花巻市議会 > 2021-02-26 >
02月26日-01号

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  1. 花巻市議会 2021-02-26
    02月26日-01号


    取得元: 花巻市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-23
    令和 3年  3月 定例会(第1回)令和3年2月26日(金)議事日程第1号令和3年2月26日(金) 午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 会期の決定 第3 市長施政方針 第4 教育委員会教育長演述 第5 行政報告 第6 教育行政報告 第7 議案第8号 花巻市横志田辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについて 第8 議案第9号 花巻市滝田辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについて 第9 議案第10号 花巻市大迫辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについて 第10 議案第11号 花巻市小山田辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 第11 議案第12号 花巻市成島辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 第12 議案第13号 花巻市浮田辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 第13 議案第14号 花巻市谷内辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 第14 議案第15号 花巻市田瀬辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 第15 議案第16号 花巻市一般職の職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例 第16 議案第17号 花巻市財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例の一部を改正する条例 第17 議案第18号 花巻市手数料条例の一部を改正する条例 第18 議案第19号 花巻市臨時診療所条例の一部を改正する条例 第19 議案第20号 花巻市一般廃棄物処理施設に係る生活環境影響調査結果の縦覧等の手続に関する条例の一部を改正する条例 第20 議案第21号 花巻市営火葬場条例の一部を改正する条例 第21 議案第22号 花巻市国民健康保険条例の一部を改正する条例 第22 議案第23号 花巻市介護保険条例の一部を改正する条例 第23 議案第24号 花巻市指定地域密着型介護老人福祉施設の指定に関する入所定員に係る基準、指定地域密着型サービス事業者の指定の要件並びに指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準に関する条例等の一部を改正する条例 第24 議案第25号 花巻市工場立地法第4条の2第1項の規定に基づく準則を定める条例の一部を改正する条例 第25 議案第26号 花巻市地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律に基づく固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例 第26 議案第27号 花巻市市道の構造の技術的基準及び市道に設ける道路標識の寸法に関する条例の一部を改正する条例 第27 議案第28号 花巻市就学指導委員会条例の一部を改正する条例 第28 議案第29号 花巻市高齢者創作館条例の一部を改正する条例 第29 議案第30号 花巻市スポーツ振興審議会条例の一部を改正する条例 第30 議案第31号 字の区域(豊沢地区)の変更に関し議決を求めることについて 第31 議案第32号 市道の路線の認定及び廃止に関し議決を求めることについて 第32 議案第33号 令和2年度花巻市一般会計補正予算(第28号) 第33 議案第34号 令和2年度花巻市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) 第34 議案第35号 令和2年度花巻市介護保険特別会計補正予算(第4号) 第35 議案第36号 令和2年度花巻市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1号) 第36 議案第37号 令和2年度花巻市下水道事業会計補正予算(第2号) 第37 議案第38号 令和3年度花巻市一般会計予算 第38 議案第39号 令和3年度花巻市国民健康保険特別会計予算 第39 議案第40号 令和3年度花巻市後期高齢者医療特別会計予算 第40 議案第41号 令和3年度花巻市介護保険特別会計予算 第41 議案第42号 令和3年度花巻市公設地方卸売市場事業特別会計予算 第42 議案第43号 令和3年度花巻市下水道事業会計予算 第43 議案第44号 花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて 第44 議案第45号 花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて 第45 議案第46号 花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて 第46 議案第47号 人権擁護委員の候補者の推薦に関し意見を求めることについて 第47 報告第1号 公用車の事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について 第48 意見書案第1号 後期高齢者医療費窓口負担割合の引き上げを行わないことを求める意見書の提出について本日の会議に付した事件 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 会期の決定 日程第3 市長施政方針 日程第4 教育委員会教育長演述 日程第5 行政報告 日程第6 教育行政報告 日程第7 議案第8号 花巻市横志田辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについて 日程第8 議案第9号 花巻市滝田辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについて 日程第9 議案第10号 花巻市大迫辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについて 日程第10 議案第11号 花巻市小山田辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 日程第11 議案第12号 花巻市成島辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 日程第12 議案第13号 花巻市浮田辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 日程第13 議案第14号 花巻市谷内辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 日程第14 議案第15号 花巻市田瀬辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 日程第15 議案第16号 花巻市一般職の職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例 日程第16 議案第17号 花巻市財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例の一部を改正する条例 日程第17 議案第18号 花巻市手数料条例の一部を改正する条例 日程第18 議案第19号 花巻市臨時診療所条例の一部を改正する条例 日程第19 議案第20号 花巻市一般廃棄物処理施設に係る生活環境影響調査結果の縦覧等の手続に関する条例の一部を改正する条例 日程第20 議案第21号 花巻市営火葬場条例の一部を改正する条例 日程第21 議案第22号 花巻市国民健康保険条例の一部を改正する条例 日程第22 議案第23号 花巻市介護保険条例の一部を改正する条例 日程第23 議案第24号 花巻市指定地域密着型介護老人福祉施設の指定に関する入所定員に係る基準、指定地域密着型サービス事業者の指定の要件並びに指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準に関する条例等の一部を改正する条例 日程第24 議案第25号 花巻市工場立地法第4条の2第1項の規定に基づく準則を定める条例の一部を改正する条例 日程第25 議案第26号 花巻市地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律に基づく固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例 日程第26 議案第27号 花巻市市道の構造の技術的基準及び市道に設ける道路標識の寸法に関する条例の一部を改正する条例 日程第27 議案第28号 花巻市就学指導委員会条例の一部を改正する条例 日程第28 議案第29号 花巻市高齢者創作館条例の一部を改正する条例 日程第29 議案第30号 花巻市スポーツ振興審議会条例の一部を改正する条例 日程第30 議案第31号 字の区域(豊沢地区)の変更に関し議決を求めることについて 日程第31 議案第32号 市道の路線の認定及び廃止に関し議決を求めることについて 日程第32 議案第33号 令和2年度花巻市一般会計補正予算(第28号) 日程第33 議案第34号 令和2年度花巻市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) 日程第34 議案第35号 令和2年度花巻市介護保険特別会計補正予算(第4号) 日程第35 議案第36号 令和2年度花巻市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1号) 日程第36 議案第37号 令和2年度花巻市下水道事業会計補正予算(第2号) 日程第37 議案第38号 令和3年度花巻市一般会計予算 日程第38 議案第39号 令和3年度花巻市国民健康保険特別会計予算 日程第39 議案第40号 令和3年度花巻市後期高齢者医療特別会計予算 日程第40 議案第41号 令和3年度花巻市介護保険特別会計予算 日程第41 議案第42号 令和3年度花巻市公設地方卸売市場事業特別会計予算 日程第42 議案第43号 令和3年度花巻市下水道事業会計予算 日程第43 議案第44号 花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて 日程第44 議案第45号 花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて 日程第45 議案第46号 花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて 日程第46 議案第47号 人権擁護委員の候補者の推薦に関し意見を求めることについて 日程第47 報告第1号 公用車の事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について 日程第48 意見書案第1号 後期高齢者医療費窓口負担割合の引き上げを行わないことを求める意見書の提出について出席議員(26名)   1番  菅原ゆかり君     2番  久保田彰孝君   3番  照井省三君      4番  羽山るみ子君   5番  佐藤峰樹君      6番  横田 忍君   7番  佐藤 現君      8番  伊藤盛幸君   9番  藤井幸介君     10番  照井明子君  11番  若柳良明君     12番  佐藤 明君  13番  盛岡耕市君     14番  高橋 修君  15番  瀬川義光君     16番  内舘 桂君  17番  大原 健君     18番  櫻井 肇君  19番  阿部一男君     20番  本舘憲一君  21番  近村晴男君     22番  藤原 伸君  23番  伊藤源康君     24番  藤原晶幸君  25番  鎌田幸也君     26番  小原雅道君欠席議員  なし説明のため出席した者 市長        上田東一君   副市長       藤原忠雅君 副市長       長井 謙君   教育長       佐藤 勝君 選挙管理委員会委員長        農業委員会会長   小田島新一君           大原皓二君 監査委員      萬 久也君   総合政策部長    久保田留美子君 地域振興部長    菅野 圭君   財務部長      松田英基君 農林部長      菅原浩孝君   商工観光部長    志賀信浩君 市民生活部長    布臺一郎君   建設部長      遠藤雅司君 建設部次長新花巻図書館周辺整備室長           佐々木賢二君  健康福祉部長    高橋 靖君 生涯学習部長    市川清志君   消防本部消防長   笹間利美君 大迫総合支所長   清水正浩君   石鳥谷総合支所長  八重樫和彦君 東和総合支所長   小原一美君   教育委員会教育部長 岩間裕子君 総務課長兼選挙管理委員会事務局書記長           鈴木和志君   財政課長      千葉孝典君職務のため議場に出席した事務局職員 事務局長      藤原 睦    議事課長      久保田謙一 議事調査係長    高橋俊文    主査        伊藤友美     午前10時1分 開議 ○議長(小原雅道君) ただいまから令和3年第1回花巻市議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 議事日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。 最初に、議長から報告いたします。 本定例会に出席を求めた方は、市長、教育委員会教育長選挙管理委員会委員長農業委員会会長監査委員であります。 次に、本定例会の付議事件は、別紙のとおりお手元に配付いたしておりますので、これにより御了承願います。 次に、本定例会において、本日までに受理し、会議規則第134条第1項の規定により、所管の常任委員会に付託した陳情は、お手元に配付してある文書表のとおりでありますので、御報告いたします。 そのほかにつきましては、事務局議事課長に報告いたさせます。 久保田議事課長。 ◎議事課長(久保田謙一君) 御報告いたします。 監査委員から、令和2年度定期監査の結果及び例月現金出納検査の結果について、それぞれ報告が参っております。監査及び検査の結果につきましては、お手元に写しを配付いたしておりますので、これにより御了承願います。 そのほかにつきましては、お手元に事務報告書を配付いたしておりますので、これにより併せて御了承願います。 ○議長(小原雅道君) 以上で、諸般の報告を終わります。 これより本日の議事日程に入ります。 本日の会議は、議事日程第1号をもって進めます。 ○議長(小原雅道君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本定例会の会議録署名議員は、会議規則第86条の規定により、議長において、11番若柳良明君、12番佐藤明君、13番盛岡耕市君を指名いたします。 ○議長(小原雅道君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。本定例会の会期は、本日から3月17日までの20日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(小原雅道君) 異議なしと認めます。よって、会期は本日から3月17日までの20日間とすることに決しました。 お諮りいたします。3月1日及び3月16日は休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(小原雅道君) 異議なしと認めます。よって、3月1日及び3月16日は休会とすることに決しました。 ○議長(小原雅道君) 日程第3、市長施政方針の演述を行います。 上田市長。    (市長登壇) ◎市長(上田東一君) 本日、令和3年第1回花巻市議会定例会が開催されるに当たり、令和3年度の市政運営に臨む所信の一端を述べさせていただきます。 初めに、新型コロナウイルス感染症対応についてお話しさせていただきます。 昨年1月、国内で初めて新型コロナウイルス感染症の感染が確認されて以来、当市も新型コロナウイルス感染症の対応に注力してまいりました。この間、市民の皆様には感染予防のため、行事、イベントの中止や公共施設の利用制限への御協力や常時マスクの着用などの対策を取っていただいておりますことに感謝申し上げます。 これまでに市内で32人の感染が確認されておりますが、岩手県保健福祉部及び中部保健所等と連携を密にし、県の積極的疫学調査の方針に基づき、濃厚接触者、接触者の追跡調査を行うなど感染拡大の防止に努めているところであります。 こうした中、日本国内においても、今月下旬から県外の国立病院等医療関係者に対するワクチン接種が始まっており、市内の医療従事者等に対するワクチン接種も花巻市医師会及び医療機関と調整し、3月下旬から実施する予定となっております。 また、国は2月24日に、高齢者用ワクチンの接種を4月12日から開始するとの首相コメントを発表しましたが、現時点において接種を所管する厚生労働省からワクチンの供給スケジュール接種開始日は明確に示されておらないところであります。 当市では、2月1日付で、健康福祉部内に新型コロナウイルス感染症ワクチン接種対策室を設置し、現在、職員12名体制で市民へのワクチン接種の準備を進めています。実際にワクチン接種が始まった場合には、さらに多くの職員の投入を見込んでおります。 高齢者等の接種に使用されるファイザー社のワクチンは、零下60度から90度で保管する必要がありますが、そのための冷凍保管庫は、国から当市に対して6台支給される予定であり、2月10日に1台支給され、総合花巻病院に設置されました。 ファイザー社ワクチン接種に当たっては、ワクチンを解凍後、速やかに接種する必要があるため、面積の広い当市においては、集団接種を中心とした接種とすることを予定しておりますが、花巻、大迫、石鳥谷、東和、それぞれの地域における集団接種の会場設定をするとともに、接種券送付に向けた健康管理業務システムの改修、高齢者等の輸送手段の確保と輸送手段のスムーズな手配に必要なシステムの開発、接種券の印刷発送準備などを進めております。 なお、市民からの相談や集団接種の予約を受け付けるコールセンターについては、2月17日に委託先と契約を締結したところであり、3月中旬頃に開設する準備を進めているところです。 ワクチン接種の準備については、今後も岩手県保健福祉部中部保健所の御指導を得ながら、花巻市医師会、総合花巻病院などの医療機関の協力を得て、関係機関との協議、準備を続けていますが、速やかに市民へワクチン接種ができるよう準備を進め、多くの市民の皆様にワクチン接種を受けていただくよう周知に努めてまいります。 当市においては、感染予防のため、そして感染拡大の影響を受けている市民、事業者に対する支援を行うため、数次にわたる令和2年度補正予算を計上してきたところであります。 しかしながら、感染症の影響は、本年4月以降も継続すると考えざるを得ないところから、令和3年度当初予算案においてはワクチン接種に必要な経費も含めて、総額9億2,253万円の新型コロナウイルス感染症対策予算を計上しております。 感染拡大防止に向けて、振興センターや学校、スポーツ施設、文化施設などの公共施設について、市民の皆様が安全・安心して利用できるよう非接触型体温計等による体温測定や消毒などの感染症予防対策を徹底するとともに、振興センターの換気設備のない居室への換気扇設置や市内の公園トイレの水洗、洋式化の推進などの感染予防対策を強化、継続してまいります。 感染拡大に伴う休業等により収入が減少した世帯で、緊急小口資金などの生活福祉資金の特例貸付を受けた方へ借入額の40%を支援するはなまき暮らし継続応援事業も継続して実施してまいります。 市内事業者事業継続や雇用維持に向けた取組といたしましては、感染拡大により売上げが減少した事業者に対し、店舗の地代、家賃の2分の1を支援する家賃補助事業を令和3年度も継続するほか、資金繰り支援策といたしまして、県の制度融資へ保証料と利子の一部を補給する制度を3月1日から実施いたします。 国の雇用調整助成金の助成率が10分の10とならない事業者への上乗せ補助を行う花巻市雇用安定助成金事業感染拡大により職を失った方や廃業された方などを正規雇用した事業所への離職者等正規雇用促進奨励金事業を継続して実施してまいります。 地場の市内事業者事業継続売上げ確保を目的としたPayPayを活用したポイント還元キャンペーンにつきましては、支援策として非常に大きな効果を発揮しておりますことから、令和3年度におきましても第3弾のキャンペーンを実施してまいります。 市内温泉施設関係事業者の支援を行うための温泉宿泊施設等利用促進事業につきましても、宿泊者数等の推移及び国のGoToトラベルの実施状況、県の支援の有無なども勘案しながら、昨日の県知事の県議会における発言によりますと、県は温泉宿泊事業者に対する支援は行わないという発言をされておりますけれども、そのようなことも勘案しながら、令和3年度においても引き続き実施してまいります。 飲食業、自動車運転代行業については、12月に補正予算の議決をいただき、交付手続を行っていた30万円に加えて、4月以降の事業継続を支援するために、2月12日には20万円を追加交付する補正予算を議決いただき、合計50万円の交付を進めているところであります。 飲食業以外の業種の多くは、PayPayを活用したポイント還元キャンペーンにより、売上げを一定程度確保している事業者が多いと捉えております。PayPayにつきましては、1億5,000万円の予算を頂いておりますけれども、現時点においては3月末、その予算を超える可能性が高いと考えているところでありまして、大変好評に推移しております。飲食業以外の業種の多くは、そのようなPayPayの活用をしていただいているわけでありますけれども、このような業種の一部からも、さらなる支援の要請をいただいているところであります。 県は2月25日に、飲食業、小売業、サービス業、宿泊業など、具体的な業種はこれから検討すると言っていますけれども、その業種に対する支援策を公表したところでありますが、市としては独自の支援を行っている業種を除き、県の支援対象となる業種の事業者に対しても支援の必要性に応じて、市の上乗せ補助を検討しております。 本年度実施いたしました花巻牛銘柄確立緊急対策補助金肉用牛肥育経営安定緊急対策補助金につきましても、引き続き実施してまいります。 令和3年度当初予算に計上する、これらの新型コロナウイルス感染症対策事業については、国の新型コロナウイルスワクチン接種対策費負担金や令和2年度の国の第3次補正分として配分を受けた新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金6億616万5,000円を主な財源として実施します。しかしながら、当市としては、国や県の支援状況も見ながら、必要な場合には令和3年度補正予算を計上し、市民の命と生活を守り、事業者の事業継続を支援する必要があると考えております。 当市は、このための財源として、国が早い時期に国の令和3年度予算のコロナ対策予備費、または補正予算により、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の交付額を示すことに対して、国に対し直接要望しており、また当市の提案によって、県市長会の要望項目にこの要望を入れていただくことが決まったところであります。必要な場合には、当市の財政調整基金を取り崩すことも視野に入れる必要があると考えております。 市の住民基本台帳を基にした住民登録人口集計表による人口の推移は、令和2年末において9万4,431人であり、前年比797人の減少、また、令和元年末は前年比755人の減少、平成30年末は前年比1,039人の減少となっております。そのうち、転入から転出を差し引く社会増減について、総務省の住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査によると、平成26年には297人の社会減であったところであり、その後も同様の傾向で推移していたところですが、平成30年は92人の減少、令和元年は147人の増加、令和2年については、市の住民基本台帳の速報値で見ると、122人の増加となっております。当市において、令和元年から社会増に転じていることは大きな転換期と認識しております。令和元年には、147人の社会増のうち、三重県から100人ほどの転入があったことから、北上市への新規工場立地が大きな要素となったと捉えているところでありますが、それを除いても社会増となっているところであり、令和2年においても、そのような特殊要因による影響がほとんど見られない中にあっても122名の社会増となっています。 一方、出生から死亡を差し引いた自然増減については、平成29年で855人の減少、平成30年で935人の減少、令和元年で912人の減少と、自然減が増加の傾向にあります。65歳以上とされる高齢者人口のピークは既に過ぎたと見込まれますが、75歳以上の後期高齢者数は今後も増加します。 当市の合計特殊出生率は、平成28年に1.38、平成29年に1.47、平成30年に1.41と大きな変化がない中、出生数については、平成29年に608人、平成30年に570人、令和元年に507人と減少しております。この要因として、15歳から49歳の女性人口は、平成24年の1万7,886人から、平成30年は1万6,231人と、1,655人の減少となっていることが挙げられます。特に、20代、30代の女性人口の減少が大きくなっており、女性人口の減少が出生数の減少に直結しており、この傾向は今後も続く可能性が高いものと考えられます。これらのことから、自然減は今後しばらく増加する可能性が高いものと考えられます。 社会増減の原因となる県外、県内の転出入の状況を見てみると、特に18歳から24歳の関東地方への転出超過が多く、令和元年度は173人の転出超過となっており、これは近年同様の傾向であり、進学や就職を契機に都市部へ転出していることがうかがえます。 一方、30代、40代を見ると、県外、県内とも転出に比べて転入が増加傾向であり、特に県内においては、これまで転出超過となっておりました盛岡市を含む県央エリア、北上市、一関市を含む県南エリアにおいても、ここ数年では転入超過の傾向となってきております。これら30代、40代の転入超過に合わせ、14歳以下の人口も転入超過の傾向となっていることから、子育て世帯の転入が増えているものと推測されます。 このことにより、市がこれまで取り組んでまいりました子育て世帯、空き家バンク利用者や新規就農者への移住・定住支援であります定住促進住宅取得等補助金、あるいは市街地、あるいは親の居住地区への住宅取得について支援する子育て世帯住宅取得奨励金などの住宅取得支援や高校生までの現物給付による医療費助成、第3子以降の保育料の対象拡充、産後ケア、産前産後サポート、保育所の整備、保育士等確保対策、妊産婦交通費支援など、子供を産み、育てやすい体制づくりを進めてきたことにより、子育て世帯を中心とした若い世代に当市が居住地として選ばれ、結果として市内への転入が増加している要因となっているものと考えられます。 若い世代を転入により増やすことは、社会増につながるだけではなく、女性人口の増加、出生数の増加につながり、結果的に自然減に一定の歯止めをかける効果もあります。したがって、今後も子育て世帯の移住・定住を受け入れる施策をより推進するとともに、子育て世帯に魅力のあるまちづくりを行っていく必要があると考えます。 一方、当市においては、近隣市町に見られるような子育て世帯に魅力のある民間分譲集合住宅整備の動きは、残念ながら見られない状況であります。 全国的に見ても、民間開発業者は駅に近い分譲集合住宅の開発を優先する傾向がありますが、花巻駅は北上駅、一関駅などと異なり在来線のみの駅であり、その点で魅力に乏しいこと、花巻駅の東側は坂が多く、分譲集合住宅の適地に乏しいこと、また西口は、独立した生活圏となっており、花巻駅を利用した通勤等の利便性に欠けることなどの要因があると考えられます。このことから、当市においては、このままでは民間分譲集合住宅の建設が急速に進展する状況にはないと考えられます。 そこで、子育て世帯にとっても魅力的な住宅の供給を視野に、花巻地域、石鳥谷地域の居住誘導区域、花南地区等の一部用途地域、大迫地区、東和地区の生活サービス拠点を対象として優良な戸建て宅地開発に対する補助制度を創設いたします。また、当市の空き家バンクを利用して成約した方は、ここ数年で、平成28年からだったでしょうか、129軒と、空き家の利用も促進されているところでありますが、今回新たに1年以上使用されていない空き家、空き店舗等を対象に同じ場所に家屋、店舗等を新築することを条件とした空き家の解体費補助を新設いたします。 令和3年度のそのほかの主要施策につきまして、項目ごとに御説明いたします。 まず、新花巻図書館でありますが、市ではこれまで、市議会、市民の皆様からの意見、ワークショップ、令和2年12月の新花巻図書館整備特別委員会の報告を踏まえ、新花巻図書館について、これまで検討してきた経過とその概要、整備候補地の検討状況、昨年実施しましたワークショップの開催結果を御説明し、市民との意見交換を行う意見交換会をオンラインで、1月28日、31日、2月6日の3回開催しました。 市民との意見交換は、新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえ、昨年11月末から12月にかけて行う予定を延期し、まずはオンラインで開催することとしたものであります。 オンラインによる市民との意見交換会は参加者が多いことを想定し、市から毎回同じ説明をすることを前提に3回開催し、それぞれ別の方に参加していただき、広く意見をいただくことを期待したところでありますが、実際には、報道機関を含めて延べ36名、そのうち3回とも参加された方が6名、2回参加された方が2名、1回のみ参加された方が9名であり、報道関係者を除いた実人数は3回で合計17名にとどまったところであり、その中で3回全てに参加された方に、毎回多く意見をいただいたところであります。 この意見交換の中では、図書館建設への御意見として、「賢治ゆかりの地として独自性を出し、もっと理念を議論すべきではないか」といった意見がある一方、「理念は、平成29年8月に策定した新花巻図書館整備基本構想で既に示されており、気軽に、広く市民が利用できるような施設にしてほしい」といった意見もあったところであります。 また、「コロナ禍における新しい生活様式に沿った形での図書館の在り方について議論すべきではないか」「図書館建設についての場所の議論だけ行われているように感じるが、図書館本体のサービスや図書の選書に関することに議論が必要ではないか」「保健センターやこどもセンターと連動して、子育て世帯から意見を聞くなど、広く意見を聞く方法が必要ではないか」などの御意見をいただいたところであります。 場所についての御意見としては、「まなび学園周辺の中で総合花巻病院跡地がよい」との意見と「駅前がよい」という意見がそれぞれ複数あったところでありますが、ワークショップにおいて「新興製作所跡地がよい」と述べた方が、今回の意見交換会でも「新興製作所跡地がよい」との意見を述べられたところであります。 なお、「人を集めるための複合的な施設や設備も検討すべきではないか」などの意見もありました。 オンラインでの意見交換会に参加した方の実人数が3回で合計17名にとどまり、図書館利用者として期待する若い方を含む幅広い層の一般の市民の参加が少なかったことから、市民との意見交換の場は、今後、別の手法で行うことも検討する必要があると考えているところであります。 新花巻図書館整備基本計画では、図書館のサービスの内容や種類、利用対象者別のサービス内容、開館時間や貸出し点数、蔵書資料の概要及びその選定、施設の規模や設備の概要など、今回の意見交換会で御指摘をいただいた事項も含めて定める必要がありますが、現在、富士大学の早川教授に御助言をいただきながら、基本計画の試案を作成しているところであり、それについて今回の意見交換会とは別の形で、市民の意見を聞く機会を設定したいと考えているところであります。 妊娠40週を超えた妊婦の方で、必要と認められた場合に従来の14回に加え1回分を、多胎妊娠された妊婦の方については、新たに5回分の妊婦健康診査費用の一部を助成するとともに、退院直後の母子に対する心身のケア等を行う産後ケア事業について、これまでの週3回の開設に加え、新たに月2回拡充し、健やかな妊娠、出産を迎えることができるよう、出産、乳児生育環境の充実を図ってまいります。 また、不妊に悩む方への経済的負担軽減のため助成額や回数を増やすほか、支援対象者について所得制限の撤廃、事実婚関係にある方や男性治療者も新たに対象とするなど、事業の見直し、拡充を図ってまいります。 保育環境につきましては、施設数はここ数年の整備により充足したものの保育士不足が依然課題となっておりますことから、市内私立保育園等の保育士等に対する再就職支援貸付や保育料の減免・補助、日本学生支援機構奨学金等を対象とした奨学金返済支援補助に継続して取り組むとともに、市内の私立保育園などのAED整備について引き続き市独自の支援を行いますほか、門扉、フェンス等、外構の整備を推進します。 学童クラブにつきましては、施設の耐震上危険なことから、現在、仮移転中の花巻学童クラブについて、ひまわり学童クラブと統合し、若葉学童クラブとして若葉小学校敷地内に整備を行ってまいります。 経済的理由により、児童生徒を就学させることが困難な保護者等に対し、就学に要する費用の一部を援助する就学援助事業を継続してまいります。 はなまき夢応援奨学金受給者につきましては、日本学生支援機構の給付奨学金に採択された方も新たに対象に追加するとともに、その奨学金との併用を可能とする制度改正を本年2月に行いました。 はなまき夢応援奨学金の受給者は卒業後、当市に在住する期間の返還を免除される制度であり、仮に返済期間10年から15年の全期間を当市に在住する場合には返還が全額免除されることとなります。日本学生支援機構の給付奨学金との併用により、例えば月額9万円の奨学金を受けることも可能となります。 大迫高校の生徒確保につきましては、本年度応募者が18人に今のところとどまっていると、大変な状況になっておりますが、地域みらい留学の制度を活用し、大迫高校を全国に発信するとともに、大迫地域外からの通学者に対する通学費補助の実施を継続してまいります。 県の教育委員会の方針では、大迫高校の存続は地元の生徒さんの高校進学の機会を確保すると、そのために存続を決めたと。しかし、入学者が2年連続で20名以下となった場合は、翌年から新たな生徒募集を行わないというものでありますが、市としては教育委員会と共に存続のためにできることは全て行うとの考えであり、地域の方々にも改めて大迫高校の魅力向上、そして地域の中学生の大迫高校への進学促進につき御協力いただきたいと存じます。 道の駅石鳥谷整備につきましては、南部杜氏伝承館、酒匠館、りんどう亭大食堂の改修を継続し、施設再編を着実に進めるほか、広場の整備工事に着手し、令和4年度に駐車場の整備を行う予定としております。 また、まちの駅いしどりや酒蔵交流館につきましては、耐震性の問題で令和2年4月から休館としておりますが、現行施設を解体し、代替施設の整備を進めてまいります。 花巻パーキングエリアへのスマートインターチェンジ整備については、令和3年度についても用地買収を進めるとともに、埋蔵文化財調査や一部工事に着手します。 山の神諏訪線や寺林線等の幹線道路整備や上町成田線等の南城小学校付近における歩道設置を進めるとともに、城内大通り一丁目線については、幸橋を利用した歩道の整備について、住民の皆様への説明を行います。 花巻駅東西自由通路整備及び駅の半橋上化については、令和2年5月から12月にかけて、市民や関係団体等を対象とした説明会において多くの意見、要望が寄せられました。これを受け、令和3年度において、このような市民の意見、要望等を事業に反映することが可能か検討するため、平成30年度に報告された東北本線花巻駅周辺整備基本計画調査における概略的な設計内容や概算事業費等について、コストの削減も含めて見直すための追加調査などに要する費用を令和3年度当初予算案に計上しております。 情報通信環境の充実については、国の高度無線環境整備推進事業を活用しながら、令和3年度中の事業完了に向け、民間通信事業者を事業主体として進めており、市内の大迫、東和地域を含めて光ファイバーの利用エリアが拡大いたします。 企業誘致の推進につきましては、市内の産業団地全体の分譲率が95.1%となっており、未分譲地への既にいただいている引き合いも考慮しますと、新たな企業の進出希望があっても要望にお応えできない状態となっております。 そのため、(仮称)花巻PAスマートインターチェンジ整備と連動し、花南地区における産業団地整備を検討しており、令和3年度は基本設計及び測量調査等を行うこととしております。 なお、産業団地候補地に農業振興地域内における農用地区域が含まれる場合は、農林水産省のガイドライン等に基づき、進出を希望する企業の具体的な進出計画がなければ、農用地区域からの除外が認められないこととなっておりますので、引き続き産業団地候補地として企業に紹介し、具体的な計画の策定に向けた働きかけを行っているところであります。 そのほか、既存の団地への立地に興味を示している企業については、新型コロナウイルス感染症により経済動向が不透明であることから立地検討が進まない状況でありましたが、キオクシア岩手株式会社が2棟目建設に向けた用地買収を発表し、早ければ令和4年度からの工事、まだ決まっていないと理解していますが、検討すると発表するなど変化も出てきているところから、岩手県や関係機関との情報交換や連携を進め、立地に興味を示している企業に働きかけるとともに、既に市内に立地いただいている企業への定期的な訪問などを含めた、あるいは開発業者との協議などを含めた企業動向の情報収集に努め、新規立地につながるよう取り組んでまいります。 花巻市立地適正化計画については、昨年6月、都市再生特別措置法が改正され、国の立地適正化計画制度において、居住誘導区域内の浸水想定区域における避難計画など防災対策、安全確保対策を示した防災指針の記載が義務づけられたことから、当市においても関連する地域防災計画並びに花巻市国土強靭化地域計画と整合を図りながら、防災指針を作成します。 旧4市町の中心地を結ぶ基幹公共交通バス路線の維持を図るとともに、各民間事業者による支線バス路線の維持が困難となった場合は、予約乗合バスの導入を図ってまいりました。当市は、市内のバス路線を運行するバス事業者と情報交換を行ってきたところであります。一方、県内のバス路線確保のためには、県と市町村が一体となって必要な支援を行う必要があるとの提言を県に対して行ってまいりましたが、今のところ県からはそのような動きはございません。 新型コロナウイルス感染症の影響により、バス事業者の経営はさらに難しい状況となっております。これについては、私も直接経営者の方から聞いているところであります。その中で、市内バス路線が近々廃止するとの情報はないところですが、一部路線については、便数を減らす動きが出てきているところであります。 利用者が特に少ない時間帯のバス便は、市から補助金を出しても減便せざるを得ない、補助金があったとしても維持できないということをバス事業者からは伺っているところでありますが、市としては減便を最低限のものにとどめ、利用者への影響の少ない時間にすべきと考えているところであり、市民に対しての説明が必要だということで、今後、市民へ減便の計画をできるだけ早い時期に公表することをお願いしているところであり、近々そのような説明会が設定されるというように認識しているところであります。 また、路線バス利用者の多い、イトーヨーカドーバスターミナルについては、利用者のために風雨を避けるための待合所を新設整備いたします。 高齢者への通院支援を継続し、令和3年度からは、新たに重度障がい者の通院時のタクシー利用料金の助成を行っております。そのような要望を受けたところでありまして、それに基づき、そのような利用助成を行います。 防災危機管理体制については、昨年9月に新型コロナウイルス感染症対策を含む花巻市指定緊急避難場所運営マニュアルの作成と花巻市指定避難所運営マニュアルを改定したところであり、感染症対策のために必要な衛生用品や段ボールベッド等の備蓄、配備をさらに進めてまいります。 1000年に1度、または100年に1度の洪水が発生した場合、新堀地区、八重畑地区の浸水想定区域の避難対象者は1,000人を超えます、100年に1度で1,300人、1000年に1度で1,700人だったと認識をしておりますが、そのような場合において、両地区における指定緊急避難場所では収容し切れないことから、地域の皆様の意見を伺い、必要な場合には北上川西岸の総合体育館などへ早めにバスによる輸送等を行うことを検討し、避難方針の策定を進めてまいります。 防火講話会や火災予防指導を強化し、市民への防火意識の向上を図るとともに、高規格救急自動車2台、消防団の自動車ポンプ車1台、小型動力ポンプ積載車3台、小型動力ポンプ3台を更新します。また、消防団が活動しやすい環境づくりや消防団員の加入促進に努めるなど、消防団の強化を図ってまいります。 消防指令センターの共同化については、全国や県内の消防本部では、令和6年度から令和8年度にかけて消防指令センターの更新が集中しておりますことから、財政負担も含めた今後の持続可能な消防体制の確立に向けた協議が進められており、岩手県内においても、令和8年度に県内全域を対象とすることを目指す消防指令センターの共同化について、県内消防本部間の協議が行われているところであります。 当市においては、県内の協議に参加し、関係機関から情報を収集し、内容を分析、検討し、市民サービスへの影響をしっかりと見極め、慎重に判断してまいります。 福祉の充実については独り暮らし高齢者や高齢者世帯等の日常の見守りやその世帯が抱える困り事への相談対応のため、地域福祉訪問相談員、民生委員、児童委員と連携し、訪問相談活動をサポートするとともに、民生委員、児童委員の負担軽減に努めてまいります。 また、高齢者が安心して暮らし続けていけるよう介護予防を含め、自動車による付添い支援や除雪などの多様な生活支援などを進めてまいります。 高齢者や障がい者等で判断する力が衰え、適切な判断ができない方を支える成年後見制度については、市内法人及び司法書士などの専門職と連携を図り、制度を担う人材の確保を進めるとともに、市民後見や法人後見など、本人にふさわしい成年後見制度の利用に向けた検討、専門的判断を行う地域連携ネットワークの組織化やその事務の中枢を担う中核機関について、令和4年度の設置に向けた準備を進めてまいります。 障がい者の重度化、高齢化、家族支援が受けられなくなった場合を見据え、自立に向けたグループホームの体験の機会の場の提供や介護者の急病などの緊急時に対応できる受入体制を構築するなど、安心して地域で暮らせるよう地域生活支援拠点等の整備を進めてまいります。 以上、私の令和3年度市政運営の方針と主要施策の概要について申し述べさせていただきました。 市民の皆様、市議会議員の皆様の御理解と御協力を心からお願い申し上げ、私の所信表明といたします。 ○議長(小原雅道君) 以上で、市長施政方針の演述を終わります。 ここで11時10分まで休憩いたします。     午前10時57分 休憩     午前11時10分 再開 ○議長(小原雅道君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ○議長(小原雅道君) 日程第4、教育委員会教育長演述を行います。 佐藤教育委員会教育長。    (教育長登壇) ◎教育長(佐藤勝君) 令和3年第1回花巻市議会定例会に当たり、教育委員会の主要な施策について御説明申し上げ、御理解を賜りたいと存じます。 本市の教育の振興につきましては、議員各位をはじめ、幼児教育・保育施設、学校、家庭、地域の方々など、多くの関係者と市民の皆様の御理解、御協力によりまして、子供たちの健やかな成長が図られておりますことに心より感謝申し上げます。 教育委員会では、本市の未来を担う人材を育むという教育の役割と重要性を認識し、幼児期から中学校までを見通した人づくりに取り組んでおりますが、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、幼児教育・保育施設、そして学校における活動を大きく制限せざるを得ない状況となりました。 その中にあっても、これまで幼児教育・保育施設や学童クラブ、小中学校が休業等の措置を取ることなく運営され、子供たちが間もなく卒園、あるいは卒業を迎えることができますことは、関係各位の感染防止への取組の成果であり、深く敬意を表するとともに、引き続き関係機関と連携し、感染防止に努めてまいる所存であります。 また、間もなく東日本大震災の発生から10年目の節目となりますが、震災の記憶を決して風化させることなく未来へつないでいくことが、我々に課された使命であることを深く心に刻み、復興教育と命の大切さを伝える教育に尽力してまいります。 以下、令和3年度における施策の概要について申し上げます。 まず、新型コロナウイルス感染症対策につきましては、令和2年度に引き続き幼児教育・保育施設や学童クラブ、小中学校が感染症対策の徹底を図りながら、保育・教育活動を継続的に実施していくために必要な保健衛生用品等の整備や購入支援を行い、感染症対策を徹底してまいります。 次に、子育て支援の充実についてであります。 子育て支援におきましては、保育園などの待機児童の解消が喫緊の課題であり、平成29年度以降、児童の受皿となる教育・保育施設などの新設や増設の支援をはじめ、その運営に欠かせない保育士を確保するため、再就職支援金貸付や保育料の減免、または補助、奨学金の返済支援のほか、保育士養成校の学生を対象とした市内保育施設の見学・体験ツアーの事業を積極的に実施してまいりました。 これまでの取組の成果により、昨年4月には5年ぶりに待機児童がゼロになりましたが、7月以降、待機児童が再び発生しており、依然として保育士の人材確保は難しい状況が続いておりますことから、私立保育園等における保育士確保の取組を継続し、待機児童の解消を図ってまいります。 また、園児や働く職員の安全・安心な環境を創出するため、市内私立の幼児教育・保育施設及び学童クラブのAED整備について、引き続き市独自に支援を行ってまいりますほか、各施設の門、フェンスなど、外構の設置、修繕、非常通報装置等の整備を推進し、緊急時の安全確保と防犯対策の強化を図ってまいります。 学童クラブにつきましては、施設の耐震性に危険が認められたことにより、現在、仮移転中の花巻学童クラブについて、同学区内に設置されているひまわり学童クラブと統合し、利用定員を現在の158名から22名増の180名とし、若葉小学校敷地内に新たな施設を整備し、児童の放課後の安全・安心な居場所の確保を推進してまいります。また、就学援助制度の要保護及び準要保護に該当する世帯や障がいを持つ児童に対する保育料の減免制度を新たに設けるとともに、多子世帯への減免割合の拡充を行い、学童クラブを利用する保護者の負担軽減を図ってまいります。 家庭の教育力向上につきましては、保護者向けの子育て情報紙ニコニコガイドの発行により、子育て世帯へ市の施設や制度のほか、基本的な生活習慣や家庭におけるコミュニケーションなどの子育てに関する情報を広く発信してまいりますほか、保護者が保育士の仕事を体験するニコニコせんせい体験や家族で基本的な生活習慣の定着に取り組むニコニコチャレンジを継続し、家庭の教育力の向上に努めてまいります。 就学前教育の充実につきましては、幼児教育・保育施設と小学校が連携し、相互理解を深め、学びの連続性を考慮した保育・教育の充実を一層推進することの重要性を認識し、現在策定を進めている第3期花巻市就学前教育プログラムに基づく就学前教育推進計画に取り組み、「元気な子ども」「やさしい子ども」「考える子ども」、この3つの育成を目指してまいります。 公立保育園・幼稚園につきましては、令和2年度中に策定予定の花巻市公立保育園・幼稚園の適正配置に関する基本指針に基づき、特別な配慮が必要な子供の受入れ、支援など公立施設が担うべき役割を果たしつつ、一定規模の集団の中での子供の育ちを実現していくために、必要な環境の確保に取り組んでまいります。 また、公立保育園の保育環境の充実を図る取組として、保育園業務のICT化による事務負担の軽減を目指し、登降園管理や保護者連絡機能などを備えたシステムを新たに導入いたします。 発達に遅れが見られるなど、特別な配慮を必要とする幼児への支援につきましては、こども発達相談センターにおける発達相談や親子教室などの取組を引き続き実施してまいります。 次に、学校教育の充実について申し上げます。 令和2年度の小学校に続き、令和3年度からは、改訂された学習指導要領が中学校で全面実施となります。 学習指導要領改訂のポイントである「主体的・対話的で深い学び」を充実させ、学習の基盤となり、かつ現代的な諸課題に対応して求められる資質、能力を育むためには、教員による日々の授業改善と教育活動の質を向上させ、学習の効果の最大化を図る学校長によるカリキュラム・マネジメントの確立が重要であることから、岩手県教育委員会や岩手県立総合教育センター、市校長会等と連携し、市教育研究所事業や各校の校内研究会の充実を図ってまいります。 また、生きる力となる確かな学力や豊かな心、健やかな体を育成するために、よりよい学校教育を通じて、よりよい社会をつくるという目標を学校と社会とが共有し、連携、協働しながら、新しい時代に求められている資質、能力を育む社会に開かれた教育課程の実現を図る取組を推進してまいります。 令和3年1月26日にまとめられた中央教育審議会の答申では、2020年代を通じて実現すべき学校教育を令和の日本型学校教育とし、その姿が「全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現」であると示されました。子供たちの資質、能力を育成するためには、学校教育を支える基盤的なツールとしてICTが必要不可欠なものであることから、児童生徒1人1台端末につきましても、令和3年6月までに整備を完了し、全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びの実現を目指して、効果的な活用を推進してまいります。 そのため、教員を対象としたICT研修会を実施するとともに、機器操作の習得やICTを活用した授業改善、機器の設置準備等を支援するICT支援員を配置し、教員へのサポートを充実してまいりますほか、花巻市教育研究所にICT活用のリーダーとなることが期待される教員と指導主事で構成する研究チームを編制し、授業改善に係る実践的な研究を進め、その成果を各校に周知し、教員のスキルアップを図ってまいります。 一方、情報化の進展とともに、ネット上でのトラブルの増加のほか、基本的生活習慣の乱れ、視力低下、ゲーム依存症などの健康被害が懸念されますことから、生徒指導連絡協議会や市PTA連合会等と連携し、「危険を予測し、危険を回避する行動ができる児童生徒の育成」と「正しい使用・ルール・約束を守った利用による健全な生活の確保」を狙いとした情報モラル教育の一層の充実を図ってまいります。 学力の向上につきましては、学級経営や授業、家庭学習の改善を柱とした花巻市学力向上アクションプランに基づき、学校だけではなく、家庭、地域と一体となった学力向上の取組を推進してまいります。 学校においては、児童生徒の実態に応じたきめ細やかな学習指導や支援が必要でありますことから、小学校にはなまき授業サポーター、中学校に中学サポーターを配置し、各学校の学力向上の取組を支えるとともに、子供たちの学ぶ意欲の醸成と語学力向上に資する小学校の漢字能力検定助成及び中学校の英語検定助成を継続してまいります。 体力の向上につきましては、体力・運動能力調査によりますと、中学校は、全国、岩手県と比較して平均して優れている調査項目が多く、おおむね望ましい状況にありますが、小学校はいまだ基礎体力がやや低い水準にありますことから、体力向上実践推進事業を引き続き実施し、基礎運動を楽しいと感じ、遊びの延長として運動に取り組むことができるよう指定校における取組を支援するとともに、指導法の改善に取り組んでまいります。 また、継続して運動に取り組むための基盤となる健やかな体を育成するためには、早寝、早起きや栄養バランスの良い食事等が毎日の生活の中で実現されていることが重要でありますことから、家庭の御理解と御協力をいただけるよう努めてまいります。 豊かな人間性の育成につきましては、学習指導要領に基づき、主体的・対話的で深い学びや考え議論する道徳の実践等により、子供たちがお互いを認め合い、高め合う意識を醸成し、高い規範意識と自己肯定感を育みます。 また、東日本大震災発災から10年が経過し、被災の記憶が薄らいでいることから、いわての復興教育を各学校の教育活動に改めて位置づけ、郷土を愛し、その復興、発展を支える人材を育成する教育を推進するため、子供たちの市内外における直接的な体験に力点を置いた学校教育活動を支援するキャリア学習支援事業を継続し、自ら学び、考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する力を育成してまいります。 近年は、児童生徒のいじめや虐待の認知件数が増加傾向にあります。いじめ問題につきましては、花巻市いじめ防止等のための基本的な方針にのっとり、いじめは全ての児童生徒、全ての学級、全ての学校で起こり得る、この認識に立ち、教員個々の気づく力とチーム学校として組織で対応する力を育成し、適時適切な対応ができるよう機会を捉えた研修会等を実施してまいります。また、花巻市いじめ問題対策連絡協議会を開催し、関係機関との連携強化を図るほか、いじめ問題対応マニュアルに沿った校内の実効的な組織体制づくりを推進してまいります。 児童虐待への対応につきましては、教育委員会内において情報をいち早く共有し、関係機関との連携強化を図りながら、児童生徒の安全の確保に対応してまいりますほか、学校管理職や生徒指導担当教員を対象とした虐待対応のための研修会を開催し、意識の共有を図るとともに、迅速かつ適切に対応できる学校体制を構築してまいります。 個に応じた支援体制の充実のうち、特別支援教育につきましては、障がいのある者と障がいのない者が共に学ぶ、いわゆるインクルーシブ教育を推進し、合理的な配慮の下、医療的ケアを必要とする児童に対する看護師資格を有する支援員等の配置も継続してまいります。また、特別支援教育の担当教員や支援を希望する保護者に対する教育相談員による巡回相談、特別な教育的支援を必要とする児童生徒に対する支援員の配置やことばの教室巡回指導員による指導を継続するなど、きめ細やかな支援を実施してまいります。 学校適応支援につきましては、まず不登校を未然に防止するため、授業や行事等の工夫、どの児童生徒も落ち着ける場所づくり、全ての児童生徒が活躍できる場面づくりなどの取組による魅力的な学校づくりを推進してまいります。 中学校における不登校の原因を見ますと、いじめ以外の友人関係をめぐる問題と同程度の割合で、家庭に関わる状況がありますことから、教育委員会事務局内へのスクールソーシャルワーカーの配置による学校、福祉関係機関、警察などとの連携を図るほか、スクールカウンセラーが児童生徒のみならず、保護者の相談に応じる取組や拠点校への生徒支援員の配置、まなび学園内への教育相談室及び適応指導教室、風の子広場の設置を継続し、学校の対応だけでは解決が困難な事案につきましては、専門的な相談対応と児童生徒及び保護者への直接的な支援を行い、不登校等の解消を図ってまいります。 教育環境の充実につきましては、学習指導要領で示されている社会に開かれた教育課程を実効性のあるものとし、学校、保護者及び地域住民が連携、協働しながら、子供たちの成長を支える地域とともにある学校づくりを推進するため、平成28年度からモデル校を指定し、施行してきた学校地域連携協働事業の成果を踏まえながら、保護者や地域住民等で構成される学校運営協議会を設置し、社会総がかりで子供を育むためのコミュニティ・スクールの導入を順次進めてまいります。 学校における働き方改革に関わる取組につきましては、児童生徒と向き合う時間の確保、教職員のワーク・ライフ・バランスの実現を目指し、花巻市教育委員会教職員多忙化解消対策会議における業務改善に向けた具体的な取組の検討、提案と各学校における実践を継続してまいります。 また、多忙化の要因の一つとなっている通知表や指導要録作成のほか、様々な日常の学校事務の負担軽減に一定の効果があると考えられる統合型校務支援システムの導入について、岩手県が本年2月に設置した統合型校務支援システム検討ワーキンググループの動向を注視しつつ、また連携しながら、市においても調査を進めてまいりたいと考えております。 さらに、中学校においては、部活動指導が多忙化の大きな要因となっておりますことから、花巻市部活動等の在り方に関する基本方針に基づき、将来的な部活動の地域スポーツへの移行を見据え、全ての中学校への部活動指導員の配置を継続するとともに、部活動の在り方検討会議を開催し、保護者や競技団体等の理解を得ながら、引き続き適正な活動時間と休日の確保等、部活動の適正化を推進してまいります。 教育環境の整備につきましては、令和2年10月に策定した学校施設長寿命化計画に基づき、老朽化が進む桜台小学校の校舎棟の長寿命化改修に向けた実施設計に着手するとともに、学校と連携し、PTA、地域の御理解をいただきながら、令和6年度の事業完了に向けて取り組んでまいります。 花巻市立小中学校における適正規模・適正配置に関する基本方針に掲げた望ましい教育環境の構築への取組につきましては、本年3月末に内川目小学校、亀ケ森小学校が閉校し、4月に大迫小学校へ統合いたしますが、各校の教職員や保護者、地域の皆様の御協力により、準備が着実に進んでおりますことに改めて感謝申し上げる次第であります。今後におきましても、一定規模の集団を構成できる望ましい教育環境を構築するとの観点から、複式学級の早期解消を目指し、保護者、地域の皆様と話合いを重ねてまいります。 学校給食事業につきましては、今後も安全・安心な学校給食を提供し続けていくことを目的に、学校給食における施設課題の解決を図るため、長寿命化の対象施設については改修の手法や実施時期を、老朽化が著しい施設については統廃合及び新設を視野に入れた施設整備計画の策定をそれぞれ検討してまいりますとともに、引き続き徴収、管理業務の透明性と効率性を高め、安定的な学校給食の運営に努めてまいります。 奨学金制度につきましては、返還免除型奨学金はなまき夢応援奨学金に係る貸与要件を緩和し、国の給付奨学金に採択された学生を対象者に追加するとともに、これまで併用できなかった国の給付奨学金との併用を可能とする制度改正を本年2月に行っております。これは、令和2年度から国の給付奨学金の対象世帯が非課税世帯に準ずる家庭まで拡充された状況においても、当該給付奨学金に採用された世帯において、貸与奨学金を併用している世帯が一定数ある現状を踏まえたものであり、経済的な支援を必要とする学生の就学に係る負担を軽減し、就学機会の一層の拡充を図ってまいります。 また、従来の返還型奨学金のほか人材確保等を目的とする、ふるさと保育士確保事業補助金、ふるさと奨学生定着事業補助金、介護人材確保事業補助金及び助産師等確保支援事業補助金も継続してまいります。 学校保健事業につきましては、児童生徒を対象とした運動器健診を含む各種健康診断を実施するほか、教職員に対するメンタルヘルスチェックや長時間労働者への医師による面接指導を行う等、児童生徒や教職員の健康保持のための取組を推進してまいります。 就学援助事業につきましては、経済的理由により児童生徒を就学させることが困難な保護者等に対し、就学に要する費用の一部を援助することにより、児童生徒が安心して学校生活を送ることができるよう事業を継続するとともに、新型コロナウイルス感染症の影響により家計が急変した世帯を含め、援助を必要とする方が漏れなく受給することができるよう、制度の周知を図ってまいります。 次に、文化財の保護と活用についてであります。 文化財は、郷土の歴史や文化を正しく理解するために欠くことのできない歴史遺産であり、また、将来の創造的な文化を構築していくためにもなくてはならない財産です。 この貴重な財産である地域に伝わる文化財を後世に継承していくため、歴史資料を含めた計画的な保存、活用のためのマスタープランとなる文化財保存活用地域計画の策定を目指し、コミュニティ会議の御協力をいただきながら、市内の未指定文化財を含む調査を引き続き行うとともに、その保存や保護、伝承のために必要な措置を検討してまいります。 また、市内に数多く所在する建造物等の有形文化財や植物等の記念物、神楽等の無形民俗文化財の保存管理、保護、伝承に係る経費について、新たに国及び県指定文化財についても、国・県指定であるという文化財的価値の重要性に鑑み、市の補助金交付対象に加えるとともに、市指定文化財については補助対象メニュー及び補助額を拡充し、文化財所有者の負担軽減を図ってまいります。 国指定の天然記念物、花輪堤ハナショウブ群落につきましては、保存管理に係る基礎資料収集のため、引き続き指定地内において植生や生育環境の調査を行ってまいりますほか、市指定文化財、熊谷家の老朽化した附属建物の改修工事を行ってまいります。 花巻城本丸跡につきましては、これまでの調査により、築城時の盛土層や本丸御殿を構成していたと思われる集石遺構、粘土入り土坑等、多数の遺構を確認しておりますが、本丸御殿の正確な位置や規模はまだ不確定な点が多いことから、内容確認調査を継続してまいります。 民俗芸能の伝承、保存につきましては、国の記録作成等の措置を構ずべき無形の民俗文化財に選択されております石鳩岡神楽、土沢神楽の映像記録の作成のため、神楽団体が出演する祭礼、公演等における舞や狂言のほか、奉納神社の祈祷や門打ち等の年中行事の様子の撮影や記録を引き続き実施いたします。 また、各団体が地域に伝わる民俗芸能を披露する機会となる郷土芸能鑑賞会や青少年郷土芸能フェスティバルなどのイベントや児童生徒の民俗芸能への関心を高めるため、学校の授業として民俗芸能を鑑賞する、民俗芸能の出前授業を継続して実施してまいります。 埋蔵文化財の保護につきましては、市内に約1,000か所ある埋蔵文化財包蔵地と、その区域内で開発を行う際に必要な手続の周知に努めるとともに、民間開発や公共事業により破壊を免れない遺跡の発掘調査等を迅速に行ってまいります。 開館10周年を迎える総合文化財センターにおきましては、収蔵している出土品や発掘に基づいた市内の遺跡を紹介する企画展「花巻の縄文」展を開催いたします。 博物館の運営につきましては、資料を基に地域の歴史や文化、先人の功績などを紹介し、市民に親しまれる学習施設として市民の生涯学習や学校教育の支援に努めてまいります。 展示活動事業の特別展といたしましては、名立たる浮世絵師たちの直筆の一点物を紹介する「美を競う 肉筆浮世絵の世界」展、東北の災害と復興に関して理解を深めていただく企画展として、「ブドリのイーハトーブ災害ノオト 近世近代東北の災害史」など、6つの展覧会を開催する予定としています。 また、旧1市3町が合併してから15年経過することから、新たな知見を加え、広い視野から市の歴史等を明らかにし、市民が地域を理解し、地域に対する誇りや愛郷心を高める基盤とするとともに、市の歴史や伝統文化を改めて見直すことで、まちづくりに役立てていくことを目指し、花巻市史の編さんに向けた準備に着手してまいります。 以上、教育委員会の施策の概要について申し上げました。 終息がなかなか見通せないコロナ禍の中にあって、子供たちが生活を送る教育委員会所管の各機関や施設においては、感染防止対策に腐心する日々が続くことになります。しかしながら、その中にあっても様々な体験や学びを通じて、子供たちの生きる力を育んでいくことが何よりも大切であり、各園や小中学校と家庭、地域、関係団体が連携し、よりよい取組を実践していけるよう教育委員会として積極的に事業を実施し、目的を達成してまいりたいと考えております。 折しも、令和3年度は、花巻市の教育施策の基本となる第3期教育振興基本計画の初年度となります。計画を策定する過程でいただいた保育、教育、文化に対する市民の皆様の御期待の実現に向け、諸施策に取り組んでまいります。 議員の皆様並びに市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。 ○議長(小原雅道君) 以上で、教育委員会教育長演述を終わります。 ○議長(小原雅道君) 日程第5、行政報告を行います。 上田市長。    (市長登壇) ◎市長(上田東一君) 行政報告を申し上げます。 初めに、新型コロナウイルス感染症対策について報告いたします。 当市においては、健康福祉部内に新型コロナウイルス感染症ワクチン接種対策室を設置し、現在、専任職員と併任職員合わせて12名の体制で準備しております。 4月に、高齢者向け接種が始まることを前提として、3月中旬の発送に向けた高齢者向けの接種券の印刷、封入業務を進めているほか、接種に関する相談や接種の予約を受け付けるコールセンターの業務を3月中旬に開始し、予約、申込案内の発送に合わせてコールセンターのほか、インターネットの専用予約サイトやLINEアプリで接種会場の予約が開始できるよう、受託事業者と協議を行っているところであります。 また、花巻市医師会と協議を重ね、総合花巻病院にも参画いただき、市と関係機関とのワクチン接種に係る準備会を開催しているほか、岩手県保健福祉部中部保健所総合花巻病院を含む医療機関などとの協議を重ねております。 準備会における検討の状況ですが、高齢者への優先接種実施についてファイザー社製のワクチン接種に当たっては集団方式により、週3回、同時に2か所の会場を設け、花巻地域においては総合体育館や文化会館等、大迫、石鳥谷、東和の各地域においても複数箇所の振興センター等に接種会場を設け、接種会場1か所当たり花巻市医師会より3名ずつ医師の協力を得ることとしております。集団接種のスケジュールや接種会場における被接種者の動線やスタッフの配置、準備する物品や応急処置のための医薬品の配置などの協議を行っております。 また、市内の高齢者施設や高齢者が入所している障がい施設から、施設での接種に関する意向調査も実施しており、医師の訪問による施設での接種につきましても、準備会において調整を行っていくこととしております。 しかしながら、2月24日に、高齢者への接種は4月17日に開始されるとの首相コメントが報道され、また4月12日の段階でのワクチン接種は、当初の説明より相当程度減少するということも、政府から説明されていると報道されているところであります。 このように、現時点において、ワクチンの供給スケジュール接種開始日は明確に示されておらず、本格的なワクチンの供給がいつ始まるか不明な状況でありますので、今現在準備している集団接種のスケジュールについても、今後相当大きな変更が必要になると思っております。それに合わせて、しっかりした対応をしていきたいと考えているところであります。 次に、新花巻図書館整備に係る市民との意見交換会のオンライン開催についてであります。これについては、先ほど施政方針でも申し上げましたところであります。 市民との意見交換会については、オンラインで、1月28日、31日、2月6日の3回開催いたしました。これは、11月、12月に予定しておりました意見交換会は会場でやることを考えていたわけでありますけれども、感染拡大の傾向によりそれを延期して、オンラインでの開催に切り替えたところであります。 施政方針でもお話し申し上げましたとおりでありますけれども、このオンラインによる意見交換会は、高齢者の方はなかなか難しいということがあったわけでございますけれども、我々としては、たくさんの方に参加いただきたいと考えておったところでありますし、また、3回開催して、毎回違う方に参加いただきたいと。その方々に説明して、様々な意見をいただきたいと思っていたところでありますけれども、実際的には、実人数で合計17名の参加にとどまったところであり、この3回において同じ方が毎回発言されたという実態がございました。 このオンラインでの意見交換会でいただいた内容につきましては、先ほど施政方針において申し上げたとおりでありますけれども、我々としては、図書館利用者として期待する若い方を含む幅広い年齢層の一般市民の参加が少なかったことから、市民との意見交換の場は今後別の手法で行うことも検討する必要があると考えているところであります。 次に、フジドリームエアラインズによる神戸花巻線の開設についてであります。 1月19日、フジドリームエアラインズは、神戸空港といわて花巻空港を結ぶ定期路線を新たに開設し、3月28日から1日1往復で運航を開始すると発表いたしました。 フジドリームエアラインズでは、花巻空港は同社の非常に重要な路線と位置づけてくださっておる次第であります。新型コロナウイルス感染症の影響で、航空需要が大幅に落ち込む中での新規路線開設という英断に感謝を申し上げます。 次に、市営住宅シティコート花巻中央に係る子育て世帯の期限付入居についてであります。 災害公営住宅シティコート花巻中央につきましては、被災者の入居していない住戸を子育て世帯の期限付入居を条件とした市営住宅として活用することについて、令和2年9月定例会における市営住宅等条例の改正により可能となったところであります。 このことを受け、空き住戸1戸について昨年10月に入居者募集を行ったところ、多くの問合せをいただきましたが、最終的に5件の子育て世帯からの応募があり、抽選により入居者を決定しました。これまでの入居者の方々と今回入居をされる子育て世帯の交流を期待する次第でありますが、今回の応募状況は、中心市街地における子育て世帯の定住に関するニーズが高いことを示しているものと考えております。 次に、総合花巻病院の解体等の状況についてであります。 昨年10月19日の新花巻図書館整備特別委員会において、総合花巻病院では平成27年に、移転計画の策定前でございますけれども、そのときに実施した土壌汚染調査の追加調査を実施したところであります。そして、同特別委員会において旧病院建物等の解体に当たって、旧病院施設に関して岩手県から受けた補助金と厚生労働省から受けた補助金、それぞれに関して国及び岩手県から財産処分の承認を受けた後、財産処分について総合花巻病院の法人理事会に諮る必要があることから、補助金交付元の厚生労働省及び岩手県から正式な承認を待っている状況であることをお話しした次第であります。 岩手県の補助金については、昨年12月までに財産処分の承認がなされ、補助金の返還免除が決定していたところですが、厚生労働省の補助金については、岩手県経由で行わなくてはいけなかったということでありまして、昨年12月に岩手県経由、厚生労働省に正式に申請が上がったところでありますが、昨今の新型コロナウイルス対策の影響もあるのでしょうか、現時点において、厚生労働省による書面による正式な決定は通知されていないと伺っております。 一方で、総合花巻病院では、既に専門業者から解体工事等の見積額の提示を受け、解体工事の入札の準備を進めており、旧病院施設への補助金に係る財産処分の承認が得られた後、速やかに理事会を開催して、解体業者選定方針を決定し、解体工事の入札告示を行う考えであると伺っております。 土壌汚染対策につきましては、先ほど申し上げた平成27年に行った専門業者による土壌汚染調査により、旧敷地の一部でヒ素等による土壌汚染を既に確認していたところでございますが、その時点では使用中の病院建物があり、汚染の深度調査ができなかったところでありました。 今回、土壌汚染追加調査を行った結果、新たな汚染場所は確認されませんでしたが、平成27年にヒ素による汚染が確認された10メートル四方の調査区画において、深さ1.1メートルの範囲で基準値を超えるヒ素が改めて確認されたところであります。あまり深く、まだ出ていなかったという実態だったと思います。現在、総合花巻病院では、土壌汚染地点から半径250メートルの範囲内の旧敷地外における飲用に供している井戸の有無について調査中であり、花巻市もこれに協力しています。 総合花巻病院では、汚染土壌の除去による方法を予定しておりますが、その汚染された土は全部取り除くということを予定しておりまして、それも金額も予想より多いという事実はございませんが、半径250メートルの範囲内に飲用に供している井戸があった場合には、旧敷地内の汚染土壌の除去のほかに、旧敷地と旧敷地外の境界付近での地下水の定期的な調査を一定期間行う対応が必要となる場合もあります。井戸の地下水の流れによって、上流であれば問題ないのですけれども、下流であれば、そのような定期的な調査が必要になる場合もあるということであります。 なお、総合花巻病院では、旧敷地内の汚染調査結果に関する情報について、3月1日の区長配布を通じて地域住民へお知らせすることとしており、解体工事についても着工や完了までのスケジュールが定まり次第、改めて地域住民へ説明する予定であると伺っております。 次に、今年度の除雪状況についてであります。 今シーズンは、昨年末からの大雪により松園町における定点観測データによると、令和3年2月25日現在で累積降雪量が251センチメートルに達しており、過去10年間で最も多い累積降雪量となっております。このことから、当初予算に措置した3億円の除雪業務委託料では全く足りず、3度の補正予算により合計で9億円の除雪業務委託料を予算措置し、市道の除雪に対応してまいりました。 市では、今年度76社の業者に委託し、除雪作業を行っておりますが、市内全域において出動した回数は昨年度の3回に対し、本年度は2月25日時点で既に12回を数えております。特に、1月15日だったと思いますが、夜から早朝にかけて出動して除雪をした後、さらに徹夜で、あるいは2時間ぐらい休んだ上で、日中も除雪作業をしていただきました。大変御苦労をかけておりますけれども、そういうこともございます。そのときには、1日で4,900万円ぐらい除雪費がかかったということもございました。そのように、大変除雪業者には頑張っていただいております。 そして、2月8日からは、バス路線や幹線道路を中心に除雪により路肩に堆積した雪のため道路幅が狭くなり、交通に支障が出た路線についての排雪作業も行っていただいております。 次に、大雪による農業用施設被害についてであります。 令和2年12月中旬からの大雪による農業用施設被害につきましては、令和3年2月17日現在でビニールハウス54棟、畜舎等畜産関係施設6棟、その他施設が7棟の合計67棟で、ビニールハウスの内訳は水稲育苗用39棟、野菜園芸用11棟、花卉園芸用4棟となっております。この早期復旧が必要であるわけでありますけれども、支援については、当市も岩手県選出国会議員や岩手県市長会を通じて国に要望書を出しておりましたが、このたび国では支援策を創設したところであり、県も国のこの支援策にのっとって支援するという方針でありますので、市としましても国及び県と協議を進めながら、市もこの支援策に乗って、農業者への支援をするということについて対応していきたいと、そのように考えております。 以上で、行政報告を終わります。 ○議長(小原雅道君) 以上で、行政報告を終わります。 ○議長(小原雅道君) 日程第6、教育行政報告を行います。 佐藤教育委員会教育長。    (教育長登壇) ◎教育長(佐藤勝君) 教育委員会より、大迫中学校改築事業の完了について御報告いたします。 平成26年度から事業に着手しておりました大迫中学校の改築事業は、平成29年7月に校舎棟、平成30年7月に屋内運動場棟が完成し、その後クラブハウス、自転車置場棟のほか、敷地内の舗装や屋外照明の設置等を進めてきたところであります。 今年度は、国の補助金採択を受けて、グラウンド整備を実施してまいりましたが、本年1月28日に当該工事が完成し、これをもって大迫中学校改築事業の全ての工事が完了となりました。 大迫中学校の全面改築につきましては、旧校舎棟が築48年を経過し、老朽化が著しい状態にあったことに加え、旧校地東側の崖地が岩手県の土砂災害特別警戒区域に指定されたことから、子供たちの安全を確保するため、警戒区域外へ校舎棟を移転新築するとともに、耐震化がなされていない体育館も改築したものでございます。 改築に要した事業費は、校舎棟改築工事が8億1,392万円、屋内運動場棟改築工事が4億6,011万2,000円、クラブハウス棟建築工事が5,794万円、グラウンド、暗渠排水、側溝整備等工事が6,112万円で、全体事業費は18億3,678万6,000円となっております。 一連の改築工事に際しましては、大迫地区のPTAやコミュニティ会議をはじめとする関係団体の代表者の方々で構成していただきました大迫中学校改築促進協議会から、多くの御意見や御助言をいただきながら施設整備を進めてきたところであり、これまでの御協力に改めて深く感謝申し上げ、報告といたします。
    ○議長(小原雅道君) 以上で、教育行政報告を終わります。 正午を過ぎましたが、ここで一旦休憩した後、再開をいたしたいと思います。 12時20分まで休憩いたします。     午後0時9分 休憩     午後0時20分 再開 ○議長(小原雅道君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ○議長(小原雅道君) 日程第7、議案第8号花巻市横志田辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについてから日程第36、議案第37号令和2年度花巻市下水道事業会計補正予算(第2号)まで及び日程第43、議案第44号花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについてから日程第47、報告第1号公用車の事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてまでの35件を一括議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 久保田総合政策部長。 ◎総合政策部長久保田留美子君) 本日提案いたしました各議案について御説明を申し上げます。 最初に、議案第8号は、花巻市横志田辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、花巻市横志田辺地に係る総合整備計画の策定につきまして、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第1項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第9号は、花巻市滝田辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、花巻市滝田辺地に係る総合整備計画の策定につきまして、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第1項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第10号は、花巻市大迫辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、花巻市大迫辺地に係る総合整備計画の策定につきまして、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第1項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第11号は、花巻市小山田辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、平成31年の3月定例会で御審議、御決定をいただいた花巻市小山田辺地に係る総合整備計画の変更につきまして、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第8項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第12号は、花巻市成島辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、平成31年の3月定例会で御審議、御決定をいただいた花巻市成島辺地に係る総合整備計画の変更につきまして、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第8項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第13号は、花巻市浮田辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、平成29年の3月定例会で御審議、御決定をいただいた花巻市浮田辺地に係る総合整備計画の変更につきまして、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第8項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第14号は、花巻市谷内辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、昨年の3月定例会で御審議、御決定をいただいた花巻市谷内辺地に係る総合整備計画の変更につきまして、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第8項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第15号花巻市田瀬辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、平成29年の3月定例会で御審議、御決定をいただいた花巻市田瀬辺地に係る総合整備計画の変更につきまして、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第8項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第16号は、花巻市一般職の職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令の廃止に伴い、新型コロナウイルス感染症の定義を改めようとするものであります。 次に、議案第17号は、花巻市財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、花巻市公共施設マネジメント計画(実施計画編)に基づき、公共施設マネジメントを推進するため、普通財産の譲与等及び無償貸付等について所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第18号は、花巻市手数料条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部改正等に伴い、建築物エネルギー消費性能確保計画に係る建築物エネルギー消費性能適合性判定手数料等について所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第19号は、花巻市臨時診療所条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、新型インフルエンザ等対策特別措置法の一部改正に伴い、新型コロナウイルス感染症の定義を改めるとともに、花巻市臨時診療所が行う巡回健診等において新型コロナウイルス感染症に係るワクチンの予防接種を行うため、臨時診療所の設置目的及び利用金額の額について、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第20号は、花巻市一般廃棄物処理施設に係る生活環境影響調査結果の縦覧等の手続に関する条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、非常災害が発生した場合に、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に定める特例措置の適用を受け、災害により発生した廃棄物を円滑かつ迅速に処理するため、災害時における一般廃棄物処理施設の設置等に係る手続について定めようとするものであります。 次に、議案第21号は、花巻市営火葬場条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、火葬に要する費用と火葬場の使用料との乖離を解消し、均衡を図るため、市外居住者の火葬場の使用料を実費相当額に改めようとするものであります。 次に、議案第22号は、花巻市国民健康保険条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、新型インフルエンザ等対策特別措置法の一部改正に伴い、新型コロナウイルス感染症の定義を改めようとするものであります。 次に、議案第23号は、花巻市介護保険条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、介護保険の保険料率を定めるとともに、介護保険施行令の一部改正に伴い、第1号被保険者の合計所得金額の算定方法について所要の改正を行うほか、新型インフルエンザ等対策特別措置法の一部改正に伴い、新型コロナウイルス感染症の定義を改めようとするものであります。 次に、議案第24号は、花巻市指定地域密着型介護老人福祉施設の指定に関する入所定員に係る基準、指定地域密着型サービス事業者の指定の要件並びに指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準に関する条例等の一部を改正する条例であります。 本条例は、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部改正に伴い、市内における介護保険施設の基準等について所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第25号は、花巻市工場立地法第4条の2第1項の規定に基づく準則を定める条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、都市計画区域内の用途地域の指定のない地域において、積極的な設備投資を計画する企業の有効的な土地利用を支援するため、工場立地法第4条の2第1項の規定に基づき、同法第4条第1項の規定により公表された準則に代えて適用する準則について区域の範囲を拡大するとともに、緑地面積率等を定めようとするものであります。 次に、議案第26号は、花巻市地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律に基づく固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律第25条の地方公共団体等を定める省令の一部改正に伴い、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第27号は、花巻市市道の構造の技術的基準及び市道に設ける道路標識の寸法に関する条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、道路構造令の一部改正に伴い、市道の構造の一般的技術的基準について所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第28号は、花巻市就学指導委員会条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、特別支援教育の推進を図る観点から、委員会の名称及び所掌等について所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第29号は、花巻市高齢者創作館条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、耐震診断調査を実施したところ、新耐震基準の耐震性能を確保していない診断結果であったことから、東和高齢者創作館について、今後の利活用が見込めないことから廃止することとし、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第30号は、花巻市スポーツ振興審議会条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、スポーツ振興法の全部改正に伴い、審議会の名称及び所掌等について所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第31号は、字の区域(豊沢地区)の変更に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、国営土地改良事業(豊沢川農業水利事業)の施行に伴う字の区域の変更につきまして、東北農政局和賀中央農業水利事業所長から要請がありましたので、地方自治法第206条第1項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第32号は、市道の路線の認定及び廃止に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、開発行為による道路の整備や圃場整備事業により、岩手県から移管を受ける道路等について市道として路線を認定するとともに、従前認定した市道の路線を廃止するため、道路法第8条第2項及び第10条第3項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第33号は、令和2年度花巻市一般会計補正予算(第28号)であります。 本補正予算は、決算見込みに基づく過不足額の整理及び国の補正予算等に係る歳入歳出予算の補正、繰越明許費の補正、債務負担行為の補正及び地方債の補正であります。 歳入歳出予算の補正につきましては、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ18億3,518万1,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ650億5,873万9,000円とするものであります。 次に、議案第34号は、令和2年度花巻市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)であります。 本補正予算は、決算見込みに基づき予算措置を要する経費に係る歳入歳出予算の補正でありまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ67万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ21億2,609万2,000円とするものであります。 次に、議案第35号は、令和2年度花巻市介護保険特別会計補正予算(第4号)であります。 本補正予算は、国庫支出金のうち保険者機能強化推進交付金及び保険者努力支援交付金の決定等に係る歳入歳出予算の補正でありまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2,223万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ107億3,136万3,000円とするものであります。 次に、議案第36号は、令和2年度花巻市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1号)であります。 本補正予算は、決算見込みに基づき予算措置を要する経費に係る歳入歳出予算の補正でありまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ6,735万7,000円とするものであります。 次に、議案第37号は、令和2年度花巻市下水道事業会計補正予算(第2号)であります。 本補正予算は、予算第3条に定めた収益的収入及び支出の予定額並びに予算第4条に定めた資本的支出の予定額をそれぞれ補正するものであります。 収益的収入につきましては、2,297万1,000円を減額し、総額を36億749万9,000円とし、収益的支出につきましては、2,297万1,000円を減額し、総額を35億8,312万6,000円とするものであります。また、資本的支出につきましては、147万6,000円を追加し、総額を41億754万5,000円とするものであります。 なお、資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額15億4,333万4,000円は、当年度損益勘定留保資金等で補填するものであります。 次に、議案第44号から議案第46号までは、花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて、議案第47号は、人権擁護委員の候補者の推薦に関し意見を求めることについてでありますが、これらにつきましては、いずれも人事案件であります。 最後に、報告第1号は、公用車の事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてであります。 本報告は、公用車の事故に係る損害賠償の額の決定及び和解について、令和3年2月15日に専決処分いたしましたので、その内容を報告するものであります。 以上のとおりでありますので、よろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(小原雅道君) お諮りいたします。ただいま議題となっております日程第7、議案第8号花巻市横志田辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについてから日程第36、議案第37号令和2年度花巻市下水道事業会計補正予算(第2号)まで及び日程第43、議案第44号花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについてから日程第47、報告第1号公用車の事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてまでの35件については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会付託を省略し、3月5日の本会議において審議することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(小原雅道君) 異議なしと認めます。よって、議案第8号から議案第37号まで及び議案第44号から報告第1号までの35件については3月5日の本会議において審議することに決しました。 ○議長(小原雅道君) 次に、日程第48、意見書案第1号後期高齢者医療費窓口負担割合の引き上げを行わないことを求める意見書の提出についてを議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 櫻井肇君。 ◆18番(櫻井肇君) 18番、櫻井肇であります。 ただいま上程となりました意見書案第1号後期高齢者医療費窓口負担割合の引き上げを行わないことを求める意見書案について御説明をいたします。 本意見書案は、久保田彰孝君、そして照井明子さん、両議員の賛同を得て提出をしたものでございますが、内容は、2月5日、閣議において75歳以上の方が支払う現行1割の医療費の窓口負担に、2割負担を導入するということを柱にいたしまして、国会に提出された医療制度改定一括法案、これを撤回し、また閣議決定も撤回し、後期高齢者の医療費窓口負担の引上げを行わないこと、このことを地方自治法第99条の規定により、提出をするものであります。 内容のさらなる詳細につきましては、後日、日程となります審議の場においてさらに御説明をしますが、どうか議員の皆様におかれましては、御賛同賜りますようお願いを申し上げ終わります。 ○議長(小原雅道君) お諮りいたします。ただいま議題となっております日程第48、意見書案第1号後期高齢者医療費窓口負担割合の引き上げを行わないことを求める意見書の提出については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会付託を省略し、3月5日の本会議において審議することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(小原雅道君) 異議なしと認めます。よって、意見書案第1号については、委員会付託を省略し、3月5日の本会議において審議することに決しました。 ○議長(小原雅道君) 日程第37、議案第38号令和3年度花巻市一般会計予算から日程第42、議案第43号令和3年度花巻市下水道事業会計予算までの6件を一括議題といたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第38号から議案第43号までの6件につきましては、提案理由の説明を省略し、議長を除く25名の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(小原雅道君) 異議なしと認めます。よって、議案第38号から議案第43号までの6件につきましては、提案理由の説明を省略し、議長を除く25名の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。 ○議長(小原雅道君) お諮りいたします。ただいま設置されました予算特別委員会の委員の選任につきましては、委員会条例第7条第1項の規定により、議長を除く議員全員を指名したいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(小原雅道君) 異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました議長を除く議員全員を予算特別委員会の委員に選任することに決しました。 ○議長(小原雅道君) 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。 本会議終了後、予算特別委員会の正副委員長互選のため、委員会を招集いたします。 なお、委員会はこの場において開きます。 本日の会議につきましてはこれにて散会いたします。 お疲れさまでございました。     午後0時45分 散会...