輪島市議会 > 2018-12-14 >
12月14日-03号

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  1. 輪島市議会 2018-12-14
    12月14日-03号


    取得元: 輪島市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-01
    平成30年 12月 定例会(第4回)          第4回市議会定例会会議録          平成30年12月14日(金曜日)          (午前10時00分開議)出席議員(16人)   1番  下 善裕         2番  高田正男   3番  鐙 邦夫         4番  森 裕一   5番  西  恵         6番  一二三秀仁   7番  森 正樹         8番  漆谷豊和  10番  上平公一        11番  坂本賢治  12番  大宮 正        13番  椿原正洋  14番  小山 栄        15番  玉岡了英  16番  橋本重勝        17番  中山 勝欠席議員(1人)   9番  竹田一郎---------------------------------------説明のため議場に出席した者の職氏名 市長                 梶 文秋 副市長                坂口 茂 総務部長               中山由紀夫 企画振興部長兼企画課長        大西正浩 福祉環境部長             田中昭二 産業部長               山下博之 建設部長               野口裕一 建設部参事              松瀬勝二 門前総合支所長            宮下敏茂 市立輪島病院事務部長         田方利彦 上下水道局長             吉村正一 会計管理者兼会計課長         上加政伸 総務部総務課長            岡本文明 総務部財政課長            木下 充 総務部監理課長            中村義男 総務部税務課長            白藤真然 福祉環境部市民課長          村田直之 福祉環境部環境対策課長        藤田健市 産業部農林水産課長          中山 隆 建設部土木課長            田川克彦 建設部都市整備課長          中前 豊 産業部農林水産課参事水産振興室長  廣岡清文 教育長                宮坂雅之 教育部長兼教育委員会事務局庶務課長  定見充雄--------------------------------------- △開議・会議時間延長 ○議長(椿原正洋君) おはようございます。これより本日の会議を開きます。 本日の会議時間は、あらかじめこれを延長しておきます。--------------------------------------- △質疑・質問(続) ○議長(椿原正洋君) 日程第1、議案第73号から議案第87号までを一括して議題とし、質疑及び市政一般に関する質問を続行いたします。 坂本賢治議員。     (11番 坂本賢治君登壇) ◆11番(坂本賢治君) おはようございます。 平成最後の12月定例会に当たりまして、私も總持寺祖院と輪島市並びに門前町とのかかわりについて、1点だけ質問をさせていただきます。 曹洞宗大本山總持寺祖院、1321年瑩山禅師によって旧門前町門前に開創されたことは皆様がご案内のとおりであります。通称で門前町と言われる町は全国各地にありますが、自治体名で門前町という名称は旧門前町だけでありました。 大本山總持寺祖院は門前町門前1番邸、この1番邸というのは、明治5年に戸籍が変更されて、普通は番地となっているわけでありますけれども、屋敷番号の番邸を今でも使っております。この總持寺祖院と門前町門前の一部だけがこの屋敷番号の番邸で登記されているところであります。 この大本山總持寺は、不幸にして明治31年4月に災禍により七堂伽藍の大部分を焼失し、それを機に横浜市鶴見区に本山を移しております。その後は祖廟として次々に堂宇が再建され、焼失を免れた慈雲閣や経蔵などのほかに七堂伽藍も再建されました。約2万坪の境内には風光幽玄な曹洞宗大本山の面影をしのばせ、一大聖地として現在に至っております。 曹洞宗のもう一つの大本山である永平寺。ことし10月末に青壮年会の旅行でこの永平寺を訪れる機会がありました。永平寺は福井県永平寺町にあり、この地もまた永平寺とともにある町であります。マイクロバスを永平寺参道の入り口に停車をし、参道を歩きながら境内に入り参拝してまいりました。当日は10月の最終日曜日ということもありまして、永平寺は多くの参拝者でにぎわっておりました。参拝後は沿道沿いにある土産物屋をのぞきながら下山し、車を駐車したお店で昼食をいただいて帰ってきたところであります。 永平寺と永平寺までの参道のにぎわいを見るにつけ、門前町にある總持寺祖院になぜ参道のにぎわいがないのか、そんな単純な疑問を抱いたのは私だけではないと思います。ちなみに、永平寺の年間参拝者数は平成28年が約56万人、平成29年が約52万人であります。一方、輪島市の年間入り込み客数は平成28年が約132万人、平成29年が約120万人、そのうち總持寺祖院参拝者数は平成28年が約5万7,000人、平成29年においては5万人を割り込んでいる状況であります。永平寺の参拝者数に比べますと約1割ほどにとどまっているのが現状であります。もう一つ例を挙げますと、千枚田への入り込みは平成28年、29年それぞれ約60万人前後と推移しております。千枚田への入り込み客数と大本山永平寺への参拝者数がほぼ一致をしていることになります。これほど永平寺と總持寺祖院を訪れる参拝者数に大きな差があることになります。 この参拝者数の大きな差は何なのかと私も考えてみましたが、なかなか単純な理由ではないようにも思います。永平寺は関西圏や中京圏から近いということもあるとは思いますが、それだけではないように思えてなりません。輪島市にとりまして、曹洞宗大本山總持寺祖院は大きな財産だというふうに思います。いま一度、總持寺祖院という大きな財産を生かしたまちづくりを考えるべき時期にあると思います。 平成19年3月に発生した能登半島地震で、震源地に近かった門前町や總持寺周辺でも大きな被害が出ました。その際、地震で被災した住宅の解体撤去、その後の光景を見たとき、バスや乗用車の駐車場を確保し、總持寺の参道として総持寺通り商店街にぎわいを、もう10年以上前になるかと思いますが提案したことがありましたが、当時はライフラインや住宅の復旧・復興が第一優先で、私の提案につきましては聞き置きにされた経緯もあります。 きのう、同僚議員の質問、答弁にもありましたが、曹洞宗大本山總持寺は3年後の2021年に開創700年という記念の年を迎えます。その記念式典は、開創の地である總持寺祖院で行われるとのことであります。 総持寺通り商店街や周辺の皆さんのご協力とご理解をいただいて、總持寺祖院の参道としてにぎわいを創出することは十分可能であり、この商店街が参道としてよみがえる絶好の機会だと思います。先日、私も門前新そばまつり、そして数日前にもこの質問に関係して、いま一度総持寺通り商店街を通り、總持寺山門まで行ってまいりました。商店街では、空き店舗が出ているようでありますが、門前町として、総持寺通り商店街として、新たな一歩を踏み出す絶好の機会であると捉えるべきだというふうに考えております。 開創700年のさまざまな記念行事が予定されておりますので、かなうならば、その前年の2020年までに総持寺通り商店街土産物店や飲食店及び宿泊施設の整備、そして新たな駐車場の確保が必要になろうかというふうに思います。門前町では、平成13年から總持寺祖院周辺街並み環境整備事業も行われ、今すぐにでも總持寺の参道として適応できる街並みとなっております。 問題は、新たな駐車場の確保にあると思います。今現在は、門前高校の横で市営駐車場を運営し、大型バス等の駐車に充てておりますが、この参道を生かすときには、今の市営駐車場も利用可能でありますが、新たな場所で皆さんが総持寺通り商店街を参道として歩けるような場所で駐車場を確保する必要があるかと思います。 参道ににぎわいが創出ができれば、若者の就労の場もできることでしょう。午前中は輪島朝市や千枚田、また市内の観光スポットを回り、市内で昼食をとり、午後には總持寺祖院をゆっくり参拝していただき、参道を歩いて土産物店で買い物を楽しむ。滞在型観光を目指す上で、これほどの好機はないのではないでしょうか。 この曹洞宗は、仏教界の中でも最も檀信徒が多いと言われております。その大本山總持寺祖院が門前町にあり、輪島市にとって何物にもかえがたい大きな財産であります。開創700年というこの大きな節目の年を、一過性の記念行事だけで終わることなく、總持寺周辺の皆さんの意識を高めるとともに、前向きに取り組む地元との橋渡し役を行政として積極的に取り組んでいただきたい、担っていただきたい、そんな思いであります。總持寺祖院の参道でにぎわい創出ができれば、まさしく禅の里として門前地区はさらなる発展ができることと思います。 長々と申し上げましたが、市長の見解と今後の対応、意気込みについて伺いたいと思います。 私の質問はこの1点だけでありますが、この1年を振り返りますと、1月12日にはどか雪豪雪が降り、市民生活に大きな混乱を来しました。また、1月末から低温が数日続き、市内の各地で水道管の破裂が発生し、長期間にわたる断水を余儀なくされた地域がありました。一方で、夏は酷暑の日が連日続き、暑さと闘う日々でもありました。全国的に、余りの暑さから小・中学校エアコン設置の必要性が全国で叫ばれ、来る新年度には各小・中学校エアコン設置が国の認可を得る運びとなりました。それほどの暑さでもありました。そんな酷暑から一転して、8月末から9月にかけては豪雨や台風21号による災害が発生し、市内でも多くの被害が出ております。ことしの漢字「災」のごとく、輪島市でもことしは災害の多い年でありました。 来る新年が輪島市にとりまして平穏な年でありますように、そして輪島市民にとりまして輝かしい年を迎えることをご祈念申し上げまして、私の質問を終わります。 ○議長(椿原正洋君) 門前総合支所長。     (門前総合支所長 宮下敏茂君登壇) ◎門前総合支所長宮下敏茂君) おはようございます。 坂本議員のご質問にお答えいたします。 總持寺祖院とのかかわりについて、最初に總持寺と門前町の関係についてでありますが、門前町という名称の由来は、昭和5年に旧櫛比村が町制に移行する際、全国的に名の通っている曹洞宗大本山總持寺祖院の門前の地にある町であるということから、門前町としたことが始まりであります。その後、昭和29年の合併時にも町名を門前町として、平成18年の旧輪島市との合併時においても輪島市門前町として門前町の名を残しており、1321年の大本山總持寺開創以来、さまざまな面で總持寺と深いつながりがあることから、門前地域を禅の里としてまちづくりを進めているところであります。 次に、2021年に開創700年を迎えるとのことですが、昨日の西議員のご質問にもお答えいたしましたとおり、2021年は總持寺祖院震災復興工事を終える落慶式典と大本山總持寺開創700年の記念を祝う年であり、多くの方々に本市を訪れていただく絶好の機会であると考えております。 総持寺通りを参道としてにぎわい創出へとのことでありますが、平成13年度に總持寺周辺地区の区長の皆様方を中心とした總持寺周辺地区まちづくり協議会が発足し、その話し合いの中から、国の採択を受けて總持寺祖院周辺街並み環境をその後10年間をかけて整備いたしました。その一方で、総持寺通りの商店街は、人口減少や少子高齢化などの社会情勢の変化、後継者問題、能登半島地震の被災などにより空き店舗が目立つようになり、議員ご指摘のとおり、せっかくの總持寺祖院を訪れる観光客の皆様方が境内でその観光を終え、総持寺通りに立ち寄ることが少ないというのが現状であります。こうしたことからも、2021年は総持寺通りにとりましても、現状を打破するための最も大きなチャンスであると考えております。 今後につきましては、総持寺通りの関係者の皆様方や地区の皆様方とともに、空き店舗活用仕組みづくりを初め、軒先などでの土産物販売、そして總持寺祖院拝観の際には、総持寺通りを参道として歩いて通っていただくための新たな駐車スペースの確保など、総持寺通りにぎわい創出も含め、観光客の皆様方が立ち寄りやすい仕掛けづくりをしてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、この2021年を大きな契機としなければならないという気持ちを地域の皆様と共有しながら、絶好の機会を逃すことのないようにしてまいりたいと考えているところでありますので、議員各位のご協力をよろしくお願いいたします。 ○議長(椿原正洋君) 森 裕一議員。     (4番 森 裕一君登壇) ◆4番(森裕一君) おはようございます。 私も先ほどの坂本議員と同じように、2021年總持寺祖院に関する質問を用意しております。 ちょっと、私、久しぶりの質問でございまして少し緊張しておりますが、思い起こせば、私がこの壇上に初めて立たせていただいたのは平成19年6月の議会でした。この年の3月25日に想像もし得なかった能登半島地震の被災により、本当に地元として壊滅的な被害を受けた人々の声を少しでも届けたいとの思いでこの場に立たせていただきました。それ以来、12年近くの月日が流れ、その間には住宅の再建、被災箇所の復旧と、市政では梶市長が先頭に立ち、国では北村前代議士、県では宮下県議等が本当に先頭に立っていただき、そして関係各位の並々ならない奮闘努力のおかげで予想以上のスピードで復旧・復興が進められてきたんだなと今思っております。 このような能登半島地震の中で、その爪跡が今でも残っているのが、先ほどから話をされています總持寺祖院でございます。その總持寺祖院も大きな大祖堂、それから山門の修理も最近、今見えておりますし、仏殿と大きな復旧工事は大体それで終わりまして、残すところは回廊の整備と紫雲臺といいますか、受付がありましたその辺のところが残されておりまして、その復旧も、皆様先ほどからのお話しのとおり、2021年にその復旧工事が全て終わると聞いております。 そこでその復旧工事の完成を終えて、2021年の落慶法要が営まれるということでありますし、またこの2021年、皆様もおっしゃるとおり、開創以来700年の年に当たりまして、大本山總持寺のお考えで、この開創の地、輪島市門前の總持寺祖院でその記念式典が行われると聞いております。私、總持寺祖院の一門徒としまして、そのようなことが門前で行われるということに関しまして、本当に非常に大きな感慨といいますか、こういうことをやってくれるんだなと思って、すごい感慨を感じております。 先ほどの議題の話にありましたように、この曹洞宗大本山總持寺が明治31年の大火によって消失しまして、それをきっかけに明治44年に横浜市鶴見区に移転するということがありました。明治に移りまして、廃仏毀釈といいますかそういう中で、總持寺自身も大変苦労をされた時代があったやに聞いております。そのような中で、大火をきっかけに、まず東京の近くに移転すればどうかというような話が上がりましてそういう結果になったんですが、地元とすれば大変残念なことであり、いろんな運動もあったと聞き及んでおります。そんな中で、移転しましてから100年という歳月が流れておりまして、その間に鶴見のほうでは建物自身も本当にこの祖院から比べたら大きな建物も、建物といいますか七堂伽藍ができております。 そんな中で、その700年の記念式典、当然、私どもとすれば鶴見の總持寺のほうで行われるものと思っておりましたが、今、能登半島地震からの復興もあわせて、輪島市門前の總持寺でやっていただけるということで、本当に感謝しております。このような中で、どのような形で總持寺祖院を選択されたのかなというようなことを考えておりますと、この判断には、現貫首であられます江川辰三禅師のお考えが大きく影響しているのではないかと推察されます。また、江川貫首のお考えの中には、現在、瑩山禅師がご誕生されました越前市庄田町に建立された瑩山禅師ご誕生寺の住職であります總持寺第23世貫首の板橋興宗禅師のお考えからもつながるものと思われております。板橋興宗禅師、今の江川貫首からは2代前の貫首でございますけれども、その板橋興宗禅師が平成10年から16年の間、總持寺の貫首であったとき、この板橋禅師の意向により、現貫首であります江川禅師が平成11年から15年にかけて總持寺祖院の監院職となり、祖院の改革を行ってきたということがございます。 この改革といいますか、その中では、以前は三松関に観光バスが直接乗り入れまして、そこで祖院を見てそのまま帰っていくというようなことで、本当に参道がどうのというかそういうことがありまして、観光バスのほうは、今現在では市の駐車場となっておりますそこのほうに待機していただいて、入っていただくというようなことがあります。また、三松関の中、山門の手前のところですが、そこで売店等の整備、また、倉庫、蔵のほうを改装しまして、祖院の宝物を見せる場所をつくったりというような改革を行っておりまして、先ほどの話でもありました総持寺通り街並み環境整備におきましても影響を与えてきたと考えられます。その考えの根本には、この門前、能登国櫛比庄總持寺を開創されました瑩山禅師やその跡を受け継いで曹洞宗總持寺派を全国に発展させた二祖峨山禅師への強い思いがあったものと考えられます。 このように、大本山總持寺の考えの中で、地震からの復興支援も含め、開創の地である祖院を大切に思っていただけることは、これからのまちづくりへの大きな力となると思います。こちら側としましても、その考えに、そのお気持ちに十分に応えていくことが必要だと考えております。 この開創700年の記念と震災復興落成行事には多くの関係者が輪島を訪れることが予想され、大いににぎわってほしいところではありますが、これをきっかけに輪島市のまちづくりの一つの柱であります禅の里づくりを大きく見直すきっかけとし、イベント終了後もまちのにぎわいを継続できるようなものにするべきではないかと考え、幾つかの質問をしたいと思います。 門前地域には、總持寺と関連する行事や事柄が多く存在しており、改めてそれらを活用したまちづくりをするよい機会ではないかと考えられます。例えば、總持寺輪住制のころ、遠方からの住職は移動手段として北前船を利用し、寄港地である黒島の港に上陸すると、旅装から正装に衣がえし、正式な行列を整えて入山した歴史があります。現在、日本遺産に認定され、国指定の伝統的建造物群保存地区である黒島地区は、歴史的に總持寺とかかわりの深い地区でありますが、このようなかかわりを利用した施策が何か考えられないか。 また、この黒島地区に関して、先般、観光対策特別委員会の報告の中で、兵庫県丹波篠山市で空き家を宿泊、飲食、土産屋として活用している例が述べられていましたが、例えば、黒島の伝統的な街並み保存地区の北前文化を生かした空き家活動などはとても魅力的であり、検討すべきであると思いますが、どう考えますか。 また、門前町大生地区のまんだら村は、かつて能登が密教の修行の場であったこと、總持寺開創以降は曹洞禅が栄えるなど、豊かな精神文化をたたえたことから成立し得た別荘地であります。このまんだら村についても、總持寺の協力を得ながら、より精神的な深みを目指し、新たな活用策として多くの人が訪れることのできる墓地公園のようなものを計画してはと思いますが、どのようにお考えになりますでしょうか。 また、観光振興の観点から、ビュー・サンセットなど宿泊、飲食施設を運営する日本海むら開発公社の役割について、禅の里づくりの中での地域の活性化にどのような役割を担うべきかを考え、そのようなものを進めていくようなものになってほしいと思います。2021年を見据えた禅の里づくりをどのように進めていくのかお聞きします。 以上で、通告による質問を終わりますが、質問書を考えているときに、ふと禅の里なら食事は精進料理が必要ではないかなというのを思いつきました。もちろん、總持寺祖院では精進料理を提供してはおりますが、禅の里として健康食品としても見直されている精進料理を手軽に食べられるような場所にしてほしいなと思いました。このような点も一つの考えとして、まちづくりに考慮していただければ幸いかなと思っております。 最後に、市長におかれましては、新しい年を迎えられましたら、總持寺開創700年を記念するはっぴをつくっていただき、陳情等で大いに宣伝していただきたいと心よりお願いいたしまして、私からの質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(椿原正洋君) 梶 文秋市長。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 皆様、おはようございます。本日もよろしくお願いを申し上げます。 禅の里、總持寺祖院に関して、お二人の議員からこれだけ長時間に熱弁をいただくとは本当にありがたいという思いでいっぱいであります。 總持寺祖院につきましては、もう皆様方のほうがよくご存じだと思いますけれども、福井の永平寺、道元禅師がこれを開山したわけでありますけれども、そのときの道元禅師の4番目のお弟子さんが瑩山禅師であります。そして、永平寺ができて77年後に、その当時羽咋永光寺の住職をされておられた瑩山禅師の夢枕に門前にある諸嶽山、これを引き受けて、しっかり立て直せというお告げがあったようであります。この總持寺は、開創が1321年というふうに言われておりますけれども、また別の資料によりますと、この總持寺祖院の前、いわゆる定賢律師という人が真言宗のお寺としてこの寺を運営していたわけですが、この寺は、実は奈良東大寺を建てた行基上人が總持寺の建物を建てたというふうにも一方で言われております。その意味では、非常に歴史があって、ここに多くの方々がかかわってこられたということは、これはもうこれまでのいろんな書物の中に出てまいります。 とりわけ、峨山禅師、第二祖があれは何年前でしたっけ、650年の大遠忌を迎えました。總持寺祖院で、北信越だけのブロックでその650年のプレイベントという形でそのお参りがなされて、翌年、鶴見の大本山のほうで大遠忌の法要が行われたということもありましたが、非常にたくさんの皆さん方がお集まりいただける、そういう非常に貴重なところでありますけれども、坂本議員のご発言にありましたとおり、永平寺の参拝者に比べて、總持寺祖院の参拝者の数というのは、非常に今厳しい状況にあります。まして、震災の後、修復工事がいろいろと重なってまいりました。そのことも含めて、参拝に来られるお客さんがかなり減少したという、そういうこともあったようであります。 そういったことを含めて、この2021年というのは非常に大事な年になるだろうということは、私どもとしてもいろいろと今、感じながら取り組みを進めているところであります。その意味では、昨日もお答えいたしましたけれども、プロジェクトチームをつくって、まず1年前、ここに大きな焦点を当てながら2021年を迎えていきたいというふうに考えております。いろいろと答弁は用意してありますけれども、それに沿ってお話をいたしますと、3年後の2021年に来訪される皆様方に總持寺祖院以外にもできるだけ多くの場所を複数回訪れていただけるように、開創700年の効果というものを継続できる地域づくりを行っていくということが重要と考えておりますので、總持寺との歴史的な関連性、物語性、そういったものを感じることができる場所に向けて仕組みづくりを行ってまいりたいと思います。 その意味では、議員ご指摘のように、黒島地区というのが非常に重要な地域であると考えております。これは、總持寺が輪番制住職の制度をしいたときに、その住職が交代の際に禅師上陸の地と黒島が言われますように、北前船で寄港されて、そしてその黒島地区でとりわけ森岡屋というふうに私どもは聞いておりますけれども、そこで晋山式に臨むための装束に着がえて、その上で行列をつくって当時の大本山に晋山されたということでありますから、禅を全国に広める発信地であったということで、非常に禅との深い関係性を告知する一つのチャンスだというふうに思っております。 そこで、黒島地区というのは、国が認定をする文化財、いわゆる重要伝統的建造物群保存地区ということになっておりますので、この地区特有の街並み景観、あるいは北前船の文化というものを生かした空き家の活用といったことをこれから考えていくべきだと私どもも思っておりますけれども、その意味では、ゲストハウスなどの宿泊施設、飲食スペース、土産品販売、また、まちがホテルのようにというそういう考え方もないわけではありませんけれども、ただ、この黒島地区というのは、輪島市内の全体の高齢化率は43.4%でありますけれども、特に黒島地区が市内で最も高齢化率の高い地域であります。そういったところで、その仕事をやっていただけるという意欲のある人がおられるかどうか、あるいは空き家になっていてそこをしっかりとそういう、例えば全国に募集をかけて、こういう地域でぜひまちおこしのことも含めて、歴史のあるこの地域で頑張ってみませんかというふうに呼びかけたとしても、そのためには空き家が確実に利用できるかどうか、こういうことが非常に重要なことになってまいります。地域おこし協力隊という制度もありますので、いろんなことで私どもとしてはこの後考えてまいりたいというふうに思っております。 次に、門前の大生地区のまんだら村との関係づけのお尋ねでありますけれども、これも2021年の記念式典を契機としたしまして、禅という言葉、これをキーワードにしながら情報発信を行ってまいりたいと考えております。 現在、まんだら村については、全部で37の区画のうち、3区画が入村可能な状況になっております。したがって、禅を感じる別荘地としての新たな入村者の募集などについても行ってまいりたいと思いますし、現在、入っていただいている住民の皆様と協力関係も構築しながら、まんだら村の活性化について協議を行ってまいりたいと考えております。 ビュー・サンセットの利活用、あるいは日本海むら開発公社についてのお尋ねもあったわけでありますけれども、日本海むら開発公社につきましては、現在、主に宿泊施設でありますビュー・サンセット、あるいは飲食施設、とりわけそば禅、夕陽、そういったところもありますし、じんのびの湯の運営と、こういったところに今かかわっております。そこで、2021年に向けて、禅を感じられる体験メニューの開発、あるいは總持寺祖院周辺地域、黒島地区などで実施する新しい取り組みをそういったところに委ねるかどうかということについては、これは現在の人員を、いわゆるスタッフの体制とかそういうことも含めて可能かどうかということは十分にこれから検討しなければなりませんけれども、なかなか現状はかなり厳しい環境に置かれていると思いますが、またそういった調整も行ってみたいと思っております。 それから、精進料理の話がいきなり出てまいりました。確かに、仏教というものと精進料理というのは非常に大切なところでありますし、和食というのがユネスコにも登録されたという経緯もありますので、その食というものは、例えば輪島の場合はフグというものを売り出そうと、カニを売り出そうと、海女採りのサザエ、アワビ、それはそれぞれ一定程度成功してきていると思いますけれども、この精進料理にスポットを当ててやっていくということについては、行政が主導的にやっていくか、あるいは門前のそれぞれの飲食店を中心としてそれぞれが努力をしていくかという、ここには今度の2021年を目指すプロジェクトチームの中で努力をさせていただくべきだと思っています。 はっぴについては、なかなかとっぴな質問ではありましたけれども、はっぴがハッピーになるかどうかというのは、例えば、その使い方ということと政教分離という問題と、私どもとしてはどういうふうに取り扱いをするかということに少し神経も使いながら、しかし、2021年に向けてということでありますので、チャンスは精いっぱい生かす努力はしてまいりたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(椿原正洋君) 鐙 邦夫議員。     (3番 鐙 邦夫君登壇) ◆3番(鐙邦夫君) おはようございます。日本共産党、鐙 邦夫です。 一般質問を始めます。 最初は、災害廃棄物処理計画についてです。 10月11日付読売新聞によると、災害で発生したごみの仮置き場の候補地や必要面積、大規模災害時の対応などを盛り込んだもの。環境省が2016年の廃棄物処理法の基本方針で、全国の自治体に策定を求めた。計画策定が義務ではないこともあり、同省によると、2017年3月末の全国の市区町村の策定率は24%にとどまっていること、また、県内の市町で策定を終えたのは、金沢、小松、野々市の3市にとどまっており、県は2020年度までに全市町で計画の策定を終えるように市町への働きかけを本格化させるとも書かれています。 能登半島地震もあり、既に体験済みの処理計画の策定がなぜおくれているのですか。 2番目は、公共施設の受動喫煙防止対策についてです。 9月定例会での私の質問に対して、この改正法の公布に伴いまして、輪島市安全衛生委員会より、職員の健康の保持及び増進を図る観点から、早期に対応する要請を受けたところでもあります。いずれにいたしましても、本市といたしましては、法改正の趣旨を踏まえ、適切な措置を講じてまいりたいと考えておりますとの答弁でした。適切な措置は、いつ、どのように講じるのかお尋ねいたします。 私がたばこをやめたのは50歳のときです。鳳至小学校に勤めていたときです。毎月行われる体重測定のとき、養護教諭(保健室の先生です)が、保健指導で喫煙を取り上げていたようです。私は受動喫煙の害も知っていたので、職員室では吸わずに中庭に出て吸っていました。ある日、2階、3階のベランダから「鐙先生、たばこ吸うがやめて、死んでしまうよ」という声が降ってきました。場所を変えても同じでした。ほかの理由もありますが、それでやめることにしたのです。 喫煙後30分は呼吸するたびに肺に残っている有害物質が排出されます。髪や服についた有害成分が蒸発して、周りに拡散します。家族や一緒に仕事をしている周囲の皆さんの健康と命を害する問題でもあることをつけ加えておきます。 3番目は、小・中学校エアコン設置についてです。 この議会に提出された補正予算(案)には、小学校空調設備整備事業費1億6,000万円、中学校空調設備整備事業費1億400万円が計上されています。ことしの夏は40度を超える記録的な酷暑が続き、児童が熱中症で死亡する事故が起きるなど、教室のエアコン未設置が社会問題となりました。地震や台風といった大きな自然災害が相次ぐ中、学校の避難所としての役割からもエアコン設置の必要性が指摘されていました。早急な対策を求める声が国民から上がる中、政府は今回の補正予算案で臨時特例交付金を新設しました。817億円は、設置されていない約17万の全国の普通教室全てに整備した場合の予算規模と言われています。制度上は特別教室や体育館でも可能と聞いています。 そこでお尋ねいたします。 中学校は特別教室も含めて空調設備を整備するとの説明がありましたが、小学校の特別教室は音楽室、図書室、ランチルーム以外は整備しないのですか。 小学校(全てではありませんが)では授業時数を確保するため、運動会を夏休み明けの9月最初の土曜日に行っています。そのため、夏休みの登校日は暑い体育館の中で練習しなければなりません。災害時には避難所ともなる体育館の空調設備の整備は考えていますか。 4番目は、漁業法の改正についてです。 臨時国会の所信表明で、安倍首相は70年ぶりに漁業法を抜本的に改正すると述べました。 現在の漁業制度は、地元に居住し、生活と労働を一体としてみずから海で働く生産者に優先して漁業権を与えています。なぜ、こうした制度をつくったのでしょうか。それは、戦前の反省があります。戦前は羽織漁師といって、都会に住みながら船に乗らず出資者として利益を得る漁業者がいたのです。そこで、行き詰まった漁場関係を全面的に変えるために、漁業法の目的に漁業者及び漁業従事者を主体とする漁業調整機構の運用、漁業の民主化を規定したのです。 改正案では、漁業者を主体とすることも民主化も削除しました。改正案の主な内容は、漁協や地元漁業者を優先してきた養殖、定置網漁業の漁業権を地元の頭越しに企業に直接与え、地元優先のルールは廃止する。2つ目は、海区漁業調整委員会は、公選制から知事による任命制に変え、漁業権の免許などの漁業調整に漁業者の意見を反映しにくくする。3つ目は、遠洋・沖合漁業では、資源管理のために行ってきた漁船のトン数規制をなくし、大型化を進めると聞いています。 これでは、漁業の成長産業化の名のもとに、企業参入や規模拡大を促進し、競争力のない漁協や中小漁業者は切り捨てられることになりませんか。特に、輪島や能登の漁業について考えますと、深刻になるのではないかと思います。 5番目は、輪島病院についてです。 10月28日付「しんぶん赤旗」日曜版には、「具合が悪くても病院に行けない 貧困が奪う命“手遅れ死”のリアル」という見出しの記事が掲載されています。全日本民主医療機関連合会(民医連)加盟の639事業所を対象の調査だけでも、2017年、年間63人に上る手遅れ死がありました。2010年以降、毎年60件台を占めています。「実際にはもっと起きているというのが現場の実感です」と民医連の山本淑子事務局次長は話します。救急搬送後に急変し、十分に事情を把握できないまま亡くなるケースもあるとのこと。民医連調査では、無保険の40代男性が受診中に意識消失、1カ月後に急性腎不全で死亡など、深刻な事例が続出していると具体例を挙げて紹介しています。なぜ限界になるまで受診しなかったのか。その原因は、高すぎる国民健康保険税とたび重なる改悪による重い窓口負担と分析しています。「本来なら救えるはずの人々です。手遅れ死をなくすためには、国保税の引き下げや窓口負担減免制度の拡充が欠かせません。しかし安倍首相は、社会保障のさらなる改悪で負担をふやそうとしている。手遅れ死がさらにふえることを危惧しています」(前出の山本さん)と話しています。手遅れ死亡事例の約8割は40から60代、65歳未満では無職と非正規雇用で8割近くを占めていることもつけ加えておきます。 輪島診療所では、この11月から無料低額診療を始めました。この事業は、生活保護法による保護を受けている者及び無料または診療費の10%以上の減免を受けた者の延べ数が取り扱い患者の総延べ数の10%以上であることという認定基準があり、その条件を満たさないと許可されませんでした。今回の申請では、7月請求分で患者件数が1,119件、延べ患者数は1,587人だったのですが、そのうち国保334件の受診者のうち、生活保護21件、7割減免世帯107人、5割減免世帯53人、2割減免世帯43人や、後期高齢者521件の受診者のうち、9割軽減132人、8.5割軽減157人、5割軽減49人、社会保険関係では5割軽減が28人、2割軽減34人、これまでをトータルしますと、軽減措置のある方が400人、軽減措置なしが121人などの市民生活の厳しい現状の数値を示したところ許可されたとのことです。 ちなみに、2017年の国保加入世帯は5,245世帯(39%)、そのうち7割減免世帯が1,660世帯(32%)、5割減免世帯が832世帯(16%)、2割減免世帯が690世帯(13%)となっています。 輪島病院でも、市民のより一層の安全・安心のため、無料低額診療を申請するお考えはありますか。 6番目は、滞納処分についてです。 広報わじま11月号の27ページに、「滞納処分として、タイヤロックによる差し押さえを実施します」という見出しの記事があり、次のように書かれています。「輪島市では、市税等の公平な負担を実現するため、文書や電話、訪問などによる再三の催告に応じない滞納者に対し、新たな滞納処分として、タイヤロック(ホイールロック)による自動車等の差し押さえを実施します。タイヤロックは、差し押さえを行った自動車などのホイールを専用の装置で固定し、保管命令を行った上で、こちらで解除しない限り使用できなくするというものです。」とあり、つけ加えて、「病気や失業などのやむを得ない理由や特別な事情により市税等を期限内に納めることができない場合は、お早めに税務課にご相談ください。」と書かれています。 お尋ねいたします。 今回のタイヤロックという差し押さえは、県内どの自治体でも行われているのですか。 文書や電話、訪問などによる再三の催告に応じない滞納者は何人いるのですか。 今から10年前の2008年5月28日付朝日新聞の報道です。その要旨ですが、熊本県宇城市三角町の三角港で軽ワゴン車が海に転落し、乗っていた家族7人のうち6人が水死した事故で、亡くなったIさんは固定資産税など市税約100万円を滞納。宇城市は市税滞納者の車などの差し押さえを今年度から始めており、Iさんが所有する4台のうち移動販売車を含む2台を、5月14日、タイヤをロックして差し押さえた。残りの2台のうち1台は廃車同然で、もう一台が海に転落した軽ワゴン車。Iさんは足腰が痛むなど体が弱っていたのに加え、移動販売車を動かせなくなって将来を悲観していたという記事です。 自営業者だけでなく、働く人は自動車を使って通勤し、日々の収入を得ています。自動車を差し押さえられたら、収入の道を断たれます。収入の道を断たれたら生活できないだけでなく、目的とする滞納税金の徴収もできなくなります。また、地方自治法第1条の2、地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとするとあります。住民の足を引っ張るのが仕事ではないと考えますが、いかがでしょうか。 最後は7番目、若年単身者の高家賃問題についてです。 総務省全国消費実態調査によると、若年単身者の高家賃問題が深刻となっています。30歳未満の勤労単身世帯における1カ月当たり平均消費支出に占める住居費の割合は、1969年には男女とも5%程度でしたが、2014年には男性が25.0%(39,011円)、女性は26.2%(42,151円)と4分の1以上になっています。収入に応じた家賃制度や家賃補助制度を創設し、若者の定住率を高めるお考えはありますか。 時間がありますので、産廃問題について、一言述べさせていただきます。 門前クリーンパークがいよいよ工事を始めると聞きました。能登の里山里海を守る会、私も一会員ですが、門前クリーンパークや県知事宛て公開質問状を届け、回答を求める取り組みを行っています。私は、建設には反対です。事業者が出す資料は、「施設は安全」との主張を裏づけるものばかりで、施設から出される排ガス、排水等のデータは、架空の理想的数値が並べられていて、いったん施設が稼働しはじめると、環境を汚染しているなどの都合の悪いデータ・資料は公開しないか、あるいは改ざんするということが横行しています。 「絶対安全」と銘打って稼働した施設が、トラブルを起こし住民や環境に被害を与えた例は、「最新鋭の焼却施設」や「安定型」処分場、「安全とされる」管理型や遮断型最終処分場でさえ起こっているのですという指摘があります。これは、産業廃棄物の現状と問題点を考えるというので、環境・資源・廃棄物問題研究家の岩佐恵美さんの15ページにわたる小論の一部分を紹介しました。 以上で終わります。 ○議長(椿原正洋君) 梶 文秋市長。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 鐙議員のご質問にお答えをいたします。 最初の産業廃棄物処理、災害廃棄物です、最後の質問の印象が余りに強くて間違えました。災害廃棄物処理計画についてのお尋ねでありました。 近年、全国的に地震や集中豪雨が頻発をしておりまして、これに伴う土砂災害や洪水害などの大規模な自然災害が多く発生をいたしております。こうした大規模災害が発生した場合には、家屋の倒壊や家財の水没といったことなどによりまして、大量の災害廃棄物が発生をいたし、これが早期復旧の大きな妨げとなっております。本市におきましても、能登半島地震の際に、現在、陸上競技場、サッカー場になっているあの広場いっぱいの災害廃棄物が出ましたし、同時に門前地区においても2カ所で災害廃棄物を積み上げ、なおかつ旧二俣小学校のグラウンドでは、金属関係の廃棄物もそこに山積をいたしたということがありました。しかし、それらの廃棄物のきっちりとした処理が進まなければ、これは復興へと結びつくのが時間に大きな障害を与えます。東日本の大震災もそうでありました。東北地方、太平洋側、幾つもの県にまたがって大きな災害ごみが出されたら、それは1つの県やその地域の中だけで処理することは困難、よって、これは全国で少しでも支援をすべきだという、こういうことでありましたけれども、その中に福島という問題が大きなネックになって、随分離れた地域の岩手のごみも協力しようとしましたけれども、大きな反対が起きて断念をしたという、そういう経緯もあったわけであります。 いろいろこうした災害ごみの現状を見る中で、国におきましては、平成26年3月、災害廃棄物対策指針を策定をいたしまして、本年3月には熊本地震などの近年の災害の知見をもとに改定を行い、災害時に発生する廃棄物の処理を適正かつ円滑・迅速に行うための平時の備えや発生直後からの応急対策、復旧・復興対策を地方公共団体が実施する際に必要となる事項が示されているところであります。 議員ご指摘のとおり、石川県の強靭化計画におきまして災害廃棄物処理計画の2020年度までの策定が目標とされておりますので、本市におきましては来年度中の策定を目指して、今、取り組みを進めてまいりますけれども、その災害の規模が大きければ、1つの自治体でいかに計画を立てようとしても、その量によっては非常に困難な部分もあるということで、できれば精いっぱい助け合いができるようなそういうことも視野に入れなければならないと考えております。 私のほうからは1点だけ答弁させていただき、あとその他のご質問につきましては、それぞれの担当部課長がぜひお答えをしたいというふうに申しておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(椿原正洋君) 教育部長。     (教育部長 定見充雄君登壇) ◎教育部長(定見充雄君) 私のほうからは、小・中学校のエアコンの設置についてぜひお答えさせていただきます。 1つ目は、中学校では全ての教室に空調設備を整備するのか、また、小学校の特別教室は、音楽室、図書室、ランチルーム以外は整備しないかとのお尋ねでございます。 それにつきましては、昨日の森 正樹議員の代表質問にお答えしたとおりでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 2つ目のお尋ねは、災害時には避難所となる体育館の空調設備の整備についてはというご質問でございます。 小学校の体育館につきましては、空調設備の設置を今現在のところ、予定をいたしておりません。 以上でございます。 ○議長(椿原正洋君) 病院事務部長。     (輪島病院事務部長 田方利彦君登壇) ◎輪島病院事務部長(田方利彦君) 輪島病院でも無料低額診療を申請する考えはとのお尋ねですが、輪島診療所による無料低額診療の実施につきましては、本年9月に輪島診療所所長より市立輪島病院院長宛てに無料低額診療への理解を求めるための文書が届いております。市立輪島病院といたしましては、このことに理解を示すとともに、あわせて実施状況等の把握に努めてまいりたいと考えておりますので、現時点におきましては申請を行う予定はございません。 以上でございます。
    ○議長(椿原正洋君) 監理課長。     (監理課長 中村義男君登壇) ◎監理課長(中村義男君) 公共施設の受動喫煙防止対策について。 適切な措置はいつ、どのように講じるのかとのご質問にお答えいたします。 昨日、一二三議員のご質問にもお答えいたしましたとおり、本庁舎におきましては、来年1月25日までに建物内の喫煙所を閉鎖し、建物内全面禁煙といたします。ただし、屋外で受動喫煙を防止するために必要な措置が明らかになり、庁舎敷地内で基準に適合した喫煙専用室を設置するまでの間、喫煙者の皆様方におかれましては、1階中庭の喫煙所と新たに屋外で設置する仮設の喫煙所を利用していただきたいと考えております。 なお、その他の公共施設につきましても、望まない受動喫煙が生じないよう、政令で定める日までに必要な環境整備を進めてまいりますので、議員各位におかれましてもご理解とご協力をお願いいたします。 ○議長(椿原正洋君) 税務課長。     (税務課長 白藤真然君登壇) ◎税務課長(白藤真然君) 滞納処分についてのお尋ねについてお答えいたします。 まず、今回のタイヤロックという差し押さえは、県内どの自治体でも行われているのですかについてのお尋ねについてお答えします。 現在、タイヤロックによる自動車等の差し押さえにつきまして、県内では11市町が導入いたしております。 次に、文書や電話、訪問などによる再三の催告に応じない滞納者は何人いるのですかについてのお尋ねについてお答えいたします。 再三の催告に応じない滞納者は、本市では現時点で数名おります。 次に、住民の生活の足を引っ張るのが仕事ではないと考えますが、いかがでしょうかについてのお尋ねについてお答えいたします。 タイヤロックによる自動車などの差し押さえにつきましては、期限内に納付を行っている納税者との公平性確保の観点から導入したものでありまして、滞納者の生活状況を十分に考慮した上で適切に対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(椿原正洋君) 都市整備課長。     (都市整備課長 中前 豊君登壇) ◎都市整備課長(中前豊君) 若年単身者の高家賃問題について、収入に応じた家賃制度や家賃補助制度を創設し、若者の定住率を高めるお考えはありますかとのお尋ねにお答えいたします。 本市におきましては、市外からの定住促進を進めるとともに、地域の活性化を図ることを目的に平成26年度から移住定住促進奨励金制度を創設し、家賃の助成を行っております。さらに、平成29年度には移住促進住宅を整備し、単身の若年者の方に対しまして、低家賃での住居の提供を行っております。また、本市の持ち家率は87.8%と、全国平均の61.7%と比べ、極めて高くなっていること、子育てしやすい環境の整備や地域のコミュニティの維持の観点からも、三世代ファミリー同居や近居の促進による定住を進めてまいりたいと考えており、単身の若年者の方に限定した家賃に対する助成制度につきましては、現在のところ考えておりません。 ○議長(椿原正洋君) 水産振興室長。     (水産振興室長 廣岡清文君登壇) ◎水産振興室長(廣岡清文君) 漁業法の改正について、漁業の成長産業化の名のもとに企業参入や規模拡大を促進し、競争力のない漁協や中小漁業者は切り捨てられることになりませんかとのお尋ねにお答えいたします。 昨日、一二三議員のご質問にお答えいたしましたとおり、国におきまして、水産改革関連法案を閣議決定し、臨時国会で可決されたところであります。漁業権制度のさまざまな改革の中で、優先順位の法定制を廃止する方向で進めるとのことでありますが、既存の漁業権者が活用している場合には、その者に優先して許可するということが示されております。具体的な運用等の規定につきましては、今後整備されるものと聞いております。地元漁業者の皆様に混乱が生じないよう、国の動向を注視してまいりたいと考えております。 ○議長(椿原正洋君) 高田正男議員。     (2番 高田正男君登壇) ◆2番(高田正男君) お疲れさまでございます。 ことしも残すところあとわずかとなりましたが、暫時休憩かなと思いましたところ、議長に指名されましたので、発言をさせていただきます。 この本会議の以前に、11月3日には輪島市の市勢功労者として、はえある表彰を受けられました6名の皆さん方に対しまして、心からお祝いを申し上げる次第でございます。今後とも輪島市産業等発展のためにご尽力をお願いしたいというふうに思います。 さて、先日の新聞報道、いわゆることしの漢字一文字でございますけれども、皆さんが発言しましたが「災」と発表がございました。この漢字は2014年にも選ばれたとのことでございますけれども、これは新潟県沖の地震のときですか、その漢字がことしも豪雪を皮切りにして全国各地に起こりました豪雨、あるいは地震などによって大きな被害を受けたということでございますし、それとまた、それに加えまして、スポーツの世界でも暴力やパワハラなど、人間による事件も多くあったということで選ばれたとのことでございました。 一方では、ある新聞によりますと、その新聞の世相風刺画でございますけれども、ことしの漢字一文字は「力」という報道がございました。その風刺画には、スーパーボランティアの助力、相撲界における暴力、日産自動車会長のゴーン氏による権力、大きな災害をもたらした自然の力、北海道地震による電力の喪失、国会議員の理解力の乏しさ、そして、数の力による国会衆参議院における強行採決などが描かれておりました。 また、軍事費の大幅拡大について、日本製の護衛艦2隻を空母として改修し、そして米国から2種類のジェット戦闘機100機などを購入するとのことでございます。今年度、補正予算に過去最大の約3,600億円超を要求したとございました。そして、沖縄の基地問題を含め、戦争のできる国へと進んでいるところでございます。このような軍事費の大幅拡大を図るよりも、この費用をことしの災害復旧費等に充てるべきだというふうに私は思いますし、しっかりと国民の意見を尊重し、もっと国民目線でのかじ取り役となることを強く要請しながら、質問に入らせていただきます。 きのうからの同僚議員の発言と重複する部分があるかと思いますけれども、ご容赦をお願いいたします。 まず最初に、新年度の予算編成についてお伺いいたします。 近年は多くの大型事業を進めているところでありますが、中でも新輪島中学校校舎などの建設、災害に対応する拠点施設としての消防庁舎建設、そして今議会には、農林・土木の災害復旧費4億5,857万3,000円、小学校においてはエアコンの設置費2億6,400万円、そして事業を一時休止しておりました市道本町宅田線の整備に係る補償費及び家屋の移転代替予定地の購入費5億1,845万円などが補正予算として提出されております。このような事業を進めていく中で、特に新年度の予算編成では重要とする事業についてどのように進めていくのか、市長の構想をお聞かせ願います。 次に、各種審議会及び運営委員などの選任についてお伺いいたします。 市には、各担当課においていろいろな審議会や協議会などを設けているかと思いますが、連合石川の資料によりますと、輪島市では、輪島市創生総合戦略推進審議会及び白米千枚田継承保存審議会の委員に連合石川能登地域協議会の事務局長が選任されているとのことでございます。県内自治体において、これらの機関の設置についてはさまざまでございますけれども、私は、市の特別職報酬審議会、子供・子育て、男女共同参画、雇用対策についての委員選任について伺いたいと思いますが、多くの審議会や協議会全てではなく、労働者とかかわりの深い一部分についてお聞かせ願います。 まず、特別職報酬審議会については、労働者の代表が委員として選任されていることは承知をしているところでございますけれども、現在の社会的構造から子供・子育て、男女共同参画、そして雇用対策などに関して労働者代表委員を加えるべきと思います。子供・子育てに関しては金沢市、小松市及び加賀市が、男女共同参画対策ではこれも同じく金沢市、小松市、加賀市、そして雇用対策では金沢市及び小松市が設置しているとのことでございます。 そこで、お伺いいたします。 少子化対策や働き方改革の一環として、輪島市でもこの政策を推進するためにこの3つの審議会等を設置すべきと考えていますが、市長のお考えをお聞かせ願います。また、これに類する審議会等が設置されているとするならば、労働界からも委員を選任すべきと考えます。この点についても、あわせてお聞かせ願います。ちなみに、参考として、他市では行財政改革、教育、環境、介護保険運営などについての審議会が設置され、労働者代表が選任されていることも報告しておきたいと思います。 次に、今議会で道路橋梁整備事業費として補正予算1億2,542万円が提案されております。この事業は、河原田川沿岸の市街地周遊ルートを整備するとありますが、整備予定の範囲、あるいは散策道路の途中に休憩するためのあずまやや癒やし系の施設なども含んだ整備となるのか、あわせてお伺いしたいと思います。 以上、短時間ではございましたけれども、私の質問は以上でございます。市執行部の皆さんの真摯なご答弁を期待するところでございます。 最後に、ことしもあと残すところ本当にわずかになりました。年末年始は何かと慌ただしい時期ではございますけれども、議員各位、そして市民の皆さん方のご自愛をご祈念申し上げ、発言を終わります。 ○議長(椿原正洋君) 梶 文秋市長。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 高田議員のご質問にお答えをいたします。 最初の新年度予算に関するお尋ねであります。大型事業を多く推進している中での予算編成について、主要事業の構想について示せとのことであります。 平成31年度当初予算につきましては、現在、その編成作業を進めているところでありますが、例年以上に財源不足が生じる見込みとなっております。したがって、厳しい財政状況と言わざるを得ません。 また、主な建設事業でありますが、本年度から着手しておりますごみ焼却施設の整備やアナログ無線からデジタル無線へと変更のために、防災行政無線の更新についても取り組まなければなりません。そして、議員からのご指摘もありましたが、都市計画道路本町宅田線、この整備や市本庁舎の耐震化を含む再整備などの大型事業が来年度以降も続く予定であります。 昨日の森議員の代表質問にもお答えしてまいりましたけれども、極力、庁舎の整備などにつきましては、期限の限られた、これは2021年までに借り入れをしなければならないという合併特例債であったり、あるいは緊急防災・減災対策の地方債、これらはいずれも元利償還金のその償還時には70%が交付税に算入される、そういった地方債でありますけれども、こういったものも駆使してその財源調達を図ってまいりたいと考えておりますけれども、これも借金といえば借金であります。借金をいたして7割が交付金で賄えるとしても、その3割は当然返還を、これは市民の皆さんの税金ということで償還をしなければなりませんので、そうしたことも考えますと、大変厳しい財政状況ではありますが、これらの実施につきましては、しっかりと適切に事業費も計上しながら進めてまいりたいと考えております。 一方で、新規事業の創設、あるいは制度拡充ということが出てまいりましたので、これまでやってきた事業であっても、これは一定の成果が得られた、あるいは効果が薄い、そういったものについては、これは事業を見直しすると、いわゆるスクラップ・アンド・ビルド方式というものを基本としながら、財産の健全化にも積極的に取り組みつつ、後年度の負担を少しでも考慮していくということで進めてまいりたいと思います。 2番目の各種審議会、あるいは道路橋梁整備事業につきましては、総務課長、土木課長がぜひ答弁したいと申しておりますので、それぞれ答弁をさせることといたします。 私のほうからは以上であります。 ○議長(椿原正洋君) 総務課長。     (総務課長 岡本文明君登壇) ◎総務課長(岡本文明君) それでは、私のほうからもぜひ答弁させていただきます。 各種審議会・運営委員会等の委員会選任について2点のお尋ねをいただきましたので、お答えいたします。 まず1点目は、労働者代表の選任状況を示されたいとのお尋ねであります。 本市における各種審議会や委員会における委員候補者や人数、選任方法につきましては、それぞれ条例や規則において定められております。また、労働者代表の皆様の本市における委員会への選任状況についてでありますが、今ほど、議員のご質問の中でもございましたが、これまで輪島市創生総合戦略推進審議会におきましては、連合石川能登地域協議会から、また輪島市特別職報酬等審議会におきましては、輪島・穴水地域ライフ・サポートセンターからそれぞれご推薦をいただいているところであります。 続いて、2点目といたしまして、子育て・環境・教育等の政策策定についても、労働者代表を選任すべきではないかとのことで、その設置状況も含めてのお尋ねをいただきましたのでお答えいたします。 本市におけるこの3つの政策を推進するための審議会等の状況につきましては、輪島市男女共同参画推進審議会及び輪島市子ども・子育て会議につきましては、学識経験者及び関係団体からご推薦をいただき、委員の皆さんも選任させていただいているところでありますが、それぞれの審議会、会議ともに、現在のところ労働者代表としての委員の選任はいたしておりません。 なお、両審議会、会議ともに、推薦による委員のほかに、公募による委員の選任も行っているところであります。 また、雇用対策連絡会につきましては、奥能登2市2町共同で設置いたしておりますことから、本市単独での設置はいたしておりませんが、ちなみに、この奥能登地区共同で設置しております協議会におきましても、現在のところ、労働者代表としての委員の選任はなされていない状況でございます。これらの審議会等への労働者代表の皆様方の委員の選任につきましては、それぞれの審議の内容や目的を十分に踏まえながら、労働者の皆様のご意見が必要であると考えられる審議会等につきましては、その選任につきましては積極的に検討してまいりたいと考えております。 私のほうからは以上です。 ○議長(椿原正洋君) 土木課長。     (土木課長 田川克彦君登壇) ◎土木課長(田川克彦君) 道路橋梁整備事業について、河原田川沿岸の市街地周遊ルート整備事業の構想及び青写真を示されたいとのお尋ねにお答えします。 本市は、これまで朝市通りやわいち通り、鳳至上町通りなど、本市の特徴ある街並みの景観に合わせた道路整備を行ってまいりました。本年5月には、石川県により整備が進められておりましたまんなか商店街の漆ロードも完成し、より快適な周遊が可能となったところです。 街並みを巡る環境整備が進む中、みなと橋から上新橋までの川沿いの道路に関しましては、歩行空間が狭く、舗装面の劣化も顕著であるなど危険な状況が見受けられます。そのため、平成29年度から舗装の打ちかえや歩行者の安全性確保のためのカラーライン設置工事に着手しており、現在、みなと橋から新橋までの両岸の区間が完成しております。 今議会に提出しております補正予算では、新橋から上新橋までの両岸でこれまでと同様の整備を行い、みなと橋から新橋までの両岸では、護岸が低い箇所につきまして転落防止の対策を講ずるなどの安全性を高める工事費を計上させていただいており、現在のところ、休憩施設などの設置は考えておりません。この整備により、生活道路としての安全性が向上することはもちろん、本市の特徴ある街並みを周遊するための南北ルートとして、多くの観光客の皆様にご利用していただこうと考えております。--------------------------------------- △休憩 ○議長(椿原正洋君) 暫時休憩いたします。 午後は1時30分から会議を始めます。          (午前11時43分休憩)---------------------------------------          (午後1時30分再開)              出席議員(休憩前に同じ)--------------------------------------- △再開 ○議長(椿原正洋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △質疑・質問(続) ○議長(椿原正洋君) 質疑・質問を続行します。 上平公一議員。     (10番 上平公一君登壇) ◆10番(上平公一君) 市政会の上平です。 本年最後の定例会、私からも市政一般で市長及び関係者に質問をしたいと思います。 輪島朝市感謝祭初の朝市食堂が12月2日8時から12時まで開催され、好評だったと伺いました。朝市での食の提供は全国どこでもありますが、なぜ、輪島の朝市での食の提供は少なかったのか、朝市に訪れる旅人や地元の人たちはおいしい食材に興味があります。保健衛生などがクリアできるなら、一過性ではなく小さくとも常設での事業を応援し、あわせてかにまつり、あわびまつりの漁期のシーズン中もリピーターをふやすことで、輪島の朝市観光の魅力アップで来訪者増に期待をしたいと思います。 それでは、質問に入ります。 まず最初に、市有地の処分について伺います。 統廃合などに伴い、当市に多くの建物や跡地があります。借地状態であったり購入したもの、所有者に返還されずにあるもの、全ての施設を尋ねると答弁も大変かと思われますので、現在、旧西保小学校、また旧三井中学校の校舎、体育館、グラウンドなどはどのような活用や管理がされているのか、また、上野台中学校跡地は市有地とも伺いますが、今後どういった施設利用、売却等の考えもあるのかお尋ねしてみたいと思います。 2番目に、市は比較的安価で旧ゴルフ場計画跡地を購入しました。市民の生活水、河原田川の源でもあることから、不法な物の廃棄や臨空産業団地などの隣接地の利点から、追加利用も考えての取得に理解をしたわけでもありました。広大な広葉樹の土地、費用対効果に見合う有効利用の考えがあるのかお示ししてください。 3番目として、のと鉄道輪島・穴水間廃線後、JRから購入した線路敷地の処分について、自宅背後の土地が除草などで問題があったので、私も一部購入させていただきましたが、沿線での処分状況はどうなっているのか尋ねたいと思います。 4番目として、約100億円以上もつぎ込み、総延長12.5キロ中、約4キロを残し、能越道との並走と市の負担などを勘案し、市長の英断のもと事業が廃止されたこの区間は、未完成・未着手での負の遺産でもある残地が放置されているやに思われます。何らかの処分は考えられているのか伺いたいと思います。 5番目に、旧三井駅前で購入した農地、しばらく荒れ地状態でしたが、現在地元住民が利用されているとも伺います。購入目的を尋ねたとき、当時の担当者談ですが、鉄道敷だけの売却は難しく、災害での搬出土砂で盛り土した周辺の土地とあわせ、将来、航空学園アパート用地または宅地として売却したいとの答弁があり、購入に理解したわけでもありました。しかし、今振り返ってみて、無計画な土地取得ではなかったのか疑問が残り、地元でも利用頻度が低いとも伺います。周辺にも市有地が多くありますが、市の考えを尋ねてみたいと思います。 続きまして、能越道の進捗について伺います。 約二十数年前に旧運輸省、建設省に、空港と能越道の中央要望時に空港建設が認可されれば能越道の延伸も検討すると伺って、ミスター能登空港と呼ばれた今は亡き前五嶋市長の粘りから、平成9年に第三種空港としては日本最後の空港として閣議決定がされ、その後、能越道の輪島までの延伸も本格的に動いたことを思い起こします。高岡・氷見間はピークには能登空港1個分の事業費もついたとも伺います。当時を知る第2会派、市政会議員も今では少数となりましたが、そこで伺います。 空港インターから(仮称)三井インターまでの供用見込みと現在までの工事概要について伺います。 2番目に、輪島区間Ⅱ期、用地の取得及び工事状況をあわせて尋ねてみたいと思います。 通告による質問は終わりますが、来春の市議改選を前に改めて振り返るとき、この任期中、恩返しを理由に東日本の震災ごみの持ち込み、限界集落での大釜の産廃ごみ、行政主導ではなく民による改革でもあった観光協会問題など、市長サイドとは考え方の相違から、時に激しく議論をしました。 地元、美谷町の反対行動や協定書などで阻止、市側に断念をしていただきましたが、大釜での産廃問題でも、いろいろな角度での反対意見や自筆以外を認めない署名集めでも1カ月市内を駆け回り、多くの市民とともに住民投票に持ち込むこともかないました。しかし、市長の投票に行かないのも選択肢発言と、賛成派議員団のボイコット運動で、いま一歩の不成立で開票されず、多くの市民が何を望んでいたのか知ることができませんでした。今日、石川県が許可をされ、事業者による地鎮祭も始まりました。能登半島の先端で特別大きな産業もなく、先人たちが築き守ってきた伝統や歴史、日本海と自然が魅力でもある能登の地に、原発や全国の産廃ごみはどんな希望と未来を呼び込んでくれるのか、否です。 市政の問題はこればかりではありませんが、同じ思いの民意を行政に伝え、行動された市民の勇気に、改めて感謝を申し上げ、私の回想と質問を終わります。 ○議長(椿原正洋君) 坂口 茂副市長。     (副市長 坂口 茂君登壇) ◎副市長(坂口茂君) 私もぜひに答弁をしたいということで、私のほうから申し入れさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。 上平議員の市有地の処分についてのご質問にお答えいたします。 初めに、廃校施設及び跡地利用についてでありますが、市内には閉校となりました16の旧学校施設が存在いたしております。その利活用につきましては、これまで旧学校施設がある地域の皆様のご意見やご要望を十分にお聞きすることを基本として進めてまいりました。その結果、大きく分けて3つのパターンがあります。1つ目は現在利活用されている施設、2つ目といたしましては地域住民の皆様方が利活用を検討中の施設、3つ目といたしましては利活用が未定の施設であります。 まず、1つ目の現在利活用されている施設といたしましては、南志見活性化事業組合などによる旧南志見中学校の校舎、杉国工業株式会社による旧浦上小学校の体育館等8施設があります。 次に、2つ目の地域住民の皆様方が利活用を検討中の施設といたしましては、先ほど、上平議員もお話がありましたけれども、旧の西保、旧本郷の両小学校及び旧三井中学校の校舎と3施設があります。今後も、地域の皆様方とこの利活用につきましてはしっかりと協議をしていきたいと考えております。 最後に、3つ目の利活用が未定の施設といたしまして、旧七浦、旧仁岸の両小学校、旧輪島、旧西保の両中学校の校舎5施設があります。このうち、この3番目の利活用が未定の施設につきましては、今現在、輪島市公共施設等総合管理計画での検討、これに加えまして、地域の皆様方のご意見やご要望を十分に踏まえながら、民間への有償または無償による譲渡や貸し付けも含めまして、幅広く利活用策の可能性を探っているところであります。しかしながら、利活用の可能性がないと判断された場合には、学校施設を取り壊す方針でもあります。加えて、学校施設の敷地につきましては、借地であるところもあることから、旧学校施設を取り壊す場合には、その借地を地権者にお返ししてまいりたいと考えております。 次に、旧ゴルフ場計画跡地についてでありますが、三井町洲衛、与呂見、三洲穂地内にまたがる旧ゴルフ場計画跡地につきましては、河原田川水系の上流部に位置し、水源涵養地として重要な位置にあることや、多様な動植物が生息し、自然環境の保全上重要な森林であることなどから、平成21年3月の市議会臨時会におきまして、ご承認をいただき取得した土地であります。このような目的のもと取得した土地でありますので、現状のまま保全を行ってまいりたいと考えております。 次に、旧鉄道敷地の処分状況等についてでありますが、のと鉄道株式会社から譲渡された旧鉄道廃線敷地につきましては、譲渡を受けたときの面積約13万1,000平方メートルに対しまして、本年6月30日現在、所有する面積は約7万1,000平方メートルであり、4割以上の土地を売買等により処分をいたしております。本年度も三井町市ノ坂地内で250平方メートルを売却いたしておりまして、今後も引き続き売却に努めてまいりたいと思っています。 次に、広域農道、事業廃止区間につきまして、広域農道沿線の山ノ上町の野菜集出荷施設の用地につきましては、平成24年に取得したものでありますが、今後、どのような施設が本市の農業振興につながるか、改めて検討してまいりたいと考えております。 また、山ノ上町から三井町仁行間におきましては、石川県が事業実施のために買収した用地につきまして、事業完了時に本市に財産譲渡されております。先ほど指摘がありました部分でありますけれども、今後も、現在も林道のアクセスになっていたり水道施設のアクセスになっていたりとか、いろいろと使用はしておりますけれども、今後も必要に応じて適切な管理を行うとともに、能越自動車道を初め、さまざまな事業におきまして必要が生じた場合には、有効に活用できるように適切に対応してまいりたいと考えております。 次に、旧三井駅前での土地利用についてでありますが、旧三井駅周辺の土地につきましては、平成17年12月の市議会定例会におきまして、一部は取得希望者に売却し、鉄道用地と隣接農地を合わせて多目的広場やアパート用地などとして将来利活用ができる土地が確保できるとの観点から地権者と協議いたしており、全体計画につきましては、今後も地域住民の皆様方と協議をしていくと答弁いたしております。その後でありますが、平成20年1月に隣接者に土地の一部を売却し、平成24年3月16日には三井地区区長会より、高齢者や親子の憩いの場としての芝生の広場、さらには各種行事などの際に使用する駐車場として整備してほしいとのご要望を受けて、現在の広場を整備いたしたところであります。 今後につきましても、地域住民の皆様方の交流広場として利活用してまいりたいと考えております。 私のほうからは以上であります。 ○議長(椿原正洋君) 建設部参事。     (建設部参事 松瀬勝二君登壇) ◎建設部参事(松瀬勝二君) 能越自動車道の進捗について、空港インターから三井インターまでの供用見込みと工事概要についてのお尋ねにお答えいたします。 国土交通省が平成18年度に事業着手いたしました三井インターチェンジからのと里山空港インターチェンジの輪島道路は、平成29年に用地取得が完了いたしております。工事につきましては、一般県道漆原下出線をまたぐ小泉高架橋で、やじろべえのような両側に腕を伸ばす特徴ある上部工事が進められており、来年3月末にはつながる予定と伺っております。 また、のと里山空港インターチェンジ付近では、洲衛高架橋の下部工事や山間部では切り土や盛り土の工事が進められ、日々、現地の様子も大きく変わっており、さらに今後、洲衛高架橋の上部工事等も行われると伺っております。 供用の時期につきましてはまだ確定されておりませんが、一日も早い供用に向け、関係機関に働きかけてまいりたいと考えております。 輪島道路区間は、今年度は約15件の現場見学が行われており、工業高校や工業大学からの希望があるなど、技術面においても注目されている一方、本市の未来を支える子供たちに、能越道や道路建設に関して理解を深めていただくため、本年は鵠巣小学校や門前中学校の生徒に、ICT等の最新技術を駆使した建設現場の見学会を行っております。 次に、輪島区間Ⅱ期、用地の取得状況及び工事状況についてのお尋ねでございます。 平成24年度に事業着手いたしました輪島インターチェンジから三井インターチェンジ間の輪島道路Ⅱ期につきましては、地質調査や詳細設計を実施しており、本線工事に向けた工事用道路を施工中であります。また、現在、国土交通省において鷹ノ巣山2号トンネル工事の入札の公告がされております。 用地買収につきましては、平成29年度末時点で約55%の用地を取得しており、建物移転を伴う皆様方には、本市も同行して最大限の協力体制で臨んでおります。 市民の皆様方の熱い期待に応えられるよう、一日も早い供用に向け、引き続き関係機関に働きかけてまいりたいと考えておりますので、議員各位のご支援、ご協力をお願いいたします。 ○議長(椿原正洋君) 以上で、通告による質疑、質問は終わりました。 これをもちまして質疑、質問を終わります。--------------------------------------- △委員会付託の件 ○議長(椿原正洋君) ただいま議題となっております議案第73号から議案第87号までの各案は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。--------------------------------------- △休会の件 ○議長(椿原正洋君) 日程第2、休会の件をお諮りいたします。 明日12月15日から12月20日までの6日間は、委員会審査等のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」というものあり) ○議長(椿原正洋君) 御異議なしと認めます。よって、明日12月15日から12月20日までの6日間は休会することに決しました。--------------------------------------- △閉議 ○議長(椿原正洋君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 次会は、12月21日午後2時から会議を開きます。 本日はこれにて散会いたします。 お疲れさまでした。          (午後1時51分散会)---------------------------------------          (参照)議事日程(第3号)                         平成30年12月14日(金)                         午前10時開議 日程第1 議案第73号から議案第87号まで       一括議題       質疑及び市政一般に関する質問、委員会付託   第2 休会の決定...