金沢市議会 1988-12-15 12月15日-03号
自然の大地と雪国の気温が豊かな雪解け水を生み出す原理によって、自然条件と住む町のよさを生かした新しい雪処理方法の発見ではなかろうかと思うのでありますが、市長はどのように受けとめておられるのか、考えをお聞かせ願いたいのであります。
自然の大地と雪国の気温が豊かな雪解け水を生み出す原理によって、自然条件と住む町のよさを生かした新しい雪処理方法の発見ではなかろうかと思うのでありますが、市長はどのように受けとめておられるのか、考えをお聞かせ願いたいのであります。
市民には、広報、回覧などを通じて、除排雪の協力をお願いしておるところでありますが、雪国に住む者として、自分の町は自分たちの手で守るという連帯意識にあわせまして、市民と行政が一体となって、この冬の快適な生活環境を確保したいと、そしてそれに取り組んでいくつもりであります。
新潟県高田市等、多雪都市の歩道の雪よけに、伝統的施設としてあった「雁木」や「こみせ」と言われるものが、急速な都市化で姿を消しつつあることから、このほど建設省が現代風にアレンジしたアーケード形式に変えて雪よけ回廊を積極的に整備し、雪国の都市計画を進めるとのことでありますが、本市でも一部商店街のアーケードはあるものの、雪よけ歩道を確保する視点から、いま一度トータル的に見る必要があるのではないでしょうか。
比較的従来型農業にある本市にあっても、雪国を克服すべく温床ハウス農業もふえつつあるのであります。しかしながら、これらハウスに市は固定資産税を課税をしているのであり、63年度の課税対象は 116棟、3万 6,543平米で、 323万 3,000円の課税で、課税理由は、温床施設といえども屋根や壁がガラス張りであれば半永久的な建築物として、家屋の様態として取り扱っているとのことであります。
例えば、信号機や横断歩道、また防護さくや雪国では欠くことのできない消雪装置があります。これらの設置については、県の事業で施行されるもの、あるいは市の事業で施行されるものがありますが、必ずしも満足のいくものとはなっておりません。とりわけ交通信号機の設置については、昭和61年から始まった5カ年計画の3年目になりますが、県内全体で1年間に設置される信号機は20基から21~22基であります。
今冬の雪は例年に比べて3分の1から4分の1程度しかなく、我々雪国に住む者にとっては、雪のない生活がいかに暮らしやすく住みよいものか、改めて認識されたことと存じます。本市におきましては、このような雪のない都市を目指して、昭和43年から幹線道路や主要交差点などに地下水を利用した消雪装置を設置し、冬季間の交通確保や市民生活の安定を図ってきたわけであります。