白山市議会 2014-06-12 06月12日-02号
ところが、10年、20年と続けていくうちに、肥満になり、血糖値、血圧、中性脂肪、コレステロール値も高くなって、脳卒中や心臓病を発症するのです。 長い沈黙の期間の後、ある日突然症状が起こり、悪くすれば死に至るのが生活習慣病の怖いところです。中でも糖尿病は自覚症状がなく、健診で初めて糖尿病と告げられるなど、患者数は推定で約890万人、予備軍も含めると約2,210万人と言われています。
ところが、10年、20年と続けていくうちに、肥満になり、血糖値、血圧、中性脂肪、コレステロール値も高くなって、脳卒中や心臓病を発症するのです。 長い沈黙の期間の後、ある日突然症状が起こり、悪くすれば死に至るのが生活習慣病の怖いところです。中でも糖尿病は自覚症状がなく、健診で初めて糖尿病と告げられるなど、患者数は推定で約890万人、予備軍も含めると約2,210万人と言われています。
しかし、学校で生徒に行う健康診断の項目は学校保健安全法に定められており、コレステロール値、血糖値については検査項目にありません。1994年の学校保健安全法の改正で、貧血検査は必ずしも採血を行わなくても眼瞼結膜の視診で行うことができるとされ、全国的に採血による貧血検査を行う学校が減少しています。県内で、現在、血管採血による血液検査が学校で行われている市町は、金沢市と野々市市だけです。
このような状況の中で、金沢市教育委員会は独自に金沢市立中学校2年生全員を対象に、高脂血症検査--総コレステロール値検査を昨年度から始めました。これは、腕の静脈より5から7ccの血液を学校で採血するのです。血液の中には子供のすべての情報が入っているので、学校で採血することに疑問を感じている保護者もいます。また、危険なことは絶対ないと思っていましたが、事故もありました。
検査結果によると、肥満度20%以上が11.8%に上り、昨年より 0.4%増加し、基準血圧値を超える児童が12.2%、基準コレステロール値を超える児童が15.6%と、いずれの項目から見ても成人病につながる危険因子を持つ児童が1割を超えるという驚くべき結果が明らかになったのであります。