしたいと思います。 2点目ですけれども、今回の補正の中に、トイレ改修、例えば16ページの交流館の建設工事とか、また、20ページ、農村公園のトイレの水洗化の工事、それから26ページには都市公園のトイレの水洗化工事等が入っているわけですけれども、これらの設置とか改修の際に、ぜひ多目的トイレということで、障がい者の方々も使いやすいようなトイレに、こういうときにぜひあわせてやっていただきたいというふうに思いますけれども、お考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(渡辺忠君) 相原市長。 ◎市長(相原正明君) このたびのいわば新政権になってからのこうした交付金が改めて示されまして、昨年の前政権下でございましたけれども、3月と7月に経済活性化のための交付金が9億円、そして7月は10億円というふうに参りまして、その際に長年の地域要望で財政的な事情等によってこたえ切れなかったものを優先的に配置をしたと。奥州市全域にわたってやりました。しかし、それでもなお、まだまだこの地域要望には、本当に切実なきめ細かさが必要なものがあったわけでございますけれども、今回改めて、およそ10億円レベルでございましたけれども、出たことによりまして、今お話もいただきました修繕的な、一見地味な感じですけれども、地域にとって本当に切実な分、それから公民館の駐車場、真城公民館の例を挙げていただきましたけれども、これも強い長年要望でございます、例えばですね。こういったことに今回幾らかでも応えることができたというふうに思っております。 ○議長(渡辺忠君) 菊池都市整備部長。 ◎都市整備部長菊池賢一君) 農村公園、それから都市公園等のトイレ整備に対するお尋ねでございますので、私のほうからお答え申し上げたいというふうに思います。 この公園のトイレ整備については、基本的には今あるトイレを水洗化するということで、現在多目的トイレ等がある箇所についてはそのとおりになりますけれども、ないところは残念ながら水洗化だけの工事というふうになります。ただ、1カ所、新たに前中野公園という江刺の公園がございますけれども、これについてはユニットトイレで、今までは仮設トイレだったんですけれども、ユニットトイレに変えて、1基、1カ所だけなんですが多目的トイレを整備するという予定でございます。 ○議長(渡辺忠君) 5番阿部加代子さん。 ◆5番(阿部加代子君) 5番阿部加代子です。ありがとうございました。 トイレに関してなんですけれども、こういう工事の際にぜひ多目的トイレにもしていくというような観点で進めていただきたいというふうに思います。改めて、例えば障がい者の方のためのトイレを設置するというふうになると大変ですので、やはりこういう改修とか新たに設置をしますよというときに多目的トイレで検討するというのが今の流れではないかなというふうに思いますし、これが優しい行政のあり方ではないかというふうに思います。 また、多目的トイレの中にオストメイト対応のトイレをぜひ設置していただきながら、例えば震災があった、何かあったというときに、公園のトイレがそういうふうになっていれば大変安心だというふうに思われますので、ぜひ検討していただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺忠君) 菊池都市整備部長。 ◎都市整備部長菊池賢一君) 今回のトイレの改修については、先ほど答弁申し上げましたように、既存のトイレを水洗化するという工事でございますけれども、今後について、改修とか新設とかという工事がございましたら、議員のご意見のとおり、さまざまなそういうことに配慮しながら、トイレについては整備してまいりたいというふうに思います。 ○議長(渡辺忠君) 1番千葉正文君。 ◆1番(千葉正文君) 2点お願いいたします。 16ページ、地域エネルギー推進事業経費の中に、米エタノール事業化可能性調査委託料とあります。かつて、胆沢町で取り組んでおりました米のエタノール化の実験とか、そういうことがずっと続いてきましたけれども、予算規模からして、小さい研究という形でずっとやってきたような気がします。そして、事業化する際にはコストの関係でどうも可能性が薄いというような感じでずっと受けていましたけれども、今回はその事業化可能性調査の委託料2,600万、そういう規模で行うということは、何か変化が出たのかということと、どういう形で進んでいるのかということについてお願いいたします。 もう1点は、22ページ、観光施設整備事業経費、蔵町モール修景事業補助金2,700万のところですけれども、蔵町モールにつきましては、屋台村の事業とか、あるいはトイレ等もきれいになりまして、新たな動きが出てきたように感じますけれども、今回はどういう取り組みでその補助金という事業なのかということをお願いします。 ○議長(渡辺忠君) 及川総合政策部長。 ◎総合政策部長及川俊和君) 1点目につきましてお答えを申し上げます。 まず、この米エタノールの事業化可能性調査でございますが、このことにつきましては、お話がございましたように、旧胆沢町におきまして平成16年度から取り組んでまいったところでございます。これまでの取り組みにつきましては、何といいますか、ソフト的な事業でございまして、今回の事業もソフト事業ではございますが、一連の事業ということで、採算性までも確認する事業でございます。この事業につきましては、国の21年度の第2次補正によりまして、「緑の分権改革」という形で、国が新たに措置した事業でございます。 具体的な取り組みでございますが、まず、原料生産ということで、低コストによる多収米の栽培実証を行うというのが第1点目にございますし、それを踏まえまして、その原料を簡易固体発酵エタノール等によりまして製造する実証、さらに従来以上に具体的に進めてまいりたいということでございますし、3つ目はエタノール、それから発酵残渣が実は残るわけでございます。これの活用、商品化も考えたいということで、1つは、発酵残渣を家畜の飼料等に活用できないかというような試験、牛とか鶏等への給餌試験ということになるわけでございますし、それから、エタノールの農機具実験ということで、これをさらに深めてまいりたいと。それから、エタノールの消毒材料ということで、高付加価値化調査もあわせて行いたいという考え方でございます。そして、大きく4点目は、事業の採算性評価というようなことでございまして、これらを川上から川下と言ってございますが、生産からいわゆる販売、そして採算性ということも踏まえた一定の進行管理、全体調整を行ってまいりたいという考え方で進めてまいりたいということでございます。そういうことで、10分の10、100%県からの委託ということでございまして、この事業をぜひ展開してまいりたいという考え方でございます。 ○議長(渡辺忠君) 齊藤商工観光部長。 ◎商工観光部長(齊藤隆治君) 蔵町モールの修景事業補助金についてお答えをいたします。 議員ご質問のとおり、江刺区の蔵町地区については、屋台村も新設をしたり、従来から蔵を活用した観光客の交流事業とか、そういうものを大事にしてきた地区でございまして、この計画自体は、平成20年に江刺まちづくり革新計画というまちづくり計画が、商工団体とか地元団体、あと住民含めて計画書が策定されまして、その中に掲載されております事業の一環として、蔵町自体がまだかなり老朽化がありまして、すべて景観的に統一されていない部分が若干残っております。地震があった際も、大きなところは直したところもありますが、まだ一部そのままな部分もありまして、観光客を迎える部分で修景をきちんと統一的にやるべきだということで、今回江刺の自立的まちづくり推進協議会という協議会を設置いたしまして、会議所とか農協さん、それから地元の商店街、それから地区の振興会、まちづくり会社、観光物産協会、あとJCの団体とか、それらの方々が協議をして、現場を視察して、修景すべきポイントをリストアップをしていただいて、そこが事業主体になりまして補助金を交付するという枠組みでございます。 ○議長(渡辺忠君) 1番千葉正文君。 ◆1番(千葉正文君) 地域エネルギー関連の部分ですけれども、飼料米とか、あるいは新規需要米としての可能性があるという判断でこの事業が進むと思いますけれども、それが実現するのであれば、転作絡みの生産調整絡みの新たな広がりという期待もありますけれども、今回の事業が単年度の調査事業なのか、あるいはこれから先もやっぱり事業化というか、生産調整絡みの水田利用にかかわる事業として、来年も再来年もある程度の年数を続けられるような事業なのかというようなことが1つと、あと、今回この事業は市からの持ち出しの部分がゼロに近いわけですけれども、この事業主体となる委託先というのは、以前からの東京農大の関連もあると思いますけれども、地元の事業者として、農協であるのか、あるいは別の事業体なのか、そんなふうなことが決まっているのであればお話しいただきたいと思います。 ○議長(渡辺忠君) 及川総合政策部長。 ◎総合政策部長及川俊和君) お答えいたします。 この事業自体は単年度事業でございます。が、しかし、市の姿勢としましては、一定の評価をしながら、これをさらに次年度以降にもつなぎながら、お話がございましたように、農業の振興といいますか、飼料米等々も含めまして活用を図ってまいりたいという趣旨から取り組んでまいりたいという考え方でございます。 それから、事業主体でございますが、これにつきましては、東京農大等によります簡易の固体発酵も実は昨年度、昨年の暮れでございますが、パックを使いまして実験等行ってございますが、さらに発展的に進めてまいりたいということが一つございます。この辺につきましては、東京農大との委託ということになろうかなと思ってございます。 それから、原料の生産等、いわゆる多収米でございますが、これは当然地元の農業組織にお願いしたいと思っておりますし、さらには、試験的な部分もございますので、例えば県の畜産研究センターとかそういうところ、それから民間におきましては、まちづくり奥州という組織がございまして、BDFの生産販売等をやってございます。これは町の活性化、市街地の活性化の取り組みなどもやっていますが、そちらの団体とも連携しながら、先ほど申し上げました一連の流れの中で、具体的に役割といいますか、お願いする部分はお願いしながら、奥州市全体としての取り組みに進めてまいりたいと、そのように考えているところでございます。 ○議長(渡辺忠君) 1番千葉正文君。 ◆1番(千葉正文君) 先ほどから、可能性については期待する部分はありますので、農林部としては、どのようなかかわり方というか、その辺はどうなっているんでしょうか、お願いします。 ○議長(渡辺忠君) 柏山農林部長。 ◎農林部長(柏山徹郎君) 今、総合政策部長が答えたように、ご質問の趣旨にもありますけれども、米の自給力向上、米の利活用の向上という意味で、米のエタノール、あとは米粉のパンとかいろいろな部分で、これから米の自給を上げていきたいという部分では、総合政策部と連携をとりながら進めてまいりたいと思います。 ○議長(渡辺忠君) ほかに質問者ありますか。 11時15分まで休憩いたします。               午前11時2分 休憩---------------------------------------               午前11時15分 再開 ○議長(渡辺忠君) 再開いたします。 休憩前に引き続き議案第48号の質疑を行います。3番関笙子さん。 ◆3番(関笙子君) 3番関でございます。 3点お伺いいたします。 今回、このような大型の交付金が出ましたことは、本当に望んでいることでありながら、やはりどこか心配な面が私にはございます。それで、これが奥州市の22年度予算にどう作用するのか、まず1点お伺いします。 それから、22ページの商店街の活性化対策の中で、公有財産、土地購入9,600万円ほどございます。この内容をちょっとお伺いします。これが2点目です。 それから3点目、健全化法案が義務化しておりますですね。市の財務諸表の作成、どのようになっているのかお伺いをいたします。 ○議長(渡辺忠君) 菊地財政課長。 ◎財政課長菊地隆一君) まず、1点目の交付金が22年度予算にどのような影響があるかという点でございますけれども、予算的なことで申し上げれば、22年度で予定していたものを前倒しで実施できるというようなことがありますので、22年度の分についてはある程度余裕が逆に出てくるのかなというふうには考えてございます。 それから、健全化法の関係でございますけれども、多分公会計制度の連結の財務諸表の関係かと思います。それで、19年度分については、さきにお示ししているとおり、一部事務組合の部分で入っていない部分がありますけれども、それについては公表しておりましたけれども、それを受けて、20年度決算の分の財務諸表を今作成の作業中でございます。公表の時期につきましては、県内の他市ともいろいろ比較する部分も出てまいりますので、若干、3月中にできるかできないかというような内容かと思っております。 以上です。 ○議長(渡辺忠君) 齊藤商工観光部長。 ◎商工観光部長(齊藤隆治君) それでは、22ページの商店街活性化対策事業経費の土地購入費についてお答えをいたします。 この土地購入費については、この事業が中心市街地エリアの大町地区の活性化を図る事業でございまして、イベントなどに活用できる多目的広場を整備しようとする事業でございます。それで、その土地購入費の9,600万円の予算は、これ市の土地開発公社の所有地でございます。600平米ほどの土地でございます。その取得費でございます。 ○議長(渡辺忠君) 3番関笙子さん。 ◆3番(関笙子君) 22年度予算、少し余裕ができたということで、方針もいろいろ変わってくるかと思いますが、もし、特に見える方針が変わるものがあればお聞かせいただきたい。 それから、商店街の活性化、開発公社ということで、痛しかゆしかなというふうに思いますが、基本的に大変市には遊休資産が多いわけです。ここでなければならないためにこういうことになるんだろうと思いますが、ぜひアイデアを出して、遊休資産の活用も視野に入れた形で事業は進めるべきだろうと思います。その点、1点お伺いします。 それから、連結決算の公会計の関係ですが、奥州金ケ崎の行政事務組合がちょっと遅れているということで、私も行政組合のほうにハッパをかけまして、ぜひ本会計のほうに報告を早くやってほしいと言った関係もありまして、3月にしかできないというのは、今議会に本当は出してほしいなと思っていたんですが、間に合わないことが非常に残念です。というのは、やっぱり最も基本となるべき、これは財務諸表でございます。これからの中長期の財務運営の最も根本となるべき部分だというふうに思います。私たちが確認できないのはとても残念なんですが、3月にできるということですが、私らにももしいただけるのであれば急いでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺忠君) 菊地財政課長。 ◎財政課長菊地隆一君) まず、予算編成の方針ということでございますけれども、これにつきまして、基本的に今まで行財政改革を含めてこれからどうあるべきかという方針について大きく変わるところはございません。ただ、今回交付金が入ってきたということで、ある程度起債の発行額、今新市建設計画等も含めて予定されている発行額については、枠を増やさない状態でまず運営できるところには落ち着いているということで、そういう意味ではかなり影響としてはいい方向なのかなというふうに考えます。 それから、あと遊休資産でありますけれども、これは一般会計で抱えております遊休資産といいますか、特に使用目的のない土地、これが山とかも含めますと、大体7,000ヘクタールあるわけですけれども、これらにつきましても公会計制度に移るということで、今台帳の整備の作業を具体的に進めてございます。これがそれぞれ抱えている課題等がある土地もございますので、それらも含めて、できるだけ早い時期、22年度中には基本的な整理だけはできるのかなというふうに考えておりますが、それらを踏まえて、処分するものは処分していきたいというふうに考えてございます。 それから、連結の財務諸表の関係でございますけれども、これにつきましては、作業としましては、基本部分については19年度の分ができておりますのでよろしいわけですけれども、最終的にこれも財産の部分ですね、これをどういうふうに分析するかというのがありまして、それらも直接市の所有ではなくて一部事務組合とか3セクの部分とか、それらの内容等も把握しながら最終的な数字を固めたいと思っていますので、そういった意味で多少時間がかかるということですし、でき上がったものについては当然公表してまいりますので、必要であれば資料は差し上げていくと。 以上です。 ○議長(渡辺忠君) 3番関笙子さん。 ◆3番(関笙子君) ありがとうございます。 一番てこずっているのは資産の評価じゃないかと私は思います。それぞれの5つの地区がどのように評価してきたのかということで財政も頭を痛めていると思うんですが、ぜひ、健全化法案がせっかくできましたので、頭の切りかえをして財政運営をすべきだろうというふうに思います。この資産の評価をきちっとやっていただいて、私らももう最後ですので、その評価の結果を公表していただきたいし、なお、市民の皆さんにも健全化法案の意義、それからそれぞれの持つ役割、責務をきちんと説明して、わかりやすく公表すべきと思います。ご回答お願いします。 ○議長(渡辺忠君) 菊地財政課長。 ◎財政課長菊地隆一君) まず、議員さんおっしゃるとおり、財務諸表をつくる段階で一番混乱しているといいますか、整理つかないでいるのがその資産評価の分でございます。それで、何が問題かというと、今、処分可能土地をどういうふうに分類するかというところが一番の難しいところなのかなというふうに考えてございます。これは、それぞれ一応普通財産にはなっていますけれども、現実的には明らかに目的を持って使われている土地等ありますので、これが普通に処分できるかどうかという、そういったようなところの判断がこれからになってまいります。 それから、あと、できた財務諸表の公表につきましては、これは極力わかるような形にしていきたいと思いますし、これも全体の表を全部見て判断してくれという形にはなかなかならないと思いますので、概要版的なものまでつくって、それを公表していきたいというふうには考えています。 以上です。 ○議長(渡辺忠君) 26番千田美津子さん。 ◆26番(千田美津子君) 何点か質問いたします。 まず、経済危機対策臨時交付金の関係は、国から減額されての状況が補正予算にあらわれているわけですが、それでこの間、議員説明会のときにもらった事業補正一覧表は、個々の事業がどうなったかというのはトータルの予算の中ではなかなか見えないものがありますので、この27事業等あるわけですが、この国からの交付金の減額によって、当初予定と大きく変更された事業があるのかないのか、その点、もしあるのであればお知らせをいただきたいなと思います。 それで、その経済危機対策の中で、2つほど大きく減額されているなということで、理由をお聞きしたいのは、18ページの児童遊園管理経費で、施設修繕料が132万5,000円減額になっております。これは全く必要なかったものかどうか。私は児童遊園の管理というのはもっと充実してやるべきではないかなというふうな観点で質問するわけですが、お答えをいただきたいと思います。 それから、関連して、26ページの消防団活動経費の中に、機械器具388万2,000円の減額があります。これも、本来減額してよかったものかどうか、この内容等についてお伺いをしたいと思います。 それから、最後に、20ページに勤労者制度資金融資あっ旋事業経費があります。500万円ということで、今回の対策においてこれらが増額できたんだなということで非常にいいわけですが、これは6ページにある債務負担行為の部分で6年間の事業ということでわかるんですけれども、現状と見通しといいますか、その点が1つ。 それから、離職された方々が、使い勝手という部分では、私はこれもさることながら、恒常的に大型倒産に伴う利子補給等の事業があったわけですが、私はそれらの創設が必要ではないかなというふうに、この間も市長等に要請はしてきたわけですが、それらについての検討はなされていないのかどうか、お伺いをいたします。 ○議長(渡辺忠君) 及川総合政策部長。 ◎総合政策部長及川俊和君) 第1点目のご質問にお答えをいたします。 地域活性化・経済危機対策臨時交付金からの減額があったわけでございます。この減額につきましては、国の最終的な交付金の額の確定によりまして減額を行うというものでございまして、それにかかわる、その減額部分についての修正がということで、今回こういう措置をとらせていただいたところでございます。 なお、この臨時経済危機対策臨時交付金にかわりまして、それを別途、きめ細かな臨時交付金に振りかえたという事業もあるわけでございまして、これにつきましても、確かお示しをしているところでございまして、基本的には、変えた部分につきましては、新幹線駅のバリアフリーのエレベーターですが、これは公共投資臨時交付金でございますが、そちらに変えたということでございますし、事業としての大きな減額はないという理解をいたしてございます。 ○議長(渡辺忠君) 相原市長。 ◎市長(相原正明君) 大型倒産の場合の無担保無保証という、かつてマイアミさんが倒産したときに構築しましたけれども、これ、ご要望いただきまして、今回大型に近いものが予想されるということと、さらに、大型でなくとも、もう小口といいますか、小規模倒産が次々とあり得るというような中で、検討いたしまして、実は今回の予算の中で、この20ページの貸付金という部分、500万円ございますけれども、これを恒常的な制度にするという趣旨で、可決いただきましたならば、3月からでもということで、ここは要望にこたえて大幅に前進をさせたところだというふうに思っております。 ○議長(渡辺忠君) 菅原市民環境部長。 ◎市民環境部長菅原英記君) お答えをいたします。 26ページの消防費の減額の関係でございます。これにつきましては、7月に補正予算でお認めをいただいた内容でございます。これも経済対策の一つとしてお認めをいただいたわけでございますが、このときに、照明器具、あるいはジェットシューターといいまして背負い式の消火機器でございますが、これは各分団等に配備をするという計画でございましたが、当初1,900万円ほどの予算でございましたが、入札減ということでこれが残額になったということでございます。 以上です。 ○議長(渡辺忠君) 菊池都市整備部長。 ◎都市整備部長菊池賢一君) 18ページ、児童遊園管理経費、施設の修繕料132万5,000円の減額の中身についてお答え申し上げます。 これは、経済対策の交付金分として332万5,000円を減額し、それから新たにきめ細かな交付金分として200万円追加するという内容で、差し引き132万5,000円の減額というふうな内容になっております。経済対策の交付金の中で332万5,000円減額でございますけれども、これは当初予定している38施設分、54の遊具の修繕については、計画どおりやりました。なぜその332万5,000円が減額になったかというと、契約減でございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺忠君) 26番千田美津子さん。 ◆26番(千田美津子君) ありがとうございました。 市長から答弁ありました、離職者生活安定資金融資預託金についてはわかりましたし、本当によかったなと思います。 ただ、今までの、その事業そのものだったものですから、ちょっとそこが理解できませんでしたし、そうしますと、これからの運用については何か要綱、要領等を変えながら市民に周知をするということになっているのかどうか、その点もう一度お伺いいたします。 ○議長(渡辺忠君) 齊藤商工観光部長。 ◎商工観光部長(齊藤隆治君) お答えをいたします。 この生活安定資金は、今回若干概要を申しますと、この500万円は取り扱い金融機関に対しての預託金500万円で、実際の融資総額は4倍を予定しております。ですから、2,000万円の融資枠という形で考えてございます。 それから、恒常的に、大型とかで限定をしない形で通常使えるような形で考えてございます。国とか県とか、さまざま資金があるんですが、議員さんおっしゃられるように、使い勝手のいい形をぜひ補完する形で市として考えていきたいというのがスタンスでございます。 それから、融資の金額については、前回と同じように50万円を限度にというふうに考えてございます。それから、融資期間は5年、償還期間ですね、据え置きを含んで5年間の期間というふうに考えてございますし、無担保無保証ということを原則にしていきたいと思っております。 詳細については、今金融機関と細かい詰めを行っておりますので、市長申しましたように、まとまり次第、3月からでも支給を発効させたいなということで、決まり次第、広報、それからホームページ等、報道とか、PRをぜひやっていきたいというふうに思っております。 ○議長(渡辺忠君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第48号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(渡辺忠君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) ご異議なしと認めます。よって、議案第48号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(渡辺忠君) 日程第7、請願第78号を議題といたします。 総務常任委員長の報告を求めます。10番中澤俊明君。     〔10番中澤俊明君登壇〕 ◆10番(中澤俊明君) 総務常任委員長報告を申し上げます。 去る12月議会において当委員会に付託になり、継続審査としておりました請願第78号について、2月19日に委員会を開催し、慎重に審査をいたしましたので、ここにその経過と結果についてご報告申し上げます。 請願第78号、市のコミュニティバスにタクシーを使用することについての請願でありますが、本件につきましては、現在のコミュニティバスは、合併前の旧市町村の事情に沿った形で運行されており、必ずしも市全域にタクシーを取り入れることが適切かどうかということもありますが、乗り合いタクシーの運行も可能であること、また、コスト面、利用者の利便性から見てもタクシーの使用が有効であるとの観点から、その請願を了とし、全会一致で採択すべきものと決しました。 以上が、当委員会に付託されました請願の審査の経過と結果であります。何とぞ、当委員会の決定どおり議決くださいますようお願い申し上げまして、総務常任委員長報告を終わります。 ○議長(渡辺忠君) 質疑ありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) 質疑なしと認めます。 討論及び採決を行います。討論ありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。請願第78号に対する総務常任委員長の報告は採択であります。本件は委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) ご異議なしと認めます。よって、請願第78号は委員長報告のとおり決しました。--------------------------------------- ○議長(渡辺忠君) 日程第8、請願第77号、請願第80号を議題といたします。 建設環境常任委員長の報告を求めます。14番千葉悟郎君。     〔14番千葉悟郎君登壇〕 ◆14番(千葉悟郎君) 建設環境常任委員会委員長報告を行います。 去る12月定例会において当委員会に付託になり、継続審査としておりました請願第77号及び2月5日の本会議において当委員会に付託になりました請願第80号について、2月19日に委員会を開催し、現地調査を実施の上、都市整備部長水道部長等の出席を求め、慎重に審査をいたしましたので、ここにその経過と結果についてご報告申し上げます。 まず、請願第77号、市道駅南下屋敷線の道路拡幅整備を求める請願でありますが、本件につきましては、関係土地所有者全員が要望していることを確認いたしましたが、この道路が整備されることにより利便性が高まると思われるものの、他の路線と比較して、緊急性、優先性が高い路線とは認められないという観点から、採決の結果、不採択とすべきものと決しました。 なお、願意を了として採択すべきという意見がありましたことをご報告申し上げます。 次に、請願第80号、市道台町朝日町線の市道認定に係る所要の措置と水道配水管布設についての請願でありますが、後段の水道配水管布設につきましては、現在その沿線に住んでいる方々は、水道管本管から自宅まで自費での接続工事をしている経緯等もあり、公平性を欠くおそれがある等の観点から、採択すべきでないとし、前段の市道台町朝日町線の市道認定に係る所要の措置についてのみ、願意を了として、全会一致で一部採択すべきものと決しました。 以上が、当委員会に付託になりました請願の審査の経過と結果であります。何とぞ、当委員会の決定どおり議決くださいますようお願い申し上げまして、建設環境常任委員長報告を終わります。 ○議長(渡辺忠君) 質疑ありませんか。40番及川善男君。 ◆40番(及川善男君) 委員長にお伺いをいたします。 請願第77号の不採択の理由について、緊急性がないということから不採択にすべきだというふうな報告、説明だったようなんですが、どういうことですか。この道路の整備についての必要性は認められた上で、ただ緊急性がないということで不採択ということになったんですか。 ○議長(渡辺忠君) 千葉悟郎君。 ◆14番(千葉悟郎君) 緊急性というか、そうですね、東西南北に道路がありまして、南北の道路が大変厳しい道路だというふうに委員会では認識しておりまして、東西には若干、そういう点での使用ができる可能性は十分あると。そういうことで、他の地域と比較しても、今すぐにというふうなことにはならないのではないかという意見が大勢を占めたと、こういうことでございます。 ○議長(渡辺忠君) 40番及川善男君。 ◆40番(及川善男君) そうしますと、時期の問題であって、道路の整備の必要性については委員の皆さんは共通の認識で、必要性は認めたということなんですね。 ◆14番(千葉悟郎君) そうです。そのとおりです。 ○議長(渡辺忠君) ほかに。26番千田美津子さん。 ◆26番(千田美津子君) 確認の意味で質問申し上げますが、77号で、利便性が高まるとは考えるけれども緊急性がないことから採択すべきものと決しましたという報告をされたんですが、それで間違いはないでしょうか。ちょっとそこが。「不」って言わなかったんですよ。採択すべきものと。ちょっとそこが。     〔「そういう少数意見がありましたという」と呼ぶ者あり〕     〔「その前に」と呼ぶ者あり〕 ◆14番(千葉悟郎君) 不採択とすべきものと決しましたというふうに言いました。 ○議長(渡辺忠君) 暫時休憩します。               午前11時2分 休憩---------------------------------------               午前11時15分 再開 ○議長(渡辺忠君) 再開いたします。 千葉悟郎君。 ◆14番(千葉悟郎君) では、まず請願第77号。 市道駅南下屋敷線の道路拡幅整備を求める請願でありますが、本件につきましては、関係土地所有者全員が要望していることを確認いたしましたが、この道路が整備されることにより利便性が高まると思われるものの、他の路線と比較して、緊急性、優先性が高い路線とは認められないという観点から、採決の結果、不採択とすべきものと決しました。 ○議長(渡辺忠君) よろしいですか。     〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) ほかにございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) 質疑を終結いたします。 これより討論及び採決を行います。 まず、請願第77号について討論ありませんか。21番亀梨恒男君。 ◆21番(亀梨恒男君) 亀梨です。21番。 私は、請願第77号、市道駅南下屋敷線の道路拡幅整備を求める請願については、採択すべきという立場で討論いたします。 今るる説明がありましたけれども、この道路は、非常に道路が狭くて消防自動車も通れないという道路であります。そういう道路を拡幅してほしいという地域住民の本当に大きな願いであります。先ほど委員長報告にもありましたように、三十数名の地域住民の方々の全員が、ぜひ拡幅をしてほしいという要望をしております。そういう意味で、やはり私は地域住民の要望をしっかりと受けとめて、採択すべきというふうに考えます。 ○議長(渡辺忠君) 討論を終結いたします。 これより請願第77号を採決いたします。請願第77号に対する建設環境常任委員長の報告は不採択でありますので、議会運営要領第101の規定により、原案について採決いたします。請願第77号を採択することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(渡辺忠君) 起立少数であります。よって、請願第77号は委員長報告のとおり不採択とすることに決しました。 次に、請願第80号について討論ありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。請願第80号に対する建設環境常任委員長の報告は一部採択であります。本件は委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺忠君) ご異議なしと認めます。よって、本件は委員長報告のとおり決しました。 以上をもって、今期定例会付議された事件はすべて議了いたしました。 これをもって、平成22年第1回奥州市議会定例会を閉会いたします。大変ご苦労さまでした。               午前11時50分 閉会地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。 平成22年2月23日                  奥州市議会                     議長     渡辺 忠                     10番     中澤俊明                     11番     小野寺 重                     12番     及川俊行...