小松市議会 2019-09-10 令和元年第4回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2019-09-10
鼻毛を伸ばして暗愚を装い、お家取り潰しを狙う徳川幕府から前田家を守ったとの魅力的な逸話も数多くあります。その割には市民の認知度、浸透度が低いように感じます。 毎年のどんどんまつりで和田市長みずからが利常公のコスチュームでPR発信に努められていらっしゃいますが、小松市民誰もが語り部となれるような先人教育。
鼻毛を伸ばして暗愚を装い、お家取り潰しを狙う徳川幕府から前田家を守ったとの魅力的な逸話も数多くあります。その割には市民の認知度、浸透度が低いように感じます。 毎年のどんどんまつりで和田市長みずからが利常公のコスチュームでPR発信に努められていらっしゃいますが、小松市民誰もが語り部となれるような先人教育。
さて、湯涌温泉における毎年の恒例行事の一つに、加賀藩が徳川幕府に雪氷を献上したことに由来する氷室開きがあります。その氷室小屋が建つ玉泉湖周辺には、かつてミズバショウ園が整備されておりました。しかしながら、平成20年の浅野川水害によって荒れてしまい、残念ながら、現在も荒廃したままとなっております。
これは藩政時代に加賀藩から徳川幕府へ氷を献上する日でもありました。夏の暑い時期に金沢から江戸の藩邸まで氷を運び、将軍献上のために無事に届けられるよう、神社にまんじゅうを供えて祈願されておられました。そんなことから、町民にもこの日はまんじゅうを食べるという風習ができ、このまんじゅうを食べると夏を越す体力を養い、無病息災を願う意味もあるとされています。
また、当時は強大な権力を誇る徳川幕府の時代であって、キリスト教弾圧のための禁教令が発布されているなど、加賀藩としては藩の戦略すべてを表に出すことはできない。というのは、隠れキリシタンが陶工として携わった可能性が極めて高く、もしそのようなことが徳川幕府に露見することは許されるはずもなかったわけであります。
私は、今の政権を徳川幕府に置きかえてみました。友愛を掲げる将軍というのは、いきなり2代目将軍でございまして、秀忠公の役目ではなかろうかと思います。600名余りを同行して、今中国へ行っておられる方が、いわゆる闇将軍、家康公ではなかろうかと思います。この大御所がすべてを今牛耳っているやに見られます。
かつて、徳川幕府時代に始まった朝鮮国との交流は、通信使が来日する形で200年余りで12回に及びました。その11回目に、当時の加賀藩主の命により、千代女の21句が掛け軸、扇子に書き入れられ、献上されております。韓国には千代女の研究者もおられ、2003年の生誕300年祭には旧松任市にも来訪されております。
江戸時代には、徳川幕府の紅葉山文庫や、大名家では前田家の尊経閣文庫などが有名な文庫として知られているのは、各位も御承知のとおりです。また、この時代は出版が規制されていて、庶民に対する大量出版が不可能ということもあり、一般大衆にとっては、貸し本屋が図書館の役割を果たしていました。
あの徳川幕府の全盛期でも、北陸のかぐわしい文化と学問の魅力に引き寄せられて、日本じゅうから当時の最高峰の学者や文化人、芸術家たちが集まった。金沢では、かつての大名家の日本庭園が、そのまま市民の憩いの場として公園になっており、そこを覆う滴るような緑を中心にして、まち全体、いや地域全体が深い大自然としっかり溶け合っているのだ。
私はこの際、鼻毛の殿様と言われ、徳川幕府の警戒を巧みにかわしながら、加賀百万石の基礎を固め、1639年(寛永16年)に長男光高に藩主の座を譲り、かつて小松城主、丹羽長重のもとに人質として預けられ、人質生活を過ごした小松城にあえて隠居した加賀3代藩主、前田利常公。幸いなことに市の指定文化財として本丸のやぐら台の石垣も残っていますし、当時のふすま絵とか格天井も伝わっています。
加賀藩の前田家は外様大名として、常に徳川幕府を気にしながら派手なことができなかった。そして、その名残が現在もあるようであります。そのいい例が新県庁舎ではありませんか。ぶち上げは大変立派なものでした。
前田家はどちらかというと徳川幕府の外様大名の代表でありまして、その辺が徳川幕府との関係をどう保っていくかという苦労をしたのが利常であったというふうに聞いております。そのために婚姻関係を結んだり、あるいは文化行政に力を入れたりして、加賀文化の発祥になったというふうにも思われるわけでありまして、非常におもしろい題材であろうかと私も思っております。
尾崎神社は、文献などによりますと、加賀百万石の末永い存続を願い、外様大名として徳川幕府の締めつけや不作、飢饉による藩内の乱れを一新するなどの目的により、寛永20年に金沢城内北の丸に東照宮として造営され、明治の初めに城内が陸軍に接収されるに伴い現在地に移転され、今日に至っていると伝えられています。