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第39回臨時会 平成24年 7月(第1号 7月20日)

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  1. 一関市議会 2012-07-20
    第39回臨時会 平成24年 7月(第1号 7月20日)


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    第39回臨時会 平成24年 7月(第1号 7月20日)   第39回一関市議会臨時会議事日程 平成24年7月20日 午前10時 開議 日程第 1          会議録署名議員の指名 日程第 2          会期の決定 日程第 3  議案第 89号  平成24年度一関市一般会計補正予算(第4号) 日程第 4  議案第 90号  請負契約の締結について 日程第 5  議案第 91号  請負契約の締結について 日程第 6  発議第 10号  「MV22オスプレイ」の配備中止を求める意見書について 会議の場所 一関市議会議場 開会時刻  午前10時13分 会議の議事 ○議長(菅原啓祐君) ただいまの出席議員は34名であります。  定足数に達しておりますので、平成24年7月13日一関市告示第168号をもって招集の、第39回一関市議会臨時会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
     武田ユキ子君から本日の会議に欠席の旨、届け出がありました。  この際、諸般のご報告を申し上げます。  受理した案件は、市長提案3件、議員発議1件であります。  次に、小野寺監査委員ほか2名から提出の監査報告書3件を受理いたしましたが、印刷物によりお手元にを配付しておりますので、これによりご了承願います。  本日の会議には、市長、教育委員長監査委員農業委員会会長の出席を求めました。  議場での録画、録音、写真撮影を許可しておりますので、ご了承願います。  次に、市長より行政報告の申し出がありますので、これを許します。  勝部市長。 ○市長(勝部修君) 行政報告を申し上げます。  当市から岩手県防災航空隊への派遣中の職員が、訓練中の事故により死亡したことについて、行政報告を申し上げます。  事故により死亡した職員は、当市消防職員千葉弘樹消防司令長39歳であります。  殉職した千葉弘樹消防司令長並びにご遺族に対しまして心よりお悔やみを申し上げ、皆さんとともにご冥福をお祈り申し上げたいと思います。  千葉消防司令長は、平成23年4月1日から3年間の予定で岩手県防災航空隊へ隊員として派遣中でございまして、事故は同派遣先における訓練中に発生したものでございます。  岩手県からの報告によりますと、事故は平成24年7月4日午前10時28分ごろ、花巻市石鳥谷町の葛丸ダムにおいて、防災ヘリコプターを使用した水難救助訓練中、要救助者の役をしていた千葉消防司令長ダム湖で行方不明となり、翌日、湖底で発見され、死因は溺死との報告があったところでございます。  事故の原因については、現在、警察の捜査が行われているところでございますが、訓練中の死亡事故という異例の事案でもあり、市として訓練の実施主体である岩手県に対して、その原因を早急に解明するよう求めているところでございます。  以上、行政報告といたします。 ○議長(菅原啓祐君) 以上で、行政報告を終わります。 ○議長(菅原啓祐君) これより議事に入ります。  本日の議事は、お手元に配付の議事日程により進めます。 ○議長(菅原啓祐君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、その数を2名とし、会議規則第81条の規定により、議長において、    9 番 槻 山   隆 君    30 番 千 葉 幸 男 君 を指名いたします。 ○議長(菅原啓祐君) 日程第2、会期の決定を議題とし、お諮りします。  本臨時会の会期は、本日1日間といたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(菅原啓祐君) 異議なしと認めます。  よって会期は、本日1日間と決定いたしました。 ○議長(菅原啓祐君) 日程第3、議案第89号、平成24年度一関市一般会計補正予算(第4号)を議題といたします。  議案の朗読を省略し、直ちに提案理由の説明を求めます。  田代副市長。 ○副市長(田代善久君) 議案第89号、平成24年度一関市一般会計補正予算(第4号)について、提案理由を申し上げます。  本案は、本年5月に作成しました一関市除染実施計画に基づく対象区域内の除染を進めるため、放射線対策事業費について増額しようとするものであります。  1ページをお開き願います。  歳入歳出予算補正額は10億576万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を730億400万2,000円といたしました。  2ページをお開き願います。  目的別補正額は第1表のとおりで、衛生費10億576万6,000円を増額し、歳入につきましては国庫支出金10億576万6,000円を増額いたしました。  なお、総務部長から補足説明させます。 ○議長(菅原啓祐君) 下村総務部長。 ○総務部長下村透君) 議案第89号、平成24年度一関市一般会計補正予算(第4号)について、補足説明を申し上げます。  予算書の4ページをお開き願います。  歳出のほうから説明いたします。  4款1項5目環境衛生費放射線対策事業費のうち、放射線量測定業務委託料につきましては、一関市除染実施計画における対象区域内の除染箇所を把握するため、区域内の個別の住宅、事業所等放射線量を測定するものであります。  次の小中学校等除染工事費につきましては、学校、幼稚園、保育園等の除染について、除染方法校庭等の表土を削り取り下層土と入れかえることとして、1カ所当たり概算事業費から予算計上しておりましたが、表土に適する下層土を十分確保できないことから、削り取った表土を敷地内に埋設し、客土による表土の敷きならしに変更したことなどにより経費を個別に積算しましたところ、不足が生ずることから増額するものであります。  次に、歳入についてでありますが、14款2項国庫補助金につきましては、ただいま説明いたしました歳出に係るものであります。  以上でございます。  よろしくお願いいたします。 ○議長(菅原啓祐君) これより質疑を行います。  14番、菊地善孝君。 ○14番(菊地善孝君) 今、私どもは、市民と議員の懇談会をやって歩いて、私どもの班は既に終わっているのですが、その中で、放射線量測定関係がやはり不安なり要望という形で出てきています。  そういう絡みでお聞きするのですが、1つは、8億8,000万円というかなり高額な委託料なのですが、対象、想定される戸数、事業所数について一つは紹介いただきたい。  2つ目は、対象区域外、除染の対象区域外でスポット的に高いところがある、こういう地域に対してはどういうふうな対応をしようとしているのか、差し当たりその2点、紹介いただきたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 鈴木市民環境部長。 ○市民環境部長鈴木悦朗君) 対象戸数につきましてでございますけれども、今回、除染計画を策定したときに、ちょうど皆さんに配付した資料の中で青色の部分になりますけれども、あの分の戸数を概算で測ったもので約2万3,000戸程度というふうな戸数を掌握してございます。  それらが一つ対象エリアというふうなとらえ方をしているところであります。  一般住宅は約2万300戸程度、それから事業所につきましては3,000棟くらいあるのかなというふうな、そういう把握をしてございます。  それから、対象区域外エリアにつきましては、まずは今回の計画を定めた中で、区域外の中にも国でいうような0.23マイクロシーベルトを超える地域があるというふうなことで、それらの区域指定のご要望、懇談会の中でも資料に出されたところであります。  それらの地域につきましては、計画そのものは大きい字の中で指定した関係がありまして、小字的な把握とそれらの計画への入れ込みといいますか、そういったものを実施しなければならないというようなことで、あわせて今回、その外れたエリアで、従来0.23マイクロシーベルトを超しているデータの地域だとかそれに隣接する地域、それらにつきましても今後調査を進めて把握をしながら、実施計画といいますか、除染計画計画変更というような手続きを進めてまいりたいと考えているところであります。 ○議長(菅原啓祐君) 14番、菊地善孝君。 ○14番(菊地善孝君) かなりの機材を準備をして、そして行政区なり自治会単位等々で調査をしましたね。  あの調査とはまた違う内容の調査をするのかどうか、要するに精度の問題等々なんですが、この8億8,000万円何がしというのは決して小さくない金額だろうと思うんですね。  機材その他を準備をして、市民の団体等々に貸し出して一定の測定はしたわけですね。  重ねて、これだけの費用をかけて調査をしなければならない理由というようなものがそれなりにあるんだろうと思いますから、それについても紹介をいただきたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 鈴木市民環境部長。 ○市民環境部長鈴木悦朗君) まず、昨年、測定器等を購入いたしまして、それぞれの自治会等に貸し出しいたしまして測定をし、その報告をいただいた格好であります。  それらにつきましては、国の地域指定以前の動きになるわけですけれども、そういったデータを活用しながら、今回5月に策定いたしました除染実施計画エリア確定、そういったものに使用させていただいたというふうな経過であります。  いずれ、除染計画の策定を進める具体の姿が国のほうから示されるに当たりましては、国のほうでは、住民が測定した数値とかではなくて、市が実施した数値で計画エリアを定めるというような、そんなこともだんだんはっきりしてきましたので、今回、一応除染計画は定めたところでありますけれども、いずれ計画の中では区域外として出てきたスポット的なところもありましたし、そういったエリアを入れるに当たりましては、再度、市が独自に、市が実施主体となって調査しなければならないというふうなことで実施しようとするものであります。  なお、地域内の8億数千万円の決して安くない金額であります。  これにつきましては、現在、福島等で活動されている事業所数社から複数の参考見積もりをちょうだいいたしまして、国のほうでこの除染を進めるに当たりましては、事前の調査とその調査エリアを確定をした上で除染の方法を決定し、除染をし、その後に測定すると、それらについてはすべて市が主体となってやるべきだというような、そういった指導もございまして、今回、事前の測定の部分、エリアの確定されていた部分が定めている地域に該当するかどうか、そういったものを詳細に測定する分野といたしまして、先ほどの参考の見積もり調書を含めて積算をし、今回の補正予算をお願いしているというふうな状況であります。 ○議長(菅原啓祐君) 14番、菊地善孝君。 ○14番(菊地善孝君) 了解します。  最後に、この3,000事業所が想定されるということなんですが、例えばシイタケの関係の人たちは、いまだに本当に大変な状況になっています。  こういう人たちの補助その他については、この事業の対象としているのか、あるいは別枠で対応しようとしているのか、いかがでしょうか。 ○議長(菅原啓祐君) 鈴木市民環境部長。 ○市民環境部長鈴木悦朗君) この除染計画の今までの環境省からの説明の中では、具体的にほだ場等のそういった部分の対象といいますか、それらまでは今の段階では想定したような除染計画の組み立てではないというふうな考え方で、主には生活圏エリアを対象とした計画というような説明はいただいているところであります。  ただ、市の計画といたしましては、それらを想定しながら、文言の中にはそういったものを含めるような格好で環境省のほうに申請はしてはございますけれども、今の国のほうからの進め方としますと、除染計画とは別個の形での押さえ方というような形になろうかと思ってございます。 ○議長(菅原啓祐君) 13番、藤野秋男君。 ○13番(藤野秋男君) 今回、改めて市が主体になって調査をすると、しかも、業者を依頼しての調査ということでの予算だということなんですが、市が作成した除染計画は、市が責任を持って除染した部分について、学校等については補助対象になっているのですが、今回、調査対象になっている個人住宅事業所については、改めて空間線量が高いということが判明した場合、これらについて補助対象になっていくのかどうか、除染計画は示したけれども、今回、市が責任を持って調査することによってその除染が補助対象になっていくのかどうか、その辺についてお願いします。 ○議長(菅原啓祐君) 鈴木市民環境部長。 ○市民環境部長鈴木悦朗君) いずれ、国の除染計画考え方といたしましては、事業主体が市で実施する場合は国で負担するという、そんな基本的な考え方がございます。  そういった意味では、今回、詳細調査をする分、これは除染実施する前での詳細調査ということになり、それを義務づけている格好になりますけれども、それに係る経費につきましても基本的には国が負担をするというようなことで、予算もそういうふうな格好で見ていますし、また、それに基づいて、今ご質問ありました0.23マイクロシーベルトエリアを越す部分の国が示されている手法、要は今、民間の住宅に示されている手法といいますと、草の除去だとか枝の伐採、木の草木除去、そういった手法しか認められていないわけですけれども、そういった手法を市が実施するとすれば、それは国の補助対象とするというふうな考え方のようであります。  そういった意味では、そういった手法が可能で、そういうふうな取り組みをすれば対象になるというふうにご理解をしていただければと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 13番、藤野秋男君。 ○13番(藤野秋男君) となると、市長になるのでしょうか、今後、市は、やはり市民の安全、事業所の安全ということを確保するとすれば、この除染計画のみならず、その実施についても、やはり補助対象にしていく上からも、市が責任を持って対応する、かなり大変な事業になると思いますし、それに協力してくれる業者の選定も含まれてくると思うのですが、その辺についての考えをお願いします。 ○議長(菅原啓祐君) 勝部市長。 ○市長(勝部修君) 市が定めた除染計画、これが基本になるわけでございますけれども、そのほかにもエリア設定がいろいろされておりまして、ここからはみ出したところでスポット的に高いところをどうするかとか、さまざまな問題が今後も出てまいります。  それらについては、今後の状況を見ながら、そのときにとるべき最良の策を講じていきたいと思っておりますが、今の時点で、とにかく今は除染計画を国に提出し、それが承認されて、その内容を確実に実行していくということに、今現在それに全力で取り組んでいるところでございますので、今後のことについては、そのとき、そのときの状況を見ながら、適時適切に対応していきたいというふうに考えております。 ○議長(菅原啓祐君) 13番、藤野秋男君。 ○13番(藤野秋男君) 今、集会施設などは自治会の協力をもらいながら、ホットスポット的なところは除染しているわけなんです。  ぜひ、そういう市民の協力も得ながら、なかなかエリアエリア外の関係があるから難しいなということにとどまらず、ぜひエリア外エリア内を含めて早急に高いところは協力も得ながら、そして市も責任を持って除染に乗り出すということもぜひ検討していただきたいと思います。  以上です。 ○議長(菅原啓祐君) 15番、金野盛志君。 ○15番(金野盛志君) 2点について伺います。  1点目は、この8億円という莫大な委託料なんですけれども、これはどういうところに委託をすることを想定しているか、いわゆる測量設計とかそういうようなコンサルタント、そういうところでは私は担いきれない、いわゆる福島でやっているようなそういう知識のあるところでないと、これはできないというふうに思うんです。  そこの委託をしようとする業態の種別といいますか、そこについてどのように考えているか伺います。  それから、もう1点は測定の方法、これは、多分福島なんかでやっておりますのは、除染の前と後でその効果といいますか、そこがわかるようにGPS機能をつけた測定の仕方をやっていますけれども、私たちが前にやっておったのは、単に、いわゆる支所から貸し出してもらった器械で測定したわけです。  これは、なかなか後々追跡するのに困難だと思います。  その測定の仕方についてどのように考えているか、これについてお尋ねをいたします。
    ○議長(菅原啓祐君) 鈴木市民環境部長。 ○市民環境部長鈴木悦朗君) 今回の委託料の積算につきましては、先ほど申し上げましたように、福島等でそういった事業を実施している事業者から参考見積もりを徴しながら今回の積算をしたところであります。  ただ、この委託を実施するに当たりましては、市内の業者等のそういった測定業務等も可能な部分等も確認しながら対応していきたいと思いますので、現段階のところでは、具体的に福島で活動している業者と、そういった決め方はまだしていないというふうな状況でございます。  いずれ、そういったことを含めながら検討していきたいと思ってございます。  それから、測定の方法につきましては、いずれ今回の分は、除染作業に入ってその後の確認調査というようなものではなくて、除染が必要なところ、あるいは除染のそういった手法の検討のための詳細調査というようなことで、環境省のほうからある程度示されているわけですけれども、参考までに、住宅等でありますと1戸当たり5点程度の測定、そういったようなものをするような格好で義務づけられておりますので、それらを測定し、数値として残しておいて、以後の参考にしていくというような格好になろうかと思ってございます。 ○議長(菅原啓祐君) 15番、金野盛志君。 ○15番(金野盛志君) 2点目についてだけですけれども、やはり後々の長期にわたってやっていく必要がありますので、私はGPSで、そういう機械でもって、除染をやる可能性がかなり高いわけですので、その後の追跡も含めると、やっぱりそういう測定の仕方をしていったほうがいいのではないかなというふうに思っております。  ぜひ、その辺をご検討をお願いいたします。 ○議長(菅原啓祐君) 鈴木市民環境部長。 ○市民環境部長鈴木悦朗君) いずれ、ご指摘のように、環境省のほうでも実施以後の測定の継続等も行いますので、そういったものを想定しながら対応していかなければならないと思いますので、そういった努力をしていきたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 33番、千葉大作君。 ○33番(千葉大作君) それでは、1点だけ質問をいたします。  ただいま、3人の議員各位から質問があって、おおよその輪郭はつかめてきたのですが、この測定の調査、それをいつごろから始めて、その終了をいつごろまでというふうに考えているのか、その目途、その辺についてお答えをお願いしたい。 ○議長(菅原啓祐君) 鈴木市民環境部長。 ○市民環境部長鈴木悦朗君) いずれ、今回お願いしてございますので、早急にそういった体制に入りたいと思ってございますけれども、いずれ調査方法、そういった除染対象エリアの把握につきましては、最低限10月か11月ごろまでにはつかまなければならないと思ってございます。  そういった意味で、先ほどのご質問にございましたけれども、例えば一つの業者で全域をできるのか、そういったものも含めて検討していかなければならないのかなと思ってございます。 ○議長(菅原啓祐君) 33番、千葉大作君。 ○33番(千葉大作君) 私どもよりも放射線量の高い福島県内でも除染作業がなかなか進まない現状にあるわけです。  そういう中で、私どもの地域も今、調査をし、そして除染という作業に取りかかろうとしているわけですが、やはり進捗状況を少しでも早めて、市民の皆さん安全安心という世界を早く取り戻すような、そういう状況に一日も早くしていっていただきたい、それを改めて申し上げておきたい、このように思います。  答弁はいりません。 ○議長(菅原啓祐君) 22番、尾形善美君。 ○22番(尾形善美君) 8億8,100万円、およそそういう金額であります。  これは国庫支出金でありますから、全額国のほうから出るということでありますが、先ほどの数を単純に割れば、1カ所というよりも、例えば個人住宅1棟、1戸、事業所1戸当たりの単価は3万7,000円ぐらいになるんですね。  住宅は5カ所ぐらい調査をしなさいということであれば、1カ所当たり7,000円なんですね。  これは、国から出るから今回はやりましょう、やらなくてはいけないということでやるのでしょうが、こういう調査はどちらかというと今後継続的に調査をして、放射線量がどういう推移をたどっていっているのかという、そういう調査をする必要があるんだろうと思います。  一回、今回は国から出るといって調査をしたら高かったと、やっぱりこれは継続的に調査をしなくてはいけないという場合、1カ所当たりこういう金額で市の持ち出しでやろうとしては、私はちょっとできないのではないかと、その費用の問題を福島と同額ととらえるというのではなくて、やはり今後、継続的に調査をするためには、どういう事業費であってほしいというものを市独自でやはり持つ必要があるんだろうと思います。  そういう意味で、8億8,000万円の事業費の内訳を教えていただきたいと思います。  秋ごろまでに測定をした結果、この数値はどのように住民の方、また事業者の方にお知らせをしていくのか、この点についてお知らせをいただきたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 鈴木市民環境部長。 ○市民環境部長鈴木悦朗君) 先ほど、前段で参考までに複数社の方々から参考の見積もりをちょうだいいたしましたというようなことを申し上げました。  ちなみに、それを具体に申し上げますと、今回お願いしている参考見積もり数字そのものはある程度平均的なところでありまして、高い数字の中ではこの倍程度の見積もりもございました。  そういった状況で、業者間の中でもいろいろなばらつきがあります。  いずれ、今ご指摘がございました部分に関しましては、以後のことにも関係ございますので、十分、他の事例等を調査しながら対応してまいりたいと思ってございます。  それから、このデータができてからの対応の仕方というようなことでございますけれども、これについては、そのデータが確定した後で考えていきたいと思っておりますが、いずれ今の国の除染計画の中では、一つ大きな課題でもあるわけでありまして、仮に0.23マイクロシーベルトを超すエリアの民間の除染を国の指示のとおり実施していくとした場合に、今の国の除染計画の中では、草木除去だとか除草だとか、そういった手法が示されておりますけれども、そういった部分の解決手法もあわせて考えていかなければならないと思いますので、その辺を含めながら、今後住民への周知のあり方についても検討してまいりたいと思ってございます。 ○議長(菅原啓祐君) 22番、尾形善美君。 ○22番(尾形善美君) 私が質問したのは、8億8,000万円の事業費の内訳をお知らせくださいということを申し上げました。  高い業者もあれば安い業者もあるということではなくて、事業所を含めれば約2万3,300カ所ですか、そういう箇所数を調査する場合に、事業費はどういう内訳で8億8,000万円になっているのかということをお知らせいただきたいということです。  それから、2点目は、それぞれのお宅へ行って調べた場合、数値が出てきますよね。  その場で業者が家主なり所有者なりにお知らせをするものなのか、10月ごろに完了した時点でお知らせするものなのか、その情報はどういうふうに住民の方にお知らせをしていくのですかということであります。  それで、0.23マイクロシーベルト以上を超えているといったときに、調査された方は高ければ不安になりますね。  では次どうするのですかというものも住民は要求してくるはずであります。  そこを持たない中、まず調査ですというのが今回のこの8億8,000万円なんでしょうか。  私は3回しか質問できないんですよね。  あと1回しか質問できませんので、質問の中身に的確にお答えいただきたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 鈴木市民環境部長。 ○市民環境部長鈴木悦朗君) 積算そのものの詳細、今持っておりませんが、いずれ事業費といたしましては、先ほど前段でお話ございました一般住宅の戸数、あるいは事業所の戸数、それから道路等の調査、30メートルごとに1カ所、そういったものを積み上げ積算していただいたというふうなものであります。  各業者につきましても同じような考え方で積算をしていただいたというものであります。  それから、測定にかかわるそういったデータの各戸に対するお知らせの仕方といいますか、そういったものに関しましては、いずれ調査を終了した段階でというふうな考え方で進めてまいりたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 市民環境部長、経費の内訳を教えてくださいというのだから、それを教えないと答えにならないようです。  鈴木市民環境部長。 ○市民環境部長鈴木悦朗君) 直接的な人件費といたしまして約2億6,500万円ほど、それからそれらに係る一般管理経費が2億5,000万円ほどになってございますし、直接経費として1億8,090万円、その他原価といたしまして1億4,300万円というふうな内訳でございます。  それから、先ほどのもう1点、測定した時点で各戸にその数値をお話しするのかということでございますけれども、それらにつきましては、すべての調査を終了した時点でお知らせを考えていきたいと思ってございます。  今の段階では、国のほうで年間被曝線量1ミリシーベルトをもとに除染の対象エリアを定めてございますので、そういった一つの基準が0.23マイクロシーベルトというふうな数字でございます。  そういった数値の説明とあわせ、今、国から示されている除染方法、そういったものの具体的な手法について、いずれ今後検討していかなければなりませんが、そういったことをご説明しなければならないかと思ってございます。 ○議長(菅原啓祐君) 22番、尾形善美君。 ○22番(尾形善美君) 先ほどの事業費の内訳で理解された方はこの議場で何人いらっしゃると思いますか。  私は一番最初の質問で、これだけの箇所を今回調べますと、もし高かった場合、将来的にどういうふうに変化していくのかを含めて、やっぱり調査が必要ではないですかと。  そうしたときに、今回は国からお金が出るからまずやりましょうということで実行しますが、2回目、3回目継続調査、追跡調査をしていくときに、市が持ち出しでやろうとすれば、同じように金額がかかるんですかと、そこを工夫していかなければだめですねということを1回目お話し申し上げましたね。  ですから、人件費はいくら、こういう中身で調査費を、もっと厳密にかかるものを把握するというのには、あまりにも漠然としすぎませんか。  私の質問からして、そこを理解して答弁をしていただきたいと思いますが、もう一度、内訳についてお知らせをいただきたいと思います。  それから、2点目であります。  数値が毎時0.23マイクロシーベルトを超えたといった場合は、住民の方は非常に不安ですね。  除染を早く進めなければだめだというふうに思うと思います。  そうしたときに、いや国の方針がまだ決まっていませんからと、今回はとりあえず調査ですということでは納得しないのではないですか。  もう少し具体的に、こういった場合の除染のあり方、やり方、時期等々、具体的に説明をしていかなければ、調査して高かったと、では調査は何のための調査なんだと、除染をする必要がある箇所を特定するための調査です、それで除染が必要だとわかったら、では次に何をやるかということを具体的に持ち合わせていかなければ、非常に混乱が起きるのではないかというふうに思います。  国の方針が決まっていないからというようなことでは、やはり調査されたほうとしては、ここに住む住民としてはやりきれない思いであります。  答えにくいのかもしれませんが、これが現実ですので、もう少し踏み込んでお答えをいただきたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 鈴木市民環境部長。 ○市民環境部長鈴木悦朗君) 調査した上でのその数値にかかわるご説明、そういったものに関しては、ご指摘のようなことが考えられますので、現時点で対応できること、そういったものを整理しながらそういった説明に努めていかなければならないと思いますので、そういった努力はしていきたいと思います。  先ほどの8億8,000万円の人件費以外の積み上げにつきましては、ちょっと確認したいので休憩をお願いします。 ○議長(菅原啓祐君) 今、資料を取り寄せていますから少々お待ちください。  それでは、資料が完全に整うまで、次の質問者、30番、千葉幸男君。 ○30番(千葉幸男君) 尾形議員とちょっと関連するのですが、8億円もの予算規模のものを3億円とか5億円とかという、大まかなもので議決をしてくれというわけにはいかないと思うんですよね。  市民も最大の関心事であると思うんです。  そして、前回、区長さん方がかなりいろんなところで時間をかけて調べたその結果はどのように参考にされているのかというのが1点、それとその8億円の明細書をペーパーにしてぜひ配ってほしいというように思います。 ○議長(菅原啓祐君) 鈴木市民環境部長。 ○市民環境部長鈴木悦朗君) 前回、各区長さん方に測定の機器を貸し出ししたデータにつきましては、今回、除染実施計画を定める上でのそれぞれのエリアごとの平均値、そういったものを出す参考に使わせていただきました。  それらをもとに、5月の除染実施計画を定めたというふうな経過であります。  それから、今回、実施しようとするものに関しましては、そういったエリアを定めた地域の個々の住宅に係る線量、そういったものが具体にどの程度あるか、そういったものを各戸5点程度ずつ測定するよう環境省等から指示ございますので、それらにかかわる労力等を積み上げたものが今回お願いしている数値というふうなことでございます。 (不規則発言あり) ○議長(菅原啓祐君) では、千葉議員は質問終わったようですので、先ほどの資料。  暫時休憩します。 午前11時02分 休   憩 午前11時15分 再   開 ○議長(菅原啓祐君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ただいま、千葉幸男君より、先ほどの資料請求がございましたが、これを議場内において配付することにご異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(菅原啓祐君) 異議ないようですので、資料配付のため暫時休憩します。 午前11時15分 休   憩 午前11時16分 再   開 ○議長(菅原啓祐君) 再開します。  質疑を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(菅原啓祐君) ないようですので、質疑を終わります。  お諮りいたします。  本案は、委員会の審査及び討論を省略し、直ちに採決を行うことにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(菅原啓祐君) 異議なしと認めます。  よって、委員会の審査及び討論を省略し、直ちに採決を行うことに決定いたしました。  これより採決を行います。
     議案第89号、本案賛成者の起立を求めます。 (賛成者起立) ○議長(菅原啓祐君) 起立満場。  よって、議案第89号は、原案のとおり可決されました。 ○議長(菅原啓祐君) 日程第4、議案第90号、請負契約の締結についてを議題といたします。  議案の朗読を省略し、直ちに提案理由の説明を求めます。  田代副市長。 ○副市長(田代善久君) 議案第90号、請負契約の締結について、提案理由を申し上げます。  本案は、藤沢こども園建設(建築)工事について、平成24年7月6日入札に付したところ、株式会社三ツ矢建設工業が落札いたしましたので、同社と3億1,500万円で請負契約を締結しようとするものであります。  なお、保健福祉部長から補足説明させます。 ○議長(菅原啓祐君) 齋藤保健福祉部長。 ○保健福祉部長(齋藤昭彦君) 議案第90号、請負契約の締結について、補足説明を申し上げます。  議案書をお開き願います。  工事名は、藤沢こども園建設(建築)工事であります。  本請負契約は、園舎建築の本体工事と外構工事であり、完成期限は平成25年2月17日であります。  なお、藤沢こども園建設に係る工事は、本請負契約による工事のほか、電気設備工事、機械設備工事をもって構成しております。  藤沢こども園は、就学前の教育及び保育を一体的に行う認定こども園として平成24年度から運営しておりますが、昭和51年に建設した現園舎の老朽化が著しいことから、平成25年度当初の開園に向けて移転新築するものであります。  この建設計画は、旧藤沢町においては平成20年度から検討に着手、旧町議会やまちづくり審議会で審議をいただいたほか、保護者の方々からご意見をいただき進めてきたものでございます。  合併後は、地域協議会や地域内の自治会役員の方々などにも具体的な整備計画をご説明してきたところでございます。  参考資料ナンバー1の位置図をごらん願います。  工事場所は、一関市藤沢町藤沢字仁郷地内の藤沢小学校の隣接地で、国道456号沿いであり、北は千厩町、南は宮城県登米市方面となります。  参考資料ナンバー2の配置図をごらん願います。  図面の右側が、一関市立藤沢小学校及び藤沢テニスコートとなっております。  建設敷地でございますが、図面の下部、市道仁郷3号線沿いの旧藤沢学校給食センター敷地の全部と藤沢運動広場の一部を活用するもので、園舎の建設位置は、藤沢運動広場であった部分となっております。  次に、参考資料ナンバー3の平面図をごらん願います。  園舎は、鉄骨造平屋建て1棟で床面積1,528.14平方メートルであります。  園舎の南側が園庭と駐車場スペースとなっております。  園舎中央部に昇降口と遊戯室を配し、中央左側にはゼロ歳から1歳児の保育室を1室、2歳児室1室、3歳児室2室を配し、ほか職員室及び調理室等の厨房スペースとなっております。  中央右側は4歳児室2室、5歳児室2室のほか、子育てに関する相談などに利用する子育て支援室、多目的スペース兼会議室、教材室となっております。  なお、受け入れ可能な人数は、長時間保育135人、短時間保育90人の合計225人となっております。  厨房スペースは建物北側を搬入口とし、食材の受け入れ後の衛生面や作業の効率性等を考慮し、検収室、下処理スペース、食品庫、ドライ方式の調理室、配膳室を配しております。  さらに、調理員専用の休憩室を兼ねた事務室、更衣室、トイレを備えております。  職員室内には医務コーナー、湯沸室を備え、更衣室への出入りも直接行えるよう配置しております。  トイレは中央右側に4歳児、5歳児の保育室の向かいに廊下を挟んでそれぞれに1カ所、中央左側の3歳児以下の保育室は部屋から直接トイレを利用できるよう配置しているほか、一般用として男性用、女性用、車いす用を各1カ所配置しております。  外構工事は、園舎南側の園庭スペース確保のための敷地造成工事、敷地外周構内排水工事、駐車場構内道路の舗装工事、フェンス工事、遊具10種類12基、築山1カ所を設置いたします。  隣接する藤沢運動広場との境界には、高さ5メートルの防球ネットを設置することとしております。  なお、地盤の安定強化対策につきましては、地盤調査の結果を踏まえ、基礎形式として支持くい基礎としております。  次に、参考資料ナンバー4は、藤沢こども園の建設工事計画の全体を記載しているものでございます。  また、参考資料ナンバー5につきましては、入札調書でございます。  説明につきましては省略をさせていただきます。  以上、よろしくご審議をお願いいたします。 ○議長(菅原啓祐君) これより質疑を行います。  14番、菊地善孝君。 ○14番(菊地善孝君) この議案は契約議決を求める内容ですので、私どもは、このこども園については当局とは違った考え方を持っていますが、契約議決ということに絞って1点だけ説明をいただきたい。  入札調書を見ますと、参加資格として建築一式工事A級Ⅰ種、鉄骨造の実績を求めるということなんですが、ここに商号・名称の欄に各社載っているわけですけれども、参加いただいた業者、これは地域内における該当する業者の全社なのかどうか、すべての社が入札案内をし参加いただいたものかどうか、まずお願いをしたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 下村総務部長。 ○総務部長下村透君) この入札におきましては、制限付一般競争入札ということで6月21日に公告いたしております。  その中で入札参加資格は、入札調書にもありますように、市の工事資格者名簿A級Ⅰ種に登録されているものがまず第1点でございます。  それから、さらに鉄骨造の工事を施工した実績を有するというふうなことで参加資格を定めておりまして、これに該当する資格者で入札に参加の申請を受けたもので入札を行ったところでございます。  今回、鉄骨造の実績を有するというふうな資格もあわせて求めたところでございますけれども、現在のA級Ⅰ種に登録されている業者は9社ですので、全社が資格を有するということで参加したというふうなところでございます。  現在の登録業者A級Ⅰ種が当初は9社でございましたので、それに変更あるかどうか、ちょっと今確認はされておりませんけれども、全社参加したというふうに考えているところでございます。 ○議長(菅原啓祐君) 14番、菊地善孝君。 ○14番(菊地善孝君) 次の議案もそうなんですけれども、今回は建築関係なんですけれどもね、この一関・両磐管内における公共事業、特に災害復旧その他の関係で、大分受け皿になる業者のほうが混んでおって、なかなか発注しても受け皿がないということも市の事業においてもこの間あったわけですね。  この部分については、改善されてきているという状況にあるのか、それともまだまだ厳しい状況が続いているという状況なのか、この機会に紹介いただきたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 下村総務部長。 ○総務部長下村透君) 昨年の大震災におきましては、災害復旧工事等にありましては、市内の業者に大変なご協力をいただきながら進めているところでございましたし、一時期につきましては、なかなか入札に参加しづらいような状況もあったところでございますけれども、現在におきましてはそういうふうな状況は改善されてきているのではないかというふうにとらえております。 ○議長(菅原啓祐君) 26番、大野恒君。 ○26番(大野恒君) 参考資料のナンバー3を見ているのですが、ここにゼロ歳児・1歳児の保育室が北西の方向に位置づけされております。  私は、これはいかがなものかと単純に思うんです。  ですから、この設計図ができ上がる段階でどのようなプロセスを踏んだかと、先ほど住民から意見を聞く機会を設けたというようなお話がありました。  この間取りといいますか、この点についても説明をし意見も伺ったのか、それから現場の園長先生とか保育士さんとか、そういう方々の意見を聞く機会を設けたかどうか、その辺も伺いたいと思います。  それから、もう1点は、建てる場所は端的に言って盛り土なのか切り土なのかと、その辺もお尋ねいたします。 ○議長(菅原啓祐君) 齋藤保健福祉部長。 ○保健福祉部長(齋藤昭彦君) 先ほど補足説明いたしましたとおり、それぞれの段階において住民の方々への説明、保護者への説明をしているところでございますが、その際に間取りについてどの段階でどのような形で説明をしたかということについて、現在、詳細について承知をしてございませんので、確認をした上でお答えをさせていただきたいと思います。  なお、現場の職員との検討については、藤沢支所において十分、事務方と現場の保育士、また園長の中で協議をしたというふうに報告は受けているところでございます。  あと、盛り土かどうかということについてでございますが、ここについては盛り土をしたというふうに承知しております。 ○議長(菅原啓祐君) 7番、須藤節男君。 ○7番(須藤節男君) 参考資料4ページなんですけれども、全体計画があるわけですが、この中に旧藤沢学校給食センターの解体工事1,850万円あるわけですが、この解体工事も含みなのか、それから先ほど答弁にもありましたけれども、現地の地盤状況があるわけでございまして、盛り土部分を考慮しましてくい打ち作業があるということで、土盛り、あるいはくい打ち部分も当然この工事請負の契約金額3億1,500万円に含まれているものと思いますが、どうなのかということをお尋ねします。 ○議長(菅原啓祐君) 齋藤保健福祉部長。 ○保健福祉部長(齋藤昭彦君) まず、旧藤沢学校給食センター解体工事分でございますけれども、これにつきましては、6月2日に入札を一回いたしまして不調になってございます。  7月17日にも再入札をし不調ということで、その後、不落随契ということで、この分については契約をしているところでございます。  また、地盤の件でございますけれども、先ほど盛り土の話をいたしましたが、当該敷地は2.7メートル程度の盛り土がなされておりまして、盛り土の下の層が粘性土層であったりゆるい砂の層となっておりまして、支持力が懸念される地盤となってございまして、先ほどもお話し申し上げました対応策として、コンクリートくいの打ち込みを深さ7メートル、または11メートルと調査結果があり、それに基づいて基盤の安定強化を図ったところでございます。  それらの工事についても、この建設工事の中で対応していると承知しております。 ○議長(菅原啓祐君) 質疑を終わります。  お諮りします。  本案は、委員会の審査及び討論を省略し、直ちに採決を行うことにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(菅原啓祐君) 異議なしと認めます。  よって、委員会の審査及び討論を省略し、直ちに採決を行うことに決定いたしました。  これより採決を行います。  議案第90号、本案賛成者の起立を求めます。 (賛成者起立) ○議長(菅原啓祐君) 起立満場。  よって、議案第90号は、原案のとおり可決されました。 ○議長(菅原啓祐君) 日程第5、議案第91号、請負契約の締結についてを議題といたします。  議案の朗読を省略し、直ちに提案理由の説明を求めます。  田代副市長。 ○副市長(田代善久君) 議案第91号、請負契約の締結について、提案理由を申し上げます。  本案は、一関市立大東小学校屋内運動場建設(建築)工事について、平成24年7月6日入札に付したところ、株式会社千葉建設が落札いたしましたので、同社と2億475万円で請負契約を締結しようとするものであります。  なお、教育部長から補足説明させます。 ○議長(菅原啓祐君) 小野寺教育部長。 ○教育部長(小野寺正英君) 議案第91号、請負契約の締結について、補足説明を申し上げます。  工事名は、一関市立大東小学校屋内運動場建設(建築)工事であります。  工事場所は、大東町摺沢字上堺ノ沢地内であり、工事内容は鉄骨造平屋建て、床面積が渡り廊下15平方メートルを含め1,091.27平方メートルとなっております。  工事の完成期限は、平成25年3月19日であります。  摺沢小学校、渋民小学校、曽慶小学校の3校の統合に伴い、新たに平成25年4月に開校いたします大東小学校の校舎については現在、建設中でございますが、本案は屋内運動場を建設中の新校舎に隣接して建設するもので、平成25年4月の開校にあわせ供用開始を予定しております。  参考資料ナンバー2の配置図をごらん願います。  本請負契約に係ります屋内運動場につきましては、建設中の校舎北側に建設するもので、屋内運動場東側にはプールを配置する予定であります。  プール及びグラウンドの整備につきましては、平成25年度の着工・完成を予定しております。  次に、参考資料ナンバー3の平面図をごらん願います。
     施設の概要でありますが、屋内運動場の床面積1,076.27平方メートルのうち、アリーナ部分の面積は739平方メートルで、ミニバスケットボールコート2面が確保できる広さとなっております。  また、北側にはステージを配置しており、両袖に器具庫を配置しております。  図面の下のほうになりますが、南側中央部に校舎と接続する渡り廊下を設けているほか、地域開放利用も想定し、図面の左下になりますが、玄関とそれに続くミーティングルームを設置しているところであります。  次に、参考資料ナンバー4の全体計画をごらん願います。  屋内運動場につきましては、平成23年度に実施設計を行っており、本年度建設工事を実施し、校舎と屋内運動場の完成を受けて、平成25年4月に大東小学校を開校する予定であります。  さらに、本年度、プール施設の実施設計を行い、平成25年度よりプール施設の建設及びグラウンド等の外構工事の実施を予定しております。  次に、参考資料ナンバー5の入札調書をごらん願います。  本請負契約につきましては、入札参加資格を鉄骨造の実績を有する建築A級Ⅰ種に登録されているものとし入札公告を行い、7月6日に制限付一般競争入札を実施し、8社の応札があったものであります。  補足説明は以上であります。  よろしくお願いいたします。 ○議長(菅原啓祐君) これより質疑を行います。  16番、岩渕善朗君。 ○16番(岩渕善朗君) 質問いたします。  統合大東小学校については、4月1日の統合という計画のようでございますが、校舎と体育館はできる、プールと運動場が次年度という形で統合されます。  摺沢と渋民と曽慶ですね、3校が一緒になりまして、例えば運動会、例えばスポーツ少年団の野球、ソフトボール、こういう場合の運動場の手配、手だて、それからプールの手だて、こういうものはどのように考えているかお伺いをいたします。 ○議長(菅原啓祐君) 小野寺教育部長。 ○教育部長(小野寺正英君) それでは、岩渕善朗議員のご質問でございますが、校舎と屋内運動場の施設が完成して来年4月の開校を迎えるという形になって、グラウンドの整備とプールについては、国庫補助を受けて平成25年度の整備を予定しております。  平成25年度につきましては、重機の搬入が校庭を通らなければならないというようなこともありますので、まずプールの建設を行い、最後にグラウンドの整備を行うというような施工の順番になりますので、来年、平成25年度につきましては、グラウンドの実質的な使用というのは難しい状況だろうというふうに考えております。  このため、グラウンドの代替利用といたしましては、参考資料のナンバー2の配置図をごらんになっていただきたいのですが、大東小学校の北側に大東グラウンド、サブグラウンドとそれから大東野球場等がございますので、こちらのほうの利用を考えております。  これについては、指定管理をしている体育協会等とも調整をしながら対応してまいりたいというふうに考えております。  それから、プールにつきましては、統合する3校の学校施設のうち、施設状態の最もよい渋民小学校のプールの利用を考えており、その間につきましてはスクールバスによる送迎等によって対応してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(菅原啓祐君) 16番、岩渕善朗君。 ○16番(岩渕善朗君) サブグラウンドの使用ということは、小学校は優先的に使わせていただけると、こう考えてよろしいのでしょうか。  例えば、今現在このグラウンドは、グラウンドゴルフで使っている状況下にあります。  それらの調整、例えば野球、ソフトボールの場合ですと毎日なんですね、日曜日もなく。  そういう状況下にあるのですが、その点について、再度お願いを申し上げます。  それからもう一つ、統合になりますと、今現在の通学路では危険な箇所がいっぱいあるわけなんですが、この点についての計画もひとつお願いをいたします。 ○議長(菅原啓祐君) 小野寺教育部長。 ○教育部長(小野寺正英君) まず、代替グラウンドの利用につきましてでございます。  先ほど申し上げましたように、大東グラウンド、それから大東野球場につきましても指定管理施設ということで、体育協会に管理をお願いしているという状況でございますので、できるだけ学校の授業を優先していただくようなことで体育協会のほうとは話をし、お願いをしてまいりたいというふうに考えております。  それから、後段のご質問につきましては、道路関係の整備ということでございますので、ちょっと私のほうからお答えいたしかねます。 ○議長(菅原啓祐君) 菊池建設部長。 ○建設部長(菊池薫君) 道路関係につきまして、お答えいたします。  いずれ、学校周辺の通学路の安全点検につきましても、教育委員会並びに建設部とともに一緒に安全点検を行いなさいというような国からの通知もあることから、今後につきましては地域の方々と一緒にそういう危険な箇所について把握しながら、そうした状況を把握していきたいと考えているところでございます。 ○議長(菅原啓祐君) 佐藤大東支所長。 ○大東支所長(佐藤甲子夫君) 通学路の整備につきましては、平成24年度から測量設計を行いまして、平成25年度、場合によっては平成26年度まで入るかもしれませんが、整備を計画しております。 ○議長(菅原啓祐君) 14番、菊地善孝君。 ○14番(菊地善孝君) この議案は、請負契約の締結についてという議案ですので、その限りにおいて質問をいたします。  まず、この地域一帯は、先の大震災、その前の震災、そのたびごとに大きな建物が軒並み大きな被害を受けて、長い期間、義務教育施設、社会教育施設等々が使えない状況が続いてきている、繰り返されている地域であります。  本来、こういう地域にこの種の建物をさらにつくるということはいかがなものかということは、予算審査委員会その他で私は指摘しているのですが、建築が始まっていますので、今回のこの屋内運動場を建築するに当たって、地下7メートルから8メートル地点がやわらかい粘土状の層があるといわれているんですね、この地域一帯。  これらが原因となって、今、前段申し上げたようなことが繰り返されているといわれているのですが、その対策を今回どういうふうにとっているのか、とろうとしているのか、この機会に紹介をいただきたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 小野寺教育部長。 ○教育部長(小野寺正英君) この建築場所につきましては、当初、今、参考資料ナンバー2の配置図、校舎、それから屋内運動場、プールがちょうどこの図面の右上にあります東西南北、ちょうど南北の軸線に沿った形で現在配置なっているわけなんですが、当初の計画ではこれが西のほうに5度ぐらいふれていた配置計画だったと思います。  昨年の震災等を受けまして、この地域でやっぱりここら辺に盛り土があったのではないかというような情報もありましたので、屋内運動場、プール等の配置を決める際に、再度この学校施設の敷地のボーリング調査を行った結果、市道大東野球場線のほうに近いところにやはり盛り土の部分が確認できたということがありましたので、その部分を避けるような、盛り土の部分を避ける形で校舎の配置を、ちょうど南北の軸線に沿うような形で見直しをして校舎の建築をしているというような状況でございます。 ○議長(菅原啓祐君) 14番、菊地善孝君。 ○14番(菊地善孝君) レイアウトはそういうふうにしたということなんだけれども、さっきの藤沢こども園の施設建設の中では、コンクリートくいを打って基礎固めをしたというふうな工法をとっているわけでしょう。  私が聞いているのはまさにそのことですよ。  そういうことはきっちりされて、私が前段話したような形で、大きい揺れ、その他が来たときに、再び建築して間もない施設が大きな被害を被るということはないんでしょうねと、こういう問いかけをしているわけです。 ○議長(菅原啓祐君) 小野寺教育部長。 ○教育部長(小野寺正英君) 14、15メートルのところに支持地盤がございますので、そこまでパイルを打つということでございます。 ○議長(菅原啓祐君) 質疑を終わります。  お諮りいたします。  本案は、委員会の審査及び討論を省略し、直ちに採決を行うことにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(菅原啓祐君) 異議なしと認めます。  よって、委員会の審査及び討論を省略し、直ちに採決を行うことに決定いたしました。  これより採決を行います。  議案第91号、本案賛成者の起立を求めます。 (賛成者起立) ○議長(菅原啓祐君) 起立満場。  よって、議案第91号は、原案のとおり可決されました。 ○議長(菅原啓祐君) 日程第6、発議第10号、「MV22オスプレイ」の配備中止を求める意見書についてを議題といたします。  議案の朗読を省略し、直ちに提案理由の説明を求めます。  26番、大野恒君。 ○26番(大野恒君) 日本共産党の大野恒であります。  発議第10号、「MV22オスプレイ」の配備中止を求める意見書について、提案説明をさせていただきます。  本案は、私が提出者ではありますが、賛成者に佐山昭助議員、千葉大作議員、佐藤弘征議員の3会派の代表の方々にも賛同をいただいて提出するものであります。  案文を読み上げて提案いたします。  沖縄の普天間基地への配備予定の米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイは、沖縄県内だけではなく、全国各地で低空飛行訓練を行うことが明らかとなって、住民の不安と怒りが広がっております。  オスプレイは、開発段階から墜落事故を繰り返し、6月にはアメリカのフロリダで墜落事故を起こしたばかりであります。  アメリカの専門家も、自動回転装置がない欠陥機であると指摘をしております。  日本の航空法では飛行を許可されないものであります。  米軍によると、訓練は日本全土の米軍が指定した訓練ルートで、夜間も含めて低空飛行を行おうとしており、そのうちグリーンルートと称する訓練ルートは東北の青森・岩手・宮城・福島をつなぐコースであり、県内への飛来による事故などが心配されます。  米軍機の騒音、墜落の危険で今も苦しめられている沖縄県では、県知事を初め県議会、41市町村長と議会がすべて配備に反対しております。  全国知事会も昨日、自治体や住民が懸念する安全性の確保ができていない現状では受け入れできないとして、配備や国内での低空飛行訓練に反対する緊急決議を採択いたしました。  国の安全と命を守る立場から、オスプレイ配備と日本国内で低空飛行訓練に反対するものであります。  政府においては、アメリカ政府に対して、オスプレイ配備と低空飛行訓練の中止を強く申し入れるべきであります。  以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出いたします。  満場の賛同をお願いいたしまして、説明といたします。 ○議長(菅原啓祐君) これより質疑を行います。  29番、海野正之君。 ○29番(海野正之君) この意見書についてお伺いをいたします。  本事案は、日米安全保障条約をもととする事案であるというように認識をいたしております。  私は、日米安全保障条約というものの重要性を認識をした上で、その安全保障条約が有効に機能し、両国民の安全が確保されるよう両者が努力をし、その責任を果たすべきものというように考えておるものでございます。  これについて、提出者のご見解をお伺いをいたしたいと思います。  しかしながら、この内容につきましては、ここにも示されたとおり、たび重なる事故等が発生している現状であります。  したがいまして、この安全保障というものが果たして有効に機能をできるのかという点と、そして当然、それに伴ういろいろな訓練がしっかりと対応できるのかというような心配がつくわけであります。  ここにも示されているとおり、そのような不安、心配が現在あるということは、私もそのように感じておりますが、先ほど申し上げました内容につきまして、ご認識をお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 大野恒君。 ○提出者(大野恒君) 安全保障、安保条約の問題をこの場で議論するとなると、きょうのさまざまな日程に差しさわりがあろうかと思うのですが、それでもよろしければ、いくらでもやることはやぶさかではないのですが、私は、今提案しているのは、この文書、書面、これ以上でもこれ以下でもなくて、市民の安全、これを確保するために、今全国でもその懸念が広がっている、昨日の全国知事会でも特別の決議を上げている、そういう現状、これは軽いものではないと思っております。  これを当議会からもしっかりと政府に意見書を上げて求めるべきではないかという思いで提案しているわけであります。 ○議長(菅原啓祐君) 7番、須藤節男君。 ○7番(須藤節男君) この意見書の13行目、14行目にあるんですが、確かに、全国知事会の様子が書かれているわけですけれども、自治体や住民が懸念する安全性の確保のできない現状では受け入れできないと、そういう新聞報道もあります。  その決議文の中に、外交・防衛政策の重要性は都道府県も認識しており、協力する必要がある、こういう前段が織り込まれているようであります。  当然、国民の安全と命を守るということは、どなたもかけがえのない問題だろうというふうに思うわけであります。  そういう意味で、この前段について、前者の海野議員さんがお話ししていた安保の内容にもかかわるんだろうと思いますけれども、どういうご見解でいるのか、この全国知事会の決議に対する前段の部分について、どういう見解でいるのかお尋ねします。 ○議長(菅原啓祐君) 大野恒君。 ○提出者(大野恒君) 安保条約があろうとなかろうと、国民の安全と命を守るということについては、私も須藤議員も同じであろうと思っております。  安保条約を云々かんぬんの問題でこのきょうの発議を提案しているわけではございません。 ○議長(菅原啓祐君) 7番、須藤節男君。
    ○7番(須藤節男君) この外交問題等々に関連する意見書というのは、違法行為ではないんでしょうけれども、なかなか地方議会についてはなじみがたいというふうに理解しておりました。  当然、国民の一人でありますからかかわるのですが、一関市として統一した意見を出すということになるわけでありますから、非常に重たいんだろうというふうに思います。  ですから、十分にその前段にある文面についても理解する必要があるのではないかなというふうに思うのですが、どうでしょうか。 ○議長(菅原啓祐君) 大野恒君。 ○提出者(大野恒君) どうやら、私と須藤議員とは、安保条約に対するスタンスが違うのかなと思いながら今、質問を聞いたわけなんですが、私は安保条約がどうのこうのということをこの発議で問題にしているわけではございません。  全国の地方議会も県議会も、あるいは知事会もたくさん声を上げているんですよ。  大いに結構、我が地域の上空でどんどん訓練してくださいなどという意見を聞いたこともありませんし、そういう決議を上げたところも私は知りません。  今は、この発議は文面どおり受けとめていただければそれでよろしいのではないかと。  これが受け入れられないということになれば、その根源に安保があるぞということに安保問題が起きてくる、論争が起きてくるんだろうと思いますが、今はそのときではないだろうと、今はというか、この発議案の中ではですね、そういう理解でご協力をお願いしたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 22番、尾形善美君。 ○22番(尾形善美君) この意見書の中身についてお尋ねをいたします。  先ほど来、知事会が決議した中身について質問があったようでありますが、この括弧書きで書いてある部分には前段がありますよという紹介も先ほどありました。  この全国知事会が決議をした中身、括弧書き以降で、提案者は配備、低空飛行に反対する緊急決議を採択しましたというふうに書いてあります。  そういう表現をなさったわけでございます。  知事会が決議を採択した中身というのは、配備や低空飛行に反対する中身でしょうか、ここを確認させてください。 ○議長(菅原啓祐君) 大野恒君。 ○提出者(大野恒君) 全国知事会の様子がテレビ放送で、あるいはラジオの放送で全国放送されたかどうかは私、聞いておりません。  私の知るのは、本日の県内紙の岩手日報の、これは何面でしょうかね、その記事で知る範囲ですから、読み上げて紹介すればよろしいかなと思います。  「全国知事会は19日、米軍垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、自治体や住民が懸念する安全性の確認ができていない現状では受け入れることができないなどとして、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)配備や国内での低空飛行訓練に反対する緊急決議を採択した。決議では、外交・防衛政策の重要性は都道府県も認識しており、協力する必要があるとしながらも、オスプレイ墜落事故後の日米両政府の対応を、十分な説明がされたとは言えないと厳しく批判。その上で、日本政府が岩国基地への先行搬入と試験飛行を許すことは、日米の良好な関係維持への重大な影響が懸念されるとけん制した」と、このように新聞報道でなされております。  これがそうだということで、可能な限りの引用をいたしました。 ○議長(菅原啓祐君) 22番、尾形善美君。 ○22番(尾形善美君) これは、あくまで議会として、一関市議会として議決するかどうかというそういう意見書の中身であります。  引用云々の問題ではありません。  どこかから引用したのがこれですという、そういうお答えでは通らない話であります。  ここに表現されているものは、正確性が担保されていなければ、文章としては成り立たないものであります。  ですから、私はお尋ねをしているわけであります。  括弧書きで書いてある、「安全性の確保のできない現状では受け入れられない」ですね、ここまでが知事会の緊急決議であります。  それ以下、配備や訓練飛行に反対する、これはこの文章からしてそのように読めますか。  ですから、私はお尋ねをしているんであります。 ○議長(菅原啓祐君) 大野恒君。 ○提出者(大野恒君) 私は問題ないと考えております。 ○議長(菅原啓祐君) 22番、尾形善美君。 ○22番(尾形善美君) それでは、その安全性の確保ができない現状というのをこの意見書で表現している部分があろうかと思います。  書き出しの部分の最後のところです。  米国の専門家も、自動回転装置がない欠陥機であると指摘と、これも引用ですか、この自動回転装置がない欠陥機というのはどういうことなんですか。  日本の航空法では飛行を許されないものですというふうに書いてあります。  これは具体的にどういうことを言っているのでありましょうか。 ○議長(菅原啓祐君) 大野恒君。 ○提出者(大野恒君) いろんな書物、新聞やインターネットで、今どれと具体的な指摘を申し述べることはできませんけれども、資料が手持ちにありませんので、そういう専門家が指摘していることを引用させていただきました。  航空法では、安全なもの以外は飛ばせないということは当然盛り込まれております。 ○議長(菅原啓祐君) 22番、尾形善美君。 ○22番(尾形善美君) 何回でもいいんですよね。  これは3回なんですか。  私は、これは市議会の文書ですので、欠陥機であると指摘と、米国の専門家がですよ、これは日本の法律を適用するんですから、日本の専門家なり、そういう部門が欠陥機であると指摘をすれば、それは日本の航空法では飛行を許されない、これは当たり前のことであると。  この文章ですと、他国のある専門家が、これは欠陥機だと言っているものを引用してここに表現して、それでもって日本の国内法では飛行が許されないものですというふうに、これ書けないでしょう。  それから、もうこれ以上質問できないので、いろいろ指摘をいたしますけれども、先ほどの知事会の件についても認識の違いだということですが、この括弧書きの前段には安保の関係が書いてありまして、それには協力すべきだというような前段があって、なおかつ安全性が確保できない現状ではということなんですよ。  ここをクリアされなければ反対だと、クリアされなくてもクリアしても反対だというふうに提案者は読み取っているということでしょうか。  もう一度、この点についてお聞かせをいただきます。  それから、この意見書はいろんなことを言っていますが、最終的には安全性の確保が証明された、自治体や住民が理解を示したとしても中止しろというのが最後の部分ですよね。  これは何が何でも中止しろということに私は読めますけれども、この3点について提案者の説明を求めたいと思います。  そして、市議会の意見書として、文書の中身が解釈の仕方、なおかつ他国の方が言っていることでもって国内法を適用するという文章の間違い等々から言って、この意見書は採択すべきではないと。  権威ある一関市議会としての議決、意見書議決としてはふさわしくないというふうに私は申し上げておきたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 大野恒君。 ○提出者(大野恒君) 全く今の質問者との見解を異にいたします。  今、問題になっているのは、ここで指摘していることは、安全性が確認されていないオスプレイをアメリカの言いなりになって持ち込もうとされていると。  それが全国の国民の、そして知事会の皆さんの猛烈な配備ストップの意見になっているということであって、私もそれに賛同できるし、安保条約があろうとなかろうと、危険なものは持ち込まれては困るということで提案しているわけであります。  ですから、私は、この意見書を市民の皆さんに示して十分納得いただけるものと思っております。 ○議長(菅原啓祐君) 14番、菊地善孝君。 ○14番(菊地善孝君) 先ほど来から質問する議員の話を聞かせていただきましたが、どうしてそういうふうな見解がこの意見書から出てくるのかなと思って何回も読み返してみました。  私ども地方議員は、地方自治法の一番最初に述べているように、住民の安全、そして滞在者の安全、これに勝る価値はないんですよね。  それに抵触するから意見書の提出をされていると私は読ませていただいていますが、提案者の所見をいただきたい。  2つ目、先ほど全国知事会の関係について話があったのですが、提案者は途中で新聞記事をやめていますが、この全国知事会も昨日、自治体、住民が懸念する云々というくだりがあります。  閉じかぎ以降も、これは新聞社が通信社経由で配信されたものを記事にしたかどうかはわからないけれども、新聞記事として閉じかぎ以降も書いてある内容そのものなんですね。  これは意見書を提案した方々の見解ではない。  新聞を読んでいただくとわかるのですが、配備や国内での低空飛行訓練に反対する緊急決議を採択しましたとはっきり書いているのですね。  そういう意味では、そのこともぜひ誤解のないように、この場で紹介されてしかるべきだと思うのですが、これについても提案者の所見を求めたいと思います。  3点目なんですが、米国の専門家という方、これはいろんなマスコミを通じてかなり知られていることですが、かつてアメリカ軍の防衛研究所の女性研究員なさっていた方、この人はオスプレイを現職当時から専門に研究をしてきた方、だからこそ、この方が具体的に指摘している内容について、マスメディアも詳細にやっと紹介するようになったんだろうと思います。  米国の一民間の研究者ではないと私は認識していますが、この点についても提案議員の所見があればこの機会に説明をいただきたい。  最後に、この意見書でいわんとするところについて、尾形議員からお話がございました。  私は、大変失礼な言い方だけれども、この最後から4行目以降の部分を尾形議員のように読むというのは、ためにする議論だと言われてもしょうがない内容だろうと思います。  ここにはこのように書いてあります。  国民の安全と命を守る立場から云々と書いてあるわけです。  これを否定するような地方議会であっていいのかと私は思う。  そういう意味では、市民、国民の安全にかかわる問題について、今、国を挙げて、どこの政党に所属していようが、そういうものを超越して、これはまかりならんと。  私が知っている限りでは、与党民主党の政策の責任者でさえ、このことを言及するまでに至っているわけでしょう、何日か前から。  そういう状況の中で、一関市議会において、市民の安全を守るということでの意見書をこのような曲解をして上げるべきではないということについては、私は立場を同じにできないというふうに思いますが、これについても提案者の所見があれば伺いたいと思います。  以上、4点でございます。 ○議長(菅原啓祐君) 大野恒君。 ○提出者(大野恒君) 質問者のおっしゃるとおりであります。  3番目の米国の専門家という方は、オスプレイの開発に携わったレックス・リポロ氏という方が、実証されていない、試されてもいない、危険すぎると考えられているというようにして、危険な安全の証明されていないものというような見解を述べて、それが新聞報道になっております。  前の質問者にも答弁しておりますけれども、この文書のそれ以上でもそれ以下でもなくて、本当に国民の安全、命を守る立場からの市議会としての意見書提出について皆さんの賛同を求めているところでございます。 ○議長(菅原啓祐君) 15番、金野盛志君。 ○15番(金野盛志君) 単純なことをお伺いいたします。  私もこのオスプレイの配備については、安全性の問題でここに書いているそういうことだと思っております。  ただ、配備中止を求めるという標題になっております。  下のほうにいくと配備と飛行訓練、この2つになっていますね。  私は、単純に言うと、配備の中止を求めるのであれば、それだけで事は足りるのではないかと。  配備をやめてくれという、そういう書き方になぜこの意見書はならなかったのかということをまず1点目、お伺いしたいと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 大野恒君。 ○提出者(大野恒君) 先ほどというか、この文面でも述べておりますけれども、訓練ルートを全国で7つ米軍は発表しております。  それだけとってみても、この危険な安全性の確認されていないオスプレイが飛び交うということはまかりならんというのが今、国民の世論であります。  それを政府に求めたということであります。 ○議長(菅原啓祐君) 15番、金野盛志君。 ○15番(金野盛志君) 配備にならなければ飛行はしないんですよね。  だから、配備の中止を求めれば飛行云々というのはならないのではないですか。  配備の中止を求める、配備をやめれば飛ぶことはないです。  そういうことがあると思います。  私はそういうふうに思いますし、それからもう一つは、提案者がお話しになったように、アメリカ政府に対して云々ということ、これはこのとおりだと思います。  ただ、この前段に、やはり良好な日米安保を、日米関係、そういうのを損なうことのないようなやり方、そういう内容といいますか、それについては、良好な日米安保を考えていくということでは、どのように考えておりますか。 ○議長(菅原啓祐君) 大野恒君。
    ○提出者(大野恒君) 日米安保の問題は、私はそうではなくて、アメリカと日本の良好な関係ということでは一致できるのではないかなと思います。  安保条約の云々かんぬんについては見解が分かれるであろうし、それを論争すれば3回の質問や短時間の中では収まり切りませんので差し控えたいと思いますし、本日、出している文面にも安保条約の問題は触れておりませんのでご了解いただきたいというように思います。  配備をとめれば飛行訓練はいらないよと、配備をとめればですね、そのとおりだと思います。  しかし、今、問題になっているのは飛行訓練でありますし、飛行訓練もでありますから、強調する意味で盛らせていただきました。  何も矛盾はないと思います。 ○議長(菅原啓祐君) 質疑を終わります。  お諮りします。  本案は、委員会の審査及び討論を省略し、直ちに採決を行うことにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(菅原啓祐君) 異議なしと認めます。  よって、委員会の審査及び討論を省略し、直ちに採決を行うことに決定しました。  これより採決を行います。  発議第10号、本案賛成者の起立を求めます。 (賛成者起立) ○議長(菅原啓祐君) 起立多数。  よって、発議第10号は、原案のとおり可決されました。  お諮りします。  ただいま可決されました発議について、誤字脱字等その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に一任されたいと思います。  これにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(菅原啓祐君) 異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。 ○議長(菅原啓祐君) 以上で、議事日程の全部を議了いたしました。  これをもって、第39回一関市議会臨時会を閉会いたします。  ご苦労さまでした。 閉会時刻 午後0時25分...