花巻市議会 > 2001-03-01 >
03月01日-01号

  • 渋滞解消(/)
ツイート シェア
  1. 花巻市議会 2001-03-01
    03月01日-01号


    取得元: 花巻市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-23
    平成13年  3月 定例会(第2回)平成13年3月1日(木)議事日程第1号平成13年3月1日(木) 午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 会期の決定 第3 施政方針演述 第4 教育行政方針演述 第5 諸般の報告 第6 議案第2号 花巻市手数料条例及び花巻市税条例の一部を改正する条例 第7 議案第3号 宮沢賢治童話村条例の一部を改正する条例 第8 議案第4号 花巻市交通広場条例の一部を改正する条例 第9 議案第5号 花巻市スポーツキャンプむら条例の一部を改正する条例 第10 議案第6号 地区社会体育館条例の一部を改正する条例 第11 議案第7号 花巻市農業集落排水事業分担金条例の一部を改正する条例 第12 議案第8号 花巻都市計画下水道事業受益者負担に関する条例の一部を改正する条例 第13 議案第9号 花巻市農業集落排水施設条例の一部を改正する条例 第14 議案第10号 花巻市地区計画区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例 第15 議案第11号 花巻市の議会議員及び長の選挙における選挙運動用自動車の使用及びポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例 第16 議案第12号 花巻市国民健康保険出産費資金貸付基金条例 第17 議案第13号 高齢者等貸付牛購入基金条例の一部を改正する条例 第18 議案第14号 花巻市老人福祉センター設置条例の一部を改正する条例 第19 議案第15号 花巻市都市公園条例の一部を改正する条例 第20 議案第16号 花巻市職員の再任用に関する条例 第21 議案第17号 花巻市職員の再任用に関する条例の施行に伴う関係条例の整備に関する条例 第22 議案第18号 花巻地区広域行政組合規約の変更の協議に関し議決を求めることについて 第23 議案第19号 市営土地改良事業の施行に関し議決を求めることについて 第24 議案第20号 市道の路線の認定、廃止及び変更に関し議決を求めることについて 第25 議案第21号 平成12年度花巻市一般会計補正予算(第7号) 第26 議案第22号 平成12年度花巻市国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 第27 議案第23号 平成12年度花巻市老人保健特別会計補正予算(第2号) 第28 議案第24号 平成12年度花巻市介護保険特別会計補正予算(第1号) 第29 議案第25号 平成12年度花巻市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1号) 第30 議案第26号 平成12年度花巻市下水道事業特別会計補正予算(第2号) 第31 議案第27号 平成12年度花巻市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号) 第32 議案第28号 平成12年度花巻市水道事業会計補正予算(第2号) 第33 議案第29号 平成13年度花巻市一般会計予算 第34 議案第30号 平成13年度花巻市国民健康保険特別会計予算 第35 議案第31号 平成13年度花巻市老人保健特別会計予算 第36 議案第32号 平成13年度花巻市介護保険特別会計予算 第37 議案第33号 平成13年度花巻市公設地方卸売市場事業特別会計予算 第38 議案第34号 平成13年度花巻市下水道事業特別会計予算 第39 議案第35号 平成13年度花巻市農業集落排水事業特別会計予算 第40 議案第36号 平成13年度花巻市水道事業会計予算 第41 報告第 1号 除雪作業に伴う事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について 第42 請願陳情の付託本日の会議に付した事件 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 会期の決定 日程第3 施政方針演述 日程第4 教育行政方針演述 日程第5 諸般の報告 日程第6 議案第2号 花巻市手数料条例及び花巻市税条例の一部を改正する条例 日程第7 議案第3号 宮沢賢治童話村条例の一部を改正する条例 日程第8 議案第4号 花巻市交通広場条例の一部を改正する条例 日程第9 議案第5号 花巻市スポーツキャンプむら条例の一部を改正する条例 日程第10 議案第6号 地区社会体育館条例の一部を改正する条例 日程第11 議案第7号 花巻市農業集落排水事業分担金条例の一部を改正する条例 日程第12 議案第8号 花巻都市計画下水道事業受益者負担に関する条例の一部を改正する条例 日程第13 議案第9号 花巻市農業集落排水施設条例の一部を改正する条例 日程第14 議案第10号 花巻市地区計画区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例 日程第15 議案第11号 花巻市の議会議員及び長の選挙における選挙運動用自動車の使用及びポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例 日程第16 議案第12号 花巻市国民健康保険出産費資金貸付基金条例 日程第17 議案第13号 高齢者等貸付牛購入基金条例の一部を改正する条例 日程第18 議案第14号 花巻市老人福祉センター設置条例の一部を改正する条例 日程第19 議案第15号 花巻市都市公園条例の一部を改正する条例 日程第20 議案第16号 花巻市職員の再任用に関する条例 日程第21 議案第17号 花巻市職員の再任用に関する条例の施行に伴う関係条例の整備に関する条例 日程第22 議案第18号 花巻地区広域行政組合規約の変更の協議に関し議決を求めることについて 日程第23 議案第19号 市営土地改良事業の施行に関し議決を求めることについて 日程第24 議案第20号 市道の路線の認定、廃止及び変更に関し議決を求めることについて 日程第25 議案第21号 平成12年度花巻市一般会計補正予算(第7号) 日程第26 議案第22号 平成12年度花巻市国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 日程第27 議案第23号 平成12年度花巻市老人保健特別会計補正予算(第2号) 日程第28 議案第24号 平成12年度花巻市介護保険特別会計補正予算(第1号) 日程第29 議案第25号 平成12年度花巻市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1号) 日程第30 議案第26号 平成12年度花巻市下水道事業特別会計補正予算(第2号) 日程第31 議案第27号 平成12年度花巻市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号) 日程第32 議案第28号 平成12年度花巻市水道事業会計補正予算(第2号) 日程第33 議案第29号 平成13年度花巻市一般会計予算 日程第34 議案第30号 平成13年度花巻市国民健康保険特別会計予算 日程第35 議案第31号 平成13年度花巻市老人保健特別会計予算 日程第36 議案第32号 平成13年度花巻市介護保険特別会計予算 日程第37 議案第33号 平成13年度花巻市公設地方卸売市場事業特別会計予算 日程第38 議案第34号 平成13年度花巻市下水道事業特別会計予算 日程第39 議案第35号 平成13年度花巻市農業集落排水事業特別会計予算 日程第40 議案第36号 平成13年度花巻市水道事業会計予算 日程第41 報告第1号 除雪作業に伴う事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について 日程第42 請願陳情の付託出席議員(32名)   1番  照井明子君      2番  大和一信君   3番  川村伸浩君      4番  阿部裕至君   5番  高橋惠一君      6番  高橋好尚君   7番  戸田 努君      8番  久保田春男君   9番  小原昭男君     10番  名須川 晋君  11番  笹木賢治君     12番  大石満雄君  13番  戸来 諭君     14番  箱崎英喜君  15番  藤井英子君     16番  佐藤忠男君  17番  古川昭蔵君     18番  高橋安之君  19番  永井千一君     20番  柳田誠久君  21番  鎌田芳雄君     22番  菅原孝二君  23番  平賀大典君     24番  鎌田正旦君  25番  佐藤かづ代君    26番  阿部一男君  27番  高橋 毅君     28番  照井 早君  29番  狩野隆一君     30番  和田幹男君  31番  齋藤政人君     32番  畠山幸治君欠席議員  なし説明のため出席した者 市長     渡辺 勉君   助役    佐々木政弘君 収入役    山口紀士君   教育委員長 佐藤昭三君 教育長    谷地信子君   監査委員  太田代誠二君 選挙管理委          農業委員会        菊池二十二君        菅原愛助君 員会委員長          会長 総務部長   高橋 勲君   企画部長  佐藤忠正君 市民生活           保健福祉        似内久展君         佐藤 定君 部長             部長 産業部長   平賀 巖君   建設部長  平賀 實君                水道事業 教育次長   小原 守君         内舘勝人君                所長 総務課長   佐々木 稔君  財政課長  伊藤隆規君会議に出席した事務局職員及び会議録調製者 事務局長   川村英夫    次長    根子俊一 議事係長   高橋信宏    調査係長  千葉達哉 書記     姉帯 工    書記    冨手花代子          午前10時00分 開議 ○議長(畠山幸治君) おはようございます。 これより平成13年第2回花巻市議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の会議は議事日程第1号をもって進めます。 ○議長(畠山幸治君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本定例会の会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、議長において1番照井明子さん、2番大和一信君、3番川村伸浩君を指名いたします。 ○議長(畠山幸治君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。本定例会の会期は、本日から3月16日までの16日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(畠山幸治君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から3月16日までの16日間と決定いたしました。 ○議長(畠山幸治君) お諮りいたします。3月2日は議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(畠山幸治君) 御異議なしと認めます。よって、3月2日は休会とすることに決しました。 ○議長(畠山幸治君) 日程第3、施政方針演述に入ります。 市長から施政方針に関する演述のための発言を求められておりますので、これを許します。 渡辺市長。    (市長登壇) ◎市長(渡辺勉君) 平成13年第2回花巻市議会定例会の開会に当たり、今後の市政運営並びに平成13年度の主要な施策について所信の一端を申し上げ、市議会並びに市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 私は、昨年8月、市民の皆様の温かい御支援を賜り、再び市政執行の重責を担うこととなりましたが、変革と創造の時代を迎えております今日、決意を新たにし、自治運営の基本である「市民主体の市政運営」を図り、今後も市民とともに考え市民とともに歩む姿勢を基本にこれまでの経験を十二分に生かし、市民に開かれた公正・公平でわかりやすい市政の実現に努めてまいりたいと存じます。 さて、21世紀という新しい時代を迎えた今、私たちを取り巻く社会経済構造は大きく変化し、新しいシステムづくりや制度改革が必要となっておりますが、地域づくりの面においても全国画一的な統一性への指向から多様な価値観を持った個性豊かな形成を進める分権社会への指向が一層強まりつつあります。 このような中で、地域振興はもとより、少子高齢化の進行や国際化、情報化の進展、地球環境の保全などの諸課題への的確な対応が求められております。 このため、私はこれらのことを念頭に置き、市民の皆様と力を合わせ、本市の特性である空港・新幹線・高速道路など高速交通の要衝にあり、また豊かな自然と豊富な温泉群を有し、宮沢賢治高村光太郎といった先人の文化遺産に恵まれている等、その優位性を生かしながら21世紀における発展を確実にし、地域や世代を超えて誇りや愛着を持って暮らしていけるまちづくりに最善の努力を傾注してまいります。 また、計画や施策の展開に当たっては、市民の市政への参画を促し、積極的に情報公開を行うとともに市民の皆様との対話を重視したまちづくりの推進に向け、粉骨砕身の決意で取り組んでまいります。 一方、平成12年度までの花巻市新発展計画前期基本計画に基づき各種の施策を積極的に推進してきたところでありますが、この間、市民の皆様のたゆまぬ努力と御協力のもとに、計画の実現に努めた結果、高速交通体系の整備を初め、生活基盤、産業基盤の整備充実や、人材育成、産業の活性化、市民福祉の向上等、前期基本計画に掲げる事業の進捗状況は、主要事業136事業のうち92%に当たる125事業について既に完成または着手するなど、市勢は着実に進展しているものと存じております。 本年4月からは、平成17年度までの5カ年を計画期間とする花巻市新発展計画後期基本計画がスタートいたしますが、長引く景気の低迷により、地方税及び国税を原資とする地方交付税落ち込み等により、行財政運営は一層厳しさを増しております。こうした状況においても高度化・多様化する行財政需要に的確にこたえるとともに、今後、一層の市勢の進展と市民生活の向上を期するため、前期基本計画の検証を踏まえ後期基本計画を策定したところであります。 策定に当たりましては、住民意識調査を実施するとともに市政懇談会や延べ20回開催のまちづくり懇談会有識者懇談会の開催等2カ年にわたり広く市民の皆様の御意見・御提言をいただいたところであり、平成17年度を目標年次とする花巻市新発展計画基本構想に掲げる「快適性を高め、交流を広げるまち」を基本理念とし、6つのまちづくり基本目標に従って策定したところであります。 また、当初基本構想において設定した平成17年度の主要指標の目標値を達成するためには、後期基本計画における施策を積極的に展開する必要がありますが、現下の社会情勢や景気の不透明感等諸般の情勢を考慮いたしますと、当初の主要指標については、より具体的で的確な展望を持つ必要があることから、目標とする将来人口等の見直しを行ったところであります。 施策の展開に当たっては、限られた財源の中、緊急性、優位性を考慮しながら、主要事業として総事業費約770億円、155事業を位置づけるとともに、各分野別に目標とする新たな指標77項目を定め、計画達成に向けた進行管理を行ってまいります。 さらに、後期5カ年のまちづくりの目標として、「活力と潤いのあるイーハトーブの郷づくり」を掲げ、積極的かつ戦略的に取り組むため、「先導的なまちづくり計画」として、本市の特性である「空港」「温泉」「賢治」を生かした個性的なまちづくりを推進するための事業や「情報」「環境」「福祉」「活力」等新たな対応が求められている事業を特色ある10のテーマのもとに、分野を越えた連携や調整を図りながら横断的に取り組み、効果的で実践的な施策の展開と推進体制の確立を図ってまいります。 平成13年度においては、後期基本計画に基づき市政の一層の発展と市民福祉の向上のため、次の施策を重点的に取り組んでまいります。 第1に、高速交通体系の整備についてであります。 まず、花巻空港周辺5大プロジェクトに掲げる花巻空港の拡張整備についてでありますが、花巻空港は県内唯一の空港として本市はもとより本県の発展に大きく寄与する施設であり、高速交通網の確立、地域間交流や本格化する国際化への対応、企業及び観光客の誘致を図るため重要な事業でありますので、平成17年初頭の供用開始に向け、今後も周辺の交通安全対策に万全を期しながら事業の促進に一層努力してまいります。 また、花巻流通業務団地整備については、広域高速交通体系と直結した臨空物流拠点として、地域振興整備公団と一体となった事業の促進に努めるとともに、平成14年度から予定されている分譲に合わせて積極的に企業誘致に取り組んでまいります。 次に、東北横断自動車道釜石秋田線については、平成14年度供用開始に向けて東和・花巻間の工事は順調に進捗しており、平成13年度からは舗装・設備工事に着手いたします。今後は、遠野・宮守間の施行命令、釜石・遠野間の整備計画昇格等全線の早期整備が図られるよう努めてまいります。 花巻東バイパスについては、国道283号線から北側は平成14年度供用開始に向けて工事は順調に進捗しており、南側についても用地取得等に着手し全線の早期完成に向けて要望してまいります。 また、「空港等の高速交通網」を生かしたまちづくりを目指すため「臨空都市構想推進計画」を策定し、本市の恵まれた地域特性が十分発揮できるよう施策の推進に努めてまいります。 第2に、福祉環境の整備についてであります。 まず、昨年から実施している介護保険制度については、花巻市医師会を初め関係者の御協力や市民の皆様の御理解をいただきながら順調に推移しておりますが、今後とも適切なサービスが行われるよう利用相談窓口の充実等きめ細かな運営に努めてまいります。 また、高齢者福祉については、高齢者が住みなれた地域や家庭で自立した生活ができるよう、生活支援や介護予防のための事業を重点的に推進するとともに、高齢者の生きがいづくり社会参加の促進を図り「安心で快適」に暮らせるまちづくりを目指してまいります。 第3に、生活環境の整備についてであります。 物の豊かさや生活の便利さに視点を置いた生活が進む中、さまざまな環境問題が発生し、大気汚染、廃棄物の増加、河川の汚濁等私たちの身近な問題から、地球温暖化やオゾン層の破壊等地球規模の環境への対応が大きな課題となっていることから、「環境基本計画」をもとに市民の御協力をいただきながらすぐれた自然環境の保全を図り、リサイクルの推進を積極的に進めるなど、「人と自然を豊かに育てるまちはなまき」の実現に努めてまいります。 生活排水対策としては、合併処理浄化槽の普及推進とあわせて計画的な排水路の改修整備を行うとともに、公共下水道農業集落排水事業を推進し、総合的な水質対策に取り組んでまいります。 また、市の鳥「フクロウ」と自然に親しむ事業を初め、次世代に残すべき貴重な自然環境の把握に努めるとともに、豊かな自然環境に触れる機会を創出し、市民の環境意識の高揚に努めるなど「美しい自然・環境」と共生するまちづくりを目指してまいります。 第4に、地域産業の振興についてであります。 各種産業の均衡ある発展と新たな産業分野の導入を図るため、農業においては、米の生産調整対策を初め、戦略野菜、花卉作付振興の助成や、麦・大豆等の団地化への助成、農業基盤の整備を推進するなど「賢治が育んだ農」で開くまちづくりの推進に努めてまいります。 商工業においては、空き店舗活用事業の展開や、中小小売商業高度化事業の推進、中小企業振興融資事業の拡充に努めるとともに、レンタル工場の拡充整備に努めるなど、花巻らしい個性と市民のエネルギーで「魅力と活力」に満ちたまちづくりに努めてまいります。 観光においては、宮沢賢治童話村第二期整備や花巻まつりの充実、新たなイベントの開催に努めるとともに、「豊かな温泉」で触れ合いのあるまちづくりを目指してまいります。 第5に、教育環境の充実についてであります。 「まちづくりは人づくり」の視点に立って、創造力に富んだ人間性豊かな人材を育てるため、市民がいつでも自由に学ぶことができるよう生涯学習振興計画に基づく諸施策の推進や、特色ある学校づくりを推進してまいります。 また、花巻地方の歴史と文化を伝える博物館の建設や小・中学校の校舎施設の整備に努めるほか、宮沢賢治高村光太郎等先人にまつわる貴重な文化遺産を保存・継承し、産業、教育、芸術等多方面にわたり「賢治・光太郎等先人文化遺産」をはぐくむまちづくりを目指してまいります。 以上、今後の市政運営に当たっての基本方針と重点施策について申し上げましたが、21世紀は、創造性、未来志向でのまちづくりが求められております。このため、私はこれまでにも増して市民の皆様とともに考え、ともに行動しながら、良好な環境のもとで若者が定住し、安全で安心して生活でき、だれもが健康で生きがいを持てる「活力と潤いのあるイーハトーブの郷花巻」を構築するため、積極的に市政の運営に取り組んでまいります。 平成13年度の予算編成に当たりましては、国・地方を通ずる厳しい財政状況に加え、現下の経済動向等から市税や地方交付税、国・県補助金の伸びが期待できない一方で、義務的経費の増嵩が見込まれるなど、本市の財政運営を取り巻く環境は、一段と厳しさを増していることから、歳出全般にわたる徹底した見直しを行うとともに、事業の優先性、緊急性により事業を選択するほか、事業の年度間調整を行うなど、限られた財源の効率的・効果的な配分に努めたところであります。 以下、平成13年度の主要な施策について、花巻市新発展計画に掲げる基本目標に沿って申し上げます。 第1に健康でともに支え合う福祉環境づくりについてであります。 まず、市民の健康づくりについては、すべての市民が明るく元気で生活できる社会の実現を図るため、みずからが主体となって取り組む行動目標や、それを支援する健康づくりサポーター活動計画「(仮称)健康はなまき21プラン」の策定に取り組んでまいります。 少子高齢化の進展に対応した保健事業については、安心して子供を産み、健やかに育てることができるよう、保健指導や健康診査の充実に努めるほか、中学生・高校生を対象に命の大切さや思いやりの心をはぐくむための思春期保健事業を推進してまいります。 検診事業については、市民から要望の多い骨粗鬆症予防検診歯科保健事業歯周病予防検診を新たに実施するほか、乳がん検診にX線検査を導入するなど、検診事業の充実に努めてまいります。 国民健康保険事業については、高齢化の進行等に伴い年々医療費が増大し、事業運営がますます厳しさを増していることから、今後とも国等に対し、医療保険制度の改善・充実や一本化を要望していくとともに、各種疾病の早期発見、早期治療をより一層促進するため、人間ドック利用事業の充実を図り医療費の適正化に努めてまいります。 また、これまで出産後に給付していた出産育児一時金について、出産予定者に対してもつなぎ資金を無利子で貸し付けする出産費資金貸付事業を実施し少子化対策に取り組んでまいります。 子育て支援については、笹間地区と湯口地区へ新たに学童クラブを開設するとともに、南城保育園への地域子育て支援センターの設置、宮野目保育園内には育児と仕事の両立を支援するファミリーサポートセンターを開設するなど、保育サービスの充実に努めてまいります。 障害者の保健福祉については、「花巻市障害者計画」に沿った各種施策の推進を図り、障害者の自立と社会参加の促進に努め、障害のある人が障害のない人と、ともに住みなれた地域や家庭で安心して生活ができるよう、デイサービス等各種在宅福祉サービスの充実に努めてまいります。 また、新たに花巻管内4市町における広域的な取り組みとして、小規模作業所わたぼうし農場知的障害者通所更生施設精神障害者授産施設精神障害者生活支援センターの整備を支援してまいります。 第2は、快適で暮らしやすい生活環境づくりについてであります。 まず、自然環境の保全については、自然観察の実践者や自然保護団体と連携を深めながら自然観察会を実施し、自然環境に関する市民の意識の高揚を図ってまいります。 また、フクロウの巣穴補修によりフクロウが多く住める環境整備を進めるほか、環境保全に貢献した方々を表彰するはなまき環境保全創造推進事業環境ガイドブックを作成する地球にやさしい環境活動推進事業等、人と自然を豊かにはぐくむ事業に取り組んでまいります。 次に、生活環境の保全については、快適な居住環境の創出と水環境の向上を図るため、合併処理浄化槽設置整備に対する市単独のかさ上げ補助を行うとともに、新エネルギー導入施策として住宅用太陽光発電システム設置に対する支援に努めてまいります。 ごみの減量化とリサイクルの推進については、市民の協力のもと家庭での分別収集の徹底を図るとともに、電動等生ごみ処理機購入への補助や資源回収事業を推進してまいります。 また、中部地区ごみ処理広域化準備協議会によるごみ処理の広域化の検討を進めるほか、4月から施行される「家電リサイクル法」に基づく排出方法を市民に周知し、資源の有効活用と適正処理を推進するなど「資源循環型社会の創造」に努めてまいります。 次に、花と緑の創出については、花壇の計画的整備、生け垣設置への補助、街路樹名表示板の設置を行うとともに、ボランティア農家からの花苗購入事業に取り組むなど、市民と行政が一体となった潤いのある花巻のはなまく街づくりを推進してまいります。 公園・緑地に整備については、都市緑地保全法による総合的な緑地の保全を図り、今後の公園・緑地整備の基本となる「緑の基本計画」に基づき計画的な整備に努めてまいります。 また、競技スポーツはもとより、心身のリフレッシュの場として多くの市民が利用している日居城野運動公園は、引き続き多目的グラウンドやテニスコートを整備してまいります。 次に、上水道事業については、市民に安全で安定した水を供給するとともに、水道事業の健全な運営を維持するため、老朽管更新事業や鋳鉄管等の布設がえを行う安全対策事業を引き続き促進するほか、新規事業として浄水場中央監視制御装置の更新整備に着手し、水道管路管理システムや配水系統のブロック化を促進しながら、効率的・効果的な事業の運営に努めてまいります。 下水道事業については、花南地区及び湯本南方地区等の事業を促進するとともに、新たに公共下水道施設と農業集落排水施設の相互の接続が認められたことから、これらの事業の相互連携のもとに計画を進め汚水処理施設整備率の向上に努めてまいります。 河川整備については、治水、利水のほか潤いのある水辺空間を創造する重要な役割を担っていることから、引き続き油沢川の改修整備や小河川、排水路の整備に努めるとともに、水辺空間創造事業として豊沢川並びに瀬川の整備が図られるよう努めてまいります。 次に、消防・救急救助については、消防屯所の建てかえ、消防ポンプ自動車の更新等消防施設整備に努めるとともに、増加する救急救助業務に対応するため医療機関との連携を図りながら、市内各事業所を初めとする市民による応急手当てや心肺蘇生法の普及に努めてまいります。 交通安全対策については、歩道の整備や交差点・通学路への警告看板の整備を図るほか、高齢者や児童・生徒を重点とした交通安全教室を開催するとともに、交通安全に係る総合的な施策を推進するため「第7次花巻市交通安全計画」を策定してまいります。 第3に、安全でゆとりある都市基盤づくりについてであります。 まず、中心市街地については、県の大堰川河川改修再生事業が本格着工したことから、引き続き大堰川筋プロムナード整備事業の一層の促進を図ってまいります。 また、街路事業により上町花城町線の整備を本格的に実施するとともに、街並みウオッチングや景観フォーラム等を充実し、景観等に配慮した市民主体の良好なまちづくりを推進してまいります。 次に、土地区画整理事業については、不動上諏訪地区の事業が完了することから、隣接する地区への事業について検討を進めるなど、花巻南拠点地区の魅力ある新市街地の形成に努めてまいります。 街路事業については、藤沢町二枚橋線の整備や桜木町中根子線の整備促進に努めてまいります。 次に、住宅・住環境づくりについては、高齢化の進展、生活様式の多様化に対応した快適で魅力ある居住環境を形成するため、市営高木南住宅の建てかえ事業を引き続き進めるとともに、新たに緑ケ丘住宅建てかえ事業に着手してまいります。 また、個人住宅等については、住宅フェア及び住宅相談を通じてさまざまな住宅関連情報を提供するとともに、環境共生住宅の普及・啓発に努めてまいります。 湯口住宅団地については、昨年より第一期の分譲が開始されておりますので、引き続き岩手県住宅供給公社とともに定住促進が図られるよう努めてまいります。 主要地方道花巻大曲線については、中山3号トンネルの本体工事が完了し順調に工事が進んでおり、平成14年の暫定供用開始に向け一層の整備促進が図られるよう要望してまいります。 市道整備については、市街地の活性化と拠点開発を促進する幹線道路としての小舟渡矢沢線、浅沢西中線の整備を引き続き促進するほか、新規事業として隣接町との連携強化を図る大森山幸田線の改良整備に取り組むとともに、若葉町地内における既設歩道の段差解消など、歩道のバリアフリー化を推進してまいります。 また、生活道路については、損傷等危険箇所の早期発見に努めるなど、計画的に取り組んでまいります。 次に、公共交通については、JR東日本とともに花巻駅構内連絡路にエスカレーターを設置し、交通施設バリアフリー化に努め高齢者・障害者に配慮したまちづくりを進めます。 また、バス交通については、新花巻駅と公共施設、病院、中心市街地等を回る市内循環バスの試験運行を実施し、市民や観光客の利便性について調査検討してまいります。 情報通信については、地域情報化の指針であるテレトピア計画を推進するため、地域インターネット導入促進事業により提供する情報を充実するほか、公共施設への市民の利用に供する端末の増設や携帯情報端末に対応するホームページを構築するなど、環境の高度化に努めるとともに、市民の操作指導や相談に応ずるための情報化ボランティアの育成にも取り組んでまいります。 第4は、自ら学び文化を育む生涯学習環境づくりについてであります。 まず、生涯学習の推進については、多様化・高度化する市民の学習ニーズに対応するため、富士大学や県立生涯学習推進センター等との連携を図るとともに、ふれあい出前講座を初めとする各種講座の充実、生涯学習講師活用事業の推進など学習環境の整備に努めてまいります。 学校教育については、平成14年度から本格実施される完全学校週5日制や新教育課程への移行に向け、特色ある学校づくり推進事業の充実を図るとともに、情報化の推進や国際化に対応した教育の推進に努めてまいります。 また、教育施設の整備については、若葉小学校の改築に着手するとともに、花巻中学校プールの改築や宮野目学校給食共同調理場の整備をするほか、西南中学校の耐力度調査に取り組むなど教育環境の充実に努めてまいります。 次に、社会教育については、市民の学習活動を支援していくため地区公民館会議室等に冷房装置を設置し学習環境の整備に努めるほか、IT関連講座の開設を初めとする学習メニューを充実してまいります。 また、子供たちと地域社会との交流を促進する青少年アクティブ事業の実施など、学校週5日制の実施に備えた体制の整備を図るとともに、地域コミュニティーの拠点施設であります自治公民館の整備への事業補助金の拡充に努めてまいります。 体育振興については、市民が気軽にスポーツ・レクリエーションに取り組める環境整備を図るため、太田山口地区にクロスカントリースキーコースを整備するとともに、日居城野陸上競技場管理棟の改築等、スポーツ施設の整備促進を図ってまいります。 次に、2002年ワールドカップサッカー大会に係るキャンプ地誘致についてでありますが、公認キャンプ候補地として本市の特性である空港・新幹線・高速道路の高速交通網の利点を生かし、外国出場チームへPRするなど積極的に誘致活動を世界に向けて展開してまいります。 文化振興については、創造性をはぐくみ、ゆとりと潤いのある地域文化の振興を図るため、宮沢賢治記念館等各施設における企画展や自主事業の一層の充実に努めるとともに、文化施設の効率的な運営を目指し、文化振興事業団の設置について調査検討してまいります。 第5は、活力とふれあいを築く生産環境づくりについてであります。 まず、農業についてでありますが、「食料・農業・農村基本法」の理念である農業の持続的発展と、農業・農村の有する多面的機能を図っていくためには、効率的かつ安定的な農業経営体を育成する必要があります。このため、花巻農業協同組合を初め国・県並びに関係機関と緊密な連携を図りながらその対策に努めてまいります。 本市農業の基幹作物である稲作については、需給改善のための緊急総合米対策により、平成12年度に比較し生産調整目標面積が177ヘクタール増加したところでありますが、農家の方々の御協力をいただきながら、その達成を図るとともに「とも補償」や「水田農業経営確立助成」の制度を有効に活用した農業経営の安定化を図り、あわせて地域ぐるみ団地化緊急促進事業等を導入しながら、水田の効率的な利用促進に努めてまいります。 また、認定農業者を中心とした担い手農家の育成については、農業経営改善計画策定による指導・相談の充実を図るとともに、土づくりのための堆肥施用技術や減化学肥料、減農薬の技術導入を図り、環境に対する負荷を低減した持続性の高い農業生産を目指す農業者、いわゆるエコファーマーの育成・支援や新たに新規就農促進・育成支援事業を創設し、農業技術習得の支援に取り組むほか、主業型農家の育成とあわせて農用地の流動化による農作業の効率化や作付けの団地化を促進するため、生産組織の立ち上げを支援する生産組織育成支援事業を創設するなど、集落営農の推進に努めてまいります。 また、カントリーエレベーターの活用等により、消費者ニーズに対応した安全で安心でおいしく売れる「花巻米づくり」を推進するとともに、高収益作物の生産振興を図るため、野菜・花きづくりいきいき特別対策事業を推進するなど農家所得の向上に努めてまいります。 また、畜産については、個々の経営に応じた家畜排せつ物処理施設の整備に対する支援及び耕種と畜産の連携を進め、堆肥の利用促進を図りながら地域内での一貫生産体制の確立と低コスト高品質生産による体質強化を図ってまいります。 次に、農業基盤整備事業については、引き続き農業経営の安定化を図るため、新田地区を初めとする継続地区の事業促進に努めるとともに、新たに神橋地区の整備に着手してまいります。 また、農村環境整備については、笹間・太田地区の農村総合整備事業や西南地域サイン整備事業を継続し、地域の活性化と定住化に努めるとともに、県営ふるさと農道緊急整備事業湯口第5地区を初めとする農道整備事業の推進を図ってまいります。 林業事業については、森林の持つ公益的機能を持続的に発揮させるため、間伐の促進に努めるほか、国有林を活用した緑と水の森づくり事業を継続して実施するとともに、県営ふるさと林道緊急整備事業金矢大沢線並びに普通林道細野線の事業促進に努めてまいります。 さらに、恵まれた豊かな森林資源に多くの市民が触れ合う憩いの場として、新たにこぶしの花・桜の花が見える丘公園の整備を創設し、良好な環境の保全を図りながら、市民に身近な森林の活用に取り組んでまいります。 次に、商業振興については、中心市街地活性化基本計画に基づき、花巻商工会議所が主体となる「タウンマネージメント機関」設立に向け、TMO構想策定事業を支援するとともに、商店街独自イベント等への支援等中心市街地の活性化に努めてまいります。 また、引き続き国の地域振興活性化事業の導入を図り「賢治ふるさと情報館」の運営や市民ふれあい広場の活用に努めてまいります。 さらに、中心市街地での電線類地中化の促進に努めるとともに、新たに未利用店舗等の活用を促進し、にぎわいのある中心市街地形成に努めてまいります。 次に、工業振興については、企業誘致活動の積極的な展開による工業団地への立地促進を図るとともに、花巻第一工業団地テクノパーク内に賃貸工場を増設し、企業ニーズに対応した新たな誘致施策の展開を図り、働く場所の確保に努めてまいります。 また、内発型工業振興については、起業化支援センターを核とした新規創業・新事業創出の支援に努めるほか、地域内における受発注の流動化、ISO認証取得、企業グループ組織化の支援・促進に努め、地域企業の活性化に向けた施策の充実を図ってまいります。 さらに、市街地型の新事業を創出するため、花巻駅前なはん通りに「(仮称)花巻市ビジネス・インキュベータ」施設を建設し、中心市街地に新たな産業活力の導入を図ります。 雇用環境の安定確保については、新規学卒者や一般求職者、Uターン等個別状況に応じた支援の充実を図るほか、職業能力開発事業及びはなまき匠の里推進事業の展開による高度技能者の育成並びにその継承に取り組んでまいります。 次に、観光については、宮沢賢治童話村第二期整備に基づき、ログハウス展示館「賢治の教室」の整備など観光の拠点化を促進するとともに、観光情報の提供を充実し新たな誘客に努めてまいります。 また、「賢治生誕祭」や「花巻まつり」「わんこそば全日本大会」など特色あるイベントを充実するほか、これらイベントを生かした花巻地区広域連携による観光キャンペーンを展開するとともに、イーハトーブの郷から全国に情報を発信し誘客に努めてまいります。 さらに、空港所在都市としての利便性を生かした外国人観光客の誘客のため、海外ミッションへの参加や官民一体となった観光プロモーションを実施し、観光を軸とした交流人口の拡大に取り組んでまいります。 物産振興については、友好都市平塚市での物産展の開催を初め、県内外で開催される観光物産展、観光キャンペーン等に積極的に参加するとともに、消費者ニーズの把握と地場産品の販路拡大や特産品の開発に努めてまいります。 第6は、ふれあいの輪が広がる交流環境づくりについてであります。 まず、コミュニティー活動の推進についてでありますが、市民相互の触れ合いと交流を深め、魅力あるまちづくりの環境を整備するため、地域コミュニティーが実施する自主活動を初め、近年高まりを見せている市民グループの活動やボランティア、NPO活動に対し「はなまきみんなで創るふるさと事業」の活用により積極的に支援してまいります。 次に、友好都市交流推進については、平塚・花巻交流の森を活用した平塚市・十和田市少年少女交流キャンプの実施や「湘南ひらつか七夕まつり」への郷土芸能の派遣、小学生を対象としたホームステイ交流など、一層の相互交流に努めてまいります。 また、国際交流の推進については、財団法人花巻国際交流協会と緊密な連携のもとに、民間交流を促進するとともに、国際姉妹都市ホットスプリングス市との交流を推進するため、青少年海外派遣研修事業や市民姉妹都市研修派遣事業の継続など市民交流の促進を図ってまいります。 また、在住外国人の円滑な日常生活を支援するため、外国語による市民生活ハンドブックの作成をしてまいります。 男女共同参画社会の形成については、新たに組織を整備し、花巻市男女共同参画基本計画の積極的な推進を図り、男女が共同で豊かな地域社会を構築するための研修機会の拡充を図るとともに、岩手県女性海外研修参加者への助成や女性センター設置に向けた調査研究を行ってまいります。 第7は、計画の実現に向けたしくみづくりについてであります。 まず、市民参画と情報提供については、市政の基本は市民にあるとの認識に立ち、市民とともに歩む市政の実現のため、広く市民の皆様からの御意見・御提言をいただきながら市政運営に努めるとともに、インターネット等多様な情報の提供手段を活用した広聴広報活動に努めてまいります。 また、IT社会が急速に進展する中、事務処理の効率化はもとより市民への質の高い行政サービスの提供を行うため、全庁LANシステムの整備を一層充実してまいります。 行政改革の推進については、地方分権時代にふさわしい簡素で効率的な行政システムを確立する必要があることから、新たな行政改革大綱を策定するとともに、下水道事業農業集落排水事業合併処理浄化槽に係る事業の一元化等、行政組織並びに事務事業評価による事業の見直しなどを行い、財政の健全化に努めてまいります。 また、住民票等自動交付機の利用時間の延長・庁舎外設置を初め窓口業務の時間延長など、市民の新たな要望にこたえ市民サービスの向上に努めてまいります。 広域行政の推進については、これまでも花巻管内の一部事務組合による共同処理を初め、4市町による職員交流、イベントの共同開催等、構成市町の歴史や文化を尊重しながら、それぞれの特性を生かした地域づくりを推進し、広域的に一体となった施策の展開に努めてきたところであります。 また、地方分権の推進、少子高齢化の進展、国・地方を通じての厳しい財政環境等市町村を取り巻く情勢が大きく変化していることから、自治体の財政基盤の強化や広域的な施策の対応が強く求められ、市町村合併の推進は避けて通れない大きな課題となっております。 このため、今後も一層、さきに県より示された「広域行政推進指針」に配意しながら、地域住民が将来的に望む姿を見きわめるとともに、花巻地方4市町で構成する「花巻地区広域行政研究会」において合併を視野に入れた議論を重ねてまいります。 さらに、住民が合併をみずからの問題としてとらえ、その判断ができるような情報を積極的に提供するなど、4市町が団結した県央の地域拠点形成都市の実現に向け最大限の努力をしてまいります。 以上、市政運営基本方針と平成13年度における主要な施策について申し上げましたが、21世紀という新時代の扉が開かれた今、経済、社会、行財政と国・地方を挙げて一大変革を迎えており、これからは行政に携わる1人1人が変革の意識を持つこととともに、行政と住民が互いに協力し、役割を分担しながらおのおのがその能力を発揮したまちづくりに取り組む時代となっております。 また、まちづくりはその都市の持つ歴史的、社会的、自然的な条件を基本に「人づくり」「物づくり」「仕組みづくり」をすることであり、市民が生きがいを持って安心してゆとりのある暮らしができる地域社会を構築することであります。 このため、私は先頭に立ってさまざまな情勢の変化に適切に対処しながら、このイーハトーブの大地・花巻を舞台に人、物の交流を活発化させ、にぎわいと活力あふれる地域社会の構築に向けて、職員の「志の高さ 決意の強さ」を促し、一丸となって「新世紀の花巻」を導くまちづくりに渾身の努力を傾注してまいる所存であります。 終わりに、かつて宮沢賢治が農民芸術概論綱要の中で詩的に表現した「世界に対する大なる希願をまず起こせ 強く正しく生活せよ 苦難をさけず直進せよ」という一節を胸中に記し、私の所信表明といたします。 議員の皆様並びに市民の皆様の一層の御理解と御協力を心からお願い申し上げる次第であります。 ○議長(畠山幸治君) ただいまの施政方針演述の演述書配付のため、暫時休憩いたします。          午前10時45分 休憩          午前10時47分 開議 ○議長(畠山幸治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第4、教育行政方針演述に入ります。 教育委員会委員長から教育行政方針に関する演述のための発言を求められておりますのでこれを許します。 佐藤教育委員長。    (教育委員長登壇) ◎教育委員長(佐藤昭三君) 平成13年第2回花巻市議会定例会の開会に当たり、教育委員会の主要な施策につきまして御説明申し上げ御理解を賜りたいと存じます。 本市の教育が、市民の教育に寄せる熱意と関係者のたゆまぬ努力により、学校教育、社会教育、文化、スポーツ各般にわたって着実に進展を遂げてまいりましたことに対しまして、心から感謝申し上げます。 本年は、21世紀という新しい時代の幕あけの記念すべき年となりましたが、この世紀の変わり目に当たり、激動の20世紀を総括し、将来の確固とした展望を持って歩み出さなければならないものと存じております。 我が国は、戦後、目覚ましい経済発展を遂げてまいりましたが、社会が物質的に豊かになる過程で価値観の多様化が進み、また、バブル経済崩壊後の経済的な停滞や国際化、情報化の進行による急激な社会経済環境の変化の中で、社会共通の目的や目標が失われているとの指摘がなされております。このような中で、新しい時代に適合し、今後とも着実な発展を実現していくためにはあらゆる社会システムの基盤となる教育の役割がますます重要になってくるものと思われます。 昨年末に、内閣総理大臣の私的諮問機関であります教育改革国民会議から、21世紀の教育のあり方について、17の提案から成る最終報告が出されたところでありますが、その中で、教育の問題は教育を受ける人がよりよき存在となるために重要であるにとどまらず、社会や国の将来を左右するものであり、教育こそは人間社会の存立基盤であるとし、今こそ基本に立ち返り勇気を持って果断に必要な教育改革を実行しなければならないとしております。 この教育改革国民会議の提案を受け、文部科学省では新世紀のスタートとなる本年を教育新生元年と位置づけ、先般「21世紀教育新生プラン」として、基礎学力の向上や父母や地域に信頼される学校づくりなど、7つの重点戦略から成る具体的な施策やこれらを実行するためのタイムスケジュールを示したところであります。 こうした教育を取り巻く環境の変化や国の教育改革に向けた動きを十分に踏まえながら、希望に満ちた新しい時代の幕あけとして意義ある年となるよう、教育委員会の総力を結集し「自ら学び文化を育む生涯学習環境づくり」の実現に向け、積極的な施策の展開を図ってまいります。 以下、平成13年度の施策の概要につきまして申し上げます。 第1は、生涯学園都市をめざした学習環境の整備についてであります。 近年、国際化・高度情報化の進展、少子高齢化社会の到来、科学技術の進歩、環境問題の深刻化、地方分権社会への移行など、社会経済情勢は大きく変化しており、加えて社会の成熟化に伴い、人々の生活意識や価値観の多様化が進む中で、1人1人がみずから進んで積極的に学ぶ生涯学習への意欲が一段と高まっております。このため、市民がひとしく生涯にわたって充実した人生を送るための生涯学習社会の実現に向け、花巻市生涯学習振興計画を策定し、中・長期的な展望に立った施策を積極的に推進してまいります。 また、岩手県生涯学習推進センター等関係機関との連携のもと、インターネットや情報提供システムの活用による学習情報の提供、生涯学習フェアの開催など、学習意識の啓発を行いながら、市民個々のニーズに応じた学習活動の支援に努めてまいります。 第2は、生きる力を育む学校教育の推進についてであります。 学校教育は生涯学習の基礎を培うとの観点に立ち、基礎・基本の定着を図るとともに、子供たちが「ゆとり」のある学習活動の中で、みずから学びみずから考え、主体的に判断し、行動する能力や、みずからを律しつつ他人を思いやる心、体力や心身の健康など「生きる力」を育み、社会の変化にみずから柔軟に対応できる資質や能力の育成に努めてまいります。 特にも、平成14年度から実施される完全学校週5日制の趣旨や新教育課程への移行措置を踏まえ、特色ある学校づくりを一層推進するとともに、知・徳・体のバランスのとれた教育活動を展開してまいります。 このため、基礎・基本の学習内容の定着状況の把握と分析に基づく指導法の改善や少人数授業を推進するとともに、幼稚園・保育園・小学校連携による幼児期からの一貫した心の教育の充実や朝読書の推進、児童・生徒の体力・運動能力の向上を図る指導法の改善などに努めてまいります。 一方、いじめや不登校などの問題につきましては、研修を通して教師の指導力の向上を図るとともに、スクールカウンセラーや「心の教室相談員」の配置による教育相談体制の充実、適応指導教室「風の子ひろば」と各学校との連携による指導の充実に万全を期してまいります。 国際理解教育につきましては、ホットスプリングス市への中・高校生の派遣やフルブライトメモリアル基金事業による共同研究に取り組むとともに、県の委託事業としてモデル校による小学校国際理解教育推進事業を実施し、小学校における英会話等の学習のあり方について、調査研究を進めてまいります。 情報教育につきましては、コンピューターを学習指導に活用できる教員の指導力の一層の向上のために、引き続き「情報教育推進員派遣事業」による支援や研修会の開催を行うとともに、インターネットを活用した授業の展開やコンピューター機器の更新など、情報教育の充実に努めてまいります。 学校給食につきましては、宮野目学校給食共同調理場の改築により、市内すべての給食共同調理場がドライシステム化することになりましたが、今後とも衛生管理に万全を期してまいります。 私学につきましては、独自の建学精神による特色ある教育活動を展開しており、本市の学校教育の発展に大きな役割を果たしていることから、その自主性を尊重しながら支援に努めてまいります。 第3は、豊かなくらしを創る社会教育の充実についてであります。 生涯学習推進の中核的役割を担う社会教育については、市民が、いつでも、どこでも、自由に学習機会を選択して学ぶことができるよう、環境の整備を行うとともに、学習機会の拡充や学習メニューの開発に努めてまいります。 特にも、青少年教育につきましては、子供たちの地域行事への参画・交流を推進する「青少年アクティブ事業」を新たに実施し、次代を担う子供たちが、地域社会の中で生き生きと活動することを通して、自分と地域とのつながりを実感し、その一員としての自覚と行動力を高めることができるよう努めてまいります。 また、子供たちの心の教育に最も重要な役割を担っている家庭教育を支援するため、現代家庭教育講座のメニューの充実を図るとともに、企業等との連携により職場へ出向いての講座を開設するなど、子育て支援に努めてまいります。 さらに、IT(情報技術)等の現代的課題に即した市民講座の開設につきましては、地域社会の教育機能の活用や民間教育団体及び指導者等との連携により、一層の充実を図ってまいります。 成人教育につきましては、学習機会の拡充のために夜間講座の開設をふやすとともに、富士大学市民セミナーや保健大学などの専門講座の充実、まなび学園と地区公民館との連携による特色ある講座の開設など、市民の多様な学習ニーズにこたえられるよう努めてまいります。 学校週5日制につきましては、来年からの本格実施に向け準備体制を整える最終段階に入ることから、学校週5日制充実委員会の提言を踏まえ、地域や青少年育成団体等との連携を密にしながら支援体制の整備を行うとともに、学校週5日制の趣旨の一層の理解が得られるよう、市民参加によるフォーラム開催などの啓発事業を通して、5日制導入後の対応が円滑に行われるように努めてまいります。 図書館の運営につきましては、利用者のニーズにこたえた図書資料の充実を図るとともに、インターネット等の急激な情報化に対応する情報システムの構築・整備を進めるなど、きめ細かな市民サービスの向上に努めてまいります。 第4は、健康づくりとスポーツ・レクリエーションの振興についてであります。 平均寿命の伸長による高齢社会の到来や、都市化や生活の利便化等の振興に伴い、日常生活において身体を動かす機会が減少しているとの指摘がなされておりますが、健康で生きがいのある豊かな暮らしを送るためには、スポーツを通じた健康づくりは欠くことのできないものであり、その重要性はますます高まっております。 このため、花巻市スポーツ振興計画に基づき、生涯スポーツ社会の実現に向けた推進体制の整備を図るとともに、本年10月に当市を主会場に花巻地方で開催される岩手県民スポーツ・レクリエーション祭など、より多くの人々が気軽に参加できる大会や教室を開催し、ニュースポーツ等の普及に努めてまいります。 また、早起きマラソンは県内に誇る伝統と実績のある取り組みであり、昨年の25周年記念事業の成果を基盤に参加者の増加と定着を推進し、より一層の充実を図ってまいります。 競技スポーツの振興につきましては、体育協会を初め関係団体との連携を強め、指導者の養成確保を図るとともに、イーハトーブレディース駅伝やジュニアサッカーカーニバル、東北女子フットサル大会等の開催に努めてまいります。 学校体育・スポーツの充実につきましては、児童・生徒の心身の健全な発達を図るため、新体力テストに基づく適切な指導と顕彰事業により、体力・運動能力の向上を図ってまいります。 なお、鉛温泉スキー場の運営につきましては、地元の方々やスキー関係団体等との連携を図りながら運営に万全を期すとともに、市内唯一の貴重なウインタースポーツの拠点施設として市民の生涯スポーツの振興に寄与できるよう努めてまいります。 特にも、子供たちがスキーを通して身体を鍛えるとともに、豊かな大自然と対峙しながら厳寒の中で耐久力を養い満足感を味わえることは、「生きる力」の醸成につながるものであり、積極的な活用を図ってまいります。 第5は、創造性豊かな地域文化の振興についてであります。 文化は、人々の創造性をはぐくみ、社会や経済に活力を生み出す源泉であり、市民1人1人が真にゆとりと潤いを実感できる生活を実現するためにも、その果たす役割はますます重要になってきております。すぐれた先人の業績を継承し、地域に根差した特色ある文化を創造するため、宮沢賢治記念館、宮沢賢治イーハトーブ館、花巻新渡戸記念館の連携を強化しながら、企画展や講座の充実を図り、市民に親しまれる施設の運営に努めるとともに、昨年実施した宮沢賢治国際フェスティバル2000で好評を博した学校への出前講座「風のセミナー」を継続実施してまいります。 芸術文化活動の推進につきましては、市民芸術祭等市民の創作活動への支援や、文化会館事業の充実によるすぐれた芸術の鑑賞機会の提供などの施策を推進することにより、市民のニーズを踏まえた芸術文化の活動の推進に努めてまいります。 文化遺産の保全につきましては、久田野遺跡等埋蔵文化財の発掘調査や花巻城跡環境整備のための調査研究を行うとともに、後継者確保が厳しい状況にある郷土芸能の実態調査を行い、保存育成策の検討を進めてまいります。 博物館の建設につきましては、偶然にも工事施工箇所から発見された約100万年前と推定されるアケボノゾウの足跡化石を活用すべく、一部設計の見直しを行いながら、魅力ある博物館の建設を目指し、建築工事の推進と展示資料の充実に努めてまいります。 以上、平成13年度の施策の基本的な方向について、所信の一端を申し上げましたが、新しい時代を輝けるものにするために、地域に開かれた教育行政の推進を目指し、教育問題懇談会の開催等を通して市民や有識者の方々の御意見・御指導をいただきながら、施策の展開に全力を傾注してまいる所存でありますので、皆様の一層の御理解と御協力をお願い申し上げまして、私の演述を終わります。 ○議長(畠山幸治君) ただいまの教育行政方針演述の演述書配付のため、暫時休憩いたします。          午前11時5分 休憩          午前11時6分 開議 ○議長(畠山幸治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第5、諸般の報告を行います。 最初に、議長から報告いたします。 本定例会に出席を求めた方は、市長、教育委員会委員長選挙管理委員会委員長農業委員会会長、監査委員であります。 ○議長(畠山幸治君) 次に、本定例会の付議事件は、別紙のとおりお手元に配付しておりますので、これにより御了承願います。 その他につきましては、事務局長に報告いたさせます。 事務局長。 ◎事務局長(川村英夫君) 御報告いたします。 監査委員から、現金出納検査の結果について報告が参っております。 現金出納検査は平成13年1月分でございます。 その結果は、出納計算書及び関係諸帳簿と、指定金融機関提出の歳入歳出月計対照表及び残高証明書を照合した結果、各会計、各基金及び歳入歳出外現金とも計数上の誤りは認められなかったというものであります。 その他につきましては、お手元に事務報告書を配付いたしておりますので、これにより御了承願います。 ○議長(畠山幸治君) 次に、市長から行政報告について発言を求められておりますので、これを許します。 渡辺市長。    (市長登壇) ◎市長(渡辺勉君) 本年第2回花巻市議会定例会の開会に当たりまして、行政報告について申し上げます。 初めに、花巻市公設地方卸売市場の水産部の卸売業者について報告いたします。 株式会社花巻丸水が業績不振により、去る1月5日をもって卸売業務を廃止したことを受け、花巻海産物商業協同組合に対しまして、海産物等の食材の確保と供給について、引き続き、当分の間の取り組みを要請いたしますとともに、新たな卸売業者の立ち上げについて、花巻商工会議所等関係機関及び関係者による協議を進めてまいっているところであります。 現在までの協議の中で、当市場における青果部及び水産部の両面による正常な機能の回復が急がれるとして、水産部の新たな卸売会社を設立することが確認されるとともに、資本金の額、出資者の範囲、業務施設の確保等についての協議が進められているところであります。 市といたしましては、これら関係者等の協議が速やかに取り進められ、新会社が早期に設立されるよう積極的に推進し、一日も早い水産部の卸売業務の再開による生鮮食品の確保と供給に万全を期してまいりたいと存じております。 次に、(仮称)花巻市博物館建設敷地内で出土いたしましたゾウの足跡保存について、御報告いたします。 ゾウの足跡保存の方法につきましては、これまでいろいろな機会に市民の皆様からお寄せいただいた貴重な御意見や専門家の指導も得ながら、博物館建設工事の影響等を勘案しながら、実現可能な保存展示の方法について、多様な角度から鋭意検討を重ねてきたところであります。 こうした検討の結果、現在予定しておりました博物館建設の位置を西側に移動することによって、出現した足跡の可能な限りの現状保存と切り取り保存が技術的に可能になりましたので、これを覆土等によって保存するとともに、建物と建物の空間部分、いわゆるドライエリア部分に、足跡が出現した状態を模式で復元し、来館者へ太古のロマンを感じ取っていただけるような展示にしてまいりたいと考えているところでございます。 なお、詳細につきましては、本日の市議会全員協議会におきまして御説明申し上げたいと存じておりますので、よろしくお願い申し上げる次第であります。 次に、社会福祉法人花巻市社会福祉協議会「まごころ金庫」の運用に係る損失問題についてでありますが、法人では岩手県の指導に基づき、「まごころ金庫」の損失補てん策について、協議をしてまいりましたが、引き続き、社債を購入した当時の役員を含めて、法的な面などさまざまな角度から勉強会を重ね、市民の理解が得られるよう鋭意努力しているところであります。 市といたしましても、その経過を注視するとともに、早期に事態の収拾を図るよう助言してまいりたいと存じております。 以上で行政報告を終わります。 ○議長(畠山幸治君) ただいまの市長の行政報告に対し、質問の方があればこれを許します。 質問の方ありませんか。    (「なし」の声あり) ○議長(畠山幸治君) なしと認め、行政報告を終わります。
    ○議長(畠山幸治君) 日程第6、議案第2号花巻市手数料条例及び花巻市税条例の一部を改正する条例から日程第41、報告第1号除雪作業に伴う事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についての36件を一括議題といたします。 議案第2号から議案第28号まで及び報告第1号の28件について提出者から提案理由の説明を求めます。 高橋総務部長。 ◎総務部長(高橋勲君) 本日提案いたしました各案件について御説明いたします。 議案第2号は、花巻市手数料条例及び花巻市税条例の一部を改正する条例でありますが、これは花巻市手数料条例及び花巻市税条例中の証明書などの交付手数料の額を改定しようとするものであります。 議案第3号は、宮沢賢治童話村条例の一部を改正する条例でありますが、これは賢治の学校の入館料の額を改定するとともに、宮沢賢治記念館との共通券について所要の整理をしようとするものであります。 議案第4号は、花巻市交通広場条例の一部を改正する条例でありますが、これは交通広場の路線バス等の使用料を廃止しようとするものであります。 議案第5号は、花巻市スポーツキャンプむら条例の一部を改正する条例でありますが、これはメーングラウンド及びサブグラウンドの使用料の額を改定しようとするものであります。 議案第6号は、地区社会体育館条例の一部を改正する条例でありますが、これは地区社会体育館及び体育センターの使用料を廃止しようとするものであります。 議案第7号は、花巻市農業集落排水事業分担金条例の一部を改正する条例でありますが、これは事業が完了した地区における新たな受益者の分担金について定めようとするものであります。 議案第8号は、花巻都市計画下水道事業受益者負担金に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは公共下水道事業区域の拡大に伴い、都市計画事業認可区域外の受益者から分担金を徴収しようとするものであります。 議案第9号は、花巻市農業集落排水施設条例の一部を改正する条例でありますが、これは農業集落排水施設に湯本南方地区農業集落排水施設を加えようとするものであります。 議案第10号は、良好な居住環境の形成を図るため、花巻市地区計画区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは地区計画が定められる不動上諏訪地区において、建築基準法に基づき、建築物の制限を行おうとするものであります。 議案第11号は、花巻市の議会議員及び長の選挙における選挙運動用自動車の使用及びポスター作成の公営に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは公職選挙法の一部改正に伴い、条例中の引用条項について所要の整理をしようとするものであります。 議案第12号は、花巻市国民健康保険出産費資金貸付基金条例でありますが、これは出産費資金の貸し付けを行うための基金を設置するため条例を制定しようとするものであります。 議案第13号は、高齢者等貸付牛購入基金条例の一部を改正する条例でありますが、これは基金の額を変更しようとするものであります。 議案第14号は、花巻市老人福祉センター設置条例の一部を改正する条例でありますが、これは老人福祉センターの管理を社団法人花巻市シルバー人材センターに委託しようとするものであります。 議案第15号は、花巻市都市公園条例の一部を改正する条例でありますが、これは日居城野運動公園の総合体育館等の管理を財団法人花巻市都市施設管理公社に委託しようとするものであります。 議案第16号は、花巻市職員の再任用に関する条例でありますが、これは地方公務員法の一部改正に伴い、職員の再任用に関し必要な事項を定めるため条例を設置しようとするものであります。 議案第17号は、花巻市職員の再任用に関する条例の施行に伴う関係条例の整備に関する条例でありますが、これは花巻市職員の再任用に関する条例の施行に伴いまして、一般職の職員の給与に関する条例、企業職員の給与の種類及び基準に関する条例、職員の育児休業等に関する条例、花巻市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の4条例について、必要事項を整備しようとするものであります。 議案第18号は、花巻地区広域行政組合規約の変更の協議に関し議決を求めることについてでありますが、これは共同処理する事務のうち粗大ごみの収集運搬に関する事務を廃止するため、規約の変更について構成団体に協議があったことに関し議会の議決を求めるものであります。 議案第19号は、市営土地改良事業の施行に関し議決を求めることについてでありますが、これは笹間・太田地区農村総合整備事業(集落型)のうち、山口用水路の整備を市営土地改良事業として施行しようとするものであります。 議案第20号は、市道の路線の認定、廃止及び変更に関し議決を求めることについてでありますが、これは市道の改良整備などに伴い、市道の路線を認定、廃止及び変更しようとするものであります。 議案第21号は、平成12年度花巻市一般会計補正予算(第7号)であります。これは、歳入歳出予算の補正、繰越明許費、債務負担行為の補正及び地方債の補正から成っております。歳入歳出予算の補正につきましては、国の補正に係る追加と事業費の確定などに伴う整理が主な内容となっており、総額4億566万5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ287億6,874万7,000円にしようとするものであります。次に、繰越明許費、地域インターネット導入促進事業ほか22件であります。次に、債務負担行為の補正は、花巻地区広域土地開発公社が金融機関から借り入れる花巻駅周辺地域活性化施設用地取得資金に係る債務補償ほか2件の追加と、小舟渡矢沢線(仮称)上似内跨線橋工事施工負担金ほか1件を変更するものであります。また、地方債の補正は、国の経済対策に対応した商工施設整備事業の追加と、最終事業費見込みにより整理した13件についてそれぞれ変更するものであります。 議案第22号から第27号までは、平成12年度花巻市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)、平成12年度花巻市老人保健特別会計補正予算(第2号)、平成12年度花巻市介護保険特別会計補正予算(第1号)、平成12年度花巻市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1号)、平成12年度花巻市下水道事業特別会計補正予算(第2号)及び平成12年度花巻市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)でありますが、一般会計同様、各特別会計の所要の補正をしようとするものであります。 議案第28号は、平成12年度花巻市水道事業会計補正予算(第2号)でありますが、これは収益的収支及び資本的収支の所要の補正をしようとするものであります。 報告第1号は、除雪作業に伴い生じた事故について、損害賠償の額及び和解の内容を報告するものであります。 以上のとおりであります。よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願いをいたします。 ○議長(畠山幸治君) お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第2号から議案第28号まで及び報告第1号の28件については、3月8日の本会議において審議することといたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(畠山幸治君) 御異議なしと認めます。よって、議案第2号から議案第28号まで及び報告第1号の28件については3月8日の本会議において審議することに決しました。 ○議長(畠山幸治君) 次に、議案第29号から議案第36号までの8件については、提案理由の説明を省略し、議長を除く全員の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。御異議ありませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(畠山幸治君) 御異議なしと認めます。よって、予算議案8件については、議長を除く全員の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。 なお、ただいま設置されました予算特別委員会の委員長互選のための委員会を本会議終了後、直ちに委員会室において開きますので御参集願います。 ○議長(畠山幸治君) 日程第42、請願陳情の付託を行います。 本定例会において、本日まで受理した請願、陳情は、お手元に配付してある文書表のとおりであります。 順次付託をいたします。 第39号請願富士大学周辺連絡道の拡幅舗装についてを議題といたします。 紹介議員から趣旨の説明を願います。 高橋好尚君。    (高橋好尚君登壇) ◆6番(高橋好尚君) 6番高橋好尚であります。 第39号請願富士大学周辺連絡道の拡幅舗装についての請願について趣旨説明をさせていただきます。 富士大学の屋内総合体育館は、屋内に陸上トラック300メートルを有す大型の屋内体育館であります。 さきのインターハイでは、マスゲームの練習場として県内高校生に利用され、インターハイの成功に多大の貢献をしたものと思っております。 また、ワールドカップサッカー公認キャンプ地として花巻市スポーツキャンプむらが認定され、雨天時の練習場として富士大学の屋内体育館が決まっております。これらのイベントは、花巻市の活性化に大いに寄与するものと期待するものでありますし、地域としても大いに歓迎をしております。 さきのインターハイの練習時には、大型バスが何十台も集まり、周辺道路は大型バスのUターンもできず、大変な渋滞となりました。抜けるのも困難、Uターンも難しく、参加高校のバスに不便をかけたものと思われます。また、地域では交通渋滞で困った経緯があります。ワールドカップサッカーの公認施設としてアピールをし、誘致に取り組む上でも、大型バスのUターンルートが確保、確立されていることが必要条件であると思います。 そこで、本請願の山の神南中根子線、これは富士大通りであります。これと産業道路である下根子南線、これは公設市場の通りであります。これを連絡する現存市道約65メートルを拡幅舗装して、大型バスの周回ルートを確保していただきたいというものです。 本請願に当たりましては、地権者の了解について大筋で了解をいただいているものであります。このことは、学生の通学上も、また地域住民の利便性の向上することでもあります。 現地御見聞をいただき、御審議をいただき、対処していただきますよう要望するものであります。よろしくお願いいたします。 ○議長(畠山幸治君) 本請願は、建設常任委員会に付託いたします。 ○議長(畠山幸治君) 次に、第40号陳情小中学校教科書の公正な採択を求めることについて及び第41号陳情私立幼稚園運営費補助金増額に関することについてを一括議題といたします。 本2件の陳情は、それぞれ文教福祉常任委員会に付託いたします。 ○議長(畠山幸治君) 次に、第42号請願男性助産士導入に反対することについてを議題といたします。 紹介議員から趣旨の説明を願います。 藤井英子さん。    (藤井英子君登壇) ◆15番(藤井英子君) 15番藤井英子です。 それでは、紹介議員を代表しまして、第42号請願趣旨説明をさせていただきます。 助産婦の国家資格については、保健婦助産婦看護婦法で定められています。男性への開放を求める動きは、昭和50年代後半から日本看護協会が、看護士、保育士に続く男女平等を実現しようと働きかけてきました。また、平成12年に入り、改正に慎重だった日本助産婦協会本部が、末端の会員に意思を諮ることもなく、情報公開、女性の拒否権、選択権の条件つきで改正に同意したことから動きが本格化しております。 しかし、これらの動きは子供を産む女性たちから声が上がったものでもなく、望んだものでもありません。何のための、だれのための改正なのか理解できません。男女平等は、不都合をこうむっているのを変えるためのものです。不都合がないのになぜ導入しようとするのかわかりません。 妊娠、出産は唯一の性差であり、男性との経験の共有は難しいものです。 また、医師と助産婦は仕事の役割も性質も違い、助産婦の仕事は医師よりも長時間にわたり女性の体に直接接触します。大変デリケートなものです。 さらに、大半の病院が、ぎりぎりのスタッフの夜間、当直が男性だから産むのを延ばすなどできないし、またかわりの助産婦を選択できる状況にはなっていません。 お産は、病気ではなく自然の営みの1つです。女性たちが安心して産める環境づくりを望みます。 委員各位におかれましては、慎重審議の上、御採択いただきますようお願いを申し上げまして、趣旨説明といたします。 以上、終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(畠山幸治君) 本請願は、文教福祉常任委員会に付託いたします。 ○議長(畠山幸治君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。          午前11時32分 散会...