花巻市議会 > 2018-03-02 >
03月02日-01号

  • LGBT(/)
ツイート シェア
  1. 花巻市議会 2018-03-02
    03月02日-01号


    取得元: 花巻市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-23
    平成30年  3月 定例会(第1回)平成30年3月2日(金)議事日程第1号平成30年3月2日(金) 午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 会期の決定 第3 市長施政方針 第4 教育委員会委員長演述 第5 行政報告 第6 議案第1号 平成29年度花巻市一般会計補正予算(第8号)の専決処分に関し承認を求めることについて 第7 議案第2号 平成29年度花巻市一般会計補正予算(第9号)の専決処分に関し承認を求めることについて 第8 議案第3号 花巻市大瀬川辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについて 第9 議案第4号 花巻市鉛辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 第10 議案第5号 花巻市南成島辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 第11 議案第6号 花巻市入湯税の課税の特例に関する条例を廃止する条例 第12 議案第7号 花巻市手数料条例の一部を改正する条例 第13 議案第8号 花巻市廃棄物処理等手数料条例の一部を改正する条例 第14 議案第9号 花巻市財政調整基金条例の一部を改正する条例 第15 議案第10号 花巻市国民健康保険条例の一部を改正する条例 第16 議案第11号 花巻市国民健康保険税条例の一部を改正する条例 第17 議案第12号 花巻市国民健康保険財政調整基金条例の一部を改正する条例 第18 議案第13号 花巻市国民健康保険直営診療施設条例の一部を改正する条例 第19 議案第14号 花巻市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例 第20 議案第15号 花巻市介護保険条例の一部を改正する条例 第21 議案第16号 花巻市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例 第22 議案第17号 花巻市指定介護予防支援事業者の指定の要件並びに指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に係る基準に関する条例の一部を改正する条例 第23 議案第18号 花巻市指定地域密着型介護老人福祉施設の指定に関する入所定員に係る基準、指定地域密着型サービス事業者の指定の要件並びに指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準に関する条例の一部を改正する条例 第24 議案第19号 花巻市指定地域密着型介護予防サービス事業者の指定の要件並びに指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に係る基準に関する条例の一部を改正する条例 第25 議案第20号 花巻市立保育所設置条例の一部を改正する条例 第26 議案第21号 花巻市こども発達相談センター設置条例 第27 議案第22号 花巻市特定教育保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例 第28 議案第23号 花巻市新事業創出基盤施設条例の一部を改正する条例 第29 議案第24号 花巻市地区計画区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例 第30 議案第25号 花巻市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例 第31 議案第26号 花巻市下水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例 第32 議案第27号 花巻市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例及び花巻市常勤の特別職の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する等の条例 第33 議案第28号 花巻市教育委員会教育長の勤務時間、休日及び休暇並びに職務に専念する義務の特例に関する条例 第34 議案第29号 字の区域(豊沢地区)の変更に関し議決を求めることについて 第35 議案第30号 字の区域(天下田地区)の変更に関し議決を求めることについて 第36 議案第31号 岩手県市町村総合事務組合における共同処理する事務の変更及び岩手県市町村総合事務組合規約の一部変更の協議に関し議決を求めることについて 第37 議案第32号 岩手県市町村総合事務組合の財産処分の協議に関し議決を求めることについて 第38 議案第33号 (仮称)災害公営住宅花巻中央地区仲町)新築(建築)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて 第39 議案第34号 (仮称)災害公営住宅花巻中央地区上町)新築(建築)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて 第40 議案第35号 市道の路線の認定及び廃止に関し議決を求めることについて 第41 議案第36号 平成29年度花巻市一般会計補正予算(第10号) 第42 議案第37号 平成29年度花巻市国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 第43 議案第38号 平成29年度花巻市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) 第44 議案第39号 平成29年度花巻市介護保険特別会計補正予算(第4号) 第45 議案第40号 平成29年度花巻市農業集落排水等汚水処理事業特別会計補正予算(第1号) 第46 議案第41号 平成29年度花巻市下水道事業会計補正予算(第1号) 第47 議案第42号 平成30年度花巻市一般会計予算 第48 議案第43号 平成30年度花巻市国民健康保険特別会計予算 第49 議案第44号 平成30年度花巻市後期高齢者医療特別会計予算 第50 議案第45号 平成30年度花巻市介護保険特別会計予算 第51 議案第46号 平成30年度花巻市公設地方卸売市場事業特別会計予算 第52 議案第47号 平成30年度花巻市汚水処理事業特別会計予算 第53 議案第48号 平成30年度花巻市下水道事業会計予算 第54 議案第49号 花巻市教育委員会教育長の任命に関し同意を求めることについて 第55 議案第50号 花巻市教育委員会委員の任命に関し同意を求めることについて 第56 議案第51号 花巻市教育委員会委員の任命に関し同意を求めることについて 第57 議案第52号 花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて 第58 議案第53号 花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて 第59 議案第54号 花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて 第60 議案第55号 人権擁護委員の候補者の推薦に関し意見を求めることについて 第61 報告第1号 公用車の事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について本日の会議に付した事件 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 会期の決定 日程第3 市長施政方針 日程第4 教育委員会委員長演述 日程第5 行政報告 日程第6 議案第1号 平成29年度花巻市一般会計補正予算(第8号)の専決処分に関し承認を求めることについて 日程第7 議案第2号 平成29年度花巻市一般会計補正予算(第9号)の専決処分に関し承認を求めることについて 日程第8 議案第3号 花巻市大瀬川辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについて 日程第9 議案第4号 花巻市鉛辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 日程第10 議案第5号 花巻市南成島辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて 日程第11 議案第6号 花巻市入湯税の課税の特例に関する条例を廃止する条例 日程第12 議案第7号 花巻市手数料条例の一部を改正する条例 日程第13 議案第8号 花巻市廃棄物処理等手数料条例の一部を改正する条例 日程第14 議案第9号 花巻市財政調整基金条例の一部を改正する条例 日程第15 議案第10号 花巻市国民健康保険条例の一部を改正する条例 日程第16 議案第11号 花巻市国民健康保険税条例の一部を改正する条例 日程第17 議案第12号 花巻市国民健康保険財政調整基金条例の一部を改正する条例 日程第18 議案第13号 花巻市国民健康保険直営診療施設条例の一部を改正する条例 日程第19 議案第14号 花巻市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例 日程第20 議案第15号 花巻市介護保険条例の一部を改正する条例 日程第21 議案第16号 花巻市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例 日程第22 議案第17号 花巻市指定介護予防支援事業者の指定の要件並びに指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に係る基準に関する条例の一部を改正する条例 日程第23 議案第18号 花巻市指定地域密着型介護老人福祉施設の指定に関する入所定員に係る基準、指定地域密着型サービス事業者の指定の要件並びに指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準に関する条例の一部を改正する条例 日程第24 議案第19号 花巻市指定地域密着型介護予防サービス事業者の指定の要件並びに指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に係る基準に関する条例の一部を改正する条例 日程第25 議案第20号 花巻市立保育所設置条例の一部を改正する条例 日程第26 議案第21号 花巻市こども発達相談センター設置条例 日程第27 議案第22号 花巻市特定教育保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例 日程第28 議案第23号 花巻市新事業創出基盤施設条例の一部を改正する条例 日程第29 議案第24号 花巻市地区計画区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例 日程第30 議案第25号 花巻市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例 日程第31 議案第26号 花巻市下水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例 日程第32 議案第27号 花巻市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例及び花巻市常勤の特別職の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する等の条例 日程第33 議案第28号 花巻市教育委員会教育長の勤務時間、休日及び休暇並びに職務に専念する義務の特例に関する条例 日程第34 議案第29号 字の区域(豊沢地区)の変更に関し議決を求めることについて 日程第35 議案第30号 字の区域(天下田地区)の変更に関し議決を求めることについて 日程第36 議案第31号 岩手県市町村総合事務組合における共同処理する事務の変更及び岩手県市町村総合事務組合規約の一部変更の協議に関し議決を求めることについて 日程第37 議案第32号 岩手県市町村総合事務組合の財産処分の協議に関し議決を求めることについて 日程第38 議案第33号 (仮称)災害公営住宅花巻中央地区仲町)新築(建築)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて 日程第39 議案第34号 (仮称)災害公営住宅花巻中央地区上町)新築(建築)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて 日程第40 議案第35号 市道の路線の認定及び廃止に関し議決を求めることについて 日程第41 議案第36号 平成29年度花巻市一般会計補正予算(第10号) 日程第42 議案第37号 平成29年度花巻市国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 日程第43 議案第38号 平成29年度花巻市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) 日程第44 議案第39号 平成29年度花巻市介護保険特別会計補正予算(第4号) 日程第45 議案第40号 平成29年度花巻市農業集落排水等汚水処理事業特別会計補正予算(第1号) 日程第46 議案第41号 平成29年度花巻市下水道事業会計補正予算(第1号) 日程第47 議案第42号 平成30年度花巻市一般会計予算 日程第48 議案第43号 平成30年度花巻市国民健康保険特別会計予算 日程第49 議案第44号 平成30年度花巻市後期高齢者医療特別会計予算 日程第50 議案第45号 平成30年度花巻市介護保険特別会計予算 日程第51 議案第46号 平成30年度花巻市公設地方卸売市場事業特別会計予算 日程第52 議案第47号 平成30年度花巻市汚水処理事業特別会計予算 日程第53 議案第48号 平成30年度花巻市下水道事業会計予算 日程第54 議案第49号 花巻市教育委員会教育長の任命に関し同意を求めることについて 日程第55 議案第50号 花巻市教育委員会委員の任命に関し同意を求めることについて 日程第56 議案第51号 花巻市教育委員会委員の任命に関し同意を求めることについて 日程第57 議案第52号 花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて 日程第58 議案第53号 花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて 日程第59 議案第54号 花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて 日程第60 議案第55号 人権擁護委員の候補者の推薦に関し意見を求めることについて 日程第61 報告第1号 公用車の事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について出席議員(24名)   1番  菅原ゆかり君     2番  増子義久君   3番  照井省三君      4番  松田 昇君   5番  高橋 修君      6番  瀬川義光君   7番  内舘 桂君      8番  藤原 伸君   9番  藤井幸介君     10番  若柳良明君  11番  本舘憲一君     12番  藤井英子君  13番  小原雅道君     14番  大原 健君  15番  高橋 勤君     16番  伊藤源康君  17番  櫻井 肇君     18番  照井明子君  19番  阿部一男君     20番  近村晴男君  21番  高橋 浩君     22番  鎌田幸也君  23番  藤原晶幸君     25番  中村初彦君欠席議員  なし説明のため出席した者 市長        上田東一君   副市長       佐々木 忍君 教育委員会委員長  照井善耕君   教育長       佐藤 勝君 選挙管理委員会委員長        農業委員会会長   伊藤繁弘君           奥山 隆君 監査委員      戸來喜美雄君  総合政策部長    久保田泰輝君 地域振興部長    市村 律君   財務部長      八重樫和彦君 農林部長      菅原浩孝君   商工観光部長    佐々木力弥君 建設部長      赤平勝也君   健康福祉部長    熊谷嘉哉君 生涯学習部長    市川清志君   消防本部消防長   小田島 満君 大迫総合支所長   藤田哲司君   石鳥谷総合支所長  菅原善幸君 東和総合支所長   菅谷一雄君   教育委員会教育部長 布臺一郎君 理事        藤原忠雅君   総務課長      伊藤徳明君 財政課長      松田英基君職務のため議場に出席した事務局職員 事務局長      久保田留美子  事務局次長     久保田謙一 主任主査兼議事調査係長       総務係長      舘下真智子           瀬川幾子 上席主任      高橋俊文     午前10時1分 開議 ○議長(小原雅道君) ただいまから平成30年第1回花巻市議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 ○議長(小原雅道君) 議事日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。 最初に、議長から報告いたします。 本定例会に出席を求めた方は、市長、教育委員会委員長選挙管理委員会委員長農業委員会会長監査委員であります。 次に、本定例会の付議事件は、別紙のとおりお手元に配付しておりますので、これにより御了承願います。 次に、議員派遣に関する報告でありますが、派遣第5号から派遣第7号までに基づいて実施した議員の派遣については、お手元に配付しております議員派遣に関する報告についてのとおりでありますので、これにより御了承願います。 次に、本定例会において、本日までに受理し、会議規則第134条第1項の規定により、所管の常任委員会に付託した請願は、お手元に配付してある文書表のとおりですので、報告いたします。 そのほかにつきましては、事務局長に報告いたさせます。 久保田事務局長。 ◎事務局長久保田留美子君) 御報告いたします。 監査委員から、平成29年度定期監査の結果、工事監査の結果並びに例月現金出納検査の結果について、それぞれ報告が参っております。 監査及び検査の結果につきましては、お手元に写しを配付いたしておりますので、これにより御了承願います。 そのほかにつきましては、お手元に事務報告書を配付いたしておりますので、これによりあわせて御了承願います。 ○議長(小原雅道君) 次に、行政視察報告を行います。 さきに実施いたしました行政視察の結果について、議会改革推進会議の報告を求めます。 議会改革推進会議委員長、大原健君。    (議会改革推進会議委員長 大原 健君登壇) ◆議会改革推進会議委員長(大原健君) 議会改革推進会議行政視察報告を行います。 議会改革推進会議では、去る2月1日、2日に、青森県八戸市、岩手県久慈市を視察してまいりました。 八戸市議会では、議会改革の取り組みの概要とタブレット端末導入について視察をいたしました。 八戸市議会では、一般質問において、当市同様、一括質問、一括答弁の後、一問一答で議論を深める方法と、最初から一問一答で行う方法の選択制で行われていることが顕著に異なっておりました。 タブレット端末については、印刷経費などのコスト削減及び事務の効率化や省力化の観点から、議員に配付している会議資料や冊子などの紙資料を減らすペーパーレス化を図るとともに、議員への情報伝達の迅速化、インターネット活用による政務活動の充実を図るため、タブレット端末を平成27年9月より導入し、運用を開始したそうです。 導入の効果については、メリットとして、紙資料の削減、事務量の削減、情報伝達の迅速化、政務調査活動の充実等が挙げられておりました。デメリットとしては、資料に速やかにメモがとれないことや、旧資料との比較が難しいことを挙げていました。 導入開始を検討し決定するまで約1年、導入し運用を開始するまで1年弱、この行動力と決定力に驚嘆いたしました。当市議会としても早々に検討を開始すべきと感じました。 次に、久慈市議会では通年議会議会報告会について視察をしました。 最初に通年議会についてですが、久慈市では通年会期制と呼ぶそうです。平成26年12月定例会で決定し、平成27年4月1日から施行したそうです。 メリットとして、限られた会期日数の中での活動だったものが、十分な審議時間の確保によって政策提案力を向上させること、議長判断で本会議が開催できることで緊急時に素早い対応ができることなどを挙げられておりました。懸念事項として、費用弁償の増加や執行部の議会対応への負担が過重になること、地域活動への制限や支障が生じること、職員の負担増等を挙げられ、通年議会を採用するも廃止へ至った自治体も紹介されました。 4年前に一度、我が議会改革推進会議通年議会を行わないことに決定しておりましたが、今後も調査検討すべきと感じられました。 議会報告会については、議会報告会の経験を踏まえ、試行錯誤の末、対話の文化で市民と議会との協働を目指すべく、かだって会議を設置したとのことでした。かだってとは久慈市の方言で、一緒にやろうとか語ろうの意味で、カフェのようなオープンでリラックスした雰囲気の中、四、五人単位の小グループをつくり、議員がファシリテーターとなってワークショップ方式で行うスタイルです。人選は無作為で募集し、年齢や男女構成を考慮し、人口縮図をつくるそうです。また、女性限定や高校生限定でも実施しているとのことでした。参加数の多数ではなく、まず有意義な語らいで問題を抽出し、課題として設定します。現状を把握し、調査や視察を重ね、政策提言できる環境を整えるとのことでした。 当市議会としても、十分参考になることが多数あり、今後につなげてまいりたいと思います。 以上で行政視察報告といたします。 ○議長(小原雅道君) 以上で、諸般の報告を終わります。 これより本日の議事日程に入ります。 本日の会議は、議事日程第1号をもって進めます。 ○議長(小原雅道君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本定例会の会議録署名議員は、会議規則第86条の規定により、議長において、9番、藤井幸介君、10番、若柳良明君、11番、本舘憲一君を指名いたします。 ○議長(小原雅道君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。本定例会の会期は、本日から3月22日までの21日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(小原雅道君) 異議なしと認めます。よって、会期は本日から3月22日までの21日間と決しました。 お諮りいたします。3月5日及び3月20日は休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(小原雅道君) 異議なしと認めます。よって、3月5日及び3月20日は休会とすることに決しました。 ○議長(小原雅道君) 日程第3、市長施政方針の演述を行います。 上田市長。    (市長登壇) ◎市長(上田東一君) 本日、平成30年第1回花巻市議会定例会が開会されるに当たり、平成30年度の市政運営に臨む所信の一端を申し述べるとともに、主要施策の概要について御説明いたします。 このたびの市長選挙を経て、引き続き2期目の市政を担わせていただくことになりました。市民の皆様の期待の大きさとその責任の重さを改めて痛感しており、皆様の信頼に応えるため、全力で職務に務めてまいります。 1期目の4年間においては、平成28年度まで花巻市まちづくり総合計画第2期中期プランや、花巻市まち・ひと・しごと創生総合戦略などを策定し、それらの計画に基づき、人口減少対策、市街地の再生、交流人口の拡大、防災力の強化の4つの重点戦略を念頭に、各種施策の実現を図ってまいりました。 また、市にとって財政上有利で、結果として市の負担が少なくなる財源を確保するために、平成28年3月議会において、合併時に策定した新市建設計画の改定に同意いただき、充当率95%、交付税措置率70%の合併特例債について、合併市として法律上発行が可能とされていた約390億円中、まちづくり基金への積立額約20億円を含む、発行済み額約160億円を除く、未発行額約230億円の発行を、平成28年度以降、平成37年度までの10年間において可能にし、さらに充当率100%、交付税措置率70%の過疎対策事業債を、大迫地域東和地域の事業にフルに活用するとともに、平成29年3月には辺地総合整備計画を数年ぶりに策定し、充当率100%、交付税措置率80%の辺地対策事業債の活用も可能とすることといたしました。 また、道路・橋梁整備などのためには、国の社会資本整備総合交付金防災安全交付金地方創生交付金など、国の資金の活用を図るとともに、平成28年6月には花巻市のまちづくりを進める上で指針となる花巻市立地適正化計画を、全国で3番目に策定し、花巻地域大迫地域石鳥谷地域東和地域の4つの生活サービス拠点における医療・生活・商業のサービス機能を維持していくことを基本とし、その上で、花巻地域の中心部を都市機能誘導区域に指定し、総合花巻病院移転事業エセナ跡地広場整備事業など、都市機能誘導区域における医療・生活・商業のサービス機能整備に国の支援が期待できる体制を整えました。 平成30年度は、私の市長としての1期目であるこれまで4年間の取り組みや構想が、事業として具現化、あるいは具体的な計画の策定が始まる年であり、元気なまち花巻市の復活につながりますよう、市政運営を行ってまいります。 合併特例債につきましては、平成30年度予算案において、平成30年度の発行予定額を22億2,040万円を見込んでおり、平成30年度発行予定額を含めた平成30年度末までの発行済み額は232億9,040万円となりますことから、平成31年度以降の発行可能額は156億7,960万円と見込んでおります。 この全額について、図書館整備、そして整備実現の可否を探っているJR花巻駅の橋上化、東北自動車道花巻パーキングエリアへのスマートインターチェンジ整備、さらには、石鳥谷道の駅リノベーションなど、今後平成37年度までに実施が見込まれる事業に活用することとしています。 その中で、花巻市も要望したところでございますが、現在開会中の通常国会において、議員立法により、合併特例債の発行期限をさらに5年間延長することを認める法改正を目指していると伺っております。 合併特例債の発行期限をさらに5年間延長する法律が成立した場合には、発行期間についてその分余裕ができることとなりますが、現在花巻市が整備実現の可否を探っている大型案件は、その計画から実現まで少なくとも4年、また案件によっては5年以上かかることが見込まれる大規模な内容も多いこと、さらに、立地適正化計画に基づき、近い将来に見込まれる都市機能誘導区域において事業化するものについては、国の財政支援も見込まれることから、それらの事業については、今後4年間においてしっかりした計画を策定し、合併特例債の利用に加えて、過疎債、辺地債も利用しながら、平成37年度末までに完了することをめどに進める必要があると考えております。 その意味で、今後4年間は将来の花巻市のまちづくりを考える上で、その後当面は見込まれないほど極めて重要な4年間になると考えており、この期間にまちづくりについてしっかりした計画を立てることが、花巻市にとって極めて重要である、そのように考えております。 そのため、花巻市立地適正化計画に基づき、旧4市町それぞれの中心地域を生活サービス拠点と位置づけ、予約乗合交通を含めた公共交通を利用したネットワークを維持整備していくことを基本とする花巻市立地適正化計画に基づく事業を着実に推進してまいります。 総合花巻病院移転新築整備につきましては、公益財団法人総合花巻病院が2月1日に建築工事に着手し、来年10月末の竣工を予定しております。市といたしましては、市民の生命と健康を守るため、総合花巻病院移転新築整備基本構想の実現に向けて、引き続き支援してまいります。 次に、花巻中央地区のエセナ跡地の広場整備については、現在実施設計を行っており、平成30年度中の完成を見込みます。 (仮称)災害公営住宅(花巻中央地区)につきましては、平成29年度に実施設計と用地買収を行い、本定例会におきまして工事請負契約締結の議案を提出し、来年3月の竣工を目指します。あわせて、災害公営住宅の隣接地、まちなかにおける子育て世帯向けの地域優良賃貸住宅を、民間の活力を活用しながら整備していくことを計画してまいります。 新花巻図書館整備につきましては、平成29年8月に策定した基本構想を踏まえ、関係者や市民の皆様の意見を伺いながら、その規模や建設場所、事業費等を示した基本計画を平成30年度中に策定いたします。 JR花巻駅の東西自由通路と橋上化などの整備について、引き続き東日本旅客鉄道株式会社による、整備に係る条件整理や概算費用を算定するための調査を行ってまいります。この調査結果を踏まえながら、花巻市として整備の可否について引き続き検討してまいります。 また、旧4市町の中心地を結ぶ基幹公共交通の維持を図るとともに、各地域内の交通については、民間事業者による支線バス路線の維持が困難となった場合は、予約に応じた効率的な運行が可能な予約乗合バスを導入し、交通手段の確保に努めてまいることとし、平成30年度中に民間事業者の支線バス路線の廃止が見込まれている大迫地域については、予約乗合バスの導入に向けた準備を進めているところでございます。 大迫地域につきましては、ことしも大迫交流活性化センター周辺を会場に、昨年御好評をいただいた日本ワインフェスティバル花巻大迫を5月26、27日の両日に開催いたします。 また、大迫地域にとり重要なブドウ産業につきましては、法人1社、個人2名が新たにワイン専用種を含むブドウの生産を開始することとなりました。大迫地域にとって重要なワイン産業を維持発展させるためには、その原料となるブドウの生産維持を図る必要がありますが、ブドウ生産農家の高齢化や担い手不在により、ブドウ栽培を継続できない農家の園地を新規就農者へ引き継ぐため、ブドウ栽培作業の委託に要する費用を農家へ補助する制度を、平成30年度に新たに設けることとし、本定例会に提案する平成30年度予算案にこの費用を計上しております。 大迫高校の生徒の確保につきましては、関係機関や地域との連携により、大迫地域外からの通学者に対する通学費補助や、オーストリア共和国ベルンドルフ市への派遣交流を引き続き支援するとともに、ブドウ栽培体験や大迫高校神楽などの高校の特色を引き続き発信してまいります。 石鳥谷地域につきましては、まず、道の駅石鳥谷の南部杜氏の里としての魅力や利便性の向上を図るため、南部杜氏伝承館の展示内容、施設の機能の大幅な拡充を含む、現行施設資源を最大限に生かした施設再編の基本構想、基本計画を策定することとし、国の支援の可能性を見据えながら、一般財団法人日本みち研究所に対し、その作成作業の支援を委託することとし、平成30年度予算案においてそのための費用を計上しております。 石鳥谷駅は、電車により盛岡から約30分と近距離に位置しております。盛南開発、矢巾町への岩手医大附属病院の移転、紫波町オガールプロジェクトの成功などにより、盛岡市のベッドタウンは南下する傾向が見られますが、このような情勢を踏まえ、石鳥谷駅周辺を花巻市立地適正化計画においては、居住誘導区域に設定したところであります。 現在、石鳥谷駅東口において民間企業が宅地開発し販売しております。花巻市は昨年12月に、石鳥谷駅東口において合計約7,100平米の土地の寄附を受けたところであり、隣接地の市有地を含めて合計約1万600平米の所有地を有することとなりました。この市有地を宅地として活用する計画の策定を行うこととし、これに加え、現在石鳥谷駅東口において未利用地となっている空き地の活用について、民間活力の可能性についても検討していきたいと考えております。 石鳥谷生涯学習会館につきましては、施設の長寿命化を図るため、建物劣化度調査により適正な維持管理に努めるとともに、平成30年度にエレベーターを設置いたします。 東和地域につきましては、平成30年度において、現在休止している東和コミュニティセンターの解体を行うとともに、現在実施中の新たなコミュニティセンター建築の実施設計が完了した後、できるだけ早く平成30年度中にも、新コミュニティセンター建設の補正予算を御提案し、平成30年度中にも建設に着手したいと考えております。 また、東和地域においては、住民が主体となって、土沢商店街などにおいてアートクラフトフェア、道の駅東和においてガーデン&マーケティングin東和が開催されており、さらに新たに、東和農旅の活動が開始されております。これらの取り組みは、あくまで住民の方々が主体となっているものでありますが、市職員に対しては市の業務として、それらの取り組みに対する支援を行うことを指示しており、今まで以上に町の中に出て、住民とともにまちづくりに取り組むことをお願いしております。 花巻市の人口減少の大きな要因は、社会減より自然減であります。しかし、その中で市内の平成30年1月末現在の有効求人倍率が1.6倍と高どまりしており、企業にとっての人手不足が進む状況において、企業の要望に応えるためにも、また花巻市の人口維持を図るためにも、花巻市へのUIJターンを促進する必要があります。この観点から、従前より取り組んでいる移住者に対する情報提供環境の整備や支援制度の充実、空き家バンク制度、大変効果を発揮していると理解しております、を引き続き推進するとともに、移住定住の受け入れ環境を整備し、市と市民や移住希望者などがサイトを共有し交流できる双方向参加型サイト「まきまき花巻」を引き続き運用してまいります。 また、県外から花巻市へ移住し、住宅を取得した子育て世帯の方や、空き家バンクに登録している空き家を取得もしくは賃借した方、さらに昨年5月より実施した、市外から農業に従事する予定で花巻市に移住した方に対する住宅取得に係る諸経費や引っ越し経費、住宅の改修費等の経費の一部を支援する定住促進住宅等補助金につきましては、今後も継続し、定住に係る支援を推進してまいります。 また、平成30年度、新たに花巻地域大迫地域石鳥谷地域東和地域生活サービス拠点への定住や子育て世帯の親との同居、近居を誘導するため、住宅を取得した子育て世帯を対象とした奨励金制度を創設いたします。 各地域の生活サービス拠点の区域の意味でございますが、花巻地域及び石鳥谷地域においては、花巻市立地適正化計画において居住誘導区域や都市機能誘導区域に指定されている区域といたします。しかし、花巻市立地適正化計画においては、制度の制約から、大迫地域東和地域の中心地域には居住誘導区域は指定されておりません。しかしながら、大迫地域東和地域から花巻地域または石鳥谷地域に移住する住民が見られ、その結果、大迫地域東和地域の人口減少が見られる傾向にあることから、今回創設する補助制度においては、大迫地域東和地域のそれぞれの地域の中心部に移住する方々も奨励金の対象とするものであります。先ほど申し上げたとおり、大迫地域中心部、東和地域中心部には居住誘導区域は指定されておりません。そこで、大迫地域東和地域の中心部のどの範囲への移住を補助金の対象にするか決める必要がありますが、その決定に当たっては、それぞれの地域の皆様と協議を行い、その上で対象地域を決定することといたします。 先ほども申し上げましたが、人口減少の主な要因は、子供の出生数現象を特に要因とする自然減であります。この観点から、子育て支援は大変重要になります。 花巻市の一般会計予算は、平成30年度予算において約476億円に対し、市税は約111億円にとどまり、花巻市が国の支援を受けずに独自に行える施策については、おのずから限度があります。この中で、高齢者の生活を守るための施策については、高齢者の方々の生活を守るため、今までと同様に継続していく必要がありますが、人口減少に対処する施策としては、子育て世帯の支援を行い、安心して子供を産み育てる環境を拡充することが最も重要となります。 この観点から、平成30年度予算案においては、市長就任以来拡充に努めてきた子育て支援に特に重点を置いて、さらなる拡充をいたします。 まず、医療費助成につきましては、市長就任以来行っている就学前児童の医療費全額助成、そして新たに施策として実現してきた現物給付、小学生や心身に障がいのある児童の保護者、ひとり親家庭への医療費助成に加え、平成30年度からは、さらに子育て世帯の経済的負担のさらなる軽減を図るため、新たに中学生、高校生などの医療費助成を開始いたします。また、第3子以降の児童の保育料負担軽減につきましては、これも市長就任以来実施してきた施策でございますが、これまで第1子の要件を小学校6年生までとしていたものを、年度内に18才である者までに拡充し、第3子以降の利用者負担額の一部または全部を補助する、そのような拡充をいたします。 次に、保育園の待機児童の解消に向けて、保育施設を整備するとともに、保育士を確保するため、以下の施策を強力に推進いたします。 1つ目といたしましては、平成29年12月補正で予算措置した、花巻駅西側にあります空き店舗を活用して市が市立保育園として整備している小規模保育施設が3月に完成しますので、4月から利用を開始します。さらに平成30年度においては、法人立保育園5園の整備を支援するとともに、市立西公園保育園に保育室を増設します。 これらの施設整備が進みますと、入所定員が198人増加することとなり、特にゼロ歳児から2歳児において待機児童が発生している花巻地区においても、待機児童は計算上、解消されることとなります。 2つ目といたしましては、不足する保育士確保策です。 まず、法人立保育園の保育士等に対し、平成29年7月より実施しております再就職支援金貸与や保育料の減免・補助などを継続して実施いたします。 次に、平成30年度からは、新たに市内在住で市内法人立保育施設に勤務する方を対象として、家賃月額の上限を4万円とし、勤務先から支給される住宅手当を除いた額に対して、採用された日の年度から起算して1年目2分の1、2年目3分の1、3年目4分の1の家賃補助を行ってまいります。 さらに、国民健康保険特別会計は、平成30年度より運営主体が市から岩手県に移行され、広域的、効率的な運用を推進することとしておりますが、花巻市においては、国民健康保険税率の見直しを行い、所得の低い世帯の負担も大きくなることがある資産割を廃止し、それとともに、均等割や平等割の調整により全世帯の国民健康保険税の引き下げを行ってまいります。この引き下げにより、1世帯当たり平均で年額1万1,580円の保険税額の引き下げを見込んでおります。これは、子育て世帯に限らず、所得が相対的に高くない世帯全般に、特に引き下げの効果が及ぶと考えておりますが、国民健康保険に加入している子育て世帯にとっても保険料の軽減がなされ、その意味で子育て世帯につながるものと考えております。 次に、平成30年度に新たに実施する事業を中心に、主要な事業について御説明いたします。 花巻市の農業の根幹をなす水稲につきましては、平成30年産より主食用米の生産数量目標の配分が廃止され、需要に応じた生産に取り組むため、生産者ごとの生産目安を花巻市においても提示しております。また、需給バランスを図るため、水田フル活用ビジョンに基づいた飼料用米や野菜など、水田活用作物の作付を進めることに加え、良食味で高品質な主食用米の生産を目指し、ケイ酸を含む土壌改良資材を利用する農業者の取り組みに対し、引き続き支援をしてまいります。 経営コストの削減や生産性の向上への効果が見込まれる農業用ICT(情報通信技術)などの導入の取り組みにつきましては、ICT機器導入や農業用ドローン操縦の技能取得に係る費用に対して支援してまいります。 農地の集積・集約化につきましては、平場については花巻市でも、特に全国でも中間管理機構の利用が進んでいるところでありますが、中山間地などの条件不利地域における農地の流動化を図るなど、農地中間管理事業を活用した農地集積をさらに推進するほか、平場も含めて農地の地理的な集約の推進に取り組んでまいります。 民有林の森林整備につきましては、国の支援を受けるためには森林経営計画を策定する必要がありますが、小規模な民有林については独自に森林計画を策定することが困難である、そのような実態があります。 このことから、花巻市が市内全域に保有する約1,400ヘクタールの市有林について、市内15カ所の地域に分け、それぞれの市有林について森林経営計画を策定し、それら市有林と同一地域に所在する小規模な民有林も、市が策定する森林経営計画の対象とすることにより、小規模な民有林に対する国などの支援を可能としてまいります。 また、木質バイオマス燃料の安定供給と、松くい虫被害や地域資源の有効活用を促進させるため、小口の買取制度を引き続き実施してまいります。 産業支援に中核的な役割を担う花巻市技術振興協会は、今まで任意団体であり、国の補助事業を受託することができなかったため、地域企業の支援に対し制限がありましたが、3月1日より、法人格を有する一般社団法人ビジネスサポート花巻に改組、改称し、新たな産業創出や地域産業への支援体制の強化・向上を図ってまいります。 昨年花巻市を訪れた観光客の数は214万人と、国内の人口減少やいわて国体による入込増の反動から、前年対比で約8万6,000人の減少となる一方で、訪日外国人観光客、このほとんどは花巻の宿泊施設に宿泊いただいた方でございますが、この訪日外国人観光客は約4万5,000人と、前年対比約2倍と大幅に増加しております。 花巻空港への国際チャーター便は、平成29年度、台湾便を中心に過去最高の164便の運航が決定しております。平成30年度は、現時点で台湾、香港、タイとの136便の運航が決定しているほか、本年1月には岩手県とタイガーエア台湾との間で国際定期路線の実現に連携して取り組む覚書が締結され、花巻空港発の国際定期便の就航に向けた取り組みが進んでおります。 また、岩手県が台湾に次ぐ重点市場としており、花巻に訪問される外国人観光客の中で台湾に次いで多く、平成29年度は平成28年度から比較して3倍以上にふえている香港からの観光客を増加させるため、私を団長とし、花巻市、遠野市、平泉町の行政や観光関係者が、観光庁の交付金を活用して、本年2月に香港の大手旅行会社や関係機関を訪問し、より一層の送客をお願いしております。これについては大きな成果が出たと、そのように感じているところでございます。 今後も引き続き、花巻空港の利用促進を図り、外国人観光客を増加させるため、岩手県を初め観光団体と連携した取り組みを進めてまいりますほか、国内外に向けた広域連携による誘致活動を積極的に推進してまいります。 花巻産のブドウやリンゴを活用したワインやシードルなどの果実酒につきましては、醸造新規参入者に対する支援や、花巻産ワインの販路拡大とワイン産地としての認知度向上に向け、首都圏でのプロモーションイベントの開催、ワインツーリズムに取り組むとともに、先ほど申し上げましたとおり、日本ワインフェスティバル花巻を本年5月にふたたび開催いたします。 企業誘致につきましては、市内団地の分譲可能な用地が残り少なくなってきたことから、平成30年度は第一工業団地と第一工業団地テクノパークを拡張する形で、約4ヘクタールの現状農地を取得し、整備に備えます。また、中長期的に整備を計画している産業団地の候補地につきましては、いずれも農業振興地域が含まれていることから、これを活用することは大変困難でございます。その中で、慎重に適地選定を進めるとともに、現在設置の可能性を模索しているスマートインターチェンジ建設計画の進捗状況も踏まえながら、一定規模の面積を有する新たな産業団地の整備を検討してまいります。 雇用対策につきましては、花巻管内の有効求人倍率が依然高い水準にありますことから、花巻公共職業安定所、花巻雇用開発協会などの関係機関と共同で、市内企業における人材不足の解消に向けた各種事業を推進してまいります。 特に、花巻市内の高校を卒業した生徒の地元就職率は県内でも高い水準にあり、本年3月に卒業し就職内定されている高校生の県内企業への就職率は84%、うち市内企業への就職率は47%と、引き続き高い定着率を維持しておりますが、一方で、大学や専門学校卒業生の市内企業への就職は低調な状況にあります。 製造業を初めとする市内企業の状況を見ますと、好調な受注などに対応するために、工場の増築や従業員の採用増を計画する動きがあるものの、慢性的な人手不足により雇用確保が図れず、増築などに慎重になるなど、事業活動に影響を及ぼしている企業が少なくないと認識しております。 そこで、平成30年度は、平成29年度まで行ってきた高校生の地元定着を促進する事業に加え、県内外の大学生などを対象とした市内事業所での中・長期、1カ月から6カ月のインターンシップを実施するとともに、市内事業者と大学生などとのマッチングを進めるための事業所説明会や見学会を開催して、大卒者などの地元定着と市内事業所への人材確保に努めてまいります。 道路環境の充実につきましては、山の神諏訪線や寺林線、上町花城町線、城内大通り一丁目線などの幹線道路の整備を促進するほか、橋梁の点検や補修などとともに、平成30年8月末までの完成を目指し、豊沢橋のかけかえ事業を進めてまいります。全て国の財政的な支援を得て行うものでございます。 また、西南地区への道の駅設置に向けての実施設計や用地取得を進めてまいります。 さらに、産業の振興と市民の利便性向上を図るため、東北縦貫自動車道花巻パーキングエリアに接続するスマートインターチェンジの整備について、関係機関との検討を継続し、その調査等費用を平成30年度予算案において計上しております。 インターネットに係る光通信未整備地域につきましては、東和町の浮田地域や谷内地域の一部、田瀬地域、大迫町の内川目地域、外川目地域においては、通信事業者から費用対効果や加入世帯数の一定以上の確保などの条件を付されており、現時点での光ファイバーを利用した環境の整備は困難でありますことから、モバイルWi-Fiルーターの導入に対する支援を行い、インターネット接続環境の向上を図ります。 自主防災組織の活動を支援するため、(仮称)自主防災アドバイザーの委嘱や、防災士育成事業補助制度を創設いたします。 消防力の強化につきましては、消防団の団員が地域によって減少していることから、このままでは消防団の組織体制を維持することが困難となるため、現在、花巻市と消防団が連携し、消防団組織の見直しを行っており、花巻市としては、消防団の意向を踏まえながら消防団組織の再編を支援するとともに、入団しやすい環境づくりを推進してまいります。 花巻市空家等対策計画により、空き家などの適切な管理に向け、所有者などに対し指導・助言や勧告などの措置を行い、あるいはシルバー人材センターのサービスの紹介などを行うとともに、平成30年度において新たに老朽空き家の解体に対する補助制度を創設いたします。これにつきましても、平成30年度予算案において費用を計上しているところでございます。 介護サービスにつきましては、介護サービスに携わる人材を確保するため、市内の介護サービス事業者などで働く場合に、奨学金返還金の一部を補助する介護人材確保事業を平成30年度から新たに開始いたします。 退院直後の母子に対し心身のケアなどを行う産後ケア事業については、花巻市の委託事業者による開設場所が本年4月から移転され、利用者の受け入れ体制の充実を図ってまいります。 虐待を受けた児童などの社会的養護につきまして、市内児童養護施設清光学園の移転新築整備を支援する、そのための費用については平成30年度当初予算案において計上しているところであります。 今月末に改築完了予定のこども発達相談センターにおいて発達相談などを実施し、発達に課題のある幼児の早期発見と支援に努めてまいります。 少子化による児童生徒数の減少や施設の老朽化など、教育環境の変化による課題が生じておりますことから、望ましい教育環境についての基本方針を策定し、市民の皆様と意見交換を行い、将来を見据えた教育のあるべき姿の構築に取り組んでまいります。 また、学校における情報セキュリティの向上と教職員の多忙化の解消、大変な問題になっておりますが、これを図るため、文部科学省が策定した教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインに基づき、学校における情報ネットワーク運用の効率化と強靱化に努めてまいります。 児童生徒の安全と快適な教育環境を創出するため、大迫中学校の屋内体育施設などの改築を継続してまいりますほか、学校施設の将来を見据えた改修の手法や実施時期、見込まれる費用など、国の学校改築、補修についての予算は相当少なくなっている状況でございますが、そのような費用などをまとめた学校別の施設管理計画の作成を進めてまいります。 働き方改革に係る取り組みにつきましては、先ほども申し上げました、特に教職員について過重な労働環境があると認識しておりますが、まずは教育委員会にお願いし、教職員の勤務時間をしっかり把握し、教職員の過剰な勤務の大きな要因となっている部活動などの見直しを図るとともに、教職員の業務改善に努めてまいります。 奨学資金貸与制度につきましては、就学に向けた支援が必要な方への貸与と、市内に居住することを条件とした返還免除型の奨学金制度である、はなまき夢応援奨学金を継続してまいります。 学校給食につきましては、施設の老朽化などの諸課題を抱えております。このことから、将来において安全で安心な学校給食を安定的に供給していくため、花巻市の財政上、やれることについては限界がございますが、そのような検討を進めてまいります。 国際姉妹都市・友好都市との交流につきましては、ことしアメリカ合衆国アーカンソー州ホットスプリングス市との姉妹都市提携25周年を迎え、9月にホットスプリングス市からの訪問団をお招きし、10月に記念式典に出席するため、市民訪問団とともにホットスプリングス市へ訪問し、交流を深めてまいります。 また、花巻市は昨年11月、2020年東京オリンピック・パラリンピックへの参加国や地域と東日本大震災の被災地との交流を図る復興「ありがとう」ホストタウンに登録され、アメリカ合衆国、オーストリア共和国を相手に交流を進めてまいりますが、去る2月27日には、内閣府のモデル事業として、内閣府の支援も得ながら、オーストリア大使館コンスタンティン・サウペ参事官、花巻市に訪れたのは2度目でございますが、このサウペ参事官をお招きし、大迫中学校において文化講演会を開催し、そしてサウペ氏から、今後の花巻市とオーストリアの交流についての御提案もいただいたところでございます。サウペ氏からは、大迫中学校において中学生の皆様がドイツ語でベートーヴェンの第九の曲を歌っていただいたということについて、大変感激したと、そのような言葉をいただいたところでございました。また、来る3月4日には富士大学スポーツセンターにおいて、同じく内閣府のモデル事業として、楽天野球団の米国人であるダレル・ラズナー氏をお招きし、小学生を対象とした野球教室を開催する予定となっております。 スポーツ振興につきましては、地域における生涯スポーツを推進するとともに、競技スポーツについても引き続き支援をしてまいります。 既に田瀬湖ボートコースにおいて、2020年東京オリンピック日本代表チームの事前合宿が決まっておりますが、本年や来年も利用いただけるよう協議を進めてまいります。本年については、具体的な日程の協議が今行われているところでございます。 また、花巻市にゆかりのある選手4名が所属している埼玉西武ライオンズのホーム球場であるメットライフドームにて、(仮称)花巻デーを開催するとともに、本年12月に花巻ゆかりの選手を講師として花巻市にお招きし、野球教室を開催することにつきましても、埼玉西武ライオンズ球団との協議を進めているところでございます。 さらに、一般財団法人自治総合センターが主催するドリーム・ベースボールの花巻市における開催が内定となり、著名な元プロ野球選手から成るドリームチームと花巻市の選抜チームとの親善試合や、少年少女ふれあい野球教室を本年9月に開催いたします。 また、花巻市の強みである高速交通網の利便性を生かし、大規模スポーツ大会や合宿誘致等のスポーツツーリズムを引き続き進めてまいります。本年も全国的な大会の開催、協議が進んでいるところでございまして、2020年度にかけて、そのような大会についても今、話が出てきているところでございます。 花巻城跡につきましては、花巻城跡調査保存検討委員会の意見を伺いながら、本丸の内容確認調査を実施いたしますとともに、今後の保存と活用策、特に本丸の保存と活用策を検討してまいります。 第2次花巻市男女共同参画基本計画に基づき、DV防止について考えるセミナーや、男女共同参画推進員による出前講座などを引き続き実施してまいります。本年1月には、LGBT(性的マイノリティ)の理解の促進を図るため、まず市職員に対する研修を行いました。 公共施設の更新・統廃合や長寿命化を計画的に行うため、平成29年度に引き続き、公共施設マネジメント計画(実施計画編)の策定を進めてまいります。 以上、私の平成30年度市政運営の方針と主要施策の概要について申し述べさせていただきました。市民、市議会議員の皆様の御理解と御協力を心からお願い申し上げ、私の所信表明といたします。 ○議長(小原雅道君) 以上で、市長施政方針の演述を終わります。 ここで11時25分まで休憩いたします。     午前11時14分 休憩     午前11時25分 再開 ○議長(小原雅道君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ○議長(小原雅道君) 日程第4、教育委員会委員長演述を行います。 照井教育委員会委員長。    (教育委員会委員長登壇) ◎教育委員会委員長(照井善耕君) 平成30年第1回花巻市議会定例会に当たり、教育委員会の主要な施策について御説明申し上げ、御理解を賜りたいと存じます。 本市の教育の振興につきましては、議員各位を初め、学校、家庭、地域の方々など、多くの関係者と市民皆様の御理解、御協力によりまして、子供たちの健やかな成長が図られてまいりましたことに心から感謝を申し上げます。 本市の未来を担う子供たちを心身ともにたくましく育てることが教育委員会の役割であるとの認識のもと、諸施策を積極的に展開することとしており、以下、平成30年度施策の概要について申し上げます。 子育て支援の充実につきましては、誰もが生まれたときから人として尊重され、生きる喜びを感じながら成長していくことができるよう、社会全体で子供の健やかな成長を支えるため、花巻市就学前教育プログラムに基づく就学前教育推進計画を引き続き推進してまいります。 本計画の取り組みにより、家庭での基本的生活習慣の習得や、保育園、幼稚園、認定こども園などにおける良質な保育・教育の提供、さらに地域の教育力を活用した子育て支援など、社会全体で力を合わせ、元気な子ども、やさしい子ども、考える子どもの育成を目指してまいります。 また、平成30年2月1日時点で過去最高となる96名の待機児童が発生していることから、社会福祉法人等が実施する認可保育所や小規模保育施設など5施設の施設整備を支援し、入所定員の増加を図るほか、保育士の確保を目指し昨年度から実施している再就職支援の対象者要件の緩和や、新卒保育士や現役保育士の定着を図るための家賃補助を実施してまいります。 さらに、待機児童の8割以上がゼロ歳児である現状から、公立の小規模保育施設はなまきポラン保育園を開設するとともに、年度途中からの入所希望者の増加に対応するため、西公園保育園の保育室の増設にも取り組んでまいります。 家庭の教育力向上につきましては、心身ともに元気で楽しく遊ぶことができる元気な子どもの育成を重点目標として、家庭と保育園、幼稚園、認定こども園、小学校、さらに地域が連携して取り組むことができるよう支援してまいります。 また、子育て講演会を子育てに関する時勢を捉えた内容により開催いたしますとともに、子供とのかかわり方を紹介する広報紙やニコニコガイドの配布などにより、子育て世帯や地域へ情報発信してまいります。 保護者が保育士の仕事を体験するニコニコせんせい体験は、保護者が発達段階における遊びとその後の成長の関連について理解するとともに、保育園、幼稚園等との信頼関係を築く機会ともなっておりますことから、継続して実施することとし、小学校教諭等の参加について拡充を図ってまいります。 さらに、家族でのニコニコチャレンジの取り組み方法の改善を図り、心身ともに健全な子供の基礎となる基本的生活習慣の定着を図ってまいります。 就学前教育の充実につきましては、保育園、幼稚園、認定こども園、小学校が連携し、相互理解を深め、学びの連続性を考慮した保育・教育の充実をさらに推進してまいります。 保育園等の利用につきましては、保護者の経済的負担を軽減するため、国における保育料の段階的無償化への対応や、幼稚園への就園奨励を実施するとともに、小学生以下の子供から第1子として数え実施していた第3子以降の保育料に係る助成事業について、18歳以下の子供を第1子として数えるよう変更することで、第3子以降保育料の助成を拡充してまいります。 また、保育・教育の質を高めるため、市内の保育士、幼稚園教諭等を対象とした保育技術研修会を新たに実施するとともに、現状における課題を踏まえ、はなまき幼保一体研修事業に継続して取り組んでまいります。 幼稚園における幼児教育につきましては、花巻幼稚園が国立教育政策研究所教育課程研究センターの研究指定を受け進めております新幼稚園教育要領における教育課程の研究をさらに深め、その充実に努めてまいります。 発達におくれが見られるなど特別な支援を要する幼児への支援につきましては、建てかえを行ったこども発達相談センターにおける発達相談や親子教室の開催のほか、言語検査等により早期発見に努め、幼児ことばの教室への指導につなぐなどの取り組みを引き続き実施してまいります。 次に、学校教育の充実について申し上げます。 平成29年度における本市の児童生徒の状況を見ますと、スポーツや文化活動での活躍、学力面での着実な成果を上げることができました。特に、中学校の数学や英語などで基礎的な学力の向上が見られたところであり、今後もわかる授業の提供と保護者との連携による家庭学習の充実により、確かな学力の定着を図ってまいります。 一方、事故等発生時における対応を含む危機管理、保護者との相互理解による強固な信頼関係づくり等の改善すべき課題もありますことから、各種事業の充実を図り、これらの課題解決に取り組み、児童生徒の健全育成に努めてまいります。 さらに、小学校は平成32年度、中学校は平成33年度から完全実施となる新学習指導要領への対応につきましては、小学校外国語科の導入による授業時数の確保や指導法、学習環境の整備などに留意し、着実な移行を図ってまいります。 学力の向上につきましては、花巻市学力向上アクションプランに基づき、はなまき授業サポーターや中学サポーターを活用した少人数指導の充実や、PDCAサイクルによる各校の組織的な取り組み、教員研修による授業改善の推進などの取り組みを継続してまいります。 また、学習指導要領の改訂により、小学校3年生から外国語教育が実施されることとなりましたことから、新たに外国語教育の取り組みを支援する外国語教育支援員を配置するとともに、小学校外国語指導助手を増員し、児童が英語の学習に取り組める環境を整備するなど、より一層確かな学力の向上に努めてまいります。 平成29年度から実施しております中学生に対する英語検定受験料の助成につきましては、英語検定受験者数や3級以上の検定合格者が大幅に増加している状況にあり、大きな成果が見られますことから、平成30年度もその取り組みを継続してまいります。 体力の向上につきましては、体力向上実践推進事業により、指定校の実践が他の学校に周知され、各学校において工夫された実践が行われておりますが、小学生については、運動への関心はあるものの、まだ基礎体力がやや低い水準にありますことから、基礎運動を楽しいと感じ、遊びの延長として運動に取り組むことができるよう、指導法の改善に取り組んでまいります。 豊かな人間性の育成につきましては、東日本大震災の発災から7年目を迎え、記憶の風化が懸念されてきている状況を踏まえ、いわての復興教育を各学校の教育活動に位置づけ、郷土を愛し、その復興・発展を支える人材を育成する教育に引き続き取り組んでまいります。 また、復興教育や地域体験学習、ボランティア活動など、市内外における学校教育活動を支援するため、キャリア学習支援事業を実施し、みずから学び、考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する力を育成してまいります。 いじめ問題につきましては、いじめは全ての児童生徒、全ての学級、全ての学校で起こり得るとの認識に立ち、花巻市いじめ防止等のための基本的な方針に基づき、いじめ防止を考える日など、各校の児童生徒が主体となったいじめ防止のための共感的な人間関係を育む集団づくりを進めるとともに、いじめ問題対応マニュアルを改訂し、校内の実効的な組織体制づくりを推進してまいります。 また、花巻市いじめ問題対策連絡協議会を開催し、関係機関との連携強化を図るほか、市のホームページや広報等でいじめ問題に係る取り組みを周知し、いじめを許さない機運を醸成してまいります。 特別支援教育につきましては、障がいのある者と障がいのない者がともに学ぶ仕組み、いわゆるインクルーシブ教育を推進し、合理的な配慮のもと、特別な教育的支援を必要としている児童生徒に対し、ふれあい共育推進員の配置や、ことばの教室巡回指導員による指導を継続し、よりきめ細やかな支援を実現するとともに、担当教員や保護者に対しては、教育相談員による巡回相談などの支援体制を維持し、特別支援教育の充実に努めてまいります。 また、学校適応支援につきましては、教育委員会事務局内に、学校と教育委員会、福祉関係機関、警察などと連携を図るスクールソーシャルワーカーを配置し、サポート体制を強化するとともに、生徒支援員による不登校児童生徒への対応、教育相談員による専門的な相談の実施、適応指導教室における指導を通して、学校の対応だけでは解決が困難な児童生徒に直接的な支援を行い、保護者の理解と協力を得ながら不登校等の解消を図ってまいります。 地域に開かれた学校づくりにつきましては、学校、家庭及び地域住民等がそれぞれの役割と責任を自覚しつつ、地域全体で教育に取り組む体制づくりを構築するため、学校と地域をつなぐ地域コーディネーターを中心とした学校地域連携事業を拡大して実施するほか、コミュニティ・スクールの導入についても検討を行い、学校教職員のみならず、地域や保護者、関係団体等と一体となって学校運営を考えるチーム学校の構築と、社会に開かれた教育課程の実施を進めてまいります。 小学校と中学校の連携につきましては、小中連携強化事業のモデル校において、義務教育9年間の見通しを持った家庭学習の取り組みや、中学校の数学や英語科の教員による小学校での授業実施などを進めているところですが、平成30年度においては、対象校を拡充し、小中学校の教育課程の円滑な接続による中1ギャップの解消に取り組むなど、その充実に努めてまいります。 児童生徒の安全の確保につきましては、警察署や道路管理者等と連携して通学路の安全対策を図るとともに、スクールガードやPTA、地域の方々の御協力をいただき、登下校時の見守りを行うなど、引き続き安全指導体制の強化に努めてまいります。 また、情報化の進展とともに、携帯電話やスマートフォンの使用によるトラブルが増加しておりますことから、小中学校における情報モラル教育を推進し、危険を予測し、危険を回避する行動ができる児童生徒の育成を狙いとした教育の一層の充実を図ってまいります。 学校における働き方改革に係る取り組みにつきましては、教職員の勤務時間管理を徹底しながら、部活動等の在り方検討会議における協議等を通し、児童生徒の負担軽減や家庭学習時間の確保という面からも、部活動のあり方を見直すとともに、モデル校による業務改善を目的とした実践研究を踏まえ、多忙化解消会議で共通理解を図りながら、教職員の業務改善に努めてまいります。 教育環境の充実につきましては、児童生徒の安全と快適な教育環境を創出するため、学校施設の将来を見据えた改修の手法や実施時期、見込まれる費用等をまとめた学校別の施設管理計画の作成を進めるとともに、大迫中学校の屋内体育施設等の改築を継続してまいります。 また、少子化による児童生徒数の減少や施設の老朽化等、教育環境の変化による課題が生じておりますことから、望ましい教育環境についての基本方針を策定し、市民の皆様と意見交換を行い、将来を見据えた教育のあるべき姿の構築に取り組んでまいります。 さらに、学校における情報セキュリティの向上と教職員の多忙化解消を図るため、文部科学省が策定した教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインに基づき、学校における情報ネットワーク運用の効率化と強靱化に努めてまいります。 学校給食施設の整備につきましては、施設・設備の老朽化に対応し、安全で安心な学校給食を安定して供給していくため、学校給食衛生管理基準及び大量調理施設衛生管理マニュアルに沿った改修など、施設の長寿命化についても検討しながら、学校給食施設基本方針の策定に取り組んでまいります。 学校給食センターの衛生管理につきましては、学校給食衛生管理基準に従うほか、学校給食における事故発生時の対応マニュアルにのっとり、緊急時に迅速かつ適切な対応ができるよう研さんに努めてまいります。 学校給食費会計業務につきましては、収納事務の合理化と保護者の負担軽減を図るため、見直しを進めてまいります。 奨学金につきましては、経済的理由により就学困難な学生が、進学により希望する学習を継続することができるよう、無利子貸付による支援を継続してまいります。 また、平成28年度から実施しておりますふるさと保育士確保事業補助金及びふるさと奨学生定着事業補助金、平成29年度新規貸与分から実施しておりますはなまき夢応援奨学金も継続して実施するなど、利用者にとってより使いやすい制度となるよう、今後も改善に努めてまいります。 次に、文化財の保護と活用についてであります。 市内には有形・無形の国指定重要文化財を初め、県指定や市指定の貴重な文化財が数多く存在しておりますことから、これら郷土の遺産を次世代に継承していくため、各種セミナーの開催や標柱、解説板の設置により、広く市民の皆様に紹介し文化財の理解促進に努めてまいります。 市指定有形文化財熊谷家につきましては、周辺の環境整備を行うほか、国指定天然記念物花輪堤ハナショウブ群落につきましては、昨年設置いたしました花輪堤ハナショウブ群落保存管理検討委員会の御意見を伺いながら、植生調査の実施など、文化財の保護について適切に対応してまいります。 花巻城跡につきましては、平成28年度及び平成29年度に実施いたしました二之丸南御蔵付近の内容確認調査に一定の成果がありましたことから、平成30年度より本丸の確認調査を行いますとともに、今後の保存と活用方策を検討してまいります。 民俗芸能につきましては、伝承芸能団体の活動の活性化と、長年にわたり継承された崇高なわざを広く紹介するため、郷土芸能鑑賞会や青少年郷土芸能フェスティバル等を開催し、発表の場や鑑賞の機会を提供いたします。 また、国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択されております石鳩岡神楽・土沢神楽につきましては、調査事業を引き続き行ってまいります。 埋蔵文化財につきましては、市内の発掘調査で得られました特色ある資料の公開活用を推進するため、総合文化財センターに収蔵しております出土文化財を再整理するとともに、展示会や体験学習会などを通じて普及啓発を行う事業を新たに実施してまいります。 博物館の運営につきましては、地域文化に根差した各施設の特色を生かしながら、調査研究及び資料収集・展示を行うとともに、市民の生涯学習施設として親しみを持ち、身近な場所ですぐれた芸術文化に触れることができる博物館として、生涯学習及び学校教育の支援に努めてまいります。 展示活動事業といたしまして、「花巻の遺跡」、「写真家が捉えた 昭和のこども」など5つの展覧会を開催いたします。 教育普及活動事業につきましては、小中学校の見学受け入れや出前授業の実施により、学校教育との連携を推進いたしますとともに、古文書解読などの博物館講座や体験学習を開催し、学習活動の支援に努めてまいります。 また、昨年寄贈を受けました斎藤宗次郎の関係資料につきましては、調査研究を進め活用を図ってまいります。 以上、教育委員会の施策の概要について申し上げましたが、本年4月1日から新教育委員会制度へ完全移行することも踏まえ、開かれた教育行政を一層推進し、本市の教育がより豊かに充実、発展していくよう、これらの施策を着実に実施してまいりたいと存じます。議員の皆様並びに市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。 ○議長(小原雅道君) 以上で、教育委員会委員長演述を終わります。 ○議長(小原雅道君) 日程第5、行政報告を行います。 上田市長。    (市長登壇) ◎市長(上田東一君) 行政報告を申し上げます。 初めに、花巻・遠野・平泉広域連携によるミッション団の香港訪問についてであります。 花巻市、遠野市及び平泉町の3市町の観光協会で構成する花巻・遠野・平泉観光推進協議会が、観光庁の東北観光復興対策交付金を活用して実施したミッション団の団長として、台湾に次ぎ花巻への来訪者の多い香港を、2月4日から2月6日まで駆け足で訪問してまいりました。 花巻市からは私のほか、花巻観光協会会長、事務局長、花巻温泉株式会社、志戸平温泉株式会社の担当部長級に加え、花巻春日流鍋倉鹿踊が参加いたしました。また、遠野市からは副市長、遠野市観光協会副会長、専務理事、遠野ふるさと公社、あえりあ遠野の担当役員が、平泉町からは副町長、平泉観光協会副会長、平泉ホテル武蔵坊の担当者が参加されました。 このミッションでは、香港からの訪日旅行最大手の旅行会社であるEGLツアーズ社を訪問し、岩手への送客に対する御礼を申し上げ、より一層の旅行商品造成と送客をお願いしたほか、日本政府観光局香港事務所を訪問し、現地でのさらなる岩手の情報発信を要望してまいりました。 また、現地旅行会社を対象に観光資源を紹介する観光交流セミナーを開催し、参加いただいた11社に向けて3市町の魅力を映像などで紹介したほか、終了後の情報交換会では、本市の春日流鍋倉鹿踊の皆さんに鹿踊を披露していただきました。 いわて親善大使であり、私も旧知のEGLツアーズ社の袁主席から、今春4月27日に香港国際空港から花巻空港へのチャーター便、300人乗りの大型航空機でございますが、これを利用した花巻温泉郷への宿泊を含む岩手県を初め北東北を周遊する旅行商品を造成することを決定するとのお話をいただきました。EGLツアーズ社が主催する飛行機の運航でございます。 このことは、知事が昨年香港を訪問し、また県の担当者が本年早々に香港を訪問するなど、岩手県が熱心に交渉を重ねられたたまものであり、これまでの活動に対し敬意を表すとともに、空港所在地の市長として厚く御礼を申し上げたいところでございます。 今後も引き続き、香港及び台湾を含む海外からより多くのお客様をお迎えできるよう、豊かな観光資源を生かした広域的な周遊観光の推進に努めますとともに、市民の皆様を初め、多くの方々にいわて花巻空港を御利用いただけるよう、岩手県及び関係団体と連携した利用促進活動を進め、チャーター便や定期便就航の実現につなげていきたいと存じます。 次に、総合花巻病院移転新築工事の着手についてであります。 総合花巻病院移転新築工事に関しては、公益財団法人総合花巻病院が平成28年12月公表の総合花巻病院移転新築整備基本構想に基づく実施設計を行い、本年1月31日開催の御田屋町・東町地域の地元説明会を経て2月1日から建築工事に着手し、同月15日には、施主の公益財団法人総合花巻病院理事長、理事、評議員、工事施工者など、関係者が参列して安全祈願祭がとり行われたところであります。 公益財団法人総合花巻病院では、平成31年10月末に総合花巻病院移転新築工事の竣工を目指しており、市といたしましては、将来にわたり市民が安心して暮らすためには、地域医療の充実・確保が重要との観点から、市民の生命と健康を守るため、移転新築整備基本構想の実現に向けて支援してまいります。 次に、(仮称)災害公営住宅(花巻中央地区)についてであります。 (仮称)災害公営住宅(花巻中央地区)事業につきましては、用地を取得するため、所有者であります個人1名と法人3社と昨年9月に土地売買契約を締結し、11月から所有者による建物及び構造物の撤去がほぼ完了しているところであります。 法人1社の駐車場については、昨年12月18日付で当市への所有権移転登記が終了しております。また、その他法人2社については、アスベストの除去も確認され、2月末をもって撤去作業が完了し、当市に対する所有権移転登記は3月中に実施することとしております。個人1名との契約分については、その個人の方の引っ越しが済み、撤去作業も順調に進められており、残る作業はコンクリート殻などの廃棄物の搬出及び整地作業となっており、早晩完了する見込みとなっております。 また、災害公営住宅の建築工事の契約につきましては、敷地が道路で分割されていることなどから、2工事分に分けて発注することとし、入札を2月13日及び2月21日に実施、仮契約を締結いたしました。本議会においてそれについて御審議を賜ることとなっております。なお、工期は平成31年3月15日までとしております。 次に、復興「ありがとう」ホストタウンモデルプロジェクト、オーストリア共和国大使館文化講演会についてであります。 昨年11月、本市が2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの復興「ありがとう」ホストタウンに決定されました。これに伴い、2月27日に内閣府のモデルプロジェクトとして、オーストリア共和国大使館参事官のコンスタンティン・サウペ氏をお招きし、大迫中学校と大迫ふるさとセンターの2カ所で、オーストリア共和国の歴史と文化、日本との交流について文化講演会を開催いたしました。 大迫中学校での講演会では、講演後に、東日本大震災の際での多大な寄附や励ましのメッセージをいただいたことに対し、生徒全員で合唱曲を送り、感謝の意を表しました。大迫ふるさとセンターでは、講演後に歓迎会を開催し、オーストリア共和国とのきずなを深めるとともに、会話も大変楽しませていただいて、交流が図れたというように思っております。そして、今後の交流事業について、オーストリア大使館からも打診あるいは御提案をいただいたところでございます。 今後、復興「ありがとう」ホストタウンとして、オーストリア共和国と本市市民との交流事業を進めてまいりたいと考えております。 次に、湯口中学校改築事業の完成についてであります。 平成25年度から事業に着手しておりました湯口中学校の改築事業は、本年3月30日をもって全ての工事が完了する見込みとなりました。 湯口中学校の全面改築につきましては、昭和45年から昭和46年にかけて建築された旧校舎棟が築45年を経過し、モルタルの剥離、屋上防水シートの破損、トイレ・温風暖房器の劣化など老朽化が著しく、また耐震化がなされていない、そのような改修は不可能であるということから、実施したものであります。 平成28年9月に校舎棟、平成29年6月に屋内運動場等が完成しておりますが、本年度の新規工事として、グラウンド及びテニスコートの整備、クラブハウスの改築、駐車場及び学校敷地内の舗装整備、屋外照明の設置等を実施してきたところであり、当初計画どおり、本年度をもって全ての工事が完了するものであります。 改めて施設の概要を申し上げますと、新校舎棟の構造規模は鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積は2,823.24平米、また柔剣道場と一体的な施設として整備した屋内運動場は鉄筋コンクリート造一部鉄骨平屋建て、延べ床面積は1,581.08平米、クラブハウスは木造平屋建て、延べ床面積は124.21平米であります。 なお、大迫中学校の改築につきましては、校舎棟が昨年7月末に完成し、現在、平成30年7月末の完成を目指し、屋内運動場の第1期工事を進めており、平成30年度に実施する屋内運動場の第2期工事については、国の平成29年度補正予算の内示をいただき、今議会に補正予算として2億3,397万9,000円を、屋外環境整備につきましては、平成30年度当初予算に9,874万4,000円をそれぞれ計上しているところであり、平成32年3月の完成を見込んでいるところであります。 以上で行政報告を終わります。
    ○議長(小原雅道君) 以上で行政報告を終わります。 ○議長(小原雅道君) 日程第6、議案第1号平成29年度花巻市一般会計補正予算(第8号)の専決処分に関し承認を求めることについてから日程第46、議案第41号平成29年度花巻市下水道事業会計補正予算(第1号)まで及び日程第54、議案第49号花巻市教育委員会教育長の任命に関し同意を求めることについてから日程第61、報告第1号公用車の事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてまでの49件を一括議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 久保田総合政策部長。 ◎総合政策部長久保田泰輝君) 本日提案いたしました各議案について御説明申し上げます。 最初に、議案第1号及び議案第2号は、平成29年度花巻市一般会計補正予算(第8号及び第9号)の専決処分に関し承認を求めることについてであります。 本補正予算につきましては、地方自治法第179条第1項の規定により、それぞれ専決処分をいたしましたので、同条第3項の規定によりこれを報告し、本議会において承認を求めるものであります。 本補正予算は、いずれも除雪経費の追加に係る歳入歳出予算の補正でありまして、第8号補正においては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億5,000万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ498億9,045万8,000円とし、第9号補正においては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2億円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ500億9,045万8,000円としたものであります。 次に、議案第3号は、花巻市大瀬川辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第1項の規定により、花巻市大瀬川辺地に係る総合整備計画の策定に関し議決を求めるものであります。 次に、議案第4号花巻市鉛辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについて及び議案第5号花巻市南成島辺地に係る総合整備計画の変更に関し議決を求めることについての2件につきましては、昨年3月定例会で御審議、御決定いただいた花巻市鉛辺地及び花巻市南成島辺地に係る総合整備計画につきまして、その一部を変更しようとするものであり、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第8項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第6号は、花巻市入湯税の課税の特例に関する条例を廃止する条例であります。 本条例は、平成23年東北地方太平洋沖地震、いわゆる東日本大震災の被災者支援として、被災者が鉱泉浴場に入湯する場合において入湯税を課さないこととした期間が終了したことから、廃止しようとするものであります。 次に、議案第7号は、花巻市手数料条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部改正に伴い、液化石油ガス充填設備変更許可申請手数料等の額について改めようとするものであります。 次に、議案第8号は、花巻市廃棄物処理等手数料条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、北上地区広域行政組合の共同処理する事務の区域が変更されることに伴い、し尿収集運搬手数料の適用区域を変更しようとするものであります。 次に、議案第9号は、花巻市財政調整基金条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、地方財政法施行令の一部改正に伴い、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第10号は、花巻市国民健康保険条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、国民健康保険法の一部改正に伴い、花巻市国民健康保険運営協議会の設置に係る規定について所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第11号は、花巻市国民健康保険税条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、国民健康保険税の税率改正及び地方税法の一部改正に伴い、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第12号は、花巻市国民健康保険財政調整基金条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、平成30年4月から国民健康保険の運営主体が市町村から都道府県に移行することに伴い、基金の設置の目的について所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第13号は、花巻市国民健康保険直営診療施設条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、国民健康保険花巻市石鳥谷医療センターが、国民健康保険被保険者以外の方も利用できる診療施設であることから、診療施設の名称等を変更しようとするものであります。 次に、議案第14号は、花巻市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、高齢者の医療の確保に関する法律の一部改正及び岩手県後期高齢者医療広域連合後期高齢者医療に関する条例の一部改正に伴い、保険料を徴収すべき被保険者及び市において行う事務に関する規定について、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第15号は、花巻市介護保険条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、介護保険の保険料率を定めるとともに、介護保険法等の一部改正等に伴い、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第16号は、花巻市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例であります。 本条例は、地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律の施行に伴い、指定居宅介護支援事業者の指定の要件並びに指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に係る基準を定めようとするものであります。 次に、議案第17号は、花巻市指定介護予防支援事業者の指定の要件並びに指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に係る基準に関する条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準の一部改正等に伴い、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第18号は、花巻市指定地域密着型介護老人福祉施設の指定に関する入所定員に係る基準、指定地域密着型サービス事業者の指定の要件並びに指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準に関する条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準の一部改正等に伴い、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第19号は、花巻市指定地域密着型介護予防サービス事業者の指定の要件並びに指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に係る基準に関する条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準の一部改正等に伴い、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第20号は、花巻市立保育所設置条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、児童数の減少に伴い、花巻市立内川目保育園を廃止しようとするものであります。 次に、議案第21号は、花巻市こども発達相談センター設置条例であります。 本条例は、花巻市こども発達相談センターを設置しようとするものであります。 次に、議案第22号は、花巻市特定教育保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部改正に伴い、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第23号は、花巻市新事業創出基盤施設条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、新たに整備する賃貸工場の位置、名称及び使用料を定めようとするものであります。 次に、議案第24号は、花巻市地区計画区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、建築基準法の一部改正に伴い、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第25号は、花巻市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、道路法施行令の一部を改正する政令の施行に伴う所要の改正及び最新の地価水準に即した道路占用料の額に改定しようとするものであります。 次に、議案第26号は、花巻市下水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例であります。 本条例は、花巻市農業集落排水事業について、地方公営企業法の一部を適用するため、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第27号は、花巻市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例及び花巻市常勤の特別職の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する等の条例であります。 本条例は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正に基づき、新教育長制度に移行することに伴い、関係条例に係る所要の改正等をしようとするものであります。 次に、議案第28号は、花巻市教育委員会教育長の勤務時間、休日及び休暇並びに職務に専念する義務の特例に関する条例であります。 本条例は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正に基づき、新教育長制度に移行することに伴い、教育長の勤務時間、休日及び休暇並びに職務に専念する義務の特例について、必要な事項を定めようとするものであります。 次に、議案第29号は、字の区域(豊沢地区)の変更に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、国営土地改良事業(豊沢川農業水利事業)の施行に伴う字の区域の変更について、東北農政局和賀中央農業水利事業所長から要請がありましたので、地方自治法第260条の規定により議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第30号は、字の区域(天下田地区)の変更に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、県営土地改良事業(県営経営体育成基盤整備事業・天下田地区)の施行に伴う字の区域の変更について、岩手県県南広域振興局長からの要請がありましたので、地方自治法第260条の規定により議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第31号は、岩手県市町村総合事務組合における共同処理する事務の変更及び岩手県市町村総合事務組合規約の一部変更の協議に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、岩手県市町村総合事務組合において共同処理する事務の変更及び同組合規約を一部変更することの協議に関し、地方自治法第286条第1項及び第290条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第32号は、岩手県市町村総合事務組合の財産処分の協議に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、岩手県市町村総合事務組合における財産処分を行うことの協議に関し、地方自治法第289条及び第290条の規定により議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第33号は、(仮称)災害公営住宅花巻中央地区仲町)新築(建築)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、(仮称)災害公営住宅花巻中央地区仲町)新築(建築)工事に係る請負契約の締結につきまして、地方自治法第96条第1項第5号及び花巻市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第34号は、(仮称)災害公営住宅花巻中央地区上町)新築(建築)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、(仮称)災害公営住宅花巻中央地区上町)新築(建築)工事に係る請負契約を締結しようとするものであります。 次に、議案第35号は、市道の路線の認定及び廃止に関し議決を求めることについてであります。 本議案は、経営体育成基盤整備事業の完了等に伴い、市道の路線を認定するとともに、従前認定した市道を廃止するため、道路法第8条第2項及び第10条第3項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第36号は、平成29年度花巻市一般会計補正予算(第10号)であります。 本補正予算は、決算見込みに基づく過不足額の整理及び国の補正予算に係る歳入歳出予算の補正、繰越明許費の補正、債務負担行為の補正及び地方債の補正であります。 歳入歳出予算の補正につきましては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ6億7,337万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ507億6,383万5,000円とするものであります。 次に、議案第37号は、平成29年度花巻市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)であります。 本補正予算は、決算見込みに基づく過不足額の整理に係る歳入歳出予算の補正でありまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億7,206万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ109億4,165万5,000円とするものであります。 次に、議案第38号は、平成29年度花巻市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)であります。 本補正予算は、決算見込みに基づく過不足額の整理に係る歳入歳出予算の補正でありまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ4,190万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ19億9,006万8,000円とするものであります。 次に、議案第39号は、平成29年度花巻市介護保険特別会計補正予算(第4号)であります。 本補正予算は、決算見込みに基づく過不足額の整理に係る歳入歳出予算の補正でありまして、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ3億2,331万5,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ102億3,642万6,000円とするものであります。 次に、議案第40号は、平成29年度花巻市農業集落排水等汚水処理事業特別会計補正予算(第1号)であります。 本補正予算は、決算見込みに基づく過不足額の整理に係る歳入歳出予算の補正及び地方債の補正であります。 歳入歳出予算の補正につきましては、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ5,972万8,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ15億4,210万9,000円とするものであります。 次に、議案第41号は、平成29年度花巻市下水道事業会計補正予算(第1号)であります。 本補正予算は、予算第3条に定めた収益的収入及び支出の予定額、及び予算第4条に定めた資本的収入及び支出の予定額をそれぞれ補正するものであります。 収益的収入につきましては、1,582万3,000円を増額し、総額を24億4,265万7,000円とし、収益的支出につきましては、4,998万7,000円を減額し、総額を23億9,221万9,000円とするものであります。また、資本的収入につきましては、5,220万円を減額し、総額を17億2,217万円とし、資本的支出につきましては、6,582万9,000円を減額し、総額を27億4,445万8,000円とするものであります。 なお、資本的収入が資本的支出に対して不足する額10億2,228万8,000円は、当年度損益勘定留保資金等で補填するものであります。 次に、議案第49号は花巻市教育委員会教育長の任命に関し同意を求めることについて、議案第50号及び議案第51号は花巻市教育委員会委員の任命に関し同意を求めることについて、議案第52号から議案第54号までは花巻市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて、議案第55号は人権擁護委員の候補者の推薦に関し意見を求めることについてでありますが、これらにつきましてはいずれも人事案件であります。 最後に、報告第1号公用車の事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告については、公用車の事故に係る損害賠償の額の決定及び和解について専決処分を行いましたので、その内容を報告するものであります。 以上のとおりでありますので、よろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(小原雅道君) お諮りいたします。ただいま議題となっております日程第6、議案第1号平成29年度花巻市一般会計補正予算(第8号)の専決処分に関し承認を求めることについてから日程第46、議案第41号平成29年度花巻市下水道事業会計補正予算(第1号)まで及び日程第54、議案第49号花巻市教育委員会教育長の任命に関し同意を求めることについてから日程第61、報告第1号公用車の事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてまでの49件につきましては、会議規則第36条第3項の規定により、委員会付託を省略し、3月9日の本会議において審議することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(小原雅道君) 異議なしと認めます。よって、議案第1号から議案第41号まで及び議案第49号から報告第1号までの49件については、委員会付託を省略し、3月9日の本会議において審議することに決しました。 ○議長(小原雅道君) 日程第47、議案第42号平成30年度花巻市一般会計予算から日程第53、議案第48号平成30年度花巻市下水道事業会計予算までの7件を一括議題といたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第42号から議案第48号までの7件につきましては、提案理由の説明を省略し、議長を除く23人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(小原雅道君) 異議なしと認めます。よって、議案第42号から議案第48号までの7件につきましては、提案理由の説明を省略し、議長を除く23人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。 ○議長(小原雅道君) お諮りいたします。ただいま設置されました予算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長を除く議員全員を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(小原雅道君) 異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました議長を除く議員全員を予算特別委員会の委員に選任することに決しました。 ○議長(小原雅道君) 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。 本会議終了後、予算特別委員会の正副委員長互選のため、委員会を招集いたします。 なお、委員会はこの場において開きます。 本日はこれにて散会いたします。 御苦労さまでした。     午後0時28分 散会...